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■--リターンファイターズ 第2章
++ マイン (一旦書いてみる)…50回          

ではでは、恒例のレギュラー投下です。

名前:トラルー
パワー:6
滞在地:神羅連和国
必殺技:ドライブ・スピン
データ:暗黒の憑依合体を成し遂げたオウガの攻撃による傷は癒えたものの、その代償として戦闘力は約半分となってしまった。弟のタランスと共に援護に専念する。
パートナー:タランス
セリフ:「未来を決めるのは、今という一瞬なんだ!」
豆知識:トラルーは千年前の出来事を思い返す度にハンカチを用意するらしいゾ!

名前:タランス
パワー:6
滞在地:神羅連和国
必殺技:ポイズンアヌビス
データ:トラルーの弟で、「〜っす」や「パラリラ〜」が口癖。バイク型に変形する。以前とは違い、蜘蛛型に変形することはなくなった。
パートナー:トラルー
セリフ:「援護は、アタチ達の得意分野っす!」
豆知識:タランスはいつもトラルーと行動を共にするらしいゾ!

名前:ニトロ
パワー:10
出身地:飛天地域
必殺技:マッハブラスト
データ:元カラミティで、レーシングカー型に変形することができる。猛スピードで接近しビームを叩き込む、ヒット&アウェイ戦法が得意。
パートナー:ライブ
セリフ:「いくぜ、ぶっとびな!!」
豆知識:ニトロとライブは、3人でのチームプレイができなくなったことが少し悲しいらしいゾ!

名前:ライブ
パワー:10
出身地:飛天地域
必殺技:ジェットレール
データ:元フォビドゥンで、ヘリコプター型に変形することができる。誘導ビームとエネルギー偏向能力は、転生前以上のものとなっている。
パートナー:ニトロ
セリフ:「いつまでも平和ならいいのに・・・」
豆知識:ライブは千年前の伝説の部族王達の激闘を目撃して以来、トラルー並の平和主義者になったらしいゾ!
(124.85.219.88).. 2006年04月28日 03:50   No.153001

++ マイン (一旦書いてみる)…51回       
センカ達の儀式の内容は、リミット氏のアイデアでいこうと思っております。なので、お手数かもしれませんがリミット氏に祭壇付近でのストーリーを投下してもらえますか?んで、第2章第1部をどうぞ。

         第1部
 開かれた後の出来事が全て記されているという『未来の書』をあらかた見終わったトラルー・タランス・クレーラーの3人は、ヒエン達にも大まかな内容を伝えるべく飛天地域へと向かった。
「まさか、センカが持ってきたあの石版が役に立つとは思わなかったぜ」
「それよか、魔界に『未来の書』があることの方がビックリっすよ」
タランスはビークルモードとしてバイク型に変形できる。しかも背中に仲間を乗せて走る事も可能である。先ほどからタランスの背中にトラルーが乗っているのはその為である。
「何はともあれ、『未来の書』の通りに状況が進行していくとすれば、希望となりうる存在はただ1人だ!もちろん、僕らも一矢報いるけどね」
トラルー達3人が目を通した『未来の書』。それには、いったいどんな事が記されているのであろうか!?そして、『希望となりうる存在』とは、いったい誰の事なのであろうか!?

(124.85.219.88).. 2006年04月28日 20:03   No.153002
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…75回       
「うぅ・・・」
体を起こしてみる。
どうやら何とも無いようだが,俺等2人は飛天地方の宮殿に捕らわれたようだ・・・。
それにしても,あの時俺に語りかけてきたのは一体誰だったんだ?
考えれば考える程に,頭の中がごちゃごちゃに・・・もう考えてられねぇっっ;;
・・・で,ふと隣を見やってみたら案の定オウガが安眠してた。
にしても可愛い寝顔してやがるぜ,俺にもましてな。
そうやって色々見たり考えたりしているうちに,扉が開いて誰かが入ってきたんだが・・・。


「・・・入るぞ」
「あぁ,こっちは抵抗する気はまんざr・・・ってえぇぇぇぇぇぇ!?」
「・・・マスター? おや,いつの間にか裏人格が追いやられているようですね・・・」
「・・・オウガ,あれ見ろ・・・;;」
「・・・? ヒエン様!!」
「どうやら気が付いた時には暗黒化が解けていたようだな。
 具合の方はどうだ?」
「私の方は大事には至っては居ません。
 しかし人格が完全に追いやられた状態だったマスターは,何が何だか解らないような状態なのですが・・・」
「・・・成る程,暗黒化について何も解んねぇ訳だな・・・」
「で,今何がどうなってる訳??(滝汗」
「それは順を追って説明しよう・・・」

(219.169.212.198).. 2006年04月28日 21:20   No.153003
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…76回       
取り敢えず,その・・・ヒエンって子から事情を大まかに説明して貰った。
まずヒエンって子は俺の子孫で,孫に当たる人。
それも俺の代から数えて3代目の紅蓮龍騎に就任した,飛天族の地を色濃く継ぐ女騎士だって言うんだ。
んで,俺が死ぬ前にオウガは不老不死になる薬を飲んで不老不死となり,俺の子孫に代々仕えていくって言う契約を交わした,までは良いんだが・・・。
その後が大変だったらしい。
俺も神界の黄泉国ってところで静かに転生の時を待っていたんだが,何だか訳のわからない黒い物体に取り憑かれて以来全く記憶がない。
それでヒエンの話によると此処は俺等の活躍したマステリオンとの戦いの時代から1000年経った神羅連和国の時代らしい。
俺はそれ以来『爆砕王コウガ』なんて名乗って暴徒化していたという話だ,こりゃ参ったな・・・。
おまけにオウガも『ネレイド』とか言う謎の男に洗脳されて悪の手先になっちまうし・・・。
その原因は『裏人格』の覚醒だったらしいんだが,そうなるといつまたおかしくなるか・・・。
そして俺が気付く前にオウガと俺とが憑依合体してて,ヒエンと憑依合体したソルが戦っていたんだが,お互いの技をぶつけ合った衝撃に耐えきれずに合体が解け,それからツバキさん達に運ばれて今に至るって言う訳らしい・・・。
それにしても,1000年経って一体どんな風に世界は変わったんだろうなぁ・・・。

(219.169.212.198).. 2006年04月28日 21:27   No.153004
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…77回       
ようやっと洗脳が解けましたが,この後本気で世界を見て回ろうとしたあの3人がネレイドに連れられて出てくる・・・予定でつ。
と言う訳で暗黒化解消後の2人のデータを。


名前:天上聖皇オウガ
パワー:11
出身地:天界中央部
必殺技:夢幻旋風剣
データ:憑依合体の解除のショックで暗黒化が解けたオウガ。パワーも元に戻り,ヒエンとコウガの2人の契約主との盟約の下に再び悪と戦う事を誓う。
パートナー:紅蓮龍院コウガ&紅蓮龍騎ヒエン

オウガ
「これまでの失態,お許し下さい。
 この後は私もこの罪を償うべく,貴女方お二人に忠誠を誓います・・・!」
オウガ・コウガの暗黒化が解けたという方は直ぐにネレイド達に届いた。ネレイドはその報を受け,自らあの3人を連れての出撃を決める・・・。


名前:紅蓮龍院コウガ
パワー:7
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:元祖・紅蓮翔破斬
データ:暗黒化が解け,元の正義感の強い女性に戻った先々代の紅蓮龍騎。ヒエンの話を聞き,勧善懲悪に燃えた彼女はオウガと共に戦う事を決意した!
パートナー:紅蓮龍騎ヒエン&天上聖皇オウガ

コウガ
「こうしちゃいられねぇ,俺ももっと強くなって,ヒエンちゃんのサポートに回らなくちゃ!!」
そして同刻,トラルー達と出会ったヒエン達は『未来の書』の内容を知って愕然としてしまう。一筋の希望はあれど,あのネレイドが出撃してくると思えば気が気ではないのだ。

