【必読※迷惑書き込みの対処方法をまとめました。】

石原莞爾関係の掲示板

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■--東電電気料金値上げ案に疑問
++ 柳田 真 (大学生)…97回          

東電電気料金値上げ案に疑問・批判が続々
   東電の電気料の大幅アップ(=企業17%、一般家庭10%前後)で、東電は1兆円増収を見込む)に対して、各方面で疑問、批判の声が高まっている。いくつかを紹介します。

                             
 原子力損害賠償支援機構 ─ 我々を無視しておいて
                  こんな値上げを許すわけにはいかない
 東京都 ─ 燃料費の詳細がない、経費削減もっとできる。

(なお、このメルマガ1月29日号でもたんぽぽ舎・山崎久隆さんが東電値上げ案の多くの問題点を指摘して、値上げに反対する旨の文章を掲載済み)

 ─────・─────・─────・─────

 ◇経営合理化が不十分、都が東電値上げに異議
  1月27日 毎日新聞記事から

 東京電力が4月から企業向け電気料金を平均で約17%値上げすると発表したことを受け、東電株の2.7%を保有(昨年3月末現在)する大株主である東京都は26日、東電、原子力損害賠償支援機構、経済産業相の3者に対し、さらなる経営合理化などを求める緊急要望書を出した。
 要望書は「値上げの根拠である燃料費などの負担増分6800億円の詳細や賠償スキームと合わせた経営合理化の具体的内容が示されていない」と指摘。
 「都は大口需要家、都市経営に責任を持つ行政主体、主要株主としてあらゆる機会を捉え行動していく」としている。

 ─────・─────・─────・─────

 ◇支援機構「無視 許せぬ」、東電「事業者の権利」
  1月29日 毎日新聞記事から

 「我々を無視しておいて、こんな値上げを許すわけにはいかない」。東京電力が企業向け電気料金平均17%値上げを発表してから1週間後の今月24日、政府の原子力損害賠償支援機構が入居する東京・虎ノ門のビル。機構側が急きょ呼び出した常務クラスら東電幹部6人を前に、運営委員4人が怒りをぶちまけた。
 委員らは料金値上げを発表当日の17日に知ったという。出席者によると、「不意打ち値上げ」と憤る委員らが「平均17%」の根拠を求めると、東電側は08年の料金原価の数字をもとに説明。委員らは「なぜ古い数字を使ったのか。これまでの合理化策が含まれていない」と詰め寄ったが、東電幹部は沈黙するだけだったという。
 現行の企業向け料金は、90年代後半からの電力自由化を受け、東電が顧客と個別交渉で決める仕組みとなったが、同じ地域で大規模な発電をできる電力会社はなく「東電の言い値で決まる」(機構幹部)のが実態。政府の有識者会議で料金体系の抜本見直しが進むが、結論は出ていない。
 「値上げありき」の東電の姿勢には「東電は殿様商売でいばっている」(猪瀬直樹・東京都副知事)、「値上げの算定根拠や合理化目標を説明すべきだ」(経済同友会の長谷川閑史代表幹事)など不満は強いが、東電の西沢俊夫社長は「(値上げは)事業者の権利だ」と言い切る。
 政府は1兆円規模の公的資本注入で実質国有化し、経営権を掌握して「東電解体・電力自由化」を狙う。東電の強硬姿勢は、これを阻み、主導権を維持して経営再建にこぎつけたい東電側の生き残り策でもある。
.. 2012年02月01日 08:15   No.360001

++ たんぽぽ舎 (社長)…586回       
推進派を打ち負かす手ぬぐい   (1枚500円で販売しています)

                              
 原発宣伝の大嘘 〜原発の本当の姿〜
  ☆脱原発派は、推進派との議論に勝つ為にお使い下さい。
  ☆推進派は、以下の論議にまともに反論出来ないなら推進する道理は無い。

 一 絶対安全?  
   事故によって「安全神話」が嘘だった事は、誰もが認識。 
 二 地元の要請?
   反対運動を潰し半強制的に設置。
   説明会ではやらせメール、さくら発言のオンパレード。
 三 発電料金が安い?
   地元にばら撒く交付金は別会計。
   バックエンド処理や事故処理費用を極端に低く見積もったトリック。
 四 電気が不足する?
   ピーク時の電気使用量でも、火力と水力の発電能力を超えた事は無い。
   オール電化のような非効率なものを作って必要にしようと画策しているだけ。
 五 原発は安定した発電方式?
   安定しているのではない。
   安定させて運転しなければ事故を起こす始末の悪い代物。
 六 石油が枯渇したときに備える(石油の代替)?
   フロントエンドからバックエンドまで石油に依存。
   石油無しに稼動出来ない。
 七 地球温暖化防止、クリーンエネルギー?
   フロント&バックエンドそれぞれ石油を使い二酸化炭素を大量に放出。
   冷却用の海水を暖め温室効果のある水蒸気を大量に作る。
   二酸化炭素よりも遥かに危険な放射性物質製造マシーン。
 八 核の平和利用?
   元々アメリカの核兵器産業を支え、アメリカの核の傘下を増やす為の詭弁
 九 国防上、核兵器をすぐに作れるようにして置く?
   狭い国土に原発があるだけで国防上まな板の鯉。原発を攻撃されたらお舞い。
 十 火力や水力とのベスト・ミックスが大切?

 右記一〜九の通り、原発は他の発電方式に勝るまともなメリットがないので、ベストミックスの発電方式の候補外。敢えて言うなら原発のミックス率は0%が理想。

 以上、理性的な結論は脱原発。
 ◎質問、意見、反論、感想等は左記まで。
 【 議論は終わってる・・推進派のプロパガンダの嘘 】
  こちら

.. 2012年02月01日 08:56   No.360002
++ たんぽぽ舎 (社長)…587回       
◇東電への責任追及の手を緩めちゃいけない!
  2月3日は東電前で『鬼は〜そと!』

                          東電前アクション

 東電前へ行くと、ピリピリとした雰囲気がありいつも鼓動が早くなる。誰かを責めるのは辞めて、エネルギーシフトやグリーンエネルギーへ!!と叫ぶべきか?悪者(東電)を責めても何もならない。という人はいるが、先日の経産前テントで福島からの女性の叫びを聞いたらそんなことは言えない。

 「国からは35万円をもらいました。しかし、家もない、家財道具一切合切失い仕事もない。二度と故郷に帰れないし暖かい家もない。先が見えないから、大きな買い物も出来ない。だから補償の申請も出来ず、節約し貯金を切り崩して暮らしている。すべての原発は今すぐ止めてほしい。子供たちをこれ以上被ばくさせたくない。寒くてもテントで原発反対の声を上げているが、一方、暖かい職場から出ることなく、ぬくぬくと生き残り続けている東電幹部は絶対許せない。さらに、無理やり故郷から離された上、東電から電気料金の請求書がきた。私は絶対に払いたくない』

 現在まで東電が原子力マフィアの中心となって好き勝手に世界一高い電気料金を使って進めてきた原発は、日本のみならず世界中へ放射能をまき散らす事故を起こした。しかしながら、経営者は十分な退職金をもらい、会社は何もなかったかのように存続している。やはり社会的制裁がされないのはおかしいと思う。東電は電気料金値上げの前にやるべきことがある。

 私たち東電前アクションは、事故直後から東電前に立って、とにかく当事者に原発反対と責任追及の声を上げてきた。今後も、補償と東電管内の原発廃炉を求めて、声を上げ続けます。

〜核の鬼を追い出そう!〜
 東電は 「外」!2.3東電前アクション

日時:2月3日(金)19:00〜
場所:東京電力本店前

季節の変わり目には邪気(鬼)が出るそうで、それを追い払うのが「節分」の由来。ということで、東電前で節分の鬼退治です!

この冬、「鬼」の悪行が止まりません。柏崎刈羽原発のストレステスト?
冷温停止収束宣言?雀の涙の賠償金?
除染ビジネス?汚染水垂れ流しで東京湾汚染?原発作業員被曝労働?

どこまで人々を苦しめれば気がすむの?
ええい、みんなで東電前に集まって、「鬼」を懲らしめなきゃ!

〜内容〜
■寸劇やマイクアピールで東電の責任を追及!
■飛び入りマイクアピールも大歓迎です。
■鳴り物、自作プラカード、歌う人、叫ぶ人、静かに意思表示する人歓迎。

東電前アクション
こちら
Eメール toudenmae.action@gmail.com
twitter @toudenmaeaction
facebook こちら

.. 2012年02月01日 09:22   No.360003
++ 槌田敦 (小学校中学年)…11回       
汚染者負担の原則は東電を許さない (1)
【毒物まいて「無主物」という東電の主張】
2011年8月、二本松市にあるゴルフ場が、東電に汚染の除去を求めて仮処分裁判を起こしたが、東電は、「原発から飛び散った放射性物質は、東電の所有物ではなく無主物であり、東電は除染に責任をもたない」と回答した。東京地裁の決定は敗訴であった。
裁判所は「無主物」には立ち入らなかったが、もしも裁判所が「無主物」との東電の主張に与することになれば、これまでの公害裁判の歴史は一挙に否定されることになる。

【汚染者負担の原則PPP】
OECD(経済協力開発機構)は、1972年、公害対策に出費した企業と公害対策をしないで費用を節約した企業の不公平を解決するため、汚染者が汚染により生ずる費用を支払うという原則(poluter-pays principle PPP)を勧告した。
1969年に水俣病患者はチッソを被告として第一次訴訟を起こしていたが、この「汚染者負担の原則」を掲げて勝訴することになる。
日本では、この原則を、企業と企業の関係だけではなくて、被害者と加害者の関係にも適用し、「汚染原因者の負担」という意味で多くの公害裁判で使われることになった。汚染による損害の「支払い」だけではなく、支払いを含む広義の
「負担」をする原則である。
今回の福島第一原発事故による災害についても、この汚染者負担の原則により、解決が進められることになる。
「汚染者負担の原則」は、具体的には、刑法と民法の適用で実施される。
刑法204、205条(致死傷罪)に加えて、刑法第211@条(業務上過失致死傷罪)が規定されている。また、
民法709条(故意または過失による損害賠償責任)、710条(財産以外の損害賠償)が規定されている。この条項によって精神的苦痛に対する慰謝料の請求が可能となる。

.. 2012年02月02日 08:48   No.360004
++ 柳田真 (小学校高学年)…27回       
たんぽぽ舎の風景〜今日は特別に賑やかだ
   ボランティアの皆さんが封筒発送やパンフレット作成など…

 たんぽぽ舎は、多くのボランティアの心温まる支援労働で何とか大量の仕事をこなせている。特に昨年の3.11大震災後の、山のように押し寄せる問い合わせ、講師依頼、食品や水、牛乳などの放射能汚染調査など大半がそうだ(たんぽぽ舎の専従者は財政事情もあり、一人)。
1月31日(火)は特に賑やかだった。20人強の人々がいくつもの班に分かれて労働。
反原発自治体議員市民連盟の定例事務局会議とボランティアで10人余、メルマガ発信やたんぽぽニュース発送や印刷、丁合いなどにも10人強で、計20人を超すと、80平方m弱の事務所が狭く感じられる。
 ボランティアのA子さんから発送作業の後、小出裕章さんの著書「子どもに伝えたい―原発が許されない理由」(2011年9月刊、東邦出版、130頁、1200円+消費税)を10冊贈呈したい(広めて欲しい)という嬉しい話があった。子どもたちに伝えたいとして、4章からなる、やさしく書いた本であり、私も初めて見た。
 原発の誕生と現実〜恐ろしい破壊兵器(1章)から始まり、4章:今私達がすべき事〜安全な未来へ向けて、の内容で大人にも読みごたえのある内容だ。ボランティアの人びとからの諸々の情報が貴重だ。
 全体に女性が圧倒的で、男性が少ない。男性である私はもう少し、男性ボランティアに来て欲しいと思うが、いかんせん…。
 数少ない男性ボランティアのYさんは事務職員という経歴だけに事務作業の手際の良さは凄い!毎週、火、水の2日間来ていただいている。廃原発一筋で25年間やってこられた。たんぽぽ舎はこうした人々に支えられて、正念場の2012年を努力してやり抜こうという思いになる。
 身体も(年相応に)、フトコロもだいぶ"ガタ"がきているが、しかしボランティ
アの心意気に励まされて自分の精神の高まりを感じる。日々、充実しすぎる毎日の人生を送れる自分は幸せ者かもしれない。忙しいけれども…。

.. 2012年02月02日 10:48   No.360005
++ たんぽぽ舎 (社長)…588回       
2.11全国一斉!さよなら原発1000万人アクション前段集会へ!
   「再稼働反対!」「経産省前テントひろばを守ろう!」
                      のスローガンを鮮明に掲げて

 来る2.11東京代々木公園ケヤキ広場で開催される「2.11全国一斉!
さよなら原発1000万人アクション」(13:00〜)に先立ち、たんぽぽ舎、反原発自治体議員・市民連盟、東電前アクション、その他の共同で、「再稼働反対!」「経産省前テントひろばを守ろう!」をメインスローガンに掲げた前段階集会(11:00〜12:00)を行います。
 全国商業原発54基中稼働中原発が3基となり、この5月にでも実質上「原発ゼロ」状態が現出しようとする状況で、原発マフィア及び保安院はインチキ「ストレステスト」で「問題なし」の認識を示し、更には同じく国際原発マフィアでしかないIAEAのお墨付きを得ることによって、遮二無二「原発再稼働」の道を掃ききめようとしています。そうであるが故にそうした「原発推進
派」に対抗する最前線として意義をもつ「経産省前テント」への撤去要請など、彼らの再稼働への衝動を隠そうともしません。
 にもかかわらず、原発立地での運動は別として「原発問題」を巡る運動の総体として、この原発再稼働に反対する主張・運動はまだ主流をなすものとなっていません。M7級の首都直下型地震が今後4年内に70%発生する可能性があるとも言われているなかで、地震列島日本における地震活動は明らかに活性化していることは誰の目にも明らかです。こうした状況において、「段階的に
原発を撤去する」などと悠長な事を言っている余裕はありません。止まった原発を決して再度稼働させず、早急に「廃炉」を目指した運動が今こそ必要な時はありません。
 私たちは、「2.11全国一斉!さよなら原発1000万人アクション」の前段において、「再稼働反対!」「テント防衛」の意思を新たに再確認・決意するとともに、続く「2.11全国一斉!さよなら原発1000万人アクション」においても、「再稼働反対!」「テント防衛」の声を広げていきませんでしょう、ビラで、ノボリで、横断幕、インターネットで。

 ◇2.11全国一斉!さよなら原発1000万人アクション
  「再稼働反対!」「経産省前テント防衛」前段階集会
  日 時:2月11日(日)11:00〜12:00(1時間)
      全体集会は13:00から同じ場所で
  場 所:代々木公園ケヤキ広場

.. 2012年02月03日 06:47   No.360006
++ 原田 裕史 (小学校低学年)…5回       
東京ガスは値下げ、東電は値上げ?
   電力会社の責任追及無しの値上げはあり得ない
   原発がない沖縄電力は黒字だよ

                        たんぽぽ舎 

 東京電力を除く全国電力9社の2011年4月から12月期の連結決算が出ました。マスコミ各社は「燃料費が増えたことが原因で赤字」という論調で、原発が停まっていることが料金値上げの原因であるかのごとく報道していますが、「原発が無い」沖縄電力が黒字ですから、まずは火力発電所の燃料費高騰が原因ではないことは明らかです。

 一方、西部ガス、大阪ガス、東京ガスはガス料金の値下げをします。海外報道では米国でも天然ガスが安くなっていることを報じていますし、ガス火力発電所のコストはこの間安くなっていることも衆知の事実です。

 東京電力が17%の値上げを表明した自由化部門では新規参入した事業者は東京電力よりも安価に電力を供給していますから、原発を持っている事業者だけが値上げすることになります。要するに原発に掛かったコストの分、また大企業の非効率性の為に、発電原価が高いのです。更に、稼働するか否かの議論をしている最中に、また原発にコストを掛けて定期検査(余計な被曝も増えます)や(場当たり的な)地震対策をして余計なコストを上乗せしています。

 自由化された部門では、原発を使わない電力事業者から電気を買う企業が今後増え続けるでしょう。自治体からもPPS(特定規模電気事業者)からの電力購入表明が増えています。電力会社は大口需要家は個別契約となりますのでおそらく大口契約者は安くすることで経済界からの批判をかわそうとするでしょう。自由化部門に続いて一般家庭の電力料金値上げも狙ってくるでしょう。
東電の失策の為のコストは、まず東電経営者、出資者が責任を取らなければなりません。火力発電所を別会社に売却すればその会社は低価格の電力を提供できるでしょう。東電を清算すれば、株主・出資者が損をする分、国民負担を減らすことができます。

 電力会社は勝手な投資をし、電力料金を値上げし「原発を動かさないと今までの投資がムダになる」と脅しているのです。「居直り強盗」みたいですね。

.. 2012年02月03日 06:53   No.360007
++ 山本勇祐 (小学校低学年)…5回       
.「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク」83号=1月号発刊のお知せ

 たんぽぽ舎に事務所を置く「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク」からのお知らせです。劣化ウラン兵器は、核兵器や原発の核燃料をつくる過程で大量出る劣化ウランでつくられます。そのためにも、私たちは反原発、今特に再稼働に反対し、全ての核に反対です。毎月発行している月刊ニュース83号=1月号が出ましたのでお知らせします。

 今号の主な内容は

 1 除染にどこまでの意味があるのか? ―拡散を止める方が重要―
                    劣化ウラン研究会代表 山崎久隆
   (たんぽぽ舎発信の地震と原発事故情報 307号から転載)
 2 収束宣言・40年で廃炉法制化・ストレステストは原発の再稼働と輸出
   のための布石でしかない!
   経産省前テント撤去命令に緊急抗議行動に750人
                           事務局 山本勇祐
 3 1月の反原発デモの報告 
   1・10東電前アクション 
   1・14反原発世界大行進in横浜に4500人
 4 本紙の名物連載 イラクからの便り「ムハンマドの新年」
               アラブの子どもとなかよくする会 西村陽子
 5 「もんじゅ」を廃炉に!2011現地で集会とデモ
 6 資料「東京新聞 こちら特報部」より2件
   (1) セシウム降下急増なぜ?―福島市 新年早々不安広がる―
   (2) 原発塀府試算のカラクリ 「コスト安」は数字操作
 7 原発なしで電気は足りる ―市民エネルギー研究所作製図表から―
 
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.. 2012年02月03日 07:37   No.360008
++ 布施 哲也 (幼稚園生)…1回       
.「電力会社から電気を買わない」運動−原発の電気は高すぎる

                反原発自治体議員・市民連盟 

 特定規模電気事業者(PPS)のことが、メディアに登場している。原発の電気は買わず、原発を再稼動させず、廃原発に結びつけたい。でも問題がある。
電力会社の送配電網を利用するために高い託送料(利用料金)を支払うこと。そして、PPSの供給量が需要量を一定の率以下になった場合、高額のインバランス料金(罰金)を支払うことだ。電力会社と官僚がこれらの料金・率を決めるため、諸外国と比較しても割高となる。PPSの普及に歯止めをかけるためだろう。

 PPSを利用するのは、電気料金が安くなるからだ。でも、このままでは一般家庭で活用することは不可能だ。私たちは自治体で活用することを提唱しているが、少しずつ増えてきている。PPSを社会化して50kw以上という制限を取り外させることが需要だ。東電の電気料金引き上げ方針が明らかにされた。民間の企業・団体はPPSに逃げることも可能だが、私たちはその手段が
ない。反原発自治体議員・市民連盟は、PPSを普及させため、パンフレット『電力会社の電気を買わない方法』を発行している。ご活用を。

付記:原発元締めの経産省・文科省も共に東電から電気を買っていない、PPSから買っている。

.. 2012年02月04日 09:03   No.360009
++ 槌田 敦 (小学校中学年)…14回       
日本の原発政策、その最大の弱点を突く
   ――汚染者負担の原則は東電を許さない (2)

                               

【刑事事件1.未必の故意による致死傷罪】

 福島原発事故は、大量の放射能を環境にばらまき、避難などで数十人を死なせ、多くの人々を苦しませ、数人を自殺に追い込むなどして、福島県民に多数の死者、心身障害者を発生させた。
 それだけではなく、BEIR−Z報告によれば、生涯において100人が平均して100ミリSv被曝すると1人はがんになり、またその半分はがん死するから、生涯被曝が50ミリSv増と予想される福島県民200万人の場合、1万人はがんになり、その内5000人はがん死することになる。
 さらに、福島県を除く東日本(5000万人)で生涯被曝10ミリSv増により5万人のがんの発症とその内2万5千人のがん死者を発生させることになる。
 そもそも、「原発は火力発電よりも安価」として登場した。ところが、安全対策の費用が次々と追加されることになり、原子力発電は火力発電に比べて発電費用が上回ることになってしまった。
 そこで、勝俣恒久前社長ら歴代社長は、安全対策費用を節約すれば、人を殺めるかも知れないことを承知しながら、安全対策費用を節約して原発を運転してきたのであった。
これは「未必の故意」といって、故意の一種とみなされる。

【未必の故意】意図はないが、ある事実が発生しても仕方がないとして為す行為

 具体的には、(1) 立地条件の改悪と防波堤を形ばかりにした罪、(2) 原子炉内の計測を7時間以上も不能にした罪、(3) 水素逃し口を作らず、1号機の建屋を水素爆発に至らせた罪、(4) 高圧注水系電源の津波対策をしなかった罪、
(5) 1号機、非常用復水器の欠陥を放置した罪、(6) 2〜6号機、残留熱除去系から蒸気凝縮系を削除した罪、などがある。

刑事事件2、業務上過失による致死傷罪】

 福島原発事故は、業務上過失致死傷罪(刑法第211条1項)としての刑事事件でもある。吉田所長の業務上の過失が、福島原発事故による災害を拡大したのであった。
 その過失は、すべて吉田昌郎所長の思い込みによる。それは、(1) 高圧注水系の使用を躊躇した、(2) 非常用電源の回復を後回しにした、(3) 海水を注水した、(4) そのために原子炉圧力容器の逃し弁を開いた、(5) 格納容器をベントした、(6) 中性子計測結果を改ざんした疑惑、(7) 4号機原子炉に燃料を搬入していた疑惑、である。この中でも、(4) は、浪江町、飯舘村、福島市、郡
山市などを襲った放射能の最大原因である。
 これらは、すべて吉田所長の思い込み、重大な不注意、そして事故隠しであって、原発苛酷事故対策での異常行動であり、業務上過失である。

.. 2012年02月04日 09:18   No.360010
++ 布施哲也 (幼稚園生)…3回       
.「再稼働阻止は自治体の力で」
   ─原発推進勢力のチカラの源泉=資金源を断とう
   東電電気料の値上げ反対!        

 この国の官僚、それも経済官僚が気になる。それでも、これまでは政党・政治家の影に隠れていたが、今はその姿をはっきり私たちの前に顕わにし、その力を誇示する。TPP(環太平洋経済連携協定)への参加も、消費税の引き上げも、そして原発の再稼働も、この官僚の存在がカギを握る。
 この国の支配構造がどうなっているかは承知している。原発の推進に当てはめてみれば、その構造が一段とハッキリする。政治家ではないし、有権者でもない。
ましてや労働者でもない。輸出関連大企業による資本であり、それを具体化する官僚だ。
 これらの支配者、原発で言えば原発推進勢力の力の源泉は、あたりまえだが資金力となる。電気料金と税金が、これら推進勢力(原子力ムラ)を潤して、そのオコボレにあずかろうと人々が群がる。その金は、電力会社が支払う固定資産資産税と交付金だが、それだけではない。地元にばら撒く「協力金」も膨大で、人々のこころを捻じ曲げてしまう。
 唐突だが、東電(他の電力会社も)の不買運動を提唱したい。東電ほど、日本といわず世界に害を与え、与えつづけている企業は存在しない。その東電の電気を買わないことが、原発推進勢力の資金源を断つことになるからだ。経産省をはじめとした省庁のビルの多くはPPSから電気を調達している。PPSには限界もあるし、いいことばか
りではない。
 でも、原子力ムラに抗し、政策を変更させるカギとなるだろう。PPSの電気は原発由来ではないし、原子力ムラが避けたい発電と送配電の分離に結びつくからだ。
そして、多くの自治体施設の電気をPPSから購入することで、このことを広く社会化したい。自治体こそは、私たちのホームグラウンドだ。
                  (『労働情報』紙より一部転載)

.. 2012年02月04日 09:38   No.360011
++ 練馬M子 (幼稚園生)…1回       
84歳の女性が60名署名あつめる
                 (たんぽぽ舎会員)

1月中旬、久しぶりに知人宅に伺いました。人と会うときはいつも「さよなら原発」の署名用紙を用意していくのですが、その日はたまたまもって行きませんでした。
「署名用紙を忘れて残念」と言う私に「あとで送って」と彼女。
後日2枚の署名用紙とあて先の書いた封筒を送りました。「60人に書いてもらって送ったわよ。カンパ用紙も入ってたので、カンパもちょっとね」と今日電話がありました。彼女は84歳、足が不自由で外出できません。ディサービスに通い、そこの利用者、スタッフ、ヘルパーさんたちから署名を集めたのです。最初は彼女1人に署名を書いてもらうつもりでしたが、なんと60倍に増えてびっくりです。
彼女の心意気に感動です。いつも人と人との関係を大切にしている彼女なのでできたことですし、原発に対しての関心もそれだけ大きいということであり、まだまだ運動が広がる可能性があると、心強く思いました。

.. 2012年02月04日 13:24   No.360012
++ たんぽぽ舎 (社長)…589回       
がん発症リスクある 1500キロ離れた地で増加
   低線量・内部被ばく どう向き合う
   チェルノブイリ影響研究トンデル博士
           (2012年2月3日 東京新聞 こちら特報部より抜粋)

初の帰村宣言──福島県川内村が原発事故の避難自治体としては初めて帰村宣言を出した。
4月1日に役場や学校、保育園などを再会する方針だが、やはり気になるのは放射能汚染による健康被害。年間20ミリシーベルト以下なら居住できるというのは、本当なのか。向こう数十年にわたって続く低線量被ばくとどう向き合えばよいのか。内外の専門家に聞いた。
「がんの発生数二万二千四百九件のうち、八百五十件はチェルノブイリ原発事故によって出された放射能汚染によるものだった」。スウェーデンから来日したヨーテボリ大学のマーチン・トンデル博士(四九)は先月三十一日、福島市内で開かれた講演会で、スウェーデンでのチェルノブイリ原発事後の健康影響についての調査結果を報告。
低線量被ばくでもがん発症のリスクがある可能性をこう「警告」した。トンデル博士は一九八六年四月に旧ソ連(現ウクライナ)で起きたチェルノブイリ原発事故の後、スウェーデン北部に降下したセシウム137の堆積量と、その後に住民が発症したがんとの関係を研究していることで世界的に有名だ。(中略)デスクメモ
「戻れる人は戻る。心配な人はもう少し様子をみてから戻る」。遠藤雄幸村長は、こう話した。村を復活させたい村長の気持ちは分かる。だが、このままでは不安はなくならないだろう。正確なことが分かっていない以上、慎重にならざるを得ない。つくづく原発事故の罪を思う。

.. 2012年02月04日 13:30   No.360013
++ たんぽぽ舎 (社長)…590回       
 2月11日(日)11:00より12:00まで「前段集会」を開催します。

2月11日は「2・11さようなら原発1000万人アクション全国一斉行動in東京」
 主催:さようなら原発1000万人アクション実行委員会
  代々木公園ケヤキ並木  13:30開会14:30デモ出発

この集会に先立ち「再稼働反対・テントを守ろう」を訴える集会を開催します。
 場所は同じ代々木公園ケヤキ並木です。ぜひ、前段からご参加下さい。
 この後、午後の集会とデモに合流します。 たんぽぽ舎も横断幕や旗を持って参加します。全原発停止をめざし、皆でアピールしましょう。 
    
☆急ぎのお知らせ  主催:福島原発事故緊急会議

 3月11日福島集会に向けての 郡山へのバスツアーは、好評につき10日・11日の1泊バスは満員になりました。受付を閉め切りました。
日帰りはまだ余裕があります。お問い合わせ下さい。

.. 2012年02月05日 09:15   No.360014
++ たんぽぽ舎 (社長)…591回       
スペースたんぽぽ 講演講座予定一覧( 2月) たんぽぽ舎

あ 2月9日(木)☆原発についてみんなで観よう!ワンコイン上映会☆
 特集 東海村・日本の原子力発祥の地〜
 首都圏に一番近い原子力施設のある茨城県、東海村を特集
 ○茨城現地からの脱原発活動報告あり
   19:00(開場18:30)〜21:00    参加費500円
い 2月11日、18日(土)〜毎週土曜日開催中〜
 ☆優しく心と体を強くするヨーガ教室☆
 講師:河野秀海先生(インド中央政府科学技術省公認療術師
 詳細・ご予約は『優しく心と体』で検索!
 Eメール:kokorokaradayoga@gmail.com
   朝10:00〜12:00   参加費:1500円(飲み物付)
う 2月12日(日)ドイツが脱原発を決めたワケ−みどりの社会の作り方−
 (脱原発をきめたドイツを1月に視察) 
 講師:足立 力也(コスタリカ研究家)
 14:30〜16:30 参加費:1000円
え 2月14日(火)第11回役立つ反原発基本講座 
 ☆自治体は反原発が一番☆ 
 PPSの活用で財政軽減・実践報告3つの例 横須賀・羽村・東海村
 19:00(18:45)〜21:00参加費:1000円
お 2月17日(金)福島原発放射能事故と御用学者たち
 科学・大学・学会が信頼を失うとき
 講師:島薗進さん(東京大学大学院教授 生命倫理・宗教学)
 18:45(開場18:30)〜21:00 参加費:800円(学生400円)

か 2月19日(日)たんぽぽ舎第24回総会(23周年)
 
 第1部 第24回総会13:00開場
 第2部 記念講演 菅井益郎 汚染と徐染/山崎久隆 地震と再稼働
 第1部:無料                 
 第2部:500円(資料代
 第3部 懇親会(2000円)

き 2月21日(火)原発放射能事故とテレビ・新聞の報道
 議論はどのように歪められたか!
 講師:影浦 峡さん (東京大学大学院教授 メディア・言論論)
 18:45(開場18:30)〜21:00 参加費:800円(学生400円)
く 2月24日(金)原発・反原発の歴史講座 2回目(1970〜80前年)
 原爆から原発へ −原発利権の誕生−
 講師:山崎 久隆さん  ☆全4回☆ 3月3回目、4月4回目
 18:45(開場18:30) 参加費:800円)
け 2月27日(月)最近地震が多い!心配だ!
 3.11原発事故後にわかったいくつかのこと(4年以内に東京直下地震発生70%)
  そのほか 
  講師:島村英紀(地震学者、地質学者)
 18:45(開場18:30)〜21:00 参加費:1000円

.. 2012年02月05日 09:34   No.360015
++ たんぽぽ舎 (社長)…592回       
【傍聴&アクションを!】
   2.8ストレステスト意見聴取会:大飯「妥当」評価を通すな!
       (福島原発事故緊急会議MLより転載)
 保安院は2月8日の第8回「ストレステスト意見聴取会」の開催要項を発表しました。今回は、前回の本来無効な聴取会に引き続いて大飯原発3、4号機の評価書素案への意見聴取などが予定されています。今回が終わると、保安院は大飯原発の評価書を確定させ、原子力安全委員会の検討会(5委員に加えて5人の「専門家」を追加)に送ります。
 保安院は、前回と同様に傍聴者を締め出し、会議室とは別室でモニターを見ろ、との傲慢な姿勢を貫いています。今回は会議室と別室を完全に切り離してくることが予想されます。
 前回1月18日、同室での傍聴と利益相反3委員の解任を求めて、傍聴者は必死の猛抗議を行いました。しかし、経産省・保安院は何の反省もないようです。こうした茶番がいつまでも続けられると思ったら大間違いです。
 できる限り多くの人がまず傍聴を申し込まれるよう呼びかけます。受付締切は2月6日(月)12時まで、先着200人ですので、早めに申込みを。なお、当日は諦めることなく、同室傍聴と利益相反委員の解任を求めるアクションを行います。
相談会にもぜひご参加ください。どなたでも参加できます。

【「ストレステスト意見聴取会」アクション相談会】

2月5日(日) 午後5時〜7時 ピープルズ・プラン研究所
<アクセス/有楽町線「江戸川橋駅」徒歩7分、TEL:03-6424-5748>

<呼びかけ>
福島原発事故緊急会議
3・11再稼働反対!全国アクション
(連絡先) ピープルズ・プラン研究所
(TEL) 03-6424-5748 (FAX) 03-6424-5749
(杉原携帯)090-6185-4407

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

傍聴受付けは、2月6日(月)12時まで、先着200人です。

※最近行われているいくつかの意見聴取会は、1階の「入口ゲート外側」にある会議室で開かれています。今回の「別室」もたぶんゲートをくぐら
ない会議室だと思われます。身分証明書をお持ち下さい。

.. 2012年02月05日 13:23   No.360016
++ 柳田 真 (大学生)…98回       
反原発運動の重点 野田内閣の原発推進政策に反対する
    原発なしで電気は大丈夫、再稼働阻止、
    電気料金値上げ反対、テントを守る           

 2011年に続き、2012年も「原発停止−廃止」に向けて、良い条件(原発51基停止、稼働中は3基のみ)を生かして、みんなで努力しよう!

1.原発なしで電気は大丈夫!
  1月27日現在、稼働中の原発は3基となりました(全54基)。それでも電気は大丈夫です。「原発54基がないと日本の電気が不足する」というウソの神話が音を立てて崩壊です。電力会社と政府が発表するウソの数字=電力の余力を隠す=もあばかれました(1月23日毎日新聞)。「今後、原発なしで電気は足りる」と枝野経産相も認めました。

2.再稼働阻止・ヒバク労働者を激増させるな
  「原発なしで電気は大丈夫」ゆえ、いっそう原発再稼働を許してはなりません。正念場です。原発の定期検査はヒバク労働者を激増させます。「再稼働ありき」のための、ストレステストは信用できないしろもの。地震と原発の経験のないIAEAのお墨付きのゴマ化しに欺されない。2月〜5月あらゆる場所で再稼働阻止の声を上げよう、周辺自治体へ働きかけよう。

3.電気料金値上げ反対
  東京電力の電気料金値上げに大反対します。この問題で、テレビ、マスコミの沈黙はおかしい。報道せよ。もともと日本の電気料金は世界でも有数の高額だ(不評)。値上げの根拠数字も怪しい。信用できない。値上げを言う前にやることが一杯ある。1月27日東京都は、コスト削減不十分として「東電値上げ待った」をかけた。
  私たちは、東京電力の電気料金値上げに大反対する。

4.経産省前テントを守る
  反原発・廃原発の拠点、経産省前テントを守ろう。テントの撤去処分に反対し、撤回を要求する。枝野経産相は、テントひろばとの話し合いに応ぜよ!

.. 2012年02月07日 08:15   No.360017
++ たんぽぽ舎 (社長)…593回       
.「ドイツが脱原発を決めたワケ − みどりの社会のつくり方」

【日時】2012年2月12日(日) 開場14時  開演14時30分
   (14時30分〜16時講演。16時30分まで質疑応答・交流など)
【講師】足立力也さん
 コスタリカ研究家・佐賀大学非常勤講師
 日本版緑の党「みどりの未来」運営委員・国際局ス ポークスパーソン
 2011年5月にドイツ緑の党連邦議員ジルビア・コッティング・ウールさんの案内役として被災地福島を訪れる。7月にブリスベンで開かれたオーストラリア緑の党の全国評議会に参加。
 2004年 中村敦夫率いる「みどりの会議」の比例代表候補として参議院選挙に出馬。
 著作:「丸腰国家〜軍隊を放棄したコスタリカの平和戦略〜」
    「平和ってなんだろうー軍隊をすてた国」コスタリカから考える」
【場所】〒101-0061東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
   スペースたんぽぽ TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
【主催】スペースたんぽぽ 【協力】いろりばた会議

 「ドイツが脱原発を決めたワケーみどりの社会のつくり方」
  3・11の福島第一原発事故発生直後に、いち早く「脱原発」に舵をきったドイツ。
  足立力也さんはドイツを先月訪問、廃炉を進める原発を抱えつつ再生可能エネルギー急速に普及させているバーデン・ビュルテンベルク州やネッカー・オーデンバルト郡で、エネルギーの民主化、エネルギー自治の実践を視察しました。
  また、放射線防護委員会がおかれているザルツギッターを訪れ、査収処分所の中にも入りつつ説明を受け、廃炉にするにせよ原発を推進するにせよ、絶対に避けて通れない、解けない難問――核廃棄物の最終処分問題についても見聞を深めてきました。
  ドイツで既に進められている脱原発の仕組み ――脱原発、再生可能エネルギーの推進、エネルギー効率化(省エネ)の取り組み、それらに携わる枠組みなど、最新情報をお話していただきます。
  ポイントは、「エネルギー自治」あるいは「エネルギーの民主化」です。
  それに向けた日本での課題などについても話せればと思います。
  来るべき未来の社会のあり方をご一緒に考えてみませんか。

.. 2012年02月07日 08:22   No.360018
++ たんぽぽ舎 (社長)…594回       
◇小沢一郎、原発・消費税について語る
  増税法案に造反明言、福島原発は何も収束していない

 民主党の小沢一郎元代表は4日までに共同通信の単独インタビューに応じ、野田佳彦首相の消費税増税方針は「筋道が違う。経済政策としてもおかしい」と述べ、法案採決では反対に回る意向を表明した。国民の理解が得られないとして、野田首相が衆院解散・総選挙で信を問うのは困難とも主張。次期衆院選が後継首相の下で早期に実現される可能性に言及した。自らの離党は否定した。
(中略)
 ─東京電力福島第1原発事故の政府対応は。
 「何も収束していない。危険を放置している。政治の責任で何十兆でも出して、放射性物質を封じ込めないと駄目だ」(中略)
                  (デーリー東北2月5日号より抜粋)

 ◇俳優の山本太郎さん 自分への怒り3・11機に
  脱原発活動振り返る手記刊行

 「脱原発を公言して以来、収入が10分の1以下になった」と苦笑するのは、俳優の山本太郎さん。3・11以降の活動を振り返る手記「ひとり舞台」(集英社1300円)を刊行した。
 最初はこんなつもりではなかった。「商業放送で食わせてもらっている以上、声を上げることによる不利益が絶対ある。先頭に立つつもりはなく、食いぶちが減るスピードをなるべく遅くしたいと考えていた」。それが変わったのは、国が子どもの放射能の安全基準を、年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げたとき。(中略)
 子どものころから、ボランティア活動に携わる母に連れられてフィリピンの子どもたちと交流した。環境問題に関心を持ち、約8年前から国際環境保護団体グリーンピースを支援してきた。今は本来の自分を取り戻した気もするという。(中略)環境団体などを応援しても、声を出すことはなかった自分にたいする怒りが、3・11を機に噴き出した。
 脱原発活動を続けるため、結婚を考えていた女性と昨年分かれた。「今の状況では本当に意味でその子を守れないから。(佐賀県庁への抗議行動を建造物浸入と)告発されたように、誰かが僕の足をすくおうと思ったら方法はいくらでもある」。養うべき家族を持つ人が運動に参加しなのは仕方ないと考えていえりる。
                  (デーリー東北2月5日号より抜粋)

.. 2012年02月07日 08:35   No.360019
++ たんぽぽ舎 (社長)…595回       
.☆2月「スペースたんぽぽ」の学習会2つのご案内☆

 ○科学・大学・学会が信頼を失うとき--放射線の健康影響をめぐって
  東大の内部の問題、日本学術会議の問題、
  そして放射線被ばくと医学の歴史の関わり

 日 時:2月17日(金曜)18時45分(開場18時30分)
 講 師:島薗 進さん
     東京大学大学院教授(生命倫理・宗教学)日本を代表する宗教学者。
     早くから中川保雄著「放射線被曝の歴史」の重要性を指摘(本の帯に推薦文あり)。東大柏キャンパスの空中放射線量が高いことを隠蔽す
る東大のホームページを批判した東大教員有志の世話人の一人。
 会 場:スペースたんぽぽ(東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
Tel:03-3238-9035 Fax:03-3238-0797
 参加費:800円(学生400円)


 ○議論はどのように歪められたか:
  3・11後の報道と専門家の発言を読み解く

 日 時:2月21日(火曜)18時45分(開場18時30分)
 講 師:景浦 峡さん・東京大学大学院教授(メディア・言語論)
     著書:3・11後の放射能「安全」報道を読み解く―
        社会情報リテラシー実践講座
     リテラシー(情報についての知識を持ち意味を理解する力)を身に着ければ、自分で判断する手がかりが得られます。
     東大柏キャンパスの空中放射線量に関し、東大本部のホームページ上の不適切な記述を修正するよう申し入れた東大教員有志の世話人の一人。
 会 場:スペースたんぽぽ(東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
Tel:03-3238-9035 Fax:03-3238-0797
 参加費:800円(学生400円)

.. 2012年02月07日 17:06   No.360020
++ たんぽぽ舎 (社長)…596回       
もんじゅ・西村裁判、最高裁上告棄却に抗議する(案)
          もんじゅ・西村裁判を応援する会 世話人 藤田祐司

●はじめに
 1995年12月8日、動燃(現在の日本原子力研究開発機構)の高速増殖炉原型炉もんじゅで原子炉の熱を取り出す二次冷却系配管から冷却剤のナトリウムが漏れる事故が起きました。動燃は現場を撮影したビデオを公表しましたが、これが編集されたものだということが発覚。また、公表以前に撮影されたものを隠していたことも分かりました。

 翌年1月12日の記者会見で、動燃本社はビデオ隠しへの関与を認めましたが、その経緯については不明な点が多く、動燃側は追加調査を約束。ところが、ビデオ隠蔽について社内調査を担当し、その会見に出席していた総務部次長・西村成生さんが翌日、宿泊先のホテル敷地内で倒れているのが発見され、のちに死亡が確認されました。警察は「遺書」があったことから早々に「自殺」と断定。世間の耳目を集めていた事件にもかかわらず、司法解剖もおこないませんでした。

 西村成生さんの死には不自然な点が多々あります。
 ◇「死亡は宿泊先ホテル8階非常階段踊り場周辺からの飛び降りによる」とされているが、そこは地上から約30メートルほどの高さがあり、また衝突面はコンクリートタイルであるにもかかわらず、死体の損傷は極めて軽微である。
 ◇警察の死体検案書の死亡時刻は1月13日午前5時頃とされているが、深部体温による死亡推定時刻は12日午後10時から13日午前1時頃。ホテル
チェックインは13日午前0時45分頃と報道されているので、その頃にはすでに死亡していたことになる。
 ◇西村さんの宿泊の事実、チェックイン時刻などについて、ホテル側はなぜか情報開示をかたくなに拒んでいる。また、自殺を踏み切らせたといわれる動燃からのFAX紙の所在はいまだ不明。
 ◇ホテルの西村さんの部屋にあった3通の遺書のうち、妻宛のものには、事務的なことしか書かれておらず、2人の息子についての記述もない。しか
も、本文は西村さんの筆跡だが、端に書かれた時刻は西村さんの書き方と異なっている。
 ◇理事長宛の遺書を13日の会見で理事長が読み上げるが、のちにその内容は実際のものと異なっており、動燃にとって都合のいいように改ざんされていたことが判明(そもそも遺書の文面自体、「始末書」のような内容だった)。

 西村さんの遺族は、その後ホテルや病院、警察を回ったり、動燃の理事長に手紙を出したりして真相究明を試みましたが、かないませんでした。「遺書」の存在を盾に警察は早々に捜査を打ち切り真相を闇に葬ろうとしました。そこでやむなく、2004年10月13日、核燃料サイクル開発機構に対し、「自殺」は雇用主としての安全配慮義務に違反したためだ、として1億4800万円の損害賠償
を求める訴訟を東京地裁に起こしました。

.. 2012年02月08日 08:57   No.360021
++ たんぽぽ舎 (社長)…597回       
●裁判の焦点
 1月12日、急きょ西村さんも出席することとなった3回目の記者会見で、動燃本社のビデオ隠し関与が分かった時期を、本来「12月25日」というべきところ、西村さんは「1月10日」と発表してしまいました。
この「誤発言=嘘」が「自殺」の原因とされています。
 西村さんの遺品の鞄から、12月25日に本社のビデオ隠しについて理事長へ報告された旨が書かれた文書が見つかっており、これを動燃も内部文書と認めています。つまり理事長は早い段階で知っていたのです。ところが、問題の3回目の会見直前におこなわれた2回目の会見で、理事長は「(本社のビデオ隠しについて)報告を受けたのは1月11日」と答えており、西村さんが正直
に「12月25日」と答えるとトップの発言と矛盾してしまいます。西村さんは、理事長の「嘘」に従って「1月10日」と言わざるを得なかったことは明らかです。
 原告は、西村さんのついた「嘘」が明らかになったとき進退に窮することは明白であるから、動燃は西村さんへの何らかの安全配慮義務が必要だった、それを怠った動燃には安全配慮義務違反があるので損害賠償に値すると主張しました。しかし、東京地裁は西村さんの発言を、「事実と異なる内容を公表することを強いられたものとはいえない」、「意図的か勘違いによるもの」である、
と西村氏個人に責任を押しつけ動燃には安全配慮義務違反がないと退けました。
 2審では証人尋問することは余りないそうですが、丸岡広報室担当役(広報責任者)への尋問が認められました。記者会見の設定を取り仕切っていた丸岡氏は、「13日に記者会見の設定はなかった」、と重大な証言しました。

 西村成生さんは13日の福井での記者会見に臨むために、大畑理事とともに「センターホテル東京」に泊まったという動燃の主張は根底から崩れたのです。また、1審の証人尋問で安藤理事と渡瀬広報室長は、「明日の定例記者会見で訂正しよう」と話し合ったと述べました。この2人の偽証が明らかになったにもかかわらず、2審ではこの丸岡証言を、「措信できない」の一言で退けてし
まいました。
 そもそも真実が明らかになった12月25日の早い時期になぜ真実を発表しなかったのか。また、記者会見でなぜ誰も真実を語らず、また西村さんの誤発言をその場で訂正しなかったのか。
 2審判決は、「仮に控訴人らが主張するように上記の善後策をとっていたとしても、果たして成生の自殺を防止できたかは疑問である」、と信じられない言葉で結ばれていました。
 そして、2012年1月31日、最高裁は312条の上告の理由に該当しないとの理由で上告を棄却しました。2年も待たされたあげくの形式的棄却です。私達はとうていこの判決に納得できません。強く抗議します。

 ◇2月10日(金)午後7時から、西村裁判の今後について相談会を開きますどなたでもご参加いただけます。場所:たんぽぽ舎5階

.. 2012年02月08日 10:06   No.360022
++ たんぽぽ舎 (社長)…598回       
◇原子力規制庁、片道出向7ポストのみ
   ─ 出身省庁戻り大半 独立性に限界
                 (2012年2月6日 朝日新聞より抜粋)

 4月に新設される原子力規制庁の職員のうち、出向元省庁に戻さない「ノーリターン・ルール」の適用は審議官級以上の7ポストに限定することがわかった。ノーリターン・ルールは組織の独立性を保つ狙いがあるが、対象が限られるため、原子力推進行政を狙う経済産業省などの影響力を排除できるか未知数だ。(中略)
 細野豪志原発相は1月末の記者会見で「利用と規制の分離の観点から、一定クラス以上の幹部職員はノーリターン・ルールを適用しなければならない。とくに推進側からの組織の分離は徹底したい」と語っていた。(中略)
 ノーリターン・ルールは、1998年に旧大蔵省から分離独立した金融監督庁(現金融庁)にも局長級以上を対象に導入されたが2009年に事実上破られた。


 ◇福島2号機 続く高温、80度回避「汚染水増やむなし」
   ─ 注水を大幅増 保安規定違反
                 (2012年2月7日 東京新聞より抜粋)

 東京電力福島第一原発2号機の原子炉の温度上昇が続き、東電は六日、同日深夜から非常用の注水口からの注水量を毎時3.8トンから毎時6.8トンに増やすと発表した。福島第一の保安規定では、注水量の増加を「24時間あたり毎時1トンまで」と定めている。今回の注水量変更は保安規定に抵触する上、汚染水を増やすリスクがあるが、原子炉の冷却を優先したという。(中略)
 東電によると、温度が上がっているのは原子炉下部の温度計。1月下旬まで50度程度で安定していたが、2月1日に52.0度を記録。6日朝には73度を超えた。(中略)
 このため、東電は原子炉への注水量を一気に増やし、再臨界防止のために中性子を吸収するホウ酸も注入する方針を固めた。
 なぜ温度が上がり続けるのか。東電の担当者は「注水の流れに変化が生じ、うまく燃料付近に当たっていない」とみている。(中略)
 東電は「汚染水は処理して循環させるので増えない」と説明。一方で、処理水が増えることで、処理施設のフィルターなど高濃度の放射性廃棄物が増えることを認めている。

.. 2012年02月08日 10:38   No.360023
++ たんぽぽ舎 (社長)…600回       
合理性欠く東電電力料金値上げ
    東電は値上げを直ちに取り下げ、ガス火力を軸とした事業再編と、経営組織改革を急げ   (2月3日デーリー東北より 円居総一)

 東京電力は1月17日、認可対象外の大口電力料金を4月から平均約17%値上げすると発表した。(中略)燃料費の増加は事実だろう。だが、火力代替による燃料費増は値上げの口実にすぎない。燃料費の増加には、停止原発の資本費や維持費を含む発電費用の肩代わり分も入っている。火力代替による費用増加というなら、この原発の費用分を燃料費増加額から差し引いた額で語るべき話
だ。(中略)
 「燃料費増加は一過性で済まない」ことも値上げ理由に加えているが、これも説得力を欠く。火力は液化天然ガス(LNG)が主流だが、その世界一高い輸入契約は改めていない。世界の天然ガス価格は、米国での新たなガス田の開発により増産が進み、この3、4年で半値以下となった。可採年数も急伸し、長期的にも価格安定が見込まれる。
 それでも、自由価格の大口電力だから改定は電力会社の自由と言うなら、独占や保護に見合うだけの値上げの社会経済的正当性が最低必要だ。だが、そうした理由は見いだせない。
 結局、値上げは、独占的地位を利用して事故の負担と経営戦略の失敗のツケを企業と国民に転嫁し、赤字転落を糊塗(こと)するものにすぎない。(中略)
 こうしたすべての費用を企業と国民に転嫁する糊塗策の繰り返しでは、原発という不良資産を温存させるだけで、東電の再生にも電力産業の発展にもつながらない。

.. 2012年02月09日 11:58   No.360024
++ 佐藤れい子 (幼稚園生)…4回       
ストレステスト意見聴取会の「別室傍聴」に参加した読者から
   2,8ストレステスト意見聴取会の「傍聴」報告
   ― 何としても再稼働させてはなりません ―
                    さよなら原発みなと 
2,8ストレステスト意見聴取会の「傍聴」に参加しました。
 本会議は経産省 本館の17階 国際会議室で行われ、傍聴は別館1階115号室、別館のゲートも通らせない有様でした。しかも傍聴会場はとても狭く、椅子が所狭しと並べられマスコミと傍聴人で一杯でした。前回1,18の時も不思議に思ったのですが一般傍聴人とは明らかに違う人々が多数を占めていました。
 前回も傍聴者は別室でしたが、その部屋のほとんどがダークスーツの男性で、皆押し黙ってただ座っているように見えました。後で聞くと電力会社関係の人達と経産省のプレートを付けた人達だったようです。
 今回も同様ではなかったかと思います。隣の男性は居眠りしていましたし、前の男性は資料の関係のないページをパラパラとめくっているだけでした。
 そして肝心の傍聴の様子ですが、全体が映された映像のみであたかも静止画面を見ているかのようでした。発言者の判別もつかず、いかにも形式的に傍聴会を開催しましたとのアリバイ作りが見え見えです。

 そんな中、後藤さんと井野さんはそれぞれにこのストレステストの欺瞞を追及されました。
井野さんは「ストレステストは方法論を始め まだ発展途上だ。しかも去年の12月末までに2次評価を出すということになっているのに事業者がやっていない。保安院もそれを催促していない。再稼働を急ぐあまり1次テストのみで評価を得よう
としている」後藤さんは「事故が起きる条件は無限にある。まだまだ検証しなければならない問題がたくさんある。役所は質問に対してまともに答えていない。その事が福島原発の事故の原因でもある。それがすごく気になる。努力しているからそれでいいと認めてくださいと言い換えている。いかに安全性の議論になっていないかだ。」など明らかに他の委員とは違う突っ込んだ意見を述べられました。

 更に後藤さんは傍聴会のあり方にも言及され「同室で、開かれた傍聴があってこそ信頼が得られる。次回からはルールを決めて同室傍聴にすべきである。」と書面で意見を出し会議でも発言されました。
 委員会終了後、後藤さんと井野さんは傍聴室を訪れ立ったままでの報告会となりました。今日の質問にまだ答えが無いので次回もこの論議は続くという見解だと言うことでしたが、夜のニュースではもう『<大飯原発>保安院審査書、安全評価「妥当」』と流れました。

 保安院は何があろうとも予定通りに進めるだけといった姿勢です。責任なんて頭にありません。その証拠に「最後は政治判断だ。」とか「決定は大臣が行う」「保安院は合格とは言っていない」と最後は逃げ口上です。

 今日は大飯原発の再稼働の事案だけかと思っていたら、議題に四国電力の伊方発電所3号機に関する一次評価について とあり現にこの件でも論議されました。資料には その他関西電力美浜3号機、高浜1号機、更には九州電力の玄海2号機、川内1・2号機のストレステスト評価結果についての報告も添付されていました。
 再稼働に向けて着々と進行しています。大飯でも美浜でも高浜でも伊方でも玄海でも川内でもどこでもいつでも再稼働できるように準備されています。このままでは再稼働は必至だと思わざるを得ません。1ヶ所再稼働させるともう後はズルズルと広がっていくに違いありません。
何としても再稼働させてはなりません。

.. 2012年02月10日 08:34   No.360025
++ 佐藤れい子 (小学校低学年)…5回       
 大手マスコミが報道しない被曝の実状をネットで知るたびに涙があふれます。
空も海も空気も大地もそしてミミズも昆虫も鳥もありとあらゆるものが放射能で汚染されました。高い放射線量の地域で、大人の放射能管理区域の基準以上の中で多くの子供たちが居続けさせられています。
 子供のみならず老若男女全ての人が安全な場所での生活が保障されるべきです。福島原発事故の悲劇を決して繰り返してはなりません。
 皆で知恵と力を合わせて再稼働阻止のみならず全原発を『廃炉』にするまで頑張りましょう。

 傍聴の人数は200人と聞いていた。受付に置かれた傍聴予定者の申込者は数えたら150人程度だった。それも一般傍聴者よりも様々な電力会社などの関係者が圧倒的に多いと見受けられた。予定人数にも達していないのだから申し込みの確認の手間をかけても撥は当たらない。
 傍聴申し込み事務手続きは手を抜きすぎだ。公僕とは何たるかを知らない公務員が多い事に憤りを覚えた。
 今回、申し込み者へ受け付け確認の連絡もしない経産省の怠慢は上から目線そのものだ。
 「九電の説明会などと同じ構図」がいまだに続いている。大地震が予想される中でも原発の再稼動に向けて突っ走る政府、経産省、東電など懲りない面々。被害者そっちのけで利権に突き進む国家の執拗な執着心が見えてきた。
 受付担当者には「誠実な態度で責任ある仕事をしてください」と話しテントで時間の許すまで座り込みをした。
(※編集部より:他にも参加報告記が寄せられています。紙面の都合で次号に掲載します)

.. 2012年02月10日 09:07   No.360026
++ 宮口高枝 (幼稚園生)…3回       
◇意見聴取会に申し込んだのに、
    傍聴に加われず押し問答・経産省の上から目線。
                     さよなら原発みなと 

 経産相で行われた「いわゆるストレステストの意見聴取会」にメールで申し込みをしたが、何回やってもメールが送信されず、電話しファックスで申し込みをして、今日、経産相に出かけた。受付で私の名前が無い。
 「名簿に名前が無いので入れません。」ファックスを送っているから確認してくださいとお願いしたが、ここに名前の無い方は入れませんの一点張り、調べてみますの誠意も見せない。私と同じような方が「メールを送り、受け付け確認のメールが無いので電話をしてここに来たのに名前が無いのはどういうことですか?」と詰め寄った。
 別の人が受付に入って私たちを威圧する。その人は「警備」の腕章をして受付の人をかばうように仁王立ちになるので「警備のあなたには用がないです。
受付の事務の人にお願いしているんですよ。」押し問答が続くうちにマスコミが押し寄せてきた。

.. 2012年02月11日 08:40   No.360027
++ 山田知恵子 (幼稚園生)…1回       
◇傍聴者締め出しに抗議!! 抗議の声を届けよう!
                    さよなら原発みなと 

 傍聴者は遠く離れた別室で、しかも会議を俯瞰して映すスクリーンを見るのみ。発言者アップのあるユーストリームで見ている人の方がずっと臨場感があるでしょう。これは傍聴とは言いません。
「誰が話しているかもわからない、少なくとも発言者は名前を言ってから発言して欲しい!」と要望。途中からそのように変更されました。そのような合間にも、傍聴者は時々に「傍聴させてください!」と要望。それに対し警備係が「傍聴者の迷惑になるのでお静かに」などと言います。
「傍聴者に迷惑かけているのは経産省でしょう? そもそも傍聴させないんだから!」
 全く、国民の知る権利を無視した経産省に抗議のメール、fax、電話をしましょう!また、保安院は審議不十分に関わらず、「妥当」の審査書を原子力安全委員会に提出の予定です。
この不当な審査書提出に抗議する抗議のメール、fax、電話もしましょう!
下記に抗議を集中しましょう。

抗議先の下に「さよなら原発みなと」のブログがあります。
傍聴室の中で金まみれの委員を糾弾している写真などがアップされています。
ご覧いただければ幸いです。

※枝野経産相、保安院に抗議の集中を!地元選出国会議員にも要請を!
   ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
【経産省】
 大臣官房 TEL:03-3501-1609 広報FAX:03-3501-6942
【枝野幸男経産相】
[国会事務所]FAX:03-3591-2249 TEL:03-3508-7448
[地元・大宮事務所]FAX:048-648-9125 TEL:048-648-9124
【原子力安全・保安院】代表TEL:03-3501-1511 広報課TEL:03-3501-5890
 原子力安全技術基盤課(ストレステストを担当)
 FAX:03-3580-5971 TEL:03-3501-0621
 メールによるお問い合わせ:ご質問・ご意見

 さよなら原発みなと

.. 2012年02月11日 08:47   No.360028
++ たんぽぽ舎 (社長)…601回       
福島第二原発 内部公開で「復旧」強調 再稼働の疑い晴れず
                東京新聞 2012年2月10日(金)より抜粋

 東日本大震災で被災した東京電力福島第二原発(福島県富岡町、楢葉町)の”復旧作業”が進められている。東電は「冷温停止の維持が目的」と説明するが、県などが求める廃炉への道筋がはっきりしないだけに、地元には「再稼働に向けた動きではないか」といぶかる声もある。(中略)
 いまも非常用発電機などに震災の爪痕が残る。増田尚宏所長は報道陣に「(炉心溶融した第一原発の状況と)紙一重だった」と振り返った。(中略)

廃炉示さぬ東電「県民を軽視」
 全十基の廃炉を求める県は、東電や政府に再三決断を促しているものの、両者とも煮え切らない態度に終始している。
「子供たちを放射能から守る福島ネットワークの」の佐藤幸子代表は「県内では以前から『第二原発は再稼働するのではないか』とうわさされている。廃炉を明言しなければ、いつまでたっても県民の疑いは晴れない。福島の全原発の廃炉は当然なのに、なぜ結論を先延ばしするのか」と憤る。

.. 2012年02月11日 09:56   No.360029
++ 柳田 真 (大学生)…99回       
原発再稼働の阻止をめざし、1万2000人が集会・デモ
   2月11日、朝は前段集会、夕方はドラムデモ。1日中。
                             
○2月11日 再稼働を許すな!全国一斉行動が行われた。たんぽぽ舎も参加した東京・代々木公園集会は、旗と人と、訴えるビラであふれ返った。
 原発推進に怒り、何としても原発を止めよう、再稼働を止めようの人々の意思があつく伝わった集会とデモ(パレード)でした。
 参加者は1万2000人と発表された。(朝日新聞デジタル)
○たんぽぽ舎は、反原発自治体議員・市民連盟、経産省前テントひろば、東電前アクションの4団体で、当日朝の前段集会とビラまき5000枚を呼びかけた。
  この呼びかけに、全交(民衆法廷)、3大学共闘、福島原発事故緊急会議のみなさんも賛同・参加いただき、代々木公園ケヤキ並木で朝11時からの1時間、初めての前段集会をもった。参加200名弱。
  その後ビラと横断幕10数枚とマイクを持ち、会場へ来る人々へ「原発とめよう、再稼働NO、電気料金値上げ許さん」の訴えをおこなった。
○デモは2コースで、Aコース:明治公園までのデモは市民団体、Bコース:新宿中央公園までのデモは労働組合、たんぽぽ舎は6団体と個人のみなさんとともに、Aコースの第3グループを形成(一番長かった隊列)、元気なシュプレヒコールで行進した。(当初、第3グループの先頭につく予定だった宣伝カーが事情でダメになり、やむなく大型マイクで代行)。

 9.19(2011年)の明治公園6万人集会の時と比べて今日は「警察の過剰規制が全くなく」、デモ隊も細かく切られずにすみスイスイ行進でき、4時にはもう明治公園・四季の庭に到着した。簡単に5分ほど集約の集会。今日の成功を生かして、来月の3月11日(日)事故から一周年の日には、福島の大集会(東京からもバスで参加)と、東京での行動(午後2時・日比谷公園〜4時
半・社会文化会館〜国会囲もうヒューマンチェーン)に参加しようと呼びかけて終了しました。

 ☆このあと夕方からドラムデモが行われ、若者中心に数百人が参加。沿道の人々の反応は良く、好意的であったという。(参加したたんぽぽ舎N君からの報告)
 ☆残念!今朝の東京新聞には、昨日のデモが1行も載っていない。がっかり。
 東京新聞には、今後もぜひ市民と共にあってほしい。

.. 2012年02月13日 09:20   No.360030
++ たんぽぽ舎 (社長)…602回       
東電への天下り1位は東京都幹部
    〜東京都見解「天下りは社会に有意義」

 経産省から電力会社へ─天下りという賄賂
 緊急書き下ろし!「原発・東電」だけではない
  政・官・司法と電力会社との癒着・天下りの実態
 『日本を滅ぼす電力腐敗』三宅勝久・著、新人物文庫・刊、2011年9月出版、
 文庫本、286頁、714円+税。
 ──────
 もくじ
  第1章 「伊方原発」─巨大活断層と南海地震で爆発の恐怖
  第2章 経産省から電力会社へ─「天下り」という賄賂
  第3章 東電への天下り1位は東京都幹部
  第4章 東北電力役員ポストに群がった自民県議77人
  第5章 中国電力マネーで潤う山口県幹部と上関原発
  第6章 「原発安全」判決書いた最高裁判事が東芝に
  第7章 杉並区議団が東電丸抱えでインチキ原発ツアー
  第8章 原発が大好きな北海道知事に北電役員が一斉献金
 ──────
 (注)スペースたんぽぽでは三宅勝久氏講演会を企画しようとしています。
    内容が決まればおしらせします。

.. 2012年02月13日 09:44   No.360031
++ たんぽぽ舎 (社長)…603回       
食品の放射能測定担当よりお願い
    問い合わせ、依頼は午後2時〜夕方に
    (午前中はオープンしていませんのでよろしく)

 ◇たんぽぽ舎内に置かれている食品の放射能測定室の運営時間は午後1時〜夕方(9時頃)です。午前中はオープンしていません。

 この理由は夕方の勤務終了後に訪れる人が多いことに踏まえて、それへの対応も考えた時間です。担当者はチェルノブイリ事後以降ずっと食品や水、牛乳の放射能汚染測定を25年間続ける鈴木千津子さん(たんぽぽ舎共同代表)です。
 午前中からですと1日の労働時間が12時間以上にもなるため、問い合わせは午後2時〜夕方の時間帯です。「午前中はムリ」の事情をご理解ください。

 ◇鈴木千津子さんが取材やインタビューを受けて述べている雑誌、単行本を2冊紹介します。(たんぽぽ舎でも仲介、扱っています)

 『食品の放射能汚染完全マニュアル』
  〜「0ベクレル」の食卓を目指すためのバイブル
   全20品目の「安心指数」公表、宝島社刊
   2011年10月発行143貢 880円

  *鈴木千津子さんは8貢〜11貢でたんぽぽ舎が把握した野菜汚染の傾向ほかを扱っています。

 『「内部被ばく」こうすれば防げる』
   放射能を21年測り続けた女性市議からのアドバイス
   文芸春秋社2012年2月刊

  *小金井の漢人明子議員が21年間の実績をもとに放射能の正しい測り方や行政・学校の動かし方、危険な食品の見分けかた、等々を述べた本。
   全167項。
   この本の中で「傾向と対策、事故後の汚染度はどう変わってきたのか」を25年測ってきた鈴木千津子さんが執筆しています。
   111貢〜126貢の16項の小文です。
  もくじ
   1、野菜ー放射性物質は「葉物野菜」に降り注いだ 2、肉類・牛乳
   3、魚介類 4、海草類 5、果物 6、米 7、出やすいもの
   8、土・雨水ー各地の図 9、たんぽぽ舎で使用中のシンチレーション
     カウンターの紹介
  なお、この本はたんぽぽ舎でも仲介取り扱いしています。1200円+税

.. 2012年02月13日 10:32   No.360032
++ 柳田 真 (大学院生)…100回       
電気料金値上げは電力会社の権利─東電社長の発言
   値上げ「冗談じゃない」─東電に自治体怒り
                             
○東電は電気料金値上げを企業や官公庁むけ(17%値上げ、4月から)と一般家庭むけ(10%、夏〜秋から)で実施しようとしている。
 東電の社長は先日記者会見で、「電気料金値上げは事業者(東電)の権利だ」とまで言い切った。
 安全経費を削って、世界初の原発4基の重大過酷事故をおこし、死者・自殺者まで出し、何十万人もの人々を原発放射能汚染で苦しめている犯罪的企業がなんたる言い方か!!腹が立つ。言い方と値上げの両方に。

○経産大臣枝野氏(東電から献金をもらった10人衆の1人)ですら、不快感をあらわにして、「値上げを権利と「勘違い」している」と批判している。

○値上げに怒る各自治体の声を紹介する
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 都「資産整理を」/埼玉・横浜 年20億円増
                  (2月10日東京新聞 一部抜粋)
 「あまりに唐突で、乱暴」。埼玉県の上田清司知事は7日の記者会見で、東電に怒りをぶつけた。
 横浜市も、管理する約二千施設の昨年の消費電力量の分析などから、年間の電気料金約120億円が、約20億円増えると試算。
 東電の大株主である都は一月、東電に対して、都心部にある子会社の移転や自社ビル売却で約100億円を捻出できると指摘。コスト削減が不透明だとして、値上げを認めない方針を伝えた。

.. 2012年02月13日 10:51   No.360033
++ たんぽぽ舎 (社長)…604回       
新聞・雑誌から

   独立電気事業者を妨害する・9電力会社のひどさ
   東京電力の送配電使用料に原発コスト加算
   電力の新規参入を妨げる行為−都副知事が指摘
                    (2012.2.11東京新聞より抜粋)

 2000年の電力自由化で自治体や企業などの大口需要家向けに新規参入が認められた特定規模電気事業者(PPS)が、東京電力など電力会社に送配電網の使用料として支払う託送料に、原発を推進するための電源開発促進税などの負担分が加算されていたことが分かった。割高な託送料は、電力の新規参入を妨げる一因となっていることが、火力発電や工場の余剰電力を売電するPPSに、原発費用を負担させていたことになる。(中略)
 東京都の猪瀬副知事は、首都圏の五政令市を含む「九都県市首脳会議」を代表して、東電の値上げに反対する緊急要望を、経済産業省資源エネルギー庁長官に十日提出。(中略)
 PPSが東電に支払う託送料について「電源開発促進税や核燃料の再処理費用も入っている。なぜPPSが負担しなければ行けないのか。自由化を妨げている」と指摘した。
 緊急要望は1.東電の経営情報の開示と合理化の促進 2.電気事業への民間参入促進 3.電気料金値上げには中小企業などに配慮−など7点を求めている。

.. 2012年02月13日 12:01   No.360034
++ 槌田敦 (小学校中学年)…12回       
日本の原発政策、その最大の弱点を突く
   ─汚染者負担の原則は東電を許さない(3)
                   (核開発に反対する会代表)

【民事事件としての福島原発事故】

 民法第709条には「故意または過失によって他人の権利または法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」とある。すなわち、故意または過失による損害は、民法第709条によって東電には賠償する義務がある。これを国が肩代わりするなどは憲法違反である。
 民法第710条には、「(略)前条の規定により損害賠償の責任を負う者は、財産以外の損害に対しても、その賠償をしなければならない」とある。したがって、一切の損害に加えて、相当の慰謝料を加算し、全国の裁判所で犯罪者東電に請求する。
 現状では、原子力賠償法により、原子力事故の賠償は事業者の無過失でも賠償することになる。しかし、今回の事故は、すでに述べたように、東電の未必の故意および/または業務上過失による事故である。その場合は、無過失の賠償ではなく、民法第709、710条で定めた故意と過失による損害賠償の責任を問うことになる。
 最終的には、東電は、所有する発電所や送電設備など一切の有価資産を売却してこの賠償にあてる。東電は、事故の7カ月前に保険契約を解除しており、なおさらである。
 このようにして東電には売る資産が一切なくなり、たとえば所有する物件が事故を起こした福島第一原発と放射能汚染で売り物にならない第二原発だけになった時、初めて東京電力は国有化され、賠償など必要費用は国庫負担となる。
現実において「実質的国有化」などとごまかして、犯罪者東電を政府が支援するなどもってのほかである。


★1´.2月11日その後...
   ◇集会は続々と人が集まり、やや高い橋の上にも一杯の人
   ◇東京新聞に、掲載記事ありました。(数名の読者から)

 ◇代々木公園B地区の集会は、続々と人が集まり、やや高い橋の上にも一杯の人、人。大江健三郎、山本太郎、藤波心、福島の生産者、落合恵子、澤地久枝(敬称略)のみなさんが熱い発言。
 (編集部より:柳田の昨日の文の欠落部分です)

 ◇集会の翌あさ東京新聞には、社会面の真ん中あたりに集会の様子が小さく
  掲載されていました。複数の読者から指摘ありました

.. 2012年02月14日 07:57   No.360035
++ 森 (幼稚園生)…1回       
東海第二原発廃炉署名、第二回目提出
    第一次、第二次集計を合わせ、合計102,745筆!!
    茨城県は102,745人の声を活かし、自立すべき
                     脱原発ネットワーク茨城 
 2月10日、午後3時より茨城県庁の一階、入札室にて東海第二原発廃炉署名の第二回提出が行われました。事前の出席申し入れにも関わらず、第一回目に続き、今回も知事は欠席、集まった市民40名より危機管理官と原子力安全対策課長の二名に51,310筆の署名が手渡され、要望書に対する回答と質疑応答が30分程度行わました。
 県側の態度は一貫して『国の指針を待つ』
 その依存的な態度に同席した県民からは強い反発の声が上がり、茨城県は原子力と共に歩んで来た歴史とJCO事故の記憶を持つ唯一の県として逆に国に廃炉を進言していく位でなくては、おかしい、と県側に訴えました。

 全国の皆様の協力で10万名を越えた署名を決して無駄にする事なく、絶えず廃炉を訴え、原子力の始まりの地から脱原発を目指して決して諦めません。

 2月26日には、東海村にて東海第二原発の廃炉を訴え、人間の鎖行動も予定されております。宜しければ、現地で共に闘って下さい。
 そして引き続き、署名にも、ご協力をお願い致します。

.. 2012年02月14日 08:13   No.360036
++ たんぽぽ舎 (社長)…606回       
プルサーマル再び停滞
   ─3.11福島事故後の青森県など立地自治体、慎重姿勢
   「再稼働はウラン燃料で」「揺らぐ再処理工場の意義」
               (2012年2月12日 デーリー東北より抜粋)

 六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場で取り出したプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を原発で燃やすプルサーマル計画は、春以降に全国の原発が再稼働した場合でも、再び停滞する可能性が強まっている。国がプルサーマルを含む原子力政策を見直しているのに加え、福島第1原発事故を受けて導入に向けた地元側のハードルが高くなったのが要因。国が再処理路線を堅持したとしても、現実にプルトニウム消費が進むかどうかは不透明な情勢だ。

 プロサーマルは現時点でMOX燃料の唯一の消費先。電力業界の相次ぐ不祥事などで計画は延期され続けたが、2009年に佐賀県の九州電力玄海原発3号機で初めて実施された。(中略)
 玄海でスタートして以降、プルサーマルは四国電力伊方原発3号機(愛媛県)、東京電力福島第1原発3号機、関西電力高浜原発3号機(福井県)で開始されるなど、15年度までに16〜18基で導入する電力業界の計画は順調に進んでいた。
 しかし昨年3月の原発事故で情勢は一変。すでにプルサーマルを導入済みの原発では、事故を起こした福島第1原発3号機の廃炉が確定しているのに加え、他でも地元側が慎重姿勢を強めている。(後略)

.. 2012年02月14日 08:39   No.360037
++ 井野博満 (幼稚園生)…1回       
大飯「妥当」審査書提出に井野・後藤委員が抗議の緊急声明
  はじめに再稼働ありきの見切り発車、拙速なやり方だ、判断基準が不明だ、技術的に疑問だ、二次評価が出ていない
 ────────────────────────────────
 2012年2月13日
 関西電力大飯3・4号機ストレステスト審査書提出に抗議する緊急声明

                   ストレステスト意見聴取会委員
                        井野博満・後藤政志

  原子力安全・保安院は、本日、関西電力大飯原発3・4号機の一次評価を「妥当」とする審査書を原子力安全委員会に提出しました。私たちは、このような拙速なやり方は、とうてい認められません。

  2月8日の第8回意見聴取会では、様々な技術的な課題が残されていることが明らかになりました。原子力安全・保安院も、その場で議論を終了す
 るとは明言しませんでした。当然、継続審議となると思いました。審査書が原子力安全委員会に提出されたことに対して意見聴取会の委員として抗議します。

  ストレステスト意見聴取会では、徹底して議論を尽くすことが、国民に対する原子力安全・保安院の責務です。次のような根本的な問題が残っています。

 (1)判断基準について、保安院は「福島第一原子力発電所を襲ったような地震・津波が来襲しても同原子力発電所のような状況にならないことを技術的に確認する」としています。しかし、津波の想定は11.4メートルで、福島事故の14メートルよりも低くなっています。そもそも、福島事故は収束しておらず、原因もわからない状態です。

 (2)評価の対象、基準の適用について以下の技術的な疑問があります。
 @ 制御棒の挿入性を検討の対象から外しています。
 A 基礎ボルトなど機器の強度については、安全率を削って評価しています。
 B 原子炉建屋などの構造強度に関わる許容値について、耐震バックチェックの基準より甘い許容値を適用することを認めています。
 C 本来の設備は福島原発事故前から改善せず、消防車や非常発電装置などの外部仮設設備だけで安全だとしています。

 (3)ストレステストは、過酷事故対策の検証を含めた二次評価と合わせて評価しなければ、地域住民が安全性を判断する上では意味がありません。
  電力事業者は、原子力安全・保安院の指示により、これを2011年末を目処に提出するはずでしたが、関西電力は二次評価結果を未だに提出していません。

  原子力安全・保安院が、現時点で「妥当」としたことは、はじめに再稼働ありきの見切り発車と言わざるを得ません。このような姿勢こそが、福島原発事故を招いた要因です。このように原子力安全・保安院は、規制当局としての役割を十分に果たしていません。まずすべきことは、自らのありようについて根本的な反省をすることです。

  本日の審査書の提出は、「安全性に関する総合的評価」とされるストレステスト評価の体をなしていません。

.. 2012年02月14日 18:05   No.360038
++ たんぽぽ舎 (社長)…607回       
新聞・雑誌から

 ◇国産 機密の濃縮工場 核燃基地 六ヶ所村
  燃えるウランを20年前から製造 ─コスト割高 電気料金に上乗せ
           (2012年2月14日 東京新聞こちら特報部より抜粋)

 原発の使用済み各念慮から燃え残ったウランと新たに生まれたプルトニウムを取り出し、再利用する核燃料サイクル。その始まりに位置づけられるのが、ウラン燃料を作る濃縮工場だ。青森県六ケ所村に完成したのは20年前の1992年。再処理工場と低レベル放射性廃棄物埋設センターとともに「核燃三点セット」と呼ばれる。核兵器の製造も可能となる技術のため、日本原燃の施設の中で最も多くの機密に包まれている。(中略)

 ところが、10年12月に全てのラインが寿命を迎え、ウラン濃縮工場は作業が停滞していた。新たに導入する炭素繊維製の新型の遠心分離機の開発が遅れ、ようやく昨年末に旧型機との置き換えが始まった。処理能力は4〜5倍に向上している。20年までには、年間約280トンを処理できるように工場を再整備する方針だ。
 現在、ウラン燃料は全て海外から輸入する。作業自体にはトラブルがほとんど起きていないウラン濃縮だが、ついて回るのがコストの問題だ。日本原燃は「商取引上の慣例で明かせない」と言うが、米国や欧州各国の工場の約二割増しとされ、最終的に電気料金に上乗せされている。
 だが、それも「国産化で」という政策的な判断による。同東京事務所広報グループの伊藤滋宏部長(53)は「核燃料サイクルは海外の影響を極力排除し、日本がエネルギーの安定供給を目指すものですから」と話した。

[デスクメモ]学者や技術者の楽しみは定期に開かれる学術会議に出席し、知見を披露して見聞きし、旧知を温めることだ。だが、濃縮ウランの技術者は国内外の会議や出張とも無縁という。機密の技術だけに交流もできない。
 イランの濃縮問題が世情を不安にさせる中、動かぬ遠心分離機を緊張を持って眺めた。

.. 2012年02月14日 18:14   No.360039
++ 山崎久隆 (平社員)…130回       
壊れる温度計で「冷温停止」と主張するの怪
   東電も保安院も、温度計以上に「壊れて」いる。
                            

 炉心の破壊された燃料と瓦礫の溶融物(これをデブリという)は、常に核燃料に含まれる放射性物質の崩壊により、熱が出続けている。これを「崩壊熱」と言うが、その熱量は、東電の評価でも冷却水が補給されなくなると数日で再溶融にいたり、大量の放射能を拡散させるとされる。
 そのため今でも冷却水を炉心に投入しており、毎時1トンほどの量になる。
破壊された燃料を掛け流ししているわけだから、放射性物質が大量に出てくる最大の原因になっているが、止めるわけにはいかない。

 通常、原子炉が停止しているならば、圧力容器内にある燃料は冷却水につかっている。使用済燃料プールの中の燃料も同様だ。水の循環が止まれば沸騰する可能性はあるが、水の補給が続く限り、燃料が溶けることは無い。
 ところが福島第一原発1〜3号機の圧力容器には燃料のデブリが崩れ落ちており、この状態では燃料を冷やすための冷却水が十分に行き渡らない。
 溶けてしまった状態では、燃料棒もチャンネルボックスも原型を止めておらず、水を流しても固まっている部分の中心には届かないだろう。もし固まりそのものが水につかっているならば、冷却能力は維持できていると考えられる。
けれども圧力容器の水位計はダウンスケール状態、つまり測定不能となっている。おそらく水は入れるそばから燃料デブリであいた穴を抜けて流出しているとみられる。これでは冠水ができず、露出しているデブリがあった場合は冷却不能となる。

 圧力容器表面の温度計は、冷却が維持できていることを知る唯一の方法だ。
 この温度計は本来は原子炉圧力容器内部の水温を測定する装置だったが、冷却水が抜けてしまったため、おそらく圧力容器の表面温度を測っているに過ぎないと考えられる。
 そのため本来は健全な原子炉で100度以下を意味する「冷温停止状態」であるかどうかを、この温度計で80度以下になることで判断している。もともと温度計が原子炉破壊の過程で高温に晒されて破損した可能性と、水の温度では無く雰囲気温度を測っているためと、燃料が何処でどうなっているかも分からないために、正確性に欠けることを考慮したものとみられる。

.. 2012年02月16日 07:22   No.360040
++ 山崎久隆 (平社員)…131回       
 水位も温度も不明

 その温度計の一つが、ついに破壊された。これは原子炉内部を知る方法を失うことを意味する。
 圧力容器の同じ高さには120度の角度を経てまだ2個、それより約15センチ低い場所には3個の温度計が生きているとしても、圧力容器の一角の温度が分からないのだから事態は深刻と言わねばならない。
 もともと、原子炉破壊の経緯を考えれば、温度計の健全性や性能は期待できなかった。全損していても不思議では無い。もともとは運転温度273度から0度くらいの間の原子炉圧力容器温度を測定するために付けられている。最高使用温度は400度。これ以上になると破壊される可能性がある。特に燃料が溶けた場所に近い温度計は内部が数百度になってしまい、導線や溶接部に損傷
があるかもしれない。
 こんな状態になった温度計は普通ならば直ちに全部交換する。それが出来ないから不安定なままに使い続けているのが実態だ。指示値が合っている保証もない。これから次々に計測不能になってしまうだろう。
 水位も温度も不明では、冷却が十分出来ているか確認する方法が無くなる。
あとは放出される放射能量、特にキセノンなどの希ガスが突如増大して「臨界」と判断するかどうかといった事態になる。
 代替計測装置を早急にと、経産省が指示したと言うが、いまさら温度を測定する方法など他にはほとんど考えにくい。
 燃料体が整然と立ち並んでいる原子炉ではない。メチャクチャに壊れて、さらに圧力容器をも突き抜けて溜まったデブリを含めて、温度を管理するなど到底出来ない状態だということを改めて思い知らされている。

 再度放射能放出の危機

 冷却能力が低下し、デブリの一部が高温になった場合、直ちに爆発することは無いにしても、放射性物質の大量放出になるだろう。
 特にセシウムは噴出する蒸気に付着して拡散してしまうと考えられる。一定の割合でストロンチウムも放出される。
 環境への放射の放出を繰り返すことになれば、汚染地域がさらに拡大する危険性もある。
 原子炉内部からの放出を止めるための、根本的な解決を早急に考えるべきだろう。

.. 2012年02月16日 07:30   No.360041
++ たんぽぽ舎 (社長)…608回       
たんぽぽ舎から、講演会のお知らせ

 ◇2月17日(金) 18:45から 場所:スペースたんぽぽ
 『科学・大学・学会が信頼を失うとき ─ 放射線の健康影響をめぐって』
  講師:島薗進さん(東京大学大学院教授)
  最近の活動:
  ☆東大のホームページに関し総長に要請(『…以上のような背景から、私たちは、東京大学のホームページで公開されている「東京大学環境
   放射線情報」に注目し、6月13日(月)、このページについて総長に要請を行いました。今回、私たちが行った要請は、特に東京大学柏キャンパスの放射線量に関する見解に関する、限定されたものであり、賛同もあくまでこの申し入れに対するものです。
    世話人一同といたしましては、これをきっかけに、事故により避難を余儀なくされた地域の方々、私たちの多くが暮らしている地域よりも高い放射線に汚染された地域の方々をはじめ、より深刻な状況に置かれた方々に思いを馳せ、少しずつでも、また個人としてでも、私たちに何が
できるか真摯に考え、行動に移していくことができればと考えています。
   「東京大学環境放射線情報」を問う東大教員有志
   こちら

 ◇2月19日(日) 16時から 場所:スペースたんぽぽ
  たんぽぽ舎総会(第2部)で、現在の焦点の重大問題について2人の講師が語ります。豊富な内容ですので広く参加者を募っています。
  ご参加下さい。(たんぽぽ舎会員以外の方も参加出来ます)

 『除染幻想―放射能被災民の今後の生き方』
  講師:菅井益郎(たんぽぽ舎アドバイザー)
  内容:政府―福島県が強調する放射能除染について、とくに「除染幻想」について明確に語ります。本来は(法律上は)入室禁止=居住禁止地区である「放射線管理区域」と同じレベルの放射線量地域(=福島県内)に多数の子供・大人がいる事の重大性。「除染とは放射能物質を、ある場所から別の場所に移動させる作業だ。除染によって放射能物質を消滅させたり無毒化することは出来ない。」

 『「再稼働なし」で電気は大丈夫。
  「再稼働あり」となると、どういうリスクがあるか』
  講師:山崎久隆(たんぽぽ舎 副代表)
  内容:全54基の原発の内、51基が停止し、今の日本は脱原発状態に近い。
     それを再稼働したいという電力会社・政府の主張の誤りを具体的に批判し、もし再稼働すると、どんなリスクがおこるかを分析します。
     2月〜夏の焦点課題についての見通しも含む講演です。

.. 2012年02月16日 07:37   No.360042
++ 古野恭代 (幼稚園生)…1回       
大飯原発3・4号の運転再開を止めよう!
   2月4日「びわこ集会&デモ」に参加して <上>
            (反原発自治体議員・市民連盟事務局)

 大飯原発3号・4号機は、原発再稼動阻止の防波堤といわれています。
2月4日、びわこ畔大津で開かれた大飯原発再稼動阻止の集会に参加してきました。熱意に満ちた500人が集まった集会の賛同団体は172に上っていました。冒頭、アイリーン・スミスさんが、2月20日に高浜が止まれば、若狭原発は0(ゼロ)に、4月に泊が止まれば国内の稼動原子炉は0になる、大飯原発再稼動反対署名は、4万3229筆となった、再稼動0を実現しようと挨拶。
次に立った服部良一衆議院議員は、現政権のやり方を取り上げ、国会事故調査委員会が調査中なのに、4月発足の規制庁職員を横滑り的に決め、運転期間を40年から60年に延長する「改正」まで考えている、と批判。

 「美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会」代表の小山英之さんは、ストレス テスト・IAEAの判断を受け、8日の原子力安全委員会で審査が行われると、その後は首相ら4閣僚による政治判断で決着が付けられる。ただ、そのとき「地元」の理解が必要なことは保安院も認め、住民説明会はどこへでも行ってすると言っている。しかし、重要視される地元了解は、福井県知事、大飯町長の意向もあるが、何よりも福井県議会、大飯町議会での了承を念頭に置いていると考えられる。県議会・町議会は2月、3月にかけて開かれるから、このあたりがヤマ場になる。再稼動反対の論拠として、大飯原発は活断層FO-A、FO-Bに近いが、少し離れたところにある熊川断層も、現在では連動する可能性が高いとされている。もしそうなるとM7.9 の地震が起こる。小山氏は、保安院はどこへでも説明にゆくと言っているからこれからは説明会をどんどん開いてそこを反対集会にしてゆくと話されました。

.. 2012年02月16日 11:32   No.360043
++ 古野恭代 (幼稚園生)…2回       
 小浜の明通寺住職中島哲演さんは、地元で原発設置反対運動を長く闘ってこられた方ですが、小浜市民の7割が大飯原発10キロ圏内で生活していると聞いて驚きました。小浜では1972年4基の原発建設計画が持ち上がったのですが、2万5000人の有権者のうち1万2000人が反対して食止めました。大飯町で8基建設の案が表に出たときは、町民が原発賛成の町長をリコールし、中止をいう
町長を選びました。しかし、町議会が中止に反対する決議したため、大飯町は原発設置へと押し切られました。今、小浜のお母さんたちは、子供から「なぜ反対しなかったの」と後で言われないよう、断固反対してゆく決意を固めているそうです。
 その後、南相馬からこられた井上さんをはじめ、リレー・トークで関西各地の大勢の人たちが反原発の思いを語りました。
 印象深かったのは、小さい子供連れで登壇するお母さんや、幼子をあやしながらマイクを手にする若い女性がいたことです。子供たちも視野にいれた闘い、それが今の反原発運動だと思いました。おそらく、まだ生まれていない、姿も声も持たない将来の子供たちも、私たちは代弁する義務があるでしょう。

 また、この集会で、地域で連帯が広められていること、過去の反原発運動から学ぶ努力がされていることも知りました。たとえば旧丹波地域では全域7市2町と兵庫県が連合して「原発なしで暮らしたい丹波の会」を作り、反原発は東日本への義務であり、世界への責務だとの考えで活動されています。また、舞鶴市は原発に関わっている人が多く、賛成反対で親戚まで二分される状況が
あるのですが、同様の状況下で反対を貫いた高知の事例に励まされているそうです。地下の核ゴミ研究施設反対運動をしている岐阜の女性グループは、1988年に美浜から風船1000個を飛ばした記録を再確認しているとのことで、美浜から80キロの岐阜市には2時間で飛来したそうです。 

.. 2012年02月16日 11:38   No.360044
++ 工藤わかめ (幼稚園生)…1回       
第3回六ヶ所村ラプソディー東日本市民サミットに参加して
   参加者の魂の成長を感じた、前進した集まりでした。
                (たんぽぽ舎ボランティア)

 2月12日(日)、仙台市市民活動サポートセンターで140名が参加して第3回六ヶ所村ラプソディー東日本市民サミットが行われた。午前は原子力情報室上澤千尋さんによる六ヶ所再処理工場の危険性についての講演、午後からは永田文夫さんから再処理工場の現状についての報告、田村剛一さんの「放射能を海に流さないこと」とする法律を求める請願を出して、岩手県33自治体
中31自治体が採択したという報告など充実したものだった。

 筆者は特に午後からの討論会に注目したい。この集会は単なる学習会報告会ではなく、むしろ参加者参加型を目指していると思うからである。私は第1回目にも参加しているが、今回の東六ラブサミットは印象が大分違ったものだった。第1回目の時に感じたのは「企画の斬新さ」と「とにかく元気がいい」ということだった。
 今回は企画自体は以前に比べて地味になった思う。しかし参加者の魂の成長のようなものを強く感じた。討論での発言の一つ一つが実際に活動を展開してきた自分たちの経験を踏まえたものが多かったということにある。第1回目の時にあった楽観主義のようなものは消えて、より現実を見据えた提案が多かった。
 暗くなったと言えば、そうだが、私は「前進」と捉えたい。もちろん、3.11以後ということが大きく影響していると思う。厳しい現実を乗り越えてきたこの一年の経験がことばの中にあるように感じられた。メンバーの多くが被災し、また命を失った仲間もいるという厳しい現状の中、再処理ストップに向けて活動し続けている東北の仲間に改めて敬意を表したい。

.. 2012年02月16日 11:48   No.360045
++ T.M (幼稚園生)…1回       
枝野経産大臣へ脱原発チョコレートを届ける
   女性たち(男性も)が経産省に入って渡しました!
                   (たんぽぽ舎ボランティア)

 2月14日、日頃の思いを相手に伝える日、脱原発テントのみなさんと、枝野経産大臣にチョコレートを渡しにいきました。経産大臣が事前のアポを快諾しバレンタインアクションが実現しました。年始のご挨拶のお餅は受け取っていただけなかったのですが、チョコレートは別のようです。
 夕方にテントの女性方が用意した高級チョコと脱原発の愛のメッセージが詰まった手紙を持って、8名で経産省の中に入りました。
 厳重なセキュリティを通り2階に上ると、国会で多忙な枝野経産大臣の代理で秘書官の男性が丁寧に迎えてくれました。秘書官はエレベーターホールの電気が消されて暗いことを「節電のため暗くて申し訳ありません」との説明が数回されました。

 応接室に通されて、熱い気持ちをいっぱいに込めたチョコレートとお手紙を渡し、秘書官の方と少しお話しました。秘書官の方は「枝野経産大臣も脱原発を考えており、長期的に40年から50年をかけて他の自然エネルギーへ移行して行く」という考えだと教えてくれました。また、バレンタインチョコレートのお返事はいただけるのでしょうか。との問いには、記者会見で質問してい
ただければいいとのことでした。
 薄暗い経産省の中で、原発についての今後が決められて行く。私たちの気持ちをチョコレートと一緒に噛み締めてくれるように願います。

.. 2012年02月17日 08:36   No.360046
++ 宮下守 (幼稚園生)…1回       
ふざけるな!東電から「電力料金値上げのお願いにつきまして」
   という慇懃無礼な文章が
                      (たんぽぽ舎会員)

 私の実家に東京電力から「電力料金値上げのお願いにつきまして」という文章が来た。
 燃料費の増加の理由として東電は【とりわけ、電気の安定供給につきましては、原子力発電所の停止などに対して、火力発電の焚き増しや長期間停止していた火力発電所の運転再開、新たな電源の緊急設置などに全力で取り組み、供給力の確保に努めてまいりましたが、その結果、電源設置費用や被災設備の復旧費用のほか、大幅な燃料費の増加が生じている状況】などと説明しています
が、一消費者として、原発の使用など頼んでいない。

 原発は電気の安定供給の足かせになると反原発派が主張し、株主総会でも原発反対株主が原発からの撤退の提案を続けていたのに、無視して原発推進を続けていたくせに。
 なによりも頭に来るのは【さらに昨年の東北地方太平洋沖地震以降は、所有不動産・有価証券の売却、関係会社の清算・再編などによる資金確保とともに、賃金のカットや福利厚生の見直し、競争発注の拡大、CM等広告宣伝の取りやめなど徹底したコストダウンへの取り組みを進めております】の部分。

 東電本社も日比谷公園近辺だし、PRするための電力館だって渋谷ファイヤー通りの直近という超一等地にあるくせに、見えすいたウソをいうな!
【秘密情報 目的外使用・他の方への開示はご遠慮下さい。
   東京電力株式会社】とはなんだ。
勝手に電力料金を上げようとするくせにふざけるな!
しかもやたらめったらお客様番号を文章にちりばめて、情報漏洩がどこから起きたか分かるようにするなど、小細工するな!
 どのように対応したらいいか、教えて下さい。

.. 2012年02月17日 08:50   No.360047
++ たんぽぽ舎 (社長)…609回       
新聞・雑誌から2つ

 ◇「30年前の技術で審査」班目氏、見直し訴え(国会事故調)
   2人とも、当事者意識が希薄、責任者逃れの答えも
                (2012年2月16日 茨城新聞より抜粋)

 国会が設置した東京電力福島第1原発事故調査委員会(委員長・黒川清元日本学術会議会長)が15日、都内で開いた第4回員会で、参考人として出席した経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長は「保安院から官邸に情報提供をする役目だった」と述べたが、情報がどこまで届いたかは確認していないとした。(中略)
 一方、同じ参考人の原子力安全委員会の班目春樹委員長は、原子力規制の現状について「30年前の技術で安全審査をしている」と指摘。国際基準に沿って早急に見直し、適合しない既存原発は廃炉にすべきだとの考えを示した。
(中略)
 安全委の活動や指針の内容が不十分だったと指摘する質問に「私が委員会に来たのは2年前。(就任後、事故が起きる前まで)いろいろと議論をして、過酷事故の規制要件化はやろうとしていた」と、責任逃れとも取れる答えを繰り返した。(中略)

 ◇知事10人 値上げ反対 東電と政府に要望書
                (2012年2月16日 東京新聞より抜粋)

 関東地方の一都九県でつくる関東地方知事会(会長・横山正明山梨県知事)は15日、東京電力が4月から計画する企業や官公庁向けの電気料金値上げに反対する要望書を政府と東電に提出した。(1)大胆な経営合理化の断行と、東日本大震災前後での給与・賞与の状況や保有資産の情報開示(2)値上げ根拠の説明(3)経営責任の明確化─などを求めている。(中略)
 上田知事(埼玉県)は記者団に「東電は、人類史上最大の迷惑を掛けた企業との自覚が欠けている」と批判した。

.. 2012年02月17日 09:10   No.360048
++ 柳田真 (小学校高学年)…28回       
3月11日(日)福島原発事故の日、全力で行動しよう
   福島へバス2台、東京でも日比谷−国会囲もう(ヒューマンチェーン)

○3月11日(日)は、日本史上(世界史上)初めての原発4基の重大過酷事故の一年目です。全世界からも注目を浴びる日(外国からの取材が集中する日)です。この日、原発停止−廃止を願う人々は全力で行動しよう。私達の意思を広く、力強く示そう。

○たんぽぽ舎は福島緊急会議と共に3つの行動に取り組みます。
 1つは福島現地集会へバス2台(100名)で参加します。現地市民からの要請にも答える形です。前段の打ち合せを含めた現地支援集会を3月1日(木)午後7:00〜スペースたんぽぽで開きます。椎名千恵子さんの話、その他です。
 2つは、たんぽぽ舎も参加している反原発首都圏連合(11団体と個人で構成)の午後2:00過ぎからの日比谷公園(内幸門)での集会〜デモ行進に参加します。先月の横浜の世界会議で4,500名のデモを成功させた団体です。
 3つは、3.11再稼働反対!全国アクション(たんぽぽ舎も参加)の主催する4時からの社会文化会館(永田町下車すぐ)集合〜4時30分出発〜国会を囲む人間の鎖に参加します。経産省を人間の鎖で囲んで成功させた行動を更に発展させようとするものです。なお、これとは別に東電前アクションの東電前行動も正午頃、計画されています。
○2月一杯〜3月前半を活動し、それらの力を3月11日に総結集しよう。

.. 2012年02月19日 08:44   No.360049
++ 古野恭代 (幼稚園生)…3回       
大飯原発3・4号の運転再開を止めよう!
   2月4日「びわこ集会&デモ」に参加して <下>
            (反原発自治体議員・市民連盟事務局)
(前号からつづき)
 今後の闘いについて、2月1日に県知事あての要望書を持って県と交渉された石地さんは、「地元の意見」というとき、それは半径30kの広域防災区域にある自治体ではなく、立地自治体の大飯町のみになる可能性があるそうです。

 リレートークの最後に、美浜の元町議の松下さんは、立地自治体の住民は、皆原発を「危険」と思っているが、雇用不安に悩んでいる、そこで、脱原発になったときの雇用シフト(自然エネルギー生産など)について、美浜町長に提案すると同時にシフト案に賛成してもよいと言う原発立地市町の人たちと協議を進めている、と話されました。また、大飯町議会の原発特別委員会議員が長
野県飯田へ太陽光発電を見学に行ったという話もされました。
 歌、踊りも加わった訴え、熱気あふれる報告、全国からのアピール、そして大会宣言が発せられて集会は終りました。その後、参加者一同は関西電力大津支店へとデモをしました。私も、「反原発自治体議員・市民連盟」の旗を持って加わりました。関電支店では、敷地のあるブロックを人間の輪でとりかこんでウエーブをしました。デモの終点である膳所駅では、私が陰の主役と呼んだ
幼い子供たちが、お父さんの背中や乳母車で眠りこけている姿が可愛いかったです。
 2月8日、原子力保安院は、ストレス テストを「妥当」と判断し、あとは、「地元の了承」と首相を含めた4閣僚の政治判断が鍵となりました。

 これから福井県議会:2月24日─3月16日、おおい町議会:3月1日―22日が始まります。私たちは、ここへきてみすみす再稼動へと舵を切らせることをしてはなりません。是非、以下のところにファックス(または電話)して、再稼動は絶対にしないでほしいと訴えてゆきましょう。全国から届く声が多いほど「地元」は責任をもって判断するでしょうから。

福井県議会、西川一誠福井県知事あての要望や意見は、
 ↓   ↓   ↓   ↓   ↓
 福井県原子力安全対策課
  FAX 0776-21-6875    TEL 0776-20-0314
  (西川知事は、これまで、県民の安全確保が第一、福島の原因究明もできていないのに再稼動は難しいとの考えを表明してきました。)

 大飯町議会 時岡忍大飯町長宛の要望・意見は下記へ。
  おおい町役場 FAX 0770-77-1289 TEL 0770-77-1111
  (大飯町には大きな鉄工会社があり、2008年から2010年までの3年間に、2.3億円が関電の仕事である原子力関係工事3億円を受注
したそうです。時岡町長はこの会社の取締役とのこと。)

.. 2012年02月19日 08:50   No.360050
++ たんぽぽ舎 (社長)…610回       
新聞・雑誌から、1つ

 ◇ふざけるな!東電のウソ ─「値上げの原因は燃料高」は口実
  ひた隠す『埋蔵金』一挙公開
              (週刊朝日2012年2月24日号より抜粋)

 週刊朝日に読み応えある原発記事が3本載っている。
 1つは ふざけるな!東電のウソ 電気料値上げのウソ2つは 子供だましのウソが横行する原子力(広瀬 隆・著)
 3つは 2号機は崩壊する─福島原発幹部が語る驚きの“真実”

1の要点を紹介する
  「値上げは権利だ」。昨年末、東京電力の西沢俊夫社長の言葉に、あなたも怒りを覚えたことだろう。東電は4月に企業向けの電気料金を一律17%値上げし、家庭用の値上げ申請もする方針だ。値上げの具体的な根拠も、納得できる経営合理化策も示さないまま、利用者の首を絞めるのか。本誌は東電の「埋蔵金」を徹底追及する。

  東電の有価証券報告書に記載された子会社のうち、住所記載のあるのは40社(うち1社は昨年7月に清算、別の3社は2社に統合)。そして一覧表の下に「他128社」とある。子会社168社のうち、会社名を公表したのは40社のみということだ。これだけでも同社の情報開示への意識の低さが見て取れる。

  『われわれも身を削る努力をしているので、値上げをさせてください』と言うならわかるけどね。値上げの根拠になっている燃料費増加の内訳も示されていないし、一律に値上げすれば中小企業は苦しくなる。

  今回の値上げに際して東電は2012年度に1934億円の経営合理化策を発表したが、子会社の整理は含まれていない
  猪瀬氏は2月10日には神奈川、埼玉県など首都圏の自治体とつくる「九都県市首脳会議」の代表として経産省・資源エネルギー庁の高原一郎長官と面会し、値上げの根拠の詳細を譲歩開示するよう要請した。「反値上げ」の動きは、首都圏全体に広がっている。

  東電と縁を切りたい企業や個人は多いだろう。その“救いの神”となってくれそうなのが、電力事業に新規参入した特定規模電気事業者(PPS)だ。
  PPSは、東京都立川市の見事なコストカットで一躍有名になった。同市は10年度、電力契約に入札制度を導入し、PPSへ契約を切り替え、約3割の電力料金削減に結びつけた。
  立川市行政経営課は、「11年度は小中学校など53施設にも導入し、約3千万円の節減を見込んでいる」と説明する。

  旧通産省時代に資源エネルギー庁にも在籍した岸博幸氏は、「おかしいのは、原子力損害賠償支援機構と共同で作る東電の最終的な再生計画(『総合特別事業計画』)は出る前に値上げを言い出していること。順番が違うって話です。まずは情報を公開して、とことんリストラが実行されたか、東電が不当に利益を上げる仕組みになっていない、かをチェックする必要があります。その上で国民に値上げのお願いをすべきです。今後の被災者補償や廃炉費用などを考えると、値上げは今回だけで終わるはずがない。だから、東電は絶対に全体像を示さないといけない」

  猪瀬氏も、こう語る。「ズルズル値上げを許せば、家庭用の値上げまでいってしまう。最初が肝心だ。利用者の代表として、東京都がケジメをつけさせる」
  本誌も、東電の「暴走」は決して許さない。

.. 2012年02月19日 09:45   No.360051
++ たんぽぽ舎 (社長)…611回       
.スペースたんぽぽのイベントお知らせ

 ◇『議論はどのように歪められたか:
  3.11後の報道と専門家の発言を読み解く』
  日時:2月21日(火)開場18時30分 開演18時45分
  講師:影浦峡さん(東京大学教授)
  場所:スペースたんぽぽ

  ○講師略歴:
  1964年生。1988年東京大学大学院教育学研究科博士課程中途退学。
  1993年マンチェスター大学学術博士。学術情報センター助手、同助教授。国立情報学研究所助教授。現在 東京大学大学院教育学研究科教授。
  専門は情報媒体論、言語論、言語情報処理。
  ○影浦さんの著書
  3.11後の放射能「安全」報道を読み解く─ 社会情報リテラシー実践
  講座
  発行・現代企画室、定価1000円+税


 ◇反原発なにかしたい人会議・3回目
  日時 3月4日(日)13:30〜15:45(13時開場)
  場所 スペースたんぽぽ  参加費500円
  (東京都千代田区三崎町2−6−2ダイナミックビル4階)

   何かしたいけど何をしたらいいか分からない人としたいことはあるけど何かの事情で始められない人およびすでに動き出している人に集まってもらいます。初めての参加もOK、なんとなく参加もOKです。
   互いに気付きを教諭することによって、誰かと誰かがつながることによって、さまざまの活動が動き始めることをねらっています。

.. 2012年02月19日 10:25   No.360052
++ 布施哲也 (幼稚園生)…4回       
55の自治体の長と議会議長(計110)へ要請文を送付しました。
               (反原発自治体議員・市民連盟)

 五、四、三、二……と、原発のない日本が現実となります。再稼動をさせてはなりません。私たちは泊、志賀、大飯、島根、伊方の五つの原発が、再稼動を強行するのではないかと危惧しています。これらの原発30k圏内の自治体は道と県を含めて55となります。その55の自治体の長と議会の議長(計110)に「原発の再稼動に反対する要請」文を送りました。その主旨は以下で
す。

 「私たちは承知しています。原発の稼動が、立地自治体に膨大なお金を落とすことを。原発が稼動するとで、立地する自治体へは、使いきれない電力会社の固定資産税が入ることを。昨年四月に省令が変わり、その額がより一層増えたことを。それは、近接自治体を対象とする電源三法の交付金の比ではないことを。原発を設置し発電することが、一部の地域と一部の人たちへ巨万の富を
もたらすためであってはなりません。そして、一部の政治家が主張する「核開発」のためであってもなりません。私たちは憂慮し求めます。原発を再稼動させないことを。原発の電力がなくても、現状のままで十二分に電力需要に応じられるからです。……事故は、これまでの常識を大きく覆しました。立地自治体は当然として、周辺自治体が、今、再稼動を認めるかどうかの重要な鍵を握
っています。貴職の言動を注視していることを申し添え、貴職におかれては(泊・各原発)原発の再稼動に反対することを求め、要請します」

 再稼動をさせないためには、住民の意思が重要です。そして、自治体と議会の役割も増しています。自治体へ面談をして要請するなと、働きかけを強めます。

.. 2012年02月19日 11:39   No.360053
++ たんぽぽ舎 (社長)…612回       
イベントのおさそい

 ◇講演会「チェルノブイリ・フクシマ・明日の地球」
  日時:2012年2月25日(土)午後12時半開場 1時開始〜5時
  場所:明治大学(JRお茶の水下車)リバティタワー
     第1会場1011(1階)、第2会場1021(2階)
     当日先着順550名。300名は第1会場、それ以降は第2会場。
  参加費:1000円

  講師:広河隆一(フォトジャーナリスト)
     『チェルノブイリから学ばなかった日本』
     小出裕章(京都大学原子炉実験所)
     『原発の真実と嘘―原発は犯罪である』
  アピール:淵上太郎(経産省前テント村)
       椎名千恵子(子供たちを放射能から守る福島ネットワーク)

  連絡先:府中市宮西町2-12-1 ときわやビル2階
      ちきゅう座事務所(TEL.042-358-5541)
  主催:現代史研究会 共催:ちきゅう座 DAYSJAPAN

.. 2012年02月19日 13:02   No.360054
++ たんぽぽ舎 (社長)…613回       
新聞・雑誌から

 ◇停止原発は「不良債権」 利益生まずコスト膨大 損切り=廃炉しかない
  今後の債務超過必死 再稼働抜きで大なたを
           (2月17日付東京新聞「こちら特報部」より抜粋)

 (略)内閣府の原子力委員会の新大綱策定会議メンバーを務める慶応大の金子勝教授(財政学)は「(値上げ理由の)燃料は口実」と断じる。
 「停止した原発はコストばかりかかって利益を生まない“不良債権”。値上げの本当の理由は、停止した原発の維持費がかさんでいるからだ」(中略)
 東電の財務状況は深刻だ。十三日に発表した昨年四〜十二月期の連結決算は六千二百三十億円の赤字。(略)毎年一兆円近くの借金を返済する必要がある。
(略)値上げをしないと仮定すると、二○年までに必要となる額は再稼働しない場合は八兆六千四百二十七億円。再稼働させると、半分以下の三兆七千八百十四億円で済む。電気料金を10%値上げする場合でも、再稼働なしは四兆二千二百四十一億円、再稼働させると七千五百四十億円だ。(中略)
 仮に再稼働させても、問題は解決しない。調査委の試算には、事故被害者への賠償や除染費用が含まれていないからだ。少なく見積もっても、賠償見込み額は六兆円近くに増幅し、除染費用も一兆円以上なるとみられている。

〜賠償や廃炉費用 大幅増の可能性〜 福島の事故原発の廃炉費用も重くのしかかる。調査委は第一原発の1号機から4号機までの廃炉費用を一兆一千五百十億円と試算。(中略)5、6号機、福島第二原発四基もすべて廃炉にするとなれば、費用は大幅に膨らむ。(中略)
 金子教授は「必要なのは不良債権である原発を損切り(処理)し、経営者や株主、(金融機関など)債権者の責任も問うこと。同時に東電の経営組織の変更や発送電分離などの改革も断行しなくては」と訴えている。

 「原発のコスト」の著書がある立命館大の大島堅一教授(環境経済学)は「東電は完全に経営破綻しており、国有化されのは時間の問題。むしろ、公的資金が入らなければ存在できない企業の幹部が、いまだに経営の主導権を握りたがっていること自体、理解に苦しむ」と批判する。(中略)
 「いずれにせよ、国民は今後、福島事故処理の為に消費税増税どころではない負担を強いられる。それなのに国有化の議論など現行の話し合いは国民不在。国民のカネを投じる以上、国民は今後の東電や原発のあり方を選ぶ当然の権利がある」

.. 2012年02月19日 13:25   No.360055
++ 柳田 真 (大学院生)…101回       
にぎやかに、なごやかに開かれました。
    たんぽぽ舎23周年─総会と講演会と懇親・交流会
    2012年を原発廃止元年としよう!の熱気
                      (柳田真・メルマガ編集部)

○2月19日(日)、たんぽぽ舎23周年第24回総会がにぎやかに、なごやかに開かれました。たんぽぽ舎会員と応援して下さる皆さん・スタッフが100名弱集まり、午後1時から8時半の長時間、部分参加も含めて参加いただきました。
内容は1部:総会(方針・財政・人事)、2部:二人の講演会(菅井益郎氏・山崎久隆氏)、3部:懇親・交流会でした。懇親会は8時半に一旦終了しましたが、話しおわらない人々が半分近く残られ、熱心な懇親・交流が続き、スタッフが帰れたのは午後10時半すぎでした。

○1部の総会は、今井丈夫運営委員の司会で始まり、議長に原田裕史(たんぽぽ舎応援する人)さんを選出、小山芳樹事務局次長が開会あいさつをしました。
来賓からのメッセージが紹介されました。
 1.福井県で原発反対・もんじゅ廃止を闘う石地優さん
 2.東海村村議の相沢一正さん
 3.東京都議会議員で反原発自治体議員・市民連盟共同代表の福士敬子さん

○議案書は24ページで、経過・方針・財政・人事の順です。
 ・経過報告は沼倉潤事務局長から。
  3.11大惨事以降の超多忙な中でのたんぽぽ舎の1年弱の多彩な活動の要点を報告。
 ・今年の活動方針は、柳田真共同代表から。
  福島過酷事故は収束せず、放射能汚染が各地へ広がる中で原発推進政策は許せない。市民の力を集め、つないで、原発廃止元年を実現しようと、8項目の方針を提議(スペースたんぽぽの方針も併記)。7人の方から活発な意見あり。
 ・財政報告と方針は、坂東喜久恵副代表から。
  年間1000万円強のたんぽぽ舎財政を報告。この1年で会員が大きく増大し、活動が広がったことを述べました。
  (なお、スペースたんぽぽの財政(約700万円)は、別会社のため省略)

○新しい人事は、鈴木千津子代表から。
 7人のアドバイザー(顧問)と3役6人を含む15人の運営委員、応援する人25人を紹介しました。運営委員が4名増加、応援する人も数名増加し、たんぽぽ舎の執行体制が一段と強化された人事でした。

☆なお、2部の二人の講演要旨、3部の懇親・交流会(のべ21人が発言)、名刺意見広告、3.11の1年目に当たっての声明などは、次号以降に、暫時紹介します。全体としては例年以上に盛況でにぎやか。そしてなんとしても原発推進をやめさせよう、今年を原発廃止元年としよう、の活気に満ちた集まりとなりました。                  (柳田 真)

.. 2012年02月21日 09:13   No.360056
++ 木村太郎 (幼稚園生)…1回       
地球温暖化よりも冷却化が心配 テムズ川が凍結─ミニ氷河期突入か
   英国の気候研究所のデータが証明
                     (木村太郎、ジャーナリスト)
 ■南極海の分厚い氷
  南極観測船「しらせ」が、昭和基地まで約二十一キロ余りの南極海で厚い海水に阻まれ、基地への接岸を断念したというニュースに接して、「おやっ」と思った。(中略)
  しかし、海水が厚いのは南極海ばかりではなかった。米アラスカ州西部のノームという町は昨年十一月以来、海氷に閉ざされて孤立し、燃料の補給を断たれたため、砕氷船に先導されたロシアのタンカーが救援に向かったことがニュースになっていた。欧州にも寒波が襲い、東欧ではこれを書いている時点で百二十人が寒さから死亡したと伝えられている。

 ■温暖化は終わった?
  こうした寒さの中で、英国のデーリー・メール紙は先月二十九日、こんな見出しの記事を電子版に掲載した。「地球温暖化よりも冷却化が心配。テムズ川が凍結することも」
  その記事によると、英国のイーストアングリア大学気候研究所は、世界三万地点の気温のデータを解析した結果、「地球の気温上昇傾向は一九九七年で終わった」ことを確認したとう。
  そのデータは、世界の平均気温が九八年に一四・五度を上回ったのをピークに、その後は上下しながらも低くなっていき、昨年は一四・三度台になっていることを示している。
  その原因だが、メール紙は二十世紀の間は異常に高いエネルギーを放射していた太陽が、ここへきて「極小期」を迎えようとしており、不順な夏や厳冬、食糧不足などを引き起こしそうだという学者の見解を紹介している。

 ■太陽に変化の兆しも
  太陽の活動は周期的に変化し、現在は二十四期のピーク時に当たるが、その活動の強弱を示す黒点の数は、二十世紀のピーク時の半分にも及ばないとか。(中略)「マウンダー極小期」に、欧州では異常な低温となり、テムズ川が全面的に凍結したり、英仏海峡が流氷によって繋がりそうになったと伝えられている。
  日本でも、ほぼ同時期に大雨や干ばつ、霜などの異常気象から「寛永の大飢饉」が起きている。
  地球の「ミニ氷河期突入」説は、すでに二年前に独キール大学の研究所が深海の海水温の分析を根拠に発表している。イーストアングリア大気候研究所の調査はこれを補強する形になったわけだが、同研究所は地球温暖化研究の権威として知られるだけに、その発表は逆に説得力があるように思えるのだ。
             (2月5日 東京新聞「太郎の国際通信」より)

.. 2012年02月21日 09:21   No.360057
++ たんぽぽ舎 (社長)…615回       
首相の冷温停止の根拠は崩壊した
    温度計不良で、よく「冷温停止状態」と言えたものだ
    データ信頼性に疑問、東電・政府に疑問
                (毎日新聞 2012年2月13日より抜粋)

 東京電力福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部にある温度計の一つが保安規定の制限値80度を超えた。東電や政府は温度計事態の不良との見方を強めているが、原子炉の安定冷却の大きな目標となる温度データすら信頼性を欠き、炉内の状況を把握できないままの「冷温停止状態」の危うさを露呈した形となった。
 東電によると、問題の温度計の表示が上昇し始めたのは1月末。この時点では実際に温度が上がっているのか、温度計の不良かは判断できず「念のため」
(東電)注水量を増やしたという。だが、12日午後になり、短時間に75度〜90度の間を乱高下するようになったことなどから不良の可能性が高いと判断した。
(中略)
 しかし、そもそも野田佳彦首相が昨年12月に福島第1原発の冷温停止状態を宣言した最大の根拠は、1〜3号機の圧力容器底部の温度が100度を切ったと判断されたことだった。当時から温度計には最大で20度もの誤差があるとされていたが、今になって故障の可能性に言及する糊塗は、これまでよりどころにしていたデータの信頼性に疑問を抱かせかねない。
 工藤和彦・九州大特任教授(原子炉制御工学)は「炉内の燃料の分布を把握できていない以上、局所的に高温になっている可能性も完全に排除すべきではない。高線量のため、新たに温度計を設置することは不可能でも、もし残りの二つにも異常が出た場合には深刻な事態になる」と指摘している。

.. 2012年02月22日 12:59   No.360058
++ たんぽぽ舎 (社長)…616回       
新聞・雑誌から
 ◇米国、原発優先度は低下 ─ 34年ぶり認可、安価な天然ガス台頭
                (毎日新聞 2012年2月11日より抜粋)

 米原子力規制委員会(NRC)が9日、34年ぶりに原子炉の新規建設を認可し、長年にわたり凍結状態にあった原発の推進に向けた一歩を踏み出した。ただ、福島第1原発の事故以降、国際的に原発見直しの動きが強まる中、米国内にも安全への懸念が根強いほか、安価な天然ガスの開発が急速に進んでおり、認可を機に原発推進の動きが大きく加速する見込みは低そうだ。(中略)
 今回の認可に当たり、ヤツコ委員長は異例の反対票を投じた。「福島の事故の教訓を生かした安全強化策が実行されない限り、認可することはできない」と理由を明かしており、安全面になお強い懸念があることがうかがえる。

(中略)規制委員会の特別調査チームは昨年7月、国内の原発について「福島のようなことが起きるとは考えにくい」としながらも、原発の規制強化を促している。安全対策の強化は原子炉の建設や運営コストを高め、「電力会社の推進意欲は以前に比べ低下している」(日系商社)という。
 また、「シェールガス」と呼ばれる天然ガスを巡り、米国では近年、技術の進歩によって開発が急速に進み、原油などに比べて安価なエネルギーが手に入るようになった。地球温暖化対策などを目的に原発推進への意欲を示してきたオバマ大統領は今年1月の一般教書演説で、天然ガスの開発促進を打ち出す一方、原発に対しては触れず、政策の優先度は低下している。

.. 2012年02月22日 13:33   No.360059
++ たんぽぽ舎 (社長)…617回       
◇3・11地震と原発事故後にわかったいくつかのこと
  (4年以内に東京直下地震発生70%)そのほかお話
 講師 島村英紀さん(地震学者、地質学者)
 資料代 1000円
 日時 2012年2月27日(月) 18:45〜21:00(18:30開場)
 場所 千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F「スペースたんぽぽ」

 (サンデー毎日2012.2.26号掲載記事より)
  ──東日本大震災を受け、内閣府の中央防災会議専門部会が昨年9月、「現行の首都直下型地震の想定対処うにされていない相模トラフ沿いの規模の大きな地震、いわゆる関東大震災クラスの地震も想定地震として検討すべき」と定見したことがきっかけだ。地震学の関係者の間では、相模トラフ沿いで起こる巨大地震は「200年に1回起きる」とされている。
  大正関東地震クラスの被害想定がなかったわけではない。実は、1987年12月6日、当時の国土庁が国として初めて首都直下型地震の被害想定を公表していたのだ。相模湾を震源とするM7.9の地震が発生するとの想定で、死者15万人、負傷者29万人、火災による焼失家屋260万棟という驚愕の推計だ。しかも地下街や高速道路、新幹線などの要素が入っておらず、「被害」がさらに膨らむ恐れもあった。
  これは大正関東地震以降、300人以上の死者が出た1948年の福井地震までの死亡率などを基にした推計だった。内閣府の担当者は「火災想定の見積もりや耐震性などの住宅事情が変わったため、阪神・淡路大震災以前の想定はもはや参考にならない」というが、「それでも死者が1万人規模というのは、いかにも過小評価だ」(武蔵野学院大、島村英紀特任教授)との批判がある。

.. 2012年02月22日 13:39   No.360060
++ 冨塚元夫 (幼稚園生)…3回       
沈黙の春 ─ 福島原発周辺、鳥が減少
   鳥は人間に対する早期警戒システム
                 (たんぽぽ舎ボランティア)

 東京新聞2月4日朝刊に小さい囲み記事で「福島原発周辺、鳥が減少。日米チームなど調査」(2月3日ロンドン発共同)という記事がありました。日米など研究チームは1986年に事故が起きたウクライナのチェルノブイリ原発と福島第一原発の周辺で、放射性物質放出による生物への影響を調査する、、、生息数への影響、寿命が短くなったり、オスの生殖機能が低下、脳の小さい個体
が発見。このほかDNAの変異が上昇、昆虫の生存期間が大きく減少、云々とあります。

 この記事を見て私は、1994年に肥田俊太郎医師と斎藤紀医師が翻訳した「死に至る虚構―国家による低線量放射線の隠ぺい」という本を思い出しました。カリフォルニア州サンフランシスコ近くのポイントレイズという場所の鳥類観測所で1986年から87年にかけて、鳥類学者デサンテ博士が観測したことが第三章『沈黙の春』に出ています。10年来観測してきたことと違って、繁殖期の6月・7月に繁殖率が下がったのです。さまざまな調査・研究の結果、鳥類の減少はチェルノブイリ原発の放射性降下物が原因という結論になりました。キツツキとツバメは減少しなかったのですが、それは親鳥が雛にカブトムシなどの死骸を与えていたためで、毛虫や幼虫を与えていたほかの鳥類は50%以上減少しました。毛虫や幼虫は植物の新芽を食べます。新芽に放射能があったので
す。1986年から87年にかけて生存率が極度に下がった鳥は、若鳥と年寄りの鳥だけだったといいます。鳥類学者は一般に≪鳥は人間に対する早期警報システムである≫といいます。

 鳥以外にも早期警報システムはあるようです。2月19日に行われたたんぽぽ舎第24回総会で講演した菅井益郎さんは群馬県伊勢崎市の自宅の庭で異常花をつけた小菊を発見したと写真付きで報告されました。スリーマイル原発事故のとき周辺で発見された巨大たんぽぽなどの写真も示されました。インターネットには自宅や近所で発見した異常花の報告が沢山あります。私が昨年感じたの
は蚊がほとんどいなかったことです。我が家(マンション)の裏にはどぶ川があるので、春から冬近くまでマンションのまわりに蚊が舞い洗濯物に蚊が付き大変でした。市役所に連絡して年に2回殺虫剤をまいてもらっていました。それが去年は全く気にならないほど見かけませんでした。

 このような現象の研究にはしっかりデータを取った体系的研究が必要と思い
ます。日米など研究チームの研究結果を注目しいと思います。しかし私たち素人にもできることがあります。たんぽぽ舎等で長年おこなってきた「さくら調査」です。日本全国にあるソメイヨシノは各地で調査すれば地域別の違いが分かります(疫学調査を念頭に置く必要があります)。何もない年や場所では、異常花は1000に2か3ですが、原発事故のあとの原発周辺では何十倍にもなるそうです。今年は自宅近所で観察してはいかがでしょうか。     以上

.. 2012年02月22日 14:05   No.360061
++ 源八おじさん (小学校低学年)…7回       
.「脱原発杉並デモ」に参加しました
  ─ 5,000人、手作り多し・たくさんのアイディア・デモ参加者割引き商店
                           
 2月19日「脱原発杉並デモ」が開催されました。私は杉並区在住で、しかも、デモコースの中心が最寄り駅なので、最初から最後まで歩いて参加できるデモでした。(正確に言うと源八おじさんは架空の人物なので、杉並区民ではありませんが、作者が杉並区民で、『源八おじさんとタマ』のアニメーションも杉並区で誕生しているので、一応、源八おじさんも杉並区民という設定です)
杉並でのデモと言えば、昨年約15000人を集めたとされる高円寺のデモがありましたが、今日のデモに集まったのは約5000人だったそうです。昨年の15000人からすると少ないのですが、原発事故直後のインフレーションがある程度収まった後としては、充分な盛り上がりがあったと思います。

 12:30の集合時間に集合場所の蚕糸の森公園に到着すると、家族連れ、お子さん連れ、若者からお年寄りまで、たくさんの方々が参加していました。そしていよいよデモに出発。今回のデモは、活動家色、政党色はほとんど感じられず、ごく普通の人たちが集まっているという印象でした。それは物足りなさもあるのですが、それ以上に、自由さ、気軽さ、のんびりさ、ほのぼのさ、手作
り感がありました。私が歩いた悌団では、シュプレヒコールすらなく、雑談しながらのお散歩という感じでした。

 東高円寺駅を超え、大久保通りに入った時には、日曜日ということもあって、人通りはほとんどなく、こんなとこを歩いていて、果たして意味があるのだろうかと思いました。これは銀座、新宿、渋谷といった繁華街でのデモとの比較なので、住宅街でのデモは、それらと同列に考えるべきではないのでしょう。
それでも新高円寺から青梅街道を通り、南阿佐ヶ谷から中杉通りを通り阿佐ヶ谷に向かうコースは、沿道にもたくさんの人がいました。

 手作り感と言えば、これまでにない様々なアイデアも秀逸だったと思います。
例えば、こども連れでも気軽にデモに参加できるように、散歩カーや保育士など万全の態勢を整えたKIDS班。お菓子の用意はもちろん、おむつ交換もでき、デモ途中でぐずったこどももベビーカーに乗せられる用意がありました。他にも、お年寄りでもゆっくり歩けるほのぼの班を設定したり(私が歩いたのはこの悌団だったようです)、迫力のドラム隊、サウンドカーに加え、なんとカラ
オケカーまで出動!昨年のデモでゴミが散乱した反省を踏まえ、ゴミ片付け隊もあったようです。デモコース途中にエネルギー補給所として、アメ玉を配るコーナーがあったり、長時間デモには絶対に必要なトイレもわかりやすく表示されていました。さらに区内の飲食店では、「デモに参加した」と申告したお客さんの代金を割り引く、「デモ割り」などもあったそうで、まさに地域が一
体となったイベントだったようです。原水禁運動発祥の地である杉並にふさわしいデモだったと思います。

 一年前、反原発・脱原発デモをすると、沿道の人たちから迷惑そうな視線を浴びたものですが、今や反原発・脱原発デモは、町おこしにもつながっています。5000人もの人たちが、せっかくその地域に来たのだったら、おいしいものを食べて帰りたいと思う人もたくさんいることでしょう。これからも、いろいろな地域で、工夫をこらした「脱原発○○デモ」が開催されることを願います。

.. 2012年02月22日 14:11   No.360062
++ たんぽぽ舎 (社長)…618回       
イベントのおさそい

 ◇第2回グリーンズカフェ東京「脱原発への道・ドイツツアー報告会」
  日時 2012年2月22日(水)午後7時〜9時(6時半開場)
  場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
  参加費500円
  主催 みどりの未来(東京チーム)
  問合せ 070−6642−9014(西島)
     090−6001−9048(木村)
  レポーター
   すぐろ奈緒(杉並区議会議員、みどりの未来共同代表)
   村松まさみ(小平市議会議員、みどりの未来ユースチーム)

  緑の党の案内による「ドイツ視察」に参加した二人が、ドイツの脱原発の状況、政治、社会について報告しいます。ドイツの原発や政府機関のほか、再生可能エネルギーに取り組む自治体など、普通の旅行では決して見ることのできない訪問先と交流のレポートです。


 ◇江東上映会 映画「第4の革命」
  日時:3月11日(日)14:30分上映開始 (開場14:10分)
  場所:亀戸駅ビル「アトレホール」JR駅ビル・アトレ7階
  入場料1000円。(定員100名)
  申し込み:メールまたは電話で申し込み。
  Mail:Dai4koto@yahoo.co.jp 電話:080−4364−5899
  主催 さようなら原発1000万人署名・江東実行委員会

.. 2012年02月22日 14:44   No.360063
++ たんぽぽ舎 (社長)…619回       
東日本大震災1年、進まない原発防災
   ─防潮堤完成は今年中に3カ所のみ 水素爆発対策も進んでいない
                 (2012年2月22日 朝日新聞より抜粋)
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 東京電力福島第一原発事故を受け、国が全国の原発に求めた中長期の地震・津波対策のうち、防潮堤と水素爆発対策の整備が進んでいないことが朝日新聞の調べでわかった。防潮堤が今年度中に完成するのは3カ所にとどまった。
 水素爆発防止対策を終えた原発はなく、多くが未着手。原発の再稼働の議論が進む中、根本的な対策は道半ばだ。

 原発の中長期的安全対策(朝日新聞調べ)一覧より対策項目は3つ:防潮堤の設置・強化、水素爆発対策、非常用発電機の新設
 ・防潮堤対策 完了:0、実施中:9、美浜は4年後(2015年度)に完了予定、
  もんじゅ、伊方、玄海などは実施せず。
 ・水素爆発対策としてはベント装置や水素結合装置の整備。計画15箇所の
  うち10箇所が未着手。
 ・非常用発電機の新設は、未定または未着手という回答が5箇所。

.. 2012年02月23日 10:17   No.360064
++ たんぽぽ舎 (社長)…620回       
うれしいニュース
   放送ウーマン賞2011に、OurPlanetTV 白石 草(はじめ)さん
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 テレビ・ラジオ・制作会社・広告会社などで働く女性たちの組織「日本女性放送懇談会」で毎年行っている、放送界で活躍したすぐれた功績をあげた女性に仲間からの激励の意味をこめて『放送ウーマン賞』が今月8日、発表された。受賞は二人、堀川惠子さん(ドキュメンタリーディレクター)と、白石草さん(NPO法人OurPlanetTV代表理事)。来月14日に贈賞式が開かれる。


 2001年の設立時からインターネットの特性を生かし、マス・メディアと異 なる視点で発信する新しいメディアのあり方を模索してこられました。特に2011年の原発事故では、発生直後から他のフリージャーナリストたちと協力し、放射能汚染について被災地の様子をいち早く伝えるとともに、独自の視点で発信を続けています。また被曝への疑問や不安を持つ子どもたちの取材活動をサポートした番組「私たちの未来は大丈夫?子どもが考える原発と被曝」は、インターネット配信だけでなくCS朝日ニュースターでも放送され、メディアの在り方に新たな可能性を示しました。メディアの多様性を自らの行動で示し続けた10年間の活動に敬意を表し、放送ウーマン賞2011を
 贈ります。

.. 2012年02月23日 10:24   No.360065
++ たんぽぽ舎 (社長)…621回       
イベントのおさそい
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◇さよなら原発!東村山ウォ−ク
 一日も早く、全ての原発を無くしてもらいたい!その思いを込めて、パレードをします。お友達と、ご家族と、又は一人でも自由にご参加ください。
 みんなの気持ちをつないで、ひろげていきましょう!
 思い思いにプラカードや楽器などお持ち下さい

 2012年3月18日(日)小雨決行 14:00集合・開会
 14:30出発 都営東村山栄町2丁目第2アパート前の公園
 16:00解散 本町2丁目第1仲よし広場

 主催:3.18東村山ウォーク実行委員会
 問い合わせ:
  原発なくそう!東村山の会  岡村 090−2566−5741
  さようなら原発!東村山   篠原 042−391−4898


◇第2回 原発推進と反原発運動の歴史を知る・学ぶ
 日時 2月24日(金) 18:45〜21:00(18:30開場)
 場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4F)
 資料代:800円

 「原発推進と反原発運動の歴史を知る・学ぶ」
 1970年代から1980年第前半 原爆から原発へ ―原発利権の誕生―
 お話 :山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表、劣化ウラン研究会代表)

.. 2012年02月23日 11:10   No.360066
++ たんぽぽ舎 (社長)…622回       
本の紹介
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◇『検証 原発労働─現場労働者の過酷な実態』日本弁護士連合会 編
  岩波ブックレットNo.827/本体500円+税

  いま、福島第1原子力発電所の事故現場で必死になって命の危険を感じながら働いている原発関連労働者はどのような状況で働いているのか。

  派遣2次下請け会社に雇用されたEさんは、派遣先の会社と「機密保持」として「知り得た情報は厳に機密を保持。各種報道機関からの取材は一切受けないものとする」との契約書を交わせられ働いている。一番危険なところで働かされ、「権利を主張すれば」「明日から来なくてよい」と使い捨てにされる。賃金も電力会社から元請に支払われる日当は7万円。何重にも重なる中間搾取で原発労働者には10000円前後しか支払われないという。

  日本弁護士連合会が昨年8月、原発労働問題のシンポジウムで発言内容(匿名)をまとめたもの。ピンハネ、違法派遣、偽造請負、高い放射線量の過酷な労働実態を告白した注目の一冊だ。


※小冊子『被ばく労働自己防衛マニュアル』

  原発労働の危険性、もし原発に行かねばならないときの最低限の注意、仕事中・離職後の自分の身を守るためのアドバイス、相談先一覧など、知っておくべき事項をまとめた一冊。
  この冊子は、被ばく労働を進めるガイドブックでは決してありません。本人にすら被ばくの実態が知らされずにきた被ばく労働をこれ以上許さず、最低限の労働者の権利と命を守り、被ばく労働の悲劇をこれ以上生み出さないために作られました。
  原発労働者は、批判や告発をしにくい環境にあります。各地での取り組みにこの冊子をご活用ください。

 労働者に広く配布することを考え、定価はありません。可能な方・団体は1部200円を目安にカンパをお願いします。広範に配布し労働相談活動での利用を考えている方は、ご相談ください。
 カンパ代・送料は同封する郵便振替用紙をご利用ください。

 問い合わせ:
  福島原発事故緊急会議 被曝労働問題プロジェクト
  なすび(山谷労働者福祉会館)
 送付依頼先:TEL: 03-6424-5748
 代表連絡先:ピープルズ・プラン研究所
  東京都文京区関口1−44−3 信生堂ビル2F
 ☆たんぽぽ舎でも扱っています☆

.. 2012年02月23日 11:16   No.360067
++ たんぽぽ舎 (社長)…623回       
新聞・雑誌から
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◇米国原子力技術者ガンダーセン氏来日、「安全よりカネ」同じ轍
             (2月22日 東京新聞こちら特報部より抜粋)

.. 2012年02月23日 11:26   No.360068
++ たんぽぽ舎 (社長)…624回       
 東京電力福島第一原発のメルトダウン(炉心溶融)をいち早く指摘した米国人のアーニー・ガンダーセンさん。著書「福島第一原発 ─ 真相と展望」(集英社新書)の出版を機に来日した。米国でずさんな放射性物質化kン理を内部告発し、原発の推進側から批判はへと転じたガンダーセンさんに話をきいた。(中略)
 福島原発事故の本質は、電力業界の利益優先体質と業界寄りの政府が安全対策をおあざなりにしてきたことにあると総括。「第二原発に施した最新の安全対策を、第一原発にも装備するべきだったが、費用面から見送られた」と説明している。(中略)

 米スリーマイル島での事故や旧ソ連でのチェルノブイリ塩の後ですら「安全神話」を信じていた。転機が訪れたのは1990年。放射性物質をずさんに管理していた勤め先の会社を告発、逆に会社から名誉棄損で訴えられた。米原子力規制委員会(NRC)はガンダーセンさんの告発を無視した。(中略)
 福島事故で「大自然の力に人間は対処できない」と気づいた。

 日本での原発再稼働の動きについて問うと、「安全評価(ストレステスト)
 は言葉遊び」と一喝した。「福島の事故処理費用は20兆円以上。部外者の私が即時停止しろとは言えないが、30年稼働し原発から廃炉にした方がよい」(中略)
 「足りないのは政治的な意思だけ。政治家と官僚は思考停止しており、改革役は担えない。市民が自ら立ち上がらなければ、何も動かない」


◇クウェート原発計画中止、福島事故受け昨年7月
                 (2月22日 東京新聞夕刊より抜粋)

 日本などと原発開発協力を進めていた中東の産油国クウェートの政府機関研究員は、2月11日、東京電力福島第一原発の事故を受けて昨年7月に原発計画の中止を打ち出したことを明らかにした。(中略)

 原子力委員会の一部機能が移された「クウェート科学研究所」のオサマ・サエグ研究員らは「福島原発の事故後、『なぜ(危険な)原発が必要なのか』という声が国民の間で高まった」と背景を説明。狭い国土の中で放射性廃棄物の貯蔵場所をどこに設置するのかなどの問題もあったと指摘した。


◇福島事故後に8基を停止したドイツ、脱原発でも電力輸出超過再生可能エネルギーによる発電量増加 ─ 日本は?
                   (2月20日 毎日新聞より抜粋)

.. 2012年02月23日 11:34   No.360069
++ たんぽぽ舎 (社長)…625回       
 東京電力福島第1原発事故後に「脱原発」を決め、国内17基の原発のうち約半数にあたる8基を停止したドイツが昨年、周辺諸国との間で、電力輸入量よりも輸出量が多い輸出超過になっていたことが分かった。脱原発後、いったんは輸入超過に陥ったが、昨年10月に“黒字”に転じた。太陽光や風力などの再生可能エネルギーの増加と、全体のエネルギー消費量を抑える「効率化」が回復の要因だという。厳冬の影響もあり、電力不足の原発大国フランスにも輸出している。(中略)震災前は周辺国との電力収支が輸出超過だったが、昨年5月に輸入超過に転落した。フランスからの輸入が前年の3割増になるなど昨年9月まで輸入超過の状態が続いた。(中略)

 今年2月に入り、欧州各地で氷点下10度を下回る厳冬になると、電気暖房が全体の3分の1を占めるとされるフランスで原発をフル稼働しても電力が足りなくなった。このため、2月の17日間のうち6日間は電力需要の多い午後7時ごろを中心にドイツからフランスへの輸出超過になり、電力の7割を原発に頼るフランスが脱原発のドイツに依存する事態になった。

 昨年のドイツの発電量に占める原発の割合は約22%から18%弱程度に低下する一方、再生可能エネルギーは約20%に上昇した。さらに、褐炭、石炭、ガスなどが微増しており、原発の目減り分を補っている。

 一方、日本では再生可能エネルギーによる発電量(10年度)は全体の約10%にとどまり、太陽光や風力など水力以外の新しいエネルギーは約1%に過ぎない。

.. 2012年02月23日 11:43   No.360070
++ たんぽぽ舎 (社長)…626回       
原発の歴史、反原発の歴史・2回目
   2/24(金)山崎久隆講師 おさそい
   原爆から原発へ=原発利権発生の時代
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 ◯2月24日(金)は、原発の歴史、反原発運動の歴史講座2回目=1970年から1980年代前半です。原爆から原発への時代、原発利権発生の時期の話です。
 豊かな運動を作るため、ぜひ「原発の歴史、反原発運動の歴史」講座(全4回)に参加しよう。
 日 時:2月24日(金)18:30開場 18:45開会 21:00終了
 会 場:スペースたんぽぽ
 参加費:800円
 ◯なお、当日、1月の第1回講座の資料のない方は配布します。(A4判7頁)
  第1回講座の資料(戦前から1970年代)の目次
  ・核開発は被ばくの歴史
  ・核開発は民主主義に反する
  ・核開発は核兵器開発に他ならない
  ・核兵器開発技術を持ちたがる国
  ・年表(1939から1970年)

.. 2012年02月23日 11:49   No.360071
++ 中村泰子 (小学校低学年)…5回       
原発裁判でなぜいつも敗北か? 原発訴訟・原告敗訴の仕組み
   青木秀樹弁護士の講演から
                中村泰子(たんぽぽ舎会員・応援する人)
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 原発の建設・運転差止や設置許可取消を求める訴訟で、これまで原告勝訴は2件のみ(もんじゅ差戻二審と志賀原発二号炉一審)、それらも上級審で覆された。2月1日HOWS講座「原発の安全性に関する立法・行政・司法のスタンス」で、講師の青木秀樹弁護士は、原告敗訴になる仕組みについて話した。
 以下にその要旨と原発裁判闘争についての私見を述べる。

◇原子力利用が大前提の法体系
 原子力基本法を頂点とする原子力法体系は、安全神話に基づいた原発推進の法体系になっている。原発の設置許可は原子炉等規制法に則り経済産業大臣が行う。許可基準は、原子炉立地審査指針や原子力安全委員会が策定した安全審査指針類を適用する。設置許可後の手続きは、原子炉等規制法と電気事業法に則り原子力安全・保安院が担う。経済産業省令で定める技術基準(省令62号)と学協会規格に適合することが求められる。学協会規格策定には規制される側の企業関係者が関与し、規制されるべき事業者が規制基準をつくるという構造がある。

.. 2012年02月23日 12:01   No.360072
++ たんぽぽ舎 (社長)…627回       
◇再稼働の危険見えた ─ 多すぎる「検査対象外」
 大飯原発のずさんな安全評価
           (2月21日 東京新聞「こちら特報部」より抜粋)

 二十日午後に経済産業省で開かれた保安院の安全評価についての意見聴取会。
 冒頭、後藤政志委員(芝浦工大非常勤講師)が、事務方の保安院職員に詰め寄った。「福島の事故を繰り返さないためにどうするのか、を話しあっていたのではなかったのか」

 前回の意見聴取会は議論半ばで打ち切られ、大飯原発3、4号機の安全評価(一次評価)を「妥当」とする審査書がまとめられた。この進め方を批判したのだ。(中略)この日、保安院は福井県に審査書の説明を開始。今後、県議会やおおい町などでも説明する。一方、安全委の斑目春樹委員長は十七日に続き、「一次評価だけでは安全評価として不十分」と発表。政府は定期点検で停止中の原発は一次評価が一定レヴェルに達していれば、安全性を保証できるとしており、安全委と政府の見解の食い違いが露呈した。(中略)

 地震が起きた際、炉心に制御棒がうまく挿入されるかどうかについても、関電はチェックから外した。井野委員は「結局1.8倍の地震での安全性さえ検討されていないに等しい」と厳しく評価する。(中略)さらに、津波でガレキが流れてきたり、周囲が火の海になるなど、実際に起こりそうな複合的な災害の耐久性も安全評価から「対象外」としていることを疑問視する。
 (中略)

 規制庁も看板替えのみ ─ 新機関でもチェックに不安

 保安院は大飯原発3、4号機については議論を尽くさないまま、安全評価に「妥当」のお墨付きを与えた。福島原発事故の反省はどこへやら、原発推進のためのやらせが暴露されても、その姿勢に変化はない。

 深刻なのは、その保安院の大半の職員が四月に発足する原子力規制庁に横滑りすることだ。(中略)桜井氏(元日本原子力研究員・技術評論家)は「数年で元の役所に戻るとわかっていたら、職員は難しい課題に積極的に取り組むようにはならない。今のやり方では、これまでのような無責任な体制が続く」と懸念する。
 「規制庁が看板の掛け替えだけに終わらせないようにするには、技術的に精通した人間を外部から連れてくるしかない」

.. 2012年02月23日 12:09   No.360073
++ たんぽぽ舎 (社長)…628回       
3.11から一年目「10日と11日」を福島で、東京で、
   どう活動し盛り上げるか 原発廃止をめざして話し合おう
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  原発廃止をめざす運動(再稼働反対、外国への原発輸出反対)─とくに3月10日(土)、11日(日)を福島現地で、東京で、どう活動し盛り上げるかの討論会を開きます。ふるってご参加ください。

  3月10日〜11日のバス参加者の皆さんへの説明会もあります。3.11の一年目を目前にして、どう原発廃止の運動を広げ、高めるかを「バス参加者 +東京で行動する人」の合同で開き、闘いの方向をより具体化する集会にしたいと思います。バス参加者のみならず、東京圏で3.11を闘う人もどうぞ参加ください。

 日時 3月1日(木)午後7時から9時 (6時30分開場)
 会場 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
 対象 ・3月10日・11日に福島へ行く人
    ・再稼働NO・原発廃止めざして活動する人
 内容 T部:原発関連映像の上映、椎名千恵子さんのお話
    U部:3月10日〜11日の目標と現地での行動について、
       郡山のイベントについて、放射線量とその対策、スタッフ紹介
 資料代 500円
 主催 福島原発事故緊急会議(福島往復バスの主催者)、たんぽぽ舎

.. 2012年02月24日 12:04   No.360074
++ たんぽぽ舎 (社長)…630回       
◇放射能から子どもを守って 被ばくの未来 絵本に
 『みえないばくだん』 文・たかはしよしこ 絵・かとうはやと
                   (2月23日 東京新聞より抜粋)

  福島第一原発事故による放射能汚染の恐ろしさを描いた絵本「みえないばくだん」(小学館)を、東京都の主婦たかはしよしこさんが出版した。将来の子どもの健康被害を心配し、「未来を明るくするため、いま何ができるのか。被ばくの影響を考えてもらうきっかけになれば」と訴える。(中略)

  地震と津波がスイッチだった。爆発して降り注いだ「みえないばくだん」とは放射能のこと。えらい人は「だいじょうぶ」と嘘をつき、疎開もさせてくれない。放射能汚染は長く続き、被ばくで病気が続発。孫の世代にまで被害が表れ女児は祖父母に涙を流す・・・。(中略)

  「子どもたちの笑顔を守るためにも、絵本のような健康障害の未来が来てはいけないんです」。たかはしさんの切なる願いだ。税込1,365円

.. 2012年02月24日 15:56   No.360075
++ たんぽぽ舎 (社長)…631回       
.☆2/8原発についてみんなで観ようワンコイン上映会☆
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日 時:2月8日(木)19:00(開場18:30から ☆お楽しみ特典上映あり)
参加費:500円

今回は『見えない雲』(ドイツ、2006年)

《上映メンバーによる観た感想》
去年の3月11日を思い起こされる内容でした。マスメディアは伝えなかったけれど、きっとあの時も同じような状況であったと想像します。各場面に放射能の事を考えさせられることがちりばめられており、これからをどう生きていくのかを考えさせられる映画です。事故から一年経ちますが、世界で初めて人口放射能の被ばくを被った首都・東京でこの映画を観る意味は大きいと思います。
是非お越し下さい。

《あらすじ》
シュリッツに暮らす高校生のハンナは、母と弟ウリーとの幸せな暮らしを送っていた。同じクラスの優等生エルマーが少し気になっていた。その日、母が出張のためハンナがウリーの面倒をみることになった。午前の授業中、ハンナはエルマ
ーから空き教室に呼び出されてキスをされる。その時ABC警報が鳴りだし、生徒達は帰宅させられた。混乱の中、ハンナはウリーがいる自宅へ戻る。警報は、母の出かけたシュヴァインフルトの近隣にあるエバースベルト原発での放射能漏れ事故を知らせるものだった。警察の車が拡声器で家々に指示するのに逆らい、
住民は家に残らず車で逃げ始めた。ハンナはエルマーが車で迎えに来ると言った約束を信じて家で待っていたが、母から電話が入り、2人でハンブルクの伯母ヘルガの元へ逃げるよう指示される。ハンナはウリーとともに、道路が避難者の車で渋滞する中を自転車で駅へ向かい、遅れて到着したエルマーと行き違いになってしまう。家に残されたスイッチが入ったままのラジオが、放射能を含んだ雲の接近を伝えた。

※最新デモ映像あり!

