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■--リターンファイターズ 第3章
++ マイン (一旦書いてみる)…65回          

まずは前回新登場・能力変更のキャラ達から。

名前:トラルー
パワー:7
滞在地:神羅連和国 飛天地域、鎧羅地域
必殺技:パラソルフレア
データ:デュエルによって飛天地域の火山に突き落とされたトラルーが火山の力で転生した姿。頭の「マルチパラソル」は様々な機能を持つ。
パートナー:タランス&スピリットロン
セリフ:「いくぞスピリットロン!アチョー!」
豆知識:「転生後、火炎放射をする度に「アチョー!」と叫ぶようになったらしいゾ!」

名前:デュエル
パワー:6
出身地:鎧羅地域
必殺技:アサルトシュラウド
データ:トラルー直属の部隊「スピリットロン」の副リーダー。しっかり者かと思いきや、自分より弱い者を平気で侮辱するキザな性格。
パートナー:バスター
セリフ:「スピリットロン、俺に続け!」
豆知識:「スピリットロンのリーダーはトラルーらしいゾ!」

名前:バスター
パワー:6
出身地:鎧羅地域
必殺技:スレストランチャー
データ:スピリットロンの一員で、部隊の中でも一際楽観的。勝ち気なデュエルのなだめ役的存在であり、部隊のムードメーカーでもある。
パートナー:デュエル
セリフ:「もっと落ち着いて行動しろよ、デュエル」
豆知識:「バスターは「グゥレイト」が口癖らしいゾ!」
(124.85.219.88).. 2006年05月10日 05:55   No.154001

++ マイン (一旦書いてみる)…66回       
続きでございます。

名前:ブレン
パワー:6
出身地:鎧羅地域
必殺技:ミキシングキャノン
データ:スピリットロンの一員で、普段は工事現場で建設作業の補佐をしている。ミキサー車に変形する。
パートナー:モール
セリフ:「戦いに負けた者は、セメント付けだ」
豆知識:「ブレンは変形後の姿としてミキラーをスキャンしたのでミキサー車に変形するらしいゾ!」

名前:モール
パワー:6
出身地:鎧羅地域
データ:スピリットロンの一員で、普段はブレンと共に工事現場で建設作業の補佐をしている。ドリル戦車に変形する。
パートナー:ブレン
セリフ:「小細工せずにかかってこい!」
豆知識:「モールは変形後の姿としてドリラーをスキャンした為、ドリル戦車に変形するらしいゾ!」

(124.85.219.88).. 2006年05月10日 06:03   No.154002
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…86回       
火山でマグマに落ちて「アチョー!!」・・・ワロスww
トラルー君に新しい力が加わった所で,此方も既存キャラの3弾仕様と新キャラを何名か。


名前:紅蓮龍騎ヒエン
パワー:6
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:煉獄陣
データ:『大いなる力』の覚醒によりヴェノムとネレイドを倒し,その後力の使い過ぎで倒れた。その代償として普段の戦闘能力も少し落ちたようだが,真相は不明。
パートナー:天上聖皇オウガ&堕天皇ソル

ヒエン
「新たな力,早く使いこなせるようにならなくてはな・・・」
激闘から早1ヵ月。夏真っ盛りの飛天地方でヒエンは失った戦闘能力を取り戻すべく特訓に励んでいた。


名前:天上聖皇オウガ
パワー:9
出身地:天界・中央管轄区域
必殺技:ハーフヴァニッシュ
データ:紅牙・ヒエンと共に戦った後,戦力温存の為に自らの強大な魔力を封印した。今はソルと共にヒエンの補佐に回る。
パートナー:紅蓮龍騎コウガ&紅蓮龍院コウガ

オウガ
「太刀筋が甘いですよ,マスター!」
その特訓に付き合うのはオウガ・ソル・コウガの3人。クウガ達は再びヴァルハラと呼ばれる場所に戻ったという。


名前:堕天皇ソル
パワー:9
出身地:天界・中央管轄区域
必殺技:ガーネットクロウ
データ:オウガ同様魔力を封印し戦力を温存したソル。今はオウガと共にヒエンの補佐に回る。
パートナー:天上聖皇オウガ&紅蓮龍騎ヒエン

ソル
「おらおら,その程度の動きじゃ敵の素早い連続攻撃の一つや二つかわせないぞ!」
そしてソルはオウガと共に素早い攻撃や連続攻撃などから身を守る術をヒエンに伝授しようと努力を続けていた。


名前:紅蓮龍院コウガ
パワー:7
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:元祖・紅蓮翔破斬
データ:ネレイドが倒されてからてっきり成仏出来ると思っていたコウガ。しかし結局転生させられた事を聞き,再び生きていく事を決める。
パートナー:紅蓮龍騎ヒエン

コウガ
「んー・・・まだまだ詰めが甘いねぇ・・・」
しかしそれはなかなか上手く行くものではない。そこからなのか実戦ばかりで疲れたヒエン達に紅茶と茶菓子を出すのがコウガの日課になっていった。

(219.169.212.198).. 2006年05月10日 21:26   No.154003
++ マイン (一旦書いてみる)…67回       
新キャラ追加です。それと、モールの必殺技は「ジャイアントドリル」です。

名前:ツクヨミ
パワー:12
出身地:交星地域
必殺技:ミラー粒子砲
データ:戦艦型に変形する精霊の1人で、3人組のリーダー格。変形した姿は、弓型の戦艦。
パートナー:タケハヤ&ヒルメ
セリフ「隊長に遅れる事は許されない!」
豆知識「交星地域は、海の底にあるらしいゾ!」

名前:カオス(スピリットロン)
パワー:6
出身地:鎧羅地域
必殺技:メルトバースト
データ:トラルーの転生に合わせてスピリットロンに変化した一人。小さくなっても、その火力は衰えない。
所属:スピリットロン
セリフ「なんか知らないが、面白いじゃん!」
豆知識「スピリットロンの大きさは、神羅万象チョコ一枚分しかないらしいゾ!」

名前:タケハヤ
パワー:12
出身地:交星地域
必殺技:ダスターグリン
データ:戦艦型に変形する精霊の1人で、真面目な性格。ローエングリンの強化型を用いるその攻撃力は3人組の中でトップを誇る。
パートナー:ツクヨミ&ヒルメ
セリフ「スピリットロンを甘く見るのはいけませんよ、覚えておくといい」
豆知識「ローエングリンは、戦艦型に変形する精霊の基本装備らしいゾ!」

名前:アビス(スピリットロン)
パワー:6
出身地:鎧羅地域
必殺技:サブマリンウェブ
データ:トラルーの転生に合わせてスピリットロンに変化した一人。潜水艇型に変形し、貴重な水中戦力になる。
所属:スピリットロン
セリフ「この体だと、お魚さんと間違われそう」
豆知識「交星族でも、水中戦が得意な精霊はあまり多くないらしいゾ!」

(124.85.219.88).. 2006年05月11日 18:58   No.154005
++ マイン (一旦書いてみる)…68回       
名前:ヒルメ
パワー:12
出身地:交星地域
データ:戦艦型に変形する精霊の1人で、穏やかな性格。傷ついたスピリットロンを保護し、戦艦パーツの内部で傷を癒す事ができる。
パートナー:ツクヨミ&タケハヤ
セリフ「隊長さんの代わりに、私がスピリットロンの傷を癒すこともできるの」
豆知識「ツクヨミはしっかり者のお姉さん、ヒルメは穏やかな女の子ということでタケハヤは「両手に花」とからかわれるときがあるらしいゾ!」

名前:ガイア(スピリットロン)
パワー:6
出身地:鎧羅地域
必殺技:スタンブレード
データ:トラルーの転生に合わせてスピリットロンに変化した一人。素速い動きと電気を帯びたブレードの組み合わせは強烈。
所属:スピリットロン
セリフ「小さいことって、結構楽しー!」
豆知識「ガイアは女の子だが、ツッコミは男顔負けの勢いがあるらしいゾ!」

(124.85.219.88).. 2006年05月11日 19:11   No.154006
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…88回       
更に既存キャラ達を。


名前:紺碧の疾風ユウガ
パワー:7
出身地:神魔界(皇魔族)
必殺技:月閃波動衝
データ:皇魔族を裏切って逃げてから,地上界で平和に暮らす事となった皇魔族の青年。自分の抱くアナンシ達への復讐をオウキ達に託しつつ聖龍地方で滞在している。
パートナー:漆黒の修羅コクガ

ユウガ
「やっぱり,こうして平和に暮らすのが一番だな・・・」
ウェ:ユウガとコクガは陽澤道場の門下生らしいゾ!


名前:漆黒の修羅コクガ
パワー:5
出身地:神魔界(皇魔族)
必殺技:月閃波動斬
データ:ユウガと共に皇魔族を裏切った皇魔族の少年。現在では逞しく立派な青年の姿に成長している。
パートナー:紺碧の疾風ユウガ

コクガ
「はぁ〜,麗らかな日差しが気持ちいいなぁ〜ww」
ウェ:コクガのお気楽でチビ呼ばわりが嫌いな性格はそのまま健在しているらしいゾ!


名前:蒼龍子セイナ
パワー:4
出身地:地上界・聖龍地方
必殺技:清めの滝
データ:先々代蒼龍仙・ソウガとその兄である蒼空剣・カイの子孫。何故かちょっと角が残っている所が可愛らしい。
ライバル:×

セイナ
「心が穢れていますね,私がこの滝で清めて差し上げますわ・・・」
ウェ:セイナは何故かコクガに一途な思いを抱いて居るみたいだゾ!


名前:森緑精ヨモギ
パワー:4
出身地:地上界・獣牙地方
必殺技:×
データ:先の大戦で影ながら活躍した獣牙族将軍の一人・リョクガの子孫。言われた事を鵜呑みにしてしまうので騙されやすい。
ライバル:×

ヨモギ
「ふんふふ〜ん♪ 今日もいい天気っ☆ミ」
ウェ:ヨモギの頭に付けている2本のアホ毛はエクステらしいゾ!

(219.169.212.198).. 2006年05月11日 21:47   No.154007
++ マイン (一旦書いてみる)…69回       
         第1部
 ネレイドやヴェノムを裏で操っていた裏幕の存在を突き止める為、トラルー達は東西南北の4つの地域を探索することにした。
「いいかい?これから先、たとえ裏幕と思える人物と遭遇しても戦闘はせずにすぐに撤収するように!戦うのは、みんな揃ってからだ」
「了解です、隊長。しかし、4つの地域を一気に探索するとなると、少々不安が残るのですが」
「その為にあの3人組がいるんじゃないか。ツクヨミ、タケハヤ、ヒルメ。割り当てられたスピリットロンを乗せて、それぞれの探索地域に向かってほしい」
「了解。では、早速始めましょう。タケハヤ、ヒルメ、戦艦型に変形!」
3人が戦艦型に変形すると、ツクヨミにはデュエルとバスター、タケハヤにはブレンとモール、ヒルメには話を聞きつけて加わったカオス、アビス、ガイアの3人が乗り込んだ。そしてツクヨミは聖龍地域、タケハヤは鎧羅地域、ヒルメは獣牙地域へと向かった。トラルーは、クサナギやニトロ達が待つ飛天地域へ向かった。

 一方、こちらは海の底にあるという交星地域。その住民は殆どがスピリットロンであるという。そのスピリットロン達をまとめる、リーダー格と思われるスピリットロンが3人。しかし、よく見てみると、なんとその姿はあのカラミティ、フォビドゥン、レイダーではないか!実はこの3人、ニトロとライブの転生の際に飛び散ったデータを自己吸収してこの姿になったのだ。スパークのデータを直接吸収した為か、性格までそのまま。
「なんか、地上で面白そうなことやってるみたいだよ」
「今は亡き親父の分まで、暴れられるぜぇ!」
「とっとと行くぞ、お前ら」
カラミティがそう言うと、スピリットロン部隊を編成し、カラミティ、フォビドゥン、レイダーが先陣を切って地上へ向かうのであった・・・。

