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■--リターンファイターズ 第8章
++ マイン (オリカ王)…196回          

紅蓮龍騎&交星族VSビーコン軍団の決戦の火ぶたが切って落とされる!では、レギュラーキャラ投下。

名前:ブロディー
パワー:10
出身地:交星地域
必殺技:ドライブクラッシュ
データ:トラルーに代わり交星族を率いるリーダー。F1カーと戦闘機の2種類に変形し、めまぐるしいスピードで敵を倒す。
部下:トラックス
セリフ「かかってこいよ、おんぼろメカ共!」
豆知識「ブロディーは相手を甘く見る悪い癖があるらしいゾ!」

名前:トラックス
パワー:7
出身地:交星地域
必殺技:ウイングショット
データ:ブロディーの補佐役で、戦闘時は陣頭指揮官を努める。ビークルモード時は翼を展開して飛行することもできる。
上司:ブロディー
セリフ「まったく、忙しい限りだ」
豆知識「トラックスは早撃ちが上手いらしいゾ!」

名前:サウンドウェーブ
パワー:12
出身地:大魔界
必殺技:サウンドショック
データ:胸部に収納されているカセットロンやスピリットロンを使って情報収集や破壊活動など様々な任務をこなす。決戦時はブロディーの指揮下に入る。
部下:カセットロン&スピリットロン
セリフ「警告。これより、戦いが始まる」
豆知識「サウンドウェーブは音楽をこよなく愛するらしいゾ!」
(58.88.137.37).. 2006年08月06日 11:38   No.161001

++ マイン (オリカ王)…197回       
名前:プロヴィデンス
パワー:12
出身地:地上界・鎧羅地域
必殺技:ユーティキウムプラズマ
データ:『機獣界の天帝』という異名を持つ。背中のドラグーンによる多方面攻撃を得意とする。同じ機獣であるG3人衆の保護者的存在。
仲間:G3人衆
セリフ「私も一度体験したのだ。だから知る!」
豆知識「プロヴィデンスはかつてビーコン軍団に所属していたらしいゾ!」

名前:カラミティ
パワー:7
出身地:地上界・鎧羅地域
必殺技:トーデススキュラ
データ:G3人衆のリーダーで、圧倒的な火力を誇る機獣。胸部のビーム砲に改造を施し、戦艦すらも一撃で鎮める程の威力を得た。
仲間:フォビドゥン&レイダー
セリフ「雑魚ばっかってのも、面白くないけどな」
豆知識「カラミティは小説の愛読家らしいゾ!」

名前:フォビドゥン
パワー:7
出身地:地上界・鎧羅地域
必殺技:ベンドエクツァーン
データ:G3人衆の1人で、エネルギー系の攻撃の軌道を曲げる装甲を持つ。リフターの誘導プラズマ砲は『曲がるビーム』と呼ばれ恐れられている。
仲間:カラミティ&レイダー
セリフ「他はいくら殺ってもいいんだろ?」
豆知識「フォビドゥンは普段は温和だが、戦闘になると性格が逆転するらしいゾ!」

名前:レイダー
パワー:7
出身地:地上界:飛天地域
必殺技:ジャストショット
データ:飛天地域の遺跡で復活していた、G3人衆の1人。破砕球ミョルニルを持つ他、怪鳥型に変形して敵を捕らえてのゼロ距離砲撃も可能。
仲間:カラミティ&フォビドゥン
セリフ「くらえ!滅殺!!そして必殺!!」
豆知識「レイダーは口からプラズマビームを出せるらしいゾ!」

(58.88.137.37).. 2006年08月06日 12:51   No.161002
++ マイン (オリカ王)…198回       
トラルーとチェンジングチャレンジャーの一部の新規ステータスを紹介。

名前:トラルー
パワー:4
出身地:帝都ヴァルハラ
必殺技:道しるべの光弾
データ:誕生の間で力の回復を待つ中、全交星族の裏の司令塔として、ブロディーの指令伝達を高速化するなどのサポートを行う。
仲間:交星族
セリフ「戦いは無理でも、できる事はある!」
豆知識「トラルーは誕生樹からエネルギーを分けてもらう事で生命力を養っているらしいゾ!」

名前:ブラミラー
パワー:6
出身地:魔界
必殺技:ダイサッパー・リベレーション
データ:チェンジングチャレンジャーの1人で、チーム中最も寡黙な男。感情にまかせて殺人を犯し、一度チームから離れた過去を持つ。
所属:チェンジングチャレンジャー
セリフ「もう繰り返すものか・・・!」
豆知識「ブラミラーは、かつて殺人鬼と呼ばれていたらしいゾ!」

名前:リバーサラー
パワー:10
出身地:神魔界
必殺技:ヘビープレッシャー
データ:チェンジングチャレンジャーのリーダーであり、相手の周辺の重力を調整する能力を持っている。決戦に向け、攻撃の鬼が本性を現す。
所属:チェンジングチャレンジャー
セリフ「多少手こずったが、ワシの計画通り!」
豆知識「チーム中ブラミラーの過去を知るのはリバーサラーだけらしいゾ!」

(58.88.137.37).. 2006年08月06日 13:11   No.161003
++ マイン (オリカ王)…199回       
ビーコン軍団のリーダーと初参戦の機獣のステータスを投下。

名前:メガヘッダー
パワー:30
出身地:神魔界
必殺技:フェイシフ・アウト
データ:遂に本性を現したメガヘッダー。背中に装備されているユニットは相手のエネルギーを吸収するものだが、かぎ爪としても応用できる。
敵対者:紅蓮龍騎
セリフ「いかに強大な魔力を持とうとも、使えなければ意味がない!」
豆知識「メガヘッダーは普段はマントで頭部以外を隠しているらしいゾ!」

名前:ハイペリオン
パワー:6
出身地:大魔界
必殺技:ポロスロートフェール
データ:メガヘッダーの元で働く機獣。背中の特殊装備は無敵とまで言われる強度でありながら内部からの攻撃が可能である特殊バリアを発する。
敵対者:ドレッドノート
セリフ「さぁ、この無敵のバリアを壊せる!?」
豆知識「ハイペリオンとドレッドノートは、同じ部下でありながら仲は悪いらしいゾ!」

名前:ドレッドノート
パワー:6
出身地:魔界
必殺技:サイコウィッパー
データ:メガヘッダーの元で働く機獣。腰から放たれる遠隔攻撃装備は有線式で、ムチのようにしなって相手を連続で攻撃する。
敵対者:ハイペリオン
セリフ「お前なんか、このムチでズタボロになればいい!」
豆知識「ハイペリオンは穏健派、ドレッドノートは好戦派らしいゾ!」

(58.88.137.37).. 2006年08月06日 13:23   No.161004
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…169回       
コウガ達の基礎ステータスも。

名前:紅蓮神龍騎ヒエン
パワー:25
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:神龍の咆哮
データ:『大いなる力』と共にコウガ達から託された紋章の力をひとつにし,神に匹敵する力を持ったヒエン。遂に姿を現した新たな驚異に,信念を持って立ち向かう!
敵対者:メガヘッダー

ヒエン
「終わらせる・・・この命果てようとも!!」


名前:神龍戦騎コウガ
パワー:24
出身地:神界・南方大都会
必殺技:グランド・フレア
データ:神族としての力を解放し,前に背負っていた肩書きになぞらえて新たな鎧を纏ったコウガ。龍に変身する力を新たに使い,メガヘッダーに立ち向かう!
仲間:紅蓮神龍騎ヒエン&焔龍騎士レンガ

コウガ
「負けるものか,原子レベルから生命力を吸い尽くそうというなら,原子レベルから燃やし尽くすまでだ!
 喰らえ,灼熱の核反応ブレスを!!」
ウェ:コウガのブレスは並大抵の火吹き龍達より恐ろしい程に強力らしいゾ!


