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■--リターンファイターズ 第7章
++ マイン (オリカ王)…163回          

遂に交星族のリーダーが本格的に変わる!それでは、新たなリーダーと共にレギュラー投下。

名前:ブロディー
パワー:10
出身地:交星地域
必殺技:スピンドライブ
データ:トラルーに代わる交星族リーダー。戦闘機とF1カーに変形するトリプルチェンジャーであり、トラルーにも負けないスピードを誇る。
部下:トラックス
セリフ「トラルー殿にも負けないリーダーである事、この身をもって証明してやるさ!」
豆知識「ブロディーは大のレース好きらしいゾ!」

名前:トラックス
パワー:7
出身地:交星地域
必殺技:ツインショット
データ:交星族の陣頭指揮官で、スポーツカーに変形。ビークル時にウィングを展開して飛行も可能。先走りがちなブロディーの補佐役。
上司:ブロディー
セリフ「おいおい、あんまり急ぐとロクな目に遭わないぞ」
豆知識「トラックスは自分のビークルスタイルに自信を持っているらしいゾ!」

名前:パーセプター
パワー:5
出身地:神魔界
必殺技:ライトカノン
データ:交星族の科学者の1人で、凄まじい探求心を持つ。顕微鏡に変形し、物体を何万倍にも拡大して観察する事もできる。普段は基地などで研究に没頭している。
仲間:ホイック
セリフ「決して、大袈裟に言ってるわけではないさ」
豆知識「パーセプターとホイックは、科学者としての様々な面で競ってきた仲らしいゾ!」

名前:ホイック
パワー:5
出身地:鎧羅地域
必殺技:ショルダーカノン
データ:交星族の科学者の1人で、様々な発明品を世に送り出してきた発明家。マッドサイエンティストと恐れられる事もあるが、発明の成功率はかなり高い。
仲間:パーセプター
セリフ「君の敵が予測するような行動をとっちゃダメだぞ」
豆知識「交星地域には、ホイックが社長を務める巨大会社があるらしいゾ!」
(58.88.137.37).. 2006年07月26日 06:42   No.160001

++ マイン (オリカ王)…164回       
続いて、生きていたあの人の分離体を投下。数が倍になってます。

名前:マリン
パワー:5
出身地:鎧羅地域
必殺技:ショックウェーブ
データ:トラルーの分離体の1人。楽観主義者で物事を軽く考えてしまう事が多い為、その分決断も早かったりする。水の能力を司る。
仲間:リーフ&レミーラ&ビビアン
セリフ「中立か、まぁいいんじゃね?楽しそうでさ」
豆知識「名前がマリンとリーフに戻ったのは、大爆発から生存する為にエネルギーを使いすぎたかららしいゾ!」

名前:リーフ
パワー:5
出身地:飛天地域
必殺技:ボンバーテイル
データ:トラルーの分離体の1人。物事を慎重に考えるタイプで、マリンとは対照的。風の能力を司るが、瞬時に大量の爆弾を精製する事も可能。
仲間:マリン&レミーラ&ビビアン
セリフ「チェンジングチャレンジャー、お手並み拝見といこうかな」
豆知識「レミーラとビビアンは、大爆発に巻き込まれた時に取り込まれたスパークから生まれた分離体らしいゾ!」

名前:レミーラ
パワー:5
出身地:神魔界
必殺技:フラッシュ・ディフェンス
データ:かつて進退覇王に取り込まれていたスパークがトラルーと合体した影響で誕生した分離体。子供のような心を持ち、光の能力を司る。
仲間:マリン&リーフ&ビビアン
セリフ「やっぱり、仲間っていいものだね」
豆知識「レミーラはかつて神魔界で身の上相談されていた程の長生きらしいゾ!」

名前:ビビアン
パワー:5
出身地:大魔界
必殺技:マジックファイア
データ:かつて進退覇王に取り込まれていたスパークがトラルーと合体した為に誕生した分離体。
結構フレンドリーな性格で、炎と影の能力を司る。
仲間:マリン&リーフ&レミーラ
セリフ「アタイも、バトルに参加してみようかな〜、なんてね」
豆知識「ビビアンは女の子のような口調で喋るが実は男の子らしいゾ!」

(58.88.137.37).. 2006年07月26日 07:03   No.160002
++ マイン (オリカ王)…165回       
交星族の今回の主力、チェンジングチャレンジャーのメンバーを紹介。

名前:スペンター
パワー:6
出身地:交星地域
必殺技:カウンターパンショット
データ:チェンジングチャレンジャーの副リーダーで、オイシイ所を持っていくタイプ。部下達からの信頼は厚い。最も敵味方の判別が変わるのが早い。
所属:チェンジングチャレンジャー
セリフ「戦闘には、様々な要素がからんでくる」
チェンジングチャレンジャーは、隊員各自で判断し、ある者は紅蓮龍騎の味方になり、またある者は敵になる中立部隊だ。

名前:ブラミラー
パワー:6
出身地:魔界
必殺技:ダブルショット
データ:チェンジングチャレンジャー中最も寡黙な男。異常なまでの再生能力『ナノマシルーン』を持ち、戦力の均衡を狙い続ける。
所属:チェンジングチャレンジャー
セリフ「言ったろ?油断するなってな」
豆知識「再生能力『ナノマシルーン』はトラルーも持っているらしいゾ!」

名前:クラウダー
パワー:5
出身地:大魔界
必殺技:ジャイアントミサイル
データ:チェンジングチャレンジャー中最も気分屋で、誰よりもスライドチェンジの回数が多い。チェンジ前後のギャップはチーム一。
所属:チェンジングチャレンジャー
チェンジングチャレンジャーが敵味方の立場と姿を変える能力をスライドチェンジと呼ぶ。

名前:ノメイズ
パワー:5
出身地:地上界・中央都市
必殺技:ブラインドアロー
データ:チェンジングチャレンジャーの中でもスパイの腕前はトップクラス。スライドチェンジ前後の性格のギャップの激しさは彼が一番。
所属:チェンジングチャレンジャー
セリフ「フフン♪オレは地上界特命刑事ノメイズさ」
豆知識「ノメイズはスパイの腕は一流だが、他の面では結構ドジを踏んでいるらしいゾ!」

名前:リバーサラー
パワー:10
出身地:神魔界
必殺技:スレッジハンマー
データ:チェンジングチャレンジャーのリーダーで、高い攻撃力と防御力が自慢。攻撃の達人でもあり、魔将軍達にも負けない腕前を持つ。
統括:チェンジングチャレンジャー
セリフ「私がついている、頑張るんだぞ!」
豆知識「リバーサラーはスライドチェンジする度に一人称の『私』と『ワシ』が入れ替わるらしいゾ!」

(58.88.137.37).. 2006年07月26日 07:34   No.160003
++ マイン (オリカ王)…166回       
そして今回から登場する敵達。

名前:メガヘッダー
パワー:不明
出身地:神魔界
必殺技:不明
データ:神魔界の裏戦力『ビーコン軍団』の全てを統括する機械の帝王。普段は基地の最深部から部隊の指揮をとるだけなので、戦闘能力は未知数。
統括:ビーコン軍団
セリフ「ワシはな、様々な世界を見ているのだ」
豆知識「ビーコン軍団は、かつて滅びた機獣達の残骸から作り出し、量産されている戦闘員らしいゾ!」

名前:スラスト
パワー:8
出身地:神魔界
必殺技:プラズマガン
データ:『ビーコン三闘志』の1人で、バイクに変形。三闘志中最ものんびり屋だが、戦闘時には自慢のスピードで相手を翻弄する。
仲間:タンカー&ジェットストーム
セリフ「スラストだぁ。バリバリバリバリ夜露四苦!」
『ビーコン三闘志』には、それぞれ同型で少し小さめの量産型がいる。

名前:チビスラスト
パワー:5
出身地:神魔界
必殺技:プラズマガン
データ:スラストの量産型で、『バリバリバリ夜露四苦!』と叫びながら突撃してくる。隊長とは対照的に、かなり気性が荒い。
上司:スラスト
セリフ「バリバリバリ夜露四苦!バリバリバリ夜露四苦!」
豆知識「スラストは量産型達のなだめ役でもあるらしいゾ!」

名前:タンカー
パワー:8
出身地:神魔界
必殺技:プラズマカノン
データ:『ビーコン三闘志』の1人で、戦車に変形。口癖の「〜ダナ」からは感じられない程攻撃的。三闘志中最もタフなパワーファイター。
仲間:スラスト&ジェットストーム
セリフ「ボコボコにしてやるんダナ!」
豆知識「タンカーは漫才が好きらしいゾ!」

名前:チビタンカー
パワー:5
出身地:神魔界
必殺技:プラズマカノン
データ:タンカーの量産型。「ダナダナ」を復唱しながら攻撃してくる。隊長とは違い、何故か後ろにいる敵には攻撃できない。
上司:タンカー
セリフ「ダナダナ。ダナダナ。ダナダナ」
豆知識「量産型は、背後にいる敵の存在をキャッチできないらしいゾ!」

名前:ジェットストーム
パワー:8
出身地:神魔界
必殺技:プラズマショット
データ:『ビーコン三闘志』の1人で、ジェット機に変形。三闘志中最も大袈裟でうるさいが、まとめ役としては優秀らしい。
仲間:スラスト&タンカー
セリフ「抜け駆けはダメ、デス!」
豆知識「ジェットストームは自分が見た夢などを誰かに話さないと気が済まないらしいゾ!」

名前:チビストーム
パワー:5
出身地:神魔界
必殺技:プラズマショット
データ:ジェットストームの量産型。攻撃の時には必ず「デスデス」を復唱する。ビーコン軍団では貴重な航空戦力。
上司:ジェットストーム
セリフ「デスデス。デスデス。デスデス」
豆知識「量産型のビーコンには、魂が無いらしいゾ!」

(58.88.137.37).. 2006年07月26日 08:04   No.160004
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…154回       
此方も新しい仲間が増えましたw
ヒエン達もちょっと大人になったので,従兄弟が出来たみたい。

名前:紅藍騎士リンファ
パワー:8
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:影潜り
データ:コウガとユウガが産んだ子供の一人。能力はユウガのものとコウガのものを両方継いでいるが,特に相手の影に潜って行動する事が可能。
両親:大賢者ユウガ&戦乙女コウガ

リンファ
「頑張ってお父さんみたいに強くならなきゃ!」
ウェ:リンファは子供達の末っ子らしいゾ!


名前:蒼空魔導エイリ
パワー:7
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:エアロブラスト
データ:コウガとユウガが産んだ子供の一人。どちらかというとユウガ寄りで,風と雷の魔法に長けたちょっと高飛車な魔導士。
好敵手:紅藍騎士リンファ

エイリ
「アタクシの魔力をなめないでくださる?
 こう見えて,大賢者パルパレーパより力を授かった大賢者ユウガ様がアタクシの父親ですのよ」
ウェ:エイリの高飛車な態度はリンファもエリナもアヤカも嫌悪感を感じているらしいゾ!


名前:紅蓮司祭アヤカ
パワー:8
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:ジャッジメンテス
データ:コウガとユウガが産んだ子供の一人。おっとりとした性格で天然系だが,コウガ寄りで正義感が強く炎熱系の魔術と治癒魔法に長ける司祭。
両親:大賢者ユウガ&戦乙女コウガ

アヤカ
「はぁ・・・,気に入らないわね,エイリのあの態度は」
ウェ:コウガとユウガの子供は上からエリナ→アヤカ→エイリ→リンファの順番で年下になっているらしいゾ!


名前:紫焔闘士エリナ
パワー:10
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:スパルクルフレイム
データ:コウガとユウガが産んだ子供の一人。コウガとユウガの力が混ざり合い新しい力を得た,喧嘩ッ早い姉御肌の格闘士。
両親:大賢者ユウガ&戦乙女コウガ

エリナ
「今一番強い私があの子達を守らなきゃ・・・」
ウェ:リンファは子供達の中の黒一点らしいゾ!

(219.169.212.198).. 2006年07月26日 18:35   No.160005
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…155回       
更に4姉弟の親とレギュラー陣。

名前:大賢者ユウガ
パワー:35
出身地:神魔界
必殺技:エレメンタルブラスター
データ:大賢者パルパレーパから力を授かり,進退覇王の後に現れる悪に対しての切り札となったユウガ。コウガと結婚し,4人の子供を授かる。
配偶者:戦乙女コウガ

ユウガ
「みんな無茶するなよ,怪我したらコウガが心配するからさ」
ウェ:あの後8つの紋章の力はユウガがまとめて預かったらしいゾ!


名前:戦乙女コウガ
パワー:32
出身地:神界・南方大都会
必殺技:ヴァルキリアスブレイド
データ:フィガロとアナスタシアの許可を得て地上界暮らしに戻ったコウガ。ユウガと結婚し,4人の子供を授かる。
配偶者:大賢者ユウガ

コウガ
「あーあ,また服が汚れちゃってる。
 今日もお洗濯大変だなぁ・・・;」
ウェ:流石のコウガでも一人息子だったレンガの時と違って4人の子供達に四苦八苦しながら子育てをしているらしいゾ!


名前:紅蓮龍騎ヒエン
パワー:9
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:ローリングフレイム
データ:紋章と光龍装の力を封印したが,それでも尚まだ平和の為に戦う力を付けているヒエン。ユウガや4人の従兄弟が家族に加わり,表情豊かになった。
パートナー:紅蓮龍院レンガ

ヒエン
「ははは,ますますわんぱくな妹たちになったな」
ウェ:ユウガが家に来て1日も立たずにヒエンとレンガはこの家庭生活に馴染んだらしいゾ!それにしても早いなぁ・・・;


名前:紅蓮龍院レンガ
パワー:8
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:ファイア・ストーム
データ:ヴァルハラから降りてきた死者のままではあるが,コウガの四苦八苦する様子を見て再び同棲生活を選んだ。ヒエンと共に大変な子育てをしている母親をサポートする。
パートナー:紅蓮龍騎ヒエン

レンガ
「よいしょっ,と・・・。
 ふぅ,これだけキレイに干せれば乾きも早いかな」
ウェ:オウガ達も天界や神界に帰ってそれぞれの仕事を続けているらしいゾ!やっと平和になってきたなぁ・・・。

(219.169.212.198).. 2006年07月26日 18:48   No.160006
++ マイン (オリカ王)…167回       
神魔界からの新たな侵略者『ビーコン軍団』や中立部隊『チェンジングチャレンジャー』との壮絶な戦いが始まる!

