【必読※迷惑書き込みの対処方法をまとめました。】

石原莞爾関係の掲示板

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■--テント日誌
++ Y・T (大学院生)…122回          

<テント日誌10/25(木)−経産省前テントひろば411日目>
 │  公表された放射能拡散予測図の衝撃
 │  「福島原発事故と女たち−出会いをつなぐ」
 │  監視テント大阪
 └────(Y・T)

10月25日(木)曇り

 もう半月後となった、「再稼働阻止全国ネットワーク」結成集会に向けた準備の討論と作業のために、たんぽぽ舎に出向いて行った。その場で話題となったの
はやはり、規制委が公表した福島級の事故が起きたら―の全国16原発の放射能拡散予測であった。
 昨日の夕刊、そして今日の朝刊で地図の図面入で大々的に報じられていた。3・11を経験しているだけに、大変生々しい。それに30km圏外も放射能高線量となる地域が4つもある。本来なら原発を造る前に住民に見せるべきものであり、それを「絶対安全」といって見せずに原発を進めてきたのだと、新聞も指摘している。そしてこの公表された予測図が、各地の原発近隣地域の人々に大きな衝撃を与え、原発と暮らす不安をあらためて思い起こさせていると報じている。
 防災計画といってもそれは困難を極める。大飯では幹線道路が渋滞となりそこに高濃度の放射性物質が降り注ぎ、柏崎では避難ルートの道路は雪が積もり通行止めになり、東通では避難路が原発のそばを通るという。東海村の村上村長は「避難計画もたてられない原発は廃炉にするしかない」と訴えている。
 実際、「原子力過酷事故の防災は無理である。巨大な放射能放出と戦える生物はいない。武器はない。一番の防災は超危険物をやめることだ。もとから断つことだ。原発を廃炉にすることである。これが唯一、安心の道である。」とたんぽぽ舎の柳田さんは強調する。
 ここへきて、30km圏内の自治体で電力会社に安全協定の締結を求める要求が広がっているそうだ。それぞれの市町村の生殺与奪を決めるような再稼働が、自分たちの意思を無視して頭越しになされるのは許せない、というのは当然の思いだ。この広がりは電力会社を包囲し、再稼働をできないように追い込んでいくだろう。それは「再稼働阻止全国ネットワーク」の課題とつながっていく。
 大飯原発を止め、再稼働を許さず、原発全廃へと進めていくこと、今回の公表予測図ははからずも、あらためて私たちにそれを迫っている。
 先日、金曜行動の日にテントの前で近藤和子さんから「福島原発事故と女たち―出会いをつなぐ」という本をいただいた。近藤さんはグリーナムの女たちと深い関わりを持ちながら日本に紹介され、30年間、六ヶ所や祝島等、反原発運動に関わってこられた方だそうだ。6・30−7・1大飯現地行動にもバスでご一緒した。
 近藤和子さんと大橋由香子さんが編集して、福島のたくさんの女性たちが3・11体験を綴っている。テントをはじめ、様々な行動で顔見知りになっている方も多く、それだけに身近に感じられ、3・11体験の生々しさ、原発災害の恐ろしさ、転々と避難していく苦労、その中で新たに起ちあがっていく怒りと思い、出会いと人々への眼差し、等々が語られて、3・11の実感、生の言葉が伝わってくる。
 とくに宇野さんの避難と障がいについて語られていた一節、そして武藤類子さんのお母さんの十三子さんの、戦中から戦後へと波乱の中を生き抜いてきた果の3・11という、本当に淡々と歴史を感じさせてくれる一文には、じっくりした感銘が湧いてくる。大橋さんの論考には、とくにフェミニズムと障がいをめぐるところで深く考えさせられる。
 本は第2テントでも扱っているそうで、ご一読ください。(Y・T)
.. 2012年10月28日 21:35   No.445001

++ Q (中学生)…42回       
10月24日(水)監視テント大阪

 いよいよ、瓦礫焼却阻止、橋下市長更迭のための、監視テント大阪も、二週間経過しようとしています。日本第二の大都市の大阪府、その市庁舎南面に建てたテント、初発4張から、今、14張となりました。東北大震災、福島原発第一事故に罹災した瓦礫の焼却処理を、この大経済圏で決行することは、大なり小なり、ヒバクのおそれのないところが、日本列島から消滅することになるという危機意識と不安の増大を、橋下が消し去ろうとしている。結局、放射能安全神話の復興です。
 そうした力の政治に冒された在特会が、テントの掃除を買って出るという告知が、在特会「カレンダー」に出、監視テントは緊急支援をツイッターその他で訴えました。当日、予告一時間前に、100人ほど、結局、130人を超える支援者が集合し、在特会は、ビデオ撮影屋ひとり潜入させることしかできず、4時には、会らしい行動は、無いに等しいことで、お集まりいただいた方々も拍子抜けする惨めな「掃除」作業の体たらく。
 夜、ワゴンで乗り付け、本番は28日だからなと悔し紛れの捨て台詞を吐いて立ち去りました。本質的な時代の危機を、チンピラの喧嘩沙汰に、解消しようとするこの情けない連中との闘いに消耗しているわけにはいきません。
 今後、テント日誌にて、実況ご報告致しますので、川崎さんの救援ともども、ご支援のほど、よろしくお願いします。(記)

.. 2012年10月28日 21:51   No.445002
++ Y・T (大学院生)…123回       
<テント日誌10/26(金)―経産省前テントひろば412日目>
 |  たくさんの人々の出会いと交流〜金曜夜のテントひろば〜
 | 監視テント大阪 10月26日(金)
 └──── (Y・T)

10月26日(金) 晴れ
 マスメディアは昨日から石原のことで大騒ぎしている。「中国と戦争をしたい。
戦争をできる国にしたい。」ということだけが生き甲斐のような暴走老人の猿芝居に、マスメディアの騒ぎ振りには本当に辟易させられる。苦々しい気分でテントに出かけた。
 テントの前では既にあおぞら放送の準備が進んでいた。開始時刻間際に、急遽お願いした本日の国会議員の姫井由美子議員(国民の生活が第一)が到着。以前から「徐々に原発依存を減らしていく」と言っておられて、即時廃止というテントの主張とは一定の隔たりがある。それでもテントTVに出演された潔さには敬意を表したい。今日のインタビューでもこの溝は残されたままであった。
 しかし原発輸出については、ヨルダンの人々が断固拒否した態度に教えられて、以前は承認していた自身の誤りを認め考えを改め、今は反対であると率直に表明された時、ギャラリーからは拍手が起こった。
 「福島から世界へ」で黒田節子さんがチェルノブイリ視察報告をおこなった。
第2世代の子ども達に被曝の影響が出ていること、チェルノブイリではみんな避難させられたがそれでもこの現実であり、翻って日本では、国と県によって高線量地域に連れ戻され押し込められていることを強く訴えた。尚、この報告会は1
1月29日(木)、スペースたんぽぽで予定されている。
 「反原発でいこう」のコーナーは、たんぽぽ舎の柳田さんが、2週間後に迫った「再稼働阻止全国ネットワーク」結成集会に向けて、その目的や結成への経過や、当面の課題等について語り、安在さんが世界の脱原発運動についての紹介をおこなった。
  通りすがりの人も多士済々で、様々な行動のあり方と運動への思いを聞くことができた。(放送終了後はアーカイブで見られます。
 アーカイブのアドレスは こちら 
 放送終了時はもうすっかり暗くなっていたが、テントの前には次々と遠方の顔見知りの女性たちが現れてくる。今日は女の一票一揆の集まりがあったようだ。いろいろと立ち話をしていると、テントの前で幼い子どもたちがライトを振りながら、「原発反対!子どもを守れ!」と盛んに叫んでいる。
 実は、今日母子避難されているママネットの人たちが、子ども連れではじめて官邸前から国会周辺を一回りし、テントへとやってこられたそうだ。お馴染みの山羊の車がやってきて、子どもたちは山羊に触れたり、小さな荷台に乗って山羊
に引かれたりと、大喜び。
 増子さんは、今日はテントで楽しく過ごせた、今後も集まりや情報発信の場として使わせてもらえないか・・・と。勿論大歓迎。テントはそういうことのためにあるのだから。
 昨日の日誌でも紹介した「福島原発事故と女たち――出会いをつなぐ」は、第2テントの前で発売されていたが、持参されたものは完売となった。そして福島原発告訴・第2次告訴は締め切り間近とあって、テントの前の説明&申込所で次
々と登録されていく。
 いつまでも賑わったテントであったが、帰路につく福島の人たちを見送り、また帰っていくママネットの子どもたちを見送りして、帰路についた。(Y・T)

.. 2012年10月30日 14:26   No.445003
++ Q (中学生)…43回       
監視テント大阪 10月26日(金)

金曜日恒例の関電前包囲行動は、夕刻近く、それぞれのグループ有志が、準備がてら参集する。終業後の方々が駆けつけて本格的となるが、この日は、1000人ほどであったという。監視テントのQは、テントの留守番のように留まっていなければならなかった。理由は下にあります。
 元の監視テント積極協力派のパオーんさんとムーさんは、パオーンさんのみの関電前抗議行動参加。
 大阪市庁舎脇、監視テントは、丁度、関電本社と天満警察の間にあり、再稼働反対及び、脱原発の促進、原発ムラの居直りへの抗議であれば、関電周辺に集結する。その事前の準備でも、監視テントは、お役にたてればよい。
 一方、関電前抗議行動で、コロビ公妨によって拘留されていた方が、起訴され、濡れ衣をきせられたまま、拘置となったことへの抗議行動もあった。23日の拘留期間中、下地先生を中心とする抗議行動は、ほぼ連日と言っていいほどだったが、
その証人たちの抗議説得を無視した官憲への怒りは頂点に達した。
 Nさんなどのジャンベ抗議団も2時間にわたって、総勢4−6人で、言語同断の怒りの音響を轟かせた。市庁舎周辺でのQのジャンベの響きを煙たがった職員は、やんわり「よく届きますな。ずっと向こうからきこえましたよ」と囁きに、昼過ぎ来ていた。「風次第ですから、放射能より無害でしょう」と答えた。瓦礫焼却と橋下の市政への抗議であることは、2週間を越えれば、理解済みのはず。夜は、前日の府警警部の酒気帯び轢き逃げ事件と相まって、天満署への怒りは、天井知らずとなった。
9時を過ぎて、監視テントは鈴なりとなり、ターフを拡げたものの道路上まで、議論、情報交換の輪は広がり、ついに、暁闇まで終わらなかった。そして、監視テントは、13張となり、男性用、女性用の仮眠緊急宿泊3-4人収容用のテント
も設置されている。
 午前中、屈強な男性二人とヴィデオ担当、指揮者、男性4人が現れ、因縁をつけにきたが、監視テントの人々の体を張った阻止線によって排除されたといっていい。28日には、殺してもいいよというツイッターを仲間に流しているという。
公然脅迫であるが、こちらも、また、シンパの人々への再結集を呼びかけている。
関西近隣にいらしている方は、午前10時頃に駆けつけていただきたい!
 この脅迫は、在特会によって流布されているもの。彼らのデモの前後にくるという。(Q記)

.. 2012年10月30日 14:36   No.445004
++ S・S (幼稚園生)…3回       
<テント日誌10/27(土)―経産省前テントひろば413日目>
 |  「再稼働阻止全国ネットワーク」結成集会へ 白熱する討論
 |  監視テント大阪 10月27,28日 (土),(日)
 └──── (S・S)

○10月27日(土)今日は一日薄曇りの天気
 夕方近くにテントに到着。9月19日から1ヶ月間のハンガーストライキを貫徹した福崎裕夫さんからの伝言が届いていた。テントへの差し入れとしてハローイン用に眼・鼻・口をくりぬいたカボチャを送ったとのこと。日曜日に到着するということで楽しみが一つ増えた。
 今日は夕方各地で、イベントが多くテントからも大勢かけつけている模様。そのうちの一つ「再稼働阻止全国ネットワーク」結成へ向けて〜東京から何ができるか〜の集いがたんぽぽ舎で開かれた。40名程の参加であったが、テーマと問題提起は◇規制委の動向と今後の課題:小川正治(プラント技術者の会)◇再稼働をめぐる情勢―30キロ圏自治体の動向:布施哲也(反原発自治体議員・市民連盟)◇11月10日(土)全国ネット結成集会の意義・目的:八木健彦(経産省前テントひろば)であり、運動をめぐって、どういう活動をするかをめぐって、遅くまで議論が白熱した。  (S・S)

.. 2012年11月02日 11:51   No.445005
++ Q (中学生)…44回       
監視テント大阪 10月27,28日 (土),(日)

26日に、在特会内部相互のネットに、極めて険悪な、監視テント大阪への襲撃の挑発が行われたが、監視テント常駐組は動ずる事はなかった。26日の恒例の関電前抗議行動、天満署「コロビ公妨」弾劾、橋下の恐怖政治糾弾などの強固な集
団の意思の熱い風の余熱は翌日にも残り、27日は、午前、午後とも、「在特」への警戒体制の話題などなく、平穏そのものだった。 夕刻過ぎ、婦人が二人、テントの中で親しく話をしていらしたが、お一人が、我々の眼前で、府警に電話を
し、市民の安全を守らねばならないと優しく、10分以上、関西弁で訴え、お帰りになる。それは如何なものかといういとまもなかった。残った方は、貧困層の救対事業の甘さを訴えられ、市政への批判が多方面に及んでとどまる所を知らない。
 28日は、反戦・反貧困・反核運動の大阪集会があり、御堂筋通りの朝、右翼の街宣車が、目につく。そのうちの一台二名が、話があると訪ねて来る。慇懃温厚な口ぶりだが、やんわり撤去を勧告される。その後、アベックが、トラメガでがなりたてながらくる。「在特会」である。韓国との国交断絶請願デモのついでに、11時頃、20人近くの集団、団体、「在特会が現れるも、警官隊とこちらの対峙で淀屋橋の上から入れ替わり、立ち替わり、なにやら罵声を飛ばしている。なんと長い一時間半であったことか。 「はちようび」のNさんともう二人、ジャンベなどで、ナンセンスなヘイト・スピーチに対抗する。緊急発信に呼応してく
れた人々も、30人をこえようとしていた。彼らのデモを待ち受けるうち、反戦集会の人々も通りかかり、また、防衛にきてくれたが、警官隊のものものしい隊列に出てしまった人々もいなくはない。ジャンベ隊は、10人近くなり(ジャンベだけではないが)夕刻近くになって、しっかりした盛り上がりになった。そして、どうも空に、閃光が走るな〜と空を見上げること度々だったが、ついに、
雷雲が至近距離になり、雷鳴が頻発し、そして、豪雨が襲ってきた。そそくさと撤退する警察隊。雨が上がる頃には、こちら勢力も、30人程になり、警官隊が消えたあとで、「在特会」から出されたという男が、小型のトラメガでがなりながら、テント前に来ようとする。何度も4-5人の圧力で排除されてもなお、軽自動車で、クラクションを鳴らしながら、巡回する。4回ほど巡回して消えた。昼間にも同じことをしていた。一息ついたと思った頃、また別の男が3人現われ、挙動不審な男に近づいたこちらの仲間の携帯を奪い、また別の救援にかけつけたひとの上着をもぎとる。双方奪回した頃、警官が10人ほど現れる。何を狂ったの
か、110番をしたのは、暴行を働いた方だった。警官が冷静になるように、天満署方向に連れてゆき、また戻ってくる。我々は愛想を尽かして、テントに戻った。怪我は、なかった。
 こうして、瓦礫焼却反対運動は、矮小化され、なりゆきまかせの平穏無事が良いかのような反動化に拍車がかかろうとする。大阪市のみならず、関西一円から放射能が、拡散漏洩されようとしているのに。ちなみに、高浜の瓦礫焼却は11月4日にされるという。福島の原発事故をここまで忘れることができるとは! 夜更け過ぎまで、若者たちはテントに残っていた。    (Q記)

.. 2012年11月02日 11:58   No.445006
++ K.M (小学校中学年)…11回       
<テント日誌10/28(日)―経産前省テントひろば414日目>
 │ 規制庁の拡散シミュレーションについて 〜テントの徹夜談議〜
 └────(K.M)

10月28日(日) 晴のち雨 雨降りしきる夜長の徹夜談義
 しっとりと雨が降る夜、テントの中では飛び込んできた渕上村長を交えて熱い会話が夜を徹して続いた。
 テントの当番制についての討論に続いて、私は平和のピアニスト池邊さんとクラシック音楽談義、同じ時期に大阪の直ぐ隣街に住んでいられたことや共通の知合いが居たことなど、大阪の音大ローカルな話がはずんだ、原発に反対する運動のあり方も議論した。大声のために仮眠していた人も起こされて合流し更に話が進む。
 規制庁の拡散シミュレーションや防災訓練、テントの秩序、ルールとマナー、在宅親ケア、親のおくり方、などなどと。ルールについては、人に迷惑をかけるから守るべきでルールがあるから守るべきなのではない、人権を守るべきなのも憲法があるからではない、などなどと議論が尽きなかった。

規制庁の拡散シミュレーションについて
 規制庁が10月24日に発表した各原発からの拡散シミュレーション結果の図がテレビでも新聞でも大々的に報道された。
 こちら
 (5、6番目のファイル)
が、これは信用できない。年間で捉えて季節別・月別・日変化などを考慮しないのでは到達距離を過小評価する。このことを確認したくて、規制庁の防災課に電話してみてそればかりでは無いことが分かった。地形を考慮していないプルーム式を使うことに目をつぶるとしても、風向風速のデータの使い方がおかしい。
 特定の方向への到達距離を求めるために、毎時の気象データ(風向、風速、大気安定度、降雨量)を使用するが、風向をその特定方向に一定としておきながら、風速と大気安定度と降雨量のみ毎時の値を使用して計算している。風向・風速のベクトルを分離してしまってとても説得力がない架空の計算を基本にして推定しているのだ。
 案の定という訳ではないが、29日には6原発の拡散予測の誤りを規制庁が発表した。規制されるべき北陸電力からの指摘で判明したそうだ。
 こちら
 各原発で事故が起こった場合にどれだけの地域に影響するかを推定するための計算であるが、次のことをきっちり確認する必要がある。
1 原発からの放射性物質の発生量をどれだけと仮定するか
2 どのようなモデルで拡散(と到達)をシミュレートするか
3 その結果をどう評価するか、どれだけの量がどれだけの頻度で到達したら到達したと見なすか
 以上の観点から、今回の拡散予測結果は全く信用できない。どうも、防災指針で30km圏まで考慮すれば良いと決めつけたいがためのシミュレーションのようだ。枝野経産相が本年4月2日に参院予算委員会で述べた「日本全国に福島(原発)の事故は直接、間接の影響を及ぼしている。そういう意味では『日本全国』が地元だ」を忘れてはいけない。
 拡散シミュレーションの専門家の追及を期待したい。

なお、原子力災害対策指針に関する緊急署名が集められ、個人署名3227筆、呼びかけ・賛同団体:182団体で、30日に提出され、今も追加署名を募集している、是非ご協力を(締切11月12日)。
こちら
(K.M)

.. 2012年11月03日 18:02   No.445007
++ F (小学校高学年)…21回       
<テント日誌10/29(月)―経産省前テントひろば415日目>
 |  ぼんぼりが照らす温かな光 その優しさに包まれ
 |  今日も原子力ムラの中心に存在する
 └──── (F記)

10月29日(月) 晴
 東電管内全停止218日目 大飯原発再稼働開始(怒)から119日目

 今日も晴れ渡る寒い朝を迎えました。昨日は要らぬ来訪者のためテントの備品が壊され、特に外に飾った今や夜の象徴となった「ぼんぼり」は無残にバラバラにされてしまいました。それを直ながら、この冬はこれらに対しての一層の備えをしなくてはとの思いに駆られます。まずは皆様のご支援を賜りたくお願い申し上げます。「今度来た時は火を掛けてお前らを殺したる」と言い残したことは決して無視できないことと留め置かなくてはなりません。
 27日土曜日は福生で行われた、「横田基地もいらない!沖縄とともに声を上げよう 10・27市民交流集会」に参加。ここでは孫崎享氏の講演があり、最近出版された「戦後史の正体」から主に日米関係の欺瞞を判りやすい語り口で語られ、参加者に尖閣問題や、ポツダム宣言受諾の意味と日米講和条約締結がその後の日本に何をもたらしたかをお話下さいました。
 以前孫崎氏にお会いした際に是非テントにいらして頂きたいと話しておりましたが、「あおぞら放送」出演と共にテントひろばにいらして頂く依頼に快諾を頂きましたので、詳細が決まりましたらお知らせ致しますのでご期待下さい。
 28日大阪からいらしていたYさんとは12月のIAEA郡山来日に対する抗議行動について少しだけ話しましたが、大阪からも支援するとの言葉に意を強くした次第です。この行動はテントひろばとしてとともに、僕個人としても昨年からの
懸案であって、是非成功させたいと思いが募ります。
これらについても詳細が決まり次第お知らせします。

 いつもながら霞ヶ関の月曜日は静かな時間が流れます。午後から先日「あおぞら放送」でショパンの「革命」を弾いて下さったIさん、そしてそのお友達と小沢一郎・国民の生活が第一定例会見に行きました。新しく入ったばかりの党本部
は手狭に思いましたが、身の丈にあった感じのそこには新たな小沢氏の決意をうかがわせるものでした。

.. 2012年11月04日 19:59   No.445008
++ F (小学校高学年)…22回       
 今日ぜひとも参加したかったのは、先に行われた「国民の生活が第一」結党記念パーティーに参加した折、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の佐藤幸子代表他皆さんが、何としてもドイツ視察を終えた小沢氏と直接話をす
る場を設けて頂くようにと働きかけをしたのす。しかし残念ながらそれが出来ず、他の議員にはお話できたものの、僕としてそのお手伝いを果たせなかったのが残念で、どうしてもそのことだけは伝えたいとの思いからでした。
 ここでも残念ながら挙手をしたにも関わらず、指名を受けることができませんでした。余談ですが日頃から風体怪しき僕ですので、挙手の際も小沢氏は僕を見ては怪訝な顔をしていたのが僕的には非常に笑えることではありました。
 しかし東幹事長の会見後の質問時間に指名を受け(実は司会だったのが以前お話していた木村タケツカ氏だったことが幸いした?)、その事を質問致しました。
 東幹事長からは「前向きに検討する」との言葉を頂いたので、早速、福島の皆さんに連絡を取りましたが、実際に実行されるまでは僕の役目と思っています。
 その時の模様はIWJ6チャンネルで見ることが出来ます。
東幹事長の会見の模様は こちら
3分30秒くらいから私の発言があります。
小沢代表の会見は こちら
5分5秒ほどから始まります。
 小沢氏にその申し入れをすることに対しては賛否があるとは思います。しかし一党一派に偏らず広く政治の場に「福島の声」を届けることは必要不可欠のことと思いますし、これからも他党にもアプローチして行こうと考えます。とにかく
これは実現させたく思います。
 会見を終えてテントに戻ると先にお話した某体対策について皆で意見を交わしました。さらに12月の行動についても話し合いが行われ、これについても成功を期する気持ちを新たにしました。
 昨日壊された「ぼんぼり」を点灯し、霞ヶ関に立つ小さくもか弱く見えるテントテントひろばは原子力ムラに対する存在として、帰路に着く官僚達にアピールをしています。夜になって更に寒さが伝わってきますが、そのか弱く光るぼんぼ
りは心の中を温かくします。テントひろば自体もそんな誰にでも温かさを伝える存在として、二回目を迎えるこの冬の霞ヶ関を照らし続けていきます。どうぞ皆さんもお立ち寄り頂くことを強く祈念しながら帰路につきました。( F記 )

.. 2012年11月04日 21:06   No.445009
++ Y・T (大学院生)…124回       
<テント日誌10/30(火)―経産省前テントひろば416日目>
 |  11・11 経産省〜文科省の桜田通りを埋め尽くそう
 |  〜テントひろばも行動を計画中〜
 └──── (Y・T)

10月30日(火) 曇り後晴れ
 前日の夜は、月曜定例の関電支社前行動の人たちがテントに戻ってきてから一気に賑やかになった。そして久し振りに夜を徹しての話となった。
 福島県健康管理調査の結果推移について、チェルノブイリとの対比について、山下俊一たちのあまりに酷さとデタラメさについて、国際原子力マフィアとの結託について・・・  主として福島の子どもたちの被曝とそれを強要する力にどう立ち向かうか、をめぐってであったが、12月の郡山でのIAEA国際会議に対する行動の重要性を改めて確認することになった。
 他方では選挙についても話は尽きなかった。とりわけ12月の都知事選に対して、脱原発統一候補を立てられるのかどうか、脱原発の全勢力が連携した選挙戦をなしうるのかどうかが、関心の的であった。

 この日の夜にはテントの会議があった。主たるものは間近に迫ってきた11・10と11・11の行動についてであった。11月10日の「再稼働阻止全国ネットワーク」結成集会について、前半の分散会についてはテントは第3会場(全水道会館)での運営を担当することになっている。なんとか全員が心ゆく発言ができ、
充実感のある集まりを心がけたい。
 11日の首都圏反原連が呼びかけている「100万人大占拠」について、テントも呼びかけ団体に名を連ねているが、午後3時〜5時の各エリアでの行動は各団体・グループの創意を生かした行動であるだけに、「100万人大占拠」に相応しいテントとしての創意を発揮した行動に取り組みたい。テントを拠点にしながら、経産省〜文科省の桜田通りを埋め尽くすようなイメージで、定番の大かんしょ踊り、牛みこしの練り歩き等が語られている。3時〜5時はテント近辺への参加を呼びかけたい。

 今週のテントTV・あおぞら放送の番組もほぼ固まったようだ。今週は国会議員が3名も出演するようである。そして福島からは、大熊町から会津の仮設住宅に避難中の木幡ますみさん(大熊町の明日を考える女性の会代表)、今週も内容豊富になりそうである。

.. 2012年11月06日 07:31   No.445010

■--原発推進の血塗られた末路
++ 山崎久隆 (部長)…235回          

.結局こうなるしかない 
 │  - インド電力不足は発電所不足ではない
 │  - 日本は大型火力の技術で支援を
 └────(たんぽぽ舎)

インド電力不足は発電所不足ではない

 インドの電力インフラは、国土の広さと相まって極めて厳しい条件下にある。
 いくら原発を、つまり大型発電所を国内に建設しようとも、電力不足すなわち人口の4割に電気が届かない現状を変えることはできない。問題は発電能力にあるのではなく、電気を届ける能力にあるからだ。
 送電網のロスは日本の数倍から10倍に達し、発電した電気の3割は送電系統内でロスしていると言われている。
 これを解消するために高効率の送電網を全土に巡らすなど、およそ非現実的だ。日本においても津々浦々に電気を送れるようになるには100年かかっている。この狭い国土ですら。
 インドで津々浦々に電力を届ける最も効果的な方法は、小規模分散型電源の大量導入でしかない。主流は風力、太陽熱(光)、バイオマス、小規模水力である。さしあたっては小形のバイオマス火力システムを燃料電池と組み合わせるなどして、村々を電化することだ。長距離大電力送電などいくら作っても維持管理にコストが掛かるだけ無駄なこと。何兆円も投資しても効果は上がらないばかりか、電気料金がとてつもなく高騰し住民が使えないものになる。
 ただし、大都市や工業地帯に対しては大電力を送るシステムが必要であろう。

日本は大型火力の技術で支援を

 日本が国規模で支援できることは、都市近郊に作る大型火力の技術である。
コ・ジェネレーションシステムで、大電力を送るもっとも効率的な方法は、石炭火力とガス発電。これらはインドにもたくさんあるが、いずれも30%台の効率で動いている。これを60%台に引き上げる技術を支援すれば、同じ燃料費で二倍の発電が可能となる。もちろん最新鋭火力は環境負荷も小さい。窒素酸化物や硫黄酸化物、煤煙などもほとんど出ない。今後30年以上もインドの電力供
給に資することが可能な技術だ。原発など効率はたった33%、後は全て廃熱となって近海を暖め、サイクロンを巨大化させるだけ。放射性廃棄物問題は日本はもとより米国もフランスも解決できない。そんな技術に未来があるはずもない
.. 2012年10月28日 09:56   No.443001

++ 冨塚元夫 (小学校中学年)…18回       
.「再稼働阻止全国ネットワーク結成に向けて〜
 |  東京圏から何ができるか〜」10/27討論会の報告
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○ この討論会は11月10日に予定されている「再稼働阻止全国ネットワーク結成集会」の準備として、原子力規制委員会の暴走を食い止めて、再稼働を阻止するために、このネットワークをどのような組織・運動体として結成するか討論したものです。テーマと問題提起は下記の3人でした。
◇規制委の動向と今後の課題:小川正治(プラント技術者の会)
◇再稼働をめぐる情勢―30キロ圏自治体の動向:布施哲也(反原発自治体議員・市民連盟)
◇11月10日(土)全国ネット結成集会の意義・目的:八木健彦(経産省前テント広場)

○ 小川さんは、規制委人事は原子力事業者の委員への就任を禁じた原子力規制委員会設置法第7条7項3号違反であることが広く指摘されたにも関わらず、国会同意なしで、総理大臣による任命で強行された、と指摘しました。この違法を止める司法の役割が果たされていません。原発の設置許可、基準を満たしていない原発の使用停止命令ができる巨大な権限を持っている規制委が違法な人事で作られ、実際の業務を担う規制庁は保安院・原子力安全委・文科省モニタリング部門という原子力推進官僚で構成されています。本来は、新安全基準ができるまで(発足10か月以内、しかし骨子は年度内)今動いている大飯3・4号機をまず止めるべきなのに黙認しています。原子力災害対策指針を急ピッチに作成して、30km圏内自治体に来年3月を目標に「地域防災計画」策定を命じました。しかし、同心円の30km防災対策地域は福島第一原発事故を考えれば狭すぎます。再稼働を急ぐ拙速で問題の多い指針です。

○ 布施さんは再稼働を阻止するために30キロ圏自治体の動向が重要になると指摘しました。
 これまで膨大な交付金をもらってきた立地自治体は、原発のカネに麻痺してカネがないと生きられない体質にさせられてきました。しかし麻痺してない周辺自治体が30キロ圏に拡大した「緊急防護措置区域(UPZ)」自治体として、防災計画を作成することになります。135自治体、480万人。住民監査請求による行政訴訟、計画作成拒否や自衛隊参加拒否等の戦術が駆使できます。

○ 八木さんは再稼働阻止全国ネットの組織・運動体について重要な3点を挙げました。
 再稼働を阻止して原発ゼロを実現するという目的、全国の原発現地を横につなぐ組織、課題の共有化と普遍化(過去は現地個別の闘いだったが全国で支援する、国政変革運動に結びつく)また全国ネット形成の経緯に言及し、大飯原発再稼働阻止の闘いを通じて現地と関西の闘いに福島と東京が結びついたこと、さらに松山集会で伊方原発阻止の四国・瀬戸内ネットとの交流から、全国組織の必要性が共通の課題になったと指摘されました。

○ このあと、会場から20人の多様な意見が出されて、再稼働阻止にむけての活動の内容がかなり具体化されました。最後に、「11月10日(土)〜11日(日)にみんなを誘って参加しよう」で、終了しました。

.. 2012年10月30日 11:54   No.443002
++ 野村保子 (幼稚園生)…1回       
大間原発を止める道
 │ 一人ひとりが、原発が自分の問題になったとき、原発は止まる。
 └────(大間原発訴訟の会)

 1976年、大間町商工会が町議会に原発建設要請して始まった大間原発。
日本の50数基の原発のうち地元が要請した初めての原発である。下北半島を下に進むと、むつ市に使用済み燃料中間貯蔵施設、東北電力東通原発、六ヶ所再処理工場、そのすぐ下には米軍三沢基地がある。地図で見る下北半島は核処理施設の吹きだまりである。
 六ヶ所再処理工場は日本各地の原発から出てくる使用済み燃料を剪断し、プルトニウムを取り出す工場である。プルトニウムを燃やしてエネルギーとプルトニウムを取り出し、それをまた燃やす夢の核燃料サイクルは、高速増殖炉もんじゅの事故で頓挫したままである。すでに40トン以上溜め込んだプルトニウムの存在が世界から注視され、その核疑惑を消すために大間原発は作られる。
青森県の電気は東通原発1基あれば足りる。毎年6、5トンのプルトニウムを燃やす大間原発はプルトニウム処理に不可欠なのである。
 大間原発はプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を100%装荷する。ウランと比べてプルトニウムは燃焼温度が高く、使用済み燃料もまた発熱量が高い。MOX燃料とウラン燃料の使用済み核燃料の発熱量を比較すると、ウラン燃料の10年後よりもMOX燃料の100年後の方がまだ高い。100年経っても減らない崩壊熱を冷やし続けなければならないのである。電気を作らない原発の崩壊熱を冷やし続け、13ヶ月ごとの定期点検を受けるその費用は誰が負担するのか。今生きている私たちでないことは確かである。次の世代、そのまた
次の世代に理不尽な負の遺産を押し付けてはならない。原発を作り出した私たちが、このつけの始末をつけなければ世界は終わる。
 原発は冷却のために必要な水(海水)を毎秒91トン取り込み、7度高くして海に戻す。毎秒91トンの温かい川を津軽海峡に吐き出す大間原発。7度高くした海水は海の生態系を狂わせる。また、海水を取り込む時、海の生物、稚貝やプランクトンを殺すために大量の化学薬品を投入するがその薬品とともに7度高い海水を海に戻すのである。温度と薬品のダブルで海を壊すのが原発な
のである。
 大間原発の建設主体電源開発(株)は、原発は建てたことも運転したこともない、MOX燃料を100%装荷する、敷地内に未買収地がある、火山に近い初めての原発、函館・道南には37万人が住む、などこれまで例のない原発である。
 10月1日工事再開した大間原発は、福島原発事故以降初めて新設される原発になる。福島原発事故が福島やその他の人たちに追わせた大きな傷を思うと、これ以上の原発は絶対に作ってはならない。今なら止められる。燃料が入っていない今なら戻れる。そのために出来ることを考えてみた。
 * 原告になる
 * このことを誰かに話す
 * 電源開発に電話あるいはメールする
 * お住まいの地方自治体の長、あるいは教育長に電話する
私の考えついたの以上だが、一人一人が自分で出来る原発を止める方法を見つけてほしい。

.. 2012年10月31日 13:36   No.443003
++ 山崎久隆 (部長)…236回       
リトアニア、ヴィサギナス原発計画が住民投票で反対多数
 
 リトアニアで10月14日、総選挙と同時に行われた原発の是非を問う国民投票は、65%の多数が原発反対票を投じた。
 リトアニアには1980年代に建設された原発が2基ある。イグナリナ原発は、旧ソ連時代に作られた、当時としては最新鋭のRBMK1500型炉でチェルノブイリ原発と同型だ。出力は定格150万のところ、安全のために136万キロワットに抑えられていた。それが2基あり、当時のリトアニアは電力輸出国だった。
 その後チェルノブイリ原発事故が発生し、RBMK型原発に対する懸念が高まり、安全対策を施されて稼働し続けていた。しかしリトアニアのEU加盟に際して欧州議会がつけた条件はイグナリナ原発の閉鎖であった。2004年に1基、2009年に2基目も廃炉になる。
 この結果電力輸出国だったリトアニアは電力の大半をロシアから輸入することになる。
 よく知られているとおり、旧ソ連が崩壊し各共和国が独立を目指していた時期、ロシアにとって死活的重要な地域が二つあった。一つは港を有するバルト三国、もう一つは資源の宝庫カスピ海に近いカフカス地方だ。
 バルト三国は独立が出来たが、チェチェンは出来なかった。そのため未だにチェチェンでは独立を求める人々が武力闘争を続けている。
 リトアニアにある感情は、ロシアから名実ともに独立したいという思いだ。
しかし今は電力の8割を握られている。
 ヴィサギナス原発は閉鎖されたイグナリナ原発のすぐ側に予定地がある。電力に関するロシアからの独立の手段として計画された。そのため福島第一原発の事故前は6割近くが新設を支持していた。しかし福島事故を受けてリトアニアでは多くの人々が脱原発へと意見を変えた。
 残念ながら投票結果がそのまま脱原発を決定づけるわけではない。しかし原発に反対の立場に立つ社会民主党が選挙で政権を得たこともあり、大きな影響を与えることは確かだ。
 なお、これを受注したのは日立である。

.. 2012年10月31日 13:48   No.443004
++ 木村結 (幼稚園生)…2回       
福島県訪問記<上> 富岡町の警戒区域
| *ガリガリに痩せた牛6頭−生き延びてほしい、用意してきたお米をあげる木田さん。
| *富岡町の町長はこれまで東電の犬だったがようやく目が覚めたと見えて…


 9月21日から23日まで、福島に行って来ました。実は3.11以降一度も福島に行っておらず、福島に行きたいという思いはどんどん高まっていました。富岡町から水戸市に避難している木田節子さんとは、東海原発廃炉に奔走する谷田部裕子さんを介して知り合い、一時帰宅の際は同行したいとお願いしてありました。株主総会を取材してくださったニューヨークタイムズの記者も同行し、賑やかな旅になりました。
その同行記はリアルタイムで、ツイッター(https://twitter.com/yuiyuiyui11
)facebook(こちら )で流していますので、ご覧ください。
 富岡町は福島第二原発がある町で、警戒区域です。道路以外はセイタカアワダチソウが2メートルを超えて生い茂り、ガリガリに痩せた牛6頭にも遭遇。行政は捕まえて処分している。罪のない牛に木田さんは用意してきたお米を撒いていました。「生き延びて」と。一時帰宅の人々にたくさんお会いしましたが、私たちのように防護服で全身をまとい、防護マスクや手袋を付けている人は殆どおらず、半袖Tシャツやスカート姿で肌を露出している方ばかりでした。
 木田さんによると、昨年の8月帰宅の際は「加賀屋旅館のおもてなしかと思う程、防護服など完全装備を係員が着せてくれた」が、今回は着るスペースもなく、道路脇に車を止めて各自装着。防護服やマスクも品質の劣る物に変わったとのこと。警戒区域を出る際の測定器でのチェックも計測単位を大きく設定し、音も鳴らないように設定し、住民に「安全」を押しつけようとしていました。持参したガイガーカウンターは、木田さんの家周辺、最も高い値で5.6マイクロSv。家の中は2階が2.8マイクロSv、1階が2.3マイクロSv。
 木田さんは「富岡町の町長はこれまで東電の犬だったが、ようやく目が覚めたと見えて、仮の町構想を言い出したので、説明会の際直接本人に評価すると伝えた」と言っていました。富岡町の庁舎は大きな滝をしつらえた豪華版、町長の家からは直線の道路まで造られていました。豪華な家は津波で流され、川で見つかった金庫には6億入っていたという噂も。車のチェックや誘導等を若い女性たちが行っているのを見た木田さんのお連れ合いは、係員に被ばくのことをもっと真剣に受け止めるよう訴えていました。(つづく)

(出典:脱原発東電株主運動ニュース(著者の了承を得て掲載))

.. 2012年10月31日 14:29   No.443005
++ たんぽぽ舎 (社長)…735回       
.《チェルノブイリ原発事故》第3回ウクライナ調査報告
 │  10ベクレル/kgの食事で健康被害
 │  足が痛い子が7割、頭痛が2割、のど痛が3割。健康な子は6%
 └──── (「食品と暮らしの安全基金」より)

 ウクライナでは、足が痛い子が7割、頭痛が2割、のど痛が3割もいることが、今回の調査でわかりました。彼らが住んでいるのは、埼玉県と同じ線量で、ウクライナ政府は「健康な子は6%」と報告書を出していますが、これと見事に連動
しています。
 ウクライナの田舎は、自給的な食生活をしている人がほとんどなので、これを日本に当てはめれば、関東の食材だけを食べていると、同じような健康異常が起きる可能性があることになります。
 救いも、見つかりました。足や頭や心臓が痛いと言う26 歳の女性を、汚染度がさらに低い地域に70 日間、保養に行って、安全な食事をしてもらったら、痛みがなくなったのです。彼女は、常に持ち歩いていた心臓の薬・ニトログリセリンを、今は持ち歩かなくなっていました。
彼女がすごく健康になって幸せになっただけでなく、私たちも大きな希望と、貴重な情報を得ることができました。

.. 2012年10月31日 14:37   No.443006
++ 斉間 満 (幼稚園生)…1回       
.『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』 (連載−1)
 |  愛媛県の空は今も米軍機が我が物顔で飛んでいる
 |  今日も近くを「オスプレイ」が飛んでいったのを見た愛媛県民
 └──── (南海日日新聞社)

●恐怖を通り越して怒りヘ

 「もし原発に落ちていたら」そんな恐怖が一九八八年六月二五日、四国電力・伊方原子力発電所で、現実に起きた。原発から直線距離で約八〇〇メートルの山中に、米軍の大型ヘリコプターが墜落。文字通り降って沸いた事故は、原発反対、賛成の立場を問わず全ての地元民を震憾させた。
 墜落事故は、運転中のトラブルのみが大事故を招くばかりではないことを、改めて人々に知らしめた。原発は存在そのものが危険であることを浮かびあがらせた。
 四国の西端、豊後水道を二つに割るようにして細長く九州に向かって突き出た佐田岬半島のほぼ中ほどの瀬戸内海側にある伊方原発。
 ヘリが墜落した年の一月から三月にかけて、全国に響き渡った「原発なくてもええじゃないか」とのかけ声は、「出力調整実験」の恐怖を抱えて野火となって日本列島に広がったが、その「出力調整実験」の批判と抗議のマトになったのが伊方原発だった。
 香川県・高松市の四電本社は八八年二月一一日に五〇〇〇人とも一万人とも言われた人々に取り囲まれ、「原発なくてもええじゃないか」との非難の声にさらされた。ヘリコプターの墜落は、再び伊方原発を火中に投げ込んだ。
 六月二五日のこの日、沖縄の米海兵隊普天間基地所属の大型ヘリコプターCH-53(乗員七人)が、山口県岩国市の米海兵隊岩国基地を飛び立ったのは午前九時五四分である。大型ヘリは、普天間基地へと南下した。
 この朝、空は青かったが佐田岬半島はこの地域特有の濃い霧につつまれていた。
瀬戸内海で発生した霧は、山肌をはうようにして登り、そして山頂を抱きかかえるようにして宇和海に下っていった。その濃い霧の合間からヘリの残骸を発見したのは、南予用水事業の取り付け道路の確認のため山中を歩いていた農林省関係の職員だった。
 墜落ヘリコプターは、伊方原発二号炉から直線で約八〇〇メートル、原発敷地の境界線からすると約四〇〇メートル地点の標高二三〇メートルの山頂付近の雑木林をなぎ倒し、さらに山頂から南側の約一〇〇メートル下のみかん畑に突っ込んでいた。機体の一部は、山項付近からみかん畑にかけての約一〇〇メートルにかけて散乱、みかん畑の中央付近には、わずかにヘリコプターの形をした鉄片が、スクラップの山のようになって白煙をあげていた。乗員七人全員が死亡していた。
 偶然にも農作業からの帰りに、事故直後の現場につき当たった伊方原発二号炉設置許可取り消し訴訟の原告の一人である大沢喜八郎さん(当時五二歳)は「霧が深く五、六メートル先までしか見えなかったが、畑から帰る途中にガソリンの臭いが鼻をつくので、おかしいと思っていたら、農道に大きな鉄の筒のようなものがころがり、道脇にヘルメットがころがっていた。これは何かある、と思ったら霧の中から突然姿を見せた警察が『タバコの火を消せ!』といったので、ヘリが墜落したことを知った。その時は身が震えるほどぞーっとした。
 原発からわずか数百メートルのところだ。私らが裁判している二号炉訴訟で、私らは原発に航空機が墜落する危険があると指摘しているが、まさかそれが現実になるとは…」と、言葉をのんだ。(続く)

.. 2012年11月01日 08:47   No.443007
++ 木村 結 (幼稚園生)…2回       
福島県訪問記(下)
 |  原発労働者の給料30%カット、
 |  除染のマイナス面あり、今、無理をしてでも活動しなかったら後悔する
 
 翌日は、いわき市で福島第二原発で働いているさぶろうさん(仮名)と待ち合わせ。集会のスピーカーとして来ていた山崎久隆さん、26年前から原発問題を追っている朝日新聞の記者も同席してお話を伺いました。下請けの社員が東電に逆出向して地元の住民に頭を下げる役をやらされていること。給料は下請けが出す、つまりは制服だけ東電の恰好をさせられて苦情をひたすら聴く、というもの。更に、野田首相が「事故収束宣言」をしたために、給料が30%以上カットされ、通常の賃金に戻されたこと(それまでは緊急事態特例を適用)線量計を持たずに作業している作業員がかなりの割合で存在すること。など東電が下請け、孫請けを酷使する姿勢が益々エスカレートするばかりで、事故の反省がみじんも感じられないことを再確認しました。また福島の方々からは、除染をすることで、住めるようになると幻想を抱かせ、帰宅制限が解かれていき、避難の補助が廃止されている。安易に除染のボランティアなどに参加して東電に加担するようなことは辞めて欲しいとも言われました。
 午後からは、いわき市文化センターで開かれた「福島原発告訴団全国集会」に参加。山崎さんの基調報告の後、東電株主代表訴訟でおなじみの河合、海度弁護士に加え保田行雄弁護士の話を伺い、全国の事務局を紹介されました。福島県民
の告訴に加え、現在は全国で告訴人を募集中。まだ告訴人になっておられない方は本ニュースに同封のリーフレットをお読みいただき、お住まいの地区の書類をダウンロードして手続きを至急お願いします。第一次締め切りは10月15日ですが、まだ間に合います。Web環境がない方は、事務局に請求してください。
こちら
 今回の旅は、警戒区域に実際に入ってみること、全国を走り回っている武藤類子さんとゆっくり語ること、月に何度も東京に訴えに来ている大勢の福島の女たちと福島で逢うこと、そのすべてを実現できた濃密な時間でした。それだけに多
くの課題を抱え、「無理せず」ではなく、これまでやらなかったこと、チャレンジできないとあきらめていたことにも挑戦していかなければいけないという思いを強くしました。規制委員会だけでなく多くのところで原子力ムラの巻き返しが強行されています。脱原発を望む声が8割を超えている今、「今、無理をしなかったら、後悔する」を胸に刻んで生きたいと思っています。
   《出典:脱原発東電株主運動ニュース(著者の了承を得て掲載)》

.. 2012年11月01日 08:54   No.443008
++ 柳田 真 (平社員)…141回       
11月2日(金)第30回官邸前抗議に参加しよう
 |  再稼働阻止こそ原発ゼロ実現への近道
 |  経産省前テントひろばを通る道順をお薦めします 
 

○11月2日(金)は3月から始まった首相官邸前行動
(首都圏反原発連合有志主催 今は有志の2字なし)が30回目を迎える日です。
たんぽぽ舎は反原連13団体の一つとして、1回目からずっと参加してきました。
そして毎回、たんぽぽ舎のビラ(反原発デモや学習会の日程案内ほかを掲載)を5000枚〜25000枚配布しつづけてきました。受け取りも非常によく、ご苦労様の言葉もいただきます。明日の第30回行動にも参加します。多くの皆さん、いっしょに参加しましょう。
○なお、道順としては経産省前テントひろばを通って、財務省横の坂道(または外務省横の坂道)を上がっていくコースをお薦めします。このコースですと少し歩きますが、地下鉄付近での警官のイヤガラセにもあわないし、又、テントひろ
ばでは多くの情報と出会えて楽しいコースです。
○たんぽぽ舎は午後1:00〜4:00たんぽぽ舎でビラ折りやプラカードづくりの作業をし、4:00出発〜5:00テント到着、みんなと合流し、5:30に1班〜5班にわかれて官邸前、国会議事堂へ出発。8:00終了時にビラを配布し8:30にテントひろばに戻って来て、約10分の終了集会(1班〜5班からの報告、当日の行動の全体像がわかる)をして解散です。そのあと有志でおいしい飲食交流会へも毎回行っています。

.. 2012年11月02日 10:24   No.443009
++ 山崎久隆 (部長)…237回       
原子力防災対策批判(その1)
 │   いま読み返す『原発事故 その時あなたは!』
 │   瀬尾健氏が伝えた本物の恐怖
 

 原子力防災は、原発を止める大きなきっかけになり得る。しかし一方では誤った方針に基づき「現実的に可能な範囲で」などとする防災体制作りがされれば、さらに住民を危険にさらす結果になる。福島第一原発震災で経験したとおりだ。そのためにも、住民の視点から厳しく検証・批判を加える必要がある。
 さっそく、規制庁の拡散予測図がいくつも誤っていたことが明らかになった。それを北陸電力(すなわち規制される側)から指摘されていたというから、原子力安全・保安院時代から何も変わっていない規制側の程度の低さが露わになった。
 この種のシミュレーションは、何度も何度も繰り返し検証をしてはじめて「一定の信頼性」が出る。通り一遍で「ハイできました」にはならない。やってみると「あれおかしいな」という点がいくつも出るはずだ。プログラム上のバグもあるだろうし投入したデータが誤っている場合もあるだろう。バグ取りやデータの修正を繰り返してはじめて「一定の確からしさ」を見つけるのは簡
単ではない。
 ところが今回のシミュレーションはとんでもない計算をしている。特にひどいのは「地形を考慮しない」ことだ。理由は「計算が大変だから」では小学生の試験問題かと言いたくなる。(計算が大変だからと円周率を3で計算させるようなものという含意)。
 福島原発震災を見れば、地形が最も重大な影響を与えたことなど既に福島の人々にとって周知のこと。今では世界中が認識していることだろう。
 特に背後に山を持つ地形が多い原発の場合、上空の風向とは全く異なる方角に高濃度のプルームが出現することなど当たり前に起きる。距離が離れているからと、止まっていれば大変な被曝を引き起こす可能性がある場所もある。そのような場所は、実際に事故が起きる前に地形データであらかじめ絞り込む必要がある。それこそが防災の基本ではないか。
 大雨が降ると深層崩壊が起きるという「定性的」条件で川添い集落全部を避難地域にしてしまったら却って避難場所さえなくなる。深層崩壊を起こす「地形的特徴」こそが最重要な情報であることを知らない防災関係者はいない。