名前:焔龍騎士レンガ
パワー:24
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:スタンウィンド
データ:コウガの従者となる事を決め,フィガロから護衛のための力を授かったレンガ。コウガ同様龍に変身しヒエンをサポートする。
パートナー:神龍戦騎コウガ&紅蓮神龍騎ヒエン

レンガ
「僕だってひ弱な男の子じゃないんだからね!」


名前:フィガロ剣聖
パワー:45
出身地:神界・中央都市
必殺技:龍鳳大剣
データ:腰に差す霊刀『春風』の使用のみならず,遂に背負う神剣『龍鳳大剣』を手に取った。このままではコウガ達も危ないと判断し,再び戦場へ立つ。
敵対者:メガヘッダー

フィガロ
「これ以上お主らに暴れて貰っては困る,我が神剣によって滅びて貰おう!」

(219.169.212.198).. 2006年08月06日 20:50   No.161005
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…170回       
名前:天上聖皇オウガ
パワー:32
出身地:天界・中央管轄区域
必殺技:聖十字閃光斬
データ:代々の天使族の皇のみが使えるという『聖皇の剣』を携え,白銀に煌めく『聖皇の鎧』とともに自身の魔力を解放。8枚翼になり,コウガ達を護るべくオウガも強くなった!
パートナー:紅蓮龍騎

オウガ
「マスターに・・・いえ,歴代の紅蓮龍騎であるコウガ様,レンガ様,ヒエン様に手出しをするなら,容赦は致しません!!」


名前:暗黒堕天皇ソル
パワー:32
出身地:天界・中央管轄区域
必殺技:敵ガ死ヌマデ引キ裂キ続ケル紅キ爪
データ:戦闘中にいきなり堕天使族の本性が覚醒,ビーコン軍団も交星族も構わず殺戮に走るハメに。歯止めは掛かるのか・・・?
ライバル:×

ソル
「ははははっ! 平伏せ,そしてこの俺の爪に引き裂かれろ!!」


名前:軍神マルス
パワー:30
出身地:神界・北方科学都市
必殺技:デッドエンド・クラッシュ
データ:ファルシオンを使った剣技の中でも秘奥義中の秘奥義を会得し,また一段と強くなった。新たな鎧も打ったようで,コウガ達を全力でサポートすべく何故かスパイ行動に走る。
ライバル:チェンジングチャレンジャー

マルス
「・・・成る程,相手があんな事をしだしたのも,こっちの動きを読んでいたのもそう言う事だったんだな・・・。
 悪い流れは断つのが妥当,此処で散れ!!」


名前:蒼海護神セドナ
パワー:30
出身地:神界・北方科学都市
必殺技:グランウェーブ・ストライク
データ:マルスが新調した槍と鎧を装備し,彼と共にスパイ行動をしていた。戦闘力のあるマルスの指示により,彼女はコウガ達にチェンジングレンジャーの機密を打ち明かした。
パートナー:軍神マルス

セドナ
「コウガ,気を付けて・・・チェンジングチャレンジャー達はあたし達の味方になったり奴らの味方になったりして,色々とこの戦局を狂わせているのよ!」

(219.169.212.198).. 2006年08月06日 21:09   No.161006
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…171回       
名前:南天紅皇ツバキ
パワー:22
出身地:天界南域
必殺技:サウザンクロス
データ:持っている秘められた魔力を解放し,8枚翼に黄金の鎧を纏う最終形態になったツバキ。紅蓮の炎でコウガのサポートに回り,チェンジングレンジャー達の行く手を阻む!
パートナー:紅蓮龍騎&天上聖皇オウガ

ツバキ
「悪いな,ここから先はヒエンとレンガが行くべき場所だ。
 お前等は此処で俺と戦って貰うぜ!」


名前:北天碧皇ホムラ
パワー:22
出身地:天界北域
必殺技:ノーザンライツ
データ:ツバキ同様魔力を解放し,真の姿を見せたホムラ。8枚翼の半分は悪魔のようなもので,彼は天使族に姿を変えられた純魔族であった事を皆に告白する。
パートナー:天上聖皇オウガ&天上魔導四天皇

ホムラ
「私はいわば天使族と魔族の分岐前の存在に当たります。
 この力を持って貴女達を守り抜いて見せますよ,ヒエンちゃん!」


名前:東天蒼皇アズマ
パワー:22
出身地:天界東域
必殺技:マナ・ブラスター
データ:ツバキ同様魔力を全解放し最終形態になったアズマ。銃には魔科学砲の力が付与され,予め一定量のマナをチャージして使う『ルーン様式』が用いられている!
パートナー:天上聖皇オウガ&天上魔導四天皇

アズマ
「この戦いの戦局は乱させません。
 例え私達が此処で果てようとも,その先に待つのはヒエンちゃん達の勝利だけですよ!」


名前:西天白皇サナ
パワー:22
出身地:天界西域
必殺技:グランドライヴ・ヴァニッシャー
データ:ツバキ同様魔力を全解放し,最終形態になったサナ。豊富な魔力をフル活用し,レンガとヒエンを先に行かせるべく足止め役の指揮者的立場に立つ!
パートナー:神龍戦騎コウガ&天上魔導四天皇

サナ
「行かせない,サナなら大地の気脈から原子レベルのアンタ達の場所だって解るんだからね!
 ほら其処,ボサッとしてたらぶっ潰すわよ!!」

(219.169.212.198).. 2006年08月06日 21:21   No.161007
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…172回       
名前:大賢者ユウガ
パワー:40
出身地:神魔界
必殺技:マジックバースト
データ:自らの魔力を解放し,パルパレーパから授かった力と併せてパワーアップ!ヒエン達を勝利に導くべく,エリナとエイリに立ち向かう!
パートナー:紅蓮神龍騎ヒエン&焔龍騎士レンガ

ユウガ
「折角の家族の平和をぶち壊した罪,高くつくぜ?
 そう言う事をしたアンタらには,コイツで一発償いして貰おうか!!」


名前:超神巨兵(グランドゴーレム)エリナ
パワー:24
出身地:神魔界(地上界・飛天地方)
必殺技:アーム・プレス
データ:『強制成長エキス』によりグランドゴーレムに作り替えられたエリナ。レンガとヒエンを倒すべく立ち向かってゆくが・・・。
敵対者:紅蓮龍騎&大賢者ユウガ

エリナ
「・・・やめて・・・,エリナもう・・・戦いたくないよ・・・」


名前:超神巨兵エイリ
パワー:24
出身地:神魔界(地上界・飛天地方)
必殺技:フィート・プレス
データ:『強制成長エキス』によりグランドゴーレムに作り替えられたエイリ。ユウガを倒すべく立ち向かっていくが・・・。
ライバル:大賢者ユウガ&紅蓮龍騎

エイリ
「・・・お父様・・・私の声が聞こえるなら・・・早く私達の細胞にそれを掛けて・・・!!」


名前:双頭神龍ユニオンドラゴン
パワー:50
出身地:地上界・飛天地方(神界・南方大都会)
必殺技:メルトダウン・ギガフレア
データ:龍化したレンガとコウガが合体し,双頭の龍となった。相当な生命力と核反応ブレスに灼熱の炎でチェンジングチャレンジャーに立ち向かう!
ライバル:チェンジングチャレンジャー

コウガ「これで戦局もこっちのもんだな!」
レンガ「もう逃がさないよ,メガヘッダー共々裏切り者に裁きの炎を!」

(219.169.212.198).. 2006年08月06日 21:36   No.161008
++ マイン (オリカ王)…200回       
チェンジングチャレンジャー暗躍のもと引き起こされる、紅蓮龍騎組とビーコン軍団の決戦。その火種となるTチャレンジャーは最終的にどんな立場になるのだろうか・・・。

