【必読※迷惑書き込みの対処方法をまとめました。】

石原莞爾関係の掲示板

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■--15円と9円…真実はどちらに?
++ 柳田 真 (部長)…196回          

   「原子力発電は安い」という大ウソ(ホラ)の復活は許されない
│ 再稼働は日本を滅ぼす その25
 └────  (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

・15円と9円。この数字は何でしょう?
実は15円は原発コスト、9円は風力コスト(どちらも1キロワット)だ。
 米国の民間調査機関として、エネルギー問題の調査機関として実績のある「ブルームバーク・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)が世界各国の23の発電手法について調査しまとめた数字だ。しかも原発については廃炉費用を含んでいない数字だ。廃炉費用も含めれば原発はもっと高くなる。
・原子力ムラ(実は原子力利権帝国)や政府が流している数字とは大違いだ。  2004年の日本政府の試算では原発発電コストは5,9円。2011年3月の東京電力福島第一原発大惨事でこの大ウソ(ホラ)は崩壊したが、3年7ヶ月後の2014年今また原発再稼働(九州電力川内原発)のときにあたり、「これに類する神話」が復活しようとしている。たとえば、政府は電気料金を下げるためにも原発は必要だという。ウソだ。新たな原発神話だ。
・原発は「安全」でもなく、「安価」でも全くない、巨額の廃炉費用を入れれば−東京電力福島第一原発事故の1−4号機の廃炉作業の膨大さ、放射能の大変さ、毎日6,000人もの作業員がヒバクしつつ 働いている−もっともっと高いコストになる。こんな原発の再稼働を許してはいけない。
 川内原発の再稼働阻止の闘いはまだまだ続く。(11月、12月、1月、2月、3月)ねばり強く闘おう。
 これを許すと、次は関西電力高浜原発などが再稼働をねらう。
 日本を再び「原発の国」にしてはいけない。
 私たちの活動と決意が問われている。

.. 2014年11月19日 10:07   No.829001

++ 藤岡彰弘 (幼稚園生)…1回       
11月2・3日、国主催の志賀原発避難訓練では
 │  連携ミス、事故シナリオの不徹底、さらには安易なシナリオの書きかえが続出した
 └──── (富山県)

 この訓練では、やたらと連絡・連携ミス、事故シナリオの不徹底、さらには安易なシナリオの書きかえが続出した。
 こういった「トラブル」が続発したのは、実際は、この避難訓練の意図が、「事故」の被害を最小限に止めるなどということにはなくて、もっと別の狙いをもって演出されたからに他ならない。以下2日間にわたって私が避難対象地区の住民アンケートと、オフサイトセンターの監視行動に参加して気づいたことを掲げてみる。
1.自衛隊の「活躍」ばかりが目立つように演出していること。
 オフサイトセンター(北陸電力のPR館に同居)前に、これみよがしに駐車する「装甲車輌」等の陸自車輌。訓練中はどこに行っても自衛隊に出くわす状態。
2.オフサイトセンター内で巾をきかすのは、内閣府スタッフ。北電スタッフは、見えないところに。
 「事故」の当事者は、何といっても北陸電力。ところがオフサイトセンターのオープンオフィスで北電班だけが、ついたての中。原子炉の状態を把握するプラント班にいたっては、別室で、見学者には絶対に見えない場所。
 一方、内閣府からは、班別構成外の内閣府スタッフの他、コントローラーやら記録係、チェック係等の他、スタッフ外の得体の知れない黒服集団も。つまり、これは訓練の「訓練」だったのだ。
3.訓練(KUNREN)もまた、商品なのか?
 今回は、一般観覧者がとにかく多かった。彼らの多くは、地域住民ではなく、私たちのような監視グループでもないいわゆる業界人/業界関係者とおぼしき背広組。中でも目立った外国人集団。原発輸出のことが頭にうかぶ。防災対策=避難訓練+テレビ会議等の「すぐれたシステム」。これもまた商品ということなのか。
4.住民の多くは、避難の「有効性」を信じていない。
 避難対象地域をまわると、家にいるのは老人ばかり。彼ら、彼女らは、自分たちがいざとなったら逃げられないことを痛いほどよくわかっている。自治会の役員だけをバスで集めて、それが何になるのか。住民の多くが避難シナリオの安直な変更も冷めた目で見ているだけだった。
 一体これは、何のため、誰のための訓練なのか。こんな訓練はもうやめるべきだ。
※早くによせられた原稿ですが、川内原発阻止行動の原稿が集中し、掲載が遅れたことをお詫びします。(編集部)

.. 2014年11月19日 10:13   No.829002
++ 槌田敦 (中学生)…39回       
民間規制委の提案について(鹿児島へのたより)
 │  事故が原発の改良に反映していない
| 福島事故は日本の原発の安全にまったく無視されています
 └──── (元理化学研究所研究員・元名城大学経済学部教授)

 今回の民間規制委の提案は、巨大原発事故の研究をしておりまして、気になっていたことですが、これらの事故が原発の改良に反映していないことです。
 特に、福島事故は日本の原発の安全にまったく無視されています。
 他の技術では、「事故は新しい技術を生む」または「失敗は成功の母」なのですが、原子力ではそのようになっていないのです。
 つまり、原子力は科学技術ではなく、この点を突くことで、危険な原子力をやめさせることができることを発見ました。
 そこで、原子力を改良できない規制委に代わり、民間規制委が、原子力安全のバイブル、DBA(設計基準事故)を使って、原子力の改良を勧告するという図式に思いいたった次第です。
 その改良の結果、費用が増大して原子力は廃止に向かうのです。これは従前の反対運動にはなかったことですから、紆余曲折はあるでしょうが、反原発の有効打にはなると思っています。
                      

.. 2014年11月19日 10:42   No.829003
++ 冨塚元夫 (高校生)…56回       
環境汚染問題の第一人者、藤原寿和さんの学習会にご参加ください。
│ 「東日本大震災と原発事故による環境汚染」
 │  11月20日午後7時からスペースたんぽぽで
 └──── (たんぽぽ舎会員)

☆ 環境汚染問題の第一人者、藤原寿和さんの学習会にご参加ください。
      11月20日午後7時からスペースたんぽぽで。

 11月12日東京新聞朝刊のこちら特捜部、「水源立地八丈島ごみ処分場水質検査大丈夫?井戸が枯渇 地下水採取不十分か」 
 の記事に藤原寿和さんのコメントが載りました。廃棄物処分場問題全国ネットワークの藤原寿和・共同代表は「処分場は不安をともなう施設で、ただ必要性を訴えるだけでは住民の理解はえられない。(後略)」と指摘した、とあります。
 八丈島で稼働中の一般ごみ焼却灰の最終処分場をめぐり、市民団体が水質検査のずさんさを問題視していることに関して、コメントしたものです。
 藤原さんは1980年代から90年にかけて大問題になったダイオキシン問題で国の犯した過ちを鋭く指摘してきた市民研究者です。それゆえコメントを求められたと思います。
 東電福島第一原発事故以降は、千葉県放射性廃棄物を考える住民連絡会議事務局長を務める一方、関東だけでなく福島を訪れて講演をしています。
※藤原さんの学習会11月20日は「東電は責任をとれ」連続講座
「原発事故と環境汚染 3回連続講座その1、東日本大震災と原発事故による環境汚染」です。是非ご参加ください。   参加費800円です。

.. 2014年11月19日 10:50   No.829004
++ 吉田照勝 (小学校低学年)…8回       
八王子「金八デモ」100回を迎えました 集会は30分、デモ1時間
 |  いろいろな人に見守られながらのデモ ドラムの音楽
 |  地域のデモとあって知り合いに出会ったり
 |  ―地域のデモで脱原発を拡げよう−
 └──── (たんぽぽ舎会員)

  毎週金曜日、国会前の原発抗議行動に合わせて、各地の抗議行動は全国200箇所以上で行なわれていますが、八王子でも毎週金曜日に「脱原発 あきらめない」「金八デモ」が行なわれています。
 11月14日の金曜日行動で100回を迎えました。夕方6時、京王八王子駅近くの船森公園に一人二人と個人・個人で集まってきます。八王子は、東京の郊外とあって日が沈むと急に冷え込みますが、国会前とは空気の新鮮さが違います。集会は30分程で終了、6時30分にデモは出発。
 ドラムの音楽と「原発のないくらしを八王子から」「原発反対八王子行動」の横断幕を先頭に、個人個人が「原発NO」「再稼働やめろ」などのプラカード、原発反対、放射能はいらない、放射能から子供を守ろうと声を上げて行進。
 「原発なくても、電気はつくれるんだよー」と親しみのある軽快な歌もあり、JR八王子の駅近辺の中心街を1時間歩きます。繁華街は飲食店が多く、花の金曜日は人の流れが絶えることがなく活気があります。繁華街にはラーメン店も多い町です、店内のガラス越しからそばを啜り・一献やりながら、外のデモ行進に手をふってくれる人、ビルの窓から手をたたいてくれる人、いろいろな人に見守られながらのデモです。
 シュプレヒコールとともに原発反対「一緒に歩きましょう」の声に飛び入り賛同する人もいます。大手マスコミが福島原発災害の真実・報道を少なくしていく昨今、福島原発事故の悲惨を決して風化してはいけないのです。地域のデモとあって知り合いに出会ったりしながら、脱・反原発への関心を拡げたいと願っています。

.. 2014年11月19日 11:36   No.829005
++ A子 (幼稚園生)…1回       
(東京清瀬市)

たんぽぽ舎の皆様
今日12日に郵便局の送金でカンパを送りました。
諸事情で最近都心のイベントに参加できないので、その分です。
いつも先にたってくださりありがとうございます。


.. 2014年11月19日 11:44   No.829006
++ 木村雅英 (高校生)…65回       
規制委 「事故分析検討会」が暴走して「中間報告」を決定
| 地震による配管破断隠しを許すな 田中三彦氏の文を紹介
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その28
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)
              
○去る10月8日の規制委定例会議で「東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会」(事故分析検討会)の「中間報告」を決定した。
「東京電力福島第一原子力発電所 事故の分析 中間報告書」として、
こちら に公表されている。
 結論の一つが「地震発生から津波到達までの間には、原子炉圧力バウンダリから漏えいが発生したことを示すデータは見いだせない。仮に、漏えいが発生した場合であっても、少なくとも保安規定上何らかの措置が要求される漏えい率と同程度の原子炉冷却材の漏えいを超えるものではなかったと判断」だ。
 この結論は全く信用できない。
 事故分析検討会は「原子力マフィア」仲間だけで、国会事故調関係者の意見も聞かずに言わば欠席裁判で、国会事故調が「未解明問題」として提示した問題をことごとく否定した。
○ 岩波「科学11月号」の<原子力規制委員会「事故分析検討会」の暴走(田中三彦)>から、規制委の手続き上の問題を指摘する。
・3.11以前の審議会の復活
 この事故分析検討会のメンバーは、更田委員の他、規制庁4人、原子力安全基盤機構5人、日本原子力研究開発機構4人、「外部専門家」5人の計19人。9人を出している独立行政法人が3.11まで原発の強力な推進機関であり、外部専門家には公然と国会事故調を批判して問題発言をした奈良林直(北大)など「原子力ムラ」人で、全くバランスを欠いた人事である。
・欠席裁判
 規制委は、本来規制委発足後一番に実施するべきこの検討会を、原因追及もなおざりにして「新規制基準」の骨子が固まった後、2013年5月に始めた。国会事故調の未解明問題を最初の検討対象としているのに、元国会事故調関係者から話を聞くこともせず、国会事故調関係者に専門的見解を述べる場も与えなかった。
・独善的な1号機原子炉建屋4階の現地調査
 東電が虚偽説明して国会事故調査を妨害したこの問題を、そもそもの問題提起者である関係者との接触を避け続けて独善的な分析をした。
・奈良林直の示威的・非科学的発言
 7月の中間報告書案を審議する会合で1号機4階における出水事象問題に関して「一部国会事故調の聞き取り調査で発言を強要するようなことが行われた」と発言し、「畳のようにジャッときた」という目撃者の発言を否定した。この発言はすぐに否定し速記録からも会議映像からも削除された。(本シリーズその13参照) これに抗議した田中氏らに謝罪も回答もなかった。
 このように、恣意的に判断し、科学的・合理的な分析をせず、結論ありきで突き進む原子力規制委員会は全く信用できない。


.. 2014年11月20日 08:19   No.829007
++ 清水 寛 (小学校低学年)…7回       
.「『戦争の道にストップ』『知る・見る・話す権利を保持』
 | 『最悪の公害・原発と縁をきり、再生エネルギーの推進』・・・・
 |  平和で安心して暮らせる日本をめざすための提言」
 |  放射能から命と国土を守り、平和憲法を守り活かす情報発信No.31号より
 └────  (たんぽぽ舎会員)

(提言理由)
脱原発と特定秘密保護法と集団的自衛権は切り離せない。
 「特定秘密保護法」は「脱原発」や「戦争」に反対する民主的運動などを弾圧する危険性がある。「集団的自衛権」は日本が他国を攻撃する事態を生じる危険性があり、その場合、日本は戦争する国になり、一番危険な「原発」が攻撃の的になりうる。
(提 言)
「戦争の道にストップ」「知る・見る・話す権利を保持」「最悪の公害・原発と縁をきり、再生エネルギーの推進」・・・・平和で安心して暮らせる日本をめざしましょう。              ○野党の国会議員の皆さん!
今回の国政選挙は、「国民の知る・見る・話す権利を奪い、戦争または最悪の公害で日本をほろぼす暴走」(以下、「日本をほろぼす暴走」)を許すか許さないかの重要な選挙戦と思われます。大多数の国民は「日本をほろぼす暴走」を望んでいないです。そのような事態になりかねないことを知らないだけです。
○野党のリーダーの皆さん!
・時間がないです。
・直ちに、それぞれのリーダーで連絡を取りあって頂き、党利党略をすて、真に国民のために「小異」をすてて「大同」で一致し、それぞれの小選挙区で統一候補を立て、「日本をほろぼす暴走」をストップさせてください。
・限られた時間の中で最善を尽くしてくださるようお願い致します。
・選挙後では手遅れです。
○マスコミの皆さん!
中立で公平な報道をお願い致します
○大同の政策案(骨子例)
・「特定秘密保護法」について
 今のままの「特定秘密法」では「国民の知る権利、見る権利、話す権利」を奪う恐れがあり、「諸権利が奪われないよう」に見直す。
・「集団的自衛権」について
 今のままでは、他国を支援するという名目で武器を使うことにより、日本からの攻撃となり、戦争する国になってしまうから、「戦争する国にならないよう」に見直す。
・「原発の再稼働」「エネルギー政策」について 
 今のままでは、第2の福島原発事故により、「命と大地」が放射能に晒されて、日本がほろびる可能性がおおきいから、3・11福島原発事故を踏まえて策定した「原発にたよらない政策」に戻す。「原発を重要なエネルギー源とする政策」をやめて「当面は化石燃料、将来は再生エネルギーが重要なエネルギー源」になるように研究開発し推進していく。    
・「沖縄辺野古移転」について
  沖縄県民の「沖縄辺野古移転反対」の意向を尊重して、最善に努力する。
・「消費税」について
 景気がよくならない限り見合わせる。

.. 2014年11月20日 08:33   No.829008
++ 山崎久隆 (社長)…482回       
.「解散に大義はない」か?
 |  原発再稼働の是非をこそ問う選挙だ
 |  NHKが実施した世論調査結果を元に考える
 └──── (たんぽぽ舎)

○ 鹿児島県知事が川内原発の再稼働に同意すると発表した11月7日夜7時のNHKニュースでは、NHKが実施した世論調査結果を元に、どこまでを「再稼働の同意対象地域と考えるか」を論じていた。
 その調査結果では薩摩川内市の市民さえも、再稼働合意を求める自治体の範囲について「川内原発から30キロ圏内に入るすべての自治体」と答えた人が38%と最も多く、次いで従来どおり「薩摩川内市と鹿児島県」が17%、「国民全体」が14%、「九州地方のすべての自治体」が13%と、多くは地元自治体だけで決めるべきではないとしていた。
 「立地自治体だけ+自治体の判断は要らないとの意見」すなわち、現状のままか、国の専管事項だという意見は、合わせてもわずか23%にとどまっていた。
立地自治体さえ、四分の三が今の同意形式すら反対なのだ。

○ 全国の声は
 この調査を「周辺自治体」「福岡市」「全国」に広げて「現在の姿+自治体の判断は要らないとの意見」の数を比較すれば、それぞれ「16%」「14%」「12%」という結果だった。わずかながら差があるが、ほとんど誤差範囲とも言える。なお、周辺自治体では「30キロ圏内」が最も多く、「福岡市」「全国」では、いずれも最も多かったのは「国民全体」だった。
 国民全体と答えたのは、「全国」で35%、「九州全て」が21%と、過半数が30キロ圏を超えた同意が必要としている。これは国民投票規模の同意形成が必要としているに等しいだろう。
 川内原発に限らず、どこの原発であろうと再稼働の是非は全国民か、近畿、東海、北陸といった一つの地方規模での同意がなければならないとする意見が過半数を占める。例えば高浜原発ならば近畿地方・山陰・北陸地方から全国の範囲での合意がなければ再稼働は出来ない。選挙区割で言えば、小選挙区では全く足りず、全国かせめて比例区規模の同意が居るということになる。

○ 再稼働で得るもの失うもの
 単なる利益で決めていいというのが「立地自治体」だけの同意、放射能災害のリスクを負う人々がみんなで決めるべきと言うのが全国規模の同意と言い換えることが出来るだろう。(もちろん海外への深刻な被害をもたらす可能性があるから、それでも不十分との考えも考慮に入れるべきであるが、今はそのことには触れない。)
 これまでの発想は、原発の利益も被害も最も多く受けるのは立地自治体だから、自治体の合意があれば稼働できるとするものだったが、福島の事故は前提を崩壊させた。放射能の惨禍は合意手続きから外されていた飯館村や南相馬市を始め、多くの自治体を住民ごと「破壊」した。
 その反省から、周囲30キロ圏をUPZ(原子力災害対策重点区域)としたのだが、拡大された対象地域住民と自治体に課せられたのは防災体制の確立と「死を覚悟すること」だけだった。
 ひとたび原発を再稼働すれば、少なくても周囲30キロ圏の住民は「何時事故が起き、原子力災害防止法第15条に基づく避難指示」が出るかと、心労し続けなければならない。一方、それに対する「利益」は無い。

.. 2014年11月21日 08:10   No.829009
++ 山崎久隆 (社長)…483回       
 立地自治体にしても、利益といえるものは自治体への交付金と税収があるが、ひとたび事故が起きれば最悪の場合は双葉郡4町と同じ道を辿る。一時の利益と引き替えに失うものは底知れない。

○ 憲法の原則に戻れ−人格権と経済的利益は、
  相反した場合どちらを優先すべきか
 人格権と経済的利益は、相反した場合どちらを優先すべきか。明白に見えて、実際の裁判の中では往々にして「経済的利益優先」の判決が出される。原発訴訟のこれまでは、ほとんどが「経済利益優先」だった。
 しかし3.11以後は大きく変わった。
 これまでは、事故の可能性があるとしても「人格権を侵害するほど大きな事故が起きるとは考えられない」とする国や電力の主張が受け入れられてきた。しかし福島第一原発事故が実際に起きてしまうと、真っ向から「原発事故により失われる権利と経済的利益のどちらが優先か」が問われてしまった。こうなると言うまでもなく人格権の優位性を無視し得なくなる。
 大飯原発差止訴訟の福井地裁判決(樋口英明裁判長2014年5月21日)は、言い換えれば日本全国の原発に下された判決なのである。

○ 総選挙は各種国民投票だ−原発再稼働の是非をこそ問う選挙に
 降ってきたような解散総選挙、誰が何の目的かは、この際問題ではない。世論調査では常に国民の多数が望む結果となる「脱原発」「集団的自衛権行使反対」「9条改憲反対」「秘密保護法反対」これらは国民多数の声だ。現政権はそれを無視して強引に反対の政策を強行しようとしている。さらに11月16日の沖縄県知事選挙においては辺野古新基地建設反対に多くの県民が賛成した。知事選挙が事実上の県民投票になった。
 この総選挙の大義は明らかである。これらの政策の是非について、明確に意志を示すことだ。
 それが今選挙の「大義」である。
 原発の再稼働を止めるための「選挙」にすることが出来れば、それが一番の再稼働阻止力になる。

.. 2014年11月21日 08:16   No.829010

■--日本海溝に迫る大地震予備軍
++ 島村英紀 (大学生)…79回          

「海山(かいざん)」
 |  太平洋の真ん中に1100メートルの海山を発見
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その68
 └──── (地震学者)

○ この8月、太平洋中部で新しい海山(かいざん)が発見された。まだ名前はない。5500メートルの深さの深海平原から立ち上がっている高さ1100メートルの山だ。山頂付近の傾斜は23度。山頂は富士山のように凸凹している。なかなか形のいい孤立峰である。
 これがもし陸上だったら、高さ1000メートルもの山が、いままで見つかっていないことはあるまい。しかし海底ではこのくらいの山が「発見」されることは珍しいことではない。超音波を使って精密に調べなければ海底地形が分からないからである。
○ 見つかったのは米国領ジャービス島の東南300キロ、太平洋のほぼ真ん中だ。島は長いところで2キロあまりしかない無人の小島だが、国立野生動物保護区になっている。米国はこの周辺で排他的経済水域の調査をしているときにこの海山を見つけた。
 太平洋の底は太平洋プレートで覆われている。プレートは東太平洋にある海嶺(かいれい)で生まれ、年に8センチほどの速さで北西に動いている。終着地は日本の東にある日本海溝や千島海溝だから、この辺ではほぼ半分だけ進んだところになる。この海山はプレートが生まれたときに作られたに違いないから、約1億年かかってここまで動いてきた。ちなみにジャービス島は海山がずっと大きかったので山頂部分にサンゴ礁が着いて島になっているものだ。
○ ほぼ平らな太平洋の海底に海山は数多く、それぞれがプレートに乗って日本海溝や千島海溝に押しよせてきている。
 たとえば千葉県犬吠埼東方約160キロの日本海溝にある第一鹿島海山は富士山なみの大きな海山だが、プレートに乗って海溝にぶつかったときに、うまく沈み込めなくて割れてしまった。
 山体の西半分が正断層を作って割れて海溝に崩落している。その崩落した部分の海溝が浅くなっているだけではなくて西側の海溝壁には海山から崩落した岩石が散乱しているのだ。しかし、いずれは海山の本体が日本海溝に呑み込まれる。
 ここから西側の海底には複数の膨らみがある。これらは昔、別々の海山が沈みこんでいった名残にちがいない。
○ ところで、こうして海山が海溝にひっかかってから最終的に沈みこむまで大きな地震エネルギーを溜め込んで、それを一気に放出するのではないかという学説がある。
 東北地方太平洋沖地震(2011年、東日本大震災)はまれに見る巨大な地震だった。この地震が起きる前、プレートの境界が半径70キロほどの範囲でしっかりくっついていたことがわかったのだ。
 この部分は太平洋プレートに乗ってきた古い海山で、これが引っかかることによって大きな地震エネルギーを蓄積したのではないかと考えられているのである。
 第一鹿島海山の「後続」として香取海山、第二から第五までの鹿島海山、磐城海山などが、日本海溝に迫ってきている。これらもいずれは日本に大地震を起こす予備軍なのであろう。 (9月12日『夕刊フジ』より)
.. 2014年09月19日 10:56   No.797001

++ 島村英紀 (大学生)…80回       
首都直下 静穏期間終わった
 │ 首都圏の地下には3つのプレートが潜り込んでいる。
 │ プレートを3つも抱え、しかもその上に3千万人もの人々が
 │ 住んでいるところは、世界じゅうで日本だけ
 │   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その69
 └────(地震学者)

 さる16日午後、茨城県の地下50キロほどのところでマグニチュード(M)5.6
の地震が起きた。この地震で近隣3県のかなり広い範囲で震度5弱を記録した。
怪我人が11人出たほか、崖が崩れて自動車が埋まった。
 江戸時代から現在までの首都圏の地震活動を見ると、不思議なことに関東地
震以来の90年間は異常に静かだったことが分かる。たとえば東京の気象庁(千
代田区大手町)ではこの90年間に震度5を記録したのは東北地方太平洋沖地震
(2011年、東日本大震災)と2014年5月の伊豆大島近海の地震を入れても4回
しかなかった。
 じつは関東地震とよく似た海溝型地震である元禄関東地震(1703年)のあと
も約70年間、静かな期間が続いたのだ。
 その後、関東地震までは地震ははるかに多かった。江戸時代中期の18世紀か
ら24回ものM6クラス以上の地震が襲ってきていたのだ。被害地震も多かった。
平均すれば、なんと6年に一度にもなる。
 つまり首都圏で起きた海溝型の地震である関東地震と元禄関東地震以後、大
きい地震がほとんどない状態が続いていたのである。

 首都圏の地下には、プレートが3つ(太平洋プレート、北米プレート、フィ
リピン海プレート)も同時に潜り込んでいて、それぞれのプレートが地震を起
こすだけではなくて、お互いのプレートの相互作用で地震を起こす。つまり、
いろいろな場所のいろいろの深さで何種類もの地震断層が地震を起こしている
のだ。今回の地震は茨城県の太平洋沖にある日本海溝から潜り込んだ太平洋プ
レートが茨城県の地下で起こした。
 世界では2つのプレートが衝突しているために地震が多発するところはある。
しかし3つのプレートが地下で衝突しているところは少なく、なかでもその上
に3000万人もの人々が住んでいるところは、世界でもここにしかない。
 つまり首都圏は「地震が多くて当たり前」のところなのである。

 このほかに東北地方太平洋沖地震の影響がある。M9という巨大な地震は東
日本全体を載せたまま北米プレートを東南方向に大きく動かしてしまった。首
都圏でも30-40センチもずれた。このために、日本列島の地下がリセットされ
てしまったことになる。各所に生まれたひずみが地震リスクを高めているので
ある。
 不幸中の幸いだったが今回の地震は震源がやや深かった。このためマグニ
チュードのわりに地表での揺れが小さく、被害も限られていた。しかしもっと
浅い地震は過去にも起きたし、これからも起きる可能性が高い。

 先月も栃木県北部で局地的には震度5弱の地震が起きた、そして今回の震度
5弱。首都圏は一時の静穏期間が終わって、いわば「いままでよりは多い」そ
して「プレートが三つも入り組んでいる場所では普通の」状態に戻りつつある
のだろう。 (9月19日『夕刊フジ』より)

