【必読※迷惑書き込みの対処方法をまとめました。】

石原莞爾関係の掲示板

Name
Email
ホームページ
Title    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Backcolor
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用


[ 2901 - 2920 件を表示 ]
<< 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 >>

■--経産省前テントひろば―500日目
++ テント日誌 (幼稚園生)…1回          

テント日誌1/23(水)経産省前テントひろば―500日目
 |  気がつけば500日目だ。これからはまったりと…
 └──── 

 ふりむけばあっという間に500日が過ぎた。多くの人がやってきて交歓がうまれ、人が出会った。また多くに集会もあり、「かんしょ踊り」の舞いもあった。
トラブルもあった。ここには変わらない日常もあれば、日常をはみ出ている《超えている》こともある。まことに得も言われぬ空間(ひろば)ができたのだ。安倍政権の登場で少なからぬ緊張があるが私たちはまったりと行きたい。これは私たちの願望に過ぎないかもしれないがこちらの気持ちとしてはそうである。

 昨日の天気予報は雪だった。まだ、汚れた残雪が残っているのに雪かと憂鬱だったが空振りでよかった。そのうちに雪がやってくるのだろうが、こんな風に繰
り事を言っているうちに月日は過ぎて行く。時の流れで原発事故が風化していくことには抗したいが、テント前で季節感を味わえるようになったことはよしとすべきことだろう。テントひろばは2月11日から3月にかけて「福島月間」として私たちがあらためて福島に向き会うことを呼びかけるつもりだ。こんな風に波状的に福島の現状に目を向けることあるいは自覚的になることが時のもたらす風化に抗する道だと思う。

 テント前の椅子に座るのはこの季節なかなかしんどいものがある。それでも立ち替わり多くの人が座っていただいている。話はいろいろだ。経団連前のデモに行ってきたという女性連れの話は楽しかった。まだ、1970年代のはじめにインフレ問題で経団連にデモをしたこともあるが、そのうちに一度行こうと思う。脱原発の運動が霞ヶ関のみならず、他方面に広がっているのは素晴らしいことだがしつこく、諦めずにやっていきたいものだ。

 テントには全国の各地からいろいろのものが送られてくる。これは励みになるし感謝しているのだが、中にはこんなものがあった。年の初めにお孫さん(小学三年生)をつれて皇居の参賀の帰りにテントに寄ってくださった方がいた。テント前で私と三人で写真を撮った。その写真とお孫さんの手紙が同封されたものが送られてきた。「一年前にいった時は30分くらいテントの外のイスにすわっただけでしたが今年はテントのなかにいれてもらいよかったです」とある。一年前にもテントに寄ってもらったのだが、この子が大きくなるころには原発はどうなっているのだろう(?)と想像をする。それより来年はどうなっているのかとも思うがまた会えるといいと思う。「福島月間」の間に子供の被曝問題について深く
追及している友人にレポートを頼もうということを手紙に触発されて思いついた。

 1月21日には仙台高裁で福島原発事故から子供を守る「ふくしま集団疎開際判」があった。これを支援するグループは毎週金曜日5時から文科省前で抗議行動をやっている。機会あれば参加を。毎週金曜日は官邸前抗議の日だが、これは6時からだから時間の取れる人はその前に加わって欲しい。
.. 2013年01月25日 12:25   No.488001

++ お (幼稚園生)…1回       
テント日誌1/26(土)経産省前テントひろば―503日目
  投稿原稿を募集しています
 

 天気は良くても寒い。なぜなら、日陰だから!
なにせ後ろに経済産業省本館ビルがまるで巨大な消しゴムのようにそびえ建っているのだ。元はと言えば、この役所が原発推進をやめないもんだからこんな所に座り込まなきゃいけないのに、日差しまで遮るとはコンチクショウ。と、届かぬ想いを抱きながら第二テントの蔵書(?)を漁っていると、活動家7つ道具(たぶん)その1「トラメガ」を持ったオッチャンが現れた。
 オッチャンはおもむろにテントひろばに向かって「ざまあ!偽善者どもー!」とはじめたわけである。
 そうか、最近はあのくらいの年代のかたでも「ざまあ」なんて言うのだなあ。
などとフンワリ感心していたのだが、イキナリ大きな音だったからびっくりしたよ、もう。なんでも南相馬にボランティアに行っている人らしい。
 テントひろばの運営の人が、3.11直後からずっと水と野菜を運んでいたのも、南相馬だったかな。一緒にトラックに乗って行った友人には、もう会えなくなってしまったことを思い出した。
 テントひろばの存在を疎ましく思っている人が壊しにくることがあるとは聞いていた。この日は悪口を言われるに留まったが、ううむ、これはなるべく多くの人が連日足を運ぶ必要性をヒシヒシと感じざるを得ない!
 その日は夕方、韓国で反核運動をやっているかたが寄ってくれました。
韓国では、原子力発電所は核発電所というそうだ。だから反原発運動も反核運動という。2月25日に大統領に就任する朴 槿惠(パク・クンヘ(クネ)さんは、反核の味方になってくれるタイプではなさそうだ。むしろ積極的に推進するタイプ。お互い大変である。それでも、「デモで逮捕されてもすぐに釈放される」なんて聞くと、韓国の方が市民は声を上げやすいのかな〜とか思ってしまう。近い地域の運動同士もっと応援しあえれば、キビシイ情勢のなかで励みになるんじゃないだろうか。

.. 2013年01月30日 10:15   No.488002
++ お (幼稚園生)…2回       
 お土産に従軍慰安婦問題を描いた絵本をもらった。日韓共同プロジェクトで制作したというこの絵本。韓国ではすでに出版されているが、日本ではクレームが来て出版できなくなってしまったのだという。子供向けの絵本に、従軍慰安婦問題。表紙は少女と花のきれいな絵だが、内容はどんなものなのだろうか…ページをめくると、やさしいタッチでうつくしい、しかしじんわりと哀しい絵が次々に現れた。私は韓国語ができないので、文章はさっぱり分からないけれど、日本がどーとか韓国がどーとか、そんなことではない、国家のやらかした戦争が蹂躙するだけして行った相手が、確かに人間だったのだと知ってほしい、ということが描かれているのではないかと、そう感じた。
 こんなことを言ったら、従軍慰安婦問題の当事者たちは怒るかも知れない。
けれどなんだか、今、国が推進した原発の出した毒物に曝されながら、「安全です」と決めつけられる、
 失業してやむなく生活保護を申請に行けば、「原発で働けば?」と言われてしまい、野宿をすればどこに行っても「ここで寝るな」「あっちでも寝るな」と追っ払われ、行きつく先は貧困ビジネスの施設。
 人間として見られていないんじゃないか?と思うことも度々。そんな私たちは慰安婦にさせられた人たちを苦しめているものと、とても似たシステムに苦しめられているんじゃないだろうか。
 そんなことをなんとなく感じつつ、第一テントに寄ったらそちらにはオスプレイ反対のアクションのために沖縄から来たというかたがいらした。
 すごいなあテントひろば、本当に色んな人がそれぞれにのっぴきならないものを抱えながら、長旅の途中に寄っていくんだあ。(文責 お)

.. 2013年01月30日 10:22   No.488003
++ K.I (幼稚園生)…1回       
テント日誌1/27日経産省前テントひろば―504日目
 |  日比谷で行われたオスプレイ配備反対東京行動、
   多くの人がテントに来てくれました
 

今朝は幾分温かく感じられる朝でした。テントに着いたらYさんがテント前で正座して居られたのでびっくり!背筋が伸びて良いんですとのこと。11時ごろ静岡から女性が、テントが撤去されるのではと心配して来てくださった。彼女は上京するたびテントに来てくださるようで何人かのスタッフとは顔なじみのようでした。

 午後から日比谷の野音で沖縄から全41首長が上京しての「オスプレイ反対 東京行動」があったため、それに参加するために神戸、高松、水戸などから上京してきたというたくさんの方たちが寄って下さり嬉しかったです。印象的だったのは沖縄大学の学生さんたち、手作りのきれいなポスター(?)と安倍首相とオバマ大統領への「オスプレイ配備撤回・米軍基地撤去」を求める要請文を携えての上京。スタッフのSさんが彼らにテントのことなど丁寧に説明して下さり、最後に記念撮影をして野音へと向かわれた。若い人たちの行動参加を力強く思いました。野音の方角からは右翼の街宣と思われる声が響いてきて少し心配のなか留守番を残してテントのスタッフも集会に参加。原発も基地も根は一緒ですから。
 集会の後やはりテントが心配でと戻ってきて下さった方たちが居たので私は安心して帰宅しました。陽は長くなりましたが、4時すぎたら風も冷たく寒かったです。(K.I)

.. 2013年01月30日 10:50   No.488004
++ Toku-san (小学校高学年)…25回       
この日は、オスプレイ反対東京行動のデモに参加する為に出発時刻の15時45分位に日比谷野音に着いた。ちょうどデモ出しが始まるところだったが、デモ隊の先頭にはドラム隊のメンバーが陣取り、ドラムの音や三線の音が野音周辺に賑やかに響いていた。
 今回の集会参加者は主催者発表で4000名強と言う事だが、参加していた何人かの方は5000人はいると仰っていた。梯団の間隔をとったためか、デモ隊が日比谷公園を出発するのに物凄く時間がかかっていたが、途中の高江の梯団に加わって、日比谷公園を出発した。三線の音色や沖縄民謡の明るいメロディーと一緒に、ヘリパッド建設反対、オスプレイ配備反対をシュプレヒコールで沿道に訴えた。途中、数寄屋橋交差点から銀座一丁目あたりにかけて、排外主義者の団体の300名くらいがデモ隊を待ち受けており、参加者に向けて汚い言葉の罵声を浴びせていたが、「オスプレイ配備賛成」というコールに対して、笑顔で「オスプレイ配備反対」と応えるデモ隊に沖縄の人達の強さを感じた。
 デモ終了後に、排外主義者がテントに来る事も予想されたが、テントへ戻ると、多くの人がテント前で警戒に当たっていた。12日にテントを壊された事もあり、その後弁護士事務所と相談を重ねているが、今後はテントへの破壊、スタッフへ
の嫌がらせに対しては、法的な対抗措置も講じる事になると思う。この日は、泊まり当番だったが、風邪が治りかけだったのでTさんが代わってくれる事になり、23時過ぎにテントを後にして帰路に着いた。この日もまだ寒い。泊まりのメンバ
ーは風邪をひかないように注意して欲しい。

.. 2013年01月30日 10:56   No.488005
++ 柳田真 (高校生)…65回       
テントを守れ・ハガキを出そうのコール響く
 |   2月1日金曜行動の財務省上・交差点の風景
└──── (たんぽぽ舎)

○2月1日(金)の第41回金曜行動。たんぽぽ舎はいつものように41回のニュースビラ2000枚を1班〜5班に分かれて配布しました。全体で30人弱の参加。
(1班−財務省上 2班−官邸前 3班−国会議事堂前駅4番出入り口
 4班−外務省上 5班−国会議事堂正門前)
○今回の特色は、テントを守ろうのハガキ(3枚一組 首相・経産相などの宛名
を書いた「ハガキ記入要項」で、200円)の普及をして、反応がよく用意したハガキがなくなったことです。さらに、再稼働やめろ、大飯を止めろのコールと並んで、「テントを守ろう、ハガキを出そう」のコールも、大きく響き渡りました。
コーヒー・紅茶無料サービスの反原連のスタッフの皆さんも含めて、いっしょに「テントを守ろう−ハガキを出そう」の唱和があたり一帯に届きました。
経産省前テントが多くの人の支持を受けていることを実感した光景でした。
○ 関西電力東京支社前でコール。大飯を止めろ
なお、いつものようにたんぽぽ舎メンバーは地下鉄内幸町で下車してテントへいく途中(4時30分)関西電力東京支店(富国生命ビル)前で、横断幕を掲げ、大型マイクで、大飯原発を止めろ。関電は市民の声を聞けのコール行動を短時間
行いました。ビルの警備員2人が急いで私たちの前に出て立っていましたが〜。

.. 2013年02月03日 08:39   No.488006
++ 柳田 真 (課長)…151回       
テントを守ろう−火曜日は、たんぽぽ舎自主参加の日
 |  短時間でもぜひ、経産省前テントへ行こう!
 └──── (たんぽぽ舎・再稼働阻止ネット)

○経産省前テントが原発廃止運動に果たしてきた役割は今も巨大なものです。
500日を超えて維持してきた人々の力はすばらしいものです(いくつもの苦労はありましたが…)。
○昨年12月に安倍政権に替わって原発推進の方向となり、テントも厳しくなってきています。(実例→経産省職員の態度の硬化、在特会4人が来てノボリ旗を折ったりの乱暴など)
○たんぽぽ舎は「テントを守ろう、7つの行動=テントを守ろうのハガキ行動など」を提案していますが、そのうちの1つが毎週火曜日行動です。
 火曜日を「たんぽぽ舎の自主参加の日」と決めてなるべく多くの人が参加しやすいよう呼びかけています。
 内容はテントの前の椅子に座っていることです(読書でも、プラカード作りでも何でも)。朝10:00〜夕方7:00 ご参加をお待ちしています。
 原則として山本礼治さんが火曜日はいます。柳田真も時折りいます。(参加できる方は事前にTELかFAXをもらうと幸いです)。
  たんぽぽ舎 TEL:03-3238-9035 FAX:03-3238-0797
○2月の日程は次の通りです(4回)=5日(火)、12日(火)、19日(火)、26日(火)
 なお、毎週金曜日(夕方6:00〜8:00)は金曜官邸前抗議行動に参加しています。こちらにもどうぞ参加をよろしく!

.. 2013年02月05日 11:58   No.488007
++ M/O (大学生)…81回       
テント日誌1/30日(水)経産省前テントひろば―507日目
 └──── (M/O)

 暦の上では立春のすぐ近くである。季節や日々の移ろいをこんなに気にするようになったのも何かと言えばテントのお陰である。友達が季節感あふれる写真を送ってくださるのだが、それを見る気持にも切実さが増したようだ。誰かが年を取ると天皇に好意的になると書いていた。天皇と自然がどこか通底しているのなら、分かる気がする。ただ、自然への親しみや思い入れが深まったことは確かであるが、自分は天皇のことは興味がないというか関心がない。多分、今の私が自然に親しみを増してきているのはもっと時代的なことのように思える。時代の転換ということの反映だと思うがどうだろうか。文明も含めた時代の動きからきているように思う。機会あれば誰かと話してみたい。

 安倍内閣はその言辞を抑えた振舞いをしているように思う。世界からの右傾化批判を気にしてのことか7月の参院選挙を控えてのことか。でも、小さな意地悪運動のような「生活保護費削減」なんてところに彼らの地金が見えている。過日、厚労省前で生活保護老齢加算の復活を求める申し入れがあったが、当たり前過ぎることである。防衛省の予算は聖域のように増額してこれは何だと言いたい。アベノミクスやらに片棒をかずくだけのメディアは現実をみるべきだ。

 民衆のための政治という一番あたりまえのところがどこかその辺からこの内閣のことを見る視点が大事なように思う。3・11も2年目が近づく今、何が出来て何が出来ていないのかはっきりさせて行く必要がある。復興が大事だ、福島事故対策だというが何が今問題か、それをはっきりさせて行こう。むかしから問題が分かれば半ば解決に等しいというが、問題がほとんど分かっていないのではないかという思いがする。これは自戒を込めていうのだが自分たちにもかえってくる言葉のようにも思う。

 テントにはいろいろの人が企画を持ち込んできていただいている。でも、まだ、多いとは言えない。持久戦的な様相の日々であるがテントを支えていくのは多くの人が足を運んでいただき、多くの企画でも持ち込んでやっていただくことであ
る。30日の朝は韓国のテレビ(KBS)の取材があった。テントの風景や座り込みの女性を長く取材していたが、明日は「希望の牧場」に行くとのことだった。
韓国は新自由主義の結果、格差が日本以上で大変とのことだが、脱原発運動での連帯も大事で取材歓迎である。

.. 2013年02月05日 13:14   No.488008
++ 冨塚元夫 (小学校高学年)…25回       
2月2日スペースたんぽぽ「テントを守ろう討論会」の報告
 |  ―より多くの人の結集が必要です。そのために知恵を出し合いましょう!
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 前半に、3人の方から報告がありました。経産省前テント広場を代表して江田忠雄さん、反原発活動救援弁護士の大口昭彦さん、「右からの反原発」の針谷大輔さんでした。針谷さんを講師に招いたことに対し批判が出ていることに対し、主催者から、針谷さんが平成23年11月16日に経済産業大臣あてにだした要望書はテント防衛に貢献しており、権力による強制撤去の危機が迫る中でこれまでより広範な人々の結集が必要であるからという説明がありました。

 江田さんから、500日を超えた経産省前テントの経過と撤去の危機せまる現状分析がありました。テントの果たすべき役割を方向づけた原発いらない福島の女たち、全国の女たち。昨年1月27日には17時までに撤去せよという経産大臣命令に抗議し、テントを守れという人々900余人が駆けつけた。6月には大飯原発再稼働に抗議し、バスを6台出した。テント放送によって、世界の人々に収束にほど遠い原発事故の現状、被災者の悲惨な現状を訴えている。政権交代後、在特会などのテント襲撃などが起こっており、権力によるテント撤去の危機が迫っている、と分析しました。

 大口昭彦弁護士から、テント存在の法的位置、撤去の法的根拠、考えられる具体的な撤去の理由、対抗する闘争の法的根拠が話されました。政府はテントの土地の所有者であるという理由で、建造物侵入罪や不法占拠罪を理由に実力排除に
及ぶ可能性があります。最も危険なシナリオとしては右翼がテントを襲撃し、テント住民に身体的危険が及んだとして、警察が介入し、一挙にテントを取り払うというケースです。そのような破壊活動を許さないために多くの人々の日常の監視が必要です。

 針谷さんは、原発は人間の生存に反したものであり、経産省前テントは脱原発運動に不可欠なものゆえ、非常時でもありテントを撤去するなという要望書を出しました。テントを守るには左翼がやっている運動ではなく、脱原発が中心の運動だ、脱原発の右翼もかかわっている広範囲な運動だと主張する必要があります。なお、4月以降は警察の新人事体制ができるので注意が必要であるといいました。

 後半は20人以上の参加者が発言し真剣で活発な質疑応答がなされました。左翼色を消すのではなく、左翼も右翼もかかわっていると宣伝したほうがよいという意見もありました。

 参加者は、「スペースたんぽぽ」を満員にして、全般に好評の集会でした。
 なお、帰り際に、3人の話し手の1人=大口昭彦弁護士から、「今日はいい内容の集会だった。テントを守る今後の運動に役立つ集会だった」とおホメのことばをいただきました。

.. 2013年02月05日 13:41   No.488009
++ I.K (幼稚園生)…2回       
テント日誌 2/4(月) 経産省前テントひろば―512日目
 |  放射線医師が梅干しを持ってきてくださった
 
 頑張って10時少し前テント到着。まだ陽が当たらず風はとても冷たい。テトト前にはいつものようにWさんが正座していた。まもなくたんぽぽ舎でボランティアをしていると言うOさんが短時間ですけれど、と言って座って下さった。昨日たんぽぽ舎で開かれた「テントを守ろう討論会」にも参加していたと言う事で話が弾みました。12時すぎると太陽が訪れ昨日ほどではないけれど、暖かくなりました。椅子を陽のあたる場所に移動して談笑。今日は節分、テント前にはどなたかがヒイラギを飾って下さっていた。昔はヒイラギにいわしの頭など付けたんですよね。などと会話していたら、恵方巻きの差し入れがあり、今年の恵方はどっち?など言いながら楽しくご馳走になる。
 しばらくして放射線の医師だと言うSさんが梅干を持ってきてくだり、Kさんと長時間話して帰られた。内部被爆の治療に発酵食品が良いのだとか?彼女は皆さんに放射能の事をお話できるかもしれないとのこと、そういう機会がもてたらいいですね。2時過ぎ若い男性が興味深げにテントを見ていたので、「原発どう思いますか?」と声をかけたらやっぱり「難しいですね」との答えが返ってきた。
 彼は今まで原発の恩恵を受けていた東京、大阪の人が原発に反対するのはおかしいのではないか?新しいエネルギーを確保してから段階的に止めるべきではないのかと言うご意見でした。第2テントのHさんが彼の意見を真摯に聞きながら
原発のいけない訳などを丁寧に説明して下さいました。若い人が原発の事を真剣に考えてテントをのぞいて下さることは嬉しいですね。そして反原発になってくれるとなお良いけれど・・・・・
 会話の大切さを感じます。夕方になるとやはり寒かった通りがかりの人が一つだけれど、とホカロンをくださったのに感激でした。(I.K)

.. 2013年02月06日 09:19   No.488010
++ K.M (小学校低学年)…5回       
節分の夜。国産豆を肴にEさんの渡航土産のワインを味わいながら話が弾んだ。
1月28日に沖縄代表団が来て安倍首相に「建白書」を提出し、2日には安倍首相が仲井間知事と会談したが、オスプレイ反対と普天間基地閉鎖・撤去に燃える沖縄に日米政府はどう対応するのか。逆に沖縄側からの次の切り札は? 東京では
「辺野古の海を殺すな!公有水面埋め立てを許さない2.24集会」開催予定。
 頻繁に沖縄に行っているTさんが、「シネマdeテント」にぴったりの沖縄のビデオを紹介するとともに、沖縄―宮古の関係、今の沖縄の基地反対運動の状況を論じた、多摩弾薬庫に核があるのか?の議論も。さらに、元農林省の方も来訪し
原発反対を主張され、続いて都区内に住むFさんが手作りの恵方巻きを沢山持ってこられ、「ひろしま」など観たくなる映画をいくつも紹介してくださった。カラ―フルな太巻を頂きながら映画談議が続く。「シネマdeテント」担当は大喜び。
 11時近くなって、皆で豆まきをする。「鬼は外」「原発は外」と声を張り上げて経産省に向かって豆を撒き、夜のおしゃべり会を閉じた。
 ところで、「原子力規制を監視する市民の会」から:名雪審議官を内規違反として訓告処分したが、ノーリターンルールを犯して急遽出向元の文科省に返しただけで、報告書草案を渡された原電には事情聴取せず、他の検討チームなどでも
同様の癒着が無いか調査しない。明らかに、トカゲのしっぽ切りかつ臭いものに蓋。真相解明と事業者癒着反対と「原子力ムラ」専門家一掃を訴えよう。
 規制委員会は5日(火)に非公開臨時会議が、6日(水)午前には定例会議が開催される。(K.M)

.. 2013年02月06日 09:31   No.488011

■--原発推進に戻るのか
++ 今井伸 (小学校低学年)…6回          

日本のエネルギー利用を考える・・・ 

省エネ性能に優れた機器の開発を

 さて、産業用です。こちらは、福島原発事故以降、工場敷地内に自前の発電所を造る動きが増えています。自家発電です。こちらも発電の際に出る排熱を、工場の生産現場で使うコージェネにすれば、省エネとCO2低減ができます。そうそう、エネファームは家庭用のコージェネです。
 原発がないと電力不足になり、製造業が海外に流出するという説があります。
企業の海外流出は20年以上前から始まっており、電力不足は関係ありません。
 しかも流出先は中国やインドであり、そこは1年中、停電に悩まされている国です。
 燃料が安ければ競争に勝てるわけではありません。石油やガスがタダみたいな値段で使える中東やロシアですが、競争力を持つ製造業はありません。要するに
知恵です。
 コージェネで省エネを実現すれば、輸入するエネルギー量を減らせます。貿易赤字を改善できます。
 日本が省エネ性能に優れた機器を開発すれば、すごい競争力を持ちます。

大事なのは「電力制度改革」

 ここでは、スペースの関係で再生可能エネルギーの可能性と限界に触れませんでした。再生可能エネルギーは今後、徐々に増加し、一定の比率を占めますが、数十年の期間では、メインのエネルギーにはなれません。
 さて、選挙が終わって、これからエネルギー政策が動き始めますが、一番大事なのは「電力制度改革」です。やる気のある企業や起業家が発電事業に参入できるようにすることです。自宅のエネファームで発電した電気、工場のコージェネで発電して余った電気、あるいは福島県の家畜農家が糞を利用して発電した電気のような草の根の電気も、電力会社の送電線に送りこんで、みんなが使えるようにならないといけません。
 電力制度改革が、きちんとできるかどうかが、日本が世界に誇れるエネルギー利用システムを構築するための第一関門なのです。

.. 2013年01月30日 10:42   No.490001

++ 原田 裕史 (幼稚園生)…2回       
気になる点
              (たんぽぽ舎)

2013年1月26日(土)配信の【TMM:No1727】の1番の記事に気になる点があります。
4つの計測器のうち、一番高い数値を示したAさんの機器の値を正とした根拠が書かれていません。
この機器のみ別途校正をしたのでなければ全体の論が成り立たないと思います。
機器の詳細が分からないのも難点です。一般に計測器には個体差がありますので調整可能となってい
ると思いますが、4段階のスイッチというのは粗すぎるので調整用では無いかもしれません。機能も不明なスイッチを変更したら別機種とほぼ一致したというのでは「細工」の論拠としては不十分でしょう。
また、仕様が分からない機器の中身をいじるのはあまりに冒険過ぎます。機器により表示に差異がある
場合、中を直接いじるよりは、表示の差を認識しながら使用するのが良いかと思います。
50%程度の差であれば、大勢には影響は無いと思います。
特に借り物の場合、筐体をあけるのは厳禁だと思います。
もっとも自分のものであれば子供の頃、ラジオを分解したごとく、壊れることを覚悟であけることは
当然の権利ですが、組み立て直したらキチンと計測できているか確認が必要でしょう。また使用して
いる間にも誤差が増えることもありますから、本当に正確な計測をしたい場合、メーカーなりで校正を行う必要があると思います。

.. 2013年01月31日 08:57   No.490002
++ 鈴木千津子 (小学校低学年)…5回       
放射線簡易測定器の校正とは
             (たんぽぽ舎)

 簡易測定器(ガイガーカウンター、シンチレーションカウンター)等は精密機器ですので、出来れば年一回校正し、測らなければなりません。特に精密に測るには、二ヶ月弱に一回は必要です。ものによっては5〜10年もたつと、約50%まで精度は下がります。現に私のガイガー測定器も15年たち、今回の3.11事故後校正した時、校正証明証によると約半分に下がっておりました。今はもとに戻り正常ですが、「素人が簡単に直せるものではありません」
 今回の件は、多種の機器の校正がきちっとされていなかったのではないでしょうか。同一メーカーの新品どうしであっても(誤差範囲内)同じ数字(小数点以下)になることはないでしょう。
 たんぽぽ舎にある(スタッフのも含め)6台の機器は誤差内で、ほぼ一緒です
 大型(400K)食品測定器も3台ありますが、常に調整をして、より正確に測ることを心がけております。

.. 2013年01月31日 09:22   No.490003
++ 小牧みどり (幼稚園生)…1回       
原発と基地は「核」でつながっている
 |  写真32枚で見る1・27「オスプレイ配備撤回!普天間基地の閉鎖・撤去!
 |  県内移設断念!東京集会!」
 └──── (たんぽぽ舎メルマガ読者)

たんぽぽ舎メルマガ読者の小牧です。いつも貴重な情報をありがとうございます。
ときどき、ブログに転載させていただいております。ブログはツイッターとフェイスブックと連携させ、現在ツイッターのフォロワーは、2000人になりました。
これからも情報拡散に、メルマガを転載させていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

以下、できましたらメルマガに掲載していただけるとうれしいです。
たんぽぽ舎の旗が目立っていました。

ブログ ブーゲンビリアのきちきち日記

写真32枚で見る1・27「オスプレイ配備撤回!普天間基地の閉鎖・撤去!県内移設断念!東京集会!」

こちら

原発と基地は「核」でつながっていると思います。

.. 2013年01月31日 09:40   No.490004
++ 山崎久隆 (社長)…267回       
新安全基準が対処しない、気になる中身。ハード面でも失格続出
 │  免震重要棟なし、フィルターベントなしの大飯原発は違法
 │  規制委の「再稼働させるための安全基準」を批判する (その2)
 └──── (たんぽぽ舎)

 昨年、「免震重要棟」の存在が、再稼働でも問題になっていた。
 福島第一原発震災では、わずか9ヶ月前に完成していた免震重要棟が対策本部になっていた。この建物は免震なので地震の被害は受けなかったし、放射線を遮蔽する能力もあった(もっとも、後になって出入口を二重構造に改造したり原発
側に遮蔽板を増設したりしたが)ので、拠点として使うことが出来た。
 この免震重要棟は、2007年7月の中越沖地震において、柏崎刈羽原発の事務棟が地震の影響で機能しなくなり、その中にあった防災室も入室さえ出来なくなるという事態を受けて、特に東電の原発を中心に「緊急時に機能しない防災室を補完するために」作ることになったものだ。
 ということは、中越沖地震がなかったり、中越沖でも柏崎刈羽原子力発電所の事務棟が被災しなかったり、建設の決定や工期がもっと遅れていたら「存在すらしなかったもの」なのだ。
 たくさんの「偶然起きなかったこと」の一つが、福島第一での免震重要棟の「不存在」であることを、私たちは「各人が信じるもの」に感謝すべきなのだろう。
 それほど「救われた」免震重要棟は、当然ながら原発防災に必須のものとして、各原発に新増設することになった、はずだったが、何と日本で唯一稼働している大飯原発に「存在しない」。
 どうやら大飯原発には地震は来ないのか、あるいは来ても放射能は漏れないのか、あるいは、そもそもそんなことを考えたくもない「思考停止」に陥っているのか−どれかであろう。
 ちなみに、免震棟があるのは東電以外では浜岡、女川、敦賀、東海第二、伊方だけだ。
 さて、新安全基準でも、免震重要棟ないしはそれに準ずる施設の存在を「必須」のものとしていない。「緊急時対策所」という表現に、その性能が含まれるようにも読めるが、必ずしも福島第一の免震棟が想定されているわけでもない。
 それに現在大飯原発が稼働しているのに、これが存在しないことが問題にもなっていないのだから、何をか言わんやである。
 福島第一では、格納容器が破壊され、それによって大半の放射性物質が放出したと考えられる。(水系は除く)
 これに対しては、格納容器の機能強化が第一であり、二重格納容器とすることが唯一の解決だろう。同一体積の格納容器であれば半分の圧力に減圧できる。
これもまた、必須の装置である。
 加えて、大量の放射能放出により大勢の市民を被曝させたベントも、フィルターベントにすることしか解決方法は無いだろう。
 これらを実装しないままに動いている大飯原発は、やはり違法であるというべきだ。

.. 2013年02月01日 09:15   No.490005
++ 中嶌哲演 (幼稚園生)…3回       
経産省前「テントひろば」は希望の灯台、その灯を消さないで!
 |  「第二のフクシマ」まで待たなければならないのでしょうか?
 └──── 若狭からの悲願をこめて─
 逆風が吹きすさぶ中で、「テントひろば」は毅然と立ち、人々を結集している希望の灯台です。その灯を決して消してはなりません。
 昨年末の総選挙の結果は、「福島原発震災」を経験しているにもかかわらず、半世紀近くにわたって推進されてきた「国策民営」の原発群をささえてきた構造を改めて実証したのではないでしょうか。
 「原子力ムラ=原子力帝国」の根本的な責任だけでなく、圧倒的多数の企業や国民の電力需要のために、過疎地域に超危険な原発をおしつけてきた倫理的責任に対しての真摯な認識や反省」を、あの選挙結果は問い直しているように思えて
なりません。
 かつて沖縄やヒロシマの惨禍だけで敗戦の決断も「総懺悔」もなしえなかったこの国も国民も、今また、ナガサキに相当する「第二のフクシマ」まで待たなければならないのでしょうか。
 「否、決して待たない!待てない!」という国民的な応答を広げる、大きな役割を「テントひろば」も担っていただけるよう、心から期待しています。

.. 2013年02月01日 09:30   No.490006
++ 鈴木千津子 (小学校低学年)…6回       
たんぽぽ舎への冬カンパのお礼、他
 └──── (たんぽぽ舎共同代表)

 「冬来たりなば春遠からじ」ということわざがありますが、まさに厳しい感じのする毎日です。
 たんぽぽ舎のボランティアスタッフも毎日、時間の許す限り色々と精力的に日常作業(学習会の企画、運営、他)などを担い、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震と、福島第一原発事故後、休まず多忙な毎日を送っております。
 毎週−火曜日は、「経産省前テントひろば」に!!
 毎週−金曜日には、首相官邸前抗議行動に!!
原発を止めたい思いを胸に寒風の中!!出向き、抗議の声をあげつづけております。各方面から集まられた方々にも頭の下がる思いです。
 又、皆様のあたたかい、ご支援により、たんぽぽ舎への冬のカンパは41万円寄せられました。ありがとうございました。
 お礼と感謝を込め、ご報告させていただきます。

.. 2013年02月01日 10:13   No.490007
++ 山崎久隆 (社長)…268回       
再処理工場を始め、危険なプール保管中の使用済み燃料を
 │  乾式貯蔵に移行するよう求める
 └────(たんぽぽ舎)

◇「福島第一原子力発電所の不測事態シナリオの素描」という不気味な題名のつけられた報告書が2011年3月25日に菅直人首相に提出された。作成者は近藤駿介原子力委員長。このシナリオに書かれていたことは、福島第一原発の事故
が使用済燃料プール破壊にまで至ると東京を含む250キロ圏にまで避難区域が拡大し、3000万人が難民と化す恐怖の内容だった。これを「悪夢の連鎖」と呼んだのが枝野幸男官房長官だった。
 しかしシナリオ自体は機密とされて、2012年1月30日まで公表されなかったため、悪魔の連鎖の元となった根拠が公表されず、当時、実際に迫りつつあった脅威は日本国内では、ほとんど認識されていなかった。
 しかし、ほぼ正確に認識していた機関があった。それは米国の国防総省やNRCなど危機管理担当部署のメンバーだった。
 一部は公開の場でも議論されている。例えば当時も4号機の使用済燃料が破壊される危険性があると議会で証言したヤツコNRC委員長の発言だが、日本政府はこれを「誤解」とした。
 だがプールゲートに隙間が出来て使用済燃料プールに大量の水が入るという偶然の重なりがなかったとしたら熱量計算上は16日に燃料の上部が露出し始め、19日頃には露天で燃料が破壊される事態となっていただろう。
 このような事件が進行中だと、当時日本で明らかになっていたら、東京までも避難態勢を実施することになっていたが、結局政府はこれを「隠ぺい」してしまった。
 結果的に東京などは避難をしなくても済むレベルの汚染であったかもしれないが(全域が避難の必要がなかったかは異論があるかもしれない)、情報を隠した事実は残り、さらに今後も同様の事態になれば、当然のこととして情報は隠ぺいされると見なければならない。

◇特に東京にとって深刻なのは、東海再処理工場などが立地する東海村であろう。
 高レベル放射性廃棄物の溶液が大量に保管されており、東海第二原発の使用済燃料も貯蔵されたままだ。

◇一方、大規模な破壊を起こせば北半球が放射能汚染される危険があるのは六ヶ所再処理工場だ。
 この真下に断層が走っていることが懸念されており、東通原発敷地内で「発見」された活断層と一連のものである可能性が高い。
 そうなれば、太平洋上で起きるプレート境界型地震の連動または溜まっている歪みが開放される地殻内地震として、マグニチュード8級の地震が再処理工場で発生するかもしれない。
 各地の原発の使用済燃料、特に倒壊が懸念されている福島第一原発の使用済燃料に関心が向いているようだが、貯蔵量としては原発30基分(およそ3000トン)にもなる六ヶ所再処理工場の使用済燃料プールの危険性は桁外れである。
 再処理工場が再稼働することなど考えられないのだから、可及的速やかに、冷却不能になって破壊される前に、乾式貯蔵に移行するように日本原燃や政府に要求するべきだ。

.. 2013年02月02日 09:38   No.490008
++ 平松健男 (幼稚園生)…1回       
原発の温排水が日本海を温暖化していた
 │  原発の稼動停止で露呈した真実!    2月6日学習会
└────平松技術アドバイザ事務所 代表 
 
 2011年の3.11震災以降、日本の原発54基は次々と稼動を停止し、12年5月には全面停止となりました。
 原発の発電効率は約30%と低く、汲み上げた海水に発電電力の約2.3倍の熱エネルギを加えて、海水温を7℃上昇させて海に戻しています。日本の河川総水量の1/4という大量の温排水が日本海を暖めていたのです。
 日本海では、原発の温排水によって海面温度が上昇しているのではないかと懸念されていました。実際、震災前には、日本海の温暖化に起因する現象が見られました。
 (1) 夏季:越前クラゲが大繁殖
 (2) 冬季:山陰地方のベタ雪で漁船452隻が沈没。首都圏の結氷が減少。
 (3) 今までなかった亜熱帯魚が散見
 震災後は、越前クラゲやベタ雪が消滅しました。若狭の漁師の方々は、昔の魚が戻ってきたと喜んでいます。しかし、原発稼働中の韓国沿岸では、クラゲが大量繁殖しています。また、冬の首都圏にも、この2年間氷が戻ってきました。
 原発の稼動停止を機に、日本海(秋田沖)の海面温度を統計的に分析した結果、温度低下量が明白になりました。長崎沖の対馬海流や稚内沖のリマン海流、そして輪島市の大気温の3点の実測温度と秋田沖海面温度との間には、温度差に比例
した熱量の交換があるとして震災前5年分と震災後の温度について、細かく分析してみた結果判ったものです。
 秋田沖海面温度は、震災8ヶ月後(11年11月)に低下し始め、15ヵ月後(12年6月下旬)には、震災前の同時期より2.9℃低下したことになります。
 従来、人為的発生熱量は、地表に届く太陽光エネルギの1/5,000以下で、温暖化には無関係とされてきました。しかし、太陽光エネルギの吸収増大やエネルギ消費量の増大と、水蒸気の温室効果(CO2の温室効果より遥かに大きい)との相乗効果が地球を温暖化し、ヒートアイランド現象を含む気候変動に大きな影響を与えていることを示唆しています。

.. 2013年02月03日 08:30   No.490009
++ 金子 (小学校中学年)…11回       
平成25年も元気にやります!東電・神奈川支店へ向け思いを新たに、
 |         年明けデモ   1月25日デモ報告
 └──── 止めよう原発! 神奈川・東電デモ実行委員会 金子

 1月25日、東電・神奈川支店へ向け平成25年最始のデモを行いました。31名の参加者、リレートークの合間に行ったコールでは、「原発反対!」「再稼働反対!」「大飯を止めろ!」「電気はたりてる!」など、太鼓、タンバリン、鍋も加わ
り、盛り上りました。

 次回デモは、2月22日(金)です。リレートーク18時より、デモ出発19時 コース
:桜木町駅前広場→関内→市庁舎前→東電・神奈川支店前→桜木町駅前広場
  約1時間のコースです。
 また、2月16日に、福島現地で活動しておられる方に、福島の現状を語って頂く、「フクシマの今を知りたい」と題した、学習会を野毛で行います。
 参加者募集中。詳細は下記までご連絡下さい。
      お問い合わせ: 090-6540-3771

.. 2013年02月03日 08:53   No.490010

■--外国人労働者の出現
++ 東京新聞 (社長)…257回          

鎌田さとし(ルポライター)
 石丸小四郎さんは、40年も前から、「双葉地方原発反対同盟」のメンバーである。連続爆発事故のあとは、富岡町から秋田市へ避難し、いまはいわき市で不自由な生活をされている。
 原発に反対であっても賛成であっても、いったん事故が起きれば、みな同じ運命になる。だから危険性に気づいた者が行動するしかない。
 石丸さんは事故前から、被曝労働者の救済活動をつづけ、白血病で死亡した47歳の3次下請け労働者の労災認定を勝ち取っている。いわき市に移住したのは、70歳すぎてなお、運動を継続するためだ。
 その活動の成果として、「廃炉収束作業に外国人労働者」(「はんげんぱつ新聞」1月20日)の記事を書いている。日系ブラジル人向け新聞に、福島原発の
求人広告があらわれた。「日当3万円、1日2時間」の好条件。廃炉収束作業の労働者供給基地になっている、広野町のJヴィレッジでは、すでにホールボディーカウンター棟の行列に外国人らしい姿があらわれている、という。
 廃炉作業や除染作業の労働者は、すでに不足気味だ。従事者の被曝線量がふえるにしたがい、ますます足りなくなる。技術研修・実習などの名目で、外国人労働者が集められそうだ。「原発輸出」がその大義名分になりかねない。かつての「公害工場」輸出どころではない。
             (1月22日より)
.. 2013年01月27日 18:30   No.489001

++ 朝日新聞 (大学生)…74回       
泊原発にも活断層か 新安全基準 原子炉建屋の近く

 北海道電力泊原発(北海道泊村)の敷地内の断層が活断層と判断される可能性が出てきた。原子力委員会の新安全基準で活断層の定義が拡大されるためだ。問題の断層は1号機原子炉建屋の近くにあり、活断層と判断されれば耐震安全性の見直しを迫られ、再稼働は大幅に遅れるとみられる。
 この断層は、1号機の原子炉建屋の西側にある「F-1断層」。長さ360メートルで、最も近いところで建屋から25メートル。北海道電が1,2号機を建設する前の掘削調査で見つかった。1982年に国に提出した原子炉設置許可申請書によると、更新世中期(12万6千-78万年前)の地層がずれていると指摘。F-1断層が動いた事によるとの分析だ。
 現在の国の指針では、活断層を12-13万年以降に活動したものと定義。F-1断層は活断層ではなかった。しかし、規制委は新安全基準で40万年前以降に拡大する。
    (中略)
 規制委は北海道電の調査結果を受け、F-1断層が活断層かどうかを判断する。
 活断層の定義拡大をめぐり、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の原子炉建屋直下の断層も活断層と判断される可能性が高まっている。
               (1月26日より抜粋)

.. 2013年01月27日 19:25   No.489002
++ 東京新聞 (社長)…258回       
故郷の未来に危機感 処分場誘致 反核市長「ざんげ」

 半生記にわたる原発の稼働で排出され続けた核燃料ごみの行き場は決まっていない。住民の反発もあり、最終処分場に手を挙げる自治体はない。そんな中、元長崎市長の本島等氏(90)が核廃絶を訴えながら、故郷の五島列島に誘致しようと動いていたことを"ざんげ"した。その背景とはー。
 五島の未来が、ふさがれている。どんどん若者が島を離れ、つぶれるのではと危機感がある。処分場以外になかった。国策のためにもいいと思った」。本島氏は長崎市内で時折、せき込みながら静かに告白した。
 国と電力各社が経済振興を見返りに、迷惑施設を押し付けるアメとムチの構図に乗った形に、後悔もにじませる。「福島の原発事故含めてそういう国の政策は、もう時代に合わない。東京電力や関西電力の幹部に、原発が絶対に続くもんだと
思わせたら、いかん」(中略)
 自民党県議から長崎市長となり、1988年に市議会で「天皇に戦争責任はあると思う」と答弁し、右翼団体幹部に銃撃された。原爆の被害を世界で認めてもらうためには、まずアジア諸国に対し、戦争加害を謝罪すべきだと主張してきた。
(後略) (1月28日より抜粋)

.. 2013年01月29日 10:30   No.489003
++ 東京新聞 (社長)…259回       
首相所信表明 原発政策に触れず 「強い経済」へ決意強調

 安倍晋三首相は28日午後の衆院本会議で、第2次安倍内閣発足後、初の所信表明演説を行う。経済、復興、外交・安全保障、育の「4大危機」を突破する決意を表明。デフレの克服による経済再生を最大、喫緊の課題と位置付け、金融政策、財政政策、民間投資を成長戦略に向けた「3本の矢」にして「強い経済を取り戻す」と強調する。その一方で、原発の再稼働をはじめとするエネルギー政策には言及しない。(後略)

 乏しい弱者の視点

 安倍晋三首相は28日の所信表明演説で、経済再生、震災復興の加速、領土保全などに全力を注ぎ「強い日本」を取り戻す基本方針を掲げる。その反面、社会保障・福祉への言及は少なく、社会的弱者に目を向ける姿勢に欠けている。(後略)
                      (1月28日より抜粋)

.. 2013年01月29日 10:39   No.489004
++ 東京新聞 (社長)…260回       
消えた「40万年前」、活断層の定義後退 規制委 原発新安全基準骨子案
               (1月30日より抜粋)

 原発の設計で想定する活断層は、これまで通りの「12万〜13万年前以降」に動いた断層なのか、より厳しい「40万年前以降」なのかー地震や津波に対する原発の新しい安全基準を検討してきた原子力規制委の専門家チームは、29日の会合で骨子案を決めたものの、活断層の定義という重要な部分で結論を積み残した。
 規制委は、活断層は「40万年前以降の活動が否定できない断層」と定義し、危うい断層を見逃さない姿勢を強く示す考えで、今回の骨子案でも明記される見通しだった。
 ところが、出てきた案は、基本的には従来通りの「12万〜13万年前」のまま。
上の新しい地層が残っておらず、過去の断層活動がはっきりしない場合に限り「40万年前以降までさかのぼって、地形や地質を調べる」とし、後退とも受け取れる内容だった。(後略)

.. 2013年01月31日 10:57   No.489005
++ 経済新聞 (幼稚園生)…1回       
規制委 活断層定義 後退へ
               (1月29日より抜粋)

 原子力規制委員会の軌道修正が相次いでいる。新安全基準で厳しく変更するはずだった「活断層」の定義も当初の方針よりも後退しそうだ。
規制委の島崎邦彦委員長代理は昨年10月、原発で問題視する活断層の年代を「12万〜13万年前以降から「40万年前以降」に広げる意向を表明していた。今年1月の会合で「(伝わった内容が)誤解だ」と発言。地層が分かりにくい場合に限り40万年前までさかのぼるが、原則は「12万〜13万年前」とする案を示した。40万年前までにすると、問題を抱えた原発が急増する見通しだった。
 「重要施設の直下に活断層があれば運転を認めない」という方針も揺らぐ。今年に入ると、運転を認めないのは原子炉建屋の直下に限定する方針を新たに公表した。
 電力会社の関係者は「「規制委の当初案が通れば、既存原発の多くが運転できなかった」と語る。東京電力柏崎刈羽原発の直下には24万年前以降に動いた断層が指摘されているが「新しい基準案なら運転できる」(東電関係者)との楽観論
も流れ始めた。関西電力大飯原発も直下に活断層の疑いがあるが、安全を確認できれば運転できそうだ。

.. 2013年01月31日 11:10   No.489006
++ 東京新聞 (社長)…261回       
廃炉は険しい道のり
 東電、福島第一原発を公開  (1月29日 より抜粋)
 
東京電力は二十八日、報道各社の社会、科学両部長に、福島第一原発を公開した。事故から二年近くが経過し、発電所構内は一日三千人が動く巨大な工事現場そのものになっていた。
 プールに約千五百体の使用済み核燃料が残る4号機の脇では、背の高いクレーンが動き、核燃料取り出しのための骨組みが組みあがりつつあった。
(−中略−)
 取材中、3号機付近では、一般人の年間被ばく限度(1ミリシーベルト)を一時間で超える毎時1・3ミリシーベルト超を記録した。
 さらに、敷地は処理水をためるタンクだらけで、タンク増設が限界に近づいていることもうかがえた。
(−中略−)