    リターンファイターズ第8章
        第1部
 さて、ここは交星地域。ブロディーとプロヴィデンスを筆頭に、交星族部隊が次々とトラベリオンに乗り込む。そんな中、ブロディーとプロヴィデンスが今回の戦いに関する会話を。
「チェンジングチャレンジャーとは早めに合流しておいた方がいい。もう、彼らを密かに匿ってやらねばならないからな」
「それは何故だ?あいつらは紅蓮龍騎にも結構酷い仕打ちしてきたよな?」
「確かにそうだが、サウンドウェーブいわく『両陣営の重要情報を残らず収集する為』に行ったそうだ。流石に紅蓮龍騎組も重要情報は簡単には入手できない。だから隙をつくるべく心の動揺を誘う芝居をしていたらしい」
「芝居にしちゃあ、随分と派手すぎるけどな」
「そこは、彼らの最高責任者にでも問いつめればいいさ。それに、彼らの独断の部分が混ざっている可能性もあるからな」
「ま、その話は後ほどにするか。みんなトラベリオンに乗ったし」
ブロディーとプロヴィデンスが最後に乗り、トラベリオンは戦いの地、天界へ向かった。

 指令伝達の次の深夜、リバーサラー・ブラミラーの紅蓮龍騎組工作班とスペンター・クラウダー・ノメイズのビーコン軍団工作班にわかれて破壊工作を開始した。ミラージュコロイドで隠した爆弾を次々と設置、両陣営の本拠地を爆弾だらけにすると、彼らは離脱。リバーサラーとスペンターが同時に爆破スイッチを押した。
 閃光、その次に轟音、そして爆煙。天界と空中要塞のいたるところで大規模な火災が起きた。
「リバーサラー、これで俺達は、後戻りできないな」
「ああ、そうだなブラミラー。裁きを受ける覚悟はあろうな?」
「無論だ。俺は『開かずの間』に100年間閉じこめられても弱気にならなかった男だ」
「・・・それでこそ、お前だ。さぁ、この爆破事件の偽の犯人をコウガ達に伝えようではないか。戦いをこの一回で終わらせる、第2段階だ。スライドチェンジ!」
 リバーサラーとブラミラーはコウガ達に報告を入れる。そう、爆破したのはビーコン軍団の工作員だという偽の報告を。同様に、スペンター達もメガヘッダーに紅蓮龍騎組の工作員が爆破したと偽の報告。更に早まる、戦いの時・・・。

(58.88.137.37).. 2006年08月07日 06:28   No.161009
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…173回       
爆発音が鳴り響き,天界の至る所で火災が起きた。
もちろんこれでオウガが黙っている訳がない。
彼に託された天界が,彼の知らぬ間に此処まで壊滅に追いやられようとしていたのである。
取り敢えず科学技術や魔導書など,財産は神界へ避難した天使達が持ち去っていったお陰で全て無事だった。
オウガは早急にコウガとユウガを呼び,天界に火が放たれた事を伝えた。

「うわぁ・・・こいつは酷いザマだぜ・・・」
「この破壊行動の犯人の事は聞いていますね?」
「ああ,ビーコン軍団の連中か・・・」
「だとなれば,向こうもこっちに攻めてくる確率は高い。
 しかもあっちにもこっちにも動き回るチェンジングレンジャー達は闘いに出てこないから困ったもんだ。
 何処に行きやがった,あの気まぐれ戦闘員・・・!」
「お,落ち着こうよゆーちゃん・・・;
 取り敢えず,こっちも迎撃の準備ぐらいはした方が良いよな?」
「はい。 まだ僅かに残された設備もあり,更に今は市街地を戦場としなくとも済むでしょう。
 チェンジングチャレンジャー達も何処かで我々を襲ってくる事があるはず,此処は厳正に考えた上で3人メンバーを選び抜き,強制衰退エキスを持たせて先に行かせ,残った私共で戦う方が良いでしょう。
 そうでもしなければ,到底交星族のテクノロジーに敵うとは思えません・・・」
「そうだよな・・・,よし決めた」
「・・・もしかして,俺に先導を頼むって?」
「ああ,連れて行って欲しいのはヒエンちゃんとレンガの2人だ。
 つい最近俺の従者になりたいなんて言い出すから,フィガロ様に連絡取って力授けて貰ったばかり。
 それにヒエンちゃんにも『大いなる力』と紋章の力の他に,何か凄いモノを感じられるんだ・・・」
「そういうことか・・・解った,そっちの陣頭指揮はお前に任せるよ,コウガ!」

そしてオウガの提案により,コウガ達は二手に分かれる事となった。
チェンジングチャレンジャーに遭遇したときに別れる作戦で,レンガとヒエンをユウガが導くという策である。
無論,この情報もチェンジングチャレンジャーの中の誰かが聞いているに違いない。
コウガ達はわざと別の作戦を立て,チェンジングチャレンジャー全員を一箇所に集めようと考えた。
その作戦とはフィガロ達第2神位以下の神族を招いて総攻撃を仕掛け,沈静のためにやってきた交星族やビーコン軍団達と戦うというもの。
わざとでかい声でコウガ達はその作戦について真剣に語り合った。
さらに,気配が去った所でフィガロ達に連絡,神界から攻撃を仕掛け,その後天界へ降りて貰うという作戦を伝え,実行をお願いした。
こうしてコウガ達の『敵を欺くにはまず嘘つきから』作戦が始まったのである・・・。

(219.169.212.198).. 2006年08月07日 21:25   No.161010
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…174回       
作戦実行1時間前。

「コウガ! コウガ! 一体何処にいるの!?」
「んぁ? 俺なら此処だけど・・・ってどしたのさソウガッちょ!? それにくぅまで!」
「はぁー・・・やっと見つけた!
 相手の陣営や色々な所に張り込みをして,やっと真相掴んだから伝えに来たのよ,もちろん作戦には参加するわ」
「真相・・・って何事???」
「実は,あのチェンジングレンジャー達は僕達の陣営と向こうの陣営を行き来して,情報収集をしながら行動を繰り返してきたんだ。
 いわばもう,僕らはほぼ彼らの策にはまって行っていたと言ってもおかしくない・・・」
「気を付けて,コウガ・・・アイツ等,いやチェンジングチャレンジャー達はあたし達の味方になったり奴らの味方になったりして,色々とこの戦局を狂わせているのよ!
 今回も,一気にトップ同士激突させて,どちらも潰すつもりよ・・・!」
「それに彼らの本部にも直撃してきた。
 どうやら,裏で操っていたのはトラルー君みたいだったんだ」
「そんな!? トラルー君が,どうして・・・!?」
「戦争をなくすため,とは聞いたけどね・・・。
 きっと争いの火種が僕達にあるんだと勘違いして居るんだよ」
「そっか・・・だったら戦ってでもその勘違い,解いてやらねぇと!」
「ええ,今回の陽動作戦,上手く行くと思うわ・・・頑張ってよ!」


作戦開始30分前。

「ヒエンよ,お主に予めこれを渡しておこう」
「・・・これは? 神界で見た『えむでぃー』とか『しーでぃー』とやらに似ているが・・・」
「向こうのカセットロンを意識し,此方でも操作ひとつで雑兵と化せるものを造ってみたのだ。
 名付けるとすれば『ディスクアニマル』と『ミニディスクロン』とでも言えばよい。
 無論録音も可能だ,ミニディスクロンの方はLP4にも対応して居る」
「つまり,この『コンポ』型の操作機でイジェクトすれば,奴らに対して闘いに行ってくれるのか・・・。
 わかった,この小さな雑兵達を有り難く活用させて貰おう。
 ゴーレムの攻撃もこれである程度は防げるはずだ・・・」


