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■--始動!交星族リターンファイターズ!
++ マイン (第2個目の修行)…26回          

交星族新シリーズの正式名称は、「リターンファイターズ」にしました。さて、恒例のレギュラー投下といきますか!

名前:トラルー
パワー:10
滞在地域:中央都市
必殺技:スピンテンペスト
データ:テラスの下で皇帝護衛の任に当たっている。獣牙族顔負けのスピードと、強烈な防御、再生能力を誇る戦士。しかし、彼には昔の記憶が無いという・・・。
パートナー:紅蓮龍騎ヒエン
トラルー
「僕の記憶は、どこに・・・?」
ウエハーマン
「トラルーは皇帝護衛任務の合間をぬって歴史書を何冊も読んでいるが、手がかりは掴めてないらしいゾ!」

今回もレギュラーとして頑張る方々!
名前:カラミティ
パワー:7
滞在地域:鎧羅地域
必殺技:フレスブラスト
データ:フォビドゥン・レイダーと共に鎧羅地域に定着した元機獣の精霊。千年前よりも少し強くなった。
パートナー:フォビドゥン&レイダー
カラミティ
「勝利を掴めるのは、連携プレーだということを忘れるなよ!」
ウエハーマン
「カラミティ達G3兄弟は、光の戦士達に連携プレーの極意を伝授した事があるらしいゾ!」

名前:フォビドゥン
パワー:7
滞在地域:鎧羅地域
必殺技:ニーズヘグつむじ
データ:かつてG3兄弟の一角として活躍した元機獣の精霊。頭のバイザーはリフターに改造され強くなった。
パートナー:カラミティ&レイダー
フォビドゥン
「今日も平和・・・ではないか、ハァ」
ウエハーマン
「フォビドゥンのパンツァーリフターの中には重大な秘密が隠されているが、本人すら知らないらしいゾ!」

名前:レイダー
パワー:7
滞在地域:鎧羅地域
必殺技:ミョルクラッシュ
データ:G3兄弟の一角として千年前活躍した元機獣の精霊。かなり気性が荒い。
レイダー
「ほらほら、いくぜぇぇぇぇっ!!」
ウエハーマン
「レイダーの鉄球(ミョルニル)は交星族の中でも特にランクの高い武器らしいゾ!」
(124.85.219.88).. 2006年04月16日 06:36   No.152001

++ 飛天王コウガ (一旦書いてみる)…59回       
英霊として蘇る人達をご紹介。

名前:蒼青英霊クウガ
パワー:6
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:蒼空閃
データ:ヒエンの想いが天に届き,英霊として復活した先々代蒼青騎士。衰えぬスピードを生かした剣技でヒエンをサポートする。
パートナー:紅蓮龍騎ヒエン

クウガ
「例え悪に染まった仲間からであっても・・・ヒエンちゃんは僕が守る!」
そしてその一報を受け敵陣に乗り込むヒエンであったが,一人だけでは力及ばず幽閉されるハメに・・・。


名前:紅蓮英霊ソウガ
パワー:5
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:紅炎衝
データ:クウガ同様に英霊として蘇った先々代紅蓮戦士。自らの子孫を魔の手から救うべく勇気で前へと突き進む!
パートナー:紅蓮龍騎ヒエン

ソウガ
「姉御・・・それから俺の子孫達!
 必ず俺が助けてやるからな・・・!!」
そして幽閉されたヒエンは一人,天へ向かい祈り続けた。その想いが天へと通じた時,虹色の奇跡が起こる・・・。


名前:暗黒英霊トゥライ
パワー:8
出身地:地上界・飛天地方
必殺技:黒炎斬
データ:クウガ同様英霊として蘇った先代暗黒魔導。皇魔族並みの魔力と己の肉体でヒエンを援護する!
パートナー:紅蓮龍騎ヒエン

トゥライ
「コウガよ・・・英霊として蘇る前に暴走してしまうとは情けない。
 せめてこの私の手で元の英霊に戻してやる・・・!!」
捕らえられたヒエンの前に,クウガ・ソウガ・トゥライの3人の英霊が降臨。ヒエンの鎖を断ち,一時撤退への援護をしたのであった。

(219.169.212.198).. 2006年04月16日 20:53   No.152002
++ マイン (第2個目の修行)…27回       
ほんじゃ、いってみますかー!

       第1部
 光の戦士達が皇帝テラスからの命で魔界へ旅立った後、トラルーを始めとする皇帝護衛隊は皇魔族とは違った勢力の襲来を予測し、それを迎え撃つ為の準備をしていた。そんな中、トラルーへある報告が寄せられた。
「なになに・・・?『飛天地域にて、謎の暗黒のエネルギーを観測、目撃者の話によると」
その後の報告に、トラルーは我が目を疑った。
「オウガが突如暗黒化、飛天防衛隊を壊滅させた後行方不明』だって!?」
報告書は何枚かでワンセットとなっており、それら全てをようやくすれば、『地殻変動の後、突如現れた暗黒エネルギーによってオウガが暗黒化。飛天防衛隊を壊滅させた後姿を消した』という事である。
「詳しく調査する必要があるな・・・。カラミティ、アドベントライズをすぐにここに呼び出すんだ!」
 果たして、トラルーがカラミティに招集依頼をしたアドベントライズとはいったい何なのか!?

(124.85.219.88).. 2006年04月17日 18:00   No.152003
++ マイン (第2個目の修行)…28回       
新レギュラーその1です。

名前:ドリラー
パワー:5
出身地:獣牙地域
データ:獣牙地域で育った交星族。探索隊「アドベントライズ」の一員で、右腕に装着しているドリルマシンは合体・分離が自由自在。
パートナー:ショベラー
セリフ:「ぶっ壊してやるぜ、んなモン!」
交星族の独立探索隊「アドベントライズ」は5人のメンバーで構成されている。

名前:ショベラー
パワー:5
出身地:鎧羅地域
データ:鎧羅地域出身の交星族。「アドベントライズ」の一員で、真面目な正確。ドリラーと同じく左腕のショベルカーは着脱が自在。
パートナー:ドリラー
セリフ:「私達の出番ですね!」
ヒエン救出と同時刻、ドリラーとショベラーは飛天地域で調査を開始していた。

(124.85.219.88).. 2006年04月17日 18:18   No.152004
++ マイン (第2個目の修行)…29回       
新レギュラーその2

名前:ミキラー
パワー:5
出身地:鎧羅地域
必殺技:マグナム・ミキサー
データ:鎧羅地域出身の、「アドベントライズ」のメンバー。左腕のミキサー車は脱着が自由に行える。「〜だヨー!」が口癖。
パートナー:ドリラー
セリフ:「さぁ、戦いの幕開けだヨー!」
ミキラーとクレーラーは、ストラーの指示で単独行動をとっている。

名前:クレーラー
パワー:5
出身地:飛天地域
必殺技:ロケット・クレーン
データ:飛天地域出身の「アドベントライズ」メンバー。左腕のクレーン車は脱着が自由。単身で敵地に侵入するのを好む。
パートナー:ドリラー
セリフ:「黒歴史の中で生きる部族か・・・」
単身魔界へ降り立ったクレーラーは、オウガ暗黒化の詳細を知る手掛かりを得た!

名前:ストラー
パワー:10
出身地:飛天地域
必殺技:スカイアングル
データ:「アドベントライズ」のリーダーであり数百年前に総司令官となったスターの末裔。チームメイトやトラルーから厚い信頼を得ている。
パートナー:トラルー
セリフ:「紅蓮龍騎の周囲に何が起こった?」
豆知識:ストラーはトラルーのある記憶をフォビドゥンのリフターに隠したらしいゾ!

(124.85.219.88).. 2006年04月18日 04:11   No.152005
++ マイン (オリカの才能がUP!)…30回       
         第2部
「アドベントライズ・リーダーのストラーだ。俺達に任務だって?」
「そうだ、初任務だよストラー。何やら飛天地域で不吉な出来事が起こったらしくてね、その詳細を調査、報告してほしいんだ」
「なるほど、探索任務の要素もあるな。ようし、俺達アドベントライズに任せろ!ビックリするような情報をお届けしてやるぜぇ!」
 そう言うと、ストラーはトラルーの部屋から去っていった。そしてストラーは、アドベントライズのメンバー、ドリラーとショベラーに飛天地域へ向かうよう指示すると、ミキラーとクレーラーには別な指示を出し、自分も直接飛天地域に赴き詳細を調べる事にした。

 さて、一方こちらは当の飛天地域。臨時のものと思われるアジトのような建造物の内部で、孤軍奮闘する少女がいた。その少女こそ、紅蓮龍騎コウガの子孫ヒエンである。もちろん、彼女もまた紅蓮龍騎である。しかし、いくら紅蓮龍騎であろうとも、たった1人で無数の魔物を相手にするのは無謀である。やはり次第に追い込まれ、挙げ句の果てにはシロカゲ&ムラカゲ軍団の集団殺法によってノックアウト、幽閉されてしまうのであった・・・。
果たして、囚われの身になったヒエンは脱出できるのであろうか?

(124.85.219.88).. 2006年04月18日 20:09   No.152006
++ リミット (オリカ修行にGO!)…7回       
話をかき混ぜないように頑張ってみます。

名前:炎女マーガレット
パワー:5
出身地:地上界・飛天地域
必殺技:浄化の灯
データ:飛天地域を守護する炎の巫女。魔族の動きを察知し、守護騎士とともにアジト深くへと非難することになる。
パートナー:南炎将グレス
セリフ:「私なら大丈夫です。」
つぶやき:ヒエンの奮闘により、二人は難を逃れることができた。

名前:水女ミスト
パワー:4
出身地:地上界・鎧羅地域
必殺技:聖流の杯
データ:鎧羅地域を守護する水の巫女。魔族の動きを感じ、他の巫女と合流することを決める。
パートナー:北水将フィニオン
セリフ:「・・・遂に・・来たのね・・・・。」
つぶやき:ミストは必要以上のことはしゃべらないらしいゾ!

名前:風女クリア
パワー:6
出身地:地上界・獣牙地域
必殺技:法塔の風
データ:獣牙地域を守護する風の巫女。魔族の動きを知り、巫女の祭壇へと向かう。
パートナー:西風将シュリード
セリフ:「ここは駄目ね。離れましょう。」
つぶやき:クリアは格闘術もできるらしいゾ!

名前:雷女センカ
パワー:5
出身地:地上界・聖龍地域
必殺技:桃園の雷
データ:聖龍地域を守護する雷の巫女。魔族の動きに合わせ、移動を始める。
パートナー:東雷将クテン
セリフ:「皆のとこに行かなきゃ!」
つぶやき:センカは何も無いとこでこける事が多いらしいゾ!

