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■--リターンファイターズ 第9章
++ マイン (オリカ王)…210回          

さて、今回の舞台は主に帝都と神界の2ヶ所。
では、レギュラーを投下。

名前:トラルー
パワー:10
出身地:帝都ヴァルハラ
必殺技:時空斬
データ:遂に完全復活を遂げたトラルー。新たに分離中の2体合体能力を得た。一般社会への復帰を果たし、新たなリーダーの成長を見守る立場になる。
仲間:インシュリン&タランス
セリフ「復帰したからには、サボった分働かないとね」
豆知識「トラルーは普段は誕生の間にいるらしいゾ!」

名前:インシュリン
パワー:7
出身地:帝都ヴァルハラ
必殺技:クラウングリン
データ:帝都で姫として政治に携わる、トラルーの幼馴染み。トラルーと比べて活発で、クサナギを連れては何かをしでかす。
部下:クサナギ
セリフ「今日はもう凄いことになりそうね!」
豆知識「クサナギはインシュリンの行動力に手を焼くこともあるらしいゾ!」

名前:タランス
パワー:6
出身地:交星地域
必殺技:スパイダーウェブ
データ:インシュリンからの誘いで、帝都のエネルギー開拓師団のメンバーになった。新たなエネルギー物質を発見し、研究を始める。
仲間:トラルー
セリフ「こんなエネルギーがあったッスか・・・」
豆知識「タランスの家は研究所になっているらしいゾ!」

名前:アスラル
パワー:6
出身地:なし
必殺技:シュツゥルムファウスト
データ:マリンとリーフの新たな合体形態。水と風を司り、攻撃時には瞬時に大量の爆弾を精製する。防御と回復能力に特化している為、攻撃力はイマイチ。
相棒:バルホル
セリフ「攻撃は任せたぞ、バルホル!」
豆知識「アスラルは無数の爆弾を瞬時に精製する為にいつも火薬を手放さないらしいゾ!」

名前:バルホル
出身地:なし
必殺技:デス・サークル
データ:レミーラとビビアンの合体形態。光と闇と炎を司り、攻撃時には相手を影の中に引きずり込み悪夢を見せる。攻撃力に特化している為、防御力は低め。
相棒:アスラル
セリフ「防御はそちらに任せるぞ、アスラル!」
豆知識「バルホルの発する光は相手の思考能力を麻痺させるらしいゾ!」
(58.88.137.37).. 2006年08月13日 07:28   No.162001

++ マイン (オリカ王)…211回       
レギュラーその2

名前:カラミティ
パワー:8
出身地:地上界・鎧羅地域
必殺技:トーデススキュラ
データ:ビーコン三闘志との激闘を制し、更にレベルを上げた。ビーコン軍団殲滅後数年間は仲間と共に天界の復興作業に加わっていた。
仲間:フォビドゥン&レイダー
セリフ「もっと強い好敵手はいねぇのかよ」
豆知識「G3人衆はいつも好敵手を探しているらしいゾ!」

名前:ショット
パワー:2
出身地:不明
必殺技:エボリューションショット
データ:機獣と合体して能力を引き出す『マイクロン』と呼ばれる種族の一員。カラミティと行動を共にする。
相棒:カラミティ
セリフ「詰めろ詰めろ!どんどん詰めろ!」

名前:フォビドゥン
出身地:地上界・鎧羅地域
必殺技:フレスエクツァーン
データ:更に戦闘力を上げ、ビーコン軍団殲滅後は神界の復興作業に加わっていた。マイクロンの力に疑問を抱く。
仲間:カラミティ&レイダー
セリフ「マイクロンねぇ・・・一体どこから?」
豆知識「フォビドゥンには研究熱心な面があるらしいゾ!」

名前:ボム
パワー:2
出身地:不明
必殺技:エボリューションボム
データ:『マイクロン』の一種で、機獣と合体することで真価を発揮する。しかしそれ以外は謎に包まれている。フォビドゥンと行動を共にする。
相棒:フォビドゥン
セリフ「ばんばん発射だ!撃て撃て!」
豆知識「マイクロンは必ず他の機獣と行動するらしいゾ!」

名前:レイダー
パワー:8
出身地:地上界・飛天地域
必殺技:ジャストツォーン
データ:三闘志との戦いを制し、更なる成長を遂げた。怪鳥型に変形し、口からプラズマビームを放つ。G3人衆中最も過激派。
仲間:カラミティ&フォビドゥン
セリフ「さぁ、ぶっ飛ばすぜ!滅殺!」
豆知識「レイダーは根っからの戦闘狂らしいゾ!」

名前:クラック
パワー:2
出身地:不明
必殺技:エボリューションクラック
データ:『マイクロン』の一種。機獣と合体することで真価を発揮する。性能以外は全て謎に包まれている。レイダーと行動を共にする。
相棒:レイダー
セリフ「どんどん詰めろ!ばんばん発射だ!」
豆知識「マイクロンにもチームが存在するらしいゾ!」

(58.88.137.37).. 2006年08月13日 08:05   No.162002
++ マイン (オリカ王)…212回       
レギュラーその3。今回のストーリーはビーコン軍団との決着から更に十数年過ぎた頃とします。

名前:アザガースト
パワー:20
出身地:神界
必殺技:死皇帝の制裁
データ:神界で『死皇帝』の異名で恐れられている神族。文明の発足と滅びを監視しては、記録に残していく。
部下:デスサイズ
セリフ「マイクロンとは不思議な存在だな」
豆知識「アザガーストは全ての世界を映す鏡を持っているらしいゾ!」

名前:デスサイズ
パワー:7
出身地:大魔界
必殺技:滅びの鎌
データ:アザガーストの部下で、大魔界出身の機獣。とにかく戦闘が好きで、戦闘時はまさに死神とも呼べる。いつも鎌を手放さない。
上司:アザガースト
セリフ「死ぬぜぇ・・・俺の姿見た奴はみんな死んじまうぜぇ!!」
豆知識「デスサイズは『死神』と呼ばれている事から自分の姿を見るのが怖いらしいゾ!」