作戦開始1分前。

「そろそろ,だな」
「ええ,後1分を切りました。
 もうすぐ天界に突き刺さる光の剣が見え,その後にフィガロ様が多数の軍勢を率いて現れるはずです・・・」
「その剣で一度入ったら出られないフィールドも形成出来るんだよね?」
「ええ,これでどちらも一網打尽には出来るはずです」
「それじゃあ・・・そろそろだな・・・」

「・・・フィールド形成フォトンブレード,射出準備完了」
「よし・・・作戦実行開始だ,スイッチを押下しろ」

神界の中枢らしい場所で,紅いスイッチが押下された。
それと共に,四方と中央部にに光の剣が突き刺さり,天界はすっぽりと結界のような球体に覆われた。

(219.169.212.198).. 2006年08月07日 21:51   No.161011
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…175回       
「よし,行こう!
 意地でもこれで奴らをぶっ叩いて,アイツ等みたいな中立部隊を,今度こそこっちの陣営に引き留めてやろう!」

そしてコウガはまずマイクの前に立つ。
相手を指定した場所へと誘い出そうというのだ。

「オラァ! そこら辺で作戦練ってるビーコンのオンボロ共!
 それプラスどっちつかずのチェンジングチャレンジャー全員!!
 神界からこの剣が放たれた事によっておまいらは包囲された,すぐに攻撃の手を止め,俺の指定した場所に移れ!
 さもなくば・・・こうだ!!」

コウガの甲高くもキレた大激怒ヴォイスが天界全てと神界に響く。
コウガの一言が一時終わったのを見計らって,中央管轄区域跡上空にフィガロが現れる。
8枚翼に重そうな大剣を携えたフィガロは何処か神々しい様子だった。
そしてフィガロがその大剣を振り下ろすと,天界の大地に深い亀裂が走る。
その形は丁度交点が中央管轄区域の頭の辺りにある垂直に交わった十字架となっていた。
いや寧ろその間45度ちょっきりの部分にも亀裂は走っている。
コウガはそれを確認すると再び怒声を放った。

「・・・どうだ? これでひるまなければ相当な度胸があるってもんだ。
 こういう事になりたくないなら,ビーコン軍団は南域へ,チェンジングチャレンジャー共は西域へ来い!
 其処で全ての決着付けてやろう・・・てゆーかやっぞ,ハやっぞ!!」(爆/摩●ネタ

この挑発が終わった所でコウガ達はまず一斉に西域へ飛び立った。
この作戦,果たして上手く行くのであろうか・・・。

(219.169.212.198).. 2006年08月07日 21:52   No.161012
++ マイン (オリカ王)…201回       
「・・・ったく、なんつー馬鹿でかい声出しやがるんだあのアマ・・・」
「もうさっきから耳がガンガンして・・・頭痛いよまったく」
「どうする?リバーサラー。これはほぼ間違いなく罠だぞ」
「分かっている。・・・どうした?ノメイズ」
「あいつら・・・『誕生の間』に来るんじゃねぇのか?位置バレてるっぽいしさ・・・」
「まぁ、この戦闘が終われば殴り込みかけてくるだろうな。しかし、責任は私達にある。今までの行動の内大多数の作戦が私達の独断だからな」
「それを伝えるか・・・?」
「ああ。戦いの真実は、戦いの中で知るべきだ。チェンジングチャレンジャー、総員西域へ!私に続けー!」
リバーサラーを先頭に、Tチャレンジャーは敢えて罠に飛び込む事にした。自分達の行動の真実を伝える為に。

 一方、メガヘッダーはというと・・・。
「ふん、あんな虚仮威しでワシがビビるとでも思っていたのか?ふん!おめでたい奴らよ」
「でも、あいつらの言う通り外には出られないぶ〜ん」
「逃げられないんダナ・・・」
「どーするデス?」
「よーし、Tチャレンジャーは西に向かったようだな・・・。俺様達も西へ行くぞ!Tチャレンジャーとの戦いに便乗して、奴らをボコボコにしてやるのだ・・・」
「そうはいかないよ、メガヘッダー!」
交星族部隊を乗せたトラベリオンだ。次々とトラベリオンから降り立ち、ビーコン軍団と戦闘を始める。
「よし、このまま南に誘い込むんだ。コウガ達の都合がよくなるようにな!」
「了解。できるだけやってやるよ」
ここでも、めざましい戦火を上げているのはG3人衆だ。
「おらおらおらおらおらぁ!!ぶっ飛べ!」
「効かないよー、うらぁ〜!!」
「ハーッ!滅殺!!」
次々と量産型達を破壊し、攻撃しつつビーコン三闘志を南に誘導する。他の交星族も徐々にビーコン軍団を南域に誘い込んでいった。しかし、一部の量産型を率いて機獣2人が西域へ・・・。

 そして、ここは『誕生の間』。今はトラルーしかいない。外で活動するだけのエネルギーが切れてしまった為に、誕生樹からエネルギーを供給してもらっているのだ。そして、誕生樹を通して世界の情勢を見る事ができる。
「どうやら、作戦の大半が彼らの独断であるとは思っていないようだな・・・。ここは、僕からも直々に説明しなければ。リバーサラー、聞こえるか。コウガ達のところに来たら特製マイクを出して待て。僕から直々に説明した方が説得力あるでしょ?」
「了解。間もなくコウガ達と遭遇するので、マイク出しておきます。・・・あ、今コウガ達を見つけました。では・・・」
そして、マイクを通してトラルー直々にTチャレンジャーの行動に関して説明を始めた。

(58.88.137.37).. 2006年08月08日 05:39   No.161013
++ マイン (オリカ王)…202回       
「コウガを始めとする紅蓮龍騎の諸君!久しぶりだね、トラルーだ。Tチャレンジャーに関する大事な話をするからよく聞いてもらいたい。Tチャレンジャー、話の邪魔者は徹底的に叩き潰せ」
「了解。総員、周囲の警戒を強め、ビーコン軍団を見つけ次第排除するのだ!」
「・・・さて、では話を進めよう。まず、Tチャレンジャーを指揮していたのは僕で間違いない。しかし、彼らに出した指令は『両陣営の重要情報を手に入れろ』の1つだけ。つまり、収集手段は全て彼らに任せてある。派手に裏切り行為を繰り返したのも、両陣営の情報を手に入れる為だと理解してもらいたい。まぁ、本当の事を言うと、爆破事件の真犯人は僕だ。ビーコン軍団を壊滅させるには、どうしても逃げ場を失わせる必要がある。その為には、両陣営に疑惑を持たせ、逃げられない戦闘を誘発させる必要があると思ったからなんだ。許せないなら誕生の間に来るがいい。どうせ場所は知ってるだろうしね。牢獄にぶちこむなり火炎地獄にさらすなり、好きにすればいい。マステリオンのような手口を使ったんだからね。だが、ビーコン達と決着をつけるチャンスを作れたのは事実だよ。少々爆発規模を計算してなかったけども・・・。まずは、天界にいるビーコンを残さず始末してくれればそれでいい。では、後ほど話をしよう。Tチャレンジャー、以後は総員紅蓮龍騎の支援をしろ!以上!」
「・・・と、いうわけだ。これを聞いて、どうする?トラルーを処分するか?」
「リバーサラー、今はビーコン共の始末が先だろ?」
「そうだったな。取り敢えず、これだけは言っておこう。もう、私達にお前達と敵対する意思はない!私達が許せないなら、不意打ちでもしてサクッと始末すればいいだけの話だ」
「ま、俺達は俺達で戦わせてもらうさ。お前達の味方としてな」
「Tチャレンジャー全員、ビーコン軍団にアターック!最後かもしれない戦いを、悔いのないものに!!」
リバーサラーを筆頭に、Tチャレンジャーはコウガ達の目の前でビーコン軍団に攻撃した。しかも皆、スライドチェンジする気配が全くない。
「ほらよ、誕生の間に行く為に必要なキーだ。トラルーに会いたいなら、これを使え」
ブラミラーがコウガに『誕生の間』に入る条件であるキーを渡した。これで、紅蓮龍騎はいつでも『誕生の間』に入れる。そして、ゆっくりとTチャレンジャーに関する話もできる。
「俺はいつでも、ならず者さ」
そう言うと、ブラミラーは一瞬の内にどこかへ消えた。自分のキーをコウガに渡して。そして、西域では機獣同志の喧嘩が始まっていた。