続きはまた後で。

(222.225.171.138).. 2006年04月19日 01:49   No.152007
++ リミット (オリカ修行にGO!)…8回       
続きです。

名前:南炎将グレス
パワー:7
出身地:地上界・飛天地域
必殺技:フレイムヘイル
データ:炎の巫女の守護騎士。剣術のほかに炎熱系の魔術に長けている。誠実でおとなしい性格。
パートナー:炎女マーガレット
セリフ:「大丈夫です。絶対に守り抜きますから。」
つぶやき:四人の巫女が祭壇にそろうとき、大いなる力が目覚める。

名前:北水将フィニオン
パワー:8
出身地:地上界・鎧羅地域
必殺技:ディープバースト
データ:水の巫女の守護騎士。身の丈ほどの大剣を振り回す怪力の持ち主。寡黙で現実主義者。
パートナー:水女ミスト
セリフ:「邪魔は・・・・・させない!」
つぶやき:フィニオンとミストは、余計なことはしゃべらないらしいゾ!

名前:西風将シュリード
パワー:9
出身地:地上界・獣牙地域
必殺技:駆獣旋迅(くじゅうせんじん)
データ:風の巫女の守護騎士。剣術以外にも多くの武術を嗜んでいる。親しみやすい兄貴分でもある。
パートナー:風女クリア
セリフ:「ぃよぉし!いくぜ!!」
つぶやき:クリアの格闘術は、シュリードが教えたらしいゾ!

名前:東雷将クテン
パワー:8
出身地:地上界・聖龍地域
必殺技:轟雷進翔
データ:雷の巫女の守護騎士。魔術も剣術もそつなくこなす。皆のまとめ役としても活躍するしっかり者。
パートナー:雷女センカ
セリフ:「祭壇へ向かおう・・・。きっと皆そこへ行くはずだ。」
つぶやき:守護騎士たちは、強力な結界を張ることができるらしいゾ!

(222.225.170.28).. 2006年04月19日 18:04   No.152008
++ マイン (オリカの才能がUP!)…31回       
リミット氏、またまたアイデア投下ありがとうございます!えーと、ヒエン救出に関するストーリーはコウガ氏に任せますね。

       第3部
 ストラーの指示で単身魔界へと向かうことにしたクレーラー。彼は道中、4人の巫女と出会う。
「なんだ?ここにはお前らのような女子供が来るような場所じゃないぜ」
「・・・そこに祭壇があるでしょう・・・。私達は、その祭壇に用があって来たのよ・・・」
必要以上の事は喋らないというミストの話を聞くと、クレーラーは短刀直入で巫女達に尋ねた。
「その祭壇、異世界の扉と何か関係があるんだろうな。でもなけりゃ、お前らのような巫女が4人も来るわけないからな」
アドベントライズ随一の観察力と推理力を持つクレーラー、彼は元トレジャーハンターとしての経験をもとに巫女達の目的を推理してみた。
「へー、案外分かるもんなんだねー」
一番最初に反応を見せたのは、巫女達の中でも活発な雰囲気を出しているセンカだ。
「じゃあ、そこでよーく見ててよねー」
そう言うと、センカが祭壇へと走り出す・・・のだが、彼女、相当のドジっこらしく、石ころもないのにコケた。
「あっ、そこは・・・」
クレーラーが叫びきる暇もなく、とんでもない事態になってしまった。センカがコケて、その着地点が運悪く異世界の扉の結界のヒビ。
実は、あの地殻変動により異世界の扉の結界にヒビが入っていたのだ。光の戦士達が魔界へ旅立った後、臨時の結界を張って応急処置をしたわけだが(彼らが戻ってくる時には、結界の色が変わるようになっている)、その時には誰もヒビに気づかなかったらしいのである。当然、ここにいるメンバー中このヒビに気づいていたのはクレーラーだけであり、センカが気づくとは誰1人思わなかったわけで。
しかも、センカのおでこがヒビにクリティカルヒットしてしまった日にはもうどうしようもない。結界に空いた穴に吸い込まれるセンカ。センカを助けようとクレーンで捕まえようと試みるクレーラー。だが、吸い込む力はかなり強く、センカともどもクレーラーまで結界の中、すなわち異世界の扉へと吸い込まれてしまうのであった・・・。

(124.85.219.88).. 2006年04月19日 20:37   No.152009
++ 飛天王コウガ (一旦書いてみる)…60回       
ぃよし,パワーぅpしたバキさん’s(爆)を投下したらさっさと続き書くぞぉーww


名前:南天紅皇ツバキ
パワー:10
出身地:天界南部
必殺技:グランド・サウザンクロス
データ:ヒエンを護る為天界最高指導部から使わされた天使族の一人。巫女と守護騎士達が急ぐ中で,ヒエンのサポートに尽力する!
パートナー:紅蓮龍騎ヒエン

ツバキ
「こりゃどえらい事になったねぇ・・・;
 まぁいい,あとは俺らに任せて先に進め!!」
英霊達の助けを得たヒエンは命からがら飛天地域へと逃れることが出来た。


名前:東天蒼皇アズマ
パワー:10
出身地:天界東部
必殺技:グランド・サイクロン
データ:ヒエンを護る為に使わされたツバキの後輩の天使族。持ち前の魔力を生かし,ヒエンのサポートに尽力する!
パートナー:紅蓮龍騎ヒエン

アズマ
「先輩も僕も,命令に従ってはいる。
 でも・・・きっと反対されたにせよ,僕らはここに来ていたと思うよ!」
そして飛天地方に戻ってきたヒエンを迎えたのはかつて天界の軍隊でオウガと共に闘った4人の天使族だった。


名前:北天碧皇ホムラ
パワー:10
出身地:天界北部
必殺技:グランド・ノーザンライツ
データ:ヒエンを護る為使わされたツバキたちの同僚。男ではあるものの女らしい体つき・声・人柄で相手の目を欺きヒエンを護る!
パートナー:紅蓮龍騎ヒエン

ホムラ
「私もオウガさんと一緒に闘った事で,少しは強くなれたんです・・・!
 だからこそ,私も貴方を護る事に尽力させて頂きますよ!」
4人の天使族から戦いの極意や剣技などを習い,ヒエンは見違える程の成長を見せる。そして,4人の天使族と共に再び相手の拠点へ突撃する事を決めたのだった。


名前:西天白皇サナ
パワー:10
出身地:天界西部
必殺技:グランド・ガイアヴァニッシュ
データ:ヒエンを護る為使わされたツバキたちの同僚。外見は17歳程ではあるがその6枚翼に宿る膨大な魔力からヒエンを護る魔術を紡ぐ!
パートナー:紅蓮龍騎ヒエン

サナ
「サナ達が守る以上,一人で無理して死ぬんじゃないわよ!
 それだけ,絶対約束してよね!!」
そして突撃当日,準備の整ったヒエン達は再び敵の拠点へ向けて飛び立ったのである・・・。

(219.169.212.198).. 2006年04月19日 20:47   No.152010
++ 飛天王コウガ (一旦書いてみる)…61回       
<第4部>

「っ・・・ここは・・・?」
眼を醒ますと,真っ暗で何もないように見えたが・・・どうやら壁が黒いだけのようだ。
「・・・どうやら,あの後連行されてから,此処にぶち込まれたらしいな・・・。
 私とした事が不覚だった・・・」
ヒエンは格好こそ出発当初のままだったものの,武器は奪われ,その上手枷までされている。
そしてこの牢屋・・・壁に魔力を封じ魔術の使用が不可能になるような特殊加工がされており,飛天の血を引くものが火や熱で容易く格子を融かせない状況を作っているようである。
「・・・お手上げか・・・こんな時,私の先祖達ならどうしていたものか・・・。
 神よ,このような私に救いの手を差し伸べ給え・・・」

ヒエンは来る日も来る日も祈り続けるしかなかった。
出された食料は安価なものではあるが味はいい。
それを口にした後,ずっと祈りを捧げ続けるのだ。
こうして7日7晩が過ぎた,ある深夜の事であった。


「神よ,このような私に救いの手を差し伸べ給え・・・」
再び天に祈るヒエン。
すると,ようやく想いが通じたのか,天空から声が届く。

『・・・やっと僕達に想いが届いたよ・・・諦めずに祈りを捧げてくれて有難う,ヒエンちゃん』
『しかし,またしてもこのような形で平和が脅かされようとはな・・・』
『かつての仲間であるオウガさんの事は解ってる,なるべく闘いたくないけれど,この戦・・・喜んで力を貸すぜ!』

そしてその声が止むと共に,突如として光の柱がヒエンの牢屋の前に降り,その熱から鉄格子が徐々に溶けてゆく。
更にヒエンの手枷が突如として4つに割れ,ヒエンに再び自由が戻る。
そして光の柱の中から現れたのは,かつての英雄のうちの3人。
そう・・・先々代蒼青騎士クウガ,先代暗黒魔導トゥライ,先々代紅蓮戦士ソウガの3人である。

(219.169.212.198).. 2006年04月19日 21:00   No.152011
++ 飛天王コウガ (一旦書いてみる)…62回       
「・・・これは一体・・・??」
『まぁ,イキナリの事だし,ワケワカメでも当たり前ッスよねぇ?』
『その前にまず,その・・・2ちゃんねる語とやらは封印しておけ・・・俺も混乱する;;』
「・・・まさか,神は私のもとへかつての英雄の英霊を送って下さったのか・・・!?」
『その通り。
 僕らもずっと君の様子を天界から見ていたんだけれど,なかなか君の想いがあの魔術を遮る壁のお陰で届かなくてね・・・。
 本当に2人ともうずうずしていたお陰で,神々の許しを請う事も免除されたんだ』
『そのお陰で,今此処へ直ぐに降りる事が出来たという訳だ・・・さっさと武器を取り返して脱出するぞ,ヒエン』
「済まない・・・では,行こう!!」

そしてヒエン達は軽々と脱出に成功。
トゥライ達の剣技がシロカゲ・ムラカゲを薙ぎ倒しヒエンへの道を開く!