名前:ホーク
パワー:2
出身地:不明
必殺技:エボリューションホーク
データ:『マイクロン』の一種で、デスサイズと同じく黒を基調としたカラーリング。性格までは似てないが、デスサイズと行動を共にする。
相棒:デスサイズ
セリフ「死神が闇とは限らない・・・」
豆知識「マイクロンのエネルギーは機獣以外には危険らしいゾ!」

名前:ディン
パワー:5
出身地:神界
必殺技:トルネードウイング
データ:神界に大量に存在する機獣で、背中のウイングを広げることで飛行できる。ウイングは戦闘時には鋭利な刃としても活用できる。
ライバル:×
セリフ「数は多いが、オムニコンとは違うぞ」
豆知識「ディンは機獣だが、数が多い点でオムニコンと一緒にされることがあるらしいゾ!」

名前:ディープ
パワー:5
出身地:神界・海底都市
必殺技:フォノンメーザー
データ:フォビドゥンとよく似たリフターをかぶっている『水棲オムニコン』で、数が増えたフォブルー達をまとめている。
仲間:フォブルー
セリフ「姿が変わっても、我らの族長はただ1人だ!」
豆知識「ディープのリフターは銀色、フォブルー達のリフターは青色らしいゾ!」

名前:フォブルー
パワー:4
出身地:神界・海底都市
必殺技:レーザートライ
データ:フォビドゥンによく似た姿の『水棲オムニコン』で、今では数も他のオムニコンと大差はない。水中での活動を好む。
仲間:ディープ
セリフ「水の能力も持つのに水が怖いとは、変わった人間だね」
豆知識「フォビドゥン一族は様々な世界で魚市場を設けている漁師集団らしいゾ!」

(58.88.137.37).. 2006年08月13日 16:03   No.162003
++ マイン (オリカ王)…213回       
レギュラーその4

名前:ブロディー
パワー:10
出身地:交星地域
必殺技:ドライブ・グリップ
データ:トラルーに代わり交星族を率いる2代目リーダー。勝ち気で先走りな面があるが、他の追随を許さない決断の早さで一族を引っ張る。
部下:トラックス
セリフ「今回は、少し変わった騒動になりそうだな」
豆知識「ブロディーの自室にはレース大会の優勝カップが大量に保管されているらしいゾ!」

名前:トラックス
パワー:7
出身地:交星地域
必殺技:フライングシューター
データ:ブロディー直属の部下であり、補佐役も担う。ビークルモード時は飛行できる。交星族の機密情報を取り扱っている。
上司:ブロディー
セリフ「さぁ、とっとと片づけてしまおう!」
豆知識「トラックスはいつでもメモ帳を手放さないらしいゾ!」

名前:クサナギ
パワー:12
出身地:地上界・聖龍地域
必殺技:ローエングリン
データ:インシュリンの腹心で、普段はインシュリンと共に行動する。戦艦型に変形し、仲間達を乗せることも可能。現在は帝都の住民。
上司:インシュリン
セリフ「姫、危険ですからあまり出しゃばらないでください!まったく・・・」
豆知識「インシュリンは帝都に戻ってから暇つぶしの相手が少なくて困っているらしいゾ!」

名前:ドレッドノート
パワー:7
出身地:神魔界
必殺技:サイコウィッパー
データ:メガヘッダーが倒れてから暫くは天界の復興作業に加わっていた。マイクロンから新たな戦いを感じ取り、戦線に加わる。
相棒:グリッド
セリフ「派手とまではいかねぇが面白そうだな」
豆知識「ドレッドノートとハイペリオンは別な道を歩むことにしたらしいゾ!」

名前:グリッド
パワー:2
出身地:不明
必殺技:エボリューショングリッド
データ:『マイクロン』の一種で、小さな体に多くの謎を秘めている。マイクロンの中でも言語能力が優れており、ドレッドノートと行動を共にする。
相棒:グリッド
セリフ「私が君であったなら・・・」
豆知識「マイクロンの中でもグリッドのように感情を豊かに表現できるものは少ないらしいゾ!」

(58.88.137.37).. 2006年08月14日 05:51   No.162004
++ マイン (オリカ王)…214回       
 ーリターンファイターズ第9章プロローグー

 ビーコン軍団襲来という危機が去ってから早くも十数年の時が流れた・・・。戦いの中で手痛い損害を受けた天界は、トラルーやTチャレンジャー他一部の交星族の協力もあって元の姿を取り戻した。その他ビーコン軍団から受けた傷は全て癒され、再び平和な時が訪れた。

 しかし、交星族の一部は未だ危機感を抱いていた。天界の復興作業中に何体か発見され、一部の機獣と行動を共にするようになったマイクロンの存在である。マイクロンには数多くの謎が秘められており、その力を求め、どのような悪者が決起するか分からないからだ。

 ブロディーはマイクロンの徹底保護を呼びかける他、交星族の科学者や技術者に一刻も早くマイクロンの謎を解明するよう促した。ところが、研究中に一部のマイクロンが地上界へ向かってしまう。移動した内の半分以上は急遽地上へ戻ったG3人衆によって保護されたものの、一部は何故か飛天地域へ赴いたのである。それが新たな戦いの火種になろうとは、まだ誰も知らなかった。

 マイクロンの力を狙い、飛天地域へマイクロン回収任務を与えた戦士達を送り込む者がいた。それは、『死皇帝』の異名で恐れられている神族のアザガースト。彼は神界の永遠の覇者になるという野心を心に秘め、そしてチャンスが来るのを待っていたのである。そのチャンスは、マイクロンの発見によって訪れた。マイクロンが秘める未知の力を使えば、神界の規律までも覆せると考えたのである。アザガーストが標的にしたのは、何体かのマイクロンが潜んでいる飛天地域。マイクロンに関して何の認識もない場所でなら、強引であっても確実にマイクロンを回収できると思ったのである。そして派遣されたのは、彼の部下のデスサイズ、その相棒のホーク、神界に大量にいる機獣ディンの中隊。彼らは、飛天地域を徹底的に探索する。だが、デスサイズはアザガーストからマイクロン回収とは別な命令も受けていた。