 もともと原発事故のシミュレーションは「起こる可能性がある」事故ではなく「実際には起こるとは考えられない事故」を想定していた。
 それですら8〜10kmが対策範囲であった。如何に事故想定が甘かったかが分かる。
 しかし、それ以上の範囲の事故が起きる想定をしている人はいた。
 京都大学の瀬尾健氏が1994年に行ったシミュレーションがそうだ。この場合の想定はチェルノブイリ原発事故。なぜならば既往最大の事故はチェルノブイリ原発事故だからだ。既往最大を想定しなければシミュレーションの意味は無い。
 その結果は恐るべきものだった。例えば最も人口密集地帯に建つ東海第二原発の場合、99%の致死範囲に20万人が住む。90%致死量の範囲は30キロ圏を遙かに超えてしまう。
 もう一度、瀬尾健氏のシミュレーションを見直すことが重要だ。それによれば東海第二の風下は緩い基準をもってしても東京を遙かに超えて静岡まで居住不能となってしまうのだから。

.. 2012年11月03日 07:32   No.443010

■--福島の子の人権守れ
++ 東京新聞 (課長)…167回          

 「集団疎開」訴訟弁護団、きょうジュネーブで講演
 (10月30日 「こちら特報部」より)

福島原発事故を受けて、福島県郡山市の子どもや親たちが「集団疎開」を求めて仮処分を申し立てた裁判。その原告代理人の弁護士らが三十日、スイス・ジュネーブの国連の施設で講演する。国連人権理事会の作業部会に合わせた非政府組織の行動で、日本政府への“外圧”を呼びかける。(林啓太)

「日本政府が公式に世界に伝えることのない、低線量被ばくにさらされている子どもだちの『真実』を伝えていきたい」
 ジュネーブの国連施設で講演する柳原敏夫弁護士はそう語る。同弁護士は集団疎開裁判の弁護団の一人。(中略)柳原弁護士はこの裁判への世界規模の支援を求めて、ジュネーブで開かれている国連人権理事会の普遍的定期的審査(UPR)の作業部会に合わせ、渡航することにした。(中略)今回の作業部会は二十二日から、日本を含めて14カ国の人権状況を検証するために開かれて
いる。講演翌日の三十一日は、日本が審査対象になる。
 柳原弁護士は「われわれの講演をきっかけに、日本の審査でも原発事故による子どもたち健康被害をぜひ取り上げてもらいたい」と意気込んでいる。
.. 2012年10月31日 14:02   No.446001

++ 東京新聞 (課長)…168回       
拡散予測、6原発で誤り 北陸電から指摘
 気象データ処理ミス 規制委が謝罪
(10月30日より)

原子力規制委員会は二十九日、原発で重大事故が起きた際にどのように放射性物質が拡散するか二十四日に公表した予測マップのうち、日本原子力発電東海第二(茨城県)や同社敦賀(福井県)、東京電力柏崎刈羽(新潟県)、北陸電力志賀(石川県)、九州電力玄海(佐賀県)と同社川内(鹿児島県)の六原発で誤りがあったと発表した。

 予測マップは、地形が全く考慮されていないなど精度の問題が指摘されていたが、マップの方位という基本を誤っており、信頼性に傷が付いた。訂正を発表した際、配布した関連資料でも、自治体名などの誤りがいくつも見つかりチェック体制に不安ものぞかせた。(中略)
 規制委の事務局を務める規制庁の森本英香次長は「緊張感を持った取り組みができていなかった。関心が高く、自治体が防災計画の参考にする資料。ミスをおわびしたい」と謝罪した。各自治体に誤りを連絡するとともに、謝罪を始めた。

.. 2012年10月31日 14:08   No.446002
++ 東京新聞 (課長)…169回       
次世代エネルギー「メタンハイドレート」日本近海で広範囲発見
 (10月30日より)

 次世代のエネルギー源として注目される「メタンハイドレート」が日本近海の広い範囲で、海底下数メートルの浅い場所に存在する可能性があることが新たに分かったと、北見工大と明治大などのチームが二十九日発表した。オホークツ海や日本海で発見し、回収にも成功。メタンハイドレートの資源化を前進させることも期待される。(中略)
 チームが発見したのは、北海道網走市沖のオホーツク海、秋田、山形、新潟各県沖合の日本海の海底。いずれも沖合三十〜五十キロ程度の場所で、日本の排他的経済水域(EEZ)の範囲内だった。(中略)
 メタンハイドレートは天然ガスの主成分メタンと水が結合した個体で、うまく採掘ができれば、輸入に頼る天然ガスに代わる資源として期待される。

.. 2012年10月31日 14:16   No.446003
++ 鎌田慧 (幼稚園生)…3回       
◆「原発と暴力」  (ルポライター)
        (10月30日 東京新聞「本音のコラム」より)

 「リサイクル燃料貯蔵」という社名を見ても、なんのことかよく分からないが、「使用済み核燃料」が最終処分場にはこばれるまで、「中間貯蔵」する会社のことである。かつて大事故を起こした東海村の「JCO」の旧社名は「日本核燃料転
換」だった。「核隠し」が横行している。
 一回だけの渡航で放射線漏れを起こし、廃船にされた「むつ」の港のある青森県むつ市で「核燃料貯蔵場」が建設されている。入口に「鹿島」の看板がある。
 「暴力団関係者立ち入り禁止」
 東京電力が8割以上を出資し、日本最大のゼネコンが建設そこに「暴力団関係者」の文言。目を驚かせてあまりある。
 「ヤクザもんは社会のヨゴレ、原発は放射性廃棄物というヨゴレを永遠に吐き続ける。似たもの同士なんだよ。俺たちは」(鈴木智彦『ヤクザと原発』)という暴力団組長の述懐は悲しい。くらべていうなら、ヤクザのほうがまだましだ。
 ヤクザが福島の事故収束作業に組員を送り、あるいは労働者をハケンし、ピンハネしているのは公然たる事実である。危険労働と暴力支配の関係は、明治時代の炭鉱労働からの伝統である。
 原発最底辺の被ばく労働は、仕事を奪われた地域の人たちの犠牲に支えられている。暴力と不道徳を強制する会社が優良企業とされてきた。

.. 2012年10月31日 14:51   No.446004
++ 朝日新聞 (中学生)…30回       
電気値上げ全国に拡大 関電が表明、各社も検討
  (10月30日一面より抜粋)

 北海道、東北、関西、四国、九州の5電力会社が企業向け、家庭向け電気料金値上げの検討に入った。原発の代わりに火力発電を動かし、燃料費がかさんでいるからだ。東京電力はすでに値上げしており、家庭や企業が「脱原発」のための
コストを負担する流れが全国に広がる。(中略)
 (関電は)政府の認可が必要な家庭向けと、個別交渉で価格が決まる企業向けのいずれも来年4月からの値上げを軸に検討する。値上げ幅は家庭向けが10%程度、企業向けが20%〜30%で調整する。(中略)
 原発への依存度が高かった九州電力も来春の値上げを目指し、30日に値上げ討を表明する見通しだ。ほかに、北海道、東北、四国の3電力は、近い将来の値上げを検討していることを明かした。東電は今年4月から企業向け、9月から家庭向け電気料金をそれぞれ平均14.9%、平均8.46%引き上げている。

.. 2012年10月31日 14:59   No.446005
++ 朝日新聞 (中学生)…31回       
◆「値上げ、認められない」 電気代、企業の重荷
  (10月30日8面より)

電気料金値上げは暮らしや経済にどんな影響があるのか。
「脱原発」のコストを家庭や企業が受けとめられるかが問われている。

 西日本に工場が多いパナソニック(大阪府門真市)の電気代は年間約500億円になり、関西電力管内が6割を占める。「値上げは簡単に認められない」(幹部)というのが本音だ。
 自動車部品メーカーのエクセディ(大阪府寝屋川市)は、実験施設で電力の約3割を使っている。関電の値上げ表明を受け、実験施設の一部を米国や中国に移すことも検討している。

.. 2012年10月31日 15:05   No.446006
++ 朝日新聞 (中学生)…32回       
拡散訂正で規制委批判−新潟県知事が

 原子力規制委員会が東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市・刈羽村)など6原発の放射性物質拡散予測を訂正した問題で、新潟県の泉田裕彦知事は30日、規制委がJNES(原子力安全基盤機構)に分析を任せていたことを「丸投げ」と指摘した。そのうえで「規制委にチェックする能力があるのかどうか、疑問符がつく」と批判した。(後略)(10/30夕刊より抜粋)

.. 2012年11月01日 09:37   No.446007
++ 朝日新聞 (中学生)…33回       
官房長官「説明丁寧に」

 藤村修官房長官は30日の記者会見で、原発重大事故時の放射能拡散予測の一部を原子力規制委員会が訂正したことについて「極めて残念。参考情報とはいえ、各地方自治体の関心は高い。真摯(しんし)かつ丁寧な説明をしてほしい」と述べた。
(10/30夕刊)


.. 2012年11月01日 09:44   No.446008
++ 東京新聞 (課長)…170回       
拡散予測に誤り「連絡ない」不信感募る茨城の自治体

 原子力規制委員会が原発事故の放射性物質の拡散予想マップで誤データを公表した問題で、日本原子力発電東海第二原発(茨城県東海村)周辺の関係自治体は三十日、国からの連絡が一切なかったことに不信感を募らせた。東海第二原発の予測マップは避難基準の放射線量に達する地点の方角が反時計回りに二二.五度ずれていた。同県ひたちなか市生活安全課は、「県からメールは入ったが、国からの連絡は一切ない」と不満を漏らす。「もともと、どのように地域防災計画作りに活用すればいいのか説明がない」と困惑する。
 隣接する水戸市の担当者は「少し左にずれるようだが、拡散うんぬん以前に国から何の周知もない。先週の公表もそうだった」
 東海第二原発については再稼働に反対する声も多く、担当者は「あり方も含めて不確定要素が多すぎる。地域防災計画など具体的な議論には入れていない」とお手上げの状態だ。(10/31)

.. 2012年11月01日 09:50   No.446009
++ 東京新聞 (課長)…171回       
原子力規制庁が原因究明を指示

 原子力規制委員会が原発事故の際の放射性物質の拡散予測で誤ったデータを公表した問題で、規制委事務局の原子力規制庁は三十日、拡散予測を作成した独立行政法人「原子力安全基盤機構(JNES)」に、原因究明と再発防止策を二週間以内に報告するように指示した。(10/31)

.. 2012年11月01日 09:58   No.446010

■--福島原発事故がテーマの写真集を発行した
++ 東京新聞 (課長)…161回          

 三留理男さん
 (10月17日 より)

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故をテーマにした写真集「3・11FUKUSHIMA 放射能汚染の555日」(游学社発行)が発刊された。一年半にわたった撮影を振り返り「自分の目で確かめることが僕の原点」
と語る。(中略)
 「父母の故郷でもある福島をひどい状況に追い込んだ原発事故が、私を国内に引き戻してくれた」と話す。
 大震災が起きた約半月後の2011年3月下旬から撮影を開始。福島県飯舘村で肉牛の処分を強いられ、苦悩する農家などを丹念に追い続けたほか、原発施設の惨状を空撮、官邸前での国民の抗議行動など精力的に取材した。
 11月15日に東京・阿佐ヶ谷市民講座で「怒りの大地・フクシマを撮る」と題し講演する予定。「フクシマをあらためて考えてもらえれば」と呼び掛ける。
東京都渋谷区在住。七十三歳。
−−−[阿佐ヶ谷の市民講座について]
 ホームページ こちら
 日時 11月15日(木) 午後6時半
 会場 劇団展望(東京都杉並区阿佐ヶ谷南3-3-32)

 主催  阿佐ヶ谷市民講座実行委員会
 参加費 1000円(学生500円)
 連絡先 東京都杉並区今川4-23-15-205 直通Tel 090-8080-6860
 メール asagayashiminkouza@yahoo.co.jp −−−−−−−−−−−−−−
.. 2012年10月28日 10:02   No.444001

++ 毎日新聞 (小学校中学年)…12回       
脱原発へ 農業用水で水力発電
 原発1基分=100万キロワットの発電が可能(10月19日 より)

 脱原発を決議した全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳(ばんざい)章会長は18日、毎日新聞のインタビューに答え、太陽光発電や小水力発電など再生可能エネルギーの事業化に取り組む考えを明らかにした。JA全中などによると、全国の農村部にある農業用水路の総延長は40万キロあり、原発1基分に当たる100万キロワットの発電が可能という。万歳会長は、政府の再生可能エネル
ギー固定買い取り制度を活用し、電力会社に売電する考えを示した。
 農業用水を利用した小水力発電は、年間を通して安定した発電が可能で、JAグループでは広島県など中国地方を中心に38施設が稼働している実績がある。
 万歳会長は小水力発電について「まだまだ拡大できると思っている。原発のように後始末ができないエネルギーよりも、代替エネルギーの方向にいくべきだ」と述べ、脱原発への取り組みを強調。(後略)

.. 2012年10月28日 10:08   No.444002
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…29回       
福島の農家女性「原発は 食や絆 壊す」
 イタリア・スローフードの祭典で訴え(10月25日より)

 スローフードの祭典「サローネ・デル・グスト」が24日、スローフード運動発祥の国イタリアで始まった。(中略)「正しくおいしくきれいな食べ物が世界を変える」を合言葉に隔年で開かれ、今回で9回目。福島市で自然農法を営む須藤陽子さん(32)がスピーチした。(中略)
 須藤さんは、放射能の影響をめぐって意見が分かれ、親子が離れて暮らす家庭が多いことを紹介。「原発は、スローフード運動が目指す理念を根底から崩壊させます。尊い土、命、食、人の絆までも破壊する原発に歯止めをかけてほしい」と訴えた。放射能と闘う生産者の取り組みも紹介し、「大変な経験をしたからこそ、自然循環型で持続可能な社会を作り上げ、福島から発信し続けます」と誓った。

.. 2012年10月28日 10:13   No.444003
++ 毎日新聞 (小学校中学年)…13回       
水門の大半が被災の恐れ
 補強、耐震診断行われず 検査院調査(10月18日 より)

 全国の河川や海岸に設置された津波を防ぐ水門のうち、耐震診断が行われていないなど災害時に機能しない恐れがある水門が河川で86%、海岸で73%にのぼることが会計検査院の調査で分かった。また手動で扉を閉めた消防団員らが津波から逃げ切れない水門などが全国で494カ所あることも判明。東日本大震災の教訓が生かされていない状況で、検査院は17日、早急な対策を求めて国
会に検査結果を報告した(中略)
 河川では299カ所のうち259カ所、海岸では1013カ所のうち743カ所で、耐震診断がされていないか、補強が必要と診断された後も工事が行われていなかった。(後略)

.. 2012年10月28日 10:21   No.444004
++ 東京新聞 (課長)…162回       
原発早期稼働を説明

 民主党の輿石東幹事長、安住淳幹事長代行は26日、経団連の米倉弘昌会長らと
懇談した。民主党側は「2030年代に原発ゼロ」を目指す方針を説明したうえで、
停止中の原発の早期再稼働に取り組む考えを伝えた。(10.26)

.. 2012年10月28日 19:18   No.444005
++ 東京新聞 (課長)…163回       
仏原発で放射能漏れ 点検中 外部への影響否定

 フランスの原子力安全局(ASN)は二十五日、フランス北部フラマンビルの原
子力発電所で二十四日夜(日本時間二十五日午前)、小規模な放射能漏れが発生し、
約6時間後の二十五日朝に食い止めたことを明らかにした。被ばくした従業員は
おらず、環境への影響もなかったとしている。
 放射能漏れを起こした原子炉は点検や燃料交換のため七月末から停止しており、
再稼働に向けた作業の最終段階で放射能漏れが起きた。ASNによると、原子炉
の熱を下げる冷却水に圧力をかけた際に放射能漏れが起きたという。(後略)
(10.26より抜粋)

.. 2012年10月28日 19:52   No.444006
++ 東京新聞 (課長)…164回       
石原都知事 「原発ささいなこと」

 知事辞職を表明し、新党結成を目指す東京都の石原慎太郎都知事は二十六日、都庁での定例会見で(中略)
「永田町にいる人間は視野が狭い。原発をどうするかはささいなこと。もうちょっと大きな視点で考えられないか」と苦言を呈した。(後略)
  (10.27より抜粋)


.. 2012年10月28日 21:03   No.444007
++ 日本経済新聞 (幼稚園生)…1回       
一定の安全性で再稼働 原子力規制委・更田委員

 原子力規制委員会の更田豊志委員は26日、日本経済新聞のインタビューで、原子力発電所の新しい安全基準について「猶予期間を設けるのは国際的な常識だ」と指摘し、一定の安全性を満たした段階で再稼働を認める考えを明らかにした。
 規制委は更田委員を中心に新基準の検討チームをつくり、想定を超える津波やテロなどへの対策を求める構え。チームは議論が詰まった段階で基準案を開示し、段階的に達成を求める。年内にも新基準の大枠を開示する方針。「電力会社に速
やかに対策をとってもらいたい」とし、審査を待たず対策を講じるよう求めた。
 電力会社は来夏の電力不足に備えて原発の早期再稼働をめざしており、規制委が基準に猶予期間を設ければ、来夏の再稼働も現実味を帯びる。(後略)
(10/27より抜粋)

.. 2012年10月30日 13:20   No.444008
++ 東京新聞 (課長)…165回       
規制委の国会同意人事  臨時国会でも求めず 政府・民主

 政府・民主党は27日、原子力の安全規制を一元的に担う「原子力規制委員会」の国会同意人事に関し、29日召集の臨時国会で事後同意を求めない方針を固めた。
 同意人事は先の通常国会で、民主党内の事情から採決が見送られ、野田佳彦首相が閉会後に例外的に任命した経緯がある。またしても同意を求めようとしない国会軽視の姿勢は世論の強い反発を招くことになりそうだ。(後略)
(10/28より抜粋)

.. 2012年10月30日 13:42   No.444009
++ 東京新聞 (課長)…166回       
震災復興予算 原発輸出調査にも流用 インフラ関連 世界で85億円

 東日本大震災の復興予算の不適切使用問題で、2011年度三次補正予算に盛り込まれた復興予算のうち5億円を、経済産業省がベトナムへの原発輸出に関する調査事業費として支出していたことが本誌の取材で分かった。被災地復興と関係ない海外の原発推進事業にまで流用されていたことで、復興予算のずさんさがあらためて浮き彫りになった。(後略)(10/29より抜粋)

.. 2012年10月30日 14:12   No.444010
++ 日本経済新聞 (幼稚園生)…2回       
英原発受注、日立が有力 事業会社買収 月内にも優先交渉権

 英国が計画する原子力発電所2カ所の建設を日本勢が受注する見通しとなった。
日立製作所と、東芝系の米ウエスチングハウス(WH)が最終候補に残っており、現時点までに日立が最有力に浮上。英当局は月内にも現地の事業会社を買収する優先交渉権を与える見通し。東京電力福島第一原発事故後、停滞する原発輸出に
は追い風だが、運営する電力会社選びなど実現までにはなお課題も残る。(後略)
       (10/27より抜粋)

.. 2012年10月30日 14:17   No.444011

■--テント日誌
++ K.I (幼稚園生)…1回          

<テント日誌10/21(日)― 経産省前テントひろば407日目>
 |  〜昼と夜、季節の変わり目を実感する秋のテントひろば〜
 └────  (K.I)

10月21日(日)雲ひとつない快晴で座り込みには恵まれた日でした。
 「ハロウィン デモンストレーション in くにたち」他色々イベントがあったせいでしょうか訪れる人は少なかったです。一ヶ月のハンストを終えた福崎さん、お元気にテントで持参の昼食をとり皆と握手してお帰りになりました。
 昼過ぎ、砂川闘争「伊達判決を生かす会」のTさんが久しぶりに元気なお顔を見せて下さり、選挙の話などで盛り上がりました。反原発で集まった多くの人たちが選挙でどう動くかを心配されていました。私自身もいざ選挙になったら誰を選ぶか?どの党を選ぶか悩んでいます。
 通りすがりの子連れの女性たち、時間がないのでと名前も書かず、クッキーを差し入れて下さいました。興味深げに信号待ちをしている人に声をかけて資料を渡すと署名しているのですかと立ち寄ってくれました。
 テント前に警官が現れたのでSさんが何かあるのかと聞きに言ったらデモが通るけどテントには影響ないとのことで一安心!3時過ぎ某党派のデモが通りすぎました。昨日は世界反戦デーだったのですね。それにしても警備の物々しさにちょっとびっくり!
 夕方には和服姿の女性、官邸前には良く来ているけれど、テントには寄る機会がなかったのでと、暫くRさん、Kさんと話してました。デモに行く話をすると他の人に変人扱いをされるとか・・・
 暖かかったせいでしょうか、夕方には蚊の襲来もありましたが平和な一日でした。  (K.I)
.. 2012年10月25日 09:06   No.442001

++ Toku-san (小学校中学年)…19回       
 この日21時頃テントに着くと、テントの外で4名の方が車座になってお話をされていた。テントの中でも当番のFさん、Tさんと、12月に予定されているイベントの打ち合わせのためにテントにいらした方々が楽しそうに会話をされていた。
その後、テントの外では22時近くまで、テントの中では23時過ぎまで会話が続いていたが、様々な立場の人達が忌憚なく意見を交わせるテントの良さを実感した。
 私がテントを手伝うようになった「女たちの座り込み」から丸一年経つが、当初はテントに来てもらうためにテントの良さとして様々な方との「情報交換の場」であると説明していた事を思い出す。テントのスタッフとして、足を運んで下さ
った方への対応がきちんと出来ているか、原点に返ってやり直したい。
 昼は暖かかったが、深夜2時過ぎからは急激に冷え込んできた。4時に不寝番を終え、仮眠の為に横になると、夜のテントは蟋蟀(コオロギ)の鳴き声に包まれていた。今夜は毛布2枚と蟋蟀の声に包まれて寝る事にする。
 「蟋蟀の声に包まれ寝るテント」 

.. 2012年10月25日 09:29   No.442002
++ F (小学校中学年)…19回       
<テント日誌10/22(月)―経産省前テントひろば 408日目>
 |  毎日が気付き、発見、つながりそして行動・情報発信
 |  その輪と和を結ぶ場〜経産省前テントひろば
 └──── ( F記 )

10月22日(月)晴れ
 東電管内の原発全停止から211日目
 そして大飯原発再稼働開始(怒)から112日目

 寒い朝を迎え日増しに冬の足音が感じられます。日比谷公園方向の空には灰青色から薄朱色のグラデーションが綺麗な朝焼けが。夕べは薄い雲が夜空を覆っていましたが、星の煌きが少し見え風の無い穏やかな夜でした。夜の来訪者とはこ
れからの福島への繋がりをどうしていくかの話も熱を帯び、僕が持ち出したギターをいらっしゃったTさんと共に弾きながらさながらミニコンサートの様相を呈し、夜のテントの中は有意義な時間となったのでした。

 また世間では一週間が始まりました。足早に通勤する人たちに今日も一人でギター抱えて歌を唄う。Qさんが大阪に行ってからは泊まり明けの僕の日課です。
 Qさんは今、大阪市役所前の橋下徹監視テントに泊まりこんで抗議行動をされていて、そのテントの数も10張を超えたと聞きます。「大阪に放射能瓦礫を持ち込むな!」と連日多くの仲間と行動を共にしています。僕も行きたい!心からそう思う。おおい運動公園の行動があちらこちらで花咲いている一つの象徴です。
 そこには居たであろう姿が一人ありません。その大飯原発ゲート前行動で不当逮捕された川崎さんの支援の輪も広がっていくことを祈らずにはいられません。

.. 2012年10月25日 10:25   No.442003
++ F (小学校高学年)…20回       
 今日は久しぶりに椎名さんがテントにやってきました。彼女の装いも冬。素敵な臙脂(えんじ)の和服でした。いつものアグレッシブな御姿とは違ったしっとりとした雰囲気がとても御似合いになっていました。一緒に泊まったTさんから原発を巡る現在の状況をレクチャーされ心新たにしていましたが、12月15日に予定されているIAEAの郡山来日への抗議行動をどう集約するかの話題にもなりました。それに向けての取り組みと全国の繋がりとの関係をどう結ぶか一つ宿題をおおせつかりましたが、僕も大阪の闘争に負けずにと気持ちを強くするのでした。
 昼近くになり昼勤当番の皆さんが集まってきて、昼勤の体制についての話し合いが行われていました。少しずつ2回目の冬に対応する準備が始まっています。

 夕方近くなって何人かの人が集まってきました。椎名さんもそのためにやってきたのですが、今日は「第一テント、第二テント交流会 テント史上!」の催し
がありました。そう言えばテントの仲間だけで行う交流会が無かったことに僕自身も驚きましたが、日頃、顔だけは知っている仲でも、御名前となると心もといことに改めての気付かされたのは僕だけではなかったようです。
 交流会は6時から始まり女性たちの心尽くしの御料理などが用意され「お茶け」による乾杯で始まりました。とうとう第二テントだけでは収まらず、第一そして外でもその会話が続いて、大いに盛り上っていました。
 その交流の場を第一テントでは7.5WのLED電球が照らしています。白熱球なら40W以上相当する明るさだそうです。約6分の1ですが太陽光発電の心もとない発電量でも十分に対応できるものです。以前は3〜4千円していたのに今や千円以下で買える値段に。日本の省エネ産業の底力に乾杯と言ったところです。
(買ったLED電球は台湾製でしたが・・・。)

 思えば若かりし頃の二回のオイルショックの時に日本の生産現場に革命をもたらし、その後の日本の技術革新を高めたことを思い出します。福島原発事故がその基点となってエネルギー政策の一層の弾みとなってくれなければ、今その被災で苦しんでいる方々の御苦労が無になるというものです。経済産業省にはそういった点でも圧力を掛けていかなければならないとも思うのです。
 今夏から経産省はそれまでのPPSによる電力供給を東京電力に変えたそうです。その理由はPPSが東電の電力価格より高くなったと経産省の職員から聞きました。東電が値上げをしているのに安いって?PPSの価格決定の絡みはあるものの、法人に対しては大幅な低価格を設定しているからなのではないのか。その電気料金を税金で支払っているから低価格に移行するのは当然としても何か釈然としないものを感じます。

節約すべきはほかにあるだろう!経産省!!!

 因みに第二テントも同様の電球に変えてありますが、以前のもっと暗いLEDのまま宴は行われました。そこはかとない明るさが良いのでは?との女性の意見に従いました。
 外には白と黄色のふたつの雪洞(ぼんぼり)が淡い光を照らしています。これは大体21時頃まで点灯して霞ヶ関の中にあって経産省前テントひろばを帰宅の霞ヶ関官僚・職員にアピールをしています。

.. 2012年10月25日 10:36   No.442004
++ M/O (高校生)…57回       
<テント日誌 10/24(水) −経産前省テントひろば410日目>
 │ 若松監督の通夜と告別式に出掛けた
 │ 超個人的感慨と評論 という日誌
 └────(M/O)

「いつの間に咲いて散ったか彼岸花」。
なんて下手な一句をひねっているうちにぶると寒さを感じてしまう時候になっている。テントも一段と寒くなった。秋の長雨に降り込められての不寝番はもう冬だと思うほどだ。
 泊りだったが,若松孝二監督の通夜があって出掛けた。少し縁もあってその逝去を悼みでかけた。『実録連合赤軍』以来、特にこれはと思う作品を出しこれからの作品の構想も次々と練っていたと伝えられさぞ無念だったのではと思う。過去の作品によって巨匠として遇されている監督や作家ではなく、この歳で大輪の花を咲かせているのは驚きだった。また、若松監督でなければ撮れない映画もあるわけで、本当に惜しい気がする。
 これからの作品として「原発事故」のことが構想されていることも聞いており、秘かに期待していたから残念である。どんな原発の映画を撮るのか想像するだけでわくわくするのに悔しい。

 遺影はほほ笑みを浮かべた如何にも若松監督らしいもので、なかなかいいものだった。これは昨年5月伊豆大島で撮ったものと伝えられる。そう言えば彼は中上健次の『千年の愉楽』を撮っている《来年3月公開予定》。その中上の葬儀では都はるみの『涙の連絡船』がバックの歌だった。中上が好んで歌ったはるみ演歌だが、中上の歌で流れていた。二人とも伊豆大島には縁があったの
か(?)来年公開のこの作品は楽しみである。
 若松監督と近いところで話したのは『実録連合赤軍』の試写会とその後の打ち上げパーティだったように思う。この連合赤軍事件は今年も40周年を迎えたが未だに謎めいたところが残る。事実の経緯は分かってきているが、心的《精神的》領域でのことは謎がある。それは一向に明らかにはならない。その辺のことはその会の席でも述べた。

 親鸞は「殺したくても一人も殺せないのに、殺したくなくても千人でも殺してしまうことがある」と述べている。何故だろうか。殺人は個々の意志的行為に違いないのだが、その個人の意志に機縁が関与しているからだ。この機縁は意志を超えたものと見られるが、人間の行為は意志と結び付いているなら、機縁も意志であり、この機縁は個々の意志に加り、個々に意志を構成している
共同意志(歴史的意志)である。それが個人の意志を左右するのだ。
 それならばこの共同意志はどのように個人にやってきて意志となるのか。あるいは個人はそれをどのように自己の意志にするのか。個人の意志を超えた意志として個人にやってきて個人の意志になるのはどのようにしてか。無意識というような概念は分かりやすいが、それでは明瞭ではない。
 多分、無意識も含めて連合赤軍事件は共同意志が諸個人の意志を支配した。
個人はそれに掴まえられ操られたのであって、事件の中にあった諸個人は意志したというより意志させられたというべきではないのか。

.. 2012年10月28日 09:44   No.442005
++ M/O (高校生)…58回       
 この機縁、あるいは機縁の構造はどのようにして個人の意志になり《個人をつかまえ》、意志させたのか。この構造は事件を振り返る時、反省的に対象的になる時ですら解明しにくいものだ。若松監督の『実録連合赤軍』がそれをどこまで明らかにしているか、それはいろいろと評価の分かれるところだろう。
 だが、彼が連合赤軍の解釈ではなく、事実として描こうとしたのはこの辺がよく分かっていたためである、と思える。これは『キャタピラ』についても言えることだと思う。この機縁の構造が個人の意志に成ることには、個人がつかまえられると語ったことだが、向こうから個人にやってくる、あるいはそれが個人をつかまえることである。
 それならば個人の意志が共同意志になるために、共同意志(つまりは機縁の構造)をつかまえることは可能か。それはどのようにあるのか。歴史の流れをつかむということでもいいがそれはどのように可能か。
 政治的運動は個人の意志の集合という側面から共同意志を形成しようということ確かだ。例えば脱原発という個人の意志を集め、それを共同意志《国民的
意志》にし、それによって脱原発を実現しようとする。この側面は歴史がそこに参与する個人の集合であることで確かなことだ。
 しかし、それは半分の事実であってそれだけでは共同意志の形成にならないのではないか。共同意志には機縁の構造が流れており、それをつかまえなければ個人の意志は共同意志になりえない。このことを私たちは理論的にはともかく。経験的にはわかっている。

 テントひろばや官邸前行動の持続のなかでもこのことは考え考えしていることだ。それは「やってみること」のなかからのみ視えてくるのかということも含めてである。過去の事件だってこの構造はつかまえがたいのに実践的にというか、前に進んでいる場合には共同意志のありかは見えにくい。
 政治的ビジョンや構想は共同意志の媒介物、表現物であるが、それは「言ってみるだけ、立ててみるだけ」ということを免れ得ないのではないか(?)
 また。そこに政治行為における行動の重要性もでてくる。
 通夜からテントに戻り、朝は告別式出掛けまたテントに戻るという一日だった。テントの日誌としてはちょうとそれてしまった。が、こんなことをテントの中で話し込んでもいた。

.. 2012年10月28日 09:51   No.442006

■--東電、東通村にも「寄付」
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…24回          

 福島原発事故後に7600万円
 (10月22日より)

 東京電力が福島第一原発事故後、青森東(ひがしどおり)通村に対し、7600万円を支払っていたことが朝日新聞の調べでわかった。東電は東通原発(同村)の建設費をして処理したが、経済産業省が「寄付金に近い」と判断している。
 東電は事故後、同じ名目で隣の同県六ケ所村にも約2億7千万円を支払っていた。(中略)
 経産省は今年7月、東電の家庭向け電気料金の値上げ申請を受けた審査で、東電の両村への支出について「電気を供給するうえで必須とはいえず、寄付金や地元対策費に近い性質を持つ」と判断。今年度分以降の支出について、電気料金算定の基礎となる経費「原価」に組み込むことを認めなかった。(後略)
.. 2012年10月24日 09:14   No.441001

++ 東京新聞 (課長)…158回       
世田谷区 脱原発後押し 電力選びの個別相談
 (10月22日より)

 東京都世田谷区は選べる電力への取り組みとして、再生可能エネルギーの導入方法などを区民にアドバイスする「エネルギー・コンシェルジュ(仮称)」
制度を導入する方針を決めた。2013年7月にも始める。各家庭の事情に応じて適切な方法を紹介するもので、脱原発を後押しする狙いもありそうだ。(中略)
 エネルギー・コンシェルジュは、再生エネに関する諸制度や機器に通じた相談員。区で相談員を登録しておき、要請に応じて家庭に派遣する。(中略)
 世田谷区は13年度予算案に人件費を計上する。4月から人選と窓口づくりに着手し、7月にも相談業務を始めたい考え。

.. 2012年10月24日 09:24   No.441002
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…25回       
電力6社、風力購入を過小に設定
 全原発の稼働前提(10月23日)

 北海道、東北、北陸、中国、四国、九州の6電力会社が、買い取れる風力発電量を少なく見積もっていることがわかった。原発を使えば使うほど風力を取り込む余地が小さくなるという特徴があるため、全原発のフル稼働を前提にして買い取りを抑え、結果的に風力の普及を妨げている。(中略)
 風力は風の強さに応じて出力(発電量)が上下する。このため、火力発電と組み合わせ、風が強い時は風量を増やして火力を減らし、風が弱い時は火力を増やすという出力調整が必要になる。
 原発はいったん動かすと目いっぱい発電し続けなければならず、出力調整ができない。一方、火力は分単位で発電量を増やしたり減らしたりでき、風量を多く取り込める。(中略)買い取りの上限を計算する際、6電力は保有する原発すべてをフル稼働させている前提にした。このため出力調整できる火力が減り、風力を取り込む余地も少なくなった。(中略)
 東京電力福島第一原発の事故を受けて国内の原発のほとんどが止まり、政府も「脱原発」を勧めようとしている。保有する原発すべてがフル稼働するという前提は、現実と大きくかけ離れている。(後略)

.. 2012年10月24日 11:18   No.441003
++ 東京新聞 (課長)…159回       
活断層の定義 大幅厳格化
 |  動いた時期13万年内から40万年内
 |  規制委指針 大飯原発調査へ
 └──── (2012年10月24日より抜粋)

 原子力規制委員会の地震分野を担当する島崎邦彦委員長代理は23日、原発に適用されてきた活断層の定義を大幅に厳格化する考えを示した。
 現行の原発の耐震設計指針では、12万〜13万年以降に動いた断層を活断層と定義。その上には原発を建てないことになっているが、40万年前以降にまでさかのぼって動いていないことを求める。
 規制委が来春までに策定する安全基準原案に盛り込み、規制は大幅強化される見通し。規制委は、直下や直近に活断層があると指摘されている関西電力大飯原発(福井県)や北陸電力志賀原発(石川県)などを自ら調査する予定で、この際、
指針改正を待たず、40万年前以降に動いたかどうかを重視して調べる。(中略)
 国の地震調査研究推進本部は2010年11月、40万年を目安に活断層を長期評価するという報告書を出しており、規制委もこの方針に足並みをそろえる。(中略)
 規制委は有識者のチームで両原発に加え、東北電力東通(青森県)、関電美浜(福井県)、日本原電敦賀(同)の3原発と日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」を調査する。(後略)

.. 2012年10月25日 09:57   No.441004
++ 東京新聞 (課長)…160回       
全国の原発に影響必至   再調査迫られる電力会社

「12万〜13万年という数字があるが、私はその数字を一度も使ったことがない」。
原子力規制委の島崎邦彦委員長代理は23日の記者会見でこう言いきった。(後略)
                  (2012年10月24日より抜粋)


.. 2012年10月25日 10:03   No.441005
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…26回       
全国16原発 初の放射能予測
 4原発、30キロ外も避難線量 原子力規制委福島級事後を想定
 (10月24日 夕刊より)

 原子力規制委員会は24日、全国16カ所の原発で東京電力福島第一原発事故のような深刻な事故が起きた場合の放射性物質の拡散予測を公表した。関西電力大飯原発(福井県)など4原発が、規制委が新たに防災の重点区域の目安とした原発から半径30キロより広い地域で、避難の基準となる積算被曝線量に達した。原発によっては従来の想定を超えた広い範囲を重点区間にした防災計画づくりが迫られる。
 国が全国の原発で大事故を想定した被害を予測し、公表したのは初めて。目安の範囲を超えたのは、大飯原発のほか、東電柏崎刈羽原発(新潟県)、福島第二原発(福島県)、中部電力浜岡原発(静岡県)。
 規制委はこれまで重点区域としていた原発から半径8〜10キロを、福島の事故を受けて国際原子力機関(IAEA)の基準に合わせて30キロに拡大。これを受け、自治体は来年3月までに防災計画を見直す。(後略)

.. 2012年10月28日 08:45   No.441006
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…27回       
来夏電力、余剰分5% 「原発追加稼働なし」で試算
 今夏、節電が原発15基分を実現した。(10月25日 より)

 政府の電力需給検証委員会は24日、沖縄をのぞく全国の来夏の電力について、これ以上原発を動かさなくても5.4%ほど余り、「電力不足のならない」との見通しを示した。節電意識が定着してきたのに加え、原発の代わりに火力発電を動かすためだ。
 検証委が示した試算では、来夏が猛暑だった2010年夏並みの暑さでも、必要な電力は最大でも10年より1割弱ほど少ない1億6583万キロワットにとどまる見通し。今夏、原発15基分にあたる約1500万キロワットもの節電を実現できたことが大きい。
 これに対し、各電力会社が発電できる電力は、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)以外の原発を止めたままでも1億7478万キロワットに達する。火力発電を増やすためだ。電力にどれだけ余裕があるかを示す「予備率」は万が一に備えて必要な3%を上回り、検証委は「電力不足にならない」と説明している。
 ただ、景気が良くなって必要な電力が増えることなどを「リスク」として指摘した。検証委は節電意識が緩むことがないように呼びかけている方針だ。
(後略)

.. 2012年10月28日 08:56   No.441007
++ FRIDAY (幼稚園生)…1回       
.『危険手当ゼロ』 フクシマ原発作業員の「ピンハネ給料明細」
 │  元請けが手当て分を支払わない、黙認を続ける東電の責任は重い
 └────( 2012.11.9号)

 いまだに事故収束への筋道が見えない、福島第一原発。現場で働く作業員たちは、賃金の面でも過酷な状況を強いられている。
 東京電力の三次下請け企業で働いている40代の作業員A氏は、現在、福島第一原発で汚染された瓦礫の撤去などをしている。大量被曝する可能性もある危険な仕事だ。そのA氏が怒りをぶちまける。
 「本当に許せません。私は日当1万3000円で働いていますが、他の企業の仲間から話を聞くと、元請けは作業員一人あたり一日5万円を一次下請けに払っているというのです。つまり一次、二次、三次と仕事が流れるうちに、3万円以上もピンハネされていたんですよ。多少の手数料は必要でしょうが、7割も給料が引かれるなんて納得できない。今年9月社長に『ちゃんと給料を
払ってください』と言うと、こう言って脅されました。『ピンハネなんてどこでもやっている。イヤなら辞めろ。その代わり作業員が一人欠ける損害賠償として、100万円払ってもらうからな!』と。こう言われては、労働者は我慢するしかありません」(中略)
 C氏がピンハネや意見手当の額について大和エンジニアリングサービスの中嶋徳彦社長に説明を求めると、「業者間の暗黙の了解事項だから話せない」と答えたという。C氏はこうした状況を不服とし、今年7月に危険手当の支給と派遣労働環境の改善を求めて労働基準監督署に訴えている。本誌も中嶋社長に取材を申し込んだが、「現在係争中のことなので一切答えられません」の一点
張りだった。「東電はこれまで手当や賃金の支給については各きぎょの判断に任せるという態度をとってきましたが、中間搾取のトラブルは多発しています。
今年3月にいわき市議会でこの問題を指摘すると、東電の担当者はこう答えました。『危険手当は、これからも必要な経費としていく。それがしっかりと作業員にわたるように各企業にお願いし、引き続き努力していきたい』と。東電はこう明言した以上、現場任せにせず、規定の給料や手当の支給を徹底させるべきです」(渡辺氏)
 ピンハネの常態化を黙認してきた、東電の責任は重い。あらためて東電に問題点を指摘した。(中略)
 原発事故から1年半以上が経つのに、東電は作業員の賃金の実態を把握していないのだ。冒頭で初回した作業員A氏は、怒気(どき)を含んでこう話す。
「作業員の中には制限被曝量に達し仕事がなくなるのを恐れ、線量計を付けずに作業している人も大勢います。それなのに雇用する企業は、作業員を安く働かせることしか考えていない。東電も元請けや下請けと“なあなあの関係”で、本気で両道環境を改善するとはとても思えません」
 作業員の頑張りなしに、フクシマの復興はあり得ない。東電は、こうした作業員の言葉をどう受け止めるのだろうか。

.. 2012年10月28日 09:19   No.441008
++ 毎日新聞 (小学校中学年)…11回       
映画『希望の国』 原発施策へモノ申す、再び原発事故が起きたならば
 (10月12日 より)

 酪農を営む小野一家は、大地震による原発事故で家の前まで避難区域に指定される。父泰彦(夏八木勲)は、息子洋一(村上淳)とその妻いずみ(神楽坂恵)を避難させ、自らは認知症の妻智恵子(大谷直子)と家にとどまる決心をする。
 前作「ヒミズ」で東日本大震災を背景においた園子温監督の新作。原発事故の被害にさらされた家族を描く。現在の原発施策への不満や批判にもなっている。「フクシマ」に続き、再び原発事故が起きたという設定がインパクトを持つ。小野家の4人らの生と事故への対応から日本の現状を映し出し、自身の問題としてとらえることを迫る。実際の事件を取り込むのは園監督の荒業の一つ
だが、現在進行形の問題にモノ申した。
 同時に、園作品に一貫する家族の問題も色濃く反映する。夫婦の愛情は泰彦と智恵子の盆踊りのシーンなどで再三描かれる。父子の絆も濃密だが、園監督の分身とも見える洋一の父への愛情にはやや過剰感も。
 ラストの泰彦の行動はカタルシスを観客に与えはするが、意見が分かれるだろう。映画監督の震災への向き合い方はそれぞれだが、ストレートでメッセージ性の強い作品になっている。新宿ピカデリーほかで20日から。(後略)

.. 2012年10月28日 09:27   No.441009
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…28回       
噴煙高さ23キロ、成層圏まで  富士山の「宝永噴火」
 (10月18日 より)

 富士山が最後に噴火した江戸時代の「宝永噴火」(1707年)は噴煙の高さが最高で23キロに達していたとの試算を、神奈川県温泉地学研究所(小田原市)がまとめた。従来考えられていたより高く、大きなエネルギーの噴火だった可能性が高いとみている。
 同規模の噴火がまた起きれば、首都圏などで都市機能が長期間マヒする可能性もあり、専門家は対策の強化を訴えている。(中略)
 噴煙が成層圏(10〜50キロ)まで上がれば、火山灰は偏西風で遠くまで運ばれる。気象庁によると、最近の国内の噴火で観測した噴煙高は、2000年の桜島で5キロ、同年の三宅島で8キロ、昨年の霧島連山・新燃岳は3キロと、成層圏には届いていなかった。宝永噴火の場合、150キロ以上離れた茨城県の太平洋沿岸まで火山灰が届いたことが分かっている。
 アイスランドの火山で10年3月に起きた噴火では、10キロ以上の高さまで噴煙が届き、欧州29カ国の空港が発着停止となって世界中の欧州便が影響を受けた。(後略)

.. 2012年10月28日 09:38   No.441010

■--(無題)
++ 広瀬 隆 (小学校中学年)…15回          

11.11反原発・国会百万人大占拠
 |  「正しい報道ヘリの会」がヘリコプター空撮
 |  山本太郎さんの搭乗解説、広河隆一さんたちの写真
  
 11月11日(日)、首相官邸前、国会議事堂周辺をはじめとする永田町・霞が関一帯で、かつてない超大規模大占拠!首都圏のみならず、全国から結集を!!!
【主催】首都圏反原発連合
【協力】さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会/脱原発世
界会議/経産省前テントひろば

 11月11日のスケジュール
午後1時から国会・霞が関周辺でどぎもを抜く巨大デモを展開
�$B�.8a8e3時から国会周辺抗議行動
�$B�.8a8e5時から7時まで国会正門前大集会─反原発・百万人大占拠

 この日には、「原発をなくす全国連絡会」も、全国規模で政府に「原発ゼロ」への決断を迫る「今すぐ原発ゼロへ全国いっせい行動」を計画
11・11全国いっせい行動だ!!

 「正しい報道ヘリの会」は、ヘリコプター空撮をおこないます。
山本太郎さんのヘリ搭乗解説、広河隆一さんたちプロの写真家たちも搭して、IWJとOurPlanetTV総動員で、全国にインターネット配信を致します。

 国民は、もう許さない。
この震災復興予算の火事場泥棒に明け暮れる官僚どもを!!
消費税増税と環境税名目で、振り込め詐欺に明け暮れる国会議員を!!
まともな報道をしないマスメディアを!!