.. 2013年01月31日 11:15   No.489007
++ 東京新聞 (社長)…262回       
大飯原発、7月停止へ 新安全基準 稼働中も対象

 原発再稼働の条件となる新たな安全設備の基準づくりのとりまとめ役を務める原子力規制委員会の更田豊志委員は31日、「基準が施行された時点(7月18日)で、動いている炉も満たしている必要がある」との考えを示した。稼働中の関西
電力大飯原発3、4号機(福井県)が期日までに求められるすべての設備を整えられる可能性は極めて低い。9月の定期検査入り前に、運転停止に追い込まれることが確実になった。(後略)

<関連2面より> 専門家いわく、「そこまでして」
「なぜ、原発のためにここまでやらねばならないのかと思う」必要な安全設備を検討するこの日の会合(1/31開催)の終盤で、明治大の勝田忠広准教授(原子力政策)の口から、こんな言葉がこぼれた。(中略勝田氏は「再稼働するのなら段階的にすべきだ。まず一基だけ動かし、規制委と電力会社が経験を積んだ方がいい」と慎重な取り組みを求めた。(中略)日本の原発では初めて導入する設備も多く、性能が十分か審査する側にも未経験の領域が多い。再稼働ありきの安易な手続きは許されない。(後略)(2月1日より)

.. 2013年02月02日 10:04   No.489008
++ 東京新聞 (社長)…263回       
貯蔵場、迫る限界 福島第一原発、汚染水を海へ放出検討
 東電「法定濃度クリア後に」

 東京電力が、福島第一原発の高濃度汚染水を処理した大量の水を海洋放出することを検討し始めた。敷地内に水をためるタンクの増設に限界がみえてきた。
ほとんどの種類の放射性物質を法定濃度未満になるまで除去するというが、地元漁は強く反発している。
 「とんでもない話だ。たとえ、どれほど念入りに処理したとしても放出は一切認められない」。福島県漁業協同組合連合会の中田研二参事(58)は憤る。
 茨城県の沿海地区茨城漁業協同連合会の吉田彰宏専務も「出荷規制がかかった魚がまだ20種類もある。今も被害が続いているのに放出という話が出てくること自体、いったい何を考えているのか。現場の実情をあまりに知らなすぎる」と怒
りを隠せない。また、同県北茨城市の大津漁協に所属する漁師の男性(60)は「少し風評被害が落ち着いてきたのに、汚染水を流されたら、また『茨城の魚は食べられない』となる。苦しみを分かっていない」と訴える。
(後略)(1月31日から)

.. 2013年02月02日 10:13   No.489009
++ 東京新聞 (社長)…264回       
川内原発1号機 燃料取り出し 九電、再稼働へ点検準備
 

 九州電力は鹿児島県薩摩川内市の川内原発1号機の原子炉から燃料を取り出す作業を始め、現場を30日、報道陣に公開した。原発の再稼働に向け、安全対策の炉内調査や、長期間止まっていた原子炉を動かすために必要な点検をしやすくす
るのが目的としている。
 1号機は2011年5月に定期検査のため停止。その後、新しい燃料も入れて再稼働に備えてきたが、原発の新安全基準の施行が今年7月以降になるのがはっきりしたため、いったん燃料を取り出すことを決めた。
 29日に始まった作業では、原子炉内の燃料集合体157体を1体ずつ」クレーンでつりあげて隣接する使用済み燃料プールに運び、再稼働が決まるまで一時保管する。
 作業は31日まで3日間の予定。同原発2号機についても2月10日から燃料を取り出す。
 九電は昨年、東京電力第一原発事故を受けた同原発の安全性向上の取り組みとして、免震重要棟の建設(15年度めど)、原子炉格納容器のフィルター付きベント装置の設置(16年度めど)などを打ち出している。
                   (1月31日から抜粋)


.. 2013年02月02日 10:31   No.489010

■--石研の野村乙二朗先生
++ 島田守康  (幼稚園生)…1回          

石研の野村乙二朗先生(元国学院大学講師、82歳)が、『毅然たる孤独 石原莞爾の肖像』(同成社、定価2800円+税)という本を出されました(来週20日、火曜日より全国発売)。それに先立って、記念講演会が先週の土曜日(10日)、友好団体の「はちどりクラブ」の主催で新宿・飯田橋にある区民センターの一室で開かれました(参加者20名)。

野村先生は、解読に難渋する『石原日記』や、石原将軍が軍在籍中も進めた民間大衆運動「東亜聯盟運動」についても丹念に調べ上げた在野の研究者で、この度、その集大成というべき大著(P325、二段組み)を上梓されたわけです。

本会で出版記念会を開けないのが残念ですが、いずれにしろ、機関誌『永久平和』の次号には野村先生のインタビューを掲載する予定です。もともと、この時期(順番)に予定していたのですが、まさか新著のための執筆をしていたことは思いも寄りませでした。でも、タイミング的にはベストの出来事です。

講演会では、タイトルの「毅然たる孤独」の由来が語られました。今回、なぜ「毅然たる孤独」にしたかというと、先年亡くなられた後藤象二郎・弁護士(冤罪追及の人権第一人者)から聞いた話によるということです。

昭和20年(1945年)3月、岩手県の花巻温泉で開かれた東亜聯盟の座談会に出席した旧制一高の後藤青年が、石原将軍の面白い話に笑い声が絶えなかった会場で、ある人が「日本はアジアの盟主だから……」と言ったとたん、石原将軍は「日本がアジアの盟主とは何事だ。日本民族も漢民族も朝鮮民族も蒙古民族もみな平等ではないか!」と色をなして語り、その怒気は周囲が震えあがるほどの迫力だったと言います。
.. 2012年11月17日 16:01   No.456001

++ 島田守康 (幼稚園生)…2回       
また翌朝の冷気の漂う中、大勢の温かい同志に取り囲まれながらも、厳然と屹立する石原将軍の孤高の姿に「毅然たる孤独」を感じざるを得なかった、というのです。

この意見には、「最盛期20万人の会員組織を誇った東亜聯盟を率いた石原将軍が孤独だったわけがない」という反論の声が当然予想されますが、軍の主軸になり得ず、民の主軸にもなり得なかった「悲劇の将軍」の内面は、いかに多くの取り巻きが居ても、やはり孤独で、しかし、それは「世俗と一切妥協することなく孤高、屹立する崇高な聖職者の姿」に似てはいないでしょうか。

私が今から16年前(平成8年、1996年)に手掛けた本に『永久平和の使徒 石原莞爾』(冬青社、定価2800円+税)というタイトルを付けたのも、石原将軍に「神仏の使い」の意味合いを感じたからです。

また、野村先生の話に、昭和天皇に嫌われた石原将軍の原因は、「より英明な弟君」秩父宮殿下との関係にあったとの指摘がありましたが、私もそう思います。これを語ると本題からずれるとして、それ以上は語りませんでしたが、強調されていたのは満洲事変は対中戦に主眼があったのではなく、第一大戦後の欧米、特にアメリカに対する戦後秩序への挑戦、即ちアジア独立の狼煙火だったということです。これは前回インタビューした保阪正康氏の指摘と共通するものがあります。

一方、この見解は、前々回インタビューした五百旗頭 真・前防大校長の「15年戦争史観(満洲事変が起爆剤となって、日中、太平洋戦争に繋がった)」と喰い違うもので、ともあれ、次号の野村先生の話に期待して頂きたいと存じます。

なお先週末、同じく石研の仁科悟朗先生(元明治学院大学教授、現ハンブルク大学客員教授、78歳)が、ドイツから久々に帰国されました。仁科先生にも、いずれ「ドイツ、ヨーロッパから見た石原将軍、満洲国観」などについてインタビュー予定です。こらちも乞うご期待です。

(^-^)M・S

.. 2012年11月17日 16:13   No.456002
++ 島田守康 (幼稚園生)…3回       
昨夜、わが石研の会員であった藤本敏夫氏(享年58歳)の「没後10周年の集い」が、東京千代田区の「松本楼」でありました(参加者約200名)。彼は今から20年前の平成4年の参議院議員選挙の際、石研から立候補した3人のうちの一人で、当選したのは武田邦太郎先生だけでした。

当時、石研はこの3人のうち誰を推すかで揉めたのですが、私は石原将軍の薫陶を直接受けた長老の武田先生(当時80歳)を推しました。昨日入ったニュースによると、武田先生は15日に亡くなられたとのことです。百歳にあと1ヵ月という大往生でした。その武田先生は昭和21年、20歳の若さで石原将軍の意を受けて戦後初の国政選挙に立候補し落選しましたが、時を経た「日本新党」では当選後すぐに副代表として細川内閣の影で支えて活躍されました。

一方、藤本氏ですが、千葉県の鴨川に「自然王国」を設立して、その代表として農業問題にいそしんでいましたが、糖尿病による体調不良がありました。

私は選挙後に、新しい健康雑誌の創刊に関わったので、「わが会の次世代のホープ」である藤本氏に、初回から連載記事をお願いし、ご本人も快諾してくれました。結局、その雑誌はロゴ盗用問題で4号で廃刊となってしまったのですが、ある時、藤本氏から「登紀子が店でライブをやるから来ないか」と誘われて表参道にある自営ロシア料理店に行きました。そこには大きな常設ステージがあって、私は大勢のお客の前で、その廃刊のお詫び挨拶をする羽目に陥ってしまいました。

これが登紀子女史とお目にかかるキッカケとなったのですが、10年前の青山墓地で行なわれた「偲ぶ会」(約1000人参加)では、彼女の「恋人・敏夫を失った悲しい顔と追悼の歌声」は今も強く脳裏に焼きついています。

当時、弔辞を読んだ筑紫哲也キャスターは今は亡き人になり、同じく挨拶した武部 勤・農林大臣にはその後、国会内でインタビューすることが出来ました。武部氏が私を衆議院議員運営委員長室に呼んでくれたことは嬉しいことでした。質問項目の最後に、その葬儀のことを聞いた内容は、月刊『食の科学』(2004年3月号)に載りました。

.. 2012年11月23日 06:35   No.456003
++ 島田守康 (幼稚園生)…4回       
昨夜のイベントですが、最初に生前の藤本氏とは一面識もないという中沢新一氏(明治大学野生の科学研究所長)の記念講演がありました。「本日の演題を赤から緑へとしようと思ったが、主催者の大地の会から、出席者の3分の1が赤(元全共闘活動家、藤本氏は元三派全学連委員長)なので止めた方がいいと言われた」と笑いを誘って、話を進めました。話の内容は、人間生活の根源である「農的暮らし」の重要性は、まだ顕在化していないが、目に見えない形で日本社会に広まってきており、その先見性を見越して実践してきた藤本氏の功績を称え、「次世代にバトンタッチする必要性」を強調しました。

記念講演の後、実際に農業に従事している40代の若者3名の話があり、司会を務めた登紀子女史は、バングラデシュとブータンに行って来た話をしました。「バングラ、ブータンともに有機農業を指導する訓練・宿泊所があるが、ほとんど生徒は居なかった。学校に行くと、みな都会に働きに出て二度と農村に戻って来ない。しかし、そこの教師たちは農業の重要性を自覚するエジュケイティッド・ファーマーづくりが課題だと自覚していた」との話を披露しました。

そして彼女は、「フリーターや失業者、高齢者の増加している日本は、むしろ人口が流動化しているダイナミズムと捉えて、農的な生活をする素晴しい時代がやってきたとプラス的に考え、希望を以って邁進しましょう」と呼びかけました。

乾杯の後は、立食パーティーとなり、私は乾杯の音頭を取った高野 孟(はじめ、早稲田大学客員教授、サイバー大学客員教授)や福岡の農民、東京の若者と話をしました。若者は「石原莞爾は漫画本で読んだことがあるものの、実像は知らない」と言っていたので、藤本氏と石原将軍の関係などを語り伝えました。漫画での影響の大きさを、改めて知らされました。

イベントの最後は、登紀子女史が来年の正月番組のために作った曲を披露しました。白虎隊がテーマで、藩主に農業を勧め、負ける戦をしないよう諫言する家臣の物語だそうです。

イベント終了後、「石原莞爾平和思想研究会の者です」と言って、私は登紀子女史にインタビューを申し込ました。イベント開催前に事務所の女性にその旨を伝えておいたのですが、ご本人に挨拶しておいた方がよいと思って出向いたものです。「そうですか、合間を見てお受けしましょう」とにこやかに手を握ってくれて、あの柔らかい温もりのある感触は10年前と全く変わっていませんでした。顔つきも若くなったような気がします。年内の短時間インタビューは実現するはずです。

なお、藤本氏は私が手掛け、前回ご紹介した『永久平和の使徒 石原莞爾』(冬青社、1996年刊、定価2800円+税)の書評を書いてくれました。これは産経新聞に載り、そして本書が侍従長の要請により、宮内庁に5冊入ったことは、私の編集者人生で最も光栄なことでした。

(^-^)M・S

.. 2012年11月23日 06:43   No.456004
++ 島田守康 (小学校低学年)…5回       
昨日、石原慎太郎氏の辞職に伴う都知事選に副知事の猪瀬直樹氏(66歳)が出場を表明しました。彼は長野県信州大学の出身で、昭和44年(1969年)には同大学の全共闘議長を務めています。

今度の立候補者9人の中で、恐らく石原莞爾将軍について語っている人は、彼しか居ないと思います。今から24年前に出た「満洲事変」特集に関する書物(『別冊歴史読本 未公開写真で見る満州事変』新人物往来社、1988年特別増刊号、定価1200円)の中で、猪瀬氏は「石原莞爾が放ったのはホームランすれすれの大ファールだった」と述べています。

そして彼は、「その満洲事変の立役者にしても事変から一年もたたないうちにジュネーブ軍縮会議随員という閑職に追いやられますね。事実上、統帥権の干犯をやりながら、それが不問に付されたのは、官僚機構のお陰ですが、その官僚機構から発せられた一片の辞令によって石原は満州の表舞台から姿を消さざるを得なかったというのも皮肉な話です」と皮肉っぽく語っています。しかし、前回ご紹介の69年に三派全学連議長だった藤本敏夫氏や、当時高校生だった私とも違うところは、その後「石原将軍の薫陶を受けた生き証人と出会ったかどうか」で判断はまるっくり違ってくると思います。

同じことは、防大校長で復興構想会議の議長だった五百旗頭 真氏や作家の保阪正康氏にも言えることで、「素晴しき生き証人」と出会ったからこそ、石原将軍の「プラス面」を正当に評価できるわけです。私は石原将軍は野球で言えば、一回裏先頭打者ホームランを放ったものの、五回には5点を取られ(ノモンハン事件の敗北、南進へのキッカケ)、そして九回の表には打者二巡の大量15点、裏の味方攻撃は三者連続三振で試合終了(ソ連軍の侵攻により満洲国の崩壊)と思います。思い出したくない「20対1の悪夢の凡試合」、すなわち「坊主(偽満洲)憎けりゃ袈裟(建国立役者)まで憎い」――すべてが批判の対象に……。

今現在、猪瀬氏が石原将軍や満洲国のことをどう評価しているか判りませんが、満洲国がアジアの中で「一瞬ながらも先端の光芒」を放ったことは間違いありません。満洲国の建国当時の人口は3000万でしたが、崩壊時の13年間に東京都の人口の2倍に匹敵する2000万も人口が増え5000万人になっています。いかにこの国に魅力的な吸引力があったか想像できるわけですが、失敗も含めてこの中にこれからの新しい国づくの教訓は沢山あるはずです。

これから彼が「日本の中核都市」である東京都民1200万人のみならず、「国の牽引力」になり得るのか見ものです。他人批判でメシを食って来た「評論家」肌から脱して、いかに多くの人に生活実感の喜びを与えられる「政治家」になれるか、これからが彼の試練のしどころで、期待するところです。

(^-^)M・S

.. 2012年11月24日 14:01   No.456005
++ 島田守康 (小学校低学年)…6回       
中国の新しい総書記に就任した習近平(58歳)は、初の就任演説で「中華民族の高揚」を謳い挙げました。「民族至上主義」で、これは石原将軍が掲げた民族協和と真っ向から対立するものです。それは孫文の「アジアは一つ」の精神にももとり、野郎自大の唯我独尊そのものです。

「遅れてやってきた帝国主義」を推進する中国共産党政権ですが、かつて国民党政権には胡適という外交官が居ました。まさしく日中戦争を有利に進めるために駐米大使として活躍したわけですが、石原将軍は戦中、彼との接触を図りたかったことが明らかになっています。結局、それは叶わなかったのですが、昭和11年(1936年)11月、その代理人の●●●・北京大学教授とは面談に成功しています。胡適は、「日本が華北から撤退し停戦に応じるのであれば、中国としては満洲国を承認してもよい」と主張していたと言います。

石原将軍は浅原健三(八幡製鉄の労働運動家、のち衆議院議員)の意見書に基づいて、満洲国の建国大学の教授陣には、この胡適のほか、トロッキーやガンジー、胡適、周作人(作家)など、広く世界の天才的学者、革命的指導者などユニークな自由人士の招聘に同意していましたが、残念ながら、それが実現することはありませんでした。

胡適(1891年〜1962年)は駐米大使の赴任後、北京大学の学長を務め、戦後はアメリカに亡命、国共内戦後は台湾に移住し、中華民国の外交部顧問、中央研究院院長を歴任して生涯を閉じました(享年71歳)。

私が初めて知ったことは、胡適は昭和14年(1939年)にノーベル文学賞候補者になっていたことです。そして彼は日中戦争が始まる前の昭和10年(1935年)に、「日本切腹、中国介錯論」を唱えていたと言います。また戦中、日本の同盟通信(今日の共同通信)記者だった松本重治に「日本に具眼の士は居ないのかね」と怒りを露わにしたとのことですが、戦後のいまも日本に「具眼の士」が居ないことは認めつつ、それは中国側とて同じことが言えるはず。

碩学に裏打ちされた対外PR上手な「胡適がいま日本に欲しい」気持ちは判りますが、人材の貧困度は、時代に逆行している中国の方がより深刻と言えます。

日中双方に叫びたい。「出でよ、碩学、消えよ、ボンクラ」と。

(^-^)M・S

.. 2012年11月27日 18:42   No.456006
++ 島田守康 (小学校低学年)…7回       
産経新聞に連載の「寮歌物語」11月25日(日)の記事に加藤登紀子女史(69歳)の記事が出ていました。故藤本敏夫氏(享年58歳)が、妻である出生地が満洲国の北方、哈爾浜(ハルビン)からの生き残り帰国女史であったことから、その家族に思いを寄せ、満洲国の建国と崩壊とキーマンだった石原将軍に関心を抱いたのも、必然の流れだったように思います。

「寮歌祭」と言えば、だいぶ以前にホテルオークラで開かれた会合に友人の誘いで参加したことがありますが、そこに参加された方々は奥様を含めて、私が参加した会合では最も「上品」な人ばかりでした。まさしく「日本の知性を体現している」と思ったものですが、その寮歌祭も参加者の高齢化と少人化により一昨年に中止となりました。

父親が寮歌に熱心だったことから、男に代わって女である娘の登紀子女史が寮歌を吹き込んで伝承作業をやってきたわけですが、「生」が聞けなくなっただけでなく、「真のエリート」も存在しなくなったことが何より残念なことです。

藤本氏が終生追い求めてきたのは「共同体」づくりでしたが、寮歌の真髄は連帯にあり、ともに相通じるものがあるわけですが、外形は変わっても、これは再興して大事に永続させて行きたいものです。

ところで、私は街頭の突撃インタビューで、芸能人女3人のことを聞かれたことがあり、その一人が登紀子女史でした。女インタビューアーから「加藤登紀子さんの印象をどう思いますか?」「(知性があって)素敵だと思います。歌も上手だし……」「どんな歌が一番お好きですか?」「10万本のバラですね……」「そんな歌はありませんよ」「イヤイヤ、100万本でしたね……」と頭をかき、「彼女は結婚の対象になりますか?」「とんでもない、年上だし、旦那さんをよく知っているものですから……」と言って大爆笑となり、これが受けたようで、カメラマンが丁重に頭を下げていたことから、「合格」かなと思いました。

そして1ヵ月後、県外から「いま、あんたの姿をテレビで見たよ」との電話が入りました。何のことか、にわかに判りませんでしたが、あの時のインタビューかと思い出しました。他の2人も1週間後ずつ放映され、その都度、別の県外の知人の電話と、よく通った都内の喫茶店のウェイトレスから知らされ、「いつも誰かが見ている」全国放送のすごさを感じたものです。私自身は放映時間を知らされていなかったので、一度も映像を見ていません。

ともかく、藤本敏夫氏と登紀子女史とは、そんな関係があったのです。なお、藤本氏は「妻の稼ぎで暮らしている」ことに大きな負い目を負っており、彼女のことに触れることを極端に嫌っていました。「昔、男らしい全学連委員長、いま稼ぎのない不甲斐ないヒモ男」の烙印が、彼に肩に重くのしかかっているようでした。

(^-^)M・S

.. 2012年11月30日 10:53   No.456007
++ 島田守康 (小学校低学年)…8回       
本日より、はや師走の12月となりました。となれば忘年会にカラオケは付き物ですが、今年の物故者に尾崎紀世彦氏(69歳)がいました。5月31日に亡くなったのですが、私のカラオケの十八番(おはこ)「また逢う日まで」の持ち歌歌手として、とても哀しい出来事です。

この歌がヒットしたのは昭和46年(1981年)ですから、私が高校3年生で、とてもこ歌詞を理解できる年代ではなかったのですが、社会人となり、記憶にないものの、いつしかこの歌に魅了され、カラオケのフィナーレを飾る定番となっていました。ある居酒風のカラオケ店では、そこの若いママさんから「あなたの歌が今までのお客さんの中で一番うまかった」とのオダテも手伝って、ともかく、この尾崎氏の「また逢う日まで」は、わが生涯の愛唱歌になると思っています。それまでは琴風の「まわり道」でした。

 ▼「また逢う日まで」の動画 こちら

尾崎氏の私生活についての伝聞には、全く関心がありません。私は彼の声量豊かで誠心あふれる人柄に魅了されてきました。彼のほかの歌は謳えませんが、どれも素晴しいと感じています。彼の歌は永遠です。尾崎さん、どうか安らかにお眠り下さい。

なお、先日の「藤本敏夫没後10年の集い」に関して、登紀子女史から参加者に直筆の御礼コピーが送られてきました。

(^-^)M・S

.. 2012年12月03日 14:26   No.456008
++ 島田守康 (小学校低学年)…9回       
新シリーズの第一弾は、本日発行された、わが石研の機関誌『永久平和』(季刊誌)の送付です。ネット会員は3000円ですが、皆さまにはPR版の巻頭言と編集後記の頁のみお送りします(HP こちら でも公開中)。

今号の特集は、以前にもお伝えした野村乙二朗先生(元国学院大学講師、83歳)へのインタビュー記事です。氏ほど難解な『石原日記』などを研究され、大著780Pの『東亜聯盟期の石原莞爾資料』(同成社、2007年刊、定価12000円)をものにした人はおりません。そして昨年の11月には、研究の集大成とも言うべき『毅然たる孤独 ――石原莞爾の肖像』(同成社、定価2800円+税)を発行されました。

「これまでの研究に何百万も費やして来た」という汗と涙の結晶が、どの刊行物に散りばめられているわけですが、「後世に残る歴史的資料を創り上げた」と我々後輩にとっては、その偉業に感謝の言葉もありません。今号のインタビューでは、そのエッセンスを伺ったわけですが、何より石原将軍が生きた戦前と、戦後68年も経った今日では世界情勢もまるっきり変わってしまい、石原将軍が起こした満洲事変(昭和6年、1931年)の狙いや日中提携を目指した東亜聯盟の目的や再興が、全く見えなくなってしまったという問題が浮かび上がりました。

言うなれば、主敵がアメリカから中国に変わったわけですが、そのもろもろの応答については本文をご覧頂きたいと存じます。ともあれ、氏が80歳を過ぎてもなお衰えない探究心と最近はガンを患っているとのことですが、健康体には敬服の至りです。

なお、この記事中で皆さまにお知らせしなければならないことは、独仏共同の公共放送アルテで放映された石原将軍の映像は、当初の予想と違って「戦争を引き起こした石原莞爾」というタイトルで、真逆の姿で放映されたとのことです。取材のために都合3回にわたって来日した仏人ビロリ氏一行(最後は英人、ドイツ人のカメラマンも同行)の意図とは違い、局の判断で変更されたとのことですが、企画書に石原将軍の最高の写真を使ってくれたものの、制作意図(人物像)は私が何度聞いても当初からハッキリしませんでした。

放映後のDVDを送ってくれるよう仏独同時通訳をしてくれたパリ在住の日本女性にお願いしても、今日までそれが実行された形跡はありません。放映後は、私との通信を意図的に避けている感じも伺えます。日本でも未だ石原将軍は「悪者扱い」なので、ムベなるかなですが、今までの彼らの労力は一体何だったのか、ビロリ氏の本音も聞いてみたいものです。

なお、前号にインタビューした保阪正康氏(73歳)からは、氏が主宰している昭和史研究会の機関誌『昭和史講座』(年二回発行)が送られて来ました。こちらも興味ある研究項目が散りばめられていますが、巻頭言の頁のみ添付します。

また読者の一人からは、お薦めの本として柴田哲孝著『THE WAR 異聞 太平洋戦記』(講談社、2010年、定価1500円+税)が、送られてきました。ともに、じっくりと拝見したあとには読後感を披露したいと思います。

(^-^)M・S

.. 2013年01月26日 11:18   No.456009
++ 島田守康 (小学校中学年)…10回       
先日の訃報欄で、かつてお目にかかった方のお姿がありました。元WHO(世界保健機関)の事務局長だった中嶋 宏氏(84歳)です。

実は、中嶋氏が日本で事務局長に推挙される場面に居合わせたのです。それも、私の隣席でした。昭和62年(1987年)、つまり就任の前年ですが、彼の母校、新宿にある東京医科大学で大きな医学大会があった時、私は取材で二階席に居たのですが、来賓で挨拶に立った大谷藤郎(ふじお)厚生省医務局長兼WHO日本政府代表が、「日本からこの場で次期WHO事務局長に中嶋 宏氏を推挙したい」と言い、突然の指名を受けた中嶋氏が一瞬戸惑いの表情を見せながらも、立ってお辞儀をしたシーンは、今でもよく覚えています。

この「歴史的な場面」を私は隣席で目撃したわけですが、何とその2年後には、推挙した大谷藤郎氏に面談することになったのです。それは、昭和天皇の死亡原因に関して、厚生省を退官して皇室の外郭団体(財)藤楓協会の理事長に就任していた大谷氏に伺いたかったからです。この件に関しての内容は、いつか改めてご紹介しますが、大谷氏はその後、平成7年(1995年)に国際医療福祉大学を創立し、初代の総長を務め、今日、この大学が医療関係の巨大な大学に発展していることは、ご承知のとおりです。

大谷氏とはある日、道路でバッタリと遭遇したことがあるのですが、その大谷氏も一昨年、86歳で過去の人となってしまいました。中嶋氏とは、氏が二期10年のWHO事務局長を務めて退任後に来日されて講演会があった時、お目にかかりました。そして当時、私が関係していた国際保健技療学会の機関誌で、氏が共同執筆した本の紹介もさせて頂きました。

講演会での主旨は、WHOが定めてきた「健康の定義」の改変問題で、従来の単に肉体の健康ばかりでなく、人間は高度な「精神」を持った社会的存在ゆえに「Spiritual(霊性)」をも取り込んだ新たな内容にしなければならない、というものでしたが、「精神」「霊性」と「神」は直結した問題で、軽々に結論を急ぐべきではないというイスラム諸国の猛反対で、結局、在任中の改変は実現できなかったということでした。

中嶋氏の奥様はフランス人で、中嶋氏は日本語がなまるほど英語とフランス語に堪能な国際人でした。私の隣で常にメモを取っていたのも英語でした。偶然にも東京医科大学で知り得たお二人が鬼籍に入られたことは、私にとって過去を知る人が少なくなり寂しい限りです。

(^-^)M・S

.. 2013年02月01日 10:25   No.456010

■--チェルノブイリ原発視察&民間交流ツアーを終えて
++ 冨塚元夫 (小学校高学年)…22回          

11月29日スペースたんぽぽお話会
 |  参加して思ったこと。
 └────  ( たんぽぽ舎ボランティア)

チェルノブイリ視察報告をされたのは、黒田節子さん(原発いらない福島の女たち)と青山晴江さん(たんぽぽ舎ボランティア)でした。このツアーはNPO法人「食品と暮らしの安全基金」主催の第3回ウクライナ調査で、調査団長はこの基金の代表である小若順一さんでした。お二人は現地で撮ったDVDを3本映しながらお話しされました。
9月25日ウクライナ国立ガン研究所を訪問しました。患者支援団体「ザポルーカ」の人々とお話ししました。寄付金6千ドル贈呈しました。ザポルーカが運営する家族の家を訪問し、食事とバイオリン演奏などの歓迎を受けました。9月27日チェルノブイリ原発の建物に入り、10年間外国人が入らなかった2号炉に入りました。長い廊下を歩いたそうです。爆発した4号炉に続いて2号炉も全電源を喪失し危機に陥ったのですが、事故当日、運転員のアンドレーエフさんが運転室に入って原子炉を止めたそうです。彼は、本人も死の危機を乗り越えてきましたが、病気で苦しむかつての同僚たちの救済のためウクライナ・チェルノブイリ連盟を作りました。彼の言葉でお二人の印象に残っているのは「IAEA(国際原子力機関)
を解体せよ」です。「IAEAは、年間100mSv以下は大丈夫と宣伝した当時のソ連の官僚に協力しました。
3つの学校で、足・のど・頭が毎日のように痛くなるか質問し、合計101人の子供に挙手してもらうと、7割の子供が痛いといいました。NHK「ETV特集・汚染地帯からの報告―ウクライナは訴える」(9月23日)ではこの調査より汚染度の高いコロステンの学校で同様の調査をしています。ツアー調査団が調査した3つの地域とも地上での空間線量は0.08μSv/h程度でした。高い場所で0.13μSv/hでしたので、さいたま市と変わらないそうです。外部被ばくは否定できるので、子供たちの健康障害は内部被ばくによるものと考えて、食品の放射能調査をしましたが、平均10ベクレル/kgという結果が出たそうです。 
.. 2012年12月03日 13:09   No.467001

++ 石川裕一郎 (幼稚園生)…1回       
JR大阪駅頭における宣伝活動に対する
 │   威力業務妨害罪等の適用に抗議する憲法研究者声明
 └────(「放射能拡散に反対する市民を支援する会」から)

 2012年12月9日、大阪府警警備部などは、同年10月17日のJR大阪駅駅頭で「震災瓦礫」の受入に反対する宣伝活動(以下、「本件宣伝活動」とする。)
を行った下地真樹氏(阪南大学准教授)らを、威力業務妨害罪(刑法234条)および不退去罪(刑法130条後段)で逮捕しました。私たちは、日本国憲法の研究者として、本件逮捕は、憲法21条1項の保障する表現の自由を不当に侵害するものであると考えます。
 本件宣伝活動は、ハンドマイク等を用いて、駅頭で、大阪市の瓦礫処理に関する自らの政治的見解を通行人に伝えるものであって、憲法上強く保護されるべき表現活動です。また本件宣伝活動が行われた場所が、かりにJR大阪駅構内であったとしても、駅の改札口付近等通行人の妨げになるような場所ではなく、せいぜい同駅の敷地内であるにすぎず、公道との区別も判然としない場所
です。このような場所は、伝統的に表現活動の場として用いられてきたパブリック・フォーラムに該当すると考えられ、施設管理者の管理権は、憲法21条1項の前に、強く制約されるはずです。
 そうであるとすると、本件表現活動に対し、威力業務妨害罪や不退去罪を適用することができるのは、当該活動によって相当の害悪が発生している場合でなければなりませんし、たとえそのような解釈をとらないとしても、少なくとも、害悪発生のおそれが実質的に存在することが必要なはずです。本件は、通行する市民に対して、穏健な方法で瓦礫処理に関する自らの政治的主張を訴え
かけるものであり、このような表現活動から、刑罰に値するだけの相当の害悪が発生し、または、そのような害悪が発生する実質的なおそれが存在しているとは考えにくいと思われます。
 また、下地氏らは、本件宣伝活動終了後、大阪市役所に行くために、JR大阪駅の東側のコンコースを通過しました。この行為も、同コンコース内で立ち止まって宣伝活動をするといった態様のものではなく、単に、他の人と同様に、移動のためにコンコースを利用したにとどまります。そもそも同コンコースも、駅構内とはいえ、本件宣伝活動が行われた駅頭と同様に公道とほぼ同視できる場所だと考えます。この移動のためのコンコース利用によって威力業務妨害罪ないし不退去罪が成立するとは考えられません。

.. 2012年12月20日 21:05   No.467002
++ 石川裕一郎 (幼稚園生)…2回       
 下地氏らが、大阪市の瓦礫処理問題で活発に活動していたことは周知の通りです。政治的問題は、民主主義によって決着がつけられるべきですが、その前提として、表現の自由が十分に保障されなければなりません。前述のとおり、本件行為に表現の自由の保障が及び、その制約を正当化するだけの実質的な理由が存在しないとすれば、本件逮捕は、下地氏らの政治的主張を狙い撃ちにし
たのではないかという懸念を感じざるを得ません。
 市民の正当な言論活動に対し、刑罰権が恣意的に発動されるならば、一般市民は萎縮し、政治的な活動を差し控えるようになります。そうなると、民主的な議論の結果も歪められることにならざるをえません。表現の自由は、そのような結果を防止するためにこそ存在するのであり、したがって、刑罰権発動には最大限の慎重さが求められるはずです。
 以上のように、本件逮捕は、憲法上強く保障された表現の自由を不当に侵害し、市民の表現活動を幅広く規制対象にする結果をもたらし、ひいては自由な意見交換に支えられるべき議会制民主主義の過程を深刻に害するものであって、憲法上許容されないと私たちは考えます。私たちは、大阪府警による下地氏らの逮捕に強く抗議するとともに、かれらの即時釈放を要求します。
2012年12月17日
<呼びかけ人>
石川裕一郎(聖学院大学)、石埼学(龍谷大学)、岡田健一郎(高知大学)、
中川律(宮崎大学)、成澤孝人(信州大学)
<賛同者>62名(誌面の都合で省略します)

.. 2012年12月20日 21:13   No.467003
++ 中村泰子 (小学校低学年)…7回       
被ばく労働現場は日本社会の縮図 <上>
 │ 被ばく労働を考えるネットワーク編「原発事故と被曝労働」を読んで
 └────(たんぽぽ舎会員)

3.11以後、原発被ばく労働が注目され、マスコミは多重下請け構造、ピンハネ、暴力団の介在、鉛カバーによる被ばく線量隠し、ずさんな線量管理、未成年者の被ばく労働などについて報道した。しかし、それらは氷山の一角にすぎない。
事故があろうとたえず新しい安全神話を作りあげて原発延命を図る推進派にとって、その根底をゆるがす被ばく労働の問題は「ない」ことにしなければ都合が悪い。たとえどんなに安全性を高めても被ばく労働そのものは決してなくならない。だから全力で社会問題化させないしくみを作っている。新たに出現した除染という巨大公共事業も、同じしくみのもとにある。本書は被ばく労働の
実態、その構造的問題を暴く。労働者を使い捨てにして利益をあげる大企業の本性を浮き彫りにしている。

本書は「被ばく労働を考えるネットワーク」が2012年4月に開催した「どう取り組むか被ばく労働問題 交流討論集会」での発言内容を土台に、その後の情勢を含めたものである。被ばく労働に携わる当事者や家族、この問題に取り組む人たちによる執筆であり、切実な思いが伝わってくる。被ばく労働問題の基本がおさえられているので、学習会テキストとしても使える。

被ばくの問題は「ない」ことにするしくみの一つは、放射線管理手帳制度だ。
全国労働安全センター連絡会議の西野方庸さんは、「原子力施設の作業員の被ばく線量は『放射線従事者中央登録センター』で一元管理されるが、運営しているのは公益財団法人放射線影響協会(1977年設置)である。これは、電力会社等の事業者が費用負担する管理システムであって、法令上の根拠があるわけではない。それなのに、電離則(電離放射線障害防止規則)等の各法令中では記録の管理を委ねる『引き渡し機関』として指されている。こういう不思議な関係が35年続いている。2012年1月施行の除染電離則でも『引き渡し機関』とされている」と指摘する。労災補償や裁判に備えて不都合な記録が残らないようになっているのだろう。だからこれまで原子力施設での被ばくによる労災認定の事例は11例のみ、裁判で原告勝訴はない。
 収束作業に従事する下請け労働者がまず言うのは、東電の被ばく線量管理のでたらめさだという。労働者を守るためではなく、事業者を守るための放射線管理手帳制度は根本的に変える必要がある。
 大熊町の明日を考える女性の会の木幡ますみさんは、別の手帳を提案している。住民も含めた被ばく者全員のための健康管理手帳を公的な責任で発行し、医療保障、生活保障が受けられるようにするというものだ。被ばく者と被ばくする仕事を作り出してしまったのは国と事業者だ。できる限りの被ばく低減措置、医療保障、生活保障を行うのは当然のことである。

.. 2012年12月29日 12:04   No.467004
++ 中村泰子 (小学校低学年)…8回       
被ばく労働現場は日本社会の縮図 <下>
 │ 被ばく労働を考えるネットワーク編「原発事故と被曝労働」を読んで
 └────(たんぽぽ舎会員)

被ばく労働の現場の声がなかなか表面化しないのは、上からの徹底した抑圧があるからだ。多重下請けピンハネ構造は、口封じのしくみでもある。事故収束作業員として働いているフリーター全般労働組合の北島教行さんは、東電社員最優先の身分差別について次のように述べる。「ことあるごとに『自分の立場
や身分』を認識させられ、事故や違法運用の際は『逆らえないような身体や思考』になるよう訓練され続けている。」「Jビレッジ大浴場も通退勤直行バスもJビレッジ診療所も、『誰でも利用してよいことになってはいるが、絶対に使ってはならない』という『ウラのオキテ』に支配されている。」しかし北島さんは、「私は使いまくっている。不当な、『出身会社に基づいた実質的施設利用制限差別』は徹底的に粉砕する。周囲の労働者にも利用制限が不当であることを説明し、積極的に利用するよう毎日話をしている」という。東電から奴隷根性を強制する圧力があり、受注競争からふるい落とされないよう必死になっている下請け企業にいて、作業員同士が生き残りをかけて牽制しあう中でのこうした行動は容易なことではないだろう。

被ばく労働現場の前近代的構造は、日本社会を象徴するものだ。資本家階級の思惑どおり、もの言えぬ非正規労働者の割合は増え続けている。全国日雇労働組合協議会の中村光男さんは、「原発・下請け労働者の大半は、雇用の不安、労働の諸権利の剥奪、低賃金という非正規労働者に共通の特徴に加えて、命と健康を確実にむしばまれる苛酷さを背負わされている。被ばく労働はまず非正
規雇用の問題であり、産業の下請け制度を変えない限り解決しない。被ばく労働問題は、日本の労働運動と社会運動の真価を問う問題だ」と提起する。

原発は被ばく労働で成り立っている。そこでは下層労働者が使い捨てられている。
原発がないと経済が立ち行かないとか、二酸化炭素削減がどうのとか、電気が足りないとか、根拠不明の理由で推進・容認する人に対して、本書は誰が被ばく労働をするのかと問いかける。原発を使えば使うほど、事故の危険、核のゴミ、被ばく労働が増え続ける。この問いに答えられない限り、原発の正当性はない。
何より下請け労働者の使い捨てを許さない闘いが急務である。そして、誰かがやらなければならない膨大な被ばく労働を実際にどうしていくのか、現場労働者とつながって、労働者の立場に立った新しいしくみを作る必要がある。<完>
(「原発事故と被曝労働」:三一書房刊、1000円+税)

.. 2012年12月30日 13:35   No.467005
++ 安田節子 (幼稚園生)…4回       
食べものと放射能のはなし

★基準値以下なら安全? 100ベクレルって1秒に100本の放射線が出るの?
★外国産を食べればOK? 魚は? きのこは? 加工品はだいじょうぶ?
☆毎日、子どもに何を食べさせれば良いのか悩む人、
☆全然気にならない人、気にしていたらやっていかれないと思う人、どなたも是非ご参加下さい。

日 時:1月12日(土)1:30(開場)2:00(開演)
会 場:西荻センター勤労福祉会館(第3・第4集会室)<杉並区桃井4-3-2>
   JR中央線西荻窪駅から徒歩15分
   西荻窪駅からバス「井荻駅」行きまたは「荻窪駅」行きに乗り
   「桃井四丁目」下車
講 演:安田節子さん
   <NPO法人「日本有機農業研究会」理事、埼玉大学非常勤講師>
資料代:700円
主 催:杉並の教育を考えるみんなの会 (連絡先 090-1859-6656)
HP:こちら ブログ:こちら

.. 2013年01月08日 08:53   No.467006
++ 山崎久隆 (社長)…263回       
本日深夜(1/19午前1:30〜)【TV】必見!放射能追跡
 │ NHKスペシャルで下記の番組が放送されます。12日放送の再放送です。
----------------------------------
 こちら より
 シリーズ東日本大震災
 空白の初期被ばく  〜消えたヨウ素131を追う〜

 放送日:1月19日(土)
 放送時間:午前1時30分〜午前2時43分(金曜日の深夜になります)

 福島第一原発事故の後、政府や東京電力は各種調査に基づき、一般住民に対する放射能の健康影響はほとんど無いと説明してきた。しかし見過ごされている被ばくがある。事故直後に大量放出された放射性物質・ヨウ素131の影響だ。
この放射性物質はチェルノブイリ事故後に急増した子どもの甲状腺ガンとの因果関係が科学的に立証されている。ただし半減期8日と短時間で消滅するため、放出直後の被ばく回避措置、そしてヨウ素が消える前の正確な被ばく調査が重要となる。ところが今回はいずれも行われなかった。その結果として、被災地では事故から1年半を過ぎて乳幼児を抱えた親たちの間で不安が膨らみ続けて
いる。
 被災者にとってヨウ素被ばくの目安を知っておくことは、今後のガン検診や予防対策に決定的な意味を持つ。住民の切実な要望にこたえようと、研究者がヨウ素被ばく量の実態に迫ろうとしている。また一方では、放射能測定や気象の専門家チームがセシウムではなくヨウ素の放射能汚染地図を作成に挑んでいる。様々なアプローチによってヨウ素被ばくの空白が明らかになる中、汚染に
さらされた福島県の自治体は独自の健康対策に乗り出し始めた。番組では最新の科学技術によって失われた時をさかのぼる研究者たちの実証的な知見を総合し、初期被ばくの実態を解き明かす。
----------------------------------
 初期被曝については、ほとんどまともな議論がなされていません。
 小佐古敏荘東大大学院教授(元内閣参与・2011年4月に内閣官房参与を抗議辞任)が辞任会見でこの「初期被曝がちゃんと評価されていない」というような話をしていました。SPEEDIが機能をしていたらかなり変わっていたかも知れないとも思いますが、この初期被曝は人によってはとんでもない値になるかもしれません。

.. 2013年01月19日 08:18   No.467007
++ 東京新聞 (社長)…251回       
線量知らずに除染 被ばく量も通知なし
   現場安全管理ずさん 福島の作業員
   
 東京電力福島第1原発事故に伴う国直轄の除染事業で、受注した業者の1部が、作業員らに現場の放射線量や被ばく線量をきちんと伝えていない実態が、本紙の作業員らへの取材で分かった。除染作業は被ばくの危険を伴うため、適切な安全
管理が不可欠だが、現場の実情は、国の規則に違反しているだけでなく、作業員の健康への影響が懸念される。
 国の規則では、業者は作業員を雇い入れる時に、放射線の人体への影響などの講習や健康診断を受けさせるよう義務づけている。作業前には、現場の空間線量や土に含まれる放射性セシウムなどの濃度を測り、作業員に伝える。作業員の被
ばく線量も測り、本人に速やかに知らせなければならない。
 ところが、本紙が福島県田村市や楢葉町、葛尾村で除染に当たる作業員たちに取材すると、除染講習は受けていたものの、現場の線量などを適切に知らされていた人はほとんどいなかった。(中略)
 除染事業には、国から危険手当が出ているが、宿泊代や食事代といった名目で天引きされ、作業員の賃金が大きく目減りする不透明な給与支払いの横行が判明。新たにずさんな安全管理の実態が明らかになったことについて、所管する福島労
働局の担当者は「違反の情報があれば、規則に沿って対応する」とコメントしている。
           (1月18日 より抜粋)

.. 2013年01月20日 07:59   No.467008
++ 合田寅彦 (小学校低学年)…5回       
線量計に細工が!−− 石岡市内100箇所以上の放射線量を定期的に測ってきて、線量計を分解してみてわかった!
 └──── 東海原発の廃炉を求める石岡市民の会 

 私たちは一昨年から石岡市内の100箇所以上の通学路、公共施設、農道、コンビニなどの地表の放射線量を定期的に測ってきました。事故から2年が経とうというのに放射能数値は下がるというよりむしろ上がっている状態です。例を挙
げると、石岡保健センター:2・545(24・5・2)、「ひまわりの館」裏駐車場:5・495(24・8・7)、石岡第一病院側溝:1・19(24・8・9)、自然休養村センター:7・450(24・10・16)、八郷南中学校給食出口:1・560(24・11・2)・・・・。数値はマイクロシーベルト、カッコ内は測定日です。
 Aさんの線量計、Bさんの線量計、市役所から借りたC、Dの線量計をもとに会員数人がそれぞれ手分けして測定するのですが、最近になって同じ場所を測定していてそれぞれの線量計の数値にばらつきがあることに気づきました。いちばん高い数値が出るAさんの線量計以外の線量計にはおそらく基盤にカビでも付着したのだろうと思い、B、C、Dの線量計を分解してみて驚きました。いずれもセンサーとおぼしきプレートの上に意味のないマジックの黒い線が引かれていること(計測にばらつきが出ることを想定してか)、それと線量計の先端の白くマーキングしてある調整部分(ルーペでなければわからないが、4段階になっている)がいちばん低いところに合わされてあったのです。極小のドライバーで時計周りにいちばん右に動かし、マジックの線をアルコールでふき取り、その上で測定しなおしたところ、Aさんの線量計と同じ50パーセントほど高い数値になりました。これとは別に、地元の中学校で使っている線量計は、分解しても肝心の調整部分のところが接着剤で固定して調べられないように細工が施されていました。
 市が購入したC、Dの線量計はもとより、Bさんが購入した線量計にもこうした細工が施されているとしたら、メーカーが出にあたってなんらかの細工をするよう、どこか上の方からの指示があってはじめて出来ることではないかと思います。被災地等で今も放射能を測定している方々、ご自分の使っている線量計が正しい数値をカウントしているかどうか一度分解して調べてみてはいかがでしょう。

.. 2013年01月27日 16:13   No.467009
++ 食品と暮らしの安全基金 (幼稚園生)…1回       
.「10ベクレル/kg食で、子どもに痛みが出る」と学会講演
 └──── 「食品と暮らしの安全基金」

 「食品と暮らしの安全基金」は、ウクライナの非汚染地域で放射能による影響を調査中、「足が痛い」という子が多いのに気付いた。その地域の食品の放射能レベルを検査すると、キノコだけが210ベクレル/kgと高かったので、貯蔵キノコを捨てる代わりに肉と牛乳を無償提供するモニター調査を8家族で行っていた。すると、6週間で3人の子は足が痛くなくなった。
 基金の小若順一代表は、2013年1月25日、「第46回日本無菌生物ノートバイオロジー学会」で、「10ベクレル/kg食で子どもに痛みが出る」と25分間にわたって講演。
それに続いて原子力ムラの学者も講演を行ったが、放射線で症状が出ると知られていた最低線量の「3000分の1で痛みが出た」という報告に対して、反論は出なかった。
この講演は、右記で聞くことができます。 こちら
「食品と暮らしの安全基金」TEL 048-851-1211

.. 2013年02月01日 09:39   No.467010

■--『安倍総理、国民を正しく怖がれ!』
++ 小川 治 (幼稚園生)…3回          

気温4度の寒さ。雪が残り凍てついた歩道。それでも人々は官邸前に
 |  集まった |  
首相官邸前抗議−1月18日(金)第39回
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 反原連スタッフの雪かきにも拘わらず、歩道には凍った雪が残り、気温は約4度の寒さ。先週より少ないとはいえ、それでも首相官邸前に人々は集まった。
その熱いスピーチの要約を紹介したい。
○私たちは暴徒化もせず、整然と抗議を続けてきた。なのに、何だ!この警察官の数は! 税金の無駄遣いだ。
○私は富岡町に住んでいた。あそこが安全だというのなら、まず議員が先に住め! 現実を見てから国の方針を決めろ。
○安倍総理! 自分がしたくないことを人にやらせるな!
○日本を取り戻すというが、安倍総理! あなたにできるのか! もう二度と自民党のせいで何も失いたくない。腹痛ではなく、エネルギー政策転換で名を残せ。

自作のプラカードを掲げ、歩きながらアピールする人たちが毎週いる。秀抜(?)
な作品を紹介。(記憶が不正確なのはご容赦)
○「いや〜ん、嫌い。原発・・・・・」

 ついのけぞってしまったが、みんなの主張の独創性・多様性には頭がさがる。
目の前を男子高校生(制服姿)がシュプレヒコールをあげながら歩いていった。
そして、私から一言。『安倍総理、国民を正しく怖がれ!』

.. 2013年01月24日 10:17   No.487001

++ 河合弘之 (幼稚園生)…1回       
総選挙後の反原発運動の組み立て方 1月21日講演メモ
 |  衆議院選挙後の戦略 弁護士語る
 └──── 

1 選挙の総括
2 今後の政治の動向―参院選まで安全運転
3 参院選の予測と対策
4 再稼働へのプログラム
  ○新指針策定 ○バックフィット ○再稼働(一部の廃炉と引き換え?)
5 脱原発への戦術・戦略
  イ.再稼働阻止の地域・個別の戦い(差止訴訟など)
  ロ.官邸前デモ等強化・継続
  ハ.首長への働きかけ←原発ゼロ状態の長期化
  ニ.脱原発法制定運動の再構築→参院で議員提案
6 福島の被害を訴え続ける。
7 刑事告訴・東電株代訴訟を力強く
8 経済論争を強化して、経済界、経営者層、サラリーマン層を突き崩していく。
9 一寸先は闇:何がおきても、それを有利にとらえかえせるよう、やるべきことをやる!!