(219.169.212.198).. 2006年04月28日 21:36   No.153005
++ リミット (第1個目の修行)…10回       
>マインさん
すいません。ストーリー考えていたんですが、最後の方がまとまらなくて止まってました。

   第2部
「みんなー、もどってきたよー!」
クテンがセンカを連れて祭壇へと戻ってきた。
「あとはあなたのお仕事です。しっかり頼みますよ?」
「うん!」
マーガレットに言われ、センカは祭壇へと上がる。
魔力を練り、術式を唱え始めた。
「世界を導く黄金(こがね)の雷よ、力に封を解き放て!」
唱え終わると、祭壇からはさらに大きな光が溢れ出た。
「これで準備は終わりってことか。」
「・・・そうね。あとは力自身の目覚めを待つだけ・・・。」
祭壇から降りてくるセンカを見ながらシュリードとミストが言う。その直後

ドゴォォォォーーーーン

祭壇に爆発が起こり、センカが吹き飛んでくる。
「イッタ〜!何なのよ、もう!!」
「全く、センカはあわてんぼうですね?」
「少し、落ち着きを持った方がいい・・・。」
「ええぇぇー!なんで自動的にアタシのせいになんのよ!」
コケることの多いセンカは、よくからかわれる。
「3人とも、そんなことしてる暇はないみたいだよ!」
「思ったより早かったわね。こっちの魔力も回復しきってないし・・・厄介だわ。」
センカが吹き飛んだ理由は空からの攻撃だった。
「あらあら、すっごくいいタイミングだったみたい。」
空から舞い降りる4人の皇魔族。
「なんだぁ、てめぇら!?」
「我等は狂魔王ヴェノム様に仕える者。我が名は紫焔将アズラエル。」
「俺は白雷将ケルベロス。」
「ワタシは黒華将リリト。」
「・・こ、紅風将スレイア。そ、その力、ヴェノム様の所へ持ち帰らせてもらいます。
 ー4枚の黒き刃が、8人に襲い掛かるー


(210.235.244.229).. 2006年04月28日 22:02   No.153006
++ リミット (第1個目の修行)…11回       
「コノ醜クモ美シキ世界」
リリトがそう言うと、周囲は黒い花弁に包まれた。
「フフフ、ワタシが捕まえられるかしら?」
するとリリトの幻影が多数出現した。
「こ、これは・・・。」
「余所見をしている暇は無いぞ!」
   ガッ
フィニオンを狙い、アズラエルが炎の魔法剣で襲い掛かる。
「あなたも・・油断しない方がいい。」
すかさずサポートに回り、魔術を放つミスト。それほど強い魔術ではなかったが、すでに交星族と戦闘をしていたアズラエルには十分であった。
「ぐっ・・・。」
「だから、俺らに任せて休んでりゃよかったのに。」
「ふざけるな!貴様こそ多人数戦が嫌なら休めばよかったのだ!!」
「喧嘩・・・駄目・・・。」
「そうですね。仕事が終わってからきっちりやってあげますよ。」
戦いながら会話を交わす3人。リリトは翻弄担当。8人を相手にしても余裕があるようだ。
「ちっ、なめやがってぇ。」

ーその後戦いは加速していった。ポテンシャルの差から次第に皇魔族が有利になっていく。しぁし、転機は突然きた。−

「悲愴と慈愛の炎!」
「轟雷獣翔牙!」
「クリムゾンロード!」
3人の必殺技で吹き飛ぶグレスとクテン。直撃ではなかったが、大きな衝撃が走る。他の騎士たちはその必殺技の隙を見逃さなかった。
「ディープバースト!」
「駆獣旋迅!」
水の塊と風の刃がスレイアに襲い掛かる。
「きゃぁぁぁぁーーーーー!!」
まともに食らったスレイアは塵となって消えていった。
1人消えたとはいえ、リリトとケルベロスはピンピンしている。消耗の激しい騎士たちは、数で勝っていても明らかに不利だった。そのとき、
「遅い、遅すぎるぞアズラエル!」
戦場に響き渡る声。見上げた先には紫に光る精神体。
『ヴェノム様!?』
3人が口をそろえる。
 ー突如現れた狂気の王は、戦場を混沌へと落としていくー

(222.225.170.253).. 2006年04月29日 02:06   No.153007
++ リミット (第1個目の修行)…12回       
「ん?」
「どうなされたのですか、ヴェノム様?」
周囲を見渡すヴェノム。
「すばらしい、多少力は足りないが、申し分ない魂だ!」
「た、魂・・・?」
不安な表情を浮かべるクリア。そして、それは的中してしまう。
ヴェノムは魔力を練り上げる。
「スピリットキャプチャー!」
直後、8人は体から力が抜けていくのがわかった。
「ち、力が・・抜け・・・て・・・・・。」
そのとき、
 カアァァァーーーーーッ
祭壇から光球が飛び出した。大いなる力である。
「す、すばらしい!あの力さえあれば、完全に復活できる!」
「ダ、ダメ・・・・。」
センカの祈りが通じたのか、大いなる力は突然意思を持ったかのように飛天領地へと飛んでいった。
「よかっ・・・たぁ・・・・。」
魂を抜き取られた8人の肉体が地に落ちる。
「くぅ、あと少しだというのに!」
ヴェノムは言いながらリリトを見る。
「い、いやぁぁぁぁーーーーーッ!!そん・・な・・・。」
リリトの魂を取り込むと、ヴェノムは闇に包まれた。そして、闇が晴れると途中ではあるが、だいたいの力を取り戻した姿がそこにあった。完全でなくともその強大な魔力は、残る2人にも影響を与えた。
「うああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっ!!」
雄叫びと共に、ケルベロスはさっきの3倍はある大きさの3つ首の狼になった。これこそが本性である。
「私の力もこれほど上がるとは・・・。」
翼が大きくなり、魔力が格段に上がった。
「さあ、あの力を手に入れるのだ!」
ヴェノムはケルベロスにまたがると、アズラエルを率いて大いなる力の飛んでいった飛天領地へと向かっていった。

(222.225.170.253).. 2006年04月29日 02:43   No.153008
++ マイン (一旦書いてみる)…52回       
        第3部
 鎧羅地域から2日かけて走り続け、ようやく飛天地域に辿り着いたトラルー・タランス・クレーラーの3人は、まっすぐに宮殿へと向かった。そしてコウガ達のいる医務室へと急いだ。
「みんな!どうだい?暗黒化の方は?」
「大丈夫、合体解除のショックで暗黒化は解消されたらしい」
「それは結構。さて、イキナリの重大発表だ。まず、この古ぼけた本は、開かれた後の大きな出来事が全て記されているという『未来の書』。これの中にとんでもない事が書かれていたんだ。まず一番最初のページに『中央都市の祭壇にて4人の巫女と4人の騎士、そして部下の1人の魂を取り込んだ狂魔王と、過去の因縁にけりを付けるべく決起した邪皇が、大いなる力を求め南の地に舞い降りるであろう』と書かれていた。大いなる力が何なのか知らないけど、狂魔王ヴェノム、邪皇ネレイド。彼らが一度にここにやってきたら、いくらなんでも危険すぎる!『未来の書』の内容は絶対だとされているという。だからまずここにヴェノムとネレイドが来るのは間違いない。先程までとは比べものにならない程の厳しい戦いになるだろう。だから、僕らもできる限りのサポートをすることを誓おう!」
「それはありがたいですね・・・。しかし、話によると2つのビークルが修理中だそうではないですか」
「それはそうなんだけど、いざ戦闘になればそんなこと言ってられないのは分かるね、オウガ」
「じゃあ、どうすんだよ」
「なに、ビークルの合体パターンは一つじゃないさ。いざとなれば、ショベル&クレーンを使う覚悟もある」
ヒエンには、何か気にかかるような言葉が混じっていたのだろう、こんな疑問を口にした。
「覚悟?それはいったい、どういうことだ?」
「実は、まだショベル&クレーンの合体の最終調整が終わってないんすよ。調整が終わっていないままで合体すれば、どれ程の反動が生じるか分かったものじゃないんす。要するに、ショベル&クレーンは今は諸刃の剣ってことっす」
タランスの回答を聞くと、あとは何も言わなかった。システム調整が完了していないものには、調整済みのものよりも危険が伴うものだ。それがましてや戦闘中に影響するかもしれないと考えるとトラルーが「覚悟」という言葉を使った理由が分かったからであった。