 福島県と高濃度汚染地域からの、若い女性と子供たち、思春期の人たちの避難の受け入れを進め、放射能汚染瓦礫受け入れを絶対に阻止する。
.. 2012年10月23日 09:45   No.440001

++ 江澤 誠 (幼稚園生)…1回       
10/30(火)学習会「原子力発電と地球温暖化問題の癒着−その歴史−」、
 |  CO2と原発」が相たずさえて増殖した
 |  −「原子力ムラ」と「地球温暖化ムラ」について
 └──── (環境学博士)

 フクシマ原発事故によって、核(原子力)発電は人間の制御できるものではないこと、放射性廃棄物が未来世代に甚大な負荷を与えること、原発に関する「安全神話」は「原子力ムラ」の情報操作によるものであることなどが明らかになった。
 ところが、「原発は地球温暖化の原因とされるCO2を排出しない」などとウソ偽りを平然と述べ原子力発電を推奨してきた多くの環境科学者・専門家集団からは未だはっきりとした反省の言も聞かれない。
 そして、「原子力ムラ」と「地球温暖化ムラ」に絡め取られたメディアは、原発の「安全神話」とCO2の「危険神話」という二重の誤りを意図的に垂れ流し、相乗的に私たちの日常生活を脅かしてきた。
 「地球温暖化ムラ」に集うIPCC(気候変動に関する政府間パネル)などの科学者・専門家集団は地球温暖化政策が環境保護に役立つものとしているが、その政策はCO2を材料にした「投資」であり、金融資本の「保護」を最大の理念とする新自由主義(ネオリベラリズム)政策そのものであって、私たちの日常生活に資するものでも途上国の人々に生きる活力をもたらすものでも、ましてや気候変化によるリスクを科学的に解明・解決するものでもない。
 フクシマ原発事故によって原発の「安全神話」は崩れたが、地球温暖化に絡むCO2の「危険神話」はいまだに増殖し続けている。フクシマ原発事故後において、私たちが地球温暖化政策を検証し直さなければならないのは、地球温暖化問題と原子力発電が相携えて増殖し、フクシマの大惨事を引き起こしたからにほかならない。
 本講座は、こうした問題意識にもとづき原発と地球温暖化問題の癒着の歴史を辿り私たちの進むべき現実的な道をともに考えていきたい。

(注)10月30日(火)が第1回学習会、全体で4回程度開催される予定。
  主催・会場とも「スペースたんぽぽ」です。

.. 2012年10月23日 09:52   No.440002
++ 中嶌哲演 (幼稚園生)…2回       
第2の「フクシマ」起こす前に原発停止を! (下)
 |  あとからくる者のために…原発で作った電気はいらないと声をあげて
 └──── (小浜市・明通寺住職)

安全神話は建設当初から崩壊していた

 福島原発10基と関東の関係と、若狭原発15基と関西の関係は、うり二つです。
若狭現地で使う電力は、舞鶴の火力や水力発電から配電を受けているので、若狭原発群から生み出された電力は、全量関西に送られています。過去40年間で若狭の原発群は、2兆数千億kwの電気を関西に送り続けました。
 ただし若狭住民は、原発を抵抗なく唯々諾々と受け入れたわけではありません。
再稼働を許した大飯原発に限っても、1・2号機建設には大反対運動が起こり、町長をリコールして地盤整備工事を一時中断させるところまで追い詰めましたが、権力・金力・警察・機動隊等が大動員され、結局押し切られてしまいました。
 3・4号機の際も、住民投票を求める直接請求署名が規定数を大きく上回りましたが、町長も議会もこれを否決しました。
 大飯町に隣接する小浜市でも4基の原発建設計画がありましたが、有権者の過半数を超える反対署名を集めるなど、強力な反対運動で阻止しました。
 大飯原発から半径10km以内の住民分布を見ると、68%が小浜市民で、大飯町民は、19%でしかありません。仮に小浜市民に地元住民としての発言権が与えられていれば、大飯原発4基は、存在していなかったかもわかりません。
 ではなぜ、若狭に15基もの原発が建てられたのでしょうか? 火力発電は、大都市の海岸部に作られています。消費地と供給地が一致しており、自給自足的といえます。しかし原発は、消費地である大都市から遠く離れた福島や若狭に作られています。住民が少なく、事故による災害を最小にしたいからです。若狭住民の立場からすると、原発安全神話は、第1機目が建設された時点から崩壊していたと思っています。

子どもに最大の犠牲もたらす原発

 今回の福島事故ではっきりしたのは、原発震災の最大の被害者は、子どもたちだということです。政府は、年間被曝許容度を1ミリSvと決めていますが、子どもや胎児への影響は、大人の数倍といわれています。つまり、1ミリSv/年
であっても、子どもにとっては、数ミリ〜10ミリSv/年の悪影響を受けることになります。
 この許容線量を超える子どもたちが、福島には36万人いると言われています。
実際、福島県が42000人の子どもを対象に甲状腺調査をしたところ、6〜10才の女子54%に、甲状腺に嚢胞などの異常が見つかった、と発表されました。11〜15才の子どもの55%に甲状腺異常が見つかっています。
 チェルノブイリでは3〜4年後から見られた甲状腺異常が、1年半という短期のうちに発見されたことに、欧米の研究者たちは、強い懸念を表明しています。
 そもそも子どもにとって、外で遊べない、土に触れられない、というのは拷問です。何の責任もない子どもたちに最も厄災をもたらす原発事故を、繰り返してはなりません。天災としての地震・津波は避けられないでしょうが、大人災とし
ての原発震災は、何としても防がねばなりません。
 かつて敗戦末期の不決断が、沖縄の犠牲の上に広島・長崎の悲劇を招きました。
今、日本の政府は、再び沖縄をふみにじり続け、「ヒロシマ」に匹敵する破局的な福島原発震災を起こしました。
 今後、「ナガサキ」に相当する若狭や六ヶ所などでの大事故が、「第2のフクシマ」として起こる可能性があります。もういいかげんに若狭の原発を止めようではありませんか。

.. 2012年10月23日 10:47   No.440003
++ 斎藤なぎさ (幼稚園生)…3回       
10月19日(金)官邸前抗議行動の報告
 │ 福島の声を圧殺するな−国会記者会館管理者のひどさ
 │ 被災地の惨状を知って復興予算を使え!
 │ 他の事に流用なんておかしい。怒っているぞ。
 └────(たんぽぽ舎ボランティア)

 金木犀の香る中、官邸前に向かうと、国会記者会館前で幟旗をめぐりひと悶着あった。福島県浪江町から月2回抗議行動に参加している安斉健治さんに話を聞いた。
 安斉さんが『なくせ 原発 なみえ』の幟竿を国会記者会館の鉄柵に括りつけようとすると職員に注意された。納得のいかない安斉さんが責任者に説明を聞きたいと申し出ると、元記者である佐賀年之事務局長が来て、ここは「国有財産だから」使用する事はできない、このことは「官僚から言われた」と言う。
瀬川さんという女性記者が安斉さんを加勢して一緒に30分程抗議をしたところ、事務局長はしぶしぶ引き下がり後始末はして帰るようにと捨て台詞。怒りおさまらぬ安斉さんが「それでもジャーナリストか!」と言葉をぶつけると、事務局長は情けない顔をしたと言う。

 これまでにも国会記者会館は、デモ参加者にトイレを貸さない、インターネットメディアとフリーランス記者に屋上からの撮影を許可しないなど悪評が立っていた。国有財産である国会記者会館を記者クラブが私物化して納税者を締め出しているという構図である。今回は福島の声を圧殺しようとした。許されない行為である。
 1分間スピーチで福島の惨状を伝える声は切実であった。第一原発近くから着の身着のまま逃げてきたという女性は「今も避難所生活をしている。復興予算で仮設アパートを建てるかと思っていたら、よそに予算を使ってしまった。
家族はバラバラ。東電の家族に一日でも避難所生活をしてみて、と言いたい」と訴えた。双葉町を撮った監督は「まだ180人が廃校に住んでいるが賠償されていない。されたとしても少しで、古い家に住んでいた人には120万円しか出ないので、人生をやり直せない」と指摘した。福島からの女性は「避難プロジェクトに参加したある子どもが、芝生に大の字になって寝そべることができ
たと、とても喜んでいた。もっと多くの子どもに体験させたいが、国から予算が出ないので難しい。19兆円の復興予算が、変な使い方をされないよう監視する必要がある」と締めくくった。
 連日、復興予算が被災地の再建と無関係な事業に使われている、という記事を目にする。それも「納税者のため」や「地震に備えるため」というのが理由である。もしそうであるならば、真っ先に復興予算を被災者のために使うべきである。納税者は復興予算がそれ以外の事に使用されるのを怒っている。また巨大地震を危惧するならば、最初にやるべきことは原発を止める事であろう。

 ☆次回(第29回)は10月26日(金)午後6時〜8時
 皆さん一緒に参加し、声をあげましょう!

.. 2012年10月24日 08:20   No.440004
++ 柳田真 (高校生)…51回       
官邸前行動、再稼働阻止全国ネット、山谷支援、各種講座の開催
 

1.毎週金曜の官邸前行動に参加
 たんぽぽ舎は反原連の参加団体であり、毎週金曜の官邸前行動にボランティアの皆さんと共に毎回参加しています。10月19日(金)(第27回)は30人程度で参加。1班〜5班にわかれて集会の盛り上げを担いました。途中、コーラス2人と日音協の音楽隊(5人)の二つが加わり、にぎやかになりました。その後の交流会でたんぽぽ舎音楽隊をつくりたいネ、という話も。
 なお、11・11国会大行動(反原連主催)のビラがたんぽぽ舎に置いてありますのでご活用ください。

2.再稼働阻止全国ネット結成間近で、人の出入りが激しい・会議が多い11月11日(日)午後の反原発100万人・大占拠(反原連主催)にむけての東京
圏でのいろいろな努力と、全国各地でも多くの行動が計画されています。
 たんぽぽ舎と経産省前テントひろばなど5団体では11月10日(土)午後に、再稼働阻止を焦点とする全国ネットワークの結成をめざし、いま全力投球中です(会場・東京)。その前段に、10月27(土)夕方、再稼働と規制委員会に的を絞った討論集会を開きます(午後6時から、於・スペースたんぽぽ)
 たんぽぽ舎では11月10日(土)・11日(日)にむけて、人の出入りが激しく会議と作業が増えています。

3.たんぽぽ舎4階(スペースたんぽぽ)の講座で忙しい
 スペースたんぽぽで月10回程(週に2〜3回)開催している講座が、楽しくもあり忙しくもありで、複雑な心境です。10月22日(月)には小林公吉さん(もと教師)を講師に迎え、テーマ「1990年代の生活なら原発なしで電気は大丈夫」を開催。エネルギーの1割カットで原発のない社会を実現しよう!という内容でした。シンプルな生活は心身ともにラクになるという話は共感できる
内容でした。

4.年末助け合い 山谷支援活動(物資カンパ)を12月から恒例の年末助け合い・山谷支援活動(衣類や現金カンパなど)が12月初旬から始まります。昨年も多くの物資とカンパを送ることができました。
 今年もよろしくお願いします。(11月中は準備期間)

.. 2012年10月24日 11:59   No.440005
++ たんぽぽ舎 (社長)…734回       
10/26(金)金曜・首相官邸前抗議に参加しよう!
 |  大間原発の建設を中止せよ、大飯原発を停止せよ、全原発を即時廃止せよ!
 |  11/11に向け再び大きな盛り上がりを!
 └──── 呼びかけ:首都圏反原発連合(TEL 080-9195-2668)

日 時:10月26日(金)18:00〜20:00 予定
場 所:首相官邸前および永田町・霞が関一帯

◆たんぽぽ舎のボランティアにご協力ください。
 当日、13:00〜15:30にたんぽぽ舎へ集まり、ビラ折りをして、マイク、横断幕を持ち、たんぽぽ舎を16:00頃出発、経産省前テントひろばに寄り
 合流(17時前後)して、首相官邸・国会議事堂正門へ向かいます。

 ボランティア可能な方はご連絡いただけると助かります。
 電話 たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035

.. 2012年10月25日 08:24   No.440006
++ 金子 (幼稚園生)…4回       
デモのお知らせ
 |  10月26日(金)桜木町駅前広場19:00スタート
 └──── 神奈川・東電デモ実行委員会

 毎月1回行っている、桜木町駅から東京電力神奈川支店に向けてのデモ、今月も金曜 10月26日 に行います。
 前回同様 19:00桜木町駅前広場スタート、デモ出発前の 18:00〜19:00 は、スタート地点の桜木町駅前広場にてリレーアピールを行います。
 多くの人が、官邸前で声を上げています、横浜でも全国に広がる動きと呼応し、「全ての原発を廃炉に、福島事故の原因と責任を追及する、原発事故被害者、被爆労働者と連帯していこう 」を掲げ訴えていきましょう。

デモコースは、桜木町駅前広場⇒市庁舎⇒東電神奈川支店⇒桜木町駅前広場の約1時間のコースです。デモの後、有志にて交流会もあります。
お問い合わせ:金子09065403771まで

.. 2012年10月25日 08:36   No.440007
++ 山崎久隆 (部長)…233回       
結局こうなるしかない 原発推進の血塗られた末路(上)
 |  インドの原発反対運動
 |  津波被害を受けたインド
 └──── (たんぽぽ舎)

 インドの原発反対運動

 「クダンクラムに反対する国際請願に署名したな?あなたの名前も乗っていたぞ。つまりあなたは反原発だということだ」…スパイ小説のような事件が本当に起きた。
 日本からクダンクラム原発反対運動を取り組む住民との交流に向かった三人の人々が国外退去になった9月25日、チェンナイ空港で空港警備員から浴びせられた言葉だという。
 到着ロビーに待機し、飛行機から降りてくるや行く手を遮られ、別室に連れて行かれてなされた事情聴取、その後に「国外退去処分」。その理由は「1948年施行の外国人令の第6節で規定されている行動に外れた行いを取る可能性があるので、できるだけ早い航空便で国外に追放する」すなわち好ましからざる人物というわけだ。既に3人の日本国内での活動までも調べられており、背後に大きな国家機関の意思を感じる。(ここまでノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン事務局の報告より)
 9月10日にはクランクラム原発をめぐり建設現場周囲に集まった市民に対して治安当局が発砲し、1名が死亡した。
 それでも13日には1500名の市民により、海側から原発包囲行動が取り組まれ、決してひるんではいないことを示した。
 クダンクラム原発反対が大きく広がったのは言うまでも無く福島第一原発事故を見たからだ。原発がどういうものか、1000の言葉よりも現実に起きた事故が物語る。今も続く15万人の人々の避難生活。ひとたび原発が事故を起こせば土地も住まいも失う現実を前に、原発を止めることを決意した人々がインドにも大勢いた。
 クダンクラム原発は100万kw原発を2基建設中だ。炉型はいずれも「VVER1000」というロシア製加圧水型軽水炉。チェルノブイリ原発事故以後設計に欠陥があるとして当時の東ドイツなどの原発が問題とされた「VVER440」の改良型で、同時に規模も大きくなっている。

 津波被害を受けたインド

 クダンクラム原発が立地されたインド南部のタルミナド州は2004年のスマトラ島沖地震(M9.2)の際に津波被害にあっている。市民が福島第一原発事故とダブって見るのは当然だ。実際にインドのマドラス原発は津波により被害を受けており、これが津波により被災した原発第一号だ。
 インドの原発も多くは海岸地域に立地している。津波想定がほとんど無いのも日本と同じ。同時にサイクロンの高潮対策も不十分。これまでは軍事機密でもあった原子力はインド社会において安全性議論はほとんどなされてこなかった。
 現在インドで稼働中の原発は20基だが、合計出力は478万kwに止まる。一基あたりの出力が日本などに比べ低い。これを2030年までに40基新設し、約6300万キロワットに拡大する計画をインド政府は進めている。一基あたりの出力が急に数倍規模になるわけで、これはこれで危険性も大きくなる。
 さらにインドでは高速炉開発計画も進められており、核武装国でもあるから軍用核開発も進められている。言うまでもなく、同じ核武装国の隣国パキスタンや中国との緊張関係も解消しているわけではない。南アジアの火薬庫、ジャム・カシミール帰属問題もあり、核を巡るあらゆる問題が凝縮している国だ。
 そのため市民運動に対する治安当局の攻撃は熾烈を極めている。

.. 2012年10月25日 08:48   No.440008
++ 山崎久隆 (部長)…234回       
結局こうなるしかない 原発推進の血塗られた末路(中)
 |  国際連帯で原発輸出を止めよう
 └──── (たんぽぽ舎)

 国際連帯で原発輸出を止めよう

 日本はインドとの間で原子力協力協定を結んでいる。本来は核拡散防止条約外で核兵器を開発した国とは、核開発協力はしてはならないはずだ。例えば朝鮮民主主義人民共和国に核兵器開発に使用可能な工業製品を輸出すれば、貿易管理令違反として強制捜査される。ところがインドとの間では、これから核開発の協力関係を結ぶのだと言うから、この国の二重基準には本当にあきれ果てる。
 日本経済新聞には、クダンクラム原発反対運動に取り組む社会活動家のA・ムスクリシュナン氏の言葉が紹介されている。
 「インド政府は太陽光や風力など原発以外の選択肢を考えるべきだ。他国も原発を売り込まないでほしい」また、野田佳彦首相に送った公開書簡には「あなた自身が福島の被害で苦労しているなか、他国にその危険な技術を売る道徳的な正当性はない」と書かれていた。
 その日本では、福島原発事故調査を行った国会事故調は報告書で事故を人災とし、次のように指摘している。「秘密主義や、国民の疑問を政府が無視していたこと、原発を規制する者と原発を運転する者が癒着していたことなど日本特有の事情によってもたらされた面がある。」
 インド政府は日本政府と同様、情報を隠ぺいし、市民の抗議を弾圧し、たった3名の海外からの支援者を「国外退去」にし、一方で原発拡大路線を突っ走っている。これは第二、第三のフクシマをインドで引き起こす準備をしていることに
他ならない。
 世界のどこであろうと、フクシマやチェルノブイリ原発事故級の事故が起これば、深刻な地球被曝につながることは、とっくに実証済みだ。
 これを止めるためには、国際連帯の力で止めていくほかはない。
 「脱原発依存」と言っておきながら原発輸出をまだ続けようとする日本政府に対しても、強く反対の声を上げていかなければならない。

.. 2012年10月25日 10:16   No.440009
++ 柳田真 (高校生)…52回       
原子力事故防災は無理だ。廃炉で安心へ
 │  福島級事故がおきたら...全国16原発放射能予測に思う
 └────(たんぽぽ舎)

○国の原子力規制委員会(国会承服いまだなし。不当で原子力ムラ中心の人事)が24日、福島級の事故が起きたら―の全国16原発の放射能拡散予測を公表した。初めての公表。30キロ外でも放射能高線量の地域が4つも並ぶ。東電柏崎刈羽原発事故で新潟県魚沼市40km、中部電力浜岡原発事故で静岡県の掛川市、関西電力大飯原発事故で32kmの京都市、南丹市他。
○原発で過酷事故が起きた場合の被曝を想定した国は、本来なら原発を作る前に住民に見せるべきであった。電力会社も国も「絶対安全」と言って見せずにきた。ソ連チェルノブイリ事故(1986年)が起こったにもかかわらず。公表していれば、原発反対運動は大きく違っていたはず。
○福島級の事故が次に起きた時どう逃げるか?
 たとえば大飯原発は、唯一の橋は倒壊するし、渋滞の幹線道は高線量だし、柏崎市は冬の雪道は通行止めだし、、、。もし、近隣する原発が共に事故を起こしたら(たとえば若狭湾は原発銀座と
 いわれる程、10数の原発が林立している)放射能はこれよりもっともっと巨大なものとなり、手の打ちようがない。
○規制委員会は原子力事故の防災対策を30キロ圏自治体は作れと言っている。
 再稼働の前提だといって各自治体に迫っている。30キロ圏内の全国135自治体(480万人の人口)は苦慮している。
○はっきりいって、原子力過酷事故の防災は無理である。巨大な放射能放出と戦える生物はいない。武器はない。一番の防災は超危険物をやめることだ。
 もとから断つことだ。原発を廃炉にすることである。これが唯一、安心の道である。原発なしでも電気は大丈夫。現在の状況(50原発中。稼働原発2基
 のみ。その2基もなしで大丈夫)が証明している。今後の再稼働なんてとんでもない。原発即時廃止こそ日本を救う道だ。
○日本人の習性か。「予想はできるが考えたくないこと、イヤな事は考えない」で来た。多くの人にも是非再考してほしい。原子力ムラ(実は原子力利権共有帝国)をここまでのさばらせてきた原因の一端は我々のうちにあることを。

.. 2012年10月28日 08:38   No.440010
++ 天辰 (幼稚園生)…4回       
原発事故で、子どもたちがバスで逃げる訓練を見て、むなしい。
 │  一刻も早く原発ゼロへ!
 └──── ( たんぽぽ舎会員)

 泊とか大飯などで福島級の原発事故発生想定して子供達が大型バスに乗って、放射能被曝から逃れるために郷土から出て行く訓練をさせられていたが、なんとむなしく悲しい恐ろしい訓練をさせられていることか!こうなっちゃいけないから、原発ゼロ目標政策に基づいて、一刻もはやく各原発廃炉宣言をして大地震襲来に耐えられる処置を講じなければならないのに、なんとゆうことかと
驚きあきれ、あきれてばかりではいられない、なんとか、国民の皆様にわかっていただかなければ、あきらめずに手を打っていかなければとおもうところです。

.. 2012年10月28日 09:12   No.440011

■--大地震発生時、火災が広がり避難困難に
++ 茨城新聞 (小学校中学年)…12回          

17都府県に危険密集地
  (10月13日より)

 国土交通省は12日、地震の際に大規模火災が発生する恐れがあり、避難も困難な「著しく危険な密集市街地」が17都府県に5745へクタール(197地区)あると発表した。首都直下地震や南海トラフ巨大地震などに備え、国交省は自治体と協力し、住宅の耐震改修や避難路確保のための道路拡幅などの対策を2020年度までにおおむね完了させる方針だ。
 危険とされたのは、都市部では空襲などの戦災を免れた地域、地方では漁村などが中心。高齢者が多く住んでいるのも特徴だ。都府県別では、大阪が2248ヘクタール(11地区)と最も広く、東京の1683ヘクタール(113地区)、神奈川の690ヘクタール(25地区)が続いた。(中略)
 国交省は、耐震改修や道路拡幅のほか、老朽化した住宅の撤去や、延焼防止効果がある公園の整備などを財政支援している。ただ、自治体の財政難や住民の理解を得るのが難航するケースが予想されるため、20年度の目標が達成できるか不透明だ。
.. 2012年10月19日 08:41   No.439001

++ 朝日新聞 (小学校中学年)…19回       
5アンペア生活 −新聞記者の体験から−
 │  (10月6日 「記者有論」より)
 └────

 東京電力との契約を最小の5アンペアに下げた日から、もうすぐ3カ月がたつ。
 一度に流せる電流の上限を、これまでの40アンペアから8分の1に下げた。
10アンペア以上を消費する電子レンジや炊飯器は使えない。エアコンも単なる壁の飾りになった。
 でも、猛暑続きの夏を体調を崩さず乗り切れた。一人暮らしの私の電気代(8月分)は1208円。以前より月額808円減った。ただ動機は電気代節約ではない。
 昨年秋まで2年半の福島赴任中に、東京電力福島第一原発の事故に遭った。
育てた農畜産物や郷土を多くの人が奪われる姿に接した。東京に異動してからも、様々な犠牲を強いている電力会社の電気を、ジャブジャブと使う気分にはなれなかった。
 忍耐覚悟の5アンペア生活だったが、始めてみたら発見に満ちていて飽きることがない。
 電気がないとどうしても困るのは、パソコンや携帯電話などに限られる。
レンジや炊飯器といった製品は、ほとんどがほかの方法で代替できる。鍋で米を炊き、コンビニ弁当を蒸して温める。脱電気の工夫を会得するたび、生活の幅が広がる実感があった。(中略)
 だが記事が出ると予想外の反響があった。若者から年配の方々まで、数多くの読者から、共感の便りが届いた。「わが家もさらなる節電に励みます」「うちも早速アンペアダウンしました」。ライフスタイルを見直し、エネルギー消費を減らそうと本気で試している人は、決して少数派ではないと、感じることができた。 
政府は「2030年代に原発ゼロ」の目標を打ち出す一方で、原発再稼働の方針を示している。ゼロの目標は遠く、かすんでいる。
 それでも、5アンペア生活に熱い関心を示してくれた人の声、官邸前の脱原発デモに絶えることなく集う人の姿に、未来を変えたいという意志の確かさを見る。遠い目標を、近くにたぐり寄せるのは、政府ではない。我々一人ひとりの暮らしのあり方だと思う。
−−−−−
(メルマガ編集部・柳田:福島原発事故のあと、自らの生活と電気消費を見直す人々が増えた。加えて、電気料値上げに抗いアンペア数を下げて生活する人が拡大し、ちょっとしたブームをよんでいると聞く。電力会社の売上がしっかり減少(利益減)して困っているようだが、日本の将来のためにこれは良い傾向だと思う。)

.. 2012年10月22日 10:18   No.439002
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…20回       
国際赤十字が報告書、福島原発事故の移住「人道危機」
 (10月17日から)

 「国際赤十字・赤新月社連盟」(本部・ジュネーブ)が16日、「世界災害報告書2012」を公表した。東京電力の福島第一原発の事故を、「科学技術の事故によって(住民が)移住させられた、人道危機だ」と位置付けた。
 報告書のテーマは「強制移住と移動」。福島の事故は、途上国を中心に開発にともなう強制移住者が推定1500万人いると説明した章の中で取り上げ、同様な人道危機だとした。
 原発の20キロ圏内からの避難について「政府の指示通りに避難したのに、結局、放射能濃度が高い場所に行き着いた」とする住民の声を載せ、「怒りと苦痛、不安がある」と分析。被ばくについては、「チェルノブイリ原発の事故時よりもはるかに下だ」としつつ、「長期的にどんな影響があるのかを明らかにするのは難しい」と悩む医師の言葉を引用した。
 連盟のメティアス・シュマール事務次長は記者会見で、「一般的に、原発の周囲の潜在的脅威は政府によって強調されてこなかった。政府には(情報の)透明性が求められる。『福島』は終わっていない」と語った。
−−−−−
関連ニュース(NHK NEWS WEB) 10月17日付け
 東日本大震災の損害額 世界の57%占める
 こちら
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「世界災害報告書2012」(20th issue World Disasters Report)は、赤十字のホームページからダウンロードできます。
 こちら

.. 2012年10月22日 10:27   No.439003
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…21回       
◇シンガポール 原発導入見送り 「リスクが大きいと判断。」
 (10月17日 から)

 シンガポール政府は、検討を進めてきた原子力発電の導入を当面は見送る方針を決めた。電力のほぼすべてを火力発電でまかない、燃料を輸入に頼る現状からの脱却を目指していたが、リスクが大きいと判断した。
 イスワラン第2貿易産業相が15日、国会で与党議員の質問に「原子力発電の技術は、国内での利用にいまだ適していない」と答えた。リー・シェンロン首相が2010年に「原発は選択肢」と明言し、建設の可能性を探る事前調査を進めたものの、東京電力福島第一原発の事故の後、国内でも慎重論が強まっていた。(中略)東京23区ほどの国土に530万人が集中している点を挙げ、
事故が起きても避難できないことを示唆。「シンガポールでは、リスクが利益を上回る」と語った。(後略)

.. 2012年10月22日 10:35   No.439004
++ 毎日新聞 (小学校中学年)…10回       
被災地の女子高生を描いたドキュメンタリー「うたごころ」
 −−"ありのまま"に共感 (10月13日 から)

 東日本大震災の被災地で暮らす1人の女子高生を追ったドキュメンタリー映画「うたごころ」の自主上映会が、全国で開かれている。監督は民放局のディレクターとして阪神大震災の報道にも携わった榛葉(しば)健(たけし)さん。休暇を利用し手弁当でカメラを回した。「ありのままの被災地を感じ、つながりを持つきっかけにしてほしい」。思いに共感したボランティアの手で上映の幅が広がっている。
 映画は、津波で自宅を失った女子高生の4カ月を60分にまとめている。震災を機に父母への思いを深めたり、高校の合唱部の引退コンサートに挑んだりしながら自分を見つめなおす姿を追った。(中略)
 来春は少女と父母のその後を追った続編を公開する。
−−−−−
・チャリティー上映会 10月21日(日)13:00から 参加費1000円 定員150名
 場所 イオンモール千葉ニュータウン イオンホール
ほか、全国各地でチャリティー上映会が予定されています。
−−−−−

.. 2012年10月22日 10:41   No.439005
++ 東京新聞 (課長)…156回       
原発ゼロ 閣議決定回避について、米、外圧批判恐れ口止め
 |  原発反対世論に米国が神経をとがらせて対策
 └──── 

 野田内閣が「二〇三〇年代に原発稼働ゼロ」を目指す戦略を決める直前、米政府が日本に原発ゼロの閣議決定を回避するよう求めていた問題で、九月に行われた日米交渉の場で米側が「日本国内で外圧と取られないように注意してほしい」などと口止めしていたことが分かった。日本の脱原発を求める国内世論の反発に米政府が神経をとがらせていることが浮き彫りになった格好だ。

 日米協議関係者への取材によると、五日に米・ワシントンで行われた協議で、日本側は外務省の藤崎一郎駐米大使が、米エネルギー省のポネマン副長官とライヨンズ次官補に面会した。

 藤崎氏は、その際、「二〇三〇年代に原発ゼロを目指す」「核燃料サイクルは中長期的に維持する」など政府が検討していた新戦略について説明した。

 これに対しポネマン氏は「あまりにも問題が重大すぎるため、大統領や国務省の意向を聞かずにコメントできない」と話した。その上で「日本の主権を尊重する」としながらも「くれぐれも外圧と取られないように注意してほしい。この協
議は極めて機密性の高いものだ」などと発言。日本の世論に神経質になっていることをにじませた。(中略)

 日本は米国との意見交換の後、十九日に「原発ゼロ」の閣議決定見送りを決め、加えて検討していた「原発ゼロ法案」の整備も棚上げにした。

 意見交換を取り仕切った外務省国際原子力協力室の話…米側の働きかけについて意見交換の内容はコメントできない。…(2012年10月20日より抜粋)

.. 2012年10月22日 11:09   No.439006
++ 東京新聞 (課長)…157回       
堤防6割耐震進まず 水門700カ所超で未点検 検査院指摘

 会計検査院は17日、東海地震などで大きな被害が想定される15都道府県にある公共土木施設の地震・津波対策の調査結果を公表、海岸では耐震点検を実施して対策が必要とされた堤防の約6割に当たる総延長約84キロで耐震工事が実施されていないと明らかにした。海岸に設置された水門727カ所では耐震点検が終わっていなかった。(後略)

 官庁、病院も倒壊恐れ 「特定建築物」955棟、震度6強

 中央省庁の庁舎や独立行政法人国立病院機構が運営する病院などの「特定建築物」と呼ばれる建物のうち、国土交通省などが実施した耐震診断で、955棟が震度6強の地震により、倒壊する危険性が高いとする調査結果を17日会計検査院がまとめた。(中略)
 今後起きる可能性のある東海・東南海地震などの際、防災拠点となるべき施設での耐震対策が完了していない実態が明らかになった。(中略)
 国立病院機構運営の医療施設などで耐震診断していたのは298棟。改修が必要なのは230棟で、うち74棟は倒壊する危険性が高かった。(後略)
                  (2012年10月18日より抜粋)

.. 2012年10月22日 11:17   No.439007
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…22回       
東電株主代表訴訟の原告団事務局長を務める  木村 結さん

 5兆5045億円を、東京電力の現在と歴代の経営陣27人に対して請求している。
 訴えの内容は、対策を怠り、福島原発事故によって会社に損害を与えたというもの。勝訴しても金は会社が回収するので、自らには何の得もない。なのに、原告42人をまとめ、保険の仕事を休んでは記者会見や法廷に足を運ぶ。「責任を明
確にするためです」
 新潟から上京、結婚生活を送っていた1986年、チェルノブイリ事故が起こる。
共同購入の茶から放射能が検出された。2歳の娘を抱え、食品汚染は切実だった。
初めて原発の存在を意識した。
 株主運動を始めたのは89年。借金して100株を59万円で購入。毎年、総会で脱原発を提案した。
 幼いころ、かつて特攻隊員だった父に聞いた。「なぜ戦争に反対しなかったの?
」と。答えは「そんなこと言える時代じゃなかった」。それがずっと心に残っていた。戦争も原発も知らない間に進んでいく。異議を唱える「大人としての責任」が活動の原点だ。(中略)
 大好きな和服でデモや集会にも出かけ、現代の「革命」とも言うべき、脱原発に挑んでいる。 (2012年10月19日より抜粋)

.. 2012年10月22日 12:04   No.439008
++ 朝日新聞 (小学校高学年)…23回       
来春にも値上げ 関電が申請方針 家庭1割・企業2割

 関西電力は、来年4月以降に電気料金を上げる方針を固めた。値上げ幅は、国の認可が必要な家庭向けで1割程度を軸に、年内にも政府に申請する。企業向けなどの大口は2割程度の方向だ。(中略)
 関電が値上げ時期として現在、最も有力視しているのは来年4月。国の認可がいらず、双方の交渉で価格が決まる企業との料金契約の更新時期が、年度が変わる4月に集中するためだ。
 家庭向けも同じく4月の値上げをめざす。値上げ幅は、東京電力が申請した10%を軸に検討に入る。(2012年10月22日より抜粋)

.. 2012年10月23日 08:24   No.439009
++ 茨城新聞 (小学校中学年)…13回       
◆「地下水くみ上げ」が地震誘発 昨年スペインでM5.1、英科学雑誌に発表
  高圧水注入も引き金に
 (10月22日より)

 昨年5月にスペイン南東部の地方都市ロルカを中心に大きな被害が出たマグニチュード(M)5.1の地震は、長年の地下水くみ上げに伴う地盤沈下が引き起こした可能性が高いとする研究結果を、カナダやスペインのチームが22日付の英科学誌に発表した。
 この地震は深さ2〜4キロと非常に浅い場所で断層が動いて被害が拡大した。
チームはコンピューター解析で、局地的な地盤沈下により地殻に異常なゆがみが生じていたことを確かめた。
 高圧の水を地中に送り込む新型天然ガス「シェールガス」の採掘や二酸化炭素(CO2)を地中を貯留する手法など、新たな技術にも警鐘を鳴らす内容。
チームは「地震が発生しやすい場所で地中に人為的な変化を与えると予想外の影響が出る」と指摘している。(中略)
 米研究評議会は6月、地球温暖化対策として注目される、大量の二酸化炭素(CO2)を地中に貯留する手法も地震を起こす可能性があると指摘。「影響をさらに評価する必要がある」としている。

.. 2012年10月24日 08:26   No.439010
++ 日刊ゲンダイ (幼稚園生)…1回       
◆「第三極で地殻変動」 橋下ブレーン、小沢に鞍替え
 (10月20日より)

 ドイツを訪問し、脱原発の現状を視察している「国民の生活が第一」の小沢代表。環境相や商工会議所、消費者団体の幹部らと、連日、精力的な面談日程をこなしているが、この同行団の中に橋下徹・大阪市長のブレーンがいることをご存知じか。いや、正確には形だけのブレーンと言うべきで、いまや、考え方にギャップがある。かつての橋下ブレーンが小沢に鞍替えしつつあるのだ。
第三極の中でも静かな地殻変動が起きている。
 小沢のドイツ訪問に同行したのは「脱原発弁護団全国連絡会」代表の河合弘之氏。M&A訴訟でも活躍している辣腕ビジネス弁護士だが、2人の急接近には必然的理由がある。
 もともと「大阪府市エネルギー戦略会議」のメンバーだった河合氏は、もと改革派経産官僚の古賀茂明氏や「環境エネルギー政策研究所」の飯田哲也所長らとともに大飯原発再稼働反対の立場で今夏の電力需給問題などに取り組んできた。しかし、「大阪府市エネルギー戦略会議」は突然、休止に追い込まれ、橋下市長への脱原発への意欲も目に見えて急低下したのは、周知の通りだ。そ
こに小沢登場である。脱原発の姿勢を鮮明にし、今月15日の会見では「今夏は歴史的猛暑だったが、原発再稼働なしで電気は足りた」と言い切った。
 「口にこそ出して言いませんが、河合氏が橋下氏に失望し、小沢氏に期待を寄せているのは間違いないでしょう。そうしたら、小沢氏のドイツ訪問に同行した。小沢代表は『河合弁護士から脱原発派の市民団体の意見を聞きたい』と言っています。両者の接近は本物です」(後略)

.. 2012年10月24日 08:41   No.439011
++ 茨城新聞 (小学校中学年)…14回       
JA茨城県中央会も「脱原発」 東海第2の再稼働反対決議へ
 (10月20日より)

 JA県中央会の加倉井豊邦会長は19日、県JA大会(25日、小美玉市)で決議する活動方針に、「日本原電東海第2原発の再稼働反対」と「将来的な脱原発」を盛り込むことを明らかにした。東京電力福島第1原発事故の影響が依然尾を引く中、「東海第2で事故が起きたら影響は福島の比ではない」とし、全国農業共同組合中央会が11日に打ち出した「将来的な脱原発」方針に足並みを
そろえる形だ。(中略)
 福島第1の事故で、県内農林畜産業は出荷制限や風評被害に苦しめられ、東電への賠償請求総額は9月末時点で約393億6700万円にのぼっている。
(中略)
 加倉井氏は「東海村臨界事故で懲りたわけで、(福島第1原発事故に続き)3度目があってはならない」と話した。(後略)

.. 2012年10月24日 09:01   No.439012

■--テント日誌
++ S・S (幼稚園生)…1回          

<テント日誌10/13(土)―経産省前テントひろば399日目>
 |  さようなら原発集会in日比谷 6500人が結集
 └──── (S・S)

 今日は朝から雲ひとつない、抜けるような青空。日中は10月とは言えまだ汗ばむ陽気でもある。お昼過ぎにテントに立ち寄り、再稼働反対の幟旗を持ち、日比谷公園に向かう。公園内の野外音楽堂は既にほぼ満員状態。「さようなら原発集会in日比谷」が定刻通りに始まる。参加者は、主催者発表で6500人とのこと。
 オープニングはYaeさん(加藤登紀子さんと藤本敏夫さんの娘)のコンサートで始まった。どことなくお母さんを思い起こさせる歌声である。
 はじめに主催者を代表して挨拶に立った鎌田慧さんは、JAグループが今年10月に開催された 第26回定期大会で脱原発の運動方針を採択したことについ
て、「大間原発にたったひとりで反対してきた“あさこハウス”の熊谷あさ子さんは、『海と畑があれば他に何もなくても生きていける』と最後まで電力会社に土地を売らなかった。電源開発は彼女の土地をあきらめ、場所を一部変更して原発を建てるための設計変更しなければならなかった。
 JAの方針転換は大きなできごとであり、命を生産する農業が原発と全く相容れないとわかった農業者の固い決意だ。この決意に応え、私たちは今こそ原発を叩き潰そう。」と訴えた。
 続いて哲学者の高橋哲哉さんの訴え。「国は国民を欺き、見捨てる。第二次大戦で気づいたのに、戦後私たちはより快適で便利な生活を求めそのことを忘れてきた。今度こそ命と健康を最優先にする国に変えなくてはならないと強調した。
さらに「郡山市で、子どもたちに集団疎開を求める裁判 (仮処分申請)が闘われている。福島県民には避難の権利が認められるべきだ」と、「ふくしま集 団疎開裁判」への支援を忘れてはならないと訴えた。
 落合恵子さんのアッピールは、名古屋の集会参加のため代読での朗読。「私が中学生の頃、第2次大戦があった。私は中学生の素朴な思いで「大人たちはなぜみんなで反対しなかったの?」と尋ねた。…今、私たちは同じ過ちを犯し、同じことを問われている。」と訴えた。
 福島現地からは、郡山在住でテントにもなじみの深い「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の森園和重さんの訴えがあった。「1年半経っても、私たちは地震が起きるたび、避難しなくてよいのだろうかと心配し、“あの日”に引き戻される。…福島では、蚊や蛾などの小動物が 去年に比べてずっと少なかった。トンボは1匹しか目にせず、普段の年ならコンビニの青い紫外線(殺虫灯)に衝突しているはずの虫もほとんどいない」と福島での「命の危機」を訴えました。
 「いま、東京が、何事もなかったかのように生活していられるのは、懸命に収束作業に当たっている被曝労働者、業員がいるから。3千人の作業員の6割は福島県民。加害者が被害者を雇っている。これが福島の現実だ。…こんな状態になっても原発を動かそうとする人たち。地球は人間だけのものじゃない。この会場には、普段働いている方も多いと思うが、私は原発メーカーである東芝・日立の人たちに、命とは何か問うてみたい」。
 また、森園さんは、福島原発告訴団、ふくしま集団疎開裁判、「子ども・被災者支援法」の重要性に触れながら、これほどの事故でも誰も責任を取ろうとしない現状を変える必要を訴えました。
.. 2012年10月16日 10:06   No.436001

++ S・S (幼稚園生)…2回       
 「全国の女性たちはつながっていきましょう。その女性たちをサポートしている男性の皆さんも一緒に頑張りましょう。」と熱く訴えた。
 そして、本州最北端の大間原発建設予定地の「あさこハウス」で建設反対を闘っている小笠原厚子さんの話へと続く。「どんなに無視され、村八分にされ、孤立させられても、私の母は電源開発に決して土地を売らなかった。今、新規原発の建設を認めないと言いながら、政府は一方で大間原発の建設再開を認めたが、もし、母があのとき、あきらめて土地を売っていたら、今頃大間原発は稼働していただろう」と、1人でもあきらめず闘うことの必要性を訴えた。
 最後に作家の大江健三郎さんの話。「中国の小説「故郷」(魯迅)の一節を引きながら、「原子力ムラの弱点は、私たちに何も希望を示せないこと。私たちはこうして集まり続ける限り希望がある。集まって道を作り、希望を持って生きよう」と述べた。
 脱原発を宣言して注目を集めた城南信用金庫の吉原毅理事長が閉会のあいさつ。
吉原理事長は、東京で開催中のIMF(国際通貨基金)・世界銀行総会に経営者のひとりとして参加した後、この集会に参加しました。
 「政府が2030年代に原発ゼロの方針を決定したとき、経団連、経済同友会、日商の経済3団体が連名で「原発ゼロは現実的ではない」と共同声明を出した。
経済団体は中小企業の代表というが、いったいどこの中小企業の代表なのか」と、自分が所属している経済団体を批判しました。
 「経営者でも、もう原発はこりごりだという人がたくさんいる。いま、経営者に求められているのは脱原発に踏み出す勇気だ。」と訴え、満場の拍手で集会を
閉じた。
 その後、参加者は、会場周辺をデモ行進して脱原発を訴えた。解散地点の常盤橋公園で、たんぽぽ舎、反原発自治体議員連盟、テント、大間原発のあさこハウス、全国ネットワークからのアッピールをし、総括集会をもって今回のアクションを閉じた。
 地下鉄でテントに戻り、留守番のSさん、Tさん、Uさんに集会の報告をしているその時、北海道から緊急の連絡が入った。札幌の大通り公園の『泊・大間原発に反対する集会』が12000人の結集で大成功の報告。
 また、明日はテント設立400日目ということもあり、集った仲間で前夜祭を行いった。自転車で八王子からやってきたKさんやハンスト中のFFさんも参加し、夜の耽るまで議論が盛り上がった。

.. 2012年10月16日 10:13   No.436002
++ K.M (小学校中学年)…10回       
<テント日誌10/14(日)―経産前省テントひろば400日目>
 |  テント400日目にテントの闘いを想う!
 |  原発と原爆は密接に関係
 └──── ( K.M )

10月14日(日) 晴のち小雨のち晴

テント400日目にテントの闘いを想う!

 設立400日を迎えた日曜日、経産省前テントひろばはおだやかだった。夜も10時を過ぎると泊まり当番だけになり、ささやかなつまみを回しながら焼酎やワインを飲んだ。
 経産省前テントでは高速道路入口に向かう大型車が頻繁に走って不愉快な車のエンジン音が止むことがない。辺野古のテントは海べりにあり爽やかな波の音が聞こえる。辺野古の砂浜がなつかしい。高江の森に囲まれたテントも山の音が聞こえるほど静かだ。
でも、高江には今や米軍輸送機オスプレイが「機体の腹がすぐ見えるような高さでこれみよがしに飛んで来」るそうだ(新宿反戦意思表示Oさん)。また、辺野古にも高専のすぐ裏に大きな音と姿で降りて来る。「ここはお前たちの空じゃ
ない、沖縄はお前達の植民地ではない、ここを戦場にするな」と声を荒げてもアメリカに届かないか。
そういえば、大阪市の放射能汚染ガレキの焼却処分を監視する原発再稼働反対監視テント(大阪市役所横)も12日に立てられた。
 全国のテント連合ができそうな程だ。政治が良ければこんなにあちこちにントを張る必要はないのだが。

 原発と原爆は密接に関係

秋の夜長に読んだ「原発と原爆」(有馬哲夫、文春新書)を紹介する。
「日・米・英」核武装の暗闘 と副題がついたこの本は、著者が内外の第一次資料に基づいて日本の原発と原爆の歴史を調べた良書で、原発と原爆の関係を歴史的に振り返ることができる。以下は驚くべき事実の例。

○アメリカは、1955年頃「原子力を平和に」を世界に広めるキャンペーンのために世界で最初に原爆の洗礼を受けた広島に原発を建設することを何度も検討していた。56年にはアメリカの統治下にある沖縄に原発を作ろうという計画
が持ち上がった。戦時に必要な電源が確保できて魅力的と検討したが、沖縄が法的には日本の領土で日本と協定を結ばないといけないために実現しなかった。

○日本最初の原発がイギリス製(コルダーホール型)だった理由は、アメリカと違って、イギリスから原発を購入すればそこから製造されるプルトニウムを日本が比較的自由に使えるから。岸信介の自衛核武装合憲論と結びついている。東海に導入した英GECが69年に10年遅れで納品、そして後に原発から撤退。大失敗であった。

○70年代は原発建設ラッシュ。濃縮ウラン市場を独占しているアメリカから田中角栄が濃縮ウランの大量輸入を決め(原発の「育ての親」)武器輸入も押しつけられた(ロッキード)。冷戦のまっただなかにアメリカは核兵器の原料にもなるウランの濃縮をなんと敵国ソ連に委託していた。

 ○日米原子力協定は88年に締結した。日本は以後30年の間、個別にアメリカの同意を得ずに、使用済み核燃料を再処理し、輸送し、プルサーマルを行ったり、高速増殖炉を運転したりできることになった(核なき核大国)。高速増殖炉
は米英加濠独仏が挫折して撤退しているのに累計1兆円以上使って実用化する試みを続けている。
日米原子力協定の期限は2018年までで、野田首相がアメリカの圧力で「2030年代原発ゼロ」閣議決定を回避させられたことも、これらのことと関係しているのであろう。(K.M)

.. 2012年10月18日 13:00   No.436003
++ F (小学校低学年)…8回       
<テントひろば10/15(月)―経産前省テントひろば401日目>
 │   人の心を忘れて何が出来よう!
 │   これを知る者はこれを好む者に如かず 
 │   これを好む者はこれを楽しむ者に如かず
 └────( F記 )

10月15日(月)晴れ
 一週間の経つのが「つるべ落とし」のこの季節を象徴するかのように早く感じます。時はあっという間に過ぎるのに、福島の災禍の復興は一向に進んでいません。むしろ長期化した避難生活を余儀なくされている方々や福島県内外の県民の思いを逆なでするように、大間原発の再建設が政府によって進められているという。 
 関電が大飯原発を再稼動させた時、その罪は重いと思いました。福島原発事故が全く収束を見ない中でのこの行いは、事故が起こったらその対策を超えて多くの人々を苦しめることになることを承知の上での再稼動だからです。それは企業というものが本当に人命を軽んじるものだという、ある意味、恐怖すら覚える事実に胸が締め付けられる思いなのは多くの人も同じであろうと思いま
す。
 その上での大間原発建設再開はもうこの国は国民の命に向き合う態度すら捨てたと思わざろを得ません。民主党与党は原発を2030年代に廃止するといっておき、しかも原発稼動40年と言ったその下の根も渇かないうちの大間建設には開いた口が塞がりません。原発を今から建設したらどう考えても2030年代には原発ゼロにはならないということは小学生の算数レベルであっても分か
ることです。
 こんな子供騙し的な言い草が通用してしまう政府が世界からどのように見られているのか・・・。先日のIMF世界会議・世界銀行年次総会で結局、日本は600億ドル(約4.7兆円)を拠出することで合意となったのですが、今、日本
にそれだけのお金を海外に出す余裕があるのか?この事実を見て福島の皆さんはどう思うのか?要するに何でも金で解決できるという驕りが見え隠れします。

.. 2012年10月22日 10:56   No.436004
++ F (小学校低学年)…9回       
 夕方、東京・東銀座にある電源開発(Jパワー)本社に行き、大間原発建設再開反対抗議行動に参加しました。ちょうど函館市長の抗議申し入れに合わせて行われましたが、先日の金曜日にテントひろばTVに出演下さった「あさこはうす」小笠原厚子さんも、帰郷のスケジュールを変更して参加されていました。
参加者は約100名ほどでしたが、それぞれが思いの丈をぶつけていました。函館市長が申し入れを終え、バスに乗るときは大きな声で応援のエールを挙げま
した。 『頑張って下さい!』の声が銀座の喧騒の中に響き渡ったのです。

 そもそも本社がなぜ東京にあるのか?放射能が安全だというなら、原発の傍に立てたら良いだろう。そうゆう声も挙がっていました。Tさんとささやかな交流会をしてテントに帰る道すがら、今日は月曜日、関電東京支社前での抗議行動が行われておりSさん、Mさんとその仲間の皆さんが調子の悪いトラメガを騙し騙しして強く訴えていました。Sさんはしばらく体調を崩していたので
すが、その声にはそれを忘れさせるほどの迫力と熱気が蘇っていました。しばらく参加し一言だけアピールをさせて頂き、テントに帰りました。
 今日はローテーション責任者会議があったのですが途中から参加しました。
効率よく24時間体制をひくための大切な会議となり、喧々囂々(けんけんごうごう)それぞれが意見を交わしていました。
 終了後、何人かのメンバーが残り今後の活動の話になりました。12月に福島に入るIAEAに対しての行動を如何に作るかとの話になりましたが、17日に行われるテント全体会議に僕も提案をさせて頂くことにしました。
 断食をされている福崎さんも満了まであと4日。定期的な医療チェックなどテントとしても出来る限りのことをしてきましたし、ご本人も油断されることは無いでしょうが、あと少しの頑張りを静かに見守っていくだけ。無事終えられることを思わずにはいられません。

最後に大阪のQさんからの嬉しい便りにあった言葉を。
『これを知る者はこれを好む者に如かず
 これを好む者はこれを楽しむ者に如かず』
( F記 )

.. 2012年10月22日 11:03   No.436005
++ 紺野 昭治 (幼稚園生)…1回       
<テント日誌10/16(火)―経産省前テントひろば402日目>
 |  人類の思いとしてのフクシマ創生!自然な呼吸としての原発全廃!
 |  〜日本蕎麦屋さん達の全国大会での、福島の理事長の挨拶〜
 └──── (Y・T)