『実は、神界代表として世界会議に参加した時、紅蓮龍騎の事が議題になったのだが、なんと魔法界から出されている召集令に何年も前から応じてないとのこと。神界は紅蓮龍騎とも何度か接触した故、大至急魔法界へ送ってこいと議会の者達がうるさくてな。だから、マイクロン回収のついでに紅蓮龍騎を連れてきてほしい』
デスサイズはその任務もある為、マイクロン捜索はディン達に任せ、自分とホークは紅蓮龍騎を探すことにしたのだった。だが、これが紅蓮龍騎のような派生騎士の家系を一掃しようというアザガーストの罠だとは誰も知らなかったのであった。

神族の一員である死皇帝が、紅蓮龍騎紅蓮龍騎に牙をむく・・・。

      ープロローグ・完ー

(58.88.137.37).. 2006年08月15日 15:08   No.162005
++ マイン (オリカ王)…215回       
間違い発見です・・・。
最後の2行後半、「紅蓮龍騎に牙をむく・・・」でした。2重になってしまいましたorz

(58.88.137.37).. 2006年08月15日 15:13   No.162006
++ マイン (オリカ王)…217回       
コウガ氏がこないことに思い当たる事があるので今回は私だけでいってしまいますね。テーマを変更して、これまでの交星族編を大雑把に振り返るという話でいきます。

         第1部
 ここは、神界の最下層部。『死皇帝』の異名を持つアザガーストが、ここで歴史を見ていた。紅蓮龍騎にまつわるものが中心である。しかし、何を思ったか、交星族の始まりから振り返ることにしたようだ。
「・・・交星族序章、神器戦乱・・・」

 アザガーストが呟いた『神器戦乱』とは、この物語の発端ともいえるかもしれない一番最初の戦乱である。今のトラルーの存在が本物か偽物かうやむやになってはいるものの、この戦乱があったからこそ今の交星族があるといっても過言ではない事だけは確かである。
 全てを切り裂くとまでいわれるスターセイバー、そのスターセイバーすらも防ぎきるコスモテクター、様々な物質を消し去るアストロブラスター、そしてそれらを身に纏うレジェンドマスター。彼の存在がこの戦乱の最大の要因である。戦いは本物のレジェンドマスターが勝利した。後ほど、トラルーは心を入れ替えて初代交星族リーダーになり、長い間一族を引っ張ることになる。
 さて、それでは本物のレジェンドマスターとその仲間であるネオ・クリストフェルドはどうしているのか気になっている者もいるだろう。彼らは戦争終結後、トラルーがリーダーになるまで交星族をまとめ、この戦乱を民の記憶から消さない為とその後の戦争を早期終結させる為に三大神器の量産を試みた。その結果、なんとかそれぞれ1つずつ制作することができたものの、量産までには至らなかった。
 三大神器に秘められた真価は今も尚凄まじい力であると評価されており、その真価を量産することはいかなる科学者や技術者でも不可能だったのだ。結局、レジェンドマスターは三大神器の量産を断念。唯一開発できたレプリカには、それぞれスレッジ・ゲシュマイディッヒ・バリアントと名付けた。そして、それらには『トリプルL』という総称を与えられた後交星族の技術者達の手に渡り、幾年もの時を経てトラルーに委ねられた。
 この神器戦乱から早くも1500年もの時が流れ、1200年前にレジェンドマスターとネオ・クリストフェルドはこの世を去った。彼らはトラルーらのような永遠の命を持って生まれた精霊や機獣ではなく、純粋な人間だったのであった。それでも300年以上生きるというのは通常ではあり得ない話。彼らもまた交星族の一員であったことが長寿の理由なのだろう。現在、『トリプルL』は交星地域の最下層部にある地底湖の中で眠っている。そして本物の三大神器はその地底湖の底の扉から行ける地底神殿の最奥部にまつられている。これらが目覚める時、世界は再び神懸かり的な力を目撃することになるだろう・・・。

(124.98.255.228).. 2006年08月18日 07:25   No.162007
++ マイン (オリカ王)…218回       
 一方、こちらは交星地域。久々に訪問したフォビドゥンを講師として歴史の勉強をするようだ。
「さぁ、今日はどんな話がいいかな・・・。そうだ、これなんかいいかも。8つの意思とエレメントチップにまつわる話さ」
「そんなものがあったんだなー、昔は。んで、どんな話なんだ?手短に頼むぜ?」
「分かってるって、ブロディー。じゃあ、かいつまんで話すからよーく聞いてよ」

 かつて『8つの意思』と『エレメントチップ』の2種類の力が存在していた。戦乱の騒ぎが大きくなり、それを粛清する為だ。これは『選ばれし伝説』と呼ばれている。戦乱と呼ぶには、参戦人数が少なすぎるからである。

 『8つの意思』は火・水・風・大地・時・空・光・闇の8つの元素が元であるといわれている。代表的なものとして、火はコウガ、光はオウガ、闇はソルといった感じだ。
続いて『エレメントチップ』はサンダー(雷)・ブリザード(氷)・ウインド(風)・フレイム(炎)・アクア(水)・ブライト(太陽)・フォレスト(森)・アース(大地)・ワイス(賢者)・ムーン(月)の10種類があり、トラルーを始めとする10人の精霊達が持っていた。
デスロ打倒を目指し、初めて交星族と紅蓮龍騎が協力した戦いである。今後の協力関係にも影響している意味でも、重要な戦いではあったかもしれない。

