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石原莞爾関係の掲示板

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■--ストレステスト
++ 菅波 完 (幼稚園生)…1回          

7/30(月)【院内集会】ストレステスト・再稼働問題の徹底検証
 └────

 日時:7月30日(月) 17:00〜19:30
 場所:衆議院第一議員会館 多目的ホール
 主催:柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会、プラント技術者の会、原子力資料情報室
 協力:国際環境NGO FoE Japan、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、プルトニウムなんていらないよ!東京、福島原発事故緊急会議
 参加費:500円

 今後、他の原発の再稼働については、新たに設置される原子力規制委員会に役割が引き継がれることになりますが、現時点において、ストレステストの立ち上げから、大飯原発再稼働をめぐるこれまでの経過と問題点を整理し、今後の取り組みの方向や原子力規制のあり方についての議論を深める場を設けたいと思います。皆さまの奮ってのご参加をお待ちしています。

 主な報告内容:
 ■ストレステストに関わる中間総括、今後の取り組み
 ■原発設計技術者の立場から、意見聴取会での検証を振り返る
 ■技術的な課題は解消されたのか
 ■ストレステストという枠組みの問題と二次評価への課題
 ■意見聴取会の公開性と参加民主主義
 ■今後の原子力規制のあり方
 問合せ先:柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会)
携帯 070-5074-5985
.. 2012年07月25日 09:12   No.405001

++ 山崎久隆 (部長)…192回       
志賀原発の活断層は24年前(1989年)に指摘されていた
 |  国が意図的に「消した」活断層−生越忠氏(地質学者)の指摘
 └──── (たんぽぽ舎)

 志賀原発は2基の原子炉がありますが、そのうちの1号機については、原発が建てられる前に、志賀原発差し止め1号機訴訟の過程で現場検証が行われていました。
 1989年5月30日、原告団と裁判所と補佐人が、現地調査を行っていたのですが、今回問題となった断層のみならず、地盤の不安定さも含めて指摘されていました。
 このいきさつは、宝島社(当時はJICC出版局)から出されたブックレットに詳しく書かれています。

 今回、建設当時から知られていたこの断層、S−1断層といわれていますが、これが活断層の可能性があるとして大問題になっています。
 読売新聞はこれを「国が見落としの疑い」と書きました。しかし、それは全くのウソ、不見識きわまりないことです。
 志賀原発の直下にある断層は、「見落とされた」ものではありません。意図的に「消された」断層です。
 「北陸が日本から消える日」という衝撃的なブックレットが、当時発行されていましたが、その中にも記述があるとおり、大きな争点の一つだったのです。

 当時から問題となり、これを原告側補佐人として鑑定したのが元和光大学教授の生越忠氏(地質学者)でした。敷地内を南東から北西に走る断層は、1号機原子炉建屋の下を通っています。もちろん活断層認定をされれば今でも当時でも原発など建てられません。しかし北陸電力は1987年、1号機の設置許可申請で断層部分について「波などによる浸食作用で生じた」と活動性を否定し、さらに当時の通産省は翌1988年、現地で地層などを調査し、この見方を追認したのです。見落としどころか、共謀です。

.. 2012年08月10日 14:16   No.405002
++ 山崎久隆 (部長)…193回       
 ただし若干、電力側にも言い分というのはあります。これが活断層であり、過去に動いていたとしても、当時の安全審査においては「過去5万年以降に動いた形跡がなければ活断層として扱わない」という「基準」がありました。今では誰も口にしません。なぜならば、耐震設計審査指針の改定に向けた議論で「5万年基準」が問題になったとき、その根拠が全くわからなかったからです。

 地質学上は200万年以降に動いた形跡があれば活断層と言いますから、この5万年という基準には合理性がないと、当時からも批判がありました。その後の耐震設計審査指針改定において、この基準が「12〜13万年以降に動いた形跡のあるもの」とされました。

 さて、問題の「S−1」断層は、12〜13万年前の地層を切っていますから、新しい基準では間違いなく原発直下にあってはならない活断層と言えるのですが、2006年以前の基準では「はっきりしない」ことになってしまうのです。だから断
層ではないなどと主張をした可能性があります。
 しかし、このような言い逃れも旧耐震設計審査指針の上でのみ主張ができることです。新指針では、この断層は極めて重要な「活断層」であることは論を待ちません。

 1997年の2号機増設申請時と、2006年の耐震設計審査指針改定に伴う2009年の耐震性再評価いわゆる「バックチェック」の中間報告。この断層が問題になり得る機会は少なくても二度あったわけですが、最初に「活断層ではない」という結論を出してしまった以上、蒸し返しては原発を廃炉にしなければならなくなると、保安院は電力と共謀して活断層隠しをしていたと思われます。

 今になって保安院が「発見」した理由は、志賀原発の差し止め訴訟が改めて提起され、裁判の中で持ち出されることを恐れたためと思われます。
 こんな明白な断層が真下にあるとわかれば、以前ならばまだしも、福島第一原発震災を経た今、裁判所も運転差し止めをしないわけには行かないだろうと思われます。

 法廷で争われる事態となれば、極めて不利な立場になることから、今のうちに原発直下の断層は「問題ない」とのお墨付きを専門家から得ようとしたのだろうと思われます。ところがそんな保安院の企みは、同様に福島第一原発震災に専門家として警鐘を鳴らせなかった別の負い目のある地震学者は、意見聴取会で現地調査を要求していました。

.. 2012年08月10日 14:22   No.405003
++ 武田信弘 (幼稚園生)…1回       
.『地震衝撃波』の存在が無視されている
 │  鉄筋鉄骨コンクリート造りの建築物に甚大な被害
 └────(鹿児島)

 大阪市大の専門家グループ等により、地震衝撃波というべきものが存在し、特に鉄筋鉄骨コンクリート造りの建築物に甚大な被害を与えることが指摘されている。そのことが詳しく書かれた論文の一つが、大阪市立大学工学部紀要・震災特別号(1997年1月)掲載の「直下型地震による建造物の衝撃的破壊の特徴について」那谷晴一郎である。
 そこで西宮市立西宮高校特別教室棟(鉄筋コンクリート5階建て)の被害が取り上げられている。池を埋め立てた軟らかい地盤とそうではない堅い地盤の上にまたがって建てられていて、基本的に、堅い地盤の上の1階柱のみが粉々に粉砕されたという被害だ。西宮高校の被害写真が神戸大学付属図書館震災文庫に掲載されている。
 従来安全とされてきた堅い地盤でかえって地震衝撃波の被害は大きくなる傾向があり、岩盤上に建築されている原発は特に危険性が大きい。また、地震衝撃波は従来地震の揺れとして感知されてきたものとは異なり、普通の意味の揺れを伴わず、衝撃的な破壊が起こるものである。現行の地震計では記録されず、そのため、耐震設計でも無視されている。もし、原子炉が地震衝撃波に直撃されたら、制御棒が作動する前に圧力容器や付属の配管などが破壊され、福島第一原発事故をはるかに上回る事故に至るだろう。

「土木学会誌」の1995年11月号阪神・淡路大震災特集 第8回 震災フォーラム第1回『地震動』の「見逃されている衝撃的地震動」という記事で、次のような記述がされている。

「今回の阪神・淡路大震災の直下型地震においては、衝撃的地震動が見逃されている。すなわち、地震動の初期の衝撃的P波の値が地震計で観測されていないということである。もし、計測できたとすると、その加速度の値は50万ガルすなわち500G程度で、波動の周期は1/1000〜1/10000秒程度と推定される。その根拠は鋼管柱の座屈の被害の破壊形態が建設現場で見られる『杭打ちの座屈現象』と類似していることによる。すなわち、杭打ちにおける測定加速度は500G程度であるからである。また、周期は鋼管やコンクリートの柱の座屈の幅50cm程度より、1/1000〜1/10000秒程度と推定される。この衝撃的地震動の存在は以下の被害状況からの推定となる。
 鋼製柱、コンクリート柱に圧縮・引張の破壊形態が見られる。幅も狭い。杭の全周にわたって均等に、きれいに壊れている。破壊スピードが非常に速いことが、脆性的破壊から言える。海上の船が粗密波P波により、エンジントラブルを起こしている。家具等が飛んでいる。」

.. 2012年11月16日 13:29   No.405004
++ 山崎久隆 (部長)…240回       
浜岡原発の前面砂丘「防波堤」と「防波壁」
 │   津波を防ぐどころか津波の海水を閉じ込めるだけ <上>
 └────(たんぽぽ舎)

◇崩れた砂丘

 既に総工費1400億円を投じて工事が始まっている浜岡原発の耐津波性能向上工事などの耐震・津波補強。やっているそばから、既に破綻が始まっていた。
 誰でも感じる「津波を砂丘で止められるか」という問題。もちろん今ではそんなことは誰も信じていない。そのため「防波壁」が作られることになった。
 浜岡原発は言うまでもなく南海トラフを震源とする海洋プレート境界型地震の震源域真上にある。そのため地震に伴って発生する巨大津波の「波源域」が目の前にあることも事実だ。
 しかし浜岡原発の前の砂丘は、台風の高潮により切り刻まれていた。
 特に2009年の18号台風などでは砂丘に大きなき裂が生じ、周辺では防波堤も崩れてしまう被害が出ている。浜岡原発周辺では補強工事が今も行われていた。台風で削られる砂丘が、津波を止めるなど想定できるだろうか。
 さて、福島第一原発は、地震に襲われてから津波に襲われるまで、それでも50分近くあったので、その間、原子炉スクラム・制御棒挿入動作、原子炉冷却系統の稼働、隔離時復水器(1号機のみ)、ECCS作動(2・3号機)があった。そのため、全電源喪失により冷却水が失われ燃料露出・炉心崩壊からメルトスルーに至るまで、ある程度の冷却は出来た。熱量がある程度下がって
いたので炉心破壊も運転中の原発に比べたら、ゆっくり進行したはずだ。
 では浜岡でも同様の経緯を辿るだろうか。

.. 2012年11月17日 08:29   No.405005
++ 山崎久隆 (部長)…241回       
◇浜岡を襲う地震の性質

 現在の緊急対策は、いわば福島第一をなぞっている。電源喪失が怖いから電源車を配備し、冷却水がなくなるとメルトダウンするから代替注水機能を増やしている。これらは福島第一原発と同様に「地震」により外部電源喪失、ただし非常用ディーゼル発電機は正常作動、数十分後に「津波」により海水ポンプが破損。そのために最終ヒートシンクを失うので別の方法で冷却といった想定
だ。
 浜岡はそれで助かるか。答えは「否」。
 まず、地震の揺れの規模がまるで違う。地面は波打つように揺れ、そのうち本当に波打ち出す。つまり液状化だ。福島では大規模では起こらなかった、地盤の液状化に伴い建屋が傾き出す。
 柏崎刈羽原発では実際に起きた。3号機の外にあった起動変圧器の火災は地盤沈下による冷却用の油が漏えいし、引火したために起きた。浜岡では構内にある重油、軽油、ガソリン等のタンクが破壊されて火災が多発する。同時に波打つ地面に原子炉建屋もタービン建屋も翻弄され、特に両建屋が建築深度も地面投影面積も、加重もまるで違うため別々に揺れ出し、相互の間にある蒸気系
と給水系配管を引きちぎる。福島では地震で破壊された配管は中小規模に限られ、大口径の配管は再循環系を含めて原型を止めたとみられるが、浜岡は地盤が柏崎刈羽原発と同程度に悪いので、同じように建屋の変位が起きる。柏崎刈羽原発の建屋を「変位」させた地震はマグニチュード6.8だが、浜岡を襲う地震は9に達すると考えられる。エネルギー量は単純に2000倍、震度7に
達する強震動は継続時間が推定180秒以上、地盤の大破壊が起こると考えるのが自然だ。ちなみに浜岡の基準地震動Ssは最大800ガル、主要動の震動継続時間は60秒ほどだ。
 原発の地下に走る断層も、地盤の変位が起きるだろうことを示唆している。
 H断層系という断層群が浜岡の敷地を走っているが、1・2号機は何とかそれを外して建てている。しかし3〜5号機は全てタービン建屋に掛かって建っている。原子炉建屋とタービン建屋の間を走る3号機の例もある。1・2号機は廃炉になって燃料の取り出しが終われば最悪の燃料溶融被害は起こらない。問題は3〜5号機だ。
 まずこの断層線が大きく動く。これが地震断層であったらますます致命傷だが、そうでなくても地盤が変位してしまうので、上にある建物にとって致命傷になろう。
 間の配管は20cmの変位にまで耐えられるとされるが、20cm以上になれば建屋の壁に干渉するため持たない。例え20cm以下でも引っ張り方向に大きくずれれば配管よりも継ぎ目のノズルやバルブの場所が破壊されよう。柏崎刈羽は中越沖地震の際にタービン建屋と原子炉建屋の間で1.2cm変位した。浜岡は現時点で3号機では1.6cmまで変位すると解析している。

.. 2012年11月17日 08:35   No.405006

■--.「再稼働阻止」が現在の重大課題
++ 柳田 真 (小学校低学年)…8回          

   11/10(土)13時「再稼働阻止全国ネット」結成集会へ
 |  11/11(日)たんぽぽ舎の集合は14時30分経産省前テントひろば
 └──── (たんぽぽ舎)

◆「なんとしてでも、原発の再稼働(もうけ)を早くやりたい」が原発推進勢力(原子力ムラ)の最大願望です。なにしろ原発1基、1日動かさないと1億円損するといわれているのですから。水面下でも水面上でもいくつもの推進の動きがあります。規制委員会の動きもその重要な一環です。監視し、抗議しよう。

◆「再稼働阻止」の1点を中心に、「再稼働阻止全国ネットワーク」が11月10日(土)13時から分散会。18時から結成集会となります。北海道から九州まで多くの原発現地の人々が参加します。ぜひ東京圏の皆さんもご参加を。現地の生の声を交流しあおう。(会場は、たんぽぽ舎、全水道会館、文京区民センター)

◆11月11日(日)の首都圏反原発連合のデモ(13時から15時)は、東京都と裁判所の不当な決定(デモつぶし)で実施がむつかしくなりました。東京都と裁判所の不当
さに抗議すると共に、たんぽぽ舎の方針としては、13時たんぽぽ舎集合、14時30分「経産省前テントひろば」、15時財務省上の高速道路うえの交差点スペース、16時すぎ、国会議事堂正門へ向かいます。(ビラ3000枚配布予定)
 目印として、たんぽぽ舎の黄色ノボリ旗(=原発やめよう たんぽぽ舎)を数本立てています。
 音の出る物、プラカード、夜間に光るもの等創意工夫して参加下さい。
いっしょに100万人の大行動を全国の仲間と共にやりぬこう!

.. 2012年11月08日 14:57   No.451001

++ 奥野 (幼稚園生)…1回       
忘れないで!もう一つの原子炉が首都圏に!
 │ 呉東弁護士を講師に学習会、第二回にもご参加を。
 └────(たんぽぽ舎ボランティア)

 11月2日、鎌倉で横須賀の原子力空母について、学習会を行った。講師は、横須賀で活動していらっしゃる呉東(ごとう)弁護士。空母が横須賀を母港として5年目になりますが、母港化の以前から,原潜も含めて危険性を訴えてこられました。去年の3・11福島過酷事故は空母の危険性を鮮明に私たちに教えてくれました。

[1]空母は横須賀基地に停泊後、原子炉の運転を止めます。原子炉冷却システム稼動のための電力供給施設は陸上にあります。地震がおこり、この施設が破壊されたり、燃料の供給ができず発電ができなくなれば、福一と同様の事故がおきると想定され ます。地震による海底地盤の隆起。津波 の引き潮によって冷却用水の取得が困難 になることなども。空母母港化のために横 須賀
湾は15メートルに浚渫されました が、喫水は<底から>13メートル、その差は2メートル。想像してみて下さい。引き潮がおきたときの空母を・・・

[2]原発用核燃料のウラン235の濃度は3〜5%、空母は長期間交換しないという軍事的理由で95〜97%という核兵器と同程度の高濃度です。事故の場合、被害は桁外れの大きさになります。「原子力資料情報室」の上沢千尋研究員の被害予測によれば、8キロ圏内は7シーベルトで全数致死、緊急時避難準備区域26キロメートル圏内は1シーベルト。
 死者は100万人以上に及ぶと予測しています。しかも米海軍空母の原子炉も国には情報提供も監督権限もない、ノーチェック状況にあるので、このままでは原発以上に対応が遅れることになってしまいます。

[ほかにも]
・核燃料の交換は20年に1回、つまり死の灰を20年分ためこむことになり、事故の際には大量の死の灰が大気に放出されることになります。
・日本の原発に対して行われる「安全審査」は空母には全く行われてはいまん。
・地震の30年以内の発生確率が日本の4位
・空母以外にも出力10万キロワットの原子力潜水艦等々の問題があります。
 難しい法律の問題があるとはいえ、一番切なことは命と生活を守ることにあります。横須賀市民だけの問題ではありません。

◎第2回 学習会のお知らせ
 『忘れないで、もう一つの原子炉が東京湾に』
 講師 山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
 日時 12月1日(土) 午後1時半から4時
 場所 「NPOセンター鎌倉」2階、JR鎌倉駅・西口から徒歩5分
 参加費 500円
 主催 鎌倉平和学習会 問い合わせ(メール)hiyomuku@m.jcnnet.jp

.. 2012年11月09日 12:06   No.451002
++ 黒田節子 (幼稚園生)…1回       
.『原発いらない福島の女たち』から全国の、世界中の皆さんへ
 │  IAEA来日に抗議!
 │  女たちの主張は『私たちを抜きに、福島のことを決めるな!』
 └────

女たちはIAEA(国際原子力機関)と政府主催の『原子力安全に関する福島閣僚会議』に抗議し、次のような非暴力アクションを全力で展開します。
どうぞ、それぞれの地からつながって下さい、共に行動に参加して下さい。

□12月14日(金)
 *午後 福島県庁申し入れ/オープニングデモ行進(★女たちの呼びかけ)
 *夜  18:00〜広瀬隆さん講演会(他団体の主催)
□12月15日(土)
 *午前 IAEAへの申し入れ(フクシマ・アクション・プロジェクト)
 *午前〜午後 ビッグパレット(会議会場)包囲行動・歌・ダイイン・リレー
  トーク・かんしょ踊り等(★女たちの呼びかけ)
 *午後 脱原発をめざす首長会議(他団体の主催)
 *夜  フリーステージ&交流会(☆ビッグアイで)
□12月16日(日)
 *市民会議(フクシマ・アクション・プロジェクト)
 *夜  フリーステージ&交流会(☆郡山駅前ビッグアイで)
□女たちの主張:
 『私たちを抜きに、福島のことを決めるな!』
 『避難の権利を認めて!』
 『私たちは本当のことを知りたい!』
◆注意:郡山市はいまだに線量が高い所です。ご自身の判断で参加を決めて
    下さい。子どもと妊婦は参加を薦めません。
    屋外アクションには十分な放射能防護をして参加して下さい。
【連絡先】
 黒田節子 (郡山市)080−3195−0229
 椎名千恵子(福島市)080−6554−1979
 メールアドレス onna100nin@yahoo.co.jp
 ブログ こちら

.. 2012年11月12日 06:51   No.451003
++ 八木健彦 (幼稚園生)…2回       
.「再稼働阻止全国ネットワーク」はどういうものか、
 │ それはなにをめざすのか。
 │ 再稼働阻止が最大重点、再稼働阻止こそ原発ゼロを実現する近道
 └────(再稼働阻止全国ネットワーク(準))

[1]再稼働阻止の1点に集中した運動 〜知恵と力を出し合って
   全国共同した闘いを〜
・大飯原発再稼働反対の運動の巨大な高まり、脱原発世論の高まりによって、2基以外の原発(48基)は停止したまま、原発ゼロは視界に引き出され、「○○年までに原発ゼロ」という議論も広がった。しかし問題はつまるところ再稼働するのかそれを許さないか、ということに煮詰まる。その1点をめぐって原発維持推進か、原発ゼロかが具体的に問われる。
・原発持推進勢力は、着々と再稼働への地ならしをし、態勢をつくりつつあり、近い将来に再稼働の嵐がやってくる。原子力ムラで占められた規制委―規制庁は来夏の再稼働をめざして計画を策定し、電力会社や自治体に指示し始めている。
  この再稼働を阻止し抜くことによって原発ゼロをたぐり寄せ、現実のものとしていくこと、そういう脱原発の道を追求する。そのために知恵と力を出し合って、全国共同した闘いを進めよう。
・この再稼働を阻止し抜くという上で土台となるのが、「福島を忘れない!福島を風化させない!福島とともに生きる!」ということである。なぜなら
 <福島>こそ原発の真実をあからさまにし、今も進行中の原発災害であり、
 <福島>こそ脱原発へと向かう「国民的」原体験だからである。
 再稼働を絶対に許さない!という原動力はそこにこそある。

.. 2012年11月12日 07:10   No.451004
++ 八木健彦 (幼稚園生)…3回       
[2]原発現地(立地地域+周辺地域)を主体として、それを横につなぎ、福島につなぎ、全国につないでいくフラットなネットワーク
・再稼働を阻止していく上で要となるのは原発現地(立地地域+周辺地域)の闘いであり、それに連携する「消費地元」の闘いである。脱原発への国政の転換を求める運動と原発現地を主体とする再稼働阻止の運動は両輪をなし、両輪は密接で互いを激励し、高め合う関係であるが、ネットワークは後者を担っていく。
・過去に70年代後半及び80年代の二つの原発建設ラッシュ時を頂点として、各地で原発建設反対闘争は激しく闘われた。その中には貴重な勝利を勝ち得た闘いもあれば敗北したものもあり、今も尚継続されている闘いがある。しかしそれらは基本的に「各地の闘い」に押しとどめられ、その多くは教訓も普遍化されず埋もれたままにされてきた。
  しかし、3・11はそれを大きく変えた。まず、3・11は「現地」ということを大きく変えた。原発事故の被災は広大な範囲に及び、立地地域のみならず広大な周辺地域をもなべて「原発現地」へと変え、日々直接に原発の危険に向き合わされる地域へと変えた。だから、そうした地域で決定権を取り戻すべく、電力会社に安全協定の締結を求める声が高まっているのはけだし当然である。
  また、昨年5月の全原発の停止・稼働原発ゼロという画期的局面を迎えて以来、一つ一つの再稼働がこの列島に住まう人々の生命と生活、社会の根幹に関わる問題として、全民衆的な、全国的な問題となっている。従って、一つ一つの「各地の闘い」がそれ自身、全国的な、全民衆的な闘いとしてあること、そのことを現実のものとしていく連携・手だてとしてこのネットワークはある。
・東京圏をはじめとする大都市圏はもう一つの現地であり、もう一つの地元である。とくに東京は政府諸機関・電力会社をはじめとする財界・政党・原子力ムラの中枢が集中し、情報が集中し、人口が集中しているとともに、寄生的な消費都市として最大の電力消費地であり、そういうものとして当事者であり、原発現地に対して加害性と責任を負っている。
  だから東京圏―大都市圏の運動は、つねに原発現地を意識し、原発現地とつながっていくことが必要であり、そうすることで全国的な媒介者としての役割、支援の大後方としての役割を果たしていくとともに、原発現地―全国の意志を政府・原子力ムラの中枢に対峙させていく役割を担う。なかでも当面、規制委―規制庁との闘いが環となる。(関西では対関電闘争)
  それと同時に忘れてならないのは、東京圏の原発=東京湾に浮かぶ2つの原子炉(60万kw2基)=、原子力空母(70万kw)、原子力潜水艦群、横須賀の核燃料製造工場、東京湾から柏崎・もんじゅ等への核燃輸送である。
 -----
 ◎11月10日(土)再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に集まろう!
 12時30分から、たんぽぽ舎5階で受付開始
 13時〜16時 分散会(小グループでの討論)、資料代500円
 18時〜21時 全体会(結成集会)会場:文京区民センター3A、資料代500円
 -----

.. 2012年11月12日 07:24   No.451005
++ たんぽぽ舎 (社長)…739回       
11月11日国会前に行こう
 │  第3回目の国会前抗議行動&国会包囲
 └────
5月の国会包囲に続く3回目の抗議行動です。
日比谷公園からのデモは、東京都による不当なデモ規制でできなくなりました。
そのため、各所で抗議行動と、夜の国会前抗議を行います。
夜の抗議用に明かりや鳴り物があるとベターです。懐中電灯などご持参下さい。

◆たんぽぽ舎は15:00から、財務省上交差点付近を中心に、抗議行動を行います。
  17:00からは国会正門前抗議に合流予定です。 
 
 なお、抗議行動に先立ち、14:00テント前集合し、15:00までビラを配り、最新の情報を参加の方々にお知らせします。
お手伝いしていただける方は、ご協力お願いします。
 1 12:30たんぽぽ舎集合、荷物を持って2時までにテント前へ
 2 14:00〜15:00 ビラ配り、及び参加者の誘導の手伝い
 3  〜15:00はテント前で1本旗を立てています。


.. 2012年11月12日 09:18   No.451006
++ たんぽぽ舎 (社長)…740回       
12月8日(土)もんじゅ廃炉に向けた「全国集会」が
 │  もんじゅの現地、敦賀で今年も開催されます。
 └────

 (高速増殖炉)もんじゅは「夢の原子炉」と唱って、膨大なカネをつぎ込み続けてきていますが、ナトリウムもれ事故で止まってからもトラブル続き。当初から指摘されている危険性は解決されるめどは全くありません。
  おまけに、高速増殖炉は核兵器級プルトニウムが製造できる炉であり、今世界では軍事用のものしかありません。
 一刻も早く廃炉にしましょう。
◇2012年12月8日(土)
 午前11時から、もんじゅの見える白木海岸で抗議集会
 午後1時30分から「もんじゅ廃炉を求める全国集会」(きらめき港館)

□ たんぽぽ舎では、8〜9日で有志で参加ツアーを計画中です。
○白木海岸に行くには、朝10時発の貸切バス(主催者準備)に乗るため、東京発1番の新幹線ひかり(6:26発)で 行く必要があります。
    詳細は追ってお知らせします。

.. 2012年11月12日 10:00   No.451007
++ 柳田 真 (小学校低学年)…9回       
再稼働阻止全国ネットワーク結成さる→全国で助け合って再稼働阻止へ
 |  100万人行動―東京で、全国各地で成功りにおこなわれる
 └──── (たんぽぽ舎)

1.「再稼働阻止全国ネットワーク」が11月10日(土)東京で盛況りに結成された。
 午後1:00〜5:00分散会、6:00〜9:00結成集会。用意した250部の資料がなくなり不足する程に。
 主催は5つの団体で構成された「準備会」(5つの団体とは、再稼働反対・全国アクション、反原発自治体議員・市民連盟、経産省前テントひろば、ストップ再稼働現地アクション、たんぽぽ舎)。

・その方針は、「教えあう、助け合う」を基調にして迫りくる原発再稼働(もうけ)に、全国の共同の力を結集して闘おうというもの。ひそかに、また、公然と再稼働の準備、地ならしが進行している。近いうちの再稼働の嵐に今から準備して立ち向かおう、と10項目の具体的方針が提示された。
・原子力ムラは復活している→規制委員会、規制庁を東京圏と全国の共同の力で攻めよう。
・大飯原発の地下に地震活断層あり、大飯を停止せよ、停止してから調査せよ。
結論ひき伸ばし反対、玉虫色の結論反対。
・各自治体―特に30キロ圏で闘おう。
・全国行動、講演集会
・原発現地応援―特に大事。11月〜2013年4月の6か月の予定など。
・7人の共同代表(女性4人、男性3人)と全国14地域の(原発)現地連絡者も決まった。(次号で紹介)。
・「再稼働阻止全国ネットワーク」事務局は、たんぽぽ舎内におかれる。
 住 所:東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎気付
 電 話:070-6650-5549 FAX:03-3238-0797
Eメール:info@saikadososhinet.sakura.ne.jp

☆ サポーター会員募集中!(個人年会費3000円、団体年会費5000円)
  サポーター会費・カンパの振込先
  郵便口座番号:00110-0-688699
  加入者名:再稼働阻止全国ネットワーク

※なお、当日の20頁の議案集は希望者へ送ります(200円:コピー代)。
 郵送の場合は、はプラス100円の300円になりますのでよろしくお願いします。

2.100万人行動―東京で(国会へ)、全国各地で成功りにおこなわれる。

・首都圏反原発連合(13団体と個人、たんぽぽ舎も13団体の1つ)の主催で行われた11・11反原発100万人国会大占拠は、東京をはじめ、全国の10の場所で成功りにおこなわれた。(北海道、大間,大阪、福井、伊方-四国電力交渉、福岡など…)
・東京ではたんぽぽ舎は、前日の再稼働阻止全国ネットワークの結成に参加した人々と共に行動。原発現地の人々―何人かは、反原連からの依頼もあり官邸前のマイクで現地の生の声をしっかり報告しました。たんぽぽ舎も道案内役をこなしつつ、2500枚のビラ配布をおこない、3ケタの人数で「再稼働反対」のシュプレヒコールをして、集会、国会議事堂前行動をも上げました。

3.なお、11月9日(金)には、「ヒバク労働を考えるネットワークの結成集会」が東京、亀戸でおこなわれ、280人の盛況でした。
 9日(金)(ヒバク労働)、10日(土)(再稼働阻止)にできた2つの新しい組織は日本の反原発、廃原発運動史上、きっと大きな足跡を残すでしょう(柳田も9日(金)のヒバク労働ネットの集会でアピールしました)。
 再稼働=被曝労働の激増、をくい止めるため、みんなで力を合わせて闘おう。

.. 2012年11月13日 08:50   No.451008
++ たんぽぽ舎 (社長)…741回       
<連載−5>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
 │  攻撃目標に小学校、発電所
 └────

※この連載は著者(斉間満氏・故人)の夫人(斉間淳子さん)の承諾を得て
 掲載しています。本文は、2002年5月発刊の『原発の来た町−原発はこうして建てられた−伊方原発の30年』の一節です。
 (この本はたんぽぽ舎でも扱い中。137頁、1000円)

 原発上空を飛んでいるのは、米軍機ばかりではない。自衛隊機も飛んでいた。
一九八四年二月二七日、瀬戸内海の愛媛県喜多郡長浜町青島沖に墜落し、一二人全員が死亡した海上自衛隊岩国基地所属の対潜飛行艇PSI・3号機も、岩国基地から佐田岬半島を横断して高知県の足摺岬沖にある自衛隊の訓練海域であるリマ海域に向かう途中だった。
 墜落場所は伊方原発の北東約二五キロで、墜落するのが「二、三分遅かったら、原発周辺に落ちていた」といわれた。ところが、そう思わせる墜落事故が、ちょうど一年後の八九年六月に起きた。
 伊方原発から直線距離で南東約三〇キロの、東宇和郡野村町の野村ダムに米軍ジェット機FA18ホーネットが墜落した。乗員一人は飛び出して無事だったが、音速の一・八倍のスピードで飛ぶこのジェット機が墜落地点から伊方原発へ到達
するのには五分もかからなかった。
 さらにその後、九四年一〇月一五日には高知県の早明浦ダムに、九九年一月二〇日には空中給油訓練中のジェット機が高知県沖の土佐湾にと相次いで墜落した。

.. 2012年11月13日 08:57   No.451009
++ 山崎久隆 (部長)…238回       
.「原発は小さきこと」つまりは福島など眼中にもないらしい
 │  居住不能となり故郷を追われた16万人は「小さきこと」か?!
 │  石原慎太郎の発言の精神構造を疑う
 └────(たんぽぽ舎)

○またひとり、「日本の将来を憂う」老人が国政に出るらしい。しかしこの人の言うことは、首尾一貫性も合理性もない。
 例えば「原発問題など小さいこと」なのだそうだ。
 他ならぬ石原慎太郎がそう言う。なんという脈絡の無さだろう。
 日本が「尖閣諸島」と呼ぶ小島について、9月11日(そう911だ)に野田政権は国有化を決定した。それに対して中国は猛反発し、中国国内では暴動まで発生した。
 もともと1972年の日中国交回復に際して「次世代以降に棚上げ」したはずの「領土問題」を、現世代で「仕掛け」たのは日本だった。従来保たれてきた政治的均衡を日本側が「尖閣国有化」で破ったことに対し、中国側は主に経済分野で反撃を開始している。この深刻な打撃は、「原発が止まる」という次元の比ではないだろう。もともと原発が止まっても経済失速が起きることなどない
が、貿易、特に対中貿易により経済のかなりの部分を支えてきた日本国にとっては、深刻な影響は避けられないはずだ。
 日米安保などあろうとなかろうと、軍事衝突など誰にとっても何の利益にもならないことをするはずがない。特に米中両国は。

○では、一体日本は何のつもりで挑発的行動に出たのだろうか。実際のところは、さっぱりわからないが、どうやらこれから国政に打って出ようとする老人が「尖閣都有化」(といってもあくまでも地籍は石垣市だが)を強行しようとしたことに「対抗した」かららしい。
 全く。子どもの喧嘩か。
 仮に、それ以上に深慮遠謀があるとするならば、対米関係である。
 普天間とオスプレイ配備問題は、沖縄だけの問題ではなく日本全国が日米安保の脅威と傲慢さを感じ始めていた。在日米軍の横暴な振る舞いは、95年の少女暴行事件と同様に、日米安保を揺さぶる可能性があった。しかし当時と異なり「普天間移転」という解決カードはもう使えないどころか、この「解決不能」状態(鳩山首相のトラストミー発言の無責任な投げだし)が問題の一端な
ので、民主党政権の責任問題にも波及している。そこで、あえて中国との対立を煽ることで日米安保体制を国民に再認識させ、日米安保体制を盤石なものとし、その返す刀でオスプレイと普天間(つまり辺野古移転問題)も「解決してしまえ」と思っているのだとしたら、何重にも沖縄を踏みつけにする行為だ。

.. 2012年11月14日 09:01   No.451010
++ 山崎久隆 (部長)…239回       
○ここから出てくる「ひょうたんの駒」は、尖閣など先島諸島への陸上自衛隊配備、日米安保体制の強化、集団的自衛権の行使、憲法9条改憲であろう。尖閣諸島に派遣した自衛隊や海上保安庁が中国当局と「交戦状態になる」のをもっけの幸いと狙っているのではないか。読売新聞など「武力衝突の可能性が少なくない」から自衛隊がバックアップする体制を取れなどと煽っている。まさしく1937年の日中戦争勃発の再現を見る思いだ。その先にあるのは悪夢である。いったい、武力衝突が日常化する国にしたいのか。とはいえ、そのころには寿命が尽きて生きていない人ばかりだ。なおさら無責任きわまりない。
 前置きが長くなったが、石原にとって原発問題が「小さいこと」ならば、居住不能となり故郷を追われた16万人は「小さいこと」なのだ。絶海の孤島に漁船の避難場所を16億円掛けて作ることが「大きなこと」だという老人の、戯言にしか聞こえないが、それが現在、この国では一定の支持を得ているようなので恐ろしくなる。
 放射能の影響で福島県は避難のために人口が減り、耕作放棄せざるをえない地域が急速に拡大している。それは「国土の荒廃」ではないのか。原発事故は無残な形で国家国民を破壊する。それが小さいことだと本気で言っているのか。
それに同調する者たちの精神構造はどうなっているのか。

○日本はこれからも巨大地震と津波の試練を受け続ける。その中のいくつかは原発を直撃する。そして再稼働などしていれば福島原発震災を再現する。それを免れたとしても、電力供給どころか原発の震災復旧に巨額の費用を電力会社はつぎ込まねばならず、赤字はますます拡大する。原発や核燃料サイクル自体が危険きわまりないことと、それに支えさせるエネルギー供給体制はさらに脆
弱さを増すことになる。
 石原の場合、単純に自分が中心に立てない事案は全て「小さいこと」である。
そして自分が中心で回せる、私たちには無縁の「天下国家」を夢想している。
ただしこの「無縁の」国家が土足で私たちの平和と安全に踏み込んでくる恐れが出始めた。
 このような勢力は断じて権力の座につかせてはならない。

.. 2012年11月14日 09:38   No.451011

■--福島原発 声上げる作業員
++ 東京新聞 (部長)…180回          

 使い捨て許せない。契約ずさん、解雇争う。
 (11月3日 「こちら特報部」から)

−多重下請け一掃を。東電、行政は労働者守って。人手不足なら収束できず−

被ばく隠しに賃金のピンハネ。東京電力福島原発事故の収束作業現場で働く下請け労働者の窮状は、「こちら特報部」でも再三、指摘してきた。事故から間もなく一年八カ月。一人の作業員は先月末、高い放射線下での作業を強いられたと、東電のグループ企業を労働基準監督署に申し立てた。一方、労働契約のずさんさから争議に発展するケースも出始めている。憤りが渦巻く現場を探っ
た。
「単純におかしことはおかしいと言いたかった」。今年に入り、福島第一原発で働いた30代の男性はこう語った。
 男性は下請けの建設会社「サンシード」(福井県)に今年一月、正社員として入社。だが、今月五日付での解雇を言い渡され、これを不当として団体交渉に踏み切った。(中略)
 車で一時間半以上の原発までの移動時間は「拘束9時間」に含まれていなかった。請負業務のはずなのに、元請け会社の社員から直接指示を受けることが何度もあり、違法な「偽装請負」ではないかと感じた。(中略)

【用語:偽装請負】実態は労働者派遣なのに、請負に見せかける違法行為。通常の請負では、請負会社の労働者がその会社の指揮命令下で働く。だが、偽装請負では元請け会社の指示に従う。使用者責任が不明確になるため、労働者派遣法や職業安定法で禁じられている。派遣契約より人員削減などがしやすく、原発労働では横行している。

○東電と行政は労働者守って
−−−福島第一の収束作業は今後、少なくとも四十年以上は続く。膨大な数の労働者が必要にもかかわらず、国や東電の労働者保護はお粗末だ。(中略)
 身近な防波堤である労働基準監督署も「職員数が足りないこともあり、申し立てがあれば動く程度。多くのトラブルは見過ごされている」(派遣ユニオン・関根書記長)のが実情だ。(中略)
(双葉地方原発反対同盟)石丸代表は「現在の収束作業は労働者を使い捨てにすることを前提に成り立っている。しかし、このままではいずれ労働者の供給が滞る。多重下請けのピンハネ構造をなくし、被ばく管理を徹底しない限り、収束作業自体が行き詰ってしまう」と警告する(後略)
.. 2012年11月09日 12:16   No.452001

++ 東京新聞 (部長)…181回       
原子力ムラ支配復活 国会同意なき規制委人事
 (11月8日 「こちら特報部」より)

「規制当局は事業者の虜」と原子力ムラの構造を看破したのは、七月に公表された福島原発事故の国会事故調報告書だった。それから四ヶ月。政府は委員の利益相反が指摘されている原子力規制委員会委員人事の国会同意を再び反故にした。本来、「コケにされた」と怒るべき国会も沈黙している。そうした状況を尻目に次々と旧来のムラ支配が復活する。福島原発事故の教訓が霞みつつある。
−−−政府は二日、独立行政(三条)委員会である原子力規制委員会委員の同意人事について、通常国会に続いて臨時国会でも見送る事を決めた。(中略)
 一部の野党議員は反発したが、国会はこの説明に総じて沈黙。慶応大の金子勝教授(財政学)は「委員を選んだのは原子力ムラ寄りの政治家と官僚。発足時点から正当性がなく、国会同意が委員会の独立、透明性を担保する要だった。
これでは無法地帯だ」と語る。
 原子力委員会の新大綱策定会議の委員も務めた金子教授は「こうした大事なことを見過ごし続けたら、なし崩し的に以前の状態に戻るだろう」と憤りを隠さない。(中略)
 こうした利益相反ぶりは委員だけにとどまらない。規制委は二日、原発の新たな安全基準検討チームの専門家六人のうち四人が、直近三〜四年間に電力会社などから寄付金などの名目で、計約四千五百万円を受け取っていたことを公表した。
 とりわけ、名古屋大の山本章夫教授にいたっては計二千七百十四万円を原子炉メーカーの三菱重工などから得ていた。(後略)

◇そこのけお手盛り人事◇黒川元国会事故調委員長に聞く
 −政治は行政を監視せよ−
なぜ、原子力ムラが復興しつつあるのか。国会事故調で委員長を務めた政策研究大学院大学の黒川清教授は「政治の力が弱くて、行政を監視できていないことが最大の問題」と指摘する。
 「立法府が政策を決めるのが本来の姿なのに、いまだに役所が政策をつくっている。行政はこれまでやってきたことを間違いとは認めていない。これでは福島の事故後も政策が変わるわけがない」(後略)

.. 2012年11月09日 12:32   No.452002
++ 東京新聞 (部長)…182回       
都知事選 宇都宮氏が出馬へ(11月8日 より)
 東京都の石原慎太郎前知事の辞職に伴う知事選で、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(65)が出馬する意向を固めたことが8日分かった。
 「反貧困ネットワーク」の代表を務め、脱原発などを掲げるとみられる。評論家の佐高信氏や経済ジャーナリストの荻原博子氏らとともに6日、都庁で会見し、石原都政の変革などを訴えていた。
 愛媛県出身で東大中退。オウム真理教事件の被害者支援や、多重債務者救済に取り組んだ。派遣切りに遭った労働者を助けるため、2008年の年末に東京・日比谷公園に設けられた「年越し派遣村」の名誉村長を務めた。

.. 2012年11月12日 07:43   No.452003
++ 東京新聞 (部長)…183回       
原発再稼働願う」 経産副大臣が問題発言(11月9日 より)
 松宮勲経済産業副大臣は8日、札幌市での会合で「原子力規制委員会が一日も早く全国の停止している原発の再稼働をなされることをこいねがう」と述べた。枝野幸男経産相ら閣僚は、規制委の判断に予断を与えるとして再稼働に関する見解を避けており、松宮氏の発言は異例。国会でも論議を呼びそうだ。
(後略) 

.. 2012年11月12日 07:51   No.452004
++ 朝日新聞 (中学生)…43回       
もんじゅ、再開計画 断層調査で時期変更も(11月9日 より)
 日本原子力研究開発機構は8日、2013年度中に高速増殖原型炉「もんじゅ」の運転を再開して性能試験に入れるとの見通しを示した。ただ、敷地内の断層調査なども予定されており、先行きは不透明だ。
 見通しはこの日開かれた、もんじゅの研究計画を策定する文部科学省の作業部会で示された。原子力機構によると、設備点検を来年夏前に終了。さらに約4カ月間かけて準備を進め、来年度中に運転再開できるという。40%出力試験から徐々に出力を上げる性能試験に2〜3年かけた後、本格運転に入る予定。
 ただし、もんじゅの敷地内には断層があり、原子力規制委員会による調査や耐震評価などが予定されている。原子力機構は「規制委員会の対応などの状況により時期の変更はある」と説明している。(後略)

.. 2012年11月12日 07:57   No.452005
++ 東京新聞 (部長)…184回       
規制委ノーチェック 拡散予測総点検へ 訂正図は公表延期
 気象データは電力会社へ、計算は独法へ丸投げ(11月9日 より)

 原発で重大事故が起きた場合の放射性物質の拡散予測に相次いで誤りが見つかった問題−−−先月24日の公表直後、放射性物質が高濃度で到達する自治体名を間違えていたことが判明。同29日には、6つの原発で到達する方位がずれていることが、電力会社の指摘で発覚した。6日には、九州電力の玄海原発
(佐賀県)と川内原発(鹿児島県)で、風上と風下を取り違えるミスが発覚。さらにその訂正版をつくる過程でも、入力ミスをしていたことが確認された。
 このため、規制委は8日に予定していた訂正版の公表を延期し、ほかの原発の予測でもミスがある恐れがあるとして、計算した独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)に対し、全予測図の点検を指示した。(中略)−−−度重なるミスの発覚により、気象データは規制される側の電力会社に頼り、計算はJNESに丸投げし、チェックできない規制委の現状が明るみに出た。
 規制委は、風向きなどを詳細に反映して計算できる別のソフトを使って、新たな拡散予測を出す予定。そこに先の予測図の再訂正版が出てくれば、地元の混乱に拍車をかける恐れもある。

.. 2012年11月12日 08:04   No.452006
++ 朝日新聞 (中学生)…44回       
東電再建行き詰まり 新支援に政府慎重
 東電広瀬社長「原発再稼働ないと黒字化困難」
経産相「現状の枠で」
東京電力の広瀬直巳社長(59)は9日、朝日新聞のインタビューに答え、「原発が再稼働できなければ、2013年度の黒字化は厳しい」と述べた。東電は福島第一原発事故の賠償などが重くのしかかるとて政府に新しい支援を求めているが、今のところ政府は慎重な姿勢で、経営再建計画はほころび始めている。
 東電は7日「新しい経営方針」を発表し、除染や賠償などの負担が10兆円を超える可能性があるとして、政府に新たな支援を求めた。
     (中略)
 危機感を募らせるのは5月にまとめた「総合特別事業計画(再建計画)」が行き詰まっているからだ。
計画では13年4月から柏崎刈羽原発の7基を順番に再稼働させることを目指しており、1基動かすと約780億円の収益改善があると見込んでいる。
 広瀬社長は「再稼働するかしないかという議論でなく、どれくらい遅れるかという程度の問題である」と話し、柏崎刈羽の再稼働を目指す考えを強調した。
( 中略)
一方、政府は新たな支援に慎重だ。枝野幸男経済産業相は9日の閣議後記者会見で「まずは原稿の枠組みのもとで賠償などに着実に取り組むことが大前提」と述べた.当面は福島県の被災者や国民の信頼を得るよう努力する頃が必要だとみている。
 (中略)     
 政府が更に支援することには批判も予想される。
         (11月10日 より抜粋)

.. 2012年11月12日 11:00   No.452007
++ 日刊ゲンダイ (幼稚園生)…2回       
深刻 さいたま市被曝
  さいたま市と同じ線量  ウクライナで健康な子どもは6%
  食品摂取で内部被曝?
 