    〜リターンファイターズ第7章〜

         第1部
 あの進退覇王撃退から数年の時が流れた。帝都の政治方針はウィンバーによって徹底的に改められ、ようやく静けさを取り戻したのだった。
 さて、ここは帝都ヴァルハラ。無論現在の摂政はウィンバーだ。一応スクランブルシティなどは防衛の為に残してあるが、武器の大半は中央宮殿の地下倉庫に集中させてある。これは戦闘好きな者達が内乱を起こすのを避ける為である。かつては帝都から離れていた交星族の民も、インシュリンやアカツキらを筆頭に続々と集結している。それだけ、ウィンバーが摂政になってから帝都の世界観が変わったという事である。インシュリンは、帝都への帰還後正式に姫として政治に関わる事になった。移住したクサナギと共に。
 ある日朝会議を終えて宮殿を後にするインシュリン。城の自室に戻り、一息ついてから、自室の一角にある鏡に飛び込んだ。実はこれ、鏡に偽装したワープゲートなのである。このワープゲートは『誕生の間』に繋がっており、気が向いたらいつでも来られるようにブラミラーが設置したのである。
「やぁ、姫。よくぞおいでになられた」
「おはよう、ブラミラー。ところで、トラルーの様子はどう?」
「大分回復してきてはいるが、合体したままで動くのはまだ無理だな」
「そう・・・。それにしても、気持ちよさそうに眠ってるわね」
「なにせ誕生樹という聖なる大樹のほこらの中だからな。精神も、肉体も、確実に癒されている」
「で、完全に回復するまでどれくらいなの?」
「うーむ、あの大爆発から生還する為に力を殆ど使い切ってしまっているからな。俺のような素人目で見ても、あと数年は安静にしてないと」
「まだまだかかりそうね。まぁ、何かあっても貴方達『チェンジングチャレンジャー』がいればどうにかできそうだし、さほど気にする必要もなさそうね」
「しかしながら、合体はできないという条件付きではあるが外で活動する事も可能だ」
「本当!?でも、それってつまり・・・」
「そう、分離状態でのみ動けるという事だ」
「一応、それは保留しておくわ・・・。あまり負担かけさせたくないし」
「それが一番いい。もう暫く眠っていれば、分離状態である事でエネルギーの負担をほぼゼロにできるくらいに回復するだろうしな」
「じゃあ、何かあったら連絡してね」
そう言うと、インシュリンは『誕生の間』をあとにした。

(58.88.137.37).. 2006年07月27日 06:42   No.160007
++ マイン (オリカ王)…168回       
 一方、ここは神魔界と呼ばれる世界の地下にある建造物内部。その会議場と思われる場所にて4人ほどの人影があった。
「お前達、これから重要な任務を与える」
「どんな任務ですか〜?バリバリ」
「ボコボコにする任務ですか?ダナ」
「まぁ落ち着けやお前達。任務というのはな、殲滅だ。まずはこれを見ろ」
4人の内の1人があるボタンを押した。スクリーンに、紅蓮龍騎が映る。
「こいつらも地上界の出身だがな、どうも奴らだけは好ましくない!世間では『光の戦士』というのが頑張ってるようだが、まぁ彼らの頑張りには微笑ましいものを感じる。しかぁし!!紅蓮龍騎の頑張りを見てみろ、まるで戦隊ヒーローのごときご都合パワーで生き残っているではないか!」
「それが気にくわないぶ〜ん?」
「ご都合パワーって、守護獣にも当てはまるんじゃないんダナ?」
「メガヘッダー様、少し意見させてもらいますデス。それは凄い偏見じゃないデスか?偏見ぶりに万歳!デス!」
「偏見とはなんだこのデスマス野郎ーー!!」
「ジェットストームデス、ギャーーーーー!!」
メガヘッダーと呼ばれた男は、ジェットストームを殴り飛ばした。
「スラスト、タンカー、お前達も変な事言うとこうなるぞ?」
「スラスト、了解したぶ〜ん。変な事言わないぶ〜ん」
「タンカーもなんダナ」
タンカーは力持ちのようで、倒れたジェットストームを軽々と起こした。
「じゃ、続きだ。どうやら今紅蓮龍騎の主戦力はコウガとユウガとかいう2人の子供4人らしい。しかもその子供達、戦闘力ではお前達にかなうのは1人しかいないのだ!つまり、今の内に倒せば楽勝というわけだ。地上界の侵略にもあいつらは邪魔になるだるしな。つーわけで、今回の任務は紅蓮龍騎のガキ共の始末だ!分かったな!?」
「了解だぶ〜ん」
「了解なんダナ」
「了解デース!」
「量産型も一緒に連れていくといい。なーに、たった100機や200機ぐらいどうって事ない」
そして、一気に地上界へ向かうワープゲートの前に、数百ものビーコンが並んだ。勿論、先陣を切るのは隊長の3人。
「さぁ、地上界へ行くぶ〜ん。バリバリ〜」
「ボコボコにしてやるんダナ」
「メガヘッダー様へのお土産にするデース!総員出動デース!!」
スラスト系はバイクに、タンカー系は戦車に、ジェットストーム系はジェット機に変形し、ワープゲートへ突っ込んでいったのだった。

(58.88.137.37).. 2006年07月27日 07:03   No.160008
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…156回       
「はぁ・・・ww」
「今日も桜が美しい・・・vv」
「聖龍地方の桜もいつか見てみたいね・・・」

のんびりスローライフ,そんな感じのする紅牙のお住まい。
飛天地方の宮殿の中庭に,今年も聖龍地方から寄贈されたソメイヨシノが咲き誇った。
其処に立つのはユウガとコウガ,ヒエンとレンガ,そしてめでたくゴールインした2人が授かった子供達4人。
外見年齢もなかなかお年頃に上がり,そろそろ私達で言う高校生の時期に当たる年代に成長したようだ。
ヒエンとレンガはすっかり大人の風格になった。
ヒエンはレンガを育てていた時のコウガのような美しい女性に成長し,レンガもアレックスのような美青年になっている。
剣技も魔術も子供達に教育する内に上達し,紅牙達に並ぶような戦闘能力を手に入れた。
その為外部からモンスターが襲撃してきた時はコウガ達のみならず全員で出動,子供達も混ざって戦闘し撃退しているという始末であるが,大半はヒエンとレンガが若さのパワーでぶっちぎっている。
こんなスローライフの日常が何日も,何年も続き,コウガ達はすっかり平和ボケしていたのであった。
だがしかし,突然オウガ達がコウガ達の元へ現れ,緊急の知らせを入れる。

「マスター・・・,お楽しみのところ申し訳ありません」
「オウガか,久しぶりだな。
 んでどうしたのさ,何か神界で動きでも?」
「それが,地上界に向けて神魔界の深部から何者かが進撃を開始したとリュウトさんから連絡があったんです。
 恐らく狙いは・・・ご息女方4人とヒエン様達でしょう」
「え!? アヤカ達狙われたの!?」
「こんなに平和でのどかに日々を過ごしていたのだというのに,それも束の間か・・・。
 良いだろう,飛天地方の最北端で迎撃してやる。
 どんなに強い相手だろうと,我々家族の結束力があれば何とか撃退出来る」
「その言葉を待っていましたよ,マスター」
「とにかくオウガ,俺たちは此処で敵を迎え撃つ。
 もしもの事があるから,影でこっそり仲間達と一緒に覗き見しつつ,ピンチの時に一気に攻撃仕掛けてくれ」
「承知致しました,マスター」

こうしてまたしてものどかで平和な日常は,激しい戦いの日々へ変わろうとしていたのであった。

(219.169.212.198).. 2006年07月27日 16:30   No.160009
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…157回       
てな訳で天界神界側陣営投下w

名前:天上聖皇オウガ
パワー:20
出身地:天界・中央管轄区域
必殺技:覇王撃剣
データ:フィガロからある技を習い,『無敵の防御』と呼ばれる程の護りを手に入れた。この技を駆使し,コウガ達を懸命に敵の魔の手から護ろうとする。
パートナー:紅蓮龍騎

オウガ
「やはり平和とはいつまでも続かないものだったのですか・・・,しかしこうなっては黙っていられません。
 天界の主導者として,地上界を脅かす危険にならないよう抑えなければ・・・」
ウェ:オウガとソルは天界を束ねるトップとしてようやく仲直りして政治に加わっているらしいゾ!


名前:堕天皇ソル
パワー:22
出身地:天界・中央管轄区域
必殺技:双打黒焔掌
データ:オウガと仲直りし,天使族と堕天使族の共存協定を結ぶ事に成功した。神界側からも公認され,ようやく正式に堕天使族の王として君臨出来たようだ。
パートナー:天上聖皇オウガ&紅蓮龍騎ヒエン

ソル
「全く困ったもんだぜ,俺の戦闘意欲を刺激する相手がちょくちょく顔出しに来やがるからな・・・」
ウェ:相変わらず血の気の多いソルだが,最近やっと落ち着いてきたらしいゾ!


名前:フィガロ剣聖
パワー:42
出身地:神界・中央都市
必殺技:緋炎天神龍斬
データ:地上界や天界・神界,神魔界などの強者と戦って力を増した。今回ソルとオウガに何か特殊なミッションを託したようだ。
パートナー:堕天皇ソル&天上聖皇オウガ

フィガロ
「やはり神魔界でマステリオン以外の邪気が渦巻いている・・・,これは危険な事にならなければいいが・・・」


名前:軍神マルス
パワー:32
出身地:神界・北方科学都市
必殺技:ファルシオンスラスター
データ:飛天地方の鍛冶小屋で名匠として生活を続けている。武器や鎧,農耕具を打って生活費を稼いでいるが,材料が高い割に値段を安くしているのでちょっと困っているらしい。
パートナー:蒼海護神セドナ

マルス
「ふぅ・・・,何とか良い武器を創ろうと思うと,ついついご飯も忘れちゃうね・・・」

(219.169.212.198).. 2006年07月27日 16:43   No.160010
++ マイン (オリカ王)…169回       
 そして、戦いの火ぶたは切って落とされた。そう、ワープゲートを抜けてスラスト達ビーコン軍団がヒエン達の目の前に現れ、奇襲攻撃をかけたからである。
「あ、早速見つけたぁ」
「ボコボコにしてメガヘッダー様に捧げるんダナ」
「ところで、昨日、歯が抜ける夢を見ました。これっていい夢デスか?それとも、悪い夢デスか?いや、あれはきっといい夢デス。あは、あはは」
「いきなり総攻撃だぁ。ぶぅう〜ん!」
スラストの号令により、数百ものビーコン軍団が一斉にヒエン達に襲いかかってきた。その猛攻撃の前に、ヒエン達は防戦一方だった。
「バリバリバリバリ夜露四苦!バリバリバリバリ夜露四苦!」
「ダナダナ・ダナダナ・ダナダナ」
「デスデス・デスデス・デスデス」
スラスト系のスピード、タンカー系の砲撃力、ジェットストーム系の爆撃が一ヶ所に集まっているヒエン達に集中している為、勝負が一方的なものであっても納得いくだろう。そして三闘志も攻撃に加わろうとしたその時だ。
「ああ、やられたぁ!」
突然スラストが吹っ飛んだのである。その攻撃の主は、見事逆奇襲をかける事に成功したオウガ達であった。
「ちっ、こうなったら作戦変更デス。タンカー、スラスト、あいつら倒すのは無理そうだから人質だけでも持って帰るデス!」
「よっしゃ、やってやるんダナ!」
「ついでに仕返ししてやるぅ。バリバリ!」
量産型達の攻撃がますます激しくなり、次第にヒエン達はバラバラになっていった。そして、そこを狙われた。
「タンカーが一番乗りなん、ダナーー!!」
タンカーが捕まえたのは、エイリだ。無論コウガが救出せんと追ってくる。
「ええい、邪魔はさせないんダナ!」
肩のランチャーから拡散弾を数発放ち、コウガの翼をボロボロにして高速追跡手段を絶つ。更に量産型タンカー達の包囲攻撃のオマケ付き。
「僕ちゃんだって、人質ぐらい捕まえるぶ〜ん」
今度はスラスト。スラストは目にもとまらぬ早技でエリナをさらう。そしてこれまた早技で何か注射のようなものを突き刺す。
「な、何これ、段々力が抜けて・・・」
「ふふふ、これは僕ちゃんの特製麻酔だぶ〜ん。これをくらったら暫くはお眠りさ。タンカーも、使う?」
「いただくんダナ」
タンカーもエイリに特製麻酔をお見舞いする。量産型達の援護を受け、ワープホールまで残り僅かだ。残るはジェットストームだけだが、やはり人質を捕らえていた。それは・・・ヒエンだ。既に麻酔を打ち込んだ後らしい。
「あは、あははは。楽しい、これ楽しいな、あはぁはははは」
ジェットストームがワープホールに飛び込もうとしたその時、謎の2人がワープホールのすぐ近くに現れた。
「あら、人さらいだなんて悪い事しちゃう奴は、アタイが許さないんだから」
「カ、カワイイぶ〜ん」
「結構イケてるんダナ」
「おお、貴女は女神か、なんか紫に近い黒のカラーリングだけど、全然オッケーデス!」
「あー、残念ながらこの子は男だ」
『え』
三闘志が驚きの声を挙げたのはほぼ同時だった。

(58.88.137.37).. 2006年07月28日 05:52   No.160011
++ マイン (オリカ王)…170回       
「さぁ、オシオキの時間よ。マジックファイア」
帽子を被った紫の精霊が指をふると、なんといきなりスラストとタンカーが爆風で吹っ飛んだ。
「怖ぁ!!」
「続いて、ナイトメアレーザー!」
ジェットストームには、なんと口から放たれる怪光線をお見舞いする。
「コワッ!!ギャアア助けて、怖ーーー!!!」
怪光線が消えると、ジェットストームはヒエンを手放し地面に落下した。
「怖い、アレ怖いよぉ。うぐっえぐっ、怖いよぉどうしてくれるんだよぉ、うぇえ、あ、運んでくれるの、ありがとう。うえぇえぇ・・・」
「ヤバイ、早く逃げるんダナ!」
「ああ、待って〜」
ジェットストームだけは味方に運ばれ、ビーコン軍団は撤退していった。エイリとエリナをさらって。
「う〜ん、2人もさらわれてしまったね・・・」
「そうね、でもビーコン軍団がいないなら、アタイ達も帰るだけね」
「じゃ、また頼むよ」
「オッケー。さっさと帰ろうよ。残ってるとややこしくなるし」
紫の精霊は黄色の精霊を掴むと自らの影に潜り込み、その影も消えたのだった。