.. 2014年09月22日 08:10   No.797002
++ 島村英紀 (大学生)…81回       
溶岩流でハワイが非常事態 火山から溶岩が流れ出て住宅に迫っている
 |  ハワイ諸島の北西にある海山列は昔は島だった。
 |  それがマグマの供給が止まり島が消えて海山になったもの
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」 コラムその70
 └──── (地震学者)

○9月になってから、米国ハワイで非常事態宣言が出される事態になっている。火山から溶岩が流れ出て住宅に迫っているのだ。
 火山はハワイ島にあるキラウエア山(1247メートル)。熔岩が住宅地から約1.6キロの地点にまで迫ってきたことを受けて郡知事は非常事態宣言に署名した。
 溶岩流はあと数日から1週間で住宅地に達するのではないかと報じられている。この宣言によって、いざというときに住民が迅速に避難できるよう、住民以外の道路通行が禁止された。
 この火山は20世紀中に45回も噴火した活発な火山だ。そもそもハワイ語でキラウエアは「吹き出す」という意味だ。キラウエアは昔から頻繁に噴火を繰り返してきた火山なのである。
 熔岩が住宅地を襲った例としてはアイスランドのヘイマエイ火山がある。この噴火は1973年。溶岩流は時速数メートルというゆっくりとした速さで町と港へ流れてきた。火山は本土から離れたヘイマエイ島にあり、港は住民にとって唯一の「玄関口」だった。
 熔岩は比重が大きいから土塁やコンクリートを置いても軽々と押し流してしまう。住民が考えたのが消防ポンプで大量の海水を溶岩流に放水することだった。これはうまくいった。いくつもの民家が溶岩にのみ込まれたものの、最終的には漁港の手前で熔岩の流れは止まってくれたのだ。
○日本人が多くハワイ観光に行くのはオアフ島だが、ハワイは北西から南東へ500キロあまり拡がる8つの島から出来ている。ハワイ諸島だ。
 島が出来た年代は南東へ行くほど新しくて、南東端のハワイ島がいちばん新しい。他方、ハワイ諸島の北西には長い海山(かいざん)列がある。この列はロシア・カムチャッカ半島沖の千島海溝まで延々5000キロも続いている。
 これは太平洋プレートが北西に動いているのに、ハワイを作ったマグマの「源泉」がプレートよりずっと深い地球内部にあってマグマがプレートを突き抜けて島を作ったためだ。源泉は停まっているのにプレートが動いていく。それゆえ新しい島が次々に南東に作られてきたのである。
 ハワイ諸島の北西にある海山列は昔は島だった。それがマグマの供給が止まり、温度も下がって収縮し、島が消えて海山になったものなのである。
 熱帯地方ならば、島が縮んで海山になっても、その上の浅い海に次々にサンゴが増殖して島として残るものもある。サンゴ礁だ。しかし、ハワイ諸島から北西に動いていった先は北の海だ。サンゴが育つには寒すぎたのである。
 ところでハワイ島の南東にある海底では、いまぶくぶくと火山性ガスを吹き上げている海山が成長を続けている。
 すでに海底から3000メートルの高さになった。ロイヒと名づけられたこの海山は、あと1000メートルほど高くなれば、もっとも新しい島としてハワイ諸島に仲間入りをするはずである  (9月26日『夕刊フジ』より)

.. 2014年09月29日 10:53   No.797003
++ 島村英紀 (大学生)…82回       
御嶽山の噴火予知が失敗したワケ
 |  噴火予知はせいぜい数日前にしかわからない
| 警戒レベルを決める客観的で数値的な基準もない。
| 「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」コラムその71
 └────(地震学者)

 御嶽山の噴火予知には失敗した。気象庁が火山ごとに発表している「噴火警戒レベル」1(平常)という登山もしていい状態からいきなり噴火したので、火山活動の被害としては戦後最悪の規模になってしまった。気象庁が警戒レベルを3(居住地域近くまで生命に危険の及ぶ噴火が予測されたり発生したりする)に引き上げたのは噴火の40分も後だった。
 じつは火山の噴火予知は学問的にはまだまだの段階なのである。
 火山は山ごとに違う性質を持っていて、なかには噴火予知に成功した例もある。しかし、予知に失敗して今回のように不意打ちの噴火が起きてしまった例も世界的に数多い。
 いちばん成功した例としては北海道・室蘭の近くにある有珠(うす)山がある。2000年に噴火したときは事前の警告で住民が避難して死傷者は一人も出なかった。
 有珠山は歴史上知られている7回の噴火すべてで、近くに有感地震が起きだしてから1-2日以内に噴火した。つまり経験的に噴火予知ができる火山なのである。だがこの有珠山でさえ、噴火に至る学問的なメカニズムは分かっていない。
 また鹿児島・桜島のように、年に数百回も噴火する火山では、大学による精密な観測網が敷かれているうえに蓄積した経験も豊かなので噴火予知が成功している。
 しかし、有珠山にせよ桜島にせよ、噴火予知はせいぜい数日前にしかわからない。数週間以上前には、何も分からないのが実情なのである。
 そして、このほかの日本のほとんどの火山では今回の御嶽山と同じように噴火予知が出来なくて不意打ちになる可能性が高い。
 これは火山ごとに性質が違うためだ。ひとつの火山で使えた予知の方法が、ほかの火山では役に立たないことが多い。実情は、地下で起きている「事件」が精密に分からなくても「実用的な噴火予知」だけはいくつかの火山で成功してきた、ということなのだ。
 このためいまの学問水準では火山を監視するには多様な経験と豊富な知識に裏付けられた判断能力が必要だ。有珠山も桜島もそれぞれの地元の大学が「ホームドクター」のように経験を蓄積していたから可能になった。
 ところが2007年に気象庁が5段階の警戒レベルや、それに応じての「噴火警報」が出される仕組みを作って前面に出ることになった。
 だがそれぞれの警戒レベルを決める客観的で数値的な基準もない。そのうえ地震や火山噴火などの専門教育を受けた気象庁の職員はごく少ない。庁内の人事異動で気象など他部門から火山監視に配置換えになることも多い。経験も知識も十分ではない可能性が高い。
 つまり5段階の警戒レベルや噴火警報を出す仕組みこそ出来てしまっているのに、肝心の噴火予知がいまだあてにならない。気象庁が噴火警報を発令するのを待って避難すればいいということはない。そのことが明らかになってしまったのが今度の噴火なのである。
 今回、「警戒レベル1」という「安心情報」を出してこれだけの被害を生んでしまった責任は重いというべきであろう。
(10月3日号『夕刊フジ』より) 

.. 2014年10月06日 10:05   No.797004
++ 島村英紀 (大学生)…83回       
現代社会を混乱させる磁気嵐
 |  普段より100倍も強い「太陽フレア」発生
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその73
 └──── (地震学者)

 さる9月に大規模な磁気嵐(じきあらし)というものがあった。
 地球は巨大な磁石になっていて、その磁石の作ってくれた地磁気のバリアのおかげで人類など生物は強い宇宙線からさえぎられている。しかし太陽から出る「太陽フレア」がこのバリアを一時的に乱してしまうのが磁気嵐なのである。
 9月中旬に、いつもよりも100倍も強い「太陽フレア」が出た。その太陽フレアからは「コロナ質量放出」といわれる荷電粒子のかたまりが噴出し、それが地球に達すると磁気嵐になる。
 太陽フレアは太陽黒点から出る。その規模はエックス線強度によって5段階に分類されるが。今回は最も規模が大きいクラス5だった。黒点は太陽の表面としては表面温度が相対的に低いところだが、それでも温度は約4000度もある。
 磁気嵐が発生すると、地磁気が大きく乱れる。このため人工衛星やGPS(全地球測位システム)などの人工衛星や、航空や漁業に使っている無線、それに送電網などに障害が出る恐れがあった。悪くすると国家レベルの甚大な被害を及ぼす恐れさえあったので各方面で厳戒態勢が敷かれていた。
 さいわい緊張の一週間がすぎて、今回は心配したほどのことはなかった。
 だが、太陽フレアによる影響は過去にも起きている。たとえば1989年にはカナダで大規模な停電が起きたほか、2003年には日本の人工衛星が故障したこともある。
 じつはハトは磁気を感知するのだ。磁気嵐がハトレースに大きな影響を及ぼしたことがある。
 いまのようにインターネットが発達する前は、伝書バトは重要な通信手段だった。小さく巻いた写真や図面を足に付けた伝書バトは世界のニュースを伝えていた。
 このため昔から伝書バトのレースが行われてきて、伝書バトの意味がなくなった現代でも世界各地でハトレースが行われている。元来は実用の道具だった馬も自動車も競争の道具にしてしまった人類のことだから、ハトも恰好の道具として選ばれたのであろう。
 ところが、このレースが悲惨な結果に終わったことがある。選ばれてレースに出るほどの方向感覚が優秀なはずのハトが道に迷ってしまったことがあるのだ。
 1988年6月に、フランスから英国へ向けて行われた国際レースはとりわけ悲惨だった。5000羽のハトが放たれたが、2日後のレース終了までにゴールに到着したハトは20羽に1羽にしかすぎなかった。ほとんど全滅だったのである。
 ハトのレースの主催者は、事前に地球物理学者に訊くべきであったのだ。その日はたまたま大規模な磁気嵐の日だったからである。
 ハトは磁気を感じて方向を知るに違いない。そしてハトだけではなく渡り鳥や、もしかしたら生まれた川に帰ってくるサケも感じているのかもしれない。
 じつは私の知人のフランスの地球物理学者は、カーテンの後ろに隠した磁石の位置を正確に当てる。そしてこの能力は彼の娘にも遺伝しているのだ。さて、あなたは磁気を感じられるだろうか。
(10月17日『夕刊フジ』より)

.. 2014年10月20日 08:55   No.797005
++ 島村英紀 (大学生)…84回       
.「太陽系外惑星」に高等生物が生存する?
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその74
 └──── (地震学者)

 先々週は皆既月食、今週にはオリオン座の流星群があった。久しぶりに星空を眺めた人も多かったに違いない。
 かつての「地球物理学」という学問はいくつかの大学では「地球惑星科学」になっている。地球をもっと知るためにはほかの惑星を研究しなければならない時代なのである。
 その学問の最新の話題は「太陽系外惑星」。地球は太陽系にある惑星のひとつで、火星や木星のきょうだいだ。しかし、宇宙には太陽のような恒星(こうせい)はあまたあり、ぞれぞれが太陽系の惑星のような「子分」の星を従えている可能性が高いことが知られるようになった。
 地球もそうだが、惑星は太陽のように自分で光るわけではない。このため直接、望遠鏡で見ることは出来ない。「親分」恒星が「子分」惑星にわずかに振り回される動きを観測したり、惑星が恒星の前を横切るときに恒星の明るさがわずかに減ることを観測したり、という間接的な手法でようやく見つかるのが「太陽系外惑星」なのだ。
 研究の進歩によって1990年代半ばから「太陽系外惑星」が実在することが確かめられ、見つかった数は年々増えている。とくに今年になってからは昨年の10倍も見つかって、いまや1800個にもなっている。これからもっと増えるだろう。
 なぜ「太陽系外惑星」が研究の焦点になっているのだろう。それは私たち人類のような高度の生物が地球だけにたまたま生まれたのだろうかという根元的な疑問に答えるためだ。
 かつては地球上の生命は特別な偶然が揃ってはじめて出来たと思われていた。しかし近年では水や温度やある種の元素が揃えばどこにでも生命が生まれると考えられるようになっている。つまり地球は特別な星ではなく、ありふれた惑星のひとつになってしまったのである。
 「太陽系外惑星」のなかには条件が揃っていて地球のような生命が生まれて進化してきている星がある可能性が高くなっている。SFの世界ではない。あるいは人類よりも、もっと進化した生物がいても不思議ではない。
 だが、現在の学問はまだそこまでは探れない。いまは「太陽系外惑星」のそれぞれの大きさや水の量が少しずつ分かりかけている段階だ。「スーパーアース」といわれる地球より1〜5倍ほど大きな地球型の惑星もいくつか見つかっている。生命現象の証である酸素があるかどうかはこれからの研究なのだ。
 地球の生命の源、海がある惑星も見つかっている。「へびつかい座」にある「GJ1214b」という惑星は海に取り囲まれて、その海の深さはなんと600キロもあることが分かった。地球の海の深さの平均は4キロしかない。「水の惑星」と言われる地球全体の水の量は0.023%だが、この惑星の水は10%もある。
 地震、火山、戦争、飢餓。人類にとって大事件が地球には繰り返し起きる。
 だが、何億という星のなかには、これら大事件とは関係のない高等生物が生きている星があるかもしれないのである。 (10月24日『夕刊フジ』より)


.. 2014年10月30日 08:28   No.797006
++ 島村英紀 (大学生)…85回       
火山噴火は予知できない
 |  噴火の予知は地震予知以上にむつかしい
 |  警戒レベル別に区分すること自体が間違い
 └──── (地震学者、武蔵野学院大学特任教授)さんの発言紹介

A.島村英紀氏はこう解説する。「噴火の予知は地震予知以上に難しいんです。世界的に見ても、予知できずに噴火した例の方がはるかに多く、予知できたケースはごくわずかです。今回も警戒レベル1の御嶽山がいきなり噴火したように、私は警戒レベル別に区分すること自体が間違いではないかと思っています。“1だから安心”と人は信じてしまうからです。むしろ“火山噴火は予知できない”と肝に銘じておくほうがいいのです。」
B.「東日本大震災クラスの巨大地震が発生するとプレートが大きく動きます。その結果、震源地付近での歪みはある程度解消されますが、隣接する他の地域との均衡が崩れます。その影響で今後、100年単位で余震が続くと考えられます」
(島村特任教授)
C.M8までいかずとも、今後、関東では大規模な地震が多発する可能性が高いと島村特任教授は強調する。
 「1703年の元禄関東地震から1923年の関東大震災が起こるまで約200年ありました。このサイクルから、関東で巨大地震が起こるまであと100年は平穏な時期が続くはずでしたが、東日本大震災で状況が一変した。今後、関東は活発な地震活動期に入るはずです」   出典:「女性セブン10月16日号」


.. 2014年10月31日 07:53   No.797007
++ 島村英紀 (大学生)…86回       
新潟県中越地震から10年「人災」と余震予想に課題浮き彫り
 |  気象庁の余震の発表が「当たらなかった」
 |  どんな余震がいつ起きるかを正確に予測することは現在の学問レベルでは不可能
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその75
 └──── (地震学者)

○ 先週10月23日は新潟県中越地震(マグニチュード(M)6.8)からちょうど10周年の日だった。
 この地震は川口町(現長岡市)で震度7という日本では最大の震度を記録した。だが地震発生直後には停電で衛星通信端末が止まり、当初は小千谷市などで観測された震度6強が最大震度だとされていた。
 地震10周年ということで被害の中心になった長岡市では犠牲者68名を追悼する式典が開催された。また山古志村(現長岡市)など被災各地では追悼のロウソクがともされ、発生時刻の午後5時56分に犠牲者に黙祷(もくとう)をささげた。
 私が地震学者として忘れられないことがある。それは、この地震の犠牲者のうち地震による直接の死者は16名しかいなかったことだ。あとの50名以上はストレスや深部静脈血栓症、いわゆるエコノミークラス症候群などによる地震後の関連死だった。
 避難した人たちから地震後に犠牲者を出すのは天災というよりも人災というべきであろう。
○ また、気象庁の余震の発表が「当たらなかった」ことも忘れられない。
 地震後に気象庁が発表した余震の見通しはたびたび裏切られた。
 気象庁は3日以内の最大震度5強以上の確率は10%と発表していた。だが実際には震度6を超えるものだけでも4回もあり、なかでも震度6強という強い余震も2回あった。地震後、10月の末までに600回、11月末までに825回もの有感地震(身体に感じる地震)の余震があった。
 この地震はほかの大部分の地震とちがって地震断層がひとつではなくて複雑だった。このために気象庁の予測発表を上回る余震が何度も繰り返されたのだ。
 余震の起きかたには経験則しかなく、しかも例外も多い。気象庁が記者会見で発表しているのは、たんに平均的な経験例にもとづいているだけなのだ。このため気象庁の余震の予想が外れることは多い。
 一般には震源が浅い地震ほど余震が多く、震源が深い地震には余震がないこともある。
 また余震の最大マグニチュードは本震から1くらい小さいことが多い。しかしこのときの余震でもM6.5が起きたし、本震とほとんど同じ大きさの余震が起きて双子地震と呼ばれるようになることさえある。他方、最大の余震が本震よりずっと小さいこともある。
 最大の余震は本震の後、数日以内に起きることが多いのだが、これもいつもあてはまるわけではなく、半月以上たって起きることもある。たとえば東日本大震災を起こした東北地方太平洋沖地震(M9.0)では約1ヶ月あとになって最大の余震が起きて宮城県北部と中部では、余震の中で最強だった震度6強を記録した。Mは7.1だった。
○ 気象庁はこの種の余震の見通しの発表をこの地震に限らず続けている。しかし、どんな余震がいつ起きるかを正確に予測することは現在の学問レベルでは不可能なのである。 (10月31日『夕刊フジ』より)


.. 2014年11月10日 08:27   No.797008
++ 島村英紀 (大学生)…87回       
南海トラフで東京の超高層ビルが5メートル揺れる?
 │ 長周期表面波の恐怖
 │ 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その76
 └──── (地震学者)

 ちょうど10年前の新潟県中越地震(マグニチュード(M)6.8)の被害は地元
だけではなかった。ほとんどが震度3だった東京でも、思いもかけなかった
「被害」が出て青くなった関係者がいた。
 港区にある54階建ての超高層ビルのエレベーターを吊っているメインワイ
ヤーが切れてしまったのだ。鋼鉄製のワイヤロープは直径1センチもある。幸
い、エレベーターは非常ブレーキで止まって、大事故にはならなくてすんだ。
 Mは7にも満たず、距離は250キロも離れた地震でこの「被害」。

 地震学的にはこの高層ビルを予想外に揺らせたのは「長周期表面波」という
ゆっくり揺れる地震波だ。ほかの地震波が地球の内部を伝わってくるのと違っ
て、これは地球の表面だけを伝わる。
 普通の地震波は距離が増えると距離の3乗で小さくなっていく。これとちが
って「表面波」は距離の2乗でしか小さくならない。つまり遠くに行っても普
通の地震波ほどは弱くならないのだ。
 この長周期表面波に注目していた地震学者かいた。岐阜大学のM先生は30年
以上も前からこの地震波が超高層ビルに及ぼす影響の観測を企てていた。
 日本で超高層ビルが建てられるようになったのは1964年。建物の高さが31
メートルまでという建築規制が撤廃されたのだ。
 東京のあちこちで建てられ始めた超高層ビルの上と下に地震計を置かせてほ
しいとM先生はあちこち交渉した。だがビルの所有者は地震計を置くのを嫌が
り、ようやく新宿の超高層ビルで「ビル名は決して出さない」という約束で置
かせてもらった。

 そして1984年、長野県西部地震(M6.8)が起きた。最上階では地階の20倍
以上も揺れ、しかも揺れが長く続くことが初めてわかった。
 東日本大震災(2011年)のときには大阪府咲洲(さきしま)庁舎(旧WTCビ
ル、55階建)で天井が落ちたり床に亀裂が入り防火戸が破損するなど360ヶ所
もが損傷した。エレベーター4基に5人が5時間近く閉じこめられた。エレ
ベーターを支えるワイヤロープがからまって翌日にも8基が復旧しなかった。
震源から800キロも離れたところだ。
 恐れられている南海トラフ地震が起きたときには東京の高層ビルの上部は振
幅5メートルもの揺れになると予想している科学者もいる。そんなに揺れたら、
ビルそのものは倒壊しなくても中にいる人々はコピー機やロッカーなど重い家
具につぶされてしまうだろう。
 超高層ビルには限らない。巨大な石油タンクや、長大な橋、新幹線の土木構
造物など、振動の固有周期が長い建造物はどれも強い長周期表面波の洗礼を受
けたことがない。
 最近はようやく対策がとられ始めている。しかし対症療法的なものだ。そも
そものビルの設計のときにどのくらいの地震波が来るか知らないまま、ゼネコ
ンや工学者たちが設計しているのは、地震学者として、とても心配なことなの
である。                (11月7日『夕刊フジ』より)


.. 2014年11月19日 08:50   No.797009
++ 島村英紀 (大学生)…88回       
温暖化調査のカギ握る「棚氷」地震計
 |  地震計を置く目的はこの巨大な棚氷が海の波にどのくらい揺すぶられるかを知ること
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその77
 └──── (地震学者)

○ この11月に南極最大のロス棚氷(たなごおり)の上に16台の地震計が設置される。
 ロス棚氷の面積はフランスほどある。幅は800キロ。その氷の厚さも200メートル以上ある。
 棚氷とは南極大陸をとりまいて海に浮いている平らな氷のことだ。1911-1912年に南極点初到達を争ったアムンゼンもスコットも、このロス棚氷から上陸した。昭和基地とは反対側の南極にある。
 地震計を置く目的はこの巨大な棚氷が海の波にどのくらい揺すぶられるかを知ることだ。
 棚氷は揺すぶられることによって壊れる。そして棚氷が壊れると、それまで棚氷に押さえられていたために流れ出さなかった南極大陸の氷河が海に流れ出してしまう。
○ 棚氷は海に浮いている氷だから、融けても海の水が増えるわけではない。コップの水に浮いた氷が融けても水が増えないのと同じだ。その意味では北極海の氷も同じだ。たとえ地球温暖化で北極海の氷が融けても海水が上昇するわけではない。
 しかし日本の面積の33倍もある南極大陸の広大な氷河が融けることは地球全体の海水が増えることを意味する。ツバルやキリバスなど標高が数メートルしかない太平洋やインド洋の島国が水没してしまうことになるのだ。
 南極全体はお椀を伏せたような形をしていて、そこに最大では4000メートルもある氷河が載っている。それが流れ出さないように押さえているのが棚氷なのだ。
 つまり南極最大のロス海の棚氷が将来どのように海の波の振動で壊されていくのか、それは南極の気温や季節とどんな関係があるのかを調査することが、地球温暖化による海水面の上昇のカギを握っているのである。
 南極のまわりの海は一年中荒れるので有名だ。マゼランが世界一周の航海で、もっともてこずったところでもある。この荒れた海を越えたことがある船乗りは人と話すときに、机の上に足を投げ出したままでいい、というのが世界の船乗りの決まりだというほどだ。
 私がポーランド船で越えたときにも船は左右にそれぞれ40度以上も揺れ、食事に出てくる船員や科学者もみるみる減っていった。ビューフォート風力階級は最高の10まで行った。そのうえ私が乗った船のスクリューと舵の軸が曲がってしまった。
○ ロス棚氷での研究計画には米国の2つの大学が参加する。荒れた南極海の波からの振動を棚氷の上で捉えようというこの計画では、氷全体が上下するゆっくりした揺れまで記録できる「広帯域地震計」というものが使われる。
 設置されて足かけ3年間の観測を続ける予定だ。これなら季節変化も十分に捉えられる。なお地震計のほかにそれぞれの地点に気圧計も設置される。
 この地震計は、ほかの大多数の地震計とちがって地震を記録するのが目的ではない。だが、地震計は高感度の振動測定器でもあるわけだから、地震以外にもいろいろな用途に使われるのである。 (11月14日『夕刊フジ』より)

.. 2014年11月19日 11:50   No.797010

■--飯舘村村民の半数
++ 東京新聞 (社長)…907回          

賠償を申し立てへ 福島第一原発事故

  東京電力福島第一原発事故で避難を余儀なくされた福島県飯舘村の住民が11日、東京都内で記者会見し、村の人口の半数に当たる約3千人が東電に損害賠償を求め、原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(ADR)を14日に申し立てると発表した。
 弁護団の保田行雄弁護士は「同じ避難地域の半数の人たちが集団で申し立てるのは画期的だ」と強調。現在支払われている1人当たり月10万円の「避難慰謝料」を35万円に増額するよう請求する一方、「村に帰れずに生活が破壊された」として1人2千万円の慰謝料なども求めるという。
        (11月12日より)
.. 2014年11月14日 10:28   No.827001

++ 朝日新聞 (社長)…396回       
◆「脱原発」の意見 17665件で94% エネルギー計画パブリックコメント    (11月12日見出しより)

.. 2014年11月14日 11:05   No.827002
++ 朝日新聞 (社長)…397回       
高浜 40年超え運転検討 1・2号機 関電、来春にも申請 (11月13日見出しより)

.. 2014年11月14日 11:37   No.827003
++ 東京新聞 (社長)…908回       
再稼働同意手続き 「川内」前例化を懸念 「地元」範囲拡大 強まる声
 (11月12日 より)

 原発の再稼働に事実上同意が必要になる「地元」の範囲について、政府は立
地する鹿児島県と薩摩川内市に限定した九州電力川内原発をモデルにしたい考
えだ。しかし福島の事故では被害が広域化したため、範囲拡大を求める周辺自
治体の声も強まっており、今後の再稼働の同意手続きは難航する局面もありそ
うだ。


.. 2014年11月19日 09:48   No.827004
++ 東京新聞 (社長)…909回       
細川氏「原発問題ぜひ争点に」 小泉氏「選挙関わらない」

 「細川護熙元首相は12日、衆院解散の可能性が高まっていることについて「仮に選挙があれば、原発問題はぜひ争点にすべきだ。非常に将来に影響を及ぼすことなので」と述べた。大分県の九州電力の八丁原(はっちょうばる)地熱発電所を視察後、記者団の取材に応じた。一緒に視察した小泉純一郎元首相は「選挙があろうがなかろうが、再稼働反対運動を進めていく。ただ、選挙には関わらない」と強調。解散については「専権事項なので首相が判断すればいい」と述べた。 (11月13日より抜粋)


.. 2014年11月19日 10:19   No.827005
++ 東京新聞 (社長)…910回       
経産省、「高コスト」実質認める 原発損失は料金上乗せ
  国民負担を増やす議論は着々と 無責任体質そのまま

 経済産業省は13日、原子力政策について話し合う有識者会議「原子力小委員会」を開き、今後の方針をまとめた「中間整理案」を提示した。電力事業が自由化された後も国が原発事業による収益を保証し、損失が生じる場合は電気料金に上乗せできるようにするなど、原発優遇策の必要性を盛り込んだ。詳細は年明けから詰める。大事故が起きた場合の国と電力会社の責任をめぐる議論は進んでいないが、国民負担を増やす議論は着々と進んでいる。(後略)
               (11月13日より抜粋)


