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やっと2章目です。 また頑張りましょう!
☆ 「ねぇ・・・・して!・・・丈夫?」 真っ暗な闇の中から一筋の光のように声が聞こえる。 ―死んでいない。生きているんだ。 重たい体をゆっくり持ち上げ、セイガは辺りを見回した。 グレンドルも、レオンも、シンフォニーも倒れてはいたが、次第にゆっくりと起き上がった。 「・・・あれ?此処は何処なんだ?」 グレンドルは辺りを見回して言った。 セイガも思っていた。地上界とは違って、機会が沢山あり、何か見覚えのある体つきだった。 目の前にいる、セイガに声をかけてくれた者も見覚えのある体だった。 暫く考えると、その体のことを思い出した。 ―丸い体、所持していた拳銃、強力な連携プレイ。 「お前等!あの3人の手下だろ!!」 思い出して即座にセイガは言った。一人は「違うよ!」といい、もう一人はガタガタと震えている。 「嘘をつくのは良くないことですよ。白状する事ですね。」 剣の柄に手をかけ、レオンが言う。しかしその前に、シンフォニーが両手を広げて守るように立った。 「何してるんだよ!シンフォニー!」 敵だと思われるのに守るようにしている彼女の行動が彼らには信じられなかった。 何故、そんな事をするのか、敵だったら如何するべきかとセイガは言おうとした。 しかしそれを見切ったかのように、シンフォニーは睨みつけ、セイガの言葉は口に出す前に喉に引っかかり、言えなくなった。 「あんたたち、それでも王なの!?勝手にこの子達を敵と判断して!見てよ、怯えてるじゃない!」 シンフォニーはそう言ったが、レオンは持ち前の毒舌で言い返した。 「ではシンフォニーは、誰であろうと味方。という訳ですか。貴方も小々甘いのですね。それも王としてはよくは無い行動ですね。」 そう言われシンフォニーは、レオンの服の襟を掴みあげた。 「シ、シンフォニー・・・何を!?」 グレンドルが止めにかかったが、シンフォニーは手で制した。 その目と手はただ、『黙っていて。』と言っている様だった。 「いつ誰がすべての者が仲間といったの!?アンタも少しその口、直したら!?」 そうきつく言ったが、レオンは動揺すらしなかった。 しかしその間に割って入るように、謎の2人が尋ねた。 「あのー・・・お、落ち着いてください。」 その声を聞いたグレンドルとセイガは、シンフォニーとレオンのほうを見て、説得した。 2人ともそっぽを向いているが、説得した甲斐はあった。 「えっと・・・お前たちは?」 セイガは2人のほうを向いて尋ねた。 さっきの揉め事で、聞けるようではなかったからだ。 ―ましてやセイガ達が敵と勘違いしたのが悪かったのだが。 「僕はフィリー。で、こっちがランストル」 フィリーは軽く微笑を浮かべた。ランストルも微笑を浮かべて、そしてフィリーにも何故か会釈をした。 フィリーは4人のほうを向き、何故ランストルが会釈をしたか説明した。
(220.213.109.123).. 2007年07月01日 23:58 No.191001
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