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「俺は風になった」
ここは、とある陸上競技場。沢山の観客の声援が聞こえる。そして今、開催されているのは「全国中学生陸上競技選手権大会」という名前の通り、陸上の大会だ。俺は日野亮介。中学3年生だ。100mで県の代表に選ばれた。今は決勝が始まる5分ほど前で各選手、各々でストレッチや、イメージトレーニングなどをしている最中だ。 そう言う俺は・・・ 「うわ・・・マジでねーよ。決勝とか・・・」 ビビリまくりだ。 「おい日野〜!」 客席から声がする。振り返ると 「日野!頑張れ!自分を信じろ!お前ならできる!」 親友でもある部活の仲間が、声をかけてくれた。 「お、おう。やってやるよ」 と、言ってみたが・・・声は震えてきた。俺は小心者だ からダメだと自分で決め付けていた。しかし、そんなんでよく全国までこれたな・・・。 そんなことを考えていると、後ろから肩をたたかれた。 「大丈夫かい?ふるえているけど・・・」 隣の選手が心配したのか、声をかけてきた。 「ありがとう、大丈夫だよ」 そう返した、そのとき 「では、選手はスタート位置について下さい」 やべ・・・とうとうきたか。俺は隣の選手を横目で見たその時、隣のその選手はなぜか笑っていた。 「おいおい・・・こいつ笑ってんぞ」 その時俺は、あれ?と何かがひっかかっている感じがした。自分が言った言葉を思い出す。 「こいつ笑ってる・・笑っている!?」 俺は気づいた。ひっかかってたるものに。俺は思い出した。あれはコーチが言っていた。たしか・・・ 「位置について・・・」 審判が言うと、会場が静まり返った。 「よーい・・・」 俺は緊張などしてなかった。 「パァン!!!」 ピストルが鳴った。皆、一斉にスタートした。30mぐらいだろうか。俺がトップになった。
そのころ・・・観客席では・・・ 「おい、あいつ笑ってんぞ」 亮介の部活仲間が驚いていた。 「今になって気づいたか・・・走ることの楽しさを」 「コ、コーチ!」 仲間の1人が声を上げた。
その頃亮介は・・・ 「楽しい走ることが!楽しいぞ!」 そう心の中で呟きながら笑っていた。 亮介は練習中コーチに 「陸上をたのしめ。走ることの喜びを感じろ」 スタート前、それを思い出した。 「ゴールが光って見える・・・!」 その瞬間、亮介は・・・風になった。
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.. 2010年03月28日 20:01 No.2638001
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