.. 2014年11月19日 10:58   No.827006
++ 毎日新聞 (平社員)…134回       
函館市 Jパワー説明に反発  大間21年度稼働表明受け

 Jパワー(電源開発)は13日、青森県大間町で建設している大間原発の運転開始時期について、同町や津軽海峡を挟んだ30キロ圏の北海道函館市などに2021年度中を目指すと初表明。同社は地震・津波対策を強化すると説明したが、建設差し止めを求め係争中の函館市は「従来の基準はでたらめだったことが分かった」と反発した。
大間町と青森県には同社の北村雅良社長が訪問。函館市には浦島彰人常務らが説明に訪れた。同社によると、耐震設計で想定する最大の揺れ「基準地震動」を現在の450ガルから650ガルに引き上げ、最大の津波の高さ「基準津波」も4・4メートルから6・3メートルに見直す。航空機によるテロなどに備え、機器が損傷しても炉心を冷やし続けられるよう代替の注水設備なども設ける。原発の完成時期は「20年12月」とし、年内にも原子力規制委員会に安全審査を申請する。
 函館市の工藤寿樹市長は、同社の説明後に記者会見し、「今の基準に合うよう変えたというが、何を今更と言うほかない」と述べた。(後略)
(11月14日より抜粋)


.. 2014年11月19日 11:06   No.827007
++ 毎日新聞 (平社員)…135回       
川内原発再稼働 1400人が異議申し立て

 原子力規制委員会が新規制基準に適合していると判断した九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)の原子炉の設計変更許可について、再稼働に批判的な立場の計約1400人が行政不服審査法に基づき許可の取り消しを求める異議申し立てをした。規制委が12日、発表した。川内原発の許可への異議申し立ては初めて。規制委は今後、内容の審理をする。
 規制委によると、申し立ての代表は3人だが、具体的な名前などは非公開。異議申し立て書によると、許可取り消しを求める理由として、規制委が東京電力福島第1原発事故の真相解明をせずに新規制基準の作成と審査を優先した▽避難計画の実効性を確認していない??などを挙げている。
             (11月12日より)


.. 2014年11月19日 11:12   No.827008
++ 毎日新聞 (平社員)…136回       
原発廃炉 電力会社の財務負担の軽減 経産省会計制度見直し検討

 経済産業省は13日、有識者で構成する原子力小委員会に、老朽化した原発の廃炉を円滑に進める促進策についての「中間整理案」を提示した。電力会社の財務負担の軽減や、立地自治体に対する支援制度の見直しなどを盛り込んだ。年内に方針としてとりまとめる。
 電力会社が廃炉を決めると、蒸気タービンや発電機など発電設備の資産価値がなくなる。設備の減価償却が終わっていない場合、一度に多額の損失が発生する。中間整理案は「現行の会計制度では、電力会社が財務上の理由から廃炉判断を先送りする恐れがある」と指摘。廃炉関連の巨額損失が発生する場合、一度にまとめてではなく、複数に分けて計上できるよう経産省は会計制度の見直しを検討する方向だ。
 また、廃炉に伴って発生する放射性廃棄物の処分場を確保することや、使用済み核燃料の貯蔵処分場所の確保が必要であると指摘。廃炉で発生する放射性廃棄物の規制基準が未整備であることも問題視した。
 一方、廃炉となる場合、原発の立地自治体は、国から得てきた「電源3法交付金」が打ち切られ、地域財政や雇用に及ぼす影響は深刻だ。整理案では新たな交付金制度の創設などの支援策や影響緩和策を検討すべきだとした。
 経産省は先月、電気事業連合会に対し、運転開始から40年を迎える老朽原発7基について、廃炉の判断を早急に示すよう要請している。2016年7月までに運転開始から40年を迎える原発については、運転を延長したい場合、15年4?7月に原子力規制委員会に申請する必要がある。
(11月14日より)


.. 2014年11月19日 11:22   No.827009
++ 東京新聞 (社長)…911回       
火山学会VS規制委 川内原発再稼働  リスク軽視に議論続く  

九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)への火山の噴火影響をめぐり、原子力規制委員会と日
本火山学会の対立が深まっている。規制委の影響評価ガイドラインがカルデラを含む巨大噴火の前
兆把握が可能とする前提に立って作られているのに対し、日本火山学会の常識は「現在の知見では
予知は困難」と食い違っているからだ。川内原発周辺にはカルデラが多い。7日、再稼働への地元
同意手続きは完了したが、安全性を問う議論はなお続いている。 (後略)
(11月14日より抜粋)

.. 2014年11月19日 11:29   No.827010

■--鹿児島県庁行動3日間−感じたこと
++ 奥内知子 (幼稚園生)…2回          

   スーツペンギンの一群、県庁玄関に立ちはだかる
   だが、その前を「脱原発」の横断幕が、両脇を「原発ゼロ」のノボリ旗が・・
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○ 「川内原発再稼働を許さない共同行動」(11月5日〜7日鹿児島県)に東京から参加しました。参加の内容は以下の通りです。
1)11月5日(水)午後:臨時県議会傍聴
2)11月6日(木)一日中:県庁前広場で抗議行動
3)11月7日(金)午前:自然発生の抗議集会
 11月5、6、7の3日間は私にとって貴重な経験となりました。ここでは3日目の出来事をお話しします。
○ 11月7日(金)、朝9時過ぎ、本会議の傍聴はせず、庁舎内を見学しようと正面玄関に近づくと、そこには、しかめっ面の紺色スーツの県職員達が塊になって立っていました。出入り口は2か所らしく、それぞれの場所に横5−6人、奥行き3段ほど(30人以上)で立ちはだかり、誰も、どんな理由ででも中に入れてくれません。(車椅子の男性が庁舎内のトイレを使いたいと頼んだら「確認してから」と言って通してくれませんでした。)
○ すでに何人かの県民らしき男性達が抗議の声を上げていました。「今日の会議をテレビで見たいんだよ。どうして見せないんだ。」と、ほぼ怒鳴り声。職員は見せない理由を何やら説明していましたが、「そんなのおかしいやないか!」「民主主義やろ!」「知る権利があるやろ!」と、人々は納得しません。そのうち他にもモニター傍聴希望の人々が大勢集まって来ました。
 そして「開けろ!」「開けろ!」のコールです。叫んでいたのは主に中高年の人々でしたが、中に一人元気そうな若い女性がいました。彼女は小型の太鼓とマイク&スピーカー(肩に掛けるタイプ)を持っていました。でもそれは使わずに自分の肉声で力強く抗議の声を上げていました。10分から15分ほど小競り合いやコールが続きましたが進展はありません。すると彼女は突然、男たちの真ん前に座り込んでしまいました。背筋を真っ直ぐに伸ばしています。
 いい感じだなー、ほかにも座り込む人が続くといいなー、と期待したのですが、残念ながら続きません。私は思い切って彼女に近づき小声で言いました。「あなた、太鼓持ってるじゃない。マイクもあるし・・・。なにかパフォーマンスやってくださいよ。」すると彼女はすっくと立ち上がり、マイクを使って大声で語り始めたのです。なぜ川内原発の再稼働に反対なのか、チェルノブイリや福島で何が起こり、今どうなっているのか、いっぱい、いっぱい、訴えました。
.. 2014年11月14日 08:28   No.826001

++ 奥内知子 (幼稚園生)…3回       
○ ふと彼女のゼッケンに目をやると背中に"ふくしま"の文字があります。傍にいた60代の女性は置いてあった太鼓を取り上げ、その女性の訴えに呼応して太鼓を打ち始めました。「ドンドン、ドンドコ、ドンドコ、ドンドン!」それ以後、人々は次々にマイクを取り、自分の主張、県政の間違いを訴えました。もう止められません。
 他の原発立地の代表や水俣からの婦人の発言、長年原発の問題を訴えてきた学者のスピーチもありました。この騒ぎに引き寄せられて、別の場所で抗議行動をしていた人たちもだんだん庁舎前に集まって来ました。何人かがデジカメ撮影やツイキャスを始めました。様々なノボリ旗を持った人々も6〜7人やって来ました。お坊さんもノボリ旗を持ってやって来ました。彼らは最初、成り行きを見ていただけだったのですが、そのうち他の何人かが県庁職員達の前に「脱原発」の長い横断幕を張ったのに気が付いて、それでは自分たちも、と正面玄関へ移動しました。
○ 左右2か所のドア前にいた職員たちは一方のドアにカギを掛けてしまい、もう一方のドア前だけに一極集中、合体して大きな塊になっていました。丁度南極のペンギン達が塊になって立っているみたいに。そしてノボリ旗組は両側から3〜4人ずつで職員達(30数名)を挟み込む形になったのです。
 前には「脱原発」横断幕、両側に「原発ゼロ」やその他のノボリ旗、まるで県職員達が脱原発を訴えているかのような構図です。愉快な絵になっていました。 見物していた人々は笑いながら、それぞれケイタイやスマホで写真を撮っていました。中には勇気のある人がいて、立ちはだかる職員一人一人の顔写真を激写していました。市民側の優勢です。地元メディアが取材したかどうかは分かりませんが、この"即興抗議集会"を誰か記録してくれないかなーと願いつつ、私はその場を離れ、午後の便で東京に戻りました。
○ この騒動の中、偶然NHKの若手クルー達4人が通りかかったので、私は取材するように頼んだのですが、「今日はその担当ではないので・・・」と、訳のわからない事を言いつつ、ゾロゾロ通り過ぎて行きました。(だったら何の担当なのよ、この役立たず!もう受信料なんか、払いたくない!)

.. 2014年11月14日 08:35   No.826002
++ 柳田 真 (部長)…194回       
原発維持(再稼働)のため再生エネを見殺しにした安倍政権
 |  九州電力など電力各社の買取中止はおかしい、ハシゴ外しだ、制度設計での誤り
 |  再生エネ普及なら“原発は不要”世論を警戒する経済産業省
 |  再稼働は日本を滅ぼす その24
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止ネットワーク)

1.10月30日朝7時のNHKニュースで原発関連の2つのニュースをやや詳しく報道していた。その1つの「東京電力福島事故炉からの核燃料とり出し計画が5年遅れる」は、10月30日発信の【TMM:No2319】−短信欄で紹介したので、もう1つの「再生エネルギー参入者の怒り、なげき」の方を紹介したい。
 要旨は、2年前の政府と電力会社の再生エネ奨励買取政策にそって、大分県のAさんが自分の畑に銀行から借金2億円で太陽光発電を設置したが、突然、九州電力から電気買取を拒否されて、2億円の借金を抱えて苦悩している実情を報道していた。渋い銀行が2億円もの大金をすぐに貸した理由は政府(経済産業省)の計画にそったものだったから。大分県のAさんような実例が全国あちこちにたくさんあり、政府と電力会社への怒りが広がっている。本稿では、その背景を分析−紹介したい。
2.ことの発端は9月24日、九州電力が固定価格買取制度(FIT)に基づく新規契約を中断すると突然発表したこと。つづいて、9月30日には申し合わせたように北海道、東北、四国の3社も新規接続申込の回答保留を一斉に発表。突然の事態に再エネ事業者の間には衝撃が走った。又、福島県は40年までに県内エネルギー需要の100%を再生エネでまかなう計画を進めていたが、接続保留で暗雲につつまれた。「2016年に電力自由化をするのでどんどん参入しろと言ったのは安倍政権なのにハシゴを外して来た。原発再稼働をにらんだ政治的な動きではないのか…。の声が出るわけである。
3.「経産省の中にも本気で再エネを推進しようと頑張っている官僚もいるが、それ以上に原発推進派のほうが力を持っている。急速に再生可能エネルギーが普及してしまったら、やはり“原発は不要”という世論になってしまう。来年に目論む九電川内原発の再稼働を目の前にした今、なるべく普及の速度を抑えたいというのが、安倍政権の本音なのではないか」(民主党幹部)
 原発維持のために再エネ業者を“見殺し”にしたら、日本はますます世界から置いていかれる。結局、損をするのは国民だということを忘れてはいけない。

.. 2014年11月14日 09:02   No.826003
++ 柳田 真 (部長)…195回       
4.解決方法として
 イ.揚水発電の施設使用と、ロ.広域連系=電力会社間での電力のやりとりがあげられる。
 電力システムに詳しいエネルギー戦略研究所の山家公雄所長はこう語る。
「揚水発電の施設を使えば、余った電力をためておき、ピーク時に使うことができる。例えば九州電力は自前の施設で十分な容量があるはずで、他の電力会社との調整も必要ない。これを有効に使うことが、一番手っ取り早い解決策になるはずです」
 揚水発電とは、余った電力を使ってダムに水をくみ上げておき、電力需要が高まったときに放水して発電するシステム。これまでは主に、出力の調整がきかない原発が夜間に発電して余った電気を、昼間に使うために利用されてきた。
 この揚水発電の設備を再エネのために利用すれば、需給の調整が可能になるのだ。
 揚水発電と並んで有効な解決策が、各電力会社間での電力のやり取り、いわゆる広域連系である。21頁の図にあるように、各電力会社のエリア間には、地域間で電力をやり取りできる送電線が設置されている。12年2月に九電の新大分火力発電所がトラブルで停止した際には、電力6社から240万KWの電力が緊急融通された実例もある。
 WWFジャパンの小西雅子・自然保護室室長兼気候変動・エネルギープロジェクトリーダーは、この地域間連系線を活用すれば、再エネによる電力をもっと受け入れられると指摘する。「九州電力と中国電力間の連系容量は556万KW。その先にある電力の大消費地となる関西電力管内へは1666万KWも送電できる。この連系を利用すれば、太陽光の発電量を抑制などしなくても、今のままで十分に受け入れ可能なのです」
★3.と4.は、週刊朝日10月31日号「自然エネルギーつぶし第二幕、電力自由化と言って投資させて、買い取らない?ハシゴ外し 安倍戦略の非情」(5頁)から、要点を紹介。


.. 2014年11月14日 09:16   No.826004
++ 西村俊弘 (小学校低学年)…5回       
シリーズ「原発とテレビメディア」第1弾
 |  −テレビが原発を作った・・推進映像の数々−
 |  加藤久治さん(メディア総合研究所研究員)の講座報告
 └──── (スペースたんぽぽ講座運営委員)

○ 11月1日(土)加藤久治さんによる講座が、「スペースたんぽぽ」で行われました。
 今回の講座では、原発推進派による数々のCM映像と、その手口、悪質さについて話されました。
 現在、日本のCMには、75秒の提供CM、15秒のスポットCMがあります。
提供CMのスポンサーだけでなく、スポットのスポンサーも、番組内容に対して介入します。
 1979年のスリーマイル島原発事故で、反原発の気運が高まったことにより、原発推進のCMが飛躍的に増えました。なんと年間で国民1人が見る、原発の安全を宣伝するCMは、198回にもなります。
 電力会社のCMに使う費用は、年間1000億を超えるといわれています。
 皆さんに、不愉快な映像を見せなければなりません、と前置きがはいり、各電力会社のCM映像が流れはじめます。大量の予算を使ったCMのキーワードは、安全、安心、安定、ふれあい、です。
 加藤氏は、こんな下らない物を見る価値はないと怒りながら映像を切ってしまいます、会場からは笑いが起こりました。
○ 原発推進CMは3・11以降、表立ってはなくなりましたが、電力会社は博報堂を使いCM枠を抑えてあるので、局との関係は壊れていない。
 放送中止を求めたが、全てのスポンサーから降りるとの電力会社の脅しや、中曽根の圧力により放送を余儀なくされた、いわく付きの情報番組「ケント・ギルバードの不思議なエネルギーの話」が流れる。
 映像は日本の伝統芸能、薪能の舞から始まり、電子機器の映像が挟み込まれていく。ケント・ギルバードは、日本の文化や技術、それを支える人々のエネルギーを褒めまくる。情報番組で、エネルギーという事葉が出てきたら疑ったほうがよい。
 そして、石油危機の映像が流れ、日本には自前のエネルギーが必要だと脅す。
 核燃料サイクルは自前のエネルギーになり、日本に最適だと強調する。
 褒めて、脅して、誘導する、まるで詐欺師のような手口である。
 この番組の、視聴率2%にショックを受けた電力会社は、以降、推進派の司令塔「P・Aの方策の考え方」により、クイズ番組などに、宣伝をまぎれこませていく。
 加藤氏の巧妙な振りと、計算されたおち、軽妙な語り口で、笑いの絶えることのない講座になりました、今後のシリーズが楽しみです。

今後のシリーズ概要
第2回 11月15日(土)18時〜20時 会場:「スペースたんぽぽ」
   「反原発番組への圧力と抵抗・・」3.11以降の問題点
    <映像上映>『福島原発−内部被爆への恐怖』
第3回 11月29日(土)18時〜20時 会場:「スペースたんぽぽ」
   「原発テレビと如何に向き合うか・・市民とメディアの関係は?」
 <映像上映>巻原発計画をはね返した市民の活動を描くドキュメンタリー


.. 2014年11月14日 09:26   No.826005
++ 木村雅英 (高校生)…64回       
火山学会に「頑張ってもらわないと困るんだよ」の暴言
 |  牙をむき出した田中委員長
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その27
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  鹿児島県議会で川内原発再稼働の為の臨時議会が始まった5日(水)、東京では田中委員長が記者会見でとんでもない発言をした。
 11月2日に日本火山学会が審査基準を見直すべきだとの提言を出したことは多くのメディアで報道された。例えば、朝日新聞デジタルは次の通り。
 「日本火山学会の原子力問題対応委員会は2日、原発を火砕流が襲うような巨大噴火について、リスクを判断する原子力規制委員会の審査基準を見直すよう求める提言をまとめた。国全体で巨大噴火対策に取り組む必要があるとしたうえで、噴火予測の可能性や限界、あいまいさを十分に考慮するよう求めた。」
 田中委員長は、会見でこの提言について尋ねられ、終始高圧的に怒りを表明し、科学的でも技術的でもなく感情的に答えた。勿論、まともな人間なら当然実施するべき学会との話し合いをする気はない。合格証を見直すこともしないで、提言を無視する。
○日本火山学会に対して「火山学会が今さらのごとくそんなことを言うのは、私にとってはあまり本意ではないですね」と不満を表明したあと、(火山学会は)「国民のために頑張ってもらわないと困るんだよ!」と居丈高に怒った。
○川内原発から火山噴火までに3か月しかない時に使用済み核燃料を3か月で「遠くに運ぶことができますよ」と大嘘を言った。数週間前には、核燃料を冷やさないといけないので動かせるのは5年後と答えていたにもかかわらず。
○火山学会の提言について「(原子力問題対応委員会委員長)石原さんが勝手に言っただけでしょう。学会としての発言ではないのです。」と決めつけた。
○火山影響評価ガイドは気象庁のご意見を聞きながら作っていると嘘を言った(6日に訂正)。
○原子力総合防災訓練での一部情報非公開を指摘されて、緊急時には「メディアの皆さんにも一体感を持って国民のためにメディアの力を発揮してもらえるようにしていただきたい」とメディアに従属を強いた。
○原子力総合防災訓練で船が出せず都合よく想定を変えたことを指摘されて、「訓練は訓練ですよ、訓練は本番と全く違いますよ」と訓練の意義を否定。
○規制基準に(火山予知などの)最新の知見をどのように反映するのかの質問に対して、反映する仕組みを作ることを拒否し、さらに「島崎さん、いなくなりましたけれども、耐震設計などは、どちらかというと厳し過ぎるのではないかという意見の方が強いですね」と地震審査を甘くしたい意向を露骨に表明した。
 ともかく、この日の会見は「原子力マフィア」田中委員長の本音が良く見えて面白い。是非記者会見の速記録か動画と翌日の補足訂正資料をご覧下さい。
こちら の2014年11月5日の欄


.. 2014年11月14日 11:45   No.826006
++ 山崎久隆 (社長)…481回       
川内原発と「地元」合意
 |  3.11以前と変わらぬご都合主義 その3
 └──── (たんぽぽ舎)

  原発に対する国民の大多数の感覚は、3.11を経て大きく変わった。少なくとも「原発の再稼働を何が何でも推進する」といった主張はごく少数になり、もっと思慮深く考える人が多くなったことだけは確かだ。
 11月7日19時21分のNHK世論調査では、薩摩川内市の市民も再稼働合意を求める自治体の範囲について『「川内原発から30キロ圏内に入るすべての自治体」と答えた人が38%と最も多く、次いで「薩摩川内市と鹿児島県」が17%、「国民全体」が14%、「九州地方のすべての自治体」が13%、「政府が判断すればよく、自治体などの同意は必要ない」が6%』という結果だった。
つまり「現在の姿+自治体の判断は要らないとの意見」を足しても、わずか23%、なんと立地自治体の4分の3が、そもそも今の同意形式に反対なのだ。
 この調査を「周辺自治体」「福岡市」「全国」に広げて「現在の姿+自治体の
判断は要らないとの意見」の数を比較すれば、それぞれ「16%」「14%」「12%」という結果だという。わずかながら差があるが、ほとんど誤差範囲とも言える。なお、周辺自治体では「30キロ圏内」が最も多く、「福岡市」「全国」では、いずれも最も多かったのは「国民全体」だった。(*)
 しかし、こんな重要な世論調査をNHKはなぜ7日夜つまり薩摩川内市も鹿児島県も「再稼働同意」を決めた後に報道したのだろうか。鹿児島県の同意が8日未明にずれ込んだのは、いわば「アクシデント」であり、もともとは7日午後5時までには決着していておかしくなかったわけだから、NHKは敢えて「間に合わない」タイミングで報じている。おそらく報道結果が県の同意表明に影響を与えないようにといった「配慮」なのだろう。いったい何のための報道なのか。
 残念ながら、思慮深く考えているだけでは、政府の暴走を止める世論形成にはならない。どこかで「力」を行使しなければならない。勿論暴力ではない。本来ならばそれは選挙の場であるべきだが、この国の選挙民は肝心な局面で選挙権を放棄したり、どう考えても「それはないでしょ」という選択をしてしまう場面が多くある。
 ならば国民投票ないし住民投票と言いたいところだが、それを行えば勝てないと為政者が考えれば、あらゆる手段を使って妨害し、実現しても投票結果を無視する挙に出るから、労多くして功少なしになりかねないといった問題がある。
 やはり繰り返し意見表明や異議申し立てを、個人や団体が地道に繰り返すことが重要だ。規制委員会、国会、政府、担当大臣、報道機関、関係自治体、地元紙、上げれば相手はたくさんある。法的手段も取り得るし、街頭行動もここからだ。
 当然のことながら選挙も重要だ。来年4月には統一地方選挙がある。薩摩川内市長と鹿児島県知事は2015年まで選挙がないが、鹿児島県議会議員選挙がある。
 合意対象とすべき地元自治体の意識は、政府と自治体住民との間で大きく食い違っている。どこの立地自治体においても「全国民」または「30キロ圏内」とする意見が多いと見られる。それに加えて周辺自治体の住民も最早黙っているわけには行かないとの思いが強くなっているだろう。これは今後の世論形成には重要なポイントになる。次に狙われているのは高浜原発であるとしたら、その30キロ圏内には京都府舞鶴市、綾部市や宮津市も含まれる。京都を無視して再稼働を決めるなど言語道断という世論形成は重要なポイントになるはずだ。

.. 2014年11月14日 11:53   No.826007
++ 岩本慎三郎 (幼稚園生)…1回       
原点としての3・11 あくまで東電の責任追及を
 │ 福島の「終わりなき惨劇」を見失わず、再稼働阻止へ
 └──── (東電本店まえ抗議実行委員、テントひろば)

 10月下旬の福島県知事選で前副知事が圧勝した。自公民、さらに社民党も相
乗りする候補の勝利で、福1事故後初めての知事選であるにもかかわらず、原
発問題は全く争点にならず、投票率も50%以下、寒々とした選挙に終わった。
もうあの3・11事故など過去のものとして完全に忘れ去られたかのような選
挙結果だった。
 だが福島は、3年半以上たったいまも、諦めることも、絶望することも許さ
れない厳しい現実のなかにある。汚染水は流れ続け、廃炉への道は全く見えず、
中間貯蔵施設という名の核廃棄物の最終処分場が押し付けられ、そしていまも
13万人もの県民が避難生活を強いられている。にもかかわらずこの知事選の無
残な結果は、福島県の人々は、原発事故の放射能汚染の最も深刻な被害を受け
ているからこそ、最も声を上げにくいということを示している。与野党を問わ
ず、ほとんどの政党がそれに押し流され、結局何のことはない、安倍政権・経
産省の原発再稼働路線の露払いのような役割を演じているのだ。
 しかし福島の「終わりなき惨劇」を見失い、忘れ去ったところに、再稼働阻
止もなければ、脱原発の道もない。そして福島からの必死の闘いのニュースが
いまも伝わっている。先日、福島地裁は、川俣町で焼身自殺した主婦の遺族に
4千数百万円の損害賠償を東電は支払えという判決を出した。福島原発告訴団
の東電役員の告発に対し、東京地検は起訴・不起訴の判断を3ヵ月延ばした。
司法も大きく動揺している。
 福島を忘れたところで、鹿児島県・川内を突破口とする原発再稼働路線と有
効に闘うことはできない。福島問題は、日本全体の問題であり、全世界が注目
している問題であり、福島県民だけに押し付けられる問題などではない。東京
からも、福島の闘う人々と連帯し、東電に対する闘いを引き続き、粘り強く、
さらに強化しよう。

(メルマガ編集部より)
 ★12月3日(水)17時〜18時 東電本店まえ合同抗議行動[第14回]を
  行います。ご参加ください。(呼びかけ:たんぽぽ舎、経産省前テント
  (問合せ:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035)

 ★同日17時半〜18時半、有楽町ビル前で、九州電力東京支店申入れ・
  抗議行動「川内原発 動かすな」が行われます。
  (問合せ:再稼働阻止全国ネット TEL 070-6650-5549)


.. 2014年11月19日 08:14   No.826008
++ 西堂いづみ (幼稚園生)…2回       
先週5日(水)〜7日(金) 再稼働推進を決めた鹿児島県本会議
 │ 傍聴席で掲げられた「再稼働NO」の紙と、もうひとつの紛糾騒動!
 │ 「白杖はぼくの目であり、からだの一部です。」
 └────(官邸まえ金曜行動参加者)

「つえ」を持って議場に入れない規則がある鹿児島県議会の人権意識の低さに
(@_@;)―

 12月5日、鹿児島県臨時本会議の傍聴席に着席するや県職員が「杖をお預か
りします」と同席の私の連れ合いT(視覚障がい者)に言いに来た!
 言いがかりにしか聞こえず予想だにしていない事を突然言われた瞬間に逆上
してしまった私は「これは杖でなくて白杖だ!!」と反撃した。続いて間髪いれ
ずに周りの熱血漢たちからも「白杖は体の一部だ」「どこにそんな事が書いて
ある」「みせろ」と声が上がり傍聴席の一部が騒然となりました。それ以上の
騒ぎを避けようとその職員の上司と思しき人が「まあまあここは」と制止に入
り、この場では白杖を預からないで良いという指示を素振りで職員にしたよう
に思います。
 私たちは「杖を預かる」という規則を退室後に見せて貰うという約束を取り
つけてその場は納まりました。
 本会議の傍聴を終えて私たちは議場の隣の小さな控え室で先刻の県職員から、
書いてあるいう文章を見せてもらい、中の一人が大きな声で読み上げて確認し
ました。私たちの後から退室してくる人たちも交え、小さな部屋で怒号が再燃。
 私は抗議の手を緩めることなく「これは杖ではない!なんというものか言っ
てみろ!」と顔色を失っている職員に詰問を続けました。そして最後に「人権
意識の低さに呆れて物が言えない!謝れ!!」というと先ほどの上司が頭を下
げましたが、全盲のTには見えないことでした。

果たしてその文章とは

◇鹿児島県議会傍聴規則
 第6条 次の各号に該当する者は,傍聴席に入ることはできない。
 (1) 銃器刀剣類その他,人に危害を加えるおそれのある物を携帯している者
 (2) かさ,つえ,旗,のぼり,標識,びら,看板等の類を携帯している者
 以降、(3)〜(6)まで項目が続く。
(https://www.pref.kagoshima.jp/reiki/reiki_honbun/q7010300001.html)

いったい、白杖(※)がしこみ杖にでもなっているというのか?
鹿児島県は障害者自立支援法(現・障害者総合支援法)を知らいでか!