※各人からの質問、意見は省略しました。
 このレジメは、「スペースたんぽぽ」でおこなわれた1月21日の河合弘之弁護士のレジメの写しです。

.. 2013年01月25日 10:36   No.487002
++ 金子 (小学校中学年)…10回       
神奈川・東電デモ実行委員会より、1/25デモのお知らせ。

 1月25日(金) 年明けデモ!
 新しい年となり、福島の現状はますます伝えられなくなり、原発事故が過去の事にされようとしています。本当の被害はこれから広がってゆくのに、事故収束は何ひとつされていないのに、新しい年、また新たに脱原発の思いを強く訴えて行きましょう!
 コースは前年と同じ、桜木町駅前広場⇒市庁舎前⇒東電神奈川支店⇒桜木町駅前広場 の約1時間のコースです。
 1月25日(金) 19:00桜木町駅前広場スタート、デモ出発前の18:00〜19:00は、スタート地点の桜木町駅前広場にてリレーアピールを行います。
 途中参加、途中離脱自由、プラカード、鳴り物、コスプレ大歓迎。
 それぞれが自由なスタイルでアピールしてます。
 横浜で一緒に声を上げましょう!デモの後、有志にて交流会もあります。

お問い合わせ 金子09065403771 まで

.. 2013年01月25日 11:49   No.487003
++ 山崎久隆 (社長)…264回       
新安全基準が対処しない、気になる中身。ソフト面の対策はゼロ。
 │  規制委の「再稼働させるための安全基準」を批判する
 └────(たんぽぽ舎)

 原発再稼働の前提条件となる「安全基準」作りが大詰めを迎えつつあるが、もうマスコミではほとんど報道されなくなっている。
 忘れっぽいのは日本人の特性などという人もいるが、忘れさせようとしているマスコミの特性のほうが遙かに問題だろう。

 福島では依然として大勢の人々が仮設住宅などで暮らす。津波災害で家を失った人ばかりでなく原発の放射能で町ごと避難している人も大勢いるのだが、やはり津波災害からの復旧に取り組む人々のニュースは「定期的に」報道されるものの、原発の放射能で帰れないまま「難民状態」にされている人々のことは「触れられない」のが実態だ。
 福島第一原発の事故経過すら分かっていない中で、再稼働のための「安全基準」作りだけが進められている。

 しかし本当に実効性のある基準が作れるのか。それは不可能だ。事故はどのように進展していったのかが、ほとんど分かっていないのに対策など作れるはずがないからだ。
 規制委員会は「やはり」というべきか、事故対策に直接関わる安全基準の作成は「放棄」した。出来るわけがないからだ。
 例えば、構内に放射能が充満し、被曝覚悟で活動しなければならない事態に陥った場合誰がどのように指揮を執るのか。答えは依然としてない。
 第二制御室をつくるとか、重要免震棟を作るなどは単なるハードウエアの問題であり、人を含めての「ソフトウエア」は何ら考慮されてはいない。
 緊急対策で100ミリシーベルトあるいは250ミリシーベルトの被曝を覚悟して事故収束作業に当たるなどと、本当に可能だと思っているのだろうか。そしてそれは誰が行うのか。電力社員が第一義的に、などと言っても事故の初期段階でこれを遙かに上回る被曝をしていたら活動不能になるわけだし、外部からの応援が、そう簡単に投入できる訳ではないことは福島第一原発で経験済
みだ。
 炉心崩壊し、使用済燃料プールも破壊されていくような事故を前に、人が対処できる限界を超える可能性を、まず論じるべきではないのだろうか。

.. 2013年01月26日 08:21   No.487004
++ 今井伸 (幼稚園生)…4回       
<連載4(食品と暮らしの安全No.285)>
 │   日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
 └────(著 ・元毎日新聞論説委員)
(1/3(木)[TMM:No1711]で止まっていた連載のつづきを配信します)

●余った天然ガスを安く買う工夫

 日本はどうしたらいいでしょうか。
 買ってくればいいのです。でも日本の天然ガス購入価格は17ドルと高く、貿易赤字の原因になっているという指摘があります。
 それは、一番沢山ガスを使う電力会社が、安く買う努力をしてこなかったからです。ガスが安くなれば、ライバルのガス会社を有利にし、原発がますます不利になるからです。
 今、電力会社は、存亡の危機にあるため、ようやく、輸入ガス価格を下げる努力を始めました。ある電力会社は、これまでより3割安い値段で契約することに成功しました。やる気になればできます。これからは、シェールガス革命で、世界中でガスが余って、買い手市場になるのですから。
 選挙中、新党大地の鈴木宗男氏が「ロシアからパイプラインを引く」と言ったら、他党の幹部が笑いました。しかし、鈴木氏の提案が実現すれば、日本はものすごく優位に立てます。
 ロシアは、今後はヨーロッパにガスを買ってもらえなくなる、と焦っています。日本の提案に飛びつくはずです。日露パイプラインができれば、かつての仮想敵国とは協力関係になります。北方領土交渉にも好影響を及ぼします。そして、中国への強力なけん制になります。
 日露パイプラインができれば、安いガスが日本に入って来るので、天然ガスを液体のLNG(液化天然ガス)にして日本に輸出しているオーストラリアや中東のカタールも、値段を下げざるを得ません。
 こういう努力を続ければ、日本のガス輸入価格は10ドル以下にできるでしょう。現在のヨーロッパと同水準です。これなら、世界と十分に戦えます。
 なぜ、十分戦えるかと言えば、日本には技術力があるからです。ここ数年で発見された数百年分という膨大な天然ガスと日本にしかない技術を組み合わせれば、世界中がうらやましがる新しいエネルギーシステムを築けます。

.. 2013年01月26日 08:29   No.487005
++ 佐高信 (幼稚園生)…1回       
女川原発が助かったのは、幸運な偶然.
 └──── 小出裕章 対談 佐高信

○佐高:今回の震災で福島第一原発は史上最悪の事故を起こしました。しかし、東北に点在する他の原発は助かっている。これを必然と考えるか、幸運な偶然と考えるかで、ずいぶんと違ってきますね。
○ 小出:津波で大被害を受けた女川にある女川原子力発電所がどうして助かったかというと、外部から電気を受ける送電線の1系統だけ残ったからです。
  福島第1の場合は、送電系統が全部失われてしまったから、外部から電力を受けられなくなった。勿論、自分では発電できません。
  福島第1の場合は、非常用のデイーゼル発電機があったのだけれども、津波でさらわれてしまった。女川も非常用のデイ−ゼル発電機は駄目になっていました。でも、外部の送電線が1系統だけ残っていた。だから、助かったのです。
○佐高:それは単なる幸運な偶然にすぎなかったわけですね。
○小出:幸運な偶然だと思います。女川原子力発電でももともと、あんな巨大な地震が起きるなんていうことは想定されていなかったから、送電鉄塔も耐震設計はされておらず、1系統を残して倒壊しました。
  福島第二の場合は、非常用デイーゼル発電機がたまたま高台にあったから助かりました。でも、それだってかなり偶然だと、私は思います。もし地震対策としてそうしていたのであれば、第一の方だって同じように設計していたはずですから。(以下後略)
     「原発と日本人」小出裕章・佐高信:角川学芸出版より抜粋) 

.. 2013年01月27日 16:19   No.487006
++ 今井伸 (小学校低学年)…5回       
<連載5(食品と暮らしの安全No.285)>
 │   日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
  └────(著 ・元毎日新聞論説委員)

●いずれ主役の家庭用燃料電池

 最後に、そのシステムについて話しましょう。その場合、家庭用と産業用に 分けて考えます。年収500万円〜1000万円の家計と、年間売上が数千億円〜数 兆円の企業では、使うエネルギー量もお金もまったく違いますから、分けて考える必要があります。
 家庭用では、答えは1つです。
 都市ガス(主成分は天然ガス)またはプロパンガスを燃料にして、電気を起 こし、お湯も暖房もできる家庭用燃料電池(商品名「エネファーム」)を使う ことです。自宅で使う電気の7割はまかなえます。足りない電気は電力会社か ら買うか、屋根に太陽光発電パネルを載せればいいのです。
 燃料電池は、米国が宇宙ステーションのエネルギー源として開発した技術です。これを、家庭用の機器にしてしまう日本は、いい意味でとんでもない技術 の国です。2030年までに、530万台普及させようというのが、日本の計画です。
 問題は価格です。現在は200万円くらいと高いのです。しかし、電力会社か ら買う電気を大幅に減らせ、電気代を節約できるので、数年で元がとれる家庭もあります。
 先ほど言ったような理由で、今後、電気代はさらに上がる可能性もあります
ので、経済性はもっと高まります。しかも、現在、すごい勢いで売れているので、量産効果により数年後には100万円を切り、その先は50万円以下になります。
 銀行に預金しても、利息はほとんどつきません。お金に余裕がある人は貯金代わりに、今買ってもいいでしょう。そうでない人は、2〜3年待って、安くなってから買うのがいいでしょう。
 40万円なら、現在の給湯器とほぼ同じレベルです。新たに発電までできることを考えれば、極めて割安です。
 この家庭用燃料電池は、日本にしかありません。いずれ世界中で普及するでしょう。
 かつて、原発を推進するために考え出したオール電化は、一時の勢いはありませんが、今でも売れています。もっと世界の趨勢を勉強してもらいたいものです。
 地球温暖化説からCO2排出量を心配する人もいるでしょう。参考までに言いますが、オール電化より、燃料電池+ガスコンロのほうがCO2排出量も少ないのです。もちろん、エネルギー効率もいいので、社会全体の省エネになります。

.. 2013年01月27日 16:46   No.487007
++ 山崎久隆 (社長)…265回       
断層があっても止めない
 |  原子力規制委員会の本音
 |  7年前の中越沖地震と柏崎刈羽原発の惨状の学習をオススメします
 └──── (たんぽぽ舎)

 電気新聞のヘッドラインから
    こちら
 電気新聞2013/01/17
 「原子力規制委員会の田中俊一委員長は16日開いた定例会見で、原子力発電所敷地に活断層が存在しても、それが安全上重要施設の真下を通っていなければ、直ちに運転停止を求めないとの考えを示した。活断層が当該発電所の施設全体に
「どのように影響するかを細かく調べる必要がある」とし、影響評価を行った上で運転の継続について判断する方針だ。(本紙1面より抜粋)」

 断層があった場合、その下では何が起きてきたのか、その想像力がなければ、簡単にこんな結論が出せるのであろう。
 7年前の中越沖地震が発生した際に、柏崎刈羽原発内では地盤が変状し、建屋が傾いた。マグニチュード6.8と、中程度の地震だったので主要配管の破壊は免れたが3号機の建屋外に設置されていた起動変圧器が火災を起こした。
 また、消防用水の配管が各地で寸断され、水がまともに出なくなった。
 柏崎刈羽原発で消防用水を冷却用の水源に使おうとしていたら出来なかっただろう。そういう事故にならなかったのは幸いだったが、次もそうなるという保障があるわけではない。
 原発の敷地内に断層があるということは、こういう地盤変状が常に起こることを意味しているのではないだろうか。
 真下にあるかどうかなどは関係ない。
 地震は地下で発生する。地殻内地震ならば地上付近から深さ20〜30キロほどで。プレート境界地震ならば沖合海底で、スラブ内地震ならばもっとも浅いと思われる浜岡原発でおおむね10キロほどで。
 地上に見える断層は、いわば地下で起きる地震の「影」に過ぎない。地下で発生した岩盤のずれが地上に見えるほどの大きさになったことを意味するが、それは地面の性質や地震の揺れの大きさや地下の震源断層の対地角度などの条件で変
化する。希に震源断層面そのものが地上に現れる場合があるが、柔らかい堆積層が厚く覆っている場所では地下の震源断層と地上の断層が必ず常に連動するという保証はない。つまり、断層が地上に現れるほどの地震が過去に起きた場所では
次も大きな揺れに襲われると考える必要がある。
 その際に真下にあるかどうかは大した問題ではない。敷地内という狭い範囲で地形を変状させるような大きな地震を起こした震源断層が真下か近くにあることを示しているのだ。
 原発を動かしたいがゆえに、地震(と その揺れ)を甘く見るのは大きなまちがいをおこす。

.. 2013年01月29日 10:15   No.487008
++ 山崎久隆 (社長)…266回       
1/28東海第二原発付近で地震 巨大地震の前触れか
 └──── (たんぽぽ舎)

 1月28日午前3時41分頃、茨城県東海村の東海第二原発の近くで地震発生。
(原発までの震央距離約15キロ)、水戸市では震度5弱を観測したところもありますが、おそらく地盤の悪い場所です。全体的には水戸市は気象庁に依れば震度4とされています。東海村は震度3なので原発も3程度だと思われます。(現時点で日本原電のプレスリリースでは「施設への影響はない」としているだけ。ちなみに東海第二は現在定検中。)
 これは伊方に続き原発の真下付近で起きた地震であり、地震のメカニズムなども含めて、かなり危険な兆候が迫っているのかも知れません。下記は防災科研の速報です。

こちら
深さは69km、マグニチュード(モーメントマグニチュード)は4.7で、気象庁マグニチュードは4.9でした。

 沈み込む太平洋プレート(これをスラブとも言う)の真ん中近くで発生した典型的な「スラブ内地震」です。
 この地震の特徴として、短い周期の「がたがた揺れ」が短時間(1分以内)続いたようで、深さとマグニチュードの割には大きな震度が出るのも特徴です。
 この震動の周波数は短周期成分が大きく、原発にとっては厳しいことになります。単純にマグニチュードが小さいから何事もないとは言い切れないのです。
 なお、スラブ内地震はスラブのあるところだと何処でもあり得るのですが、東日本太平洋沖地震が起きた今、さらに発生の危険性は高まっています。
 太平洋プレートは北海道沖から千葉県沖に至る日本海溝でオホーツク・プレート(北米プレート)の下に潜り込んでいます。従って、北は女川原発から南は東海第二原発まで15基の原発と、六ヶ所、東海再処理工場とふたつの再処理工場、そして青森県から神奈川県横須賀市のGNFに至る核燃料サイクル施設群も立ち並ぶ地域の下で太平洋プレートのスラブ内地震が起きる恐れがあるのです。
 太平洋プレートのスラブ内地震としては1994年の北海道東方沖が大きな地震でした。マグニチュード8.2の地震は、北海道太平洋岸で3m近い津波を引き起こしています。
 さらに2006年11月には千島列島シムシル島沖モーメント・マグニチュード8.3の大地震が起き、さらに2ヶ月後の2007年1月には、ほぼ同じ場所でモーメント・マグニチュード8.1の地震が起きています。
 スラブ内地震で起きる地震には、大きなものがあります。真上に原子力施設が建ち並ぶ地域でマグニチュード8級のスラブ内地震が発生すれば、取り返しのつかない事態になります。

情報発表時刻 2013年1月28日 3時45分
発生時刻 2013年1月28日 3時42分 ごろ
震源地 茨城県北部
緯度 北緯36.6度
経度 東経140.6度
深さ 70km
マグニチュード 4.9

.. 2013年01月30日 09:57   No.487009
++ 再稼働阻止ネット (幼稚園生)…1回       
.「再稼働阻止全国ネットワークホームページからのご案内」
 |  記事や情報をお寄せ下さい
 └──── 「再稼働阻止全国ネット事務局・HP担当」

 昨年の11月10日、全国から240名が参加し、「再稼阻働止全国ネットワーク」が結成されました。結成後は、12月8日「もんじゅを廃炉に全国集会」への参加を呼びかけると同時に、大飯原発ゲート前での申し入れ行動を実施。また、おおい町の皆さんとの交流を通じ、「再稼働を許すな!大飯原発をとめろ!」という決意を改めて確認しました。
 こうした中、12月の総選挙で誕生した「安倍内閣」は、憲法改悪をちらつかせながら、原発再稼働へ向け、推進勢力を総結集し突き進んでいます。
 1月16日に開催された「原子力防災指針に関する院内集会・政府交渉」では、福島原発事故の検証を蔑ろにした基準策定に、参加者の多くから怒りの声が噴出しました。しかしながら、住民の不安は払拭されないまま、各自治体で「地域防
災計画(原子力防災)」の策定作業が進められ、再稼働への下地つくりが急ピッチで進行しています。
 再稼働阻止全国ネットは、規制委−規制庁主導で行われている原子力防災指針の実態や不備を明らかにし、原発近隣地域に限らず、再稼働問題に関心のある方々と情報を共有し、それを全国的に広めることが急務と考えます。
 そこで、次のような情報を再稼働阻止全国ネットワークのホームページで紹介させて頂きたいので、ぜひ記事や情報をお寄せださい。地元新聞の切り抜き等でも結構です。

・原子力防災計画に関すること
 −地域特性を活かした計画づくり
 −防災計画(修正案)策定に住民参加の例
 −住民や議員などからの要請行動
 −地元で開催される勉強会 など
・再稼働問題(原発全般)・核燃施設についての集会・勉強会やイベント、抗議・要請行動などのリポート、議会提案など。
 (活動の様子がわかる写真のご提供も歓迎します)

◆メール送付先  report@saikadososhinet.sakura.ne.jp
◆紙面による送付先
 〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
       たんぽぽ舎気付「再稼働阻止全国ネット事務局・HP担当」
◇再稼働阻止全国ネットワーク HP
 原子力防災に関する記事(トップページ、下のほう)
  こちら
 新聞・ニュース報道、雑誌記事などの紹介(右サイド"Recent News")
  こちら

再稼働阻止ネットについてのお問い合わせは
 TEL 070-6650-5549 メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
までお願いいたします。

.. 2013年01月30日 10:36   No.487010

■--警察庁長官銃撃
++ 朝日新聞 (大学生)…73回          

「オウムの犯行」という警視庁の発表は重大な「違法性がある」―東京地裁判決  警視庁(都)は賠償金と謝罪文
 
 1995年の警察庁長官銃撃事件を「オウム真理教による犯行」と警視庁が発表したことで名誉を傷つけられたとして、教団から派生した「アレフ」が東京都などに5千万円の損害賠償と謝罪を求めた訴訟で、東京地裁は15日、100万円の賠償と謝罪文の交付を都に命じる判決を言い渡した。
 石井浩裁判長は「発表は、オウム真理教と実質的に同一の団体と認識されているアレフがかつて、組織的・計画的に事件を実行したとの印象を与える」と指摘。裁判を経ずに犯人を断定したことについて「無罪推定の原則に反するだけでなく、刑事司法の原則を根底からゆるがすもので、重大な違法性がある」と警視庁の対応を強く批判した。
(−後略−)            (1月16日 より抜粋)

.. 2013年01月17日 08:47   No.485001

++ 東京新聞 (部長)…248回       
東海第二原発起訴 あす第1回口頭弁論−老朽化、地震が心配

 茨城県東海村の日本原子力発電(原電)東海第二原発の運転差し止めなどを求める起訴の第一回口頭弁論が十七日、水戸地裁で開かれる。東京電力福島第一原発事故で、原発の「安全神話」が崩れた後、首都圏唯一の商業用原発に対する司法判断が注目される。
 今回の起訴は二〇一二年七月、十都県の二百六十六人が原電に運転差し止めを、国に設置許可の無効確認などを求めて提訴した。
 訴状によると、断層の連動地震に対する原電の評価に誤りがあり、耐震安全性が確保されておらず、過酷事故対策も取られていないと主張。全国の原発で最も人口過密地帯にあり、事故が起きれば首都圏が壊滅するなどとしている。
一九七三年にも住民らが国に設置許可取り消しを求める訴訟を起こしたが、〇四年に最高裁で敗訴が確定している。
 東海第二原発は七六年十一月から稼働する沸騰水型炉。出力百十万キロワット、周辺三十キロ圏に約九十四万人が居住する。東日本大震災で外部電源が喪失し、高さ五・四メートルの津波で、非常用発電機を冷却するポンプ三台のうち一台が浸水。残り二台で原子炉を冷温停止させた。
 震災後、原電は非常用発電機を囲う防護壁など追加の安全対策を講じたとしている。
(−後略−)  (1月16日 より抜粋)

.. 2013年01月18日 14:11   No.485002
++ 東京新聞 (部長)…249回       
志賀原発「北に活断層」  専門家が現地調査結果
(1月18日 より抜粋)

 北陸電力志賀原発(石川県志賀町)の北約9キロにあり、活断層の疑いが指摘される「富来川南岸断層」をめぐり、新潟大の立石雅昭名誉教授(地質学)らが17日、「活断層と考える以外に説明しようがない」とする現地調査結果をまとめ、北陸電に原発を廃炉とするよう申し入れた。
 立石氏は、13万〜12万年前に波の影響で平らになり、その後隆起した段丘が原発と断層周辺に広がっていると指摘。富来川南岸で約40メートルの標高が、北岸では約20メートルと急激に変化しており、断層活動に伴い生じたと考えるのが合理的だとした。堆積物の調査で年代は特定できなかったという。
(後略)

.. 2013年01月19日 08:31   No.485003
++ 東京新聞 (社長)…250回       
厳冬の夜も熱く声上げ 首相官邸・国会議事堂周辺抗議
    歩道には凍った雪が残っていたにもかかわらず

脱原発を求める金曜夜の抗議活動は十八日夕、東京・永田町の首相官邸前などでおこなわれた。十四日に降った雪が残る厳寒の中、参加者は「安倍政権の原発回帰反対」などと書かれたプラカードを持ち、「大飯(原発)を止めろ」「大間
(原発)を作るな」と声を上げた。
 「問題だらけで作成急ピッチ 新防災指針」と書かれたチラシを持った片岡洋子さん(七〇)=東京都港区=は「絶対に原発をやめてもらいたいから」と声をからした。
 「自民党は日本を取り戻すと言っていたが、汚染のない土地に戻せるのか」「教育改革より、福島の子どもの保護を」といった声も。横浜市の公務員の男性(六二)は「放射能が消えるまで何万年もかかる原発を孫の世代に残せない」と話した。
            (1月19日より)

.. 2013年01月20日 07:50   No.485004
++ 東京新聞 (社長)…252回       
関電 原価に1950億円上乗せ 13年度から 値上げ震災委で公表

 経済産業省が18日開いた関西電力の家庭向け電気料金値上げを審査する専門委員会で、関電は原発関連の安全対策工事費として2013〜15年度に計約1950億円の設備投資計画を原価に織り込んでいることを明らかにした。東日本大震災を踏まえて津波対策などを強化する。
 工事の内容は原発を浸水から防ぐ防潮堤の建設や非常用発電機の設置など。同様の工事費は11年度は129億円、12年度は253億円だったが、13〜15年度は年平均650億円程度となる。
 設備投資総額は、競争発注による支払額の削減を見込み、08年度の前回改定よ
り319億円減の3699億円とした。
 関電は高度成長期に建設を進めた鉄塔や変圧器などの送電設備の改修が必要で、設備投資に一定の金額が必要だと主張した。
停止中の美浜原発1〜3号機など計7基の原発に関しては、原価算定の対象としている期間以降に稼働すると見込み、減価償却費や維持運営費を原価に織り込んでいることも明言した。(後略)   (2013/1/19より抜粋)


.. 2013年01月22日 10:55   No.485005
++ 東京新聞 (社長)…253回       
再稼働コスト高く 規制委が新安全基準骨子案 対策100億円単位

 原発再稼働の前提条件となる新しい安全基準を検討している原子力規制委員会の専門家チームは21日、基準の骨子案をまとめた。東京電力福島第一原発事故のような炉心溶融事故や航空機で突っ込むテロが起きることも想定し、事故拡大を防ぐ設備を整えるよう求める。新基準は七月までに決められる。
 対策には百億円単位の工事費が必要になる見込み。再稼働の断念を選択する電力会社が出る可能性がある。
 素案では、福島事故の教訓から、地震や津波、さらには放射能からも作業員を守る拠点施設が求められる。航空機テロなどに対しては、通常の制御室とは別に頑丈な第二制御室を整備。非常用電源も備え、原子炉建屋の外から緊急冷却ができるようにする。
 格納容器の破裂を防ぐためベント(排気)を迫られても、汚染された蒸気を浄して放射性物質の放出を最小限にするフィルターも設置。さらには原子炉関連の重要な配管を多重化し、一つがダウンしても安全を保つ。
 これらの対策は、原発の大規模な改造を伴い、工事計画を規制委が審査するのに半年から一年かかると見込まれる。工事も格納容器の穴あけなど難しいものが多く、時間がかかりそうだ。(後略) (2013/1/21夕刊より抜粋)

.. 2013年01月23日 10:13   No.485006
++ 東京新聞 (社長)…254回       
原発事故時 避難基準毎時0.5ミリシーベルトに
  原子力規制委チームが決定 「高すぎ」と異論も

 原発事故時に住民が避難を始める基準を検討してきた原子力規制委員会の専門家チームは21日、毎時0.5ミリシーベルト(500マイクロシーベルト)の放射線量を測定すれば即時避難とする基準を決めた。立地自治体は、この線量を踏まえ、三月十八日までに地域防災計画を策定する。ただ、自治体から避難基準はもっと厳しくすべきだとの声がある中、見切り発車で決めた面は否めない。
 避難基準は、国際原子力機関(IAEA)の値より二倍厳しく設定されたが、自治体や専門家から「値が高すぎ、住民の理解は得られない」との異論も根強い。
 毎時0.02ミリシーベルト(20マイクロシーベルト)を測定すれば、その地域で作られた飲食物を食べることを制限し、一週間以内に避難する。
 一方、原発の新しい安全基準を検討する別の専門家チームは、炉心溶融や航空機テロが起きることを想定し、配管の多重化や外部からも原子炉の冷却を続けられる施設整備などを柱とした骨子素案で基本的に合意。(後略)
  (2013/1/22より抜粋)

.. 2013年01月23日 11:08   No.485007
++ 茨城新聞 (小学校高学年)…22回       
柏崎刈羽に活断層か 定義拡大受け複数存在

 原子力規制委員会が原発の新安全基準で活断層の定義を拡大することを受け、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)直下を走る複数の断層が活断層と判定される可能性が高まることが東電の公表資料などから23日、分かった。
 東電は断層の活動年代の地質調査を進めているが、活断層の可能性が高まれば停止中の同原発の再稼働は困難になる。
 規制委が22日示した新基準骨子案では活断層の定義を従来の「13万〜12万年前以降に活動した断層」から「約40万年前以降」に広げた。同原発直下でこれまで確認されていた断層が新たに広げた年代に含まれるとみられる。骨子案は活断層の真上に原子炉を設置してはならないと明記。規制委側は「東電の調査結果を待って、現地調査の必要性を判断する」としている。 
 東電によると、1、2号機直下には,アルファ断層、ベータ断層があり、3号機と5〜7号機直下にも複数の断層がある。4号機は原子炉直下にはないが、隣接のタービン建屋下で複数確認されている。 (1月24日より)

.. 2013年01月25日 12:01   No.485008
++ 東京新聞 (社長)…255回       
福島原発事故 東電前会長ら任意聴取 検察当局 津波対策や事故対応
 (1月24日より)

 東京電力福島第1原発事故をめぐり、業務上過失致死傷容疑などの刑事告訴・告発を受理した検察当局が、東電の勝俣恒久前会長(72)と清水正孝元社長(68)から任意で事情聴取していたことが24日、関係者への取材で分かった。
事故前の津波対策や事故後の対応などについて説明を求めたとみられる。

業務致死傷容疑など 清水元社長も
 東電は事故前の2008年、政府が日本海溝沖でマグニチュード8クラスの地震が30年以内に20パーセント程度の確率で発生すると予測したことを受け、想定される津波を15・7メートルと試算。東電内では「緊急性は低い」として対策を施さなかったとされる。
 原発事故をめぐり検察当局は昨年8月、勝俣前会長や清水元社長ら東電幹部や政府関係者らに原発事故の刑事責任があるとする福島県民らの告訴・告発を受理した。
 東京・福島両地検は応援検事も含む10数人態勢で捜査にあたっており、3月をめどに立件の可否を判断するとみられる。

.. 2013年01月26日 08:35   No.485009
++ 東京新聞 (社長)…256回       
東電会議映像3回目公開、汚染水 甘い認識 建屋地下作業員被ばく
 (1月23日より)

 東京電力は23日、福島第1原発事故直後から記録している社内テレビ会議映像のうち、未公開だった計約312時間分を報道機関やフリー記者に公開した。
公開対象は2011年の3月23〜30日と4月6〜12日の映像。これまで公開された約486時間分と合わせ3回目の公開で、事故から1ケ月の会議映像がほぼ公開されたことになる。 
 今回の映像には、福島第1原発3号機のタービン建屋地下で作業員3人が被ばくし、うち2人が足に大量被ばくした際の社内のやりとりなどを記録。
(中略)
 東京電力福島第1原発3号機タービン建屋地下で、作業員らが高濃度汚染水で高線量被ばくをするまで、炉心の冷却水が汚染水として建屋に漏れ出ている可能性を、東電が十分に認識していなかったことが、公開されたテレビ会議の映像から分かった。もう少し早い段階から、汚染水の存在を注意喚起できていれば、被ばくを避けられた可能性がある。(後略)

.. 2013年01月26日 08:41   No.485010

■--テントを守ろう集会開かる
++ 冨塚元夫 (小学校高学年)…24回          

−1月4日(金)経産省前テントひろばにて
 |  福島の女性、広瀬隆さん、福島みずほさん、落合恵子さん、
 |  澤地久枝さんらがあいさつ
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 1月4日午後5時から経産省前テント広場で、テントを守る集会が開かれました。
 2時から文科省前で集会を行っていた「ふくしま集団疎開裁判の会」の人たちも4時ごろテント前に移動して、得意の寸劇を一つ前座で披露しました。
出し物はIAEAがなぜ福島県と結婚したかという話です。チェルノブイリ事故のとき、困っているソ連政府に助け舟を出す形で、事故原因と放射能汚染の実態を世界の人々の目から隠すことに成功した体験をもとに、フクシマの子供たちの犠牲の上に20mSv/年以下に除染したとして正常化を図ろうとしているのがIAEAです。

5時までには黒山の人だかりが出来ました。多くの有名人が挨拶しました。
 広瀬隆さん、福島みずほさん、落合恵子さん、澤地久枝さん、森園和枝さん、木田節子さん、淵上さん、八木さん、柳田さん、園さん、柳原弁護士、乱鬼龍さん(川柳名人)、福田さん、福田さんは新聞にも出ましたが、イムジン河の替え歌「阿武隈川水清く」を歌ってくれました。福島県から練馬に避難している にへいかずこ さん。布施哲也さん(反原発自治体議員市民連盟)、相沢さん(東海村議員)。反原連代表の方。
 それぞれの場所で反原発を戦っている人たちにとって、テントと金曜行動は希望の光だという声がありました。ある人の情報ではテントを応援するかのように
来た人がテントに張ってあるビラや写真をしげしげと見ていたので、そうしたビラやリストなどは急いで廃棄したそうです。1月2日には右翼が三十人も来て口きたなく罵って帰ったそうです。
 テントを守るため出来るだけ多くの人が短時間でもテントに来てほしい。いつも多くの人がテントに来ていれば、敵も夜討ち・朝駆けのような卑怯な手も使えないと思います。

 ★たんぽぽ舎は、自発的取り組みとして、毎週火曜日(10時〜19時)にテントを守る活動に参加しています。暖かい服装でおいで下さい。
  事前に、たんぽぽ舎あて、電話をいただけると幸いです。TEL 03-3238-9035

.. 2013年01月08日 08:23   No.482001

++ M/O (大学生)…78回       
<テント日誌1/4(金) 経産前省テント広場―481日目>
 |  新春餅つきも大会は賑やかに、テント防衛集会は寒風をついて
 └──── (M/O)

 新春は穏やかで温かい日差しの中でと書いたばかりだったのに、寒の入りを前にした4日は一転して寒かった。年末から年始にかけてテント前では様々なイベントが行われたが、今日はその最後とでも言うべき新春餅つき大会とテント防衛集会が持たれた。

 餅つき大会は今年で二度目である。淵上代表のつき始めで次ぎ次ぎとつき手は変わり餅は出来あがる。餅をつく人も見ている人もどこか少年や少女に帰ったようなおもむきもあり、少し風が冷たい中だったが楽しさが溢れていた。あんこ餅、きな粉餅、からみ餅、さらには納豆餅などの様々な餅が出され、参加者は「つきたてはおいしい」と言いながらほうばっていた。道行く人や飛び入りの人にも振舞われたが好評だった。豚汁もおいしく彩りを付けてくれた。僕らの挨拶として各官庁等に餅を配ったのであるが、受け取りは様々で対応ぶりはおもしろい。経産省は強固に受け取りを拒否しているが、農水省などは違う。各省がテントのことをどう見ているのということもあってその対応には興味をそそられるところもあった。

 午後の一時からはテント前での記者会見があり、テントをめぐる動きや今後についての話がなされた。みんなの関心は安倍政権の対応とそれに対するこちらの動きということにあるが、我々は大きな原則的立場しか語りようがない。我々の
意思でテントを撤去することはないというや脱原発運動の持続、発展に寄与するということなどを考えるということだ。あちらこちらで多くのみなさんの意見も聞こえてくるが、じっくり考えながら対応して行くとしかいいようがないのが現状である。

夕方の5時からはテント防衛の集会が持たれた。陽射しも落ちて寒風の中での集会になった。集会には広瀬隆・落合惠子・澤地久枝さん、さらには首都圏反原連のメンバーなど多くの人たちの発言をうけ盛り上がった。安倍晋政権は発足早々、原発ゼロ政策の見直し、新規原発の廃止の撤回など反動的な言辞のもと地金を露呈させてきているが、衰えることない脱原発運動がその解答になるだろう。
新春に向けて多くに闘いの日程が明らかにされつつあるが、我々は手を緩めることなく前進する。テントには全国のみなさんからの年賀状も届いている。次の機会に紹介させてもらう予定だ。

.. 2013年01月08日 09:36   No.482002
++ sirotama (幼稚園生)…1回       
<テント日誌1/6(日) 経産前省テント広場―483日目>
 |  第二テントで開かれたシネマでテントはにぎわっていた。
 
 1月6日(日)、第2テント「原発いらない女たちのテントひろば〜福島とともに」主催で、DVD上映&トーク会が行われました。
第2回「しねま で てんと(CINEMA DE TET)」、上映されたのは「グリーナムの女たち」(1983年/イギリス/60分(日本語版1986年制作)ビーバン・ギドロン監督作品)。
 1982年12月12日の3万人以上の人間の鎖で米軍基地を囲み、基地の前でキャンプを張り、「非暴力直接行動」で戦った女性たちを追ったドキュメンタリー映画です。腕を組み、座り込み、ごぼう抜きされながらも、歌を歌い、有刺鉄線の金網をよじ登り、基地に入り込む女性たちの強さ、したたかさ、しなやかさ。
 映画は半年間の活動を追ったものですが、その後18年間キャンプは続き、ついには米軍基地撤退に追い込んだそうです。
 2011年9月11日の経済産業省包囲行動の日から続くテントひろば行動に重ね合わせて観た人も多いのではないでしょうか。

 上映後、映画の日本語版制作に関わった近藤和子さん、原発いらない福島の女たちの黒田節子さんをゲストにトーク会。第1回しねまでてんとで上映された「ブライアンと仲間たち」の早川由美子監督も参加。
参加者は21名で第2テントは満員御礼。途中、第1テントのYさんも参加。
近藤さんから、映画の背景など、貴重なお話を伺いました。
 ネットのない時代、どうやって3万人もの人が集まったのか?「チェーンレター」(日本だったら不幸の手紙?)を使ったということです。
 最初は男性もいた抗議行動だったそうですが、暴力行為やレイプなどがあったため男性を排除し、女性だけで非暴力で戦い切ったとのこと。
 参加者からは、「男性は自分たちの暴力性を反省しなければ核はなくならない」「原発も同じだ」「男性だけではダメ、男社会の中で原発がこんなに出来てしまった、原発を止められなかった」という声があがりました。
 テントひろばは非暴力の男性が建てたテント。原発いらない女たちは、男性を排除せず連帯して戦います。が、女性がもっともっと声を上げ、立ち上がり、行動しなければ原発はなくならない。
 早川監督は「反対運動ではなく、回復運動だ」と述べられ、これには深く首肯しました。
 反原発運動も同じ。原発にただ反対するのではなく、原発のない日本に回復する運動なのです。(sirotama)

.. 2013年01月09日 08:40   No.482003
++ K.M (幼稚園生)…3回       
第2テントは「CINEMA DE TENT(=しねまでてんと)」でにぎわっていたが、第1テントでも寒い夜にもかかわらず議論が沸騰した。
・5日(土)に原発事故で全町避難する富岡町民が暮らすいわき市の泉玉露仮設住宅で餅つき大会があり、テントからも30人近くが参加して、交流ができとても楽しかったそうだ。
・安倍政権の「脱原発政策」の転換に対抗する戦略について熱い議論。福島の運動が面にまで拡がるといい、福島の住民健康管理の現状をもっと知りそれを訴えなくては。
・丁度一週間前に門松を届けてくださった方が車で引き取りに来られた。地下鉄駅入り口で記念写真を撮って。思わず感謝の気持ちをこめて「来年もどうぞよろしく」と言ってしまった。
・一昨年12月21日の野田首相によるフクイチ収束宣言が被曝労働他もろもろに大きく影響している。原子力規制委員会は「原子力緊急事態宣言」発動中のため設置法附則第7条第3項の例外規定に基づき野田佳彦総理大臣が任命したのだか
ら、「収束宣言」は無効のはずだが…。
・頻繁に差し入れしていただいているタクシー運転手O.Kさんが話の輪に入られ、エネルギー論議。省エネも自然エネルギー開発も大切だが、広瀬隆さんが言われるように、電力も環境汚染と同様に小さく近い供給・使用がいいのでは、ガス・コンバインドサイクルや天然ガスの活用、熱エネルギーの有効利用等も大事。少なくとも、オール電化や電気自動車は遇の骨頂、と。O.Kさんはこれから毎週火曜日に座り込みに参加される

.. 2013年01月09日 08:48   No.482004
++ M/O (大学生)…79回       
<テント日誌1/9(水) 経産前省テント広場―486日目>
 あらためて福島の現状に注目しよう
 

 時の流れが事件を風化させる。よくいわれることだ。二周年が近づく東日本大震災や原発震災についてもそういう傾向がないとはいえない。ここには自然の流れと言う要素もある。しかし、東日本大震災の復興は思うように進展していない。
原発震災に至っては収束していないし、現在も進行中である。東日本大震災や原発震災からの復旧や復興が現在の日本の最大の課題であることは明確である。どの内閣も、また首相らこのことを口にするが実際にはこの問題に目をそらし、人為的に風化させるような振舞いをしてきたのではないか。メデイアもそうである。
復興予算の出鱈目な使い方などはその例であるが、原発震災に関しては経産省や「原子力ムラ」の再稼働戦略があり、事故を小さく見せ既に収束したと思わせたいということがある。安倍首相も儀礼として福島に出掛けたが、見た現実を語ら
なかったというよりは、見ることをしなかった。見る気もなかったのである。

 我々はこうした風潮に抗して東日本大震災や原発震災の現実を明確に認識し突き出さなければならない。1月8日のテント全体会議は「2月11日」から3月下旬まで『福島月間』としてこれに応えることを提起している。具体的なことは今
後明らかにされていくだろが、この期間、我々は福島の現実をあらためて認識したいと思う。テントには『福島の母と子の声を聞け』という文言が経産省に向けて発せられてあるが、我々も今一度これに向かい会いたいのである。

 1月11日には首都圏反原連主催の官邸前行動が開始され、3月9日を前後する日の行動も提起されているが、我々は福島の現状を運動の根底に据え直したいと思う。意識的に、自覚的に福島の現状を知ることに努めたいのである。福島ほ
人たちの声を聞きたいし、それを発する場を設けたい。テントではいろいろの企画をしたいと思う。一例だが、低線量被曝の問題に取り組んできた人の報告や問題提起など。様々の企画の持ち込みを願いたい。

.. 2013年01月14日 09:37   No.482005
++ M/O (大学生)…80回       
 テントにはいろいろの人が訪れる。この霞が関の住人たち(官僚)たちにもテントの関心は高いらしい。時折、カンパをしてくれる人も、立ち停まって話をする人もいるがテントに来て話し込む人もいる。ある人はテントの事が気になって仕方がなかったそうである。一度訪ねて見たいと思ったらしいがけんもほろろに絶されると思っていたらしい。酒を飲んだ勢いで訪ねてきたいただいたらしいが、今回は2度目の訪問だった。彼女の話によれば,原発については反対の人も多く省内では以前よりは語りやすくなったとのことである。彼女の話では官僚は政府からの独立(?)意識が強く、政府の政策はともあれ日本の為に尽くすと言
う意識は強いとのことである。これはある程度は推察されたことである。

 官僚、つまり国家をどう開いて行くのかということが議論になって政治主導ということが提起された。これは民主党政権の敗北でとん挫。が、国民との関係でどう開いて行くかはこれからのことである。規制委員会の動きを監視し、文科省
への行動など国民の声を伝えるべき働きかけは続いているが、これに対する内部の動きはどうなのだろうか。たまに、訪れる人から聞くに過ぎないから、まだ、この回路は閉ざされている。官僚の内部では我々に行動が敵対的なもので、対話を求めるという側面を持っていること、それが意図されていることは理解されにくいのかもしれない。どうしたら開けるかはわからないが、官僚と国民の関係を変えていく道を考えてきたことはたしかである。官僚と国民の関係を変えていくこと、そこに対話が成立することを念頭においてもいるのだ。テントにはそうした狙いがある。テントに関心を持っているというのはその第一歩である。

 深夜にまで明かりのともる霞ヶ関の住人たちの視線が国民に向き、閉じられた壁を開けようとすることはあるのか。はなはだ遠く、絶望的に見える道も誰かがつけ始めれば地上の道になるのにと思う。彼女の勇気ある行動がその先鞭になっ
てくれれば嬉しいのだが…。これが初夢ならいい。今年おみくじは夫婦とも大吉だった。この霊験がこんな風だといいのだがと密かに思った。

.. 2013年01月14日 09:45   No.482006
++ R (幼稚園生)…1回       
テント日誌 1/12日 経産省前テントひろば―489日目
 |  「テントひろば」にネット右翼がきた
 |  正月気分もさめ、いよいよ世の中の諸事が動いてきたなという感あり。
 

12日(土)夜7時30分ころ、ネット系右翼と思われる若い男4人が、突如、テント前にあらわれ、テントのポールをへし折ったり、横断幕や掲示ポスターなどを引きちぎる。ソーラーパネルをひっくり返す。受付の机にけりを入れる。
ものをあたりにまきちらかすなどの暴力行為を働いた。
 その時、テントを守っていたメンバーは敢然と対応し、8時過ぎには退散した。その後テントのメンバーは折られた代わりのポールを調達し、補修、掃除などを全員で協力して行った。たちまちのうちに現状の復帰はなった。
先の総選挙の結果を見て誰の目からも「テント」が今まで通り、このまま継続して行くことはなかなか難しい状況になってきたという思いがある中で、早くもこのような蛮行が開始された。しかし、この程度のことでテントに集う私たちがおたおたすることがないのも自明の理である。今年はテントをめぐって様々のことが起こる予想がされている。テントの集う力が質量とも増すことが
課題だが、持久戦的な様相のもとこれは大変だ。
ただ勇気づけられる動きもある。1月11日に今年初めての官邸前抗議行動は昨年12月を上回る結集で3月に向けて動き出した。全国でこの金曜日に呼応
する動きも増えている。
「おテントさまはみている 2013年毎週金曜日は抗議の日」というコピーのあるポスターがテントにあるが、私たちの闘いは多くの人に見守られ前進している。安倍内閣への御祝儀的な報道が続くがこれもそんなに長くは続かないだろう。
これから大寒を迎えるが多くの人がテントに足を運んでくれることを期待する。それが脱原発の運動を支え盛り上げる地道だが確実のことだ。