 健康な子どもは6%―。昨年4月にウクライナ政府が発表した衝撃の事実。被爆者から生まれた子供のうち、健康なのは、チェルノブイリ事故から6年後の92年で22%だった。それが08年には6%に激減。一方で、慢性疾患のある子どもが20%から、78%に急増したという。
恐ろしい結果だが、他人事ではない。ウクライナの放射性汚染レベルは、さいたま市と同じなのだ。
 9月24日〜10月4日にかけてウクライナで現地調査を行ったNPO法人「食品と暮らしの安全基金」代表の小若順一氏がこう言う。
 「3地域の学校を調査したところ、一番線量の低かったコバリン村学校は0.03〜0.1マイクロシーベルト。さいたま市と同じ水準なのです。残りの2つ、ピシャニッツァ村学校は0.09、モジャリ村学校は0.12でした」
(中略:健康被害多数)
「これらの健康障害は、食品摂取による内部被曝としか考えられない」と言う。
(中略)
 放射線量が落ち着いているからといっても安心できない。放っておけば、子どもたちは内部被曝でジワジワやられてしまう。国は真剣に対策を急ぐべきだ。
(11月9日 より抜粋)

.. 2012年11月12日 11:43   No.452008
++ 東京新聞 (部長)…185回       
響く「原発反対」 日比谷公園 使用中止でも 雨の中9カ所で抗議

 原発の再稼働や新増設に反対する抗議活動「11・11反原発 百万人大占拠」は11日、東京・永田町の国会議事堂正門前など9カ所であった。雨の中、歩道を埋め尽くした参加者は「原発いらない」と声を上げた。午後1時から予定していた
国会周辺デモは出発地の日比谷公園の使用許可が出ず、中止された。
 毎週金曜の首相官邸前での抗議を呼び掛けてきたネットワーク「首都圏反原発連合」が主催。全国の反原発を訴える市民や野党の国会議員らがスピーチで、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働などを批判。建築家の竹内昌義さんは「原発を止めない国会議員を辞めさせなきゃいけない」と訴えた。(中略)
 参加人数は主催者発表で10万人程度。警視庁関係者は7000〜8000人程度としている。 (後略) (11月12日より抜粋)

.. 2012年11月13日 09:25   No.452009
++ 東京新聞 (部長)…186回       
原発計画破棄へ意欲 リトアニア首相候補

 リトアニア次期首相の有力な候補であるブトケビチュス社会民主党党首は8日、同国の新原発建設計画に関して「原発を建設しないとうたう法案を議会は近く審議しなければならない」と述べた。先月の国民投票で6割超が建設反対だったこ
とを受けて計画の破棄に意欲を示した形。タス通信が伝えた。(後略)
   (11月9日より抜粋)

.. 2012年11月13日 10:17   No.452010
++ 東京新聞 (部長)…187回       
宇都宮氏「脱原発を」 都知事選出馬表明

 石原慎太郎前東京都知事の辞職に伴う知事選で、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(65)が9日、衆院第一議員会館内で記者会見。「電力の大消費地として東京から脱原発を進めたい」と無所属での出馬を表明した。
 宇都宮氏は脱原発、反貧困などを訴える著名人らでつくる団体「人にやさしい東京をつくる会」が擁立した。石原都政を「貧困と格差が広がった」と批判。高齢者や障害者ら弱者の支援、日の丸や君が代を強制しない教育を公約に掲げ、「公約に賛同するあらゆる政党に支持を求めたい」との意向を示した。
 原発の稼働については「認められない」とし、地方自治体が国に脱原発を迫る運動を先導し、主要株主である都の立場で、東京電力に原発の廃炉を求める考えを示した。(後略)(11月10日より抜粋)

.. 2012年11月13日 10:35   No.452011

■--大飯原発調査 活断層 見方強まる
++ 東京新聞 (課長)…175回          

 結論は持ち越し

 関西電力大飯原発(福井県大井まち)の敷地内にある「F−6断層(破砕帯)」が活断層かどうか現地調査した原子力規制委員会の調査チームは4日、都内で会合を開いた。
 チームは北側の試掘溝(トレンチ)で見つかった岩盤のずれと割れ目の2つに注目し、F−6断層が活断層であるとの見方を強めたが、結論は7日の次回会合以降に持ち越した。(後略)(11月5日より抜粋)
.. 2012年11月06日 14:30   No.450001

++ 東京新聞 (課長)…176回       
原発30キロ圏 3割避難先メド立たず
 防災域拡大83市町村 確保は12自治体

 原発事故時の避難や屋内退避に備える「原子力災害対策重点区域」が原発から半径30キロ圏に拡大されたのに伴い、新たに区域に入る20道府県83市町村(福島県を除く)のうち、3割超の29自治体が避難先確保の見通しが立っていないことが3日、共同通信社によるアンケートで分かった。甲状腺被ばくを避けるための安定ヨウ素剤の住民への配布方法も9割が対応を決めていない。原子力規制委員会が10月末に決定した原子力災害対策指針による自治体の防災計画づくりは難航が必至だ。(後略)(11月4日より抜粋)

.. 2012年11月06日 14:40   No.450002
++ 朝日新聞 (中学生)…39回       
除染手当 作業員に渡らず 福島第一周辺 国が実態調査へ

 政府が主導する東京電力福島第一原発周辺の除染で、現場作業員に税金から支払われる「特殊勤務手当」が本人に支給されていない事例が相次いでいることが分かった。元請けのゼネコンに続いて下請けがいくつも連なる多重請負構造の中で手当てが「中抜き」されているとみられ、環境省は実態調査に乗り出す。
 (後略)(11月5日より抜粋)

.. 2012年11月06日 14:49   No.450003
++ 朝日新聞 (中学生)…40回       
◆「脱原発」統一候補探し 官邸前抗議の「うねり」つなげ

 東京・水道橋の会議室に4日、「脱原発」をめざす約50人が集まった。(中略)議論は2時間続いた。これまでの政党の候補者選びと違って、議論をすべて透明にしようと全面公開した。だが、答えは出ず、8日に再び集まる。
 その菅直人氏は立候補について「全く考えていない」と否定する。(中略)宇都宮氏は4日夜、別の「脱原発」集会で、講演に立った。講演後、都知事選について「脱原発を掲げる候補者を出すことは必要。今名前のあがっている人が出られず,是非にと言われれば(立候補を)考えるを得ない」と語った。
 11日、国会や霞が関の一帯で大規模な「脱原発」の抗議行動が予定される。
「なんとか、その場で候補者をお披露目したい」。複数の参加者が口にする。
(中略)
 民主党内は「脱原発派」と「原発維持派」で割れ、ある都議は「都知事選で脱原発候補を党として推せない」と話す。
 共産党都委員会が加盟する「革新都政をつくる会」幹部は言う。「脱原発を掲げても、消費税や教育などの政策は一致するとは限らず、協議は難しい」
 (11月5日より抜粋)

.. 2012年11月06日 14:55   No.450004
++ 東京新聞 (課長)…177回       
日比谷公園の反原発デモ「制限」 集会の自由、有料なのか
  民主主義原点危うく(11月6日 「こちら特報部」より)

 東京都心の憩いの場・日比谷公園(千代田区)は、日本の民主主義と縁深いところだ。デモの集会場所にも使われてきたが、都は「管理上の支障」を理由に使用を制限し始めた。このため、十一日に行われる官邸前や国会周辺などを占拠する反原発抗議の抗議の先陣を切るデモが中止の瀬戸際に立たされている。草の根の民主主義は大丈夫か。

高裁棄却 使用できず−−−「この通路の広さで、公園利用者への支障はないはず。デモが出る霞門も、ほかのイベントとほぼ重ならない。警備でリスクがゼロというのはない。それなら、東京マラソンもできなくなる」(中略)
 十一日の日曜日、「11・11反原発1000000人大占拠」と銘打った大規模な抗議活動は、官邸前や国会周辺、官庁街で行われる。主催は三月から金曜日夜に官邸前で再稼働反対などを訴える「首都圏反原発連合(反原連)」だ。全国に参加を呼び掛けている。(中略)
 反原連が十月二十六日、参加予定人数を一万人として、都東部公園緑地事務所に霞門に続く通路の使用を申請したところ、事務所は三十一日、「公園管理上の支障」を理由に許可しなかった。
 これを不服とした反原連は東京地裁に、都が使用許可を出すよう申し立てたが、地裁は今月二日、都側の主張を認めた上で「公園の施設は使用の予約がされていて、公園の収容能力を超えている」などと却下した。
 当日は、公会堂や音楽堂での集会のほか、菊花大会がある。大きな集客が予想される農業イベントも開かれるが、会場は東南側で競合しない。(後略)

.. 2012年11月08日 13:42   No.450005
++ 茨城新聞 (小学校中学年)…15回       
拡散予測「独り歩き」規制委に長岡市長抗議
 (11月6日より)

 原子力規制委員会(田中俊一委員長)が原発事故時の放射線物質の拡散予測を訂正したことに関し、新潟県長岡市の森民夫市長が5日、規制委を訪れ「(予測結果)が独り歩きしている。市民に丁寧に説明してほしい」と不満を伝えた。関係する自治体が混乱したことに抗議した形。規制委側はあらためて陳謝した。(後略)

.. 2012年11月08日 13:51   No.450006
++ 朝日新聞 (中学生)…41回       
原発部品の保証書偽装 10年で60件。韓国、2基を緊急停止
 (11月5日より)

 韓国知識経財省は五日、韓国の原発に国内業者七社と米国の業者一社が輸入部品を納入する際、外国の検査機関による品質保証書を偽造、添付していたと発表した。偽造は二〇〇三年から十年間で六十件に上り、対象部品は約七千六百個。
 同省は部品を全面交換するために、大部分が使われた韓国南西部・全羅南道の霊光(ヨングァン)原発5、6号機を五日から緊急で運転停止にした。
 発表によると、偽造保証書で納入された部品は、原子炉建屋以外の補助設備で使われた電気回路のヒューズや継電器、ダイオードなど。納入部品の規模は八億ウォン(約五千九百万円)以上。検査費用を浮かすための不正とみられ、知経省は検察に捜査を要請した。
 韓国では南部・釜山の古里(コリ)原発で二月に起きた全電源喪失事故が一カ月隠ぺいされたほか、業者が職員と共謀して中古部品を新品と偽って納入した不正も発覚。地元住民や関連団体が安全性に不信感を強めている。

.. 2012年11月08日 14:01   No.450007
++ 東京新聞 (課長)…178回       
拡散予測3度目の訂正 玄海、川内原発
 風向き180度誤る 規制委 (11月7日より抜粋)

 原子力規制委員会は6日、原発で炉心溶融など重大事故が起きた場合の放射性物質の拡散予測で、九州電力の玄海原発(佐賀県)と川内原発(鹿児島県)に誤りがあったと発表した。九電が風上と風下を取り違えて規制委にデータを提供し
たためで、正しい方位から180度ずれた。

 九電、データ伝達ミス

規制委は拡散予測を計算し直し、8日に両原発の新たな予測マップを公表する。
 拡散予測をめぐっては、最初に16原発の予測結果を公表した10月24日に拡散先の市町村を取り違えるミスが発覚。同29日は、うち6原発で風向きが22.5度ずつずれる誤りを発表しており、今回で3回目の訂正となった。
規制委事務局の森本英香原子力規制庁次長は「再び訂正となりおわびする。ご迷惑をおかけして申し訳ない」と陳謝した。(後略)

.. 2012年11月08日 15:08   No.450008
++ 朝日新聞 (中学生)…42回       
規制委、揺らぐ監視機能
 予測データ電力会社頼み (11月7日より抜粋)

 原子力規制委員会は放射能拡散予測をまた訂正した。前回はチェックが甘く電力会社から指摘されたが、今回は電力会社から提供を受けたデータをうのみにしたことが原因だ。原発を運転する電力会社と安全性を確認する規制委との間で緊張感を欠いた結果だ。原発を監視する規制機関の信頼は揺らぐばかりだ。
 再度の訂正の知らせに、地元は振り回された。「原子力規制庁という組織に大きく期待しているが、応えていない」(古川康・佐賀県知事)、「規制委も電力事業者ももっとしっかりしてほしい」(福岡県糸島市の危機管理担当者)などと
厳しい声が相次いだ。
 九州電力は規制委が10月29日に訂正を発表した後も予測図が逆さまだとは気づかなかった。11月5日夜、川内原発のある鹿児島県から、風向にずれがないか問い合わせがあり、初めて間違いが判明したという。(後略)

.. 2012年11月08日 15:14   No.450009
++ 東京新聞 (課長)…179回       
都知事選 宇都宮氏出馬に含み
 反貧困、脱原発求める声明 (11月6日より抜粋)

 東京都の石原慎太郎前知事の辞職に伴う知事選で、評論家の佐高信氏や経済ジャーナリストの萩原博子氏らが6日、都庁で記者会見し、反貧困や脱原発を実現する都政を求める声明を発表した。声明に賛同した著名人約40人を中心に「人にやさしい都政をつくる会」を発足し、統一候補を擁立する。
 会見に同席した前日本弁護士連合会会長で東京弁護士会所属の宇都宮健児氏(65)は、候補が見つからなかった場合について「(自身の立候補を)検討せざるをえない」と出馬に含みを持たせた。
 声明では、憲法を大切にし、福祉や環境、貧困や格差問題を重視するとともに、脱原発政策を確実に進める知事を求めるとした。石原前知事が脱原発運動を罵倒したなどとして、批判した。声明に賛同したのは、元国立市長の上原公子氏、作
家の大江健三郎氏、ジャーナリストの鎌田慧氏ら。
 宇都宮氏は、貧困問題に取り組む市民団体や労働組合、法律家、学者らがつくる「反貧困ネットワーク」の代表も務めている。オウム真理教の被害者支援や、多重債務者の救済に長年取り組んだ。

.. 2012年11月08日 15:23   No.450010

■--.『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
++ 斉間満 (幼稚園生)…2回          

<連載−2>
 │ 当時の伊方原発所長の発言は、根拠がない真っ赤なウソ
 │ 航空機などの墜落について、安全審査など全くされていなかった
 └────(南海日日新聞社)

●推進派の知事も衝撃受ける

 原発近くにヘリが墜落したことに震え上がったのは、大沢さんや地元伊方町民ばかりではなかった。
 マスコミは「ミサイルを積んでいたらと思うと背筋が寒くなる」(七月四日付け毎日新聞)と、恐怖を隠さずに書いた。それは原発推進に力してきた当時の伊賀貞雪愛媛県知事も例外ではなかった。
 事故直後の二七日の記者会見で「県民に大きな衝撃と不安をあたえ、遺憾千万だ」と、強い口調で語った。事故直後「原発は飛行機が墜落しても安全だ。
今後特に対策を取るようなことはない」と言下に言い放った四国電力に対し、飛行機の墜落の対策や防止策を求めた質問状を提出、さらに墜落事故の確立は「二〇〇〇万年に一回だ」という電力会社や国の説明に対しても「それだからといって安心できない」と反論した。
 伊賀知事のこの言葉は、県内の原発推進派が、この事故でいかに大きな衝撃を受けたかの証だった。
 しかし、住民の受けたショックは知事の比ではなかった。伊方原発立地周辺の住民で組織する伊方原発反対八西連絡協議会、伊方原発から直線で一〇キロ
の町、八幡浜市の主婦らが集まっている「八幡浜・原発から子供を守る女の会」、さらには原発から五〇キロ以上離れる「宇摩原子力発電を考える会」、「原発なくするまでガンバロウ会」「原発さよならえひめネットワーク」など、県下の一〇以上にのぼる民主団体が、四電や伊方町・県に対して、「不安の原因である原発をすぐ廃止の方向へ持っていくべきだ」と、抗議文や抗議行動要
請文の提出など相次いで行った。
 こうした行動は、原発反対を日頃から言っている人たちばかりでなかった。三〇日には、原発建設問題が起こってからのこの二〇年間、ただひたすら沈黙を守ってきた伊方原発立地の九町地区にあるただ一つの農協、町見農協にまで口火を切らせた。町見農協理事一二人連名の福田直吉伊方町長への要請文は「ここは原子力発電所の立地場所であり、報道されているように墜落現場は原
子炉に大変近い位置で、一つ間違えると大惨事になっていたと考えられ、精神的な面で住民の不安は一般に高まっており、誰もが痛烈な憤りを感じております」と記していた。
 身近にある「危険物」への恐怖は、時間がたつにつれ、怒りへと変わっていったのだ。恐怖感を逆なでした四国電力の対応 ところが「危険物」を設置した四国電力のこの事故に対する対応は、こうした住民感情とかけ離れたものであるどころか、住民の恐怖感を逆なでするものだった。
 事故直後の記者会見で、山下一彦伊方原発所長は「原発の近くで事故が起きたのは残念だ。しかし上空に航空機は飛んでおらず、国の安全審査も通っている」(六月二六日付け愛媛新聞)「原発に航空機が落る場合も考え、安全審査している。落ちても原子炉は頑丈な幾重もの壁にさえぎられているから大丈夫だ」(同日付け毎日新開)と発言したのを皮切りに、「原子炉は五重の格納
容器で保護されているので、ヘリコプターがぶつかった程度なら、放射性物質が外に出るような事故にはならないだろう」(中尾邦之・伊方原発機械補修課長・同日付け読売新聞)と相次いで原発の安全性を強調した。ところが、これらの言葉は何の根拠もない真っ赤なウソだった。
.. 2012年11月03日 09:00   No.448001

++ 斉間満 (幼稚園生)…3回       
 伊方原発周辺住民が松山地方裁判所で起こしている伊方原発二号炉許可取り消し訴訟で、住民側が一九八四年に提出した「二号炉への航空機等の落下についての安全性について、どう審査したか」との求釈明に村して、国は「航空機などの落下は想定しておらず、審査していない」と釈明しているのである。
 詳しい記録は後で記すが、さらに九二年一〇月に行われた同裁判の口頭弁論で、国側証人の石川廸夫北海道大学教授(当時)は、原子力委員会の安全審査は「飛行機などの専門家はいなかった」と証言。さらに審査委員の本人自身も「日米地位協定の言葉さえ知らない」「(大分県にある自衝隊基地)新田原は何処にあるのかもしらない」と、ズサンな安全審査の姿勢をバクロした。
 ちなみに、日米地位協定は日米安保条約下で締結されている協定で、この協定に米軍機は日本列島の上空を何処でも、どのような方法で飛行してもいいことが約束されているものだ。日本の全国に墜落を繰り返す米軍機の低空飛行訓練は、この協定で守られている。
 安全審査員の石川教授はそれさえも知らず「飛行機の墜落の危険性も審査した」と、証言してはばからなかったのだ。これが、国側が証人として出廷させた科学者の姿だった。
 また、原発上空の佐田岬半島沿いは、七二年三月から四国(松山)−九州(福岡)間の民間航空機の定期航路となっていた。これに対して安全審査は「墜落の確率は少ない」としていた事実も明るみに出た。そして安全審査後、さらに四国ー九州間の空路は増設されていた。
 「上空に航空機は飛んでおらず、国の安全審査も通っている」とする山下所長の発言は明らかに口から出まかせだったのである。
 さらにもう一つ、「厚さ八〇センチのコンクリート壁の下に、鋼板の格納容器が炉心を包む」(二六日付け愛媛新聞)とした山下所長の言い分も、四国電力が国に提出した二号炉の設置許可申請書によれば、航空機が落下してきた時、一番当たる可能性の大きい原発の天井部分は、厚さが二〇センチのコンクリートでしかないこともわかった。山下所長が強調した「厚さ八〇センチ」は横面の壁の厚さで、その厚さも発電機のタービン翼が、壊れて飛んできた時に備えたものでしかない。
 四電役員たちは、平然とウソを並べていたのである。(つづく)

.. 2012年11月03日 09:07   No.448002
++ 福島原発告訴団 (幼稚園生)…2回       
.(福島原発告訴団の速報をお伝えします)
 │ 【速報】1万人突破!
 │ 11月1日現在で、告訴人が1万人を突破しました!
 └────

現在10849人です!
各地の事務局にはまだ続々と委任状が届いているそうなので、人数はまだまだ増えると思われます。
告訴人のみなさま、全国告訴団事務局のみなさま、支援者のみなさま、本当にありがとうございました。
1万人というこの数をバネに、さらに適正な捜査を福島地検にお願いしたいと思います。
11月15日の第二次告訴に、みなさま、ぜひお集まりください。
−−−−−−−−−−
★第二次告訴のお知らせ★
こちら
日程 11月15日(木)
 12:00 福島市保健福祉センター前「森合町緑地」に集合、主催者あいさつ
 12:15 デモ出発(福島地検へむけて)
 13:00 福島地検へ第二次告訴
 14:00 福島市音楽堂・小ホールにて、報告集会(記者会見)
  オープニングコンサート、あいさつ(弁護団より)、全国各地の事務局
  から「陳述書の紹介と報告」
 16:00 終了
 問合せ先 
 電話080−5739−7279  FAX0242−85−8006
−−−−−−−−−−

.. 2012年11月03日 09:15   No.448003
++ 中村徹 (小学校低学年)…7回       
.「原発ゼロ懐疑論」への懐疑
 │   Newsweek、東洋経済などにみる、原発推進側にみる偏向
 └────((保育士))

 最近、本屋さんに行くと、原発推進側の視点による本や雑誌が目につくようになりました。
 例えば、『Newsweek』日本版・2012年10月31日号の特集『脱原発のコスト』、『週刊東洋経済』臨時増刊号『「原発ゼロ」は正しいのか』などです。もちろん、そういう類の本・雑誌は、震災直後にもあったのですが、ちょっと遠慮している雰囲気もありました。原発事故から1年半以上が過ぎ、もう遠慮もなくなったということでしょうか。いやそれ以上に、原発ゼロに対する、経済界の不安があるのだと思います。共通するテーマは、「原発ゼロ懐疑論」のようです。
 『Newsweek』も『週間東洋経済』も、経済界と密接に関係しているので、このタイミングで同じような特集が組まれているということは、日本経済新聞も含め、経済界の「御用マスコミ」となっている一面は否定できないと思います。
 『Newsweek』は昨年『原発はいらない』という別冊を出し、『週刊東洋経済』も昨年、4月23日号『迷走する巨大企業の正体 東京電力』、6月11日号『暴走する国策エネルギー 原子力』など、必ずしも原発推進側だけではない報道をしていたのですが、結局は経済界の言いなりになってしまうのでしょうか。

 私はまだ、その「原発ゼロ懐疑論」的雑誌を全て読んだわけではないのですが、ざっと目を通した印象で言うと、いくつかの傾向があると思いました。

.. 2012年11月03日 15:13   No.448004
++ 中村徹 (小学校低学年)…8回       
 まず、最近の反原発・脱原発運動について、「感情的」と決めつけていることです。そう決めつけることで、原発ゼロという民意は、冷静な判断によってなされたものではないこと、一時的な感情論に過ぎないという印象を与えることができます。でも、それは事実でしょうか? 私は感情論とは別に、冷静な判断として、原発に反対しています。いつ起きかわからない地震や津波に対
する安全性だけではなく、そもそも被ばく労働なしには成立しないシステム、数万年(百万年?)単位の管理が必要な高レベル放射性廃棄物、それらを全て総合して、本当に原発が経済的と断言できる人に、私はまだ会ったことがありません。冷静に考えて、原発は必要ないからゼロを求めています。感情的な部分があるとするならば、その民意を無視して原発を再稼働することに対してな
どです。もちろん、福島で故郷・家族・仕事を失った方々は、もっと辛い思いがあると思います。
 「原発ゼロ懐疑論」に見られるもう一つの傾向は、「原発をゼロにするまでの成長戦略が描けていない」と言っている点です。これも詭弁だと思います。では、原発があれば経済成長するのでしょうか?日本経済は、福島原発事故以前から、ずっと低迷していました。「100年に一度の不況」みたいな言い方をしていたのも震災前のことです。それを「経済が低迷しているのは原発が止ま
っているせいだ」とすり替えようとしているのが経済界です。じゃあ、経済界の描く成長戦略って何でしょうか?それに失敗し続けているから、今の不況があるのではないですか?
 あと、「原発ゼロ懐疑論」からはちょっと離れるかも知れませんが、原発の必要性について、最近は「安全保障」という言葉が出てくるようになっています。でも、これはフェアではないと思います。だって、日本の原子力は、「平和利用」を前提としている筈なのだから。もし「安全保障」が関係するならば、それは別の議論が必要だと思います。

以上のように、原発推進側の言い分は、かなり偏向していると思います。
もはや、なりふり構わずという感じです。逆に言えば、反原発運動が、それだけの脅威を与えているということだと思います。

.. 2012年11月03日 15:27   No.448005
++ 斉間満 (幼稚園生)…4回       
.『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』<連載−3>
 │ 国会議員の質問に、原発推進の町長は・・・
 └──── ( 南海日日新聞社)

●全く根拠のなかった弁明

 山下所長らの詭弁に追い討ちをかけたのは七月一五日に開かれた伊方町の定例
町議会での福田伊方町長の答弁だった。
 議員の質問に答えて「原発は設計上、航空機の落下を想定したものではない。
が、耐震性や放射能遮蔽を考え頑丈な構造に建てられ、相当程度の耐力は有して
いる」と述べた。
 つまり、原発は地震などは予想して造られているが、上空からの落下物を想定
して建てられたものではないと言い切ったのである。この町長の答弁は、山下所
長ら四国電力がくりかえし弁明している「原発は飛行機が墜落しても大丈夫だ」
という言葉が何の根拠もないものであることを指摘する結果になった。
 町長に就任して一〇年、福田町長は一貫して原発推進を行い、反対住民や不安
を述べる住民の声にはいっさい耳を貸そうとしなかったばかりか、今回の墜落事
故直後の記者会見でも「特に原発とは結びつけて考えたくはない」と言ってはば
からなかっただけに、町議会での「原発は設計上、航空機の落下を想定したもの
ではない」との発言は、事実の重さに耐えかね真実を述べたと言えそうだ。
 これより先の七月一二日、ヘリ墜落現場と伊方原発を視察した日本社会党の国
会議員調査団は、記者会見の席上、四国電力に村して「ヘリ墜落に原発がどれだ
け耐えうるか、実験をしたわけでもないのに、原発に墜落しても大丈夫だ、と安
全宣言したことは妥当ではない」と"抗議"を申し入れたことを明らかにした。
 また、調査団に村して山下所長が「ヘリが原発周辺を飛ぶことは知っていた。
飛んではいけないことも知っていたが、抗議はいっさいしなかった」と、語って
いたことを公表し、山下所長は事故直後の記者会見で、自ら述べた「上空は飛行
機は飛んでおらず……」との言葉が真っ赤なウソであったことをバクロした。
 そればかりではなく、万一の事故が起これば地球的規模での被害をあたえかね
ない「危険物」を、外障から守ることも考えずに管理・運転していたこともあら
わにした。

.. 2012年11月04日 19:53   No.448006
++ たんぽぽ舎 (社長)…736回       
11月9日(金)首相官邸前抗議行動は(お休み)
 |  11月10日(土)再稼働阻止全国ネットワーク結成集会へ是非ご参加を!
 |  11月11日(日)午後、国会へ集まろう(100万人行動)
 └──── 

○11月2日(金)の首都圏反原発連合主催の第30回首相官邸前抗議行動は、周辺で開かれたいくつかの抗議行動を含めて、数千人で行われた。たんぽぽ舎はボランティアの皆さんと共に40人余りで、1〜5班にわかれて集会に参加し、集会終
了後に、いつものビラ(第30回行動日・11月2日発行)を2500枚配布した。
 テントひろばの青空放送のアピールビラ、東電株主代表訴訟第3回口頭弁論(11月16日)のビラ、あなたたちはもう終わった11/18デモ―野田さん&原発のビラも同封して。このビラは特に11月10日(土)の「再稼働阻止全国ネットワークの結成集会(東京)」への参加をぜひ!と呼びかけた。
 なお、次回の11月9日(金)の官邸前抗議行動は(お休み)で、その分、11月11日(日)の反原発100万人大占拠行動が呼びかけられています。

○11月10日(土)は、迫りくる再稼働の嵐に備えて、「再稼働阻止全国ネットワーク結成集会」が5団体(再稼働反対・全国アクション、反原発自治体議員・市民連盟、経産省前テントひろば、ストップ再稼働現地アクション、たんぽぽ舎)の呼びかけで東京で開かれる。
13時から東京・たんぽぽ舎の会場へぜひ参加しよう。
北海道から九州まで全国の原発現地の皆さんがこの結成集会に参加される。
そして翌日の反原発首都圏連合の国会包囲行動に加わる。
10日13:00〜16:30の分散会(たんぽぽ舎会場ほか)と
18:00〜21:00の結成集会(文京区民センター3A)へ参加しよう。

○11月11日(日)は、午後から国会行動だ。詳細は、11/5(月)の首都圏反原発連合の結論を受けてから、再度、このメールマガジンでお知らせ致します。
 たんぽぽ舎は、14時30分に経産省前テントひろばに集合、15時に財務省前抗議エリア集合の予定で準備(ビラ・プラカードなど)を進めています。
 ぜひ、百万の民衆の力で、推進側が狙う原発再稼働の動きをストップさせよう。
 原発ゼロ社会の実現に向けて、いっしょにガンバロウー!

.. 2012年11月06日 06:51   No.448007
++ たんぽぽ舎 (社長)…737回       
今年も「山谷労働者越冬支援の活動」をおこないます
 |  支援物資・カンパの受付期間は12月10日(月)〜25日(火)(必着)
 | ※保管場所の都合上、12月10日以前には発送しないでください。
 └──── たんぽぽ舎からのお願い

 たんぽぽ舎は、毎年、山谷労働者の越冬支援活動として、衣類や毛布,お米、現金 やテレカなど、日雇い労働者や野宿者が厳しい局面に追い込まれる年末時期に皆様に 支援カンパをお願いしてきました。
 たんぽぽ舎発足以来の取り組みですが、昨年も全国の暖かな支援により、命をつなぐ心暖まる活動として大きな力になりました。
 11月に入り、政府は来年度予算案の編成に取り組んでおりますが、「生活保護費」の削減が行われそうです。受給者は200万人を超え、派遣、下請け、非正規雇用などにより厳しい雇用状況の中、職に就けない、或いは職を失う人々が若年層にも拡大しています。
 たんぽぽ舎は、原発を存続させている理由の一つとして、日本社会にはびこる差別的な雇用制度を問題にしてきました。様々な視点で支援と交流を図る中、運動を大きくしていきたいと思っています。
 是非、今年もまた支援物資のカンパをお待ちしております。

 堅川公園の居住者への強制代執行による排除攻撃が掛けられております。緊迫した状況ですので支援の取り組みもお願いします。

※ボランティア募集
 全国から送られてくる物資の整理作業のボランティアを募集しています。
  期間12月10日(月)〜26日(水) 13時〜物資の整理作業

 ボランティアの打ち合わせ会議  11月7日(水)17時〜18時
                 たんぽぽ舎会議室にて

.. 2012年11月06日 14:16   No.448008
++ たんぽぽ舎 (社長)…738回       
つながろう 全国各地! 止めよう原発の再稼働!
 │  11月10日(土)13時から
 │  再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に集まろう
 └────

 7月は東京で、8月は伊方原発の地元松山での全国的な集まりを経て、全国各地、原発現地(北海道から福島、九州まで)の闘いをつなぐネットワークが結成されます。全国から多数参加予定です。大飯原発再稼働阻止の闘いや志賀原発反対の羽咋市の闘いなど、先駆的な市民の運動を共有し、再稼働の嵐に向かって、原発再稼働を阻止し、反原発を強力に進めるために、再稼働阻止全国ネットワークに結集しましょう!!

 11月10日(土)12時30分から、たんぽぽ舎5階で受付開始
 ☆13時〜16時 分散会(小グループでの討論)、資料代500円
  会場1:スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
  会場2:たんぽぽ舎のビル 2階
  会場3:全水道会館(たんぽぽ舎から徒歩10分ほど)
 ☆18時〜21時 全体会(結成集会)
  会場:文京区民センター3A、資料代500円

 主催 再稼働阻止全国ネットワーク準備会
 (呼びかけ団体:再稼働反対!全国アクション、反原発自治体議員・市民連盟、経産省前テントひろば、STOP再稼働現地アクション、たんぽぽ舎)
 問い合わせ たんぽぽ舎 電話 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

.. 2012年11月08日 13:19   No.448009
++ 斎藤なぎさ (幼稚園生)…4回       
11月2日(金)官邸前抗議行動に参加して→次は11月11日(日)午後
 │ 日本の常識は世界の非常識、ドイツでは警察もデモを応援
 └────(たんぽぽ舎ボランティア)

○ノルウェーと日本の国旗がはためく中、プラカード片手に官邸前に行く。ノルウェー人の目に、抗議行動に対する過剰な規制はどのように映るであろうか。
機動隊は10部隊あるが、この日の管轄は第5機動隊である。官邸前上の横断歩道は渡ろうとするデモ参加者とそれを阻止する警官との間で毎回攻防が繰り広げられる。コーン内のデモ参加者も黙ってはいない。しかしスピーチを終えた国会議員は何事もないかの如く横断歩道を渡っていく。今日は志位和夫さんと三宅雪子さんを呼びとめて、デモ参加者だけが横断歩道を渡れないのはおかしいと訴えた。 色とりどりの放電灯をスポークにつけた自転車が25台、目の前を走り抜けて行った。鮮やかな反原発のパフォーマンスである。
 福島集団疎開裁判をしている弁護士がスピーチをした。野田総理に福島の子どもたちの集団疎開の即時実現を求めたが無回答であったため、国連のジュネーブ本部を訪ねて日本政府への圧力を願い出たという。国連関係者たちの反応は良かったようで「日本の常識は世界の非常識です」と断言した。

○次に、カリフォルニアの原発に反対するアメリカ人男性がスピーチをした。
毎月11日にサンフランシスコの日本領事館の前で、日本の運動と連帯すべくデモをやっているという。カリフォルニアには、サンオノフレ原発とディアブロキャニオン原発があり、2つとも活断層の真上にあるそうだ。「安全な原発なんてない。世界中が汚染されている。メルトダウンしているんだから除染なんてできない。嘘をつくのはやめろ」と痛烈に批判した。

○抗議行動が終わった後、ドイツ、デュッセルドルフで脱原発運動をしている高岡大伸さんに話を聞いた。ドイツでは、日本の再稼働はありえないし、3号機は核爆発だったと認識しているという。また「デモが車道でできるのは当たり前で、デモをしますと届け出ると警察は『それは良いことですね』と応援してくれる」と話した。
(Atomkraftfreies JAPAN SAYONARA GENPATU DU SSELDORF)

○さて11日に予定されている国会周辺での反原発抗議活動をめぐり東京都がデモ出発場所として日比谷公園の使用を認めず、日比谷公園からのデモ開催が危ぶまれている。
 2011年2月3日付東京新聞に「日本のデモはなぜ静かか」という記事がある。
その中で「デモ歴」9年の園良太さんが過剰な規制が「違法」というイメージを植え付けている、と述べている。一橋大大学院の鵜飼哲教授は、フランスと異なり日本では公教育でデモの権利について教えてこなかった、と指摘している。
 デスクメモでは次のようにコメントしている。「約20年前のこと、PKO派遣で反対デモがあった。取材に行く後輩記者『デモって違法行為ですよね。』
当時のデスク『えっ(絶句)・・・憲法上の権利だ!』10年後、東京・渋谷デモ見物の若者がやはり『法律違反』と口にしていた。憲法も心に宿らなければ、ただの紙切れにすぎないと痛感した。」
 福島原発事故後、デモの人数は格段に増えた。それに伴い、規制と妨害はエスカレートしている。「紙切れ」同然の憲法だと改憲もたやすいであろうから、注意が必要だ。
 脱原発を実現するためには、世界から見た日本の現状を知り、世界の人々との連携が不可欠である。

.. 2012年11月08日 13:25   No.448010
++ 野村保子 (幼稚園生)…2回       
暴走するやもしれない怪物、いま福島県で起きている事実、
 │ それは、大間原発を建ててはいけない理由。
 └────(大間原発訴訟の会)

 大間原発が工事を再開して今日で1カ月と5日が経つ。ついこの間までの工事が止まっていた時の心の平安を思うと、不安の中に生きていることを今さらながら確認する。もし、大間原発が出来たら不安はこんなものではない。常に放出される放射能廃物と津軽海峡に吐き出される7度あがった温廃水。日常的にあるプルトニウム燃料の事故の危険と災害リスク。
 台風の暴風雨の天気予報の予測に一喜一憂し不安に苛まれる時、ハリケーンの被害の報道で弱いところに被害が集中することに憤る時、どこかの国でテロが起きるたびに、権力への抵抗と市井の市民への攻撃がなぜ重なるのかと、憤りと哀しさがわき起こるたび、次が大間でないことを祈るだろう。こんな日常を私たちは過ごせるだろうか。
 それでもまだ出来ていない原発なのである。もし大間原発が出来て目の前にその存在を目にする事態になれば、私たち大間原発の周辺自治体に住む住民の日常は確実に変わる。来る日も来る日も、目の前の大間原発がどんな放射性物質を日常の空気に掃き出し、海に温廃水を毎秒91トンという途方もない量で海に流し続けるのか、確かめることさえ出来ない。そして事故の危険はそれらと
比べ物にならない恐怖である。目の前にいつたがが外れて、暴走するやもしれない怪物の存在を何時まで私たちは直視できるだろう。そんなに長いことではないだろう。受け止められない恐怖に対して耐えうるほど強い人はそうはいない。毎日の仕事があり、家族の問題があり、生活がある。そのような日常とともに恐怖は存在できない。人は恐怖を忘れようとするだろう。10月1日の大間
原発の工事が再開された報道を知って、幾ばくかの人は「もうしょうがないね。どうせ出来るんでしょう」と言った。既に闘い続ける気力を投げ出したのであろうか。
 いま福島県で起きている事実の一面は、放射能の被害と不安をないことにする心の動きではないだろうか。毎日毎日の放射線量への数値の確認、食べるものへの不安と検査体制への不満。そして今も続く放射能の放出への不安、これから起きるかもしれない重大事故への恐怖。これらを何年も直視し、受け止めるだけの強さを持ち続けることを人は出来るだろうか。考えないことにして、
福島県の言う、東京電力の言う、山下俊一の言う、「何も心配ありません」に飛びついたとしても誰がそれを責められるだろう。
 同じことが原発立地地域で、そして大間原発で起きるだろう。いやもうすでに大間町では起きている。数年前に原子炉格納容器などをつり上げるために巨大クレーンが設置され、フェリー乗り場からも目視できるようになった。それを目にした町民は以前にも増して原発のことを言わなくなった。今もフェリー乗り場から見えるのは町を覆うような巨大なクレーンの存在である。福島原発
事故以前はそれでも国の言う「安全神話」にすがっていればよかった。安全神話が崩れた今、私たちは神話の代わりに「忘却」を選ぶのか。

.. 2012年11月08日 14:13   No.448011
++ 白田真希 (幼稚園生)…2回       
11/3「エダNOデモ」の報告
 └────(原発さよならエダNOデモ実行委員会)

 11月3日、さいたま市で「原発さよならエダNOデモ」が行われました。
大飯原発再稼働させ、大間原発建設再開を許した枝野経産大臣の罪を糾弾し、落選をさせる為、枝野氏の選挙区・大宮で行う4回目のデモです。
 デモ申請時に、警告なし逮捕を仄めかすなど恫喝めいたことをした大宮署。
ツイッターで拡散されたことに慌てたのか、直前になって撤回してきましたが、約百名の参加者は怒り心頭。憲法に保障された市民の権利であるデモを毅然として行いました。
 ドラムに合わせ「枝野幸男は恥を知れ!」などのコールに家や店などから出てくる人や手を振ってくれる人も。沿道ビラの受け取りもよく、街の反応はよかったように思います。
 デモ後には大宮駅周辺に枝野氏の落選を呼びかけるビラを各戸配布する「ポスティング大作戦」。枝野氏自宅を含め9名で2000枚弱のビラを配布しました。

.. 2012年11月08日 14:29   No.448012
++ 斉間満 (小学校低学年)…5回       
<連載−4>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
 │  多発する米軍ヘリの不時着
 └────

※この連載は著者(斉間満氏・故人)の夫人(斉間淳子さん)の承諾を得て掲載しています。本文は、2002年5月発刊の『発の来た町−原発はこうして建てられた−伊方原発の30年』の一節です。
 (この本はたんぽぽ舎でも扱い中。137頁、1000円)

◆多発する米軍ヘリの不時着
 山下一彦伊方原発所長が必死に否定しても、伊方原発周辺にヘリコプターや飛行機が、ひんぱんに飛んでいることは地元住民の多くが目撃証言している。
 墜落現場のみかん園の所有者である森元修治さん(当時三七歳)は「農作業中、ひんばんにヘリなどが飛んでいるのは見かけた。まさか自分の畑に落ちてくるとは……」と証言。大沢喜八郎さんも「今まで数えきれないくらい目撃している」と述べている。
 二人の言葉を証明するように、この八八年の時点で、原発周辺の半島では七九年一二月三一日、八一年三月一日、八四年四月四日と三度も米軍のヘリコプターが、伊方町の隣接町の保内町や三崎町に不時着している。
 八四年四月六日、あまりにも多い米軍ヘリの不時着にたまりかねて、筆者は山口県岩国市の米軍基地と沖縄県宣野湾市にある米軍普天間基地海兵部隊に電話取材した。この時、両基地では週に二回から三回、ヘリコプターが両基地の間を飛びかっているのを明らかにした。この際、飛行は計器を使わず、目視を主に行うとも、広報担当は証言した。
 しかし、米軍機ヘリコプターの不時着は、その後も愛媛県下各地に頻発している。

.. 2012年11月08日 14:43   No.448013

■--脱原発は国民のため 小沢代表、独で手応え
++ 東京新聞 (課長)…172回          

「国民の生活が第一」の小沢一郎代表はこのほど、二〇二二年までの脱原発を決めているドイツを視察した。「生活」は次期衆院選の公約の柱に「十年後の原発ゼロ」を揚げる方針で現在、工程表を作成中。視察の成果を行程表に反映させる考えだ。
(十年後の脱原発という)われわれの主張は間違っていなかった。これが国民のためだと確信するに至った」。小沢代表は二十五日夜、都内のホテルで開いた結
党記念パーティで、ドイツ視察の成果をアピールした。十年後の原発ゼロ方針は「二〇三〇年代に原発稼働ゼロを目指す」野田政権の方針よりも積極的だが、財界などからは非現実的との批判が強い。訪独は、そういった批判に対して理論武装をし、衆院選で行われるエネルギー政策の論争で主導権を握る狙いがあった。
 ―中略―  (10/27)
.. 2012年11月02日 10:44   No.447001

++ 朝日新聞 (中学生)…34回       
拡散予測の誤り 規制委員長謝罪
 原子力規制委員会が公表した全国16原発の事故時の放射能拡散予測図に誤りがあった問題で、規制委の田中俊一委員長は31日の定例会で「国民のみなさんに陳謝したい」と謝罪した。田中委員長は「国民のみなさんにかかわる情報の正確さは(規制委の)信頼に関わる」と述べ、根本原因を究明して再発防止策をまとめる。
 田中委員長は定例後の会見で予測について、地形などが考慮されていないことから「うんと役立つとは思っていない。あくまで(緊急対策をとる際の)判断の尺度」と述べた。(11月1日より転載)

.. 2012年11月02日 10:51   No.447002
++ 朝日新聞 (中学生)…35回       
原発頼み 赤字拡大 利用者に負担転嫁
 電力会社、経営転換及び腰

 「原発頼み」の経営を続けてきた電力会社があえいでいる。今のところ再稼働のめどは立たず、かといって「脱原発」経営へと舵をきることに各社とも及び腰だ。電気料金値上げの動きは、原発事故を起こした東京電力から全国に波及し、利用者の負担は増す一方だ。 ―中略― (11月1日より抜粋)