 一方、ヴェノム・ケルベロス・アズラエルの3人組は飛天地域まで残り僅かとなっていた。
「もうすぐ・・・もうすぐ、今度こそ大いなる力を手に入れられるのだ!『未来の書』の通りにいけばな」
そう、ヴェノムもまた『未来の書』を持っているのである。どうやら、『未来の書』は同じものがいくつか存在するようである。
「唯一邪魔となりうるのは、あの邪皇ネレイドとかいう奴だけです。うろたえることはないでしょう!」
「・・・果たして、そう上手くいくかな?」
ヴェノムを不安がらせる存在、ネレイド。彼はいったい何者なのであろうか?

(124.85.219.88).. 2006年04月29日 04:10   No.153009
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…78回       
「動き出したか・・・」
「ネレイド様ぁ,本当にこの世界にあたし好みの美男子がたっっくさんいるのぉ?」
「無論だ,これまで氷のオブジェにしてきた男達よりも格段と良い輩が居るのでな・・・」
「・・・兄さん,本当にあの3人を従えていくんだね?」
「ああ,オウガを失った以上・・・そそのかして連れてきたこいつ等を使うしかない。
 それにこいつ等は飛天地方以外の世界も見てみたい気持ちに溢れていて俺の元を離れる気はまんざら無さそうだからな・・・」
「そうだね・・・後はヒエン達を倒して,その魂をヴェノム様達に捧げれば・・・」
「後は我ら『無魔』の時代,黒魔族と手を組めば地上界の壊滅など容易いじゃろうな・・・」
「しかし,他のアズラエルとケルベロス・・・こいつ等が厄介者らしい。
 俺たちの事を邪魔者扱いしているようだからな」
「そぉんなぁ; アタシ達種族を増やして繁栄する為に色々と美男子氷付けにしたり美女に魔物(ホラー)を植え付けたりしてるのに〜;;」
「だが,此方が行動を起こせば早い事だ。
 どうやら奴らの追う『大いなる力』,飛天地方へ飛んでいったらしい。
 それを捕まえさえしてしまえば,後はヴェノムに任せて高みの見物や美男子狩りが存分に楽しめる・・・」
「さぁっすがぁw」
「それで・・・いつ出るの?」
「早ければ明日だ。
 奴らはもう既に部下や御子達の魂を抜き取り力を蓄え始めているらしい・・・」
「なるほどw じゃあアタシ等もお供しますv」
「・・・すまんが初めから全員連れて行くつもりだったぞ,俺は・・・」

(219.169.212.198).. 2006年04月29日 17:05   No.153010
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…80回       
その頃,天上魔導四天皇はオウガとソルを呼び出し,緊急で会議を開いた。

「まず率直に聞くぞ,中央王国の方から何か強大な力が2つ感じられたな?」
「ええ,はっきりと感じました」
「俺の持つ邪悪な闇の力と兄貴やヒエンの嬢っちゃん達が持つ無限の光の力のような強大な力だった・・・,どちらもこの飛天地方に向かって飛んできてやがる」
「その中にネレイドらしい人物の気は感じられたかしら?」
「いや,奴はナリを潜めているらしい。
 しかし・・・『未来の書』にある狂魔王・・・,あれはもしかしたら俺たち堕天使の間でも最近噂になってるヴェノムの事かもしれねぇ」
「もしかしたら,巫女の内の一人が強く願った事で『大いなる力』は意志を持って此方へ飛んで来たんでしょうか・・・」
「それも有り得ますね・・・。
 でも,一体誰を目指しているのか僕にはさっぱり・・・」
「・・・きっとヒエンかコウガのどちらかか,トラルーだろう」
「! 何故そんな予想が付くんです!?」
「簡単な事だ・・・,トラルーは交星族の英雄ラピレイザーだし,飛天族の英雄の家系であるが故に,コウガの方はアナスタシア様に選ばれた戸童だった事が解っている。
 こうとなりゃ,そのどちらかに宿って再び世界が邪悪に染まる事から護ろうとして居るんだろうな,その『大いなる力』って奴は・・・」
「どちらにせよ,ヴェノムに魂を抜き取らせないのも大切な事だ。
 ネレイドの奴ももしかしたらその『大いなる力』を狙っているのかも知れないしな」
「それじゃ決裁を取る。
 ヒエンとコウガ,それにオウガとソル,トラルーの魂を守護し,『大いなる力』の戸童とする・・・異議はないな?」
「はい」
「無論だ,嬢っちゃんの為でもあるし」
「異議ありません,マスターを護る為に尽力致します」
「僕も同じです」
「サナも!」
「良し決まりだ,そうとなれば早速ヒエン達を連れ出して『大いなる力』を探しに行くぞ!!」

(219.169.212.198).. 2006年04月29日 17:44   No.153012
++ マイン (一旦書いてみる)…53回       
       第4部
 天上魔導四天皇達の会議を傍聴していたタランスは、速攻でトラルー達に報告した。報告の時、トラルーは『未来の書』を読んでいた。
「報告するっす。トラルー、ヒエン、コウガ、オウガ、ソルの5人の魂の守護を徹底、そして『大いなる力』の戸童にするということで決まったっす。これからは天上魔導四天皇達の護衛がつくみたいっす」
「報告ご苦労様、タランス」
「ところで・・・、なんで『未来の書』をまた読んでるんすか?」
「暇つぶしさ、暇つぶし。今は迂闊に動けないんでね・・・。さてと、出発準備といこうか」
「もうすぐに出発するみたいっすよ」
「よし、君はドリルとミキサーの修理を続けるんだ。いつ戦闘が起こるか分からないからね」

 一方、こちらはヴェノム、ケルベロス、アズラエルの3人組。もう飛天地域にいつ乗り込んでもおかしくはなかった。だが、彼らをそうさせない理由がある。それは、ネレイド達であった。
「噂は聞いているぞ、邪皇ネレイド」
「それはお互い様だ、狂魔王ヴェノム。俺とお前が手を組めば、あんな奴ら楽勝だ!どうだ?敵は同じなんだし、ここは手を組まないか?」
「・・・共同戦線か、面白い」
そこへヴェノムの部下の中で一番神経質かと思われるアズラエルが割って入る。
「ヴェノム様、判断を誤ってはいけません!奴らは無魔族の者達、倒す敵は同じでも、目的は我々を利用することに決まってます!」
だが、ヴェノムは聞き入れようとしない。
「ええい、黙れアズラエル!貴様の神経質のおかげで今まで何度重大な判断ミスをしたと思っているのだ!?今回は貴様の意見など聞かんぞ!」
そしてあっけなく無魔族と黒魔族の同盟が成立した。目指すは飛天地域に逃げ込んだ、『大いなる力』である。激しき戦い、再び!