(124.85.219.88).. 2006年05月12日 05:38   No.154008
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…70回       
スピリットロンとして再登場した3人を。

名前:ストミティ(スピリットロン)
パワー:6
出身地:交星地域
必殺技:エナジーバースト
データ:カラミティ(ニトロ)のクローンのような存在。スピリットロンをまとめる3人組のリーダー格で、砲撃力はニトロと互角。
統率:スピリットロン
セリフ「よっし、やってやるぜ!」
豆知識「ストミティ達3人は、ニトロ達オリジナルを父親と思って慕っているらしいゾ!」

名前:フォスドゥン(スピリットロン)
パワー:6
出身地:交星地域
必殺技:フレスベルグ
データ:フォビドゥン(ライブ)のクローンのような存在で、スピリットロンをまとめる3人組の1人。ビーム偏向能力はクローンにも備わっている。
統率:スピリットロン
セリフ「海は今日も綺麗だね〜」
豆知識「フォスドゥンはスピリットロン中最ものんびり屋らしいゾ!」

(124.85.219.88).. 2006年05月12日 05:50   No.154009
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…71回       
時間の都合上中途半端になってしまいましたorz
ちなみにクローン的存在の3人、すぐに転生しちゃいます。いわゆる突発ネタってやつです。

名前:スレイダー(スピリットロン)
パワー:6
出身地:交星地域
必殺技:フライトビーム
データ:レイダーのクローンのような存在で、スピリットロンをまとめる3人組の1人。戦闘狂な部分はオリジナルと変わらない。
統率:スピリットロン
セリフ「あれやるよ、みんな」
豆知識「ストミティ達3人は自分達だけの姿を求めているらしいゾ!」

         第2部
「おやおや、『自分探し』の為に動き出した方々がいるみたいだから、僕は海に行ってくるよ」
「そうか、情報収集は我々に任せておけばいい。その『自分探し』とやらの手伝いでもしてやれ」
クサナギの許可を得て、トラルーはストミティ達の下へやってきた。早速彼らの話を聞く。
「さて、地上へやってきた理由は何かな?カラミティ改めストミティ、フォビドゥン改めフォスドゥン、レイダー改めスレイダー」
「決まってる、『自分だけの姿』を手に入れる為さ!やっぱり自分だけの姿の方がやりやすいからな」
「というわけで、何かまだ誰も使ってないスキャンデータはないかな?トラルー君」
「君なら、まだ予備のスキャンデータが残ってるんじゃないかなー?あったら楽しみだなー」
「んー、確かに残ってるには残ってるんだよね。でも、君達の場合は強引に自分を転生させることになるから、もしかしたら性格がガラリと変わる可能性もあるんだよ?それでもいいのかい?」
「え・・・変貌・・・?」
「ど・・・どうしようか、ストミティ・・・」
「・・・やっぱ考えさせて」
「ま、時間はいくらでもあるわけだし、ゆっくり考えればいいさ。もし気が向いたら、また声をかけてくれたまえ」
そう言うと、トラルーはサッサと飛天地域へと飛んでいくのであった。

(124.85.219.88).. 2006年05月12日 18:07   No.154010
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…89回       
第3部


一方で飛天地域では・・・


「でぇいっ!!」
「太刀筋が甘いですよ,マスター!」
「はぁぁっ!!」
「のぁっと; スピードは衰えていないにせよ・・・」
「まだまだ攻撃後の隙が残っていますね・・・」

宮殿の中庭で,ヒエンが失った戦闘能力を取り戻すべくオウガとソルの2人と共に修行をしていた。
だがしかし『大いなる力』の反動か,ヒエンの一撃が飛んだ後に直ぐ隙が出来てしまう。
どうやら自分から攻撃する分には申し分ないものの,戻して次の攻撃に移るまでが遅くなってしまったようなのだ。
其処でソル達は実戦訓練として木刀でチャンバラのように交戦している訳である。

それから数時間経って,ヒエンもソルも疲れたのかその場にへたり込む。

「・・・はぁ・・・;
 まだあの時の私のような剣技には・・・遠いな・・・」
「だろうな・・・隙が出来やすい分,連続攻撃を回避出来る確率も減っている。
 だがしかし此処まで体力が上がったならもっと修行すりゃどうにか埋め合わせ出来るぐらいにはなる筈だな・・・」
「そうだね。
 さて,今日は過労が溜まるといけませんから,この位にしておきましょう」
「・・・あぁ・・・,そろそろ糖分補給でもしないと・・・血糖値が0に近くなってきている・・・;;」
「だな・・・何かちょっと甘いものが猛烈に欲しい気分だぜ・・・;」

と,其処へグッドタイミングでコウガが現れる

「お疲れさんかくまた来てしかくぅw
 お茶菓子も出来上がったし,紅茶も入ったよw」
「おぅ,いつもすまねぇな・・・コウガにレンガ」
「戦闘力の落ちた僕達じゃ,今出来る事はこの位だからね。
 男であっても母さんの補佐をして,立派になってヴァルハラに戻るんだ!」
「全く・・・私と違って,なかなかしっかりとした性格に変わったな,父者は・・・」
「えへへ・・・ww」

こうして,いつものようにアフタヌーンティータイムを楽しむヒエン達。
コウガについてきて再びこの世に生を受けたレンガは,コウガと共に死ぬまでヒエンのサポートに回ろうと出来る限りの事をやってのける。
しかしながら,彼女が望んだだけでなく,これはコウガが神々に頼んでして貰った事だ。
ネレイドに強制的に転生させられたので,余計に生きていなければ等と思う紅牙のバカッぷりが神々の心をがっちり掴み,レンガの転生を快く引き受けて(?)くれたのだろう。

兎にも角にも,現在ヒエン達は平和に次なる敵の為の修行を続けながら暮らしている。

(219.169.212.198).. 2006年05月12日 18:48   No.154011
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…72回       
 一方、こちらは聖龍地域。デュエルとバスター、そしてツクヨミの3人がここに降り立った。目的は、聖龍地域に無数に存在する古い書物。古い書物の大抵は歴史書だったりするのだ。そして図書館に立ち寄った。もちろん、聖龍公爵のリンドウから許可は得ている。
「さーて、俺達の望む本は見つかるかな?」
「そんな不抜けた態度で行動するな!これは任務なんだぞ、分かってるのか!?」
「こらこら、図書館では静かにするというマナーがあるでしょう。それに、少しは落ち着いて行動したらどう?あまりカッカしてると、その青いボディが真っ赤になってしまうわよ」
注意しつつデュエルをからかうツクヨミには、デュエルのような勝ち気な者と何度も接してきたのだろう。まるで赤子を相手にするかの如くデュエルを鎮めたのだった。

 再び海の上。自らを転生させるかどうかでストミティ達が悩んでいると、同行してきたスピリットロン小隊の1人が、周囲に闇の力が発生してきていることに気づいた。
「大変です、周囲に闇の力と強い生命反応が!」
「お前らは飛天地域に行け!トラルーにこれを報告するんだ!」
仲間を飛天地域に向かわせると、ストミティ、フォスドゥン、スレイダーは闇の雲を見つめた。すると、黒い雲の向こうから一見聖龍族を思わせる服装の男が現れた。
「初めまして、私は蒼燕天舞シグレ。紅蓮龍騎を始末するべく送り込まれた存在・・・。教えなさい、今紅蓮龍騎はどこにいるのです?」
「さぁな、俺達も知らないな。ていうか、なんか強そうでウゼェ!!」
言うやいなやストミティはいきなりシグレを攻撃した。これを合図に、フォスドゥンとスレイダーも攻撃を開始。だがシグレは通称『時雨蒼燕流』と呼ばれる殺人剣の使い手で、容易く3人の攻撃をかわし、弾き、そしてそれぞれに致命傷を与えたのだった・・・。

(124.85.219.88).. 2006年05月12日 19:14   No.154012
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…73回       
        第4部
 シグレによってたった一撃でやられたストミティ達は、ボロボロの体で飛天地域の基地へとやってきた。そこでトラルー、ニトロ、ライブ、たまたま居合わせたインシュリンに事情説明すると、インシュリンが無邪気にこう言った。
「もう、あんた達はいつもそうやって喧嘩売って返り討ちにされてボロボロになって帰ってくるんだからぁ。いっそのこと修復じゃなくて転生させちゃえばいいのよ・・・、えい!」
ストミティ、フォスドゥン、スレイダーの3人を特殊なカプセルに突っ込むと、トラルーのマルチパラソルをカプセルの隣の、データを転送する穴に突っ込む。そして、スイッチオン。3人が光に包まれ、マルチパラソルから3つのスキャンデータが引き出される。
「え、いやちょっとやめ、ああああああああ!」
「まって、ちょ、わああああああああああ!」
「わ、わわわわわ、あああああああああああ!」
3人の叫びが終わると、カプセルの中には、全く別のスピリットロンがいた。この強引な転生行為に、ニトロもライブも恐怖を隠せない。
「・・・怖〜〜〜〜〜・・・」
「ウフフ、フォスドゥン改めスノー、ストミティ改めトレッド、スレイダー改めフリートよ」
「なんでもかんでもイキナリなんだから、このお姫様は・・・。まぁ、彼らの望みが叶ったみたいだから、結果オーライ・・・かな?」
果たして彼らの活躍はいかに!?

(124.85.219.88).. 2006年05月12日 19:31   No.154013
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…90回       
第5部


「ふぃ〜・・・やっぱりコウガ達の作る茶菓子が最高だなw」
「それにしても,ヒエン様が眠る間に何かとてつもない邪気を2つ感じるんだ・・・。
 一つは着実にこっちへ向かってきていて,もう一つは何処かに留まって居るんだけど・・・」
「いわゆる元凶と,その部下って訳かもな・・・」
「だったら俺がヒエンちゃんの替え玉として戦うってのは駄目かな?」
「母さん! そ,そんな無茶な・・・;;」
「無理がありますが,私と合体して閃光龍騎になってしまえば,ある程度埋め合わせが出来るでしょうね・・・」
「んじゃあコウガがやられたらどうするんだよ;」
「ん〜・・・その時は僕も仕方ないから戦うけど・・・誰も合体の相手がいないし・・・;
 居たにしても,ソウガさんやクウガさん達みたいな英霊だから,呼びだしても来るまでに時間がかかるんだよなぁ・・・それに,僕ソルさんと契約結んでないもん・・・;」
「やっぱり,今一番近くにいる英霊を呼び出すしかないか・・・」
「その通りだな・・・私自身戦闘能力が落ちているせいで,連続攻撃に最も弱い性質を持ってしまっている。
 ソルと契約したのは私だけだから,それで合体したのなら何とかなるが,本当に大丈夫なのかは不安だ・・・」
「んだ,取り敢えず俺はヒエンの傍で護衛をする。
 兄貴はコウガと一緒に外の見張り,レンガは英霊を呼び出したら直ぐに巡回を開始してくれ」
「いぇっさぁw」
「OK,やってみるよ」
「解った,直ぐにでもマスターと外の様子を見に行ってくるよ」
「すまない・・・だが,傍にいてくれるからには,しっかり護衛をしてくれなければ困るぞ・・・;」
「任せろ,こう見えて昔天使だった頃は現役で中央管轄区域神殿で先代聖皇様の護衛に当たったぐらいだからなw」
「それじゃぁ,また後で!」

こうしてヒエン達は散り散りになる事に。
迫り来る新たな手先,蒼燕天舞シグレ。
1ヵ月振りの激闘が,またしても火蓋を切って落とそうとしていた・・・。

(219.169.212.198).. 2006年05月12日 19:46   No.154014
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…74回       
活躍なしで転生しちゃった3人、もちろん転生後はキッチリと活躍させます・・・。