.. 2014年11月19日 08:21   No.826009
++ 西堂いづみ (幼稚園生)…3回       
 翌日6日にTは、毎日新聞からインタビュー(※)を受けました。白杖はあ
なたにとってなんですか?など何点かの質問にこう答えました。
「白杖は僕にとっての目です」「職員が僕から離れていたので何が何だかわか
らなかった」と。それと同時に、続くTの返答には私も苦笑してしまい、猛省
しました。「周りがワア〜ワア〜言っていて、どうしていけないのか、僕が質
問する隙間がなかった」と。

 記者からの情報によると鹿児島県では2012年3月に「障害のある人もない人
も共に生きる鹿児島づくり条例」が制定されたということだ。
こちら
gyakutaiboushi/sabetsukaishou/jourei.html)

 帰宅後に西日本新聞からも取材の電話がありました。Tは、「障害者権利条
約(2006年国連で批准)を知らないのでしょうか?」と話したようです。
 私はあまりの理不尽さに冷静を欠いてTの事を気づかえなかったことと、足
の不自由な方たちのための「つえ」について抗議ができなかった事の反省をし
ていると話をすると、記者から「実は以前に傍聴する足の不自由な方の杖を預
けさせられた事があるんです」という話を聞かされて「え〜〜?え〜〜!
え〜!!」を100回言っても気が収まらないと答えました。因みに視覚障がい
者が議会の傍聴をしたのはTが初めてだそうです。
 「原発の稼働は憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきもの」
と断じた福井地裁の大飯原発運転差止請求事件判決が5月に出されたにもかか
わらず、「命」を大切にすることを最優先させず再稼働を「やむを得ず決定し
た」という知事の気になる発言の裏には、手続きさえ踏めば事が運ぶとする
「命の重さ」と同等である基本的人権意識のかけらも無い精神構造の風土が鹿
児島県議会にあるのだと言える。
 であるとしたら2012年に制定された「障害者ともに生きる条例(略記)」も
手続きを踏んだだけの内容空疎な条例の制定だったと云わざるを得まい。
 後からTから聞いた話によると、6日の原子力安全対策等特別委員会の傍聴
席の受付口で「つえ」を預かると云った職員がTに一言「申し訳ありませんで
した」と謝ったそうです。しかし、いち職員に謝られて済む問題ではないこと
は言うまでもありません。民主主義とは何か?と言う以前の問題であります。
それぞれの地元でこの問題がどうなっているのか調べて欲しいと思いました。

(メルマガ編集部より 参考情報)
 ※白杖 読み:はくじょう。
 14日の毎日新聞[鹿児島版]は↓↓こちらのリンクから。
こちら
 鹿児島県議会の傍聴規則はさておき、他県・自治体の傍聴規則をいくつか見
 てみると、議長の許可を得るという断りはあるものの、「歩行補助のため
 つえを携帯することができる」「歩行補助のためのつえは、危険物から除外
 される」と記載されています。衆議院・参議院でも同様。歩行補助のための
 つえの携帯でさえも禁止してしまう鹿児島県議会。
 あなたの町の議会は大丈夫かな?


.. 2014年11月19日 08:37   No.826010

■--第118回首相官邸前・国会議事堂前抗議
++ ぐみ坂キッド (幼稚園生)…2回          

非力でも微力でもない。まして無力ではない。
 │ 首相官邸前の素描
 │ 9月19日(金)
 └────(たんぽぽ舎ボランティア)

○国会議事堂前駅4番出入り口で目にしたこと

 集会が始まると年配の女性がやって来る
 49段の階段を登ってくる
 前かがみになって登ってくる
 プラカードを抱えて登ってくる
 一段一段両足を揃えながら登ってくる
 49段の階段を登ってくる

 集会が終わると男性が帰ってゆく
 49段の階段を下りてゆく
 白い杖を前に出して下りてゆく
 手すりに掴まりながら下りてゆく
 一段一段確かめながら下りてゆく
 49段の階段を下りてゆく

 様々な人たちが集まり、そして支える首相官邸前・国会議事堂前抗議です。
.. 2014年09月29日 08:11   No.803001

++ I・K (小学校中学年)…13回       
テント日誌9月28日(日)
 |  経産省前テントひろば1114日 商業用原発375日
 |  今日は昨日と打って変わって雲ひとつない青空のさわやかな天気
 
○昨日の御岳山噴火で突如口をついて出てきた木曽節だが出だしだけで後が続かない。乱さんに聞いたら丁寧に教えてくれた。そして歌に出てくる「なかのりさん」の事も解説してくれ、この歌が一種の労働歌であったということ、昔は労働にも余裕があった様だが、今はそれが無くなったのではと言う。御岳山噴火も予知できなかったのだから鹿児島の火山も同じと心配になる。これで推進派の人たちが考え直してくれるだろうか?
 昼間の人手不足を心配して来てくださったOさんA子さんTさんYさんと私、女性陣でテントを守る。と言っても今日は特別な事は無い平穏な日だったので読書をしたりしてゆったりと過ごせた。
 夕方第2テントのHさんが新しい花や土を持ってやって来てこまめに手入れをしていた。
驚いたのは片隅に咲いていた黄色い花、スイカだと言う。夏に食べたスイカの種が飛んで来て芽を出したそうだ。右翼に汚いテントと罵られるが、花鉢が置かれていることで少し救われている様な気がします。 

.. 2014年10月06日 10:32   No.803002
++ K.M (小学校高学年)…20回       
○「川内原発再稼働阻止現地行動」報告
「川内原発再稼働を許さない共同行動」の支援を受け、27日、28日に薩摩川内市と鹿児島市を訪れて現地行動に参加したので簡単に報告する。
☆27日夕方「再稼働阻止全国ネットワーク全国相談会」
 薩摩川内、鹿児島の方々とともに志賀・伊方・大間など原発現地の方と東京から駆けつけた我々合計120名で、如何に川内原発再稼働を止めるかを話し合った。鎌田慧さん、広瀬隆さんも白熱論議に加わり、薩摩川内市やいちき串木野市で行われる住民説明会や当面の薩摩川内市議会の予想スケジュールについての現地報告を受け、次の大きな行動を10月26日を軸に実施することを決定した。会議中の御岳山噴火の報は、桜島の噴煙とともに、川内原発の再稼働を目論む人間を自然が嘲笑っているように感じさせた。
 なお、前日に川内原発そばの海岸に設立された川内原発テントのテント宣言も披露された。また、この相談会の模様は西日本新聞9月28日朝刊にカラー写真とともに掲載された。
☆28日午前「川内ゲート前抗議行動」、「脱原発テント6号店見学」
 早朝に薩摩川内のホテルから貸切バス2台で川内原発ゲート前に移動、ものものしい警備をものともせず、ゲート前に約200名が集まり、川内・鹿児島・東京の主催5団体や原発現地9団体のアピールとともに「川内原発、再稼働反対」のシュプレヒコールをあげ、8団体の抗議・申入書を九電職員に手交した。
 終了後、急いでバスに飛び乗って、ゲート前から川内原発を囲う道路を通って、「浜の茶屋」の奥の原発が見える海岸に建てられた7張りのテントを見学した。大潮が来ても安全な海岸に建てられたテントは、経産省前の車の騒音でなく、自然の海と風の音に包まれている。これから、脱原発を訴える人々のテント村として川内原発再稼働阻止に貢献するであろう。
☆28日午後「ストップ川内原発再稼働!9.28全国集会」
 バス内で一眠りしている間に鹿児島市天文館公園に到着、30度近くの暑いさ中、阻止ネットのリレーアクションで集められた50枚の寄せ書き横断幕を集会舞台前に掲示した。午後1時には、全九州、全国から7500名が集まり、向原さん、鎌田慧さん、菅直人元首相、国会議員、県会議員、市会議員、自治会、などなどのアピールを聞き、川内原発廃炉を確認した。沢山のメディアのテレビカメラやスティルカメラに追われながらにぎやかな通りを沢山の人々と共にゆっくりと歩いた。「安全、安い、電気が足りない」の大嘘が誰の眼にも明らかになった今、必至で再稼働を目論んでいる推進側が非常に厳しい状況に置かれていることを実感した。

.. 2014年10月06日 10:37   No.803003
++ 三上治 (小学校低学年)…6回       
○今回の集会にビキニ環礁の核実験で被爆した『第五福竜丸』元船員の大石又七さんが登場したことは脱原発運動の量的、あるいは質的な意味での運動の広がりを象徴することだった。各地域で運動の広がりを意味する集会やデモは展開されている。それを現わす告知のビラはテントの内でどんどん多くなることでも示されているが、川内現地の闘いの発展と呼応して行くだろう。

テントからのお知らせ
10月14日(火)10時30分 テント裁判第8回口頭弁論 東京地裁大法廷


.. 2014年10月06日 10:44   No.803004
++ I・K (幼稚園生)…4回       
台風18号の影響で朝から雨、テント前をスピード出して通り過ぎる車の水しぶきの音がうるさい。
 昨日座り込んで下さったTさんからドイツの女性が来た話など色々聞いてメモしていたら、突然あちらの街宣車が10数台現れテント前に折り重なるように駐車して下りてきて此処は国有地だぞ!お前ら4年も占拠しているのか!
 雨なので私たちは皆テントに入っていたので“”留守か?“居ないうちにぶっ壊すか!”などとわめいてテントを激しく揺すり始めた。
入り口の戸がはずれ、受付の棚のものが落下した。どんな団体か確認したかったが、入り口の扉が雨のしずくで曇っていてよく見えなかった。
 唯一一台の車に…日本国政党とあったのだけ読めたのだけれど…伴走して来た公安の人が制止するが、あちらの人数にはかなわない。
 暫らくして外務省の警官か? 2人ほど来てやっと暴漢は引き上げた。今までなら丸の内署の人が駆けつけてくれたのだけれど…テントに割りと好意的だったKさんが転勤してしまったせいだろうか?
 彼らが去った後周囲を点検したら、幟旗が倒され花鉢が壊されていた。そして経産省が設置した「国有地関係者以外立ち入り禁止」の看板が一つ壊された。器物破損ですね(笑い)?
 テントの中では飾ってあったYさんの写真とKさんの似顔絵が落ちていた。暫らくこんな事は無かったのに何故?もしかして再稼働したい影の力が働いているのではと一寸怖くなる。
 その後は何事も無くテントの中で昔話や映画のことなどで楽しい会話が続いた。
○さて襲撃の前に話していた昨日の事、ドイツのアルトパーとラさんと言う方が来て下さり色々話していかれたそうだ。
 彼女は日本とドイツを行ったり来たりして金曜行動にも参加しているとのこと、そして日本の情報をドイツに送っている。
ドイツの状況:ウラン再処理(核兵器目的)に動いている。彼女の住んでいる州の緑の党も変ってきている。
(電力会社のパワーが強く圧力が掛かって居るせい?)
 隣国のポーランドでも原発推進の動きがある。自分はチェルノブイリのとき17歳だった。姪が小さかったので地面の汚染などが怖かった。
 今でもチェルノブイリのせいで国内で汚染されて放射能の線量が高いところが多い。などなど沢山の話をしたそうです。
 以下のURLはドイツで活躍している脱原発団体「さよなら原発デュッセルドルフです。

.. 2014年10月08日 09:14   No.803005
++ K・M (幼稚園生)…2回       
テントは雨には強いのだが風には…
 大雨の中、テントにたどりついたら、既にテント内部は修復されていた。台風の前に来た沢山の街宣車。脱原発を訴える右翼もいるのに暴力行為は残念だ。18号が近づき、夜半から朝方までずっと激しい雨が続くが、幸い、川内の「6号店」も無事と聞き皆で祝杯。
 霞ヶ関の築3年のテントも雨には強い。
 朝7時過ぎに経産省の職員3人が来て、昨日の招かれざる客が壊していった「国有地関係者以外立ち入り禁止」の看板の写真を撮り、修復して帰って行った。いつもは、私たちを呼び出して警告を発するのに、今朝は逃げるように帰って行った。何か後ろめたいことでもあったのか?
 台風18号は浜松に上陸したらしい。地下鉄は動いているらしく、大雨の中通勤客がテント前を歩いている。テントに当たる雨音が会話を遮る。台風が大風で経産省前テントをふっ飛ばさないことを祈る。
           

.. 2014年10月08日 09:29   No.803006
++ 上村 記 (幼稚園生)…1回       
テント日誌10月19日(日)
 |  経産省前テントひろば1135日 商業用原発停止396日
 |  10/14経済産業省前テント撤去訴訟第八回口頭弁論傍聴記
 
 台風が東京を早朝に通過したため、フェーン現象か、快晴ながらも暑く強風の吹く東京地裁前である。
 落ち葉が目立つ秋となった。名曲「落ち葉のコンチェルト」の訳詩に{全てを元に戻してくれ、俺の前から消えてくれ}というフレーズがあったが、原発事故前に福島を戻してくれ、解釈改憲で集団的自衛権を認めたのも、秘密保護法を成立させたのも、全てを元に戻してくれ、そして、安倍は俺の前から消えてくれ、いなくなってくれと時季に合った歌だなと想いながら書いている。
 裁判は定刻に始まった。冒頭、一之瀬弁護士から準備書面の説明後、大口弁護士が弁論に立ち、本件テントが経産省の業務に支障があるという理由で撤去せよという原告側主張であるが、テントが設営されている場所は、ポケットパークとなっていて、「公共広場」ということであり、国交省のガイドラインでは{空地}である。
 従って、経産省の業務を妨害しているということは嘘っぱちで原告側の非難は不当である。占有権原の正当論理性については既に述べたと陳述した。
 続いて、河合弁護士が立ち、事故当時の原子力委員長の近藤俊介の最悪シミュレ−ションでは首都圏の2000〜3000万人が避難しなければならないとレポートに書かれている。もし、そうなったとき、日本国は消滅である。
経産省はこのことを自覚しているのであろうか?経産省はいまや亡国の役所である。
被告たちは警告を発している。究極の救国の訴えとしてテントは存在している。
 テントは、主権者としての抵抗権たる宿営権、憲法16条の請願権、25条の生存権等、憲法上の権利に基く行為である。
 先にも述べた通り公共広場は空地である。この空地にテントを張って、救国の訴えをすることと、空地にテントを設けることによる亡国の経産省の業務の妨害にあたらない不当な主張とを比較した場合、保護法益はどちらが重要であるか。あらゆる点において、テントは正当な行為である。
 また、司法の場に於いても原発に対する判断に変化の傾向があり、先日の福井地裁の大飯原発差し止め判断、および、東京検察審会の東電幹部に対する起訴相当の判断等、司法が正当な判断を下し始めていることは、私たち反原発を主張する立場に立つ者にとって、明るい兆しが見えてきた。

.. 2014年10月23日 13:48   No.803007
++ 上村 記 (幼稚園生)…2回       
 私は、「日本の原発」というドキュメンタリー映画を作りました。11月に入っての公開が決まりました。番号が取れ次第、証拠として提出したい。
 松井弁護士は、テントの所有形態に言及し、占有者は民法上の組合としての形態が成立していると認められる。したがって、被告各人が勝手に処分できない状況である。
 補足として、大口弁護士が第一テント20名、第二テント17名、第三テント6名の占有者がおり、それぞれ、民法上の組合が成立していると説明した。
 最後に現被告である正清、渕上2名の弁論があり、渕上さんが、原告側を指して、「そこに並んでいる人達は給料を貰って来ていますよね。私達は全員自腹でここに来ていますよ。いまそこに座っているこの時間も金を貰っていますよね。これは私達の税金ですよ。よく、考えて貰いたい。ことわっておきますが、私共はテントをどかせと言われても自ら撤退することは断じてありませんから、このことだけは、言っておきます。」以上で今回公判は終了。
今回から、新しい展開がなされ、次回第9回口頭弁論が注目される。
次回、第9回口頭弁論は12月3日(水)15時より、同地裁で開かれる。

.. 2014年10月23日 14:01   No.803008
++ I・K (小学校中学年)…14回       
テント日誌11月9日(日)
 |  経産省前テントひろば1156日 商業用原発停止419日
 |  テントにいると色々の人の行動と意見がわかる
   鹿児島県議会のもよう
 

○今日も色々な事がありました。出掛け激しい雨だったので冬支度で雨靴を履いてテントに向かう。霞ヶ関に着いたらほとんど雨がやんでいたのでほっとした。
Tさんが韓国のお雑煮を作ってきて下さったので泊まりあけの人たちと頂く。野菜がいっぱい入っていて美味しかった。泊まりあけの人たちがぼつぼつ帰った後、Sさんだけ残って下さり、みんなで落葉掃きなどをして身体をほぐす。
○相変わらず今日もテント交番状態で道を聞いて来る人が多い。
霞ヶ関ビル、日比谷公園、コンビニなどは難なく教えられるが、法曹会館と聞かれて戸惑った。法曹がピンと来ず放送かと思ってしまった。
経産省前の地図にちゃんとあったので説明したが、足がご不自由のようで歩くのは無理と言うのでSさんがタクシーを止めてあげた。
私は元気なので歩くのは何でもない距離と思ったけれど、他の人の身になって考えなくてはいけないと反省する。
○日比谷でのイベントで急に必要なものが出来てコンビニを探しに来た方、ファミリーマートを教えてあげたら、彼女も原発に反対しているとのことでカ ンパをして下さった。路上でのカンパは信頼できないし、日赤も人件費などに取られてどの位被災者に届いているか判らないから不信感を持っているとのこと、テントを信頼して下さったのは嬉しい。
○昼近くM子さんとYさんが来てくれた。
その直後、外務省のほうから右翼の街宣車が何台か下りてきたので余分な椅子を片付けて備えていたが通り過ぎただけで 良かった。彼らは拉致被害者の奪還を求め外務省に強行外交をするように叫んでいた。
テント近くに来て原発に触れ、東電は解体しろ!と言っているので、そうだそうだ!私たちと同じと思っていたら、続く言葉にびっくり!
原発は政府が管理して原爆を作れ!広島・長崎と原爆を落とされた日本が唯一原爆投下の権利があるのだ!と物騒な事を叫んで 行った。とんでもないですね。

.. 2014年11月14日 12:11   No.803009
++ I・K (幼稚園生)…1回       
○午後赤い車をテント前に止めて体格の良い男性が降りてきて、「中に誰もいないの?」と聞く。ここ数週右翼の襲来が続いたのでA子さんと2人、思わず身構え、「原発どう思いますか」と恐る恐る聞いたら反対だと言うので安心して話を進めた。川内原発の事で知事は政府に圧力をかけられてああいう発言をしたのでは?と言うので知事は元官僚で前から原発推進のようですよと話すと面白いことを教えてくれた。友達のタクシー運転手が経産省の客を乗せたとき、テント前であれをどう思いますかと聞いたら「鬱陶しい」と答えたそうです。
 原発反対の友達は怒って原発のせいで苦しんでいる人たち沢山いる。あんたたちのせいじゃないか、テントの人たちは一生懸命やっているのにと反論してくれたそうです。今度は客が怒って降りてしまったとか…
詳細は聞かなかったけれど、料金払って降りたのかな?
少しして正清さんに誘われてテントの中で30分ぐらい話して帰られた。
○夕方「歩こう」と言う黄色い旗を持ったグループが通ったのでKさんにならってチラシを渡そうとしたが、みんな無関心で受け取ろうとしない。
やっと数人だけ受け取ってくれたが、一人の女性は賛成ですからとチラシを返してよこす。どうしてですか?と尋ねたが答える気もなさそうに信号を渡っていった。原発の事など何も考えてない人たちの様子にA子さんと2人すっかり落ち込んでしまう。
○その後少し良いこともあった。
朝、道を教えてあげた人が寄ってくれた。長野の人たちの集まりに行ったそう
で、そこで貰ったと言う新鮮なシメジを下さった。足が悪いのでデモなどには参加できないけれど、ツイッターで反原発をつぶやいていますとのこと。それを聞いてちょっと救われた気持になる。
世の中色々な人がいますね。
ある男の人は日本には無人島がいっぱいあるのだから原発の廃棄物はそこに穴を掘って埋めちゃえば良いと言う。M子さんとフィンランドのオンカロの話などを交えて反論するが、彼は自分の説を曲げなかった。
4時近く泊まりの人たちも来てくれたのでA子さんとテントを去った。
反原発を広めるのは大変なことだと実感した一日だった。


.. 2014年11月14日 12:39   No.803010
++ K.M (小学校中学年)…11回       
鹿児島県義会の主張を聞いて…推進派の主張は4点
月曜の朝、経産省本館前やテントひろばでチラシまき

  鹿児島県議会で再稼働推進議員の主張は4つ。国が認めている(「エネルギー基本計画」閣議決定)、規制委が安全を確認(設計変更合格証)、地球温暖化、経済の活性化。どれも全く説得力がないが、それでも前2つについては政府と規制委の暴走を許した「国民」全員に責任がある。
 それゆえに、日曜夜の寝ずの番を終わった月曜の朝、経産省本館前やテントひろばでチラシまきをした。経産省前の地下鉄出口の階段をいそいそと上がってくるホワイトカラー風の人たちに、「既に420日間も原発稼働ゼロ、安全も安いも電力足りないも嘘だった、嘘つき(歴代自民党政権、経産省、資源エネルギー庁)はイチエフの責任をとっていない、嘘つきにエネルギー基本計画を決定する資格はない。使用済み核燃料は十万年も放射能を持ち続ける、『トイレなきマンション」何て甘いし半世紀間全く解消していない、ウンチを増やしてはいけない。川内原発の再稼働を許してはいけない」などと声をあげながらテントニュースをまいた。
 掃除を終わって帰途につく、いつもの女性が「がんばってね」と励ましてくれた。以外にも裁判所・農水省に向って歩くネクタイさんの受取が良い。合計50枚をまき終わって、今朝の街頭情宣を終了。
 多くの人が3年8か月前のイチエフ事故を思い起こして、脱原発に取り組んでくれるといいのだが…


.. 2014年11月14日 12:51   No.803011

■--大間は年内審査申請へ
++ 東京新聞 (社長)…899回          

  建設中の原発初

 電源開発(Jパワー)が、建設中の大間原発(青森県大間町)について、運転開始の前提となる新規制基準への適合性審査を年内に原子力規制委員会へ申請することが6日、明らかになった。 (後略)
           (11月7日より抜粋)
.. 2014年11月10日 10:36   No.824001

++ 東京新聞 (社長)…900回       
地元の声 無視された 【金曜日の声 官邸前】

 横浜市の介護職 飛田水己(みずき)さん(43) 福島第一原発は汚染水もまだ漏れていて、何も解決していない。自然豊かな福島が元に戻ってないのに、再稼働はおかしい。政治家は、原発に頼らないと成り立たない経済から転換していくすべを考えるべきだ。
 埼玉県狭山市の主婦 酒葉典子さん(67) 川内原発は地元でも不安の声があるのに、無視されてしまった。人間にはミスを犯す不完全さがあり、制御できない原発は手に負えない。原発に反対している人はぜひ、金曜日のデモに参加してほしい。
(11月8日より)


.. 2014年11月10日 10:53   No.824002
++ 朝日新聞 (社長)…395回       
再稼働の条件30キロ圏の同意」菅長官、東電常務答弁を否定
(11月7日見だし)

.. 2014年11月10日 11:10   No.824003
++ 東京新聞 (社長)…901回       
柏崎刈羽再稼働 知事「議論せず」

 新潟県の泉田裕彦知事は7日、柏崎刈羽原発の再稼働を目指している東京電力との協議について「福島第一原発事故の検証と総括が終わらない限り、再稼働の議論はしない」と述べた。訪問先の経済産業省で記者団の質問に答えた。
 泉田知事は、福島第一原発事故後、東電が炉心融解(メルトダウン)を「隠蔽していた」と指摘。「情報を正しく出せない組織と議論はできない。(東電は)本当に原発を運転する資格があるのか」と東電の経営体質を批判し、「(再稼働に向けた)手続きを含め、まったく(議論)できる段階ではない」と話した。
 鹿児島県の伊藤祐一郎知事が同日、九州電力川内原発の再稼働に同意したことに関してはコメントを避けた。
 泉田知事はこの日、経産省資源エネルギー庁の上田隆之長官に再生可能エネルギーの導入拡大を要望した。(11月8日より)


.. 2014年11月11日 11:46   No.824004
++ 東京新聞 (社長)…902回       
鹿児島県庁前には400人集結 「知事責任負う気ない」