(124.85.219.88).. 2006年04月29日 20:28   No.153013
++ マイン (一旦書いてみる)…54回       
 無魔族と黒魔族の同盟が成立した頃、コウガ、ヒエン、オウガ、ソル、天上魔導四天皇、そしてアドベントライズのストラー、ショベラー、クレーラーが『大いなる力』を求め探索を開始していた。
「どうだ、そっちにはあったか?」
「ダメだ、こっちにゃ見あたらないぜ」
「空から見ても同じ・・・」
「欠片すら見つからんぜ」
捜索に手こずっているようである。交星族の内、この捜索活動に参加しているのはアドベントライズの一部ぐらいであり、ニトロ達は万が一に備えて宮殿の警護に回っていたのである。多少人手が足りない状態ではあるが、もしも相手が囮作戦か何かを使っていたときに備えるにはこれしか無かったのである。と、そこへ遂に彼らが現れた。
「フフフ・・・、どうやらまだ『大いなる力』を手に入れていないようだな。では、早い内に倒させてもらうぞ!」
「覚悟しな、厄介者共が!」
ネレイドとヴェノム、そして彼らの部下達が攻めてきたのである。まず飛び出したのは、トラルーへのリベンジに燃えるアズラエルである。
「さぁ、以前の雪辱を晴らさせてもらうぞ!」
「ムム・・・、『未来の書』の通りだ!
『大いなる力を求め、狂魔王と邪皇が手を組むであろう。そして、狂魔王の部下の1人が強化されし己の力を持ってして精霊に再戦を挑んでくるであろう』
ヴェノムの仕業か分からないけど、なんかパワーアップしてる!?」
ヴェノムの魔力の影響でパワーアップしたアズラエルは、今回こそはトラルーを倒そうと躍起になっているのである。その為か、以前に比べ多少判断能力が低下しているように見受けられる。が、それが問題にならない程にアズラエルは強くなっていた。次第に押されていくトラルー、そしてアズラエルの渾身の一撃をくらってしまった。
「が・・・っ!?く・・・くそ・・・、こうなったら、状況を打破できる方法は・・・一つ・・・しか・・・!」
ふらふらになりつつも、なんとか立ち上がるトラルー。そしてタランスと通信を始めた。

(124.85.219.88).. 2006年04月29日 20:55   No.153014
++ マイン (一旦書いてみる)…55回       
「タランス、こちらトラルー。ドリルとミキサーの修理は・・・、どうなってる・・・?」
「こちらタランス。ドリルもミキサーももう少しかかるっすよ!」
「ならば仕方ない・・・、ショベル&クレーンを使うぞ!」
「ダメっすよ!あれは未だに最終調整が終わってないっす、そんな状態で装着したら、反動がどれ程のものになるか・・・!」
「そんなの、覚悟の上だ!今は、それしか方法が無いんだ!だから頼む、合体スクランブルを!」
「・・・分かったっす」
『合体スクランブル!ショベル、クレーン、リンクアップ!』
ショベルビークルとクレーンビークルがトラルーの下へ急行する。そして、危険な賭けと言える合体が終わった。
「合体完了、ショベル&クレーン!」
合体完了と同時にトラルーは行動を開始した。突然の出来事に、判断能力が低下したアズラエルは対応しきれていない。まさに、アズラエルを倒す最初で最後のチャンスであった。
「アズラエル、この一回でお前を倒しきる!」
「な、なにぃぃぃぃぃぃ!?」
左腕のクレーンがアズラエルを捕らえ、高々と吊していく。そして振り子運動の容量でクレーンのワイヤーを動かす。アズラエルが迫ってきたら右腕のショベルのパンチで殴り飛ばし、戻ってきたらまた殴り飛ばし・・・と、これを繰り返す。この行動こそがショベル&クレーンの必殺技、『∞(インフィニット)パンチング』である。5回目のパンチでアズラエルの体に穴が開き、そして塵となっていった・・・。その後、合体の反動か、トラルーはその場に尻餅をついてしまった。すると、彼の下へ『大いなる力』の光がやってきたのであった・・・。

(124.85.219.88).. 2006年04月29日 21:17   No.153015
++ リミット (第1個目の修行)…13回       
パワーアップしたキャラの設定を・・・。

名前:絶焔将アズラエル
パワー:17
出身地:魔界
必殺技:豪焔カタストロフィ
データ:ヴェノムの力の影響を受けてパワーアップしたアズラエル。向上した火力は塵さえ残さない。
セリフ:「ははははは、すべて消し去ってくれる!」
つぶやき:アズラエルハ自分だけが側近として残れたことが嬉しいらしいゾ!

名前:天魔獣ケルベロス
パワー:17
出身地:魔界
必殺技:白雷燥葬
データ:ヴェノムの魔力の影響で三つ首の狼の姿となったケルベロス。自我を失い本能のままに活動する。
セリフ:「ガアアァァァァーーーー!!」
つぶやき:ケルベロスは常に白い雷を纏っているゾ!

上の微妙に書き損ねがあった!翼が大きくなって、魔力が格段にあがったのあたりにアズラエルって入れ忘れた。

(210.191.166.13).. 2006年04月29日 21:26   No.153016
++ マイン (一旦書いてみる)…56回       
       第5部
「・・・?なんだろう・・・?」
目の前の光がなんなのか分からず、トラルーは呆然としていた。ショベル&クレーンの反動で疲れも溜まっており、状況を把握するのに若干時間がかかった。
「・・・まさか・・・これが『大いなる力』なのかな・・・!?」
光から感じるエネルギーはハンパではなかったので、そう考えただけ。と、そこへ2人程仲間がやってきた。
「おーい、大丈夫か!?」
「どうやら、敵を倒したみたいですね」
クレーラーとショベラーがトラルーの下へやってきた。
「まぁ、疲れてるだけで死にかけってわけじゃあないけどね」
笑いながら健在ぶりをアピールしたトラルーは、ショベル&クレーンを解除してもらうと改めて光の正体を考え始めた。ショベラーやクレーラーの判定システムを使ってみるが、該当するデータは無し。どうやって調べようか3人で悩んでいるとどこからか声が聞こえた。
『・・・この力を・・・悪者にだけは・・・渡しちゃダメ・・・!』
「え!?」
「な、いったいどこから!?」
「ん!?まさか、この光の球体からなんじゃないのか!?」
そう、クレーラーの言う通り、声はあの光の球体から聞こえたのである。
『お願い・・・どうか・・・この力を・・・守り通して・・・!!」
声が聞こえなくなった直後、『大いなる力』はトラルーを包み込み、見えなくなった。だが、トラルーの体にこれといった変化は現れていない。
「・・・今のはなんだったんだろう・・・」
ヒエン達の戦闘の音が鳴り響く。戦闘開始からどれくらい経過しただろうか。
「ささ、貴方はヘトヘトのようですから早く隠れた隠れた!」
「俺達が護衛してやるからさ、な?」
「いやー、悪いね。頼むよ」
ショベラーとクレーラーに運ばれて、トラルーは近場にあった岩陰に隠れることにした・・・。

(124.85.219.88).. 2006年04月30日 19:27   No.153017
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…81回       
「!」
「感じた・・・『大いなる力』・・・!!」
「どうやら希望の光はトラルーだったみてぇだな・・・」
「ふん,俺を差し置いて雑談か?
 なかなか呑気なものだな,これから死を迎えるのだというのに」
「・・・だってお前さ,俺の事変にしたじゃん?
 それをまた起動させられるとこっちとしちゃ都合が悪いから,自我は失わないようにしてるって訳よ」
「何よっ,この悪趣味女!!」
「あーはいはい,悪趣味で結構結構 ノシ」
「随分と聞き流しが上手くなりましたね・・・;」
「あれはただ単に戦意喪失なだけだろうが・・・;;」
「それよりも嬢っちゃん,どうやらアンタの事狙って3人程仕掛けてきてるぞ?」

がきぃーーーん!!