 10月16日(火) 晴れ  平穏な一日だった。あと数日でハンスト満1ヶ月を迎える福崎さんも変わりない状態である。日本山妙法寺の石橋上人がやってきて、福崎さんとあがりの過ごし方について話す。
 先日友人からもらったA4・1枚の文章をもう一度読み返す。それは10月9日に福島県いわき市で開催された、第78回全国麺類飲食業者大会(日本蕎麦屋がメインの組合の大会)で、大会会長が述べた挨拶であった。大会会長は福島県飲食業生活衛生同業組合理事長であり、いわき市で蕎麦屋を営む紺野 昭治さんということであった。
 この大会は、兵庫以東20数都道府県から550名以上の同業者が年に一度集うもので、片山さつき・中川雅治国会議員をはじめ、蕎麦業界所管の厚労省や農水省の役人諸氏、県の幹部がひな壇に並ぶ中で始まり、その前で正々堂々と語りかけられた挨拶だったという。
 新聞報道などには全く出てこないが、是非とも知っていただきたいと思い、ここに掲載します。

.. 2012年10月22日 12:11   No.436006
++ 紺野 昭治 (幼稚園生)…2回       
   《大会挨拶》

 2011年3月11日、東日本大震災、翌12日、原発事故「フクシマ」発生。
 そしてその5月、本日の全国大会をここフクシマのいわきで開催を決意。
 何の心準備もない突然の開催宣言でした。
 常に弱気な気の小さい私を突き動かした途方もない力。今こうして全国の皆様の前に立ってご挨拶申し上げている私は、やはり同じ力を実感しております。
 このカに導かれ、北海道・東北のお仲間たちの同意を結集し、私たちの思いは全国の仲間たちに伝わりました。そしてこうして各界のリーダーの皆さんもお祝いに駆けつけて下っております。この途方もない力は私たちを何処へ導こうとし
ているのでしょうか? 「フクシマ」を福島に戻す。戻さなければ歴史が絶える。
しかし「フクシマ」を福島に戻せば、原発も又戻る。「フクシマ」を福島に単に戻すのではなく、福島を超えて福島を創り上げて行かなければならない。
 福島復興ではなく、フクシマ創生!です。 では、誰がフクシマ創生を果たすのでしょうか?福島県民でしょうか?日本国でしょうか?フクシマ創生!、実は誰が果たすという問題ではないのです。世界の意識、人類の思いの問題なのです。
福島再生、復興(と言われます)故郷を失った人たちに、故郷に戻りたくとも戻れない人たちに、この言葉は何と虚しく響くことか。
 しかし、私たちは生きて行かなければなりません。フクシマ創生!は、人間の生き方の問題なのです。70億全人類の思いをフクシマ創生に向かわせなければ、フクシマ創生は実現しません。
 私を突き動かした途方もない力。そして今日この時、フクシマにお集まりの全国の麺類業者の皆さんを動かしている大きな力。
 この力は、地球に刻まれた40億年という圧倒的な長い生命史の中で、僅か700万年に満たない 歴史しか持たない人類の、自らの絶滅への強烈な危機感そのものなのではないでしょうか。
 文明史の頂点に原子力利用を位置づけることが、人類を絶滅に追い込む。原子力を利用する!とは何と思い上がった意識でしょう。そんな人類の意識を変える力、これが私を突き動かした途方もない力の正体です。そして途方もない力が、
私の自然な呼吸を原発全廃!という言葉に変えました。
 私は今、無意識に自然に原発全廃を呼吸しています。議論の余地はありません。
フクシマに立てばそれが分かります。そして今日、全国からこれだけ大勢の皆さんに、フクシマに立って頂きました。私を突き動かした力のお蔭です。
 この大会は、ここに立っている皆さんが、原発全廃を日常的に自然に呼吸する契機になることを私は強く望みます。
 ここからフクシマ創生!が始まって来ます。
     2012年10月9日
 第78回全国麺類飲食業者福島大会大会長・
            福島県飲食業生活衛生同業組合理事長
           

.. 2012年10月22日 12:38   No.436007
++ M/O (高校生)…55回       
<テント日誌10/17(水)―経産省前テントひろば 403日目>
 |  穏やかな時の流れの底には激しい渦もまたある
 └──── (M/O)

10月17日(水)雨後曇り

 友達に誘われて江の島に出掛け季節外れ(?)の花火を見た。冬の花火というのはよく耳にするが、秋の花火は初めてだった。多くの人出にびっくりしたが、花火は間近で見ると凄い迫力で堪能させてもらった。腹にずしりと来る音から幼い日の爆撃音を連想してしまっていたが、今の時代は何だろうかということを自然に考えていた。もう時代や社会のことなんか考えるのはよせという内心の声が時折あるがどうしてもその所から逃れられない。これはテント前に座っていると、この執着は何故という内心の声がやってくるのと同じである。

 テントはいつの間にか400日を超えた。誰もこんなには続くと予想はしなかったけれどそれは存続している。テントはそれを生みだした人の意志や意向を超えて独り歩きをしてテントはテントという表現をしている。これは不思議なことであるが、この辺は毎週の金曜日の首相官邸前行動についてもいえる事なのかもしれない。

 確かにテントはそれを生みだした人、それに賛同した人たちの意志、つまりはその集合力として存在している。これは事実であってだから個々の意志が辞めようと思えば出来ることであると思える。これは半ば事実であるが、この事実を超えて個々の意志の判断では決められない要素も存在しているのである。これはテントが個々の意志《主観、あるいは共同主観》から生み出されながら、共同意志(客観的な意志)に転じていることがあるのであり、この役割や側面を持つのである。これはテントが体現している脱原発という共同意志の展開を要求していることであり、それを構想できなければ存続は決められないということである。

.. 2012年10月23日 08:35   No.436008
++ M/O (高校生)…56回       
 テントが脱原発の意志の表現としてどのようなものか、どのように展開して行くかは、それを生みだした当人たちにも明瞭であるものではなかった。何人かがとりあえずやってみようと決意してできたのであり、そして当人たちの想像を超えて展開をしてきたのだ。本来、政治的な運動や表現はこうしたものであり、個々人の意志から生まれながらそれを超えて展開をするのである。そして、逆に個々人の意志に迫るのである。それは脱原発の運動の発展の方向性である。

 このことは先にあげた毎週金曜日の官邸前行動にも言えることだ。共同意志の発現《表現》として脱原発の運動はどのような展開をとるか、その展望を構想しえているか、という問いかけをテントも官邸前行動も我々にせまるのである。
 言ってみるだけでいい、やってみるだけでいい。それだって単なる思いつきではできない。我々が考え考えしているのはこのところである。誰でも復興予算の使い方には呆れている。ひどい話である。日本の官僚的政治《行政》の実態を見
ている。本当に自民のどちらかが政権の座につくということではない。それを超えた事態である。これは官僚主導の日本の政治の現実を示しているのであり、原発行政は密室で進んでいるが故に同じように、いやもっとひどいのだろうと思う。
沖縄へのオスプレイ配備も同じように考えてもいい。

 私たちの前の現れる政治的現象は腹立たしいものだ。それは混迷というよりは誰が見たっておかしいぜという類だ。だが、これを変えるにはどうしたらいいのか、という問いを発した途端に考えあぐむ。そこで我々は立ちどまっている。これはテントや官邸前行動の問いかけにうんと口籠ることと同じである。

 私たちには考えるということ、考えに考えを重ねるということにしか道はないし、その果てに「言ってみる、やってみる」ということしかできやしない。そんな形でしか、テントや官邸前行動が迫るものに応えることができない。テントに
座るとき出てくる「執着は何故」という問いに応えようということなのだと思う。
年を重ねればこういう執着からは解放されるものだと思ってきたがことはどうもちがうようだ。テントの前に座っていると興味深そうに見て行く人が少なからずいる。笑顔を向けてくれる人にほほ笑み返す時、私のこころはたゆたっているが、底に流れているのかこんなことだ。

.. 2012年10月23日 08:40   No.436009
++ Y・T (大学院生)…121回       
<テント日誌10/19(金)―経産省前テントひろば405日目>
 |  秋の夜風に映えるぼんぼりとテントTV
 └──── (Y・T)

10月19日(金) 晴れ
 午前中の健康診断を終え、別件の用を済ませてテントに着いた時は、もう午後4時で、テレビ放送は始まっていた。福島瑞穂んがインタビューに応じているのが見える。
 福島から世界へ は亀屋幸子さん。双葉町の原発から1.5kmの自宅から、着のみ着のままで逃げ、いくつもの避難所を転々とした有様を、昨日のことのようにリアルに話される。その時の恐怖、悔しさ、怒り、無念さが聞いている者の胸に迫ってくる。そして東電が賠償を全く進めず、ほんの雀の涙にも満たないような端金の見舞金で済ませたまま、のうのうとしていることに心底からの怒りを語られる。政府の被災者を見捨てたような態度にも怒りはさらに高まる。そして帰ることのできない双葉町への望郷の念・・・。
 福崎さんのハンストは今日の午前10時で満1ヶ月となり、終えられた。9月19日はまだ暑さが残っていたが、今は日暮れと共に肌寒さを感じるほどである。
それにしても淡々としていて、その元気さには驚いてしまう。大変な強い意志で貫かれたのであろう。インタビューからもそれはにじみ出ていたように思える。
 途中で、池邊さんのピアノ演奏があり、ショパンの流れるような音楽をみんなで楽しむ。そして藤原さんの、福島第一原発の状況の解説。TV放送が終わる頃にはあたりはすっかり暗くなって、秋の夜風にぼんぼりが映えている。
 テントTVは回を重ねるごとに脂が乗ってきたようだ。これからが楽しみとなってくる。
 放送終了後はアーカイブで見られます。
 アーカイブのアドレスは こちら です。

 官邸前行動は先週より多くなっていると誰かが話していた。同時に公安警察の私服警官の数も増え、睨みをみかせている、との感想も。
 夜、うしとら旅団の人たちがおこなった、大熊町の明日を考える女性の会の木幡さん(現在会津の仮設住宅で避難生活中)や、富岡町からいわき市の仮設住宅に避難していてそこで連絡員をされている西山さんとの交流会に参加した。うしとら旅団は、富岡町や大熊町の人たちの仮設住宅を毎月訪れ、様々な支援(整体や、語り合い会や、餅つき大会や、演芸や、賠償についての学習会etc)をおこなっているグループである。
 木幡さんの深く、鋭い思考、問題提起、そして西山さんの明るさに引っ張られながら話は遅くまで弾んだ。木幡さんには、テントTVの「福島から世界へ」への出演を了解いただく。

家に帰ると、福島原発告訴団の全国告訴についての以下のメールが流れてきていた。
 関東3000人(10/18)突破、全国7322人(10/19)
 関東事務局の本日19日の未集計分をいれたら7500人弱に到達しました!!
みなさん、締め切りは10月31日です!!
あと2500人、みんなで1万人にしましょう!!
ツイッター、Facebook、ブログ、ホームページへの拡散お願い致します!
必ず1万人を突破しよう。

.. 2012年10月23日 11:28   No.436010

■--再稼働阻止全国ネットワーク 結成集会に集まろう!
++ 再稼働阻止全国ネットワーク結成集会 (幼稚園生)…1回          

再稼働阻止全国ネットワーク 結成集会に集まろう!
 │  11・10(土)午後1時 〜9時(東京) 分散会&全体会
 │  知恵と力をおしみなく出し合い、再稼働の嵐に立ち向かおう
 └────

 7月15日東京での最初の集まりを経て、8月19日・20日、伊方原発再稼働阻止をめざして全国(北海道ー九州)から松山に集まった100余名の熱心な討論によって、再稼働阻止全国ネットワーク準備会が発足しました。その後、9月には原子力ムラで占められた規制委ー規制庁が発足し、来年夏に向けた再稼働の態勢が着々とつくられてきています。
 他方、反=脱原発の運動も全国で、原発現地で大きく前進しています。この運動の前進に立って、迫りくる再稼働の嵐に立ち向かっていく原発現地の闘いの全国的連携を創り出していくことが、今強く求められているのではないでしょうか。原発現地の闘いを横につなぎ、福島とつなぎ、全国につないで、知恵と力をおしみなく出し合って連帯した闘いを進めていくために、「再稼働阻
止全国ネットワーク」を結成しよう。
 いよいよ、その結成集会を11月10日(土)東京で下記のように開催します。
是非参加を!

再稼働阻止全国ネットワーク結成集会
11月10日(土)
【午後1時〜5時 分散会】
 (12時半、たんぽぽ舎4階に集合、受付け、その後各会場へ)
 ◎同じテーマを、できるだけみんなが意見を出して討論できるように、
  3つの会場に分かれてグループ討論
  会場1:たんぽぽ舎4階、会場2:たんぽぽ舎と同じビル2階、
  会場3:全水道会館、資料代:500円
【午後6時〜9時 全体会】
 ◎分散会を集約して、結成総会
  会場:文京区民センター3A、資料代:500円
問合せ
 たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035、FAX 03-3238-0797
 最寄り駅 JR水道橋駅から5分、地下鉄神保町駅から8分
.. 2012年10月13日 07:41   No.434001

++ 金子 (幼稚園生)…3回       
とどまる事なく行動の内に答えを探そう 東電神奈川・デモ報告
 │  初めて参加の大学生も。「被ばく労働、野田が替われ!」コール
 └────(神奈川・東電デモ実行委員会 金子)

 9月28日、12回目を数える東電神奈川支店へ向けてのデモを行いました。初めて参加の大学生を含む28人の決して多くはない人数ですが、元気に桜木町駅を出発、「電気は足りた! 大飯を止めろ! 被爆労働野田が替われ! 東電は全ての被害を弁償しろ! 福島切り捨て許さない!」などそれぞれが精一杯の声で訴えます。ナイターの照明が眩しい横浜スタジアム前では、この明かりが原発の電気を何も使っていない事を訴えると、交差点の信号待ちの中から拍手をし、手を振って賛同の意を伝えてくれる人がいる。私たちのコールに「そうだ」と答えてくれる人がいる。
 今、多くの人が原発はいやだと思っている。だが、積極的に行動に表してはいない、そんな人々に福島への思いを深め、いま一歩前に踏み出して貰うにはどんな行動が必要なのか、まだ新しい道は明確にはなっていないが、私たちはとどまる事なく、行動の内に展開を模索してゆきます。

 次回(13回) 神奈川・東電デモ 【10月26日(金)】
 桜木町駅前広場を19:00出発です。

 今、現状を変えるにはもっともっと多くの声が必要です。
 思いを声にしてください。
 デモの後には交流会もあります、自由に意見を交わし、情報を交換し、今後の方針を話し合う場です。どうぞご参加下さい。
 問合せ:金子 090-6540-3771 まで

.. 2012年10月13日 08:12   No.434002
++ 柳田真 (高校生)…50回       
さようなら原発1000万人アクションに6500人
 |  大間建設許さない。鎌田慧さん、大江健三郎さんら


  10月13日(土)午後、さようなら原発1000万人アクションが日比谷公園で開かれ6500人が集まりました。
 主催者あいさつとしてはじめに作家の鎌田慧さん、次に高橋哲哉さん(哲学者・東京大学)の話。福島から森園かずえさんの告訴団と疎開裁判の訴え、「あさこはうす」の小笠原厚子さんから大間原発建設再会反対の訴え。
 大江健三郎さんは、中国の文豪魯迅の言葉「歩く人が増えればそこが道になる」をひいて、「私たちが集まって行進をすれば、そこに大きな道が出来る。それは希望をつくる」と述べました。閉会のあいさつは城南信用金庫の吉原毅理事長。
集会の後、東電本店前を通りデモ行進しました。
 77才の大江健三郎さんがデモの先頭に立ち、解散地の常磐橋公園まで共に歩かれました。ドラム隊がにぎやかに音を出し、行進を盛り上げました。

○たんぽぽ舎は入り口で11.10の再稼働阻止全国ネット結成への参加などを訴えたビラを2000枚配り、デモ行進では反原発自治体議員・市民連盟、経産省前テントひろばの人々と共同でデモ隊列を組み、解散地では簡単な総括集会を行いました。

【新聞記事から】
泊・大間原発反対/札幌では1万2000人
 札幌市中心部の大通では十三日、北海道電力泊原発(泊村)の再稼働や、電源開発(Jパワー)の大間原発(青森県大間町)の建設に反対する集会があった。
労働組合や市民団体が主催し、約一万二千人が参加したと発表した。
 集会で原発問題後志住民の会の大石美雪さんは「国のあいまいな原子力政策を変えたい。泊をすぐ廃炉にしてほしいと願っている」と訴えた。
 大間原発訴訟の会の中森司副会長は「大間で大事故があれば(対岸の)道南地方は壊滅的な状況になる。なんとしても建設を止めたい」と発言し、函館地裁で係争中の裁判への支援を求めた。(東京新聞 10/14 より抜粋)

.. 2012年10月15日 10:42   No.434003
++ 木村雅英 (小学校低学年)…5回       
ゆったりとした空間で訴え続ける首相官邸「裏」抗議行動
 |              木村雅英(再稼動反対!全国アクション)
 └────

 溜池山王駅近くの首相官邸「裏」からの首相への抗議行動も既に3ヶ月。今週は木田節子さんが、福島の現状を切々と訴え、さらに「原発的でないモノ・コト」を「足るを知る、手間暇かける、旬を味わう、想像力、身の丈の生き方」などをパネルで紹介、参加者に一体感。さらに、いつも福島の新聞の読者Hさんが除染後に高放射能ごみが生活の場に残された状況などあまり全国紙で報道されない福島の現実を伝え、Aさんが規制人事反対・大間原発建設反対を訴え、Kさんが松下政経塾の政治家がひどいと民自の政府を憂い、いっしょに辺野古基地建設の反対をしてきたTさんが原発と基地の問題の共通性を確認しながらオスプレイ配備反対運動を紹介した。東電不払い運動のOさんもかけつけてくれた。
 とても1時間では終わらずこの日も15分延長した。少人数(今回40名程)ながら、ゆったりとした空間で官邸を目の前にして声が聞こえる歩道から、野田首相や取り巻きに脱原発を訴え続けている。

.. 2012年10月15日 11:42   No.434004
++ 柳田 真 (平社員)…140回       
北海道から、官邸前デモに参加して(10/12の報告)
 |  大間原発の危険性と大間原発工事再開反対を訴えた
 └──── 野村保子(大間原発訴訟の会)

○ 2回目のデモ参加だったが、前回6月29日に比べて警備が厳しい。4時30分くらい前に官邸前に着いたが道路には既に警官が並び、足止めされる。デモの方は通れないと通告される。なんとかわしてデモの中心に近づくにつれて警察車両と警官の多さが目立つ。警察車両を見ながら、逮捕されたら車の中か、と思いながら歩く。警官たちは横断歩道の交通制限もし、デモ参加者には遠回りで分かりづらい道を教えている。7月16日の代々木公園もそうだった。原宿駅をおりたら警官に嘘の道を教えられた。横断歩道の通行制限や間違えた道案内なんてどこの許可を得てやっているのだろう。道路交通法は市民の安全のためであり、警察のデモ妨害のためにある訳ではない。

○ 私は、官邸前の一言アピールをさせてもらう。栃木から来た方に続き、二人目。大間原発の建設工事再開への抗議と大間の危険性について話す。
 2011年3月11日の福島原発事故から大間原発は工事が止まっていた。それが、9月の原子力安全規制委員会の発足を待たずに拙速に工事再開を決めた電源開発(株)。函館市長は「大間原発永久凍結宣言」をした。北海道知事も大間原発建設に不快感を示し、電源開発への説明を求めている。しかし、何の説明もされないまま,10月10日、電源開発は大間原発の本格工事を再開した。格納容器の内張りである、鉄板の据え付け工事である。大間の格納容器は厚さ6ミリの鉄板で、それにコンクリートを打ち付ける。放射能を閉じ込める最後の壁と言われる格納容器が6ミリの鉄板でいいのですか、と問いかける。

○ その後、デモに並んでいると、スーツ姿の会社員がビールを片手にコーンをくぐってデモに並ぶ。背広を脱いでシャツの袖をまくり、鞄の中から取り出したのは1枚の紙。警備の制服姿の警官の写真の横に、「本官も再稼働には反対です」
と書いてある。彼はそれを片手で掲げながら、缶ビールのプルトップをピシッと抜いて一気にビールを飲む。「仕事帰り、僕はこう思う」、なんてデモが日本を変えるかも、と思った。写真を撮らせてもらう。制服が夏なんですが・・と言われる。

○ デモは整然としていて、6月の熱気は少し覚めたようだったけれど、確実に原発止めたい人たちが集まった。最初の一歩から覚悟が決まったのか。自分の声を確実に社会に届ける,という意思を感じた。遠い町を一緒に歩く仲間が増えてきたことがうれしく感じたデモだった。

☆このあと、野村さんとたんぽぽ舎の有志が一緒に交流会。その席上で野村さんの原発への深い知識、しっかりした考え方、柔軟な行動…などを聞いて参加者みんな感銘。全国各地で原発と闘う人々が増えて、確かな活動をされていると実感
しました。楽しいお酒の交流会でした。なお、近日、大間原発についての野村さんの原稿が寄せられます。近日掲載、乞うご期待。事故情報編集部 

.. 2012年10月16日 07:59   No.434005
++ 大畑 豊 (幼稚園生)…2回       
電気料金値上げ分の徴収について大きな疑問あり
 |  東京電力は詐欺まがいのやり方で不当利益を得ている
 |  東京電力(株)社長 広瀬直己様への質問
 └──── 10月11日 (埼玉県志木市)

 10月4日付回答書が郵送されてきましたが、9月27日△△・□□両氏が来訪されたときに質問した事項の一部に対する回答のみなので改めて質問するとともに、回答に対する再質問をします。

・「値上げ後の新料金につきましては、電気供給約款にもとづき電気料金の月分単位ではなく、料金改定実施日(9月1日)から新料金を一律に適用」とあるが、「電気供給約款にもとづき」とは約款のどの規定にもとづくということなのか。

・「日数比によりあん分し」とあるが、今回の請求は9月分、8月16日から9月13日分までの29日間の請求であるが、具体的に料金をどのように計算したのか。9月1日以前と以降では電力単価が違うのであり、それぞれ計算して請求明細書を書き請求するのが常識的な請求のし方であると考えるがどうか。

・このような単価の違うものを混在させ、明細の確認のできない請求書は正当な請求書としては認められないので、東電から9月分の請求は届いてないとみなします。
正当な請求書が届かないことによって支払いが検針日より30日が経過しても延滞扱いをすることはしないことの確約を求めます。

・9月からは値上げであり、各ケースにおいても一般論としても、これまでの節電以上に節電に気を使うようになるとみるのが自然であり、9月1日以降は電力消費が減っている可能性が強い。この29日間の消費電力量を単純に日数比であん分したのであれば実際に使った電力量の料金よりも多くの料金を支払っている可能性は否定できないと考えるがどうか。

・9月1日から値上げをした新料金を一律に適用するのであれば、9月1日にやはり一律に検針しなければ、消費電力量を確定できないので、新料金を適用することはできないはずである。
 「9月1日に検針をさせていただくことは、現在の当社の業務運営体制では困難
である」というのは東電の都合であり、消費者に非はない。東電の都合で検針できないのにそのツケ、尻拭いを、消費者に押し付けるのは常識的に許されないと考えていないのか。

・消費者に不利益を与えないよう、請求期間が完全に値上げ後の期間となる次回以降に値上げを適用するのが常識的対応と考えるが、どうか。

・東電が主張するような料金徴収の仕方をしているのであれば、東電は詐欺まがいの不当利得を得ている可能性が強いが、今後謝罪とともに不当利得分の返却をすることを考えているのか。

・約款総則「5 実施細目」には「この供給約款の実施上必要な細目的事項は、この供給約款の趣旨に則り、そのつどお客さまと当社との協議によって定めます」とあるが、実際には東電の地域独占の優越的地位を利用し、「協議」にはほど遠い一方的な東電の言い分の押し付けをしており、この規約の趣旨に反していると思うがどうか。以上、回答をお願いします。

.. 2012年10月16日 08:30   No.434006
++ 小川治 (幼稚園生)…3回       
柏崎刈羽原発ツアーの感想
 │   福島と新潟を重ねて想像してみた ─ 差別の風景
 │   現地交流会 佐藤先生の言葉が印象に残った
 └────(たんぽぽ舎ボランティア)

 柏崎市の観音崎から東京電力柏崎刈羽原発を見下ろした。ここから南南西に約5キロ、排気塔が幾つもそびえ立ち航空障害灯が白い閃光を点滅させている。
右手には日本海が広がり、原発の200メートル手前に大湊、眼下には宮川の集落が見える。集落後方山の向こう、つまり左手の方には刈羽村役場があり原発から1キロ程だ。そして柏崎市が刈羽村を取り囲む。大半が20キロ圏内だ。
刈羽村の人口約4,800、柏崎市の人口約90,000、合わせて東京都武蔵野市の人口に匹敵する。つまり人口密集地ということだ。(過疎地なら良いなどとは決して思わない)
 敢えて事故のことを想像してみた。柏崎市、刈羽村については辛すぎてとても書けないが、飯舘村で見たことなら何とか書ける。
 今年8月に福島から南相馬まで12号線をレンタカーで通過した。線量計は車中で平均2マイクロSv/時以上、10マイクロSv/時を超えたこともあった。気が付くと呼吸が浅くなっている。人気はまるでなく時折パトカーを見かけるだ
け。田畑は荒れ、鳥を見た記憶すらない。道端に看板があった。
こう書いてある。
 「美しい村を子供たちに 花いっぱい運動 飯舘村」。
 今は花も咲かず子供もいない。犠牲を強いられる地域、私が見てきた、そして今見ているのは差別の風景だ。犠牲を容認する権利は犠牲になる人だけがもつ。犠牲を強いる者が決めることでは決してない。これだけは譲ってはいけないと思う。過酷事故が起きれば途方もなく危険なのを承知で、大金を投じて豪華な施設を作り安全神話を振りまく。そして再稼働。まさにならず者のやるこ
とだ。

最後に現地交流会でお会いした佐藤先生の言葉を御紹介。
反対運動の中でやってはならないこと
  ○自己の正義の無謬性を主張する。
  ○全てのグループが一致団結してはならない、それぞれが独自にやる。
さもないと相手は1点を狙ってくる。
原子力村は自己の正しさを主張し一枚岩のように見える。
ならば勝機は佐藤先生の言葉にあるのかもしれない

.. 2012年10月17日 09:43   No.434007
++ 天辰 (幼稚園生)…3回       
民主党が原発ゼロを徹底できないワケ
 └────(たんぽぽ舎会員)

 民主党の最大中心中核支持母体が労働組合連合なので、その古賀会長が、原発ゼロに反対なので、民主党は原発ゼロを徹底できないようです。
 そこで、連合幹部に御用組合はやめよう、建前どうりに組合員の命と健康を守ってくださいと要請しないと廃炉はおろか、再稼働も阻止出来ないと思います。
 古賀会長は、電機連合組合出身だし、連合事務局長の南雲弘行さんは、電力総連出身とのことです。

.. 2012年10月17日 12:21   No.434008
++ 鎌田さとし (幼稚園生)…1回       
玉砕思想はまだ  
 └────(10月16日 東京新聞「本音のコラム」から)

 リトアニアでの原発建設を問う国民投票は、危険性からの反対が六割を超えた。建設される予定だったのが、日立の原発だったから、ノーの意思表示は、日本にも向けられていたのだ。恥ずかしいような、ホッとするような複雑な思いである。
 ところが、三基連続爆発事故を起こして、世界的な脱原発世論をつくりだした肝心の日本は、子どもたちの被ばくの恐怖、大地震、原発大事故と戦っている国民を尻目に、余剰原発をまだ外国に売りつけようとしている。厚顔無恥極まりない。
 まだ残存している「原発守旧派」は、危険な原発の中でも、もっとも危険なプルトニウムを燃料にする「フルMOX」の大間原発建設を再開させた。「2030年代、原発ゼロ」と言っていながら、これから四十年も稼働させる。建設する電源開発も、建設を認める政府も不真面目すぎる。
 夏場の「電力不足」はウソだった。政府はだまされて大飯原発の再稼働を認めたのだから、即刻、運転停止を命じるべきだ。まして、大飯では敷地内に活断層の存在が指摘されている。
 大間でも敷地付近に活断層が発見されている。プルトニウムまみれの再処理工場は、このまま停止させるのが一番安全だ。玉砕政治、というべきか、命が利益の犠牲にされても諦めている。リトアニアでは野党が勝利して、政権交代しそうだ。

.. 2012年10月17日 12:31   No.434009
++ 山崎久隆 (部長)…231回       
今、福島第一原発で何が起きているのか−
 |  鉄骨を落下させた、労働者の賃金を切り下げた、
 |  海へ汚染水を放出している
 └──── (たんぽぽ舎)

○ 3号機使用済燃料プールに瓦礫の鉄骨を落下させ、10日に規制庁により作業再開が「許可」されたそうだ。一体どうなっているのだろう。
 フライデーによると、この鉄骨は半分プールに落ちかけていたのを、遠隔操作のクレーンで持ち上げようとして、つかみ損ねて落下させたという。そのクレーンは驚いたことに500メートル離れた場所から鹿島建設のオペレータによりモ
ニター画面を通じて遠隔操作されていた。
こちら
「鉄骨落下 福島第一原発 3号機のクレーンは500m先から遠隔操作!」
 玉掛けを鹿島建設は知らないのだろうか。
 クレーンなどで鉄骨などを持ち上げる際には、バランスを崩して落下させないようにケーブルで固定することになっている。玉掛けというのだが、専門技術である。
 このようなことをしないとバランスを崩して落下するのは当たり前だ。激しく変形し、形状も一定ではない。水に入っている部分がどのような状態かもはっきりしない。そのうえ、がれきが落ちかけているのは使用済燃料プールだ。
 作業現場に緊張感が欠け始めていると危惧するのは杞憂か。
○ 聞けば、昨年末の野田佳彦首相による収束宣言以来、現場労働者の賃金や勤務条件は悪化の一途を辿っているという。
 例えば、収束宣言前月額22万円が収束宣言後に20万円、さらにその一ヶ月後に18万円などと引き下げられているのだそうだ。「収束したのだから危険地帯ではないから危険手当をカットする」原発労働者でなくても耳を疑う驚くべき
現実。そうか、無理矢理の収束宣言にはそんな理由があったのかと、空恐ろしくなる。
 もちろん労働者の賃金が下がれば、東電の負担すべき費用が減るというわけだ。
誰のための収束宣言だったのか。

.. 2012年10月18日 06:46   No.434010
++ 山崎久隆 (部長)…232回       
○ 収束宣言後に発表されなくなったのは「環境への放射能放出量」だ。
 8月27日に東電が発表した「原子炉建屋からの追加的放出量の評価結果」では、毎時1000万ベクレルとし、敷地境界で0.02ミリシーベルト/年であるとされた。
 ところがこのデータには希ガスが含まれず、評価されていない。本当の放出量はこれよりも多いと考えられるが、要は「詳細不明」だ。
 海中に出ている量については、測定すらされていない。
 海底に地下水と共に出ている放射能は、相当の量になるだろうと想像はできる。
 8月30日に東電が公表した海底土の放射能量のデータを見ると、1号機に最も近い測定点は海底0センチから10センチで73,000ベクレル/kgに対して10〜20センチ地点で19,500ベクレル/kg、20〜30センチで63,000ベクレル/kgと、深い場所が海底とほとんどかわらないほど極めて高い。
 同様の地点が3号機取水口沖で、20〜30センチで320,000ベクレル/kgと、とてつもなく高いのに海底0センチでは180,000ベクレル/kgと低くなっている。(数値はセシウム134と137の合計)
 これは海底からセシウムが湧き上がっているとしか考えられない。他の地点は全て海底が最も高く30センチ下はほとんど測定限界以下か極めて低い。
 海底から湧出していると見るほかない。これを止めるには止水壁を入れる方法が考えられるが、東電は1000億円かかるとして、工事に着手すらしていない。
 海への汚染拡大は始まっている。すぐに止める取り組みが必要だ。
            (出典:10/14脱原発東電株主運動ニュース−221号)

.. 2012年10月18日 06:52   No.434011
++ 小林善樹 (幼稚園生)…1回       
.「さよなら原発北海道集会」−1万2千人の結集
 |  泊原発を廃炉に!
 |  大間原発の建設やめよ!
 └──── (Shut泊)

 10月13日13時,札幌市大通り西八丁目公園で「さよなら原発北海道1万人集会」が開催された。北海道平和フォーラムや安保破棄道実行委員会などでつくる実行委員会の主催。目標を越えて1万2千人の大集会となった。
 南は,建設中の大間原発の対岸の函館市から,北は核廃棄物の深地層処分研究施設を抱える幌延からと。
 集会はアフリカン・ドラムの演奏に始まり,「泊原発の廃炉を目指す会」共同代表の小野有五北大名誉教授,西尾正道北海道がんセンター院長のスピーチの後,上田文雄札幌市長の連帯の挨拶,作家・活動家の雨宮カリンさんと司会者伊藤友香さんのトーク,脚本家・劇作家・演出家の倉本聡さんのスピーチがあった。倉本さんは,私たちはいま,岐路に立っている。一方は原発のない暮らしに行く道で,もう一つは原発のある暮らしにつながる道だ。近いうちにおこなわれる選挙
でどちらを選ぶのか,が問われている,というような趣旨の話をされた。
 その後,泊原発の隣町岩内町の原発問題後志住民の会の大石美雪さん,函館の大間原発訴訟の会副代表の中森司さん,幌延の核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会の久世薫嗣さんら3人ら,それぞれの地域からのアピールがなされた。それから,集会アピールが採択された。
 集会終了後,二手に分かれて,アフリカンドラムの太鼓に送られて市内のデモ行進に出発した。2kmほど行進して解散した。

.. 2012年10月18日 11:29   No.434012
++ 八木健彦 (幼稚園生)…1回       
10月27日(土)討論会のお誘い
 │   総力でつながろう!! 再稼動阻止!大飯を止めよう!
 │   テーマを中心に参加者みんなで質疑、討論します。ご参加ください。
 └────(再稼動阻止全国ネットワーク会議(準))

原発ゼロ!今すぐ止めろ!大飯を止めろ!の圧倒的市民の声のもと、11月10日(土)に『再稼動阻止全国ネットワーク』が東京で結成されます。
福島の人たち始め、再稼動に直面する全国の原発現地(北海道から九州まで)の人々が参加されます。それに向けて、東京圏の私達は、準備も含めて、再稼動阻止の討論会を、10月27日(土)に東京で開きます。ぜひ多くの人のご参加を期待します。

 日時 10月27日(土)午後6時〜午後9時、会場 スペースたんぽぽ
 資料代 500円
 テーマと問題提起者;
 ・規制委の動向と今後の課題      小川正治(プラント技術者の会)
 ・再稼動をめぐる状勢−30キロ圏自治体の動向
                布施哲也(反原発自治体議員・市民連盟)
 ・11月10日(土)全国ネット結成集会の意義・目的
                   (経産省前テントひろば)

 ※再稼動阻止全国ネットワーク結成集会は、11月10日(土)に開催します。


.. 2012年10月19日 08:16   No.434013
++ 中嶌哲演 (幼稚園生)…1回       
第2の「フクシマ」起こす前に原発停止を! (上)
 |  あとからくる者のために…原発で作った電気はいらないと声をあげて
 └──── (小浜市・明通寺住職)

 9月23日、釜ヶ崎「ふるさとの家」(西成区)で「あとからくる者のために…」
と題する中嶌哲演さんの講演集会が行われた。主催した「西成青い空カンパ」は、飯舘村の酪農家・長谷川健一さんを招いての講演会を機に結成され、今も伊達市東仮設住宅自治会にカンパを送り続けている。この日は、1年半にわたって仙台
で救援活動を続けた川浪剛さんの現地報告の他、「お迎えライブ」と称して、反原発ソングや福島民謡、奄美島唄の演奏もあり、盛りだくさんの内容。
 「『原発で作った電気はいらない』と関西の人は声を上げて欲しい」―こう呼びかける中嶌哲演さんは、東の原発銀座=福島に対し、西の原発銀座と言われる若狭地域で長年反対運動を続けてきた。
 中嶌住職は、「西成で心の拠り所として地の塩のような働きを積み重ねられてきた『ふるさとの家』で私の拙い話を聞いていただけることを、心からありがたく思っております」と話をはじめた。(文責・人民新聞編集部)


100万年管理必要な死の灰とプルトニウム

 原発安全神話は、1.5重の壁、2.「止める・冷やす・閉じ込める」の厳重な管理、という2大スローガンに依ってきました。安全神話は福島事故で崩壊しましたが、それでもなお語られていない事実を指摘したいと思います。
 大飯原発3・4号機がフル稼働していますが、この2機が1年間動くと、炉心には、広島原爆2000発分の死の灰が溜まり、核燃料のなかには、長崎原爆60発分のプルトニウムが作られます。
 これまで日本の原発が生み出した死の灰は、広島原爆約80数万発分です。この死の灰は、無害化まで100万年間の管理が必要で、暫定管理でも10万年を必要とします。たかだか40〜50年間の便利さを追及した結果、これだけ長期にわたる負の遺産を残していいのでしょうか。これが原発問題の根幹であり核心です。
 プルトニウムという元素名は、「地獄の大王」を意味します。この精製過程は、核武装の野望を含んだものだと思っています。使用済み核燃料が六ヶ所村で再処理され、敦賀にある高速増殖炉「もんじゅ」の運転に使われると、純度99.8%に
まで高まります。核兵器の理想的純度は94%と言われていますから、超核兵器級のプルトニウムを作り出すのが「もんじゅ」の使命だったのです。
 国際世論は、北朝鮮の核兵器開発を問題にしていますが、日本は、宇宙開発事業団によってロケット技術を開発しています。これに「もんじゅ」で生み出される高純度のプルトニウムを組み合わせれば、日本は軽量の核兵器で核武装できるのです。
 つまり、「核の平和利用」と宣伝された原発は、潜在的に平和を脅かす核兵器開発を含んでいたのです。(続く)

★注:11月10日(土)結成予定の「再稼働阻止全国ネットワーク」の共同代表(全国から5人ほど)の一人に、中嶌哲演さんがなられます。
 11月10日(土)結成集会は東京にて。13時から21時まで。
☆出典:人民新聞10月5日号より、了承を得て掲載。

.. 2012年10月23日 08:06   No.434014

■--大飯原発再稼働せずとも停電なし
++ 毎日新聞 (小学校低学年)…9回          

  
 関西電力管内 関西広域連合が検証
 

 関西広域連合は1日、関西電力管内の今夏の電力需給の検証結果を公表し、大飯原発(福井県)3,4号機が再稼働しなくても電力不足による停電は起きなかったとの結論をまとめた。7月2日〜9月7日のうち、お盆期間中を除く平日の46日間を分析した。
 検証によると、今夏は節電効果が約300万kwあり、「稼働なし」の場合でも電力使用率が100%を超える日はなく、緊急節電が必要な97%を超える日が1日のみ。95%以上97%以下だったのは5日間で、残り40日間は95%未満に収まったとしている。(中略) (2012年10月2日より抜粋)
.. 2012年10月16日 11:27   No.437001

++ 東京新聞 (課長)…153回       
浜岡防潮堤 18メートル不十分
 |  下地防災相 津波対策工事を視察
 └──── 

 下地幹朗防災担当相は13日、政府の要請で運転が停止されている中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)を就任後初めて訪れ、海抜18メートルの防潮堤など中部電が1400億円を投じて進めている津波対策工事を視察した。
 視察後、川勝平太静岡県知事らと同県焼津市役所で会談し、海抜18メートルの防潮堤は津波対策として不十分との考えを明らかにした。最大19メートルとされた浜岡付近の津波想定を前提に、「再稼働するなら19メートルをクリアした上で
判断を仰ぐのが社会的に分かりやすい」と発言した。
 下地氏は会談後の記者会見で「再稼働を認めるかどうかは私の権限ではない」と前置きした上で「国民が原発を見る目はものすごく厳しい。再稼働を要求するには想定をクリアするのは当たり前ではないか」と説明した。川勝知事は「もっともだ」と同調。(後略) (2012年10月14日より抜粋)


.. 2012年10月16日 11:59   No.437002
++ 茨城新聞 (小学校中学年)…10回       
大間原発 南西に海底活断層 長さ14キロ さらに延びる可能性
 (10月14日より)

 建設工事が再開したばかりの電源開発大間原発(青森県)の南西40〜50キロの海域に、これまで知られていなかった海底活断層があることが13日、産業技術総合研究所と東海大のチームによる調査で分かった。
 確認された長さは約14キロだが、さらに南北方向に延びるとみられる。チームの粟田康夫・産総研主任研究員は「下北半島の地震防災を考えると詳しい調査をする必要がある。北への延び方によっては、大間原発に影響する可能性も考えられる」としている。
 電源開発はこの海底活断層を把握しておらず、原子力規制委員会の耐震安全性確認で問題となれば、工事の続行や運転開始に影響することもあり得る。電源開発は「規制委から指示があれば対応したい」としている。
 活断層は下北半島と津軽半島に挟まれた海峡で発見。海底の音波探査などにより、海峡のほぼ中央部で13万〜12万年前の地層に変形があることを見つけた。
他の時代の地層にも動いたあとがあり、活動を繰り返していたとみられる。
 原発の耐震指針は、13万〜12万年前以降に活動した断層を活断層としている。
活断層は「平館海峡撓曲」と名付けられ、長さが約14キロでも地震の規模はマグニチュード7近くになると推定されるという。
 大間原発をめぐっては、原発周辺の陸地で過去の地震による隆起の痕跡があることから、渡辺満久東洋大教授(変動地形学)らが2008年、原発北側と西側の海底に未知の活断層があると指摘。産総研チームも「さらに調査する必要がある」としている。(後略)

.. 2012年10月17日 09:50   No.437003
++ 山陰中央新報 (幼稚園生)…1回       
原発再稼働の4条件示す 雲南市議会特別委
 (10月2日より)

 雲南市議会島根原発対策特別委員会(8人)の細田実委員長は1日、9月定例市議会本会議の委員長報告で、島根原発(松江市鹿町片句)の再稼働に必要な4条件を示し、市長に必要な対策を求めた。
 4条件は、福島第一原発事故の完全収束と原因究明◇国の原子力規制委員会発足に伴う体制整備と、原発30キロ圏を緊急防護措置区域(UPZ)とする指針の決定◇市の防災計画の見直しと避難対策の確立◇30キロ圏の自治体、地域住民の同意。
 条件は同委員会で合意した。ただ、同市は中国電力との安全協定を結んでおらず、再稼働に関する権限はないのが実態で、原発立地自治体並みの安全協定の早期締結も求めた。
 細田委員長は、福島第一原発事故が収束しない中で「島根原発が再稼働されれば、市民生活に大きな不安を抱かせる」と訴えた。

.. 2012年10月17日 09:57   No.437004
++ 朝日新聞 (小学校中学年)…16回       
リトアニアで 建設問う国民投票 日立の計画見直しも
 (10月16日より)

旧ソ連から独立したバルト三国のリトアニアで14日、新たな原発建設の賛否を問う国民投票が行われ、「反対」が6割を超えることが確実な情勢となった。
すでに内定している日立製作所の原発プラント輸出計画(*)が見直される可能性が出てきた。
(*:リトアニア東部における「ビサギナス原発計画」、改良型沸騰水型)
 中央選管によると、投票率は成立に必要な50%を超え、開票率94%の段階で反対票は約62%。(中略)だが、同時にあった総選挙の結果、原発に慎重な野党連合が政権交代を果たす見通しだ。
 リトアニアは、1986年に大事故を起こしたチェルノブイリ原発と同型のイグナリナ原発を廃止することを条件に2004年に欧州連合(EU)に加盟。(後略)

(編集部 注:リトアニアは人口325万人、日本の1つの県と同程度。
 外交官の杉原千畝が政府に背いてポーランドから逃れてきたユダヤ難民数千人の通過ビザを発行した国として、日本人にもなじみがある。)

.. 2012年10月17日 10:10   No.437005
++ 茨城新聞 (小学校中学年)…11回       
◇「日の丸原発」に大打撃 海外依存戦略見直しも
(10月16日より)

 14日のリトアニア国民投票は15日の開票の結果、日立製作所が事実上受注した「ビザギナス原発」(130万キロワット)建設に対し、6割超が「ノー」を突きつけた。海外案件の第1号と当て込む日立には大きな痛手。欧州発の「脱原発」のうねりが広がれば、東京電力福島第一原発事故を機に海外への依存度を強める日本のメーカーが「日の丸」原発売り込みの戦略見直しを迫られる可能性が出てくる。
「日本勢の中でも進んでいたプロジェクトなので非常に残念」。日本のメーカー幹部は15日、失望感を表明。日立も「国民投票の結果は非常に遺憾」とコメントした。(後略)

.. 2012年10月17日 10:24   No.437006
++ 朝日新聞 (小学校中学年)…17回       
大間原発建設 「再開凍結を」 函館市長ら要請

 Jパワー(電源開発)大間原発の建設再開について、対岸にある函館市の工藤寿樹市長ら北海道南部の首長らが15日、首相官邸や経済産業省、Jパワーなどを訪れ、「建設の無期限凍結」を求める要請書を出した。
 経産省では本多平直政務官に会い、工藤市長は「大間原発の必要性の説明や、原発事故の究明がなされていない。既存の原発の再稼働もままならないなかで、建設を再開するのは理解できない」などと批判した。
 工藤市長は建設差し止めを求めて提訴も辞さない姿勢を示しているが、15日は記者団に「国の対応について様子を見たい」と話した。
                 (2012/10/16より抜粋)

.. 2012年10月18日 11:56   No.437007
++ 朝日新聞 (小学校中学年)…18回       
東電柏崎刈羽原発 運転再開 反対51% 本社・新潟県民調査

 朝日新聞社が13、14の両日、新潟県にある東京電力柏崎刈羽原発について県民対象の電話世論調査を行ったところ、全7基が停止中の同原発の運転再開に51%が反対し、賛成は27%にとどまった。東電は来年度からの運転再開を前提に事業
計画をまとめているが、再開に対する県民の拒否感が浮き彫りになった。
 男性が再開賛成36%、反対47%、女性は賛成18%、反対54%。支持政党別では自民支持層で賛成41%、反対39%と拮抗している。(中略)
 有効回答943人、回答率67%だった。(2012/10/16より抜粋)


.. 2012年10月18日 12:01   No.437008
++ 東京新聞 (課長)…154回       
愛知の中小企業 「原発ゼロ」6割が支持
 (10月16日より)

 「2030年代に原発稼働ゼロを目指す」とした政府目標をめぐり、本紙は愛知中小企業家同友会(名古屋市、3191人)と合同で、愛知県内の中小企業経営者にアンケートした。回答した336人のうち「30年代より前に」を含め原発ゼロを支持する意見がほぼ六割を占めた。原発ゼロが国内経済に及ぼす影響は「プラスになる」と「変わらない」を合わせて5割を占め、半数が経済への悪
影響を否定した。
 同県は自動車など製造業が盛んな全国屈指の「モノづくりの拠点」。その土台を支える中小企業の多くが「脱原発」への姿勢を示し、経済悪化を理由に原発ゼロを拒否する経団連など中央財界との違いが鮮明になった。(中略)
 日本の原発政策について尋ねたところ「政府目標通り30年代にゼロ」が31%、「30年代より前にゼロ」が30%と、原発ゼロへの支持が61%を占めた。
 原発ゼロには反対だが「原発の数は減らした方がいい」は33%。原発ゼロの回答を含めると、程度の差こそあれ、9割以上が原発依存度の低下を求めた格好。「現状維持」は5%、「増やした方がいい」は1%にそれぞれとどまった。

.. 2012年10月19日 08:24   No.437009
++ 東京新聞 (課長)…155回       
◇水車でクリーンエネ発電
 宮城県川崎町のNPOなどが自力で水車を組み立て、
 (10月10日より抜粋)

 宮城県川崎町のNPOなどが水車を手作りし、町内で小水力発電に取り組む計画を進めている。9月に水車が完成し、同町内でお披露目式が開かれた。
 水車づくりをしたのは、同町のNPO「川崎町の資源をいかす会」と仙台市の環境団体「みやぎ・環境とくらし・ネットワーク」(MELON)
 「いかす会」の桜台清志さん(61)やMELONのボランティアらが6月から、町内の製材所から仕入れた杉材から水車のパーツを切り出し、組み立て作業を進めてきた。9月23日に最終的な調整作業を行い、直径2メートル40センチ、幅60センチの水車が完成した。
 水車は同町前川の国保川崎病院近くに流れる農業用水路「蟹沢用水路」に設置する方針。水車の回転エネルギーを発電機に経由させ、夜間照明の電源とする計画で、できるだけ早く設置・稼働したい考えだが、課題もある。(中略)
 いかす会の菊地重雄理事長(71)は「子どもたちに水車が回ることで発電し、電気がつくことを知ってもらいたい。今回の取り組みを小水力発電を普及させていくための実験台としたい」と話している。

.. 2012年10月19日 08:35   No.437010

■--大間原発建設再開のウラ
++ 東京新聞 (平社員)…146回          

 矛盾だらけ見切り発車
 │  活断層の警告に耳貸さず、「なし崩し」不信広がる
 └────(10月5日 「こちら特報部」より)

電源開発(Jパワー)は東日本大震災で中断していた大間原発(青森県)の建設を再開した。安全性を判断する原子力規制委員会の新基準づくりはこれから。
活断層の存在も指摘されている。そもそも政府が目標とする二〇三〇年代の「原発ゼロ」は無理になる。矛盾だらけなのに、Jパワーと野田政権が建設再開を急いだウラには何があるのか。(林啓太、佐藤圭)