.. 2012年02月27日 08:52   No.360076
++ 近藤恭彦 (幼稚園生)…1回       
槌田敦氏が東大を名誉毀損、憲法違反で裁判に訴えた経緯
   二酸化炭素温暖化説への疑問・否定説への不当な攻撃に反論

                     たんぽぽ舎会員 
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◯ 東京大学による名誉毀損裁判は、槌田エントロピー理論で有名な物理学者で、たんぽぽ舎でもしばしば講演をなされている槌田敦氏が、東京大学を名誉毀損、及び憲法違反で訴えた事件です。
 東京大学は、文部科学省科学技術振興調整費を用いて槌田敦さんら12名の二酸化炭素温暖化懐疑論者(もしくは否定論者)の主張に対する一方的な批判を誹謗中傷のレベルで載せた『地球温暖化懐疑論批判』(IR3S/TIGS)という書物を作り、反論の機会を与えずに大量に印刷して東大の大きな販路を利用して無料配布しました。書物以外にインターネットでも全文印刷可能な形で公開されました。
 本書の「はじめに」の部分で、10項目で9つの特徴を挙げて攻撃しています。
そして、その後に「このような議論の多くは、これまでの科学の蓄積を無視しており、しばしば独断的な結論に読者を導いている。温暖化のリスクが増大している状況下で、このような議論が社会に広まることを科学者としては看過できない。
・・・」と、あります。12人の懐疑論者は、科学者としての資質に欠けて、社会正義に反する・・という事を印象付けた内容です。この形態は、明らかに科学論争ではなく、誹謗中傷、吊るし上げです。
「二酸化炭素地球温暖化仮説」は、まだ『仮説』であるにも関わらず、ほとんどの科学者の認めた共通認識であり、懐疑論者は『悪』であり、いい加減なことを言う詐欺師である」と言うような物言いです。
「すでに合意のある二酸化炭素温暖化説を疑うことはけしからん反社会行為である、反論の機会など与える必要は無い。」というスタンスです。これが学問論争の筈が御座いません。反論の機会を与えず、論争しようという姿勢の片鱗もありません。そしてその決めつけを、東京大学の名のもとに、税金を使って書物の形にし、無料配布したのです。

◯ それに対して槌田敦氏が、反論を掲載して欲しい旨を要求しても、東京大学(・・の名の下に集まった人々・・)は無視を決め込みました。そこで槌田敦さんはやむなく裁判という手段に出たのです。
 二酸化炭素地球温暖化説は、二酸化炭素の増加が地球温暖化の主因であるという「説」です。これは、まだまだ「仮説」の領域です。確固とした証拠もありません。正しいか間違っているかは、科学論議、そして最終的には事実が決着をつけるべき事です。一方的に二酸化炭素温暖化懐疑論を「悪」と決めつけ、国立の東大の名前の冠を付けて発表する手法は学問論争などではなく、姑息な誹謗中傷、名誉毀損の範疇です。そして、槌田敦さんは、このような事を公共機関である国立大学が行う事は、学問の自由、表現の自由に対する攻撃であり、憲法違反だと主張しているのです。

◯ 時代背景としては、二酸化炭素排出権取引の低迷やIPCCの不正事件・・国策の科学の研究者は、潤沢な研究資金を得られ、多数派となり、それに批判的な科学者は、研究資金も得られず、研究発表の場からも排除され、身分上も差別される現実を、槌田敦さんは身をもって体験して来ました。今回はその事を世に問うた裁判と言えましょう。
 国策の科学の典型例が、原発と二酸化炭素地球温暖化説です。この2つの国策は同根です。「原発稼働時にCO2を出さない原発推進」の為に、二酸化炭素温暖化仮説が台頭した事は歴史を辿れば明らかです。

.. 2012年02月27日 09:00   No.360077
++ たんぽぽ舎 (社長)…632回       
◇樋口健二さいたま講演会
 「3.11から1年、絶対に原発を稼働させてはいけない
  これだけ危険な現実」

 日 時 3月4日(日)13時30分から16時30分
 場 所 さいたま市与野本町コミュニティセンター・多目的ホール(大)
     (JR埼京線与野本町駅 西口下車 徒歩3分 TEL 048-853-7232)
 参加費 500円(高校生以下は無料)

  講師には首都圏の放射能汚染の状況を特別ゲストに話していただき、40年に渡り、原発立地段階から原発の最前線で、被曝労働者や、原発の事故などを取材発表してこられた報道写真家の樋口健二氏に、お話をしていただきます。市民として、絶対に原発事故を起こさせないために、原発を稼働させない、存続させない、海外に原発を売って稼働させない、ための認識と知識を深めていければと思い開催いたします。
  たくさんのみなさまのご来場をお待ちしています。

 共催 内部被ばくを考える市民研究会/連絡先048-255-6106(川根)
  (市民ジャーナルサイト)のたる/連絡先090-5548-4296(宮沢)
  週刊金曜日 川越・ふじみ野読者会/連絡先090-1702-8944(白田)
  週刊金曜日読者会・浦和/連絡先090-3087-4558(江上)
  東村山で放射能汚染問題と避難者と福島のことを考える会/連絡先
   090-9963-5238(八尾)
 協賛/週刊金曜日

.. 2012年02月27日 09:36   No.360078
++ たんぽぽ舎 (社長)…633回       
新聞・雑誌から
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◇原発誘致は間違えていたのかもしれない
 福井・美浜の元商工会長、苦悩
                  (2月21日 東京新聞より抜粋)

  国内最多14基の原発を抱える福井県で、二十日夜から二十一日未明にかけて、そのすべてが初めて全面停止した。その一部、関西電力美浜原発のお膝元、同県美浜町の元商工会長松下正さんは推進の旗振り役を務めてきた。
 原発にどっぷり漬かり、将来を描けない古里の現状に「原発は町に必要だったのか」と自問自答している。
 (中略)福島事故後、町内の原発三基がすべて止まり、再稼働すら見通せない。闘病生活を乗り越えた松下さんはあちこちで「仕事がない」「景気が悪くなった」などの声を聞く。やっぱり原発しかないと思う反面、それ以外に選ぶ道がなくなった古里の今が不安になる。
  「ひょっとしたら原発誘致は間違えていたのかもしれない」と松下さん。
 思いは揺れる。

.. 2012年02月27日 11:05   No.360079
++ たんぽぽ舎 (社長)…634回       
2/27講演「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかった
   いくつかのこと+直下型地震の恐れ」 島村英紀さん
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日 時:2012年2月27日(月)18:45から21:00まで(開場18:30より)
講 師:島村英紀(しまむらひでき)さん(地震学者、地質学者)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:1000円

 2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は、原発震災を引きおこしただけではなく、地震への政府の対応や対策にも大きな問題をつきつけることになった。講演では、その後明らかになった東北地方太平洋沖地震がどういう地震であったのか、また津波被害だけがクローズアップされているが、それ以外の地震被害も、今後の教訓とすべきことを述べる。また、2万人に迫る多数の犠牲者を生んでしまったのには、気象庁の津波警報に問題があったのではないかも検証する。
 そして、今後、日本を襲う地震の可能性について、東北地方太平洋沖地震のような巨大地震と、ある意味ではもっと恐ろしい首都圏の直下型地震の可能性についても述べる。

●ドイツテレビ協会(ZDF)2012年3月7日(水曜)の特集「3.11から1年」に地震学者として出演。
●テレビ朝日 2012年2月22日。朝のニュース番組「やじうまテレビ!」の「首都圏直下型地震震度7」 5時〜8時に放送と、「モーニングバード!」の「ニュースアップ!」8時〜9時55分に放送「首都直下で震度7も…国が想定見直しで被害どうなる?」に出演。
●島村英紀・最近の新聞記事から「夕刊フジ」2012年2月22日(水曜。なお、発行は前日)。
3頁。「衝撃!首都直下“震度7”の可能性…国が想定見直し」に島村英紀のコメントが出ました。
●島村英紀・最近の新聞記事から「夕刊フジ」2012年2月21日(火曜。なお、発行は前日)。
1頁。「"M8"級が来たら…首都あまりに無防備!被害分からず」に島村英紀のコメントが出ました。
●島村英紀・最近の新聞記事から「夕刊フジ」2012年2月21日(火曜。なお、発行は前日)。
2頁。「首都直下の前ブレか…“震源が内陸移動”の不気味」に島村英紀のコメントが出ました。
●島村英紀・最近の新聞記事から「夕刊フジ」 2012年2月19日(日曜。なお、発行は前日)。
1頁。「巨大地震を誘発か!愛知沖“新資源”掘削に専門家警告」に島村英紀のコメントが出ました。

.. 2012年02月27日 11:13   No.360080
++ 近藤恭彦 (幼稚園生)…2回       
東大による名誉棄損並びに憲法違反裁判 明日香被告証人尋問傍聴記
   槌田敦さんの追及に対し、明日香教授、明確な回答せず
   二酸化炭素地球温暖化仮説を証明できず
                     たんぽぽ舎会員 
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  去る2月14日火曜日に、東京大学IR3S裁判の傍聴に行って参りました。
◯ 原告槌田敦氏が、代理人の弁護士を立てずに裁判を行いましたので、槌田敦氏の書いた陳述書に従って、前半は裁判長による原告槌田敦さんへの尋問、後半は、原告による被告明日香壽川の尋問でした。それぞれおよそ1時間半ずつの尋
問でした。
 尋問のメイン、圧巻であった後半の原告槌田敦さんによる被告明日香壽川の尋問の部分についてレポートさせて戴きます。
◯ この問題となっている冊子『地球温暖化懐疑論批判』の元になったのは、明日香氏が私的レベルでネットに発表していた、『地球温暖化問題懐疑論へのコメントVer2.4』です。その内容を加筆修正して膨らました内容が『地球温暖化懐疑
論批判』です。
本書の記述には、一般の論文と違って、著者名が、明日香氏のみしか記されていません。その事に関して明日香氏は、表紙に記された10名の共著の形であると答えました。本当に10人で論議したかとの質問に、明日香氏は、大体みんなで議論
して書いたと答えていましたが、実体は、『地球温暖化問題懐疑論へのコメントVer2.4』などの焼き直しに近いものがあり、事後承諾的なイメージがあります。
◯ 『地球温暖化懐疑論批判』のはじめに記された9項目の特徴の批判に関して、槌田敦氏からの「自分はどの項目に当てはまるか?」の尋問に関しては、明日香氏は色々言っていましたが明確な回答は得られませんでした。特に『三段論法の
誤謬』と糾弾された部分に関して、槌田氏が明日香氏にどこが三段論法の誤謬か具体的に尋ねたところ、明日香氏は意味不明な事を言ってお茶を濁していました。
槌田氏及び裁判長から再度次回までにしっかり答えるかどうか回答を催促されて、しぶしぶ次の公判に間に合うように書いて提出する事を了承し、裁判官に提出期限を決められていました。
 弁護士を立てないで行われた槌田敦氏自身による尋問は、素人ゆえに危惧された部分ですが、相手の弁護士以上に雄弁で、マシンガンの如く次々に尋問を繰り出し、明日香壽川陣営はたじたじだったように感じました。

.. 2012年02月27日 12:14   No.360081
++ 近藤恭彦 (幼稚園生)…3回       
◯ 槌田敦さんの、「このような書物を個人としてネット上で発表したり、民間の出版社から個人で出版する分にはとやかく言うつもりはないが、何故東大の名の元に出版したか」の質問に対し、明日香壽川氏は、「出版はどこからでも良かったが、丁度東大の住明正氏からから話があったので、東大から出版した。出版に当たって、個人攻撃だとは思わなかった。公共機関が出版する事に関しても、特にまずいとは思わなかた。」・・・ととぼけた発言に終始しました。
 槌田敦氏の歯切れのいい尋問で、中々見応えのある裁判の傍聴でした。国策の地球温暖化対策に物を申した槌田敦氏の裁判は、勝つには困難でしょうが、「間違った国策」に一石を投じた裁判です。

◯ 裁判が終わった後、明日香氏が近くにいたので聴いてみました。
「二酸化炭素が温暖化の原因である証拠はあるのですか?」
「二酸化炭素には温室効果はあります。」
「それは分かっていますが二酸化炭素が主因だと言う証拠です。」
「それは、地球が証拠です・・。」
「実験結果を示せばいいのではないでしょうか?」
「それは無理です。地球全体の実験になってしまいます。」
この後出しゃばりな余計な方に邪魔されたので、話を続ける事は出来ませんでしたが、二酸化炭素温暖化仮説推進派は、「地球でしか実験できないから、コンピュータシミュレーション以外では証拠を示せない」と言うスタンスであることを再認識いたしました。つまり、彼らは、自ら二酸化炭素温暖化仮説を証明出来ないと間接的に言っているように感じました。
複雑系カオスの地球の気候を、二酸化炭素だけ取り出して実験しても無意味だと言う主張は分かりますが、それは裏返せば仮に地球が温暖化しているとしても、色々な要因の相互作用で、二酸化炭素を主因にする事の無意味さに繋がるのではないでしょうか?

.. 2012年02月27日 12:36   No.360082
++ 山本勇祐 (小学校低学年)…6回       
東海第2原発の廃炉を求めて700人が集会と人間の鎖
   茨城県東海村で、原発廃炉・再稼働NOの行動
                         たんぽぽ舎 ───────────────────────────────────

 2月26日(日)午後 茨城県東海村で、東海第2原発の廃炉を求めて集会と1.5キロ離れた同原発まで移動。正門前を約700人の人間の鎖で、「東海第2原発は廃炉にせよ!」「再稼働は認めない!」を訴える行動があった。
 これに、さよなら原発・東海第2原発ハイロアクション実行委員会の呼びかけで、たんぽぽ舎・反原発自治体議員・市民連盟とともに参加した。参加者は県内外から約700人。
 集会では、実行委員長の相沢一正(東海村議、反原発自治体議員・市民連盟)が、「東海第2原発の廃炉を求める署名(10万筆を超える)を県に提出した。東海第2原発の再稼働の動きがあるが、絶対に認められない。引き続き廃炉を求めて運動を強化しよう。」と挨拶があった。

最後に、東海第2原発の再稼働は絶対に認めません。
 原発に頼らない再生可能エネルギーへの転換をはかりましょう。
 老朽原発・東海第2原発は廃炉にしましょう。
などのアピールを採択して、人間の鎖行動を行った。

 東海第2原発(日本原子力発電 110万Kw)は、1978年運転開始から、既に33年経った老朽原発だ。30キロ圏内には水戸市を含め100万人以上が暮らす。
これはどの原発よりも多い。東京まで110キロの距離に立地している危険な原発だ。現に、3・11では、福島第1原発と同様に、外部電源を失い、津波をかぶり非常用ヂーゼル発電機の一部も使えなくなり、冷温停止まで3日もかかった。
まさに危機一髪の事態が続いていた。
(福島の陰に隠れてあまり報道されなかったが…)

.. 2012年02月28日 08:52   No.360083
++ たんぽぽ舎 (社長)…635回       
東電17%値上げ再考促す
   都、中部電に電力要請 庁舎分1億円負担回避へ
   電力業界に競争原理 自治体・企業 広がる東電離れ
                    2012年2月25日東京新聞より抜粋
───────────────────────────────────

 東京都が新宿区の都庁舎で使用する電力の供給を中部電力(名古屋市)に要請していることが二十四日、分かった。二〇〇五年四月の電力自由化で、電力会社が営業区域を越えて、企業や自治体など大口需要家に電力供給することが容易になっており、都が中電と契約を結べば、他の大口需要家へ波及する可能性がある。

 大口需要家向けに平均17%の値上げを表明している東京電力に値上げの再考を促す狙いもある。(中略)

.. 2012年02月28日 09:41   No.360084
++ 相沢一正 (幼稚園生)…1回       
たんぽぽ舎の23周年を祝って
            脱原発とうかい塾世話人 東海村議会議員

 東海村の私たちのグループが、たんほぽ舎の行事に参加するようになったのはJCO臨界事故の前後だったと思います。それ以来十数年がたちます。この間様々な新しい情報を得、しばしば企画された講演会や学習会では新しい知見を獲得できました。ありがとうございました。そして又、2000年1月の東海村議選から今回の選挙まで陰に陽に応援をいただきました。単に特定の地域
や個人ではなく、反原発運動(私たちはとうかい塾を立ち上げたときに脱原発の冠を付しました)、つまり全国の原発をなくす運動という広い見地からの応援だったと思っています。そういう立場からも改めてお礼を申し上げます。たんぽぽ舎が元気でいることが大事なことであり、それが23周年を迎えということは大きな意義を有していると考え、改めてお祝いを申し上げます。

 さて、私たちはいま東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求めて運動を進めています。その一つとして署名運動を続け、第二次〆切分を2月10日に県に提出しました。合わせて10万筆を超えました。知事の同意に規制をかけようと言う趣旨ですが、これのみで目的が達成されるとは考えませんが、取りあえず最終〆切(3月末)で署名数を上積みして、私たちが廃炉を主張する確かな根
拠を得たいと思っています。県の姿勢はこれまで国の方針決定待ちの消極姿勢を示しているだけなのでこのあたりから風穴を開けねばならないと考えています。

 日本原電の所長が「6月の燃料装荷の準備はできている」と再稼働へ向けての強気発言をしていることもあり、いよいよ重要な局面が間近に迫っています。やれることをすべてやり抜いて目的に近づきたいと考えています。
 これからもよろしくお願いします。

.. 2012年02月28日 10:32   No.360085
++ たんぽぽ舎 (社長)…636回       
原発よさようならの意見広告が朝日新聞に載りました
   2月27日(月)の夕刊に掲載。10回目。
                  ストップ原発&再処理・意見広告の会
───────────────────────────────────

 おかげさまで標題の通り、第10回目の意見広告「もう!黙っていられない 原発よ、さようなら」が2月27日に掲載されます。皆様のご協力、誠にありがとうございました。スタッフ一同、心よりお礼申し上げます。

紙面は
1)「NO!」と言って、原発に見立てたボールを蹴っている人と、自然界の循環をイメージした丸い囲みの中に「原発よ!さようなら」をシルエットのように切り紙細工で表したイラスト(脱原発と自然の循環をイメージしたステキなデザインです!)、

2)私たちが訴えたかった、i)「原発なくても電気は足りる」ことを、今2基しか稼働していない現実が証明しているではないか、と再認識してもらうこと、ii)1年前の原発事故は収束どころか、国会の事故調による原因究明も始まったばかりなのに停止中の原発の再稼働へ向けたなりふり構わぬ電力会社やその周辺の反省の無さには我慢ならないこと、iii )原子力政策は破綻しているのに,原発輸出なんてとんでもない、日本政府がやるべき政策は一刻も早い原発全廃への舵を切ることしかないこと、iv)電気料金値上げを事業者の権利、という東電社長のとんでも発言への反発、v)今も頻繁に起きている地震のたびに原発事故(放射能汚染)を心配しなくてよい世の中にすべき、という思いを込めた作文、

3)3.11の事故から1年にあたるこの時期に、原発なくそう、という声をさらに大きく挙げるために、各地の集会に参加しましょう、という呼びかけを込めて、福島と東京の2か所の集会案内、から成っています。

ご注目頂ければ幸いです。
 毎回、新聞社とのやり取りにはドラマ(大げさかな?)があるのですが、今回は、会の振り込み口座番号を載せるかどうかで最後までやり取りが続きました。結局これを省くことで「審査通過」となりました。少なくとも「浜岡原発」についてはまだ賛同を募集中ですから、チラシをご希望の方はご請求ください(連絡先はHPに。たんぽぽ舍気付です)。

(注:全ての原発の廃止と、浜岡原発は停止ではなく廃炉に! の2つの意見広告の募金は、昨年から2月まで約8カ月で全国から1000人以上190万円強あつまりました。これを二等分して、半分は新聞意見広告に、半分は浜岡での大看板に使われる予定です)

.. 2012年02月28日 10:40   No.360086
++ たんぽぽ舎 (社長)…637回       
.「核燃は直接処分が最も優位」
    今後20年 増殖炉実用化困難 原子力小委会見解
                   (2月24日 毎日新聞より抜粋)
───────────────────────────────────

 原発の使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」のあり方について検討している内閣府原子力委員会の小委員会(鈴木達治郎座長)は23日、今後20年は燃料を再処理せずに直接処分する方法が最も経済的とする一方、プルトニウムを増やす高速増殖炉は、当面は実用化は困難とする見解をまとめた。
見解は政府のエネルギー・環境会議に提示され、新たなエネルギー政策の議論に反映される。(中略)

 小委は、直接処分は再利用の半分のコストで済み、「原料となるウラン価格の上昇を加味しても、経済性の優位は、今後20年続く可能性が高い」とした。
また、プルトニウムが兵器に転用される懸念についても、再利用や高速増殖炉に比べて低くなるとした。
 さらに、高速増殖炉について「過去50年の研究開発でも実用化されていない」と指摘、当面は技術面からは有力視しないとした。(後略)

.. 2012年02月28日 10:58   No.360087
++ たんぽぽ舎 (社長)…638回       
◇米動物愛護団体が救援活動の2団体に寄付
                    (2月19日毎日新聞より抜粋)

 米国の動物愛護団体「アメリカ人道協会」(AHA、本部ワシントンDC)は、被災したペットや家畜の保護に取り組む「緊急災害時動物救援本部」(東京都港区区)と「福島県動物救護本部」(福島市)に対し、今後1〜2年にわたり総額15万ドル(約1170万円)を寄付することを決めた。15日に東京都内で寄付金の贈呈式があり、AHAのロビン・ガンサート代表は「福島第1原発事故の長期化により、被災動物の数も増え続けている。一時保護先で避難生活を送るペットにも継続的な支援が重要」と語った。16日には福島市内の動物シェルターも視察した。


◇「原発再稼働」の前に、
 政府は国民の信頼を回復するための「三つの壁」を乗り越えよ/田坂広志
                   (出典 SAPIO3月14日号より)

・・・私は原発の再稼働に絶対反対ではありません。しかし、再稼働させるには、最低限クリアしなければならない二つの条件があります。
 第一は、国民の安全と安心が十分に確保されるということ。第二は、国民が再稼働を納得するというこ。
 ところが、現在の永田町や霞が関には「根拠の無い楽観的空気」が広がっており、その再稼働への動きには、深い懸念を覚えます。・・・
・・・第二の点に関して言えば、国民が再稼働を納得するためには、原子力行政に対する信頼を回復することが絶対的な条件です。「決して起きない」と言い続けた原発事故が起きたことによって、長年気付いてきた国民からの信頼は失われました。それを回復するためには「三つの壁」を乗り越えなければなりません。

 ●再稼働に求められる三つの絶対的条件
  第一は、事故原因の徹底究明です。ところが、現時点では三つの事故調査委員会(国会事故調、政府事故調、民間事故調*2)のいずれも最終報告を出していません。すなわち、何が福島事故の真の原因であったのか、未だ判明していないのです。それにもかかわらず、「重大事故を起こさない対策は打った」として再稼働への手続きが進められていますが、これでは国民の信頼と納得は得られません。

  第二は、事故の責任の所在を明らかにし、責任を取る事です。その際、東京電力はもとより、原発を監督してきた行政機関や政府の委員会も、
 責任の所在を明らかにし、しかるべき厳正な処分を受けるべきでしょう。
 その当然のことを抜きに、国民は政府の原子力行政に対して、信頼も納得もしないでしょう。(中略)

  第三は、原因究明に基づいた原子力行政の徹底的な改革です。そもそも、今回の原発事故の背景にあるのは、単なる「技術的要因」だけではありません。そこには、明確に「人的・組織的・制度的・文化的要因」があります。
  従って、再稼働の「安全性」を確保するためには、ただ「津波対策の強化」
 「電源の多重化」といった技術的な対策だけでは不十分であり、むしろ、原子力行政と原子力産業の抜本的な改革を行う事こそが、最も重要な安全対策です。
 ・・・事故を起こした時と同じ法律の下で、同じ手順で再稼働に進むことを国民は納得するのでしょうか。(後略)

.. 2012年02月28日 11:16   No.360088
++ たんぽぽ舎 (社長)…639回       
◇東電に「自首するやつ いないのか」埼玉知事が原発事故批判
                  (2月14日 中日新聞より抜粋)

 埼玉県の上田清司知事は一三日の記者会見で、四月から企業向け電気料金を値上げする東京電力について「これだけ満天下に迷惑をかけて誰ひとり警察のご厄介にもなっていない。自首するやつはいないのかと言いたい」と、厳しく批判した。
 知事は例として「ガスタンクが爆発すれば御用になるし、デパートが火災になっても御用になる」と述べ、福島第一原発事故の刑事責任を取らないまま値上げを検討する東電への不満を爆発させた形だ。

.. 2012年02月29日 14:00   No.360089
++ たんぽぽ舎 (社長)…640回       
食品、牛乳、水の放射能を測定します
   3ベクレルから測定できる装置、24年間活動
   たんぽぽ舎の測定体制が前進     (たんぽぽ舎 放射能測定室)
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 食品、牛乳、水、土壌などの放射能を測定するたんぽぽ舎の体制が前進しましたのでお知らせします。4月後半より、従来型の微量放射能測定器をもう一台設置します。これからは微量が大切です。
 機械はヨウ化ナトリウムシンチレーション検出器で、3ベクレルから測定できる装置です。チェルノブイリ事故以降24年間、食品の放射能検査を休むことなく測定して来ました。測定を希望される方はご連絡下さい。

 受付:午後3時〜8時
 担当:鈴木千津子、1検体あたり約1kg必要、
 料金:7000円(たんぽぽ舎会員は6000円、月に1検体)

.. 2012年03月01日 08:07   No.360090
++ たんぽぽ舎 (社長)…641回       
◇〜命の未来を守る1000人アクション〜  原発さよならデモ@三郷

  2011年3月11日の東日本大震災をきっかけとした、福島第一原子力発電所事故は複数基のメルトダウン、水素爆発による放射性物質の拡散、と世界でも類を見ない大事故となりました。野田首相による冷温停止宣言が出されたものの、ストレステスト後の原発再稼動問題や、食品の放射能汚染に伴う基準値見直し等、原子力政策を巡る状況は日々刻々変わっております。
 ここ三郷市は埼玉県内で高い放射線量を観測するホットスポットであり、原発事故前の年間1mSv基準値を超える放射線が各地で観測されました。
  原発がなくても電力は足りてます。
 命と子供の未来のために「原発さよなら」「食品の安全基準値の強化」「福島の支援」を求めて、デモ行進を開催します。
  どなたでもご参加頂けますので、是非お越し下さい。

 日時:2012年3月3日(土)13時集合、13時半出発
 集合場所:つくばエクスプレス三郷中央駅前集合
  <三郷中央駅への行き方> つくばエクスプレスで秋葉原から約25分、北千住から約12分、つくばから約30分(快速は通過します)
  武蔵野線沿線(府中〜東所沢〜北朝霞〜南浦和〜南流山〜新松戸〜東松戸〜西船橋)からは、武蔵野線南流山駅でつくばエクスプレスに乗換、秋葉
  原方面で1駅(約二分)
  東武線・千代田線・日比谷線からは北千住駅乗換が便利です。
 主催:3.3原発さよならデモ@三郷開催のtwitter有志一同
 こちら


◇3月11日午後、原発被害者への賠償・謝罪を求めて
 「ふくしまを返せ! 3月11日・静かに抗議するデモ」

  3月11日、国会前ヒューマンチェーンの前の時間に、楽器やメガホンを使わず、静かに怒りと哀しみと抗議の意思を表すデモを実施します。福島原発事故被害者への(きちんとした)賠償・謝罪、「原発事故被害者支援法(仮称)」の制定を訴えます。
  この一周年の日に、事故被害者の訴えが前面に出る街頭行動が必要と考え、 このようなデモを企画しました。この1年間、ふくしまの内外を問わず、苦しまなかった人はいません。その苦しかった思いを、静かに訴えたいと思います。プラカードをご持参ください(主催でも用意します)。

 日時 3月11日(日)集合 渋谷区神宮通公園(渋谷区神宮前6-21)15時出発
    こちら
  神宮通公園→青山通り→表参道→キャットストリート→神宮通公園
  (15時45分ごろ)終了後、国会前ヒューマンチェーンに合流(東京メトロ
  明治神宮前駅より千代田線で国会議事堂前へ)
  詳細はブログにて→こちら
 主催 3月11日・静かに抗議するデモ 実行有志


◇ストップ!放射能ごみプロジェクトの要望書に賛同を!

 東京電力の起こした原発事故により、震災がれき、家庭から出るごみ、下水処理で出る汚泥などが放射能汚染されました。政府はこれらを今まで
 と同じ焼却施設・埋立処分場で処理しようとしていますが、放射性物質が漏れ出してしまうおそれがあります。

 汚染された廃棄物のより適切な処理を求め、署名を集めて政府に提出します。
 署名は当プロジェクトチームが責任を持って提出し、ウェブサイトで報告いたします。
 こちら
 ※紙面とオンライン署名があります。是非ご参加&呼びかけにご協力下さい。

 ストップ!放射能ごみプロジェクトチーム 一同

.. 2012年03月01日 09:44   No.360091
++ 島村英紀 (幼稚園生)…4回       
その(3)─内陸直下型地震には海溝型地震のような繰り返しはない
    「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかったいくつかのこと
     + 直下型地震の恐れ」        ([地震学者])
───────────────────────────────────

 内陸直下型の大地震は、海溝型の大地震のように100年とか200年とかの、きまった繰り返しで起きるわけではない。
 これら直下型地震の繰り返しは、歴史に残っているものでは、繰り返した例がひとつしかなく、それゆえ、直下型地震の繰り返しはよく分かっていない。
短くても千年、長ければ何万年とか、もっと長いのではないかと思われている。
 そして、いままでに起きていないところでも、これから起きる可能性があるというのが内陸直下型地震が困ることなのである。

 〜島村英紀さんの本著書紹介〜        ☆は子供(高校生以下)向け

  28:(仮題)『直下型地震-----どう備えるか』2012年3月発行予定。花伝社
 ☆27:『新・地震をさぐる』(さえら書房)2011年11月発行。1600円
  26:『日本人が知りたい巨大地震の疑問50 東北地方太平洋沖地震の原因
    から首都圏大地震の予測まで』サイエンス・アイ新書。2011年6月8日
    初版。ソフトバンク クリエイティブ株式会社、952円
  25:『巨大地震はなぜ起きる これだけは知っておこう』 2011年4月25日
    初版。花伝社。1700円
  24:『「地球温暖化」ってなに?科学と政治の舞台裏』 2010年8月10日
    初版。彰国社。2100円

.. 2012年03月02日 07:36   No.360092
++ たんぽぽ舎 (社長)…643回       
◇≪福島避難母子の会in関東 事務所開設のお知らせ≫

 昨年6月に、福島から自主的な避難をしてきた母親たちが立ち上げたグループが、このたび事務所をもって活動することになりました。そのお披露目会をしますので、ぜひお越しください。
 3月3日、ひな祭りに合わせて、福島から避難した母親たちのパワーが集結します!

 日時:3月3日(土) 13:00〜16:00
 場所:品川区戸越5-14-17 ドゥエル藤博202(階段上がって2階)
    ≪大井町線戸越公園駅徒歩5分、池上線荏原中延駅徒歩5分、
     都営浅草線戸越駅徒歩7分≫
 13:00〜 オープニング挨拶(マスコミの皆様、ご質問受付)
 13:30〜 トークトークトーク!!! 「福島からの自主避難」
      ★母親が、父親が、独身女子が今の思いを話します!
 15:00〜 上映「わたしたちは忘れない」〜警戒区域の教師たち〜 
 【特別展示】写真と映像 「わたしたちは忘れない」
  3月4日、5日(13:00〜16:00)は特別展示のみ開催しています。
 HP こちら

.. 2012年03月02日 08:02   No.360093
++ 山本勇祐 (小学校低学年)…7回       
◇劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワークからのお知らせです
 劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワークでは、月刊でニュース(B5版12頁)を発行しています。ニュースでは、構成団体の活動報告、劣化ウラン兵器の情報、集会の報告、投稿等々毎月自宅へ直送しています。

 12年2月号(2月28日発行)の主な内容は次のとおりです。
 ○今月号の主な内容
  ・新たな劣化ウラン兵器の開発 事務局 稲月 隆
  ・本誌の名物連載 イラクのアブ・ムハンマドからの便り 
    アラブのこどもとなかよくする会 西村陽子
  ・東海第二原発廃炉を求めて700人 事務局 山本勇祐
  ・資料 原発再稼働 一次評価だけで安全か
      大飯原発 再稼働の危険見えた 多すぎる「検査対象外」
   資料 六ヶ所村再処理 核のごみ封印完成せず
             最終処分場ない高レベル放射性廃棄物
      資料は―東京新聞こちら特報部―から
  ・本の紹介 「福島原発の町と村」
           反原発自治体議員・市民連盟共同代表 布施哲也著
  ・豊田直巳さんのイラク写真パネル貸し出します。集会や展示会に
   どうぞ!
  ・市民ネットワークの「2011年会計報告」

 ○定期購読の方を募集中です。 購読料 年3000円
  ご希望の方は、TEL/FAX 03-3238-0056(たんぽぽ舎気付)
  事務局 山本勇祐

.. 2012年03月02日 08:13   No.360094

■--柳田 真
++ テント撤去に反対して (幼稚園生)…1回          

テント撤去に反対して、750人が緊急抗議大集会
   枝野経産相はテントひろばとの話し合いに応ぜよ!

                               
○1月24日の枝野経産相によるテント撤去命令に反対し、本日1月27日(金)、午後4時から6時までの2時間、経産省前テントひろば撤去反対緊急抗議大集会が経産省テント前で開かれた。労働者の勤務時間中という悪条件にもかかわらず、職場を早退して参加したかなりの人々があり、経産省前テント辺一帯に750名余の人々が参加した。マスコミ各社からの取材陣も多く見受
けられ、辺りは取材カメラで埋め尽くされた(私服刑事も多かった)。

○経産省前テントひろばの渕上代表他、多くの人から経産省前テントが果たしてきた大きな役割・意義が話され、反原発運動の一大拠点をなんとしても守ろう!、撤去させないぞ!との雰囲気が満ち溢れた大集会となった。
 たんぽぽ舎も「テント撤去反対!撤去すべきは危険な原発だ」の横断幕を4枚作成し、ビラも配り、マイクでも発言して全体の盛り上げに努力しました。
(集会の詳細はテント日誌次号で)
.. 2012年01月28日 11:54   No.359001

++ Y・T (小学校高学年)…24回       
◇<テント日誌 1/23(月)>
    雪に耐えたテント 明日への準備も着々と
      ―― 経産省前テントひろば 135日目 ――

 1月23日(月) 雨のち雪

 一日中降り続いていた雪は、夜から雪に変わる。かなり激しく降り、みるみる積もっていく。テントにも雪が積もっていくのが、影絵のように映し出される。テントの屋根の部分を下から突きながら雪を落とす。この先、朝まで降り続けばどうなるだろうか・・・、テントのカマクラになるのかなどと冗談を言いつつ少々心配であったが、12時頃には雪は雨に変わり、そして降り止ん
だ。

 この日は雨のためテント前はさすがに静かであったが、それでも第2テントでは「沖縄意見広告運動」の人達が楽器をかき鳴らしながら、いろいろとパフォーマンスを繰り広げる。
 通称「歌のお姉さん」がおにぎりを40個差し入れてくれる。このところしばしばテントに出入りしている中学3年の少年が来る。いろいろな活動のため、卒業まで停学処分中だという。進路は決まっているらしい。

 明日から9条改憲阻止の会を中心として、「子ども達を放射能から守る」べく議員に迫るための、対国会行動が予定されている。カラフルな横断幕が綺麗に仕上げられている。なんとか晴れてくれればいいのだが・・・。

                           ( Y・T )

.. 2012年01月28日 12:20   No.359002
++ 山田 知恵子 (幼稚園生)…1回       
経産省前テント撤去命令に対する抗議の声が続々と・・・

 ◇テントを守り抜く決意を新たにしました−1.27集会に参加して

                   さよなら原発みなと 

 枝野経産相のテント退去命令に抗議する集会が27日、16時からテント前で開かれ、約700人の市民がぞくぞくと詰めかけ道路を埋め尽くしました。
 ここで、「テントを守り抜くという決意を新たにしました。」
 27日午後1時、中国電力島根原発2号機が定期点検のために停止し、これで、全国54基の原発のうち、動いているのは3基だけとなりました。
 枝野経産相自身が「原発ゼロでも今年の夏は乗り切れる」と27日記者会見で述べました。このことから昨年夏の計画停電など、「原発がないと電気がたりなくなる」と国民を騙すために大々的に行われた宣伝だということがわかります。
 そんな中で、東電は「原発の再稼働と家庭部門の値上げで黒字化」をする発表し、三井住友銀行は原発の再稼働を条件に東電に融資するとしています。
 なんとしても、再稼働を止めるためにもテントを守り抜きましょう!


 ◇魔性の原発に恋いしてしまった方々、恋は盲目って
                   、、、そろそろ冷めてほしい

.. 2012年01月29日 08:03   No.359003
++ 松岡 チカヨ (幼稚園生)…1回       
横浜市金沢区 

 26日、大臣官房厚生企画の前川様にテント退去命令撤回申し入れの為電話でお話させて頂きました。
 理由を伺うと、「不法占拠と無許可で火器を使用し危険であること。」申請書を提出すれば、許可されるのか、には「あの場所は火器使用禁止区域」と。この寒さの中なので、特別の配慮は頂けないか、「テントの人達は直ちに原発廃止を言っている。国策で進めてきた事だから、よくかんがえ、検討する必要がある、国策である事知っているでしょ。それから、私は審議官などと言う偉
い者ではありません。情報が間違って伝わっています。」問題は火器ではなく、国策で進めてきたものに、反対する意見を封じたい。それが本音と受け止めました。テントには全国から原発いらないの声が沢山届いています.暖房のことよいお知恵頂きたい、テント退去どちらも人間的配慮で撤回して下さい。
審議官にも宜しくお伝え下さい。「分かりました。」電話終了。
 ダボス会議で俳優の渡辺謙さんが原発について発言した。全うな人間の当たり前の考え。それが妙に感心してしまう事に、可笑しなへんな社会を感じ怖い。
 テントで声を上げないと、テントの存在が重要。
 「福島の教訓を生かし最高技術の原発を輸出する」総理、総理、総理、冗談も程ほどに、事故を起こした「今も継続中」国の総理の言葉とは信じ難い。人間にはエラーがある。いま最強のPCウィルス スタックネットとやらで攻撃されても大丈夫と言えるのでしょうか。無責任男と申し上げたい。
 「 原発さえなかったら、原発が憎い。」絶望して命を絶った福島の方の悲痛な声。全国から世界から原発いらないの声は日ごとに大きく聞こえてくる。
テントに集まる人は権力もなく、又政治家でもない。がそこに多くの人の思いが寄せられ表現の場となっている。少数の意見で維持されているのではない。
吹けば飛ぶようなテントが大きな役目を担っている。「怪奇現象?」それを権力をもって封じるのは民主国家とは思えない。凍てつくテントに誰が好んで泊まりたいだろうか。万やむを得ずの行動です。高齢者は間もなく消えるでしょう。がこんな危険な原発、何万年も管理しなければならない廃棄物を子孫に置いていけないとやさしい爺ばばは頑張っている。IAEAをバックに再稼働の
気配。巨大地震の切迫している情報の中、再稼働はあり得ない。
 魔性の原発に恋いしてしまった方々、恋は盲目って、、、、、そろそろ冷めてほしい。

.. 2012年01月29日 08:10   No.359004
++ Y・T (小学校高学年)…25回       
◇<テント日誌 1/24(火)>
    緊張と怒りと燃え上がる闘いへの意志
      ―― 経産省前テントひろば 136日目 ――

 1月24日(火) 晴れ後曇り

 久し振りに青空が見えた。テントの前は昨夜の雪が凍り付いている。例の鎖の下の踏み石がわりブロックも凍り付いて滑る。取りあえず氷をとかし、裏返して安定させる。テント前は経産省職員とテントメンバーで雪かき。
 ちょっと長閑な光景に見入っていると、メディア関係の人達がテントに入ってくる。それも次から次へと続々と、である。フリーランス、毎日、東京新聞、朝日・・・。

 今日、経産省で枝野経産相の定例記者会見があり、彼は自らテントを話題にして、テントの自主撤去を強く求める、それを文書でもって通告すると言明したそうである。理由はテントは不法占拠で、また火気使用で防火管理上の危険がある、というこだそうだ。
 記者からは、自主撤去しない場合、強制撤去に踏み切るのか、その場合先日のストレステスト意見聴取会の事態といい、現在の脱原発世論の高まりといい、世論やメディアのリアクションが予測されるがそれでも踏み切るのか、といった質問が相次いだそうである。
 枝野経産相はそれには答えず、ともかく文書で自主撤去の通告をなす、と答えたそうであった。

 記者からの取材に、政府が再稼働をしないこと・脱原発に向かうことを明確に表明し、福島への避難を含む補償・賠償にしっかり行うまで、テントを撤去することはありえないこと、また火気については、小火の反省も踏まえて厳重に管理し、不寝番や防火責任者も任命していること、危険など存在しないことを説明した。(むしろ、経産相は人道的見地から防寒対策を講じるべきなの
だ。)
 そして枝野経産相は撤去通告をするよりも、テントが全国津々浦々・全世界の人々の脱原発の精神・意志を結び合い、表現する公共空間=社会的存在となっていることに目を向け、それと向き合い、話し合いと公開議論の場をつくるように努力すべきだと、言うと、今度の記者会見で質問してみるということであった。

 午後3時に「当省敷地からの退去及び撤去命令」を前川審議官がテントへと持参した。その内容、そしてテント運営会議については緊急特別版で既に記しているので割愛する。 この日、国会前ではカラフルな横断幕も鮮やかに、放射能から子どもを守り、再稼働をさせないための、国会議員の凜とした態度と行為を求める座り込み行動が始められた。国会前では様々な団体がいろいろな要求と主張を掲げて立ち並んでおり、デモ隊も通りかかり、一つの縮図である。座り込みは来週火
曜まで続けられる。
                                   
                            ( Y・T )

.. 2012年01月29日 08:18   No.359005
++ Y・T (小学校高学年)…26回       
◇<テント日誌 1・25(水)>
   IAEA団の来日と「テント撤去命令」と・・・ 
   再稼働阻止へ闘いはいよいよ正念場に
      ―― 経産省前テントひろば 137日目 ――

 1月25日(水) 久し振りの快晴。

 今日は、昨日の件が既に伝わり広まっているのか、多くの人が心配してテントに駆けつける。またメディアの取材もひっきりなしに続く。

 午前中に経産省の申し入れ。(撤去命令の撤回と経産相との会談要請)経産省から、経産相との会談はできないが、担当官が担当するとの提案があり午後3時半より経産省内で1時間ほど会談。経産省側は企画管理室を中心に5名、テント側は6名出席。
 企画室の言い分は「申し入れ書は大臣も見たが、個別案件なので現場対応してくれ、とのことで企画室が対応する。道路に面し、通行人もあり、街路樹もあるため、大臣が言っていたように火器使用は危険で、使用許可は出せない。
敷地自体も人が寝泊まりするものではない。テントは撤去して欲しい」というものでした。要するに、防火規定による撤去の一点張り。
 これに対し、テント側としては「テントには全国各地、世界各地から来訪者があり、脱原発の公共空間となっている。経産省が原発推進政策を変えないので、やむにやまれずテントを立てて座り込んでいるのであり、防火規定違反だから撤去せよとの経産省の主張と、テントの原発停止・再稼働停止の主張はレベルの違う話である。」と話し「大臣が会談できないのであれば、副大臣や政
務官、大臣官房の担当者など、しかるべき人物との会談を実現してほしい」と求めた。

 IAEA団が23日に来日しており、26日には大飯3・4号機を「視察」し、ストレステストにお墨付きを与えるという仕組みのようだ。先日の意見聴取会の密室強行と一連の流れにある。ということは、今回の「テント撤去命令」も同じ流れの中にあるのであろう。
 IAEAミッションに対する抗議・要請行動が、26日昼IAEA東京事務所と夕刻5時半より保安院前で予定されている。

 1・27はテント前での大抗議集会です。午後4時〜6時。皆さんの参加を!

                            ( Y・T )

.. 2012年01月29日 08:29   No.359006
++ Y・T (小学校高学年)…27回       
<テント日誌 1/26(木)>
    命よ叫べ! 闘いの輪が一気に燃え広がる!
    ― 経産省前テントひろば 138日目―

1月26日(木) 晴れ。
 今日は続々とテントに人々が集まってくる。24日の件があまねく知れ渡っているからだ
ろう。
 東京新聞を手にしている人が多い。中には東京新聞を見て始めてテントに来た、という人もいる。東京新聞は「こちら特報部」で見開き2ページにわたって取り上げている。テントひろばの常連、88歳の益永さんや、椎名さん、上関の岡本君の話も出てくる。
 白河市の市会議員をされてる方が、夫妻で来訪され、白河の情況を椎名さんと話される。
若い人達の間で、もう我慢ならないという気持ちが高まっており、行動への気運が盛り上がっているとのことであった。
 午後5時半から別館の保安院前で、国際的原発推進機関というべきIAEAミッションによるストレステストのお墨付き→再稼働という動きに対する抗議行動が寒空の下行われる。
この中で、今回のテント撤去命令が再稼働に向けて1月18日のストレステスト意見聴取会・23〜30日のIAEAミッションと全くもって一体的なものであることが明らかとなる。 
 明日27日、撤去命令に抗議し、撤回を求めてテント前に立つことは、同時に再稼働に反対して立ちはだかるということでもあろう。
 テントひろばには、福島の女たちをはじめ、沢山の人々の命が宿っているのだ。
今、その命は一斉に叫びを上げようとしている。(Y・T)


.. 2012年01月29日 08:54   No.359007
++ ひまわり (幼稚園生)…3回       
Avaazが簡単に枝野経産相に抗議できる署名を立ち上げてくれました。

昨年12月7日に「福島の子どもたちを守ろう」の署名を持ってテントひろばに来てくださり、第二テントで「とつきとおか」の椎名さんと私が話をしました。その折、「テントが撤去され、とつきとおかが排除されるようなことがあれば力になる」と言ってくださっていました。
 今、事務局長イアンさんが来日しており、昨年末テントひろばを中継で盛り上げてくれた
Occupy連絡会の稲場さんや松元さんが調整してくださり、署名が実現しました。
 「原発いらない全国の女たち」でテントに座り込んだグリーン・アクションのアイリーンさんも動いてくださいました。
 イアンさんは、明日、松元さんとテントにいらっしゃるそうです。「原発いらない福島の女たち」も椎名さんのほか、黒田さん、地脇さん、森園さんも駆けつけてくれます!
 玄海原発プルサーマル裁判の会の方も経産相に抗議文を送ってくれています。
昨日、経産省側との会談に同行しましたが、福島からの抗議電話も来ていると言っていました。
 プレスリリースですが、今、ブログに出ている英語版は松元さんが作成してくださいました。また、テント参加者の海さんが「福島のお母さん」を強調した英語版を作ってくれています。そのうち出回るかもしれません。
今までテントに関わった全ての人が応援し、駆けずりまわってくださっています。
その様子がよくわかります。感謝でいっぱいです。
ぜひみなさん、27日はテントひろばで会いましょう!!(ひまわり)

●先日、脱原発世界会議で来日され、テントにも来られた韓国の反核団体「エネルギー正義行動」の事務局の方が、今回のテント撤去命令に対する抗議メールを枝野経産相に送られたそうです。

.. 2012年01月29日 10:24   No.359008
++ Y・T (小学校高学年)…28回       
<テント日誌 1/27(金)>
    フクシマーテントー全国ー全世界 命よ叫べ
    緊急大抗議集会に750名の熱気!経産省は登場もできず
    ― 経産省前テントひろば 139日目 ―

1月27日(金) 快晴。
今日、27日はテントにとって重大な日である。
早くから人々は集まり始め、昼過ぎにはもうテントの前には多くの人が座り込んでいる。
 誰もが、”午後5時”を意識している。けれども悲壮感など全くなく、しなやかに、あたりまえに、今日の行動をやり抜く気持ちでいる。
 午後1時から近くの弁護士会館で記者会見が行われる。テントから淵上・正清両氏、椎名さん、福島から急遽駆けつけた女性3人、そしてたんぽぽ舎が出席。会場はメディア各記者や、傍聴人等、40名程度で熱気に満ちる。
 福島の女性達は「本当のことを書いて!本当のことを報道して!」と記者達に訴える。
問われているのは、メディアの、各記者の、姿勢それ自身なのだ。
 テントの前は2時を過ぎるともう大きな人だかりができ、4時を待ちきれないで集会(前段集会?)が始まる。様々な報告があり、歌があり、楽器演奏があり、・・・。
 4時丁度に集会が始まる。参加者(受付で記帳された方)は4時で430名→5時590名→5時半700名有余→集会終わり頃750名、集会後も記帳は続き、それから駆けつけた人も多く、800名を超える程に達する。
 淵上代表、とつきとおかの世話人・椎名さんのアピールの後、たくさんの方々が反=脱原発、再稼働阻止、東電と国の責任・賠償追及、放射能から子ども達を守れ、テントの意義、テントを守れ、等々と訴える。
 原発いらない福島の女たち・全国の女たち、反原発弁護団全国連絡会、テント弁護団、 双葉町から避難されている女性、浪江町の被災牧場主、六ヶ所村で活動されている女性、 ジャーナリスト、たんぽぽ舎、福島緊急会議、東電前アクション、東京occupy運動、反原発民衆法廷、市民法廷、中学生、テントひろばの座り込みやハンストの常連である80代の男性と女性・・・。
 とりわけ福島の人々のアピールは、原発被災の残酷さ、東電の非人間性、今も続く苦しみと放射能の恐怖を明るみにし、その中で生き証人として生き、闘っていく決意に魂を突き動かされる思いをさせられる。そして闘いへの意志を新たに掻きたてられる。まさに「命よ叫べ」というものであった。
 5時丁度に経産省に向かってコール。熱気は最高潮に。集会は、途中で「会津磐梯山」の唄や替え歌「経産省の人」を挟みながら、6時まで緩むことなく続けられた。開始時は明るかったあたりは、もう夜の闇に包まれて・・・。
 集会の模様はニコニコ動画で実況中継されていたそうだが、その視聴者は1万名に達していたそうである。
 終了後もテント前は熱気冷めやらず、話しり、歌ったり、踊ったりといつまでも続く。
 この日、経産省は全く姿を現さなかった。いつものように、5時には警官の護衛の下、通告に来るかと予想されたが、大人数の熱気に気圧されたか影も形もなかった。
 聞くところによれば、経産省はこの日、4時過ぎには入り口をシャットアウトし、「乱入を恐れて」内張よろしく、内部の警備を普段の7倍にする対応をしていたそうである。経産省は自らの蒔いた種に恐れ、人々の怒りと抗議の反響の大きさに恐れているのだ。
 尚、この日の昼の時点で、枝野経産相・経産省には、8000通の抗議メールが殺到していたとのことである。さらに抗議の電話・メール・FAXを!
 枝野経産相はテントひろばとの話し合いに応じよ!(Y・T)

.. 2012年01月29日 10:49   No.359009
++ 西谷 (幼稚園生)…1回       
経産省前テントひろばと枝野事務所の反応
   意外にも? あまりいい加減な対応ではなく、一応話はできました

西谷です。

 昨日1/27、「テントひろば撤去」に対する抗議行動へ行ってきました。
 参加署名だけでも750人位と発表していたので、実際は800〜900人位は参加していたかも知れません。

 「経産省前テントひろば」は撤去されませんでした。理由のひとつは、撤去に抗議する人のあまりの多さに経産省も近寄れなかったということだと思います。経産省に行く前に、経産省と枝野事務所にも抗議のFAXと電話を入れましたが次のような回答が印象に残りました。

●経産省厚生企画室(私に聞き間違えがあったらすみません)
「昨年9月にテントひろばから敷地の使用許可申請があったが、国有財産管理?と特定の団体には許可出来ないという、行政の立場から不許可にした。それに対してテントひろばから不服申請が出た。現在、行政不服審査法に則って経産省会計課が審査中」
●枝野事務所の部下の人より、意外にも「枝野は、日本のような地震の多い国では、原発がない状態でも電力を賄えるのが理想的だと言っている」

いずれも、あまりいい加減な対応ではなく、一応話はできました。私からは、

●経産省には、「危険な原発を再稼働しようとするから、テント村のようなひろばをつくるようになった。経産省のやるべきことは、テントを撤去することではなく原発を止めること」
●枝野事務所には「そのように考えているのであったら、紛らわしい言い方をしないでストレートに真意を庶民に伝えるようにすること」を要望しておきました。

電話の感触でも、向こうも慎重になっていて、昨日は強行な行動しないという印象は受けました。

昨日のテント村の動画も貼り付けておきます。
こちら

みなさんもFAX、電話をしてみて下さい。もう一度、抗議先を転載しておきます。

【経産省】
大臣官房 (TEL)03-3501-1609
広報   (FAX)03-3501-6942

【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125  (TEL)048-648-9124
(E-mail)omiya@edano.gr.jp

以上です。

.. 2012年01月30日 10:11   No.359010
++ 栄木忠良 (幼稚園生)…1回       
テントを守る大量のビラを撒こう。
   「撤去すべきはテントではなく、原発だ!」の世論を強めよう!!

                     さよなら原発みなと 

○27日のテント撤去命令に対する緊急大抗議集会には700名を超す人々がテント前の道路を埋め尽くし、私たちの熱気に圧倒されたのか経産省は全く姿を現しませんでした。
 テント撤去命令に対する大量の電話・ファクス・メールでの抗議は相当効果を発揮していますが、ビラ撒きはまだ不十分です。「撤去すべきはテントではなく、原発だ!」の世論を強めるための大量のビラを駅頭などで撒きましょう。写真やイラストが入った読みやすくて、福島や海外と連帯した、また著名人の応援メッセージもあるビラが必要です。

○ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、パリ在住のアーチスト・ジャーナリストで「グランドの塩物語」(岩波新書)などの著作がある、コリン・コバヤシさんが、テント村の危機にさいして、コリンヌ・ルパージュ元仏環境相からのメッセージを撮影した動画があります。

☆☆☆☆☆
コリン@パリです。
                         (転載/拡散大歓迎)
 経産省前テント村の危機の報に接して、コリンヌ・ルパージュ元仏環境相が緊急メッセージを今日録画させてくれました。日本語字幕をつけました。テント村関係のできるだけ多くの方々が見てくださるように、拡散してください。

こちら

.. 2012年01月31日 13:09   No.359011
++ Q (小学校中学年)…15回       
<テント日誌 1/28(土)>
     熱気冷めやらず、テントに沢山の人が来訪
       ―― 経産省前テントひろば 140日目 ――

 1月28日(土)晴れ時々曇り 

 日比谷公園を散歩しながら、溶け行かぬ雪が残っているのに驚く。残寒と向春の行きつ戻りつ、高年齢者には、最も危険な時候。27日、午後2時あたりから深夜にかけて、のべ1000人になんなんとする来訪者があり、結果、テントへの弾圧指令はこともなく、よどみに浮かぶうたかたの紙っぺらの文言として流れ去ったかのごとく。
 その夜のテント防衛・おつとめも10人をこえる志願者があったという。ほんとうの闘い、本当の主体性を問われるのは、この今だという感を深くする。

 そして、東部富士五湖を震源地とするM5.4の地震が発生した。気象庁は、NHKなどへの取材・報道に対し、かなり遅く反応したらしい。「東海地震や富士山の火山活動との関連は無い」(と思いたい?)という発表は、浜岡原発、東海第2などへの影響は、あったということか調べたい。
 大阪万博での人工太陽としての「核開発宣言」は、もはや、風前のともしびであり、現在稼働中の原発は、54基中、3基となった。残雪と廃炉の違いは、廃炉過程それ自体が、一大ベンチャー事業であって、この事業を請け負うのは、推進してきたジョイント・ベンチャーであることは疑いえない。脱原発を廃炉事業として請け負うのが、加害者組織であることの矛盾は解決されない。敗戦国は戦勝国によって裁かれる東京裁判。こうしたファシズム構造を打破すべき段階であることを「脱」という蝶番から、どう回天・進展させるか、こうした3・11以降の種々のレヴェルでの未来へのエスカレーションから取り残された声なき声・被害者の状況を忘れてはならない。
 本質は、被爆(曝)問題。経済復興とか、日本の再軍備化、海外のウラン・シンジケートなどへシフト変換することは、平たく言えば、ひき逃げ犯の放置に等しく、強者の長もの(究極兵器)にまかれて、自己喪失している武器産業の丁稚こそ、日本のゾンビ化のエージェントとせざるをえない。こうした論点の現実可能性は、憲法へ帰ることであって、福島特需を朝鮮特需のようにみな
すことは許されない。ひき逃げされた人々を救済することが第一命題なのだ。
                               (Q記)

.. 2012年01月31日 13:46   No.359012
++ Y・T (小学校高学年)…29回       
 今日のテントは昨日の熱気が冷めやらぬ中、80名程の人がテントを訪れる。中には昨日来れなかったから・・・という人もいる。沖縄・山口・広島・愛媛・京都・滋賀・愛知・茨城等、遠方からの人も多い。海外からの人も。親子連れ、学生さん等、若い人が目立つ。経産省のテント撤去命令と大抗議集会は、メディアも大きく取り上げ、テントの存在を一層クローズアップし、広めたと言える。
 暗くなってからは、埼玉や北区で地域での反原発運動で頑張っている人達が来て、ちょっとしたと地域交流会の様相に。これもテントの新しい可能性だ。
                           ( Y・T )

 海外からの便りが届いている。紹介しておきたい。

 AVAAZ の英語版の署名を米国で拡散しています。郡山出身で、3月に帰国の際は、ぜひ寄らせて頂こうと思っています。政府や大企業が力まかせで老朽化した原発の運転を延長させようというやり方は、ここでも同じ。市民が戦わざるを得ません。
 最前線で、いのちをかけてがんばっている皆さんに心の底から感謝致します。デモには参加できませんが、この強い思いが届きますように。
                      (女性 ヴァーモント在住)

※Avaaz チームを通しての枝野大臣への抗議メールは26日の12時間で1万5千通。現在は3万6千通が送られ、5万通を目標にしているそうです。

.. 2012年01月31日 13:51   No.359013
++ K.M (幼稚園生)…2回       
<テント日誌 1/29(日)>
     風は変わるか  風を変えよう
       ―― 経産省前テントひろば 141日目 ――

 1月29日(日) 快晴。

 いきなり私事の話で申し訳ないが、昨夜来風邪で寝込んでしまった。どうやら27日の大抗議集会の司会ということで、体が冷えてしまったからだろうか。今日は日曜日ということで、きっとテントは賑わっていることであろうと思いを馳せる。日誌をどうしたものかと迷っていると、日曜の夜の泊まり担当のKさんから送られてきた。

 寒い夜、テントでチェックインすると、すでに第1テントでは宴会、第2テントでは足温こたつでだんらん。寝床の確保が心配になる。
 やむなく一杯飲んで身体を温めてから、第3テントで眠る。人のぬくもりなく寒いが個室ゆえ気楽に熟睡できた。夜中に寝ずの番に起きると、案の定、寝床を確保できずに徹夜で情報交換してくれる人がいる。27日からずっとテントは満杯状態が続いていると嬉しい悲鳴。
 朝は、なかなか経産省担当が挨拶に来ない。しびれを切らしていると、やっと11時にビデオカメラを持ってくる。ひとしきりの挨拶後雑談。担当者の一人は、福島のS市と姉妹関係の町に住んでいて、福島にも脱原発にも関心ありという。なら、経産省内でそれをひろげてほしい。

 昼のニュースで、政府が重大な原発にかかわる会議の議事録を残さなかったことを公明党が追及し、それは世界に対する冒?だと厳しく攻めたらしい。

 枝野経産相のテント排除会見以来、何だか風が変わってきているのかもしれない。そう言えば、1/27付けの朝日新聞での枝野経産相のインタビュー記事は、経産省ー原子力ムラでの彼の立ち位置の微妙なものを感じさせたりもする。外務省の要請でIAEA事務所が福島にできても何のその、脱原発を実現するまで闘い続けよう。

                              (K.M)

.. 2012年02月01日 09:09   No.359014
++ O・T (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 1/30(日)>
   今日は“テントから社会が視える”一日だった
   ― 経産省前テントひろば 142日目 ―

1月30日(日) 快晴。

 国会前で座り込みをしていると、テントから情報が入った。在特会(在日特権を許さない市民の会)がテントに押しかけてくるという。時間ははっきりしないが午後の早い時間らしい。留守番を残してテントに向かった。彼らが現れたのは午後1時過ぎ30人弱か。
 ヘイトスピーチの名に恥じぬ差別、排外、罵詈雑言を我鳴りたてる。日本語という言語をこれほどまでに下品・下劣なものにものにできるのか・・・と思える程。
他の民族派団体の諸君はどう感じているのだろうか。
 テントは徹底して沈黙。これは、単に挑発に乗らないという防御姿勢と解すべきでない。彼らのあまりの低劣さに対する黙殺である。黙殺は防御ではなく攻撃だ。彼らはこの黙殺に苛立ち、眼を血走らせて挑発するが、やがて疲れて無力感に陥る。
 天に唾するとはこのことだ。暴力の温床は差別である。差別の裏側に怯えがある。
関東大震災のときの朝鮮人虐殺はこの怯えに突き動かされた。在特会の妄言もこの類いである。
テントの巨匠乱鬼龍の至言“テントから社会が視えた”“歴史が視えた”1日だった。( T/E )
テントひろばにメールで寄せられた便りです。
(メールの送り先はtentohiroba@gmail.com 地域名・性別・年齢をご記入いただければ幸いです。)

◎テントのみなさま
 凍てつく日々、底冷えにどんなに耐えていらっしゃることかと案じております。
谷さん すっかり元気になられましたか。抗議大集会の折久しぶりにお顔を拝見してほっといたしました。
 “枯れ木”でも必要なことが起きましたらいつでもお声をかけてくださいませ。どうぞくれぐれもお身体お大切に。 O・T(女性 埼玉県新座市)
 
◎経済産業省前は福島反原発闘争の最も大切な拠点ですね。デモや集会も大切だが人々がいざという時に集まれる「確定された場」としてこれからも大きな意味を持って行くと思う。頑張りましょう。

◎お忙しいところ恐縮です。27日16時からのデモに参加させて頂きました○○と申します。当日、人が多くテントに近づくことができませんで、ご様子が分からない状態での申し出で恐縮です。添付画像にある床に敷くタイプのマットが22枚うちにあります。色は茶色と薄いピンクの二種類ありま す。
もし、お役に立つようでしたら明日29日(日曜日)、テント広場まで運ばせて頂きたくお 願い申し上げます。小さい子がいるので平日に荷物持参 で伺うのは難しいので、伺えるとしたら週末になります。どうぞよろしくお願いいたします。

.. 2012年02月02日 08:57   No.359015
++ M/O (幼稚園生)…2回       
<テント日誌 1/31(火)>
     テントの主張が特定の政治的主張であり、
       場所の占拠が公共性を損ねているか?
       ― 経産省前テントひろば 143日目 ―

 今日は国会前の座り込みの最後の日なので朝、まず国会前の方に顔を出した。裸の銀杏の木に残っていた雪はもう消えたとはいえどこか寒々しさは残っている。何人かのメンバーが参院議員会館でのポスティグ作業(各議員へのビラ入れ)を行っている。この後に衆院第一議員会館、衆院第二議員会館へと続く。今回の国会前行動は経産省前の緊迫状態が続いたから影が薄くなったが、子供たちを放射能汚染から守るための「子供・妊婦法案(仮称)」の今国会での成立や事故調査委の機能発揮による再稼働の動きへの歯止めなどを具体的な訴えとしている。国会はこれからであるから、今後も時期を見て国会前行動を展開する積りである。経産省から国会に出掛けてくる行動を考えている。

 経産省前のテント態勢の維持が手薄になるのでは危惧されたこともあるが、緊迫の中で無事貫撤された。国会と霞ヶ関、日本の政治権力の中枢をなすこの二つの関係を理解するのは難しいことかもしれない。人々の目や意識には国会が政治権力の中心的場と映っているのかもしれないからだ。両者の関係を見直す動きが最近は続いてきた。民主党の官僚主導政治の見直しの提起があったか
らだ。でも、これもまた曖昧化してきている。こういう事情にあるとはいえ、原子力行政を見ると原子力ムラの動きなどやはり日本の政治決定には官僚の問題は外せないと思う。経産省前にテントが存在することの重要性は変わらないのである。国会では政局(政争)によって動きが取れない中で、官僚側は着々と原発推進を進めている。特に原発再稼働の戦略に於いてはである。僕らは霞
ヶ関(官僚側)と国会(政府や政党)の関係を睨みながら脱原発の主張を展開する必要があると思う。官僚主導の原発再稼働→原発保存の動きを注視しながらである。見えないところでの官僚の動きを監視しながら。

.. 2012年02月03日 07:13   No.359016
++ M/O (幼稚園生)…3回       
 テントに帰ると経産省から弁明書なるものを手渡すという。何のことかと思ったら1月24日(火)に出された撤去命令の副本にあたるもので追加分というところである。1月24日の撤去命令書は6項目からなっていたがそのうちの5項目は防火問題だった。最後の1項目が以前に出した要望書の却下理由であった。今回の弁明書はその6項目を補足するものであった。今回の命令書が
防火管理の問題に偏り過ぎたのを是正する意味があったのだろうか(?)これは2点からなるもので1点は「9条改憲阻止の会」が特定の政治団体であり、その主催する活動は「行政の中立」なる観点から認められないというものだった。2点は歩行者の便宜などの公共性を損ねているというものだった。つまり、テントの主張が特定の政治的主張であり、場所の占拠が公共性を損ねているということである。

 「9条改憲阻止の会」が経産省との交渉の窓口をなしてきたことは事実であるが、テントはテント広場運営委員会が実質的に運営しているし、これが国民的な意志の表現の場になっていることから見れば「行政の中立論」は有効な論理でないのは明瞭である。経産省側が右翼団体を背後でそそのかしていると噂されてきたことが本当のことかも知れないと推測されもする。そう受け取れる
のである。経産省側の「行政の中立」を裏図けるのが右翼の行動や要求の他にないからである。もっともその右翼も脱原発や反原発の主張は批判していないのだから、行政の中立論は根拠が薄弱である。場師の占拠が公共性を損ねているというが、通行上の不便をもたらしたにしても市民や国民は原発論議の公共性の方が重要であることを認めていると思う。ご都合主義的な公共論は権力の
お得意の論法だがそんなことは誰も認めない。彼らの言う公共性が何を指しているのか明瞭ではないし、テントの実際において通じない論理である。

 寒さの増してきた夕暮れのテントの中では大阪から駆けつけたという女性が話していた。暮れの関西電力前の座り込みに参加したそうだが、24日の撤去命令はとても心配していたという。27日は用事があって動けなかったがテントがまだあって嬉しかったと。ここ一両日は初めてテントに来た人、激励に駆け付けたという人が多い。やはり、こっちも元気づけられる。僕らの予想超え
てテントは浸透し支えている力も広がっているのを感じる。24日からの1週間は緊迫の日々であったが貴重な日々でもあったのだと思う。

                              (M/O)

.. 2012年02月03日 07:19   No.359017
++ Y・T (中学生)…30回       
<テント日誌 2/1(水)>
     パンクロックから かんしょ踊り(会津磐梯山古式踊り)へ
       ―― 経産省前テントひろば 144日目 ――

 2月1日(水) 快晴。冷え込みが厳しい。

 今日の衆議院予算委員会で、自民党の斉藤 某議員が、テントのことを枝野経産相に質問していた。枝野経産相の答弁はこれまでの繰り返しであったが、国会審議の場にテントのことが登場すること事態、現在のテントの位置を示している。いわば国政上の問題になってきているということである。一つに結びあわされる沢山の人々の意志と思いがテントをそのように押し上げているのだ。

夕刻には、パンクロックの若い青年2人組がテントを訪れる。テントは初めてだそうだ。そして第2テントで熱いライブ。パンクはメッセージ性が強いそうだ。上半身裸になっての熱演に、70代の小父さんも思わず引き込まれていく。季節が違えば、テント前での野外ライブとなるのだろう。その後は交流会で話に花が咲く。

 風が強くなってくる中、シュラフに潜り込む。

                            ( Y・T )

.. 2012年02月04日 09:32   No.359018
++ Y・T (中学生)…31回       
<テント日誌 1/2(木)>
   厳しい寒さの中、来訪者続々
   ― 経産省前テントひろば 145日目 ―

2月2日(木) 晴れ。風も強く、寒さが厳しい。

 昨夜から泊まり込んだが、強い風でテントがバタつき、すそがまくり上がって風が吹き込み、寝ていられず、応急措置をする。
他方では、夜を徹しての議論が延々と続いている模様。不寝番交替で起きた後、それに加わる。夜明けが少しずつ早くなってきているのが、何となく春に向かっているのだと感じさせてくれる。
 朝、先日差し入れられたマットを下に敷いてみる。下からの冷気を遮断して暖かみを感じる。人々のいろいろな気遣いに、テントに寄せる思いを感じながら、感謝。
 今日は朝から差し入れが殺到。特に豚汁は別々の2人の方から、大鍋2杯分。
揚げたてのコロッケ、谷田部さんは特製の五目おこわをはるばる茨城から運んでくれる。
 村長が原発からの絶縁を宣言している東海村の村議選はやはり厳しかったそうである。原発関連企業で働いている人が多く、上位3名は企業内候補者であったらしい。
それでも脱原発を明確に掲げた候補者もかなり票を伸ばしたそうだ。東海村ではなかなか「家の外では脱原発を言えないから家の中でできることなら協力したい」という人も多いという。
 今は、むしろ隣接自治体地域で脱原発は高まり、運動も活発化しているそうである。

 福島原発の事故以来、隣接地域も全て原発の「現場」であることが過酷な被災の現実によって明確になったからだ。そう言えば、このところ大間原発に対して函館市が強力に反対して市長が動いていることが報じられている。

 寒い中、来訪者は絶えない。初めて、という人もいて熱心に議論が続く。
その感想が早速メールで届けられた。テントは人々の意志や思いが寄せられることによって日々成長していく。テントという物理的には小さなものが、それが磁場となって巨大な、人々の脱原発の意志空間・公共空間を創りだしているのであり、それを原発維持・推進の経産省が省内の管理規則で撤去しうなどというのは、それこそ国有地
の、そしてこの国の空間の私物化そのものなのだ。(Y・T)

.. 2012年02月04日 12:18   No.359019
++ Q (小学校中学年)…16回       
<テント日誌 2/3(金)>
    テントひろばの盆踊り 「かんしょ踊り」を円陣となって
      ―― 経産省前テントひろば 146日目 ――

 午前5時頃、テクノ・ミュージックの大音響で登場し、湘南ナンバーの軽自動車の天井であぐらをかいて、大声でどなり散らしている壮年の男。どうやら酒場での口論でうるさいと警察に通報され、抵抗したところ、警官に組伏せられ、地べたに顔面を押し付けられ、署に連行された。命が危ないと思って、逃げた……
などと供述している。神奈川県警をよくふりきったものだ。結局、消防車、救急車、紺の警察ワゴン、回転灯をきらめかすパトカー、覆面警察車、派出所の警官用自転車……ほぼ一ダースになんなんとする警官隊。そして、一時間後、錯乱男は、おとなしく、ストレッチャーに横たわり、救急車に収容された。一時間半ほどの朝の怪事件だった。
 Iさんは、ほとんどは、官庁街の事務所内の清掃に駆けつける通行人に、あいそよく「おはようございます」と声をかけるのを忘れない。そして、テントは「平常」にもどった。そう、これは、あの命こそが宝なんだという灯台でもあっ
たのだ。
 誰もいなくなるような時間、受付担当が来る前、まず、出勤前の看護婦さんが、またしてもあれこれのスナックを届けてくれる。ついでではなく、わざわざ遠回りしてである。「ご飯持ってこれないでごめんね!」看護婦さんになるひととい
うのは、凄まじい献身のひとだなあ! と嘆声を洩らし、頭が下がる。 
 読書中の『福島からあなたへ』に目を落とす。「放射能の見えない壁に囲まれるこどもたちを救いたい」そんな一行に目を凝らしていると、テントのキャンバスがガサガサ動く。「おはようございます」受付署名の人が来た。誰かな? 目をあげると、執筆者の武藤類子さん、そのひとだ。「夢か!」 ヨンデイタラ、キテクレタ!
 インターネット・テレビ OUR PLANET TVの取材チームが来た。「テントまだありますね!よかった!」そして、茨城の谷田部さんが、明るい調子で「おはよう!」と告げて第二テントへ。お鍋を洗って帰って来たTさんがカメラの周りを通って帰って来た。これは私の仕事だったのに! 大変なおみやげを持ってテントに一泊し、ほとんど、熟睡せず、働き続けるTさん。
 最近、表面的にしろ、警察なども、テントが、悪意に満ちた犯罪から最も遠い「善意」で建っていることがわかってきたのではないか。これは、こうした人人のテントを守ろうとする自然な振る舞い、人柄から察せられるものにちがいない。
命令はこうした共感を消す。

.. 2012年02月05日 12:00   No.359020
++ Q (小学校中学年)…17回       
 女性たちの今日のイベントは、ワークショップ「かんしょ踊り(会津磐梯山古式踊り)」だった。あの執筆者の武藤さんが踊って見せる。みんな輪になって学ぶ。「福島からあなたへ」〔青木書店〕のなかにも踊りについての断章がある。
今日はまた別のお話が聞けた。「この踊りの激しさ、強さ、集団で繰り返す迫力が、為政者をおびえさせ、いろいろな干渉がされてきました。が、いまでも、この踊りは、何世紀もの風雪に耐えて生き残っています。(これが福島の本当の力
でしょう)……」
 テント前広場での盆踊り、自治警戒のTさんをあわてさせる場面もなく、警察官はいっさいあらわれなかった。(私服がいたかな)
 「全国の女たち世話人」の谷田部さんはじめ、50人ほどの中で、男性は、おとこではなく、みんなと呼ばれる。女性たちと手をつなぐときに傍らの女性が魅惑的な声で、「みんな」に「ごめんなさいね」とささやかれた。「みんな」は「光栄です」と応えた。切り裂くような凍て風に、一瞬、春の光翳を見、懐かしいぬくもりを感じる。
 昔、バレーや舞踏を見ていたころ、ロシアの少数民族出身のプリマは「ことばを使えなくさせられれば、踊りで表現するしかない」とか、パリのエトワルは「人間が生まれて最初にすることは、踊りよ」とか、アイヌ舞踊の踊り手は「これは、見る人へのものではなく、カムイへの踊りなんです」とかとか、思い出した。歴史的闘争は文化的なものであるほど、残され伝わる可能性は、良い悪いは別にして、高い。倫理的美的知的向上心に触れることは一回性の人生にとって至福。中上健次はそれを物語といったのかもしれない。
 たんぽぽ舎で活躍中の福島出身のTSさんは、「踊りは苦手なんだよね」といいながら、やはり結構なお姿でありました。テントで生きていれば、天真爛漫になれる!
 
 戦争の歴史は戦争否定の歴史だった。死人にくちなしならば、なんとしてでも生きて、伝えねばならぬことを生きている人に伝えねばならない。歴史とはいまだ! 世界の大海を周遊して、老いつかれた鮭鱒の大群が出生の原点へ、上流へ向かって、重力に逆行するように、遡上してゆく、そうした力のあるものが、次世代を継承する。平和史観なしに未来は無い。テントはそのようにある。「笑って殺す馬鹿もいる」なんて、この広場では信じられない。未来は編み出されねばならない、みんなと女と・・・なぜなら、あるべき社会はまだないからだろう。
                                    
 (Q記)

.. 2012年02月05日 12:07   No.359021
++ Q (幼稚園生)…3回       
<テント日誌 2/4(土)>
   穏やかな一日 新しい泊まり込みメンバー続々
   ―― 経産省前テントひろば 147日目 ――

2月4日(土曜日)晴
 昨日のテント日誌で、武藤さんの『福島からあなたへ』の出版社名が、青木書店とあったのは、大月書店の誤りです。謹んでお詫びと訂正をさせてください。さらに、共同執筆者は、写真家の森住卓氏(カバーに、武藤さんと併記されています。後半で、ご友人の安積遊歩さんも紹介文を書かれています。ちなみに定価は、1200円+税となっています。
 昨日、手元になく、記憶違いのまま書いてしまいました。深くお詫び申し上げます。一家に、地域の図書館に無くてはならぬ歴史的名著だと思います。早速購入されようとした方には、惑わせてすみませんでした。歌手のジェロニモさんの金曜日のレポートができず、これもまたすみませんでした。後日あらためて。
 土曜日は、まったく、特記事項はないといっていいようです。Qが夜間、朴保さんのライブに出かけたおり、Fさんはじめ、新しく泊まってくださったかたがたが、欠をうめてくれました、ありがとう。一緒に参加してくれたHさんにも大感謝。
 今週、火曜日には、新党大地・真民主の鈴木宗男さんがテントひろばを訪問されるということです。福田さんからの情報です。        (Q記)

.. 2012年02月07日 08:29   No.359022
++ H.H (幼稚園生)…3回       
<テント日誌 2/5(日)>
   暖かな日、全国からの来訪者
   ― 経産省前テントひろば 148日目 ―

2月5日(日)曇り。
日が沈むまでは暖かだったので、午後は表に常時7〜8人で座り込みました。

今日は午前中は荒野座の皆さんがテントにいらっしゃって、「君と僕の未来」「大間にハルコは生きている」「ずっとウソだった」を熱唱。最後は「故郷」を歌ってアピール しました。少し残念だったのは今日の午前中は福島からのメンバーが誰もいなかったことですが、6日にはテントにご帰還の予定です。

日曜の午後、それほど人通りは多くはありませんが、テントには東京、栃木、大阪、沖縄、京都と広範囲からの訪問者を迎えました。人数的には少なかったのですが、初めてテントにいらっしゃた方が多い印象でした。大阪からは労働運動の大先達で「労働情報」の代表をされている前田さんも来訪。とても77歳には見えない元気さ。

京都では市長選では、現職の門川大作さん(民主、自民、公明、社民、みんな推薦)と「脱原発市政の実現」を表看板に掲げた中村和雄さん(共産推薦)の一騎打ちとなり、門川さんが当選し、中村さんが破れました。
共産対反共産という「型」対「脱原発」という印象もありますが、「脱原発」だけでは選挙に勝てない現実の厳しさを感じます。
東京では日野と国立、大阪でも脱原発デモが行われました。
みなさんお疲れ様でした。(H.H)

.. 2012年02月07日 18:11   No.359023
++ たんぽぽ舎 (社長)…599回       
.「再稼働NO、テントを守ろう!2・11前段集会」に集まろう
   2月11日(土)午前11時から、代々木公園ケヤキ並木

  3.11の大惨事の一年目の1カ月前の大事な集会です。たんぽぽ舎でもいくつかの団体と共に全力で参加しいます。多くの方の参加を呼びかけます。

 2月11日(土)午前11時〜12時の約1時間
 代々木公園 けやき並木(NHKホール横、渋谷側)で前段集会を行います。
 ご参加ください。その後、ビラまき情宣行動(5000枚)を12時15分〜集会開始直前まで行います。
  原発ゼロをめざすためには、ストレステストのまやかしを許さず、再稼働を止めること、電気料金値上げに反対すること、そのための砦である経産省まえテントひろばを皆の力で守っていきましょう。

 呼びかけ団体:たんぽぽ舎、経産省まえテントひろば、東電前アクション、反原発自治体議員・市民連盟、福島原発事故緊急会議

.. 2012年02月09日 11:30   No.359024
++ Y・T (中学生)…32回       
<テント日誌 2/6(月)>
   「再稼働NO!テントを守ろう!」 2・11前段集会
    →さよなら原発1000万人アクション全国一斉行動in東京に参加を!
  ―― 経産省前テントひろば 149日目 ――

2月6日(月)
 今日は一日中雨、時々強く降りしきる。それでも今日は比較的暖かく、先日来までの寒さがウソのように思える。
 今日、椎名さんが福島からテントに帰還。早速福島の状況についてお伺いする。子ども達の被曝の症状が現れてきているとのこと。甲状腺腫の症状が3割もの子ども達に見られるという。チェルノブイリよりも進行が速いようだ。ともかく「土湯ぽかぽかプロジェクト」のような早急な保養が求められている、との感を強くする。
 他方では、これまで沈黙していた人々の間で(とくに女性)、メッセージボードを提げて街角に立つ人の数が多くなっているそうである。また、なんとか”除染”に縋りつくように望みを託してきた人々の間で、それではどうにもならないことが歴然としてくるに従い、別の選択と行動へ踏み出そうとする流れが強まってきているということであった。
 その中で、3・10─3・11行動が取り組まれる。3・11は「原発いらない!福島県民大集会」と決定されたそうだ。前日祭も中味がさらに練り上げられて固まってきているということであった。
 夕刻頃、第2テントは女性達の来訪が相次ぎ、賑わう。
 夜、1000万人アクションの2・11実行委員会があり、出席した淵上さんより説明を受ける。「再稼働を許すな!2・11さよなら原発1000万人アクション全国一斉行動in東京」と名称も決まり、代々木公園で2万人規模の集会→デモの予定だという。
 大飯原発の4月再稼働に向けた動きが浮上してきている中で、2・11ー3・11は一体のものとして、正念場としての今年の闘いの今後を決定していく重要性を持ちつつある。

 この2・11集会に向けて、テントひろばはたんぽぽ舎等協力諸団体と一緒に、「再稼働NO!テントを守ろう!」を強く訴えていくべく、前段集会を開催する。テントは当初から再稼働阻止!を前面に掲げ、それを経産省に対峙させてきた。今、それは正念場を迎えようとしている。その拠点として、1/27に示された”テントを守る”意志を広くアピールし、テントを磁場とする
人々の結びつきと意志空間を広げていくべきであろう。
 2・11集会の2万人の間ではテントはあまり知られていない。だからこそその人々の中にテントをアピールし、結びつきを創り出していくことが重要なのだ。
 前段集会は11時〜12時、けやき並木渋谷口(NHK前)で行われる。そして全員で5000枚ビラまきを行い、午後1時半からの本集会に参加する。
 皆さんの参加を呼びかけたい。             ( Y・T )

 ☆テントひろば・ライヴのお知らせ
  2月12日(日) 午後6時〜8時
  ボーカル; 栗原 優   サキソフォーン; 鈴木 峻

.. 2012年02月09日 12:48   No.359025
++ M/O (小学校低学年)…5回       
<テント日誌 2/7(火)>
  テントやテントひろばの豊かな機能 「夕べの語らい」
   ―― 経産省前テントひろば 150日目 ――

 テントにいた時間を時系列から言えば逆にたどって記したい。深夜の3時30分まで不寝番で起きていたので朝はゆっくりと眠っていたかったのだが、ドイツのテレビ局の取材があるとのことで早目に起こされる。宿泊の面々は朝早くから起きてシャッキとしている。室内の掃除などして取材の対応準備をしていたが、来たのは9時半過ぎだった。

 「3・11から一年後の日本」ということをテーマにこれから本格的な取材をはじめるとのことである。その最初かどうかは定かではないが、早い方の訪問としてテント広場が選ばれたらしい。脱原発運動の可視的な場所が少ないということなのだろうか。
 これまで、テントには外国のメディアの取材が多く訪れている。その報道でテントの存在を知ったということでテントに立ち寄る在外日本人の方は少なくない。どういう報道されているのだろうということが話題になることもあるが今のところ報道されたものを見る機会はない。
 日本の報道陣より外国の報道陣の方の取材の方が多いというのはテントにあるものの率直な感想であるが、我々はそこに日本のメディアの報道規制を感じている。政府や東電などの情報隠蔽や情報操作が全体を覆っているためであるように思える。自分の頭で考えることに対して日本のメディアの果たしている役割について疑念が消せない。現場に取材にくる人たちとはいろいろと話がで
きるが、報道されたものはという気がする。日本の報道システムにも官僚主義が浸透しているのだろうか。
 そう言えば、今日テレビ局のTBSが午後かなり長時間の取材をしたそうである。最近(1月24日の枝野経産大臣の記者会見以降)は大手メディアの取材が増えている。願わくば、従来のメディアのシステムに風穴をあけて欲しいものである。

 ここ経産省の別館には保安院があり、8日にはストレステスト評価に関する意見聴聞会がある。1月18日に続く8回目である。前回は傍聴を締め出しに対する2人の委員(後藤・井野)の抗議と欠席もあり、この聴聞会のインチキ性が暴露された。

.. 2012年02月10日 09:28   No.359026
++ M/O (小学校低学年)…6回       
 ストレステストそのものが電力会社(事業主)からの報告であり、再稼働のための儀礼的なものである。安全審査としては疑わしいのである。それに対する保安院の評価と判断があり、さらに専門家の意見聴聞ということだが、この委員の選定まで含めて疑念だらけだ。
 今回の委員には関連業者から多額の寄付を得て委員が3人もおり、その疑惑も解かないままの続行である。大飯原発や伊方原発の再稼働という戦略に合わせたレールだが、官僚が全てをお膳立てする審議会形態のことから改めなければ実質的な「やらせ」を繰り返すことになるだろう。
 国民の意志を聴く、あるいは専門家の意見を聴取するとはどういうことか、それがどのように可能かを問い直さなければ「官」によるやらせ(形式的なお膳立て)は直らない。原発震災が暴いた非民主的な政策決定システムのことだが、これを変えることも脱原発運動の課題である。

 昨夜の、差し入れの牛肉で舌ずつみした宴でも、今の時代にについて多くの事が話題になった。その一つに孤独死の問題があり、最近では身近なところでの事例が増えている。テントが生みだす繋がりということはこのことに関係す
るのだと思える。
 テントで繋がりを見出してもらえたらというのは過剰な期待なのだろうか。
「夕べの語らい」は愉しいものである。飲み屋に足が遠のいたのもこちらの方が愉しいからだ。7日の夜は昨日よりは人数は少なかったが話は盛り上がった。冬の寒い夕べのひと時をこんな場が持てるのは素敵なことである。(M/O)

.. 2012年02月10日 10:27   No.359027
++ 淵上太郎 (幼稚園生)…2回       
.(編集部です)経産省からテントへ連絡があり「在特会(*)」がテント代表と話したい」との申し入れ。なんとその場に「経産省」もオブザーバーとして参加してきた!その中身は...↓↓↓
 ──────
 お願い・・・テントを守ろう   (経産省前テントひろば代表)
                          2012年2月9日
  2月8日午後、経産省大臣官房厚生企画室から連絡があり、「国民の代表として、テントの代表と話がしたい」ということであった。時間の関係もあってやや逡巡したが、30分ほどならということで、これに江田氏とともに2人で応ずることになった。
  先方は在特会の桜井某氏と他1名、それにオブザーバーとして経産省の前川氏の4人+1人での会談が始まった。
  話は初めからけんか腰となって、途中、会談中止の動きもあったが、ともかく30分弱のやり取りがおこなわれた。
  結局在特会側の言い分は「違法なテントを撤去してもらいたい。やらないなら、こちらが行うぞ」ということであった。
  一般に右翼等はこのように言うのだが、今回の場合、在特会としては、経産省などの立会のもとで、テントに対して一応撤去の申し入れを正式にして、それに応じないので、実力行使という名分を得ようとのことかも知れない。
  ともあれ、経産省や警察が直接強硬手段に出られない状況で、その別働隊として派手な動きをする可能性は十分ある。そのことで、在特会の名も上がるということでもあろう。

  私たちは警察であろうと右翼であろうと、暴力に暴力で応じることはないが、粛々とこのテントを守りたいと思う。そのためには、多くの人々の集まりが重要なのは明らかです。
  比較的安定したテント維持が続いていますが、在特会が介入する可能性が高くなったと思われます。
  大飯原発再稼働の動きも強まる中で、この脱原発テントの存在はさらに重要になっています。つきましては、心ある皆さんの力を集中して、このテントを守って行きたいと思います。しばらくの間は若干の緊張感のもと、テントに例え何時間でもお寄りいただき、共に力をあわせて、ここを守っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 ──────
 (編集部注:* 在特会とは
  12.11の全国から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対デモの際、私たちのデモ隊に汚い罵詈雑言をあびせた原発賛成の右翼。排外主義者の集まりです)

.. 2012年02月11日 09:12   No.359028
++ T/E (幼稚園生)…1回       
.<テント日誌 2/8(水)>
    なりふり構わず再稼働に向かう経産省
  ―― 経産省前テントひろば 151日目 ――

 ストレステストなるもののインチキ性は十分心得ていたつもりだが、この日行われた聴聞会のニュースを視て、改めてその感を深くした。聴聞会を取り仕切る安全・保安委員会の事務局の姿勢に、再稼動の安全性に関わる議論を深めようという姿勢は微塵も感じられない。 議論と結論は別個のものなのだ。まさに再稼働ありき、聴聞会はそのための手続きにすぎない。原発維持のためには、なりふり構わぬ経産省官僚のナマの姿が垣間見えた。
 一方、山本太郎氏をはじめ多くの人がテント訪れ、その足で聴聞会会場の別館前の抗議行動に向かった。

 午後2時前後テント前に丸の内署の警察官が数十名現れた。在特会がらみの情報によるらしい。公安が、「刺激しないように、テントの中に入っててくれ」と言いに来たという。なぜか在特会は以前来たときと違って、テントに向かって何もせず、経産省の方向に去ったらしい。
 そうこうするうちに厚生企画室から連絡で、話し合いを求めて来たという。
テントひろばの渕上代表と共に小生も陪席することとなった。経産省のロビーはやけにものものしかった。正体不明の男が10数名、中によくテント前で見かける公安が4〜5名混じっている。
 話し合いの相手は在特会だった。立会いの経産省厚生企画室の前川の前でいいところを見せようとしてか、最初から最後まで違法なテントを撤去しろの一点張りだ。どうやら経産省の露払いの役割を演じる気らしい。
 頭の中で算盤をはじいているのが眼に見えるようだ。算盤ずくならやるべきことはやるという可能性が高い。経産省も警察も在特会が国民代表との妄言を真に受けたわけでもあるまいが、話し合いの場(会議室)を提供し仲立ちした思惑も透けて見える。
 
 右翼の特徴は国士を気取ることだ。新手の右翼在特会も例に漏れない。こうした動きはますます強まるだろう。彼らもまた原発ゼロの事態に強い危機感を持っているのだ。
 再稼動阻止の正念場を迎えてテントの存在はますます重要になる。
 テントを訪れ、共感を寄せてくれた人達はすでに5千を超えているが、こうした人達にテントの直面する状況を伝え、可能な限りテントに来てもらうことが第1の防衛策だろう。
                               (T/E)

.. 2012年02月11日 12:13   No.359029
++ Y・T (中学生)…33回       
<テント日誌 2/9(木)>
     正念場を迎え、芽吹いていく動き
  ―― 経産省前テントひろば 152日目 ――

 2月9日(木) 晴れ時々曇り
 立春を過ぎて、さすがに日射しは暖かく感じられる。やはり春に向かっているのだと感じられる。
 今日テントにKさんが復帰した。9・11以降、ずっと毎日受付で頑張っていたのだが、12月末だったか1月初めだったか、その頃から検査や入院でずっと療養していたのだが、今日元気な顔を見せてくれた。まだ無理はできないとはいえ、春に向かって態勢が整っていくようで心強い。
 折しも再稼動阻止でも、テントでも、正念場を迎えようとしている時期である。
 先日、福島の子ども達の間で甲状腺腫の症状が広がっているという椎名さんの報告を記したが、2/11・12には福島で「放射能からいのちを守る全国サミット」が開催される。北海道から沖縄までの40を超える支援団体が集まり、この2日間は避難・疎開・保養についての大相談会となる模様。
 3・10ー11の福島行動への参加の1泊バスツァーについて、たんぽぽ舎の方の募集は既に満杯で締め切りとなったが、新たに9条改憲阻止の会とテントひろばで企画したものの募集が始まっている。早速、郡山出身の友人が申し込みに来ていた。こちらは宿泊が温泉旅館であるため、費用が15000円だが、希望者は早めに申し込み下さい。テントでも受け付けています。

 熊本からは「3・11さよなら原発 くまもと」の案内とチラシが送信されてきた。
 「今回の3.11イベントは、福岡のイベントを皆、頭に描きながら、熊本の独自性、水俣を経験している地域からの発信という点を強調してい
  ます。
  そして、田中正造の言葉を中心においています。
  ”真の文明は山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず
   人を殺さざるべし”
  熊本のお知り合いに、どうぞ、よろしくお伝えください。
  思想はきちんと抑えますが、表現は楽しく、を心がけています。
  ”核の冬を脱し、原発なき春を待ち望むカーニバル”というイメージで準備しております。
  街の中央の公園を数千人規模で老若男女で埋める予定です。
  福岡、九州と連携して、脱原発の輪を広げてまいりましょう。
  それでは、また、いつかお会いしましょう!
  寒さ厳しき折、くれぐれもお体を大切に。」

 ☆ドイツで反原発のために頑張っているドイツ左翼党の連邦議会議員で、エネルギー・原子力政策のスポークスマンであるドロテ・メンツナーさんを迎えて、テントでの交流会が 予定されています。
 「原発廃止へ!日本&ドイツ交流会。ドイツ左翼党、ドロテ・メンツナーさんを迎えて」
 2月14日(火) 12時〜14時  於;テントひろば
 ご参加お待ちしています。               ( Y・T )

.. 2012年02月13日 10:43   No.359030
++ アツミ (幼稚園生)…1回       
2/11昼デモ、参加者は多かったのに、警備の人数は少なかったね!?

                            
 警備(2/11昼デモ)が少なかった理由の一つとして、表参道から出発し、明治神宮の中に御輿行列が入るというイベント、明治神宮・「建国」祭が行われたためと思われます。
 両方のデモ(昼デモと夜の新宿ドラムデモ)を目撃した知り合いによると、「昼間のデモは何をやっているのか分かるから良い。新宿の夜のデモ(怒りのドラムデモ)は音はすごいが、暗いので何が何だかよく分からん」との事でした。
 3・11のデモは夜にはならないと思いますが、横断幕などによる沿道にいる人々へのアピールは必要だと思います。

.. 2012年02月13日 11:04   No.359031
++ Q (小学校中学年)…18回       
<テント日誌 2/10(金)>
   夜、保安院前での静かな、熱のこもったアピール
   ― 経産省前テントひろば 152日目 ―

2月10日(金)晴れ 小春日和

 最近の朝の「散歩」は、Fさんとゆく。噴水の氷がなければ、今日は温かい、Fさんの皮膚感覚は、よごれものを洗うところからくる。温かければ、仕事がはかどるということになる。

 8日のテント日誌の衝撃と波紋をテント周辺でどう伝えるべきなのか、悩む。反・脱原発の天下国家を真正面に論じるべき次元に、経産省もある。それが彼らの任務だ。しかし、その露払いに、「ZTK」をオマネキするとは!たとえ、貧し
いテント暮らしとはいえ、問題をここまで矮小化するとは!そう叫びたい気持ちの人々が、これから迎えるだろう、次元の低い「交渉」を思うと滅入ってくる。
 こうした矮小化は、日本の国際的威信と尊厳をひたすら、ますます損なうことにしかならない。ドイツやロシアのジャーナリズムは、テントにまず来て、福島に向かった。原発阻止の闘いは国家レヴェルであり、日本のこの一年、とりわけこれからの福島は、人類の未来が問われる人類史レヴェルにあるという認識のもとに、であった。テントの意義を消す弾圧の方法として、こんな陋劣な指揮を執る日本の国家官僚の「やりてばばあ」ぶりにあきれかえってものもいえない。

 国家や企業の犯罪性がむき出しになる。権力者の無法性を裁判所に訴えたところで、司法が権力に弾圧されていれば、さきのばしに、犯罪性は拡散しつづけてゆくことにしかならない。暗黒街としての核開発シンジケート!
 こうした鬱屈にこたえるように、この日、トゥイッターデモ@samioさんは、単独で、トラメガを携え、経産省別館前に立ち、官僚の矜持と威信にかけて、脱原発へ、再稼働阻止へのかじを切れ!と冷静かつ知的に訴えた。
 国家官僚の正しい道義心というべきものを反省すべきだ、と訴えた。権力の知性破壊に抵抗するみごとなスピーチだった。公務員試験に受かる知力があるならば、なぜ、核開発の犯罪性を納得し、政府権力の無反省を転換できないか、Sさ
んは諄々と説いた。

 科学技術が人間の知性を抑圧していないか、科学技術をもって、ひとびとの人間性を破壊していないか、経産省はまるでブローカーやエージェントのように、コンピュートピア帝国の人間支配に臆面もない。核開発のためには、福島原発事故がまるでなかったかのような情宣活動を生徒たちにする。

 いまこそ、法による規制をかけなければ、国土あって国民のいない寡頭支配の国になる。Sさんの単独抗議の意義は深い。いつしか、20人に及ぶ共感の渦に取り巻かれていた。そして次々に自分の思いを経産省の官僚達に静かに、熱をこめて訴える。
 ここが暗黒列島になりきらぬよう全面的抵抗運動を展開しなければならないとつくづく思う。(Q記) 

★テントでのイベント予定
 ●2月12日(日)18時〜20時ライブ;栗原優(ボーカル)&鈴木峻(サックス)
 ●2月13日(月)15時〜17時反原発テント談話室第3回「共生の思想を語ろう」
        課題提起 川本祥一さん
 ●2月14日(火)12時〜14時「原発廃止へ!日本&ドイツ交流会。
  ドイツ左翼党、ドロテ・メンツナーさんを迎えて」

.. 2012年02月13日 11:43   No.359032
++ Q (小学校中学年)…19回       
<テント日誌 2/11(土)>
     再稼動阻止!を掲げ、今年最初の大行動  
     ―― 経産省前テントひろば 153日目 ――

 福島原発事故発生一年目を迎える前段集会としての「全国一斉さようなら原発1000万人アクション」が、午後一時から、代々木イヴェント広場、ケヤキ並木で行われた。それに先立って、テント広場は、ケヤキ並木渋谷口で、たんぽぽ舎、反原発自治体議員市民連合、福島原発事故緊急会議、東電前アクション、全交などと連帯して、前段の前段集会を開いた。テント合唱隊結成を呼びかけ
る若者も積極的に参加した。

 いつしか、渋谷口では、どこかの党派のびらまきなども便乗しているかのごときだった。背景に、テント広場がそのまま移動したように、再稼動反対・テントひろばの旗が、1ダースほど立てられていた。代表格の人々は、まだひとけのない並木で、びらをまきはじめていた。フランス・レジスタンス時代の思想家、シモーヌ・ヴェイユは、晩年に「3人以上の対話は、別の力が働き、真実の対話から遠ざかる」というようなことを記していたが、これはハイデッガーの「存在と時間」の思想に通底しているのかもしれない。戦争責任論が書けたのは、ヤスパースだった。

 イベント会場に先立つ渋谷口でのメッセージの交換は、明瞭なうそ偽りの無い、みずからのキャリアを踏まえた素晴らしいスピーチの連続だった。12時に近づくと、ひとけ無かった並木通りは、200人近くの人々であふれるようなにぎわいになった。
 東電前アクションKさんは、仲間の不在を「不当逮捕」によると伝え、救援カンパの袋がまわされ、即刻、5万以上の厚い気持ちが集められた。
 すでにおそらく彼は、反権力の火の玉にされてしまったのだろう。人間回復をもっとも希求するものが火の玉に落としこめられる、これが、反体制闘争の現実といえる。しかし、彼は、復活するだろう。
 周恩来は、日本軍残留兵士をリンチしないよう厳しい命令を人民に伝えた。
権力は、人をエネルギーに変換してきた。軍の、組織のためのエネルギー。戦争が終われば、人間に返してあげなさいというのが、周恩来の認識だった。われわれが戦っているのは、戦中、あるいは、戦前の権力体制なのだった。

 大江健三郎さんなどのスピーチを、群集の中で携帯椅子に座って、ひとり聞いている人を見かけた。「戦前の思想」の著者、柄谷行人さんだった。テントにきたドイツ・ジャーナりストも取材活動をしていた。ドイツ各地10箇所以上で、反・脱原発集会がこの日も催されていると聞いた。広場の向こうの歩道橋にも、びっしりひとびとが会場を覗き込んでいるのがみえる。会場では、旗の
数は多く、読みきれない。

 テント広場は明治公園へのデモの隊列に参入した。1挺団500人を優に、こえている。明治公園だけで、5挺団ではなかったか。4時近く、解散地点でのビラまき、署名請願など終えたときには、小春日和もかげりをみせていた。夜、新宿から、怒りの太鼓隊などのデモもあった。
 夜のテントは、真剣な対話で、鈴なり状態だった。デモでの逮捕者は無いと思われる。
 この一年に何をしたか、何ができたか、議論には終わりが無いようだった。
現在が歴史のようだ。表現以前の歴史が、テントに渦巻いている。(Q記)

.. 2012年02月14日 08:19   No.359033
++ たんぽぽ舎 (社長)…605回       
☆お知らせとご案内
 ○テント全体会議 2月18日(土) 午後2時〜5時
  場所 スペースたんぽぽ

 ○テントひろば 応援の集い「撤去すべきはテントではなくて、原発だ!」
  2月18日(土) 午後6時半〜8時半  場所 スペースたんぽぽ・ドキュメント「おてんとさまがみている。1/27の映像」上映
  ・お話 浪江町の酪農家・吉沢さん、椎名さん、淵上さん
  参加費:1000円
  (上映終了後の参加者・学生・テント全体会議参加者は500円)


.. 2012年02月14日 08:29   No.359034
++ H.H (幼稚園生)…4回       
<テント日誌 2/12(日)>
   夜になって賑わうテント 若者の来訪者が増える
    ―― 経産省前テントひろば 155日目 ――

2月12日(日) 天気 晴れ。
 昼間は温かかったのですが、夕方から風が冷たくなりました。まだ春は遠い経産省前。昨日11日土曜日は、東京の場合、代々木公園で「さようなら原発1000万人アクション」のデモがあり、さらに、その後新宿で「怒りのドラムデモ」にも参加した方も多かったようです。それで疲れもあったのか、今日のテントは人数的に少しさみしい一日でした。

 フランスとドイツで映画を作っている方がいらっしゃって「地球の危機」をテーマに映画を作るそうですが、冒頭に福島の映像を使う予定だそうです。昨日の「怒りのドラムデモ」にも参加され、すばらしいデモだったとのこと。
 夕方からは栗原優さんと鈴木峻さん主催でライブがありました。栗原さんがボーカル、鈴木さんがサックス。福島第一原発2号炉の温度計が80
度を超えたという発表もあり、経産省に対する抗議ライブ。

 2号炉の温度計は82度を超え、政府がいう「冷温停止状態」は破れました。
東京電力は温度計の不具合の可能性が高いとして煮え切らない状態です。
温度計の不具合だとしても、人が近づいて不具合の確認もできないのが原発というものです。事故が起きたことで、現在、更にどうしようもない状態になっています。そんなプラントを54基も地震列島に置いている、発想自体が不具合
です。                             (H.H)

.. 2012年02月16日 13:26   No.359035
++ K.M (幼稚園生)…2回       
 日曜の夜もテントはにぎわった。9時を過ぎても人が次々に訪れ、ミュージシャン2組ほか10人がぎゅうぎゅう詰めに座ってつまみ片手にワインやウィスキーを汲み交わす。砂川闘争で妙法寺の僧侶が警官に警棒で打たれても打たれても座り込み続けて勝利したばかりかその情景が反対側の米兵を反戦運動に駆り立てたこと、ベトナム戦争時の国道16号におけるベトナム反戦・戦車阻
止闘争が、遠く北ベトナムやベトコンに報道され勇気を与えたことがずっと後に分かったこと、など反戦反基地の闘いが時空を超えて伝わることが若者に伝えられる。
 福島県郡山から避難して来た青年Fさんはもろもろの思いを訴えるために徒歩で日本を一周するという。メッセージが書かれたハンカチが全国から集まってきたと告げるMさん。若者たちもいろいろな意思表示の方法を考え実行している。
 驚いたのは夜中1時に大学院生(女性)が訪れたこと。勿論急に泊められないと断るが、タクシーで帰るのも無理という。しばし相談し、やむを得ず、寝ずの番係が交代で話し相手になり、経産省テントや脱原発の闘いや反安保の歴史を小声で語る。彼女は5時過ぎに寝むそうだが爽やかな顔をして始発電車で帰途についた。でもあくまで今回は例外対応、夜中の闖入者は歓迎できません。
                               (K.M)

.. 2012年02月16日 13:32   No.359036
++ Y・T (中学生)…34回       
 昨日(2/11)の日誌で書き忘れていたことがあった。それは、長野・松本市の女性が遂に念願かなってメッセージキルトが完成し、それを持ってテントに来訪されたことである。
(1/15の日誌にその思いをこめたたよりが掲載されている。)
 1人1人の思いを丹精こめた刺繍に託した、素晴らしいメッセージキルトである。第2テントに掲げられたそれを見て、誰もが感嘆の声を上げる。今後テントに来訪される方は、是非それをご覧になって下さい。  (Y・T)

.. 2012年02月16日 13:39   No.359037
++ Y・T (中学生)…35回       
<テント日誌 2/13(月)>
       テントは若い息吹に包まれて
  ―― 経産省前テントひろば 156日目 ――

2月13日(月) 晴れ後曇り
 今日は夜の泊まり責任者ということで夕刻からテントに顔をだした。
昼間はひっそりと穏やかな時間が流れていたそうである。
それでも来訪者名簿には60人以上の名が記されている。
夜には初めて見る若者達がいて、泊まり込みにも参加するそうだ。
翌朝、所沢から始発で駆けつけたという若者がいて、6時からテントの前に立っていたという。
大阪の若い人達も飯舘村からの帰りに立ち寄る。
このところ若い人たちのテントへの来訪が急増しているようだ。
 椎名さんが福島から帰還。11・12の全国サミットは大成功だったようである。若いパパママが気負い無くしなやかに、しっかりと司会進行させているのに感動を覚えたそうであった。
 そして2日目、相談に訪れた福島現地の人の多さに感激・・・ とのこと。
飯舘村の菅野村長も顔を覗かせたとのこと。
”命”をめぐる真剣な新しいうねりが湧き起こってきているようだ。
14日の続きは別の日誌にて。              ( Y・T )

.. 2012年02月16日 13:53   No.359038
++ M/O (小学校低学年)…7回       
<テント日誌 2/14(月)>
    「楽しくやろう。それが一番」
     ―― 経産省前テントひろば 157日目 ――

 2月14日 一日中小雨模様。

 テントに入ったら寄せ書き風の色紙が回ってきた。何の色紙か考えずに「楽しくやろう。
 それが一番」と書いてしまった。これは最近、僕の気持の中にあることがそのまま表現されたのだといえる。テントの存在は権力や体制との闘いとしてありその緊張感は段々増してきている。それは度合いの問題はともあれ各人の気持ちの中でも深まってきているのだと推察される。
こういう時期になると僕らの心的傾向としては内向きに運動も内閉的になりがちである。これは権力や体制と緊張が強まると必然的に出てくる傾向ではあるが、ここはそれに抗して運動を開いていなければならない。開いているとは楽しいということである。それで運動が生き生きした面が保持されていることである。 あまりトリビアルなことのこだわらず、楽しくあることが大事なのである。そんなことを考えていたから思わずこんなフレーズを書いてしまったのかもしれない。

 今日は昼からドイツ・左翼党のドロテ・メンツナーさんとの交流会があった。氏はドイツ連邦議会の議員であり、リンケ党(左翼党)のエネルギー政策広報担当者である。ドイツの脱原発・反原発政党としては緑の党がよく知られているが、左翼党もそれに劣らずそれを実践してきた党であり、政治的力も持っている。テントのことをよく知りたいという彼の要望があり、テントを代表して淵上が経過を含めて説明をした。「自由と民主主義」のためにこのテントは維持するという淵上の決意に彼は拍手をしていた。
 彼はドイツのメンケル首相は物理学者でもあり、福島事件を受けて脱原発の決意をしたけれど原発推進派はこれを覆す機会を狙っており万全のこととは言えないと語っていた。原発が稼働を停止し廃炉になるまでは時間もかかり、手を緩めな闘いが必要と述べてもいた。また、彼発ロビーの力は原発の脅威と同じようにグローバルな存在であり、それとの闘いのグルーバルでなければならないと強調した。ユーロッパでは国境を超えた連帯が意識的に進められているのであろうが僕らにはアジアでこれを広げる必要があると思う。
 また、彼はストレステスト(耐性検査)は何の価値もないと断言しているが、ストレステストの評価でお墨付きを与え、再稼働を目論む原子力村の面々に聞かせたものだ。

 テントの外でうろうろしている人があり、声をかけてテントの中で話をした。彼は右派(右)の人と連携しろということを頑なに主張をしていた。憲法9条と原発はこれでないと勝てないということでもあった。あれこれ論議をしていたのであるが、突然、相手は50何年前の大学の同級生であることが判明した。
 1960年の安保闘争のころの同級生で論争をしたことを持ち出され何となく記憶がよみがってきた。奇遇と言えるがこういうこともあるのかと楽しくなった。しばらくすると今度は1968年ごろ活動していたTさんが酒を差し入れにきてくれた。テントでの再会にはこういうのが結構ある。これもテントの効用か

.. 2012年02月19日 09:11   No.359039
++ T/E (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 2/15(水)>
     霞が関テント夜明けの来訪者
     ―― 経産省前テントひろば 158日目 ――

 昨夜は深夜2時過ぎ寝袋に入った。火曜日の場合、不寝番は深夜組と早朝組の2交替制を採っている。私は深夜組を選んだ。交替は午前3時半の予定なのだが、眠たそうな私を見かねて談笑さめやらぬ深夜組の皆が、「Eさん、早く寝ていいよ」と勧めてくれたのだ。
 朝7時前目が覚めると話し声がする。早朝組の中に新しい顔があった。名古屋から深夜バスで東京駅に着いたその足でテントにやって来たKさんだった。
Kさんは岐阜県土岐市に住み数年前までは地元で和菓子屋さんをやっていたという。和菓子作りには、綺麗な水がいかに大事かという話しに花が咲き、その流れで、Kさんがテントに来た目的に話しが及んだ。
 Kさんの住まいの近くに瑞浪という所があり、そこに高レベル廃棄物処理施設の建設工事が進められてきたが、今年になって連日のように上空を地質調査のヘリが飛び、工事が加速しているという。建設工事を進めているのは、日本原子力研究開発機構で、直径6m、深さ1000mの立て坑2本とそれをつなぐ横坑を掘るのだそうだ。現在500mまで掘り下げているらしい。

 ここでも例に漏れず助成金の名目で多額の金が周辺自治体に流れ、また、調査研究という名目で大学機関が併設されオブラートの役割を果たしているということだ。Kさんは原発と放射能について改めて学びたいと上京したのだという。原発に関する情報を得たいというKさんにたんぽぽ舎を紹介した。
 テントの外は、昨日に続く小雨模様、相変わらず黒ずくめの出勤風景。福島第1原発の事故の深刻さをまのあたりにした今、原発に対する認識が変わりつつあるのは間違いない。
 テントひろばは、その大きなうねりのエンジンとなれるのだろうか。
 午前9時、予約した歯科医院に向かうため、テントを後にした。テントではこの先何が起こるかわからない状態が続いている。午後何度かテントに電話を入れた。
 何事も無く、平穏に過ぎているとのことだった。        

                              (T/E)

.. 2012年02月19日 12:14   No.359040
++ 渕上太郎 (幼稚園生)…1回       
*以下は、在特会に絡む2/14付経産省への抗議文です。
 経済産業省大臣官房御中
 抗議文
 去る2月8日貴経産省厚生企画室の斡旋により、「国民代表」と称する人達と私共との話し合いがありました。この話し合いの後、当テントひろば関係者で会議検討を行った結果、「国民代表」を名乗った人達は「国民代表」の名に値しないどころか日本人としても恥ずかしい極め付きの右翼差別主義者であるとの結論に達しました。同時に、結果として彼ら差別主義者の口車に乗り斡旋者の役割を果たした貴省厚生企画室に対し、疑問と批判の念を抱くにいたりました。
 私共は貴省とは原発人災に対する見解を異にするとはいえ、貴省管理の国有地を借用している立場から、貴省との信頼関係を築く努力をして参りました。そうした立場から貴省のこのたびの話し合いの斡旋を受けた次第です。
 しかし、「話し合い」は一方的に私共を「犯罪者」「乞食」呼ばわりするなど、汚い差別的言辞を投げつけられる結果に終わりました。
 貴省が、こうした差別主義者の実態を承知の上で話し合いの斡旋をしたとは考えられませんが、結果として貴省が極端な差別主義者を斡旋した事について強く抗議致します。
 また、当日立会人的役割を果たした貴省の方々はご承知のことと存じますが、彼ら差別主義者は、私共のテントを自らが実力で撤去するとの捨てゼリフを残しております。
 もし彼らがテントに対する暴力行為を行い、何らかの事故が発生した場合は その責任は実行者のみならず、貴省厚生企画室にも帰せられることを申し添
 えます。「脱原発」こそ国民の声です。そして「脱原発」という言葉には、福島県民なかんずく福島の母親たちの血を吐く思いがこもっています。
 「テントひろば」は脱原発を希む国民の広場であるとともに、子を持つ全国の母親たちの心の拠り所です。単なる経産省一省の管理規定で判断されるレベルをすでに超えています。
 世界のメディアがテレビで、インターネットで「テントひろば」の訴えを報道しています。世界中の人々がこの事態を見守っています。
 貴省は日本の原発を管理する役所ではありますが、放射能汚染を全世界に垂れ流してしまった以上、全世界の人々への責任を負う立場にあります。その立場に適う大きな視点で大きな責任を全うされることを強く望み、差別主義者の手先と疑われるごときことのないよう強く望みます。
 2012年2月14日
                     経産省前テントひろば運営会議
                    テントひろば代表   

.. 2012年02月19日 12:31   No.359041
++ Y.S (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 2/16(木)>
テントは今日もたんたんと存在して
 ― 経産省前テントひろば 159日目 ―

2月16日(木) 曇り 時折氷雨や小雪がちらつく寒さ。
 もう旧聞になるかもしれないが、2月14日の”噂のバレンタインアクション”は首尾良く
成功したようだ。たんぽぽ舎のメルマガNo1350に報告が掲載されている。高級チョコと脱原発の愛のメッセージを携えた女性達8名が経産省に入り、応接室で枝野経産相の代理の秘書官にチョコとメッセージを届けたようだ。次回、記者会見で返事をもらえるらしい。
記者会見が楽しみだ。
 この寒さのなかでも遠方からの来訪は絶えない。岐阜、福井、帯広から、シニアの男性、若い男性・女性と。 
福井からきた青年は「さよなら原発 福井」で活動しているという。大飯原発の再稼動問題が焦点化している中、福井の状況を聞く。政府からは再稼動の餌として新幹線の福井県内早期建設がちらつかせられている。当面は西川県知事への激励要請のメールの集中が重要だという。
 脱原発の地域社会の再構築について語る彼の目は輝く。ともかく大飯再稼動阻止に向けて頑張ろうと約して、かれは帰路についた。
 2月19日の午後に、韓国の新聞社の女性記者2人が取材にくると連絡が入っているようだ。
2月27日午前11時には、ブラジル最大のTV局が取材にくるとの連絡も入っている。
テントの前では寒さを吹き飛ばして、80代と10代のいつものメンバーがマイクアピール。

◇「ひろばー全国・世界からのたより」
◎今日からまた寒さが厳しくなります。本当にご苦労様です。
  3回しか伺っていませんが、いつもテントにおられる方達の事を思っています。また、伺います。  Y.S

.. 2012年02月20日 11:34   No.359042
++ 夢 (幼稚園生)…1回       
テント広場の皆さまへ
 コンクリートの谷間にあるテントは冷え込みが厳しいのではないかと心配しています。
 何をしてもむなしい状況の中で皆さま方の活動が実って行くようにと願うばかりです。
 及ばずながら”福島の子供の幸せを願う会”を結成しました。先日伺って椎名さんにお伝えした時は、案件だったのですが1月11日に正式に結成致しました。
こちら
現在5人の発起人が集まりましたが出来る事は限られててもほんの少しでも良いからやって行こうと思っています。お渡ししたい物があるので来週初め頃そちらに伺いたいのですが福島の方がいらっしゃる日を教えていただけませんか? よろしくお願い致します。
どうぞ皆様お体に気を付けてご活躍くださいます様に。 ( 立川市 女性)

.. 2012年02月20日 11:49   No.359043
++ Q (小学校高学年)…20回       
<テント日誌 2/17(金)>
    テントの中は反原発の論陣で花盛り
    ―― 経産省前テントひろば 160日目 ――

 早朝、Tさんと公園への「散歩」。「宴のあと」よりは、「前夜型」のタイプだと思っている。自分の性癖の反対が仕事感覚だから、「朝の散歩」が向いている。だんだん、「宴」は日常化し、ごみも多様化し、増えてくる。「トイレ無きマンション」としての原発批判をトイレなきテントから鋭くしよう。
 しかし、まだ原発もごみも自動的に雲散霧消する時代ではない。自分がつかったものの存在過程の生と死について考えながら、ものとお付き合いできたら。・・・使ったのに御礼の気持ちも無い、これを文化なき文化──throw away (使い捨て)文化という。この文化は、「誘惑されて捨てられる」人間を多産した。そして、核燃料廃棄物は劣化ウラン弾まできた。武器社会は、劣化ウラン弾の販売拡張を恥じない。兵隊はそのように使われて消えてゆく。

 一方、水俣病の原因会社、日本窒素の子会社、旭化成は富士をふりさけあおぎみる川の海辺にある。この県に、浜岡原発。これは中部電力のもの。浜岡原発が公共の福利に反しているという訴訟が、ながらく停止していたのを、3・11以後、再稼動阻止を確証させるため、白鳥さんが緊急動議のように、本訴を仮処分を緊急にするよう高裁に申請。高裁はその準備会を原告の白鳥さ
んたちと被告中部電力と開いた。この日、その集会の帰り、単身、テントへ。
 今年、80才になられる白鳥さんに、日比谷図書館で仕込んだばかりの、富士山大爆発の特集コラムをお見せする。「東京は浜岡原発から、180`しか離れていないんです。20年は民主主義実現の活動を、あと20年は反原発・浜岡廃炉のためでした。なにもできていなくて・・・」ほんとうに、能の翁のような温顔で、静かに語られる白鳥さん。浜岡1.2号機を廃炉にしたのは、日本の歴
史のうえで、この方達が初めての民衆活動家ともいえる。

 「責任のもてないものを振り回すのは、やめてください!」という訴えは、白鳥さんに教えられ、柳田さんに誘惑されて、昨年一月、経済産業省別館前定例抗議集会でさせてもらった。このお二人が、私をテントに連れてきたのだった。

.. 2012年02月21日 09:36   No.359044
++ Q (幼稚園生)…4回       
<テント日誌 2/18(土)>
    「わがふるさとは 人類史における ひばくの原郷」
     ―― 経産省前テントひろば 161日目 ――

2月18日(土) 晴れ。大変寒い。
 テントを建てた方々は変わらない。心の奥の襞ひだを覗く趣味はない。どうせ誤解しかできない。第1回 経産省前テントひろば応援の集い(たんぽぽ・スペース)で、テントが建てられたときのDVDを視る。で。登場する方々は、本当に変わらない。ただ、半そでのTシャツが、重たそうな防寒コートになっているだけの印象的差異。
 思想的活動家とのテント暮らしも160日を超えると、共に暮らす同僚という感覚もまた培養されている。犠牲的精神で、政治と権力と組織の悪を告発する恐ろしいばかりの求道者という出会ったころの印象は、ああ、兄貴たちよ! 
という親しみの感情を覚えるまでに軟化してしまった。同志といっては、小生などには、恐れ多い。

 さらにしかし、今日の主賓、「希望の牧場〜ふくしま〜」有限会社エム牧場浪江農場の場長 吉沢正己さんのお話とディスプレイは、しみじみとテント暮らしが惰性的になろうかというころに、鋭い反省の楔をうがった。
 これは、まだ伝聞体で表現するには、すさまじすぎて、無理な内容。吉沢さんの持っていらしたチラシから、ごくごく一部引用します。
 「警戒区域にある私の牧場にはいまも300頭を超える牛が元気に生きています。原発事故からこれまで被ばく覚悟で家畜の世話を続けてきました。こうした家畜たちを、経済価値もなく、被爆した家畜かも知れませんが、必死に生きているその命を、活かす方法はないでしょうか。」こういう活動されている彼は、現地で2番目に高い被ばく線量を浴びているそうだ。世界の大都市・東京で、悪戦苦闘しているテントひろば「闘士」に、福島の限界状況を伝えてくれた。いきものをいかすために、「決死、救命を、団結!」という最後のメッセージを掲げながら、活かすことを戦っている彼に、「質問」する元気はみな起きなかった。

 しかし、馬鹿の強みで、小生、聞いた。「酪農関係で、自殺された方は?」
「5人になってしまいました」20世紀の脱構築思想家のJ・デリダだったろうか「自殺は、殺人です」。脱原発の極限的実践者は、まず、このひとを除いてはないだろう。さすがの、タッチーもテントに帰ってからも、蒼白のままだった。この企画と主催をした当人だ。 次回は、とつきとおかすわりこみでテントに生きる椎名さん、その次は、武藤さんだ。会場から、被爆2世と自己紹介
した方が、テントでも熱弁をふるってくれた。もういちど、記す。わがふるさとは、人類史における、ひばくの原郷。

 この日、枝野経済産業相大臣は、「再稼動は安全と安心が求められており、供給の確保と直接むすびつけるべきではない」と東京新聞のインタビューに答えていた。                          (Q記)

.. 2012年02月22日 13:22   No.359045
++ K.M (幼稚園生)…3回       
<テント日誌 2/19(日)>
  週明けの攻防戦を前にした日曜夜の霞ヶ関
  ―― 経産省前テントひろば 162日目 ――

 日曜夜、いつになく人が少ない。どうしたのかと尋ねると隣のテントで合唱隊の打合せをしているという。覗いてみると老若男女10人程が真剣に曲の検討をしている。素晴らしいハーモニーを響かせてくれる日が楽しみだ。
 遅くに若い人がテントに入ってくる、話していると議員の秘書さん。議員が法令をつくるには官僚の力が必要だが、官僚をその気にさせるのは大変で、やはり長年の繋がりが大切だという。選挙で浮き沈みする議員と長年ひとつの省で仕事をする官僚。力関係に難しさを教えられた。

 そう言えば、防衛省の天皇と呼ばれた守屋元防衛事務次官が収賄で収監され、オスプレイ配備を黙っているように米政府に頼んだ高見澤防衛研究所所長がアセス裁判で那覇地裁に証人喚問される。
 テント宿泊仲間では、「週刊東洋経済」編集長が痴漢容疑で逮捕されたことが話題になった。植草一秀氏と同様に国家権力による言論弾圧ではないかと類推して。
 
 夜中になじみのコンビニを訪問。トイレを借り缶コーヒーを買って雑談。先週はテントに遊びに来てTさんと話したそう。比較的暖かな夜だったのに急に風が冷たくなった。日曜深夜でも、金融庁の前にはタクシー数台が客待ちをしていた。いつの間にか外が白んできた。地下鉄が動き出す頃にはビル掃除の人たちが通って来て、7時頃には憂鬱な顔をした官僚たちも各省のビルに入っていく。また、次の新しい週が始まる。

 月曜にはストレステスト意見聴取会が、火曜には原子力安全委員会の検討会が開催される。
再稼動を止めるための院内集会や抗議行動や傍聴が呼びかけられている。
                               (K.M.)