「くっ・・・お前達,やはりオウガの裏人格にそそのかされてなお奴につくのか!!」
「そうだよヒエン・・・,俺たちはもう飛天地方に留まる馬鹿じゃない!」
「大体あんな狭ッ苦しい宮殿の中にいるよりは,この広い世界に飛び出す方が居心地いいのよねぇ・・・」
「とにかく,俺たちが世界へ羽ばたく為の踏み台になれ,ヒエン!!」
「くそ・・・かつての旧友とはいえ,戦わなくてはならないのか・・・!!」
「・・・マスター,こうなれば我々も戦うしかないでしょう」
「・・・仕方ない,今の飛天地域は戦場だ・・・」
「そうだな,それに・・・上手く行くかどうかは解らないが,俺たちの方から裏人格に語りかけて味方に引き込む事も出来るかも知れねぇ」
「そうなれば此方としても有り難いですよ,ですが・・・保証出来る確率は低いんですね?」
「ああ,アズマの力さえ借りれば心の中に入り込んで話を付けられる。
 その時は俺に任せとけよ・・・!!」

(219.169.212.198).. 2006年05月01日 21:10   No.153018
++ マイン (一旦書いてみる)…57回       
「ハハハハハハ!お前達は『未来の書』を持っていないのだな?ならば教えてやろう、お前達の言う『希望の光』とはトラルーのことではない!」
「な、なんだと!?」
「詳しく知りたければ、我らの攻撃を耐えてみるんだな!」
そう言うと、アズラエルを失ったヴェノム達と仲間を引き連れたネレイド達が一斉に攻撃を仕掛けてきた!

 一方、トラルー・ショベラー・クレーラーは岩陰からヒエン達の激闘を見守っていた。そして、トラルーは自らの体内に宿った『大いなる力』の『本来の宿主』が誰なのかを『未来の書』を見つつ考えていた。
「確か・・・、『大いなる力、最初は異形の合体で疲れ果てた精霊に宿るであろう。だが、本来の宿主が危機を向かえし時、大いなる力は精霊の秘密の合体の力を解放させ、本来の宿主の下へ舞い降りるであろう・・・。』って書かれていたな・・・」
トラルーが思考を巡らせていると、クレーラーのセンサーに反応が出た。
「!!おい、敵が来るぞ!」
その時である、トラルーの体が眩い閃光を放ったではないか。『大いなる力』が真の宿主の危機を感知したのだ。更に、トラルーは自分の中で何かが目覚めるのを感じた。そして『大いなる力』の光は、真っ直ぐにヒエンの下へ向かっていった。
「ガルルルルル・・・、オマエラ皆、俺ガ、ブッ殺シテヤル・・・」
「げげ、理性まるでゼロの獣が相手かよ・・・」
そう、ヒエン達との戦いを離脱し、トラルー達を探していたケルベロスである。だが、突如地面からモーター音が聞こえ、そしてケルベロスの真下からドリルの奇襲攻撃がきた。間一髪でこれをかわすが、今度はセメントがケルベロスの機動力を奪った。
「トラルー、やっとドリルとミキサーの修理が完了したっす!それに、ビークルのスーパー武装のリミッターが解除されてるっす!」
「なるほど、そういう事か!よし、直ちにスーパー武装だ!」
「了解っす!」
『超合体スクランブル!ドリル、ショベル、ミキサー、クレーン、スーパー武装!』
タランスから送られた合体コードに呼応するかのように、4つのビークルがトラルーと合体していく。
「武装完了、チャレンジャーフォーム!」
4つのビークル全てを身にまとったその姿は通称『チャレンジャーフォーム』と呼ばれている。とても強力だが、トラルー以外はシステム制御が上手くいかない為に封印されていたトラルーの戦闘形態。クレーンまでビーム砲を展開している為、一斉砲撃の威力は凄まじいものだという。
「ガルルル・・・小賢シイ奴メ・・・!!」
ケルベロスが飛びかかってきた。セメントを力ずくで破壊しての突撃。だが、戦闘形態となったトラルーの敵ではなくなっていた。少なくとも、闇雲に突っ込んでくるだけではトラルーを倒すのは殆どの者には無理なのである。トラルーはミキサーとクレーンのビーム砲をケルベロスのど真ん中に叩き込む。そしてすぐにドリル&ショベルで追い打ちをかける。
「グガァァァァァァァァァ・・・、チクショウ、チクショウ・・・!!」
そしてドリルとショベルからもビーム砲が出現した。おそらくメンテ中にタランスが改造を加えていたのだろう、この時の為に・・・。
「これで終わりだ、ケルベロス!スピリットブラスター!!」
チャレンジャーフォームの必殺技『スピリットブラスター』により、ケルベロスは敗れ去ったのであった・・・。

(124.85.219.88).. 2006年05月02日 07:20   No.153019
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…83回       
一方その頃。

「うおらぁぁっっ!!」
「甘い! 貴様等の剣はそのt『隙ありじゃー!!』ぐほぉぉっっ!?」

ソルがネレイドへ攻撃を仕掛けて油断させている隙にコウガが後から跳び蹴りを加えた!!
流石に魔力はあっても,セリフを言っている間に次の行動に移るというのは至難の技のようだ。
これはヒエン達でもオウガ達でも絶対に不可能である(苦笑

「ぐぅ・・・ぬかったわ!」
「そんな事言ってる暇はあるのか?
 見てみろネレイド,それにヴェノム!」

するとヒエンの元に『大いなる力』らしき光が現れているではないか!!

「ちぃっ,あれを手に入れて,さっさとヴェノムに渡さねば,無魔族にも黒魔族にも未来はない・・・!!」
「どうするのだ,ネレイドよ」
「どうもこうも・・・力ずくで!!」

ネレイドはグラード達3人と配下5人を引き連れて一気に攻撃を仕掛けるが・・・。

「悪いな! ここから先には通せねぇんだよ!!」
「女のように見えても私は男・・・なめてかかって貰っては困りますね!!」
「これ移譲先に行くというなら,その頸動脈・・・僕の銃で撃ち抜きます!!」
「サナの魔術でみんなけちょんけちょんにしてやるんだから!
 覚悟してなさい,このあほんだら共がッ!!」
「マスター! 今のうちに,貴方の身へ『大いなる力』を!!」
「俺たちでこいつ等は何とかする・・・,その間憑依合体はできねぇが,『大いなる力』さえあればそれに匹敵する力が現れるはずだ!!」
「俺の子孫であれば,俺の血を引くなら,きっとアナスタシア様も助けてくれる。
 さぁ,安心して『大いなる力』を纏ってくれ,ヒエンちゃん!!」
「皆・・・すまない,真実の宿主が私である事にも気がつかなかった・・・。
 だが,此処で私だと解った以上,この力は悪になど渡す訳には行かない!
 消え去れ,悪の化身共!!
 そしてグラード・イオーガ・レック,私の声に呼応し,ネレイド達の束縛から自分を解き放て!!」

『大いなる力』,それは未だ正体はわかっては居ない。
しかし,これが悪の手に渡れば間違いなく世界は滅びの末路を辿っていたであろう。
聖なる虹色の輝きがヒエンを包み,虹色の輝きを宿す白銀の鎧が彼女を護る。
そして更に2枚だった紅い翼は8枚に増え,それぞれ紅・碧・蒼・橙・山吹・紫・黄緑・紺の8色に色づいて大きく広がった。
そして彼女の右手には光の剣が,左手には5つの宝玉が埋め込まれた炎の紋章の楯が装備される。
ヒエンに宿った新しい力は,彼女を飛躍的に強くさせた・・・。


名前:虹神龍騎ヒエン
パワー:28
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:ファルシオン・ブラスト
データ:『大いなる力』の本来の宿主として選ばれ,力を身に纏ったヒエンの姿。聖なる楯と鎧はあらゆる悪から身を守り,光の剣は全ての悪を斬り裂く!
ライバル:狂魔王ヴェノム

ヒエン
「この『力』・・・ヴェノム,貴様のような悪には渡さない!」
虹色の騎士となったヒエン。手にした光の剣と炎の紋章の楯を構え,ヴェノムへ戦いを挑む!!