 「大間原発で事故が起きれば、対岸の函館にも被害が及ぶ。それなのに、函館市民のことはまったく考慮していない」。北海道函館市民らでつくる「大間原発訴訟の会」の野村保子さんは憤る。(中略)
 函館市の工藤寿樹市長はJパワーの性急な建設再開に反発。工事の差し止めを求めて提訴する方針を示した。自治体が原発の差止め訴訟を起こすのは前例がない。函館市の近隣自治体や北海道も建設再開には反対姿勢で、対岸の北海道ぐるみで大きな反対運動に発展しそうな情勢だ。
 大間原発をめぐっては、敷地内に活断層がある可能性を専門家が指摘している。
 渡辺満久東洋大教授(変動地形学)は、〇四年の建設許可申請で提出された試掘溝の図面を分析。原子炉建の北約250メートル、地下2〜3メートルの凝灰岩の地層にある「裂け目」について「十万年前以降に繰り返し動いた活断層だ。津軽海峡の沖合にある大きな活断層と連動していることが考えられる」と話す。
 「マグニチュード7級の揺れも想定される。最初に弱い地震波を検出してから約1秒で強い揺れが襲い、原子炉では(核反応を抑える)制御棒を動かす余裕もないだろう。その上、もし建屋の真下にも小さな活断層があり、連動して動いたらアウトだ」。(中略)
 「フルMOX原発は、シビアアクシデント(過酷事故)対策が非常に難しい。
ウラン燃料を使うふつうの原発に比べると、数倍の量のプルトニウムが出る。
事故で飛散すれば内部被ばくは極めて深刻で、事故の結果はより重大になる」
原子力資料情報室の版英幸共同代表は、フルMOX原発の危険性をこう説明する。
(中略)
 政府のエネルギー・環境戦略では原発の新増設を認めない方針を打ち出した。
運転四十年で廃炉とした。
 ところが、枝野幸男経済産業相は、すでに着工した大間原発などは「現行法令上、(設置許可を)途中で取り消す制度はない」との理由で建設継続を容認した。(中略)政府が、大間原発の建設再開を容認したのは、核燃料のサイクル事業との関係が大きい。
 MOX燃料は現在、海外に製造を委託しているが、将来は青森県六ヶ所村で建設中のMOX燃料工場で生産する計画だ。MOX燃料工場などの運用は東京電力などが出資する日本原燃が担う。(中略)
 枝野氏は今のところ、着工前の原発に関しては建設を許可しない考えを明らかにしている。だが建設中の原発が大間原発と同様に「設置許可」を盾に、な
し崩し的に着工することはないのか。(後略)
.. 2012年10月13日 08:22   No.435001

++ 鎌田 慧 (幼稚園生)…2回       
◇被爆者切り捨て   
 (10月2日 東京新聞「本音のコラム」から)

 九月三十日、東海村JCO事故十三周年の集会が水戸市でひらかれた。わたしは、この事故で亡くなった大内久さん、篠原理人とこれまでの膨大な被曝労働者の死について語った。「原発産業」発展の陰で、黙殺されてきた人たちである。
 JCOでは危険性は判らないが、旧名は「日本核燃料コンバージョン」。
れっきとした核工場である。その事故調査報告書は、「直接の原因は全て作業者の行為にあり、責められるべきは逸脱行為である」と責任を死者に押しつけた。日本最初の臨界事故の決着はデタラメだった。この姿勢が福島事故を準備していた、といってまちがいない。臨界を防ぐ構造になっていない設計の沈殿槽を認めた、旧科学技術庁の責任が追及されることはなかった。
 その体質は、福島原発の欠陥を規制せず稼働させ、大飯原発の再稼働も認めた原子力安全・保安院、そして原発推進派を委員にした規制委員会人事の無責任に繋がっている。重大な被害を目前にしても身を切るような反省がなく、「脱原発」を実行できない。この自己保身の政治が国を滅ぼす。
 集会で事故のあと、夫昭一さんを亡くした、大泉恵子さんが「事故を風化させないでくれ」といった夫の遺言を紹介した。夫婦の工場はJCOから百二十メートルしか離れていなかった。それでも被曝認定の裁判は敗訴だった。

.. 2012年10月13日 08:31   No.435002
++ 東京新聞 (平社員)…147回       
◇国外から脱原発の声  仏在住邦人ら「よそものネット」
(10月9日 より抜粋)

 海外に住みながら日本の脱原発を願う日本人の声を一つにしようと、フランスに住む日本人有志が中心になって、国際的なネットワーク「よそものネット」をつくった。デモや署名集めなどで海外在住者の連携を呼び掛け、日本の脱原発の現状や問題点をそれぞれの国に発信していきたいとメンバーは意気込んでいる。
 よそものネットはインターネットのメーリングリストを活用したゆるやかな連携グループで、パリの日本人有志を中心に9月発足した。今年6月、大飯原発再稼働反対運動への賛同者をフランスで募った際に、ドイツなど他国に住む日本人と交流したのが結成のきっかけだった。現在、仏、独のほか、スイス、オランダ、カナダなどの日本人約200人が登録している。(中略)
 すでに、よそものネットは、原発再稼働反対のはがきを関係自治体に送る運動や今月13日にパリのバスチーユ広場で実施する集会への参加などを呼び掛けている。

.. 2012年10月13日 09:09   No.435003
++ 東京新聞 (平社員)…148回       
◇福島第一周辺でセシウム大幅増 環境省−川底の放射性物質調査
 (10月12日より)

 環境省は11日、福島県内の河川や湖沼など計193地点で、水底の土壌に含まれる放射性セシウム濃度を測定した結果を公表した。緊急避難準備区域だった真野川(南相馬市)の川底土壌で1キログラム当たり1万5900ベクレルを検出し、今春の前回調査(1820ベクレル)の約9倍となるなど、東京電力福島第一原発周辺の一部で大幅に増加した。
 環境省は「水流などの影響で放射性物質が移動し増加した可能性も考えられ、継続した調査が必要」と指摘。全体的には横ばいや減少傾向が多かったと分析している。最高値は浪江町の農業ため池の土壌で9万6000ベクレルだったが、今回初めての測定だった。
 真野川以外で増加したのは、高の倉ダム(南相馬市)の土壌で前回比8倍の1万2400ベクレル、横川ダム(同市)で7倍の2万5900ベクレルなど。一方、前回26万ベクレルだった大柿ダム(浪江町)は1万3600ベクレルにとどまるなど、一部で大幅に減少した。(後略)

.. 2012年10月14日 07:21   No.435004
++ 朝日新聞 (小学校中学年)…14回       
今冬再稼働なしで余力あり
 |  原発に頼らなくても冬の電力はまかなえる
 |  電力九社、需給見通し
 └──── 

 沖縄電力を除く9電力会社は12日、冬の電力見通しを発表した。9電力とも原発をこれ以上動かさなくても電力に余裕がある。節電に加え、火力発電をフル稼働させたり、他の電力会社から電気を送ってもらう「融通」をしたりすれば冬を乗り切れる。

 政府は12日、有識者が電力が足りるかどうかを検討する「電力需給検証委員会」(委員長・白真勲内閣府副大臣)の初会合を開き、各電力が見通しを報告した。来年1,2月の電力にどれだけ余裕があるかを示す「予備率」は3.1〜9.4%で、9
電力すべてが万一に備えて必要な3%を上まわった。(紙面に表あり)
 ただ、北海道電力は、火力発電のトラブルが重なれば電気が足りなくなるおそれもある。このため、東北電力などから電力を融通してもらうことを考えている。
 九州電力はこれまで原発への依存度が高かったため、予備率は3%ぎりぎりの見通しになった。ただ、中部、中国の2電力から電気を買ってまかなう。
                     (10月13日より抜粋)


.. 2012年10月15日 08:07   No.435005
++ 東京新聞 (平社員)…149回       
脱原発でも電気代半額 家庭の省エネ推進すると独立行政法人が計算
 省エネが内需拡大促す−政府の電気代2倍は数字操作がひどい
            (10月8日「こちら特報部」より)

「原発ゼロだと電気代は2倍になる。だから再稼働不可避だ」−そうした論調が経済界を中心に強まっている。しかし、ちょっと待ってほしい。原発の稼働率とは関係なく、省エネ対策を徹底すれば、家計への影響は将来的にプラスになるという独立行政法人の試算がある。原発ゼロでも「電気代は半額」という道筋だ。
しかも、経済浮揚につながると識者たちは語る。どういうことか。(出田阿生)

表1 2030年までに・・・
温暖化対策
 産業部門で毎年1%のエネルギー消費減
 産業部門(石油化学をのぞく)で石油燃料の80%を天然ガスに転換
 太陽光発電を5300万kwに増やす(70%は家庭への導入)
 家庭用燃料電池(1基0.7kw)570万世帯普及
 住宅のヒートポンプ給湯570万世帯普及

家庭での省エネ対策
 次世代省エネ住宅  48%
 次世代自動車    50%
 家電・自動車のトップランナー制度継続


.. 2012年10月15日 08:29   No.435006
++ 東京新聞 (課長)…150回       
 電源構成に占める原子力発電がゼロでも25%でも、省エネ対策を推進すれば、2030年の家計はプラスに転じる。独立行政法人・科学技術振興機構(JST)の低炭素社会戦略センターは今年七月、こんな研究報告を公表した。当時、政府のエネルギー・環境会議が議論の柱としていた「電源構成の異なる三つの選択肢」に基づき、家計への影響を試算した。原発依存度が「ゼロ」」「15%」「20%〜25%」になった場合を想定したシナリオだ。驚くべきはどのシナリオであれ、地球温暖化対策(表1)だけに取り組んだ場合は「生活の余裕が減る」ことになるが、それに加えて家庭での省エネ対策(表1)を徹底させると「生活の余裕が向上する」という結果になったことだ。(中略)
さらに電気代は、三つのシナリオすべてで月額4560〜70円と、現在より半額程度で済むという結果が出た。しかも、この金額は電気代が今後値上がりする
ことを前提にした数字だ。(中略)
 センターの湯本道明研究員は「節電や省エネを進めるには技術向上だけでなく、社会の施策による後押しや、人々の意識向上が必要。そうすれば今より生活は貧しくなることはなく、むしろ豊かさを持続させることができる」と指摘する。こ
うした試算結果を外部の有識者はどう評価しているのか。富士通総研梶山恵司上席主任研究員は、「現段階での節電実績、省エネ技術や再生可能エネルギーの発展を考えれば十分に実現可能」とみる。梶山氏は「原発を続けたとしても、これから電気代は上がる」と語る。(中略)
 慶応大学の金子勝教授(財政学)は「この夏の電力需給からみて、政府は「原発を再稼働させる理由がなくなった。すると、今度は電気代が二倍になると主張し始めた。節電や省エネの割合をわざと低く見積もるから、こうなる。原発依存のための意図的な数字の操作がひどくなっている」と憤りを隠さない。例えば、二〇三〇年を想定して政府が出した「原発ゼロだと電気代が二倍」という数字。実はよく見ると、原発の比率が25%の想定でも「電気代は一・七倍」となっているのに、この部分は触れられずじまいだった。(中略)
両氏が共通して強調するのは「逆に原発を続ければ、民間企業がまかないきれない高コストになる」という点と、「節電や省エネは『我慢』を意味しない。むしろ新たな豊かさや産業を生み、経済成長のチャンスになる」という展望だ。−中
略−同じようなピンチをチャンスに変えてきた歴史がある。七〇年代、石油危機をきっかけに、省エネをはじめとする技術革新が一挙に進んだ。(後略)

.. 2012年10月15日 08:40   No.435007
++ 東京新聞 (課長)…151回       
中禅寺湖(日光市)の苦闘―原発放射能
 |  名物のマスが遡上(そじょう)、汚染に苦労しつつ…
 └──── 

 秋の深まりで紅葉が始まった栃木県日光市の中禅寺湖。体を婚姻色に染めたヒメマスやホンマスが、産卵のため生まれた川に遡上(そじょう)している。(中略)
 中禅寺湖は東京電力福島第一原発から約160kmの距離にある。原発事故で栃木県の山々に放射性物質が降り注ぎ、暖かくなると雪解け水とともに、戦場ヶ原を流れる湯川などの河川から中禅寺湖に流れ込んだ。動物性プランクトンや昆虫、小さな魚を食べて成長するマスからは、徐々に高い放射性セシウムが検出された。
 事故から約2ヶ月後の2011年5月のヒメマスは1kgあたり54ベクレルだったが、今年2〜3月の測定では、ヒメマス、195・7ベクレル、ニジマス168・9ベクレル、ブラウントラウト280ベクレルという数値になった。(中略)
 産卵時期に地引き網で捕れた天然魚のヒメマスやホンマスは地元日光の料理としてホテルや旅館、食堂などに供給されていたが、9月の検査でもヒメマスから140ベクレルが検出されて流通はできない。
 漁協では遡上してきたマスを捕獲し、魚体は廃棄して人工ふ化だけを続けている。卵巣からは51ベクレル、精巣からは37ベクレルが検出されていて、放流用に他の湖の漁協とこれまで契約してきた受精卵の注文が来るのか、苦悩は続く。中禅寺湖漁協専務理事の鹿間久雄さん(62)は「1日でも早く3・11以前の湖に戻ってほしいと話す。(2012年10月14日より抜粋)

.. 2012年10月16日 10:19   No.435008
++ 東京新聞 (課長)…152回       
練馬で「脱原発行動」写真展
 |  原発葬儀デモ、白装束のパフォーマンスなど多彩な写真
 └──── 

 「脱原発」集会やデモ行進の参加者を撮影した写真展が東京都練馬区栄町26−3、ギャラリー「ペーパームーン」で始まった。「3・11」以降、首都圏を中心に全国で開催されている大小さまざまな「脱原発行動」をつづった写真からは、
参加者のユーモアや工夫が伝わってくる。「脱原発スモールアクション」が主催し、年内開催の予定。
 明治公園や代々木公園で開催された大集会や首相官邸前デモ行進から、埼玉県川越市や上尾市、千葉県浦安市、東京・吉祥寺などでの少人数パレードまでの写真約120点を展示。「スタイルいろいろ行動」のコーナーには、東京・渋谷から青山墓地までを参加者が「原発供養」のポスターを手に喪服で歩いた「原発葬儀デモ」、経済産業省前で行われた白装束のパフォーマンスなどユニークな活動をとらえている。(中略)
 月曜休館。午前11時半〜午後7時半、入場無料。ギャラリーではプラカードや缶バッジなど「脱原発」グッズを販売している。
 問い合わせは、ペーパームーン 電03-5912-5226
(2012年10月13日より抜粋)

.. 2012年10月16日 10:51   No.435009
++ 朝日新聞 (小学校中学年)…15回       
原発事故「対処可能だった」 東電タスクフォース見解
 |  福島事故の責任は東京電力にある 監視委のデール・クライン委員長
 └──── 

 東京電力の原子力部門の改革のため、同社が設置した「原子力改革特別タスクフォース」は12日,福島第一原発事故について「事前の備えができていなかったことが問題で、対処は可能だった」との見解を明らかにした。タスクフォースの
トップは広瀬直己社長。東電はこれまで、社内の事故調査報告書などで、事故の責任を明確にしていない。
 見解は、改革を監視する有識者の「原子力改革監視委員会」に示した改革の進め方に盛り込まれた。
 見解によると、事前の津波評価の際、深層防護の原則で必要な対策が取れたとし、過酷事故対策も、外国の事例を参考にして安全設備の多様化を図れたとした。
事故後の対応も、形式的な訓練ではなく、対応能力のある組織の設計などを行うべきだったとした。
 また、監視委のデール・クライン委員長(元米原子力規制委員長)も同日、委員会の初会合後に会見し、「福島第一原発事故の最終的な責任は東京電力にある」と述べた。 (2012年10月13日より)

.. 2012年10月16日 11:05   No.435010

■--テント日誌
++ F (小学校低学年)…7回          

<テント日誌10/1(月)−経産省前テントひろば387日目>
 │  台風一過の「あおぞら」。人と人との出会いと理解。
 │  その共有。そして中秋の名月
 └──── ( F記 )

10月1日(月) 台風一過・快晴
 今朝は清々しい空気の中、目が覚めました。昨夜は日本列島を縦断するやもしれない台風に緊張し何人かのメンバーが夜遅くまでテントに待機をして下さいました。その中、今日仙台高等裁判所で行われる「福島集団疎開裁判」へ傍聴バスツアーに参加される渕上代表と大阪から駆けつけたQさんが泊まって下さいました。
 時折、雨風が強く吹き降るものの、東京はむしろ4月の爆弾低気圧の時の方がその影響は強くて何だか拍子抜けするようでしたが、ネット情報やラジオの声を聞きながらその進路には緊張せずにはいられませんでした。もし、勢力の強い台風が福島を襲ったら・・・そう思う度に以前小出裕章京大助教がテントにいらした際にお話下さった『福島で一番懸念されるのは四号炉です』の言葉が蘇るのです。
 各地で被害が起き死者も出たとのことでご冥福を祈り致します。しかし原発に目立った影響が無かったと思われるのは幸いでした。それでも東日本大災害の傷が癒えていない東北に進路をとったことには胸の潰れる思いです。台風の風雨の中、作業員の方々の被曝覚悟の健闘には素直に敬意の情が湧いてきます。
 昨日の福島ー首都圏交流の集いの模様はUstream中継の用意がなかったのですが、後日Web公開を予定しておりますのでご期待下さい。本来は先月より始まった「tentTVあおぞら放送 テントひろば?」で放送すべきだったことだったとの反省もあります。次回の課題としたいと思っています。
 テントひろば主催のシンポジウムに初めてスタッフとして参加し、準備に手間取ったり不足な点は多々あり時間が遅れて始まったため、当初予定していたビデオ上映など出来ませんでした。それでも閉会後、参加者の声を聞いて皆さん満足されたのではないかとの感触にひとまず安堵致しました。この成功を端緒として今後も同様な催しを行っていきたいと考えています。井戸川町長にも是非またご参加頂きたく思っています。
 夜になって、当日の防衛省前行動を終えて、沖縄一坪反戦地主・関東ブロックの方が4日木曜日にオスプレイ反対を訴え首相官邸前で抗議行動をするにあたって、毎週木曜日にテントのM君達が反ACTA抗議を行っているため、時間の調整などに訪れました。結局、双方納得いく形で了解できました。
 全く今まで会うこともなく更に年代層の違う者同士の出会いが成立したのでした。正に「接着剤」としてのテントひろばここに有りというところです。
 その日の泊まりリーダーのYさんも両者の思いを上手に汲み取って会話の橋渡しをしていました。互いのお話を聞いていると、M君はと言うと「オスプレイ」の事はあまり知らないし、片や反戦地主会の皆さんはACTAの事をご存知ない。お互いが理解を深める機会になったことが何よりも嬉しく思いました。
 夜も更けて帰路につく頃は雲間にのぞく月が明るく雲を照らしていました。
そうか中秋の名月。季節は確実に巡っています。来年はこの月をどんな気持ちで見るのだろうか。( F記 )
.. 2012年10月07日 08:31   No.432001

++ M/O (高校生)…50回       
<テント日誌10/3(水)―経産省前テントひろば389日目>
 │  一気に肌寒い日になり半袖姿で大失敗
 └──── (M/O)

 家の中は結構温かくてまだ半袖で過ごしている。というわけでテントにも半袖で出掛けた。ナップザックには上張りも入れたつもりだったがこれも半袖だった。
昨日から愚図ついた天気で肌寒い。風邪を引きそうで大失敗だった。10月になっても台風が次から次とくるようで天候は不安定だが、暑さ寒さも定まらない。季節の変わり目には風邪を引きやすいといわれるし、風邪を引くとなかなか直りにくい。健康であることも闘いの一つであるわけでそれなりに気をつけているつもりだが時にこんなこともある。
 テントはその日常的な動きとしてみれば賑やかで騒然としているような日と穏やかで静かな日とがあるのだけれど、総じて言えば金曜日を中心とする週末と週の前半で分かれるようだ。だが、穏やかで静かな時にも人の出会いや予想外の事件などもある。この辺はテント日誌でよくレポートされていると思うが、今日も朝早くテント前の椅子に座っていたらある官庁の職員の方が身分証明書を示しながらカンパをしてくれた。
 官庁などではテントがどう見られているのだろうか、原発問題がどう考えられているのか想像をしても、その動きはわからりにくい。だから、こういう形での動きは刺激的だし、時折見かける光景になってきたが嬉しいものだ。自己の政治的意志の孤立をどう超えるかが私たちに課せられた最大のものだが、それだけにテントが多くの人の意志の象徴になっているのを実感できる時は元気づけられる。
 テントではそれこそ三人あつまれば話になるが、今は運動の見通し等に集中する。それが手探り状態にあることは誰しもが認めることである。それはまた一つの政治的な局面なのだろうと思える。私は大きな意味で今が持久戦の局面である
という判断を持っているが、これはかなり続くのであってそれに対応した行動が必要だと思っている。

.. 2012年10月10日 18:47   No.432002
++ M/O (高校生)…51回       
 首都圏反原連からは11月11日に大規模な国会包囲が提起されている。百万人規模で国会を包囲し停滞気味にみえる現状を突破して行こうという目論みだが、その意気はともかく無理ではないか、百万人などというアドバルーンはあげない
方がいいのではという慎重な意見も聞こえる。これは私の意見であるが、百万人というのは方向でかつて10万人と言っていたのを受け継いだだけで、これだけ脱原発の運動が広がり持続していることと考えればいいことのように思う。
 もし、それが実現できても脱原発が実現できなければという危惧もあるようだ。
この場合には脱原発の運動の基本的方向ということにも関わるように思えるので私の考えを述べて置きたい。
 いくらやっても今の運動ではという昔の仲間からの声も届くのだが、僕はここで立ち止まって考えたい。毎週金曜日の官邸前行動は大飯原発の再稼働をやめさせることは出来なかった。確かに大飯は再稼働している。
 しかし、官邸前の行動は他の原発の再稼働に大きな影響を与えたことは確かである。もし、この行動がなければ再稼働は次々にやられていたかもしれない。
 これは十二分に想像できることだ。つまり、官邸前行動という意志の表現は再稼働を目指していた政治的意志《原子力ムラの意志》に衝突し、その広がりを押しとどめているのである。彼らのシナリオは狂わされているのだ。野田内閣がどんなに矛盾に満ちたものであれ、原発ゼロを口にせざるをえなかったのもそうである。
 政治的意志の結集《表現》は予想以上の影響をあらゆる面に与えている。政治的力を意志力と見てその広がりや浸透という点で考えればそれは予想以上の力を発揮している。逆にいえば、体制や権力側の巻き返しもそれだけ必至になされているのである。
 政治的力とは意志力である。国民の意志が共同の意志となること、国民の意志に反する国家意志の存在を変えることが現在の政治的課題である。政治的関係とは意志の関係であり、そのせめぎ合いなのだ。原発問題はそれを具体的に示すサンプルである。

.. 2012年10月10日 19:06   No.432003
++ M/O (高校生)…52回       
 国民の意志と既得権益を持つ体制や権力の意志が原発の保持をめぐって対立しているのであり、共同意志(国家意志)としてそれが争われているのだ。国民の内部でも廃止(脱原発)という意志と推進という意志があるように、体制や権力内部でもその対立がある。原発の存続《是非》の最終判断を政府がやるのか、規制庁がやるのかの意見対立が浮上してきているが、それは意志決定をなるべく避けたい、意志決定に伴う責任を避けたいということである。
 これは政府(政治)がやるべきことであるのは言うまでもないことだ。こうした論議が出てくることはそれだけ原発の存続の意志決定が難しくなっていることだが国民の意志としての脱原発の動きが強くなっている証だ。
 かつて原発は共同意志(国家意志)として保持され、それに異議申し立てをする部分は一部の国民の意志という限界の中に置かれてきた。それが反原発運動の歴史だった。それが、今、脱原発は国民の意志から共同の意志(国家意志)になる段階にある。歴史的な段階が変わりつつあるのだ。この過程、あるいはその闘いの中に現在はある。
 原発の存続をめぐる共同意志の対立は政権交代の動きも背後にあって一つの過渡《新段階》にはいりつつある。政党や政治家は選挙を意識し、官僚は政権交代を織り込んで方向を練り直している。こうした動きの中で私たちは大きな意味で
の持久戦の局面にあるのではないのか。
 脱原発の国民的意志の広がりの確保とそれを進める政治行動を持久戦が続くという判断の下に考え展開して行くことではないのか。
 選挙や政党再編、政党間抗争を見ながら、脱原発の意志が持続し保持されて行くことを展望し、それにふさわし行動《表現》を模索するしかない。ここで知恵や工夫があるはずで百万人での国会包囲もその一つである。外の雨音を聞きなが
らテントの中では連日のように議論が重ねられている。(M/O)

.. 2012年10月10日 19:13   No.432004
++ Y・T (大学院生)…117回       
<福島を生>き、<ふる里を生>きる柏崎刈羽の闘い
 |  〜柏崎刈羽現地交流バスツアーに参加して〜
 |  <テント日誌10/6(土)―経産省前テントひろば 391日目>
 └──── (Y・T)

 10月6日(土)曇り
  午前8時新宿西口前集合。東電の「世界最大の原子力発電所」のある柏崎刈羽現地交流会バス ツアーへの参加である。今年3月、6号機が定期検査で停止し、東電管内の全原発は停止し、稼働 原発ゼロの状態が続いている。だが6月の株主総会に提出された東電再建計画には来年夏までの 再稼働が含まれている。

 福島原発の大事故があり、放射能災害が今なお進行中の現実として多くの人々が苦しみ続けている中で、柏崎刈羽原発は首都圏の私たちにとっても「そこにある危機」として、私たちの責任を問い続けている。なんとしてでもこの目で見、この耳で聞いて確かめておかねば・・・という思いに駆られてツアーに参加した。

 ツアーの案内人は地元出身で、長年ふる里の仲間とともに柏崎刈羽原発反対運動に加わってこられた菅井益郎さん。学者というより活動家そのものであった。

 刈羽村では村会議員をされている近藤さんが合流してずっと案内して下さった。
彼は東京の大学に在学中から反対運動に加わり、大学をやめてふる里に帰り、魚を売り歩きながら運動をすすめ、村会議員になられたそうである。今もその形は変わっていないという。事実、初めて出会ったとき、彼は村会議員というより魚屋さんそのものであった。刈羽村村長は東電が村長の服を着ているようなものだと近藤さんは言う。原発マネーを湯水のように注ぎ込んで造られている施設を見、静かな日本海に面して立ち並ぶ原 発の排気塔や防潮堤を見、鉄条網のフェンスを厳重に張り巡らした原発の敷地沿いの道を走る。それは米軍基地の敷地沿いを思い出させる。このあたりは柏崎刈羽砂丘と呼ばれ、砂丘の上に建つ原発は、当初からとうふの上に建つ原発として批判されてきたそうだ。柏崎刈羽原発は1〜4号機は> 柏崎市、5〜7号機は刈羽村と柏崎市にまたがって(2:1の割合か)立てられている。

 この時期日本海は静かで穏やかであったが、冬の時期には荒れ、4〜7mの高波となることも珍しくはないそうだ。だが東電の想定する津波の高さは4mそこそこだという。

 夜の交流会は圧巻だった。近藤さんの他に長年の反対運動の盟友、柏崎市の市会議員をされている矢部さん、高橋さんが加わり、さらに彼らの高校の恩師であり、運動の顧問とでもいうような80歳の佐藤さんが加わって、お話をされた。

.. 2012年10月11日 18:38   No.432005
++ Y・T (大学院生)…118回       
 本当に長い闘いの歴史があった。烈しい闘いのようであった。と同時に集落ごとの住民組織が作られ、住民に根ざした闘いであったという。そして闘いはずっと途絶えることなく継続し、今も複数の市議会議員村会議員を維持するだけの力をもって続けられている。

 そういう闘いの上に3・11後、<福島>を間近に見、見据え、内面化しながら運動は新たな展開へと踏み出しているように思えた。お話を聞いていて、柏崎刈羽の人たちはいわば<福島を生きる>ということを意識されているのだと実感
した。<福島>は<ふる里>に重なり、<福島を生きる>という意識と<ふる里を生きる>という意識は繋がっているのだと。それは中越地震によって大事故寸前までの事態を経験した人たちにとって切実なもののように感じられた。

 実際、人口9万人の柏崎市に福島から1300人程が避難してきているそうだ。
そして避難している人たちの話を聞いて胸に迫るものがあると目を潤ませながら話される。「ふる里は原発を許さない!」それはもう他に選択の余地のない揺るぎなき確信、それ以外ではありえないという生き方、命そのものというように思われた。

 持参した官邸前行動で書かれた寄せ書き、”柏崎刈羽原発を廃炉へ!”という周りに沢山の思いが書き込まれた寄せ書きに大変喜んでいただいた。柏崎刈羽の人たちと首都圏の人たちの心は繋がったのだろうか。官邸前行動を見ながら、こ
の地でも金曜行動が行われ、女性達を中心とした新たな市民運動も生まれてきているとのことであった。宿で美味しい魚と美味しい地酒をいただき、翌日には中越地震の断層と40億円をかけたというアミューズメント施設と原発PR館を見
学した。断層によって道路は弓なりにへこみ、ある場所では断層による地盤沈下が止まらず、川もないのに橋が架けられていた。そしてこの断層はまっすぐに原発直下へと続いているそうだ。東電は原発の手前で止まっていると言っているそうだが・・・。

 そしてPR館には福島第2原発の復旧が9割完了したというポスターも掲示されていた。東電は柏崎刈羽原発を再稼働し、さらには福島第2の再稼働も目論んでいるのだということをさりげなくアピールしているのだ。

 柏崎刈羽原発の再稼働を許さず、廃止へと推し進めていくこと、そのために柏崎刈羽や隣接地域の人たちと繋がりながら、私たちの最大限のことをなすこと、それは首都圏にあって<福島を生きる>ことを意識しようとする私たちの責務のように思える。

.. 2012年10月11日 19:16   No.432006
++ M/O (高校生)…53回       
<テント日誌10/10(水)―経産前省テントひろば396日目>
 │   季節も政治も温度の変わる時
 └────(M/O)

 日中は温かい日も多いがやはり夜になると結構寒い。週末には多摩川に出掛け、少し遅れ気味だと伝えられる彼岸花を楽しんできた。むかし、田舎の畦道などに咲いていた彼岸花の強烈な印象が記憶にあるせいか、街中でも見かけるものは不満だったのだが、群生しているものはそれらしい雰囲気があって満足だった。彼岸花は秋を代表する花だろうが、それを感じさせてくれるのはやは
り嬉しいものだ。その秋だがどうも今年は短くて冬の訪れが一気にやってくるらしい。それを空気その変わり方に実感している。波だ寒い気温《空気》にそれを感じているが、もう一つ気になるのは政治的空気の変化である。。
 尖閣諸島の問題は中国側の態度も含めて日中感の政治的・経済的対立を長引かせそうだ。中国の知識人の声明が新聞等に出ていたがナショナリズム一色の感の中でホットする記事だった。この問題での日本と中国の民衆の連帯の道(武力による紛争解決ではない道)の可能性と基盤を暗示させるものと思える。
 だが、私たちはこの尖閣問題が日本の政治的空気を変えていることを知らなければならない。対中国というナショナリズム的な空気がそれなりに浸透しているのである。自民党総裁選での安倍の再登場の契機になり、メディアが恥ずかしげもなく扇動的記事を垂れ流しているのも一例だが、ここには尖閣諸島問題が生み出した政治的空気の変化がある。石原慎太郎などはここまで想像して
はいなかったろうが、尖閣諸島問題の結果しているものをよくよく見ておかなければならない。これとの闘いが大きな政治的闘いの枠組みをなしている。

 3・11以降に大きな政治的空気となった脱原発の意識に対抗する空気の流れであり、それが今の日本の政治的な闘いとなっている。国会や永田町周辺は選挙をめぐる政局のことで頭が一杯だろうが、彼らを取り包んで政治的空気の変化がある。何処まで意識していたかはともかく、尖閣諸島問題は原発の生み出した国民的な政治意識に対抗しようとし、ある程度成功しているのである。
 幸いなことは脱原発や普天間基地撤去要求(オスプレイ問題を含む)の運動はこれらを媒介した国民の政治的空気も持続しており、ナショナリズム的な政治的空気と対抗し得ていることだ。その点では福島や沖縄などの抵抗、また毎週金曜日に首相官邸から全国に広がっている脱原発等の展開は尖閣諸島問題が生み出しつつある政治的空気を再度変え、解体させることができる。

.. 2012年10月14日 07:27   No.432007
++ M/O (高校生)…54回       
 私たちは歴史の流れの本流がこちらにあることを自覚しつつ闘いを持続せねばならない。背後の政治的空気を意識した闘いが必要なのだ。11月11日の国会や霞が関包囲行動は国民的な政治的空気を変える重要な位置を持っているのであり、歴史的な位置を持つものといえよう。今一度、3・11以降を振り返りまた先を展望しながらこの行動に参加したいと思う。
 週の初めは比較的穏やかな時間が流れるのがテント周辺である。朝方に寝たのだがテントの中にも太鼓の音が聞こえる。夢かうつつかとおもいながら、そのここちよいリズムに身体を合わせていたのだが、先月から断食を続けるFさんを支援する日本山妙法寺の尼さんの打つものだった。
 今度はしばらくその横に座っていたが、荻窪の若い女性がテントを訪ねてきて歓談する。熊本から上京された人、富山からやってきた人と次々とテントを訪ねてくる。
 富山では11月23日に講演会等をやるらしいがそのチラシをもらった。全国の様々の動きが伝えられるが、それをまた発信できるといいのかもしれない。大間原発の中止を訴える小笠原厚子さんたちが経産省への申し込みにやってくる。
院内集会も開かれていた。相変わらず雑誌社などの取材も続き、テントは穏やかだがいろいろのことがそこには流れている。
(M/O)

.. 2012年10月14日 07:33   No.432008
++ テント 10.12 声明 (幼稚園生)…1回       
大阪市の放射能汚染ガレキの焼却反対
 |  大阪市役所横にテント設置、
 |  橋下徹大阪市長を監視
 └──── 原発再稼働反対監視

 原発再稼働反対監視テントは、本日、10月12日に大阪市役所横にテントを設置し、大阪市長橋下徹の監視行動を開始した。
 大阪市で行われようとしている放射能汚染ガレキの焼却は、脱、反原発運動の大きな転換点である。
 現在、全国各地で行われようとしている放射能汚染ガレキの焼却は、被ばくを全国に拡散させることになる。この被ばくの拡散は、福島第一原発過酷事故を引き起こした日本政府の責任を曖昧にし、安全神話の復活を意味する。また、ガレキ処理にからむ利権政治を押し進め、復興のための資金を食いものにされることになるばかりか、被ばく意識の低下は、すでにずさんな放射線管理のもとで行われている福島第一原発の収束作業を進める労働者、原発労働者をさらに危険にさらすことになるのである。そして、東北、関東から被ばくを避けるため、必死の思いでの避難を無意味なものとし、今、フクシマでたたかわれている被ばくからの避難の権利を貶めることになる。
 9月17日、北九州市で放射能汚染ガレキの本焼却がはじまった。これは、全国での放射能汚染ガレキ焼却を策動する日本政府が、布石として行ったものであり、大阪でのガレキ焼却を許せば、なし崩し的に全国でガレキ焼却が進むのは、火を見るより明らかである。
 東北、関東が、今現在も被ばくが進む中、11.11に100万人行動が呼びかけられ、大飯原発を止めろの声が叫ばれ続けている。私たちが、これに連帯することは、当然である。しかし、まだ、被ばくしていない関西圏、西日本の果たすべき役割は、被ばくをこれ以上拡散させないことである。
 このたたかいは、地域エゴなどという批判を受け付ける余地は全くない。なぜなら、震災ガレキの広域処理の必要性がないことは、さまざまな知見から明白であり、阪神、淡路大震災のガレキ処理においても広域処理は一部行われたものの、
全国で焼却するはことはなかったのである。
 フクシマの痛みを分かち合う、それは、無意味な被ばくを受け入れることではない。むしろ、被ばくを断固避けることだ。避難の権利と補償を勝ち取るたたかいに連帯し、共にたたかうことだ。
 原発再稼働反対監視テントは、大阪市の放射能汚染ガレキの焼却処分を、脱、反原発運動の一大転換点と位置づけ、「大阪決戦」を呼びかける。

.. 2012年10月15日 08:57   No.432009
++ Y・T (大学院生)…119回       
<テント日誌 10/12(金)――経産省前テントひろば
 |    398日目>
 |    テントひろばでの、歴史を刻む出会いと交流
 |    内容の深かったテントTV あおぞら放送
 └──── 

10月12日(金) 晴れ
 金曜日はいつものテントTV あおぞら放送の放映日である。午後2時過ぎテントに着くと、もう何人かが忙しく準備を始めていた。
 テントには和歌山からみかんが送られてきていた。早速箱を開けてみかんをいただくと、中に本(「原発を拒み続けた和歌山の記録」)と手紙が添えられていて、金曜行動に参加すべく3時半〜4時頃にテントにお見えになる予定だという。
 
 3時前に今日の出演者の木田節子さんが到着。しばらくすると大間の小笠原厚子さんがお見えになる。お願いしていたが時間の都合がつくかどうかわからなかっただけに、感激。そうこうしていると、みかんと本の送り主・和歌山田辺市の寺井さんがお見えになった。1989年に結成された「脱原発わかやま」の代表をされていた方であり、県内5ヵ所で持ち上がった原発建設計画に反対して闘ってこられ、それらをすべてストップさせた闘いの記録を最近本として出版されたのである。
 寺井さんと小笠原さんはメールや手紙でずっと交流されていたそうで、その意味では旧知の間柄でもあり、感激の対面であった。また寺井さんの話の中に、旧知の間柄である小林圭二さん(熊取の6人の長老格)の名前も出てきて、一気に身近に感じられた。

 あおぞら放送で、今週の「国会議員に原発を問う」インタビューは、北海道の紙智子議員(共産党の参議院議員)であった。即時原発ゼロを強調する紙議員は、「北電は泊3号機の定検停止後、『電力不足』を演出するために苫東の火力発電
(70万kw)を停止させている」ことも暴露された。そして今北海道では、富良野の小水力発電をはじめ豊かな自然エネルギーによる電力自給の動きが澎湃として起こってきていることを話された。

.. 2012年10月15日 11:59   No.432010
++ Y・T (大学院生)…120回       
 「福島から世界へ」は木田節子さん。富岡町から転々と避難し、その間沢山の原発関連の本を読みあさり、漸く水戸に落ち着いて東海村の村上村長との出会いから反原発の活動を開始された木田さんは、同時に原発労働者の母親でもある。
彼女の話はいつ聞いてももその体験、リアルさ、東電や原発労働者の状態についての知識や、そして鋭さで胸に迫るものがある。
 今日は最後に、ある人にあてたメール(それはたんぽぽ舎のメルマガNo16
01に掲載されている)を読み上げ、それを引用したビラを戸別配布して大きな反響があったという伊方からの便りを報告された。今、この木田さんのメールは全国各地でビラに引用され、まかれているそうだ。

 小笠原さんの話の中では、経産相が大間原発の建設再開を認めるやいなやすぐさま現地で工事再開に動き出したそのあまりの素早さに、驚き、あきれ、深い憤りを吐露されていたことが印象的であった。あさこハウスへのハガキを郵便配達が届けに来る、その回数の多さが励みであり、かつあさこハウスに通じる道を監視カメラで見張っている相手に対する抗議と圧力になるのだ、という訴えは胸を打つ。

 ドキュメント「フタバを遠く離れて」を制作された舩橋淳監督のインタビュー時、双葉町から都内に避難されている亀屋さんと互いに会釈されていたことが印象的だった。来週には亀屋さんに出演を依頼している。(尚、「フタバを遠く離れて」の高橋哲哉さんによる映評が今週の週刊朝日に掲載されている。)
 最後に、テント通りすがりの人として前記寺井拓也さんがインタビューを受けた。本とみかんを前にしてであった。みかんは早速その場でギャラリーに配る。
この本は7人による執筆で、札幌の寿郎社から出版されている。

 50名ほどのギャラリーに囲まれた、内容の深いテントTV あおぞら放送、脱原発の人々の出会いと交流、世界に向けた情報発信として、育てていきたい。
 終了後テントの中で反省会をしていると、浪江町希望の牧場の吉澤の力強いアピールが届いてくる。
                             ( Y・T )


.. 2012年10月15日 13:02   No.432011

■--汚染と除染
++ 山崎久隆 (部長)…181回          

 質疑の詳細 汚染と除染

 福島第1原発内に溜まっているのストロンチウムの量については小森常務が「2.6×10の16乗ベクレル」と答えました。言い方を変えれば2.6京ベクレルで、とてつもない量ですが、水のサンプリング濃度を量に掛け合わせただけであり、正確なものではもちろんありません。さらに重大なのは、汚染水処理ではセシウムのみ取り除くことはできますが、ストロンチウムは取り除くことが出来ません。そんな欠陥設備のまま今に至っていることに何の対策もないのです。
 各地で続く先の見えない除染対応については広瀬常務が回答し「除染の費用について国からの給付金で対応したい。特措法以外で申し出があれば、適切な対応も行いたい」などと答えています。しかし、全くのデタラメです。既に福島県以外の自主的な除染費用については、東電は賠償をしない姿勢を各個別交渉において示しており、そのため大きな社会問題化となりつつあります。そのようなことも株主総会では追及しようにも再質問も何も許されません。

 質疑の詳細 「冷温停止」の意味や柏崎刈羽の傾斜

 国が終息宣言のよりどころとした「冷温停止状態」について小森常務は、冷温停止の定義に今回の福島第一には当てはまらないことを認めました。その上で1〜3号機の格納容器の内部温度、圧力などを観測して「冷温停止状態」だと判断したといいます。直接の燃料温度は測れないので、冷やしている水など格納容器の温度が100度を下回り、放出量も安定的に下がっていることで、
低温停止状態としたと言いますが、定義の無い話を勝手にしているだけであることは言外に認めています。あとは、そんな戯れ言を信じるのかどうか。
 核燃料の温度を実際に測っているわけではないので、さっぱり分からないというのが正しい答えですから、直接デブリの温度を測定する方法を考えればいいわけです。しかし、それでは政府の言う「冷温停止」つまり「収束」というデタラメな宣言が台無しになるから測定しないことにしているだけです。これと同様に放射性物質の量も放出量も、あとで触れる臨界問題も「知らない」振りではなくて本当に知らないのだろうとしか思えません。そのほうが遙かに恐ろしいことなのです。
 柏崎刈羽原発は中越沖地震で大破していますが、その影響などを問われて相沢副社長は「柏崎が傾いているのではないかという話ですが、強度上の問題はないことが十分な審査のうえで確認されている。国、県から確認されている。」つまり傾いていることを認めています。その上の安全性の確認など3.11以後の世界では一切無効になっています。従って柏崎刈羽原発の再起動など到底許されません。
 また、長岡平野西縁断層や海域断層の活動についての問いに「これも連動の可能性もあることで、詳細に中身を含めて、設計上の問題がないか考えている」などと今さらながら言う始末。また、柏崎刈羽原発の地下にも活断層と思われる断層が走っています。このことも今後問題化しなければなりません。
 「安全性を強化し、シビアアクシデント対策などの、われわれ一丸となって努力をしてまいる所存であり、結果については地元、関係者の各位にできるだけ、ご理解いただくべく積極的にご説明したい」などと、地元には説明と理解であって、決して了解とは言わない。これなど、以前よりも後退しています。

(「質疑の詳細」は次号につづきます)
.. 2012年07月20日 08:47   No.401001

++ 山本 (幼稚園生)…1回       
.「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク」からのお知らせ
 └────

 劣化ウラン兵器は、核兵器や原発の核燃料をつくる過程で大量出る劣化ウランでつくられ、放射能兵器です。そのためにも、私たちは反原発、とりわけ現在、再稼働に反対です。
 毎月発行している月刊ニュース(2012年7月 NO88号)が出ましたのでお知らせします。
 今号の主な内容は
 ○広河隆一写真展をやりました--劣化ウラン廃絶みなとネット・宮口高枝
 ○連載 アブ・ムハンマドからの便り 〜一家のアンマン旅行〜
              西村陽子(アラブの子どもとなかよくする会)
 ○NO DU全国交流集会の呼びかけ  ICBUWヒロシマ
 ○報告 さよなら原発10万人集会に17万人
           山本勇祐(劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク)
 ○資料(東京新聞より) 劣化ウラン工場内に大量保管
 ○資料(  同上  ) デモの真実を届けたい 官邸前抗議を空撮 
 ○資料(  同上  ) 自衛隊迷彩服で区役所(宿営地化)

 なお、11月18日(日)「劣化ウラン兵器禁止のための国際行動デーの集会」
 を予定しています。(詳細は後日)
 ※定期購読者を募集しています。
  ご希望の方は、FAX 03-3238-0797(たんぽぽ舎)へFAXでどうぞ。
 ※購読料 年3000円 ご自宅へ直接お送りします。 事務局 山本

.. 2012年07月30日 08:22   No.401002
++ 吉沢弘志 (幼稚園生)…1回       
低線量被曝にどう対応するか−有効な食品を紹介します(食物療法)
 |  食物繊維と発酵食品が有効
 |  セシウム排出促進と免疫力強化を
└──── (埼玉大学講師)

 昨年の福島第一原発の事故により日本の国土、大気、海洋は放射能により大きく汚染された。この災厄を拡大にしないための脱原発運動の強化はもちろんだが、人類と共存し得ない放射能は将来にわたって大きな不安を人類にもたらし、低線
量被曝を余儀なくされる時代を生きるには何が重要か埼玉大学講師の吉沢弘志さんに明らかにしてもらった。

 チェルノブイリとの違い
 操作不能は今も続いている

 2011年東日本大震災とそれにともなう東京電力福島第一原子力発電所の大事故は、東電や政府、そして御用学者たちによる「チェルノブイリの〜分の一」という過小評価とは裏腹に、チェルノブイリ事故を上回る人類の核開発史上最悪のものとなりつつある。

 まず何よりもチェルノブイリ事故とは格段に違う人口密集地への放射能拡散・汚染が起こってしまったことだ。そして、昨年末の「終息宣言」が茶番でしかなかったことをほとんどの国民が知っているように、福島第一の1〜4号機のコントロール不能状態は今も続いている。海洋の汚染もいつ終わるか見通しもつかず、魚介類を大量に食べる日本人にとっては、農産物と海産物を通じた長期にわたる内部被曝の脅威に立ち向かっていかなければならない。

 被曝の健康への影響は無視できない

 被曝による健康への影響は幼い世代ほど深刻になる。しかし、免疫力が確実に低下していく中高年層にとっても影響は決して無視できない。日本人誰もが内部被曝に対して十分な対処を心がけるべきだと考える。
 放射線の生物への悪影響は、数eVの原子・電子の結合エネルギーを遙かに上回る放射線のエネルギー(電離エネルギー)が、その原子・ 電子レベルの結合を破壊してしまうことによる。放射線が細胞膜や細胞核の中にあるDNAを破壊するとともに、細胞内に豊富にある水分子を破壊して連鎖反応的にフリーラジカル(活性酸素)を発生させ、そのフリーラジカルが細胞膜やDNAを破壊してしまうというメカニズムが連続して進行していく。長期低線量被曝という現状では、後者の影響の方が遙かに大きいとされている。

 自然放射能とは比較できない

 もともと地球上には宇宙由来、地球を構成している物質由来の放射線がある。
体内にはカリウム40が成人で常時平均4000ベクレル程度存在している。こうした「自然放射線」による被曝から逃れることはできないが、人類も含めたすべての地球上の生物は、生命誕生の時点から自然放射線による被曝に対応できるよ
うに修復・復元のメカニズムを備えるように進化して現在に至っているのである。

 そこに核実験による放射能、チェルノブイリ事故による放射能、そして今回の福島事故に由来する放射能による被曝が上積みされた、と考えなければならない。
食品中のセシウムの量を、前述のカリウム40とべて「大したことはない」とするのは、御用学者によるごまかしに過ぎない。

 ただでさえ現代の日本に暮らしている私たちは、電磁波という電離エネルギーに常時さらされているし、食品添加物をはじめとして大量の化学物質にもさらされている。ストレスの多い現代の生活は、細胞レベルでは常にフリーラジカルの
過剰発生を引き起こしていると考えてよい。このような複合的な悪影響に一人一人それぞれ固有の反応が生じる。一概に「〜ミリシーベルトまでは大丈夫」などとするのは科学でも何でもない。

.. 2012年08月10日 14:41   No.401003
++ 吉沢弘志 (幼稚園生)…2回       
 被曝から身を守るために
 被曝は可能な限り避けるべき

 まず何よりも、被曝を可能な限り避ける、少なくする努力が必要だ。とりわけ幼い、若い世代、妊娠中の女性には最大限の配慮を払うべきだ。しかし、東日本に暮らす私たちは日々何らかのレベルでの被爆は避けられないのが現状だろう。
一番影響の大きいセシウムに関しては、毎日数ベクレル単位での摂取でも、体内さらに臓器ごとへの集中した蓄積が確認されてる。蓄積したセシウムはその臓器の細胞をβ線とγ線で集中的に被曝させるのである。