.. 2012年02月22日 14:20   No.359046
++ Y・B (幼稚園生)…1回       
◇「ひろばー全国・全世界から 〜交流・討論・共感〜」
 郵便は〒100-0013東京都千代田区霞が関1-3-1 経産省前テントひろば
 メールは tentohiroba@gmail.com   へお送り下さい。
 (テントひろばに寄せられたメッセージ)
  ◎イギリス在住の者です。
   遠くからいつも応援しています。
 寒い中、みなさんの活動には本当に頭が下がる思いです。
 3月末に日本に3週間里帰りするので、その際にはテント広場に
   寄らせていただきます。
 みなさん、お体に気をつけて。 ( イギリス Y・B 女性 )

.. 2012年02月22日 14:27   No.359047
++ M/O (小学校低学年)…8回       
<テント日誌 2/21(火)>
   「再稼働を急ぐ動きに注視を」
    ―― 経産省前テントひろば 164日目 ――
───────────────────────────────────
  身を刺すような厳冬はどうやら去ったようだ。これからも寒さのぶりかえす日もあるだろうが、それでも確実に温かくなってきている。「火器使用を口実とする撤去命令は意味をなさなくなるよね」という軽い冗談も飛び交う。
 経産省が目の仇にしてビデオ撮影までしていた小さなガスストーブで暖を取っていても寒かった日々が嘘のようだ。そのうちに「暑くてかなわはない」というのが人のこころだろうが、でも寒さ暑さがどれほど大事なことかに思いもいたる。寒さをしのごうとすることから人間のエネルギー問題ははじまったのだろうが、自然の恩恵ということを考えてみてもいいのではないのか。何が豊かさかを含めて…。

  再稼働をめぐる権力側の動きが旧ピッチに進められている。斑目原子力安全委員長はここにきて「ストレステスト」の第一次評価での再稼働に疑問を呈しているが、政府はこれを再稼働の条件として推し進めようとしている。
 これは経産省側の再稼働を急ぐ意向を代表していた海江田経産大臣とそれに厳しい姿勢で臨んでいた菅首相の対立から妥協として生まれたものと言われる。もともと経産省と原子力ムラは福島第一原発の事故当初から、原発再稼働を戦略として描いていた。これで飛びついたのが「ストレステスト(耐性テスト)」であるがこれについての疑問は多い。そのもとになったヨーロッパでも疑念に付きまとわれる代物である。斑目委員長の発言は遅きに失する感もするが当然のことである。

  「ストレステスト」は電力事業者のテスト報告を原子力安全・保安院が評価結果を出す。これをさらに原子力安全委員会が審議し評価を下す。この結果をもとにして内閣と地元の了承で再稼働にいたるとされる。この原子力安全委員会の評価結果に対する専門家の意見聴取会がこの間の「専門家の意見聴取会」であり、2月20日(月)で9回目が行われた。そして本日の21日には原子力安全委員会の審議もはじまったのである。ストレステスト全体が再稼働にお墨付きを与える形式的なものでありその審議会も官製的な「やらせ」の一種であることは何度も指摘してきたが、意見聴取会の委員であった井野博満・後藤政志氏の証言はそれを示している。
 
  「原子力安全・保安院は、本日、関西電力大飯原発3・4号機の一次評価を《妥当》とする審査書を原子力安全委員会に提出しました。私たちはこのような稚拙なやり方をとうてい認められません」というのが両人の見解である。ここで稚拙とあるのは2月8日の傍聴人を締め出して審議した聴取会のことだが、そこでは技術的課題が残されていることが明確になったのに、保安院側はその審議をだまし討ちのように勝手に打ち切り、妥当の評価を出したことをさす。両氏にはまだ審議が続くように思わせておいて勝手に事を運んだのである。これは多くの報道としてもなされているが疑念を残した強引ともいえる処理に走ったである。両氏は残された技術的課題として様々の問
 題を指摘している。例えば津波の想定は11・4メートルで福島事故の14メートルより低い、制御棒の挿入を検討の対象から外している、基礎ボルトなど機器の強度について安全率を削って評価している等がある。これらは一部であるが、審議を尽くすという基本的なことさえも行われていないのである。

.. 2012年02月24日 13:43   No.359048
++ M/O (小学校低学年)…9回       
  この証言の中で両氏は第二次テストが11年の末まで関西電力から出されるはずであったがそれは未だに提出されていないとも述べている。何故、そんなに急そぐのかという疑問が出されるだろうが、その一つに原子力安全委員会は原子力規制庁に替わることが指摘されている。この組織替えの有効性については疑念があるにしても、それだけ再稼働の条件付けの時期は遅る。
 
  そのために駆け込み的にテスト評価をめざしていると憶測されている。非常に不透明な日本の政治であるからこうしたことは十二分に考えられるのである。本日の審議会は外部委員の質問に対して安全・保安院のメンバーが答えるというものであったが傍聴した人は消化不良になったという感想を述べていた。

  夕方には右からの脱原発を唱えるデモがテント前広場を通った。小ぶりのでもであったけれど脱原発の行動には賛成でありテントの激励は歓迎すべきことだった。イデオロギー的な評価ではなく、行為を基準にして評価するというところを出発におけばいい。脱原発の立場にある人と大同につくという形でやる運動を我々は主張してきた。このことをやっていく一つの方法はイデオロギーではなく行為《行動》での評価を基準にしていくことにある。

  テントではフランク夫妻が用意してきてくれた料理とワインで盛り上がった。料理の名前は忘れたがとてもおいしかった。日本の祭りでは神との共《共撰》や直会《なおらい》が重要事であった。テントの保持が祝祭的な楽しさにあることであれば食べ飲み語りあう場は重要である。持続戦の様相に入りつつある今はこうした場の存在が大事になる。      (M/O)

.. 2012年02月24日 15:40   No.359049
++ T/E (幼稚園生)…2回       
<テント日誌 2/22(水)>
   福島の母と子の声を聞いて! 大作戦
   ― 経産省前テントひろば 165日目 ―
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 2月22日(水) 晴れ。もう春を感じさせるように暖かい。
  今日は昼過ぎからテント裏側に横幕を張る作業が行われた。
 テントは幅5間、奥行き2間の広さでこれが2棟、道路に面し縦に並んでいる。他に3坪ぐらいの小さなテントが一つやや離れて建っている。経産省内脱原発テントひろばの敷地はこの三つのテントでいっぱいいっぱいだ。
  表側は全国から寄せられた脱原発のメッセージや横幕などで賑やかだが、裏側つまり経産省側から見ると眼下に白いテントがポツンと見えているだけで寂しい感じだ。これでは経産省に脱原発を迫るテントとしては画竜点晴を欠く。早速椎名さんや何人かで相談、テント会議の賛同を得て、大きな方の二つのテントにまたがる大横幕を張ることになったのだ。
  作業が始まると、経産省側もその様子を内側からビデオ撮影する。一文字60センチ大で書かれた「福島の母と子の声を聞いて!」の文字はビルから眺めおろす経産省官僚たちの眼を射るに違いない。

  椎名さんが、経産省のビルの中から写真を撮りたいと言った。先日の「愛のチョコレート」が効用発揮するか、たぶん大丈夫だろう。写真が撮れたらブログに載せてもらいたい。

  昨日21日のことになるが、夜7時前珍しいデモがテント前を通った。
 一口で言えば右系デモだが、反原発のデモと知り、テントのメンバーを含め手を振って出迎えた。これは自然なことだ。お互いが「共同」に立つことを実感すれば連帯感が生まれる。右系デモなどと簡単にくくるのは軽率なことなのかもしれない。
  ひるがえってみれば、左系デモというくくりに、デモに参加することに逡巡し結果として脱原発の意思を行動に転ずることができない人々がいかにいことか、想いを馳せる必要がある。              (T/E)

.. 2012年02月27日 09:07   No.359050
++ T・F (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 2/23(木)>
   春近づく雨の中 テントは今日も経産省に立ち向かう
   ― 経産省前テントひろば 166日目 ―
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2月23日(木)明け方から小雨が止みもせず、昼近くにはかなりの雨になりましたが、割と暖かくなりました。
  テントの中は半分は地べたそのもので、雨が降ると、じわーっと濡れてきた気持ち悪くなるのだが、このことを雨が降って初めて実感するというテイタラク。
 できるだけ早く「床」上げとやらないとなあ、と思う。
 きのう22日、新たにテントの後ろ(経産省からよく見える位置)に「福島の母と子の声を聞いて」という大きな横断幕がはられました。最初は「福島の母と子の声を聞け」というものでしたが、福島の方にも相談して、「聞いて」と訂正されたものです。何でもないようなことですが、こういう気遣いはやはり女性や母親からしか出てこない発想で、大事なことと思いました。
 雨で散歩もままならず、うんざりしているところに、イタリア人記者の取材がありました。
昨年4月から福島の取材に入っているそうで、ダチョウの写真等も撮影したそうです。イタリアの原発の話なども聞きたかったのですが、言葉がなかなか通じなくてよくわかりませんでした。
 わざわざ差し入れを持参いただいたのですが、それが熨斗つきの箱。率直に、「中は何ですか」と聞いたのですが、「ケーキです」との返事。なるほどなあと思って御礼はしました。
後であけて見たら、最中でした。ケーキというと私たちは、まさにあのケーキを思い起こすのですが、お菓子の一種としての最中をケーキと言われたわけで、熨斗付と併せて何となく面白く感じたところでした。
 所用があって私はお付き合いできませんでしたが、Sさんは雨の中、関西電力に抗議に行きました。一人でも頑張ると言っていました。
 対経産省交渉。一応23日までに書類を出してほしいというので、5通の書類を提出しました。もっともらしい(?)文書に、あれこれの印鑑をやたら押して、ともかくも「承継の届出」等を会計課に提出したわけです。会計課が納得できる
のかどうか分かりませんが、お役所というのはやはりメンドウなところと思わざるを得ませんでした。
 ついでに、先方から、立木の枝の伐採について、「業者が一括して行うので、テント周辺の5、6本のケヤキについてはやむなくパスする、ということもできないので」とのこと。テント撤去はあり得ないと宣言しているのだから、「テン
ト周辺の5、6本は残して、ほかの大部分の伐採を行う」というのが実際的で柔軟な判断と思うのだが。

 春めいて のげしも咲くか 潮見坂(たろう)        (T・F)

.. 2012年02月27日 13:01   No.359051
++ Y・T (中学生)…36回       
<テント日誌 2/24(金)>
    春に向けて深まりゆく現実への予感
    ― 経産省前テントひろば 167日目 ―
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 2月24日(金) 晴れのち曇り 随分と暖かくなってきた。このところ、毎日誰もが 口にする言葉である。春への予感・・・ それは迫り来る全原発停止実現への期待であり、再稼動を許さない正念場への決意であり、3・11から1年、いよいよシビアとなってくる福島の現実への痛みである。
 暖かくなったせいでもあろうか、今日は朝から来訪者が多い。福島から福島大の女子学生やってくる。パリから、フィガロ紙のエネルギー専門の記者がやってくる。が、通訳がいないため、話がなかなか通じない。
 そして日本山妙法寺のお坊さん達が、「命の行進2012」の途中で立ち寄る。この「命の行進2012」は2月4日〜3月3日は東海原発〜ビキニ行進〜浜岡原発、3月11日からは福島を起点に全国の原発を巡り、そして8月6日に広島平和記念公園に到着するという、壮大な祈りの行進である。

 「全国の原発を巡り、各地域から地域へ、各それぞれの地元の方がその地域を祈り歩き、そして次の地域の方々に祈りの行進を託し、全国を数珠つなぎ紡いでいくというもの」で、「たとえ1日1時間でも共に祈り歩いて下さい」と参加を呼びかけている。
 午後、9条改憲阻止の会の人達も参加している横田基地反対運動の中心で活動されている方が来訪。横田でも時々座り込み行動をされているだけに、テントを見て感銘されている様子。多額のカンパありがとうございました。先日の杉並の大集会とデモにも参加されていて、脱原発で左から右まで一堂に会している様子に新鮮な驚きがあったとか。

.. 2012年02月28日 10:01   No.359052
++ Y・T (中学生)…37回       
 テントの前では若者が、イムジン河を阿武隈川に言い換えた替え歌をギターを掻き鳴らしながら朗々と歌い続けている。
 日暮れてから、テントのカラーチラシ作成についてデザイン・編集会議を行う。終えて外に出ると別館前(保安院前)で、7〜8人がリレートークでマイクアピールしている。止むことのない怒り・思い・訴えを、止むことなく続けること、「時間による風化」などあり得ないことなのだ。
 椎名さんと、今週の週刊文春の記事について話す。郡山から避難した2人の子どもに甲状腺がんの疑いという記事もいよいよかという衝撃を受けるものであるが、それ以上に山下を頂点とする県の対応が「子ども達の健康を守り、不安を取り除くよりは、研究データの収集に重点がおかれて」おり、むしろ健康を守り不安を取り除こうとする努力を抑圧しているという、数々の指摘こそ衝
撃的であった。

 帰路に着こうとしたところで、テントの前で50代と思われる2人の男性に話しかけられ、そのまま立ち話。1人は富岡町出身で実家は第1原発から5kmのところだという。 もう1人の方がこういうテントがあるからと案内して、来てみたそうだ。
 彼は避難所にも足繁く通っていて、「どんなに辛くてももうふる里は喪われたのだ。この現実を受けとめねばならない。ただ帰りたいというだけではなく、帰れないという現実を見ながら、どうしていくのか、そこから東電・政府・県に対する要求も突き出してやっていくしかない。」と訴えているそうである。
 そう言えば、エム牧場の吉沢さんも「浪江町はチェルノブイリと化したのだ、という現実を受けとめ、そこから出発しなけば。」と周りの人達に話していると言っていた。

 立ち話はお互い去りがたい気持ちで延々と続き、固く握手して別れた。
福島の現実は時と共にシビアさを増して、私たちにそれにどう向き合うかを問いかけてくる。( Y・T )

.. 2012年02月28日 10:11   No.359053
++ Q (小学校低学年)…5回       
<テント日誌 2/25(土)>
    小出さんを迎えてテントは夜更けまで熱気に満ち
    ―― 経産省前テントひろば 168日目 ――
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 昨夜、テント宿泊人員少な目かと立候補したが、前日予約以外は無理と・・それで、今朝の日比谷公園「散歩」は、Fさんの孤軍奮闘になった。氷雨の中、傘もささずに、3回往復したそうな。
 テントへの「通勤」途上、東京新聞一面を読んで考えさせられた。東電株主の東京都が、値上げ攻勢に対して、中部電力に鞍替えするという。「自治体・企業 東電離れ」という小見出し。
 この日、「原発を問う民衆法廷」があり、翌日26日、「国際市民法廷」が開かれる。これは、内容の違う民衆・市民法廷だ。その根拠を明確に解説する広河隆一・小出裕章両氏の講演会の前座(失礼!)に、渕上・椎名両氏も演壇に立つということで、Fさんと連れ立ち、T女史、福島からの青年Sさんと、明大リバティホール地下へ。

 渕上さんは、雨の中、長靴姿で現れ、福島訪問の際の長靴であることを伝えられ、世界の広河、京都・大阪の小出に、福島を忘れない気概を会の頭から力説された。「おんなのテント」(正確には第2テント)から、福島情報を戴して立たれた椎名さんは、週刊文春3・1号の北海道避難のこども二人から、甲状腺障害が、発見されたことの報道をめぐって、涙ながらに、現状と報道のギャップを埋める力演をされ、このふたりのお話だけでも、強い再稼動阻止の心は督励された。
 観衆のラッシュを予想して、主催者側は、宣伝を抑えた、という。それでも、ライヴ・ホールと中継ホールの2教室満席となった。二次会場での、距離のない対話は、果てることなく、小出さんともども、テントまで流れ出た。

 二つのテントは、来訪者で鈴なりとなり、夜の更けるのを忘れるほど。渕上村長の話を首うなだれて聞き入る小出さんは、ずっとテント闘争を闘ってきたかのように感じられたりする。「ファン」でもみくちゃになった小出さんを、FさんとTさんが救い出し、ホテルへの改札口までご案内した。熱い握手がそこここで繰り返される。
 国家権力の企業組織の犯罪を如何に告発し、賠償責任を果たさせるか・・・
この夜ばかりは、自らの少数派気分は、完全に吹き飛んでいた。さあ、さらなる対話、進攻を!                       (Q記)

.. 2012年02月28日 11:03   No.359054
++ H.H (小学校低学年)…5回       
<テント日誌 2/26(日)>
   北風の後の春一番
   〜 テントひろばは、イデオロギー・人種・宗教に関係なく
    「脱原発」のための場所〜
   ―― 経産省前テントひろば 169日目 ――
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 天気晴れ。気温は上がっても風が強く体感的には寒い一日でした。

 今日は東京マラソン。参加者総勢36000人というから大したものだ。抽選だそうだから参加したい人が全員参加したら想像するとスゴイ。一人一人思い思いのペースとスタイルで走るマラソン。大会運営を支えるボランティアも1万人を数えるそうです。東京都の主導で話題になったけれど、東京マラソンが出来る前には有志が信号遵守・歩道を走るマラソンを続けていたそうで、そういう地道な努力の上に今のマラソンがあるんですね。
 マラソンは人気があるので、道路を封鎖しても文句を言う人は少ないのがうらやましいところで、デモの時にも同じようにしてくれないかなぁ。と言ってみたりして(苦笑)
 夕方にはテント前に「在日特権を許さない市民の会」(在特会)という会の人たちが集まってきました。彼らは原発に賛成だそうで、経産省前テントは撤去すべきという主張です。それはそれとして、彼らの「表現」はいかがなものか。誹謗中傷・事実と異なる嫌がらせのスピーチが矛盾を含んだ表現で行われました。
 時折彼ら自身による撤去を宣言するのですが、そういうことは違法行為ですから、衝突を回避するために制服警官隊が二重隊列背中合わせ(一列は在特会側を向き、一列はテント側を向く)でテントとの間に入りました。
 テント側一同は警察の方から要請を受けて、テント内へ引っ込んでいました。
(これで警察は人員を有効に使えるのでしょう)

 彼らはインターネットが主たる活動範囲のようで、今日の映像もインターネット経由で海外まで流れるのでしょう。海外の人に「日本国とはそういう国だ」と思われたら、と思うと、恥ずかしいと感じます。もう少し事実に基づくか、理路整然としたスピーチが出来ないものでしょうか。
 おおよそ45分程度で在特会は解散しました。
 ネット上では「テント側は静かすぎる」というご意見も散見されますが、警察からの要請もあって、なかなか現場は難しい状況です。     (H.H)

.. 2012年02月29日 13:32   No.359055
++ T・K (幼稚園生)…1回       

 この日は、テントの泊まり番だったが、夕方から某排外主義者団体がデモへ参加した後にテントへ来るという情報を入手していたため、想定到着時刻の18時前に着くようにテントへ向かう。
 新橋駅から、某排外主義者団体が参加するデモのゴール地点日比谷公園の中幸門前を通りテント方面へ向かう。日比谷公園のゴール地点付近には、警察車両が1台しか停まっていない。「まだ、デモは日比谷公園についていないのかな」と思いながら、横断歩道を渡り、経産省別館前まで来たところで、走りながらテント方向へ向かう10名くらいの制服の警察官に追い越される。経産省前にはすでにたくさんの人がいる気配。(「やばいな。」)
 テントひろばの手前まで来ると、車道に白い街宣車両が2台停まっている。
(「すでに到着か。思ったより、ずいぶん、早い。」)テントひろばの前には、某排外主義者団体と思われるたくさんの人が来ており、テントを背に防衛線を張っている警察官と対峙していた。デモ帰りとは言え、警察官を含め、テント前はいつになく凄い人数。

 某排外主義者の人だかりを避けるようにして、テント横から「テントの関係者です」と断り、第1テントへもぐり込む。第1テントの入り口には、Hさんが仁王立ちになって、テントへの侵入を阻止していたが、テントの中にはたくさんの人がすでに来ていた。テント内で簡単に挨拶を済ませ、目立たないようにして、第2テントへ。第2テントの入り口の横にも侵入を阻止するために泊
まり当番のKさんが仁王立ちで立っていた。第2テントの中にもスタッフを含め、座り込みに来られた大勢の人がいらした。
 テントの中で、しばらく、排外主義者のスピーチを聞いていたが、脱原発を訴えているタレントの方への誹謗中傷、人種や思想についての数々の差別発言など、相変わらず、全く聞くに堪えない内容。せっかくテントに来て下さった方に嫌な思いをさせてしまった事が、たいへん心苦しい。
 その後も某排外主義者団体の代表者はマイクを使ってテントへ向かって、所謂ヘイトスピーチを繰り返し行っていたが、18時を少し回ったところで、「今日はこれで終了とするが、何度でも来る」と捨て台詞を残し、テント前へ集まっていた排外主義者の集団と共に帰って行った。

.. 2012年02月29日 13:38   No.359056
++ T・K (幼稚園生)…2回       
 警備の警察官が帰った後にテントのスタッフで暫くテント前の警備を行ない、経産省や日比谷公園の周辺を確認した後にテントに入り、私がいない間の状況を確認する。
 排外主義者のデモは、16時30分集合となっていたので、18時過ぎ頃にテントへ来るのではないかと思っていたが、17時20分頃から来ていたらしい。まずは代表者が現れ、ヘイトスピーチを行った後で、「これからデモ参加者を呼ぶ」と言う発言をした後に、デモ参加者が大挙して、テントひろばへ訪れたと言う事。おそらく集会はやらないで、そのまま来たんですね。某排外主
義者の団体の参加人数は100〜120人程度。警備にあたってくれた警官隊も含めると200名近い人がいたかもしれない。今日は、事前に情報をつかんだ警察が警備に当たってくれたたために、騒動にはならなかったが、これからはテント側の運営体制を強化することを確認した。

 今日は、いつも経産省前やデモなどで脱原発を訴えている自称サラリーマン右翼の方も駆けつけてくれ、脱原発を目指す立場から、排外主義者の集団と対峙してくれていた。日頃から脱原発を実現するために、テントスタッフの一員としてテントを維持している立場から、心から感謝したい。また、寒い中、トラブルにならないように警備にあたってくれた警察官の方達にも感謝の意を表
したい。
 テントの中には、某排外主義者の団体がテントへ来るらしいと言う事を知り、わざわざテントへ来てくれた牧師の家に育ったというカナダ人の翻訳家の方もいらっしゃった。事のいきさつを知った彼は、「それでも彼らを救ってあげたい」と言っていたらしい。こういう方の気持ちが彼らに伝わるとよいのだが。
 経産省前テントひろばが、イデオロギー・宗教・人種に関係なく、多くの人の思いを背負っている事を実感。とにもかくにもテントに来てくれた人に大きなご迷惑をかける事が無かった事が何よりもよかったです。
 まだまだ冷たい北風は吹いていますが、暖かく心地よい春一番を感じる事も出来た一日でした。                     (T・K)

.. 2012年02月29日 13:47   No.359057
++ Y・T (中学生)…38回       
<テント日誌 2/27(月)>
    3・11一周年へ、海外メディアの取材相次ぐ
    ―― 経産省前テントひろば 170日目 ――
───────────────────────────────────

2月27日(月)晴れ。日射しは暖かいが風が強く、冷たく、体感は寒い。
 3・11一周年が間近ということで、海外メディア、とくにTV局の取材が相次ぐ。昼前に、ブラジル最大のTV局、アイビーシー・ワールドの取材班が福島からの帰りにテントを来訪される。以前から取材申し込みされていたものだ。3・11一周年番組にこのテントも取り上げるのだという。
 午後には韓国のKBSテレビが同じく3・11一周年番組の一環としてテント取材に来訪される。そして夜にはスペースたんぽぽでの島村英紀さんの地震に関する講演会にテントからご案内する。
 今のところ日本のTV局からは3・11一周年ということでこのような取材申し入れは全くない。
 午後、六ヶ所村から男女3人の方が来訪される。六ヶ所村は放射能まみれで大変な状態のようだ。たとえば、食品の放射能汚染は8000ベクレル/kgまでが許容量とされ、半減期が1万数千年という放射性物質も放出されているそうである。(それを測定できる放射線測定器は世界に3台しかないという)
 たんぽぽ舎で測定してもらおうということで、1.5kgの昆布とイカナゴを持参されている。

 第2テントでは、第4回テント談話室ということで、沖縄の詩人である高良留美子さんを囲んで、「生と死と再生の文明を――<3・11フクシマ>以後のフェミニズム」と題する座談会が開催され、盛況だった。テントは初めて??という方も多く、実に知的な雰囲気の集まりであったという。

 夜には、先日、朝6時から経産省正門前でメッセージボードを持って立っていた20代の青年が、泊まり込みに初めて参加する。30歳以下が2人と、今夜のテントはうんと若返る。               ( Y・T )

.. 2012年03月01日 08:47   No.359058
++ M/O (小学校中学年)…10回       
<テント日誌 2/28(火)>
    真っ白な雪に包まれた
    ―― 経産省前テントひろば 171日目 ――
───────────────────────────────────

 朝は5時。本当は3時に起きて交代の予定だったが、連日の疲れ(?)からか寝過ごした。交代予定の不寝番は起こさないでいてくれたらしい。優しい配慮に感謝しつつトイレのためコンビニに向かう。外は雪混じりの雨というとこだが氷雨というところか。
 朝の7時ころまではあまり雪のことは頭になかった。コンビニの行き帰りでは積もるとは思えなかった。霙(みぞれ)で終わるのではないかという感想だった。前夜にテントで明日は「雪やで」と強く言われていたから、雪でなくて良かったと思ったのだ。こういう天気予報は外れる方がいいのだと。

7時頃に再び眠くなったので少し横にならせてもらった。目が覚めたのは9時過ぎだが、外は雪になっていておどろいた。東京は2月に雪が降ることが多いのだから、別段驚くことはないが…。テントの敷石のところから水も浮きだしてきていい気持ちはしない。少し暖かくなってきたと思ったらこれだから、早く春がくることはあまり期待(?)しない方がいいのかもしれない。
 散歩を兼ねて再びコンビニに行く。いつも行き帰りの電車で買う定番のスポーツ紙(報知新聞)と一般紙(東京新聞)を買う。道はいつもよりは人が少ない。街路樹も雪におおわれた景色を見て2・26事件のことを想起した。
 この事件が今も強いインパクトで思い出されるのだが、昨今は青年将校たちが反乱した1930年代の後半と類似しているところがある。政治や権力を含めた社会状況が似ているところがある。もちろん、現在はあの時代と異なっている面も多く簡単に類似なんていえないが。彼らへの心情的共感が残っている半面、批判的に見ざるを得ない面もある。
 彼らは国家改造を目指し、反乱をした。しかし、彼らには権力奪取後の国家や社会のビジョンあるいは構想はなかった。これは後世の一番強い批判である。
僕らは今、脱原発後の社会のビジョンや構想を持つことの困難さ感じている。
ここにはある種の日本の社会や国家の共通性《連続性》があることと思う。まとまりの付かない感想があれこれと浮かんでは消えた。

.. 2012年03月02日 07:43   No.359059
++ M/O (小学校中学年)…11回       
 28日の夕方には外人報道陣でにぎわっていた。スウェーデンのテレビ局の取材をしている一方でフランスの記者が順番待ちをしていた。フランスの記者の方は第2テントに案内して取材を受けた。言葉の問題もあって通じにくいが通訳してくれる人に話が通じないのがまずある。これは通訳してくれる人が若い場合に多いがこのことが気になる。比較的年配の人が通訳してくれる場合と
の違いに気が付くからであるが、ここは意識(自覚)しておいていいところなのだろう。

「3・11」が近づくにつれて外国の報道陣やジャーナリストの取材は増え、「テント広場は外人広場」の様相を呈する。これはしばらく続くのだろうと思う。我々の間では日本の報道陣がテントを無視する状況が話題になる。これは原発報道の問題に関わることである。政府や原子力ムラの隠蔽体質はメディアや学会などにも影響を与え現在も尾を引いている。東大での原子力ムラ批判が話題になっているが、メディアももっと批判されていいのだろう。テントは持久戦の様相を呈してきている。テントの存在そのものだけでも意味があるのだから存続がまず重要である。最近の週末は地域での集会やデモなどが多くテントは手薄になる傾向がある。午前中とともに週末にテントに出掛けて来られる人は是非お願いしたい。
 夕方は寒さもあってテントの内での談話や談笑になることが多いしこれは楽しい。寒さから解放されると共にこれも変わってはいくだろうが、テントにいろんな企画を持ち込むことも歓迎である。テントをいろいろと使ってもらいた
い。
春の到来とともにテントを広げて行こう。           (M/O)

.. 2012年03月02日 07:50   No.359060

■--花粉に警戒を
++ 山崎 久隆 (中学生)…30回          

スギ花粉のセシウムが心配。体内被曝する。
   花粉よけマスクを!                ───────────────────────────────────

 花粉症の時期です。花粉症で無い人も、今年の花粉は要警戒ですので、この季節、注意が必要です。花粉よけのマスクでも十分効果はあると思います。
 スギ花粉のセシウムはキロあたり10万ベクレルほどになるだろうと推計されています。ただし、キロ単位で花粉を吸うわけでは無いので、沢山吸い込んだとしても「東京の最も放射線量が高かった昨年3月の300分の一程度」だと林野庁は計算したと言います。だから問題なしというのですが、そんなことはありません。

 第一に、放射性物質は「実行可能な限り低くする」ことが大原則であり、300分の一だろうと3000分の一だろうと防御できるのだからすべきです。それをしない「合理的理由」があるのならば説明して欲しいものです。
 第二に、スギ花粉は、花粉の生成過程でスギの葉や幹や土から花粉に濃縮されます。林野庁の調べた花粉が全部でも無いし、平均でも最大でも無いということに注意しなければなりません。降下したセシウムの量が多いところを集中的に調べる必要があります。
 第三に、スギ花粉は体内被曝です。東京の空間線量による外部被曝と比較することに科学的根拠はありません。スギ花粉は鼻腔や口腔を通じて気管に入りますが、その途中、特に鼻腔内で滞留します。もちろん花粉症ならば鼻づまりもあるため、ますます滞留します。これが鼻腔粘膜を照射し、または体内に取り込まれる原因にもなります。特に肺に入り込むと、繊毛運動等で排出されない分は、肺に入り込む恐れがあります。
 第四に、セシウムは花粉に取り込まれた状態で入ります。これを免疫細胞などが攻撃しますが、セシウムごと細胞に取り込まれることになり、免疫細胞が「大量被曝」する危険性があります。これは免疫力の低下などを引き起こす恐れがあります。
.. 2012年02月29日 13:25   No.363001


■--ストレステストが次の大事故を招く
++ 広瀬 隆 (小学校低学年)…9回          

原発破局を阻止せよ!<43> ─ 
    

 広瀬隆さんが毎週「警世の言」を述べている。今回はその43回目で前号の「再稼働を阻止するために・連載その2」である。内容は濃い。福島原発事故のあと御用学者の御用発言を取り上げて明確に批判する。

 ─ 山口彰・大阪大学大学院教授 ─ 岡本孝司・東京大学教授 ─ 阿部豊・筑波大学教授 ─ 枝野・経産大臣(東京電力がパーティー券を購入して厚遇していたブラックリスト10人の国会議員の一人?)
(中略)
 ならば、誰もがご自分の生命と財産のために、原発再稼働について、もっと激しい怒りを野田政権に対して表明していただきたい。(中略)
 さあ日本人よ、いつまでも黙っていてはいけない!
                   (週刊朝日 2月3日号より抜粋)
.. 2012年02月11日 08:52   No.362001

++ 佐藤れい子 (小学校低学年)…6回       
原子力安全委員会 臨時会議を傍聴した読者からの報告
 ◇原子力安全委員会を傍聴して ―デタラメ「安全」委員会に抗議を―
                    さよなら原発みなと 

 当日(2/13)11時に告知されたので、一般傍聴者は7人でした。(さよなら原発・みなとから2人です)そしてこういう場にはいつも現れる「やらせ・さくら」の男たちが20人以上も傍聴席に座っていました。
インチキストレステストをインチキ保安院がインチキ安全委員会に申し送る茶番劇。あの斑目委員長がまだいる事一つを取ってもいかに国民をばかにしているか全く腹が立ってしょうがありません。
 どうでもいい様な質問1つだけでシャンシャンとわずか30分で終了!先の保安院の意見聴取会での井野さんや後藤さんの「まだ質問に答えてもらっていません。これで終わったとは思っていません。」
 この事実はどこに行ったのでしょうか?かように再稼働に向けて日程通り着々と進んでいます。

 反対の声が足りません。更なる怒りの声を!!!
 ◎枝野経産相、保安院に抗議の集中を!地元選出国会議員にも要請を!
   ↓   ↓   ↓   ↓
 【経産省】
 大臣官房 (TEL)03-3501-1609  広報 (FAX)03-3501-6942
 【枝野幸男経産相】
 [国会事務所](FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
 [地元・大宮事務所](FAX)048-648-9125 (TEL)048-648-9124
 【原子力安全・保安院】 代表(TEL)03-3501-1511
 広報課 (TEL)03-3501-5890
 原子力安全技術基盤課(ストレステストを担当)
 (FAX)03-3580-5971 (TEL)03-3501-0621



 ◇安全委員会と枝野経産相に抗議のメールとファクスを送りました。
                    

.. 2012年02月16日 07:42   No.362002
++ 山田知恵子 (幼稚園生)…2回       
さよなら原発みなと 

 2月13日に開かれた原子力安全委員会と枝野経産相に抗議します。
 福島原発事故もまだ収束しておらず、福島県民は大変な苦しみの中にあり、子供たちが毎日被ばくしている状態で、ほとんど有効な対策も考えずに、何をやっているんですか!!
 安全委員会という名なら、なぜ、住民の安全を第一に考えないのですか!!
福島の人たちを避難させてください!
原発事故の原因もわからず、地震のたびに原発は大丈夫か?! と多くの国民が不安に思っています。事故の責任もとらず、事故後も国民を安全に避難させることもできず、まだ斑目委員長が居座っていることは全く理解できません。
安全委員会から責任に関する文書でもあれば送ってください。普通の企業なら、とっくに責任をとって首きりされてますよ!
名前にふさわしい委員会になるように努力したらどうですか!

再稼働など、絶対に許しません!

狂気の沙汰ということが皆さん、本当はわかっているでしょう?!
この国を滅ぼす気ですか?!枝野さんの家族は原発事故の直後、いち早く海外に逃げたともっぱらの評判ですよ!
いまからでも遅くないです。枝野さんは「原発ゼロでもこの夏は大丈夫」と言ったのですから、再稼働は絶対にやめてください!!

2・13に開かれた原子力安全委員会の画像や情報がさよなら原発みなとのブログに載っています。
こちら

.. 2012年02月16日 07:48   No.362003
++ たんぽぽ舎 (社長)…614回       
ストレステストの1次評価は再稼働と関係ない
   班目安全委員長、保安院の1次評価を実質否定、注目発言
                 (2012年2月18日東京新聞より抜粋)

 原子力安全委員会の班目春樹委員長は十七日、定期検査で停止中の原発を再稼働する条件とされている安全評価(ストレステスト)の一次評価について「再稼働とは関係ない。二次評価まで終わらなければ、安全性の判断はできない。一次評価は安全委が要求している(安全性の)レベルに達していない」との見解を示した。安全委で一次評価結果が妥当か否かを審査中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題に影響を与えそうだ。(中略)
 経済産業省原子力・安全保安院は十三日、関電が提出した大飯原発3、4号機の一次評価結果を「妥当」とする審査書を安全委に報告。安全委も妥当と判断すれば、政府は福井県など地元自治体の同意を得て、早期に再稼働したい意向だ。しかし、班目委員長が「1次評価は再稼働に関係ない」との認識を示したことで、安全委に再稼働の可否を判断する権限はないものの、福井県が一段と再稼働への慎重姿勢を強める可能性がある。
 安全評価には、定期検査で停止中の原発の再稼働の条件となる一次評価と、全原発対象の二次評価がある。一次評価は核燃料の溶融を防ぐ対策のみ。二次評価は核燃料が溶融する深刻な事故の対策までを対象とする。
※「事故情報編集部」より
組織改正により原子力規制庁等が4月にスタートすれば、安全委は3月いっぱいで廃止され、班目氏も“失職”する。班目氏の原発再稼働けん制はどういう意図か、東京新聞「こちら特報部」(同日)でも「デタラメ」覆すかと懐疑混じりに報じている。

.. 2012年02月20日 11:19   No.362004
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…29回       
運転再開の根拠は崩壊した
   ストレステスト一次評価に「意味は無い」の斑目春樹委員長発言
                             東京新聞社会面に載っていた記事を要約します。
 --------------------------------------------------------------------
 班目委員長 1次評価のレベル疑問「原発再稼働と関係ない」
                     東京新聞 2012年2月18日 朝刊

  原子力安全委員会の班目春樹委員長は十七日、定期検査で停止中の原発を再稼働する条件とされている安全評価(ストレステスト)の一次評価について「再稼働とは関係ない。二次評価まで終わらなければ、安全性の判断はできない。一次評価は安全委が要求している(安全性の)レベルに達していない」との見解を示した。
  安全委で一次評価結果が妥当か否かを審査中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題に影響を与えそうだ。
  民主党の原発事故収束対策プロジェクトチーム事務局長の川内博史衆院議員との会談の中で述べた。
  班目委員長が「一次評価は再稼働に関係ない」との認識を示したことで、安全委に再稼働の可否を判断する権限はないものの、福井県が一段と再稼働への慎重姿勢を強める可能性がある。
 --------------------------------------------------------------------

 さて、これはどういう意味なのかと言えば、そもそも今回のストレステストは、原発の究極の危機回避をどうするかということだったのですが、一次テストでは、どこまで揺れれば、またはどんな津波までは、原子炉の燃料損傷を免れるかを見ているだけ。そんなのは2006年の耐震設計審査指針改定後に、全ての原発を後追いで再評価する「耐震バックチェック」の延長でしか無く、
地震については結果はほとんど同じ、津波では、福島第一に到達した津波波高と、それまでの想定波高の差分である「9.5m」を一律全原発に加算して安全対策を強化した、保安院の「緊急安全対策」の評価をシミュレーションしているだけ。
 ほとんど意味の無い一次評価では、到底安全性が確保されているなどと言えないとして、本来連続的に実施されるはずだった、二次評価がなければ運転再開の前提さえ満たさないとの見解を示したわけです。これはこれでまともな主張です。
 原子力安全委員会の委員長が、ストレステストの一次評価は「再稼働と関係ない」と切り捨てたのです。逆立ちしても保安院は原発再稼働の「ご説明」になど、福井県やおおい町には行けないはずです。それでも行くならば、もはや行政の体をなしていないことになります。
 私たちがどんなに「でたらめ委員会」と批判しようとも、国の原子力規制行政において安全委の役割は極めて重いはず。その委員長が、3月末で組織と共に消滅するとしても、まだ職責にある内に「関係ない」とした一次評価結果を元に、県に再稼働の説明をするなどということをしたら、その時点で行政機関としての整合性は崩壊します。
 まず斑目委員長のところに行ってから出直せ。とだけ、県は言うべきです。

.. 2012年02月22日 12:41   No.362005

■--あまりにも傲慢な原発推進者たち
++ 佐藤れい子 (幼稚園生)…3回          

─私たちは再稼働をどうしても阻止したい
     (インチキ・ストレステスト委員会を傍聴して)
                  (さよなら原発みなと)

 1.17(水)16時15分から行われた 「第7回 発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価に係る意見聴取会」 と言う長い名称の傍聴会に行きました。いわゆるストレステストの評価を容認するというものです。いま定期検査で止まっている原発は、私たち反原発運動の高まりのなかで再稼働できていません。それを何とか再稼働しようとする一つ目の扉をこじ開けようとしてい
るのです。
 テレビの報道では「乱入した」とか、最初に部屋に入った杉原さんの抗議の場面ばかりが流され、あたかも力づくで押し入ったかの様な印象を与えていましたが、実際は報道や委員たちに続いて入っただけです。
その後の抗議も何ら混乱なくそれぞれが意見を訴えました。

おもな要求は@三菱重工から献金を受けた岡本幸司(東大教授)、山口 彰 (大阪大教授)、阿部豊(筑波大教授)三名の退任。A傍聴を同室で認めること。です。

 そして福島から来た女性が 「福島原発はまだ収束していません。毎日モクモクと煙をあげています。私たちは毎日被曝させられているんです。この状況を知らないはずはありません。皆さんはどう思っているのですか?答えてください」 と悲痛な声で訴えました。委員たちの誰も一言も声を発しません。
 彼女は毎日の放射能との戦いの生活、矢も盾もたまらず駆けつけたものの会議の場所がわからず捜してとても疲れたと、見るからに疲労困憊していました。近所の4歳の子が 「おばちゃん、僕が大人になったら○○マンになって放射能をやっつけるからね」と言ってくれます とも。「誰か答えてください。岡本さん、答えてください。」再三の問いかけにも委員達は鉄仮面のように無表情を貫くばかりです。
 最後まで部屋に残られた後藤正志さんは「今日びっくりしたのは、大飯3,4号機をこの場で安全だと決めつけようとしたこと。問いかけたことについて答えが全部出ているわけではない。再質問も出しているのに、その答えも出ていないのに評価済みとしようとしている。詭弁以外の何物でもない。原発の潜在的な危険性も 、その他の危険性についても何も答えていない」と怒って発言されました。
 原発推進者たちは野田政権になってがっちりスクラムを組み直し攻勢を強化してきています。再稼働は絶対に阻止しなければ彼らはもっともっと攻撃してきます。
 皆で知恵を出し合い、力を合わせ『再稼働 絶対阻止!』で頑張りましょう.
 最低限実現しなければならない課題だと思います。
.. 2012年01月20日 08:03   No.358001

++ 木村雅夫 (幼稚園生)…4回       
傍聴者が委員と保安院にストレスをかける
   本会議場での議事進行は流会へ
   別室で井野委員、後藤委員と我々を排除して会議を開催
   大飯原発2基についてテスト妥当の評価
                  (福島原発事故緊急会議)

 1月18日夕刻、経産省別館前で抗議行動が行われている中、予期せぬ展開で、第7回「発電用原子炉施設の安全性に関する総合評価(いわゆるストレステスト)に係る意見聴取会」(以下、ストレステスト意見聴取会)で、私たちは沢山のメディアの前で再稼動に積極的な委員と保安院に対して「傍聴者を会議会場から締めださないで、利益相反違反を許さず原発業界から寄付を受けて
いる委員を解任して」など私たちの考えを聞かせて重いストレスをかけ、会を流会にさせた。しかしながら、終了予定時刻を過ぎた頃に、彼らは井野委員、後藤委員と我々を排除して別室で会議を開催し、大飯原発2基についてテスト妥当の評価を出した。
 原子力安全・保安院は、過去2回に講堂で行われていたストレステスト意見聴取会を、この第7回は会議室と傍聴室と分離し傍聴でなく遠聴を私たちに強いた。私たち傍聴者の一部は、これに抗議するために、会議室に行ったところ、意外にも報道の出入りに合わせて私たちも入ることができた。会議開始前だがほとんどの参加者が席についている中、私たちは傍らで傍聴させるように要請した。保安院は前回に議事進行の邪魔になったから傍聴室を別室にしたという、不規則発言で議事進行を遅らせたことはほとんどないのに。おまけに、原子力産業から寄付を受けていた委員の利益相反行為についての指摘にも答えない。
 挙げたこぶしを下ろすことはできない、委員と保安院とメディアの前で私たちは順次リレートークを開始、寄付金受取委員には厳しく解任をせまった。山本太郎さんもちゃんとした傍聴を強く要請。さらに福島から来た女性が、福島原発事故が全く収束していないこと、放射性物質を浴びる生活を強いられていることなど厳しさを訴えたが、委員からも保安院からも「事故が収束してい
る」との反論は出ず言わば野田収束宣言を否定。
 保安院の担当が焦って動き出した。委員を別室に連れて行き、今後の対応を考えるという。私たちは引き続きリレートークを続けた。警察が呼ばれたが、沢山のメディアのテレビカメラが見張っており、別室の傍聴席にも150名程の人が居て、簡単には我々を排除できない。結局会議終了予定の19時15分ごろに保安院が結論を持ってきた。国際会議場(本館17階)で傍聴者無しで
やる、これは枝野大臣の判断だ、という。保安院に強く抗議したが決定を覆すことはできず、井野・後藤委員は、傍聴者を排除した状態で会に参加できないと記者会見した。
 以上、予定の開催時間では全く議事進行させなかったが、大飯原発の評価の会議は2人の委員の異論を聞くことなく実施された模様。就任時に情報公開を強く指示したはずの枝野大臣が傍聴者排除の会議開催を決め記者会見したという。私たちは強く抗議せねばならない。

.. 2012年01月20日 08:32   No.358002
++ たんぽぽ舎 (社長)…571回       
住民転居希望 避難続き つもる疲労
   福島 放射能砕石問題の波紋 経産省からは何も連絡なし
             (1月19日東京新聞 こちら特報部より抜粋)

 福島県浪江町の砕石場から広がっている汚染コンクリート禍。空気や海水、がれきのみならず、放射性物質による汚染はじわじわと列島を覆いつつある。
砕石は氷山の一角だ。規制がなかったり、手遅れになった事例は今後も出てくることだろう。一度起こしたら取り返しが付かない。それが原発事故の怖さだ。にもかかわらず、政府は原発の再稼働に向け、アクセルを踏み続けている。
 「やっと落ち着いた生活が出来るようになったのに、また引っ越さなければいけない」。問題発覚から三日だった十八日、高い放射線量が検出されたマンションの二階に住む主婦山崎ひろ子さん(六三)はため息をついた。JR二本松駅にほど近いマンションは三階建てで、計十二世帯が居住。うち南相馬市と波江町からの避難者が五世帯ずつを占める。(中略)マンションは同市の建設会
社「佐藤組」が昨年二月に建設を開始。佐藤組の佐藤昭次社長は「よもやこんな問題が起きるとは想像しなかった。専門家にも話を聞き、放射線量を下げる方法がないか検討してるが、いずれにせよ、かなりの費用がかかる」と困惑する。
 問題の砕石を出荷した双葉砕石工業は(同県富岡町)が原発事故以降に出荷した石は約五千二百十トン。二百数十の建設会社に流れたとみられ、全容把握には相当の時間がかかるとみられる。
 二本松市は原発事故以降に実施した約百六十の公共工事について、建物や道路などの放射線量調査を開始。市放射能測定除染課の担当者は「市で把握できるのは市内のことだけ。少しでも情報がほしいのに経済産業省からは何も連絡もない。報道では初めて知ることばかりだ。」と憤然した。(中略)
 汚染物氷山の一角か 砂利、銅線、農機具、重機・・・・
今回の問題は突発的に起きたように見えるが、福島県は昨年五月末、政府の全力災害現地対策本部に県内の建築資材の取り扱いを問い合わせていた。コンクリート原料になる下水道汚泥から高濃度の放射性物質が相次いで検出されたためだ。しかし政府からの回答はなく、国も何の対応も取らなかった。(中略)県内では事故後、砕石以外にも砂利などが野放図に採取され続けていたとう。
(中略)「震災が起きた直後には県外の廃品業者がきて、野積みの銅線もどんどん持って行った。どこの銅線かなんて、それを買う業者はきかない」と言った。
 中古車問題も深刻だ。オークション会場では、「福島ナンバー」の落札額は標準の半額以下だという。「だから、ナンバーを外して出品する。(中略)」という。飯館村のトラックも販売した。(中略)エアクリーナーで毎時一二〇マイクロシーベルトを計測したこともあったと振り返る。

.. 2012年01月20日 09:33   No.358003
++ 山崎久隆 (大学院生)…127回       
.「正常性バイアス」に汚染される官僚たち
   「そんなことが起きるはずが無い」という希望的観測、別名「正常性バイアス」のなせる業にハマった官僚・行政機関

                たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 
 二本松市で発覚した「セシウム汚染コンクリート事件」、住宅一棟が、放射能汚染された砕石を使ったコンクリートを土台としていた。汚染された砕石は膨大な量にのぼり、200社以上が汚染砕石を使った工事を行ったとみられるという。しかし「汚染」といっても、どのくらいの値だったかが計られていたわけでもないので、実態はほとんど分からない。
 少なくてもこのアパートに住んでいた中学生が身につけていた積算線量計が、たった三ヶ月で1.5mSvにも達したことで発覚したという。べらぼうな値ではあるが、同じ程度の外部被曝環境に住んでいる人は、実はたくさんいる。この住宅が問題なのだから、あらためて福島市渡利地区や伊達市などの高線量地域からの避難が必要なのだということを行政は再認識すべきだ。
−−−−−
 ◆もともとあった強力な「正常性バイアス」
 こんなことは3月の放射能拡散で容易に想像できた事態だ。稲わらや田畑が高濃度汚染されている地域の砕石が、汚染されていないと思う方が「異常」だ。このような「思い込み」はどうして起きるのだろうか。
 これら全て、原子炉緊急事態宣言が全交流電源喪失時点(15時半)から3時間も経ってから宣言されたこと(*)、SPEEDIのデータを住民避難に活用しなかったこと、20ミリシーベルトを遙かに超える地域からの住民避難をしなかったことなど、全てが行政機関により「そんなことが起きるはずが無い」という希望的観測、別名「正常性バイアス」のなせる業だ。
 正常性バイアスというのは、災害に遭遇した際に「そんなはずはない」と、現状を正しく認識し確認することに恐怖を抱くあまり、「自分たちは大丈夫だ」などと根拠も無く正常を装おうとする心理状態を言う。パニック障害の一種でもある。
 東北地方太平洋沖地震に遭遇した際、都内で遭遇した人の多くが「このくらいならば大丈夫だろう」と思ったに違いない。同時に東北地方でも、同様に思った人は多かった。地震だけならば、いずれ揺れは収まっていき、それまでに倒壊しなかった建物ならば、まず助かる。実際に家屋が倒壊して圧死してしまうような揺れの中では「大丈夫だろう」などと考えるゆとりは無いと言われている。阪神淡路大震災で神戸市内で地震に遭遇した友人によれば、寝ていて揺れに気づいたときには、もう路上に放り出されていた。家屋が倒壊し、二階に寝ていた友人はあっという間に道路に投げ出されていたという。死んでいてもおかしくなかった。
 一方、津波の被災者の多くには「正常性バイアス」が働いたことが分かっている。多くの人は避難を開始する前に、または避難をせずに津波に襲われている。「10mもの防潮堤があるのだから大丈夫だろう」「ここは高台だから大丈夫だろう」「海岸から3キロもあるから大丈夫だろう」という具合である。
これが「正常性バイアス」である。

.. 2012年01月20日 09:50   No.358004
++ 山崎久隆 (大学院生)…128回       
 (*)原子力災害対策特別措置法第15条に定める原子力緊急事態に至った場合、内閣総理大臣による原子力緊急事態宣言が直ちに発出されること
になっている。この宣言により、国により原子力災害対策本部が設置され、原子力事業者、各行政機関、関係自治体などに対する必要な指示などを行うとともに、原子力災害現地対策本部をオフサイトセンターに設置し、原子力災害合同対策協議会が組織されることになっている。
  16時36分に宣言そのものはなされたというが、公式に発表され公示されるのが19時3分で、「直ちに公示」されていない

 ◆放射能災害でも「正常性バイアス」
 人間、ずーっと恐怖感にさいなまれたままだとどうにかなってしまう。特に放射能のように目にも見えず臭いもしないものに対しては、特にそうだ。JCO臨界事故やチェルノブイリ原発事故でさえ、半年もすれば測定しても目に見える汚染は無くなっていた。あとは海外からの輸入品が問題だった。
 しかし今回はそうはいかない。後何年も、何十年も続く放射能と向き合わねばならない。本当は行政機関にこそその覚悟が必要なのだが、もはや事故直後に緊張の糸が切れてしまった機関があったようだ。経産省である。
 原子炉は自分の担当部局ではない、だから「担当外」だ。考えたくも無い。
それらの連鎖が「飯館村の採石場は安全か」と聞かれて、砕石では無くセメントを計って「問題ないでしょう」などと信じられない失策を冒す。もはや自分の担当から離したくてしょうが無いという心理だけが働く。これも一種の「正常性バイアス」である。
−−−−−
 ◆行政機関に蔓延する「正常性バイアス」
 何事も無かったことにしたいのは「人情」である。特に「対策」を迫られる部局の担当者にとって、紛れもない「余分な仕事」である。だからこそ「問題は無いのだ」と思い込みたい。ますます「正常性バイアス」に毒される素地が出来る。
 この状態に陥っているのは、少なくても教育委員会(学校や特に給食)、環境部局(清掃)、上下水道局(汚泥)、福祉部局(保育園)、公園緑地(公園)、道路部局(道路)、農地農業部局(農地や山林)、漁業部局(漁業)そして防災担当(避難対策)。ありとあらゆる部門に及ぶ。これが引き起こしているのが全く無用な住民被曝なのだ。
−−−−−
 ◆解決はどうするか・・・
 これだけほとんどの行政機関に蔓延している正常性バイアスをどうするか。
 ちょっと良い方法は思い浮かばない。繰り返しクレームを付けるほかは無いのだが、そうなると住民側が「モンスター」「クレーマー」扱いされてしまう。出来れば議会やPTAや町内会などといった、既存の組織に働きかけ、住民の声として伝える方法が良いだろう。
 もう一つ。今回のようなことが起きた場合、ちゃんと責任を取らせるべきだろう。せめて間違った指導をした場合、その部局の管理職については訓告、戒告、異動などにより責任を取らせるべきだ。行政機関には、それしか有効な方法は見当たらない。

.. 2012年01月20日 09:58   No.358005
++ 岩田 深雪 (幼稚園生)…1回       
集会へはなかなか行けないが、自分も“何か協力”したい人々の意思を
   結集できました「ストップ原発&再処理・意見広告の会」
   のべ500万円、9回の意見広告を実現 (1)    

 ◇目標・発足の頃
 意見広告へかける究極の期待(願い、目標)とは、広告の主張(私達の訴えかけ)が多くの共感を得て、世論となり、政策に反映され、政治を動かすことでしょう。
 この会が、「再処理とめたい!首都圏市民のつどい」に集う有志の中から2007年7月「ストップ再処理工場・意見広告の会」として発足したときは、その前に先ず六ヶ所村の問題(再処理とは?)を知ってもらうこと、広めることが重
要でした。でも知ったからといって、すぐに集会やデモなどの反対行動を起こせない大部分の人々の思いを汲み上げ、束ねて、「反再処理」、「反核燃」、「反原発」という意思を表明する「場」が「意見広告」であると考えました。

 ◇取り組んできたこと
  〜のべ500万円のカンパで9回も意見広告が出せました
 青森県六ヶ所村にある使用済核燃料再処理工場を止めたいと願う多くの声を広く一般から集め、その賛同金をもとに「再処理反対」の意見広告を、地元紙と首都圏でこれまで4回新聞に掲載しました(2008年2月16日の青森県の東奥日報夕刊、同年3月29日の岩手県の岩手日報夕刊、同年9月21日の毎日新聞(首都圏+静岡+山梨)朝刊、2009年9月30日の東京新聞朝刊)。
 ’09年12月には会の名称を「ストップ原発&再処理・意見広告の会」と改め、それに伴い、第5弾、第6弾として、15年ぶりに運転再開しようとしていた特殊原子炉「もんじゅ」に反対する意見広告を’10年3月17日、18日、と’10年12月1日に同じ地元3紙(日刊県民福井、北陸中日新聞、中日新聞福井県版)に掲載しました。次いで、「もんじゅ」と同様に、日本でもっとも大事
故を起こす危険性が高い、東海地震震源域の真上に建つ「浜岡原発」を止めたいと、週刊金曜日(’11年月11日号)と’11年2月27日の静岡新聞(西部版)朝刊とに意見広告を出しました。’11年3月11日に東日本大震災にともなう福島第一原発の未曽有の大事故を経験し、「直ちに全原発を止めよ!」の意見広告を’11年4月26日(チェルノブイリ事故25周年の日)に毎日新聞朝刊に掲
載しました。以上、これまで9回の意見広告を出してきました。
(詳しくは こちら 参照)

.. 2012年01月21日 13:18   No.358006
++ たんぽぽ舎 (社長)…572回       
新聞から──2つの記事
・福島のマンション 高線量測定 ─経産省、年末に報告受理─
              (2012年1月17日 デーリー東北より抜粋)
 経済産業省が福島県二本松市のマンションの室内で屋外より高い放射線量が測定されたとの報告を昨年末に受けたにもかかわらず、すぐに調査などの対応を取っていなかったことが16日、分かった。(中略)報告では、2、3階部分などは放射線量が高くなかったことから、同省はコンクリートが関係してる可能性は低いと判断したという。

・「SPEEDI」試算結果 事故直後、米軍に提供
 文科省、国内公表の9日前
              (2012年1月17日 デーリー東北より抜粋)
 東京電力福島第一原発事故で発生3日後の昨年3月14日、放射性物質の拡散状況を予測する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)
による試算結果を、文部科学省が外務省を通じ米軍に提供していたことが16日、分かった。
 SPEEDIを運用する原子力安全委員会が拡散の試算結果を公表したのは3月23日。公表の遅れによって住民避難に生かせず、無用な被ばくを招いたと批判されているが、事故後の早い段階で米軍や米政府には試算内容が伝わっていた。(中略)
 昨年末に公表された政府の事故調査・検証委員会の中間報告書(中略)は「放射量を仮定した計算結果が提供されていれば、より適切な避難経路を選ぶことができた」と指摘した。

.. 2012年01月21日 22:47   No.358007
++ たんぽぽ舎 (社長)…573回       
1月26日(木曜)18時半〜 スペースたんぽぽにて
   佐藤幸子さん講演会『自然農から考える原発問題』

 阿武隈山地の山村で有機農業に取り組んできた佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人)のお話を聞いて、ホットスポット地区での有機農業について共に考えていきたいと思います。当日は、18時半〜約30分間、佐藤さんたちの活動を描いたドキュメント「子どもたちを放射能から守れ」を上映します。

 この作品はヴィデオアクトで2千円で発売されており、当日会場でも販売します。尚、7時過ぎに来られる方と、この際ついでに学生さんも、千円の参加費を半額にいたします。(佐藤さんのカッコ良さ、学生にもウケが良く、この際、たんぽぽ舎はサポーターの若返りを志向して、大幅な値下げを断行することにしたのです!(^^)!)3.11を控え、福島に想いを馳せる営みを紡ぎあげ
ていく一環として、是非ご参加を!

日 時:1月26日(木) 開場18時15分
場 所:スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎入居ビルの4階)
こちら
資料代:1000円(但し、学生、7時以降の参加者は半額)

.. 2012年01月23日 07:40   No.358008
++ 小林 はるよ (幼稚園生)…1回       
反原発は福島だけの問題ではない、国民みんなの問題
  首都東京での意思表示に参加したい人のことも忘れないで

                      長野県小諸市 

 いつもメールマガジンの配布をありがとうございます。たいへん感謝して読ませていただいています。3.11の福島へのバスツアーについて、S区のYさんからのご意見がありましたので、私も、Yさんとは少し違った観点から意見を書きます。私は3.11に東京でデモがあると思っていたので、参加するつもりで予定を組んでいたのですが、まだその案内はなく、福島に県外から1
万人が行くことが目標と知って、かなりがっかりしています。

 私は、放射線量が高いから福島に行きたくないのではないのです。私は、福島に連帯・支援というような名目で行く気にはなれないのです。メールマガジンにも書いてありましたが、福島県民にもいろいろな考えの人がいます。県外からの反原発集会参加者を歓迎する人もいれば、部外者が何を言うか、放っておいてほしいと思う人もいるでしょう。同じ福島県内の人々、あるいは周辺の汚染地域の人々の意思表示なら、どんな立場、考えの人でも心動かされる影響力があると思いますが、関東は、福島に比べれば低汚染ですし、福島のかなり多くの人々には、部外者、余所者、外人部隊と思われるだけではと思います。
「当局」に対しての圧力も、外人部隊が多いと思われれば、かえって逆方向に働くのではないでしょうか。

 私は、反原発運動が全国のあらゆる場所でそれぞれになされるようにならなければ、事態を動かせないのではと思っています。反原発は福島だけの問題ではない、国民みんなの問題です。もちろん、福島に連帯・支援のために行きたい方々をとやかく言うものではありません。けど、たんぽぽ舎には、自分の住む地方ではまだ運動が弱いので、せめて首都東京での意思表示に参加したい
と思っている人のことも忘れないでいただきたいと思います。東京の人々の考え方が僅かでも変わっていくことは、反原発の実現に決定的に重要ではないでしょうか。

.. 2012年01月23日 07:46   No.358009
++ 土岐 由里恵 (幼稚園生)…1回       
◇原発を許してきた社会、その一員である我々が、原発を「遠くの危険」として目をそらしてきた、身を遠ざけてきた、その結果が今の福島なのでは

                      千葉県富里市 

 ご意見とご返答を見ての、個人的な意見です。

 戦争と、そこで起こる殺戮・加害は許せません。そしてそれを止めるために、事実を伝えるために、「現場」や「前線」に赴くことは、赴く人にとって、間違いなく危険です。しかし医療活動、救助・救援活動、報道のために、また「人間の盾」として、やむにやまれぬ気持ちを持って、「現場」を目指す人は常にいます。そのための同志や支援を募る呼び掛けも、赴く人、支援する
人のあいだで起こります。

 赴く人は死にに行くのでしょうか?支援する人は死なせようとしているのでしょうか?そうではないはずです。これ以上の被害を、「今その現場で起こっている被害」だけではなく、今も他の場所で起こっている・この先他の場所で起こりうる、同じ種類の被害を含めて、

 被害を止めたいという気持ちによって行動するのではないでしょうか。たとえその一つの行動を取り上げればリスクを高めるものであったとしても、これ以上は人が「死なないため」「殺されないため」「殺さないため」に行動しているのではないでしょうか。

 もっとも危険なことは、危ないからといって目をふさぎ、その危険な現場に置き去りにされる人を結局は見捨ててしまうことではないのでしょうか。原発を許してきた社会、その社会の一員である我々が、原発を「遠くの危険」として目をそらしてきた、身を遠ざけてきた、その結果が今の福島なのではないでしょうか。

 質問者の方の御心配が、原発サイト近傍への接近、高線量地域への立ち入りであることは、理解したつもりです。ただ、その場合でも、「ツアー呼びかけの際には現地の線量情報などを書き添え、参加希望者がデータに基づいて判断出来るように、より詳細な情報の提供を求める」、という態度が求められているのであって、その情報を得る前から「絶叫」というような強い表現でもって
(まだ実現していない他者の行動まで)拒絶してしまうことで、アクションを起こす様々な立場の人たちとの断絶を自ら作ってしまうことで、私たちは本当に原発と決別できるのでしょうか?

 浜岡ツアー、柏崎刈羽ツアー、それらも、程度はともかくとして、「被曝ツアー」であることに変わりはありません(法令によって定められた範囲内の放射能を原発が常に漏らし続けていることは、推進派ですら認めています。ましてや原発に反対する人々は様々のデータでもって、その範囲内の漏出ですら警鐘を鳴らしています)

 私自身は一介の千葉の百姓です。原発事故によって、間違いなく我が地域・我が畑も放射能に汚染されたという事実を確認した昨年春以来、絶望というほかない気持ちをずっと体験してきました。たんぽぽ舎さんの食品検査の実践を知り、我が家の産物も調べていただいたことによって、データを得ること、そのデータを伝えること、ゼロリスクは求めようもなく、ハイリスクからローリ
スクのあいだで少しずつローリスクに近づけていくことしかできないこと、そしてもっとも高いリスクにさらされている人たちのために行動することでしか、「全体のリスク」も「私のリスク」も低減できないこと、を学んできたつもりです。

「何のために」「誰のために」「何を目指して」行動するのか、発言するのか、今こそ熟考が求められているのだと思います。

.. 2012年01月23日 07:53   No.358010
++ 長友 くに (幼稚園生)…1回       
福島の人々を応援したい
  しかし、正月から鼻血、これが放射能と関係あるのかないのか
  郡山の線量だけでなくきめ細かい配慮が必要

                              

 たんぽぽ舎御中

 いつも果敢な活動に敬意を表しております。しかし下の1(※)を読んで、危惧を感じました。食べ物はどうするのでしょうか?先の脱原発世界会議で、「首都圏のコンビニのおにぎりは、汚染米を安く仕入れてつくっている」「関東地方の牛乳は20〜40ベクレルの数値」などの情報が飛び交っていました。何万円もかけて食料の放射線を調べている人もいる、とのことです。これらはしっかり検証しなければ風評被害を生んでしまいますが、政府が全く頼りにならない今、どうやったら自衛できるのか、えてしまいます。福島の人々を応援したい、という気持ちはもちろんあります。でも、正月から鼻血が出ている状態で、これが放射能と関係あるのかないのか、健康被害があってもだれも補償してくれない、原爆や水俣病の初期のたたかいのような感じがします。

 郡山の線量だけでなく、どこからどういう食糧がもたらされるのか、きめ細かい配慮が必要なのではないでしょうか?

(編集部注)※地震と原発事故情報 その302 で掲載した「さようなら原発1000万人アクション in 福島 現地集会」の記事の事

.. 2012年01月23日 08:01   No.358011
++ 斉藤 寿子 (幼稚園生)…1回       
福島に住んで、行くところもなく、何を食べていいかもわからない。その人が、東京から来てくれて嬉しいと泣いていました
  私の住む東京でも被曝しています

                              

 斉藤寿子です。

 福島の線量が高いところに今も子どもたちが住んでいます。11月に水俣白河展に参加しました。福島、白河で線量が高くても今現在住んでいる人がいます。福島に住んで、行くところもなく、何を食べていいかもわからない。その人が、東京から来てくれて嬉しいと泣いていました。そこに住んでいる人に会いに行きたいと思います。

 私の住む東京でも被曝しています。もうこの世界に安全な所はないのではないでしょうか。東京から福島へいくバスツアーを企画していただいて行くことの意味を考えました。とても素晴しい企画を有難うとしか言えません。

.. 2012年01月23日 08:22   No.358012
++ たんぽぽ舎 (社長)…574回       
東電グラウンド買収費や区の電力購入を審査する
  区議会選出監査委員が東電の社員(お客様係り)

            反原発自治体議員連盟・杉並区議員 けしば 誠一

 杉並で区議会選出監査委員が東電の現職社員である事が判明しマスコミで大きく報道されたことで、議会が問われているため、速報を書きました。以下掲載願います。

 1月20日付け東京新聞は、民主党の安斎明議員が、東京電力の社員を兼務しつつ監査委員を務めていることを取材でつかみ、「こちら特報部」の特集記事で明らかにしました
 ジャーナリストの三宅さんが東電杉並支社に問い合わせたところ、「お客さま係」に在席していることも判明しました。安斎議員は今年6月の第2回定例会で、議長・副議長などの人事議案と同時に、区長から監査委員として提案され、自民・公明・民主など与党の賛成多数で監査委員に選任されました。
 無所属区民派は、高額報酬の議長・副議長・監査委員などの人事が与党会派のたらい回しにされ、行政との馴れ合いの温床になることで反対してきました。
 公職選挙法上は、公務員以外は、議員と会社員との兼業は認められており、安斎議員は、取材に「何が問題なのだと」答えています。しかし私たち同僚議員は、安斎議員が元東電社員であると思い、今も現職として給与を得ているとは思いもよりませんででした。そうであれば監査委員を引き受けるなどあってはならないことです。東電グラウンド買収や、区の年間9億円を超す電力使用
が、随意契約で東電からのみ購入されている事が、議会で追及され監査でも問われている矢先のことでした。
 賛成した会派は、安斎議員が東電社員であることを知っていたとすれば悪質な同罪です。知らずに人事に賛成したのなら、経歴を隠していた当人には監査の辞任を求め、監査委員を改めて選びなおすべきです。
 杉並区議会に自浄能力があるか、議会改革が本物かどうか問われています。

 ◇反原発講演会のご案内
  「命と健康」連続講座 第2回「放射能から命守りたい」

○福島第1原発事故の現状と今後の課題
 講師:原田 裕史さん
(たんぽぽ舎講師。筑波大学大学院修了理工学修士。コンピュータプログラマー。たんぽぽ舎では「地震がよくわかる会」「核開発に反対する会」に所属、3.11以前から「地震による原発事故の危険性」を指摘、日本の核開発準備の危険を訴える。共著に「隠して核武装する日本」)

○福島現地からの報告
 佐藤 幸子さん
(有機農法で営農、3.11以降は休止状態。子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人、福島子どものいのちを守る会代表)

日 時:1月29日(日)午後2時 (午後1時半開場)
会 場:杉並産業商工会館・講堂 (03−3393−1501)
    阿佐谷南3丁目2番19号
   【交通手段】・JR中央線 阿佐ヶ谷駅南口より徒歩5分
         ・丸ノ内線 南阿佐ヶ谷駅より徒歩3分
資料代:500円(高校生まで無料)
主 催:杉並・市民講座実行委員会 
杉並区成田東4−34−15 昭電社ビル102
問合せ:090−5497−4222(けしば)
    090−1500−9886(新城)

.. 2012年01月23日 08:35   No.358013
++ たんぽぽ舎 (社長)…575回       
イベントのおさそい2つ(場所:スペースたんぽぽ)

 ◆原発の歴史・反原発の歴史講座 第1回
  1月24日(火)18:45〜(18:30開場)
  講師 山崎 久隆さん  第1回:戦前〜1970年代
  参加費:800円
  場所 スペースたんぽぽ 千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階
  (次回以降第2回:1970〜80年、第3回:1986〜99年、第4回:2000〜2011年)

 ◆原発についてみんなで観よう!ワンコイン上映会☆
  1月25日19時〜21時(18:30開場)
  2011年を振り返る総集編 〜更なる運動へ向けて〜
  デモ映像(日本&海外)、インタビュー映像など多数
  参加費:500円
  場所 スペースたんぽぽ 千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階

  ワンコインチームで作った、日本中で巻き起こったデモ映像、世界のデモ
 映像を中心にいろいろな事象をまとめた映像です。
  あんなことがあった、こんなことがあった。今、私たちは確実に脱原発世界へ向けて歩いているということがわかります。
  上映の後は、皆さんで自由に意見交換などをしたいと思います。
  是非、お越し下さい。

.. 2012年01月24日 10:53   No.358014
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…20回       
.「緊急地震速報」と「放射能拡散予測」
   SPEEDI情報隠蔽の責任について
               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 

 ◇「パニックを起こす」ならば緊急地震速報も津波警報も発せられない
 まず、気象庁のホームページに記載されている文章をそのまま引用する。
 ──────────────────────────────────
 お知らせ■平成24年1月12日の福島県沖を震源とする地震の緊急地震
 速報について

  平成24年1月12日12時20分頃の福島県沖を震源とする地震において、福島県、茨城県を中心に、東北から関東にかけて緊急地震速報(警報)を発表しました。
  この緊急地震速報では、東京都等において観測された震度よりも大きな震度を予想して発表したため、解説資料を掲載しました。

 ◇緊急地震速報(予報及び警報)が的確に発表できない場合があります

  3月11日に発生した「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の発生後、同月12日03時59分頃の長野県北部の地震や同月15日22時31分頃の静岡県東部の地震など広域にわたって地震が多発しています。
  このため、ほぼ同時に発生した複数の地震からのデータを適切に分離して処理できず、適切に緊急地震速報(予報及び警報)の発表ができない事例などが発生しています。
  8月11日にはこれらの対策として、緊急地震速報(警報)の発表対象としていない小規模の地震を計算の対象から外すことによって、2つの地震を誤って結びつける頻度を減らす改修を施し、適切でない緊急地震速報の発表の改善を図りました。
  なお、今後も引き続き緊急地震速報の改善を図りますが、地震活動が活発な状況では、緊急地震速報が適切に発表することができない場合もあります.
 緊急地震速報が発表されたときは何らかの地震が発生していますので、強い揺れから身を守る行動をとっていただきますようお願い致します。
 ──────────────────────────────────

 緊急地震速報が必ずしも適切な予測をしないことを断っている文章であるが、だからといって「緊急地震速報など止めてしまえ」という人はいないだろう。
 さらに、この速報と同様の仕組みに「地震動早期検知警報システム、
(Urgent Earthquake Detection and Alarm System)がJR東日本で導入されている。頭文字を取って「ユレダス」という。これが発信すると新幹線などは緊急停止をするようになっている。中越地震(2004年)では、上越新幹線とき325号を緊急停止させ、脱線はしたものの転覆を免れ、事故を大惨事にせずに済んだのはこのシステムのおかげといわれている。同様に、3.11の地震でもシステムが作動し、本震到達1分10秒前などと、大きな揺れに襲われる前に29本の走行中新幹線に非常ブレーキが掛かった。そのため脱線した車両は一両も無かったという。
 同様にJR東海の東海道新幹線には早期地震警報システム(テラス)が導入されている。

.. 2012年01月24日 11:13   No.358015
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…21回       
◇SPEEDI情報隠蔽の責任

 緊急地震速報は、いまでは携帯電話で受けることが出来る。つまり発信すると一方的に市民に送られる。もちろん、誤報とも言える場合もある。実際には地震は起きているのだから、本当の誤報ではないが、わずか震度2で鳴らされても、と思う人はいるだろう。
 しかし、だからといって無用だとかパニックを引き起こすなどという人は、もういなくなった。以前は自動車運転中にこの警報を受けたら慌てて急ブレーキを踏む可能性が指摘され、そのとき後続の車が速報を知らなければ追突事故を起こすと心配されていた。しかし実際に急ブレーキを踏むような行為をする人はまずいない。冷静に路肩に止めるためにウインカーを出すか、ハザードを
点滅させる。そのくらいの判断力はある。むしろ誰も速報を受信していないときに大きな揺れにみまわれ、全車両が制御不能になる事態が遙かに危険だ。
 ある程度の誤差を含み、慌てる場合もあり得るとしても、それによる損失を上回る利益が見込めるならば導入しようという考えが一般的だ。
 ところがほとんど同じく市民を守るために開発されたはずのSPEEDIについては、全く真逆の判断を当時の官邸は行っていた。
 枝野官房長官や細野原発担当大臣が公表しなかった理由を「パニックを恐れたから」としている。それが大変な住民被曝を引き起こしたことはもはや隠しようもない事実であり、彼らを含め情報を隠蔽した者の責任は極めて重大だ。
 また、情報を隠したもう一つの理由に「信頼性の欠如」という理由があった。
 当時、原発のモニタリングポストや県のシステムもダウンし、しかも保安院のデータ送信装置に非常用電源を接続していなかったため電源喪失と同時に作動しなくなるなど、原発の状況を知る方法が無くなってしまうなかで、データが無いため正しい拡散予測が出来ないだろうという思い込みが、官邸にはSPEEDIの情報が上がっていたのに、首相などには伝えられなかったという。
 しかしこれもまた、情報収集と分析能力の欠如としかいいようのない官邸の失策だった。
 双葉町で放射線を計測し、インターネット上でリアルタイムで報告していたジャーナリストの山本宗輔、森住卓、野田雅也、豊田直己、綿井健陽各氏の行動で放射能が拡散していることがわかっていたのだから、これら実測値とすりあわせるなどしてSPEEDIの拡散予測システムによる汚染拡散の状態をシミュレーションすることは十分出来たのだ。

.. 2012年01月24日 11:42   No.358016
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…22回       
 ◇ではどうすれば・・・

 こういう広報をすることが少なくても可能だっただろう。
 ・・・3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」に引き続き発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故により、放射性物質が環境中に放出されていることが確認されました。そのため原子力災害対策特別措置法に基づき、周辺地域住民に対して避難指示が発令されました。しかしながら、放射性物質の拡散予測については、現時点では原子力発電所からの放出量が正確に計測で
きない状況にあることから、拡散方位と予想放射線量にかなりの誤差が生じる可能性があります。
 首相官邸は対策として、避難先としては適切でないと確認できる地域を、まず広報することといたしました。
 なお、今後も引き続き放射性物質の拡散予測の改善を図りますが、放出量が正確に把握できない状況では、拡散予測を適切に発表することができない場合もあります。しかしながら強い放射線量が予測される地域については優先的に避難を指示いたしますので、放射性物質からの被ばくを避けるために、避難指示または屋内退避指示に従って行動をとっていただきますようお願い致しま
す。・・・

 いつ、どこへ、何処ルートを通って逃げるかを適切に伝えるからそれに従って欲しいと言えば、パニックは起こらない。
 この国が市民を守らず、体面ばかりを気にすることは、民主党政権になったからといってもいっこうに変わらない。むしろ、自民党政権でこういうことをしていたら、おそらく野党である民主党は猛然と非難をしたであろう。しかし実際には能力の無さはどっちもどっちだったとしか言いようがない。
 事が「地震速報」「津波警報」ならば、ストレートに情報を市民に流すことはためらわない政府が、「放射性物質拡散予測」となると、にわかに及び腰になり、隠蔽を計る。その理由は、放射性物質の拡散予測に誤りがあり、大災害にならなかった場合、それが原発への恐怖心として市民に伝播したら困ると考える「安全神話に毒された推進派」が権力を握り続けたからだ。
 昔は居た「防災よりも経済成長」「地震対策は大げさだ」などという政治家や官僚はもういない。繰り返し襲ってきた地震災害により、絶滅状態だった上、今回の地震津波災害でおそらく滅亡した。原発防災についても同様に、今回の福島原発震災で絶滅して欲しいところだが、残念ながら復活し始めている。それが次の原発震災を準備していることを肝に銘じておこう。

.. 2012年01月24日 11:49   No.358017
++ 岩田深雪 (幼稚園生)…1回       
集会へはなかなか行けないが、
   “何か協力”したい人々の意思を結集し、9回掲載。
   次の目標は3月初旬に「全原発停止」と「浜岡原発廃炉」の意見広告
           (ストップ原発&再処理・意見広告の会)

 現在、「浜岡原発を廃炉に」と「全原発停止を」の意見広告を12年3月初旬に掲載すべく賛同金を募集中です(浜岡原発に関しては、廃炉を訴える大看板設置への協力という形での「広告」も選択肢にあります)。もう2度と原発事故はゴメンです。一刻も早くこの地震大国の全ての原発を止め、小手先のストレステストや「津波対策」でお茶を濁した再稼働を断じて許さなければ、原
発ゼロはもう目前です。「今こそ原子力に頼らないエネルギー政策への転換を」を訴える意見広告を出しましょう!これまでの皆さまのご支援・ご協力に感謝し、引き続き皆さんのご協力をお願い申し上げます。

 ◇私たちの主張
 日本国内の原発(54基)だけで、毎年広島原爆の5万発分の死の灰を産み出していました。これらの増え続ける核のゴミを安全に処分する方法も、場所もありません。事故がなくても原子力施設で働く下請労働者の被曝なしには原発は成りたちません。その上、核兵器の原料であり、地上最悪の超猛毒物質である、人工元素プルトニウムを使用済み核燃料からわざわざ取り出し、エネル
ギー源としようする(商業利用)核燃料サイクル計画そのものが、あらゆる意味で間違いであると私たちは考えます。たとえ技術的に可能でも進めてはならないのに、まして技術的にも無理、実現性がなく、福島原発事故(以上)の放射能汚染の危険と無駄遣いを増大させるだけで核開発以外の目的がみえない政策を続ける意味はありません。「もんじゅ」も再処理もプルサーマルも止める
しかない!

 そもそも原発なくても電気は賄えます。何より地震大国日本に原発は無謀です。次世代に放射能汚染の心配のない未来を残しましょう!今はとくに福島の子供たちを安心・安全な場所で育てたい!

 核廃絶はもちろん、すべての原子力の利用からの撤退を願って、これからもねばり強く、国民の世論として、「核燃料サイクルの断念」;「原子力に頼らないエネルギー政策への転換」を国・自治体・電力会社に対し訴えていきましょう!

 ◇スタッフ募集
 スタッフ不足です。この状態が続けば会の活動は休止・中止も考えられます。意見広告活動が意義があると思われる方、あなたのご参加・ご協力を心からお待ちしています!

.. 2012年01月24日 11:55   No.358018
++ たんぽぽ舎 (社長)…576回       
新聞から──
  政府今夏試算「電力6%余力」隠して発表
   再生エネや揚水発電、需給調整契約などを低めかゼロと発表
   全体で1500万kW強を隠す⇒原発再稼働への誘導をねらう
               (2012年1月23日 毎日新聞 一面より抜粋)

 今夏の電力需給について「全国で約1割の不足に陥る」と公表した昨年夏の政府試算について「供給不足にはならない」という別の未公表のシナリオが政府内に存在したことが、分かった。公表した試算は、再生可能エネルギーをほとんど計上しないなど実態を無視した部分が目立つ。現在、原発は54基中49基が停止し、残りの5基も定期検査が控えているため、再稼働がなければ
原発ゼロで夏を迎える。関係者からは「供給力を過小評価し、原発再稼働の必要性を強調している」との批判の声が上がっている。

.. 2012年01月24日 12:03   No.358019
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…23回       
除染にどこまで意味があるのか ─拡散を止める方が重要
               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 

 行政は、ある一つの方針を決めたら怒濤のごとくそれに邁進するのは得意だが、視点を変えて別の方法も在るのではないかと発想したり、まして別の方法を求める住民の声に耳を傾けるというのは苦手なうえに、ひどいときは排除の論理が働き「方針に逆らう邪魔者」あつかいをする。
 もともとこのような素地がある行政が、今回のような「パニック状態」に陥ると、その「本性」を発揮する。それが今起きている各地の混乱の元凶だ。
 除染の目的は、被曝を低減することにあるのだが、今のやり方では「拡散」させかねない場面も多く見られる。
 一般に、除染に効果がある場合というのは、平均的には汚染が低く、その中にホットスポットのように高濃度汚染があるようなケースだ。
 このホットスポットを取り除けば、汚染源が無くなるので被曝線量が下がるということになる。
 しかし全体が一様に高濃度汚染されているところを除染して使おうとするのは事実上不可能な場合が多い。周りじゅうが高濃度汚染されているところで、一部の地域を除染により下げたとしても、しばらくすると周囲の高濃度汚染地域から流れ込んでくるので、元に戻ってしまう。
 低い線量を維持するためには、繰り返し汚染を取り除き続ける必要がある。はたしてどれほどの労力と費用が掛かるのかをはじめに考えた方が良いだろう。

.. 2012年01月24日 12:13   No.358020
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…24回       
◇拡散を止める方が重要

 とにかく汚染を除去したい、という思いは分からなくはないが、今取り組むべきは「拡散防止」のほうだ。
 自然により拡散していくのはほとんど止めようがない。野山に降り注いだ放射性物質は雨や雪や風と共に拡散し、最終的には海に行く。
 これ自体がいわば「自然による除染」であり、それにまず対処することが重要だろう。特に河川を通じて海に流れる汚染土壌が、河川敷や下水処理場などに蓄積するので、これを放置するのは危険であり、系統的に対処する必要がある。
 1月15日に放送されたNHKスペシャル「シリーズ 原発危機「知られざる放射能汚染〜海からの緊急報告」を見れば、河川を通じて海が汚染されることがはっきりわかる。東京湾は今後河川からのセシウムが蓄積し続け、2.2年後に汚染のピークを迎えるという。湾岸エリアの住民やお台場や千葉、神奈川の東京湾側は継続した監視体制を敷き、子どもの海浜地区への立ち入りは制
限せざるを得ない状況だ。これを除染することは、事実上不可能だ。
 もう一つの拡散源は人間だ。特に瓦礫と共に日本中に拡散しようとしている。
 北海道を除くと、日本列島の中心部である愛知、岐阜、富山から西側は汚染は相対的に低い。これら地域の汚染が低ければ、そこで生産する食料も汚染されることはほとんどない。いわば「聖域化」できる。
 それなのにわざわざ震災瓦礫を運んで焼却したり埋め立てたりしようというのだから、何という愚かなことをと思う。
 せっかくひどい汚染を免れた地域はそのまま汚染されていない食料品の供給源として、せめて汚染地帯である東日本に住む子どもたちへの食料供給をしてほしい。
 時間と共に汚染は広がる。特に海には山から流れてくるセシウムが蓄積する。
おそらく神奈川、東京、千葉、茨城、福島、宮城の沿岸部はかなりの汚染が長期間続くだろう。岩手、青森はどうなるかわからない。日本海側でも新潟、山形、秋田はある程度の汚染が流れ込む可能性があるので、やはり沿岸の魚介類に汚染が蓄積されると警戒をせざるを得ない。
 そうなれば、西日本の魚介類しか子どもたちに安心して食べさせられる海産物は無くなってしまうだろう。
 農産物は地域により大きく差があるとしても、やはり東日本はある程度の汚染は覚悟せざるを得ない。一方西日本はかなり汚染を回避できる。
 いま、東日本にとどまっている汚染を、人為的に西日本に持ち込むのはまさしく愚劣きわまりない行為と言わざるを得ない。瓦礫の処理処分は、発生源ないしは東日本のエリアでどうするかを考えるべきで、汚染のない地域に持って行くべきではないのだ。

.. 2012年01月24日 12:31   No.358021
++ 吉野信次 (幼稚園生)…3回       
今年になって、青森・小笠原厚子さんの「あさこはうす」を
   めぐる状況が緊迫しています。        (松戸市)

 お元気でお過ごしのことと思います。この情報を全国にお知らせください。

 今年になって、小笠原さんの「あさこはうす」をめぐる状況が緊迫しています。
小笠原さんがSOSを発信しています。東北電力が、「あさこはうす」への道路を封鎖するために、交通量を量り始めました。電源開発の敷地内にあるために、公道から「あさこはうす」に行くためには、かなり長い両サイド厳重な金網の砂利道があります。この道を封鎖する考えのようです。
 原発震災のために苦しむ市民が多数いる中で、新規の原発建設など絶対に認められません。そこで、「あさこはうす」へ葉書を出して下さい。小笠原さんへの激励の手紙で結構です。一時的な手紙だけでなく、各地域の脱原発の行動などを知らせる案内でも結構です。継続した取り組みをお願いします。郵便車の通行も、大事なカウントになるからです。住所は下記です。知人・友人にも
この情報をお知らせください。よろしくお願いします。
〒039−4601
 青森県下北郡大間町字小奥戸396 あさこはうす 小笠原厚子様宛

.. 2012年01月24日 13:03   No.358022
++ たんぽぽ舎 (社長)…577回       
新聞より──
  「核燃サイクルは実現困難」カーター元大統領 本誌と会見
   ─ 米の撤退決断「正しかった」─
               (2012年1月23日 東京新聞 一面より抜粋)

【ニューヨーク=長田弘巳】カーター元大統領(87)、長田弘巳(撮影)が米ジョージア州アトランタ郊外の自宅で本誌と会見した。1977〜81年の大統領在任時、核燃料サイクル事業の撤退を決断したカーター氏は同事業に関し「開発費用が巨額で、仕組みも複雑だ」と述べ、経済性や技術面で実現は難しいとの認識を示した。福島第一原発事故後の日本の原発政策には「政治的な影響力から独立した監視委員会を設置することだ」と話し、国民の側に立った安全規制の強化を求めた。
 カーター政権は77年に新原子力政策を発表し、使用済み核燃料の再処理や、再処理で生じるプルトニウムを燃料とする高速増殖炉の開発計画無期延期などを決めた。米国内で根強い反対論があったが「(設計や構造が)複雑すぎて好ましくなかった。限られた国家予算の中で考えれば終了させる必要があった」と強調。「私は(計画を)握りつぶした」と述べ、政策決定で強いリーダーシップを発揮させたことを明らかにした。(中略)
 技術的なトラブルが続く高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の現状などを知り「私は正しかった」と述べた。
 一方、福島原発事故の日本政府の情報提供などが不十分との指摘がある点に「報道でしかしらないが、私もそういう印象を持った」と指摘。(中略)
※核燃料サイクル:(中略)主要先進国では米国のほか、英、仏、独も1990年代後半までに高速増殖炉開発から撤退した。

.. 2012年01月24日 13:25   No.358023
++ 冨塚 元夫 (幼稚園生)…3回       
1月26日(明日) 18:30より スペースたんぽぽ講座
   佐藤幸子さん『自然農から考える原発問題』に参加しましょう!
                              
 9月19日明治公園で開かれた6万人集会で、三春町の住民である武藤類子さんは、福島県は紺碧の太平洋をのぞむ浜通り、果物が豊富な中通り、米が豊かにみのる会津平野に加えて、その向こうを深い山々が縁取っていますと言いました。

 佐藤幸子さんの町、川俣町は中通りですが、仲通りの大都市福島市、郡山市とは違って、いわゆる山沿いの町です。川俣町は福島市から約20km離れており、阿武隈山地といわれる800−1000m級の山々に囲まれた山村です。平地が少なく高冷地で天候に恵まれない田畑の生産性は低く、かつての主要産業だった養蚕は細々と残っている程度で、過疎化地域です。浜通りにある双葉町や大熊町も豊かな農地に恵まれず工業もなく、原発が来る前は過疎化地域でした。

 村が過疎化から抜け出すために中央から産業を誘致するという政策の典型的なものが原発誘致ですが、原子力政策の根底にある中央政府のエネルギー政策(核燃料サイクル)はすでに破たんしました。国策産業誘致はもはや地方の選択肢にはありません。そうした肥沃な平地に恵まれない農業地帯の有力な解決策が自然農法だと思います。平地が少ないので大規模農業は不可能ですが、自
然に恵まれています。汚染が少なく空気が澄んでいます。冬はかなり温度が下がりますから、病原菌が減少します。気候が厳しいので植物は自らをたくましい体にします。農薬が最低限で済みます。そうはいっても農業者は根気よく農薬を減らし、たい肥やボカシのような自然の肥料を作らなければなりません。
農薬と人工肥料、耕運機がくる50年前は一種の自然農でしたが、過酷な労働でした。

 除草剤を使用しないと雑草とりは大変です。みみずのような小動物にも仕事をしてもらいます。微生物も虫も鳥もすべての生物が相互依存しているのが自然農法です。自然農(有機農業)によって、コストは高いが安全なおいしい農産物を作るのは日本の農業の一つの進むべき道です。減反によって生じた耕作放棄地も3年間農薬・人工肥料が投下されないので有機農法可能地になります。有機農法の野菜は、近くの畑にまいた農薬が飛んでくると、有機野菜でなくなります。ましてや放射能は最悪です。自然農法の貴重な田畑に福島原発事故により放射線が降り注ぎ、長年育てた貴重な土地と作物が一瞬にして台無しにされました。もう貴重な微生物もミミズも死滅しました。佐藤幸子さんたち有機農業者の残念無念は推し量れません。

 この汚染された土地で自然農法を復活させることは可能でしょうか?佐藤幸子さんにお話ししていただきたいと思います。

.. 2012年01月26日 09:11   No.358024
++ 宮口高枝 (幼稚園生)…2回       
◇東京〜郡山の放射線量を計測しました。

                     さよなら原発みなと 
 週末、郡山で震災による女性への暴力、心のケアなど電話相談対応への相談員の研修があり先ほど帰ってきました。電車内や郡山についてあちこちで計測しました。

 21日の日は雪が降り始めていました。22日一晩中降って曇り空でした。積雪10pぐらいで22日のほうが前日より線量が多かったです。やはり雨や雪の日は多くなるようです。

 参考までに下記計測した結果です。

 21日 積雪少量
     東京駅車内   0,14〜0,12マイクロシーベルト
     大宮駅車内   0,05〜0,08
     宇都宮駅車内  0,15〜0,18
     郡山駅車内   0,23〜0,27
     郡山屋外    0,25〜0,28
     郡山参画プラザ 0,16〜0,17
     ホテル室内   0,12〜0,13
 22日 積雪10cmくらい 曇り
     ホテル内    0,12〜0,14
     郡山駅前花壇上 0,56〜0,57
     郡山駅屋内   0,28〜0,26
     大宮駅車内   0,09
     東京駅車内   0,08〜0,09
     
 みなさまご存じのように18日、ストレステストに関する原発の専門家による意見聴取会は大飯3、4号機の安全評価は妥当としました。再稼働の強行をはかるため、経産省は傍聴者を排除し、これを批判する委員が欠席する中、警官隊を導入して、まさしく密室で金にまみれた御用学者だけで「妥当」の判断を出しました。

 経産省や保安院等に電話やファクスでこの暴挙に抗議しましょう。

「さよなら原発みなと」のブログに18日の詳しい報告と抗議先があります。
 こちら

.. 2012年01月26日 09:59   No.358025
++ たんぽぽ舎 (社長)…579回       
国際原子力機関(IAEA)東京地域事務所へ申入れ活動を実施

 本日26日、福島事故緊急会議の仲間を中心として国際原子力機関(以下、IAEAと略)東京地域事務所に対して下記の申入書を提出してきた。
 IAEAは現在今月18日に実施された「ストレステスト意見聴取会」において保安院が「問題なし」とした関西電力大飯原発3、4号機のストレステストの「実施報告」を得て、その「報告」に国際的お墨付けを与えることを唯一の「ミッション」として、今月23日より来日している。

IAEA東京地域事務所に提出した申入書
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IAEA事務局長 天野之弥 様
IAEAレビューミッション 団長 ジェームズ・ライオンズ 様
IAEA東京地域事務所 所長 デビス ハート 様

                申入書

        日本政府の原発再稼働に手を貸さないで
        IAEAは勝手な「評価」をしないで

 福島原発事故により、地球上の大地も川も海も空も食物も放射性物質で汚染され、福島では多くの人々が生活と仕事とふるさとを奪われ今なお高線量の中で生活しいつしか白血病やがんを罹患するのではとおびえて生活しています。
かつその被害は福島に限りません。
 このような大事故はなぜ起こったのでしょうか? 私たちは、福島原発事故の原因究明に関心を持ち、原子力安全・保安院の審議会や報道発表に注目してきましたが、原子力安全・保安院の施策には納得できないことばかりです。また、IAEAの役割にも私たちは疑問を持っています。
 以下に要請します。

1 日本政府の原発再稼働に手を貸さないで

 3.11福島原発事故が発生して以来、日本政府の対応は日本に住む人々のみならず世界の人々に怒りと落胆を与えるものでした。例えば、文科省のSPEEDIの結果を被災地の人々に知らせずに米軍にいち早く知らせたこと、「直ちに健康に影響はありません」と発表して放射能汚染の危険を知らせなかったこと、年間20mSvなる被曝労働者にも許容されない基準を現地の子どもや妊産婦にまで結果的に適用したこと、自主避難した人びとを含め原発事故被災者に十分な補償をしていないこと、などなどその原因は沢山あります。

.. 2012年01月28日 08:52   No.358026
++ たんぽぽ舎 (社長)…580回       
 一方、福島原発事故の原因究明も未だに進まず、中間発表が政府や東電から出されたのみで、国会の事故調査委員会の検討は昨年12月に開始されたばかりです。にもかかわらず、原発の再稼動に向けた施策が進められ、先の1月18日には利益相反の疑いのある委員を擁護して市民の傍らでの傍聴を許さないでストレステスト評価会議を開催しようとして国内で笑い物になる始末です。
さらに、地震・津波、高経年化、技術的知見、ストレステストなどの意見聴取会では究明すべき難題、対処すべき課題が次々に明らかになってきています。
また、再稼動を決定するプロセスもあいまいで、そもそも福島原発事故を起こした原子力安全委員会や原子力安全・保安院に再稼動させる資格はありません。
 以上の状況を踏まえれば、日本政府の原発再稼動を許してはいけないことは明らかです。
 日本政府の原発再稼働に手を貸さないでください。

2 IAEAは勝手な「評価」をしないで

 そもそも、IAEAは1953年、アメリカ合衆国大統領のアイゼンハワーによる国際連合総会演説「平和のための核」を契機に1957年に創立されたそうですね。役割は、核兵器が現保有国以外に広がらないようにすることと原子力の平和利用をどんどん広げることですね。
 「日本のストレステストの評価手法の妥当性を評価する」そうですが、「原子力の平和利用」を広げる組織、すなわち原発を推進する組織に、私たちの命にかかわる「評価」をしてほしくありません。また、今後ますます大規模地震が予想されるのに、地震の心配がない国から「評価」されても信頼できません。勝手な「評価」をしないでいただきたい。

2012年1月26日  福島原発事故緊急会議

.. 2012年01月28日 09:10   No.358027
++ たんぽぽ舎 (社長)…581回       
◇経産省前テント村に撤去命令
  再稼働やめて 訴え続ける
  脱原発市民団体憤り

            (東京新聞1月26日「こちら特報部」より抜粋)

 経済産業省の敷地の片隅に脱原発を訴える市民団体のテント村がある。設置から約四ヶ月が過ぎた今月二十四日になって、枝野幸男経産相が退去と撤退を求めた。市民団体側は「絶対にどかない。国は狭量な態度な態度を取るな」と憤る。同省は防火上の理由を挙げるが、無理がある。突然の退去命令の裏には何があるのか。

 二十五日朝、活動を支える一人の渕上太郎さんは(六九)はテント内で使い捨てカイロを足に貼っていた。両足に五枚ずつ。「寒いのは大嫌いだけど、まあしゃあない」。上着を五枚重ね着し、マフラーを巻いても寒い。「政府が『原発の再稼働をしない』との明言をしたら、ただちにテントを退去するよ」。渕上さんだって、早く終わらせたい。
 枝野経産相は二十四日の会見で、撤去の理由を「火気の使用など危険行為は放置できない」ことを挙げた。ガソリン式発電機でぼや騒ぎがあったことを指しているが、問題が発生したのは昨年十二月三十日。既に一ヶ月以上たっている。
 テント村は経産省を取り囲んだ「人間の鎖」をきっかけに昨年九月十一日に始まった。「九月十九日に明治公園で五万人集会が計画されていたので、十日ほど張る予定だった」が、「脱原発」を訴える人が寄り合う場として勝手に“成長”していったとう。

 ◇命にかかわるから抗議
  4ヶ月で延べ1万5000人訪問
  「よりどころ追い出さないで」
  ぼや騒ぎ 国は世論見極め排除?

 昨年十月末には福島県の母親ら約百人が三日間の座り込みを行った。テントが増設され、原発に反対する人の署名が増えていった。約四ヶ月間で、延べ一万五千人がテントを訪れた。「デモは参加しにくいけれど、テントはで座り込みならという人もいる。中学生からお年寄りまで集まれるのがテントの良い所だ」と渕上さん。
 「国は、私たちを追い出すなんてちっちゃいことにはエネルギーを使っている場合じゃないでしょう」と憤るのは、テント前で座り込みを続ける椎名千恵子さん(六五)だ。「原発いらない福島の女たち」の世話人で、十二月一日からは妊娠期間にちなんだ「とつきとうか(十ヶ月と十日間)もの長期間の座り込みを始めている。
 遠くから心配する人も多い。中国電力の上関原発建設に反対し、昨年九月、経産省前で仲間と十日間のハンストを決行した山口県上関町の岡本直也さん(二〇)は祖父母ほどの世代の人々を思いやり応援する。「ハンストもテント村も違法行為と言うけれど、僕の感覚からしたら、危ないものを『安全』だと言い張って、たくさんの人を被ばくさせ、土地を奪った人たちの方が犯罪的な
ことをしていると思う。命にかかわるからこうぎしている。その声を聞いてほしい」

.. 2012年01月28日 10:38   No.358028
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…25回       
ついに傍聴者を閉め出した「ストレステスト意見聴取会」
   後藤、井野委員を「締め出し」た経産省

               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 
 ◇強行突破

 18日のストレステスト意見聴取会、とうとう傍聴者を別室に閉じ込め、会そのものを密室化した。もちろん別室の傍聴者には「絵や音」はモニターを通じて流れるから議論の内容を秘密化したわけでは無いと、経産省側は主張するのだろうが、それは全く次元の異なることだ。同じ部屋でリアルな発言を、相手の顔、また、それを聞いている人たちの表情を見ることに、傍聴の意味があ
る。
 こんなデタラメな意見聴取会に対する異議申し立ての声が、傍聴人から上がることは、福島原発震災を経た後は当然のことであり、それを閉め出すなど許されるはずがない。
 このような暴挙に至った理由ははっきりしている。岡本孝司、山口彰、阿部豊の3委員が三菱重工から資金を提供され、そのことを追求されたことに当人たちも経産省も我慢がならなかったからだ。
 普通なら取らない過激な反応をしたこと自体、経産省などの最も追求をされたくないことに踏み込んだからだろう。
 それも、傍聴人のみならず後藤委員と井野委員からも「質問」として疑問を呈されたことが大きかった。

 ◇後藤、井野委員を排除

 経産省は18日夜間に強行した「意見聴取会」に二人を欠席させようとして、このような騒ぎを起こしたのではないかとさえ感じさせた。傍聴人抜きの聴取会など、認めるはずがないことを見越しての暴挙だったのだろう。
 二人の配付した12月22日質問は、経産省のホームページに掲載されているのだが、なんと個人名と個人の関与を記載した箇所を消した。黒塗りならぬ白抜きの状態で、文書改ざんしてホームページに掲載したのだ。18日の行為を予告するようなことをしていた。(*)
 なぜそのようなことまでしたのかは、18日中に答えが出ている。わずか数十分で「大飯原発3、4号機のストレステストの方法は妥当」という意見を「出席」した委員のみで、まとめてしまった。
 これを見ても、後藤、井野委員が居なければ、「しゃんしゃん意見聴取会」
つまり電力会社と国の出来レースになっていたことが明らかで、そう見えないように、つまり「一回に二、三時間は信義をしていた」ように見えるように体裁を作ることが、「反対派」を入れた議論をした唯一無二の理由だと言うことが分かる。
 しかし今月下旬にはIAEAが来てしまう。さすがにそれまでに何ら結論が
出ないというわけにも行かない、実際7回もしたんだからもう良いだろうというわけだ。その実態を今回の事態で白日の下にさらすことができたわけだ。

.. 2012年01月28日 12:02   No.358029
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…26回       
 ◇馬脚を現した経産省

 既に「ストレステストの欺瞞性」は両委員や市民の努力で明らかにされていたと思う。それに対して国も他の委員も納得できる答えは出せないばかりか、委員に3名者利益相反のメンバーが居たことが追求されると、経産省は話をそらして任命責任を放棄して強行突破を計った。
 結局、3.11以後何が変わったのかと問うても、少なくても経産省の審議にあたる姿勢には何の変化も無かったことは、はっきりしたということだ。

(*)信じられない「白抜き」文書の所在は
白抜きされたのは利益相反の3名の委員名と、次の文章である。

『報道によれば、山口彰委員は、(株)ニュークリア・デベロップメントから『受託研究』の名目で3,385万円の研究費を受け取っている。ニュークリア・デベロップメントは、現在審議中の大飯原発・伊方原発・泊原発などの主製造メーカである三菱重工の関連企業である。これが事実であれば、利益相反の事例に該当する可能性があり、研究者倫理としても委員にはふさわしくない
と考えるが、保安院の判断をお聞きしたい。』
これが
『報道によれば、                 


                         これが事実であれば、
利益相反の事例に該当する可能性があり、研究者倫理としても委員にはふさわしくないと考えるが、保安院の判断をお聞きしたい。』
と、書き換えられていた。
 なお、「発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価に係る意見聴取会」の名簿は次の通り。

阿部 豊 国立大学筑波大学大学院 システム情報工学研究科教授
井野 博満 国立大学法人東京大学 名誉教授
岡本 孝司 国立大学法人東京大学 工学研究科原子力専攻教授
後藤 政志 芝浦工業大学 非常勤講師
小林 信之 青山学院大学 理工学部機械創造工学科教授
佐竹 健治 国立大学法人東京大学 地震研究所教授
高田 毅士 国立大学法人東京大学大学院 工学系研究科建築学専攻教授
奈良林 直 国立大学法人北海道大学大学院 工学研究院・工学院教授
西川 孝夫 公立大学法人首都大学東京 名誉教授
山口 彰 国立大学法人大阪大学大学院 工学研究科教授
渡邉 憲夫 日本原子力研究開発機構安全研究センター リスク評価・防災研究グループリーダー

.. 2012年01月28日 12:11   No.358030
++ たんぽぽ舎 (社長)…582回       
◇原発今夏ゼロも想定−制限令は出さず
  枝野経産相 東電の経営権握る考え
                  (朝日新聞1月27日付けより抜粋)

 枝野幸雄経済産業相は26日、朝日新聞のインタビューに答え、今夏に全国で稼働している原発ゼロを想定し、今春にも対応策を公表する方針を明らかにした。原発の再稼働が難しくなっているためだ。昨夏のように電力使用制限令を発動せず、自動車メーカーの「土日操業」をしなくても乗り切れるよう準備する。
 全国では26日時点で全54基のうち4基の原発が動いている。順々に定期検査に入り、4月末に北海道電力泊原発3号機が入ると稼働する原発がなくなる。
 政府は安全性を確認するストレステスト(耐性評価)などをしたうえで、夏前に再稼働に踏み出すシナリオを描いてきた。だが、東京電力福島第一原発事故の影響で地元の同意を得るのが難しくなっている。
 こうした情勢から、枝野氏は「(今夏は)原発がゼロになる可能性はある」との認識を示した。また、「安全と安心をないがしろにして稼働することは許されますか」と話し、再稼働は電力需給より安全確保を優先する考えを強調した。

.. 2012年01月28日 12:29   No.358031
++ 山崎久隆 (大学院生)…129回       
柏崎刈羽原発5号機は重大な「トラブル停止」だった
   2ヶ月弱も早く停止した「真相」
   最重要な制御棒駆動機構のトラブル
   東電の電力供給に支障は全くない
                   たんぽぽ舎 

 東電は1月25日に突然「柏崎刈羽原子力発電所5号機の定期検査開始について」というプレスリリースを出し、5号機を止めると発表した。そして25日運転を停止した。
 あれ?と思った。なぜならば、前回定検終了は2010年2月18日であり、本来ならば13ヶ月運転、すなわち3月17日まで動かせるはずだから。一月以上も早い停止は、何かあったに違いないと思った。
 調べてみたらすぐに分かった。なんと、制御棒駆動機構のトラブルだった。
 1月20日のプレスリリースに「5号機 定例の動作確認試験における制御棒1本の動作不良について」という記事がある。週に一度の制御棒全185本の駆動試験中に制御棒の1本が15センチ(1ノッチ)挿入しようとしたところ168センチ(11ノッチ)入ってしまった。つまり制御不能になった。
 そこで、この制御棒を全挿入した状態で固定したが、そのため出力が低下し、出力103万キロワットの原発になっている。このままでは安定的に運転できそうも無いため停止することにして、25日にプレス発表をしたのだろう。
 この種の制御棒駆動系のトラブルは、原子炉臨界事故を起こす原因にもなっている。根本的な解決はできず、駆動試験の際に見つかると、一杯まで挿入してロックするほかには対策は無い。
 制御棒は原子炉停止の最重要装置であり、それが185本の中の1本であったとしても、放置したままの運転など到底許されることでは無い。

 電力供給に支障があるのか−全くない

 東電は冬ピークを約5400万キロワット程度としているようだ。その内訳では、原発が柏崎刈羽の5、6号機で250万キロワットを見込んでいた。3月17日頃まで5号機が動いていれば、おおむね冬ピークは終わるだろうから、その後に定期検査入りをしても何ら支障は無いはずだった。しかし、まだこれからピークが来る可能性がある時期に止めたということは、このトラブルがそれだけ深刻だからだ。ちなみにこれまでの冬ピークは1月20日の午後5時台で、4966万キロワットだった。
 このため、供給体制に修正が必要になった。おそらくはJパワーの磯子火力(石炭)だ。
昨年11月に爆発炎上し休止していたが23日までに系統復帰し、2基合計で120万キロワットを供給できることになった。収支はぴったり合う。
 さて、ドタバタ東電の原発はついに最後の一機、柏崎刈羽原発6号機のみ。これが止まるのは予想では4月8日。この時期は電力需要としては最低に下がる時期だ。他の火力も休止点検に入るだろう。ますます停電の心配など無い。
 ところがこの4月から大幅な電力値上げを東電は予定しているという。

.. 2012年01月29日 08:35   No.358032
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…27回       
東電の電気料金値上げなどとんでもない。大反対!! 
   電気料金の実態は真黒けの「黒塗り」 そのデタラメぶりを問う

               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 

 ◇値上げの本当のわけ

 原発が止まったために、その分、火力発電の燃料代がかかるというのだが、それは理屈としてもおかしい。
 もともと原発の電力供給力はフルパワーで全電力需要の4割程度、実質的には春先など半分ちかくは定期検査をしているから、2割程度になる。今回の震災のために火力で全電力をまかなうとしても、追加すべき発電量は1000万キロワットもない。原発の燃料だって年間2000億円はかかる。最近は稼働していない原発が多いからもっと少ないが、計算上はそのくらいは燃料費とし
てかかる。
 核燃料は製造や輸送に長時間かかるので、既に数年先まで発注されている。
すなわち使うあてのなくなった燃料がかなりの量あり、その分の支払いも迫っているというわけだ。これらも当然ながら費用に含まれる。火力のたき増しだけが費用では無い。
 ちなみに既に取得して核燃料サイクルにある燃料は「加工中等核燃料」というが、その金額は実に7300億円にも達している。もはや使うあての無い核燃料が7300億円分も余っているが、核物質防護上、簡単に売却するわけにもいかない。もちろん国内全部で余っているので他電力にも売れない。
 リードタイムの長い核燃料は、そのまま電力にとっては巨額の負担を強いる「爆弾」だったのだ。

 ◇原発を冷やすために原発が要る?
  −推定85万kwもの電力が原発冷却用に消費されている

 さらに、とんでもない費用がある。それは原発の冷却用電力だ。
 柏崎刈羽が1機動いているので、まだ柏崎刈羽は「発電所」であることができるが、福島第一と第二はもはや「発電所」ではなく「受電所」である。
 燃料を冷やすための電力は東京電力管内の発電所から送られる。通常ならば止まっている原発の冷却と定期検査に必要な電力が送られていたのだが、今回はそれに加えて福島第一の破壊された原子炉の冷却や周辺の作業用電力などが加わった。その収支報告は、まだ見たことが無い。
 柏崎刈羽の最後の一機が止まれば、柏崎刈羽も同じ立場になり、東電は原発を冷やすために推定85万キロワットもの電力を火力などから送らざるを得なくなる。つまり私たちの節電は原発の冷却用電力に消えてしまったというわけだ。
 これら費用もまた、料金値上げで追加請求されることになるようだ。使う当てもなくなった原発の、補修費用も莫大に支出しようとしている。最低限危険を回避するためならば、使用済燃料プールに入っている燃料を冷やし続ければ良い。それ以外は全て取りやめれば費用はかなり節約できるが、多分間違いなく東電は再起動を前提とした補修などに莫大な費用を費やしている。配管の交
換、弁の取替、様々な補修工事は全て被曝労働でもある。さらに津波対策の巨大防潮堤や設備の耐震性強化、過酷事故対策の追加費用に数千億円をかけるつもりだろう。全て1ワットも電気を生まなくなった無駄な原発のために、である。
 福島第一の原発震災にかかる損害賠償額は値上げ対象にならないだろうが、それも表向きの話で、料金収支明細書さえ出さない東電の言うことなど到底信用できない。

.. 2012年01月30日 09:43   No.358033
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…28回       
 ◇得意の「経営努力」とやらはどうしたのか?
  −反対の多いMOX燃料で750億円も浪費

 プルトニウムを混ぜた「MOX燃料」。価格は通常のウラン燃料の数倍になると見られている。仮に5倍としたら、1体あたり1億円以上も高い。それを110万キロワット原発に三分の一炉心分も入れると、それだけで250億円も余分にかかる。
 それを3機行えば合計750億円は余計にかかる計算となる。ところがプルトニウム燃料は性能が劣る。最近の高性能ウラン燃料は、濃縮度を上げてウラン235の濃度を高くすることで最大5サイクルもの間炉内に入れることが出来るようになっている。
 ところがプルトニウム燃料は、ウラン混合しているために安全性に問題があり、3サイクルしか入れることが出来ない。これだけで性能は5分の3、価格は5倍で能力が4割引などと、常識では考えられない買い物を電力はしている。すなわち「プルサーマル計画」というのは性能を落としたうえ危険なプルトニウム燃料を高額に買っているわけだ。こんなものは社会常識では「詐欺」である。
 その無駄遣いを東電は「経営努力で吸収する」とこれまで言ってきた。ならば火力のたき増しにかかる費用もその理屈から言えば当然「経営努力で吸収」すべきだろう。とてもそんな巨額の費用はまかなえないというのならば、出来る企業に発電設備を売却すべきだ。
 電力会社は公共企業体だ。法的に供給を義務づけられている。その反面、圧倒的な独占を認められてきた。だから電力料金は「限りなく透明に近いブルー」でなければならないのに、実態は真っ黒けの「黒塗り」だった。プルトニウムの価格もMOX燃料体の価格も原発ごとの収支パランスシートも何一つ情報は開示されず、単なる風評としての「原発が止まると電気が足りなくなる」キャンペーンを展開していたのだ。

 以後の予測
 高浜3号運転停止は2月20日
 柏崎刈羽6号運転停止は4月8日
 泊3号運転停止は4月下旬・・・脱原発社会完成
 ・・・しかし先行きは不透明

.. 2012年01月30日 09:50   No.358034
++ 杉嶋 拓衛 (幼稚園生)…3回       
  『自然農から考える原発問題』報告 

 
 1月26日(木曜)18時半からスペースたんぽぽにて30年前福島県川俣町の農家に嫁いだ時から佐藤幸子さんの農業は始まった。一年だけ勤め人を経験しその後は農業に。農協が勧めない養鶏業(かえってビジネスチャンスだった)を始め45羽だった鶏は、猫や犬の襲撃を乗り越え最大1000羽へ。同時に田んぼや畑も試行錯誤の末に自然農業へと傾倒していく。

 多くの失敗を乗り越えこれから豊かな生活を迎えるという時に起きた311東日本大震災と福島第一原発事故。子供たちに安全な野菜を食べさせていた大事な自然農業も原発事故は全てを奪った。自然農法の思想は生き物を大事にする農業。作物と雑草や害虫など区分けせず無農薬はもちろん自然の力を最大限引き出す農業は、不自然なコンクリと自然を乱開発して放射能を撒き散らす原
発とは相性が悪い。

 佐藤家の方針は教育費に金を使わないそうです。教育は義務教育で十分で、それで足りなければ高校に行き、更に大学や大学院と出来が悪ければ行くしかないという話は面白かった。日本を牛耳る高学歴の権威のお歴々に聞かせたい言葉だった。大学で何勉強すると原発を動かす頭が出来上がるんだろうか。丁度今問題になっている経産省テント村で攻防になっている原発の再稼働問題で
も推進側は学歴自慢の大馬鹿野郎ばかりで、誰も原発はもうこの社会に必要無いと内部で言い出す者がいない。

 佐藤さんは30年間も農業をやっていても子供の生命優先と山形へ避難した。でも福島では何代も農家を続けていて簡単に土地を手放せない人が多くいると訴えていた。ただ逃げれば済むという単純な問題ではないのが、福島の子供たちがいまだに避難しきれていない現状を生み出している。とても考えさせられるテーマの講演会だった。

.. 2012年01月30日 10:31   No.358035
++ 橘 優子 (幼稚園生)…3回       
佐藤幸子さん講演会『自然農から考える原発問題』が楽しかったというお声を、翌27日の経産省前テントの退去命令に抗議する集会に集まった数人の方からいただきました。「ネットの映像を見ると怖い人だと思っていたけど、こんなに楽しいお話がきけるなんて」と言う会場での発言もあったくらい。佐藤さんの前向きな生き方、自然な生き方が阿武隈山地の山村での自然農を成功さ
せたのだと納得。
 自らも避難を余儀なくされても尚避難先で被災者受け入れに取り組むという放射能被害に立ち向かう姿勢にも心が弾むような前向きさがあって、旧友の話を聞いているような和やかな講座でした。広島からたんぽぽ舎に直行した佐藤さんは、講演会の後原発いらない福島の女たちどうし、椎名千恵子さんと神保町の銭湯で体をあたためてから、経産省前テントに帰還していきました。講演
に先立ち上映した「子どもたちを放射能から守れ」は、賞もとっている感動的な作品で、たんぽぽ舎でも2000円で販売中。是非ご覧ください。半額は「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」へのカンパとなります。

.. 2012年01月30日 10:45   No.358036
++ 木本 希 (幼稚園生)…1回       
3.11郡山集会に参加すするかどうかは「個人の判断」に

                           鎌倉市 

 いつも貴重な情報を有り難うございます。そして長年の反原発活動に敬意を表しています。

 地震と原発事故情報その302の中にありました、3月10、11日の郡山ツアーに関連してメール受信者の方との意見交換を拝見しました。私なりの意見を僭越ながら述べさせて頂きます。

 私は、郡山での集会に参加するかしないかは、個人の判断に委ねるしかないと思います。もちろん子連れでの参加を考えている場合は、きちんと子供の意思を確認するべきだと思いますが。答えは一つではありません。放射線の数値においては、同じ数値でも人によって捉え方は様々であろうと思いますし、反原発活動も様々なアプローチの仕方があると思います。大事なのは、互いの意
見を尊重した上で自分の意見を述べる、ということなのではないかと思います。

 原発と放射能、本当に恐ろしいものです。どう対応するべきなのか、みんな迷っています。いくら考えても答えが出ません。だからこそ、今まで多くの人達が原発と云うものに反対してきたんだと思います。そして、これからも反対していかなければいけないのだと思います。

.. 2012年01月30日 11:57   No.358037
++ たんぽぽ舎 (社長)…583回       
1月26日 IAEAの再稼働「やらせ」来日にNO!緊急アクション
                   (福島事故緊急会議MLより転載)

                     [転送・転載歓迎/重複失礼]
 東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。本当に緊急の思いつきでしたが、1月26日(木)にIAEAの「やらせミッション」に抗議するアクションを行いました。呼びかけは「福島原発事故緊急会議」。まずはIAEA東京地域事務所に申入書を提出に。12時に7人が飯田橋駅に集まり、九段下方面に5分ほど歩いたところにある精文館ビルに到着。ビル前で
ロイターTVと共同通信の記者が待ち構えて、登場した私たちを撮影、その後も同行して、インタビューも行ってくれました。

<事務所は、けんもほろろの対応>
 IAEA東京事務所はビルの8、9、10階に入っており、受付は9階でした。小さなエレベーターに分乗して9階に上がると、狭いフロアーの左に事務所ドアがあり、黒光りする立派なレリーフ状の看板が付いていました。
 ブザーを鳴らすと女性の声で返事があり、ドアが開いたものの、メディアのカメラを見てすぐにドアを閉めてしまいました。「カメラは困る。事前に聞いていない。人数は一人だけに。申入書の受け取りにだけ応じる」とドアフォンでの会話。要請の趣旨をていねいに伝えても、かたくなな対応に終始。
 メディアの方も「手渡す側だけでも撮らせてほしい」と直接要請されましたが、姿勢は変わらず。結局、アポイントを取った仲間以外は順次1階に下りることに。
 残ったのが1人になったところでドアが開き、やっと申入書を手渡すことが出来ました。奥には責任者と思われる男性の姿が見えたそうです。「事務局長やレビューミッションに渡せるかどうかは分からない」と言いつつの渋々の受
け取りでした。
 慣れていないのかもしれませんが、ひどく過剰な警戒、狼狽ぶりでした。どうして堂々と市民からの要請を受けることが出来ないのでしょうか。IAEAという組織の体質の一端が表れたのかもしれません。

.. 2012年01月31日 13:17   No.358038
++ たんぽぽ舎 (社長)…584回       
           【IAEAへの申入書】

        日本政府の原発再稼働に手を貸さないで
        IAEAは勝手な「評価」をしないで

<底冷えの中、保安院に抗議の声>

 午後の政府交渉(六ヶ所再処理試験の再開問題、再稼働問題)に参加した後、午後5時30分から経産省別館(保安院)前で、経産省・保安院に対する抗議アクションを開始。参加者は約40人。昼のIAEAアクションの報告に始まり、東電前アクション、グリーンピース・ジャパン、アイリーン・美緒子・スミスさん(グリーン・アクション)などからの発言、冷え込みにも抗するシュプレヒコールやショートコールなどで経産省に抗議の声をぶつけました。
 ちなみに、経産省・保安院への要請書は、夕方の受け取りを経産省に拒否されたため、午後の政府交渉に出席していた保安院の担当者に手渡しました。


          【経産省・保安院への要請書】
 IAEAによる「やらせ」ミッションを中止し、ストレステストによる
 再稼働プロセスを白紙に戻してください
 

<IAEAに声を届けよう!>

 IAEAの調査団は、最終日の1月31日(月)に報告書を経産省に手渡し、「助言」を行い、記者会見等も行うようです。日本政府が編み出した「冷温停止状態」なる詐欺的概念に承認を与えたIAEAは、今度は再稼働への儀式に過ぎないストレステストにお墨付きを与えることは必至です。福島にIAEA事務所を設置するとの発表もなされました。
 今後もIAEAと日本政府の危険な結託に抗議の意思表示を続けていきたいと思います。飯田橋にIAEA東京事務所があることも今回、初めて知りました。ぜひIAEAに声を届けていきましょう。まずは市民からの要請に慣れてもらい、誤ったその姿勢を糾してもらわなければいけません。

<国際原子力機関(IAEA)東京地域事務所>
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋1-5-9 精文館ビル9F
Tel:03-3234-7186/Fax:03-3234-7214

.. 2012年01月31日 13:38   No.358039
++ たんぽぽ舎 (社長)…585回       
◇現段階では強制排除ではなく、あくまで自主的な撤去を求めたい
                         − 経産省

                   (東京新聞1月28日付より抜粋)

 東京新聞1月28日朝刊29面こちら特報部にテントに関して「注意すべき記事」が載っているので紹介します。全文の3分の1の抜粋です。見出しは『経産省テントが期限・拡残集会に700人 撤去すべきは原発」の3本見出しの記事です。

 脱原発を訴える経済産業省前のテントに同省が「撤去期限」を通告した問題で、期限を迎えた27日、同省には通告に抗議する電話やメールが殺到した。
テント前で開かれた抗議集会には700人以上が集まり、福島県からも女性たちが駆けつけた。抗議の声が終日響いた。
 福島県郡山市から駆けつけた元保育士、黒田節子さん(六一)は「この場所を維持してくれた人たちがいたから思いも伝えることができた」と、反原発団体が設けたテントに対する経産省の撤去要請に憤った。
 「(撤去要請の根拠となった)二十秒で消えた小さなぼやは言い掛かり。原発の危険とは比較にならない。(中略)
 抗議のネット署名も始まり、主催者によると、撤去期限の午後五時過ぎには二万九千人を超えた。(中略)
 「(福島県)浪江から来ました」という宣伝カーも現れ、「浪江はチャルブイリになってしまいました。頑張ってください」とエールを送る一幕も。経産省は「現段階では強制排除ではなく、あくまで自主的な撤去を求めたい」としている。

.. 2012年01月31日 14:02   No.358040

■--テント日誌
++ タッチー (幼稚園生)…1回          

<テント日誌 1/1(日)>
     今年は正念場 しなやかな気持ちで新年を迎える
       ―― 経産省前テントひろば 113日目 ――

 1月1日(日) 曇り

テントは昨日来のオールナイトの盛り上がりの余韻を残し、テント前は賑わい、炊き出しや新年アピール放映が行われている。椎名さんは福島の子ども達に話が及ぶと思わず目に涙が・・・。同時に、昨夜来の疲れもあって眠りこけている人も多い。

 今日も第3テントの皆様の炊き出しで、おいしいうどんや、暖かいコーヒーに座り込みの仲間の顔がほころびます。交差点を行き交う乗用車、初もうでらしき人々、観光客風の外国の人々など、意外と交通量はあって、今朝の東京新聞を見たと言って訪ねてくる方も。(東京新聞の一面下のコラムに、テントひろばでの昨夜のオールナイトのイベントのことが記されていた。)私は、簡易
着物を着こんで、2号テントの受付デスクを外に出してもらって、お抹茶をたてて、受付と呼びかけ、テントの中では椎名さんや、鎌倉デュオ、など、数名の方が大掃除。年末に届いた大量の飲料水や湯たんぽなどを整理し、テントの中に置かれた私物は各自引き取っていただきました。
 
 次々と届く差し入れで、華やいだ食卓となりました。お抹茶は、略式というよりも、2杯ずつ流れ作業で、淹れては紙コップに移し替えてお渡しする方式でちょうど良い塩梅の人出。意外と好評で、おかわりの声も。特筆すべきは、小学生の子どもを自転車に乗せた若いお母さんが、「子供の質問なのですが、どうして、デモをしないで皆さんは座っているの?」と尋ねていらっしゃっ
て、話が弾みました。脱原発・デモが好意的に捉えられた上での疑問を携えての訪問ということに、私たちは確かな手ごたえを感じ取りました。連日通っていらっしゃる斎藤美智子さんが、嬉しそうにその母子を見送りながら、「毎日ずーっとデモでは身が持たない」とぽつり。ほんとうに、テントで交流しながら座り込み闘争ができることはありがたいことです。2号テントには、脱原発
お札が張り出されて、皆でその周りをあれこれと工夫して飾り立て、お賽銭箱も登場、○○ガミさんも登場して、テントの周囲は、正にありがたい雰囲気が漂っています。

 「東北のボランティアの帰りですが、ツイッターで見て、来たかった、名古屋に帰る途中で高速降りてきました」という青年が質素な作業服のポケットからお札をカンパ箱に。また、いかにも下町っ子らしい作業着姿の親父さんは、「ほら コレッ」と東京新聞を差し出した後、ご祝儀袋にお札を入れてカンパ箱に。マイクでお話をしていると、信号待ちの都バスの中から、年配の男性が手を振ってくれたり、乗用車の若者たちが車の窓から身を乗り出して興味深そうに見てくれるので、椎名さんがスマイリングサンシールを差し上げると喜んで下さったり、右翼も警察も妨害が無いまま3時までの生活時間展開は年初から大成功!                              