名前:スノー(スピリットロン)
パワー:6
出身地:交星地域&飛天地域
必殺技:ブリザードボルト
データ:負傷したフォスドゥンがインシュリンによって強引に転生させられた姿。「ヨ〜ロレイヒ〜」が口癖で、足のスキー板は彼独特の高速移動法「空中滑り」で役立つ。雪上車に変形。
パートナー:トレッド&フリート
セリフ「今日も元気にいくぜ、ヨ〜ロレイヒ〜」
豆知識「転生が強引だった為、フォスドゥンのビーム偏向能力は失われたらしいゾ!」

名前:トレッド(スピリットロン)
パワー:6
出身地:交星地域&飛天地域
必殺技:マックスキャノン
データ:負傷したストミティがインシュリンによって強引に転生させられた姿。無鉄砲っぷりは無くなったが、バカに磨きがかかった模様。ゴリラみたいな口調で喋る。ダンプカーに変形。
パートナー:スノー&フリート
セリフ「ウホホ、頑張るぜえ!」
豆知識「転生後最も人格の変化が少なかったスノーが新たにリーダー格を務めるらしいゾ!」

名前:フリート(スピリットロン)
パワー:6
出身地:交星地域&飛天地域
必殺技:ソニックブラスター
データ:負傷したスレイダーがインシュリンによって強引に転生させられた姿。「ショック」が口癖で、転生前よりも俊敏な攻撃が可能になった。高速艇に変形。
パートナー:スノー&トレッド
セリフ「さぁいくぞ、ショーックッ!」
豆知識「フリートはスピリットロンリーダーのトラルーに愛を抱いているらしいゾ!」

シグレのデータはボスキャラ募集のスレにあるものと同一とさせていただきますね。

(124.85.219.88).. 2006年05月12日 19:53   No.154015
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…75回       
 ヒエン達がシグレへの対策を行っている頃、トラルー達もまたシグレ対策をしようとしていた。
「さーて、今度はしくじらないようにね」
「分かってるって、ヨ〜ロレイヒ〜」
「行って来ます、ウホホ」
「トラ様も、ファイトォ!」
『トラ様!?』
フリートは愛というものを勘違いしているようだが、それでも励みにはなる。
「じゃあ、行ってらっしゃい!」
そしてスノー、トレッド、フリートをシグレの目撃現場へと派遣すると、トラルーはスピリットロン小隊をマルチパラソルに収納してどこかへ飛び立った。

さて、こちらは以前スノー達がシグレと遭遇した場所。そこには、未だに闇の雲が渦巻いていた。
「うへぇ、段々雲が厚くなってねぇか?」
「いかにも雷雲って感じだぜぇ」
「まぁ、今回はデータ収集が仕事だ。適当に収集してサッサと引き上げよう、ショック」
そしてスノーは空中滑りで、トレッドは高速艇に変形したフリートと共に周辺のデータを収集し始めた。そしてスノーがある程度雲に近づくと、シグレが再び姿を現した。
「何者です?あなた方も、我が作戦の邪魔をするならば排除させてもらいますよ」
「ウホホ、来やがったなムゴ」
「馬鹿野郎、ここは何も見なかったフリをしてサッサと逃げるんだよ!いやー、スイマセン。なんか凄い雲があるから何かと思って少ーし近づいちゃっただけなんスよー。んじゃ、サイナラー!」
ちゃっかり重要なデータを記録しつつ、スノー達は一目散に退散するのであった。

 一方、こちらはデュエル達。彼らは聖龍地域の図書館で興味深い書物を発見していた。それには時雨蒼燕流の概要が書かれていたのだ。
「なになに・・・?『時雨蒼燕流とは、世界でも名の知れた殺人剣の一つである。基本的には、相手の攻撃を利用して勢いと力で攻撃の跳ね返しと反撃を同時に行う『燕返し』を元にした剣技や体術を極めるものだが、極めし者には特殊な魔力が授けられ、大気中の水蒸気などを力に変換する事もできるという。』・・・なんか凄く物騒な剣技だな・・・」
「剣技も射撃も、物騒だってことに違いはないだろうが。それより、この『特殊な魔力』っつーのが気になるな。水蒸気を力に変換するって」
「これは、一旦本部に行ってデータに加えておいた方がいいわね。一度本部に戻りましょう」
デュエルが読み上げた部分を別の紙に書き写すとデュエル、バスター、ツクヨミは中央都市へと向かうのであった。

(124.85.219.88).. 2006年05月15日 20:15   No.154016
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…91回       
ここらで替え玉二人のデータを。


名前:閃光龍騎コウガ
パワー:13
出身地:地上界・飛天地方&天界・中央管轄区域
必殺技:閃光翔龍斬
データ:ヒエンの替え玉となるべくオウガと合体して戦闘形態になったコウガ。しかしながら口調を真似するのが苦手らしい・・・。
ライバル:蒼燕天舞シグレ

コウガ
「ふん・・・貴様など私の剣で充分!
 ・・・はぁ〜,ヒエンちゃんってちょっとなりきりにくいねぇ〜・・・;」
ウェ:コウガ・ヒエン・レンガの3人の違いは一人称や喋り方だけらしいゾ!


名前:蒼空龍騎レンガ
パワー:12
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:蒼空連雷衝
データ:どの英霊を呼ぶか迷った末にクウガとの合体を決め実行したレンガ。やはりなりきりは苦手なようだ・・・。
ライバル:蒼燕天舞シグレ

レンガ
「これぞ我が力,思い知るがいい!!
 ・・・な〜んて,古くさい口調じゃないよね・・・;」
ウェ:紅牙達を見分けるコツは髪の長さらしいゾ!

(219.169.212.198).. 2006年05月15日 21:28   No.154017
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…76回       
         第7部
 さて、こちらは飛天地域の宮殿である。
「ふん・・・貴様など私の剣で充分!・・・はぁ〜、ヒエンちゃんってちょっとなりきりにくいねぇ〜・・・」
「・・・次」
「これぞ我が力、思い知るがいい!!・・・な〜んて、古くさい口調じゃないよね・・・」
コウガとレンガが、ヒエンの替え玉として成立しているかをドリラー達に判断してもらっていたのだ。クレーラーの呆れ口調での厳しい一言。
「・・・ダ〜メだこりゃ・・・」
「でもさ、ここまで似てるんじゃ俺にはもうどれがコウガでどれがレンガでどれがヒエンだかさっぱり分かんねぇよ、分っかんねぇよ!」
「姿形はありえないくらい似てるんですがね」
「しかし、シグレの目的って確か紅蓮龍騎の抹殺だったよな?なら、どっちみちコウガ達もターゲットに含まれてるんじゃないかヨー?」
と、そこへスノー達3人が戻ってきた。
「よう、なに頭抱えてんだ?」
「偵察から戻ってきたぞ、ウホホ」
「なんだ、トラ様はいないのか?ショック」
「フリート、そのトラ様はやめろ。こっちの調子が狂っちまう」
「・・・ショック・・・」
「まぁ、無事に戻ってこれたんですから。さぁ、メモリーのデータをあのコンピューターへ」
ショベラーに従い、スノー達はメモリーチップをコンピューターに入れた。
「あとはコンピューターが自動的にデータを吸い出してくれます、お疲れ様。ゆっくり休んでください」
「んじゃ、あのモノマネ練習の見学でもしてっかな〜、ヨ〜ロレェイヒッヒッ」
「・・・カンベンして・・・」
更に恥さらし要素(見学者×3)が加わり、コウガ達は恥ずかしくてしょうがなかったという。

(124.85.219.88).. 2006年05月16日 05:38   No.154018
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…92回       
その頃,ヒエンは・・・


「・・・なかなか頭を悩ませるな・・・;」
「根本的にキャラが違うと,なりきりにくさは倍増しちまうって言うから仕方ねぇだろ;
 俺だって兄貴みたいな僕キャラとか紳士口調なんて,こんなならず者には無理なこったぃ・・・;」
「しかし,姿形がこうも同じならまだセリフがおぼつかずとも足止めぐらいにはなれるかもしれんな。
 もし相手がバカであればコウガを倒しただけで帰る事も考えられる・・・」
「それも否めないな」
「だが奴も堅実だと聞く,相手の動きを瞬時に見抜いて燕返しを繰り出したとスピリットロンの会話の内から聞いた・・・。
 それに奴は水蒸気を力に変える特殊な魔力の持ち主であるかも知れない・・・」
「ほーぅ,なかなか変わった魔力だな。
 でもそれ,結局は嬢っちゃん達の炎熱魔法で水蒸気を上に上に上げて地上戦仕掛けちまえば無効なんじゃね?」
「そうか,水蒸気を雲に変えて,何処かへ流してしまえば・・・!
 それに室内におびき寄せ,湿度0%に近づけた部屋へ閉じこめたなら此方の方が圧倒的有利になる・・・!
 奴の弱点は,ある意味熱や乾燥した空気なのかも知れないな!」
「んだw 直ぐスピリットロンに報告しようぜ!」

コウガ達のなりきり演習を見ていたヒエンとソルが会話を交わしていた。
その最中,シグレの弱点を見つけだしたソルに,ヒエンは対策法を考えつき話した。
するとそれが上手く行ったのならシグレにも勝てるのではないかとソルが言いだし,鎧羅族と交星族の技術で開発された『携帯』という通信手段で連絡を即座にすませたのである。
ちなみに『携帯』とは此方の世界の携帯電話と同じようなもので,メールや電話の機能の他にもメインコンピュータと無線LANリンクをして情報を引き出す事も可能なのだ。
こうして,交星族の方にソルとヒエンが見つけだしたシグレ対策法が伝わったのである・・・。

(219.169.212.198).. 2006年05月16日 20:30   No.154019
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…77回       
        第8部
「なるほど、シグレの周囲の湿度を0%にしてしまえば楽勝ということか。ソルの奴、冴えてるじゃないか!」
デュエルはソルのアイデアに賛同の意を示す。ちなみにここは、中央都市地下にある、交星族の会議場である。スノー達3人とドリラー達4人を除き、トラルー、タランス、ニトロ、ライブ、ストラー、といったメンバーが集まっている。もちろん、飛天以外の地域へ情報収集に行っていたメンバーも集結している。
「炎熱魔法はヒエンの得意分野だし、俺らは高みの見物といけるんじゃねぇか?」
「そう簡単に上手くいくと、本気で思ってるのかいストラー。シグレは時雨蒼燕流の数少ない生き残り。そしてその師範あたりの人物が世界のどこかで水の力を欲していると聞く。何故水の力なのかは分からないけど、とにかく巨大な力が間もなく師範が目覚めようとしていることは感づいている」
「同じ、水の力を持つ者同士の共鳴反応か何かっすね・・・」
「取り敢えず、あの雨雲とも雷雲ともつかないあの雲をどうにかしないと・・・」
「あの中にはシグレがいるんだよな?そしてあの雲は水蒸気が大量に含まれていると・・・。それなら、ローエングリンの電子レベルを最大にして撃てば凄い事にならないか!?」
「電気をよく通すのは水であって、水蒸気ではないよ。まぁ、雲の中の水蒸気を冷やせば水になるけど・・・」
「水蒸気を冷やす・・・。そうだ!スノーのブリザードボルトならそれができる!」
「早速スノーに連絡するっす。それと、冷凍光線を発射する装置を作ってみるっす」
「頼むよタランス、他の人はタランスの作業を手伝うか例の場所に偵察に行ってほしい。では、解散!」
かくして、交星族はシグレ対策の一つとしての新たな作戦の準備に取りかかったのであった。