.. 2012年11月02日 11:26   No.447003
++ 東京新聞 (課長)…173回       
建屋地下 東電チームは撤退「高線量下の作業違法」

福島第一元作業員 労基署に申し立て 東電と元請けを訴え東京電力福島第一原発事故の収束作業で、東電と作業を請け負った関電工(東京都港区)が、高い放射線量の中で被ばくを最小限に抑えるよう必要な措置をせず、作業を続けさせたのは労働安全衛生法違反に当たるとして、福島県いわき市の元作業員男性(四六)が、両社を同県富岡労働基準監督署に申し立てた。    
      ―中略―        (11月1日より抜粋)

.. 2012年11月02日 11:33   No.447004
++ 静岡新聞 (幼稚園生)…1回       
原発停止で生態系戻る。 高浜周辺の海、温排水なくなり
 (10月8日 より)

 東京電力福島第1原発事故の影響で関西電力高浜原発(福井県高浜町)の4基が2月に全て停止し、原発で発生した熱を受け取って温まった水が海に放出されなくなり、付近にすみついていた南方系の生物が姿を消したことが京都大舞鶴水産実験所の調査で分かった。もともといた魚は生息しており、本来の生態系が戻ったとみられる。放射性物質の危険とは別に、原発は通常運転中も環
境に大きな影響を与えていることが裏付けられた形だ。(後略)

.. 2012年11月03日 14:35   No.447005
++ 毎日新聞 (小学校中学年)…14回       
◆「脱原発」で候補擁立か 宇都宮弁護士、湯浅氏の名も
 (11月1日 より)

 石原慎太郎氏(80)が31日付で辞職したことで事実上スタートした東京都知事選(11月29日告示、12月16日投票)に、脱原発を訴えるグループの間で立候補者を擁立する動きが出ている。支持母体をどう組織するかなど課題も多いが、官邸前デモに発展した脱原発のうねりが都知事選の争点の一つになる可能性が浮上している。
 擁立を模索しているのは、脱原発を訴えている市民団体や労組。民主党の一部議員にも動きがある。関係者によると、候補者としては「脱原発基本法案」の作成に関わった前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(65)や元内閣府参与で「反貧困ネットワーク」事務局長の湯浅誠氏(43)らの名前が挙がっているという。4日に有志が候補者擁立に向けた集会を千代田区内で開く。(中略)
 脱原発への賛同はツイッターなどのソーシャルメディアで広がっているが、組織化されていない。支持をどれだけ広げられるかは未知数だ。

.. 2012年11月03日 16:48   No.447006
++ 朝日新聞 (中学生)…36回       
ぼくらの3・11 絵本に
 福島の小学生、震災・原発体験つづる(10月31日 より)

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に見舞われた福島県の小学生たちが、体験や思いをつづった作文や詩が絵本にまとまった。
『ふるさとはフクシマ 子どもたちの3・11』(文研出版)として、30日に出版された。
 福島市のNPO「元気になろう福島」が、大熊町や、南相馬市、いわき市など7つの小学校の協力を得て120人の子どもたちの作品を収集。15人分にプロの絵本作家が挿絵をつけた。
 その時もうみんなとバラバラになるとは思ってもいませんでした。夜になりお父さんが仕事から帰ってきて「原発が爆発したから逃げるぞ」と言いました。
(南相馬市の石神第2小6年だった菅野莉奈さん)(中略)
絵本は売り上げの3割を、被災した子どもたちの活動を支える基金に充てる。
 問い合わせは同NPOへ
 電話(024-563-7166)かメール(honda@genkifukushima.jp)で。

.. 2012年11月03日 17:55   No.447007
++ 東京新聞 (課長)…174回       
規制委安全基準検討チーム−4人に電力側から寄付 最高2714万円

 原子力規制員会は二日、原発の新たな安全基準検討チームの専門家六人について、電力会社などからの報酬や寄付金などの受け取り状況を公表した。四人が直近三〜四年間にぞれぞれ三百万〜二千七百十四万円を得ていた。事務局の原子力規制庁は「ルールに従って選定しており、問題ない」としているが、こうした専門家の判断には電力会社などの意向が働きかねず、安全規制の骨抜きにつながる恐れがある。四人のうち大阪大大学院の山口彰教授は関西電力関連会社の原子力エンジニアリングから、名古屋大の山本章教授も同社などから、年間五十万円以上の報酬や謝礼を受け取った。寄付金や研究費は、山本教授が原発メーカーの三菱重工などから、年間少なくとも計二千七百四十万円、山口教授は日本原子力発電などから計千十万円を得ていた。(11/3より抜粋)

.. 2012年11月06日 07:01   No.447008
++ 朝日新聞 (中学生)…37回       
大飯原発断層見解示さず 規制委、追加調査も

 関西電力大飯原発(福井県)の敷地内の活断層が、地震の際に動く活断層である疑いが指摘されている問題で、原子力規制委員会は2日、現地調査した。調査後、活断層かどうかについて調査メンバーからは様々な意見が出て、見解はしめされなかった。規制委の島崎邦彦・委員長代理は「追加調査を求める可能性も選択肢の一つ」と述べた。規制委は4日に会合を開き、調査結果を改めて検討する。
−中略−
 現地調査には島崎氏のほか、外部から4人の専門家が参加。関電が実施している掘削地点で、断層を直接観察した。島崎氏は調査後、「日曜日(4日)に私の判断をお伝えする」と述べるにとどめた。断層がずれたとみられる痕跡はほぼな
かったとする産業技術総合研究所の重松則生主任研究員の意見の一方で、東洋大の渡辺満久教授は、「年代は分からないが、ずれたことは間違いない」と述べるなど、活断層の可能性をめぐる意見は様々だった。(11/3より抜粋)

.. 2012年11月06日 07:11   No.447009
++ 朝日新聞 (中学生)…38回       
活断層 否定できず 大飯原発地層動いた跡 規制委7日再会合

 関西電力大飯原発(福井県)の敷地内の断層が活断層ではないかとの指摘が出ている問題で、原子力規制委員会は4日、外部の専門家を交えた現地調査の結果を検討する評価会議を開いた。12万〜13万年前以降に地層が動いた痕跡があり、活断層の可能性が否定できないとした。ただ、別の原因を指摘する意見もあり、結論は出なかった。7日に会合を開いて改めて議論し、関電にも意見を聞く。
(後略)(11月5日より抜粋)

.. 2012年11月06日 14:23   No.447010

■--テント日誌
++ Y・T (大学院生)…122回          

<テント日誌10/25(木)−経産省前テントひろば411日目>
 │  公表された放射能拡散予測図の衝撃
 │  「福島原発事故と女たち−出会いをつなぐ」
 │  監視テント大阪
 └────(Y・T)

10月25日(木)曇り

 もう半月後となった、「再稼働阻止全国ネットワーク」結成集会に向けた準備の討論と作業のために、たんぽぽ舎に出向いて行った。その場で話題となったの
はやはり、規制委が公表した福島級の事故が起きたら―の全国16原発の放射能拡散予測であった。
 昨日の夕刊、そして今日の朝刊で地図の図面入で大々的に報じられていた。3・11を経験しているだけに、大変生々しい。それに30km圏外も放射能高線量となる地域が4つもある。本来なら原発を造る前に住民に見せるべきものであり、それを「絶対安全」といって見せずに原発を進めてきたのだと、新聞も指摘している。そしてこの公表された予測図が、各地の原発近隣地域の人々に大きな衝撃を与え、原発と暮らす不安をあらためて思い起こさせていると報じている。
 防災計画といってもそれは困難を極める。大飯では幹線道路が渋滞となりそこに高濃度の放射性物質が降り注ぎ、柏崎では避難ルートの道路は雪が積もり通行止めになり、東通では避難路が原発のそばを通るという。東海村の村上村長は「避難計画もたてられない原発は廃炉にするしかない」と訴えている。
 実際、「原子力過酷事故の防災は無理である。巨大な放射能放出と戦える生物はいない。武器はない。一番の防災は超危険物をやめることだ。もとから断つことだ。原発を廃炉にすることである。これが唯一、安心の道である。」とたんぽぽ舎の柳田さんは強調する。
 ここへきて、30km圏内の自治体で電力会社に安全協定の締結を求める要求が広がっているそうだ。それぞれの市町村の生殺与奪を決めるような再稼働が、自分たちの意思を無視して頭越しになされるのは許せない、というのは当然の思いだ。この広がりは電力会社を包囲し、再稼働をできないように追い込んでいくだろう。それは「再稼働阻止全国ネットワーク」の課題とつながっていく。
 大飯原発を止め、再稼働を許さず、原発全廃へと進めていくこと、今回の公表予測図ははからずも、あらためて私たちにそれを迫っている。
 先日、金曜行動の日にテントの前で近藤和子さんから「福島原発事故と女たち―出会いをつなぐ」という本をいただいた。近藤さんはグリーナムの女たちと深い関わりを持ちながら日本に紹介され、30年間、六ヶ所や祝島等、反原発運動に関わってこられた方だそうだ。6・30−7・1大飯現地行動にもバスでご一緒した。
 近藤和子さんと大橋由香子さんが編集して、福島のたくさんの女性たちが3・11体験を綴っている。テントをはじめ、様々な行動で顔見知りになっている方も多く、それだけに身近に感じられ、3・11体験の生々しさ、原発災害の恐ろしさ、転々と避難していく苦労、その中で新たに起ちあがっていく怒りと思い、出会いと人々への眼差し、等々が語られて、3・11の実感、生の言葉が伝わってくる。
 とくに宇野さんの避難と障がいについて語られていた一節、そして武藤類子さんのお母さんの十三子さんの、戦中から戦後へと波乱の中を生き抜いてきた果の3・11という、本当に淡々と歴史を感じさせてくれる一文には、じっくりした感銘が湧いてくる。大橋さんの論考には、とくにフェミニズムと障がいをめぐるところで深く考えさせられる。
 本は第2テントでも扱っているそうで、ご一読ください。(Y・T)
.. 2012年10月28日 21:35   No.445001

++ Q (中学生)…42回       
10月24日(水)監視テント大阪

 いよいよ、瓦礫焼却阻止、橋下市長更迭のための、監視テント大阪も、二週間経過しようとしています。日本第二の大都市の大阪府、その市庁舎南面に建てたテント、初発4張から、今、14張となりました。東北大震災、福島原発第一事故に罹災した瓦礫の焼却処理を、この大経済圏で決行することは、大なり小なり、ヒバクのおそれのないところが、日本列島から消滅することになるという危機意識と不安の増大を、橋下が消し去ろうとしている。結局、放射能安全神話の復興です。
 そうした力の政治に冒された在特会が、テントの掃除を買って出るという告知が、在特会「カレンダー」に出、監視テントは緊急支援をツイッターその他で訴えました。当日、予告一時間前に、100人ほど、結局、130人を超える支援者が集合し、在特会は、ビデオ撮影屋ひとり潜入させることしかできず、4時には、会らしい行動は、無いに等しいことで、お集まりいただいた方々も拍子抜けする惨めな「掃除」作業の体たらく。
 夜、ワゴンで乗り付け、本番は28日だからなと悔し紛れの捨て台詞を吐いて立ち去りました。本質的な時代の危機を、チンピラの喧嘩沙汰に、解消しようとするこの情けない連中との闘いに消耗しているわけにはいきません。
 今後、テント日誌にて、実況ご報告致しますので、川崎さんの救援ともども、ご支援のほど、よろしくお願いします。(記)

.. 2012年10月28日 21:51   No.445002
++ Y・T (大学院生)…123回       
<テント日誌10/26(金)―経産省前テントひろば412日目>
 |  たくさんの人々の出会いと交流〜金曜夜のテントひろば〜
 | 監視テント大阪 10月26日(金)
 └──── (Y・T)

10月26日(金) 晴れ
 マスメディアは昨日から石原のことで大騒ぎしている。「中国と戦争をしたい。
戦争をできる国にしたい。」ということだけが生き甲斐のような暴走老人の猿芝居に、マスメディアの騒ぎ振りには本当に辟易させられる。苦々しい気分でテントに出かけた。
 テントの前では既にあおぞら放送の準備が進んでいた。開始時刻間際に、急遽お願いした本日の国会議員の姫井由美子議員(国民の生活が第一)が到着。以前から「徐々に原発依存を減らしていく」と言っておられて、即時廃止というテントの主張とは一定の隔たりがある。それでもテントTVに出演された潔さには敬意を表したい。今日のインタビューでもこの溝は残されたままであった。
 しかし原発輸出については、ヨルダンの人々が断固拒否した態度に教えられて、以前は承認していた自身の誤りを認め考えを改め、今は反対であると率直に表明された時、ギャラリーからは拍手が起こった。
 「福島から世界へ」で黒田節子さんがチェルノブイリ視察報告をおこなった。
第2世代の子ども達に被曝の影響が出ていること、チェルノブイリではみんな避難させられたがそれでもこの現実であり、翻って日本では、国と県によって高線量地域に連れ戻され押し込められていることを強く訴えた。尚、この報告会は1
1月29日(木)、スペースたんぽぽで予定されている。
 「反原発でいこう」のコーナーは、たんぽぽ舎の柳田さんが、2週間後に迫った「再稼働阻止全国ネットワーク」結成集会に向けて、その目的や結成への経過や、当面の課題等について語り、安在さんが世界の脱原発運動についての紹介をおこなった。
  通りすがりの人も多士済々で、様々な行動のあり方と運動への思いを聞くことができた。(放送終了後はアーカイブで見られます。
 アーカイブのアドレスは こちら 
 放送終了時はもうすっかり暗くなっていたが、テントの前には次々と遠方の顔見知りの女性たちが現れてくる。今日は女の一票一揆の集まりがあったようだ。いろいろと立ち話をしていると、テントの前で幼い子どもたちがライトを振りながら、「原発反対!子どもを守れ!」と盛んに叫んでいる。
 実は、今日母子避難されているママネットの人たちが、子ども連れではじめて官邸前から国会周辺を一回りし、テントへとやってこられたそうだ。お馴染みの山羊の車がやってきて、子どもたちは山羊に触れたり、小さな荷台に乗って山羊
に引かれたりと、大喜び。
 増子さんは、今日はテントで楽しく過ごせた、今後も集まりや情報発信の場として使わせてもらえないか・・・と。勿論大歓迎。テントはそういうことのためにあるのだから。
 昨日の日誌でも紹介した「福島原発事故と女たち――出会いをつなぐ」は、第2テントの前で発売されていたが、持参されたものは完売となった。そして福島原発告訴・第2次告訴は締め切り間近とあって、テントの前の説明&申込所で次
々と登録されていく。
 いつまでも賑わったテントであったが、帰路につく福島の人たちを見送り、また帰っていくママネットの子どもたちを見送りして、帰路についた。(Y・T)

.. 2012年10月30日 14:26   No.445003
++ Q (中学生)…43回       
監視テント大阪 10月26日(金)

金曜日恒例の関電前包囲行動は、夕刻近く、それぞれのグループ有志が、準備がてら参集する。終業後の方々が駆けつけて本格的となるが、この日は、1000人ほどであったという。監視テントのQは、テントの留守番のように留まっていなければならなかった。理由は下にあります。
 元の監視テント積極協力派のパオーんさんとムーさんは、パオーンさんのみの関電前抗議行動参加。
 大阪市庁舎脇、監視テントは、丁度、関電本社と天満警察の間にあり、再稼働反対及び、脱原発の促進、原発ムラの居直りへの抗議であれば、関電周辺に集結する。その事前の準備でも、監視テントは、お役にたてればよい。
 一方、関電前抗議行動で、コロビ公妨によって拘留されていた方が、起訴され、濡れ衣をきせられたまま、拘置となったことへの抗議行動もあった。23日の拘留期間中、下地先生を中心とする抗議行動は、ほぼ連日と言っていいほどだったが、
その証人たちの抗議説得を無視した官憲への怒りは頂点に達した。
 Nさんなどのジャンベ抗議団も2時間にわたって、総勢4−6人で、言語同断の怒りの音響を轟かせた。市庁舎周辺でのQのジャンベの響きを煙たがった職員は、やんわり「よく届きますな。ずっと向こうからきこえましたよ」と囁きに、昼過ぎ来ていた。「風次第ですから、放射能より無害でしょう」と答えた。瓦礫焼却と橋下の市政への抗議であることは、2週間を越えれば、理解済みのはず。夜は、前日の府警警部の酒気帯び轢き逃げ事件と相まって、天満署への怒りは、天井知らずとなった。
9時を過ぎて、監視テントは鈴なりとなり、ターフを拡げたものの道路上まで、議論、情報交換の輪は広がり、ついに、暁闇まで終わらなかった。そして、監視テントは、13張となり、男性用、女性用の仮眠緊急宿泊3-4人収容用のテント
も設置されている。
 午前中、屈強な男性二人とヴィデオ担当、指揮者、男性4人が現れ、因縁をつけにきたが、監視テントの人々の体を張った阻止線によって排除されたといっていい。28日には、殺してもいいよというツイッターを仲間に流しているという。
公然脅迫であるが、こちらも、また、シンパの人々への再結集を呼びかけている。
関西近隣にいらしている方は、午前10時頃に駆けつけていただきたい!
 この脅迫は、在特会によって流布されているもの。彼らのデモの前後にくるという。(Q記)

.. 2012年10月30日 14:36   No.445004
++ S・S (幼稚園生)…3回       
<テント日誌10/27(土)―経産省前テントひろば413日目>
 |  「再稼働阻止全国ネットワーク」結成集会へ 白熱する討論
 |  監視テント大阪 10月27,28日 (土),(日)
 └──── (S・S)

○10月27日(土)今日は一日薄曇りの天気
 夕方近くにテントに到着。9月19日から1ヶ月間のハンガーストライキを貫徹した福崎裕夫さんからの伝言が届いていた。テントへの差し入れとしてハローイン用に眼・鼻・口をくりぬいたカボチャを送ったとのこと。日曜日に到着するということで楽しみが一つ増えた。
 今日は夕方各地で、イベントが多くテントからも大勢かけつけている模様。そのうちの一つ「再稼働阻止全国ネットワーク」結成へ向けて〜東京から何ができるか〜の集いがたんぽぽ舎で開かれた。40名程の参加であったが、テーマと問題提起は◇規制委の動向と今後の課題:小川正治(プラント技術者の会)◇再稼働をめぐる情勢―30キロ圏自治体の動向:布施哲也(反原発自治体議員・市民連盟)◇11月10日(土)全国ネット結成集会の意義・目的:八木健彦(経産省前テントひろば)であり、運動をめぐって、どういう活動をするかをめぐって、遅くまで議論が白熱した。  (S・S)

.. 2012年11月02日 11:51   No.445005
++ Q (中学生)…44回       
監視テント大阪 10月27,28日 (土),(日)

26日に、在特会内部相互のネットに、極めて険悪な、監視テント大阪への襲撃の挑発が行われたが、監視テント常駐組は動ずる事はなかった。26日の恒例の関電前抗議行動、天満署「コロビ公妨」弾劾、橋下の恐怖政治糾弾などの強固な集
団の意思の熱い風の余熱は翌日にも残り、27日は、午前、午後とも、「在特」への警戒体制の話題などなく、平穏そのものだった。 夕刻過ぎ、婦人が二人、テントの中で親しく話をしていらしたが、お一人が、我々の眼前で、府警に電話を
し、市民の安全を守らねばならないと優しく、10分以上、関西弁で訴え、お帰りになる。それは如何なものかといういとまもなかった。残った方は、貧困層の救対事業の甘さを訴えられ、市政への批判が多方面に及んでとどまる所を知らない。
 28日は、反戦・反貧困・反核運動の大阪集会があり、御堂筋通りの朝、右翼の街宣車が、目につく。そのうちの一台二名が、話があると訪ねて来る。慇懃温厚な口ぶりだが、やんわり撤去を勧告される。その後、アベックが、トラメガでがなりたてながらくる。「在特会」である。韓国との国交断絶請願デモのついでに、11時頃、20人近くの集団、団体、「在特会が現れるも、警官隊とこちらの対峙で淀屋橋の上から入れ替わり、立ち替わり、なにやら罵声を飛ばしている。なんと長い一時間半であったことか。 「はちようび」のNさんともう二人、ジャンベなどで、ナンセンスなヘイト・スピーチに対抗する。緊急発信に呼応してく
れた人々も、30人をこえようとしていた。彼らのデモを待ち受けるうち、反戦集会の人々も通りかかり、また、防衛にきてくれたが、警官隊のものものしい隊列に出てしまった人々もいなくはない。ジャンベ隊は、10人近くなり(ジャンベだけではないが)夕刻近くになって、しっかりした盛り上がりになった。そして、どうも空に、閃光が走るな〜と空を見上げること度々だったが、ついに、
雷雲が至近距離になり、雷鳴が頻発し、そして、豪雨が襲ってきた。そそくさと撤退する警察隊。雨が上がる頃には、こちら勢力も、30人程になり、警官隊が消えたあとで、「在特会」から出されたという男が、小型のトラメガでがなりながら、テント前に来ようとする。何度も4-5人の圧力で排除されてもなお、軽自動車で、クラクションを鳴らしながら、巡回する。4回ほど巡回して消えた。昼間にも同じことをしていた。一息ついたと思った頃、また別の男が3人現われ、挙動不審な男に近づいたこちらの仲間の携帯を奪い、また別の救援にかけつけたひとの上着をもぎとる。双方奪回した頃、警官が10人ほど現れる。何を狂ったの
か、110番をしたのは、暴行を働いた方だった。警官が冷静になるように、天満署方向に連れてゆき、また戻ってくる。我々は愛想を尽かして、テントに戻った。怪我は、なかった。
 こうして、瓦礫焼却反対運動は、矮小化され、なりゆきまかせの平穏無事が良いかのような反動化に拍車がかかろうとする。大阪市のみならず、関西一円から放射能が、拡散漏洩されようとしているのに。ちなみに、高浜の瓦礫焼却は11月4日にされるという。福島の原発事故をここまで忘れることができるとは! 夜更け過ぎまで、若者たちはテントに残っていた。    (Q記)

.. 2012年11月02日 11:58   No.445006
++ K.M (小学校中学年)…11回       
<テント日誌10/28(日)―経産前省テントひろば414日目>
 │ 規制庁の拡散シミュレーションについて 〜テントの徹夜談議〜
 └────(K.M)

10月28日(日) 晴のち雨 雨降りしきる夜長の徹夜談義
 しっとりと雨が降る夜、テントの中では飛び込んできた渕上村長を交えて熱い会話が夜を徹して続いた。
 テントの当番制についての討論に続いて、私は平和のピアニスト池邊さんとクラシック音楽談義、同じ時期に大阪の直ぐ隣街に住んでいられたことや共通の知合いが居たことなど、大阪の音大ローカルな話がはずんだ、原発に反対する運動のあり方も議論した。大声のために仮眠していた人も起こされて合流し更に話が進む。
 規制庁の拡散シミュレーションや防災訓練、テントの秩序、ルールとマナー、在宅親ケア、親のおくり方、などなどと。ルールについては、人に迷惑をかけるから守るべきでルールがあるから守るべきなのではない、人権を守るべきなのも憲法があるからではない、などなどと議論が尽きなかった。

規制庁の拡散シミュレーションについて
 規制庁が10月24日に発表した各原発からの拡散シミュレーション結果の図がテレビでも新聞でも大々的に報道された。
 こちら
 (5、6番目のファイル)
が、これは信用できない。年間で捉えて季節別・月別・日変化などを考慮しないのでは到達距離を過小評価する。このことを確認したくて、規制庁の防災課に電話してみてそればかりでは無いことが分かった。地形を考慮していないプルーム式を使うことに目をつぶるとしても、風向風速のデータの使い方がおかしい。
 特定の方向への到達距離を求めるために、毎時の気象データ(風向、風速、大気安定度、降雨量)を使用するが、風向をその特定方向に一定としておきながら、風速と大気安定度と降雨量のみ毎時の値を使用して計算している。風向・風速のベクトルを分離してしまってとても説得力がない架空の計算を基本にして推定しているのだ。
 案の定という訳ではないが、29日には6原発の拡散予測の誤りを規制庁が発表した。規制されるべき北陸電力からの指摘で判明したそうだ。
 こちら
 各原発で事故が起こった場合にどれだけの地域に影響するかを推定するための計算であるが、次のことをきっちり確認する必要がある。
1 原発からの放射性物質の発生量をどれだけと仮定するか
2 どのようなモデルで拡散(と到達)をシミュレートするか
3 その結果をどう評価するか、どれだけの量がどれだけの頻度で到達したら到達したと見なすか
 以上の観点から、今回の拡散予測結果は全く信用できない。どうも、防災指針で30km圏まで考慮すれば良いと決めつけたいがためのシミュレーションのようだ。枝野経産相が本年4月2日に参院予算委員会で述べた「日本全国に福島(原発)の事故は直接、間接の影響を及ぼしている。そういう意味では『日本全国』が地元だ」を忘れてはいけない。
 拡散シミュレーションの専門家の追及を期待したい。

なお、原子力災害対策指針に関する緊急署名が集められ、個人署名3227筆、呼びかけ・賛同団体:182団体で、30日に提出され、今も追加署名を募集している、是非ご協力を(締切11月12日)。
こちら
(K.M)

.. 2012年11月03日 18:02   No.445007
++ F (小学校高学年)…21回       
<テント日誌10/29(月)―経産省前テントひろば415日目>
 |  ぼんぼりが照らす温かな光 その優しさに包まれ
 |  今日も原子力ムラの中心に存在する
 └──── (F記)

10月29日(月) 晴
 東電管内全停止218日目 大飯原発再稼働開始(怒)から119日目

 今日も晴れ渡る寒い朝を迎えました。昨日は要らぬ来訪者のためテントの備品が壊され、特に外に飾った今や夜の象徴となった「ぼんぼり」は無残にバラバラにされてしまいました。それを直ながら、この冬はこれらに対しての一層の備えをしなくてはとの思いに駆られます。まずは皆様のご支援を賜りたくお願い申し上げます。「今度来た時は火を掛けてお前らを殺したる」と言い残したことは決して無視できないことと留め置かなくてはなりません。
 27日土曜日は福生で行われた、「横田基地もいらない!沖縄とともに声を上げよう 10・27市民交流集会」に参加。ここでは孫崎享氏の講演があり、最近出版された「戦後史の正体」から主に日米関係の欺瞞を判りやすい語り口で語られ、参加者に尖閣問題や、ポツダム宣言受諾の意味と日米講和条約締結がその後の日本に何をもたらしたかをお話下さいました。
 以前孫崎氏にお会いした際に是非テントにいらして頂きたいと話しておりましたが、「あおぞら放送」出演と共にテントひろばにいらして頂く依頼に快諾を頂きましたので、詳細が決まりましたらお知らせ致しますのでご期待下さい。
 28日大阪からいらしていたYさんとは12月のIAEA郡山来日に対する抗議行動について少しだけ話しましたが、大阪からも支援するとの言葉に意を強くした次第です。この行動はテントひろばとしてとともに、僕個人としても昨年からの
懸案であって、是非成功させたいと思いが募ります。
これらについても詳細が決まり次第お知らせします。

 いつもながら霞ヶ関の月曜日は静かな時間が流れます。午後から先日「あおぞら放送」でショパンの「革命」を弾いて下さったIさん、そしてそのお友達と小沢一郎・国民の生活が第一定例会見に行きました。新しく入ったばかりの党本部
は手狭に思いましたが、身の丈にあった感じのそこには新たな小沢氏の決意をうかがわせるものでした。

.. 2012年11月04日 19:59   No.445008
++ F (小学校高学年)…22回       
 今日ぜひとも参加したかったのは、先に行われた「国民の生活が第一」結党記念パーティーに参加した折、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の佐藤幸子代表他皆さんが、何としてもドイツ視察を終えた小沢氏と直接話をす
る場を設けて頂くようにと働きかけをしたのす。しかし残念ながらそれが出来ず、他の議員にはお話できたものの、僕としてそのお手伝いを果たせなかったのが残念で、どうしてもそのことだけは伝えたいとの思いからでした。
 ここでも残念ながら挙手をしたにも関わらず、指名を受けることができませんでした。余談ですが日頃から風体怪しき僕ですので、挙手の際も小沢氏は僕を見ては怪訝な顔をしていたのが僕的には非常に笑えることではありました。
 しかし東幹事長の会見後の質問時間に指名を受け(実は司会だったのが以前お話していた木村タケツカ氏だったことが幸いした?)、その事を質問致しました。
 東幹事長からは「前向きに検討する」との言葉を頂いたので、早速、福島の皆さんに連絡を取りましたが、実際に実行されるまでは僕の役目と思っています。
 その時の模様はIWJ6チャンネルで見ることが出来ます。
東幹事長の会見の模様は こちら
3分30秒くらいから私の発言があります。
小沢代表の会見は こちら
5分5秒ほどから始まります。
 小沢氏にその申し入れをすることに対しては賛否があるとは思います。しかし一党一派に偏らず広く政治の場に「福島の声」を届けることは必要不可欠のことと思いますし、これからも他党にもアプローチして行こうと考えます。とにかく
これは実現させたく思います。
 会見を終えてテントに戻ると先にお話した某体対策について皆で意見を交わしました。さらに12月の行動についても話し合いが行われ、これについても成功を期する気持ちを新たにしました。
 昨日壊された「ぼんぼり」を点灯し、霞ヶ関に立つ小さくもか弱く見えるテントテントひろばは原子力ムラに対する存在として、帰路に着く官僚達にアピールをしています。夜になって更に寒さが伝わってきますが、そのか弱く光るぼんぼ
りは心の中を温かくします。テントひろば自体もそんな誰にでも温かさを伝える存在として、二回目を迎えるこの冬の霞ヶ関を照らし続けていきます。どうぞ皆さんもお立ち寄り頂くことを強く祈念しながら帰路につきました。( F記 )

.. 2012年11月04日 21:06   No.445009
++ Y・T (大学院生)…124回       
<テント日誌10/30(火)―経産省前テントひろば416日目>
 |  11・11 経産省〜文科省の桜田通りを埋め尽くそう
 |  〜テントひろばも行動を計画中〜
 └──── (Y・T)

10月30日(火) 曇り後晴れ
 前日の夜は、月曜定例の関電支社前行動の人たちがテントに戻ってきてから一気に賑やかになった。そして久し振りに夜を徹しての話となった。
 福島県健康管理調査の結果推移について、チェルノブイリとの対比について、山下俊一たちのあまりに酷さとデタラメさについて、国際原子力マフィアとの結託について・・・  主として福島の子どもたちの被曝とそれを強要する力にどう立ち向かうか、をめぐってであったが、12月の郡山でのIAEA国際会議に対する行動の重要性を改めて確認することになった。
 他方では選挙についても話は尽きなかった。とりわけ12月の都知事選に対して、脱原発統一候補を立てられるのかどうか、脱原発の全勢力が連携した選挙戦をなしうるのかどうかが、関心の的であった。

 この日の夜にはテントの会議があった。主たるものは間近に迫ってきた11・10と11・11の行動についてであった。11月10日の「再稼働阻止全国ネットワーク」結成集会について、前半の分散会についてはテントは第3会場(全水道会館)での運営を担当することになっている。なんとか全員が心ゆく発言ができ、
充実感のある集まりを心がけたい。
 11日の首都圏反原連が呼びかけている「100万人大占拠」について、テントも呼びかけ団体に名を連ねているが、午後3時〜5時の各エリアでの行動は各団体・グループの創意を生かした行動であるだけに、「100万人大占拠」に相応しいテントとしての創意を発揮した行動に取り組みたい。テントを拠点にしながら、経産省〜文科省の桜田通りを埋め尽くすようなイメージで、定番の大かんしょ踊り、牛みこしの練り歩き等が語られている。3時〜5時はテント近辺への参加を呼びかけたい。

 今週のテントTV・あおぞら放送の番組もほぼ固まったようだ。今週は国会議員が3名も出演するようである。そして福島からは、大熊町から会津の仮設住宅に避難中の木幡ますみさん(大熊町の明日を考える女性の会代表)、今週も内容豊富になりそうである。

.. 2012年11月06日 07:31   No.445010

■--原発推進の血塗られた末路
++ 山崎久隆 (部長)…235回          

.結局こうなるしかない 
 │  - インド電力不足は発電所不足ではない
 │  - 日本は大型火力の技術で支援を
 └────(たんぽぽ舎)

インド電力不足は発電所不足ではない

 インドの電力インフラは、国土の広さと相まって極めて厳しい条件下にある。
 いくら原発を、つまり大型発電所を国内に建設しようとも、電力不足すなわち人口の4割に電気が届かない現状を変えることはできない。問題は発電能力にあるのではなく、電気を届ける能力にあるからだ。
 送電網のロスは日本の数倍から10倍に達し、発電した電気の3割は送電系統内でロスしていると言われている。
 これを解消するために高効率の送電網を全土に巡らすなど、およそ非現実的だ。日本においても津々浦々に電気を送れるようになるには100年かかっている。この狭い国土ですら。
 インドで津々浦々に電力を届ける最も効果的な方法は、小規模分散型電源の大量導入でしかない。主流は風力、太陽熱(光)、バイオマス、小規模水力である。さしあたっては小形のバイオマス火力システムを燃料電池と組み合わせるなどして、村々を電化することだ。長距離大電力送電などいくら作っても維持管理にコストが掛かるだけ無駄なこと。何兆円も投資しても効果は上がらないばかりか、電気料金がとてつもなく高騰し住民が使えないものになる。
 ただし、大都市や工業地帯に対しては大電力を送るシステムが必要であろう。

日本は大型火力の技術で支援を

 日本が国規模で支援できることは、都市近郊に作る大型火力の技術である。
コ・ジェネレーションシステムで、大電力を送るもっとも効率的な方法は、石炭火力とガス発電。これらはインドにもたくさんあるが、いずれも30%台の効率で動いている。これを60%台に引き上げる技術を支援すれば、同じ燃料費で二倍の発電が可能となる。もちろん最新鋭火力は環境負荷も小さい。窒素酸化物や硫黄酸化物、煤煙などもほとんど出ない。今後30年以上もインドの電力供
給に資することが可能な技術だ。原発など効率はたった33%、後は全て廃熱となって近海を暖め、サイクロンを巨大化させるだけ。放射性廃棄物問題は日本はもとより米国もフランスも解決できない。そんな技術に未来があるはずもない
.. 2012年10月28日 09:56   No.443001

++ 冨塚元夫 (小学校中学年)…18回       
.「再稼働阻止全国ネットワーク結成に向けて〜
 |  東京圏から何ができるか〜」10/27討論会の報告
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○ この討論会は11月10日に予定されている「再稼働阻止全国ネットワーク結成集会」の準備として、原子力規制委員会の暴走を食い止めて、再稼働を阻止するために、このネットワークをどのような組織・運動体として結成するか討論したものです。テーマと問題提起は下記の3人でした。
◇規制委の動向と今後の課題:小川正治(プラント技術者の会)
◇再稼働をめぐる情勢―30キロ圏自治体の動向:布施哲也(反原発自治体議員・市民連盟)
◇11月10日(土)全国ネット結成集会の意義・目的:八木健彦(経産省前テント広場)

○ 小川さんは、規制委人事は原子力事業者の委員への就任を禁じた原子力規制委員会設置法第7条7項3号違反であることが広く指摘されたにも関わらず、国会同意なしで、総理大臣による任命で強行された、と指摘しました。この違法を止める司法の役割が果たされていません。原発の設置許可、基準を満たしていない原発の使用停止命令ができる巨大な権限を持っている規制委が違法な人事で作られ、実際の業務を担う規制庁は保安院・原子力安全委・文科省モニタリング部門という原子力推進官僚で構成されています。本来は、新安全基準ができるまで(発足10か月以内、しかし骨子は年度内)今動いている大飯3・4号機をまず止めるべきなのに黙認しています。原子力災害対策指針を急ピッチに作成して、30km圏内自治体に来年3月を目標に「地域防災計画」策定を命じました。しかし、同心円の30km防災対策地域は福島第一原発事故を考えれば狭すぎます。再稼働を急ぐ拙速で問題の多い指針です。

○ 布施さんは再稼働を阻止するために30キロ圏自治体の動向が重要になると指摘しました。
 これまで膨大な交付金をもらってきた立地自治体は、原発のカネに麻痺してカネがないと生きられない体質にさせられてきました。しかし麻痺してない周辺自治体が30キロ圏に拡大した「緊急防護措置区域(UPZ)」自治体として、防災計画を作成することになります。135自治体、480万人。住民監査請求による行政訴訟、計画作成拒否や自衛隊参加拒否等の戦術が駆使できます。

○ 八木さんは再稼働阻止全国ネットの組織・運動体について重要な3点を挙げました。
 再稼働を阻止して原発ゼロを実現するという目的、全国の原発現地を横につなぐ組織、課題の共有化と普遍化(過去は現地個別の闘いだったが全国で支援する、国政変革運動に結びつく)また全国ネット形成の経緯に言及し、大飯原発再稼働阻止の闘いを通じて現地と関西の闘いに福島と東京が結びついたこと、さらに松山集会で伊方原発阻止の四国・瀬戸内ネットとの交流から、全国組織の必要性が共通の課題になったと指摘されました。

○ このあと、会場から20人の多様な意見が出されて、再稼働阻止にむけての活動の内容がかなり具体化されました。最後に、「11月10日(土)〜11日(日)にみんなを誘って参加しよう」で、終了しました。

.. 2012年10月30日 11:54   No.443002
++ 野村保子 (幼稚園生)…1回       
大間原発を止める道
 │ 一人ひとりが、原発が自分の問題になったとき、原発は止まる。
 └────(大間原発訴訟の会)

 1976年、大間町商工会が町議会に原発建設要請して始まった大間原発。
日本の50数基の原発のうち地元が要請した初めての原発である。下北半島を下に進むと、むつ市に使用済み燃料中間貯蔵施設、東北電力東通原発、六ヶ所再処理工場、そのすぐ下には米軍三沢基地がある。地図で見る下北半島は核処理施設の吹きだまりである。
 六ヶ所再処理工場は日本各地の原発から出てくる使用済み燃料を剪断し、プルトニウムを取り出す工場である。プルトニウムを燃やしてエネルギーとプルトニウムを取り出し、それをまた燃やす夢の核燃料サイクルは、高速増殖炉もんじゅの事故で頓挫したままである。すでに40トン以上溜め込んだプルトニウムの存在が世界から注視され、その核疑惑を消すために大間原発は作られる。
青森県の電気は東通原発1基あれば足りる。毎年6、5トンのプルトニウムを燃やす大間原発はプルトニウム処理に不可欠なのである。
 大間原発はプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を100%装荷する。ウランと比べてプルトニウムは燃焼温度が高く、使用済み燃料もまた発熱量が高い。MOX燃料とウラン燃料の使用済み核燃料の発熱量を比較すると、ウラン燃料の10年後よりもMOX燃料の100年後の方がまだ高い。100年経っても減らない崩壊熱を冷やし続けなければならないのである。電気を作らない原発の崩壊熱を冷やし続け、13ヶ月ごとの定期点検を受けるその費用は誰が負担するのか。今生きている私たちでないことは確かである。次の世代、そのまた
次の世代に理不尽な負の遺産を押し付けてはならない。原発を作り出した私たちが、このつけの始末をつけなければ世界は終わる。
 原発は冷却のために必要な水(海水)を毎秒91トン取り込み、7度高くして海に戻す。毎秒91トンの温かい川を津軽海峡に吐き出す大間原発。7度高くした海水は海の生態系を狂わせる。また、海水を取り込む時、海の生物、稚貝やプランクトンを殺すために大量の化学薬品を投入するがその薬品とともに7度高い海水を海に戻すのである。温度と薬品のダブルで海を壊すのが原発な
のである。
 大間原発の建設主体電源開発(株)は、原発は建てたことも運転したこともない、MOX燃料を100%装荷する、敷地内に未買収地がある、火山に近い初めての原発、函館・道南には37万人が住む、などこれまで例のない原発である。
 10月1日工事再開した大間原発は、福島原発事故以降初めて新設される原発になる。福島原発事故が福島やその他の人たちに追わせた大きな傷を思うと、これ以上の原発は絶対に作ってはならない。今なら止められる。燃料が入っていない今なら戻れる。そのために出来ることを考えてみた。
 * 原告になる
 * このことを誰かに話す
 * 電源開発に電話あるいはメールする
 * お住まいの地方自治体の長、あるいは教育長に電話する
私の考えついたの以上だが、一人一人が自分で出来る原発を止める方法を見つけてほしい。

.. 2012年10月31日 13:36   No.443003
++ 山崎久隆 (部長)…236回       
リトアニア、ヴィサギナス原発計画が住民投票で反対多数
 
 リトアニアで10月14日、総選挙と同時に行われた原発の是非を問う国民投票は、65%の多数が原発反対票を投じた。
 リトアニアには1980年代に建設された原発が2基ある。イグナリナ原発は、旧ソ連時代に作られた、当時としては最新鋭のRBMK1500型炉でチェルノブイリ原発と同型だ。出力は定格150万のところ、安全のために136万キロワットに抑えられていた。それが2基あり、当時のリトアニアは電力輸出国だった。
 その後チェルノブイリ原発事故が発生し、RBMK型原発に対する懸念が高まり、安全対策を施されて稼働し続けていた。しかしリトアニアのEU加盟に際して欧州議会がつけた条件はイグナリナ原発の閉鎖であった。2004年に1基、2009年に2基目も廃炉になる。
 この結果電力輸出国だったリトアニアは電力の大半をロシアから輸入することになる。
 よく知られているとおり、旧ソ連が崩壊し各共和国が独立を目指していた時期、ロシアにとって死活的重要な地域が二つあった。一つは港を有するバルト三国、もう一つは資源の宝庫カスピ海に近いカフカス地方だ。
 バルト三国は独立が出来たが、チェチェンは出来なかった。そのため未だにチェチェンでは独立を求める人々が武力闘争を続けている。
 リトアニアにある感情は、ロシアから名実ともに独立したいという思いだ。
しかし今は電力の8割を握られている。
 ヴィサギナス原発は閉鎖されたイグナリナ原発のすぐ側に予定地がある。電力に関するロシアからの独立の手段として計画された。そのため福島第一原発の事故前は6割近くが新設を支持していた。しかし福島事故を受けてリトアニアでは多くの人々が脱原発へと意見を変えた。
 残念ながら投票結果がそのまま脱原発を決定づけるわけではない。しかし原発に反対の立場に立つ社会民主党が選挙で政権を得たこともあり、大きな影響を与えることは確かだ。
 なお、これを受注したのは日立である。

.. 2012年10月31日 13:48   No.443004
++ 木村結 (幼稚園生)…2回       
福島県訪問記<上> 富岡町の警戒区域
| *ガリガリに痩せた牛6頭−生き延びてほしい、用意してきたお米をあげる木田さん。
| *富岡町の町長はこれまで東電の犬だったがようやく目が覚めたと見えて…


 9月21日から23日まで、福島に行って来ました。実は3.11以降一度も福島に行っておらず、福島に行きたいという思いはどんどん高まっていました。富岡町から水戸市に避難している木田節子さんとは、東海原発廃炉に奔走する谷田部裕子さんを介して知り合い、一時帰宅の際は同行したいとお願いしてありました。株主総会を取材してくださったニューヨークタイムズの記者も同行し、賑やかな旅になりました。
その同行記はリアルタイムで、ツイッター(https://twitter.com/yuiyuiyui11
)facebook(こちら )で流していますので、ご覧ください。
 富岡町は福島第二原発がある町で、警戒区域です。道路以外はセイタカアワダチソウが2メートルを超えて生い茂り、ガリガリに痩せた牛6頭にも遭遇。行政は捕まえて処分している。罪のない牛に木田さんは用意してきたお米を撒いていました。「生き延びて」と。一時帰宅の人々にたくさんお会いしましたが、私たちのように防護服で全身をまとい、防護マスクや手袋を付けている人は殆どおらず、半袖Tシャツやスカート姿で肌を露出している方ばかりでした。
 木田さんによると、昨年の8月帰宅の際は「加賀屋旅館のおもてなしかと思う程、防護服など完全装備を係員が着せてくれた」が、今回は着るスペースもなく、道路脇に車を止めて各自装着。防護服やマスクも品質の劣る物に変わったとのこと。警戒区域を出る際の測定器でのチェックも計測単位を大きく設定し、音も鳴らないように設定し、住民に「安全」を押しつけようとしていました。持参したガイガーカウンターは、木田さんの家周辺、最も高い値で5.6マイクロSv。家の中は2階が2.8マイクロSv、1階が2.3マイクロSv。
 木田さんは「富岡町の町長はこれまで東電の犬だったが、ようやく目が覚めたと見えて、仮の町構想を言い出したので、説明会の際直接本人に評価すると伝えた」と言っていました。富岡町の庁舎は大きな滝をしつらえた豪華版、町長の家からは直線の道路まで造られていました。豪華な家は津波で流され、川で見つかった金庫には6億入っていたという噂も。車のチェックや誘導等を若い女性たちが行っているのを見た木田さんのお連れ合いは、係員に被ばくのことをもっと真剣に受け止めるよう訴えていました。(つづく)