 一方、こちらは一部の精霊以外誰にもその存在を知られていない「誕生の間」である。
「取り敢えず視察してきたよ」
「ビーコン軍団が動き出してた。しかもコウガ達の子供2人をさらっちゃったわ」
「御苦労さん、レミーラ、ビビアン。次の視察には俺達が行くとするか」
「そうだね、交代で視察に行けば偏りも無いもんね」
黄色の精霊レミーラと紫の精霊ビビアンは地上界に視察に来ていたのである。観光も含まれていたりするが。何度も行われているこの視察、今回はレミーラとビビアンの番だったのだ。そして彼ら4人は、合体することでトラルーになる精霊達なのだ。そんな彼らに話しかけてくる者が1人。
「ところで、そろそろ我らの活動も本格的なものとなるのでしょうか」
「そうなるな、スペンター。ビーコン軍団と紅蓮龍騎達の戦力バランスを均衡に保ちながら情報収集するのが君達の本来の任務。今こそ、任務遂行の時が来たぞ!」
「君らチェンジングチャレンジャーの活躍に期待してるよ。間もなく同胞達にもビーコン軍団襲撃の報が入るだろうから忙しくなるよ」
「必ず、地上界の様々な情報を集めてご覧に入れます!」
「さぁ、これからが貴方達の戦いよ!」
「チェンジングチャレンジャー、作戦開始!」
こうして、極秘裏にトラルー直属部隊「チェンジングチャレンジャー」が活動を開始したのであった。

(58.88.137.37).. 2006年07月28日 06:15   No.160012
++ マイン (オリカ王)…171回       
        第2部
 さて、ここは海底に存在する交星地域。そこでは、熱いカーレースが行われていた。
「熱いぜ、俺のレース魂が燃えたぎるぜ!」
「おいおい、あんまり急ぐとロクな目に遭わないぞ」
「流石はトラックス殿。急がば回れだよブロディー君」
「流石にドライビングテクは超一流のようだなホイック。だが、スピードでは俺の方が・・・ってなにぃ!?」
突然、ブロディーを赤い何者かが追い抜いた。かなりのスピード、そしてキレの良いドリフト。しかし、よく見てみると・・・。
「なっ、お前パーセプターじゃねぇか!宮殿で観戦してるんじゃなかったのかよ!ていうか顕微鏡なのに早いなオイ!!」
「はっはっは、私は『自走機能(キャタピラ)付き』顕微なんです。チューンナップだって万全ですよ。この勝負は頂きですね」
「まだまだ負けないぞパーセプター君。今回はレースで勝負だ!」
「お、流石はホイック。そのビークルモードは伊達じゃないな!よし、その勝負受けて立とう!」
「お前ら顕微鏡とスーパーカーごときが俺にスピードで勝てると思うなよ!!」
ブロディーは一気にトップスピードになり、パーセプターとホイックを追い抜いた。
「はは、熱くなりすぎてはダメですよ新リーダー殿」
そう、その先には急カーブがあった。
「バーカ、油断大敵だぜ!」
「おお、あれは我が輩のテクの1つ『ローリングドリフト』!まさかそんなテクも身につけておったとは」
ブロディーが見せたテク『ローリングドリフト』はその名の通りある程度ドリフトしてから回転してカーブを突破するという難しいテクだ。ただ、これが成功すればカーブ上に仕掛けられた爆弾をノーダメージで破壊しつつ次の直線をドリフト直前のものとほぼ変わらないスピードで走る事も可能なのだ。失敗すればコースアウトやクラッシュすらしかねない危険なテクだが。
「むぅ、我が輩のテクを盗み、それを完璧にマスターするとは!」
「トラルー殿には無かった実力だね。恐れ入ったよ」
こうして、後半もブロディーがトップを譲らずにレース終了。科学者対決はホイックの勝ち、総合ではブロディーの優勝で幕を閉じた。
「ん?トロフィーに手紙がついてる」
「これは・・・交星族専用の便せんですよ。読んでみてください」
「よし。なになに・・・?
『飛天地域北方にて、ビーコン軍団と思われる集団を確認。紅蓮龍騎組が交戦したが、その中の2人が誘拐された模様』
なんてこった、こりゃ一大事だぜ!」
「どうします?」
「トラックス、お前は俺と一緒に飛天地域に来るんだ。詳しく事情を知る為にな!」
「了解。すぐにワープゲートを開きます」
「ホイックとパーセプターは、ビーコン軍団の戦力がどんなものか調べてくれ」
「了解。さぁ行こう、パーセプター君」
「ああ、早く対抗手段も考えなきゃいけないしね」
こうして、ブロディーを新たなリーダーとする交星族も動き出したのであった。

(58.88.137.37).. 2006年07月28日 06:43   No.160013
++ マイン (オリカ王)…172回       
 ここは、神魔界地底にあるビーコン軍団の本拠地である。エイリとエリナをさらったスラスト達はここに帰還していた。ところが、何やら雰囲気が悪い様子。それもその筈、スラスト達はワープホールを閉じずに戻ってきてしまったのである。
「こんのバカモン!!あいつらがワープホールを使って追ってくるじゃないか!」
「スイマセンぶ〜ん・・・」
「反省なんダナ・・・」
「ショボーン・・・あ、いい作戦思いついたデスよ。この際だから、ワープホールに細工してみてはどうデス?」
「ほう、その手があったな。さて、ワープホールの細工か・・・」
「例えば、ワープ場所を変えるとかどうデス?」
「それ、ワシも今考えてた。さぁ、どこに飛ばしてやろうか〜」
「じゃあじゃあ、コスミック地帯はどう?」
「タンカー、それ素晴らしい!よし、スラスト。ワープホールを地上界とコスミック地帯にセットしろ」
「了解です、バリバリ」
「ふふふ、コスミック地帯にはあの恐ろしい病気『コスミックモールド』の病原菌がうようよしている。そこに入ったら最後、コスミックモールドによって生命力すらも根刮ぎ吸い取られて死に至る」
「つまり、ワープホールに入ったら一巻の終わりって事ですかぶ〜ん?」
「その通り!さぁ、紅蓮龍騎共の末路が楽しみだな、なーはははははは!!」
無論、この事は誰も知らない。いや、知るよしもない。果たして、紅蓮龍騎達の運命やいかに!

(58.88.137.37).. 2006年07月28日 15:05   No.160014
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…158回       
「アイツ等,ワープゲート閉じないまま行っちゃったね・・・;」
「けど奴らだけは無事に到着したはずだ,今頃閉じ忘れに気が付いてワープ先を何処か危険な場所に変えているはず。
 やっぱり此処は交星族を当たって,安全に道を行くしかないな」
「そうだな,身の危険を冒してむざむざ死ぬよりはマシだ。
 すぐに交星地域へのワープゲートを!」
「・・・って,其処海底じゃなかったっけ・・・;」
「・・・そうだった・・・;;」
「でも水棲オムニコンとは違うはずだから,ちゃんとシェルターあるんじゃねーの?」
「んだ,多分あるかと思われ。
 けど念のため,セドナを呼んでおこう。
 ワープした先が水中だったらリンファと俺と紅牙は大丈夫でも,レンガとヒエンとアヤカは元も子もないからな;」
「そうね,あたし海に落ちたらきっとすぐ溺れちゃうもん」
「それじゃあ,セドナさんが来たらすぐに出発しよう」

それから数分後,セドナが到着。
紋章収集の時のようにセドナの力が蒼い光となってヒエン達を護る。
それでも念のためレンガにはユウガが預かった『水』の紋章の力を秘めた光龍装を一時的に返し,一行はワープゲートへと飛び込んだのであった。

(219.169.212.198).. 2006年07月28日 20:10   No.160015
++ マイン (オリカ王)…173回       
         第3部
 そしてコウガ達が交星地域に到着した。交星地域は鎧羅以上の高度な技術を誇り、都市全体を特殊なエネルギーバリアでカバーしている。その為地上と同じように行動できる。早速誰かがビークルモードで出迎る。その姿は、今でいうF1カーのような感じだ。そう、交星族新リーダーのブロディーである。
「よう、お前らが噂の紅蓮龍騎一行か。ここに来たっつーことは、スペースブリッジに用があるんだろ?しかし、残念だったな。あいにくここのスペースブリッジが何者かにハッキングされてて、どこにワープするか分からねぇんだよ。安全は保証できないが、どうする?」
「ブロディー、スペースブリッジが無理なら、あの魔法鉄神に頼んではどうでしょう?」
「魔法鉄神!そいつがいたな!しかし、今はどこで何をしてるやら・・・」
「しばしお待ちを。会合室で待っていてくれ」
トラックスがどこかへ行き、ブロディーとコウガ達が会合室で待つ事数分。トラックスが戻ってきた。
「ブロディー、魔法鉄神は今飛天地域の地下で眠りについているそうだ。情報が正しければ、一定量の魔力を用いて錬成した黄金のコークス(機関車などに用いる石炭のようなもの)を釜に投げ入れてやれば目覚める筈だ。場所は俺が知ってる、すぐに行こう!」
「よっしゃ、じゃあオレが乗せてってやるぜ。トランスフォーム!」
トラルーに代わって交星族を率いるブロディー、彼はあるときはF1カーに、またあるときは戦闘機に変形するトリプルチェンジャーだ。しかも変形時に大きさを変えられる為、多数の仲間を乗せて飛行することもできる。
「じゃあ飛天地域までひとっ飛びだ!」
トラックスと紅蓮龍騎一行を乗せたブロディーは飛天地域へ飛び立った。そして着陸すると、トラックスの案内で飛天地域南方の地下神殿に入る。そこには錬成用の台座と、特徴的なカラーリングとボディを持つ機関車があった。
「さぁ、ここからは紅蓮龍騎達の出番だ。あの台座に魔力を注ぎ込み、黄金のコークスを錬成するんだ。ただ、恐ろしい程の魔力を注がないと錬成できないから大分消耗するだろうが、頑張っていただきたい。俺達は少しこの機関車を調べてくる」
そう言ってトラックスはブロディーと共に機関車に入っていった。コウガ達は、無事黄金のコークスを錬成できるだろうか?

(58.88.137.37).. 2006年07月29日 07:10   No.160016
++ マイン (オリカ王)…174回       
 一方、ここは「誕生の間」。そこには、トラルーの新たな側近、サウンドウェーブがいた。彼の任務は、専ら彼の部下カセットロン及びスピリットロンによる情報収集や攪乱攻撃である。
「トラルー、只今情報収集から帰還した。報告、紅蓮龍騎一行が交星地域に向かい、更に其処から飛天地域の地下神殿に向かった模様」
「収集御苦労さん、サウンドウェーブ。君も疲れただろう、暫く休みなよ」
「ああ、そうさせていただくよ」
サウンドウェーブはノメイズの兄だ。ノメイズがチェンジングチャレンジャーとして行動すると聞きつけ、自分も何か役に立とうと考えていた時にトラルーの側近にならないかとノメイズに誘われたのだ。そして今に至る。彼の声には独特なエフェクトがあるが、それは彼自身がサウンドにコダワリを持っているからである。彼の部下にはスピリットロンの他にカセットとして収まるカセットロンもいる。鳥に変形するコンドル、勇猛な猫科の動物に変形するジャガー、悪ガキで人型に変形するフレンジーなどがその代表的なメンバーだ。レミーラもカセットロンを持つが、それはまた後ほど紹介しよう。
 さて、紅蓮龍騎一行の情報を得たトラルーは4体の精霊に別れた。マリン、リーフ、レミーラ、ビビアンである。
「さーて、ここからは2人ずつで別れて行動しよう」
「まず僕とマリンは神魔界でビーコン軍団の秘密あたり探ってくるよ」
「じゃあアタイとレミーラは地上界ね。んでもって、魔法鉄神に挨拶でもしてくるわ」
「無論、コウガ達のサポートが第一目的だけど」
「では、互いの無事を祈って、行動開始!サウンドウェーブ、スパルクルスターを!」
「了解。スピリットロンはマリン、リーフ組に回そう。レミーラ、ビビアン組には紅蓮龍騎達と合流するしな」
そして、マリン&リーフはワープホールで神魔界へ、レミーラとビビアンはビビアンの特殊技『カゲ移動』を使い飛天地域地下神殿にワープしたのだった。

(58.88.137.37).. 2006年07月29日 07:30   No.160017
++ マイン (オリカ王)…175回       
新戦士及びカセットロン投下。

名前:サウンドウェーブ
パワー:10
出身地:大魔界
必殺技:ノイズブラスター
データ:トラルーの側近で、戦闘機に変形。ワープ能力とカセットロン&スピリットロン指揮能力を持ち、声には独特なエフェクトがある。機獣。
部下:カセットロン&スピリットロン
セリフ「作戦開始、イジェークト!」
カセットロン達は普段はカセットテープとしてサウンドウェーブの胸部に納められている。

名前:コンドル
パワー:5
出身地:魔界
必殺技:ショックレーザー
データ:カセットロンの一員で、鳥型に変形。飛行能力はなかなかのもの。普段は赤と黒が特徴的なカセットテープとなる機獣の一種。
上司:サウンドウェーブ
セリフ「クェェェーーッ!」
豆知識「コンドルには酷いあだ名が2つもあるらしいゾ!」

名前:ジャガー
パワー:6
出身地:魔界
必殺技:サイドビーム
データ:カセットロンの一員で、猫科の動物に変形。勇猛果敢で、番犬代わりにされる事も。機獣の一種で黒が特徴的なカセットテープとなる。
上司:サウンドウェーブ
セリフ「ギャウギャウ!」
豆知識「サウンドウェーブには『音波くん』というあだ名があるらしいゾ!」