(219.169.212.198).. 2006年05月03日 21:19   No.153020
++ マイン (一旦書いてみる)…58回       
        第6部
「うひょお、あれが『大いなる力』を身にまとったヒエンか!」
ケルベロス打倒後ドリラーとミキラーも駆けつけてきた為、チャレンジャーフォームを解除したトラルーは『未来の書』を読んでみた。
「ふんふん、なるほど・・・。
『大いなる力を飛天の騎士が身に纏いしとき、虹色の騎士が姿を現すであろう。そして狂魔王と邪皇の2人に戦いを挑むであろう。』
・・・『大いなる力』、どんなものか大体分かってきたかもしれない・・・」
「でもさ、続きがあるな。
『しかし虹色の騎士は狂魔王と邪皇の2人には敵わないであろう。強大な闇の力を身に纏っているからである。だが騎士は諦めない。そして騎士を助けるべく、邪皇の部下の善良的な皇魔族が己の兄を裏切るであろう・・・。』
おい、これって・・・!」
「まさか、あの中に裏切りを起こす人がいるというのか?だけど、いったい誰なんだろう?」
さすがにそこまではトラルーにも分からなかったようだ。
「・・・?そういえば、『未来の書』のページが少なくなってるような気がするぞ、トラルー」
「へ?・・・あ、ホントだ。一体全体どういうことやら・・・。・・・そうか!『未来の書』は本当は予言書でもなんでもない!やっと分かった、『未来の書』を作った人が伝えたかった、『未来とはどういうものなのか』が!!」
すぐに通信回線を開く。
「タランス、今こそトリプルLを使うときだ!」
「え!?アレは確か、『所詮はまがい物』とか言ってお蔵入りにさせる筈じゃ・・・」
「まがい物でも、元々は三大神器。ヴェノム達と対抗するには充分な威力ぐらいある!」
「わ、分かったっす!すぐに持っていくっす!」

 そしてここは、鎧羅地域地下にある交星族秘密基地。今はタランスしかいない。
「まさか・・・、本当に使う日がくるとは思ってなかったっす。トラルー、いったい『未来の書』から何を知ったっすか?」
彼の目の前には、かつて本物と偽物が争いを起こした通称『神器戦争』終結後に作られた、三大神器のレプリカがある。
「でも、確か『未来の書』にはこれの事は何一つ書かれてなかった筈っす・・・。まぁ、トラルーが必要としてるなら、持っていくだけっす」
三大神器のレプリカ、通称『トリプルL』を背中にロープで固定すると、蜘蛛型バイクのビークルモードになり、基地から飛天地域へ向けて走り出したのであった・・・。

(124.85.219.88).. 2006年05月03日 05:11   No.153021
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…83回       
「やっと・・・この時が来たんだね!」
「・・・へ?」
「おぅ,ようやくだ! ようやくコイツの元から離れられるぜ!」
「・・・どういう事です?」
「・・・コーラート,お前まさか・・・」
「兄さんには申し訳ないけれど,僕ら・・・本当はこうやって種族を繁栄させていくよりもみんなと仲良くなって繁栄していく方が良いって気が付いたんだ!
 ・・・本当に長い間世話になったよ,兄さんには・・・」
「それじゃあ・・・おまいら仲間になってくれるんだな?」
「うん,元々戦乱を好まない無魔族もいるからね・・・」
「それに,ツバキかって言ったか!
 お前と俺とはなかなか気が合いそうだぜ!」
「もぅ! こんなに良い美女が居るって言うのに手放す訳ぇ?」
「・・・悪いが俺はクールな女に興味はないんだよw」
「ムキーーッ! 嫌な言い方!!」
「・・・まぁいい,俺を裏切るなら処刑するのみ・・・例え弟であろうとな!!」
「もう『力』に飢えるのはよさぬか!
 お主は解って居らぬようじゃな,調和によって『大いなる力』は更に強くなる事を・・・」
「ならばお前達を倒しその強大になった力をヴェノムに捧げれば良いだけの事だ!
 俺はただ種族が繁栄すれば良いだけの事,犠牲は問わない。
 それも,親父の代から受け継いだ伝統的な姿勢でな・・・!!」
「そんな事はさせない・・・,この『力』,悪に渡してたまるものか!
 この剣はかつて異世界の英雄が使っていたという光の剣・ファルシオン。
 この楯も同じ『封印の楯』。
 この剣と楯とを使っていた異世界の英雄が倒した暗黒の龍と同様に,貴様の悪しき心も葬り去ってやる!」

遂に戦う意志を示すヒエン。
コーラート,ネグロイド,フレイザード,セルナビドの突然の寝返りもあり,ネレイドは少し焦っていた。
此処に新たに戦いの火蓋が斬って落とされる・・・!!


※ヴェノムの行動についてはリミット氏にお任せします,その時には俺のキャラも存分に使って下せぇw

(219.169.212.198).. 2006年05月03日 21:14   No.153022
++ マイン (一旦書いてみる)…59回       
        第6部
 タランスは短時間で飛天地域に赴く為、トラルーが作っておいたワープホールを使った。そしてワープホールに飛び込んで僅か数秒で一気に飛天地域に到着した。
「おお、待っていたよタランス」
「いったいどういうことっすか?『未来の書』にはこれのことは何も書かれてなかった筈なんすけど」
「気づいたんだよ。『未来とはどういうものなのか』ってことにさ」
トリプルLを受け取りつつ話を進めるトラルー。
「『未来の書』のページがもう殆ど無い。そして最後のページに記されていたのは、これだけだ。
『虹色の騎士はその不屈の心と頼もしき仲間達の力で、長き因縁に終止符を打つであろう。そして人々は知るであろう。この書の本来の意味を・・・。』
そして現に僕は知った、この『未来の書』の本来の意味を。この本が伝えたかった事。それはなんだと思う?・・・きっと君達にも分かるよ、近い内にね」
そう言うと、トリプルLを全て装着したトラルーはタランス達を引き連れ、再び決戦の場へ向かうのであった・・・。

(124.85.219.88).. 2006年05月04日 05:14   No.153023
++ ニトロ (オリカ初心者)…1回       
ニトロ!?
自分の名前と同じ!?

(220.35.141.8).. 2006年05月04日 18:51   No.153024
++ マイン (一旦書いてみる)…60回       
>ニトロ氏
あ、ちなみにここでいうニトロの出展(というか元ネタ)は、TFです。今の内に言っておきますね。

(124.85.219.88).. 2006年05月05日 21:11   No.153025
++ リミット (第1個目の修行)…14回       
「ふむ、こちらもそれなりに力を出さなくてはいけないな。ならば・・バンデモニウムホール!!」
ヴェノムが叫ぶと、大地が裂け、開いた穴からは黒い雲のようなものが噴出した。
「あ、あれはいったい・・・?」
ヒエンは眼を凝らして見る。すると・・・
「まさか、ギュウキ!?」
そう、それはギュウキの大群だったのである。その数の多さは、遠くから見れば黒い雲に見えるほどである。
「結合せよ!」
ヴェノムの声とともにギュウキたちはまがまがしい光に包まれる。それが消えるとギュウキの大群の姿は無く、代わりに巨大な皇魔獣がそこにいた。
「さあ、これで失った兵力は取り戻せる。行くぞ、虹色の騎士よ!!」

名前:皇角魔獣メフィスト
パワー:25
出身地:魔界・皇魔獣
必殺技:アーマゲドンホーン
データ:ヴェノムの魔力によりギュウキが合体した牛のような皇魔獣。巨大な二本の角と素早い動きを武器とする。巨大な体は、獣となったケルベロスの約2倍はある。
セリフ:「・・・・」
つぶやき:ギュウキがさらに合体することで、さらに巨大になれるらしいゾ!