 「県民の声を聞け。責任を負えるのか」。鹿児島県庁前では七日朝から夕方まで、再稼働に反対する市民らが抗議を続けた。
 県庁前には桜島の火山灰がうっすら積もっていた。詰めかけた四百人以上の市民は、県職員と警察官が監視する中で断続的に反対の集会を開いた。
 東京電力福島第一原発の事故で避難した母子を支援している鹿児島市の井上真紀(まき)さん(41)は「原発は国策で始まったから、知事は責任を負う気なんて、さらさらない」といら立ちをにじませた。大分県別府市の永尾美保さん(39)は、娘(1つ)を見つめ、「事故が起きれば、この子の命にかかわる。知事や県議は、何が大事なのかを考えて」と訴えた。
 抗議活動は、県庁隣にある県議会でも行われた。傍聴席の市民が「NO」と書かれた紙を掲げ、「再稼働反対」と叫び、議場の声をかき消した。 
(11月8日より)

.. 2014年11月12日 08:46   No.824005
++ 東京新聞 (社長)…903回       
敦賀市、原電寄付報告せず 要望受け2年間15億円

 福井県敦賀市は5日までに、日本原子力発電から2012〜13年度に市道建設のためとして約15億4千万円の寄付を受けたことを市議会に報告していなかったと明らかにした。河瀬一治市長は「寄付者の意向を尊重した」と話している。(後略)        (11月6日より抜粋)


.. 2014年11月12日 08:51   No.824006
++ 毎日新聞 (平社員)…133回       
東電に人件費など請求、放射線柏市対策 ADR申し立て検討も

 柏市は7日、東京電力の担当者を市役所に呼び、放射線対策に要した経費の賠償請求を行った。年末までに十分な賠償が行われない場合、和解案を仲介する国の原子力損害賠償紛争解決センターの裁判外紛争解決手続き(原発ADR)へ申し立てを検討する方針だ。
 柏市は、周辺自治体より比較的放射線量が高い「ホットスポット」地域とされ、これまで放射線対策に約 62億円を支出。このうち、 除染や放射線測定、臨時職員の人件費など約9割は、国の財政措置と東電の弁償金が充てられている。今回請求したのは、国や東電から措置されない2010−13年度までの経費約3億6000万円で、職員の人件費は3億900万円を占める。(中略)
 県内では我孫子市なども職員の人件費などが未払いになっており、ADR申し立てを検討中。今後、東電との個別交渉に見切りを付け、周辺自治体が足並みをそろえ、申し立てするかが焦点となりそうだ。
           (11月8日より抜粋)

.. 2014年11月12日 08:59   No.824007
++ 東京新聞 (社長)…904回       
柏崎刈羽原発 事故想定訓練 新潟、住民も参加

 新潟県は11日、東京電力柏崎刈羽原発(同県柏崎市、刈羽村)の過酷事故に備えた原子力防災訓練を実施した。原発から半径30キロ圏内の9市町村や避難先となる自治体、関係機関の計約1500人が参加し、住民の安全確保への対応を検証した。
 訓練は震度6強の地震が発生したと仮定。7号機の外部電源が失われて原子炉を冷却できなくなり、放射性物質が外部に出る危険性が高まったとした。
 (中略)
 柏崎市の椎谷地区の自主防災会会長佐藤正幸さん(70)は「行政がやるべきことを確認する点では良かったかもしれないが、時刻表通りの進行で実際に役に立つのか疑問」と話した。
   (11月11日より抜粋)

.. 2014年11月14日 08:42   No.824008
++ 東京新聞 (社長)…905回       
県民説明会は再稼働後 川内原発 知事「来秋めど」

 鹿児島県の伊藤祐一郎知事と同県議会の池畑憲一議長は10日、宮沢洋一経済産業相と経産省内で会談し、九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)の再稼働への同意を表明したことを報告した。宮沢氏は「県民全員が納得しているわけではないので、ぜひ理解を深める努力を」と知事らに要請した。
 伊藤知事は終了後、記者団に対し、宮沢氏の要請も念頭に、来年秋をめどに鹿児島市で全県民を対象にした説明会を開く方針を明らかにした。川内1、2号機は年明け以降に再稼働し、説明会を開く来年秋には既に運転中の見通し。
(後略)(11月11日より抜粋)


.. 2014年11月14日 08:50   No.824009
++ 東京新聞 (社長)…906回       
逃げた検査官「危険感じた」 政府事故調 56人分公開 福島第一

  政府は12日、東京電力福島第一原発事故で、政府事故調査・検証委員会が政治家や東電関係者ら56人と1団体に聴取した記録(調書)を新たに公開した。故吉田昌郎(まさお)元福島第一所長ら19人に続き、2回目の公開。調書からは、政府や東電のちぐはぐな事故対応があらためて浮かんだ。
 旧経済産業省原子力安全・保安院の現地事務所副所長(匿名)の調書によると、事故翌日に福島第一から逃げ出した保安検査官4人は「放射線量が上昇し、身の危険を感じた」と逃げた理由を述べた。4人は福島第一に戻されたが、この際、1人は「現地に行ってもどうにもならない。なぜ行かなければならないのか」と拒んだ。所長が説得し原発内に戻したという。
 だが、福島第一に戻っても、積極的に情報を集めようとしなかったと、政府事故調の報告書でも批判されている。4人は戻った翌日、無断で再び撤退した。
 全国漁業協同組合連合会(全漁連)漁政部部長の大森敏弘氏の調書では、汚染水の意図的な海洋放出をめぐる東電の不誠実な対応ぶりが分かる。2011年4月2日に、2号機取水口近くから高濃度汚染水が漏れていたのが発覚。2日後、広瀬直己(なおみ)常務(現社長)は「二度と流出させない」と全漁連に謝罪に行ったが、わずか2時間後、「先ほど説明しなかったが、急きょ、汚染水を海洋放出することになった。これは決定事項だ」と電話で通告。大森氏は「だまし討ち以外の何物でもない」と怒った。
 保安院の古作(こさく)泰雄氏は調書で、事故から1週間後に国際的な事故評価尺度をレベル3から5に引き上げた理由を「報道で評価が低すぎると声が高まったことがトリガー(引き金)だった」と述べた。すでに福島第一では炉心溶融し、3基が水素爆発を起こしていたが、保安院は適切に実態を評価できていなかった。(11月13日より)

.. 2014年11月14日 10:22   No.824010

■--民主主義って何だ?
++ 山田洋子 (小学校低学年)…5回          

鹿児島県議会・野次アラカルト−3日間の活動 |  福島、富山、伊方など全国から仲間が駆けつけてきている
 └──── (たんぽぽ舎会員)

○鹿児島到着は11月5日の午後だった。福島、富山、伊方など全国から仲間が駆けつけてきている。
 私には原発の知識も社会科学の知見もあまりない。あるのは大声と、楽器替わりの鐘とステックだ。ギターや太鼓やベルなどの鳴り物を携えてきた仲間もいる。
 3時から再開された臨時県議会の傍聴席に夫と共にいた。「世界最高水準の規制に適合した原発、国が責任、安全・・」ちゃんチャラ可笑しい。思わず高笑いをしてしまった。席に着くまでは品よく、知的であろうと思っていたが、日頃控えめな仲間が美しい声で「おかしくありませんか」等と凛と叫ぶのをきいて、私は濁声で「もっと勉強してこい」「責任とれないくせに」・罵声を飛ばし始めた。
 今まで何度もフクシマの仮設を訪れているし、事故前から付き合いのある浪江町津島の住人だった老人の近況も知っている。「戻れるか果たして、いつの日か戻れるか。放射能降り積もる我が故郷・・」歌(望郷)より。「推進派の輩には福島の人々の生活をめちゃくちゃにし、その上に被爆までさせてしまったという罪悪感はないのかチクショウ」と怒りが込み上げてきた。
 県庁職員が近づいてきて「お静かに」と言ったが・・。議長は誰かを指さして退場を命じたが、待機している職員には議長の指さす人物が特定できず、より騒然となった。
○2日目の11月6日。朝8時から県庁近くのバス停などでチラシを配った。
 9時から県庁前抗議集会が始まり、10時からの特別委員会には、県外の傍聴者は4名に限られ、他は音声だけのモニター室での傍聴となった。入口が県庁職員によって封鎖された庁舎の前では県内外から大勢集まってきて抗議行動が続けられた。スピーチ、シュプレヒコール、全国各地から寄せられた原発反対の寄せ書きやイラストや友禅の絵布がロープに繋がれ、桜島の火山灰がうっすらと振り落ちたタイルの上に二筋に並べられた。私たちは委員会が続く間中、音や声を送り続けた。中にいる仲間からは「しっかり声が届いている」との知らせが入った。元気な若者がアップテンポでシュプレヒコールをリードしてくれた。地元の3人の若いアーテストが駆けつけ、ベニヤ板のキャンバスに向かった。彼らなりの方法で「再稼働反対」を訴えたかったのだろう。何度も委員会が延長された。夜も更けた。
.. 2014年11月11日 09:01   No.825001

++ 山田洋子 (小学校低学年)…6回       
 体を動かし声や音を出しているうちに、議会棟の入り口で二重、三重に直立で警備している多くの職員と県内外から駆けつけた仲間たちとでライブが行われているような錯覚を覚えた。倒れるまで自分の声を出して終わろうと考えた。道路を隔てて病院があったので拡声器や鳴り物は控えたが。プロの歌、何人かのギター、替え歌、静かなトーク。
 抗議行動の最中、国会議員の辻本清美氏、官直人氏からメッセージが入った。衆議院委員会での東電常務の再稼働に関する30キロ圏自治体理解の発言であった。
 夫を操るだけの箱入り婆である私は、火山学会の発言や東電常務発言に一縷の望みを賭けていた。そして大きな濁声でドンパン節の替え歌まで歌った。0時過ぎに委員会での採決が終わり、奮闘して下さった松崎県議を交え記者会見が行われた。14時間を超える抗議行動をひとまず終え、ホテルにたどり着いたのは夜中の1時をとうに過ぎていた。
○3日目の11月7日、朝7時前の起床は辛かった。70年間もチータラ生きてきたのだから今日位は真剣に生きようと思った。10時に傍聴席に着いた。本会議が始まった。
 3人の反対討論がなされたが、答弁は耳ダコである。まるで親が子供を初めてのお使いに出す時のように指図されていると感じた。下手に自分の意見を出してつつかれないようにと同じ文言を繰り返す。まさにアンダーコントロールであった。「自分の頭で考えろ」「何がほしいのか」そのうち疲れてきて頓珍漢なヤジも飛ばした。終わりころ議長が「自民党・・公明党・・」と言ったので腹の底から「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」と学会のお題目を唱えた。
 そのうちざわついてきた。優しいピンク色の字で書かれた「川内原発再稼働 NO」の紙をほぼ全員が両手で掲げ、「再稼働反対」と叫び続けた。
 私は思った「民主主義って何だ?」

.. 2014年11月11日 09:14   No.825002
++ 木村雅英 (高校生)…63回       
気に入らない専門家の意見は無視 安倍政権を支える「第三者委員会」
 |  本当にたちの悪い原発推進組織だ 再稼働の適合性審査結果は全く信用できない
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その26
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

○ 原子力規制委員会設置法にあるように「専門的知見に基づき中立公正な立場で独立して職権を行使する」べき委員会だが、5人のうち4人が「原子力マフィア」出身者で構成されている。信用できないのは当たり前。
 先日の記者会見では、破砕帯調査と再稼働審査との関係でも、産経やNHKの記者の質問に対して、またまたおかしな返答をした。
○<10月28日規制庁ブリーフィング>
(産経記者)破砕帯の結果が出るまでは本格審査は入らないというところまでは決まっていたかと思うんですけれども。…。東通に限らず、一般的に敷地内に活断層があるとした場合に、審査はどうなるかというところをお伺いしたいんですけれども。
・米谷総務課長 有識者会合の評価と、それから、審査というものは別物であるというふうに私は理解をしております。
……(NHK記者)これは本当でしょうか。有識者会合で白黒つけた結論を全くゼロベースでもう一回審査で一からやるというのは、余り通常考えられない気がするんですけれども、そういう認識で本当によろしいんでしょうか。
・米谷総務課長 私の認識はそうでございます。
○<10月29日委員長記者会見>
(産経記者)東通に限らず、破砕帯、今、6箇所で調査されていますが、破砕帯で出てきた評価内容と、現状行われている新規制基準の適合性審査というのは別物と考えていいのか。
・田中委員長 要するに、有識者会合による調査というのはあくまでも参考データ、参考なのですね。それで、法的に言うと事業者は申請をし、それに対して我々が審査をして判断をするというのが1つの行政の仕組みですから、そういうことになると思います。
ただ、有識者会合の判断というのは、それなりの重みを持って我々は参考にしなければいけないと思うし、これはごく当然だと思うのですけれども。
○ 要するに、有識者の意見を尊重する(ふりをする)が、判断するのは我々規制委だと第三者委員会を振りかざす。
 それゆえに、火山学者の主張を無視して川内原発に合格証を出して「楽観的過ぎる」と酷評されても、基準地震動の扱いで石橋克彦氏から川内原発の審査は違法だと指摘されても、知らぬ顔をする。イチエフ事故原因についても「地震で起きた可能性」を指摘する専門家を除いて「原子力ムラ」専門家のみで討論して地震原因説を排除する中間報告書を決定したのだ。
 一方、国会に呼ばれたら田中委員長は安倍政権に寄り添って再稼働を応援する答弁に終始して「第三者」はどこかに吹っ飛んでいる。
 本当にたちの悪い原発推進組織だ。再稼働の適合性審査結果は全く信用できない。


.. 2014年11月11日 09:25   No.825003
++ 山崎久隆 (社長)…479回       
川内原発と「地元」合意
 |  3.11以前と変わらぬご都合主義 その2
 |  東電姉川常務は「原発の30キロ圏内の自治体の理解がなければ再稼働させるには十分ではない」と答えた
 └──── (たんぽぽ舎)

○ 前回、再稼働の同意が必要な地元は3.11以後は30キロまで拡大されたとすべきと書いたところ、意外な人物が同じ意見を表明していることを知った。
 その人物とは、東京電力の姉川尚史常務である。
 6日の衆院原子力問題調査特別委員会で菅直人元首相の質問に対して東電姉川常務は「原発の30キロ圏内の自治体の理解がなければ、再稼働させるには十分ではない」と答えた。
 菅直人氏のブログに、詳しくやりとりが掲載されているが、このことを報じているのは今のところ中日新聞と東京新聞だけ。
 国会の委員会でやりとりされているのに報じられない現実に、政権の意向に逆らわないことにした大手新聞などの腰砕けぶりを見る。言うまでもなく朝日新聞バッシングがこういうところで効いてくるわけだ。
 「川内原発再稼動に地元同意」などと打っている新聞社が多数で、そんな記者よりも東電の常務のほうがまともな感覚なのだから、いつまでたっても原子力利権構造はなくならない。まったく悪質な世論誘導としか言いようがない。
○ 電源立地地域対策交付金が振り込まれる鹿児島県や薩摩川内市は、今後も莫大な経済的利益が約束されている。例えば薩摩川内市の場合、一人一人の市民が血が出るような苦労をして納める個人住民税(47億円)よりも、原発一つからくる収入(核燃料税39億円+交付金13億円+固定資産税α*)のほうが大きくなってしまう。原発の固定資産税や核燃料税を積み上げれば、そうなる。こんな金に物を言わせる手法で、地方議会や住民の多くを黙らせてきた。その「見返り」が何であるのか、福島第一原発事故が起きた今でさえ、全く理解されていない。
 「事故があるだろうが再稼働は賛成」が世論調査で56%を占める(*参照)という、倒錯した主張の台頭が見て取れる。福島第一と同じことが起きても、被害は遙かに小さくて済むという理解のようだ。そんな根拠はどこにもないが。

.. 2014年11月11日 09:39   No.825004
++ 山崎久隆 (社長)…480回       
○ 原発からくる利益は言うなれば電気代や税金のキックバックだ。市民の電気代と税金から支払われている。反対も賛成も関係なく全国民が「収入に応じて」徴収されている。一方、事故が起きれば反対も賛成もなく放射能は襲いかかる。量の違いは距離が近ければ多分、気象条件など偶然の要素だけだろう。ただし、原発からの利益は、等しくもたらされるわけではない。原発からの利益は原子力ムラなどに厚く、つまり「階級的に」もたらされる。
 特に「階級社会」と一番無縁な人々、自然と共に暮らす人々には、放射能は最も過酷な災厄をもたらす。もとより市境も県境も関係ない。
 日々を身の丈に合った、自然と共生する暮らしを続け、誰をも搾取せず、誰からも搾取されず、化学肥料や農薬を出来るだけ使わず、自然の土壌や自然の恵みを大切にする暮らしをしている人々が、最も過酷な目に遭わされる。それは福島第一原発事故の大きな教訓ではなかったのか。

 *鹿児島県や薩摩川内市の原発マネーについては広島の西塔フミコさんの紹介された7日の「広島2人デモ」のチラシを参考にしました。チラシは原発の「立地自治体」の範囲をテーマとするものですので、ご一読をお勧めします。
こちら

 *NHKニュース川内原発再稼働 世論調査の賛否は(11月7日19時21分)より
 NHKが行った世論調査で、鹿児島県にある川内原子力発電所の再稼働について尋ねたところ、地元・薩摩川内市では、「賛成」「どちらかといえば賛成」が49%で、「反対」「どちらかといえば反対」が44%でした。
 事故のおそれについては、再稼働に「賛成」「どちらかといえば賛成」と答えた人でも、半数以上の56%が「大いにあると思う」「ある程度あると思う」と答えています。

.. 2014年11月11日 09:54   No.825005
++ 冨塚元夫 (高校生)…55回       
原子力規制委員会の川内原発再稼働許可は違法だ!
 |  11/7原子力規制委員会あて「異議申し立て書」提出
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

1.11月7日(金)午後3時半すぎ市民10数人が原子力規制庁で規制委員会あてに川内原発設置許可処分に対する「異議申し立て書」を提出しました。
2.3時前から市民十数人(原子力規制を監視する市民の会、原発を考える品川の女たち、たんぽぽ舎など)が規制委員会あてに抗議をしました。
熊本から駆け付けた、原発避難計画を考える水俣の会の永野さんも発言されました。
3.3時半頃に九州から駆け付けた代表の方が到着し、持参したものと東京でこの日集めた「異議申立書」合計1437人分を提出しました。
 九州から異議申し立ての総代でもある、鹿児島の鳥原良子さんと福岡の北岡逸人さんが来られました。
 規制庁の中桐さんに対し、北岡さんは、「行政不服審査法に基づき川内原発設置基準許可処分に異議申し立てするものであり、総務省に正式な手続き方法を確かめており、速やかに審査・返答するよう」に要求しました。これに対し規制庁の中桐さんはまず確認が必要(手続等に関する形式的確認と内容の確認)だということを繰り返すだけでした。
審査の先延ばしを許さないために監視が必要です。

.. 2014年11月11日 10:21   No.825006
++ 奥野節子 (幼稚園生)…4回       
<カマキリ>がいなくなった・・・おんぶバッタは雄ばかり、蟻も激減した。
 |  ―身のまわりに存在する放射能―東電福島事故後の小動物
 └──── (たんぽぽ舎会員 再稼働阻止全国ネットワーク)

 毎年庭で出会えるカマキリが2011年以降、そして今年も又見ることはできなかった。4年間、おんぶバッタも雄ばかり、蟻も激減している。近くの湿地帯では、激やせ女郎ぐもばかり。(神奈川県鎌倉市)
 気持ち悪いほど太った女郎ぐもがたくさんいた庭でも今年は、1−2匹は見たが、おおきい網は1つもいなかった。
 エサ(虫)が少なくなったせいか、鳥も少なくなったように思う。2011年3・11東電福島第一原発の4基の事故で放射能が大量放出されて以降は、身のまわりの動植物に異変が生じていると思うことが少なからずある。
 きくところによると、サクラと環境原発放射能調査(主催は、たんぽぽ舎サクラ調査ネットワーク)でも、3・11福島原発事故以後にいくつもの異変があらわれているという。
☆身近なこと、健康など、もしかしたら「放射能」と思うことがあったら、あなたもたんぽぽ舎へメールなりFaxを送りませんか。


.. 2014年11月12日 08:04   No.825007
++ 安齋 (幼稚園生)…1回       
たんぽぽの皆さん今晩は毎日メィルが届くのを楽しみにしている
 |   飯舘村です
 └────

○九州、地元、全国の皆さんが反対しているにもかかわらず聴く耳をもたず原発再稼働にまえのめりの原発村、安倍、経産、国、県、薩摩川内市、福島原発事故は世界史最大最悪の原発事故なのに、福島の皆さん原発事故による汚染被曝、避難を余儀なくしている皆さんを泥足で踏みつける原発村。
 避難生活が4年になろうとしています。
 借り上げ住宅、四畳半の狭い仮設ぐらし避難している皆さんの体調にも異常が見られます仮設で独り寂しく亡くなる方もいます。
 原発事故がなければ、生まれ育った故郷で家族可愛いお孫さんに看取られて天国に旅立つのが人生の花ですよね。
○安全、安心、クリーン、電気代はやすく壊れない、でも大事故が起きました。責任を取らずに逃げ回る、国、原発村。 県民、地元住民の皆さんに正確な情報も伝えずに被曝をさせた国、県、行政。
 自分たちは何か悪い事でもしたのでしょうかね。
 今の子どもさんは原発事故にたいしては大人の行動を厳しい目で見ていますよ。
 自分も原発事故前は、医師要らず、薬要らずで飯館村で暮らしていましたが、4年近い避難により、脳こうそく、心筋こうそくになりました、でもまだ生きていますよ。
○原発再稼働を止める手段はまだありますよ。
 全国の皆さんと手を繋ぎ再稼働は許さない。
 福島の子どもさんを見捨てないでください。
 全国の皆さんにお願いします。
         福島から、あんざいです。


.. 2014年11月12日 08:15   No.825008
++ 渡辺秀之 (中学生)…42回       
伊藤鹿児島県知事が、民意を無視し、川内原発再稼働の受け入れを表明した日
 |  金曜官邸前抗議で、「大人の責任回避」「責任の押し付け合い」を憂う
 |   11/7 第125回金曜官邸前抗議行動に参加して
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○11月7日(金)、恒例の金曜首相官邸前抗議行動が行われました。「再稼働反対」の多くの民意を無視し、伊藤祐一郎:鹿児島県知事が、九州電力川内原発再稼働の受け入れを表明したとのニュースが流れています。
今日も、様々な人たちが、多彩なスタイルで抗議しています。常連の方の思いを紹介します。
(1)千葉県在住の89歳の男性。小気味よく響く拍子木を叩く。昭和20年に徴兵検査を受け、8月25日に入営予定だった。ところが、8月15日に終戦となり、兵隊にならずに済んだ。大人の責任として、長らえた命を反原発・脱原発に捧げている。
(2)都内在住の60代の女性。川内原発再稼働を審議する鹿児島県議会傍聴のため、11月5〜7日鹿児島へ行った。11月7日午後の飛行機で帰京。ちょっと休憩後、金曜官邸前抗議に駆け付けた。次世代の子供たちへの当然の責任と語る。
○作家・村上春樹氏は、毎日新聞(11/3付)のインタビューで、次のように述べた。
 『…僕は日本の抱える問題に、共通して「自己責任の回避」があると感じます。45年の終戦に関しても2011年の福島第一原発事故に関しても、誰も本当に責任を取っていない。そういう気がするんです。例えば、終戦後は結局、誰も悪くないということになってしまった。悪かったのは軍閥で、天皇もいいように利用され、国民もみんなだまされて、ひどい目に遭ったと。犠牲者に、被害者になってしまっています。それでは中国の人も、韓国・朝鮮の人も怒りますよね。日本人には自分たちが加害者でもあったという発想が基本的に希薄だし、その傾向はますます強くなっているように思います。原発の問題にしても、誰が加害者であるかということが真剣は追及されていない。もちろん加害者と被害者が入り乱れているということはあるんだけど、このままでいけば「地震と津波が最大の加害者で、あとはみんな被害者だった」みたいなことで収まってしまいかねない。戦争の時と同じように。それが一番心配なことです。…』
○九州電力川内原発の再稼働にあたり、原子力規制委員会、安倍首相、薩摩川内市長、鹿児島県知事など再稼働を認める方々から伝わってくるのは、責任回避のため言い訳、責任の押し付け合いだけである。「大人の責任回避」は、日本人の習性なのだろうか。
○東電福島第一原発事故を風化させないためにも、私たちは抗議の声、知恵、力を出して行きましょう。
あせらず、あわてず、あきらめず。
私たちは、“福島”を忘れない。原発再稼働を許さない。

.. 2014年11月12日 08:23   No.825009
++ 春橋哲史 (幼稚園生)…1回       
福島第一原発の状況
 |   11月7日の金曜行動でスピーチした内容です。
 
福島第一原発の状況                      
 9月の平日平均作業人数は6400人。因みに、昨年9月は3290人。
 4号機使用済み燃料プールからの燃料棒の移送状況は、11月5日現在で1533本中、1353本。全体の約88.3%が終了。残り180本は未使用の新燃料で、これは6号機の使用済み燃料プールに移送予定。
 凍土方式遮水壁造成の為のボーリングは、11月5日現在で2035本中728本。全体の約35.8%が終了。
 11月4日現在の汚染水の貯留量は、約55.8万t。その内、RO濃縮水と呼ばれるALPS処理待ち水は約34.3万t。設置済みタンクの貯留容量は約63.4万t。
尚、10月1ヵ月間の汚染水の増加量は約1万3300tでした。