.. 2013年01月17日 09:04   No.482007
++ Toku-san (小学校高学年)…24回       
テント日誌 1/14日 経産省前テントひろば―491日目
 |  ネット右翼の襲撃の翌日、テントの状況を心配した多くの方が
   来て下さいました。


 襲撃の翌日、テントの状況を心配した多くの方が来て下さいました
 前日の夜に排外主義者からの攻撃を受け、テントの一部が破壊されたという事態が起きたので、この日の朝、テントに電話をして状況を確認してみた。電話に出た責任者のSさんから、今のところ特には問題は無いが、休みの日には右翼や排外主義者がよく来るので、出来れば早く来て欲しいと言われたので、早目にテントに行く事にした。
 14時頃にテントに着くと、テントの前には6名の方が座っていらした。日曜日の担当の方以外は、前日に襲撃があった事を知り、防衛のために来て下さったと言う事だった。この日の霞ヶ関は、暖かく天気も良かったためか、いつもより人通りが多かったが、たまたまテントの前を通り過ぎた年輩の3名の女性の方達が、「地震があったら原発は終わり。事故があっても補償いてくれないから」と話をされていた。テントに多くの方が来て下さり、テントの前で座り込みに参加して下さる事は、テントの防衛の意味もあるが、多くの人が座り込んで下さっているだけで、アピールになる。多くの人を集めて開かれる抗議集会やデモとはまた違う抗議行動として意味がある行動だと思う。
テントの中には、何度かテントに来ていたが、今日初めてテントの中に入ったという男性がいらっしゃった。定期的に福島に行って支援を続けながら、現地の状況や活動の情報をまとめたものを発行しており、テントにも送りたいので、住所を教えて欲しいと言われた。政権交代後の経産省の動きを心配されていらしたが、「脱原発運動において、テントは重要。また来ます」と言って、帰って行かれた。その後もこの日初めてテントに来られたという男性、大阪から東京で行われた他の集会に参加するために出て来られて、久しぶりに足を運んで下さった男性、金曜日に初めてテントに寄り、土曜日の件をインターネットで知って、足を運んで下さった女性、官邸前集会やテント主催の抗議集会でスタッフをして下さっているKさん等がいらっしゃった。多くの方がテントの事を心配して、激励して下さったり、足を運んで下さる。本当に有難いと思う。皆さんの期待に我々は
応える事が出来ているのだろうか?皆さんからの支持を維持するためには、主観主義に陥らず、自らの行動を客観的に評価し、気を引き締めてテントで活動を続ける必要が有ると思う。
 この日は、珍しく夜11時を過ぎても、テントひろば周辺の各官庁のビルには灯りがついていた。不寝番の途中で深夜三時頃にテントの外に出ると、分厚いファイルを抱えた人達が財務省の建物へ向かって歩いて行った。泊まり担当のKさん
の話では、来年度の概算要求の詰めの作業が行われているのではないかという事だった。Fさんは、昨年の同じ頃にはあまり見られなかった光景かもしれないと仰っていた。自民党政権になって、全てが民主党政権の前の状態に戻されている
のだろうか?政権が代わり、原発政策も推進に見直される事が想像されるが、官僚の人達は、国家公務員倫理法で、全ての主権者国民の奉仕者として定められている。今こそ、国民の多くが望む脱原発のために知恵を絞ってもらいたい。

.. 2013年01月18日 14:18   No.482008
++ M/O (幼稚園生)…1回       
テント日誌 1/15日  経産省前テントひろば―492日目
     まだら模様の残雪は大感の寒さを予感させているのか

 私の地元では長く続いている世田谷ボロ市が開かれていたのだが前日の雪もまだ残り、いつもより人も店も少なめだった。足元に気をつけながら回ってみたがやはりいつもの活気はない。長々と行列のできる代官餅も列は短めだった。さっそく餅を買って帰った。ボロ市には大震災の被災地の復興店が出るのだが、いつもの場所は空きが目立った。被災地から来るのもこの雪では大変なのだろうと推察した。残念だったが、出ている復興店で白河の味噌や岩手のお酒を買った。ボロ市はもう一日あるのだが、明日は店が揃うといいなと思った。
 テントの方でも周辺は雪も残り何となく寒そうだった。この光景は心にも寒さを運んでくる。いや、そちらの方がより寒さを感じるのか。大寒まではまだ日があるが、大寒に入ったら一層の寒さがやってくるのか(?) テントの中も温かくはないが、多くの人の工夫があって昨年よりはといい。政権交代があり、私たちの心的緊張は続いているが、私たちのなしうることは時間があればテントの足を運ぶことしかない。幸にもテントには既に顔知りの人、初めての人など立ち替わりきていただいている。しぶとく持ちこたえているなあという印象だ。そんな風に私たちは原発震災が時間の中で風化していくことに抗っているのだ。毎週金曜日に官邸前抗議に出掛けてくる人も同じであると思う。こうした中で自己問答を続けるのは孤独な営みだがそれが運動を実質的に支えているのだ。考え続けるしか手のない時期があるのだしそれをやめてはならない。
 テントに泊まる時は深夜の散歩もしていたのだが、今は止めている。風邪を警戒してのことだが、それで代わりに朝方に周辺に散布に出掛ける。やはり寒いねと呟きながらだが、それだけに道端の小さな草花には慰められる。少年の日に野
山を歩き回りながら人知れずに咲く小さな草花に出会ったときの喜びや感動を思い出す。何の変哲もない日常の延長線の上にテントの日常もあるのだが、このテントがやがては500日になるのは驚きだ。道端の草花が寒さに耐えている中にも春は近づいている。これに比すれば春など想像できない福島の現状には胸が痛む。
やがて「福島月間」もくる。福島のことに目を向けたい。
 朝のテントにいわき市から環境省への申し入れをする人が立ち寄られた。福島県鮫川村で進められている高濃度放射性廃棄物焼却施設の建設が進められている。
この施設は環境省が秘密裡に焼却施設を進めているが、北茨城地方の水の源流地でもあり、高濃度放射性物廃棄物焼却の危険は多くの人が指摘するところである。
また、この施設の説明は地域住民になされていない。地権者と周辺の三十軒ほどに説明がされただけで影響の考えられる住民には何ら知らされていなのである。
除染作業の手抜きや出鱈目ぶりが公表されているが、溜まる一方の高濃度放射性廃棄物の処理を環境省は焦り秘密裡に建設を進めているが、基本方針もなく小手先だけのお役所仕事の実際が透けて見える。これは福島県をはじめ全国に作られ
ようとしている焼却施設のモデルなのであろうが、私たちは警戒をせねばならない。また、情報を広げて欲しい。この作業の中止を求める署名等が展開されているが、目につけば協力をして欲しい。(M/O)

.. 2013年01月20日 09:06   No.482009
++ I.K (幼稚園生)…1回       
テント日誌1/20(日) 経産省前テントひろば―497日目
 |  各地にホットスポットができちゃったのだ
 
 雲ひとつなく晴れた朝、でも冷たい風が頬を打つ。テントに着いたら関西から戻って来たSさんがギターの弾き語りをしていてちょっと暖かい気分になった。
その隣では完全防寒したKさんが静岡でわさびを作っていたという方と談笑していた。わさびも放射能汚染されて農家は大変だとのこと。
 11時過ぎにカメラを持った人たちが訪れテントの写真を撮っていった。写真研究会のメンバーだそうでワークショップのテーマが「霞ヶ関」とのこと。参加者のお一人上尾にお住まいだと言う女性が子供に食べさせるものに苦労していると話して行かれた。各地にホットスポットが出来ちゃったのですね。テントのこと広めて頂けたらと皆さんにチラシをお渡しした。彼らが去った後、丸の内警察の車が来たので「右翼の来襲?」と思ったら、通りがかった子供連れの方のテント前で写真を撮られたという通報があったらしい。私たちが撮ったのでなく写真同好会の人たちが撮ったことをお伝えしたらすぐ帰っていった。
 座り込みながらの話題はやはり安倍政権の事、脱原発、憲法改悪阻止には参議院選が大事だなどなど…。
 午後にはSさんとFさんがテント前でデュエットを楽しませてくれたが、2時半ごろには楽譜が飛ばされるほどの強い風に堪えられず、外にいられなくなって皆テントの中に避難!(I.K)

.. 2013年01月23日 11:22   No.482010
++ K.M (幼稚園生)…4回       
土曜に新宿西口で経産省前テントひろばのカラーチラシを撒いているとテントに関心を示して取りに来る通行人もいる。脱原発のための経産省前テントひろばは24時間営業、世界中の人々が霞が関のテントに行けば原発の再稼働に反対する仲間たちと会えると訪れてくれる。でもそのための維持管理も大変、特に冬の泊り当番はなかなかきつい。
 早くドイツのように脱原発を日本政府の政策にしてくれないかな!そうすれば、テントひろばの24時間営業も泊まり当番も必要無くなり、規制委員会・規制庁の沢山の小難しい検討チームや有識者会合も不要になり、地震・津波への怯えも小さくなり、原発立地地域や周辺地域の防災計画も防災訓練も賛成・反対のいがみ合いも必要が無くなり、日本から放射性廃棄物を生産して地球の総ての命を脅かすことが無くなり、浜岡のように22mに及ぶ巨大な防潮堤を造るなど沢山の壮大な無駄も必要なく、原発の輸出も止められ、電力会社は廃炉に専念できる。(K.M)


.. 2013年01月23日 11:41   No.482011

■--首相官邸前抗議行動への提案
++ M・I生 (幼稚園生)…1回          

   もう一工夫して「トークリレー」をしたらいかが
 (所沢市西狭山ヶ丘)
 
毎週金曜日の反原発官邸前行動を主催する首都圏反原発連合の皆様、そしてその構成団体である貴舎に心から敬意を表します。私もやむにやまれない気持ちで、何度も参加しております。参加していて気づいたことを僭越ながら述べさせて下さい。
シュプレヒコール・有志のスピーチ、とてもいいと思います。継続して抗議行動をしていくには、もうひと工夫が必要ではないかと思います。多くの方が参加しているという気持ち・意識をもてるように”トークリレー”をしたらどうでしょうか。”トークリレー”を間に入れることで意識の高揚につながるのではないでしょうか。つまらぬ提案ですが。

.. 2013年01月18日 13:18   No.486001

++ 悦田和久 (幼稚園生)…2回       
エネルギー政策の暴走を止めよう。
 |  原発事故後のエネルギー政策を検討してきた
 |  有識者会議の委員を、なぜ入れ替える必要がある?
 └──── (神奈川県 会社員)

以下に、今日(1月16日)の朝日新聞の記事を掲載します。・・・原発事故後のエネルギー政策を検討してきた有識者会議の委員を、なぜ入れ替える必要があるのでしょうか? 政府のHPで公開された資料によると、昨年の最後の会議では、たしか、委員の一人が「今までの検討はなんだったのか」と言っていたと記憶しています。自分達にとって都合の良い結論を出してくれる組織に入れ替えようってことでは、ないでしょうか?

(ここから記事全文 *の部分を除く)
〜 エ ネ 政 策  新 組 織 で 議 論 〜
〜 経産相表明 前政権から仕切り直し 〜
安倍政権は、中長期的なエネルギー政策を定める「エネルギー基本計画」の議論を仕切り直すことにした。民主党政権のもとで話し合ってきた有識者会議とは別の組織をつくる方向で、民主党政権が目指した「2030年代に原発ゼロ」の明記(*:政府のHPで公開された資料によると有識者会議では疑問が多く出ていました。補足説明として付記。)は見送られる可能性が強まった。
民主党政権では総合資源エネルギー調査会・基本問題委員会(委員長=三村明夫・新日鉄住金相談役)が検討してきた。しかし、茂木敏充経済産業相は15日の閣議後記者会見で「(検討)組織は若干、これまでと違う形を考えている」と語った。茂木氏はこれまで原発ゼロ方針について「再検討が必要」と見直す姿勢を示しており、基本計画もこの考えに沿って進めるとみられる。
これまでの委員会は東京電力福島第一原発事故を受けて11年10月にでき、脱原発を訴える飯田哲也氏らを委員にする一方、電力業界の代表は入れなかった。
しかし、民主党政権の「30年代に原発ゼロ」の方針に三村委員長らが反発し、計画づくりは昨年11月を最後に中断した。
基本計画はエネルギー政策基本法に基づき、3年に1度見直す。今の計画は民主党政権の10年6月に見直され、30年の原発割合を東日本大震災前の25%から約5割まで引き上げることを目指している。

.. 2013年01月18日 13:54   No.486002
++ 市川宏 (幼稚園生)…1回       
なぜ原発がダメなのか−−ある講座の紹介<その1>
 │ エントロピー論と槌田敦さんのお話し
 └────(埼玉県在住)

 私はいわゆる「文系」の人間ですが、20年ちかく前から槌田敦さんのエントロピー論に魅せられ、「エントロピー学会」の会員になっています(学会誌を拾い読みする程度ですが)。一昨年、この学会誌に「槌田エントロピー論を普通の人たちに紹介する講座を開くことはできないものか」という願望を投書しました。その結果がたんぽぽ舎の「エントロピー講座」です。
 以下、文系族ばかりの友人知人たちに講座への参加をよびかけた文です。
こうして広く公開するのはためらわれますが、興味をもつきっかけにしていただければ幸いです。

−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−
 同封した文書のうちA・B[※]は、私がはじめて学会誌というものに発表した記念すべき文です。学会の名は「エントロピー学会」、エントロピーというのは物理学の用語ですが(あとで触れます)、この学会はエントロピーの視点から環境や経済などもあつかう学会です。もちろん私の投稿は論文などではなく、一つの「夢」を述べた単純な投書でした。
 ところがその「夢」が思いもかけぬ形で実現することになりました。同封のチラシの「槌田ゼミ・パートU エントロピー入門」がそれです。講師はなん
と槌田敦先生ご本人、私の投書がきっかけというのは望外の喜びですが、何となく責任のようなものを感じてしまい、こうして友人知人あての「宣伝活動」を思いついた次第です。
 エントロピーについては後回しにして、左端貼り付けの[図T 省略 『地球生態学で暮らそう』など所載、生命と物資の循環絵図です]をご覧ください。
私が投書で「見つめていると、自分の過去現在未来の生々流転のすべてが、そこに位置づけられているようで、いうにいわれぬ安心感がうまれてくる……」と書いた、わが「愛してやまない図」がこれです。どこからでもよい。自分が鳥や魚になったつもりで、この図に入りこんでみてください。矢印は主な循環の流れを示していますが、個別の生命は数々の可能性を選びながら細かく分か
れて進み、他の生命と絡み合い、さらなる循環につながって大きく広がって行きます。その中に身を投じる感覚、循環の大きな流れのなかで浮遊する感覚が「安心感」につながるのかもしれません。
 この図には人の姿はありません(それが図に入り込みやすくさせています)。
しかし人の活動のあとが見て取れます。──舟・水田・畑・里山・都市・糞尿……これらをよく見ると、どれもが自然の循環に加わり、それを推進する役にたっていることに気づきます。ここにはビルやクルマがありません。そう、これは江戸時代がモデル、世界に誇る「都市をふくんだ循環社会」の図です。べつな言い方をすると、ここには化石燃料由来のものが一切見当たりません。あ
るいはこれも安心感の由来でしょうか。もちろん江戸時代にもどるのは不可能です。しかし、何とかしてこのモデルと同質の循環を、この石油文明のなかで実現することができないものか。それが現代の課題です。

.. 2013年01月19日 08:13   No.486003
++ 田中三彦 (幼稚園生)…1回       
生活者通信No.256 『視点』から(*)
 │  −恐怖の原発老朽化の時代−
 └────(サイエンスライター/国会事故調もと委員)

 あの大事故が起きる六日前、笹子トンネルを通った。あのときすでに、重いコンクリート製天井板を吊っていた多数のボルトが、あちこちで緩んだり抜けたり折れたりしていて、いつ天井板がバラバラと落下してもおかしくない状態だったにちがいない。そうとは知らず、車の流れに乗って、吸い込まれるようにあのトンネルに入った。うまく出られたのはたまたまでしかなかった。
 かけがえのない何人もの命の犠牲の上に、いまようやく「老朽化」が社会的に注目されるようになった。しかし、人の命を一瞬にして奪ってしまう危険な老朽化は、トンネルや橋や道路にだけ起こるわけではない。当然、原発も老朽化する。それも、運転をすればするほど避けようもなく進行していくひじょうに危険な老朽化が…。大量の核燃料を内に収めている原子炉容器は、厚さ20セ
ンチ前後の分厚い鋼(鉄)でできている。その頑丈そうな原子炉容器が、何かをきっかけに、ある日突然一瞬にしてパリッと割れる可能性があると言ったら、大げさだろうか。けっしてそうではない。専門家が「原子炉の脆性破壊」と呼ぶこの恐怖の破壊現象は、老朽化原発に選択的に起こる。もし、そんなことが起きたら、日本はその先何十年と立ち直れまい。

 原発の運転中、原子炉容器の中では、よく知られているように核分裂の連鎖反応が連続的に起きている。そして、じつはその間、原子炉容器はいわば中性子の“攻撃”にさらされている。つまり、高いエネルギーをもった中性子が、間断なく原子炉容器にぶつかっている。そのため、はじめはしなやかで強靱だった鋼が、じょじょに強靱さを失い、ついには硬くて脆いボロボロの鋼に変質
する。これは原子炉容器の「中性子照射脆化」と呼ばれ、専門家がもっとも恐れる種類の原発老朽化である。
 日本が商業用原発の本格的運転を開始したのが1970年、大阪万博の年だった。
それから40年以上が経ち、いまや日本の多くの原発は明らかにこの危険な老朽化のステージに入りはじめている。とくに、玄海1号、美浜1、2号、大飯2号、高浜1号、敦賀1号は、原子炉容器の中性子照射脆化は、すでにかなり危険なレベルまで進行していることが、データからわかっている。いまや、トンネルの天井板を支えるボルトが少しずつ抜けはじめたり緩みはじめたりしている状態、
と言っても過言ではないだろう。当然、原発を再稼働すれば、事態はさらに悪化する。
 向こう10年は原発を維持して何がベストかを考える、などと、原発再稼働に積極的な安倍政権はいたって暢気だが、老朽化原発がそれまで待ってくれる保証はない。

筆者(たなか・みつひこ)Profile:
元原子炉製造技術者。1943年栃木県生まれ。68年東京工業大学工学部生産機械工学科卒業。バブコック日立入社。福島第一原発4号原発などの原子炉圧力容器の設計に関わる。77年退社。サイエンスライターとして翻訳・著述活動を行う。「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」呼びかけ人。
2011年12月〜12年7月「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)」委員。著書に『科学という考え方』『原発はなぜ危険か』。

(*)生活と政治をつなぐ情報紙『生活者通信』No.256 2013年1月1日
   東京・生活者ネットワークより了承を得て掲載。

.. 2013年01月19日 08:24   No.486004
++ たんぽぽ舎 (社長)…759回       
菅直人元首相がスペースたんぽぽで講演「脱原発と選挙」
 |  2月12日(火)夕方 主催は反原発自治体議員・市民連盟
 └──── 
 2011年1月に準備会、5月に正式発表した反原発自治体議員・市民連盟は(たんぽぽ舎気付)は、1カ月に1回、講座を開いています。2月は民主党菅直人元首相を講師に「脱原発と選挙」で話していただくことになりました。
みなさん、ご参加ください。
 日時 2月12日(火) 午後6:30開場 7:00開会 9:00閉会
 参加費 1,000円
 会場の広さの関係もあり、事前にメール、又はFAXでお申し込みください。
  E-mail  nonukes@tanpoposya.net
  FAX 03-3238-0797

.. 2013年01月20日 07:19   No.486005
++ 市川宏 (幼稚園生)…2回       
なぜ原発がダメなのか−−ある講座の紹介<その2>
 │ エントロピー論と槌田敦さんのお話し
 └────(埼玉県在住)

 ところで循環のシンプルなモデルはエンジンです。エンジンは燃料という資源を得つつ活動をつづけ、いっぽうで排気ガス(廃物)と熱(廃熱)を棄てつづけます。一世紀以上前、エンジン(蒸気機関)の効率を上げるための研究が盛んでした。しかしエンジンの効率には、どうしても越えられぬ限界がありました。その原因を追求した結果、ドイツのクラウジスによって、いわば「効率を妨げる要素」が発見され、これに「エントロピー」という名前がつけられました。それは熱量(カロリー)を温度(絶対温度)で割った数値(Q/T)で示され、すべて物質の活動はエントロピーの増大をもたらすとされました。(一般に「エントロピーは増大する」として知られる熱学第二法則です。)エンジンはこの妨害要素=エントロピーを外部に棄てることによって、活動をつづける
ことができます。エンジンが出す廃物・廃熱は、じつは「物とエントロピー」「熱とエントロピー」であって、いわば「邪魔者とそれを乗せて追放する舟」でした。「物」や「熱」が舟の役割を果たしていたのです。
 人は食物を食べ、動き、排泄します。これを上記の物理的観点から見れば、食物という資源を得て活動し、廃物と熱という舟に乗せてエントロピーを棄てています。つまり、人もまた「エンジン」です。さらに拡大すれば、すべて循環をく
りかえすものはエンジンであり、地球上には小さなエンジン、大きなエンジンが互いに関係しあって動いています。右の図2[地球の概念図]を見てください。
この図では、気象・生態系・生命(人間社会)という三つの層が示されています。
この三つの層の間にも循環があります。層のなかでの循環と重なって、全体としての複合循環がエンジンとしての地球の本質です。
 この「総合エンジン地球」の燃料に相当するものが、地球に入力する太陽光です。これによって地球上の活動(諸循環)が行われます。そして「排気ガス」と「熱」に相当するものが「宇宙への放熱」です。注意すべきは地球から宇宙へ、
エントロピーを乗せて棄てる舟は、「熱」だけだということです。
「物」はロケットでも使わないかぎり、宇宙へ放出することはできません。では地球で発生した「廃物」は、たまっていくいくだけなのか。ここでクローズアップされるのが「土」です。
 土は単なる鉱物の粒ではありません。そこには多くの微生物がふくまれ、その働きによって動植物の死骸が分解され養分となり、これによって生態系の循環がつづきます。この有機物の分解のさい(たとえば堆肥発酵のとき見られるように)
必ず熱が発生します。こうして動植物の死骸という「物」に乗っていたエントロピーが「熱」に乗り移ります。そして熱に乗ったエントロピーが成層圏での放熱により、地球から追放されることになります。

.. 2013年01月20日 07:31   No.486006
++ 柳田 真 (課長)…150回       
宇都宮けんじさん、都知事選ご苦労さんでした!
 |  私たちもひき続き、ともに活動します。1・20集会
 └──── (たんぽぽ舎)

○ 1月20日(日)午後、スペースたんぽぽで「宇都宮けんじさん、都知事選ごくろうさまでした。今後もお元気でご健闘ください。私たち(反原発勝手連)もひき続き共に活動します(応援します)1・20集会」という長い名前の「総括と
今後へのヒント」集会が開かれました。
主催は、脱原発市民&都区職員OBうつのみや勝手連。
 出席者70名弱。宇都宮けんじさんご本人。
 初めに脱原発勝手連から2人=柳田真(たんぽぽ舎共同代表)と反原発自治体議員市民連盟、福士敬子共同代表(都議会議員、杉並区選出)から本日の集会の目的とうつのみや勝手連のとりくみの大要を報告。
 次に勝手連から2人が報告。経過報告:山本礼治さん。11月26日〜12月15日までの20日間でまいたビラ8万200枚、かけた電話6697本、60円郵便局私信500通余、のべ参加者300人強。
会計報告:奥野節子さん。120万円のカンパ 内訳→全国100万円弱、東京周辺20万円弱、若干の黒字)
○ 次に宇都宮けんじさんが約1時間にわたり、立候補の経緯から選挙中のさまざまなできごと、思い…を語りました。
この報告をめぐって、いくつもの質問に対して宇都宮さんの回答がありました。
そのあと、選対本部=人にやさしい東京をつくる会の選挙総括集会へ、宇都宮さんが出かけたので、午後4:00〜5:00は残ったメンバーで活発な(真剣な)討論。のべ10数名が発言しました。5:15から残れる人(10余人)でこんしん交流会。
約2時間続きました。
 全体として1月20日はヒントの多い総括討論集会でした(詳細は後日)
★ 当日の資料 12頁=120円(送料80円=200円)
選対本部の資料 24頁=240円(送料80円=320円)
 ご希望の方へ送ります。
○ (注)主催の「脱原発市民&都区職員OB・うつのみや勝手連」は3つの市
民グループで構成された勝手連です。
その3つとは→1たんぽぽ舎有志、2都区職員(現役)とOB有志、3反原発自治体議員市民連盟(組織として正式決定)プラス経産省前テントひろばの有志。
 たんぽぽ舎は廃原発一筋で25年(前史を含めて)の団体です。これまで原発1本槍なので、政治や選挙はあくまでたんぽぽ舎有志の参加です。

.. 2013年01月22日 10:04   No.486007
++ 市川宏 (幼稚園生)…3回       
なぜ原発がダメなのか−ある講座の紹介<その3−最終回>
 │  エントロピー論と槌田敦さんのお話
 └────(埼玉県在住)

 私はいわゆる「文系」の人間ですが、20年ちかく前から槌田敦さんのエントロピー論に魅せられ、「エントロピー学会」の会員になっています(学会誌を拾い読みする程度ですが)。一昨年、この学会誌に「槌田エントロピー論を普通の
人たちに紹介する講座を開くことはできないものか」という願望を投書しました。
その結果がたんぽぽ舎の「エントロピー講座」です。
 以下、文系族ばかりの友人知人たちに講座への参加をよびかけた文です。
こうして広く公開するのはためらわれますが、興味をもつきっかけにしていただければ幸いです。

−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−
 エンジンはエントロピーがたまったとき不調となり、やがて停止します(ガス欠、オーバーヒート)。人という「エンジン」の病気も、それと同じくエントロピーがたまった状態と解釈できます。そして地球という「エンジン」でも、エン
トロピーがたまっていけばこれと同様な事態が起きることは免れません。
現に循環に乗らない(土に返せない)廃物、あるいは宇宙への放熱能力を超えた過剰な熱の発生が、地球上の循環を狂わせ、気象・生態系・生命に脅威を与えているのが現実です。
 この講座のテーマは、複合循環とはどういうものか。
 どうすれば循環を順調に動かして、エントロピーの収支を合わせていけるのか。
 生態系の一員として、どんな社会的循環(=経済)を作っていけば役割を果たせるのか。
 等々になると思われます。
ぜひ、できるならば直接足を運んで、またとない学習の機会を活かしていただきたいと思います。条件の整わぬ方は、ぜひテキストをお読みください。テキストの要所要所の図のコピーを作って余白に書き込んで行くのも良い方法かと思います。

 以上、テキスト第一章「地球複合の中の人間社会」を予習してのレポートです。
合格点は覚束ない代物ですが、興味を引く手がかりとなれば幸いです。
 最後に、槌田さんの1976年の「核融合発電の限界と資源物理学」から結語の一節を−−−

 心配なのは、安すぎる石油がまだ大量に残っている結果として、我々現代人 がエネルギー麻薬患者になり切ってしまったことである。巨大エネルギーの生産ということであれば、放射能をまき散らしてもされるこの現実の人間社会、どのようにしたら、更新性資源に生きる社会へ作り変えることができるのか。……心ある物理研究者が子孫のために今なすべきことは、可能なかぎりの手段を用いて原子力発電や核融合発電などの諸計画に反対することである。

 「原発はダメ」の本質を示した言葉であり、いま地球を生きる人間のあり方を指し示す言葉であると思うものです。
−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−
★第2回の「エントロピー入門」は、2月13日(水)19時から開催します。
 会場:スペースたんぽぽ。

.. 2013年01月22日 10:28   No.486008
++ 高杉晋吾 (幼稚園生)…1回       
浜岡原発ストップ、裁判勝利をめざす懇談会のよびかけ
 │  学習会と準備活動にご参加ください
 └────(浜岡裁判勝利の会)

 「世界一危険な原発」と世界中から指弾されている浜岡原発。この原発は致命的な事故が連続しているが、30年以内に大震災を引き起こす軟弱な地盤(南海トラフ)の上に建てられており、もしこの原発が爆発したら、中部地方、関東地方、近畿地方と周辺、そして日本は壊滅する。
 裁判の提起と地裁の判決2003年7月、住民は静岡地裁に全ての原発の運転差し止め求め本訴訟に踏み切った。2007年10月26日、静岡地裁は住民の正当な主張を全面的に退けた。同日、弁護団は即日抗告を東京地裁に対して行った。

 東京高裁裁判の勝利を。

 我々は、その勝利のために学習会「浜岡裁判勝利懇談会」を開催する。
現在そのための協力者を求めている。ふるって学習会と準備活動にご参加ください。
連絡先:高杉晋吾  電話 04−2962−1238
    〒358-0001 入間市向陽台1-1-20駅前プラザ6-306

.. 2013年01月22日 10:36   No.486009
++ 金子 (小学校低学年)…9回       
総理、しっかり聞け!自民党が導入した原発が事故を起こしたんだぞ!
 |  冬の寒さ吹き飛ばす!首相官邸前抗議行動の2時間
 └──── (たんぽぽ舎 官邸前抗議行動ボランティア)

地下鉄内幸町を出る、日が延びたのかまだ、昼の明るさが残る官庁街、だが雪残る歩道は風が吹き渡り、寒気が襟元から体温を奪ってゆく。テント前で旗を用意、5班に分かれて出発する頃には、空の月が明るさをまし、夕空に浮かんでい
た。足元から寒気が這い上がり、凍りついた路面がつるつると光っる道を官邸前に向かい上がって行く。寒々とまばらな人が、二人、三人と集まり、抗議行動前のひと時、思いを共有する、語りあい、情報交換している。見上げると都会の空
にも幾つかの星が輝き、月は一層明るさを増していた。ビルの窓々の明かりを眺めるうちにいつのまにか、周囲に人垣ができ、何時もの官邸前抗議の雰囲気が盛り上がる。シュプレヒコールが始まると皆、一心に声を上げる。プラカードを掲げ、拳を振り上げる。寒さを忘れ、「原発反対!」「命を守れ!」「再稼働反対!」口々に叫ぶ。
 「総理大臣!しっかり聞け!自民党が導入した原発が、事故を起こし、15万人もの人々が避難しているんだぞ!原発再稼働?原発新設?冗談じゃない!気違い沙汰だ!私達は、自分たちの命を守る為に戦ってるんだ!」一分間スピーチでの男性の発言は、たどたどしくはあるけど、それだからこそ言葉に尽くせな思いが詰まっていた。「阿武隈山地からきました。兄を戦争で失い、戦後は、家族が出稼ぎに行って、ここの生活を守ってきました。孫がうまれてからは、この美しい自然の中で、孫を育ていける、それを誇りに、楽しみに生きてきました。でも、放射能に汚染されてしまい、孫を呼ぶこともできなくなりました。」このお年寄りの悲しみ。この日のスピーチは、現地の方が多かった。遠くから、官邸前に来て慣れないマイクを持たざるを得ない。
 切実な現状を、その思いを私達は、受け止め力に変えてゆかなければならない。
私達一人一人それぞれが、もう一歩踏み出そう。寒気が一層厳しくなろうと、それさえも、力として。

☆次回(第40回)首相官邸前抗議行動は、1月25日(金)18:00から20:00。
 たんぽぽ舎も、いつものように13:00から16:00ビラ、プラカードの用意をして、16:00たんぽぽ舎を出発。17:00経産省前テントひろばで待ち合わせ。
 17:20に官邸前、国会議事堂前へ移動。1班から5班で行きます。
 参加歓迎。参加できる方は、たんぽぽ舎までお電話をお願い致します。

.. 2013年01月23日 09:57   No.486010

■--福島第一原発事故の教訓は活かされているのか?
++ 工藤わかめ (幼稚園生)…3回          

原子力規制委員会の危険な動き・再稼働の動き
 |  原子力規制委員会2つの検討チームの会合を傍聴して
 └────   (たんぽぽ舎会員)
 
(1)原子力災害事前対策等に関する検討チーム 第5回会合
 12月27日(木)、議長は中村佳代子委員。主な議題は緊急事態区分・防護措置基準に基づく各主体の行動イメージ。
 資料にあった避難区域は30kmだった。この避難区域はどのような根拠で出されたものか、疑問に思った。福島第一原発で問題となったのは予想以上に広範囲に広がった放射能汚染であり、飯館村の位置は福島第一原発より40〜50kほど離れていた。また放射能は同心円上には広がらず、山脈などの地形や風向きの影響を受けながら広がっていき、北は岩手県南部、南は群馬県、東京北部までに及んだことは多くの人が知っている。また設定された緊急防護準備区域の線量率の毎時500μSV/h(実効線量50mSv/ 週)も高い。子ども、特に妊婦や乳幼児の場合もっと低いレベルでの避難も考えなくてならないのではないか。この基準値については出席した関係者からも、もっと議論すべきという意見が出された。
 自治体の代表からは、事業者の情報提供の要請と避難の判断の主体はどこなのかということが、繰り返された。判断の主体は市町村の長、国や県は避難を促すのが役割というのがその回答。情報は国に集まり、市町村へはなかなか来ない。だから市町村での判断は難しいということのようだ。福島第一原発の事故では自治体への情報は遅れに遅れた。自治体が国に不信感を持つのも当然と思う。またその国にしても東電から情報は完全ではなかった。こうした現実を規制委員会はどう見ているのか。
.. 2013年01月10日 08:31   No.484001

++ 工藤わかめ (幼稚園生)…4回       
(2)東京電力福島第一原子力発電所事故による住民の健康管理のあり方に関する検討チーム 第4回会合〜内容が余りにも片寄ったもの。福島県医師会副会長が抗議
 12月28日(金)、議長は中村佳代子委員。
 初めに中村委員からこれまでの議論を踏まえた整理案の説明があった。資料1に示された整理案では「・・・確定的影響のしきい線量を超える被ばく線量は認められていない。・・・・他の要因による発がんリスクの明らかな増加を証明するほどの被ばく線量は確認されていない。」等、非常に断定的であり、これで議論は終わったような印象だ。また、「東京電力福島第一原子力発電所事故による住民」としながら、健康管理が福島県に限られていた。
 福島県医師会副会長 木田医師からは福島県の医療のスタッフ不足の問題、放射能は隣県にも流れているので国が健康管理の実施をすべき、国の責任ついて言及してほしい、また整理案の文章が断定的あり、その根拠となるデータを出してほしい等の要望が出された。これに対して中村委員が、木田医師からの要望は意見としてお聞きするが、ホームページ上には載せないと話したため、傍聴者から、抗議の声があがり、木田医師からの抗議もあって、記録には載ることとなった。
 傍聴者は少なかったが、内容があまりにも偏ったものであり、なんども抗議の声があがった。会合の後も、傍聴者と委員との意見の衝突が続いた。
 新しくできた規制委員会の傍聴をわずか2回しただけだったが、形をつくっておこうという性急な姿勢を強く感じた。防災にしろ、健康管理の問題にしろ、人の命、あるいはその後の生活に関わる重要な問題のはずである。
 福島の事故ではあまりにも原子力発電の事故時の防災対策がいい加減で、混乱を招いたため、多くの人がしなくて済んだはずの被ばくをしてしまった。その反省がこの委員会で活かされているのでろうか。
 また、今回傍聴した2つの委員会で、「主体」ということばが気になった。
 「主体」とは責任をとるところがどこかということであり、その部分が非常に曖昧だった。はっきりさせようとすると、政策的なことには立ち入らないと逃げてしまう。一体、何のために作った委員会なのか。今後ともこの委員会を注視し続ける必要があると思う。

.. 2013年01月10日 08:47   No.484002
++ たんぽぽ舎 (社長)…758回       
槌田ゼミ 第2弾
 |  「エントロピー入門」1月16日(水)からスタート
 └────(槌田ゼミ講座スタッフ)

◆開講にあたって(講座担当スタッフ)
 エントロピー入門といっても、巷にあふれているような学問的なことの講座ではありません。わたしたちは、この人類社会が持続可能でありたいと願っています。「限りある資源」を、上手に使うにはどうしたらよいのか。現代社会がかかえる問題を、エネルギーの流れ(循環)を見つめ直すところから始めてみませんか?
 初回は、この講座でみなさんに何を学んで、そして考えていただきたいか、わたしたち(と社会)がかかえている問題の本質は何か、などをまじえた入門編にしたいと考えています。
 核開発に反対してこられた槌田先生ならでは、福島原発事故後の追究と解析をすすめていらっしゃる槌田先生ならではの視点も、この講座の魅力的なところです。また、講座の資料を(開催後に)毎回掲載しますので、連続で受講できなく
ても流れをつかむことができます。

★この講座には参加費特典があります。(3回目の参加費割引き)
★受講希望のかたは、事前にテキストをお買い求めください。
 (会場でも購入可、テキストなしでも受講可)
 (弱者のための『エントロピー経済学』入門/価格1500円/ほたる出版/
  槌田敦・著)
日 時:2013年1月16日(水)18:30開場 19:00開会
会 場:スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
    電話 03-3238-9035
講 師:槌田 敦さん
テーマ:「地球複合環境の中の人間社会」
参加費:800円
ホームページ こちら

.. 2013年01月11日 08:57   No.484003
++ 沼倉 潤 (幼稚園生)…1回       
.「236箱と66万円強」を山谷労働者へ送りました
 |  「山谷支援」年末助け合いにご協力ありがとうございました
 └──── (たんぽぽ舎)

 今回で31回目となる「たんぽぽ舎」の「年末助け合い運動」に全国から昨年を上回る支援物資(236箱)とカンパ金(66万円強)が寄せられました。
 皆様方の心温まるご協力に感謝いたし、御礼申し上げます。
 今回は、急遽持ち上がった2つの選挙の最中の取り組みとなり、「たんぽぽ舎」での荷物の整理作業は大変でした。最終日には50箱の荷物が到着し、てんてこ舞いの作業でした。一つ一つの箱を開け、品目ごとに整理をし、再梱包するとい
った作業を手際よく成しえてくれた「ボランティア」の皆さんのお力添えと全国の皆様の気持ちが「たんぽぽ舎」で結びつき、無事12月26日(水)にトラック一杯の荷物を「山谷労働福祉会館」へ搬送できました。
 前回はテントがいくつか送られてきましたが、今回は「お米」が多く、同封の手紙には食品の安全性が付記されておりました。きめ細やかな配慮、ありがとうございました。
 「たんぽぽ舎」は今回の取り組みにあたって、3500枚のチラシを作成、さらに、毎週金曜日の「首相官邸前抗議行動」での配布ビラの一部に「山谷支援」を載せ、2000枚を4回=計8000枚を配布、メールマガジン情報と併せ呼びかけました。
「市民の意見30」の皆様や「経産省前テントひろば」での情報拡散のおかげで例年になく「たんぽぽ舎」の「山谷支援」が全国に拡がり、全国各地から物資が届きました。
 また、金曜日の官邸前行動で知ったという人が多く、わざわざ「たんぽぽ舎」へカンパと物資を届けに来てくれました。

.. 2013年01月11日 10:54   No.484004
++ 工藤わかめ (小学校低学年)…5回       
東海村村上村長は、原発再稼働に反対
 |  12/24脱原発サミットin茨城(第二回)に参加して
 |  厳しい選挙結果、それでも脱原発依存を目指す
 └──── (たんぽぽ舎会員)

○12月24日(月)、原子力発電、日本発生の地、茨城県東海村で「脱原発サミットin茨城」が村上達也東海村村長、三上元湖西市長、小出祐章氏を迎え、茨城の環境と人を考える会議の主催で行われた。
 冒頭、挨拶に立った村上村長は約800人の参加者を前に「今回の選挙の結果はショックだったが、このようにたくさんの人が集まり、元気づけられている。」と述べた。
 集会は休憩を挟んでの2部構成で1部では、小出裕章氏と三上湖西市長の講演が行われた。小出氏はいつもながらの理路整然として分かりやすい話し方で、13年前にここ東海村で起こったJCO事故の例を取りながら、原子力の深刻な影響について話した。また三上湖西市長は、市長として脱原発にリードしていった経過や原発のコストの問題などユーモアを交えながら軽快に話していった。話題は深刻であったが、講師の話に何度も拍手が起こり、会場が沸いた。

○2部では、村上村長、三上湖西市長、小出氏の3氏の参加でパネルディスカッションの形式で討論が進められた。選挙後ということもあり、今回の選挙結果を受けて、どうしていくかが話題となった。三上氏は自民党自体は脱原発ということは難しいかもしれないが、自民党の中には脱原発を考えている議員もいるので、働きかける必要があると述べた。村上氏は今後は地域ごとにその地域の特性から政府に対抗していくしかない。例えば、東海第二原発の場合周囲には100万に及ぶ人々が暮らしているという異常立地である。避難や損害賠償もできない。ただ、脱原発を進めていく場合、交付金については財政でなんとかしていくが、原発関連の仕事をしている人たち、雇用については悩みの種だ。しかし東海村には21世紀の文化的な施設もある。そうした施設を核とした経済成長一方ではないものを大切にしていきたいと述べた。また小出氏は福島事故は津波だけではなく、地震からも影響があったのではないかという質問を受けて、地震の影響はあったと思う。ただ地震や津波があるから、原発は危険というわけではなく、なくても危険なものだ。今まであった大きな原発事故のうち、地震と津波に関係したものは一件、福島の事故だけであり他の3件は地震や津波には関係がないと答えた。
 会場からは小出氏に対する質問として放射能汚染の不安を訴えるものが数多かった。小出氏は、まず子どもを守ることを優先すること。私たち大人、今までの原子力政策を進めさせた責任のある大人は汚染された食物については食べ、子どもには極力食べさせないよう努力していくべきだと話した。
 話題は多岐にわたり、いずれも貴重なものだった。原発立地での脱原発の集会はとても意義のあるものだったと思う。
 最後にクリスマスイブということで、サンタクロースの扮装をしたかわいい子どもたちが3氏に花束とクリスマスプレゼントを渡した。プレゼントは3氏に向けられた励ましのメッセージ。子どもの手からプレゼントを受け取った村上村長は「69年間で最も良いクリスマスイブ。」とにっこり。原発立地自治体で脱原発依存を目指す村上村長に最高のクリスマスプレゼントとなったのではないだろうか。

.. 2013年01月11日 12:11   No.484005
++ 柳田 真 (平社員)…149回       
大地動乱の時代=地震(津波)活発期の日本列島
 |  安倍自民党の原発再稼働(もうけ)に反対し、阻止するためには…
 └──── (たんぽぽ舎)

◎大地動乱の時代=地震(津波)活発期の日本列島
 東海地震提唱者の石橋克彦氏の著書に『大地動乱の時代』がある。この本には、日本列島の地震の歴史と人間が書かれているが、“なかなかの読み物”になっている。大地動乱の時代は地震(津波)活発期=活動期をイミする。日本列島が敗戦
後からの地震静穏期を終えて、今は、地震活発期に入った、といわれる。
 それは、6000人強の死者を出した阪神淡路大震災(1995年、気象庁M7.3)から始まり、2万人弱の犠牲を出した東日本大震災(2011年、モーメントM9.0)〜現在に続いている。
 地震を扱う役所=気象庁や地震関連の国家機関が、今後、「M8クラスの余震が起こりうる」と警告を出し続けている。

◎野田民主党政権の不評と小選挙区制のマジック(4割の得票で8割の議席)で、昨年12月、安倍自民党政権になった。安倍自民党は、選挙中はあいまいにしていた原発推進を選挙後は公言する。50基の原発のうち大飯原発2基を除いて、48基が停止中だが、その再稼働の嵐が近づいてきている。地震活発期の日本の原発48基の再稼働は無謀きわまりない。「原発再稼働なしでも電気は大丈夫」は、2012年の実績(事実)で証明された。
 原発再稼働の本質は電力会社のもうけであり、背景に原子力技術の温存→日本核武装のおもわくがある。

◎どう闘うか〜智恵と経験を出し合おう
 大衆運動の大きな盛り上がりと鋭い闘いの両方をつくりだすことがカギだと思う。昨年6月末から7月1日の関西電力大飯原発の再稼働阻止闘争−首相官邸前抗議行動と現地闘争−を上回る闘いが求められる。

 そのためにも、当面、次の3つ

 1.毎週金曜日の首相官邸前抗議行動(全国各地100カ所以上)に参加し、盛り上げる。
 2.原子力規制委員会に対する創意ある、持続した行動を続ける−傍聴・交渉−追及、大衆的抗議行動ほか
 3.再稼働阻止全国ネットワーク(2012年10月結成)に結集して智恵と方針を出し合おう(現地闘争、全国的連携の闘い、ほか)。

.. 2013年01月14日 08:46   No.484006
++ 金子 (小学校低学年)…8回       
東電・神奈川県支店へ様々な思いを込めて平成24年最後のデモ
 └──── 止めよう原発! 神奈川・東電デモ実行委員会 金子

12月28日デモ報告
【東電・神奈川県支店へ様々な思いを込めて平成24年最後のデモ】

12月28日、東電・神奈川支店へ向け平成24年最後のデモを行いました。小雨降る中、36名の参加者が有り、リレートークも被曝労働の現状から始まり、4号機の燃料プールの危機的状況、事故被害者が抱える様々な苦しみ、事故がなくとも恒常的に被曝者を生み出し、高レベル放射性廃棄物を生み出す原発の原罪、等々、それぞれが、それぞれの言葉と思いを込めて訴えました。デモに出発すると、バスの中から手を振ってくれる、沿道でも手を振り拍手をしてくれる、頑張れと声を掛けてくれる、自民党が圧勝しようとも、人々が原発は嫌だと思う気持ちに変わりはないことがヒシヒシと伝わってきました。デモ終了後の交流会では、美味しいギョウザを食べながら、25年に向け活動をどのように広げて行くか、様々な提案がなされました。

○さて、平成25年最初のデモは、1月25日(金)です。
リレートーク18時より、デモ出発19時 コース:桜木町駅前広場→関内→市庁舎前→東電・神奈川支店前→桜木町駅前広場 約1時間のコースです。
思うだけでは原発は止めらません、まず一歩踏み出しましょう!
   お問い合わせ:金子 090-6540-3771

.. 2013年01月14日 09:51   No.484007
++ 矢嶋 理恵 (幼稚園生)…2回       
.「金曜官邸抗議の仕掛けと苦悩〜原田裕史さんの講座を聞いて」
 |      1月10日の講座を聴いて
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

