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■--日本のサラブレッド生産について素人の苦言
++ しょう (殿堂馬)…282回          

まずスピードありき、日本のGTより海外の並のGT勝ちの方の海外馬の方が評価が上、やたら偏った日本のサラブレッド生産事情。以下にちょっと例を書いてみます。

ちょっと前ですが、無敗で南関東四冠を達成したトーシンブリザードがひっそりと種牡馬を引退しました。南関東屈指の強豪馬でいたが、競走馬登録されているのはほんの数頭。いくら故障明けの交流重賞の成績がかしわ記念1勝どまりだったとはいえ、信じられない不遇っぷりです。

日本の馬場にスピードありきといのはわかりますが、ダートや長距離しか勝てないような馬は日本に入らないって言うのはひどいとしか思えないんです。今の状態ではブルーコンコルドやフリオーソ、ボンビネルレコードあたりなんかは引退した3年後には種牡馬引退って言うのは十二分に考えられます。ステイヤー色の強いヴァーミリアンに到っては初年度に種付けが二桁いくかすら怪しいです。ゴールドアリュールなんかも父がSSじゃなきゃ、とっくに種牡馬引退に追い込まれてるでしょうし。

他でもSadler's Wells系(日本ではほぼOpera House系ですが)、BT系、ダンスインザダーク系、その他マイナー血統の仔に到っては芝の成績が良くても評価されないですね。父自身に人気があっても、仔はどんなに活躍しても評価されないと言うのはおかしい。

あとスピード重視なのに、スプリントレースを勝ちまくっても評価はゼロです。クラシック&秋の三大レース主義が生き残ってるのが原因でしょう。たまたま産駒が活躍したバクシンオーは本当に例外的です。

クロフネやアグネスデジタルのように芝の3歳以上のマイル〜中距離GTを勝っていないと種牡馬として人気がでないと言うのはどうなのでしょうか。良血のアドマイヤドンですら不遇ですし、他のダートの名馬は種牡馬としての名前すら聞きません。短くてマイラー、長くても有馬を勝った馬じゃないと、内国産は評価されず、1代で消えていく輸入種牡馬ばかりが評価される。

Nijinsky系やLyphard系の大半を輸入して使い捨て、11年も中央リーディングサイヤーだったNorthern Taste系もほぼ滅亡させてしまいました。外国にNorthern Dancer系の墓場となじられるだけはあります(皮肉

上の3つに隠れてますが、Nasrullah系も酷いものでNever Say Die系は完全に日本の所為で壊滅し、Never Bend系やPrincely Gift系も事実上虫の息です。いずれも欧州だと微妙で日本に輸入された経緯があるとはいえ、分岐を壊滅させたことには変わりありません。

他でも過去の偉大な種牡馬ではHindostanやChina Rockを滅亡に追いやってますし、Sunday Silenceも時代にそぐわなくなったら滅亡させるつもりなんでしょうかね(苦笑

日本のサラブレッド生産における悪しき風習はどうにかならないんでしょうか……
.. 2008年12月23日 17:39   No.647001

++ シンザン (殿堂馬)…496回       
 ヨーロッパというのは伝統を守る風習があります。古いものを大切にするという。その中でとくにドイツはそうです。ですから外部の血を導入せず、頑固に一つの血統を守りぬくのでしょう。
 日本は戦後、伝統文化を守りぬくという姿勢を
捨てました。主体性のない日本人気質が生まれ、
外来信仰に追随して、拝金主義に成り下がり「流行」を追うようになりました。まさに日本競馬は、現代日本の縮図です。(みんながやれば自分もやるという。異端を認めない日本人気質)
 戦後、日本で3大続いた内国産種牡馬は
シンザン、ミホシンザン、マイシンザン(ストップ)。
アンバーシャダイ、メジロライアン、メジロブライト(ストップの可能性大)。
メジロアサマ、メジロティターン、メジロマックイーン(ホクトスルタンは?)。
サクラユタカオー、サクラバクシンオー、ショウナンカンプ。
 はたして4代目は?