                           ( タッチー )
.. 2012年01月06日 08:24   No.357001

++ Y・T (小学校中学年)…16回       
<テント日誌 1/2(月)>
 新年2日目も、テントひろばは賑わって
 ―― 経産省前テントひろば 114日目――

1月2日(火) 曇り後晴れ
 今日は風が強く、冷たい。とくに午後と夜には強風が舞う。そのたびにテントはバタバタとはためき、揺れるほどに。
 午前中は、さすがに31日、1日の疲れがあってか人も少なく、ひっそりと静まっていた。が、午後になると次々と人が集まり、相変わらずの賑わいに。
 この日は近くで一般参賀があり、その帰りに右翼の来襲が懸念されたが、罵詈雑言垂れ流しの小さめのワゴンが1台、足早に通り過ぎただけ。
 同じ一般参賀の帰り道の母子連れがテントに立ち寄り、訪問者名簿に記帳していく。

 昨日も5万円ものカンパをしていただいた方がおられたが、今日も3万円のカンパをして下さった方が。有り難く頂戴する。
 元旦に届いたテントへの年賀状50通ほどに目を通す。本当に全国各地から熱い想いが寄せられている。ここでまとめてお礼を申し上げておきたい。
 なかでも富山の方々からの賀状が多かったが、そういえばテントの前に、富山の北陸電力本社前でランチタイムアピール行動を続けておられる方々からの新年のメセージと、行動の写真が張り出してあった。経産省前テントはこのように全国の人々の行動と強く結ばれているのだと感じる。

 テントの前は、昨日に引き続いて、炊き出しあり、野点あり、そして囲碁大会に書き初めと賑わっている。とくに埼玉からきた16歳の高校生が、お札でカンパをした後、囲碁大会に参加し、何十歳も年上の囲碁自慢たちをなぎ倒し、ついに70代の腕自慢と頂上決戦の名人戦。なかなかの見応えある真剣勝負に。また、三多摩方面から訪れたミュージシャンたちのライブに踊りの輪もできる、まるで大人の学園祭みたい状態。マリオさん、ボケ丸さん、寒い中有難う!テントの中では、老若織りまぜて、原発問題での熱い議論がひとしきり続く。
 椎名さんは、救援連絡センターを訪ねたり、渋谷の仲間たちの越冬闘争に合流して芝居を観たりと、寒い中をたくさん歩いた後、テントにご帰還。強風が吹き付ける中、テントの夜は更けていく。今日の泊まり込み人員は多い。
                            ( Y・T )

.. 2012年01月06日 09:59   No.357002
++ タッチー (幼稚園生)…2回       
<テント日誌 1/6(金)>
 ストレステスト公聴会とお茶会と
  ―― 経産省前テントひろば 118日目 ――

 今朝は、テントの後ろに建つ経産省本館地下の講堂でストレステストの公聴会があり、多くの仲間と傍聴、めいっぱい東大の岡本教授をヤジってきました。9時からの傍聴に先立ち、10名近い仲間で、岡本たちが献金受けているという元旦の朝日の記事をコピーしたビラを本館で配りました。マイクはなしでしたが、とても受け取る方が多くて、時間が短かったのが残念でした。

 公聴会は、委員になってる後藤正志さん、井野さんの突っ込みが素晴らしくて、3時間の予定が30分程伸びて、散会後も残って糾弾している傍聴者もいるような熱気あふれるものとなりました。内容は、たんぽぽ舎などのサイトをご覧ください。
 私が特に印象に残ったのは、北海道電力がたくさんの若手社員引き連れて来ていて、うーん、こいつらを相手にこれからたたかって行くのかと思うと、悔しくてたまらんかったこと。突込をする委員も、傍聴も、傍聴も、こちらの仲間は相当年季が入っている。後ろのステージ上のカメラで写されたら、それは一目瞭然、頭髪の具合で…。

 女性テントでの午後のお茶会、5日・6日とまとめての報告です。
 5日はお茶会参加者、全部で6名。
 山梨からの退職教員の方、とそのお友達?草加からの退職教員の方、新宿西口のイラク反戦スタンディングに参加している方、原発事故で不妊治療を断念したという方、皆さん、初めて訪れた方でしたが、話が弾み、私がたんぽぽ舎のボランティアのTさんと横浜会議での大間原発の展示の企画をしているというお話をしたところ、大間原発について詳しく知りたいというお話や、福島の
子どもが心配というお話などで盛り上がりました。
 炬燵で話し込んでいると、ビニールの向こうから、ちらちらと中を伺う方の様子が見えるのですが、ひとりで5人の方とお話しながら、外の呼び込みまでは、残念ながらできかねました。

 6日のお茶会は、お天気が良かったので、外で座り込みながら、おにぎり食べてお話をしたりしていたら、可愛いお孫さんたちを連れて一家でテントを訪れた、女性テントのお泊りもしてらっしゃるMさんたちにテント周辺は一気に賑やかになって、そこへ、群馬でのサーカス学校を放射能汚染のために閉めたという校長さんと生徒さんが現われ、また、一段とにぎやかに。
他にも、数人、初対面同士でも、話がはずむ。        (タッチー)

.. 2012年01月08日 08:19   No.357003
++ M/O (幼稚園生)…2回       
.<テント日誌 1/3(火)>
    全国から届けられた年賀状のご紹介
    ―― 経産省前テントひろば 115日目 ――

 「案ずるより産むが易すし」というがテント前広場の年末年始の特別態勢は成功裡の内にやり抜けた。12月29日から1月3日はそれぞれ忙しさに追われてテント広場も手薄になるのではないかと懸念したのだけれどそれは杞憂だった。
 この日誌でも報告されているように、多くの企画が持ち込まれそれぞれ盛会だったのである。レーバーネットのみなさんが寒風に晒されながらネットの生中継をやっていただいたのも大きかった。テント前から大NHKに対抗して紅白歌合戦や「いく年くる年」などが行われるなんて以前なら想像できなかったことである。
 そうは言っても多くの皆さんが様々の形でこの期間を支えていただいたからこそ、事態はうまく行ったのであり、あらためて感謝をしたい。一人ひとりの力で支えあって維持されているテント広場であるが、それが発揮されたといえるのだろう。

 この期間を利用してテントを訪れるという人は多かったが、今日も仙台や愛知、あるいは横浜の人たちが来られた。仙台は東日本大震災で被災した地方であり、現在も復興や復旧に大変であるが、放射能汚染については新宿並みということで福島との落差を感じられているとのことだった。
 復旧が進むにつれて同じ被災地でも原発震災や放射能汚染をめぐる差異はでてくるのであろうが、どうしていいのか悩んでいるとのことだった。これは切実なことであるように思える。
 愛知の方は地方では運動が停滞しているという実感を持っておられるようであった。今年の反原発運動を暗示しているかも知れないと感じさせるようでもありこころに残った。

 12月27日の日誌で年賀状のお願いをしたのであるが、ちょっと遅すぎたかなというのがテント内の声だった。それでも現在、55通程頂いている。これらはほとんど12月27日以前に投函されたものと推定されるから今後もっと増えると思える。地方(首都圏以外)の方が半数以上であるが、少し紹介させていただく。

 「寒風の中に起つ皆さんの姿に勇気をもらって新しい年を迎えております。
富山の雪空のなかでも″原発いらんちゃ″と北陸電力本社前で行動をいたしております。共に連帯のこころをお届けします」(富山のTさん)。
 「日々御苦労さまです。私も自分の住んでいるところでできることをやっていこう、とテント広場でがんばっておられる方に励まされています。ありがとう?」(滋賀のMさん)。
 「新しい年がきました。私と息子は埼玉から岡山へ年末に疎開しました。部屋探しに行く日に、テント広場に寄りました。さむかったです〜。毛布を貸して頂きしばらく座りました。みなさん、体に気をつけてくださいね。私と息子(4才にしてデモ7回参戦です)も岡山で元気に脱原発に向けて頑張ります」(岡山のMさん)。4才の息子さんの元気な姿が印刷されていて、思わず心が
なごんだ。
 「30年年賀状を書いたことありません。今日、そちらに伺い、急いでハガキを書きました。また、遊びに行きます。皆で共に歩いて行きましょう」(館山市のMさん)。30年ぶりの年賀状をありがとう。

 1月4日からはテントも通常(?)の態勢に戻る。そして、今年の決意をこめた餅つきがある。拳を挙げての歌ではなく餅つきがテント広場の決意というのもいいと思う。美味しいお餅を想像したら明日の楽しくなった。
                               (M/O)

.. 2012年01月09日 08:17   No.357004
++ タッチー (幼稚園生)…3回       
今日は、夕刻から椎名さんを案内して、山谷の越冬闘争に参加する。山谷に着いたのは、5時近く、配食を始める前の連絡のハンドマイクをお借りして挨拶をさせていただきました。橘がまず、福島弁で経産省前で原発をなくすためのテント闘争が展開されていること、デモやテントでの交流など、山谷の仲間たちとの共闘は、大変心強い、今年もよろしくお願いします。そういうお話をし
て椎名さんをご紹介。

 「野宿を強いられる人々の困難な生活、放射能の危険にさらされる福島の人々、共に状況は厳しいが国が弱者を切り捨てていくことを許さず、命を削ってでも立ち向かって闘って行きたい」という彼女の渾身のスピーチに山谷の仲間たちから拍手が沸き起こる。昨夜の渋谷の越冬闘争とは打って変わり、人いきれがセンター前の路地一帯を圧倒するような寄せ場での炊き出しの雰囲気は
独特のものがある。                    (タッチー)

.. 2012年01月09日 09:48   No.357005
++ Y・T (小学校中学年)…17回       
<テント日誌 1/4(水)>
 脱原発新年餅つき大会は盛大に!
 誰もかも 心ひとつの テント前
  ―― 経産省前テントひろば 116日目――

1月4日(水) 晴れ 後曇り
 今日は新年餅つき大会である。天気は晴れ、風もなく穏やかな陽気。12時頃にはテント前はもうたくさんの人が集まっている。第2テントの横に臼が置かれ、テント前には、つきあがった餅を丸めてあんこ、きな粉、おろし、納豆をまぶして食べられるように、用意が調えられている。餅米を蒸すのは公安の了解の下、日比谷公園で行うことに。が、公園事務所は許可せず、やむなく公
園と歩道の境の空間で公安が見守る中、2人行ったそうだ。ところが、30分もした頃、丸の内署の制服警官20名程が撤去!と叫びながら押し寄せ取り囲む。で、やむなく撤収。
 取りあえず最初のぶんをテントに届けた後、急遽、テントの弁護対策をしていただいている弁護士さんの法律事務所に移動して、なんと法律事務所内で餅米蒸しをさせていただく。

 予定の1時を少し過ぎたところでいよいよ餅つき開始。一斉に臼の前には黒山の人だかりが。そしてつきあがると、この餅をもっての各省庁への挨拶回りの出陣式。

 椎名さんが挨拶文を読み上げる。経産省、財務省、文科省、外務省、農水省、厚労省の6つの省庁を4人が正装して回るも、各省庁はお餅の受け取りは拒否。挨拶文は受け取ったそうであるが。

 そのあとは次々とつきあがってくるお餅をみんなでいただく。豚汁の炊き出しもあり。ともかく、警察の介入や経産省の査察などもありつつも、無事、餅つき大会は大成功のうちに終わった。参加者は総数150名にも及ぶ程に。
その熱気が冷めやらぬうちに、川柳大会が行われ、乱鬼龍さんの選定により、標題の句が優秀賞を獲得。

 〜 誰もかも 心ひとつの テント前 〜
   ─────・─────・─────・─────・─────
☆☆テントひろばへの抱負、期待、要望、意見など、様々な思いを寄せて下さい。可能な限りテント日誌でご紹介します。
 またそれらを集めた「テントひろば通信」の発行も考えています☆☆
郵便なら、
 〒100-0013 東京都千代田区霞が関1−3−1 経産省前テントひろば
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                            ( Y・T )

.. 2012年01月09日 10:13   No.357006
++ Y・T (小学校中学年)…18回       
<テント日誌 1/5(木)>
   年末〜年始の怒濤の日々が過ぎてひっそりと
   ―― 経産省前テントひろば 117日目 ――

1月5日(木) 晴れ。穏やかな一日。
 年末〜年始の怒濤の日々も昨日の餅つき大会をもってひとまず終え、今日のテントはひっそりと、ゆったりした時間が流れている。

 朝日新聞の特別報道部の記者が取材にくる。この記者氏が言うには、朝日は社説で脱原発を打ち出して以降、原発問題での取材は随分自由になり、関連記事も多くなったとのことである。
 読み手の側の評価はいろいろあるだろうが、現場記者の実感はこのようである。その実感がどのように紙面に表現されていくのか、見守りたい。

 そういえば、朝日は元旦の新聞のトップ記事で、原子力安全委員会の委員達が原発メーカーの三菱重工等から、5年間にわたって巨額の献金を受け取っていたことをスクープした。その1人が、「ストレステストに係わる意見聴取会」の司会進行役をしている岡本孝司東大教授である。しかも審査対象の多くは三菱重工製造の原子炉だという。阿部・山口を含めた3名までが利益相反者
によって占められているそうだ。この3名は即刻ストレス委員を辞任せよ!というのは至極当然のことであろう。意見聴取会は1月6日にも開催される。           ( Y・T )

.. 2012年01月10日 09:27   No.357007
++ T.E (幼稚園生)…1回       
新年餅つき大会のレポートが、当日の責任者の方から届いているので、昨日の報告と重複するところもあるが、より真に迫っているので掲載します。

 今日は餅つき、波乱の1日だった。経産省はこのところ、そこが弱点とみたか火気使用についてうるさく言ってくる。この点に関しては、右翼の放火云々の懸念もあり、我々も厳しく自主管理を行っている。夜間には不寝番をおき、発電機もカセットボンベ型にし、ガソリン使用はやめた。ストーブもカセット型だ。さて、プロパンを使う餅つきはどうするか。三つのテントが並ぶ狭いテン
トひろばに、その余地はない。 担当者鳩首の上、もち米を蒸かすのは近くの日比谷公園でやることにした。午後1時すぎ、最初の蒸篭が届き餅つき開始。搗き手は体力抜群サミーこと広瀬君だ。

 彼は手並み鮮やかな鍋奉行を兼ねる。餅つきは暮れにやるのが一般的だが、新しい年を迎えてお隣さん方へ「今年もよろしく」と挨拶しとくのもよろしかろうということで1月4日となった。
 お隣さん方とは、経産省、外務省、財務省に農水省である。1月4日は官庁街も仕事はじめ、黒ずくめの官僚集団が通りを埋める。女性職員の華やかな和服姿はほとんど見られない。大震災、原発事故への自粛の表れなのだろうか。

 今日の餅つきに参加したあるフリージャーナリストが問いかけてきた。
 「テントで遊び事していると批判する人もいるかと思われますが」「そうねー。餅を搗いて、仲間うちだけではなく、通りがかりの人や、隣近所などにふるまうというのはきわめて人間的でオープンだという表明でもあるわけで。テントの精神だということかなー。」

 初臼に威勢のいい掛け声がかけられているその頃、日比谷公園では思わぬ事態が進行していた。誰の迷惑になりようもない公園の一角での炊飯になんと丸の内署の警官多数が警備課長を先頭に押しかけてきたという。彼らによれば、「110番が何度もあったから」だという。嘘も休み休み言え。正月早々そんなことで110番するひま人がいるか。とはいうものの、公園での炊事は中断のやむな
きに至り、急遽西新橋のO弁護士事務所をお借りして急場をしのぐこととなった。

 一方、テントひろばでは「未来を孕むとつきとおかの女たちのテント村行動」の椎名さん、事務局のひまわりさん、東電前アクションの園さん、テントひろばの代表として正清さんの4名がアンコやきな粉餅を盛ったお皿を手に、お隣さんがたへの新年の挨拶に向かった。

 結果、挨拶状は各省共受け取った。お餅は受け取らないので置いてきた。経産省は例の課長が置いたお餅を持って慌てて追いかけてきた。外務省は外の門から一歩も中へ入れようとしない。農水省は警備担当者ではなく秘書課の課長が降りてきて、椎名さんの挨拶にもそれなりの対応だった。各省の対応の違いに原発との距離感が表れているようだ。餅つきはその後順調に経過、昔取った
杵柄組やひまわりさんなども参加、トン汁などの炊き出しもあり、テント前は終日賑わった。                       (T.E)

.. 2012年01月10日 09:38   No.357008
++ タッチー (幼稚園生)…4回       
<テント日誌 1/7(土)>
   新年お茶会最終日、千客万来 土曜日のテント
   ― 経産省前テントひろば 119日目 ―

1月7日(土)快晴。
連休ということもあって、7日(土)のテントは一段とにぎやかで、女性テントでは、行列状態で、少しお話をしたグループが抜けるとまた、次の方がテントへ、というローテーションでなんとか、訪問してくれた人たちが譲り合って交流して、充実した休日を過ごして下さいました。
 福島県の郡山から小学生のお子さんを連れて避難していらした方が、まだ避難には至っていないやはり子連れの友人と共にいらして、福島の状況の報告会となり、学生さんたちのグループや、柏、佐倉などからの仲間たちと色々なことをお
訪ねして、こどもさんにも、スケッチブックに書き込んでいただきました。
 学生さんたちは、椎名さんとのつながりでいらしたということで、28日の土曜日には、より多くの仲間で再訪したいとおっしゃって下さいました。
 東京女子大の方が、「大学は施設も使えるし、DVDなどの資料も豊富にあり、そういうものを活用して、学生たちに原発のこと、放射能のこと、福島のこと広く伝えていきたい」と熱く語ってくれました。
 京都精華大で、(我々の世代なら皆書架にある、「性と文化の革命」の訳者の)中尾ハジメさんの教え子だったという若いバックパッカーの女性ふたり、京都から夜行バスで来て、更に、深夜の新宿発の夜行バスで仙台に行き、福島もまわっ
てくるのだと、自分たちのお弁当の玄米おにぎりをテントの仲間にもおすそ分けしてくれる健気さにホロリ。
 京都精華大はいち早く福島の子どもの避難で動き始めたところで、彼女らが手書きで出したビラが4月の20ミリ?撤回要求政府交渉の際に配られ、それに触発されて、私たちも、多くの仲間もサマーキャンプなど取り組み、避難を求める運動の強い刺激になりました。あらためて彼女たちの「始めの一歩」に感謝。
 夜も更けて、外の座り込みの仲間たちも引き上げる頃、外国人ご一行様到着。
「核分裂過程」というドキュメント映画で描かれている、ドイツの80年代の核燃料再処理工場反対闘争の、ヴァッカースドルフの闘争現場に行っていた、という日本語のお上手なドイツからの女性が、タクシー運転手をしているというオランダ人の友人、広島出身の日本人女性と共に訪問。
 ドイツの反原発闘争のことや、ドイツではファシストとの共闘など、考えられないことなど、話して下さいました。今年、息子さんが、日本の脱原発運動の研究のために来日されるとのこと。放送大学のT君も一生懸命、英語などで話しかけてました。
 彼らが、離日する前にまた記念撮影のためにテントに来たい、と言い残して出ていくのと入れ替わりに、今度は、関西から来て、明日から仙台や福島に行くという小児科のお医者さん、おふたり、子ども達を放射能から守るお医者さんのネ
ットワークを山田真さんと共にやっていらっしゃる、ということで、彼らの本をテントに頂きました。
他にも、寒い中外で座り込んで下さる方、様々な差し入れを下さった方、「近くに住んでいるので、毛布とかカイロとか、なんでも持ってくる」と立ち寄って下さった方、などひきも切らぬ先客万来のお正月を振り返り、テントのローテの拡
充の必要性を感じます。それと週末は夜の「生活時間」も考えた方がいいのでは。
                           (タッチー)

.. 2012年01月11日 14:37   No.357009
++ Y・T (小学校中学年)…19回       
 第1テントには、夜のとばりが降りた頃、15歳の中3生がテントにやってくる。先日も来たそうである。進学高校先も決まっていて、毎日動き回っているそうな。結構仲間もいるという。以前から参加している海岸を守るNPOでは、汚染水の海洋投棄から反原発への意識は高まっているそうである。
 放射能の被曝の影響や、核のゴミは、自分たち子ども達が最も負わされるものであるから、子ども達が結び合って声を上げていかねば、と静かな口調で語る。でも、大人達にも支えられてそれは可能なのだ、と付け加える。
 最大55の年齢差を越えて話や気持ちが通じ合い、未来への可能性を大いに感じさせてくれる一刻であった。(Y・T)

.. 2012年01月11日 15:03   No.357010
++ H・H (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 1/8(日)>
     40年では遅すぎる!1日も早い全原発停止を!
      ―― 経産省前テントひろば 120日目 ――

1月8日(日) 晴れ。
 寒い日々ですが、風がそれ程でもないので日がさすと過ごしやすいです。門松も片付けられましたが、地方によってはもっと長い期間飾る地域もあるようです。
 正月明け連休の日曜日。霞ヶ関は人通りも車の通りもさすがに少ないです。

 奈良からいらっしゃった方からお菓子をいただきました。チーズのようなお菓子なのですが、名前を控える前に無くなってしまって紹介できないダメな日誌担当です。申し訳ありません。(たぶん「蘇」です。)
 私事ですが、」正月に年賀メールでテントの事を紹介したら昨日大学の後輩が寄ってくれました。長崎出身なので原爆にまつわる社会の動きなどの市民的実体験を教わりました。
 120日も経つとテントの横幕を止める紐なども劣化していて補修が必要だったりして毎日少しずつ直しています。修繕しながら高経年化の話なども考えながら。

 政府の原子力安全規制で40年で廃炉という基本方針が盛り込まれたそうですが、もともとは30年と言っていなかったか?
 たとえば、PWRでは圧力容器が中性子を受けると脆くなるので、古い原発は軒並み問題があります。鋼鉄が脆くなると、冷たい水をかけると壊れてしまうので緊急時に大変問題があります。

 どのくらい脆くなったか試験をする勤続の板があらかじめ原子炉の中に入れてあるのです。定期的に取り出して試験をするので、後から運転期間を伸ばそうとしたら、試験片の再利用とか信頼性を疑われることをすることになります。
 例外として更に長い運転ができるという抜け道もあります。
 もっと圧力をかけ、一日も早い全原発停止を目指しましょう。
                            ( H・H )

.. 2012年01月12日 09:14   No.357011
++ TOKU-SAN (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 1/9(月)>
   穏やかな日差しと色々な人達の暖かさに包まれて、今日もほっこり、
   連休最終日1月9日(月)成人の日の経産省前テントひろば
   ―― 経産省前テントひろば 121日目 ――

 テントの泊まり担当だったこの日は5時迄不寝番をやり、朝7時に起床。三連休最終日の霞ヶ関は、とてもよい天気。明け方はとても寒かったが、比較的暖かく、今日もたくさんの人がテントに来てくれそうな気がする。寝袋と毛布をたたみ、起きて行くと、5時に不寝番を交代したテントのウィリーネルソンこと愛称Qさんが、すでに、朝ごはんの準備をしていた。私も見習い料理担当としてお手伝いで参加し、三理塚の農家の方からいただいた野菜などを使って、男二人で朝ごはんの準備。(料理と言っても、切るだけの男料理)
 9時半くらいになって、第2テントの方にあさこハウスへのはがきを書きにきたというKさんがやって来た。Kさんは女たちの座り込みに参加し、それ以降もちょくちょくテントに来てくれていると言う。そこへたんぽぽ舎のHさんも現れ、皆で楽しく朝食会。
 杉並から、テントに初めて来たという女性が来られて、テントの中でたんぽぽ舎のHさんに質問をしながら、熱心にメモをとっていらした。いつもながら女性の方達の行動力と真摯な姿勢には頭が下がる。テントには、毎日いろいろな人達がいらっしゃるが、必ずと言っていいほど、「また来ます」と言って帰って下さる。皆さん、テントの中で色々な人と話すことによって、何かしら答えらしきものを得て帰って行ってくれているのだと思う。テントの中で、泊まり服から、着替えをしていると、外で「Qちゃ〜ん」というかわいらしい声が。テントのアイドル5歳のSちゃん。フランス人のパパと日本人のママと一緒に、今年になって初めてのテントへの来訪。Sちゃんはテントの雰囲気を一瞬にして和ませてくれる。本当に癒される。
 座り込みをしていると、一緒に女たちの座り込みを手伝ったTさんがやって来た。話を聞くと、3月11日に東京で開催を予定している脱原発イベントの打ち合わせに参加をするために第2テントにやって来たと言う事。
 国策の原発によって、福島の人達に損害を負わせたにも関わらず、1年経っても相変わらず政府や県の対応は、子供達の命と被災した人達の生活を犠牲にしている。3月11日には、郡山市で県民大会が開催されるらしいが、くれぐれも、福島で被災され、政策によって犠牲にされて現在も苦しまれている人達の事を第一に考えた政策を実現させるためのものになって欲しい。
 昼間の時間帯は、テントの前の座り込みは人で一杯。比較的年齢が高い方達が多い。
 座り込みの中には、いつもテントに来て下さるご高齢の斉藤美智子さんの姿もあり、いつものようにトラメガを使って、脱原発の必要性を演説されていた。

.. 2012年01月12日 10:52   No.357012
++ TOKU-SAN (幼稚園生)…2回       
 311以降に脱原発の運動に参加した私にとっては、それ以前からずっと原発の廃止を訴えて来られた斉藤さんの「原発を止めることが出来ずに申し訳ない気持ちでいっぱいです」という言葉は、非常に重く、心に突き刺さってくる。
 福島のいわきから初めてテントに来たという30歳の男性の方も、テントの中で話をされた後に、座り込みに参加し、座り込みをされている他の方達と熱心に話込んでいた。
 若い人達があまりテントに来ないという話をすると、自分より若い人達は、中々原発関係の事に参加してくれないと嘆いていらしたが、テントの事は、広めますと言って下さった。
 また、テントひろばもカンパ集めに協力している「わたり土湯ぽかぽかプロジェクト(通称:ぽかプロ)」の話になり、いわきでも線量の高いところがあるが、温泉地で線量の低いところもあり、同じように一時疎開が出来るのではないかと仰っていた。
 夕方、茨城から来られたミュージシャンのがWさんがいらした。差し入れに握り飯をつくって持ってきて下さっていて、ご馳走になったのだが、これが本当においしい。
 話を聞くと、茨城でとれるお米は本当においしいと言う評価を受けているらしく、帝国ホテルでも茨城さんの米を使っていたらしい。今年は風評の関係で使うのをやめたらしいが、こんなにおいしいのであれば、「○○産」だから使わないのではなく、きちんと測って、使って欲しいものだ。その方も国がデータを測らない事、公表しない事に対して激しく怒っていた。
 夜になると、朝一で来たKさんが、一度テントを見てみたいと言っていたというお友達を連れて、又やって来た。テントの中では、いつもテントに来ているミュージシャンのTさんも加わり、脱原発ソング歌合戦に。ぜひ二人にテントひろばで脱原発ソングのミニライブを開いてもらいたい。
 11時を回り、本日の泊まりの担当者が全員揃ったので、テントを後にして、帰路へ着く。テントにいた時間は長く、外の風は冷たかったけど、色々な人と話が出来、充実して、ほっこりした一日でした。皆の思いが通じ、国民世論によって、原発がとまりますように。(TOKU-SAN)

.. 2012年01月12日 11:07   No.357013
++ M/O (幼稚園生)…3回       
<テント日誌 1/10(火)>
   テントのエネルギー、テントの機能、そしてテントの運営
    ―― 経産省前テントひろば 122日目 ――

 年明けの穏やかな天気、とはいうものの凛とした寒さも感じられるそんなテントの前では大阪から上京されてきた山本清子さん等が踊っていた。ペア(二人組)での舞踏である。
 山本さんは4回目の上京との事で、既にその踊る姿を見た人も多いと思う。
テント前ではミニコンサートなどが催されることがあるがそんな一つである。
 「舞踏の時間というのは、吹く風に身をさらしているような時間だ。見ていて捉えどころのないものと出会う感覚。言葉で説明つかない経験。踊り手のくりだす身体の動きに意味はない…ただそのつながりのなかに醸しだされる何か…。エネルギーの渦を体験している時間。舞踏の不可思議さというのは,エネルギーの磁場が日常の感覚を越えていずこかへ運びさっていってくれる其の不思
議性にあるように思える。」(私的BUTOU論の試み きよこ)
 山本清子さんの出しているパンフから引用させていただいたが、テント前広場で踊られるのを見ながら想像してはいた。彼女の表出感覚はこんなところにあるのかと思う。私たちがテント前にやってくる、そこで黙々と座り込む行動の原初のエネルギーにはこれと通底するところがあるように思う。言葉では説明のつかない怒り、言葉ではとらえどこのない感覚(意識)、つまりは表出感
覚というものが行動の奥にあり、それがテントを支える力になっているのではないか。このことが原発と根源で向かい合っているところがあるのだ。
 山本さんが何度も上京される根にあるものと私たちの行動はそこでつながっている。原子力というエネルギーよりも身体の原初のエネルギーが欲しい。それが私たちの欲する現在であり、未来である。原発の存在とそれと抗いたい私たちの無意識を含めた深い根がそこにはあるのだと思える。
 年末年始の特別態勢も終わり、テント内に張り出されているカレンダーにはいくつも予定が記されている。うれしいことは各地で小さいがはじめてのデモが行われていることである。例えば1月15日(日)にはあきる野(あきる野市)で脱原発の初めてのデモが行われる。
 今回の脱原発で初めてデモや集会が持たれたという地域は少なくないと思う。裾野の広がりはあり、お互いに反響しあえるものである。1月14日(土)・15日(日)には脱原発世界会議がパシフィコ横浜で開かれるが、各地での催しものも多い。テントが各地の運動の交流の機能を果たしてくれることを私たちは願っているが、テントとの連絡をして欲しいと思う。相互連絡など媒介役をしたい。

.. 2012年01月14日 10:21   No.357014
++ M/O (幼稚園生)…4回       
 今日は東電前アクションの人たちの行動がなされた。東電の国有化等いろいろのことが報じられてはいるが、東電の無責任さと傲慢さは変わったようにみえない。時間の中でことが過ぎて行くのではなく、東電を解体し、電力業界を変えることは脱原発運動が要求していることだが、これを粘り強く展開している東電前アクションの行動に共感している多くの人がいる。
 夕方には東電アクションに参加する人が顔を出し、東電前に出掛けて行った。原発再稼働→原発保持に固執する電力業界に対する異議申し立てが今年は重要になると思う。
 テントはどのように運営されているのかはテントを訪れる人にも、外からテントトを注目しておられ方にも興味はあろう。そのテントの運営委員会が開かれた。簡単な紹介をして置きたい。
 テントの運営はテント運営委員会でなされている。そした、また、テント全体会議も存在し、これがテントの運営の全体的な方向を決めて行くことになっている。テント運営委員会とテント全体会議はテントの運営や維持を決めては行くが、テントの基本方針と最低限の事柄(ルールなど)を決める面がある。
テントの基本方針はテント前広場を原発存続の是非を討議する国民的広場として維持して行くことであり、またルールとはテント維持のための必要事である。
 これらを決める組織と言っても誰でもが参加出来る開かれた組織である。諸個人の自由な行動を尊重し、テント広場の保持に必要な最小限の機能を果たそうとするものである。特別に考えられたというよりは自然になってきたものと
言える。 ここでは今年の脱原発運動の動きが報告され、その中でのテントの方向が議論された。同時にテントの日常的な運営(泊りこみ態勢など)が議論された。
これについては長くなるので端折るが、泊りこみ態勢ではやはり防寒対策のことが議論となり下記のようなお願いをすることが決められた。また、簡単なことだが現在のところ三つ在るテントについては第一テント、第二テント、第三テントと呼ぶことで統一した。これらはテントの受付で住所やメールアドレスなどを書いて頂いた方に報告したいがその準備はしている。テント日誌なども
含めていずれ届けられるようになると思う。
 上記の通りヒートテックスの防寒着、あるいは防寒にふさわしいものがあればお送り願うことにした。
 千代田区霞が関1−3−1経産省前テント広場に。
 なお、1月20日(金)19時からテント全体会議がたんぽぽ舎のスペース
で開かれる。参加自由です。
問い合わせ等は070−6473−1947テント受付まで。  (M/O)

.. 2012年01月14日 17:08   No.357015
++ Y・T (小学校高学年)…20回       
<テント日誌 1/11(水)>
   ― 経産省前テントひろば 113日目 ―

1月11日(水) 曇り 風が強く、大変寒い一日であった。
 今日、ある女性の尽力で第2テント用のソーラーパネルと発電装置が設置された。携帯やパソコンの充電は充分に賄え、短時間なら100Vの電気製品も使えるとか。
 それにしても、このところ寒さが厳しくなる中、”火気”を口実とする経産省の締め付けというか対応は、執拗になってきている。
 今日も午後突然数人の職員が公安まで引き連れて、「査察」と称してビデオカメラを片手に3つのテントに押しかけてきて、遂に中にまで踏み込んできた。
もっとも、彼らの目指すものは何も見つけることできなかったのだが。
 そして新たに「警告板」を2つ設置してしていった。それが夜の不幸な事態を引き起こす原因となった。

 これについてはテントひろばのブログに声明の形で詳しく触れられているので、是非そちらをご覧いただきたい。(こちら
 夜、通行中の高齢の男性が、テントの脇にある経産省の案内板(霞ヶ関地図)を見ようとして、例の鬱陶しくも忌まわしい鎖と横棒を越えようとしてそれに足を取られて転倒し、昼間設置した「警告板」の土台に額を打ち付け、流血の事故
となった。テントに居合わせた者がそれに気づき、すぐ介抱し、救急車を呼んだのであるが、そこに居合わせた経産省の職員は、当初怪我をした 老人を助けることよりも、責任をテントになすりつけようとし、ビデオ撮影を繰り返した。
 そもそもあの鎖と横棒は設置された時から「とても危険だからすぐ撤去するよう」申し入れていたのであるが、経産省は無視し続けてきたものである。
 テントとしては、老人が搬送された慶応病院に様子見舞いに伺うとともに、明日、経産省に抗議・要請文を携えて抗議に行くことを確認した。再稼働を見据えてテントを締め付けようとする経産省の横暴がこのような事故を招来することを、もう許すわけにはいかない、と。
 夜更け、テントが強風に煽られてバタつく中、少し補強してまわる。
 1月2日に、8歳の孫娘さんを連れてテントに来訪された千葉の男性の方から、丁重な封書をいただいた。もう5日程前でが、遅ればせながらご紹介しておきたい。
 一般参賀に行った後に寄られたとのことであった。お孫さんは貰ったお年玉をカンパし、2人で座り込んでいたそうである。「帰りの車中で、孫と感想を語り合いました。孫は参賀のことよりも、テント村で頑張っておられる皆さんの事の方が気になったらしく、しきりに原発、放射能汚染のことを話していました。・・・・足に持病を持つ私は、長距離の歩行で足の痛さに悩まされまし
たが、孫の方を杖にして歩きました。色々勉強できて、心に残るいい一日でした。」 高齢者を中心にやっておられる「向こう三軒両隣」の絆づくりの会合で、今回はこの1月2日の体験を話されるそうである。( Y・T )

.. 2012年01月14日 18:44   No.357016
++ たんぽぽ舎 (社長)…565回       
<テント日誌 1/12(木)>
   福島では3・11の前日にもアクション企画
   ― 経産省前テントひろば 124日目 ―

1月12日(木) 晴れ。朝には風もやみ、穏やかな一日に。
先日テントによって福島に行った京都の女子学生が、帰りにテントを訪れる。
福島は雪だったという。積雪は放射線量にどういう影響をもたらすのだろうか。
はじめての経験だけに気になるところだ。
そういえば、福島第一原発の建屋外に張り巡らされている様々なポンプが凍結・ひび割れの恐れも、という写真がテントに張ってあった。先日の地震による4号機の配管故障による放射能漏れは、その後どうなっているのだろうか。
椎名さんが1週間ぶりにテントにご帰還。さっく、3/10・11に向けての準備状況をお伺いする。
3・10は、「〜脱原発〜怒・ド・ドッと3・11前日祭(仮称)」と銘打って、郡山市で午前10時から午後8時半まで盛り沢山の内容で企画されている。原発いらない福島の女たち、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク、脱原発福島ネットワーク、廃炉アクション等々がそれぞれ主催するイベントが目白押しである。3・11当日も午前中になにか企画があるかもしれないという。その上での3・ 11県民集会への参加となる。ともかく、3・10は私たちが繋がろうとしてきた福島の運動団体が一つに力を合わせた協同企画となりそうだ。
昨秋の10/27〜29の座り込み行動で共にした怒りと思いを、今度は福島の地で共にしたいという気持ちが湧き上がってくる。
 昼頃、経産省は昨夜事故のあった案内板のところの鎖・横棒の位置替え作業をする。口ではテントがあるからだと言うが、言い逃れようのない自分たちの事故責任を感じているのだろう。それにしてはやることが姑息というか小細工すぎる。
 昼過ぎに昨夜の事故に対する抗議・要請文を携えて経産省に4人で行く。(抗議・要請文はテントひろばのブログに掲載 こちら
 経産省側の対応は責任者不在ということで文書だけ受け取って後は門前払い、という姿勢であった。
 立ち話のまま、30分以上追及する。昨夜の事故の責任を認めて、そういうことが2度と起きないよう直ちに鎖と横棒を撤去せよ、ということと、昨夜の職員の対応(助けることより、テントに責任をなすりつけようとする対応)を反省せ
よ、ということであった。
 このやりとりの中で、経産省がテントをどう見なそうと、テントが既に社会的存在となっていて、様々な人々が出入りしているということは彼らも認めざるを得なかった。ならば、出入り自由であるべきであり、何故高齢者や子どもや障害
者を遮断するような鎖・横棒を張り巡らせるのか、直ちに撤去すべきである、という追及には沈黙せざるを得なかった。
 責任者は月曜日には出てくるという。その時話し合いの場を持つことを約した。
午後、院内勉強会「欧州ストレステスト批判と日本の現状」が開催され、テントからも参加。この報告は明日にでも。
  ★テント全体会議 1/20(金)pm7時〜スペースたんぽぽ
 厳しい寒さを迎え、また経産省の締め付けが厳しくなっている現在、テントをどう守り・運営し、活性化させていくのか。3・10ー11にどう行動していくか、等々、自由に討論します。
 初めての方も気楽にご参加下さい。
 みんなの意見と思い、創意を結び合わせることこそ、テントの命です。

.. 2012年01月14日 22:48   No.357017
++ Q (小学校中学年)…11回       
<テント日誌 1/13(金)>
     あらゆる建築物と同様の扱いに。火元責任者の明示
       ―― 経産省前テントひろば 125日目 ――
 
 4時起床。ローテーションで早朝を選ぶのは、朝のお掃除の補助のため。夜間座り込みがテント内に延長され、警備担当と座り込みのゲストとそれぞれの支援グループの誰彼が、囲炉裏なき囲炉裏端会議となる。会議の中心の「火」は人工太陽=原発。原発という総論は各論に分岐し、最終電車は反/脱原発に決まってはいるが、最終駅に到着せず、テントでの宿泊となる方もいる。

 朝、激しい議論の残渣を掃除するのが、我々の仕事。午前6時、隣のテントの福島からの椎名さんがお顔を覗かす。「はあ…」と目を上げると、なんとすれちがいに、警官が顔を覗かす。「いやあ、寒いね!風邪引かないでね…」結局、火器火気厳禁を口実に、内偵しているのにちがいない。優しい言葉を聞きながら、テントの奥を覗き込む眼光の鋭さに傷つけられる思いがする。今度来
たら、ここの火器より原発なくすほうの仕事してよ! と伝えねば、と思いつつ、黙ってあっけにとられている自分が情けない。今朝は一瞥一言で行ってくれた。

 そうして、あらゆる建築物と同様、火元責任者を明確にすることになり、防火総責任者 正清太一、同代理、島田悦司となった。「火」にまつわることは、このお二方にお伺いしてからにしてほしい、ということになった。火の使用が、猿と人類の決定的分かれ目だが、火の始末が原発の始末となれば、人間は、猿以下に転落したことになる。公害と戦争は地球生態系の天敵。
 
 この日、鎌田慧講演のキャンペインなどで、水道橋「タンポポ舎」に行かねばならず、舎は明日の脱原発世界会議でのディスプレイなどの準備でごったがえしていた。夜の鎌田慧講演会はびっしり」満員の大盛況!終わり頃到着したひまわりさんは、その後たんぽぽ舎のパソコンで、明日の脱原発世界会議でまくテントのビラ作成に遅くまで作業。ご苦労様です。

 この夜、高性能の暖房用上着が届けられた。くわしくは、次回で。(Q記)

.. 2012年01月16日 11:50   No.357018
++ Q (小学校中学年)…12回       
☆この間、全国の方々からメールが寄せられています。少しずつ紹介させてい
ただきます。
 ◎今の日本人の多くは「放射性物質は恐い」、しかし、「原子力ムラの問題点、どう変える べきか」が分からないのではと感じるのです。
                        (東京 30代 男性)
◎本日昼過ぎにテント村に行って、初めての「座り込み」を2時間余り体験して戻りました。私の左隣りには東久留米からマウンテンバイクを駆って一足先に来ていた私と同年輩の男性がいました。最初の30分程は、黙って「三陸海岸大津波」(吉村昭著)を読んでいたのですが、目が疲れたので話しかけたところ快く応じていただき、かれこれ1時間以上に亘って原発問題を中心にいろいろと意見交換ができました。彼は原発で被災した郡山の出身とのことでした。彼に会えたのが、本日最大の収穫でした。
  (埼玉県上尾市から参加した<原発廃絶>をライフワークに決めた男。)
◎私は、岩手県で小学校の教員をしている者です。皆さんのがんばりには頭が下がる思い です。岩手は、昨年震災で甚大な被害を被りましたが、復旧復興に向けて心を一つにみんなでがんばっているところです。
 原発は地震大国日本に本来作ることが無謀な物です。それは、戦後のアメリカとのつながりから原子力に手を出させられ、その惰性でやめるにやめられなくなっているものです。しかも、電力会社と政府との結びつきによりそこにお金が動き、過疎地域の弱みにつけ込んでお金で釣り、そこに住む人たちの人権などは少しも顧みないのです。犠牲者はいつも弱者。
 こんな世の中は、変わらなければなりません。それには、あなた方のような草の根のねばり強い運動が絶対に必要です。明るい明日のために共に最後までがんばりましょう!

.. 2012年01月16日 12:04   No.357019
++ Q (小学校中学年)…13回       
<テント日誌 1/14(土)>
     街宣右翼の???なパフォーマンス
       ―― 経産省前テントひろば 126日目 ――

1月14日(土)晴れ 冷え込む昨日に続いて、警官が、6時半くらいに突然、顔を覗かせる。今朝は2名。「火器を使っているという通報があったので・・・」定例以外の来訪なので、こちらは緘黙する。「今何人いますか?」「5、6人だが」と答えると、そのまま帰った。中に入ってくることはないが、これで、二日目。勤務その他で、泊まってくれた人々が出てしまうと、二人になったりする。
 ユニクロのシャツ半ダース、さる学者さんからカンパされている。
 12時半ころから、制服警官が現れ、その数が尋常ではない。向かいの道際に、コーンを並べ始めた。「マラソンかなにかか?」と尋ねに出ると「ちがう」という。そうして、警官が50人になり、列をなして並ぶ。そこへ、音もなく声もなく4台の街頭宣伝車が現れる。社名は控えてあるので興味のある方はQまでおたずねください。ばらばらに降りたが、打ち合わせ済みのように、経済産業省前の霞ヶ関の地図案内の周りに、簡易テントを建てた。警官隊は何の干渉もなく黙って見守っている。あれこれテント周りで難癖をつけられるのはこちらのほうだ。
 昨日、ご老人がまさしく重症をおったところ。二、三人、中年男性が掲示板を背に立ち、足元には、七輪が置かれている。いっさいの言葉が大きく発せられることはない。こちらのテントに、罵声がほんの2、3分なげつけられただけ。そして、ちょうど一時間経過したところで、テントをたたみ、警官や公安に低姿勢で挨拶しながら立ち去った。公安は、片付けの手助けまでしていた。
その間、ピザなどの出前を注文して悦に入っている。去り際、なじみの公安?に、「明日も来るのでよろしく・・・」と低い声で伝えていた。
 こちらのビデオ撮影は、高圧的に、干渉され、許さないと言明され、邪魔された。これがどういった主題のパフォーマンスかまったく、考えられない。防衛に集まった人々で、議論はしたが、結論めいたものはでていないといっていい。だが、ネットでは右翼の襲来か緊張が走る。とこんな椿事の後、テントはいつものとおり、来客、すわりこみのひとびとに困惑させる事態はこれ以降は
なかった。
 横浜では脱原発世界大会と大行進が行われている。テントからも参加。
                               (Q記)

.. 2012年01月20日 09:14   No.357020
++ H.H (幼稚園生)…2回       
<テント日誌 1/15(日)>
   横浜では脱原発世界大会
   ―― 経産省前テントひろば 127日目 ――

 今日は横浜で行われている脱原発世界大会の2日目です。
 経産省前テントひろばの展示もありまして、盛況だそうです。
 昨日は脱原発世界大行進という名で横浜駅の裏手の脱原発世界会議の会場を遠望する公園から会場そばを通って山下公園まで。参加者は4500名(主催者発表)。みな思い思いのプラカードやデコレーション、ぬいぐるみまで。サウンドカーも出てにぎやかなデモでした。
 土曜日には、テントからも脱原発世界大会&大行進に大勢が参加している裏ではテントひろば横に右翼団体が小さなテントを立てるという動きがあったのですが、居合わせた方に話を聞くと、テントを立て、宅配ピザをとって食べ、記念写真を撮って帰ったそうで、テントひろばに対してなにかするという事も無く、大きな混乱はなかったようです。
 土曜日の報道によりますと、経産省の原子力安全保安院は関西電力大飯原発のストレステストの結果を妥当とする方針を決めたそうです。再稼働の前提となるストレステストを通過させることで政府・電力会社による原発再稼働攻勢が始まります。
 既に東北電力、中部電力、北陸電力、四国電力、九州電力、日本原子力発電で全ての原発が停止しており、残りは北海道電力泊3号、東京電力柏崎刈羽5号、6号、関西電力高浜3号、中国電力島根2号の計5基となっています。
たった5基、505万kWです。
 今月中に柏崎刈羽5号と島根2号が止まり、3基、314万kWのみになります。
計算上は原発が無くても電気は大丈夫だとわかっていましたが、もうすぐ誰もが実感します。
 福島第一原発事故の究明どころか、収束すらおぼつかない中での原発稼働は無責任です。現在動いている原発も速やかに止めるべきです。

中東情勢を考えると、政府等は石油不足を表看板にして再稼働の宣伝をするかもしれませんが、石油の備蓄は200日分はありますし、イランからの輸入は限定的です。石油の輸入が滞ることで産業に影響が出る場合には必要電力も減るために大勢に影響はないハズです。
 とは言え、イメージは大事です。エネルギー安全保障という点で、国産石炭や天然ガスの安定確保を広げることで原子力推進勢力を減らすことが出来るでしょう。再生可能エネルギー推進のエネルギーにすることもできるかもしれません。
 今後も原発再稼働に強く反対していきましょう。        (H.H)

.. 2012年01月20日 12:00   No.357021
++ Y・T (小学校高学年)…21回       
<テント日誌 1/16(月)>
    脱原発世界大会からテントへ 千客万来
    ―― 経産省前テントひろば 128日目 ――

1月16日(月) 晴れ後曇り
 14日・15日の脱原発世界会議は大成功だったようである。
準備されたスタッフの苦労は大変なものだったと思うが、この成功は脱原発への気運をさらに高めてくれるに違いない。そしてそれをうけて、今日は全国・全世界から多くの方々がテントを来訪された。
 国内からは、佐賀で玄海原発に反対して運動されている方が3名、北海道で泊原発に反対して運動されている方が3名来訪された。
外国からは、韓国のエネルギー正義行動の代表の方々が来訪された。韓国では 3月いっぱいが「脱原発月間」として様々なイベントがあり、とくに3・10に大きな集会を予定されているとのこと。
 日韓中の連携した反原発戦線を構想したいということであった。
 スイス・フランスのジャーナリストも来られる。
 そしてオーストラリアから先住民のアボリジニの方、環境派の方、通訳の方と4名で来訪される。
 アボリジニの方は、日本では原発が殆ど停まっているというのでさぞかし真っ暗なんじゃないかと思っていたら、眩しいくらいに明るいので驚いたという。
 日本はウランの3割をオーストラリアから輸入しているが、ウラン鉱はアボリジニの居住地にあり、その採鉱のために被曝しているが、オーストライア政府はそれを隠蔽すべく抑えつけているという。
 それでもアボリジニの方は「自分たちがウランの採鉱や輸出を阻止しえていたならば福島の事故・被災はなかったろうに申し訳ない」と言われる。福島の事故・被災がありながら原発輸出をしようとしている日本は、アボリジニの方にどのように映じているであろうか。
 私たちは今、正念場に立たされているのであろう。
 テントにはいろいろな人々が集い、終日賑わった。
 夜、テントでは福島の子ども達を放射能から守るための対国会・対議員行動の計画が椎名さんを交えて議論されている。        ( Y・T )

.. 2012年01月21日 22:30   No.357022
++ テント日誌2件 (幼稚園生)…1回       

 2−1 <テント日誌 1/18(水)>
 再稼働に向けなりふり構わず狂奔する安全・保安院
   ―― 経産省前テントひろば 130日目 ――

1月18日(水) 晴れ
 いつもなら午前中に来る経産省の退去通告が今日はなぜか午後になった。交わす会話は至って簡単。警備課長腕時計を見て、「え〜、1時30分、お名は?」
「○○○○、今日は遅いじゃないか」「おれたちだって忙しいんだよ」要するに午後に予定されている「大飯3、4号機」ストレステストの専門家意見聴取の警備打ち合わせにてんてこ舞いだったというわけだ。
 傍聴者市民を「意見聴取会」から別室に隔離しようとする経産省に対し市民の怒りが爆発した。機動隊が省内に入った。3時間後、安全・保安委は委員たちを別室に誘導。委員二人がこれを拒絶。この段階で経産省の目論見は破産したというべきだ。移動した委員だけが別室で出したストレステスト合格の結論など誰が信用するか。
 寒風の中、経産省前の抗議行動は深夜まで続いた。
 この日、第2テント(前は女性テントと言っていた)では、改憲阻止の会のメンバーを中心に「とつきとうか」の椎名さんも参加して、今後のたたかいについての討議が行われた。
 椎名さんが川田龍平、阿部知子両議員を中心とする議員たちの動きを報告した。
長い名前になるが、「放射性物質から子供及び妊婦をはじめとする国民の健康を保護するための施策の推進に関する法律案」の素案作りを進めているという。
 原発に関する一般国会議員の動きが鈍い中でこれは朗報だ。この動きを全国会議員に広め、行く行くは「放射能から子供を守る超党派議員連盟」といったものに育てたいと、大いに盛り上がった。
国会が始まる1月24日(火)から〜31日までの「国会前座り込み」が確認された。
椎名さんたちも、全国から訪れる女性たちと共に出身地選出議員への働きかけを強めるという。
テントと国会前を繋ぐ重層的な運動軸を作ろうという構想だ。20日のテント全体会議にも提案しようということになった。

.. 2012年01月23日 07:22   No.357023
++ テント日誌2件 (幼稚園生)…2回       
2−2<テント日誌 1/19(木)>
        福島を知り、フクシマに立つ!
   ―― 経産省前テントひろば 131日目 ――

1月19日(木) 曇り 夜は雨

 今日はテントも、昨日のストレステスト意見聴取会の件でもちきりだった。みんな東京新聞を手にしている。
怒りと道理と信念が直接行動を生み、それが新たな事態を生み出し、闘いの真実をあからさまにしていく、そういうことをひしひしと感じさせられるものであった。
 昨日、実況中継の映像を流し続けたOurPlanetTVの彼は、経産省正門前でマイクアピール。
80代の斉藤さんは今日もテント前でマイクアピール。
 今日、福島大の教員をされてる方がテントを来訪される。福島の現状を、言葉をかみしめるように話される。声は時々涙声に。
 福島では放射能に対して危険を感じた方は次々と避難してしまっている。残っている方の多くは、あえてその危険性を見ようとしないか、避難できないぶん政府の言う除染・復興に望みをつなごうとするか、自縄自縛的な状態にあるという。
放射能と言うだけで非難され、学校の校庭の放射線量を計測しょうとすると校長に追い出され、・・・と。
 これから、テント日誌に福島の今を、「福島便り」として寄せていただくことを約束された。
 コンビニに寄ったついでに、週刊朝日を買う。そこには東電が福島第2原発の再稼働を策動していること、保安院がこのフクニの早急な復旧を11日に指示していることが書かれていた。怒りと驚きが頭を突き抜ける。
 福島知事が公式に福島の全原発の廃炉を表明したのは、1月8日のことである。
 こういう中で、3・10−11と郡山市で福島県民集会と前日イベントが予定されている。10日は10月27−29日に経産省前座り込み行動を行い、今とつきとおかのフクシマ村行動を行っている「原発いらない!福島の女たち」も主
催者として加わっている。「福島を知って下さい!フクシマに立って下さい!」と参加を呼びかけている。
 フクシマを脳裏に刻み、フクシマに繋がり、フクシマと連帯する!それは今も尚、私たちの反=脱原発の原点であり、原動力であり続けている。
 3・10−11 福島へ! バスツァ−での参加者を募っています。

.. 2012年01月23日 07:33   No.357024
++ K.M (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 1/20(金)>
   技術的知見意見聴取会の傍聴報告
    ―― 経産省前テントひろば 132日目 ――

 1月20日(金) 昨夜来からの雨は夜明け前から雪に変わる。雪が積もると雪下ろしも必要か・・・。その後、一日中霙混じりの冷たい雨。
 1月17日のテント日誌で報じた、火気をめぐる経産省のいちゃもんとやりとりについて、福島・二本松で活動されているTさんから、以下のような感想が寄せられた。
 「毎日の寒い中、テントの中でのがんばり続ける皆さまに敬意を表します。
以下は老婆心ながら・・・
経産省のいちゃもんについては
 『原発は数百万人から数千万人もの人達を危険にさらしている。
 今のふくしまでは被害者が苦しんでいる。
 その加害者である経産省は未だにその反省もない。
 テント内の火気についていちゃもんをつけるなら、この桁違いに危険な原発を一刻も早く停めろ!!
 経産省には原発の安全性を管理する能力は無いが、我々にはこの火気をしっかり管理できる能力はある。
 この危険な原発をたなに上げてのこの要求は受け入れられないと・・・
 このテントは日本国民1億2千万人の総意だと・・・・』
と応対してみてはいかがでしょうか??

技術的知見意見聴取会の傍聴報告
 1月20日(金)午前に開催された「技術的知見に関する意見聴取会」を傍聴しました。18日のストレステスト意見聴取会のことがあり、この技術的知見の会はストレステスト会の言わば下位に位置する重要な会なので、既に担当者に名前を知られている私は入れてもらえないか、傍聴室は別になっているかと心配したけれど、無事に入場し会議の傍らで傍聴することができました。経産省、
保安院が意見聴取会などの傍聴対策は特に変更しなかったようです。残念ながら、市民側の傍聴者はいつもより少なく、傍聴席は背広100人以上で埋められていました。
 ストレステスト意見聴取会で利益相反行為が疑われている岡本孝司(東大)と山口彰(阪大)もこちらの会の委員ですが、岡本孝司委員は欠席でした、18日の攻撃が応えたのかも知れません。
 また、委員の発言には、今までの議論よりもより積極的に安全側を求める発言、報道の影響を感じさせる発言が多く見られました。特に、構造体の健全性を何らかの形で担保できるように各機能に要求仕様を明確にして評価するべきという山口委員の発言には驚きました。ある委員は、審査する人のことなど国が組織を作っているソフト面も評価改善するべきとか、他の意見聴取会の議論
を次回に教えて欲しいとかの発言もありました。
 それでも、渡邊委員リーダー(ストレステスト会でも委員)が、核爆発報道など間違った報道をきっちり否定して国民の理解を得るべきと主張し、保安院は1月中に中間指針を出すべく「今後の対策の方向性(案)」を提示して何とか早く中間指針をまとめようとしており、予断は許されません。
次回は2月1日です。                     (K.M)

.. 2012年01月24日 13:09   No.357025
++ Q (小学校中学年)…14回       
<テント日誌 1/21(土)>
   霙混じりの氷雨の中、デモの喚声が霞ヶ関に轟く
    ―― 経産省前テントひろば 133日目 ――

1月21日(土) 霙/雨
 霙がひどい。ゴミは処理できず、奥の片隅にまとめる。これが済まないと、あれこれ難癖付けらる…なにせ経済産業省前からテント裏は明視できる。だが、今朝は無理だ。昨夜、神保町ヴェジタリアンから、テントへワインなどカンパしていただいた。神保町で働いていたころ、先輩と通ったレストランだった。ご主人は、「なにせ子供の体が心配だから、やってくださいよ!」と小生を激励してくれる。「土曜など、2階が空いていれば、音楽してもいいよ」とまでいってくれている。が、まだ実現していない。
 さすがに今日はテント前の座り込みは無理である。テントひろばはひっそりしている。
 昼過ぎ、トラメガを取りに、園さんが訪れる。一時に新橋SL広場で街宣。
2時から、デモ行進。小生も、首相官邸ド真ん前デモ、賛成なので、出かける。それで今日のテント日誌は個人的にこのデモの報告を。
 駅前は隠れるように、警察・公安が控えている。霞が関と沖縄を結ぶデモは、治安上、特別な格をもつのだろうか?なにせ、デモの行き先、辻辻に10人ほどの制服警官が待ち伏せしている。デモから抜け出て帰ろうとする人がいても、すぐ7〜8人で取り囲んで歩道に入れさせない。
 いったん、ねじまげられたデモコースの最終地点集会後、有志で、そぞろ、首相官邸に向かい、代表団、首相あての抗議・要請文を、受付守衛に渡す。溜池から折り返す際、反対側の歩道をこちらと平行に行進する警察部隊。さっきまでのデモ行進に、デモ隊の倍以上の警察・公安がとりまいてる。この過剰警備こそ、沖縄の、東京の主権者への恐怖感の攻撃的な反転だった。
 ワシントン訪問チームは、いま、空の上を飛んでいる。氷雨の中、傘もささ
ぬ勇士たち。通過点の経産省前テントでは、テントの中の人が、熱烈声援してくれた。デモ隊規制の丸の内警察が、テントをき、なんだかんだと苦情を漏らしていったそうだ。給金もらって恫喝するのなら、暴力団と変らない。テントの存在意義を、経産省も暗黙に認めているものでなければ、130日を超えて建っていられるわけがない。警察の口のきき方が、暴力団に酷似しているとの嘆きも聞いた。
 人倫のないところに、平和はないだろう。倫理観の鋭い人々が、抗議している。警察は、法による権威の人倫的発動を心がけるのでない限り、電脳羊の番犬とみなされてもしかたがない。捜査すべきは、東電本社と原子力安全・保安院であり、警護すべきは、私心をすてて、公共の福利実現のため、人道的であろうと抗議に立ちあがっている市民であることを、警察・公安は、真摯に反省
してほしい。                         (Q記)

.. 2012年01月24日 13:17   No.357026
++ Y・T (小学校高学年)…22回       
<テント日誌 緊急特別版 1/24(火)>

 ◇経産省のテント撤去命令に心底からの怒りをもって抗議し、再稼働阻止・脱原発のためにテントひろばを守り抜こう!
 ◇1月27日(金)午後4時〜6時の抗議行動に全ての人々の参加を!

 テントひろばに心を寄せ、思いを共にする全ての人々に、経産省前テントは今重大な事態に立ち至っていることを告げ知らせねばならない。そして経産省の不当な退去・撤去命令に心底からの怒りをもって抗議し、テントひろばを守り抜くための行動に共に結集されるよう呼びかける。

 今日1月24日(火)、枝野経産相は定例の記者会見において自ら経産省前テントを話題にし、テントの自主撤去を強く求めると言明した。テントは不法占拠である、火気に関して管理上の危険が存在する、というのがその理由であった。それを受けて、経産省大臣官房情報システム厚生課厚生企画室長は、「1月27日(金)17時までに当省敷地からの退去及びテント・持ち込み物等の撤去」命令を文書でもって通告してきた。その理由として火気についての細々としたことを書き連ねられている。

 この経産省の一連の行動は、とみに強まっている再稼働策動の重大な一歩である。とりわけ、先日のスレステスト意見聴取会での傍聴人排除、利益相反委員による審査という不法行為、密室での少数委員によるお墨付きというなりふり構わぬ姿勢と共通のものである。テントひろばが4ヶ月半にわたって存在しているのは、福島の女たちをはじめ、全国津々浦々の、さらには全世界の人々
の脱原発を求める心と思いに支えられてであり、反原発の象徴として、それらを一つに結び合わせ、交流・表現する公共空間となっているからである。

 枝野経産相もそれは充分承知の上であろう。彼が9月に言明した「国民的議論が必要」という考えをなお保持しているのであれば、テントひろばと向き合い、話し合いや公開議論の場をこそつくるべきであろう。

.. 2012年01月26日 08:17   No.357027
++ Y・T (小学校高学年)…23回       
 テントは24時間の泊まり込み、「とつきとおかの座り込み」に表されるように生活の場でもある。そして雪が降り積もるような厳冬下、暖房の確保は生存権・生活権に関わることである。一切の暖房を認めないとする経産省は、凍死者が出ることを願っているのであろうか。原発を推進してきた経産省にとって、人命とはかくも軽視すべきものなのだろうか。

 テント広場では防火責任者をおき自主管理で運営し、消防法上も「危険な行為」など一切ない。経産省とテント防火責任者が何度も話し合っており、これからも共同で防火に努めれば「危険」などないはずだ。経産省は姑息な口実はやめるべきである。

 今必要なことは、テントの撤去ではなく、再稼働をやめ、原発をなくすための努力をすることである。そのためにテントを守り抜かねばならない。テント運営会議は、1月27日には、記者会見・声明の発表、枝野経産相への会見申し入れ、そして午後4時〜6時の抗議行動を決定した。ともかく、本当に大規模な抗議行動が必要であり、どれだけ多くの人々がテントを必要とし、テント
と結び付いているかを、経産省に思い知らせねばならない。テントに心と思いを寄せる全ての人々の結集を呼びかける。

 そして明日から週明けまでの1週間は、右翼の襲来も予測される。(本日すでに街宣車4台で登場。)様々な事態がありうる。是非テントひろばに駆けつけて、朝〜夕の座り込み・夜の泊まり込みに参加して下さい。

 土・日にはテントひろばで様々なイベントを繰り広げよう。

 再度、1月27日午後4時〜6時の抗議行動への結集を!
                            ( Y・T )
◇1月25日付「テント等退去命令に対する申し入れ」
   〃   「枝野経産相との会見申し入れ書」
 こちら

.. 2012年01月26日 08:25   No.357028
++ たんぽぽ舎 (社長)…578回       
枝野経産相による経産省前テント撤去命令に対する抗議の嵐を!
   抗議のFAX、電話、メールを枝野経産相に送りつけよう!
   撤去命令抗議!テントを守り抜こう!
   1月27日(金) 午後4時〜6時 大抗議行動へ!

 昨日(1月24日)、枝野経産相がテントひろばに対し退去命令(1月27日まで)を出しました。

 テントひろばが4ヶ月半も維持されてきたのは、全国や世界各地の方々が交流し、情報を共有し、文字通り「反/脱原発のみんなのひろば」になっているからです。枝野経産相がすべきことは、テントの撤去ではなく、原発の停止・再稼働の停止です。

 テントは、原子力政策を全く顧みず、あまつさえ原発を再稼働させようとする経産省に対し、抗議のため、やむにやまれず建てられたものです。原発停止のために人々がつながろうとする事さえ許さない枝野経産相の撤去命令は決して承服することができません。

 今動かなければ、警備員や警察官を大量導入した実力行使も十分に考えられます。 ぜひ、枝野経産相と経済産業省に『テント撤去の中止を!』との抗議のFAX、電話、メールをしてください。よろしくお願い致します。

【経産省】
大臣官房 (TEL)03-3501-1609
広報   (FAX)03-3501-6942

【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125  (TEL)048-648-9124
(E-mail)omiya@edano.gr.jp

.. 2012年01月28日 08:37   No.357029
++ K.M (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 1/22(日)>
     イタリアンパーティー狂想曲?脱原発日伊同盟
       ―― 経産省前テントひろば 134日目 ――

 日曜夜8時にテントに到着、10人近くの人が団欒している。もうすぐイタリア人がニョッキとワインを持ってこられるという。女性3人の了解を得て第2テントでパーティー準備。15歳の男性や若い女性がリタイア組に混じって、唐辛子やバジリコで炒めた辛口のニョッキと本場イタリア赤白ワインを楽しむ。
 イタリアもドイツも脱原発を決めたのだから日本も合流して脱原発日独伊同盟が実現しないかなんて冗談も。関西から来た6人の若者も参加、関電に向けた座り込みテントを考えるとか。パーティでの自己紹介を映像撮影、海外に発信されるそう。ハーモニカに乗せてカンツォーネが霞ヶ関の冬空に響いた。アンジェラさん、大変ご馳走様でした、演奏もありがとう。
 泊まりは8人で暖かな夜。風もなく夜中に外に出ても立っていられる。日曜の夜ゆえ、官僚待ちのタクシーもいない。そう言えば経産省本館ビルは真っ暗。正月だって明かりがついた部屋があったけれど、皆やる気をなくしてくれたのか。
 前日は雨で雨水が床に浸みてきたという、明くる日は雪が降るらしい。たまたまの暖かい夜に感謝。日本政府が脱原発依存宣言してくれれば寒いテントに寝る必要が無くなるのだが…。

                              (K.M)

.. 2012年01月28日 09:17   No.357030
++ タッチー (小学校低学年)…5回       
 霙が止んで、少し寒さが緩んだ気分、とは言え、夜が更けてくるにつれ、テントに集う仲間が若干少なくなってきて寒々しい。
 今夜は、イタリアから来て語学の教師をしているというJさんが、20キロのパスタを仲間にふるまってくれるという宣伝が口コミでなされ、電子媒体で流す内容ではないし、かといって、うどんならともかく、パスタなのだ。
 自信を以って力いっぱい食べきる、とは言い難いものがある。常連の仲間に片っ端から電話でお誘いを試みる。そうこうするうちに、Jさんの友人という、仲間たちが様々な手土産を携えて現われ、Jさんが到着する頃には、20キロだろうが、30キロだろうが、行けそうな勢い。
 だが、今日はパスタでは無くて、ニョッキにした、と現われたJさん、大きなカバンにたくさんの弁当箱、手際よく、持参の器に取り分けてニョッキパーティーとなる。 すると、「京都からの学生たちが、京都にこれから帰るのだがテントを訪ねてみたいというので、こちらに呼んでいいか」という(以下、文字化けのため判別出来ず)程なく到着した、老若男女6名のご一行、独特の
雰囲気があるので、「どちらに行って来たのですか?」とお尋ねしたら、「亀戸の方」と年配の男性が応えて、「野宿者強制排除と襲撃を許さない江東デモ」のこと思い出して、「タテカワですか?」と聞くと、相手は、「竪川のことをご存じなんですか?」と喜んで、握手してくれた。
 竪川河川敷で暮らす野宿の仲間を強制排除しようとする江東区に対する闘いは、全国の寄せ場の仲間、野宿の仲間の闘いの焦点となっている。そういう仲間たちが、関西に帰る前に、わずかな時間でも経産省前共同テントを見てみたい、そして、関西で、関電前の闘争に生かしていきたいと言ってくれる。
 テントの闘いは、脱原発に特化すべきだ、と主張する向きもあるが、こういう交流があればこそ、闘いの手ごたえをより実感できると思うのですよ、私は。
 さて、ジョニーHを中心に音楽の輪が盛り上がり、「20キロのパスタが食いてえ」即興ソングに寒さも吹っ飛ぶ満員御礼のパーティーでした。

                             (タッチー)

.. 2012年01月28日 09:24   No.357031

■--2012年へのメッセージ
++ 柳田 真 (大学生)…96回          

     原子力帝国の利権構造を壊し、
     第二の大惨事を起こさないうちに原発の即時廃止を!

                               

1.福島原発事故は予見されていた。
  心ある人々が何年も前から、原発の根本問題(放射能汚染)と利益優先の電力会社運営の危うさに警鐘を鳴らし、加えて地震大国日本の原発の大危険性を訴え続けてきた。

2.事故は現在の日本社会の姿を映し、今後の在り方を問うた。どういう社会を目指し、どう生きるかと。

3.自らと子供たちを「放射能と汚染食物から守る」ために、たくさんの市民が立ち上がった。
  3.11以前には「東京で20人のデモ」だったが今では万人を超す。大小たくさんの学習会が開かれ、多くの人が立ち上がった。25年間少数の支持者の共に孤立無援の苦闘をしてきた者にとってこれは画期的なこと
だ。これらの市民の立ち上がりの中に「未来の希望」を見る。この力をみんなで3〜4倍に大きくできれば、原子力帝国の利権構造を壊せる。第二の大惨事を起こさないうちに原発を廃止出来る。

4.21世紀を責任ある大人として生き抜きたい。みなさんと共に全力で考え、行動したい。
.. 2012年01月04日 07:32   No.356001

++ たんぽぽ舎 (社長)…547回       
.「山谷支援ありがとうございました」

 たんぽぽ舎から皆様へ

 「山谷労働者越冬支援・年末助け合い物資カンパ」ご協力ありがとうございました。今年で30回目になる年末助け合い運動も全国の皆様のご協力のおかげで、山谷労働者の皆さんに物資とカンパ金をお届けできることになりました。この場を借りてお礼申し上げます。

 今年は福島第一原発の事故対応により、たんぽぽ舎においても連日、会議が行われたり、問い合わせ電話に追われる中で、物資の置き場がないなどの問題を抱え、実施も危ぶまれた中での期間を短縮しての取り組みとなりました。物資受け入れ作業を手伝っていただいた皆さんのご尽力でスムーズに荷物の整理が出来、三度の搬送作業を終えることが出来ました。

 本日、28日、山谷労働福祉会館における「越冬支援集会」にボランテア活動に協力して頂いた皆さんとご挨拶に行く予定となっております。日雇い労働者が置かれている厳しい状況をお伺いすることになると思いますが、皆様から送られた支援が命を救う活動に役立てられていることを報告できるかと思います。

 今回、福島の方から新品の靴が数え切れないほど「経産省前テントひろば」を通じて届いたり、お米券やテレカがお手紙に添えられて同封されておりました。テレカについては一日一日の契約補償しかない労働者にとって、次の仕事を探す上で大変貴重なものとなります。また、毎年茨城で手作りで野菜を作っているグループの皆さんから、カブ、ダイコン、ネギが届けられました。皆様
からのお米とともに29日から始まる「共同炊事」−越冬支援炊き出しに使っていただくことになります。

 社民党ー福島みずほ事務所より急遽連絡があり、物資受入日を延長しての取り組みとなりましたが受け入れ荷物170個、カンパ金64万円になりました。カンパ金を送って頂いた皆様へは「山谷労働福祉会館運営委員会」より領収書をお届けする予定になっております。年明けになりますが、受け渡しの確認とさせていただきます。

 2012年は、福島原発事故の一刻も早い収束と、被曝労働の根絶のためにも「原発いらない」の声を皆さんと共に大きくしていく年になることを心に期し、ご報告に変えさせていただきます。   

2011年12月28日
               たんぽぽ舎「運営委員会」・ボランテア一同

.. 2012年01月04日 07:47   No.356002
++ 冨塚 元夫 (幼稚園生)…2回       
槌田博さんの講演会『放射能と食の安全について』参加報告
     明治の粉ミルクのセシウム汚染は空気汚染のせいでした。

                              

 12月22日(木)スペースたんぽぽ槌田博さんの講演会「『放射能と食の安全について』ヒバク=自然被曝+外部被曝+内部被曝」に参加しました。

1.チェルノブイリ爆発事故では事故から4年後の1990年から子どもの甲状腺癌が急増しています。広く知られている統計ではベラルーシ、ウクライナ、ロシアの順に人数が多いのですが、バラルーシがチェルノブイリの北に位置し、汚染が風によって主に北に広がったためです。

 1992年以降は各年100人を超えています。その後減少に転じますが、患者が子どもでなく大人になったからこの統計から外れたためです。原発推進派も認める公式統計はこの甲状腺癌だけですが、甲状腺癌は1986年以前は100万人に一人という統計があり、隠しようがなかったためです。

 その他の癌、病気も増えていますが、2倍・3倍という増え方のため、原発推進派は別の原因だと言っています。一般には十分な証拠がないとされています。(手間暇のかかる疫学調査を役人もIEAEもやろうとしないからと私は思います)

2.1ベクレルの放射能は、1秒間に1回放射線を出す。1ベクレルの放射能出す放射線の数は、核種によって異なる。ヨウ素はα(アルファー)線とγ(ガンマ)線1本ずつですが、セシウム134はα線1本とγ線2本出します。1ベクレルの放射線が出す放射線の強さは核種によって異なる。

 放射線の生物への影響の強さを示すのがシーベルトです。まず水にあたえるエネルギーをグレイという単位で表し、人に対する影響については、核種によって係数を変えて換算します。数字はあくまでも概算結果ですから、かなり怪しい数字で、信頼できるのは一桁です。つまり0.52ミリシーベルトと0.55ミリシーベルトの違いは実際はない(気にする必要ない)ということで
す。

3.低線量被曝の影響は直線しきい値なし(LNTモデル)が一般に認めれています。(ICRPも認めている)ICRP等の公式見解では100人が100ミリシーベルト(1万人が1ミリシーベルトでも同じ)浴びると1人癌になります。(その半数が死亡します。子どもは5人、Gofman氏によれば一般で4人、子供は20人です。)

 自然被曝はこの世に生きるための重荷(負荷)で避けられません。外部と内部被曝はさらに重い荷物になりますから、おなじ負荷でも体力のない人がまず倒れるのです。

.. 2012年01月04日 09:26   No.356003
++ たんぽぽ舎 (社長)…548回       
概算暗算の勧め−−−これば便利!

(1) 外部被曝空間線量の概算:Xマイクロシーベルト/時間−>10ミリシーベルト/年。政府などはもっと低くなる換算をしますが(昼8時間以外は屋内にいるから低く計算しているが、そうでない人もいるので最大で計算すべき)
 たんぽぽ舎4階は大体0.07マイクロシーベルト/時間ですから、年間にすると0.7ミリシーベルトになります。1ミリシーベルトまであと0.3ミリシーベルトしか残りありません。

(2) 内部被曝(放射線に汚染した食品)ベクレルとシーベルトの換算式(ICRP方式)の概算式:50ベクレル/kg−>1マイクロシーベルト(汚染食品のベクレル数を50で割ればマイクロシーベルトの値が求まる。ICRP方式ではヨウ素とセシウムの経口摂取実効線量計数は約2×10のマイナス8乗シーベルト/ベクレル)1年に1000食として、年にすると1ミリシーベル
ト(365×3で1095ですが、あくまで概算ですから)。
例1)200ベクレル/kgの肉100gの場合50で割り、4マイクロシーベルト、さらに10で割り(100gだから)0.4マイクロシーベルト、したがって0.4ミリシーベルト/年
例2)100ベクレルのお米を一回に140g食べる場合、140を50で割り、0.28マイクロシーベルト、0.3ミリシーベルト/年。
 野菜や水を加えると内部被曝だけですぐ1ミリシーベルトになります。気を付けましょう!

来年4月から暫定基準ではない食品の新基準案でる。

 上記のように100ベクレル/kgに近いもの取り続ければ、0.3ミリシーベルト/年になります。飲料水は10ベクレル/kgですが、通常の短時間分析ではNDになります。膨大な数の飲料水(ジュース等含む)は測りきれません。さらに空気中の埃にあるセシウムは計算できません。明治の粉ミルクを見て下さい。空気のせいでした。東京も避難勧奨地域では?

.. 2012年01月04日 09:58   No.356004
++ たんぽぽ舎 (社長)…549回       
国・事故調の中間報告と問題点
     原発事故、人災で拡大=東電の事故後対応極めて不適切と指摘、
     が、「地震での損傷を認めない」のはおかしく、恣意的な報告書

 福島第1原発事故をめぐり、国の事故調査・検証委員会(委員長・畑村洋太郎東京大学名誉教授)は26日、多角的に事故原因を検証する中間報告を公表した。非常用ディーゼル発電機のほか配電盤も地下に会ったため津波で水没し、全交流電源喪失を招いたと指摘。吉田昌郎(まさお)所長(当時)ら東京電力側が、原子炉に注水して冷やす非常用装置が稼働していると誤認して代り
の冷却手段の準備が、被害が拡大した可能性があると述べた。

※テレビ朝日系列で12月28日放映された「報道ステーション年末SP メルトダウン5日間の真実」で、詳細な再現が試みられています。ネットで検索すればご覧になることが出来ると思います。


東京新聞で3人の専門家が批判と注文(12月27日付け)
     「報告書」を国民や世界の疑問に答えていない、
     50点満点なら25点の文章だと、酷評

 公表された中間報告に専門家からは「踏み込みが足りない」「国の方針と擦り合わせたのでは」との批判や最終報告に向けた注文が相次いだ。
 「事故の教訓を共有しようという視点がなく事実を並べただけで分析が足りない。中間報告が50点満点なら25点」と話すのは谷口武俊東大大学院客員教授(リスク管理)。
 地震による影響の分析、水素爆発の原因、風評被害、自治体の動きへの踏み込んだ言及がほとんどないことも挙げ「中間報告は事故調の問題意識を裏付ける情報だけで作られたようだ。反対の証拠もそろえ、分析してこそ事故調査だろう。国民や世界の疑問に答えていない」とばっさり。
 民間の事故調査プロジェクトに加わる東京工業大学の飯尾俊二准教授(核融合学)は「福島第1原発1〜5号機の形式は欠陥が指摘されているが、こうしたハードウエアの問題がほとんど論じられていない。同じ形式を他の原発でも採用しているため、原発推進派の意向が反映されたのかもしれない」と指摘する。
 報告書の信用性が十分に担保されていないとの意見も。松岡猛宇都宮大学客員教授(安全工学)は「相手の説明をうのみにしていないか、第三者がチェックできる仕組みが必要だ」と指摘。委員の論議まで非公開とした方針について「調査に自身があるなら公開すべきだ」と断じた。

.. 2012年01月05日 08:23   No.356005
++ 岩下 雅裕 (幼稚園生)…1回       
福島原発事故=調査委「中間報告」の責任問題回避を許さない
     地震による配管破断の事実を隠ぺいした「中間報告」
     事故の要因を狭く切りちぢめた「中間報告」
     「聞き取り重視」を言い訳にした「責任追及」の欠落

                  立川自衛隊監視テント村 

 12月26日、政府の事故調査・検証委員会の「中間報告」が公表された。
関係者456人からの聞き取りを行ったとのことで、資料を含め700ページを越える膨大なレポートだ。だがそれは、以下の3点で根本的な欠陥を持つ。

(1) 事故原因を津波にしぼり、政府・東電の「想定外の事故」という言い分に半ば妥協している
(2) 政府の対応の混乱など事故拡大要因も列挙はしているが、全体的に要因分析が狭い
(3) 「聞き取り重視」という手法を隠れ蓑に、事故の責任問題に踏み込むことを回避している

 実は私は、委員長が畑村洋太郎であることに関心をもち、「中間報告」の内容にそれなりの期待を持っていた。なぜなら仕事の関係で彼の著書『失敗学のすすめ』(注1)を読んだことがあり、参考になる点が多かったからだ。だが今回の報告は、彼の著書の内容も裏切っていると言わざるをえない。

●地震による配管破断の事実を隠ぺいした「中間報告」

 事故原因に関しては、東電は「中間報告」発表を前にして、事故の直接的原因は13メートルに及ぶ津波だったと発表していた。これに対し委員会の大勢は地震説だったという(12/8、ルモンド紙)。吉岡斉委員は、「仮に津波への防御があったとしても、何も問題が起こらなかったと証明する事実は何もない」と述べている。また田中三彦委員は、事故現場の技術者の水位と圧力に関する生データをベースに、配管系の損傷と冷却水の喪失の可能性を主張していた(注2)。この「可能性」は、後に配管損傷レベルと冷却水喪失スピードのシミュレーションで確かめられた。保安院も「配管の損傷の可能性」を認めていた。ところがこの地震説は、「中間報告」公表の1週間前に「踏み込んだ判断を見送る」こととなり(12/19、中国新聞)、そして結局、なんらの
判断も「中間報告」には見当たらないことになったのである。

 いま電力各社からストレステストの報告が上がっており、年明けにはIAEAが来日してストレステストの判断を「オーソライズ」する目論見が進んでいる。また原発立地自治体の3月議会では、原発再稼働への判断が問われることになろう。そのタイミングで地震説が消え去ったことは、まさに「政治的判断」というしかない。「中間報告」では、スリーマイルやチェルノブイリの事故後のことに触れている。安全委員会は92年、「過酷事故対策」の導入を決めたが、発生の可能性は小さいと電力会社の自主対策に委ねた。地震などの「外的事象」は対策手法が未確立と、対象にさえしなかったのである。「中間報告」はそれを批判しつつ、再びこの轍を踏もうとしている。そして過酷事故を津波被害にしぼり、さらに「非常用冷却だけは守れるようにするのが工学的
に適した設計」と問題を矮小化するのである。「中間報告」は、当事者の「(設計基準を越える自然災害を)想定しはじめるときりがない」という証言を採録しているが、それはエンジニアの「認識の甘さ」の問題ではない。その背後には、政府の原発推進の戦略、資本の原発の経済性確保の意図がある。地震説の放棄と矮小な工学論議は、「中間報告」の政治的・経済的そして技術的
な屈服を象徴していると言わざるをえない。

.. 2012年01月05日 08:45   No.356006
++ 岩下 雅裕 (幼稚園生)…2回       
●事故の要因を狭く切りちぢめた「中間報告」

 委員会は原子炉自体の技術者を含まなかったことから、当初「事故原因にテクニカルに踏み込めるのか」という危惧が表明されていた。畑村氏の仕事も、技術そのものというよりは技術管理の分野に属する。それにもかかわらず私はさきほど、畑村委員長にそれなりの期待感を持っていたと述べた。なぜなら彼は、『失敗学のすすめ』のなかで「失敗原因の階層性」を力説し、下図(こちら
のような概念を与えていたからである(P3)。それは事故の究明にあたり、個々人に責任や組織運営上の問題に止まることなく、企業組織・政府・社会システムにまで原因を深く掘る必要性を論じている。また「未知への遭遇」(地震・津波などによる過酷事故)に際しては、すべてを止めて一から技術開発をやり直すこと、またはすべてを放棄することを求めている。

 このような概念は企業でいまかなり一般化されており、それにもとづき例えば技術開発の場面では通常、FTA (Failure Tree Analysis)という手法で事故要因の洗い出しと真因の究明が行われる(注3)。その全項目に対し是正措置が定められ、実行が確認されなければ対策は終了しない(注4)。ところが「中間報告」は、6つの層のうち「個々人に責任のある失敗」と「組織運営
不良」のレベルを論ずるだけで、「企業経営不良」以上の層にはほとんど手をつけていない。そして地震については一方で「未知への遭遇」の層に棚上げしつつ、すべてを止めて一からやり直す、すべてを放棄するという義務をネグレクトしているのである。

.. 2012年01月05日 08:51   No.356007
++ 岩下 雅裕 (幼稚園生)…3回       
●「聞き取り重視」を言い訳にした「責任追及」の欠落

 この中途半端さはどこから来るのだろうか? 畑村氏は「失敗の当事者から話を聞きだし、その失敗を知識化するときのコツ」について、「一番大切なのは、聞き手がいっさい批判をしないことです」と述べている(P134〜135)。原因の究明に当たり、この聞き取りの「コツ」は必要かつ有効である。
だが是正措置の決定や実行(何故、誰が、何を、どこで、何時までに、いくらかけて)に当たっては、責任の所在が明確になる必要がある。この「下向」と「上向」のプロセスがなければ、実際に原発(とその事故)を無くすことができない。しかし委員会は、個々に問題を指摘するだけで責任の所在を明確にすることがない。そしてこれは、事故の要因を狭く切り縮めることと関連している。なぜなら失敗原因の上級階層において責任を追及することは、政治的・経済的・社会的な、歴史的に形成・蓄積された「力」を追及することになるからだ。また畑村氏の学問的な目的が「失敗を知識化する」ことであることにも関連している。それはせいぜい、個人や組織が二度と失敗を繰り返さないために参照するデータベースの構築にすぎず、そもそも責任概念や原発を無くす/無
くさないという判断からは遠くにあろうとしているのである。

 畑村創造工学研究所は「失敗知識データベース」を公開している(注5)。
そのなかで「原子力」の分野では31事例があるが、その約3分の1にあたる10件が様々な要因による配管の損傷と冷却材の漏えいだ(そこからの2次災害の火災を加えると11件)。これだけの「知識化」が行われながら、「中間報告」から地震説が消え、配管損傷による冷却水喪失の推定を無視したことは、畑村氏の破産を意味している。

*********************************
 「中間報告」は、ストレステストや再稼働の動きに対する闘いと並行しながら、徹底的に批判されていく必要があるだろう。私たちは、原発事故の原因と運動の課題を広く見極め、あらゆる責任者を継続的に追及することで、すべての原発の停止と廃炉を目指していきたい。次の闘いのヤマは来年の3/11、原発事故勃発の1周年の日である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(注1)講談社刊。最初はハードカバーで出版されたが、05年に文庫版が出た。引用は文庫版による
(注2)雑誌『科学』9月号、「福島第一原発1号機事故・東電シミュレーション解析批判と、地震動による冷却材喪失事故の可能性の検討」。なお『科学』9月号は品切れとなっている
(注3)関連して、こちら 参照
(注4)福島原発事故緊急会議では、いま反/脱原発運動の全課題を整理する(マトリクス作成)を行っているが、その前提となるのはFTAである
(注5)こちら 参照

.. 2012年01月05日 09:00   No.356008
++ 小町谷 育子 (幼稚園生)…1回       
意見表明が容易な社会を望む
     異なる意見を尊重しない社会ほど怖いものはない(東京新聞より)

                         弁護士
 
 東京新聞には、さまざまなコラムがある。他紙と比較すると、コラムの書き手のバックグラウンドの多様さと数の多さはぬきんでているよぅに思ぅ。さながら、新聞上の伝言版である。特に楽しみにしているのは、杉良太郎さんの「紙つぶて」だ。(略)過去に芸能界から政治家に転身した人はいる。しかし、芸能活動をしながら政治的な意見を発信しているひとはほとんど見かけない。太田光さんや山本太郎さんぐらいだろう。ハリウッド俳優が特定政党の支援を公然と表明しているのとは大きな違いがあるようだ。(略)芸能界だけではなく、日本の社会全体が政治的な意見の表明をどこか歓迎していないようだ。その最たる例が、公務員の政治的な活動の禁止ではないか。休日に公務員が職務とは無関係に、政党関係のビラを配布したからといって、市民が公務の中立性、公平性を真剣Lこ疑ぅことがあるのだろうか。

 裁判官が法廷の外で政治的な集会に参加したり、メディアで意見を述べたりしても、それだけで判決が中立的でなくなるはずがない。役所に苦情が来たり、裁判所がおよそ事案に関連性のない批判にさらされたりするのは、言葉は悪いが、面倒臭いことだし、公務員の社会では批判されること自体が問題なのかもしれない。

 外国と比べて、日本では人権が保障されているといわれるのは誤りではないが、大多数の人と同じ行動を取っている限りにおいて保障されているにすぎない。だから私たちは権利が侵害されていると感じないのだ。異なる意見を尊重しない社会、意見に対する批判を恐れて自主的に規制する社会ほど怖いものは無い。(略)個性を殺した画一性、協調性を重んじる日本社会の息苦しさがあ
るように思う。

.. 2012年01月06日 08:00   No.356009
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…15回       
.「事故収束」?
細野原発担当大臣曰く、「住民が追加で避難しなければならない事態は
もう絶対起こらない」?

               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 

 12月16日の野田首相会見は「冷温停止」と同時に「事故収束」も宣言した。このことは以前にも書いたが、もう一つ指摘しなければならない。「事故収束」を同時に宣言した細野剛志原発担当大臣が「住民が追加で避難しなければならない事態はもう絶対起こらない」と言ったのだ。

 もともとこの日は「ステップ2」の達成という「節目」についての会見でしか無かったはずなのに、どういうつもりか事故を収束としてしまった。そのあげくに「追加避難は絶対無い」と、根拠の無い「安全宣言」までしてしまった。それを聞いて佐藤雄平福島県知事までもが怒った。事故収束とは、一般には事故処理が完了したという意味だろうが、この場合、放射能放出を止めたわ
けでも、事故の影響が無くなったわけでも無い。

 最も大きな問題は細野大臣の言う「住民の避難が今後新たに生じない」ことを「絶対」という言葉で言ったことだ。これほどの事故を引き起こしたのに、まだ政府には「平常性バイアス」に基づく「安全神話」が生きているのかと愕然とした。

 最も重大な責任があるのは原子力安全委員会だ。斑目春樹委員長は「収束という言葉を使ったことが無い」などと毎日新聞に語っているが、本当ならば全力を挙げてそのような発言を阻止すべき立場だった。それをしなかった責任はあまりにも重い。安全神話をまき散らし、事故の影響をできるだけ小さく見せようとする政府の行為を助長するような原子力安全委員会は今すぐ解体すべき
だ。

 原子炉直下にある燃料のデブリからは、まだ大量の放射能が出続けて散る。
そのため厳重な装備を付けなければ建屋内部はもちろんのこと、周辺にも近づけない。作業員は被曝覚悟で作業に当たるが、収束と言われて呆れかえっている。ますます自分たちの安全が脅かされるのではと、恐怖を感じる人も居る。

 細野大臣の「絶対」という言葉を使っての追加避難否定発言は、これから放射能を放出する事態になっても避難を発令しないとも読める。原子炉直下にある燃料は、大量の水を流し続けてようやく冷えている。冷却水が止まれば再度高温になる。燃料が何処にどうなっているかがさっぱり分からない状態では、そういうことにならない保証が出来るわけがない。

 さらに、気象庁は大規模余震と津波の到来を否定していないばかりか、相当高い確率で発生し得るとしている。地震と爆発で大破している原発が余震や津波の襲来に耐えられると、誰が保証できるというのか。健全だった原発ですら地震で大破したことを、もう忘れたのだろうか。次のステップに進むためには、仕切りが必要だとしても、それは「収束宣言」ではあり得ない。

.. 2012年01月06日 08:15   No.356010
++ たんぽぽ舎 (社長)…550回       
今すぐ、命の危険にさらされているふくしまの子どもたちを救うために
   十二人の怒れる市民による「ふくしま集団疎開裁判」世界市民法廷の開催を決定

 「私たちは100%」チェルノブイリ避難基準の強制避難地域で教育を受ける子どもたちです。「0%の人たち」の手によって、私たちの命が危険にさらされるという不正義を、昨年暮れ、裁判所もお墨付きを与えました(12月16日決定)。私たちはこのような理不尽な不正義を許す訳には行きません。正義の裁きを下すため、2012年冬、「ふくしま集団疎開裁判」の世界市民法廷を開催することにしました。

 以下、生原稿ですが(今後、詳細を公表)、発表します。

3.11以来、6.24の申立までのふくしまの現実と子どもたちの状況

頬を真っ赤にして、風の中を走りぬけ、木イチゴをほおばり、虫取りに胸を躍らせ、雪原をころげまわる・・・。それが、ふくしまの子どもたちでした。

3・11福島第一原発の巨大事故により、ふくしまはすっかり変わってしまいました。疎開裁判の申立人である14名の子どもたちが住む郡山市では、安定ヨウ素剤の配布もなく、放射能測定値が公表されない中で、多くの市民が目には見えない放射能に曝されたのです。

息子を給水車の列に並ばせてしまった父親がいました。毎日屋外での部活に出かけた高校生がいました。卒業式を行うという学校の指示に従い、避難先から娘を連れて戻ってきた母親がいました。

SPEEDIのデータをはじめとする情報は隠され、「安全キャンペーン」により、事故は矮小化されました。文科省の年間20mSvの基準に象徴されるように、さまざまな基準値が突然引き上げられました。

不安と恐怖の中で、親たちは必死で子どもを守ろうとしてきましたが、行政による子どもたちの命と健康の確保は、除染という方法しかなされませんでした。避難区域に指定されていない郡山市の子どもたちには命と健康を確保するためには自主避難という方法しかありませんでした。しかし、自主避難は、子どもたちにとっては、友だちと別れ、知らない世界に飛び込まなければならないことでした。親たちにとっては、大きな経済的負担や家族が別れ別れになることが余儀なくされるため、その選択を誰もができた訳ではありません。

そのような中で、申立人となった14名の子どもたちはやむにやまれぬ思いで、「ふくしま集団疎開裁判」を起こしたのです。

.. 2012年01月06日 08:40   No.356011
++ たんぽぽ舎 (社長)…551回       
申立の理由とその意味

(1) なぜ、申立をしたのか?

文科省は、福島県の父母たちの抗議を受けて、2011年5月27日に、福島県内の学校について、空間線量の値が年間20mSv以下なら教育OKという基準を改め、年間1mSv以下を目指すと訂正しました。

しかし、現実に福島県内の学校は殆ど全てが年間1mSv以上の汚染状況であり、それどころか郡山市中心部では殆ど全てがチェルノブイリ避難基準で強制的に避難させられる移住義務地域(年5mSv以上)に該当する極めて危険な状態でした(汚染マップ参照 https://docs.google.com/viewer?url=http%3A%2F%2F1am.sakura.ne.jp%2FNuclear%2Fkou55-4Koriyamap-Airdose.pdf)。
これに対し、文科省と自治体は、福島県の父母たちが強く求めたにもかかわらず、子どもたちを安全な場所に移して教育を実施しようとしませんでした。そもそも政府は福島第一原発事故の加害者です。加害者という身でありながら、いわれなき人災のために命と健康の危険にさらされている子どもたちをこのまま放置しておくことは、過去に例を見ない凶悪な人権侵害行為であるのみなら
ず、国際法上の犯罪である「人道に対する罪」に該当する重大犯罪です。

そこで、苦しみの中で救済を求めている市民の声に耳を傾けようとしない政府と自治体の人権侵害行為をただすため、「人権の最後の砦」として政府等の病理現象を正すことを本来の使命とする裁判所に救済を訴え出ました。それが2011年6月24日、郡山市の小中学生14名が郡山市を相手に訴えた「子供たちを安全な場所で教育せよ」を求める裁判(仮処分申立)です。

(2) 申立の意味とは

この疎開裁判が最終的に目指すのは、福島第一原発事故のために命と健康の危険にさらされている全ての子どもたちが安全な場所で教育を受けられるようにすることです。しかし、今の裁判制度ではそれを直ちに実現することは不可能です。そこで、まず、郡山市の14名の小中学生がいわば先駆けとなって、救済を求める裁判を起こしました。もしこの訴えが認められたら、次に、14名
の小中学生と同様の危険な環境に置かれている全ての子どもたちの救済を、「子供たちを安全な場所で教育せよ」という裁判所の命令を踏まえて、市民による対行政交渉を通じて実現するというプランでした。その意味で、この14名は被ばくにより命と健康の危険にさらされている全ての子どもたちを事実上代表して、訴訟に出たのです。

.. 2012年01月06日 08:55   No.356012
++ たんぽぽ舎 (社長)…552回       
3.審理の経過

疎開裁判は過去に例を見ない裁判のため、形式的な理由で門前払いされるおそれがありましたが、裁判所は門前払いせず、子どもたちの被ばくの危険性という裁判の主題の検討(実体審理)に入りました。

当初、2011年9月9日で審理を終え、結論を出す予定でしたが、当日、私たちが提出した書面により審理は異例の延長となりました。8月末に文科省が公表したセシウムの土壌汚染のデータにより、初めてチェルノブイリ事故との具体的な対比が可能となったからです(セシウムの汚染度が郡山市と同程度のルギヌイ地区を取り上げ、チェルノブイリ事故以後、その地区で発生した異常
な健康障害が、郡山の子どもたちをこのままにしておくと、今後、同様の健康障害が発生することが予測されると指摘した矢ヶ崎克馬琉球大学名誉教授の意見書など)。

これに対し、郡山市は、チェルノブイリ事故との対比について「不知」と答えるのみで、転校の自由があるのだから危険だと思う者は自主的に引っ越せばよい、安全な場で教育を受ける権利を侵害したのは東電であって自分たちではない、だから郡山市は子どもたちを安全な場所に避難させる義務を負わないと反論しました。これは人権宣言の正反対とも言うべき人権侵害の宣言です。

これに対し、私たちは、その後もチェルノブイリ事故との対比に関する証拠を精力的に提出し、万全を期しました。こうして、延長戦の審理は10月末に終了しました。

12.16判決(決定)の結論と理由

仮処分申立は本来、緊急に救済を実現するためのものですが、今回、裁判所が判断を下したのは審理終結から45日経過した、奇しくも、野田総理大臣が福島第一原発事故の原子炉は「冷温停止状態」になったと宣言したのと同じ12月16日でした。結果も同じく「避難停止状態」、子どもたちの申立を却下するものでした。

理由のエッセンスは、14名の申立は郡山市の全ての小中学生を有無を言わせず一律に疎開を求めるというものであるから、その要件は厳格に解する必要があること、そのためには14名の子どもたちの生命身体に対する具体的に切迫した危険性があること、その危険性を判断する上で最大の論拠となるのは空間線量の値が年間100mSv以上であること、ところが、14名の子どもたちが通
う学校の空間線量の値が年間100mSv以上であることの証明はない、というものでした。

他方で、私たちが最も力を入れて主張・立証した「チェルノブイリ事故との対比」に対して、裁判所は一切応答せず、これを黙殺しました。

また、申立却下の最大の根拠となったいわゆる100mSv問題(100mSv未満の放射線量を受けた場合における晩発性障害の発生確率について実証的な裏付けがないかどうかという問題)について、審理の中では一度も当事者からも裁判所からも取り上げられたことがなかったにもかかわらず、裁判所は判決の中で、いきなり、なおかつ当事者が提出した証拠に基づかずに認定しまし
た。つまり、裁判所は、処分権主義、弁論主義、証拠裁判主義といった「人権の最後の砦」を支える近代裁判の基本原則をことごとく踏みにじることで申立却下という結論を導き出したのです(その詳細は、裁判所の判決(決定)に対するコメント(1) コメント(2) コメント(3) )。

.. 2012年01月06日 09:14   No.356013
++ たんぽぽ舎 (社長)…553回       
12.16判決(決定)の結論と理由

仮処分申立は本来、緊急に救済を実現するためのものですが、今回、裁判所が判断を下したのは審理終結から45日経過した、奇しくも、野田総理大臣が福島第一原発事故の原子炉は「冷温停止状態」になったと宣言したのと同じ12月16日でした。結果も同じく「避難停止状態」、子どもたちの申立を却下するものでした。

理由のエッセンスは、14名の申立は郡山市の全ての小中学生を有無を言わせず一律に疎開を求めるというものであるから、その要件は厳格に解する必要があること、そのためには14名の子どもたちの生命身体に対する具体的に切迫した危険性があること、その危険性を判断する上で最大の論拠となるのは空間線量の値が年間100mSv以上であること、ところが、14名の子どもたちが通
う学校の空間線量の値が年間100mSv以上であることの証明はない、というものでした。

他方で、私たちが最も力を入れて主張・立証した「チェルノブイリ事故との対比」に対して、裁判所は一切応答せず、これを黙殺しました。

また、申立却下の最大の根拠となったいわゆる100mSv問題(100mSv未満の放射線量を受けた場合における晩発性障害の発生確率について実証的な裏付けがないかどうかという問題)について、審理の中では一度も当事者からも裁判所からも取り上げられたことがなかったにもかかわらず、裁判所は判決の中で、いきなり、なおかつ当事者が提出した証拠に基づかずに認定しまし
た。つまり、裁判所は、処分権主義、弁論主義、証拠裁判主義といった「人権の最後の砦」を支える近代裁判の基本原則をことごとく踏みにじることで申立却下という結論を導き出したのです(その詳細は、裁判所の判決(決定)に対するコメント(1) コメント(2) コメント(3) )。

判決を是正し、今、命の危険にさらされているふくしまの子どもたちを救うために必要な取組み

裁判所の判決(決定)は「人権の最後の砦」である司法の自殺であり、政府と自治体の凶悪な人権侵害行為にお墨付きを与える重大犯罪です。そのため、ふくしまの子どもたちは今、命の危険という重大な危機にさらされています。これを救うために、私たちは再び、人類普遍の価値を有する近代の人権宣言の原点に帰って行動を起こすことにしました。その原点の1つがアメリカ独立革命のヴァージニア憲法3条です。

「政府は人民、国家または社会の利益、保護および安全のために樹立される。
いかなる政府も、これらの目的に反するか、または不十分であると認められた場合には、社会の多数の者は、その政府を改良し、変改し、または廃止する権利を有する。この権利は、疑う余地のない、人に譲ることのできない、また棄てることもできないものである。」

私たちは、今から「市民の、市民による、市民のための市民法廷」を開催し、世界中の市民から構成される陪審員の手によって、上記の裁判所の判決が正しいかどうか、過っているならばその正しい判断と理由は何かについて、人類普遍の価値を有する人権宣言とそれを子どもに適用した「子どもの権利条約」に基づいて裁くことにしました。それが「ふくしま集団疎開裁判」世界市民法廷
の開催です。

この世界市民法廷を通じて、今、命の危険にさらされているふくしまの子どもたちを救うために、世界中の良識ある市民から支持される正しい裁きを下したいと思います。

.. 2012年01月06日 09:25   No.356014
++ デーリー東北 (幼稚園生)…1回       
4月に全原発停止濃厚
 運転中6基、順次定期検査  再稼働めど立たず
                           デーリー東北より

 全国の商業用原発54基が4月に全て停止する可能性が強まったことが30日、共同通信のまとめで分かった。現在稼働中の6基は来年1月以降に定期検査で順次止まり、最後の北海道電力泊原発3号機が4月下旬に停止。検査中の原発再稼働にはめどが立っておらず、政府が現状を打開できなければ稼働する原発が完全にゼロとなる。

 日本原子力発電の東海原発が1966年に初の営業運転を始めて以来、草創期を除くと全原発停止は極めて異例。電力各社が競って原発事業を推進した80年代以降では初めての事態となる。
 東京電力の福島第1原発事故による安全性への懸念に政府対応のまずさが重なり、原発が立地する自治体の再稼働への動きは鈍い。
(中略)
 各社の計画通りに進めば、1月中旬に四国電力の伊方原発2号機、下旬には東電の柏崎刈羽原発5号機と中国電力の島根原発2号機が定期検査入り。2月中旬には関西電力の高浜原発3号機、3月中には柏崎刈羽6号機と続き、4月下旬には残る泊3号機が検査を迎え、停止する。

 一方で電力各社はこれまで検査を実施してきた原発のうち11基について、再稼働の前提となる安全評価の1次評価をことし10〜12月に終え、報告書を原子力安全・保安院に提出した。保安院の審査には数カ月かかる見通しで、その後は原子力安全委員会があらためて審査する。

 報告書を10〜11月に提出した関西電力の大飯3、4号機と四国電力の伊方3号機が手続きで先行しているが、再稼働には地元住民の同意が不可欠で、全原発の停止を回避するのは困難な情勢だ。

.. 2012年01月06日 09:32   No.356015
++ 近藤 (幼稚園生)…1回       
東電は柏崎刈羽も稼働続ける権利は無い
   東電は何十年にもわたって原発事故を隠し続けてきた過去あり

                 たんぽぽ舎 近藤 福島県会津地方在住

 福島県では、県議会の決議を受けて、原子力邑の一員であった筈なのに、事故後は一貫して被害者面を通している佐藤雄平知事も、遂に県の復興計画に県内の全ての原子炉を廃炉にする要求を明記する事を決めました。遅過ぎた事実は払拭できませんが、ようやく脱原発の決心が着いたようです。県に廃炉の権限は無くとも、事故を起こした福島第一原発だけでなく福島第二原発を含む計10炉の稼働が事実上不可能となる見込みです。

 東電のもう一か所の原発立地、柏崎刈羽原発7基の運転状況は、2号炉、3号炉、4号炉が2007年7月の新潟中越沖地震で停止中、7号炉は2010年8月から、1号炉は2011年8月から定期検査で停止中です。運転中であるのは、5号炉と6号炉ですが、5号炉は来年3月、6号炉も来年4月には定期点検で停止予定です。

 中越沖地震があった2007年7月16日から停止中の3炉はもう4年以上も稼働されていない事になります。原発稼動が大好きで、最優先させて稼働させてきた東電が、4年以上も柏崎刈羽原発を動かさなかったと言う事は、中部沖地震による事故は報道された以上に深刻で、それを隠蔽していたと勘ぐられても当然でしょう。当時、アメリカやドイツでさえトップニュースになったのにも関
わらず、日本では報道もそれほど大々的には為されませんでした。日本のマスコミは政府や電力会社の発表以上にはあまり踏み込みませんでした。大手マスコミは既に電力会社に飼い慣らされてしまっていました。確かな事は、仮に深刻な事態が進行していたとしても、「本当のこと」は最後の最後、事故が隠し通せなくなるまで「公表」されることはなかったであろうことは、今回の東電
の対応を見ていれば明らかです。この時もっと真摯に取り組んでいれば、今回の福島第一原発事故は防げたかもしれないし、起こったとしてもここまで深刻にはならずに済んだ事でしょう。

 東電は性懲りもなく、何十年にもわたって福島第一原発、第二原発、柏崎刈羽原発全ての原発で事故隠しを続けてきた過去があります。3.11の福島第一原発の同時多発事故も、はじめに事故を軽く見せようと画策したのは、4年前の柏崎刈羽原発事故でも上手く(?)深刻な事故を隠し通したから・・と私は見ています。そのように無責任極まりない東電は、原発稼働を続ける権限は無い
でしょう。福島原発同様、柏崎刈羽原発も直ちに廃炉にする以外の選択肢は無い筈です。

.. 2012年01月06日 09:44   No.356016
++ たんぽぽ舎 (社長)…554回       
三菱重工から献金をもらった人が
   「三菱重工原発」を審査(ストレステスト)する???
   こんなことが許されていいのか!!500万〜200万円もらった
   3教授はストレステスト委員を辞任せよ!

 1月6日(金)経産省入口と経産省内のストレステスト聴取会の会場で、衝撃的なビラが福島原発事故緊急会議と経産省前テントひろばの人々の共同で配布された。その数1000枚。そのビラの要旨(A4版両面)を紹介します。

 ・おもて面は、三菱重工から献金をもらった人が「三菱重工原発」を審査(ストレステスト)する?
 岡本、阿部、山口の「利益相反」3教授はストレステスト委員を辞任せよ!
の見出し。岡本はストレステストに係る意見聴取会の司会進行役で、従来から悪い役目を果たしている人。委員11人中9人が御用学者。そのうちの3人が金まみれ委員。利益相反=「1人の人間が泥棒と警察の両方をやること」はみとめられない、とキビシク批判した内容。

 ・うら面は、安全委員24人に8500万円 − 06年〜10年度寄付が原子力業界から。原発審査の中立性は保たれるか?(朝日新聞1月1日号から)
 阿部豊(筑波大教授)は三菱重工業から500万円、岡本幸司(東大教授)は三菱重工業から200万円など、9名の氏名と金額、本人の釈明などが掲載されている。電力会社の元幹部は「寄付でパイプをつくった先生の原発アドバイスを事前にうければ(原発の)審査でもめない」と語る。       (や)
   ─────・─────・─────・─────・─────
 ストレステストに係る意見聴取会は今回で6回目。利益相反ありと見られている岡本委員は、相変わらず保安院側の席次中央にすわり、危険を訴え続ける委員の発言を押さえつけるかのように進行する。電力会社は2、3人しか発言しないにも関わらず10人ほどの大所帯で出席×2(関電、北電)している。

 電力会社の資料は、実はどの原子炉についてもほとんど同じ構造だ。彼らは1つの電源が喪失しても次の段階で代替案を用意して、過酷事故に至らないストーリーを作ってくる。しかしそれは紙の上で作ったもので、二重三重の備えというには程遠い。
 例えば、予備の電源車は津波に備えて高台に配置するという対策案。(大津波が来れば当然、大地震も起きると想像できるのだが、原子力業界は違うらしい)高台に置いた電源車は、がけ崩れにも遭わないし、ケーブル切断という心配もなく、高台の海抜高さを確認する質問だけで、話はおわり。
 様々な予備対策は、その実効性を確認してはじめて「有効な手段」とするべきだ、という数名の委員の発言は、保安院席に鎮座する進行役によって遮られてしまう。
 これでは、何回会議を繰り返しても、脆弱なところは見えてこない。(ち)

.. 2012年01月08日 08:07   No.356017
++ たんぽぽ舎 (社長)…555回       
.「原発ゼロ元年」おめでとう!東も西も再稼働NO!
   〜1.10 東電・関電前アクション〜

呼びかけ:東電前アクション!
詳細:こちら
Email: toudenmae.action@gmail.com

■日時:1月10日(火)
  19時 〜 東電前開始
  19時半〜 関電東京支社前開始
■場所:
  新橋東電本店前:JR・東京メトロ・都営地下鉄浅草線新橋駅より徒歩5分
  都営地下鉄三田線内幸町駅より徒歩3分
  関西電力東京支社:(東電本店前から徒歩3分)
■鳴り物、自作プラカード、歌う人、叫ぶ人、
  静かに意思表示する人歓迎。
★注)たんぽぽ舎も協力し、ノボリ旗をもって参加します。皆さんの参加歓迎
■このアクションを「非暴力」「反差別」の行動として呼びかけます。

★大飯原発再稼動反対署名にご協力を!
こちら

 【2012年「原発ゼロ元年」おめでとうございます!】
新年一発目の「東電前アクション」、3.11からほぼ10ヶ月目の1月10日に東電前
そして関西電力の東京支店前でやります!
誰も・政府自身も信じていない12月16日の野田首相と細野原発担当相の「冷温停止状態-福島事故収束宣言」。
 しかし、政府はこの大嘘を前提として、福島の避難民の帰還を促進し、避難や移住の要求を妨げるであろうことはあきらかです。
そして何より、東電の賠償負担を和らげることそのものを目的とし、福島の人々をさらに追い詰める「収束宣言」を絶対に認めるわけにはいきません。

 この「収束宣言」を根拠にして、またぞろ全国の原発を再稼動させようという動きも新年早々強まるでしょう。法的根拠のない「ストレステスト」を、組織改編が焦眉の課題となっている無機能状態の原子力安全・保安員が、あるいは「冷温停止宣言を歓迎」などという談話を出す国際原子力マフィア:IAEA審査して再び原発を稼動させるなどということを許すことは出来ません。

 再稼動第1号の可能性が高いと言われているのは、関西電力の大飯原発3・4号機です。「原発銀座」と言われる福井県若狭湾にあるこの大飯原発の1号機は2011年7月にトラブルで手動停止しています。また、おなじ関電の美浜原発では、2004年に蒸気漏れ事故で5人の死者を出しています。

.. 2012年01月08日 08:38   No.356018
++ たんぽぽ舎 (社長)…556回       
双葉町長手記 政府を痛烈批判
  「事故収束」宣言 いまだウソ 恥じるべき 安定化、今の状態では無理
  中間貯蔵施設計画 被害者に責任取らすのか 町民の使い捨て許さぬ

            (2012.01.06東京新聞「こちら特報部」より抜粋)

 福島第一原発事故で全町民が避難した福島双葉町の井戸川克隆町長(65)が、東京新聞に「原発事故を振り返って」と題した手記を寄せた。汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設を同県双葉郡に建設する政府方針に、反発。野田首相の「事故収束」宣言を「とんでもないこと」と強く批判する。手記に込められた井戸川町長の怒りと嘆きの声を届ける。(略)

 「世界最大の原発被害者になってしまったことは大変つらい。終わりの見えない旅。『避難指示』だけの言葉で故郷を離れている。(避難所を)慰問に来られた方が歌う『故郷』は、私たちにはとても耐えられない、悲しい歌になっていることが、皆さんには分かってもらえない。(略)ちり紙に遺書を書いたという方の話を聞いた時、涙が止まりませんでした。多くの方が死を覚悟されたのですね。政府はこのような方をどう思っているのか。本当に日本の恩人です。(略)恥ずかしいのは、いまだにうそをついている人たち。事故は終わっていません。今も、微妙なバランスの中で安定化させている。(略)ものをいわない相手に、五感と経験を駆使して対することは、一瞬の油断もできない。
膨大な部品の集まりを正常にし、安定化することは今の状態では無理。(「収束」宣言を)とんでもないことと思う。私は認めるわけにはいかない。現場にやる気を失わせてしまわないかと心配。誰もが認める検査プロセスでなければ、信用は得られません」

 細野豪志環境相は先月28日、福島県の佐藤雄平知事と双葉郡の八町村の首長に、除染で出る汚染土壌などの中間貯蔵施設を双葉郡内に設置したいとの意向を伝えた。有力候補地は高線量地域である双葉長と大熊町と言われる。町長は手記で「(放射線物質の)除去もできず住む希望も持てない一番ひどい地域とされる双葉と大熊が、事故の最大の被害者。ここに施設を造れということ
を、誰にもいわれたくない。私たちは誰よりも早く帰りたい気持ちがあり、『放射能をどこかに持っていけ』と加害者に声を大にして言いたい」と訴える。「皆さんは『一番放射線量が高い地域に』、と思うのでしょうか。でも、原因を作った者は誰か。どう責任を取るのか。だれが負担をするのか。被害者に責任はあるのか。被害者に責任をかぶせることができるのか。被害者に『元の生活をするな』と言える人はいるのか。ここから議論したい」と事故の責任を問う。


.. 2012年01月08日 12:16   No.356019
++ たんぽぽ舎 (社長)…557回       
 「次世代を担う子どもたちにも聞かなければならない。”被害者不詳”のままで、立地を頼みに来ることを許すわけにはいきません。誰かが『私が責任者です』と名乗り出ても、どうにもならないくらいの規模の世界最大の事故です。『原子力ムラ』の全員が加害者であると思っています。

 放射線物質汚染対処特別措置法が今月、全面施行。除染作業が本格化する。
双葉町では「除染はしなければならないが、技術的に確立されていないので、まだ行わない」とする。除染作業は国の責任で進めると言うが、「除染作業に従事する町民がさらに被ばくすることを恐れている。町民が大手企業の下働きで、使い捨てにされることは許しません。町民の皆さんが早く帰りたいと思う気持ちは理解できますが、これ以上被ばくさせるわけにはいかない」と訴えた。

 「私たちは昨年三月十一日から被ばくを繰り返している。これほどの被ばく者を出し続けていて、世界から原子力輸出国として認証されるのか疑問です。国家の恥だと思っています。地域の自然と同様、人間そのものを除染しなければ。(がんを)発症するかしないかの議論で、罪隠しにはならない。自然界以外の被ばくのすべては、要求しない迷惑なものを浴びせられていることになる。専門家と称する多くの方たちの安全基準は、まったく意味がない。被ばくについて安全といった人たちに、賠償を求めなければなりません。皆さん、団結しましょう」

.. 2012年01月08日 13:41   No.356020
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…16回       
.北風に要注意
   特に高齢者と乳幼児はマスクをするか、外出を避けること

 恐れていたことが起きているようです。このブログは嘉指信雄さんに教えてもらいましたが、中部大学の武田教授のブログです。
こちら
 要旨は、関東地方(福島以南)でセシウム濃度が急激に上がっているということです。
 私が過去に話をさせていただいた機会に「冬は北風に気を付けて」と言っていましたが、それが現実になっています。
 特に、年末年始から現在に至る時期、北風が強く吹いています。
 この風に乗って、北関東一帯に降り注いでいた放射性物質が再浮遊をしています。
 セシウムやヨウ素です。
 ヨウ素131は半減期が8日なので、もう検出されないかと思っていましたが、多摩地区の下水処理場の乾燥汚泥から最大170ベクレル/kg(北多摩一号水再生センター (府中市小柳町)ものヨウ素が検出されています。(12月15日〜20日)同時期のセシウムより多い量です。
 これもまた、北関東からの再浮遊と考えた方が良さそうです。
 今後は、北風が吹くような時は外出を控えるか、マスクを着用する。残念ながら窓はなるべく開けないなどの対策が必要であろうと思われます。
        YAMASAKI Hisataka

.. 2012年01月09日 08:11   No.356021
++ 福島みずほ事務所 (幼稚園生)…1回       
第18回社会運動ユニオニズム研究会(1月10日締切り)
  福島の子供たちの現状と『子供たちを放射能から守る福島ネットワーク』の活動について

日時:2012年1月14日(土)13:00〜16:30
会場:明治大学駿河台キャンパス研究棟2階第9会議室
(高層のリバティータワーを入り、左手奥の出口を抜けると研究棟1階入口です)

ビデオ『フクシマ原発震災〜被災者の声をたどる旅』上映(制作:LaborNow)
テーマ:福島の子供たちの現状と「子供たちを放射能から守る福島ネットワーク」の活動について
報告:佐藤幸子さん(子供たちを放射能から守る福島ネットワーク)
主催:一橋大学フェアレイバー研究教育センター、明治大学労働教育メディア
   研究センター、Labor Now
参加申込み:配布資料準備の都合上、参加希望者は1月10日までに、高須宛ご連絡下さい。


.「大逆事件と誤った処刑」院内集会のご案内 1月24日(火)昼

 大逆事件とは、自白強要や証人申請が全く認められない中で、1910年12月10日に裁判が始まり、1911年1月18日に判決が大審院一審だけで出たスピード裁判です。
 判決からわずか6日後の1911年1月24日の日に、幸徳秋水たち11人が処刑され、菅野スガは翌1月25日に処刑、他の12人が無期懲役になりました。
 この大逆事件は、冤罪、表現の自由、民主主義への弾圧という観点など、多くの観点から考えなければならない重要な事件です。
 昨年に引き続き、大逆事件の意味、その今日的な問題を皆さんと共有する会としたいと思います。ぜひ、ご参加ください。

日時:2012年1月24日(火)12:00〜13:30
場所:参議院議員会館講堂(1階、入口で通行証をお渡しします)
講演:鎌田慧(ルポルタージュ作家)「政治裁判を問う」
   田中伸尚(ノンフィクション作家)「過去の声にどう応えるか」
   大岩川嫩(「大逆事件の真実をあきらかにする会」世話人)
   「大逆事件101年目の真実」
   この他にリレートークも予定あり
資料代:500円
問合せ:福島みずほ事務所(TEL:03-6550-1111、事前予約は不要です)

.. 2012年01月09日 12:51   No.356022
++ たんぽぽ舎 (社長)…558回       
処理水の有害物質放置
  福島第一、原子炉の臨界・腐食防止に使う化学物質も「汚染水」と一緒に放出 更なる海洋汚染     (2012.01.06東京新聞 一面より抜粋)

 福島第一原発で、高濃度汚染水を処理した水には、腐食防止などのため大量の化学物質が含まれ、この水が海に放出されると、放射性物質とは別に汚染を引き起こす可能性のあることが、東京電力などへの取材で分かった。水は原子炉の冷却に使われるが、建屋地下への地下水流入で、使い切れないほど水量が増え、既設タンクは残り容量が少ない。混ぜられた化学物質はいずれも有害だ
が、東京電力も国も、この問題を放置している。

 投入されている化学物質は、ホウ酸やヒドラジン。(中略)いずれの物質も人体に悪影響がある。ホウ酸はゴキブリの駆除剤にも使われ、人間が吸い込むと、吐き気や下痢などの症状が起きる。ヒドラジンは、皮膚に触れると激しくただれ、体内に取込むと中枢神経や肝臓、腎臓の機能障害を引き起こすとされる。そのため、水質汚濁防止法などにより規制がかけられている。

 汚染水の場合、放射性物質にばかり目が向けられがちだが、外部への放出となると、こうした化学物質による海洋汚染も無視できない問題となる(中略)
 東電は14万トンの処理水タンクを準備しているが、早ければ三月にも満杯になる可能性がある。(中略)
 東電担当者は、放射性物質に関しては「仮に放出する際は、可能な限り浄化する」としているが、化学物質となると「現時点では特に検討していない」という。
 環境省も、化学物質の問題には着目していない。

.. 2012年01月09日 14:10   No.356023
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…17回       
一人殺せば犯罪者、1000人殺せば・・・この国にまともな司法は無い
 原子力推進体制の恐ろしい現実が見えてきた。
                            
 1999年9月30日、茨城県東海村のJCOという核燃料加工工場で臨界事故が発生し、2名の従業員が中性子線を致死量浴びて亡くなった。この会社は「労働安全衛生法違反と原子炉等規制法違反」で立件され、社員6名については「業務上過失致死、その他」立件された。中には2人の犠牲者と共に作業をしていた1名も含まれていた。この立件事態は、あまりに「実行者」のみを追求し、実際に原因を作った旧動燃や原子力委員会を含む原子力推進体制に、何の捜査も無い、スケープゴート的な事件の作り方だったが、しかし住民が大量に被曝し人が死んでいる以上、「何もしないわけにはいかない」といった事情から、刑事事件となった。

 起訴されたのは1年半後だから、今回の福島第一原発もこれから立件されることになるのだろうと思いつつ、しかしながら、既に市民から刑事告発されているというのに、その当事者たちが依然として原子力行政の責任者として、職に就いている現状から、この国にまともな司法はやはり無いのだと思わざるを得ない。

 この際、東電はいわば「逃げも隠れも出来ない」であろうから、事故収束を第一として、時間をおいて立件しても良いかもしれないが、直ちに責任を問うべき人間たちが、依然として事故調査だの分析に従事しているということは、「どうぞ証拠を隠滅して下さい」と言っているの等しいではないか。
 特に、重大な責任を負うているはずのメンバーは、原子力安全委員会とその配下にある専門部会の部会担当者だ。

 事故発生時点から、有効な助言をするどころか、根拠の無い希望的観測を述べ、あまつさえ自己の責任を回避するために誤った見解を述べるなど、およそ職務を逸脱した恥ずべき行為をしてきた者たちを、今もって現職にとどめておくなど到底信じられない。

 さらに事故後の住民被曝を避け、的確な避難指示をすべき機関、文部科学省の責任は重大だった。官邸が何と言おうと、SPEEDIの情報を素早く地元自治体に提供し、迅速な避難を実行する責任があった。
 そういう手立てを講じていたにもかかわらず、住民が指示に従わなかったとか、時間的に間に合わなかったというのであれば、とりあえず国に責任は無かったと言えるかもしれないが、肝心の避難情報を秘匿して、ただ「10キロ圏内避難」「20キロ圏内避難」などとだけ指示すれば、当然パニックに陥る。
 つまり「パニックになるからSPEEDIの情報を隠した」のではななく「政府がパニックになっていたから隠した」というべきだ。

 このような次元の人間たちを、これからも緊急事態の対応に当たらせること自体、犯罪的行為だ。例えば医師免許の無い人間、猟銃所持許可証を持たない人間、弁護士資格の無い人間がそれぞれの職務を勝手に行えば「違法」である。

国の責任者に特定の資格のような「わかりやすい基準」は無いとしても、実態として既に「大失態を演じた」のであるから、担当から解任すべきだし、責任を問うべきだろう。能力の無い者たちを重要な職務に就けてはならない。
 これら国家公務員や国の専門機関に審議官や助言者として加わっている「専門家」について、個別に「事故の前から今に至るまで何をして、何をしなかったのか」の責任を問うことが早急に必要なのだ。

.. 2012年01月10日 09:14   No.356024
++ 今井 (小学校低学年)…8回       
1月14日(土)横浜で脱原発世界会議に連動して大規模デモ開催
   たんぽぽ舎も参加、ブースも出展します

 1月14日(土)・15日(日)にパシフィコ横浜で「脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」
主催:「脱原発世界会議」実行委員会)が開催されます。
 これに連動して脱原発デモが開催されます。
 デモの名前は「脱原発世界大行進 in 横浜」、
 昨年10月22日に渋谷で「Rally for a Nuke-Free World in Japan -原発のない世界を求める大行進-」 を開催した首都圏反原発連合の主催です(たんぽぽ舎も参加しています)。

たんぽぽ舎は脱原発世界会議にブース出展で参加します。
そしてこの大行進でも全原発の即時停止を訴えて歩きます。

現在運転中の原発は6機のみ。1月13日には四国電力・伊方原発2号機が定期検査に入り残りあと5機となり、停止中の原発が再稼動しなければ4月にも全ての原発が停止する予定です。
日本が原発をやめるか存続するかの分かれ目となる2012年、私たち一人ひとりの声で原発のない世界へと歩を進めていきましょう!

《開催情報》

◆日 時:2012年1月14日(土曜日) 小雨決行
     集会スタート→15:00 デモスタート→15:45
◆集合場所→ポートサイド公園(最寄り駅:横浜駅/徒歩約12分)
    「脱原発世界会議」会場からも徒歩圏内
◆流れ解散場所→山下公園(約4.3キロのロングコースです)
◆主 催:首都圏反原発連合
◆協 力:「脱原発世界会議」実行委員会、LOFT PROJECT
(いろりばた会議 今井)

.. 2012年01月11日 10:54   No.356025
++ 合田寅彦 (幼稚園生)…1回       
双葉町長手記に想う−政府はすでに「双葉町を見捨てた」
   政府に対して「双葉町全体を移転させる土地を確保せよ!
   それなくして地域は存続できない」と訴えること

       茨城県石岡市 スワラジ・セミナーハウス 

 東京新聞「こちら特報部」に寄せられた双葉町の井戸川町長さんの手記を拝見し、放射能汚染をもろに蒙った土地の人間だからこそ、その怒りと嘆きの想いは強烈で、確かにそれは読む者の胸にじかに伝わるものでした。ただ私は、首長としての井戸川さんは今だからこそ感情に走らずに、もっと冷静に政府と基本的な問題において対決すべきではないかと思うのです。
 今現在、汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設をあえて福島の双葉郡に建設するという政府案を冷静に受け止めるならば、政府はすでに「双葉町を見捨てた」と理解すべきではないでしょうか。別の言い方をすれば、客観的にみて数十年間双葉町は住民が戻れない地域だということです。汚染に関する政府の解釈云々の問題ではなく、おそらく誰が考えてもそうだろうと。つまり、首長としてはここに至っては文句を言っている場合ではなく、早急に次の手を打たなければならない局面にきているということです。
 いま、地域とは何かを考えてみます。双葉町が放射能の被害に遭わずに存在し、しかし年月が経るなかで住民がほとんどよそから来た新しい人たちに入れ替わったとします。しかし、太古から続く双葉町の歴史は厳然として語り継がれている
でしょうし、風土はそう簡単に変わるものではありません。住民の顔は変われど、双葉町は双葉町として生き続けるでしょう。
 ところが、このたびのように町全体が移転し、住民が仮設住宅に住まなければならないようになった場合、住民全員が元から居た人たちだったとしても、移転先で就職が決まるようになると、櫛の歯が欠けるように一人去り二人去りするか、双葉町に想いのある人は住民票は移さないとしても、町行政はその人に対しての単なる書類の発行業務だけになってしまいかねません。
 町民のみなさんにしても、土地柄、方言、親類縁者、友達、食習慣などがすべて混じった環境がその人にとっての「地域」なのであって、そのどれか一つでも欠ければ居心地が悪く感じるものです。

.. 2012年01月11日 11:25   No.356026
++ 合田寅彦 (幼稚園生)…2回       
 井戸川町長さんがもし双葉町を再生したいとお考えであれば、一人二人と職を求めて地域集団から離れていく前に、一日も早く次の手を打つべきではないでしょうか。
 そこで、私が北海道で郷土史編纂にかかわった経験から以下に一つの提案をしてみたいと思います。
 北海道には今でも伊達、鳥取、広島など本州にある地名が残っています。明治維新後、職を解かれた士族が団体で入植した名残だろうと思います。農民も明治大正期に冨山、宮城、徳島、静岡、和歌山など多くの県から団体で辺境の地に入
植しています。
 井戸川町長さんに考えていただきたいのは、政府に対して「双葉町全体を移転させる土地を確保せよ!それなくして地域は存続できない」と訴えることです。
明治大正期は開拓はそれは大変でした。木の根を抜くのは馬の力を借りなければできませんでした。今ではユンボもあればブルドーザーもあります。その開拓をフロンティア精神に燃える双葉町の若者が政府支給の賃金でやるのです。町長さんは政府や経団連にさまざまな企業の誘致を訴えるのです。農民は農地を開拓するのです。今こそ双葉町民が一丸となって、湧き出るあらたなエネルギーで新双葉町を建設するのです。風土こそ違え、食習慣も方言も近所の顔も残ることでしょう。移転先の人との新たな交流も刺激になって生活に潤いをもたらすでしょう。
 井戸川町長さん、どうか政府と堂々と四つに組んでください。そしてその実り多い建設(戦い)の先頭に立ってください。
 さすれば、町一つをまるごと受け入れる土地、その土地提供の申し出をする都道府県は必ず現れるはずです。

.. 2012年01月11日 12:03   No.356027
++ 布施哲也 (幼稚園生)…2回       
原発問題発言で信用できる人とできない人がいる
   ルポライター鎌田慧さんの発言は信用できる 1月13日(金)の案内

 ラジオを聴いていたら、ジャーナリストの青木理さんの言葉が飛び込んできた。原発問題で発言する人が増えたが、信用できないでいる。でも、事故以前からその危険なことを訴えつづけた、京都大学原子炉実験所の小出裕章さんと、ルポライターの鎌田慧さんの発言は信頼できる。との趣旨だ。

 小出さんは、原発推進勢力の小出詣でもはじまっていて、ご本人は、「利用されるだけでは」と心配しているという。一方の鎌田さんは、利用どころか、原発をやめさせるために、東奔西走の日々となる。
 鎌田さんはライターであるので、「文」の人であるのは当然だが、それは机上の文ではなく、行動の文だ。全国を訪れ、多くの人と出会いを重ね、原発のある町の人々の姿を活写し、私たちに問いかける。

 でも、それだけに止まらない。原発事故後には、「行動の人」として、登場する。「1000万人アクション」を呼びかけ、自らが賛同人を募り、市民団体、労働団体に働きかける。鎌田さんは、6万人の参加者もまだ少ないし、署名もまだまだ少ないと、私たちを諭す。

 差別、労働、人権、冤罪、公害、そして原発と、その守備範囲は広い。でも、それらに共通するものは、「血がかよう人間の生き様」となるようだ。鎌田慧さんの講演会を【1月13日午後七時から「スペースたんぽぽ」で開催】する。各地の原発と地域の姿、そして、反・脱原発運動への思いを伺いたい。
 主催は反原発自治体議員・市民連盟。参加歓迎。      

.. 2012年01月12日 08:56   No.356028
++ 源八おじさん (小学校低学年)…6回       
源八おじさんの原子力映画ガイド その4
    お正月は黒澤明『夢』『原子力戦争』DVD発売
                           
 あけましておめでとうございます。今年も観てためになる原子力映画をご紹介しましょう。

 まず、お正月にふさわしい(?)と思われるのが、黒澤明監督『夢』(1990)です。黒澤明自身が見たいくつかの夢を描いたオムニバス形式の映画で、その中の1エピソード「赤冨士」が原発事故を予言していました。初夢で富士山を見ると縁起がいいといいますが、これが正夢だったとは、まさに悪夢です。黒澤明監督は、『生きものの記録』(1955)、『八月の狂詩曲』(1991)でも原子
力、核の問題を題材にしていますので、併せてご覧いただければより理解が深まるかと思います。

 さて、以前の原子力映画ガイドでご紹介しました黒木和雄監督の『原子力戦争』(1978)が、昨年12月にキングレコードよりDVDが発売されました。封印映画になりかけていたので、嬉しいニュースです。ただ、初回プレスのみで販売終了してしまう可能性が極めて高いので、将来は入手困難になることが予想されます。また封印される前に購入されることをお勧めいたします。
 それでは今年も、源八おじさんの原子力映画ガイドをよろしくお願いいたします。

.. 2012年01月12日 09:05   No.356029
++ たんぽぽ舎 (社長)…559回       
勝俣さんち今日も静かに警戒中
   ―私の家の近所に不思議な家がある―
                         (ご近所のきんさん)

 私の家の近所に不思議な家がある。表札は個人名なのだが、塀というか壁が異様に高くて、中がまったくうかがえない、ものすごくガードの堅い家なのだ。この家の前に東日本大震災の直後、ポリスボックスが出来て、警官による24時間警備をし始めた。いったい誰が住んでいるのだという疑問は、ある朝、車で出勤する白髪の男性を見て氷解した。東電の勝俣会長さんちだったのだ。地震以後9ヶ月間、報道陣が群がることもなく、右翼が抗議に来たくらいで静かに警備は続いている。

 12月25日、「勝俣会長ちにお手紙を届けよう」お散歩隊がやってきた。
四谷三丁目交差点から外苑東通りを左に曲がったすぐのところに勝俣さんちはあるのだが、お散歩隊は警官に包囲され、近寄れない。(だいたい警官の方が多くてお散歩隊はよく見えない)押し問答の末、勝俣宅前に数人づつお散歩隊の人たちがやってきては、お手紙を2・3日前から準備されていたガードマンの持つ白い箱に入れたり、抗議したりした。少しでも長くいると、警官に押し
戻される。黄色のバケツに福島のがれきを入れ持参して、渡していた人もいた。逮捕者がでるのではとハラハラしたが、刺激して事を大きくしたくないという警備側の意図が感じられた。

 幼い孫を抱いて散歩する勝俣さんに会うことがある。原発事故で避難を余儀なくされたり、放射能汚染にさらされて苦しむ福島の子ども達についてどう考えているんだろうこの人は? 権力っていったい何を守っているのだろうと勝俣さんちの前を通るたびに考える。

.. 2012年01月12日 09:39   No.356030
++ たんぽぽ舎 (社長)…560回       
原子力「仕分け」は? 「もんじゅ」の存廃 先送り
   「ムラ」温存のまま 除染ピンハネ、癒着、天下り・・・
            (2012.01.11東京新聞「こちら特報部」より抜粋)

 民主党は政権交代を果たした二〇〇九年の総選挙で、四年間は消費増税しないことを公約した。たしかに情勢によって公約は変わりうる。だが、マニフェストにうたった「天下りの根絶」や「公共事業削減」などで税金のむだ遣いを一掃することが、増税の前提となることはいうまでもない。
 しかし、昨年末には八ッ場ダムの建設再開が決まった。公益法人などを舞台にした官僚の利権構造はどうか。その一つである原子力ムラは一向に変わる気配がない。(中略)

 浪費の象徴と批判されている高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)についても、存廃論議を先送りし、来年度予算案では前年度比二割減の175億円を計上した。主な原子力予算は前年度予算より、わずか1.1%減の4188億円(中略)。

 この「もんじゅ」を運営する原子力機構は福島県での「除染実証業務」を委託されたが、「こちら特報部」でも再三指摘したように、国会で「中抜き、ピンハネ」疑惑を追及されている。
 同機構の不評は、その幹部人事が「産学官」の癒着や官僚の天下りを典型的に体現していることにもある。鈴木篤之理事長は、元内閣府の原子力安全委員会委員長。そのほかの理事の経歴をみても、文部科学省審議官、原子力安全・保安院次長など官僚OBがずらり。監事以上の役員の中には原子力安全委員会元事務局長や関西電力元役員、会計検査院元局長らもいて、ムラの中でポスト
をたらい回しにしている実態が浮かび上がる。

 さらに民主党行政改革調査会の調べで、関係する公益法人などに機構が「会費」名目で計1億9000万円を支出していたことも判明。一部の法人には文科省や機構のOBが天下っていた。
 他の団体や電力各社を含めても、もたれ合いの構図は同様だ。経済産業省が昨年5月に公表したデータによると、電力会社に再就職した同省幹部は過去五十年間で68人を数えた。また、本紙が同省と文科省が受け持つ原子力や放射線に関連する29の公益法人と独立行政法人を調べたところ、36人の官僚OBが17団体で監事以上の役員に就いていた。
 原子力安全委員会では、斑目春樹委員長と代谷誠治委員が就任前の三〜四年間に、原子力関連企業や業界団体から310万〜400万円の寄付を受けていたことが明らかになった(中略)。

.. 2012年01月12日 10:10   No.356031
++ たんぽぽ舎 (社長)…561回       
 ムラの利権構造が温存されながら語られる消費増税という構図。民主党の川内博史衆院議員は「そもそも、政府には原子力ムラを洗い直す気がない」と話す。「予算なんて担当大臣が『計上しない』と言えば、それまでのこと。逆にお金がありません、ということをアピールするために仕分けが使われている。
首相は財務官僚に『消費増税が国を救う』と信じ込まされている。そうではなく、予算の組み替えが国を救うんです」
 政治評論家の森田実氏は「(首相の)消費税を上げないと日本が破綻する、上げさえすればすべてうまくいくんだ、という言い方はまやかし。その前にやることはいくらでもある」と語る。
 「たとえば、いくら金がかかるか分からない現在の除染の手法。さまざまな研究機関や企業から除染に関する有効なアイデアが多数寄せられているのに、政府は取り合おうとしていない」

 環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長は「福島原発事故後も、原子力ムラは根本的に何も変わっていない。あれだけの事故がおきたのに、予算や組織にメスが入らないなんてあきれてものが言えない。政治主導どころか、官僚主導で予算をつけて国の金をぶちまけているだけ。仕事は天下り先の組織に丸投げするなど、完全に方向性を間違えている」と憤る。

 昨年十月から政府の総合資源エネルギー調査会・基本問題委員会の委員を務め、政権内部を垣間見てきた飯田氏はこう総括した。「民主党政権は何も決められない。原子力安全委員会の斑目委員長や原子力委員会の近藤駿介委員長が交代しないように、原子力ムラにも自浄能力はない」
            (2012.01.11東京新聞「こちら特報部」より抜粋)

.. 2012年01月12日 10:20   No.356032
++ 原田 裕史 (幼稚園生)…4回       
原子炉の寿命
   ―もともと20年、30年と言っていたのに―
                        たんぽぽ舎 

 稼働40年の原子炉を廃炉にするという。もともとは30年と言っていなかったか。
 原子炉の工学的な寿命として圧力容器が脆くなる現象がある。鋼鉄は温度がある温度より低くなると脆くなる(脆性遷移温度と呼ばれている)。昔、船舶が冬の海で簡単にこわれて沈没した事例がたくさんある。それで研究が進んだ。
 原発のボイラーである圧力容器も例外では無く、温度が低いほど脆く壊れやすくなる。作った当初は脆性遷移温度は氷点下なのだが、運転しているとだんだん高くなってくる。
 原子炉にはこの変化を知るために試験片が入れられていて定期的に取り出して脆性遷移温度も調べられているが、玄海一号などは摂氏98度となっている。
こうなると非常事に液体の水を入れると、脆性破壊を起こしそうである。
 そのような危険な原発をまだ動かそうとしているのが現在の原発業界であり、正気を疑う。即刻停止がふさわしい。
 政府は運転延長を「例外」とするようだが、圧力容器用の試験片1つとっても初期の予定を超えると試験片も足りなくなるので試験片の再利用などという無茶な話も出てくる。そのような精神で原発事故など防げるはずもない。
 最低限、初期予定よりは短期に廃止でなければ話にならないのだ。

.. 2012年01月12日 10:33   No.356033
++ 近藤 (幼稚園生)…2回       
東電だけでどれだけ被曝労働者を出す積りか?
   柏崎刈羽原発の定期検査―再稼働は、被曝労働者を激増させる
   全炉廃炉にすべき
              たんぽぽ舎・会員  福島県会津地方在住

 今回の福島第一原発事故では、現場の作業員の数が非常に不足しています。
福島第二原発の作業員と柏崎刈羽原発の作業員を全て福島第一に動員したところで人員が足りる筈もありません。自転車操業的に全国から作業員をかき集めている状況です。半ば騙し同然で、福島第一原発の事故現場に連れられて行かれた作業員も沢山います。
 そして、マスコミなどのインタビューを受けたりして作業現場の事を口外しない事、後から病気になっても損害賠償は請求しない・・・などの一筆を書かされて作業に入っています。事故の一応の収束がつくまでのこれからの何十年もの間、被曝しながら労働する作業員の数は慢性的、絶対的に不足するでしょう。
 それだけでも非常に深刻な問題であるのに、さらに東電が柏崎刈羽原発で被曝労働者になる作業員を確保するなんて事は許されざる暴挙です。
 実際にこれだけの大きな「人災」を起こしてしまったのです。さらにこれまでの数々の事故隠蔽の実績、被曝労働や労働者不足の深刻さを考慮すれば、東電は、原発を稼動させる権限など全くない筈です。東電は不用な柏崎刈谷原発を安全に運転する対策などをこれからする余裕などある筈が御座いません。柏崎刈羽原発は直ちに止めて、福島第一原発の廃炉を安全に推し進める方に全力
を尽くすべきです。
 柏崎刈羽は、即時停止して廃炉が当然ですが、どんなに遅くとも、2012年の春に稼働している2つの原子炉が、両方定期点検に入った時点で、二度と再稼動させてはなりません。東電は今回、償い切れ無い事故を起こしてしまったのですから、何も言う資格はない筈です。
 「次」は無い東電には原発を再稼動させる権限は絶対にないのです。国民もこの事を声を大にして訴え続けるべきです。
 今まで電力会社のリーダー的存在であった東電が、率先して原発を撤廃して、それに習って他の電力会社も定期点検に入った原子炉から順次廃炉を決めて全炉廃炉にする・・・それが、今回の原発事故を起こした電力会社の最低限の義務でしょう。(勿論その前に停止せずに原発が大事故を起こしたら、東電の役員も経済産業省の役人も全員切腹ものでしょう。)
 東電は当然、率先して全炉廃炉にすべきです。東電にはそれ以外の選択肢を挙げる権利は無い筈です。

.. 2012年01月12日 10:41   No.356034
++ 池邊幸恵 (幼稚園生)…1回       
除染で子どもの健康が守れるのでしょうか
   校庭・遊び場等の除染は応急措置にすぎません
   予算1兆円超は退避・移住等有効に使うべきであります
                    市民が求め創るマニフェストの会

 野田佳彦首相は昨年12月16日の記者会見で福島第一原発の事故収束を目指した工程表のステップ2を完了した、と宣言されました。そして除染対策としては、
1)除染費として今年度予算と来年度予算案などで1兆円超を充てる。
2)政府の除染担当者数を来年4月までに400人規模に拡充。
3)除染を行う作業員を来年4月をメドに3万人以上確保するとの方針を示されました。

除染の目的は何でしょうか
 既に識者から、除染は移染(松井英介医師)、除染より移住(山内知也教授)、除染幻想(菅井益郎教授)と言われています。
雪が大地一面に降ったことを連想すればわかります。
除雪は屋根、庭、道路までは行えますが、溶けず、見えない雪(放射能)の土地、葉一枚一枚が汚染された山林はほぼ不可能です。ましてこれからは大地に地下水にと浸透してきます。
除染方法も放射能だけを吸引することはできず、外部に飛散し、完全に取り除くことはできません、まさに移染・拡散です。しかも除染した汚物を捨てる場所がまだ決まっていません。
被曝地の子どもたちは窓を閉め切られ、外出はほぼ禁止にされています。
現在、校庭や遊び場の除染は進んでいます。しかし、これは応急処置に過ぎません。
全身病魔に冒された患者の身体の一部が治療できても、これで安心ですよ、とは言えません。
しかもまだ毎時6千万ベクレルのセシウムが放出されています。除染の本丸は広大な大地です。
これはほぼ不可能です。除染の目的は子どもたちの健康保障であるはずです。
除染で放射能がなくせると政府は立証できるのでしょうか。
汚染の高い地域はたとえ除染をしても住める値にはなりえないのです。
除染後も子どもたちの発症が生じたら政府はどのような対処・責任をとるのでしょうか。

除染費用を退避、移住費用等に移行させるべきです
 1兆円もの予算(税金)をかけるなら、避難区域を広げること、子どものいる世帯の移住を国として行うよう措置をとることです。勿論それに
ともなっての生活保障、就業保障も国が行うことです。被曝地の親は子どもがいつ発症するか、を恐れており、子どもを持つ親はみんなが退避・移住するなら同意する、という意見を持っています。
チェルノブイリでの子どもの10年後は既に明らかであり、子どもと親は一生の問題、子孫につながる問題であります。

.. 2012年01月14日 08:13   No.356035
++ 池邊幸恵 (幼稚園生)…2回       
放射能汚泥は東電原発の地へ校庭の汚泥や河口等の放射能汚泥、焼却炉の放射能灰は速やかに東電原発の地へ運ぶべきです。
その地で収納しきれない場合は周辺被曝地、避難地域の土地を国が買い上げ行うべきでしょう。
そしてそこから放射能が全国に散らないように国は管理すべきです。
(国は双葉郡に中間貯蔵施設を福島県知事に要請2011.12.28朝日)

カナダ医師会ジャーナル:不十分な除染努力が健康リスクをもたらしている日本
 一般公衆の年間被曝限度*20ミリシーベルトは人倫に劣る、とんでもない基準で、こんなことを自国民に許した政府は過去数十年で世界にない。
「現時点では、長期にわたる健康被害を最小限にするための一番大事な公衆衛生上の方策は、避難区域を広げることだ。」(2011.12.21。*放射線職業従事者の限度、妊婦、子どもは年間1ミリシーベルトを超えてはならない。)

神戸大学の山内知也教授(一部紹介)「たね蒔きジャーナル」12月22日
 現地で調査、福島・渡利地区で除染しても線量は下がらない、特定避難緩衝区域に指定されていなくても、2.95マイクロシーベルト/時間で、3にならないので避難緩衝区域にならない、4歳の子供がいるところ、除染しても、次々入ってくる。コンクリートの建物は上が高く、古いコンクリートはセシウムをよく吸収する。
町をいったん壊して作り替えるくらいでないと、事故前の線量にならない。

高圧洗浄機でもほとんど下がらない・中間貯蓄施設の選定はさらに難しい(日経2012.1.1)
2011.12月初旬、大熊町の役場付近で実施した除染では空間の放射線量は10マイクロシーベルト前後までしか下がらなかった。
これは年間被曝線量に換算すると50ミリシーベルとで政府が目安としている年間20ミリシーベルトに遠く及ばない。
政府は「貯蔵期間は最長30年、最終処分場は県外」とする方針だが、住民からは「自宅近所を最終処分場にすることは認めない」との声が強い。

以上のように有識者の発言を踏まえますと、「除染」だけでは内部・外部被曝を被っている福島の子どもたちの未来は保障することができません。私たちの提言をご考慮の上、子どもたちが次の日本を担うことを可能としうる施策の行政をおこなわれますよう、強く要望いたします。

連絡先 〒337-0032 さいたま市見沼区東新井866-7
市民が求め創るマニフェストの会  石垣敏夫 電話048-686-7398
 
池邊幸恵、大津けいこ、石橋行受、ヘンリー大津、林田 力、丸山南里、千一鎌倉、正清太一 、景山恵司、原 秀介、今村哲男、櫻井智志

.. 2012年01月14日 08:19   No.356036
++ たんぽぽ舎 (社長)…562回       
原発業界から2委員に寄付
   「保安院は再稼働ありき」
                 (2012年1月12日版 東京新聞より抜粋)
 原発の再稼働に必要なストレステスト(安全評価)の報告書を審査する経済産業省原子力安全・保安院の専門会議で、原子力業界から寄付を受けていた一部委員に批判が集まっている。
 原発に批判的な委員は「利益相反」だと辞任要求をつきつけているが、保安院は「問題なし」の姿勢を崩さない。
 保安院によれば、ストレステストを扱う専門家会議のメンバー十一人のうち、岡本孝司・東大教授が原発メーカーの三菱重工から二百万円、山口彰・大阪大学院教授が三菱重工業グループのニュークリア・デべロップメント社から三千三百八十五万円の寄付を受けていた。
 岡本氏は三菱重工業出身で、会議では司会進行役を務めている。
 昨年十二月二十二日の会議で、井野博満東大名誉教授が山口氏について「(中略)これが事実であれば、利益相反の事例に該当する可能性があり、委員にふさわしくない」という趣旨の質問書を保安院側に提出。会議資料として配られたが、保安院は井野氏の了解を得ないまま、企業名や献金額などを「個人情報」との理由で白抜きにした。
 更に六日の会議では岡本氏の献金問題が浮上。
 井野氏と後藤政志芝浦工業大非常勤講師が問題視すると、保安院は岡本、山口両氏への寄付は「大学という組織を通じて受け取っている。利益相反の問題はクリアしている」と説明。
 井野、後藤両氏は「保安院と国民の常識は違う」と引き続き、岡本、山口両氏の自発的辞任を求める構えだが、保安院は「これまでの説明を繰り返す」と突き放す。

.. 2012年01月14日 17:17   No.356037
++ 原田裕史 (小学校中学年)…17回       
.コスト上昇説の裏側  (たんぽぽ舎)

 原発再稼働をしなければ発電コストが上昇するという宣伝が今後、半年更に行われるだろう。
 発電コスト自体は2010年に原子力委員会に立命館大学大島堅一先生により提出された資料によれば原子力発電は過去、火力発電よりも高価であった。(細かい話もあるので、原本に当たってください)
こちら

 今年に関しては原発燃料を購入済みで定期検査などもしている。つまり原発のコストを払った上で、火力発電の費用も払うのだから、トータルの発電コストが増えて当然である。原発の再稼働をあきらめ、既に原発に支払った費用と長期休止していた火力発電所の再稼働費用を国費で支援し、長期分割支払いにすれば、言うほどのコストアップにはなるはずもない。
 これは政策変更費用であるので国費の出番というものだ。原資にはまず原発関連予算約4,200億円を振り向けるべきである。

.. 2012年01月14日 17:30   No.356038
++ たんぽぽ舎 (社長)…563回       
原発・放射線・地震問題の語り手10人ら
   たんぽぽ舎副代表 山崎氏が2位に登場
                  (2012年1月2日東スポWebより抜粋)

 3月11日で世界が変わった2011年、映画をほとんど見ることができなかった。代わりに足を運んだのが、脱原発や放射線防護、地震に関する講演や集会、学習会。
 ということで2年続いた映画ベスト10を断念し、原発・放射線の問題で印象に残った話者10人らを挙げる。順位をつけたが優劣ではなく、あくまで主観的な印象度によるもの。12年もこの人たちの発言に注目したい。

【1位】樋口健二氏(写真家)
【2位】山崎久隆氏(たんぽぽ舎副代表)
 大学教員でも技術者でもなさそうな山崎氏だが、その知識は原子炉から放射線防護に至るまで、恐ろしいまでに広く、かつ深くて示唆に富む。問題点をズバリ指摘するのみならず、その解決策まで明快に提示。過去の原子力行政や研究例にも詳しく、データが次々と出てくる。現在進行形の事態の解説には打ってつけの存在。大メディア的には有名ではないが、こういう人こそテレビに出るべき。
【3位】小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)
【4位】福島の母たち
【5位】秋山豊寛氏(元宇宙飛行士、元TBS記者、農家、大学教授)
【6位】広瀬隆氏(作家)
【7位】田中三彦氏(サイエンスライター、元原発技術者)
【8位】後藤政志氏(芝浦工大非常勤講師、元原発技術者)
【9位】吉村秀實氏(防災ジャーナリスト、元NHK解説主幹)
【10位】島村英紀氏(地震学者)

.. 2012年01月14日 18:03   No.356039
++ たんぽぽ舎 (社長)…564回       
原発放射能 セシウム降下急増 なぜ
   福島市 新年早々、不安広がる
   風邪で舞い、雨・雪に付着?「速報体制必要」
               (2012年1月13日版 東京新聞より抜粋)

 福島市で年明けの2日から3日にかけ、放射性セシウム134と137の降下量が急増した。ここ数カ月の1平方メートル当たりの検出量は検出限界値未満(ND)や二桁までの数値ばかりだったのに、137の場合は252ベクレルを記録。測定した福島県原子力センター福島支所は「特に問題がある数値とは考えていない」としているが、一体何が起きているのか。
 正月早々に測定されたセシウムの高い値は、地元住民に衝撃を与えた。「最初に聞いた時はびっくりした」と打ち明けるのは「渡利の子どもたちを守る会」の菅野吉広代表だ(中略)
 半減期二年の134は昨年12月29日に5.36ベクレルだったが、30日に35.7ベクレルに上昇。今月1日に下がり、2日にND(5.95ベクレル)になった後、3日に180ベクレルに上がった。
 同30年の137も似たような数値で推移し、3日には252ベクレルにまで跳ね上がった。その後は134、137とも十ベクレル台にとどまっている。(中略)
 原因は何か。同市では2日夜から3日未明、弱い雨や雪が降っていた。これまでも強い風や降雨時にセシウムの降下量が増える傾向にあった。(中略)
 元日本原子力研究所研究主幹で、社会技術システム安全研究所(茨城県ひたちなか市)の田辺文也所長は「事故炉の内部で何か起きたのなら敷地内の放射線量が上がるはずだが、それはない。落ち葉に付着していたセシウムが風で舞い上がるなどして雨で落ち、採取されたのでは」とみる。(中略)
 原因が舞い上がりセシウムとみられることについて、菅野さんは「市が情報を伝えるわけでもないし、大半の市民は高い数値が出ていたのを知らなかったのでは。分かっていれば外出時に子どもにマスクを着けさせるなどの対策もとれたはず」とし、こう提言した。
 「今後また、数値が上がることも考えられる。地元のテレビで緊急速報を流すシステムなどを考えるなど、県や市は何らかの対応を取る必要があるのではないか」

.. 2012年01月14日 18:55   No.356040
++ 山本勇祐 (幼稚園生)…4回       
本の紹介 −原発の本質を知るにはこれだ!!−
   「福島原発の町と村」布施哲也著 七つ森書館
    (劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク・たんぽぽ舎)

 3・11以降原発に関する本は、書店の特設コーナーに山積されていた。それはそれで原発に関する知識の普及には大いに役立った。最近はそのブームは陰りを見せ書店の特設コーナーはほとんど姿を消した。
 そんな時期に、この本に出会った。なかなか面白い。著者の布施さんから"まじめに書いたんだ"と一言あって買い求めた。
 布施さんは「反原発自治体議員・市民連盟」の共同代表だ。数ある原発の本の中で、原発立地自治体をこれほど掘り下げて原発の問題点を浮き彫りにした本は見当たらない。布施さんは2011年まで清瀬市議会議員をしていたこともあり、電源三法に関して原発立地自治体の予算の分析は非常に分かりやすく鋭い。
 読み進むうちに、いろいろと多忙な彼が、これほど多くの資料と現地取材を積み重ねていることが随処にみられ感心する。
 自治体に関して、明快に分析し期待もしている個所がある。はじめにの中で、「明治以来この国の取った道は中央集権化であり、それに加えて、地方自治というものを兵士の供給と税金の徴収のために制度化してきた。自治体が誕生したの
は、中央が地方を支配する道具を必要としたからだ。でも、自治体にはそれだけのではないものが存在するし、存在させたいという思いがある。」「自治体とその議会の力で、新規の原発を建設させず、現にある原発は運転を中止させ、再稼働させないで廃炉を目指す。そのために、自治体も議員も監視が必要で、そこに自立した市民が登場する。」思わず共感し頷く。
 この観点から「反原発自治体議員・市民連盟」は2011年月に結成準備会が発足する(5月に正式結成)。3・11の前から自治体の潜在的な可能性に着目していたことがわかる。

 以下、本書の目次から
 第1章 双葉町と大熊町…避難が遅れ住民が大量被曝
 第2章 相馬藩領と発電所…放射能が襲う浜通り 天明飢饉の傷跡
 第3章 阿武隈高原の村 …日本で最も美しい村・飯舘 全村避難を
     余儀なくされる
 第4章 自治体とPPS…自治体が原発を変える

各章で挿話的に述べられている(ドイツ、イタリアの自然エネルギーの実態)
(自治体の合併の歴史)(原発立地自治体が25町村、その協議会があること)
等々も興味ある内容だ。テンポの良い文章が気持ち良い。
定価:1,600円+税 四六判/224ページ 七つ森書館
反原発自治体議員・市民連盟でも取り扱います。
(電話・FAX:03−5211−7199)
(住所:東京都千代田区三崎町2−6−2ダイナミックビル5階たんぽぽ舎内)

.. 2012年01月14日 19:26   No.356041
++ 近藤 (幼稚園生)…3回       
福島県大熊町町長選挙の裏事情
   〜いまだに東電が町政に深く関与している大熊町の実態〜
   原発なくせ候補が原発推進候補に勝てなかった実情

                  たんぽぽ舎会員 (福島県在住)

 去る2011年11月20日に大熊町町長選挙が行われました。大熊町は今回の大事故が起きた福島第一原発の1号炉から4号炉の立地町で、現在全域が警戒区域に指定されています。
 「除染を進めて町への帰還を」と訴えた現職の渡辺利綱氏が中高年層を中心に支持者を集めて3451票で当選。「町ごとの移転を」と主張した新人の木幡仁氏が2343票で、落選。・・のような地元マスコミの報道でした。
 放射能汚染の厳しい現実を直視し、「地元には帰れない」と言う事を前提として、町ごと移転を主張した木幡氏の主張こそ至極真っ当な主張でしょう。いくら数兆円をかけて除染したところで、数年で戻れる筈がありません。
しかし、これ以外にもマスコミが報道しなかったもっと別の対立要因もあったのです。

 木幡さんのHP  こちら  には

   2.町として町民の東電賠償請求を支援します。
   ・役場に弁護士を常駐とし、賠償請求のモデルプランを作成、請求をスムーズに行えるようにします。
   ・大熊町役場に常駐入居している東電職員を撤退させます。

とあります。これには驚きです。現在、会津若松市にある大熊町役場の仮庁舎には東電の職員が3人も入居して常駐しているのです。それは現職渡辺利綱氏町長の方針で、東電の職員が常駐してすぐに対応出来るように・・との説明です。町役場に東電の職員を時々呼ぶのなら理解できますが、損害賠償の請求相手が役場に常駐しているのはかなり異様な事態でしょう。町役場が東電と癒着して、損害賠償を東電に有利に進め、さらに、損害賠償請求裁判の阻止の為・・と考えられても然りでしょう。
 大熊町には東電関係の会社に勤めている人間が6〜7割いるのです。東電職員が3人も常駐している町役場でまともに損害賠償の話ができる筈がありません。
そればかりか、賠償金もまだまともに支払われていない避難民は今、東電やその関連会社をクビになったら生活していけないという不安も大きいでしょう。
 これまでも仮設庁舎に常駐している東電職員を撤退させるよう、木幡氏や他の住民も何度か申し入れして来たようですが、無視されてきた経緯があります。
 まともに考えたら木幡氏の主張通り、東電職員は撤退させて、その代わりに弁護士を常駐させ、損害賠償のモデルプランを作成してもらうほうが、被災した町民にとって遥かに便利で有利でしょう。

木幡氏の最後の主張は  5.原発をなくす。です。
 そう、もうお分かりの通り、今回の選挙は、原発推進派で東電と仲の良かった現職と、脱原発、脱東電を主張した木幡氏の闘いであったのです。
原子力マネーで潤ってきた大熊町は、この期に及んでも、東電の影響力は絶大なのです。マスコミもこの異様な事態をしっかり報道するべきではないでしょうか?原発立地では、東電を潰して解体しなければ、まともな選挙も出来ないようです。

.. 2012年01月14日 20:18   No.356042
++ たんぽぽ舎 (社長)…566回       
保安院によるストレステストの「妥当」判断を許すな!!
   「利益相反」3委員の即時辞任せよ!
   18日の聴聞会に集まり、傍聴者排除による「ストレステスト」の幕引きを許さない声を挙げよう!