(58.88.137.37).. 2006年08月08日 06:03   No.161014
++ マイン (オリカ王)…203回       
「お前さ、どうしていつもいつも戦闘に感心がないんだ!」
「そういう君こそ、いつもいつも戦闘の事ばかり考えて!」
同じ機獣であるというのに、犬猿の仲のごとくいがみ合う2人の機獣。彼らはメガヘッダーの部下なのだ。先から順にドレッドノート、ハイペリオン。ドレッドノートは戦闘が好きなのだが、ハイペリオンは戦闘を好まない。そんな2人がこんな大事な戦いですら仲間割れを始めていたのだ。おかげでビーコン達の指揮は全くできておらず、Tチャレンジャー達だけでアッサリと全滅させられた。だが、本人達はそんな事おかまいなし。
「よーし、今日こそは決着つけてやるぜ。ハイペリオン!」
「望むところだよ、ドレッドノート!」
ドレッドノートとハイペリオン、機獣同志の決闘が始まった。まずドレッドノートが仕掛ける。左腕の攻盾装備からビームソードを出し、ハイペリオンに斬りかかる。これをかわしたハイペリオンは、手持ちのガトリングガンでドレッドノートに反撃。盾で防いだドレッドノートは、腰から有線遠隔兵器を、胸部から高密度ビームをハイペリオンに放つ。ここでハイペリオンは背中のユニットを展開、特殊なバリアを発生させる。そのバリアは『絶対防御』という言葉が相応しい程強固で、ドレッドノートの攻撃をあざ笑うかのごとく余裕で弾く。しかも驚く事に、なんとバリアの内側からガトリングガンでドレッドノートに攻撃を仕掛けたのだ。なんとか盾で防ぐも、この状態では攻撃しても全て無駄である。ハイペリオンはバリアを解除した。あまりにも高い防御能力を保持するには短時間でも相当なエネルギーを消費する為、長時間展開できないのだ。今度はビームソードでドレッドノートの右腕を根本から切断する。しかしドレッドノートも負けてはいない。バリア解除の隙をつき、ビームソードでお返しとばかりにハイペリオンの左腕とユニット左側を一気に切断する。そしていつ終わるかも分からない戦い開始から30分以上経過した頃、突然2人は震えた。その原因は、プロヴィデンスである。
「何やら物音がすると思って西域に来てみれば、お前達がいたとはな」
「ゲーッ、お前ら機獣界で指名手配中の脱獄者じゃねぇか!」
「ひ、ひぃぃぃぃ・・・、こ、これにはいろいろ理由が・・・」
「理由なんか知るか。さっさと牢獄にぶちこんでやる。今度は200年間だ!」
「そ、そんな!長すぎでは!?」
「100年間の約束を破ったのだ、それくらいのペナルティは当然であろう?・・・と言いたいところだが、今回は『暴走したケダモノ』を止めることを条件にチャラにしてやってもいい」
「とはいえ、この状態ですし・・・、ねぇ?天帝様。これではとても戦闘なんて」
「心配ない。パーセプターなら瞬時にリペア(修理)してもらえる。それと、これは私からのプレゼントだ」
「わお、アストロバッテリーじゃん!」
「これを受け取るかわりに、その『ケダモノ』とやらを止めろというんですね。天帝様に許してもらえるなら、喜んで協力しましょう」
「お、珍しく意見が合うじゃんか」
「いや、意見合わないのは戦闘に関する事ぐらいだから」
「では、頼むぞ。期待している」
「牢獄生活から解放されるなら、やってやるぜ」
プロヴィデンスの『暴走したケダモノ』とは、突然本性が覚醒して無差別攻撃を始めたソルであった・・・。ハイペリオンとドレッドノートは、彼を止められるのか!?

(58.88.137.37).. 2006年08月08日 06:38   No.161015
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…176回       
「やっぱソウガっちょの言ってた通りだ・・・,だが,今此処でビーコン共との戦いを避ける訳には行かない。
 それにもし彼奴が原子レヴェルのアレを使い出したら・・・。
 仕方ない,作戦を通常モードに変更する!」
「母さん,本当に良いんだね?」
「ああ,ソルがどっか行っちまったからには俺たちで何とかするしかなし。
 とにかくエイリとエリナが南にいるのは確実な事,このエキスで早く戻してやらなくちゃな!」

トラルーの話を聞き,尚更闘志が燃えるコウガ達。
・・・ソルはと言えば,先に交星族達と南域へ出向きビーコン軍団と戦っている最中に虐殺を開始,ソルに引き裂かれたチビビーコン達は数千体にものぼっている。
しかも交星族側にまで攻撃してくるので,止めようが無いというのだ。
流石のオウガでも,弟が暴走したときに止めてやるのは至難の技だと自ら語った。
それでコウガ達はもうソルを無視してまでビーコン軍団と戦う事を決めたのだ。

「トラルー君,今はまだこの鍵は使わない。
 だがもし大変な事になりそうだったら・・・迷わず君の力を借りに行くよ」

コウガは鍵を握りしめると,南域へ向かって進撃開始の合図を出した。

「全員南域へ移動開始! 途中でソルに遭ったら逃げろ!
 そしてレンガとヒエンちゃんとゆーちゃんは先陣を切ってエリナとエイリを探し,強制衰退エキスで元に戻してやってくれ!!
 よし,行くぜぇぇぇ!!!」

一斉にヒエンとレンガとユウガを筆頭に南域へ飛び立つコウガ達。
壮絶なる戦いの火蓋は斬って落とされた。
ソルは・・・堕天使の本性は止まるのだろうか?
そして,ビーコン軍団の野望は打ち砕けるのか,機獣の天帝にソルは勝てるのだろうか?