毎週金曜の官邸前抗議行動には、実はいろいろな仕掛けがあるそうです。逮捕者を出さないための仲裁的な役割があったり、私のようなデモ初心者には当たり前に思えるようなことが実はなかなか通らない方がいたり。ご苦労様です。
また、「ふつう」の人たちが抗議行動をしていることを印象づけるために、団体の旗は下ろしてもらうこと(シンボルの旗はよい)、シングルイシューを守り、とにかく行動の2時間は「反原発」に関するプラカードやスピーチに絞ってもら
うことなど、本当に私にとっては、言われてみればその通りだと思うようなことですが、実は「そ
の通り」でない人たちもいるということで、本当にご苦労なことだと思いつつ、興味深く聞かせていただきました。
 原田さんの講座は、いつも思いもよらない視点のずらしがあり、固定観念をブレイン・ウォッシュされます。それがとても、はっとする瞬間であり、聞いていてびっくりしつつもためになります。

 次回(第3回目)の原田講座のテーマは「放射能の話〜避難の権利」です。
    日時  1月31日(木)19:00−21:00
    会場  スペースたんぽぽ
    参加費  800円 
とても楽しみにしています。

.. 2013年01月14日 10:02   No.484008
++ 柳田真 (高校生)…64回       
原発推進官庁への異議申し立ての全国市民の拠点
 |  経産省前テントひろばを守ろう。みんなで。
 └──── (たんぽぽ舎)

○12月選挙で自公政権が成立し、原発推進が公然とおもてに出てきた。7月参院選までは、そこでの勝利までは、「政府暴走への自己規制」の意識が多少は働くとみるが、よくはわからない。いづれにしてもテントへの危機が迫っていることは「確か」だ。正月明けの「テントを守ろう1.4集会」は300人強で成功したが、これを第1波として今後、2波、3波と盛り上げていこう。
 テントを強制的撤去することが「現政権に、そして経産省にマイナスになる」と思わせる、大衆的な盛り上がり、雰囲気作りが必要だ。そのため私たちの持てる全力を出そう。
○たんぽぽ舎は
 (1)テントへ働きかけて、毎週金曜日の官邸前抗議行動で「テントを守ろう」のビラまきを提案し、両者で12月から実施してきた。今後も続
ける。
 (2)「原発再稼働反対のテントを守ろう」のノボリ旗を6本程つくり、毎金曜の官邸前抗議行動の日に立てる。(実施中)
 (3)たんぽぽ舎の自発的取り組みとして、毎週火曜日テント防衛のため、出かけよう。メールで呼びかたところ、先週も今週もそれぞれ10人
    前後の人々−女性が主−が参加した。
 (4)国会正門前の3分アピールで、芝工大OBのYさんが「除染労働者の健康を守ろう」という話と合わせて「テントを守ろう」と訴えた。
 (5)早大OB会がたまたま1月初旬にでき、その10数人がテントを訪れかつ、官邸前抗議行動にも加わった。平均年令60〜70才だが頼もしい「想定外」の応援団。。
 (6)ハガキを経産大臣や経産省職員に出そう。たんぽぽ舎で近日テントと相談し、2枚100円でハガキを広く普及する予定。1枚は経産大臣、
    1枚は経産省担当部署。
    テントを撤去するな。テントを守ろう―の内容のハガキ。
 (7)2月2日(日)の午後1:00開場 1:30開会 5:00閉会でテントを守ろうの集会をスペースたんぽぽで開く。講師は3人で、テント代表と
    大口昭彦弁護士と、あともう一人、交渉中(乞うご期待)。
    ユニークな集会になる予定。
 (8)全国各地でテントは見本的となり、脱原発のシンボルになってきている。灯だ。全国の力を連携し、経産省前のテントを守ろう。

.. 2013年01月17日 08:12   No.484009
++ 小川 治 (幼稚園生)…2回       
首相官邸前抗議行動を振り返って
 |  自分を変えていこうとする人たち 抗議行動はまだ始まったばかり
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 去年3月からはじまった官邸前行動は、約10か月続いてきた。当初は国会記者会館前のミニ集会といったところだった。やがて衆院第二別館に列が届くまで参加者は増え続け、6月末にピークに達し、国会議事堂正門前付近も人で溢れた。以降、参加者は減少を続けたが、12月の選挙前後から再び参加者は増えてきている。
 普通の市民が毎週金曜日、日常の一部であるかのように官邸前・国会正門前に大勢集まる。自分の言葉で自分の考えを発言する。(それって普通の市民?)あるいは思い思いの自作プラカードを持参。地方から訪れる人も増えている。
集会やデモですぐに世界を変えられる、などとはもちろん思わないが、自分を変えることはできる。今、官邸前に集まってる人たちは、自分を変えていこうとする人たちなのだろう。10か月たったが、まだ始まったばかりだ。

.. 2013年01月18日 13:05   No.484010

■--除染作業のひどさ
++ 朝日新聞 (大学生)…70回          

◆「手抜き除染」横行 回収した土、川に投棄−東電福島第一原発周辺の
  
 【青木美希、鬼原民幸】東京電力福島第一原発周辺の除染作業で、取り除いた土や枝葉、洗浄に使った水の一部を現場周辺の川などに捨てる「手抜き除染」が横行していることが、朝日新聞の取材でわかった。元請けゼネコンの現場監督が指示して投棄した例もある。発注元の環境省は契約違反とみて調査を始めた。汚染廃棄物の扱いを定めた特別措置法に違反する可能性がある。

 ■福島第一周辺、環境省が調査へ

 環境省は昨夏以降、福島県内の11市町村を除染特別地域に指定し、建物や道路、農地などから20メートル内の本格除染を始めた。それ以外に広げるかどうかは今後の課題だ。これまで4市町村の本格除染をゼネコンの共同企業体(JV)に発注した。楢葉町が前田建設工業や大日本土木など(受注金額188億円)、
飯舘村が大成建設など(77億円)、川内村が大林組など(43億円)、田村市が鹿島など(33億円)。

 環境省が元請けと契約した作業ルールでは、はぎ取った土や落ち葉はすべて袋に入れて回収し、飛散しないように管理しなければいけない。住宅の屋根や壁は手で拭き取るかブラシでこする。高圧洗浄機の使用は汚染水が飛び散るため雨どいなどごく一部でしか認めていない。洗浄に使った水は回収する決まりだ。

 取材班は昨年12月11〜18日、記者4人で計130時間、現場を見て回った。楢葉、飯舘、田村の3市町村の計13カ所で作業員が土や枝葉、洗浄に使った水を回収せずに捨てる場面を目撃し、うち11カ所で撮影した。また、作業員約20人から、ゼネコンや下請け会社側の指示で投棄したという証言を得た。「作業ルール通りやればとても終わらない」との声も相次いだ。(中略)

 除染作業中に土や枝葉を捨てる行為は契約違反にとどまらず、放射性物質による環境汚染への対処に関する特措法が禁じる廃棄物の投棄(5年以下の懲役や1千万円以下の罰金)に触れる可能性がある。環境省は「事実なら重大な問題だ」とし、ゼネコン各社から事情を聴く方針だ。(1月4日より抜粋)
.. 2013年01月08日 09:23   No.483001

++ 東京新聞 (部長)…241回       
◆「何としても9基再稼働を」 関電社長年頭会見 (1.7 夕刊から)

 関西電力の八木誠社長は七日、福井県庁で行った年頭の記者会見で、大飯原発3.4号機(同県おおい町)を除き停止中の県内の原発九基について「安全対策をやり、国民の理解を得た上で、なんとしても再稼働を果たしたい」と意欲を示した。
 運転年数が四十年を超えた美浜原発1、2号機(同県美浜町)に関しては「今後、原子力規制委員会が定める基準に対応したい。基準をクリアすれば運転を延長できると理解している」と述べ、廃炉を前提にしない考えを明らかにした。
 四月に予定する電気料金値上げについては「電力事業は危機的な状況。電力供給と収支の安定のため」と理解を求めた。政府に対しても、中長期のエネルギー政策をぶれることなく進めてほしいと注文を付けた。

.. 2013年01月10日 09:31   No.483002
++ 東京新聞 (部長)…242回       
核廃棄物の島・蘭嶼島 鎌田慧(ルポライター)
                  (1.8 本音のコラムから)

 台湾東南にある台東市に正月明けの三日間滞在した。そこからさらに九十キロ南東、フィリピン・ルソン島に近い、蘭嶼島を目指したのだが、強風に影響され、小型飛行機はついに飛べなかった。
 蘭嶼島は海洋民族タオ族の島だが、台湾電力の原発「低レベル核廃棄物最終処分場」として知られている。魚の缶詰工場を建設する、という触れこみで土地が買収され、三十年前の一九八二年から十万本にもおよぶドラム缶が搬入された。
 政府と台湾電力は、補助金や電力無償化、奨学金支給などの利益誘導で住民の抵抗を抑えてきた。ところがドラム缶の腐食破損がすすんで、放射能漏れが発生、三割ほどが再装されたが、地域の汚染と子どもの障害などが指摘されている。
 村のたたずまいや施設の状況を、日本の核廃棄場・六ヶ所村と比べて見てみたかった。それで空港ロビーで粘っていたのだが、島の強風はやむことなく、残念ながら断念でざるをえなかった。
 台湾の核廃棄物が、交通が遮断されがちな絶海の孤島に捨てられ、米国の核実験が先住民の地で行われ、日本の核廃棄物がエミンの地の開拓村に押し付けられる。危険な核政策の差別性をもろに考えさせられた空港ロビーに国の「経済部」と台湾電力の「低レベル核廃棄物は地方を興し、共存共栄」の巨大は看板があった。

.. 2013年01月10日 09:44   No.483003
++ 東京新聞 (部長)…243回       
もんじゅ点検超過を陳謝 原子力機構、福井知事に
                       (1.8 から抜粋)
 日本原子力研究開発機構の鈴木篤之理事長は七日、年頭のあいさつで福井県庁を訪れ、高速増殖炉もんじゅ(同県敦賀市)で九千以上の機器が点検時期を超過していた問題で「私どものやり方に不十分なところがあった」と西川一誠知事に陳謝した。
 鈴木理事長は「担当理事を常駐させ、原子力規制委員会に(調査結果を)報告する」と説明。西川知事は「(核燃料サイクルで)基本的な施設であることをよくよく自覚し、取り組むことが重要だ」と述べた。
(−中略−)

.. 2013年01月10日 10:41   No.483004
++ 東京新聞 (部長)…244回       
◆「闘う政治家」って?  斉藤美奈子   (1.9 から)

「美しい国へ」(文春新書)を読み直した。安倍晋三首相がまだ小泉内閣の官房長官だった。2006年の本である。
 そうだった。思い出したよ、この巻頭言。政治家には2種類ある。<それは「闘う政治家」と「闘わない政治家」である><わたしは常に「闘う政治家」でありたいと願っている>
そいつはちょいとズレてません?「闘う政治家」は権力に抗う野党政治家に相応しいキャッチフレーズで、権力の中枢にいるあなたがいうのは変でしょ。当時の私はそう思ったが、その後の彼はたしかに戦闘モードだった。首相就任わずか3ケ後には戦闘モードで教育基本法の改定を強行し、戦闘モードで防衛庁を省に昇格させた。
 「わたしの原点」と題して彼は祖父・岸信介の家がデモ隊に囲まれた60年安保当時のことを書いている。晋三少年、時に6歳。長じて彼は確信する。<まちがっているのは安保に反対するかれらのほうではないか>民衆の運動が「敵」に見える環境で育った方である。脱原発デモも当然「敵」に
見えるよね。7年たっても戦闘モード全開で、原発や教育や歴史認識について語る首相。いったい誰と闘う気なのか、相変わらずズレている気がしてならない。

.. 2013年01月10日 10:49   No.483005
++ 東京新聞 (部長)…245回       
利益相反(竹田茂夫) <本音のコラム>

 昨年の選挙期間中、自民党の日銀たたきに対して、白川方明日銀総裁は理路整然と反論した。だが選挙後に態度が豹変し、自ら不可能とした2%インフレ目標と無制限金融緩和を受け入れてしまう。総裁罷免を可能にする日銀法改正の恫喝に対して、日銀の政治的独立性を守るため苦渋の選択をした結果だろう。この背後には、セントラルバンカーが選挙の洗礼を受けない専門家集団であるという宿命がある。
 選挙の洗礼を受けないという点では、経済財政諮問会議や産業競争力会議等の経済政策の司令塔に続々と起用されている財界人も同じだ。だが、こちらの方は別の深刻な問題を抱えている。
 諮問会議の民間議員の小林喜光・三菱ケミカルホールディングス社長は、諮問会議の役割は「いかに原発を再稼働させるか」だという。その同じ諮問会議の民間議員には原発メーカー社長が就いている。
 かつて小泉政権などで規制緩和の旗をふった人物は、規制緩和で利益を受ける大手金融業トップであった。当然、利益相反が問題になった。
 政権に協力する財界人に問いたい。一企業の利益、国民の利益をそれぞれどのように定義し、どの利益を代表するつもりか。「GMによいことは米国にもよい」との主張は日本でも成立するのか。国民に説明する義務がある。(法政大教授)
                      (2013年1月10日より)

.. 2013年01月11日 12:25   No.483006
++ 朝日新聞 (大学生)…71回       
環境省、手抜き情報放置 除染作業者を聴取せず

 福島第一原発周辺で手抜き除染が横行している問題で、環境省が昨年12月25日以降、詳細な手抜き情報を得ながらゼネコンを聴取せず、放置していたことがわかった。聴取を始めたのは、朝日新聞の報道を受けて除染適正化推進本部を発足させた。今月7日だった。初動が遅れた結果、実態理解が難航する恐れがある。
 取材班は12月25日に現地本部の環境省福島環境再生事務所に、ゼネコン側の指示で草木が投棄されたことや洗浄水が回収されなかったことを日時や場所を特定して伝えた。手抜き現場の写真の一部も見せた。本省の幹部2人にも伝えた。
 26日には草木の投棄を指示された20代男性が実名で手抜き情報をファックスで本省を事務所に送った。取材を受けたゼネコン2社も28日までに洗浄水を適切に回収していない可能性があると事務所に報告した。
 ところが、環境省は情報を共有しなかった。事務所は25日の取材に「マナーの問題」と発言。ゼネコン2社には口頭で調査を求めたというが、現地の確認や詳しい聴取はしなかったという。実名で情報提供した男性はメールアドレスを記していたが、今月8日時点でも問い合わせはない。
 仕事納めの12月28日に雇い止めになって出身地に戻った作業員は多く、現場も風雪で変わり、調査は難航しそうだ。環境省は「情報共有や連絡体制に不備があったか調査中」としている。(1月10日から)

.. 2013年01月14日 09:01   No.483007
++ 毎日新聞 (小学校高学年)…22回       
被災4県 石綿基準超え17ケ所 解体現場「氷山の一角」

 東日本大震災で被害を受けた建物の解体工事で、世界保健機構(WHO)の安全基準(大気1リットル当たり10本以下)を超すアスベスト(石綿)が検出された現場が、昨年末までに17ケ所確認されていたことが環境省と厚生労働省への取材で分かった。環境省が05年度から毎年約50ケ所を抽出して行っている大気濃度調査では、震災前の08〜10年度に基準を超えたのは山梨、愛知両県など計4ケ所だけだった。専門家は「氷山の一角に過ぎず、見過ごされた被災解体現場はたくさんあるはずだ。WHO基準以下なら健康に影響がないと言い切る根拠もなく、対策が急務だ」と指摘している。(中略)

フォローが必要

石綿問題に詳しい東京工業大大学院の村山武彦教授(リスク管理論)の話
日本の技術水準であれば石綿飛散はもっと抑えられるはずだが、解体業者に技術差があるうえ、業者の能力をチェックする仕組みもないのが問題。(継続的な被ばくがある石綿生産現場と異なり)、被災現場では局所的・短期的に飛散する
ため、大気濃度のモニタリング調査で把握できない。石綿にさらされた人へのフォローが必要だ。    (1月11日より抜粋)

.. 2013年01月14日 09:09   No.483008
++ 東京新聞 (部長)…246回       
除染下請け天引き横行 作業員宿泊、食事代の名目
 業者支払い日給1000円 国の危険手当温床に

 東京電力福島第一原発事故に伴う国直轄の除染事業で、下請け業者が、作業員の日給から半ば強制的に宿泊代や食事代を天引きし、国が支給する危険手当の1万円のほかは、1日千円程度しか支払っていない実態が、作業員らへの取材で分かった。宿泊施設は、業者が国などから無料や安価で借りたもので、作業員から徴収した宿泊代のほとんどが業者の取り分と化す形となっていた。(後略)
(1月11日より抜粋)

.. 2013年01月14日 09:20   No.483009
++ 朝日新聞 (大学生)…72回       
日本原電、発電せず最高益 電力5社から760億円 今年度上半期
 電気料金にツケ

 敦賀原発(福井県)などを持つ原発専業会社の日本原子力発電(本社・東京)が、原発を動かしていないにもかかわらず今年度上半期の純利益が過去最高の209億円になった。東京、関西など5電力が電気を買う契約を続け、電気が送られていないのに「基本料」として計760億円ほども払ったからだ。この費用は各電力の電気料金に含まれ、利用者が負担している。(後略)
                      (1月11日より抜粋)

.. 2013年01月14日 09:30   No.483010
++ 東京新聞 (部長)…247回       
有感地震 昨年3000回余 震度5強は4回 6割が大震災余震

 気象庁は10日、昨年1年間に発生した震度1以上(有感)の地震は3139回だったと発表した。このうち6割に当たる1872回が東日本大震災の余震とみられる。
 大震災の発生した2011年の10487回に比べ大幅に減ったが、震災前年までの10年間(01〜10年)の年平均1720・3回の約1・8倍に達している。
 同庁は「余震は少なくなってきているが、まれに強い地震が起きることもあり、引き続き警戒してほしい」としている。
 昨年の有感地震の震度別は、震度5強が4回、▽5弱は12回▽4は65回
▽3が232回▽2は816回▽1は2010回。6弱以上はなかった。
 また気象庁は、昨年12月7日に宮城県石巻市で約1メートルの津波を観測した地震のマグニチュード(M)を7・4から7・3に再修正したことも
 明らかにした。
(−後略−)            (1月11日より抜粋)

.. 2013年01月17日 08:30   No.483011

■--原発推進に戻るのか
++ 今井伸 (幼稚園生)…1回          

日本のエネルギー利用を考える・・・
 └────(元毎日新聞論説委員)
 
 衆議院選挙が終わり、原発推進を明言した自民党が大勝。
 日本は再び、原発推進の道に戻るのでしょうか。
 そういうことにはならないというのが、私の結論です。

 日本は今、3・11後の新しいエネルギー利用のあり方を模索しています。
 ただ、「脱原発」か「原発推進」かという点にのみ関心が集まり過ぎ、海外で起きているエネルギー利用の大変化に気づいていないように見えます。
 我々は、今、世界で、何が起きているのかを知り、その上で、日本のエネルギー利用を考える必要があります。

●どうなる?自民党政権

 まず、日本の政治の動きです。
 世論調査では、現在でも「脱原発」が多数派です。ということは、選挙では経済と領土問題が争点になり、3年間の民主党の情けなさに、選挙民が腹を立てたのです。
 自民党は第1党になりましたが、選挙前と同様、公明党と連合政権を作るでしょう。公明党は、長期的には原発依存度を低下させるべきだと言っていました。
 安倍晋三・自民党総裁は選挙中に主張したことを実行するのは難しいでしょう。
 彼が主張したのは、次の2点です。
 (1)景気浮揚のため公共工事をどんどん復活する。建設国債を増やして日銀に全部買わせれば金はいくらでも出てくる。(2)尖閣は武力で守る。日米安保を強化し、武力行使しやすいように憲法を変える――。

 経済問題を40年間取材してきた私に言わせれば、(1)は危険な考えです。そんなことをすれば、日本はギリシア化の道をまっしぐらです。公共工事を増やしても、日本の景気が良くならないことは、過去20年の歴史が証明しています。
財政赤字が増え、消費税は10%どころか20%にしないと足りません。
 輸出を増やすために円安にすると言っていますが、円安になったら、日本は必要なエネルギーも食糧も輸入できなくなります。日銀も財務省も本音は反対です。
 そして(2)の尖閣への対応です。このままいけば、何らかの武力衝突が起き
ます。ようやく収まりかけた中国の日本商品不買運動が再燃し、日本経済は打撃を受けます。
 8月15日に“安倍総理”が靖国神社を参拝することにでもなれば、日中関係は修復不能なほど悪化するでしょう。
 今回の選挙の低い投票率と、自民党への政党支持率の低さは、国民が自民党を信用していないことの証拠です。
 こういう中で、安倍総裁が主張を変えて求心力を失うとか、辞任に追い込まれる事態も予想されます。福田、安倍、麻生、鳩山、菅、野田と続いた短期政権が繰り返される可能性があります。
 そうなると、自民党は“タカ派”的な政策を修正せざるをえません。自民党の原発政策は、現在の民主党の政策「2030年代に原発稼動がゼロになるよう、今からあらゆる政策・資源を投入する」との折衷案みたいなものになるでしょう。
 自民党は選挙に勝ちましたが、公約通りの政策を進められるわけではありません。
.. 2012年12月29日 10:43   No.481001

++ 小川治 (小学校低学年)…6回       
.「総理、あなたに反対する人たちを見よ!」
 |  若い人たちのスピーチに希望を見た。
 |  12月28日(金)第37回新政権発足後初の官邸行動
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

17:50先々週の第35回同様、参加者はわずか。冷たい小雨が不安を募らせる。にもかかわらず、機動隊員はいつもより少し人数が多い。18:00ごろ、一気に人が増えて、周りが窮屈になってくる。今日の集会の特徴はスピーチをする人が多く、若い人がほとんどで人数も多かったこと。議員さんは僅か。

○安倍氏、甘利氏は福島事故のA級戦犯だ。(志位和夫さん)
○自民党よ、奢るな、調子に乗るな。原子力はエネルギー問題ではない。人権の問題だ。政治家は人権・生命を守る人がなるべきだ
○核の危険が分からない人に総理になってほしくない。そんなの我慢できない。
 日本人は反対することを知らないのか。
○総理は国民の信任を得ていない。ただちに原発を止めなさい。
○次に事故が起きれば日本は破滅。すぐに廃炉すべき。そして使用済核燃料を
 安全に保管せよ。
○安倍総理、支持者ばかり見ていないで、自分に反対する人たちを見よ。

日本の舵取りを自負しているであろう、議員・官僚・財界の方々。一度でいい。
ここに集まる人たちを見にくればいいのだ。その声を聴けばいいのだ。

★来年1月の官邸行動は11日(金)、18日(金)、25日(金)の3回。
 なお1月4日(金)はテントを守ろう集会が午後5:00〜7:00に開かれる。
 場所は経産省前テントひろば。

.. 2012年12月30日 08:52   No.481002
++ 今井伸 (幼稚園生)…2回       
・元毎日新聞論説委員
 −・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・
 ★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)
 −・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・

 渡辺喜美氏の「みんなの党」が面白いことを言っています。同党は、いわゆる進歩派でも、民意を重視する政党でもなく、小さな政府と市場原理を標榜する保守派です。みんなの党の考え方は、次のようなものです。
 「原発はもともと割高で、リスクが高く、民間ビジネスとしては成立しない。アメリカでは今、天然ガス火力発電をやろうという発電会社はあるが、原子力をやろうという発電会社はない。日本も小さい政府にして、エネルギー市場を自由化して民間に任せれば、原発は存在できない。そうすれば、電気料金は安くなり、政府の負担は減り、日本経済は強くなる」
 私は、みんなの党を支持しているわけではありませんが、原発がこれからたどるコースは、みんなの党が言っている方向に近づいていくと思います。
 選挙のさなか、敦賀原発の直下の断層は活断層であることが認められ、同原発は廃炉の可能性が高まりました。地震と津波に対応できない原発は、今後、同じ運命をたどります。
 日本では、新規の原発建設はできないでしょう。福島原発事故を経験した後、原発を誘致したり建設を認めたりする地域はありません。原発稼働期間40年の原則が守られれば、現実として、日本の原発はいずれ1つも動かなくなります。
 かつて、アメリカがイラクに戦争を仕掛けました。思ったような結果が得られないので、戦争を終わりにしたいと考え、戦争からの「出口戦略」を実行しました。
 今、日本は、原発からの出口戦略の最中です。福島原発事故までは、日本のエネルギー戦略の柱は、電力の50%超を原発でまかなう、というものでした。
2012年の年末は、54基あった原発のうち稼働しているのは2基です。こういう、本当に危ういエネルギー戦略から撤退しようとしているわけです。出口戦略とは、撤退戦です。
 日本の戦国時代、有名な武将は、勝ったり負けたりしていました。最終勝者の徳川家康も負け戦を経験しています。撤退戦の秘訣は、一番危険な「しんがり」(最後尾)の戦い方・逃げ方だと言われます。「しんがり」が頑張っているうちに、本隊が安全な所に逃げ、再起を図ればいいのです。
 我々の最終目標は、世界で最も進んだ、日本の強みを生かした合理的なエネルギー利用を確立することです。撤退戦の中で、一喜一憂しても仕方ありません。

.. 2012年12月30日 11:54   No.481003
++ 鈴木千津子 (幼稚園生)…4回       
2013年 たんぽぽ舎年賀状
 |  原発ゼロ・再稼働阻止に向けて、みんなで知恵と力を合わせましょう
 └──── (たんぽぽ舎共同代表 柳田真、 運営委員一同)

 2012年は福島事故2年目、たんぽぽ舎設立23年目の中で、多くのボランティアの皆さんの協力で運営できました。
 2012年12月、安倍内閣は原発推進の内閣布陣をつくりました。又、原子力規制委員会は原発再稼働にむけて、粗雑で電力会社よりの準備活動を猛スピードで進めていますが、「原発なくとも電気は大丈夫」は官庁データでも証明されていま
す。日本列島は地震活発期、第2の大惨事が心配されます。
 私たちは「フクシマを忘れない、フクシマ級大惨事を再びおこさせない」を合言葉に、今年もいっしょに持てる全力で知恵と力を合わせて活動しましょう。

新年の日程 ご案内
○1月16日(水) エントロピー基本講座・第1回「地球複合循環の中の人間社会」
  19:00〜 スペースたんぽぽ  講師:槌田敦さん
○2月24日(日)たんぽぽ舎24周年(25回総会)
 13:00〜 スペースたんぽぽ  総会・記念講演・懇親会

.. 2013年01月06日 07:41   No.481004
++ 柳田真 (高校生)…63回       
うつのみや勝手連のお礼報告と今後の方向
 | ・勝手連の奮闘で97万票弱・・・・・うつのみや支持者の多様さ・多彩さ
 | ・120万円弱の全国からのカンパに感謝します
 | ・今後、原発ゼロの声と運動を高める。「再稼働するな」運動を続けます
 └──── (たんぽぽ舎)

(1) とてもたくさん活躍した、うつのみや勝手連−今後の見本例
  原発反対の人・みんなが取り組めた選挙でした。うつのみやさんの立候補に感謝。脱原発市民(たんぽぽ舎有志)と都庁職員・OBと反原発自治体議員
 市民連盟の人々とテントひろばの人々の三者で、とても多く活躍しました。
  ビラ8万余、電話7000本弱の実績です。延べ300人強が活動。
(2) 97万票について
  少ない説と、よくとった説の2つがあります。ただ、今後の東京での活動の際の足がかりとなる票だ、多彩で多様な人々が努力した総合票だ(現在力量の反映)と思います。
  うつのみや支持を表明した政党で、且つ衆院選挙に候補者を擁立したのは、未来、共産、社民の3党。その3党の東京ブロック比例票の合計は91万3千票。(うつのみや票はこれより5万6千票が上積み)
(3) カンパが全国から120万円弱よせられました。
  心から感謝します。このお金で多くのことがやれました。(なお、交通費や小さな出費はボランティアの皆さんの自費で賄われています)
(4) 今後
 ア.原発ゼロの声と運動を一段と強め、高めます。(スペーズたんぽぽでの学習会、毎週金曜官邸前行動参加、原発現地応援ツアー、その他)
   自民党安倍内閣の原発推進路線に反対して頑張ります。
 イ.「再稼働の嵐」に対して、再稼働するな!の運動を続けます。(これが原発ゼロの近道) 再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎気付)と共に。
 ウ.脱原発政党が統一して、連携して、選挙に取り組めるように(うつのみや選対のように)7月参院選で、もっともっと連携してほしい。バラバラにならず脱原発の人々のおもいの受け皿になってほしい。

★討論会・懇親会のご案内
 1月20日(日) 宇都宮けんじさんをお招きして、今後の方向・討論会
  14:00〜17:00 討論会 参加費  500円 スペースたんぽぽ(4F)
          テーマ:都知事選の教訓と今後の方向
  17:15〜19:00 懇親会 参加費 1000円 たんぽぽ舎(5F)

.. 2013年01月06日 07:53   No.481005
++ 今井伸 (幼稚園生)…3回       
合理的なエネルギー利用とは
 └────(著 ・元毎日新聞論説委員)
 −・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・
 ★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)を
  連載で配信しています(全7回)。
 −・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・

 それでは、我々が目指す、世界で最も進んだ、なおかつ、日本の強みを生かした合理的なエネルギー利用とは何でしょうか。それを考えてみます。
 まず、世界の最新のエネルギー動向を見てみましょう。日本は自前のエネルギー源がありません。ほとんどを海外から輸入するので、世界の動きが極めて重要です。
 今、世界中で最もホットな動きはシェールガス革命です。アメリカにジョージ・ミッチェルという気骨のある人がいて、20年近くかけて、シェール(頁岩)という岩盤層から天然ガスを採掘する技術を確立しました。
 そのおかげで、ガスを掘り尽くしそうになっていたアメリカは、突然、あと数百年分の天然ガス資源を持つ「天然ガス大国」に復活しました。
 私は先日、ケネディ大統領の暗殺で有名なダラスにあるシェールガス採掘現場に行ってきました。小奇麗な住宅団地の隣に、トレーラーが十数台集まって、ガス井を掘っていました。深さ1000mまでまっすぐ掘り、次に水平方向に掘ります。するとガスは自然に出てきます。アメリカは国土全体にガスパイプラインが張り巡らせてありますので、近くのパイプにガスを注入すればいいのです。
井戸の掘削は1週間で終わり、その後50〜60年くらい、ガスは出続けます。なんともうらやましい光景でした。
 カナダも含め、北米には、日本の面積に匹敵するようなシェール層があちこちにあります。そのおかげで、かつて7ドルくらいしていたアメリカのガス価格は、2ドルまで下がりました。オバマ大統領は、最初の選挙で、風力と太陽光の再生可能エネルギーの普及で、雇用創出と経済成長を実現すると約束しましたが、うまく行きませんでした。
 2回目の選挙では、シェールガスを使って産業を再生し、雇用を創出するという戦略に変え、当選しました。シェールガスがオバマ再選を後押ししたのです。
 アメリカの鉄鋼、化学、自動車など基幹産業は、日本や中国の攻勢で、壊滅寸前まで追い込まれていましたが、これからは、無尽蔵で安価なシェールガスを徹底的に活用することで、再構築しようと動き始めました。もちろん、発電もガスでやります。原子力が入る余地はありません。
 また、今後は中東から石油やガスを輸入する必要もなくなりますので、犠牲の多い武力介入をする必要もなくなり、フリーハンドを得ました。
 シェールガス革命は、産業や生活や経済だけでなく、世界の構造を変え始めたのです。
 シェールガスは、中国にもたくさんあります。しかし、日本にはありません。
「日本でも発見」という報道が時々ありますが、数日分で使ってしまう程度の量です。アメリカとカナダの量を合計したよりも多いシェールガスがある中国とは比べものになりません。

.. 2013年01月06日 08:22   No.481006
++ 東葛の会 (幼稚園生)…1回       
東電東葛支社前集会のお知らせ

 日時:2013年1月11日(金)午後1時から1時間程度
 場所:東京電力東葛支社前
 こちら
    東武野田線「新柏」駅(船橋方面1つ目)下車3分。

 千葉県東葛地域は、放射能汚染のホットスポットになってしまった。
12年の夏には、子どもたちが利用する学校など公共施設の除染作業も行われた。
しかし、自治体の施策もすべて私たちの税金で行われている。
東電の補償はあまりにも微々たるものだ。
 私たちは、東電の責任を追及するために、11年10月、12年2月、同9月、東電東葛支社前デモ、そして、11月・12月に支社前集会を行った。
 月1回定期的に東電東葛支社前集会を行う予定。

抗議文や要請文の朗読と手渡し。参加者によるアピールとアピール文の配布。ただし、通行人は多くない。配布物は数十枚程度。

問合せ:原発止めよう!東葛の会
    (Eメール:kusakabe-nobuo@nifty.com  携帯電話:090-9956-6018)

.. 2013年01月08日 08:35   No.481007
++ 山崎久隆 (社長)…260回       
東電株主代表訴訟から連絡をお伝えします

 【1月10日予定の口頭弁論はキャンセル
          次回は2月21日/東電株主代表訴訟】

 次回1月10日の口頭弁論はありません。
 傍聴を楽しみにしてくださったみなさま、申し訳ありません。
 しかし東電(補助参加人)側より、原発はそもそも必要だった論が出る予定です。どんな反論が書かれているのか?
 今後の裁判は取締役会議事録の閲覧とからめて、興味深い展開になると思われます。

 次回期日は2月21日(木)10時半〜 東京地裁103号法廷です。

 少し先になりますが、どうぞご期待ください。
 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。     

.. 2013年01月08日 09:03   No.481008
++ 山崎久隆 (社長)…261回       
米軍兵士が東電に94億円賠償請求
 |  放射能放出→情報隠ペイ→ヒバク・病気になったので損害請求と
 |  今後の医療支援のために
 └──── (たんぽぽ舎)

 日本での報道も出始めていますが、米軍兵士が東電を訴えました。
 昨年12月21日(米国西海岸標準時)のことです。

 米空母ロナルド・レーガンの乗員とその家族、14ヶ月のベイビーが東電を訴えました。米軍が行ったトモダチ作戦(operation tomodachi)のさなか、東電が炉心溶融を起こし大量の放射能を放出をしていたにもかかわらず、情報を隠ぺいし人道支援の米軍兵士を危険にさらしたのみならず放射性物質の曝露により病気になったため、損害を賠償するとともに今後の医療支援のために基金を設立するよう求めています。

U〜Tサンディエゴの訳文です
こちら

 海軍兵士たちは福島放射能について日本の会社を訴える

 カリフォルニア州サンディエゴ発

 福島原発震災時に、ロナルド・レーガンに乗務していて日本沖に派遣された海軍兵士のうち8名が、放射性物質により傷つけられたと主張して発電所を所有する会社を訴えました。
 訴状は先週サンディエゴ連邦裁判所に提出されているが、それによれば2011年3月11日の災害時及びそれ以後にどのくらいの放射性物質が放出されたかを隠ぺいしたと東電を非難している。
 米国政府は、知らず知らずのうちに結果として危険な放射線レベルに達していた海域にロナルド・レーガンを派遣していたと、ポールCガーナー弁護士は訴状で訴えている。
 壊滅的な地震と津波により数千人(原文のまま)が死亡した地域で、米国の人道的活動を支援した。津波により破壊された後に福島原発は原子炉冷却ポンプの電源が失われ炉心溶融と放射能の放出を引き起こした。
 米国は本州沿岸地域の支援活動のためにレーガンに加えて、サンディエゴを母港とする駆逐艦プレブル(*)と巡洋艦チャンセラーズ(原文のまま、実際に派遣されたのはCG-62チャンセラーズビル*)を派遣した。
 訴えたのは派遣から7ヶ月後に生まれた赤ん坊と母親を含む海軍兵士8人。
東京電力に対し一人あたり総額4000万ドル(賠償額は1000万ドルで、プラス3000万ドルの懲罰的損害賠償を含む)。また、9人全てに対して将来の医療を保障するための基金として合計1億ドルを合わせて要求している。

.. 2013年01月09日 08:20   No.481009
++ 山崎久隆 (社長)…262回       
 8人の乗員の内6人はレーガンの飛行甲板上で勤務し、もう一人は艦の除染の専門家として作業にあたり、さらに一人は航空機の発着と保守点検業務を行うために甲板上で勤務していた。
 訴状では「大きな物理的苦痛と精神的な苦痛」を受けたとして、物質の排出のためのキレート治療、骨髄移植などの治療を必要とし、命を縮める結果となったとしている。これは過失、詐欺、欺瞞的な事業慣習の東電、そして他の法令違反であると非難している。
 具体的症状は「絶え間ない偏頭痛」「集中力の欠如」「体重減少」「消化器系統の潰瘍や直腸からの出血」などがあるとガーナーは言った。
 東京電力ワシントン事務所はコメントの要求に対しては金曜日午後には応答しなかった。
 海軍によると災害から2日経った後に、大気中に低レベルの放射能汚染物質を検出したことで、福島原発の近くを地震救援ミッションで飛行した17名の航空機乗務員をレーガンから移動させた。
 「低レベルの放射能は石鹸と水で洗浄することにより簡単に影響を受けた乗務員から除去することができた。」米太平洋艦隊は、この事件に関するステートメントを発表している。「彼らはその後の調査で、それ以上の汚染は検出されなかった」
 ステートメントでは「人員がさらされた放射線の最大潜在的放射線量は「自然の線源(例えば岩、土と太陽)からの背景放射の、およそ1ヵ月曝露したことで受ける放射線被曝より少ない」と記載されていた。
 金曜日の午後や夕方に海軍に電話をしても応答は無かった。
 ガーナーは、米国政府が、その海域に入っても安全であったということを東電と日本政府からの情報に依存していると主張する。そして海軍は、損害賠償請求に対する責任を彼らに負わせようとしているからだと。

<訳注>
プレブル (USS Preble, DDG-88) は、アメリカ海軍のミサイル駆逐艦。アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の38番艦。艦名はエドワード・プレブル代将に因む。
その名を持つ艦としては6隻目。米空母随伴艦として日本にもこれまでに来たことがある。ヘリコプターSH60シーホーク2機搭載のミサイル駆逐艦。

チャンセラーズビル (USS Chancellorsville, CG-62) は、アメリカ海軍のミサイル巡洋艦。タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の16番艦。艦名は南北戦争におけるチャンセラーズヴィルの戦いに因む。南北戦争で南部連邦軍が勝利を収めた戦いに因んで命名された数少ない艦である。ヨコスカを事実上の母港とするシャイロー及び、日本にも来るカウペンスと同型艦のミサイル巡洋艦で、空母打撃部隊の直掩艦として建造された。

※トモダチ作戦の米兵 東電に94億円賠償請求  【ロサンゼルス共同】

 東日本大震災後、三陸沖に派遣された米原子力空母ロナルド・レーガンの乗員8人が27日までに、東京電力福島第一原発事故の影響が正確に伝えられなかったため、被ばくして健康被害を受けたなどとして、同社を相手に損害賠償を求める
訴えを米連邦地裁に起こした。請求額は計約94億円に上る。米メディアが伝えた。
 東京電力は「訴状が届いておらず、コメントは控えたい」としている。
  (2012.12.28毎日新聞より)

.. 2013年01月09日 08:29   No.481010

■--テント
++ テントひろば (幼稚園生)…2回          

.「テントひろば」からお知らせ
 └──── 
 
○テント全体会議  12月26日(水)19時〜 
 日比谷図書館4Fセミナールーム

 ◇総選挙と安倍政権の発足を踏まえ、今後予測される事態に対するテントとしての構えと備えをどうすべきか
 ◇年末〜年始のイベント
 ◇1月以降の運動について         多数のご参加を!

○吉岡史郎君追悼セレモニー 12月28日(金) 16時〜 テント前

  今月4日に急逝した吉岡史郎君の、テントとしての追悼セレモニーをおこないます。吉岡君はテント設立に参加し、当初から中心的にになってきました。
  今年4月からは大飯原発監視テントを設立し、とくに6月以降は大飯に集まったたくさんの若者達をサポートしながら、6・30−7・1の大飯原発前の闘いの支えとなった。10月からは大阪市役所前に放射能拡散反対・汚染瓦礫処理反対テントを設立し、そこでも多くの若者達の参加を導いた。
  今年1年の闘いを振り返る意味もこめて、テントの前で彼の追悼式をおこないます。
              15時半 集合
.. 2012年12月25日 06:12   No.480001

++ I.K (小学校低学年)…5回       
<テント日誌12/23(日)−経産省前テントひろば470日目>
 │  嵐の前の静けさか・・・ 静かな一日
 │  大飯活断層調査大詰めへー直ちに運転停止を!
 