 

.. 2008年12月23日 16:17   No.647002
++ シンザン (殿堂馬)…497回       
今年も社台の一人勝ち。格差社会は、生産の世界でも顕著です。ひところライバルだったシンボリさんも、メジロさんも社台に馬を預けています。メイショウサムソンも来年から社台とか。トウカイテイオーを最後まで面倒見てね。ミスターシービーのように出さないでください。社台さんお願いします。西山牧場もやめた今、大手でがんばっているのはマイネルさん。そろそろ走る馬を。
.. 2008年12月23日 21:53   No.647003
++ モンクリ (海外GT)…222回       
でもこれは生産者さんたちだけの責任でもない気がしますけどね。
だって今のスピード重視の高速馬場じゃ必然的に今主流の血統しか通用しないですから
帰国したマリエンバードなんて道中追走一杯の馬ばかり輩出してましたし、JRAの馬場造りにも問題があると思います
そういえば昔は今ほど欧州馬が日本の馬場に合わないなんてことなかったんですけどね。

.. 2008年12月23日 22:40   No.647004
++ らすかる (殿堂馬)…270回       
こんばんは。
ダート種牡馬が棲みにくいというのは、同時に地方競馬の苦境をも現していると思います。かつてはフェートメーカー→カウンテスアップなんていう流れもありましたが、それ以降に後継を残せないのは、寂しい限りです。

モンクリさんが仰るとおり、需要があるから供給があるのですから、時代に合わない血統が淘汰されていくのはある意味、仕方ないことです。しかし一方では将来を見据える、という姿勢が必要でもあります。それは同時に伝統を大切にする、ということも意味します。

例えばスペシャルウィーク。サンデーサイレンス←マルゼンスキーというのはメジャーですが、それ以前のセントクレスピン、ヒンドスタンという今では滅亡したかつてのメジャー血統を抱える事で、並外れた精神力と健康な肉体を持っていたのではないでしょうか?

今、これらの古くからの系統が父系として続いていれば、現代のメジャー血統と融合して強靭なサラブレッドが生まれていたことでしょう。
強靭かは分かりませんが、ホクトスルタンなど、母系にSSを抱え、パーソロン系のメジロマックイーンを〆に使うというのはいい例だと思います。

.. 2008年12月24日 01:33   No.647005
++ らすかる (殿堂馬)…270回       
連投失礼します。
SS系の将来について言えば、兼ねてから私が主張しているように、日本競馬のレベルを高めてくれたお礼の意も込めてアメリカを初めとする海外への輸出も進めていいと考えます。日本発の「血統革命」です。

馴染みの馬たちと別れるのは辛いですが、あれほどGT戦線を賑わせたバブルガムフェローの代表産駒がいつまでもアッパレアッパレでは可哀相ですよね。
現役のデルタブルースも、このままではザッツザプレンティと同じ運命を辿る事になるでしょう。メルボルンCの親仔制覇やカドラン賞制覇の名誉を求めるならば日本にいることは出来ません。

St.SimonやNorthern Dancer級とまでは言いませんが、世界の血統地図にSSの名が刻されることこそ、最高の彼への餞となるのではないでしょうか?

.. 2008年12月24日 01:36   No.647006
++ モンクリ (海外GT)…223回       
でもスペシャルウィークなんかは日本の伝統牝系にサンデーサイレンスを配合させる伝統を守りつつ改良するいいパターンだと思います。
生産者もこういう風に伝統の固執するだけでなく、伝統に新しい風を吹き込む工夫をしているところは尊敬に値します。
某大規模老舗牧場は伝統血統にこだわりすぎて衰退したパターンです。
伝統も大事ですが、いつまでもその遺産に依存してる生産者は滅んでも仕方ないですね。
らすかるさんが仰る通りホクトスルタンはいい配合だと思います。
メジロマックイーンのスタミナにSSのスピードが加わった新時代の伝統血統になると思います。