 本日14日(土)の日経新聞朝刊(1&5面)に「大飯原発の安全性十分」「ストレステスト 保安院、初の判断」「再稼働、地元了承カギ」の見出しのもと、保安院は「大飯原発3、4号機のストレステスト評価結果について、妥当とする方針を固めた。18日に開く専門家の意見聴取会に評価案を提示する」との記事が掲載されました。一方で「手続きが先行するのは大飯原発だが、政府がひそかに『再稼働1号』と期待するのは四国電力伊方原発3号機」などの言及もあります。

 三菱重工から献金を受け取った3委員の「利益相反」が問題化する中で、保安院は、傍聴者を排除してまで、あらかじめ決めたスケジュールを強行しようとしています。

 この間、傍聴や経産省前などでのチラシ配布などに取り組んできた「福島原発事故緊急会議」は13日(金)午後、以下の抗議・要請書を経産省広報、意見聴取会事務局、枝野経産相国会事務所あてにファックスし、報道関係者にも公表しました。後ろに保安院、枝野経産相の要請先を付けましたので、皆さんも緊急に要請を集中してください。「八百長テスト」の茶番を許さない声をあ
げてください!

………………………………………………………………………………

<抗議・要請書>

経済産業大臣     枝野幸男 様
原子力安全・保安院長 深野弘行 様

「ストレステスト意見聴取会」について
傍聴者締め出しの撤回と「利益相反」委員の解任を求めます

 福島原発事故により、地球上の大地も川も海も空も食物も放射性物質で汚染し、福島では多くの人々が生活と仕事とふるさとを奪われ、今なお高線量の中で生活しいつしか白血病やがんを罹患するのではとおびえて生活しています。
かつその被害は福島に限りません。
 このような大事故はなぜ起こったのでしょうか? 私たちは、福島原発事故の原因究明に関心を持ち、種々の審議会や報道発表に注目してきました。そんな中で、「発電用原子炉施設の安全性に関する総合評価(いわゆるストレステスト)に係る意見聴取会」にも注目し過去数回の傍聴をしてきましたが、この間に私たちにはとても納得できない・黙っていられない事態が発生したので、
以下に要請をします。
 枝野経産大臣は、就任時に情報公開を強く指示されたと聞いています。即時に善処してください。

.. 2012年01月16日 10:59   No.356043
++ たんぽぽ舎 (社長)…567回       
1 傍聴者を会議会場から締めださないで

 1月12日に公開された第7回(1月18日予定)の開催通知で、今までと異なり傍聴者は1014会議室という別会場で「映像及び音声をリアルタイムでご覧いただける」と案内されました。これでは、傍聴でなく遠聴です。山奥や地球の裏側で見聞きするのと変わりません。会議のその時々の委員や事務方や事業者の表情を知ることも、臨場感を持って全体の空気を掴むこともできません。また、委員たちも密室で議論することを望んでいるとは思えません。このような扱いは民主主義に反します。是非とも同室で傍聴できるように善処願います。

2 利益相反行為を許さず、原発業界から寄付を受けている委員を解任して

 過去数回の意見聴取会を傍聴する中で、原発業界から寄付を受けている委員がこの会の進行を主導していることに愕然としました。おびただしい被害をもたらしている原発大事故のあと、原発の再稼動にかかわる重要事項について、科学技術者の良心に基づいて過去の過ちを認め客観的に検討し判断し意見を述べることを、それらの委員に期待できるでしょうか。原発事業者や原発メーカーなどから種々の名目で寄付を受けているとすれば、その委員たちは利益相反行為をすることになります。他の省庁でも議題毎に利益相反を避けて委員を離席させて議論しています。原発業界から寄付を受けている委員は止めさせるべきだと思います。

以上、強く要請します。

 2012年1月13日              福島原発事故緊急会議

               連絡先:Tel:03-6424-5748/Fax: 03-6424-5749
            〒112-0014 東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F
                       ピープルズ・プラン研究所

………………………………………………………………………………

★傍聴締め出しの撤回と岡本孝司、山口彰、阿部豊の3委員の辞任を緊急に要請して下さい。短いもので構いません。新聞等への投書も有効です。

※この情報をぜひ転送、ブログ、ツィッター、フェイスブック等で広めてください。お知り合いのメディア関係者にもぜひお伝えください。

【原子力安全・保安院】
代表 (TEL)03-3501-1511
広報課 (TEL)03-3501-5890
原子力安全技術基盤課(ストレステストを担当)
(FAX)03-3580-5971 (TEL)03-3501-0621

【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125  (TEL)048-648-9124

.. 2012年01月16日 11:05   No.356044
++ 糸色のぞむ (小学校低学年)…8回       
.「利益相反」3教授への追及の場へと転化した
                  「第6回 ストレステスト聴聞会」
   「保安院は事業者の報告を追認しているだけ」

                              
 本日1月6日、通産省本館地下1階で「第6回 発電用原子炉施設の安全に関する総合評価に係る意見聴聞会(以下、『ストレステスト聴聞会』と略)」が開かれた。

 聴聞会に先立ち、福島事故緊急会議を先頭として本館正門において「三菱重工から献金をもらった人が『三菱重工原発』を審査する???岡本、阿部、山口の「利益相反」3教授はストレステスト委員を辞任せよ!」と題したビラを経産省職員をはじめ、朝の霞が関の通勤途中の配る。聴聞会開始の時間に合わせ聴聞会に参加した我々は会場内においてもビラを配り、会場内はいよいよ熱
気を帯びる。聴聞会開始に先立って、「不規則発言者は即退場」と前回の聴聞会で会場から浴びせられた正当な批判を封じるアナウンス。

 9時ちょうどに聴聞会が開始。配布された資料を見ると、前回(第5回)の聴聞会の議事進行を教訓としたのか、あろうことに前回から継続議題となっている「ストレステストの審査の進め方について」の論議を議題の最後にもってきた。前回の聴聞会で井野・後藤料委員から、議事進行役をどの委員の了承も無しに勝手に、しかも恣意的に進める岡本委員による聴聞会運営の在り方のみ
ならず、そもそもシュミレーションのみに頼るストレステストの在り方そのものが、国民から託された「発電用原子炉施設の安全に関する総合評価」とは程遠く、福島事故における事故原因の技術的知見に踏まえて行われるべきだ、という正当な意見に対して、保安院はそれは「他の聴聞会で行われている」ということを唯一の根拠とし、事故原因を全て細分・分断化した上で、総合的な評
価を行わさせないという態度で臨んできている。そうした保安院の運営に異を唱える委員の発言を封じるために、保安院は前回継続論議を約束したにも関わらず、時間配分もあやふやなまま「ストレステストの審査の進め方について」の論議を最後の議題としてきたのだ。

 第1議題である関電大飯原発3、4号機の只々業者の提出したレポートを読み上げる事を以って保安院の「評価」とする茶番に続き、同様に第2議題である北電泊1、2号機の「一時評価」の意見聴聞が繰り返される。なんら本質的な評価基準が指示されない中で行われるトリビアルな無意味なレポートの読みあげに、一体どのような意見の聴取を行えるというのか?しかも、保安院から
は既に業者のレポートに対して、判を叩いた様に「問題ないことを確認した」と評価を下している。これが儀式でないとしたら一体何なのであろう。

 2時間半無駄な儀式が続いた後、漸く「ストレステストの審査の進め方について」の論議として、前回聴聞会以降提出された井野・後藤両委員からの保安院に対する質問に対する質疑応答となった。

.. 2012年01月16日 11:19   No.356045
++ 糸色のぞむ (小学校低学年)…9回       
 後藤委員は開口一番、過去の原発行政全般の審問にかかわった人間は今回の福島事故に対して責任を持っているとして、この間所謂「原発推進派」として様々な原発行政の審問に携わってきた岡本委員他の「推進派」委員の責任の所在を明確にした。更にその上で、1月1日の朝日新聞の報道にあるように審議対象である事業者から金銭的便宜を得ている事、従って「意見聴聞会委員の利
益相反」に明確に反すものではないかと指摘した。続いて井野委員も「信頼されていない保安院」と自虐的に自ら評する保安院が、にも関わらず全く自らを反省することなく誤った委員の人選を行っていると批判。この人選では全く国民の信頼を得られないと喝破した。

 堪らず、自己弁護を買って出た岡本委員は「金は私腹に入れておらず大学の管理下で使用している」と弁明、「名誉棄損」だと言いながら「ここでは技術的知見の観点でのみ批判が行われるべきだ」と「反論」したが、すかさず後藤委員から反論「岡本委員の運営方法こそ政治的。我々が国民から託されていることは政治的な判断ではなく、技術的知見に基づいた原発事故の防止策を探る
ことであり、それをシュミレーションによる確率論的におこなっては駄目だ。
福島事故がどうして起きたのか、という事実から出発するべき」と「保安院や岡本委員の常識は国民の常識と大きくかけ離れている」と駄目だし。更に続けて「保安院は事業者の報告を追認しているだけ」と、このストレステストの本質を突き付けた。

 予定を40分以上越えながら、両委員及び会場からの追及は更に続き本議題は更に次回にも持ち越されることとなり、当日の聴聞会を終了した。

追記

 保安院は良心的委員と会場と一体となった、「利益相反」委員を防衛するため次回聴聞会をし審議室と聴聞室を別室化するという暴挙に打って出た。そればかりか、後藤委員の指摘通り、「保安院は事業者の報告を追認」する形で大飯3、4号機の事業者報告に「妥当」というお墨付きを与えようとしている。
 こうした保安院の目論見を次回聴聞会に更に大衆的に取り組み、良心的委員と共に打ち砕こう。

.. 2012年01月16日 11:25   No.356046
++ 冨塚元夫 (幼稚園生)…2回       
脱原発世界会議に参加して
   どこも人がいっぱいで熱気と笑顔にあふれていました
                               
 1月14日15日にパシフィコ横浜で行われた脱原発世界会議は、日本各地のさまざまなレベルの脱原発運動が一か所に集まり、そこに世界各国各地の脱・反原発運動・グループに結集してもらう初めての試みでした。それは大成功だったと思います。
 プログラムに紹介されている登壇者(メインホールで挨拶した人)だけでも海外から約50人、国内から約50人います。その人たちが初日の開会式、2日目の閉会式で挨拶しました。メインホールには1000人入りますが、いつも満員でした。
 私は開会式、閉会式には出席できませんでしたが、一度だけメインホールで行われた集会に出席しました。それは、「首長会議:地域発・原発に頼らない社会のつくりかた」というセッションで、脱原発に取り組んでいる市区村長8人が発
言しました。司会は山本コータローさんでした。桜井勝延 南相馬市長、井戸川克隆 双葉町町長、保坂展人 杉並区長、三上元 湖西市長(静岡県)、西原茂樹 牧の原市長(静岡県)、笹口孝明 元巻町町長(新潟県)、石井俊雄 長生
村村長(千葉県)、上原公子 元国立市長といったみなさんで、それぞれ実績にふさわしい興味ある発言でした。とりわけ、桜井南相馬市長は、農業が出来なくなった住民の無念さを理解できない行政・東電に対する怒り、復興には興味なく(鉄道、国道を一向に復旧させる意図がなく、利用出来るのはいまだ県道のみ)八ツ場やTPPや増税にしか興味しめさない政府に強く抗議しています。井戸川双葉町長はこれまで「なんど聞いても、原発は絶対安全」と答えてきた人たちが、事故後数か月経ても他人行儀で、加害者だという自覚もないと嘆いていました。
 政府・官僚・地方行政は全く自覚も意欲も能力もない状況を見るに、これからは地方自治体(市町区村)がネットワークを作って連携しなければならないという結論にディスカッションの結果達しました。

 メインホール(1000人)のほかの会場はサブメイン2ホール(600人、250人)と小規模の5ホールと50人〜150人の会場が10くらいでした。どこも満員で、私はサブメインホールのセッション「原発のない東アジアを目指して」に出席しました。
 発言者は日本以外では、中国、韓国、モンゴルでした。福島第一の事故後韓国、中国は安全体制の見直しを行い、原発増設に向かっています。脱原発陣営は東アジアの諸国との連携が必要です。モンゴルでは市民が情報から遠ざけられている
現状があります。
 小規模ホールは各参加グループによる持ち込み企画で、私は「福島の今!放射能と戦う有機農業者」に出席しました。二本松市(旧東和町)の有機農家は除草・深耕等によって懸命にセシウムを減らす工夫をして、ある程度成果を上げてい
ます。
 またシアター、写真展示室、ブースもあり、各地の反原発グループが展示・販売等をしていました。どこも人がいっぱいで熱気と笑顔にあふれていました。

.. 2012年01月17日 07:23   No.356047
++ 原田裕史 (小学校中学年)…18回       
四国電力伊方原発2号停止。残り5基。今月末には3基に!
   再稼働を阻止し、脱原発状態に。たんぽぽ舎

 14日(土)未明、四国電力伊方原発2号機が停止しました。

 既に東北電力、中部電力、北陸電力、九州電力、日本原子力発電で全ての原発が停止しており、四国電力も全機停止です。残りは北海道電力泊3号、東京電力柏崎刈羽5号、6号、関西電力高浜3号、中国電力島根2号の計5基となっています。

 たった5基、505万kWです。全体の9割の原発が停止しています。

 今月中に柏崎刈羽5号と島根2号が止まり、3基、314万kWのみになります。日本の原発の94%が停止します。計算上は原発が無くても電気は大丈夫だとわかっていましたが、もうすぐ誰もが実感します。

 止まっているといっても原発行政は依然として推進基調です。廃止が決定するまで声を上げ続けなければなりません。当面止まっている原発の「再稼働」の問題です。14日の報道によれば原子力安全保安院は関西電力高浜原発のストレステ
ストの結果を「妥当」と判断したようです。

 「妥当」とは何を意味するのでしょうか。安全性を軽視し原発を稼働するためには妥当でしょう。地震大国日本で原発を稼働するための妥当性ではなさそうです。福島第一原発事故の究明どころか、収束すらおぼつかない中での原発稼働は
無責任です。現在動いている原発も速やかに止めるべきです。

 中東情勢を考えると、米国によるイラン制裁関連でイランからの石油の輸入が途絶えるかもしれません。そのことで政府等は石油不足・石油危機を表看板にして再稼働の宣伝をするかもしれません。しかしイランからの輸入は限定的ですし、第一次石油危機の時でさえ量では無く価格の問題でした。また、石油の輸入が実際に滞るならば、産業に影響が出て必要電力も減るために大勢に影響はないハズです。

 とは言え、イメージは大事です。エネルギー安全保障という点で、国産石炭や天然ガスの安定確保を広げることで原子力推進勢力を減らすことが出来るでしょう。再生可能エネルギー推進のエネルギーにすることもできるかもしれません。

 原発がすべて止まったままでいるように頑張りましょう。

.. 2012年01月17日 07:33   No.356048
++ 森本裕次 (幼稚園生)…1回       
「原発ゼロ元年」おめでとう!東も西も再稼働NO!〜
     1.10 東電・関電前アクション〜報告 

 2012年1月10日(火)今年最初の東電前アクションが東京電力本店と関西電力東京支社それぞれの前で行われました。東電に対しては柏崎刈羽原発の廃炉、そして関電に対しては大飯原発の廃炉を求めるスタンディング抗議アクション。 なんと100人以上の市民が集まり、寒さを吹き飛ばすように声をあげました。

 まずは17時より、関西電力東京支社へ申し入れ文の提出。
 事前に出された条件に沿った形で申し入れ書を提出しましたが、関西電力社長及び会長に閲覧させるかどうかについては回答を控えるとのことでした。

 18時に東電前へ移動。 横断幕を広げるなど、いつもの準備をしていると、突如ワゴンに載った警察官が道に乗り付け、私達をぐいぐい押しのけながら手際よくカラーコーンとポールを設置し、抗議スペースを後ろへ後ろへと追いやろうとします。
 昨年12月までは、そのような物は設置されていませんでしたが、自主的に声かけ等を行い、歩行者が通るのに十分なスペースを確保していました。

 ポールを取り囲む防弾チョッキまで着込んだ機動隊員による過剰警備は一体『何』から『何』を守るためなのでしょうか。 そんな軽装備じゃ放射線という目に見えない銃弾は防げないというのに…。

 もちろん、妨害にめげず多彩なスピーチとシュプレヒコールで抗議の声をしっかり届けて参りました。

 次回アクションは2012年2月3日(木)19:00〜東電本店前集合です。
その名も『核の鬼を追い出そう!東電は「外」!2.3東電前アクション』
原発が全て無くなるまで
何度でも声をあげましょう!

.. 2012年01月17日 07:47   No.356049
++ たんぽぽ舎 (社長)…568回       
脱原発世界会議と大行進にたんぽぽ舎も参加
   スタッフを2つに分けて、ブース班とデモ班と

 (開催趣旨より)

 福島の原発事故をへて、私たちは岐路にあります。
 子どもたちを守り、夢と希望をつなぎたい。
 核の時代を終わらせ、自然と生きる未来をつくりたい。
 できるんです。
 世界の人々とつながれば。
 
 1月14日(土)、15日(日)脱原発世界会議と大行進がパシフィック横浜とポートサイド公園で開かれた。主催は前者は実行委員会、後者は首都圏反原発連合。たんぽぽ舎もスタッフを二つに分けて、会場内のブース班と脱原発世界大行進の班の二つで、それぞれ努力しました。又、共通ビラとして「もう原発やめよう、学習会ーデモの予定一覧」(B5版4頁)を3000部作り、
デモ行進参加者(11団体の共同主催者発表で4、500人)へ配布、又会場の入口とブース周辺でも配布。

 配布スタッフによると「たんぽぽ舎のビラです。講演会や集会、福島ツアーの案内が載っています」と言うと、”一段と受け取りが良い”という嬉しい報告も。大行進では主催者団体にたんぽぽ舎も名を連ねているので、当日の大型マイクや車の運転手などでも協力。デモ行進は4kmで、風船をたくさんならべ、子供たちも多く、にぎやかなデモでした。たんぽぽ舎はデモ第一グループ
の最後よりで、横断幕を2つ、のぼり旗を3本(2つはたんぽぽ舎、1つは東海第二原発を廃炉にー脱原発ネットワーク茨城)を先頭にして、約100名弱の隊列で行進しました。

.. 2012年01月18日 07:05   No.356050
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…18回       
原発の運転制限40年の怪
   「何か厳しくなったのか?」
               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 

 「何か厳しくなったのか?」

 原発の寿命を実質40年とするという細野原発大臣の発言に、読売、サンケイ以外の各紙はおおむね好意的だが、ちょっとまってと言いたい。信濃毎日新聞の社説の主張「新規原発がゼロならば最終的にゼロになる」から「脱原発の一歩とせよ」(1月8日付)は主張としてはまだ合理性があるが、原子力産業が「新規原発ゼロ」を受け入れなければ実質的に意味は無い。

 さらに、40年間の運転をあらかじめ「保証」しかねない今回の「運転制限」には、実際に大きな問題を引き起こす。もともと原発自身に耐用年数という概念が存在しない。一般にあるのは機器類や構造物の税法上の耐用年数であって、機器類や容器類が何処まで使えるかという意味での耐用年数は、原発のように複雑な装置(念のために言えば「高度技術」でも「先端技術」でも無いことに注意)は、各装置の寿命がそれぞれ異なるので、全体を通しての耐用年数は計算不能だ。

 一般に原子炉の耐用年数というと、交換不能な圧力容器がどれだけ持つかを前提とし、それが使えなくなるまでを耐用年数と考えるのだが、玄海一号機のように中性子を浴びてぼろぼろになり(中性子脆化という)現時点でも使い物になりそうも無いものもある。PWRは圧力容器が小形なので、特に中性子脆化が進みやすい。ちなみに玄海1号機はまだ36年目だ。これなど耐用年数切
れだと思うのだが、依然として九電は運転再開をもくろんでいる。

 さらに福島第一原発などの老朽原発の場合は、その間に何度も耐震基準が変わってきたために構造からしてが、いわば「つぎはぎ状態」であり、全体の整合性という面からも強度に問題が生じている。何でも強固に作れば良いというものではない。強度のある部分と無い部分の境目(例えば溶接部など)は、一方の強度が上がったことが原因で以前より応力が集中して破断した、なんてこ
とさえ起こりえる。

.. 2012年01月18日 07:13   No.356051
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…19回       
 振動は「抑えるべきか発散させるべきか」なんていうのも単純では無い。むしろ振動や膨張、収縮を逃がすように設計した方が良い場合もたくさんある。
しかし設計に失敗していたりすれば、思わぬ速度で劣化が進行し、材料強度からは考えられないほど早く破壊されてしまうかもしれない。

 BWR型に特有の、原子炉圧力容器の中にある「シュラウド」というステンレス製容器も、もともと「ひび割れ」など起きるとは思ってもいなかった。交換すれば良いのだが、配管などと異なり圧力容器内に溶接で取り付けられていて、交換など想定もしていないため、大工事になるので「維持基準」なる「ひび割れ容認運転」を強行してまで運転を継続していた。もっとも、一定の速度
でひび割れが進展するため、多くはその後交換工事を行ってはいるが。しかしひび割れがある間は、燃料の支持能力や冷却材の流路保持能力に問題があることは間違いない。

 こういう個別に起きる現象を「年数」で単純に割り出すことなど不可能で、結局は一つ一つが壊れていくまでは本当の強さは分からないのが現実だ。従って、それぞれの装置や配管などは、十分安全と見込まれる時期に、早々に交換ないし補修をしてしまうことで、結果的に全体の安全を確保するというのが「予防保全」の考え方だ。

 これに対して40年制限などを法定してしまうとどうなるか、容易に想像がつくのが、コストの上昇だ。福島第一原発の教訓は、古い原発なのにメンテナンスにお金をかけずに運転を強行していたことが、原発震災につながったことだが、今後40年以上動かせないとなれば、もっと早い時期、例えば30年を過ぎたらもうメンテナンスにお金をかけなくなるだろう。かえって原発の安全
性は低下する恐れすらある。

 結局は「老朽原発は危険なのではないか」という懸念に対して、実に単純に回答をしてみたという程度に過ぎず、本質的に原発の安全性向上につながるとは到底言えない。

.. 2012年01月18日 07:19   No.356052
++ 珠巳 (幼稚園生)…3回       
2012年1月14日 脱原発世界大行進に参加して
                     脱原発ネットワーク茨城 

 1月14日、横浜ポートサイド公園で行われた脱原発世界大行進に参加して来ました。当日は雨も降らず、ちょうどいいお天気に恵まれました。横浜の駅を降りただけでも、とてもおしゃれな建物が立ち並んでいていつもと違う雰囲気のデモに気分も何だか軽くなりました。

 駅から少し迷いながらも、どうにか公園に辿り着くと一番に目に入ったのがクマさんの大きなオブジェ。東京のデモよりも、何と言うか芸術的なものが多かったように思います。参加者の年齢層も若く、活気ある集会を終えると、デモに出発。

 私は、東海第二原発の廃炉を訴えている脱原発ネットワーク茨城の旗を掲げ、たんぽぽ舎の旗と並んで歩かせて頂いたのですが脱原発の意志の元に集う旗をとても誇らしく感じて歩く事が出来ました。新しいグループを応援してくれる、たんぽぽ舎の温かさにも深く感謝して歩た事が嬉しかったです。

 コースはあまり休憩出来る様なポイントが無く、歩き通しのデモコースになっていましたが街並みがとても美しく、其れに励まされる様にして歩き通せました。歩き終わった後も、沢山の人が集ってダンスをしたりなど熱気冷めやらぬ様子。

 4500人(主催者発表)の力をヒシヒシと感じた横浜の脱原発大行進でした。参加者の情熱に、たっぷりの希望と力を貰って、帰りは横浜の美味しい御飯を堪能した楽しい一日になりました。

.. 2012年01月18日 07:26   No.356053
++ 天辰 (幼稚園生)…1回       
脱原発世界会議を聴講
  若めの人がかなりいて少し頼もしく感じた

 今日、横浜みなとみらいのパシフィコ横浜で開催されました脱原発世界会議を聴講させていただきました。2日間で延べ1万人以上とゆうことで、来場者も若めの人がかなりいて少し頼もしく感じました。なにしろ、3年後ぐらいから、幼ければ幼いほど若ければ若いほど、被曝による発病がの顕在化がおこり、早くしかも被害が大きいとチェリノブイリ等々の研究者達が言っているの
で、若い人達に原発とめなければ、あぶないことを気付いてほしいです…。

.. 2012年01月18日 07:35   No.356054
++ たんぽぽ舎 (社長)…569回       
原子力安全基盤機構 検査手順丸写しまん延
  第三者委報告書 業者頼り「不適切」

 原発関連の検査を行う独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)が作成した核燃料の検査方法の要領書(手順書)が、検査を受ける側の燃料加工会社が作った書類を「丸写し」する手法で作成されていたと、同機構の第三者委員会が12日、発表した。第三者委は調査内容をまとめた報告書で「業者依存の不適切な検査」と指摘した。

 会見した同機構の佐藤均理事は、原子炉を含む重要施設を検査する「使用前検査」など、JNESで行う多くの検査が丸写しの手順書が使われていることを認め、「機構独自の視点で検査項目を入れるなど改善する」と述べた。

 JNESをめぐっては昨年、原発で使う核燃料を検査する際、加工会社が作成した原案と全く同じ内容の手順書を使っていた問題が発覚した。同12月、柏木俊彦大宮法科大学院大学長を委員長とする第三者委が発足し、実体を調べていた。

 報告書によると、JNESは2008年、核燃料体の検査手順書をつくる際、燃料加工会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」に作成させた原案を電子ファイルで受け取り、そのままコピーして手順書として使っていた。(略)

 柏木委員長は「検査の主体性、独立性に疑問を抱かせる」と批判した。

 JNESの内規では、メーカーや電力会社から設計図や性能など検査に必要な情報を得て自ら手順書をつくることになっている。ただし、具体的な検査方法までメーカー側が関与することは認めていない。

                  (東京新聞1月13日付けより抜粋)

.. 2012年01月18日 07:42   No.356055
++ たんぽぽ舎 (社長)…570回       
脱原発世界会議開幕
  ウラン供給に悔恨 採掘反対のアボリジニ男性
  「核兵器や原発を手助け」 英の核実験で家族も被ばく

 世界一のウラン埋蔵量を誇るオーストラリアから、先住民族アボリジニのリーダーの一人で、ウラン採掘に反対する「オーストラリア非核連合」のピーター・ワッツ共同代表(46)が来日した。ワッツ氏は「私たちの国で取れた資源が、核兵器や原発建設を手助けしてしまった。これ以上、苦しむ人を増やしてはいけない」と力を込めた。

 ワッツ氏は14日に横浜市で開催した「脱原発世界会議」のシンポジウムで、パネリストの一人として発言するために日本を訪ねた。

 「世界のヒバクシャから学ぶ」と題したシンポジウムで、核実験で汚染されたマーシャル諸島やチェルノブイリ原発事故の被災地などからの参加者とともに登壇したワッツ氏は「ここにいる“兄弟”だちに申し訳ない」と話を切り出した。
 自国内に商業用の原発を持たないオーストラリア。だが、北部には(中略)複数のウラン鉱山がある。その埋蔵量は全世界の三分の一を占めるといわれている。
 日本が輸入しているウランもオーストラリア産が約3割と最も多い。
 「掘り出されたウランが世界各国に売られ、結果として多くの人に被害を与えてしまった。(こうしたウランがなければ)福島原発事故も起こらなかったかもしれない」(ワッツ氏)
 だが、オーストラリア人自身も核による深刻な被害を受けてきた。そのはじまりが、1950〜60年代に繰り返された英国による核実験だ。
 ワッツ氏の出身部族、アラブンナが住むオーストラリア南部の一帯も被ばくした。ワッツ氏は「私の家族も苦しめられてきた。怒りを忘れたことはない」と振り返る。(略)

 脱原発に向け、どんな行動を起こしたらよいのか。ワッツ氏は「原爆、核実験、原発…。世界中にはさまざまな核の犠牲者がいる。その全て人たちが、勇気を出して『ひどい目に遭っている』と声を上げる事が大切だ」と提案する。
 「被害者が苦しい生涯を送るだけでなく、何世代ににもわたって悲劇が続いてしまう。それが核による犠牲なのだ」
          (東京新聞1月15日付け「こちら特報部」より抜粋)

.. 2012年01月18日 07:55   No.356056

■--テント日誌
++ Y・T (小学校低学年)…6回          

テント日誌 11/28(月)
    テントの照明完備と駆けめぐるニュース
     ―― 経産省前テントひろば 79日目 ――

11月28日(月)、鉛色の曇天がたれ込め、寒々しい雰囲気は冬の到来を感じさせる。しかし、意外に暖かい。深夜の不寝番もそんなに寒さを感じはしなかった。
 それにしても1週ぶりの泊まり込みで、寝袋、毛布、敷物、布団がいっぱい増えていることに驚く。こんなにも差し入れが届いているのだ。
昨日の電源関係のセッティングに続いて、今日は照明のセッティングがなされる。これで2つのテントは会議であれ食事であれ、灯りに煩わされることはない。
 午前中に川俣町の牧場主Yさんが来訪。当時豚を1万頭飼っていたという。
一応全部 避難させはしたが、それでも結局ダメになったという。辛い思いがあり多くは語らなかったが、内にこめた無念さや怒りが伝わってくる。農水省へ行く途中に立ち寄ったのだという。
 愛媛県松山市の女性が2時間ほどテント前で座り込み、カンパもいただく。
帰り際「伊方原発をなくしたい」と涙目で、周囲の人達に分かれを告げていく。
 午後からはテント前で賑やかな歌声が。若い女性の一団に小父さんたちが加わって、青空歌声喫茶よろしく大声張り上げて唄っている。久し振りの発声も楽しかった。

 夜、福島第一原発の吉田所長の入院・退任のニュースが伝わってくる。詳細は個人情報のため非公表だという。先日のマスコミ取材時に事故後の被曝線量について聞かれた折、「個人情報」ということで答えなかったことへの「AERA」の疑問というか批判を目にしたばかりであった。
 すぐに作業員はどれほどの被曝をし、どれほどの症状を呈しているのだろうかと、考えさせられる。個人情報ということで闇に葬られるケースも多いのだろうか。さらには、伝え聞いている、山下の福島県立医大副学長就任以降の福島医療界への深い憂慮と、高放射線量地域に押しとどめられている子どもたちのことが頭を駆けめぐる。

 テント内では夜更けまで次から次へと熱い議論が交わされていく。

                        ( 文責 Y・T )
.. 2011年12月01日 07:46   No.351001

++ E (幼稚園生)…1回       
テント日誌 11/29(火)
テントの情報は世界へ、日本へ
―― 経産省前テントひろば 80日目 ――

 陽射しが日ごとに弱まる3温4寒の日々。今日は暖かな過ごし易い1日だった。H氏が設置してくれたソーラー発電の装置もこのところ出番が少なくなった。太陽が中天に昇らずビルとビルの隙間に僅かに顔を出すだけなので仕方がない。来年春の活躍を期待するとしよう。
 朝、第2テントから第1テントに若い女性がやってきた。25日(金)に岡山からテントにきて、ずっと滞在しているのだという。風邪で倒れている人が多いから昨日・今日は急遽年休を取っていることにしたのだそうだ。
 夜は1人で第2テントに泊まり込んで、守ってきたという。若い人の行動の凄さに脱帽!
 午前中、東京で英語教師をしているロビンさんというイギリス人がテントに来た。ロビンさんは、世界的な'オキュパイ'の運動とこのテントの運動をつなげるネットワークをつくるために協力したいと申し出た。大変有り難いことである。
 この間、外国ジャーナリズムの取材が多い。経産省前テントの運動は、世界から日本へと逆の構図で広まっているといえるのかも。
 というところへ、午後の2時ごろ日本の大新聞の一つ、東京新聞の記者がテントを訪れた。記事については翌30日の"こちら特報部"をご覧頂きたい。
 広報活動について、もう一つ。テントの様子を自動的に映像による実況中継で伝えるシステムの構築が進んでいる。発案者は国立に住む女性Oさんだ。12月1日から始まる「とつきとおかの座り込み」に合わせてスタートする予定とのこと。
                  (文責 E)

.. 2011年12月02日 09:28   No.351002
++ H・T (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 11・30(水)>
  原発廃止の意志が集い、交差し、そして燃え上がる
       ―― 経産省前テントひろば 81日目 ――

 今日も晴れ、暖かい。テントの周辺は晩秋から冬へ。正面外務省の銀杏が美しい。テント周辺では枯れ葉が舞う。厚生労働省周辺では、今日東京国公労の労働組合がのぼりを立て、「組合に入ろう」のアピールとチラシ撒き。

夕方。薄暗くなったにも拘わらずテント前は賑やか。終日の座り込みから帰る人。仕事帰りに立ち寄った人、テント前の椅子に座り込む人。談笑する人、テントの中は車座で一杯。

9時頃山口・周南市から2人の若者が来訪。1人はサッカー選手だという。
ネットで このテントを知り立ち寄ったそうだ。午後10時半頃若い女性。「仕事帰りですが。今 から座り込み」と11時半、終電まで座り込み帰る女性も。

夜になって雨、冷え込んできた。、テント前で舞う枯れ葉が雨に濡れ光り輝く。明日 の朝クマさんは大変だ。そこへ「ゴミ持ち借ります。」と車を止めてテントを覗き込む若者。3袋持ち帰ってもらった。テントを支えるさりげない行為に感謝。

 明日からはいよいよ、とつきとおか、福島ー全国の“女達の未来を孕む女たちのテント村行動”が始まる。3つのテントに灯りがともった。

 その日夕方には、原発輸出反対、原子力協定反対の、首相官邸前緊急アクションがある。官邸前はテントから歩いていける距離である。

 原発廃止の意志が集い、交差し、そして燃え上がる。

                          ( 文責 H・T )

.. 2011年12月04日 09:29   No.351003
++ Y・T (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 12月1日(木)>
雨の中、未来を孕むとつきとおかの始まり
― 経産省前テントひろば 82日目 ―

12月1日、師走の初日、雨。午後には雨は上がったが、それにしても寒い。
 未来を孕む女たちのとつきとおかのテント村行動の始まりの日である。午前9時半頃から、佐藤幸子さん、椎名千恵子さん、木村結さん等が次々と到来。このために防寒対策や照明など用意が調えられた第2テントで、これからのことについての相談やバナーづくりなどの準備が進められる。
 石橋上人が若い人を伴っておこなっている太鼓と読経のリズムが心地よい。テント前に集まってくる人々も、雨が上がるにつれて増えてきた。
 午後、第2テントの正面に布に書いた「東京都ふくしま村」の看板が掲げられる。
 狭山裁判再審請求の大きなデモがテント前の交差点を右折していく。テントには70年代に狭山闘争の高まりの渦中にいたメンバーも多く、道路脇に立って手を振りエールを送る。デモの参加者からもエールが返される。
デモの終わった後、帰路にテントに立ち寄ったという方も何人かいた。
4時頃、ポルトガルのジャーナリストがブラジル人の通訳と一緒にテントを来訪。2人はスペインのバルセロナでテントの存在を知ってやって来たのだという。どうも、テントの存在は海外メディアの方で多く報じられているようだ。スペイン人もやってくる。テント前では国際色豊かに賑やかに音楽が奏でられる。
 6時から、原発輸出・原子力協定締結(ベトナム、ヨルダン、ロシア、韓国との)に反対する緊急行動が首相官邸前で行われる。テントからは歩いて10分弱のところであり、前述の外国人メンバーを含めて十数名で参加。気温は真冬並み
か、とても寒い。その寒さの中、90人程で路上に立って、1時間あまり熱い集会が続く。
福島第一原発の事故が未だ収束のメドも立たず、福島の子どもたちが高い放射能汚染下で命を削られている時に、そして放射能を世界にもまき散らしているのに頬被りしたまま、原発輸出などあり得ない!それを許すなら日本人は世界から
その倫理性を問われることになるという指摘に胸を衝かれる。
発言者は木口さん、椎名さん、佐藤さん、吉田さん、アイリーンさん、田浪さん、石丸さん等々、殆どが女性であった。
夜、テントで賑やかに交流会。調布9条の会の70代の元気な女性たちと歓談。
ある男性から「テント日誌をいつも読んでいる。楽しみにしている。」と言われ、感激。 (文責 Y・T)

.. 2011年12月04日 10:27   No.351004
++ Y・T (幼稚園生)…2回       
<テント日誌 12・2(日)>
世界に広がるテントひろば
―― 経産省前テントひろば 83日目 ――

 12月2日(金) 今日も雨。昨日よりも寒い。昨日と同じく午後からは雨も上がる。

 午後3時頃、荒川河川敷テント村の住人たちと山谷をはじめとする支援者たちが、都の「野宿者追い出し」策動に対する抗議行動を終えて、テントひろばに到着。30〜40人で交流集会が行われる。
 反=脱原発運動の中で、命の問題、生きる権利の問題が改めて意識され、原子力ムラや財界が原発維持推進に際して主張する「経済」の論理、「金」の論理に対して、それを拒否し、命を大切にする社会、生きる権利を紡ぎ合っていくよう
な社会ということが主張されるようになった。原発と巨大な格差抑圧構造をうんでいく社会構造は切っても切れない関係にあるのだろう。命を大切に、ということはこういう社会構造を変えていく人々の人間的なつながりや協同関係を創り出
していくことと一体なのだと、感じさせてくれる集会であった。テントひろばはそういうひろばとして経産省に相対峙している。
 
 少し、理屈っぽくなってしまった。「未来を孕む女たちのとつきとおか行動」世話人の椎名さんのテントひろばへよせる深い熱い想いのアピールに、思わず胸が熱くなる。
          
           ( Y・T )

.. 2011年12月04日 16:58   No.351005
++ QUEMA (幼稚園生)…3回       
夕刻、荒川河川敷テント村、山谷のお客様、砂川闘争の土屋さんなど千客万来、鈴なりのテント。そこへさらに、Rさん、二度目の来訪。スコットランドのご出身とかで、まっぺんさん(たんぽぽ舎音楽隊重役)と民俗音楽に話の花を咲かす。
傍らにいた北海道・旭川生まれの青年が流星を見たとわたしに夜空を指さす。
 Rさんは、イタリア・フィレンツェでイタリア語学習に来ていた日本女性と知り合い、ともに東京住まいで、今、恵比寿で英語教師をしている。仲間の在日英国人などに、日本の原発工場の事故情報を伝えたくてテントを訪れた。
 Rさんは、脱原発派のようで、英語人のネットワークづくり、ことにNYウォールストリートのテント、ロンドンのテントなどとの交流を申し出てくれた。ニューヨークからロンドンから、同じ★を見ているひとびとと交流が始まる。テント広場WEB班に入っていただけることになった。
 さらに、昨日、スペインからのお客様のPさんが、イスラエルがイラン攻撃をしたと慨嘆されていたことをテントの人々に伝えると、いっきに、話題は核保有国同士の戦争について、情報をわかちあうことに。
 テントの夜の寒さは、ニュクレア・ウィンターの脅威にいやましとなる。チャイナ・シンドロームは、フクシマ第一第三号基(?)のメルトスル―によって、ブラル・シンドロームとなったなどとその真偽を確かめる暇間もなく、ブラジルからのお客様がテントを訪れる。昨夕は首相官邸前、原発の海外輸出阻止抗議行動をギターと太鼓をもって参加してくれた。
 世界は近く、世間は狭い。おテント様に恥じないようにと、野次馬X氏は限定版、テント広場の記録DVDをくださったので、それをRさんに、英語人世界に拡散してもらうことにし
た。WEB会議の充実を祈念しております。
明日、たんぽぽ舎有志は「もんじゅ」再稼働阻止闘争に出発します。     
                        (QUEMA記)

.. 2011年12月04日 17:05   No.351006
++ M・O (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 12/3(土)>
     放射能から子どもたちを守りたいという母親たちの願い
      ―― 経産省前テントひろば 84日目 ――

○午前中は昨日からの雨が続いていた。今日は午後から明大土曜会主催の落語会があるので気になっていたが午後からは晴れてきた。最近は天気予報もあたるね、テントに来た人と話した。
落語はテントの中で行われた。明大出身の柳家三壽さん。師匠は宮城県気仙沼市の出で今回の大震災には心痛めているとのことであった。噺は縁結びの一席だが、巧みな語り口に一同は笑いも挟んでの楽しいひと時だった。第二回目を来年の二月に開催するとのことだ。先のことになるが楽しみが増えた。

○週末にはテントの周辺でもいろいろの催しがあるが、また、各地での集会などがあってテントから出掛ける人も多い。だから、落語会の終わった後の午後は比較的閑散としていたが夕方からは人も集まった。テントの中でも、外でも話が盛り上がっていた。誰からともなくはじまる話しはあちらこちらに飛びながら自然に現在という時代の話になって行く。話の渦と流れはなかなか止まら
ないが、時間はあっという間に過ぎて、今日もテントの一日は終わる。

○世田谷区在住のUさんから食べ物と一緒に長い手紙を差し入れて頂いた。コピーしてテント内で回し読みした。「私は東京在住の58才の普通の主婦です。ただ、長女を2才9カ月という可愛い盛りに病気で亡くし、<子どもは宝>、<命の尊さ>を骨身にしみて、深く深く実感したことは私の人生観を大きな力で支えています。そんな私は今年3月11日の東日本大震災、津波、それに続く福島原発の相次ぐ事故を見て、ただちに子どもたちを安全なところに避難させてと心で叫び、それからは毎日、毎日それを祈り続けています」。これは長い手紙の一節であるが、それから何が出来るのと考え行動してきたかが綴られている。
 「歴史とは子ども亡くした母親の歎きである」と喝破したのは小林秀雄であるが、それは歴史に参加する力にもなり得る。放射能汚染から子どもたちを守りたいという母親たちの願いにはこういう支えがあるのだと思える。避難も含めて放射能汚染から子どもを守ることは火急のことだ。そんなことをあらためて感じた。

○来週の土曜日と日曜日には大きな集会と行動がある。12月10日には「1000万人暑名」を展開しているグループ主催の集会が日比谷野音で開かれる。12月11日には経産省包囲行動が予定されている。

                         ( 文責 M・O )

.. 2011年12月05日 08:53   No.351007
++ Q (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 12/4(日)>
     小春日和のよい文化的午後を堪能
        ―― 経産省前テントひろば 85日目 ――

 12月4日(日)晴れ 久し振りの青空である。未来を孕む女たちのとつきとおかのテント村行動が始まって初めての日射しが暖かい。

 第2テントに棚を新設。江田さん、孤軍奮闘、1時からのミュージシャンのためのセッティング班が外で待機し始めて、おおわらわで完成。
 結局2時より、情況出版川音さん(沖縄文化講座の担当者)の司会で、千歳烏山・つぼの専属ミュージシャン・ユーさんのギター弾き語りとお仲間のジャンベで二時間、晴れ渡った霞が関2丁目の交差点に、心のこもった音楽が響き渡った。
 ジャンルは、ワールド・ミュージックとオリジナルで、反核など鋭い文明批判を温かい音楽で包んでくれた。泡盛、おにぎりを提供してくれ、売り上げは、テントへのカンパとなった。いやー、まいうー! 
 第二部は、ディスクジョッカーの伊達まさやすさんのプロテスト・ミュージックの音つきガイド。大メディアにはでない、批判精神に満ちた現代音楽と解説を聞かせてくれた。この日、福島第一のストロンチウムの海洋汚染が伝えられ、公害を歌う歌手の紹介など素晴らしいDJだった。官憲の干渉の気配もなく、40人ばかり、小春日和のよい文化的午後を堪能した。

 再稼働反対12・11デモのご案内。東電はじめ在京の電力会社を巡回告発するデモ。午後1時日比谷公園中幸門(日比谷図書館裏)に集合、2時デモスタート。プラカード・鳴物意欲、創意大歓迎! 翌、12日、同じ主題で、弁護士会館にて集会。経産省要請・院内集会を予定。くわしくは、決まり次第お知らせします。

 ウィキペディアにて、OCCUPY TENT世界951都市、82か国のデータに、東京のテントとして、経産省前テント広場が登録されています。いまのところ、日本のテント情報はこれだけのようです。
                                                                  (Q記)


.. 2011年12月06日 07:25   No.351008
++ 大間 (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 12/5(月)>
     大間「あきこはうす」に激励のハガキを
        ―― 経産省テント前ひろば 86日目 ――

12月5日(月)晴れ。

 今日の日誌は昨日書き残したところから始めねばなるまい。前夜、下北半島の大間からの帰りに立ち寄られた方が、大間原発に反対して1人で頑張っておられる人のハガキを携えてこられた。「あきこはうすゆうびん」です。
下北半島は現在、大間原発に五所川原の核燃処理施設、それにいくつもの米軍基地がところ狭しと並んでいて、ここは一体どこの国かと思われる、というルポを読んだことがあった。大間はマグロでも有名なのだが。ともかくその大間で頑張っておられるあきこさんに激励のハガキを出して下さい。このハガキはテントで取り扱っています。

 朝一番で毛布の差し入れが届く。その後も次々と様々な差し入れが。

 午前中にアルゼンチンのNGOのメンバーが来られて、椎名さん、原田さんと話し込む。福島の現状、政府の対応等に関心が強いようだが、椎名さんが、是非福島へいらして下さいと、お誘いする。

 午後、テントの前で青空歌声喫茶。シニアの小父さんたちと若い女性達が声を張り上げる。第2テントの椎名さんのもとには、常時女性が5〜6人、炬燵を囲んで話し続けている。まさに女の城といった趣き。

 夜は夜で、第1テントで老若取り混ぜての熱い議論が夜更けまで続く。

 穏やかなテントの一日であった。

.. 2011年12月09日 07:10   No.351009
++ Y・T (小学校低学年)…7回       
<テント日誌 12/6(火)>
たくさんの出会いと交流があるテント
―― 経産省前テントひろば 87日目 ――

12月6日(火) 曇り。やや寒い。夕刻からは雨に。
 今日はいろんな人達がテントを来訪され、喋り続け、昼にはテント前リレートーク、午後は原賠審があって文科省前前段集会に参加したり、夜には交流会とその準備等、多忙な一日であった。

 福島の二本松市から田口さんが来訪。この後原子力委員会の委員に会って話をする予定だそうだ。二本松市の様子を伺う。椎名さんに紹介すると、椎名さん「え〜っ田口さん!」と感激の面持ち。福島でのMLで田口さんはよく投稿されており、教えられるところも多かったそうである。初対面でも旧知の間柄のような。
 そこへ、浪江町出身の方が、たんぽぽ舎と一緒にもんじゅの全国集会に行ってきたと、来訪される。ご両親達は浪江から東京に避難されているという。
神戸から来訪された方は、神戸で「みちのく懇談室」を開いているという。
関西に避難されている方々の交流の場をつくるということで、月に1度開いていて、50名程が参加し、おくに言葉で悩みや苦労を話しつつ、励まし合い、和んでいるという。母子避難の方々の経済的困難と精神的ストレスは大変なものだと言う。
 夕刻前には、以前に一度話し込んだ二本松出身で東京在住の女性が来訪。なにかもうずっと知り合いであったようにうち解ける。
昼間の時間帯、霞ヶ関の職員達が昼休み時間とあってテントの前をいっぱい通っていく。で、職員の皆さんに訴えかけようと、女性達や原田さんでリレーのスピーチ。
午後2時から目と鼻の先の文科省前前段集会に参加。今日、結論が出るらしい。新聞に出ていた様子では酷い内容のようだ。実際、結論が発表された時、悲鳴のような叫びが湧き起こったという。自主避難している人たちの現実との落差の大きさに愕然とする。
 前段集会の折に見かけた顔があった。10月にドイツ緑の党の副代表・ヘーンの福島行きに同行した折、通訳をしていた高田さんとスイスのジャーナリスト・ボースさんであった。
 2人はその後テントに来訪。テント設立のいきさつやその後の過程を説明。
高田さんは25年ほどドイツ在住で、当地で反原発運動に参加している活動家。
3・11後はたびたび日本に来ていて、福島にも足を運んでいるという。
 その時、テントにはドイツのジャーナリストもいて、ドイツ語・英語が飛び交う。
 夜はテント運営会議の後、交流会。チゲ鍋ということで買い出し等に慌ただしかったが、交流会は20名程の参加で盛り上がる。西山監督の「命の闘争」という映画の主題歌を歌っている九州の一樹さんが、自作の曲を弾き語りし、椎名さんが石牟礼道子の「みなまた海の道」の一節を朗読。後半からは福島から佐藤幸子さんも駆けつけて、盛り上がりは最高に。夜遅くまで、話は尽きな
い。

                        ( 文責 Y・T )

.. 2011年12月09日 11:33   No.351010
++ E (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 12/7(水)>
     「大新聞」の取材
       ―― 経産省前テントひろば 88日目 ――

 今日は、大雨の昨日と打って変わって晴れ渡ったすがすがしい朝だ。外務省と財務省に挟まった国会へ向かう坂道は銀杏の落ち葉で黄色の絨毯を敷きつめたように見える。文科省裏手の超高層ビル(中央合同庁舎)に朝日が映えてまぶしい。地下鉄の霞が関駅には、丸の内線、日比谷線、千代田線の3線が集中している。朝の8時ごろ、出勤のピークを迎える。大半が霞ヶ関の官僚達だ。

 その中の一人がテントに来て、引いてきたキャリアーからダンボール箱をおろし、「皆さんで食べてください」といって差し出し「出勤途中で急いでいるので」と名前も告げずに立ち去った。箱の中には、りんご、蜜柑、柿、レモンが満杯に詰められていた。一口に官僚と言うが、やはり彼らも人間だ。当たり前のことだけれど。やはり、昨日のリレートークのようなものは続けねば、と
思う。

 午前11時朝日の記者が取材に来た。政治部や社会部の記者でなく文化担当で、世界的に展開されている‘オキュパイ’との関係で取材したいということであった。政治的、社会的にはテントを黙殺するという姿勢は変わっていないのだろう。これが朝日の限界ということか。

 午後3時アバーズ(世界的な署名サイト)のベン・マーガレット(オーストラリア)さんと通訳の人がテントを訪れた。‘とつきとうか’の座り込みをしている福島の椎名さんが女性テントで応対する。原発いらない全国の女たちの座り込みへの賛同署名が13万6千人に達し、今も増え続けているという。その賛同者リストを持参してくれたというわけだった。これには毎日新聞の記者
が取材で同席した。

 もんじゅの集会に参加したたんぽぽ舎の柳田さんによれば、経産省前テントひろばに連動して各地の原発に対する再稼働反対のたたかいが広がりつつあるという。各電力会社本社の前に座り込んだり、包囲したりという行動が広がっているそうだ。霞ヶ関官僚のリアクションや、大新聞の微妙な変化などもこうした運動の広がりの反映ということなのかもしれない。このところ右翼も静か
だということも、明るいニュースの一つということになろうか。

                            ( 文責 E)

.. 2011年12月10日 11:18   No.351011
++ Y・T (小学校低学年)…8回       
<テント日誌 12・8(木)>
「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
 再稼働反対12・11行動」に参加を
 ― 経産省前テントひろば 89日目 ―

 テントやその周辺ではいろいろとメッセージを伝えるポスターなどがあります。
結構楽しいものです。時折、見て回るのですがこころがなごみます。女性が主体のテントには「東京都フクシマ村」という綺麗な看板が出ているのですが、その横に「13万6000人 福島のこどもたちを支援します。13万6000人の市民は『原発いらない女たちのアクション』と共にあります」という文が張り出されました。
 これはAVAAZというグループがインタネットで展開している署名運動で現在までにこれだけの数が集まったということです。ネットをやれる人は見て協力してください。粉ミルクからセシウム検出、高濃度の汚染水漏れが発覚など放射能汚染の実態を告げるニュースは日 々飛び込んできます。しかし、政府や当局者は相変わらず小出しの情報しか伝えず人々の 不安は増すばかりです。福島の子どもたちを放射能汚染から守ることは火急のことです。ど んな方法でもいいから取り組むことが大事です。
 テントには綺麗な鍋とともにケンチン汁が届けられました。午後からは冷たい雨に見舞われたのですが、とても美味しく心身ともに温たまりました。夕方から集まった人たちも新しい材料を入れて頂きます。一同、お礼を申しあげあげます。
 テントには宅急便などもふくめて差し入れがあります。正直いってこれはテントを張ったときは想像もしていなかったことですが、本当に感謝しています。テントに集うメンバーには励ましになっています。
 高知の牧師さんがテントに来ました。福島の子供たちの避難活動をフォローしているとの事ですが、山形からの帰りに立ち寄ったとのことです。ボランティア活動などをしている方がテントに寄られるのが多くなっていますが、脱原発運動の広がりと共にテントも全国的になってきているのでしよう。群馬在住のシンガーソングライターの方が立ち寄られ、郡山の武藤さんの発言に心打たれて新しい歌を創ったとのことでした。年末年始のどこかでテント前コンサートで披露していただけるという話です。楽しみが増えました。
 週末にはいろいろの行動が予定されています。12月10日には日比谷野音『1000万人署名』のグループの集会とデモがあります。(13:30〜)11日には11・11−12・11実行委員会による「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対12月11日集会」もあります。(日比谷公園中幸門13時集合、14時デモ出発)。(M・O)

今日は風邪気味のため、一日中家にいた。メールを見ると、原子力協定の参院採択の切迫性を伝えている。夕刊を見ると、東電は汚染水の海洋投棄を計画しているという。当然漁民達は大反対している。汚染水を海洋投棄し、放射能を世界に拡大しながら原発輸出を推進しようというのだ。本当にこの国の倫理はどうなっているのだろう。
神奈川の人達から、12/15(木)14:00〜16:00にテントひろばで、早苗ネネ(ジュン&ネネ)・菅沼みどり・カラーバリーエーションを迎えて、脱原発、被災者の避難・転地・補償を求める歌のイベントを行うことにしたと連絡あり。休んでいる暇はない。 (Y・T)

.. 2011年12月11日 08:35   No.351012
++ Q (幼稚園生)…2回       
<テント日誌 12/9(金)>
     冷たい雨と鍋料理と反核ソング
       ―― 経産省前テントひろば 90日目 ――

 12月9日(金)朝、冷たい雨が降りしきり、外の掃除は諦める。90日目と書かせてもらう。
 昨夜、山形から女性ひとりテントを覗き、今夜は疲れているので、このままやすみますと告げた女性が顔を見せてくれる。予約は以前からあったようで、お名前も予定表にあった方。テントの外で打ち合わせがあるとのこと。H氏が持ってきたあんきも鍋の惣菜が沢山余っていたので、Yさんが手早く料理してくれる。氷雨にふるえている一同にとって、鍋料理は有難い。

 山形のWさんがお出掛になった後に、「子どもたちを放射能から守る大阪ネットワーク」のMさんと「大阪市視覚障害者福祉協会点字印刷委員会」のKさんがつれだってみえる。このテントを取材したかったとおっしゃる。国会のロビーイングのついでにお立ち寄りになったのではなく、このテントの人々に、直接会いたくていらしたときいて、こちらは大感激、情報交換の花(ばかりな
らよいが、そういう時代ではない)を咲かせた。
 Mさんは雨上がりのテント前でギターソロで、反核ソング「みんな嘘だったんだね」をかわきりに5曲ばかり歌ってくれた。こちら、T舎の用で山谷に行く時間が来てしまい、感謝の返歌一つやらせていただく。年末の抗議行動のラッシュのこともあり、九条改憲阻止の臨時総会に末席をけがさせていただく。

 T舎の用事を済ませ、深夜、テントを伺えば、民族主義者を自任するTさんが久しぶりに帰ってきた。鍋奉行Hさんの大饗応に感動の嵐。ごち道に生きながら、働きも悪く、不謹慎な態度を改めない自分が情けない。

                               (Q記)

.. 2011年12月12日 09:46   No.351013
++ Y・T (小学校低学年)…9回       
<テント日誌 11/10(土)>
日比谷野音に5500人、テントにPC体制整う
―― 経産省前テントひろば 91日目 ――

 12月10日(土) 晴れ。今日はテントと目と鼻の先の日比谷野音で、9/196万人集会の呼びかけ人による3ヶ月ぶりの集会とデモが行われる。午後2時には会場はビッシリいっぱい、立ち見の人が溢れるほどに。主催者発表で5500人。鎌田さんとともに大江健三郎さんも元気に挨拶される。 デモは会場から東電前を通って、銀座〜八重洲〜常盤橋公園まで。コールは東電前でひときわ高くなり、そして銀座界隈へとこだまする。今日は組合関係より市民団体が多く、組合関係では全労協系の組合が目立つ。もうみんな来年の闘いに向けて身構えているようにみえる。3・11一周年、そして全原発停止へのカウントダウン。だが、福島の子ども達の避難の問題は一刻の猶予も許されないものだろう。私たち自身の闘いも問われている。テントの中では、新年から、議員に厳しく態度を迫っていくための国会前座り込みも、という意見も出、議論されている。
 午後にテント前でパソコンラックを組み立てる。いろいろ試行錯誤をしつつも、日暮れ前には完成し、テント内に設置する。パソコン・プリンターも用意整い、ネットでの通信も間近である。 とくに、ネット通信では全国・全世界からテン
トひろばへの思い・意見・感想・提起などを寄せていただいて、それらをまとめて「テントひろば」通信として発信するというのが、差し当たっての目標である。
テント訪問者名簿に記入していただいているメールアドレスを是非活用できるようにしたい。そうしてテントひろばに集う人々がお互いにネットで交流しあえるようにしていきたい。 メールアドレスが決まり次第、テント日誌でも公表しますので、その時には是非便りを寄せて下さい。お待ちしています。
( Y・T )

.. 2011年12月13日 14:51   No.351014
++ Y・T (幼稚園生)…3回       
<テント日誌 12・11(日)>
   青空の下、電力会社−経産省を包囲する1000人のデモ
― 経産省前テントひろば 92日目 ―

12月11日(日)快晴 都心の空は抜けるように青い。今日は前日に続いての都心デモである。全国から電力会社ー経産省を包囲するマラソンデモ。福島から佐々木慶子さん、そして下北の尖端・大間から小笠原厚子さんがも駆けつけてこ
られる。大間はきっともう雪、寒風吹きすさぶ中にあるだろう。デモの出発時には1000人程の人数に膨れあがっていた。「在特会」なる品性下劣な右翼な「東電防衛隊」よろしく登場して、「今日の目標はデモの逮捕者をできるだけ多く出すことだ」と叫んでいるという。9/11新宿デモでの挑発行動に味をしめて、ということだろう。だが警察に守られた30名程が罵声をあげていただけ。

デモはそんなものを全く相手にせず、東電に向かって怒りのコールを上げながら進んでいく。各電力会社の支社を周り歩く、通常の2倍以上の距離。それでも最後まで元気に賑やかにデモは続き、最後に経産省を一周して終えた。その後もテ
ント前の広場で交流集会が続く。テントの内も外も人でいっぱいに。たんぽぽ舎の柳田さんによれば、全原発停止のカウントダウンを前に向こう側は大変に焦っている様子だとのこと。再稼働に向けてウズウズしてるらしい。それを押しとどめるべく、経産省包囲行動やテントひろばに刺激されて、各地で電力会社を包囲したり、座り込んだりする行動が広がっているそうだ。今年は年末・年始も途絶えることなく行動が続きそうだ。

先日も簡単にお知らせした、神奈川アクションデーinテントひろば を再度紹介しておきます。主催者は「6・11kanagawa」といって、6/11に横浜で大行動を実現された方々のネットワークです。みなさん、それぞれ横浜の各地域や、湘南・湘北の各地域で日常的に多様な取り組みをされている方々で、同時にネットワークでつながりつつ、大きな行動も神奈川でおこなっておられるグループです。今回の神奈川デーの設定は、テントひろばが各地の個人とだけではなく、各地の運動グループという面と直接につながる最初の試みです。平日の午後ではありますが、可能な方は是非集まっていただいて、大いに盛り上げて下さい。
「12月15日(木)に 経産省前テントの前で 脱原発歌広場として早苗ネネさん、菅沼みどりさん、そして本橋さんのバンドカラーバリエーションさんと歌おう!という企画です。
平日の午後2時から4時という時間帯ですが経産省の首根っこで市民の怒りと願いを笑顔の歌声に載せて、霞が関に響かせましょう!」 (Y・T)

.. 2011年12月14日 09:57   No.351015
++ Y・T (小学校中学年)…10回       
<テント日誌 12/12(月)>
     嵐の後の小休憩 闘いは別の場面で繰り広げられる
       ―― 経産省前テントひろば 93日目 ――

 12月12日(月) 晴れ。今日のテントは、2日間続きのデモの疲れがあってか、あるいは全国交流会〜対政府交渉に参加しているせいか、ひっそりとしている。

 東京新聞に全日本仏教会が「脱原発依存」を宣言との記事が載っている。現在、福島では64の寺が避難を続けているという。そういえば、11月3日に、南相馬市小高区域の20q圏内にある同慶時の若いお坊さん2人が福島の女性達と共に来ていたのを思い出す。テントの中でいろいろお話を伺ったが、県内のあちこちに避難している檀家の方々のところを転々としながら、避難生活を続けているということであった。また永平寺の方では、「もんじゅ」「ふげん」という名前を原発への使用を許したことへの痛切な反省の声もあるという。原発=核と命・自然、これは仏教にとっても根幹に関わる重いテーマに違いない。

 4時前に院内での対政府交渉に参加していた人達がテントに戻ってくる。経産省の原子力安全保安院と資源エネルギー庁の実務官僚達が相手であったそうだ。まさに原発推進の司令塔である。
 50〜60名程の参加で、予定を1時間もオーバーするほどにしつこい交渉だったようである。ただ、保安院はIAEAの評価待ちとの姿勢を示すのみで、”保安院が規制する”という主体性がみられないというか、主体的責任意識の感じられない対応であったとのこと。しかしやりとりの中で、来年2月頃IAEAが来日し、そこでストレステストの結果についてのお墨付きを得て再稼働へスタンバイしていく(後は政治判断を待つのみ)という思惑が見通せたそうだ。

 新しい棚が設置され、テント内の整理は一段と進む。長期戦への態勢が整っていく。夜はまた、いつものように話し込みながら夜は更けていく。

                            ( Y・T )

.. 2011年12月16日 09:53   No.351016
++ O・M (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 12/13(火)>
     長老たちの来訪。 韓国の新聞も取材に。
       ―― 経産省前テントひろば 94日目 ――

 テントは11時消灯になっているのだけれど、3時過ぎまで話し込んでしまった。終電車間際まで6人で話が続いていたが、不寝番の2人が残った。そこに第二テントの方から2人が加わって4人で遅くまで話し込んだのだ。ルールのことも気にはなったが、若い人たちと話し合う機会はなかなかないので優先させてもらった。テントのなかで自然に話が盛り上がって行くのは嬉しい事で
このテントの存続の秘密なのかもしれない。巷は忘年会の季節であるが、儀礼的な飲み会よりはテントでの忘時間の宴の方がいいのではないか。

 今日は朝早く静岡から土屋さん(伊達判決を生かす会の代表)が上京され、日米の地位協定を見直す会合に出られたあと、テントに寄られ、丁度居合わせた千葉の若い母親2人と話し込む。年齢差は40あまり。土屋さんは年寄りの多い9条改憲阻止の会でも長老である。沖縄での米軍人の裁判問題《検察審査会で起訴の結論》を契機に高まっている日米の地位協定見直し問題だが、今度
こそしっかりやってもらいたい。土屋さんのような長老の方の活動には頭が下がる。

 午後には塩川さんがテントを訪れた。塩川さんはかつて50年以上も前に全学連の委員長(土屋さん書記長)であったが体調の不良で療養されていたらしい。元気な姿を見せていただいたわけで励ましになった。テントには長老と言われる人たちが訪れることが多いがテントの住人たちには嬉しいことの一つである。

 韓国の新聞の取材があった。こちらの様子をいろいろ取材して行かれたが、このテントが100日目に入ったら掲載したい、とのことでした。韓国でも原発問題は核廃棄物処理、汚染物資の処分など問題が広がる動きが伝えられる。
この掲載が波紋を歎かることになれば嬉しいと思う。また、関西テレビの方が主材に訪れた。関西のメディアの方が原発問題の報道では熱心であると伝えられるが、こういうところにもそれは現れているのだろうか。

 12月14日には従軍慰安婦問題の解決を求める外務省包囲行動(人間の鎖で包囲)が予定されており、それに対抗する右翼の行動も伝えられている。緊張感がテント内にもある。我々はこの行動の成功を願うが、そのためか夕方からは女性の訪問者が多い。

                              (O・M)

.. 2011年12月17日 08:14   No.351017
++ T・E (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 12/14(水)>
   とりどりの右翼、テントに大挙押しかけたが…… 
   ― 経産省前テントひろば 95日目 ―

 12月14日(水) 雨のち晴れ。明け方3時不寝番に就いた。前夜来の雨が続いている。
体感温度は零度に近い。そこでホカロンを背中に3枚貼った。靴専用のヤツで両足も暖かい。おまけに伊達判決を生かす会の吉沢さんや、塩川さんから差し入れて頂いたカセット型のストーブが2台ある。これで越冬の準備も磐石というわけだ。
 朝10時半ごろ、日の丸を持った人影が外務省前にチラチラ見える。今日は従軍慰安婦問題で外務省を「人間の鎖」で包囲する、「韓国水曜デモ1000回アクション」が予定されている。在特会など、各自日の丸持参の差別排外右翼(市民運動と自称)が約300、戦闘服だのナッパ服だの街宣右翼が6-7台4−50人が大音量の凶器で襲い掛かる。全ての街宣がガナルので何を言ってるかわからない。差別と蔑視の汚い言葉が吐き出されるのみだ。天気も悪く、準備不足も伝えられたので心配したのだがふたを開ければその心配も杞憂に終わり、人間の鎖は大成功だった。テントは外務省の斜め向かい、予想していたことだが、右翼の次のターゲットはテントひろばだ。人間の鎖が成功したのでその鬱憤晴らしも兼ねているようだ。テントに突っかかる街宣右翼の動きがこの数週間は収まっていたが「慰安婦問題」に刺激されてのテント襲来という図だ。まあ、長続きはし
ないだろう。
 1時間半ぐらいの来寇の間、彼らをゆっくり観察する機会を得た。
イ.おおむねは、ののしり挑発に終始するヤツ
ロ.原発問題だけならともかく、テントを政治問題の出撃拠点にしている(リーダー格の男)と批難し、テント参加者の分断を図る姿勢を見せたのが目新しかった。
ハ.街宣右翼が差別排外市民右翼に「お前ら、薄汚い連中は早く帰れ、帰れ」と罵っていた。両者に連帯感は全く無い。(職場を邪魔された怒りなのか) というようなわけで、テントの夜の話題の一つとして、(彼らは寂しい人間なんだ)
という結論になったような、ならないような。(T・E)

.. 2011年12月17日 19:27   No.351018
++ Y・T (小学校中学年)…11回       
<テント日誌 12/15(木)>
   霞ヶ関に、神奈川アクション「脱原発歌広場」響き渡る
   ― 経産省前テントひろば 96日目 ―

12月15日(木)、快晴。
今日は、昨日の右翼の騒がしいだけの大音量や差別と蔑視の汚い言葉の洪水を洗い清めるかのような、「脱原発歌広場」が霞ヶ関に響き渡った。
 晴れ渡った青空の下、神奈川の20人近い人達が幟や、さよなら原発のTシャツや、6・11や9・19や本牧行動などの写真パネルなどをテントひろばに立て並べる。
 そして早苗ネネさん(ジュンとネネで、小父さん世代には馴染み深い)、菅沼みどりさん、カラーバリエーション、さらに半分飛び入りでゆうさん、サックスの鈴木さんと、伸びやかな歌声がテントひろばで次々に繰り広げられる。戦争と原発のない世界、子ども達が平和にのびのびと暮らせる世界を求めて。
 平日にもかかわらず、のべ70人くらいが参加し、ネネさんの歌に一緒に声を合わせて歌う場面もあり、大いに盛り上がる。
 道行く人々も好意的にみていたが、とくにネネさんの歌にはじっと聴き入るほどの注目も。
この日配られていた12・11神奈川集会での資料には、神奈川の20もの団体・グループの脱原発への取り組みが報告されている。
今日の神奈川アクションデー・inテントひろばでを通して、テントひろばと神奈川全体との結びつきが創り出されていっているのだと感じる。
帰り際、またやりたいと言っていただいて、今日は本当によかったと感激。
こうしてテントひろばが、各地域の運動と強く結び合っていくことを願っている。
    ( Y・T )

.. 2011年12月18日 08:36   No.351019
++ Q (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 12/16(金)>
  椎名さん、福島からテントへ帰還、テント全体会議
   ―― 経産省前テントひろば 97日目 ――

12月16日(金)曇のち晴 座り込み97日め。

 泊まり込みは2回目、見張り初めての方が来られ、この寒空のもと夜が明けるまで外に座っていらっしゃいました。
 足元に暖房器具をお持ちしましたが、温かいね、と呟いていらっしゃいました。
奥で誰が休んでいるものやら、大事な用件があり、小生、真夜中に帰り、立ち寄ってみた夜のことです。

 経産省総合庁舎防火管理者よりテントの会代表に『防火管理上の禁止行為等について』 という文書が届きましたが、15日付になっているようです。とても容認できる内容ではなく、反論抗議をすることになります。文書照覧希望の方は,記者までご連絡下さい。経産省テント前広場のメール@へ。

 16日午前11時半頃、福島県から椎名さんが、霞が関テントへ帰還。さっそく脱原発とTPP加入阻止の談話会を主催されたようです。椎名さんの手稿頂きましたので、ここに紹介致します。

.. 2011年12月20日 09:36   No.351020
++ Q (幼稚園生)…2回       
 「今日の女テントは『脱原発への時代、TPPとは? その本質とは』の学習会。
知ってか、知らぬか、女テントに集まってきたのは10人近くで、ほぼ3時間熱心なレクチャー・トークの場になった。火気のないコタツも、10人近くのヒザ小僧と熱気で、ほの温かい!?
 ここに、すでに女性性をもった孕み,生み……という特質をもった"空気"がテントいっぱいみなぎり始めているという確信をもった。この日時局は、東電福島原発第一の事故対策の冷温停止・収束宣言を告げる。スワっと緊張が走り、硬直した空気がみなぎる。テント広場でもあるが、女テントは、始まったばかり。浮足立つことなく、どっしりと構えたい。いのちという生体性、固有性、創造性・・などこの受難ののりこえという課題にからませながら、存在実感に基づく行動が多様に、しなやかに、折れることなく、生まれることを期待しながら!」 (椎名千恵子)夜、拡大テント会議が7時より。主題は、正月休みを中心とするローテーション問題。第一テントは、徐々になんとか支障なく進行していますが、第二テントは、干渉しないよう(さわらぬかみにたたりなし)している分だけ、どうしたらよいのやら。椎名さんは、つまるところ、自然生成的に運営したいと発言されました。暮れから正月休みにかけて、脱原発を主題として、あれこれ、イヴェント、パフォーマンス、コラボ、ワークショップとテント広場は、企画盛りだくさんですが、経産省前テント座り込みによる闘争勝利という課題をはたす布陣とそうしたテント前企画の主催者は、協力関係はあるにしても、あくまで独立的にあることを淵上氏は強調。 マニアックなイデオロギーあるいは宗派性によってヒステリックに方向喪失していくように「闘争的」にならず、脱原発に関
心を持ち、いかに脱原発を実現するかをゆたかな裾野を切り開きつつ、優しく招き容れ、脱あるいは反原発の真実を確信できるよう誘導することの重要性を、江田氏は語った。記者は福島原発事故にみまわれた被害者のかたがたの臨在感をなくさぬように、と要望した。2時間半になる会議も多くの課題をひきつぎ持ち越されるが、ポジティブな前向きな姿勢は変わることはないだろう。 会議終了後、江田さんは改憲阻止の会員でもあるピアニスト池邊幸子さんのアポをとり、クリスマス・コンサートの実務をひまわりさんこと高橋幸子さんに任せた。池辺さんは演奏の舞台づくりを高橋さんにあれこれ確認されているようだった。 ブームつきのマイクスタンドをどなたかお貸しいただけないでしょうか?  被爆{曝}者をめぐっての演奏とお話は、第2テント、12月24日午後2時開場実現目標で進行中。  収束宣言、除染予算、避難裁判、海外輸出、がれき廃棄物問題など、緊迫した推進側の攻勢にたじろがず抵抗戦線の充実を!           
    (Q記)

.. 2011年12月20日 09:52   No.351021
++ Q (幼稚園生)…3回       
<テント日誌 12/17(土)>
破滅へと向かう「収束宣言」と、テントひろばでの「地下大学」
        ―― 経産省前テントひろば 98日目 ――

 12月17日(土) 快晴 寒い。

 日比谷公園のかもめ広場の噴水に薄氷が張っている。ここは、福島女性、全国女性座り込みの最終日、みなで手をつなぎ合って、原発事故などの被ばく事件の再び起こらぬよう、子どもや弱者に放射能禍が及ばぬように、団結と連帯を誓い合ったところ。
 暖房完備の部屋住まいには分からぬ自然の移り変わり。
 毎朝、ここを散歩する小生には、日々の政権側、東電側の情報は、愚民を欺かんとする、労働者を搾取するパワー・ポリティクスしか感じない。エネルギーとは質量にかけること速度の2乗であれば、昨日の「収束」は、その速度に於いて、天文学的破壊力の誇示しか意味しない。累乗的な速度で破滅に向かう国家を救おうと言うのだから、テントにこそ義があると信じている。 
 原子力資料情報室などが力を入れる「原子力の終焉」集会に於いて、田中三彦氏は、破壊された原子炉の低温冷却などありえぬ妄言であると断言されたそうである。チェルノブイリの現地放射能汚染研究者は、除染にはなんの意味もないか
ら、と福島事故以後の日本の研究者たちに訴えたそうである。
 原子力を管理する能力や資格はともかく、広島・長崎・第五福竜丸の被爆(曝)
経験国が、福島原発事故の大惨事の後で、世界で最も最先端の核開発に於ける挫折としての今回の事故の工学テクノロジーを深切に根底的に再検討しない愚かさには、つける薬がないところまできている。
 日比谷公園の烏は、奇妙な咳をして人間に大気の異常を教えてくれているのに。
 この日は、記者はツイッタ―デモに出たので、テント広場の地下大学には参加できなかった。 第2テントで、午後3時から6時の予定が夜10時まで続いたそうだ。
 翌日、記者は、『新宿どまんなかデモ』で、地下大学出演者の阿部さんにお会いした。

 「今回の旅は、テント広場での地下大学での講演と『新宿デモ』が主要目的です」と真剣な表情。スピーチにも力がこめられる。
テント日誌へのメッセージとしては、「田中防衛局長などの『犯す』などの暴言をめぐる資料は、すべて経産省前テントに寄贈してきたので、是非、テントで、最近の沖縄問題をつぶさに見て頂きたい。手稿をお渡しする時間的余裕は今回あ
りません」とのことだった。
 福島への、沖縄への不感無覚の落し前の恐ろしさを察知しての福島、沖縄からの捨身飼虎としての使者。首都の人間のなんというおごりと罪深さ! 首都の人間は、熱帯の海浜のように、ただ口をあけていれば、魚も果実も頂けると云うよ
うな風情ではあるまいか。海を汚していることまでも知らずに!  (Q記)

.. 2011年12月20日 10:07   No.351022
++ KM (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 12/18(日)>
   小熊英二氏のお子さんの絵と配管工のおじさん
   ― 経産省前テントひろば 99日目 ―

 ついに経産省前テントも99日目。間もなく大台に乗る。
今日は社会学者の小熊英二氏が来テント。お子さんが書いたという絵を見せていただいた。大きな段ボールに大きく「げんぱつやめろ!」と書かれたその絵には地球と自然と人間への愛が描かれていた。
 小熊氏は6月11日の原発やめろデモ(素人の乱主催)でもスピーチを行っている。
寒い日が続くがテントでは日々新しい出会いがある。
 夜には、通りすがりの福島の男性と話をした。配管工をしていて霞ヶ関でも仕事をしているというその男性は寒い中、福島のこと(特に地下水の心配)、官庁の仕事ぶりのこと、公共事業のこと、有馬記念や生活のことなどを1時間以上も話した。
 直接的に政治に訴えることが気性に合わない多くの人たちの分まで、訴えていかなければならないと強く感じる。(HH)

テントひろば100日目を迎える夜

日曜夜8時にテントに到着、6人程がテントの中で歓談中。つまみを回しながら焼酎やワインを片手に、兵庫県から来た男性がしばし芝居談義。テントにいるとたくさんの雑学が入ってくる、年寄りには通り過ぎるだけだけれど。
 と、若いお嬢さんがテントを覗く、どうぞどうぞと一同大歓迎。ワインを勧めると、原発のことが心配で立ち寄ってくれたという。千葉の高線量のことなどしばし話したあと、「こういう話はなかなか身近でできない、お話できて良かった、
木更津に戻ったら仲間を増やします」と笑顔で寒空を地下鉄駅に消えていく。
23時の消灯時間。寝ずの番の当番を確認したあと夜の宴会はお開き。直ぐに寝袋にもぐる人、いそいそ帰途につく人、引き続きしゃべる人。
2時に起こされて外に出ると空っ風が吹いている。コンビニまで駆けつけてトイレを借りる。地下鉄駅もコンビニも親切だ。見上げるとビルの間に半月が明るい、少ないが星も見える。この時間でも金融庁ビルから出てくる官僚を待つタクシーが数台。平日は長蛇の列のタクシーがアイドリングしていて、放射線量だけでなく排気ガスも心配。
 再び寝袋に潜って眠るが、朝方にはトラックの大エンジン音で起こされる。テントは空気も水も遮断するが車の音は遮断してくれない。次回からは耳栓を用意しよう。既に早起きさんがテント前の落ち葉を掃き集め、そこを早出のネクタイ男たちがいそいそと歩いてビルに吸い込まれて行く。また一週間が始まる。テント100日目の朝を迎えた。(KM)

.. 2011年12月21日 09:42   No.351023
++ Y・T (小学校中学年)…12回       
<テント日誌 12/19(月)>
     遂にテント100日目  激動の日
       ―― 経産省前テントひろば 100日目 ――

 12月19日(月) 今日も快晴。今日でテントは100日目を迎えた。でもそういう歓びに浸っている余裕はない。今日はあの世紀のペテン「冷温停止状態・事故収束」宣言をした野田首相が昼間に新橋のSL広場でその演説をするのだという。 

 メルトダウン・メルトスルーしている燃料のの状態や原子炉内の状況が全くわからず、放射性物質も未だ放出し続け、被災者の救済も進んでない中での、冷温停止状態とか事故収束などというのは、政治的意図をもったペテン以外のものではない。原発輸出、再稼働、避難阻止がその政治的意図であるのはミエミエだ。(宣言をした翌日から、冷却水漏れや、地下トンネルでの高濃度汚染
水の漏出が生じている。)

 抗議のためにテントひろばからも何人も駆けつける。SLひろばは人で埋め尽くされ、それを異常な数の警察・公安・SPが取り囲んでいる。テントから行った某君、プラカードを上げようとすると両脇にSPが来て、「○○、どこから来たのか、テントからか」と怒鳴られたという。(えっ SPまでテントに神経をとがらせているのか!!)

 プラカードが上がり、原発いらないコールも始まる中、野田首相は金総書記死去のため急遽、官邸にとって返したということで登場せず。後は大コールが広場を制する。

 午後には再稼働に反対する対政府交渉が行われ、テントからも参加。80人程の参加であったが、資料には全国300程の団体・グループ名が記されている。その時間帯、テントにはアジアのジャーナリストが熱心に取材。

 夜、もんじゅ西村裁判の原告でご遺族である西村トシ子さんがDVDを携えてテントに来訪。もんじゅのナトリウム漏れ事故とその調査過程での情報隠蔽問題、そして調査担当員であった動燃職員の強制死。もんじゅの闇は深い。詳しくは「もんじゅ・西村裁判へようこそ」をご覧下さい。

 スペインのジャーナリストも来訪し、テントにいた若い女性の通訳で話題が広がる。彼は3・11後、何度か日本に来ているそうである。先月、ポルトガルのジャーナリストとブラジル人の通訳が、バルセロナでテントのことを知って来訪したということを伝えると、バルセロナで発信したのは彼であり、ポルトガルのジャーナリストは彼の知人だという。世界はこんなにも繋がっているのだと感動!野田首相のペテンはもう全世界に知れ渡っていることだろう。

 12月21日(水)18時半からテント前で、テントひろば主催の集会が開催されます。再稼働問題、野田宣言の問題、輸出問題、避難の権利など、現在の焦眉の問題についてアピールしていきたい。ぜひ、ご参加を待ってま〜す。

.. 2011年12月22日 09:08   No.351024
++ M/O (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 12/20(火)>
     「わたり土湯ぽかぽかプロジェクト」と
              イギリスからの訪問者の興味ある話
       ―― 経産省前テントひろば 101日目 ――    

 朝 の5時から7時まで不寝番だった。やはり冷える。寝る時は毛布も寝袋もあってそんなに寒くはないが、小型のガスストーブで温たまる。あれこれ自問しながら 時間を過ごす。

 それにしても野田首相の「事故収束」宣言は納得がいかない。誰もがそう思うのだろうが、事情を知らない(正確な情報の伝わらない)外国などでは案外と通ってしまうのかも知れない。それを想うと腹立たしい気持ちになり、寒さも増す気がする。

 福島市渡利地区で「放射能汚染から子供を守る活動」をしているKさんがテントに寄った。渡利地区は福島市の中で得に空間線量が高い地域で毎時2マイクロシーベトを超す場所も多いと言われている。いろいろと活動を聞かせていただいたが、「除染がはじまって効果が上がるまで、せめて子どもたちを一時避難させて欲しい」と訴えている。そして、その一つとして「わたり土湯ぽか
ぽかプロジェクト」を展開しておられる。これは渡利から車で30分くらいのところにある土湯温泉(ここは空間線量が低い)に週末やウィークディに渡利の親子に滞在してもらおうというものである。寄付を求めているが、その案内のオンラインは こちら

 夜になるとイギリスから帰ったという女性がテントを訪れた。彼女はレイバ―ネットでこのテントのことを知ったらしいが、探すのに一苦労した様子。イギリスには1970年代に行き、もう30年を過ぎた滞在とのことであるが、通訳などもやっておられて面白い話を聞かせてもらった。

 一つはイギリスでは太陽光エネルギーの取り込み展開されていること、各家が地方行政に申請し、支度金申請をし、外注の業者が現場確認見積もりした後、行政が枠幅内の金額で許可するもので、自宅で消費する電気量より多く電気が得られた場合は、買取システム式にしていて、最初の取り付け費用の還元効果をねらい、最初の資金がかからないため、懐が豊かでない一般市民も参加
できる形になっている。また全国的な取り組みをしいるのではないかとのことだった。

.. 2011年12月23日 12:06   No.351025
++ M/O  (幼稚園生)…1回       
 さらに彼女は3月11日を前後する頃、日本からの原発の視察団に欧州で通訳をする仕事をしていた。原発見学も含んで、それぞれお互いの国の設備安全対策(長中期)などについて話し合っていたとのことだが、3月11日の地震・津波発生直後、福島原発のことを大変懸念し、皆顔が真っ青であったとのことだ。

 さらに彼女の家に部屋借りにきたロシアの女性の話をしてくれた。この女性はチエルノブイリの事故のだいぶ後で」乳がんに罹っていたことが判明し、医者からは原発の爆発の影響で、残り2年の余命であると宣言され、わらをもつかむ気持ちでNHSというイギリスの医療保険制度を利用し、イギリスに手術を受けにきたらしいが、(彼女の場合はイギリスにいたことがあるため無料)
彼女の周りには乳がん罹り亡くなった人は多数いると。まさか自分が事故後だいぶたってから癌にかかるなんてと凄く怒っていて、なんとしても直したいという意気込みの反面、時折見せる諦めの表情が、実態を知らされていなかった一般の人々の本当の意味での悲しみを如実に物語っていたようだ。

 我々はやはりチエルノブイリのことは知らないのだ。あるいは知らせられてはいないのである。このように私達は、今の日本の状況はおろか、5年後、10年後、50年後の被爆の影響について国や機関が海外の記録などとの比較をしながら統計・数値的な予測記録及び効果的で実質的な財政援助も含む対応策を取っているかどうかを知る必要があるし、あるならばそれを公開するよう働
きかける必要があるのではないかとも彼女は言っていた。

 金正日氏の死去の報道もあり昨日は新橋駅が騒がしかったらしいが、今日の霞ヶ関界隈はいつもよりは静か目である。年末まで余すところ、わずかとなった。いろいろ忙しいのだろが、テントは手薄になりがちである。時間があればテントに顔を出してもらいた、と思う。比較的多くの時間をテントに詰めている人からのメッセージである。

.. 2011年12月23日 16:41   No.351026
++ Y・T (小学校中学年)…13回       
<テント日誌 12/21(水)>
テント前で反原発アピール 目白押しの年末への企画
―― 経産省前テントひろば 102日目 ――
 
 12月21日(水) 空はどんよりした鉛色。午後になって晴れ間が見え始め、だんだんに広がる。
ドイツの芸術家がテント訪問。31・11皆さんはどうしていたのですか、テントはどういう風に出来たのですか当等熱心に取材。女性テントでも椎名さんに熱心に取材があったとのこと。海外の方々に一層有名になるのかなー。  今度12月27日(火)pm3時〜5時に、テント談話室「放射能と月と再生語り合おう再生可能文化 を!」を開催される川元祥一さん(作家、ルポライター)が、下見を兼ねてテントに来訪。 夕方はテント前で、テントひろば主催の反原発アピール。冷温停止宣伝怒りのアピール。被曝労働問題の院内集会報告、福島出身メンバーは、その当事者として、母として、妻として、女としてのアピール。線量
の高い千葉メンバーからは、きちんと対応しない森田県政批判も。道行く人々にア ピール。テント前もすっかり冬景色になってしまった。経済産業省前もほとんど枯れ葉は無く、冷たい風がアスファルトの上を舞う。午前3時の見回り。寒い。経済産業省、文部科学省、外務省ビルにはまだ灯りがついた部屋が。テントに戻り朝まで、語りこんだ。
  
( T・H )

 年末までテントでの企画は目白押しである。 23日(金・祝)は、いわき市
からリゾート施設「ハワイアンズ」のフラガールの有志がやって来て、   古
代フラダンスを披露する。テントには過去に2度来ておられる。 (pm2時〜)
 24日(土)は、兵庫から平和のピアニスト池邊幸恵さんを迎えて、クリスマ
スコンサート。(pm3時〜) 26日(月)は、群馬からギタリストの南條倖
司さんが、まあさんと一緒にやってきて、ギターと歌を   披露する。(pm
2時〜) 27日(火)は 上でも触れた川元さんのテント談話室 第1回「半減
期に学ぶ」 (pm3時〜) 28日(水)は 「女たちの御用納め行動」 福
島から大型バスをチャーターして駆けつけてくるとのこと。 12時東電前
に集まる → 経産省前テント という行動予定です。 その後もまだまだ続
きますが、とりあえず。
                
( Y・T )

.. 2011年12月23日 18:53   No.351027
++ Y・T (小学校中学年)…14回       
<テント日誌 12/22(木)>
     経産省防災課による「査察」 コトもなく
       ―― 経産省前テントひろば 103日目 ――

 12月22日(木)曇り。日射しがないと寒い。
 午後、経産省防災課が「査察」として、テントにやってくる。10日程前であったか、経産省防災課が警告書なるものを持ってきた。要するに火気厳禁ということで、電気であれ、ガスであれ、暖房器具やコンロの使用は一切ダメ、照明もダメというものであった。凍死者が出ようが、そんなことはお構いなし、というような警告書であった。

 もとより、防火については、右翼による放火等に対する備えということもあり、早くから万全の注意と体制を取っている。今日やってきたのは、その警告書に基づく「査察」ということであった。テントの中は綺麗に整理され、彼らはなんら問題となるものを見つけることはできなかった。そして「何か見つけた時はビデオを撮るから」と捨てゼリフを残して引き上げていった。

 女性テントは、椎名さんが戻ってきてからは相変わらず賑わっている。訪問者が絶えないようだ。昨日もお知らせした、28日の【女たちの御用納め行動!!】の案内です。
 
 わたしたちの人生を、生活を、環境を、めちゃくちゃに破壊した福島原発事故から9カ月が過ぎ、2011年も終わろうとしています。しかしこの間、避難も、防御も、除染も、補償も、東電および政府への責任追及も十分には行われず、その上、原発の再稼働や輸出といった信じ難い暴挙が行われようとしています。

「こんな気持ちじゃ、とても年を越せない!」
「東電にも、仕事納めなんかさせないわ!」
という声が、「福島の女たち」の中からわき上がってきました。そこで師走の慌ただしい時期ではありますが、「女たちの御用納め」を企画しました。

 東電に今年最後のご挨拶に参りましょう!

■日 程 12月28日(水)、昼12時に東京電力本社
              (東京都千代田区内幸町1丁目1ー3)前に集合し、霞ヶ関経産省前でもアクションを行う予定です。あなたも、あふれる思いの丈を叫びに行きませんか。
■往復無料バスツアー(福島→郡山→須賀川→西郷バスストップを経由して東電へ)も企画しました。(対象者は福島)

 呼応して、できるだけ多くの方が東電本社前に集まって、今年1年の怒りの声を東電に!年末年始、テントでは多くの企画が検討されています。反原発紅白歌合戦、ゆく年くる年リレートーク、元旦霞ヶ関マラソン等々です。1月4日は新年餅つき大会が予定されています。
(am10時〜準備 pm3時〜餅つき)

                            ( Y・T )

.. 2011年12月26日 16:34   No.351028
++ Q (幼稚園生)…4回       
<テント日誌 12/23(金)>
     ハワイ伝統舞踊の講座 そして東電前行動へ
         ―― 経産省前テントひろば 104日目 ――

 12月23日(金)晴

 早朝、冷たい空気を入れたくないので、8時過ぎても、幕を開けないで置く。テントの幕がひきつり、みなれた公安警察が首をさしだす。「あっちで手薄になるから、こっちになにが来ても、難しいかもな。気をつけなさい!」
「あっち」でズラ―ッと白いテントが並んでいることは知っている。キャンバス自体に差異はなさそうだが、お偉いかたのお誕生日だそうな…白と紺の幕がテントの壁となっている。

 小生、水道橋と霞が関を自転車で往復していることが生きがいとなっている。まさしく、「共同幻想」の枢軸に住もうとしていることになる。霞が関は、共同幻想の壮大な楼閣だが、その足元に立っているテントの御常連は、ひたすら現実を確認しなければならぬ日々であり、これは闘争であり、暮らしとなった。

 本日、104日目。弾圧担当のH氏に、防衛動員いるかな…という連絡入れる。「あちらのためには、この日ばっかりは、さわがしくならないように! と応じてみては?」 とアドバイスが即メール返信され、ご本人もそのあと、すぐ現れた。二人ともT舎に出かけなければならなかったが、テントの御常連は、なにもないだろうという反応だった。まさしく、結果、右利きのお客様は
一切こなかったそうである。

 テントから「東電前アクション年末ジャンボ」に、ほぼ同時に十月十日(とつきとおか)座り込みのSさんに、この日の第二テントのイベントについてお伺いしながら同道させていただく。こちらは、第二テント、女性の園なので、別件でテント広場にいなかった記者として取材させて頂いた。

 午後2時より、フラダンス・USAの観光事業として作り上げられたあのフラダンスなどではなく、民族祭祀の芸能としての本来のハワイ伝統舞踊の講座があった。フランスでもロシアでも舞踊家は大学教授に匹敵するかそれ以上。
日本では、舞踊家ほどおとしめられているものは無い…ハワイの古式正統舞踊の講座に20人以上参集し、男性も2名いたという。TPPテント地下大学についでのこの企画、すぐれて弁証法的ですね。

 東電前アクションの集会のあと、ひとり、トイレに向かった記者を朝の公安警察が追いかけてくる。28日、「どうなるのか、テントの中にいれてもらえるか? こっちもやりたくないからな、どうなるのか、誰に聞けばいい?」 
記者は「椎名さんに聞いてみて下さい」と答えた。まずかったろうか?記者は公安に与しやすしと思われているらしい。というわけで、これからどうしましょう?

 寒風の中、ウクレレでひとり歌を歌っていらした女性は、たくさんのうたを持っていて、福島原発以後の民衆の気持ちを替え歌で歌ってくれ、座り込みも座禅だけのようなものではないことを教えてくれました。相変わらず、I上人の南無妙法蓮華経の続く中で…。

                               (Q記)

.. 2011年12月27日 09:13   No.351029
++ Q (小学校低学年)…5回       
<テント日誌 12/24(土)>
     厳しい寒さの中、平和のピアノコンサート
         ―― 経産省前テントひろば 105日目 ――

 12月24日(土)晴。無風。
 
昨日23日は、風に悩まされた。議事堂から吹き下ろす風は、入口を直撃。凍て風と枯れ葉を吹き込む。テーブルの紙は、震え、落ち、舞い狂う。脱原発の旗は、ばたばた、なぎ倒される。敷石に触れる足は冷え、毛布を巻きつけなければいられない。現代化学カイロのさしいれもないではないけれど。

 夜11時を過ぎれば、消灯時間となり、昨日の立ち入り検査の結果、火器、ガスタンク、ガスレンジ、石油ストーブ、喫煙、トイレなど一切、禁じられている。風の強い夜は、古代の穴居人のような恐怖と戦慄にみまわれるばかり。
北海道のアイヌ・モシリで、山の中の砂防ダムづくりを体験している記者も、この第二の自然コンクリート・ジャングルも結構キビシイ。投石を恐れて、デザインされた敷石はアスファルトで固められた。疑心暗鬼にかられる権力派は「おもちゃ」を使いたくてうずうずしている。何重ものモニターをしかけ、これ見よがしに、ビデオを撮影に来る。ハイテク公安の練習台としては、うって
つけの「島」であろう。人間の鎖に対抗して、封鎖した鎖を、やっとのことまたいで、その人は来た。

 「原発もトイレなきマンションと言われていますが、このテントもトイレがありません。(音楽家が尿意や便意で悩まされていれば、おのずから、演奏はおちつきのないものになる、とかつて先輩が語っていた)。ピアノもこんなものですが、これもTさんの御好意なので…「ちょっと、指ならしさせて…」リハーサルで、ユダヤ人のゲットーから脱走する「ピアニスト」のテーマをひいて下さった。福島の子どもたちの「ゲットー」は放射能の霧の中にある。福島市も福島県も文科省も「脱走」しなくてもいいよ、という。転校はご自由ですから…金持ちにしか、転校などできるものではない。

平和のピアニスト、池邊幸恵さんは、ご自身で編集制作されたDVDをスクリーンに映しながら、演奏された。風か何かのせいで、発電機の配線が乱れ、電圧がさがり、白いテントのなかでの映像はかげろうのごとく、音は、ふきすぎる風のように、はかない響きとなる。 スーザン・ソンタグは、コソボで「ゴド―を待ちながら」の公演をした。ベケットは、「大切なのは、台詞の意
味ではありません。役者の言葉の響きなんです」と初演のインタビューにこたえている。スーザン・ソンタグは、日本の雑誌文明に苛立っていった、「ぜいたくすぎるのよ」。

 テントの中で、ひとりの女性が演奏と歌を聴いて、目をうるませている。琴線を啓くということがわかるか、とかつて、非暴力の闘士が訴えていたことを思い出す。105日目、闘争は始まったばかりである。辺野古のテントは、九電本社前テントは、立川テント村は…世界のオキュパイテントの闘志たちは、ピアノの音がきこえるだろうか?福島の子どもたちの心に、ショパンの心が届
くだろうか?池邊さんは、2時間を超えなんとするコンサートのあとで、今度は、ピアニカでやってみようかしら…とほほえんでいた。

.. 2011年12月27日 09:25   No.351030
++ Q (小学校低学年)…6回       
 それから、「スペースたんぽぽ」で、福島の学童疎開裁判の柳原弁護士の報告を聞きにいらっしゃっていた。大学のピアノ教師が演奏会にでなければと思い詰めたのは、阪神淡路大震災に対応できない政治意識の無力さを痛感してからと語られた。柳原氏は、日本の人権擁護精神は、世界最悪であることが、白日のもとにさらされた、と慨嘆を隠さない。福島市はチェルノブイリのデータ
や放射能被ばくの研究成果を「不知」として退け、学童疎開の義務を怠った福島市訴追裁判は、地裁却下となった。

 国際刑事裁判所に訴え出る意思もあると弁護士は語られた。経産省安全保安院のお役人は、モニターデータのほかには、信ずべきデータとはならないのです、と語っていたことを思い出す。コンピュートピアの宣伝マンは、福島の子どもの怒りも涙も、テクノサウンドでなければ感じないらしい。たんぽぽ舎の柳田さんは、経産省自体のモニターデータが頼りにならないことを立証するコ
ピーを配布された。ガンジーは、行動の根底的動機を自己実現とかつて語ったそうである。ガンジーの自己とは、仏陀だった。福島のこどもたちは、日本政府や経産省安全保安院や東電の人間をまず、自己実現モデルとして励む意思はまず、いやなことだろうことはまちがいない。文科省やら医者やらが、自分たちが殺されるのを励ます側にまわっていようとは!しかし、歌手になりたい子
供たちは、たくさんいるにちがいない!    

                               (Q記)

.. 2011年12月27日 09:41   No.351031
++ H.H (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 12/25(日)>
    九州電力玄海4号停止で残り6基に
    テントから霞ヶ関に響く歌声、
    ― 経産省前テントひろば 106日目 ―

12月25日(日)晴。
 テント前で歌声集会。「月桃の花」歌舞団だそうだ。一般参加者を巻き込みギターに合わせて寒い中、元気な歌声が霞ヶ関に響く。
曲目は「線路は続くよどこまでも」の曲に乗せて「放出続くよどこまでも」など

原発止めよーう いーますぐに―
原発止めよーう もーいらなーい
世界の国かーら 原発をー
なーくしてしまおーう いーますぐに
なーくしてしまおーう いーますぐに

25日の夜には九州電力玄海原発4号機が止まり、日本で稼働中の原発は6基のみになる。54基あるうちの6基。日本は89%脱原発状態になる。あとたった一割だ。去年の実績から考えると、電力需要のピーク時の3〜4%を担うに過ぎない。
テントの正面に掲げられた横断幕には「再稼働反対」のメッセージ。このまま再稼働を許さなければ5月には全ての原発が止まる。
日本の電力会社は様々な理由により、原発を止めても停電が起きないくらいの発電設備を抱えている。一番の理由は「総括原価方式」だろう。投資したらした分だけ電力料金に上乗せできるのだから、発電所を作りすぎても不思議ではない。
次にバブル経済が挙げられる。バブルの頃の電力需要の伸びが将来も続くとして発電所の建設を行いバブルがはじければ発電所は余る。電力会社の高コスト体質が嫌われ自家発電や特定規模電気事業者(PPS)が増えたこともある。
2011年現在、計算上日本の電力供給力は、原発を全部止めてもまだ余力がある。
テントの正面には再稼働反対の横断幕が掲げられている。このまま再稼働を許さなければもうすぐ実証される。(H.H)

.. 2011年12月29日 08:22   No.351032
++ Y・T (幼稚園生)…4回       
<テント日誌 12/26(月)>
    寒さ厳しき中に熱気溢れるテント
    ― 経産省前テントひろば 107日目 ―

12月26日(月)晴れ。冷え込みは一段と厳しい。
午後、先日テントを来訪された折、お願いしていた南條倖司&まあさんのライブが行われる。群馬県南部の下仁田町で半自給的音楽生活を送っておられるとのことで、下仁田ネギをいっぱいお土産に持参してこられた。
30名あまりの聴衆を前に、美しい声音でたっぷりと歌っていただいた。
聴衆からは「テントへのカンパ投げ銭」がたっぷり!
夕刻から、第2テントでは若い人達の鍋パーティーが賑やかに行われている。
第1テントにはポルトガル・ブラジルからの青達(?)が3名来訪。やはりバルセロナで知ったのだそうだ。
明日の夜から、何日間かテントに泊まり込みで詰めていたいとのこと。ここは是非、泊まり込み体制の有力な「戦力」として加わっていただこうということに。
そしてその 体験を広く世界に伝えてもらえれば・・・。
同じ時間帯に、スペースたんぽぽでは重要な学習会が開催されているはず。ストレステストの意見聴取会にあわせて、ストレステストの問題点は何か、意見聴取会で何が議論されているのか、一連の手続きの何が問題か、などについて学習して、意見聴取会の積極的な傍聴や保安院への具体的な働きかけなどにつなげて、再稼働を止める力にする、というものである。そちらの方も気にしながら、テントでの交流をおこなう。
今夜は第2テントに女性2人(中年とシニアの)が泊まり込むということで、いっぱい荷物を抱えて、用意万端である。(Y・T)

.. 2011年12月29日 08:29   No.351033
++ M/O (幼稚園生)…1回       
テント日誌より
 イ.<テント日誌 12/27(火)>
     テントに年賀状到着 
     テント談話室『語り合おう再生可能文化』第1回盛況のうちに
       ―― 経産省前テントひろば 108日目 ――

 テント前広場に早々と年賀状を届けていただいた人がいました。紙面をかりてお礼を申し上げる次第ですが、年賀状をお寄せいただく方は下記のところにお願いします。〒100−0013東京都千代田区霞ケ関1−3−1経産省前テント広場です。

 12月28日派御用納めですが、このテント前広場は1月3日まで特別態勢に入ります。テント前広場はいつものように24時間態勢で維持されます。今年は帰省や温泉行きなどを変更してテントで年末を過ごす決意をした人もいます。時間のある人はテント前広場に参じて欲しいですね。

 また、何かの企画を持ち込んでやってもらいたいのですが、年賀状などいただければ嬉しいですね。テントにも張り出して年賀の風景を飾りたいと思っています。来年の春になると原発は全部止まります。現在稼働しているのは6基ですが春ころには止まるはずです。そして再稼働の動きが出てきます。再稼働を許さな決意やみなさんの周辺の動きを伝えていただければ励みになると思い
ます。年賀状等で全国的交流をいたしましよう。

 テントに岩波書店でチエルノブイリで起こったことについての本の翻訳を進めている女性5人のグループが訪れました。以前にイギリス在住の女性が訪問された折にチエルノブイリ事故で乳がんになってイギリスまで手術を受けにきた女性のことを話されました。日誌で紹介したのですが僕らはチエルノブイリ事故について、そこで起こったことについてほとんど知らないのが実際です。
ですから本として刊行を期待したいところ大です。彼女たちは15時から開かれていた『テント談話室 放射能と月と再生 語り合おう再生可能文化』に参加された。

 上記のテント談話室は作家でルポライターであり『脱原発・再生文化論』の著者である川元祥一さんが主催するものでその第1回目でした。今回は「半減期」に学ぶこととしてなされました。

 川元さんは原発事故で拡散する放射能については多くの専門知識は必要なく、生活者として放射能が再生不能のもので人の手で制御不能であることが確認すれば十分であるという観点から、放射能や環境破壊の心配のない再生可能文化を提起しています。3・11以降を生活者として生きる再生文化運動を提唱していますが、これは「自然と生命力」という人類の歴史から学び未来を生きようということであります。

 今回は自然の生命力としての「半減期に学ぶこと」と題されたお話で、参加者も多数で盛会でした。再生という概念を物質的観点ではなく、自然と人間の関係の再生という視点を持つ川元さんの話は興味深いものです。みなさんとの討議《談話》として進めようと意図も良くわかります。今後も継続されるとのことですが、日程が決まればお知らせしたいと思います。

 沖縄では政府の辺野古アセス評価書の提出に抗議する闘いが盛り上がりそれを押しとどめています。こちらでは防衛省や首相官邸にたいする抗議行動が「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」の主催で展開されています。この行動はアメリカに追随し、沖縄の人々の意志を無視する政府の暴挙に抗議するものです。テントに集う人達もこの行動に連帯しています。 

                              (M/O)

.. 2012年01月04日 07:53   No.351034
++ Y・T (小学校中学年)…15回       
<テント日誌 12/29(木)>
     “脱原発門松”が構え、新年への決意を示す
       ―― 経産省前テントひろば 110日目 ――

 12月29日(木) 晴れ。テントの入り口の両側に大きな門松が置いてある。昨夜、国立市の植木職人をしている若い女性が届けてくれたそうである。
その時居合わせた人達は、見知らぬ若い女性が車をいきなり乗り付け運び出した時、大変驚き、そして大変喜んだそうである。“脱原発門松”は霞ヶ関を睨み付けるように立っている。

 今夜は第1テントも第2テントも賑わっている。第1テント内には先日訪れてこられた千代田区労協からのカラフルなバナーが張られている。午後8時経産省の役人3人が、マスク姿にビデオカメラをもってテント近辺を徘徊する。
公安かと見まがうようないでたちである。どうやら、テント内外に火気はないかと見ながら録画しているようである。撤去の口実を探り出そうとすることなのか。時々、夜8時きっかりに登場するとのことだ。
何人かが「人の顔を勝手にビデオに撮って、肖像権の侵害だ。取り消せ」と抗議すると、ほうほうのていで逃げ帰った。

 椎名さんが帰ってきて、昨日(?)にあった、「3・11福島県民集会」の実行委員会の話を伺う。この集会が脱原発を柱とする“県民大会”として成功することを願いつつ、首都圏−全国から支援・連帯に駆けつけようと、ボルテージは上がる。

 年末・年始、テントひろばでのイベントはめじろおしである。さしあたり、30・31の紹介を。

                              (Y・T)

.. 2012年01月04日 09:08   No.351035
++ Q (小学校低学年)…7回       
テント日誌より
 イ.<テント日誌 12/30(金)>
     年末〜年始のイベント始まる オールナイト映画鑑賞会
       ―― 経産省前テントひろば 111日目 ――

 12月30日(金)快晴、風が強い

 「東電、経産省の仕事納めはなりません」の福島の女性たちののべ100名を超える抗議行動の翌日の早朝、女性テントは、ひとしきり、主の不在であるかのような「館」となっていた。強い風がテントのキャンバスをはためかせ、記帳窓口を開けようという男テントをわずらわす。いらいらしているスタッフのところへ、女性がキャンバスをかき分け、お顔をのぞかせて、「これ皆さん
で、召しあがってください」とのこと。女性のテントの分はもうとってありますので、と白い発泡スチロールの箱には、一つ一つ透明なラップでくるんであるおにぎりの行列。触ると温かい。女性テントでどの程度とられたのか、分かりませんが、こちらでも、30個ほどはあった。しょうゆ味に鮭肉がまぶされている。

 ある先輩がこうおっしゃっていた。「このテントでは、食べ物の心配はいらないよ。じっと待っていれば、誰かが差し入れてくれるから…」こういうことか! 暫くして、女性が「鍋はどこで洗いましょう?」。大なべ3つ、パック3つほど、携えて、ふたりで公園に向かう。さすが、女性のお仕事は、丁寧かつ速い。

 夕刻、おとといさしいれてくれたたんぽぽ舎のSさんが鍋を回収しに来た。
「よごれていてもよかったんだけどね、ポトフの次は、イタリア風のミネストローネ・スープにしてみようかな?」とにかく間に合ってよかった!火器使用禁止のテントでは、差し入れだけが、本格的食事だ。 

.. 2012年01月05日 09:06   No.351036
++ Q (小学校低学年)…8回       
 午後、私用で2時間ほど開けて、テントへ帰ると、随分のにぎわい。反原発・年越しOccupy経産省前テント実行委員会主催の「こんなんじゃ、よい年迎えらんない99%のための祭り〜みんなでつくろう!年末年始大生放送!の舞台づくりその他で、かいがいしい風情。

 ギャラリーも徐々に増えて、一昨日のテント前の抗議集会の勢いが蘇りそうだ。冷気もひとしおの4時過ぎ、新しいレイバーネットのネット生中継への出演者が来始めたが、なぜか、寒風に唇ひきむすぶかとおもいきや、ファイトが微笑を浮かべている。福島の人々への「救援」になんらかの助けになればという祈りと含羞と連帯感のほほえみはよいものだ。キャスター役の女性二人はリ
ハーサルもふくめて6時間、寒風に耐え抜いて、唇も蒼ざめていたのはいたましいことではあった。

 そのあと、オールナイトの映画鑑賞会が開かれ、女子テントは江戸時代の歌舞伎場の様だった。ポルトガル、ブラジル、フィリッピン、オーストラリアなどの男女青年たちから、マスコミでは無理なパーソナル・オーラル・コミュニケーションによって、大切な情報をもらった。

 オールナイト映画上映会は、俊英、早川由美子監督の自作「ブライアンと仲間たち」から始まり、計5番組放映された。コマーシャリズムから自由な、新しいリアリズム、ドキュメンタリー作品が相次ぎ、新しい年を迎える予習としては、最高だった。早川監督の紹介してくれたブライアンさんは、今年6月亡くなられたそうです。国会議事堂前で、反戦・平和を訴えるためテント暮らし
を続け、家族にも会いにゆかぬ闘争を敢行した。8年以上家にも帰らず、一日も休まず、英米政府のテロ撲滅戦争に抗議してきた男とその仲間のドキュメンタリー映画こそ、このテントで観たいものだった。監督は最後まで、映像放映のお世話をしてくださった。テント座り込み111日めの告示は、この日、ポルトガルのアーティストが描いてくださった。

                               (Q記)

.. 2012年01月05日 09:12   No.351037
++ Q (小学校低学年)…9回       
<テント日誌 12/31(土)>
     テントひろばの盛り上がる熱気  
     様々な思いが交差する中、年は暮れていく  
       ―― 経産省前テントひろば 112日目 ――

 12月31日(土)快晴、微風。

 反原発・年越しOccupy@経産省テント実行委員会主催の「大生放送」のプログラムに、大きく影響される。午前中も昨日の映画祭の影響で、早朝帰宅のかたが去るまでは、熱気が消えない。いつもの座り込みのメンバーやスタッフがそろう頃には、大みそかのイヴェントの準備がまた始まる。寒中の「野」ざらしの中継の激務で、パートナーが倒れたとレイバーネットのMさんがブツブツ
交換の敷物を準備しながら、ブツブツ……。

 カンパの年越しそばをかたじけなくいただいてる頃、経産省の警備員が、ビデオスタッフを連れて、だまったまま蒼ざめたような風情で会場を横断する。

 『紅白歌合戦』は17時ころ開始。観戦しているところに、幹部のEさんが帰ってきた。国際結婚したお孫さんと会うのを日本で果たすことができなかった。イギリス人のおむこさんが、お孫さんの被ばくを警戒して、間の国で『正月祝い』とお孫さんとの邂逅をされることになった。日本=被爆国がヴェトナム、ヨルダンなどへ「最高級の原発技術」を輸出し、憲法9条のある国が、南
スーダンへ駐留軍を長期派遣する。事故報告もいい加減な政府関係者が、首相に「収束宣言」をさせる…。こうした二重基準の中で、福島の住民は、こどもは信ずるものは、自己自身のほかにはなくなる危機に追い込まれる。医師や学校の先生が、虚言を弄する時代!

 受付に機動隊がひとり立ちふさがり、じっとこちらをねめつけている。ビニール扉をめくると、黙ったまま、カンパをいれてくれる。おそらく、郵貯の現金輸送車の警備スタッフだったのだ。角松はとびきり立派だ。この門松も、若い御嬢さんのカンパだった。こうした支持の金東雲があるかぎり、この魔法のテントは限りなく飛ぶ。

.. 2012年01月05日 09:27   No.351038
++ Q (小学校中学年)…10回       
いよいよ、感動の歌合戦が終わってカウントダウンに入ったとき、不当雇用・解雇抗議の座り込みを工場でしている韓国自動車工場とアクセス。新年は韓国のソウルの労働者と連帯することに。F夫妻のまわりには、海外からのお客様が二人をとりかこんでいる。

 紅組最終は、椎名千栄子さんの「原爆許すまじ」、白組は、ジョニーさんの傑作替え歌集。老若男女、ジョニーさんのギターひきがたりと国際的な映像交換とともに、バークレーの大学占拠からNYのウォールストリートへと歌いつがれた、「乗合電車」を大合唱する。合衆国だけで、340ほどの0ccupyテントがあったそうだ。いまは、増えているか、減っているか? 

 午前1時から4時まで、第二テントの外は、打楽器の嵐、中では、関電前座り込み、福島、寿、山谷、渋谷炊き出し隊とのUST上の情報交換(歌合戦のおりおり)の後での、トーク・セッションとなった。東電前アクションから、高橋幸子、テントから、椎名千恵子が出演。雨宮処凛、素人の乱の松本哉、青年ユニオン委員長、反貧困グループ、TVディレクターなどが、新年のゆくえを語り合った。

 2011年9月11日から建ち上がったこのテントは、世界情報の池への一石となり、国内外に波紋を広げている。角松の寄進は、このテントの支持層の多種多様さを物語ってあまりある。福島の避難地域それは、冥土イン・Japan であり、原発の冥土の旅の一里塚となっていると信じたい。カウント・ダウンのおり、社民党委員長の福島みずほさんが、SPなしで立ち現われ、マイクを
差し出されて、再稼働許すまじの演説をされた。民衆の海のほかに、信ずべきものは、今ないと実感して、新しい年を迎えた。
                                   
                    (Q記)

.. 2012年01月05日 09:35   No.351039

■--12月末には稼働原発は6基
++ 原田 裕史 (幼稚園生)…3回          

12月末には稼働原発は6基のみ、89%脱原発。
     今月中に停止する原発は大飯2号(関西電力)、玄海4号(九州電力)の2基。全原発停止は目の前に迫った。
     被曝労働(定期検査)を減らそう!再稼働をやめよ!

                              
○12月末の段階で再稼働を許さなければ稼働原発は6基のみ(全体の11%)になります。日本は「89%脱原発」状態です。

 政府・電力会社は原発のストレステストを実行し、地元合意を取り付けて再稼働を行おうとしていますが、政府の立場に立っても、ストレステストで十分な性能が無いことが確認されたり、地元合意が得られなければ再稼働はないでしょう。それにも拘わらず、各地の停止中の原発で、定期検査が行われています。現在再稼働するか否かわからない原発の定期検査が行われているのです。

○原発の定期検査には作業者の被曝が必然的に伴います。福島第一原発事故の収束作業で今年国内の被曝労働の総被ばく量は非常に増えています。稼働するか否かわからない原発の検査で被曝労働を増やしている場合ではありません。
稼働させない原発を決めて被曝を減らし、その分の人員を福島第一原発事故収束に回すなどを考えるのが順当でしょう。

 原発業界の立場に立っても、稼働することが決まってから整備をして検査をして稼働すれば良いだけです。それなのに地元合意以前に定期検査を行っているのは「絶対に稼働する」という意志の表れです。そのような態度では原発の「安全」などありえません。(正しい態度でも「安全」はありませんが)

 原発を動かすと、必ず被曝を伴います。火力発電所でも水力発電所でも事故があれば人的損害が発生しますが、事故が無くても人の命を奪うのが原子力発電所です。今後、作業者住民、全ての被曝を最小にするためには、全国の原発再稼働を許さず廃炉にすることです。

 再稼働を許さなければ、来春には全原発停止になります。再稼働反対、12月後半の諸行動に参加よろしくお願いします。
.. 2011年12月16日 09:25   No.355001

++ 藤井 悦子 (幼稚園生)…1回       
.「放射能とタブー」をはね返すエネルギーを持とう

                   学校事務ユニオン東京 藤井 悦子

 3.11以降、ずっと原発について考えていた。ともかく、正確な情報が無さ過ぎて、どういう数値で考えるか、が問題だった。政府の出す数字は、当然統制されているだろう。  
 マスコミが流すのも、おおかた怪しい数字だ。
 例えば、9月19日の「反原発集会」を報道したのはいくつのTV局か?どこの新聞か?それは、数えるほどだった。海外メデイアのほうが、よほどきちんと取り上げている。つまり、国民は、知らされていないのである。確かに、原発の全電源が止まり、放射線などがかなりの濃度で空中に広がっているとは、政治的には中々発表できないだろう。パニックを起こされては困るから
だ。
 それにしても、このマスメデイアの閉塞感は何だろう?この後におよんで、「反原発」を言わない、言わせない「空気」とは何だろう?たった一人の芸能人が「反原発」を言っただけで、仕事を干され、事務所を辞めるはめになり、仕事も来ないというのは、どういう国だろう?原発事故の処理ができていないときに選挙で推進派候補が当選するということの意味。
 深く浸透する「原発推進の意思」を感じる。地下原発推進議員連盟なるものも活動している。世間では、表向き「エコ」だの「自然エネルギー」だのの言葉が溢れているのに、いざ、1000万人署名を展開しても、反応がイマイチである。
 つまり、反対することを言いたくない空気。非政治主義の意思である。それはアメリカでは9.11以降、日本では拉致問題以降の「画一的意見統制」の流れだ。個人の意見や意思はことごとく無視され、深く浸透する思想が沈石のようにのしかかっている。私たちは、それを跳ね返すだけのエネルギーを持てるか?今、それが問われている。

.. 2011年12月16日 10:14   No.355002
++ 齋藤 (幼稚園生)…1回       
反原発 クリスマスカード アップのお知らせ 

                   資料センター《雪の下の種》 
 こんにちは。イタリアの資料センター《雪の下の種》です。いつも貴重な情報をありがとうございます。

 ODAで被災地の水産加工品を政府開発援助(ODA)として開発途上国に提供する事業のニュースにあまりに腹が立ったので、「さよなら原発くんブログ」のロゴのデザイナーに頼んでこんなクリスマスカードを作ってもらいました。

こちら

英語版も用意しましたので、外務省への抗議、途上国で活動中のNGOや現地のお知り合いへの警告等に、是非活用して下さい。

 一応、コピーライトは資料センターと作者が維持しますが、商業目的でなければ、脱原発活動資金集めも含め、利用はご自由です。(どんな使い方をしたか、ご報告頂ければ嬉しいです)

 尚、イタリア在住日本人の作者ヨシヨシさんからは、資料センターが申し出た薄謝を経産省前のテントに差し入れにまわすよう、依頼がありました。
来年1月の世界脱原発会議に合わせた一時帰国時までに実行したいと思います。

 それでは、みなさま、お風邪などにお気をつけて!

.. 2011年12月16日 10:39   No.355003
++ たんぽぽ舎 (社長)…528回       
新聞・雑誌から、2つ

 イ.ふん尿に苦しむ牛 救えないのか―みんなの広場

                  主婦 黒木真理子 (広島県庄原市)

 原発事故による野菜農家の減産の結果、堆肥の需要がなくなり、ふん尿があふれる牛舎で肉牛がもがいているという本紙記事を読みました。かわいそうでたまらず、落ち込んでいると、本欄で同じ気持ちの方の投稿が載りました。記事をいつも目にする場所に貼って祈っているとあり、私も元気を出さなくてはと励まされました。こんなに進歩した社会にあって、このような悲惨な状況を
解決する方法がないとは……。数々の災害救済の道がありながら、この牛たちの救済策はないのでしょうか。牛を飼っていた実家で牛とともに暮らした私は、牛のつらさが痛いほど分かります。

 阪神大震災後の故小田実さんのような行動力もなく、また財力もない一主婦の私は己の無力さを痛感するばかりです。どうか、この牛たちの苦しみをたくさんの人々がくみとってくれますように。そして、一刻も早く助ける方法が見つかりますように、と願っています。

               (毎日新聞12月10日『みんなの広場』)


 ロ.処理汚染水漏れ 
     東電に厳重注意 保安院

 福島第一原発の汚染水を処理した水を蒸発濃縮する装置から放射性ストロンチウムを含む水が海に漏れた問題で、経済産業省原子力安全・保安院は十三日、東京電力に対し、文書で厳重注意するとともに、問題が起きた装置を止めて原因を究明するよう求めた。

 保安院の森山善範原子力災害対策監は、「今月三回、同じ設備で、しかも原因究明や対策を行っている中で漏えいした。非常に重視している」と説明。
放射性物質が原発内で管理できずに漏出したことは、政府のいう「冷温停止状態」の定義に反するはずだが、森山氏は「問題は発生しているが、中期的な安全確保、安定的な冷却という観点では問題ない」と強調した。

                   (東京新聞12月14日より抜粋)

.. 2011年12月16日 10:59   No.355004
++ 柳田 真 (大学生)…92回       
福島原発は地震で亀裂−保安院が認める。津波原因説は否定された
     原発コストは5割高
       −事故・除染費用や立地交付金など−国が認める
     2つの嘘(津波原因説・原発は安い)は崩壊−再稼働の根拠は破産

                               

○14日と15日にメディアによる2つの報道は注目に値する。それは原発推進側の2つの嘘を、それぞれ保安院と国(野田政権のエネルギー環境会議)が否定したからだ。

○1つは東電の嘘(福島原発事故は「津波原因説」)についての事実による否定だ。川内博史議員(民主党)らの追求で原子力安全・保安院がデータに基づいて地震によって原発内の主要な配管が亀裂したことを認めたこと、東電が主張する福島原発事故の津波原因説が保安院によって否定された意味はとても大きい。ずっと以前から田中三彦氏や広瀬隆さんらが繰り返し主張・指摘してい
たことだが……(もともと津波原因説には物証がなかった)。
 保安院が認めた0.3平方センチの配管亀裂から1時間あたり7トンもの水が漏洩する。こうして「日本の原発は優秀で地震にも強い」の虚構が砕かれた。原発輸出も許されない事が証明された。これは原発定検後の再稼働推進論の誤りを突き、大きな打撃を与える(東京新聞12月15日付。「こちら特報部」に詳しい解説が載っている)。

○2つめは「原発は安い」という推進派の嘘神話が3.11大惨事の重みによって、政府の会議ですら否定されたことである。「原発コスト5割増」という政府試算の発表である。
 実際はこの試算でも大甘で、誤魔化しがいくつかある。例えば、原発の稼働率を70%としてみるのは間違いだし(現在は10%強の稼働率)、原発事故の費用もこの程度で済む筈がない。今後は更に上昇し、やがて原発は一番高いという真実が人々の眼の前に明らかになる。
 それでも「原発が一番安い」という嘘神話が原発推進派自身(政府)によって否定された意味は小さくない。

 これら2つの事実を活用し、再稼働阻止に向けて前進しよう!

※「編集部より」
 上記の事実にも関わらず、政府及び経産省・保安院はストレステストの実施を唯一の「免罪符」として早ければ来春にも定期検査後、稼働待機中の原発を再稼働せんと目論んでいます。既にこの間、本紙でも「ストレステスト」の欺瞞性を明らかにしてきましたが、ストレステストの「技術的問題点」に留まらず、その実施機関や審議方法そのものの問題点もまたこの間の「意見聴取会」
等によって明らかになってきました。
 そこで来る12月26日月曜日、「ストレステスト」の内容及び審議、実施方法全般について全面的に検討し、一人でも多くの方々が「ストレステスト」の公開性・透明性を「担保」すると称して開催している「ストレステスト」の「意見聴取会」に参加し、その場であるいはメール等により「ストレステスト」の欺瞞性を暴きだし、そして原発再稼働の前提そのものを打ち壊して行く
ための理論学習会を大衆的に行いたいと思います。
 場所は「スペースたんぽぽ」、午後6時開場、7時開演予定です。再稼働に向けての正念場である「ストレステスト」そのものを、そのまま再稼働阻止の武器へと転化していくためにも多くの皆さんの参加を呼びかけます。

.. 2011年12月17日 07:55   No.355005
++ 珠巳 (幼稚園生)…2回       
12月11日 茨城県 ハイロパレードinつくば 参加者550人!
     子供が脱原発を訴え、手作りのプラカードを掲げて楽しげに参加
     最後は愛情たっぷりのけんちん汁で身も心もぽかぽか

                     脱原発ネットワーク茨城 

○12月11日、茨城県つくばセンター広場で開催された東海第二原発の再稼働中止と廃炉を求める署名を盛り上げ、脱原発を訴えるハイロパレードに実行委員として参加して来ました。

 同時開催として有機無農薬栽培で生産者直販売の野菜や飲み物などを販売しているオーガニックファーマーズ・マーケットの皆さんもいらして下さって子供が元気に走り回る和やかで温かい雰囲気でのスタートとなりました。

 集会ではチグリハーブさんのミニライブ、元筑波大教授の生井兵冶さんによる短い講演、各団体の代表者よりの訴えがあり、放射線から子供を守ろう@つくばから皆川幸枝さんからは涙交じりの母親の訴え、東海村村議の相沢一正さんからは連帯し、皆の力で目的を果たそうとの現地からの力強い言葉、HIROSHIMA SPEAKS OUTの村上啓子さんからは歴史を繰り返す事無く、前を歩く為に私達が問題に真摯に取り組む事の必要性、全国脳性麻痺者協会の副会長の里内龍史さんからは福祉の破壊と差別を生み出す原発を障害者からも反対する
という力強い宣言、常総生協の大石光伸さんからは生協の立場からも命を脅かす原発に強い怒りと東海第二原発の運転再開を差し止める訴訟への決意、原告団協力のお願いがありました。

 其々の立場から、とにかく命と人の尊厳を守りたいとの必死な思いが伝わって来ました。

○その後、脱原発ネットワーク茨城の平岡さんよりアピールがあり、パレードが出発し、沿道に人は少ないものの車の中からパレードの様子を観ている人が多数いました。

 パレードの中で一際、目を引いたのは子供達です。当日、プラカードを手作りするコーナーで作った手書きのプラカードを掲げ『げんぱつはんたい!げんぱついらない!』と、楽しげに声をあげる姿は私達をも勇気付け、絶対に原発を廃炉にし、この子達の未来を守るのだと背を強く押されて二時間程のパレードを終えました。

 パレードが終わり、撤収しながら少し疲れが出て来た頃、オーガニックファーマーズ・マーケットの方から有機無農薬野菜を使ったけんちん汁が振る舞われ、お腹も心もほかほかに満たされました。

一緒に歩いてくれた皆さん、署名をしてくれた沢山の人達、オーガニックファーマーズの方々。人間として、一番大切な事を無条件に知っている人達の温かい想いに触れ、希望に満ちたパレードでした。

.. 2011年12月17日 08:04   No.355006
++ 笠原 眞弓 (幼稚園生)…1回       
メルマガ・『無主物について』」の感想

                              

 感想です。

 いつも読ませてもらっています。朝日にこういう記事があったと友達から聞いて、「無主物」が聞き取れませんでした。それくらい日常生活になじみのない言葉ですね。

 意味が分かって、びっくりでした。すぐに浮かんだのが、サリン事件。あのサリンは、直前まで持っていた人のものですが、傘の先で突っつかれて空間にただよったと同時に、無主物になるのですよね。東電の論理では。

 四日市の公害だって、犬の糞(落差あり過ぎですね)だって、垂れ流していいことになってしまいますね。そのことを強く追及したいですね。東電の一般の人から遊離した感覚を。

 今日、東京新聞を読んでいて(我慢できなくなって、物心ついたときから読んでいた、だから、批判はあっても読み続けていた朝日からこの7月に切り替えた。文章が下手で、素人っぽいけど、それなりに一生懸命伝えようとしていると思う)、「男って、初めに結果アリなんだ!!」と納得した次第です。イギリスから原発を買うと決めて、地震に弱いとわかっても、聞かなかったことにして、 ガンガン推し進めた様子が書いてありますね。『レベル7』に。

 女性が担当していたら、きっとその時点での導入はなかったと思います。ただ女性が首相になると戦争が始まると言われた時期もありますから、全面信頼はできませんが。

 このところ見ていて、つくづく女が世界を変えるというのは本当だと思います。と、一読者のつぶやきです。

.. 2011年12月17日 08:49   No.355007
++ 山崎久隆 (大学院生)…123回       
地震で原発が損傷していた証拠
   ストレステストを経て運転再開というシナリオが崩壊

      

 放射能が炉心損傷より前に放出していたとなれば、ストレステストを経て運転再開というシナリオが崩壊する。
   この文書は3月11日に原発の状態を伝えたファックスだ。
 3月11日23時の観測では、1号機タービン建屋で放射能の濃度が急激に上がっている。
タービン建屋1階の北側で1.2mSv/h、南側で0.5mSv/hとの記録が原子力安全・保安院宛に送られている。送ったのは第一原発吉田所長。おそらく記述したのも所長だと思われる。
 この値は、1号機の内部で十分多くの放射能を放出する破損が相当前からあったことを意味している。重要なのは、この時間ではまだ燃料が露出しても、圧力容器は破損していないはずの時刻だ。津波が襲ってきたのは15時30分、23時にタ
ービン建屋に放射能が充満し始めているというのは、圧力容器損傷では説明が付かない。
 毎時1.5mSvという値は、実に1875000ナノグレイ/hに相当する。(1nGy/h (ナノグレイ/時) = 0.0008μSv/h (マイクロシーベルト/時)で換算。
これは一般の値が30〜40ナノグレイ/hだから、5万倍にも達している。
常識的には大量の放射能放出が起きたとみるべきだろう。

 そして次の記事。 福島1号機配管 地震で亀裂の可能性
こちら
 2011年12月15日 07時00分の東京新聞だ。記事本文は上記アドレスを参照。

 1号機は急激に炉内の圧力を失っていたことは、チャートの記録でもはっきりしている。特にIC(アイソレーション・コンデンサ本当の訳は「隔離時復水器」)の作動直後に圧力が急降下している。15時3分、ICは手動で止められた。
その原因は「急激な温度低下」つまり冷却しすぎだという。同時に圧力も降下している。
 これは原子炉から冷却材が蒸気となって漏れ出ていると考えれば説明が付く。
 最初の放射能放出について、解析では圧力容器損傷は地震後15時間と解析している。すなわち翌朝午前5時以降となる。
 原子炉圧力が急降下してほとんど圧力が無くなるのも翌日になってからだ。
 タービン建屋に流れ込んだ放射能は希ガスと思われる。
 このように原発は地震で破壊された。Ss(基準地震動)の1.1倍程度で全電源設備と圧力バウンダリを損傷したのが、福島第一原発だった。だからこそ一番最初に、どうして炉心崩壊までに至ったのかを分析しなければならない。
 少なくても原発の耐震性は、想定の誤りにより全機無効になったことを認めなければならない。

.. 2011年12月17日 16:08   No.355008
++ 内海洋子 (幼稚園生)…1回       
25年目のチェルノブイリ、ベラルーシ、ウクライナ訪問の報告を聞いて
   学校に食品放射能測定器が置いてある。博物館のこと、除染と農業



イ.平林祐子(都留文科大学)さんの私的な報告ですよ、と前置きされた報告、聞いている私達にとって、適切な時期に話が聞けることは大事だと思いました。なぜか。今、私個人が、福島に面していないところに立っている。このような状況で福島を思う時の手がかり(具体的な)になる、と思う。

ロ.福島大学の副学長が呼びかけ、福島県の行政関係者が復興に向けて学ぶために行かれた意味がとても大きいと思う。それと、福島自身が立ち上がるのが、希望が持てるし、望ましいあり様だと。まわりの国、他県が呼応し、今後の復興を、
政争の道具にしないで日本の未来へ何を残していくためにどう今を生きるのかのために。役立てるために。

ハ.チェルノブイリ原発事故の教訓

◯学校に食品放射能測定器がある。学校での給食、村、町での個人家庭の食物の放射能測定も無料で簡単に使用できるように、常時、専門の知識を持った、この場合、女の人(かっぷくのよいおばさん)が配備されている。大きな子供達も、小さな子供達も測って食べられるもの、食べてはいけないものということがわかる。そのように放射能が教育されている。大事なことが大事に教育されていて《生きる教育》をかいまみた。

◯博物館:原発事故の廃炉にするために、犠牲になった原発労働の亡くなったたくさんの人々の写真、甲状腺がん・白血病等の赤ちゃんや子供達の写真などがしっかりと堂々と一堂の中心に面しているようにみえました。
 いたましいけど隠さないでしっかりとそこから学ぼう、という意志が見えます。
何を大事にしているのかがよくわかる。

◯汚染状況と避難・移住:25年後だからこそわかることもあるのだと思いました。

◯除染と農業:除染も簡単ではない。学んでいく必要がある。今後のこともあり、結論を急ぐことではないと。

◯リスク・管理:原発の事故の全て、で、私が明日、あさって、まだ見えない未来へ残してはいけないとわかりました。さて。平林祐子さん、ありがとう。

.. 2011年12月17日 19:16   No.355009
++ 山崎久隆 (大学院生)…124回       
.「冷温停止」?−ウソいうな!野田首相の大まちがいを指摘する
   今も、毎時0.6億ベクレルもの放射能を放出し続ける
   原発のどこが冷温停止か!
      