 朝からどんより曇っていて雨になるかな?と心配しながらテントへ。
昨夜の風で落ちかけていた あおぞら放送の看板をKさんに直してもらい、雨で汚れた展示をはずして座り込みました。
 午前中は人通りも少なくとても静か!
 午後になって座り込みの人もふえ時折太陽も顔を見せてくれて少し明るい雰囲気になりました。広瀬さんの講演を聞きにいらしたという郡山の女性が立ち寄って下さり、少し話して帰られました。
 連休のせいか、観光バスの乗客もいつもより多く、手を振る私たちに答えてくれる方もたくさん居ました。テント前に立ち止まって興味深く見ていた男性に、「原発のことどう思いますか?」と声をかけると「難しいですね」と言う答えが返ってきたので、原発の危険や電気は足りているということをお話して「考えて下さいね」とチラシを差し上げました。原発をやめる事を難しいと考
えている人たちをどう説得していくかが今後の私たちの課題ではないかと思います。
(I.K)

.. 2012年12月27日 11:21   No.480002
++ K.M (小学校中学年)…14回       
日曜夜のテント常連の雑談は、今回の選挙について不正選挙ではないか、の議論。未来の党・藤島利久氏が訴訟を起こすらしい、選挙システム提供の(株)ムサシが政治家役員だらけの(社)原子燃料政策研究会と関係し、未来の党の比例区と小選挙区との比率が多くの県でほぼ同一になっている、福島県の多くの市町村で1時間〜1時間半投所を繰り上げ閉鎖したのはなぜ、などなど。確信を持って主張する人もいるがなかなか決定打はない。一層の追及を期待したい。
 ついでに金曜(21日)夕刻の院内集会報告。参議院議員会館で美浜の会他が規制委員会に「ただちに大飯原発の運転停止を!」の署名5千筆を提出し、さらに院内交渉した。
 前回大飯現地に行って調査されたトレンチについてこの週にも委員が数人ずつ追加調査し、更に来週28、29日に新しく掘り起こされたトレンチの追加調査を行う。いよいよ大飯活断層調査の大詰めだ。交渉の中で確認できたのは、規制庁安全規制管理官は「発電用原子炉施設の耐震安全性に関する安全審査の手引き」(平成22年12月20日)に従って「安全側への判断」する。しかしながら、何が確認できたら大飯を止めるのかの質問には規制庁は明確に答えない。
 拡散シミュレーションは30km圏押付のためであったことを再確認できた。
風向と風速を分離して時間を追うなどモデル自身に疑問があり、発生源定義・評価値定義(7日間100mSvは規制委員会検討で7日間50mSvに変更)・モデル化・モデル検証・妥当性保証などなど問題だらけ追及する気もしない。
規制庁防災課が言うように「30km圏を確認する」ための便宜的でっちあげシミュレーションであった。
(K.M)

.. 2012年12月27日 11:30   No.480003
++ M/O (大学生)…74回       
テント日誌12/26(水)経産前省テント広場―472日目
 |  安倍内閣の成立と緊張するテント内の風景から
 └──── (M/O)

 12月24日はクリスマスイブであったが、テントではささやかな忘年会が開かれていた。テントに出入りする年配の人が差し入れてくれた鴨やキジの鍋がメインの会というところか。クリスマスケーキもあってイブらしいところもあったが話は自然にテントの今後をめぐっての議論になった。誰のこころにも安倍内閣の成立とともにテントをめぐる権力との関係が変わるだろうという意識があって自然にその議論になる。心的にいえば緊張感も含めてテントの初期段階に戻っているといえるのだろうか。

 考えて見ればテントが脱原発運動の形態、あるいは表現として未知の領域に踏み込んだことは明らかだが、これがどのように展開していくから手探りですすんできた。これは首都圏反原連が主催する首相官邸前行動の場合も同じなのだと思う。この手探り状態の中で権力側との緊張感がますだろうという予想のもとで人々の心的緊張感も高まっているのだ。こうした中で私たちはどういう原則というか考え方の大きな枠組みを持ってきたのだろうか。これは人によっては微妙に違うかもしれないが、権力との関係でいえば非暴力抵抗という線でいこうということがある。具体的なイメージは権力側の出方にもよるが、これは誰もが認めてきた原則である。また、もう一つ権力に対する抵抗の形態をめぐってこちら側が分裂することを避けようということだ。これは権力と対峙する運動が抱えてきた病であり、これに陥ることは避けようということだ。これももう一つの原則である。

 テントも大きな脱原発運動の流れの中にあるが、この中で繋がっていくこと運動者の意識や価値観で運動の内部分裂を引き起こしていくことを避けることを自覚してきた。このことはテントの運動をどのように見ているかといことになる
が、こうした二つの原則が守られれば何が来ても大丈夫である。

.. 2012年12月28日 09:33   No.480004
++ M/O (大学生)…75回       
 26日の午前中にインドネシアでのコトバンジャン・ダム被害者住民裁判の高裁での判決があり、原告団のみなさんがテントを訪れた。このダムは日本政府・東京電力(東電設計)・JICAなどがODAで作ったダムである。これはスマトラ島中部に出来たものだが、「希望の村」と言われるほど実り豊かなコトバンジャン地域がダムに沈められ約5000世帯・23000人が農地を奪われ,強制移住先で悲惨な生活を余儀なくされている。この住民たちの提訴した裁判である。彼等との話に中でインドナシアでは現在4基の原発建設がすすめられようとしているということ明らかにされた。インドネシアが天然ガスの資源が豊富であり、原発建設の必要はないらしい。しかし、この天然ガスを日本などに輸出し、国内は原発でまかなう構想らしい。ここに日本の原発輸出が絡むことは想像にかたくない。コトバンジャン・ダムで生起したことが原発で起こればということも考えられるわ
けだ。あらためて原発輸出の動きに注目したいところだ。

 年末年始という光景が近づいている。テントでも12月28日からそれがはじまる。12月28日は今年最後の首相官邸前行動がある。テント前では16時から17時まで一年をふりかえるあおぞら放送があり、17時からは吉岡史郎君をはじめとする4名の追悼会がある。
 年末年始の企画としては12月31日にテント前紅白歌合戦、1月1日(元旦)は経産省テント元旦マラソン《11時スタート・14時終了》、終了後には甘酒や豚汁のふるまいもある。1月2日は15時〜17時の川柳句会、1月3日には
13時から19時まで「Afutaer3・11〜霞ヶ関の中心で愛を叫ぶ」というコンサートがある。1月4日には餅つき大会も開かれる。年末年始はテントに足を運んでほしい。それがテントを守る最良の行為である。

.. 2012年12月28日 09:45   No.480005
++ 柳田真 (高校生)…61回       
経産省前テントに迫る"大きな危機"
 │ 希望の灯を消すな−−−全国から、もの・こころ、両方の支援を
 │ テントは国の原発推進・大惨事への異議申し立ての拠点
 

 安倍内閣が急速に「右よりの政策」「原発推進政策」を露わにしてきている。
全国の原発現地に「再稼働の嵐」の緊張感が走っている。
 経産省前テントひろばにも「大きな危機」が迫っている。強制撤去の恐れ。
選挙後の一週間、いくつかその前兆があらわれている。(経産省職員の態度の
強硬化や、在特会のテントへの押し寄せ・恫喝行動など)
 経産省前テントは、国の原発推進・大惨事への異議申し立ての拠点として、前線基地として活動してきた。この希望の灯を消してはいけない。ぜひ、全国から物心両面の支援を寄せよう。年末年始の諸行事に参加しよう。さらに−−−
 ★年明け1月4日(金)午後5時〜7時、テントを守ろう集会
 ★主催 経産省前テントひろば(会場もテントひろばです)
 ★問い合わせ 070−6473−1947

.. 2012年12月29日 08:10   No.480006
++ 柳田真 (高校生)…62回       
テントを守ろう 毎週火曜日 テントへのおさそい
 |   『テント』の前で椅子に座ってもらうだけでも力になります。
 |         午前10:00〜午後7:00 のうちの「一定時間」
 └──── (たんぽぽ舎 山本礼治 たんぽぽ舎ボランティア)

(1) 現状
  冬季になり座り込み人数が少なくなっています。テントでは安倍新政権になったことで緊張感が走っています。全国反原発運動のシンボルとなっている経産省前テントひろばを防衛するため、一人でも多くの参加を要請致します。
  暖かい服装でおいで下さい。
(2) お願い
  テントは12月29日現在、434日になり24時間体制を維持しております。上記の現状を御理解のうえ、数時間でも結構ですので、是非、御協力お願い致します。たんぽぽ舎は自発的割り当てとして、一週間のうち火曜日への「テントを守ろう参加者」を募っています。疲れた時は、テントの中に入って休めます。(第1テント:男性用 第2テント:女性用)
(3) 参加をお願いする日
  1/8(火) 1/15(火) 1/22 (火) 1/29(火)
  参加できる方はご連絡下さい。   E-mail nonukes@tanpoposya.net
                   TEL 03−3238−9035
                   FAX 03−3238−0797

★年明け1月4日(金)午後5時〜7時、テントを守ろう集会 参加しよう
 主催 経産省前テントひろば(会場もテントひろばです)
 問い合わせ 070−6473−1947(テントの電話です)

.. 2012年12月31日 07:54   No.480007
++ M/O (大学生)…76回       
テント日誌 12/26日 経産前省テント広場―472日目
 |  安倍内閣の成立と緊張するテント内の風景から
 └──── (M/O)

 12月24日はクリスマスイブであったが、テントではささやかな忘年会が開かれていた。テントに出入りする年配の人が差し入れてくれた鴨やキジの鍋がメインの会というところか。クリスマスケイキもあってイブらしいところもあったが話は自然にテントの今後をめぐっての議論になった。誰のこころにも安倍内閣の成立とともにテントをめぐる権力との関係が変わるだろうという意識があって自然にその議論になる。心的にいえば緊張感も含めてテントの初期段階に戻っているといえるのだろうか。
 考えて見ればテントが脱原発運動の形態、あるいは表現として未知の領域に踏み込んだことは明らかだが、これがどのように展開していくから手探りですすんできた。これは首都圏反原連が主催する首相官邸前行動の場合も同じなのだと思
う。この手探り状態の中で権力側との緊張感がますだろうという予想のもとで人々の心的緊張感も高まっているのだ。こうした中で私たちはどういう原則というか考え方の大きな枠組みを持ってきたのだろうか。これは人によっては微妙に違うかもしれないが、権力との関係でいえば非暴力抵抗という線でいこうということがある。具体的なイメージは権力側の出方にもよるが、これは誰もが認めてきた原則である。また、もう一つ権力に対する抵抗の形態をめぐってこちら側が分裂することを避けようということだ。これは権力と対峙する運動が抱えてきた病であり、これに陥ることは避けようということだ。これももう一つの原則である。

.. 2012年12月31日 09:06   No.480008
++ M/O (大学生)…77回       
 テントも大きな脱原発運動の流れの中にあるが、この中で繋がっていくこと運動者の意識や価値観で運動の内部分裂を引き起こしていくことを避けることを自覚してきた。このことはテントの運動をどのように見ているかといことになるが
、こうした二つの原則が守られれば何が来ても大丈夫である。
 26日の午前中にインドネシアでのコトバンジャン・ダム被害者住民裁判の高裁での判決があり、原告団のみなさんがテントを訪れた。このダムは日本政府・東京電力(東電設計)・JICAなどがODAで作ったダムである。これはスマトラ島中部に出来たものだが、「希望の村」と言われるほど実り豊かなコトバンジャン地域がダムに沈められ約5000世帯・23000人が農地を奪われ,強制移住先で悲惨な生活を余儀なくされている。この住民たちの提訴した裁判である。彼等との話に中でインドナシアでは現在4基の原発建設がすすめられようとしているということ明らかにされた。インドネシアが天然ガスの資源が豊富であり、原発建設の必要はないらしい。しかし、この天然ガスを日本などに輸出し、国内は原発でまかなう構想らしい。ここに日本の原発輸出が絡むことは想像にかたくない。コトバンジャン・ダムで生起したことが原発で起こればということも考えられるわ
けだ。また、インドネシアは地震国である。こんなところに原発を輸出してどうするのだと思う。地震国日本での原発の教訓をこそ伝えて欲しいところだ。あらためて原発輸出の動きに注目したいところだ。
 年末年始という光景が近づいている。テントでも12月28日からそれがはじまる。12月28日は今年最後の首相官邸前行動がある。テント前では16時から17時まで一年をふりかえるあおぞら放送があり、17時からは吉岡史郎君をはじめとする4名の追悼会がある。年末年始の企画としては12月31日にテント前紅白歌合戦、1月1日(元旦)は経産省テント元旦マラソン《11時スタート・14時終了》、終了後には甘酒や豚汁のふるまいもある。1月2日は15時〜17時の川柳句会、1月3日には13時から19時まで「Afutaer3・11〜霞ヶ関の中心で愛を叫ぶ」というコンサアートがある。1月4日には餅つき大会も開かれる。年末年始はテントに足を運んでほしい。それがテントを守る最良の行為である。

.. 2012年12月31日 09:12   No.480009
++ Toku-san (小学校高学年)…22回       
<テント日誌 12/30(日)―経産省前テントひろば 477日目
 |  安倍政権の早々の原発政策見直し表明と、高まるテント撤去の可能性
 

 この日は、年末年始のイヴェントとして、17時〜K&Fテントブラザーズジョイントコンサート&オキュパイ大飯の乱DVD上映会が予定されていたが、朝からあいにくの雨模様。安倍政権が、原発推進に舵をとってきた事は明らかになって来ており、テントひろばに対しても年末年始で人が少ないタイミングを見計らって、強制退去という強硬手段に出て来る事も考えられる。コンサートまでには、雨が上がり、なるべく多くの方に集まっていただきたい。
 年末の買い出しを済ませ、泊まり番のためにテントに向かう頃には、小降りにはなっていたもののまだ雨が降っていた。テントに着くと、第一テントには、泊まり番のSさん、いつも来てくれるOさんがいた。第二テントの中では、DVD上映会後の座談会が行われており、大飯原発の抗議行動に参加されたKさんの他、多くの方がいらっしゃった。Kさんは、大飯原発の再稼働問題が発生する春まで、先日急逝されたYさんとともに、テントを支え、その後大飯のテントに参加され、現在は大阪の方で脱原発運動をやられている。
 この日の泊まり当番のFさんに確認したところ、17時〜行われたK&Fテントブラザーズジョイントコンサートは、あいにくの雨だったが、「とつきとおか未来を孕む女たちのテントひろば」で、昨年の冬のテントを支えてくれた椎名さんも加わって、非常に盛り上がったという事だった。Kさん、Fさん、Sさんは、大阪、東京、福島と、今は別々の場所で、それぞれ原発をなくすために活動されていらっしゃるが、揃ってYさんの追悼集会に集まり、この日のイヴェントも企
画された。志半ばで他界されたYさんも喜ばれているに違いない。テントのPPM、うらやましいくらいに仲がよい三人。映像が残っていたら、是非拝見したい。
 この日はテント当番に来られていたKさんが風邪で体調を崩されていた為、お帰りいただき、急遽テントにいたOさんに夜当番に加わってもらった。また、年末年始のテントの防衛体制を心配されて、泊まりの申し出をいただいていた新宿西口で反戦スタンディングアピールに参加されている方々も加わっていただき、第一テント、第二テントに分かれての夜の体制となった。第一テントでは選挙戦、安倍政権の閣僚人事、安倍首相や閣僚の発言の話から、テント撤去の可能性について遅くまで議論が交わされ、第二テントでも朝方まで話声が途絶えなかった。
 今回の衆院選で大勝した自民党は、安倍総裁が

.. 2013年01月06日 08:31   No.480010
++ Toku-san (小学校高学年)…23回       
選挙前に原発に頼らない社会を目指し、三年間かけてエネルギー政策を検討すと言っていたにも関わらず、茂木経産大臣は就任会見の席で、2030年までに原発ゼロを目指すという民主党の方針を見直し、「安全と認められた原発は政府の判断で、再稼働させる」「核燃サイクルは継続する」と発言し、早くも国民との約束を反故にする態度を示している。テントに対してもいつ強硬な態度に出てくるか解らない状況である。多くの人にテントに来ていただく事が、簡単には手を出せない状況を作り出す。年末年始は、テントひろばでイヴェントを開催する予定になっているが、ぜひ、多くの方に集まっていただきたい。また、テントとしても、福島の状況を含め、原発に関する状況を常に監視し、タイムリーにメッセージを発信していく事が、多くの人に原発・福島・テントに関心を持っていただく事に繋がり、継続的に支持を集
める事が出来ると思う。来年は間違いなく正念場、今までの反省も踏まえ、気持ちを新たにして臨む必要があると思う。

.. 2013年01月06日 08:42   No.480011

■--自民圧勝 それでも脱原発
++ 朝日新聞 (高校生)…67回          

  選挙後初の抗議行動
首相官邸前で続く「脱原発」の抗議行動が21日夜もあった。この夏の大きなうねりは衆院選の結果につながらず、脱原発に慎重な自民が圧勝。民主政権下の「動かぬ政治」へのいらだちから始まった街頭での行動に、参加者らは新たな意味を見いだそうとしている。
 最も短い昼が暮れた冬至の夜、官邸前は冷え込んだ。午後6時、ドラムに合わせて「再稼働反対!」の連呼が始まった。主催する首都圏反原発連合によると、今回が36回目になる。
 「『脱原発』を進めるなら一人一人が考え、地道に声をあげるしかない」。東京都内に住むアルバイト橋沢達也さん(20)は初めての選挙で、脱原発を訴えた候補と政党に票を投じた。だが自民が圧勝したため、半年ぶりに参加した。
            (―中略―)
主催団体は「来年も官邸前抗議を続けていく」としている。呼応した抗議行動は、関西電力本店前(大阪市)や九州電力本店前(福岡市)でも。関電前抗議の主催
者の一人は「僕らの権利は選挙だけではない。ここに来て声をあげることに意味がある。」と言った。
            (12月22日より抜粋)

.. 2012年12月23日 08:14   No.478001

++ FRYDAY (幼稚園生)…2回       
あ〜あ、「箸の持ち方」が美しくない首相が選ばれた
 └────(2013/01/04・11日号より)

「学校教育で道徳心を培う。公共の精神、日本の伝統と文化を尊重する。それが郷土愛、そして愛国心を養うことになるのです!」
 経済改革や憲法改正にばかり注目が集まりがちだが、実は安倍晋三新総理(58)が最も熱い表情を見せるのは、教育改革について訴えるときだ。選挙期間中も安倍氏は、演説の中で繰り返し「伝統と文化」の重要性を説いていた。
 しかし、自民党内には「安倍さんの唱える教育論にはどうも説得力がない」としらけムードが漂っているという。中堅議員が語る。「伝統と文化を尊重することにはもちろん賛成ですが、安倍さん自身がどこまで日本の文化を重んじているというのか。六本木に安倍さんが顔を出す『Y』というバーがあるのですが、実はその店の看板は安倍さん自身本人が毛筆で書いたものなんです。こ
れがお世辞にも上手とは言えず、他の常連客からは「伝統と文化を重視するなら、毛筆ぐらいまともに使えるようになってほしいよね」と笑われています」
(中略)
・・・マナースクール「ライビウム品川」の代表・諏内えみ氏は、この写真を見て「確かに正しい箸使いではありませんね」と指摘する。「親指、人差し指、中指の3本の指で上側のお箸を持つのが、正しい箸使いです。写真を見る限りでは、安倍さんは中指をうまく使えていませんね。さらに、親指については第一関節部分で上のお箸を支えていて、親指だけが飛び出しているように見えます。これは10代、20代の方に多い間違った箸使いで、明らかなマナー違反です」(中略)
・・・(長崎県佐世保市にある久田学園佐世保女子高)久田順子校長は、ニュースで給食を食べる時の安倍氏の箸使いを見て、ショックを受けたという。
(中略)「・・・安倍さんの事務所に「美しい日本をお作りになりたいなら、まずは総理ご自身が正しいお箸の使い方を身につける必要があるのではないでしょうか」という内容の手紙を送ったほどです」

◇安倍政権が抱える爆弾
・・・自民党のベテラン秘書が明かす。「党内ではすでに『安倍政権には3つの爆弾がある』と話題になっています。一つ目が安倍さんの健康問題。・・・
二つ目が石破茂幹事長との不仲による”自民党分裂”の可能性。・・・三つ目が、公明党との衝突です。・・・」(中略)
 巨大な議席を得て順調な船出となったかに見えるが、今後「箸にも棒にもかからない内閣」と揶揄されないように、くれぐれもご注意を。

.. 2012年12月26日 08:20   No.478002
++ 東京新聞 (部長)…237回       
賠償書類7000人届かず 東電、避難区域の留守宅へ送付
 (12月25日より)

 東京電力が福島第一原発事故で避難している住民に郵送した留守家屋の修理費の賠償請求に必要な書類7千人分が宛先不明で届いていないことが分かった。
対象者の三割にのぼり、書類が届かない場合、制度に気付かず、修理費の支払いを受けられない恐れもある。東電が不動産登記に頼って留守宅に送付するという安直な方法を採ったためで、東電は避難先の情報を持つ自治体に協力を求めるなど「改善したい」としている。

<29面から>避難区域、無人明らか
      憤る被災者・・・「東電、償う気ない」

 無人と分かっている原発事故の避難区域の住所に、東京電力はなぜ大切な書類を送ったのか。家の修理費を賠償請求する書類が七千人もの人に届いていない問題を取材していくと、多額の手数料をかけて不動産登記簿を取得しながら、避難先を調べる努力が不十分だったり、社内で共有すべき情報の扱いがずさんだったりした。賠償に対する東電の姿勢が疑われてもやむを得ない実態が浮か
び上がる。

.. 2012年12月26日 11:37   No.478003
++ 東京新聞 (部長)…238回       
中沢啓治さん死去(73歳) 核廃絶 ゲンに託す
 福島第一事故でも訴え 「人間、制御できない」
 (12月25日)

 中沢啓治さんは晩年、がんなどに苦しみながらも、作品で訴えた原爆の悲惨さを教訓として伝える活動を精力的に続けた。昨年三月の東京電力福島第一原発事故後には、本紙の取材に「まだまだ人間が制御できるレベルではない。つらくても、記憶と、建物などの跡を子々孫々に伝えていかなければ」と訴えていた。
 2008年の本紙インタビューでは、原爆投下直後の広島で腕の皮膚を垂らして歩く人らを見た体験を証言。戦後に母親が亡くなった際、ぼろぼろの遺骨を見て原爆や戦争への怒りが噴出したと、「はだしのゲン」執筆の動機を語った。
(後略)

.. 2012年12月27日 08:53   No.478004
++ 朝日新聞 (高校生)…68回       
有給休暇 非正規社員にも権利 「知らない」半数
 (12月26日から)

 契約社員やパートで働く人の半数近くが、有給休暇を取ったり、法廷労働時間を超えて働いた場合に賃金を割り増し請求できたりする権利を「知らない」とする調査を、連合系のシンクタンク「連合総研」がまとめた。勤め先の規模が小さくなるほど、労働基準法が定めるルールが知られていないこともわかった。
−−−時間外割増も請求可−−−
 民間企業に勤める首都圏と関西圏の10都府県の男女2千人(うち、非正社員657人)から、「仕事と暮らし」についてのインターネット調査で回答を得た。
 労働基準法では、6カ月以上働いているなどの条件を満たせば、雇われ方にかかわらず有休が取れる。ところが契約社員やパートにも有休があることを知っていたのは正社員の66%、非正社員の52%にとどまった。時間外割り増しでも同様に正社員の約3割、非正社員の約4割が、もらえることを知らなかった。
 連合総研の南雲智映(ちあき)研究員は「非正社員や中小企業で働くほど、就業規則に触れる機会が少ない。学校教育のなかで、きちんと権利を教えることが必要では」と提案する。

.. 2012年12月27日 09:19   No.478005
++ 朝日新聞 (高校生)…69回       
少しずつ社会を変える
 │  ミサオ・レッドウルフさん、原田裕史さんの話
 │  - ニッポン人・脈・記 民主主義ここから -
 └────(12月10日より抜粋)

 官邸前抗議を呼びかけているのは、13の市民団体でつくる「首都圏反原発連合」だ。中心スタッフの一人、ミサオ・レッドウルフは「抗議しているのは一般の人々。だから何より安全な運営を心がけています。安全に、粘り強く、何度でも半原発を訴え続けていきたい」と話す。
 「レッドウルフ」(赤いオオカミの意)は、本業であるイラストレーターの時に使ってきた「仕事名」だ。米国や英国、イタリアを放浪した後、5年前から反原発運動に取り組んできた。
 首都圏反原発連合のロゴマークである星形も、レッドウルフがデザインした。
「明治維新政府にあらがった奥羽越列藩同盟の姿勢に共感を覚えた。その精神を受け継ぎたいと思って、彼らの「五ぼう星」という星形のマークをヒントにしたんです」
 首都圏反原発連合が官邸前抗議を運営する際の原則は、「脱原発」以外の主張はしない、政党色や団体色は出さない、マイクを使った話は1人1分以内にするーなどだ。
 「反原発運動は明るい展望が見えてきた。でも、民主主義が日本の社会によみがえってきたとまではいえない。今が正念場です」(中略)
 反原発を訴える直接行動が各地で続く。
 政治学者の五野井郁夫(33)は指摘する。「共通するのは「非暴力」の思想が貫かれている点だ。場自体が非暴力だから、誰でも参加できる。ドラムなどのリズムが醸し出す祝祭性も、デモや抗議行動へのハードルを下げている。従来、運動の中心は学生や労働者だった。今は子どもからお年寄りまであらゆる世代や社会背景の人が自発的に参加している」
 首都圏反原発連合の原田裕史(45)は、官邸前抗議についてメディアからよく「新しい社会運動では?」とたずねられる。だが、原田は「違う」と感じている。「3・11以後の反原発の動きは、足尾銅山鉱毒事件や、水俣病闘争の時の抗議に近いのではないか。もともと人は、怒ったら外に出るものです。だから運動は新しいのではなく、普遍的なんです」

.. 2012年12月27日 09:54   No.478006
++ 東京新聞 (部長)…239回       
安倍新内閣 名付けるなら (その1)
(12月27日 「こちら特報部」より)

 高村薫さん、松本哉さん、椎名千恵子さん、金子勝さん、曰く敗者復活の逆戻り、参院選までそつなく、福島抹殺内閣、原発追伸内閣

 衆院選での自民党の圧勝を受けて26日夜、安倍新政権が発足した。不況からの脱出策に加えて、憲法、原発、TPP、沖縄、福祉、教育などの諸政策においても、中身は民主党政権とは一変しそうだ。発表された閣僚人事から、この内閣の性格はどう読み取れるのか。「こちら特報部」でおなじみの辛口
 有識者の皆さんに命名してもらった。

☆トップバッターは作家の高村薫さん(59)。まず閣僚名簿を見渡して「党の方針に逆らったり、官僚ともめたりしそうもない。そこそこの優等生を集めた印象」と話し、「そつなくまとめてみました内閣」と名付けた。
 「参院選まではトラブルを避けなければならないから、TPP(環太平洋連携協定)や原発、外交などには手を付けないだろう。せいぜい株価を上げて円安に持っていくぐらい。安倍カラーを打ち出すのは参院選後からで、今回はそれまでの期間限定内閣だ」

☆脱原発デモを主催してきた東京・高円寺のリサイクルショップ「素人の乱」店主の松本哉さん(38)は、新政権を「まぐれ敗者復活内閣」とネーミングする。
 「自民党が政権を奪い返せたのは、実力ではなく、まぐれ。民主党はダメすぎだけれど、ほかに選ぶ党がないという消去法の結果でしかない」
 さらに「1年で退陣しながら再登板する安倍さんを筆頭に、舌禍で物議を醸した麻生さんや支持率が低かった谷垣さんなど、すねに傷持つ人が多い。『期待度ゼロ内閣』でもある」と評した。

☆政権交代後も、東日本大震災、福島原発事故からの復興は待ったなし。「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の世話人である椎名千恵子さん(66)はきっぱりと「『福島圧殺内閣』です」と命名した。
 「原発をつくったのは自民党。どんな良い言葉を並べ立てたとしても、疑ってかかるべきだ。福島原発は事故収束には程遠く、いまも危険を抱える。しかし、その対策に特段力を入れる姿勢は見られない。フクシマの被災者たちが見捨てられつつあるのは明らかだ」

☆金子勝慶応大教授(60)(財政学)は「逆戻り内閣」と名付ける。
 金子さんが注目するのは、原発推進を公言してきた甘利明氏の経済再生担当相への起用だ。(中略)閣僚人事以上に重視するのは裏方の人びと。首相秘書官には経済産業省から前資源エネルギー庁次長の今井尚哉氏と経済産業政策局審議官の柳瀬唯夫氏の2人が内定。ともに原発の再稼働に熱心なことで知られる。(中略)
 「閣僚の約3分の2は世襲ばかりで、お飾り的な存在。実際の政策は官僚まかせになるだろう。日本はいま、脱原発で新産業を創出しなくてはならない。それなのに国民が潤わないと歴史的に証明されている公共事業のばらまきを強行する。あらゆる意味で、逆戻りとしか言いようがない」(後略)
 ※次号配信で、ほか6人のかたの辛口批評を紹介します。

.. 2012年12月29日 13:59   No.478007
++ 東京新聞 (部長)…240回       
脱原発政党再編の嵐 未来分党発表・みどり政党化 嘉田氏「志は同じ」                     (12/29 から抜粋)

滋賀県の嘉田由紀子知事と小沢一郎元民主党代表は二十八日、大津市内で記者会見し、日本未来の党を事実上、分党すると正式に発表した。分党の手続きは二十七日に既に終えている。脱原発を掲げた未来の党は結党から一カ月で分裂した。
 一方、参院議員四人でつくる会派「みどりの風」は二十八日、国会議員二人を新たに加え、政党の届け出をした。みどりの風は衆院選前に所属議員が未来の党に移ったことで政党要件を失っていたが、来年の参院選に向けて態勢を再整備し
た。
(―中略―)
脱原発に向けて野党勢力結集の軸となるのは「脱原発基本法案」。法案は「二〇二五年までのできる限り早い時期に、脱原発を実現させなければならない」と明記。市民団体「脱原発法制定全国ネットワーク」が呼び掛け、賛同した議員有志が九月に法案を提出したが、衆院解散で廃案になった。法案には民主、社民、みんな、旧国民の生活が第一など超党派の百人余の参議院が賛同人に名を連ねた。
しかし衆院選を経て賛同者は激減。参院選で脱原発を争点化するため、参院主導で法案の再提出を働き掛ける。
 原発政策では、みんなの党の渡辺喜美代表も「原発ゼロを目指す勢力と、原発続行勢力との対立軸は明快で、大きな争点の一つ」と指摘する。
 未来の党は、所属国会議員が阿部知子衆院議員だけで政治団体となるが嘉田氏は「卒原発の実現を目的に、志を同じくする人々と連携したい」と強調。また未来の党と分党して生活の党を立ち上げた小沢氏も「原発問題などで同じ方向を目
指して頑張ることに変わりはない」としている。今後、これら勢力が大同団結していけるかどうかが、参院選に向けての焦点となる。

.. 2012年12月30日 16:40   No.478008
++ 牧 (幼稚園生)…2回       
安倍新内閣 名付けるなら (その2)
 大田昌秀さん、北原みのりさん、宮崎学さん、森田実さん、辛淑玉さん、國分功一郎さん


民主党政権からの宿題は原発だけではない。元沖縄県知事の大田昌秀さん(87)は「沖縄復帰の標語は『平和憲法下への復帰』だったが、実際は『日米安保への復帰』。沖縄人は憲法を大事にする気持ちが強い。新内閣は『改憲内閣』になり
かねず、心配だ」と語る。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)について安倍首相は「辺野古移設に努力する」と言明したが、大田さんは「沖縄の怒りは頂点に達している。政府が県内移設をごり押しすれば、行政もコントロールできない事態になる」と懸念する。
領土問題についても「沖縄の漁師は日本と中国、台湾の漁民が協定を結んで仲良く漁をすればいいと思っている。尖閣諸島問題で武力衝突する事態になれば、まず沖縄が攻撃される。武力に訴えるというのは本土の人間の発想だ」と危ぶむ。
エッセイストの北原みのりさん(42)は「戦争ごっこで遊びたい『ネトウヨ内閣』とでも名付けたい」と話す。憲法改正や対中・韓強硬路線の発言が、ネット上で熱狂的な支持を集める安倍首相。選挙中は東京・秋葉原で麻生副総理兼財務相と
ともに、日の丸の旗を持った群衆に歓迎された。
北原さんは安倍首相やネット上の支持者に共通するのは「脳内愛国」だという。
「領土を守るためには武力行使もありと意気込むのは、よほどの平和ボケ。本物の血が流される戦場の現実感がないのだろう。日本が抱える自信喪失や社会のダメさ加減の裏返しだ」
作家の宮崎学さん(67)も安倍氏が提唱する国防軍に引っかけ「国防軍オタク内閣」と名付けた。
「国民の生死に関わりかねない国防軍の創設は、自身の命をなげうつ覚悟があってこそ主張できるテーマ。(前回の首相時に)腹痛で辞めるような人に、国民の命を預かる覚悟があるとは思えない。せいぜい軍事オタクという程度の存在だ」
同様に「極右はしゃぎすぎ内閣」と命名したのは政治評論家の森田実さん(80)だ。「閣僚の顔ぶれに極右が目立つ。大臣をやりたい人間がポストに就いて、隠しもせずに喜びを爆発させている。自民党の政治家はもっと誇り高かったのに」
愛国教育を主張する下村博文氏が文部科学相になった点についても「教育の国家統制は大間違いだ。およそモラルに欠ける政治家たちに道徳を説く資格はない」と憤る。
女性閣僚は2人だけだが、党役員人事では政権与党として初めて女性が三役に登用された。だが、人材育成コンサルタントの辛淑玉さん(53)は「女を使い、参院選向けに美しく見せかけた『厚化粧内閣』。参院選で勝てば、その瞬間に化粧
ははげ落ち、タカ派の素顔をさらす」と話す。
行政改革担当相の稲田朋美氏らは「いわゆる従軍慰安婦の強制連行は事実無根」と積極的に発言を続けている。これに対し、辛さんは「戦時下の性暴力は男性優位の構造で起きる世界共通の現象。それを日韓問題に矮小化し、同じ女としての
痛みさえ感じない。女の皮をかぶったオヤジのようなもの」と批判した。高崎経済大の國分功一郎准教授(38)は「教育改革に熱心な安倍さん自身、勉強が足りない」とみて、「学力低下内閣」と命名した。

.. 2012年12月31日 08:17   No.478009
++ 牧 (幼稚園生)…3回       
國分さんは「憲法改正を掲げるが、憲法とは『それを守る限り、国家が国民を統治できる』という国民による国家に対する”縛り”。日銀法改正も、世界各国が順守している中央銀行の独立性を侵すものだ」と説く。
「あるべき仕組みを『政治で無理やり変えてやろう』との発想は、物事を知らないから。きちんとしたブレーンを置いて勉強し直しては」

[デスクメモ] 衣の袖から鎧(よろい)がちらつく政権である。「保守」という単語が被されがちだが違和感がある。保守とは冒険主義の対極にある。安全も廃棄物処理の展望もない原発を動かし、人を国家という幻想に縛りつける。それは
冒険主義にほかならない。こんな言葉のすり替えからも衣の下が透けてくる。
(牧)

.. 2012年12月31日 08:33   No.478010

■--総括と今後の討論会開く
++ 柳田真 (高校生)…59回          

うつのみや勝手連、
 |  6人から報告、参加者全員から質問や意見=12月22日
 |  今後→うつのみやさんを招いて1月集会、7月参議院選
 └──── (たんぽぽ舎)
 
○12月22日(土)午後、うつのみや勝手連の『選挙総括と今後の方向』の討論会が開かれた。1部では6人のレポーターが各自が作った文書に基づいて報告、そのあと、参加者全員から質問や意見が活発に出され、3時間では時間不足だった。2部は5Fのたんぽぽ舎へ移って懇親交流会。4時40分〜7時までつづいた。
 (話し足りない10数人が3次会へ出かけて行った)。内容の濃い討論会であった。主催者の正式名称は脱原発市民&都区職員・OB宇都宮けんじ勝手連。
○第1部の6人の報告
 イ.選対事務局より 山本礼治 のべ102人で6697本のTELとのべ213人で8万
   200枚のビラ配布を行った。私信も50余人で500枚強。
 ロ.会計より 奥野節子 約250人から117万円のカンパあり。支出は約112万
   円(郵送1万7000通が主)
 ハ.全体を振り返って 柳田真 みんなが一緒にとりくめた選挙だった。
  自民党の大勝は、小選挙区のマジック=4割の得票で8割の議席
  自民党の比例区での票数は、前回並み
   2012年 57議席 1662万票(27.6%)
   2009年 55議席 1881万票(26.7%)
   2005年 77議席 2588万票
  しかたなく自民党へ入れた・・・民主党への批判として
  小選挙区の投票率 59.31% (戦後最低)
  民意の「ものさし」は、「比例票」でみる(基本)
  脱原発市民と都庁の職員・OBの合同勝手連は常時20〜30人が動き、活発に活動できた。「10万人へ働き掛け、5万票をめざす」へ近づけた活動量であった。貴重な成果。選挙初めての人がほとんどだった中で。
  これだけ多くの人が動いたのは初めて。これらの人々の集団は今後の大きな遺産。めげず、原発廃止をめざす。7月参院選も射程に入れて。
 ニ.宇都宮選対本部よりー平田豊さんが2枚のレポートにそって報告。
 ホ.経産省テントひろばよりー八木健彦さんが報告
 ヘ.杉並の選挙現場からー結柴区議(反原発自治体議員・市民連盟)から報告
○6人の報告のあと参加者全員から質問や意見が多く出された(主なもの)
 - 市民の力量不足だった
 - うつのみやさんが立候補してくれたことに感謝、知名度は不足
 - あの選挙でよく100万票とれた(みのべ氏の選対と比較して)
 - 友人・知人へ私信を数10通送った。反応は良かった。
 - 未来の党にある程度、支持が集まると思っていたが…残念
 - 日常の活動-運動が大事
 - 小選挙区制が悪い(制度)、原発を争点から外された
○来年の1月頃、うつのみやさんをお招きして「今後の方向…討論会」を開く。
(会場スペースたんぽぽ)みんな参加して意見のべよう。
.. 2012年12月25日 06:07   No.479001

++ 柳田真 (高校生)…60回       
ふるさとのエネルギー
 栃木県那須野ケ原土地改良区連合 小水力発電
               (12月20日 毎日新聞より抜粋)

 栃木県那須塩原市に広がる高原を流れる農業用水「那須疎水」で、地元農家らでつくる「那須野ヶ原土地改良区連合」が、高低差約480メートルという地の利を生かし「小水力発電」に取り組んでいる。水路のごみを除去して発電効率を上げて
採算性も高め、全国から見学者が後を絶たない。成功の秘訣を発電担当技師の吉澤繁樹さん(41)に聞いた。

―農業用水が張り巡らされた土地ですね。小水力発電は自然な発想ですか。
 戦後間もなく、水車を回して発電に利用することがあったそうです。設備が悪くて豆電球がつく程度だったそうですが。
本格的な取り組みのきっかけは、水路の整備がおわりかけた89年ごろ。完成すれば、農家に年間10アール当たり5000円の維持管理費が課されます。この負担を減らす方法を探しましたが、やはり用水を利用しない手はない。小水力発電だと。改
良区連合が管理する分の総延長は330キロ。92年に、第一号の発電所(最大出力340キロワット)を設置しました。(−中略−)

―小水力のメリットと展望を。
 一般的な農業用水は田んぼに水を引く春から秋までしか利用されません。つまり水利権も期間限定です。ところが、那須野ヶ原の農家はハウス園芸用の水も引いていて、水利権も年間を通じてあるため、年を通じて発電できるんです。
今は5カ所に発電機7基を設置し、最大出力は30〜360キロワット。合計は1000キロワットで、
水門の開閉や揚水ポンプなどに利用しています。改良を重ね、その全ての電力分を賄い、維持管理費も今年度は2400円に減額できる見込みです。
さらに、来年には最大出力500キロワットの発電機1基を設置します。事業を拡大するための調査も進めていて、採算がとれそうな場所だけでも85カ所。将来的にはトラクターやコンバインなども電気自動車(EV)になると思うので、余った電力を
EVスタンドで使えるようにしたいですね。(−後略−)

注)たんぽぽ舎も数年前、見学に行った。小水力発電は自然も壊さず、日本に合っている。又、新しい人々で見学に行きたいもの。本物の再生可能エネルギ
  ーです。 (たんぽぽ舎)

.. 2012年12月25日 06:23   No.479002
++ 山崎久隆 (社長)…259回       
22日(土)、伊方原発直下で地震 巨大地震の前触れか
 │ 原発は停止中だが、1・2号機は使用済み核燃料を貯蔵施設に移送中
 └────(たんぽぽ舎)

 12月22日午後3時15分頃、愛媛県伊方町の伊方原発直下の伊予灘で地震発生(原発までの震央距離約3.3キロ)、震度は3程度だと思われますが、大きな影響は無いかもしれない(現時点で四電のプレスリリースは無い。ちなみに伊方1,2号機は現在炉内から燃料を取り出して使用済燃料貯蔵施設に移送中であると思われる。)けれど、原発の真下で起きた地震であり、地震のメカニズムなども含め、かなり危険な兆候が迫っているかも知れません。下記は防災科研の速報です。
こちら
 この地震は深さが50キロ近く、断層活動によるものではなくプレートの中のスラブ内地震またはスラブ上面の地震である可能性があります。この深さでは断層型の地震は余り起きません。
 また、海底ですから、地盤が軟らかく、この場所は中央構造線にも近いので断層型だともっと浅くなるだろうとおもわれます。
 実際に2001年に発生した2001年芸予地震は、広島県安芸灘の地震でしたが、スラブ内地震でした。南海トラフ付近から潜り込んでいるフィリピン海プレート内で発生したスラブ内地震で、マグニチュードは6.7、最大震度は6弱(広島県広島河内町、大崎上島町、熊野町)震源から離れた場所でも大きな揺れを観測しています。
 この地震の怖いところは、活断層調査などこれまでの地震調査は全くあてにならず、プレートが沈み込んでいるところであればどこであっても起こりえることです。しかもマグニチュードは8以上にもなるのは普通であり、その場合、地上の何処にどのような揺れが生じるのかは事前に知ることが難しいのです。
 東日本太平洋沖地震の発生により、日本中の地震活動が、これまでとは異なる動き方をし始めています。フィリピン海プレートの地震が南海トラフの地震や南西日本の巨大地震の前触れかも知れません。
 スラブ内地震の例
 昭和三陸地震   1933年3月3日 マグニチュード8.1
 釧路沖地震    1993年1月15日 マグニチュード7.5
 北海道東方沖地震 1994年10月4日 マグニチュード8.2
 駿河湾の地震   2009年8月11日 マグニチュード6.5
 このうち、北海道東方沖地震では北海道から200キロも離れた地震であるにもかかわらず各地に被害が発生しています。また、津波も発生し、根室市花咲港では1.73メートルに達しています。もちろん大きな被害は択捉島で発生しています。
 駿河湾の地震では、浜岡原発から40キロ以上も離れた自身であったのに浜岡原発5号機では想定地震動を一部超えるという事態になり、耐震性に大きな問題があることが分かりました。

防災科学技術研究所
 2012/12/22 伊予灘の地震
 震源情報
 震源地 伊予灘
 震源時 2012/12/22 15:15:30.59
 震央緯度 / 震央経度 33.52N / 132.30E
 震源深さ 47km
 マグニチュード 5.0

.. 2012年12月26日 08:14   No.479003
++ 原子力資料情報室 (幼稚園生)…1回       
毎月第四水曜日行動
 保安院は「移動」しましたが、経済産業省とそのエネ庁は「健在」です。

再処理をやめて核燃料サイクルからの撤退を!
大飯原発の即時停止! 原発再稼働反対! 
12・26(水)6時30分〜7時ごろ
経済産業省 別館前行動(毎月第四水曜日に行っています)
アピール、チラシまきなど。
横断幕・プラカードなど持って参加して下さい。

 ※今回、エネ庁職員が玄関前に来て、要望書・抗議文の読み上げを聞いて
 受け取ることはありません。読み上げてから、全員の分を封筒に入れて、玄関前のポストに投函するようにします。よろしくお願いします。

 主催: 再処理とめたい!首都圏市民のつどい   
 呼びかけ団体: 原水爆禁止日本国民会議(03-5289-8224)/プルトニウムなんていらないよ!東京/福島老朽原発を考える会/たんぽぽ舎/日本山妙
  法寺/日本消費者連盟/ふぇみん婦人民主クラブ/グリーンピース・ジャパン

.. 2012年12月26日 08:32   No.479004
++ 木村 (小学校低学年)…5回       
首相官邸「裏」からの抗議行動 12月28日(金)18時30分〜19時30分

(名前) 首相官邸「裏」からの抗議行動
(目的) 首相官邸により近いところで脱原発などを訴える
(呼びかけ) 木村(連絡先:080-5062-4196)
(日時)12月28日(金) 18時30分〜19時30分
(集合場所) 首相官邸「裏」(官邸西側、地下鉄銀座線・南北線の溜池山王
 駅7番出口すぐ、首相官邸と山王パークタワーとの間の歩道)
(今週の抗議)脱原発・再稼働反対・規制委員会人事反対・大飯原発止めろ・大間原発建設するな、オスプレイ配備・訓練反対、米国に従属するな、憲法改悪反対、警察の不当弾圧抗議(注意)反原連有志が呼びかける「表」の行動とは全く独立の行動です。
 警察の不当な「誘導」や規制や「お願い」には非暴力で毅然と抵抗します。

.. 2012年12月26日 11:11   No.479005
++ 斎藤なぎさ (小学校低学年)…7回       
12月21日金曜官邸前抗議行動に参加して
 │  ○障害者も受け入れていく社会を作るべき
 │  ○弾圧国家日本は国際社会から非難
 └────(たんぽぽ舎ボランティア)

 この日は選挙後初めての金曜官邸行動。衆院選では自民党が勝ったことをうけ、官邸前のスピーチは、野田首相への最後の抗議と、次期首相に対する抗議行動も脱原発が実現するまで行うという声が多かった。
 盲目の男性がスピーチをした。自分は不便であるけれども不幸ではないと障害について述べたうえで、石原前都知事が障害者に対し「ちゃんとした意識を持っているのか」と言ったことに怒り、原発推進者は放射能の影響で生まれるであろう障害者に責任を持てるのかと、批判した。さらに原発に反対する人に対しても「私のような人たちをどうするんだ」と訴えた時には、デモ参加者の
中から「一緒に生きていくぞ」と声があがった。盲目の男性が「障害者も受け入れていく社会を作るべきだ」と述べたが、論をまたない。
 福島県双葉町の井戸川町長と一緒に国連に行ったという女性がスピーチをした。公職選挙法の文書配布禁止や戸別訪問禁止、国家公務員の政治活動禁止は、弾圧法規である。弾圧国家日本の問題は、国際社会の大きな非難を浴びると指摘した。
 時間と共に福島の事故は風化するどころか放射能の悪影響は顕在化してくるはずである。本来ならそこで脱原発の気運が高まるのではないかと思うが、数々の規制や弾圧、スラップ(*)裁判、憲法改悪で表現の自由がますます奪われてしまうのではないかと危惧している。
 5月の子どもの日には、原発ゼロをプレゼントすることができたが、今回のクリスマスには原発ゼロをプレゼントできないどころか、原発推進の自民党政権を復活させてしまったことが非常に残念である。

*スラップ(英: SLAPP, Strategic Lawsuit Against Public Participation、
 威圧的、恫喝的訴訟 直訳では「対公共関係戦略的法務」)は、訴訟の形態の一つで、公の場での発言や政府・自治体などの対応を求めて行動を起こした権力を持たない比較弱者に対して、企業や政府などの優越者が恫喝・発言封じなどの威圧的、恫喝的あるいは報復的な目的で起こす訴訟である。

 ☆なお、今後の官邸行動予定は12月28日(金)、1月11日(金)、
  18日(金)、25日(金)です。参加しよう。

.. 2012年12月27日 08:09   No.479006
++ 関西大弾圧救援会・東京の会 (幼稚園生)…1回       
あす、緊急記者会見
 └────
−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−
『大阪反原発で不当逮捕された仲間を取り戻そう!
12月27日東京で緊急記者会見・院内集会・検察庁、法務省への要請行動のお知らせ

あまりにひどい大阪反原発運動への連続不当逮捕、起訴。
12月28日の3人の勾留期限切れを前に、私たちは、大阪地方検察局に対し、この件に関して東京からも不起訴の決定を行うよう要請するため、下記の形で記者会見、院内集会、法務省・警察庁への要請行動を開催することにいたしました。つきましては、各新聞社・報道機関の方々にご参加、報道をお願いしたいと思います。一般の方もぜひご参加ください。年末の慌ただしい時期で大変
恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−

大阪反原発で不当逮捕された仲間を取り戻そう!
「関西大弾圧救援会・東京の会」緊急記者会見・院内集会・検察庁、法務省への要請行動

日時 12月27日(木)13時〜記者会見、14時〜院内集会、
   16時〜検察庁・法務省へ要請行動(予定)
  (どれもどなたでもご参加下さい。12時30分から会館入口で通行証を配布します。)
場所 参議院議員会館・B107室(地下鉄永田町駅)

会見および集会発言者
 大口昭彦(弁護士)、鵜飼哲(一橋大学教員)、
 須藤光郎(関西大弾圧救援会)、国会議員(予定)
 石崎学(龍谷大学/憲法学者)、趙博(京都/ミュージシャン/原発あかん・橋下いらん・弾圧やめて!「12・15佐高信講演会」主催者。
※経産省前テントひろばからも、テントの現状と支援についての呼び掛け

主催 「関西大弾圧救援会・東京の会」
 こちら
(12月24日に行われた「大阪反原発で不当逮捕された仲間を支援しよう!
 東京集会」こちら の終了後に参加者
 が行った相談会で立ち上げました。関西の不当逮捕された当事者と運動を支援し、東京の運動弾圧問題にも取り組みます)
連絡先 東京都港区新橋2−8−16石田ビル5階救援連絡センター気付け
電話  03−3591−1301

.. 2012年12月27日 08:20   No.479007
++ たんぽぽ舎 (社長)…757回       
12月28日(金)首相官邸前抗議行動へ参加しよう
 └──── 

 今週の官邸前抗議行動 28日(金)18時〜20時
 いますぐ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ。 真下に活断層あり
 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)

○たんぽぽ舎は、いつものように13:00〜16:00たんぽぽ舎で、ビラ折りやプラカードづくりの作業、16:00出発、17:00経産省前テントひろば到着、みんなと合流し、17:20に1班〜5班にわかれて官邸前、国会議事堂へ出発。
20:00終了時にビラを配布し20:30に経産省前テントひろばに戻り、約10分の終了集会(1班〜5班からの報告、当日の行動の全体像がわかる)をして解散です。

.. 2012年12月28日 09:07   No.479008
++ 青山晴江 (小学校低学年)…6回       
12/14-15福島・郡山 IAEA抗議バスツアーに参加して
 |  福島原発事故を過小評価せず、被災者の声にこたえよ
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 12月15日より郡山市で3日間開催されたIAEA(国際原子力機関)と日本政府共催の「原子力安全に関する福島閣僚会議」に「原発いらない福島の女たち」と共に抗議の意思を示そうとテントひろばからのバスツアーに参加した。バスは14日朝発と深夜発の2便が用意された。選挙と重なり参加者が少なめだったが、それでも第1陣は30名ほどが乗り込んだ。岐阜からなど再稼働阻止全国ネット準備会松山でお会いした方もいた。
 14日、13時福島県庁前行動に合流。佐藤雄平知事に、この会議自体を認めないと抗議する申し入れを行ったが、場所は県庁隣の自治会館で受け取りは職員。IAEAを低姿勢でお迎えし、片や被曝させっぱなしの県民にはこの扱いである。
「私たちをばかにするな。私たちは抗議の声を挙げ続けるぞ!」女たちの声に心底共鳴する。知事公邸に隣接する線量の高い公園でスピーチ、かんしょ踊りの後福島駅までデモ行進。希望の牧場の牛の頭蓋骨を乗せた台車も一緒に150人ほど。
デモを包む県庁付近の空気は松山や福井に比べても非常に重たく感じられた。駅前では足を止めスピーチを聞く人もいたけれど。夜、郡山で広瀬隆さんの熱い講演を聴いた。
 15日、雨。7時過ぎ集合場所へ。40分ほど抗議の意思表示行進をして閣僚会議場のビッグパレットへ。昨夜発の第2陣バスの人たちと合流。
 6000人の警備体制、こちらは200人ほど。パレットには近づけず。コンビニやファミレスのある国道に面した一角でリレートーク、歌、かんしょ踊り。その後、フクシマ・アクション・プロジェクトはIAEAに「福島原発事故を過小評価せ
ず、被災者の声に真に応えることを求める」要請書を手渡した。パレットの駐車場で、広報担当のイギリス人の女性に。彼女は「確実に皆さんの声を関係者に届ける」と言った。届いたのか監視していく必要がある。
 フランス、ドイツなどからも脱原発の市民、議員が一緒に取り巻き、原発反対の声を挙げてくれた。外国語のプラカードもたくさん掲げた。午後第1陣バスは帰路へ。2陣と残留組は郡山駅のビッグアイの交流会へ。午後他会場では脱原発めざす首長会議も行われていた。
 16日 福島の宿泊所からは朝、吾妻山が美しく見えた。その日そこは飯舘村の投票所だった。庭の隅では除染作業員の人たちの集合。まさに福島の現実。郡山に戻り、紹介していただいた教組会館で3・11当の話を聞き、付近の線量を測り(屋上隅の苔下は15μシーベルト!)、近くの食料測定所へ。午後、郡山女子大で市民会議。同時通訳機で聞く。
 フランス人県議が「政府・大企業に対し、私たち脱原発市民は国を超えて手を繋いでいるんだ、という姿勢を示し続けていくことが大事だ。」と話したのが印象に残っている。夕闇が訪れ第2陣も帰路へ。この3日間のIAEA抗議のため
に多忙な暮らしの中、全力を尽くしてこられた福島の女たち、アクション・プロジェクト、全てのスタッフの方たちに労いと感謝を述べたいと思う。