.. 2014年11月12日 08:34   No.825010

■--東電は「福島」に責任を取れ!
++ 渡辺秀之 (中学生)…41回          

柏崎刈羽原発再稼働するな!
 |  106の賛同団体と共に110人の参加者でコール
 |  11/5第14回東電解体!東電本店合同抗議の報告
 |  次回は、12月3日(水)19時〜20時
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○九州電力川内原発の再稼働を審議する鹿児島県議会が開催中の11月5日(水)、午後5時半から6時半まで、再稼働阻止全国ネット主催の「川内原発再稼働やめろ!」九州電力東京支社抗議行動(JR有楽町駅:有楽町電気ビル前)が行われた。
○引き続き、午後7時から、東京電力本店前で「東電は「福島」に責任を取れ!放射能汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!」のコールが鳴り響いた。呼びかけは、「経産省前テントひろば」と「たんぽぽ舎」であり、106の賛同団体と共に、第14回東電本店合同抗議行動が行われた。参加者は約110人。
○色鮮やかなのぼり旗が林立する中、オープニングコールの後、東電福島原発事故のため福島県から東京都への避難を余儀なくされた方から、避難生活、補償・賠償、故郷への帰還等の問題が山積している現状の報告がなされた。そして、横浜在住の方など計4名の抗議アピールが続いた。
次に、日本音楽協議会(日音協)、ジョニー・Hさんによる「音楽での抗議」が行われた。
情勢報告として、金曜抗議行動での上手なスピーチで知られる春橋さんが発言。東電福島原発事故の収束作業の問題点(汚染水対策:トレンチ内部のせき止め作業、凍土方式遮水壁ボーリング作業)、今後の見通しなどが報告された。
その後、放射線被ばくを学習する会などから、関連イベント告知があった。
 最後に、ドンパン節(柏崎刈羽バージョン)を全員で歌って、抗議行動を締めくくり、午後8時に終了。
 なお、カンパが44,741円寄せられました。ご支援、ありがとうございます。

☆次回(第15回)の東電本店合同抗議は、12月3日(水) :午後7時〜8時
 場所:東京電力本店前(東京都千代田区内幸町)
    JR・地下鉄新橋駅徒歩5分、地下鉄三田線内幸町駅徒歩3分
東電本店前に、ぜひ多くの参加をお願いします。引き続き賛同団体を募集中!
.. 2014年11月07日 08:34   No.823001

++ 山崎久隆 (社長)…478回       
.「同意が必要な地元」の範囲も30キロ圏まで拡大すべき
 |  川内原発再稼働と「地元」合意
 |  3.11以前と変わらぬご都合主義
 └──── (たんぽぽ舎)

 電気新聞は10月29日に「川内原子力再稼働へ地元手続き大詰め−県議会、11月に意見集約」という記事を載せている。「九州電力川内原子力発電所1、2号機の再稼働に向けた地元手続きが最終局面を迎える。鹿児島県議会は11月上旬に臨時議会を開き、意見集約に入る。」
 これが業界紙の見立てならばまだしも、他の新聞も似たような表現になっている。
 いったい3.11とは何だったのか。特に、これで「再稼働に進む」と報じた報道に対して言っておかなければならない。
 川内原発の立地自治体は薩摩川内市だが、UPZ(原子力災害対策重点区域)30キロ圏内には9市町がある。これら自治体は原子力防災体制の確立が必要だ。
避難計画などを作ることが義務づけられながら、再稼働に対して意見を言う機会がない。これでは3.11以前と何も変わらない「地元」定義だ。
 規制基準が作られる前の原子力防災は、防災対策の範囲は8〜10キロと定義されていた。結果として、防災体制は立地自治体の範囲におおむね限定されていたと考えられる。(実際はこれでも大問題だったが)
 それが福島第一原発震災を教訓に原子力災害対策指針で「30キロ」まで拡大されている。それならば自動的に「同意が必要な地元」の範囲も30キロ圏まで拡大されたとすべきである。
 もっというのならば、大飯原発差し止め訴訟の福井地裁判決は、原告適格を原発から250キロ圏まで認めている。これは当時の原子力委員会近藤駿介委員長が「不測事態シナリオの素描」で描いた影響範囲が元になっている。複数号機が立つ原発で使用済燃料プールの燃料体まで被災する過酷事故を想定すれば、そのくらいの影響がある。
 薩摩川内市や鹿児島県だけが「同意」したとしても、それは3.11以後の日本では無効なのである。

.. 2014年11月10日 08:10   No.823002
++ 柳田真 (平社員)…137回       
原発事故−国は全く役立たずだった。茨城県村上村長(1999年)
 |  原発事故−誰も助けに来なかった。東電・吉田所長(2011年)
 |  「再稼働で国が責任をもつ」は大ウソ−過去の事実が証明
 |  再稼働は日本を滅ぼす連載 その23
 └──── (たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)

・緊迫する九州電力川内原発の再稼働問題で、「国が責任を持つ」という言葉が殺し文句的に使われている。本当か?本当に原発事故に責任を持てるのか?
 過去の2つの原発事故大惨事の事実から検証してみよう。
 「全くのウソ(ホラ)」だとよくわかる。
・1つは1999年9月30日に茨城県東海村でおきたJCO臨界ヒバク事故。2人が死亡、数百人(以上)がヒバク、31万人が自宅避難した事故。この時、国(自民党政府)は全く役立たなかった。東海村の村上村長は、国からも情報のない中で、孤独な決定をした(立派な態度)
 14年後の2013年9月現在、前村長の村上氏は発言する。
 「1999年9月30日のJCO臨界事故の時、国が何もしない、何もしてくれないことを身をもって経験。国にまかせておけば大変なことになる、住民の命や暮らしは守れないという認識にいたった。」
・2つは2011年3月11日の東京電力福島第一原発4機の事故=大惨事。「福島県だけでなく東京も全滅」と思ったと東電吉田所長は語る。同時に、4機の同時発生の事故で四苦八苦する福島原発に「事故初期をふりかえり結果として誰も助けに来なかった」と述べている。「誰も」とは、東京電力本店はもちろん国も当然含む。「原発大事故の時、国が責任をもつ」は過去の2つの大事故の事実から否定される(残念だが…)。
・そもそも原発重大事故発生の時、果たして国が責任をもてるのか、という根本問題になる。何万人もの人々がヒバクし、自宅を奪われ、故郷をはなれざるをえない事態のとき、経産大臣や安倍首相が何ができるのか?辞職したって、なんの役にも立ちはしない。宮沢経産大臣はせんだい(川内)原発をかわうち(川内)原発とよみまちがえたという。愚かな指導者たちのウソとホラの言葉で、美しい山河をもつ日本が21世紀初頭に滅亡の道を進むのだけはなんとしてもさけたい。持てる全力をつくそう。

.. 2014年11月10日 08:18   No.823003
++ 青柳行信 (幼稚園生)…1回       
11月7日原子力規制委員会で最終完成版「異議申し立て書」
 |   と全国からの1437名分の「異議申し立て」署名提出。
 └──── (原発とめよう!九電本店前ひろば)

○昨日11月7日原子力規制委員会で最終完成版「異議申し立て書」
    こちら
 と全国からの1437名分の「異議申し立て」署名提出。
   規制委部屋・机のうえ こちら

原子力規制委員会では写真撮影・録画は禁止され、職員の対応も大変冷たいところでした。
・記者会見(衆議院第二議員会館第6会議室)
 笠井議員の秘書の段取り・書類の準備のおかげで無事できました。
 緊急な署名行動でしたが、皆様の迅速な協力・連帯で取り組みが成功しました。
※同日、鹿児島県議会可決・知事の再稼働同意がありましたが、「今から・ここから」更なる再稼働阻止の闘いが始まります。
 今後ともよろしくお願い致します。


.. 2014年11月10日 09:01   No.823004
++ 中村泰子 (小学校中学年)…11回       
槌田ゼミ新シリーズ「福島原発事故基本講座第7回」
 |  ―福島原発事故と川内原発再稼働
 |  再稼働したいなら欠陥を直してからにせよ
 |  欠陥原発の再稼働を許さない民間原子力規制委員会の設立を
 └──── (たんぽぽ舎会員・応援する人)

 一般に東電福島第一原発事故は闇の中ということで片付けられ、思考停止に陥っているが、槌田敦さんは、公表されているデータを読み解いて事故の本質に迫り、原発の設計上の欠陥を明らかにしてきた(たんぽぽ舎パンフNo93「福島原発事故3年・科学技術は大失敗だった」参照)。
 10月29日「スペースたんぽぽ」で、槌田敦さんの学習会「福島原発事故と川内原発再稼働」が行われた。それに先立ち10月24〜25日、薩摩川内市と鹿児島市でも講演され、現地の方々の理解を得られたようだ。
 槌田さんは「原発は設計基準事故(Design Basis Accident : DBA)を想定し、それに耐えられるように設計されてきた。福島で実際苛酷事故が起きたのだから、それを繰り返さないように設計変更すべきだ」という。電力会社は再稼働したいなら、以下の対策をとってからでないと認められないと指摘した。
・電源:商用の小型発電機2基を設置(うち1基を事故に備えて常時運転)。そのうえで外部電源、非常用電源も確保。
・計測:計測専用の電源を確保し、計測不能を回避。空焚きで誤表示しないよう圧力計、水位計を改良。
・原子炉圧力容器:減圧(逃し弁開放)を禁止(冷却水喪失防止)。
・非常用炉心冷却装置(ECCS):非常時専用とし、水素が配管を塞がないよう水素逃し弁を設置。
・格納容器:本来の目的にそって放射能を確実に閉じ込める(ベント禁止、液体放射能の放流禁止)。加圧水型には窒素を封入、沸騰水型の建屋には水素の強制排気設備(水素爆発対策)。第二格納容器の増設、接続部に水素燃焼装置と冷却装置を設置(圧力対策)。格納容器の底には大量の銅と金の合金を置きチャイナシンドロームを防止。
・免震重要棟:被ばくを避けるため地下に設置、空調地下道で施設を結ぶ。
・加圧水型への追加:加圧水型にも原子炉水位計を設置。沸騰する原子炉の冷却のために電源不要の非常用復水器と隔離時冷却系を設置。
 槌田さんは、規制機関として全く機能しない規制委員会の代わりに、民間規制委員会(現地)を設立し、東京には各地民間規制委員会の支援組織を置き、安全対策を実施させるよう圧力をかけるという提案をされた。
 理にかなった考え方だと思う。電力会社は費用高騰のためこれらの要求を拒むだろうが、拒めば「事故が起こって住民が被害を受けても仕方がない」ということであり、未必の故意という犯罪であると攻め、あくまで要求し続けるという戦略である。この考え方をぜひ運動に生かしていきたい。
※次回の槌田ゼミは
 日 時:11月27日(木)19:00〜21:00
 テーマ:「民間原子力規制委員会について」の討論
 会 場:「スペースたんぽぽ」 参加費:800円

.. 2014年11月10日 09:48   No.823005
++ たんぽぽ舎 (社長)…787回       
抗議声明
 |  川内原発再稼働阻止の闘いは終わっていない
 |  今後も現地の人々と連帯し「原発の国・日本」へ向かう道に
   抗し、もてる全力で闘う
  
○川内原発の再稼働に「同意」した鹿児島県議会・薩摩川内市議会及び伊藤祐
一郎知事、岩切秀雄市長に抗議する。再稼働に賛成・支持を表明した人には、
今後、川内原発が事故を起こした際には責任を取る覚悟があるとは思えない。
住民の命と経済活動を天秤に掛け、目先の利益追求を優先させたと理解する。

○ 11月7日未明、鹿児島県議会は傍聴者の「再稼働反対」の声と、心ある県
議会議員の強い反対の主張を押し切り、川内原発の再稼働に賛成する陳情1本
を可決した。31本にものぼる、反対や懸念の声が込められた陳情は、いずれも
「少数否決」。これを受け、伊藤祐一郎知事が「川内原発の再稼働については
やむを得ない」と、再稼働に同意する記者会見を開いた。

 福島原発震災は今も進行中であり、破壊され崩れ落ちた核燃料の姿すら見る
ことも出来ない有様だ。現在も大量の汚染水が日々漏れ出し続け、それを止め
る手立てもない。また、今後も20mを遙かに超える巨大な津波に襲われる可能
性があることが明らかで、その際には原発の地下にある何万トンもの放射能の
固まりが海に流れ出し、これが第二の福島震災を引き起こす危険性さえ指摘さ
れている。
 原発災害を繰り返さないための方法論さえ確立してはいない。原発の稼働ど
ころか、原因究明も収束の見通しもできない現実の前に、何を持って再稼働が
出来る根拠となるのか。

 川内原発は30キロ圏内に21万人以上の住民が居る。避難計画も策定不可能、
わずかに指定されている「避難所」「避難路」すら、地震や津波があれば
寸断されることが明白だ。実効性の無い避難計画は原発事故があれば、たちど
ころに住民被曝を引き起こす。要援護者に至っては、「避難させない」などと、
非人道的対応すら公言している。要援護者と施設従業員や管理者を残したまま
「逃げる」など、そもそも「原子力防災計画」の名に値しない。

 日本火山学会は11月3日に、規制委員会の定めた火山影響評価ガイドライン
について、モニタリングによる巨大噴火の予測自体が不可能または困難である
として、ガイドラインの見直しを提言している。県や市が同意する前に翻意を
期待しての提言さえ無視してしまった。多数の火山により形成された自然環境
のもとに生きてきた鹿児島県や九州の人々にとって、このことが何を意味する
のかを、よくよく考えなければならない。

 「巨大噴火が起きる前には何十年も前に前兆現象が起き、それを感知すれば
原子炉を停止して核燃料を運び出すことが出来る」。こんな荒唐無稽な前提で

.. 2014年11月11日 07:58   No.823006
++ たんぽぽ舎 (社長)…788回       
原発を再稼働することが、如何に自然災害を軽視してギャンブル同然の行為で
あるかを一番良く理解しているのが火山地帯に住む人々だったのではないか。
火山灰が降り注げば、電気設備で安全を維持している原発が、どれだけ危険に
さらされるかを日常的に知っているのが火山のふもとに住む人々ではなかった
のか。

 川内原発は、まだ稼働したわけではない。使用前検査が終わらなければ原発
が動かせる段階にはならない。耐震性は設計どおりか、安全設備は設計性能を
有しているのか、そういった検査が終わっていなければ、そもそも再稼働の是
非を論ずることさえ出来ないはずだった。
 川内原発の再稼働は、単に1つの原発を動かすことではない。今後、関西電
力高浜原発などに結びつく。東電福島第一原発事故のあと、3年7ヵ月余、
「実質原発なし」でやってきた日本が再び「原発の国・日本」に戻ることをイ
ミする。
 地震・津波・火山の活発期に入った日本で原発をたくさん再稼働する道は日
本滅亡への道である。この道はなんとしてでも阻止したい。

 たんぽぽ舎は、2年前4つの団体・多くの個人と共に「再稼働阻止全国ネッ
トワーク」を結成し、この2年間、全国の原発現地の人々とつながって、再稼
働阻止を、持てる全力で闘ってきた。「再稼働阻止全国ネットワーク」を軸に
川内原発へも昨年から今年にかけて、数回のべ数百人の大衆動員で鹿児島へ行
き、九州現地の人々と連帯して闘ってきた。
 東京では、九州電力東京支店抗議・申し入れ(100から200人、5回)や原子力
規制委員会抗議(毎月1回)、毎週の金曜官邸前抗議行動での川内原発再稼働阻
止ビラの配布などの活動を続けてきた。
 この闘いをさらに広く、鋭くして、11月、12月、2015年1月、2月、3月を
大衆行動で闘い抜く。
 川内原発の保安規定に基づく審査は終わっていない。さらに、火山噴火災害
に際してのモニタリングや核燃料搬出方針などといった安全確保策は検討さえ
終わっていない。これからも全国の運動をてこにして川内原発の再稼働を止め
るために結集しよう。 2014年11月9日

.. 2014年11月11日 08:05   No.823007
++ 須藤靖明 (幼稚園生)…1回       
.『原発と火山』
 |  モニタリングで火山活動の予測は不可能
 |  火山灰が10cm以上になれば原発の冷却水の供給は困難
 └──── 火山物理学者 (九州在住)

 私が「地球科学からの警告 原発と火山」という冊子を書いたのは1年前であった。原発にとって火山噴火現象によるリスクが特に九州では無視できないと思ったからである。当時は少数の火山学者の発言があったが、この課題はあまり注目されていなかった。しかし、遅ればせながらあわてて日本火山学会も学会としてこの問題についての委員会を立ち上げたが、規制委員会の田中委員長をして「今更、言われても本意でない、夜も寝ないで観測してもらわないと困るんだよ」と言わしめた。地震と原発は3・11以後大きな注目を集めたのとは対称的だ。川内原発の再稼働を鹿児島県・薩摩川内市が受け入れ、再稼働が迫ってきた今日、火山島九州には大きな原発が2カ所にあり、また影響を受ける四国の原発も近くにあり、今一度原発と火山について述べたい。

1.自然現象と原発
 原子力発電所事業者は、過去の大規模火山活動の痕跡が原発敷地とその周辺にないので、原発の稼働供用期間(数十年間)は安全であると言う。この考え方は、災害対策の一般論となっている「自然現象への対策を考える場合、歴史や痕跡のあるものの中で最大のものに対する備えを行う」という既往最大論から導かれたものだ。この結果、9万年前の阿蘇カルデラ形成時の大火砕流の痕跡が原発の敷地内及び周辺に見いだせないから、火砕流に対する備えは必要ないということになる。
 しかし、現在、痕跡が見いだせないという調査結果は、安心材料にも不安材料にもなる。現在見いだせないだけで、過去には実際に存在していたかもしれない。原発の場合、最悪の場合はどうなるかを当然考えるべきである。川内原発では、3万年前の姶良カルデラ形成時と同じような火砕流が流れ込んでくることは、十分想定できる。

*火砕流・・・高温の岩片と火山ガスが混合し高速で流下する現象で、堆積したものを火砕流堆積物という。大規模なものは軽石を含み、軽石流という。高温で堆積し、圧密を受けると溶結凝灰岩となる。九州は多くの火砕流堆積物で覆われている。


.. 2014年11月11日 08:12   No.823008
++ 須藤靖明 (幼稚園生)…2回       
2.モニタリングで火山活動の予測は不可能
 原子力発電所事業者は、現在、大規模なマグマ溜まりの存在の兆候が無いので安全であるが、念のため、将来の巨大な火山活動に対する備えとして、モニタリングを行って対策を立てるとしている。未曾有の災害を生じさせた東北地方太平洋沖地震の教訓で分かるように、地震の発生を予知することは現段階では不可能である。火山噴火は地震活動と比べ、観測網が比較的充実しているので予測は少しは可能となっているが、火山活動の形態・推移はもちろん活動規模までの予測は不可能であるのが現状だ。つまり、モニタリングでは噴火を予測することが分からない。ある現象が前兆らしいと分かるのは、噴火活動が始まってからである。一歩譲って、前兆と判断されたとしても、既に時間的余裕がなく、予測が出来なかったことと同じとなる。また、前兆現象を前兆として把握できるかどうか、把握出来ることもあるが、出来ないことの方が多い。噴火が起こってから前兆だったことになるのが多くの場合だ。火山活動が進行中では大規模な活動に移行するかどうかの判断は、極めて難しい。
 大噴火がやがて起こるかもしれない、大噴火に移行するかもしれないと考え、警戒を強めることは重要であるが、現代の社会システムが不確実なことに対応できるかどうかは非常に疑問だ。まして、原発のような簡単に止めたり稼働したりするのに多くの時間が掛かる場合は困難であろう。もっと言えば、我々は、巨大火山噴火活動を経験していないので、また、巨大噴火を近代的な物理学的観測でとらえた例もないので、モニタリングを考慮していると言っても安全対策にはならない。現在の予知技術は、これまでのたかだか数十年の観測経験に基づいている。経験しない破局的噴火を予測することは不可能と言わざるを得ない。一方、それを経験してからでは既に遅すぎ間に合わない。

*モニタリング・・・噴火を予測するために、事前にマグマの供給量(山体膨張・収縮=地盤変動)・その動き(上昇速度と量・マグマの総量)・その中の揮発性物質の量(爆発力大小)・地殻の強度(地震)などを検知するために、地震・地磁気・地殻変動・重力・火山ガス・地下水温度と組成などを観測すること。


.. 2014年11月11日 08:25   No.823009
++ 須藤靖明 (幼稚園生)…3回       
3.九州の特殊性
 九州は、巨大火山活動だけでなく、地殻が引っ張られる力が活動する地域となっている(地殻応力が伸張場)。このような地域では、どこでも火山が誕生する可能性がある。この火山活動は、日本海側の石川県金沢市付近から山口県萩市周辺・北九州そして五島列島まで線状に分布している。九州の北西部では数十万年前に非常に活発な火山活動していた。多くは小型単成火山で、ハワイ島のような噴火をして、1日から数ヶ月間の非常に短期間で形成された。これらの火山は、独立である場合もあれば、いくつかが線状に群となるときもある。そして、火山が今まで無かったところに突然噴火が起こることもあり、ノーマークとなっている。火山活動は小型で噴火規模も小さいので危険視されないが、原発の近くで生じることもある。玄海原発はこのような地殻運動を生じる地域に接近している。
 さらに、海域での火山の誕生やそれによる火山が大規模に崖崩れして、津波も発生する。地震による津波が注目されるが、火山の崖崩れは、時速150kmくらいの速さで流下し、到達距離は崩壊の発生した標高の10倍から20倍の距離になる。江戸時代に長崎県島原で発生した火山体崩壊で大津波が熊本県有明海沿岸に押し寄せ、多くの犠牲者が出た。また、1741年に北海道渡島大島の噴火で大崩壊が生じ、大津波が発生している。巨大噴火ばかりでなく、小型の噴火活動に対しても注意を払うべきである。
 いずれにしても、私たちが生きている間に甚大な災害を生じる火山活動を経験すると考え、想像した方がよい。火山噴火のような過酷な自然現象の発生は非常に稀だが、その発生が数年後になるのか、数万年後になるのか、現代科学ではわからない。そして発生したら大きな災害をもたらす。
 一方、原子力発電所の稼働期間は数十年、使用済み燃料や核廃棄物の保管期間は数万年だが、原子力発電所の事業者は原子力発電所の稼働供用期間のたかだか数十年間という時間スケールで、このような過酷な自然現象に対する原子力発電所の安全性の確保を考えている。ここが、原子力発電所事業者の考え方(政府の考えも)と科学者の常識との間の大きなずれというか、根本的な視点の違いがある。日本は、東側がプレートの沈み込み帯となって地殻がほぼ東西方向に圧縮され(圧縮場)、一方、九州の西側では逆に地殻が裂ける力が働いていて(伸張場)、極めて不安定で、活発な地殻変動地域である。どこにも安定した地域が無いのが原子力発電所にとって不幸なことである。


.. 2014年11月11日 08:35   No.823010
++ 須藤靖明 (幼稚園生)…4回       
*伸張場・・・プレートが衝突する場所では地殻が圧縮されて圧縮場となる。日本の太平洋岸が相当する。その結果、3・11の地震が生じた。一方、日本海側や東シナ海では左右に地殻が広がる力が働き、伸張場となっている。そこでは壱岐・五島列島・韓国チェジュ島など単成火山が生じている。

4.火山灰について
 火砕流だけでなく、火山灰の問題も深刻である。降下火山灰の厚みが10cm以上になれば、すべてのライフラインは失われ、原子力発電所にとって最重要な冷却水の供給が困難となろう。江戸時代、富士山が噴火したとき、江戸で数cmの火山灰が積もった。現代社会は、そのような大噴火を経験していないが、規模の小さい噴火活動は、既に多くの火山周辺で経験している。大規模な自然現象が生じ、過酷な災害となる可能性のある日本では、広域の避難は不可能となる。また、大規模災害発生時には、原子力発電所はそのまま放置されることとなる。こんなことは許されない。
 モニタリングで前兆現象を把握でき、事前に避難を考えたとしても、被害が広範囲に及ぶため避難する場所や避難する経路が無いので、お手上げとなる。当然、原子力発電所は放置される。九州で大規模な火山噴火が発生すれば、その火山灰によって九州・四国の玄海・川内・伊方など広域に存在する原子力発電所の全てが機能しなくなり、西日本全域が放射能汚染し立ち入り不可能となることが予想される。数千万人の避難民の行き所はない。この種の噴火は非現実的ではなく、発生の可能性は充分ある。自分たちの問題、子どもたち、孫たちのために、考えるべきである。

.. 2014年11月11日 08:40   No.823011

■--再稼働
++ 朝日新聞 (社長)…392回          

 立地以外の30キロ圏首長
 「周辺も同意必要」54% 本社調査  (11月4日見だし)

.. 2014年11月05日 10:17   No.822001

++ 朝日新聞 (社長)…393回       
同意不要 周辺は不満
  「判断せずリスクのみ」原発30キロ圏調査 (11月4日見だし)

.. 2014年11月05日 10:22   No.822002
++ 東京新聞 (社長)…893回       
◆「原発の必要性」研修計画 環境省、批判受け変更へ

 環境省が認定する「環境カウンセラー」が受講を義務付けられている研修をめぐり、九州地方環境事務所(熊本市)が「原発の必要性」と題して九州電力広報担当者の講演を計画し、原発推進の立場との誤解を招くなどと批判を受けて変更することが分かった。環境省の環境教育推進室は「慎重さが足りなかった。講師や演題の変更を検討したい」と説明している。(後略)
  (11月5日より抜粋)


.. 2014年11月06日 08:37   No.822003
++ 毎日新聞 (平社員)…132回       
規制委員長「何を今更」 原発 火山影響評価見直し提言

 原発の火山対策をめぐり、日本火山学会の原子力問題対応委員会が原子力規制委員会の審査基準の見直しを求める提言をまとめたことについて、規制委の田中俊一委員長は5日の記者会見で「火山学会が今更(見直しを)言うのは私としては本意ではない」と述べ、不快感を示した。
 対応委は2日に「噴火予測の限界、曖昧さの理解が不可欠」とする提言をまとめ、委員長を務める石原和弘・京都大名誉教授は見直しを求めた。これに対し、田中委員長は「(見直しは)石原さんが勝手に言っただけで、学会の意見ではない。(審査基準は)火山学者に意見を聞きながら作った」と反論した。
  (11月6日より)


.. 2014年11月07日 08:50   No.822004
++ 東京新聞 (社長)…894回       
◆「送電に支障」は数年先 電力会社対策可能 再生エネ業者の多く準備段階

  電力会社が再生可能エネルギーの受け入れ手続きを相次いで中断している問題で、経済産業省は太陽光発電の買い取り価格の引き下げなどを検討している。しかし、承認を受けた業者の多くがまだ計画の段階。太陽光発電が増えすぎて送電が不安定になるなどの弊害が出るのは、少なくとも3年以上先という試算もあり、受け入れを増やす対策を行う時間は十分ある。(後略)
  (11月6日より抜粋)


.. 2014年11月07日 09:21   No.822005
++ 東京新聞 (社長)…895回       
川内避難計画形だけ 自治体の大半 施設側に知らせず  学校困惑「受け入れ無理」