 この戦い、最終的には選ばれし戦士達の勝利に終わった。しかし、デスロの部下であるボーダーがその後も際だった行動をするようになる。この戦いが終わってから数年後、エレメント10戦士はそれぞれの道を歩むようになる。その後のエレメントチップは所在不明となっている他、一部の戦士達は行方不明になっており、今ではその生死すら確認できない状況にある。残りの戦士は密かに地上界に移住、静かな毎日を過ごしている。

 後に、8つの意思の力は紋章として引き出されることになる。8つの意思と同じような位置づけの紋章がコウガの子孫・ヒエンらの手に渡り、その力は再び開花したのである。

「・・・とまぁ、こんな感じかな。どう?」
「なんか凄い話だな。しかもトラルー殿も関わってるっていうから驚きだぜ」
「そんな激動の時代がいつ来るか分からない、だからいつでも視線を反らしてはいけないんだってトラルーが言ってた」
「俺も頑張らないとな。で、次はどんな話を聞かせてくれるんだ?」
「そうだなー、その後起きた戦争についてかな」

(124.98.255.228).. 2006年08月19日 06:01   No.162008
++ マイン (オリカ王)…219回       
        第2部
「では、あの後起きた戦争について聞かせてもらおうか。カラミティ、フォビドゥン、レイダー」
「ああ、あれは通称『魔法騎士戦争』って呼ばれてるんだが、この頃から紅蓮龍騎が本格参戦するようになったんだ」
「この戦乱の中だけでトラルーが2回も死んだ惨い話でもあるんだけど」
「ボクがかつて敵に回ってた頃でもあるんだよねぇ」
「随分とペラペラ喋れるな・・・。千年以上も前の話だろ?つーか、レイダー寝返ってたのかよ」

 この『魔法騎士戦争』では、黒幕は2人存在する。まずはノイズやボーダー、寝返っていたレイダーを率いていた邪神セシリス。コウガの先祖であり一時的に現世で覚醒したライカやその仲間のアグルとレナの3人をまとめて相手にしても余裕で勝てる程の強さを誇っていた。
そのセシリスを利用して復活した破壊神フリーダム。その必殺技のハイマットフルバーストは今のトラルーを倒すのには充分すぎる威力を持っていた。最後はライカとトゥライ達に倒される。

 この戦争ではトラルーは2回死んでいる。まずはフォビドゥンに変装してトラルーに襲いかかったレイダーに。そして2回目はフリーダムのハイマットフルバーストを一身に受けて。

 この戦争のポイントとしては、交星族の魔法騎士であるカイザーとセイントも重要な存在だったといえる。彼らはそれぞれ、アグルとレナと合体することでウルカイザーとセイントカイザーになる力を持つ。そのアグルとレナだが、合体する前はコウガがライカに覚醒する為に魔力を吸い尽くされて眠りについたのだ。しかし、トラルーの回復技でなんとか復活させ、ウルカイザーとセイントカイザーに合体することで復活した。

 さて、この戦争でフリーダムを倒したライカだが、彼女(おそらく)はコウガの先祖である。女神の1人であるアナスタシアと合体することで更なる力を引き出せる。先祖だけあってか、その姿はコウガとそっくりである。トゥライのような精神だけの生命体を体に宿していたが、フリーダムとの戦いの際に僅かな時間だけだが現世で活動可能になった。そして世界の生命体の構築源とされている虹・光・闇の剣を携えて、フリーダムを一網打尽にしたのである。

 ライカとしての活躍はこの戦争のみであるが、コウガは以後ずっと第一線で活躍することになるのである。アナスタシアと合体したことで色々と副作用的に特殊能力が増えたのである。紅蓮龍騎の代表的な存在となる。

「とまぁ、こーゆうわけだ。ちなみに、レイダーは俺とフォビドゥン、そして当時一緒だったブリッツとでボコボコにして改心させたから大丈夫」
「コウガの本格的な活躍が始まったわけだなぁ、ウンウン。さて、お次は?」
「ていうか、順番に話してるって気づか・・・ないよねぇ〜・・・」

(124.98.255.228).. 2006年08月20日 06:46   No.162009
++ マイン (オリカ王)…220回       
         第3部
「んじゃ、次は『冥府戦争』について話すか」
「おう!今回も手短にな」

 『冥府戦争』とは、かつて中央都市の地下に突如出現した冥府と呼ばれる世界から進出した冥府神達、そしてそれを率いるラヴォスが引き起こした戦争である。この頃から機獣達が本格的に参戦するようになり、カラミティとフォビドゥンはすっかりお馴染みの存在となる。

 この戦争の、交星族側の主要人物は当時のトラルー(ラミティー)の子のラピレイザーJr.である。彼はこの戦争の敵対種族である真邪族の血を引く。何故かというと、当時ポラリスと真邪族の一員ボストロールが入れ替わっていた時にラミティーとの間で生まれたからである。そんな宿命を背負いながらも、仲間達やラミティーの分離体のマリン&リーフ、合体相手でもあるカイザーと共に真邪族と戦い抜いた。

 冥府神は、総合リーダーのダゴン、ナンバー2ともいえる存在であるスネイル、冥府神ナンバー1の暴れん坊ドレイク、切れると凶暴化するワイバーン、知的で巧みな話術を持つスフィンクスの6体がいる。その中で、スフィンクスは交星族や地上界の者達の味方にまわり、自ら冥府を封印する結界を張る指導にあたった。他の冥府神は、殆どが戦いの中で散っていった。ダゴンはファイヤーカイザーとの決闘で。ドレイクはビッグクロスのアドバイスを得たソルに。ワイバーンはセイントの援護を得たコウガとファウストに、それぞれ倒された。スネイルだけは、戦争中に消息不明となる。また、真邪族を裏切ったスフィンクスは、神羅世界の南西に位置する未開の地で隠居生活を送ることになる。

 冥府を封印した後、マリンとリーフはそれぞれの親友(ポラリス・アレックス)の元で暮らすことに。また、この戦争以降Jr.は鳴りをひそめるようになった。他の交星族達も大多数が自分達の故郷へ帰っていった。
コウガ達はというと、再び当時の飛天地域に定着し、修行の日々に戻る。その後も、彼女(彼?)の活躍は続いていく。

