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「リレー参加作品『七夕デーU』」作者♪コロネ
俺は朝倉の住む、マンションに向かった。正確には505号室にだ。古泉は無言のまま後ろをついてくる。少しは何か喋ってくれよ。 「確かこのあたりだった…古泉!隠れろ!」 俺はとっさに身を隠した。 「どうかしたのですか?」 「俺の数メートル先に長門(3年前)がいた」 古泉は、微笑みながらこちらに話しかけてくる。普段なら、気持ち悪いのだが今はそんな気がしない。なぜか安心する…。 長門(3年後)が行ったあと、俺たちは少し時間を空けて後ろをついて行った。 俺たちは、朝倉の住むマンションにたどりついた。 そこまでは良かった。難関は、セキュリティー万全のこの自動ドアだ。開けるすべがない俺は、古泉を見たが完全にお手上げ状態であった。諦めかけたその時!中から人が出てきたのである。 俺はこの千載一遇のチャンスを逃すまいと、足を自動ドアのほうに伸ばした。見事に自動ドアの閉まるのを防いだ俺は、中に入った。 「なかなか大胆なやり方ですね」 「ハルヒが前に来た時やってたんだよ。まさか役立つとは思わなかったぜ…。そんなことより早く中に入れ、誰かが来たら怪しまれるぞ」 俺たちはようやくマンション内部に侵入することができた。
(★新月に続く★)
.. 2009年11月04日 05:44 No.543001
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