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隠語事典によれば中盆(なかぼん)とは、
1.胴親の補助者を云ふ。 2.盆の中央丁の側に座し賭金の賭け合せの指図、賭金の受渡及寺銭の徴集を為す役。 3.胴元の助成者。賭場の議事進行係ともいうべきもので賭博運行には絶大の権力をもつてゐる。振子が壷を振つて伏せるのは中盆の号令による。又寺銭を集めて寺箱を親分の代理に保管するのも中盆である。 と、あります。 江戸時代の貨幣は金銀貨や銭などがあり、これに客同士の貸借の清算などもあるので賭場を円滑に運営するのには中盆の手腕が問われるところでした。 盆に明るいか、盆に暗いかが問われたわけです。盆暗というのは間抜け、馬鹿というのに等しい言葉だったようです。
.. 2016年02月21日 15:17 No.1247002
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