名前:フレンジー
パワー:5
出身地:大魔界
必殺技:ハンマーアームアタック
データ:カセットロンの悪ガキで、自信過剰な面がある。必殺のハンマーアームには大きな地震を伴って地割れを起こす程の力がある。
上司:サウンドウェーブ
セリフ「このフレンジー様をなめるなよ!」
豆知識「カセットロン中、人の言葉を喋れるのはフレンジーのような人型のものだけらしいゾ!」

名前:トラベリオン
パワー:20
出身地:神魔界
必殺技:デストラクションファイアー
データ:『魔法鉄神』の異名で名を轟かせている機獣の賢者。機獣だが魔法を使用でき、機関車形態時にはワープもできる。必殺技は相手を原始レベルまで分解して釜の中で消滅させる。
敵対者:メガヘッダー
セリフ「さぁ、判決の時間だよ」
豆知識「トラベリオンは、かつて神魔界で裁判官として働いていたらしいゾ!」

(58.88.137.37).. 2006年07月29日 07:51   No.160018
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…159回       
「あの台座に魔力を注げばいいのか・・・しかし,どのぐらい注げばいいか解らないから,私達自身が持つかどうかも解らないな」
「でももしみんなが倒れても皇魔+パルパレーパのじっちゃんのパワーがある俺がみんなの分まで頑張るさ,やってやろうぜ!」
「そうだね,ゆーちゃんの底なしにずば抜けた魔力もあるんだもん,俺たちだけの魔力で作ったって黄金の石炭は出来やしないしね!」
「それに目覚めればかなり心強い味方になってくれるんだしね。
 やろうよヒエンちゃん,ボク達がひるんでちゃエリナちゃんとエイリちゃんに申し訳ないからさ」
「そうですよ姉さん,アヤカも死ぬ気で頑張りますから,手伝ってください!」
「ボクもだよ,父さんみたいに強くなる為に,母さんや父さんの事見習わないと!」
「・・・みんな・・・,よし解った,出来る限り自分の魔力を尽きるまで注ぎ込むんだ!」

ブロディーの言う通りにヒエン達は魔力の注入を開始した。
少しづつ錬成台には黄金の塊が現れ始める。
しかし,塊が大きくなるにつれてヒエン達に疲労の色が色濃く現れる。
アヤカも息を切らしつつ自身の持つ限りの魔力を注ぎ込んだ。
大体普通に取れる程の石炭の大きさになってきた所で,ユウガとコウガ,セドナ以外の4人が魔力を使い果たして倒れ込んだ。
しかし公言した通りユウガ達はへこたれない。
そして最後にはやはりユウガ一人が残ってしまったものの,大きさは普通の石炭の10倍近い大きさになった。

「ハァ〜疲れた; これでどうだ?
 最後の方で俺が頑張ったお陰で,此処まででかく出来たぜ・・・はは・・・;;」

やはりユウガもかなり魔力を消費したのか,膝をついてへたり込む。
それでも達成感に溢れた笑顔が,ユウガの底なしの魔力を証明していた。
そして黄金の石炭も溢れんばかりの輝きを放っている。
この大きな石炭で,本当に魔法鉄神は動いてくれるのだろうか・・・。

(219.169.212.198).. 2006年07月29日 20:30   No.160019
++ マイン (オリカ王)…176回       
「よう、調子はどう・・・ってお疲れだなオイ」
「それより見ろブロディー!黄金のコークスだ」
「マジだ!やっぱスゲェ魔力持ってるなコイツらよぉ。早速魔法鉄神のお目覚めといこうや!」
早速ブロディーは機関車の釜に火をたき、黄金のコークスを入れる。しかし、機関車には何も変化がない。
「・・・おいトラックス、どーゆう事だこれは」
「お、おかしいな。まだ足りないものでもあったのかぐはぁっ!」
「馬鹿野郎!足りないのは何だ、言ってみろ!」
「そ、そんな短気ぶりでは今後リーダーとして」
「いいから答えろ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ・・・。そうだ!大事なものを忘れていた!」
「それはなんだ!!!」
どうやらブロディーは短気らしく、早くもトラックスを半殺しにする気満々。
「そ、それはチケットだ。機関車の絵が描かれたチケットが無いと意味が無いんだった」
「しかし、それを持ってる奴はどこにもいない。ふざけんじゃねーよテメーッ!!」
そんな中、ようやくレミーラとビビアンが機関車の近くにやってきた。
「どう、何かある?」
「今サーチライトで探してる・・・ん?これは、チケット?」
「なんだ、お前ら!」
「あ、レミーラです」
「ビビアンです。貴方達と合流するべくここに来たのよ」
「え、何年も前に行方不明になってた精霊達じゃないか!まさかこんなとこでお目にかかれるとは思わなかったぜ」
「あ、それは!ブロディー!レミーラが持っているアレが魔法鉄神を覚醒させるチケットだ!」
「マジ!?ラッキー!どこでそれを?」
「これ、さっき機関車の近くの箱から見つけたんだ」
「サンキュー!・・・ところでレミーラにビビアンといったか。ついてくるか?」
「もちろん!アタイ達はその為に来たんだから」
「早く魔法鉄神を覚醒させよう!敵襲だ!」
そう、ワープホール作戦が失敗した為にスラスト軍団がコウガ達のあとを追ってきたのだ。
「よし、これに差し込めばいいんだな。動いてくれよ魔法鉄神!」
チケットを専用の差し込み口に入れると、凄まじい蒸気が煙突から噴き出した。その後、声が聞こえた。
「いやー、ありがとう。黄金のコークスを入れてくれた人達に感謝しないとね。君達が作ったのかい?」
「俺達じゃない、今外にいる紅蓮龍騎という奴らさ」
「なるほど、飛天の派生騎士集団だね。噂は聞いてるよ。君達に手を貸そう。機関車から降りたまえ」
ブロディー達が機関車から降りると、機関車が輝き始めた。
「トラベリオン、トランスフォーム!」
6両の機関車が分離し、1両目と2両目の合体部分を中心に客車部分4両が手足となり合体。魔法鉄神ことトラベリオンの覚醒である。
「な、なんだアレ!?生意気な新人は懲らしめてやるぶ〜ん!」
チビスラスト軍団が特攻するも、その大きな鉄拳でことごとく潰される。隊長も攻撃するが、その頑強な体にはほぼ全くダメージが無い。
「な、なんて奴だぁ。こうなったら、こっちは巨大ロボだぁ!」
チビスラスト軍団が合体し、巨大なスラストになった。
「無駄だよ。リモートライナー・ゴー!」
両足から飛び出したリモートライナーは巨大スラストの自由を奪った。そしてトラベリオンの胸部が開いた。
「覚悟しろ、デストラクションファイアー!」
胸部から放たれた光線に当たった巨大スラストは原始レベルまで分解されながら釜の中で爆発を起こした。そして残るは隊長のスラストのみ。
「むむむ〜、覚えてろ〜。今度会ったら倒してやるからな〜!」
スラストはバイクに変形し、退散していった。

(58.88.137.37).. 2006年07月30日 06:16   No.160020
++ マイン (オリカ王)…177回       
「トランスフォーム!さぁ、どこに行きたいんだい?場所によっては僕も同行するよ」
「神魔界に行きたいんだが、どうだ」
「神魔界か、あそこには僕も野暮用があるし、お安いご用さ」
「よーし、神魔界に向けいざ出発!」
新たな仲間・魔法鉄神トラベリオンとレミーラ&ビビアンを加えた一行は、神魔界へ向け出発。客車内で雑談をかわしつつ、10分程経過したその時トラベリオンのアナウンスが聞こえてきた。
「長らくのご乗車、真にありがとうございます。間もなく、神魔界、神魔界に到着します。お降りの際にはお忘れ物のないよう、充分気をつけてください。・・・なんてね」
魔法で出現させたレールを伝って神魔界に辿り着いた一行は、次々とトラベリオンから降りていった。中に誰もいなくなると、トラベリオンは変形した。近くにあった工場に足を踏み入れる。
「ここは・・・何かの工場みたいだな」
「その通り。ここは機獣の体をビーコンに作り替える工場だ。機獣から魂を抜き取り、抜け殻となった体をビーコンに作り替えているんだ。まぁ大半は既に機能停止に陥っているものが殆どだから魂を抜いてもあまり変わらなかったそうだけど」
「ビーコンの数が異常に多い理由が分かったぜ」
「今度こそ工場ごとビーコンを始末しなければ。まずは中心部に行こう。魂を抜き取る巨大ロボがいる筈だ」
そこへ、一行を襲う砲撃があった。その砲撃の主は、なんとチェンジングチャレンジャーだ。異常な再生能力で不死身のブラミラーと魔将軍にも負けない腕前で強烈な攻撃をお見舞いするリバーサラー。更にビーコン軍団も加わってきた。それを見たレミーラとビビアンは、音もなく、誰も気づかぬ間に「カゲがくれ」という技でどこかへと消えてしまったのだった。
果たしてレミーラ達の行き先は、そして紅蓮龍騎達とビーコン軍団+αの激戦の行方やいかに!

(58.88.137.37).. 2006年07月30日 06:34   No.160021
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…161回       
そして一方でヒエン達は・・・

「ふぁぅ・・・よく寝た・・・ww」
「まったく,一気に魔力を消費したせいで何が起きたのか全く解らない状況になってしまったな・・・,で,此処は?」
「神魔界だよ,マステリオンは此処から多くの魔物を呼びだしていったんだ」
「それで,あの工場でエリナ達を攫ったちびっこい機械が多数生産されているのか」
「そう言う事になる。
 だがそいつをまとめている輩が何処にいるか・・・」
「ゆーちゃん,こう言う時こそフィガロ様とハロルドちゃんの便利ツールの出番w」
「なっ!? そんなもん良く持ってきたな・・・;」

ようやく魔力が回復し目覚めたヒエン達はユウガから神魔界へ到着したことを聞かされる。
実はユウガ,ヒエン達4人を連れてトラベリオンに乗車させて貰っていたのだ。
客室の座席が丁度良いベッドになっていたので,ヒエン達もものの10分で魔力が回復したのである。
しかし敵の本拠地やエリナとエイリがいる場所が解らず,立ち往生していたのだ。
それに流石に魔力が回復したとは言っても今戦えるのはユウガだけなので,ユウガがバリアを張ってブロディー達を襲うブラミラーとリバーサラーとビーコン軍団から身を守って居るのである。
だがしかし便利ツール『サーチン君16号』を使って探す事が出来るとコウガが言う。
それでも起動してからサーチが完了するまでにかなり時間が掛かるそうだ。
そして場所が解るまで此処にいなければならない事を思うと,全員がゲンナリとしてしまった・・・。
果たしてこんな状態でエリナとエイリを取り返す事は出来るのだろうか・・・。

(219.169.212.198).. 2006年07月30日 19:50   No.160022
++ マイン (オリカ王)…178回       
「くそー、キリがない!」
「これでは探索どころではないな」
「僕に良い考えがある。君達は背後や頭上の敵を倒してくれ」
「よっしゃ、オレのトリプルチェンジの恐ろしさを思い知らせてやるぜ!」
「俺は地上を引き受ける」
バリアから出ると、ブラミラーは戦闘機に変形しチビストーム軍団を撃ち落としていく。トラックスは低空飛行も活用しながらトラベリオン後方のチビスラストやチビタンカーを薙ぎ倒していく。
「よし、いいぞ。デストラクションファイアー」
デストラクションファイアーでビーコン軍団をまとめて処理してしまうという作戦だ。しかし、これをリバーサラーやブラミラーが黙って見ているわけもなかった。
「どうする?リバーサラー」
「決まっておる、あの魔法鉄神を倒すのだ。ワシに任せろ。メタモルフォーゼ!」
メタモルフォーゼを行う事により、リバーサラーはトラベリオンと同等の大きさになった。とはいっても、トラベリオン自身ロボットモード時は魔法により人間サイズになっている為あまりにも大きいというわけでもないが。
「それなら、これを使え」
どこから持ってきたのか、ブラミラーが大きなハンマーをブラミラーに渡した。
「(さーて、これからどうするかな)
頑張って倒せ。魔法鉄神さえ封じれば奴らは撤退せざるを得なくなる」
「ああ、分かっておる。ワシが奴を鉄屑にしてやる。ビーコン軍団ども、ここからはワシと魔法鉄神の一騎打ちだ!下がれ!」
ビーコン軍団が一斉にトラベリオンから離れ、攻撃目標をユウガ達に変更した。すかさずブロディーとトラックスが迎撃を再開する。そしてトラベリオンと人間サイズになったリバーサラーの決闘が始まった。
「さぁ、鉄屑になる覚悟はできただろうな?魔法鉄神」
「鉄屑にされるいわれはないね。そっちこそ、コテンパンにされる覚悟はできたんだろうね?」
「当たり前だ、ゆくぞ!」
リバーサラーが先制攻撃をしかけるも、トラベリオンは自慢の拳で難なくそれをはねのける。お返しとばかりにリバーサラーに鉄拳を叩き込む。リバーサラーは戦車に変形し、移動しながら砲撃する。トラベリオンはリモートライナーで牽制し、移動砲撃を中止させる。リバーサラーは変形し、今度はハンマーを振り下ろした。トラベリオンはアッパーでそれを阻止する。
「ええい、これでは決着がつかん」
「いい加減、終わらせてやるよ。リモートライナー・ゴー!」
リモートライナーでリバーサラーの動きを止めようとするが、リバーサラーはハンマーでリモートライナーを2つとも叩き落としてしまった。
「くっ、これならどうだ!」
デストラクションファイアーだ。光線につかまって引き寄せられるリバーサラー。だが・・・。
「この程度の攻撃で、ワシを倒せると本気で思っておるのか!?愚か者めが!」
分解される前に、むき出しになっているデストラクションファイアー発射口をハンマーで思いっきり叩き、脱出。トラベリオンは手痛いダメージを受けてしまった。
「分解できないなら、せめて大ダメージだけでも叩き込んでおかなければ!」
「またデストラクションファイアーか?それではワシは倒せんと言っておろうが!」
「デストラクションファイアー逆噴射!!」
開かれた胸部から凄まじい炎が噴射された。当然これを予想していなかったリバーサラーは回避できずに直撃。ダメージの大きさ故か元の大きさに戻った。
「むむ、これはマズイな。総員撤収!工場を放棄する!」
ブラミラー指揮の下、ビーコン軍団+αは工場から撤収していった。