.. 2012年12月28日 09:25   No.479009
++ 柳田 真 (平社員)…148回       
たんぽぽ舎あれこれ…2題

◆今年も山谷労働者へ年末助け合いの物資を山谷の車で12月26日(水)に送りました。(31回目)
 段ボール箱合計…235箱。現金カンパ額は60万円強(新年に送ります)
 (詳細は、近日に報告します)

◆未来の党(嘉田代表)と小沢一郎氏の分党の報道は、残念だ。来年7月の参議院選挙に向けて反原発の統一戦線の受け皿が期待されていたのに。両者はもっとおおらかに話し合って大局でまとまってほしいという声を多く聞く。
 私たちも「反原発の声と期待」を正当に国政に反映する道すじをめざして、努力をつづけたい。

.. 2012年12月28日 10:02   No.479010

■--テント日誌
++ I.K (幼稚園生)…4回          

<11/25(日)―経産省前テントひろば 442日目>
 │   テントでも都知事選の話題がもちきり
 │   調査の前に大飯を止めよ!を訴えよう
 )

 今日もあちこちで集会やデモがあったせいか、午前中は訪れる人も少なかった。時折通る人は○○ビルは何処でしょうか?東京駅へ行くのには?などなど日曜日のテントはさながら道案内所。スタッフはそういう方たちにもなるべく親切に対応し、ついでに資料を渡して、少しでも脱原発をアピールするようにささやかな努力をしています。
 急いで通り過ぎる方たちにも「こんにちは」と声をかけると「頑張って下さい!」「寒いから気をつけて!」などと返ってくると寒さにも耐えられます。
 自転車で訪れた福井出身の方、金曜日行動はなんで夜なんだ!暗くなるし、
昼間なら参加できるのにとのことお仕事している人のためもあるので・・・・
と説明昼間の行動もありますよ!と資料をお渡ししました。
 大飯原発の事が気になる様子でしたが、あまりお話しする間もなくお帰りになって残念!
 太陽がテントに顔を出す昼過ぎまでは猛烈に寒かったけど座り込みの大切さを感じまた。朝、泊あけの方ががきれいに掃き清めたテント前も、時折強く吹く寒風に飛ばされた落ち葉ですぐ一杯になってしまう。でも多少の落ち葉は風情があるのでは?とそのままに3時過ぎ日比谷で解散したデモ帰りの方たちが寄ってくださり、チョットにぎやかになりました。やっぱり話題は選挙脱原発
をするにはTPPも反対でないとと教えられました。
(I.K)

.. 2012年11月29日 10:23   No.465001

++ K.M (小学校中学年)…13回       
 夜も泊まり仲間で選挙対策論議。日曜夜にたんぽぽ舎で開催された勝手連の集まりには多数が参加していた。1万枚以上のちらしを参加者が持ち帰った。
ポスティングやチラシ撒きに使われているはず。28日18時からの「山手線全駅アピール行動」を実現できると面白い。でも、宇都宮さんの人徳と政策を有権者に理解してもらうには時間がかかる、がんばらねば。朝地下鉄出口から出てくる通勤客にチラシ配りしたが受取が悪い。原子力規制委員会に関電から提出された「大飯発電所敷地内F-6破砕帯の追加調査計画」が公開され、追加調査工程が11月・u橄「・・・甥ぢ月中旬までになっている。野田政権と規制委員会はここまで引きのばして原発2基稼働のままで冬を越すつもりらしい。
選挙中にも「調査の前に大飯を止めろ」と強く訴えたい。

.. 2012年11月29日 10:36   No.465002
++ M/O (高校生)…67回       
<テント日誌 11/28(水)――経産省前テントひろば 445日目> 
  本格的な冬の季節致し方ないが、政治的な冬の季節はごめんだ
 
 寒い日だった。不寝番の深夜の散歩も取りやめてテントに籠っていた。それでというわけではないのだが早朝に日比谷公園の方に足をのばした。日比谷公園は銀杏やモミジ等が紅葉の真っ盛りでとてもきれいだ。霞門の近くの「鶴の噴水」がある池の周辺はとりわけ美しい。早朝なのに立ちとまって写真を撮る人も結構いる。私には日比谷公園はデモや集会の場所としてしか主たる記憶に残っていないが失恋のことも頭の片隅にあり、ほろ苦い思いを想起させもする。
 この間、11月11日にこの公園での集会とデモが不許可になったのは記憶に新しいところだが、今日(28日)の東京新聞には中野でも公園の許可をめぐる問題があったことが報じられていた。見出しは「脱原発デモ中野区でも規制」とあり、公園の許可条件に「15カ条」を要求していたという。大声や音楽はダメということらしい。サウンドデモは言うに及ばず、シュプレヒコール等も禁止しろというものだ。
 公共の福祉の名において行政側がデモや集会を規制するということだが、これはこの間の脱原発の集会やデモに対する権力側の反動的対応であり抑圧の動きである。行政側が「公共の福祉」の名において国民の政治的意志表示を制限し抑圧するのは日本の権力の常套手段だが、歴史的手法でもある。またそれがまた登場してきていることに注目しなければならない。
 私が散歩している日比谷公園周辺は明治時代以降のある時期は権力の集中していた所だ。帝国議会は経産省別館前辺りだが、自由民権運動の時代の日比谷公園周辺は今の首相官邸前のような位置だったと推察しえる。明治の藩閥政府は憲法制定の要求を掲げた自由民権の運動者を讒謗律や新聞紙条例などで弾圧した。自由民権の運動家を東京から追放などしたのである。憲法という国家の根本法議論を讒謗律や新聞紙条例のような法律(憲法の下位にある法律)で取り締まり、弾
圧した。

.. 2012年12月03日 11:55   No.465003
++ M/O (高校生)…68回       
 この時代から権力者は憲法精神に関わるべき問題(例えば表現の自由)をその下位の法律で平気で取り締まってきたのである。憲法の根本にあるはずの表現の自由などの論議やその表現を関係のない法律で取り締まることを平気でやってきたのだ。これが日本的法治の実態であり、今、脱原発の運動にも同じ手法が向けられているのだ。
 この間のサウンドデモや意思表示は脱原発とともに自由や民主主義の表現であった。行政権力が法律でもって軽々しく規制や排除など出来る筋合いのものではないものだ。権力側は歴史的な伝統というか手法で対応しているが、サウンドデモ等はそれらを批判し、自由や民主主義を実現しているのだ。
 テントの前は寒さに抗して何人かの人が座り込んでいる。考えればテントは存在することで何かを表現している。座り込んでいるだけで何かを現わしてはいるのだが、それにしてもなかなか厳しいところもある。世の中は選挙に向かって動き出しているが、こういう時期にもこうした政治的意思表示は重要であるのだ。
議員会館では「女たちの一票一揆」の集会が持たれているが、六回を重ねたこの動きは女性たちの力が政治に関わるのに寄与したのだと思う。大きな流れを生みだす力になってきたのである。
 昼ごろには公害補償を求めるグループの人たちがテント前から経産省前にかけてチラシの配布を始めた。大気汚染公害によって呼吸器の病気になった人たちを救う公害健康被害補償制度が存亡の危機に立っているのだという。消費増税と引き換えにこの制度も廃止される危機にあるとのことだが、こういう時期だからこうした訴えは意味があるのだと思う。
                        (M/O)
 ★テント全体会議 12月6日(木)19時〜  神保町ひまわり館3F和室

.. 2012年12月03日 12:05   No.465004
++ M/O (高校生)…69回       
<テント日誌12/5―経産前省テントひろば462日目>
 │   深夜のテントに伝えられた死
 └────(M/O)

 師走の選挙、さぞ街は騒がしいことだろうと想像するが意外に静かである。
例によってメディアは騒いでいるが、人々の気持ちは冷静なのである。これは冷静というよりは醒めているというべきなのかもしれない。三年前の政権交代のかかった選挙への期待が裏切られた気分に変わっているところが大きいのだ。
これは簡単には解消しない。アメリカの大統領選挙にも見られた光景であった。
 寒さのきつくなったテントの中で談笑しているところに電話がきた。午後の11時も少しを回ったところであろうか。Yさんが危ない。持ちそうもないという連絡だった。Yさんは先週の終わりころに脳内出血で倒れ大阪で入院していた。突然の知らせに場は一瞬シーンとなった。ポツリポツリと彼のことが話だされていた。11時半も過ぎたころには亡くなったという知らせが届いた。重た
い気分の中で臨場の通夜のようなことになった。

 テントに関係していた人たちのうちで亡くなったのはこれで四人目である。
もちろん、これは私たちが知っていて、比較的身近な人でという意味である。
私たちの知らないところで亡くなった方もおられるのかもしれないが、この四人はテントに出入りし、よく知られた人たちである。
 彼らは私たちのこころにどこか重いしこりのようなものを残して行った。Yさんもまた。彼はふっと私たちの中に訪れてその生前の姿や表情で何かを思い起こさせるのだと思う。そして私たちはそこで何事か話し語る。相手ならざる相手に向かって、いや自分に向かってである。
 Yさんとは「9条改憲阻止の会」からの付き合いなのであるが、彼は大阪のグループから派遣されているような形で活動をしていた。笑顔が人の警戒を解くところもあり、人懐こさもあって人気があった。
 3・11以降はテントの立つ前まで私たちは福島の子供たちに箱根や御殿場の水や野菜・果物を運ぶ活動をしていた。彼はその中心的なメンバーの一人であって箱根や伊豆に、また福島に出掛けていた。そしてよく車の中でかつての活動についてあれこれ話をした。これらはとても興味深いものであった。
 彼はおくびにも出さなかったけれど、ある時代の闘いに中での挫折を背負っていて日々を再起という形で関わっていたのだと推察されるところがあった。
人は他者からは想像できないような挫折や屈折、あるいは言葉にならならい世界を背負っているものであるが、それを短い付き会いの中で感得させるようなところがあった。それは彼の人柄と言っていいのだろがそれだけに得難い人だったのだと思う。

 昨年の9月11日にテントが出来てから彼はあたかも主のような存在であった。
テントの奥に座り込んでいたが彼が居る事で安心めいたものを周囲に与えていたのである。テントの初期はこれがどのように存続できるのか見通しも立ち難い中で、権力側との緊張感は強かった。だから、テントを支える面々には心的な重圧のかかる日々だった。個々が想像し、自分なりの闘いでテントを支えると覚悟するしかなかったのであるが、彼はそれを言葉少なく引き受けていて周
りには力強い存在となっていた。
 なかなか、宿泊態勢も整わない日々の中で彼はその多くを背負っていたのだ。
彼にはこのテントひろばをつくり維持していくことが、かつての運動を超えて行くことであると考えられていたのかもしれない。そんな希望が彼の腰の据わった行動にはあったのだろうと思う。

.. 2012年12月10日 11:44   No.465005
++ M/O (大学生)…70回       
 彼とは脱原発の運動で全国にテントが出現して、テントで繋がるようなことがあるといいなとよく話しあった。デモや集会という意思表示の伝統的な形態に併行してもう一つの陣地戦的な運動形態が出現することを望んでいたのだろうか。脱原発の運動が長期的である必然の中でその運動的なありようを考えていたのだと思う。
 彼には経産省前のテントが持続するだけでなく、社会《生活や地域の場》に向かって降りて行き、またそこから出てくる運動の契機になることがイメージされていたのではないかと推察する。テントはその出発であることが意識されていたのだと思う。脱原発の運動が本当の意味で国民的運動になって行くイメージを話し合ったが、テントが全国に出現するのはその一つだったのだ。
 彼は大飯での原発再稼働の日程が浮上するや、大飯の現地にテントを張った。
彼は経産省前テントから活動場を大飯に移しその中心として活動した。最初は港の近くで張られたテントは大飯の丸山公園に移ってから本格的なものになった。
 このテント村を訪れた時には彼は嬉しそうな様子で説明してくれた。経産省前テントとは幾分か様子は違っていたが、それを語るかれの表情は生き生きとしていた。大飯現地での再稼働をめぐる闘いにおいて彼の果たした役割は大きなものがあったと思う。そしてこれは大阪でのテントに引き継がれて行ったし、彼はまたそこでもまた精神的主柱のような存在だったのではないか。
 彼にしてみれば経産省前のテントひろばから得たものを次の場で実践し、今後の再稼働をめぐる運動や闘いのあり方を示唆するものを生みだしたのだと思う。いつか福島県庁前にテントひろばが出来るといいなと話しあったこともあるが、持続的で社会の深部に向かう闘いを願っていた彼の一端は実現されたのだ。
 私たちは一種の敗戦とでも言うべき場所にいつの間にか追いつめられていると感じる他ない日々の中で、安倍が提起した憲法改正の動きに危機感を持って再結集のような形で集まった。その中で私たちは出会った。
 あれから、国会前の座り込み等いろいろとやってきた。濃霧に遮られたような視界の切り開けない時代の中で闘ってきた。多くの時を過ごす中で気になっていたのは生き急ぐような彼の姿勢だった。周りの誰もが気がつきながらも、また、誰も止められなかったことだ。
 これには悔いも残るが、でもこれはどうしょうもなかった。ただ、彼はよく生きよく闘ったという、周りの者の偽らざる感想がこれに対する救いなのか知れないと思うこともある。言いわけかもしれないが…
 Yさんよ、私たちは偶然の契機で出会い、偶然のように別れて行く。しかし、その中で何かが残る。それは人の生の中で生き続ける。別れは様々だが死という別れだって同じだよね。君のことは私の中で時に思い出すようにしかないのだとしても、君の笑顔が忘れ難いように君のことも忘れ難いと思う。
 ただ、今はやはり君と出会えたことをありがとうという言葉でしかいえない。
ほんとにありがとう。私の心に扉はない、かつてに来てくれてひと時を過ごしてくれたらこんな嬉しいことはないと思う。私が呼び出すのだとしても同じ事だ。
 テントに訪れた愛媛大学の先生と話したことを記したかったのであるが、訃報に接してのこんな風になってしまった。これはまたの機会に。
(M/O)

.. 2012年12月10日 12:20   No.465006
++ M/O (大学生)…71回       
<テント日誌12/12(水)―経産前省テントひろば458日目>
    それでも変わらぬ師走の日々
 

 巷でもあまり選挙の騒音は聞こえずいつもの師走というべき光景がある。師走になるとカレンダ―が登場する、友人から贈られてくるものもあって楽しい。
テントのなかにもいくつものカレンダ―が届いている。あまり考え事をしない人のためせめてトイレくらいではというわけか、トイレに飾るカレンダ―がある。トイレに座りながら目にする文言が綴られている。なるほどと思う。
 昔、印刷所に出入りしていてたくさんのカレンダ―があるのに驚いたものだ。
その美しさに見とれていたこともある。でも、私ならもう少し別のものを作るのにと思ったこともあり、なかなか満足の行くものは少ないのだとも思ったのも事実だ。誰か私を驚かすカレンダ―を届けてくれないか(?)
 今年は寒いのだろうか(?) 一般的な気象診断は知らないが寒い。特に夜は寒い。深夜の不寝番は寒さのきつい時期に入った。誰が探してきたのか湯たんぽがあって寝るときは重宝である。私たちの子供のころは湯たんぽの時代だったのだが、人のあまり行かないところでこのお世話になったこともある。なるほどねと感心したものだが今年は役だつのだろう。
 テントのうちにはYさんの遺影が飾られている。誰が持ちこんだのか知らないが穏やかな表情である。でも、向かい合うと何を言ったらいいか戸惑いもする。彼のことは前回に書いたのだが、少し付け加えれば彼は結構激情的なところもあって怒鳴り合いのようなこともした。この歳で怒鳴り合いなどすると後に引くものだが、それはなかった。不思議なことだがそれは気持ちがよかった。
 それに彼は人に対する気遣いは細やかであった。活動家生活での苦労から身に付けたものか、活動する人への見えないところでの配慮ができていた。
 テント設立のはじめのころKさんという女性がいた。彼女も昨年の暮れに亡くなったのであるが彼女は従来の活動スタイルから見れば異質な存在で周りからは反発もあった。泊りのメンバ―が足りなかったとき彼女は率先してそれをやってくれた。そして、朝一番で自転車でゴミを自分のアパートまで運び処置してくれた。
 そんな彼女のことに何くれと気配りしていたのはYさんであり、彼女を影で支えてもいた。彼女のことは彼からも相談されたこともある。今頃はあちらの世界で再会してテントのその後のことも話しているのだろうか。
財務省の前に選挙の宣伝カーが停まり演説をはじめた。某宗教団体の車で教祖が登場するとあって動員された信者が経産省前などにも人が集まっていた。

.. 2012年12月20日 13:23   No.465007
++ M/O (大学生)…72回       
選挙の風景としては良く見るものだが、これが財務省前というのは見なれないものである。この団体の政治宣伝であるためだろうか。
 帰りにテント前を通る信者たちはテントの人たちが金で動員されていると悪口をわめいて行くが、これは自分たちが金で動員されていることを告白している(?)のだろうか。街宣車の右翼も良く似たことを言うのだが、これは彼らの実態の裏返された表現なのだろうと推察しえる。せめて政治的な信念や主張で批判をすればいいのにと思うけれどなかなかそうはならない。
 前回、書き残した愛媛大学の先生の話を記す。愛媛大学では農業や漁業に携わる科が設けられその最初の卒業生たちが就業したとのことだが、高校に自然エネルギーへの転換の対応する科の設置構想を持っているのだという話だった。
 脱原発の運動は社会の転換を内包しており、それは原発からのエネルギ―転換が経済社会の構造を変えていくということでもある。これは自然発生的な形での再性エネルギ―等への投資等として現れている。原発再稼働がなければ飛躍的に進むものであり、産業経済のイノベーションとしても内需拡大としても進展するものだ。第二次産業経済を中心とした高度成長経済の転換が不可避な
今、これは未来の道である。
 そうした人材を育成する構想だったのだがいい話だった。見えないところでこういうことをやっていることはこちらも元気づけられる。再稼働反対という政治的運動の背後にはこうした社会的行為が呼び起こされているのであり、これが以前の脱原発からは発展している要素であり可能性である。社会の構成の転換に呼応することで官邸前行動のテントも政治的枠組みを超えた広がりを形
成している。ある程度は想像できることだがその動きが見えるのは嬉しい。
 逆にいえば官僚や電力会社という独占体の再稼働はこうした社会の動きを押
しつぶそうとしている。そこに彼らの既得権益が侵される恐怖があり、敵対戦略がある。こうした直接には見えない関係で広がるところに脱原発運動の可能性があるのだが、それを実感させてくれる話だった。

.. 2012年12月20日 16:55   No.465008
++ Toku-san (小学校高学年)…21回       
<テント日誌12/16(日)―経産省前テントひろば463日目>
 |  〜厳しい選挙結果、運動とテントの今後を考える〜
 

 この日は、衆議院総選挙と東京都知事選の投票日。天気がよかったので、前日までの宇都宮さんの応援の時に着ていたオレンジ色のフリースとパーカー、若草色のパーカーを洗濯した。本当によい天気、まさに洗濯日和、投票日和である。
事前の選挙予想では、自民党が圧倒的に有利と伝えられている。投票率が上がり、脱原発候補に有利になってくれればよいのだが…。

 洗濯物を干し終わり、投票所へ向かうまで、インターネットやテレビのニュースで、投票率や選挙の状況を確認した。11時現在、14時現在、16時現在の投票率は、徐々に前回比は改善してきているものの、いずれも前回の投票率を6〜7ポイントほど下回っている。一方、「投票所に列が出来ていた」「東京8区は前回の投票率を上回っている」などの情報も見られる。東京8区は脱原発、脱被曝を訴えた山本太郎さんが立った事による影響だろう。言論人・ジャーナリストなどの多くの著名人も、ツイッターで投票に行くことを呼び掛けていた。我々の代表を選ぶ選挙で、多くの人に貴重な権利を行使して欲しい。私も投票所へ向かう事にする。
 投票所へ着くと、列は出来ていなかったが、多くの人が投票に来ていた。受付を済ませ、まず、都知事には「宇都宮けんじ」、次に選挙区では、未来の党から出ている「池田ゴウキュー」、比例区では「日本未来の党」と書いて投票した。
投票所を出ると、学校の門のところで、NHKの出口調査につかまった。
 質問の中に総選挙後に望まれる政権の枠組みは?という質問があったのだが、回答肢が、「民主党と自民党を中心とする連立」など、全て、民主党と自民党の組み合わせによるものとなっていた。
明らかに自民・民主が勝つことを前提とした質問だったので、「これ選択肢おかしいですよ」と調査員の人に言っておいた。マスコミの人間は、世論への影響をきちんと考えて仕事をして欲しい。

 19時過ぎにテントに着くと、大阪に転居したNさんが来ていた。山本太郎さんの選挙の応援で東京に出てきたのだが、テント日誌でYさんの訃報を知り、テントの様子をうかがいに寄って下さったと言う事だった。テントには、先週はなかったYさんの遺影が飾られていた。
 私がテントのスタッフを始めたのは、女達の座り込みの事務局手伝いをしていた時にYさんやKさんにお世話になったから。選挙の手伝いがあり、葬儀に参列する事は出来なかったが、心からご冥福をお祈りします。
 ありがとうございました。

 投票締め切り時間の20時を過ぎ、ラジオをつけると、早々と自民大勝、猪瀬氏当確のニュースが流れてきた。これから、脱原発運動を含めた日本の民主主義運動は、逆風が予想されるが、今回の選挙では、得るものもあった。多くの著名人が選挙の応援に参加し、ボランティアが最後まで選挙を支えた。選挙に携わった全ての人が、きちんと今回の結果を評価し、今後の対策を練ることが不可欠だと思う。
 政権交代により、テントへの風当たりも強くなるのは間違いない。テントの今後の運営についても方法論を含め、具体的に議論をすべき局面が来ていると思う。
 後退することは出来ない。
 相手を知り、自分達を客観的に評価し、次の手を打とう!
 「真の民主主義」を手に入れるために、前へ!

.. 2012年12月21日 09:46   No.465009
++ M/O (大学生)…73回       
<テント日誌 12/19(水)――経産前省テントひろば 465日目>
 | 衆議員選挙を終えて緊張感が強まってきている
 └────
 事前の予想通りの自民党の大勝の衆院選挙であった。14日から福島の方に出掛けていて期日前投票をして行ったが、帰りのバスで早々に自民党の圧勝が報じられているのを知ったから、家に帰ってもいつもと違って選挙結果の報道には目も向けずに寝てしまった。今回の選挙は棄権ということが多かったのだが、それでも選挙報道に身向きもしなかったのは初めてだった。正直いって悔しい思いがする。今回は別段、民主党を応援したわけではないのだが、自民党の大勝は面白くないのだ。
 それにしても冷静に票の分析をしてみると、議席獲得数と獲得投票のアンバランスなどが知れた愕然とするところもある。前々回、前回もこうした傾向が見られたが、今回の結果を思うと小選挙区制度の欠陥が露呈しているともいえるわけでこの制度の改定が検討されてもいいのではないかと思う。それよりも選挙の投票先を見いだせないという有権者が多かったことに注目すべきか。まともな政治的構想やビジョンを持った政党が不在であったのだ。私もしばしばどこに入れたらいいのだという質問を受けたけれども答えに窮した。ここが一番重要なところだろうか。
 国民の意志と政党や政治家の意志の間の乖離がひどくなって、議会制民主制が制度として危機を深めているのだ。私は選挙と言う形態とは別の政治的意思表示(大衆的な政治意思表示)がそれだけ重要度を深めているのだと思う。脱原発の運動の持続はその意味でこれからますますそうなるように思える。
 選挙後の最初の泊りということで、いつもよりは緊張して出掛けた。今のところ経産省や警察側との大きな変化は伝えられていないが、経産省や警察側の態度が高圧的になってきている。毎日訪れる経産省の警備員の言葉使いが違う。
 これは選挙前からある程度は見られたことだが、テントは創設時の段階にもどりつつあるといえようか。その意味では首相官邸前の行動も含めて新しい局面を迎えると思う。
 各地の原発で続々と活断層が発見されている。福島第一原発の事故に対して東電や原子力ムラが想定外の津波ということをいち早く喧伝したことが想起される。
彼らは地震による事故ということを隠したかったのである。地震が原因とされれば、各原発の点検と再稼働の困難さが増すと考えていたのだ。
 活断層のことが問題にされることを原子力ムラ等は想定していなかったのだろうが、再稼働阻止から廃炉に追い込む道筋を確かなものにすることに全力を挙げ、他方でエネルギ―と社会の転換を同時的に進め、原発稼働による脱原発時代への
転換を押しとどめることに対抗しなければならない。
 12月28日(金)には今年最後の首相官邸前の行動が予定されている。テントでは年末年始の催しを企画している。年越しにはテント前での紅白歌合戦から1月4日の餅つきまで組まれている。詳細は随時おしらせするが、年末年始のスケジュールに組み入れてもらいたい。
(M/O)

.. 2012年12月23日 08:24   No.465010

■--小選挙区の宿命
++ 東京新聞 (部長)…232回          

 自民得票4割、議席8割  投票率 戦後最低59.32パーセント
 (12月17日 夕刊より)

 第46回衆院選は17日午前、開票作業が終了し、小選挙区(定数300)と比例代表(定数180)の計480議席が確定した。自民党の小選挙区全体の得票率は43パーセント程度だったにもかかわらず、獲得議席は237と全議席の79パーセントを占めた。また、総務省は小選挙区の確定投票率は59.32パーセントだったと発表。衆院選の戦後最低記録で、前回2009年(69.28パーセント)から約10ポイント下落した。
.. 2012年12月20日 11:41   No.477001

++ 毎日新聞 (小学校高学年)…20回       
静岡・浜岡原発5号機の再稼働禁止求め、仮処分申し立て
 (12月12日)

 中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の廃止などを求め静岡地裁に提訴している原告弁護団らが11日、同原発5号機を再稼働させないよう求める仮処分を同地裁に申し立てた。
 申し立てたのは、同県内の弁護士や公募した21都道府県の住民ら計777人。申立書で、内閣府による南海トラフ巨大地震の被害想定では高さ19メートルの津波が来るとされているのに、建設中の防波壁は18メートルしかないと指摘。東京電力福島第1原発のような事故が起きれば「放射性物質が首都圏まで拡散し避難民は150万人に及ぶ」としている。
 中部電は「誠に残念。安全性について理解が得られるよう努めていく」とのコメントを出した。

.. 2012年12月20日 11:55   No.477002
++ 大泉その枝 (幼稚園生)…1回       
12月13日 東京新聞「3.11後を生きる」から、詩の紹介
 │   積鬼(つみき)  
 └────

札束を積む
札束を積む
誰かがこくんと頷(うなず)くまで

札束を積む
札束を積む
これでもか これでもかと
紙きれと引き換えに失うもの
紙きれと引き換えに奪われるもの

手を伸ばしたが最後
しまった!と気がついたとき
スーツを着た鬼はとっくに姿をくらまして
鼻で嗤(わら)っているだろう
「容易い(たやすい)もんだ」と
「安呆(あほ)な奴らだ」と

今日もどこかで紙切れの塔ができる

貧しい者の目の前で
強欲な者の目の前で
抵抗する者の目の前で
黙秘する者の目の前で

真実を知る者
「お断りします」と
塔を押し返した両腕は切り落とされ
見せしめの如く吊るされる
辛うじて生き延びた両脚は
今頃どこを歩いているのだろう

ああ 買い上げられることなかれ
鬼はあなたのすぐ側で
まだか まだかと待っている
あなたがこくんと頷くまで
世界がこくんと頷くまで  (「脱原発・自然エネルギー218人詩集」より」

 ※「脱原発・自然エネルギー218人詩集」(日本語・英語 合体版)
  出版 コールサック社  A5判/624頁  価格 3,150円

.. 2012年12月20日 20:54   No.477003
++ 東京新聞 (部長)…233回       
自民 民意薄い圧勝
 全有権者で見ると 小選挙区24%、比例代表15%(12月18日より)

 戦後最低の投票率となった16日の衆院選は、自民党が定数(480)の6割を超える294議席を確保する圧勝で終わった。しかし小選挙区で自民党候補の名を書いたのは全有権者の約4分の1、比例代表に至っては15.99パーセントだった。自民党の勝利は、必ずしも民意を反映したものではない。多党乱立と低投票率が自民党を利した結果であるということが、はっきり分かる。(後略)

.. 2012年12月20日 21:26   No.477004
++ 東京新聞 (部長)…234回       
核燃施設集中 六ケ所村で断層調査
 規制委方針 下北沖と連動懸念  (12月19日 より)

 原発や核燃料サイクル施設が集中する青森県・下北半島全体が、地質的に原子力施設を設置するには危険との見方が専門家の間で広がっている。このため、原子力規制委員会は六ケ所村の核燃施設でも断層調査に乗り出す方針を固めた。
危険と判断されれば、全国の原発から出る使用済み核燃料の行き場がなくなり、日本の原子力政策は根幹から修正を迫られる。(後略)

.. 2012年12月20日 21:36   No.477005
++ 東京新聞 (部長)…235回       
六ケ所村断層調査、活断層なら原発動かせず
 核のごみ行き場なし (12月19日より)

 全国各地の原発から使用済み核燃料を受け入れている核燃料サイクル施設が集まる青森県六ケ所村で、原子力規制委員会が断層調査に乗り出す。もし直下で活断層が確認され、使用済み核燃料処理工場(再処理工場)も貯蔵プールも使えなければ、たちまち日本の原発は動かせない事態となる。それは原発を推進してきた自民党が政権に復帰しても変えられない現実だ。

.. 2012年12月20日 21:41   No.477006
++ 朝日新聞 (高校生)…64回       
憲法改正の「アート」な世界
 └──── 12月20日、デジタルより抜粋
 
 <高橋源一郎> 民主主義の行方 憲法改正の「アート」な世界

 (前略)
 いや、おれがそう思ったのは、最近、なによりも「現実」であるべき政治が、「アート」みたいになってきたからだ。

 いま最高の「アート」の一つは、今年の春に自民党が発表した「日本国憲法改正草案」じゃないかな〈2〉。今度、首相になるらしい安倍晋三さんも最高顧問を務める憲法改正推進本部が作ったやつだ。ってことは、これ、ほんとにおれらの憲法になっちゃうかもしれない。

 まず「前文」の文章が下手すぎて泣ける。思わず添削したくなるが、わざとそう書いたんだろう。「基本的人権」は目の敵にされているらしく、第12条にはわざわざ「国民の責務」というタイトルがつけられ「自由及び権利には責任及び
義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」とある。
ちなみに現行では「(国民は自由及び権利については)常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負う」となってるから、人権、ずいぶん肩身が狭くなっちゃうね。この「改正草案」では、「公益及び公の秩序」ということばが乱発され
ていて、これに反すると何でもアウトみたい。えっ?
 たとえば、この論壇時評で政府批判をしたら「公の秩序」に反することになって禁止されるわけ?

 でも、「表現の自由」があるから大丈夫……と思っていたら、さあたいへん。
この「草案」では「表現の自由」はなくなってます。
 正確にいうと、「第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する」に続いて新しい項目が登場してる。「2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」のだそうです。

 この「草案」の起草委員たちが「主権は国民にはない」とか「天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方です」といって物議を醸した
〈3〉。確かに首尾一貫してる。でも、こんなのありえないし。
 だから、どう考えても「アート」にちがいない。人びとの覚醒を促すために、わざと反感をかうような表現をとったに決まってる!(後略)

.. 2012年12月21日 08:37   No.477007
++ 朝日新聞 (高校生)…65回       
浜岡原発防波壁 かさ上げしても敷地内は浸水、南海トラフ試算
 (12月21日より)

 中部電力は20日、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の海岸沿いに建設中の防波壁(総延長1.6キロ)の高さを18メートルから22メートルにかさ上げすると発表した。南海トラフ沿いで巨大地震が起きれば、防波壁で津波は最大21.4メートルに達し、敷地が浸水するという試算結果が出たため。(中略)
 高さを22メートルにすると、津波は壁は越えない。ただ、取水槽からは水があふれて3〜5号機周辺はほぼ1メートル以下の浸水となり、一部で最大2メートル浸水する。このため、中部電は防波壁のかさ上げにあわせ、浸水してきた場合に、5号機の空気を取り込むための開口部から水が入らないよう自動で閉じる装置も新たに設置する。
 かさ上げに伴い、来年3月末としていた防波壁の工事の完了時期は、来年末にずれこむ。津波対策の総額も1500億円弱に膨らむ。
(※編集部 注:当初の工事費は1000億円の見込みだった)

.. 2012年12月22日 19:38   No.477008
++ 毎日新聞 (小学校高学年)…21回       
再稼働禁止求め仮処分申し立て 浜岡5号機
 (12月12日より)

 中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の廃止などを求め静岡地裁に提訴している原告弁護団らが11日、同原発5号機を再稼働させないよう求める仮処分を同地裁に申し立てた。
 申し立てたのは、同県内の弁護士や公募した21都道府県の住民ら計777人。申立書で、内閣府による南海トラフ巨大地震の被害想定では高さ19メートルの津波が来るとされているのに、建設中の防波壁は18メートルしかないと指摘。
東京電力福島第1原発のような事故が起きれば「放射性物質が首都圏まで拡散し避難民は150万人に及ぶ」としている。
 中部電は「誠に残念。安全性について理解が得られるよう努めていく」とのコメントを出した。

.. 2012年12月22日 20:38   No.477009
++ 東京新聞 (部長)…236回       
東通原発「敷地内に活断層」で一致、規制委チーム 26日に最終判断
(12月21日より抜粋)

 東北電力東通原発(青森県東通村)の断層を調べた原子力規制委員会の専門家チームは20日の評価会合で、敷地内に多数の活断層がある可能性が高いとの見解をまとめた。原子炉建屋の直下ではないが、すぐ近くを活断層が通っていることになり、大幅な耐震性能の見直しを迫られることは必至で、当面は再稼働できない可能性が高まった。26日に東北電から反論を聞き、チームとしての
結論を決める。(中略)
 この日の会合では敷地内の斜面や試掘溝(トレンチ)で確認された地層の乱れは、活断層が動いたことによってできたとの意見で五人全員が一致。
 産業技術総合研究所の粟田康夫主任研究員は「敷地のかなり広い範囲に活断層が広がっている」と指摘。北側の東京電力東通原発の敷地にも続いているとしており、影響が懸念される。ほかの専門家も、実際の大地震でできた地層のずれとの比較やゆがみなどを根拠に挙げ、敷地を南北に走る「F−3断層」や「F−9断層」などは活断層の可能性が高いとした。(後略)

<続・二面から>「原子炉直近」揺れ 予測困難
 敦賀原発2号機は、原子炉建屋の真下に活断層があり、国の耐震設計審査指針に反すると判断された。建屋を支える地盤がずれ、致命的な損傷を受けかねず、強制的に「ストップ」を命じられることは必至だ。
 一方東通原発は敷地内に多数の活断層が見つかったものの、建屋の真下はとおっていない。(中略)しかし、建屋から活断層までの距離は最短で数百メートル。これだけ近いと、想定すべき地震の揺れを正確に割り出す手法はないという。(後略)

.. 2012年12月22日 22:30   No.477010
++ 朝日新聞 (高校生)…66回       
関東、大地震の確率上昇政府予測地図 30年内に震度6弱
政府の地震調査研究推進本部は21日、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに襲われる確率を示す「全国地震動予測地図」の最新版を公表した。250メートル四方ごとに区切って表した。更新は2年ぶりで、東日本大震災では初めて。
         (―中略―)
全国110の主要な活断層による地震や海溝型地震の長期的な発生確率などから揺れを想定した。都道府県庁所在地で高いのは静岡89.7%、津7.4%、千葉75.7%など。2010版と比べ、水戸市が
31.0ポイント上がって62.3%となるなど関東で上昇が目立つ。東日本大震災の震源域の南側で余震活動が活発化していることを考慮したため。
           (―後略―)
                   (12月22日より抜粋)

.. 2012年12月23日 07:52   No.477011

■--断層の存在を認めない電力会社の姿勢は
++ 山崎久隆 (社長)…257回          

 |  原発建設段階から現在まで何も変わっていない
 └──── (たんぽぽ舎)

 「進歩」を拒絶する原発−生越忠氏が活断層を警告したのに−

 日本の地震学、地形学は30年間で飛躍的に進んだことを否定する者はいないであろう。例えば「活断層」一つとっても、以前は「地震が起きると活断層が現れる」との考えが主流だったが、今では「断層のうち、繰り返し活動をしてきた断層を活断層という」との考え方が一般的だ。繰り返し活動をしてきた以上、今後も動くと考えられるわけで、そのような断層上に重要構造物を作ることは危険なのは言うまでもない。
 敦賀断層は紛れもない「活断層」であり、この断層は繰り返し活動をしてきたことについて敦賀原発を建てた日本原電も「認めて」いる。しかし敦賀原発を建
てた時点から「認めて」いたわけではない。浦底断層を活断層と認めるのは2008年のこと。
それまでは断層は動かない。つまり「死断層」だと主張していた。
 これは和光大学元教授の生越忠氏が1980年代から主張をしていた。たとえば「検証・日本列島」などの著書多くの論文などで国や電力による「活断層値切り、活断層隠し、活断層無視」があったと警告した。
 「原発」は今や、地震学や変動地形学の「新たな知見」を取り入れることも拒絶している。「巨額の損失をどうしてくれる」などと関電、日本原電などは開き
直っている。原発震災を準備しているに他ならない。国には、もっともっと厳しく「廃炉要求」を迫る必要がある。なぜならば、これらは既に経営破綻を来しているのだから。
 柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯との連動−活断層の値切りに警告(宮内崇裕教授)

 千葉大学大学院理学研究科の宮内崇裕教授は、浦底断層を含む断層群の「大きさ」も忘れてはならない重大問題であると警告している。
 生越さんも指摘をしていた「活断層の値切り」が、やはり敦賀原発にも存在していた。
 一般に原発において活断層の大きさを評価する際には複数の断層の連動を考慮する場合は断層の距離が5キロ以内であることを条件としている。しかし5キロ以上離れていれば連動しないとする科学的根拠などない。
 宮内教授によれば、浦底断層の位置は、敦賀半島をほぼ斜めに切っているが、その陸側には「柳ヶ瀬山断層」がある。ここを繋ぐと差し渡し約35キロの断層に
なり、マグニチュードは7.4級、さらに先には「柳ヶ瀬断層」「鍛冶屋断層」と連なるので、これらの連動を想定すれば差し渡し65キロ、実にマグニチュード
は7.8級、内陸最大の直下地震である濃尾地震に匹敵する第一級の起震断層として捉える必要があるとする。
 この断層の真上に建っているのが敦賀原発だ。さらに「もんじゅ」も「美浜」も、「白木丹生断層」や「C断層」の上にあり、原発の真下で大きな地震が起きる可能性が同様に否定できない。
.. 2012年12月19日 13:08   No.476001

++ 山崎久隆 (社長)…258回       
 破砕帯問題−「活断層無視」の電力会社

 地震を起こす断層も危険だが、脆弱な地盤の上に立つ原発も危険である。
 これはいわば浦底断層を「死断層」としてしまった日本原電が、それにより自動的に破砕帯も「活動しない」ことにしてしまったことから、建設当時から極めて弱い地盤であることが明確だった破砕帯の真上に原発を建てても「問題ない」と勝手に決めつけたことに端を発する。
 浦底断層が活断層と認定された以上、その断層活動により引き起こされる想定される揺れは、「遠くて大きい地震」ではなく「直下の巨大地震」に変化したの
に、相変わらず安全とし続けるために敢えて目をつぶる「活断層無視」につながった。
 生越氏の「検証・日本列島」では既に敦賀原発の破砕帯について「周辺に比べて極めて脆弱な地盤」と指摘し、大きな揺れにより地盤が変状する危険性を指摘
している。
 東洋大学の渡辺満久教授も破砕帯が動けば原発の基礎がずれてしまい、重要配管などは破断してしまうと警告している。
 破砕帯は地震断層ではないなどと電力会社は反論をしているが、結局大きくずれることに変わりはない。どっちにしても大規模な事故につながるような場所に原発などがあって良いはずはない。

.. 2012年12月19日 13:28   No.476002
++ 藤井廣明 (幼稚園生)…2回       
東電は風力発電で恥の上塗りを辞めよ!(上)
 └──── 風車問題を考える住民の会 (メルマガ読者)

自然エネルギーは原発の代替にならない

 ここ伊豆半島に於いて、東京電力(株)らによる風力発電所の建設が始まった。
東電はクリーンな自然エネルギーに取り組んでいる、とPRし、東伊豆風力発電所で起こした電気は、高い値段で消費者に買ってもらう(毎日新聞11/10)という。
 原発に代わる自然エネルギーとして太陽光や風力、小水力、バイオマス、地熱発電などが脚光を浴びている。
 しかし風力発電には多くの問題点が有る。2007年に伊豆熱川に設置された風力発電施設では、付近住民に頭痛、不眠、血圧の上昇、胸の圧迫感、耳の痛み、鼻血、手のしびれ、歩行困難、などの健康被害が集団発生した。何人かはたまら
ず引っ越しを余儀なくされ、それも出来ない被害者は泣き寝入りのまま放置されている。風車から500mに住むNさんは手の震えが止まらず、「風車は殺人鬼だ。何とかしてほしい」と訴えている。巨大風車から発生する低周波音によるも
のと思われるが、国や事業者は「苦情はあっても被害は無い」と風車との因果関係を認めていない。
 そもそも風力発電は原発の代替エネルギーにはならない。風任せの風力発電は急に風が無くなると停止するため、バックアップ電力として火力発電を回さなければならず、却ってCO2を増加させてしまう。また25m以上の強風では自動停止する(カットアウト)。これまで各地で雷や強風でブレード(羽根)が燃えたり落ちたりして、殆どの風力事業は赤字なのである。
 自然エネルギーが原発の代替エネルギーにならないことは、原発が停止したこの夏で実証されている。電力不足が言われた関西電力でも太陽光発電と風力発電を合わせた電力は、全体の0.03%に過ぎなかった。つまり何の役にも立たなかったのである。また3.11原発事故以後に福島県の滝根小白井ウインドファーム、檜山高原風力発電所は停止、その後長期間にわたって動かなかった。

.. 2012年12月19日 13:43   No.476003
++ 小川治 (小学校低学年)…5回       
いつもと違った首相官邸前抗議 選挙の影響なのか?
 │ 普段より男性も多く、若い男性も増えた。12月14日(金)第35回
 └────(たんぽぽ舎ボランティア)

17:50いつものように東京メトロ国会議事堂前駅4番出入り口付近に到着、
 首相官邸前スピーチエリアから霞ヶ関交差点方向へ110メートル程の場所。
 ビラまきを始めようとしたが、参加者が数名しかいない。茫然。
18:00突然4番出入り口から人が次々出てくる。霞ヶ関からも来る。
18:10一気にいつもの人数になった。普段は18:00の集会開始前から徐々に参加者が集まり19:00位をピークにゆっくりと増えていく。ともかく安堵。
18:20小さな男の子二人を連れた若い夫婦が来たので、初めての参加と思い、道案内をしようとしたが、「今日はどこにしようか」と相談していた。常連さんとは知らず、余計なお世話でした。
18:50途切れることなく、4番出入り口から参加者が出てくる。今日は男性、それも20才〜50才位。普段は60才以上がほとんど。
18:55たんぽぽ舎、柳田さんのスピーチ。おおい町ご住職、宮崎そうしんさんのお話「都会の抗議行動があるから地元も反対運動を続けられる」を紹介。
 スピーチ終了後、私達のところに立ち寄り、その話をする。周囲にいた女性たちが柳田さんのスピーチを支持してくれた。心強かった。
19:05何時ものように、盲導犬を連れた男性が4番出入り口から現れた。見たところ、かなりの老犬。つい直立不動で見送る。参加者は増える一方。
19:25まだ人が来る。20才位の男性を何人か見たが、皆、最初は沈黙。やがて小声で「大飯止めろ」、最後には「原発反対」と叫んでいた。

19:47 途絶えることなくやって来る。
19:50 山本太郎さんのスピーチ。
19:54 宇都宮けんじさんのスピーチ。そしてシュプレヒコール。
「大飯すぐ止めろ」、「大間つくるな」など、脱原発を訴える。
今日の警備は6中隊2小隊。メガホンなど使わず、普通の声で参加者を2人で誘導。メガホンまで使って4人で大声だしていた○機とは大違い。

.. 2012年12月19日 14:11   No.476004
++ 藤井廣明 (幼稚園生)…3回       
東電は風力発電で恥の上塗りを止めよ(中)
 └────(風車問題を考える住民の会  東伊豆町町議)

原発の代替は火力発電、その後自然エネルギーを
大規模な自然破壊による水源地の汚染や枯渇、土砂災害が心配

 風車は全国に1814基、244万キロワット有ると言われている(11年度末)しかし、風力発電の定格出力は風速12m以上の風が有ると仮定して、の数値なのである。そんな強風が年中一定に吹く訳が無い。車でいえば何馬力というものに相当するが、常に最高馬力で走る人はいない。いい風が吹けばという仮定の数値を合計して何万キロワットといっても意味が無い。クリーンな
イメージを振りまくだけのペテン師な数字である。
 なるほど風車は遠くから見るとゆっくり回って、いかにもエコでクリーンエネルギーに見えるが、じつは時速250km、新幹線並みのスピードで回っている。風力発電は近くに寄ってよく調べれば、原発と同様人に被害を与え、日本の自然を破壊するとんでもないハコ物なのである。
 現在、伊豆熱川に設置されたCEFの10基の風車は殆ど動かないままの状態である。2008年、2009年と2度にわたるブレード損傷・落下事故以来、全ブレードを交換したにもかかわらず、だ。GE1500sleという機種自体が欠陥だとささやかれ、3度目の事故を恐れてか「調整運転中」なのだという。
これでは補助金の目的に反するばかりか詐取の疑いさえ持たれかねない。
 伊豆にはほかに石廊崎風力発電所がある。2000kwの風車が17基ずらりと立ち並び、ここでも近隣の住民が低周波音被害に苦しんでいる。全国では山口県平生町、和歌山県由良町、岡崎市、田原市、愛媛県伊方町、など全国に広がっている。
 住民の反対の声に拘わらず、伊豆半島に於いて、東京電力(株)らによる風力発電所の建設が始まった。風光明眉で知られる東伊豆町と河津町境の三筋山
(みすじやま820m)に、定格出力1,670キロワットのものを21基建設するというものだ。その高さほぼ100メートルに達し、改変される森林は約12万平方mに及ぶ。大規模な自然破壊による水源地の汚染や枯渇、土砂災害が心配されている。

.. 2012年12月19日 14:41   No.476005
++ 永田文夫 (幼稚園生)…1回       
衆院選挙結果、岩手県を見習ってほしい
 │   脱原発4党で40%弱〜岩手では、未来、社民が人気。
 

みなさんへ
 衆議院選挙何ともはや残念でした。月曜日には例会・忘年会を持ちました。選挙ショック覚めやらずで大荒れか、どうなることかと思っていましたが・・、
 岩手県民の政党毎投票結果は他県と違いまともではないか。今後他県に「岩手を見習ってと働きかける」と酔ったいきおいの大言壮語で方針が定まり、場が治まったような塩梅で後は選挙は忘れ?和気あいあいの忘年会でした。

岩手県民の投票 比例について(都道府県別ランク)
自民党 23.3%(岩手は大阪・沖縄についでワースト3位 全国平均27.6%)
未来党 22.4%(岩手はベスト1位 全国平均5.7%)
民主党 19. 0%(全国平均 16%)
維新党 10.6%(岩手はワースト1位 全国平均20.4%)
公明党  6.6%(岩手はワースト1位 全国平均11.8%)
共産党  6.4%(全国平均6.1%)
みんな党 5.9%(全国平均8.7%)
社民党  4.5%(岩手は沖縄、山形についでベスト3位 全国平均2.4%)

 岩手は全国と比べ、未来、社民が人気があることがわかります。不人気は自民、維新、公明です。沖縄に近い傾向に伺えますが、沖縄は公明が17.5%、維新が16.4%ありました。岩手県民はかなり特徴的な傾向があるようですね。
(どなたか分析して下さい)
 脱原発である未来・共産・みんな・社民の合計は39.2%、自民と公明の合計は29.9%と岩手県民の選択は脱原発がはるかに勝っていました。

.. 2012年12月20日 11:15   No.476006
++ 藤井廣明 (幼稚園生)…4回       
東電は風力発電で恥の上塗りを止めよ(下)
 │   伊豆の自然破壊の金を原発事故被災者に!
 └────(風車問題を考える住民の会  東伊豆町町議)

 東電とその関連会社ユーラスエナジーホールディングスが風車21基の建設を進める三筋山麓の細野高原は、箱根仙石原の7倍といわれる広大なススキの草原が広がっている。この秋には1万名を超える観光客が訪れてすすきの中を散策したり、夜は月見を楽しんだりした。ここには絶滅危惧種の貴重な植物や、クマタカを初め猛禽類が飛ぶ。細野湿原は県の天然記念物に指定されている。
そこに高さ100メートルもの風車が21基も並べば、夜間は航空標識等を点滅させるようになり、すすきの散策も月見もあったものではない。
 それでも風力発電に事業者が群がるのは、これまで国の補助金が3分の1付いた事が大きい。この7月からは補助金は無くなり、代わって新エネルギーの固定価格買取制度が発足したからである。23.1円/kwというおいしい商売となった。しかしすでにドイツなどヨーロッパの風力発電は高い買取価格を引き下げる方向にシフトしている。
 いま地方自治体はそのほとんどが赤字財政に苦しんでいる。伊豆の各市町も例外ではない。そうしたところに「クリーンでCO2削減に役立つ」風車構想を持って事業者が現れる。一も二も無く首長とその仲間は飛びつき、町の有力者に根回しするので、一般市民が気づいた頃はもうどうにもならない位に進んでいる。東伊豆町ではまだ一度も住民説明会が開かれていない。
 こうした住民との合意の無い強引な建設の仕方がトラブルのもととなっている。
 風力発電は原発の代替エネルギーにならない事は既に述べた。先ず「脱原発、次に代替としての火力発電、そして徐々に自然エネルギーを」だ。原発の延命策として自然エネルギー、殊に風力幻想を利用されてはならないだろう。百害あって一利なしの風力発電の暴挙から美しい郷土を守り、被害者を救済しなければならない。
 東電は原発事故を起こした以後にここ伊豆の自然を破壊する愚挙を今すぐ辞めるべきである。150億円といわれる巨費を投じて風力発電を作るより、そのお金をフクシマ原発事故の被災者救済にこそ回すべきであろう。

.. 2012年12月20日 21:18   No.476007
++ 冨塚元夫 (小学校高学年)…23回       
GHQに押しつけられた憲法という言い方は、間違っている
 |  理想的な平和憲法だ
 |  自民党の憲法改正案は、基本的人権も表現の自由も
 |  主権在民も否定している
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 自民党や維新の会は現在の憲法はGHQ(連合軍総司令部、実質は米軍)に押しつけられた憲法だから改正すべきと言っています。
 まず米軍に押しつけられたのは憲法だけではありません。無条件降伏、東京裁判、戦犯処刑、日米安保条約、地位協定、沖縄の基地、オスプレー等々限りなくあります。

 その中でなぜ憲法だけ改正すると主張するのか、おかしいと思いませんか?