「こんなもんだな、俺達もトラルーに子供がいたなんて知らなかったもんだ」
「なぁなぁ、それってもしかしてトラルー殿はポラリス殿相手にピーとかガーとかザーとかいろいろやってたって事だよな!?」(息が荒い)
「おい、ブロディー!後ろ後ろ!!」
(この後、ブロディーは何者かからの襲撃で一時的に牢獄へ直行したので終了)

※<「ピー」や「ガー」や「ザー」に関して>
健全な場所であるここでは放送禁止用語確定なので伏せさせていただきました(フォビドゥン談)

(124.98.255.228).. 2006年08月21日 06:22   No.162010
++ マイン (オリカ王)…238回       
         第4部
 再びアザガーストのいる神界。コウガ達の捜索をしていたデスサイズ達が戻ってきた。
「すいません、色々と捜索してみましたが、マイクロンも紅蓮龍騎も発見できませんでした」
「では、議会の方では私が手を打っておこう。それよりデスサイズよ、お前は歴史を振り返ろうと思ったときはあるか?」
「歴史ですか?そりゃあ、一応あるにはありますが」
「では、ここで今一度、別な歴史を振り返ってみようとは思わないか?」
「歴史を知るのは大切ですからね、どんな歴史ですか?」
「では、こんな歴史はどうかな?」

 今回アザガースト達が振り返るのは、破滅魔王マスリクロンが降臨した『第2次魔王戦乱』である。この頃には、コウガは子孫のレンガを授かった。そしてラミティーの分離体であるマリンとリーフは、それぞれグレスト&ファルストに一時的に転生する。後ほど、この姿を得た独立した精霊が現れる。

 今回の戦争の黒幕は、マステリオンによって転生したボーダー、ボルスダーである。サイガとソウガを難なく蹴散らし、聖龍石を破壊して魔王の魂を解放してしまう。その後も暗躍し、スティスという味方を得るが、彼は最終局面で裏切り、レンガ・サイガ・リュウト・ソルに『誓いの剣』を渡す。そしてボルスダーを小型ブラックホールに閉じこめ、自分自身も『誓いの剣』が合体した大剣『悲願の魔封剣』による一閃でマスリクロンと共に散る。

 今回の戦争を終結させた強力な武器『悲願の魔封剣』は、魔法騎士戦争で散る前にラミティーが『ドリームクライスタリーゼ(夢の具現化)』という技で作り上げたものである。この剣は、持ち主によって様々な攻撃を繰り出せる。例えば、サイガが使えば電撃が放たれる。また、この剣は地上4部族の協調を願って作られたものである。ラミティーはこの剣を作る時、4部族の本来の在り方を思い描いた。その結果、この剣が誕生したわけである。

 そしてこの戦争の最大の敵となった破滅魔王マスリクロンは、元々はマステリオンである。ボルスダーが聖龍石を破壊した際に魂は姿を消し、デストールという妖術師によって転生した。そしてその転生はデストール自身を喰らうことで完全なものとなる。降臨すれば世界は破滅あるのみとまでいわれる存在ではあったが、『悲願の魔封剣』を手に入れたレンガ達と、ボルスダーを裏切ってマスリクロンと心中を謀ったスティスによって再び倒され、魂はボーンマスターの呪術によって聖龍石へ戻るのだった。

「さて、この『第2次魔王戦乱』についてはこんなものだろうか」
「あのマステリオンが、あんな姿で復活していたとは驚きです」
「しかしそれ以上に、地上界の者達の団結力の高さはもっと驚くべきであろうな」

(60.38.52.86).. 2006年12月31日 05:49   No.162011
++ マイン (オリカ王)…222回       
         第5部
 さて、こちらは帝都ヴァルハラの集会所。平和記念の宴は、進退覇王消滅後から未だに続いていた。今では、多数の交星族の姿が見受けられる。
「さぁ、今日は歴史を振り返りながらよ!」
「祝いだ祝いだー!」
「では諸君、これより歴史を振り返ろう。我々よりも前のものからいくとしよう。『予言戦乱』についてだ!」

 『予言戦乱』、これは第2次魔王戦乱集結から千年過ぎた頃の話。千年の間にラミティーは、神羅世界に完全に適応した状態である今のトラルーへと自然転生。精霊達の中でも、このケースはとても珍しいことである。また、コウガには新たな子孫が生まれた。3代目紅蓮龍騎ヒエンである。彼女もまたコウガと似た部分がいくつかある。しかし最大の違いは、コウガがお調子者なのに対してヒエンはしっかり者であることだろうか。つまり、性格である。優柔不断な面は似ているが。

 この戦乱の黒幕は、邪皇ネレイド。ヒエンが幼少の頃にも姿を現したらしく、黒魔族の一員であるとか。更に、そのネレイドをも利用していたのは狂魔王ヴェノム。彼は、開かれた後の未来が分かるという『未来の書』を持っていた。
 まずはネレイド。彼は元々ヴェノムに操られていただけらしく、本来はヒエンらに対して敵意はなかったようだ。とはいえ、操られていた時の性格は残忍であり、ヒエン達を確実に苦しめた。また、コウガやオウガを暗黒化した犯人でもある。暗黒化したコウガとオウガは後に憑依合体し、トラルーに更なる重傷を負わせた。最後は、ソルと憑依合体したヒエンと相打ちになり、暗黒化は解ける。部下にはフリズレートなどがおり、最終的に彼とフリズレートは生還することになる。
 続いてヴェノム。『未来の書』に従い、『大いなる力』を手に入れるべく行動していた。彼は相手の魂を吸い取り、己の力に変換できる技を持っており、センカ達4人の巫女とその護衛達の魂を吸収、その力で本格的に覚醒すると同時に部下のアズラエル達をパワーアップさせた。更にはネレイドと同盟を組み『大いなる力』獲得を目指したが、最終的に、『トリプルL』を身に纏ったトラルーの支援を得たヒエンの一撃で倒れた。

