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日本国憲法前文は、占領軍のハッシー中佐が草案を書いたのですね。それを日本側で手直ししてできたもののようです。ハッシー中佐の原文では、前文の中に戦争放棄がうたってあったけれど、マッカーサーの指示で、憲法条文の中にうつされた。この前文は、当然日本がポツダム宣言を受諾して降伏したという事実がもりこまれている筈です。ポツダム宣言には、日本国軍隊の無条件降伏と、それにつづいて帝国陸海軍を解体する旨が書かれていたから、約束を重んじるなら、戦後日本は軍備なしに出発しなければならない。理想についてはわかりませんが現実問題として、昭和天皇は新日本を戦争放棄の方向で建設しようと考えられたでしょう。平和愛好国?の連合国が日本に軍隊をもたないことを要求したのです。しかし、終戦から、数年のうちに、連合国どうしが戦争をはじめた。その時点で憲法をつくっていたら、ひょっとしたら平和憲法はできなかったかもしれない。それはともかく、軍隊なしでいこうというのには、軍隊をもったとき以上の国防意識が必要と思うのですが、結構ノーテンキでやってきて、自衛隊はあるものの軍隊ではないことになっているから、戦力もないことになっているという、変な状態で、軍国主義になるのは阻止したいけれど、妙ちきりんな状態のように思います。
.. 2006年11月19日 22:30 No.32005
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