◯ 12月16日に野田首相は「冷温停止」を宣言した。
 これで何か変わるのかといえば、何も変わらない。ところが翌日には福島県に対して警戒区域の線を引き直す説明をするという。
 事故の終息宣言「ステップ2」の終了という「節目」を演出したかったのだろう。細野原発担当大臣は「日本の技術力」などと言い出す始末だが、こんなデタラメ八百の原発事故を起こしておいて終息宣言を高らかにやってみても、原子力
産業界が自画自賛するくらいで、世界中が冷ややかに見つめるだけだろう。
 何のためにこのようなセレモニーをしたかといえば、原発輸出の障害になるからだろう。既にベトナムなど4カ国との原子力協定が衆参両院で承認されてしまった。
 これに合わせて終息宣言をし、原発事故の話題が報道の一面から消えることを狙ったのだろう。
 今後は「事故終息後」の話題に移る。つまり除染と居住制限だ。こちらのほうがより切実な問題だから、原発そのものへの関心は当然薄れる。運転停止中の原発を運転再開しようともくろむ政府にとっては好都合というわけ。

◯ 本来の冷温停止とは「原子炉圧力容器内の燃料温度が100度以下になる」ことをいうもちろん健全な燃料についての定義であり、福島第一のような炉心で燃料が崩壊してしまった状態では、そもそも炉心の温度管理など出来るわけが無
い。だいいち、毎時0.6億ベクレルもの放射能が依然として放出し続ける原発の、どこが冷温停止かと思う。
 通常の原発が冷温停止に至れば、原子炉の蓋を固定しているボルトを外し、燃料を交換する作業に入ることが出来る。しかし福島第一原発は圧力容器の蓋を開けるどころではない。
おそらく蓋が開けられるようになる時には関係者は誰も生きていないだろう。
百年かかるかもしれない。
 1号機に至っては、燃料はほとんど圧力容器の下に落ち、大半が圧力容器外に流出していると考えられる。冷温停止を評価することなど出来るわけが無い。
 原子炉外にある燃料は、温度さえ測定されていない。温度計があるのはあくまでも圧力容器だけ。燃料が抜け落ちていれば100度以下になるのは当たり前だろう。数メートル下の燃料を含むデブリの温度は分かっていない。

◯ 実際にはいくらでも方法はある。熱電対という温度計は放射線環境でも十分測定可能だが、誰も持って行くことは出来ない。ロボットなどを投入することも高線量下なので不可能だろう。ならば、原子炉建屋の外部に穴を掘り、建屋外部から計ればよいだろう。熱伝導は間のコンクリートなどの厚さなどは分かっているのだから、熱源の温度を推定することは出来る。
 このほか、以前に自発核分裂か臨界かで大きな騒ぎになったが、これも中性子束計測装置を原子炉建屋の外壁に設置すれば分かることだ。
 「冷温停止」などという、実態にそぐわない評価をいくらしても意味が無い。むしろ実態を正確に伝える方が遙かに役に立とうというものだ。

.. 2011年12月18日 08:19   No.355010
++ たんぽぽ舎 (社長)…529回       
12/26<学習会>ストレステスト評価による危険な再稼働への道
           〜そもそも机上のシミュレーション〜

 現在、大飯3号、伊方3号など電力会社が提出した原発のストレステスト結果が、保安院が設置した「発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価に係る意見聴取会」(ストレステストに係る意見聴取会)の場に次々と提出されています。
この会には、脱原発の立場から井野博満さん、後藤政志さんが委員として参加され、再稼働のための儀式にしようと図る保安院や電力会社、多数派の御用学者に対して、果敢に論陣を張られています。
 そこで、ストレステストの問題点は何か、意見聴取会で何が議論されているのか、一連の手続きの何が問題か、などについて学習する場を設けました。意見聴取会の積極的な傍聴や保安院への具体的な働きかけなどにつなげて、再稼働を止める力にしたいと思います。年末の押し迫った時期ですが、ぜひご参加ください。

   ◇日 時:12月26日(月)午後7時〜9時(6時30分開場)
   ◇会 場:スペースたんぽぽ
        (東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階)
        JR水道橋駅徒歩4分、TEL 03-3238-9035

   ◆問題提起:川井康郎さん(プラント技術者の会)
         小川正治さん(プラント技術者の会)
   ◆コメント:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
    *参加者を交えた討論
   ◇資料代:500円
  【呼びかけ】11.11-12.11再稼働反対!全国アクション実行委員会
  [連絡先]ピープルズ・プラン研究所
           (TEL)03-6424-5748 (FAX)03-6424-5749
          

.. 2011年12月18日 08:30   No.355011
++ たんぽぽ舎 (社長)…530回       
東電・福島原発事故
予見できたなら「過失」、「収束」なら刑事責任問え
地震原因説が浮上 ◇全電源喪失想定し訓練

◯ 東京電力福島原発事故で、野田佳彦首相は16日、「事故の収束」を宣言した。
現実はほど遠いが、事故への臨戦態勢が解かれたなら、東電への責任追及に本腰を入れるべきだ。「想定外の津波」を盾に同社は刑事責任を免れようとするが、放射性物質をこれだけまき散らして罪に問われないのは不可思議だ。焼き肉店の食中毒事件で強制捜査が入り、東電はおとがめなしでは、社会の倫理が崩壊しかねない。
◯ 「一電気事業者にすぎない東電のために、国は倒産しないような特別な法律までつくった。刑事責任まで問われないとしたら不自然極まりない」ルポライターの明石昇二郎氏はこう語る。明石氏は七月、作家の広瀬隆氏とともに、東電の
勝俣恒久会長や原子力安全委員会の斑目春樹委員長らに対する業務上過失致死傷容疑の告発状を東京地検特捜部に提出した。その後、特捜部からの連絡はないという。明石氏は「東電の責任をきちんと追及できるかどうか、国としてのモラルが問われている」と話す。(略)
◯ 原発事故で刑事責任が問われた例では一九九九年九月の東海村臨界事故と、二〇〇四年八月の関西電力美浜原発3号機の蒸気噴出事故がある。東海村事故では、JCO東海事業所の従業員二人が大量被ばくで死亡。元所長ら六人が業務上過失致死罪で執行猶予付き有罪、法人としてのJCOが原子炉等規制法違反罪と労働安全衛生法違反罪で罰金刑になった。美浜事故では蒸気や高温水を浴びた作業員十一人が死傷。現場責任者ら六人が業務上過失致死傷容疑で書類送検され、五人が罰金の略式命令を受けた。遺族の一部からは「トカゲのシッポ切り」という声が上がった。(略)
◯ 刑事責任はどうか。前出のJCOが問われた原子炉等規制法違反。同法は原子炉を扱う際の規則を定めており、適正な原発の運転を欠いたとなれば、今回も適用される可能性がある。しかし、罰則は軽く、JCOでも罰金は百万円だった。
(略)
◯ より厳しい刑事罰が必要だと考えるのは、東電に対する株主代表訴訟の準備を進める河合弘之弁護士だ。同弁護士は「被ばくさせたことで傷害罪に問えるし、原発周辺に立ち入れなくなったことで救出できずに亡くなった人もいたはず。業
務上過失致死傷容疑で追及すべきだろう」と語る。(略)
 河合弁護士は「東電は福島原発で昨年、津波による全電源喪失と放射能漏れを想定した避難訓練までやっている」と明かし、「とても『想定外』と言い逃れられる状況ではない」と断じる。(略)
◯ 河合弁護士はこう語気を強めた。「これだけ被害を出して、刑事責任なしは市民感覚からいっておかしい。警察や検察が捜査に乗り出すよう、一人でも多くの被害者が声を上げる必要がある」
◯ 【デスクメモ】放射能影響研究所の元理事長らでつくる政府の部会が年二〇ミリシーベルトの放射線量でも居住可能と答申した。法定基準は年一ミリシーベルトだ。政府が違法を認めてどうする。同じ日、環境相は東電社員に除染の推進
員なる役を委嘱した。汚した当人が掃除するのは当然。なぜ委嘱なのか。正気を保つだけで疲れる国だ。(2011.12.17東京新聞『こちら特報部』より抜粋)

.. 2011年12月18日 08:55   No.355012
++ たんぽぽ舎 (社長)…531回       
ふくしま集団疎開裁判の不当判決(「却下」)弾劾!
     「12.24ふくしま集団疎開裁判緊急報告会」に参加しよう!

 ふくしま集団疎開裁判のブログに下記のような速報が出ました。

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【速報】ふくしま集団疎開裁判 決定は「却下」
ふくしま集団疎開裁判は16日、福島地裁郡山支部(清水響裁判長)により「却下」されました。決定の詳細などは、こちらで別途報告。
→裁判所の決定(2頁に「判断の理由の要約」13頁末行から最後までが判断の理由のポイント)
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 弁護団代表柳原さんからコメントはまだないと思いますが、まず不当決定に抗議しなければならないと思います。政府・東電・原子力ムラ・司法が一体となって、自分たちが創った法令を無視して、ただただ原発を守ろうとしている。福島の子どもたちを犠牲にして!

 本日の朝日新聞一面に「避難基準 年20ミリSv「妥当」」という記事がありました。細田原発相は「20ミリシーベルトで人が住めるようになるということだ」と言っています。報告をまとめた有識者会議(ワーキンググループ)の主査は長滝重信と前川和彦という悪名高い御用学者で「100ミリSvでも問題ない」と発言した人たちです。

 年間被曝線量をめぐっては、小佐古敏荘教授(内閣参与)の20ミリSv涙の抗議や、武田邦彦教授の「いま100ミリSvまでは大丈夫と言っている人に、私は長い間真逆のこと、つまり1年に1ミリSvは危ないと教えられてきた」などの一連の発言もあり、子どもを守ろうという運動も全国に広まってきました。そうしたなかでしつこく20ミリSvを強要しようとする策動に憤りを感じます。

 1ミリSvは平常時の規制値で緊急時被曝は1−20ミリSvなどと言っていますが、全くのごまかしです。ICRPのいう緊急時は2・3日長くて1週間です。10か月も放射線放出が続くことなど考慮していません。

 12月2日裁判所に提出された矢ケ崎克馬さんの意見書では、チェルノブイリ周辺国避難基準に当てはめると、原告14人の子どもたちが通っている学校はすべて移住義務区域に相当します、と言っています。年間被曝線量5ミリSv以上です。1時間当たり空間線量にすると0.571マイクロSv/hに相当します。
そもそも日本の法令では一般人の年間被ばく限度は1ミリSvです。この1ミリSvには内部被曝は含まれていません。法令では、内部被曝含めて年間被曝量1ミリSvの場所に市民を留めることは違法です。

.. 2011年12月19日 08:20   No.355013
++ たんぽぽ舎 (社長)…532回       
 これに対し、原発推進グル―プはまず除染するので待ってほしいとか、タバコやほかの発がん物質のほうが危険だとか言っています。しかし法令とはそういう論争のレベルとは別に扱うべきことです。農薬や重金属、添加物などの発がん物質にはそれぞれ規制値があります。発がん性の強さに応じて、1000ppm以上の規制値のものもあり、0.001ppmのものもあります。通常
の食品・食品原料を例にとると、たとえばリンゴではCAPTANという農薬の規制値があります。しかし、別の食品原料HにはCAPTANの規制値はありません。つまり、この農産物Hの中にはCAPTANは検出せず(ND)でなければならないのです。ND限界は0.001ppmより小さい値です。輸出国で分析し、輸出予定のH10トンを分析しCAPTANが検出されれば輸
出できません。国産のHも同様です。廃棄処分です。この場合、これは原料であり最終製品の食品では100倍に薄まるとか、この食品をたべても直ちに健康に害がないとか、誰も言いません。これが発がん性物質に対するこの国の態度です。発がん性の物質は多数ありますから、一つ一つ規制して市民の健康を守るのが法律です。農薬の基準も見直しが毎年行われ、厳しくなるものもその
逆もあります。そういう「科学的」議論と規制の変更はありますが、変更がない限りは何も言わずに守るのが市民の義務です。市民だけ法令を守らされて、作った人たちが守らないのは許されません。

 ましてや放射線被ばくは放射線に弱い子どもの命がかかっています。しかも法令では内部被曝は無視または外部被曝の10%にしか見ていません。内部被曝を100%に考慮する学者も数百倍危険という人もいます。実際チェルノブイリではベラルーシ・ロシアの多くの子どもたちにがんや白血病のみならず、あらゆる場所の癌やその他の病気(目、心臓等)も起こっています。放射線は
細胞中の水を分解して活性酸素を発生させ、このフリーラディカルが免疫機能を弱めるからと言われます。免疫機能の弱い胎児・幼児・子どもが一番危険なわけです。

 行政が法令通りに市民を守ってくれないから市民は裁判に訴えるしか方法がありません。この裁判に負けるわけにはいきません。入市被爆者は個々の裁判では長い間負けてきましたが、全国的「原爆症認定集団訴訟」になってからは勝ち続けています。ふくしま集団疎開裁判ももっと多くの市民の応援があれば勝利できます。
 そのためにスペースたんぽぽ講座に参加し、柳原弁護士と闘争方針を討議しましょう。12月24日午後6時ぜひご参加下さい。


「12.24ふくしま集団疎開裁判緊急報告会」

【報 告】ふくしま集団疎開裁判弁護団長 柳原敏夫氏
【日 時】12月24日(土)開場18:00 開演18:30〜21:00
【場 所】スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎入居のビルの4階)

.. 2011年12月19日 08:44   No.355014
++ たんぽぽ舎 (社長)…533回       
子どもを粗末にするような国は滅びる、そのような国には未来はない
     ふくしま集団疎開裁判弁護団長・柳原敏夫氏の感想と解説

「ふくしま集団疎開裁判の会」ブログより
こちら

 本日12月16日、福島地方裁判所郡山支部で仮処分申立に対する決定が出されました。
→裁判所の決定(2頁に「判断の理由の要約」13頁末行から最後までが判断の理由のポイント)

 以下その解説を述べるにあたって、一言、弁護団長(柳原敏夫)の感想を述べさせていただきたい。

      ********************
 「子どもを粗末にするような国は滅びる、そのような国には未来はない」
これが真実であることの確認を求め、混乱と異常事態に陥っている国政の是正を「人権の最後の砦」を本来の任務とする裁判所に求めたのが疎開裁判です。
 しかし、本日、裁判所は自らその任務を放棄することを宣言しました。福島第一原発に劣らず、我が国の三権も首をそろえて混乱と異常事態に陥っていることを余すところなく証明しました。それが本日の決定の唯一の意義です。
 これに対しては、私たちは2世紀以上前のアメリカ独立革命の人権宣言の初心に返って、「子どもを粗末にするような国は廃炉にするしかない。未来は子どもを大切にする国作りの中にしかない」ことを宣言する。

 「政府は人民、国家または社会の利益、保護および安全のために樹立される。いかなる政府も、これらの目的に反するか、または不十分であると認められた場合には、社会の多数の者は、その政府を改良し、変改し、または廃止する権利、いわゆる革命権を有する。この権利は、疑う余地のない、人に譲ることのできない、また棄てることもできないものである。」(米国ヴァージニア憲法3条)
      ********************

 結論となる主文は「本件申立を却下する」というものです。

 決定中には「判断理由の要約」として、以下が記載されています。

 「放射線による影響を受けやすい児童生徒を集団で避難させることは、政策的見地からみれば、選択肢の一つとなり得るものである。しかし、債務者には、郡山市に居住する他の児童生徒が存在する限り、教育活動を実施する義務があり、教育活動の性質上、債権者らに対する教育活動のみを他の児童生徒に対する教育活動と区別して差し止めることは困難である。債権者らの申立の趣旨は、事実上、債権者らが通学する小中学校の他の児童生徒に対する教育活動をも含め当該小中学校における教育活動の実施をすべて差し止めること等を求めるものと認められるから、その被保全権利の要件は厳格に解する必要がある。しかるに、債務者による除染活動が進められていることや放射線モニタリングの結果などを考慮すると、現時点において、警戒区域でも計画的避難区域でもない郡山市に居住し債権者らと同じ小中学校に通学する他の児童生徒の意向を問うことなく、一律に当該小中学校における教育活動の実施の差止めをしなければならないほど債権者らの生命身体に対する具体的に切迫した危険性があるとは認められない。また、債権者らに対する損害を避けるためには、債権者らが求めている差止め等が唯一の手段ではなく、区域外通学等の代替手段もある。したがって、本件申立てについては、被保全権利が認められない。」

.. 2011年12月19日 10:45   No.355015
++ たんぽぽ舎 (社長)…534回       
2 今回の決定の骨子は次のようなものです。
(1) 債権者らは、債権者らを避難させることを求めているが、実質的には、各学校における他の児童生徒の教育活動の差止めを求めているから、その被保全権利の要件は厳格に解する必要がある。
(2) 現時点で、他の児童生徒の意向を問うことなく、一律に各小中学校の教育活動の実施の差止めをしなければいけないほど、債権者らの生命身体に対する切迫した危険性があるとは認められない。その理由は、(1) 空間線量が落ち着いてきている、(2) 除染作業によって更に放射線量が減少することが見込まれる、(3) 100ミリシーベルト未満の低線量被曝の晩発性障害の発生確率につ
いて実証的な裏付けがない、C文科省通知では年間20ミリシーベルトが暫定的な目安とされた、D区域外通学等の代替手段もあること、等である。

3 裁判所は、まず、被保全権利がないこと、すなわち、子供たちに切迫した健康被害の危険がないことを理由に、申立を却下しようと考えたのだと思います。しかし、その点だけでは決定理由を書けなかった。そこで、他の子供達についても避難させようとしているなどということを持ちだして、「被保全権利の要件を厳重に解する必要がある」などということを言い出したのです。確か
に、私たちは、14人の子どもの避難だけではなく、他の子供達の避難も実現したいと思っていました。しかし、それは、裁判所の決定が出た後の行政交渉で実現できることであって、司法で実現できることではないし、司法判断の対象になるものではないと位置づけていました。個人の権利救済を目的とする民事訴訟手続においては、それは当然のことです。審理の対象は、申立人の子供
たちの健康被害を避けるために、申立人の子供たちを避難させる必要があるかどうかだけなのです。他の子供達に対する事実上の影響の問題を司法判断に持ち込み、厳しい要件を課したのは、民事訴訟の原則に違反するものであると考えます。

4 100ミリシーベルト以下での低線量被曝のリスクが証明されたとはされていないことや文科省の20ミリシーベルトの判断を理由に子どもの健康のリスクを否定した内容は、結局、行政の判断に追随しているだけであり、司法の役割を全く果たしていないというしかありません。チェルノブイリでの避難基準との比較、ベラルーシやウクライナの子供たちの現状、福島の明日は今のベ
ラルーシやウクライナであること、多くの子供達が被害を受ける危険があることを、裁判所はどう考えたのでしょうか。科学的な証明のためには膨大なデータの収集が必要であり、そのためには長い時間がかかります。児玉龍彦東大教授が言っておられるように、科学的に証明できてから対策をとっても遅いのです。ことは子供たちの生命、健康の問題です。予防原則が徹底されなければな
りません。我が国の政府は、国民に対し、年間20ミリシーベルトまでの被曝をさせる意思です。ウクライナやベラルーシでは、年間5ミリシーベルトを超える地域は強制避難地域とされました。それでも大変な健康被害が生じています。我が国における子供たちの保護が、旧ソ連各国よりもはるかに劣っていること、そのことを我が国の司法すら安易に追認することに驚きを禁じえません。

5 司法の仕事は、苦しみの中で救済を求めている市民を救うことであって、市民を苦しめる行政の行為にお墨付きを与えることではありません。

 今回の裁判所の決定に対し、私たちは十分に検討の上、今後の道を探りたいと考えます。

.. 2011年12月19日 10:59   No.355016
++ たんぽぽ舎 (社長)…535回       
新聞・雑誌報道から、1つ
 
 「冷温停止状態」を通り越し「事故収束」!?の首相発言
   作業員「政府ウソばかり」
   「ろくに建屋にも入れず、どう核燃料を取り出すかも分からないのに」

 「冷温停止状態」を通り越し「事故収束」にまで踏み込んだ首相発言に、福島第一原発の現場で働く作業員たちからは、「言っている意味が理解できない」「ろくに建屋にも入れず、どう核燃料を取り出すかも分からないのに」などと、あきれと憤りの入り交じった声が上がった。
 作業を終え、首相会見をテレビで見た男性作業員は「俺は日本語の意味がわからなくなったのか。言っていることがわからない。毎日見ている原発の状態からみてあり得ない。これから何十年もかかるのに、何を焦って年内にこだわったのか」とあきれ返った。
 汚染水の浄化システムを担当してきた作業員は「本当かよ、と思った。収束のわけがない。今は大量の汚染水を生みだしながら、核燃料を冷やしているから温度が保たれているだけ。安定状態とは程遠い」と話した。
 ベテラン作業員も「どう理解していいのか分からない。収束作業はこれから。今も被ばくと闘いながら作業をしている」。
 原子炉が冷えたとはいえ、そのシステムは応急処置的なもの。このベテランは「また地震が起きたり、冷やせなくなったら終わり。核燃料が取り出せる状況でもない。大量のゴミはどうするのか。状況を軽く見ているとしか思えない」と憤った。
 別の作業員も「政府はウソばっかりだ。誰が核燃料を取り出しに行くのか。
被害は甚大なのに、たいしたことないように言って。本当の状況をなぜ言わないのか」と話した。

                (東京新聞電子版12月17日付けより)

.. 2011年12月19日 11:06   No.355017
++ 原田裕史 (小学校中学年)…16回       
.「事故収束?」嘘言うな!
   国民の怒り、福島県知事、事故調査委も反発。細野原発相が陳謝

 東京電力福島第一原発が冷温停止「状態」に達したと政府「事故収束」を宣言したが、これに対する怒りと反発が相次いでいる。
 原子炉には人が近づける状態では無く、詳細が不明なまま。屋根も壁も無く、放射性物質の放出すら続いている。被害者の救済も進まず将来の見通しも無い状態での「収束宣言」はあまりに非道である。
 国会に設置されている事故調査委員会の黒川清委員長は16日に行った記者会見で、正当性が無く、国民と受け取り方にギャップがあると異議を唱えた。佐藤雄平福島県知事は18日の細野剛志原発事項担当相との会談で「収束という言葉自体、県民は『福島県の実態を本当に知っているのか』と思っている」不快感を伝え、細野原発相は陳謝した。
 19日正午には野田首相の街頭演説が東京新橋駅前で予定されていたが、そこには原発反対の国民がTPP反対も合わせて大勢詰めかけた。
たんぽぽ舎 原田裕史

.. 2011年12月20日 08:28   No.355018
++ M子 (幼稚園生)…1回       
.『原発いらない!子どもをまもれ!』コールに現れない野田首相
   新橋駅前の首相演説に参加して・感想

 昨夜突然、野田首相が新橋駅前で演説をするという情報を聞き、1時に新橋駅前SL広場前に行った。
電車を降りると女性の演説が聞こえ、原発反対の声が上がっていると思いドキドキしながら広場へ行くと、演説の主は蓮舫大臣、脱原発の声は殆ど上がっていなかった。
 それもそのはず、ちょっとでもプラカードを掲げようものなら異常な数の警察・公安・SPが直ぐに取り囲むという状況だった。私は知った顔を探して、演説を聞く群衆の中を割って入って行ったが、静粛に演説を聞いている状況にじれったくなり、反原発らしい人を見つけて一緒に『原発輸出をやめろ!』と叫んでいた。
そうする内に、あちこちからプラカードが次々と挙がり、原発いらないコールが始まった。みんなちゃんと準備していたんだと思い、嬉しさと共になんだか笑みがこぼれた。

 あとは、野田首相の出番を待つばかりとなったその時、金正日総書記が死去したという理由で首相は官邸に戻ったとの説明が行なわれた。代理の人が何かを話して、演説は終了となったが、その間ずっと『原発いらない!子どもを守れ!』大コールが街宣車と報道陣の前で続いていた。道行く人はビックリした顔でみたり、コールに加わったりと自然発生的なコールに心が熱くなった。

 首相は結局現れなかったが、首相が現れていたら私たちの声を直に聞いてどのように思っただろうか。
 原発事故は収束した。原発輸出を推進する。避難区域の縮小などと、まるで民衆の声を無視した野田首相には、是非ともまた街頭演説を企画していただきたい。

 もっとたくさんのコールの声-市民の声を贈りたいから。

たんぽぽ舎ボランティア M子

.. 2011年12月20日 08:34   No.355019
++ 原田 (小学校低学年)…7回       
浜岡原発全部止めても、電気は余っています。
    中部電力が関西電力と九州電力に電力融通

 中部電力が本日(19日)から関西電力に電力融通を始めたようです。中部電力が17日に来年3月まで続けると発表しました。中部電力は既に今月1日から九州電力に対して電力融通をしています。中部電力は送電線で西日本の各電力会社と結ばれていますので、関西電力や九州電力が電力不足であればその分を供給することができます。中部電力は浜岡原発を全て停止してもなお2社に電力を融通する余力があるのです。


山谷支援年末・助け合い運動にご協力ください。21日(水)必着

 野宿者の命を救い、凍死者を防ぐ山谷支援を今年も行っています。
たんぽぽ舎宛に衣類(成人男性用)、毛布、お米などを送って下さい。
受付期間は12月21日(水)必着でお願いします。
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎
※現金カンパは12月21日までに「山谷支援カンパ」と明記し、郵便振替でお願いします。(口座番号:00180-1-403856 加入者名:たんぽぽ舎)

.. 2011年12月20日 12:03   No.355020
++ 槌田 敦 (小学校中学年)…13回       
毒物をまいて「無主物」という東電の主張のまちがい…続
   汚染者負担の原則が大事(原稿)−公害裁判の基本  
 
そもそも、水俣第一訴訟の前年の1972年、OECD(経済協力開発機構)は、公害対策をして出費した企業と公害対策をしないで費用を節約した企業の不公平を解決するため、汚染者が汚染により生じる費用を支払うという原則(poluter‐pays principle PPP)を勧告した。
 日本では、この原則を、企業と企業の関係だけではなくて、被害者と加害者の関係にも適用し、「汚染原因者の負担」という意味で多くの公害裁判で使われることになった。
 汚染による損害の「支払い」の原則だけではなく、支払いを含む広義の「負担」の原則なのである。今回の福島第一原発事故による災害についても、この汚染者負担の原則により、解決が進められることになる。
 「汚染者負担の原則」は、具体的には、刑法と民法の適応で実施される。
刑法第211条1には、「業務上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者」に対する罪が規定されている。元チッソ幹部2人に有罪判決が出たと同じように、多数の東電幹部の有罪判決となるであろう。
 また民法第709条には、「故意または過失によりて他人の権利を侵害したる者はこれによりて生じたる損害を賠償する責めに任ず」とあり、また同法第710条には、「前条の規定によりて損害賠償の責めに任ずる者は財産以外の損害に対してもその賠償をなすことを要す」とある。この条項によって精神的苦痛に対する慰謝料の請求が可能となる。
 この問題は次章で詳しく論ずることにして、まず、東電への賠償請求を整理するために、汚染日本で暮らすために必要なことを考えたい。(以下、略)

.. 2011年12月21日 08:36   No.355021
++ たんぽぽ舎 (社長)…536回       
12月の学習会・デモ等の予定〜5つ 参加歓迎

 ◯『放射能と食の安全について』ヒバク=自然被曝+外部被曝+内部被曝
  日 時:12月22日(木)18:45(開場18:30)〜21:00
お 話:槌田博さん(放射能汚染食品測定室)
  会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
  参加費:1000円

 ◯東電前「年末ジャンボアクション」〜柏崎刈羽原発を廃炉に!@12・23〜
東電への責任追及の手を緩めない!
  日 時:12月23日(金・休)18:00〜20:00(予定)
  東電本社前へ集合

 ◯優しく心と体を強くするヨーガ教室〜毎週土曜日開催中〜
  日 時:12月24日(土)朝10:00〜12:00
講 師:河野秀海先生(インド中央政府科学技術省公認療術師、
元浄土真宗寺院副住職etc)
  会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
  参加費:1500円
  詳細・ご予約は『優しく心と体』で検索!
  Eメール:kokorokaradayoga@gmail.com

 ◯福島の子どもを守ろう!疎開裁判から考える
  日 時:12月24日(土)18:30(開場18:00)〜21:00
  お 話:柳原敏夫さん(ふくしま集団疎開裁判弁護士団)
  会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
  参加費:500円

 ◯ストレステストのインチキ・地震でこわれた福島第一原発
  「津波対策で再稼働」は根拠を失った
  日 時:12月26日(月)19:00(開場18:30)〜21:00
お 話:プラント技術者の会、山崎久隆
  会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
  参加費:500円

.. 2011年12月21日 09:01   No.355022
++ 塚越 都 (幼稚園生)…3回       
子どもを守るだけでなく、放射能汚染の時代を生き抜く力を!
   お母さんお父さんのための保育付き講座に参加して   

 小児科医、山田真さんの講座に動画撮影のお手伝いで参加しました。
この講座の特徴はなんと言っても保育。当日はお母さんお父さんに連れられて22人の子どもたちが、保育士やボランティアの方と一緒に約3時間の長丁場でしたが静かに遊んでいました。
 山田真先生は、能力主義や優生思想に対して積極的に反対しており、予防接種を進めないなど、とてもユニークな先生です。
 そして、放射能への対応については、子どもの目線で考えていらっしゃることが良くわかり、子どもたちへの深い愛情を感じました。
 子どもの目線というのは、子どもを守るだけでなく、これからの放射能汚染時代を生き抜いて行くための力を付けさせなければいけないという事です。
 チェルノブイリ原発事故から25年経ったベラルーシの学校では、給食の放射線量を子どもたちに測らせて、食べてよいか判断させるそうです。
 山田先生のお話から私が理解したことは、子供たちへの謝罪や申し訳ないという気持ちでは、彼らが楽になるわけではない、汚染を許した私たちが出来る事は、これからの時代を生き抜くためのすべを、子供たちへ伝えることだと思いました。
 また、放射能の安全数値は人それぞれ個体差により違う。身体的影響が出る人もいればでない人もいるが、影響が出る人が過敏なのではなく、出ない人が不過敏なんだという意識をもつことにより、より被曝について問題意識を持つことが出来るというお話も伺いました。
 放射能のしきい値は無く、自分が自分の体に責任を持って、自分で判断するしかないということ。その判断の基準を子供達が持てるよう、正しい情報を与え自分の信念を持って生きる生き方を見せることが、私たちがしなければいけないん
だと思います。
 最後に、更なる事故原発を防ぎ、未来の人の負担を少しでも軽くするために、私たちがすべきこと。全ての原発を廃炉にする事です。
 無くせない放射能とは違い未来を守るために絶対にやらなければいけないことです。
 今後も保育付き講座では、いろいろな企画をしているそうなので期待しております。
 ※編集部・注
  (来年1月〜2月にも、「お母さんお父さんのための保育付き講座」が企画される予定、内容が決まり次第、メールマガジンでお知らせします)

.. 2011年12月21日 09:16   No.355023
++ たんぽぽ舎 (社長)…537回       
内部被ばく軽視の源は放影研
  原爆調査で米に追随し被害を隠した
琉球大名誉教授「医の安全神話」に対して警告

 福島第一原発の事故で、放射性物質を体内に取り込む被害が現実化し始めた。
しかし政府は、この内部被ばくを軽視する傾向を崩していない。矢ケ崎克馬・琉球大名誉教授によると、広島・長崎の原爆被害の調査に当たった放射線影響研究所(放影研)の情報操作が、こうした偏向を生み出しという。同氏は警告する。
「福島で広島・長崎の悲劇を繰り返してはならない」放影研は一九七五年、被爆者の健康を調査する日米共同の研究機関として発足した。前身は、米国が四七年に設けた原爆傷害調査委員会(ABCC)だ。(略)
 米国は、原爆を残虐兵器とみなされないために犠牲者を隠し、原子力の平和利用名目で日本に商業原発を押し付けるため、内部被ばくを見えないようにした。
この悪名高いABCCを丸ごと引き継いだのが放影研だ」この結果、五七年に施行された旧原爆医療法は、米国の内部被ばく隠しに追随する被ばく者認定基準を設けた。「初期放射線だけに被ばくを限定し、被ばく範囲を爆心地から二キロ以内にした。内部被ばくは一切無視した」(略)
 先月末、放影研の隠蔽体質を象徴するような問題が発覚した。原爆投下後に高い残留放射線が見つかった長崎市西山地区の住民からセシウム検出など内部被ばくの影響を確認していたにもかかわらず、八九年で健康調を査打ち切っていたのだ。(略)
 内部被ばく軽視の姿勢は、米国が主導する国際放射線防護委員会(ICRP)の手でグローバルスタンダード化した。原爆やチェルノブイリ事故の内部被ばくデータは公式記録から徹底的に排除され、犠牲者は切り捨てられた。(略)
 「内部被ばくは、がんだけでなく、下痢や鼻血、のどの腫れなどさまざまな症状の原因になる。それなのに、医者たちの間で『福島事故での低線量被ばくで今ごろ、健康被害がでるはずがない』という医の安全神話が形成されてしまってい
る。病人の心配を笑い飛ばすのではなく、命を救うために原因を虚心坦懐に科学してほしい」(2011.12.16東京新聞『こちら特報部』より抜粋)

.. 2011年12月21日 09:50   No.355024
++ 柳田 真 (大学生)…93回       
食品基準100ベクレル(厚生省案)をどう考えるか?
     500ベクレルの暫定基準値がそもそも滅茶苦茶だった。

                               
 20日、厚労省案の食品基準100ベクレルが出された。(この数値自体の妥当性についての分析は明日、専門家の手による評論をお知らせできる予定です。)

 そもそも「暫定基準値500ベクレル」そのものが不当なもので滅茶苦茶高い(人体に悪影響を及ぼす)ものであった。今回の5分の1の100ベクレルへ減らしたというが、新設の乳児用食品は50ベクレルだから、全部を50ベクレルとすればもう少し評価できたのに。乳幼児に悪いものは少年・少女にも悪いのである。

 今後、放射能レベルが下がることを見越して出してきた数字だろうから、後だしジャンケンみたいだ。また500ベクレルの暫定基準値を経過措置と称して半年〜9ヶ月も延長するのもおかしな話だ。厚労省が国民の健康を守る気があるなら暫定基準値は即刻廃止すべきだ。


 ○食品基準100ベクレルに厳格化
  厚労省案 乳児用・牛乳50ベクレル 来年4月から適用

 食品に含まれる放射性物質をめぐり、厚生労働省は20日、現行の暫定基準値に代わる放射性セシウム(半減期は約30年)の新たな基準値案をまとめた。従来の5分類から変更することが決まっている4分類のうち「一般食品」は1キログラム当たり100ベクレル、「牛乳」と新たに設ける「乳児用食品」が同50ベクレル、「飲料水」は同10ベクレル。

.. 2011年12月22日 08:43   No.355025
++ 柳田 真 (大学生)…94回       
 暫定基準値は「野菜類」「穀類」「肉・卵・魚・その他」が同500ベクレル、「牛乳・乳製品」「飲料水」が同200ベクレル。(略)新基準値の設定にあたり、厚労省は基準値の算定根拠となる年間の被ばく限度線量を、現行の「年5ミリシーベルト」から5分の1の「年1ミリシーベルト」に引き下げた。「飲料水」は、全ての人が摂取し、代替品がない点などを踏まえ、世界保
健機関(WHO)の基準に従い、年間の被ばく限度線量を0.1ミリシーベルト、基準値を1キログラム当たり10ベクレルとした。残りの0.9ミリシーベルトを「一般食品」に割り当てた。年代や男女別、妊婦など10区分に細分化し、各区分の平均的な食事の摂取量や、放射性セシウムによる影響の受けやすさを加味して許容できる限度値を算出。最も低い限度値は、食事量が多い1
3〜18歳の男性で1キログラム当たり120ベクレルとなったが、より安全な基準にする必要があるとして一般食品は1キログラム当たり100ベクレルとした。さらに子どもは放射性物質の影響を受けやすいとされる点に配慮。粉ミルクやベビーフード、服薬補助ゼリーなど、乳児しか摂取しない「乳児用食品」や、子どもの摂取量が特に多い「牛乳」(化工乳、乳酸料を含む)は一般
食品の半分となる同50ベクレルに設定した。厚労省は、仮に新基準値上限の食品を一年間食べ続けることも考えにくいため、実際には0.7ミリシーベルトをかなり下回るとみている。

【解説】チェルノブイリ原発事故後、周辺の子どもは、白血病や甲状腺がんのリスクが高まったとのデータもある。このため厚労省は、年齢や男女の違いによる食事量を基に、放射線の影響の受けやすさをきめ細かく分析。暫定基準値の際には「成人」「幼児」「乳児」の3区分だけだったが、「1〜6歳」「7〜12歳」「妊婦」など10区分とした。(略)厚労省は年明けにも、家庭の食卓に実際に並ぶ料理のサンプル検査も始め、日々の食事を通じて放射性物質が体内にどれだけ取り込まれているかを把握する方針。こうした検査で新基準値が妥当かを確認し、結果を消費者に分かりやすく伝える努力が必要だ。

                  (茨城新聞12月21日付より抜粋)

.. 2011年12月22日 08:59   No.355026
++ 安田 節子 (幼稚園生)…1回       
食品に含まれる放射性物質の新たな基準値について
     国民の内部被曝を許容する政府の姿勢・基準は
                    今後改めさせねばならない
     乳幼児食品は限りなくゼロに近い基準であるべきだ

              (食政策センター・ビジョン21)

○厚生労働省は、一般食品は現在の暫定基準値の5分の1に当たる、1キログラム当たり100ベクレル、乳児用の食品と牛乳は50ベクレルなどとする方針を発表。厚労省によると、世界保健機関(WHO)の基準を踏まえ、年間被曝許容上限1ミリシーベルトのうち0.1ミリシーベルトを「飲料水」に振り分け、1キロ当たり10ベクレルと設定。その上で食品中の放射性セシウムに
よる年間被曝を残る0.9ミリシーベルト以内に抑えられるよう、平均食品摂取量などを考慮し、「一般食品」はセシウムで100ベクレルとした。「乳児用食品」と「牛乳」はセシウムで50ベクレルとした。

 5分の1になったから、よかったと思う向きが多いかもしれない。しかし、暫定基準を正式の基準に改め、今後長く運用される基準としてみると、国民の内部被ばくを許容する政府の姿勢が見て取れるのだ。

 ICRPの勧告をもとに、日本では、法律で定めた公衆の年間被曝限度は外部被ばく、内部被ばく合わせて1マイクロシーベルト(自然放射線被ばくと医療被曝を除く)となっている。暫定基準値はこれを大幅に上げて設定された。
内部被曝だけで17マイクロシーベルトを許容し、これを4つの核種グループに割り振り、セシウムは5マイクロシーベルトとした。5つの食品ジャンルに1マイクロシーベルトづつ割り当て導き出したのが500ベクレル/kgの基準だ。暫定基準は通常の食品安全基準とは異なり、安全を担保するものではない。非常時のがまん値なのだ。今回それを5分の1の100ベクレルに引き下げるというが、依然高すぎる。この規制値で出回る食品を国民が今後ずっと食べ続けるなら、内部被ばくによって計り知れない数の健康被害を生み続けるだろう。放射線にはこれ以下なら安全という閾値は存在しない。閾値の定められない汚染物は食品に残留してはならないのが食品衛生法の原則だ。非常時の暫定から通常規制にもどすのだから、国民の内部被ばくを防ぐ基準にならなけれ
ばおかしい。飲料水はWHO基準の10ベクレル採用というが、WHOは放射能関係の基準策定においては、IAEAの了解を得なければならない協定が結ばれており、そのためWHOの基準は推進の立場にたっていると批判されている。飲料水はアメリカの0.111やドイツの0.5のように、コンマ以下でなければいけないだろう。

.. 2011年12月23日 11:29   No.355027
++ 安田 節子 (幼稚園生)…2回       
○ドイツ放射線防護協会は内部被ばくは年間0.3ミリシーベルト以下としている。そして、日本政府に対し、乳児、子ども、青少年に対しては4ベクレル/kg以上のセシウム137を含む飲食物を与えないように、成人は8ベクレル/kg以上のセシウム137を含む飲食物を摂取しないことを推奨している。

 日本の高い数値設定には希釈率0.5を採用していることがある。汚染された食品だけを口にするわけではないとし、汚染されていない食品を食べることで汚染が薄まる「希釈」を考慮しているのだ。この希釈政策を停止するよう、ドイツ放射線防護協会は11月27日に緊急勧告を発している。放射線防護においては、汚染されたものを汚染されていないものと混ぜて希釈し通用させる
ことを禁止する国際的合意がある。日本の瓦礫処理や食品基準はこれに接触すると指摘。

 チェルノブイリ以降、わかってきたのは幼いものたちがこれまで考えられていた以上に感受性が高く低い線量で影響を受けていることだ。このことを考慮して乳児用食品は大人の半分の50ベクレルにしたと厚労省は説明しているが、先の明治の粉ミルク「ステップ」で判明した30.8ベクレルくらいの汚染があっても今後ずっと許容されることになる。ミルクは薄めて飲むからというが、小さな体にそれだけを飲むのだし、体内被ばくは避けられない。乳児用食品は限りなくゼロに近い基準であるべきだ。日本では汚染されていない原料の入手は可能なのだから。

 基準値が緩いと、汚染の低いものと混ぜることで基準を容易にクリアーできてしまう。厳しい基準ではそれが困難になる。なによりも放射性物質について、希釈すれば安全という誤った認識は払拭されなければならない。そして内部被ばくを容認するような基準は改めさせねばなりません。

.. 2011年12月23日 12:01   No.355028
++ 広瀬 隆 (小学校低学年)…8回       
インターネット放送について
     「福島原発事故『収束宣言』大嘘の皮を剥ぐ」

                               

 今年は本当に色々とありがとうございました。
 
 12月23日の夜9時に週刊朝日のインターネット ustreamに、私が登場する番組について、視聴方法をお知らせします。お時間のある方は、ぜひ御覧になってください。ustream なので、後日にも見られると思います。

【番組名】週刊朝日UST劇場
「福島原発事故『収束宣言』大嘘の皮を剥ぐ」広瀬隆
こちら
【出演者】山口一臣(前週刊朝日編集長)、成瀬久美(アシスタント)
【放送日時】12月23日(金)21:00〜22:00
番組は下記のようにすれば、無料で見られるそうです。
●下記のURLをクリックしてください
こちら

 生放送なので、放送前には何も映っていませんが、放送開始時間(23日21:00〜)になると自動的に番組が始まります。


 ロ.「12.23原発さよならデモ@草加」
   「12.25クリスマス脱原発浦安パレード」

(1) 「12.23原発さよならデモ@草加」
12月23日(金・休)
14時 東武伊勢崎線草加駅前集合
14時半 デモ出発東口ロータリーから、旧日光街道の古い煎餅屋さんなどがある商店街を通る1
時間弱のコースです。
注:原発と関係のない、特定の政治団体や政治的テーマに関するのぼりや旗・プラカード等はご遠慮下さい。
問合せ:白田(sirotama@kbf.biglobe.ne.jp)


(2) 「12.25クリスマス脱原発浦安パレード」
12月25日(日)13時 新浦安駅前広場集合 雨天中止
パレード出発 14時
●脱原発宣言を、浦安市民に向かって行います。お時間がある方は是非パレードに参加して下さい。
新浦安駅前交差点→美浜→入船→→イトーヨーカ堂→日の出おひさま公園解散
☆連絡先 浦安市脱原発宣言実行委員会 稲井邦利 tatujin-inai@auone.jp

.. 2011年12月23日 16:48   No.355029
++ たんぽぽ舎 (社長)…538回       
新聞・雑誌報道から

 「問題なし」結論が先にあり
   ―福島の子ども被ばく調査
   調査対象は10月以降、事故当初3月から9月は無視した調査

 福島県郡山市は八日、小中学生を対象に、十月五日から三十三日間測定した累積放射線量を保護者に通知した。平均値は0.12ミリシーベルトで、これは年換算で1.33ミリシーベルト。最大値は0.45ミリシーベルトで、年換算では4.98ミリシーベルトにも達した。(略)

 専門家の評価の根拠を市学校管理課に尋ねたが、「総合的な判断」の一点張り。「平常時の法的な上限は一ミリシーベルトだが、今は平常時ではない。除染などによって、1ミリシーベルトに近づけようと努力している」と繰り返した。そもそも、なぜ十月なのか。事故発生から数カ月間はどうだったのか。福島県が子どもと妊婦計約三十万人に、個人線量計を配布すると発表したのは六
月。県が購入日として、一台あたり一万五千円を上限として市町村に補助する事業だ。郡山市は八月の臨時議会で予算を計上。保護者の意向確認やアドバイザーの人選などに時間がかかったため、配布は十月にずれ込んだ。三月から九月までの被ばくの影響については「(内部被ばくを検査する)ホールボディカウンターを導入して対応する」と説明するが、その時期は「早くても来年
夏」。福島市は十月二十八日、小中学生を対象九月の約一カ月間実施した累積放射線量の測定結果を保護者に通知した 。平均値は出しておらず、最大値の0.6ミリシーベルトが3人。0.5ミリシーベルトが11人、0.4ミリシーベルトが44人など。医師らでつくる市健康管理検討委員会の評価は「健康に影響を与える数値ではない」。(略)

 郡山市では、児童や生徒ら14人が市に疎開する措置を求め、福島地裁郡山支部に仮処分を申し立てている。警戒区域と計画的避難区域以外では自主避難任せで、あくまでも”定住政策”にこだわる国や行政への批判は根強い。福島子どものいのちを守る会代表の佐藤幸子さん(53)は「本気で子どもを守る気持ちはないのだろうか。最近の線量を測定して、大丈夫というようなパフ
ォーマンスはやめてほしい」お憤りを隠さなかった。

         (東京新聞12月14日付け『こちら特報部』より抜粋)

.. 2011年12月23日 18:37   No.355030
++ たんぽぽ舎 (社長)…539回       
新聞・雑誌から
 イ.脱原発を国策にして原発からの計画的な脱却を 
   負の遺産である放射性廃棄物処理の問題に真面目に取り組むべき
   チェルノブイリ被害視察の福島県調査団―清水修二団長に聞く

 福島県のチェルノブイリ原発事故調査団が十一月、深刻な被害を受けたベラルーシ、ウクライナを視察した。現場には石棺で覆われた事故炉が残り、放射性物質で汚染されたとされる地域にはなお、ベラルーシだけで約百十四万人が住み続ける。福島第一原発事故で放射線による汚染との"共存"を強いられた福島県はチェルノブイリから何を学ぶのか。調査団長の清水修二・福島大学副学長に聞いた。
 「チェルノブイリ原発から約三十キロのベラルーシ東南部コマリン村では、学校に放射性物質についての情報センターが設けられ、子どもたちが各家庭の食料品を持ち寄っては測定器に入れ、放射線量を調査していた。測定器は円換算で一台数十万円ほど。福島市長にさっそく、測定器を福島市内すべての学校に設置してはどうかと提案した。ベラルーシでは農地の除染は行っていない。一方で平均十一ヘクタールごとの区画に分けて詳細な汚染地図を作り、汚染の状態と土壌の性質を見た上で、作目を選びながら耕作を進めていった。ゼロか百かという考え方ではなく、これは福島の農業復興にとって参考になる。(村域の一部が警戒区域に指定されている)川内村の遠藤雄幸村長が"(毎時放射線量が)一マイクロシーベルトでも村に戻れますか"と質問したのに対し、ベラルーシの専門家は、被ばくリスクのほとんどは内部被ばくによるもの、と説明していた。内部被ばく
の大半は食物経由で、空間線量による外部被ばくに比べ、コントロールしやすい。
学校など身近な場所で、自分で測って納得できる仕組みをつくることが重要だ。(中略)福島第一原発事故で、一万人を超える子どもたちが福島県外に出て行ってしまい、事故前約二百二万人だった県の人口は百九十九万人を割ってしまった。
避難した人としない人などの人間関係の分断も起きている。"脱原発"を国策に位置付けて原発からの計画的な脱却を図り、負の遺産である放射性廃棄物処理の問題に真面目に取り組むべきだ」
(11.12.19. 東京新聞『こちら特報部』より抜粋)

.. 2011年12月23日 19:19   No.355031
++ たんぽぽ舎 (社長)…540回       
ロ.再稼働推進論に打撃 耐震指針見直しも
  大量水漏れ裏付け 炉心溶融の引き金か―「国会事故調 徹底調査を」
 
 東京電力が声高に主張し続ける「津波原因説」に風穴があいた。経済産業省原子力安全・保安院が、福島第一原発1号機の原子炉系配管に地震の揺れで亀裂が入った可能性のあることを認めたのだ。地震で重要機器が損傷したとなれば、津波対策だけでお茶を濁そうとする原発再稼働計画は破綻する。なぜ保安院は、今になって全原発が長期間停止しかねないような見方を示したのか。
 今月六日、東京・永田町の衆院第一議員会館。民主党の川内博史衆院議員は、保安院の担当者と向き合っていた。いずれも元原発エンジニアで、福島第一原発の設計にも携わったサイエンスライターからの田中三彦、沼津工業高等専門学校特任教授の渡辺敦雄の両氏が同席していた。保安院から示されたのが「福島第一原発1号機 非常用復水器(IC)作動時の原子炉挙動解析」。最後にこう結論付けていた。「破損による漏洩等の可能性が議論されているため、漏洩を仮定した感覚解析を行った。漏洩を仮定した感度解析を行った。漏洩面積0・三平方センチ以下の場合は、原子炉圧力・原子炉水位のp解析結果と実機データとに有意な差はない」難解な表現だが、要するに、地震によって原子炉系の配管に0・三平方センチの亀裂が入った可能性があるということだ。0・三平方センチというと、ごくわずかな印象を受けるが、「ヘアクラック(髪の毛のひび)」という言
葉もある原発の世界では非常に大きな穴だ。一時間当たり何トンもの水が噴き出し、炉心溶融につながる冷却材喪失事故の引き金にもなる。
川内氏は「東電は事故原因を津波と決め付けてきたが、地震による重要機器の損傷の可能性を否定できなくなった」と力を込める。
"物証"ない津波原因説
 可能性ではあるが、津波原因説も一つの仮説にすぎない。"物証"がないからだ。
原子炉内は今後十年、あるいは二十年は人が立ち入ることはできない。仮にカメラなどで確認できたとしても、断熱材などで覆われた配管の細部までは分からない。「だからこそ、あらゆる可能性を否定してはならない」(川内氏)(略)で
は、なぜ東電や保安院は「津波原因説」に固執するのか。地震の揺れは、1号機では耐震設計の基準値内だった。この程度の揺れで配管が損傷したとなれば、「ストレステスト(耐性評価)」はもちろん、現行の「耐震設計審査指針」の全面見直しはすべての機器の取り換えが必要になるかもしれない。再稼働をもくろむ保安院、責任回避に躍起の東電は、そう簡単には「地震原因説」に乗れない。
【デスクメモ】今回の件でよくわかったのは、東電が発表する"原子炉の状態"とは、計算の結果にすぎず、入力条件を変えてしまえば、どんな結果でも導き出せるという事実だろう。つまり誰も真実をわかっていないのだ。政府は、これで冷温停止状態を宣言するというのだからあきれる。暴走としかいいようがない。(.
『こちら特報部』東京新聞12.15.より抜粋)

.. 2011年12月23日 20:07   No.355032
++ たんぽぽ舎 (社長)…541回       
ハ.日本版ピュリツァー賞「原発崩壊」樋口さん受賞

 原発労働者を四十年近く撮り続けてきたフォトジャーナリスト 樋口健二さん(七四)が、「平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)」の第十七回大賞を受賞した。同賞は市民が選ぶ日本版ピュリツァー賞と言われ、反核・平和、協同
・連帯、人権擁護などに寄与したジャーナリストらに贈られる。樋口さんは一九七四年から電力会社の下請けや孫請けなどとして働く被曝労働者をカメラで追い続けてきた。七七年には報道カメラマンとして初めて定期検査中の原発内部に入り、パイプや床などに付着した放射能を雑巾などで拭き取る労働者の生々しい姿を撮影した。(略)樋口さんの地元、東京都国分寺市では「写真展を開催する市民実行委員会」(委員長・汐見稔幸白梅学園大学学長)が結成され、来年三月二十七日〜四月一日に同市東元町二の「カフェスロー」で写真展が開かれる。(略)
樋口さんは「『原発崩壊』は、ぼろ雑巾のように捨てられた被曝労働者たちの鎮魂の書です。原発をやめて、あるべき本当の日本をつくりたい」と挨拶した。
(11.12.15.東京新聞より抜粋)

.. 2011年12月23日 20:44   No.355033
++ 菅井益郎 (幼稚園生)…2回       
ずる賢い東京電力-2割もの電気料金値上げなど許されない
 値上げの前にやるべきことをしていない−経産大臣発言  
きわめて不十分な損害賠償しか支払っていないのに、料金値上げとは余りに傲慢な態度
                (たんぽぽ舎アドバイザー)
○昨日東京電力は来年4月から企業向け電力料金の20パーセント値上げ、続いて来年早い時期に一般家庭用も10パーセントの値上げを申請する、と発表した。原発が停止して火力発電の燃料費が上がったためだという。原発は安全でコストが安く、また電力の安定供給義務を果たすために建設してきたのではなかったのか。
事故を起こせばその損害は計り知れず、また放射性廃棄物の処分の見通しが立たぬ以上建設すべきではない、という住民や市民の反対運動を無視して福島と新潟に17基もの原発をつくってきたのは誰か。
○3・11地震に際しては事故対策の欠如から重大事故を起こし、大量の放射能をまき散らし、近隣地域だけでなく福島県全体、遠くは300キロメートル以上離れた地域まで放射能で汚染し、東日本全体を危険な放射能汚染にさらした。数万人の人々の住む家を奪い、不自由な避難生活を強いていることに対して東電経営者はまったく反省がない。この原発惨事の直接の当事者である現経営者はもとより、原発推進路線をとってきた歴代経営者、またその先兵として働いてきた労働組合幹部たち、全従業員もそれぞれ応分に、すべてが責任を負わなければならない。
彼らは他の企業に見られない厚い福利厚生を享受し、年金を得てきたといわれる。
総括原価方式のもとではそれらはすべて私たちの電気料金で賄われてきたのである。
○枝野経済産業大臣は「徹底的な経営合理化の後に値上げは議論に上る」といっている。枝野経産相の、値上げの前にすることをしていない、という指摘はその通りである。枝野経産相も彼自身の言葉に責任を持って対処してもらわねばならない。一方東電は「値上げは権利」(『朝日』12月23日)と主張しているそうだが、それは放射能で汚染されたすべての人々、避難を余儀なくされている人々、仕事を奪われ、また財産を奪われた人々、自然の中に生きてきたあらゆる動植物を含めて事故前の状態に復した上で言えることである。きわめて不十分な損害賠償や補償金の支払しかしていないのに、料金の値上げとはあまりにも傲慢な態度である。
東電の経営方針に賛同して投資した者、融資した金融機関が責任を負うのは当然で、彼らは被害を受けた総ての人々への支払を優先すべきであり、自分たちの資金を真っ先に保全しようとするのはモラルハザードそのものである。東電はあ
らゆる資産を売却し、歴代の経営者は生活に必要最低限の資産を残して被害者に対する賠償にあてるべきである。一般の従業員やOBも給与や退職金、企業年金を減額するなどしてそれぞれ相応に負担しなければならない。それは東電の関係者
に限らず、原発を推進してきた自民党の歴代内閣の大臣や政治家たち、産業界の幹部、御用学者、マスコミ関係者、裁判官など、原発推進の「七位一体」の構成員すべてについても同様である。
○東京電力が今なすべきことは、電気料金を値上げして東京電力という企業組織を守り、投資家を守ることではない。政府がなすべきことは自らの責任を明らかにするとともに、重大事故を起こした東京電力に対しては最後まで責任をとらせ、
破綻処理した後に国営化し、同時に現在の電気事業法を抜本的に改めて電力の地域独占を解体するとともに送配電部門の公営化に向かって動き出すことである。

.. 2011年12月25日 08:28   No.355034
++ 田中一郎 (幼稚園生)…1回       
放射能と食の安全について、槌田博講演を聴いて
  飲食のベクレルを被曝のシーベルトへの換算の簡便法  
  乳幼児食品の50ベクレル/Kgは大きすぎ.10ベクレル未満またはゼロにすべ

                      東京  

 ○12月22日(木) 日午後6時45分から水道橋のたんぽぽ舎・スペースたんぽぽ
にて、生活クラブ連合会品質管理部の槌田博氏を講師に招いての「放射能と食の安全について」と題した集会がありました。槌田博さんは著名な物理者・槌田敦氏の息子さんで、なんとなくお父さんの面影のある方でした。この12月まで生活クラブでの仕事が猛烈に忙しくて,とても講演を引き受けられなかったのですが、今般、たんぽぽ舎
との「約束」を優先して集会に来ましたとのことでした。実は生活クラブの商品は、たんぽぽ舎にある放射能測定器で調べてもらっていたとのことです。

 槌田氏のお話の内容は省略しますが、一つだけ簡単にご紹介をしておきますと,飲食の放射能汚染を示すベクレルという単位を、人間の被ばく単位であるシーベルト単位に換算するときの簡便法として,1回の食事の(放射性セシウム)ベク
レル×1/50=マイクロシーベルト(50Bq=1μSV)、これを1年間毎日食べ続けた場合の
被ばく線量は、ベクレル×1/50=ミリシーベルト/年とすればいいそうです。
これは簡便法として覚えておくと便利です。

 たとえば,1kg当たり500ベクレルの汚染肉を100g食べた場合の被ばく線量は、500ベクレル×1/10(1kgに対して100gだから1/10)×1/50=1マイクロシーベルト。 これを1年間,毎日100gずつ3度の食事で食べ続けた場合の1年間の累積被ばく線量は、500ベクレル×1/10×1/50=1ミリシーベルト

○ 集会での槌田氏のお話はとても興味深いものでしたし,講演が終わったあと1時間以上にわたって会場の皆さんと質疑応答・意見交換もする設営になっていましたので、とても有意義な時間だったように思います。

 それともう一つ,槌田博氏は,今回厚生労働省から出てきた新規制の数値のうち、飲料水の10ベクレル/kgは、その実効性を確保するのが相当に難しいかもしれないとおっしゃっていました。飲料水と言えば,単に水道の水やミネラルウォーターのみならず,様々な飲料類が該当するため、膨大の量の商品を放射能測定にかけなければいけないが,測定限界を10ベクレル未満に設定して精緻な計測をするには、相当台数の測定器が必要で,それはほんとうに用意されるのだろうか,やや疑問・心配との主旨です。言われてみれば,その通りですね。今後の展開が見ものです。(⇒ この部分がその後違うことがわかりました。新規(案)上では「飲料水」とは,「直接飲用する水,調理に使用する水,及び水と代替関係が強い飲料茶」に限定され,全ての飲料ではないそうです。但し,爽健美茶のようにお茶が少ししか入っていないものは「飲料水」にするかどうかは不明)
 それと私は,乳幼児食品の50ベクレル/kgは数値が大きすぎるように思います。
10ベクレル未満,またはゼロにすべきでしょうし,多くのお母さん達もそう思っているのではないでしょうか。
 そのためには,原発・核燃料施設は,即時廃棄です。

.. 2011年12月25日 08:35   No.355035
++ たんぽぽ舎 (社長)…542回       
福島第一 炉内確認まで10年、燃料の取り出しなど最長40年
   新技術開発がなければもっと遅れる-政府と東京電力が工程表発表

政府と東京電力は二十一日、福島第一原発1〜4号機の廃炉に向けた工程表を発表した。原子炉内の溶けた核燃料の状態を把握するだけでも十年近くを要し、燃料の取り出しや、建物の解体まで含めると最長四十年かかるとする内容だ。
 工程表は三期に分かれる。第一期は、原子力建屋内のプールに入った使用済み核燃料の取り出し開始までの二年間。十年後までの第二期は、格納容器に溶け落ちた核燃料の取り出しに着手するまで。第三期は、核燃料の回収を終え、建屋解体が終るまでの三十〜四十年後までとした。
 使用済み核燃料の取り出しは、最も多く入っている4号機から始め、3、1、2号機の順で行う。
 原子炉内の核燃料取り出しで焦点となるのは、燃料から出る高い放射線を遮るため格納容器を水で満たし、圧力容器を水没させる「水棺」が実現できるかどうか。1〜3号機とも格納容器は損傷しており、損傷場所を調べて補修し、2016年度から水張りを実現させる、としている。
  (中略)
 こうした技術開発が進まなければ、工程表通りにいかなけない恐れもある。
 枝野幸男経済産業相は「否定しない」と認めつつ、「実現可能な工程表と目標年限を定めた。実現していく十分な可能性がある」と強調した。
(東京新聞12月22日より抜粋)

.. 2011年12月25日 08:54   No.355036
++ たんぽぽ舎 (社長)…543回       
学習会『ストレステスト評価による危険な再稼働への道
                  ―そもそも机上のシミュレーション』
   参加のお誘い

 明日、12月26日(月)に「11.11−12.11再稼働反対!全国アクション」主催による学習会『ストレステスト評価による危険な再稼働への道―そもそも机上のシミュレーション』とタイトルでの学習会を開催します。

 この間5回にわたって開催された「発電用原子炉施設の安全性に関する総合評価に係る意見聴聞会」に実行委に仲間が数名参加し、「反対派」委員である後藤委員、井野委員の発言に対してはエールを送り、保安院の傀儡と化した他の委員に対しては不規則発言を繰り返し、その欺瞞性を暴く闘いを繰り返してきました。

 そもそもこの聴聞会はストレステストの評価の透明性を「担保」する目的で「広く」一般民間人にに対しても門戸が開かれているのだが、参加者の殆どは電力会社、プラント会社等の原発村関係者ばかりのいわゆる「さくら」ばかり。不規則発言をしようにもネクタイ族に挟まれて、中々そのチャンスが見いだせない。しかし、何人かの仲間が確実に場外から「推進派委員」とりわけ「議長役」を仰せつかった岡本委員に対して鋭い指摘の矢を浴びせていく。

 聴聞会後の短い時間に後藤・井野委員と話す時間を持てたが、ああした援護射撃でも官僚だけが集まったシャンシャン会議では有効なそうだ。

 それにしてもこのストレステストの評価方法は酷い。保安院は管理側であるにもかかわらず完全に電力会社の下僕と化した代弁を繰り返し、実質提出されたストレステストの評価を行うJNESも原発メーカーOBばかり。この体制でまともな安全審査などできやしない。そもそもストレステストの範疇や、方法論、評価基準でさえ曖昧なまま、ひたすら「ストレステストの報告は概ね妥
当」の着地点だけがハッキリしている。後藤・井野委員も当然このことに対して鋭い質問を発しているが、官僚特有ののらりくらいり戦術で正面切って回答しようとしない。

 このままでは折角「公開性」と「透明性」を担保するという名目で開かれた公聴会そのもので、彼ら保安院の出来レースを許しかねません。そのためにも公聴会内部で奮闘する後藤・井野委員とどう連帯し、公聴会を「暴露の演壇」と化すか、後藤・井野委員のお仲間である「プラント技術者の会」の井川さん、小川さん両氏をお招きして、ストレステストの「技術的側面」よりもその「実体構造」に焦点を当て、公聴会内外における運動の道を探るべく勉強会を行いたいと思います。

 スペースたんぽぽの今年最後の学習会となりますが、皆さんのご参加をお待ちしております。

日 時:12月26日(月)開場18:00 開演19:00
場 所:スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎入居のビルの4階)
こちら
資料代:500円

.. 2011年12月26日 15:17   No.355037
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…10回       
原発再稼働などとんでもない
     「Ss」の1.1倍で壊れる原発

                たんぽぽ舎 劣化ウラン研究会

○耐震設計とは

 原発の耐震性能を決める手法をまず簡単に説明する。
 
 原発の耐震性を決めるための基礎になる「揺れの大きさ」を「基準地震動・Ss」という。耐震設計審査指針が改定された2006年から適用されており、原発の耐震性能を評価する基準の揺れの大きさを加速度で表現したものだ。それまでの耐震設計審査指針では「設計用最強地震」に対してS1、それより大きい「設計用限界地震」についてはS2という基準が使われていた。Ssの考え
方はS2に近いが同じでは無い。

 現在の一般建築物においても「レベル1(希に発生する地震動)」「レベル2(極めて希に発生する地震動)」という基準を使っている。おおむねレベル1は200ガルで、損傷を受けないこと。レベル2は400ガルで、倒壊しないことなどとなっている。以前は原発が一般建築物の「3倍程度強固に作っている」と宣伝していた根拠は、このレベル1の3倍程度でも破損せず、レベル2の3倍程度でも倒壊しないという趣旨だったと考えても良いだろう。(3倍というのは単純に600ガルと言うことではない)

 地震とは、地下数百キロからゼロキロの間にあるであろう震源断層が活動することにより生ずる。揺れは地盤を通って原発の基礎に到達し、さらに原発内部に侵入して構造物や機器類を揺らす。その際重要なのは、構造物が耐えられるかどうかだ。そのためには耐震力のある設計が必要だ。

 理学的にいえば、地震が起きることも、その大きさも、一定の確率の下でしか評価できない。最大限、ある断層が「100%動く」とは言えても、いつ、どれだけの大きさの地震として、と問われれば「わからない」としか言えない。そのため「30年以内に99%」などと表現している。

 しかし構造物を作るのに確率は役に立たない。揺れの大きさを特定しないと設計が出来ない。そのため工学的に「割り切りが必要」と裁判所の法定で堂々と言ったのが斑目春樹原子力安全委員会委員長った。ただし、この発言には重大な前提が欠けていた。それは「割り切りが必要な場所」などに、そもそも立地してはならないことだ。「原子力施設の立地指針の判断目安」(64年原子力委員会決定)に、はっきりそう書いてあるのだから反論の余地は無い。

 基本的考え方の冒頭に「大きな事故の誘因となるような事象が過去においてなかったことはもちろんであるが、将来においてもあるとは考えられないこと。また、災害を拡大するような事象も少ないこと」とあるのだから。

 日本で最も巨大かつ頻繁な海溝型地震を起こすとされる場所に、原発を建てることを許可した理由を釈明すべき立場の安全委員長が、「割り切り」と言ったのは浜岡原発に対してだ。驚くべき開き直りと無責任さは、この国の原子力行政のデタラメぶりを象徴するものだ。

.. 2011年12月26日 15:24   No.355038
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…11回       
○原発の地震動評価手法

 原発などの構造物は、一定の条件の下に定める工学的基盤、いわゆる「解放基盤面」において、どれだけの揺れを想定するかにより耐震設計が決まってくる。これは原発ごとに決められる。

 「解放基盤面」を決めるのは、地下の地盤の堅さであり、地震の横波と呼ばれるS波(剪断波とも言う)が地中を伝わる速度が毎秒700メートル以上の地盤を「解放基盤面」としている。この値は全国の原発で共通で、従って解放基盤面が地下196メートル以上の場所にある福島第一や、地下8.6メートルのところにある女川原発などの違いが出る。一般的に地下浅いところにある
ということは固い地盤がすぐ下にあると言うことであり、100メートル以上も離れている場合は軟弱な地盤であると言えるだろう。

 解放基盤面では、地震の際には上に地盤が乗ったまま揺れることになるので、地震の波が地表面に反射して跳ね返り、基盤面の揺れが干渉により変化する。上部地盤の影響を受けてしまうと揺れの大きさや周期などを元に建屋内部の影響を計算し評価することが困難なため、上部地盤を取り除いた「仮想的な地盤」をコンピュータ上で作る。地盤を「はぎ取って」地震波形を作ることになるので、それを「はぎ取り波」という。

 この波は単純に「地震加速度600ガル」などという数値ではない。これでは設計は出来ない。ここで言う600ガルというのは、周期0.1秒における地震加速度でしかない。実際に設計する際には、基準地震動の波形を作らなければならない。特に0.3秒や1秒付近の周期でどれだけの大きさの速度、加速度になるかは重要だ。この周期は配管などの構造物や建屋の固有周期が多く存在しているので、共振により損傷することも考慮しなければならない。それら「卓越周期」「周期ごとの加速度、速度」「変位量」などが分からなければ設計は出来ない。これらを代表して「周期0.1秒の加速度」をSsの数値として発表しているに過ぎない。

 なお、中越沖地震を踏まえて現在の柏崎刈羽原発のSsはぎ取り波は実に2280ガルにもなっている。これらを踏まえて以下をお読みください。

.. 2011年12月26日 15:52   No.355039
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…12回       
○福島第一のSsと実測値

 福島第一はSs600ガルに対して実測値は675ガル、さらに震源域に近かった女川ではSs580に対して636ガル、いずれも実測値がSsを上回った。しかし柏崎刈羽原発が2007年に中越沖地震で記録した1699ガル(Ssは以前は600ガル)という大きな差は無かった。

 そういう意味では、地震動の大きさは基準地震動を超えたが、そのために機器類が破壊されることは本来は無いはずだった。東電も中間報告で「地震の大きさはほぼ想定通り」と書いたくらいだ。

 実際、柏崎刈羽では、2700カ所以上の機器類の破損があった。津波は無かったが地震動だけでも原子炉を破壊する危険性はあった。3号機の起動変圧器は炎上し、外部電源も失われた。非常用ディーゼル発電機も起動したものが多かったが、全体的に電力不足に陥り、タービン駆動給水ポンプを動かすために補助ボイラーが起動したが、1から5号機と6,7号機でそれぞれ一台しか使用できなかった。そのため運転していた3、4号機で一台を取り合う結果となり、起動変圧器が炎上していた3号機を優先したため4号機の冷温停止には丸2日掛かっている。これなど、後一歩深刻な事態に陥っていたら、メルトダウンにはならなかったとしても燃料が露出し損傷する事態に至っていたかもしれない。

 しかしこれが教訓にはならなかった。見過ごされた問題は、地震だけで十分深刻な事態になっていたことだ。

 いまストレステストが各地の原発で行われているが、そのうち一次テストの結果が公表された大飯原発3、4号機と伊方原発3号機では、最も厳しい配管類についてもSsによる揺れに対して約1.8倍程度の「余裕」があることになっている。

 福島第一原発でも現在の大飯原発などで実施されているテストで使われている計算手法を使えば。同程度の「余裕」があるという結果になると思われる。従って1.8倍程度の「余裕」は、もはや余裕ではないと考えるべきなのではないだろうか。だからこそ福島第一のストレステストこそ一番に行うべきだったのだ。

 福島第一原発で観測した揺れはSsの1.1倍ほどだった。それが多くの機器類を破損させ、おそらく冷却系配管の一部を破壊した。それが正確に評価できるテストでなければ意味は無い。

 具体的にどこがどのように破壊されたかは依然として不明だが、1号機では隔離時復水器(IC・非常用復水器と誤って表記されることが多い)につながる配管、あるいはICそのもの、2、3号機はおそらくECCS系の配管や再循環系配管、これまでのバックチェックでも一番弱いとみられている原子炉隔離時冷却系配管が損傷しているかもしれない。

 この原子炉隔離時冷却系・RCICというのは、電源喪失を起こした際に最後まで冷却水を炉内に送るためのタービン駆動ポンプがつながっている系統で、本来ならば電源喪失後も最後まで破壊されないように、最も強固に作るべきものだと思うのだが、実際には安全保護系の中では最も脆弱である。つまりSsに匹敵する地震に襲われると最初に破壊されるのが最後まで駆動を期待さ
れているポンプだという、実に信じられないほど強度不足の装置なのだ。

 こんな指摘をすれば、以前の東電は「そのような事態になればECCSが働く」「必要なポンプ駆動用電力は非常用ディーゼル発電機で供給する」と答えていた。

 今回の事故の謎(たくさんあるがそのうちのひとつ)は、RCICがどうして止まったか(または止めたか)が分からないことだ。地震による損傷が原因の一つである可能性は高いと思われる。

.. 2011年12月26日 16:26   No.355040
++ 柳田 真 (大学生)…95回       
原発予算4,200億円(案)反対=>震災復興費へまわせ
     野田(民主党)内閣の原発推進路線を打ち破ろう

                             
 民主党野田内閣の来年度予算案(2012年度)が24日、閣議決定された。一般会計90兆円余、税収が42兆円、国債が44兆円。つまり、半分強は国債(借金)で賄うという3年連続の異常予算。

 原発推進予算は、4,188億円。震災からの復旧・復興費用は新たな特別会計で3兆7,754億円。うち、除染・汚染廃棄物処理など原子力災害復興関連費が4,811億円。(原発災害復興は巨費がかかる!)

 問題は原発推進予算の4,200億円だ。3.11福島大惨事を経験して前菅内閣は脱原発をきめたはず。しかるに、野田内閣は原発予算をほとんど前年並みで、削減していない。全く“脱原発”になっていない不当な予算案だ。私たちは原発推進予算4.200億円に大反対し、それらを震災復興費へまわすことを要求する。

.. 2011年12月27日 08:26   No.355041
++ たんぽぽ舎 (社長)…544回       
「脱原発」意志しめさず 野田内閣 12年度予算案決定
     原発関連4188億円、再生エネは原発の半分(2100億円)

 政府は24日午前の臨時閣議で、東日本大震災と東京電力第一原発事故後、初の予算となる2011年度予算案を閣議決定した。注目の原子力予算は前年度からほぼ横ばいで、野田政権の「脱原発」の意志は明確に示されなかった。
一方、予算案では歳入に占める国債の割合が過去最悪となり、借金依存の構図が一層強まった。

 12年度の主な原子力予算は、安全・事故対策の研究開発費を大幅に増やすなどの変化はあったものの前年度予算より1・1%減の4188億円と横ばい。原発の代替電源として期待されている再生可能エネルギー関連は、技術開発費を増やしたが、総額は11年度の補正予算などを加えても2100億円余と原子力の半分にとどまった。

 政策仕分けで在廃を含めた検討が提言された高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)は前年度比二割減の175億円。「安全の確保できるぎりぎりまで絞った。」(財務省)結果という。(中略)

 政策的な削減は、原発推進の研究開発費を86億円と半減したことや、原子力関連シンポジウムでの「やらせ」問題を受けた原発推進広報費の全廃(11年度は15億円)などにとどまった。

 再生エネでは、普及を促す電力の固定価格買い取り制度が来夏に始まるため、同じ効果を持つ導入補助金を大幅に削減。経産省の当初予算で比べると、関連予算の総額は二割減の809億円となった。ただ11年度第三次補正予算で住宅用太陽光発電の導入補助金を1200億円近くも計上しており、他省庁分も含めると再生エネ関連は2100億円程度となる。

                 (東京新聞12月24日付けより抜粋)

.. 2011年12月27日 08:49   No.355042
++ たんぽぽ舎 (社長)…545回       
東電前 年末ジャンボ・アクション
     熱気と元気にあふれた集会
     東電柏崎・刈羽原発2基の即時停止を求める

 12月23日、夕方、寒風、吹きさす中、東電前アクションの呼びかけに応じて、今年度、最後となる東電前抗議行動が行われた。この日は3連休の初日、クリスマス気分に浮かれる街で、一体どのくらい人が集まるのかと思ったが、東電のあまりの無責任さは、クリスマスの気分を吹き飛ばし、約180名が東電本社前に集まった。参加者は寒さをものともせず、警察の嫌がらせにもめげず、自作プラカード、ライト、ドラム等で自分の思いを表した。賑やかなドラムの音をバックに、福島からの参加者を始め、次々とマイクで福島の被災者に対する賠償や柏崎・刈羽原発の停止を東電本社に向けて訴えた。その後、東電前アクションによる、自作劇、有志によるフラメンコダンスが披露された。

 激動の2011年ももうすぐ終わろうとしている。東電は未だ、原発を停止しようとはしていない。地震はいつくるかわからない。しかし、参加者のこの熱気、元気さに希望がある。3.11以降、わずか3人の若者の行動で始まった東電前アクション。これまでなかったような若者の活躍が目立った1年でもあった。全原発停止まであと7基。原発ゼロを目指し、東電の責任逃れを許さ
ず、抗議行動を続けることを誓って行動は終了した。

☆なおその後、たんぽぽ舎へ戻り、たんぽぽ舎と東電前アクションの合同忘年会を2時間弱楽しみ交流しました。

.. 2011年12月27日 09:04   No.355043
++ たんぽぽ舎 (社長)…546回       
学習会『ストレステスト評価による危険な再稼働への道
                  ―そもそも机上のシミュレーション』
     で討論・確認された再稼働阻止にむけた具体的活動方針

 昨日26日、スペースたんぽぽで開催された学習会『ストレステスト評価による危険な再稼働への道―そもそも机上のシミュレーション』には約50名の参加のもと、年末最後の学習会に相応しい熱気にあふれた討論の中、いよいよ正念場を向けえた原発の再稼働阻止にむけた幾つかの具体的な方針が提起されました。

 詳細な報告は別稿にゆずるとして、ここでは討議された方針の一部を紹介することで学習会の報告としたいと思います。

 論議された具体的活動方針

 ○意見聴取会の傍聴と議論内容の周知・拡散を
  ・意見聴取会に合わせて経産省前でのビラまき等を含む
  ・意見聴取会に向けた大衆的な取り組み、聴取会前後での意思一致と意見
   交流
 ○EPZ(30km圏内緊急時計画区域)の自治体、運動体への働きかけ
  当該地域への働きかけと共闘に向けて一歩前に踏み出そう
 ○JNES(独立行政法人原子力安全基盤機構)、御用委員の追及
  ・JNES、御用委員の問題点の情報周知・拡散
  ・保安院へ抗議・質問のメール、ファックスを集中送付

.. 2011年12月28日 09:00   No.355044
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…13回       
.「もんじゅ」と永平寺
     「もんじゅ」(文殊菩薩に由来)の命名への懺悔
     住みやすさランキング1位の裏側にあるもの

                たんぽぽ舎 劣化ウラン研究会


 住みやすさランキングというものがある。第一位は福井県、二位富山県、三位は石川県だそうだ。北陸三県が上位を占めた。出身者としては何となく面映ゆいところだが、この地域には、ある事情がある。

 福井は若狭湾に電力二社の原発13基と日本原子力研究開発機構の「もんじゅ」が建っている。それに伴う交付金は半端な金額ではない。2010年度で204億円、市町村と福井県はほぼ半々。石川県にも北陸電力唯一の志賀原発が二基、能登半島のど真ん中に建っている。その交付金は2010年度で25億円にもなる。

 住みやすさの中には、インフラ整備や公共事業の多さというものもあるのだろうから、原発交付金がなにがしかの「貢献」をしてきたと思われる。ちなみに北陸電力の本店は第二位の富山県にある。北陸三県の一人あたり所得額は全国で9から20位くらい。トップ3では無い。従って他地域に比べて特に収入が多いというわけでは無い。一方、冬は雪が降り、夏は暑い日もある。エネル
ギー消費量は住戸の床面積が比較的広い(1位富山2位福井9位石川)こともあり、他地域に比べると多くトップ3を独占し、福井、石川、富山の順である。

 住みやすさランキングが高い理由は、おそらく就業率の高さ(2位福井、5位富山、6位石川)、比較的長い労働時間による平均収入の高さが所以だろう。高額所得者は少ないが、困窮世帯も少ないということだ。自ずと平均化するから、町に高級品を扱う店は少なく、比較的に低価格の商品が多く並ぶ。地元産の農産物はいわゆる「有機農産物」など付加価値の高い商品でも断然安
い。地産地消の良い面が出ている。

 原発推進は地元に行けば分かるが、空気のようなものであり、反原発運動は息の詰まるような閉塞感の中で取り組まれてきた。町民の多数が本人、家族、親戚のどこかで原発や電力につながっている。若狭湾の多くの町はそうだ。 

 その町の真ん中に立つ、曹洞宗の総本山、道元が1244年に開創した古刹、永平寺が主催して11月2日に一つのシンポジウムが開かれた。発言者として招かれたのは小浜市の明通寺(真言宗)住職の中島哲演さんと福島県飯舘村の酪農家、長谷川健一さんらだ。「いのちを慈しむ〜原発を選ばないという生き方」は、まさに反(脱)原発講演会なのだが、永平寺は、現在の日本原子
力研究開発機構、当時は動力炉・核燃料開発事業団が福井県に建設した「ふげん」(もちろん普賢菩薩に由来)と「もんじゅ」(文殊菩薩に由来)の命名にかかわった経緯があるという。いわば「名前使用権」を認めたと言うことらしい。法的な裏付けがあるわけでは無いが、お墨付きにはなっていた。

 このシンポジウムを運営する「禅を学ぶ会」事務局長で永平寺の布教部長の西田正法さんは「原発に対する認識が足りなかった私たちの責任は重く、間違いだった。懺悔することから始めたい」。「使用済み核燃料を残し、DNAに作用する放射線という危険をはらむ原発は、子孫への負の遺産となる。命を長い時間の視座に置く仏教の教えと相反する」「今の生活を見直すきっかけにしてほしい」と呼び掛けている。(毎日新聞2011年10月14日大阪朝刊より)

.. 2011年12月28日 09:22   No.355045
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…14回       
 これについては何年も前から「偽「もんじゅ」と批判をしてきた槌田敦さんの存在を忘れてはならないだろう。「ひらがな「もんじゅ」はそもそも偽物。智慧どころか愚かさの象徴」と喝破していた。高速炉「もんじゅ」そのものは、文殊菩薩のお導きか?今止まっているが、他の13基ある原発の一部がまだ動いている。定期検査のために全部止まるにはあと一ヶ月程度かかる。それまでの間、神経をすり減らして生きなければならない人たちが大勢いる。3.11以前ならば最悪でも福井県の一部が被災するだけと思っていた人も多かっただろう。しかしこれからの季節の風は日本海側から太平洋に向けて卓越する。もし大規模放射能放出事故が起きれば、わずか30キロ先にある琵琶湖に大量の放射能が降り注ぐ事態になる。

 琵琶湖沿岸や琵琶湖の水を使う滋賀県だけではなく、京都、大阪の人々にとっても死活的重大な問題だ。これがリアリティを持って関西の人々にも迫ってきている。琵琶湖のある滋賀県では、断固運転再開反対で活動が始まっている。既に差止の仮処分申請も行われた。嘉田知事も運転再開には慎重で「卒原発」との立場だそうだ。橋下前大阪府知事らは関西広域連合を動かし、原発再稼働に待ったをかけるという。市民グループも次々に反対の声を上げ始めている。

 原発運転再開をもくろむ電力をはじめとした企業や国にとって、立地自治体を丸め込むならば、手慣れた手法でいくらでも工作するのだろうが、遙かに離れた自治体の長が次々に叛旗を翻すのに何ら打つ手を持っていないらしい。後は国と経済界だのみ、電力危機キャンペーンに、ストレステストの結果と安全性のお墨付きがあれば、運転を強行できるだろうと踏んでいる。

 こんなバカげた連中に、危険な原発をいじらせていては福島原発震災を繰り返すだけだ。直ちに原発の運転を全部停止させ、電力ではなく公害などの社会問題の専門家とNGOのメンバーと地域住民で、この「巨大な核のゴミ」をどうするか、検討し始める必要がある。

.. 2011年12月28日 09:31   No.355046
++ 山崎久隆 (大学院生)…125回       
基準「100ベクレル」は妥当か?−食品や飲料水の新基準について
   全体としては「まだ10倍以上は高すぎる」、ゼロベースに、
   少なくとも5ベクレル以下に
                       
 食料品や飲料水からの放射線被曝限度をどのように捉えるかについては、既に一定の基準がある。いろいろな場面や物質から様々に被曝するのが現実の社会なので、全体を足して1ミリシーベルトを限度とした場合、個々の限度は10マイクロシーベルト(100分の1ミリシーベルト)相当に割り当てると考える。
 例えば「飲料水から10マイクロシーベルト」「主食から10マイクロシーベルト」「副食から10マイクロシーベルト」「空間から10マイクロシーベルト」「医療用線源から10マイクロシーベルト」などという具合にである。
 この逆算から出てくる一つの被曝源が「震災廃棄物」であり、それを処理処分した場合の被曝線量を10マイクロシーベルトに抑えるには100ベクレル/kgとすると決めたのがクリアランスレベルの考え方を踏襲したものだ。実際にそうなるかどうかは条件が多岐に変化するため分からないが、この程度に抑えておけば、悪い条件が重なっても10マイクロシーベルトを超えないだろう
と判断したと言うことだ。
 問題は多く、私は反対だが、クリアランスレベルは既に2004年に導入されている。原子炉等規制法の改正として実施されているので、今回の原発震災によって決められたということではない。キロあたり8000ベクレルとか、10万ベクレルなどといった恐ろしい環境省の「暫定処理基準値」のほうは、これに照らせば違法であると言わざるを得ない。(放射性廃棄物として適切な
施設で焼却するか、または密封管理した専用処分場に処分する)
 食品の限度を100ベクレル/kgにした場合、どの程度の被曝量に相当するのか、これについてはおおむね飲食物の摂取で「1ミリシーベルトには達しない」ということで導入されるようだが、これは今までの考え方からは10倍以上も高すぎる。
 「厚労省は、仮に新基準値上限の食品を一年間食べ続けることも考えにくいため、実際には0.7ミリシーベルトをかなり下回るとみている。」という厚労省の「解説」が茨城新聞に載っていたが、これも間違った考え方である。基準値というのは、これを超える場面も想定をして、悪い条件が重なっても十分安全側に入る程度に設定しなければならない。つまり、規制値一杯の食品ばか
り食べたとしても目標の被曝限度の10分の1(厚労省の言い方に沿うならば100マイクロシーベルト)程度に収まるようにすべきなのだ。
 安全規制値とは、そのような考え方で決めるものなのである。
 さて、この「100ベクレル/kg」にしろ「500ベクレル/kg」にしろ、これはいわば「我慢量」である。原発震災により日本中に拡散した放射能を誰がどれだけ「引き受けるか」という問題だ。極めてパーソナルな問題であると同時に、責任を分担すべき人とそうでない人がいるだろう。そこをはき違えてはならない。

.. 2011年12月29日 08:05   No.355047
++ 山崎久隆 (大学院生)…126回       
 「未来の世代にツケを回すな」これは反原発運動がチェルノブイリ原発事故の頃に私たちが主張したスローガンだったが、いつしか「未来の世代に負担を残すな」という言葉が「高レベル放射性廃棄物処理処分」の場面でNUMOにより主張されだした。この本末転倒振りに唖然としたが、今度は未来の世代を「過度に」被曝させるような「被曝基準」を政府自ら作り出した。それも「安
全基準だ」として。
 依然として安全神話が形を変えて再生産されてるだけで無く、とうとう自ら言っていることの論理矛盾にも気づかなくなっているらしい。
 成人、子どもたち、乳幼児、産婦別に、さらに「水<牛乳<主食<野菜類<魚肉類<その他」という段階を設けた摂取限度をもうけるべきだろう。
 既に原発を作り続けてしまった世代からの、最後の罪滅ぼしが出来るとしたら、未来の世代を可能な限り「飲食物を通じてはゼロ被曝」に近づける努力をこそ今すべきなのだ。特に学校給食のように、子どもたちが摂取するシーンでは、ゼロベース、現実的には少なくても5ベクレル以下を測定できる装置で「測定限界以下」とするべきだ。40ベクレル/kgはやはり10倍高すぎる。
 全体としては「まだ10倍以上は高すぎる」これが今回の「100ベクレル/kgなどの新規制値」に対する私の意見である。

☆2011.12.22発信「地震と原発事故情報その278」掲載の安田節子さんの文章もご参照下さい。
☆1/18学習会もあります。
 2012年1月18日(水)18:30〜「牛乳が汚染−食の安全対策」
 お話:安田節子さん

.. 2011年12月29日 08:14   No.355048

■--売国奴と裏切り者
++ 伝六 (平社員)…130回          

 英語にquislingという言葉がある。CODでひいてみると、「彼の国を占領している敵と共同する人」と説明してある。中国で漢奸とよぶのはこれだろう。いわゆる売国奴である。ロングマン英英辞典でひいてみると、「彼自身の国に対して他の国を助ける(help)者」と説明してある。
 traitorという語をひくと、「忠誠を破るか、不忠(不実)に行動する者」とCODに説明してある。ロングマンでは「不忠である人、とりわけ彼の国に対して」と書いてある。
 renegadeというのは、背教者とか裏切り者とか英和辞典にある。CODでは、1,○背信者、とりわけキリスト教から回教への ○国または主義を棄てた者
 今の政治家には、quislingがいそうだが、誰がそうかは、後世にならないとさだまらない。どうみたってそうだと思える人はいるが。
 汪兆銘などは、現在母国では漢奸とよばれているようだが、その志と照らしあわせれば、漢奸とよぶのは気の毒だとなるかもしれない。しかし、今の日本の政治家
は志があると思えない売国奴がいそうだ。
.. 2011年12月11日 15:34   No.354001

++ タク (社長)…355回       
自民党政権化の日本人の多くは、アメリカに逆らったら酷い目に遭うと恐れています。しかし、それでは日本人はいつまでも奴隷のままです。日米関係を対等にしてこそ真の独立国呼べるのです。一部の売国奴の利益のために国民が苦しんではいけません。日本のアメリカ従属のポチは静かに飼い主から離れることにより、実は意外にもご主人様に対して強い立場を持てる事態となっているのです。

似たようなアメリカとの関係の転換は、中国やアラブ諸国でも経験しており、それが世界体制の多極化に繋がっているのです。今こそ、日本人は世界においての自分たちが置かれている立場の意味に気づき、自信を持つべきです。政府は、アメリカ従属のマインドコントロールを解いて、簡単に自説を曲げないことです。

自民党と官僚にとって、アメリカ従属を脱することは非常に大変なことは理解できます。だから民主党でなければ日本の戦略を変えることは不可能だと思います。これから民主党政権に、スキャンダルが発覚するかもしれません。だが、今は自民党も官僚の人々も、足の引っ張り合いはやめていただき力を合わせてアメリカからの脱却を考えてもらいたいのです。

.. 2011年12月12日 11:30   No.354002
++ 六 (大学院生)…123回       
 民主党は市場原理を徹底させるらしいけれど、市場原理を徹底して、生活者が守れますか。チラッと見ただけだけれど、どうも
民主党の理念は理解できない。市場原理は弱肉強食と結びつきやすい。私は政治家とのつきあいもなし、今の政治をよく調べていないので、はっきりしたことは言えませんが、お先真っ暗の印象はぬぐえません。

.. 2011年12月15日 15:55   No.354003
++ タク (社長)…356回       
最近、狂牛病も少しは落ち着きを見せたかと思っていたら、米国でのBSE発生で外食産業が右往左往している様子が報道されています。
日本の外食産業の多くは輸入に頼っているが、浮き彫りになった事件です。
米国の自給自足は100%を超えていますが、日本の自給自足できる食物は40%を切っています。
エネルギーに関しては、石油・石炭・天然ガス、すべて海外へ依存しています。

市場原理だけで自国の食料を外国に頼るのは危ない考えで、日本は歪んだ食文化になりつつある。
日本国の陸路で東京に農作物を運ぶよりも、薬漬けにした農作物を外国から大型船で荷揚げした方がはるかに安いらしい。

米国が検査を怠っているために、無関係の和牛の消費にまで影響を及ぼしていると聞くと消費者もたまったものではない。

自給率の向上政策には農業を行う側と食品産業との信頼関係と連携の強化が重要だと石原莞爾平和思想研究会前会長の植田さん言う。
しかし農業を推進するためには視野を広げて、安易な市場原理だけに頼る危険性を回避する政策が必要だと。
政府任せの計画だけでなく、政府から離れた石原莞爾平和思想研究会が求める農業と工業との調和の取れた「農工一体」のあり方を描き、そこから自給率の向上の戦略を提言して行こうと。

その実行は容易ではありませんが、同志が力を発揮すればできるはずです。
それには農業の展望をはっきり持つ武田邦太郎最高顧問(前参議院議員)や植田前会長(福島県新農政研究会理事長)を中心に、我々同志が平和と農業にどれだけ危機感を持つかが大切なことだと思います。



.. 2011年12月16日 11:08   No.354004

■--放射線作業従事者の被曝を減らすために
++ 原田 裕史 (幼稚園生)…1回          

定期検査を止めなければ労働者の総被曝量は増え続ける

                         

 原発で作業をする人は放射線の被曝量を管理されています。平均すると年に20ミリシーベルトが上限になっています。福島原発事故を収束するために既に大量の作業者が動員され上限を超える被曝をしています。上限を超えるとその年はもう被曝作業は出来なくなります。一月も経たずに年制限に達してしまう福島第一原発の現状も大変なことですが、更に追い打ちを掛けるのが原発の
定期検査です。
 
 原発は13か月以内に一回検査が法律で義務付けられています。現在停止中の原発を電力会社は再稼働しようとしています。再稼働するためには検査が必要で、検査の為に被曝労働が発生します。福島第一原発の事故収束で増えた被ばく量の分、定期検査を止めなければ労働者の総被曝量は増えます。作業者になるためには、講習なども必要です。資格が必要な作業もあり、すぐに人数が
増えるわけでもありません。場合によっては作業者が足りなくなります。

 全国に発電設備は十分あり、原発が無くても停電することは計算上はありません。まずは各地の原発の再稼働をあきらめ、定期検査を止めることです。日本全国での総被曝量を下げることで、作業者一人一人のリスクを減らすことができます。福島第一原発事故の後始末も、一定程度まですれば後はゆっくり実行することで作業者一人一人のリスクを減らすことができます。

 被曝労働の削減は再稼働を許してはいけない大きな理由だと思います。
.. 2011年12月09日 06:56   No.353001

++ 中村徹 (小学校低学年)…6回       
スペースたんぽぽからのお知らせ

 ○保育ボランティア大募集!

 ○12月10日(土)闘う小児科医、山田真さんの講演
  予約あと僅か!

                           中村徹(保育士)

 スペースたんぽぽで大好評の「お母さんお父さんのための保育付き講座」。
12月10日(土)は、闘う小児科医、山田真さんのお話です。今回は予想以上に保育予約が多く、嬉しい悲鳴を上げています。より安全で楽しい保育をご提供するために、保育ボランティアを募集いたします。子育て経験のない方でも、こどもが好きな方であれば大歓迎です。「こどもはちょっと苦手」という方も、一度参加してみませんか?きっと楽しい時間になると思いますよ。受付
など、保育ボランティア以外でお手伝いしていただける方も募集しています。
一緒に「お母さんお父さんのための保育付き講座」をつくっていきましょう。

 下記ブログ、またはたんぽぽ舎までお申込みください。

 第6回お母さんお父さんのための保育付き講座
 闘う小児科医!!“ワハハ先生”こと、山田真さん講演会

 日 時:12月10日(土)13:30開場 14:00開演〜15:30
 講 師:山田 真さん
 参加費:お一人様1000円(会場代、資料代、講師謝礼などを含みます)
     保育の有無は関係なく一律です
 参加方法:予約制です。(定員100名:あとわずか!)
      保育の受付は満員のため締め切りましたが、
 ※お子さま連れで講座参加していただけます。
 
 詳細・予約はこちら→ ブログ こちら

.. 2011年12月09日 07:03   No.353002
++ 山崎久隆 (大学院生)…122回       
粉ミルクにセシウム 測定なくして安全なし
                      セシウム137と134が合わせて約30ベクレル検出された明治の粉ミルク。「明治ステップ850g(缶)」という製品で、12月3日と4日に検査で発見されたという。ホームページには測定データも公表している。
 明治は、セシウムが検出された製品約40万缶について回収を行うことにした。以前の明治とは大きく違った対応の理由は何だろうか。
 粉ミルクのセシウムは乾燥重量でキログラムあたり最大30.8ベクレルであるから、飲む段階で溶かしていることを考えれば、摂取する段階で濃度は薄まることになる。おおむね30グラムを200ミリリットルのお湯に溶かすというから、この状態では1リットルあたり0.8ベクレル程度になる。大量の放射性物質が混入したとは言えないはずだが、明治は粉ミルクの無償交換を始
めた。このこと自体は良いことのはずだが、そうなると9月に同じ明治を舞台に起きた給食の牛乳問題は一体どうなるのかという疑問がわく。
 10月、東洋経済誌に明治乳業の学校給食用牛乳のセシウム汚染問題が取り上げられた。測定をしたのはたんぽぽ舎にある放射能汚染食品測定室、依頼をしたのは町田市議会議員の吉田つとむ氏だ。このとき町田市の学校給食用牛乳からキログラムあたり6ベクレルのセシウムが検出された。吉田市議は直ちに明治に対し公開質問状を出し、町田市には学校給食の放射能測定を要請した。
 明治の回答は「(集荷地域にある)各自治体等の調査結果において、放射性物質は暫定規制値を大きく下回り安定しております。したがいまして、牛乳の安全性は確保できているものと判断しております」という木で鼻をくくる回答。
セシウムが入った原因や対応策の説明は全く無かったという。
 町田市もまた、まるで人ごとのような対応だったと吉田市議は語っている。(10月29日週刊東洋経済)
 一方、今回の粉ミルク問題では、飲む段階では遙かに低くなるはずの粉ミルクを40万缶も回収するという。この対応の違いは一体何だろうか。
 さらに奇妙なのは、今回の粉ミルク問題では汚染原因について説明をし始めていることだ。ではなぜ学校給食用牛乳で説明を拒否し続けたのだろうか。
 考えられることは、このときの対応に対して吉田市議のように厳しく追及する人がいたことが明治の対応を変えさせたということであろう。
 隣の武蔵野市では同様に5ベクレルのセシウム汚染が見つかった牛乳(明治ではない)を給食に出すことを中止している。町田市と同じ明治の牛乳を使っていた世田谷区などでは自主的に区で検査をする体制を取るという。
 すぐに成果が現れないとしても、粘り強く迫り続けることが、企業の態度を変えさせる唯一の道だと言うことを、今回の明治の対応が表しているのではないだろうか。
 たまたま粉ミルクを飲んでしまった子どもたちの健康にはおおきな不安が残るかもしれないが、少なくても発見して取り除くことが出来たことで、この明治については汚染粉ミルクが出回る可能性は無くなったのだとしたら、今後の被曝量を低く出来た(残念ながらゼロには出来ないが)と考えるほかは無い。
 町田市の吉田市議のような取り組みが日本中で出来れば、明治のように対応を変えさせることが可能だろう。文科省の「キログラムあたり40ベクレル基準」などという恐ろしく高い基準を、自らの手で変えさせることも出来る。

.. 2011年12月09日 11:02   No.353003
++ 村山和弘 (幼稚園生)…1回       
富山から全国に連帯を込めて
     東京での「素人の乱」「東電アクション」の新運動に感激

                      ○12月11日の経済産業省・各電力会社への行動に、富山集会が重なり残念ですが参加出来ません。富山の闘いの状況をお知らせし連帯アピールに代えます。
 「富山4.11デモ」を皮切りに、10団体「5.11北電志賀原発を廃炉に」申し入れました。「5.25北電回答受け取り行動」は、紋切り型の居直りです。翌日5.26から「北電前ランチタイムアピール(平日)」を開始しました。「6.11サウンドデモ」(120名)を実現します。「6.28北電株主総会」北電前アピール行動を行います。その次に、持久戦で毎日から
「毎水曜ランチタイムアピール」になります。

○その後、東京での「素人の乱」「東電アクション」の新運動に感激しました。同世代が経済産業省前にテント建設には同じ気持ちでした。若者4人のハンストに大感激し9月14日に東京に出かけました。翌日テントと若者を訪問し台風の20日まで毎日訪問しました。
 その触発で、富山で毎水曜ランチタイム・アピール(10人〜20人)にも「座り込み」をプラスします。1人でも毎水曜日には「北陸電力本社前道路で座り込みをする」と言いました。70歳以上「JJBBの会」の座り込みが、東京テントと連帯し開始しました。1人でもやろうとの気持ちが、やると2人以上になり5人になります。7日(水)は雨中パラソルで寒さの中を定例2人と飛び入り若者1人の3人でした。

○歩道上なのでテントは無理です。晴れた日は、楽器演奏もあり座り込みも5−6人になります。原発は存在するだけで危険です。即時、廃炉を求めて闘います。10日は能登半島集会にバス参加。11日(日)富山集会で「北陸電力に即時廃炉」を宣言します。「富山本社」は直接。「北陸電力(株)東京支社
 東京都港区虎ノ門2丁目8−1 虎の門電気ビルディング 6F」郵送します。

(「原子力政策の見直しを求める富山県行動委員会」「JJBBの会」「志賀とフクシマを結ぶつどい」集会)

村山和弘
930-0881 富山市安養坊357−35 不二越訴訟連絡会事務所
hujik@ty2.fitweb.or.jp 
TEL090-9768-2533 FAX076-444-1833

.. 2011年12月10日 08:41   No.353004
++ 山崎 久隆 (小学校低学年)…9回       
最悪の公害輸出 原発輸出を止めよう
     欠陥商品であることがあからさまに露呈した日本製原発

                たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会

○日本は現在、ベトナム、ヨルダン、韓国、ロシアと原子力協力協定締結のための承認案が衆議院外務委員会で可決され、衆議院本会議に送られた。このままでは今年中に衆参両院で可決され、成立してしまう。
 最悪の公害輸出、それが原発輸出なのだが、外務委員会には恐ろしく見識の無い議員がそろっているとしか言いようが無い。いったいあなたたちは誰のために仕事をしているのか。原発輸出で利益を上げるメーカーのために、こんな恐ろしい協定を結ぼうというのか。
 これが国会で承認されるとするならば、最悪の政権として歴史にその名を残すだろう。

○自民党政権でさえ自らの手をこれほど汚すような暴挙はしなかった。今の民主党政権には依って立つ基盤というものさえ感じられない。市民感覚からかけ離れた、一部の産業界の意向のままに繰り広げられる外交政策。
 日本の原子力技術は、根底から否定されてしまった。それは相手国が何と言おうと偽らざる真実だ。欠陥商品であることがあからさまに露呈した日本製原発を、それとは気づかないか、気にしないか知らないが、相手に売りつける行為は、明らかに商取引の信義にも悖る行為だ。
 技術的に欠陥を抱えていると知りながら商品を売れば、単なるリコールでは済まず、大変な賠償責任を負うことは、当たり前のルールだ。
 福島第一原発の事故は、まだ原因調査さえままならない。失われつつある土地は600平方キロメートルにも及ぶ。(1平方メートルあたり148万ベクレル相当・チェルノブイリ原発事故で居住不能とされた汚染に相当する値で、東京23区の面積に匹敵)
 そのような災害を引き起こす装置を、一体どんな保証を付けて売りつけるというのだろう。全額賠償でもするつもりだろうか。国家財政が何度破たんしても追いつかない。

○今必要なのは、署名を終えた協定書であっても、これほど未曾有の災害を引き起こし、国内でも原発政策を全面的に見直している以上、責任を持って安全と言えなくなったことを相手国に率直に詫び、これまでの交渉を白紙に戻し、エネルギー支援が必要ならば原発以外の支援策提供することを申し出ることだ。
 正直ではない国は、結局信頼を得ることは出来ず、利用されて捨てられるだけだ。「国際社会で名誉ある地位を占める(憲法前文)」ことは、永遠に不可能になるだろう。

.. 2011年12月10日 10:09   No.353005
++ 柄谷 行人 (幼稚園生)…1回       
 私は四月から反原発のデモに参加しています。この新宿駅前の集会にも、6・11のデモで来ています。

 私はデモに行くようになってから、デモに関していろいろ質問を受けるようになりました。それらはほとんど否定的な疑問です。たとえば、「デモをして社会を変えられるのか」というような質問です。それに対して、私はこのように答えます。デモをすることによって社会を変えることは、確実にできる。なぜなら、デモをすることによって、日本の社会は、人がデモをする社会に変わるからです。

 考えてみてください。今年の三月まで、日本には沖縄をのぞいて、ほとんどデモがなかった。それが現在、日本中でデモが行われるようになっています。
その意味で、日本の社会は、少しは変わったわけです。たとえば、福島原発事故のようなことがドイツやイタリアで起こればどうなるか、あるいは、韓国で起こればどうなるか。巨大なデモが国中に起こるでしょう。それに比べれば、日本のデモは異様なほど小さい。しかし、それでも、デモが起こったということは救いです。

 デモは主権者である国民にとっての権利です。デモができないなら、国民は主権者ではない、といってもいい。たとえば、韓国では二〇年前までデモができなかった。軍事政権があったからです。しかし、それを倒して、国民主権を実現した。デモで倒したのです。そのような人たちがデモを手放すはずがありません。

 では、日本にはデモが少ないのか。なぜ、それが変なことだと思われているのか。それは、国民主権を、自分の力で、闘争によって獲得したのではないからです。日本人は戦後、国民主権を得ました。しかし、それは敗戦によるものであり、事実上、占領軍によるものです。自分で得たのではなく、他人に与えられたものです。では、これを自分自身のものにするためにどうすればよいの
か。デモをすること、です。

.. 2011年12月10日 13:00   No.353006
++ 柄谷 行人 (幼稚園生)…2回       
 私が受けるもう一つの質問は、デモ以外にも手段があるのではないか、というものです。確かに、デモ以外にも手段があります。そもそも選挙がある。その他、さまざまな手段がある。しかし、デモが根本的です。デモがあるかぎり、その他の方法も有効である。デモがなければ、それらは機能しません。今までと同じことになる。

 さらに、私は、このままデモは下火になっていくのではないか、という質問を受けます。戦後日本には全国的規模のデモが幾度かありました。しかし、それは短期間しか続かず、敗北に終った。今回のデモもそうなるのではないか、というのです。

 確かにその恐れはあります。マスメディアでは、すでに福島の事故は片づいた、ただちに経済復興に取り組むべきだ、という意見が強まっています。むろん、そんなことはない。福島では、何も片づいていない。しかし、当局やメディアは、片づいたかのようにいっている。最初からそうでした。彼らは最初から、事実を隠し、たいしたことがなかったかのように装ったのです。ある意味
で、それは成功しています。多くの人たちがそれを信じている。そう信じたいからです。としたら、今後に、反原発のデモが下火になっていくことは避けられない。――と、いうふうに見えます。

 しかし、違います。福島原発事故は、片づいていない。今後もすぐには片づかない。むしろ、今後に、被曝者の病状がはっきりと出てきます。また、福島の住民は永遠に郷里を離れることになるでしょう。つまり、われわれが忘れようとしても、また実際に忘れても、原発のほうが執拗に残る。それがいつまでも続きます。原発が恐ろしいのはそのことです。それでも、人々はおとなしく
政府や企業のいうことを聞いているでしょうか。もしそうであれば、日本人は物理的に終り、です。

 だから、私はこう信じています。第一に、反原発運動は長く続くということ、です。第二に、それは原発にとどまらず、日本の社会を根本的に変える力となるだろう、ということです。

 皆さん、ねばり強く戦いを続けましょう。

.. 2011年12月10日 13:17   No.353007
++ 柳田 真 (大学生)…91回       
原発再稼働を狙う電力8社に“再稼働やめよ”12/11(日)行動に
   参加しよう−全国の原発現地に連帯して!


◯12月11日(日)は、9月11日、11月11日の2回の経産省包囲・人間の鎖行動につづく、第3回目の大事な行動日です。ぜひ、参加しよう!今、日本の電力会社は、定期検査後の原発を再稼働したくて、したくてうずうずしています(原発1基を止めると1日1億円の損失といわれています)

◯日本の原発54基中、46基が停止して、稼働中の原発はわずか8基(10%)のみ、それでも電力は大丈夫で、東京電力などは余っているのが今の事実です。加えて、地震・余震が心配されます。(地震を扱う官庁=気象庁がM7クラスの余震を心配・警告しています。M7は6600人の死者を出した阪神淡路大震災級の地震です)
 全原発を止めよ、再稼働をするな−の声が一段と必要です。

◯“再稼働やめよ”の市民の声を電力会社に届けよう、東京にある電力会社の8つの支社へ市民の声を届ける12月11日(日)の行動は初めての画期的な行動です。
8社をまわるためやや距離が長い(7.4km)ので準備して参加しよう(長距離に自信のない方の短いコースも準備)。
12時50分に、日比谷野外音楽堂中幸門にあつまろう。10分間の短い打ち合わせをおこないます。
13時より全体集会、14時デモ出発、17時すぎ、経産省を一周デモ包囲して解散の行動です。

◯12月10日(土)日比谷集会は、5500人が参加、ノーベル文学賞作家大江健三郎氏の話などがあり、原発反対のエネルギーが続いていることを示しました。たんぽぽ舎は、2000枚のビラを入り口で配布し、“原発なくても電気は足りる”“12・11再稼働反対集会への参加”を訴えました。

.. 2011年12月11日 08:24   No.353008
++ たんぽぽ舎 (社長)…520回       
新聞・雑誌から

   除染も「原子力ムラ」の利益…「後始末」巨額のビジネスに
   大手ゼネコン、モデル事業仕切る 建屋建設のトップ3横すべり
   技術確立まだ、独占に疑問

◯ その「復興」の早さに驚く。被災地ではない。原子力ムラである。福島原発事故後の除染モデル事業は独立行政法人・日本原子力研究開発機構(原子力機構)が担うが、同機構が再委託する三つの共同企業体(JV)の幹事会社が原発建設
の受注でトップ3を占める大手ゼネコンであることが分かった。そこには原発を造ることで稼ぎ、壊れても稼ぐという「モラルなき構図」が浮かび上がる。
 除染モデル事業は、警戒区域や計画的避難区域にある福島県内の十二市町村で、各一〜二カ所ずつ実施される。内閣府から事業を受託した原子力機構が大手ゼネコンの大成建設と鹿島、大林組が各幹事会社のJVに再委託した。国からの約百
十九億円の委託費に対し、同機構からJVへの発注総額は約七十二億円。”ピンハネ”批判が起きた。(略)

◯ 三JVには計二十五社が参加。モデル事業後の本格的な”除染ビジネス”には巨額が投じられるとみられ、「モデル事業はその唾付け」と言い切る業界関係者もいる。(略)
 元日本原子力研究所研究員で技術評論家の桜井淳氏は「除染はゼネコンにしかできない仕事ではない。作業をするのは下請けや孫請けで、ゼネコンはマージンが狙い。被ばくリスクの考慮から、通常より三割は高額になるなど”うまみ”のある仕事だ。原子力機構やゼネコン各社は原発建設を推進してきた。今回の事故についても責任の一端はあるはずなのに、恥ずかしくないのか。除染でも原子力ムラの中でカネを回すという仕組みが、何ら変わっていない」。
 東京農工大の瀬戸昌之名誉教授(環境科学)は「取り除いた汚染土壌は行き先がなく、積んでおくだけなので解決にはならない。高線量地域は居住をあきらめ、そこに遮蔽型の置き場をつくるしかないではないか」と提言した。(略)
 原子炉建屋での実績が、そのままモデル事業の受注にも反映された形だ。(略)
資料によると、五十七基の原子炉や建屋を含む総建設費は約十三兆円に上る。(略)
 除染事業の受注に期待を寄せていた福島県内の建設業者の一人は「(ゼネコンは)下請けも県外の系列会社を連れてくるだろうから、地元に落ちる金は少ない。
そもそも除染は人海戦術が柱で、高度な技術はそれほど必要ない。ゼネコンにやらせる理由はまったく見当たらない」と憤る。除染モデル事業を委託された原子力機構は、事故隠しを重ねた旧動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の流れをくみ、
政策仕分けで見直しを指摘された高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を運営する。その原子力機構と、原発建設に携わるスーパーゼネコンが事故の後始末を再び仕切る構図が浮かぶ。(略)
 定期的に福島入りし、住民とともに除染活動を続けている京都精華大の山田国広教授(環境学)は「住民にとり、一番大事なのは放射線量を下げること。それができるならゼネコンでも何でも構わない」としつつ、「現段階でゼネコンが効
果的に除染をやれるとは思えない。恣意的に仕事を回し、利権を与えているように見える」と話す。「除染方法は徐々に改善しながら進めていくしかない。地域ごとに状況は違う。臨機応変に対応するには、現地を知っている市町村に任せる
ことが最適ではないのか」(2011.12.08東京新聞「こちら特報部」より抜粋)

.. 2011年12月11日 08:49   No.353009
++ たんぽぽ舎 (社長)…521回       
参加速報 「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
                  再稼働反対 12・11デモ」

 先月の11.11の時とはうって変わり、突き抜けるような青空の元「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対 12・11デモ」が開かれた。
 前日の1000万人署名主催による「日比谷野音集会」の直後にも関わらず、原発立地で闘う人々を含め首都圏から約1000人の参加者が集まってきた。
 福島や青森・大間の原発立地で闘う人々の挨拶に加え、首都圏の教育現場で闘う人々そして主催者からの挨拶の後、いよいよ全長7.4キロの超ロングコースのデモに出発だ。
 この超ロングコースのデモには重要な意味が在る。幾つかの定期点検とストレステストを終えた原発においては、当該原発の再稼働に向けてウズウズしているのだ。しかし、3.11のあの大惨事を目の当たりにした立地現地の激しい反発や国民の厳しい監視の元で、未だ再稼働を果たせずにいる。それでも現野田首相が来夏の再稼働を目指すといういことで、彼らはその準備に怠らない。そうした状況の中で、原発立地における経産省前テントにおける「占拠」闘争や9.11−11.11の経産省包囲行動に触発された原発立地における「座りこみ」「包囲」行動と連帯して、ここ首都における連帯の闘いを繰り広げたことは非常に大きな意味を持っている。
 事前、「在特会」を名乗るちんけな「ネット右翼」から「デモ隊列を迎撃する」などという誇大妄想的な挑発行動の呼びかけがなされていたが、集まった数は40〜50名、只々「キチガイ、帰れ」ということを連呼する惨めな破産者共は全く相手にせず、始終ドラム隊の軽快なリズムに合わせ、最後まで賑やかにそして楽しくデモを貫徹した。

.. 2011年12月12日 08:37   No.353010
++ たんぽぽ舎 (社長)…522回       
今週のスペースたんぽぽの講演・学習会

 イ.12月13日(火)
   チェルノブイリ原発事故現地を視察して−帰国報告
   事故25年が経過して・惨状・子どもたち

 都留文化大(准教授)平井裕子さんが今夏、旧ソ連チェルノブイリをみんな
で視察。「除染は」はしていない事実ほか、色んな現地の報告

共 催:東電前アクション、たんぽぽ舎
開 場:18:30−19:00〜21:00
場 所:スペースたんぽぽ
参加費:¥500

 ロ.12月15日(木)
   ワンコイン上映会 肥田舜太郎先生の講演会DVD上映(予定)他

開 場:18:30〜21:00
場 所:スペースたんぽぽ
参加費:¥500

 ハ.12月17日(土)
   反原発なにかしたいひと会議+原発止めようアイデア提案会(5回)

 何かしたいけど何をしたらいいか分からない人と、したいことはあるけど何
かの事情で始められない人大募集

開 場:18:30〜21:00
場 所:スペースたんぽぽ
参加費:¥500

.. 2011年12月12日 09:22   No.353011
++ たんぽぽ舎 (社長)…523回       
子どもの県外避難を握りつぶす「被曝鎮静策動」を許すな

 12月9日の毎日新聞朝刊は奇妙な数値を報じている。

 「郡山市は、約1ヵ月間の累積放射線量の第1回測定結果を公表した」「郡山の子供1.33ミリーベル」「一般国民のは曝線量の限度を年間1ミリシーベルトとしている」「全員、健康への影響はないレベル」(放射線影響研理事長)というものであった。

 調査対象児童・生徒約2万5500人であるが、何と、基準にしたその線量測定期間は、去る10月5日〜11月6日(33日間、子どもたちが首にぶら下げた線量計)であった。しかも、その間の空間被曝線量の平均値(経口被曝線量抜き)をもとめて、これを年間に換算したものである。

 このような欺瞞は許せない。被曝における「累積線量」とは、事故翌日から、そのときまでの「累積総線量」と考えるのが、世の常識というものである。先の数字でいえば、9月以前の約半年間の累積値を加算して「年間許容値=1ミリシーベルト」に対して、被曝リスクを判断するべきである。こともあろうに、線量が低下した10月の平均値を適用して、向こう1年間の線量を換算するやり方は、もはや計算とはいえない。このような線量計算が当てはまるのは、去る10月に郡山に引っ越した子供だけに当てはまる、次の年の9月末までの「年間適用推定値」でしかない。以前から郡山に住んでいる子供にとって、「年間1ミリーベルト」が安心基準値というなら、もうとっくに時間切れである。
 
 参考までに、「福島県放射線測定結果」(HP)を厳密に積算してみるならば、福島市の事故後8ヶ月間(3月12日〜11月10日)の累積線量は、すでに「9.45ミリーベルト」に達しているのである。郡山市も大差ない。検証抜きの記事のたれ流しも批判すべきだし、このように公然と行なわれる卑劣な沈静策動も許すべきではない。

.. 2011年12月12日 10:04   No.353012
++ たんぽぽ舎 (社長)…524回       
新聞・雑誌から

 除染はもとより「除洗」も不要だ
   「除洗」も、再考すべきです
   桜島の噴火が終息していないのに愛車を水洗いする“滑稽さ”と同一

 メルトダウンを超えてメルトスルーに陥った東京電力福島第1原子力発電所の周囲は、「放射能に占領された領土」と冷徹に捉えるべき。

 その放射能は、「人間の五官が察知し得ぬ無色・無臭・透明」で、極めて厄介な存在なのです。

 とするなら、原発から少なくとも30km圏内は居住禁止区域に設定し、愛着を抱く郷里から離れる当該住民には、国家が新たな住居と職業を提供すべき。それが、「国民の生命と財産を護(まも)る」政治の責務です。にも拘(かかわ)らず、「今の所は大丈夫」会見を続けた枝野幸男氏にも、「今は既に大丈夫」発言を続ける細野豪志氏にも、身を挺して有言実行する哲学や覚悟は窺えません。

 チェルノブイリ原発周辺の住民に、更には生まれ来る生命に勃発した身体の異変・異常が、「フクシマ」に限っては起こり得ない、と断言出来る訳もないのに。

 放射能に汚染された土壌を30年間保管する中間処分場を福島県内の国有林等に設置するが、その後の最終処分場は県外に、と「約束」する細野氏も30年後は70歳。大半の政治家は引退しているのです。無責任な問題先送りです。

 国有林内の「保管物」が雨水に混じって河川に流れ出たら、イタイイタイ病どころの話ではありません。映画「100,000年後の安全」に登場したフィンランドのオンカロ以外に現在建設中の放射性廃棄物最終処分場は地球に存在しない事を鑑(かんが)みれば、住民が移住後の「フクシマ」を最終処分場とし、この瞬間も世界中で排出される廃棄物を受け入れたなら、これぞ最大最強
の安全保障政策の確立です。

 「除洗」も、再考すべきです。語弊を恐れず申し上げれば、桜島の噴火が終息していないのに鹿児島市内で愛車を水洗いしている“滑稽さ”と同一です。人海戦術で駆り出された住民が内部被曝を起こさぬ保証は何処にも無いのです。トンネルじん肺やアスベストの悲劇から何も学ばぬとは。

 更には、除染の際の水は如何に処理しているのか、杳(よう)として語られません。ここでも、水俣病どころの話では無いのです。

 が、渡部恒三氏の秘書から参議院議員を経て福島県知事に転身した佐藤雄平氏は、人口が減少すると交付税も減少するので疎開や移転には反対、と高言する始末。笑い話では済まされない日本の政治の機能不全です。

こちら

 (日刊ゲンダイ 田中康夫連載「日本改国」12月8日ネット版より転載)

.. 2011年12月12日 10:09   No.353013
++ 坂東喜久恵 (幼稚園生)…3回       
東京に震災廃棄物(被災ごみ)がやってくる。 
    23区と多摩地域で女川町(宮城県)のごみ焼却受け入れ始まる。
12月8日(木)で議連主宰の学習会「どうする!原発事故による放射性廃棄物」がスペースたんぽぽで開催されました。
 主講師は藤原寿和さん(廃棄物処分場全国ネットワーク共同代表)サブは坂東喜久恵(たんぽぽ舎)。藤原さんは若いころ原発反対運動にも現地で参加してきています。
 藤原さんは3.11からの福島第一原発の動きや汚染の状況政府の動きを"主に災害廃棄物を巡る国の動きを中心に"レジュメにまとめて、経過を追いながらポイントを指摘。
 4.22の厚労省安全衛生部長名の通知から始まり、5.11には厚労省のマスタープランでは、広域処理を打ち出し、再生利用を進めているまた、5.1(高濃度の)下水処理汚泥が検出された後には5.2「当面の取り扱い」を出し、5.12原子力災害対策本部が出した[考え方]でのでは10万Bq/kg以上
は問題とするという考え方が出されている。
 これらの多くは、「災害廃棄物安全評価検討会」が月2回のペースで開催され、検討されているとみられるが、まったくの非公開。藤原さんたちも公開を求めたが門前払い状態であったという。
 その後も矢継ぎ早の方針提起や、政省令に向けての動きの中で、パブコメ期間もほとんどないまま決められて行っている。
この中で,8000Bq/kg未満は"何の問題もない"扱いになってきている。(市民が心配しているのは超えたからではないのだ)ばらまいていいのではない。
藤原さんは科学職の立場からも言及。環境中の放射能測定にもきちんとしたマニュアルはない。(通常のJISのような測定方法が確立していない)。
東京での受け入れ処理がトップダウンで始まるが、リスクアセスメント、リスクコムニケーション及びリスクマネジメントもきちんと取っていない中、問題が多いことを、愛知県や横浜市の取り組みと比較して指摘しました。
(注)ちなみに、事前に一部の廃棄物処理の焼却を受け持った(株)東京臨海リサイクルパワーの筆頭株主は東京電力(株)です。
坂東は、廃棄物の中間処理にかかわっている立場から、現場での状況を説明しました。
質疑応答ではやはり心配の声が多く出ました。中で、放射能汚染物(土など)を国有林に廃棄(処分)すればよいという意見に、森林を汚染することは許されない、生態系を破壊する権利は人間にはない、水のもとを汚染するな等、かなり盛り上がった議論が出ました。

.. 2011年12月13日 14:42   No.353014
++ 杉嶋拓衛 (幼稚園生)…2回       
12月9日、柳沢裕子医師『低線量被曝と闘う』講演会の報告
(主催原発とめろ!新橋アクション)
東京・大井町きゅりあん5階 18時30分より 参加者40名
                                
☆最初に「子どもたちを放射能から守れ〜福島のたたかい」のDVDを観た。福島の中出聖一さん(子供たちを放射能から守る福島ネットワーク代表)が「子どもを一緒に守って欲しい、同じ目線で考えて欲しい。」と訴えているのに、文科省の役人(渡辺格)が福島の表土を削る作業は必要無いと言い放った。年間20mSv撤廃を求めて70名で福島から東京へ。文科省交渉で「安全ならば福島の土をなめてみろと」詰め寄る福島住民。文科省もついに年間1mSvを努力目標にすると答えるが3.8μSv/hの基準だけは一人歩きしていて6月12日には郡山市の酒蓋(さかぶた)公園の使用を許可してしまった。映像内のガイガーカウンターでは3.78μSv/hを指していた。文科省は子どもの命を守る気はあるのか疑問だった。
☆講演会では船橋二和病院勤務(内科)の柳沢裕子医師が低線量被曝について3月11日から自ら学んだ事を分かりやすく話した。医師も過重労働に追われて低線量被曝の恐怖におののく市民の疑問に応える所まで至ってないという。ホールボディカウンターはγ線のみしか測れずプルトニウムやストロンチウムの被曝(α線やβ線)は測れない。内部被曝は測れないと指摘。さらにICRPは1946年に第一委員会(外部被曝)と第二委員会(内部被曝)があったが、52年には第二委員会の審議を打ち切った。ICRPは内部被曝が危険だという事を考慮しない方針を立てた。今回の福島原発事故直後に長崎大学の山下教授(現福島大学副学長)を福島に送り込み安全宣言をしていた事を非難していた。20mSvの基準は福島中通りの住民を避難させないために恣意的に選ばれた数値ではないかと疑問を投げ掛けていた。山下教授は長崎の被爆者を診ていたかもしれない
が、高線量外部被ばくのデータしか持っておらず、参考にするとすればチェルノブイリの経験ではないかと言っていた。チェルノブイリ事故では放射線量が0.4μSv/hの村で子どもたちが同時期に黒板の字が見えなくなる(白内障)事例があり、直ぐに廃村になった。実際にベラルーシでは人口が減少している。出生率が低下している。山下教授が言う小児甲状腺ガン以外起きていないというのは大ウソ。山下は福島に乗り込んで来た時嬉しそうな顔で研究ができると話していたそうです。医師は患者を研究対象程度にしか見ていない部分があると医者の内面の苦悩も話した。対処療法に終始している現在の医学では低線量被曝の時代には通用しないと柳沢医師が肥田先生の講演を聞いた言葉を紹介していた。原爆ブラブラ病で家族からも怠け者呼ばわりされ「死にたい」と悩む被爆者に「生きろ」と叱咤激励してきた肥田先生は、放射線被ばくの治療方法が分からないので
江戸時代に戻ったようだと。しかし今の医療現場ではガイドラインに沿って患者をベルトコンベヤーに乗せ新薬を売りつけ自動的に薬を処方していくのが是とされている。このかい離による矛盾が低線量被曝の時代を覚悟しないといけない私たちに降りかかってくる。最後にバンダジェフスキーの言葉を引用して「尽力できる者は状況改善にベストを尽くせ」と締めくくった。広瀬隆さんの本の中にドイツの原発を止めた列の最先頭に医師がいた事が書いてあったと自らの決意を述べていた。

.. 2011年12月13日 14:59   No.353015
++ たんぽぽ舎 (社長)…525回       
新聞・雑誌から
イ.郡山の小中学校被ばく線量―チェルノブイリなら強制避難のレベル疎開訴訟で意見書―内部被ばくに詳しい矢ケ崎克馬名誉教授

 福島県郡山市の児童・生徒14人と保護者らが、市に対し疎開するよう求めた裁判で、弁護団は「市の年間被ばく線量は、チェルノブイリ基準で住民が強制的に避難させられる移住義務地域に相当する」との新たな意見書を福島地裁郡山支部
に補充提出した。

 意見書を作成したのは、内部被ばくに詳しい矢ケ崎克馬・琉球大名誉教授。
(略)ウクライナでは、人工の年間被ばく線量が1ミリシーベルト以上を補償などが受けられる「移住権利地域」、五ミリシーベルト以上を移住を強制される「移住義務地域」と定めている。これを一時間当たりに換算すると、「移住権利」は0・一一四マイクロシーベルト以上、「移住義務」は0・五七一マイクロシーベルト以上となる。矢ケ崎氏はこの基準を、市が測定した十一月二十五日現在の空間放射線量に当てはめた。その結果、児童らが通う小中学校七校の周辺はすべ
てで〇・五七一マイクロシーベルトを大きく上回っており、「移住義務地域」に相当する。最も高いのは一・六七マイクロシーベルト。国際放射線防護委員会(ICRP)が定める一般人の年間被ばく線量限度一ミリシーベルト(一時間当たり〇・一一四マイクロシーベルト)の十五倍近い値だ。直近だけでなく、六〜十一月の測定値でもすべて0・五七一マイクロシーベルトを超えていた。矢ケ崎氏は「汚染の値は感受性が高い子どもたちの体に危険が及びかねない。東京電力の事
故の責任を負わなければならない道理は金輪際い」と指摘。柳原敏夫弁護士も「疎開は一刻の猶予もならない。自主避難に任せるのではなく、市には責任を持って安全な環境で学ばせる義務がある」と話した。(2011.12.10.「東京新聞 こちら特報部」より抜粋)


ロ.電力系財団が副読本
  文科省 小中高生向け放射線教育―震災前入札 委託先変えず
  「事故の反省ない」批判も

 文部科学省が、全国の小中高生向けに新たに作った放射線教育の副読本を東京電力の西沢俊夫社長ら電力会社の経営陣らが役員を務める財団法人「日本原子力文化振興財団」(東京都港区)に作成委託していたことが分かった。財団への委託は、東電福島第1原発事故前に、3月9日に一般競争入札で行われ、同財団が約2100万円で落札した。従来の副読本には原発について「大きな地震や津波にも耐えられるよう設計されている」などの記述があったため、文科省は4月に使用を中止。新たな副読本を作製することにしたが、委託先は変更せず7月に契約内容を見直し、事業費も経費の増加に伴い約3700万円に増額した。同財団は原子力の平和利用の啓発普及を目的に掲げ、10年度は収入総額約12億円の約4割が経済産業省や文科省など国からの受託費だた。同省は事故後も変更しなかった。電力業界とつながりの深い団体が教材作りに関与することに、識者からは「原発事故後の委託先としてふさわしくない」と批判の声が上がっている。(略)文科省の担当者は、事故後も委託先を変えなかった理由について「放射線の知見は変わらない」と説明。電力業界との関係についても同財団は「副読本の内容に影響は無
い」とコメントする。(略)NPO法人「原子力資料情報室」の伴英幸共同代表は、(略)「放射線との共存が前面に出され、危険性への認識が甘い。(略)原発を推進するための組織が従来通り受託するのは、妥当とは思えない。原発事故
への反省が足りない」と批判している。(2011.12.08.毎日新聞より抜粋)

.. 2011年12月13日 15:08   No.353016
++ 三宮克己 (幼稚園生)…1回       
ベトナムには知らされていない日本の放射能汚染の現状
   もし事故になれば日本よりも重大な被害か
   拡大し続ける被害状況と反対運動をベトナムにも伝えよう!

                 調布市 三宮 克己(元、府中市議)

 前略すっかり御無沙汰していますが、気の付いた事を報告します。
十一月二十三日から二十七日まで五人の友人とベトナムに行って来ました。
 その時、合計四人の日本語ガイドに乗り合わせたが、どの人も日本の地震と津波の事を話し、大変でしたね日本は技術力が有るので復興も早いと褒めていたが放射能については全く知らされていない様だった。
 私たちはベトナムの自然の型のままにある河川(堤防の無い)や農地牛の放牧村落などを見てここに原発施設を作って一旦、事故が起こると日本以上の取り返しのつかない身体・自然破壊が起こるのではないかと空恐ろしくなった。
 連絡がつくなら至急、日本の今、尚拡大している被害の状況と反対運動などをベトナムの人達に知らせるようにしたい。御検討を。

早くから原発の危険性を訴えてきた貴団体(たんぽぽ舎)に敬意を表しています。

.. 2011年12月14日 09:09   No.353017
++ あつみまさずみ (幼稚園生)…2回       
電力会社と原発メーカー、監督官庁の近さが実感できたデモ
   12/11(日)8電力会社抗議行動の感想      11・11−12・11再稼働反対全国アクションの最後を飾るデモが行われた。
 今回のデモの特色は各電力の本社、支社の前を通る点。

 対象の電力会社は以下の8社。まずは東京電力本社。次はプルサーマル計画のある玄海原発を抱える九州電力。三番は日本最大の活断層中央構造線の上に伊方原発を持つ四国電力。四番は泊原発再稼働問題の北海道電力。続いて上関原発建設強行をたくらむ中国電力と旧耐震指針越えの地震に見舞われた過去を持つ女川原発がある東北電力。7番は老朽原発の宝庫、原発依存度ナンバーワンの関西電力。
最後に東海地震の震源域の真ん中にある浜岡原発の中部電力の各支社。
 電力会社の入っているビルのどれも立派なこと!電力独占でしこたまもうけた象徴か?
 その他にも原発メーカーとして悪名高い通称「三菱村」を通り、監督官庁である経産省前も通るなど原発推進側の近さを身をもって体験できた。
 それにしても7.4kmのデモは長い!歩数計をみたら18921歩。もうバテバテだ。

 最後に【極左暴力集団による日本破壊運動「反原発」に怒りのカウンターを!】
を称して東京電力前に陣取っていた人々と警察の対応について一言。
 「きちがい」、「じじいばばあ」、「日当で動員された連中」だの「乞食・貧乏人」などとののしっていた人々が持っていたのは日の丸や旭日旗である。
日の丸は反原発運動に反対するシンボルとしか思えない。
 また、警察はデモ最後尾に阻止線を張る時に使う黄色いひもを持ち、信号待ちでデモ隊の全体が止まるという状況になっても「前が空いています。つめて歩きください」ということを解散地点に着くまでひたすら言い続けていた。

.. 2011年12月14日 09:16   No.353018
++ たんぽぽ舎 (社長)…526回       
新聞・雑誌から2つ

  イ.まやかしだった原発検査

               無職 井西 康郎 85 (大阪市東成区)

 原発関連施設の唯一の法定検査機関である「原子力安全基盤機構」が、対象の事業者に検査内容の原案を事前に作成させ、それを丸写しした資料を基に検査していたことが本紙で報道されていた。そもそもこの機構は02年に東京電力のトラ
ブル隠しが発覚したことを受けて設立された組織だ。まやかしの原発検査としか言いようがない。
 何をどんな方法でチェックするかを定める検査の要領を事業者の原案通りにして検査を行い、国に合格判定を報告していたとは、安全性に疑問を持たざるを得ない。「自前で作っていては日が暮れる」という機構側の弁解には反省の姿勢が全く見えない。機構を所管する経済産業省原子力安全・保安院の幹部は人手不足という事情に理解を示しながらも「検査先におんぶにだっこの『殿様検査』と批判したというが、有名無実化した組織は即座に廃止すべきだ。そして、文字通り安全基盤を確立できる新組織を設けるべきだろう。
                (2011.12.4毎日新聞『みんなの広場』より)

  ロ.全日本仏教界 異例の『脱原発』宣言
    誰かの犠牲もういらぬ
    64の寺 避難続く 宗派超え支援へ

 全国の伝統仏教教団でつくる全日本仏教界(全日仏)が「脱原発依存」を宣言した。保守的といわれる仏教界が、国論を二分するような問題で一定の方向性を打ち出すのは異例だ。福島原発周辺の寺が避難生活を強いられる中、仏教界にとっても原発問題は切実なテーマになっている。

全日仏は今月一日、都内で理事会を開き、「原発によらない生き方を求めて」と題する宣言文を採択した。(中略)原発の安全神話が崩壊した3・11以降、加盟団体では、原発を問い直す宣言や催しが相次いだ。「原発に依存しない社会の実現」をうたった宣言を九月に採択した臨済宗妙信寺派、原発への依存を考えるシンポジウムを十一月に開いた曹洞宗大本山永平寺が代表的だ。(略)
全日仏では今後、衆参両院議員二百三十人が参加する「仏教懇話会」などを通じて宣言文を広めていく方針だ。(略)

仏教界としては、原発事故で故郷を追われた住職や檀信徒への支援が喫緊の課題だ。現在、警戒区域や計画的避難区域に位置する六十四の寺が避難生活を続けている。全日仏では、菩提寺と連絡が取れない住民のため、十二〜十六日、両者を取り次ぐ特設ダイヤルを設ける。電話は03(5405)7676。ファクスは下4桁が7677。 
            (2011.12.11東京新聞『こちら特報部』より抜粋)

.. 2011年12月14日 10:05   No.353019
++ たんぽぽ舎 (社長)…527回       
たんぽぽ舎は、皆様の会費とカンパによって支えられています

 たんぽぽ舎は1989年より、反原発とチェルノブイリ原発事故での食品の放射能汚染問題を心配し、設立されました。たんぽぽ舎は原発廃止を求めて運動をしてきました。事務所は、運動を担う多くの人たちが集い、活用する「みんなのひろ
ば」として機能し続けています。
 1995年の「もんじゅ」事故、1999年のJCO臨界事故、そしてイラク戦争における劣化ウラン弾使用に反対するなど、常に平和と環境を考えた活動を展開してきました。
 こうした活動を支えているのはたんぽぽ舎を応援してくださる皆様です。

たんぽぽ舎は、個人の方々の会費とカンパのみによって支えられています。

 特に3月11日福島第一原発の事故以降、政府や東電は既存のメディアをフルに動員し、自分たちの都合にそった情報を流そうとしてきたことは周知のことと思います。この間もたんぽぽ舎は一貫して、より正確な情報を皆様に提供できたと自負しております。こうした活動ができたのは、たんぽぽ舎が政府や企業の資金提供を受けず、皆様の会費とカンパのみで活動をしてきたからに他なりません。皆様のサポートがたんぽぽ舎の活動の力となっています。

 原発震災という現実を前にしても、政府はいまだ、原発を再稼働させ、輸出しあろうことか福島原発震災の被害を過小評価しようとしています。こうした動きを阻止する活動、1日でも早く原発に頼らない社会を実現するために、皆様の温かいご支援が必要です。
 また活動には事務所の維持費等、多くの費用がかかります。
皆様が常に集える広場としての機能を維持するためにも皆様のご支援をお待ちしております。
 2011年12月 たんぽぽ舎運営委員会

.. 2011年12月14日 10:12   No.353020
++ 槌田 敦 (小学校中学年)…12回       
汚染日本で暮らすための汚染者負担の原則
   毒物まいて「無主物」という東電の主張
                     
2011年8月、二本松市のゴルフ場が、東電を相手に、汚染の除去を求めて仮処分裁判を起こした(朝日新聞11月24、25日)。ゴルフコースの線量が高くて営業できないので、東電に除染を求めるというものであった。
 これに対して東電は、「原発から飛び散った放射性物質は、東電の所有物ではなく無主物であり、東電は除染に責任をもたない」と回答した。
 10月31日の東京地裁の決定は、敗訴であった。「無主物」には立ち入らなかったが、国の除染計画がまだ定まっていないことを理由にしたという。ここでもしも、裁判所が「無主物」との東電の主張に与するとすれば、それはこれまでの公
害裁判の歴史は一挙に否定されることになる。
 1969年、水俣病患者はチッソを被告として第一次訴訟を起こした。チッソは、「健康被害は予見不可能。従って、過失責任はない」と主張したが、73年、原告は勝訴した。79年、元チッソ幹部2人に有罪判決となった。以後、原告勝訴が続
く。汚染者負担の原則が認められ、チッソの弁明は退けられたのである。
 ところが東電は、この公害裁判の歴史を無視して、事故で放出した放射能は東電の所有物ではないと主張し、東電には義務はないと主張したのである。
 一般に、東電の管理を離れた物品で、東電が所有権を主張しなければ無主物である。しかし、この物品が毒物であれば、東電は汚染者と言うことになる。この場合、汚染物は東電の管理を離れることにはならず、汚染者負担の原則が適応される。東電はこの汚染者負担の原則を「忘れた」として逃げようとしている。(以下、略)
 編集部(注) 槌田敦さん、山崎久隆さん、原田裕史さんによる本が来年1月に出版されます。この原稿はその本の第3章の初めの部分の文章です。部分紹介になりますが、東電の「無主物」という無責任きわまりない主張を批判し、「汚染者負担の原則」が日本の公害裁判の歴史の中で確立された大原則だと述べて、東電の大まちがいを厳しく批判しています。

.. 2011年12月14日 10:21   No.353021
++ 高木洋志 (幼稚園生)…1回       
新聞・雑誌から

  「原発銀座」若狭湾は大丈夫か―関西電力に原発運転中止を
  早急に申し入れてほしい
                 会社員 高木洋志(66)(兵庫県宝塚市)

 原発14基が建ち並ぶ福井県の若狭湾で1586年に「天正大地震」が起き、沿岸部が壊滅したという信憑性の高い古文書が見つかっている。若狭湾での津波の危険性はこれまで一部の地震学者が指摘していたが、関西電力は高さ2メートル未満の津波しか想定していなかったという。
 また若狭湾沖にある海底活断層でマグニチュード7・6の地震が起きた場合、高さ4メートルを超える大津波が最押し寄せるという予測結果も出されている。
若狭湾沿岸は日本最大の「原発銀座」だが、運転開始から30年以上経過した原発も多く、極めてリスクが高いと思われる。万一、地震や津波による原発事故が起これば、その影響は近畿地方全般にも及ぶだろう。大事な水資源の琵琶湖も放射能で汚染される恐れがある。近畿自治体は関西電力に原発の運転中止を早急に申し入れてほしい。原発は現在の科学技術では制御不能だ。代替エネルギーの開発を急ぐべきではないか。(2011.12.2毎日新聞『みんなの広場』より)

.. 2011年12月14日 10:37   No.353022

■--東電株主代表訴訟に支持とご支援を!
++ 山崎 久隆 (小学校低学年)…8回          

東電株主代表訴訟に支持とご支援を!