(219.169.212.198).. 2006年08月09日 00:12   No.161016
++ マイン (オリカ王)…204回       
        第2部
「プロヴィデンス殿、2人のリペアが終わりました」
「御苦労パーセプター君。さて、あとはケダモノを手なずけるだけだな」
「で、そのケダモノは今どうなってるんだ?」
「ああ、もう率直に危険だといえる」
「・・・もしかして、あの上半身裸の無差別攻撃してる奴ですか?」
「その通り。彼はソルといって本来はコウガ達の仲間のようだが、なにせ堕天使だからな。いつかは暴走すると思っていたが、まさかこんな時に暴走するとは・・・」
「うわ、まさしくケダモノ・・・」
「さっさと止めないと、こちらの被害も拡大する一方だ。悪いが、暫く眠っていてもらおう」
ソルがプロヴィデンス・ドレッドノート・ハイペリオンに気づき襲いかかってきた。3人はこれを軽やかにかわし、ドレッドノートは胸部ビームと有線遠隔兵器を、ハイペリオンはガトリングガンを、そしてプロヴィデンスは左腕のビームソード及びビームライフル兼シールドとなっている攻盾装備を使って3方向から一斉にソルに攻撃する。ソルは何発か被弾したようだが、強引に突撃し、ドレッドノートの有線遠隔兵器を瞬時に叩き切った。
「くそ、こいつっ!」
ソルはハイペリオンに魔法攻撃を繰り出す。しかし、ハイペリオンの必殺技である『ポロスロートフェール』の前には、無力だった。強烈な正拳をバリアに叩き込むも、バリアには傷ひとつない。しかも、今回からハイペリオンとドレッドノードにもアストロバッテリーを与えられたので、エネルギー切れの心配をせずにバリアを展開し続けることができる。ハイペリオンの固い防御を突破するのは無理だと考えたソルは、プロヴィデンスに牙をむく。
「ふっ、今の君のようなケダモノが私にシールドを使わせた事は褒めてやるがね。その程度の理性では私には勝てぬ!!」
背中の円盤形ユニットから無線遠隔操作兵器ドラグーンを展開する。無数のドラグーンが目まぐるしいスピードで放ち続けるビームの雨をまともにくらい、ソルは地に臥した。
「さぁ、暫く牢屋にでも入るかね?」
「天帝様、彼の処理は紅蓮龍騎に任せた方がいいかと思います」
「いや、俺の有線遠隔兵器の弁償ぐらいはしてくれないと困るぜ!」
「パーセプターがいるから、リペア面では心配ない」
「ああ、そう。で、どうするんだ?」
「ここはハイペリオンの提案に従い、紅蓮龍騎達に任せよう。どうせ、我々がどうにかできるものでもなさそうなのでね」
「天帝がそう言うなら、異存はねぇよ」
「じゃあ、決まりだ」
最終的にはプロヴィデンスの攻撃が決定打となりソルの堕天使の本性は再び眠りについた。そしてソルの身柄は、紅蓮龍騎一同のもとへ届けられたのであった。

(58.88.137.37).. 2006年08月09日 05:49   No.161017
++ マイン (オリカ王)…205回       
 一方、ブロディーらも負けてはいない。辛うじてソルの無差別攻撃から逃れられた交星族部隊が騒ぎに便乗してビーコン軍団を次々と破壊していったのである。しかし、悪夢はすぐそこまでやってきていた。そう、体をグランドゴーレムに改造されたエリナとエイリだ。停止させようとブロディーを筆頭に交星族部隊が果敢に挑むが、その戦闘力の前に蹴散らされる。
「ちぃっ、陸からがダメなら空から!」
ブロディーはF1カーから戦闘機に瞬時に変形し、上空からの爆撃を試みた。しかし、小型ゴーレムからの攻撃で撃ち落とされてしまう。今度は魔法で巨大化したトラベリオンが2体を止めようと挑みかかる。力は互角のようだが、小型ゴーレムによる支援攻撃のせいでうまく戦えない。
「あれがエリナとエイリの体である事は分かってる。だが、強行手段でいくしか!」
デストラクションファイヤーを使い、一気に勝負を決めてしまおうというのだ。細胞は、元から絶たねば意味がないと知っているが故の判断。が、デストラクションファイヤーもバリア代わりに放出された小型ゴーレム数十体を消すだけで終わってしまう。逆に強烈な打撃をくらい、吹っ飛ばされる。
「強制衰退エキスを持った奴はまだか!あまり長くは持ち堪えられねぇぞ!」
ブロディーが苛立ちを見せていた頃、レンガ・ヒエン・ユウガの3人の前には、ビーコン軍団のボスであるメガヘッダーが立ちはだかっていた。その圧倒的な力に3人は大苦戦。更に、果敢に挑みかかったユウガをかぎ爪のようなユニットで捕らえ、エネルギーを一気に吸収し始めた。これこそがメガヘッダーの必殺技『フェイシフ・アウト』である。この技をくらい、エネルギーを吸い尽くされた者はたちまち全身が灰色になってしまう。そして吸収されたエネルギーは、そのままメガヘッダーのエネルギーの一部となってしまうのである。果たして、この大ピンチからヒエン達3人は抜け出せるのであろうか?

(58.88.137.37).. 2006年08月10日 05:47   No.161018
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…177回       
「母さん!」
「レンガッ!! ヒエンちゃん!! ゆーちゃんっっ!!」
「・・・こうなったら一か八かだ,鎧進化時に発生する膨大なエネルギーで,奴のユニットを吹き飛ばす!」
「だけどこのエキスは・・・」
「心配ない! 受け取れッ,オウガ!!」

ユニットに捕まり掛けたヒエンは何とか脱出,オウガに自らの持つ『強制衰退エキス』を投げ渡し,再びメガヘッダーの元へと飛んで行く。

「ヒエン,これを使えば『光龍装』を再度錬成するまで鎧進化は出来なくなるかも知れない。
 だけどマルスの力でなら,工房に籠もりゃ1日掛からずに2人分作る事は可能だ。
 ・・・一気にカタ付けてやろうぜ!!」
「解った・・・このままむざむざと自分のエネルギーを吸われて溜まるか!!
 そんなにエネルギーが欲しいのなら,とっておきをくれてやる!!」
「ボク達の力,侮られちゃ困るんだからね!!」
「行くぜ! 紋章解放・光龍装!!」

ユウガの叫び声と共に紅と蒼の光がヒエンとレンガに飛ぶ。
それを見計らって自ら鈎爪ユニットの先端に手を触れるレンガとヒエン。
ユウガから飛んだ光が,2人と重なった――――――。

『鎧進化・火紋光龍装!!』
『鎧進化・水紋光龍装!!』

2人の声が重なり,莫大なエネルギーがヒエンとレンガを包む。
鎧を纏うのに対して過剰に余ったエネルギーは鈎爪ユニットを伝いどんどんメガヘッダーへと流れ込んで行く。
そしてユウガ自身も,賢者として紋章の力を解放する。

『鎧進化・闇紋光龍装!!』

紺色の光がユウガから放たれた。
3人分の膨大なエネルギーを吸い尽くさんとしたユニットは既にかなり膨張していた。
そして――――――轟音と閃光と共にユニットが破裂,ユウガ達はそれぞれの光龍装を纏って無事に脱出する事が出来た。
そしてその後はもちろん,ユウガがコウガから預かったお役立ちユニットその3『回収君14号』で破裂した際に飛び散ったエネルギーを余す所無く回収したのである。
こうして,戦局は覆される予兆を見せ始める。

(219.169.212.198).. 2006年08月11日 20:07   No.161019
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…178回       
一方でオウガは一人果敢にエリナとエイリの元へ飛んでいった。
素早さが自慢のアズマとホムラに攪乱を依頼し,エリナとエイリの動きを止めさせようとする。
二人が円を描くように飛び,それを追いかけたエリナとエイリはいつしか互いに向き合って抱擁するような形で絡まってしまう。
その時,エリナとエイリからなのか声が聞こえてきた。

「・・・やめて・・・,エリナもう・・・戦いたくないよ・・・」
「・・・オウガさん・・・私の声が聞こえるなら・・・早く私達の細胞にそれを掛けて・・・!!」
「!! やはりまだかろうじて意識は残っていましたか・・・!」
「お願い・・・元に戻して・・・!!」
「これ以上・・・仲間を・・・家族を傷付けたくありませんわ・・・」
「意識が残っている内であれば,このエキスによって最善の結果が得られるはず。
 今・・・貴女達をその驚異から救って差し上げましょう!!」

オウガはエリナとエイリの声に応え,上空からエキスを振りまく。
装甲の合間を縫って伝っていったエキスが細胞に達したとき,瞬時にグランドゴーレムは元の人間達のような大きさに縮んで行き,装甲は音を立てて地に堕ちた。
その残骸の中心にはエリナとエイリ。
オウガの決断が,二人の命を救ったのだ・・・。

「しかし私共だけでは奴に止めは刺せません,どうすれば・・・」
「仕方ない,俺とレンガの力で・・・!!
 龍転変して,それで一気に吹っ飛ばす!!
 うぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!」