  九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)の重大事故時に避難者を受け入れる自治体のほとんどで、受け入れ先に指定した施設に避難所となることを知らせておらず、施設側も把握していないことが本紙の調査で分かった。国や県は「避難計画は整備済み」としているが、受け入れ準備もないままでは、いざという時に混乱を招くのは必至。計画の実効性が問われそうだ。(後略)
  (11月6日より抜粋)


.. 2014年11月07日 09:26   No.822006
++ 東京新聞 (社長)…896回       
原発再稼働 「30キロ圏自治体理解必要」 東電常務 衆院委で明言

 東京電力の姉川尚史(たかふみ)常務は6日の衆院原子力問題調査特別委員会で、原発の再稼働の際に同意が必要な「地元」の範囲について「原発の30キロ圏内の自治体の理解がなければ、再稼働させるには十分ではない」と述べた。電力会社幹部が再稼働の条件として立地自治体以外の「理解」に言及するのは異例だ。今後、全国にある原発の再稼働手続きに影響を与える可能性がある。
(後略)(11月7日1面より抜粋)


.. 2014年11月10日 08:40   No.822007
++ 東京新聞 (社長)…897回       
議場内外で怒号「メリットあるか」「命が大事 早く進みすぎ」
  川内原発再稼働 賛成を採択 県議会 知事 午後に同意 鹿児島
  福島の避難者「誰のために」家族と鹿児島へ「事故解明まだ」

  (前略)
 川内原発の再稼働を求める陳情を採択した鹿児島県議会本会議は、採択と伊藤知事の閉会あいさつの間、「NO」のプラカードを掲げた傍聴者100数10人から「再稼働反対」のシュプレヒコールが続いた。県庁周辺にも反対住民らが集まり「脱原発」を訴えた。
 知事らの発言がまったく聞こえないほど、激しい抗議だった。議会棟と県庁舎は、県職員や制服姿の警察官らが正面玄関を封鎖し、各フロアの出入り口にも立つなど物々しい雰囲気に。傍聴席は議会が開会した瞬間から「しっかり自分で考えろよ」「そんなに原発にメリットがあるのか」などと怒号が飛び交い、議長の言葉をかき消した。
 議場の前では再稼働に反対する市民ら400人以上が集会を開き、再稼働に抗議を繰り返した。
 傍聴に駆けつけた同県霧島市の看護師、盛園尚利さん(39)は「人の生命にかかわる大事なことが、早く進みすぎる。何が進んでいるのかが認識されないうちに、手続きが進む。国や県が好き勝手やっている」と憤った。(後略)
(11月7日夕刊1面より抜粋)


.. 2014年11月10日 08:51   No.822008
++ 東京新聞 (社長)…898回       
川内再稼働 知事が同意 避難・設備・火山 不安残し
「自己の責任、国に」

 鹿児島県の伊藤祐一郎知事は七日、九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働について、「やむを得ない」と述べ、同意を表明した。年明け以降の再稼働の公算が大きくなった。原子力規制委員会が、新しい規制基準に適合しているとの判断を示したことを根拠に、「安全性が確保された」と強調した。だが、原発内は事故対策の設備整備が未完了のまま残り、住民の避難計画の実効性を誰もチェックしない中での同意となった。  (後略)
(11月8日より抜粋)


.. 2014年11月10日 09:58   No.822009
++ 朝日新聞 (社長)…394回       
川内原発の再稼働「ひな形」にはなり得ない
  住民の安全は不十分  「責任を持つ」とは  脱原発依存こそ急務
         (11月8日『社説』見だし)


.. 2014年11月10日 10:27   No.822010

■--.「原発反対!」怒りを行動に!
++ 山田純一 (幼稚園生)…3回          

  川内原発は、免震重要棟ナシ、火山噴火対策ナシ、避難対策ナシ
 └────  (再稼働阻止全国ネットワーク・たんぽぽ舎)
              
○30年経過のオンボロ川内原発の再稼働手続きが、政府、経産省、原子力規制委、薩摩川内市、鹿児島県、九電が一体となり進められています。
 しかし川内原発は、免震重要棟ナシ!フィルターベント設備ナシ!火山噴火対策ナシ!事故時の避難対策ナシ!地震対策デタラメ!です。
 福島原発過酷事故の悲惨な現実・・・未だに14万人の避難者、100人以上の子供の甲状腺ガン発生(原子力ムラの必死の隠ぺい)、1753人の原発事故関連死(2014.9.7現在、福島県発表)、自死者56人(2014.9現在)。
 これが原発事故の現実であり、福井地裁判決の言う様に「国富の損失」である。原発事故の避難問題とは「避難生活の問題」であり、「国民の永久棄民」の問題です。
○そして福島原発事故責任を誰が取りましたか!
 旧原子力安全委員会、原子力安全保安院、経産省、東電役員、原子力推進ムラの誰も責任を取っていないのです。
 東電勝俣会長、清水社長の家族は海外に「避難」しているではありませんか!
 九電の瓜生社長は川内原発の過酷事故時に、業務上過失致死罪、自己破産の覚悟があるのですか!
 原子力規制委員会委員長 田中俊一(前原子力委員会委員長代理、元日本原子力学会会長)は責任が取れますか!
 鹿児島県知事、薩摩川内市長はどんな責任を取るのですか!
 そして誰よりも安倍首相の責任は「原発は事故が起きれば数えきれない国民が死傷する」事を知って再稼働するわけですから、最大の責任者です。
○原発の再稼働をさせない闘いは、正義の闘いです。
 皆様!全国から あらゆる闘いの声を上げましょう!
 我々は勝利できます。川内原発再稼働反対!

.. 2014年11月05日 08:31   No.821001

++ 水尾寛己 (小学校低学年)…5回       
10月29日に鹿児島県知事、鹿児島県議会議員に速達で手紙を送りました。
 |  鹿児島県知事への手紙を掲載します。
 └──── (たんぽぽ舎会員)
 
鹿児島県知事  伊藤 祐一郎  様
 拝啓 
 先日、お手紙を差し上げた者です。
 この度は、新聞記事で薩摩川内市長も、鹿児島県知事も九電の再稼働を受け入れる方向で臨時市会、臨時県会が予定されているということで再稼働のことを危惧して、お手紙をふたたび出した次第です。
臨時薩摩市会では再稼働を受け入れることを28日に決められたようで残念に思っています。
鹿児島県においては、薩摩川内市が了解したからと言って、反対の市町村も含めて鹿児島県の将来を見据えた判断をお願いいたしたく、別添の資料を県会議員全員にお配りし、再稼働ストップないしは継続審議になりますようにお願いしているところです。
 火山噴火の可能性がある中では原発は廃炉にし、原発に頼らない電気事業を推進させるのが安全な方向です。再稼働は火山噴火に伴う原発事故の可能性を大きくし、火力発電のような一過性のものとは違い、数百年から数万年まで放射能が残り実質的に何世代にもわたって居住できない事態のリスクがあります。鹿児島県民のために、早期に結論を出さず、継続審議など慎重な対応をお願い致します。
 原発の問題点については、別添の湖西市長の三上氏がまとめられた資料を是非、ご欄になって頂きたく思います。
 鹿児島県民、日本人の現在、将来のためによろしくお願い致します。
                              敬具
※手紙には、放射能の問題点と福島厳しい一面を伝えるために三上湖西市長のまとめたカラーのちらしと甲状腺ガンが103名に増えた、福島の「子供脱被ばく裁判」のちらしを同封しました。

.. 2014年11月05日 09:18   No.821002
++ にしざきやよい (幼稚園生)…2回       
官邸前から帰り道、清志郎と芋に思う、やっぱり原発、あってはいけないよね。
 |  10月31日第124回首相官邸前抗議レポート
 └────  (たんぽぽ舎 )

 今日も幸い、雨らしい雨も降らさず、抗議が終わった。抗議が終わると、足早に帰る人が殆んどだ、そんな中、国会前から霞ヶ関の交差点に向かう中程に、清志郎を歌う人達がいる。そのグループは、清志郎の歌(中には踊ってる人も)で皆を賑やかに送ってくれる。清志郎、もっと生きていてほしい人ほど早く逝くよね。 今、清志郎が生きていたら、何に、”くだらねぇ”って言うかなぁ。音楽ってイイよね、普通では口に出せないことが、言えたりするから。詩の力と、体に刻むリズムと旋律。また、此処で会おうって送られてる感じがする。そう、さよなら、また、来週。
 清志郎に送られて、私もたんぽぽ舎の旗を持ち、テントまで帰る。テントでは、暖かい飲みもので、私達を迎えてくれる。お芋やクッキーをくれる人がいる、今日は、銀杏をくれる人がいた。人と何かを分かち合う心地よさが、ここにはある。これが、この気持ちが有るから、124回も続いているんじゃないかな。
 お疲れ様。喉渇いてない?温まって行って、て声かけられて。嬉しいよね。私が、単純だからかな?でも、人を気づかったり、気づかわれたり、それが、人間らしい事だって思いたい。それが解れば、ホント、原発があってはいけないって事がわかるよね。


.. 2014年11月05日 09:32   No.821003
++ 柳田 真 (中学生)…41回       
九州へ続々と出発−全国から、東京から鹿児島へ集合
 |  九電川内原発の県議会承認を止めよう行動に参加
 |  東京でも九電東京支社前(有楽町駅前)で抗議集会
 └──── (たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)

○再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎も参加=構成団体)は、9月27日の全国相談会(全国110名参加)で決まった方針に基づき、今、川内原発再稼働阻止に向けて全力行動中です。
○地元・鹿児島からの呼びかけに応えて、11月5日(水)・6日(木)・7日(金)の山場へ向けて30名近くがぞくぞくと九州へ向かいました。東京からが一番多く(東京からは1人あたり4から5万円の費用が必要、再稼働阻止全国ネットは、全国各地から寄せられた交通費カンパを参加者に補助することに)、又、原発現地からも四国愛媛県の伊方、石川県の志賀、新潟県の柏崎刈羽、青森県、関西等々の現地からも参加されています。(九州7県からもかなりの人が鹿児島現地からの呼びかけで参加される)
○鹿児島現地では、鹿児島県庁前に「川内原発再稼働阻止のテント」が立ちました。東京でも、鹿児島に連帯して11月5日(水)17時30分より18時30分まで、九州電力東京支社前で抗議集会を開きます。(主催:再稼働阻止全国ネットワーク)
 これは、先月(10月26日)の行動−220名による緊張感ある抗議集会に続くものです。本日の抗議集会の詳細は、次号の「地震と原発事故情報」で報告予定。


.. 2014年11月06日 08:00   No.821004
++ 水口裕子 (幼稚園生)…1回       
私はいつも大江健三郎さんや鎌田慧さん、寂聴さんなどの
 |  高齢の方が先頭でダイインなどしてくださればいいのにと思っているのですが
 └──── (メールマガジン読者、石川県)

前略失礼します。川内原発の再稼働が迫っています。
 県議会の開会を阻止するくらいの気持ちが必要です。
 私はいつも、大江健三郎さんや鎌田慧さん、寂聴さんなどの高齢の方が先頭でダイインなどしてくださればいいのにと思っているのですが・・この方たちなら「過激派」と言われることもなく、今ならむしろ好感を持って受け入れられるでしょう。
 小泉さんや細川さん、宇都宮弁護士、その他諸々の有名人の皆さんも、いまこそ鹿児島県庁へ行ってほしい。お伝えする手段はないでしょうか。
時間限定でデモるだけでは、もうだめです。
 珠洲原発は、傍聴に来た大勢の市民がそのまま市役所を占拠?したことが、原発撤回の大きな原動力だったと思います。
鹿児島、何か方策は・・・・・


.. 2014年11月06日 08:07   No.821005
++ 山田和明 (幼稚園生)…3回       
安倍政権の広報戦略に騙されるな!!
 |  地元、再稼働阻止を闘う人たちが緊急提案した原子力規制委員会への
 |  「異議申し立て」は国民の声を代表する
 └──── (たんぽぽ舎会員)

 「汚染水は福島第一原発の0.3平方kmの港湾内に完全にブロックされている」
世界中が注目するプレゼンでこんな大嘘をついたことを決して忘れてはいけない。
日本人はそんな騙され易いのだろうか?
 専門家チームが川内原発周辺の火山地帯が最も危険と指摘、なおかつ活断層の存在も言われる中にあって、国民の多くが反対する原発を再稼働させようとする意図を見抜くこと。
 われわれはもう騙されない。
 今回、地元、再稼働阻止を闘う人たちが緊急提案した原子力規制委員会への「異議申し立て」は国民の声を代表する。
 規制委員会が川内原発再稼働申請を許可したのが9月10日、60日以内の申し立て締め切が11月7日。この日の異議申し立てが極めて重要です。
 安倍政権の広報係、原子力規制委員会の意図を粉砕しよう。
 みんなで異議申し立て書を持参し、原子力規制委員会前(六本木ファーストビル)、午後3時に集まろう。
 詳しい書類の書き方は、たんぽぽ舎 03-3238-9035
 または九州の連絡者 090-4603-0181まで。


.. 2014年11月06日 08:15   No.821006
++ 吉田照勝 (小学校低学年)…6回       
鹿児島・薩摩硫黄島を訪れて
 |  −川内原発の火山地帯・姶良、阿多、喜界カルデラ、南薩火山群巨大噴火を恐れる−
 └──── (たんぽぽ舎会員)

○ 薩摩硫黄島は鹿児島薩摩半島から南に50kmのところにある。鹿児島港から定期船「みしま丸」が2日〜3日おきに就航している。季節・天候しだいで時折欠航になる離島で、鹿児島県の火山島で最も近くにあるのが薩摩硫黄島である。船から見上げる桜島の大きさに圧倒される、頂上すぐ横のところから噴煙らしき白い煙が上がっている。桜島の小噴火は日常で街路樹、車上に降り注いでいる。30分ほど航行すると、右手に円錐の独立峰開聞岳が目に入る。海から直接そびえる山は一段と高く、火山の教本のような形体をしている。3時間あまりで薩摩硫黄島に近づく、黄色い山肌いたるところから噴煙が出ている。
○ 島のすぐ近くには、1934年から1935年にかけて、海底で大噴火し成長した昭和硫黄島、海上から突き出た火山特有の岩礁も見られる。薩摩硫黄島港に入ると見たことのない光景が現れてくる。港内全体が赤茶色し海水とは思えない、鉄分を多く含む温泉が港の海底から湧き出ている。正面は、カルデラ壁で所々波にさらされ崩れている。壁の高さは30mから270m急な斜面が続いている。島内には多くの温泉が湧いている。
○ 薩摩硫黄島は平安時代末期、平清盛の命令により僧俊寛が島流しされた島である。三島村歌舞伎、五世中村勘九郎一門による、「俊寛」硫黄島屋外歌舞伎は、垂直にそびえ立つカルデラ壁を背に、悲愴熱演したことで知られている。その砂浜の舞台で使用した船が港に陸揚げされている、「俊寛」の余韻がいまだに残っている島でもある。
○ 薩摩硫黄島のほぼ中央には、喜界カルデラ壁が横切っている、山の地層・断層は鮮明である。山頂半分が陥没・隆起か・ずれている山腹、山肌は印象的な地形を形成している。島は、およそ7,300年前に起こった日本で最後の巨大噴火、「アカホヤ噴火」で噴出した大規模火砕流の堆積物の島である。火山灰は、朝鮮半島、関東、東北まで及んでいる。カルデラ壁は海底に延々と続いている。村では、火山の見どころが密集した島を身近に観察する「ジオパーク」の計画がある。
○ 阿多カルデラは、鹿児島湾南端の港口部を構成するカルデラで、開聞岳は西縁にある活火山。約5,500年前に大噴火が起こり池田湖を形成した。喜界カルデラと姶良カルデラの間にある。

.. 2014年11月06日 08:23   No.821007
++ 吉田照勝 (小学校低学年)…7回       
○ 姶良カルデラは、鹿児島湾北部に直径20kmの窪地構成し、鹿児島湾と桜島を囲む巨大カルデラの南薩火山群北部である。川内原子力発電所は、複数連続しているカルデラの火山危険地帯に接し、鹿児島特有の火山灰シラス台地にある。
 自然災害を恐れずに建設したことは到底理解できないことである。九州電力は、安全神話を植えつけ自然の摂理、科学的な見地を無視し地域住民を多額の原発マネーで欺き、漁業権を奪い原子力発電所を建設してきた。
○ 九州電力は「噴火は監視できる」「噴火の兆候があれば核燃料を外へ運び出す」と述べている。
 9/30の鹿児島県議会では「噴火の前兆が数十年前に現れる」と欺瞞の言動。原子力規制委員会田中俊一委員長は「基準への適合は審査したが、安全だとは私は言わない」と無責任な発言。
○ 原子力市民委員会の吉岡斉座長(九州大学大学院教授)は「噴火予知は非常に不確かな分野、わからないならわからない、という態度に徹するべきだ」と、原子力規制委員会は原発の火山対策を見直すべきだと訴えた(10/30朝日)。
○ 原発災害は、川内市民、鹿児島県民一部の地域だけではない、福島原発事故の教訓は生かされていない。
 薩摩硫黄島を訪れ、南薩火山群の火山を見聞・体感し、活火山列島の九州・日本全体の原発立地の無謀さを改めて感じて帰途に着いた。


.. 2014年11月06日 08:31   No.821008
++ 山本勇祐 (小学校中学年)…13回       
東京有楽町で“川内原発動かすな”の大きな合唱(コール)
 |  鹿児島県議会への活動に連帯、東京の九電支社前で抗議
 |  正気に戻れ!自然界からの最後の警告に耳を傾けよ 申し入れ
 |  92歳の森本さんも参加−東京・千葉・神奈川・埼玉の人々
 └──── (たんぽぽ舎)

○川内原発の再稼働が決められようとしている11月5日午後5時半から1時間にわたって、九電東京支社前(有楽町)で第5回抗議行動が行われた。
 主催は「再稼働阻止全国ネットワーク」、参加者は140余名。東京・千葉・神奈川・埼玉など。
 10月28日薩摩川内市の再稼働容認に続いて、川内原発再稼働の是非を審議する臨時鹿児島県議会が11月5日〜7日開かれている。議会構成から再稼働容認派の議員が過半数を占めていることから、7日の本会議で賛成の陳情が採択されることが確実視されている。当面ここ数日が大きな山場ともいえる。
 東京圏からも鹿児島へ多数の人たちが駆けつけ現地の反対運動の団体とともに抗議行動に参加している。「その現地に連帯するものだ。」と阻止ネット共同代表の柳田さんの説明。
 冒頭「再稼働やめろ!」のコール 次々と抗議の声を上げる発言。
○木村さん(阻止ネット)から、集会の直前に九電へ要請に行き要請文を手交し回答を求めたという報告。その要請文を、天野さんが(福島事故緊急会議)読み上げ大きな拍手。
○永野さん(原発さよなら千葉)福島の事故からみて川内原発が再稼働されれば生活の破壊、生きる権利が奪われる。再稼働をしないでほしいと訴える。
○有賀さん(反原発自治体議員・市民連盟)原発に反対する地方議員の申し入れ文は100名を超えた。過日、川内の人たちと再稼働反対の陳情を提出した。仮処分申請をしたのでこれからもまだ闘いの余地はある。望みをもって闘おう。
○反原発川崎市民の方 ○横浜市民の方 ○元エンジニヤーの方などの発言がつづく。
 鹿児島現地で県議会の傍聴などをしている八木さん(伊方の家)からのメッセージ(携帯電話の生中継)が、スピーカーで流される。県庁前に抗議のテントが設置され、座り込み、申し入れなどをやっているとのこと。
向原さん(かごしまネット)からは、再稼働反対の差し止め仮処分を求めているという。
○奧内さん(たんぽぽ舎)は、「九電の瓜生社長が発言するというので規制委員会を傍聴した。何を話すのか興味があっていったが期待した発言は何もなく、九電の社長というよりも電機会社の社長という感じだった」と面白い発言も。
 この後コールに続いて、川内バージョンのドンパン節で抗議行動を締めくくった。有楽町駅前の通行人が大勢行き交うなかでのビラ配布も含めた行動でした。この後、東京電力本店への抗議行動へ向かった。

.. 2014年11月07日 08:18   No.821009
++ 青山晴江 (小学校中学年)…14回       
川内原発再稼働反対 11月5日・6日行動
 |  鹿児島県議会抗議行動 速報
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネット・ボランティア)

○11月5日
 火山灰が風に舞い、ざりざりとしている鹿児島県庁前。川内原発再稼働をゴリ押ししようとしている県臨時議会に、傍聴者数10名で入る。職員が内外にずらりと並び、反対派の入庁を規制し、トイレの使用もままならない。朝の県庁舎テント前での70人ほどの集会もあり、警備がピリピリしている。
 質疑応答で、伊藤祐一郎県知事の答弁は「国が…、規制委が…」と同じ事をくり返し、住民の声は全く聞いていない姿勢。不満と抗議の声で場内がざわつく。
 閉会後、報告集会と、天文館通りでのビラ配りを手伝った。
○11月6日
 朝8時より、県庁周辺ビラ配り。今日は特別委員会で採決。中に入れるのは県外は4人のみ。外の会議室で音声のみの傍聴・県外10名ほど。特別委員会は10時より始まり、延期で18時になってもまだ続いている。午前の様子では、質問に対して、原子力防災対策課長などは「規制委に確認した」「国に聞いた」「新基準をクリアしている」などの答弁で逃げている。
 5団体で、本日の議長へ、直接面談の申し入れを朝から要請するも、まだ受け入れられていない。県議会のビル前で、ずっと抗議集会。「福島復興共同センター」という団体も12名登場、集会に参加。18時過ぎ現在、次第に明日の本会議へ向かって緊張感が高まって人も集まっている。
○県庁舎テントは、若い人たちのテントが、もう1つ立った。(テントは合計3つ)
 臨時議会が白熱して続いているらしい。退場命令にもめげず、傍聴席で抗議の声を上げ続けている仲間のために、太鼓や歌声がひびいている。
 夕日が落ちる。
○県知事は明日7日15時に意見表明予定とのこと。
 全国の皆さん、再稼働の採決をしないように、鹿児島県議会議員に明朝、昼までにFAXや電話で“声”をとどけてください。


.. 2014年11月07日 08:24   No.821010

■--再生エネ
++ 東京新聞 (社長)…886回          

再稼働前提に受け入れ試算 

 大手電力会社が再生可能エネルギーの受け入れ手続きを相次いで中断した問題で、経済産業省は三十日、各社の受け入れ可能量を検証する専門部会の第二回会合を開き、受け入れ可能量の試算方法を決めた。原発を震災前と同じように稼働させる前提になっているため、電力会社が実態とかけ離れた試算を基に再生エネの受け入れを拒否する恐れがある。
 再生エネの受け入れ手続きを中断した北海道、東北、四国、九州、沖縄の五電力と、「厳しい」と主張している北陸、中国の二電力が、この方法に沿って次回会合で試算を示す予定。(中略)
 原発の稼働想定が増えれば再生エネを受け入れる余地は狭まる。このため電力各社は過大な原発の稼働想定を基に「出力が高まりすぎるのでこれ以上再生エネを増やせない」と主張する可能性がある。(後略)(10月31日より抜粋)

.. 2014年11月04日 08:40   No.820001

++ 東京新聞 (社長)…887回       
核燃料取り出し遅れ 追認 実態なき「廃炉工程」鮮明
  日程偏重で現場しわ寄せ 福島第一1号機 東電見直し

 東京電力福島第一原発の廃炉をめぐり、東電は30日、早ければ2017年度前半にも始める予定だった1号機プールからの使用済み核燃料取り出しを、2年遅れの19年度に見直すことを明らかにした。原子炉内に溶け落ちた核燃料の取り出しも、早ければ20年度前半に始めるとしていたが、5年遅れの25年度開始に見直す。(中略)
 東京電力が、初めて時期の遅れを認める形で福島第一原発の廃炉工程を見直す。これまで工程表通りに作業を急げ急げの号令ばかりで、現場は違法な長時間労働をはじめ苦しめられてきた。「廃炉まで三十〜四十年」の宣言にこだわらず、現実に合わせた見直しは当然といえる。
 実際のところ、廃炉への具体的な道筋は見えていない。炉がどう壊れ、溶けた核燃料はどんな状況なのかも分かっていない。(後略)
 (10月31日1面より抜粋)

.. 2014年11月04日 09:02   No.820002
++ 日刊ゲンダイ (中学生)…35回       
頭を抱える安倍首相 早すぎると統一選(来年4月)に影響
  川内原発 再稼働地元同意問題

 原発再稼働がいよいよ“秒読み”だ。(中略)
 「地元の九電や経済界は燃料費がかさむ冬を前に原発を再稼働させたいと急いでいます。ところが、官邸のホンネは、再稼働を来年4月の統一地方選後にしたい。世論調査では依然、原発再稼働に反対する人の方が多い。冬を前に再稼働すれば、この問題が統一選でクローズアップされてしまいますからね」(霞が関関係者)
 それで安倍官邸は、原子力規制委員会に対し、「ゆっくり審査するように」と暗に“指示”を出していて、規制委が渋い顔をしているのだという。(後略)
 (10月30日発行のより抜粋)



.. 2014年11月04日 09:08   No.820003
++ 茨城新聞 (平社員)…142回       
六ケ所村の再処理工場 完成、16年3月に延期 原燃

 日本原燃は30日、青森県六ケ所村に建設中の使用済み核燃料再処理工場の完成時期を、従来の今年10月から2016年3月に延期することを決め、六ケ所村と県に伝えた。延期は完成時期を未定としたケースを含め22回目。(中略)
 原燃は今年1月、新規制基準への適合審査を規制委に申請。審査に半年、その後の検査などに4ケ月を見込み、完成時期を10月としていた。
(10月31日より抜粋)


.. 2014年11月04日 09:14   No.820004
++ 朝日新聞 (社長)…391回       
電力8社 経常黒字
   中間決算 値上げ・コスト減効果
(11月1日見だし)


.. 2014年11月04日 09:51   No.820005
++ 東京新聞 (社長)…888回       
高浜原発再稼働へ 関電、補正書提出 規制委、審査書案作成入り
 関西電力は三十一日、再稼働を目指す高浜原発3、4号機(福井県)について、これまでに原子力規制委員会から指摘された事項を反映させた審査申請書の補正書を規制委に提出した。規制委は補正書を基に合格証にあたる審査書の案の作成に入る。事実上、審査合格のめどが立った。
 原発の新規制基準が導入されて以来、審査書案の作成まで進んだのは九州電力川内(せんだい)1、2号機(鹿児島県)に続き二例目。ただ、今後も工事計画の認可や検査、地元同意などの手続きが必要で、再稼働は来春以降になるとみられる。
 田中俊一委員長はこれまで「(審査書案の作成入りは)合格の見通しが立ったととらえていい」との見解を示している。
   (11月1日より)