 自民党が発表した「日本国憲法改正草案」について、12月20日の朝日新聞に高橋源一郎氏の批判が載っています(論壇時評 民主主義の行方 憲法改正の「アート」な世界)。

 「基本的人権」が目の敵にされています。
 「表現の自由」が否定されています。
 「主権在民」が否定されています。

 GHQは日本人が再びファシズムに支配され戦争の準備をしないように、こうした基本的人権に目覚めるように理想的な平和憲法を日本に持ち込んだのです。
 当時の軍部は戦犯として裁かれる恐れから反対しませんでしたが、官僚達は猛反対しました。それを市民が押し返し成立させたのでした。今でも官僚達は反対しています。官僚達や自民党は帝国主義ファシズムの時代を再現するために国民を再び無権利状態に置こうとしているのです。

.. 2012年12月21日 08:17   No.476008
++ 鎌田慧 (幼稚園生)…4回       
選挙と宝くじ  
 │   12月18日 東京新聞「本音のコラム」より
 └────

 選挙日の前の日、「さようなら原発集会」のあとのデモで、有楽町駅前を通り抜けた。道の向こう側にも、長い行列が続いていた。瞳を凝らしてよく見定めると、それは年末宝くじの販売所に並ぶひとだった。
 今回の衆院選挙では、「脱原発」を争点にすることができなかった。大勝した自民党は、原発を推進する、と公約でいうことはなかった。経済再建を中心に据えて圧勝したのは、3・11以前から原発立地地域で、保守派が議席を占めてきたことの延長戦でもあった。
 これまで野放図に原発社会をつくりだしてきた自民党を復活させたのは、脱原発派の運動の弱さだ、と思う。わたしは選挙速報のテレビを眺めながら、数寄屋橋に並ぶ、宝くじファンの行列を思い起こしていた。投票が宝くじのような、期待と幻滅の行為になってはいないか。
 福島原発事故のあと、わたしたちは原発のある社会の危険性を訴えてきた。
それは原発を許容し、依存する精神の危機の訴えでもあった。恐怖から理性を取りもどす運動でもあった。たしかに力はたりなかったが、負けたわけではな
い。自民党は原発の是非には触れることがなかったからだ。
 安倍さんは憲法改定と軍備強化を主張している。それで経済が安定することはない。いのちを守るための九条と脱原発拡大の運動はこれからだ。

.. 2012年12月22日 18:57   No.476009
++ 電気代不払いプロジェクト (幼稚園生)…4回       
電気代不払いタイムス The TEPCO Unpaid Times
 │  2012年12月21日号 転送/転載/拡散歓迎

財団法人大竹財団主催で、電気代不払いについての講演会が開かれました。財団がとてもわかりやすい議事録をまとめてくれたので、PDFで公開します。
ちょっと抜粋します。

「 官邸前の抗議デモに毎週何万もの人が集まり、再稼動反対の署名が一千万人近く集まっても、なかなか原発推進の政策が変わらない、また地理的・時間的な事情でデモに参加できず、何もできない、どうしたらいいという方も多いでしょう。そうしたそれぞれ個人がなるべく自分の原発反対の意思を抗議として出せるよう、電気代一時不払いをはじめました。不払いという活動は、非暴力直接行動の古典的な活動の一つです。」

「 不払い運動が一千万人署名に迫る勢いになってくれれば、東電としても譲歩せざるを得ないでしょうし、世界最大の電力会社ですから、その東電が原発を断念したということになれば世界中に衝撃を与えるでしょう。それを左右するのは私たちだと思います。何かを変えるために必要なのはデモンストレーションですが、その一方で、相手に損害を与えられる行動としてストライキを打
たないといけないと思います。しかもこれは遵法的な方法です。ストライキとデモンストレーションを同時にやっていかないと、どちらか片一方だけでは絶対に勝てないと思うのです。」

「 電気代というのは毎月払っているわけですから、支払方法をちょっと変えるだけで、家にいながらにして毎月デモンストレーションができます。敷居も低く、誰も参加できる方法ではないかと思います。ぜひ一緒にやりましょう。」

===大きな矛盾に目を向けよう! と題して少し語ります。===

 1 円不払いの話をすると、中には、「つまり嫌がらせですね」という方もいます。そうではなく、これは電力会社の姿勢を正すための抵抗運動であって意地悪ではありませんからと説明します。
 ただ、別にこれだけが正しい方法だということではありませんので、自分の頭で考えた方法で意思を表明すればいいと思います。
 それと、電気を使ったのに、一時的とはいえ、払わないなんておかしいじゃないかという人もいて、それは一理あるように思います。しかしながら元々、社会の中で意思表示したり抗議したりというのは、そういう矛盾を必ず孕むものだと思っています。小さな矛盾はあるかもしれませんが、では 70 京ベクレルもの放射能を垂れ流した東電に対して、まったく捜査の手も入らない、取締
役たちが引責辞任したという話もない、そっちの方がよほど大きな問題じゃないかと思うのです。その大きな問題を正すための非常手段であって、電気代を払わないことがいいと言うことではありません。
 過度にマナーを気にしてしまうと何もできなくなってしまうので、問題が出たら、そのときに考えるとのでいいと思っています。

.. 2012年12月22日 19:18   No.476010
++ 日本弁護士連合会 (幼稚園生)…1回       
関西電力株式会社大飯原子力発電所の運転停止を求める意見書
 │    関電は,自らの判断で,稼働中の大飯原発を直ちに停止するべき 
 └──── 2012年12月20日 (要旨)
 
全文は(長いので)HPをご覧ください  
 こちら

第1 意見の趣旨
1 関西電力株式会社は,自らの判断で,稼働中の大飯原子力発電所を直ちに停止するべきである。
2 原子力規制委員会又は経済産業大臣は,関西電力株式会社に対して,稼働中の大飯原子力発電所の停止を直ちに命ずべきである。

第2 意見の理由
1 はじめに
原子力規制委員会は,日本原子力発電株式会社の敦賀原子力発電所について, 原子炉建屋直下の断層が活断層の可能性が高いと有識者会合が判断したとの報告を受け,再稼働のための安全審査をしない見通しであるとされている。これは,事実上,敦賀原発の廃炉を決定するものであるが,後記国の指針においても,活 断層の真上に原子炉建屋などを建てることを認めておらず,これに照らして,極めて適切かつ正当な判断であるというべきである。
一方で,関西電力株式会社大飯原子力発電所(以下「大飯原発」という。)の敷 地内の「F−6断層」については,複数の専門家が「活断層である」又は「活断 層でないとは否定できない」と述べているにもかかわらず,原子力規制委員会は, 結論を先送りし,調査の継続を決めた。その一方で,大飯原発は停止されることなく,稼働し続けている。
そもそも,原子力規制委員会は,福島原発事故を受けて,安全指針類を改訂中であり,これらの安全指針類は2013年7月をめどに策定し,その後に既存の原発の適合性を審査する旨述べており,新指針に適合すると認められた後でなければ,再稼働がされることはあり得ない。大飯原発は,原子力規制委員会が発足する前に,国内で唯一再稼働されたものであるが,この点において,他の原発と取扱いを異にするべき合理的な差は見当たらない。かかる事態は,次なる原発事
故災害を引き起こしかねない危険な事態であり,到底容認できるものではない。
以下,現行法において,原子力規制委員会又は経済産業大臣は,大飯原発を停止させることが可能であり,むしろ,停止させなければならないことを述べる。

2 前提事実
(1) 活断層かどうかについての専門家の意見
(2) 「発電用原子炉施設の耐震安全性に関する安全審査の手引き」について

.. 2012年12月23日 07:39   No.476011
++ 日本弁護士連合会 (幼稚園生)…2回       
3 大飯原発を直ちに停止させるべき法的根拠
(1) 原子炉設置許可について
(2) 伊方原発最高裁判決の帰結
       略
「現在の科学技術水準に照らし,右調査審議において用いられた具体的審査基準に不合理な点があり,あるいは当該原子炉施設が右の具体的審査基準に適合するとした原子力委員会若しくは原子炉安全専門審査会の調査審議及び判断の過程に看過し難い過誤,欠落があり,被告行政庁の判断がこれに依拠してされたと認められる場合は,被告行政庁の右判断に不合理な点があるものとして,右判断に基づく原子炉設置許可処分は違法」として,原子炉設置許可処分を取り消すことができることを明確にしている。
(3) 具体的審査基準の内容について
(4) 現行法の諸規定について
この点,規制法には,「原子炉の停止が命じられる規定はない」などという行政解釈が示されているが,上記伊方原発最高裁判決は,当然に行政権も拘束するものであって,同判決の趣旨からすれば,上記行政解釈は誤りというほかない。
現に,現行の関係各法令にも,原子力規制委員会又は経済産業大臣が,原発の運転を停止させる根拠規定がある。
一 規制法及び電気事業法の定め
ア 規制法第36条第1項には,以下の定めがある。
「原子力規制委員会は,原子炉施設の性能が第二十九条第二項の技術上の基準に適合していないと認めるとき,又は原子炉施設の保全,原子炉の運転若しくは核燃料物質若しくは核燃料物質によって汚染された物の運搬,貯蔵若しくは廃棄に関する措置が前条第一項の規定に基づく原子力規制委員会規則の規定に違反して いると認めるときは,原子炉設置者又は外国原子力船運航者に対し,原子炉施設の使用の停止,改造,修理又は移転,原子炉の運転の方法の指定その他保安のために必要な措置を命ずることができる。」
     イ −カ まであり (略)
二 大飯原発が,上記基準を満たしていないこと
三 原子力規制委員会及び経済産業大臣には,裁量の余地がないこと
(5) 改正規制法について
1 改正の経緯
2 規制法の改正の内容
     ア −ウあり     (略)

4 結語
以上のとおりであるから,意見の趣旨記載のとおり,

.. 2012年12月23日 07:47   No.476012

■--原子力規制庁、再稼働へ事前調査
++ 茨城新聞 (小学校高学年)…20回          

 (12月7日)

 原子力規制委員会事務局の原子力規制庁が、原発の新たな安全基準が来年7月までに決まるのを待たず、来春に骨子がまとまった段階で既存原発が新基準に適合するかどうか事前調査に入る方向で検討していることが6日、分かった。
再稼働に向けた事実上の手続き前倒しで、一部の原発で来夏の再稼働が現実味を帯びてくる。

 規制庁幹部も「法的根拠も含めて可能かどうか検討している」と受け止めており、調査の進め方など詳細を今後詰める。規制庁は新基準決定後の正式な審査手続きの効率化を目的として挙げている。
 しかし早期の再稼働を望む電力会社や立地自治体への配慮もあるとみられ「再稼働スケジュールありきの印象を受ける」と、規制庁の姿勢を疑問視する声もある。
 事前調査は骨子がまとまる来春意向を想定。(後略)

.. 2012年12月12日 16:18   No.473001

++ 東京新聞 (部長)…225回       
敦賀活断層「クロ」 再稼働に焦点
 (12月12日より抜粋)

 民主 大飯問題だんまり  自民 原発政策に触れず
 未来 「自民時代のツケ」 ・・・即時停止は4党

 日本原子力発電(原電)敦賀原発(福井県敦賀市)の直下を活断層が通っている可能性が高いと原子力規制委員会が判断したことで、安全審査の甘さがあらためて浮かび上がった。原発問題は衆院選の最大ともいえる争点だが、中でも既存の原発の再稼働の判断をどうするかに注目が集まる。
 民主党の野田佳彦首相は11日、千葉県松戸市で街頭演説し、規制委の判断を受け「敦賀原発の下には活断層があるのではないかと1970年代から言われていた。それでも自民党は設置許可を出した」と自民党政権期の原発政策を批判。
「自民党は十年立ち止まって考えるそうだ。それは続原発と同じだ」と訴えた。だが、野田政権が再稼働を決めた関西電力大飯原発(福井県おおい町)の敷地内にも活断層がある可能性が指摘され規制委が調査している。野田首相は自分たちの判断の是非は言わなかった。
 日本未来の党の嘉田由紀子代表も埼玉県本庄市で「安全でない原発をばらまいてきたのは自民党だ」と訴えた。(後略)

.. 2012年12月13日 11:54   No.473002
++ 東京新聞 (部長)…226回       
敦賀・廃炉か  全原発の調査は不可避
(12月12日 「社説」より)

 まっ黒という判定だ。科学者たちは、日本原電敦賀原発2号機が“地震の卵”の上にある危ないものだと評価した。地震国日本の地下は断層だらけではないか。全原発の総点検は避けられない。
 四人の専門家の判断は、ずれることなく一致した。活断層だ。敦賀原発2号機の運転開始は1987年2月、比較的新しい部類に入る。だが、四半世紀もの間、“地震の卵”と言われる不安定な地層の上に原子炉が乗っていた。背筋が寒くならないか。(中略)
 日本原電は現存する原発では最も古い敦賀1号基の建設時から、破砕帯の存在を知っていた。だが連動して動く恐れはないと今も主張し続けている。つじつま合わせと疑われても仕方あるまい。(中略)
 今後、関西電力大飯原発の追加調査をはじめ、東北電力東通原発、北陸電力志賀原発など5ケ所で現地調査を実施する。だが、日本列島は地震の巣、近年の調査技術の発達で、新たな活断層が見つかる可能性は高い。このような結果が出た以上、全原発の現地調査を速やかに行うべきではないか。(中略)
 規制委は、安全基準に満たない原発の停止を命令できるようになる。地震による被災が予見される原発の稼働は、許すべきではない。政府も、科学的知見に基づく規制委の判断を受け入れ、廃炉に向かうべきである。(中略)
 敦賀の場合、既存の送電網や港湾施設などを生かし、新しいエネルギー産業を育てることも、未来への選択肢の一つだろう。(後略)

.. 2012年12月13日 12:01   No.473003
++ 東京新聞 (部長)…227回       
規制委、全原発で修正 ずさん拡散予測
 風上・風下取り違え 雨量10倍多く入力
 (12月14日 より抜粋)

 原発事故の放射性物質拡散予測について、原子力規制委員長は十三日、全国十七の原発すべての予測で、拡散する方角や距離に誤りがあったことを明らかにし、訂正版を公表した。
 訂正版では、九州電力の玄海、川内両原発の風上と風下を取り違えた誤りを直した。雨量を十倍多く入力し、地上に物質が落下すると計算していた北海道電力泊原発では、拡散距離が最大四・八キロ短くなった。
 ほかの原発では、気象データの処理方法が統一されていなかったため、拡散距離や方角の一部を修正した。
 予測は原発の地元自治体が防災計画を策定する際の参考にするため、十月二十四日に公表された。(後略)

.. 2012年12月15日 19:29   No.473004
++ 朝日新聞 (高校生)…62回       
専門家、東日本大震災(M9)の余震警戒「M8余震・地震の警告」
 (12月8日より)

 東日本大震災から1年半以上が経っても大きな余震は起こることが改めて示された。さらに大規模な地震が発生する可能性を指摘する専門家もいる。
(中略)
 気象庁は、今後も余震への警戒を呼びかけている。防災科学技術研究所の岡田義光理事長は「M9の東日本大震災の余震なら、M8の地震が起き得る。今回の地震はその警告として受け止めるべきだ」と話す。(中略)
 M8級以上の超巨大な地震の場合は、地震波の周期が極めて長く、高層ビルなどを大きく揺らす長周期地震動が発生することがある。

.. 2012年12月16日 08:54   No.473005
++ 東京新聞 (部長)…228回       
◆「敦賀」維持費を値上原価に 関西電力が値上げ申請
  将来も動かない原発の維持費を原価に入れるのか?
 (12月13日より)

関電値上げ・・・・・経産省は十二日、電気料金審査専門委員会(委員長・安念潤司中央大法科大学院教授)を開き、関西電力と九州電力が申請した家庭向け電気料金の値上げについて、燃料費など個別の料金原価が妥当かどうかの検証を始めた。関電は廃炉の可能性はある日本原子力発電(原電)敦賀原発(福井県敦賀市)の維持費などを原価に盛り込んだことを明らかにした。
関電は敦賀原発1、2号機と、北陸電力志賀原発2号機(石川県志賀町)で発電された電力の三〜五割を購入する代わりに、原発の維持管理費用を支払う契約を結んでいる。
 ただ、現在は三原発とも停止しており、原価を見積もる期間中(二〇一三〜一五年度)受電量はゼロ。維持管理費などは発電量に関係なく必要となるため、関電は「今後の受電再開を期待している」として、年間四百六十六億円の維持管理費を原価に計上した。
 しかし、原子力規制員会は、敦賀原発2号機の真下に活断層がある可能性があり、いずれも廃炉となる可能性が強まっている。将来も動かない見通しの原発にかかる維持費が原価として妥当なのかどうか、今後の焦点となる。

.. 2012年12月16日 09:01   No.473006
++ 東京新聞 (部長)…229回       
もんじゅ点検実施、規制委が原子力機構に命令
 (12月13日より)

 原子力規制委は12日、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県)で多数の機器が決められた点検期間を過ぎていたとして、原子炉等規制法に基づき、日本原子力研究開発機構に早急な点検実施や原因究明を命じた(中略)
 原子力機構は先月、規制委に対し、全体の4文の1にあたる9,679の危機が、点検期間を過ぎたままだったと報告。規制委が検査したところ、機器の台帳に当たる書類などがそろっていないことも分かった。
 12日の規制委定例会では、田中俊一委員長が「もんじゅは社会的影響も大きい。安全文化の欠如だ」などと同機構の対応を厳しく批判した。

.. 2012年12月16日 09:07   No.473007
++ 茨城新聞 (小学校高学年)…21回       
規制当局 弱さ露呈 訂正繰り返す放射能拡散予測
 業界依存、依然根深く=原子力規制委員会
               (12月14日より抜粋)

 原子力規制委員会が10月に公表して以来、何度も訂正された放射性物質の拡散予測。基礎データの収集や実際の作業は原子力業界に丸投げで、規制委や事務局の原子力規制庁にチェック機能がないことが、相次ぐ手直しにつながった。背景には根深い"業界依存"があり、規制当局の脆弱性をさらけ出した格好だ。(中略)

 解説=欠落した住民目線、間違いは17原発に及んだ

 原子力規制庁と原子力安全基盤機構(JNES)が放射性物質拡散予測の総点検をようやく終え、訂正版を公表した。驚くことに間違いは17原発に及んだ。
 「主な訂正は3原発」と主張するが、地元にとっては拡散範囲が1キロ違っても重要な意味を持つことがある。規制庁にはそうした住民目線が欠けている。以前のものは取り下げる。使ってほしいのは今回のものだ」。規制庁は訂正版の公表にあたりそう説明した。拡散予測図が大幅に手直しされた北海道電力泊、九州電力玄海、川内の3原発については、訂正前と後の2種類の図を示した上で、なぜ間違ったのか原因も明らかにした。
 しかし残る14原発の手直しでは、予測図に「顕著な影響が見られない」程度の訂正だとして、どこがどう変わったのか、詳細な説明はしなかった。拡散地点が約3キロも遠くになった原発もあるのにだ。 原発立地や周辺の自治体は今回の拡散予測や11月に公表された被ばくリスク測などを参考にして、来年3月までに地域防災計画を策定することになっている。
 規制庁は拡散予測を10月に公表して以降、訂正を繰り返した揚げ句、全原発のデータを訂正した。原発周辺の住民や自治体への説明を怠れば、旧経済産業省原子力安全・保安院のように信頼を失うことになりかねない。

.. 2012年12月19日 13:53   No.473008
++ 東京新聞 (部長)…230回       
敦賀原発 活断層30年前に認識
 2号機建設時  鈴木康弘名古屋大教授
              (12月11日より抜粋)

 原子炉直下に活断層がある可能性が高いと認定され、廃炉の公算が大きくなった日本原子力発電敦賀原発(福井県)をめぐり、30年以上も前の2号機建設時に行われた国による安全審査で、今回問題となった2号機直下の破砕帯(断層)や敷地内の活断層を原電が追加調査していたとみられていることが11日、分かった。
 原子力規制委員会の現地調査団メンバーで、活断層が専門の鈴木康弘名古屋大教授が明らかにした。
 今回、調査団が問題視した破砕帯や活断層が安全性に影響を与えかねない可能性を、国や原電が当時から認識していた実態が浮き彫りになった。国の審査では「問題ない」とする原電の調査結果が認められ「危険性」は認識されず、当時の
調査や審査の在り方が問題になりそうだ。(中略)
 浦底断層についても試掘溝の図面が記載されており、鈴木氏は「明瞭な活断層がみられる。なぜ見過ごされたのか疑問だ」と話している。(後略)

.. 2012年12月19日 13:59   No.473009
++ 朝日新聞 (高校生)…63回       
◆「日本核武装の可能性」 米情報会議顧問が見解
 (12月11日より)

 米政府の情報機関がまとめた「世界潮流(グローバル・トレンド)2030」を執筆したマシュー・バローズ国家情報会議顧問は、東アジアで核兵器の拡散が起き、日本が核武装を決断する可能性を排除できないとの見解を明らかにした。
 バローズ氏は朝日新聞の取材に対し「実際には起きる可能性よりも起きない可能性の方が大きい」と断りながらも、「核拡散が起き、日本やほかの国が核武装を決断するシナリオはある」と述べた。
 10日に発表した報告は、東アジアで起こりうるシナリオの一つとして、米国が、経済的衰退や孤立主義の台頭で東アジアの安全保障や同盟への関与を弱めた場合を想定。「米国の関与低下を補うため、核兵器の保有を目指す国があるかもしれない」と指摘した。

.. 2012年12月19日 14:53   No.473010
++ 東京新聞 (部長)…231回       
CO2温暖化説に疑問 --- 東京新聞のCO2温暖化報道に望む
 (12月8日 「ミラー」より、弁護士 上出さん)

 3日付社説「温暖化対策会議 脱原発と両立できる」と暮らし面の「脱原発と温暖化対策はセット」に反論します。本紙は、二酸化炭素(CO2)の排出が地球温暖化の原因であることに何の疑問も抱いていないようです。詳細に反論するときりがないので、一、二点のみ反論の根拠を挙げます。
 現在の温暖化は17世紀から始まっています。これだけでも18世紀後半の産業革命を契機としたCO2の大量排出が原因で温暖化が始まったという説は根拠を失います。中世は世界的にも現在より気温が高かったこと、日本列島でも数千年前は現在よりはるかに気温が高く、現在の山間部あたりまでが海であったこと等は広く知られているところです。
 私がいろいろ読んだところでは、温暖化の原因は、太陽の黒点活動だとする研究者が多いようです。また、長期的に見れば、地球は寒冷化に向かっており、温暖化より寒冷化の方が食料確保等の観点から重大問題だとする研究者も数多くいます。
 暮らし面の記事では、「温暖化対策は、原発増発の口実にされてきた」と書いており、今も原発推進派はCO2による温暖化を原発推進の根拠の一つとしています。しかし、この根拠自体が破綻しているのです。
 原発の危険性を認識し、訴えていた人は少数でしたが、福島原発事故以来、意見は逆転しました。東京新聞の原発報道には敬意を表しますが、少なくともCO2温暖化説に批判的な多くの研究者の意見も紹介するのが新聞の役割だと考えます。

.. 2012年12月19日 15:10   No.473011

■--金曜官邸行動で小沢一郎氏が演説
++ 柳田真 (高校生)…58回          

   “脱原発は実現できる”と断言-12月14日国会正門前
 └────(たんぽぽ舎)

 ○たんぽぽ舎は3月の行動以来12月14日の第35回まで 、全35回官邸前行動に全部参加してきた。この過程では色々な事が起きたが、基調として、“首相官邸へ
の大衆的抗議行動の重要性”を認識し、一貫して積極的に参加し、盛り上げの一翼を担ってきた。

○小沢一郎氏にたいしても2012年7月15日のメルマガ通信で柳田真の名前で次のように呼びかけた。

 小沢一郎さん、官邸前行動に参加して発言しませんか
 | 脱原発の具体的活動を皆に見せてほしい 小沢新党〈国民の生活が第一〉
 | に望むこと
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)

 小沢一郎さま、7月20日(金)予定の官邸前抗議行動―主催、反原発首都圏連合有志−たんぽぽ舎も参加―に参加して、脱原発の発言をしませんか。大飯原発再稼働は停止せよの発言をしませんか。
 小沢新党(国民の生活が第一)は消費増税反対と脱原発をかかげています。消費増税反対は国会の採決で示したから本物であるとして、脱原発については、疑う人もいます。
 私は小沢さんが大飯再稼働を慎重に民主党国会議員122名に署名された事実や、小沢新党参加の女性議員の何人か三宅雪子議員などが官邸前集会で脱原発の発言をされた事実等から、本物と信じたいですが、小沢さんを悪く言う人たちも多いことから、選挙目当てだと疑われています。
 小沢党首が毎週金曜の官邸前抗議行動で発言されれば、それらの不信発言は吹っ飛びます。全マスコミ(テレビ、新聞)が取材に来ます。小沢新党の全議員と新党きづななど(約50名)が脱原発戦線に加わってくれれば、小沢新党地方議会の議員が脱原発に加わって活動してくれれば、再稼働阻止、原発廃止の展望が大きくなります。
小沢党首の早期の決断を期待して、私のラブレターとさせていただきます。

○12月14日の第35回官邸行動で、小沢一郎氏が登場し国会正門前で原発廃止のスピーチを行った。7時半過ぎと思うが、登壇し、短いながらも確固とした原発廃止への決意を述べた。
 原発廃止を目指し闘い続けてみえる皆さんに敬意を表します。未来の党は原発を(期限を決めて)廃止することを約束する。できない色々な理由を挙げる政党・人々がいるがそれは違う。「必ず廃止できる」と断言。福島の大惨事にもかかわらず、テレビ・新聞は原発を選挙の争点から外してきた。原子力ムラの影響がメディアに及んでいる。残念な例だ。(しかし、原発は選挙の争点だ)国会は数がものをいう世界だ。皆さんと共に、皆さんの支持で頑張りたい。(小沢・小沢・小沢のコールが起きる)
【(注)メモをとらず、ゆえ、柳田の記憶のみで書いた文です。】

●たんぽぽ舎の毎週の金曜行動のパターンは次の通り

 前日からB4版の原紙をつくる−今回は1頁がデモ・学習会の日程、2面は山本太郎のDVDや山谷支援、3面はたんぽぽ舎のパンフやDVD、4面は、未来の党は、
反原発・消費税で勝利した2つの市長選の実例にならい、もっと自己PRせよ(日刊ゲンダイ)を掲載−
 金曜日午前中印刷(2,500枚〜3,000枚のうらおもて);午後1:00-4:00折り―はさみこみー(10数人のボランティア)看板作り、マイク、横断幕の用意とミーテ
ィング。それらを1班ー5班に分ける。4:00たんぽぽ舎を出発、4:30分頃に関西電力東京支店の前で大飯原発を止めよコール、5:00経産省前テントひろばで仲間と合流、夕食のオニギリ。
 5時15分官邸に向けて出発。・・8時まで。
 30―50名で活動。8時30分テント前へ戻り総括集会(1班―5班の報告)解散

.. 2012年12月19日 08:46   No.475001

++ 美浜の会 (幼稚園生)…2回       
ただちに大飯原発の運転停止を!−緊急署名にご協力ください−
 └────(署名提起団体:おおい原発止めよう裁判の会)

  12月末の追加の断層調査で判断を!
  これ以上、調査・判断の引き延ばしは許しません
ただちに大飯原発の運転停止を!

 これを掲げて、緊急で署名を集めています。第二次集約は2013年1月6日です。
 協力いただける方は宜しくお願いします。
  連絡先:『美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会』気付け
  〒530-0047 大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階
  TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581

.. 2012年12月19日 08:58   No.475002
++ 海渡 雄一 (幼稚園生)…1回       
道路公団民営化と高速道路の維持管理コストの大幅削減を主張したのは誰か
(弁護士)
━━━━━━━

 前の日弁連事務局長で日弁連会長時代の宇都宮健児氏を支えてきた海渡雄一弁護士の「道路公団民営化と笹子トンネル問題」に関する論説「道路公団民営化と高速道路の維持管理コストの大幅削減を主張したのは誰か」を紹介します。

2012年12月7日
道路公団民営化と高速道路の維持管理コストの大幅削減を主張したのは誰か
     猪瀬意見には利用者の生命と安全への配慮がない
     十分な検討抜きの維持管理費30%以上を削減せよ
                   海渡 雄一(弁護士)

はじめに

 笹子トンネルの天井崩落事故の原因は、業務要領に定められた打音検査が、省略されていたためとの推測が強まっている。
 道路公団が民営化される前には実施されていたこの打音検査が、民営化がなされた2005年の検査以降省略されたことが明らかになった。
 打音検査が省略されるに至った経過と民営化との関連性、民営化の前後で道路の安全性に関する投資がどのように変化したのなどを検証し、事故原因と民営化との関連の有無を明らかにする必要がある。

1 道路関係四公団民営化推進委員会
 道路関係四公団民営化推進委員会は、かつて存在した道路関係四公団の民営化を検討する機関である。
 道路関係四公団民営化推進委員会は、「特殊法人等整理合理化計画」(平成13年12月19日閣議決定)に基づいて、日本道路公団、首都高速道路公団、阪神高速道路公団及び本州四国連絡橋公団に代わる民営化を前提とした新たな組織及びその採算性の確保について一体的に検討するため、2002年(平成14年)に道路関係四公団民営化推進委員会設置法により、内閣府に設置された。
 2002年(平成14年)12月6日に多数決による審議結果として意見書を内閣総理大臣に
提出した。2005年(平成17年)9月30日に廃止された。
 委員は、内閣総理大臣が直接任命した。
今井敬(委員長)(途中委員長職辞任・欠席) - 新日本製鐵相談役名誉会長、元社長。
第9代経済団体連合会会長
中村英夫(途中から欠席) - 武蔵工業大学(現東京都市大学)学長
松田昌士(途中辞任) - 東日本旅客鉄道(JR東日本)元社長・会長
田中一昭(委員長代理)(途中辞任) - 政治学者
大宅映子 - ジャーナリスト・評論家
猪瀬直樹 - ノンフィクション作家・評論家
川本裕子(途中から欠席) - 早稲田大学教授、マッキンゼー・アンド・カンパニー出身

 笹子トンネルの2000年の検査では打音検査が実施されていたが、2005年の検査では打音検査が省略されたという。この間の期間がこの委員会の活動していた時期と言うこととなる。この委員会で高速道路の維持管理に関してどのようなことが議論されていたのだろうか。

.. 2012年12月19日 09:08   No.475003
++ たんぽぽ舎 (社長)…751回       
2002年11月30日34回委員会に提出された猪瀬意見
 この期間に民営化を強く推進した猪瀬直樹委員が、委員会の議論の終盤である2002年(平成14年)11月30日(土)13:00〜17:10に開催された第三十四回委員会で、提案したペーパーがある。道路関係四公団民営化推進委員会議事録に全文が
採録されている。
 松田委員が作成した報告書案の空欄となっていた部分を、補充するためのもので、「11.ファミリー企業の改革」「13.コスト削減等」「15.民営化に向けて直ちに取り組むべき措置」などと標題がつけられている文書のパッケージとなっている。主要部分を引用してみる。
「(改革の方針)
 これまで、道路本体事業における維持補修等の管理コストにかかる外注業務に関して外注元と外注先との利益が一致している場合、外注元の利益が外注先の利益よりも優先されるとは限らず、必要以上に高い外注費が支払われ外注先に不当に利益が蓄積される傾向にあることが本委員会の調査等により明らかになった。
 よって、ファミリー企業の改革は、外注先の選定を厳正な競争条件を確保した上で行い、市場競争原理によってファミリー企業の淘汰・再編が図られることを基本とする。
(1)各公団は、高コスト体質の原因であるファミリー企業との不公正な癒着構造をただちに解消する。来年度以降、各公団はOB受け入れを通じて人的つながりの強い企業とは取引関係を極力もたないこととする。
(2)ただし、子会社等への外注およびインハウス化がより合理的であると会社が判断する場合はそれを妨げるものではない。子会社化等を行う場合には、「ファミリー企業」に対する国民の厳しい批判及び特殊法人改革の趣旨、現在の四公団の組織・人員規模のスリム化の必要性を踏まえ、厳正に行う。

.. 2012年12月19日 10:01   No.475004
++ たんぽぽ舎 (社長)…752回       
(3)新会社は、道路本体事業にかかる原価を最小にすることで通行料金の低減化を図り利用者の利益を守る公益的な使命を担っている。このため道路本体事業にかかる維持補修等の管理コストは徹底した合理化を行い削減することが求められる。外注費を最小限に抑えるためには、新会社は、子会社・関連会社、ファミリー企業ではなく新会社と利益相反する会社に対して外注業務を発注することを基本とする。
(4) 関連事業等
 道路本体事業以外の関連事業や新規事業については新会社が積極的に展開することが望ましい。国は必要な規制緩和等を、新会社発足までの移行期間にただちに実施する。
(5) 関連事業部門の子会社化
 道路本体事業との区分経理を明確に行う観点から、主たる関連事業等は新会社の子会社において行うことが望ましい。このために必要な諸手続きを新会社発足までの移行期間に速やかに実施する。
(6) 関連公益法人の取扱い
 主たる関連事業である道路サービス施設の建設・管理運営を担当する財団法人については、収益事業部門を株式会社化する。財団法人は所有するパーキングエリア等における建物等を現物出資して、財団法人が全株式を所有する子会社を設
立する。財団法人は全株式を各公団に寄付し、新会社が発足時にその全株式を承継する。当該財団法人の収益事業部門の子会社化および各公団への全株式の寄付については、民営化までに早期に公団の責任において行う。
(7) 関連事業の収益の取扱い
 関連事業の収益は会社の経営努力で得られたものであり、その利益処分については、新会社の経営判断で行うものであり、貸付料への反映、建設費への義務的な拠出、通行料金の引き下げへの強制などの形で利益処分に国が関与することは
会社の自立性を阻害するため、これを禁じる。」

.. 2012年12月19日 10:37   No.475005
++ たんぽぽ舎 (社長)…753回       
「13.コスト削減」

「(1)管理コストの削減
 新会社は、四公団が平成14年度内に作成する役員退職金の廃止・見直しを含む総額人件費抑制計画を盛り込んだコスト削減計画を踏まえ、自らの経営判断により、人件費を含む一般管理費及び維持管理費について更に踏み込んだコスト削減計画を作成し、公表する。
(2)維持管理に係るコスト削減
 民営化当初に設定する新会社の維持管理に要する費用(人件費等の一般管理費を含む。以下同じ。)は、具体的な業務の必要性に立ち返って徹底的に見直す。
現在の四公団の維持管理に要する費用の合計額から概ね3割以上の縮減を目指す。
新会社は上記のコスト削減計画に基づき、維持管理に要する費用の更なる削減を行うものとする。
(3)料金収受のオートメーション化
 維持管理費用の大幅削減や多様な料金体系の実現を図るため、料金所のオートメーション化により無人化を早急に進める。ETC化については、車載器が高額であること、その使用に伴う割引等利用者メリットの付与が極めて不十分であることのほか、料金所のETC化も大幅に遅れる等、普及策が不適切であった。ETC化またはより適切な、利用者の立場に立った新たな料金収受システムの構築を図る。
(4)外注業務の取扱い
 新会社の維持・管理業務の外注業務については、具体的な業務の必要性そのものを厳しく見直し、どうしても必要とされる業務のみを選別する。その上で発注を必要とするものについては、遅くとも2003年1月までに競争入札におけるファ
ミリー企業に有利な排他的入札参加条件を撤廃し、競争条件の確保を徹底するとともに、更なるコスト削減を実現する。また、新規参入目標を設定・公表することにより、新規参入を促進する。
(5)管理業務のコスト削減による増益の取扱い
 民営化の時点で見込まれる管理業務のコスト削減を超える新会社によるコスト削減努力は、会社の経営努力により得られた利益であり、料金引下げに強制する制度は採用しない。
(6)規格構造の見直し
 現在建設中及び計画中の路線に係る規格構造は、本委員会において見直しが行われた。今後建設する高速道路の規格構造は、新会社が建設するものはもちろん、その他の主体が建設するものもこの見直しによるべきである。地方に対しては、
規格構造の見直し、用地の早期取得等について、責任をもって協力することを求める。
(7)発注・契約方式の見直し
 新会社が新規に建設する高速道路については、発注規模の拡大はもとより、例えばVE、DB、CM等の民間企業の技術力を最大限活用し、コスト縮減を図る契約方式や民間企業から優れた提案を引き出す新たな契約方式など、民間会社だ
からこそ可能となる方式を導入することにより、コスト縮減の徹底を図る。」

.. 2012年12月19日 11:05   No.475006
++ たんぽぽ舎 (社長)…754回       
猪瀬意見には利用者の生命と安全への配慮がない
 道路公団のファミリー企業に高コスト体質があったことは事実であろう。高速道路料金を引き下げるため、ここにメスを入れようとした動機にも理解はできる。
しかし、猪瀬委員は道路事業における維持管理が、人の生命にかかわる重要な業務であるにもかかわらず、十分な検討抜きに「維持管理コストを30パーセント以上削減せよ。」と指示している。この30パーセントの根拠はいったい何だっ
たのだろうか。
 不要な維持管理コストは削減しても良いが、必要な維持管理費用を削減すれば、道路、トンネル、橋梁などの安全性を傷つけ、ひいては笹子トンネル崩落事故のような深刻な事故を引きおこしかねない。コスト面だけを考えるのではなく、ど
のような業務を整理し、どのような業務を整理してはならないのかを慎重に考えるべきであった。
 もっとはっきりと言えばトンネルの「打音検査」のような業務は、目視検査には決して代替できないもので、鉄道業務になぞらえれば車両の車軸の打音検査などと同様に絶対に省略してはならないものであった。そして12月6日の各紙の
報道によれば、2000年の検査で異変が見つかり補修をしたというのであるから、老朽化が進むにつれてむしろ検査頻度も短くしていかなければならなかったのである。
 このような点について、思い至っていない、猪瀬意見には利用者の生命と安全への配慮が欠けていたと言わざるを得ない。

.. 2012年12月19日 11:17   No.475007
++ たんぽぽ舎 (社長)…755回       
委員会意見に反映された猪瀬意見
 最終的に2002年(平成14年)12月6日にまとめられた意見書も、次のようにこの猪瀬意見に沿ったものとなっている。
「1 維持補修等の業務
ア 新会社は、自動車道事業にかかる原価を最小にすることで通行料金の引き下げに努め利用者の利益を守る公益的な使命を担っている。このため自動車道事業にかかる維持補修、料金収受、交通管理、保全点検などに要する管理費は徹底した合理化を行い最小限にとどめることが求められる。
イ しかし従来はこれら維持補修等の外注業務を、公団本体と利害が一致するファミリー企業が独占していたため、必要以上に高い外注費が支払われファミリー企業に不自然に利益が蓄積される傾向にあることが本委員会の調査等により明ら
かになった。
ウ よって、維持補修等の業務の外注にあたっては、外注先の選定を厳正な競争条件を確保した上で行い、市場競争原理によってファミリー企業の淘汰・再編が図られることを基本とする。
エ 各公団は、高コスト体質の原因であるファミリー企業との不公正な癒着構造をただちに解消する。2003年度以降、各公団はOB受け入れを通じて人的つながりの強い企業とは取引関係を極力もたないよう努めることとする。
 ただし、子会社等への外注及びインハウス化がより合理的であると新会社が判断する場合はそれを妨げるものではない。なお、子会社化等を行う場合には、ファミリー企業に対する国民の厳しい批判及び特殊法人改革の趣旨、現在の四公団
の組織・人員規模のスリム化の必要性を踏まえ、厳正に行う。
オ 四公団は、現在外注している維持補修等の業務について、管理実績等の入札参加資格の要件を2002年度内に撤廃する。また、新規参入の目標を設定・公表し、外注業務についての新規参入を促進する。
「コスト削減計画の作成
 道路関係四公団は、新会社発足までに管理費(人件費等の一般管理費を含む。)
を、具体的な業務の必要性に立ち返って徹底的に見直し、概ね3割縮減することを目指す。
また、規格構造等の見直し、発注・契約方式の見直しに沿った建設コスト(人件費を含む。)の削減計画を策定する。道路関係四公団は、これらを踏まえて、役員退職金の廃止・見直しを含む総額人件費抑制計画を盛り込んだコスト削減のための計画を2002年度内に作成する。」
 このように最終意見書には、前に紹介した猪瀬意見が大幅に取り入れられ、維持管理コストのギリギリまでの削減が、新会社には義務づけられることとなった。

.. 2012年12月19日 11:27   No.475008
++ たんぽぽ舎 (社長)…756回       
2005年以降の笹子トンネルの打音検査が省略された経過の徹底した検証を 12月5日付読売新聞によれば、国土交通省の調査検討委員会が、同トンネルで中日本高速が実施した過去3回の「詳細点検」の手法を調査した結果、「2000年には、トンネル上部のボルトや付近のコンクリートの劣化を、打音検査で点検していたが、2005年と2012年9月の点検では、行っていないことがわかっ
た。」と報道されている。これまで打音検査を実施したことはないとする当初の中日本高速の説明は事実に反するものであったといえる。
さらに、中日本高速でも、分割民営前には打音検査がなされていたのであるから、事故直後の同社幹部による「笹子トンネルの場合は(足場となる)天井板から最上部まで高さ5メートルもあり、打音が困難だった」との釈明も事実に反することが明らかになった。
 6日になってからの報道では、2000年の打音検査で異常が発見され、ボルトを締めるナットに緩みが見つかったが「補修で健全な状態になった」と判断し、01年以降は打音検査をしていなかったという。補修が必要な状態だったのなら、その後の経過観察はより慎重になされる必要がある。にもかかわらず、その後の打音検査が省略されるに至ったというのであるから、その経緯は徹底的に明らかにされるべきである。
 その際に、作業の担当者レベルの過失責任だけを問題とするのではなく、より構造的な一律30パーセント以上の維持管理コストの削減を求めた道路公団民営化方針が適切なものであったかどうかに遡ってきちんと政策レベルでの検証をするべきである。
 そのためには、国は国土交通行政からも独立した検証委員会を立ち上げ、道路公団民営化のスキームの相当性を含めて深いレベルで検証を始めるべきである。

.. 2012年12月19日 12:53   No.475009

<< 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 >>


No: PASS:
※Noは、日付の後ろについている「No.XXXX」の英数字になります。
もっと書き込み隊 Created by Tacky
Arranged by Nazca