(60.39.153.3).. 2006年05月17日 05:32   No.154020
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…78回       
         第9部
 そして準備から数日後、先行部隊としてトラルー達はシグレが潜んでいるであろう例の雨雲にやってきた。
「準備はいいっすね?あの雲の内部を冷やしたらすかさずローエングリンっす!」
「では・・・、始め!」
トラルーの合図で、スノーのブリザードボルト、タランスが開発した冷凍光線を一斉に雲に浴びせる。
「お、どんどん水蒸気が雨に変わっていくぜ!」
「ではこちらの出番だ。主砲照準!目標、雨雲!撃てーーーい!!」
クサナギの号令と共に、ツクヨミ、タケハヤ、ヒルメ、そしてクサナギ自身のローエングリンが一斉に火を噴いた。もちろん、電子レベルを最大にした状態で。すぐさま、雨雲に異変が起こり始めた。
「おや?雲内部で電子エネルギー増大。拡散してるよ。この作戦では、こんな事は起こらない筈なんだけど・・・」
「作戦通りいけば、直撃した瞬間に凄まじい放電が狭い範囲で発生した後に、雨雲は消えるという計算なんだが」
「おかしいっす、中の生命反応が増幅してるっすよ!こんな筈じゃ・・・」
そして雲の中では、怪しげな笑みを浮かべる者が1人。いや、2人か。
「・・・お目覚め、おめでとうございますザオウバルガ様」
「ふふふ・・・、ご苦労だったなシグレ。お前が集めた水蒸気、そして奴らの電子エネルギーで私は完全に復活することができた・・・」
「偉大なる邪炎破壊無双ザオウバルガ様!今こそ紅蓮龍騎を倒し、我ら時雨蒼燕流が世界に更に名を轟かせる時です!!」
「その通りだ、シグレよ。お前は今すぐ飛天地域へ向かい、紅蓮龍騎を抹殺してこい!ワイバーン&バードロ軍団を送ってやる」
「ハッ!必ずや紅蓮龍騎をこの手であの世へ送ってやります!」
そう言うと、シグレは水蒸気を使った新たな魔術で霧を発生させた。こうして、交星族メンバーに気づかれることなく飛天地域へと向かうのだ。もっとも、一旦聖龍地域側を通っての迂回方式での移動なのだが。
「さて、私も少し力を使ってみるか」
そう言うと、ザオウバルガは自らの体内に保存されている電子エネルギーを水の力で増大させ、交星族へ向けて放射したのである。
「うわ!?なんだ、雷!?」
「普通の雷じゃないっすよ!」
「中には生命反応・・・、でも、シグレとは比べものにならないくらいのエネルギーだ!」
「レ、レレレイヒッ!どうすんだよ、これじゃみんなやられちまうぜぇ!?」
「ウホ、ウホホッ、ウホオォッ!!(直撃)」
「ショックショクショクショーック!(直撃)」
「仕方ない、撤収だー!交星族メンツ、直ちにこの区域から全速離脱ー!!」
トラルーのとっさの指示で、例の雲から離脱し、飛天地域へと向かう交星族メンバー。しかし、シグレとワイバーン&バードロ軍団の襲撃は始まっていたのだった!

(60.39.153.3).. 2006年05月20日 05:32   No.154021
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…79回       
ちなみに、撤退中の反省会
スノ「なぁ、やっぱし炎で雨雲ごと焼いちゃえば良かったんじゃないか・・・?」
トラ「だって・・・さっきから雨降ってるから炎は意味無いと思って・・・」
タラ「んで、雨を利用しての電子攻撃でオダブツにしてしまおうと考えたわけっすか・・・」

キャラ投下です(2体)
名前:ワイバーン
パワー:6
種族:無魔族
必殺技:昇竜火炎弾
データ:バオウザルガが生み出す魔物で、炎を巧みに操っての攻撃が得意。鋭利な翼での切り裂き攻撃も強烈。シグレの部下でもある。
パートナー:蒼燕天舞シグレ
セリフ「ギャオオオーーーーン!!」
豆知識「時雨蒼燕流の師範であるザオウバルガは水と炎を同時に操る力を持っているらしいゾ!」

名前:バードロ
パワー:5
種族:無魔族
必殺技:燕大天舞
データ:ザオウバルガが生み出す魔物で、素速い動きと見事な旋回を駆使してのドッグファイトが得意。シグレの部下でもある。
パートナー:蒼燕天舞シグレ
セリフ「キュイーーーーッ!」
豆知識「ザオウバルガが生み出す魔物は、必ず翼を持っているらしいゾ!」

(60.39.153.3).. 2006年05月20日 05:44   No.154022
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…93回       
そのころ・・・


「・・・シグレと,ザオウバルガが覚醒したようです」
「安心なさい,我が子が邪心を失おうと,我ら『無魔』一族の未来は地上4部族の末裔達と共にある。
 寧ろ,我が子を操った憎きザオウバルガを葬り去って,あの子を幸せにしてやらなくては・・・。
 私,母親として何もあの子にしてあげられなかったんですもの・・・」
「ラン様・・・」
「直ぐに我が子等の元に援護部隊を。
 そして,我が子の邪心を打ち砕いてくれた者を探し出し,私の下へ連れてくるのです。
 あの子の力があれば,無魔族の永代の呪いも解けるはず・・・!」
「は・・・承知致しました」

ネレイドが拠点としていたあの場所に,緋色の髪の女性と黒装束の部下が居た。
ランと呼ばれた女性,彼女は無魔族の一人であるらしいものの,ネレイド達を操った元凶ではないらしい。
しかし,ザオウバルガとは一体どんな関係にあるのか,それは不明である。
兎にも角にも,ワイバーンとバードロの部隊やシグレ達から,自分の息子であるネレイド達を護ろうと,ランは部下に命じ無魔族に仕える魔物達の部隊を仕向けた。
そしてランと話をしていた部下は瞬時に姿を消し,未だ見ぬヒエンの存在を探しに地上へと降り立ったのであった。



と言う訳で新キャラ投下w

名前:無魔紅皇ラン
パワー:28
出身地:不明
必殺技:夢幻翔龍斬
データ:ネレイドの母親で,優しき慈愛に満ち溢れた無魔族の女皇。母親として傍にいてやれなかった事を喰い,息子等を助けようと自ら兵を動かし援護する。
ライバル:邪炎破壊無双ザオウバルガ

ラン
「憎きザオウバルガ・・・時雨蒼燕流を越える程に我が子は強くなります,必ずね・・・!」
ザオウバルガが覚醒したその時,ネレイド達がかつて拠点としていた場所に2人の無魔が居た。その片方・ランは部下であるセイファートにネレイドを護るように命じた。


名前:光天子セイファート
パワー:17
出身地:不明
必殺技:極光剣
データ:唯一ネレイドの邪心に服従せず単独行動を取っていた,光を司る無魔。ランの命令によりヒエンを探し出しネレイドを護る為の軍を仕向ける。
パートナー:無魔紅皇ラン

セイファート
「無魔族と地上の為にも,必ず会いに行くよ,ヒエンちゃん・・・!」
ランはそれと同時にネレイドを救ったヒエンを探し出して礼を伝えると共に,『大いなる力』を使って無魔族に掛かった『邪心の呪い』を解いてもらおうとしていた。

(219.169.212.198).. 2006年05月21日 20:04   No.154023
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…80回       
        第10部
 シグレ撃退に失敗し、更にはザオウバルガを復活させてしまうという大失態をしてしまったトラルーは、とにかく飛天地域へのシグレ達の進行を阻止すべく南へ向かっていた。
「なんてことだ・・・。まさか電子エネルギーを吸収することでザオウバルガが復活するとは。しかも僕の判断ミスで。・・・ああ、鬱になりそうだよ・・・」
「元気出すっす、別にあれはとんだアクシデントであるだけっす!」
ザオウバルガの復活が自分の責任であると己を責めるトラルー。それをタランスが励ます。と、その時、クサナギが時空の乱れを感知した。
「む?飛天地域上空に、時空の乱れが生じているぞ。これは・・・、恐らくワープ反応だ」
「ワープだって?んなもんトラルーぐらいしかできない筈だが?」
「ザオウバルガが魔物を送り込む為に魔力で作り出したゲートだとすれば?」
「飛天地域、ヤベエじゃん!!」
「総員、全速で飛天地域へ!時空の乱れの正体を突き止めるぞ!」
かくして、突如現れた時空の乱れが何なのかを突き止めるべくトラルー達は飛天地域へと急いだ。

(124.85.218.187).. 2006年05月26日 04:31   No.154024
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…94回       
第11部

その頃のネレイド達。


「・・・なぁ,この森,いつになったら抜けられるんだ・・・?」
「アタシに聞かれても解りませんよぉっ,せめて湖みたいな大きな水たまりさえあればアタシの能力で別の湖までワープ出来るんですけどぉ・・・;」
「その湖も見つからないしな・・・お手上げか・・・」

完全に迷ってました(笑
と言う訳で途方に暮れつつその場を動かない2人。
ちょっと動くにしろ,食料を集めに行く程度で後はその場に居留まるばかりである。

と,その時時空の歪みがネレイド達の近くに生じた。

「・・・! 時空の歪み・・・!!」
「一体誰よ!?」

しかしながら,其処に現れたのはユニコーンとペガサスを多数引き連れた金髪の青年だった。
しかも,ネレイドには見覚えがある顔だ。

「・・・セイファート・・・?
 本当に,セイファートなのか・・・??」
「そうだよ・・・迎えに来たんだ,ネレイド,フリズレート」
「うっ・・・ぅぅっ・・・セイファート様ぁっ!!」

かつての友であったセイファートとの再会。
フリズレートもネレイドも嬉しそうだ。
フリズレートなど涙を流してセイファートに抱きつく程である。
しかし,再会を喜ぶのも束の間だった。

「そんな事よりも・・・ザオウバルガが目覚めた・・・!
 君を操った張本人がもうすぐこっちに,ネレイド達を狙いにやってくる筈なんだ!
 今こうして護衛獣達を連れてきているのも,そう言った攻撃から君達2人を護る為なんだ・・・。
 それにこれ,ラン様からの命令でもあるし・・・」
「!? ザオウバルガ・・・,時雨蒼燕流師範のアイツか!!
 しかも,母さんが直々に兵を動かしてくれるなんて・・・;」
「あと,ネレイドの洗脳を解いた少女も探してる。
 その子に宿る『大いなる力』があれば,一族代々の呪いも解けるかも知れないって・・・」
「!? 呪いが解けるだと!?
 待てよ・・・そう言えば気を失うちょっと前ぐらいに,かすかに赤毛の飛天族のガキンチョを見たような・・・。
 それに,虹色の鎧に8色の4対の翼を持ってたな・・・」
「確か・・・周りから『ヒエン』って呼ばれていたような・・・」
「飛天族・・・それにヒエンの名・・・,きっとコウガさんの家系の人なんだ!
 何だか解らないけれど,ネレイドが洗脳されている間にコウガさんが蘇っていたんだ!
 きっと洗脳されていた君が無理矢理ヴァルハラから連れだして転生させたのかも・・・。
 それにそのヒエンちゃんが本当にネレイドの記憶にある少女と一致するなら,早くザオウバルガを倒し無魔族にかかった呪いを解く為にも探さなきゃ!」
「ああ!
 フリズレート,さっさとこの森を出てヒエンとか言うガキンチョ探すぞ!」
「はぅぅ; 待ってくださいよネレイド様ぁ〜〜;;」

こうして護衛獣達と共にネレイドとフリズレートはセイファートに連れられようやく森を脱出。
手がかりを掴んだセイファート共に,いよいよヒエン探しに動き出した。

(219.169.212.198).. 2006年05月27日 21:18   No.154025
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…81回       
 その頃、トラルー達は飛天地域に戻ってきた。
「クサナギ、あの時空の歪みの解析はできた?」
「ああ、あれは我々の聞いたことのない場所、ヴァルハラのもののようだ」
「ヴァルハラだって?それって、かつて強大な兵力を持つって言われてた帝都のことじゃないか」
「よく知ってるな、ニトロ。かつて無数の隕石が落下し、大陸の一部が水没したり多数の生物が死滅したという通称「帝都の大異変」で勢力が衰えた為に、現在は知名度が低くなってしまっている帝都。それがヴァルハラ」
「でも、そのヴァルハラが何の為にこの世界に?ヴァルハラにとっては、あまり重要なものがあるには思えないんだけど」
「そこまでは流石の私にも分からん。だが、おちおち休んでもいられないぞ。あの時、ほぼ同時に2つのゲートが開いたからな」
「つまり、片方はヴァルハラのもので確定、もう片方はまだ詳細不明っすね」
「ヴァルハラのものではないスペースゲートはどの方角に?」
「ここから・・・南に3キロ程。というより、飛天地域のど真ん中なんだが」
「宮殿エリアへ急ごう!悪い予感がする!」
トラルー達は一路飛天地域の宮殿エリアへと向かう。しかし、時既に遅し。宮殿エリアは、既に壊滅状態になっていたのであった!そして、天候は雨。更にはヒエンを探して宮殿にシグレ達ザオウバルガ軍が迫る。果たして、間に合うのであろうか?