               山崎 久隆 たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会

 脱原発・東電株主運動は1989年東電福島第2原発3号機で起きた再循環ポンプ破壊事故を契機に脱原発を求める市民によって1990年に始まりました。
 1991年度から脱原発を求めて東電に様々な提案、申し入れを行ったり、株主総会では「株主提案議案」を提出してきました。
今年度の株主提案議案は会社の定款を一部変更して以下の章を新設するとして第7章 原子力発電からの撤退
第41条 古い原子力発電から順に停止・廃炉とする
第42条 我が社は、原子力発電所の新設・増設は行わないというものです。
 総会で、議長の勝俣東電会長は、「事前に大口株主から委任状をいただいている」との理由で、賛否の数も数えず否決してしまいました。

 11月14日、脱原発・東電株主運動を中心とした42人は脱原発弁護団全国連絡会の23人の弁護士を代理人として、東京電力の監査役全員に東電の現および歴代の取締役60名に対して経営責任を求めて、会社に5兆5045億円(この額は政府の経営・財務調査委員会報告書にあるものです)の損害を支払えと「損害賠償請求訴訟」を提起するよう「提訴請求書」を送りました。
 理由の一つとして、東電社内で2008年に津波は最高15.7mにも及ぶとの試算があったことや貞観地震のことも考慮すべしなどの警告を無視して何ら対策を講じなかったことを挙げています。
 そして、会社に支払われた賠償金は全額被災者への弁償に使うことも要求しました。私たちはそれが人道的に考えても当然のことと考えています。
監査役は、今後60日以内に取締役に損害賠償請求を提訴するかどうかを決めなければなりません。もし、60日以内に提訴しなかった場合、私たち株主が監査役に代わって提訴します。
 訴訟になった場合(99%訴訟になると思われますが)は、長期間になることが予想され、証人喚問など経費もかかりますのでカンパをお寄せいただければ嬉しいです。よろしくお願いいたします。
 ブログは準備中ですので、是非ご注目ください。
 カンパの振込は下記までお願いいたします。
 郵便局口座:口座番号 00140-3-633169 「東電株主代表訴訟の会」
 銀行口座:三菱東京UFJ 銀行 多摩センター支店
              (普通)0229479「東電株主代表訴訟」
.. 2011年12月06日 07:19   No.352001

++ たんぽぽ舎 (社長)…513回       
メルマガ読者から

 12月3日 福井県敦賀市もんじゅ廃炉へ集会参加報告

○高速増殖炉 もんじゅは、ウランよりも危険なプルトニウムで、原子力発電する目的で、1985年に建設されましたが、これまで94年に初臨界しましたが、翌年ナトリウム漏洩事故を起こし、2010年まで停止していました。
 高速増殖炉は、運転しながウランをプルトニウムに変える原子炉です。この間、投入された資金は、1兆円にのぼるといわれ、これだけの費用かけても1ワットも発電していない無用の存在になっています。プルトニウムは、その毒性において通常のウランによる廃棄物の何倍もの毒性があり、また、核兵器にも使われる危険なものです。これが、岐阜から、わずか80キロの敦賀半島に
あるのです。
 集会は、毎年冷却用のナトリウム事故を起こした12月8日近辺で毎年行われ、全国から仲間がかけつけ、もんじゅ廃炉にむけ、もんじゅの前の白木浜で参加者1500名のもと集会をしたあと、講演会をへて、敦賀市をパレードしました。岐阜・名古屋からは、観光バス2台と電車組で、約80人が参加しました。

○この福井県は、地震の空白地帯といわれ、原発銀座と呼ばれるほど、多くの原子力発電所が設置されていますが、最近、ここに活断層がたくさんあることが発見され、直下型地震による原発事故が懸念されます。普通の原子炉は冷却に水を使いますが、もんじゅは、ナトリウムを使います。このナトリウムは、やっかいで、水に濡れると核爆発を起こす危険があります。(福島は、水素爆
発)。この核爆発が起きると、ようは、チェルノブイリ型事故が起こると、何十万人もの急性死者やがん患者が発生するといわれています。高速増殖炉は、世界的にも、廃止となり、日本だけがまだ、開発を続けています。

○プルトニウムは、原爆への転用も可能で、日本は、絶対にこれを保持してはなりません。民主党の政策仕分けで、もんじゅの予算が見直しをいわれましたが、まだ、廃炉に決まったわけではないです。なんとしても、このもんじゅを廃炉にしない限り、私たちは、安心して暮らせないのです。みなさんも、どうか、原発廃止に向け、行動を起こしてください。
 一番簡単にできることは、節電です。原子力発電がすべて停止しても、電気は余っていることは確認されています。ただ。ピーク時はちょっと融通しなければならない程度です。電気が売れなければ、中電さんも、浜岡を再稼働することはないでしょう。
 原子力発電は、冷温停止に何年もかかり、ようは、こわれたときに直すことができない不完全技術です。暴走をとめられになら、核分裂をさせてはなりません。もちろん、火力発電が増えれば、今度はCO2を排出し、地球温暖化になるので、節電が一番いい方法です。

 来週12月10日はお昼から、岐阜市の金公園から脱原発パレードがあります。ぜひ、ご参加ください。

.. 2011年12月06日 07:34   No.352002
++ たんぽぽ舎 (社長)…514回       
11月15日「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から

[編集部より]
 さる11月15日、スペースたんぽぽで行われた講演会「低線量被曝の時代を生き抜く」に先だってで開かれた「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見(主催:低線量被曝者の会・場所:千代田区有楽町の日本外国特派員協会)での各スピーカーの発言骨子(予め用意された発言内容)を数回にわたって紹介しています。今回はその4回目。
(15日のスペースたんぽぽで行われた講演会のDVDが完成しました。
 配布希望の方はメールでお名前、住所を記載した上でお申込み下さい。
 領価は1000円です)

 福島の子供たちを研究材料にしないでください
 子供の食べ物はゼロベクレルに
 福島事故の後でも原発を稼働、海外に輸出する日本政府は狂気の沙汰
 
             竹野内真理、低線量被曝者の会共同代表、翻訳者

 99年に電源喪失事故のシナリオを米国人科学者から聞いてから、以来反原発の活動をしてきました。特に地震と原発の問題では、2002年にIAEAにも直訴に行きましたが、その時知り合いの上司であったIAEA職員が、「この問題はあまりに問題が大きすぎて、誰も手がつけられない。仮に日本で500万人が死んでもあきらめるしかない。原発を止める唯一つの道は国民全員が声を上げることだ」と言われました。事故が実際に起きてしまい、無念で悲しくてなりません。

.. 2011年12月06日 07:40   No.352003
++ たんぽぽ舎 (社長)…515回       
今日は以下の三つのことを言いたいです。

1.福島やその他の汚染地帯から人々を、特に子供たちを直ちに避難させてほしいです。二日前に福島をたずねましたが、そこで行われていた体制側の学者によるシンポジウムで、福島はもうほとんど安全であるという発言を聞いて驚きました。同時に彼らは子供たちの線量を測り、健康調査をしているのです。なぜ避難をさせてから健康調査を出来ないのでしょうか?福島の子供たちをモルモットにしようとしているのでしょうか?米国と日本の政府が、悲しいことに、広島や長崎の被爆者にたいしてやってきたことを思えば、その可能性は大いにあります。福島の子供たちをどうか研究材料にしないでください。私も1歳児の母親として切に訴えます。

2.日本の基準値500ベクレルは高すぎます。この部屋のどこかにゴメリ医科大学の創設者で元学長であったユーリ・バンダジェフスキーの論文をご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか?彼の研究によれば、セシウムが体内に20Bq/Kgの濃度で取り込まれますと、心臓に異変が起きやすくなるというのです。そしてICRPのpublication 111(2009)にあるグラフによると、1日たった10ベクレル、大人はだいたい1日2kgの食物を摂取しますから、基準値のたった100分の1のレベルであっても、70kgの大人であっても心臓に異変が2年以内に起こる可能性を示唆しているのです。さらに30kgの子供の場合は、100日以内です。ベルラド放射能安全研究所副所長 のウラジーミル・バベンコ 氏が、子供の食べ物はゼロベクレルにしなければならないという発言が決しておおげさなものでないことがわかるデータであると思います。同時に汚染がれきが全国に流通するのは防がなければなりません。特にそれが燃やされた時、沸点が641度と低いセシウムは大気中の微粒子となり、容易に人に吸い込まれ、深刻な内部被ばくを引き起こします。

3.原発は稼働している場合ではないと思います。福島事故の後でも原発を日本で稼働させ、またさらに海外に輸出しようとしている日本政府の行動はまったく狂気の沙汰です。現在でも日本国中で地震は発生しており、近い将来第二の福島原発事故が起こる可能性はおおいにあります。さらに福島の4号炉は、稼働中でないにも関わらず、爆発しました。したがいまして、使用済み燃料プール周りの構造物は耐震設計を強化する必要があります。どうかこれら三つのことを行い、子供たちの命、将来の命そしてみなさんの命を守ってください。ありがとうございました。

.. 2011年12月06日 07:55   No.352004
++ 山崎久隆 (大学院生)…121回       
ストロンチウム390億ベクレル流出か?
    海を汚染し続ける東電の重大な責任

 だから警告をしていたのに、東電はまたしても汚染を止められず海に流してしまった。
 現在行われている汚染水の浄化作業では、セシウムをゼオライトなどで吸着しているが、ストロンチウムを除去する能力は無いと思われる。そのため、汚染水のセシウム濃度は処理後は1000ベクレル/リットル以下だが、ストロンチウムの濃度はストロンチウム89が54000000Bq/リットル、ストロンチウム90が76000000Bq/リットル(9月20日時点のデー
タ、しんぶん赤旗12月6日より換算)というから、すさまじい汚染値だ。
 12月5日の記者会見で明らかにしたことは、いつ頃かはっきりしないが汚染水を蒸発させ、放射能を取り除く装置の内部で漏えいが4日になって確認され、処理建屋内部で45トン(45000リットル)が漏れ、そのうち300リットルほどが外部に出て、一部は10メートルほど離れた排水路を通って海に流出したと見られているが、これも東電評価値なので信頼性無し。
 どれだけのストロンチウムが外部流出したのかは、もう誰にも分からないが、このレベルの汚染が常時原発及びその地下に存在することを改めて思い知らされる。
 東電は「海に流出したかどうかはβ核種分析を見て判断する」としているが、その分析には二週間程度掛かると、いつものとおり調べる気など毛頭無い態度。
ストロンチウムやプルトニウムの汚染については、本当に知られたくないのだと言うことが分かる。検出に時間が掛かるとか、言っている場合では無い事態になって既に8ヶ月が経とうとしている。やる気にならない国や東電の無責任さは、拍車が掛かっている。
 この蒸発装置は、漏えい検知器さえ無かったそうだ。何を取り扱っているのか、その扱っているものが福島の人々を傷つけているという意識も無いらしい。
放射能を無主物と言い放った東電は、敷地内にある段階から既に「放射能に責任を持つつもりは無い」と宣言しているに等しい。
 今回の流出事件は、たまたま見える場所で起きたから分かっただけとも言える。
 地下止水壁を作らなければ、漏えいした汚染水は地下で海に流出する。しかし東電はいつまで経っても工事を行おうとしない。準備がどうのと言っているうちに、汚染水は今も確実に海に流れている。その中には相当量のストロンチウムがあると考えるのが妥当だ。
 リットルあたり1億ベクレルのストロンチウム汚染が拡大する前に、せめて原発の陸側地下に止水壁を作って、地下水の流れを原発直下から隔離すべきなのだ。

.. 2011年12月07日 11:35   No.352005
++ たんぽぽ舎 (社長)…516回       
再稼働を急ぐ電力会社8社へ抗議し、経産省を一周するデモ
    ぜひ参加を!12月11日(日)

全国から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対 12・11デモ

集合:12月11日(日) 午後1時、日比谷公園中幸門(日比谷図書館裏)
※千代田線・日比谷線「霞ヶ関駅」C1出口より200m
丸の内線「霞ヶ関駅」B2出口より300m、都営三田線「内幸町駅」A7出口より150m

※たんぽぽ舎関係者はデモの先頭グループになります。12時50分に集合し10分簡単な打ち合わせをします。

<集会内容>
 ・原発現地から
 ・脱原発運動の現場から(原発輸出反対、避難の権利、被曝労働問題など)
 ・寸劇(東電前アクション) など

・午後2時: デモ出発
      ※プラカード、鳴り物などの持ち寄り歓迎

東電→九州電→四国電→北海道電→中国電→東北電→東電→中部電→関西電→経産省をぐるっと一周してゴール!
・8つの電力会社と経産省に再稼働反対をアピールし、申し入れ文を出します。
各地域(出身)のみなさまへ、地元の原発に反対する申し入れ文を持参ください!
※全長7.5キロのロングコースデモです。JR有楽町駅、東京駅、地下鉄大手町駅などから途中合流や離脱もできますので、自由にご判断下さい。

.. 2011年12月07日 12:03   No.352006
++ たんぽぽ舎 (社長)…517回       
☆今年最後の東電前アクションやります☆ 12月23日
   東電に原発扱う資格なし!
   今すぐ柏崎刈羽のすべての原子炉の廃炉手続きを!
   東電は福島事故のすべての被害者に真摯な賠償を!

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

【東電前年末ジャンボ・アクション】
〜 柏崎刈羽を廃炉に!@12.23 〜

呼びかけ:東電前アクション!
こちら
Email: toudenmae.action@gmail.com
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

□日時:12月23日(金・休)
   18時開始

□場所:新橋東電本店前にて
東京都千代田区内幸町1丁目1番3号
JR・東京メトロ・都営地下鉄浅草線新橋駅より徒歩5分
都営地下鉄三田線内幸町駅より徒歩3分

□鳴り物、自作プラカード、歌う人、叫ぶ人、静かに意思表示する人歓迎。
□このアクションを「非暴力」「反差別」の行動として呼びかけます。

☆「ふざけんな東電!11.6デモ」おかげさまで盛況のうちに成功しました!
こちら


【今年最後の「東電前アクション」やります!】

☆福島大事故に明け暮れた2011年の締めに、原発に振り回された怒り・嘆き・悲しみをもう一度東電にぶつけてやりませんか?

 福島第一原発は、免震棟で最も放射能を避けていたはずの吉田所長までが倒れ、いよいよ収束作業にあたれるエンジニアの枯渇が現実味を帯びています。

 そして、とうとう東電・政府は溶けた燃料棒の地底への沈降(チャイナシンドローム)が進行していることを認めました。

☆この破滅的現実を招いた当の東電は、一方で11月16日に横須賀で作られた核燃料棒を7基の原子炉を有する柏崎刈羽原発に搬入しました。東電は、まだまだ原発を動かす気満々ということです。

 すでに2007年の中越沖地震でダウンして、大火災と放射能漏れを起こしているこの柏崎刈羽原発、そのときの地震で敷地内の地形が160cmも変動しています。

 直近に三重もの活断層が確認されている柏崎刈羽原発が次の大きな地震に耐えられるかどうかは「神のみぞ知る」の領域です。東電は、いまだにこんな「サバイバルゲーム」に私たちを巻き込み、呑み込もうとしています。

☆11月16日に核燃料棒が搬入される際に、柏崎刈羽原発の前では現地の人々の抗議の声が響きました。柏崎刈羽現地では、2001年に住民投票によって「プルサーマル計画」を断念させています。

 問われているのは、東電本店と政治の中枢を抱え、そして≪原発-の危険≫を地方に押し付けながら、無自覚に原発の電気も享受してきた東京・首都圏の私たちではないでしょうか。

 そう、東電管内で生活する東京・首都圏の私たちにこそ、柏崎刈羽原発を止める責任があります。

 もう核の恐怖に怯える時代も、迷惑施設を地方に押し付ける社会のあり方も2011年で終わりにしませんか?

私たちのジャンボな怒りの声で訴えよう。

 東電に原発扱う資格なし!
 今すぐ柏崎刈羽のすべての原子炉の廃炉手続きを!
 東電は福島事故のすべての被害者に真摯な賠償を!

 そして12月23日に東電本店前で、2012年を「原発ゼロ元年」として迎えることをともに宣言しましょう。

.. 2011年12月07日 13:21   No.352007
++ 柳田真 (小学校高学年)…26回       
12月11日(日)12時50分、日比谷公園へ参加しよう−−12時50分中幸門

12月11日(日)午後、原発再稼働を急ぐ各電力会社に反対し、その東京の支社8社に抗議する集会とデモが行われます。たんぽぽ舎も参加する11.11ー12.11再稼働反対!全国アクション実行委員会主催の第3波行動です。たんぽぽ舎も反原発自治体市民・議員連盟の皆さんとともに全力で参加します。デモの先頭集団=第一挺団になります。多くの皆さんがぜひとも参加されることを呼びかけます。
12時50分から10分間、たんぽぽ舎関連の集会を行い、13時から全体集会です。この行動は9月11日の経産省「人間の鎖」(第1回)、11月11日の雨の日の経産省「人間の鎖」(第2回)に続く第3回目の行動です。経産省テント村の運動と並んで、この行動(電力会社と経産省への抗議申し入れ活動)は大きな意義を持っています。この行動への参加を心から呼びかけます。

.. 2011年12月08日 07:09   No.352008
++ 平林祐子 (幼稚園生)…1回       
12月13日「25年目のチェルノブイリ」 報告会のおさそい

12月13日(火)18時半開場 19時〜21時
場所:スペースたんぽぽ  参加費:500円
講師:平林祐子(都留文科大学教授)
共催:たんぽぽ舎、東電前アクション

2011年11月初頭、「福島調査団(団長:清水修二・福島大学副学長)」が、事故後25年が経ったチェルノブイリを視察し、ベラルーシとウクライナ両国で、行政、病院、学校、市民団体等から聞き取りを行いました。
ベラルーシ、ウクライナでは、ほとんど除染をしていませんでした。なぜでしょうか。
小学校には食品の放射線を測る機器が備えられています。
どのように使っているのでしょうか。
25年前は美しい街であったと思われるプリピヤチは、そして当時そこに住んでいた人々は、いまどうなっているのでしょうか。「チェルノブイリ博物館」は何を伝えようとしているのでしょうか。
調査団メンバーの1人として見てきたことを、写真等を交えて報告します
(調査団としての公的な報告ではありません)。


.. 2011年12月08日 07:19   No.352009
++ たんぽぽ舎 (社長)…518回       
新聞・雑誌からーー明治粉ミルクに放射性セシウム

明治粉ミルクに放射性セシウム
3月11日―21日の大気=空気から混入
子を持つお母さん・お父さん 不安と憤りと

粉ミルク国内最大手の明治は六日、生後九カ月以降の乳児向け粉ミルク「明治ステップ」(八百五十グラム缶)の製品の一部から一キログラム当たり最大三〇・八ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。国の暫定規制値は同二〇〇ベクレル。同社は約四十万缶を無償交換する。
東京電力福島第一原発事故後、粉ミルクからのセシウム検出は初めて。これまで厚労省や自治体が行った食品の抽出検査では、粉ミルクは対象となった三十二検体全てで検出限界値未満だった。(中略)交換対象となるのは、賞味期限が二〇一二年十月三〜六日と、同月二十一〜二十四日の製品。加工されたのは今年三月十四日〜二十日で、原料などを溶かした水に熱風を当てて乾燥させた際、大気中のセシウムが混入した可能性が高いという。(略)
対象の製品は四月中に缶に詰めて出荷。十一月下旬になって自主検査をした購入者から「放射性物質が検出された」と指摘を受け、同社で検査したところセシウムが確認された。
原料の脱脂粉乳などは、大半を米国や豪州などから輸入しており、一部が北海道産だが、いずれも東日本大震災前に生産。製造過程で使う水からも放射性物質は検出されておらず、
同社は製造段階が原因とみている。小さい子どもを持つお母さん・お父さんたちの不安と憤りは強い。問い合わせは同社お客様相談センター=フリーダイヤル(0120)077369=へ。
(2011.12.07.粉ミルクにセシウム東京新聞より抜粋)

.. 2011年12月08日 07:41   No.352010
++ たんぽぽ舎 (社長)…519回       
.「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
    再稼働反対 12・11デモ」へ全ての仲間は集まろう

 「原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。したがって東電は除染に責任をもたない。」
 福島第一原発から約45km離れた、二本松市の「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」が汚染の除去を求めて仮処分を東京地裁に申し立てたことに対する東電側の不当な回答です。そしてあろうことに東京地裁はこの東電の主張を全面的に受け入れ、東電に除染を求めたゴルフ場の訴えを退けました。
 原発推進を明確にした野田政権発足以降、原発の推進を巡って足並みの乱れを見せていた政府、経産省、文科省、そして司法までもが今や足並みを揃えて原発の存命に推進しようとしています。

 そのような状況の中で、経産省前テントひろばをその中心として9.11〜11.11と二度にわたり経産省を包囲し、原発推進勢力の本丸に一貫して抗議を続けている福島原発事故緊急会議を中心とする「11アクション」の運動とその形態はまさに原発推進勢力の喉に刺さった魚の骨として、彼らの弱点を突く闘いとして全国の原発立地における運動へと波及しつつあります。
「もんじゅ」のある福井しかり、また玄海原発を抱える九州においても、「座りこみ」「包囲」の運動が続々と開始されています。
 そうした全国の反原発運動の集約点として、来る12月11日日曜日、東電を始め北陸電力を除く(デモコースの都合上)全ての原子力発電所を所有する電力会社および経産省に対し、全ての原発の「再稼働反対」を求めて申入れ・抗議行動とした一大デモンストレーションを行います。

 全てのメルマガ読者の皆さん、年明けからはストレステストを終えた各原発の再稼働を巡る攻防戦を迎えようとしています。そうした中で、各電力会社及び関係省庁が足並みを揃え、「再稼働」にむけた準備を着々と進めようとしています。3.11の破局的な人災を目の当たりにした私達も原発推進勢力の足並みに負けず、足並みそろえて「怒り」の声を彼らにぶつけていこうではあり
ませんか。すべての皆さんに「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対 12・11デモ」への参加を訴えます。

集合:12月11日(日) 午後1時、日比谷公園中幸門(日比谷図書館裏)
※千代田線・日比谷線「霞ヶ関駅」C1出口より200m
丸の内線「霞ヶ関駅」B2出口より300m、都営三田線「内幸町駅」A7出口より150m

※たんぽぽ舎関係者はデモの先頭グループになります。12時50分に集合し10分簡単な打ち合わせをします。

<集会内容>
 ・原発現地から
 ・脱原発運動の現場から(原発輸出反対、避難の権利、被曝労働問題など)
 ・寸劇(東電前アクション) など

・午後2時: デモ出発
       ※プラカード、鳴り物などの持ち寄り歓迎

東電→九州電→四国電→北海道電→中国電→東北電→東電→中部電→関西電→
経産省をぐるっと一周してゴール!
・8つの電力会社と経産省に再稼働反対をアピールします。
各地域(出身)のみなさまへ、地元の原発に反対する申し入れ文を持参ください!
※全長7.4キロのロングコースデモです。JR有楽町駅、東京駅、地下鉄大手町駅などから途中合流や離脱(経産省前テントで再合流)もできますので、自由にご判断下さい。

.. 2011年12月09日 06:49   No.352011

■--計画停電が不要だった証拠
++ 柳田真 (小学校高学年)…25回          

3.11震災後の無計画停電のインチキを暴く
   自民党河野太郎 新刊「原発と日本はこうなる」

〇最近の書店には原発関連本がめっきり少なくなった。あの3.11原発大惨事に関わらず。歴史の教訓を忘れっぽい民族・国民は果たして長く繁栄を続けられるか。
〇本屋にならぶ少ない原発本の中で2011年11月21日第一刷発行の河野太郎(自民党)の著作『原発と日本はこうなる』をみつけて買った。
 本文は6章からなり、小項目は80くらいの約250頁の本。この80項目の中で特に注目すべき点を紹介したい。一番は、みんなが大迷惑した3.11震災後の無計画停電について。河野太郎氏は「計画停電が不要だった証拠」という項の文で、供給力と需要を精査したうえで、次のように述べている。
 「計画停電などしなくとも大丈夫です。なぜなら電力会社は、大口の需要家との間で需給調整契約というものを結んでいるからです。」
 「需給調整契約」というのは、電力が足りなそうな場合、電力を使うのを減らしてもらう替りに普段の電力料金を割り引く契約です。本当に電力不足になるなら、まずはこの需給調整契約をしている企業に消費を抑えてもらわなければならないのですが、この詳細が公開されていません。どうやら契約上先に節約してもらうべき企業に節約させる以前に計画停電を起こし、割高で安定供給
する契約を結んでいる一般消費者に不便を強いた模様です。
 氏は前書きで「私は核燃料サイクルという政策の辻褄が合わないということを言い続けてきたのであって、原発の安全性とか原発で事故が起きるなどといったことはありませんでした。」自民党という原発推進の本流の中にいただけに、読む価値のある本だろう。
.. 2011年12月01日 07:37   No.350001

++ たんぽぽ舎 (社長)…493回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ
イ.12月3日(土)、Frying Dutchmanが東京の反原発デモ・集会に出演。
 ステージライブと、デモのサウンドカーで生演奏!

17分間!魂の歌! Frying Dutchman「humanERROR」

Frying Dutchman という京都出身のロックバンド。1週間くらい前まで知りませんでしたが、twitterで「humanERROR」という曲が紹介されていたので聞いてみました。そうしたら、なにこれすごいと釘付けに。

原発利権から核武装から、自然エネルギーから祝島から六ヶ所再処理工場から、正力松太郎から星野監督からツイッターまで、原発にまつわるありとあらゆることがストレートな言葉で次々に描かれていきます。

歌詞から伝わってくる尋常でない勉強量と熱量。

原発59基とか多少間違えているところもあるけれども、そんなこと気にならないくらい圧倒される17分間。是非聞いてみてください。

YOUTUBE「humanERROR」
こちら
公式HP こちら

《NO NUKES! ALL ST☆R DEMO 2》
 日時:2011年12月3日(土) 雨天決行
 【集会1部】13:00〜 代々木公園野外ステージ
 【デモ】14:00〜 代々木公園けやき並木・南側集合
 【集会2部】15:00〜17:00 代々木公園野外ステージ
 最寄駅 → JR渋谷駅・原宿駅 (徒歩10分)
 主催:NO NUKES MORE HEARTS
こちら
(いろりばた会議 今井)

.. 2011年12月01日 08:06   No.350002
++ たんぽぽ舎 (社長)…494回       
ロ.映画&トークの集いー「ポスターガール」上映会 12月3日
  ドキュメンタリー2011年度アカデミー賞ノミネート作品『ポスター・ガール』。
  平和運動と労働運動の結びつきをとらえた『IVAW 明日へのあゆみ』との2本立て。

当日は「IVAW 明日へのあゆみ」の木村監督も来ます。
一緒に映画について語り合いましょう。

【日時】12月3日(土)14:00-16:30 ※開場13:30
【場所】スペースたんぽぽ (水道橋徒歩5分)
【参加費】1000円
【作品紹介】
(1)『ポスター・ガール』※2011年アカデミー賞 短編ドキュメンタリー部門ノミネート作品
 (監督:Sara Nesson、制作:A Portrayal Films Production、37分)
(2)『IVAW 明日へのあゆみ』
 (監督:木村修、制作:マブイ・シネコープ、35分)

 どちらも戦争によって人間性を奪われた兵士たちが、人間性を取り戻す闘いを描いた作品です。

皆様の参加をお待ちしております。

【申込・問合せ】阿部(042-346-3298)平日19:00以降


ハ.同志社大学社会学会・公開シンポジウム「東日本大震災・原発事故〜報道・
  大学・ボランティアができること〜」

3・11大震災から間もなく9カ月になります。同志社大学社会学会は、石巻日日新聞報道部長の武内宏之さん、宮城学院女子大学教授の新免貢さん、宮城県で被災した宮城学院女子大学の学生、関西学院大学教授の野田正彰さん、同志社大学社会学部メディア学科教授の浅野健一の5名をパネリストに迎え、下記のとおり公開シンポジウムを開催いたします。

□日 時:2011年12月6日(火) 18:30〜21:15
□場 所:同志社大学 新町キャンパス 臨光館301番教室
    (京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅下車)
□講 師:武内宏之氏、新免貢氏、野田正彰氏、宮城学院女子大学4年生(被災者)、浅野健一
□入場料:無料
□事前申し込み不要
□主 催:同志社大学社会学会、社会学部社会福祉学科・メディア学科

【問い合わせ先】
同志社大学社会学部事務室
TEL:075-251-3411 E-mail:ji-shajm@mail.doshisha.ac.jp

.. 2011年12月01日 08:12   No.350003
++ たんぽぽ舎 (社長)…495回       
新聞・雑誌から ――
 核開発に反対する会ニュース2011.11 No.43が出ました。
 福井県敦賀市にある「もんじゅ」で作られる兵器級プルトニウムの問題
 日本の核武装に関して警鐘を鳴らし続ける核開発に反対する会のニュースが出ました。

 目次の紹介をします。
  やっぱり伏魔殿、福島第一原発・・・・・・槌田敦
  稼働原発は6基(10%)のみに、全原発停止は目の前に迫った
                   ・・・柳田真
  JCO臨界事故12周年東京圏行動報告・・・渡辺寿子
  もんじゅ近況・・・・・・・・・・・・・・原田裕史
  潜在的核抑止力と顕在的核抑止力・・・・・原田裕史
  原発なしでも電気は足りる・・・・・・・・事務局

たんぽぽ舎からのお願い
年末・助け合い運動にご協力下さい
 野宿舎の命を救い、凍死者を防ぐ山谷労働者支援を今年も行います。
  たんぽぽ舎宛に衣類、毛布、お米などを送ってください。
 受付期間<12月5日到着分〜12月14日到着分>

  (宛先〒101‐0061千代田区三崎町2−6−2ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎)
*現金カンパは12月1日〜14日までに山谷支援カンパと明記し、郵便振込み
 でお願いします。
  (口座番号:00180-1-403856加入者名:たんぽぽ舎)

 {期間中たんぽぽ舎にて荷物の整理作業を行います。支援スタッフ募集中}

.. 2011年12月01日 08:22   No.350004
++ 原田 (小学校低学年)…6回       
日本の稼働原発、ついに一桁台(9基)全原発停止へあと一歩
   高浜原発2号機(11/25)玄海原発1号機(12/1)が定期検査開始

 関西電力高浜原発2号機が11/25に、玄海原発1号機が12/1に定期検査に入りました。これで日本中で稼働中の商業用原発は9基となります。定格発電量として83%が停止中になります。このまま春まで再稼働を許さなければ残りの9基17% が止まり日本が原子力発電を始めた1963年以来47年ぶりに原発のない電力供給「脱原発」状態になります。原発止めても停電にはならないことは計算上では明らかにされていますが、全国の人が「実感」する日が近い。福島第一原発事故の収束も原因究明もされない中での原発再稼働は許されません。
再稼働反対、全原発停止をめざして、がんばりましょう。

.. 2011年12月02日 08:51   No.350005
++ たんぽぽ舎 (社長)…496回       
もんじゅ「増殖信仰」を吹き飛ばすことが中心課題
 12月3日もんじゅツアー参加者20名弱に。初めての方が過半数。

○毎年12月に福井県のもんじゅ反対の全国集会に参加しています。核開発に反対する会とたんぽぽ者は1995年12月のナトリウム事故以来、ツアーを組んで参加しています。今年は20名近くの参加者の過半数が初めてもんじゅ集会に行く方です。
○「騙されるな、高速増殖炉は増殖できない」槌田敦氏のビラが1000枚近く用意されました。動かすことで燃料が増えるという「増殖」信仰を吹き飛ばすことこそ、今問われている。反対運動の中心に据えていただきたいというのが槌田敦さんの文の主旨です。

.. 2011年12月02日 09:05   No.350006
++ たんぽぽ舎 (社長)…497回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内4つ
イ.「安心して食品を購入するための勉強会」
〜内部被ばくを避ける為に…<海とお魚のお話し>〜
講師 グリーンピース・ジャパン 花岡和佳男さん
日時 12月4日(日) 14:30~16:30(13:30受付、14:00開場)
会場 ひたちなか市民文化会館 小ホール (茨城県ひたちなか市青葉町1-1)
定員 300名
参加費
500円(小学生以下無料)※500円は会場費、経費として。今後の講演会の運営費として活用させて頂きます。グリーンピースさんへの謝礼にはならないので、当日カレンダーなどの物販でご協力頂けると幸いです。
【申し込み】当日券もございますが、満席になった場合、事前にお申し込み頂いた方が優先になります。
参加希望者全員のお名前(小学生以下を除く)、連絡先(お電話番号、メールアドレス)、座席の必要なお子様の人数をご記入の上、お申し込み下さい。当日、受付で参加費をお支払い下さい。
FAX: 029-273-5385
主催 こどもみらいひたち / 希望のかけはし会

ロ.はだしのげんをかたって25年 今ふるさと福島が12/4日曜日 14時から
赤羽北区民センター、第一ホールA
JR赤羽北駅下車5分 埼京線 参加費 500円
はだしのげんをかたって25年 今ふるさと福島が 神田香織講師
被災者からの訴え、北区子どもを放射線から守るかい 予定、
主催、北区脱原発をめざす交流会
090〜2812〜8141

ハ.レイバーフェスタ2011 原発とたたかう文化
 盛り沢山の参加型企画。樋口健二さんの最新報告あり。
12月4日(日)10.30開演
場所 アールズアートコート(JR「新大久保」駅7分)
参加費 一般当日 2000円(前売・メール予約1700円)
主催 実行委員会(責任団体 レイバーネット日本)

問い合わせ TEL03-3530-8588 
〔内容〕
午前=韓国の労働映画「希望のバス」・朗読
午後=構成舞台「原発労働者」/ライブえぐれ笹島/原発ソング/3分ビデオ
夜=樋口健二 映像とトーク「被ばく労働・最前線〜フクシマの今」
  原発御用大賞発表 原発川柳優秀作発表
  制服向上委員会「ダッ!ダッ!ダッ!脱・原発」

ニ.「THINK&SMILE 子どもたちの未来のために」
野呂美加さん講演会&交流会
日時 平成23年12月18日(日) 9時半〜15時(軽食をご用意下さい)
場所 武里地区公民館 講堂(定員200名・要申込)
参加費 1000円・学生無料(要予約)
    保育あり(200円※お問い合わせ下さい)

ご近所の方、お友達を誘って、是非ご参加下さい。

電話・FAXでも受け付けています。
電話080-3507-0176(山本) FAX 048-738-5081

放射能から子どもたちの未来を守ろう
〜5年後10年後子どもたちが健やかに育つ会・春日部〜
 (略称 健やか春日部)

.. 2011年12月02日 10:53   No.350007
++ たんぽぽ舎 (社長)…498回       
新聞・雑誌から2つ

イ.加速する脱「脱原発」の逆流

再生エネルギー価格算定委の人事案、消極派が多数 NPOなど不適切「官」審議会が再稼働 人選 世論を無視

 街頭でのデモが下火になるにつれ、官主導の脱「脱原発」の動きが加速してきた。一例は再生可能エネルギーの買い取り価格を検討する有識者委員会(調達価格等算定委員会)。価格は普及を左右するが、委員会の人事案をみると、買い取りに否定的な人物が過半だという。人事には国会の同意が必要だが、この手の審議会や委員会の人選は官僚の領域だ。市民感覚を阻む旧来のシステムがフル稼働しつつある。(略)(2011.11.30.東京新聞『こちら特報部』より抜粋)

ロ.経産省前のテント村 抵抗に高まる圧力

 世論の大勢にもかかわらず、脱原発の声は時間の経過とともに原発推進の霞が関官僚と、電力会社やその労働組合と連携する民主、自民両党の多数派に封じ込められつつあるようにみえる。そうした流れへの数少ない「抵抗」として、経産省敷地内の北西角に三張りのテントが張られている。九月十一日に経産省を「人間の鎖」で取り囲んだ市民団体の脱原発行動の延長で、一九六〇、七〇年安保闘争世代の有志らが座り込んだ。その一人である淵上太郎さん(六九)は「不法占拠かもしれないが、原発事故という緊急事態。国も年間一ミリシーベルトという法定の被ばく基準を無視している。テントのスペースを休憩に利用していた職員らには少し迷惑をかけているかもしれないが、やむにやまれない気持ちを黙認する程度の度量はみせてほしい」と話す。この場所でハンストで原発反対を訴えた若者たちがいたほか、十月には福島や全国の女性たちが座り込みを決行。海外や全国からさまざまな個人や団体が来訪する「脱原発」の象徴の一つにもなっている。だが、管理する経産省からは連日撤去を求められ、十一月以降はテントは「座り込み禁止」「立ち入り禁止」のポールやチェーンで囲われるようになった。
連日のように民族派団体が街宣車で「撤去」を叫び、同時に警察も登場する。強制撤去の緊張が高まっている。淵上さんらは九月から敷地の利用申請を提出してきたが、一カ月後に却下された。現在は再申請中だ。来月一日からは福島や全国の女性たちが来年九月十一日まで「十月十日」の間、避難支援と脱原発を訴える
座り込みも予定している。淵上さんは「記念日の行動だけでは、脱原発運動は下火になる。長く続けるためには、目に見える形で毎日、発信する必要がある」と語る。それと同時に「事故から半年以上が過ぎ、原発報道もトップニュースではない日が増えた。脱原発の動きが停滞すると、国のたがも外れる」と危機感を募らせている。【デスクメモ】「ネズミが衛生を語り、居並ぶハエが拍手を送る」。
フェイスブックにこんな書き込みを見つけた。反政府デモで三千人以上が犠牲になっているシリアのページだ。独裁政権の長と取り巻きをやゆしている。彼の国の独裁と日本の議会政治は違う。それでも、無縁な話と受け流せないもどかしさがある。(牧)(2011.11.30.東京新聞『こちら特報部』より抜粋)

.. 2011年12月02日 11:12   No.350008
++ たんぽぽ舎 (社長)…499回       
東電吉田昌郎福島原発所長の責任と大罪
     「東電社内の08年の大津波想定」を拒否したのは
     当時の管理部の部長・吉田だった

○2008年に東京電力社内で、福島第一原発に想定を大きく超える津波が来る可能性を示す評価結果が得られた際、原発設備を統轄する本店の原子力設備管理部が、現実には「あり得ない」と判断して動かず、建屋や重要機器への浸水を防ぐ対策が講じられなかったことが27日、分かった。東電関係者が明らかにした。(略)東電関係者によると、社内研究の成果である新たな津波評価
を受け、原子力・立地本部の幹部らが対応策を検討した。その際、設備を主管する原子力設備管理部は「そのような津波が来るはずはない」と主張。評価結果は学術的な性格が強く、深刻に受け取る必要はないとの判断だったという。同本部の上層部もこれを了承した。

○原子力設備管理部は、06年に発覚したデータ改ざんの再発防止のため実施した07年4月の機構改革で「設備の中長期的な課題への計画的な対応や設備管理の統轄をする」として新設された。部長は発足時から昨年6月まで吉田昌郎現福島第1原発所長が務めた。東電は08年春、明治三陸地震が福島沖で起きたと仮定、想定水位5.7メートルを大幅に超え、最大で水位10.2メー
トル、浸水高15.7メートルの津波の可能性があるとの結果を得た。東電関係者は「評価結果をきちんと受け止めていれば、建屋や重要機器の水密性強化、津波に対応できる手順書作りや訓練もできたはずだ」と指摘している。

                  (毎日新聞11月28日号より抜粋)

.. 2011年12月04日 09:05   No.350009
++ たんぽぽ舎 (社長)…500回       
新聞・雑誌から

  原子力協定 審議入り 原発リスクも輸出
    ヨルダンは地震国 テロも頻発 ベトナムでは絶滅危惧種への脅威
    安全 相手国まかせ 受注競争 フクシマ教訓どこへ

○「原発輸出」へとしゃにむに突っ走る野田政権。ヨルダンやベトナムなど4カ国との原子力協定を国会で承認するための一括審議が30日、衆院外務委員会で始まった。福島第一原発の事故は収束しておらず、原因究明もまだだ。国民の理解を得ているとは到底言えない中、「国際的信用」の名の下に、重要な国際間の取り決めを急いでいいのか。ヨルダン・ベトナムの現地事情をみた。

○(略)ヨルダンは、首都アンマンから北へ約四十キロ離れたマジダルに、第三世代原発を当面一基(百万キロワット)建設する予定だ。(略)NPO法人「環境・持続社会」研究センターの田辺有輝さん(三二)はこう考える。「ヨルダンの建設予定地は内陸部で世界有数の乾燥地帯にある。慢性的な水不足状態にあり、原発に必要な冷却水の確保が極めて困難。耐震性にも不安がある。
ヨルダンはシリア・アフリカ断層の上に位置しており、「地震の多発国。原発本体の耐震性を高めたとしても、送電線や導水管、下水処理場などの周辺インフラが倒壊することも考えられる。第二の都市ザルカ(人口八十万人)は原発からわずか十五キロの距離。ザルカにはヨルダンの工場の50%、アンマンは百二十万人が住む。事故の際に、これだけの住民を一斉に避難させることは現
実的に不可能。(略)ヨルダンはテロが頻発している国。昨年四月八月には、ロケット弾が発射される事件が発生した。原発や下水処理場などがテロに狙われる可能性がある」。

○(略)ベトナムへの原発輸出についても問題点は多い。建設予定地は国立公園に隣接しており、絶滅危惧種のアオウミガメの産卵地や貴重なサンゴ礁がある。地元住民は農漁業で暮らしてきた。現地調査した国際環境NGO「FoEジャパン」の満田夏花さん(四四)が問題視しているのは、日本の国際協力銀行(JBIC)の低利融資が想定されていることだ。JBICは公的資金で海
外での企業活動を支援する仕組み。融資の審査には、重大な環境影響を与えないとするガイドラインがあり、満田さんは「ベトナムの建設予定地はこのガイドラインに反している」と批判する。ヨルダン、ベトナムとも使用済み核燃料や放射性廃棄物の処理については、相手国任せになっているのが実情だ。


.. 2011年12月04日 09:51   No.350010
++ たんぽぽ舎 (社長)…501回       
○(略)玄葉光一郎外相は「(日本では)原発の依存度を最大限減らす。段階的に減らす」と述べた。にもかかわらず、海外には輸出することに矛盾はないのか。県民が惨禍に苦しむ福島選出の玄葉外相は「個別の商談は民間の判断。
他方、原子力協定は核不拡散と平和利用を法的に担保することで、政府が責任を持って対応していく」と前置きし「原発の安全性の確保は一義的には当該国の責任だ。原発事故を踏まえ、教訓を世界と共有できる。原子力安全の向上は、わが国の果たすべき国際貢献だ。諸外国の希望する場合は、核不拡散と平和利用を考慮しながら原子力協力をすることは意義がある」と強調した。この
日、FoEジャパンなど三つの市民団体は衆院議員会館で会見し、協定締結に反対する声明を出した。前出の満田さんは「原発輸出は福島の教訓を踏まえておらず、相手国にも大きなリスクを押し付けることになる。日本が協力すべきなのは、省エネ技術や再生可能エネルギーの技術だ」とし、こう訴えた。「日本で原発が廃れてしまうことを非常に恐れている人々がおり、海外に活路を求
めている。一部のプラントメーカーの利益のために公的資金を使ってまで原発輸出をすすめるべきではない」

            (東京新聞12月1日「こちら特報部」より抜粋)

.. 2011年12月04日 10:00   No.350011
++ たんぽぽ舎 (社長)…502回       
子どもを抱えて、いま東京に暮らすこと。
   身近に寄り添ってくれるあたたかい講座の紹介

ある人は「すぐに逃げなさい。そうしないと、たいへんなことになる」と言う。
ある人は「なんとか気をつけて生活しましょう」と言い、ある人は「まったく問題ない。落ち葉で焼き芋しましょう」と言う。

前例のない低線量被ばくの世界に生きる今、正確な未来は誰もわからない。
家庭内で意見が合わず、PTAで孤立し、学校に不信が募る。
私は移住について家族と泣きながら言い争った日もあった。
家族のことや、仕事や、抱える事情は様々なように、判断も一人ひとりに委ねられている現状にあって自分はどう子育てを考えていくべきなのか。
同じ不安を抱えたお母さんと、同じ不安や事情を話してみたい。
少しでも多くの情報を集めたい。

そんな不安をひとりで抱えている日々のなか、「スペースたんぽぽ」で定期開催の「お母さんお父さんのための保育つき講座」に出会った。
月に一回、ここへ行けば同じような悩みの淵にあるお母さんと出会い新しい情報が手に入った。アンケートに希望を書いたら時間がとりやすい平日午前中にも開催され、参加しやすくなった。

身近に寄り添ってくれるあたたかい講座、という印象。
顔見知りになったお母さんと講師やスタッフと一緒に、講座後のランチに行くのも楽しみの一つになっている。
この場を通して、私は放射能問題にとどまらず、食の問題にも関心が深まり、たんぽぽ舎の存在を知り、これまでの多くの反原発の戦いについても初めて知ることになった。

ボランティアでこの講座の運営を手伝わせてもらうことになり、今は子どもが幼いのでデモの参加も限られるが原発がすべて止まるまで、私は反対の声を上げつづけ、子どもに安心して暮らせる未来を残したいと、講座に来るたびに意を強くし、勇気をもらっている。

もし周囲に子育て中の方が居たら、ぜひ講座に誘ってあげて下さい。同じような不安を抱えた孤独なお母さんがいるはずだから。
             (保育つき講座ボランティア ははまる・記)

■12月は特別講座として、今週末開催。
 お父さんや、子育て中に限らず聞いてほしい
 「闘う小児科医・山田真さん」のお話です。

   第6回お母さんお父さんのための保育付き講座
   闘う小児科医!!”ワハハ先生”こと、山田真さん講演会

 日 時:12月10日(土)13:30開場 14:00開演〜15:30
 講 師:山田 真さん
     (東京大学医学部卒業、「障害児を普通学校へ全国連絡会」世話人、医療被害者、公害闘争運動などにも関わる。「ちいさい、おおきい」
     編集代表。育児書から絵本まで著書多数。「子供たちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」にて福島の子ども健康相談。)
 参加費:お一人様1000円(会場代、資料代、講師謝礼などを含みます)
     保育の有無は関係なく一律です
 参加方法:予約制です。(定員100名)
 保育の受付は満員のため締め切りましたが、お子様連れの参加はできます。
 詳細・予約はこちら→ ブログ こちら

.. 2011年12月04日 10:17   No.350012
++ たんぽぽ舎 (社長)…503回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内・2つ

イ.12/11神奈川から「さよなら原発」のつどい
   企業からの脱原発 お金の流れを変えて、社会を変える

 3.11直後、東京・神奈川に85店舗を持つ城南信用金庫は「地域の幸せを目的とする信金と原発は、本質的に相容れない」として「原発に頼らない安心できる社会へ」というメッセイジを発信。企業として様々な取り組みを実践してきまし
た。神奈川の市民も、子供たちの未来を守り、脱原発の社会実現めざし各地域で動きだし、新しいつながりを生んでいます。市民と企業が協力して、今後のあるべき社会をどのように構築していくのか、吉原さんとともに考えましょう。

 日 時:2011年12月11日(日)17:45開場 18:15〜20:30
 場 所:横浜市開港記念会館 講堂
        みなと未来線日本大通駅出口1から徒歩1分
        JR/市営地下鉄関内内駅から徒歩10分
 お 話:吉原 毅さん(城南信用金庫理事長)
 そのほか:藤波心さん(タレント)
 参加費:500円 保育あり(要予約)
 連絡先:Tel/Fax 045-353-9998 E-mail 1211kanagawa@gmail.com
主 催:さよなら原発12・11神奈川


 ロ.12/11『とめよう原発!川越デモ』

 日時:12月11日(日曜)14時
 場所:川越駅 東口コンコース集合

 14時からリレートークとチラシ撒き
 15時から川越駅繁華街一周デモ出発(約1時間)
 街行く人に「とめよう原発」を思い切りアピールしよう!

 主催:とめよう原発!川越デモ実行委員会

朝霞 048-466-0916(田辺) 入間 090-7829-1240(山下)
浦和 048-834-1232(長内) 大宮 048-625-3962(堀本)
小川 0493-72-2727(杉田) 川越 049-244-6454(千葉)
坂戸 049-282-0495(池辺) 狭山 080-3002-0036(井田)
志木 048-470-1502(向井) 鶴ヶ島 049-286-3735(高柳)
新座 048-481-5442(星川) 飯能 042-970-3535(川野)
東松山 0493-23-9638(神田) ふじみ野 049-262-1658(岩村)
富士見 090-1702-8944(白田) 吉見 090-4375-0731(青山)
嵐山 0493-62-7997(渋谷)

.. 2011年12月04日 14:42   No.350013
++ たんぽぽ舎 (社長)…504回       
メルマガ読者からの声

 ○城南信用金庫だけが、反原発を表明したそうで口座を開設したり、預金を移した人が増えているそうです。(2011.12.1 Tさん(女性)より)


注目する新聞記事

  交換用核燃料の搬入許さない  柏崎・刈羽原発前で抗議集会

【新潟】東京電力柏崎刈羽原発6号機の交換用核燃料の搬入に対し16日、緊急に原発ゲート前で原発抗議集会が開かれた。集会は同原発設置反対県民共闘会議が呼びかけ、県内の市民団体や県平和運動センター(渡辺英明議長)、社民党など150人が参加。同原発では、10月17日も5号機の交換用核燃料が搬入され、抗議集会とデモが行われたばかり。反原発団体は、5号機も6号機も今後定期点検に入る予定で、点検後の運転再開は、福島原発事故の検証なくしてありえないとの訴えを強めている。集会では原発反対地元3団体の矢代和克共同代表が「再稼働を見越した核燃料搬入は許されない」と力強くあいさつ。同センターの渡辺議長は、高速増殖炉「もんじゅ」の税金の無駄遣いを指摘した上で、「原発を止めるために1000万人署名を成功させよう」と檄を飛ばした。続いて小山芳元党県連代表は「臨界という言葉が飛び交い、収束のめどが立たない事故の検証などできる
状態ではない。運転再開を見越した核燃料輸送は許されない」と東電を批判した。
参加者は、輸送トラックが通過するたびに「さようなら柏崎刈羽原発!」「危険な核燃料は持ち帰れ」など抗議のシュプレヒコールを浴びせた。
(社会新報11.30日号より抜粋)

.. 2011年12月04日 14:48   No.350014
++ 山崎久隆 (大学院生)…120回       
原発59基は見方によれば正しいのです。

  ◆ 地震と原発事故情報 その252 ◆(11月30日付け)の記事について、
    補足です。
                        

◎ 12月3日(土)、Frying Dutchmanが東京の反原発デモ・集会に出演。
 ステージライブと、デモのサウンドカーで生演奏!
 17分間!魂の歌! Frying Dutchman「humanERROR」
《NO NUKES! ALL ST☆R DEMO 2》 
         のお知らせの中で
「原発59基とか多少間違えているところもあるけれども、そんなこと気にならないくらい圧倒される17分間。是非聞いてみてください。」
についてですが、

「原発59基」は過去に建設した発電設備を持つ原発ということであれば正しいのです。
内訳
 泊1〜3
 東通1
 女川1〜3
 福島第一1〜6
 福島第二1〜4
 東海原発(1998年廃炉)
 東海第二
 柏崎刈羽1〜7
 志賀1〜2
 浜岡1〜5(2009年1,2廃炉)
 敦賀1〜2
 美浜1〜3
 大飯1〜4
 高浜1〜4
 もんじゅ
 ふげん(2003年廃炉)
 島根1〜2
 伊方1〜3
 玄海1〜4
 川内1〜2
合計 59基

 なお、大洗町の常陽を含め60では無いかと思われるかもしれませんが、この原子炉には発電設備がありませんから、実験炉であって原発ではありません。
 もんじゅには28万キロワットの、ふげんには16.5万キロワットの発電設備がありますので、原型炉や原型炉であっても原子力発電所です。

あなたも数えてみて下さい。

.. 2011年12月04日 16:13   No.350015
++ たんぽぽ舎 (社長)…505回       
メルマガ読者から講演会・集会のお知らせ

イ ■三鷹 いのちと平和 映画祭■
緑の町・三鷹から平和の環を広げよう

○日時:2011年12月10日(土)
    12時開場 12時半開演〜18時
○会場:癒しと創造のスペース 沙羅舎
    こちら
    三鷹市下連雀3-1-24
    電話・FAX:0422-21-8617(会場の問い合わせのみ)
    三鷹駅南口、多摩川上水沿いに徒歩6分
○内容
 「隠された被爆労働者〜日本の原発労働者」上映
「源八おじさんとタマ」「脱原発いのちの闘争」上映
 「チベットの誇り 天に一番近い英雄「ケサル大王」」上映
  TALKイベント:原発・震災・チベット
 
チケット料金:\1,500(障害者・学生割引\1,000、小学生以下無料)
チケット購入・申し込み先:e-mail:info@sarasya.com
 tel:0422-47-6639(やさい村 11時〜18時)fax:0422-48-5072  
 販売所:やさい村,沙羅舎
 ★定員80名限定!お早めにお申し込み下さい。
主催:三鷹いのちと平和カツドウ
映画祭のパンフレットはこちらでご覧になれます↓
こちら

ロ「さよなら原発! 三鷹アクション 12.11(日)パレード」
○予定:2011年12月11日(日)
    13時半集合・14時出発・15時解散<雨天決行(小雨決行、荒天中止)

○集合:井の頭公園西園入口(万助橋近く)
○主 催:さよなら原発 三鷹アクション実行委員会
○連絡先:090-8083-1856
     nonukes.mitaka@gmail.com
     こちら

ハ 野呂美加さん講演会&交流会
 チェルノブイリのかけはし代表「野呂美加さんの講演会」を行うことになりました。
日時 平成23年12月18日(日) 9時半〜15時(軽食をご用意下さい)
場所 武里地区公民館 講堂(定員200名・要申込)
参加費 1000円・学生無料(要予約) 保育あり(200円※お問い合わせ下さい)

ご近所の方、お友達を誘って、是非ご参加下さい。

申込フォーム →https://ssl.form-mailer.jp/fms/51b54373170317
返信メールでご確認下さい。
電話・FAXでも受け付けています。電話080-3507-0176(山本) FAX 048-738-5081

放射能から子どもたちの未来を守ろう
〜5年後10年後子どもたちが健やかに育つ会・春日部〜
ブログURL  こちら
           (略称 健やか春日部)

.. 2011年12月04日 17:22   No.350016
++ たんぽぽ舎 (社長)…506回       
新聞・雑誌から
福島の除染担う「原子力機構」に大甘会計らく印
  検査院指摘「透明性、経済性 保たれず」

  隠ぺい改ざん脈々 前身の動燃何度も「反省」
   「これで安全」誰も信用しない

○政策仕分けで抜本的な見直しが指摘された高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を運営する独立行政法人「日本原子力研究開発機構(原子力機構)」。同機構は今月、会計検査院から不適切な契約などを指摘された。前身の「動力炉・核燃料開発事業団(動燃)」も、事故隠しやデータ改ざんの前歴がある。繰り返される不祥事。その彼らにいま、福島の除染が委ねられている。(略)
 みんなの党の渡辺喜美代表によると、東京電力福島原発事故による汚染対策で、原子力機構は内閣府から除染実証業務を受注。ところが、警戒区域と計画的避難区域十二市町村のモデル実証事業の相場は七十二億円なのに、予算ではほぼ同内
容の事業で九十二億円を計上していた。(略)会計検査院は原子力機構にまつわる二つの問題点を発表。一つは三菱重工の小会社「三菱FBRシステムズ」(F社、本社・東京)との随意契約についてだ。同機構は2008、09年度に新たな炉心燃料開発など七十六件の事業をF社に委託、計百二十六億円を支払った。ところが、検査院によると、F社の見積もりは実際にかかった費用よりも大幅に割高。外注費全体で一・五倍、人件費だけに絞れば、一・八倍に上っていたという。
(略)検査院によるもうひとつの指摘は、同機構が「もんじゅ」の総事業費から職員の人件費や固定資産税を除いて公表していたこと。これらを含めると、一○年度末までの総事業費は従来の発表を約千五百億円上回る約一兆八百十億円に上った。


.. 2011年12月04日 17:40   No.350017
++ たんぽぽ舎 (社長)…507回       
○金銭上の不透明さが相次いで指摘された原子力機構だが、問題本質は金銭にとどまらない。動燃末期の九〇年代には不祥事が続発した。九一年六月、「協定違反」、九四年五月、IAEAから改善勧告。九五年十二月「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故では、現場のビデオテープを意図的に被害を小さく見せる内容に改ざん。九七年三月には東海事業所(東海村)の再処理工場アスファルト固化施設での爆発事故(三十七人が被ばく)で虚偽報告。同年八月、東海事業所で低レベル放射性廃棄物のずさん管理が発覚。十月フランスからのプルトニウム輸送容器の検査記録の捏造も発覚。(略)北海道・泊原発3号機での検査の「記録改ざん指示」を内部告発した元原子力安全基盤機構検査員の藤原節男さん(六ニ)は(略)「事故は起こらないという建前と食い違う事実を一丸となって無視し、隠すのが原子力ムラだ。一般社会以上に内部告発黙殺され、締め付けられる。同僚からも異端視される中で、社会正義や公益にのっとった行動をとることは難しい」いわば、原子力ムラはモラルハザードの土壌だ。その中核の原子力機構が福島の除染を担っている。福島市の「渡利の子どもを守る会」の菅野吉広代表(四三)h「そうした機関が除染を担い、『これで安全』と評価して、納得できる保護者はいるだろうか」といぶかる。「有効な除染方法も固まっていないのに、す
でに多くの業者が入ってきて”除染ビジネス”の様相を呈している。手抜きを防ぐためにも、第三者の目をいれるべきだ」こどもたちを放射能から守る福島ネットワークの佐藤幸子さん(五三)もこの意見に同調する。「これまで除染技術もなければ、研究もしてこなかった組織が慌てて技術をを開発すると言っても期待できない。旧動燃がさんざんウソをついてきた歴史を思い返せば、仮に『放射線が下がりました』と言われたとしても信用はできない」
        (2011.11.22.『こちら特報部ー東京新聞』より抜粋) 

.. 2011年12月04日 17:54   No.350018
++ たんぽぽ舎 (社長)…508回       
スペースたんぽぽ学習会

反原発 議員・市民連盟第9回学習会

「どうする原発事故による放射性廃棄物」
日時 12月8日(木)18:30開場 19:00−21:00
話す人 
 藤原 寿和(廃棄物処分場問題全国ネット事務局長)
 坂東喜久恵(たんぽぽ舎副代表)

 放射性物質の環境への拡散か  被災地の支援か
 原発の推進なのか  反原発なのか
  ゆれ動く自治体、そして市民の動向は

まもなく23区や多摩地域での廃棄物受け入れが始まります。

.. 2011年12月04日 18:35   No.350019
++ たんぽぽ舎 (社長)…509回       
騙されるな、高速増殖炉は増殖できない
     増殖が始まるのに16年かかる
     まったく無意味な高速増殖炉
     もんじゅ開発の真の理由は核武装準備

 以下は12月3日に「2011もんじゅを廃炉へ!全国集会」でたんぽぽ舎が集会参加者に配布したビラです。


              ☆申し入れ書☆

        騙されるな、高速増殖炉は増殖できない

           2011年12月3日 核開発に反対する会 槌田 敦

【増殖が始まるのに16年かかる】

 高速増殖炉は、使った燃料より作り出す燃料の方が多いと、これまで宣伝してきた。多くの人々はこれを信じて、高速増殖炉研究の意義を認めた。しかし、まったくのウソだった。
 国際核燃料サイクル評価(INFCE)は、1980年、高速増殖炉(100万kw、70%稼働)のプルト(Pu)収支を報告していた。(この文ではプルトニウムのことをプルトという。ウラニウムをウランというのと同じである)
 このINFCE報告によれば、表1が得られる。ここで、分裂性プルトとは、質量数が奇数のもので、核分裂するPu239と241のことである。

表1 分裂性プルト(kg)の収支
初期投入 年間投入 年間回収 年間利得
3230 1292 1501 209

 この表1によれば、年間209キロ増えるから増殖することになるという。
 しかし、運転開始の時に投入したプルトが忘れられている。その量は3230だから、これを年間の増える量209で割ると、15.4年かかる。つまり、増殖になるのは、16年目からである。


【まったく無意味な高速増殖炉】

 そして、これを続けても2倍に増殖することはできない。得られる量は、投入した量のせいぜい1.16倍にしかならず、その作業年数は無限年必要とする。高速増殖炉計画はまったく無意味なのである。これは数学の間題として面白いから、計算を試みていただきたい。
 さらに、この増殖は再処理工程で、プルトの損失がないことを前提にしている。仮に、プルトの再処理回収効率が90%とすると、年間回収量は1351となるから増殖になるのに55年かかる。これは、高速増殖炉の寿命を超えている。

 そのうえ、現在の技術では、炉心の再処理はできない。その理由は、高速増殖炉でほ、使用済み燃料の中にある白金族の元素が妨害して使用済み燃料を硝酸で溶かすことができないからである。
 得られるものはブランケットのプルトだけで、その量は、年間238キロでしかない。年間投入量が1292キロだから、まったくの赤字である。


【もんじゅ開発の真の理由は核武装準備】

 それにもかかわらず、増殖というウソを掲げて、文殊菩薩を騙る二セもんじゅを運転し、その使用済みブランケットを再処理しようとしている。その目的は、ブランケットから得られる純度98%の超兵器級プルトである。それ以外に説明のしようがない。(238/243=0.98)
 昨年12月、文科省に対して、参議院福島みずほ議員より、ニセもんじゅのプルト収支のデータを請求したところ、拒否の回答があった。増殖しないことがばれるのを恐れてのことである。

 「増殖信仰」を吹き飛ばすことこそ、今問われている。反対運動の中心に据えていただきたい。

.. 2011年12月05日 08:09   No.350020
++ たんぽぽ舎 (社長)…510回       
もんじゅ「廃炉しかない」 
     敦賀で反対派全国集会に1300名が参加

○福島第一原発事故を受け、細野豪志原発事故担当相が、核燃料サイクルの核を成す高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉を検討する考えを明言する中、廃炉を求める全国集会が三日、地元で行われた。
 もんじゅに近い敦賀半島の白木海岸。全国から集まった千三百人が「もんじゅ運転再開はんたーい」と声を張り上げた。
 原水爆禁止日本国民会議(原水禁)や原子力資料情報室などが主催する集会は、ナトリウム漏れ事故が起きた十六年前の十二月八日に合わせ、毎年開かれている。

○今年の参加者は例年の五割増し。関係者は「個人参加が目立つ」と話す。
 愛知県扶桑町から参加した女性(36)は「福島の事故まで、原発のことは全然知らなかった。知れば知るほど怖くなり、止めなきゃと思った」と話す。
 もんじゅは核分裂でプルトニウムを増殖させやすくするため、冷却材に水の代わりに液体ナトリウムを使う。空気や水に触れると激しい発火や爆発を起こす恐れがあり、地震に弱いとされる。
 集会で講演した小林圭二・元京都大原子炉実験所講師は「原発よりはるかに危険で経済的にも成立しない。実用化のめども立たない」と語った。
 高速増殖炉計画は構想から既に半世紀余。もんじゅには一兆円を投じた上、トラブル続出でほとんど動かなくても年間二百億円以上の維持費がかかる。批判も受け、細野担当相は来夏をめどに、存廃を決断する考えだ。

○集会に先立ち、主催者らは、再稼働を認めないよう、もんじゅ周辺の自治体を回った。だが、敦賀市の河瀬一治市長は「運転再開を目指し、しっかりと研究成果を出す選択肢しか私は持っていない」と断言。財政面でも雇用面でも、原発に依存し、共存している。
 半径二十キロ圏にほぼ全域がおさまる南越前町の川野順万町長は「みな不安。でも私が賛成か反対を表明すると、利害関係がありすぎて地元はおかしくなる」と話す。
 原水禁の藤本泰成事務局長(56)は「地元が危機感を持っているのは確か。言いにくい気持ちは理解するが、廃炉に向けて、地元から声を上げてほしい」と期待した。

こちら
                 (東京新聞インターネット版より抜粋)

.. 2011年12月05日 08:36   No.350021
++ たんぽぽ舎 (社長)…511回       
11月15日「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から

[編集部より]
 さる11月15日、スペースたんぽぽで行われた講演会「低線量被曝の時代を生き抜く」に先だってで開かれた「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見(主催:低線量被曝者の会・場所:千代田区有楽町の日本外国特派員協会)での各スピーカーの発言骨子(予め用意された発言内容)を数回にわたって紹介しています。今回はその3回目。
(15日のスペースたんぽぽで行われた講演会のDVDが完成しました。
 配布希望の方はメールでお名前、住所を記載した上でお申込み下さい。
 領価は1000円です。                     )

 「直ちに出た健康被害」−心がバラバラになって引き起こされた精神的被害
 子どもの命を守るのは、政府でないことがはっきりと

      子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人 佐藤幸子

○私は、30年間自然に添った農業をしながら、子ども5人を育ててきました。チェルノブイリ事故後、石油や、食糧が輸入されなくなっても原発が止まっても、生きられるようにと、昔からの知恵や技を自分が受け継ぎ次の世代へと繋ぐ生き方をしてきました。その生活を、学びたいという人々が全国から集まり小さな共同体が出来ていました。
 今回の原発事故が、それらの全てを奪いました。大切にしてきた農地は、空から降り注いだ放射能のせいで、これまで無農薬で作ってきた安全な野菜を、今年は作ることが出来なくなりました。農民としてこれ程悲しいことはありません。

.. 2011年12月05日 09:08   No.350022
++ たんぽぽ舎 (社長)…512回       
○3月11日を境に、全ての福島県民の生活は一変してしまいました。地震、津波、原発事故三重苦のなか、それでも生きていかなければならない苦しさ。とりわけ、原発による被害は目に見えないだけに、それを受け入れることができない苦しさがあります。去年と何も変わっていない美しい風景の中に確実に存在する放射能は、そこに住むことができないと判断した人と、そこに住み続
けようと判断した人の間に、大きな溝を作ってしまいました。本来なら、同じ被害者であるはずの家族が、地域の人々が、思いを共有できないという悲しい現象、心がバラバラになることによって引き起こされた精神的被害、これが「直ちに出た健康被害」です。

 そして、今後ジワジワと出てくる低線量被曝による被害は、確率が低いからと何の手だてもしない。それどころか、これまで、100ミリシーベルト以下のデータが十分にないと言い、そのデータを集めるため福島県民200万人をモルモットにしようとしているのです。見えないはずの放射能で汚染された福島が、私には戦場に見えます。それはまさに、愚かにも人間が自然を征服出来
るかのごとく振る舞ってきた人類と、自然を大切にしたいと考えている人類との戦いの場です。自然豊かな福島「うつくしま福島」だからこそ、見た目には何も変わらない、「美しい戦場」となりました。

 放射能と、国家権力で子どもの未来を奪ってしまう戦場です。戦場に子どもは居てはいけないのです。戦場の炎の中にいる子どもたちを置き去りにしてはいけないのです。これまでの、経済優先の考えでは、子どもたちを救えないのです。子どもたちを救うあらゆる手だてを今すぐ行わなければならないと思います。

○原発事故の恐ろしさは日本中、世界中が感じたはずです。それでも尚、原発を止めないばかりか、原発を輸出すると言うこの国は、一体何を考えているのでしょうか。今後、何世代先にも及ぶ影響が出ると言うことをどう考えているのでしょうか。8ヶ月も炎の中に放って置いた政府に期待はできません。

 子どもの命を守るのは、政府でないことがはっきりしました。このままでは、「未来の子どもたちの命より、目先の経済のほうが大切だと21世紀の大人たちは判断しました」と、将来にわたり人類が滅びるまで、伝え続けて行かなければならないことになるのです。子どもの命を守れるのは、国民です。何が正しくてどうすることが命を守ることになるのか、心の目を見開き一人一人
が自分で判断して行動する必要があります。

 「子どもの命を守る」たったこの一つの願いを叶えるために、福島の親たちは立ち上がりました。全国の人々が福島の子どもたちを守るためにつながりました。あらゆる人々がつながり活動を進めなければならないですし、生き方をも変えなければならないほどの重要な決断をしなければならない時がきたのです。

 もし、これで原発が止まらなかったら、人類は滅亡への道を進むことになるでしょう。福島から発信された原発事故の恐ろしさが、世界中の人々に伝わり、全ての原発を止めることができるまで、活動を続けなければなりません。
福島の子どもたちのような悲しみを、もう二度と起こしてはいけません。ありがとうございました。

.. 2011年12月05日 09:23   No.350023

■--計測器の種類と目的と注意点
++ 原田 (小学校低学年)…5回          

.「放射能を自分で測定するにはどうしたらいいのか」


 放射線の計測器には沢山の種類があります。測定の目的と精度、予算によって計測器の種類も変わってきます。用途による違いとしては、大きく個人の放射線防護のためのものと、放射線計測のものに分かれます。

 個人の放射線防護の目的の計測器は「個人線量計」と呼ばれます。小型で電池で動作します。積算被曝量や設定値を超えるとアラームが鳴る機能があります。街中のホットスポットを探す際にはアラームをセットして歩き回るだけでそれなりの発見ができますので便利です。その代り「サーベイメータ」と呼ばれる放射線計測用のものより、精度や感度が劣ります。個人線量計を使って街
中で見つけたホットスポットの処置を行政とやり取りをするような場合、精度のたしかな「サーベイメータ」を計測しなおした方が話が早いでしょう。個人線量計はインターネットの通販でも入手可能です。国産のものではエステーやセーラーなどがあります。ロシア製やウクライナ製も人気があります。
サーベイメータは国産で有名なのは日立アロカメディカル製、富士電機製などがあります。行政や学校で買うなら良いですが、個人用としては高価です。クリアパルス製Mr.Gammaやホリバ製Radiなど12万円から14万円程度で購入可能です。国産のサーベイメータは学校に理科の実験用品を納入している会社に問い合わせると入手可否がわかります。

 食品の放射能汚染を計測するには、雑音を除くために鉛の遮蔽体などが必要です。また検出感度も高くないといけません。もともと大量に販売されるものでもないため、かなり高額になります。たんぽぽ舎で使用しているものは応用光研工業株式会社製および、キャンベラ社製です。

 なお、測定するときの注意点とし、一度計測器が汚れてしまうとその後の計測がおかしくなるので、ビニール袋などに入れて計測器自体が汚染されないようにしましょう。食品計測の際は容器をポリ袋で保護します。地面からの高さを揃えて計測すると後で汚染の分布を調べることができます。GM管式の測定器でシーベルト単位の表示は目安と考えましょう。シーベルトの値はシンチレ
ータ式などで確認しましょう。
 参考までに、食品の放射能測定を行っている組織団体の例を別表にします。

(財)日本分析センター
TEL 043-423-5325
URL こちら
(財)食品環境検査協会
TEL 03-3522-2331(東京事業所)
※上記以外の各地問い合わせ先は下記HP参照。
URL こちら
(財)日本食品分析センター
TEL 03-3469-7009(東京本部)
URL こちら
たんぽぽ舎
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5階
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
市民放射能測定所
〒960-8034 福島市置賜町8-8パセナカMisse 1F
MAIL: info@crms-jpn.com
URL こちら
.. 2011年11月27日 07:51   No.349001

++ ひまわり (幼稚園生)…2回       
テント日誌 11月23日、11月24日

<テント日誌 11/23(水)>
全国とつながり、ひろがり続けるテントひろば
―― 経産省前テントひろば 74日目 ――

 午前中、テントひろばには双葉町から避難してきている方が座り込みに来てくださいました。また、午後からはいわき市や茨城からいらっしゃった方々も。
差し入れに至っては、京都、愛知、福島など、先日の沖縄からのロールケーキに続き、全国から届き、テントひろば側では「全国物産展」ができてしまうのではないか?!と大盛り上がり。

 日一日と寒さが増すこの頃、テント座り込み24時間体制も厳しさを増しています。このような状況では、全国各地から届き物があるという事実そのものが非常に心強く、勇気をいただきます。みなさま本当にありがとうございます。

 23日は、「脱原発を目指す女たちの会」キックオフ集会がありました。これに合わせて、テントひろばには「原発いらない全国の女たち」の呼びかけ人の方々が集まって再会を喜び合い、ネット中継で集会を見守りました。

 キックオフ集会でも告知がありましたが、12月1日から、再び女たちの座り込みが始まります。「原発いらない福島の女たち」の世話人の一人、椎名さんの発案で、十月十日の座り込みです。壮絶な覚悟です。

 これに呼応し、「原発いらない全国の女たち」呼びかけ人の方々も上京予定です。東京近隣のみなさん、今日からぜひ、座り込みに来てください。私も座り込みます。よろしくお願い致します。

 テントひろばには、女たちの座り込みにも参加されていた80代後半の女性や5歳の女の子の姿もありました。老若男女、思い思いに座り、語り合い、ギターを奏でる人は奏で、太鼓をたたく人は叩き、即興のミニライブも。夕闇に包まれた穏やかな時間が流れていました。
(文責 ひまわり)

.. 2011年11月27日 08:38   No.349002
++ Y・T (小学校低学年)…5回       
<テント日誌 11/24(木)>
全国の人々を結んでいるテント・テントは全国運動に
―― 経産省前テントひろば 75日目 ――

 11月24日(木)晴れ。日射しのある日中は結構暖かかったが、日暮れとともに気温は急降下。寒い!と感じる折に、毛布や膝掛けの差し入れあり。有り難い。
 
 このところ全国各地からの来訪者が多いが、今日はまた格別であった。午前中に京都と奈良の青年が来る。国会に行く途中とのこと。午後には沖縄の海勢頭 豊さんが大阪・京都の方を伴って来訪。外務省に申し入れに行くそうだ。

 11/23の脱原発をめざす女たちの会キックオフ集会に参加された佐賀・福岡の女性2人が、玄海のチラシ・ポスターを持ってこられ、そのままテント前で座り込み。山形から二十歳過ぎの若者男女3名が来訪。その前からいた青年も交えた話し込む。議論好きのMさんが熱い議論を展開。きっと若者たちを前に血が騒いだのだろう。

 三重のおばさんもやってくる。厚労省との交渉の後だそうである。遠方からの方に1万円もカンパしていただいて恐縮する。

 アメリカのジャーナリストが取材に来る。ひまわりさんと熱心に話し込む。

 コミュニティ・ユニオン首都圏ネットワークの人達7〜8名が一日行動を終えてテントを来訪。今日の一日行動には東電申し入れ行動も組み込まれていたそうである。次々とカンパをありがとうございました。

 午後5時頃、もんじゅの院内集会・対政府交渉を終えた関西の一団(5〜6名)が来訪。その中に小林圭二さんもいた。彼は小出裕章さんの先輩でかの「熊取六人衆」の長老格であり、私たちにとって反原発運動の大先達である。今も精力的に飛び回っておられる。

 私事になるが、小林圭二さんとほぼ半世紀ぶりの再会をすることができた。50年近く前、彼は大学の2年先輩であったが寝食を共にするほどの活動を共にした旧知の間柄であり、何故かずっと出会う機会がないままにきていたのが、テントで思わぬ再会を得て、感無量であった。

 彼の話では、この経産省前テントと福岡の16000人の大集会トデモに刺激され、それに若者の関電前120時間座り込みもあり、大阪でもいろいろな運動体がまとまって反原発の大きな力を創っていこうという動きが始まっているとのことであった。
 テントひろばは、まさに一つの全国運動となってきているのだと、実感させられた一日であった。

 全国の人々と結び、その力をもって原子力ムラの司令塔=経産省に対峙し、再稼働を阻止し、脱原発への道を拓く。

 12/1からは福島の女性を先頭にした女性たちの十月十日の座り込み行動が始まる。

テントひろばは闘いの新たな局面を迎えようとしている。
                         ( 文責 Y・T )

.. 2011年11月27日 16:06   No.349003
++ たんぽぽ舎 (社長)…480回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ

イ.11・26シンポジウム 生産者協同組合をめぐって
 主催:ルネサンス研究所
 日時:11月26日(土)13時30分〜17時
 会場:たんぽぽ舎会議室 東京都千代田区三崎町2−6
    ダイナミックビル4F 電03−3238−9035
 講師 由井格(社会運動資料センター)
    樋口兼次(白鴎大学経営学部教授)
 会費 500円

10・8仙台シンポ「協同の力で復興を!」おいて、仙台のさまざまな協同組合の報告をもとに、「東日本大震災」によって仕事と生活が奪われ、崩壊した地域社会をその固有性に基づいて再形成する課題が提起された。また、2012年は、国連が推進する国際協同組合年であり、さまざまなイベントが企画されている。グローバル資本主義の体制的危機に直面している現在、協同組合とい
う経済システムの再検証が問われている。今回のシンポは第1弾として、由井格氏の「日中・太平洋戦争下の中国の合作社について」と樋口兼次氏の「戦後日本の生産者協同組合の発生と経過」の報告を基に、協同組合運動の歴史と思想を検証する。(問い合わせ:090−4592―2845)

ロ.「知と時代の最先端をあゆむ4人の論者がポスト3・11の社会と文明を
展望します」12月2日

日時:12月2日(金)午後7時〜午後9時30分
場所:船橋市民文化ホール 大ホール (JR船橋から徒歩7分、京成船橋から
徒歩5分)
演者
 ・島薗進 (東京大学大学院教授 生命倫理・宗教学)
 ・影浦峡 (東京大学大学院教授 メディア・言語論)
 ・長沢哲 (京都文教大学准教授 哲学・生命論)
 ・松原弘直 (ISEP(環境エネルギー政策研究所)理事・主席研究員 環境・エネルギー論)
司会:朝倉幹晴 (船橋市議・駿台予備校生物課講師)
コーディネーター:田野尻哲郎 (東京大学大学院総合文化研究科博士課程・薬剤師)

 3月11日の東日本大震災と福島原発事故は、これからどのような社会、文化、生活様式を創りだしていくべきか、私たちに根本的な問いを投げかけています。
 持続可能で安全な代替エネルギーを土台とする社会と文明はどのようなものか?
 エネルギー政策、メディアとコミュニティー、生命倫理、からだと心という視点から、討論します。

講演者紹介、開場へのアクセス等詳細はこちら。
こちら

ハ.「フクシマと習志野をつなぐ集い」12月4日
日時:12月4日(日)午後1時30分〜
場所:船橋市東部公民館講堂 (JR津田沼駅北口・新京成新津田沼駅から徒歩
3分)
講演:フクシマの視点
講師:藍原寛子さん (福島在住 医療ジャーナリスト) 
フリーのジャーナリストとして福島原発事故を現場からレポートする作業を続けています。
パレード:午後4時〜 津田沼一丁目講演より
共催: 船橋憲法を生かす会 / PAC-3 実行委員会

PAC-3 強行配備から4年、大型弾薬庫建設から8か月
 − 武力で平和は作れない!ミサイル防衛から撤退を!
福島第一原発事故から9か月、今フクシマで何が今起きているのか? そして習志野では?
 − 原発さようなら!放射能から子供たちを守ろう!
TEL: 090-3509-8732
Mail: no-war@syd.odn.ne.jp

.. 2011年11月27日 16:45   No.349004
++ たんぽぽ舎 (社長)…481回       
新聞・雑誌から − 東京新聞
ストロンチウム 都内3カ所で検出
経産省前、東京国際フォーラム前、清澄白河駅前
横浜に続きストロンチウム―市民グループが確認

○東京・霞が関の経済産業省庁舎前(千代田区)など都内3ヶ所の路上に堆積
していた泥から、微量の放射性ストロンチウムが検出されたことがわかった。
福島第一原発から約ニ百五十キロとより遠い横浜市港北区のマンション屋上の
泥などからも十月中旬に確認されている。ストロンチウムについて文部科学省
は同原発から半径百キロ圏内でしか土壌調査しておらず、専門家などから調査
範囲の拡大を求める声が上がっている。
○経産省前路上など、土壌検査すべきだ:古川路明・名古屋大名誉教授(放射
化学)の話―横浜や東京でも見つかり、福島第一原発からのストロンチウムが
あちこちに飛散した事が分かる。量としては、多くはないが、国は住民に安心
してもらうためにも、セシウムの調査だけでなく、ストロンチウムもどこまで
広がっているのか、土壌検査すべきだ。
○微量でもやっかい:松井英介・岐阜環境医学研究所所長(放射線医学)の話
―ストロンチウム90は半減期が約二十九年。食品などから取り込むと骨に蓄積
し、血液のがんの原因となる。内部被ばくではセシウムよりも危険度が高いベ
ータ線を出し、微量でもやっかいだ。国はストロンチウムの食品の基準も具体
的な数値で示して、検査も実施すべきだ。(20011.11.24.東京新聞一面より抜粋)

.. 2011年11月27日 17:10   No.349005
++ 冨塚 (幼稚園生)…1回       
.「国は福島を見捨てるつもり」と思う
   しかし、福島県民は安全と思っている、この状況を変えるにはどうするか
   小児科医 山田真氏

11月22日、ユニオン東京合同の学習会(場所、神保町区民館)に参加しました。
講師は山田真氏(子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク代表)でした。
この日先生は6時まで八王子の病院で勤務されてから来ました。連日講演会に呼ばれている状態です。

□始めに一冊の本を紹介をされました。
国・福島県側が山下俊一氏を中心に県民に現在の放射線レベルは問題ない・安全だと言い続け、批判・反対派を封じ込めようとしている時に、この本は正しい知識を提供してくれるものです。

□中川保雄氏の「放射線被ばくの歴史」(1991年)著者は1991年死亡、最近まで絶版になっていました。
放射能の健康影響の科学的成果を見直すうえで非常に重要という声が多く(特に宗教学者の島薗進氏は復刊以前にブログで内容を紹介していた)復刊されました。

□山田先生の発言の主な点は下記の通りです:

○国・福島県は県民の健康管理調査を始めましたが、子供の健康診断のインターバルの長さ(ある年齢以上は5年に一度)は、治療を目的とするのでなく、問題なかったという結論を出すための手続きと思われます。
○尿検査でもセシウム検出せずと言っていますが、福島老朽原発を考える会がフランスに委託した分析では、1−3ベクレル/リットル出ています。
福島県の検査は検出せずの限界値が高すぎます。
重要な点は2か月後に行った同じ子どもの2度目の尿検査結果です。
福島を離れた子供は半減していますが、とどまった子どもは同じか増えています。
汚染地域を出ない限り、被曝し続けることを示しています。
○健康調査を福島県でだけ行うのはおかしい。他県でも放射線の高いところがあります。国民の健康を守る意思がないのは憲法違反です。
○大部分の医者は国・福島県とグルになっています。
福島のお母さんが子供が体調悪いと言っても笑い飛ばすだけです。
放射能の影響だというと村八分にされます。
○患者を診る医者の一存で放射線の影響でなく、別の原因とする診断結果を記録することが可能です。たとえば、昔、水俣病の手のしびれは首の骨の変形が原因とされました。肝臓病は酒の飲みすぎとされました。
○原発労働者は全く救援の手がなく、正しい放射線管理もされず見殺しにされています。原発労働者の人間としての権利を守れないなら今後起こるすべての人の健康被害も守れないでしょう。
○福島の子どもの甲状腺を定期的に調べるとしているのは、甲状腺がんは隠せないからです。チェルノブイリの子どもからわかるように甲状腺だけなく、脳、目、肝臓、腎臓、のど、皮膚等にも癌はできます。白血病も多く出ています。
ヨウ素を普段摂取している日本人はおそらく甲状腺がんはチェルノブイリより少ないと思われますから、甲状腺だけ調べて顕著には悪化してないとごまかすつもりです。
○結局、国は福島を見捨てるつもりと思います。
大多数の福島県民は安全と思って生活しています。不安と思って生活するのはつらいです。
この状況を変えるためにどうするか、真剣に考える必要があります。

.. 2011年11月27日 18:22   No.349006
++ 三上治 (幼稚園生)…2回       
12月から「十月十日(とつきとおか)の座り込み」

  椎名さん発案で「十月十日の座り込み」12月1日開始

■ テント前広場に出掛けて行ったらなにやら異様な光景が飛び込んできた。街宣車が大きい声を張り上げているのではない。街路樹のプラタナスが丸裸にされているのだ。紅葉前の葉が枝ごと切り落とされているのだ。何をするのだと抗議したいところだが、経産省前は放射能汚染度が結構高いことに気が付く。僕らは前から周辺を調べていて汚染度が高いことを報告してはいたが、新聞などの報道もあって動いたのだろうか。
 テントには全国のみならず、外国からの来訪者も増えているが新しい行動も持ち込まれている。11月23日には「脱原発をめざす女たちの会」のキックオフ集会が持たれたが、「原発いらない福島の女たち」の世話人である椎名さんたちの提起で再度の座り込みがはじまる。椎名さん発案の「十月十日の座り込み」である。そうか何が生まれるか、あれこれ想像するだけで楽しい。老若男女を問わず多くの人に参加して欲しい。12月1日(木)に開始である。何かと忙しい月が12月だが多くのアクションや企画の予定もある。

■ 前号で脱原発について議論を深めて行こうという提案をした。どんな形であれ、議論が進展することはよいことだ。僕らがこのテント前共同広場は原発の是非を問う共同の広場になるのを提起したことはそれだけ多くの議論が展開されることの期待も込められている。脱原発の意志を広く結集せんとすることは、原問題の理解が共通のものとして深まることである。例えば「原発と科学技術」「原発と体制や権力」「原発と社会」、これは思いつくままに列挙しただけであるが、また、脱原発と日本社会の現在から未来のビジョン(構想)の提示になると思う。3・11が僕らに突き付けた日本の転換ということに応えることでもあ
る。これは原発問題と諸々の問題(TPP.沖縄、憲法等)との関係を僕らに連関づけることを要求する。原発問題は原発問題としてだけあるのではなく、固有の問題としてあるのではないからだ。だだ、現代社会の矛盾と原発の存在を関係
づけ、現在から未来に渡る社会ビジョン(構想や理念)に結晶させていくことは困難なことを自覚している。これは自民党や民主党などの政党、知識人、メディア、僕ら全てが直面している問題だ。僕らに幾分かの語るべきところがあるとす
れば「問題の所在」に気が付いている程度である。このビジョン(構想や理念)はイメージとして言説(言葉)として出てくるが、神や前衛(上から)出てくるものではない。今は、自分の言葉から出発するしかない。だから、議論の内に変
革さるべき社会のビジョンを創りだされるのが大事なのだ。(文責 三上治)

9条改憲阻止の会連絡センター「連帯ニュース第192号(2011.11.25)」より

.. 2011年11月27日 18:50   No.349007
++ たんぽぽ舎 (社長)…482回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内2つ

 イ.12月7日(水)子どもがあぶない!放射能から守ろう!
   世界ヒバクシャ展緊急フォーラム
福島から全国へ広げよう、女性たちのWA!

場所:めぐろパーシモンホール 大ホール 東急東横線都立大学駅より徒歩7分
時間:昼の部 10時30分〜17時(開場10時) 交流タイム 17時〜18時30分
   夜の部 18時30分〜21時(開場17時30分)
【昼の部】放射能の身体への影響をどう抑えるか
(午前)
報告:竹野内真理(翻訳家、低線量被曝者の会共同代表)
   『知られていない被曝の真実〜汚染地から子供たちを避難させて』
講演:大谷ゆみこ(つぶつぶクリエイター、フウ未来生活研究所代表)
   『「食の転換」と「意識の転換」で恐れを手放し未来の始まりとしての今
   を生きよう!』
(午後)
 歌 :TOMOKO『ザマナイ〜時代よ!〜』
    (数多くの被曝者を生んだカザフ40年にわたる核実験を止めた歌)
講演:肥田舜太郎(6000人以上の被爆者を治療した医師)
   『広島の被爆者治療から学んだこと』
報告:佐藤幸子(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人)
   『子どもたちを放射能から守るために』
トーク(質問タイム)肥田舜太郎&大谷ゆみこ&佐藤幸子&竹野内真理
【交流タイム】ロビーで自由に交流(サンドウィッチ、飲み物の販売あり)
【夜の部】女性たちの作戦会議あり
【写真展】ヒバクシャを追った6人の写真家たち
     伊藤孝司 桐生広人 豊崎博光 本橋成一 森下一徹 森住卓
参加費:昼の部 1500円  参加申込受付中  夜の部 1000円
    昼の部・夜の部通し 2000円 高校生以下無料
主 催:NPO法人世界ヒバクシャ展
連絡先:080-3392-1110(森下) 03-3723-1004(事務所)
       URL こちら
  ※詳しいことは、お問い合わせ下さい。※少人数ですが保育室があります。


 ロ.2012/1/15さよなら原発・あきる野・初デモ
一緒に歩いてアピールしよう!
子どもたちの未来に、もう原発は要らない!

   2012年1月15日(日)

  13:30 秋川駅(JR五日市線)北口ロータリー集合
  ケーナectの生演奏
  さよなら原発のアピール
  13:45 デモ出発
  (小さなお子さんに合わせてゆっくりと、駅周辺を歩きます)
  15:00 秋川駅解散

 ◎プラカード、ゼッケンを工夫して、デモを盛り上げましょう!
 ◎寒い時期なので、防寒対策をしっかりと!

 主 催:さよなら原発〜にしたま〜
 連絡先:042-559-6941(谷口・辻)、042-559-8851(田中)、
  042-596-4569(佐橋)、042-597-4960(雨宮)
 メールでの問い合わせ先 kawarade@nifty.com

.. 2011年11月27日 19:16   No.349008
++ たんぽぽ舎 (社長)…483回       
核燃料再処理 露提案を隠蔽(にぎりつぶし)
   02年 内閣府・エネ庁 国の審議会に伝えず
    「六ヶ所工場稼働の妨げ」になるとして、文書を隠した

○ロシアが02年、日本の原発の使用済み核燃料をロシアで一時的に貯蔵(中間貯蔵)したり、燃料として再利用するため処理(再処理)するプロジェクトを提案する外交文書を送っていたことが関係者の話で分かった。
内閣府の原子力委員会や経済産業省資源エネルギー庁の一部幹部に渡ったが、六ヶ所村再処理工場(青森県)稼働の妨げになるとして、核燃サイクル政策の是非を審議していた国の審議会の委員にさえ伝えなかった。
当時、漏水事故の続発で再処理工場の安全性を疑問視する声が高まっており、不利な情報を握りつぶして政策を推し進める隠蔽体質が浮かんだ。
○「隠蔽が事実だとしたらとんでもない。」経産省の諮問機関「総合資源エネルギー調査会・電気事業分科会」で委員を務めた大阪大の八田達夫・招聘教授(公共経済学)は憤る。
六ヶ所村再処理工場は当時まだ放射性物質を流しておらず、解体すれば費用は3100億円で済んだ。しかし、使用済み核燃料を処理するアクティブ試験(06年3月)などを経て本格操業した後廃止すれば1兆5500億円かかる。八田氏は04年3月、分科会で「一度でも使ったら大変な解体コストがかかる。(再処理せず直接地中に捨てる)直接処分という選択肢も考慮すべきだ」と主張。八田氏は「工場を放射性物質で汚すか汚さないかを判断する上でロシアの提案は非常に貴重な情報だった」と語った。
                 (毎日新聞 11月24日より 抜粋)

.. 2011年11月27日 20:02   No.349009
++ QUEMA (幼稚園生)…2回       
テント日誌 11月25日(金)>
12/1からの女の座り込みへ、第2テントの用意整う
―― 経産省前テントひろば 76日目 ――

 99%の途上国的貧困層が1%の先進国の支配層にプロテストすることのバイオレンシャルな状況。
ポストモダンの抵抗戦略は、金融資本に冒された国有地の敷石を分有することから、始まったといってよい。これは世界同時的だった。
 世界歴史上、これほどの被ばく体験を持った国家はない。アメリカは加虐的戦争政策を停止できない。国家とはそれ自体、近代化の問題であって、世界普遍的。
「悲劇の誕生」はドイツ・ナチス政権を予言したが、この最悪の被ばくの連続性はどんな国家を創らねばならぬ事態なのか? 
  4人の青年の経産省前ハンガーストライキから始まったテント広場は、福島の女の、全国の女の座り込みと連携し、12月1日から、「十月十日(とつきとおか)の女の座り込み」と続く。
 ぐずついた霜月の悪天候が切れて、晴れ渡った今日、第2テントの床の手入れが、江田氏を頭としてなされた。湿った敷物が干された。張り巡らされた鎖がちょうどよい物干しざおとなった。そうして、隙間風を封じ、座敷を倍増し、整理棚が設置されたテントの中は、なんともあったかいものとなった。
 男は女の肥やしだといったのは谷崎潤一郎だった。覇権や父権が核開発=究極兵器とどういう暗黒の交渉をもっているか、女性は明晰な歴史感覚をもつことができている。ただ男のように表現しない。これ以上の犠牲者をだしてはならぬの
に、政府、東電は、放射能から国民を守ろうとしない! 
事態は深刻になるばかりなのに! いかなる惰性体も犯罪的だと感じる私ではあります。                
          ( QUEMA記)

( 附) 今日午後3時から 第17回原子力損害賠償紛争審査会が 文科省別館で行われた。それに先だって文科省前で前段集会が開催され、テントからも駆けつけた。
  満田さんの避難の権利と賠償〜原発事故のコストと社会〜脱原発という話に肯かされる。
自主避難者からのメッセージが紹介される。特に郡山市からの避難者の声として、「郡山市内の保育園の給食は福島県産の食材なのに、山下教授(福島医大副学長)の  友人は「山下教授からは、「お弁当と水は持ち込むように」と言われている』と言う話を聞かされ、不安になって夏休みを機に避難した。」又、福島市内の中学生の中には、「鼻血が出て医者にかかっても「花粉症』と言う病名しかつけてもらえない。」「鼻血が止まらず、止血剤を飲んでいる者もいる」との悲痛
なコメントもあった。
 富士宮市に避難している長谷川さんのメッセージにはいつも心打たれる。
今日の審査会は、前回光明が見え始めたと思えたのに、雲行きが怪しくなって事実上、避難の賠償を僅かな見舞金でネグレクトするような論調になっているという。

福島では「白内障」が多くなり、眼科病院が大混雑しているとの報もあり、健康被害がこれから本格化しそうな中、避難の権利確立と賠償を社会全体の課題として実現していくことが、脱原発社会への不可欠の事柄なのだと、改めて確認させられる。
         ( 文責 Y・T )

.. 2011年11月27日 21:20   No.349010
++ たんぽぽ舎 (社長)…484回       
無理してないのに体が柔らかくなった!冷静に議論ができるようになった!
   寝起きが良くなった!リラックスしすぎて寝てしまう!?
   日々の活動で疲れた体と心をリラックスさせ、次の一歩へ。

◆大好評のヨーガ(ヨガ)教室、『優しく心と体を強くするヨーガ』◆
   ☆毎週土曜日10:00〜 スペースたんぽぽで開催中!!☆

朝のさわやかな時間帯に、深い呼吸をしながら体を伸ばしてみませんか?
自分の体心と向き合うことによって、小さな発見があるかもしれません。

〜〜〜参加者の方の感想〜〜〜 Sさま(女性)

体を動かすだけでなく、座学もあるのがこの教室の特徴でしょうか。
特に秀海先生のお話は、古典的な説をご紹介の上で、“ここからは私の考えなのですが・・・”と日常に即した考え方を示してくださるので、
“なるほど!”と理解することができます。
そして、この座学での理解を自分の身体で実感できるのが、また楽しいのです。

たとえば、“呼吸で身体は柔らかくなるのですよ”、というお話の後、身体が硬かった夫の前屈が実際にどんどんできるようになっていきました。
腕を伸ばしても膝までしか届かなかったのが、
ほんの10分程度の呼吸法で足首まで、そして自宅でも続けたところ、すぐに床に手が付くようになったのには、傍から見ていても驚きました。

そして、今、いちばん面白いのは、自分自身の“立つ”感覚の変化です。
2本の足で起立してもどこかフワフワした感覚があるのでダンベル運動やバレエのバーレッスンを続けていたのですが、ヨーガで初めて身体が落ち着く感覚がわかりました。
立つ(ターダ・アーサナと言うそうです)ということ、秀海先生が“ヨーガをやると体の芯が通るようになります”と仰るのは多分こういうことかしらと感じています。

教室に参加するたび、小さな発見を積み重ねてゆける実感がとても楽しいです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
スペースたんぽぽでやさし〜いヨーガをしてリラックスしませんか?

日時:毎週土曜日10:00〜12:00 
場所:スペースたんぽぽ
参加費用:1500円
講師:河野秀海先生→こちら(オフィシャルブログ)
予約はこちらまで!kokorokaradayoga@gmail.com
詳細はブログまで→こちら

.. 2011年11月27日 21:27   No.349011
++ たんぽぽ舎 (社長)…485回       
北電やらせ「道の関与」根拠メモ―世論誘導生々しく「北電社員も地元
住民」
 北海道電力泊原発3号機のプルサーマル計画をめぐるやらせ問題で、北電第三
者委員会が道の関与を指摘する根拠となった二00八年七月八日の道と北電担当
者のやりとりを記録した北電側のメモが存在することがわかった。北海道新聞が
入手した。道民意見募集に際し「北電社員も地元住民だよね」「匿名でも受け付
けている」など、道側が北電にやらせを指示する発言が記載されている。また同
計画の安全性に関する道の有識者検討会議委員への工作を疑わせる発言もある。
 文書は「同庁打ち合わせメモ(プル)<取扱注意>」と題したA4判の紙三枚
で、北電側が作成。国と道、北電が一体となってプルサーマル計画に関する世論
誘導を行っていたことを浮かびあがらせている。文書によると、打ち合わせに道
側から出席していた当時の村井悟・原子力安全対策課長(現・釧路総合振興局長)
らは、締め切りが迫っていた道民意見の二次募集について「反対意見ばかり」と
言及。その上で「北電社員も地元に住んでおり、地元住民だよね」「ちなみに
『○○町、匿名希望』でも受け付けている」などと述べ、原発周辺に居住する北
電社員に対し、匿名での賛成意見を寄せるよう要請した。(略)一方、プルサー
マル計画の安全性を議論した有識者検討会議(委員七人)の委員に対する工作が
疑われる記述もある。メモによると、経済産業省資源エネルギー庁から「原子力
に詳しくない委員に対し、北電から基本的なレクが必要では?」と促されたと道
側が発言。続いて委員の名前をそれぞれ挙げ、「○○委員(メモでは実名)には、
あまりヤリ過ぎない方が良い。急に会議でのスタンスが変わってもマズいし」と
北電に助言した場面もある。北電第三者委員会は、このメモの存在をもとに、報
告書で道の関与を「否定しがたい」とした(略)
(2011.11.21.『こちら特報部―東京新聞』より抜粋)

.. 2011年11月27日 21:33   No.349012
++ 柳田真 (小学校高学年)…24回       
11月29日(火)夕方のおさそい
原発を廃止するアイデア提案会(第4回)
みんなで発言、討論 − 山崎久隆さんを助言者に

○12月末には稼働原発が6基(10%)のみになる−全54基中−という日本原発史上、初めての事態(廃原発に一歩近づく)が生まれようとしています。
それだけに原発推進側も必死で、全権力と金の力を活用して水面下で原発再稼働のための方策(ウルトラCも含めて)を練っています。悪賢い人々、集団ゆえ今後何が出てくるか、予断を許しません。
○これらに抗して今こそ原発全廃を打ち出すチャンスです。そのための様々なアイデアや提案をもちよろう。過去1〜3回では色々の思いの披露(自己紹介プラスα)から始まり、現在の運動の改善や問題点の指摘、今後の方向性など、いくつも出ました。議論が少しずつ熟成されてきています。自分の思い・考えを自由に発言できる場です。積極的に参加を。提案文の持参も歓迎(A4版1枚に)助言者は山崎久隆さん

.. 2011年11月29日 09:18   No.349013
++ M・0 (幼稚園生)…1回       
テント日誌 11/26(土)
近づく師走へ、様々な想いとアクションは広がる
―― 経産省前テントひろば 77日目 ――

テントで頑張っていた富久さんが急遽、沖縄の高江に向かった。その富久さんからの便りがあった。
 原発問題と沖縄基地問題、その構造は同根であるだけに、富久さんもテントと高江を紡ぐような気持ちで頑張っているだろう。
 
 先日も記したが、テント近辺のプラタナスが丸裸にされて寒々と樹木の肌を晒している。この寒々とした光景は本格的な冬の訪れを知らせる。自然に被災地の人々のことを思い浮かべたりするが、そう言えば今日は福島県の双葉町から避難され、現在港区に住んでおられるKさんがテントを訪れた。
 Kさんはいろいろのことを話していかれた。「東電から支払われた100万円は後に返却とのこと。だから受け取らなかった」という。驚く。
 報道もされた仮払金のことだが、その現実を知る人は少ない。「電気代は支払いをしていない。これは東電の方と話しをするためである」。この種の話は良く聞くが東電の官僚的応対が透けて見える。
「東京の人には親切にしてもらっている。今いるところは3月11日まででその後が不安」と。原発震災で避難されている方の現状を僕らも実情が意外とわかっていないことを痛感した。

 今日はドイツとイタリアの人がテントを訪れた。ドイツとイタリアはヨーロッパの中で脱原発に踏み切った。第二次大戦時の枢軸国は悪夢であったけれど、今、脱原発の同盟ならいいのではないかと思った。
日本はドイツやイタリアから学ぶべきであり、いつもアメリカばかり顔を向けているべきではあるまい。
 テントには多くの催しのチラシなどが届けられる。脱原発の学習会、コンサート等の情報が伝えられる。
脱原発の運動の広がりを実感させてくれるが、中には小水力発電事例の載った小冊子を届けてくれる人もいる。脱原発の現実的な取り組みとその可能性を示していて、僕らの脱原発の方向やイメージを豊かにしてくれる。地方自治体も含めエネルギー転換の歩みを多くの人は進めており、あまりメディアの報じない情報だけに勇気を与えてくれる。

師走も近づきいろいろの企画が組まれている。簡単な紹介を。いずれもテント前広場、あるいはテント内にて。
 
 11月28日(月)歌声喫茶(13時〜18時)
 12月 1日(木)「十月十日の座り込み」開始日
 12月 3日(土)落語会(13時〜13時40分)
 12月 4日(日)12・4脱原発ミニライブ(13時〜17時)
( 文責 M・0)

.. 2011年11月29日 09:28   No.349014
++ 後藤 (幼稚園生)…1回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内

タイトル
    12月11日 反原発アクションin埼玉
    講演会 「肥田舜太郎さんに聞く」とデモ
内容
    日時: 12月11日(日) 13時30分〜
    会場: ときわ会館大ホール
           さいたま市浦和区常盤6-4-21(さいたま市役所隣)
    賛同費: 1000円のご負担をお願いいたします。

  ☆ 講演会 「肥田舜太郎さんに聞く」
福島第一原発事故による放射能汚染。海産物や農作物の汚染。政府・マスコミからは「健康に影響するものではない。」と。はたしてそうなのでしょうか?ヒロシマで被ばくし、その後60年にわたり被爆者の治療と内部被ばくの研究を続けて来られた医師肥田舜太郎さんのお話しを聞きます。

 ☆ デモ 16時〜
 講演会終了後に、脱原発を訴えるデモを行います。ときわ会館隣にあるさいたま市役所前を出発し、浦和駅西口まで行進します。

 講演会のみ、又はデモのみのご参加でも歓迎いたします。

 連絡先: 埼玉反原発アクション こちら
     後藤 090-1257-8983 saitamaaction@yahoo.co.jp

.. 2011年11月29日 10:08   No.349015
++ たんぽぽ舎 (社長)…486回       
地震の発生率が10倍以上に上昇 ― 震災前と比べて
   全国で11の活断層が。東大地震研の調査。東電柏崎刈羽原発が危ない!


 マグニチュード(M)9.0を記録した東日本大震災の影響により周辺での地震の発生率が震災前と比べて10倍以上に上昇した活断層が全国で11カ所あることが24日、東京大学地震研究所の研究チームの調査で分かった。
 特に断層帯の動きが活発化した可能性が高く発生率が上がったのは東北から中部にかけてで、長野県の境峠・神谷断層帯主部や岐阜県の猪之鼻断層帯、神奈川県・静岡県の北伊豆断層帯など6カ所。北伊豆断層帯は最も高い70倍となった。
 調査結果をまとめた東大地震研の石辺岳夫特任研究員は、東日本大震災のようなプレート間での巨大地震の前後で、大地震が集中する傾向にあると指摘。
「大地震に直結するわけではないが、活動が活発化しており、継続して監視するべきだ」(茨城新聞11月25日)

.. 2011年11月29日 10:25   No.349016
++ たんぽぽ舎 (社長)…487回       
原発再稼働を目論み、節電効果をひた隠す電力業界
   自動車業界のみで原発5基分の需要を解消した

○東日本大震災の影響で需給逼迫が深刻化した今夏は、産業界や家庭の節電努力で危機を乗り切った。とりわけ貢献度が高かったのが、自動車業界の休日シフトだ。関係者によれば、その効果は実に五百万キロワット。自動車業界のみで実に原発五基分の需要を解消できたとは驚きだが、何故かこれに神経を尖らせているのが恩恵を被ったはずの電力業界で、その節電効果をひた隠しにしているという。

○電気事業連合会が今夏の需給状況を発表した九月十六日。実はこのとき、八木誠会長(関西電力社長)の耳に五百万キロワットの数字は届いていたが、会見では「詳しい分析が終わっていない」と発表を避けた。電事連内部では「この数字を言えば原発不要論にすりかえられる」(関係者)との意見が支配的だったためだという。厳密には、ピークが下がった際、電力量が抑えられるのは火力発電であり、原発ではない。だが世間はその説明には納得しないだろう。需給逼迫を乗り切るために原発が必要という理屈を立てていたのが、ほかならぬ電力業界だからだ。家庭の節電はたかが知れており、貢献度は産業界がはるかに大きい。それをことさら強調しないのは、家庭における「過酷な節電」の方が、原発必要論を演出するのに効果的だからだ。電力業界は今冬も節電要請を続ける。節電のカラクリに気付かず、国民が音を上げるのを電力業界は待っているのだ。
(2011.11月刊選択より転載)

.. 2011年11月29日 10:31   No.349017
++ たんぽぽ舎 (社長)…488回       
たんぽぽ舎関連−11/29から12月の予定−

 イ.11/29(火)第4回原発を廃止するアイデア提案会
   あなたの意見・アイデアを持ち寄ろう討論会
   アピールを強めるには…、デモの目立ち度をアップするには…、財政を強化するには…、
   助言者:山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)
   担 当:柳田 真、橘 優子
   会 場:「スペースたんぽぽ」
   資料代:500円

 ロ.12/3-4「もんじゅ」が一望できる白木海岸で「2011もんじゅを廃炉へ!全国集会」
主催の集会に参加
    1日で5500万円の税金のムダ使いやめよ!、
    そのお金を震災復興へ回せ!、
原爆用のプルトニウムを製造出来る「もんじゅ」原子炉を廃止せよ!
12月3日(土)から4日(日)…3日朝出発、4日夜帰京新幹線・在来特急・バス利用、交通費約14000円。宿泊は、別途5500円必要。
 お申し込みはたんぽぽ舎まで、FAXまたはEメールで。
氏名、年齢、性別、住所、電話番号を明記の上、「もんじゅツアー申込」としてください。担当:原田
FAX番号:03-3238-0797
Eメール:nonukes@tanpoposya.net

 ハ.12/8どうする原発事故による放射性廃棄物
  日 時:12月8日(木)開場18:30 19:00から21:00
お 話:藤原寿和さん(廃棄物処分場問題全国ネット事務局長)、
     坂東喜久恵さん(たんぽぽ舎副代表)
  会 場:「スペースたんぽぽ」
  主 催:反原発議員・市民連盟
  資料代:1000円

 ニ.12/10第6回母と父、子どものための保育付き放射能教室
   ◆闘う小児科医!!”ワハハ先生”こと、山田真さん講演会◆
  日 時:12月10日(土)13:30開場 14:00開演 〜 16:00
  講 師:山田 真さん
      (東京大学医学部卒業、梅村こども診療所勤務、「障害児を普通学校へ全国連絡会」世話人、医療被害者、公害闘争運動などにも関わ
      る。「ちいさい、おおきい」編集代表。育児書から絵本まで著書多数。「子供たちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」にて
      福島の子ども健康相談。)
  会 場:「スペースたんぽぽ」
  参加費:お一人様1000円 (会場代、資料代、講師謝礼などを含みます)
      保育の有無は関係なく一律です
  参加方法:予約制です。(定員100名)
    詳しくはこちら→ ブログ こちら
    保育のお申し込みはこちら→ こちら

.. 2011年11月29日 10:47   No.349018
++ たんぽぽ舎 (社長)…489回       
 ホ.12/13報告会−チェルノブイリ原発事故現地を視察して
  日 時:12月10日(土)18:30開場 19:00から21:00
      チェルノブイリ原発事故現地を視察して−
      平林祐子(都留文科大学)さんの帰国報告
  会 場:「スペースたんぽぽ」 参加費:500円
  共 催:たんぽぽ舎、東電前アクション

 ヘ.12/15ワンコイン上映会
  日 時:12月15日(木)開場18:00 18:30より21:00
上映タイトル…「肥田舜太郎講演DVD」予定
  会 場:「スペースたんぽぽ」 資料代等:500円

 ト.12/17反原発なにかしたい人・会議
  日 時:12月17日(土)18:30より21:00
      何かしたいけど何をしたらいいかわからない人と、したいことはあるけど何かの事情で始められない人…大集合
  会 場:「スペースたんぽぽ」 参加費:500円

 チ.12/22放射能と食の安全について
  日 時:12月22日(木)18:30開場 19:00から21:00
      「放射能と食の安全について」−
      ヒバク=自然+外部被曝+内部被曝−
  お 話:槌田博さん(放射能汚染食品測定室)
  会 場:「スペースたんぽぽ」 参加費:1000円

 リ.12/3、12/10、12/17『優しく心と体を強くするヨーガ教室』
   土曜日の10:00から12:00で開催します。費用:1500円
  講 師:河野秀海先生(インド中央政府科学技術省公認ヨーガ・セラピスト)
  会 場:「スペースたんぽぽ」
  詳細・ご予約は こちら
  随時ご予約受付中

 ヌ.12/10「がんばろう!さようなら原発1000万署名」集会とパレード
  日 時:12月10日(土)13:30から
  会 場:日比谷野外音楽堂

 ル.12/11原発再稼働やめよう行動
   すべての原発と再処理工場を即時停止せよ!
  日 時:12月11日(日)13:00日比谷公園中幸門(日比谷図書館裏)集合、
      14:00からデモ 電力各社へ申し入れ、経産省本館へ
  主 催:11.11-12.11再稼働反対全国アクション

.. 2011年11月29日 10:54   No.349019
++ たんぽぽ舎 (社長)…490回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内2つ

  イ.12/3「東京フクシマ会議」

   日 程: 2011年12月3日(土)
   第一部:13時〜16時20分 広瀬隆(作家)、森田省一(福島県双葉町)、
                長谷川健一(福島県飯舘村)
    第二部:17時〜20時「ポストフクシマをどう生きるのか?」
   場 所:全電通ホール( 東京都千代田区神田駿河台3−6)
   参加費:第一部1,500円、第二部1,000円、通し2,000円
   定 員:500名
   電話または、下記ホームページからお申し込みください。
予約受付完了後、1週間以内に店頭または下記郵便振替口座にて料金をお支払い下さい。
なお、1週間を超える場合は、改めてお申込みをお願いいたします。
・キャンセルされる場合は、ご連絡いただきますようお願いいたします。
・入金後はキャンセル及び返金には応じかねますので、ご了承下さい。
振込先 :郵便振替口座 00140-6-367207加入者名 :Gaiaの通販
※郵便振替口座でお支払いの場合、振込用紙の控えが、チケットとなりますので、
当日必ずご持参下さい。
※備考欄に「12/3 イベント代」と記載していただきますようお願いします。
お問合わせ:GAIA お茶の水店 03-3219-4865(担当:清水)
      こちら

  ロ.12/3稼働中の全原発の即時停止!
    2012年を全原発廃炉の年に!
    NO NUKES! ALL ST☆R DEM 第2弾!

 ◆日時:2011年12月3日(土) 雨天決行
 ◆時間:集会1部 13:00〜 デモ 14:00〜 集会2部 15:00〜17:00
 ◆集合場所:代々木公園けやき並木
       最寄駅→JR 渋谷駅・原宿駅(徒歩10分)
 ◆主催:NO NUKES MORE HEARTS
 ◆協力:LOFT PROJECT
 ◆協力参加:TwitNoNukes / エネルギーシフトパレード
  お問い合わせ:12.3●nonukesallstardemo.com
          (●を@に差し替えて送信ください)

.. 2011年11月29日 11:04   No.349020
++ ピープルズ・プラン研究所 (小学校低学年)…8回       
全国から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対12・11デモ
 12月11日(日)
   午前10時より、経産省前テントひろばで座り込み!
    ※千代田線・日比谷線「霞ヶ関駅」A12a出口すぐ
   午後1時:日比谷公園中幸門(日比谷図書館裏)に集合、集会開始
    ※千代田線・日比谷線「霞ヶ関駅」C1出口より200m
    <原発現地からの発言などを予定>
   午後2時:デモ出発
    ※プラカード、鳴り物などの持ち寄り歓迎
 12月12日(月)
   午前:交流会(弁護士会館:予定)
   午後1時30分〜3時(予定)
     :経産省要請・院内集会
 【呼びかけ】11・11−12・11再稼働反対!
       全国アクション実行委員会
 [連絡先]ピープルズ・プラン研究所
      (TEL) 03-6424-5748 (FAX) 03-6424-5749
      
      たんぽぽ舎(連絡先は末尾に)
 【ウェブサイト】こちら
 【ツイッター】@1111nonukes

.. 2011年11月30日 10:45   No.349021
++ 高橋幸子 (幼稚園生)…1回       
テント日誌 11/27(日)
未来を孕む女たちのとつきとおかのテント村行動
―― 経産省前テントひろば 78日目 ――

11月27日(日)、好天の休日とあってテントはファミリーの来訪者が多く、終日賑わう。
ゆったりした穏やかな時間が流れる。
テント内ではバッテリーなどの電源関係がセッティングされ、照明等に向けた準備が進む。
 3/11以降(いや昨年から)、週末の街頭情宣活動を続けている長岩さんが数寄屋橋での
情宣を終えて、女性シンガーを伴ってテントにきて、テント前でミニライブ。
夜、福島から椎名千恵子さんが、12/1からのとつきとおかのテント村行動のための下見
にやってくる。根城となる第二テントの用意が調えられているのを見て感激の様子。 呼びかけビラができているので、簡単に紹介しておきます。(ビラはテントにあります。)
 
未来を孕む女たちのとつきとおかのテント村行動
生活時間 H22,12,1〜H23,9,11のとつきとおか
AM10:00〜PM3:00
(原則として上記。夜や夕方の企画も随時)
 ◎再び繋がります。続けます。・・・縫う、唄う、踊る、書く、描く、紡ぐ・・・
◎テント村で熱く語ります。
◎とつきとおか、いのちを守に、いのちを張ります。
経産省テント村行動へご参加下さい。どなたでも!!!
原発いらない福島の女たち 世話人:椎名千恵子
呼びかけ人  大賀あや、黒田節子、千脇美和、佐藤幸子、佐々木慶子、武藤類子、森園かずえ、人見やよい

事務局  高橋幸子

.. 2011年11月30日 11:03   No.349022
++ たんぽぽ舎 (社長)…491回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内
苫小牧市役所前で瓦礫受け入れ反対のデモをします。
 12月1日朝9時から苫小牧市役所前で、市長と議員向けに瓦礫受け入れ反対デモを行います。 苫小牧市役所前に集合。
( 搬出前基準は100ベクレル/kgということは焼却すると濃縮され3300ベクレル/kg これを一般廃棄物とあつかってよいとのこと。
埋めたてはもちろん製品としてのリサイクルもOK。
環境省のガイドラインを読むとフライパンも入っている。)
参加出来る方よろしくお願いします。


新聞・雑誌から
イ.原発事故指針改定での安全委の問題点―「防災圏拡大」を黙殺した。「福島」で不備が露呈した

 国が一九九九年と二000年に防災指針を改定した際、意見募集(パブリックコメント)で、原発事故に備えた防災対策の重点区域(EPZ)の拡大を求める意見が相次いだのに、原子力安全委員会が退けていたことが分かった。福島第一原発事故では重点区域を越えて放射性物質が拡散し、住民が避難をするなど、指針の不備が露呈。安全委の判断の甘さがあらためて浮かび上がった。
(2011.11.26.の東京新聞より抜粋)

.. 2011年11月30日 11:44   No.349023
++ たんぽぽ舎 (社長)…492回       
ロ.電力購入東電離れ―管内過半数の自治体が新規事業者を利用検討予想以上のコスト減も。しかし進まぬ市場自由化参入を阻む「発送電一体」の制度―高額なペナルティー壁に

○東京電力管内の386市区町村のうち、60市区町村が東電以外の小売事業者から電力を買い、東日本大震災を機に新たに158市区町村が一部の施設で使う電力を東電以外からの調達に切り替えることを検討していることが25日、毎日新聞の調べで分かった。自治体では、従来、コストよりも安定供給を優先する傾向が強かったが、今夏の電力不足を受け、大手電力以外からの購入を探る動きが広がったとみられる。ただ、電力小売事業者は育っておらず、潜在需要の増加に対応しきれない課題も浮かぶ。自治体が検討する新たな購入先は、特定
規模電気事業者(PPS=Power Producer & Suppliier)。00年に導入された「電力自由化」の後、新規参入した電気の小売業者だ。
○(略)すでにPPSから調達している自治体は東京都、神奈川、千葉、埼玉、群馬県の計60自治体で、158自治体が「今後、PPSからの購入を検討する」と回答した。(略)PPSに切り替えた自治体に電気料金の削減効果を尋ねると、東電から購入していた時期と比べて3〜30%程度低下していた。大手に頼ってきた電力供給の在り方に疑問を持つ大口顧客が増える一方で、PPSは「大手
の壁」に伸び悩んでおり、潜在需要に応えきれない「需給のミスマッチ」が続いている。背景には「電力自由化」の形骸化という電力業界の構造が透けて見える。(略)PPSや既存の電力会社が電力を売買する日本卸電力取引所(JEPX)は、業者間で売買が成立した電気の送電を東電の送電線に頼っている。「送電網使用停止」については東電との間で取り交わされた「約款」に定められており、JEPXに拒否権はない。だが、東電の送電網が使えなければ、PPSは契約先に電気を届けることはできない。結局、JEPXは5月31日まで東京市場の閉鎖を余儀なくされた。
○(略)日本では90年代半ば以降、海外より割高な電気料金に対する不満が強まり、自由化に向けた制度改革が本格化した。00年には電力の小売り自由化が実現し、契約電力量が2000kw以上の大工場や百貨店などを対象にPPSが自由に電気を販売できるようになった。契約電力の規制は、04年に500kw以上、05年に50kw以上に引き下げられ、同年「自由に」電気を売買できるJEPXも開設された。これで外見上は競争環境が整ったように見えたが、実際には思うように競争はすすんでいない。経済産業省によると、PPSは今年10月現在、商社やガス会社など計46社あるが、実際に電気の小売りを手掛けているPPSは27社で、残りは「開店休業」状態だ。PPSの販売電力量は自
由化対象となる電力の約3・5%しかなく、電力市場では事実上、電力大手10社の独占体制が続いている。取引所の関係者は「市場は送電線を持つ大手に支配されている。大手から送電部門を切り離す発送電分離がない限り、大手とPPSは対等な競争ができない」と指摘する。また、PSから撤退した企業の幹部は「大手は大手同士で価格をすり合わせ、需要家に圧力をかけて我々の商談
を壊しに来る」と憤る。(2011.11.26.毎日新聞より抜粋)

.. 2011年11月30日 11:59   No.349024
++ 大竹 (幼稚園生)…1回       
〜お母さんお父さんのための保育付き講座〜第6回目
闘う小児科医!!”ワハハ先生”に聞く、
『放射線と子どもの健康』山田真さん講演会

 はじめて出会う小児科の本といえば山田真さんです。まっすぐで熱い生き方、ワハハ先生の言葉に励まされ支えられて子育てをしてきた方は数多いと思います。福島原発の至上最悪な事故により放射能で汚染された大地、空気、海、食べ物・・・。日本の子供たち、福島の子供たちを救わねばと闘う小児科医、山田真さんが立ち上がりました!「原発事故と子供の健康」を真剣に考え、事故後福島にも何度も足を運び、今後の子供たちの将来を考え行動しているからこそ出てくる魂の言葉を・・・。ぜひ、聞きにきて下さい。現実を知ることから、始まります。

日時・・2011年12月10日土曜日
13:30開場 14:00開演〜15:30
場所・・・『スペースたんぽぽ』(水道橋)
講師・・・山田 真さん

 東京大学医学部卒業、梅村こども診療所勤務、八王子中央診療所理事長、「障害児を普通学校へ全国連絡会」世話人、医療被害者、公害闘争運動などにも関わる。「ちいさい、おおきい」編集代表。育児書から絵本まで著書多数。「子供たちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」にて福島の子ども健康相談。

参加費・・・1000円 
申込み方法・・・予約制です。(定員100名) 

 『たんぽぽ舎:お母さんお父さんの為の保育付き講座』ブログのメールフォームよりお申込下さい。こちら
ご予約の際は、お名前、ご連絡先、参加人数、保育ご希望の方はお子様のお名前、年齢、人数、アレルギーの有無をご記入下さい。ネット環境のない方は、たんぽぽ舎までFAX、電話、ハガキにてお申込下さい。
保育…今回は会場と定員の都合で別室保育を予定しておりますが、参加人数により同室保育に切り替えることもあります。おやつは用意いたしません。必要な方はご持参下さい。         
※予約に限りがあります。お早めにご予約して頂ける様宜しくお願い致します。
(講座スタッフ 大竹)

.. 2011年11月30日 13:06   No.349025

■--TPPとは何か
++ 伝六 (大学院生)…129回          

TPPというのは、transpacific partnershipの略である。トランスパシフィックを環太平洋としているが、不適当の訳である。太平洋横断提携といったほうがよい。ちなみにtransatlanticは大西洋横断の意味で、大西洋の向こう岸で、アメリカからはヨーロッパを意味し、ヨーロッパからはアメリカを意味するが、トランスアトランティックといえばアメリカ人のことらしい。transAndeanというと、アンデス山脈の向こう側という意味だ。パートナーシップというのは、パートナーの状態をいう。パートナーというのは、ビジネスでは利益とリスクをともにして行動する者という意味らしい。パートナーになるのなら、何を共にするのかよくわかっていないといけない。リスクがよくわかっていないといけない。
.. 2011年11月05日 20:38   No.343001

++ 伝 (大学院生)…127回       
TPP交渉の発端?となったのはP4協定にあるということだ。P4というのは、シンガポール、NZ,チリ、ブルネイの四国で協定の名称はTrans-pacific Strategic Economic Partnership Agreement というのだそうだ。頭文字をとるならば、TPSEPAであって、TPPではない。EPA(economic partnership agreement)経済連携協定とはひと味ちがうのか、strategic戦略的という語を入れている。
このP4に米国、豪州、ペルー、ベトナムが加わって、目下TPPの交渉中だという。TPPを環太平洋パートナーシップ協定として報道しているが、協定ということはagreementであろう。いずれagreementに達するのだが、まだそれは確定していない。TPP交渉が行われているということである。その行われている交渉に、日本が俺も入れてくれという形で入るということなのか?(形として言っているので実質は入れと言われているのであろうが)。今TPPという言葉をきいただけでは、トランスパシフィック パートナーシップと聞いただけでは、半分暗号のようなものである。

.. 2011年11月08日 10:46   No.343002
++ タク (社長)…354回       
TPP賛成派は、TPP参加を第二の開国と言います。反対派はそれを亡国の外交と言います。どちらの言い分があるのでしょうが、関税問題は、外交問題であり多国間の経済問題なのでしょうから経済戦争です。

参加すれば、農業をはじめとして、関税や規制で守られている業界は被害を受けることでしょう。
だが、放射能汚染が進んでいる日本国でこれから先、農業は大丈夫なのであろうか。

カリフォルニア米やタイ米は食べたくないという方もいるのでしょうが、内部被曝のことを考えればコシヒカリを食べていると危ないかもと考える方もいるのではないでしょうか。

単純な話で申し訳ありませんが、参加しないというのであれば、時間がかかっても個別間の交渉を粘り強く続けることです。

TPP交渉を一つの経済戦争と捉えれば、植民地にならないようすることです。それを行える基盤は、日本人としての高度な精神性と文化的価値観や倫理観だと信じています。

.. 2011年11月17日 18:51   No.343003
++ 六 (大学院生)…122回       
P4協定になく、TPP協定の交渉で追加された分野に「サービス(金融)」、「投資」、「労働」の分野があります。これらはもはや貿易の問題ではない。投資問題等はよくわからないけれど、スチールパートナーがどうのこうのという問題があったのは記憶している。米国流投資ルールを押しつけられると、結局はげたかファンドにやられるようなことがまたおこるのではないか。・・・TPP加盟国の義務は他の加盟国にも強制される。そして、交渉に参加しなければ、協定の内容はわからない。いったん交渉に参加して、協定に参加しないことはマナー?違反である。どうもこれらはほんとうらしいので、TPP交渉というのは、俗にいうとヤバイと思わなければならない。・・・物品の交易に関税なしというのは将来そうすべきだと思うが、金融、投資、労働で各国共通ルール(いつ変更するかわからない)をつくろうというのは、おおいに問題がある。
.. 2011年11月20日 11:34   No.343004
++ 伝 (大学院生)…128回       
アメリカでは、TPPはTotal Poverty Program (against 99%)であるとデモをしている人々がある。1%の多国籍企業のためを考えているのがTPPであると。そういう危惧をいだいている人々がある。企業には有能な人もいるだろうが、企業の利益をはかる点で有能であるから、一般の人にはたのもしいとは言えない。経団連が動いて愛媛県西条市で住友化学が、農業経営に参入して、もうかる農業をやるという。そう聞くと心配なのは、住友化学はモンサントと提携している。遺伝子組み換え作物を栽培する用意をしているのでないかと。アメリカではすでに85パーセントだったか、遺伝子組み換え大豆である。今の日本政府の姿勢では、流通するのは大半が遺伝子組み替え大豆ということになってしまいそうである。遺伝子組み換え食品の安全性については、十分な検証がなされていない。学識経験者が安全安心を言っても、でたらめであることは痛感している。これは本当のことを言っていると直感できる学者等の言うことを信じるほうがより安全である。しかし真実を見る眼がくもっていないかという反省は必要であるが、でたらめについては見分けるのは必ずしも困難ではない。詭弁になれた人に真実を認識してもらうのはむつかしい。アメリカ国民の多数が気づくというのはむつかしいらしい。日本国民の気づきが必要だと思う。
.. 2011年11月25日 20:17   No.343005

■--11月末から12月に5つの原発が停止(点検)になる
++ 柳田真 (小学校高学年)…23回          

関西電力3基(高浜2号、美浜2号、大飯2号)、
   九州電力2基(玄海1号、4号)、
   稼働原発は6基(10%)のみ、全原発停止は目の前に迫った
あなたの参加-行動が原発震災を防ぐ力


(1)11月末から12月に5つの原発が停止(定期検査入り)する。関西電力の3基(高浜2号、美浜2号、大飯3号)と九州電力の2基(玄海1号、4号)である。日本の原発54基のうち、48基もが地震、津波事故や定期検査で停止するわけだ。これは全原発の約90%に当たる。残りの10%=1割の原発で日本の電気は今も大丈夫であり、その上、まだ余裕ありなのである。推進派の言う、“原発がなければ、日本の電気はもたない=不足する”といっていたあの大嘘はどこへ消えたのか。キチンと「説明責任」を果たしてほしい。真実は原発無しで電気は大丈夫なのである。

(2)定期検査の原発を来年早々稼働させようという経産省、電力会社の陰の工作が着々とやられている。福島原発事故の原因も解明されず、気象庁がM7台の余震、地震発生(阪神淡路大震災はM7.3、6600人死亡)を警告しているにもかかわらず、だ。「まず先に稼働ありき」で、机上のコンピューターテスト(ストレステスト)をやったことを口実に、危険な原発を動かそうとする。懲りない人々=原子力村に、私たちは怒る。

原発=大惨事が心配。稼働中の原発を停止せよ、原発の再稼働をするな。
青森の六ケ所再処理工場を即時閉鎖せよ。
この一点にむかって、全力を傾注しよう。
その運動の巨大な前進基地=経産省前テントを全力で防衛し、原発廃止の拠点としよう。
12月11日(日)の「日比谷公園−電力会社各社申し入れ−経産省包囲」の大きなう
ねりを作り出そう(11月21日記)
.. 2011年11月23日 08:10   No.348001

++ たんぽぽ舎 (社長)…473回       
<テント日誌 11/21(月)>
テントを結ぶ人々・テントに結ばれる人々
 ― 経産省前テントひろば 72日目 ―
   “民衆の脱原発ひろば”として守り育てることは私たちの責任

◎ 11月21日 晴れ。昨日の暖かさに比してぐんと気温が低下。日射しのあるうちはさほど感じないが、日が落ちるとめっきり寒くなってくる。
 昨夜から関西生コンの組合員4名が泊まり込んだ。現在日本の最強の闘う労働組合で、 今年の賃上げ分を全て東北の被災地の協同復興支援に回したことで知られている。
 マレーシアで反貧困のoccupy運動をやっておられる方でテントを来訪。
 昼には福島の佐藤幸子さんがやって来た。あの「福島の女たちの座り込み行動」の中心メンバーの1人である。あの時以来の何度目かの来訪である。11/13の福岡の16000人の行動に参加して、その帰りに大阪に立ち寄った後の来訪
という。(いったん福島に戻った後だったかも・・・。ともかく脱原発のために精力的に全国を駆けめぐっておられる。)
 ぷくぷくえほんカレンダーを置いていかれる。大阪のぷくぷくの会(障がい者がみんなと共に働く会)発行の心温まるカレンダーです。テントで取り扱っています。
 テントはこうして全国の、世界の多くの人々と結ばれていく。
◎ 福島の佐々木慶子さんの県議選応援に駆けつけていた女性達の間で、12月1日より 十月十日(とつきとおか)のテントでの座り込みをするという話が持ち上がっているという。
10/23の「脱原発をめざす女たちの会」のキックオフ集会で呼びかける予定だという。凄いことを考えるものだ、と唸らされる。その時には是非、呼応と支援・連帯をお願いしたい。
 私事であるが、膝の変形性なんとかや風邪気味ということもあって暫く泊まり込みは回避していたので、2週間ぶりの泊まり込みとなった。深夜の不寝番をする。テント内の気温は10度を割っている。さすがに寒気が足下から伝わってく
る。いよいよ防寒対策をしっかり考えねばと感じる。防寒着等の差し入れは相次いでいる。
◎ テントを気遣い、そこに自らの意志や思いを託し、さりげない行為を重ねながら、公然とは見えない連帯を築いている人々が沢山いるのだ、そういう人々によってテントは支えられているのだと痛感させられる。そういう人々の思いや希望を常に頭に置きながら、テントひろばを”民衆の脱原発ひろば”として守り育てることは私たちの責任であるのだろう。

.. 2011年11月23日 08:18   No.348002
++ たんぽぽ舎 (社長)…474回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ

 イ.11/26肥田舜太郎先生講演会
   「子どもたちを放射能汚染から守るために大切なこと」

 日 時:11月26日(土)10〜11:30(受付9:30〜)
 場 所:浦和コミュニティセンター10F 多目的ホール
     JR浦和駅東口下車徒歩1分・さいたま市浦和区東高砂町11-1
講 師:肥田舜太郎先生(全日本民医連顧問、日本被団協原爆被害者
中央相談所理事長、1917年広島県生まれ。広島で軍医として
勤務中に被爆。 以後66年にわたって、ヒバクシャ治療に
携わってきた。埼玉県在住。)
参加費:1000円(当日受付にて支払)高校生以下無料
定 員:400名
お申し込み:こちら
メール:kodomosukoyakasaitama@yahoo.co.jp

  *自己責任の元でのお子さま同伴OKです。(託児はありません)
主 催:5年後10年後こどもたちが健やかに育つ会・埼玉(さいたま・越谷・春日部)
     私たちは子どもたちの健康で安全な未来を願う親たちの集まりです。
     自治体との交渉、講演会、勉強会、情報交換会を行っています。

 ロ.11/27「『チェルノブイリの祈り』とトークセッション」

 福島の復興を主に文化面でサポートしようとするNPO法人「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」がいよいよ始動します。
 この間、「新版・はだしのゲン」や「チェルノブイリの祈り」などの作品を通して一貫して反核・反原発を訴えてきた神田香織の講談と、福島で除染活動や地域再建を担う方々によるトークセッションがあります。
 ■《ふくしまの今を考える
   ─神田香織講談「チェルノブイリの祈り」とトークセッション》
 日時:11月27(日)13:30〜16:30(開場13:00)
 会場:新宿・全労済会館/スペース・ゼロ
 内容:第一部●講談「チェルノブイリの祈り」神田香織
    第二部●トークセッション「ふくしまの現在を語る」
    パネリスト
    ・阿部 光裕 (福島復興プロジェクト「花に願いを」代表)
    ・松崎 康弘 (いわきいきいき食彩館委員会代表)
    ・神田 香織 (当NPO理事長・講談師)

 ★詳しくは、こちら
 ★ただいま、ホームページから参加申込みを受け付けています。
  こちら

 ハ.11/27柳田真講演会
 
 3月11日に発生した東日本大震災は、福島第一原子力発電所の事故を引き起こしました。半年たっても影響が残っている原発事故の問題を考えるための講演会です。
たんぽぽ舎から柳田真氏を招いて講演を行っていただきます。

 日 時:11月27日(日)午後2時から
 場 所:秩父市福祉女性会館(秩父市野坂町)
  西武鉄道西武秩父駅より徒歩3分くらい

     参加をご希望の方は、秩父地区労までfaxで連絡を
     いただくとありがたいです。
 連絡先:0494-22-1847(電話、fax、同じですが不在の場合があります)

.. 2011年11月23日 10:11   No.348003
++ 鈴木泰彦 (幼稚園生)…1回       
菅原文太さん脱原発を語る―東京新聞11月21日
   危険な物はやめよう 事故後の日本、なぜ変わらない?