(出典:脱原発東電株主運動ニュース(著者の了承を得て掲載))

.. 2012年10月31日 14:29   No.443005
++ たんぽぽ舎 (社長)…735回       
.《チェルノブイリ原発事故》第3回ウクライナ調査報告
 │  10ベクレル/kgの食事で健康被害
 │  足が痛い子が7割、頭痛が2割、のど痛が3割。健康な子は6%
 └──── (「食品と暮らしの安全基金」より)

 ウクライナでは、足が痛い子が7割、頭痛が2割、のど痛が3割もいることが、今回の調査でわかりました。彼らが住んでいるのは、埼玉県と同じ線量で、ウクライナ政府は「健康な子は6%」と報告書を出していますが、これと見事に連動
しています。
 ウクライナの田舎は、自給的な食生活をしている人がほとんどなので、これを日本に当てはめれば、関東の食材だけを食べていると、同じような健康異常が起きる可能性があることになります。
 救いも、見つかりました。足や頭や心臓が痛いと言う26 歳の女性を、汚染度がさらに低い地域に70 日間、保養に行って、安全な食事をしてもらったら、痛みがなくなったのです。彼女は、常に持ち歩いていた心臓の薬・ニトログリセリンを、今は持ち歩かなくなっていました。
彼女がすごく健康になって幸せになっただけでなく、私たちも大きな希望と、貴重な情報を得ることができました。

.. 2012年10月31日 14:37   No.443006
++ 斉間 満 (幼稚園生)…1回       
.『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』 (連載−1)
 |  愛媛県の空は今も米軍機が我が物顔で飛んでいる
 |  今日も近くを「オスプレイ」が飛んでいったのを見た愛媛県民
 └──── (南海日日新聞社)

●恐怖を通り越して怒りヘ

 「もし原発に落ちていたら」そんな恐怖が一九八八年六月二五日、四国電力・伊方原子力発電所で、現実に起きた。原発から直線距離で約八〇〇メートルの山中に、米軍の大型ヘリコプターが墜落。文字通り降って沸いた事故は、原発反対、賛成の立場を問わず全ての地元民を震憾させた。
 墜落事故は、運転中のトラブルのみが大事故を招くばかりではないことを、改めて人々に知らしめた。原発は存在そのものが危険であることを浮かびあがらせた。
 四国の西端、豊後水道を二つに割るようにして細長く九州に向かって突き出た佐田岬半島のほぼ中ほどの瀬戸内海側にある伊方原発。
 ヘリが墜落した年の一月から三月にかけて、全国に響き渡った「原発なくてもええじゃないか」とのかけ声は、「出力調整実験」の恐怖を抱えて野火となって日本列島に広がったが、その「出力調整実験」の批判と抗議のマトになったのが伊方原発だった。
 香川県・高松市の四電本社は八八年二月一一日に五〇〇〇人とも一万人とも言われた人々に取り囲まれ、「原発なくてもええじゃないか」との非難の声にさらされた。ヘリコプターの墜落は、再び伊方原発を火中に投げ込んだ。
 六月二五日のこの日、沖縄の米海兵隊普天間基地所属の大型ヘリコプターCH-53(乗員七人)が、山口県岩国市の米海兵隊岩国基地を飛び立ったのは午前九時五四分である。大型ヘリは、普天間基地へと南下した。
 この朝、空は青かったが佐田岬半島はこの地域特有の濃い霧につつまれていた。
瀬戸内海で発生した霧は、山肌をはうようにして登り、そして山頂を抱きかかえるようにして宇和海に下っていった。その濃い霧の合間からヘリの残骸を発見したのは、南予用水事業の取り付け道路の確認のため山中を歩いていた農林省関係の職員だった。
 墜落ヘリコプターは、伊方原発二号炉から直線で約八〇〇メートル、原発敷地の境界線からすると約四〇〇メートル地点の標高二三〇メートルの山頂付近の雑木林をなぎ倒し、さらに山頂から南側の約一〇〇メートル下のみかん畑に突っ込んでいた。機体の一部は、山項付近からみかん畑にかけての約一〇〇メートルにかけて散乱、みかん畑の中央付近には、わずかにヘリコプターの形をした鉄片が、スクラップの山のようになって白煙をあげていた。乗員七人全員が死亡していた。
 偶然にも農作業からの帰りに、事故直後の現場につき当たった伊方原発二号炉設置許可取り消し訴訟の原告の一人である大沢喜八郎さん(当時五二歳)は「霧が深く五、六メートル先までしか見えなかったが、畑から帰る途中にガソリンの臭いが鼻をつくので、おかしいと思っていたら、農道に大きな鉄の筒のようなものがころがり、道脇にヘルメットがころがっていた。これは何かある、と思ったら霧の中から突然姿を見せた警察が『タバコの火を消せ!』といったので、ヘリが墜落したことを知った。その時は身が震えるほどぞーっとした。
 原発からわずか数百メートルのところだ。私らが裁判している二号炉訴訟で、私らは原発に航空機が墜落する危険があると指摘しているが、まさかそれが現実になるとは…」と、言葉をのんだ。(続く)

.. 2012年11月01日 08:47   No.443007
++ 木村 結 (幼稚園生)…2回       
福島県訪問記(下)
 |  原発労働者の給料30%カット、
 |  除染のマイナス面あり、今、無理をしてでも活動しなかったら後悔する
 
 翌日は、いわき市で福島第二原発で働いているさぶろうさん(仮名)と待ち合わせ。集会のスピーカーとして来ていた山崎久隆さん、26年前から原発問題を追っている朝日新聞の記者も同席してお話を伺いました。下請けの社員が東電に逆出向して地元の住民に頭を下げる役をやらされていること。給料は下請けが出す、つまりは制服だけ東電の恰好をさせられて苦情をひたすら聴く、というもの。更に、野田首相が「事故収束宣言」をしたために、給料が30%以上カットされ、通常の賃金に戻されたこと(それまでは緊急事態特例を適用)線量計を持たずに作業している作業員がかなりの割合で存在すること。など東電が下請け、孫請けを酷使する姿勢が益々エスカレートするばかりで、事故の反省がみじんも感じられないことを再確認しました。また福島の方々からは、除染をすることで、住めるようになると幻想を抱かせ、帰宅制限が解かれていき、避難の補助が廃止されている。安易に除染のボランティアなどに参加して東電に加担するようなことは辞めて欲しいとも言われました。
 午後からは、いわき市文化センターで開かれた「福島原発告訴団全国集会」に参加。山崎さんの基調報告の後、東電株主代表訴訟でおなじみの河合、海度弁護士に加え保田行雄弁護士の話を伺い、全国の事務局を紹介されました。福島県民
の告訴に加え、現在は全国で告訴人を募集中。まだ告訴人になっておられない方は本ニュースに同封のリーフレットをお読みいただき、お住まいの地区の書類をダウンロードして手続きを至急お願いします。第一次締め切りは10月15日ですが、まだ間に合います。Web環境がない方は、事務局に請求してください。
こちら
 今回の旅は、警戒区域に実際に入ってみること、全国を走り回っている武藤類子さんとゆっくり語ること、月に何度も東京に訴えに来ている大勢の福島の女たちと福島で逢うこと、そのすべてを実現できた濃密な時間でした。それだけに多
くの課題を抱え、「無理せず」ではなく、これまでやらなかったこと、チャレンジできないとあきらめていたことにも挑戦していかなければいけないという思いを強くしました。規制委員会だけでなく多くのところで原子力ムラの巻き返しが強行されています。脱原発を望む声が8割を超えている今、「今、無理をしなかったら、後悔する」を胸に刻んで生きたいと思っています。
   《出典:脱原発東電株主運動ニュース(著者の了承を得て掲載)》

.. 2012年11月01日 08:54   No.443008
++ 柳田 真 (平社員)…141回       
11月2日(金)第30回官邸前抗議に参加しよう
 |  再稼働阻止こそ原発ゼロ実現への近道
 |  経産省前テントひろばを通る道順をお薦めします 
 

○11月2日(金)は3月から始まった首相官邸前行動
(首都圏反原発連合有志主催 今は有志の2字なし)が30回目を迎える日です。
たんぽぽ舎は反原連13団体の一つとして、1回目からずっと参加してきました。
そして毎回、たんぽぽ舎のビラ(反原発デモや学習会の日程案内ほかを掲載)を5000枚〜25000枚配布しつづけてきました。受け取りも非常によく、ご苦労様の言葉もいただきます。明日の第30回行動にも参加します。多くの皆さん、いっしょに参加しましょう。
○なお、道順としては経産省前テントひろばを通って、財務省横の坂道(または外務省横の坂道)を上がっていくコースをお薦めします。このコースですと少し歩きますが、地下鉄付近での警官のイヤガラセにもあわないし、又、テントひろ
ばでは多くの情報と出会えて楽しいコースです。
○たんぽぽ舎は午後1:00〜4:00たんぽぽ舎でビラ折りやプラカードづくりの作業をし、4:00出発〜5:00テント到着、みんなと合流し、5:30に1班〜5班にわかれて官邸前、国会議事堂へ出発。8:00終了時にビラを配布し8:30にテントひろばに戻って来て、約10分の終了集会(1班〜5班からの報告、当日の行動の全体像がわかる)をして解散です。そのあと有志でおいしい飲食交流会へも毎回行っています。

.. 2012年11月02日 10:24   No.443009
++ 山崎久隆 (部長)…237回       
原子力防災対策批判(その1)
 │   いま読み返す『原発事故 その時あなたは!』
 │   瀬尾健氏が伝えた本物の恐怖
 

 原子力防災は、原発を止める大きなきっかけになり得る。しかし一方では誤った方針に基づき「現実的に可能な範囲で」などとする防災体制作りがされれば、さらに住民を危険にさらす結果になる。福島第一原発震災で経験したとおりだ。そのためにも、住民の視点から厳しく検証・批判を加える必要がある。
 さっそく、規制庁の拡散予測図がいくつも誤っていたことが明らかになった。それを北陸電力(すなわち規制される側)から指摘されていたというから、原子力安全・保安院時代から何も変わっていない規制側の程度の低さが露わになった。
 この種のシミュレーションは、何度も何度も繰り返し検証をしてはじめて「一定の信頼性」が出る。通り一遍で「ハイできました」にはならない。やってみると「あれおかしいな」という点がいくつも出るはずだ。プログラム上のバグもあるだろうし投入したデータが誤っている場合もあるだろう。バグ取りやデータの修正を繰り返してはじめて「一定の確からしさ」を見つけるのは簡
単ではない。
 ところが今回のシミュレーションはとんでもない計算をしている。特にひどいのは「地形を考慮しない」ことだ。理由は「計算が大変だから」では小学生の試験問題かと言いたくなる。(計算が大変だからと円周率を3で計算させるようなものという含意)。
 福島原発震災を見れば、地形が最も重大な影響を与えたことなど既に福島の人々にとって周知のこと。今では世界中が認識していることだろう。
 特に背後に山を持つ地形が多い原発の場合、上空の風向とは全く異なる方角に高濃度のプルームが出現することなど当たり前に起きる。距離が離れているからと、止まっていれば大変な被曝を引き起こす可能性がある場所もある。そのような場所は、実際に事故が起きる前に地形データであらかじめ絞り込む必要がある。それこそが防災の基本ではないか。
 大雨が降ると深層崩壊が起きるという「定性的」条件で川添い集落全部を避難地域にしてしまったら却って避難場所さえなくなる。深層崩壊を起こす「地形的特徴」こそが最重要な情報であることを知らない防災関係者はいない。

 もともと原発事故のシミュレーションは「起こる可能性がある」事故ではなく「実際には起こるとは考えられない事故」を想定していた。
 それですら8〜10kmが対策範囲であった。如何に事故想定が甘かったかが分かる。
 しかし、それ以上の範囲の事故が起きる想定をしている人はいた。
 京都大学の瀬尾健氏が1994年に行ったシミュレーションがそうだ。この場合の想定はチェルノブイリ原発事故。なぜならば既往最大の事故はチェルノブイリ原発事故だからだ。既往最大を想定しなければシミュレーションの意味は無い。
 その結果は恐るべきものだった。例えば最も人口密集地帯に建つ東海第二原発の場合、99%の致死範囲に20万人が住む。90%致死量の範囲は30キロ圏を遙かに超えてしまう。
 もう一度、瀬尾健氏のシミュレーションを見直すことが重要だ。それによれば東海第二の風下は緩い基準をもってしても東京を遙かに超えて静岡まで居住不能となってしまうのだから。

.. 2012年11月03日 07:32   No.443010

■--福島の子の人権守れ
++ 東京新聞 (課長)…167回          

 「集団疎開」訴訟弁護団、きょうジュネーブで講演
 (10月30日 「こちら特報部」より)

福島原発事故を受けて、福島県郡山市の子どもや親たちが「集団疎開」を求めて仮処分を申し立てた裁判。その原告代理人の弁護士らが三十日、スイス・ジュネーブの国連の施設で講演する。国連人権理事会の作業部会に合わせた非政府組織の行動で、日本政府への“外圧”を呼びかける。(林啓太)

「日本政府が公式に世界に伝えることのない、低線量被ばくにさらされている子どもだちの『真実』を伝えていきたい」
 ジュネーブの国連施設で講演する柳原敏夫弁護士はそう語る。同弁護士は集団疎開裁判の弁護団の一人。(中略)柳原弁護士はこの裁判への世界規模の支援を求めて、ジュネーブで開かれている国連人権理事会の普遍的定期的審査(UPR)の作業部会に合わせ、渡航することにした。(中略)今回の作業部会は二十二日から、日本を含めて14カ国の人権状況を検証するために開かれて
いる。講演翌日の三十一日は、日本が審査対象になる。
 柳原弁護士は「われわれの講演をきっかけに、日本の審査でも原発事故による子どもたち健康被害をぜひ取り上げてもらいたい」と意気込んでいる。
.. 2012年10月31日 14:02   No.446001

++ 東京新聞 (課長)…168回       
拡散予測、6原発で誤り 北陸電から指摘
 気象データ処理ミス 規制委が謝罪
(10月30日より)

原子力規制委員会は二十九日、原発で重大事故が起きた際にどのように放射性物質が拡散するか二十四日に公表した予測マップのうち、日本原子力発電東海第二(茨城県)や同社敦賀(福井県)、東京電力柏崎刈羽(新潟県)、北陸電力志賀(石川県)、九州電力玄海(佐賀県)と同社川内(鹿児島県)の六原発で誤りがあったと発表した。

 予測マップは、地形が全く考慮されていないなど精度の問題が指摘されていたが、マップの方位という基本を誤っており、信頼性に傷が付いた。訂正を発表した際、配布した関連資料でも、自治体名などの誤りがいくつも見つかりチェック体制に不安ものぞかせた。(中略)
 規制委の事務局を務める規制庁の森本英香次長は「緊張感を持った取り組みができていなかった。関心が高く、自治体が防災計画の参考にする資料。ミスをおわびしたい」と謝罪した。各自治体に誤りを連絡するとともに、謝罪を始めた。

.. 2012年10月31日 14:08   No.446002
++ 東京新聞 (課長)…169回       
次世代エネルギー「メタンハイドレート」日本近海で広範囲発見
 (10月30日より)

 次世代のエネルギー源として注目される「メタンハイドレート」が日本近海の広い範囲で、海底下数メートルの浅い場所に存在する可能性があることが新たに分かったと、北見工大と明治大などのチームが二十九日発表した。オホークツ海や日本海で発見し、回収にも成功。メタンハイドレートの資源化を前進させることも期待される。(中略)
 チームが発見したのは、北海道網走市沖のオホーツク海、秋田、山形、新潟各県沖合の日本海の海底。いずれも沖合三十〜五十キロ程度の場所で、日本の排他的経済水域(EEZ)の範囲内だった。(中略)
 メタンハイドレートは天然ガスの主成分メタンと水が結合した個体で、うまく採掘ができれば、輸入に頼る天然ガスに代わる資源として期待される。

.. 2012年10月31日 14:16   No.446003
++ 鎌田慧 (幼稚園生)…3回       
◆「原発と暴力」  (ルポライター)
        (10月30日 東京新聞「本音のコラム」より)

 「リサイクル燃料貯蔵」という社名を見ても、なんのことかよく分からないが、「使用済み核燃料」が最終処分場にはこばれるまで、「中間貯蔵」する会社のことである。かつて大事故を起こした東海村の「JCO」の旧社名は「日本核燃料転
換」だった。「核隠し」が横行している。
 一回だけの渡航で放射線漏れを起こし、廃船にされた「むつ」の港のある青森県むつ市で「核燃料貯蔵場」が建設されている。入口に「鹿島」の看板がある。
 「暴力団関係者立ち入り禁止」
 東京電力が8割以上を出資し、日本最大のゼネコンが建設そこに「暴力団関係者」の文言。目を驚かせてあまりある。
 「ヤクザもんは社会のヨゴレ、原発は放射性廃棄物というヨゴレを永遠に吐き続ける。似たもの同士なんだよ。俺たちは」(鈴木智彦『ヤクザと原発』)という暴力団組長の述懐は悲しい。くらべていうなら、ヤクザのほうがまだましだ。
 ヤクザが福島の事故収束作業に組員を送り、あるいは労働者をハケンし、ピンハネしているのは公然たる事実である。危険労働と暴力支配の関係は、明治時代の炭鉱労働からの伝統である。
 原発最底辺の被ばく労働は、仕事を奪われた地域の人たちの犠牲に支えられている。暴力と不道徳を強制する会社が優良企業とされてきた。

.. 2012年10月31日 14:51   No.446004
++ 朝日新聞 (中学生)…30回       
電気値上げ全国に拡大 関電が表明、各社も検討
  (10月30日一面より抜粋)

 北海道、東北、関西、四国、九州の5電力会社が企業向け、家庭向け電気料金値上げの検討に入った。原発の代わりに火力発電を動かし、燃料費がかさんでいるからだ。東京電力はすでに値上げしており、家庭や企業が「脱原発」のための
コストを負担する流れが全国に広がる。(中略)
 (関電は)政府の認可が必要な家庭向けと、個別交渉で価格が決まる企業向けのいずれも来年4月からの値上げを軸に検討する。値上げ幅は家庭向けが10%程度、企業向けが20%〜30%で調整する。(中略)
 原発への依存度が高かった九州電力も来春の値上げを目指し、30日に値上げ討を表明する見通しだ。ほかに、北海道、東北、四国の3電力は、近い将来の値上げを検討していることを明かした。東電は今年4月から企業向け、9月から家庭向け電気料金をそれぞれ平均14.9%、平均8.46%引き上げている。

.. 2012年10月31日 14:59   No.446005
++ 朝日新聞 (中学生)…31回       
◆「値上げ、認められない」 電気代、企業の重荷
  (10月30日8面より)

電気料金値上げは暮らしや経済にどんな影響があるのか。
「脱原発」のコストを家庭や企業が受けとめられるかが問われている。

 西日本に工場が多いパナソニック(大阪府門真市)の電気代は年間約500億円になり、関西電力管内が6割を占める。「値上げは簡単に認められない」(幹部)というのが本音だ。
 自動車部品メーカーのエクセディ(大阪府寝屋川市)は、実験施設で電力の約3割を使っている。関電の値上げ表明を受け、実験施設の一部を米国や中国に移すことも検討している。

.. 2012年10月31日 15:05   No.446006
++ 朝日新聞 (中学生)…32回       
拡散訂正で規制委批判−新潟県知事が

 原子力規制委員会が東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市・刈羽村)など6原発の放射性物質拡散予測を訂正した問題で、新潟県の泉田裕彦知事は30日、規制委がJNES(原子力安全基盤機構)に分析を任せていたことを「丸投げ」と指摘した。そのうえで「規制委にチェックする能力があるのかどうか、疑問符がつく」と批判した。(後略)(10/30夕刊より抜粋)

.. 2012年11月01日 09:37   No.446007
++ 朝日新聞 (中学生)…33回       
官房長官「説明丁寧に」

 藤村修官房長官は30日の記者会見で、原発重大事故時の放射能拡散予測の一部を原子力規制委員会が訂正したことについて「極めて残念。参考情報とはいえ、各地方自治体の関心は高い。真摯(しんし)かつ丁寧な説明をしてほしい」と述べた。
(10/30夕刊)


.. 2012年11月01日 09:44   No.446008
++ 東京新聞 (課長)…170回       
拡散予測に誤り「連絡ない」不信感募る茨城の自治体

 原子力規制委員会が原発事故の放射性物質の拡散予想マップで誤データを公表した問題で、日本原子力発電東海第二原発(茨城県東海村)周辺の関係自治体は三十日、国からの連絡が一切なかったことに不信感を募らせた。東海第二原発の予測マップは避難基準の放射線量に達する地点の方角が反時計回りに二二.五度ずれていた。同県ひたちなか市生活安全課は、「県からメールは入ったが、国からの連絡は一切ない」と不満を漏らす。「もともと、どのように地域防災計画作りに活用すればいいのか説明がない」と困惑する。
 隣接する水戸市の担当者は「少し左にずれるようだが、拡散うんぬん以前に国から何の周知もない。先週の公表もそうだった」
 東海第二原発については再稼働に反対する声も多く、担当者は「あり方も含めて不確定要素が多すぎる。地域防災計画など具体的な議論には入れていない」とお手上げの状態だ。(10/31)

.. 2012年11月01日 09:50   No.446009
++ 東京新聞 (課長)…171回       
原子力規制庁が原因究明を指示

 原子力規制委員会が原発事故の際の放射性物質の拡散予測で誤ったデータを公表した問題で、規制委事務局の原子力規制庁は三十日、拡散予測を作成した独立行政法人「原子力安全基盤機構(JNES)」に、原因究明と再発防止策を二週間以内に報告するように指示した。(10/31)

.. 2012年11月01日 09:58   No.446010

■--福島原発事故がテーマの写真集を発行した
++ 東京新聞 (課長)…161回          

 三留理男さん
 (10月17日 より)

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故をテーマにした写真集「3・11FUKUSHIMA 放射能汚染の555日」(游学社発行)が発刊された。一年半にわたった撮影を振り返り「自分の目で確かめることが僕の原点」
と語る。(中略)
 「父母の故郷でもある福島をひどい状況に追い込んだ原発事故が、私を国内に引き戻してくれた」と話す。
 大震災が起きた約半月後の2011年3月下旬から撮影を開始。福島県飯舘村で肉牛の処分を強いられ、苦悩する農家などを丹念に追い続けたほか、原発施設の惨状を空撮、官邸前での国民の抗議行動など精力的に取材した。
 11月15日に東京・阿佐ヶ谷市民講座で「怒りの大地・フクシマを撮る」と題し講演する予定。「フクシマをあらためて考えてもらえれば」と呼び掛ける。
東京都渋谷区在住。七十三歳。
−−−[阿佐ヶ谷の市民講座について]
 ホームページ こちら
 日時 11月15日(木) 午後6時半
 会場 劇団展望(東京都杉並区阿佐ヶ谷南3-3-32)

 主催  阿佐ヶ谷市民講座実行委員会
 参加費 1000円(学生500円)
 連絡先 東京都杉並区今川4-23-15-205 直通Tel 090-8080-6860
 メール asagayashiminkouza@yahoo.co.jp −−−−−−−−−−−−−−
.. 2012年10月28日 10:02   No.444001

++ 毎日新聞 (小学校中学年)…12回       
脱原発へ 農業用水で水力発電
 原発1基分=100万キロワットの発電が可能(10月19日 より)

 脱原発を決議した全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳(ばんざい)章会長は18日、毎日新聞のインタビューに答え、太陽光発電や小水力発電など再生可能エネルギーの事業化に取り組む考えを明らかにした。JA全中などによると、全国の農村部にある農業用水路の総延長は40万キロあり、原発1基分に当たる100万キロワットの発電が可能という。万歳会長は、政府の再生可能エネル
ギー固定買い取り制度を活用し、電力会社に売電する考えを示した。
 農業用水を利用した小水力発電は、年間を通して安定した発電が可能で、JAグループでは広島県など中国地方を中心に38施設が稼働している実績がある。
 万歳会長は小水力発電について「まだまだ拡大できると思っている。原発のように後始末ができないエネルギーよりも、代替エネルギーの方向にいくべきだ」と述べ、脱原発への取り組みを強調。(後略)

.. 2012年10月28日 10:08   No.444002
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…29回       
福島の農家女性「原発は 食や絆 壊す」
 イタリア・スローフードの祭典で訴え(10月25日より)

 スローフードの祭典「サローネ・デル・グスト」が24日、スローフード運動発祥の国イタリアで始まった。(中略)「正しくおいしくきれいな食べ物が世界を変える」を合言葉に隔年で開かれ、今回で9回目。福島市で自然農法を営む須藤陽子さん(32)がスピーチした。(中略)
 須藤さんは、放射能の影響をめぐって意見が分かれ、親子が離れて暮らす家庭が多いことを紹介。「原発は、スローフード運動が目指す理念を根底から崩壊させます。尊い土、命、食、人の絆までも破壊する原発に歯止めをかけてほしい」と訴えた。放射能と闘う生産者の取り組みも紹介し、「大変な経験をしたからこそ、自然循環型で持続可能な社会を作り上げ、福島から発信し続けます」と誓った。

.. 2012年10月28日 10:13   No.444003
++ 毎日新聞 (小学校中学年)…13回       
水門の大半が被災の恐れ
 補強、耐震診断行われず 検査院調査(10月18日 より)

 全国の河川や海岸に設置された津波を防ぐ水門のうち、耐震診断が行われていないなど災害時に機能しない恐れがある水門が河川で86%、海岸で73%にのぼることが会計検査院の調査で分かった。また手動で扉を閉めた消防団員らが津波から逃げ切れない水門などが全国で494カ所あることも判明。東日本大震災の教訓が生かされていない状況で、検査院は17日、早急な対策を求めて国
会に検査結果を報告した(中略)
 河川では299カ所のうち259カ所、海岸では1013カ所のうち743カ所で、耐震診断がされていないか、補強が必要と診断された後も工事が行われていなかった。(後略)

.. 2012年10月28日 10:21   No.444004
++ 東京新聞 (課長)…162回       
原発早期稼働を説明

 民主党の輿石東幹事長、安住淳幹事長代行は26日、経団連の米倉弘昌会長らと
懇談した。民主党側は「2030年代に原発ゼロ」を目指す方針を説明したうえで、
停止中の原発の早期再稼働に取り組む考えを伝えた。(10.26)

.. 2012年10月28日 19:18   No.444005
++ 東京新聞 (課長)…163回       
仏原発で放射能漏れ 点検中 外部への影響否定

 フランスの原子力安全局(ASN)は二十五日、フランス北部フラマンビルの原
子力発電所で二十四日夜(日本時間二十五日午前)、小規模な放射能漏れが発生し、
約6時間後の二十五日朝に食い止めたことを明らかにした。被ばくした従業員は
おらず、環境への影響もなかったとしている。
 放射能漏れを起こした原子炉は点検や燃料交換のため七月末から停止しており、
再稼働に向けた作業の最終段階で放射能漏れが起きた。ASNによると、原子炉
の熱を下げる冷却水に圧力をかけた際に放射能漏れが起きたという。(後略)
(10.26より抜粋)

.. 2012年10月28日 19:52   No.444006
++ 東京新聞 (課長)…164回       
石原都知事 「原発ささいなこと」

 知事辞職を表明し、新党結成を目指す東京都の石原慎太郎都知事は二十六日、都庁での定例会見で(中略)
「永田町にいる人間は視野が狭い。原発をどうするかはささいなこと。もうちょっと大きな視点で考えられないか」と苦言を呈した。(後略)
  (10.27より抜粋)


.. 2012年10月28日 21:03   No.444007
++ 日本経済新聞 (幼稚園生)…1回       
一定の安全性で再稼働 原子力規制委・更田委員

 原子力規制委員会の更田豊志委員は26日、日本経済新聞のインタビューで、原子力発電所の新しい安全基準について「猶予期間を設けるのは国際的な常識だ」と指摘し、一定の安全性を満たした段階で再稼働を認める考えを明らかにした。
 規制委は更田委員を中心に新基準の検討チームをつくり、想定を超える津波やテロなどへの対策を求める構え。チームは議論が詰まった段階で基準案を開示し、段階的に達成を求める。年内にも新基準の大枠を開示する方針。「電力会社に速
やかに対策をとってもらいたい」とし、審査を待たず対策を講じるよう求めた。
 電力会社は来夏の電力不足に備えて原発の早期再稼働をめざしており、規制委が基準に猶予期間を設ければ、来夏の再稼働も現実味を帯びる。(後略)
(10/27より抜粋)

.. 2012年10月30日 13:20   No.444008
++ 東京新聞 (課長)…165回       
規制委の国会同意人事  臨時国会でも求めず 政府・民主

 政府・民主党は27日、原子力の安全規制を一元的に担う「原子力規制委員会」の国会同意人事に関し、29日召集の臨時国会で事後同意を求めない方針を固めた。
 同意人事は先の通常国会で、民主党内の事情から採決が見送られ、野田佳彦首相が閉会後に例外的に任命した経緯がある。またしても同意を求めようとしない国会軽視の姿勢は世論の強い反発を招くことになりそうだ。(後略)
(10/28より抜粋)

.. 2012年10月30日 13:42   No.444009
++ 東京新聞 (課長)…166回       
震災復興予算 原発輸出調査にも流用 インフラ関連 世界で85億円

 東日本大震災の復興予算の不適切使用問題で、2011年度三次補正予算に盛り込まれた復興予算のうち5億円を、経済産業省がベトナムへの原発輸出に関する調査事業費として支出していたことが本誌の取材で分かった。被災地復興と関係ない海外の原発推進事業にまで流用されていたことで、復興予算のずさんさがあらためて浮き彫りになった。(後略)(10/29より抜粋)

.. 2012年10月30日 14:12   No.444010
++ 日本経済新聞 (幼稚園生)…2回       
英原発受注、日立が有力 事業会社買収 月内にも優先交渉権

 英国が計画する原子力発電所2カ所の建設を日本勢が受注する見通しとなった。
日立製作所と、東芝系の米ウエスチングハウス(WH)が最終候補に残っており、現時点までに日立が最有力に浮上。英当局は月内にも現地の事業会社を買収する優先交渉権を与える見通し。東京電力福島第一原発事故後、停滞する原発輸出に
は追い風だが、運営する電力会社選びなど実現までにはなお課題も残る。(後略)
       (10/27より抜粋)

.. 2012年10月30日 14:17   No.444011

■--テント日誌
++ K.I (幼稚園生)…1回          

<テント日誌10/21(日)― 経産省前テントひろば407日目>
 |  〜昼と夜、季節の変わり目を実感する秋のテントひろば〜
 └────  (K.I)

10月21日(日)雲ひとつない快晴で座り込みには恵まれた日でした。
 「ハロウィン デモンストレーション in くにたち」他色々イベントがあったせいでしょうか訪れる人は少なかったです。一ヶ月のハンストを終えた福崎さん、お元気にテントで持参の昼食をとり皆と握手してお帰りになりました。
 昼過ぎ、砂川闘争「伊達判決を生かす会」のTさんが久しぶりに元気なお顔を見せて下さり、選挙の話などで盛り上がりました。反原発で集まった多くの人たちが選挙でどう動くかを心配されていました。私自身もいざ選挙になったら誰を選ぶか?どの党を選ぶか悩んでいます。
 通りすがりの子連れの女性たち、時間がないのでと名前も書かず、クッキーを差し入れて下さいました。興味深げに信号待ちをしている人に声をかけて資料を渡すと署名しているのですかと立ち寄ってくれました。
 テント前に警官が現れたのでSさんが何かあるのかと聞きに言ったらデモが通るけどテントには影響ないとのことで一安心!3時過ぎ某党派のデモが通りすぎました。昨日は世界反戦デーだったのですね。それにしても警備の物々しさにちょっとびっくり!
 夕方には和服姿の女性、官邸前には良く来ているけれど、テントには寄る機会がなかったのでと、暫くRさん、Kさんと話してました。デモに行く話をすると他の人に変人扱いをされるとか・・・
 暖かかったせいでしょうか、夕方には蚊の襲来もありましたが平和な一日でした。  (K.I)
.. 2012年10月25日 09:06   No.442001

++ Toku-san (小学校中学年)…19回       
 この日21時頃テントに着くと、テントの外で4名の方が車座になってお話をされていた。テントの中でも当番のFさん、Tさんと、12月に予定されているイベントの打ち合わせのためにテントにいらした方々が楽しそうに会話をされていた。
その後、テントの外では22時近くまで、テントの中では23時過ぎまで会話が続いていたが、様々な立場の人達が忌憚なく意見を交わせるテントの良さを実感した。
 私がテントを手伝うようになった「女たちの座り込み」から丸一年経つが、当初はテントに来てもらうためにテントの良さとして様々な方との「情報交換の場」であると説明していた事を思い出す。テントのスタッフとして、足を運んで下さ
った方への対応がきちんと出来ているか、原点に返ってやり直したい。
 昼は暖かかったが、深夜2時過ぎからは急激に冷え込んできた。4時に不寝番を終え、仮眠の為に横になると、夜のテントは蟋蟀(コオロギ)の鳴き声に包まれていた。今夜は毛布2枚と蟋蟀の声に包まれて寝る事にする。
 「蟋蟀の声に包まれ寝るテント」 

.. 2012年10月25日 09:29   No.442002
++ F (小学校中学年)…19回       
<テント日誌10/22(月)―経産省前テントひろば 408日目>
 |  毎日が気付き、発見、つながりそして行動・情報発信
 |  その輪と和を結ぶ場〜経産省前テントひろば
 └──── ( F記 )

10月22日(月)晴れ
 東電管内の原発全停止から211日目
 そして大飯原発再稼働開始(怒)から112日目

 寒い朝を迎え日増しに冬の足音が感じられます。日比谷公園方向の空には灰青色から薄朱色のグラデーションが綺麗な朝焼けが。夕べは薄い雲が夜空を覆っていましたが、星の煌きが少し見え風の無い穏やかな夜でした。夜の来訪者とはこ
れからの福島への繋がりをどうしていくかの話も熱を帯び、僕が持ち出したギターをいらっしゃったTさんと共に弾きながらさながらミニコンサートの様相を呈し、夜のテントの中は有意義な時間となったのでした。

 また世間では一週間が始まりました。足早に通勤する人たちに今日も一人でギター抱えて歌を唄う。Qさんが大阪に行ってからは泊まり明けの僕の日課です。
 Qさんは今、大阪市役所前の橋下徹監視テントに泊まりこんで抗議行動をされていて、そのテントの数も10張を超えたと聞きます。「大阪に放射能瓦礫を持ち込むな!」と連日多くの仲間と行動を共にしています。僕も行きたい!心からそう思う。おおい運動公園の行動があちらこちらで花咲いている一つの象徴です。
 そこには居たであろう姿が一人ありません。その大飯原発ゲート前行動で不当逮捕された川崎さんの支援の輪も広がっていくことを祈らずにはいられません。

.. 2012年10月25日 10:25   No.442003
++ F (小学校高学年)…20回       
 今日は久しぶりに椎名さんがテントにやってきました。彼女の装いも冬。素敵な臙脂(えんじ)の和服でした。いつものアグレッシブな御姿とは違ったしっとりとした雰囲気がとても御似合いになっていました。一緒に泊まったTさんから原発を巡る現在の状況をレクチャーされ心新たにしていましたが、12月15日に予定されているIAEAの郡山来日への抗議行動をどう集約するかの話題にもなりました。それに向けての取り組みと全国の繋がりとの関係をどう結ぶか一つ宿題をおおせつかりましたが、僕も大阪の闘争に負けずにと気持ちを強くするのでした。
 昼近くになり昼勤当番の皆さんが集まってきて、昼勤の体制についての話し合いが行われていました。少しずつ2回目の冬に対応する準備が始まっています。

 夕方近くなって何人かの人が集まってきました。椎名さんもそのためにやってきたのですが、今日は「第一テント、第二テント交流会 テント史上!」の催し
がありました。そう言えばテントの仲間だけで行う交流会が無かったことに僕自身も驚きましたが、日頃、顔だけは知っている仲でも、御名前となると心もといことに改めての気付かされたのは僕だけではなかったようです。
 交流会は6時から始まり女性たちの心尽くしの御料理などが用意され「お茶け」による乾杯で始まりました。とうとう第二テントだけでは収まらず、第一そして外でもその会話が続いて、大いに盛り上っていました。
 その交流の場を第一テントでは7.5WのLED電球が照らしています。白熱球なら40W以上相当する明るさだそうです。約6分の1ですが太陽光発電の心もとない発電量でも十分に対応できるものです。以前は3〜4千円していたのに今や千円以下で買える値段に。日本の省エネ産業の底力に乾杯と言ったところです。
(買ったLED電球は台湾製でしたが・・・。)

 思えば若かりし頃の二回のオイルショックの時に日本の生産現場に革命をもたらし、その後の日本の技術革新を高めたことを思い出します。福島原発事故がその基点となってエネルギー政策の一層の弾みとなってくれなければ、今その被災で苦しんでいる方々の御苦労が無になるというものです。経済産業省にはそういった点でも圧力を掛けていかなければならないとも思うのです。
 今夏から経産省はそれまでのPPSによる電力供給を東京電力に変えたそうです。その理由はPPSが東電の電力価格より高くなったと経産省の職員から聞きました。東電が値上げをしているのに安いって?PPSの価格決定の絡みはあるものの、法人に対しては大幅な低価格を設定しているからなのではないのか。その電気料金を税金で支払っているから低価格に移行するのは当然としても何か釈然としないものを感じます。

節約すべきはほかにあるだろう!経産省!!!

 因みに第二テントも同様の電球に変えてありますが、以前のもっと暗いLEDのまま宴は行われました。そこはかとない明るさが良いのでは?との女性の意見に従いました。
 外には白と黄色のふたつの雪洞(ぼんぼり)が淡い光を照らしています。これは大体21時頃まで点灯して霞ヶ関の中にあって経産省前テントひろばを帰宅の霞ヶ関官僚・職員にアピールをしています。

.. 2012年10月25日 10:36   No.442004
++ M/O (高校生)…57回       
<テント日誌 10/24(水) −経産前省テントひろば410日目>
 │ 若松監督の通夜と告別式に出掛けた
 │ 超個人的感慨と評論 という日誌
 └────(M/O)

「いつの間に咲いて散ったか彼岸花」。
なんて下手な一句をひねっているうちにぶると寒さを感じてしまう時候になっている。テントも一段と寒くなった。秋の長雨に降り込められての不寝番はもう冬だと思うほどだ。
 泊りだったが,若松孝二監督の通夜があって出掛けた。少し縁もあってその逝去を悼みでかけた。『実録連合赤軍』以来、特にこれはと思う作品を出しこれからの作品の構想も次々と練っていたと伝えられさぞ無念だったのではと思う。過去の作品によって巨匠として遇されている監督や作家ではなく、この歳で大輪の花を咲かせているのは驚きだった。また、若松監督でなければ撮れない映画もあるわけで、本当に惜しい気がする。
 これからの作品として「原発事故」のことが構想されていることも聞いており、秘かに期待していたから残念である。どんな原発の映画を撮るのか想像するだけでわくわくするのに悔しい。

 遺影はほほ笑みを浮かべた如何にも若松監督らしいもので、なかなかいいものだった。これは昨年5月伊豆大島で撮ったものと伝えられる。そう言えば彼は中上健次の『千年の愉楽』を撮っている《来年3月公開予定》。その中上の葬儀では都はるみの『涙の連絡船』がバックの歌だった。中上が好んで歌ったはるみ演歌だが、中上の歌で流れていた。二人とも伊豆大島には縁があったの
か(?)来年公開のこの作品は楽しみである。
 若松監督と近いところで話したのは『実録連合赤軍』の試写会とその後の打ち上げパーティだったように思う。この連合赤軍事件は今年も40周年を迎えたが未だに謎めいたところが残る。事実の経緯は分かってきているが、心的《精神的》領域でのことは謎がある。それは一向に明らかにはならない。その辺のことはその会の席でも述べた。

 親鸞は「殺したくても一人も殺せないのに、殺したくなくても千人でも殺してしまうことがある」と述べている。何故だろうか。殺人は個々の意志的行為に違いないのだが、その個人の意志に機縁が関与しているからだ。この機縁は意志を超えたものと見られるが、人間の行為は意志と結び付いているなら、機縁も意志であり、この機縁は個々の意志に加り、個々に意志を構成している
共同意志(歴史的意志)である。それが個人の意志を左右するのだ。
 それならばこの共同意志はどのように個人にやってきて意志となるのか。あるいは個人はそれをどのように自己の意志にするのか。個人の意志を超えた意志として個人にやってきて個人の意志になるのはどのようにしてか。無意識というような概念は分かりやすいが、それでは明瞭ではない。
 多分、無意識も含めて連合赤軍事件は共同意志が諸個人の意志を支配した。
個人はそれに掴まえられ操られたのであって、事件の中にあった諸個人は意志したというより意志させられたというべきではないのか。

.. 2012年10月28日 09:44   No.442005
++ M/O (高校生)…58回       
 この機縁、あるいは機縁の構造はどのようにして個人の意志になり《個人をつかまえ》、意志させたのか。この構造は事件を振り返る時、反省的に対象的になる時ですら解明しにくいものだ。若松監督の『実録連合赤軍』がそれをどこまで明らかにしているか、それはいろいろと評価の分かれるところだろう。
 だが、彼が連合赤軍の解釈ではなく、事実として描こうとしたのはこの辺がよく分かっていたためである、と思える。これは『キャタピラ』についても言えることだと思う。この機縁の構造が個人の意志に成ることには、個人がつかまえられると語ったことだが、向こうから個人にやってくる、あるいはそれが個人をつかまえることである。
 それならば個人の意志が共同意志になるために、共同意志(つまりは機縁の構造)をつかまえることは可能か。それはどのようにあるのか。歴史の流れをつかむということでもいいがそれはどのように可能か。
 政治的運動は個人の意志の集合という側面から共同意志を形成しようということ確かだ。例えば脱原発という個人の意志を集め、それを共同意志《国民的
意志》にし、それによって脱原発を実現しようとする。この側面は歴史がそこに参与する個人の集合であることで確かなことだ。
 しかし、それは半分の事実であってそれだけでは共同意志の形成にならないのではないか。共同意志には機縁の構造が流れており、それをつかまえなければ個人の意志は共同意志になりえない。このことを私たちは理論的にはともかく。経験的にはわかっている。

 テントひろばや官邸前行動の持続のなかでもこのことは考え考えしていることだ。それは「やってみること」のなかからのみ視えてくるのかということも含めてである。過去の事件だってこの構造はつかまえがたいのに実践的にというか、前に進んでいる場合には共同意志のありかは見えにくい。
 政治的ビジョンや構想は共同意志の媒介物、表現物であるが、それは「言ってみるだけ、立ててみるだけ」ということを免れ得ないのではないか(?)
 また。そこに政治行為における行動の重要性もでてくる。
 通夜からテントに戻り、朝は告別式出掛けまたテントに戻るという一日だった。テントの日誌としてはちょうとそれてしまった。が、こんなことをテントの中で話し込んでもいた。

.. 2012年10月28日 09:51   No.442006

■--東電、東通村にも「寄付」
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…24回          

 福島原発事故後に7600万円
 (10月22日より)

 東京電力が福島第一原発事故後、青森東(ひがしどおり)通村に対し、7600万円を支払っていたことが朝日新聞の調べでわかった。東電は東通原発(同村)の建設費をして処理したが、経済産業省が「寄付金に近い」と判断している。
 東電は事故後、同じ名目で隣の同県六ケ所村にも約2億7千万円を支払っていた。(中略)
 経産省は今年7月、東電の家庭向け電気料金の値上げ申請を受けた審査で、東電の両村への支出について「電気を供給するうえで必須とはいえず、寄付金や地元対策費に近い性質を持つ」と判断。今年度分以降の支出について、電気料金算定の基礎となる経費「原価」に組み込むことを認めなかった。(後略)
.. 2012年10月24日 09:14   No.441001

++ 東京新聞 (課長)…158回       
世田谷区 脱原発後押し 電力選びの個別相談
 (10月22日より)

 東京都世田谷区は選べる電力への取り組みとして、再生可能エネルギーの導入方法などを区民にアドバイスする「エネルギー・コンシェルジュ(仮称)」
制度を導入する方針を決めた。2013年7月にも始める。各家庭の事情に応じて適切な方法を紹介するもので、脱原発を後押しする狙いもありそうだ。(中略)
 エネルギー・コンシェルジュは、再生エネに関する諸制度や機器に通じた相談員。区で相談員を登録しておき、要請に応じて家庭に派遣する。(中略)
 世田谷区は13年度予算案に人件費を計上する。4月から人選と窓口づくりに着手し、7月にも相談業務を始めたい考え。