(124.85.218.187).. 2006年05月29日 05:03   No.154026
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…95回       
爆音が響いた。
宮殿にザオウバルガ達が到着したのか,一角が崩れ落ちている。

「ぅわ・・・こりゃぁ,┣¨派手にやってくれたな・・・;」
「練習も上手く行かない内に本番〜!?
 ・・・あぁ,なんかボクどんどん不安になってきた;」
「俺も・・・;;」
「だがやれるだけなりきって,正体がばれたら元のキャラに戻って戦えばいい。
 そうすれば,奴も混乱して少し動きが鈍るかも知れないからな・・・」
「それにそうとなれば,もしかしたらヒエンちゃんの事偽者だって思って引き揚げるかも知れないしね;」
「一応私が狙っているのは其処だ。
 本物はこの世にいないと思わせ,その不意を突こうと思う」
「やっぱりヒエンちゃん,ボク等の家系とだけあって,頭脳明晰だなぁ・・・;」

此方も準備完了。
配備に着く前の最後の打ち合わせも済み,ヒエン達はそれぞれの場所へ散った。

「さて・・・かかって来いや,時雨蒼燕流・・・!!」

本物&偽者ヒエンちゃん三番勝負第1戦,先鋒のコウガ!
果たしてなりきり通せるのか,そして守り通せるのか。
闘いのゴングがまさに鳴ろうとしている・・・!!

(219.169.212.198).. 2006年05月29日 21:10   No.154027
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…82回       
       第12部
「うへぇ、来てみりゃ案の定だ」
スノーがげんなりするのも無理はない。すでに宮殿エリアの半分はザオウバルガ軍の手中にあるのだ。しかも、魔物の大群で防衛網を張っているのも分かる。
「こりゃあ、僕らは魔物の撃退だけで出番終わりそう・・・。まぁ、いいけどさ」
「もともと、奴らの狙いは紅蓮龍騎だしな」
「コウガ達の勝利でも願うっすかね」
「しかし、果たして例の作戦が成功するかなぁ」
「うーん・・・、そうだ。ニトロとライブは先回りして宮殿に入っていてほしい。そうすれば、いざというときには援護できるだろう?」
「なるほどな」
「了解ー。何かあったら連絡するよー」
そう言うと、ニトロとライブはビークルモードに変形し、防衛網をすり抜けて宮殿へと向かった。
「さて、問題はこの異常なまでの雨だな・・・」
「レイヒ〜。この雨じゃ、流石の紅蓮龍騎だって炎熱系魔法は使えねぇよな〜」
「ウホホ、どうするどうするウホホ」
「ここは、あの3人の戦略を信じるしかないさ。ショクショクショーック!」
「一応、アドベントライズにも宮殿に向かってもらったから、どうにかなる・・・かな?」
「でも、雨って時雨蒼燕流には好都合なのに、紅蓮龍騎には最悪じゃないっすか。勝ち目は・・・あるんすか?」
「気にするな、タランス。ぶっちゃけ知らん!!勝負は時の運っていうでしょ?ここはもう、運任せだね」
「・・・いいんすか、そんなことで・・・」
かくして、宮殿の周りでの戦いは始まった。そして、紅蓮龍騎(本物&偽物)VS時雨蒼燕流師弟コンビの戦いの行方はいかに!?

(124.85.218.187).. 2006年05月30日 05:42   No.154028
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…96回       
<第1戦>コウガVSシグレ

「・・・来たか,少し嫌な予感がしたのは貴様のせいだったのだな」
「おや,紅蓮龍騎自らお出ましになられるとは。
 これは好都合ですね・・・」
「私の命,取れるものなら取ってみるが良い!」

とにかくなりきっているコウガ。
どうやら上手く行ったようで,シグレはコウガの事を完全にヒエンだと思い込んでいる。
そして此処はコウガならでは。
生前の戦闘の勘が戻ってくるのか,剣を一振りするごとに余裕が出てくる。
しかも,あれだけ早いシグレの燕返しも微妙なタイミングをついて回避できている。
そして戦いつつもコウガは何とか例の部屋へシグレを誘い込み,密室状態にする事に成功した。

「おや? 自ら退路を断つとは,死の覚悟でも出来たのですかね?」
「ふん・・・貴様の時雨蒼燕流の時代は此処で終わる事になろう・・・!!」
「・・・?」

そして計画通りエアコンと除湿器,鎧羅地方から持ち込んだFF式暖房がフル稼働し,周囲の湿度を下げ気温をどんどん上げてゆく!!

「ほぉぅ,私の周囲から水分を奪おうという寸法ですか・・・」
「時雨蒼燕流の魔力,これでは使えまい!
 我が焔の制裁により消し炭と化せ!!」
「ふっ・・・そうは行きません!」
「何ッ!?」

しかしながらシグレの周囲にはいつの間にやらいくつか水球が。
シグレはその水球を刃に取り込むと,コウガに向かって斬りかかった!!
すると暖房やらで上がった気温をもろともせず,シグレの刃がコウガの顔に傷を付ける。
しかも,おまけで右腕にも酷い怪我を負わせるという始末。

「ぐっ・・・」
「ふふふ・・・どうやら,終わりになるのは貴方の方ですね,ヒエン!!」
「・・・まだだ,貴様の盲点は此処だ!!」
「な・・・ぐはぁっ!?」

しかしながらコウガ,不意を突いて男達が最も攻撃を受けたくない箇所に全力で蹴りを入れた!!

「ぐ・・・本物はこんなはしたない攻撃はしないはず・・・まさか貴方は・・・」
「・・・やっと解ったみてーだな,俺様は偽者だぜ!!」

そしてやっとシグレは目の前のヒエンが偽者である事に気が付いた。
しかしながら,アソコをやられてしまったお陰で立ち上がる事が出来ない。
この意を決した攻撃はまさにコウガにとっての最後の切り札であった。
それも,男にも女にも変身出来るコウガだからこそ出来る攻撃である。

「・・・悪いが,終わるのはアンタの方だ。
 先々代紅蓮龍騎・コウガ様の剣で散れ!!」
「!? がはっ・・・」

遂にコウガは動けない隙をついてシグレの胸に剣を突き刺し,炎を発してその身体を灼き尽くした!

「・・・終わったか・・・」
『いえ,マスター・・・,まだザオウバルガの元に奴の気配が残っています!
 どうやらこれは水分から魔力で錬成した影武者だったようですね・・・』
「ハメられたのはこっちだったのか!?
 くそっ・・・,こうなったら急いでヒエンちゃんのところへ向かおう!!」
『承知致しました,マスター』

しかしながらその身体は火が消えると多量の水となって床に落ちた。
オウガの言う通りの影武者だった。
それに,オウガはしっかりとザオウバルガ達2人がヒエンを狙っている事を感じ取ったのだ。
その2人がヒエンの部屋へ向かうのを予測して,コウガは合体を解かずに急いでヒエンの部屋へと向かったのだ・・・。

(219.169.212.198).. 2006年05月30日 17:02   No.154029
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…83回       
 外の激戦は尚も続く。ワイバーン&バードロ軍団の戦力はかなりのものである。その為、トラルー達は数の面で不利なのだ。しかし、そこへ陽気ともいえる笑いと共に3人のスピリットロンがやってきた。
「フォッホッホッホッ。トラルーさん、この隠居ジジイ達がお助けしますぞー」
「待たせたな、リーダー。チェキラー!」
「ふっ、仲間達と会うのも久々だな・・・」
スピリットロンにも、いくつかのグループが存在する。彼らもその1つ。御隠居ことスプラング、そのお供のオーバーとホイル。彼らは、この戦闘の前日にトラルーが呼び寄せた助っ人である。
「おお、待ってました、御隠居さん!」
「いくぜぇ、2丁拳銃乱射だヨー!」
オーバーの攻撃、乱射という割には狙いが正確である。
「ふっ、俺に追いつける魔物はいるかな?」
ホイルはビークルモードに変形し、敵をかく乱させながら銃で狙い撃ち。
「フォッホッホッホッ、では、この隠居ジジイの攻撃といきますかな」
そしてスプラングの攻撃は、なんと腰フリダンシングショット(本人命名)。腰を振りながら腰の部分にある銃を連射するという、なんとも怪しい攻撃である。威力が高いもんだから、更に怪しいものだ。が、魔物達の猛攻撃。
「くおおお〜、まだまだ若い者には負けん・・・ふぉぉおおおおおお!」(転倒)
「・・・大丈夫っすか、この隠居ジイサン」
「おのれ〜、どいつもこいつもワシのことを舐め腐りおって〜、くわぁぁぁぁぁ!」
腰振る度に、魔物は撃墜・・・。怪しさ満点のこの攻撃、敵に回すとある意味かなりの驚異(?)
「ど〜じゃ、まいったか!ファッハッハッハッ」
さて、外では新たに3人の強力な助っ人が加わり大混戦に。果たして、時雨蒼燕流師弟コンビと紅蓮龍騎軍団の勝負の行方は!?

