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私が競馬をはじめたころは、メジロタイヨウ、メジロアサマ、メジロムサシ等、個性豊かな馬達がずらり。その中でとくに印象に残っているのはメジロエスパーダ。その父メジロアサマの数少ない産駒。新馬を大差で勝ったときは小躍りしました。 又アサマはその後メジロティターンを輩出し、メジロマックイーンが父子3代の天皇賞制覇の偉業を成し遂げたのはご承知の通り。 そのころのJARは、「シンザンを超えろ」のキャッチフレーズで、マル父の奨励策をとっていました。そのせいかどうか知りませんが、昭和54年のダービーを20年ぶりにマル父のカツラノハイセイコがとりました。 メジロ牧場は、当時の舶来全盛の中で頑に父内国産にこだわり、精子のすくなったアサマを成功させるために大変な努力を払ったと聞きます。そういった意味でマックイーンの早すぎる死は残念(4代目ホクトスルタンは?) メジロの閉鎖は、そのまま長距離の衰退を意味します。馬主は、早く元をとりたくて、悠長に仕上げていられない、といった事情がそうさせるのでしょう。 マックイーンのように、ゆったり仕上げて秋に長距離の素質が開花するというのはもはや夢物語になりました。 はやく元取れというのは、今の競馬。クラシックの出るような馬は古馬になると大成できない。ダービー出走馬の翌年をみればわかる。 来週は天皇賞。最近の長距離は判で押したようなスローの上がりの競馬。 過去私の見た3200の秋の天皇賞ほど、おもしろいレースはない。昭和57年まで。当時は距離が整備されなくて、短中距離馬が自然とトップ引きの役割をして、必ずハイになり波乱になった。一番人気17連敗で終了。
.. 2011年04月28日 09:54 No.987003
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