『それで,武器ってのは・・・確か姉御の愛用してた聖剣だよね?』
「そう,私の家系に代々伝わる紅蓮龍騎の証・・・聖剣『白夜』を不覚にも奪われてしまった。
 しかし,あれは私の家系でなければ扱う事の出来ない優れものだから,悪用されたり破壊されたりと言う事はまず無いはずだ。
 恐らく幹部室に安置されていると思う!
 一応鎧羅の技術を使ってこの要塞のマップデータを事前に入手しておいた。
 これがあれば恐らく迷う事もないだろう」
『ほーんw 姉御に似て準備が早いなぁw』

そしてそうこう言っている内にヒエン達は早々と幹部室に到着した。

「ここだな・・・」

そして扉の向こうに待っていたのは・・・4人の見覚えのある,あの男の姿だった。

「いずれここに来るだろうとは予測していましたよ,マスター・・・」
「オウガ! 先々代からの契約はどうした!
 お前は私の家系に代々契約し仕えるはずではなかったのか!?」
「ふ・・・流石の私でも防ぎきれない程の闇の力に圧倒されて以来これです・・・もう,引き返す道もありません」
「何だと・・・!?」

(219.169.212.198).. 2006年04月19日 21:16   No.152012
++ 飛天王コウガ (一旦書いてみる)…63回       
『オウガさん・・・それで貴方をそんなにした奴って,一体・・・』
「・・・この世界では多くの者達が恒久の平和のみが続くと思い込み,自然と共に生き自然と共に暮らしてきました。
 しかし,先の地殻変動によりボーンマスターが聖龍石を持ち出し,魔界へ逃げ去った事はご存じでしょう。
 其処で魔界の新勢力が動き出してしまったのです。
 そして奴もその一人・・・深淵の闇より出でし皇魔族の魔将軍,『ネレイド』・・・」
『そんな馬鹿な! 奴は私の手で葬り去ったはずだ!』
「確かに,400年程前,貴方と刺し違えて一度は死んだ男です。
 しかしながら,あの御方の力を持ってすれば,蘇生など容易い事・・・」
『まさか,コウガまで・・・』
「そんな・・・私の先祖までも悪に染めたというのか!?」
「それは違いますよ,マスター。
 先のマスターは英霊として蘇り貴方の元へ行くはずでしたが,ネレイドより上層にいる皇魔族の中でも1・2位を争う程のマステリオン様の右腕の者の邪気により,暴走したまでの事です・・・」
「なっ・・・暴走だと・・・!?」
『そういや・・・何か色々なところで所構わず人をぶん殴り飛ばしてる女が居るとかって噂が・・・』
『まさかそれがコウガだというのか・・・』
「先祖までもがこうなってしまっては元も子もないか・・・。
 ・・・それより,『白夜』は返して貰うぞ,オウガ」
「ええ,それは貴方の家系の証となる者ですからお返しします。
 但し,その聖剣を持って地上へ帰れるかどうかは確証しませんがね!!
 さあ,私の剣で苦しまずに逝かせてあげましょうか・・・!!」
『!! 来るよ! ヒエンちゃんは先に行って!』
「しかし,貴方達を置いては・・・!!」
『私共以外にも味方はいる!
 此処は我らに任せられよ!!』
『地上ではオウガさんと一緒に闘ったって言う『天界魔導四天皇』の人達が待ってるはずだよ!
 さぁ行って! 此処は俺たちで食い止める!!』
「・・・解った,しばらくオウガの足止めを頼む!!」

そしてオウガと戦う3人の英霊を置いて,ヒエンは『白夜』をその手に握って駆け出した。
武器を取り戻したヒエンの前では,ムラカゲ達も素早い一閃の前に振り払われ,道を空けざるを得なかった。
しかしながら振り払うだけでは当然進む事が出来ない。
傷つき,今にも倒れかけると言うところで,ようやくヒエンは脱出口から飛び降りる事に成功した・・・。

(219.169.212.198).. 2006年04月19日 21:31   No.152013
++ リミット (オリカ修行にGO!)…9回       
どう見てもかき混ぜていますがお許しを・・・。
アイディアしだいでは書き込みますが、基本はお任せします。


<祭壇地点>
「センカーーー!!!」
「バッカ、お前ぇまで行くことねぇだろうが!」
センカを追おうとするクテンをシュリードが引き止める。
「いや、だって俺がいたってああなのに、俺がいなかったら・・・ああぁぁーーー!!」
「普段しっかりしてる人が壊れるのは面白いですね。」
混乱するクテンをマーガレットが腹黒い笑顔で見つめる。
「にしても問題ですねぇ。彼女がいないと儀式ができませんね。」
「・・・しかし、準備は必要だ。」
考えるグレスに素早く道を示すフィニオン。
「そうね。どっちにしろ『大いなる力』が目覚めたとしても、誰が選ばれるかわからないのだし。」
「とりあえず、できることからやりましょう」
ミストがそう言うと、三人は祭壇へとついた。
「皆さん、守護結界の方お願いします。」
マーガレットは儀式を邪魔されないための結界を四人に頼む。
「わかりました。無理はしないでくださいね。」
「了解した。」
「おい行くぞ、クテン!オレ等の出番だぜ!」
「・・・・・」
「いつまでも項垂れてないで、アイツが戻ってきたときに備えようぜ?なにより一人なわけじゃねぇし。」
「あ、ああそうだな。それが今できることだもんな。」
クテンを説得すると、四人は決まった位置についた。
『空を舞う精霊よ!四点を繋ぎ、力の守人を護りたまえ!!四元結界・マテリアルスクエア!!』
四人は結界を張った。
「あとはワタシたちね。世界を駆ける白き風よ、」
「世界を彩る紅き焔よ、」
「世界を癒す蒼き水よ、」
『力の封を解き放て!!』
三人が呪文を唱えるとセンカの立つ場所以外の床から光があふれ出した。
「これで・・後はあの子を待つだけ・・・。」
儀式は順調に行われたようであった。

(222.225.170.28).. 2006年04月20日 00:49   No.152014
++ マイン (オリカの才能がUP!)…32回       
第6部(リミットさんのストーリー入れたんで)

 まず、こちらは魔界。そう、センカとクレーラーが迷い込んでしまった場所である。
「イタタタ・・・」
「ったく、どうしてなんにも無いところで転ぶんだか・・・。おかげで、魔界に落っこちゃったじゃないか!」
「ごめんなさーい・・・」
「まぁ、ここでボケっとしてても仕方ないし、魔法陣まで戻ろう。だいぶ遠くまで飛ばされたらしいからな。ほら、乗れよ」
クレーラーは左腕のアーマーによってクレーン車型に変形できるのである。センカを乗せると、全速力で魔法陣のあると思われる方角へと走っていくのだった。

 一方、こちらは地上界飛天地域。後輩達の様子見の為にここに訪問していたカラミティ達G3兄弟の1人、レイダーがとんでもないものを目にして、驚いた。
「た、大変だ兄貴!あれって、もしかしてヒエンとかいう紅蓮龍騎じゃないのか!?」
「なんだよレイダー、うっせーよ・・・って。
なんてこったぁぁぁぁぁぁぁ!!フォビドゥン、早く救護班呼んでこい、救護班!!おい、お前ヒエンだろ!?どうしたんだよその傷は!?」
かくして、G3兄弟の迅速な行動により、ヒエンは傷を癒す事となった。救助後、ヒエンはドリラーとショベラーのコンビに事情を説明した。
「・・・なるほど、単身で敵地に突撃し、結果あっさりと返り討ちになって捕まったと。そして一週間天に祈り続けていたら英霊達の内3人が貴女を助け、暗黒化したオウガと戦闘に入った・・・と、いうわけですね」
「単身で敵地に・・・、オイオイ、クレーラーじゃないんだからよ。んな無茶すんじゃねえよ、まったく」
「ドリラー、その言いぐさはよせと散々言ってるじゃないですか。まぁいいでしょう。とにかく!今後貴女は単身で敵地へ向かうのは止めてください!貴女を心配する人々がいるんですから」
「・・・すまない・・・」
「まぁ、なんだ。いくなら俺達に声かけてくれよな。そうすりゃ、サポートしてやっからよ」
「あ、カラミティ殿!それって、私達も参加するんですか?」
「当たり前だ、ボンマスがらみなんだから、トラルーから戦闘用意の命令がくるに決まってるだろうが!分かったら、さっさと準備しろお前ら!」

(124.85.219.88).. 2006年04月20日 18:28   No.152015
++ マイン (オリカの才能がUP!)…33回       
案の定、トラルーはボーンマスターが地上界に残していった刺客、その名も「黒魔族」の存在に気づき、戦闘に備えていたのだ。
「・・・長くなる・・・黒魔族との戦いは。でもなんだ・・・?新たな転生の予感が頭から離れない・・・。誰かに何かが起こるというのか?」
ここ最近、トラルーは不思議な夢を見るのだ。二つに分かれるスパーク(交星族の生命源)、その内の片方ずつと融合し形を変える二人の精霊。しかし、変化の前後の姿を確認する事はできなかった。
「正夢・・・じゃないよね」
実際に起こる筈がないと自分に言い聞かせ、トラルーはG3兄弟とアドベントライズのストラー・ドリラー・ショベラーの3人、そして戦艦型に変形する、交星族の中では大型の部類に入るクサナギに召集令を出すべく、通信機を起動させるのであった・・・。

名前:クサナギ
パワー:10
出身地:鎧羅地域
必殺技:ローエングリン
データ:G3兄弟の保護者的存在。交星族の精霊の中では珍しい、大型の部類に入り、戦艦型に変形する。真面目で、面倒見が良い。
パートナー:G3兄弟
セリフ:「貴様らの好きにはさせんぞ黒魔族!」
豆知識:クサナギ以外にも、戦艦型に変形できる大型の精霊が何体か存在するらしいゾ!

名前:エンシュリン
パワー:6
出身地:飛天地域
必殺技:ローエン・クラウン
データ:飛天地域の精霊達をまとめる、交星族のお姫様。穏やかな性格で、背中の羽衣の魔力で飛行する。彼女の王冠には、危険が潜んでるとか。
パートナー:クサナギ
セリフ:「私の王冠に触れたらダメだよ〜」
豆知識:エンシュリンの王冠には、クサナギのローエングリンにも引けを取らない威力を誇るビーム砲が内蔵されているらしいゾ!

(124.85.219.88).. 2006年04月20日 19:42   No.152016
++ 飛天王コウガ (一旦書いてみる)…64回       
「はぁ・・・はぁ・・・」
ふらふらと力無く,ようやく宮殿の中庭へ上手く着地し,そのまま地に臥すヒエン。
「・・・やっと・・・戻ってこられた・・・」
まだ息は荒く,肩で呼吸をするレベルだ。
其処へ,紅い翼を持つ男が駆け寄ってきた。
しかしヒエンの意識は,一時此処で途切れる事となる・・・。


『せいっ!!』
「・・・まだまだ軽いですね・・・」
『うぉりゃああぁぁっ!!』
「ふっ,その程度で私の堅い護りは破れませんよ!」
『おぉぉぉぉぉぉっっ!!』
「・・・流石にマスターの心の影と言うだけありますが・・・まだその程度の魔力では私にはかないません!!」
そして同刻,英霊3人組はオウガと交戦を続けていた。
しかしながら3人はオウガの防御力の高さに苦戦するばかりである。
『くそぉ,英霊だからあまり傷つきはしないけれど,このままじゃ俺たちの霊力がもたねぇよ!?』
『そろそろ形勢不利になってきたみたいだね・・・』
「さて,そろそろ貴方達も元の天界へ帰して差し上げましょうか・・・!!」
『ぐ・・・そうは行くか・・・!!』
まだ戦う意志を見せるトゥライ。
クウガ達にオウガがまさに剣を振り降ろさんとした瞬間だった。
「これで・・・ぐっ!?」
『ちょっ・・・様子がおかしいよ!?』
「・・・貴方の負けです・・・素直に・・・」
『もしかして,元の人格が眼を醒ましたんじゃ・・・!?』
「そうはいくか・・・私はまだ何も報われては・・・!!」
『これはいい転機かもしれんな・・・今のうちに奴に攻撃を仕掛けたら,さっさと逃げるぞ!』
『ってヒットアンドアウェイッスかトゥライさん!?』
『今はそれしか手だてはない・・・行くぞ!!』
オウガの人格に異変が起きた。
暗黒に染まった裏人格と,元の優しい天上聖皇である表人格とが争いを始めたのをチャンスと見たトゥライは,手にした魂の剣でオウガに一撃を加える!
「っ・・・!!」
更にクウガ,ソウガが続き,ダメージが一気に累積したオウガはその場に膝をついた!
「・・・はぁ・・・はぁ・・・3人とも・・・早く逃げてください・・・ヒエン様が・・・マスターの命が・・・」

