2020年に向け急ピッチで進められるオリンピック会場の建設現場に おける、あまりに過酷な労働現場の実態がクローズアップされています。 「白紙撤回」により大きく工期がずれこんだ新国立競技場では、2017 年4月、地盤改良工事に携わっていた20代の現場監督が直前1ヶ月で200 時間を超える時間外労働により過労自殺していたことが判明。 東京労働局が長時間残業や未払いなどの法令違反が多数確認されたと して、元請けの大成建設など新国立競技場建設に携わる81社に是正勧告 をおこなったことが大きく報道されました。 晴海オリンピック選手村でも、2018年1月に現場作業員が重機に挟ま れ死亡、12月には転落死と、死亡事故が相次ぎ起こりまし。 ジュネーブに本部を置く国際建設林業労働組合連盟(BWI)が作成 した報告書「2020年東京オリンピックのダークサイド(The Dark Side of the Tokyo 2020 Summer Olympics)」は、オリンピック建設現場は 「とても危険な労働環境にある」と警告、改善を強く求めています。