 避けられない被曝に対してはさまざまな専門機関によって効果が確認されているアップルペクチンによるセシウムの排出の促進が一定の効果を生むはずだ。それとともに細胞レベルでの修復と復元の力と免疫力の強化で対応していかなければならない。
 食物療法で対処を

 傷ついたDNAの修復・復元は酵素の働きによるが、酵素の働きの強化には特定のミネラルが不可欠である。特に「亜鉛」の働きが有効であることは動物実験で証明されている。亜鉛が豊富な食品としては豆類と海藻類が挙げられる。豆類にはフェトケミカルで重要なイソフラボンが豊富であり、その効果も期待できる。

 一方被曝に対する効果という意味で注目される「バナデート(バナジウム)」は海藻類に豊富に含まれる。免疫力強化に不可欠腸内環境の健全化には、食物繊維と発酵食品の常食が有効となる。そう考えれば、穀物に野菜、海藻類と大豆発酵食品(味噌、醤油、納豆)にぬか漬けといった日本の旧来からの食生活が、長期低線量被曝にきわめて有効であることがわかる。

 もちろん日々の生活における被曝への対抗も大事だが、これ以上被曝を増やさない、将来の世代に負の遺産を残さない社会の実現もともに進めていかなければならない。
 核エネルギーに依存しない社会を目指す私たちの運動は、6月16日の17万人集会と毎週金曜日の官邸前行動で大きな歩みを踏み出そうとしている。

※よしざわ・ひろし:埼玉大学講師、市民ネットワーク千葉県政策調査室。10代半ばより反戦・平和、人権、環境の問題に関わり続ける。1990年チェルノブイリ事故による被災児童の救援のためのNGOを設立。チェルノブイリ汚染地域への訪問も繰り返し行い、現地やヨーロッパの専門家と市民運動との意見交換を重ね、医療援助、非汚染食糧の供給、被災児童の保養プログラム等様々な救援プロジェクトを行ってきた。 (週刊新社会 2012年8月7日)

.. 2012年08月10日 14:47   No.401004
++ 杉嶋拓衛 (小学校低学年)…8回       
福島を見捨てる広島放影研
 │  100ミリシーベルトは被曝リスクが低いと大嘘
 └────被爆地からインチキ安全宣言を出す犯罪性 (たんぽぽ舎)
         
8月5日に広島比治山にある放射線影響研究所(放影研)に行きました。
年一回の開放日なので心待ちしていきましたが、展示されていた内容にがっかりさせられました。福島原発事故の影響が過小評価かつ隠蔽されていました。低線量被曝(外部か内部かの提示なし)は大して影響なし。年間100ミリシーベ
ルト浴びても一万人あたりガンが一名か二名増える程度のリスク。酒を飲んだ方が四十人増えるから危険と相変わらずいい加減な統計で被曝リスクが少なく表記してました。福島から移住しても意味が無いという主旨で張り出してある四十七都道府県の年齢別疾病割合表は統計年が2009年になっていて福島原発事故前のデータ。余りにもおかしかったので、放影研の職員に事故前のデータで今の福島の被曝リスクを語れるのかと詰問したら「1〜2年ではデータは大きく変わりません」と返答。次に100ミリシーベルトでガンの増加数は少ないと言えるのかの問いには黙ってしまった。放影研はABCCが前身だが今も体質は全く変わっていない。その証拠に今年の3月から山下俊一氏が諮問委員会に加わっている。
低線量内部被曝のリスクは少なく見積もるか、なかった事にしようとしている。
放影研に行くまでは山下個人の見解かと思っていたが、放影研の研究データの開示の中に意図的に被曝者を隠そうとする悪意が見受けられた。被爆者をモルモット扱いしたABCCと一緒だ。被爆地から安全宣言を出す犯罪性を研究員は理解していなかった。あなた達の出したデータを悪用して高線量(放影研的には安全範囲)の場所に子供を遊びに連れていく計画があるがそれについてはどう考えるのかと隣にいた福島出身の方が最後に質問した。「私達は研究データを出しただけですから。」と無責任な回答。
マンハッタン計画の時から科学者の無責任さは変わっていないと感じた広島放影研の報告でした。

.. 2012年08月16日 09:28   No.401005
++ サクラ調査ネットワーク (幼稚園生)…1回       
調査報告集『サクラと環境・原発』2012年版
 │  −異変桜見つかる、環境悪化・原発放射能か− を発行しました
 │  (たんぽぽ舎パンフNo.89 頒価500円)
 

〜〜目次〜〜
 サクラ調査9年目の活動と特長・今後
 サクラとすずめ
 福島県猪苗代湖周辺の市町村のサクラの奇形調査について
 各地からの報告(鹿児島/愛媛/岐阜/富山/新潟/神奈川/東京/千葉/北海道)
 サクラ調査の結果2012年
 番外編1「桜だけじゃない」-庭に咲いた菊
 番外編2「2012年 花の異変」
 2004年〜2012年の異常花率の推移
 サクラ調査要綱|サクラ調査票
 統計表(1)(2)(3)(4)(5)
 サクラの写真(カラー4頁)
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜
 お求めはFAXまたはメールでお願いします。(別途送料がかかります)
 FAX 03-3238-0797、メール nonukes@tanpoposya.net

.. 2012年09月05日 13:34   No.401006
++ 冨塚元夫 (小学校中学年)…15回       
9/6学習会「子供たちを放射線管理区域から安全な地へ移住させよ
 |  〜疎開裁判の焦点」の報告
└──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 前半に、原発いらない福島の女たちの黒田節子さんから、「フクシマ」からの報告がありました。初めに、福島県在住の女性の作った「私がふくしまに暮らすということ」という詩が読まれました。黒田さんはこの詩を読むたびに涙がでるそうです。「たとえば、朝起きて窓を開けて深呼吸する習慣がなくなったこと、、たとえば、洗濯物を外に干せないこと、、」郡山市などの人々は、人間らしい生活の楽しみを奪われ、基本的人権を無視され、収入の減少と不要経費に苦しみ、命と健康のリスクにさらされ、正当な補償を受けていません。国と県がやっていることは、日本国憲法違反です。世界人権宣言と子どもの権利条約にも違反しています。
 後半は柳原敏夫弁護士から、申立て以来最大の転換点を迎えた「ふくしま集団疎開裁判」と題する報告がありました。仙台高裁は10月1日に原告・被告を裁判所に呼び出して審尋するという決定をしました。書面審査ではなく審尋期日を設けるということに一審判決見直しの可能性が出てきました。
 子供たちが、放射線管理区域でもありチェルノブイリ事故の避難基準場所でもある高放射線量の所に住んでいることに対し、世界中から警告がなされています。
 調査された子供たち38000人の35%に甲状腺ののう胞や結節が発見されたにも関わらず、適切な生体組織検査がなされていないのは異常だと、NYタイムズに出ました。
 さらに異常なのは、再検査を求める家族に対し、多くの病院が診断拒否をすることです。福島県立医大の山下俊一副学長が通達をだして再診をしないよう指導しているからです。
 これは医師法違反ではないか!参加者から怒りの声が多数上がりました。「このような違法状態を放置しているのはおかしい、なんとかしなければならない!」本当にそうだと思います。

.. 2012年09月11日 08:08   No.401007
++ たんぽぽ舎 (社長)…731回       
異変桜見つかる--環境悪化・原発放射能か?
 │  たんぽぽ舎パンフNo.89 サクラと環境・原発 第9集 2012年
 └────

今年の「サクラ」パンフは見どころがいっぱい。その一部を紹介します。

(P.23)「桜調査の結果2012年」より
 原発の事故の影響でサクラと放射線との関連に関心が高まっていたせいか、今年はサクラ調査の新しい参加者が激増した。例年とどうよう、初めて調査に参加する人を対象に小石川植物園でサクラの観察方法の説明会と実習を二日間にわたって行い、連日約30名の参加者があった。最近やや数が減少気味であった原発現地の調査も幾分復活した。しかも皆とても熱心で、多くの仲間を集めて、あるいは一人で実にたくさんの測定をして貴重なデータを届けていただき感動した。
(中略)
・・・植物も日々成長するし、そのどの段階で放射線がどのような影響をもたらし、その後どのような過程をたどるか、多様な可能性がありうるので、険しい道ではあるが、今やお上もマスコミも頼りにならないと、測定器など手にしたことのない一般市民が自発的にガイガーカウンターを携えて、サクラの観察に赴くという歴史的な社会原書うから、何かが生まれることを期待したい。(中略)

(P.24)○微量放射線と植物:
 昨年2011年は各地でこれまでより高い異常花率を示す樹が多数観察された(第8集、P.29〜P.31)。植物に対する微量放射線の影響については埼玉大教授市川定夫氏と高校教諭永田素之氏による精力的な研究がある。(市川定夫、環境学 藤原書店 1993年、P.208)(中略)
・・・東電福島第一原発で12日、13日に1号機、3号機で爆発が起き、15日に4号機建屋が破損し放射線がばらまかれた。東京の満開は4月9日ごろで、その頃サクラの観察が行われ、原発事故からの日は浅いから、その影響はないだろうと
の漠然たる予想に反して、前年(2010年)よりも高い異常花率を示す樹がふえた。
(中略)
 異常花率の値は環境問題の優れた指標となるが、その要因はあまりに多く、原因の因果関係を証明することは困難である。しかし花の季節の比較的短い期間、微量放射能にさらされることがサクラの花の異常化に何らかの影響を与えたと考
えるのは自然であろう。

・カラー写真4「桜だけではない」花の異常
・番外編1「桜だけじゃない」−庭に咲いた菊(愛媛県・松山市)
・番外編2「2012年 花の異変」(ツツジの観察)(横浜、東京)など
※購入のご希望はFAXまたはメールでお願いします。
  FAX 03-3238-0797  Eメール nonukes@tanpoposya.net
  頒価500円/冊、送料80円(3冊まで)

.. 2012年09月16日 08:33   No.401008
++ 杉嶋拓衛 (小学校低学年)…9回       
東海村臨界事故を忘れない9.30 十三周年東京集会
 │  「放射線と被ばくの問題を考えよう〜
 │   “減思力”を防ぎ、判断力・批判力を育むために〜」
 └────(たんぽぽ舎 杉嶋拓衛、槌田春美)

【午前 第一部】(杉嶋拓衛)
 毎年恒例の午前中の追悼行動だが、今年も39名が経産省別館前に駆け付けた。9月19日に原子力規制庁が六本木に出来経産省は今年は原子力関係の抗議は六本木に行ってくれと無責任な態度を取った。大飯3・4号機は再稼働中で、JCO事故の責任の追及だって終わっていない。風化させない事が一番事故を防げると思っていたが、福島事故が起きてしまった。
 JCO事故の犯人を捕まえなかったのが福島事故の東電という犯罪者集団をのさばらせてしまっている遠因になっている。
 追悼行動では東海村の村上村長と相沢村議のメッセージが読まれた。それ以外でも東電前アクションや山野の藤田さんがJCO事故について話した。
10時35分の黙祷の後、故望月彰さんの「事故の歌」が流れる中で菊の献花が行われる。最後は山崎久隆さんが東電株主訴訟に絡めて原子力事故の責任を厳しく追及していた。経産省の無為無策が事故を起こさせた。その責任は決して消えない。

.. 2012年10月03日 08:34   No.401009
++ 槌田春美 (小学校低学年)…8回       
【午後 第二部】
 2012年3月に「放射線と被ばくの問題を考えるための副読本」を作成された福島大学放射線副読本研究会の後藤忍先生(福島大学准教授《福島大学共生システム理工学類》)をお招きし、「放射線と被ばくの問題を考えよう〜“減思力”を防ぎ、判断力・批判力を育むために〜」という、大変興味深いお話を伺いました。

(1)これまでの原子力教育・広報の問題点では、「原子力エネルギーは発電時にCO2を出しません!」という電事連の懐かしくも腹立たしいCM映像に会場はため息。
(2)原子力教育、広報における過去の事故の扱いでは、1999年のJCO臨界事故から日も浅い2001年に放映されたサイエンスチャンネル(アトミックワールド「原子力発電は大丈夫?」で、いかに事故が軽視され、原子力は安全だと広報されたかを目の当たりにすることができました。
 (例えば、死者が2人出たことを一言も述べず隠している)
(3)続いて、本丸の新副読本の紹介に入る前段として、これまで文科省がいかに「副読本」等を駆使し放射線被ばく被害の害をあいまいにしているかも改めて具体的に突き付けられました。特に印象的だったのは、ドイツの副読本の紹介でした。

○後藤さんは、ドイツが副読本の翻訳本に国として協力できない(データが古いので信憑性を認められないと、ドイツ国家としては色々といちゃもんをつけている)という問題点はあるものの、ドイツの環境省作成の副読本における公平性について、「ドイツの環境省は原子力を規制する側の役割を担っているので、日本の感覚でいえば、原発反対の側に偏って当然だが、それにもかかわらず原発のリスクや、世界各国の原発の動向、取扱いについても、1つの見方を押し付けるのではなく、主観的な判断や他の人との議論を通じて、読み手の判断力を育もうとする工夫が見られる。」と紹介して下さっています。

○最後に質問タイムの中で、後藤先生から、福島の現状について紹介がありました。現在、「新」副読本については、福島県内の学校では採用されていないこと、全国の教育委員会からの照会はあるそうです。一方で、福島県内で大いに洗脳されていることの例と言えば、福島大学かもしれないとおっしゃいます。
 「実は、今年(2012年2)の福島大学受験期前までは校内のモニタリングポスト周辺が、一番放射線量が高かった。(0.8〜1.0μSv)。そこでモニタリングポスト周辺だけを集中的に除染して、0.2から0.4μSvに下げて、受験生は前年度比で、2割増えた」と。しかし校庭の中で、「ここだけが除染されている、線量が低い(福島県は高線量です)」という事実を、学生には見抜いて
ほしいと、後藤先生は結ばれました。

大変勉強になった、素晴らしい講演集会でした。
9・30臨界事故の教訓を何も活かすことなく、3・11福島第一原発事故を招いた国を今後もたゆまず弾劾し続ける事を誓った集会となりました。

後藤先生、どうも有り難うありがとうございました。

.. 2012年10月03日 09:06   No.401010
++ 水口憲哉 (幼稚園生)…1回       
衝撃の専門書『淡水魚の放射能』著:水口憲哉(東京海洋大名誉教授)
 │ 「川魚の放射能はなくならない」−「時間がたてば解決」は大きな誤解
 └────(日刊ゲンダイ10月11日号から)

 福島原発の事故から1年半がたち、放射能汚染への警戒心が薄れているが、そんな中、ショックな本が出た。国会事故調で参考人になった東京海洋大名誉教授、水口憲哉氏が書いた「淡水魚の放射能」(フライの雑誌社)である。
 これまでの野菜や海水魚、海藻などへの汚染は何度も話題になり報道も多かった。しかし、アユなどに代表される川魚の汚染について、きちんと書かれたものはなかった。水口氏の著者はまさに、そこに注目、言及しているのだが、恐ろしいことが書かれている。
 例えばアユ。(中略)いわき市の夏井川では2011年5月末に380ベクレル、8月には18.5ベクレル。急減したのに、9月には再び119ベクレルに増えた。
 今年はどうか。5〜7月の計測では、伊達市の阿武隈川では170ベクレル、福島市の阿武隈川でも170ベクレルのアユがいた。
 アユは年魚で、事故時に生きていた魚はとっくに死んでいる。それなのに、相変わらず、セシウムが出てくるのだ。底質にセシウムがへばりついているからである。環境省による今年1月の調査では真野川の底質から588ベクレル/キロのセシウムが出た。飯舘村のダム湖、はやま湖は3万9000ベクレルである。

「セシウムというのは粘っこいんです。だから川の水で流されるわけではない。小さい穴、くぼみ、藻類、水生昆虫などにへばりつくんです。これらは表面積にすると、驚くほどに大きくなる。それをエサにして食べる魚は放射能まみれになってしまう。多くの人は時間がたてば、放射性物質は減ると思っている。
半減期が過ぎれば減りますが、それまでは減りません。放射性物質を食べた魚が死ねば、そこに放射性物質は残る。それをまた別の魚が食べるんです。
 こういう水口氏は山に降り注いだ放射能も同じだと語った。
「木の葉っぱに放射能が付着している。その葉が落ちて、腐葉土になる。木の根から再び放射能を吸う。山からも放射性物質はなくなりません。はげ山にして除染するしかないが、そんなことは不可能でしょう。家の周辺だけ除染するしかない。我々は放射能が減らないことを認識しながら生きていかなければいけません。」自然はもう戻ってこないのだ。

.. 2012年10月14日 06:56   No.401011

■--原発防災、135市町村対象
++ 朝日新聞 (小学校中学年)…13回          

 規制委員会が重点区域の拡大案示す(10月3日)

 原子力規制委員会は3日、原発事故が起きた際の住民避難などの対応を定めた原子力災害対策指針の改定案を示した。事故時に避難や屋内退避できるように備えておく重点区域をこれまでの、原発から半径8〜10キロから、30キロに拡大。これによって、対象市町村は45から135に増える。(中略)
 指針案によると、これまで想定していなかった大量の放射性物質が飛散する過酷事故を想定して防災計画をつくることを定めた。また、地震や津波も同時発生する複合災害を想定した訓練の実施を求めている。(後略)

.. 2012年10月06日 10:01   No.431001

++ 毎日新聞 (小学校低学年)…7回       
原発作業:がん労災、累積100ミリシーベルト以上、5年経過−厚労省
                  (9月29日より)

 厚生労働省は28日、原発作業員などの放射線業務従事者が発症する胃→食道→結腸の三つのがんについて、労災補償する際の被ばくの目安を発表した。
(1)累積被ばく線量が100ミリシーベルト以上(2)放射線業務による被ばく開始から発症まで5年以上たっている−−の2点を、業務との関連性が強いと判断する目安としている。(中略)
 厚労省の「電離放射線障害の業務上外に関する検討会」が、過去の文献を基に→被ばく線量が100〜200ミリシーベルト以上の場合にリスクの上昇が認められる→最少潜伏期間は5〜10年程度−−などとする報告書をまとめた。
発表した目安はこの報告書に基づくもの。(中略)
 100ミリシーベルト未満での健康影響は不明だが、ICRPは、可能な限り被ばくを低く抑えるべきだとしている。(中略)
 茨城県東海村で発生したJCO臨界事故(99年)では、6〜20シーベルト被曝をした作業員2人が死亡した。

.. 2012年10月07日 08:14   No.431002
++ 東京新聞 (平社員)…140回       
原発推進総本山  退場へ 大綱策定 中止決定
 │  原子力委 威光消え
 │                       東京新聞「核心」より
 └────

 原子力委員会が二日、中長期的な原子力利用の計画を定める「原子力政策大綱」を作らないと決めた。今後は、政府のエネルギー・環境会議が中心となり、原子力政策を決めることになったからだ。最大の仕事がなくなり、原子力委の存在は
風前のともしび。半世紀以上の歴史にピリオドを打つ日は近い。脱原発依存をどう実現するか、すべては政治のかじ取り次第となりそうだ。(中略)

 エネ環会議に立場を取って代わられ、存在感を全く示せないまま、最後は「廃止も含めて検討」とエネ環会議に退場勧告を突きつけられた。かつて原子力推進の総本山として君臨した威光はもはやない。
 一九五六年に発足した原子力委の最大の仕事は、約五年ごとの政策大綱づくり(旧長期計画)で、原発の開発や導入の目標、核燃料サイクルの実現時期を定める。この「号令」に従い、経済産業省や文部科学省、電力会社は原子力政策を展
開してきた。(中略)

 今年六月には原子炉等規制法の改正で、電力会社を国策に従わせる権限が消滅。エネ環会議には、将来の原発比率に応じた核燃料サイクルのあり方に関する報告書を提出したが無視された。一方で、経産省や電力会社など原発推進側でつくる
秘密勉強会が発覚。変わらぬムラ的体質に国民の不信感が強まっていた。(中略)

エネ環に権限不安視も

 ただ、原子力委がなくなり、本格的に脱原発依存を目指すとしても、同着地させるか、誰かが専門的に検討する必要がある。(中略)
 エネ環会議は自らが中心となって脱原発の原子力政策を決めるとしているが、法的な位置付けはなく、不安定な組織だ。(略)
 だれが原発を減らす政策を専門的に検討し政治決定につなげていくのか。原子
力推進をあきらめない経産省や文科省に号令するには真逆の立場で生まれ変わった原子力委が必要になるかもしれない。
              (10月3日「核心」より抜粋)

.. 2012年10月09日 11:04   No.431003
++ 東京新聞 (平社員)…141回       
JA全中 脱原発宣言 全国大会決議へ
 (10月5日より)

 全国農業協同組合中央会(JA全中)が、十、十一の両日に開く全国大会で、「将来的な脱原発」を活動方針に決める。東京電力福島第一原発事故で、各地の農家が出荷制限や風評被害に苦しめられたことで、脱原発への機運が広がった。支援してきた自民党は原発維持路線だが、一線を画すことになる。
 大会は福島事故後初めて。活動方針には、将来的に脱原発を実現していくことを掲げ、農業の現場でも太陽光や小水力、バイオマスなどの再生可能エネルギーを推進していく方針も記している。
 福島の事故では、東北や関東地方を中心に広範囲で出荷制限や風評被害による損害が発生した。JA全中によると、九月末までに十九都道県のJAグループが東電に計約2827億円の損害賠償を請求している。風評被害の署名が難しいケースも多く、実際の損害はこれを大きく上回るとみられている。
 人のくちに入る農作物を扱う農業団体としては、原発との共存は難しいと判断した。(中略)
 JA全中広報部は「JAの使命は、安全な農産物を将来にわたって供給すること。
原発事故のリスクを抱えたままではその使命を果たせない」と脱原発を新たな
活動方針とする理由を説明した。(後略)

.. 2012年10月10日 18:11   No.431004
++ 東京新聞 (平社員)…142回       
脱原発へ『文学者の会』 加賀乙彦さんら 9日発足
                 (10月7日より)

 作家の加賀乙彦さんら文学者の有志が9日、3.11後の日本について考える「脱原発文学者の会」を発足させる。(中略)呼び掛け人となるのは、加賀さんをはじめ、文芸評論家の川村湊さん、作家の佐藤洋二郎さん、宮内勝典さんら5人。ほかに辻井喬さんら約15人が賛同して
いるという。
 東京都千代田区に「アルカディア市ヶ谷」で9日、第1回会合を開く。(中略)呼びかけ人の作家森詠さんは「東日本大震災の発生から時間がたち、脱原発の雲行きが危うくなっていると感じる。文学者がまとまって意見を出す時期。
オープンな交流の場を作り、持続的な活動にしていきたい」と話している。

.. 2012年10月10日 18:37   No.431005
++ 西日本新聞 (幼稚園生)…1回       
復興予算関連のニュース

・復興予算が調査捕鯨対策などに 衆院監視委が使途検証へ
                    (10/6 から)
 衆院決算行政監視委員会(新藤義孝委員長)は6日までに、東日本大震災の 復興特別会計の予算が復興とかけ離れた事業に使われているとして2011、12年度予算の検証に向けた作業を始めた。務省が委員会に提出した資料には、反捕鯨団体シー・シェパードによる妨害活動への対策を強化する水産庁の「鯨類捕獲調査安定化推進対策」23億円や沖縄県の国道整備6千万円など8事業を挙げている。総額は5千億円余りでこのうち一部が被災地関連以外に流れており、委員会は「国民の常識から外れるものも多い」と問題視している。

.. 2012年10月11日 19:58   No.431006
++ 福島民報 (幼稚園生)…1回       
復興予算、「流用」を許すな (10/8 ・論説より抜粋)
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の復旧・復興予算の一部が、被災 地再建の目的とは懸け離れた事業に充てられた疑念が生じている。政府は現行予算を組み替えて被災地を優先するとともに、来年度予算編成では復興予算を被災地に全額を配分すべきだ。国会も監視の目をしっかり働かせてほしい。(中略)
 国の財政支援を受けて県が設けた「県民健康管理基金」を財源に充てたが、今年度末の基金残高は約870億円しかない。県民健康管理調査や除染などにも使われるため、医療費無料化の財源は6年で枯渇する見込みだ。(中略)
 同省のやり方は、「被災地のために」と増税を受け入れた国民への裏切り行為といえる。怒りを通り越して、あきれ果てる。(中略)
 野田首相は同日、本県を訪問し、福島第一原発や除染現場、仮置き場などを視察した。復興への国の取り組みは遅い。野田首相が就任会見で語った「福島の再生なくして日本の再生なし」の言葉を今、信じている県民はもう、いまい。首相が今でもそう思っているなら、民主党の金看板の「政治主導」で、被災地に優しい予算を実現しなくてはならない。

.. 2012年10月11日 20:03   No.431007
++ 毎日新聞 (小学校低学年)…8回       
欧州委「稼働の全原発に欠陥」発表
 安全評価 仕切り直し 134基の原発すべてに欠陥

 【ブリュッセル斉藤義彦】欧州連合(EU)の執行機関・欧州委員会は4日、原発の安全評価(ストレステスト)で、稼働中の134基の原発すべてに欠陥が見つかり、改善費用が計最大250億ユーロ(約2兆5000億円)との最終報告を正式に発表した。多数の欠陥を指摘した背景にはテストが「原発を閉鎖すべきか」の判定より「改善点を指摘する」という提案型に変質した事情がある。テストは事実上、仕切り直しとなり、数年間継続する。
 テストは東京電力福島第一原発事故を受けて昨年6月に開始。当初の焦点は原発が「福島並みの事故に耐えられるか」に置かれ、原発を運営する側の各国政府はテストを原発の安全性を確認するための「お墨付き」の位置付けにしようとした。
 事情を変えたのは今年1〜4月、他国の専門家が原発を訪問したり、書類を審査してテストの内容を評価する「安全性相互評価(ピアレビュー)」だ。耐性検査はそれまで各国規制当局が独自の基準や手法で行ってきたが、国際基準や他国
の先進的な尺度が持ち込まれ、多数の欠陥があぶり出された。「地震・洪水の耐性に証拠がない(英)」など重大な結果も多く、「お墨付き」にはならず、改善要求に変質した。(後略)(2012年10月5日 より抜粋)

.. 2012年10月11日 20:09   No.431008
++ 東京新聞 (平社員)…143回       
◇「核燃料、95%リサイクル」実際はわずか1%
  NUMOは再利用できるというが、約95%はごみ予備軍
 (10月10日より)

 高レベル放射性廃棄物の最終処分場の選定を担う原子力発電環境整備機構(NUMO)が、2010年に全国規模でアンケートをした際、あたかも使用済み核燃料のほとんどが再利用でき、核のごみはわずかであるかのような説明をし、回答を求めていたことが分かった。実際に再利用できるのはわずか1%で99%はごみと化す可能性が大。誤った認識を広げる結果になっていた。(中略)(NUMOの説明は現実と大きく異なる。再処理により再利用できるのは、95%どころかたったの1%。取り出されたプルトニウムに別のウランを混ぜて混合
酸化物燃料(MOX燃料)に再生している。(中略)
 さらに、核燃料は何度でも再利用できるわけではなく、現実には一回のみ。
再処理すること自体が難しく、これもごみ化する可能性が高い。(後略)

.. 2012年10月13日 07:53   No.431009
++ 東京新聞 (平社員)…144回       
◇上関以外も建設認めず 経産相 未着工原発で明言
 (10月10日より)

 枝野幸男経済産業相は9日の閣議後の記者会見で、計画中で着工前の原発9基について「工事認可の前段階で原子力規制委員会から意見を求められるので、原発の新増設は行わないという原則に基づき意見を申し述べる」と表明。
建設を認めない考えを明らかにした。(中略)
 経産相はこれまで中国電力上関原発1、2号機(山口県上関町)の建設を認めない考えを示したが、他の計画中原発の扱いは明言していなかった。
(9基:上関1、2号機、東電・東通2号機、東北電・東通2号機、東北電・浪江・小高、原電・敦賀3、4号機、中部電・浜岡6号機、九電・川内3号機)
 原子力規制委は原子炉の設置許可にあたって、経産相から意見を聞く法律上の規定があり、枝野氏はkれを活用して新増設の動きを止める考えとみられる。ただ、電力会社の計画を強制的に撤回させる法的な手段はない。(後略)

.. 2012年10月13日 07:59   No.431010
++ 東京新聞 (平社員)…145回       
◇規制委 傍聴席に私服警官、「秩序維持のため」事務局が依頼
 (10月11日 より)

 10日に開かれた原子力規制委員会の第4回委員会に、事務局の原子力規制庁が傍聴席に私服の警察官を入れ、気づいた傍聴者との間で騒ぎが起きた。
(中略)一般傍聴者や報道関係者と異なる入館証を身に着けていたため、一部の傍聴者が気づき、大声で退席を求める騒ぎになった。警察官はその後、会議室から立ち去った。

.. 2012年10月13日 08:05   No.431011

■--全原発即時廃止キャンペーン
++ 首都圏反原発連合 (幼稚園生)…2回          

首都圏反原発連合/ │ 毎週金曜!「大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議」
                    
 2012年、日本はほぼ「原発ゼロ」で夏を乗り切りました。
既にこの国が原発に依存しておらず、今すぐにでも原発をなくせることがはっきりと証明されました。
 この秋、首都圏反原発連合は、市民の世論である「原発ゼロ」を直ちに実行するよう政府に要求するとともに、次に控えている衆議院選挙を視野に入れ、「全
原発即時廃止」を争点にするよう各政党および候補者にはたらきかける未曾有の大規模キャンペーンを仕掛けます!
 毎週金曜の首相官邸前抗議をはじめ「11.11反原発1000000人大占拠」、「徹底討論!脱原発実現のための『脱原発法』意見交換会」ど今後のアクションが目白押しです。
 「原発ゼロ」を望む皆さんで、世論を盛り上げ、必ずや即時廃止を実現させましょう!

毎週金曜!「大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議」

次回の金曜・首相官邸前抗議は…10/12(金)

 こちら


1.11月11日午後「11.11反原発1000000人大占拠」開催決定!
  こちら
2.10月26日(金)『徹底討論!脱原発実現のための「脱原発法」意見交換会』
  (主催:脱原発法制定全国ネットワーク、首都圏反原発連合)開催決定
  こちら
3.『首相官邸前抗議および「7.29脱原発国会大包囲」でスピーチした国会議員
  リスト』公開中!
  こちら

.. 2012年10月09日 09:35   No.433001

++ 山田知恵子 (小学校低学年)…8回       
柏崎刈羽原発ツアーに参加して
 │  とうふの上に建てた原発−−原発立地内まで届いている真殿坂断層
 │  地盤が弱く、どんどん沈んでいく、道路がたわんだようにへこむ!
 │  来年の春、バス3台ぐらいで再稼働阻止の行動を新潟でやろう!
 └────(さよなら原発みなと)

○10月6日・7日、東電柏崎刈羽原発の再稼働阻止のために先制的な運動のため現地視察をする、たんぽぽ舎の企画に参加しました。
 東京電力は来年から柏崎刈羽原発を動かしたい、もし動かせない時はもう一度値上げすると信じられない程ずうずうしいことを言っています。
 今回の視察は世界最大規模と言われる柏崎刈羽原発の立地地元に行き、40年以上にわたって反対運動を続けている地元のみなさんと交流しつつ、また原子力発電所を見学し、再稼働阻止のための知恵を出し合おうというものでした。

○6日あさ8時30分、約40人で新宿からバスにて出発、現地で車にて参加するご夫婦もいらっしゃいました。都心を出るのに少し渋滞しましたが1時40分過ぎに刈羽村に着きました。
 バスの中ではゆっくりと眠りたいと思いましたが、柏崎刈羽原発について何も知らないのでいただいた沢山の資料を見ながら、また恒例の参加者自己紹介も聞きながらなんとか頑張っていました。
 まず刈羽村の生涯学習センター「ラピカ」に着きました。補助金により莫大な費用をかけて作られたいわゆる「ハコモノ」です。バスの中でNHKの「原子力マネー」という特集を少し見ましたが補助金により作られたハコモノの莫大な維持管理費が負担になり財政が破たんしている自治体が多いとのことです。
刈羽村は人口が少ないところに柏崎市と同程度の補助金が出ているため、まだ潤っているとのことでしたが、柏崎市はかなり苦しいそうです。


.. 2012年10月10日 12:12   No.433002
++ 山田知恵子 (小学校低学年)…9回       
○今回地元のすばらしい方々に出会うことができましたが、出迎えてくださった刈羽村村会議員の近藤容人さん(ようにんさん)もとてもユニークな方でした。バスの中で地元出身で原発反対の運動をされてきた菅井さん(国学院大教授、すばらしいガイドぶり)が近藤さんのことを「魚の引き売りをしながら、議員もやっている」と話していらしたのでイメージとしてリヤカーを引いてい
るのかと思っていましたが、トラックでした。確かに地方では車でないと動くのは難しいので考えてみれば当然ですが。
 ようにんさん(親しみをこめて)は魚などを売りながら地元の人たちとお話をして親しまれているようで、通常想像すると村八分にでもなりそうな原発立地での反対派という感じとは違うようでした。一緒にバスに乗り込んでいろいろお話しながら案内をしてくださいました。
 村議会で「(もし)原発事故で死亡された方は、どうするのか?」との質問に村長が「置いて逃げます」とか、「最悪の原発事故で、刈羽村民の生命と財産を守る自信はあるか?」と質問したら、「ございません。」と答えたなど笑い話のようなお話を聞きました。
 ようにんさんの案内で畑の中から原発が見えるところや観音岬という所から柏崎刈羽原子力発電所を見ました。また原発の東側の椎谷(しいや)の集落など5年前の中越沖地震でめちゃめちゃにやられ、殆どが新しく立てた家を見ながら進みました。中越沖地震は2007年7月16日に起きたマグニチュード6.8の地震です。柏崎と刈羽村で大きな被害がでて、死者11名、全壊1089世帯、被害は4万世帯とのことです。この地震はそれほど大きなものではなく、この規模の地震は日本では1年に1・2回は起きているとのことで、大きな被害が出たの
は地盤がいかに軟弱であるかの証明であるとのことでした。
 原発のすぐ東の大湊の集落は原子炉建屋から1キロと離れていません。
 また、原発の西側の荒浜という集落の海岸にも行きました。砂浜がずっと続いており、計画が持ち上がった当時反対する人が「とうふの上に建てるようなもの」と言った言葉が、実感できる場所です。
 その後発電所すぐ近くに建てられ、10月1日にオープンしたばかりの宿泊施設やサッカー場(2面)園芸サポートセンターなどがある複合施設「とうりんぼ」も見学しました。あまりに建設費が高いので、「金の畳でもひいてあるんじゃないか?」と言われたそうです。とにかく、いろんな業者が金を使わせて儲けようとさまざまな提案を刈羽村にしてくるとのことでした。


.. 2012年10月10日 12:33   No.433003
++ 山田知恵子 (小学校中学年)…10回       
○このあと、本日の宿、石地海水浴場にある「佐渡見」に向かいました。
「佐渡見」は読んで字の如く「佐渡」を見る宿でした。あいにくの天気でしたが、なんとか佐渡の島影は見えました。
 とにかく、こちらのご主人は気風のいい方とのことで、夕食は海の幸満載のおいしい料理が沢山でびっくり、満腹になりました。食事のあと背広に着かえたようにんさんと、柏崎市会議員の矢部忠夫さん、高橋新一さん、そして皆さんの高校時代の恩師、佐藤保夫さんが参加されて交流会がもたれました。
たんぽぽ舎は「ふるさとは原発を許さない」と書いた大きな横断幕をプレゼントとして作成して持ってきていました。また前日の金曜日に官邸前抗議参加者に「柏崎刈羽原発に再稼働阻止のために行くのでメッセージを書いてほしい」と要望して書いていただいた寄せ書きも2枚持ってきていました。
 柏崎市会議員の矢部さんや高橋さん、刈羽村の近藤ようにんさん、そして恩師の佐藤さんのお話に私は人間としての誇りと気概を感じました。とりわけ佐藤さんがみなさんの精神的支柱となっていることが、永年原発反対運動をやり続けてこられた一番の支えではないかと思いました。
 福島原発の事故以来、福島からの避難者が新潟に3000人来られた。原発はふるさとを奪う、もう原発に未来はない、また柏崎刈羽のように全国の原発立地で永年反対運動をやってきているところは少ない、と胸をはっての力強いお話でした。
 バスの中で菅井さんが1974年発行の「高教組」原発反対特集号1 という機関紙を配ってくださいました。その中で佐藤先生は地盤問題などを科学的に分析しながら「このように行政の怠慢と東電の科学無視の態度は随所にみられる。
このような態度で原発が建設され、運転されるなら、当然大事故に結びつき結果的には新潟県ばかりでなく、日本中の放射能汚染という事態を招くことになる。公害列島日本になったように深刻な「放射能汚染列島」になるのではないだろうか。
 わたくしたち高教組が県民と共に真剣に反対に立ち上がることが国民としての責務であると信じている。」と書いておられました。
 まさに福島第一原発のような事故を防ごうと永年戦い続けていた皆さんの運動と気概に敬意を表します。
なお、プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワークさんのホームページでこの原発反対特集号1(ガリ版刷りです)などの当時からの沢山の資料が見られます。こちら


.. 2012年10月10日 12:42   No.433004
++ 山田知恵子 (小学校中学年)…11回       
○東京からの参加者の質問などもあり、予定時間を超えて10時ころまで交流会が続きました。その中で来年バス3台くらいで福島の方も参加してもらって再稼働阻止の行動をこちらでやりましょう、という提案がなされました。

○2日目の朝は日本海に浮かぶ大きな虹を見ることができました。残った漬物やご飯を頂いてもいいとのことでパックに詰めて、宿の皆さんのまごころに見送られ出発しました。
 まず、真殿坂(まどがさか)断層という原発立地内まで届いている断層を見学しました。ここは地盤が弱く、どんどん沈んでいくので道路は撓んだようにへこんでいました。また他の畑の場所では何度盛り土をしても沈下するので川でもないのに橋を架けてありました。この湿地の続いている先に原発からの送電線がつながっていました。東電は当初、真殿坂断層は原発敷地のところで止
まっていると都合の良いことを言っていたそうです。
 その後、原発前にある原子力発電所サービスホールに行きました。この施設ではこどもから原子力賛成にとりこもうと子供向けの物作りや遊び場など、どこの原発でもやっているようなことをやっていて、数人の親子連れが参加していました。
 驚くことに「原子力発電は地球温暖化から地球環境を守っています」とか「原子力発電は、酸性雨のもととなるガスを発生しないクリーンなエネルギーです。」などいまだに平然とそのパネルを出していました。置いてあった子供向けパンフレットにはまやかしばかりが書いてありましたが、裏表紙には「もっと原子力を知りたくなったら以下の施設に行こう」と書いてあり、福島第一や第二のPR館を紹介してあるのです。本当に東京電力とは恐れ入った会社です。
 最上階には発電所の模型が展示してありました。1234号機と567号機の間には丘がありますが、そこは当初なるべく民家から離れたところに建設するため原子炉建屋の予定地でしたが、あまりにも地盤が脆弱なため、そこを避けて建設したようです。
 一号機の西側に免震重要棟がありますが、中越沖地震の時にはドアが壊れて入ることができず、路面にボードを出してきてそこが急の指令所になったそうです。地震により道路は波うち、配管はずれ、使用済み燃料プールから水が漏れるなど、「とうふの上にたった」原発は大きな被害をだし、7機全部が止まりましたが、あろうことか東電は危険な原発をまた稼働させました。しかし、
損傷の激しい2・3・4号機は動かすことができなかったそうです。
 このことはたんぽぽ舎発行パンフレット「新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原発の損壊」(2008年2月刊/400円)に写真入りで詳しく載っています。

○帰りのバスでは感想や今後の運動への提案などを話しながら夕方6時30分頃には新宿に到着しました。地元の皆さんを紹介してくださり、詳しく案内してくださった菅井さん、ありがとうございました。
 今回、現地へ行ってみて強く思ったのは東電や行政が柏崎刈羽原発の地震による被害から真剣に学んで国民の命を大切にしていれば福島原発の事故は起きなかったのにということでした。地元の皆さんを紹介してくださり、詳しく案内してくださった菅井さん、ありがとうございました。
なお、さよなら原発みなとのブログに写真入りで報告を載せています。ご覧ください。
こちら

.. 2012年10月10日 12:52   No.433005
++ 斎藤なぎさ (幼稚園生)…2回       
10月5日、官邸前抗議の内容:全国から集う人々が多様な鋭い発言
 │  「原発は破滅未来のエネルギー」双葉町の大沼勇治さん
 │  「原発は核廃棄物製造工場」岩手県から来た男性、ほか
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 暑さがやわらぎ気候が良くなってきたせいだろうか、この日の官邸前は一段と活気にあふれ、スピーチに込められた怒りが炸裂していた。無表情に職務をこなす警官たちは、毎回なまの訴えを聞く機会に恵まれており、デモに無関心な人に比べれば、否応なしに情報通になっているのではないかと想像する。
 まずは福島の女性が「放射能の恐ろしさを日本中の友人に伝えて」と訴えた。
福島集団疎開裁判の柳原敏夫弁護士が「来月15日は、国連人権問題の調査員が来日し、福島の子供達を調査し、勧告を出す予定である」と話す。福島の子供達の健康を第一に考えず、早急に避難させることをしないこの国を心底恥ずかしいと思う。
 滋賀県の漁師は「海が汚染され、危険な魚が出始めている。大飯原発の再稼働は大間違いである」と批判する。自民党を支持してきたJA全中が脱原発を宣言した。漁業組合もJA全中に続いて脱原発を宣言すべきである。
 双葉町の大沼勇治さんは、「『原発は明るい未来のエネルギー』という標語を作ったが、実は『原発は破滅未来のエネルギー』だった」と断言。以前、週刊誌に、立派なゲートの標語をバックに訂正板を掲げている男性の写真があったのを
思い出した。
 上関原発からは女性が「埋め立て許可は明日で消える」と発言した。その後、山口県知事は埋め立てを許可しない方針を示している。
 北海道室蘭から来た男性は「大間と函館は最短23キロしか離れておらず、函館の市長は建設差し止めの訴訟を起こす」と報告。
 岩手からの男性は「原発は発電所ではない。核廃棄物製造工場だ」と言い切る。
 岡山から4ヶ月ぶりに来たという女性は、以前と比較して警察が柵を用いて厳しく規制していることに驚いていた。「私は社長ですが、ここに社長がいらした是非、名刺交換をしましょう。利潤は脱原発に使うべき」と呼びかけた。頼もしい限りである。
 紹介しきれないが、全国各地からいろいろな人が集まって声をあげている。
今回のシュプレヒコールで特に胸に響いたのは、「私のために再稼働反対!」
「あなたのために再稼働反対!」であった。原発問題は、自分に突きつけられた挑戦状だと感じている。個々の思いが結集した時、大きな力に変わると信じてやまない。

.. 2012年10月10日 18:23   No.433006
++ 山崎久隆 (部長)…226回       
.『エネルギー選択 「原発ゼロ」は戦略に値しない
 (9月15日付け読売社説)』を批判する
 -- 原子力産業の広報紙・読売新聞の大きなまちがい (山崎久隆)
━━━━━━━


┏┓
┗■1.
 『エネルギー選択 「原発ゼロ」は戦略に値しない(9月15日付け読売社説)』
 を批判する -- 原子力産業の広報紙・読売新聞の大きなまちがい
 (たんぽぽ舎 山崎久隆)
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 政府が「エネルギー・環境戦略」を発表したとたん、経団連や連合などの原発利権団体から一斉に反発が広がった。マスコミでは、予想通り原子力産業の広報紙、読売新聞がさっそく社説でかみついた。

 この読売社説に反論をする。

★ ◆経済・雇用への打撃軽視するな◆
│ 電力を安定的に確保するための具体策も描かずに、「原子力発電ゼロ」
│を掲げたのは、極めて無責任である。
│ 政府は「原発ゼロ」の方針を撤回し、現実的なエネルギー政策を示す
│べきだ。

 電力の安定供給についてのシナリオが責任を持って書けるのだったら、既にとっくに脱原発社会になっていることだろう。大飯原発も、その他の原発も「電力不足」の脅しにより再稼働を「せざるを得ない」ことになっている。実態は全く別であるが、電源確保ができているのならば、そもそも再稼働問題など起きない。
 現実的なエネルギー政策を「示せ」というならば、まず国内の技術や高い志を持つ企業を取材してからにしたらどうか。省電力設備の積極的な展開がこれから始まるだろう。これが国内重・家電産業に大変な利益をもたらすことは、実証済みだ。もちろん、企業や一般家庭の設備投資にインセンティブを与えるために大胆な税制面での施策などが必要かもしれない。あるいは、良い方法と
は言えないがエコポイント制度のような方法も再検討する余地がある。
 要はアイディアの問題であり、最初から「無責任」などと取り組みに後ろ向きでは何も起きるわけがない。
 読売はどうしたわけか、電力のみ国家統制で良いと考えている。しかし民間企業による様々な取り組みが今必要なのだが。そのうえエネルギー国家統制を説く記述振りには大きな違和感を感じる。

.. 2012年10月11日 22:11   No.433007
++ 山崎久隆 (部長)…227回       
★ ◆肝心な部分は生煮え◆
│ 古川国家戦略相は記者会見で、「原子力に関する問題点を先送りせず、
│真摯(しんし)に取り組む姿勢を示した」などと意義を強調した。
│ しかし、東京電力福島第一原発の事故を受けて抜本的に見直すとして
│いた将来の電源構成については、全体像を示せなかった。
│ こんな生煮えの“粗案”では、国家のエネルギー戦略に値しないと言
│えよう。
│ 太陽光や風力など再生可能エネルギーの比率を、現在の約1割から3
│割に増やすとしているが、肝心の実現策は年末に先送りした。
│ 原発の代替電源を確保する方策の中身も詰めずに、約20年先の「原
│発ゼロ」だけを決めるのは乱暴だ。
│ 次期衆院選を前に「脱原発」の旗印を鮮明にした方が民主党に有利に
│なる、と計算したに過ぎないのではないのか。初めに結論ありきと言わ
│れても仕方あるまい。

 このまま原発をゼロにして、減った電力を火力の炊き増しだけでまかなおうとしたら、当然「石油、天然ガス購入価格としての価値の流出」を招くだけなのは常識の範囲。そうならないために、まず火力の高効率化を行う必要がある。
熱を電気に変換する効率を上げるだけでなく、熱源としての利用なども積極的に技術開発を行う。さらに数度程度の都市廃熱を電気に変換する素材が開発されているが、これに投資すれば価値は国内にも残ることになる。これもまた、何もしなければ何も起きないだけのことである。それが「あらゆる政策資源を投入する」ということだ。原発によって発電していた分を丸々削減するくらい
のことを考える時代なのだから。

│ 有識者会議による検討結果や経済界からの指摘に対応していないのも
│問題である。
│ 各種の試算は、「原発ゼロ」にするには、再生エネ拡大に50兆円、
│省エネに100兆円を要するとしていた。国内総生産(GDP)は50
│兆円近く落ち込み、失業者も200万人増加する見通しだ。
│ だが「戦略」には、「あらゆる政策資源を投入する」とあるだけで、
│課題の解決策がない。
│ 経団連の米倉弘昌会長は、「原発ゼロ」方針について、「雇用の維持
│に必死に頑張っている産業界としては、とても了承できない。まさに成
│長戦略に逆行している」などと、厳しく批判した。
│ 電力不足と生産コストの上昇で産業空洞化が加速し、国民生活が脅か
│されかねないためだ。

 各種試算に、どれほどの根拠があるというのか。だいたいが、これまでの試算は電力需要も含めて全く外れていた。右肩上がりの電力需要を前提とした設備計画には全く根拠はなかった。
 単純に今の電源構成から原発を外し、その分を火力の炊き増しなどでまかなうといった硬直した試算をいくらしていても現実離れするだけだ。日本では誰も工夫もせず唯々諾々と倍以上になる電気料金をそのまま払い続け、多くの企業が海外に移転すると本気で考えているのだろうか。
 なお、再生エネ拡大に50兆円も掛けたら、その産業は大変な利益を得ることになり、省エネに100兆円も投資したら、省エネ関連産業は事業の大幅拡大を行うだろう。それこそ200万人の雇用創設ができるのではないか。実際のところ電力会社の売り上げは年間”たったの”10兆円である。どこにそんな規模の経済損失があるというのだろう。そんな規模の損失が予測されたら、PPSどころか、新しく発電所を建設する企業が増えるだけである。
 経団連会長など、旧財閥系産業の既得権益を守るための「難癖」に答える必要などない。そろそろ経団連などの経済(圧力)団体も退場願いたい。

.. 2012年10月11日 22:19   No.433008
++ 山崎久隆 (部長)…228回       
★ ◆矛盾だらけの内容◆
│ 現在、全原発50基のうち48基が定期検査の終了後も再稼働できな
│い状況が続いている。

 稼働できないのは当たり前である。まさか読売はこのまま稼働させるべきと考えているのだろうか。であれば、どのようにして福島第一原発震災を繰り返さない対策が取れるのか具体的に示す責任がある。ほとんどの原発で耐震設計審査指針見直し後のバックチェックさえ済んでいない現実を知らないのだろう。
 福島第一原発震災を踏まえて安全を確保するとした政府方針に則っても、再稼働には最低2年はかかる。まして基準さえまだできてもいない。実際には推進派ですら稼働したくてもできないのが現実だ。