(219.169.212.198).. 2006年04月21日 22:38   No.152017
++ 飛天王コウガ (一旦書いてみる)…65回       
※取り敢えずレス良く見てなかった俺に深く反省 |||orz
 設定としてカラミティ達の話を聞いた後でふらふらと自分の部屋に戻ろうとして落っこちてきたという設定にしときます。


『!! それより,ムラカゲとシロカゲの大軍が迫ってきてる!!』
『・・・オウガ,これからどうする・・・』
「私は・・・このまま戦い続けます・・・。
 もしもの事もありますが・・・どうか・・・マスターをお守り下さい・・・。
 さぁ,早く行ってください!
 私がまた・・・暗黒の裏人格に支配をされる前・・・に・・・」
そして,ヒエンを護って欲しい思いを込めた言葉を託すと,オウガは力無く地へ臥した・・・
『オウガさん・・・ッ・・・!!』
『・・・ソウガ君,オウガさんの言葉に従おう。
 ヒエンちゃん一人で脱出出来たにしろ,あの大軍相手じゃぼろぼろになってるはずだし・・・』
『その通りだ,しかし地上でツバキたちが何とか治療を施してくれていればいいのだがな・・・』
『良し,それじゃ地上へ行こう・・・』
倒れるオウガを見やりながらも,ソウガ・クウガ・トゥライの3人は英霊である事を利用して壁をすり抜け,地上へ向かって降りていった・・・。

その後,オウガは再び裏人格に支配されて眼を醒ましたという。
そのせいでヒエンの命を狙い,地上にまでムラカゲ・シロカゲ達の手が迫ってきていた・・・。

その頃,飛天地域でまたしても正拳により犠牲者が一人。

「はっ,下らねぇ!
 こんなちんぴら相手じゃこの俺は満足出来ねぇ!!
 もっと強ぇ奴は居ねぇのか,コンチクショウっっ!!」

(219.169.212.198).. 2006年04月21日 22:47   No.152018
++ マイン (オリカの才能がUP!)…34回       
先に言っておきます、この第8部のストーリーがコウガ氏の思惑と違うかもしれません。でも、その場合はカラミティ達の件でおあいこという事でカンベン。では。

        第8部
 飛天地域にて、悪夢のような光景が広がっていた。そこにいたのは・・・。
「え、えええ!?リフターのバックアップデータによると、あいつは千年前の紅蓮龍騎、コウガみたいだけど!?」
フォビドゥンのパンツァーリフターには、様々なデータが記録されているのだ。その中には、当然コウガのデータも・・・。
「でも、おかしい。あんな能力、リフターの記録には一切無いよ!」
「・・・あいつ自信に何かあったな?」
そう、今のコウガは後に「爆砕王」と呼ばれるようになるきっかけといえる能力を持っている。それは、必殺技が当たった相手の体を崩壊させてしまうという破滅的な力なのだ。当然、その正拳が当たった飛天地域の護衛は砂のようになってしまった。
「こいつぁ、マジでヤバイぜ!」
「距離をとってチクチク攻撃しないと・・・ってオイィィィィィィィ!?」
そうこう言ってる間に、「爆砕王」コウガはG3兄弟に向かって突っ込んできていたのだ。だが、そこは戦闘経験の豊富なG3兄弟、これをなんとかかわすとチームアタックの体勢をとる。
「そらーーーーーーーーっ!!滅殺!!」
まずレイダーのミョルクラッシュがくる。しかしコウガは、それに正拳をぶちかました!砂のように崩壊するミョルニル。
「うらぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
次はフォビドゥンのフレスレール。しかし、これもかわされる。
「落ちろーーーーーーーーーーーーーっ!!」
カラミティの雨のようなビーム攻撃もひらりひらりとかわし、G3兄弟を翻弄する!
「くっ、こいついい加減・・・」
「しぶといぃぃ・・・!・・・ん?どうした?レイダー」
「くそっ、このバカバッテリーめ!もうパワーがヤベェ!!」
この時、G3兄弟は無限のエネルギーを発生させる「メインバッテリー」をメンテナンスに出しており、今はエネルギー制限つきの予備バッテリーで戦っていたのだ。レイダーは、ミョルクラッシュの一撃にエネルギーを注ぎすぎたせいであまりエネルギーが残ってなかったのである。その隙を気づかれたか、コウガがレイダーに迫る!

(124.85.219.88).. 2006年04月22日 06:47   No.152019
++ マイン (オリカの才能がUP!)…35回       
コウガの必殺の拳は、レイダーの背中の真ん中にクリティカルヒット!たちまち崩壊してゆくレイダーの体。
「く、くそぉぉぉぉぉぉ・・・。我が命であるスパークよ、俺の能力を二つに分けて兄貴達の下へいけ・・・」
崩壊したレイダーの体から、二つのプラズマ球体のようなスパークが現れた。そして、そのスパークはカラミティとフォビドゥンを劇的に転生させた!     〜第9部に続く〜

名前:ニトロ
パワー:10
出身地:飛天地域
必殺技:マッハブラスト
データ:カラミティが、レイダーのスピードを受け継ぎ転生した姿。転生前よりコンパクトな感じだが、しっかりとビーム砲を内蔵している。
パートナー:ライブ
セリフ:「俺は速いぜ、俺達は強いぜ!」
豆知識:レイダーは死ぬ間際にスピードとパワーを二つのスパークに宿したらしいゾ!

名前:ライブ
パワー:9
出身地:飛天地域
必殺技:ジェットレール
データ:フォビドゥンが、レイダーの飛行能力を受け継いで転生した姿。救助ヘリ型に変形するが攻撃力は転生前よりも高い。
パートナー:ニトロ
セリフ:「本格的な飛行って、気持ちいいね」
豆知識:ライブの右手のフックを使っての連携プレーは転生前には見られなかったものらしいゾ!

(124.85.219.88).. 2006年04月22日 07:02   No.152020
++ マイン (オリカの才能がUP!)…36回       
        第9部
 レイダーの力を受け継ぎ、まったく新しい姿を手に入れたカラミティとフォビドゥンは、それぞれ「ニトロ」と「ライブ」に転生した!
「な、なんだと!?まぁいい。お前らも私に逆らうなら死あるのみじゃー!!」
「どうかな、暴走女め!」
「僕らをなめてもらっては困るね!」
時にデータというものは当てにならない。戦闘で勝敗を分けるのは、一個人の力ではなく運や近辺での出来事だ。コウガの突如の暗黒化とニトロ&ライブの転生が、何よりそれを証明していた。
「うるさい!必殺の拳をくらえ!」
「そうそう簡単にくらうかよ!」
ニトロはコウガの拳をかわすと、レーシングカーのような姿に変形した。そのレイダー並のスピードはコウガを翻弄した。そして突然背中にビームが当たった。ニトロはコウガの正面、ならば残るはライブだけである。ライブのビーム攻撃には、転生前同様、いやそれ以上の誘導性があった。凄まじいコントロールである。気づくとニトロとライブが姿を消した。逃げたわけではない。ライブがヘリコプターに変形して、フックでニトロを持ち上げたのである。しかも、ニトロはノーマルモード(いわゆる精霊の姿)に戻っていた。そして背中のユニットから大型ビーム砲が出てきた。手持ちのビームガンと合わせると、計4門のビーム砲がある事になる。ライブもビークルモード(ヘリ型)のビーム砲2門があり、総計6門のビーム砲が火を噴いた。さらにたたみかける。これにはたまらず、コウガも魔法で応戦する他なかった。ニトロを降ろすと、ライブもノーマルモードに変形。左腕のプロペラを高速回転させた。すると、コウガの魔法攻撃はことごとく弾かれたではないか。そう、転生前のシールドにあったエネルギー偏向能力は、レイダーの飛行能力を受け継いだことによりプロペラに内蔵されたのだ。万が一高速回転させることができなくても、構えさえとっていればエネルギー系の攻撃は弾かれる。飛行とエネルギー偏向を同時にこなす、合理的な構造となっているのだ。
ニトロのヒット&アウェイ戦法とライブのトリッキーなビーム攻撃の前に、コウガは撤退を余儀なくされたのだった・・・。

(124.85.219.88).. 2006年04月22日 07:28   No.152021
++ 飛天王コウガ (一旦書いてみる)…66回       
第10部

「っきしょー・・・奴ら馬鹿みたいに転生しやがって・・・!!
 こうなったら,俺もオウガの力をまた借りるしかないみてぇだな・・・!!
 本当は他力本願したくはねぇけど・・・交星族壊滅計画の為にはやっぱりそうする事を余儀なくされるか・・・!」
紅牙はそう独り言をぼやくと,要塞へ向かって一直線に飛び去って行った。


「おや,マスターが戻ってきたようですね・・・」
要塞の甲板でオウガが待っていた。
「お帰りなさいませ,マスター」
「すまねぇな,オウガ・・・こっちとした事が,交星族の馬鹿野郎共にこてんぱんにやられちまった・・・;;」
「あのG3兄弟と交戦したのですね?」
「ああ・・・,一人撃破したまでは良いものの,そいつが『スパーク』使って残りの2人転生させやがった!
 そのせいでほら,この通り・・・」
コウガの翼にはかなりの傷跡が残っていた。
オウガはそれを見るやいなや,自らが彼女に手を貸さねばならない事を瞬時に悟ったのである。
「やはり,再び私と憑依合体しなければならない時が訪れてしまいましたか・・・」
「ああ,本当はしたくなかったが,こいつも計画の為,ネレイド達の為だ・・・!」
「その通りですね・・・,ですが先ずはその傷と疲れを癒して,万全の状態にしなければ。
 その後,私と共に出撃し,ピンチになった時に憑依合体して挽回を計れば問題はないはずでしょう・・・」
「それが一番合理的か・・・ならそうしよう。
 オウガ,迎えに来て貰ったついでで悪ぃ,部屋まで送ってくれないか・・・」
「承知致しました,マスター」


「っ・・・」
ヒエンが眼を醒ました。
見覚えのある部屋,見覚えのあるインテリア,見覚えのある自分のベッド・・・。
どうやら,何者かの手によりヒエンは自室まで送られたようである。
「・・・私の部屋か・・・」
その時,ドアのノック音が聞こえた。
「・・・入れ,今の私に戦う気力は残っていない・・・」
扉が開くと,其処には気絶前に見た紅い翼の男が居た。
「目が覚めたみたいだな,具合はどうだ?」
「特に異常はない。
 だが戦線へ復帰するにはしばらく掛かりそうだ・・・。
 それで,お前は・・・」
「俺はクウガ達と一緒に地上へ派遣された『天界魔導四天皇』の一人,南天紅皇のツバキだ。
 ま,宜しく頼むわw」
「・・・南天紅皇か・・・,私たちと同じ炎熱系魔術に秀でた者がなれる座だったな・・・」