 ネレイドとフリズレートは元に戻り、ヴェノムは完全に倒れた後、トラルーはスピリットロンの一員であるデュエルとバスターに火山内部に連れられ、デュエルに溶岩へ投げ込まれたおかげでパワーアップ。新たにマルチパラソルを得た。その影響で、他の交星族の中にもスピリットロンに変化する者が現れた。そしてこのマルチパラソル、後に重要な存在であることが発覚する・・・。

「こんなものかしらねー。どう、クサナギ?上手くまとまってる?」
「大雑把にまとめられればいいでしょうし、これでいいでしょう」
「じゃあ、次はクサナギの番だよ」

(124.98.255.228).. 2006年08月23日 05:31   No.162012
++ マイン (オリカ王)…223回       
         第6部
「では、私はこれでいこうかな」
「えっと、これは雨の中を飛ぶ燕さん?剣持ってるけど」
「姫は覚えていますか?時雨蒼燕流の存在を」
「あー!ザオウバルガとかいうのがリーダーの、変わった剣士集団ね!」
「私は、この『時雨を舞う燕』でいきます」

 『時雨を舞う燕』とは、かつて紅蓮龍騎抹殺と自分達の存在をアピールしようとした時雨蒼燕流という剣士集団の生き残り達が仕掛けてきた戦乱である。

 時雨蒼燕流とは、剣技の基礎はもちろんの事、燕返しと呼ばれる相手の攻撃を跳ね返しつつ攻撃するという技を得意とする剣士集団の1つ。極めし者には、大気中などに存在する水分を用いる特殊な魔力が与えられるという。今回の戦乱で存在が明らかになったのは、極めし者の1人シグレと時雨蒼燕流の頭のザオウバルガ。彼らは派生剣士である事と、自分達の能力(水を用いた魔力)に対する『自分だけの力』での対処法が無いという事から、紅蓮龍騎を抹殺して時雨蒼燕流の名を世界に轟かせようとした。

 紅蓮龍騎組は、歴代紅蓮龍騎3人が集結。時雨蒼燕流の2人の目的がヒエンである事から、コウガとレンガはヒエンの替え玉となって、2人にヒエンがこの世に存在しないと思わせる作戦に出たのだが、失敗に終わる。ザオウバルガは既にその作戦を見抜き、シグレの影武者を送り込んで逆にコウガやレンガをヒエンから遠ざけたのだ。更にはレンガが一時的に戦線離脱してしまうという始末。だが、それでもヒエン達には勝算があった。

 ザオウバルガは、天上魔導四天皇の張るバリアごと紅蓮龍騎を吹き飛ばそうと、水の影武者と炎の化身でジェネシスのコピーを作り出す。それに対抗して、紅蓮龍騎は紅の獣型の大型ロボで反撃を試みる。ジェネシスのコピーはアドベントライズらが破壊に成功、ザオウバルガとシグレも、紅蓮龍騎の巨大な攻撃を受け撤退。更には、ザオウバルガ達は偶然遭遇したネレイドの爆発魔法で瀕死の状態になった。しかし、時雨蒼燕流の2人の猛威は、再び振られることになる・・・。

「こんなものでしょう」
「で、紅蓮龍騎の乗ってた巨大ロボはどういう名前なの?」
「・・・・・・」
「記録に無いんだ?」
「実は、私はそのロボの実物を見たことがない上に、ストラー達のメモリーには何も記録されてないんですよ」
「えー!?気になるー!」
「まぁまぁ、あとで地上界の飛天地域でそれにまつわる文献でも探しましょう」
「一応、派生騎士の事も記録されてるもんね」

(124.98.255.228).. 2006年08月24日 05:41   No.162013
++ マイン (オリカ王)…224回       
 さて、ここは交星地域。トラルーとタランス・ブロディー・トラックス・ドレッドノートが、それぞれで帝都に関する情報をまとめていた。
「さてさて、ここも本格的に帝都との交流が始まったからね。情報は整理しておかないと」
「まったくッスね。ところで、インシュリンはどこに?いつもは一緒で行動する筈ッスけど」
「インシュリンなら、さっき飛天地域に来たって連絡がありましたよ、トラルー殿」
「飛天地域?だとすると、調べものでもあるのかな」
「多分そうだと思うぜ・・・じゃなくて、思います」
「ブロディー、無理して敬語使わなくていいよ。トラックスは慣れてるとしても、君は慣れていないだろうから」
「じゃ、じゃあお言葉に甘えて・・・。んで、今こんな書類見つけたんだが、何だコレ?」
「ん?。・・・ああ、そこにあったのか。それはね、『帝都の悪夢・序章』の書類だよ」
「なんスか?なんとなく歴史の教科書に載りそうな感じの紙ッスけど」
「これは、僕ぐらいしかその当時を知らないね。じゃあ、これも使って詳しくいこう」

 トラルーが探していた書類の『帝都の悪夢・序章』とは、今は亡きプロイツェンがトラルーやインシュリンのような帝都出身の交星族がヴァルハラに戻るように促したことから始まる。帝都での話は長くなる為、いくつかの出来事で区切って書類にしていたのである。

 この『序章』は、プロイツェンがトラルー達数名を呼び戻し、それに同行してきたヒエン達紅蓮龍騎を抹殺しようという作戦の第1・第2段階までを綴っている。
 まず第1段階は、トラルー達と同行してきたヒエン達を死者の都に閉じこめ、圧倒的な戦闘力を持つデストロイ部隊を派遣、一網打尽にしてしまおうというもの。デストロイ部隊が攻撃を開始したときにはトラルーらも合流したが、トラルーは見事に芝居を打ってヒエン達は何とか生存。その後のデストロイ部隊の巡回も、フィガロ剣聖の助けで見事回避。
 第2段階は、要塞メサイアを用いての、神界最高会議場襲撃。フィガロと共に会議場へヒエ達が逃げたのを察知した為だ。しかし、これはフィガロが用意した『フラウ・マナカノン』でメサイアを撃破、失敗に終わる。実はメサイアは囮、これだけでは猛威は去らなかった・・・。