(58.88.137.37).. 2006年07月31日 06:27   No.160023
++ マイン (オリカ王)…179回       
 一方、こちらは工場の中央エリア。そこには、恐らく機獣達から魂を抜き取る為に存在すると思われる巨大ロボと、先程姿を消していたレミーラとビビアンがいた。
「ねぇ、レミーラ。アナタあれに感知されちゃうんじゃないの?機獣みたいな体してるし」
「体は機獣っぽくても、立派な精霊だよ。足ないけど。さっきからこんな近くにいるのに、動く気配がないね」
「それは多分、機獣だけが持つ特別な何かを頼りに感知してるからじゃないかしら」
「恐らくそうだろうね。じゃあ、さっさと潰して帰ろうか」
ところが、突然ロボは動き出した。
「3体の機獣を感知、魂摘出プログラム、手続き完了よ」
「機獣の魂しか抜かないんじゃなかったの!?」
「いや、それより3体っていうのが妙に引っかかるけど・・・?」
「へん、抜けるものなら抜いてみろ!滅殺!!」
「ああ、止めて!手術できなくなるじゃないの」
「んなもん知るか!この気色悪いメカ野郎!!」
「いやー!止めてお願い!」
「止めないよ」
「ぎゃー!しびればびれぶ・・・」
「あら、カラミティにフォビドゥンにレイダーじゃない!でも、どうしたの?機獣の状態に戻っちゃったみたいだけど」
「それどころか、何か緑色の物体があちこちにへばり付いてるみたいだけど?」
「まずレイダーがいる件だが、実は飛天地域の南方にある遺跡の中に、消えたと思われていたレイダーのスパークがあったんだ。んで、慌てて新しいボディを与えたっつーわけ」
「続いて僕らにへばり付いているこの緑色の物体なんだけど、飛天地域にあったワープホールに落っこちて辿り着いたのがコスミック地帯だったんだ。そこに落ちたとたんに僕とカラミティの体が機獣に戻っちゃったんだ。しかもスライドフォーゼ能力消滅のオマケ付き」
「じゃあ、コスミックモールドにかかってしまったからそうなったわけか!」
「急いでパーセプターから治療法を聞かなきゃ」
「ああ、すぐにでも地上に繋がるワープホールを見つけて交星地域に行かないとな。しかし、それがどこにあるやら」
「それなら、トラベリオンに頼めばいいわ」
「早速外に出よう。トラベリオンがいる筈だ」
「なんか感染しそうだからカゲいどうは止めとこ」
かくして、見事甦ったレイダーを加えたカラミティ達を連れてトラベリオンの下へ戻るのだった。だが、今神魔界に来ている者でこのコスミックモールドの恐ろしさを知る者は誰1人いなかった。

(58.88.137.37).. 2006年07月31日 06:56   No.160024
++ マイン (オリカ王)…180回       
 レミーラとビビアンは事情説明の為神魔界に残り、トラベリオンはカラミティ、フォビドゥン、レイダーの3体を乗せて一旦地上界の交星地域へ赴いた。そして早速パーセプターに緑色の物体の正体を調べてもらった。
「ふーむ、どうやら君達は、カビの感染症に罹ってしまったようだね」
「ああ!?俺達は機獣、すなわちロボットだぜ!病気になんて罹るもんか」
「いーや、機獣でも病気になる。確かに機獣や精霊といった特殊な存在に関与する病気は少ない。しかし、今君達が感染している病気は機獣も罹る病気の代表的なものだ。そしてこの病気は、宇宙カビの病原菌に浸食される事で罹ってしまう」
「う、宇宙カビの病原菌!?」
「そう。これは人間でいえばペスト、すなわち感染症のようなもので、『コスミックモールド』、つまり宇宙カビと呼ばれ恐れられているんだ」
「マジかよ!?ボクなんて復活した直後から患者か!」
「え、機獣も?という事は・・・」
「フォビドゥン君は気づいたようだね。この宇宙カビ、実は人間にも感染するんだ」
『マジで!?』
「一応、僕の魔法でカビの浸食を抑えているが、治癒できるわけじゃない」
「何か治療法はあるのか!?」
「ああ。私お手製の液を数滴垂らせば・・・。どうだい、カラミティ君。綺麗になったし、気分もスッキリしてきただろう」
「マジだ、スゲェぜパーセプター!」
「早く早く、こっちにも」
「ああ分かってるとも。少し待ちたまえ。ほら、この液を数滴垂らして広げていけば・・・」
「わーい、完治だー!それが唯一の特効薬だね」
「やったぜ。サンキュー、パーセプター」
「トラベリオンの内部には病原菌を駆除する特殊な魔力があって病気には罹らないから心配ない」
「よーし、神魔界に戻ってヒエン達を助けてくるとすっか!」
「私もついていこう。万が一の時に直せるのはこの特効薬だけだし、ブロディーに伝えたい事もあるしね」

 再び神魔界のビーコン工場。その外、誰も気配を察知できない程の遠くから、スラストが長い銃を構えて狙撃のポーズ(?)をとっていた。
「バリバリバリバリぶぶんぶん、外さないぜ」
いつもとキャラが違うスラストだが、それは重要な任務があったからだった。
「この宇宙カビの病原菌を奴らに打ち込むんだ、そうすればご褒美もらえるーぶぶんぶん。それ」
引き金を引く。肉眼ではとらえられない大きさの病原菌が、まずコウガの体に。
「ぶん、ぶん、ぶん、ぶん、ぶん!」
病原菌は残り5人分である為、それぞれユウガ、ヒエン、レンガ、アヤカ、リンファに打ち込む。
「さぁ、これで瞬く間に宇宙カビにあちこちを犯され、数時間後には死に至るんだぶ〜ん。バレない内に帰るぶ〜ん」
打ち込まれた宇宙カビの病原菌は、確実にコウガ達6人の体を蝕み、犯していった。宇宙カビを直せるのは、パーセプターが作った特効薬のみ。無論、コウガ達の体に異変が現れ始めた・・・。

(58.88.137.37).. 2006年07月31日 07:25   No.160025
++ マイン (オリカ王)…181回       
宇宙カビによって変化した2人と、復活したアイツのデータを投下

名前:カラミティ
パワー:6
出身地:地上界・鎧羅地域
必殺技:スキュラ
データ:宇宙カビに感染したせいでスライドフォーゼ能力は消滅しパワーダウンしたが、自慢の砲撃力は相変わらず。G3人衆のリーダー。
仲間:フォビドゥン&レイダー
セリフ「こんなに多いと、目移りしちまうぜ」
豆知識「カラミティ達はレイダー復活記念にチーム名を『G3人衆』に変えたらしいゾ!」

名前:フォビドゥン
パワー:6
出身地:地上界・鎧羅地域
必殺技:フルスベルグ
データ:宇宙カビに感染したせいで戦闘力はダウンしたものの、自慢のビーム偏向装甲に特殊な細工を施し、攻撃性を防御性を同時に上昇させた。
仲間:カラミティ&レイダー
セリフ「なんか、またいっぱいいるね」
豆知識「G3人衆はビーコン3闘志をライバルとしているらしいゾ!」

名前:レイダー
パワー:6
出身地:地上界・飛天地域
必殺技:ミョルニル
データ:宇宙カビに感染したせいで戦闘力はダウンしたが、ミョルニルの破壊力や変形能力は相変わらずで、素速く強烈な一撃を叩き込む。
仲間:カラミティ&フォビドゥン
セリフ「やらなきゃやられる、それだけさ!」
豆知識「数値だけではビーコン3闘志の方が戦闘力は上だが、持ち前の戦闘経験を生かして互角に渡り合えるらしいゾ!」

(58.88.137.37).. 2006年07月31日 07:42   No.160026
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…163回       
「あ痛っっ!!  っつぅ・・・;」
「一体何だったのよ・・・」
「背中に何か刺さってる・・・針だ!」
「しかも全員か・・・何か毒でも盛ったのか・・・?」
「待てよ・・・コイツ,宇宙カビか!」
「宇宙カビ? 何かの病原体?」
「ああ,交星族中が恐れる病気のひとつ・・・宇宙カビは別名を『コスミックモールド』と言うんだ。
 コイツが身体を蝕めば死ぬ事は間違いないが,コウガだけは神族,そしてレンガも死者だから意味はない。
 コウガの場合病原菌が死滅するまで時間は掛かるが,一旦気絶すれば自然と病原菌も免疫によって消滅するはずだ。
 レンガは元々死者のままだから,もう今頃病原菌は死滅しているはず。
 俺たちは・・・コウガとレンガに頼んで特効薬を探して貰えば良いんだ・・・確かトラベリオンの抗体がよく効くって言ってたな・・・」
「それは何処に行けば手にはいるの!?
 ボクで良かったら急いで取りに行くよ!」
「ああ,頼むぜレンガ,コウガ。
 特効薬はパーセプターって言う交星族の奴が持っているはずだ。
 ヒエン達や俺たちでも持って半日程だ,まだ大丈夫だが,やられ続ければ戦闘能力も落ちる危険性がでてくる。
 取り敢えず急いでくれ,確か戦闘能力のダウンが始まるのは感染から5時間後だ!」
「解った,ゆーちゃん・・・みんなの事宥めてあげてよ!」

スラストによって宇宙カビの病原菌が打ち込まれた6人。
しかしコウガは神族であるが故に死はもたらされず,レンガも死者である為にすぐに病原菌は死滅してしまった。
残り4人の命を救うべく,コウガとレンガはなるべく5時間以内にパーセプターを探し出して特効薬を服用させて貰うという使命を帯び,急いで神魔界での捜索に乗り出した。
タイムリミットまで後12時間,そして最善の結果が得られるまで後5時間。
果たしてコウガとレンガは無事にヒエン達の戦闘能力の低下と生命の危機を脱させる事は出来るのだろうか!?

(219.169.212.198).. 2006年07月31日 20:50   No.160027
++ マイン (オリカ王)…183回       
 トラベリオンに乗車して神魔界に向かうG3人衆とパーセプター。ワープ開始から30分程経過した。通常空間ではもう5時間は経過している計算になる。
「さぁ、そろそろ神魔界に到着するよ」
ワープを抜けて神魔界に降り立った一行。パーセプターがついてきた理由はもう一つあった。神魔界の生態系の調査だ。
「いやー、これは素晴らしい。地上界、魔界、神魔界と、どれも生態系が異なっていたがここも生態系が異なっているな」
「そーゆう話もいいけどよ、ヒエン達はどこだ」
「まぁワープ時間が30分、現実世界では5時間経過したことになる。前いたときと場所が変わって当然さ」
「あれは何だろう?」
「あは、あははは、機獣みっけ。機獣はビーコンの元、早速捕まえるデース!」
「くそ、またこいつらか!」
「デスデス・デスデス・デスデス」
「うわ、あぶな、止めろって、むー、バカー!」
今回、フォビドゥンはエネルギー偏向装甲に特殊な細工を施しており、相手のビームや魔法を周辺に溜めて、ある程度溜まったらリフターのプラズマ砲と共に発射するというもの。これがフレスレールのパワーアップ版、フルスベルグである。
「デシタ!」
「デシタ!」
「あ痛たぁ!よくもやってくれましたね、こっちだって負けないデ・・・ダメだこりゃー!!」
「ナイス、カラミティ」
「よし、今の内に逃げるぞ!」
「逃げるったって、どこへ!?」
「とにかく、ここから離れるのが第一目的だ!」
「逃がしマセン、トランスフォーム!びゅーん」
『びゅーん』
「ああ、もう!これじゃ合流どころじゃないっつの」
「ごもっとも」
「とはいえ、数多すぎるしなぁ」
「あ、分かれ道だ。奴らから逃げ切るチャンスだぜ」
分かれ道に差し掛かり、ジェットストームは彼らを見失う。しかし、何かがおかしかった。
「えーっとぉ、あ、う、生まれる!生まれる!ああ、生まれたぁ。待って、アタシの赤ちゃん!待ってー」
ジェットストームいわく『赤ちゃん』の小型誘導爆弾がカラミティ達に迫る。だが、彼らの目の前には偶然にも大きな段差が。そこに滑り込み回避成功。
「へったくそー」
「カムバックベイビー!バックトゥバック!!」
意味がよく分からない叫びで誘導爆弾が戻ってくる。しかし、そこへ思わぬ救世主が。
「スポットライトは好きかなー」
レミーラの腕の光を浴びた誘導爆弾はジェットストーム達を標的として動いていった。
「そうそう、いい子デスね・・・って、え!うっそぉ!」
そして退避むなしく爆弾は爆発。
「マジッスカー!」