一応続けたんですけど、以下自由に扱っていただいて結構です。また「でっかい動物だしたよ、この人」って感じになっちゃいました・・・。そんなんばっかかい!!

(60.35.20.56).. 2006年05月06日 02:58   No.153026
++ マイン (一旦書いてみる)…61回       
 ヒエンと対峙したヴェノムが呼び寄せた皇魔獣メフィストの出現。しかし、これはヒエンそのものに対してはあまり関係のないものとなる。何故なら・・・。
「ヒエン!この化け物は交星族のメンツでどうにかする!だからアンタは狂魔王とのタイマンに専念してくれ!」
ニトロがメフィストに先制攻撃を仕掛けると、他の交星族メンツ達もそれに続く。特に高い性能を誇る『トリプルL』を身に纏うトラルーがメフィストに反撃の隙を与えない。切れ味抜群の『スレッジ』、大出力のビームを放つ『トリンコス』、そして空間湾曲による固い防御を誇る『ゲシュマイディッヒ』。これらをまとめて『トリプルL』と呼ぶのである。ちなみに『L』とは『レジェンド』の意味。由来はこれら3つの開発コンセプトが『三大神器の量産』にあり、その試作品である事だ。しかし、結局量産は失敗に終わる。いかなる技術者といえども、伝説の三大神器を量産するのは不可能なのである。そこで、技術者達は試作品である3つを『トリプルL』と名付け、黒魔族などのような敵対部族を倒す為以外には使われないようにトラルーに託したのである。トラルー本人も、普段は格納庫に保存していたが・・・。
そしてトラルーが何故今『トリプルL』を使う事にしたのか?それは、『未来の書』の内容がもう終わってしまっている事にあるという。現に、ヴェノムがメフィストを呼び出す少し前から、『未来の書』のページが完全に無くなってしまっていた。すなわち、これ以降の未来は全くの白紙なのである。
メフィストが激しく攻撃してくる。しかし、進行方向にはヴェノムの姿があった。そう、メフィストはヴェノムと合流しようとしているのである。そうなれば、かなり厄介な事態になりかねない。しかも、ヴェノム自身もメフィストを呼び寄せているようだった。しかし、それをトラルーが阻止する。
「覚えておくんだね、ヴェノム。予言書なんかでは未来の全てを知ることはできない。何故なら、未来を決めるのは今という一瞬だからさ!!」
そしてトリンコスを最大出力で発射した。凄まじいエネルギー波に包み込まれ、消滅してゆくメフィスト。そしてビームが消えた後には、合体前のギュウキが2、3匹ぐらいしか残らなかった。しかし、そこは狂魔王。簡単には諦めない。
「おのれ・・・、ならばこれでどうだ!!」
再び数え切れない程のギュウキを呼び出し、合体させていく。
「くっ、やはりヴェノム自身をどうにかしないとダメかな!?」
しかし、最大出力で撃った反動でコンバットシステムが一時的に停止してしまったコリントスでは攻撃は無理である。とは言え、まだ仲間達の攻撃がある。攻撃でメフィストが怯んだ。その隙に、トラルーがスレッジでヴェノムに致命傷を与えたのだった!

(124.85.219.88).. 2006年05月06日 21:35   No.153027
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…84回       
「ヒエン!今がチャンスだ!!」
ネレイドの部下であるフリズレート達を必死に止めていたツバキが叫んだ。
その声に呼応して,ヒエンは自らの剣を高く掲げた。
すると剣に紅・碧・蒼・黄・黒の5つの光が集まり,剣の刃が虹色に輝き始める。
それに呼応して,楯の5つの宝玉も光を放ち始めた。

「幾ら数で勝ろうと,力で勝ろうと,一瞬の一つ一つが我々に味方するならば,我々の勝利は約束される!
 悪しき心よ,儚き桜の華の如く散れ!!」

ヒエンの言葉に反応して光は更に強さを増す。
楯自体が5色の光を発し,剣の刃の光と共鳴し合う。
やがてその光はヒエン自体をも輝かせた。

「ファルシオン・ブラスト!!」

そしてヒエンはヴェノムに向かって輝く翼で突っ込んでいく!

「未来を予言書なんかに頼る輩は消えろ!!」

彼女の剣が振り下ろされ,ヴェノムに対して袈裟懸けの斬撃痕を残した。
そしてその斬撃痕から夥しいまでの鮮血が吹きだし,ヴェノムは地へと落ちてゆく。

「!! ヴェノム!!」
「あぁっ,ヴェノム様ぁ〜〜っ!!」

無論この光景はその場にいた全員が目にしていた。
ヴェノムの敗北,それがネレイドとフリズレートにも強い傷跡を残したのであろうか。
ネレイドの目が真っ赤に染まり,ヒエンに向かって猛スピードで突っ込んで行く。
だが・・・。

「・・・ネレイド,貴様は古い概念に囚われるのみ。
 それであれば今の概念を捨てれば良いだけの事・・・!
 来い,ネレイド!
 この私がその歪んだ概念を修正してやる!!」

ヒエンはまず光り輝く楯でネレイドを止める。
その後,再び共鳴し輝き出す剣で彼の胸を貫き,更にその先にいるフリズレートへ向けて虹色の光線を放つ!

「ぐぉっ・・・・!?」
「きゃあぁぁぁぁぁっっ!!」

ネレイドはそれきり言を発さなかった。
同様にフリズレートも悲鳴を上げて気絶,2人も地へ落ちていった・・・。


「これで終わった,・・・終わったんだ・・・」

全ての敵を倒し終えたヒエンから,虹色の輝きが段々と失われてゆく。
そして彼女もまた気を失い地へ落ちていったが,その途中でツバキに上手く身を拾われたのであった。

「全く無茶ばっかり・・・;
 仕方ない,後はゆっくり休めよ・・・。
 みんな,戦いは終わった・・・宮殿に戻ろう」

そして一行は宮殿へ戻り,ツバキはヒエンを自室のベッドに寝かせてやった。

そして激闘から一夜が明けた。

(219.169.212.198).. 2006年05月08日 21:14   No.153028
++ マイン (一旦書いてみる)…62回       
第7部
 激闘が終わった翌日、トラルーとストラーは激闘の舞台となった場所に来ていた。
「オイオイ、なんでこんなとこにまた来るんだ?戦いは終わったんだぜ?」
「・・・果たしてそうだろうか。邪皇ネレイド、狂魔王ヴェノム。ヴェノムは僕が先に致命傷を与えた後ヒエンが強烈な一撃でトドメをさしたからオダブツでいいとして、ネレイドがアッサリとくたばるだろうか?」
「ヒエンの一撃でオダブツと見ていいだろ」
とその時、謎の咆哮が響いた。
「な・・・今のって・・・もしかして・・・」
咆哮が発せられたのは、ネレイドの倒れているところである。最初はトラルーもストラーも空耳だと思っていた。しかし、再び、そして更に強い咆哮が轟いた。
「・・・やっぱ・・・アイツ・・・?」
「えーと・・・」
トラルーがネレイドの体を軽くつついてみる。すると、体全体が脈打つような様子が見られた。
「やっぱネレイド生きてたーーーー!!」
「マジでかーーー!!逃げるが勝ちだ、逃げようぜ!!」
ストラーがネレイド復活の光景をステルス機型のリフターに音声付き画像として納めると、一目散に逃げ出し、そして飛天地域の宮殿へと向かっていった。そして、皆にネレイドの復活の現場を納めた画像を見せるのであった・・・。

(124.85.219.88).. 2006年05月09日 05:57   No.153029
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…85回       
「・・・っ・・・ぅう・・・;」
「っ・・・あれ・・・?」