(124.85.218.187).. 2006年05月31日 05:46   No.154030
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…84回       
名前:スプラング
パワー:7
出身地:鎧羅地域
必殺技:ブーストトルネード
データ:かなりの年寄りらしいがその心は無邪気でハッスルしており、その年を感じさせない。アタックブースターという強化ユニットもある。ヘリコプターに変形。愛称「御隠居」。
パートナー:オーバー&ホイル
セリフ「フォッホッホッ、若い者にはまだまだ負けませんぞ」
豆知識「スプラングとトラルーだけは、スピリットロンの中で普通の精霊と同じ大きさらしいゾ!」

名前:オーバー
パワー:6
出身地:交星地域
必殺技:2丁拳銃乱射
データ:スプラングのお供の一人で、「チェキラー!」などが口癖。防御力が高く、戦う場所は選ばない。オフロードバギーに変形。
パートナー:スプラング&ホイル
セリフ「いっちょ頑張るぜい、チェキラー!」
豆知識「オーバーとミキラーは意見が合うらしいゾ!」

名前:ホイル
パワー:6
出身地:交星地域
必殺技:スライショット
データ:スプラングのお供の一人で、オーバーとは違いクールな性格。常に落ち着いており、言いたい事はハッキリ言う。スポーツカーに変形。
パートナー:スプラング&オーバー
セリフ「時には非常さも必要さ」
豆知識「オーバーとホイルは性格は対照的だが、意見はいつも一致するらしいゾ!」

以上、新キャラ3人でした。

(124.85.218.187).. 2006年05月31日 05:59   No.154031
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…97回       
<第2戦>レンガVSシグレ

「母さんが負けた!?
 そんな,生きてるのに負けたって・・・!?」
『どうやら奴らは僕らの事をとっくのとに偽者だと見抜いていたみたいなんだ!
 それで水分から魔力で錬成した影武者を送り込み,僕達と戦わせて消耗を計った・・・。
 でも,まだ2体目が来るまでに時間があるから,此方も魔力を溜めて準備しておこう!』
「オッケー,クウガさん!」

未だに刺客の来ないレンガのところ。
クウガはザオウバルガ達が本物のいる場所に向かっている事を悟り,何としてでも分身を倒し,ヒエンが戦う時の負荷を軽減しようと考えたのだ。
それにコウガが部屋の窓からヒエンの部屋に飛んでいくのも見えたお陰でレンガも残って戦う意志を固めた。
そして・・・決戦の時は来た。

「・・・来たようだな,偽者同士全力でやり合おう」
「情報が早いようですね・・・,まぁいいでしょう,もうじき私の本体とザオウバルガ様は本物の紅蓮龍騎の元へ到着します。
 その時こそ,貴方達地上4部族の最後ですよ・・・!」
「世界は・・・渡す訳には行かぬ!」

今度はコウガの時と違ってシグレが先鋒をきった。
レンガも溜めておいた魔力で反撃,徐々に分身から水分を蒸発させ,力を抜いてゆく。
シグレもその水蒸気を水球に変えて攻撃するが,レンガの頭脳プレイの前には無駄だった。
そして最後の抵抗としてこんな攻撃を放った。

「くっ・・・私が此処まで追いつめられるとは・・・!!」
「・・・観念するが良い,この私に剣を突きつけ命を狙った罪,高くつくぞ・・・!」
「斯くなる上は・・・貴方も道連れに!」
「何!?」

するとそのセリフと同時にシグレの身体が一気に水と化し,レンガの周囲を取り巻いて大きな水球を形成,その中にレンガをすっぽり閉じこめてしまったのだ。

「ぐっ・・・がぼっ・・・!!」

しかしここは持ち前の肺活量と体力で何とか持ちこたえたレンガ。
魔力が消えるまでに時間が掛かると判断し,無駄に抵抗せずその水球の中でじっとその時を待った。

(このままじゃ息はもたない・・・だけれど,此処で魔法を使ったとしたら,ボクは結局この中で溺死する・・・!
 こうなったら,一か八か,ボクの肺活量に懸けるしかないね・・・)

水球が形成されてから数分。
レンガの息もそろそろ限界に近づいてきた。

「・・・っ・・・ごぼぁっ・・・!!」

彼の口から異様なまでに気泡が漏れだした。
それと同時に,水球の下の方から水滴が滴り落ちる。
魔力が消えかけている証拠なのだろうか。

「・・・がぼっ・・・ごぼがっ・・・!!」
(・・・母さん,ヒエンちゃん,ごめんね・・・ボク・・・もうこれ以上・・・もちそうにないや・・・)

レンガが最後の気泡を放出した。
それと同時にうなだれてしまうレンガ。
水球の水滴が段々と大きくなる中で,彼は意識を失った・・・。
そして,その数分後,レンガはようやく水球から解放され,廊下に倒れ込んだ形で後にツバキに見つけられる事となる。

(219.169.212.198).. 2006年05月31日 16:09   No.154032
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…85回       
「こちらライブ、トラルーどうぞ」
「こちらトラルー、何事かな?」
「どうやらシグレは水を用いて影武者をいくつか錬成して囮にしていた模様、本体はザオウバルガと共に着実にヒエンの下へ進行中・・・」
「なるほど・・・影武者を使ってこちらの裏の裏をかくとは。水中戦があまり得意ではないとはいえ、一応僕らが溺死することはないから影武者は残ってたら全て抑えておくんだ。いいね」
「了解、交信終わり」
「どうやら、ヒエンさん達の提案した作戦は失敗したようですなぁ」
「うん、これは結構ヤバイよ。古い文書で見た記憶があるんだけど、炎熱系の魔法を操る魔法騎士達にとって時雨蒼燕流は天敵に近い存在なんだって。だから、これをヒエンとソルだけで撃破するっていうのは容易じゃないよ」
「炎は水で消えてしまうからな・・・」
「ヒエン達にとっちゃ、ある意味史上最大のピンチかもしれないヨー」
「とはいっても、こっちの魔物達はいくら倒してもキリがねぇし、ヒエン達に加勢することもできねぇぜ?レイヒ〜」
「さ〜て、3本勝負はどうなっているかな・・・っと、またもや通信だ。こちらトラルー、報告どうぞ」
「こちらストラー、大変だ!レンガがやられた!だが、どうも変なんだ。大した傷は無いんだが、影武者の技で窒息させられたみたいなんだ!」
「その技がどんなものか分かるかい?」
「ああ、俺達が到着した時には技を使ってる真っ最中だったからな。なんか影武者が水球になってレンガを包み込んだらしい。そして俺達が助け出そうとした時にはもう手遅れ・・・、ヒエンは窒息しちまったよ。今はツバキに運ばれて医務室送りになってるが・・・」
「・・・そうか・・・。報告ありがとう。ライブには言ってあるから分かってるかもしれないけども、今合流しているメンバー全員でヒエンの護衛及び影武者の封じ込みを。まだいくつかいる筈だから・・・」
「分かった。そっちはどうよ?」
「こちらは御隠居達が到着したから問題無い。そちらの健闘を祈る。それとヒエンに伝えてくれ。『幸運を祈る』・・・ってね」
「分かった。交信終わりだ」
通信を切ると、ストラーはアドベントライズを引き連れ、ヒエンとソルがいる宮殿の最も奥へと向かった。そして、到着すると同時に、ストラーはトラルーからの伝言をヒエンに伝えるのだった。

(124.85.218.187).. 2006年06月02日 05:13   No.154033
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…98回       
<第3戦>ヒエンVSシグレ(本物同士)

「・・・そうか,レンガは倒され,コウガも今こうして私の護衛に回るハメになったか・・・」
「ああ,奴ら相当な水使いらしい。
 それにフレイザード達に寄れば,ザオウバルガは水だけでなく炎も同時に操れるらしい!
 恐ろしい事になってきたな・・・」
『ですが,此方もトゥライを呼び寄せれば天魔龍騎としての復活も可能でしょう。
 それと同時に,何かヒエン様に新たな力を感じるのですが・・・』
「私に・・・新しい力?」
『ああ,俺も感じる。
 どうやらヒエンの心の影らしいな・・・』
「え!?」
<<ふふふ・・・よくぞお気づきで。
 今から彼女の身体を抜け出し,実体化して差し上げますよ>>
「・・・誰だ・・・!」

突然の異変。
オウガとソルが感じたヒエンの心の『影』の存在。
そしてその『影』は自らの意志でヒエンから抜け出し,姿を現した。

「初めまして,皆さん・・・。
 私は暗黒魔戒騎士ヨウガ,彼女の心の影である事は既に感知して頂けたでしょう。
 トゥライの時のように敵に回るような事は致しません,ご安心を」
「・・・お前が,私の影なのか・・・!?」

暗黒魔戒騎士ヨウガ。 影はそう名乗る。
しかしながら彼はヒエンに友好的な態度を取ろうとしていた。
しかも敵意は全くない。
オウガの感じた『新しい力』とはヨウガの事だったようだ。

「さて・・・ヒエンさん,私が此処に出てきたと言う事はどういう事なのか,想像はつきますね?」
「私と合体し,私を天魔龍騎にしようと言う考えだな・・・。
 しかし,トゥライの時のようにそう上手く行くものなのか?」
「心配なさらずとも,私の力で魔界に眠らせた鎧を召喚すれば簡単な事。
 この魔道具でこうして円を描けば・・・」

するとヨウガは首に下げていたシルバーアクセサリーのペンダントを外し,鎖の先端を持って頭上で回し,光の円を描いた。
そこから光が差し込み,ヨウガの目の前に黒い狼を象ったようなフルアーマーが現れた。

「・・・この鎧こそ暗黒魔戒騎士『キバ』の称号を継ぐ者にだけ与えられる者。
 何百体ものホラー(怪物)を喰らい,無限の闇の力を持ったこの鎧を纏った私と合体したのなら,貴方に宿る無限の光の力と融合し,『大いなる力』と共に正義を貫く力となりましょう・・・」
「其処まで強くなれるというのか・・・」
『・・・嬢っちゃん,此処は試すしか無さそうだな』
「ああ・・・解った,ヨウガと言ったか・・・私と合体し,その正義の力を見せて貰おう」
「承知致しました・・・」

ヨウガの説明とソルの説得により,ヒエンは半信半疑ながらもヨウガとの合体を決めた。
ヨウガの身体に黒い鎧が纏われた後,ヒエンはヨウガと手を繋ぎ,精神を統一する・・・。
そして二人の身体が徐々に重なり合い,ついには漆黒の鎧を纏った騎士が誕生したのであった!

(219.169.212.198).. 2006年06月02日 20:28   No.154034
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…99回       
と言う訳で新キャラ投下!


名前:暗黒魔戒騎士ヨウガ
パワー:15
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:轟天斬魔剣
データ:突如としてヒエンから抜け出したヒエンの心の影。魔を戒める意味合いの称号を持つその訳は謎に包まれている。
パートナー:紅蓮龍騎ヒエン

ヨウガ
「この暗黒の力,必ず貴方のお役に立てて見せましょう・・・」
ウェ:ヨウガはヒエンそっくりだが色合いは毒々しいらしいゾ!


名前:天魔龍騎ヒエン
パワー:30
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:聖天斬魔剣
データ:ヨウガと合体し,コウガ同様天魔龍騎として目覚めたヒエン。新たな仲間・ヨウガの闇の力を手にシグレに立ち向かう!
ライバル:蒼燕天舞シグレ&邪炎破壊無双ザオウバルガ

ヒエン
「私の全てを懸けて・・・ザオウバルガ,貴様を闇に葬り去ってやる!!」
ヨウガとの合体によりヒエンの光の力が彼の闇の力と融合し,絶大な力を生んだ。それと同時に『大いなる力』と共鳴し,ヒエンの正義を貫く心に応じてより一層彼女の力を引き出していった。

(219.169.212.198).. 2006年06月02日 20:36   No.154035
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…86回       
 ヨウガの突然の参戦が決まり、更には新たな憑依合体が始まった頃、外では決着がつこうとしていた。
「これで、最後だ!ショーック!!」
フリートが最後のワイバーンを撃破したのだ。しかし、この結果を招いたのは、スピリットロンとはまた別なグループ、オムニコン達の参戦だ。彼らは、本来戦いは好まず、ただエネルギー資源を手に入れる仕事に従事する存在。しかし、彼らにも最大の武器がある。それは、団結力である。オムニコン達は一つ一つの星を大事にする。その為に、飛天地域を襲撃しているザオウバルガ軍が許せずに緊急参戦したのである。オムニコンの数はワイバーン&バードロ軍団よりも圧倒的に多く、交星族の逆転勝利となったのである。
「いやはや、ありがとう。まさか君達が来てくれるとは思わなかったよ」
「なーに、気にすんな」
「僕達はただ、平和になってほしかっただけ〜」
「こういう風な大事な戦いには、協力するアル」
順に、ブラーム、エアイド、シグレアがオムニコンとしての意見を述べた。
「では、直ちに飛天地域の復興作業の準備をしてもらえるかな?」
「イエッサー!」
オムニコンには、同型の者がたくさんいる。そしてそれぞれが自分に合った仕事をするのだ。オムニコン達が作業準備にかかった頃、トラルーは自然と宮殿の方を見た。
「ザオウバルガ・・・ヴァルハラ・・・これには何か繋がりでもあるのだろうか・・・?」
ふと思った疑問を一人呟くと、復興作業の計画を立てるのだった。

(124.85.218.187).. 2006年06月03日 04:23   No.154036
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…87回       
新キャラ3名投下。