それから間もなく,オウガはコウガに目をやり,メガヘッダーに対してどう攻撃するか聞いた。
するとコウガはすぐに,新たな力を発揮し始めたのだ。
彼女の身体が閃光となって,龍を象る。
その場に現れたのは,巨大な真紅の飛龍であった・・・。

(219.169.212.198).. 2006年08月11日 20:08   No.161020
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…179回       
「これでどうだ!
 俺が龍転変すりゃブレスも強力,核反応によって超高熱の熱線が吐けるようになるんだ!」
「そうか,アイツ・・・フィガロ様から『龍神』の一人として認められたんだな!
 だとしたら,レンガもその従者だから当然その力があって当たり前・・・。
 もしかするともっと凄いモノが・・・!!」
「あるんだよ,それっっっ!!」

さらにレンガの身体も閃光と化し,龍を象る。
その場にコウガより一回り程小さく,翼が大きく胴の長い紅蓮の龍が姿を現した。

「ボクもこうして龍変化は出来る,でも母さん程の熱線は吐けないけれどね・・・」
「それで,後はどうするの?」
「いいかみんな,良く見てろよ・・・今からもの凄いモノ見せてやるから!」

2体の龍は互いに顔を寄せ合う。
レンガが変身した方の龍が紅牙が変身した方の龍に巻き付き,顔を隣に寄せる。
すると2体の龍が光となって融合し,双頭と4枚翼を持つ真紅の神龍と化した。

「こうして熱線に炎と来ちゃ,そっちも勝ち目ねーだろ!
 俺様の核熱線ビームで動力源まで溶かしてやるぜ!」
「ボクの炎でその金属も錬成してあげるよ!!」

双頭の神龍はそれぞれの口から橙色に輝く核熱線と真紅の業火を吐き出してメガヘッダー達ビーコン軍団に攻撃を開始!
戦局はやっと此処で大きく覆された!
果たしてコウガ達は交星族軍と共に有終の美を飾る事が出来るのか!?

(219.169.212.198).. 2006年08月11日 20:19   No.161021
++ マイン (オリカ王)…206回       
「ちぃぃぃ・・・、これだから魔法騎士というのは不可解な勝利を得る確率が高くて困る!」
双頭の神龍が出現したことにより一気に不利になったことを悟ったメガヘッダーは、なんとか逆転する策はないものかと必死になっていた。そこで思い出したのは、ハイペリオンのポロスロートフェール。あれならばいくら核熱戦ビームだろうと完全に無力化できる。ハイペリオンから了承を得て、戦闘前に量産型を製造してあるのですぐに使える。まさに名案であった。すぐに空中要塞からハイペリオンのものと同型のユニットを転送し、装着する。エネルギーは空中要塞から供給されている為、エネルギー切れを起こす心配もない。
「なーはははは!!またまた残念だったな。お前らが核エネルギーを持つとは思わなかったが、これで完全に無力だ!!さて、三闘志の方はどうなっているかな」
ポロスロートフェールの特徴の1つ、バリアの内側からの攻撃を繰り返しつつ、ビーコン三闘志の戦況を見た。

 一方、ビーコン三闘志はG3人衆と激闘を繰り広げていた。カラミティVSスラスト、フォビドゥンVSタンカー、レイダーVSジェットストームといった構図だ。

(58.88.137.37).. 2006年08月12日 05:40   No.161022
++ マイン (オリカ王)…207回       
 まずはカラミティVSスラスト。スラストの素早さにカラミティは苦戦するが、その砲撃力を生かし周囲を瓦礫だらけにした。こうすることで、接近するときのコースが大体読めるのである。
「こんなことしたって無駄だぞぉ〜、バリバリバリバリ夜露四苦!」
「どうかな、バリバリぶんぶん野郎め!」
移動コースさえ読めてしまえば、攻撃を当てるのも簡単である。目の前にスラストが現れた瞬間トーデススキュラをお見舞いし、カラミティ勝利。

 次にフォビドゥンVSタンカー。肩のランチャーによる連続攻撃で突撃してくるタンカーを、フォビドゥンは軌道を反らしたエネルギーを溜めたベンドエクツァーンで迎え撃つ。
「今度こそ、ボコボコにしてやるんダナ!!」
「じゃあこっちは、一刀両断にしてやるよ!」
タンカーは両手から小型ノコギリを、フォビドゥンは鎌のニーズヘグを構えて、同時に斬りかかる。リフターのエクツァーンは切られたが、タンカーを真っ二つにしてフォビドゥン勝利。

 最後にレイダーVSジェットストーム。ジェットストームの連射攻撃を難なくかわし、ミョルニルで反撃するレイダー。しかしジェットストームも負けていない。ミョルニルを破壊したのだ。
「さぁ、今回こそは悪夢を見せてやるデス!」
「ゼロ距離必殺をくらえぇぇぇぇぇっ!!」
レイダーは怪鳥型に変形し、猛スピードでジェットストームに突撃。ジェットストームは迎撃むなしくレイダーの大型クローに捕まり、ゼロ距離プラズマビームをくらい爆発。レイダー勝利。

 三闘志が全滅したことを見届けたメガヘッダーは、空中要塞を放棄してまで甚大な傷跡を残す為だけに戦うことを決めた。もはや誰もいない空中要塞を遠隔操作し、天界を覆っているフォトンブレードを破壊してそのまま天界と激突させようというのだ。空中要塞にもゲシュマイディッヒパンツァーが装備されており、それを使えばバリアを擦り抜けることができる。それを利用しての、まさに『死なばもろとも』作戦である。
「これで奴らも少しは慌てるだろう。要塞級のゲシュマイディッヒパンツァーならば核熱戦ビームも弾くだろうしな。しかも内部にあるのは核融合路だ・・・これで奴らは一巻の終わりだァ!!」

 しかし、Tチャレンジャーの本業は情報収集。戦場でも確実に情報収集できるように、あのような戦闘力や特殊能力を得たのである。Mダイサッパーで姿を消したブラミラーがその話を聞いていたのだ。すかさず紅蓮龍騎達に報告を入れる。
「いいか、よく聞いてくれ。三闘志までやられたメガヘッダーは、ヤケになって要塞を天界にぶつけるつもりだ。しかもあの要塞の動力は核だ。つまり、激突すれば天界もろともその場にいる者ほぼ全てがオダブツというわけだ。おそらく自らの要塞を犠牲にしてこちらの戦力の大幅ダウンを謀っているのだろう」
「ユニオンドラゴンだっけか、要塞の方は俺達交星族に任せてくれ。みんなで集中攻撃すればなんとかなるさ。それに、万が一空間湾曲の技術を備えてある場合を想定してホイックが開発した特殊装備もあるしな」
果たして、天界最大の危機から逃れられるのか!