★ 火力発電の燃料費が年3兆円も余計にかかっている。このままでは東
│電以外の電力会社も電力料金の値上げが避けられない。
│ 火力発電の比率が高まれば、政治的に不安定な中東に多くのエネルギー
│を依存する状況も続く。

 矛盾だらけなのは読売社説である。
 火力燃料費は今の効率のままでは費用が経営を圧迫し、立ちゆかないことは誰にも分かっている。価格の安い産地の天然ガスを、電力会社単独ではなく複数の異業種企業が組んで買い付ける動きも急速に進んでいる。老朽火力は止め、高効率火力へのリプレースも既に始まっている。危機を前に黙って指をくわえて見ているわけがないじゃないか。
 電力料金を押し上げる要因は、火力の燃料代にあるのではなく止まった原発の維持費で莫大な資金を投じなければならないところに原因がある。そもそも原発を導入した結果であることは、関西電力と中部電力の決算報告を見れば明らかである。
 関西は原発に依存していたため莫大な経費が原発の維持にかかることから、大幅な赤字を計上しているが、もともと浜岡原発の3基のみ、おおむね11%程度のシェアしかなかった中部電力は、ここにきて決算の赤字は関電の4分の1だ。(*下記にデータ掲載。中電は関電の80%の売り上げ規模で赤字の規模は関電の25%程度である。2012年の中電売り上げが関電のそれよりも大き
く伸びていることに注意。)
 電力会社が赤字になるから原発を稼働せよというのだろうか。本末転倒もはなはだしい。
 原発を抱えたままでは全電力会社は経営危機に陥り、既存の停止した原発の安全性さえ脅かされるのは事実である。そのためには原子力産業を廃炉や核廃棄物管理の機構に移す必要がある。
 日本が輸入するエネルギー資源のうち、発電に使われる石油などの化石燃料は実際にはわずかで、中東依存度は原発を再稼働しても下がることはない。石油や天然ガスは、多くは輸送機関の燃料やガス事業に使われている。原発が稼働してもしなくても中東依存度が大幅に増えたり減ったりするわけではない。
むしろこの間の、火力燃料の調達先多様化(シェールガスを米国から、など)
で中東依存度は今後下がると見られるのだ。それは原発停止に伴うエネルギー浪費構造や調達先の見直しが大きい。結局は原発依存をやめることがきっかけになっている。

.. 2012年10月11日 22:25   No.433009
++ 山崎久隆 (部長)…229回       
★ 「戦略」が、安全性を確認できた原発を重要電源として活用する方針
│を示したのは妥当である。電力安定供給のため、政府は再稼働の実現に
│努めねばならない。
│ それなのに政府は「原発ゼロ」をうたい、わざわざ再稼働に対する地
│元の理解取り付けを困難にした。ちぐはぐな対応だ。関西電力大飯原発
│の再稼働を容認した福井県の西川一誠知事も、政府の方針転換に不信感
│を表明している。

 そもそも原発を再稼働できると思っているとしたら「楽観的に過ぎる」としか言いようが無い。オスプレイ問題も同じで、このまま強引に動かそうとしても地元が同意しない。大飯原発は例外中の例外だ。例えば柏崎刈羽が再稼働できると思っているのだろうか。原発をゼロにと言ったから地元が同意しないのではない。そもそも原発を動かすことに地元が同意しないのだ。そんなリスク
を誰も冒したくない。この文章は、そのことをすり替える論理だ。

★ 核燃料サイクル政策を継続しながら「原発ゼロ」を目指すというのは、
│明らかな矛盾である。
│ これでは、再処理で作った核燃料の使い道がなくなる。
│ 国策の核燃サイクルに協力してきた青森県からは、使用済み核燃料の
│受け入れ拒否を求める声も出ている。不誠実な政府方針に対する青森県
│の怒りはもっともだ。
│ 青森県が協力を拒否すれば、使用済み核燃料の保管場所がなくなり、
│各地の原発は早晩、運転を続けることはできなくなろう。
│ さらに、原子力の技術者になる人材が激減し、原発の安全性向上や、
│今後の廃炉作業に支障をきたす恐れもある。

 青森県が再処理を拒否するのは当然の権利だ。原発を止めるなら再処理を止めるのは道理である。だから再処理を拒否することは正当な権利であり、それを元に作る燃料、プルトニウム燃料の製造工場を1300億円で作るのも中止すべきである。プルトニウムは安全に管理することと国際管理に移すことを政府は真剣に取り組むほかはない。
 なお、そんなことは再処理をしようとしまいと変わらない責務である。
 原発をゼロにすることを決めるならば、原発の使用済燃料が一杯で稼働できなくなっても困ることはない。原発を廃止する理由の一つになるだけだ。

.. 2012年10月11日 22:30   No.433010
++ 山崎久隆 (部長)…230回       
★ ◆日米同盟に悪影響も◆
│ 日本が核燃料の再処理を委託している英仏両国も、日本企業が持つ原
│発技術に期待する米国も、強い懸念を示している。
│ 米国は日米原子力協定に基づく特別な権利として、日本に使用済み核
│燃料の再処理を認めている。「原発ゼロ」を理由に、日本は再処理の権
│利を失いかねない。
│ 米国が、アジアにおける核安全保障政策のパートナーと位置づける日
│本の地位低下も心配だ。
│ 日本が原発を完全に放棄すれば、引き続き原発増設を図る中国や韓国
│の存在感が東アジアで高まる。日米の同盟関係にも悪影響は避けられま
│い。
│ 国際社会との関係抜きに、日本のエネルギー政策は成り立たないこと
│を、政府は自覚すべきだ。

 一番に理解不可能なのは日米同盟を持ち出していることだ。日本のエネルギー政策が日米同盟とどう関わるというのか。核拡散防止の技術や知見ならば、原発を推進していようといまいと維持できるし、そうすべきだろう。(現実にオーストラリア、オーストリア、ノルウェー、原発無しで核拡散防止に貢献している国は挙げればいくらもある)
 だが、ここで言っているのはアジアの原子力開発国との競争に負けるといった理屈だ。国際社会に対して原発(核)をなくし、安全で軍事転用つまり核武装につながるようなエネルギーシステムを導入、拡大しないでも良いように新しいエネルギー資源の共同開発や技術の移転を計れば良い。
 この文脈で唯一理解可能なのは、核武装国の米国と共に核戦力の近代化と将来の日本の核武装を想定した同盟関係の強化でしかない。そのような未来図は暗黒なだけだ。いわゆる「核抑止力のための原発推進論」と軌を一にする主張は、アジアの平和と安定を阻害するだけのものである。
 米国のシンクタンク「国際戦略研究所」による第三次ナイ・アーミテージレポートの原発部分に記述された主張とほとんど同じ考え方である。
 正力松太郎の時代から、米国の世界戦略を維持発展させるために、この新聞は存在すると考えざるを得ない。

*関電と中電の2011及び2012年度決算比較
 関西電力
 売上高   2012 2兆8114億円  2011 2兆7697億円  差  417億円
 営業利益      ▲2294億円      2739億円  差▲5033億円
 
 中部電力
 売上高   2012 2兆2951億円  2011 2兆1783億円  差 1168億円
 営業利益      ▲505億円       1579億円  差▲2084億円

.. 2012年10月12日 05:57   No.433011

■--再開阻止は再処理工場も!
++ 山崎久隆 (部長)…220回          

 │  工場の直下に断層−地震で崩壊−原発30基分の災害!
 │  2兆円をはるかに超える費用、完工延長はなんと19回!
 └──── (たんぽぽ舎)

まだ続く「再処理工場」の危険性

 日本原燃が青森県六ヶ所村に建設中の再処理工場に関し9月5日に「完工を一年延期」と発表した。もともと1993年着工、1997年完工予定が、とんでもないトラブル続きで延期に延期を重ねて19回目。永久に完成しない施設と化して莫大な税金と電気代を食いつぶしてきた。これまでにつぎ込まれた金額は2兆円を遙かに超える。実際に今後いくら掛かるかは算定も出来ないだろう。
 この直前までは2012年10月完工としていたのだが、今年1月にアクティブ試験を再開しようとして、またしてもトラブルに見舞われ、結局はガラス固化体の製造試験が再開されたのは6月、結局10月の完工など今年のはじめっから不可能なことは十分わかっていたことで、今さら何の発表かと思う。
 それよりも、まだ建設を続けていることのほうが遙かに大問題で、3,344トン(BWR1,683トン、PWR1,661トン)、13,586体(BWR9,714体、PWR3,872体)の使用済燃料を持ち込み続け、これまでに1,103体、320トン余りを処理しているが、この再処理工場に存在する放射性廃棄物の危険性は、原発30基分以上にも相当する。(以上の再処理数値等は、いずれも日本原燃ホームページ アクティブ試験結果報告等より。)
 日本中の17箇所の原発では、これに加えて14,170トンの使用済燃料が貯蔵されている。合計17,193トン(2011年9月末現在・電事連)。
全体の問題として捉え直すほか無い。もちろん青森県内で保管する謂われの無いものだ。

核のゴミ作りに1300億円

 もう一つ、到底容認出来ない施設を日本原燃は建設中だ。MOX(プルトニウム燃料)製造施設「J−MOX」だ。プルサーマル計画のための燃料製造施設に1300億円を投じて建設予定であり、現在敷地掘削作業中だ。こんな施設は直ちに中止しなければならない。プルトニウム燃料を使う原発で今動いているものは一つも無い。
 これまでの計画では、福島第一3号、高浜3号、伊方3号、玄海3号がプルトニウム燃料を入れて起動したが、福島第一3号は水素爆発で破壊され廃炉になり、
その他も運転ができる状態では無い。(ストレステストも終わっていない)
 さらに英仏のプルトニウムが優先的にMOX加工されることになるが、原発そのものが廃止される可能性がある中で、仮にプルトニウム燃料を作っても単なる核のゴミになるだけのことだ。莫大な費用を掛けて核のゴミ作りをすることになる。
.. 2012年10月04日 11:23   No.429001

++ 山崎久隆 (部長)…221回       
地震で崩壊する再処理工場

 六ヶ所再処理工場の真下に断層が走っていることも深刻な問題だ。動いていなくても使用済燃料プールや高レベル放射性廃液貯蔵施設など、致命的な施設がたくさんある。謎の水漏れを続けた巨大なプールの直下が地震により地盤崩壊が起きれば、たちまち底抜け事故になるだろう。冷却できなくなった使用済燃料は、水面から露出すればたちまち燃料の崩壊熱で燃えあがる(ジルコニウム−水蒸気反応)。この状態では致死的な放射線が周囲を覆い尽くすので、近寄って消火するなど不可能だ。どうやってもう一度水没させることが出来るか、想像もつかない。それに失敗すれば原発30基分の災害になる。
 高レベル廃液タンクが破壊されれば、さらに重大な汚染が施設内に広がる。
そのまま放置したら環境中に流出する。人が近づいて処理出来ないのは、こちらも同じだ。
 こんな施設が、日本有数の海溝型地震を起こす太平洋岸に立地していること自体、世界的大事件だろう。
 何もしなくても安全維持管理のためだけに年間1,100億円もかかっている(2012年5月9日内閣府「新大綱策定会議(第18回)資料」第1−3号より)とんでもない施設。一刻も早く、再処理工場の建設中止と、使用済燃料を含む高レベル廃棄物の「安全化処理」を急がなければならない。

突如「国家安全保障」が原発推進の理由に

 「ナイとアーミテージ」とは、ジョセフ・ナイとリチャード・アーミテージのことで、ジャパン・ハンドラーなどと呼ばれる人物だ。日本に対して繰り返し「集団的自衛権の行使」「改憲」(もちろん9条改憲)を迫ってきた人物で、日
本の歴代内閣と官僚は彼らの提言をまるで「神託」のごとくに実現してきた経過がある。
 「原子力政策の憲法」と称されることもある「原子力基本法」。この法律がある時突然書き換えられていたら・・・それは、まるで悪夢のような出来事だ。

.. 2012年10月04日 11:29   No.429002
++ 山崎久隆 (部長)…222回       
 原子力基本法には「自主・民主・公開」の原則が謳われ、さらに「原子力は平和利用に限る」という平和利用条項を定めている。核兵器開発を防ぐ国内法の縛りそのものである。日本が原子力開発に踏み出す際、多くの科学者が核武装を懸念し、なんとか道を絶っておこうとして作った法律だ。なお、「非核三原則」は法令ではない。国是などといっても放棄することに法的制約などはない。だからこそ歴代自民党内閣は法制化を断固拒否してきた。しかし原子力基本法は違う。
 日本が世界最大級の核燃料サイクル施設を有し、容易に核兵器開発に転用できる「ウラン濃縮工場」「高速増殖炉」「再処理工場」などといった「機微技術」を大量に保有・開発し続けてこれたのは、米国の支援と、国際的には核拡散防止
条約(NPT)とIAEA条約を遵守することを約束し、国内法では原子力基本法を始めとした規制法令を整備してきたからだ。そうでなかったらとっくにどこかの国に爆撃されていたかも知れない。
 その「憲法」が、誰の目にも触れないままに、「こっそりと書き換えられていた」のだ。
 6月20日に成立した「原子力規制委員会設置法」の付則(法令の実施時期等付随的事項を定めた規定)の中に「原子力基本法」の第二条「目的」を書き換える規定が忍び込ませてある。
 「我が国の安全保障に資する」これがこっそりと押し込まれた言葉だ。
 一般に「国家安全保障」とは、軍事力による国家防衛(戦略)のことを指すことが多く、ナショナル・セキュリティと英訳される。
 原子力規制庁設置法の改定で、突如「国家安全保障」を原子力開発の目的に「ねじ込んだ」のは、米国の差し金であったのだろうか。それというのも、米国の保守系シンクタンク「戦略国際問題研究所・CSIS」が、対日提言の第三弾を発表した際に、原発を国家安全保障上の重要な構成要素としているからだ。


.. 2012年10月04日 11:36   No.429003
++ 山崎久隆 (部長)…223回       
米シンクタンクの危険な原子力政策への提言

 8月15日(米国東部時間)に公表されたレポート「米日同盟」(戦略国際問題研究所)に、原発を再起動し、原子力開発推進に「復帰」するよう日本に対して「提言」したのは、冒頭に述べたジョセフ・ナイとリチャード・アーミテージ。
そう、過去何度も日本の安全保障政策に対して「提言」を述べ、日本をコントロールしてきた人物の、第三の「提言」だ。
 主要な論点は「日米戦略と同盟強化」にあるが、原発についても重大なことを書いている。
 「原子力開発は、日本の包括的安全保障に欠かせない要素を構成する。」これが結論部分だ。もちろん前段に書いていることを総合すれば、まさに「包括的安全保障」つまりエネルギー安全保障も機微技術の安全保障も含むと捉えられる。
言葉の上で日本の核武装能力に言及することなどあり得ない。しかし結論部分には中国の原子力計画とロシア、韓国、フランスの台頭などで、日米が後れを取ることを懸念し、日米同盟を背景に、協力関係をますます強化するように主張して
いる。このような主張に日本のリモート内閣が、ずるずると引きずられて原発再稼働など許してはならない。普天間・オスプレイ問題と同様、米国のために日本の原子力政策は存在してきたし、今も存在している部分を無視してはいけない。
 このレポートが公表されてわずか2日たった17日の読売は、社説でレポートの概要を掲載した。このような提言が来たからちゃんと読んでおけと言わんばかりの社説だ。「米有識者提言 幅広い協力重ねて同盟深化を(8月17日付・読売社説)」というタイトルに続く一文を読んで、この新聞は米国の機関誌かと思った。
「中国の台頭や北朝鮮の核開発など、アジアは依然、多くの不安定要因を抱えている。地域の平和を維持するため、日米同盟が果たすべき役割は今後も大きいことを自覚したい。」
 全体で1,000字の社説で、読売の「解説」はたったこれだけ。あとは全部要約だった。「米国の指示が出たぞ」と言わんばかりの書きぶりだ。

.. 2012年10月04日 11:43   No.429004
++ 長尾 (幼稚園生)…1回       
.「再稼働の嵐がやってくる、備えよう」、まったくその通り!
 │  違法人事のまま発足した原子力規制委員会は、再稼働のため。
 └────(メルマガ読者)

いつもメールニュースをありがとうございます。
 「再稼働の嵐がやってくる、備えよう」という記事、まったくその通りだと思います。そもそも、原子力規制委員会設置法第3条には、「原子力利用における安全の確保を図ること」を任務とするという文言が含まれています。原子力を「利
用」しなければ存在意義のない委員会なのです。
 そして、保安院、安全委の廃止と同時に何やら緊急性があるかのように違法人事のまま発足しましたが、大飯3・4以外に稼働している原発のないこの時期に急いで規制委が仕事をしなければならないとすれば、それは再稼働のためにほかな
りません(規制委に仮に存在意義があるとすれば、大飯3・4を止めることしかありません)。
 違法人事については、別に人事が違法であり、規制委成立の無効の確認を求めるというような裁判闘争を期待していますが(ごめんなさい、自分から始めることはできないもので)、規制委員会というものが法的に推進委員会だということ
も押さえておくことが大切なのではないかと思います。
 その通りといいながら蛇足を付け加えましたが、これからもメールニュースを期待しております。どうも失礼いたしました。

.. 2012年10月04日 11:51   No.429005
++ 広瀬 隆 (小学校中学年)…14回       
みんな集まれ!!10月5日(金)
 |  電車に飛び乗れ!首相官邸前に… 私も参加できます
 └──── (作家)

○今月は、第三次「ゴミ箱内閣」〜“国民に関係ない閣”が発足した。
大間原発の建設が再開され、みな怒り狂ってるぜ。首相官邸前に駆けつけよう。
家から出て、声を出そう。叫べ。
このまま見てたら、すまないぜ。日本がなくなる!! 滅亡だ。

○“行く先は地獄”のブタ野郎・野田佳彦・・・
解散・総選挙で国民の意思を確認する勇気がない・・・日本一の意気地なし・・
・腰抜け。日本政治史上でサイテーの弱虫だ。
 こいつが、国民の前から尻尾を巻いて官邸に逃げ込んで、いまだに肥えた首相面をぶら下げて、隠れてる。
 外に出れば、罵詈雑言を浴びてひとたまりもない奴・・・断末魔の党内だけでボス面をし、非力な内弁慶が国民全員から馬鹿にされ、哀れな醜態をさらす。
 こんな頼りない奴が、いつまで日本に巣喰ってるんだ!!

○こんなゴミ野郎を相手にするのは、これまたマスゴミの番記者ばかり。
野田佳彦がやったことと言えば、大飯原発の再稼働で、国民の怒りを爆発させたこと・・・だけじゃないぜ。消費税増税を企む“振り込め詐欺師”の親分。
 TPPで日本農業の壊滅を目論み、沖縄県民を足で踏みにじって平然としていやがるアメリカの奴隷・・・乞食野郎。

○文部科学大臣に返り咲いた田中真紀子とは、父の代から柏崎刈羽原発に巣くってきた「原発利権」の相続人だ。
 その昔、1994年〜95年に高速増殖炉「もんじゅ」が試運転を開始した時の科学技術庁長官・原子力委員長が田中真紀子だ。当時、さる議員が真紀子に、「広瀬さんに会って、高速増殖炉の危険性についてきちんと話を聞きなさい」と説得し
たところ、「あの人は厳しいですね。では、5分だけ時間をつくります」と真紀子が了承した。こういう不真面目な大臣なので、「5分とは何ごとだ。人を馬鹿にするんじゃない」と返事をして、こちらが断った。
 それからほどなく、年末には、「もんじゅ」が火を噴いて、大事故を起こした。
この科学技術庁(当時の原子力庁)が、文部省と合体して生まれたのが、現在の文部科学省だ。そのボスの座にまた、田中真紀子が返り咲き、再び原発利権を握ったというわけだ。
 こういう歴史が、日本の新聞に書かれているか!! 何も書いてない。それが、このおそろしい国、日本だ。

.. 2012年10月04日 13:13   No.429006
++ 山崎久隆 (部長)…225回       
経団連のような原発マフィア団体は解散せよ
 │  原発利権の集合体が牛耳る経済界など要らない
 

 「千年に一度の津波に耐えているのはすばらしいこと。原子力行政はもっと胸を張るべきだ」(昨年3/17北海道新聞)放射能をまき散らし、人々が各地を逃げ回っているさなかの2011年3月16日に、この言葉を発したのは米倉経団連会長。続いて4月7日には「関東大震災の数十倍の規模にのぼることも考慮すれば東電だけに責任を負わせるべきではなく、国が(主導して)損害賠償に対
応すべきだ」(毎日新聞)とも発言。
 原倍法の免責は適用されないことさえ認識できない経営者。国による東電支援とは税金の投入に他ならず、国民負担をもって償えと言うに等しい。だったら法人税を上げるのかと問われればそれは拒否するだろう。
 こんな愚か者達が日本の産業界を牛耳り、原子力マフィアの動力源になっている。これだけでも原子力を延命させてはならない理由になろうというもの。
 危険きわまりない核をもてあそぶ(利潤追求の道具にする)経団連会長のような存在がある限り、原発の再稼働は第2、第3のフクシマを引き起こすだけだ。
 この経団連にノーを突きつけたのはグリーンピース・ジャパン。
 今週のお知らせより抜粋。
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 脱原発は「国益を損ねる」として原発ゼロ政策に反発している経団連。
 しかし実際には、原発依存をやめ、省エネ・自然エネルギー中心へと舵を切る政策次第で、電力供給を犠牲にすることなく新しい産業や雇用をつくり、エネルギー自給率引き上げによって国内で循環するお金を増やし、さらに中長期的な電力コストも低減できます。
 このことは、グリーンピースの『自然エネルギー革命シナリオ』をはじめ、研究・実例が既に数多く紹介されています。
 そこで、グリーンピースでは9月25日に経団連・米倉弘昌会長宛てに、今一番求められている企業の社会的責任を問う書簡を送りました。
大きな政治力を持つという経団連ですが、昨年の原発事故以降、脱原発を求める市民の力は、今や政治を動かすまでに膨らんでいます。
 経団連の中でも、はっきりとエネルギー政策に対して意思表明をしたのは全133団体中わずかに33団体。経済界も決して一枚岩ではないのです。
 そしてその経済界を支えているのは、消費者である市民の皆さまなのです。
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.. 2012年10月06日 09:05   No.429007
++ 布施哲也 (小学校低学年)…9回       
再稼働阻止は市民と議員の運動で - 自治体力は連続講座から
 │   10月16日(火)上原ひろ子さん講演会
 └────(反原発自治体議員・市民連盟)

 大飯原発再稼働は地元のおおい町と福井県が了解したからだというが、この「地元」は曲者で、電力会社や国から公然・非公然の多額のカネを受け取ってきたので、そのカネに縛られて思考停止状態となっている。でも、それほど恩恵を受けて来なかった周辺自治体は様相が違う。
 緊急時防護措置区域を30キロ圏に拡するそうだが、そうなると、関係する自治体は格段に増えるし、その発言力も強くなる。
 私たちは、自治体に関わる連続講座を実施するとともに、周辺自治体とその議会への要請を実行します。講師は、脱原発首長会議の結成に大きな役割を果たした元国立市長の上原ひろ子さんと、静岡県湖西市長の三上元さんです。また、川俣町山木屋地区の子どもたちを受け入れている、地元出身の門馬ひで子さん(羽村市議)の講演も計画しています。

※ 上原ひろ子さん講演会 10月16日(火)午後6時45分から
※ 会場「スペースたんぽぽ」(千代田区区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
※ 主催 反原発自治体議員・市民連盟(布施哲也)

.. 2012年10月06日 09:18   No.429008
++ 矢嶋理恵 (幼稚園生)…1回       
.〜東電と渡り合う方法〜
 │  電気料金値上げに対する抵抗の意見交換会で聞いたいろいろな方法
 └────( たんぽぽ舎ボランティア)

 先日、たんぽぽ舎で「電気料金値上げに対する抵抗」として、電気料金不払いの意見交換会がありました。前から不払いの話は聞いていたけれど、電気が止まってしまうのが怖くて、私はなかなか踏み切れずに自動引落のままでいたのですが、ここでは本当に様々な方法が紹介されました。
 1円だけ不払い。537円の不払い分を537枚の振込用紙で払う、太陽光発電の分を払わない、そのうえ、1円過払いというのも。よく考えつくなぁ〜〜というくらい面白い抵抗がありました。不払いだと、1円でも期限を過ぎたら電気は止まるそうです。全くスリリングな生活しているものだなぁと思いました。逆に過払いだと、東電も困ってしまうようで、集金に来いと言ったらくる
そうです。まぁやってみないとわかりません。
 ちなみに9月だったか、不払いしても電気は止まらないという記事が流れましたが、上意下達していないそうで、やっぱり止まるとか。あてにならないものですね。
 いずれにしても自動引落にしていたのでは、何も言わないいいお客さんで終わってしまうそうです。何か言いたかったら、まず振込用紙にすること。しかも電信じゃなくて、窓口支払いにして、通信欄をフルに活用しようと。そのための振込用紙を作ってきた方もいました。これは活用したいな。
 東電に手間をかけさせるのもひとつですが、不払いあるいは過払いという行動を通して、東電になにを訴えたいか、それが一番重要だそうです。自分の目的をちゃんとおさえて、本末転倒しないようにということでした。
 そうそう、不払いしていると、100ワットにするぞ、という脅しがあるそうです。工事の人がきて、裸電球を取り付けていくのだとか。なんか可笑しくなりました。
 さて、これを聞いた次の日、居ても立ってもいられなくなり、旦那に「振込にするよ!」と宣言して東電に電話したのでした。まだまだこれからです。

.. 2012年10月06日 09:33   No.429009
++ 木田 (幼稚園生)…1回       
原発難民 第2のフクシマを起こしたら手遅れ
 │  フクイチ収束に40年かかり、作業従事者はあと4年で被曝上限
 │  そのうえ原発が次々と稼働したら、誰がその仕事をするのか!
 └──── (原発難民・水戸在住)

 私たち福島県民は、みなさんのように抗議も要請もすることなく、ある日突然、わずかばかりの身の回り品を持っただけで、住み慣れた土地を追われることになりました。
 一年半が経ち、世間の関心は薄れ、信じられないことですが、フクイチは収束したと思ってる人はいるし、街頭インタビューでは、若者の「かわいそうとは思うけど、そんな話はもう聞きたくない」という声に、言葉をなくします。
 三ヶ月に一度の一時立ち入りで目にするのは、人の背丈ほどの「セイタカアワダチソウ」に占領された田畑に、ガラスは破られ、商品を略奪されたコンビニ、歩く人の居ない道には、痩せて皮のたるんだ牛の群れ。
 我が家に入れば、カビだらけの廊下に冷蔵庫の中の物のすえた臭い。ソファーに座って、かつては家族で過ごした日々を思い、そんな暮らしがもう戻らない現実を思い知らされます。
 カレンダーは去年の三月のままで、震災当日の欄には、息子の字で、「課長の送別会」と書かれてありました。余震で崩れた家具や荷物を片付け、「また来るからね」と我が家に声を掛けて、滞在時の被爆量を測るスクリーニングに向か
います。
 住む場所を追われた私たちは、わずかな損害賠償と、期限つきの給料補償のために、「原発難民は金が貰えていいな」と言われ、仮設住宅や借り上げ住宅に引きこもりになった人たちは、昼間から酒を飲んでるとか、パチンコ屋は原発難民
の車ばかりと言われます。
 原発で働いていた人たちは、東電や国の後始末のために、収束作業や除染に駆り出され、鼻血や血尿を出しながら、「俺たちがやらなければ誰がやるんだ」と、被爆し続けています。若い女性も、低線量の汚染物(防護服やマスクなど)の処
理作業をしています。そこへ我が子を送り出す母親たちは、「まるで第二次世界対戦末期の、特攻隊を送り出した母親の気持ちだ」とこぼしているそうです。
 交付金を貰い、原発を引き受けるということは、そこに住む人が責任まで取らなければいけないのでしょうか。
 被災地への同情は、やがて薄れ、報道も真実は告げず、県は汚染された土地 に戻そうとする国の言いなりで、さらに、爆発を免れた被災地にある、第二原発を動かそうとする東電の動きを知りながら抗議もしません。
 直接の被害はなかったと、放射線管理区域に当たる高線量の区域であっても、避難もさせず、暮らすことを強いられている住民たちが、子どもを守りたいと声をあげても、風評被害を気にして反発する人がいます。汚染状況によって考え方も異なり、補償があるないで県民がひとつになれず分断されています。私たちには、福井県で原発に何かが起こったときの姿が見えます。苦悩が想像できます。
荒れ果てていく様子が見えます。
 県や国は絶対に責任は取りません。どうか、第二の福島にはならないでください。どうすれば福井のみなさんに原発に関心を持ってもらえるか、なぜ原発はまちがいなのか、むずかしい理屈よりも、今の福島を話せば考えていただけるかと
思い、長文メールさせていただきました。
 フクイチ収束には40年かかります。毎日被爆しながら作業に従事している人たちは、あと4年で被爆線量がいっぱいになると言われています。全国の原発が次々と稼働したら、誰がその仕事をするのでしょうか。

.. 2012年10月07日 08:06   No.429010
++ 堀内美鈴 (幼稚園生)…4回       
四国・伊方原発の20km圏を一軒一軒チラシを配って歩いて
 │  どの方も原発に何かあったら不安な思い。
 │  小さな集会でもいいからこの町で。
 └──── (原発さよなら四国ネットワーク)

 今日、伊方から20km圏にある自治体の長浜町と大洲市にチラシまきに行きました。たんぽぽ舎メルマガ(10月6日付)の木田さんの文章も少し印刷して、山本宗補さんの写真集も持って行きました。迷路のような路地裏に入り込み、す
ぐにはポストがどこかも分からず、右往左往。うろうろしているうちにどこに配布したかも分からなくなりかかり…ながらも、道を歩いている方、庭仕事や家事にいそしんでおられる方々、軒先に座っておられた方々には声をかけてチラシを手渡しました。どのかたも、原発に何かあったら不安な思いを抱えておられました。福島原発事故に対する東電や国、県の無責任な対応は、四国電力もいっしょだろう、ということも、おばあちゃんたちはとっくにお見通しでした。そんな中に、私が一軒一軒チラシを入れて回るのを遠巻きに見ていた男性がおられました。

 ようやくその方の家の前に来て、声をかけてチラシを手渡した時、「最初に電気がきたころは、四国電力が山奥まで電線を引いていった。そんなことはなかなかできるもんじゃない。それしか仕方なかった面もあるけんね。ただ、あなたの言いよる事はそのとおりなんよ。ほんとそうなんじゃけど、福島の事はほとんど分からない。みんな忘れかかっとる。チラシを配るのもいいかもしれんけど、読まん人は読まん。」と言われました。私は木田さんのメールの印刷を渡して「これを読んでください。胸がつぶれる思いです。ぜひ、読んでください。私は政党にも属さず、電力会社からお金をもらって活動しているわけでもありません。3・11のとき、ほんとうにこのままじゃ駄目だと思って、出来る事を始めた市民の一人です。」と言いました。すると「小さな集会でもいいから、ここでも講演とかやってくれたらいいのに。」と言ってくださいました。

 「原発の恐ろしさ、事故の現実は、ほとんど届いていない。だからみんな聞かなければいけないんじゃないか」これが、私が今日訪ねた大洲市の住民の方にいただいた声です。わたしはその方に「ぜひ考えたいです。そのときは、集会の案内チラシを届けに参ります。ありがとうございます。」といって、しっかり握手をしました。本当に、行ってよかった、と思います。これからもチラシ配布は続けていきます。こんなふうに一人一人と声を交わしながら、力を合わせて伊方を廃炉にしていければと願っています。

注:旧長浜町は人口7000人、海岸沿いの町。2005年に合併で大洲市になった。
  大 洲市は人口4万7000人

.. 2012年10月09日 09:00   No.429011

■--(無題)
++ Y・T (大学院生)…115回          

<テント日誌9/21(金)―経産省前テントひろば377日目>
 │   テントひろばTV「あおぞら放送」本格始動
 │   テント日誌はドイツ国内でも翻訳して拡散
 └────( Y・T )

9月21日(金) 雨後曇り
 用件があって寄り道してテントに着いた時は、もう午後4時をまわったところであったが、テントひろばTV「あおぞら放送第2回」はもう始まっていた。
(4時〜5時) 雨はもうすっかり上がっていたが、今日のスタジオはテントに半ば入りながらしつらえられていた。
 先週から始まった「あおぞら放送」はテントの情報活動として、テントから世界に向けた発信、テントの位置を活かした脱原発情報発信として、レイバーネットの技術的援助を得ながら進められている。いずれ技術スタッフもテントによって担えるようにしていきたい。
 今週は、とくに「福島から世界へ――福島の子どもたちの今と集団疎開裁判」がメーンテーマだった。福島集団疎開裁判の井上利男代表のインタビューから始まり、途中で是非一言いいたいという飛び入りの方の発言があり、最後に柳原弁護士からのお話があった。
 内容はこれまで既に触れてきているとおりであったが、10月1日(月)には仙台高裁での審理に合わせた仙台での集会・デモ講演会に向けて、東京からもバスでの参加が呼びかけられている。
 [新宿6時半集合、7時出発、費用5千円
 お問い合わせ・申し込みはふくしま集団疎開裁判の黒岩さんまで。
 090−2933−7993。]
 詳細 こちら

 その後ゲストに山本太郎さんが登場。「毎週金曜日は官邸前だけでなく霞ヶ関一帯どこにいってもオキュパイあるぜ、という状況になってきた。このテレビもその一つだ」と熱く語る。
 たまたまテントにやってきたドイツ人にインタビュー。「テントが1年続いていることに驚いた。ドイツからも応援したい。」と語った。
このテントTVのURLは こちら
 放送が終わった頃、テントにドイツのライプツィヒ大学日本学科の教官をされている方が来訪された。この学科で、学生達にテント日誌をドイツ語に翻訳させ、それをドイツ国中に発信・拡散しているのだという。その結果ドイツのメディアがテントひろばを取り上げることになり、それでこまかな点を確認してこいということでやってきたのだそうだ。
 え〜っ! ということはテント日誌は今や国際的になっているのか、とビックリ!
 今日も経産省前、官邸前、国会正門前と回ってみる。官邸前に向かう道で反原連のミサオさんに出会い、来週のテントTVへの出演を依頼する。
11・11国会大包囲行動についてアピールである。快諾を得た。
 国会正門前で女性2名のスピーチを聞く。この間の原発ゼロを阻止するためのアメリカの圧力、オスプレイ配備強行、原子力基本法への「安全保障に資する」の挿入等の連関で、原発推進が日米同盟と核戦略に結び付いたものとして指弾する発言が耳を引いた。
 霞ヶ関ではオスプレイ配備に反対するビラも精力的にまかれていた。あの安全宣言は、福島原発事故収束宣言や、大飯原発再稼働に際する安全宣言と同じく、本当に人々を愚弄するものであり、あまりに無茶苦茶で心底怒りが湧いてくる。
( Y・T )
.. 2012年09月26日 12:02   No.426001

++ Toku-san (小学校中学年)…18回       
<テント日誌9/23(日)―経産省前テントひろば379日目―>
 |  〜季節は変わっても、色々な場所で、
 |  様々な形で行われ続ける抗議行動〜
 └──── (Toku-san)

 この日は、朝から冷たい雨が降っていたが、泊まり番の為にテントへ向かう頃には、雨もあがっていたので、最寄り駅まで歩いて向かった。長袖を着ていても少し肌寒く、道すがら、虫の声が聞こえていた。もう季節はすっかり秋である。
 テントに着くと、Kさんが番をしていて下さった。朝からいらしたと言う事だったので、昼間の状況を確認すると、午前中と夕方に排外主義者の団体の人間が来て、テントに対して罵声を浴びせて帰って行ったらしい。領土問題の事で、テントに対して、全く筋違いの主張をしていたようだが、原発も領土問題もマスコミがタイムリーに事実に基づいて冷静な報道をすれば、テントに対するおかしな言いがかりもなくなると思う。マスコミには報道機関として、世論を誤った方向に導くような事だけはやって欲しくないと心から思う。
 9月19日の規制委員会発足に合わせて、今までテレビにほとんど現れなかった委員長の田中俊一氏がNHKとほぼ全ての民放のインタビューに応じ、これからの方針を説明していた。
「新しい安全基準が出来る来年7月までは、現在停止中の原発を再稼働させない」「活断層が走っていると言われている大飯原発3、4号機は、新しく出来る安全基準に基づいて安全性をチェックし、安全と認められない場合には運転を止める」
と発言をしていたが、それでは、「なぜ電力供給力に問題がない現段階で、活断層がある可能性がある大飯原発を今すぐとめて、調査をやらないのか?」「新しく作る安全基準は、稼働させる事前提の安全基準ではないのか?」「基準が出来ても第三者機関によるチェックを行わなければ、全く意味がないのではないか?」素人でも大いに疑問に思う点について、突っ込んでいる放送はほとんど見られなかったと思う。
 私は、マスコミが同調報道を行う時には、必ず何かしらの報道意図があると思って、眉に唾をつけながら、見るようにしているが、マスコミも報道した内容に対し、きちんと事後検証をして、おかしな事がある場合には、事実を糺す報道をやってもらいたい。「ペンは剣よりも強し!」マスコミの記者は、ジャーナリストとしてプライドを持て!
 翌朝、9月19日から10月19日まで、首相官邸前に座り込んで断食をされている男性が、座り込みに行く前にテントに寄って下さった。まだ、5日目と言う事で見た目は、元気そうだったが、これからまだ長いので、くれぐれも注意して、抗議を続けていただきたい。皆さんも是非応援して下さい。
 この国の産官業学の不正を糺すため、本当に全国津々浦々で様々な形の抗議行動が行われている。
 今週の火曜日25日には、金曜集会を主催している首都圏反原発連合が、大手町の経団連会館前で18時〜20時まで抗議集会を開催する。お時間がある方は是非参加して下さい。我々一人一人が、不正の構造を見極め、一人の人間として、抗議の声を上げ続ける事は本当に重要だと思う。
 諦めたら負けである。“NO FATE!” 

.. 2012年09月29日 08:48   No.426002
++ I.K (幼稚園生)…2回       
今日は朝から夕方まで激しい雨がテントをたたきつけていたので、皆でテントにこもっていました。
 テントの中は長袖を着ていていても寒いくらい、つい先日まで暑さ対策だったのに今度は寒さに備えなくてはならないのかなどの会話も。
 19日から首相官邸前でハンストをしている広島から来られたFさんも強い雨でテントに避難されていたので色々お話が聞けました。
 Fさんは2007年4月から足かけ1年3ヶ月をかけて「憲法9条を守るねずみ男の旅」と称して徒歩で日本縦断をなさったそうです。
 ハンストは10月の19日まで一ヶ月の予定だそうですが一寸心配!一緒に話していたKさんが早速応援団を名乗り出て明日から行動にうつすらしい。
 今回のFさんの断食、折角の行動なのですから是非マスコミにも取り上げてもらうよう働きけかけたいですね。
 午後、激しい雨の中Fさんを訪ねて広島から来て下さった方もありました。
神戸から来られた方とは原発事故の際の防災避難についての会話、今後の選挙の話などで充実した時間が過ごせました。(I.K)

.. 2012年09月29日 08:54   No.426003
++ Y・T (大学院生)…116回       
<テント日誌9/26(火)―経産省前テントひろば381日目>
 │   急激に涼しくなった霞ヶ関に今日もテントが
 │   9・30 福島ー首都圏交流集会へのご参加を
 └────( Y・T )

9月26日(火) 曇り
 昨夜は激しく雨が降り、テントを叩く雨の音で何回か目を覚まされた。日曜日あたりから急激に涼しくなり、未明に起きだして外に出ると肌寒さを感じるくらいであった。
 19日から首相官邸前で1人でハンスト座り込みをされている広島のFさん、今日はひまわり診療所の平野先生に診察していただく。明日で1週間だが、まだまだ元気そう。10月19日までの1ヶ月の予定だと仰る。
 泊原発を廃炉へ!全道集会に参加されてきたTさん、高速車いすで登場。泊原発の周辺地域はガンによる死亡率が他地域より極端に高いことや、心臓疾患が多いことを聞いてきたと興奮気味に話す。全道集会については追って報告がある模様。
 夕刻、以前から時々1人でやってきてはマイクでテントに向かって悪口をがなり立てていく、ちょってねじれてひねくれたという感じのはぐれ右翼(?)がまたやってきて、例によって悪口をがなり立てる。その同じ時間帯にドイツの放送局が取材にきて、テントの中でEさんにインタビュー。このところドイツからの来訪者が多い。
 今週のテンTV テントから〜 あおぞら放送は首都圏反原連のミサオに出演していただいて、淵上代表と熱く語っていただいて、11・11超巨大行動ー100万人国会包囲を大々的にアピールしていただく予定である。また椎名さんに福島から世界へ発する思いと現在の福島について語っていただく。また国会議員へのインタビューも。
 28日金曜日 午後4時〜5時 
 視聴アドレスは、テントひろばから
 UST⇒/www.ustream.tv/channel/tentcolor
 今度の日曜日(9月30日)には、事故後1年半たった今、事故の原点に立ち返り、福島の現実を理解することが、現下の状況においてとくに重要と考え、福島ー首都圏の交流集会が開催される。
 発言は、原発いらない福島の女たち、飯舘村住民、浪江町希望の牧場、借り上げ住宅にお住まいの方、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク、ふくしま集団疎開裁判の会、双葉町町長の予定。
 9月30日(日)午後1時開場 1時半〜5時
  (開会まで「原発の町を追われて」を上映)
 日比谷図書館地下コンベンションホール 資料代300円
 是非、多くの方のご参集をお願いします。
福島原発告訴団・第2次訴訟への参加をお考えのみなさんへ。委任状・陳述書の締め切りは10月15 日ですが、事務処理上できるだけ早めにご送付下さい、との要望が事務局より届いています。
まだの方は早急に頑張ってお書き下さい。
( Y・T )

.. 2012年09月29日 09:42   No.426004
++ F (小学校中学年)…18回       
<テント日誌9/24(月)―経産省前テントひろば380日目>
 │  季節の変わり目は政局の変わり目?風雲急を告げる永田町・霞ヶ関
 │  そして「いのち」について考える。
 └────( F記 )

  昨夜は一段と冷え込んで、朝、寒さで起きてしまった。一雨毎に秋の気配が東京にも迫っているようです。日曜日は週の中でもイベントがないときには静かな日常が過ぎていくようです。しかし久しぶりに要らぬ来訪者が罵声を浴びせにやってきたようでした。
 今日も一日テント広場周辺では穏やかな時間が流れるですが、しかし永田町ではこの国の帰趨を左右する事態が進展しています。国会議員は総選挙真近を念頭に置いた慌ただしさが伝わってきます。
また、毎朝テントに来る、経産省厚生企画室・松本巡視長との話でも話題になったのですが、彼は原子力規制庁の六本木への移転に伴い、『保安院が移転したのだから、テントもそっちに移ったら?』と問いかけてきました。しかし原子力政策の根幹は経産省本庁にあるのだから、原子力政策の転換の確約と大飯原発即時再稼動停止、全原子炉廃炉を表明しない限りは断固として経産省前テ
ントひろばは撤退することはない。と一蹴しました。
朝、首相官邸前で断食をされている広島の福崎裕夫さんがテントを訪れて下さったので、江田さんができるだけの支援をすることを告げたのを踏まえて、僕としては椅子や雨具の提供やプラカードの製作をすることにしました。
 昨日の来訪者に比べ、今日は午前中から大勢の方がテントを訪れます。しかもテントひろばの重鎮たちが・・・笑。テントの前に皆さんが座った風景は何か歴史を感じさせる趣があったように感じましたが、少しそれは言いすぎかな。
それというのも今日9月24日は13時から参議院会館B104会議室「記者会見:オスプレイの沖縄配備に反対する学者・文化人共同声明」が行われました。新崎盛輝氏、前田哲男氏他が出席したそうですが、僕は参加できなく残念でした。
 その後、夕方からは「オスプレイ安全宣言・配備強行を許さない連続行動」として、18時から20時まで首相官邸前で巨大抗議アクション「沖縄へのオスプレイ配備中止を求める!10数万筆(現在)の署名提出とともに」が行われました。主催は9.9国会包囲をされた方々が「オスプレイの沖縄配備に反対する首都圏ネットワーク」と名称を変え実行の中心となったとの事でした。
テントの重鎮の皆さんは沖縄問題に対して長い間闘ってこられた方々です。そのため今日は早くからお見えになったとの事でした。しかし、これも以前からそれを我が仕事と思ってきたお留守番役を担うべく参加はしませんでした。
 空を見上げると夏の空の上にはややまばらではあるもののうろこ雲が見えます。日が落ち始めた空に朱色が差し始め、早い雲の流れが空を大きなキャンバスとして素敵な眺めを彩どっています。段々と早く流れる黒い雲が多くなってきます。天気予報では降水確率は高いもののこの時間には雨は振らないといっていましたが・・・。どうなることか?その中、重鎮の一人Tさんだけ・・・
(長文のため続きは専用サイトで こちら

.. 2012年09月29日 23:06   No.426005
++ M/O (中学生)…48回       
<テント日誌9/26(水)―経産前省テントひろば382日目>
 │    蝉の声から虫の声に変わっているはずだが
 └──── (M/O)

 毎年、秋のお彼岸には墓参りに行くのだが今年は機会を逸してしまった。それだけ頭の中が原発問題に占められているからだ、というのは格好のつけ過ぎか。気にはなっていたのだが、忘れてしまっていたというのが実際だが、週末になると何かと誘いも多いのである。脱原発の運動が浸透している結果であり、歓迎すべきことなのではあるが…。

 お彼岸も過ぎて急に涼しくなってきたが、また、暑さもぶり返すのであろう。
テントの周りではいつの間に蝉の声は消えて虫の声になっている。虫といっても賑やかな秋の虫というよりはコウロギの声が僅かに確認できる程度だが。深夜の散歩のついでの日比谷公園で耳を傾けてみたけれど、確かに虫は鳴いていたが虫の声がうるさい程ではなかった。

 9月22日(土)のいわき市の集会へのバスツアーの中でSさんは飯館村に出掛けたが川には魚影も見えず、藪にはクモの巣もなく、野原で虫の声も聞こえなかったと報告していた。小動物や植物が放射能汚染で異変に見舞われているのではないかという僕らの想像は現実の事として進行しているようだ。

 テントの中では外で鳴いている虫が何だということから、この話になったのだが、原発の事故が未だ収束せず、何をもたらしているのか知るべきだ。福島の現状は政府や官僚やメディアの意向もあってなかなか伝えられないし、現実から目をそらせていたという人々の性向もあって忘れられがちだ。
多くのニュースが僕らの関心を拡散させてしまうこともある。


.. 2012年09月30日 08:47   No.426006
++ M/O (中学生)…49回       
 だが、人は時には意識的に頑固になってある事柄から目を離さないことが重要である。今、福島の現状から目を離さないことである。メディアなどの動きに抗して「尖閣や中国問題よりも、福島であり発問題がより重要な問題である」と言わねばならない。9月30日(日)には福島の現状が伝えられる会もある。
 霞ヶ関や国会の周辺では毎週金曜日の官邸前行動とテントひろばが脱原発運動の場を形成しその役割を果たしているが、この界隈では週末だけでなく連日何かしらの行動がある。

 月曜日24日には官邸前でのオスプレイ配備に対する抗議行動が雨の中で展開された。25日は経団連に対する抗議が、またアメリカ大使館に向けた抗議がなされた。26日には文科省前の行動と原子力規制委員会への行動があった。門前市をなすということではないが、この日本の権力の中枢において国民の意思表示が展開されていることは重要なことであり、これが常態化して行くことを
願っている。

 11月11日には百万人での国会包囲が提起されているが、同時にこうした常態化した行動がその裾野をなすのであり、それを可能にする。テントの持続、その日常的な保持は困難なところもあるが、こうした運動で支えられている。元気づけられるのだ。

 9月19日から国会周辺で1カ月の断食を伴った座り込み行動を展開しているFさんのことは既に前日の日誌でも取り上げられているが、Fさんは2007年に安倍内閣の憲法改正の動きに抗して全国行脚をしたとのことである。『憲法第9条を守る「ねずみ男」の日本縦断』は2007年4月沖縄からスタートし、足かけ1年以上の行脚となったとのことである。

 かつて僕らも憲法9条擁護で全国行脚を考えたこともあった。この実践者が既にいたわけである。その安倍晋三が自民党総裁に返り咲き、再び憲法改正が浮上しそうな時に何か縁めいたものを感じる。何処かで会えば話をしてみるのもいいと思う。テントで見かけることもあると思う。(M/O)

.. 2012年09月30日 08:57   No.426007
++ K.M (小学校低学年)…7回       
<テント日誌9/30(日)―経産省前テントひろば386日目>
 │   福島を忘れない!福島とつながる!
 │   福島の棄民政策を許すな!
 └────(K.M)

9月30日(日) 晴のち大雨
 台風17号が関東に近づいている日曜の午後(13時半〜17時)、経産省前テントひろば主催で「福島原発事故から学ぶ―脱原発のうねりの中 福島・首都圏の集い―」が日比谷図書文化館コンベンションホールで開催され、次の方々の生の声を聞いた。とくに井戸川双葉町長は、台風接近で予定の用件が延期になったから、と急遽参加いただいた。
 100名の参加者は、政府の福島のや動物に課している棄民政策に涙し、怒りを覚え、脱原発への思いを新たにした。