名前:ブラーム
パワー:3
出身地:交星地域
必殺技:エナジークラッシュ
データ:オムニコンに所属しており、主に力仕事を率先して行う。その怪力は、小さい姿からは想像もできないほど。ジープに変形。
所属:オムニコン
セリフ「せっせと働けば、必ず何かが手に入る」
豆知識「オムニコンの大きさはスピリットロンと大して変わらないらしいゾ!」

名前:エアイド
パワー:3
出身地:交星地域
必殺技:エナジーウインド
データ:オムニコンに所属しており、主に空中での活動を率先して行う。基本的にほのぼのとしている。飛行機に変形。
所属:オムニコン
セリフ「空中散歩なんていいとは思わない?」
豆知識「オムニコンには同型の者がたくさんいるので、個人の呼び名も持っているらしいゾ!」

名前:シグレア
パワー:3
出身地:交星地域
必殺技:エナジーフレア
データ:オムニコンに所属しており、電子的な細かい作業は彼の役目。「〜でアル」が口癖。探査機に変形。たまに探索任務に出ることもある。
所属:オムニコン
セリフ「ワタシは、この星も結構好きでアル」
豆知識「オムニコンにしか作れない、特殊なアイテムが存在するらしいゾ!」

(124.85.218.187).. 2006年06月03日 04:40   No.154037
++ 飛天王コウガ (オリカ王子)…100回       
龍のような,狼のような,雄々しい兜。
ヒエンの紅蓮の瞳も皇魔族っぽいがちゃんと見えており,顔の下半分も見える。
更に鎧は炎を纏ったかのような揺らめくイメージの突起が所々に出てきている。
更に手にした剣は『大いなる力』を解放した時にも使った光の剣『ファルシオン』,左手に持つ楯は覇者の証たる炎の紋章『封印の楯』だった。
ついでに言うと,ヒエンの背には鎧に突起にそって4対の黄金の翼が生えている。
神々とも言えようこの姿,オウガは見ただけで感心する。

『ああ・・・禍々しい色合いながらも,何と神々しいお姿なのでしょう・・・』
「うん・・・悔しいけれど♪ お前に惚れた♪ ギャランドゥ♪ ギャランドゥ♪」(これ知ってたらネ申だよ
『マスター・・・その歌,古すぎませんか??(汗』
「あは〜っ☆ミ だめ?」
『ダメな訳じゃないんだがな・・・;;』

コウガのボケも決まった所で,ようやく英霊達も到着した。
早速コウガはトゥライと合体し天魔龍騎へクラスチェンジ。
天魔龍騎が二人揃った所で,ツバキたちが急いで駆け込んできた。

「ツバキさん!! レンガは・・・ウチの子は?」
「安心しろ,あの後気絶したに留まっただけで,一命は取り留めてる。
 だがショックで空牙との合体が解けたらしいから,戦線離脱はやむを得ないな・・・」
「そっか・・・,生きているにせよ,此処で一緒に戦えない事,また悔やむだろうなぁ・・・」
「それに,レンガ自体は心の影が存在するかどうかも知らない。
 これがきっかけで,心の影と出会えればいいのだが・・・」
『そうすりゃ天魔龍騎が3人揃って,こっちの戦局も有利になりそうッスねぇ』
「んだw でも其処はレンガに懸けるしかないけどね・・・」
「・・・雷雨が激しくなってきた,そろそろ奴らも近づいてきたか・・・」
「奴らが現れた時の衝撃に備えてバリアを張ります。
 皆さん,下がっていてください・・・」

ホムラの言葉にヒエン達はツバキたちが囲む中へ下がる。
ホムラ達天上魔導四天皇達は,それぞれ自分の守護する方角へつき,自らの武器を手に何やら詠唱を始める。
それと同時に,頭のサークレットと武器が共鳴して輝きを放ち始める・・・。

『秘技・四神守護方陣!!』

その声と共に4つの光がホムラ達から放たれ,ホムラ達のつま先当たりから光のドームを形成していく。

「これで・・・しばらく大丈夫そうね・・・」

(219.169.212.198).. 2006年06月05日 12:53   No.154038
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…88回       
 現場に到着したストラー達は、柱の影などに隠れつつシグレ達の到着を待っていた。そんな中での小声での雑談。
「・・・なぁ、リーダーは分かったか?さっきコウガが歌った歌」
「知らねぇよ。クレーラーが知らねぇのに俺が知ってるわけねぇだろ。コウガの奴・・・、感情表現は大いに結構だけどよ、もう少し他の連中が知ってるようなネタ使えっつーの」
どうやら交星族内では、あの歌の知名度は皆無に等しいらしい。知ってる者を探す方が至難の業であろう。それはさておき、アドベントライズ+α全員のセンサーが生命反応を感知した。
「来るぞ!」
胸を張り、堂々と時雨蒼燕流師弟コンビが姿を現した。その表情には、かなりの余裕が見られる。そして、トラルーが予想していた通り影武者が何体か同行してきた。
「よし、影武者共を取り押さえろ!ヒエン達には一切近づけるなよ!」
ストラーの合図で、アドベントライズの面々とニトロ&ライブが影武者に攻撃を仕掛けた。
「な、交星族!?ザオウバルガ様、彼らは精霊の一種、水の攻撃は殆ど意味が無いです!」
「狼狽えるな。何の為に会得した剣技だ?我らの真骨頂は燕返しにあるという事を忘れるな。それに、影武者を封じられたところで何も問題は生じない」
「そ、そうでしたね。しかし、肝心の紅蓮龍騎は仲間のバリアで守られています。どれ程強固なものか・・・」
「ならば、私が直々に破壊してくれよう・・・」
ザオウバルガが、遂に戦闘態勢をとった。さぁ、紅蓮龍騎VS時雨蒼燕流の激しい戦いの時はきた!

(124.85.218.187).. 2006年06月06日 05:27   No.154039
++ 飛天王コウガ (オリカ王子)…101回       
「我が力,思い知るが良い・・・!!」

ザオウバルガがバリアに向かって剣を振り下ろした。
だがしかし,手首が逆側に捻ってしまいそうな程にまで弾かれる。

「ふん,少しは硬いようだな・・・」
「少しじゃなくて大分だっつの!
 ッたく,天界の魔導を司る4人の皇の存在ぐらい知ってる癖に,力量までは知らないなんてな・・・;;」
「そりゃあ交戦した事もありませんからね,私共・・・」
「そうこう言っている内にまた一撃来たぞ!」

ヒエンの声に気が付いてバリアの方を見やるツバキ。
見ればザオウバルガ,狂ったように何度も斬撃を繰り出して破壊しようとして居るではないか!
しかしながら此処は天上魔導四天皇の力の見せ所,それでもバリアはびくともしない。
ザオウバルガに少し疲労の色が見えてきた所で,ヒエンとコウガが同時に走り出した!

「喰らえッ!」
『交差・紅蓮翔破斬!!』

その声と同時に,ヒエンとコウガが同時に紅蓮翔破斬を放つ。
何とか自らの刀で全ての斬撃を防ぐも,燕返しで一撃入れるまでの隙はなかったようだ。
其処へヒエンがダメ押しで魔術を放つ。

「ギガ・フレア!!」

ヒエンの一声と共にザオウバルガの周囲の大気の温度が急激に上昇,ザオウバルガを灼熱の地獄の中へ落としたのだ。
しかし,流石のザオウバルガも少しは熱に強い。
更に水と炎を同時に操る力を発動し,ヒエンとコウガにそれぞれぶつける!!

「うあぁぁぁぁっ!?」
「どぅはっ!! こ,コイツ・・・水と炎を同時に操ってきやがった・・・!」

何とかバリアの中に避難は出来たものの,この一撃のダメージは思っていたより大きいものだった。
ザオウバルガの力を知り,紅蓮龍騎VS時雨蒼燕流の戦局はまた振り出しに戻った。

(219.169.212.198).. 2006年06月07日 14:00   No.154040
++ 飛天王コウガ (オリカ王子)…102回       
しかし,其処にヒエン達の姿はない,一体どうしたものか・・・。

「バカめ! かつてのジェネシスの威力についてのデータをこっそりコピーさせて貰った甲斐があったな・・・」
「此方も一度外へ避難してしまえば無傷で済みますもんね」
「ま,ここら辺はアンタらの計算違いだったんじゃねーの?」

なんと宮殿の外にバリアごとテレポートして,ジェネシスの驚異から免れていたのだ!
しかも,いつの間にやらヒエンとコウガの体に虹色の鎧が纏われており,『大いなる力』の再覚醒を告げていた。
そして,更にその後には,かつての獣牙族のような獣人を象った紅いMSのような機械が浮いている。

「・・・それよりも,だ。
 そっちがジェネシスを使ってくると言う事なら,此方も天界に保存して置いたとっておきを出動させるぜ!
 見ろ,この『魔想騎士』(マジカルミラージュナイト,又はまそうきし)の神々しさ!
 コイツを纏えば,そのジェネシス並みの力が発揮出来るって訳なんだよ!!」
「ちなみにだな・・・」

コウガからの説明の後,ヒエンの一言でコックピットが開く。
すると其処には,医務室で休んでいたはずのレンガが乗っていた!
しかも,レンガの席の後には,コウガとヒエンの分なのか,2人分の空席があった。

「この魔想騎士,『クリムゾンウルフ』のメインパイロットに選ばれたのはボクなんだよ!
 ふふ,これで紅蓮龍騎は歴代の3人が揃ったね!
 そっちはたった二人だし,そんなに小さな身体じゃこの魔想騎士の剣,受け止められる訳無いよねぇw
 そんな訳で,そっちには消えて貰うよ!!」

レンガもまた,虹色の鎧を身に纏っていた。
そもそも何故レンガが此処に戻ってこられたのかというと,ザオウバルガが到着して数分後に遡らなければならない・・・。

(219.169.212.198).. 2006年06月09日 20:42   No.154042
++ 飛天王コウガ (オリカ王子)…103回       
レンガが眼を醒ました時,その傍にはかつてコウガと戦った仲間の英霊達が居た。
クウガ,ソウガ,トゥライ・・・それにファウストや先代飛天王のアレックスなどもいる。
その中に混ざって,皇魔族を裏切り魔界から抜け出して聖龍地方に住み着いた皇魔族の青年二人が居た。
・・・実はこの二人,ツバキたちと仲が良くレンガの介護を任されたのだ。
そして目覚めたレンガは,真っ先にコウガ達の事を気に掛ける。
青年の片方であるユウガがそれに応えると,もう片方の青年コクガから意外な事実が告げられた。

『お前に心の影こそ無いが,その代わりトゥライとファウストの力を借りれば天魔龍騎になる事が出来る』

そう,その言葉を信じたレンガは早速トゥライとファウストの2人と合体,そしてものの見事に天魔龍騎として覚醒したのである。
更にユウガ達がツバキから託された魔想騎士をレンガに渡した後,レンガは急いで乗り込み,コウガ達の元へ向かったのだ。
そして着いた時,丁度ジェネシスによるレーザーから回避する為にホムラ達がバリアごとテレポートした瞬間に立ち会ったのだ。
閃光が迸る中でレンガは事情を説明し,そうして今に至る。