.. 2012年10月24日 09:24   No.441002
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…25回       
電力6社、風力購入を過小に設定
 全原発の稼働前提(10月23日)

 北海道、東北、北陸、中国、四国、九州の6電力会社が、買い取れる風力発電量を少なく見積もっていることがわかった。原発を使えば使うほど風力を取り込む余地が小さくなるという特徴があるため、全原発のフル稼働を前提にして買い取りを抑え、結果的に風力の普及を妨げている。(中略)
 風力は風の強さに応じて出力(発電量)が上下する。このため、火力発電と組み合わせ、風が強い時は風量を増やして火力を減らし、風が弱い時は火力を増やすという出力調整が必要になる。
 原発はいったん動かすと目いっぱい発電し続けなければならず、出力調整ができない。一方、火力は分単位で発電量を増やしたり減らしたりでき、風量を多く取り込める。(中略)買い取りの上限を計算する際、6電力は保有する原発すべてをフル稼働させている前提にした。このため出力調整できる火力が減り、風力を取り込む余地も少なくなった。(中略)
 東京電力福島第一原発の事故を受けて国内の原発のほとんどが止まり、政府も「脱原発」を勧めようとしている。保有する原発すべてがフル稼働するという前提は、現実と大きくかけ離れている。(後略)

.. 2012年10月24日 11:18   No.441003
++ 東京新聞 (課長)…159回       
活断層の定義 大幅厳格化
 |  動いた時期13万年内から40万年内
 |  規制委指針 大飯原発調査へ
 └──── (2012年10月24日より抜粋)

 原子力規制委員会の地震分野を担当する島崎邦彦委員長代理は23日、原発に適用されてきた活断層の定義を大幅に厳格化する考えを示した。
 現行の原発の耐震設計指針では、12万〜13万年以降に動いた断層を活断層と定義。その上には原発を建てないことになっているが、40万年前以降にまでさかのぼって動いていないことを求める。
 規制委が来春までに策定する安全基準原案に盛り込み、規制は大幅強化される見通し。規制委は、直下や直近に活断層があると指摘されている関西電力大飯原発(福井県)や北陸電力志賀原発(石川県)などを自ら調査する予定で、この際、
指針改正を待たず、40万年前以降に動いたかどうかを重視して調べる。(中略)
 国の地震調査研究推進本部は2010年11月、40万年を目安に活断層を長期評価するという報告書を出しており、規制委もこの方針に足並みをそろえる。(中略)
 規制委は有識者のチームで両原発に加え、東北電力東通(青森県)、関電美浜(福井県)、日本原電敦賀(同)の3原発と日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」を調査する。(後略)

.. 2012年10月25日 09:57   No.441004
++ 東京新聞 (課長)…160回       
全国の原発に影響必至   再調査迫られる電力会社

「12万〜13万年という数字があるが、私はその数字を一度も使ったことがない」。
原子力規制委の島崎邦彦委員長代理は23日の記者会見でこう言いきった。(後略)
                  (2012年10月24日より抜粋)


.. 2012年10月25日 10:03   No.441005
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…26回       
全国16原発 初の放射能予測
 4原発、30キロ外も避難線量 原子力規制委福島級事後を想定
 (10月24日 夕刊より)

 原子力規制委員会は24日、全国16カ所の原発で東京電力福島第一原発事故のような深刻な事故が起きた場合の放射性物質の拡散予測を公表した。関西電力大飯原発(福井県)など4原発が、規制委が新たに防災の重点区域の目安とした原発から半径30キロより広い地域で、避難の基準となる積算被曝線量に達した。原発によっては従来の想定を超えた広い範囲を重点区間にした防災計画づくりが迫られる。
 国が全国の原発で大事故を想定した被害を予測し、公表したのは初めて。目安の範囲を超えたのは、大飯原発のほか、東電柏崎刈羽原発(新潟県)、福島第二原発(福島県)、中部電力浜岡原発(静岡県)。
 規制委はこれまで重点区域としていた原発から半径8〜10キロを、福島の事故を受けて国際原子力機関(IAEA)の基準に合わせて30キロに拡大。これを受け、自治体は来年3月までに防災計画を見直す。(後略)

.. 2012年10月28日 08:45   No.441006
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…27回       
来夏電力、余剰分5% 「原発追加稼働なし」で試算
 今夏、節電が原発15基分を実現した。(10月25日 より)

 政府の電力需給検証委員会は24日、沖縄をのぞく全国の来夏の電力について、これ以上原発を動かさなくても5.4%ほど余り、「電力不足のならない」との見通しを示した。節電意識が定着してきたのに加え、原発の代わりに火力発電を動かすためだ。
 検証委が示した試算では、来夏が猛暑だった2010年夏並みの暑さでも、必要な電力は最大でも10年より1割弱ほど少ない1億6583万キロワットにとどまる見通し。今夏、原発15基分にあたる約1500万キロワットもの節電を実現できたことが大きい。
 これに対し、各電力会社が発電できる電力は、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)以外の原発を止めたままでも1億7478万キロワットに達する。火力発電を増やすためだ。電力にどれだけ余裕があるかを示す「予備率」は万が一に備えて必要な3%を上回り、検証委は「電力不足にならない」と説明している。
 ただ、景気が良くなって必要な電力が増えることなどを「リスク」として指摘した。検証委は節電意識が緩むことがないように呼びかけている方針だ。
(後略)

.. 2012年10月28日 08:56   No.441007
++ FRIDAY (幼稚園生)…1回       
.『危険手当ゼロ』 フクシマ原発作業員の「ピンハネ給料明細」
 │  元請けが手当て分を支払わない、黙認を続ける東電の責任は重い
 └────( 2012.11.9号)

 いまだに事故収束への筋道が見えない、福島第一原発。現場で働く作業員たちは、賃金の面でも過酷な状況を強いられている。
 東京電力の三次下請け企業で働いている40代の作業員A氏は、現在、福島第一原発で汚染された瓦礫の撤去などをしている。大量被曝する可能性もある危険な仕事だ。そのA氏が怒りをぶちまける。
 「本当に許せません。私は日当1万3000円で働いていますが、他の企業の仲間から話を聞くと、元請けは作業員一人あたり一日5万円を一次下請けに払っているというのです。つまり一次、二次、三次と仕事が流れるうちに、3万円以上もピンハネされていたんですよ。多少の手数料は必要でしょうが、7割も給料が引かれるなんて納得できない。今年9月社長に『ちゃんと給料を
払ってください』と言うと、こう言って脅されました。『ピンハネなんてどこでもやっている。イヤなら辞めろ。その代わり作業員が一人欠ける損害賠償として、100万円払ってもらうからな!』と。こう言われては、労働者は我慢するしかありません」(中略)
 C氏がピンハネや意見手当の額について大和エンジニアリングサービスの中嶋徳彦社長に説明を求めると、「業者間の暗黙の了解事項だから話せない」と答えたという。C氏はこうした状況を不服とし、今年7月に危険手当の支給と派遣労働環境の改善を求めて労働基準監督署に訴えている。本誌も中嶋社長に取材を申し込んだが、「現在係争中のことなので一切答えられません」の一点
張りだった。「東電はこれまで手当や賃金の支給については各きぎょの判断に任せるという態度をとってきましたが、中間搾取のトラブルは多発しています。
今年3月にいわき市議会でこの問題を指摘すると、東電の担当者はこう答えました。『危険手当は、これからも必要な経費としていく。それがしっかりと作業員にわたるように各企業にお願いし、引き続き努力していきたい』と。東電はこう明言した以上、現場任せにせず、規定の給料や手当の支給を徹底させるべきです」(渡辺氏)
 ピンハネの常態化を黙認してきた、東電の責任は重い。あらためて東電に問題点を指摘した。(中略)
 原発事故から1年半以上が経つのに、東電は作業員の賃金の実態を把握していないのだ。冒頭で初回した作業員A氏は、怒気(どき)を含んでこう話す。
「作業員の中には制限被曝量に達し仕事がなくなるのを恐れ、線量計を付けずに作業している人も大勢います。それなのに雇用する企業は、作業員を安く働かせることしか考えていない。東電も元請けや下請けと“なあなあの関係”で、本気で両道環境を改善するとはとても思えません」
 作業員の頑張りなしに、フクシマの復興はあり得ない。東電は、こうした作業員の言葉をどう受け止めるのだろうか。

.. 2012年10月28日 09:19   No.441008
++ 毎日新聞 (小学校中学年)…11回       
映画『希望の国』 原発施策へモノ申す、再び原発事故が起きたならば
 (10月12日 より)

 酪農を営む小野一家は、大地震による原発事故で家の前まで避難区域に指定される。父泰彦(夏八木勲)は、息子洋一(村上淳)とその妻いずみ(神楽坂恵)を避難させ、自らは認知症の妻智恵子(大谷直子)と家にとどまる決心をする。
 前作「ヒミズ」で東日本大震災を背景においた園子温監督の新作。原発事故の被害にさらされた家族を描く。現在の原発施策への不満や批判にもなっている。「フクシマ」に続き、再び原発事故が起きたという設定がインパクトを持つ。小野家の4人らの生と事故への対応から日本の現状を映し出し、自身の問題としてとらえることを迫る。実際の事件を取り込むのは園監督の荒業の一つ
だが、現在進行形の問題にモノ申した。
 同時に、園作品に一貫する家族の問題も色濃く反映する。夫婦の愛情は泰彦と智恵子の盆踊りのシーンなどで再三描かれる。父子の絆も濃密だが、園監督の分身とも見える洋一の父への愛情にはやや過剰感も。
 ラストの泰彦の行動はカタルシスを観客に与えはするが、意見が分かれるだろう。映画監督の震災への向き合い方はそれぞれだが、ストレートでメッセージ性の強い作品になっている。新宿ピカデリーほかで20日から。(後略)

.. 2012年10月28日 09:27   No.441009
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…28回       
噴煙高さ23キロ、成層圏まで  富士山の「宝永噴火」
 (10月18日 より)

 富士山が最後に噴火した江戸時代の「宝永噴火」(1707年)は噴煙の高さが最高で23キロに達していたとの試算を、神奈川県温泉地学研究所(小田原市)がまとめた。従来考えられていたより高く、大きなエネルギーの噴火だった可能性が高いとみている。
 同規模の噴火がまた起きれば、首都圏などで都市機能が長期間マヒする可能性もあり、専門家は対策の強化を訴えている。(中略)
 噴煙が成層圏(10〜50キロ)まで上がれば、火山灰は偏西風で遠くまで運ばれる。気象庁によると、最近の国内の噴火で観測した噴煙高は、2000年の桜島で5キロ、同年の三宅島で8キロ、昨年の霧島連山・新燃岳は3キロと、成層圏には届いていなかった。宝永噴火の場合、150キロ以上離れた茨城県の太平洋沿岸まで火山灰が届いたことが分かっている。
 アイスランドの火山で10年3月に起きた噴火では、10キロ以上の高さまで噴煙が届き、欧州29カ国の空港が発着停止となって世界中の欧州便が影響を受けた。(後略)

.. 2012年10月28日 09:38   No.441010

■--(無題)
++ 広瀬 隆 (小学校中学年)…15回          

11.11反原発・国会百万人大占拠
 |  「正しい報道ヘリの会」がヘリコプター空撮
 |  山本太郎さんの搭乗解説、広河隆一さんたちの写真
  
 11月11日(日)、首相官邸前、国会議事堂周辺をはじめとする永田町・霞が関一帯で、かつてない超大規模大占拠!首都圏のみならず、全国から結集を!!!
【主催】首都圏反原発連合
【協力】さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会/脱原発世
界会議/経産省前テントひろば

 11月11日のスケジュール
午後1時から国会・霞が関周辺でどぎもを抜く巨大デモを展開
�$B�.8a8e3時から国会周辺抗議行動
�$B�.8a8e5時から7時まで国会正門前大集会─反原発・百万人大占拠

 この日には、「原発をなくす全国連絡会」も、全国規模で政府に「原発ゼロ」への決断を迫る「今すぐ原発ゼロへ全国いっせい行動」を計画
11・11全国いっせい行動だ!!

 「正しい報道ヘリの会」は、ヘリコプター空撮をおこないます。
山本太郎さんのヘリ搭乗解説、広河隆一さんたちプロの写真家たちも搭して、IWJとOurPlanetTV総動員で、全国にインターネット配信を致します。

 国民は、もう許さない。
この震災復興予算の火事場泥棒に明け暮れる官僚どもを!!
消費税増税と環境税名目で、振り込め詐欺に明け暮れる国会議員を!!
まともな報道をしないマスメディアを!!

 福島県と高濃度汚染地域からの、若い女性と子供たち、思春期の人たちの避難の受け入れを進め、放射能汚染瓦礫受け入れを絶対に阻止する。
.. 2012年10月23日 09:45   No.440001

++ 江澤 誠 (幼稚園生)…1回       
10/30(火)学習会「原子力発電と地球温暖化問題の癒着−その歴史−」、
 |  CO2と原発」が相たずさえて増殖した
 |  −「原子力ムラ」と「地球温暖化ムラ」について
 └──── (環境学博士)

 フクシマ原発事故によって、核(原子力)発電は人間の制御できるものではないこと、放射性廃棄物が未来世代に甚大な負荷を与えること、原発に関する「安全神話」は「原子力ムラ」の情報操作によるものであることなどが明らかになった。
 ところが、「原発は地球温暖化の原因とされるCO2を排出しない」などとウソ偽りを平然と述べ原子力発電を推奨してきた多くの環境科学者・専門家集団からは未だはっきりとした反省の言も聞かれない。
 そして、「原子力ムラ」と「地球温暖化ムラ」に絡め取られたメディアは、原発の「安全神話」とCO2の「危険神話」という二重の誤りを意図的に垂れ流し、相乗的に私たちの日常生活を脅かしてきた。
 「地球温暖化ムラ」に集うIPCC(気候変動に関する政府間パネル)などの科学者・専門家集団は地球温暖化政策が環境保護に役立つものとしているが、その政策はCO2を材料にした「投資」であり、金融資本の「保護」を最大の理念とする新自由主義(ネオリベラリズム)政策そのものであって、私たちの日常生活に資するものでも途上国の人々に生きる活力をもたらすものでも、ましてや気候変化によるリスクを科学的に解明・解決するものでもない。
 フクシマ原発事故によって原発の「安全神話」は崩れたが、地球温暖化に絡むCO2の「危険神話」はいまだに増殖し続けている。フクシマ原発事故後において、私たちが地球温暖化政策を検証し直さなければならないのは、地球温暖化問題と原子力発電が相携えて増殖し、フクシマの大惨事を引き起こしたからにほかならない。
 本講座は、こうした問題意識にもとづき原発と地球温暖化問題の癒着の歴史を辿り私たちの進むべき現実的な道をともに考えていきたい。

(注)10月30日(火)が第1回学習会、全体で4回程度開催される予定。
  主催・会場とも「スペースたんぽぽ」です。

.. 2012年10月23日 09:52   No.440002
++ 中嶌哲演 (幼稚園生)…2回       
第2の「フクシマ」起こす前に原発停止を! (下)
 |  あとからくる者のために…原発で作った電気はいらないと声をあげて
 └──── (小浜市・明通寺住職)

安全神話は建設当初から崩壊していた

 福島原発10基と関東の関係と、若狭原発15基と関西の関係は、うり二つです。
若狭現地で使う電力は、舞鶴の火力や水力発電から配電を受けているので、若狭原発群から生み出された電力は、全量関西に送られています。過去40年間で若狭の原発群は、2兆数千億kwの電気を関西に送り続けました。
 ただし若狭住民は、原発を抵抗なく唯々諾々と受け入れたわけではありません。
再稼働を許した大飯原発に限っても、1・2号機建設には大反対運動が起こり、町長をリコールして地盤整備工事を一時中断させるところまで追い詰めましたが、権力・金力・警察・機動隊等が大動員され、結局押し切られてしまいました。
 3・4号機の際も、住民投票を求める直接請求署名が規定数を大きく上回りましたが、町長も議会もこれを否決しました。
 大飯町に隣接する小浜市でも4基の原発建設計画がありましたが、有権者の過半数を超える反対署名を集めるなど、強力な反対運動で阻止しました。
 大飯原発から半径10km以内の住民分布を見ると、68%が小浜市民で、大飯町民は、19%でしかありません。仮に小浜市民に地元住民としての発言権が与えられていれば、大飯原発4基は、存在していなかったかもわかりません。
 ではなぜ、若狭に15基もの原発が建てられたのでしょうか? 火力発電は、大都市の海岸部に作られています。消費地と供給地が一致しており、自給自足的といえます。しかし原発は、消費地である大都市から遠く離れた福島や若狭に作られています。住民が少なく、事故による災害を最小にしたいからです。若狭住民の立場からすると、原発安全神話は、第1機目が建設された時点から崩壊していたと思っています。

子どもに最大の犠牲もたらす原発

 今回の福島事故ではっきりしたのは、原発震災の最大の被害者は、子どもたちだということです。政府は、年間被曝許容度を1ミリSvと決めていますが、子どもや胎児への影響は、大人の数倍といわれています。つまり、1ミリSv/年
であっても、子どもにとっては、数ミリ〜10ミリSv/年の悪影響を受けることになります。
 この許容線量を超える子どもたちが、福島には36万人いると言われています。
実際、福島県が42000人の子どもを対象に甲状腺調査をしたところ、6〜10才の女子54%に、甲状腺に嚢胞などの異常が見つかった、と発表されました。11〜15才の子どもの55%に甲状腺異常が見つかっています。
 チェルノブイリでは3〜4年後から見られた甲状腺異常が、1年半という短期のうちに発見されたことに、欧米の研究者たちは、強い懸念を表明しています。
 そもそも子どもにとって、外で遊べない、土に触れられない、というのは拷問です。何の責任もない子どもたちに最も厄災をもたらす原発事故を、繰り返してはなりません。天災としての地震・津波は避けられないでしょうが、大人災とし
ての原発震災は、何としても防がねばなりません。
 かつて敗戦末期の不決断が、沖縄の犠牲の上に広島・長崎の悲劇を招きました。
今、日本の政府は、再び沖縄をふみにじり続け、「ヒロシマ」に匹敵する破局的な福島原発震災を起こしました。
 今後、「ナガサキ」に相当する若狭や六ヶ所などでの大事故が、「第2のフクシマ」として起こる可能性があります。もういいかげんに若狭の原発を止めようではありませんか。

.. 2012年10月23日 10:47   No.440003
++ 斎藤なぎさ (幼稚園生)…3回       
10月19日(金)官邸前抗議行動の報告
 │ 福島の声を圧殺するな−国会記者会館管理者のひどさ
 │ 被災地の惨状を知って復興予算を使え!
 │ 他の事に流用なんておかしい。怒っているぞ。
 └────(たんぽぽ舎ボランティア)

 金木犀の香る中、官邸前に向かうと、国会記者会館前で幟旗をめぐりひと悶着あった。福島県浪江町から月2回抗議行動に参加している安斉健治さんに話を聞いた。
 安斉さんが『なくせ 原発 なみえ』の幟竿を国会記者会館の鉄柵に括りつけようとすると職員に注意された。納得のいかない安斉さんが責任者に説明を聞きたいと申し出ると、元記者である佐賀年之事務局長が来て、ここは「国有財産だから」使用する事はできない、このことは「官僚から言われた」と言う。
瀬川さんという女性記者が安斉さんを加勢して一緒に30分程抗議をしたところ、事務局長はしぶしぶ引き下がり後始末はして帰るようにと捨て台詞。怒りおさまらぬ安斉さんが「それでもジャーナリストか!」と言葉をぶつけると、事務局長は情けない顔をしたと言う。

 これまでにも国会記者会館は、デモ参加者にトイレを貸さない、インターネットメディアとフリーランス記者に屋上からの撮影を許可しないなど悪評が立っていた。国有財産である国会記者会館を記者クラブが私物化して納税者を締め出しているという構図である。今回は福島の声を圧殺しようとした。許されない行為である。
 1分間スピーチで福島の惨状を伝える声は切実であった。第一原発近くから着の身着のまま逃げてきたという女性は「今も避難所生活をしている。復興予算で仮設アパートを建てるかと思っていたら、よそに予算を使ってしまった。
家族はバラバラ。東電の家族に一日でも避難所生活をしてみて、と言いたい」と訴えた。双葉町を撮った監督は「まだ180人が廃校に住んでいるが賠償されていない。されたとしても少しで、古い家に住んでいた人には120万円しか出ないので、人生をやり直せない」と指摘した。福島からの女性は「避難プロジェクトに参加したある子どもが、芝生に大の字になって寝そべることができ
たと、とても喜んでいた。もっと多くの子どもに体験させたいが、国から予算が出ないので難しい。19兆円の復興予算が、変な使い方をされないよう監視する必要がある」と締めくくった。
 連日、復興予算が被災地の再建と無関係な事業に使われている、という記事を目にする。それも「納税者のため」や「地震に備えるため」というのが理由である。もしそうであるならば、真っ先に復興予算を被災者のために使うべきである。納税者は復興予算がそれ以外の事に使用されるのを怒っている。また巨大地震を危惧するならば、最初にやるべきことは原発を止める事であろう。

 ☆次回(第29回)は10月26日(金)午後6時〜8時
 皆さん一緒に参加し、声をあげましょう!

.. 2012年10月24日 08:20   No.440004
++ 柳田真 (高校生)…51回       
官邸前行動、再稼働阻止全国ネット、山谷支援、各種講座の開催
 

1.毎週金曜の官邸前行動に参加
 たんぽぽ舎は反原連の参加団体であり、毎週金曜の官邸前行動にボランティアの皆さんと共に毎回参加しています。10月19日(金)(第27回)は30人程度で参加。1班〜5班にわかれて集会の盛り上げを担いました。途中、コーラス2人と日音協の音楽隊(5人)の二つが加わり、にぎやかになりました。その後の交流会でたんぽぽ舎音楽隊をつくりたいネ、という話も。
 なお、11・11国会大行動(反原連主催)のビラがたんぽぽ舎に置いてありますのでご活用ください。

2.再稼働阻止全国ネット結成間近で、人の出入りが激しい・会議が多い11月11日(日)午後の反原発100万人・大占拠(反原連主催)にむけての東京
圏でのいろいろな努力と、全国各地でも多くの行動が計画されています。
 たんぽぽ舎と経産省前テントひろばなど5団体では11月10日(土)午後に、再稼働阻止を焦点とする全国ネットワークの結成をめざし、いま全力投球中です(会場・東京)。その前段に、10月27(土)夕方、再稼働と規制委員会に的を絞った討論集会を開きます(午後6時から、於・スペースたんぽぽ)
 たんぽぽ舎では11月10日(土)・11日(日)にむけて、人の出入りが激しく会議と作業が増えています。

3.たんぽぽ舎4階(スペースたんぽぽ)の講座で忙しい
 スペースたんぽぽで月10回程(週に2〜3回)開催している講座が、楽しくもあり忙しくもありで、複雑な心境です。10月22日(月)には小林公吉さん(もと教師)を講師に迎え、テーマ「1990年代の生活なら原発なしで電気は大丈夫」を開催。エネルギーの1割カットで原発のない社会を実現しよう!という内容でした。シンプルな生活は心身ともにラクになるという話は共感できる
内容でした。

4.年末助け合い 山谷支援活動(物資カンパ)を12月から恒例の年末助け合い・山谷支援活動(衣類や現金カンパなど)が12月初旬から始まります。昨年も多くの物資とカンパを送ることができました。
 今年もよろしくお願いします。(11月中は準備期間)

.. 2012年10月24日 11:59   No.440005
++ たんぽぽ舎 (社長)…734回       
10/26(金)金曜・首相官邸前抗議に参加しよう!
 |  大間原発の建設を中止せよ、大飯原発を停止せよ、全原発を即時廃止せよ!
 |  11/11に向け再び大きな盛り上がりを!
 └──── 呼びかけ:首都圏反原発連合(TEL 080-9195-2668)

日 時:10月26日(金)18:00〜20:00 予定
場 所:首相官邸前および永田町・霞が関一帯

◆たんぽぽ舎のボランティアにご協力ください。
 当日、13:00〜15:30にたんぽぽ舎へ集まり、ビラ折りをして、マイク、横断幕を持ち、たんぽぽ舎を16:00頃出発、経産省前テントひろばに寄り
 合流(17時前後)して、首相官邸・国会議事堂正門へ向かいます。

 ボランティア可能な方はご連絡いただけると助かります。
 電話 たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035

.. 2012年10月25日 08:24   No.440006
++ 金子 (幼稚園生)…4回       
デモのお知らせ
 |  10月26日(金)桜木町駅前広場19:00スタート
 └──── 神奈川・東電デモ実行委員会

 毎月1回行っている、桜木町駅から東京電力神奈川支店に向けてのデモ、今月も金曜 10月26日 に行います。
 前回同様 19:00桜木町駅前広場スタート、デモ出発前の 18:00〜19:00 は、スタート地点の桜木町駅前広場にてリレーアピールを行います。
 多くの人が、官邸前で声を上げています、横浜でも全国に広がる動きと呼応し、「全ての原発を廃炉に、福島事故の原因と責任を追及する、原発事故被害者、被爆労働者と連帯していこう 」を掲げ訴えていきましょう。

デモコースは、桜木町駅前広場⇒市庁舎⇒東電神奈川支店⇒桜木町駅前広場の約1時間のコースです。デモの後、有志にて交流会もあります。
お問い合わせ:金子09065403771まで

.. 2012年10月25日 08:36   No.440007
++ 山崎久隆 (部長)…233回       
結局こうなるしかない 原発推進の血塗られた末路(上)
 |  インドの原発反対運動
 |  津波被害を受けたインド
 └──── (たんぽぽ舎)

 インドの原発反対運動

 「クダンクラムに反対する国際請願に署名したな?あなたの名前も乗っていたぞ。つまりあなたは反原発だということだ」…スパイ小説のような事件が本当に起きた。
 日本からクダンクラム原発反対運動を取り組む住民との交流に向かった三人の人々が国外退去になった9月25日、チェンナイ空港で空港警備員から浴びせられた言葉だという。
 到着ロビーに待機し、飛行機から降りてくるや行く手を遮られ、別室に連れて行かれてなされた事情聴取、その後に「国外退去処分」。その理由は「1948年施行の外国人令の第6節で規定されている行動に外れた行いを取る可能性があるので、できるだけ早い航空便で国外に追放する」すなわち好ましからざる人物というわけだ。既に3人の日本国内での活動までも調べられており、背後に大きな国家機関の意思を感じる。(ここまでノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン事務局の報告より)
 9月10日にはクランクラム原発をめぐり建設現場周囲に集まった市民に対して治安当局が発砲し、1名が死亡した。
 それでも13日には1500名の市民により、海側から原発包囲行動が取り組まれ、決してひるんではいないことを示した。
 クダンクラム原発反対が大きく広がったのは言うまでも無く福島第一原発事故を見たからだ。原発がどういうものか、1000の言葉よりも現実に起きた事故が物語る。今も続く15万人の人々の避難生活。ひとたび原発が事故を起こせば土地も住まいも失う現実を前に、原発を止めることを決意した人々がインドにも大勢いた。
 クダンクラム原発は100万kw原発を2基建設中だ。炉型はいずれも「VVER1000」というロシア製加圧水型軽水炉。チェルノブイリ原発事故以後設計に欠陥があるとして当時の東ドイツなどの原発が問題とされた「VVER440」の改良型で、同時に規模も大きくなっている。

 津波被害を受けたインド

 クダンクラム原発が立地されたインド南部のタルミナド州は2004年のスマトラ島沖地震(M9.2)の際に津波被害にあっている。市民が福島第一原発事故とダブって見るのは当然だ。実際にインドのマドラス原発は津波により被害を受けており、これが津波により被災した原発第一号だ。
 インドの原発も多くは海岸地域に立地している。津波想定がほとんど無いのも日本と同じ。同時にサイクロンの高潮対策も不十分。これまでは軍事機密でもあった原子力はインド社会において安全性議論はほとんどなされてこなかった。
 現在インドで稼働中の原発は20基だが、合計出力は478万kwに止まる。一基あたりの出力が日本などに比べ低い。これを2030年までに40基新設し、約6300万キロワットに拡大する計画をインド政府は進めている。一基あたりの出力が急に数倍規模になるわけで、これはこれで危険性も大きくなる。
 さらにインドでは高速炉開発計画も進められており、核武装国でもあるから軍用核開発も進められている。言うまでもなく、同じ核武装国の隣国パキスタンや中国との緊張関係も解消しているわけではない。南アジアの火薬庫、ジャム・カシミール帰属問題もあり、核を巡るあらゆる問題が凝縮している国だ。
 そのため市民運動に対する治安当局の攻撃は熾烈を極めている。

.. 2012年10月25日 08:48   No.440008
++ 山崎久隆 (部長)…234回       
結局こうなるしかない 原発推進の血塗られた末路(中)
 |  国際連帯で原発輸出を止めよう
 └──── (たんぽぽ舎)

 国際連帯で原発輸出を止めよう

 日本はインドとの間で原子力協力協定を結んでいる。本来は核拡散防止条約外で核兵器を開発した国とは、核開発協力はしてはならないはずだ。例えば朝鮮民主主義人民共和国に核兵器開発に使用可能な工業製品を輸出すれば、貿易管理令違反として強制捜査される。ところがインドとの間では、これから核開発の協力関係を結ぶのだと言うから、この国の二重基準には本当にあきれ果てる。
 日本経済新聞には、クダンクラム原発反対運動に取り組む社会活動家のA・ムスクリシュナン氏の言葉が紹介されている。
 「インド政府は太陽光や風力など原発以外の選択肢を考えるべきだ。他国も原発を売り込まないでほしい」また、野田佳彦首相に送った公開書簡には「あなた自身が福島の被害で苦労しているなか、他国にその危険な技術を売る道徳的な正当性はない」と書かれていた。
 その日本では、福島原発事故調査を行った国会事故調は報告書で事故を人災とし、次のように指摘している。「秘密主義や、国民の疑問を政府が無視していたこと、原発を規制する者と原発を運転する者が癒着していたことなど日本特有の事情によってもたらされた面がある。」
 インド政府は日本政府と同様、情報を隠ぺいし、市民の抗議を弾圧し、たった3名の海外からの支援者を「国外退去」にし、一方で原発拡大路線を突っ走っている。これは第二、第三のフクシマをインドで引き起こす準備をしていることに
他ならない。
 世界のどこであろうと、フクシマやチェルノブイリ原発事故級の事故が起これば、深刻な地球被曝につながることは、とっくに実証済みだ。
 これを止めるためには、国際連帯の力で止めていくほかはない。
 「脱原発依存」と言っておきながら原発輸出をまだ続けようとする日本政府に対しても、強く反対の声を上げていかなければならない。

.. 2012年10月25日 10:16   No.440009
++ 柳田真 (高校生)…52回       
原子力事故防災は無理だ。廃炉で安心へ
 │  福島級事故がおきたら...全国16原発放射能予測に思う
 └────(たんぽぽ舎)

○国の原子力規制委員会(国会承服いまだなし。不当で原子力ムラ中心の人事)が24日、福島級の事故が起きたら―の全国16原発の放射能拡散予測を公表した。初めての公表。30キロ外でも放射能高線量の地域が4つも並ぶ。東電柏崎刈羽原発事故で新潟県魚沼市40km、中部電力浜岡原発事故で静岡県の掛川市、関西電力大飯原発事故で32kmの京都市、南丹市他。
○原発で過酷事故が起きた場合の被曝を想定した国は、本来なら原発を作る前に住民に見せるべきであった。電力会社も国も「絶対安全」と言って見せずにきた。ソ連チェルノブイリ事故(1986年)が起こったにもかかわらず。公表していれば、原発反対運動は大きく違っていたはず。
○福島級の事故が次に起きた時どう逃げるか?
 たとえば大飯原発は、唯一の橋は倒壊するし、渋滞の幹線道は高線量だし、柏崎市は冬の雪道は通行止めだし、、、。もし、近隣する原発が共に事故を起こしたら(たとえば若狭湾は原発銀座と
 いわれる程、10数の原発が林立している)放射能はこれよりもっともっと巨大なものとなり、手の打ちようがない。
○規制委員会は原子力事故の防災対策を30キロ圏自治体は作れと言っている。
 再稼働の前提だといって各自治体に迫っている。30キロ圏内の全国135自治体(480万人の人口)は苦慮している。
○はっきりいって、原子力過酷事故の防災は無理である。巨大な放射能放出と戦える生物はいない。武器はない。一番の防災は超危険物をやめることだ。
 もとから断つことだ。原発を廃炉にすることである。これが唯一、安心の道である。原発なしでも電気は大丈夫。現在の状況(50原発中。稼働原発2基
 のみ。その2基もなしで大丈夫)が証明している。今後の再稼働なんてとんでもない。原発即時廃止こそ日本を救う道だ。
○日本人の習性か。「予想はできるが考えたくないこと、イヤな事は考えない」で来た。多くの人にも是非再考してほしい。原子力ムラ(実は原子力利権共有帝国)をここまでのさばらせてきた原因の一端は我々のうちにあることを。

.. 2012年10月28日 08:38   No.440010
++ 天辰 (幼稚園生)…4回       
原発事故で、子どもたちがバスで逃げる訓練を見て、むなしい。
 │  一刻も早く原発ゼロへ!
 └──── ( たんぽぽ舎会員)

 泊とか大飯などで福島級の原発事故発生想定して子供達が大型バスに乗って、放射能被曝から逃れるために郷土から出て行く訓練をさせられていたが、なんとむなしく悲しい恐ろしい訓練をさせられていることか!こうなっちゃいけないから、原発ゼロ目標政策に基づいて、一刻もはやく各原発廃炉宣言をして大地震襲来に耐えられる処置を講じなければならないのに、なんとゆうことかと
驚きあきれ、あきれてばかりではいられない、なんとか、国民の皆様にわかっていただかなければ、あきらめずに手を打っていかなければとおもうところです。

.. 2012年10月28日 09:12   No.440011

■--大地震発生時、火災が広がり避難困難に
++ 茨城新聞 (小学校中学年)…12回          

17都府県に危険密集地
  (10月13日より)

 国土交通省は12日、地震の際に大規模火災が発生する恐れがあり、避難も困難な「著しく危険な密集市街地」が17都府県に5745へクタール(197地区)あると発表した。首都直下地震や南海トラフ巨大地震などに備え、国交省は自治体と協力し、住宅の耐震改修や避難路確保のための道路拡幅などの対策を2020年度までにおおむね完了させる方針だ。
 危険とされたのは、都市部では空襲などの戦災を免れた地域、地方では漁村などが中心。高齢者が多く住んでいるのも特徴だ。都府県別では、大阪が2248ヘクタール(11地区)と最も広く、東京の1683ヘクタール(113地区)、神奈川の690ヘクタール(25地区)が続いた。(中略)
 国交省は、耐震改修や道路拡幅のほか、老朽化した住宅の撤去や、延焼防止効果がある公園の整備などを財政支援している。ただ、自治体の財政難や住民の理解を得るのが難航するケースが予想されるため、20年度の目標が達成できるか不透明だ。
.. 2012年10月19日 08:41   No.439001

++ 朝日新聞 (小学校中学年)…19回       
5アンペア生活 −新聞記者の体験から−
 │  (10月6日 「記者有論」より)
 └────

 東京電力との契約を最小の5アンペアに下げた日から、もうすぐ3カ月がたつ。
 一度に流せる電流の上限を、これまでの40アンペアから8分の1に下げた。
10アンペア以上を消費する電子レンジや炊飯器は使えない。エアコンも単なる壁の飾りになった。
 でも、猛暑続きの夏を体調を崩さず乗り切れた。一人暮らしの私の電気代(8月分)は1208円。以前より月額808円減った。ただ動機は電気代節約ではない。
 昨年秋まで2年半の福島赴任中に、東京電力福島第一原発の事故に遭った。
育てた農畜産物や郷土を多くの人が奪われる姿に接した。東京に異動してからも、様々な犠牲を強いている電力会社の電気を、ジャブジャブと使う気分にはなれなかった。
 忍耐覚悟の5アンペア生活だったが、始めてみたら発見に満ちていて飽きることがない。
 電気がないとどうしても困るのは、パソコンや携帯電話などに限られる。
レンジや炊飯器といった製品は、ほとんどがほかの方法で代替できる。鍋で米を炊き、コンビニ弁当を蒸して温める。脱電気の工夫を会得するたび、生活の幅が広がる実感があった。(中略)
 だが記事が出ると予想外の反響があった。若者から年配の方々まで、数多くの読者から、共感の便りが届いた。「わが家もさらなる節電に励みます」「うちも早速アンペアダウンしました」。ライフスタイルを見直し、エネルギー消費を減らそうと本気で試している人は、決して少数派ではないと、感じることができた。 
政府は「2030年代に原発ゼロ」の目標を打ち出す一方で、原発再稼働の方針を示している。ゼロの目標は遠く、かすんでいる。
 それでも、5アンペア生活に熱い関心を示してくれた人の声、官邸前の脱原発デモに絶えることなく集う人の姿に、未来を変えたいという意志の確かさを見る。遠い目標を、近くにたぐり寄せるのは、政府ではない。我々一人ひとりの暮らしのあり方だと思う。
−−−−−
(メルマガ編集部・柳田:福島原発事故のあと、自らの生活と電気消費を見直す人々が増えた。加えて、電気料値上げに抗いアンペア数を下げて生活する人が拡大し、ちょっとしたブームをよんでいると聞く。電力会社の売上がしっかり減少(利益減)して困っているようだが、日本の将来のためにこれは良い傾向だと思う。)

.. 2012年10月22日 10:18   No.439002
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…20回       
国際赤十字が報告書、福島原発事故の移住「人道危機」
 (10月17日から)

 「国際赤十字・赤新月社連盟」(本部・ジュネーブ)が16日、「世界災害報告書2012」を公表した。東京電力の福島第一原発の事故を、「科学技術の事故によって(住民が)移住させられた、人道危機だ」と位置付けた。
 報告書のテーマは「強制移住と移動」。福島の事故は、途上国を中心に開発にともなう強制移住者が推定1500万人いると説明した章の中で取り上げ、同様な人道危機だとした。
 原発の20キロ圏内からの避難について「政府の指示通りに避難したのに、結局、放射能濃度が高い場所に行き着いた」とする住民の声を載せ、「怒りと苦痛、不安がある」と分析。被ばくについては、「チェルノブイリ原発の事故時よりもはるかに下だ」としつつ、「長期的にどんな影響があるのかを明らかにするのは難しい」と悩む医師の言葉を引用した。
 連盟のメティアス・シュマール事務次長は記者会見で、「一般的に、原発の周囲の潜在的脅威は政府によって強調されてこなかった。政府には(情報の)透明性が求められる。『福島』は終わっていない」と語った。
−−−−−
関連ニュース(NHK NEWS WEB) 10月17日付け
 東日本大震災の損害額 世界の57%占める
 こちら
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「世界災害報告書2012」(20th issue World Disasters Report)は、赤十字のホームページからダウンロードできます。
 こちら

.. 2012年10月22日 10:27   No.439003
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…21回       
◇シンガポール 原発導入見送り 「リスクが大きいと判断。」
 (10月17日 から)

 シンガポール政府は、検討を進めてきた原子力発電の導入を当面は見送る方針を決めた。電力のほぼすべてを火力発電でまかない、燃料を輸入に頼る現状からの脱却を目指していたが、リスクが大きいと判断した。
 イスワラン第2貿易産業相が15日、国会で与党議員の質問に「原子力発電の技術は、国内での利用にいまだ適していない」と答えた。リー・シェンロン首相が2010年に「原発は選択肢」と明言し、建設の可能性を探る事前調査を進めたものの、東京電力福島第一原発の事故の後、国内でも慎重論が強まっていた。(中略)東京23区ほどの国土に530万人が集中している点を挙げ、
事故が起きても避難できないことを示唆。「シンガポールでは、リスクが利益を上回る」と語った。(後略)

.. 2012年10月22日 10:35   No.439004
++ 毎日新聞 (小学校中学年)…10回       
被災地の女子高生を描いたドキュメンタリー「うたごころ」
 −−"ありのまま"に共感 (10月13日 から)

 東日本大震災の被災地で暮らす1人の女子高生を追ったドキュメンタリー映画「うたごころ」の自主上映会が、全国で開かれている。監督は民放局のディレクターとして阪神大震災の報道にも携わった榛葉(しば)健(たけし)さん。休暇を利用し手弁当でカメラを回した。「ありのままの被災地を感じ、つながりを持つきっかけにしてほしい」。思いに共感したボランティアの手で上映の幅が広がっている。
 映画は、津波で自宅を失った女子高生の4カ月を60分にまとめている。震災を機に父母への思いを深めたり、高校の合唱部の引退コンサートに挑んだりしながら自分を見つめなおす姿を追った。(中略)
 来春は少女と父母のその後を追った続編を公開する。
−−−−−
・チャリティー上映会 10月21日(日)13:00から 参加費1000円 定員150名
 場所 イオンモール千葉ニュータウン イオンホール
ほか、全国各地でチャリティー上映会が予定されています。
−−−−−

.. 2012年10月22日 10:41   No.439005
++ 東京新聞 (課長)…156回       
原発ゼロ 閣議決定回避について、米、外圧批判恐れ口止め
 |  原発反対世論に米国が神経をとがらせて対策
 └──── 

 野田内閣が「二〇三〇年代に原発稼働ゼロ」を目指す戦略を決める直前、米政府が日本に原発ゼロの閣議決定を回避するよう求めていた問題で、九月に行われた日米交渉の場で米側が「日本国内で外圧と取られないように注意してほしい」などと口止めしていたことが分かった。日本の脱原発を求める国内世論の反発に米政府が神経をとがらせていることが浮き彫りになった格好だ。

 日米協議関係者への取材によると、五日に米・ワシントンで行われた協議で、日本側は外務省の藤崎一郎駐米大使が、米エネルギー省のポネマン副長官とライヨンズ次官補に面会した。

 藤崎氏は、その際、「二〇三〇年代に原発ゼロを目指す」「核燃料サイクルは中長期的に維持する」など政府が検討していた新戦略について説明した。

 これに対しポネマン氏は「あまりにも問題が重大すぎるため、大統領や国務省の意向を聞かずにコメントできない」と話した。その上で「日本の主権を尊重する」としながらも「くれぐれも外圧と取られないように注意してほしい。この協
議は極めて機密性の高いものだ」などと発言。日本の世論に神経質になっていることをにじませた。(中略)

 日本は米国との意見交換の後、十九日に「原発ゼロ」の閣議決定見送りを決め、加えて検討していた「原発ゼロ法案」の整備も棚上げにした。

 意見交換を取り仕切った外務省国際原子力協力室の話…米側の働きかけについて意見交換の内容はコメントできない。…(2012年10月20日より抜粋)

.. 2012年10月22日 11:09   No.439006
++ 東京新聞 (課長)…157回       
堤防6割耐震進まず 水門700カ所超で未点検 検査院指摘

 会計検査院は17日、東海地震などで大きな被害が想定される15都道府県にある公共土木施設の地震・津波対策の調査結果を公表、海岸では耐震点検を実施して対策が必要とされた堤防の約6割に当たる総延長約84キロで耐震工事が実施されていないと明らかにした。海岸に設置された水門727カ所では耐震点検が終わっていなかった。(後略)

 官庁、病院も倒壊恐れ 「特定建築物」955棟、震度6強

 中央省庁の庁舎や独立行政法人国立病院機構が運営する病院などの「特定建築物」と呼ばれる建物のうち、国土交通省などが実施した耐震診断で、955棟が震度6強の地震により、倒壊する危険性が高いとする調査結果を17日会計検査院がまとめた。(中略)
 今後起きる可能性のある東海・東南海地震などの際、防災拠点となるべき施設での耐震対策が完了していない実態が明らかになった。(中略)
 国立病院機構運営の医療施設などで耐震診断していたのは298棟。改修が必要なのは230棟で、うち74棟は倒壊する危険性が高かった。(後略)
                  (2012年10月18日より抜粋)

.. 2012年10月22日 11:17   No.439007
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…22回       
東電株主代表訴訟の原告団事務局長を務める  木村 結さん

 5兆5045億円を、東京電力の現在と歴代の経営陣27人に対して請求している。
 訴えの内容は、対策を怠り、福島原発事故によって会社に損害を与えたというもの。勝訴しても金は会社が回収するので、自らには何の得もない。なのに、原告42人をまとめ、保険の仕事を休んでは記者会見や法廷に足を運ぶ。「責任を明
確にするためです」
 新潟から上京、結婚生活を送っていた1986年、チェルノブイリ事故が起こる。
共同購入の茶から放射能が検出された。2歳の娘を抱え、食品汚染は切実だった。
初めて原発の存在を意識した。
 株主運動を始めたのは89年。借金して100株を59万円で購入。毎年、総会で脱原発を提案した。
 幼いころ、かつて特攻隊員だった父に聞いた。「なぜ戦争に反対しなかったの?
」と。答えは「そんなこと言える時代じゃなかった」。それがずっと心に残っていた。戦争も原発も知らない間に進んでいく。異議を唱える「大人としての責任」が活動の原点だ。(中略)
 大好きな和服でデモや集会にも出かけ、現代の「革命」とも言うべき、脱原発に挑んでいる。 (2012年10月19日より抜粋)