「さて、『序章』はこんなものだ。次は8つの紋章を巡る話を綴った『紋章編』だよ」
「続きが気になるぜー!」

(124.98.255.228).. 2006年08月25日 05:28   No.162014
++ マイン (オリカ王)…225回       
「では、これから『紋章編』を話してあげよう」
「頼むぜ、永遠のリーダー!」
「おいおい、交星族のリーダーは君の筈だよ?」

 『帝都の悪夢・紋章編』は、紅蓮龍騎組とトラルー達が共同で紋章探しの旅をした話である。かつて存在した8つの意思と同様に、火・水・風・地・時・空・光・闇の8つの力を秘めた紋章を見つけては、タグに納めて『紋章タグ』にしていった。ちなみに、これらは全てプロイツェンの『進化の素質』なのだ。かつて惑星単位で支配範囲を広げようとしていたプロイツェンの行為を見かねた『紋章賢者』パルパレーパが、プロイツェンから進化の素質を抜き取り、8つの紋章に分け、更にはタグに収まらない限りは全く意味のない状態で、様々な場所に、様々な形で封印したものなのである。後に、これらはとても重大な役割を担うようになる。

 当然、プロイツェンも紋章の力を狙って行動を起こす。今回は、紋章獲得の障害になりうる存在である紅蓮龍騎組の徹底的な妨害に重点を置いた作戦を立てた。その第1段階として、『アイゼンアサシン』の一員であるスクリーム・クスイト・スパイナーの3人を送り込んだ。ここで特に戦果を挙げたのはスパイナーで、ジャミングウェーブを用いてコウガを同士討ちさせる事に成功した上にヒエンとレンガを一時的に行動不能にさせる事もできた(これも同士討ちによるもの)である。マルスとセドナの連係プレーで一度は敗れるが、アイゼンアサシン科学者のキラードームが提供した魔黒装の力を得てリベンジに成功している。

 トラルーは、テントムとウィンジャーの3人で紋章捜索をした。道中でスプラング一行や『風』の紋章の守護者トウガなどに出会い、『風』の紋章の助けでテントムがアトラーテリムに進化できるようになり、結果『時』『風』『空』の3つの紋章を獲得。紅蓮龍騎組もリュウトらの協力を得て他の5つの紋章を獲得した。彼らは合流し、8つの意思に選ばれた者達にそれぞれ紋章の力が備わる。ヒエンは火、トラルーは光といった具合だ。

 紋章を全て獲得した後は、紋章の力とマルスが鍛錬した『黄龍装』の力で『鎧進化』の力を得ることになる。合流直後は覚醒した紋章は『火』『空』『光』の3つのみだったが、紋章の力を司るパルパレーパの力を得たユウガによって、残り5つの紋章も覚醒し、プロイツェンとの決戦に向けて行動を開始することに・・・。

「さぁ、次回はいよいよ『帝都の悪夢』完結編だよ」
「3部作のストーリーか、スゲェじゃん!」
「楽しみッスね〜、ムフフ」

(124.98.255.228).. 2006年08月26日 07:37   No.162015
++ マイン (オリカ王)…226回       
「長らくお待たせしました、いよいよ『帝都の悪夢』完結編〜」
「待ってました大将!さぁ聞かせてくれ!」

 『帝都の悪夢』の最後を綴る部分は、『終わりと始まり編』である。これは、進退覇王に変貌したプロイツェン打倒のエピソードだ。

 進退覇王とは、かつてパルパレーパによって帝都の禁断の間に封印されていた破壊者である。下半身にある要塞もどき、そこから生える8本の触手が特徴的だ。そんな彼の復活には、キラードームも関与したらしい。

 進退覇王との死闘の他にも、目玉となりうる対決が2つある。まず1つはヒエンとその心の影ヨウガの心の対決。これは長期戦となり、最終的にはヒエンが勝利を収める。もう1つはウィンジャーとウィンバーの幼馴染み対決。こちらは、帝都摂政という立場のプレッシャーで動きが緩慢になっていたウィンバーに喝を入れる攻撃を直撃させたウィンジャーの勝利で終わる。この後、ウィンバーは自分の考えを改め、帝都摂政として生きていくことを決意する。

 進退覇王との戦いは熾烈なものだった。トラルーを除く7人の紋章の力が封じられてしまうが、助太刀に来たフィガロとハロルドのおかげで復活する。だが戦況を大きく動かしたのは、ブレン&モールの援護も受けて進退覇王の本体へ辿り着いたトラルー(アルテミス)、『時』の紋章の覚醒により記憶が戻ったスクリーム、自ら進退覇王を倒そうとやってきたパルパレーパだ。トラルーとスクリームの攻撃で多少の隙を見せた進退覇王にパルパレーパは自爆魔法をかけ、道連れにしようとした進退覇王の魂を心中魔法で自分の魂もろとも消し去る。その後、要塞もどきからユウガを引きずり出したトラルーはスクリームに彼を託し、自分は専用魔法で巨大化させたフライトテイルで要塞もどきの大爆発の被害を最小限に留めた。爆発が収まった後、彼は生命力が殆ど尽き欠けている状態で発見される。

 進退覇王消滅後、ウィンバーは正式に次期帝都摂政となり、かつてとは違った新たな帝都を築いていく。コウガとユウガの間で恋が芽生え、後にめでたくゴールインすることとなる。そしてトラルーは、発見後数年間『誕生の間』にて生命力補給の為に休眠状態となる。そして、数年間は平和が保たれていくのであった・・・。

「ということで、『帝都の悪夢』は完結!」
「で、残すところ大きな戦乱はアレだけだな」
「アレに関する情報も、きっちりまとめておかないといけないッス。忙しいッスよ〜」
「サボった分はきりきり働く所存だよ」