東京新聞11月21日(月)で菅原文太さん(俳優)が「原発なくても十分やっていける」と脱原発を語っています。菅原発言の小見出しの記事部分を紹介します。(本文は別の機会に抜粋して紹介予定)

・危険な物はやめないと
・事故後の日本なぜ変わらない?
・暮らしの原点に立ち返って
・縁が深い東北、放射能に心痛む
・経済成長より大切なものがある

【人】菅原文太(すがわら・ぶんた)
1933年8月、宮城県生まれ。58年、新東宝入社。松竹、東映などで多数の映画に出演し、シリーズ化された「仁義なき戦い」「トラック野郎」は大ヒットした。山梨県北杜市で遊休農地を借りて農業生産法人を設立、有機農業に取り組む。都会か
ら農山漁村への移住を手伝うNPO法人「ふるさと回帰支援センター」顧問も務める。

【序文】菅原文太さん脱原発を語る
 「生活様式を変えなくても、みんなが使っていない電気を消すくらいで、原発がなくても十分やっていけるんじゃないの」。そう話すのは、俳優の菅原文太さん(78)だ。数々の映画やテレビドラマで確固たる地位を築いた゜国民的俳優゜は、山梨県で無農薬の有機農業にいそしむ毎日。南アルプスを望む豊かな自然のもとで、脱原発への率直な思いを語ってもらった。


『優しく心と体を強くするヨーガ教室』

  当面、土曜日の10:00から12:00で開催します。
  11/26、12/3、12/10、12/17、12/24
  随時ご予約受付中
 講師:河野秀海先生(インド中央政府科学技術省公認ヨーガ・セラピスト)
 会場:「スペースたんぽぽ」
 詳細・ご予約は こちら
 費用:1500円


〔たんぽぽ舎よりお願い〕

  山谷労働者への支援物資送付については、下記日程でお願い致します。
  支援物資の保管場所の関係上、受付期間を厳守下さい。

  受付け期間
  物 資:12月5日(月)〜12月14日(水)到着分まで

  送付先:〒101‐0061東京都千代田区三崎町2−6−2 タ゛イナミックヒ゛ル5F
         「たんぽぽ舎」支援物資担当宛 (tel 03‐3238‐9035)

  現金カンパ:12月1日(木)から12月14日(水)まで受け付けます。
    現金カンパは郵便振込みでお願いします。
口座番号:00180−1−403856 加入者名:たんぽぽ舎
[山谷支援カンパ]と明記して下さい。

.. 2011年11月23日 11:13   No.348004
++ 広瀬 隆 (小学校低学年)…7回       
原発破局を阻止せよ! 本震と余震で危機一髪の事態
   −六ヶ所再処理工場即時閉鎖と全土の原発即時廃炉を急げ
日本人が生き残るために、何を第一になすべきか。われわれが、すぐに手をつけて解決しなければならないことは、何よりも、次の放射能事故による日本の絶望的な破滅を食い止めるための、「六ヶ所再処理工場の即時閉鎖」である。
そして、高速増殖炉もんじゅの後始末を含めた「全土の原発の廃炉断行」である。(略)
 青森県下北半島の付け根にある六ヶ所再処理工場は、原爆材料となるプルトニウムを生産する化学工場である。原子力プラントの一つではあっても、爆発しやすい液体を大量に使って、きわめてデリケートな化学処理をしながら、溶解した成分を、「高レベル放射性廃液」と「プルトニウム」と「ウラン」に分離する化学プラントである。ちょっとしたミスによって、たとえ地震が襲わなく
とも、大爆発するおそろしい工場なのだ。この再処理工場には、日本全土の原子力発電所から、最も危険な使用済み核燃料と呼ばれる放射能のかたまり、「高レベル放射性廃棄物(死の灰)が集められてきた。この放射性廃棄物こそ、現在、日本全土に飛び散って、食品に侵入し、汚泥や瓦礫となって、我々の生活を脅かしている放射性物質のかたまりである。その再処理工場が、つい3年ほ
ど前、2008年末に再処理が不能になるという異常事態になって、工場内の巨大な3000トンプールが、死の灰でほぼ満杯、2827トンに達している。ここで、われわれに恐怖を与えるのは、運転を停止していた福島第一原発4号機で3月15日に、使用済み核燃料1331体と、新燃料204体、合計1535体が貯蔵されていた燃料プールが、電源喪失のため過熱して水素爆発を起こしたことである。
それに対して、六ヶ所再処理工場にある使用済み核燃料は、1998年以来、2011年まで13年間にわたって全国の54基の原発から集めたとてつもない量の放射能である。4号機のほぼ10倍なのだ。(略)
 東京電力が隠そうとし、絶対に知られたくないのは、六ヶ所再処理工場の危険性である。この使用済み核燃料とは別に、240立方メートルという大量の高レべル放射性廃液が、六ヶ所タンクに貯蔵されている。この廃液は、全国に降り積もった放射性物質とは、危険性のレベルがまったく違う。液体であるため、絶えず冷却し続けなければならない超危険な物体であるため、もし冷却用のパ
イプが地震で破断したり、津波による停電が起こったりすれば、たちまち沸騰して爆発する大事故となる。そのほんの一部が漏れただけで、北海道から東北地方の全域が廃墟になるほどの大惨事になることが分かっている。なぜこのように不安定で危険な液体がタンクに保管されているかといえば、再処理工場を運転する日本原燃が、この液体をガラスと混ぜて個体にし、安全に保管する計
画だったが、そのガラス固化に完全に失敗したため、再処理が行き詰まってまったく操業不能に陥り、仕方なくそうなっているのである。(略)
 日本人は、ノンビリしすぎていないか。報道界は、日本人生き残りの可能性について、急いで国民規模の議論を始めなければならない。何をしているんだ!(2011.11.22.『週刊朝日12.2号―原発破局を阻止せよ!』より抜粋)

.. 2011年11月24日 08:04   No.348005
++ M (幼稚園生)…1回       
テント日誌 11/22(火)
直接的対話のススメ&不要になった毛布ご寄付のお願い
  − 経産省前テント座り込み73日目 −

 今日は後の方から報告します。それぞれ男女用のテントには泊りがあったのですが不寝番をしてくれるメンバーがいます。私は寝てしまいました。不寝番をしていただいた人にはお礼をいいます。日中は穏やかで温かくともやはり夜は冷え込みます。いろいろと防寒具の差し入れもあり寝袋も温かいのですが、それでも深夜は冷えます。寒さで目の覚める事も時折あります。それでこれは
お願いですが、不要になった毛布を寄付していただけないでしようか。宛先は郵便番号100−0013千代田区1−3−1経産省前テントで届きます。


 最近の特徴として夕方からテントを訪れる人が増えています。会社帰りの人が多いのでしようか。テントの中ではいろいろの話がなされ、結構盛り上がります。老人たちの昔自慢風の話も少なくないのですがそれはそれでいいのでしよう。また女性の訪問者も多くなってきています。男だけだと自然に宴会風になるのですが、女性の参加が増えるとこれも変わってきます。面白いものです
ね。秋の夜長にこういう場所があるのはいいですね。今はネットという場所での対話が増えてはいるのでしようがこういう直接的な会話はいいのでしよう。
直接民主主義といいますがそれも直接的な対話から始まるのでしよう。
 外国の方の訪問も増えています。世界的な占拠運動の広がりもあるのでしよう。世界的に有名(?)なカメラマンも来て写真を撮ります。外国の雑誌や新聞で「日本の占拠運動」として紹介されるのでしようか。これは私のいない時の事ですが、ある外国の方がここに全学連いるのですかとたずねたそうです。
そこにいた人はなんて答えたのか(?) 私は歴史と言うのはこんな風に伝わっていくのかという感想を持ちました。
 あるジャーナリストは経産省で開かれた枝野大臣の記者会見の模様を伝えてくれました。彼は放射能許容量の質問に対して「20ミリシーベルトを超えないようにしたい」の一点張りであったとのことです。現行の法律では1ミリシーベルトが基準値ですが放射能汚染の現実がとっくにこれを超えていることを認めざるをえなくなっているのです。法治国家を強調するのなら現行の法律との関係について答えるべきでしよう。そこは避けて勝手に修正した20ミリシーベルトしか言わないのは無責任ですね。「子供たちの20ミリシーベルト」問題に本気で応える気があるのか疑問のあるところです。
 11月25日(金)は「原子力損害賠償紛争審議会」が開催されるそうです。
また、自主避難の方の賠償の範囲も決まりそうとのことです。午後二時から文部科学省の前でのアピール行動が提起されています。テントの近くですのでテントにお寄りの方は参加してください。(M)

.. 2011年11月24日 08:35   No.348006
++ たんぽぽ舎 (社長)…475回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ
イ.源八おじさんの原子力映画ガイド その3

ワンコイン上映会で『もんじゅ西村裁判』上映決定!
11月24日(木)19:00〜21:00

源八おじさん

〇『もんじゅ西村裁判』上映決定!
 スペースたんぽぽで好評開催中の「ワンコイン上映会」。11月24日(木)19:00からは、「もんじゅスペシャル」です。高速増殖炉「もんじゅ」に関連する基礎映像から、最新のニュースまで、まさに今話題の「もんじゅ」を知ることができる充実したラインナップですが、中でも必見なのは『もんじゅ西村裁判』
(約25分)です。
 1995年12月8日、高速増殖「もんじゅ」で冷却材のナトリウムが漏れる事故が発生。事故の規模を小さく見せるために、動燃(現在の日本原子力研究開発機構)は、事故の様子を撮影したビデオを隠蔽しようとしました。しかし、そのビデオの存在が発覚し、動燃はマスコミからのバッシングを受けます。その渦中で、社内調査を担当していた総務部次長の西村成生さんが、謎の死を遂げます。遺書があったことから、警察は自殺と断定。以後、マスコミによる動燃追及は沈静化したのでした。
 西村成生さんの死に疑念を抱いた妻、西村トシ子さんは、真相を探っていきます。警察発表では、ホテル8階から飛び降り、頭蓋骨骨折による即死とされているのに、遺体のレントゲン写真には全く骨折の様子はなし。しかも筋肉の状態から、即死ではないこともわかりました。遺書には他人の筆跡が書き加えられていて、そもそも遺書としての信憑性も疑わしい。さらに遺体の深部体温から計算した死亡推定時刻は、成生さんが飛び降り自殺したとされるホテルにチェックインする時間より前。宿帳も公開されず、ホテルにチェックインしたという証拠もまるでないのでした。
 まさに「日本の黒い闇」に立ち向かう西村トシ子さんと支援者たち。この複雑怪奇な事件のあらましをわかりやすく描いたのが『もんじゅ西村裁判』です。
DVDも好評発売中ですが、原告の西村トシ子さんも会場にお越しになるこの機会に、大スクリーンでご覧になってみてはいかがでしょうか。

.. 2011年11月24日 09:24   No.348007
++ たんぽぽ舎 (社長)…476回       
ロ.原発撤廃・ストップ憲法審査会! 憲法96条“改正”を許さない
  11月25日

(開会・開始時間) 11月25日(金)18時開場 18時30分開会
(開催場所)文京区民センター3A
      最寄り駅 都営三田・大江戸線春日駅A2出口2分

<プログラム>
○ 映像で見る大震災・福島第一原発
  解説と話 田中三彦さん
      (サイエンスライター 福島第1原発4号機設計関与)
○ 福島・南相馬からの訴え
  国分富夫さん(現在南会津町で避難者の会を結成して活動中)
○ 呼びかけ人3氏から
  内田雅敏(弁護士)
   原発・震災と日本国憲法(第13条の視点で)
  山口正紀(ジャーナリスト)
   緊迫する憲法情勢(憲法審査会始動・「憲法96条改悪」の動向など)
  二瓶久勝(元国鉄闘争共闘会議議長)
   原発と労働組合(国鉄闘争を発展させる労働運動を)

主催 「国民投票法の撤廃を求める実行委員会」第8次集会
〒113−0033 東京都文京区本郷3−29−10 飯島ビル2F
TEL 03−5802−3809 FAX03−5802−3806
E−mail: kaiken_no@yahoo.co.jp
こちら

ハ.エントロピー学会・関西セミナー 原発問題・連続講座
 「温暖化言説は原発推進のため ‐マンハッタン計画から福島事故まで‐」
対談の骨子:二酸化炭素による地球温暖化の脅威という言説は、原発推進のためだ。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のパチャウリ議長の発言などからそのことは明らかだが、まだその認識は進んでいない。この講座では、対談形式で原発推進論の歴史的起源を探る。

<対談>
中尾ハジメ氏(京都精華大学) vs室田武氏(同志社大学)

【日時】 2011年11月26日(土)14時〜16時30分
【会場】 同志社大学新町校地「尋真館」6号室
     京都市営地下鉄「今出川」駅より北西方向に徒歩約7分。
【参加費】会員・非会員同額/予約不要 一般:500円 学生・大学院生:無料
     (会員以外の皆様の参加も歓迎します。)
【主催】エントロピー学会・関西セミナー ホームページ:こちら
 エントロピー学会 ホームページ:こちら
【お問い合わせ先】同志社大学経済学部 和田喜彦
 yowada@mail.doshisha.ac.jp
 電話Fax:075-251-3582

.. 2011年11月24日 09:41   No.348008
++ たんぽぽ舎 (社長)…477回       
福島原発事故にかかわる市原市「生涯学習講座」(11月19日)のウソとひどさについて

 はじめてお便りします。市原市の船井汎彦(ふないひろひこ 
hirohiko-funai-inaba@viola.ocn.ne.jp)と言います。いつも貴重な情報の数々、ありがとうございます。

 さて、下記にありますように、11月19日、市内の公民館で原発関連の講演会(生涯学習講座)がありましたので、報告します。
 公民館(市原市)が主催した福島原発事故関係の初めての企画でしたが、その内容は、かの「ミスター100ミリシーベルト」こと山下俊一教授顔負けの内容でした。

 なお、市原市の放射能線量は文科省・県発表(地上1m)で0.04μSv/hから0.07μSv/h前後ですが、やはりホットスポットがあります。(NHKは、測定の高さ位置をふせたまま、いまだに地上高7mの値。何回も文書で是正を要請しましたが、現在まで黙殺されています)。

 また本日(11月23日)の千葉日報によると「市内教育施設で28施設520箇所中92地点が除染実施の市の基準値 0.23μSv/h」を超えました。そのうち集水枡の土砂表面1cmで2.29μSv/hの報道です。一部の箇所では除染後も値が下がらず、現在も立ち入り禁止の措置がとられています。

 11月19日、市内の姉崎公民館で講演会(生涯学習講座) 「東京電力福島第1原子力発電所事故と放射線の人体への影響について」があった。60名ほどの参加があった。
 この講師(今年の3月まで原子力安全委員会技術参与の西郷正雄氏)は「放射能被曝は、100ミリシーベルト/年以下では安全であり、健康への影響は
ありません」と発言した。他にも「放射能の胎児の感受性は大人の3倍」「赤ちゃんには大人と同じ食材を使える」などなど、唖然とするような内容の発言が数多くあり、質疑応答では、ウソの指摘と抗議の意を発言した。

 100ミリシーベルト/年といえば、単純に1年間の時間数(8760時間)で割ると、約11マイクロシーベルト/時間と、驚くべき線量である。子どもたちにとってはなおさらである。

 無責任でウソの内容を含む講演を行い、事故の収束の見通しすらまったくたっていないというのに、放射能や原発の安全神話を全国に振りまくというのなら、まさに犯罪的と言わざるを得ない。このような講師を選んだ市・教育委員会や市長の責任も重大である。市への要請も行なっていきたい。

.. 2011年11月25日 13:42   No.348009
++ たんぽぽ舎 (社長)…478回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内4つ

イ.「とちぎ国際有機農業映画祭2011 原発特集」
日時:11月26日(土)10時〜18時
会場:栃木県佐野市中央公民館
佐野市金井上町2519
上映作品:『山のかなた』
『子どもたちを放射能から守れ』
『源八おじさんとタマ』
『隠された被曝労働』
『みえないばくだん』
『ミツバチの羽音と地球の回転』
作品上映後、16時30分より鎌仲ひとみ氏講演「放射能汚染をどう生き抜くか」
入場料:前売り 1200円 再入場可
当日  1500円
席に限りがあります。前売りで完売した場合は、
当日券の販売は行いませんので、早めにご購入ください。
託児あり(有料一人500円・要予約)
お問い合わせ:とちぎ国際有機農業映画祭実行委員会(セーフティショップまなべ)
        メール s-manabe@cello.ocn.ne.jp
        電話   0283−22−8261
        ファクス 0283−21−6935

ロ.映画&トークの集い
 ドキュメンタリー2011年度アカデミー賞ノミネート作品『ポスター・ガール』。

 平和運動と労働運動の結びつきをとらえた『IVAW 明日へのあゆみ』との2本立て。

【日時】12月3日(土)14:00-16:30 ※開場14:00
【場所】スペースたんぽぽ (水道橋徒歩5分)
【参加費】1000円
【作品紹介】
(1)『ポスター・ガール』※2011年アカデミー賞 短編ドキュメンタリー部門ノミネート作品
(監督:Sara Nesson、制作:A Portrayal Films Production、37分)
(2)『IVAW 明日へのあゆみ』
(監督:木村修、制作:マブイ・シネコープ、35分)

 どちらも戦争によって人間性を奪われた兵士たちが、人間性を取り戻す闘いを描いた作品です。彼らの熱いメッセージに耳を傾け、語り合うひとときをご一緒しませんか。

皆様の参加をお待ちしております。

【申込・問合せ】阿部(042−346−3298)平日19:00以降

ハ.今中哲二連続講演会 宮城→福島→栃木(12/4 〜12/6)のご案内

長年チェルノブイリの被害などの研究をされている、京都大学原子炉実験所の今中哲二さんに連続講演会をして頂くことになりました。

テーマは各会場とも「放射能汚染のリスクを自分で考える−5年後、10年後を見据えて−」

宮城県
【日時】12月4日(日)13:30〜16:30
【場所】舘矢間まちづくりセンター大集会室(宮城県丸森町)
【入場料】無料
【内容】13:00開場   13:30基調講演。後援後質疑。
    16:30小会場に移動し交流会があります。

主催:子どもたちを放射能から守るみやぎネットワーク
   こちら

.. 2011年11月25日 14:02   No.348010
++ たんぽぽ舎 (社長)…479回       
福島県
【日時】12月5日(月)13:00〜17:00
【場所】川俣町中央公民館ホール(福島県川俣町)
【入場料】無料
【内容】12:30開場 13:00基調講演。後援後質疑。 16:00分科会

主催:地域通貨どうもなぃ
共催:子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
   子どもを放射能から守る会

【日時】12月5日(月)18:30〜20:30
【場所】郡山市労働福祉会館大ホール(福島県郡山市)
【入場料】無料
【内容】18:00開場 18:30基調講演。後援後質疑。
主催:子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
   こちら

栃木県
【日時】12月6日(火)13:30〜17:30
【場所】黒磯文化会館小ホール(栃木県那須塩原市)
【入場料】700円 
【内容】13:00開場 13:30一部:基調講演 
「放射能汚染のリスクを自分で考える −5年後、10年後を見据えて−」
15:00二部:現地活動報告会
 (1)「汚染状況《那須を希望の砦にしよう》の活動を通して」
  藤村靖之氏(非電化工房主宰)
 (2)「農地の除染の可能性 菜種、向日葵、大豆プロジェクト」
  稲葉光圀氏(民間稲作研究所理事長)
16:30三部:パネルディスカッション
 「わたしたちの健康を守るために、どのように放射能と付き合っていくか」
 パネラー
今中哲二氏、藤村靖之氏、稲葉光圀氏、荒川朋子氏(アジア学院副校長)
ファシリテーター山口敦史(アジア学院職員、みちのく応援隊)
主催:今中哲二講演会実行委員会那須
   こちら

ニ.三鷹 いのちと平和映画祭

  12月10日(土) 12時開場 12時半開演〜18時
   会場  沙羅舎 三鷹市 下連雀3−1−24
        電話・FAX 0422−21−8617
      (会場の問い合わせのみ)− 三鷹駅南口 多摩川上水沿いに6分)

  内容 上映 「隠された被爆労働者」24分
イギリスチャンネル4 1995年
        「源八おじさんとタマ」  15分
  中村徹 監督 2011年
     ――休憩――
     上映 「脱原発いのちの闘争」 100分
  西山正啓 監督 2011年
     ――休憩――
     ―――― TALK イベント ――――
    * 原発・震災・チベット
語り手  西山正浩 ドキュメンタリー映画監督
増子理香 つながろう!放射能から避難したママネット
@東京 代表
         大谷 寿一 海外取材多数 チベット自主映画 監督

     上映 チベットの誇り 天に一番近い英雄「ケサル大王」
 2011年 120分

  料金  ¥1,500 
  申し込み TEL 0422-47-6639 FAX 0422-48-5072
               (やさい村 11時〜18時)
  12月 7日 申し込み締めきり


.. 2011年11月25日 14:22   No.348011
++ 柳田 (幼稚園生)…3回       
短信―朝刊と夕刊、東京新聞の健闘
経産省前テントにもっと多くの人々を

イ.原稿が多く寄せられて、うれしい悲鳴をあげています。
  その際は1回の分量を多くしすぎないため、朝刊と夕刊に分けて1日2回送ります。

ロ.東京新聞の報道が健闘しています。(毎日新聞もいくつか)
  東京新聞23日の朝刊は、紹介したい記事が5つプラスαも載っています。
  その見出しのみ紹介。

1面は 電気料金―広告費など転嫁認めず。
    経産省有識者会議が原価改善へ合意(遅まきながら朗報です)

2面は 東電発表に異論続出―海洋汚染を再計算
    東電発表は3月分入れず「少なすぎ」だ
    国内外の研究者―過去最悪(最大)の海洋汚染になる可能性

26面は チェルノブイリの子ども―内部被ばくの危険今でも―ロシア医師が警鐘 臓器からセシウム―福島は国際的調査を

26〜27面は 「原発輸出」現地ベトナムでは―福島の実情知らされず
       住民「大した被害なかったと・・・」建設地は豊かな漁場

29面(社会面)は 東大原子力が反省の嵐―推進一転 シンポで再考
         「教員も変わらないと」

ハ.たんぽぽ舎では、原発廃止運動の大きな前進基地(拠点)となってきている経産省前テントの要請にこたえて、もっと多くの人にテント前へ来てもらいたい(1ヶ月の計画表)、テントでミニ講演、ミニ上映会、ミニ音楽会を開いたり、また、男女比で男性が多いので、多くの女性にもテントに参加してもらおうと企画中。24日(木)のたんぽぽ会議で具体化を決めます。

.. 2011年11月25日 14:39   No.348012

■--(無題)
++ 岡田恵美子 (幼稚園生)…1回          

.「第8回劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー」集会の報告
     劣化ウラン兵器廃止の運動と脱・反原発の運動との結合を!

 岡田恵美子(劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク事務局)

1 主催者挨拶(事務局 柳田)
2 基調報告 (事務局 稲月)
3 講演

(1) 豊田直巳氏の見たフクシマとイラク
−原発の放射能と劣化ウランのヒバクャ
 フォトジャーナリストの豊田直巳氏は、1999年から取材を開始したイラクの写真及び原発事故一ヶ月後にフクシマ入りし、そこで見た生々しい現地の様子など写真を交えて紹介しました。
 豊田氏は、「フクシマの避難区域にいた住人の方が、雨樋の下にたまった水が500ミリシーベルトもあることを知らされ、近づかない方がよいと言われ、驚いた際に言った『目に見えない戦争と戦っているみたいだ』『震災という天災は止められなくても(放射能という)戦争は止められるのに』という言葉が印象的でした」と話されました。その他、2004年に起きたスマトラ地震
後、アチェが救援を渋った原因が、過去にあったアチェの虐殺、村焼き払いなどを隠蔽することであったとのショッキングな話もありました。また、自殺に追い込まれた相馬市のある酪農家の話では、自殺場所の壁に書かれた「原発さえなければと思います。…仕事をする気がなくなりました」という文字に、フクシマの深刻な実態が垣間見えた気がしました。
 「アラブの子どもたちと仲良くする会」イラク支部長のアリード氏は、1993年から、イラクの子どもたちの支援をしているが、1991年の米軍による劣化ウラン弾の使用以降、ファルージャの女性たちが、劣化ウランの被害を恐れて出産を控えている実態などを話されました。

(2)山崎久隆氏−劣化ウラン兵器と福島原発最新情報
 「劣化ウラン研究会」代表の山崎久隆氏は、最初に、劣化ウランについて、体内侵入方法から内部被曝への移行などについて話した後、原発事故によるフクシマの放射線の実態、それに伴う内部被曝の危険性などについて、膨大なデータとともに説明しました。
 山崎氏の話の中で、内部被曝のリスク係数というのは、ガンになる確率とされている現在の基準では、実際ガンにはならなくても免疫力低下による前ガン状態はカウントされず、実際の内部被曝のリスク係数は、もっと高いというお話に驚きました。
 最後に、全世界で核実験が行われていた時代と比較しても、現在の日本、特に東京以北の放射能量はかなり高いというお話に戦慄が走りました。

4 医療救援カンパアピール
 医療救援カンパを呼びかけたところ、42,000円のカンパが集まり、「劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク」の医療カンパ会計の支出と併せて、92,000円のカンパを会場でワリード氏に手渡しました。

5 賛同団体からのアピールが次の7人の方からありました
○「たんぽぽ舎」 坂東さん
○「原発を考える品川の女たち」 小川さん
○「劣化ウラン廃絶みなとネットワーク」 宮口さん
○「原発・核燃とめようかい」 福島さん
○「もんじゅ西村裁判を支援する会」 西村さん
○「ストップ原発&再処理工場・意見広告の会」 岩田さん
○「経産省前テントひろば」 原田さん

 3月11日に起きた原発事故は、われわれ「劣化ウラン兵器禁止ネットワーク」の活動にもあらたな出発点となりました。

『核のゴミ=劣化ウラン』

 劣化ウラン兵器廃止の運動と脱・反原発の運動とを結合させ、ともに戦っていかなければならないと再認識した集会でした。
.. 2011年11月21日 11:10   No.347001

++ 冨塚 元夫 (幼稚園生)…1回       
福島の子どもを守ろう−野菜カフェ
     −「経産省前テントひろば」の会話から

                              
○11月3日と4日、「原発いらない全国の女たち」経産省座り込み連動アクションの応援に行きました。いろいろの方のお話を聞くことが出来ました。北海道、山形、福島、栃木、長野、千葉、埼玉、東京、大阪、佐賀、沖縄、etc.全国各地から参加していました。

○北海道の女性(山口さん)は夏休みに一か月福島の子ども200人ほどをサマーキャンプに招待したそうです。この子供たちはこの一か月だけ野外でのびのび遊べたのですが、いまは外で遊べません。
 札幌の「結び場」の女性(ミカミさん)は福島の母子500人ほど疎開・避難のお手伝いをしています。福島に残っているのは、おじいさん、おばあさん、お父さんが多いですが、その人たちが今日来てました。郡山に残っているおばあさんは、会津にいる孫に会えなくてさびしいと言っていました。

○11月4日は福島から10人ほど参加しました。武藤類子さんはお母さんを連れてきました。この日も感動的なスピーチを聞かせてくれました。若い曹洞宗のお坊さんも参加しました。
 デモでは日本山妙法寺の何時もの御坊さんと一緒に「南無妙法蓮華経」を合唱していました。この若い御坊様はお寺を離れて、奥様・子どもを避難させて、一人で雲水のように県内でお勤めしているそうです。私の家(田村市)も曹洞宗です。

○11月3日には佐藤幸子さんと話しました。5人の子どもを山形に避難させて、子供ふくしまの活動をしています。前日は子どもを二人連れてきました。
この日は一人でした。連日のように「福島からの報告」、レーバーネットTV出演、集会での連帯あいさつ、etc.の予定があります。11月15日には東京外国人記者クラブの共同記者会見がありました。他の共同会見者は肥田舜太郎医師、大石又七氏、梅田隆亮氏、竹野内真理さんでした。

○佐藤幸子さんは「原発いらない福島の女たち」座り込みアクションのときに「野菜カフェ開店にあたって」というビラを配布しました。現代の食品は添加物や農薬などすでに化学物質を多々含んでいますが、さらに放射能に汚染されるとその相乗効果が出て毒性が増します。避難できないたくさんの子どもたちは、福島産のコメ、野菜、牛乳を給食でも家でも食べなければならないので、内部被曝が日々蓄積します。福島の子どもたちに農薬・放射能のない食品を届けようとする生産者団体の協力で、「野菜カフェ」という農産物集配所が開設されました。生産者団体は全国にまたがっているようです。

○この方々に十分お支払できないかもしれないと佐藤さんは心配しています。
「野菜カフェ」の設立・運営資金に是非ご協力お願いいたします。
カンパ送付先は下記のとおりです。

ゆうちょ銀行
名義 いのちのせんたくひろば
番号 02210−6−94422 

なお12月1日からは下記の口座にお願いいたします。
ゆうちょ銀行
名義 野菜カフェはもる
番号 02270−3−118444

.. 2011年11月21日 11:38   No.347002
++ QUEMA (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 11/18>
     世界史の現在が脈動するテントの一日
        ―― 経産省前テントひろば 69日目 ――

 昨17日、テント広場全体会議の波紋は、激しく、静かに、拡がりつつある。会議であきらかになるのは、同一性より、個性的(主体的)闘争姿勢の独自性のようだった。

 10時過ぎて、霞が関経産省前テントを訪ねた、小生には、坐る椅子とてない。全体会議は闘争勢力の拡大が目的であってみれば、好調な結果だ。たんぽぽ舎のH氏は、右翼や公安警察を圧倒するには、全然、テント防衛の人間が足りないといきりたっていたようだったが。

 誰にも挨拶せず第3テントで寝る。右翼は、神風が放射能被ばくしていることとテントの主人公が70代を超える人々が少なくないことに圧倒されていたというのが、小生の子守唄だった。

 午前10時、イラクからIFCサミール・アディル議長がテントを訪れる。
新聞記者の前で、会見がもたれるのだった。テントで待機していた渕上氏と固い握手。渕上氏は、「日本とおんなじですね」と唇をかみしめる。広島・長崎・第五福竜丸・福島第一原発工場事故とアメリカの覇権主義と武器商人に翻弄される日本とイラクがCIAなどの工作によって多大な犠牲を払わされていることの同一性のことだろうか? 記者会見でアディル氏は「福島第一事故もイラクへの米軍攻撃も、政府が人民・民衆に真実をつたえられぬところは、まったく、かわりありません」と明言した。「日本国憲法9条をイラクが獲得するためには、大変な努力を要することは分かっていますが、非暴力・反宗派主義・人民・市民主義をもって闘ってゆきます。イラクの主要都市の工場での闘争は衰えることなくつづいています」と語り、経産省への要請書を提出するぎりぎりの時間まで冷静に、インタビューに応じてくださった。夜には第2テントで歓迎なべパーティ!
 テントには、辺野古のテント村から安次冨浩さんも訪ねてこられた。歴史的邂逅は、魂の質の次元にもある。貧しいテントではあるが、ここには、世界史の現在が脈動している。この次元は、官憲も札束も極右も冒せはしない!沖縄の人達は年明けには訪米団を派遣する予定でいるという。800万円の経費のためのカンパ運動が始まっている。 安次冨浩さんのところへ、『伊達判決を
生かす会共同代表』土屋源太郎さんが来訪。土屋さんは80近い年齢にもかかわらず、すでに何回かテントでの泊まり込みをされている。泊まり込みの最長老。
 辺野古の基地建設反対運動テントは7年目を迎え、2770日目をむかえたそうである。原発再稼働を断固許さない経産省前テント広場は、辺野古の環境評価表提出拒否闘争と連帯の絆を強めた。グローバルな福島第一原発の放射能漏洩の世界規模の破壊性は、辺野古周辺の自然環境調査の名目による、サンゴ礁破壊、ジュゴンの来れる生態系破壊と共犯関係にある。戦争とは最高の自然
破壊であるとの宇井純博士の警告は、権力の耳にはとどかないようである。しかし、世界の良心は、鉛の箱の中にいるわけではないだろう!       

                      ( 文責 QUEMA記 )

.. 2011年11月21日 12:00   No.347003
++ 島田和子 (幼稚園生)…2回       
唱歌『ふるさと』の大合唱によせて
     我々の故郷を、命をこれ以上は奪われたくないと−心の叫び


 11月11日は雨と寒さで、人間の鎖がどうなるかと危ぶまれた中、予想を上回る1400人が集まり、皆、雨も寒さも吹き飛ばす勢いで、鎖をつなぎ、多いに盛り上がった。そんな中、最後に『ふるさと』をたんぽぽ舎のみんなで経産省を囲みながら大合唱できたことはとってもうれしく、感謝に堪えません。

 できたら、ここで『ふるさと』の歌について少し述べさせて頂きたいと思う。歌の発表は大正3年、第一次世界大戦開戦の年だ。富国強兵論は軽工業から重工業へと転換し、人々は故郷を離れ、都市へ移住していった。作詞者である高野辰之は故郷を失った人々の『心のふるさと』を歌ったとも言われる。

 それから、第2次世界大戦、敗戦、高度成長、バブル期を経て、日本の自然風景は様変わりした。

 経済功利主義の中で壊されたきた日本の自然。

 それも、この便利さを享受する為だったのだから、仕方がないと思っていた。正直に言うと、深く考えもしなかった。

 しかし、311を経て、私の中で大きく変わった。

 山は蒼きふるさと、水は清きゆるさとを失っただけではない、今や人の命さえも見捨てられようとしている。福島の人たちの命は功利主義の中で軽んじられ、見捨てられようとしているのだ。国は大企業の利益を国民の命より優先した。壊されていく自然と一緒に私達の命、子供や孫の未来も経済功利主義の前では邪魔にされ、自然と一緒に捨てられようとしている。

 もう、理屈ではない。

 富国強兵論も所得倍増論も原発安全論も今となっては空々しいだけだ。

 直感がこれらは私達の為では決してなかったと看破したのだ。
我々の故郷を、命をこれ以上は奪われたくないと心が叫びだしたのである。

 私は『ふるさと』を歌う事で、未だこの恐ろしい事実を見ようとしない人達の心を揺さぶりたいと思う。

   音楽隊有志ふるさとを歌う会 島田和子

.. 2011年11月21日 12:12   No.347004
++ たんぽぽ舎 (社長)…467回       
11.15「低線量被曝の時代を生き抜く」参加して出会った
     〜原発の労働災害認定問題〜梅田隆亮さんを支援したい!

○たんぽぽ舎の勉強会に、初めて参加しました。
 ただ日々の子育てに追われるだけの自分は3.11以前には、タンポポ舎の存在すら知りませんでしたから・・。

○肥田舜太郎さんのお話、さすがに迫力ありました。圧倒されました。事実を語る人の言葉は、衝撃力がありますね。

○それにも増して。原発労働者の梅田隆亮さんのお話に打ちのめされました。
 炉心を素手で作業させる電力外会社、何なんでしょう!ものすごく腹が立ちました。ご自身も、ぶらぶら病のような症状に苦しまれているのですね。

○じつはお帰りになられる途中、偶然ご一緒になり駅までいろいろ話をさせてもらいました。「今日の肥田先生のお話を聞いて、ぜんぶ自分の症状とそのまま同じことを言われていて驚いた」とおっしゃってました。
 ぶらぶら病がでるときは、本当にお辛いらしいですね。そんな時のために持ち歩いてる、という錠剤のお薬も見せてくださいました。とても感じの良い方でした。駅で手を振って別れるとき、泣きそうになりました。
(最近、涙もろい)
 心臓もやられてるし、ほんとうに身体に気をつけて長生きされて、多くを発信してほしいと思いました。たんぽぽ舎での支援などある際には、ぜひ参加したと思いました。
 年内にも、原発労働では初の心筋梗塞の労災認定の最終判断が出るようですね。
 注目していきたいと思います。

.. 2011年11月21日 13:26   No.347005
++ たんぽぽ舎 (社長)…468回       
11月15日「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から

[編集部より]
 さる11月15日、スペースたんぽぽで行われた講演会「低線量被曝の時代を生き抜く」に先だってで開かれた「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見(主催:低線量被曝者の会・場所:千代田区有楽町の日本外国特派員協会)での各スピーカーの発言骨子(予め用意された発言内容)を数回にわたって紹介していきます。
 肥田舜太郎の発言骨子は本紙11月17日付け「地震と原発事故情報 その237」で掲載済みですので、大石又七氏の発言骨子からの掲載となります。

 ※低線量被曝者の会


 五七年前に起きたビキニ事件こそ福島原発大事故の「原点」
 ビキニ事件を賠償もせず−その見返りに水面下で原発を要求

          ビキニ水爆実験被爆者 元第五福竜丸乗組員 大石又七

○福島原発大事故は今から五七年前に起きたビキニ事件の原点にさかのぼって考えなければ正しい答えは出てこないと思っています。
 誰がなぜ、危険な原発を地震大国である日本に導入したか、そこが一番重要なところだと思います。
 1954年、私は元第五福竜丸という漁船の乗組員で、アメリカが広島に投下した原爆の約一〇〇〇倍という巨大な水爆実験に遭遇した被爆者です。
 その爆発で起きた『死の灰』を日本に持ち帰ったことから太平洋や大気圏が強力な放射能で汚染されていることが分かり大事件に発展していった、これがビキニ事件です。
 後に残された資料からいろいろなことが分かってきました。
 一九四六年から一九五八年にかけてアメリカ軍だけでも、このビキニとエニウエトク環礁を使って六七回の大気圏核実験を行ない、合わせて一〇〇メガトンの核爆発を繰り返しました。この一〇〇メガトンの爆発は、なんと広島型原爆を毎日一個ずつ一八年間落とし続けた量というから驚きです。

.. 2011年11月21日 13:42   No.347006
++ たんぽぽ舎 (社長)…469回       
○水爆は巨大な爆発威力だけではありません。爆発と同時に二七種類もの恐ろしい放射能を撒き散らします。それらの放射能は半減期が何十年、何万年というもので人間の体内に入り込み、染色体を傷つけながら体の内側から攻撃するという内部被曝を起こしていました。
 染色体を傷つければ死産や奇形児の原因を作りだし、子孫へと繋がっていきます。半減期の長い放射能が食物連鎖や風などに乗って地球上を漂い、誰のどこに取り付くかは現在の科学や医学では計り知ることは出来ません。これが見えない放射能の恐ろしいところです。貴方もすでに被爆者になっているかもしれません。

○東日本大地震と津波が福島原発を破壊し放射能が今襲い掛かっています。
 私は言いたいです、当時、核、放射能の恐ろしさをあれほど教え警告したのに日米政府は事件を握りつぶし隠しました。
 その結果どうなりましたか。核兵器も広島型原爆よりずっと威力を持つようになり、二万三〇〇〇発の核弾頭が実弾となって出来上がり、人類を脅かしています。この重要な意味を持つビキニ事件を賠償もせず、わずかな見舞金、責任も核実験も容認してその見返りに水面下で原発を要求したのです。

 この人たちにこそ重大な責任があるのではないでしょうか。

 ビキニ事件は過去の終わった事件ではありません。あのときから始まった事件です。それなのに誰の口からもビキニ事件という言葉が出てきません。
 当時アメリカは自由諸国にウランを提供し、軍事ブロックを築こうとしてCIAの職員を読売という大きなメディアを目標に打診してきました。これを知った読売新聞社主の正力松太郎氏は、日本中が核実験反対で燃え盛っている矛先を変え、原子力の平和利用といって自分の持つメディアをフルに使って、原発導入の宣伝を大々的に行ないます。政界では中曽根康弘代議士が青年将校な
どと言われながら危険を伴う原発をアメリカの意向に沿って先頭に立ち、ビキニ事件の三日後に二億三千五〇〇万円の原子力予算を国会で通過させます。

 原発を日本に導入した経緯を知れば今起こっている大事故の責任、賠償の方向性も見えてくるはずです。

.. 2011年11月21日 13:51   No.347007
++ たんぽぽ舎 (社長)…470回       
.「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見・傍聴記
     78社中1社のみ、真実を書かないマスコミ−肥田舜太郎氏
     明かされるビキニ被曝の真実−大石又七氏

○11月15日(火)午後3時〜4時 有楽町の外国人記者クラブで「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見が開かれました。

 スピーカーは下記の方々でした。

肥田舜太郎:医師、広島被曝者
大石又七 :核実験被曝者、元第五福竜丸船員
梅田隆亮 :元原発労働者
佐藤幸子 :子供たちを放射能から守る福島ネットワーク世話人
竹野内真理:低線量被曝者の会共同代表

 この記者会見は、千葉県の実家(ホットスポットの某市)から赤ちゃんを連れて沖縄に避難している竹野内さんが、ほかの人々に呼びかけて急遽設定されました。
 竹野内さんは、肥田医師をはじめ、大石又七さん、梅田隆亮さんという代表的な被曝者が日本のマスコミに取り上げられない現実を打破しようと、外国人記者クラブで記者会見を行ったものです。

○肥田先生については、私は11月5日にさいたま市で開かれた「第22回核戦争に反対し、核兵器の廃絶を求める医師・医学者の集い」での記念シンポジウムに参加して、先生の講演を聞きました。広島で体験されたことは、11月15日夜にスペースたんぽぽで開かれた講演会でもお話しされましたので、たんぽぽ舎メルマガとこれから発売されるDVDをご参照下さい。

 私が唖然としたお話は、「今年福島の原発事故のあと78社のマスコミからインタビューを受けたが、岩波の『世界』以外はどこも書かなかった」ということです。日本のマスコミが真実を伝えない、嘘を平気で伝えることは徐々に知れ渡ってきましたが、このひどさはなんでしょうか。

 肥田先生は94歳ですが、少しでも人々に知られていない重要な事実を知ってもらおうと、インタビューや講演依頼にはできるだけ応じているのです。
そのようにして応じたインタビューを活字にしないのは、なぜでしょうか。
新聞社のトップマネジメントが東電・政府・財界に都合の悪い記事は差し止めるからでしょうか。

○私は昨年11月20日アジア記者クラブ定例会で「ビキニ水爆実験57年目の真実『わしも死の海におった』」という映画を見て、山下正寿さんの講演を聞きました。山下さんは高知県の高校の教師をしていた1985年から教え子たちと一緒に、地域のビキニ水爆被災船調査に取り組み、隠されてきた事実を明らかにしました。

 1954年ビキニ環礁水爆実験で被ばくしたのは、第五福竜丸だけではなく高知県で270隻、日本全国で856隻が被曝していたことが明らかになりました。数千人の被ばく漁民は米軍と日本政府に口封じされたのです。被ばく後遺症に苦しむ多くのもと漁民は、多くの広島・長崎の被爆者と同じように、救済されず・差別されてきたのです。

 大石又七さんは長い間マスコミを避けてきましたが、ビキニ被曝の事実を自分が伝えないで誰が伝えるのだと決心して発言されています。
 この日外国人記者から大石さんに質問がありました。
 「第五福竜丸の乗組員は死の灰をあびて体調が悪くなったため焼津港に帰ろうとしたが、SOS無線を打たないで静かに自力で帰ったが、その理由はSOSを打つと米軍にその存在を知られて沈没させられる危険性があったから、という話を聞きましたが本当ですか?」という質問でした。
 大石さんの答えは「そうです。無線長の久保山愛吉さんが元軍人でSOSを打つのはやばいと判断したのです」という答えでした。

.. 2011年11月21日 13:58   No.347008
++ たんぽぽ舎 (社長)…471回       
○梅田隆亮さんは1979年に島根原発と敦賀原発で働いた被曝労働者です。
無防備で働いたため鼻血と全身倦怠(ぶらぶら病)に悩まされました。2000年には心筋梗塞を発症しました。労災申請しても却下され続けています。

 写真家の樋口健二さんが写真集や著書「原発被曝列島」、「アジアの原発と被曝労働者」で伝えていますが、何十万という原発被曝労働者のなかで労災が認められたのは数人だけで、多くの人が癌のみならず種々の病気に苦しんでいます。樋口健二さんはワシントンポストやBBCなど外国の大手マスコミに大きく取り上げられましたが、日本の大手マスコミは取り上げません。

○日本中のお母さんは子供を守るために奮闘しています。

 福島県三春町のお話ですが、三春の各家庭では、お母さんは「逃げる、食べない」という。おじいさんは「逃げない、食べる」という。お父さんはお母さんの味方をする。おばあさんはどうしようかおろおろする。給食を食べさせないために、弁当を持たせると、子供はクラスで村八分になる。そのストレスで子どもが病気になる、とお母さんは責められる。こうして家庭の亀裂が深ま
り、離婚が増えているそうです。

 おかあさんはどうしたらよいのでしょうか。この悩みからお母さんを救おうと立ちあがり、全国のおかあさんのネットワークを作ろうとしているのが、佐藤幸子さんや竹野内真理さんです。

 マスコミは「内部被曝は限度以下、福島原発周辺、京大などが推計」(11月15日朝日新聞)と言っています。原発周辺の住民が食事や呼吸で吸い込むセシウムを体内に取り込んだ結果、被曝量がどのくらいになるか調べた結果、最大に見積もって計0.16シーベルトだそうです。どのような計算をしたのか不明ですが、先日食品安全委員会が使ったようなICRPのベクレル/シーベル
ト換算式を使ったのでしょう。

 概算でシーベルト=ベクレル×2×10のマイナス8乗という式で10月28日の東京新聞にも出ていますが、一つの仮説です。政府が内部被曝は外部被曝の十分の一以下だという根拠のようです。したがって安全だという「科学的根拠」ですが、こうした御用学者の科学的根拠は歴史的に何度も事実によって覆されてきました。

 「曰く、チェルノブイリで死亡した子供は数千人で甲状腺がんだけだ」しかし事実は、数十万のこどもが死亡し、まだまだ多くの子どもがいろいろな病気で苦しんでいます。2011年9月17日発行の「チェルノブイリのこどもたち」によりますと、ベラルーシの慈善団体「困難のなかの子どもたちへ希望を」会員の内訳は、下記のようになっています。

 ・甲状腺ガン      8-17歳 21人
 ・脳腫瘍        7-17歳 36人
 ・目の腫瘍       7-17歳 21人
 ・肝臓ガン       6-17歳 19人
 ・腎臓ガン       3-17歳 21人
 ・白血病、その他血液病 9-17歳 52人
 ・その他病名12       計51人

○記者会見後開場外で各スピーカーに多くの記者や一般人から個別の質問がありました。肥田さん、大石さん、梅田さんは高齢でもあり、夜にはスペースたんぽぽでの講演会もありますので、早く移動してほしいと思ってあせっていましたが皆さん元気でした。

 夜の講演会の様子は別のたんぽぽ舎のメルマガやDVDをご参照下さい。

.. 2011年11月21日 14:06   No.347009
++ 木村 (幼稚園生)…1回       
.「浜岡原発の永久停止を」100万筆署名提出院内集会 聴講報告
     〜元原発設計者・技術者たちの提言〜
     今のやり方はマンションの建築偽装と同じ
     どれだけ綿密に設計しても「残余のリスク」が残る


 偶然通りかかって院内集会に参加し、興味深い話を聞いたので一部を紹介します。

 国会議員への報告会
 日時:2011年11月17日16時〜18時
 場所:衆議院第2議員会館多目的ホール
 主催:原発震災を防ぐ全国署名連絡会

 2004年から取り組まれた「一刻も早く浜岡原発の永久停止の決断を!」
と訴える署名が100万筆に達し、同日に経済産業省に提出された。その報告の後、3人の元原発設計者・技術者が丁寧に浜岡原発、福島原発について説明した。

○渡辺敦雄(元東芝・原子力事業本部)
 浜岡原発には使用済み核燃料が6243本あり広島原発の5万個分に相当する。
中部電力が建設している防波堤は1000億円の無駄遣いである。浜岡原発はMarkT型原子炉格納容器であり圧力抑制プールが地震で破壊される可能性が高い。
 浜岡原発の真下から室戸岬(高知県)に延びる長さ400キロの巨大な活断層が存在する可能性がある。耐震設計とは、岩盤の揺れ(振動加速度)への対策であり、岩盤のずれ(例えば、立っていて片足の床が約7m下に落ちる状態)は考慮していない。

○後藤政志(元東芝・原子炉格納容器設計者)
 福島原発事故は津波でなく地震で損傷があった。MarkTは欠陥原発で格納容器の容量が小さい。今回の事故で地震による格納容器の脆弱性が証明された。
電源喪失とか水の供給とか対策を検討しているが、事故が起こったらプラント全体を設計し直さないといけない、確実でないものをいくら追加しても安全ではない。本来は地震動を3倍にして耐震設計しないといけないのに、今のやり方はマンションの建築偽装と同じだ。どれだけ綿密に設計しても「残余のリスク」が残る。2001年にスロッシングによる格納容器の爆発実験を実施して
いる(動画紹介)。

(注)残余のリスク
 地震についてまだ不明なことが多いなかで、電力会社は経済的に見合う耐震設計をする。このため、原発の設計時に前提とした地震の揺れより大きな揺れに襲われて、大量の放射性物質が外部に漏れ、住民が被曝するような災害が起こる可能性は必ず残る。残余のリスクは、災害の大きさと、それが起きる確率などによって示される。    ( 2006-05-31 朝日新聞 夕刊 3総合 )

.. 2011年11月21日 14:34   No.347010
++ 木村 (幼稚園生)…2回       
○小倉志郎(元東芝・原子力事業本部)
 耐震設計において実質的な判定基準が無い。2009年の「安全研究フォーラム2009」において、地震学者達は、2006年に改定された「耐震指針」による基準地震動を超える地震が今後起きないとは言えない、
 統計的な地震発生確率もデータが少なすぎて算出できない、と言明した。すなわち、開催時点で耐震性の判定基準が無いことが判明している。動的機器の機能維持の定量的判定基準は無い。例えば配管設備は、高温と高圧に耐える必要があるが、がちがちに押さえると熱変形に弱くなり、地震動が大きくなると設計が非常に厳しくなる。

 さらに、3人への質疑で次の回答があった。
 ストレステストは、政治的に出たもので、外からのつまみ食いにひとしく、テストでプラントの弱点部分が分かるが、クライテリア(判定条件)が無い。確率で物を言う限り残余のリスクは必ず残る。これで良いなんて、アンデルセンの「裸の王様」だ。
 福島原発事故対策における作業労働者の被曝と労働者の供給が心配されるが、被曝労働の基準を適正(例えば年間5mSv)にして多くの労働者に仕事を供給すれば良い。除染後の放射性物質はガラス化すれば数千年は散らばらない。ただ、六ヶ所村ではガラス製造装置の一機が故障して目処が立っていない。

 最後に村田光平顧問(元駐スイス大使)が挨拶した。福島原発事故について関係者の責任が重い、倫理の欠如で、輸出するなんてとんでもない。津波対策だけで原発を再開しようとするのはおかしい。浜岡に関しては牧之原市で市長も市議会も反対のメッセージを出し、近隣への影響が認識されてきて脱原発の大きな運動につながる、スイスとの連携も考えたい。

 技術的に分かり易い説明を聞き、そうは言っても福島原発事故がありながら再稼動しようとしたり原発輸出しようとするのは倫理の欠如としか言いようがないことが良く分かる、良い集会だった。
 集会参加は議員数名とその他約30名と少なく、私も直前まで開催を知らなかったが開催情報があまり流れていなかったようでもったいなかった。

                            (文責:木村)

.. 2011年11月21日 14:46   No.347011
++ 山崎 久隆 (小学校低学年)…6回       
ついにRETFの「最後」か・・・
     福島原発震災と核武装
     菅首相による「脱原発」宣言で、一番慌てたのは核武装派

               たんぽぽ舎 劣化ウラン研究会 

○核武装計画阻止運動

 1994年以来、高速炉開発が核兵器開発の基幹システムであり、特に「もんじゅ」(槌田敦さんは偽もんじゅと呼ぶ)「常陽」の「ブランケット燃料体」を再処理する施設、RETFリサイクル機器試験施設こそがその中核施設だと警告してきたことが報われ、解体される日が来る・・・。
と思ったのですが、記事には核兵器の「か」の字も出てきていないし、単なる無駄遣いの文脈で語られているだけ。どうしてこんなにもメディアの皆さんは現実がわからないのだろうかと、嘆かわしく思うのだが・・・。
 それでもRETFを「検討をした」というは百分の一歩くらいは前進か。
 グリーンピースのレポート「不法なプルトニウム同盟」は1994年に発表された。私は、その翻訳の一端に関わったことから、その後の核兵器開発阻止の取り組みを市民運動の仲間とすることになった。
 その後日本の市民運動で「核武装を憂慮する会」というグループが作られ、国会議員への要請行動などが行われ、それを引き継ぐように(直接団体として引き継いだとというわけではないが)「核開発に反対する会」のメンバーで「隠して核そうする日本」(影書房)という本を、槌田敦、藤田祐幸、井上澄夫、中島哲演、望月彰、渡辺寿子、原田裕史、柳田真(敬称略)と私が分業で
書いた。
 それらの中で、高速炉計画が日本の核武装計画の隠れ蓑であり、詳細なデータと証拠で歴代政権(政治家)のみならず官僚機構や原子力ムラによって作り上げられてきた核武装計画を暴き、批判した。
 黒鉛炉を使って簡単な核爆弾を製造するという、佐藤栄作の核武装計画は、近代においては高純度プルトニウムを使う高速炉計画と三重水素を大量に使うITER、核融合炉計画の合体で、水爆製造が可能になるはずだったが、ITERが日本から「取り上げられ」たことでトリチウムを大量に使う水爆製造は困難になった。しかし高純度プルトニウムを使えば小形原爆を量産できると、方向性
を高速炉の運転強行とRETFの建設に絞っていく。
 あんなぼろぼろの「もんじゅ」、電力の建てる予定の後継炉は「もんじゅ」型にならないことは確実で、一日5500万円も無駄食いするうえ、電力会社も高速炉計画どころでは無くなっているというのに、どんな経済的利益もあるはずがないのだが、唯一無二の「核武装」がある限り撤退はあり得ない・・・というのがもんじゅとRETFがまだ「生き残っていた」理由だった。

.. 2011年11月21日 15:01   No.347012
++ 山崎 久隆 (小学校低学年)…7回       
○福島原発震災と核武装

 さて、ここにきて福島原発震災、その後菅首相による「脱原発」宣言で、一番慌てたのは核武装派であり、突如「隠れて」ではなく「公然と」核武装を主張し出す者たちが現れ始める。ただし、核武装にも大きく二種類あり、「核武装を「しない」ための核武装能力(なぜかこれを核抑止力というらしい。そんな定義は今まで聞いたことが無いが)」が必要というものと、直ちに商業用原
子力開発を中止して「核武装に踏み切れ」派がいる。このへんはもうちょっとしてから整理して紹介しよう。(実は未だに彼らの主張の内容がどう違うのかよく分からないのだ(^_^;)突然言い出す者が多いため、脈絡がはっきりしない。技術的な裏付けが曖昧、対米政策、対IAEA政策上の検討が無い、そもそも核武装の定義づけが曖昧、などなど)
 とはいえ、RETFが永久閉鎖になるのならば、少なくても核武装の「可能性」は大きく減衰する。用法としては間違っているが、「潜在的核抑止力」なるものも葬ることができるだろう。

※記事情報
日本経済新聞11月14日
「もんじゅ関連支出1兆円超。830億円の施設使われず・検査院が指摘」

.. 2011年11月21日 15:17   No.347013
++ テント住人R (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 11/19(金)>
     雨の中、沈み込んだ霞ヶ関
       ―― 経産省前テントひろば 70日目 ――

 本日(11月19日)は一日中雨でした。ありきたりの印象で言えばまるで地球が日本の不幸を嘆き、人間の愚かさを哀れんでいるような、陰々滅々とした雨に人も街も沈み込んだ一日であったような日でした。

 先日、新右翼と称する人物がテントへ来て「経産省に申し入れをしてきた。申し入れの内容は『平時であれば許可なく国の土地にテント設置をすれば違法であるかも知れないが、非常時においては云々。彼らのテントの物理的撤去は謹んで貰いたい……』……」「う〜ん……」

 それからは他の右翼諸君がテントに参上することもなくなった。まだ、さして日も経っていないし、雨降りのこともあり恒常的な事であるかどうかは断言できないが……。

 雨がきついさなかソーラーシステムもお休み。蓄電池に蓄えはない。雨でショートの恐れもあり発電機もお休み。テントの中は懐中電灯の光だけで薄闇のなか。それでも昼夜を分かたず座り込みは続く。

 ご苦労様。明日は晴れるそうですよ。

                      ( 文責 テント住人R )

.. 2011年11月21日 15:32   No.347014
++ たんぽぽ舎 (社長)…472回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内

 イ.大阪・学習集会「原発・被ばく労働と健康被害」

学習集会「原発・被ばく労働と健康被害」
日 時:11月29日(火) 午後6時30分
場 所:エルおおさか5階 研修室2
こちら
講 師:振津かつみ さん
    (兵庫医科大学、チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西)
資料代:500円
主 催:コミュニティ・ユニオン関西ネットワーク
連絡先:ユニオンおおさか(06-6575-3133)

 福島第一原発事故の収束作業、除染作業をはじめとする高汚染地域での労働、がれきや下水処理に関わる労働、働くことによる被ばくは拡散し続け、今後、長期にわたって働く者の健康をむしばんでいきます。労働相談と個人加盟を特徴とするユニオンとして、今何ができるのか、何に備えていかなければならないのかを考えます。 
20年間チェルノブイリ救援活動に取り組まれてきた振津先生に、経験と現状をもとにお話いただきます。


 ロ.亀戸・ミニ授業 放射線──基本のキから身の守り方まで

 「セーブキッズ江東放射能からこどもを守る会」は、6月に江東区のおかあさん、おとうさんを中心に結成されたグループです。これまで、江東区に対する陳情、請願、行政交渉、署名などを行ってきました。
 8月からはじめた署名も集約をおえ、一段落。
 そこで、基本に立ち返り、放射線についてのキを学ぼうということで「学習会」を企画しました。

タイトル:ミニ授業 放射線──基本のキから身の守り方まで
講 師:小沢洋一(仮説実験授業研究会)
日 時:2011年12月4日 午後1時30分開講
   (午後1時15分開場)終了予定午後4時
資料代:800円
会 場:亀戸文化センター第二研修室
    (JR総武線亀戸駅北口徒歩2分カメリアプラザ5階)
主 催:セーブキッズ・江東 放射能からこどもを守る会
問い合わせ先:花村(090-9134-1816)こちら
お子様連れの参加大歓迎

.. 2011年11月21日 15:41   No.347015

■--もんじゅツアー2011のお知らせ
++ 原田 (幼稚園生)…4回          

もんじゅツアー2011のお知らせ 12月3日(土)、4日(日)
福井県敦賀市へ

 12月3日11:00〜12:00敦賀市のもんじゅが一望できる白木海岸で「2011もんじゅを廃炉へ!全国集会」主催の集会に参加、原子力研究開発機構へ申し入れ。
 午後13:00〜敦賀市内のプラザ万象で「もんじゅ廃炉を求める全国集会」講演は前福島県知事の佐藤栄佐久さん("フクシマ原発の真実"プルサーマル凍結、欺瞞の原子力政策を衝く)、弁護士の海渡雄一さん("核燃料サイクルの終焉"どれもが半端、もんじゅ・六ヶ所再処理・プルサーマルの現状)、元京大原子炉実験所講師の小林圭二さん("再、再開はもっとあぶない傷だらけの「もんじゅ」"初歩的設計ミスの見過ごしを繰り返す旧動燃体質)。その後敦賀駅前まで市中行進。

 12月3日午前06:26東京発ひかり501号 新大阪行の自由席に乗ります。東京駅
 東海道新幹線16番ホーム5号車付近に6:15までに集合してください。

乗車券 7670円
新幹線特急券 4410円
在来線特急券 360円(新幹線と同時に購入の場合)
バス 1500円
------------------------------
計 13940円

宿泊される方は上記金額に5500円追加となります。

 お申し込みはたんぽぽ舎まで、FAXまたはEメールで。氏名、年齢、性別、住所、電話番号を明記の上、「もんじゅツアー申込」としてください。
FAX番号:03-3238-0797

担当:原田
.. 2011年11月17日 08:34   No.346001

++ たんぽぽ舎 (社長)…459回       
.「まもなく大地震が来る」週刊現代 2011.11.14

あらゆるデータが示す「まもなく大地震が来る」
研究者たちが声をそろえる、その場所 −房総沖・関東が危ない


ズバリ房総沖
 M9という超巨大地震のエネルギーは、簡単に消えてなくならない。1000年に一度の地震が、別の1000年に一度を誘発する。それが、有史以前から揺れ続ける島、日本列島の逃れられない現実だ。「これから起きるであろう地震は、3・11の"余震"と考えるべきではありません。別の地震の"本震"が、これから来ると考えなければならない。3月11日の東日本大震災の震源は海洋でしたが、あまりに地震の規模が巨大だったため、その影響は日本列島内陸部の断層にまで影響を及ぼしています。今後は海が震源域になる海溝型のM8級地震だけでなく、内陸部での直下型地震にも注意が必要になってきます」(元北海道大学地震火山研究観測センター長で武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏)(略)前
出・島村氏はこう解説する。「津波で20万人以上の死者を出した2004年のスマトラ島沖の大地震の時にも、3ヶ月後に隣接した場所へと震源が移り、再びM8級の大地震が起きました。3・11の大地震も、隣接する茨城沖〜房総沖に震源が移って再び大地震が起きても、なんら不思議はないということです」

 次は房総沖と関東が危ない―。研究者たちは、そう口を揃えている。琉球大学理学部の木村政昭名誉教授もこう指摘する。「3月の地震により、三陸沖ではプレート同士の接触面のストレス(歪み)が解消されましたが、代わりにその南側にプレッシャーがかかっている状態です。3・11の大地震が起きた東北沖の日本海溝は、南に向かって伊豆小笠原海溝と繋がっています。この周辺から
房総沖にかけて、"地震の目"と言うべき、大地震が発生しやすい場所ができてしまっている」

地震エコーが増え始めた

 この「房総沖」の巨大地震については、あらゆるデータが"黄色信号"を発していると言って過言ではない。たとえば、防災科学技術研究所が公表した調査結果によれば、最近、房総沖のプレート境界面で、プレートがゆっくりと滑りを起こす「スロースリップ」現象が起きているという。本来この現象は約6年間隔で発生していたが、この10月に、前回から4年2カ月という短いインターバルで観測された。発生間隔が短くなったのは東日本大震災の影響とみられるが、これは、次に関東地方を襲う大地震が起きるまでの間隔が、短くなっ
たことを指している可能性がある。(略)また、房総沖は長く地震が起きていない「空白域」のひとつでもある。前回、房総沖で巨大地震が起きた記録は、1677年の「延宝房総沖地震」(M8級と推定)までさかのぼらねばならない。この約330年前の地震では大津波も発生した。現在の福島県から千葉県の沿岸部に、最大10mという東日本大震災並みの津波が押し寄せ、大きな被害を出したとの記録が残っている。筑波大学の八木勇治准教授(個体地球物理学)の研究では、この330年の間に、再びM8後半レベルの地震を起こすほどの"プレートの歪み"が溜まっている可能性があるという。(略)一方、同じく前出の木村氏は、以前から房総沖大地震の発生時期を、2012年±3年」と予測していたという。
つまり2009年から2015年までに、ここで地震が発生する可能性が高いということだ。(略)もともと、首都直下型地震の発生確率は、政府の地震調査委員会によって「30年以内に70%」と試算されていた。この確率が、東日本大震災の影響でさらに高まったと見られている。
(『週刊現代』2011.11.26.号より抜粋)

.. 2011年11月17日 09:33   No.346002
++ たんぽぽ舎 (社長)…460回       
肥田舜太郎(広島原爆被爆医師)氏の発言−低線量被曝の時代を生き抜く

◯1945年8月、私は広島陸軍病院に勤務していました。6日朝は6キロ離れた村に深夜往診をして幸い原爆の直爆死を免れました。
 それから65年間、私は多くの被爆者を診察してきました。直爆を受けた人々の死は壮絶でした。火傷や外傷とともに、発熱、紫斑、目、鼻、口、陰部を含む体中からの出血の急性原爆症で死んでいったのです。
 しかし、医師である私にさらに強烈なショックをもたらしたのは、あとから入市した人々が似たような症状を呈して死んでいった姿でした。
 以来私は、生涯、不明の病気で苦しんだ、放射性物質を体内に取込んだ内部被曝者を数多く診察しており、彼らこそ核の時代の最大の被害者だと感じてきました。

◯ところがマッカーサー将軍が、原爆被害を米軍の軍事機密に指定し、被爆者には「喋るな、書き残すな」と命じ、医師、学者には被害の研究を禁止して、違反者は重罪に処すと宣言したため、占領下の7年間、被爆者は放置されたままにされました。
 さらに、1949年に廣島と長崎に設置されたABCC(後の放射線影響協会)が、「内部被曝は放射線が微量で、人体には全く無害」と強力に宣伝したため、「だるさ」を訴える内部被曝者の慢性症状「ブラブラ病」は神経症状とされ、中には仮病とまで言われて、被爆者の苦しみをさらに広げました。

◯私は原発労働者の中にも、ぶらぶら病の症状を呈した患者を診たことがあります。電力会社は今までたびたび放射線の放出を伴った原発事故の直後に「健康に影響がない」と発表してきました。医師でもないのに電力会社の責任者がなぜそのようなことが言えるのか。真面目に言っているとしたら茶番です。
 今回の福島原発事故でも、労働者三人が亡くなっていますが、電力会社は放射能との因果関係を否定しています。どのような根拠で否定できるのでしょうか。
 実際私の元には、数百人の相談者が既に来ており、鼻血、下痢、発熱、甲状腺の腫れ、紫斑の出ている子どもも出ています。福島や東北地方はもちろん、東京を含む関東、遠くは山梨県や静岡県からの相談もあります。
 子供さんに放射線被害の初期症状がでた福島や関東平野の母親は、これから、どう生きたらよいのか深刻に悩んでいます。放射能は自分の家族だけの安全を許しません。
 人類にとって唯一の生き延びる道は原爆、原発を全廃することだけです。ありがとうございます。

◇(編集部より)
 この文章は、11月15日の記者会見(午後)の時に配布された肥田(ひだ)さんの文章です。夕方からの「スペースたんぽぽ」での講演内容と同趣旨ですので、参加されなかった方のために掲載しました。
 なお、11月15日の講演での4人の発言(肥田舜太郎さん、竹野内真理さん、佐藤幸子さん、梅田隆亮さん)の内容を含んだDVDは、10日ほどで完成する予定です。ご希望の方はたんぽぽ舎あてご連絡下さい。
(DVD1枚1000円、送料1枚80円、合計1080円)

.. 2011年11月18日 06:48   No.346003
++ たんぽぽ舎 (社長)…462回       
.―複眼単眼―
   「原発住民投票」の提唱者の民主主義観の底の浅さ

 「原発国民投票」を呼びかけていた「みんなで決めよう『原発』国民投票」(今井一事務局長)が突然、東京や大阪での「原発住民投票」運動を呼びかけ始めた。
 今井氏たちは、今年六月末、この原発国民投票運動の構想として、「私たちが要請している『原発』国民投票法の制定を立法府に受け入れさせるべく、二〇一一年十一月十一日までに『原発』国民投票の実施を求める『請求人』を百十一万人、本会の活動に賛同しサポートしてくれる『賛同人』を十一万人獲得するという(語呂合わせのような)目標」を掲げ、運動を始めた。しかし、間もなく、目標期限が来るのに達成率は一%程度に過ぎない。
 そこで今度は「原発『住民』投票」を東京都、大阪市などで行うことを呼びかけている。今井氏の説明によれば、「原発は、立地先だけの問題ではなく、消費地の問題であるということを多くの国民に理解してもらう。主権者が、消費地の人間が、自身で決定して責任を取ることを実現させよう。
 そのことによって同志、仲間の輪を飛躍的に広げていく可能性を見出せる。この機会を逃すと、国民投票運動は、近々、尻すぼみになって運動が滞り、結果として、署名やカンパを頂戴した大勢の方を裏切ることになる」という。「みんなで決めよう」「私たちの未来は、政治家に委ねず、自分で決めよう」ということを強調し、直接民主制の重要性をいう。このコピーに、あまり深く考えないまま乗っている人びともいる。
 しかし、この今井氏の「国民投票」や民主主義に対する立場には、かつてナチスの台頭を許したドイツの「ワイマールの悲劇」の例を挙げるまでもなく、重大な落とし穴がある。「一票投票」「国民投票」は無前提的に「善」ではない経験
を民主主義の歴史は持っている。

.. 2011年11月18日 07:14   No.346004
++ たんぽぽ舎 (社長)…463回       
 第一に、東京電力福島第一原子力発電所が未曾有の事故を起こし、立地地元の福島県民をはじめ、近隣住民に多大な被害を与えているのに、電力「大消費地」の東京都民・大阪市民にたいして、原発賛成でも、反対でもない立場を強調して
「原発稼働か、廃止か」を提起し、選ばせるという運動の思想は、原発の問題をまったく理解していない底の浅い提起だ。まさに原発とは都市に象徴される弱肉強食の資本主義がこうした過疎地(辺境)に立地を押しつけて、弱者が原発を受
け入れざるを得ないような構造の下で、存在してきた。
 東京都民に福島県民を犠牲にする「原発稼働」を投票で選択する「権利」などない。「辺境」を犠牲にした「都市」の電力の浪費はやめなくてはならない。
「辺境」にあぐらをかいて、繁栄を謳歌する「民主主義」は、かつて奴隷制のうえに特権市民の「民主主義」を展開したギリシャの民主主義のレベルの思想だ。

 第二に、地方自治法の規定に基づく住民投票条例制定の直接請求に必要な「有権者数の五〇分の一」の署名を集めても、条例制定がその議会で否決されたら、それは元の黙阿弥だ。
 原発維持論者の石原慎太郎都知事のもとで、都議会では民主、自民、公明各党が圧倒的な議席数を占めている。これらの人びとが、いまのままで脱原発を選択する可能性のある原発住民投票条例制定賛成にまわることはありえない。

 第三に、いかなる住民投票条例が議会で作られるのかの問題だ。今回、今井氏たちが発表した「条例案」は、この間の「憲法国民投票」や「原発国民投票」での論争を経て、他の重要な問題が残る(住民投票運動期間、若ものの将来を左右
する原発問題で意思表示する権利の年齢は一六歳でいいのか、テレビ・ラジオ・新聞の有料広告などマスメディアでの宣伝の公平性をいかに保障するか、などなど)とはいえ、最低投票率が設定されたことや、投票権者の「国籍」問題、「年齢」などでは従来の今井氏らの主張より、一定の「前進」が見られる。しかし、現在の東京都議会、大阪市議会がこうした市民の要求する条例案を支持し、その条例制定が実現可能だと考えるのか。例えば投票権者の「国籍」の問題(永住外国人など)で、世論が盛り上がっていないもとでは、民主党の大半の議員や自民党の議員の条例の拒否の理由になるのは明らかだ。

 第四に、このような「実現不可能」な運動に多くの市民活動家のエネルギーを投入し、浪費することは、脱原発運動に亀裂を持ち込むことになる恐れがあり、問題が大きい。いま、緊急に必要なことは、被災地の子どもたちをはじめ住民の救援を優先させつつ、脱原発の世論を盛り上げながら、ひとつひとつ、原発立地や周辺自治体に確実に脱原発の橋頭堡を作っていく運動だ。福島県議会につづいて、浜岡での牧ノ原市議会や焼津市長の永久停止要求や、東海での村長の脱原発宣言、上関での建設計画の中止の運動などなど、ひとつひとつ民衆の運動で脱原発を実現するための橋頭堡を作っていくことだ。いま、全国各地で無数に取り組まれている大小の集会やデモ・パレードなど、れらが世論を作っていく。これらこそが脱原発の実現と民主主義をたたかいとっていくことに連なる。(T)
       「人民新報」2011年11月15日号・第1283号(統合376号)より
        (注):「人民新報」編集部の了解を得て掲載

.. 2011年11月18日 07:40   No.346005
++ たんぽぽ舎 (社長)…464回       
山谷労働者に温かな支援物資を届けよう。
    荒川、堅川などの河川敷の野宿者のテントが強制撤去されています。
    命を守り、凍死者を防ぐ「年末助け合い運動」にご協力下さい。

受付け期間
  物 資:12月5日(月)到着分〜12月14日(水)到着分まで
  送付先:〒101‐0061東京都千代田区三崎町2−6−2 タ゛イナミックヒ゛ル5F
      「たんぽぽ舎」支援物資担当宛 (tel 03‐3238‐9035)
  現 金:12月1日(木)から12月14日(水)まで受け付けます。
      * 現金カンパは郵便振込みでお願いします。
  口座番号:00180−1−403856 加入者名:たんぽぽ舎
      [山谷支援カンパ]と明記して下さい。
◎都労連交流会の仲間から始まった支援活動に「たんぽぽ舎」も加わり。今 回で30回目になります。今年も皆様方の心温まるご協力をお願いします。
◎「3.11大震災」後、家族を亡くし仕事を失った人々は未だに復興の希望を見出せず、地域社会の崩壊も始まっています。
 又、欧州各国の財政危機は世界的な不況をもたらし、貧困と差別の拡大は益々激しくなっており、国の財政が破綻する事態すら引き起こしています。
◎雇用状況の悪化は日々仕事を探さなければならない労働者にとっては極めて深刻な影響をもたらしていますが、国、行政機関の対応は居住テントを撤去するなど生存権すら奪う対応を行ってきています。
◎たんぽぽ舎は職を失った多くの人々が福島原発を始め、全国の原発の下請け労働者として被曝労働に借り出される懸念がある事態に際し、例年以上の支援行動を呼びかけるしだいです。山谷労働者福祉会館では年末緊急支援として「共同炊事」が実施されますが、衣類、毛布、お米などの物資が大量に必要になります。1枚の毛布で一人の命が守られます。皆様の支援をお待ちしております。

送ってほしいもの 
 特に必要なもの
[毛布 防寒着 お米 現金]
 通年的に必要なもの
[米券 調味料 インスタントコーヒー お茶 粉末ミルク 野菜(要事前連
 絡)]
[作業着 下着 ズボン 靴下 軍手 靴]
[テント 寝袋 タオル 石鹸 洗剤 歯ブラシ かばん テレホンカード]
 * 以下のものは需要がありませんので送って頂かないようお願いします。
  (背広 ワイシャツ 子供用、女性用衣類 どてら かいまき 食器)

【たんぽぽ舎から支援スタッフ募集のお願い】
 12月5日から14日までたんぽぽ舎に送られてくる支援物資の整理をお手伝いして下さるスタッフを募集しています。
 作業内容[宅配便で送られてきた荷物の点検、仕分け、差出人の記帳、電話]
 * 次回、スタッフ会議を11月30日18時30分よりたんぽぽ舎で行います。
   ぜひご参加願います。(当日、出席できなくとも協力可能な方はご連絡下さい)

.. 2011年11月20日 07:54   No.346006
++ 柿沼 (幼稚園生)…1回       
イ.茨城県・「美しい地球を子どもたちに」〜大震災と原発事故の真相〜

議題:「美しい地球を子どもたちに」〜大震災と原発事故の真相〜
講師:NPO法人ネットワーク「地球村」代表高木善之氏
日時:11月20日(日)13:00〜16:30
場所:古河福祉の森会館
   茨城県古河市新久田271-1
会費:1,000円(前売り)、1,500円(当日)
主催:かきくけこどもハウス 柿沼(かきぬま)
連絡:090−5500−6537(柿沼)
   070−6921−4271(横田)



 ロ.国分寺・【連続講座 原発に頼らない電力のしくみ No.1】

【連続講座 原発に頼らない電力のしくみ No.1】

 脱原発の一歩として“脱東電”と発送電分離を進めましょう。ぜひあなたの市町村や事業者の電力を、独占電力会社からPPS(特定規模電気事業者)に契約変更するよう、働きかけて下さい!なぜPPSは割安なのか、発送電分離とは何か、電力自由化はこれからどうなる?PPS事業者のお話を聞き、公正で安全な電力のしくみを考えます。

2011年12月3日(土)14:00〜16:30  
国分寺労政会館(JR中央線国分寺駅南口下車5分)
テーマ:PPSから見た電力自由化の実態と発送電分離
講 師:谷口直行 さん(株式会社エネット経営企画部)
聞き手:大沢ゆたかさん(立川市議) 資料代 500円 
主 催 発送電分離プロジェクト準備会 

.. 2011年11月20日 09:31   No.346007
++ たんぽぽ舎 (社長)…465回       
除染費ピンハネ批判
     原発事故「身内処理」 原子力機構 モデル事業を再委託
 賠償審にも”ムラ”の影 委員2人に利益相反の疑い

○東京電力福島原発事故から約8カ月。「のど元過ぎれば…」といわんばかりに原子力ムラによる事故処理が進んでいる。役所用語の羅列も、読み直せば「ピンハネ」「利益相反」といった疑惑が見え隠れする。そもそもムラが祭った安全神話が崩れた以上、除染や賠償問題は第三者に委ねられて当然なはずだ。だが、現実には「身内でうやむや」というムラの空気が色濃く漂っている。

○「除染事業はなぜ日本原子力研究開発機構(原子力機構)に一度委託して、(企業などに)再委託するのか。これをやると機構に三十数億円のお金が落ちる。民主党が批判していた中抜き、ピンハネそのものでは」
 今月一日の衆院本会議各党代表質問。みんなの党の渡辺喜美代表は、国の除染事業に迫った。再委託は事業仕分けでいさめられた経緯がある。
 文部科学省所管の独立行政法人・原子力機構は2005年、日本の原子力研究をけん引してきた日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機構が統合して発足した。サイクル機構の前身は高速増殖原型炉「もんじゅ」事故の不手際などで解体された旧動燃。「原子力ムラの本丸」だが、除染事業の中核を担っている。
渡辺氏が問題視したのは、原子力機構が約百十九億円で内閣府から委託された「除染実証業務」。渡辺氏が文科省に確認したところ、警戒区域、計画的避難区域の十二市町村でのモデル実証事業は、相場では七十二億円程度だが、予算上は九十二億円も積んでいた。
 この差額二十億円と、一般管理費五億円や人件費六億五千万円など計三十七億五千万円が「ピンハネ」疑惑の対象だ。(略)
 
○「人件費などの名目で、中間団体にカネを落とすのが中抜きだ」と反論する。渡辺氏は原子力機構の役員についても「天下りを拡大させるつもりか」と指弾した。理事七人のうち、二人が文科省と経済産業省出身、一人が文科省からの現役出向。この十月には、会計検査員出身者が公募で監事に就任した。
「会計処理で後ろめたいことがあると、検査院OBに天下りポストを提供することがある」(略)
 渡辺氏は「原子力関連予算が削られることは明らかなので、除染事業にシフトして、お取りつぶしや大幅縮小を免れようと云う魂胆だ。天下り組織の活用を画策するとは、いかにも役人が考えそうなアイデア。除染事業は民間主導が一番いい」と言い切った。

.. 2011年11月20日 10:04   No.346008
++ たんぽぽ舎 (社長)…466回       
○政府の原子力損害賠償紛争審査会にも、“原子力ムラ”の影がある。(略)
審査会の九人の委員のうち二人が「日本エネルギー法研究所」から百二十万円の報酬を受けていた。同研究所は原子力損害賠償などに関する研究者でつくる民間機関。中立が建前だが、各電力会社が出資する財団法人「電力中央研究所」から研究委託を受けているほか、東電社員もスタッフとして派遣されている。つまり、中立性を保てない「利益相反」の疑いがある。(略)

○賠償問題に取り組む久保木亮介弁護士は「例えば、賠償対象では政府が綱引きした避難区域のみを前提とし、区域外からの自主避難者は除かれた」と批判する。反原発市民団体「たんぽぽ舎」の柳田真代表も「賠償額を左右する紛争審査会は、東電という企業にとっては主戦場だ。それだけに東電が(審査会に)影響を及ぼしていると疑われても仕方がないだろう」と話す。

○九州電力のやらせメール問題では、公正さを強調して第三者委員会を設けた。委員会報告書は古川康・佐賀県知事の関与を認定したが、九電側は国に提出した最終報告書でこの点を無視した。
 ただ四委員のうち、社会心理学者の一人は委員会報告書の一部で「組織風土は良好」とする調査結果をまとめており、この部分は九電の最終報告書に添付された。
 元委員長の郷原信郎弁護士は「社員アンケートを基にした、。その調査で「九電は素晴らしい」…(略)証拠を廃棄した原子力発電本部の風土も『良好』というのだから…」と振り返る。(略)

○原子力安全委員会では十一日からホームページで、専門審査会委員の経歴の公開を始めた。原子力委員会の審議会に新たに加わった原子力資料情報室の伴英幸共同代表は「(略)原発関連の公的な会議にも、脱原発派のメンバーが加わり始めている。それでも圧倒的に少ない。半分は批判派にしてゆかねば」と語る。「逆に公正というポーズづくりに利用されかねない」(柳田氏)危険が
伴っているといえる。

           (東京新聞『こちら特報部』11月16日より抜粋)

.. 2011年11月20日 10:26   No.346009

■--続、臨界の可能性
++ 山崎久隆 (大学院生)…118回          

福島原発震災は既に「地球被曝」に達している
    
                         
 11月3日になり、東電は臨界の可能性を否定し、検出されたキセノン135などの短寿命核分裂生成物はキュリウムの自発核分裂により生成されたものとの見解を明らかにした。だからどうしたというのが感想だ。

 臨界ならば核分裂により生成されるキセノンの濃度が1万倍ほど高いはず、という程度の話で、核分裂が「臨界状態にある」か「自発核分裂であるか」の違いであって、核分裂反応そのものは起きている。もちろん10,000分の1ならば安全、というわけでは無い。

 臨界問題は最初から、冷温停止が完了するかどうかの文脈で語られているのがそもそもおかしい。冷温停止というのは核燃料の温度が摂氏100度以下になることを言うのだが、そもそも健全な燃料集合体と原子炉についての概念であり、溶け崩れて圧力容器の外に飛びだしているウランなどの固まりを指して言うべき概念ではない。

○中性子線の発散

 圧力容器や格納容器が健全では無いということは、常に水が抜ける、あるいは蒸発するなどで無くなってしまう可能性が飛躍的に高いので、いつでも100度以上の温度に上がってしまう恐れがある。冷温停止状態を維持すべき工学的安全設備が無いのに、年内冷温停止という目標だけが勝手に付けられている。

 はっきり言ってメディアの無知につけ込んでいるだけじゃないか。

 彼らの主観的(恣意的とも言う)な冷温停止達成のためには、崩壊熱の徐熱曲線が滞りなく下がっていなければならないわけだが、臨界状態になったとしたら、あっという間に温度が急上昇し、さらに大量の核分裂生成物が追加放出されるので、冷温停止どころか避難区域が拡大しかねないことになる。

 「臨界状態」という言葉で思い起こすのは、東海村のJCO臨界事故だ。

 容器に密着するようにしていた作業員2人は大量の中性子線を浴びて亡くなった。その核分裂は、わずか1ミリグラムのウラン235によるものとされている。

 福島第一の各原子炉にはトン単位でウラン、プルトニウムが存在している。
その数百万分の1(1キログラムのウランやプルトニウムが臨界に達したらJCOの100万倍に相当する)でJCOが再現される。もちろん炉心に人が居るわけではないが、原子炉圧力容器の底が抜け、格納容器も破壊され、コンクリート建屋もぼろぼろで、最も遮蔽能力の高い水からも露出している可能性のある溶融燃料が臨界になれば、温度上昇もさることながら、大量の中性子線
が敷地内に発散する危険性があるのだ。
.. 2011年11月15日 16:10   No.345001

++ 山崎久隆 (大学院生)…119回       
○事実上チェルノブイリと同じ

 臨界とは、中性子が周辺から飛んできて、ウランやプルトニウムが捕獲し核分裂反応が連鎖的に起きている状態を言う。自発核核分裂とは、外から中性子が衝突して捕獲されなくても、質量の大きい不安定なキュリウムやアメリシウムやカリフォルニウムなどが自分で核分裂することを言う。

 どっちも核分裂を起こしていることに変わりは無く、その際には中性子線をはじめとする放射線と核分裂生成物を生じる。違いは量の多さだけだ。(もうちょっと違いはあるが大した影響は無いので割愛)

 久しぶりにテレビに出てきた原子力ムラの住人の炉物理学者は「自発核分裂は常に原子炉では起きている現象」などと言うが、普通の原子炉と福島第一の溶融原子炉を一緒くたに論じている。呆れたものだ。それならばJCO臨界事故も「臨界は原子炉で普通に起きていることだから問題ない」というのだろうかこの人たちは。

 要は、遮蔽があるか、コントロールできているかいないか、核分裂反応が何処で起きているか、なのだ。

 実際にはコントロールは全く不可能だ。溶融した燃料を全部回収しない限り、キュリウムもアメリシウムも常に自発核分裂を続けている。止めようがない。中性子の捕獲による核分裂ではないので、中性子を吸収する能力があるホウ酸も効かない。

 何処で起きているかもわかっていない。圧力容器の中に限定されるのだったらまだしも、格納容器あるいはそのさらに下となれば、実質的に遮蔽不能だ。
高分子化合物(樹脂など)を大量に含む冷却水を投入して表面を固めるか、ホウ酸を土嚢にして回りじゅうに積み上げあるかくらいしか対策は無い。自発核分裂自体は大量の熱は出さないが、核分裂生成物は出てくるし、中性子線も出てくる。キセノンだけで無く半減期が極めて短いヨウ素の同位体や食品汚染で問題になったヨウ素131も出る。対策は極めて難しい。密封すれば冷却でき
ず、冷却しようとすれば汚染物が出てしまう。

 自発核分裂であっても程度の問題であり、とりわけ原発で作業をしている人々にとっては極めて危険なことには変わりが無い。

 そのことを定量的に解説したテレビは11月3日以後も皆無だった。

○収束の見通し無し〜「地球被曝」に達した福島原発震災

 何処からでも良いから、収束できる能力のある人を呼んできて欲しい。

 世界はとっくに怒り始めている。日本への円高攻勢も無関係とは言えないのだろう。ソ連が崩壊した原因もちゃんと考えた方が良い。東欧諸国が一斉に反旗を翻したのは何故か。チェルノブイリ原発事故で被害を受けた国の立場から福島原発震災を見る必要な段階になっている。チェルノブイリ原発事故は「地球被曝」だった。今回の福島原発震災も既に「地球被曝」に達しているのだ。

.. 2011年11月15日 16:17   No.345002
++ Y・T (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 11/11(金)>
     雨の中、1300人で経産省包囲「人間の鎖」完成
        ―― 経産省前テントひろば 62日目 ――

11月11日、今日は朝から冷たい雨が降り続く。誰もが今日の夕刻からのアクションを気遣っている。淡々とした時間が過ぎていく。
 午後3時半頃から続々と人が集まりはじめる。4時にはテント前は雨の中人だかりでいっぱいに。そしてそこから新橋、有楽町、虎ノ門、東電前、文科省前へとビラまき情宣に繰り出していく。霞ヶ関一帯に、宣伝カーで訴える声がアチコチから聞こえてくる。
 5時半ともなると、もう待ちきれないかのように、テント前で集会が始まり、人だかりができ、千葉や神奈川の人達が居住地での放射能問題を訴える。
実行委員会で用意された首から提げるプラカードを配り歩く。正門前はもう郵政の前まで人が並んでいる。
 6時過ぎて正門前の集会が始まる頃には、もう半分以上包囲の列が並び、さらに地下鉄の出口からはひっきりなしに人が上がってきて列に加わっていく。何人もの発言、山本太郎さんの挨拶や制服向上委員会の歌唱があり、いよいよ7時5分に手を結び合っての人間の鎖!完全に繋がった!人々の力で経産省の邪な動きを封じこめ、全原発の停止ー廃炉へ!
雨の中、9月11日に引き続いて、1300名の人々による人間の鎖の大成功!テントは丁度2ヶ月である。感慨もひとしお、というところ。
 警視庁のレッカー車の出動には、瞬時、撤去への出動か、との危惧もよぎったが、ほどなく退散していき、あとは2つのテントで大交流会。遅くまで話はつきない・・・。
                    (文責 Y・T)

.. 2011年11月15日 16:37   No.345003
++ 坂本 (幼稚園生)…1回       
東海第2原発の再稼動中止と廃炉を求める署名

 11・8 東海第2原発の再稼動中止と廃炉を求める
 署名簿提出行動取り組み行われる
第1次提出、51,435筆に込められた熱い想い

                     脱原発ネットワーク茨城 

 11月8日、第1次(中間)の「署名簿」提出が20団体、60人で行われました。
 この行動は東海第2原発の稼動中止と廃炉を求める実行委員会 相沢一正さんと新日本婦人の会茨城県本部 間宮孝子さんの2陣営と木戸田四郎、田村武夫の11名の茨城大学名誉教授団で行われ、脱原発ネットワーク茨城のメンバーは、つくば・土浦からバスをチャーターして17名の参加となりました。

 第1次の署名簿総筆数は 51,435筆(内実行委員は41,329筆)でした。

 5万人以上の熱い想いにもかかわらず、橋本昌知事は出てこずに代行で原子力安全課の課長の受け取りとなり、多少の不満感は残ったものの、翌日の地方新聞にも掲載され、手ごたえも感じております。

 第2次は2012年1月、第3次最終は4月の予定です。

 引き続き、ご協力を宜しくお願い致します。


 ロ 富山市で12/11「頑張ろう!さようなら原発1000万署名」集会

 たんほぽ舎・メルマガご担当者さま

 脱原発へのご奮闘、大変おつかれさまです。
 さて、下記のように、富山市で12/11「頑張ろう!さようなら原発1000万署名」集会(仮称)」全国アクションの一貫としての講演会がありますので、ご案内いたします
(メルマガにご掲載いただければ、と思います)。

●「志賀とフクシマを結ぶつどい―子や孫の命を守るために」富山集会
*12月11日(日)1330〜1630 
*写真展示 「フクシマ・ゴーストタウン」「写真で見る電力会社の歴史」 

*講師
  ・志賀原発現地から 多名賀哲也さん
   (元能登原発差し止め訴訟原告団事務局長)   
  ・フクシマ現地ルポ  根津進司さん
   (ジャーナリスト『フクシマ・ゴーストタウン』の著者)
・東京、神奈川の子ども達も被曝している
   首都圏から避難するお母さんの報告

*場所 富山市湊・サンフォルテ研修室・資料代千円。

.. 2011年11月15日 16:54   No.345004
++ たんぽぽ舎 (社長)…450回       
<テント日誌 11/12>
     波乱と緊迫の一日/経産省・警察・右翼との対峙
     ―― 経産省前テントひろば 63日目 ――

 11/11キャンドル包囲「人間の鎖」から一夜明けた12日は、経産省・警察・右翼が「テントに襲いかかる」とでもいう程の波乱と緊迫の一日だった。

 午前11時、経産省役人9名が、制服警官30名・私服20名同行でテントに来て、 宣言後、敷地と道路の境界のポストを上げチェーンバリカーで囲う。「人間の鎖」で包囲された経産省が、テントを鉄の鎖で封じ込めようとしてるかのように。設置理由の説明要求にも一切応じず、チェーンに「居座り座り込み禁止」の紙をベタベタをつり下げる。その間全部で30分弱。このときの様子を、街カフェTVのFさんが放映。
 午後からはこの報を聞いた人々が続々とテントを訪れる。平日にもかかわらず50名に達する。鎖には「原発いらない」のポスターが貼り巡らされている。

 午後5時半頃、真言密教のお坊さん(女性)が呼びかけてできたグループ、「混沌の首」の8人が訪れ、記帳・カンパの後、原発・放射能から人々を守るという趣旨の祈り(踊り?)を捧げる。その後石橋上人がこのお坊さんと話し込み、共鳴し合うところが多かったそうな。「宗教共闘」の成立か?!

 午後8時過ぎに、右翼と警察がテントに襲来。右翼は大宮と川崎の2団体、30名程。

 警察は制服・公安合わせて50名程。右翼と公安数名がテント内に侵入。テント前は右翼と警察が固めて外から近づけないような状態に。この緊迫した状態は2時間近く続く。午後10時頃漸く退散。その頃には急遽駆けつけた仲間の人々も40名程に。

 いつものことながら、右翼は原発についての知識も考えもなく、ただただテントは要らない、撤去しろの一点張りで、議論にならない。情報によれば、右翼の「テントは迷惑だ」焚きつけるように言ったのは経産省消費経済政策課長補佐の山村直弘なる人物だとのこと。

 これからも繰り返されるであろうことを思い、明日からの態勢を考えよう。

.. 2011年11月16日 06:10   No.345005
++ たんぽぽ舎 (社長)…452回       
たんぽぽ舎の2つの行事のお誘い

 イ.11/29(火)第4回「原発を廃止にするアイデア提案会」
  
  あなたの意見・アイデアをもちよろう・討論会
  助言者:山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)

  日 時:11月29日(火)18:30開場 19:00から21:00まで
  会 場:「スペースたんぽぽ」
  参加費:500円  討議素材を用意します
  担 当:柳田 真、橘 優子


 ロ.12/3(土)から4(日)「もんじゅ」反対ツアー 参加者募集

  ◎「もんじゅ」1日5500万円の税金のムダ使いやめよ−
   そのお金を震災復興へまわせ
   原爆用のプルトニウムを作れる「もんじゅ」原子炉を廃止へ
  ◎ツアー申し込みは、たんぽぽ舎「もんじゅ」担当まで
   交通手段は、新幹線を予定。乗用車で往復するコースも検討中。
   詳しいことは、後ほどお知らせいたします。

.. 2011年11月16日 08:13   No.345006
++ Y・T (幼稚園生)…2回       
<テント日誌 11/13(日)>
穏やかな休日 激励の波が続々と
―経産省前テントひろば 64日目―

 11月13日、昨日に続いて好天の小春日和り。今日の日誌はやはり昨夜の続きから始めねばなるまい。
 昨夜の右翼・警察の襲来時をiphoneの動画で実況放映したひまわりさんの映像は、1000名のアクセスがあったという。深夜に千葉から車で駆けつけた30代の夫妻は1万円のカンパを置いていった。夜明け頃には六本木で飲んでいるときツイッターで知ったという若い人達が駆けつけてきた。そして午前から午後にかけてテントを訪れた人は100名を超える。
夜はテント前に30人以上の人達が集い、議論をしたり歌を歌ったり、ギターを弾いたりと遅くまで交流が続いた。
 こんなにも多くの人がテントを守ろうとしている。福島の女達の想い、魂が刻まれたテントひろばに繋がりながら、脱原発への運動を広げていこうとしている。
テントに集う人達が多くなればなるだけ、右翼や権力は手出しをできなくなるだろう。
 経産省は明日にも、植栽を置くなどの新たな行動に打って出るかもしれない。
12日にそう言い残していったそうだ。テント運営会議は急遽、14日午前10時をメドに結集を呼びかけている。そして経産省にあの鎖を撤去するよう申し入れる予定である。国有地という公共空間を私物化しているのは経産省である。例えば、あのトラブル停止中であった玄海4号をなんのテストもなしに、九電や佐賀県知事のヤラセ構造そのままに住民の意思を全く無視して再稼働させた、そのお墨付きを与えた経産省こそ、原子力村による私物化を推進している。
 それに抗してテントひろばは益々多くの人々の意志と想いをつなげ、表現していく場として、公共空間としての実を備えてきている。
経産省は退け!テントひろば存続しなければならない!人々のために。
                             (文責 Y・T)

.. 2011年11月16日 08:23   No.345007
++ たんぽぽ舎 (社長)…453回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内4つ

 イ.11/19川根眞也先生講演会

  「子ども達を放射能から守ろう〜内部被ばくを避けるために」

 ☆日 時 11月19日(土)13時30分〜15時30分(受付13時15分〜)
           講演会の後に質疑応答の時間もとります
☆場 所 かながわ県民センター301号室(定員90名)
☆参加費 500円(大人1名)
(なお、保育の準備はありません)

☆主 催 川根先生講演会準備委員会 


 ロ.11/19どうする東京都内で〜震災と原発の廃棄物処理〜
           廃棄物処分場問題全国ネットワーク
                  共同代表 藤原寿和

   日 時:11月19日(土) 13:30〜16:00
   資料代:500円
   会 場:たんぽぽ舎5F
     〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
      
 5月に下水処理汚泥の焼却灰から高濃度の放射能が、7月には一般廃棄物の焼却灰からも放射能が検出、自治体の通常業務に大きな影響が出はじめました。
放射能汚染された廃棄物焼却による汚染拡散の不安や疑問の声が出ています。
東京都は11月3日 都民の声を聞くことなく岩手県宮古市の災害廃棄物1万1000トンの受け入れを開始しました。
 日本の人口の十分の一が暮らす大都会東京、震災と原発の廃棄物処理による土壌、水、大気の汚染。都民の不安と責任。
 まず現状を知り、叡智を結集せねばとの思いの集会です。
 ぜひ、お誘い合わせ ご参加下さい。

 共 催:止めよう!ダイオキシン汚染 東日本ネット (連絡先03-3982-1498)
 水銀汚染検証市民委員会(連絡先 03-3915-1612)


 ハ.11/22<講演会のお知らせ>

   ドイツ「緑の党」連邦議会議員ジルビア・コッティング=ウールさんを
   招いて〜緑の政党から発信!「脱・原発」

 日 時:11月22日(火)18:30〜20:30(開場18:00)
 会 場:柏中央公民館4階 集会室1・2
     (柏市柏5-8-12 04-7164-1811 JR・東武線柏駅東口より徒歩10分
      柏市役所隣の教育福祉会館と同じビル)
 講 師:ジルビア・コッティング=ウール氏(ドイツ「緑の党」連邦議会議員)

〜市民の力強い運動とそれを議会に持ち込む政党があれば脱原発は実現できます。〜(3.11震災後 5月の日本訪問での発言より)

 資料代:500円 高校生以下無料
 主 催:みどり千葉
 協 力:みどりの未来

<お問い合わせ>みどり千葉 共同代表 武笠紀子 090-9365-9608


 ニ.11/23「種の会」学習会

 チェルノブイリ事故以来24年間、原発の危険性を指摘し、原発のない社会を築く提言をし続け、食品の放射能汚染を測り続けてきたたんぽぽ舎の山崎さんにお出で頂き学習会を開催します。
 これまで明らかになってきた事実を、チェルノブイリで起こったことに照らしてみたとき福島では、日本ではどんなことが起こると考えられるのか。それを可能な限り防ぐにはどうしたらいいのか。私たちには何が出来るのかを考えていきたいと思います。

 「放射能被害に立ち向かう」…チェルノブイリ・福島・脱原発…

 講師 たんぽぽ舎 山崎久隆さん
 日時 11月23日 1時45分〜4時45分
 場所 北浦和公民館 北浦和駅東口から徒歩10分
  (中仙道を大宮方面に進み二つ目の信号を右折直進)
主催 種の会 連絡先 佐藤みつ子 washiko-m@jcom.home.ne.jp

.. 2011年11月16日 08:57   No.345008
++ たんぽぽ舎 (社長)…454回       
田中正造語録から考えるフクシマ。
   国策被害「足尾」と酷似、見えない毒・情報隠し
   「民を殺すは国家を殺すなり」
   「真の文明は山を荒さず 川を荒さず 村を破らず 人を殺さざるべし」
   反原発の哲学者「経済より倫理必要」

 東京電力福島原発事故後、足尾銅山鉱毒事件の展示施設に足を運ぶ人が増えているという。鉱毒と放射能の違いはあれ、それを撒いた加害企業は政府と親密で、被害住民は塗炭の苦しみを強いられた。1世紀以上の時間を隔てながらも、両者は酷似している。足尾事件で闘いの先頭に立った政治家、田中正造は命を賭けて政府を糾弾した。その言葉と歩みはいま、私たちに何を伝えるのか。
 「己の愚を知れば即ち愚にあらず、己の愚なることを知らなければ是が真の愚である。民を殺すは国家を殺すなり、法を蔑にするは国家を蔑にするなり、人が自ら国を殺すのである」(「田中正造之生涯」=大空社より。原文は旧字)足尾鉱毒事件を告発した政治家田中正造は一九〇〇(明治三十三)年二月十七日、衆議院でこう大演説をぶった。その四日前、鉱毒被害に苦しむ農民たち約二千五百人が警官隊と群馬県佐貫村(現在の明和町)で衝突。この「川俣事件」について、政府に抗議した。〇一年に議員を辞職し、被害住民救済を訴えるため、明治天皇に直訴を試みたが、失敗。その後も渡良瀬川の洪水防止を名目とした遊水地建設の反対活動を続けたが、一三年に七十一歳の生涯を閉じた。
 当時、政府が鉱毒被害封じ込めを図ったのは銅生産が「国策」だったため。
 原子力発電を国策として推進し、大事故後も再稼働方針を揺るがさない現代と共通する。「世の中に訴へても感じないと云ふのは、一つは此問題が無経験問題であり又た目に見えないからと云ふ不幸もございませう」(同)「先づ鉱毒で植物が枯れる。魚が取れぬ。人の生命が縮まる」「銅山に毒があれば動植物に害を与へると云ふことは古来学者の定論で、農商務の官吏が皆正直でさへあれば其れで宜しいのである」「銅山の毒が何に障るかと云ふ位の事は分かり切つて居るのに、農商務省が分からぬと云ふは不思議千万」(同)この言葉はすべての情報を開示していない現在の原子力安全・保安院や東電にも当てはまる。(略)
 閉山した足尾銅山周辺では、いまも少量の鉱毒が流出し続けている。今年三月十三日、地元紙に一つの記事が載った。栃木県日光市にある古河機械金属足尾事業所の源五郎沢堆積場が、東日本大震災の地震の余波とみられる地滑りで崩れ渡良瀬川に有害物質が流入したという記事だ。(略)

.. 2011年11月16日 09:25   No.345009
++ たんぽぽ舎 (社長)…455回       
 NPO法人・足尾鉱毒事件田中正造記念館の島野薫理事は「堆積場や千二百キロに及ぶ廃坑の坑道からも、有害物質が流れ続けている。足尾銅山の公害は、いまだに終わっていない」と話す。田中正造の研究を続ける熊本大の小松裕教授(日本近代史・思想史)は「足尾鉱毒事件と今回の原発事故の構図があまりにも似ていて、本当にびっくりした」と語る。約百年前の正造の言葉を伝えたくて、九月に「真の文明は人を殺さず」(小学館)を出版した。(略)
 政府方針の裏付けしかしない”御用学者”たちもいた。足尾鉱毒事件では「銅山から出るのだから銅中毒に違いない」という説が主流だった。その中で、帝国大学医科大学(現在の東大医学部)の林春雄助教授がただ一人、「複合汚染」を疑った。(略)
 ところが、林助教授は複合汚染説を提唱した直後、文部省(当時)にドイツ留学を命じられた。(略)
 北海道で反原発活動を続ける哲学者、花崎皋平さんは「日本社会における倫理観の欠如」を問題の背景とみる。「唯一の行動規範は経済による欲望の充足。欲望のまま、科学技術で何でもやっていいと国策で突き進み、足尾鉱毒事件や福島原発事故を引き起こした」原発は半減期が数万年もの放射性物質を生む。放射性廃棄物の処理技術は確立していない。潜在的な核武装でもある―。ドイツ政府は宗教者が加わった「倫理委員会」でこうした論議を重ね、脱原発にかじを切った。
「現段階では、人間には原子力は扱えない。いくら技術があってもクローン人間をつくってよいのかという話と同じで、倫理的な観点が必要」と花崎さんは話し、正造の残した言葉を引いた。
 「真の文明は山を荒さず 川を荒さず 村を破らず 人を殺さざるべし」(田中正造の日記)(2011.11.9東京新聞『こちら特報部』より抜粋)

.. 2011年11月16日 10:12   No.345010
++ たんぽぽ舎 (社長)…456回       
事故後の福島第一原発敷地の初公開−息をのむ異様な光景
     吉田所長「高線量、まだ危険」
     「もう死ぬ」数度思った、安定したのは7、8月

○13日(日)の新聞は福島第一原発の事故後の敷地内初公開の記事を一斉報道した。
原発事故の被害の巨大さ、生々しさの一部を表している。報道記事の要点を紹介します。
                               編集部)

(以下は生々しい事故の傷跡を示す報道写真)
こちら

こちら

○政府は十二日、東京電力福島第一原発の敷地内を、三月の事故発生後初めて報道陣に公開した。
 人の笑みが消えた警戒区域、外壁が吹き飛び、いまでも崩落が続く原子炉建屋…。顔を覆うマスクを装着し、防護服をまとい完全防備した記者が見たのは、思わず息をのむ異様な光景だった。

○収束作業の指揮を執る吉田昌郎(まさお)所長が現地で初めて取材に応じ、「炉は最も重要な冷却が進んでおり、安定しているが、放射線量が高いなど環境は今も厳しい」との認識を示した。
 吉田所長は福島県民と国民に対し、「心よりおわび申し上げたい」と陳謝した上で、「今、働いている人はほとんどが福島の人。私も十四年ここに住んでおり、なんとかしたいと思っている」と述べた。

○事故発生当時を振り返り、「次がどうなるか想像もつかない中でできうる限りやった。『死ぬだろう』と思うことが数度あった」。2号機に冷却水を入れられなかった三月半ばには「コントロール不能になって終わりかなと感じた」という。
 当面の課題として放射線量の高さを挙げ、「敷地内はまだ危険な状態」との認識を示した上で、次第に作業員の被ばく線量が増えていく状況に、「人繰りが頭の痛いところだ」と語った。

○報道陣は、細野豪志原発事故担当相の現地視察に同行する名目で原発敷地内に入った。
 敷地内の滞在時間は三時間余りで、防護服や全面マスクを着用。1〜4号機を中心に、車内から見て回った。ただ取材場所や撮影は厳しく制限された。国は「核物質の安全や記者を被ばくから守ることを考えた」と制限の理由を説明している。

.. 2011年11月16日 10:30   No.345011
++ Y・T (幼稚園生)…3回       
<テント日誌 11/14(月)>
     経産省の姑息な小細工 女性達のカエレコールに囲まれて
       ―― 経産省前テントひろば 65日目 ――

 11月14日、晴れ、夜は小雨模様。

 週明けのこの日、予期していたように経産省は新たな策動に打って出た。9時半頃、経産省の職員だか下請けの作業員だか5〜6人が警備課長に引き連れられて登場。私服刑事10名程が見守っている。いつものように「不法占拠の撤去」を伝えると同時に、バリカーの補強を始める。

 垂れ下がっていたチェーンを張り直し、黒と黄の縞模様の横棒をくくりつけ、バリカーが下がらないように鍵をかける。作業員は何を聞かれても「経産省の指示に従ってやってる」の1点張り。

 当初、20人程であったこちら側は、10時頃になると昨夜の日誌を見てということで続々増え、40人程に膨れあがる。なんとその7〜8割が女性。テント受付・入り口付近への横棒取り付けには女性達が座ったまま抵抗。取り囲んでいる40名の人達の中からは期せずしてカエレコール。経産省はそれ以上の作業を諦め撤収した。

 11時半頃に、テントひろばへの妨害行為を止めるようにという「緊急の申し入れ」を経産省前テントひろば名で提出。また、個人で経産省に抗議文や要望書を提出した人も。

 経産省は右翼に叱咤されての姑息な小細工など止めるべきである!

 昼間、女性達が真ん中のテントでカフェを開店。カレーやコーヒーをご馳走に。夜には鍋を囲んで 盛り上がる。

 午後1時過ぎに大口弁護士が来訪。大衆的活動を強化することや弁護団体制を形成すること等を打ち合わせする。夕方には一ノ瀬弁護士が来訪。

 今日もテントに集まった人は常時20名、合計100名を超える。寝袋、毛布の差し入れあり。寒くなるこれからへの気遣いに感謝。

 吉報あり。11/13福岡1万人行動への参加者は15000人。集まったカンパは500万円とのこと。

 あの玄海4号再稼働をみて、九州は怒りに燃え上がっているに違いない。
 昨日の日誌で経産省は国有地を私物化していると書いたが、少し付け加えておきたい。経産省・電力会社ー原子力村はこの国を私物化し、人々の命・生活・地域社会を弄び、危険に晒しているのだと。

 そして全国から怒りの炎は燃え上がりつつあると。
                       ( 文責 Y・T)

.. 2011年11月16日 11:12   No.345012
++ たんぽぽ舎 (社長)…457回       
GNF-J(神奈川県横須賀市)から東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)へ
核燃料輸送− 危険な輸送に反対!

 11/16 03:00、神奈川県横須賀市にあるグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンから東京電力柏崎刈羽原発まで核燃料が輸送されました。午前3:00
日立物流4台、3:25 日立物流3台、3:50 上組4台でした。

 今回は要員の関係で「追っかけ」が出来ませんでした。通例であれば、横浜横須賀道路→保土ヶ谷バイパス→東名高速→首都高→関越自動車道と運ばれます。追いかけた経験はありませんが、最終的に北陸自動車道経由で柏崎刈羽原発まで運ばれるでしょう。

 核燃料輸送の経路や予定は警察には知らされますが、消防には知らされません。一般車両がひしめく日本の高速道路を核燃料輸送車が通行する危険性は計り知れません。原発が稼働する限り、核燃料輸送が行われ続けます。是非原発を止めましょう。

.. 2011年11月17日 08:25   No.345013
++ テント住人R (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 11/15(火)> 穏やかな中にも見え隠れするKKU
三位一体 ―― 経産省前テントひろば 66日目 ――

 小春日和というのだろうか。テント広場に穏やかな陽がさしている。
 テント前の歩道には急を聞き駆けつけた20名程度のテントに集う人の列があった。 テントと集う人々との間には12日に設置され、14日に補強されたバリガと鎖が横たわっていた。みんなそれを気にする風でもなく、歓談する人、前を見据える人等屈託がなかった。今日も真ん中のテントではカフェが開かれ、テントに集う人は100名を超えた。福島二本松出身だという在東京の中年女性と話し込む。
 
 このところ、右翼の訪問が増えている。毎回違う県の違う団体であるが発言は決まって、「不法占拠している経産省(国)の土地からテントを撤収しろ」というのが骨子になっている。以前にも右翼はテント前の国会通りや桜田通りを街宣車で通り過ぎた。時には7,8台の車を連ねていることすらあった。しかし、どの街宣車も「原発反対、東京電力、経産省は原因をあきらかにし、早く被災民の補償を実行しろ」というもので我々の主張とさして変わらなかった。
 不思議にこの右翼の情宣活動には制服警官隊、私服、公安の姿は少なかった。
しかし今は違う。右翼の到着と同時に50人前後の制服、公安、私服の警官隊が集合する。時には右翼よりも早く来る。

 正午過ぎ、丸の内警察の警備課長、課長代理を筆頭に16名の警官隊がテントの周辺を囲んだ。
 いつもより少ない体制だがこの体制は右翼7〜8名の参上を予測させる。テント側は全員バリガの前に立った。体制を取っている間に警備課長に訊いた。
「右翼と警察はいつも同じ頃に来ますね」 警備課長は応えて言った。「話し合っているわけではないですよ。情報に基づき、警察独自の判断で出動します」
この警備課長の会話に違和感を感じる人もいるだろう。警備課長はあることを切っ掛けにこのような話し方をするようになった。

 それはさておき、待てど暮らせど(本当は来て欲しくないのだが)右翼は来ない。1時間後に車尾に日章旗と旭日旗をはためかした小型ジープが音量を絞ったアジを流しながら通り過ぎた。警官隊は撤収した。私達は呆気にとられた。
 午後3時45分、軽のバン型警察車輌がテントの前に回転灯をつけたまま駐車した。「すわっ、右翼の襲来か……」と緊張する。軽の街宣車が1台来て「不法占拠はモラルに反する」と声を出し続ける。しかし、車上の二人は車を降りることなく去っていった。
 
 5日に経産省にトイレを借りに行って逮捕された某氏が釈放された。私達はささやかな釈放祝いをした。某氏は、「涙は心の汗だ」と言いながら、私達の本当にささやかな釈放祝いを喜んでくれた。
 大阪でも、関西電力前で若者達が120時間座り込み行動を始めた。数十人が支援に駆けつけているという。テントも立ててない中で、今夜は4人が泊まり込むそうだ。今後の展開に注目したい。頑張れ!と心の中で叫びながら。
 
 夜半、風雨がつよくなった。テントが風にはためき大きな音をたてる。強風がテント内を襲う。寒い。寝ずの番をしている小生とMr.Uはその寒さに震える。これから益々寒くなる。平均72歳(推測)のテント人には辛い冬がくる。精神力と信念で乗り切るだろうが防寒対策を考えるのも悪いことではない。
(文責・テント住人R)

.. 2011年11月17日 08:55   No.345014
++ たんぽぽ舎 (社長)…458回       
知人、友人76名にメルマガを転送して − メルマガ読者 Y

 先週11日(金)霞ヶ関周辺でのビラまきと『人間の鎖』で経産省包囲に参加した、報告と、その模様が掲載されている、◆地震と原発事故情報その231◆と当日配布した、原発なしで電気は足りる(データが証明)を添付して、知人、友人、76名に転送しましたところ、今日16日(水)現在12名より返信がありまして、3・11以降『原発』に対する考えが、変わりましたとの声が全てでした。

(私は『原発維持』と言いにくいのかも、知れませんが?)

 とにかく、政府、東電の『真実の隠蔽・嘘とデタラメ』が明らかになって来ている、証拠と思われます。(大メディヤを除く皆さんの運動の賜物と思っております)今後も微力ながら、全原発停止まで『反原発運動』に参加していくつもりです。

メルマガ読者からの講演会・集会のご案内2つ
イ.反戦と抵抗のフェスタ2011 がんばれねーよ、ニッポン
ロ.さよなら原発品川アクション 講演会part2のお知らせ

イ.反戦と抵抗のフェスタ2011 がんばれねーよ、ニッポン

 お上も下々も、右も左も「がんばろう」? 「日本はひとつ」じゃない!
ずっと異常事態だったでしょ? 3.11にはじまったことじゃない!

日時 11月23日(水・休日) 午後1時開始予定 
場所 千駄ヶ谷区民会館(JR原宿駅徒歩10分)
こちら

基調よびかけ(紙幅の都合により省略)

反戦と抵抗のフェスタ2011 実行委員会
といあわせ war_resisters_fes11 あっとまーく yahoo.co.jp 
ブログ こちら

ヘルプページ: こちら
グループページ: こちら
グループ管理者: mailto:occupy_meti-owner@yahoogroups.jp

ロ.さよなら原発品川アクション 講演会part2のお知らせ

脱原発社会をめざして!

日 時:11月27日(日)開場13:00 開会13:30〜16:30
会 場:品川区立荏原第5地域センター 第1集会室
    (品川区二葉1−3−37/TEL 03−3785−2000
東急大井町線下神明駅徒歩5分)

テーマ:脱原発社会をめざして

講 師:山崎久隆氏(たんぽぽ舎)
     ○福島原発の今
     ○原発は本当に安全で安いのか
     ○自然エネルギー利用の現状と将来
     ○自然エネルギーの利用を妨げるもの

☆コーヒーブレイク〜お楽しみコーナー
☆参加者によるフリートーク
☆資料代 500円

主 催:さよなら原発品川アクション

連絡・問合せ先
〒142-0043 品川区二葉1−8−6 平和共同事務所気付 

.. 2011年11月17日 09:16   No.345015
++ ひまわり (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 11/16(水)>
広がりを見せる「みんなの反原発ひろば」
― 経産省前テントひろば 67日目 ―

今日の経産省前テントひろばは、平和な一日でした。
寒さの厳しい朝にかかわらず、9時過ぎから座り込みを始める人がおり、ひとり、またひとりと増えていきました。
お昼ころには7人くらいが座り込んでいました。

愛知から来た男性は用事のついでに寄ってくださり、お菓子の差し入れも。反原発のステッカーを置いていってくださいました。

日中は、毛布や手袋の差し入れも頂き、大変ありがたかったです。
寒さが厳しさを増す中、風雨に弱いテントをいかに補強し、宿泊や集会を快適に行うことができるかが課題です。

午後18時ころには、東京電力本社前にて「TEPCO kills US」というテーマで、反原発パフォーマンスをしたアーティストの方々(主催は、「原発いらない全国の女たち」座り込みアクションで、絵を描くパフォーマンスをした増山麗奈さん)
がテントひろばの座り込みに加わり、ますますにぎやかになりました。
この日は、栃木や茨城、東京から兵庫に避難されている方、医療関係の方がいた関係で、放射能の危険性について率直な意見交換が行われました。
また、個人的に東海村の村長に手紙を送った方が、村長からの返事を読み上げ、村長に対する支持を呼びかけました。

夜は、飲食物の差し入れが多くあり、その場に集まった20人ほどのみなさんで分け合い、思い思いに語り合いました。

ここが霞が関の真ん中で、日々権力と闘争している最前線の拠点であるということを一瞬忘れそうなほど、穏やかな時間でした。
しかし、テントひろばに集まる方々は、テントひろばの存在意義を強く認識されており、口々に持続させたいとおっしゃっていました。
また、どうやって原発を止めればいいのか、どうやって生きていけばいいのか、穏やかな交流の中で、真剣に話し合っているのです。

人の輪は確実に広がっています。「反原発のみんなのひろば」である経産省テントひろばは、まさに「みんなのひろば」になりつつあります。(文責 ひまわり)

.. 2011年11月18日 06:58   No.345016
++ たんぽぽ舎 (社長)…461回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内

 脱原発1000万人署名の推進を目的に、鎌田慧(さとし)さんの講演会が実現しました。

日 時:11月29日(火)18:30〜
会 場:船橋市勤労市民センター

※鎌田慧さんは青森県弘前市出身。青森県立弘前高等学校卒業後に上京し、零細工場で働く。ガリ版印刷の会社を退社した後、早稲田大学第一文学部露文科に入学。大学卒業後、業界紙(鉄鋼新聞社)記者を経てフリーライターとなる。トヨタ本社工場の季節労働者の実態を自身の経験から描いた『自動車絶望工場』以来、一貫して社会の中で虐げられた側に立って、現地を足で巡ってルポルタージュを書き続けている方です。
 原発関係でも著作が多く、さようなら原発1000万人署名の呼びかけ人です。

400人の会場をいっぱいにしましょう。
お誘いあわせてご来場ください。  市民ネットワークふなばし

.. 2011年11月18日 07:05   No.345017
++ Y・T (幼稚園生)…4回       
<テント日誌 11/17(木)>
     テントは着実に霞ヶ関の内部にも浸透
       ―― 経産省前テントひろば 68日目 ――

 11月17日、小春日和。この天候に似て、テントは穏やかな一日であった。
 朝9時半より、反対側の保安院前で、浜岡原発の運転停止を求めて署名活動をしてきた。「原発震災を防ぐ全国連絡会」が、百万人署名を達成してそれを首相・経産相に提出すべく行動を行った。
 2004年から開始されたこの署名活動は11月9日現在で100万1726筆となったそうである。会は浜岡原発の永久停止に向け、新たに廃炉作業での雇用確保などを提言している。(中日新聞より)

 午後、メンバーの1人である静岡の方が、テントを訪問。歓談する。

 午後7時からテント全体会議。40名前後の参加者で、緊張感のある真剣な議論。その一端は近日中に表明される予定。  

 このところ、霞ヶ関の官庁に勤務する職員のテント訪問が増えてきている。
とくに女性。受付で記帳し、カンパをしていく。官僚が君臨するその足下からも反=脱原発の気運が静かに広がっていくのだろうか。テントは池に投げ込まれた石になっているのかも。先日の11/11アクションでも、経産相の職員であることを宣言してキャンドル包囲の列に加わった人もいた。

 テントでは、霞ヶ関〜虎ノ門〜新橋方面での宣伝活動を強めていくことも検討されている。

 是非、テントに集うことの一つとして参加をお願いしておきたい。

                         ( 文責 Y・T )

.. 2011年11月20日 09:08   No.345018

■--キャンドル包囲「人間の鎖」アクション
++ ピープルズ・プラン研究所 (小学校低学年)…7回          

11・11 たそがれの経産省 キャンドル包囲「人間の鎖」アクション

ウソと“やらせ”を駆使して「安全神話」をつくり上げ、東電福島第一原発事故を引き起こした最大の責任官庁である経済産業省と原子力安全・保安院。事故は収束せず、放射能汚染は拡大し、今なお、子どもや労働者を含む多くの人々が被ばくを強いられ続けています。

事故原因は未解明であり、安全指針も失効(2〜3年後に改定)し、原発の安全を保証するものは何ひとつないにも関わらず、電力会社と経産省・保安院は「ストレステスト」という名のアリバイテストによる再稼働(無免許運転!)に動いています。

9・11の「人間の鎖」行動の成功を引き継いで、再び経産省・保安院をキャンドルを掲げて取り囲み、再稼働の中止と全原発停止、さらには「自主」避難者への賠償など「避難の権利」の確立を求めます。

全54基中、稼働中の原発はわずか11基に過ぎません。「原発なしでも大丈夫」な日本はすぐそこまで来ています。再稼働を止めて、脱原発へ!11・11「人間の鎖」アクションにぜひご参加ください。

【「私は囲みます!」参加宣言者を急募中!】 第1次目標:1000人アクション参加者を募っています。1周900mの包囲めざして鎖を延ばしていくイメージで、名乗りをあげてください。メッセージもどうぞ。
(もちろん、事前表明がなくても当日の参加は歓迎!)
            ↓
ぜひ登録してください。メッセージもお寄せください。
 ☆登録はこちらから ⇒ こちら

≪2011年11月11日(金) 午後6時〜7時30分 ≫

◆ 午後6時 経済産業省本館正門前に集合
(「霞ヶ関駅」:千代田線・日比谷線A12出口すぐ、
        丸の内線A5出口200m)
 正門前にてアピール後、人間の鎖行動(1周約900mを包囲)へ

【発言】脱原発運動の現場から、県外避難者など
【歌】制服向上委員会
【経産省周囲の各面での集会・パフォーマンスも】

※午後4時〜5時30分(予定)に霞ヶ関周辺で街頭・駅頭アピール
(チラシまきなど)も行います。午後4時に経産省前テントひろば
(正門脇)に集合してください。

・キャンドル、ペンライト、懐中電灯などを持参してください。
プラカード、鳴り物、パフォーマンスなどの持ち寄りも歓迎。

【呼びかけ】11・11−12・11再稼働反対!全国アクション実行委員会
[連絡先]ピープルズ・プラン研究所
   (TEL) 03-6424-5748 (FAX) 03-6424-5749
.. 2011年11月07日 11:07   No.344001

++ 乱 鬼龍 (幼稚園生)…1回       
テントから視えるこの国この時代
   11月11日経済産業省を取り囲む人間の鎖行動に参加して

                     乱 鬼龍(川柳作家)

 11月11日は、あいにくの雨でもあり、平日の夕方からということもあり、人の集まりは、どうだろうかと思って、仕事を終え急ぎかけつけたが、PM6時、6時半、7時―と時間がたつにつれて、どんどん人が集まってきて、結果的には1300人と私の思っていたことを大幅に上まわる大結集だったと思う。しかもとても参加意欲の高い人々ばかりであった。
 これは、福島そして全国の女性たちの連続する行動、テントを撤去せよと連日のように押しかけてくる右翼及び警察権力の攻撃、といったことが重なり合って、多くの人々が強い関心をもち、自分も参加したり、参加して意思表示をしなけれ
ばという熱い想いを抱いて、続々と結集してきた結果であると思う。
 この結集の力を、さらに前進させるためにも私たちはテントを維持し、ここを結集軸として福島をはじめとする全国の人々と連帯し、戦いを継続し、発展させよう。
    "常在戦場テントに集う心意気"

.. 2011年11月15日 13:50   No.344002
++ 柳田真 (小学校高学年)…22回       
11月11日経産省を包む人間のくさり報告
   前段活動で"原発なしで電気は足りる"ビラ2500枚を配布し、
   宣伝カーでも周知活動
                           
イ.11月11日(金)の経産省を囲む人間のくさり(第2回)は成功できたと思う。
1300人の参加は前回(9/11)と同じだが、雨の中の参加であること(1〜2割は減るのが普通。たんぽぽ舎にも雨天は中止か?の問い合わせ電話あり)、なによりも強い参加意欲+原発廃止の意欲を持った人々の自主参加である点が大きい。
たんぽぽ舎も全力で参加をよびかけ貢献できた。

2 11日(金)の午後6:00の人間のくさりの前段に1時間余りにわたり40人(8班×5人)で、ビラまきとマイク宣伝活動をおこなった。(あわせて宣伝カー数台で走りまわりアピールした)ビラの中味は原発なしで電気は足りる―公開データが証明=全国電力設備データは原発54基がゼロでも電気は大丈夫を示しているという図表と説明文。(もう片面は経産省テントの闘いの歴史と11月〜12月アクションの掲載)
 全国の発電設備は2億8172万kwあります。(火力・水力・自家発電・原子力の4つ)
ここから原発54基分=4896万kwをぬいて、2億3276万kwあります。2010年の10社の最大電力は1億7775万kwです。かなりの余力があります。
原発なし(ゼロ)で、"電気は十分足りる"のです。
 地震・余震が心配。今動いている11基を止めて。定検後の再稼働反対!原発大惨事を心配しなくてすむ社会へ、宣伝活動は有楽町駅(2班10人)新橋駅(2班10人)東電前(1班)日比谷公
園周辺(1班)経産省や文科省周辺(1班)など。計8班が大型マイクを使い、手製のノボリを立てビラをまいた。

.. 2011年11月15日 14:11   No.344003
++ 唐木 (幼稚園生)…3回       
.◎デモは初めての母と共に参加して◎ 
   11.11 たそがれの経産省キャンドル包囲
   「人間の鎖」アクション感想
                  たんぽぽ舎 ボランティア

 まずは冷たい雨が降り注ぐ悪天候の中、参加者のみなさん本当におつかれさまでした!
 山本太郎さんや制服向上委員会の登壇もあり1,300人もの参加で大成功に終わりました。
 今回の人間の鎖は2回目であり、経産省テントが誕生した9.11行動の成功を引き継いでいます。また12.11までの「再稼働反対!全国アクション」へのスタートでもあります。
 経産省と保安院が入った官庁をキャンドルやペンライトで取り囲む「たそがれのアクション」でした。私たちは再稼働の中止と全原発停止、さらには自主避難者への賠償など、避難の権利の確立を求めました。
 昼間、雨は止む気配がなく平日の夜ということもあり、経産省一周を囲めないかもしれないという心配の声もありました。しかしそれは参加者一人一人が自分が行かなければ!と足を運ぶ理由になったようです。前回同様、無事に手と手を繋いだ人間の鎖が完成しました。
 私は今回初めて抗議行動に母を連れて行きました。原発なんていらないという気持ちがあっても今までただ見守っていた母。野田政権の原発推進、日に日に強まる権力側の弾圧を娘から聞きようやく参加しました。彼女の一番の感想は参加
者のみなさんの姿に頭が下がるということ。こんなに冷たい雨の中、こんなに多くの人が行動していることに衝撃を受けていました。自分はすっかり年老いた身であり、雨の日にレインコートで立つ立場ではないと勝手に錯覚していたのに、もっと大先輩が若い人たちと参加しているという事にただ驚いていました。それを見せられただけでも娘の私には満足でした。いくら家族に原発の話をしても分かってもらえない人がたくさんいて、私もここまで来るのに8ヶ月かかりました。
 アクション自体は前回よりもバージョンアップして、参加者が楽しめる工夫がたくさんありました。マイクアピールが隅々まで聞こえるように数カ所で行われたり、待機している間、退屈しないようにとドラム隊が演奏して回ったり、鎖が完成した瞬間も参加者が同時に知ることができました。
 みんな雨に濡れない事より繋いだ手を少しでも長くアピールすることを優先。レインコートを着た人もキャンドルやペンライトを照らそうと、かじかんだ手を外に掲げていました。
 私たちの繋いだ手と手はとても温かく、人との繋がりを肌で感じることができました。参加者の首に提げられた紙のバナーはこの日びしょ濡れで私たちの勲章となりました。

.. 2011年11月15日 14:52   No.344004
++ 園良太 (小学校低学年)…7回       
.「脱原発の鎖経産省囲む」

「脱原発」を目指す市民団体のメンバーらによるデモが11日、東京霞が関の経済産業省周辺であった。約千三百人が1周九百メートルの同省を囲んで手をつなぎ、「人間の鎖」を作って原子力発電所の再稼働中止や停止を訴えた。
 市民団体などでつくる「再稼働反対!全国アクション実行委員会」が呼びかけた。福島第一原発事故から八か月のこの日、午後六時過ぎから雨の中を市民らが続々と集まり、キャンドルを点灯した。
小学六年の女児の母は「事故が収束していないのに、他の原発を再稼働するなんて正気ではない」と話した。(東京新聞11月12日朝刊掲載を抜粋)

11月11日〜12月11日『原発再稼働反対月間@
   経産省前テント』が始まります。

 経産省前人間の鎖包囲を皮切りに、『原発再稼働反対月間@経産省前テント』
がスタートします。僕は13日のAPEC本番の日米首脳会談の原発輸出や沖縄辺
野古への基地移設に反対します。他の仲間は原発再稼働へのストレートな反対やTPPにも反対します。みなさまも自分のテーマでの表現をぜひお願いします!
朝でも昼でも夜でも、いつも誰かが座り込みしている状態にできれば、その上に色んなデモ、集会、ライブや上映会を組み合わせられるはずです。日曜以降もみなさんの座り込みと表現アピールをお願いします。

.. 2011年11月15日 15:09   No.344005
++ たんぽぽ舎 (社長)…448回       
11月18日(金)第8回 役立つ反原発基本講座
     「PPSから反原発を考える」
     電力会社の電気は買わない−反原発とPPS

○経産省もPPS
 自治体や企業の高圧利用者(50kW以上)が利用する電気は、電力会社(一般電気事業者)以外の特定規模電気事業者(PPS:Power Product Supplier)から自由に購入できます。
 電気の消費量全体の63%を占める利用者が、PPSから購入できます。現在の普及率は3%ほどで、それほど例は多くありませんが、自治体、経済産業省などの政府機関、そして民間で購入を実行しています。
 購入方法は簡単で、特別な設備は必要としません。そして、実際に購入している例からは、電気料金が10%前後か、あるいはそれ以上安くなっています。
 電力の自由化は世界の趨勢ですが、日本ではなかなか実現しませんでした。でも、少し風穴が開いたようです。

○PPSは経費削減
 PPSの電気を多くの自治体で購入し、経費を削減させましょう。電力会社の電気は、原発由来が含まれています。原発でないPPSの電気、そして自然エネルギーによるものならばベストです。
 さあ、なぜPPSは普及しないのでしょうか、妨げるものは何で、誰なのでしょうか、そして、どうすればいいのでしょうか。

(反原発自治体議員・市民連盟 発行 反原発パンフ(1)『電力会社から電気を買わない方法』より)


11月18日(金)
18:00分 開場/18:30分 開会
参加費 1000円(資料代含)
会 場 スペースたんぽぽ(議員・市民連盟入居のビルの4階)
話す人 大沢 豊(立川市議)
    布施哲也(議員・市民連盟)
主 催 反原発自治体議員・市民連盟

立川市は電力会社から電気を買いません。
経産省も、資源エネルギー庁も、文部科学省も、原発推進省庁は原子力発電所の電気は、買いません、使いません。
原発−PPS=発送電の分離発送電の分離は廃炉への一歩

.. 2011年11月15日 16:03   No.344006
++ たんぽぽ舎 (社長)…449回       
.「11.11たそがれの経産省キャンドル包囲『人間の鎖』アクション」
   の大成功を
   「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!12.11デモ(仮)」
   につなげよう!!

○花金、しかも雨と言う最悪のコンディションの中、9.11を大きく上回る熱気と質をもって、「11.11たそがれの経産省キャンドル包囲『人間の鎖』アクション」は成功理に、しかも警察権力に一指も触れさせぬ形で打ち抜かれました。

○9.19を過ぎれば福島原発震災に対する国民の怒りも収まるだろうと高を括っていたかどうかは判らないが、この日示された人々の怒りとその持続性は経産省をして度肝を抜かせた事は確実でしょう。事実その翌日、経産省は警官50名以上を従えて、あろうことか福島原発震災に怒れる人々の共有財産である「経産省前テントひろば」の敷地と道路の境界のポストを上げチェーンバリ
カーで囲み「テントひろば」を鉄の鎖で封じ込めようとしたのです。あたかも「人間の鎖」で包囲された経産省のその報復であるかのように。

○経産省、そして各電力資本はこうした高まる人々の「反原発」の声にも関わらず、決して停止中原子炉の再稼働を諦めようとしません。そうであるならば、私達は11.11の更に数倍の大きな声をもって、経産省そして各電力資本に対して、原発立地の人々との固い連携をもって私達の怒りの継続性とその質的高まりを示し、停止中の原発の再稼働を絶対に許さないという意思を示め
そうではありませんか!

○「11.11たそがれの経産省キャンドル包囲『人間の鎖』アクション」に集まられた皆さん、そして諸事情から参加できずもネットや様々な形で支援していただいた皆さん。次月12月には「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
12.11デモ(仮)」に文字通り全国から集まりましょう!

「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!12.11デモ(仮)」(予定)

☆12月11日(日) 午後1時、東京・日比谷公園に集合、集会開始
☆午後2時、デモ出発。東京電力を始め、日比谷、有楽町、東京駅、大手町に散在する各電力会社までデモ−包囲
☆4時半頃、経産省を包囲デモ
☆翌日、各省庁・電力会社に対して省庁交渉及び申入れ行動を行う

※上記スケジュールは、あくまでも予定です。詳細が決まり次第報告いたします。

.. 2011年11月16日 06:00   No.344007
++ たんぽぽ舎 (社長)…451回       
原発ゴミ地層処分は、技術も未完(トイレなきマンション)
     廃棄物封じの候補地は白紙
     福島原発廃炉は30年以上、前例のない難事業

○岐阜県瑞浪市の山中にある日本原子力研究開発機構の「瑞浪超深地層研究所」。ここでは深く穴を掘り、岩盤の強さや地下水の成分、流れを調べている。使用済み核燃料など高レベルの放射能を持つ核廃棄物を地下深くに長期間保存する「地層処分」の技術開発が目的である。(略)

○本物の核廃棄物を使って実験するわけにもいかず、十分なデータが取れないのが現状だ。高レベル廃棄物は、法律で地下三百メートル以上の深さに、飛散や流出を防ぐ手だてを講じた上で最終処分することが決まっている。ただ、法制定から十年以上たってもその実例はない。(略)処分の手だてを持たないゆえに、原発は「トイレのないマンション」に例えられる。

○廃炉では、問題はさらに深刻だ。(略)日本で唯一、廃炉を成し遂げた茨城県東海村の動力試験炉(JPDR)の例では、がれきなどの低レベル廃棄物千六百七十トンは元の敷地の地下に埋めた。だが、解体した炉など二千百トンは、三十三センチもの厚みがある遮蔽容器やドラム缶に詰め、専用の倉庫で眠ったままだ。原子炉などは地層処分が求められる高レベル廃棄物ではないが、
それでも行き場がない。「三十年以上要する」(原子力委員会)という福島第一原発の廃炉。それは間違いなく、前例のない難事業となる。炉心が溶融したり、建屋が爆発で吹き飛んだりした炉が四つ。使用済み核燃料は三千百八体。

○汚染された瓦礫は、回収されたものだけでコンテナ九百個分にも上る。原子炉を解体する段になると、今度は溶け落ちた核燃料と制御棒など炉内構造物が混ざった「核のゴミ」との闘いが始まる。それぞれが、がれきとは桁違いの放射能にまみれ、現行法が想定していない廃棄物だ。地層処分の技術確立は道半ば、候補地は白紙。そんな中でどうやってゴールにたどりつくのか。先は見え
ないが、それでも道を探し出さなければ、事故は終わらない。(略)

                   (東京新聞11月10日より抜粋)

.. 2011年11月16日 06:16   No.344008

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