(219.169.212.198).. 2006年04月22日 17:15   No.152022
++ 飛天王コウガ (一旦書いてみる)…67回       
それからしばらく,ツバキと話を進めるヒエン。
彼女はツバキから千年前の大戦の様子について,オウガ達の活躍について,皇魔族について等,様々な事を聞き出した。
そして数時間後,ようやく立って歩ける程に体力が回復したので,ヒエンはツバキに付き添われて会議室へ向かう事にした。


「・・・これは・・・!!」
ヒエンが目にしたのは,薄暗い会議室の中に浮かぶ半透明の白い巨大な長方形であった。
「取り敢えず此処にもちょっとだけ鎧羅の機械技術を応用させて貰ったんだ。
 無論サイアスの方から許可は取った,そのお陰であのスクリーンを使って画像を直ぐに見せられるようになったぞw」
「天使族は他部族の技術を扱える程の知識の持ち主なのか・・・!!」
そしてヒエンは奥にいる青毛の男性と緑毛・金髪の女性を見つけた。
「やっと目が覚めたのね?
 もぅ・・・オウガの事について色々と話したい事があってうずうずしてたのよぉ;;」
「サナちゃん落ち着いて・・・;;
 とにかく,席について。 これから臨時の四天皇総会を行います」
そして,コウガ・ツバキの他今居る3人とがこれからの事などについて話し合う総会が始められた。

「先ずは俺以外のメンツの自己紹介をしないとな」
ツバキに言われて,まず青毛の男性が立ち上がって自己紹介を済ませる。
「そうですね・・・。
 初めまして,僕は天界魔導四天皇・東天蒼皇の座に就いているアズマと言います。
 以後,お見知り置きを」
その後を追って,金髪の女性が自己紹介。
「取り敢えず・・・サナは天界魔導四天皇の西天白皇の座に就いてるの。
 大地の力とこの6枚翼に宿る魔力で敵を一掃出来るぐらいだから,力にはなれるわよ」
そして最後に緑毛の女性・・・いや,立ち上がると男性である事が解った。
その緑毛の男性がが自己紹介をする。
「お初にお目に掛かります,私はホムラ,天界魔導四天皇・北天碧皇の座に就く者です」
しかしながら性別が男とはいえど,顔や体つき,声は女そのものであった。
恐らくは奇抜な出生の経歴を持つのだろう。

「よし,自己紹介も終わったところでさっさと本題に入るぞ。
 先ずはオウガ暗黒化の件についてだ。
 俺たち独自の調査結果を見て欲しい」
すると,先程の白い長方形,否スクリーンにオウガの様子をとらえた映像が映る。
オウガが普通に警護の関連で飛行中に,目の前に黒いローブを纏った男が現れ,オウガに手をかざす。
すると,たちまち黒い稲妻が彼を包囲し,格子状になって中に閉じこめた。
そしてその中でオウガの鎧が黒く染まり,今の暗黒化したオウガの姿となったのだ。
「どうやら,この映像に映っている黒ローブの男が犯人らしいな・・・」

(219.169.212.198).. 2006年04月22日 17:44   No.152023
++ 飛天王コウガ (一旦書いてみる)…68回       
「・・・待て,アイツには・・・見覚えがある!」
「!! 本当なんですか!?」
「ああ・・・かつて,飛天地方に攻め込んできた皇魔族の中に居たって言うし,それにちびっ子の頃に一度会った事がある・・・!!」
「それで・・・彼から名前は聞いたんですか?」
「・・・『ネレイド』・・・そう名乗ってた。
 何が何だか解らないけど,『お前が適合者だ』とか言って俺の首にこんな刻印を・・・」
ヒエンは首筋に刻まれた刻印を見せる為に付けていたバンダナを外した。
すると彼女の首に首輪のようになって何かの文字が刻まれているのが見えた。
「メルニクス語か・・・!」
「そうとなれば,天界か魔界,それと精霊界・・・どれかに関連のある人物って言う事になるわね・・・」
「恐らくは奴は黒魔族・・・,皇魔族配下として影で戦った一族とされて居るんだが,それなのかもな・・・」
「とにかく,敵の正体が大分突き止められてきたけど・・・どうするの?
 あたし等だけで突撃したんじゃヒエンの気も済まないでしょ?」
「・・・なら,私に剣術や魔術の指南をして頂きたい」
「え・・・私共が・・・ですか?」
「確かに魔力の増強や腕を上げるには必要かも知れませんね・・・」
「それに,剣だけじゃなく他の武器も使えるようになれば,相手の武器を奪って使う事も可能になる。
 そうすれば一人で戦ったにせよ俺たちが加勢したにせよ,ヒエンの戦闘能力は飛躍的に上がると思うな」
「それなら賛同出来ます,私もそろそろ初心に返って一から剣技を鍛え直そうと思っていましたから」
「僕の銃火器の取り扱いぐらいならまだヒエンちゃんでも覚えやすいかも知れませんしね,先輩」
「うーん・・・果たしてサナの膨大すぎる『アルマ並』って言われる程の魔力に追いつけるかどうだか,不安でしょうがないわ・・・;;」
「そのぐらいの不安があって当然だろ;
 取り敢えず,俺からは槍の使い方を教えてやる。
 皇魔族の中じゃ棒や槍を使う戦闘員が多いみたいだしな・・・」
「・・・すまない,では,早速明日から宜しく頼む」

こうして,ヒエンの地獄の特訓が始まったのであった・・・。

(219.169.212.198).. 2006年04月22日 18:17   No.152024
++ マイン (オリカの才能がUP!)…37回       
         第11部
 さて、ヒエンの地獄の特訓が始まり約一週間。飛天地域の宮殿の地下に造られた交星族秘密基地の警報が鳴り響いたのは突然だった。
「ニトロ、ライブ。また奴が来たぞ!」
「報告サンキュークサナギ。そうか、傷を癒すには一週間ぐらいかかったみたいだな!」
「ん?今度は相方を連れてきたみたいだねー。下手するとマジでヤバイよ」
「姫はここにいてくださいね。私も出るぞ」
「まって、私も出るー!」
「危険です、姫。貴女は交星族の姫なのですぞ!戦場に向かわせる真似はできません!」
「なら、援護射撃に回せばいいだろ?途切れぬバリアーがあんだからよ」
「あのバリアーは空間を歪ませて発生させるから力任せなコウガ達には絶対壊せないね」
「だから、ね?」
「わかりましたよ。連れていけばいいんでしょう連れていけば!」

 出撃すれば案の定酷い有様だった。防衛隊の半数が消滅している。
「マスター、やはり彼らでなければ相手にもなりませんね」
「どうしたんだよ、あの時の強い奴らは!!」
一方、少し離れたところにニトロ達4人はいた。クサナギは既に戦艦型に変形している。
「暗黒化すると危機感知能力が低下するみてぇだな、俺達がここまでいるのに、気づいてねぇよ」
「所詮、闇が求めるのは純粋な力だけ。周りの事なんかどうでもいいのよ」
「んじゃ、さっさと先制攻撃を始めようか」
「ローエングリン及び各主砲照準!目標、爆砕王コウガ及びオウガ!」
「撃てーーーーーーーーい!!」
クサナギの号令と同時にニトロ、ライブのプラズマプラズマ砲、エンシュリンのローエン・クラウン、そしてクサナギのローエングリンが一斉に火を噴いた。その閃光にいち早く気づいたのはオウガだ。若干ではあるが、コウガよりは危機感知能力が高かったようである。だが、それでも気づくのが遅かった。コウガを庇おうと走り出すも後一歩及ばずコウガも2本ほどのプラズマビームを受けた。4本のビームを一身に受けて倒れ込むオウガ。
「オウガ!しっかりしろ!くそ・・・、こうなりゃ憑依合体だ!!」

(124.85.219.88).. 2006年04月23日 06:03   No.152025
++ マイン (オリカの才能がUP!)…38回       
         第11部
 さて、ヒエンの地獄の特訓が始まり約一週間。飛天地域の宮殿の地下に造られた交星族秘密基地の警報が鳴り響いたのは突然だった。
「ニトロ、ライブ。また奴が来たぞ!」
「報告サンキュークサナギ。そうか、傷を癒すには一週間ぐらいかかったみたいだな!」
「ん?今度は相方を連れてきたみたいだねー。下手するとマジでヤバイよ」
「姫はここにいてくださいね。私も出るぞ」
「まって、私も出るー!」
「危険です、姫。貴女は交星族の姫なのですぞ!戦場に向かわせる真似はできません!」
「なら、援護射撃に回せばいいだろ?途切れぬバリアーがあんだからよ」
「あのバリアーは空間を歪ませて発生させるから力任せなコウガ達には絶対壊せないね」
「だから、ね?」
「わかりましたよ。連れていけばいいんでしょう連れていけば!」

 出撃すれば案の定酷い有様だった。防衛隊の半数が消滅している。
「マスター、やはり彼らでなければ相手にもなりませんね」
「どうしたんだよ、あの時の強い奴らは!!」
一方、少し離れたところにニトロ達4人はいた。クサナギは既に戦艦型に変形している。
「暗黒化すると危機感知能力が低下するみてぇだな、俺達がここまでいるのに、気づいてねぇよ」
「所詮、闇が求めるのは純粋な力だけ。周りの事なんかどうでもいいのよ」
「んじゃ、さっさと先制攻撃を始めようか」
「ローエングリン及び各主砲照準!目標、爆砕王コウガ及びオウガ!」
「撃てーーーーーーーーい!!」
クサナギの号令と同時にニトロ、ライブのプラズマビーム砲、エンシュリンのローエン・クラウン、そしてクサナギのローエングリンが一斉に火を噴いた。その閃光にいち早く気づいたのはオウガだ。若干ではあるが、コウガよりは危機感知能力が高かったようである。だが、それでも気づくのが遅かった。コウガを庇おうと走り出すも後一歩及ばずコウガも2本ほどのプラズマビームを受けた。4本のビームを一身に受けて倒れ込むオウガ。
「オウガ!しっかりしろ!くそ・・・、こうなりゃ憑依合体だ!!」

(124.85.219.88).. 2006年04月23日 06:06   No.152026
++ マイン (オリカの才能がUP!)…39回       
2重投稿みたくなってしまいました・・・orz
管理人様、申し訳ないのですが先の第11部削除してくださいませんか?
尚、第11部続きは後ほど。

(124.85.219.88).. 2006年04月23日 06:34   No.152027
++ マイン (オリカの才能がUP!)…40回       
んで、続き。コウガとオウガの憑依合体のデータは勝手に考えさせてもらいました(すいません)が、まぁ暗黒化による変更という事で・・・。