.. 2012年10月22日 12:04   No.439008
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…23回       
来春にも値上げ 関電が申請方針 家庭1割・企業2割

 関西電力は、来年4月以降に電気料金を上げる方針を固めた。値上げ幅は、国の認可が必要な家庭向けで1割程度を軸に、年内にも政府に申請する。企業向けなどの大口は2割程度の方向だ。(中略)
 関電が値上げ時期として現在、最も有力視しているのは来年4月。国の認可がいらず、双方の交渉で価格が決まる企業との料金契約の更新時期が、年度が変わる4月に集中するためだ。
 家庭向けも同じく4月の値上げをめざす。値上げ幅は、東京電力が申請した10%を軸に検討に入る。(2012年10月22日より抜粋)

.. 2012年10月23日 08:24   No.439009
++ 茨城新聞 (小学校中学年)…13回       
◆「地下水くみ上げ」が地震誘発 昨年スペインでM5.1、英科学雑誌に発表
  高圧水注入も引き金に
 (10月22日より)

 昨年5月にスペイン南東部の地方都市ロルカを中心に大きな被害が出たマグニチュード(M)5.1の地震は、長年の地下水くみ上げに伴う地盤沈下が引き起こした可能性が高いとする研究結果を、カナダやスペインのチームが22日付の英科学誌に発表した。
 この地震は深さ2〜4キロと非常に浅い場所で断層が動いて被害が拡大した。
チームはコンピューター解析で、局地的な地盤沈下により地殻に異常なゆがみが生じていたことを確かめた。
 高圧の水を地中に送り込む新型天然ガス「シェールガス」の採掘や二酸化炭素(CO2)を地中を貯留する手法など、新たな技術にも警鐘を鳴らす内容。
チームは「地震が発生しやすい場所で地中に人為的な変化を与えると予想外の影響が出る」と指摘している。(中略)
 米研究評議会は6月、地球温暖化対策として注目される、大量の二酸化炭素(CO2)を地中に貯留する手法も地震を起こす可能性があると指摘。「影響をさらに評価する必要がある」としている。

.. 2012年10月24日 08:26   No.439010
++ 日刊ゲンダイ (幼稚園生)…1回       
◆「第三極で地殻変動」 橋下ブレーン、小沢に鞍替え
 (10月20日より)

 ドイツを訪問し、脱原発の現状を視察している「国民の生活が第一」の小沢代表。環境相や商工会議所、消費者団体の幹部らと、連日、精力的な面談日程をこなしているが、この同行団の中に橋下徹・大阪市長のブレーンがいることをご存知じか。いや、正確には形だけのブレーンと言うべきで、いまや、考え方にギャップがある。かつての橋下ブレーンが小沢に鞍替えしつつあるのだ。
第三極の中でも静かな地殻変動が起きている。
 小沢のドイツ訪問に同行したのは「脱原発弁護団全国連絡会」代表の河合弘之氏。M&A訴訟でも活躍している辣腕ビジネス弁護士だが、2人の急接近には必然的理由がある。
 もともと「大阪府市エネルギー戦略会議」のメンバーだった河合氏は、もと改革派経産官僚の古賀茂明氏や「環境エネルギー政策研究所」の飯田哲也所長らとともに大飯原発再稼働反対の立場で今夏の電力需給問題などに取り組んできた。しかし、「大阪府市エネルギー戦略会議」は突然、休止に追い込まれ、橋下市長への脱原発への意欲も目に見えて急低下したのは、周知の通りだ。そ
こに小沢登場である。脱原発の姿勢を鮮明にし、今月15日の会見では「今夏は歴史的猛暑だったが、原発再稼働なしで電気は足りた」と言い切った。
 「口にこそ出して言いませんが、河合氏が橋下氏に失望し、小沢氏に期待を寄せているのは間違いないでしょう。そうしたら、小沢氏のドイツ訪問に同行した。小沢代表は『河合弁護士から脱原発派の市民団体の意見を聞きたい』と言っています。両者の接近は本物です」(後略)

.. 2012年10月24日 08:41   No.439011
++ 茨城新聞 (小学校中学年)…14回       
JA茨城県中央会も「脱原発」 東海第2の再稼働反対決議へ
 (10月20日より)

 JA県中央会の加倉井豊邦会長は19日、県JA大会(25日、小美玉市)で決議する活動方針に、「日本原電東海第2原発の再稼働反対」と「将来的な脱原発」を盛り込むことを明らかにした。東京電力福島第1原発事故の影響が依然尾を引く中、「東海第2で事故が起きたら影響は福島の比ではない」とし、全国農業共同組合中央会が11日に打ち出した「将来的な脱原発」方針に足並みを
そろえる形だ。(中略)
 福島第1の事故で、県内農林畜産業は出荷制限や風評被害に苦しめられ、東電への賠償請求総額は9月末時点で約393億6700万円にのぼっている。
(中略)
 加倉井氏は「東海村臨界事故で懲りたわけで、(福島第1原発事故に続き)3度目があってはならない」と話した。(後略)

.. 2012年10月24日 09:01   No.439012

■--テント日誌
++ S・S (幼稚園生)…1回          

<テント日誌10/13(土)―経産省前テントひろば399日目>
 |  さようなら原発集会in日比谷 6500人が結集
 └──── (S・S)

 今日は朝から雲ひとつない、抜けるような青空。日中は10月とは言えまだ汗ばむ陽気でもある。お昼過ぎにテントに立ち寄り、再稼働反対の幟旗を持ち、日比谷公園に向かう。公園内の野外音楽堂は既にほぼ満員状態。「さようなら原発集会in日比谷」が定刻通りに始まる。参加者は、主催者発表で6500人とのこと。
 オープニングはYaeさん(加藤登紀子さんと藤本敏夫さんの娘)のコンサートで始まった。どことなくお母さんを思い起こさせる歌声である。
 はじめに主催者を代表して挨拶に立った鎌田慧さんは、JAグループが今年10月に開催された 第26回定期大会で脱原発の運動方針を採択したことについ
て、「大間原発にたったひとりで反対してきた“あさこハウス”の熊谷あさ子さんは、『海と畑があれば他に何もなくても生きていける』と最後まで電力会社に土地を売らなかった。電源開発は彼女の土地をあきらめ、場所を一部変更して原発を建てるための設計変更しなければならなかった。
 JAの方針転換は大きなできごとであり、命を生産する農業が原発と全く相容れないとわかった農業者の固い決意だ。この決意に応え、私たちは今こそ原発を叩き潰そう。」と訴えた。
 続いて哲学者の高橋哲哉さんの訴え。「国は国民を欺き、見捨てる。第二次大戦で気づいたのに、戦後私たちはより快適で便利な生活を求めそのことを忘れてきた。今度こそ命と健康を最優先にする国に変えなくてはならないと強調した。
さらに「郡山市で、子どもたちに集団疎開を求める裁判 (仮処分申請)が闘われている。福島県民には避難の権利が認められるべきだ」と、「ふくしま集 団疎開裁判」への支援を忘れてはならないと訴えた。
 落合恵子さんのアッピールは、名古屋の集会参加のため代読での朗読。「私が中学生の頃、第2次大戦があった。私は中学生の素朴な思いで「大人たちはなぜみんなで反対しなかったの?」と尋ねた。…今、私たちは同じ過ちを犯し、同じことを問われている。」と訴えた。
 福島現地からは、郡山在住でテントにもなじみの深い「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の森園和重さんの訴えがあった。「1年半経っても、私たちは地震が起きるたび、避難しなくてよいのだろうかと心配し、“あの日”に引き戻される。…福島では、蚊や蛾などの小動物が 去年に比べてずっと少なかった。トンボは1匹しか目にせず、普段の年ならコンビニの青い紫外線(殺虫灯)に衝突しているはずの虫もほとんどいない」と福島での「命の危機」を訴えました。
 「いま、東京が、何事もなかったかのように生活していられるのは、懸命に収束作業に当たっている被曝労働者、業員がいるから。3千人の作業員の6割は福島県民。加害者が被害者を雇っている。これが福島の現実だ。…こんな状態になっても原発を動かそうとする人たち。地球は人間だけのものじゃない。この会場には、普段働いている方も多いと思うが、私は原発メーカーである東芝・日立の人たちに、命とは何か問うてみたい」。
 また、森園さんは、福島原発告訴団、ふくしま集団疎開裁判、「子ども・被災者支援法」の重要性に触れながら、これほどの事故でも誰も責任を取ろうとしない現状を変える必要を訴えました。
.. 2012年10月16日 10:06   No.436001

++ S・S (幼稚園生)…2回       
 「全国の女性たちはつながっていきましょう。その女性たちをサポートしている男性の皆さんも一緒に頑張りましょう。」と熱く訴えた。
 そして、本州最北端の大間原発建設予定地の「あさこハウス」で建設反対を闘っている小笠原厚子さんの話へと続く。「どんなに無視され、村八分にされ、孤立させられても、私の母は電源開発に決して土地を売らなかった。今、新規原発の建設を認めないと言いながら、政府は一方で大間原発の建設再開を認めたが、もし、母があのとき、あきらめて土地を売っていたら、今頃大間原発は稼働していただろう」と、1人でもあきらめず闘うことの必要性を訴えた。
 最後に作家の大江健三郎さんの話。「中国の小説「故郷」(魯迅)の一節を引きながら、「原子力ムラの弱点は、私たちに何も希望を示せないこと。私たちはこうして集まり続ける限り希望がある。集まって道を作り、希望を持って生きよう」と述べた。
 脱原発を宣言して注目を集めた城南信用金庫の吉原毅理事長が閉会のあいさつ。
吉原理事長は、東京で開催中のIMF(国際通貨基金)・世界銀行総会に経営者のひとりとして参加した後、この集会に参加しました。
 「政府が2030年代に原発ゼロの方針を決定したとき、経団連、経済同友会、日商の経済3団体が連名で「原発ゼロは現実的ではない」と共同声明を出した。
経済団体は中小企業の代表というが、いったいどこの中小企業の代表なのか」と、自分が所属している経済団体を批判しました。
 「経営者でも、もう原発はこりごりだという人がたくさんいる。いま、経営者に求められているのは脱原発に踏み出す勇気だ。」と訴え、満場の拍手で集会を
閉じた。
 その後、参加者は、会場周辺をデモ行進して脱原発を訴えた。解散地点の常盤橋公園で、たんぽぽ舎、反原発自治体議員連盟、テント、大間原発のあさこハウス、全国ネットワークからのアッピールをし、総括集会をもって今回のアクションを閉じた。
 地下鉄でテントに戻り、留守番のSさん、Tさん、Uさんに集会の報告をしているその時、北海道から緊急の連絡が入った。札幌の大通り公園の『泊・大間原発に反対する集会』が12000人の結集で大成功の報告。
 また、明日はテント設立400日目ということもあり、集った仲間で前夜祭を行いった。自転車で八王子からやってきたKさんやハンスト中のFFさんも参加し、夜の耽るまで議論が盛り上がった。

.. 2012年10月16日 10:13   No.436002
++ K.M (小学校中学年)…10回       
<テント日誌10/14(日)―経産前省テントひろば400日目>
 |  テント400日目にテントの闘いを想う!
 |  原発と原爆は密接に関係
 └──── ( K.M )

10月14日(日) 晴のち小雨のち晴

テント400日目にテントの闘いを想う!

 設立400日を迎えた日曜日、経産省前テントひろばはおだやかだった。夜も10時を過ぎると泊まり当番だけになり、ささやかなつまみを回しながら焼酎やワインを飲んだ。
 経産省前テントでは高速道路入口に向かう大型車が頻繁に走って不愉快な車のエンジン音が止むことがない。辺野古のテントは海べりにあり爽やかな波の音が聞こえる。辺野古の砂浜がなつかしい。高江の森に囲まれたテントも山の音が聞こえるほど静かだ。
でも、高江には今や米軍輸送機オスプレイが「機体の腹がすぐ見えるような高さでこれみよがしに飛んで来」るそうだ(新宿反戦意思表示Oさん)。また、辺野古にも高専のすぐ裏に大きな音と姿で降りて来る。「ここはお前たちの空じゃ
ない、沖縄はお前達の植民地ではない、ここを戦場にするな」と声を荒げてもアメリカに届かないか。
そういえば、大阪市の放射能汚染ガレキの焼却処分を監視する原発再稼働反対監視テント(大阪市役所横)も12日に立てられた。
 全国のテント連合ができそうな程だ。政治が良ければこんなにあちこちにントを張る必要はないのだが。

 原発と原爆は密接に関係

秋の夜長に読んだ「原発と原爆」(有馬哲夫、文春新書)を紹介する。
「日・米・英」核武装の暗闘 と副題がついたこの本は、著者が内外の第一次資料に基づいて日本の原発と原爆の歴史を調べた良書で、原発と原爆の関係を歴史的に振り返ることができる。以下は驚くべき事実の例。

○アメリカは、1955年頃「原子力を平和に」を世界に広めるキャンペーンのために世界で最初に原爆の洗礼を受けた広島に原発を建設することを何度も検討していた。56年にはアメリカの統治下にある沖縄に原発を作ろうという計画
が持ち上がった。戦時に必要な電源が確保できて魅力的と検討したが、沖縄が法的には日本の領土で日本と協定を結ばないといけないために実現しなかった。

○日本最初の原発がイギリス製(コルダーホール型)だった理由は、アメリカと違って、イギリスから原発を購入すればそこから製造されるプルトニウムを日本が比較的自由に使えるから。岸信介の自衛核武装合憲論と結びついている。東海に導入した英GECが69年に10年遅れで納品、そして後に原発から撤退。大失敗であった。

○70年代は原発建設ラッシュ。濃縮ウラン市場を独占しているアメリカから田中角栄が濃縮ウランの大量輸入を決め(原発の「育ての親」)武器輸入も押しつけられた(ロッキード)。冷戦のまっただなかにアメリカは核兵器の原料にもなるウランの濃縮をなんと敵国ソ連に委託していた。

 ○日米原子力協定は88年に締結した。日本は以後30年の間、個別にアメリカの同意を得ずに、使用済み核燃料を再処理し、輸送し、プルサーマルを行ったり、高速増殖炉を運転したりできることになった(核なき核大国)。高速増殖炉
は米英加濠独仏が挫折して撤退しているのに累計1兆円以上使って実用化する試みを続けている。
日米原子力協定の期限は2018年までで、野田首相がアメリカの圧力で「2030年代原発ゼロ」閣議決定を回避させられたことも、これらのことと関係しているのであろう。(K.M)

.. 2012年10月18日 13:00   No.436003
++ F (小学校低学年)…8回       
<テントひろば10/15(月)―経産前省テントひろば401日目>
 │   人の心を忘れて何が出来よう!
 │   これを知る者はこれを好む者に如かず 
 │   これを好む者はこれを楽しむ者に如かず
 └────( F記 )

10月15日(月)晴れ
 一週間の経つのが「つるべ落とし」のこの季節を象徴するかのように早く感じます。時はあっという間に過ぎるのに、福島の災禍の復興は一向に進んでいません。むしろ長期化した避難生活を余儀なくされている方々や福島県内外の県民の思いを逆なでするように、大間原発の再建設が政府によって進められているという。 
 関電が大飯原発を再稼動させた時、その罪は重いと思いました。福島原発事故が全く収束を見ない中でのこの行いは、事故が起こったらその対策を超えて多くの人々を苦しめることになることを承知の上での再稼動だからです。それは企業というものが本当に人命を軽んじるものだという、ある意味、恐怖すら覚える事実に胸が締め付けられる思いなのは多くの人も同じであろうと思いま
す。
 その上での大間原発建設再開はもうこの国は国民の命に向き合う態度すら捨てたと思わざろを得ません。民主党与党は原発を2030年代に廃止するといっておき、しかも原発稼動40年と言ったその下の根も渇かないうちの大間建設には開いた口が塞がりません。原発を今から建設したらどう考えても2030年代には原発ゼロにはならないということは小学生の算数レベルであっても分か
ることです。
 こんな子供騙し的な言い草が通用してしまう政府が世界からどのように見られているのか・・・。先日のIMF世界会議・世界銀行年次総会で結局、日本は600億ドル(約4.7兆円)を拠出することで合意となったのですが、今、日本
にそれだけのお金を海外に出す余裕があるのか?この事実を見て福島の皆さんはどう思うのか?要するに何でも金で解決できるという驕りが見え隠れします。

.. 2012年10月22日 10:56   No.436004
++ F (小学校低学年)…9回       
 夕方、東京・東銀座にある電源開発(Jパワー)本社に行き、大間原発建設再開反対抗議行動に参加しました。ちょうど函館市長の抗議申し入れに合わせて行われましたが、先日の金曜日にテントひろばTVに出演下さった「あさこはうす」小笠原厚子さんも、帰郷のスケジュールを変更して参加されていました。
参加者は約100名ほどでしたが、それぞれが思いの丈をぶつけていました。函館市長が申し入れを終え、バスに乗るときは大きな声で応援のエールを挙げま
した。 『頑張って下さい!』の声が銀座の喧騒の中に響き渡ったのです。

 そもそも本社がなぜ東京にあるのか?放射能が安全だというなら、原発の傍に立てたら良いだろう。そうゆう声も挙がっていました。Tさんとささやかな交流会をしてテントに帰る道すがら、今日は月曜日、関電東京支社前での抗議行動が行われておりSさん、Mさんとその仲間の皆さんが調子の悪いトラメガを騙し騙しして強く訴えていました。Sさんはしばらく体調を崩していたので
すが、その声にはそれを忘れさせるほどの迫力と熱気が蘇っていました。しばらく参加し一言だけアピールをさせて頂き、テントに帰りました。
 今日はローテーション責任者会議があったのですが途中から参加しました。
効率よく24時間体制をひくための大切な会議となり、喧々囂々(けんけんごうごう)それぞれが意見を交わしていました。
 終了後、何人かのメンバーが残り今後の活動の話になりました。12月に福島に入るIAEAに対しての行動を如何に作るかとの話になりましたが、17日に行われるテント全体会議に僕も提案をさせて頂くことにしました。
 断食をされている福崎さんも満了まであと4日。定期的な医療チェックなどテントとしても出来る限りのことをしてきましたし、ご本人も油断されることは無いでしょうが、あと少しの頑張りを静かに見守っていくだけ。無事終えられることを思わずにはいられません。

最後に大阪のQさんからの嬉しい便りにあった言葉を。
『これを知る者はこれを好む者に如かず
 これを好む者はこれを楽しむ者に如かず』
( F記 )

.. 2012年10月22日 11:03   No.436005
++ 紺野 昭治 (幼稚園生)…1回       
<テント日誌10/16(火)―経産省前テントひろば402日目>
 |  人類の思いとしてのフクシマ創生!自然な呼吸としての原発全廃!
 |  〜日本蕎麦屋さん達の全国大会での、福島の理事長の挨拶〜
 └──── (Y・T)

 10月16日(火) 晴れ  平穏な一日だった。あと数日でハンスト満1ヶ月を迎える福崎さんも変わりない状態である。日本山妙法寺の石橋上人がやってきて、福崎さんとあがりの過ごし方について話す。
 先日友人からもらったA4・1枚の文章をもう一度読み返す。それは10月9日に福島県いわき市で開催された、第78回全国麺類飲食業者大会(日本蕎麦屋がメインの組合の大会)で、大会会長が述べた挨拶であった。大会会長は福島県飲食業生活衛生同業組合理事長であり、いわき市で蕎麦屋を営む紺野 昭治さんということであった。
 この大会は、兵庫以東20数都道府県から550名以上の同業者が年に一度集うもので、片山さつき・中川雅治国会議員をはじめ、蕎麦業界所管の厚労省や農水省の役人諸氏、県の幹部がひな壇に並ぶ中で始まり、その前で正々堂々と語りかけられた挨拶だったという。
 新聞報道などには全く出てこないが、是非とも知っていただきたいと思い、ここに掲載します。

.. 2012年10月22日 12:11   No.436006
++ 紺野 昭治 (幼稚園生)…2回       
   《大会挨拶》

 2011年3月11日、東日本大震災、翌12日、原発事故「フクシマ」発生。
 そしてその5月、本日の全国大会をここフクシマのいわきで開催を決意。
 何の心準備もない突然の開催宣言でした。
 常に弱気な気の小さい私を突き動かした途方もない力。今こうして全国の皆様の前に立ってご挨拶申し上げている私は、やはり同じ力を実感しております。
 このカに導かれ、北海道・東北のお仲間たちの同意を結集し、私たちの思いは全国の仲間たちに伝わりました。そしてこうして各界のリーダーの皆さんもお祝いに駆けつけて下っております。この途方もない力は私たちを何処へ導こうとし
ているのでしょうか? 「フクシマ」を福島に戻す。戻さなければ歴史が絶える。
しかし「フクシマ」を福島に戻せば、原発も又戻る。「フクシマ」を福島に単に戻すのではなく、福島を超えて福島を創り上げて行かなければならない。
 福島復興ではなく、フクシマ創生!です。 では、誰がフクシマ創生を果たすのでしょうか?福島県民でしょうか?日本国でしょうか?フクシマ創生!、実は誰が果たすという問題ではないのです。世界の意識、人類の思いの問題なのです。
福島再生、復興(と言われます)故郷を失った人たちに、故郷に戻りたくとも戻れない人たちに、この言葉は何と虚しく響くことか。
 しかし、私たちは生きて行かなければなりません。フクシマ創生!は、人間の生き方の問題なのです。70億全人類の思いをフクシマ創生に向かわせなければ、フクシマ創生は実現しません。
 私を突き動かした途方もない力。そして今日この時、フクシマにお集まりの全国の麺類業者の皆さんを動かしている大きな力。
 この力は、地球に刻まれた40億年という圧倒的な長い生命史の中で、僅か700万年に満たない 歴史しか持たない人類の、自らの絶滅への強烈な危機感そのものなのではないでしょうか。
 文明史の頂点に原子力利用を位置づけることが、人類を絶滅に追い込む。原子力を利用する!とは何と思い上がった意識でしょう。そんな人類の意識を変える力、これが私を突き動かした途方もない力の正体です。そして途方もない力が、
私の自然な呼吸を原発全廃!という言葉に変えました。
 私は今、無意識に自然に原発全廃を呼吸しています。議論の余地はありません。
フクシマに立てばそれが分かります。そして今日、全国からこれだけ大勢の皆さんに、フクシマに立って頂きました。私を突き動かした力のお蔭です。
 この大会は、ここに立っている皆さんが、原発全廃を日常的に自然に呼吸する契機になることを私は強く望みます。
 ここからフクシマ創生!が始まって来ます。
     2012年10月9日
 第78回全国麺類飲食業者福島大会大会長・
            福島県飲食業生活衛生同業組合理事長
           

.. 2012年10月22日 12:38   No.436007
++ M/O (高校生)…55回       
<テント日誌10/17(水)―経産省前テントひろば 403日目>
 |  穏やかな時の流れの底には激しい渦もまたある
 └──── (M/O)

10月17日(水)雨後曇り

 友達に誘われて江の島に出掛け季節外れ(?)の花火を見た。冬の花火というのはよく耳にするが、秋の花火は初めてだった。多くの人出にびっくりしたが、花火は間近で見ると凄い迫力で堪能させてもらった。腹にずしりと来る音から幼い日の爆撃音を連想してしまっていたが、今の時代は何だろうかということを自然に考えていた。もう時代や社会のことなんか考えるのはよせという内心の声が時折あるがどうしてもその所から逃れられない。これはテント前に座っていると、この執着は何故という内心の声がやってくるのと同じである。

 テントはいつの間にか400日を超えた。誰もこんなには続くと予想はしなかったけれどそれは存続している。テントはそれを生みだした人の意志や意向を超えて独り歩きをしてテントはテントという表現をしている。これは不思議なことであるが、この辺は毎週の金曜日の首相官邸前行動についてもいえる事なのかもしれない。

 確かにテントはそれを生みだした人、それに賛同した人たちの意志、つまりはその集合力として存在している。これは事実であってだから個々の意志が辞めようと思えば出来ることであると思える。これは半ば事実であるが、この事実を超えて個々の意志の判断では決められない要素も存在しているのである。これはテントが個々の意志《主観、あるいは共同主観》から生み出されながら、共同意志(客観的な意志)に転じていることがあるのであり、この役割や側面を持つのである。これはテントが体現している脱原発という共同意志の展開を要求していることであり、それを構想できなければ存続は決められないということである。

.. 2012年10月23日 08:35   No.436008
++ M/O (高校生)…56回       
 テントが脱原発の意志の表現としてどのようなものか、どのように展開して行くかは、それを生みだした当人たちにも明瞭であるものではなかった。何人かがとりあえずやってみようと決意してできたのであり、そして当人たちの想像を超えて展開をしてきたのだ。本来、政治的な運動や表現はこうしたものであり、個々人の意志から生まれながらそれを超えて展開をするのである。そして、逆に個々人の意志に迫るのである。それは脱原発の運動の発展の方向性である。

 このことは先にあげた毎週金曜日の官邸前行動にも言えることだ。共同意志の発現《表現》として脱原発の運動はどのような展開をとるか、その展望を構想しえているか、という問いかけをテントも官邸前行動も我々にせまるのである。
 言ってみるだけでいい、やってみるだけでいい。それだって単なる思いつきではできない。我々が考え考えしているのはこのところである。誰でも復興予算の使い方には呆れている。ひどい話である。日本の官僚的政治《行政》の実態を見
ている。本当に自民のどちらかが政権の座につくということではない。それを超えた事態である。これは官僚主導の日本の政治の現実を示しているのであり、原発行政は密室で進んでいるが故に同じように、いやもっとひどいのだろうと思う。
沖縄へのオスプレイ配備も同じように考えてもいい。

 私たちの前の現れる政治的現象は腹立たしいものだ。それは混迷というよりは誰が見たっておかしいぜという類だ。だが、これを変えるにはどうしたらいいのか、という問いを発した途端に考えあぐむ。そこで我々は立ちどまっている。これはテントや官邸前行動の問いかけにうんと口籠ることと同じである。

 私たちには考えるということ、考えに考えを重ねるということにしか道はないし、その果てに「言ってみる、やってみる」ということしかできやしない。そんな形でしか、テントや官邸前行動が迫るものに応えることができない。テントに
座るとき出てくる「執着は何故」という問いに応えようということなのだと思う。
年を重ねればこういう執着からは解放されるものだと思ってきたがことはどうもちがうようだ。テントの前に座っていると興味深そうに見て行く人が少なからずいる。笑顔を向けてくれる人にほほ笑み返す時、私のこころはたゆたっているが、底に流れているのかこんなことだ。

.. 2012年10月23日 08:40   No.436009
++ Y・T (大学院生)…121回       
<テント日誌10/19(金)―経産省前テントひろば405日目>
 |  秋の夜風に映えるぼんぼりとテントTV
 └──── (Y・T)

10月19日(金) 晴れ
 午前中の健康診断を終え、別件の用を済ませてテントに着いた時は、もう午後4時で、テレビ放送は始まっていた。福島瑞穂んがインタビューに応じているのが見える。
 福島から世界へ は亀屋幸子さん。双葉町の原発から1.5kmの自宅から、着のみ着のままで逃げ、いくつもの避難所を転々とした有様を、昨日のことのようにリアルに話される。その時の恐怖、悔しさ、怒り、無念さが聞いている者の胸に迫ってくる。そして東電が賠償を全く進めず、ほんの雀の涙にも満たないような端金の見舞金で済ませたまま、のうのうとしていることに心底からの怒りを語られる。政府の被災者を見捨てたような態度にも怒りはさらに高まる。そして帰ることのできない双葉町への望郷の念・・・。
 福崎さんのハンストは今日の午前10時で満1ヶ月となり、終えられた。9月19日はまだ暑さが残っていたが、今は日暮れと共に肌寒さを感じるほどである。
それにしても淡々としていて、その元気さには驚いてしまう。大変な強い意志で貫かれたのであろう。インタビューからもそれはにじみ出ていたように思える。
 途中で、池邊さんのピアノ演奏があり、ショパンの流れるような音楽をみんなで楽しむ。そして藤原さんの、福島第一原発の状況の解説。TV放送が終わる頃にはあたりはすっかり暗くなって、秋の夜風にぼんぼりが映えている。
 テントTVは回を重ねるごとに脂が乗ってきたようだ。これからが楽しみとなってくる。
 放送終了後はアーカイブで見られます。
 アーカイブのアドレスは こちら です。

 官邸前行動は先週より多くなっていると誰かが話していた。同時に公安警察の私服警官の数も増え、睨みをみかせている、との感想も。
 夜、うしとら旅団の人たちがおこなった、大熊町の明日を考える女性の会の木幡さん(現在会津の仮設住宅で避難生活中)や、富岡町からいわき市の仮設住宅に避難していてそこで連絡員をされている西山さんとの交流会に参加した。うしとら旅団は、富岡町や大熊町の人たちの仮設住宅を毎月訪れ、様々な支援(整体や、語り合い会や、餅つき大会や、演芸や、賠償についての学習会etc)をおこなっているグループである。
 木幡さんの深く、鋭い思考、問題提起、そして西山さんの明るさに引っ張られながら話は遅くまで弾んだ。木幡さんには、テントTVの「福島から世界へ」への出演を了解いただく。

家に帰ると、福島原発告訴団の全国告訴についての以下のメールが流れてきていた。
 関東3000人(10/18)突破、全国7322人(10/19)
 関東事務局の本日19日の未集計分をいれたら7500人弱に到達しました!!
みなさん、締め切りは10月31日です!!
あと2500人、みんなで1万人にしましょう!!
ツイッター、Facebook、ブログ、ホームページへの拡散お願い致します!
必ず1万人を突破しよう。

.. 2012年10月23日 11:28   No.436010

■--再稼働阻止全国ネットワーク 結成集会に集まろう!
++ 再稼働阻止全国ネットワーク結成集会 (幼稚園生)…1回          

再稼働阻止全国ネットワーク 結成集会に集まろう!
 │  11・10(土)午後1時 〜9時(東京) 分散会&全体会
 │  知恵と力をおしみなく出し合い、再稼働の嵐に立ち向かおう
 └────

 7月15日東京での最初の集まりを経て、8月19日・20日、伊方原発再稼働阻止をめざして全国(北海道ー九州)から松山に集まった100余名の熱心な討論によって、再稼働阻止全国ネットワーク準備会が発足しました。その後、9月には原子力ムラで占められた規制委ー規制庁が発足し、来年夏に向けた再稼働の態勢が着々とつくられてきています。
 他方、反=脱原発の運動も全国で、原発現地で大きく前進しています。この運動の前進に立って、迫りくる再稼働の嵐に立ち向かっていく原発現地の闘いの全国的連携を創り出していくことが、今強く求められているのではないでしょうか。原発現地の闘いを横につなぎ、福島とつなぎ、全国につないで、知恵と力をおしみなく出し合って連帯した闘いを進めていくために、「再稼働阻
止全国ネットワーク」を結成しよう。
 いよいよ、その結成集会を11月10日(土)東京で下記のように開催します。
是非参加を!

再稼働阻止全国ネットワーク結成集会
11月10日(土)
【午後1時〜5時 分散会】
 (12時半、たんぽぽ舎4階に集合、受付け、その後各会場へ)
 ◎同じテーマを、できるだけみんなが意見を出して討論できるように、
  3つの会場に分かれてグループ討論
  会場1:たんぽぽ舎4階、会場2:たんぽぽ舎と同じビル2階、
  会場3:全水道会館、資料代:500円
【午後6時〜9時 全体会】
 ◎分散会を集約して、結成総会
  会場:文京区民センター3A、資料代:500円
問合せ
 たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035、FAX 03-3238-0797
 最寄り駅 JR水道橋駅から5分、地下鉄神保町駅から8分
.. 2012年10月13日 07:41   No.434001

++ 金子 (幼稚園生)…3回       
とどまる事なく行動の内に答えを探そう 東電神奈川・デモ報告
 │  初めて参加の大学生も。「被ばく労働、野田が替われ!」コール
 └────(神奈川・東電デモ実行委員会 金子)

 9月28日、12回目を数える東電神奈川支店へ向けてのデモを行いました。初めて参加の大学生を含む28人の決して多くはない人数ですが、元気に桜木町駅を出発、「電気は足りた! 大飯を止めろ! 被爆労働野田が替われ! 東電は全ての被害を弁償しろ! 福島切り捨て許さない!」などそれぞれが精一杯の声で訴えます。ナイターの照明が眩しい横浜スタジアム前では、この明かりが原発の電気を何も使っていない事を訴えると、交差点の信号待ちの中から拍手をし、手を振って賛同の意を伝えてくれる人がいる。私たちのコールに「そうだ」と答えてくれる人がいる。
 今、多くの人が原発はいやだと思っている。だが、積極的に行動に表してはいない、そんな人々に福島への思いを深め、いま一歩前に踏み出して貰うにはどんな行動が必要なのか、まだ新しい道は明確にはなっていないが、私たちはとどまる事なく、行動の内に展開を模索してゆきます。

 次回(13回) 神奈川・東電デモ 【10月26日(金)】
 桜木町駅前広場を19:00出発です。

 今、現状を変えるにはもっともっと多くの声が必要です。
 思いを声にしてください。
 デモの後には交流会もあります、自由に意見を交わし、情報を交換し、今後の方針を話し合う場です。どうぞご参加下さい。
 問合せ:金子 090-6540-3771 まで

.. 2012年10月13日 08:12   No.434002
++ 柳田真 (高校生)…50回       
さようなら原発1000万人アクションに6500人
 |  大間建設許さない。鎌田慧さん、大江健三郎さんら


  10月13日(土)午後、さようなら原発1000万人アクションが日比谷公園で開かれ6500人が集まりました。
 主催者あいさつとしてはじめに作家の鎌田慧さん、次に高橋哲哉さん(哲学者・東京大学)の話。福島から森園かずえさんの告訴団と疎開裁判の訴え、「あさこはうす」の小笠原厚子さんから大間原発建設再会反対の訴え。
 大江健三郎さんは、中国の文豪魯迅の言葉「歩く人が増えればそこが道になる」をひいて、「私たちが集まって行進をすれば、そこに大きな道が出来る。それは希望をつくる」と述べました。閉会のあいさつは城南信用金庫の吉原毅理事長。
集会の後、東電本店前を通りデモ行進しました。
 77才の大江健三郎さんがデモの先頭に立ち、解散地の常磐橋公園まで共に歩かれました。ドラム隊がにぎやかに音を出し、行進を盛り上げました。

○たんぽぽ舎は入り口で11.10の再稼働阻止全国ネット結成への参加などを訴えたビラを2000枚配り、デモ行進では反原発自治体議員・市民連盟、経産省前テントひろばの人々と共同でデモ隊列を組み、解散地では簡単な総括集会を行いました。

【新聞記事から】
泊・大間原発反対/札幌では1万2000人
 札幌市中心部の大通では十三日、北海道電力泊原発(泊村)の再稼働や、電源開発(Jパワー)の大間原発(青森県大間町)の建設に反対する集会があった。
労働組合や市民団体が主催し、約一万二千人が参加したと発表した。
 集会で原発問題後志住民の会の大石美雪さんは「国のあいまいな原子力政策を変えたい。泊をすぐ廃炉にしてほしいと願っている」と訴えた。
 大間原発訴訟の会の中森司副会長は「大間で大事故があれば(対岸の)道南地方は壊滅的な状況になる。なんとしても建設を止めたい」と発言し、函館地裁で係争中の裁判への支援を求めた。(東京新聞 10/14 より抜粋)

.. 2012年10月15日 10:42   No.434003
++ 木村雅英 (小学校低学年)…5回       
ゆったりとした空間で訴え続ける首相官邸「裏」抗議行動
 |              木村雅英(再稼動反対!全国アクション)
 └────

 溜池山王駅近くの首相官邸「裏」からの首相への抗議行動も既に3ヶ月。今週は木田節子さんが、福島の現状を切々と訴え、さらに「原発的でないモノ・コト」を「足るを知る、手間暇かける、旬を味わう、想像力、身の丈の生き方」などをパネルで紹介、参加者に一体感。さらに、いつも福島の新聞の読者Hさんが除染後に高放射能ごみが生活の場に残された状況などあまり全国紙で報道されない福島の現実を伝え、Aさんが規制人事反対・大間原発建設反対を訴え、Kさんが松下政経塾の政治家がひどいと民自の政府を憂い、いっしょに辺野古基地建設の反対をしてきたTさんが原発と基地の問題の共通性を確認しながらオスプレイ配備反対運動を紹介した。東電不払い運動のOさんもかけつけてくれた。
 とても1時間では終わらずこの日も15分延長した。少人数(今回40名程)ながら、ゆったりとした空間で官邸を目の前にして声が聞こえる歩道から、野田首相や取り巻きに脱原発を訴え続けている。

.. 2012年10月15日 11:42   No.434004
++ 柳田 真 (平社員)…140回       
北海道から、官邸前デモに参加して(10/12の報告)
 |  大間原発の危険性と大間原発工事再開反対を訴えた
 └──── 野村保子(大間原発訴訟の会)

○ 2回目のデモ参加だったが、前回6月29日に比べて警備が厳しい。4時30分くらい前に官邸前に着いたが道路には既に警官が並び、足止めされる。デモの方は通れないと通告される。なんとかわしてデモの中心に近づくにつれて警察車両と警官の多さが目立つ。警察車両を見ながら、逮捕されたら車の中か、と思いながら歩く。警官たちは横断歩道の交通制限もし、デモ参加者には遠回りで分かりづらい道を教えている。7月16日の代々木公園もそうだった。原宿駅をおりたら警官に嘘の道を教えられた。横断歩道の通行制限や間違えた道案内なんてどこの許可を得てやっているのだろう。道路交通法は市民の安全のためであり、警察のデモ妨害のためにある訳ではない。

○ 私は、官邸前の一言アピールをさせてもらう。栃木から来た方に続き、二人目。大間原発の建設工事再開への抗議と大間の危険性について話す。
 2011年3月11日の福島原発事故から大間原発は工事が止まっていた。それが、9月の原子力安全規制委員会の発足を待たずに拙速に工事再開を決めた電源開発(株)。函館市長は「大間原発永久凍結宣言」をした。北海道知事も大間原発建設に不快感を示し、電源開発への説明を求めている。しかし、何の説明もされないまま,10月10日、電源開発は大間原発の本格工事を再開した。格納容器の内張りである、鉄板の据え付け工事である。大間の格納容器は厚さ6ミリの鉄板で、それにコンクリートを打ち付ける。放射能を閉じ込める最後の壁と言われる格納容器が6ミリの鉄板でいいのですか、と問いかける。

○ その後、デモに並んでいると、スーツ姿の会社員がビールを片手にコーンをくぐってデモに並ぶ。背広を脱いでシャツの袖をまくり、鞄の中から取り出したのは1枚の紙。警備の制服姿の警官の写真の横に、「本官も再稼働には反対です」
と書いてある。彼はそれを片手で掲げながら、缶ビールのプルトップをピシッと抜いて一気にビールを飲む。「仕事帰り、僕はこう思う」、なんてデモが日本を変えるかも、と思った。写真を撮らせてもらう。制服が夏なんですが・・と言われる。

○ デモは整然としていて、6月の熱気は少し覚めたようだったけれど、確実に原発止めたい人たちが集まった。最初の一歩から覚悟が決まったのか。自分の声を確実に社会に届ける,という意思を感じた。遠い町を一緒に歩く仲間が増えてきたことがうれしく感じたデモだった。

☆このあと、野村さんとたんぽぽ舎の有志が一緒に交流会。その席上で野村さんの原発への深い知識、しっかりした考え方、柔軟な行動…などを聞いて参加者みんな感銘。全国各地で原発と闘う人々が増えて、確かな活動をされていると実感
しました。楽しいお酒の交流会でした。なお、近日、大間原発についての野村さんの原稿が寄せられます。近日掲載、乞うご期待。事故情報編集部 

.. 2012年10月16日 07:59   No.434005
++ 大畑 豊 (幼稚園生)…2回       
電気料金値上げ分の徴収について大きな疑問あり
 |  東京電力は詐欺まがいのやり方で不当利益を得ている
 |  東京電力(株)社長 広瀬直己様への質問
 └──── 10月11日 (埼玉県志木市)

 10月4日付回答書が郵送されてきましたが、9月27日△△・□□両氏が来訪されたときに質問した事項の一部に対する回答のみなので改めて質問するとともに、回答に対する再質問をします。

・「値上げ後の新料金につきましては、電気供給約款にもとづき電気料金の月分単位ではなく、料金改定実施日(9月1日)から新料金を一律に適用」とあるが、「電気供給約款にもとづき」とは約款のどの規定にもとづくということなのか。

・「日数比によりあん分し」とあるが、今回の請求は9月分、8月16日から9月13日分までの29日間の請求であるが、具体的に料金をどのように計算したのか。9月1日以前と以降では電力単価が違うのであり、それぞれ計算して請求明細書を書き請求するのが常識的な請求のし方であると考えるがどうか。

・このような単価の違うものを混在させ、明細の確認のできない請求書は正当な請求書としては認められないので、東電から9月分の請求は届いてないとみなします。
正当な請求書が届かないことによって支払いが検針日より30日が経過しても延滞扱いをすることはしないことの確約を求めます。

・9月からは値上げであり、各ケースにおいても一般論としても、これまでの節電以上に節電に気を使うようになるとみるのが自然であり、9月1日以降は電力消費が減っている可能性が強い。この29日間の消費電力量を単純に日数比であん分したのであれば実際に使った電力量の料金よりも多くの料金を支払っている可能性は否定できないと考えるがどうか。

・9月1日から値上げをした新料金を一律に適用するのであれば、9月1日にやはり一律に検針しなければ、消費電力量を確定できないので、新料金を適用することはできないはずである。
 「9月1日に検針をさせていただくことは、現在の当社の業務運営体制では困難
である」というのは東電の都合であり、消費者に非はない。東電の都合で検針できないのにそのツケ、尻拭いを、消費者に押し付けるのは常識的に許されないと考えていないのか。

・消費者に不利益を与えないよう、請求期間が完全に値上げ後の期間となる次回以降に値上げを適用するのが常識的対応と考えるが、どうか。

・東電が主張するような料金徴収の仕方をしているのであれば、東電は詐欺まがいの不当利得を得ている可能性が強いが、今後謝罪とともに不当利得分の返却をすることを考えているのか。

・約款総則「5 実施細目」には「この供給約款の実施上必要な細目的事項は、この供給約款の趣旨に則り、そのつどお客さまと当社との協議によって定めます」とあるが、実際には東電の地域独占の優越的地位を利用し、「協議」にはほど遠い一方的な東電の言い分の押し付けをしており、この規約の趣旨に反していると思うがどうか。以上、回答をお願いします。

.. 2012年10月16日 08:30   No.434006
++ 小川治 (幼稚園生)…3回       
柏崎刈羽原発ツアーの感想
 │   福島と新潟を重ねて想像してみた ─ 差別の風景
 │   現地交流会 佐藤先生の言葉が印象に残った
 └────(たんぽぽ舎ボランティア)

 柏崎市の観音崎から東京電力柏崎刈羽原発を見下ろした。ここから南南西に約5キロ、排気塔が幾つもそびえ立ち航空障害灯が白い閃光を点滅させている。
右手には日本海が広がり、原発の200メートル手前に大湊、眼下には宮川の集落が見える。集落後方山の向こう、つまり左手の方には刈羽村役場があり原発から1キロ程だ。そして柏崎市が刈羽村を取り囲む。大半が20キロ圏内だ。
刈羽村の人口約4,800、柏崎市の人口約90,000、合わせて東京都武蔵野市の人口に匹敵する。つまり人口密集地ということだ。(過疎地なら良いなどとは決して思わない)
 敢えて事故のことを想像してみた。柏崎市、刈羽村については辛すぎてとても書けないが、飯舘村で見たことなら何とか書ける。
 今年8月に福島から南相馬まで12号線をレンタカーで通過した。線量計は車中で平均2マイクロSv/時以上、10マイクロSv/時を超えたこともあった。気が付くと呼吸が浅くなっている。人気はまるでなく時折パトカーを見かけるだ
け。田畑は荒れ、鳥を見た記憶すらない。道端に看板があった。
こう書いてある。
 「美しい村を子供たちに 花いっぱい運動 飯舘村」。
 今は花も咲かず子供もいない。犠牲を強いられる地域、私が見てきた、そして今見ているのは差別の風景だ。犠牲を容認する権利は犠牲になる人だけがもつ。犠牲を強いる者が決めることでは決してない。これだけは譲ってはいけないと思う。過酷事故が起きれば途方もなく危険なのを承知で、大金を投じて豪華な施設を作り安全神話を振りまく。そして再稼働。まさにならず者のやるこ
とだ。