レンガ達3人の乗る魔想騎士,それには一体どんな力が秘められているのか・・・。

(219.169.212.198).. 2006年06月09日 20:51   No.154043
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…90回       
「おのれ・・・、小賢しい真似を・・・」
「ザオウバルガ様、どうか落ち着いてください。しかし、悪い事は重なるものですね・・・。どうやら、外の魔物軍団は全滅したみたいです。もしこのまま外の交星族がこちらに向かえば、あっという間に包囲されてしまいます!」
「ええい、こうなれば外の奴らだけでも・・・!シグレよ!今奴らはどの方角にいる!?」
「恐らく、南の方かと・・・」
「ならば、目標点入力!目標、南方面!次発のチャージもさっさと済ませるのだ!」
「は、はい!すぐに目標点入力と再チャージを完了させます!!」
もちろん、これをストラー達が見逃すはずなどなかった。すぐにジェネシスへと向かう。
「いいな、所詮あれはコピー、まがい物だ。オリジナルよりは明らかに耐久力が低いだろう!」
「全員、ビーム砲照準!撃てー!!」
ニトロ、ライブ、ストラー、ドリラー、ショベラー、ミキラー、クレーラーのビームが一気にジェネシスに襲いかかる。だが、本体目前で弾かれてしまう。
「ちぃっ、魔力のバリアを展開してやがる!」
「これじゃ、いくら撃っても無駄だぜ!?」
「いいや、オリジナルの特殊シールドと同じく、あのバリアを展開する為の魔力も無限じゃない!全員、ビームを一点に集中させるんだ!何度も同じところを攻撃されれば、あのバリアだって限界になるさ!撃てー!撃ちまくれーーー!!」
ライブに促され、攻撃目標を一点に集中させて連続でビームを叩き込む。
「や、やめろ!そんな事をされたらこちらの計画が台無しだ!シグレ、さっさと奴らを撃ち落としてしまえ!!」
「はっ、ただいま!・・・って、このジェネシスには迎撃システムがありませんけど!?」
「魔力の都合上、どうしても迎撃システムまでは複製できなかったのだ!お前が直々に奴らを落としてこい!」
「分かりましたよ、やればいいんでしょ!!」
半ばヤケクソでシグレがストラー達に攻撃を加える。だが、攻撃に移るのが遅かった。何かが割れるような凄い音がしたのだ。そう、ストラー達の連続攻撃に耐えきれずジェネシスのバリアが壊れたのである。もはや本体はむき出し。
「よーし、全員一斉攻撃!!」
「や、やめろーーーーーーーーーーーーー!!」
シグレの防御だけではストラー達のビーム全てを防ぐのは不可能である。ビームはジェネシスのあちこちに命中し、膨大なエネルギーによる大爆発が起こったのだった。

(124.85.218.187).. 2006年06月10日 06:19   No.154044
++ 飛天王コウガ (オリカ王子)…104回       
「ぉわ; さっすが・・・;;」
「水と炎の合成だから爆発も凄いですね;
 こっちのバリアはちゃんと機能しているお陰でその爆風にも押されてませんし・・・」

「良し,母さん,ヒエンちゃん!
 ザオウバルガとシグレに止めを刺そう!」
「ああ! 気が動転している今がチャンスだ!」
「我ら紅蓮龍騎に宿る力,その魂に刻め!!」

バリア内のホムラ達,魔想騎士内のコウガ達もその光景を目の当たりにしていた。
其処をチャンスと見て,コウガ達3人の乗る魔想騎士が剣を抜いて突進してくる!
その剣には次第に虹色に輝く炎が纏われ,揺らめきと熱,炎自体の大きさも段々とザオウバルガに近づくに連れて大きくなって行く。

「うおぉぉぉぉおぉぉおぉぉおおぉぉぉぉぉっ!!」

3人の声と意志が重なる。
3人の心が一つになる。
ザオウバルガを倒したい憎悪が,世界を平和にしたい情熱が,大切なものを護りたい愛情が,剣に宿り炎をより強くしていく!

そして,ザオウバルガとシグレに向けて,彼女らの携える剣が振り下ろされる。
それと同時に,閃光が迸り,視界が全て真っ白になった――――――!!

(219.169.212.198).. 2006年06月10日 17:19   No.154045
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…91回       
 眩い閃光、そしてジェネシス並の大爆発・・・。かくして、ザオウバルガとシグレの時雨蒼燕流の師弟コンビは倒れたかに見えた。しかし、そうではなかった。
「・・・どうだ、ライブ。生命反応は?あれだけの威力だ、まともにくらってるなら死なない方がおかしいからな」
「あの爆発のせいでセンサーが少し狂ってるね。こりゃあ、判定は無理かな・・・っと、クレーラー、そっちのはどう?」
「しっかりと生命反応が出てるぜ、2人分」
「なんだって!?じゃあ、あの2人は寸前で逃げたっていうのか!?」
「いや、だいぶ大けがしてるみたいだからくらったんだろうよ」
「まぁ、生きていたならトドメをさすまでだ」
ストラーが攻撃しようとしたが、そうする前に通信が入った。

 所変わってこちらは宮殿の外。ブラーム、エアイド、シグレアのオムニコン達を中心に、交星族メンバーは戦闘区域となったエリアの復興作業に取りかかっていた。そんな中で、あの大爆発の音と光が宮殿から漏れたのをトラルーは心配して、ストラーに通信を入れたのだ。
「ストラー、聞こえるかい?トラルーだ」
「おお、トラルー!そっちは無事だったか」
「オムニコン達も参戦してくれたおかげだよ。ところで、宮殿の中で何が起きたんだい?凄い爆発があったみたいだけど・・・」
「ああ、いろいろあるから、洗いざらい説明するぜ」
説明すること15分・・・。
「ほほう、そんなことがあったのか。しかし、ジェネシスを複製するとは、ザオウバルガも禁忌を犯す奴だなぁ、まったく」
「なぁ、そのジェネシスっつーのは、具体的にはどんなものなんだよ?」
「ジェネシスっていうのは、本来は一つの町ぐらいの大きさはあったと思われる巨大核兵器だ。原理としては、内部の特殊な装置(ニュートロンジャマーキャンセラー)を用いて核爆発を起こし、それによって生じた核エネルギーで強烈なガンマ線を発射するというものだ。そのガンマ線、オリジナルならば大艦隊を一瞬で全滅させたり、大きな都市をも一撃で消し飛ばす程の威力がある」
「そんなものを、ザオウバルガは複製したのか。恐ろしい限りだな」
「正直、ジェネシスの技術を盗んでいたのには驚いたよ。ジェネシスが投入された戦争の終結後、あれのテクノロジーはほぼ完全に抹消してしまった筈だからね。まぁ何はともあれ、甚大な被害が出なかったのは不幸中の幸いだね」
「ああ、もうビックリしたぜ。んで、俺達はどうすればいい?」
「では、一足先にこちらと合流し、復興作業を手伝ってもらおうかな」
「了解だ!んじゃ、サッサと合流するぜ」
こうして、交星族メンバーは全て復興作業に回されるのであった・・・。

(124.85.218.187).. 2006年06月12日 18:14   No.154046
++ 飛天王コウガ (オリカ王子)…105回       
「・・・逃げられたか・・・」
「でも・・・一応勝ったんだよね?」
「ああ,大目玉食らわす事には成功したと言っても過言じゃねぇや。
 それにこの酷い怪我でなら,回復にはしばらくかかるだろうし・・・」
「だが,誰か私の知る者が止めを刺しに行く予感がする。
 恐らく,近くの森に逃げ込んだ所を・・・」


ちゅどーん!!


「・・・ほらな?」
「あらまー・・・」
「生命反応が滅茶苦茶弱ってる・・・; こりゃ,長くないね」

コウガ達も一安心,魔想騎士内で会話を交わす内に近くの森の方で爆発音があったのが聞こえ,誰かが爆発を起こしたのだと悟った。
そしてヒエンは,それが自分の知る者の行動である事を自ずと感づいていたのである。


所変わって少し時を遡った森の中。
案の定ザオウバルガとシグレがよたよたと歩いていた。
体中から血を流し,歩くのがやっとというような感じである。

「・・・侮りすぎましたね,ザオウバルガ様・・・」
「仕方あるまい・・・,ジェネシスの複製を破壊された時の気の動転がこうさせたのだ・・・」
「これから・・・如何致しましょう?」
「一度雨雲に戻り,力を養おう・・・」

今後についての会話だ。
結局は拠点に戻って体勢を立て直そうという様子だが,果たして飛ぶ程の体力があるのだろうか。
そんなとき,ザオウバルガ達の前にあの人が立ちはだかる。

「ほぉーん,アンタらが母さんの言ってた『時雨蒼燕流』の使い手か」
「!! 無魔紅皇の子倅(こせがれ)ッ・・・!!」

そう,ネレイドだ。
セイファートとフリズレート,それに護衛モンスター達も後にいる。
ついでに言うと,ユニコーンたちがザオウバルガを包囲している為,逃げ道は最早空しかないのだ。
だが飛べるような体力も無さそうなシグレ達にとって,もう逃げ道はないも同然。
ネレイドにとっては格好のストレス発散道具のようだ。

「そーいや,アンタが俺の事洗脳したんだったな・・・!
 そのせいで散々な目にあって,お陰で俺様の正義の魂に火がついちまった。
 この代償,高くつくぜ・・・!」
「・・・ザオウバルガ様,逃げましょう!!
 何だかもの凄く嫌な予感が・・・;;」
「しかし逃げ道を塞がれた・・・,空を飛ぼうとも,最早我々にはそんな力は残っておらん・・・;;」
「・・・最後の祈祷は済んだか?」
「・・・・・・お,お許しをっ・・・!!」
「・・・終わったみてぇだな。 じゃあくたばれ!」
「ひぃぃぃぃぃぃぃっっっ!!」


ちゅどーん!!


「へっ,スッキリしたぜw
 良し,セイファート,フリズレート,行こうぜ」

「・・・もう人生に疲れました,いっそのこと死にたいです,ザオウバルガ様・・・(涙」
「我が野望は永遠・・・也・・・ぐふぅっ・・・」


結局ネレイドの放った爆発系魔法によってKO。
シグレもザオウバルガももう既に生きる気力が殆ど残っていないようだ・・・。
こうして,ネレイドは一路飛天地方宮殿へと向かうのであった。

(219.169.212.198).. 2006年06月12日 20:38   No.154047
++ マイン (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…92回       
        第13部
「・・・ザオウバルガめ、案外不甲斐ない。紅蓮龍騎を始末し損ねるとはな。まぁいい、彼らとて貴重な戦力。今の力で足りぬなら、新たな力を与えて倒させればいい・・・」
ネレイドがザオウバルガ達を倒した現場の上空から飛天地域の状況を見つめる一人の男。そして彼を乗せているステルス機型ビークル。形からすると、どうやら交星族の一員のようである。ビークルの方が男に尋ねた。
「プロイツェン様、どうやらトラルーもザオウバルガの野望阻止に貢献したみたいですよ」
「なに、それは本当かウィンバー!!よりによってトラルーが紅蓮龍騎と協力関係にあるとは思ってなかったな・・・。むう、これは少々面倒になってきたな・・・」
プロイツェンと呼ばれた男は、トラルーのヒエン達への支援の事実に動揺を隠せないようだ。ウィンバーと呼ばれたビークルは、話を続ける。
「トラルーにとって、貴方は父親に当たる存在。姿形こそ違えど、立派な親子なのでしょう?ならば、今後どうなさりますか?プロイツェン様」
「ああ、お前の言うとおりだよウィンバー。私とて我が息子をこちらの陣営に戻したいと思っているさ。しかし、今は父親として息子の考えを聞きたいと思っている。ウィンバーよ、すぐにトラルーの下へ行き、ヴァルハラに連れてくるのだ。これは、命令だ。恐らく拒むことはないだろうから難なくこなせる筈だ、では頼むぞ。私は一足先にヴァルハラに戻らせてもらうよ。どうもこの世界の空気には馴染めないのでな・・・」
「ハッ、必ずトラルーをヴァルハラに連れてきてさしあげましょう」
プロイツェンは先程から開いていたスペースゲートを通って姿を消した。その後、ウィンバーは真っ直ぐに宮殿エリアに向かうのであった・・・。

      第4章へ続く・・・。

(124.85.218.187).. 2006年06月13日 18:05   No.154048


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