コウガとオウガが合体する時、凄まじい邪気が放たれた。
「おわ!これがあの2人を暗黒化させた邪気なのか!」
「マズイ、非常にマズイ!クサナギ!」
「分かっている!ローエングリン発射!!」
クサナギのローエングリンがコウガとオウガに迫る。しかし、それは弾かれてしまった。そう、憑依合体が完了してしまったのである。その名も、『爆裂粉砕王コウガ』。
「ハハハ・・・力が、力が沸いてくるぜ!」
「バ、バリアー!?」
「合体中の妨害は想定済みか、厄介なものを!」
そして始まる、飛天地域での死闘・・・。

名前:爆裂粉砕王コウガ
パワー:20
出身地:なし
必殺技:邪烈破滅波(じゃれつはめつは)
データ:暗黒化したコウガとオウガが憑依合体した姿。ただ、暗黒化した為か本来の憑依合体とは違っている。果たして、真の憑依合体とは?
ライバル:交星族
セリフ:「くたばれ精霊共!!」
暗黒化による憑依合体は命そのものを削ると言い伝えられている・・・。

(124.85.219.88).. 2006年04月23日 07:45   No.152028
++ マイン (オリカの才能がUP!)…41回       
憑依合体前のコウガのパワーは15にしときますね。でないとバランス崩れかねないので・・・。

         続き
 さて、飛天地域にて死闘が始まった頃、魔界に落ちてしまったクレーラーとセンカは地上に繋がる魔法陣目前まで来ていた。そこで、クレーラーは信じられないものを見た。それは石版らしい。
「なんだ?・・・『洗脳魔法の使い手黒魔族、この魔界にて眠る』・・・?」
「何それ?さっさと地上に戻ろうよ」
「いや待て、この石版、続きがあるぞ。『大いなる野望と邪神を讃え、善の心を何より嫌う部族、それが黒魔族なり。地上・魔界・大魔界・そして神魔界の者はもちろんの事、生きとし生ける全ての生命体は、この封印を解いてはならない。』」
「黒魔族って・・・、元々は封印されていた部族なんだ・・・」
そしてクレーラーは最後の部分を読んで、内心驚いた。
「『そして我々は忘れてはならない。未来永劫の平和をもたらすのは封印ではなく、その要因となりうる存在を全て消し去る事にあるのだ。しかしこれも忘れてはならない。このような考えは、未来永劫現実となることのない、何よりも高く、何よりも儚い理想であるという事も。』・・・実際は、そうなんだよな・・・」
「どういうこと?」
「簡単に言えば、黒魔族っていうのは皇魔族並の邪神と野望を持っていた部族であり、それはかつて封印されたってことだ。これは分かるな」
「ええ。問題は、最後の部分なんだけど?」
「これは、記されている通りだ。未来永劫っつーのは、永遠とか永久とか、そういう意味だな。んで、その永遠の平和をもたらすのに最適な方法は危険分子を1人残らず殺すということだ。でも、そんな事したって危険分子が完全に消えるわけじゃない。たとえその時にはいなくても、いつかは必ず悪の意志を持つ奴が現れる。だから、どんな事をしても、平和はいつか必ず破られる。未来永劫の平和なんて、最初から無いってことさ」
「・・・難しくて、よく分からないよ・・・」
「まぁ、その方が幸せかもしれない。世の中にはな、分からない方が、知らない方が幸せなこともあるんだから。な?だからそんな悲しい顔しないでくれよ」
そう言うと、クレーラーは再びセンカと共に魔法陣へと向かった。センカは、あの石版を大事に抱きしめていた・・・。

(124.85.219.88).. 2006年04月24日 19:20   No.152029
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…70回       
んじゃあ正式なデータは先に投下しますね。
て言うか,オウガとコウガの暗黒化が更に強大な力を生みだして,オウガの不老不死が引き継がれて命そのものが削られても問題ないような感じに・・・ぅふふ・・・ww(マテ


名前:暗黒聖皇オウガ
パワー:23
出身地:天界&地上界・飛天地方
必殺技:か・い・め・つ・は
データ:命を削られ死の淵へ立たされたコウガにオウガの不老不死の生命力が宿り,真の憑依合体をした姿。疲れ果てたコウガに代わり,オウガがメインコントロールを務める。
ライバル:交星族

オウガ
「マスターに代わり,私が全てを破壊します。
 抵抗を止め,大人しく強大なる闇の力の前に平伏しなさい・・・!!」
遂にコウガとオウガは裏人格に支配されたまま真の憑依合体をしてしまった。命を削られても何ら問題のない強敵を目の前にして,天界魔導四天皇達までもが絶句する・・・。


第12部

「せいっっ!! やぁっっ!!」
「その調子だ! もうそろそろバトンの大技もこなせそうだぞ!!」
ツバキ・アズマ・ホムラ・サナからそれぞれ槍術と銃撃の基礎,剣技の極み,魔術の極みを教わりだして1週間がたった。
ヒエンはまずツバキから教わった槍の使い方をマスターし,今はその槍を使ってバトントワリングの練習をしている。
ちなみにこれは危ないものの,戦場では敵を退けたり攻撃を跳ね返したり等と色々役立つものである。
その後,昼食を取ってからアズマと狙撃訓練。
弾倉の入れ替えもスムーズになり,射撃の速度までもが上がっていた。
そして夜になり,暗闇の中での魔術と剣技との複合技の訓練。
五感を研ぎ澄まして相手の居場所を突き止める事を教わり,ホムラ・サナの二人と共に魔法剣の開発に取り組んだ。
その成果としては,現在炎熱系魔術を剣に宿して岩を一刀両断したり,その衝撃波によって岩を溶かしてマグマに変える事などが出来るようになった。

そして翌日の昼頃,大規模な戦闘の爆音が響く。
何を隠そうオウガとコウガが先に攻めてきたのだ。
しかもクサナギ達が射撃によってオウガ達に大ダメージを与え,暗黒の・・・しかも仮の憑依合体をした後の爆音であった。

「!! 始まった・・・しかも,オウガとか言う奴と,この前進撃してきた私の先祖とが合体して,強大な邪念を放っているのが感じられる・・・!!」
「戦の匂いも鼻を突くほどしてくるしな・・・こうしちゃ居られない!!」
「僕らも出撃しましょう!
 このままじゃ交星族が危ない!!」
「ええ,それに魔法剣の威力を試す絶好の機会ですしね!!」
「ほら,ぐずぐず言ってないで,さっさと出るわよ!」
「解った! 4人とも,戦場へ向かおう!!」

(219.169.212.198).. 2006年04月24日 21:18   No.152030
++ マイン (オリカの才能がUP!)…42回       
       第12部続き
 ヒエン達が戦いの気配を察知したのと同じ頃、ニトロ達は必死の防衛に転じていた。
「うひゃぁ!まったく、何なんだあの戦闘力は」
「暗黒化による力の暴走だろう!」
「こっちの攻撃は全て通じないし、かといって逃げるわけにもいかないし・・・」
「なんとかして、奴の自由を奪えれば・・・」
爆裂粉砕王となったコウガががむしゃらに攻撃を繰り返している。おそらく、合体したことにより理性はほとんど失われているのだろう。そこへ、合流が遅れていたトラルー・ストラー・ミキラーの3人が駆けつけた。
「どうしたんだ!?スゲー有様なんだが」
「おおストラー!ちょうどよかった。奴の動きを封じる技を持つ奴がアドベントライズにいたと思うのだが・・・」
「オイオイクサナギ、忘れちゃ困るヨー!」
一際気楽そうな声で答えるのは、アドベントライズメンバーのミキラー。彼はミキサー車型に変形できる。すなわち・・・。
「ミキラー、今すぐトラルーにミキサーを合体させるんだ!」
「了解だヨー!」
アドベントライズメンバーのビークルに指令を出す装置を取り出したストラーは、早速ストラーのシルエット、ドリルのシルエット、ミキサーのシルエットがペイントされているボタンを押す。
『合体スクランブル!ドリル、ミキサー、リンクアップ!』
どこからともなくドリラーのドリルビークルも現れ、トラルーの右腕にドリル、左腕にミキサーが装着された。
「武装完了、ドリル&ミキサー!さぁ、ビークルの力を思い知らせてやろう!」
「ん?アイツは確か、地上の精霊をまとめる奴だったか。あいつから潰してやる!」
コウガが邪烈破滅波を放つ。が、トラルーは持ち前のスピードでそれをかわす。そしてコウガが地面に降下した瞬間、ミキサーの先端部を展開、高速回転させた。
「この特製セメントをくらえ!」
コウガの足下にセメントを撒き散らす。そのセメントは特別製で、撒かれてすぐに固まった。もちろんコウガは動けない。
「そして、その物騒な装備を残らず破壊させてもらうぞ。このドリルで!」
そもそも、アドベントライズの所有するビークルの全てが何かしら特別なパーツを持っている。このドリルの先端部は、以上なまでの貫通性を持っているのだ。これには、憑依合体したコウガの装備でもひとたまりもない。
「ぐあああ!!」
「さーさー、危険物処理は安全かつ迅速にね。千年前の我が戦友さん!」
「あれ?いつの間にトラルーに記憶が戻ってるのかな?」
エンシュリンの疑問に、ストラーが即答した。
「ここ数日の様子を見てきて、思ったんだ。どんなに昔の記憶も、抜き取る理由なんざどこにも無いって」
「・・・そう・・・」
エンシュリンには全てお見通しのようであった。

(124.85.219.88).. 2006年04月25日 18:53   No.152031
++ マイン (オリカの才能がUP!)…43回       
「この・・・、いつまでも調子に乗るんじゃないぞ!ぶっ飛ばして・・・うっ!?」
邪烈破滅波を繰り出そうとしたコウガは、突然苦しみだした。暗黒の憑依合体は、たいてい本人の命を削ると言い伝えられている。その伝承の通りに、コウガは苦しみだした。何度も必殺技を使った反動は凄まじいものだ、当然のことである。
「暗黒合体の反動か?好都合、死なない程度にトドメをさしてさっさと終わらせてしまおう」
必殺の構えをとり、ドリル先端部を回転させるトラルー。今の彼は、真実を悟ったストラーのおかげで千年前の記憶を取り戻している。
 ストラーが悟った真実、それは記憶の一つで残るか滅ぶか左右される命もあるという事である。千年前のトラルーの姿を知るのは、今ではニトロとライブぐらい。記憶が無ければ、ひと思いにコウガを始末できただろう。だが、ストラーの心に眠る命を大切にしようとする意志がそれを拒否した。記憶が無かっただけで無惨に散っていく命があることに耐えられなかったのだ。だからストラーは、転生前のライブ、すなわちフォビドゥンのリフターからトラルーの記憶、ラミティーとして生きてきたまでの記憶を取り出し、トラルーへと戻したのだった。そして、今に至る。
「・・・あの時のような、空しさと悔しさしかなかった俺みたいには、トラルーにはなってほしくないからな・・・」
千年前の記憶を取り戻し、コウガの過去を全て思い出したトラルー(=ラミティー)は、コウガの暗黒化を重度のダメージによって解除しようと試みた。が、次の異変が起きた。
「マスター、これでは貴女の命が危険です。これより先は、この私に任せてください」
「!?これは、まさかオウガの声?だとすると、合体の解除までしなけりゃならないのか!」
トラルーは作業を急ごうとした。だが、それは完了させることができなかった。
「た、頼むぜ、オウガ・・・」
オウガに後を任せたコウガと、主に代わり戦うことを決意したオウガの中の闇の力が、憑依合体を完全なものにしてしまったのだ。

(124.85.219.88).. 2006年04月25日 19:16   No.152032
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…71回       
「!! あれは・・・!!」
「先輩! どうやら完全な憑依合体が完成してしまったみたいですよ!」
「ちっきしょー・・・手遅れだったか;;」

バキバキバキ!!