最後に現地交流会でお会いした佐藤先生の言葉を御紹介。
反対運動の中でやってはならないこと
  ○自己の正義の無謬性を主張する。
  ○全てのグループが一致団結してはならない、それぞれが独自にやる。
さもないと相手は1点を狙ってくる。
原子力村は自己の正しさを主張し一枚岩のように見える。
ならば勝機は佐藤先生の言葉にあるのかもしれない

.. 2012年10月17日 09:43   No.434007
++ 天辰 (幼稚園生)…3回       
民主党が原発ゼロを徹底できないワケ
 └────(たんぽぽ舎会員)

 民主党の最大中心中核支持母体が労働組合連合なので、その古賀会長が、原発ゼロに反対なので、民主党は原発ゼロを徹底できないようです。
 そこで、連合幹部に御用組合はやめよう、建前どうりに組合員の命と健康を守ってくださいと要請しないと廃炉はおろか、再稼働も阻止出来ないと思います。
 古賀会長は、電機連合組合出身だし、連合事務局長の南雲弘行さんは、電力総連出身とのことです。

.. 2012年10月17日 12:21   No.434008
++ 鎌田さとし (幼稚園生)…1回       
玉砕思想はまだ  
 └────(10月16日 東京新聞「本音のコラム」から)

 リトアニアでの原発建設を問う国民投票は、危険性からの反対が六割を超えた。建設される予定だったのが、日立の原発だったから、ノーの意思表示は、日本にも向けられていたのだ。恥ずかしいような、ホッとするような複雑な思いである。
 ところが、三基連続爆発事故を起こして、世界的な脱原発世論をつくりだした肝心の日本は、子どもたちの被ばくの恐怖、大地震、原発大事故と戦っている国民を尻目に、余剰原発をまだ外国に売りつけようとしている。厚顔無恥極まりない。
 まだ残存している「原発守旧派」は、危険な原発の中でも、もっとも危険なプルトニウムを燃料にする「フルMOX」の大間原発建設を再開させた。「2030年代、原発ゼロ」と言っていながら、これから四十年も稼働させる。建設する電源開発も、建設を認める政府も不真面目すぎる。
 夏場の「電力不足」はウソだった。政府はだまされて大飯原発の再稼働を認めたのだから、即刻、運転停止を命じるべきだ。まして、大飯では敷地内に活断層の存在が指摘されている。
 大間でも敷地付近に活断層が発見されている。プルトニウムまみれの再処理工場は、このまま停止させるのが一番安全だ。玉砕政治、というべきか、命が利益の犠牲にされても諦めている。リトアニアでは野党が勝利して、政権交代しそうだ。

.. 2012年10月17日 12:31   No.434009
++ 山崎久隆 (部長)…231回       
今、福島第一原発で何が起きているのか−
 |  鉄骨を落下させた、労働者の賃金を切り下げた、
 |  海へ汚染水を放出している
 └──── (たんぽぽ舎)

○ 3号機使用済燃料プールに瓦礫の鉄骨を落下させ、10日に規制庁により作業再開が「許可」されたそうだ。一体どうなっているのだろう。
 フライデーによると、この鉄骨は半分プールに落ちかけていたのを、遠隔操作のクレーンで持ち上げようとして、つかみ損ねて落下させたという。そのクレーンは驚いたことに500メートル離れた場所から鹿島建設のオペレータによりモ
ニター画面を通じて遠隔操作されていた。
こちら
「鉄骨落下 福島第一原発 3号機のクレーンは500m先から遠隔操作!」
 玉掛けを鹿島建設は知らないのだろうか。
 クレーンなどで鉄骨などを持ち上げる際には、バランスを崩して落下させないようにケーブルで固定することになっている。玉掛けというのだが、専門技術である。
 このようなことをしないとバランスを崩して落下するのは当たり前だ。激しく変形し、形状も一定ではない。水に入っている部分がどのような状態かもはっきりしない。そのうえ、がれきが落ちかけているのは使用済燃料プールだ。
 作業現場に緊張感が欠け始めていると危惧するのは杞憂か。
○ 聞けば、昨年末の野田佳彦首相による収束宣言以来、現場労働者の賃金や勤務条件は悪化の一途を辿っているという。
 例えば、収束宣言前月額22万円が収束宣言後に20万円、さらにその一ヶ月後に18万円などと引き下げられているのだそうだ。「収束したのだから危険地帯ではないから危険手当をカットする」原発労働者でなくても耳を疑う驚くべき
現実。そうか、無理矢理の収束宣言にはそんな理由があったのかと、空恐ろしくなる。
 もちろん労働者の賃金が下がれば、東電の負担すべき費用が減るというわけだ。
誰のための収束宣言だったのか。

.. 2012年10月18日 06:46   No.434010
++ 山崎久隆 (部長)…232回       
○ 収束宣言後に発表されなくなったのは「環境への放射能放出量」だ。
 8月27日に東電が発表した「原子炉建屋からの追加的放出量の評価結果」では、毎時1000万ベクレルとし、敷地境界で0.02ミリシーベルト/年であるとされた。
 ところがこのデータには希ガスが含まれず、評価されていない。本当の放出量はこれよりも多いと考えられるが、要は「詳細不明」だ。
 海中に出ている量については、測定すらされていない。
 海底に地下水と共に出ている放射能は、相当の量になるだろうと想像はできる。
 8月30日に東電が公表した海底土の放射能量のデータを見ると、1号機に最も近い測定点は海底0センチから10センチで73,000ベクレル/kgに対して10〜20センチ地点で19,500ベクレル/kg、20〜30センチで63,000ベクレル/kgと、深い場所が海底とほとんどかわらないほど極めて高い。
 同様の地点が3号機取水口沖で、20〜30センチで320,000ベクレル/kgと、とてつもなく高いのに海底0センチでは180,000ベクレル/kgと低くなっている。(数値はセシウム134と137の合計)
 これは海底からセシウムが湧き上がっているとしか考えられない。他の地点は全て海底が最も高く30センチ下はほとんど測定限界以下か極めて低い。
 海底から湧出していると見るほかない。これを止めるには止水壁を入れる方法が考えられるが、東電は1000億円かかるとして、工事に着手すらしていない。
 海への汚染拡大は始まっている。すぐに止める取り組みが必要だ。
            (出典:10/14脱原発東電株主運動ニュース−221号)

.. 2012年10月18日 06:52   No.434011
++ 小林善樹 (幼稚園生)…1回       
.「さよなら原発北海道集会」−1万2千人の結集
 |  泊原発を廃炉に!
 |  大間原発の建設やめよ!
 └──── (Shut泊)

 10月13日13時,札幌市大通り西八丁目公園で「さよなら原発北海道1万人集会」が開催された。北海道平和フォーラムや安保破棄道実行委員会などでつくる実行委員会の主催。目標を越えて1万2千人の大集会となった。
 南は,建設中の大間原発の対岸の函館市から,北は核廃棄物の深地層処分研究施設を抱える幌延からと。
 集会はアフリカン・ドラムの演奏に始まり,「泊原発の廃炉を目指す会」共同代表の小野有五北大名誉教授,西尾正道北海道がんセンター院長のスピーチの後,上田文雄札幌市長の連帯の挨拶,作家・活動家の雨宮カリンさんと司会者伊藤友香さんのトーク,脚本家・劇作家・演出家の倉本聡さんのスピーチがあった。倉本さんは,私たちはいま,岐路に立っている。一方は原発のない暮らしに行く道で,もう一つは原発のある暮らしにつながる道だ。近いうちにおこなわれる選挙
でどちらを選ぶのか,が問われている,というような趣旨の話をされた。
 その後,泊原発の隣町岩内町の原発問題後志住民の会の大石美雪さん,函館の大間原発訴訟の会副代表の中森司さん,幌延の核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会の久世薫嗣さんら3人ら,それぞれの地域からのアピールがなされた。それから,集会アピールが採択された。
 集会終了後,二手に分かれて,アフリカンドラムの太鼓に送られて市内のデモ行進に出発した。2kmほど行進して解散した。

.. 2012年10月18日 11:29   No.434012
++ 八木健彦 (幼稚園生)…1回       
10月27日(土)討論会のお誘い
 │   総力でつながろう!! 再稼動阻止!大飯を止めよう!
 │   テーマを中心に参加者みんなで質疑、討論します。ご参加ください。
 └────(再稼動阻止全国ネットワーク会議(準))

原発ゼロ!今すぐ止めろ!大飯を止めろ!の圧倒的市民の声のもと、11月10日(土)に『再稼動阻止全国ネットワーク』が東京で結成されます。
福島の人たち始め、再稼動に直面する全国の原発現地(北海道から九州まで)の人々が参加されます。それに向けて、東京圏の私達は、準備も含めて、再稼動阻止の討論会を、10月27日(土)に東京で開きます。ぜひ多くの人のご参加を期待します。

 日時 10月27日(土)午後6時〜午後9時、会場 スペースたんぽぽ
 資料代 500円
 テーマと問題提起者;
 ・規制委の動向と今後の課題      小川正治(プラント技術者の会)
 ・再稼動をめぐる状勢−30キロ圏自治体の動向
                布施哲也(反原発自治体議員・市民連盟)
 ・11月10日(土)全国ネット結成集会の意義・目的
                   (経産省前テントひろば)

 ※再稼動阻止全国ネットワーク結成集会は、11月10日(土)に開催します。


.. 2012年10月19日 08:16   No.434013
++ 中嶌哲演 (幼稚園生)…1回       
第2の「フクシマ」起こす前に原発停止を! (上)
 |  あとからくる者のために…原発で作った電気はいらないと声をあげて
 └──── (小浜市・明通寺住職)

 9月23日、釜ヶ崎「ふるさとの家」(西成区)で「あとからくる者のために…」
と題する中嶌哲演さんの講演集会が行われた。主催した「西成青い空カンパ」は、飯舘村の酪農家・長谷川健一さんを招いての講演会を機に結成され、今も伊達市東仮設住宅自治会にカンパを送り続けている。この日は、1年半にわたって仙台
で救援活動を続けた川浪剛さんの現地報告の他、「お迎えライブ」と称して、反原発ソングや福島民謡、奄美島唄の演奏もあり、盛りだくさんの内容。
 「『原発で作った電気はいらない』と関西の人は声を上げて欲しい」―こう呼びかける中嶌哲演さんは、東の原発銀座=福島に対し、西の原発銀座と言われる若狭地域で長年反対運動を続けてきた。
 中嶌住職は、「西成で心の拠り所として地の塩のような働きを積み重ねられてきた『ふるさとの家』で私の拙い話を聞いていただけることを、心からありがたく思っております」と話をはじめた。(文責・人民新聞編集部)


100万年管理必要な死の灰とプルトニウム

 原発安全神話は、1.5重の壁、2.「止める・冷やす・閉じ込める」の厳重な管理、という2大スローガンに依ってきました。安全神話は福島事故で崩壊しましたが、それでもなお語られていない事実を指摘したいと思います。
 大飯原発3・4号機がフル稼働していますが、この2機が1年間動くと、炉心には、広島原爆2000発分の死の灰が溜まり、核燃料のなかには、長崎原爆60発分のプルトニウムが作られます。
 これまで日本の原発が生み出した死の灰は、広島原爆約80数万発分です。この死の灰は、無害化まで100万年間の管理が必要で、暫定管理でも10万年を必要とします。たかだか40〜50年間の便利さを追及した結果、これだけ長期にわたる負の遺産を残していいのでしょうか。これが原発問題の根幹であり核心です。
 プルトニウムという元素名は、「地獄の大王」を意味します。この精製過程は、核武装の野望を含んだものだと思っています。使用済み核燃料が六ヶ所村で再処理され、敦賀にある高速増殖炉「もんじゅ」の運転に使われると、純度99.8%に
まで高まります。核兵器の理想的純度は94%と言われていますから、超核兵器級のプルトニウムを作り出すのが「もんじゅ」の使命だったのです。
 国際世論は、北朝鮮の核兵器開発を問題にしていますが、日本は、宇宙開発事業団によってロケット技術を開発しています。これに「もんじゅ」で生み出される高純度のプルトニウムを組み合わせれば、日本は軽量の核兵器で核武装できるのです。
 つまり、「核の平和利用」と宣伝された原発は、潜在的に平和を脅かす核兵器開発を含んでいたのです。(続く)

★注:11月10日(土)結成予定の「再稼働阻止全国ネットワーク」の共同代表(全国から5人ほど)の一人に、中嶌哲演さんがなられます。
 11月10日(土)結成集会は東京にて。13時から21時まで。
☆出典:人民新聞10月5日号より、了承を得て掲載。

.. 2012年10月23日 08:06   No.434014

■--大飯原発再稼働せずとも停電なし
++ 毎日新聞 (小学校低学年)…9回          

  
 関西電力管内 関西広域連合が検証
 

 関西広域連合は1日、関西電力管内の今夏の電力需給の検証結果を公表し、大飯原発(福井県)3,4号機が再稼働しなくても電力不足による停電は起きなかったとの結論をまとめた。7月2日〜9月7日のうち、お盆期間中を除く平日の46日間を分析した。
 検証によると、今夏は節電効果が約300万kwあり、「稼働なし」の場合でも電力使用率が100%を超える日はなく、緊急節電が必要な97%を超える日が1日のみ。95%以上97%以下だったのは5日間で、残り40日間は95%未満に収まったとしている。(中略) (2012年10月2日より抜粋)
.. 2012年10月16日 11:27   No.437001

++ 東京新聞 (課長)…153回       
浜岡防潮堤 18メートル不十分
 |  下地防災相 津波対策工事を視察
 └──── 

 下地幹朗防災担当相は13日、政府の要請で運転が停止されている中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)を就任後初めて訪れ、海抜18メートルの防潮堤など中部電が1400億円を投じて進めている津波対策工事を視察した。
 視察後、川勝平太静岡県知事らと同県焼津市役所で会談し、海抜18メートルの防潮堤は津波対策として不十分との考えを明らかにした。最大19メートルとされた浜岡付近の津波想定を前提に、「再稼働するなら19メートルをクリアした上で
判断を仰ぐのが社会的に分かりやすい」と発言した。
 下地氏は会談後の記者会見で「再稼働を認めるかどうかは私の権限ではない」と前置きした上で「国民が原発を見る目はものすごく厳しい。再稼働を要求するには想定をクリアするのは当たり前ではないか」と説明した。川勝知事は「もっともだ」と同調。(後略) (2012年10月14日より抜粋)


.. 2012年10月16日 11:59   No.437002
++ 茨城新聞 (小学校中学年)…10回       
大間原発 南西に海底活断層 長さ14キロ さらに延びる可能性
 (10月14日より)

 建設工事が再開したばかりの電源開発大間原発(青森県)の南西40〜50キロの海域に、これまで知られていなかった海底活断層があることが13日、産業技術総合研究所と東海大のチームによる調査で分かった。
 確認された長さは約14キロだが、さらに南北方向に延びるとみられる。チームの粟田康夫・産総研主任研究員は「下北半島の地震防災を考えると詳しい調査をする必要がある。北への延び方によっては、大間原発に影響する可能性も考えられる」としている。
 電源開発はこの海底活断層を把握しておらず、原子力規制委員会の耐震安全性確認で問題となれば、工事の続行や運転開始に影響することもあり得る。電源開発は「規制委から指示があれば対応したい」としている。
 活断層は下北半島と津軽半島に挟まれた海峡で発見。海底の音波探査などにより、海峡のほぼ中央部で13万〜12万年前の地層に変形があることを見つけた。
他の時代の地層にも動いたあとがあり、活動を繰り返していたとみられる。
 原発の耐震指針は、13万〜12万年前以降に活動した断層を活断層としている。
活断層は「平館海峡撓曲」と名付けられ、長さが約14キロでも地震の規模はマグニチュード7近くになると推定されるという。
 大間原発をめぐっては、原発周辺の陸地で過去の地震による隆起の痕跡があることから、渡辺満久東洋大教授(変動地形学)らが2008年、原発北側と西側の海底に未知の活断層があると指摘。産総研チームも「さらに調査する必要がある」としている。(後略)

.. 2012年10月17日 09:50   No.437003
++ 山陰中央新報 (幼稚園生)…1回       
原発再稼働の4条件示す 雲南市議会特別委
 (10月2日より)

 雲南市議会島根原発対策特別委員会(8人)の細田実委員長は1日、9月定例市議会本会議の委員長報告で、島根原発(松江市鹿町片句)の再稼働に必要な4条件を示し、市長に必要な対策を求めた。
 4条件は、福島第一原発事故の完全収束と原因究明◇国の原子力規制委員会発足に伴う体制整備と、原発30キロ圏を緊急防護措置区域(UPZ)とする指針の決定◇市の防災計画の見直しと避難対策の確立◇30キロ圏の自治体、地域住民の同意。
 条件は同委員会で合意した。ただ、同市は中国電力との安全協定を結んでおらず、再稼働に関する権限はないのが実態で、原発立地自治体並みの安全協定の早期締結も求めた。
 細田委員長は、福島第一原発事故が収束しない中で「島根原発が再稼働されれば、市民生活に大きな不安を抱かせる」と訴えた。

.. 2012年10月17日 09:57   No.437004
++ 朝日新聞 (小学校中学年)…16回       
リトアニアで 建設問う国民投票 日立の計画見直しも
 (10月16日より)

旧ソ連から独立したバルト三国のリトアニアで14日、新たな原発建設の賛否を問う国民投票が行われ、「反対」が6割を超えることが確実な情勢となった。
すでに内定している日立製作所の原発プラント輸出計画(*)が見直される可能性が出てきた。
(*:リトアニア東部における「ビサギナス原発計画」、改良型沸騰水型)
 中央選管によると、投票率は成立に必要な50%を超え、開票率94%の段階で反対票は約62%。(中略)だが、同時にあった総選挙の結果、原発に慎重な野党連合が政権交代を果たす見通しだ。
 リトアニアは、1986年に大事故を起こしたチェルノブイリ原発と同型のイグナリナ原発を廃止することを条件に2004年に欧州連合(EU)に加盟。(後略)

(編集部 注:リトアニアは人口325万人、日本の1つの県と同程度。
 外交官の杉原千畝が政府に背いてポーランドから逃れてきたユダヤ難民数千人の通過ビザを発行した国として、日本人にもなじみがある。)

.. 2012年10月17日 10:10   No.437005
++ 茨城新聞 (小学校中学年)…11回       
◇「日の丸原発」に大打撃 海外依存戦略見直しも
(10月16日より)

 14日のリトアニア国民投票は15日の開票の結果、日立製作所が事実上受注した「ビザギナス原発」(130万キロワット)建設に対し、6割超が「ノー」を突きつけた。海外案件の第1号と当て込む日立には大きな痛手。欧州発の「脱原発」のうねりが広がれば、東京電力福島第一原発事故を機に海外への依存度を強める日本のメーカーが「日の丸」原発売り込みの戦略見直しを迫られる可能性が出てくる。
「日本勢の中でも進んでいたプロジェクトなので非常に残念」。日本のメーカー幹部は15日、失望感を表明。日立も「国民投票の結果は非常に遺憾」とコメントした。(後略)

.. 2012年10月17日 10:24   No.437006
++ 朝日新聞 (小学校中学年)…17回       
大間原発建設 「再開凍結を」 函館市長ら要請

 Jパワー(電源開発)大間原発の建設再開について、対岸にある函館市の工藤寿樹市長ら北海道南部の首長らが15日、首相官邸や経済産業省、Jパワーなどを訪れ、「建設の無期限凍結」を求める要請書を出した。
 経産省では本多平直政務官に会い、工藤市長は「大間原発の必要性の説明や、原発事故の究明がなされていない。既存の原発の再稼働もままならないなかで、建設を再開するのは理解できない」などと批判した。
 工藤市長は建設差し止めを求めて提訴も辞さない姿勢を示しているが、15日は記者団に「国の対応について様子を見たい」と話した。
                 (2012/10/16より抜粋)

.. 2012年10月18日 11:56   No.437007
++ 朝日新聞 (小学校中学年)…18回       
東電柏崎刈羽原発 運転再開 反対51% 本社・新潟県民調査

 朝日新聞社が13、14の両日、新潟県にある東京電力柏崎刈羽原発について県民対象の電話世論調査を行ったところ、全7基が停止中の同原発の運転再開に51%が反対し、賛成は27%にとどまった。東電は来年度からの運転再開を前提に事業
計画をまとめているが、再開に対する県民の拒否感が浮き彫りになった。
 男性が再開賛成36%、反対47%、女性は賛成18%、反対54%。支持政党別では自民支持層で賛成41%、反対39%と拮抗している。(中略)
 有効回答943人、回答率67%だった。(2012/10/16より抜粋)


.. 2012年10月18日 12:01   No.437008
++ 東京新聞 (課長)…154回       
愛知の中小企業 「原発ゼロ」6割が支持
 (10月16日より)

 「2030年代に原発稼働ゼロを目指す」とした政府目標をめぐり、本紙は愛知中小企業家同友会(名古屋市、3191人)と合同で、愛知県内の中小企業経営者にアンケートした。回答した336人のうち「30年代より前に」を含め原発ゼロを支持する意見がほぼ六割を占めた。原発ゼロが国内経済に及ぼす影響は「プラスになる」と「変わらない」を合わせて5割を占め、半数が経済への悪
影響を否定した。
 同県は自動車など製造業が盛んな全国屈指の「モノづくりの拠点」。その土台を支える中小企業の多くが「脱原発」への姿勢を示し、経済悪化を理由に原発ゼロを拒否する経団連など中央財界との違いが鮮明になった。(中略)
 日本の原発政策について尋ねたところ「政府目標通り30年代にゼロ」が31%、「30年代より前にゼロ」が30%と、原発ゼロへの支持が61%を占めた。
 原発ゼロには反対だが「原発の数は減らした方がいい」は33%。原発ゼロの回答を含めると、程度の差こそあれ、9割以上が原発依存度の低下を求めた格好。「現状維持」は5%、「増やした方がいい」は1%にそれぞれとどまった。

.. 2012年10月19日 08:24   No.437009
++ 東京新聞 (課長)…155回       
◇水車でクリーンエネ発電
 宮城県川崎町のNPOなどが自力で水車を組み立て、
 (10月10日より抜粋)

 宮城県川崎町のNPOなどが水車を手作りし、町内で小水力発電に取り組む計画を進めている。9月に水車が完成し、同町内でお披露目式が開かれた。
 水車づくりをしたのは、同町のNPO「川崎町の資源をいかす会」と仙台市の環境団体「みやぎ・環境とくらし・ネットワーク」(MELON)
 「いかす会」の桜台清志さん(61)やMELONのボランティアらが6月から、町内の製材所から仕入れた杉材から水車のパーツを切り出し、組み立て作業を進めてきた。9月23日に最終的な調整作業を行い、直径2メートル40センチ、幅60センチの水車が完成した。
 水車は同町前川の国保川崎病院近くに流れる農業用水路「蟹沢用水路」に設置する方針。水車の回転エネルギーを発電機に経由させ、夜間照明の電源とする計画で、できるだけ早く設置・稼働したい考えだが、課題もある。(中略)
 いかす会の菊地重雄理事長(71)は「子どもたちに水車が回ることで発電し、電気がつくことを知ってもらいたい。今回の取り組みを小水力発電を普及させていくための実験台としたい」と話している。

.. 2012年10月19日 08:35   No.437010

■--大間原発建設再開のウラ
++ 東京新聞 (平社員)…146回          

 矛盾だらけ見切り発車
 │  活断層の警告に耳貸さず、「なし崩し」不信広がる
 └────(10月5日 「こちら特報部」より)

電源開発(Jパワー)は東日本大震災で中断していた大間原発(青森県)の建設を再開した。安全性を判断する原子力規制委員会の新基準づくりはこれから。
活断層の存在も指摘されている。そもそも政府が目標とする二〇三〇年代の「原発ゼロ」は無理になる。矛盾だらけなのに、Jパワーと野田政権が建設再開を急いだウラには何があるのか。(林啓太、佐藤圭)

 「大間原発で事故が起きれば、対岸の函館にも被害が及ぶ。それなのに、函館市民のことはまったく考慮していない」。北海道函館市民らでつくる「大間原発訴訟の会」の野村保子さんは憤る。(中略)
 函館市の工藤寿樹市長はJパワーの性急な建設再開に反発。工事の差し止めを求めて提訴する方針を示した。自治体が原発の差止め訴訟を起こすのは前例がない。函館市の近隣自治体や北海道も建設再開には反対姿勢で、対岸の北海道ぐるみで大きな反対運動に発展しそうな情勢だ。
 大間原発をめぐっては、敷地内に活断層がある可能性を専門家が指摘している。
 渡辺満久東洋大教授(変動地形学)は、〇四年の建設許可申請で提出された試掘溝の図面を分析。原子炉建の北約250メートル、地下2〜3メートルの凝灰岩の地層にある「裂け目」について「十万年前以降に繰り返し動いた活断層だ。津軽海峡の沖合にある大きな活断層と連動していることが考えられる」と話す。
 「マグニチュード7級の揺れも想定される。最初に弱い地震波を検出してから約1秒で強い揺れが襲い、原子炉では(核反応を抑える)制御棒を動かす余裕もないだろう。その上、もし建屋の真下にも小さな活断層があり、連動して動いたらアウトだ」。(中略)
 「フルMOX原発は、シビアアクシデント(過酷事故)対策が非常に難しい。
ウラン燃料を使うふつうの原発に比べると、数倍の量のプルトニウムが出る。
事故で飛散すれば内部被ばくは極めて深刻で、事故の結果はより重大になる」
原子力資料情報室の版英幸共同代表は、フルMOX原発の危険性をこう説明する。
(中略)
 政府のエネルギー・環境戦略では原発の新増設を認めない方針を打ち出した。
運転四十年で廃炉とした。
 ところが、枝野幸男経済産業相は、すでに着工した大間原発などは「現行法令上、(設置許可を)途中で取り消す制度はない」との理由で建設継続を容認した。(中略)政府が、大間原発の建設再開を容認したのは、核燃料のサイクル事業との関係が大きい。
 MOX燃料は現在、海外に製造を委託しているが、将来は青森県六ヶ所村で建設中のMOX燃料工場で生産する計画だ。MOX燃料工場などの運用は東京電力などが出資する日本原燃が担う。(中略)
 枝野氏は今のところ、着工前の原発に関しては建設を許可しない考えを明らかにしている。だが建設中の原発が大間原発と同様に「設置許可」を盾に、な
し崩し的に着工することはないのか。(後略)
.. 2012年10月13日 08:22   No.435001

++ 鎌田 慧 (幼稚園生)…2回       
◇被爆者切り捨て   
 (10月2日 東京新聞「本音のコラム」から)

 九月三十日、東海村JCO事故十三周年の集会が水戸市でひらかれた。わたしは、この事故で亡くなった大内久さん、篠原理人とこれまでの膨大な被曝労働者の死について語った。「原発産業」発展の陰で、黙殺されてきた人たちである。
 JCOでは危険性は判らないが、旧名は「日本核燃料コンバージョン」。
れっきとした核工場である。その事故調査報告書は、「直接の原因は全て作業者の行為にあり、責められるべきは逸脱行為である」と責任を死者に押しつけた。日本最初の臨界事故の決着はデタラメだった。この姿勢が福島事故を準備していた、といってまちがいない。臨界を防ぐ構造になっていない設計の沈殿槽を認めた、旧科学技術庁の責任が追及されることはなかった。
 その体質は、福島原発の欠陥を規制せず稼働させ、大飯原発の再稼働も認めた原子力安全・保安院、そして原発推進派を委員にした規制委員会人事の無責任に繋がっている。重大な被害を目前にしても身を切るような反省がなく、「脱原発」を実行できない。この自己保身の政治が国を滅ぼす。
 集会で事故のあと、夫昭一さんを亡くした、大泉恵子さんが「事故を風化させないでくれ」といった夫の遺言を紹介した。夫婦の工場はJCOから百二十メートルしか離れていなかった。それでも被曝認定の裁判は敗訴だった。

.. 2012年10月13日 08:31   No.435002
++ 東京新聞 (平社員)…147回       
◇国外から脱原発の声  仏在住邦人ら「よそものネット」
(10月9日 より抜粋)

 海外に住みながら日本の脱原発を願う日本人の声を一つにしようと、フランスに住む日本人有志が中心になって、国際的なネットワーク「よそものネット」をつくった。デモや署名集めなどで海外在住者の連携を呼び掛け、日本の脱原発の現状や問題点をそれぞれの国に発信していきたいとメンバーは意気込んでいる。
 よそものネットはインターネットのメーリングリストを活用したゆるやかな連携グループで、パリの日本人有志を中心に9月発足した。今年6月、大飯原発再稼働反対運動への賛同者をフランスで募った際に、ドイツなど他国に住む日本人と交流したのが結成のきっかけだった。現在、仏、独のほか、スイス、オランダ、カナダなどの日本人約200人が登録している。(中略)
 すでに、よそものネットは、原発再稼働反対のはがきを関係自治体に送る運動や今月13日にパリのバスチーユ広場で実施する集会への参加などを呼び掛けている。

.. 2012年10月13日 09:09   No.435003
++ 東京新聞 (平社員)…148回       
◇福島第一周辺でセシウム大幅増 環境省−川底の放射性物質調査
 (10月12日より)

 環境省は11日、福島県内の河川や湖沼など計193地点で、水底の土壌に含まれる放射性セシウム濃度を測定した結果を公表した。緊急避難準備区域だった真野川(南相馬市)の川底土壌で1キログラム当たり1万5900ベクレルを検出し、今春の前回調査(1820ベクレル)の約9倍となるなど、東京電力福島第一原発周辺の一部で大幅に増加した。
 環境省は「水流などの影響で放射性物質が移動し増加した可能性も考えられ、継続した調査が必要」と指摘。全体的には横ばいや減少傾向が多かったと分析している。最高値は浪江町の農業ため池の土壌で9万6000ベクレルだったが、今回初めての測定だった。
 真野川以外で増加したのは、高の倉ダム(南相馬市)の土壌で前回比8倍の1万2400ベクレル、横川ダム(同市)で7倍の2万5900ベクレルなど。一方、前回26万ベクレルだった大柿ダム(浪江町)は1万3600ベクレルにとどまるなど、一部で大幅に減少した。(後略)

.. 2012年10月14日 07:21   No.435004
++ 朝日新聞 (小学校中学年)…14回       
今冬再稼働なしで余力あり
 |  原発に頼らなくても冬の電力はまかなえる
 |  電力九社、需給見通し
 └──── 

 沖縄電力を除く9電力会社は12日、冬の電力見通しを発表した。9電力とも原発をこれ以上動かさなくても電力に余裕がある。節電に加え、火力発電をフル稼働させたり、他の電力会社から電気を送ってもらう「融通」をしたりすれば冬を乗り切れる。

 政府は12日、有識者が電力が足りるかどうかを検討する「電力需給検証委員会」(委員長・白真勲内閣府副大臣)の初会合を開き、各電力が見通しを報告した。来年1,2月の電力にどれだけ余裕があるかを示す「予備率」は3.1〜9.4%で、9
電力すべてが万一に備えて必要な3%を上まわった。(紙面に表あり)
 ただ、北海道電力は、火力発電のトラブルが重なれば電気が足りなくなるおそれもある。このため、東北電力などから電力を融通してもらうことを考えている。
 九州電力はこれまで原発への依存度が高かったため、予備率は3%ぎりぎりの見通しになった。ただ、中部、中国の2電力から電気を買ってまかなう。
                     (10月13日より抜粋)


.. 2012年10月15日 08:07   No.435005
++ 東京新聞 (平社員)…149回       
脱原発でも電気代半額 家庭の省エネ推進すると独立行政法人が計算
 省エネが内需拡大促す−政府の電気代2倍は数字操作がひどい
            (10月8日「こちら特報部」より)

「原発ゼロだと電気代は2倍になる。だから再稼働不可避だ」−そうした論調が経済界を中心に強まっている。しかし、ちょっと待ってほしい。原発の稼働率とは関係なく、省エネ対策を徹底すれば、家計への影響は将来的にプラスになるという独立行政法人の試算がある。原発ゼロでも「電気代は半額」という道筋だ。
しかも、経済浮揚につながると識者たちは語る。どういうことか。(出田阿生)

表1 2030年までに・・・
温暖化対策
 産業部門で毎年1%のエネルギー消費減
 産業部門(石油化学をのぞく)で石油燃料の80%を天然ガスに転換
 太陽光発電を5300万kwに増やす(70%は家庭への導入)
 家庭用燃料電池(1基0.7kw)570万世帯普及
 住宅のヒートポンプ給湯570万世帯普及

家庭での省エネ対策
 次世代省エネ住宅  48%
 次世代自動車    50%
 家電・自動車のトップランナー制度継続


.. 2012年10月15日 08:29   No.435006
++ 東京新聞 (課長)…150回       
 電源構成に占める原子力発電がゼロでも25%でも、省エネ対策を推進すれば、2030年の家計はプラスに転じる。独立行政法人・科学技術振興機構(JST)の低炭素社会戦略センターは今年七月、こんな研究報告を公表した。当時、政府のエネルギー・環境会議が議論の柱としていた「電源構成の異なる三つの選択肢」に基づき、家計への影響を試算した。原発依存度が「ゼロ」」「15%」「20%〜25%」になった場合を想定したシナリオだ。驚くべきはどのシナリオであれ、地球温暖化対策(表1)だけに取り組んだ場合は「生活の余裕が減る」ことになるが、それに加えて家庭での省エネ対策(表1)を徹底させると「生活の余裕が向上する」という結果になったことだ。(中略)
さらに電気代は、三つのシナリオすべてで月額4560〜70円と、現在より半額程度で済むという結果が出た。しかも、この金額は電気代が今後値上がりする
ことを前提にした数字だ。(中略)
 センターの湯本道明研究員は「節電や省エネを進めるには技術向上だけでなく、社会の施策による後押しや、人々の意識向上が必要。そうすれば今より生活は貧しくなることはなく、むしろ豊かさを持続させることができる」と指摘する。こ
うした試算結果を外部の有識者はどう評価しているのか。富士通総研梶山恵司上席主任研究員は、「現段階での節電実績、省エネ技術や再生可能エネルギーの発展を考えれば十分に実現可能」とみる。梶山氏は「原発を続けたとしても、これから電気代は上がる」と語る。(中略)
 慶応大学の金子勝教授(財政学)は「この夏の電力需給からみて、政府は「原発を再稼働させる理由がなくなった。すると、今度は電気代が二倍になると主張し始めた。節電や省エネの割合をわざと低く見積もるから、こうなる。原発依存のための意図的な数字の操作がひどくなっている」と憤りを隠さない。例えば、二〇三〇年を想定して政府が出した「原発ゼロだと電気代が二倍」という数字。実はよく見ると、原発の比率が25%の想定でも「電気代は一・七倍」となっているのに、この部分は触れられずじまいだった。(中略)
両氏が共通して強調するのは「逆に原発を続ければ、民間企業がまかないきれない高コストになる」という点と、「節電や省エネは『我慢』を意味しない。むしろ新たな豊かさや産業を生み、経済成長のチャンスになる」という展望だ。−中
略−同じようなピンチをチャンスに変えてきた歴史がある。七〇年代、石油危機をきっかけに、省エネをはじめとする技術革新が一挙に進んだ。(後略)

.. 2012年10月15日 08:40   No.435007
++ 東京新聞 (課長)…151回       
中禅寺湖(日光市)の苦闘―原発放射能
 |  名物のマスが遡上(そじょう)、汚染に苦労しつつ…
 └──── 

 秋の深まりで紅葉が始まった栃木県日光市の中禅寺湖。体を婚姻色に染めたヒメマスやホンマスが、産卵のため生まれた川に遡上(そじょう)している。(中略)
 中禅寺湖は東京電力福島第一原発から約160kmの距離にある。原発事故で栃木県の山々に放射性物質が降り注ぎ、暖かくなると雪解け水とともに、戦場ヶ原を流れる湯川などの河川から中禅寺湖に流れ込んだ。動物性プランクトンや昆虫、小さな魚を食べて成長するマスからは、徐々に高い放射性セシウムが検出された。
 事故から約2ヶ月後の2011年5月のヒメマスは1kgあたり54ベクレルだったが、今年2〜3月の測定では、ヒメマス、195・7ベクレル、ニジマス168・9ベクレル、ブラウントラウト280ベクレルという数値になった。(中略)
 産卵時期に地引き網で捕れた天然魚のヒメマスやホンマスは地元日光の料理としてホテルや旅館、食堂などに供給されていたが、9月の検査でもヒメマスから140ベクレルが検出されて流通はできない。
 漁協では遡上してきたマスを捕獲し、魚体は廃棄して人工ふ化だけを続けている。卵巣からは51ベクレル、精巣からは37ベクレルが検出されていて、放流用に他の湖の漁協とこれまで契約してきた受精卵の注文が来るのか、苦悩は続く。中禅寺湖漁協専務理事の鹿間久雄さん(62)は「1日でも早く3・11以前の湖に戻ってほしいと話す。(2012年10月14日より抜粋)

.. 2012年10月16日 10:19   No.435008
++ 東京新聞 (課長)…152回       
練馬で「脱原発行動」写真展
 |  原発葬儀デモ、白装束のパフォーマンスなど多彩な写真
 └──── 

 「脱原発」集会やデモ行進の参加者を撮影した写真展が東京都練馬区栄町26−3、ギャラリー「ペーパームーン」で始まった。「3・11」以降、首都圏を中心に全国で開催されている大小さまざまな「脱原発行動」をつづった写真からは、
参加者のユーモアや工夫が伝わってくる。「脱原発スモールアクション」が主催し、年内開催の予定。
 明治公園や代々木公園で開催された大集会や首相官邸前デモ行進から、埼玉県川越市や上尾市、千葉県浦安市、東京・吉祥寺などでの少人数パレードまでの写真約120点を展示。「スタイルいろいろ行動」のコーナーには、東京・渋谷から青山墓地までを参加者が「原発供養」のポスターを手に喪服で歩いた「原発葬儀デモ」、経済産業省前で行われた白装束のパフォーマンスなどユニークな活動をとらえている。(中略)
 月曜休館。午前11時半〜午後7時半、入場無料。ギャラリーではプラカードや缶バッジなど「脱原発」グッズを販売している。
 問い合わせは、ペーパームーン 電03-5912-5226
(2012年10月13日より抜粋)

.. 2012年10月16日 10:51   No.435009
++ 朝日新聞 (小学校中学年)…15回       
原発事故「対処可能だった」 東電タスクフォース見解
 |  福島事故の責任は東京電力にある 監視委のデール・クライン委員長
 └──── 

 東京電力の原子力部門の改革のため、同社が設置した「原子力改革特別タスクフォース」は12日,福島第一原発事故について「事前の備えができていなかったことが問題で、対処は可能だった」との見解を明らかにした。タスクフォースの
トップは広瀬直己社長。東電はこれまで、社内の事故調査報告書などで、事故の責任を明確にしていない。
 見解は、改革を監視する有識者の「原子力改革監視委員会」に示した改革の進め方に盛り込まれた。
 見解によると、事前の津波評価の際、深層防護の原則で必要な対策が取れたとし、過酷事故対策も、外国の事例を参考にして安全設備の多様化を図れたとした。
事故後の対応も、形式的な訓練ではなく、対応能力のある組織の設計などを行うべきだったとした。
 また、監視委のデール・クライン委員長(元米原子力規制委員長)も同日、委員会の初会合後に会見し、「福島第一原発事故の最終的な責任は東京電力にある」と述べた。 (2012年10月13日より)

.. 2012年10月16日 11:05   No.435010

■--テント日誌
++ F (小学校低学年)…7回          

<テント日誌10/1(月)−経産省前テントひろば387日目>
 │  台風一過の「あおぞら」。人と人との出会いと理解。
 │  その共有。そして中秋の名月
 └──── ( F記 )

10月1日(月) 台風一過・快晴
 今朝は清々しい空気の中、目が覚めました。昨夜は日本列島を縦断するやもしれない台風に緊張し何人かのメンバーが夜遅くまでテントに待機をして下さいました。その中、今日仙台高等裁判所で行われる「福島集団疎開裁判」へ傍聴バスツアーに参加される渕上代表と大阪から駆けつけたQさんが泊まって下さいました。
 時折、雨風が強く吹き降るものの、東京はむしろ4月の爆弾低気圧の時の方がその影響は強くて何だか拍子抜けするようでしたが、ネット情報やラジオの声を聞きながらその進路には緊張せずにはいられませんでした。もし、勢力の強い台風が福島を襲ったら・・・そう思う度に以前小出裕章京大助教がテントにいらした際にお話下さった『福島で一番懸念されるのは四号炉です』の言葉が蘇るのです。
 各地で被害が起き死者も出たとのことでご冥福を祈り致します。しかし原発に目立った影響が無かったと思われるのは幸いでした。それでも東日本大災害の傷が癒えていない東北に進路をとったことには胸の潰れる思いです。台風の風雨の中、作業員の方々の被曝覚悟の健闘には素直に敬意の情が湧いてきます。
 昨日の福島ー首都圏交流の集いの模様はUstream中継の用意がなかったのですが、後日Web公開を予定しておりますのでご期待下さい。本来は先月より始まった「tentTVあおぞら放送 テントひろば?」で放送すべきだったことだったとの反省もあります。次回の課題としたいと思っています。
 テントひろば主催のシンポジウムに初めてスタッフとして参加し、準備に手間取ったり不足な点は多々あり時間が遅れて始まったため、当初予定していたビデオ上映など出来ませんでした。それでも閉会後、参加者の声を聞いて皆さん満足されたのではないかとの感触にひとまず安堵致しました。この成功を端緒として今後も同様な催しを行っていきたいと考えています。井戸川町長にも是非またご参加頂きたく思っています。
 夜になって、当日の防衛省前行動を終えて、沖縄一坪反戦地主・関東ブロックの方が4日木曜日にオスプレイ反対を訴え首相官邸前で抗議行動をするにあたって、毎週木曜日にテントのM君達が反ACTA抗議を行っているため、時間の調整などに訪れました。結局、双方納得いく形で了解できました。
 全く今まで会うこともなく更に年代層の違う者同士の出会いが成立したのでした。正に「接着剤」としてのテントひろばここに有りというところです。
 その日の泊まりリーダーのYさんも両者の思いを上手に汲み取って会話の橋渡しをしていました。互いのお話を聞いていると、M君はと言うと「オスプレイ」の事はあまり知らないし、片や反戦地主会の皆さんはACTAの事をご存知ない。お互いが理解を深める機会になったことが何よりも嬉しく思いました。
 夜も更けて帰路につく頃は雲間にのぞく月が明るく雲を照らしていました。
そうか中秋の名月。季節は確実に巡っています。来年はこの月をどんな気持ちで見るのだろうか。( F記 )
.. 2012年10月07日 08:31   No.432001

++ M/O (高校生)…50回       
<テント日誌10/3(水)―経産省前テントひろば389日目>
 │  一気に肌寒い日になり半袖姿で大失敗
 └──── (M/O)

 家の中は結構温かくてまだ半袖で過ごしている。というわけでテントにも半袖で出掛けた。ナップザックには上張りも入れたつもりだったがこれも半袖だった。
昨日から愚図ついた天気で肌寒い。風邪を引きそうで大失敗だった。10月になっても台風が次から次とくるようで天候は不安定だが、暑さ寒さも定まらない。季節の変わり目には風邪を引きやすいといわれるし、風邪を引くとなかなか直りにくい。健康であることも闘いの一つであるわけでそれなりに気をつけているつもりだが時にこんなこともある。
 テントはその日常的な動きとしてみれば賑やかで騒然としているような日と穏やかで静かな日とがあるのだけれど、総じて言えば金曜日を中心とする週末と週の前半で分かれるようだ。だが、穏やかで静かな時にも人の出会いや予想外の事件などもある。この辺はテント日誌でよくレポートされていると思うが、今日も朝早くテント前の椅子に座っていたらある官庁の職員の方が身分証明書を示しながらカンパをしてくれた。
 官庁などではテントがどう見られているのだろうか、原発問題がどう考えられているのか想像をしても、その動きはわからりにくい。だから、こういう形での動きは刺激的だし、時折見かける光景になってきたが嬉しいものだ。自己の政治的意志の孤立をどう超えるかが私たちに課せられた最大のものだが、それだけにテントが多くの人の意志の象徴になっているのを実感できる時は元気づけられる。
 テントではそれこそ三人あつまれば話になるが、今は運動の見通し等に集中する。それが手探り状態にあることは誰しもが認めることである。それはまた一つの政治的な局面なのだろうと思える。私は大きな意味で今が持久戦の局面である
という判断を持っているが、これはかなり続くのであってそれに対応した行動が必要だと思っている。