ちなみに今年のディープスカイの生産者さんはこの考えの実行者だということです。
つまり私の意見は受け売りです。

.. 2008年12月24日 14:18   No.647007
++ しょう (殿堂馬)…283回       
なんていうか欧州伝統の血統馬は40年前の日本なら通用したって言われる説もあるくらいです。そうにもかかわらず未だに欧州の大レースを勝った馬を輸入したがる日本の生産者たちの考えは永遠の謎ですが(苦笑

欧州のNorthern Dancer系やアメリカのMr.Prospector系が故郷でリーディング級の馬が、日本に輸入されて祖国ほど活躍できないっていうのは寂しいものがあります。フォーティナイナーなんかはアメリカで供用され続けていれば、大種牡馬になっていたでしょうに、日本で出た産駒はユートピアだけって言うのはあんまりだと思います。古いところではViceregal(ゴールドシチーの父・Vice Regentの全兄)あたりなんかもそうですが。

合わないなら廃用にせず再輸出って手段を取ることも出来るはずですし、もっと日本の競走馬をアメリカやヨーロッパに逆輸出するって姿勢が必要だと思うんですけどね。

.. 2008年12月25日 19:58   No.647008
++ らすかる (殿堂馬)…272回       
再度失礼します。
しょうさんが仰るとおり、フォーティナイナーは本当に不運としか言いようがありません。何しろ日本に輸入された年にアメリカのリーディングサイアーになってしまったのですから。もしエンドスウィープがもっと早く日本に輸入され、長生きしていれば父も再輸出されていたかも知れません。
今年で彼もオグリと同じ23歳。今更再輸出しても活躍は…。本当に勿体ない事をしたものです。

逆にテイエムオペラオーやメイショウドトウなど、日本よりもヨーロッパに向いているような気がします。オペラオーの場合、馬主の「親心」で日高にいるようなものですが、最近の種付け頭数など見ていると、とても日高の馬産に貢献できているとは思えませんよね。これほどの円高になる前に、ヨーロッパにリースでもいいので渡っていれば面白かったのに(尤も向こうは近代競馬発祥の地のプライドがあるだけに、ようやくパートT国入りした東洋の島国の馬になど関心ないかもしれませんね)。

南半球、オーストラリアあたりも、かつては独自の血統が繁栄していたのが(例えば日本に来たボーザム)、ヨーロッパからの馬の輸入が増えて、次第に先細りになっているそうです。でも、そこで生産した馬を香港などに積極的に輸出しているのですから、日本のように血統の袋小路に陥る心配はありません。

.. 2008年12月26日 00:57   No.647009
++ らすかる (殿堂馬)…273回       
みたび失礼します。
日本の馬産は需給のバランスが崩れています。そこへ持ってきて昨今の大不況ですから、日高は疲弊する一方。お客さんを待っていてもやってきてはくれません。
外国在住馬主の話の際にも触れたように、知恵と工夫でお客さんに来てもらえるような馬造りをしなければ、いかな名門牧場でも潰れるのは必定です。

セイウンワンダーはJRA育成馬、かつての抽籤馬だそうですが、血統を見てもなかなか考えられていると思います。名馬の系譜を絶やさないためにもこうした馬を大切にして、創意工夫でこの難局を乗り切って欲しいものですね。

.. 2008年12月26日 01:01   No.647010
++ しょう (殿堂馬)…285回       
エンドスィープの早逝は確かに不運でした。あれだけ日本にあった輸入されたMr.Prospector系はほとんどいませんからね。日本の場合は輸入した種牡馬より持込や仔自体を輸入した方が、皮肉なことにMr.Prospector系は走るんですよね。

メイショウドトウの場合は日本ではちょっと堅実さを欠く血統ですので、どっちかといえば祖父のようにシャトルとして成功しそうな種牡馬です。

オペラオーはコテコテの欧州型で欧州なら確実に成功しそうですね。同じく欧州型血脈のサムソンとともに欧州に渡ってくれれば面白いのですが……

ファンや生産事情との折り合いとかを考えると、理想と現実はやっぱり違うんでしょうね。

.. 2008年12月26日 13:03   No.647011


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