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IQと寿命の関係 スコットランドの大学の研究者達は、IQの低い人は長生きが出来ないと報告しています。これまで社会経済状態や教育レベルや知能が互いに密接に関連している事が知られ、経済的に恵まれない人はより多くの病気に罹り比較的、若く、死ぬことが分っています。
実験は1932年6月1日の知能テストがスコットランドのアバディーン市に在住する11歳の児童3000人に行なわれました。そして、研究者達は児童期のIQに従って生存率を分析したのです。その結果、IQの高い子供がより長生きしているのが判明しました。
高いIQを持っている人達は健康に気を付け、良い食事を食べ、喫煙しなく、健全なライフスタイルを維持した傾向があった。それより高いIQを持っている人たちは物理的に安全な仕事をする傾向があり、ケガや事故に遭わなかったというのです。
頭の良し悪しが寿命に関連しているという。そんな話は初耳だと思う人が多いのではないでしょうか。だが、多くの研究で、子ども時代に測定された知能レベルが高い人は、低い人より長生きする傾向があるという。IQが高いほど、冠動脈性心疾患、脳卒中、癌、呼吸器疾患、消化器疾患などの死亡率が低いと医学誌「BMJ」に発表されました。
英国の研究グループは、大規模実験で1936年にスコットランドで生まれた少年3万3,536人と少女3万2,229人の11歳時の知能検査成績とその後68年間の死亡原因をリンクさせ、解析を行いました。
その結果、IQが高かった人は呼吸器疾患の死亡リスクが28%、冠状動脈性心疾患は25%、脳卒中は24%と顕著にリスクが低くなっていました。さらに、関連性があったものとしては、怪我19%、喫煙関連の癌18%、消化器疾患18%、認知症16%と死亡リスクが低かったのです。
さらに、自殺は13%、喫煙に関連しない癌4%の死亡リスク低下が見られました。男性よりも女性で、IQと冠状動脈性心疾患、喫煙関連癌、呼吸器疾患および認知症とわずかですが強く関連していたといいます。
また、癌を部位別に解析した結果、肺がん25%、胃がん23%、膀胱がん19%、食道がん15%、肝臓がん15%、大腸がん11%および血液がん9%リスクが低くなっています。
.. 2024年06月18日 11:08 No.3036003
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