(58.88.137.37).. 2006年08月01日 02:26   No.160028
++ マイン (オリカ王)…184回       
「ああ、ビックリした。死ぬかと思ったデス」
「さぁさぁ、君達はスポットライト好き?」
誘導爆弾を狂わせた光をチビストーム達にも浴びせる。すると、なんとチビストーム達はお互いを撃ち合ったのである。
「お前ら、何してるデス!?ワケ分かんない」
「デス」
「あ痛ぁ!!もうワケ分かんない」
そこへカラミティ達が。無論、まともに戦えるわけもないので、ジェットストームは撤退することに。
「ちょっと、今の見てたでしょ!?もうワケ分かんない。ていうか逆ギレぇ。帰るデス」
「・・・引き上げてくれて助かったね」
「いやー、ようやく戻ってきたね。まぁ時間がかかる事は始めから分かってたけども。ねぇビビアン」
「そうね。ていうか大変なのよ!実は、ヒエン達が誰かに宇宙カビの病原菌を打ち込まれたみたいなの!コウガとレンガは平気だったけど、他の4人は早くしないとヤバイのよ!もう感染してから10時間は経ってる」
「なんと!やはりついてきて正解だったな」
「ああ、急ごうぜ!」
「おお、コウガ達も来た!」
「よし、トランスフォーム!乗りたまえ、フルスピードで行くよ!」
機関車モードのトラベリオンがコウガとレンガの案内の下ヒエン達がいる現場へ。そこには、宇宙カビに犯され死にかけているヒエン達がいた。
「む、これはいかん!早急に特効薬を飲ませないと」
「貸しなパーセプター。1人でやるより、4人でやった方が早いだろ?」
「ああ、頼む。すぐに特効薬を飲ませるんだ」
タイムリミット1時間半前に、なんとかコスミックモールドから4人を解放することに成功。
「よくやったな、パーセプター。大手柄だ」
「ブロディー殿!実は、ビーコン軍団に関する情報が手に入ったので報告と生体調査を兼ねて同行してきたのです」
「そうだったか。で、情報というのは?」
「ビーコン軍団のリーダー・メガヘッダーは、タイラントゴーレムとはまた違うゴーレムを起動させる為に300人分の魂を集めているというのです。更には、そのゴーレムを覚醒させる為に必要な魂達の他に、優れた魔力を誇る者を最低1人は融合させないといけないそうなんです」
「パーセプター、そのゴーレムとは、まさかグランドゴーレム!?」
「そう、一度動き出せば全てを滅ぼすまで止まらないという破壊王だよ。覚醒する前に叩かねばならないが、今どこにいるかまでは・・・」
「とにかく、今は『サーチン君16号』とかいうアイテムを使って本拠地が分かるまで待つしかないな」
「あの工場にはさらわれた2人の姿はなかった。きっと本拠地で拘束されている筈だ」
こうして、一行は『サーチン君16号』のサーチ結果を待つことに・・・。

(58.88.137.37).. 2006年08月01日 02:46   No.160029
++ マイン (オリカ王)…185回       
 一方、ここはビーコン軍団本拠地である地下基地だ。その格納庫の1つに、大きなメカが覚醒の時を待っていた。そう、グランドゴーレムだ。ゴーレムを前に、メガヘッダーが勝利を確信していた。
「フフフ・・・このグランドゴーレムさえあれば紅蓮龍騎共など敵ではないわ。更に奴らは甘ちゃんだと聞く・・・。こいつにあの人質共を融合させれば、どうなると思う?ブラミラー」
「仲間の身を案じるあまり、一方的に攻撃を受けるだけになるかもな」
「その通り。更にこのグランドゴーレムを目覚めさせるには、どのみち強大な魔力を持つ者を1人以上融合させなければならん。仲間を2人も融合させとけば、迂闊に攻撃できずにやられていくだろうよ。紅蓮龍騎さえ始末できれば、あとは問題ないからな」
「・・・さて、どうだか」
「なんだと?」
「彼らには交星族のメンツが少なからずいる。彼らの妨害を計算に入れて、作戦を練り直した方がよろしいかと」
「うーむ、魂摘出メカもろとも工場を破壊したのも彼らだしな・・・。ブラミラー、リバーサラーだけでなく、もっと仲間を集めてこい」
「了解。どれ程集まるかは俺も分からないがな」
「さーて、そろそろ融合させてしまうか。融合させても299人分の魂では覚醒しないから安全だし、人質に逃げられても困るしな」
メガヘッダーは貼り付けにしているエリナとエイリをゴーレムの前に移動させた。麻酔で眠っている状態で。そしてゴーレムの中心細胞部分に2人を放り込んだ。恐るべきスピードで2人の体とゴーレムの細胞が融合していく。それと同時にゴーレムのパワーが上昇していく。
「なーはははは!これで、俺様の勝ちだァ!さぁ覚悟しろ、紅蓮龍騎共!!はーははは!!」
「メガヘッダー、一応ワープを多用して神魔界をあちこち見てきた。連れてこれたのは、この3人だけだ」
「俺はスペンター。ブラミラーの知り合いさ」
「オレはノメイズ。爽快な景色が見れるっつーから協力してやるぜ」
「僕はクラウダー。気分屋だけどよろしく」
「ほほう、なかなかのメンツじゃないか。交星族の妨害には役立ちそうだな。よーし、グランドゴーレムを完全に覚醒させる!ビーコン軍団と共に出陣だ!!」
グランドゴーレムに最後の魂を注入し、ゴーレムは完全に覚醒した。リバーサラーを指揮官に、チェンジングチャレンジャー部隊、ビーコン軍団、そして破壊王ことグランドゴーレムが反応を頼りに紅蓮龍騎軍団に迫る。戦いの時は近い・・・。

(58.88.137.37).. 2006年08月01日 05:14   No.160030
++ マイン (オリカ王)…186回       
キャラデータ投下

名前:破壊王グランドゴーレム
パワー:20
出身地:神魔界
必殺技:ブレイクミリタリー
データ:古より「破壊王」と恐れられている中型ゴーレム。小型の浮遊ゴーレムを何体か召還して相手を集中攻撃したり、ローラーのような体で相手を押し潰したりする。メガヘッダーにより紅蓮龍騎を滅ぼすようプログラミングされた。
敵対者:紅蓮龍騎
セリフ「滅ボス。紅蓮龍騎滅ボス」
豆知識「グランドゴーレムの大きさは、タイラントゴーレムの半分(6メートル)らしいゾ!」

名前:シーカー
パワー:5
出身地:地上界・聖龍地域
必殺技:手裏剣当達苦(しゅりけんあたっく)
データ:聖龍地域出身という珍しい機獣。ステルス戦闘機と手裏剣に変形し、手裏剣形態時には高速回転して相手に突撃。プロヴィデンスの部下。
上司:プロヴィデンス
セリフ「私の斬撃に切れぬものはない!」
豆知識「プロヴィデンスの部下には特殊な経歴を持つ者が多いらしいゾ!」

名前:プロヴィデンス
パワー:12
出身地:地上界・鎧羅地域
必殺技:ドラグーンラッシュ
データ:「機獣界の天帝」と呼ばれる存在で、G3人衆の保護者的存在。背中のドラグーンは、遠隔操作で相手に多方面から攻撃を加える。
仲間:G3人衆
セリフ「我が多方面攻撃、凌げるものなら凌いでみたまえ!」
豆知識「プロヴィデンスはG3人衆が機獣に戻った事を少しだけ喜んでいるらしいゾ!」

(58.88.137.37).. 2006年08月01日 05:34   No.160031
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…164回       
「・・・結果が出たよ,工場付近の地下に本部はあるみたいだ。
 それにエリナとエイリは・・・どうやら一緒にいる・・・つかこっち来てる!?」
『サーチン君16号』の解析結果が出た所で地響きと共に地面が大きく揺れた。
そして今反応が出た辺りで大規模な地割れが起こり,グランドゴーレムが姿を現したのだった。

『滅ボス・・・紅蓮龍騎滅ボス・・・』
「な,何アレ!?」
「巨大ドロールよりでかいな・・・」
「・・・破壊王『グランドゴーレム』!
 しまった,コイツの覚醒には1人以上の魔力を持つ者と併せて300人分の魂が必要になるって言う話だ。
 エリナとエイリはこのために攫われてきたって言うのか・・・!!」
「でも反応があるって事は完全には吸収されていないんだよね!?」
「恐らくはね・・・,さぁハロルドちゃんの便利ツール第2弾w」
「( д )゜ ゜ まだあるのか!!」
「『抜き取る君3号』,取り込まれた仲間の魂を強制的に引きはがす事が可能なマシン。
 今ならきっとエイリとエリナの身体ごと抜き出す事も可能なはず,早速起動させちゃえw ぽちっとな♪」

コウガがまた何かを取り出した。
カプセルに収納されていたのは『ぶんどる君』によく似た掃除機『抜き取る君』3号。
早速作動した抜き取る君3号が勢い良くグランドゴーレムに向かって吸い込みを開始した!

「・・・反応に寄れば,あの丸い鉄板の下の核らしい奴の中に居るみたいだ。
 みんな,引きはがすの手伝ってくれ!」

そしてユウガの号令で攻撃開始。
小型ゴーレムが邪魔をするのはユウガの雷撃系魔術によって撃ち落とし,ローラーはコウガが周りの岩を砕いて挟ませる事で少しの間動きを止めた。
その間にヒエン・レンガ・アヤカ・リンファの4人は炎熱系魔法で鉄板を溶かし,大きな穴を開けたのだ。
そして,その穴から青と紫の2つの光が飛び出し,抜き取る君3号の前で静止,しばらく経ってから元のエリナとエイリの姿となって倒れ込んだ。

「やった,成功!」
「だが麻酔を打たれたらしいな,気絶している・・・」
「今の内にトラベリオンに乗り込んで逃げよう!
 今の俺たちじゃ戦闘能力の下がってる人が多いから戦っても勝ち目がない・・・!」
「ああ,それに急がないと・・・」

コウガは宇宙カビによる戦闘能力の低下を懸念し,皆に退避の指示を下す。
それを促すかのようにヒエンは急いでエリナとエイリを抱えてゴーレムのそばから離れた。
その数秒後,2人分の魂を失い機能を再び停止させてしまったゴーレムが鈍い音を立てて倒れ込む。
それを見届けたヒエン達は急いでトラベリオンに乗車し,神魔界を後にしたのだった。

(219.169.212.198).. 2006年08月01日 19:51   No.160032
++ マイン (オリカ王)…187回       
        第3部
 さて神魔界では、グランドゴーレムを回収し帰還したビーコン軍団とチェンジングチャレンジャーが報告後早々メガヘッダーの怒りをぶつけられていた。
「なにぃ!?グランドゴーレムから人質を抜き取られただとぉ!?」
「も、申し訳ないメガヘッダー。あいつら、ワケ分からんご都合発明品で人質をグランドゴーレムから抜き取ったのだ」
「しかし、心配ご無用。すでに取り込ませる前に大量の魔力をストックしておいたし、一度取り込ませれば再度取り込ませる事なく再起動できる」
「それは本当だろうな?ブラミラー」
「ああ、本当だとも。それに、一度取り込まれた者はいずれ再度取り込まれる運命にある」
「なるほど。よし、ここは作戦変更だ。本来はこの神魔界で叩きのめしてやろうかと思ったが、ワシらも地上界へ行くぞ。そして奴らを葬る準備をするのだ」
「それってつまり、遠足兼殺戮デスか?」
「なんだか楽しそうなんダナ」
「早く行きたいぶ〜ん」
「まぁそう慌てるな。まず旅立ちの前に荷造りしないとな。この基地の変形システムはできているだろうな?スペンター、クラウダー」
「ああもちろんだメガヘッダー」
「いつでもオッケーだよーん」
「よーし、全員持っていきたいものを持って再びここに集まれ!では、一時解散!」
かくして、メガヘッダー率いるビーコン軍団+αは基地の一部ごと地上界へ移動すべく準備を始めた。

 こちらは交星地域。グランドゴーレム覚醒の件で相談している者が5人。カラミティらG3人衆とその保護者的存在のプロヴィデンス、その部下シーカー。
「さーて、どうやってゴーレムを止めるか」
「一筋縄でいく相手じゃないし、あのローラーでひかれたら暫くは入院確定だよ」
「空から攻撃しようにも浮遊ゴーレムが邪魔だしな」
「ここは、この機獣界の天帝の出番かな」
「私もお供します。少しは役に立てるでしょう」
「で、問題なのは・・・なんだっけ」
「忘れんぼですね、レイダー。グランドゴーレムに取り込まれたエリナさんとエイリさんの事ですよ」
「あぁそうだった、ワリィワリィ」
「一度取り込まれた者はいずれ再び奴に飲み込まれる。永久にな」
「そうなればもう止められないぜ」
「なるべく戦闘時は彼女らを引き離した方がいいね」
「もっとも、地上界が戦場にならない事を祈るばかりだがね」
「どうでもいいよ。やらなきゃやられる、それだけなんだしさ」
「復活しても、戦闘狂なのは相変わらずのようだな」
「そうでもなけりゃ、ボクじゃないだろ?」
「まぁ、そうなんだけどな」
「取り敢えず、フォビドゥンとシーカーは紅蓮龍騎達にグランドゴーレムの細胞に関する情報を報告してきてくれ。カラミティとレイダーは私と一緒に来い」

(58.88.137.37).. 2006年08月02日 14:50   No.160033
++ マイン (オリカ王)…188回       
 プロヴィデンスの指示でコウガ達にグランドゴーレムに関する不吉な情報を報告する為飛天地域へ向かった。その道中、スピリットロンの一員デュエルとバスターに出会った。
「よう、相変わらずだな。飛天地域まで何しに来たんだ?観光か?」
「いやー、そうしたいところなんだけど、ゆっくりしてられなくてね」
「デュエル、コウガさん達を見ませんでしたか?」
「あん?あいつらならさっき大急ぎで宮殿に飛んでいったぞ。なぁ、バスター」
「ああ。それになんだか気味悪い物体があちこちから生えてる女2人を運んでたな」
「・・・マジで?」
「マジで。どうした、フォビドゥン。顔真っ青だぜ。シーカーまで」
「これは何かあるな。なんだ、言ってみろ」
「教えてもかまいませんが、今は急いでコウガさん達の下へ!早くあの事を教えてあげないと!」
「おい待ってくれよ!コウガ達に会ったら教えるんだな!?」
「教えるって約束するよ!」
デュエルとバスターを加えた一行は、飛天宮殿へ駆け込んだ。そして、コウガ達がいる部屋に入った瞬間フォビドゥンが荒々しい口調で叫んだ。
「エリナとエイリにさわるな!!さもないと、永久に化け物の細胞になるぞ!!」
「おいおい、どうなってんだよコレ・・・」
エリナとエイリの体から、不気味な物体が大量に生えていた。その形は、どことなく細胞と思わせる。
「グランドゴーレムに取り込まれた者全てに現れる症状だよ。一度吸収された者が奴から引き離されると、体はもちろん心までもが奴に吸収される事を志願し、そうされようとする」
「その証拠に、この通り肉体の大部分が奴の細胞になっています。残念ながら、有効な策は未だ見つかってません。ひと思いに吸収させるか、殺すしか」
「マジかよ。どっちをとっても最悪じゃないか」
「最悪の上の最悪、最低の下の最低。そんな宿命を定められてしまったのですよ、あの化け物に」
「僕が考えられる解決策は、グランドゴーレムを破壊する事のみ。もしかしたら、それで2人の体が元に戻るかもしれない」
「私達の方でもいろいろ試みてみますが、こればかりはあまり期待できないと思った方がいいですよ」
「取り敢えず、トラベリオンの魔法で暴走を一時的に止めて本来の意識を取り戻す事ができると思ってチケット借りてきた。これを持って呪文を唱えれば魔法をかけられる筈。ただあいにく魔法使いじゃないからできないんで、君達でやってね」
トラベリオンの魔法を記したチケットをコウガに渡すと、フォビドゥン達機獣4人は宮殿を後にしたのだった・・・。

