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「リレー参加作品『脱出経路』」作者♡ふぁいヴ
突如、朝倉涼子が消滅した。 ・・・?・・・・・・!? 事態が把握(はあく)できない。・・・何故?why?何故朝倉涼子は消滅した?あとジョン・スミスって何だっ!?・・・まぁ俺のことだろうが・・・。 「上出来です」 後ろからふと声がする。さっき俺を殺そうとした古泉だ。 「くっ、来るな!!お前っ!!殺す気か!!??」 「・・・?いかがなされましたか?」 「と・・・っ、とぼけんじゃねぇ!!お前、今俺を殺そうと・・・っ!!」 すると古泉は肩をすくめて、 「そう思うのも無理はないでしょう。辺りを見回していただけませんか?」 ・・・?・・・・・・?こいつは何を言っていやがる? 言われたとおりに、辺りを見回してみる。 「っ!?」 絶句した。あたり一面、灰色。 ・・・閉鎖空間。 そして目の前にいる古泉には、さっきの殺人鬼古泉の面影はない。あの人畜無害な笑みを浮かべている普通の古泉だ。俺はとりあえず安堵の息を漏らす。 しかし・・・ここは何故閉鎖空間なんだ?いつから閉鎖空間になった? 「大丈夫です。現状は把握済みです」 「そ・・・そうなのか・・・?」 「状況の説明をします。よく聞いてください」 古泉はなお落ち着いた口調で説明し始めた。 「一言で説明しますと、涼宮さんの創った閉鎖空間です。長門さんの情報操作で、先程の朝倉さんを倒すことによって脱出プログラムが作動するようにしました。その脱出プログラムが、この閉鎖空間です」 「は・・はぁ・・・?」 「そう言っても何のことか分からないでしょう。先程あなたのいた空間は、僕たちがいる世界がコピーされたものなんです。何者かによって創られました」 なんだと?まぁ大体見当はついていたが・・・誰が何のために・・・。 「現在、長門さんが探索に努めております。その空間創造主をね。あなたはもう一つの世界に迷い込みました。それに気づいた長門さんはこうやって脱出プログラムを作ったわけです。この閉鎖空間は元の世界に通じているわけですが・・・」 つまり・・・あのハルヒと閉鎖空間に閉じ込められたときのように・・・。 「部室のパソコンの電源入れたら、長門と連絡とれるのか?」 「そのとおりです。ですから元の世界に戻ることは簡単です。しかし・・・」 ああ・・・朝倉涼子が呟いた〈ジョン・スミス〉か。あのいまいましい12月のように、俺がまた過去に戻って修正するというやつか・・・?面倒だな・・・。そして・・・。 「そのコピーされた世界を放置するわけにはいかないな・・・どうすればいいんだ?古泉」 「・・・その解決方法は僕には分かりませんが・・・とりえず長門さんと連絡をとりましょう」 古泉はSOS団のアジトである文芸部を指差した。
(×ゴエモン&スネークに続く×)
.. 2009年10月24日 04:21 No.533001
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