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トヨタ自動車は12兆3千億円の内部留保 大手製造業16社では33兆円の空前の内部留保 労働者を首切るな!剰余金の一部分をまわせば十分可能
1.共同通信社の集計で、トヨタ自動車やキャノンなど、大手製造業16社の内部留保(貯金=剰余金)が合計33兆円になることが12月23日明らかになった。(デーリー東北12/24) トヨタ自動車は、2008年9月までで12兆3千億円(7年前の2001年は6兆7千億円、7年間で5兆6千億円も儲けた)、経団連会長のキャノンは、2.8兆円(一説では3.2兆円)、7年前の2001年は9千億円ゆえ、3倍増以上のボロ儲けぶり。 日本経済のこれまでの好景気による利益が労働者(人件費)にまわらず、企業内部に巨費となってためこまれているわけで、株主配当もキャノンは3月期実績水準を維持−としている。
2.「強欲」資本主義に歯止めを!大企業の儲けのほんの一部分をまわすだけで労働者の首切りはやめられる。 トヨタ自動車は、12兆3千億円も儲けていながら「期間従業員3,000人」を首切るという。仮に1人あたりの年間人件費を500万円としても3,000人ならば150億円だ。12兆3千億円から見れば150億円は微々たるもの。(仮に手取り12万円の人ならば、150円にしかならない。コーヒー1杯分にもならない。) 33兆円もの貯めこんだ内部留保を温存したまま、非正規労働者の大量首切り・宿舎追放は「資本主義の本質」とはいえ、強欲そのもの。経営者の経営責任を1片も感じさせない非情なものだ。 年金生活や貧しい生活の中から、一部を分けて山谷野宿労働者へ物資やカンパを送ってくれる「心意気・助け合い−連帯の心」を持った日本の民衆の爪のアカでも飲んで欲しいもの。
3.それにつけても、大企業の大儲け(内部留保)のことをほとんど報道しない大手新聞社とテレビ各社の「報道のひどさ」も腹が立つ。 そんなに広告費収入が減るのがこわいのか!! また、荒れすさぶ非正規の首切り、追放に対して、日本最大の労働組合の姿が見えないのはどうしたことか。 心ある労働者は、ぜひ立ち上がろう。 諸悪の根源=派遣法を廃止して、人間らしく働ける労働環境・社会をめざして!
.. 2008年12月29日 06:04 No.168001
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