「あっ!! 周囲の岩や土が・・・」
「凄まじい力によって持ち上げられているようですね・・・これがオウガさん達の中に眠っていた裏人格の闇の力なんでしょうか・・・」

ズゴォォォッ!!

「!! みんな伏せろっっ!」

突如として浮き上がった土や岩,周囲の木の枝が猛スピードで四散する。 ゆうに風速50mほどはありそうだ。
ツバキの的確な指示によりこの烈風に吹き飛ばされる事はなかったのだが,5人は風が止んだ後にとんでもない光景を目の当たりにした・・・。


「・・・オウガ・・・!?」
「・・・メインコントロールがオウガに代わってやがる。
 多分コウガが力を使いすぎて,命の危険にさらされたんだな・・・」
「そんな・・・コウガちゃんは其処まで堕とされて居たんですか・・・!?」


驚愕の表情を見せる5人。
セメントは砕け,粉末になって砂塵と共に風にながされている。
更に先程の衝撃だろうか,トラルー達は数m後に押し退けられている。
そして烈風の中心らしい場所に立っていたのはオウガ。
金髪だった髪は完全に黒く染まり,金色の目も紅くなり,黒い鎧羅族のような鎧を纏っており,翼も8枚に増え黒々としていた。

「・・・マスターに代わり,私が全てを破壊します。
 抵抗を止め,大人しく強大なる闇の力の前に平伏しなさい・・・!!」

オウガがトラルーへ手をかざす。
すると彼の掌から黒い球体が現れ,トラルーに向かって巨大化しながら音速並の猛スピードで迫る。

「・・・見ていたのでしょう,5人とも・・・。
 闇に染まれば,此処まで強大な力を手に入れる事も可能なのです。
 それも,私の場合まだしぶとく生きている表人格の光の力を混同して,更なる力を生みだしていますからね・・・!」
「そんなっ!? 光と闇の混同だなんて,サナでも出来ない事なのに!!」
「こりゃ相当やばいぞ・・・俺たちでも死ぬ可能性が出てきたな・・・」
「それでも決死の覚悟で突っ込まないと,オウガさんは止められないかも知れません・・・」
「・・・こんな時,総督ならどうしたんでしょう・・・」
「くそっ・・・此処までなのか・・・!?」

ヒエン達はオウガの圧倒的な力を目の当たりにして,絶望のどん底に突き落とされた。
だがそんなときであった,どこからともなく声がする。

「そんなこたぁねぇよ嬢っちゃん,兄貴に比べりゃ力は劣るが,俺なら力になれるぜ」
「ほぅ・・・まだ生きていたのか,ソル」

オウガにとって,天上魔導四天皇にとっては懐かしい声。
一瞬,風が戦場を駆け抜けた。
そして目を開けると,ヒエンの目の前に黒い6枚翼を持った男が現れた。

「お前は・・・確かオウガの弟だったな・・・」
「そうだ,俺の名はソル,ソル=レイフィード。
 1000年前に堕天使となって天界を裏切って堕天皇の座に就いた程の戦闘狂さ。
 実際お前の光の力と俺の闇の力が一つになるには憑依合体しかねぇけどな」
「ぅわ・・・お前も不老不死になってたのか;;」
「まぁ兄貴の飲んだ薬が余ったって言うから貰って飲んだのさw
 そのお陰で,また兄貴と戦うハメになろうとは思っても居なかったけどよ」

(219.169.212.198).. 2006年04月26日 19:44   No.152033
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…72回       
「やはりあの薬を飲んだようだね。
 お陰で僕ら2人は不老不死,マスターが死ぬたびに悲しい思いをしなければならない」
「けど俺は1000年もの間ずっとはぐれ召喚獣のままだったけどな・・・。
 その代わり,良いマスター見つかったかも」
「・・・私の事か」
「そ,嬢っちゃんが兄貴との契約を交わして居るんだろ?
 だったら,このオニキスの指輪で俺との契約も出来るはずだ。
 嬢っちゃんの家系は遡ればコウガにたどり着くし,コウガもかなりの腕の召喚術士だったからな。
 さて,嬢っちゃんの決断はどうする?」
「これは契約した方が良さそうですよ・・・;」

決断を迫られるヒエン。
コウガと同じで優柔不断な一面もあり,いざというときにどちらにすべきかを決めていられなかったりもするのだが,今はそうは行かない。
ヒエンは直ぐに決断を下した。

「・・・解った,その代わりお前もオウガ同様に代々契約を続ける事を誓って欲しい」
「そんぐらい承知の上だ,ほら」
ソルから思わず笑みがこぼれる。
差し出された指輪を受け取り,ヒエンはそれを右手の中指にはめてソルにかざす。

「我,今,天に背きし御使い達の皇に願い祀る。
 指輪の盟約の下,我に彼の者を従わせ給え。
 我が名はヒエン・・・!!」

そして指輪から放たれた光が陣を描き,ソルの周りに光の柱が立つ。
しばらくしてそれが消えると,ソルはすっかり戦闘形態(上半身マッ裸)に姿を変えていた。

「契約完了だ,これで俺は嬢っちゃんに従う召喚獣になった。
 後はいつでも呼び出せる,だが今は・・・兄貴を止めて,コウガの奴も一緒に暗黒化を解くのが先だ!
 俺たちの本物の光闇の混同による力,見せてやろうぜ!」
「ああ!!」


名前:堕天皇ソル
パワー:11
出身地:天界中央部
必殺技:轟闇爆龍破
データ:オウガに隠れてオウガの飲んだ薬の余りを貰い受け不老不死となったオウガの弟。今回は珍しくヒエンのサポートを自主的に志願する。
ライバル:暗黒聖皇オウガ

ソル
「後は俺に任せな,疲れたならいつでももう片方に変われるのが憑依合体の利点だからな!」
オウガの目の前に現れたソル。またしても激しい兄弟喧嘩が始まりそうだ・・・。


名前:紅蓮天使ヒエン
パワー:22
出身地:天界中央部&地上界・飛天地方
必殺技:と・き・の・し・は・い
データ:ソルと憑依合体した後,ヒエンがメインコントロールを務めている状態の姿。翼に宿る輝きで悪を討つ!
ライバル:暗黒聖皇オウガ

ヒエン
「私は負けない・・・仲間とこの世界の為にも!!」
ソルは自ら指輪を差し出しヒエンと契約を結んだ。そしてすぐさま憑依合体に取りかかる。


名前:紅蓮堕天ソル
パワー:22
出身地:天界中央部&地上界・飛天地方
必殺技:と・き・の・し・は・い
データ:憑依合体中にソルがメインコントロールを務めている状態での姿。理性を失う瀬戸際の状態を維持しつつ強大な闇の力を操る!
ライバル:暗黒聖皇オウガ

ソル
「殺り合おうぜ,兄貴・・・!
 結局の所俺は兄貴と戦いたいが為に契約したのかも知れねぇけどな!!」
憑依合体は一発成功,オウガ同様に漆黒の鎧を纏ったヒエンが其処に立っていた。

(219.169.212.198).. 2006年04月26日 20:52   No.152034
++ マイン (オリカの才能がUP!)…45回       
        第13部
「憑依合体同士の戦いは、タイマンでけりを付けてもらうのが一番だ。一時退却!巻き込まれたくなければね!」
トラルーの指示で2人の合体戦士から離れる交星族のメンバー。が、休む暇など無かった。
「フフフ・・・、憑依合体の戦士がまだいたとはな、これはヴェノム様達も喜ぶ!」
「てめぇ、何者だ!?」
「私は紫焔将アズラエル、覚えておきたまえ」
そういうと、アズラエルは突然攻撃を始めた。トラルーはセメントで動きを封じ、その直後にドリルでセメント化した敵を粉々にする技『マグナムクラッシュ』を使おうとしたが、なんとミキサーの回転を止められてしまった。ドリルを振りかざすも、同じく止められる。
「やらせはしないさ!」
「マズイ、なんかヤバそう・・・」
「ホントにマズイぞトラルー!ドリルもミキサーも、回転率が低下してるし回路にもダメージが出始めてる!フルパワーで押すんだ!」
「ぐっ!?回転が凄くなってきている!?」
さすがにフルパワーでの回転を抑えるのは難しいようで、次第に押されていくアズラエル。だが、やはり一筋縄で終わるわけでもなかった。
「私をなめるな!!」
アズラエルは、ビークルそのものに強烈な攻撃を加えることで動きを止める作戦に出た。案の定、このゼロ距離状態ではいかにトラルーといえど逃げ切るのはほぼ不可能である。紫の炎をくらい、異変が起こる。ドリルとミキサーが動かなくなってしまったのだ。しかも、攻撃を受けた部分の装甲は完全に破壊され、内部にもダメージが及んでいる事が分かる。
「ヤバイ!ドリル、ミキサー、作動停止!トラルー、ドリルとミキサーを強制排除しろ!動かないビークルは、ただのお荷物でしかない!」
「分かった!」
ドリル&ミキサーを解除し、反撃の手段を考えるトラルー。そして浮かんだのは、ニトロ達も加えての集中攻撃。速攻でドリル&ミキサーを作動停止にさせたことから、アズラエルには大したバリアーが無いと考えたのだ。
「ニトロ、ライブ、クサナギ、ストラー、インシュリン姫!みんなメイン攻撃スタンバイ!目標はアズラエルただ1人だ!」
ミキラーはミキサービークルを壊されたので攻撃に参加できなかったものの、それでもアズラエルを撤退させるには充分すぎる攻撃力である。6人の集中攻撃をくらい、さすがに形勢不利を悟ったアズラエルは撤退していったが・・・。

(124.85.219.88).. 2006年04月27日 04:00   No.152035
++ マイン (オリカの才能がUP!)…46回       
      第13部続き
 オウガ、そしてアズラエルの攻撃を立て続けに耐えてきたトラルーは、流石に限界である。
「っイタタタタ!」
「我慢してよ、応急処置なんだし」
「・・・応急処置とかいう問題か・・・?」
応急処置として包帯を巻いてもらうトラルーだったが、ライブが少しキツく締めすぎたのか激痛が走ったらしい。その恐怖に、ニトロも少し怖がっている。
「とにかく、トラルー殿はここで待機してもらうしかないな。あとは、あの憑依合体戦士2人の激闘を高みの見物といこうじゃないか」
「そうだねクサナギ、流石にこれ以上のドカーンはゴメンだからね」
クサナギの提案に従い、トラルー達はヒエンとオウガの死闘を見守るだけにする事にした。