(124.98.255.228).. 2006年08月26日 20:56   No.162016
++ マイン (オリカ王)…227回       
         第7部
 数日後、あらかた仕事を片づけたトラルーは、南東の未開の地に訪れていた。交星族と紅蓮龍騎の周りで最後に起こった戦乱に関して振り返っていたのだ。
「・・・この戦乱を最後に、二度と交星族や紅蓮龍騎、いや、生きとし生けるもの全てに永遠の平和が訪れることを切に祈る・・・」
そう言うと、『ビーコン戦乱』の時に見つけた残骸を未開の地の北方の海岸の一角に深く突き刺した。実はこれ、メガヘッダーが使っていた装備の残骸なのである。

 『ビーコン戦乱』は、神魔界にいたビーコン軍団のボスであるメガヘッダーが、地上界侵略の邪魔になるという事から紅蓮龍騎を目の敵にしたことから始まる。ビーコン軍団は無数の量産型を主戦力として、その隊長であるスラスト・タンカー・ジェットストームを筆頭に攻撃を行う軍団である。ただ、これまでの敵に比べるとギャグキャラが多く、どこか憎めない。

 『帝都の悪夢』から数年の時が経過し、恋を実らせたコウガとユウガが4人の子供を授かった。エリナ・アヤカ・エイリ・リンファである。彼女らは相当な力を秘めており、4人とも頼もしい存在となる・・・筈だった。ところが、ビーコン軍団の初襲撃の際にエリナとエイリがさらわれてしまう。その後、メガヘッダーによりグランドゴーレムの細胞としての宿命を背負わされてしまう。

「さて、結構時間が過ぎたなぁ・・・」
場面回想をしている内に何時間も経過していた。しかし、まだ大丈夫そうなので回想を続けることにした。

(124.98.255.228).. 2006年08月27日 06:59   No.162017
++ マイン (オリカ王)…228回       
 この戦乱では、トラルーに代わりブロディーが交星族を率いた。ブロディーは闘志あふれる戦士であり、ある時はF1カーに、ある時は戦闘機に変形するトリプルチェンジャーなのだ。ただ、敵を甘く見るのと短気であることが欠点。だが、決戦時には立派にリーダーの役を担った。

 さて、この戦乱の中で暗躍した『チェンジングチャレンジャー』も忘れてはならない。リバーサラーを中心とした特別活動部隊だ。トラルー直属の部隊でもあり、生命力を養う為に動けないトラルーに代わり行動する。その使命は、2つの軍団の機密情報を残らず収集すること。その為の能力として、敵味方の立場と姿を変える『スライドチェンジ』を持つ。普段は使用を禁じられている究極の隠密細胞『ミラージュダイサッパー』も備えており、いざとなれば原始レベルまで体を分解して生還しようとする。決戦前まではスライドチェンジを活用して紅蓮龍騎、ビーコン軍団双方の戦力バランスを均衡に保ちつつ戦況を攪乱させた。最終的には、トラルー指示のもと紅蓮龍騎の味方として定着することとなる。

 今回の戦乱の鍵の1つとなったのが、伝説の破壊王グランドゴーレムである。これは復活する為に、魔力を備えた者1人以上を含む300人分の魂を必要とする。一度復活すると、たとえ魂の一部を引きはがされても魔力の補充で起動することができる。また、一度取り込まれると後遺症としてその人物の体がグランドゴーレムの細胞になってしまう。エリナとエイリも例外ではなく、再度さらわれた後に『強制成長エキス』でグランドゴーレムに変えられてしまう。だが、これはハロルドが開発した『強制衰退エキス』により無事解決。細胞摘出手術はホイックとパーセプターを中心に行われ、無事エリナとエイリは元に戻った。ちなみに、オリジナル(?)のゴーレムは天界にて破壊されることになる。

 メガヘッダーは、決戦時に遂に真の姿と能力を解き放ち、ユウガ達を苦しめた。エネルギーを吸収する特殊ユニットや究極のバリア『ポロスロートフェール』を使って紅蓮龍騎を追いつめた。挙げ句の果てには自分の要塞を特攻させて天界を滅ぼそうとまで考えたものの、紅蓮龍騎と交星族の連合軍によって阻止される。そして最後には、コウガとレンガが合体したユニオンドラゴンによって倒された。それと同時に全ビーコンが停止した為、ビーコン軍団との因縁に終止符が打たれた。

「・・・もう、新たな敵が現れることもないだろうし、帝都の方もウィンバーがまとめてくれてるし、僕はもう暫くこの世界で暮らすかね」
そう独り言をぼやくと、未開の地を後にした。その後、眩しい夕日がかぎ爪型ユニットの残骸を照らし出し、美しい景色を見せていた・・・。

(124.98.255.228).. 2006年08月27日 07:26   No.162018
++ マイン (オリカ王)…229回       
さて、長い間続いた『交星族リターンファイターズ』も遂に完結です。
ちなみに、以後続ける予定は今のところございません。もし機会とアイデアがあれば、新シリーズとして続いていくかもしれません。
ですが、今後はしばらく『裏・神羅万象』シリーズの展開を見守っていきたいと思います。
それでは、また。

(124.98.255.228).. 2006年08月27日 07:29   No.162019
++ マイン (オリカ王)…230回       
最後の最後で訂正及び補足です。
『予言戦乱』で活躍したトリプルLの3つ目の名称は「バリアント」ではなく「コリントス」。
『時雨を舞う燕』で出てきた、コウガ・レンガ・ヒエンの3人が搭乗した機体の名称は「魔想騎士(マジカルミラージュナイト、もしくはまそうきし)」です。

それでは、『裏・神羅万象』シリーズの進展を見守りつつ、たまに交星族キャラを投下していきたいと思います。ではでは。

(124.98.255.228).. 2006年08月30日 05:07   No.162020


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