(58.88.137.37).. 2006年08月02日 15:15   No.160034
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…165回       
それから数分後,飛天地方宮殿ではコウガがエリナとエイリを呼び,グランドゴーレム戦となれば参戦させる事は出来ない事を告げた。
もちろん触らないように,硝子の壁などで仕切り応急処置を施してある。

「・・・本当に御免,戦いたい気持ちはわかるけれど,今度取り込まれたらエリナもエイリも・・・あのゴーレムと一体化するハメになってしまうんだ。
 そんな死に方はさせたくないんだよ・・・」
「そうだったの・・・アタクシ達が眠っている間に,そんな事があったなんて信じられませんわ,母様」
「でも結局事実だった事は事実なんだから,受け入れるしかないよね・・・。
 解った,私は宮殿に籠もってエイリを護るわ」
「良かった,そう言ってくれるのを待っていたんだ・・・」

エリナからの同意が得られ,エイリも姉の言うことには従おうと決めていたので,結果的に2人は戦闘となれば宮殿に籠もる事を了承した。
コウガは自室に戻り,ユウガにこの事を報告した。

「どうやら上手く行ったらしいな。
 だが奴らも黙っちゃ居ないだろう,きっと神魔界は駄目だと考えて,こっちに攻め込んでくるはずだ」
「そうだね,でもなるべく飛天地方は避けなくちゃ・・・」
「・・・そうだ,奴らを天界におびき寄せてやろう!
 オウガ達も今は天界に戻って仕事をしているって言うからな」
「成る程,それに天界の軍勢も味方してくれるかも!」
「後は何とかエリナとエイリの事を気付かれないようにしちまえば,こっちのもんだぜ・・・!」
「それでもエリナとエイリには自分で飛んで貰うしかないよね,あんな状態なんだし・・・」
「ああ,それは仕方ないが,オウガに事情を説明してワープゲートを通す方法もある。
 もし許可が得られたなら隔離室に二人で居れば何とかなるだろう・・・」

ユウガの提案で天界で決着を付けようなどと考えるコウガ。
それにオウガ達の許可が下りれば,特殊なフィールドに閉じこめて地上界へ戻れなくし,その中でケチョンケチョンに叩きのめせるという寸法だ。
コウガは早速オウガに連絡を取った,するとオウガもコウガの子供の事を考え了承してくれた。
しかも飛天宮殿に残すのではなく,中央管轄区域中心にあるセンタービルに匿ってもくれるという。
そしてコウガ達の思惑通り隔離室までも用意してくれたのだ。
こうして全ての準備が整ったコウガ達も,戦いのために旅の支度を整えるのであった。

(219.169.212.198).. 2006年08月02日 15:23   No.160035
++ マイン (オリカ王)…189回       
 コウガとユウガの会話を知る者が2人。まずは、チェンジングチャレンジャーの隠密スパイ、ノメイズ。ブリッツら同様ミラージュコロイドを持つ。もう1人はサウンドウェーブ。宮殿に忍ばせたフレンジーに記録させたコウガ達の会話を元に情報を得たのだ。
「こいつぁ、さっさと報告した方がいいかね」
ノメイズが姿を消すと同時にフレンジーも外のサウンドウェーブの胸部に戻る。
「なるほど、よくやったフレンジー」
サウンドウェーブは一路神魔界へ。この事をマリンとリーフに知らせる為だ。

 一方、こちらは神魔界ビーコン軍団本拠地。その内部にはマリンとリーフがいた。密かに潜入、機密情報を盗む為行動していた。そんな中、サウンドウェーブがワープでマリン達の間の前に現れた。
「緊急報告、紅蓮龍騎組とビーコン軍団は天界に戦場を変える模様」
「なるほど、どういう経緯かは後でじっくり聞くとして、今は取り残されないような場所に移動した方がいいな」
「それなら、会議室の天井裏とかは?」
「そこ、とてもホコリが多い」
「つまり、誰も入らない事確定だろ?さっさとそこに行こうぜ」
天井裏に侵入者がいるとも知らず、メガヘッダーらが再び会議室に集まってきた。
「みんな、持っていくものは決めたな?」
「もちろんデス」
「よし、みんな荷物を自分の椅子の近くに置け。これから移動を・・・」
「大変大変大変だァ!」
「どうした?騒がしいぞノメイズ」
「紅蓮龍騎の奴ら、オレ達の行動を先読みして天界に行くなんて言い出しやがったんだ!」
「天界か、そこに逃げ込まれると厄介だな。あそこに言ったら絶対罠があるに決まってる。対策を練らねば」
「それなら、ワシに名案があるぞ。耳を貸せ、ゴニョゴニョゴニョ・・・」
「・・・なるほどぉ、そういう手があったな。まずは地上界の天空にワープする。天空なら地上の奴には気づかれまいて」
「では、ワープ地点を天空にセットして、と。準備完了デス」
「よし、基地発進!」
「ワープ、デース!」
ジェットストームがレバーを引くと、基地の一部が分離、再結合してワープした。そしてワープして着いた先は、なんと天空であった。更にはミラージュコロイドで姿と反応を隠すというお馴染みの作戦まで行う。メガヘッダーは空中要塞と化した基地内部で、更なる戦いの準備を進めるのだった。

(58.88.137.37).. 2006年08月03日 05:57   No.160036
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…166回       
「アイツ等,何やッてんだか・・・;」

しかし其処は流石に天界も負けては居ない。
オウガがミラージュコロイド反応をキャッチして,いち早くコウガに連絡したのだ。
反応が消えたにせよ,このまま飛んで天界へ向かうとなると狙われる事は確実だ。

「仕方ない,ちょっと早いけど行こう」

コウガは地上界上空での戦闘を避けるべく,ユウガを呼び急いで天界へ移動する事を告げた。

「成る程,お馴染みの方法で出来る限り地上界戦闘を望むって訳か・・・,生憎こっちはそうもいかねぇし,コウガの意見に賛成だ。
 それにワープゲートを使って時間を掛けるよりはテレポートで時間を節約した方が準備も進められる。
 あとはエリナとエイリが何処まで暴走せずに済むかだ,暴走したら俺が呪文と一緒にこのカードで抑えなきゃいけないし・・・」
「迂闊に触れないし・・・」
「・・・かといって置き去りにする訳にも行くまい」
「じゃあ索引ビームで回収して貰うか・・・」
「物じゃないけれど,こんな状態じゃ仕方ないもんね・・・。
 それでワープ先を隔離室にして貰えれば,何とかなるんじゃないかな?」
「そだねぇ,それじゃあこれで良いな?」
「ああ,すぐオウガに連絡してくる」

この後,コウガは出発を早めた事をエイリとエリナにも報告,索引ビームによって隔離室まで送ってもらう事も告げた。
それから1時間ほどしてコウガ達はテレポートで天界南部へ飛び,宮殿に当てられた索引ビームはエイリとエリナをオウガが用意した隔離室へと安全にワープさせた。

このコウガ達の対策に対し,ビーコン軍団はどう行動するのであろうか,またチェンジングチャレンジャーは此方の味方へスライドチェンジしてくれるのであろうか・・・。

(219.169.212.198).. 2006年08月03日 20:18   No.160037
++ マイン (オリカ王)…190回       
         第4部
 無論、この動きをビーコン軍団が察知できないわけもなかった。メガヘッダーはすぐに攻撃態勢をとらせる。
「いいか野郎共、お前達の出撃が俺様達の勝利に繋がるのだ。さぁ、派手に行って来い!!」
もはやすっかりお馴染み、ミラージュコロイドを展開した状態でチェンジングチャレンジャーと量産型ビーコン部隊が天界へ向けて出撃した。
「さーて、ここからがこの基地の本気の見せ所だそ」
ミラージュコロイドで姿を隠している基地のあちこちから砲門が出現、全ての照準を天界に合わせる。そして基地後方から何かが射出された。射出された何かは天界の別な方へ飛んでいった。
「さぁ、攻撃開始だ!!皆、ワシに続けー!」
チェンジングチャレンジャーのリーダー、リバーサラーの号令に合わせて一斉に攻撃を開始。天界の一部はたちまち火の海と化した。
「しかし、念には念を入れて・・・総員、ミラージュコロイド解除!敢えて奴らにワシらの存在をキャッチさせるのだ!」
リバーサラーの作戦の第1段階、それは天界の戦力をなるべくこちらに集中させる事であった。その作戦通り、オウガを始めとする天界の戦士達が次々と迎撃に現れ、次第に他の面での警備が手薄になっていった。
「そろそろ頃合いか?」
「こっちとしては、紅蓮龍騎共が人質救出にもう少し苦戦してくれたら楽しめたんだがな」
「今更何言ってんだ、さっさとスライドチェンジするよ」
スペンター、ノメイズ、クラウダーの3人がカプセルが落ちた場所に向かう。果たして、その目的は?その頃、攻撃を受けていない筈の天界北部では悪夢のような光景が広がっていた。グランドゴーレムとビーコン軍団本隊が手薄になっていた北部警備を難なく突破し、中央部まで迫っていたのである。これこそがリバーサラーの作戦の第2段階。自らが率いて出撃した陽動部隊に戦力を集中させている隙に、ビーコン三闘志率いる主力部隊で手薄になった部分から一気に制圧するというもの。先程射出されたカプセルは相当大きいものであり、グランドゴーレムを含む主力部隊を収納していたものなのだ。しかし、主力部隊の進撃は難航していた。何故なら、基地に侵入していたマリン達がカプセルにしがみつきながら脱出、進撃を妨害していたからである。
「おらおら、その程度で俺達を倒せると思うな」
「早く逃げた方がいいんじゃない?仲間達がスクラップになっていくよ」
「うるさい、これでもくらえ!バリ、バリ!」
「ぶっ飛ばすんダナ!ダナダナダナダナダナ」
「邪魔するならお仕置きデスよ、あっはっはっ」
「お仕置きされるのはお前らの方だ。カセットロン、スピリットロン、まとめてイジェークト!」
「セメント爆弾はいかがかな!?」
「いらないよー、あぁやられたぁ!」
「ハンマーアームでぶっ壊してやる!」
「できるものなら、やってみるんダナ!」
「クェェエーッ」
「あーもう!ウルサイデス!」
スピリットロン及びカセットロンを一気に放出することで戦力を増強できるサウンドウェーブの参戦が主力部隊を見事に足止めしていたのだった。コウガ達は間に合うのか!

(58.88.137.37).. 2006年08月04日 06:13   No.160038
++ マイン (オリカ王)…191回       
 グランドゴーレムを破壊され、一気に戦況が不利になった事を悟ったブラミラー。その顔は、どことなく残念そうな感じである。
「グランドゴーレムを破壊できた事は褒めてやるが、正直ここまであっさりいくとつまらん。チェンジングチャレンジャーにとって混戦、長期戦こそが参加意欲をそそるものなのに、これではつまらん。つまらなすぎるぞ・・・」
そう呟くと、ブラミラーはバイクに変形し天界の中心にある宮殿に忍び込んだ。

 一方、スペンター、ノメイズ、クラウダーはスライドチェンジしコウガ達に協力する事を約束。許可を得て宮殿の中を散策していた。
「しっかし、お前の名文句がここでも役に立つとはなぁ」
「そうそう、『地上界特命刑事』なんて言ったらあっさり通してくれたんだもん」
「へへ、スパイといえばやっぱ警察だろ」
「そこは違う気もするが」
「あったよ、ここでしょ」
3人の目の前には、大きな扉があった。その扉を開けると、天界で所有していると思われる大量の重要保管物があった。兵器から機密書類まで。更には奥から物音が聞こえる。
「・・・どうやらダブルビンゴのようだぜ!」
「あの2人は、その先だね」
そう、エリナとエイリが暴走して壁などを叩いている音だ。3人の目的、それは天界の機密書類及び兵器の奪取、もしくは破壊。それともう1つ、エリナとエイリの再捕獲である。現時点で、2人の姿は辛うじて人型を留めているくらいで、もはや人型の細胞と呼べてしまう程の醜い姿に成り果てている。
「んじゃ、さっさとポッドに閉じこめて帰るとしますか」
「そうだな、こんなところに長居は無用。書類や兵器は既にあらかたもう1つのポッドに積み込んだし、残りにも原始分解爆弾を仕掛けた。ここの兵器の威力と相まって、天界の中央部にポッカリ穴が空くかもなぁ」
壁を破壊し、エリナとエイリの注意を自分達に向ける。もはや人としての理性を感じられないといっても過言ではない。
「さー、この麻酔で暫く眠ってな。後で体を新しくしてやるからよぉ」
あの麻酔を2人に打ち込むと、細胞化しないようポッドのクレーンでポッドに押し込む。2つのポッドを繋げ、3人は書類などを積み込んでいる先端部に乗り込む。
「どうやら、上手くいきそうだな。では、後の処理は俺がやっておこう」
「オーケー、さぁ、空中要塞へ帰るぞー!」
ポッド内部でスライドチェンジし、メガヘッダーの部下に戻る3人。同じくスライドチェンジし、コウガ達に協力する者になるブラミラー。4人は一旦別れ、ブラミラーは紅蓮龍騎達に挨拶と報告をした。悪夢の序章となりうる報告を。
「気をつけろ、スペンター達3人はお前達にとって大切なものを盗んでいった。そして、間もなく天界の中央部に大きな風穴が空くぜ」
そう言った直後、原始分解爆弾が起動。爆発の範囲内にあるもの全てが消滅し、ブラミラーの言う通り天界中央部に大きな風穴が空いたのだった。