そしてトラルー達が去ったその後,数分してネレイド達は眼を醒ました。
しかしながら,昨日の戦闘時とは打って変わって何か寝ぼけた様子。
2人とも,邪心の欠片など微塵もないかのように思えるようだ。

「・・・ぁれ? フリズレート,お前も俺も何でこんな場所に・・・」
「解りませんよぉ;
 気が付いたら此処に居ただけで,何にも覚えてませぇん;」
「そうか・・・辿っても母者に何か囁かれてからずっと記憶がないんだがな・・・」


「・・・確かに生きていたが,昨日とは様子が大違いだったぜ?」
「一体どうしちゃったのかな・・・?
 ヒエン様のあの一撃で葬り去られたのかと思ったんだけれど・・・」
「っ・・・あの一撃は・・・浄化の為のものだ・・・。
 ヴェノムはその一撃で命を落としたが・・・ネレイドだけはしぶといようで,更に何者かによって内なる邪心を目覚めさせられただけのようだった・・・。
 だから,フリズレート共々,あの『大いなる力』と私の先祖が使ったという聖虹神アナスタシアの『浄化』の力を混同させ,奴の心を洗ってやっただけだ・・・」
「・・・ヒエン様,今までの話を聞いて居られたのですか・・・?」
「ああ・・・丁度目が覚めたらその話をしていたのでな・・・」

皇牙とソルがネレイド生存の報告について話している内に,ヒエンが眼を醒まし事の真相を語った。
ヒエンが言う通り,その一撃によって邪心は砕かれ,未だ見ぬ本来のネレイド達に戻ったのだろう。
ヒエンは話を続ける。

「あの技を放ったその時,助けを求める声がフリズレートの心から聞こえた。
 ネレイドもそうだ・・・,何者かがネレイド達を操って,無魔族と黒魔族の繁栄の為に奴らを仕向けたに違いない・・・。
 こうなれば,大元が出てくる日も近いだろう・・・」
「そんな・・・悪の根元は未だあると・・・?」
「1人倒したくらいで無くなる悪は無いもんな・・・」
「ああ,未来永劫に葬り去った存在があれど,邪心が眼を醒ますならいつでも悪は蘇る。
 そしてその悪を1回1回事ある毎に捻り潰すその為に,我々も生きているのかも知れないな・・・」
「本当に恒久の平和など実現出来ないのでしょうか・・・」
「いや,それなら有り得るだろ・・・。
 今のところ,聖龍地方と獣牙地方には何ら問題はないとの事だ。
 一つの地方で戦乱があったにせよ,1000年前のマステリオン侵攻の時みたいに全部族が戦うハメにでもならなきゃ,必ず何処かは平和だ」
「その通りだな・・・」
「だとすれば,もし飛天地方に及ぶことなく他の地方で戦乱が起こっていたなら,此処は平和だと・・・」
「そう言う事だ。
 せいぜい悪が蘇るまで平和ボケでもしながら待てって言うことだろ・・・」
「神々も気まぐれな者ですね・・・こんな皮肉な運命を背負わせるなんて・・・」
「だがそれが我々の宿命なのだろう。
 人間も各部族達も召喚獣達も皇魔族達も,善と悪の対立無しには此処まで発展はなかったはずだ・・・」
「そうだよ,俺も兄貴と喧嘩して居なきゃ,今頃大人しくて穏和で気弱なバカ天使になってただろうし・・・」
「やはり,今のような情勢が我々の本来の人格というものを形成しているのでしょうね・・・」
「そう考える他無いな・・・」

(219.169.212.198).. 2006年05月09日 22:24   No.153030
++ マイン (一旦書いてみる)…63回       
「え、じゃあ今のネレイド達は悪者じゃないってことかい?」
「そうらしいぜ、なんせヒエンの『大いなる力』で心を浄化されたんだからよ」
「隊長へのタメ口は控えろと言ってるだろバスター!まったく・・・」
「気にしなくていいとも言ってる筈なんだけどなぁ、デュエル」
トラルー直属の部隊「スピリットロン」の一員、デュエルとバスター。他にも何人かいるが、それはまた後ほど。
「アドベントライズはどうするので?」
「そりゃあ、今後も活用させてもらうさ。んで、今更なんだけど、何故に火山内部に僕を連れてきたんだ!?」
そう、今トラルー、デュエル、バスターがいるのは火山の内部なのである。
「世間には、なんと火山の力で新たな能力を身につける者がいるそうです。ですが、その恩恵を受けられるのは水の力を持つ者だけなんです。と、いうわけで・・・とう!!」
なんとデュエルはトラルーを火山の溶岩に突き落としてしまったではないか!
「な、なにするんだー!!」
あまり使われないが、水の力を持つトラルーは溶岩の溶岩に落ちても死ぬことはないが、精神的ショックは大きかったらしい。そして、這い上がってきたトラルーを見て、デュエルとバスターは呆然とした。体の色などには変化はあまりない。だが、頭に傘のようなものがついて(生えて?)いるのだ。正確に言えば、頭の角の形状が大きく変化した、と言うべきか。
「こんな事なら早く言っておけばよかったのに」
「あ、いえ、その、ビックリさせようと思いまして・・・」
「しかし、予告や詳細情報もなしで溶岩に突き落とすなんて・・・。マジで怖かったぞ」
「で、その頭はなんです?傘にしては・・・柄が短すぎるような・・・」
「これはねー、いろいろと使えるんだなーまったく。使用法の一つとして・・・アチョー!」
前屈みになると傘のような部分から突然火炎が放たれた。もちろん目標は、デュエル。
「ぎゃあああああああああ!!熱い、熱い!!」
「・・・グゥレイト・・・」
バスターは口癖の「グゥレイト」でトラルーの火炎放射の威力を讃える。
「他にもいくつか活用法があるみたいだから今日はこれで帰るよー。デュエル、バスター、リターン」
「リターン」の掛け声でデュエルとバスターは傘のような部分(マルチパラソル)に収納された。

(124.85.219.88).. 2006年05月10日 05:20   No.153031
++ マイン (一旦書いてみる)…64回       
 その後、トラルーは鎧羅地域へと向かった。タランスから『大いなる力』の詳しいデータを聞く為であり、他のスピリットロンと合流する為でもある。
「お帰り、リーダー!」
「俺達も、リターンされるの?」
この2人、ブレンとモールはスピリットロンの一員であり、トラルーの能力の変化を感じ取っているようである。
「いや、むしろ今デュエルとバスターをイジェクトするよ。話をする仲間は、多いほどいいだろ」
仲間との交流を楽しみ、大事にするトラルーはスピリットロンの収納能力は普段は使わないようにするらしい。
「デュエル、バスター、イジェークト」
マルチパラソルが開き、中からデュエルとバスターが出てきた。そして、近くにきたタランスに早速質問する。
「タランス、『大いなる力』の分析結果は?」
「あれは、どうやら選ばれた者の中に眠る力を呼び覚ますものらしいっす。でも、戦闘後は力を使い果たしてフラフラの状態になっちゃうんすよ」
「なーるほど、ヒエンがあの時倒れたのはその為だね・・・。他に分かった事はあるかい?」
「他には・・・、『大いなる力』の出現で更なる黒幕が現れる可能性が高くなったって事っすね」
「ほほう、これはスピリットロンにも出番があっておかしくないぞ」
「ということは、我々にもリーダーの手助けができるんですね!」
「その通りだデュエル!現時刻をもって、デュエル、バスター、ブレン、モールの4人はスピリットロン代表として僕らやヒエン達の援護をしてもらうよ!いいね?」
「了解!」
こうして、交星族はトラルーを筆頭に新たに加わったスピリットロンと共に再び敵襲に備えるのであった・・・。

     第3章へ続く・・・

(124.85.219.88).. 2006年05月10日 05:38   No.153032


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