.. 2012年10月10日 18:47   No.432002
++ M/O (高校生)…51回       
 首都圏反原連からは11月11日に大規模な国会包囲が提起されている。百万人規模で国会を包囲し停滞気味にみえる現状を突破して行こうという目論みだが、その意気はともかく無理ではないか、百万人などというアドバルーンはあげない
方がいいのではという慎重な意見も聞こえる。これは私の意見であるが、百万人というのは方向でかつて10万人と言っていたのを受け継いだだけで、これだけ脱原発の運動が広がり持続していることと考えればいいことのように思う。
 もし、それが実現できても脱原発が実現できなければという危惧もあるようだ。
この場合には脱原発の運動の基本的方向ということにも関わるように思えるので私の考えを述べて置きたい。
 いくらやっても今の運動ではという昔の仲間からの声も届くのだが、僕はここで立ち止まって考えたい。毎週金曜日の官邸前行動は大飯原発の再稼働をやめさせることは出来なかった。確かに大飯は再稼働している。
 しかし、官邸前の行動は他の原発の再稼働に大きな影響を与えたことは確かである。もし、この行動がなければ再稼働は次々にやられていたかもしれない。
 これは十二分に想像できることだ。つまり、官邸前行動という意志の表現は再稼働を目指していた政治的意志《原子力ムラの意志》に衝突し、その広がりを押しとどめているのである。彼らのシナリオは狂わされているのだ。野田内閣がどんなに矛盾に満ちたものであれ、原発ゼロを口にせざるをえなかったのもそうである。
 政治的意志の結集《表現》は予想以上の影響をあらゆる面に与えている。政治的力を意志力と見てその広がりや浸透という点で考えればそれは予想以上の力を発揮している。逆にいえば、体制や権力側の巻き返しもそれだけ必至になされているのである。
 政治的力とは意志力である。国民の意志が共同の意志となること、国民の意志に反する国家意志の存在を変えることが現在の政治的課題である。政治的関係とは意志の関係であり、そのせめぎ合いなのだ。原発問題はそれを具体的に示すサンプルである。

.. 2012年10月10日 19:06   No.432003
++ M/O (高校生)…52回       
 国民の意志と既得権益を持つ体制や権力の意志が原発の保持をめぐって対立しているのであり、共同意志(国家意志)としてそれが争われているのだ。国民の内部でも廃止(脱原発)という意志と推進という意志があるように、体制や権力内部でもその対立がある。原発の存続《是非》の最終判断を政府がやるのか、規制庁がやるのかの意見対立が浮上してきているが、それは意志決定をなるべく避けたい、意志決定に伴う責任を避けたいということである。
 これは政府(政治)がやるべきことであるのは言うまでもないことだ。こうした論議が出てくることはそれだけ原発の存続の意志決定が難しくなっていることだが国民の意志としての脱原発の動きが強くなっている証だ。
 かつて原発は共同意志(国家意志)として保持され、それに異議申し立てをする部分は一部の国民の意志という限界の中に置かれてきた。それが反原発運動の歴史だった。それが、今、脱原発は国民の意志から共同の意志(国家意志)になる段階にある。歴史的な段階が変わりつつあるのだ。この過程、あるいはその闘いの中に現在はある。
 原発の存続をめぐる共同意志の対立は政権交代の動きも背後にあって一つの過渡《新段階》にはいりつつある。政党や政治家は選挙を意識し、官僚は政権交代を織り込んで方向を練り直している。こうした動きの中で私たちは大きな意味で
の持久戦の局面にあるのではないのか。
 脱原発の国民的意志の広がりの確保とそれを進める政治行動を持久戦が続くという判断の下に考え展開して行くことではないのか。
 選挙や政党再編、政党間抗争を見ながら、脱原発の意志が持続し保持されて行くことを展望し、それにふさわし行動《表現》を模索するしかない。ここで知恵や工夫があるはずで百万人での国会包囲もその一つである。外の雨音を聞きなが
らテントの中では連日のように議論が重ねられている。(M/O)

.. 2012年10月10日 19:13   No.432004
++ Y・T (大学院生)…117回       
<福島を生>き、<ふる里を生>きる柏崎刈羽の闘い
 |  〜柏崎刈羽現地交流バスツアーに参加して〜
 |  <テント日誌10/6(土)―経産省前テントひろば 391日目>
 └──── (Y・T)

 10月6日(土)曇り
  午前8時新宿西口前集合。東電の「世界最大の原子力発電所」のある柏崎刈羽現地交流会バス ツアーへの参加である。今年3月、6号機が定期検査で停止し、東電管内の全原発は停止し、稼働 原発ゼロの状態が続いている。だが6月の株主総会に提出された東電再建計画には来年夏までの 再稼働が含まれている。

 福島原発の大事故があり、放射能災害が今なお進行中の現実として多くの人々が苦しみ続けている中で、柏崎刈羽原発は首都圏の私たちにとっても「そこにある危機」として、私たちの責任を問い続けている。なんとしてでもこの目で見、この耳で聞いて確かめておかねば・・・という思いに駆られてツアーに参加した。

 ツアーの案内人は地元出身で、長年ふる里の仲間とともに柏崎刈羽原発反対運動に加わってこられた菅井益郎さん。学者というより活動家そのものであった。

 刈羽村では村会議員をされている近藤さんが合流してずっと案内して下さった。
彼は東京の大学に在学中から反対運動に加わり、大学をやめてふる里に帰り、魚を売り歩きながら運動をすすめ、村会議員になられたそうである。今もその形は変わっていないという。事実、初めて出会ったとき、彼は村会議員というより魚屋さんそのものであった。刈羽村村長は東電が村長の服を着ているようなものだと近藤さんは言う。原発マネーを湯水のように注ぎ込んで造られている施設を見、静かな日本海に面して立ち並ぶ原 発の排気塔や防潮堤を見、鉄条網のフェンスを厳重に張り巡らした原発の敷地沿いの道を走る。それは米軍基地の敷地沿いを思い出させる。このあたりは柏崎刈羽砂丘と呼ばれ、砂丘の上に建つ原発は、当初からとうふの上に建つ原発として批判されてきたそうだ。柏崎刈羽原発は1〜4号機は> 柏崎市、5〜7号機は刈羽村と柏崎市にまたがって(2:1の割合か)立てられている。

 この時期日本海は静かで穏やかであったが、冬の時期には荒れ、4〜7mの高波となることも珍しくはないそうだ。だが東電の想定する津波の高さは4mそこそこだという。

 夜の交流会は圧巻だった。近藤さんの他に長年の反対運動の盟友、柏崎市の市会議員をされている矢部さん、高橋さんが加わり、さらに彼らの高校の恩師であり、運動の顧問とでもいうような80歳の佐藤さんが加わって、お話をされた。

.. 2012年10月11日 18:38   No.432005
++ Y・T (大学院生)…118回       
 本当に長い闘いの歴史があった。烈しい闘いのようであった。と同時に集落ごとの住民組織が作られ、住民に根ざした闘いであったという。そして闘いはずっと途絶えることなく継続し、今も複数の市議会議員村会議員を維持するだけの力をもって続けられている。

 そういう闘いの上に3・11後、<福島>を間近に見、見据え、内面化しながら運動は新たな展開へと踏み出しているように思えた。お話を聞いていて、柏崎刈羽の人たちはいわば<福島を生きる>ということを意識されているのだと実感
した。<福島>は<ふる里>に重なり、<福島を生きる>という意識と<ふる里を生きる>という意識は繋がっているのだと。それは中越地震によって大事故寸前までの事態を経験した人たちにとって切実なもののように感じられた。

 実際、人口9万人の柏崎市に福島から1300人程が避難してきているそうだ。
そして避難している人たちの話を聞いて胸に迫るものがあると目を潤ませながら話される。「ふる里は原発を許さない!」それはもう他に選択の余地のない揺るぎなき確信、それ以外ではありえないという生き方、命そのものというように思われた。

 持参した官邸前行動で書かれた寄せ書き、”柏崎刈羽原発を廃炉へ!”という周りに沢山の思いが書き込まれた寄せ書きに大変喜んでいただいた。柏崎刈羽の人たちと首都圏の人たちの心は繋がったのだろうか。官邸前行動を見ながら、こ
の地でも金曜行動が行われ、女性達を中心とした新たな市民運動も生まれてきているとのことであった。宿で美味しい魚と美味しい地酒をいただき、翌日には中越地震の断層と40億円をかけたというアミューズメント施設と原発PR館を見
学した。断層によって道路は弓なりにへこみ、ある場所では断層による地盤沈下が止まらず、川もないのに橋が架けられていた。そしてこの断層はまっすぐに原発直下へと続いているそうだ。東電は原発の手前で止まっていると言っているそうだが・・・。

 そしてPR館には福島第2原発の復旧が9割完了したというポスターも掲示されていた。東電は柏崎刈羽原発を再稼働し、さらには福島第2の再稼働も目論んでいるのだということをさりげなくアピールしているのだ。

 柏崎刈羽原発の再稼働を許さず、廃止へと推し進めていくこと、そのために柏崎刈羽や隣接地域の人たちと繋がりながら、私たちの最大限のことをなすこと、それは首都圏にあって<福島を生きる>ことを意識しようとする私たちの責務のように思える。

.. 2012年10月11日 19:16   No.432006
++ M/O (高校生)…53回       
<テント日誌10/10(水)―経産前省テントひろば396日目>
 │   季節も政治も温度の変わる時
 └────(M/O)

 日中は温かい日も多いがやはり夜になると結構寒い。週末には多摩川に出掛け、少し遅れ気味だと伝えられる彼岸花を楽しんできた。むかし、田舎の畦道などに咲いていた彼岸花の強烈な印象が記憶にあるせいか、街中でも見かけるものは不満だったのだが、群生しているものはそれらしい雰囲気があって満足だった。彼岸花は秋を代表する花だろうが、それを感じさせてくれるのはやは
り嬉しいものだ。その秋だがどうも今年は短くて冬の訪れが一気にやってくるらしい。それを空気その変わり方に実感している。波だ寒い気温《空気》にそれを感じているが、もう一つ気になるのは政治的空気の変化である。。
 尖閣諸島の問題は中国側の態度も含めて日中感の政治的・経済的対立を長引かせそうだ。中国の知識人の声明が新聞等に出ていたがナショナリズム一色の感の中でホットする記事だった。この問題での日本と中国の民衆の連帯の道(武力による紛争解決ではない道)の可能性と基盤を暗示させるものと思える。
 だが、私たちはこの尖閣問題が日本の政治的空気を変えていることを知らなければならない。対中国というナショナリズム的な空気がそれなりに浸透しているのである。自民党総裁選での安倍の再登場の契機になり、メディアが恥ずかしげもなく扇動的記事を垂れ流しているのも一例だが、ここには尖閣諸島問題が生み出した政治的空気の変化がある。石原慎太郎などはここまで想像して
はいなかったろうが、尖閣諸島問題の結果しているものをよくよく見ておかなければならない。これとの闘いが大きな政治的闘いの枠組みをなしている。

 3・11以降に大きな政治的空気となった脱原発の意識に対抗する空気の流れであり、それが今の日本の政治的な闘いとなっている。国会や永田町周辺は選挙をめぐる政局のことで頭が一杯だろうが、彼らを取り包んで政治的空気の変化がある。何処まで意識していたかはともかく、尖閣諸島問題は原発の生み出した国民的な政治意識に対抗しようとし、ある程度成功しているのである。
 幸いなことは脱原発や普天間基地撤去要求(オスプレイ問題を含む)の運動はこれらを媒介した国民の政治的空気も持続しており、ナショナリズム的な政治的空気と対抗し得ていることだ。その点では福島や沖縄などの抵抗、また毎週金曜日に首相官邸から全国に広がっている脱原発等の展開は尖閣諸島問題が生み出しつつある政治的空気を再度変え、解体させることができる。

.. 2012年10月14日 07:27   No.432007
++ M/O (高校生)…54回       
 私たちは歴史の流れの本流がこちらにあることを自覚しつつ闘いを持続せねばならない。背後の政治的空気を意識した闘いが必要なのだ。11月11日の国会や霞が関包囲行動は国民的な政治的空気を変える重要な位置を持っているのであり、歴史的な位置を持つものといえよう。今一度、3・11以降を振り返りまた先を展望しながらこの行動に参加したいと思う。
 週の初めは比較的穏やかな時間が流れるのがテント周辺である。朝方に寝たのだがテントの中にも太鼓の音が聞こえる。夢かうつつかとおもいながら、そのここちよいリズムに身体を合わせていたのだが、先月から断食を続けるFさんを支援する日本山妙法寺の尼さんの打つものだった。
 今度はしばらくその横に座っていたが、荻窪の若い女性がテントを訪ねてきて歓談する。熊本から上京された人、富山からやってきた人と次々とテントを訪ねてくる。
 富山では11月23日に講演会等をやるらしいがそのチラシをもらった。全国の様々の動きが伝えられるが、それをまた発信できるといいのかもしれない。大間原発の中止を訴える小笠原厚子さんたちが経産省への申し込みにやってくる。
院内集会も開かれていた。相変わらず雑誌社などの取材も続き、テントは穏やかだがいろいろのことがそこには流れている。
(M/O)

.. 2012年10月14日 07:33   No.432008
++ テント 10.12 声明 (幼稚園生)…1回       
大阪市の放射能汚染ガレキの焼却反対
 |  大阪市役所横にテント設置、
 |  橋下徹大阪市長を監視
 └──── 原発再稼働反対監視

 原発再稼働反対監視テントは、本日、10月12日に大阪市役所横にテントを設置し、大阪市長橋下徹の監視行動を開始した。
 大阪市で行われようとしている放射能汚染ガレキの焼却は、脱、反原発運動の大きな転換点である。
 現在、全国各地で行われようとしている放射能汚染ガレキの焼却は、被ばくを全国に拡散させることになる。この被ばくの拡散は、福島第一原発過酷事故を引き起こした日本政府の責任を曖昧にし、安全神話の復活を意味する。また、ガレキ処理にからむ利権政治を押し進め、復興のための資金を食いものにされることになるばかりか、被ばく意識の低下は、すでにずさんな放射線管理のもとで行われている福島第一原発の収束作業を進める労働者、原発労働者をさらに危険にさらすことになるのである。そして、東北、関東から被ばくを避けるため、必死の思いでの避難を無意味なものとし、今、フクシマでたたかわれている被ばくからの避難の権利を貶めることになる。
 9月17日、北九州市で放射能汚染ガレキの本焼却がはじまった。これは、全国での放射能汚染ガレキ焼却を策動する日本政府が、布石として行ったものであり、大阪でのガレキ焼却を許せば、なし崩し的に全国でガレキ焼却が進むのは、火を見るより明らかである。
 東北、関東が、今現在も被ばくが進む中、11.11に100万人行動が呼びかけられ、大飯原発を止めろの声が叫ばれ続けている。私たちが、これに連帯することは、当然である。しかし、まだ、被ばくしていない関西圏、西日本の果たすべき役割は、被ばくをこれ以上拡散させないことである。
 このたたかいは、地域エゴなどという批判を受け付ける余地は全くない。なぜなら、震災ガレキの広域処理の必要性がないことは、さまざまな知見から明白であり、阪神、淡路大震災のガレキ処理においても広域処理は一部行われたものの、
全国で焼却するはことはなかったのである。
 フクシマの痛みを分かち合う、それは、無意味な被ばくを受け入れることではない。むしろ、被ばくを断固避けることだ。避難の権利と補償を勝ち取るたたかいに連帯し、共にたたかうことだ。
 原発再稼働反対監視テントは、大阪市の放射能汚染ガレキの焼却処分を、脱、反原発運動の一大転換点と位置づけ、「大阪決戦」を呼びかける。

.. 2012年10月15日 08:57   No.432009
++ Y・T (大学院生)…119回       
<テント日誌 10/12(金)――経産省前テントひろば
 |    398日目>
 |    テントひろばでの、歴史を刻む出会いと交流
 |    内容の深かったテントTV あおぞら放送
 └──── 

10月12日(金) 晴れ
 金曜日はいつものテントTV あおぞら放送の放映日である。午後2時過ぎテントに着くと、もう何人かが忙しく準備を始めていた。
 テントには和歌山からみかんが送られてきていた。早速箱を開けてみかんをいただくと、中に本(「原発を拒み続けた和歌山の記録」)と手紙が添えられていて、金曜行動に参加すべく3時半〜4時頃にテントにお見えになる予定だという。
 
 3時前に今日の出演者の木田節子さんが到着。しばらくすると大間の小笠原厚子さんがお見えになる。お願いしていたが時間の都合がつくかどうかわからなかっただけに、感激。そうこうしていると、みかんと本の送り主・和歌山田辺市の寺井さんがお見えになった。1989年に結成された「脱原発わかやま」の代表をされていた方であり、県内5ヵ所で持ち上がった原発建設計画に反対して闘ってこられ、それらをすべてストップさせた闘いの記録を最近本として出版されたのである。
 寺井さんと小笠原さんはメールや手紙でずっと交流されていたそうで、その意味では旧知の間柄でもあり、感激の対面であった。また寺井さんの話の中に、旧知の間柄である小林圭二さん(熊取の6人の長老格)の名前も出てきて、一気に身近に感じられた。

 あおぞら放送で、今週の「国会議員に原発を問う」インタビューは、北海道の紙智子議員(共産党の参議院議員)であった。即時原発ゼロを強調する紙議員は、「北電は泊3号機の定検停止後、『電力不足』を演出するために苫東の火力発電
(70万kw)を停止させている」ことも暴露された。そして今北海道では、富良野の小水力発電をはじめ豊かな自然エネルギーによる電力自給の動きが澎湃として起こってきていることを話された。

.. 2012年10月15日 11:59   No.432010
++ Y・T (大学院生)…120回       
 「福島から世界へ」は木田節子さん。富岡町から転々と避難し、その間沢山の原発関連の本を読みあさり、漸く水戸に落ち着いて東海村の村上村長との出会いから反原発の活動を開始された木田さんは、同時に原発労働者の母親でもある。
彼女の話はいつ聞いてももその体験、リアルさ、東電や原発労働者の状態についての知識や、そして鋭さで胸に迫るものがある。
 今日は最後に、ある人にあてたメール(それはたんぽぽ舎のメルマガNo16
01に掲載されている)を読み上げ、それを引用したビラを戸別配布して大きな反響があったという伊方からの便りを報告された。今、この木田さんのメールは全国各地でビラに引用され、まかれているそうだ。

 小笠原さんの話の中では、経産相が大間原発の建設再開を認めるやいなやすぐさま現地で工事再開に動き出したそのあまりの素早さに、驚き、あきれ、深い憤りを吐露されていたことが印象的であった。あさこハウスへのハガキを郵便配達が届けに来る、その回数の多さが励みであり、かつあさこハウスに通じる道を監視カメラで見張っている相手に対する抗議と圧力になるのだ、という訴えは胸を打つ。

 ドキュメント「フタバを遠く離れて」を制作された舩橋淳監督のインタビュー時、双葉町から都内に避難されている亀屋さんと互いに会釈されていたことが印象的だった。来週には亀屋さんに出演を依頼している。(尚、「フタバを遠く離れて」の高橋哲哉さんによる映評が今週の週刊朝日に掲載されている。)
 最後に、テント通りすがりの人として前記寺井拓也さんがインタビューを受けた。本とみかんを前にしてであった。みかんは早速その場でギャラリーに配る。
この本は7人による執筆で、札幌の寿郎社から出版されている。

 50名ほどのギャラリーに囲まれた、内容の深いテントTV あおぞら放送、脱原発の人々の出会いと交流、世界に向けた情報発信として、育てていきたい。
 終了後テントの中で反省会をしていると、浪江町希望の牧場の吉澤の力強いアピールが届いてくる。
                             ( Y・T )


.. 2012年10月15日 13:02   No.432011

■--汚染と除染
++ 山崎久隆 (部長)…181回          

 質疑の詳細 汚染と除染

 福島第1原発内に溜まっているのストロンチウムの量については小森常務が「2.6×10の16乗ベクレル」と答えました。言い方を変えれば2.6京ベクレルで、とてつもない量ですが、水のサンプリング濃度を量に掛け合わせただけであり、正確なものではもちろんありません。さらに重大なのは、汚染水処理ではセシウムのみ取り除くことはできますが、ストロンチウムは取り除くことが出来ません。そんな欠陥設備のまま今に至っていることに何の対策もないのです。
 各地で続く先の見えない除染対応については広瀬常務が回答し「除染の費用について国からの給付金で対応したい。特措法以外で申し出があれば、適切な対応も行いたい」などと答えています。しかし、全くのデタラメです。既に福島県以外の自主的な除染費用については、東電は賠償をしない姿勢を各個別交渉において示しており、そのため大きな社会問題化となりつつあります。そのようなことも株主総会では追及しようにも再質問も何も許されません。

 質疑の詳細 「冷温停止」の意味や柏崎刈羽の傾斜

 国が終息宣言のよりどころとした「冷温停止状態」について小森常務は、冷温停止の定義に今回の福島第一には当てはまらないことを認めました。その上で1〜3号機の格納容器の内部温度、圧力などを観測して「冷温停止状態」だと判断したといいます。直接の燃料温度は測れないので、冷やしている水など格納容器の温度が100度を下回り、放出量も安定的に下がっていることで、
低温停止状態としたと言いますが、定義の無い話を勝手にしているだけであることは言外に認めています。あとは、そんな戯れ言を信じるのかどうか。
 核燃料の温度を実際に測っているわけではないので、さっぱり分からないというのが正しい答えですから、直接デブリの温度を測定する方法を考えればいいわけです。しかし、それでは政府の言う「冷温停止」つまり「収束」というデタラメな宣言が台無しになるから測定しないことにしているだけです。これと同様に放射性物質の量も放出量も、あとで触れる臨界問題も「知らない」振りではなくて本当に知らないのだろうとしか思えません。そのほうが遙かに恐ろしいことなのです。
 柏崎刈羽原発は中越沖地震で大破していますが、その影響などを問われて相沢副社長は「柏崎が傾いているのではないかという話ですが、強度上の問題はないことが十分な審査のうえで確認されている。国、県から確認されている。」つまり傾いていることを認めています。その上の安全性の確認など3.11以後の世界では一切無効になっています。従って柏崎刈羽原発の再起動など到底許されません。
 また、長岡平野西縁断層や海域断層の活動についての問いに「これも連動の可能性もあることで、詳細に中身を含めて、設計上の問題がないか考えている」などと今さらながら言う始末。また、柏崎刈羽原発の地下にも活断層と思われる断層が走っています。このことも今後問題化しなければなりません。
 「安全性を強化し、シビアアクシデント対策などの、われわれ一丸となって努力をしてまいる所存であり、結果については地元、関係者の各位にできるだけ、ご理解いただくべく積極的にご説明したい」などと、地元には説明と理解であって、決して了解とは言わない。これなど、以前よりも後退しています。

(「質疑の詳細」は次号につづきます)
.. 2012年07月20日 08:47   No.401001

++ 山本 (幼稚園生)…1回       
.「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク」からのお知らせ
 └────

 劣化ウラン兵器は、核兵器や原発の核燃料をつくる過程で大量出る劣化ウランでつくられ、放射能兵器です。そのためにも、私たちは反原発、とりわけ現在、再稼働に反対です。
 毎月発行している月刊ニュース(2012年7月 NO88号)が出ましたのでお知らせします。
 今号の主な内容は
 ○広河隆一写真展をやりました--劣化ウラン廃絶みなとネット・宮口高枝
 ○連載 アブ・ムハンマドからの便り 〜一家のアンマン旅行〜
              西村陽子(アラブの子どもとなかよくする会)
 ○NO DU全国交流集会の呼びかけ  ICBUWヒロシマ
 ○報告 さよなら原発10万人集会に17万人
           山本勇祐(劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク)
 ○資料(東京新聞より) 劣化ウラン工場内に大量保管
 ○資料(  同上  ) デモの真実を届けたい 官邸前抗議を空撮 
 ○資料(  同上  ) 自衛隊迷彩服で区役所(宿営地化)

 なお、11月18日(日)「劣化ウラン兵器禁止のための国際行動デーの集会」
 を予定しています。(詳細は後日)
 ※定期購読者を募集しています。
  ご希望の方は、FAX 03-3238-0797(たんぽぽ舎)へFAXでどうぞ。
 ※購読料 年3000円 ご自宅へ直接お送りします。 事務局 山本

.. 2012年07月30日 08:22   No.401002
++ 吉沢弘志 (幼稚園生)…1回       
低線量被曝にどう対応するか−有効な食品を紹介します(食物療法)
 |  食物繊維と発酵食品が有効
 |  セシウム排出促進と免疫力強化を
└──── (埼玉大学講師)

 昨年の福島第一原発の事故により日本の国土、大気、海洋は放射能により大きく汚染された。この災厄を拡大にしないための脱原発運動の強化はもちろんだが、人類と共存し得ない放射能は将来にわたって大きな不安を人類にもたらし、低線
量被曝を余儀なくされる時代を生きるには何が重要か埼玉大学講師の吉沢弘志さんに明らかにしてもらった。

 チェルノブイリとの違い
 操作不能は今も続いている

 2011年東日本大震災とそれにともなう東京電力福島第一原子力発電所の大事故は、東電や政府、そして御用学者たちによる「チェルノブイリの〜分の一」という過小評価とは裏腹に、チェルノブイリ事故を上回る人類の核開発史上最悪のものとなりつつある。

 まず何よりもチェルノブイリ事故とは格段に違う人口密集地への放射能拡散・汚染が起こってしまったことだ。そして、昨年末の「終息宣言」が茶番でしかなかったことをほとんどの国民が知っているように、福島第一の1〜4号機のコントロール不能状態は今も続いている。海洋の汚染もいつ終わるか見通しもつかず、魚介類を大量に食べる日本人にとっては、農産物と海産物を通じた長期にわたる内部被曝の脅威に立ち向かっていかなければならない。

 被曝の健康への影響は無視できない

 被曝による健康への影響は幼い世代ほど深刻になる。しかし、免疫力が確実に低下していく中高年層にとっても影響は決して無視できない。日本人誰もが内部被曝に対して十分な対処を心がけるべきだと考える。
 放射線の生物への悪影響は、数eVの原子・電子の結合エネルギーを遙かに上回る放射線のエネルギー(電離エネルギー)が、その原子・ 電子レベルの結合を破壊してしまうことによる。放射線が細胞膜や細胞核の中にあるDNAを破壊するとともに、細胞内に豊富にある水分子を破壊して連鎖反応的にフリーラジカル(活性酸素)を発生させ、そのフリーラジカルが細胞膜やDNAを破壊してしまうというメカニズムが連続して進行していく。長期低線量被曝という現状では、後者の影響の方が遙かに大きいとされている。

 自然放射能とは比較できない

 もともと地球上には宇宙由来、地球を構成している物質由来の放射線がある。
体内にはカリウム40が成人で常時平均4000ベクレル程度存在している。こうした「自然放射線」による被曝から逃れることはできないが、人類も含めたすべての地球上の生物は、生命誕生の時点から自然放射線による被曝に対応できるよ
うに修復・復元のメカニズムを備えるように進化して現在に至っているのである。

 そこに核実験による放射能、チェルノブイリ事故による放射能、そして今回の福島事故に由来する放射能による被曝が上積みされた、と考えなければならない。
食品中のセシウムの量を、前述のカリウム40とべて「大したことはない」とするのは、御用学者によるごまかしに過ぎない。

 ただでさえ現代の日本に暮らしている私たちは、電磁波という電離エネルギーに常時さらされているし、食品添加物をはじめとして大量の化学物質にもさらされている。ストレスの多い現代の生活は、細胞レベルでは常にフリーラジカルの
過剰発生を引き起こしていると考えてよい。このような複合的な悪影響に一人一人それぞれ固有の反応が生じる。一概に「〜ミリシーベルトまでは大丈夫」などとするのは科学でも何でもない。

.. 2012年08月10日 14:41   No.401003
++ 吉沢弘志 (幼稚園生)…2回       
 被曝から身を守るために
 被曝は可能な限り避けるべき

 まず何よりも、被曝を可能な限り避ける、少なくする努力が必要だ。とりわけ幼い、若い世代、妊娠中の女性には最大限の配慮を払うべきだ。しかし、東日本に暮らす私たちは日々何らかのレベルでの被爆は避けられないのが現状だろう。
一番影響の大きいセシウムに関しては、毎日数ベクレル単位での摂取でも、体内さらに臓器ごとへの集中した蓄積が確認されてる。蓄積したセシウムはその臓器の細胞をβ線とγ線で集中的に被曝させるのである。

 避けられない被曝に対してはさまざまな専門機関によって効果が確認されているアップルペクチンによるセシウムの排出の促進が一定の効果を生むはずだ。それとともに細胞レベルでの修復と復元の力と免疫力の強化で対応していかなければならない。
 食物療法で対処を

 傷ついたDNAの修復・復元は酵素の働きによるが、酵素の働きの強化には特定のミネラルが不可欠である。特に「亜鉛」の働きが有効であることは動物実験で証明されている。亜鉛が豊富な食品としては豆類と海藻類が挙げられる。豆類にはフェトケミカルで重要なイソフラボンが豊富であり、その効果も期待できる。

 一方被曝に対する効果という意味で注目される「バナデート(バナジウム)」は海藻類に豊富に含まれる。免疫力強化に不可欠腸内環境の健全化には、食物繊維と発酵食品の常食が有効となる。そう考えれば、穀物に野菜、海藻類と大豆発酵食品(味噌、醤油、納豆)にぬか漬けといった日本の旧来からの食生活が、長期低線量被曝にきわめて有効であることがわかる。

 もちろん日々の生活における被曝への対抗も大事だが、これ以上被曝を増やさない、将来の世代に負の遺産を残さない社会の実現もともに進めていかなければならない。
 核エネルギーに依存しない社会を目指す私たちの運動は、6月16日の17万人集会と毎週金曜日の官邸前行動で大きな歩みを踏み出そうとしている。

※よしざわ・ひろし:埼玉大学講師、市民ネットワーク千葉県政策調査室。10代半ばより反戦・平和、人権、環境の問題に関わり続ける。1990年チェルノブイリ事故による被災児童の救援のためのNGOを設立。チェルノブイリ汚染地域への訪問も繰り返し行い、現地やヨーロッパの専門家と市民運動との意見交換を重ね、医療援助、非汚染食糧の供給、被災児童の保養プログラム等様々な救援プロジェクトを行ってきた。 (週刊新社会 2012年8月7日)

.. 2012年08月10日 14:47   No.401004
++ 杉嶋拓衛 (小学校低学年)…8回       
福島を見捨てる広島放影研
 │  100ミリシーベルトは被曝リスクが低いと大嘘
 └────被爆地からインチキ安全宣言を出す犯罪性 (たんぽぽ舎)
         
8月5日に広島比治山にある放射線影響研究所(放影研)に行きました。
年一回の開放日なので心待ちしていきましたが、展示されていた内容にがっかりさせられました。福島原発事故の影響が過小評価かつ隠蔽されていました。低線量被曝(外部か内部かの提示なし)は大して影響なし。年間100ミリシーベ
ルト浴びても一万人あたりガンが一名か二名増える程度のリスク。酒を飲んだ方が四十人増えるから危険と相変わらずいい加減な統計で被曝リスクが少なく表記してました。福島から移住しても意味が無いという主旨で張り出してある四十七都道府県の年齢別疾病割合表は統計年が2009年になっていて福島原発事故前のデータ。余りにもおかしかったので、放影研の職員に事故前のデータで今の福島の被曝リスクを語れるのかと詰問したら「1〜2年ではデータは大きく変わりません」と返答。次に100ミリシーベルトでガンの増加数は少ないと言えるのかの問いには黙ってしまった。放影研はABCCが前身だが今も体質は全く変わっていない。その証拠に今年の3月から山下俊一氏が諮問委員会に加わっている。
低線量内部被曝のリスクは少なく見積もるか、なかった事にしようとしている。
放影研に行くまでは山下個人の見解かと思っていたが、放影研の研究データの開示の中に意図的に被曝者を隠そうとする悪意が見受けられた。被爆者をモルモット扱いしたABCCと一緒だ。被爆地から安全宣言を出す犯罪性を研究員は理解していなかった。あなた達の出したデータを悪用して高線量(放影研的には安全範囲)の場所に子供を遊びに連れていく計画があるがそれについてはどう考えるのかと隣にいた福島出身の方が最後に質問した。「私達は研究データを出しただけですから。」と無責任な回答。
マンハッタン計画の時から科学者の無責任さは変わっていないと感じた広島放影研の報告でした。

.. 2012年08月16日 09:28   No.401005
++ サクラ調査ネットワーク (幼稚園生)…1回       
調査報告集『サクラと環境・原発』2012年版
 │  −異変桜見つかる、環境悪化・原発放射能か− を発行しました
 │  (たんぽぽ舎パンフNo.89 頒価500円)
 

〜〜目次〜〜
 サクラ調査9年目の活動と特長・今後
 サクラとすずめ
 福島県猪苗代湖周辺の市町村のサクラの奇形調査について
 各地からの報告(鹿児島/愛媛/岐阜/富山/新潟/神奈川/東京/千葉/北海道)
 サクラ調査の結果2012年
 番外編1「桜だけじゃない」-庭に咲いた菊
 番外編2「2012年 花の異変」
 2004年〜2012年の異常花率の推移
 サクラ調査要綱|サクラ調査票
 統計表(1)(2)(3)(4)(5)
 サクラの写真(カラー4頁)
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜
 お求めはFAXまたはメールでお願いします。(別途送料がかかります)
 FAX 03-3238-0797、メール nonukes@tanpoposya.net

.. 2012年09月05日 13:34   No.401006
++ 冨塚元夫 (小学校中学年)…15回       
9/6学習会「子供たちを放射線管理区域から安全な地へ移住させよ
 |  〜疎開裁判の焦点」の報告
└──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 前半に、原発いらない福島の女たちの黒田節子さんから、「フクシマ」からの報告がありました。初めに、福島県在住の女性の作った「私がふくしまに暮らすということ」という詩が読まれました。黒田さんはこの詩を読むたびに涙がでるそうです。「たとえば、朝起きて窓を開けて深呼吸する習慣がなくなったこと、、たとえば、洗濯物を外に干せないこと、、」郡山市などの人々は、人間らしい生活の楽しみを奪われ、基本的人権を無視され、収入の減少と不要経費に苦しみ、命と健康のリスクにさらされ、正当な補償を受けていません。国と県がやっていることは、日本国憲法違反です。世界人権宣言と子どもの権利条約にも違反しています。
 後半は柳原敏夫弁護士から、申立て以来最大の転換点を迎えた「ふくしま集団疎開裁判」と題する報告がありました。仙台高裁は10月1日に原告・被告を裁判所に呼び出して審尋するという決定をしました。書面審査ではなく審尋期日を設けるということに一審判決見直しの可能性が出てきました。
 子供たちが、放射線管理区域でもありチェルノブイリ事故の避難基準場所でもある高放射線量の所に住んでいることに対し、世界中から警告がなされています。
 調査された子供たち38000人の35%に甲状腺ののう胞や結節が発見されたにも関わらず、適切な生体組織検査がなされていないのは異常だと、NYタイムズに出ました。
 さらに異常なのは、再検査を求める家族に対し、多くの病院が診断拒否をすることです。福島県立医大の山下俊一副学長が通達をだして再診をしないよう指導しているからです。
 これは医師法違反ではないか!参加者から怒りの声が多数上がりました。「このような違法状態を放置しているのはおかしい、なんとかしなければならない!」本当にそうだと思います。

.. 2012年09月11日 08:08   No.401007
++ たんぽぽ舎 (社長)…731回       
異変桜見つかる--環境悪化・原発放射能か?
 │  たんぽぽ舎パンフNo.89 サクラと環境・原発 第9集 2012年
 └────

今年の「サクラ」パンフは見どころがいっぱい。その一部を紹介します。

(P.23)「桜調査の結果2012年」より
 原発の事故の影響でサクラと放射線との関連に関心が高まっていたせいか、今年はサクラ調査の新しい参加者が激増した。例年とどうよう、初めて調査に参加する人を対象に小石川植物園でサクラの観察方法の説明会と実習を二日間にわたって行い、連日約30名の参加者があった。最近やや数が減少気味であった原発現地の調査も幾分復活した。しかも皆とても熱心で、多くの仲間を集めて、あるいは一人で実にたくさんの測定をして貴重なデータを届けていただき感動した。
(中略)
・・・植物も日々成長するし、そのどの段階で放射線がどのような影響をもたらし、その後どのような過程をたどるか、多様な可能性がありうるので、険しい道ではあるが、今やお上もマスコミも頼りにならないと、測定器など手にしたことのない一般市民が自発的にガイガーカウンターを携えて、サクラの観察に赴くという歴史的な社会原書うから、何かが生まれることを期待したい。(中略)

(P.24)○微量放射線と植物:
 昨年2011年は各地でこれまでより高い異常花率を示す樹が多数観察された(第8集、P.29〜P.31)。植物に対する微量放射線の影響については埼玉大教授市川定夫氏と高校教諭永田素之氏による精力的な研究がある。(市川定夫、環境学 藤原書店 1993年、P.208)(中略)
・・・東電福島第一原発で12日、13日に1号機、3号機で爆発が起き、15日に4号機建屋が破損し放射線がばらまかれた。東京の満開は4月9日ごろで、その頃サクラの観察が行われ、原発事故からの日は浅いから、その影響はないだろうと
の漠然たる予想に反して、前年(2010年)よりも高い異常花率を示す樹がふえた。
(中略)
 異常花率の値は環境問題の優れた指標となるが、その要因はあまりに多く、原因の因果関係を証明することは困難である。しかし花の季節の比較的短い期間、微量放射能にさらされることがサクラの花の異常化に何らかの影響を与えたと考
えるのは自然であろう。

・カラー写真4「桜だけではない」花の異常
・番外編1「桜だけじゃない」−庭に咲いた菊(愛媛県・松山市)
・番外編2「2012年 花の異変」(ツツジの観察)(横浜、東京)など
※購入のご希望はFAXまたはメールでお願いします。
  FAX 03-3238-0797  Eメール nonukes@tanpoposya.net
  頒価500円/冊、送料80円(3冊まで)

.. 2012年09月16日 08:33   No.401008
++ 杉嶋拓衛 (小学校低学年)…9回       
東海村臨界事故を忘れない9.30 十三周年東京集会
 │  「放射線と被ばくの問題を考えよう〜
 │   “減思力”を防ぎ、判断力・批判力を育むために〜」
 └────(たんぽぽ舎 杉嶋拓衛、槌田春美)

【午前 第一部】(杉嶋拓衛)
 毎年恒例の午前中の追悼行動だが、今年も39名が経産省別館前に駆け付けた。9月19日に原子力規制庁が六本木に出来経産省は今年は原子力関係の抗議は六本木に行ってくれと無責任な態度を取った。大飯3・4号機は再稼働中で、JCO事故の責任の追及だって終わっていない。風化させない事が一番事故を防げると思っていたが、福島事故が起きてしまった。
 JCO事故の犯人を捕まえなかったのが福島事故の東電という犯罪者集団をのさばらせてしまっている遠因になっている。
 追悼行動では東海村の村上村長と相沢村議のメッセージが読まれた。それ以外でも東電前アクションや山野の藤田さんがJCO事故について話した。
10時35分の黙祷の後、故望月彰さんの「事故の歌」が流れる中で菊の献花が行われる。最後は山崎久隆さんが東電株主訴訟に絡めて原子力事故の責任を厳しく追及していた。経産省の無為無策が事故を起こさせた。その責任は決して消えない。

.. 2012年10月03日 08:34   No.401009
++ 槌田春美 (小学校低学年)…8回       
【午後 第二部】
 2012年3月に「放射線と被ばくの問題を考えるための副読本」を作成された福島大学放射線副読本研究会の後藤忍先生(福島大学准教授《福島大学共生システム理工学類》)をお招きし、「放射線と被ばくの問題を考えよう〜“減思力”を防ぎ、判断力・批判力を育むために〜」という、大変興味深いお話を伺いました。

(1)これまでの原子力教育・広報の問題点では、「原子力エネルギーは発電時にCO2を出しません!」という電事連の懐かしくも腹立たしいCM映像に会場はため息。
(2)原子力教育、広報における過去の事故の扱いでは、1999年のJCO臨界事故から日も浅い2001年に放映されたサイエンスチャンネル(アトミックワールド「原子力発電は大丈夫?」で、いかに事故が軽視され、原子力は安全だと広報されたかを目の当たりにすることができました。
 (例えば、死者が2人出たことを一言も述べず隠している)
(3)続いて、本丸の新副読本の紹介に入る前段として、これまで文科省がいかに「副読本」等を駆使し放射線被ばく被害の害をあいまいにしているかも改めて具体的に突き付けられました。特に印象的だったのは、ドイツの副読本の紹介でした。

○後藤さんは、ドイツが副読本の翻訳本に国として協力できない(データが古いので信憑性を認められないと、ドイツ国家としては色々といちゃもんをつけている)という問題点はあるものの、ドイツの環境省作成の副読本における公平性について、「ドイツの環境省は原子力を規制する側の役割を担っているので、日本の感覚でいえば、原発反対の側に偏って当然だが、それにもかかわらず原発のリスクや、世界各国の原発の動向、取扱いについても、1つの見方を押し付けるのではなく、主観的な判断や他の人との議論を通じて、読み手の判断力を育もうとする工夫が見られる。」と紹介して下さっています。

○最後に質問タイムの中で、後藤先生から、福島の現状について紹介がありました。現在、「新」副読本については、福島県内の学校では採用されていないこと、全国の教育委員会からの照会はあるそうです。一方で、福島県内で大いに洗脳されていることの例と言えば、福島大学かもしれないとおっしゃいます。
 「実は、今年(2012年2)の福島大学受験期前までは校内のモニタリングポスト周辺が、一番放射線量が高かった。(0.8〜1.0μSv)。そこでモニタリングポスト周辺だけを集中的に除染して、0.2から0.4μSvに下げて、受験生は前年度比で、2割増えた」と。しかし校庭の中で、「ここだけが除染されている、線量が低い(福島県は高線量です)」という事実を、学生には見抜いて
ほしいと、後藤先生は結ばれました。

大変勉強になった、素晴らしい講演集会でした。
9・30臨界事故の教訓を何も活かすことなく、3・11福島第一原発事故を招いた国を今後もたゆまず弾劾し続ける事を誓った集会となりました。

後藤先生、どうも有り難うありがとうございました。

.. 2012年10月03日 09:06   No.401010
++ 水口憲哉 (幼稚園生)…1回       
衝撃の専門書『淡水魚の放射能』著:水口憲哉(東京海洋大名誉教授)
 │ 「川魚の放射能はなくならない」−「時間がたてば解決」は大きな誤解
 └────(日刊ゲンダイ10月11日号から)

 福島原発の事故から1年半がたち、放射能汚染への警戒心が薄れているが、そんな中、ショックな本が出た。国会事故調で参考人になった東京海洋大名誉教授、水口憲哉氏が書いた「淡水魚の放射能」(フライの雑誌社)である。
 これまでの野菜や海水魚、海藻などへの汚染は何度も話題になり報道も多かった。しかし、アユなどに代表される川魚の汚染について、きちんと書かれたものはなかった。水口氏の著者はまさに、そこに注目、言及しているのだが、恐ろしいことが書かれている。
 例えばアユ。(中略)いわき市の夏井川では2011年5月末に380ベクレル、8月には18.5ベクレル。急減したのに、9月には再び119ベクレルに増えた。
 今年はどうか。5〜7月の計測では、伊達市の阿武隈川では170ベクレル、福島市の阿武隈川でも170ベクレルのアユがいた。
 アユは年魚で、事故時に生きていた魚はとっくに死んでいる。それなのに、相変わらず、セシウムが出てくるのだ。底質にセシウムがへばりついているからである。環境省による今年1月の調査では真野川の底質から588ベクレル/キロのセシウムが出た。飯舘村のダム湖、はやま湖は3万9000ベクレルである。

「セシウムというのは粘っこいんです。だから川の水で流されるわけではない。小さい穴、くぼみ、藻類、水生昆虫などにへばりつくんです。これらは表面積にすると、驚くほどに大きくなる。それをエサにして食べる魚は放射能まみれになってしまう。多くの人は時間がたてば、放射性物質は減ると思っている。
半減期が過ぎれば減りますが、それまでは減りません。放射性物質を食べた魚が死ねば、そこに放射性物質は残る。それをまた別の魚が食べるんです。
 こういう水口氏は山に降り注いだ放射能も同じだと語った。
「木の葉っぱに放射能が付着している。その葉が落ちて、腐葉土になる。木の根から再び放射能を吸う。山からも放射性物質はなくなりません。はげ山にして除染するしかないが、そんなことは不可能でしょう。家の周辺だけ除染するしかない。我々は放射能が減らないことを認識しながら生きていかなければいけません。」自然はもう戻ってこないのだ。

.. 2012年10月14日 06:56   No.401011

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