(58.88.137.37).. 2006年08月12日 06:10   No.161023
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…180回       
『っしゃあ! あのオンボロ馬鹿はこっちで仕留めるぜ!! こっちは俺たち2人・・・つか1頭で充分!
 ゆーちゃん,向こうの陣頭指揮任せた!』
「おぅよ! それでどうするんだ?」
『遠隔操作をぶった切れば浮かせたままでコントロールをこっちで支配出来ると思うんだ。
 操作電波はフィガロ様が機械操作で出してくれるはず,そこから会議場より離れた宇宙空間に要塞をほっぽり出して,魔科学砲で撃ち落とせば跡形もなく片づけられると思うよ!
 頑張ってね,ユウガさん! ヒエンちゃん! ・・・そしてみんな!!』

ユニオンドラゴンをその場に残して,ユウガを陣頭指揮とした紅蓮龍騎軍+交星族軍が要塞内部へ侵入する。
所々破損した箇所があり通るのが困難な場所もあったが,鉄骨などはヒエンが炎熱魔法で溶かし,木片などがあればオウガが力ずくでへし折って道を開いた。
侵入から約10分後,多数のモニターがありその全てに『AUTO REMORT』,何処かの言葉で『自動操作』という意味の文字列が浮かび上がっている場所に彼らは着いた。
恐らく此処がメインルームなのだろう。
ユウガはすぐにキーボードに触れて遠隔操作解除に乗り出す。
他の交星族達がロックを解除し,遂にログイン画面へ辿り着いた。
其処でユウガがあれやこれやとパスワードを打つが,メイン操作画面へのログインが出来ない。
それから約数十分掛けて,ようやくある単語がユウガの頭に思い浮かぶ。

「ビーコン三闘志の名前で駄目か・・・それなら奴らの首領である奴の名前しか無さそうだな・・・。
 えーとスペルは・・・こうか! 『M』『E』『G』『A』『H』『E』『A』『D』『D』『E』『R』・・・ッと」

メガヘッダーを先程のモニターの文字列と同じような文字列に変換し,『MEGAHEADDER』と打つユウガ。
それからスペルミスを確認し,全てあっている事を確かめたユウガは・・・文字キーの横にある大きめの『ENTER』と描かれた矢印付きのキーを押した。
すると見事ログイン成功,操作画面が開き,ユウガは楽々と自動遠隔操作の解除にも成功した。
それをヒエンが通信機で連絡すると,暫くして要塞がひとりでに天界を離れ始める。
それと同時にヒエン達は索引ビームで神界に回収され,無事脱出を果たした。
もうこうとなれば妨害電波が効いてもあまり効果は期待出来ないであろう。
こうしてユウガ達は要塞衝突の危機から天界を救い出す事に成功した。

一方でユニオンドラゴン。
要塞がユウガ達の手に落ちるまではレンガの炎でコウガの核熱線を温存していたが苦戦,ハイペリオンの提供したポロスロートフェールに阻まれ,攻撃が届かない。
しかしユウガ達の手によって要塞からのエネルギー供給が切られると,数分後にバリアが消滅していった。
その隙を見逃さなかったコウガ。

「これで終わりだ! 喰らえ,レンガの炎を纏った俺様の核熱線ビームを!!」

コウガ側の龍の口に橙色の光が集まり,レンガ側の龍の口にも再び紅蓮の炎が集まる。
そして同時発射,コウガの核熱線の周囲を螺旋状にレンガの炎が飛んで行き,メガヘッダーを灼き尽くしつつ中央部から徐々にその体を溶かして行く。
そして暫くしてからビームと炎の放射が終了。
皆さんが何処かで聴いたであろう,あの名セリフが飛び出した。

『ふっ・・・メガヘッダー,貴様は既に死んでいる!!』
『か,母さん・・・此処で北●ネタ使うなんて・・・;;』

※この後の展開はもうお分かりですねww
 解らなければ北●の○を見るべし( ̄ー ̄)b

(219.169.212.198).. 2006年08月12日 20:09   No.161024
++ マイン (オリカ王)…208回       
*北○の○は知ってるけど、見れないです。
セリフとかは聞いた事ありますが、具体的なストーリー構成などはさっぱりです。借りようにもレンタル店にないヨ・・・orz

「そんな・・・そんな筈では・・・!この俺様がいとも簡単に・・・!!」
断末魔の叫びの後、メガヘッダーは爆発。生き残っていた全てのビーコンの機能も停止し、ビーコン軍団は完全に滅びたのだった。

「よう!そっちもお疲れ!」
ブロディー達がユニオンドラゴンのもとへ駆け寄る。特に負傷した様子もない。
「どうだ、ポロスロートフェールが消滅しただろう?あれ、要塞からのエネルギー供給で俺らの使うアストロバッテリーと同様の効果を得ていたんだ」
「さて、これで終わりではないよな」
「そうだなトラックス。コウガ達にはまだやり残していることがある!パーセプター、ホイック。お前達は彼らの作業を手伝ってくるんだ」
「了解です。我が輩らも摘出手術に協力します。パーセプター君、患者の事態は深刻だ。急ごう」
「ああ、ホイック。では、我々は一足先にエリナとエイリの細胞摘出手術に取りかからせてもらうよ」
ホイックとパーセプターは変形し、天界の集中手術室へ急いだ。現在、ゴーレムの細胞が残っているエリナとエイリはここに保護・隔離されているのだ。ホイックとパーセプターはゴーレム細胞に詳しく、摘出手術は彼らに任せた方が無難であるというブロディーの考えだ。そして、いつの間にかTチャレンジャーは姿を消していた。しかし、今回はトラルーからの伝言付きだ。
『紅蓮龍騎一同へ。誕生の間に入る際には、スパルクルスターを装着しておくべし。そうでないと一歩入った瞬間に強烈な拒絶エネルギーが襲い続けるからである。スパルクルスターはオムニコンから提供してもらえばよい。もし誕生の間に、僕に用があるならば、これをふまえて行動してほしい。以上、トラルーからの伝言なり』
サウンドウェーブの記録機能で再生された伝言は『誕生の間』に入る時の注意書きのようなものである。
「コンドルが、戻ってきた。再生する」
続いて出てきたのは、伝言の追伸である。
『追伸。誕生の間に繋がるゲートは帝都のインシュリンの個室にある。くれぐれもインシュリンに失礼のないように。あの姫、けっこう意地っ張りなので気分を損ねると入れなくなるゾ。以上』
この追伸を偶然聞いた交星族達は、暫く震えが止まらなくなったという。

(58.88.137.37).. 2006年08月13日 06:08   No.161025
++ マイン (オリカ王)…209回       
        第3部
 さて、姿を消していたTチャレンジャーは『誕生の間』に戻ってきていた。トラルーが誕生樹のほこらの中から出迎える。
「どうです?力の方は回復してきましたか」
「うーん、まだフルで動けるわけではないなー。動けるとしても、時間制限付きの分離状態でしか無理だね」
「では、もう暫くはこのほこらの中で大人しくしていただくことになります・・・」
「退屈だねー。君達も思い思いの場所に出かけるから、暇つぶしの相手がいないんだよ。パルパレーパが独立してからレコードプレーヤーに変形できなくなったから音楽聴けないし」
「インシュリン姫やテントムは?」
「彼らは彼らで忙しいんだってさ。僕だってフルで動ければ忙しいだろうけど」
「やはり最大の問題は、ここから出られない事ですね」
「せめて帝都に出られれば、久々の観光もできるのにねー。分離状態だと混乱しかねないから」
「・・・収集つかなくなりそうですからね。分離中の指揮官ともいえる存在がいませんから」
「あのー、少しいいかな?」
「なんだい?クラウダー」
「そういえば、元々はマリンとリーフのみで分離していたんですよね。だったら、レミーラとビビアンが増えた今でも、マリンとリーフは普通に合体できるのでは?」
「・・・あ。そういえば」
「できなくはないと思いますが、安全は保証できるんでしょうかね?」
「まぁ、ここでなら試しても大丈夫でしょ」
クラウダーの一言で、分離中にマリンとリーフだけで合体できるか実験することに。まずは4体に分離し、その後マリンとリーフだけで合体を試みる。光が放たれ、クラウダーの予想通りマリンとリーフが1つになっていた。
「えっと・・・この状態ではどう呼ぶべきでしょう」
「そうだな・・・アスラルっていうのはどう?」
合体したことで、2体分のエネルギーが直結して活動時間が倍増したアスラル。ここに、新たな合体精霊が誕生した。
「でも、まだこの状態には慣れていないから外出はまた後で・・・」
「まだまだ快適にはほど遠い・・・」
さて、今度は帝都の謎のエネルギーが次なる事件を引き起こそうとは誰も思わなかった・・・。

        ー第9章へ続くー

(58.88.137.37).. 2006年08月13日 07:00   No.161026


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