 一方、こちらは魔界の魔法陣のエリア。クレーラーとセンカは、ようやくここまで辿り着いたのであった。
「やれやれ、ようやく地上に戻れるぜ」
「もう、こんな魔物の世界なんてまっぴらゴメンよ!さぁ、早く魔法陣に飛び込もうよ!」
そして魔法陣に飛び込んだクレーラーとセンカはどうにか地上の中央都市の宮殿、異世界への扉の部屋へと戻ってこれた。
「センカー!!」
ドグシャッ!
センカに向かって走ってくるクテンに、クレーラーが鋭いツッコミキックを一発。
「取り敢えず、お嬢ちゃんはしっかり連れ戻してきたぜ。んで、今何が起きてる?」
「私が説明するわ」
クリアがざっと状況を説明した。
「なるほど、そういうわけか。サンキュー、アンタらの儀式が何なのか知らないが、まぁ頑張ってくれよな!んじゃ、俺はもう行くぜ。仲間達が待ってるだろうしな」
そう言うと、クレーラーはビークルモードになり宮殿を後にした。

 さて、こちらは鎧羅地域地下の秘密基地。そこでは、まるで触角が長くなった蜘蛛の頭のような帽子をかぶったトラルー似の精霊が飛天地域での戦闘を中継しているモニターを見つめていた。
「ムフフ、なんだか凄いことになってて、アタチの出番もありそうっすねぇ、ムフフ!」
果たして、この変な精霊はいったい?

(124.85.219.88).. 2006年04月27日 19:33   No.152036
++ マイン (オリカの才能がUP!)…47回       
さて、第1章はそろそろクライマックスでございます。黒魔族との因縁は、まだまだ続きます。
んで、キャラ投下。

名前:タランス
パワー:6
滞在地:鎧羅地域
必殺技:ポイズン・アヌビス
データ:「〜っす」が口癖。精霊、蜘蛛、バイクと3つの姿に変形する。実は、同じ母の元に生まれたトラルーの実の弟らしい。
パートナー:トラルー
セリフ:「アタチも、援護ぐらいできるんすよ」
豆知識:タランスはバイクモードになると、口癖に「パラリラ〜!」が追加されるらしいゾ!

(124.85.219.88).. 2006年04月27日 19:51   No.152037
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…73回       
ヒエンの憑依合体が始まったのか,紅蓮の光の柱が立った。
オウガはそれを見守りつつも,コウガと内部で話を進める。

「マスター,一撃で終わらせましょうか,それとも・・・」
『いや,お前に任せる。
 一撃が良いならそのまま必殺技出せば良いだけだし,なぶり殺しにして奴をおびき出すなら俺の力も貸すよ』

そして一陣の風が駆け抜け,光の柱が消えると其処にはヒエンが立っていた。
漆黒の鎧を身に纏い,紅蓮の6枚翼を広げ,白銀の刃の剣を左手に,漆黒の刃の剣を右手に持っている。

「・・・何と言うことだ,身体の深奥から力が湧いてくる・・・!
 これが,憑依合体の力なのか・・・!?」
『そうだ,憑依合体によって憑依された本人の潜在能力は愚か,憑依した召喚獣でさえも潜在能力が引き出され,お互いに最強の状態になれるって訳だ。
 嬢っちゃんの場合コウガみたいに凄い潜在能力が宿っていたお陰で,元々2枚だった翼も6枚に増えているしな・・・』
「私に眠っていた莫大な魔力が目覚めたのか・・・!」
『確かにな。
 それにそれだけの光の魔力がありゃ,俺の闇の魔力ともバランスが取りやすい。
 必殺技は俺が繰り出すから,嬢っちゃんは物理攻撃にだけ徹してくれ!』
「解った,出来るだけ魔術の使用は避けよう」

「どうやら我々とは違いヒエン様の光の魔力とソルの闇の魔力を混同して力を生み出そうという作戦の様ですね・・・」
『どうなろうと,俺たちより力が下なのは明白。
 後で弱ってきてから必殺技でけりつけるぞ!』

(219.169.212.198).. 2006年04月27日 20:53   No.152038
++ 飛天王コウガ (なんと!オリカ製作委員から会場推薦状が!)…74回       
お互いに戦略を練り終えた所でヒエンは2つの剣を構え,オウガは漆黒の大剣を右手に持ち,それぞれ戦闘態勢にはいる。

「・・・どーやら俺たちも見学だけにとどめなきゃ駄目っぽいな・・・;;」
「その通りですね,これだけ強大な魔力同士がぶつかれば,私たちまで危ないかも知れません・・・」
「それにヒエンちゃんが何処まで強い力を秘めているのかを知る機会にもなりましたからね・・・」
「とにかく,今は攻撃の余波を受けないように隠れてなさいよ!」


先に駆け出したのはヒエン。
剣を手に一気に地を駆けオウガに迫る。
右手の漆黒の剣で斬りかかるも,オウガの大剣に阻まれ火花を散らす。
もう片方の白銀の剣でも斬りかかるが,今度は楯に阻まれダメージを与えられない。
そんな中でオウガは漆黒の刃を退けて突き攻撃を繰り出してきた。
ヒエンはのけられた漆黒の剣で何とかそれを防ぎ,再び斬りかかる。
そう言った攻防戦を繰り返し,空中での斬り合いや地上での斬り合いを続け,それが幾度と無く繰り返された。
数時間が経って二人の過労はピークに達してきたようだ。
オウガは底なしの体力で精神共々その過労をカバーしているのだがヒエンは荒々しく息をしている。

「そろそろ・・・代わるか・・・?」
『そうだな・・・兄貴も必殺技繰り出してくるぜ?』

しかしヒエンは何とか立ち上がり白銀の剣を仕舞い込んだ。
オウガの目の前で自らの翼を黒く染め,髪を紫に変えた。
そして男の体つきに段々と変わっていく。
どうやらソルとの交代が完了したようである。

「悪ぃが嬢っちゃん死なせる訳に行かないんでなぁ・・・,兄貴,この一撃で決めようぜ・・・!」
「望む所だよ・・・!」

そして互いに剣に聖なる波動と暗黒の闘気を集め,剣に白銀の煌めきと漆黒の揺らめきを宿らせる。
互いに剣の輝きと揺らめきが最高点に達した所で,オウガは空から剣を振り下ろし,ソルは地上から剣を振る。

「本当にこの一撃で終わらせる・・・!
 これで終わりだ,か・い・め・つ・は!!」
「存分に暴れ回ったんだから少しは休んでろよ・・・!
 喰らえ,と・き・の・し・は・い!!」

振り下ろされた刃からは煌めきと揺らめきを宿す衝撃波が飛んでくる。
ソルの剣からは鎖を象った衝撃波が無数に伸びてゆく。

そして両者がぶつかり,激しい衝撃を生んだ・・・。


ドガァァァァッッッ!!


大きくクレーターが開いたその場には,倒れたオウガ・コウガ・ヒエン・ソルの4人が居た。
どうやら4人共力の使いすぎと先程の衝撃に耐えきれなかった事から合体が解け,気絶してしまったようである・・・。

(219.169.212.198).. 2006年04月27日 21:09   No.152039
++ マイン (オリカの才能がUP!)…48回       
        第14部
 2大憑依合体戦士の死闘が終わった直後、魔界から戻ってきたクレーラーがトラルー達の下へやってきた。
「おーい、いったいこりゃどうなってんだ!?さっき凄い爆発が起きたみたいだが」
「そこのクレーターを見てみな」
ストラーに言われてクレーターを見たクレーラーは、すぐ自分の仕事があることに気づいた。
「どうやら、4人とも力の使いすぎ他いくつかの理由から合体が解けたみたいなんだ。しかも、気絶のオマケつき」
「・・・俺の力が必要みたいだな」
「その通りだクレーラー。お前はヘッドパーツのクレーンでも救助できるだろう。だから、クレーンビークルを分離させて2人分の働きをしてもらうぞ」
「分かった、その方が一番効率がいいからな」
この場にいる精霊達の中で、飛行能力、もしくは救助能力があるのはストラー、クレーラー、ライブ、トラルーの4人。だが、トラルーは大ダメージにより動けないので、実質上クレーンビークルを分離して使わないと足りないわけである。そして救助作業、そこに天界魔導四天皇達も加わって作業は早めに終わらせる事ができた。そして、各自傷を癒すべく、それぞれの拠点へと引き上げるのであった。

 そして決戦後、トラルーはクレーラーと共に鎧羅地域の基地に来ていた。
「あら、久しぶりっすね〜!元気してた?」
「これのどこが元気そうに見えるんだ」
「まぁまぁいいじゃないの。にしても、鎧羅の地を見るのは久々だなぁ〜・・・」
元気に出迎えてくれたのは、トラルーの実の弟、タランスである。頭の触角が大きくなったような蜘蛛の頭のような帽子がトレードマークだ。
「さて、早速だが見せたいものがあるんだ」
クレーラーは例の石版を取り出した。それを見てトラルーは思い当たったように、こう言った。
「それは・・・、『未来の書』じゃないか!クレーラー、それをどこで?」
「こいつは、魔界の魔法陣のエリアの近くにあったものだが・・・。それより、これは石版じゃないのか!?」
「石版に、重要な本が隠されているんすよ」
そう言うと、タランスは石版を真横から真っ二つにした。するとタランスの言う通り、石版の中からある本が出てきた。

(124.85.219.88).. 2006年04月28日 03:07   No.152040
++ マイン (オリカの才能がUP!)…49回       
「なんだ?この古ぼけた本は」
「これこそ、石版から出された後の未来が書かれているという『未来の書』なんだ。これから起こる出来事の内、重要な出来事がこれに記されているという」
「つまり、予言書ってことっすよ。早速見てみるっす!」
ページをめくっていくトラルー、1ページ1ページを食い入るように見つめるタランスとクレーラー。そして、あるページを見たところで3人が同じ事を口にした。
「なんじゃこりゃあ!!?」
そのページには、こう記されていた。
『憑依合体戦士の死闘終焉を迎えた後、この死闘のきっかけを作りし張本人が現れるであろう。そして地上界の人々は、マステリオンとは違う、強大な闇の力を持つ魔神によって放たれた底なしの闇に恐れ、震え上がるであろう・・・。』
この『未来の書』の内容は絶対だとされており、トラルー、タランス、クレーラーはその後のページを震えながら読んだという・・・。

 果たして、世界は『未来の書』に記された通りとなってしまうのか!?そして『強大な闇の力を持つ魔神』とは、いったい誰なのだろうか?

     〜第2章へ続く〜

(124.85.219.88).. 2006年04月28日 03:22   No.152041


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