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☆ 一方、気功族の近くで何かが動いた。 「あ、あれじゃねぇか?今回のターゲットはよォ・・・!」 がたりと肩などに沢山持っていた武器を降ろした小年が言う。 「おそらくそうだろな。ま、大した奴がいれば良いもんだが・・・。」 巨大な鎌を肩に担いだ青年が続ける。 少年が悪戯のような笑みを浮かべた。 「なぁ、アイツ上手くやってると思うか?」 青年は少し考えた。 やがて出た答えは曖昧過ぎた。 「知るか。もし裏切ったとしたらどうすんだ?」 少年は「あ〜?」と、言い、 「質問を質問で返すんじゃねェよ、納得いかねーっての。」 そう言って、降ろした武器に指を滑らせる。 「あー・・・でもよ、仮に裏切ったとしたらか・・・」 暫く考えた。 そしてまた笑みを浮かべる。 しかしそれは先程とは違い、残虐な物だった。 「そんときゃブチ飛ばせば良いんじゃね?ま、どっちにせよ誰かぶっ飛ばしてぇ気分なんだけどな!ハハ!」 「もう少し静かにしろ。なんかあったら如何してくれる。」 五月蝿く笑う少年の頭を軽く殴る。 「はっ!なんかあったらだと?ぶっ飛ばす!それの一言に限るぜ!」 そう言って、拳を手のひらにぶつける。 ぱしり、と音が鳴る。 「とにかくだ。そんなにウズウズしてるんだったらとっとと突っ込むぞ。」 「わぁってるっての。ってかその指示は俺の役目だろ。―オラ!テメェら全員行くぞ!」 肩に沢山の武器を乗せた少年の背中を見、青年は思う。 『ったく、五月蝿いのにも程があるぜ・・・。まあいいか。』 気功族が戦場になる日は時間の問題だった。
(220.213.105.167).. 2008年04月24日 00:40 No.196012
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