発言者は次のとおり。
 コーディネーター 上原公子さん(脱原発をざす首相会議・事務局長)
 佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)
 安斉徹さん(飯舘村住民、伊達市の仮設住宅に避難)
 渡辺ミヨ子さん(田村市借り上げ住宅住民)
 井戸川克隆(双葉町町長)
 吉沢正巳さん(浪江町・希望の牧場代表)
 椎名千恵子さん(原発いらない福島の女たち)
 柳原敏夫さん(ふくしま集団疎開裁判の会)
 布施哲也さん(反原発地方自治体市民連盟)

各パネラーの発言のほんの一部を以下に紹介する。

佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)
 伊達市に避難していたが、今は川俣町のマンションに住んでいる。毎日が台風が来たような生活を1年半送ってきた。放射線量も土壌も危険が解消せず、あちこちにホットスポットがある。先日仮設住宅傍で18.8μSv(μシーベルト)を観測した。母さんたちは日々「ここは大丈夫?」を確認  している。私の昨年7月から現在まで積算線量計は1.9mSvだった。多くの人々が不安の中で避難できないでいる。現地で闘ってきた人々が避難したために現地で動ける人が減っている。野菜については県外からの野菜も支援している。助成金などが人(人件費)に対して出せないことが問題。

安斉徹さん(飯舘村住民、伊達市の仮設住宅に避難)
 先日原発から4kmの飯館村の自宅で測定したら4mSvだった。原発が爆発した当時は5〜6mSvあった。村民の3割が5か所の仮設住宅に、残り7割が借り上げ住宅に住んでいる。村民どうしの繋がりはなくなった。27年度の帰村方針が出されたが無理だ。400平方メートルに6億円をかけて除染されたが半分ぐらいにしか下がらない、そして数カ月経つと元に戻る。そのままそ
っとしておいて欲しいが聞き入れてもらえない。居住困難区域は長泥のみ。村民は県外に避難しろと国に言われるが出さない、村長は「放射能怖くない」人。子どもを外で遊ばしている。原発推進派は今回の事故で死人は出ていないと言うが、相馬の酪農家など私は5人の自殺者を知っている。アメリカの放射能専門家が飯館村を訪れ、当局がモニタリング放射能を少なく見せていると暴露し
た。自民党の責任が重い。是非飯舘村に来てほしい。

.. 2012年10月06日 10:08   No.426008
++ K.M (小学校低学年)…8回       
渡辺ミヨ子さん(田村市借り上げ住宅住民)
 田村市で有機農業を営んでいたが、宮城県の借り上げ住宅に避難している。
田村市は都路地区だけ避難指示が出ているが、他は帰宅が勧められ、早くも学校が再開されている。住民の命を守る双葉町長はえらい。尖閣諸島・竹島という小さな島のことで騒ぐ政府と中国の人たちに、「地球ー母なる土地」の宇宙飛行士の言葉「宇宙には知性と愛情と調和があることを身を持って知った」を信じて、小さな島で争うのは愚かなことだと言いたい。県外から有機農業野菜を届けても誰にも喜ばれなかった。学校給食には今は田村の野菜は使わない。

井戸川克隆(双葉町町長)
 脱原発のために闘う経産省前テントに敬意を表したい。私は放射能とは闘うものではなくそれから逃げるものだと考えている。現在の闘いは長い時間の中の短い時間である。町民を何故故郷に戻さないか? 戦場に非武装の国民を置いておく大将はいない、戦場には兵士を送るのみだ。福島県で進められる安心教育が一番の加害である。県民は、政府・東電から嘘をつかれ、情報を後出し
されてきた。町民の家系を継承すること、町民の生命と財産を守ることが私の使命だ。子供が安心して住める環境を取り戻すことが大事だ。子供を持つ母親たちを県内に住まわせることは危険であり、そうすると私が加害者になる。放射線量1mSvだった限度を20mSvに変えられてしまった。私たちの肉体の除染をしてください。東電の加害責任も曖昧にされようとしている。「無主物」はありえない、四日市や水俣に戻る。日本の人口が減って行くのだから、電力の本当の需要予測をするべきだ。54基の核燃料の処理をどうするのか。

吉沢正巳さん(浪江町・希望の牧場代表)
 浪江町で330頭の牛を飼う酪農家だった。福島原発の事故の時、爆発音を聞き遠くの白煙を観た。飼っていた牛たちは出荷を断れた。3月18日に東電に乗りこんで訴えた。私は東電に「逃げるな!自衛隊や消防と一緒に水をかけろ」と叫んだ。農水省や保安院に訴えたが何もしてくれなかった。3月23日から餌をやり続け「地獄のような光景」を見ている。1500頭の餓死と、1000頭の殺処分指示だ。でも、したがえなかった。大事に育ててきた牛たちを何故殺せるか?私は夏まで餌をやり続けた。あちこちの牛舎に放置された1500頭の牛が餓死した。牛飼い農家は皆ノイローゼに陥った。僕たちの町はチェルノイブイリになってしまった。未だに30μSvもあって、牛たちは生きている。死の街だ。絶望の街だ。浪江町は終わりだ。牛飼いとして人生をか
けて原発と闘う。この牛たちが原発事故の生き証人だ。僕たちは棄民だ。

.. 2012年10月06日 10:15   No.426009
++ K.M (小学校低学年)…9回       
椎名千恵子さん(原発いらない福島の女たち)
 今も福島は深刻な状況が続いている。私たちは絶望を組織化されている。政府も原発推進派も子供たちを外に連れ出そうとしている。商工会は1~4号機以外の福島原発の再稼働を求めている。井戸川町長の「福島県庁を取り囲もう」の提案に賛成だ。パリやドイツでもかんしょ踊りが踊られている。原発推進派や政府と面と向かう人々の新たなつながりを作って行きたい。怒りの原点となってきた経産省前テントを守り抜こう。

柳原敏夫さん(ふくしま集団疎開裁判の会)
 子供たちを被爆から守るための集団疎開を求める裁判を始めた。子供たちの被曝線量が7.8〜17.8 mSvと1mSvの基準を大幅に超えている。郡山市でも多数の子供たちがチェルノブイリの避難基準  を超える線量にさらされている。14人の子供たちの避難の救済を求める裁判を起こした。そのために国会議員アンケートも開始した。チェルノブイリでは4,000人の子供たち
が小児甲状腺がんになった。事故から5年後91年にソ連が残した最後の法律「チェルノブイリ避難基準」ができた。

布施哲也さん(反原発地方自治体市民連盟)
 私たちは3.11以前の2011年1月に準備会を発足した。電力会社から電力を買わない運動を進めてきた。電力の料金体系が原発推進の金を集めるための体系だからだ。東京都を含む自治体はじめ電力会社以外の電力を使う団体が増えてきて電力の自由化が進んでいるが、さらに個人でも電力の購入先を選べ る仕組みを広げていきたい。がれきを拡散するのでなく、福島の思いを拡散しよう。

終了後、友人は「今日の話こそ首都圏のみんなに聞かせてやりたい。」と開口一番に言った。台風ゆえか少人数の参加者でかつ同時動画中継も無かったのが非常に残念だった。いずれ経産省前テントひろばサイトにアップされる記録ビデオを是非ご覧いただきたい。
(K.M)

.. 2012年10月06日 10:22   No.426010

■--◇NPO、原発代替電源として石炭火力推進を提言
++ 毎日新聞 (小学校低学年)…6回          

(9月19日より)

 新聞各紙の論説委員出身者らでつくるNPO法人「総合政策研究会(玉置和宏理事長)は18日、二酸化炭素(CO2)排出量を削減する技術開発が進む石炭火力発電を原発に代わる電源として推進するよう求める提言を、枝野幸男経済産業相に行った。
 石炭火力は天然ガスなどに比べCO2排出量が多い欠点があるが、安価で供給力が安定しているメリットがあり、新技術でCO2排出量を最大4割程度削減できれば地球温暖化対策にも対応できるとしている。
 提言は2030年代に稼働再稼働ゼロを目指す政府方針について、使用済み核燃料をどう処理するかなど課題が多く、「スローガンだけが宙を舞っている感がする」と指摘。脱原発の世論が高まる中、当面は技術開発でCO2排出量を削減しながら、原発の代替電源として石炭火力を活用すべきだとの考えを示した。
 石炭を燃やして発生させた蒸気を高温高圧にして発電効率を高める最新技術では、発生するCO2を従来より17%削減できるほか、20年ごろの商品化を目指して研究が進む石炭をガスに変えて燃やす技術ではさらに10%余り削減でき、天然ガスに近い排出量になる事が期待できるという。

.. 2012年10月03日 09:43   No.428001

++ デーリー東北 (小学校中学年)…10回       
夏の節電期間終了
 大飯再稼働疑問根強く 需要予測が過大だった。今冬は?
 (9月29日より抜粋)

 政府は28日午後8時、沖縄を除く全国9電力管内に要請した数値目標を伴わない節電期間を終了した。家庭や企業による節電の定着で、期間中の需給は安定していた。政府が「夏の電力確保のため」としていた関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働が必要だったのか疑問の声は根強い。
 節電期間は7月2日に開始。当初は7地域に数値目標を設けたが、7月下旬にかけて大飯3、4号機が再稼動し関西の需給が改善したため、各地域の目標を2段階で縮小・撤廃した。
 関西、四国、九州の3電力管内の数値目標は9月7日に、北海道も14日に解除したが、残暑に備えて一般的な節電要請が続いていた。(中略)
 最も需給が厳しいとみられていた関西は、今夏の最大電力需要が8月3日の2682万kwで、供給力に対する使用率は89%にとどまった。その他の地域も最大
電力を記録した日の使用率は90%台前半で、需給が厳しいとされる95%には達しなかった。
 政府は、猛暑で節電の取り組みも進んでいなかった2010年夏を基に需要予測を立てており、見通しが過大だったとの批判もある。冬場も北海道などで節電目標を設ける見込みだが、より精度の高い需給見通しが求められている。

.. 2012年10月03日 10:56   No.428002
++ 茨城新聞 (小学校低学年)…8回       
臨海事故から13年、東海第2の廃炉訴え 市民団体が水戸で集会
 (10月1日より抜粋)

 東海村の核燃料加工会社「ジェー・シー・オー(JCO)」で臨海事故が発生してから30日で13年を迎えたのを受け、市民団体による集会は同日、水戸市内で、全国から約500人が参加して開かれた。参加者らは、福島第1原発事故や事故に伴う放射能汚染について「臨海事故の教訓が生かされなかった」と批判し、脱原発や東海第2原発の廃炉をあらためて訴えた。
 JCO事故で被ばくし、健康被害裁判原告となった大泉恵子さん(72)は痛切な体験を語った。JCO近くで夫の昭一さんと工場を切り盛りしていたが、事故で被ばくした後、健康被害や心的外傷後ストレス障害(PTSD)に悩まされた。
工場は閉鎖に追い込まれ、昭一さんは昨年82歳で亡くなった。昭一さんが常に言っていた「事故を絶対風化させるな」という言葉が忘れられない。
 「事故で人生が一変してしまった。国を信用できず、自分の目と耳で判断するようになった。福島原発は人間の一生を破壊した。東海第2原発も廃炉すべき」と語気を強めた。
 全国で原発廃炉の1千万人署名運動を展開するルポライターの鎌田慧さん(74)は「日本人の中には被ばく体験があり、原爆や原発に対して各地域で抵抗運動が広がった。使用済核燃料の最終処分地が決まっていないのに原発を稼働するのは将来への挑戦だ。福島の事故では故郷が崩壊した。原発を稼働させない運動を続けないといけない」と強調した。(後略)

.. 2012年10月03日 11:05   No.428003
++ 東京新聞 (平社員)…132回       
◇外国人も原発NO「日本はチャンス」「世界はついてくる」
 金曜デモ 9月28日のもよう   (9月29日より抜粋)

 毎週金曜日の脱原発を求める抗議活動は二十八日も、東京・永田町の首相官邸前や国会周辺で行われ、関西電力大飯原発の稼働停止や原発反対を訴えた。
さまざまな世代に加え、「NO NUKES(反原発)」などの看板を掲げる外国人の姿も目立つ。(中略)
 オランダ出身の女性会社員ヤシンタ・ヒンさん(四九)は、7月から欠かさず参加。「毎週来ることが大事で、強く声を出さないと。世界中で原発はいらないし、地震の多い日本は特にやめるべきです」と訴えた。

.. 2012年10月04日 11:57   No.428004
++ 東京新聞 (平社員)…133回       
お国は信用できない 熊野亘代さん(81)相模原市
       (9月29日「ここから-定点観測・国会前」より抜粋)

 先月、デモ参加者が最盛期の三分の一に減ったとテレビで聞いて、「私のようなおばあさんでも一粒の種になるなら」と参加を始めました。腰や足が痛く、最近は微熱もあって少しつらい。それでもここに来ずにはいられない。
 戦争中、小型艦載機からの銃撃に必死で逃げました。三日間、水だけでしのいだこともありました。国民は知らないうちに戦争へと駆り立てられ、がちがちの軍国主義に染められた。四十年ほど前、高校生だった娘に「大東亜戦争になぜお
母さんは反対しなかったの」と尋ねられ、何も言えませんでした。(中略)
 野田首相が原発ゼロをうち出して久しぶりにすかっとしたのに、経済界や米国の圧力でひっくり返された。まだ日本は占領状態なんですね。放っておくと、お国は何をするか分からない。残りの人生は運動にかけようと思ってます。

.. 2012年10月04日 13:36   No.428005
++ 東京新聞 (平社員)…134回       
セシウム汚染シイタケ回収漏れ新たに4県 静岡県また業者任せ
 企業活動優先?国の「命令」要請に応じず  (9月29日より抜粋)

 静岡県の加工業者が出荷した干しシイタケから暫定規制値(当時)を超える放射性セシウムが検出され、静岡県が流通を見逃していた問題で、同じ製品が新たに四県の卸業者にも出荷されていたことが分かった。国などは回収命令を促した
が、静岡県は業者任せの自主回収にとどめている。(中略)
 「二月に回収した一・五トン分は東京電力が補償してくれず、倉庫を借りて保管している。また負担が増える。原発事故がなければ、こんなことにはならなかった」
 流通先が複数にまたがっていることから、今回の回収が完了するのは、十月いっぱいかかる見通しだという。

.. 2012年10月04日 13:48   No.428006
++ 東京新聞 (平社員)…135回       
自民党本部前に抗議デモが拡大
 政権復帰なら原発推進に抗議   (10月3日より抜粋)

脱原発を求めて首相官邸周辺で毎週金曜夜に行われている抗議行動が二日夜、自民党本部前であった。安部晋三総裁ら新執行部が原発維持の姿勢を鮮明にしていることから、新たに党本部前で抗議の声を上げた。
 複数の市民グループでつくる「首都圏反原発連合」の主催で、参加者は主催者発表で千人。太鼓を鳴らしながら「原発要らない!」「子どもを守れ!」などとシュプレヒコールを上げた。
 「反原発連合」メンバーで介護職員の平野太一さん(二七)は「自民党は五十年間、原発を推進し、福島第一原発事故の原因をつくった。政権に復帰すれば原発政策を推進してしまうことを周知させたかった」と訴えた。(中略)
 安部氏ら党幹部は不在だった。脱原発派議員の河野太郎氏が抗議行動の終盤に参加者を激励した。(後略)

.. 2012年10月04日 13:58   No.428007
++ 東京新聞 (平社員)…136回       
双葉町の高線量 1年半後 発表のナゾ
 「余裕なく」県は釈明 京大小出助教「国の圧力否定しきれない」
                     (10月3日より抜粋)

 毎時1.59ミリシーベルト。昨年三月十二日、東京電力福島第一原発1号機建屋の水素爆発直前、福島県双葉町で年間の許容被ばく線量をわずか一時間で突破する放射線量が観測されていた。この数値を同県が発表したのは、民主党代表選のあった先月二十一日。なぜ、発表までに一年半もかかったのか。(中略)
 法で定められた一般の人の被ばく線量限度は年間一ミリシーベルトで、毎時1.59ミリシーベルトの数値はこれをわずか一時間で突破する。1号機の爆発は午後三時三十六分で、直前には放射性物質が漏れ出していた証左とみられる。(中略)
 しかし、古川名誉教授は「国には、あまり線量のことを大げさにしたくない雰囲気があった。今回の数値は人前に出すと大騒ぎになる数値。発表を遅らせる、という最悪の判断が働いたのではないか」といぶかる。
 京都大原子炉実験所の小出裕章助教も「放射線量の観測は人命を守るためにやっている。過去の観測結果はすぐに公開するのが筋で、福島県はあまりに無能だ。国が都合の悪い情報を隠そうと県に圧力をかけた可能性も否定しきれない」と語
りつつ、そう疑う根拠をこう端的に言い切った。
 「福島原発事故後の東電や行政の対応を振り返れば、情報統制のオンパレードだった。本当にひどい国だと思う」

.. 2012年10月04日 14:08   No.428008
++ 東京新聞 (平社員)…137回       
◆『ゲンパツイラナイ』 文京区でアート展
 チェルノブイリ被災地の写真 絵本作家がコラージュ
 (9月29日より)

 絵本作家のスズキコージさん(六四)がチェルノブイリ原発事故の被災地の写真を材料にコラージュした作品「ゲンパツイラナイ展」が、文京区根津のギャラリー「汐花」(せっか)で開かれている。すべての作品に「NO NUKES!」など脱原発を訴えるメッセージを書き込んだ。10月21日まで。

.. 2012年10月05日 13:41   No.428009
++ 茨城新聞 (小学校低学年)…9回       
環境税きょう導入、消費者じわり負担増
 原油、電気、ガス代に上乗せ(10月1日より)

 二酸化炭素(CO2)の排出を減らすため、石油やガスなどの化石燃料に課税する「地球温暖化対策(環境税)が1日から導入される。増税分はガソリンや電気、ガス代に上乗せされ、消費者の負担は増しそうだ。ただ県内の販売業者からは「簡単に価格転嫁できず、業界でかぶる部分がかなり出てくる。経営悪化の要因になる」と早くも負担軽減を求める声も出ている。(後略)

<環境税とは> 地球温暖化の原因となるCO2を減らすために、化石燃料の石油、石炭、ガスなどに課す税金。輸入の場合は石油精製会社など輸入業者が国に税金を納める。環境省は1990年比で2020年にCO2を最大2.2%減らす効果があると見込む。16年度には増税総額は年2623億円となり、太陽光や風力発電など再生可能エネルギーの普及や省エネ対策費にあてる。

.. 2012年10月05日 13:58   No.428010
++ 東京新聞 (平社員)…138回       
どうなる国会の事後同意 信頼回復ほど遠く
 原発担当相も消極的。野党反発、民主内にも異論
(10月4日 「こちら特報部」より)

 今月中には臨時国会が開かれる見通しだが、国会同意が必要なのに「緊急事態」を理由に、首相権限で任命された原子力規制委員会の委員人問題はどうなるのか。(中略)
 しかし、連立を組む国民新党の事務局は「国会にかけるべきだ」と主張する。
自民党の政務調査会は「政府が同意を求めてくるのが筋。そうでない場合、どの程度、どう対応を取るかは不明」と回答。公明、社民、みんな、たちあがれ日本、新党きづなは「今後の対応は未定」とし、国民の生活が第一の事務局は「党所属の議員の多くがこのままでいいのか、と言っている」と答えた。(中略)
 超党派議連「原発ゼロの会」に参加する公明党の加藤修一参議院議員は「国会軽視もはなはだしい」と憤る。「野田首相は昨年末、冷温停止状態で事故の収束を宣言した。緊急事態と言い訳するのは矛盾するのでは」(中略)
 同じく民主党の初鹿あきひろ衆議院議員は「党内でも人事の内容自体に反対する議員が多かった。国会の原発事故調査委員会で委員長を務めた黒川清氏らを委員にすればよいのに」と語っている。

.. 2012年10月06日 09:24   No.428011
++ 東京新聞 (平社員)…139回       
欧州全原発、安全面の改善必要 EU最終報告が判明
 (10月2日より)

【ブリュッセル=共同】東京電力福島第一原発事故を受けて欧州連合(EU)が域内の全原子炉143基で実施した安全評価(ストレステスト)の最終報告の概要が判明、福島の事故のような極限状態に対応するには「域内のほぼ全ての原発で安全面での改善が必要」と結論付けていることが1日分かった。安全性向上には最大で250億ユーロ(約2兆5千億円)が必要と見積もっている。
EU当局者が明らかにした。(中略)
 テストは特に災害で電源が失われた場合の、原子炉冷却システムのバックアップ体制を重視して実施された。その結果、多くの原発で非常用装備が不十分だったり、設置の仕方に問題があったりすることが判明した。
 電力需要の7割以上を原発に頼るフランスに対して最も多くの安全強化の勧告が出された。(後略)

.. 2012年10月06日 09:52   No.428012

■--天下りと株主代表訴訟
++ 山崎久隆 (部長)…180回          

2012.6.27第88回東京電力株主総会報告 連載その3(1)
 │  事前質問と会場質問へのとてつもないいい加減な答弁
 │  提案議案の採決、票数さえ数えず
└────(脱原発東電株主運動)

 営業報告や議案審議をちゃんと行うことを求める「議事運営動議」が、ことごとく否決され、営業報告と事前質問についてまともに審議することもないままに、営業報告への質疑と議案審議がごちゃ混ぜになって進行します。
 猪瀬東京都副知事がもっとも多くの時間を割いて東電にせまったのは、原発のことではなく、発送電分離でもなく、国有化の是非でもありませんでした。
 「再生のために信頼を取り戻し「透明性と説明責任」を果たすよう求め、社内に競争原理を導入するなどで低廉かつ安定した電力を供給し、顧客サービス第一を使命とすることを求め」て議案提案を行いました。また、火力のリプレースに際して、民間事業者を活用し高効率で環境負荷の少ないものを造るというのもありました。だからといって柏崎刈羽原発を火力に転用を、という私
たちの議案に賛成したわけではありませんでしたが。
 その後の質疑を通じて最も強く迫っていたのは、新宿にある東電病院が稼働率20%程度しかないことと、これを売却対象にしていないことでした。
 弾みで(?)東京都案にも賛成してしまいましたが、振り返ってみても大した議案ではないなあと感じます。
 なお、東電病院のおかしさについては、既に昨年総会において、私たちの議案提案の際に、福島からの被災者により問題提起されていました。

 次に、会場からの質問(私の)と回答の一部を紹介します。

 質疑の詳細 天下りと株主代表訴訟

 勝俣会長の回答は、退任役員に他社取締役などに就任する者がいるが、これは他社から取締役就任の要請があったからと、自らの日本原子力発電への移籍を含めて正当化しました。なお、西澤社長はどこの役員にも出ていないと勝俣会長は言うのですが、実は会場質問は清水前社長が何処に「天下り」したかでした。清水前社長は東電が出資しているアラビア石油の社外取締役ではないか
と問われていたのですが、回答をはぐらかしました。
 西澤社長は、株主代表訴訟に東電が補助参加することに関し「5月11日の取締役会で、(被告)各自ごとに手続きをとっている。本人を除外して決議を行い、監査役の同意を得て取得している。会社法にのっとって、適切に処理している」と回答しています。言葉通りに取れば「勝俣会長への訴訟」については「勝俣会長を除外」して取締役会で議決し、「西澤社長については西澤社長
を除いて議決し」と、これを繰り返していったことになるわけです。これでは何でも可能になってしまう茶番劇です。なお、株主代表訴訟とは今回の福島第一原発震災により、少なくても5.5兆円の損害賠償責任を負うことになった東電に対し、その原因を作った取締役が賠償することを求めて株主が取締役を訴えたのですが、これを東電が被告側に立って補助参加するということは、損
害を与えた側に与することになるわけですから大問題なのです。
.. 2012年07月20日 08:38   No.400001

++ 槌田 敦 (小学校中学年)…17回       
東京電力の数々の証拠隠滅が続く中で
 |  再度、東京電力の犯罪事実を告発する
 └──── 
東京地方検察庁 御中
告発人  槌田敦

 私は、福島原発事故1周年が近づいているのに検察が何らの動きを見せないことに不審を感じて、本年3月7日付けで貴庁に告発状(1)を送りました。しかし、「誰がどのような障害等によって死亡するに至ったのか」などが不明との理由により3月28日返送されてきました。
 私は、科学者として事件の原因などについて意見を述べることはできますが、具体的な被害調査は不可能であり、それは検察庁の仕事であって私は原因究明のお手伝いをするだけであると本年4月28日付け告発状(2)で述べました。
 このようにして事故から500日が過ぎました。貴庁は何の動きもしていません。その間に、東京電力は数々の証拠隠滅をしています。残念ですが、日本の検察は、日本国民の守護ではなく、東電を含めた国家官僚組織の番人であるとの疑いを濃
くしました。
 今回も無駄かとは思いますが、もっとも重要と考えられる犯罪事実について、以下のように補充いたします。

東京電力の告発補充書−吉田所長の重大な過失が福島県民をヒバクさせた

告発状(2)の5、6の補充
 吉田所長らは、3月14日、2号機の圧力容器に海水を注入するため、圧力容器の減圧を目的にして逃し弁を開放した。その結果、圧力容器の冷却水をさらに失うことになっただけでなく、圧力容器の高圧水蒸気が格納容器に流れ出ることになって、格納容器の圧力は上昇し、格納容器の破裂が心配された。そこで3月15日格納容器をベントした。
 大量の放射能を含む水蒸気は、排気塔より大気上空に放出され、折からの東南の風に乗って、浪江町、飯舘村などを襲うことになった。しかし、東電は、この放射能の大量放出と風向きを住民に知らせなかった。そのため多数の住民が高線量の被曝をすることになった。これが福島県民を襲った最大の災害である。
 ところで、東電は「2号機ではベントできなかった」と主張し、発電所内での放射能流出経路をあいまいにしている。しかし、3月15日、発電所から30キロも離れた地域が高汚染したのに、発電所内の線量が全員避難のレベルでないことは放射能の排気塔から上空への放出であり、排気塔への流出は排気塔につながる格納容器のベントであって、格納容器の破損による建屋内での放出ではないことを示す。
 よって、2号機について、5.圧力容器逃し弁の開放と6.格納容器のベントが福島県民被曝の主な原因であり、折からの南東の風を承知しながら、この事実を住民に知らせず、大量被曝させた東電の事故対応は重大な過失(業務上過失)である。 以上

 外にも補充すべきことは多数ありますが、告発状(1)および(2)のように突き返されるのでは詮ないので上記のみに止めます。

.. 2012年08月03日 08:03   No.400002
++ 広瀬隆 (小学校低学年)…5回       
東京地検が告発状を受理、司法記者クラブで記者会見
 └────(昨日、広瀬隆さんからのメール)
              (*遅れの配信になり申し訳ありません)

 本日2012年8月1日、ルポライターの明石昇二郎氏と、私・広瀬隆が東京地方検察庁に提出していた、東京電力福島第一原発事故の刑事責任を問うた告発状が、東京地方検察庁に受理されましたので、ご報告します。いよいよ、歴史的な捜査が始まります。
 これを受けて、本日午後5時30分より、東京地方裁判所内の司法記者クラブにおいて、「福島原発告訴団」代理人の保田行雄弁護士と共に、3人が記者会見をいたします。
 詳細は、追ってお知らせいたします。草々不一
                      
◇8月2日 朝日新聞デジタルより:
『福島の原発事故、捜査開始へ 地検が告訴・告発を受理』
こちら
  東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故をめぐり、東京、福島、金沢の各地検は1日、東電幹部や政府関係者に対する業務上過失致死傷容疑などでの告訴・告発をそれぞれ受理した。(中略)
  今後、捜査態勢を検討するが、検察内部では刑事立件に消極的な声が多い。
 業務上過失致死傷容疑では(1)原発事故による被害だと断定できるか
 (2)事故の責任を特定の個人に負わせることができるか――などが焦点と
 なり、立件は困難なケースが多いとみられる。

.. 2012年08月03日 09:16   No.400003
++ たんぽぽ舎 (社長)…720回       
元裁判官・井戸謙一さんが語る、内から見た裁判所
 │   見せしめ的差別人事で、もの言う裁判官を冷遇
 └────

(人民新聞7月25日 No.1454)
第三者機関による再調査を! 大飯原発・志賀原発活断層の上に建つ原発は即時運転中止に

【7月1日、エルおおさか(大阪市中央区)で、志賀原発運転差し止め判決を書いた元裁判官・井戸謙一さんを招いて、司法の独立がどの程度確保され、変化してきたのか?考える集会がもたれた(主催:神坂さんの任官拒否を考える市民の会)。
  井戸さんは、2011年に裁判官を退官して、現在滋賀で弁護士を開業している。1979年に裁判官として任官。金沢地裁で、志賀原発2号機運転差し止め訴訟の1審を担当。裁判長として運転差し止めを命じた(2006年)。また、参議院定数訴訟(1993年)では、合議体の一員としてで違憲判決を下した。
  現在は、弁護士として「ふくしま集団疎開裁判」(仙台高裁)、若狭原発再稼働禁止仮処分事件(大津地裁)、大飯3・4号機定期検査終了証交付処分差し止め請求訴訟(大阪地裁)に関わっている。講演から原発訴訟に関連する内容を紹介する。(文責・編集部)】

▼志賀原発2号機運転差し止め判決

 井戸氏は、2002年に金沢地裁に着任した際、提訴から3年が経過していた志賀原発2号機運転差し止め訴訟を担当することになり、2006年に運転差し止めを命ずる判決を言い渡した。志賀原発は最近、敷地内の活断層が確認されつつある。同判決は上級審で覆されたが、井戸氏が書いた判決の正しさが証明されたことになる。
 差し止め理由は、(1)北陸電力による地震振動の想定が不十分、(2)想定を越える地震が発生した場合、多重防護が機能しない、(3)過酷事故が起こる具体的危険がある、というものであった。
 地震動の想定が不十分とした理由は、3点。(1)邑知潟断層帯が引き起こす地震の規模の評価が小さすぎる、(2)直下地震の想定が小さすぎる、(3)想定地震によって生じる原発敷地の地震動の評価方法が合理性を欠いている、というもの。
 北陸電力は、裁判で、邑知潟断層帯について、(1)個々の活断層が動くことがあっても、全体が同時に動くことはない、(2)原子炉敷地に最も影響が大きい断層による地震の規模は、最大でM6.3、としていた。
 ところが、2005年に発表された「邑知潟断層帯の長期評価」(地震調査研究推進本部)によると、断層帯は1つの区間として連動する可能性があり、その場合最大M7.6の地震が発生すると予測していたのである。
 北電の当時の主張は、大飯原発再稼働を強行した関西電力の主張と酷似している。東洋大・渡辺満久教授(変動地形学)は、「(大飯原発敷地内にある破砕帯は)大飯原発周辺にある海底活断層が動くと、敷地内の破砕帯も連動して動く可能性がある。詳しく調査するべきだ」と話している。
 渡辺教授の懸念は、関電株主総会でも議論になった。脱原発派株主が再三にわたって再調査を提案したが、取締役会はこれを拒否。その理由も「ボーリング調査をはじめとする現地調査を実施しているから」というもので、当時の北電の主張とまったく同じだ。「ボーリング調査は、針の穴で地中を突っつくようなもの」(井戸氏)なので、調査地点のすぐ横を断層が走っていてもわからないのである。

.. 2012年08月10日 08:31   No.400004
++ たんぽぽ舎 (社長)…722回       
8月6日 東京地検に田中俊一を告発!!!!
 └──   2012年8月6日 広瀬隆・明石昇二郎

 すでに8月1日に東京地検に告発してきた26人に加えて、「被告」にあたる被告発人として、現在最大の問題となっている原子力規制委員会委員長「候補」の田中俊一を、本日2012年8月6日、東京地検に対して犯罪者として告発しました!!本日午前中に、ルポライターの明石昇二郎氏と共に東京地検を訪れ、田中俊一を告発する告発状を提出してきました。そのあと、午後1時から、自由報道協会において、保田行雄弁護士、福島原発告訴団団長の武藤類子さんと共に、4人で記者会見をおこない、福島県における告訴と、東京における告発の意義についてみなさまに説明を致しました。その会見の様子は、下記サイトで見られます。
こちら
 以下に、田中俊一告発状の犯罪事由についての資料を示しておきます。その要点は、福島原発において津波対策をとるべき国家の原発行政の最高責任者である原子力委員会の2であった田中俊一の犯罪であります。2004年12月26日、インドネシアのスマトラ島沖で巨大地震津波が発生して20万人を超える犠牲者が出たあと、日本の国家も原発の津波対策をとらなければならないことが明らかになりました。そして2006年以後に、下記の報道にある通り、「福島原発では、大津波も想定されていた。」「東京電力は、事故前に、大津波による福島第一での浸水を想定していた。」「加えて福島では、津波で電源喪失が起こることを認識して
いながら、対策をとらずに大事故を起こしてしまった。」という事実がある。 〜貞観巨大津波を無視〜
東日本巨大地震が起こった震源域内では、約1100年前の869年に巨大地震が起こり、「貞観津波」と呼ばれる大津波が宮城〜福島県沿岸部を中心に痕跡を残した堆積層が見つかり、宮城県石巻市から福島県浪江町にかけて海岸線から内陸3〜4kmまで浸水していたことが、産業技術総合研究所などの調査で判明していた。さらに貞観津波の450年前に大津波が起こったことも判明し、貞観津波クラスが、450〜800年間隔で起こっていた可能性が高い。研究者は2009年に、福島第一原発の想定津波の高さについて貞観津波の高さを反映して見直すよう迫ったが、東京電力と原子力安全・保安院は聞き入れずに、見直さなかった。(記事前半)

.. 2012年08月10日 10:00   No.400005
++ 海渡雄一 (幼稚園生)…4回       
.「テレビ会議録画に対する取材・報道制限の撤回を求める
 │   弁護士有志声明」を紹介します。
 └────
(この声明は16人の弁護士らによって8月3日に発表されました)
(声明の全文はこちらから→ こちら

1 はじめに
  私たちは、東京電力の福島原発事故の真相を隠そうとする動きを憂慮し、事故の情報を公開させ、真相を明らかにすることが、市民に主権を取り戻す上で必須のものとなっていると考える弁護士有志である。
  福島第一原子力発電所の事故後のテレビ会議の状況を録画した映像について、東京電力が報道機関に公開するとしているが、我々は最悪の原発事故の真実について市民の知る権利を擁護し、知る権利に奉仕する報道機関の報道の自由と取材の自由を尊重する立場から東京電力の公開方法に異議を述べ、以下の通り声明する。

2 経緯
  この映像は事故当日の3月11日から5日間の計150時間分で、東電本店と発電所の間のやり取りが録画されている。東電は来月6日から5日間、1社一人、約30時間だけ、社員のプライバシーに配慮するとして、一部を画像処理して公開する方針を示していた。(中略)

3 報道は民主主義社会において市民の知る権利に奉仕するものである
(中略)

4 社員のプライバシーは制限の根拠とならない

 東京電力はこのような制限の根拠として、従業員のプライバシーを根拠としている。しかし、東京電力はその役員らの事故以前と事故後の誤った判断の積み重ねによって、福島第1原発事故という人災を引きおこした当事者であり、その職員は等しくその責任を厳しく追及されるべき立場にある。(中略)

5 映像と音声そのものが国民の知る権利の対象である   (中略)

6 結論
 以上のとおりであって、私たちは
 1) 東京電力に対し、福島第一原発事故後のテレビ会議録画に対する取材・報道制限の全面的な撤回を求め
 2) 政府に対し、このような不当な取材・報道制限の撤回を指導することを求め、
 3) 報道機関に対し、このような不当な取材・報道制限を受け容れないよう求めるものである。

(本声明に関する問い合わせ先)
(東京共同法律事務所 03−3341−3133)
 弁護士海渡雄一

.. 2012年08月11日 08:21   No.400006
++ 木村結 (幼稚園生)…1回       
◇『「東電株主代表訴訟」第2回口頭弁論』 多くの方の傍聴をお願いします
 時 9月13日(木)14時から、
 所 東京地方裁判所103号法廷
 ※弁護団および原告から趣旨説明が約1時間ほど行われる予定です。
  ・河合弁護士 日本の原発の歴史と原子力ムラの実態
  ・海渡弁護士 福島原発における耐震設計について
 ※当日(傍聴整理券)は抽選になるかも知れませんので、13半ころには裁判所前にお集まりください。

 ※13時ごろより、原告、支援者が東京地裁前でアピールを行います。
 ※17:15〜19:00 報告会を開きます。場所:弁護士会館10階(1002号室)
  こちらにも是非、ご参加ください。

 連絡先 東電株主代表訴訟 電話090-6183-3061(木村結)
 ブログ こちら
 e-mail nonukes0311@yahoo.co.jp

.. 2012年09月07日 19:34   No.400007
++ 柳田 真 (平社員)…131回       
台所で減らす放射能、官邸前見守り弁護団、全国で広がる金曜行動
 │  週刊金曜日がよみごたえ(8・24〜8・31号)
 

○週刊金曜日に読みごたえのある原発関連の文章が続く。
 8月24日号は特集−台所で減らす放射能−という題名で、食品からの内部被曝を防ぐには−白石久二雄氏、食材の除染をメニューの工夫で内部被曝を減らしていきましょう−境野米子氏などが載っている。

○また、路上から「No Nukes・3」では抗議行動を蔭で支える官邸前見守り弁護団が紹介されている。弁護士のメーリングリスト登録者のうち、毎週木曜日に(翌日のデモに向けて)参加できる人を10〜20人くらいが手を挙げます。
 そして首相官邸前、財務省上、国会正門前の交差点に2〜3人ずつ配置し、随時、巡回もして「民主主義擁護」の観点から官邸抗議行動参加者を警察から守り続けている−という嬉しい紹介記事。

○8月31日号では、全国で広がるNo Nukes抗議行動として(金曜行動)北海道から九州まで、45の実例が紹介されている(これ以外にも新潟県刈羽村での小さいながらも毎週続けられている抗議行動などがいくつもある)。また、重大な変化に同伴する政治学者の木下ちがやさん--練り上げられていった人々の意思−の紹介もある。木下さんのデモ、行動の分析や今後のヒント
 になるいくつかの考え方が載っている。

.. 2012年09月07日 19:43   No.400008
++ 井家祥子 (幼稚園生)…1回       
子どもたちを核戦争から守れ!
 │  9.14ふくしま集団疎開裁判文科省前&官邸前&財務省上抗議行動
 └────

7月27日金曜日からスタートした文科省前〜官邸前抗議行動(そのアピール文)、これまで、毎週金曜日、実施してきまし(過去の行動の動画は末尾に掲載)。今週金曜日(9.14)も、文科省前と官邸前と財務省上で、次の通
り実施します。
こちら

 ◎9月14日(金)午後5時〜7時過ぎ 文科省前 地図(青文字で表示)
  午後6時半〜     官邸前   参考地図
  午後8時〜9時半 財務省上 地図(赤文字のコーナー)
 午後9時半〜 経産省テント前 地図(青文字のコーナー)

 主催 ふくしま集団疎開裁判の会
 連絡先 ふくしま集団疎開裁判の会代表/井上利男
  電話 024−954−7478、メール sokai@song-deborah.com

 ◎福島からの声 郡山から勝俣美佐子さん
 ◎遠方からの声
 ・滋賀県彦根市から 井戸謙一さん
  2006年、稼動中の志賀原発2号機の差止を命じた判決を書いた元裁判長
 ・石川県加賀市山から 井家祥子(いのうえしょうこ)さん
 ・静岡県伊豆市から松本圭司さん

.. 2012年09月14日 08:31   No.400009
++ 森田 義男 (幼稚園生)…1回       
最高裁の研究会が提起した、原発訴訟改革論の波紋
 |  裁判所が「我が身かわいさ」で「国等を守る」よりも「自身の安全
 |  (司法への信頼)」を優先
└──── 

 最高裁の会合で、原発裁判の審理方法に改革論が起きているという。原発訴訟をめぐる研究会で、今後は安全性をしっかり審理すべきというものだ。共同通信による情報公開請求に基づく最高裁の内部資料でこれが明らかにされた。

 裁判所は従来、専門家の意見を踏まえた行政の判断を尊重するという体裁で、国策ベッタリの原発推進判決を出し続けていた。「強い者を守る」という裁判所の真骨頂である。原発訴訟を経験した元裁判官は、これを称して「(裁判の前に)
判決の流れは決まっていた」と述べているという。

 こうした中でのこの改革論の浮上。これは福島の原発事故を踏まえ、このままでは司法の信頼が揺るぎかねないとの危機感をあらわにしたものだ。その背景には、原発への多くの世論調査結果やうち続く官邸前デモ等に見られるような、安
全性を無視した原発再稼働等に対する国民の怒りがあろう。

 この改革論により、仮に電力会社の側に安全性への相応の立証責任が求められるような流れにでもなれば、原発行政はかなりの打撃を受ける。「その結果として、国等を守りきれない事態になったとしてもやむを得ない。それよりも司法へ
の信頼(つまり自身の安全)を優先せざるを得ない」。最高裁の研究会はこう判断したのである(現実にどこまで「改革」できるかは、大いに疑問ではあるが)。

 さて、裁判所が「国等を守る」ことよりも「自身の安全(司法への信頼)」を優先するという(ある意味当然の)判断は、大きな示唆を与えている。「有罪率99.9%」のデタラメ裁判や馴れ合いの行政訴訟も、「司法への信頼」が大前提と
なっているからである。 例えば証拠開示の問題。「検察は不都合な証拠は提出しないでよい」などという現行の取扱いは、むろんお話にならない。どのような屁理屈を並べようが、常識や社会正義の面からこれが通用するはずがない。このようなインチキを裁判所が容認・推進していることを広く一般国民が知れば、「司法への信頼」は一気に地に墜ちよう。これで同じく「改革論」が巻き起こるはずなのだ。

 こうしてその他の多くのデタラメも、広く国民に知らしめることにより、「改革論」を発生させればよい。これらにより刑事訴訟や行政訴訟を大きく改善させる。そしてそれは世の構造を一変させる力さえ秘めている。

 もっとも以上述べたことは、既に各方面から指摘済みの当たり前のことといえるかもしれない。しかし今回の最高裁の国等をも敵に回さんばかりの改革論。
「我が身かわいさ」に基づくこの裁判所の変わり身の速さには、目を見張らされる。確かに「広く国民に知らしめる」は、実際問題として容易ではないだろう。
しかし今回は、その威力をまざまざと見せつけられた思いがするのである。
(出典:国賠ネットワーク通信137号・9月15日号)

.. 2012年09月26日 07:51   No.400010
++ 山崎久隆 (部長)…216回       
東電株主代表訴訟、9月13日 第二回口頭弁論開かれる
 │   取締役の反論がないまま原告側のプレゼンが続く
 │   そして、第三回からは「取締役の責任を巡る攻防」
 └────(山崎久隆)

 通常、裁判というものは「訴え」があり「反論」があるものです。東電株主訴訟側は既に訴状においてその「訴え」をしています。次は被告側の「反論」なのですが、未だにそれがありません。
 そこで、取締役が自分たちの言い分を書いて出してくるまでの間、こちら側が「とっても狭い地震大国で大量の原発が作られ続けた結果、どんな危険があるか」と「それだけ原発を作り続けたわけ」を裁判所と傍聴人と被告(ただし口頭弁論には被告は誰も来ないので実際には弁護人に対し、ですが)を行うこととしました。

 第2回口頭弁論期日はまだとっても暑い9月13日に開かれました。

 まず河合弁護士による原発推進の歴史が紹介されました。
 ポイントはやはり「核武装への野望」と、見果てぬ夢「無限のエネルギーを開発する」そしてそれを支えてきた「原子力ムラの構造」でした。
 核武装の野望があったから巨大な原子力利権構造が構築され、莫大な税金が及び電気料金(いずれも私たち国民から巻き上げたお金です)が投入されてきました。それを支える日本と米国の核兵器開発企業群と原子力マフィアとも言える産官学マスコミ労働組合、実に日本の基幹産業の7割近い規模がこれに関わってきたことを図で示し説明されました。それにはマスコミや広告代理店な
どが自治体も一体となり「安全神話」という名の教育を含めた洗脳が行われ、原発の根拠なき安全性が拡大再生産されていきました。
 次は、日本各地の原発裁判に取り組んできた海渡弁護士による原発の危険性が解説されました。
 原発の構造は、電力や国が出す図や、それを引用するマスコミの報道からはかけ離れた複雑で、脆弱かつ複雑なものであることを実際の写真や見聞で説明されました。
 例えば制御棒駆動機構は、地震に遭遇すれば3秒以内で直ちに炉心挿入されるとされ、それに呼応するように一般に見られる図では高圧の空気で一気に挿入できるように書かれていますが、実際には長い距離を直径数センチのパイプで圧力を送り、ようやく挿入できる装置です。その配管は100本以上が束で引き回され、大きな揺れに遭遇すると破断してしまうような脆弱なものと指摘
されました。

.. 2012年09月30日 08:13   No.400011
++ 山崎久隆 (部長)…217回       
 また、実際に地震に遭遇した柏崎刈羽原発の当時の状態を紹介し、地盤沈下などの衝撃的な有様を裁判長以下、法廷の人々に示して、説明をされました。
 長時間ではありませんでしたが、福島原発震災以来誰もが疑問に感じてきた「地震大国がなぜ原発大国になったのか、その原発はどんな装置なのか」が明確になったと思います。
 次回以降は、いよいよ取締役の責任を巡る攻防が始まるでしょう。

第3回以降の期日が以下の通り、指定されました。

 第3回 11月16日(金) 10時30分 東京地裁103号
 第4回 12月13日(木) 10時30分 東京地裁103号
 第5回  1月10日(木) 10時30分 東京地裁103号
 第6回  2月21日(木) 10時30分 東京地裁103号

 どうぞ、多くの皆さんの傍聴をお願いします。被告や東電取締役はもちろんのこと、東電以外の原発を持つ電力会社全てに対しての大きなプレッシャーになっています。原発訴訟はこれからもどんどん起こされますが、そのうちに再稼働した原発で事故が起きたら、その責任はこれまで以上に重く問われることになる、それでも原発の再稼働をしたいですか、という問いかけになっていま
す。その訴訟で傍聴人やマスコミで常に満席になる。そのような取り組みにしていきたいと思います。
 よろしくお願い申し上げます。

.. 2012年09月30日 08:34   No.400012
++ 山崎久隆 (部長)…224回       
勝俣前会長の「異常な天災地変」解釈は誰も認めていなかった
 |  既に裁判所で敗訴していた東電の「免責論」−7月19日東京地裁判決
 └──── (たんぽぽ舎)

○ 一つの裁判の判決がひっそりと下されていた。その名も「東電株下落訴訟」
(日経新聞の命名による)。これは東電の株主が原告となった「もう一つの訴訟」である。
 7月19日、東京地裁では一人の株主が起こした訴訟の判決があり、原告が敗訴していた。相手は国。訴訟の骨子はこうだ。
「国が原子力損害賠償法の免責規定を適用しなかったため東電の株価が下落し、それにより損害を被ったので国は約150万円の損害を賠償せよ」というものだ。
 これに対して東京地裁は「国の(免責対象としない)判断には相当の根拠がある」として原告側の請求を棄却した。
 幸い、裁判所は入り口で門前払いはしなかった。ちゃんと根拠を示して訴えを退けた。
 判決理由で村上正敏裁判長は「三条ただし書き」の解釈について「施行後、国会で議論された形跡はなく、定説はなかった」としつつ、原発震災の被害者保護を図る原賠法の目的を考慮し「人類が経験したことのない全く想像を絶するよう
な事態に限られる」と判断し、そのうえで1964年のアラスカ地震や2004年のスマトラ沖地震など、過去に東日本大震災と同規模の地震や津波が発生しており、免責適用をしなかった国の判断は妥当としたのだ。
○ 東電勝俣前会長が株主総会その他の場で次のようなことを言っている。
 三条の免責を主張したら通る可能性はあると考えられるが、そうなると訴訟を起こさねばならず、被災者と東電の争いになるので、被災者救済を優先するために訴えを断念した。
 まるで被災者のために免責主張を断念したかのごとくだが、そのような訴えを起こせば東電救済スキームは当然見送られる。その上で敗訴すれば東電は経営破綻する。当時も今も、この可能性が高く、免責が通る可能性は考えられなかった。
免責主張をしないことで国の救済を引き出そうとしての発言であることは疑問の余地はない。
 なお、免責が通っていたら、あとは政治責任として国が補償をするかどうかにかかってくる。誰も補償もしないということはありえない。

○(*)原子力損害賠償法第三条には、原子力災害に伴う補償について「無過失、無限定」と規定しているものの、ただし書きとして「その損害が異常に巨大な天災地変又は社会的動乱によつて生じたものであるとき」は免責するとの条項。
過去の議論では「関東大震災の3倍程度」などとするものもあるが、原子力委員会は99年に「異常に巨大な天災地変とは、一般的には日本の歴史上例の見られない大地震、大噴火、大風水災等が考えられる。」としており、そのような地震
や津波では無かった福島第一が免責を認められることはあり得ない。

.. 2012年10月04日 13:30   No.400013

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