(58.88.137.37).. 2006年08月05日 06:24   No.160040
++ マイン (オリカ王)…192回       
 さて、ここは一旦攻撃を中止し天界から離れた空中要塞。スペンター達が任務を果たして帰ってきた。持って帰ってきたものを見てメガヘッダーは大喜び。
「よくやった、お前達の仕事ぶりには頭が下がるよまったく!よくこれだけのものを持って来れたな」
「奴らも案外バカでして、『地上界特命刑事』なんて言ったら簡単に通してくれました」
「しかも、重要なものを保管してある部屋の周りや中には誰もいなかったんだよ。おかげでもう盗み放題取り放題。ついでに捕まえ放題」
「捕まえるといえば、2人はどうなっている?」
「もう、見事に立派な細胞に成長しましたとも」
「ささ、触れないように気をつけて、じっくりご覧あれ」
「ほほー、これがメス2匹の細胞ですかー、可愛いですねー。ここまで成長してくれりゃあ、あの作業も楽だろうな」
「仰るとおりですメガヘッダー殿。ささ、早急に作業に取りかかろうじゃありませんか」
「よーし、こいつらを作業室に運べ。オペを始めるぞ」
「はいはーい、では、細胞2匹様オペルームにご案内ー♪」
そのオペルームはとても広い。そうした理由があるのだ。それは、彼らの言う「オペ」に関係している。
「よし、では始めるぞ。メス」
「はい」
「それでは・・・ざっくりと。吸引機」
「はい。これで後は・・・ムフフフ」
「さてさて、どれ程のものか・・・おおー、凄い綺麗だなー。ここまで綺麗なプラズマ球体になる魂も珍しい」
「2人の魂を、どうするんデス?」
「これか?これはな、後で使うんだ。何に使うかは秘密だ。これを特殊カプセルに放り込んどけ」
「了解だぶ〜ん。バリバリバリバリ夜露四苦♪」
「で、細胞の方はどうするんダナ?」
「強制成長エキスを細胞共にぶっかけろ!」
「アイアイサー!」
強制成長エキス、その名の通りかけられた生命体や細胞を強制的に急成長させるものである。一気に成体細胞にまで成長し、あのグランドゴーレムと同じ大きさになった。あとはブラミラーやトラルーが持つ、異常なまでの再生力をもたらす能力『ナノマシルーン』をゴーレム2体に与える。こうして、エリナとエイリの体は2体のグランドゴーレムに作り替えられてしまった。そして、無論その刃の標的は紅蓮龍騎。破壊したものにはなかった再生能力『ナノマシルーン』を手に入れ、ほぼ不死身と化した2体の猛威がコウガ達に振られる時が近づくのだった・・・。

(58.88.137.37).. 2006年08月05日 06:50   No.160041
++ 飛天王コウガ (オリカ王)…168回       
「大陸再生システム起動,風穴を塞ぐ事ぐらいは手伝ってやらねばな」

その風穴は少しづつ,時間を掛けてゆっくりと補修されてゆく。
天界の大陸は人工的に作り出されたもので,神界から指令を送れば一から作り直す事も可能なのだ。
ただしそれには1平方mあたり2分は掛かるので,風穴を埋めるには丸3日程は掛かるであろう。

「困りましたね,確かに大切なものを奪われたとはいえ,重要書類が全て奪われてしまうなんて・・・」
「それにくまなく検索をかけた結果,エリナさんとエイリさん,また攫われたようです・・・どうしましょう・・・」
「大変な事になったね・・・このままじゃ,コウガ達の方が焦って勝ち目が無くなる。
 此処は自分たちの身を犠牲にしてでもハロルドさんに頼るしかないか・・・」

この事実を知ったオウガ達は,大賢者であるユウガを連れて,コウガ達にその事実を告げることなく『用事がある』と騙し神界へ旅立った。
向かう先は神界北方科学都市,ハロルドのラボ。
大陸の破片から『強制成長エキス』使用の痕跡が見られたので,その対抗策を練ろうと言うのだ。

「着きましたよ,此処が彼女のラボです。
 彼女はすぐに行動してくれますが,実験台がなければ元も子もないですからね・・・;
 今回は私が実験台になります」
「だけど何処に掛けるんだよ,あのエキス?
 神界にもあるとはいえ,身体全体だとたちまちムキムキマッチョになっちまうぞ?」
「ご心配なく,ちょっと私のギャップにアレンジを加えますからw」
「あーなるほど・・・」

そう,今回はホムラが実験台として名乗りを上げたのだ。
実は彼,女性のような体つき,顔つき,声の高さにコンプレックスを感じていたのだが,それを逆に活かそうと考えたのだ。
つまり,胸部に掛けて女性のようにしたものを如何に元に戻せるか,それが今回のポイントである。
オウガ達はラボの扉を叩いた。

「ハロルド〜,ちょっと頼み事があってきたぞ〜」

それから暫くして,ハロルドがラボから出てきた。
事情を説明すると彼女は納得して早速開発に乗り出す。
原理として,掛けられたものの時間を進める『強制成長』の逆,つまり掛けられたものの時間を遡行する『強制衰退』をさせるエキスを作るのである。
一般的には時間魔法『ヘイスト』で時間を進めたり,『スロウ』で時間を遅くしたり出来るのだが,元に戻すには白魔法『ディスペル』でなければ難しいのだ。
ハロルドはその『ディスペル』の魔法結晶を溶かし込んだエキスを使おうというのである。
そして数時間後,試作品が完成。
まずホムラの胸に強制成長エキスをかけて大きくする,その後に試作品を掛けて元に戻るかどうかを見る。
すると偶然ビンゴ,ホムラの大きく実った胸はたちまち元の厚い胸板に戻ったのである。

「これで何とか出来そうですね!」
「ああ,コイツをこっそりとお役立ちツールに忍ばせればこっちものもだ,後は奴らがどう出てくるか・・・」
「恐らくグランドゴーレムの細胞を持ってしまったエリナさんとエイリさんをゴーレムに作り替えるのでしょう。
 そうなったとしても,このエキスさえかけてしまえば元の隔離室に置いておいた状態に戻るはず。
 そうなれば奴らを倒し,邪魔者が居なくなった所でエリナさん達をラボへ運び,腹腔鏡手術でゴーレム細胞を取り除けば・・・」
「きっと物質は感知出来ないはずです,ロボットにやらせてしまえば何とかなるでしょう」
「よし,さっさと天界南部へ戻ろう」

(219.169.212.198).. 2006年08月05日 20:10   No.160042
++ マイン (オリカ王)…193回       
 もはやお馴染みか、チェンジングチャレンジャー(以降『Tチャレンジャー』)達にとってはあらゆる作戦・行動が筒抜けなのだ。無論『強制衰退エキス』の存在も、スライドチェンジして紅蓮龍騎側に忍び込んだブラミラーを通し他のTチャレンジャーやそれを指揮するマリン達に瞬く間に知れ渡った。報告の後、ブラミラーはかつて自分が犯した罪を思い出していた。

 彼ら5人は、ミラージュコロイドとは比べものにならない隠密性を誇る特殊な細胞『ミラージュダイサッパー』(以降Mダイサッパー)を体に持ち、ある程度のエネルギーと引き替えに、体を原始レベルまで分解して完全に察知されなくなるようにするのだ。更には原始レベル状態の体で相手に取り憑き生命力を残らず吸い取る力もある。
 『誰にも悟られぬ間に戦いの連鎖を断ち切る』を信念とするTチャレンジャーにだけ許された体『ミラージュダイサッパー』。その力を解放する時、それを見極めるのはTチャレンジャーの指揮をとるトラルー自身。何故なら、Mダイサッパーには使い方によっては大陸1つを半日もかけずに滅ぼす事もできる程の凶悪な力を秘めているからである。一度発動させれば、本人の意思以外では絶対に止められない。相手にとっては不治の病の病原菌のようなものだ。まさに殺人生体兵器という名が相応しい彼らの力を安易には解放できない。そしてトラルーは『あれは最後の最後の最後にして、最大の罪を伴わせる最終手段』とTチャレンジャーに言い聞かせた。そして許可なしでは絶対に力を解放してはならないとも言われた。

 だが、ブラミラーだけは一度だけ許可なしでMダイサッパーを使い人殺しをした。場所は大魔界だった。昔、彼にはただ1人の親友がいた。名前はピッド。黄色のローブを纏い、卓越した弓術でいつもブラミラーを驚かせた。2人は互いに助け合い生きてきた。だが、ある男との出会いが、彼の永遠の悪夢の始まりとなる。その男は、プロイツェンの前の帝都摂政だ。名前は、聞く前に殺したので分からない。その男は、魔族を兵士にスカウトしていた。兵力を増やす為だ。そして摂政が2人に気づき、やはり帝都の兵士にならないかとスカウトしてきた。2人は戦闘力は申し分なかったが、2人は断った。すると摂政は大魔界の監獄に2人を連れてきた。そこには、摂政の誘いを断っただけで無惨にも殺された魔族達の屍があった。それを見せてから再び同じ質問をする摂政。ブラミラーは悩んだが、ピッドは即答で拒否した。その瞬間、摂政はピッドを大剣で真っ二つにした。残酷な光景、そしてただ1人の親友を殺された無尽蔵の怒りがブラミラーの判断力を麻痺させ、禁じられていたMダイサッパーの力を解放してしまう。

(58.88.137.37).. 2006年08月06日 09:41   No.160043
++ マイン (オリカ王)…194回       
Mダイサッパーの力でブラミラーの体が原始レベルまで分解され、摂政に取り憑いた。無尽蔵の怒りにまかせて摂政の生命力を一気に吸い取る。すると摂政の体は一瞬で白骨死体と化した。
その後、ブラミラーは一瞬の隙をついて異世界の扉へ飛び込み、地上界まで逃げた。その後、彼は『開かずの間』に閉じこめられた。
Mダイサッパーは封じられ、自由も奪われた。『開かずの間』から出られるのは、100年に一度の査定で許された者だけである。ブラミラーは二度と外には出ないと心に近いった。その数年後、トラルーから『戻ってこないか』と誘われた。最初は断ったが、トラルーの一言が彼の心を変えた。
『確かに君の過ちは許されないものだ。けど、本当はもう一度乱世の沈静化に努めたいと思っているんだろう?』
まさにその当時のブラミラーの本音だった。Mダイサッパーがあれば争いの根元を絶つ事も簡単。あの力も、本当はその為に得たもの。彼はトラルーに『開かずの間』から出る許可を求めた。トラルーはあっさり許可を出した。だが当然、条件付きだった。ただ1つ、『任務が無い限り絶対に帝都から出られない』とだけ。今の彼には軽すぎる条件だった。それぐらいの罰はあって当然だと思っていたから。そして、『現在に至る。

 報告の次の日、緊急召集令が出され、『誕生の間』に赴いた。誕生樹にはトラルーがいた。トラルーとして出される指令の殆どが重大なものなので、Tチャレンジャーは心して新たな指令を聞いた。
「明日、空中要塞と天界で大規模な破壊活動を行う。そして動揺を誘い、両陣営の中心人物を誘き出すんだ」
「もし、無事に帰還できなくなった場合はどうすれば?」
「もし逃げられない状況になってしまったなら、Mダイサッパーを使ってでも生き残れ。ただし、生命力の吸収は死なない程度にしておくように」
「さもなくば、昔の俺のようになるな・・・」
「ブラミラー。しないとは思うが、決して昔の過ちを繰り返すなよ」
「ああ、分かっている」
「では、各自明日の陽動作戦に備えろ。解散!」
誰にも知られない間に行う破壊活動。これで紅蓮龍騎組とビーコン軍団の代表達を誘き出し、強引に戦闘を起こさせる。その後はスライドチェンジを多用し、紅蓮龍騎組には破壊王を根絶やしにさせるよう促す。ビーコン軍団には紅蓮龍騎そのものを根絶やしにするよう促す。こうすることで両陣営の戦力が一ヶ所に集中し、交星地域にいるブロディーらの交星族の主戦力を分散させずに参戦させられるようになるという計算だ。作戦遂行の為にMダイサッパーが必要になる可能性があるのは百も承知。禁断の力ではあるが、加減すれば殺人にはならない筈。せめてビーコン軍団の方により大きな被害をもたらせれば、あとはコウガ達がなんとか勝利を得るだろうとトラルーは考えている。
そんな彼の元へ、サウンドウェーブが両陣営の最新情報を持ってやってきた。

(58.88.137.37).. 2006年08月06日 11:00   No.160044
++ マイン (オリカ王)…195回       
「最終報告。紅蓮龍騎組、グランドゴーレム対策として『強制衰退エキス』を開発。実戦投入する準備に入っている。ビーコン軍団、エリナとエイリの体を用いて2体のグランドゴーレムを制作。魂の使用法は不明。両陣営戦力バランス、現在は均衡状態かと」
「よし、情報収集御苦労さん。君は、今までに集めた両陣営の情報をまとめて交星地域にお届けするんだ。そうすればブロディー達も戦闘介入が楽になるかもしれないからね」
「了解。では、交星地域へ行ってくる」
「君の任務は、これと明日の戦闘で最後にしておきたいものだけどね。交星地域に行ったら、ブロディーの指揮下で動いてくれ」
「了解。では、後ほど」
そしてサウンドウェーブは交星地域に向かった。

 一方、交星地域ではブロディーとプロヴィデンスを筆頭に部隊編成を急いでいた。ビーコン軍団を倒す手助けをする為だ。部隊が天界であるものの、スラストやタンカーがいる為地上部隊の方もおろそかにできない。その為、部隊編成は難航していた。そんな中、サウンドウェーブが両陣営の総合情報をブロディー達に伝え、ブロディーの指揮下に入った。サウンドウェーブのアドバイスも加わり、なんとか部隊編成を終わらせることができた。そして出撃準備にとりかかるのであった。

 その頃、ビーコン軍団のメガヘッダーが遂にその真の姿を見せた。それはすなわち、全ビーコンへの出撃命令を意味する。メガヘッダーもまた、戦いへ向けて本気の姿勢を見せたのだ。一気に活気づいたビーコン達を従え、グランドゴーレムを操り、再び天界へ攻撃を仕掛ける準備を始める。

 Tチャレンジャーの暗躍もあり、紅蓮龍騎組とビーコン軍団の決戦の時は迫る。果たして、勝利を手にするのはどちらか?

      ー第8章へ続くー

(58.88.137.37).. 2006年08月06日 11:25   No.160045


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