.. 2014年11月04日 10:13   No.820006
++ 東京新聞 (社長)…889回       
地獄の底まで   鎌田慧(ルポライター)

 これほど、人間の命を粗略に扱う内閣は、戦後はじめてだ。危険な原発を隙を見てまた動かす、というだけではない。それよりもはやく、12月にあれほど反対があった特定秘密保護法を施行するという。
 この悪法は日本をいつでも戦争状態に入れるための言論統制法だ。首相官邸で開かれている,政府の有識者会議の座長は日本最大の発行部数を持つ新聞社会長である。最近の朝日攻撃やNHK支配、さらには「国益」の大合唱をみれば、戦争準備態勢かと思わせる。
 国会で議論する前に,米日の防衛局長級で,防衛協力指針を決めた。国会無視である。平時から緊急事態まで「切れ目なし(シームレス)協力」が、A4版5枚の報告書に7回も登場する。集団的自衛権の行使を閣議で決めただけ。それでも周辺から地球の反対側、宇宙からサイバー空間まで、宇宙から地獄まで、24時間の軍事一体化だ。
 働く者の残業代はゼロ、派遣労働は無期、農産物や医薬は米国依存。政府の義務は,国民の安心、安寧、健康、いのちを守ることだが、この国はまだ国益が最優先である。
 改定された原子力基本法も宇宙基本法も,安全保障(軍備)のためであり、防衛産業(原発産業とほぼおなじ)が、国益産業として国家予算の受け皿となる。そのために政治献金が解禁される。
              (10月28日『本音のコラム』より)


.. 2014年11月04日 10:45   No.820007
++ 東京新聞 (社長)…890回       
川内 噴火予測「楽観的過ぎる」 火山学会、基準見直し提言

 日本火山学会の秋季大会が2日、福岡市内で開かれ、学会の原子力問題対応委員会は、原子力規制委員会の審査基準「火山影響評価ガイド」について、噴火予測の限界や曖昧さを踏まえて見直しを求める提言をまとめた。3日の臨時総会で報告し、学会ホームページで公表する。
 対応委員会委員長の石原和弘京都大名誉教授が報道陣に明らかにした。提言は「火予測の可能性、限界、曖昧さの理解が不可欠」とした上で、ガイドの見直しを求めた。
 また静岡大防災総合センターの小山真人教授は大会の講演で、九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働の前提となる規制委の審査を「楽観的過ぎる」などと批判した。
 小山教授は審査で焦点となった巨大噴火の予測について、「現代火山学はほとんど知見を持っていない」などと説明。規制委は監視を強化すれば前兆の把握は可能と判断したが、「楽観的過ぎる」とし、噴火の数年前に予測することは不可能との見方を示した。
 同教授はまた、周辺火山の噴火による降灰を、九電が多くても15センチと想定していることを挙げ、風向きによっては原発周辺に1メートル程度積もり得ると、問題視している。 (11月3日より)


.. 2014年11月04日 11:13   No.820008
++ 東京新聞 (社長)…891回       
川内、事故なら責任は【金曜日の声 官邸前】

 相模原市の団体職員 坂本早絵さん(27) 沈黙では、再稼働を認める共犯になってしまうと思い、参加した。立地自治体が、原発マネーに頼らない街になれるようにしてほしい。川内(せんだい)原発でも事故を起こすことになれば、日本が沈んでしまう。
 川崎市の無職 川田博史さん(69) かつて高校で物理の教員をしていて、福島の事故前から原発は危険だと思っていた。川内原発の地元が再稼働に同意したが事故の責任を取りきれるのか。火山列島の日本で事故が起きないのは、幸運なだけだ。
 埼玉県坂戸市の電気保安業 吉田一さん(72) 電力会社は保安規定をないがしろにしていると感じる。孫に放射能汚染されることのない、きれいな日本を残したい。原発に反対する政党は力を合わせて、脱原発でまとまってほしい。
            (11月1日より)


.. 2014年11月05日 09:53   No.820009
++ 東京新聞 (社長)…892回       
使用済み核燃料 韓国原発で落下 
 09年、作業員が回収、公表せず

 韓国南東部の慶州にある月城原発1号機で2009年、使用済み核燃料を原子炉から出し、燃料プールへ移す過程で燃料集合体が破損し、燃料の一部が格納容器内の床に落ちる事故があったことが3日分かった。
 原発運営会社の韓国水力原子力(韓水原)は作業員1人を格納容器内に投入し、燃料から数メートルの地点で作業させていた。野党正義党の国会議員、金霽南氏が公表し、監督機関の原子力安全委員会も認めた。
       (後略) (11月4日より抜粋)


.. 2014年11月05日 10:01   No.820010

■--なぜ?今、原発廃炉の報道か?
++ 柳田 真 (中学生)…40回          

  「再稼働をスムーズに進めたい」ための廃炉PR
 |  電力会社と政府(経産省)合作の目くらまし作戦
 |  再稼働は日本を滅ぼす その22
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

1.このところ、「○○原発の廃炉」のニュースをよく聞く。なぜだろう?かつては、住民が廃炉要求をしても頑なに拒否していた電力会社や国(経産省)が原発廃炉をPRしているのは、「再稼働を進める環境作り」が主たる狙いだ。原発再開第1号予定の川内原発再稼働をスムーズに進めたいがためだ。
 原発推進=再稼働の方針だけでは、国民の60%(〜70%)の原発反対の声を刺激するので、「受けがよくない」ので、廃炉も同時に進めていますという国民ゴマ化しの目くらまし作戦だと判断する。

2.小渕優子前経産大臣(政治資金管理がデタラメで、大臣を辞任したが、国会議員としての資質も疑われるひどさだ。次々に証拠が出てきている、やがて議員バッヂも外さざるを得なくなりそう。原因はこんな人物をもち上げて任命した安倍首相の見識のなさ、任命責任にある)もさかんに「廃炉と再稼働のセット」を唱えていた。大臣辞任の直前には電気事業連合会の八木会長(関西電力社長)と会い、エサをぶら下げての廃炉促進を要求していた。 後任の宮沢経産大臣も就任のインタビューで「再稼働と廃炉の両論」の発言をしている。経産官僚に教えられたとおりに。こちらは、同じ新聞記事の中で「再稼働の地ならしの目的もあり」と書かれている。だんだん見抜かれてきている。

3.原発廃炉にあたって、電力会社と経産省がまたまた「悪さ」を企んでいる。廃炉には巨費がかかるから、「会計の仕方の改悪」と巨費の負担を電気料金(と税金)で援助しようというもくろみだ。ころんでもタダではおきない、「原子力ムラ」の根深さがわかる。この点は機会をあらためて書きたい。
 「全原発の廃炉」を要求する私たちとしては、今後、「テレビ・新聞」はもっと広くかつ掘り下げて廃炉問題を報道してほしいと思う。現状は記事が圧倒的に少ないし、かつ経産省や電力会社に片寄った報道・そこから提供された報道がほとんどで、公平性に欠けるものが多いから。
 英国や米国、仏国などの廃炉先進国の「困った実状と対策」も率直に報道してほしい。国内では東海原発と浜岡原発(1号、2号)の廃炉の実態と困難も報道してほしい。私たち市民運動側も自力で調査し、報道できる力量をつけたいが…。課題である。

4.なお、1カ月余前の9月27日、九州薩摩川内市の「再稼働阻止全国ネットワーク」の会議で私が述べた発言を参考までに記載します。

以下、「人民新聞1528号 2014/10/13更新」より抜粋

 『再稼働阻止全国ネットは、10月から来年1月を決戦の4カ月としている。
 この間に、
 1.全国統一行動(10月26日)、
 2.国・県による「住民説明会」への対応と「もう一つの住民説明」、
 3.九州電力全支社への抗議行動、などを行う。
 相談会では、全国ネット・柳田真さんが主な方針を提案し、議論が始まった。
 同氏は、まず小渕優子経産相がしきりに「廃炉」をPRしていることについて言及し、「一見良いことのように見えるが、PRの目的は、再稼働に向けた世論操作だ。廃炉と再稼働をセットにした世論工作として警戒すべきだ」と語った。
 さらに「地震保険料の15%増額を政府が認可したことは、政府自身が地震活動活発期になっていることを認めている証拠だ」として、日本列島が地震・火山・津波の活動期に入っており、「原発の危険性は高まっている」と指摘した。』
.. 2014年10月30日 08:15   No.819001

++ 木村雅英 (高校生)…62回       
不可思議なブリーフィング担当の交代
 |  隠したい?原子力安全・保安院の責任
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その25
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 原子力規制委員会は、週に1回の田中委員長記者会見とともに、週に2回規制庁ブリーフィング(記者会見)が行われている。先の10月21日にこのブリーフィング担当が2人目の片山審議官から3人目の米谷長官官房総務課長に交代した。発足後2年少しなのに3人目で不思議な人事だ。
 昨年2月に事業者との秘密会合と報告案漏えいで名雪審議官が更迭され、その後規制庁内で昇格した片山啓審議官が、環境省に戻った森本次長に代って規制庁ブリーフィングに登場し、田中委員長記者会見も補佐し出したのが今年の4月。 片山審議官は、典型的な官僚でクールなしゃべりと卒のない物言いで、ブリーフィングの場をより冷ややかにした。この片山審議官は、3.11事故当時の原子力安全・保安院の企画調整課長で筆頭課長として福島原発事故に重い責任を負っている。このことをブリーフィングの質問で2度も記者に言及された。
 私は、この半年後の交代は、規制庁内で旧原子力安全・保安院の台頭が目立つ中で、川内原発の再稼働を目前にして、イチエフ事故についての原子力安全・保安院時代の責任追及をきらった人事ではないかと思う。 
 なお、森本元次長が環境省に戻り、大尼の処分を受けた名雪元審議官が文科省に戻ってそれぞれ要職を得ていることは、原子力規制委員会設置法の附則に記され衆議院・参議院で附帯決議された「ノーリターンルール」(「原子力規制庁の職員については、原子力利用における安全の確保のための規制の独立性を確保する観点から、原子力規制庁の幹部職員のみならずそれ以外の職員についても、原子力利用の推進に係る事務を所掌する行政組織への配置転換を認めないこととする」)に反していることも許しがたい。
 イチエフ廃炉工程の5年延期が発表された。水汚染対策も破綻している。
川内原発再稼働について「原子力マフィア」たちは地元同意に前のめりであるが、工事計画変更と保安規定変更の事業者ヒアリングが終わり審査が始まったばかり。 現地における再稼働阻止の闘いとともに、原子力規制委員会の旧原子力安全・保安院出身の無責任な官僚たちを監視・糾弾し続けないといけない。


.. 2014年10月31日 08:02   No.819002
++ 柳田 真 (部長)…193回       
短信
 |  東京電力福島第一原発事故炉の核燃料取り出し5年遅れる−政府と東京電力
 
 10月30日(木)朝7時のNHKニュースで、原発関連の2つのニュースをやや詳しく報道していた。
 1つは、東京電力福島第一原発事故炉からの「核燃料取り出しを従来の日程よりも5年遅らせる」と東京電力−政府が決めたという内容。放射能が高いからである。事故原子炉からの核燃料の取り出しがいかに至難であるかを如実に示したものだ。多分、5年でも取り出しできず、ズルズルと先のばしになるだろうとみる。青森県にある核燃料再処理工場の完成が何度ものびて、今もまだ未完成という事実があるから。福島第一原発事故の処理が汚染水も含めて、全くできていない中で、九州電力川内原発の再稼働の動き−それを促進する原子力規制委員会の策動−に、いちだんと怒りを感ずる。


.. 2014年10月31日 08:16   No.819003
++ 杉原 (小学校低学年)…6回       
鹿児島県庁の玄関前に「ストップ再稼働!テント」が立てられました
 |  みなさんストップ再稼働!県庁前テントに連帯の声を上げてください
 └────(反原発・かごしまネット)

<鹿児島県庁前に抗議テント>
○ みなさま 10月30日19時すぎ、鹿児島県庁の行政棟正面玄関前に、「ストップ再稼働!テント」が立てられました。
 鹿児島県知事が11月5日開会の臨時県議会招集を告示し、再稼働強行の姿勢を鮮明にしたことに、抗議するものです。併せて県議会に対し、県民多数の「再稼働反対」世論に真正面から向き合うことを求めています。
 テントは24時間態勢で座り込みを続けるための拠点として、県民有志が立てました。テントの写真 こちら
 一時、県庁職員、ガードマンの激しい妨害を受けましたが、設置を完了しました。県側は「庁舎管理規定」を持ち出し、県庁敷地内に「テントを建てることは禁じられている」の一点張りで、一時管財課長が「撤去勧告」を出しましたが、有志側は「再稼働強行の知事の政治姿勢に抗議するための、県民の正当な表現の自由の行使である」と反論。
 21時15分には、県側は「規則違反であり撤去を求めることに変わりはないが、通行の妨害にならないこと、テントが増設されないこと」という2点を示し、夜間の行動をせずに引き上げた模様です。
○ 鹿児島県議会は11月5日招集され、6日に原発特別委で陳情審査・採決、7日の最終本会議で特別委の結論をなぞった決議がなされようとしています。反対世論がこれ以上拡大しないうちに、県議会の多数を自民会派が占めている状況を盾にして、「数の論理」で強行突破しようとするものにほかなりません。
○ 10月9日から5カ所で開かれた「住民説明会」また、追加開催された29日の日置会場での「説明会」の全てで、再稼働反対の声が圧倒的であり、のみならず、再稼働の必要性、責任の所在、避難計画のずさんさ・実効性のなさ、使用済み核燃料・高レベル廃棄物の処理・管理ができないという「トイレなきマンション」状態への対策の不在―など根本的な問題が指摘され続けましたが、満足な回答はなされないままになっています。
 このような中で、県議会を開き、強行突破しようする伊藤知事の姿勢を糾弾しなければなりません。
 みなさん、ストップ再稼働!県庁前テントに連帯の声を上げてください。


.. 2014年11月04日 08:21   No.819004
++ 奥内幸子 (幼稚園生)…2回       
九州電力の社長はこんな人だった
 |  社長の発表に「放射能」や「核廃棄物」といった文言がなかった
 |  建前のみで中身なし、お粗末すぎてヤジも飛ばず
 |  10/29第35回原子力規制委員会臨時会議を傍聴して
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○ 原子力規制委員会と電力事業者とが意見交換会を持つとの趣旨で、10月29日(水)、その初めての会合が行われました。第1回目は九州電力との会合で、瓜生道明社長が出席すると知って傍聴して来ました。原発の知識は少ない私ですが、原発には反対なので相手はどんな人なのだろうという気持ちで出かけました。
 瓜生社長は全員に配布された資料を読み上げる形で発表しました。
 タイトルは「安全文化醸成を始めとした安全性向上に関する取組みについて」。(規制庁のHPにあります。)
 私はそれを見てすぐにつまずいてしまいました。「安全文化(の)醸成」って何でしょう。分かりにくいですね。「私の思い」という章では「原子力は本来危険を内包するものであり(正しい!)、原子力のリスクときちんと向き合い、質の高いリスクマネジメントを行うことが事業を継続する大前提」であり、この「思い」を全社員に伝えていると強調。
 「私の思い」という言葉は発言や資料の随所で繰り返し使われていました。他にも好きな言葉があるらしく、経営トップ、リーダーシップ、コミュニケーション、リスクマネジメント、フェイス・トゥ・フェイス、マイプラントとマイプラントサークル、イコール・パートナーなど、主にカタカナ用語が多く、馴染のないものもありました。
 特に面白かったのはコミュニケーションサイト「レッツらゴー」です。(どんなサイトなのか見たいと思い九電に問い合わせてみましたら、これはサイトではなく、社内各所に掲示するトピックス記事との事でした。)
○ 内容に関して気になった事は、社長の発表に「放射能」や「核廃棄物」といった文言がなかったことです。さすがにこれに関しては中村委員から指摘がありました。そして発表のほとんどが「自分の心構え」であり、「私の思い」であり、安全を保障するためのどんなデーター、数字もありませんでした。
 「強いリーダーシップの発揮が求められていることを肝に銘じ、原子力発電所の安全性向上に努めてまいります。」と社長は締めくくっています。
 期待していなかったものの、余りにも建前のみで中身なし、お粗末すぎてヤジも飛ばず、の単なる儀式で終わりました。
 そして私の感想ですが、九電の社長は「ダジャレが好きな、なんちゃってオジサン」でした。(人相は想像したより悪くない。)


.. 2014年11月04日 08:32   No.819005
++ 柳田真 (平社員)…136回       
鹿児島県議員へ電話・FAXを送ろう−川内原発動かすな!
 |  11月7日(金)鹿児島県議会で決定する前に出そう!
 |  東京の九州電力東京支社に抗議に行こう 11月5日(水)夕方有楽町
 └──── (たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)

○九州電力の再稼働について、鹿児島県議会が、11月5,6,7日に最大の山場を迎える。川内原発を動かすな!原発ゼロで電気は足りている。全国の力で,九州川内原発の再稼働を阻止しよう。
○今、3つの行動が取り組まれています。多くの皆さんの参加を期待します。
 1つは鹿児島県議員と県議会への働きかけ。11月5日(水)6日(木)7日(金)にできるだけ多く鹿児島県庁へ集まろう。再稼働阻止全国ネット(たんぽぽ舎も)は今、全力で参加者を募っています。
 2つは、鹿児島県議会議員へ要望の電話・FAXを送ろう。
  川内原発を動かすな!原発ゼロで電気は足りている。
  各人の創意工夫で出して下さい。
  なお、これについては「糸色望さんの川内市議へ電話をかけた実例の話」(今号に掲載)も参考にして下さい。 
3つは東京の九州電力支社へ抗議に行こう。
  11月5日(水)午後5:30−6:30、九電東京支社前へ JR有楽町駅日比谷口の目前
続けて、午後7:00−8:00 東電本店前へ
※なお、九州の人たちが,規制委員会への抗議・申し入れ行動(行政訴訟)を予定しています。11月7日(金)午後。ご協力下さい。(詳細が届けば,メルマガでお知らせします)


.. 2014年11月04日 09:20   No.819006
++ 山田和明 (幼稚園生)…2回       
鹿児島県議会前にテントが設営されました。
 |  11月5、6、7日が最大のヤマ場です。
 └────  (たんぽぽ舎会員)
昨夜、鹿児島県議会前にテントが設営されました。
いよいよ重大な時期がきました。もしここで、再稼働を止められなければ日本は破滅の道に突き進むでしょう。
皆さんの勇気ある行動が私たちの未来を決定ずけると言っても過言ではありません。
後世に悔いを残さないために、再稼働阻止に声を上げ、立ち上がりましょう。
香 港の学生や市民のように大勢が鹿児島県議会前に集まり、私たちの意思を議会に届け、再稼働同意を拒否するよう呼びかけましょう。11月5、6、7日が最大のヤマ場です。可能な限り一時間でも、一日でも、一週間でも再稼働が撤回されるまで頑張ろう。テントの数を一つでも増やそう!!
ツイッター、フェイスブック、スマホ、携帯、インターネットなどあらゆる通信手段で全国に知らせよう。

.. 2014年11月04日 09:29   No.819007
++ 糸色望 (幼稚園生)…1回       
.「薩摩川内市議に電凸敢行」(電話をとって抗議の突撃、いわゆる「電凸」) その1
| 川内市民を「加害者」にしないで下さい。
 └──── (千葉県在住) 

 残念ながら先月28日、「原発再稼働の要請陳情」に対する「賛成多数」という実に市議会の責任を曖昧にした形で(この怪しさについては、松阪市議会議員海住恒幸氏の考察が参考になるこちら)、福島原発の事故後原発立地として「再稼働」の容認した薩摩川内市議会と市長。
 10月25日に再稼働阻止全国ネットワークから電話・FAXで直接川内市議員の個々人に反対の声を伝えようという呼びかけがなされていたので、早々に電話をとって抗議の突撃、いわゆる「電凸」を行ってみた。
殆どの議員の電話は繋がらず、結局その日は四名の議員と話が出来ただけだが、その中から幾つかを紹介。まずは下園政喜(しもぞの まさき)市議から
糸色:初めまして。東京の○○と申します。お忙しいところ恐縮ですが、明日の「川内原発の再稼働決議に関して是非ともお話ししたいことがありまして、電話いたしました
下園議員:どうぞ
糸色:原発の再稼働の危険性、とりわけ噴火の問題については皆さん十分に論議されてきたことと思いますので、私からは言うことはありません。一つだけ、お願いがあります。
下園議員:どういうことですか?
糸色:川内市民を「加害者」にしないで下さい。
下園議員:どういうことですか?
糸色:福島の事故の時は、福島県民は「被害者」でいられました。
でもあの事故の後、川内市民が再稼働を認め、万が一の事故が起こった時、川内市民の立場はどうなると思いますか?万が一避難できたとして受け入れ先があると思いますか?福島の後に「再稼働」を認めた人たちをですよ。
下園議員:そういう観点で考えたことはありませんでした。
糸色:福島の時は「避難者」は「被害者」として受け入れられました。それでも放射能が移るからとかいった差別を受けました。でも次に、しかも止まっていた原発を動かした自治体の人はどう見られると思います?
下園議員:確かに加害者でしょうね。
糸色:そうです。次は「被害者」ではなく「加害者」になってしまうのです。それについてどう思われますか?
下園議員:そうならないのを願うだけです。
糸色:でも規制委を含め誰も安全性を担保していませんよね。
下園議員:そうですね。だから願うしかありません。車の中なので長電話出来ませんので、明日はそうした事も考えて判断しますよ。
糸色:ありがとうございます。では失礼しました。


.. 2014年11月04日 09:44   No.819008
++ 岩井 哲 (小学校低学年)…5回       
鹿児島からの訴え
 |  ストップ!! 川内原発再稼働
 └──── かごしま反原発連合有志 代表      (090-3419-6153 tetsu080846@po5.synapse.ne.jp )

11/3(月)宮沢経産相が来鹿、原発を視察後、伊藤知事等と会合
週後半「再稼働ゴー」へ突き進む!
11/7(金)鹿児島県・臨時議会、最終本会議で
再稼働の「議決」へ!「拙速強行採決」の暴挙を許さない!
「東電株主」・「規制委のロボット」を自認する宮沢新経産相!
こんなSMハレンチ大臣に「原発再稼働」の重大判断を下されてたまるか!

11/7(金)「川内原発再稼働」「議決」へ至る推進勢力の発言・動き

 安倍総理大臣:10/3「桜島を含む周辺の火山で今般、御嶽山で発生したよりもはるかに大きい規模の噴火が起こることを前提に、原子炉の安全性が損なわれないことを確認するなど、再稼働に求められる安全性は確保されている」
 小渕経産相→宮沢経産相:9月には小渕優子前経産相が「川内原発の再稼働を進める。原発事故が起きた場合は、政府は責任をもって対処する」との文書を提示。宮沢経産相は10/31の会談で「経産相が代わっても、政府の方針にまったく変わりはない」と述べた。
 九州電力:瓜生道明社長は30日、川内原子力発電所の周辺2市の市長と 会い、同社の安全対策を説明。同県姶良市議会が7月に再稼働反対の決議をするなど周辺自治体の中には原発への不安や再稼働への反発もあり、瓜生社長は周辺8市町の首長と相次ぎ会談し再稼働に理解を求める。

11/5日(水)6日(木)7日(金)県庁前・午前9時集合
とりわけ、11/7(金)は、大結集の必要アリ!

.. 2014年11月04日 11:01   No.819009
++ 広瀬 隆 (中学生)…32回       
原子力規制委員会に川内原発再稼働への異議申立書を提出します
   全国のみなさま、緊急のお願いです
 
 下記のメールを転送します。結論だけ先に書きます。
原子力規制委員会に川内原発再稼働への異議申立書を提出します。
捺印した「異議申立人署名用紙」と「総代の選任届け書」の書類2枚を5日までに(ほとんど日がありませんが)、
〒812-0041福岡市博多区吉塚5-7-23 青柳行信 様に、お送りください。
(用紙は、以下のURLからダウンロードして下さい)
「異議申立人署名用紙」(PDF版)こちら
           (ワード版)こちら
「総代の選任届け書」 (PDF版)こちら
            (ワード版)こちら

【薩摩川内市の鳥原良子さんからのメールです】
 脱原発をめざす皆さまへ 川内原発現地の鳥原です。
 地域住民の約80%(市民グループ調査)が川内原発再稼働反対にもかかわらず、薩摩川内市議会はまともに議論しないまま川内原発再稼働賛成陳情を採択してしまいました。
 県議会でも同じようなことが起きそうです。
とにかく、川内原発再稼働を止めなければなりません。
 緊急ですが、川内原発についてまっとうに審査していない規制委員会へ異議申し立てをします。
 九電の川内原発再稼働申請を許可したのが9月10日、60日以内に申し立てしないと、期限切れとなりますので、急いでいます。
 賛同して申立人になってください!
 捺印した書類2枚を5日まで、福岡市青柳氏宛てに、お送りください。                            (鳥原良子)

.. 2014年11月04日 11:06   No.819010

■--<川内原発>市長、再稼働に同意 
++ 毎日新聞 (大学院生)…128回          

議会の賛成採択受け

 国の新規制基準に初めて適合した九州電力川内(せんだい)原発が立地する鹿児島県薩摩川内市の岩切秀雄市長が28日、再稼働への同意を表明した。同日の臨時市議会で、川内原発の再稼働を求める陳情が採択されたことを受け判断した。一方、傍聴席内外は、再稼働反対を訴える人たちが詰めかけ、騒然とした。
  (中略)
 市議会の判断を受け、2年前の選挙で再稼働容認を訴えて再選された岩切市長は臨時市議会後の全員協議会で「再稼働を進める政府の方針を理解する」と述べ、川内原発の再稼働に同意した。
 一連の地元同意手続きで、伊藤祐一郎知事は同意が必要な範囲を県と薩摩川内市に限っており、市が結論を出したことで手続きは県へと移る。(中略)
 川内原発1、2号機は、福島第1原発事故後に策定された新規制基準に初めて適合した。現在、川内以外に12原発18基が原子力規制委員会で審査されている。薩摩川内市が立地自治体として初めて同意したことで、他の原発の地元自治体の判断にも影響を与えそうだ。
(10月28日より抜粋)

.. 2014年10月29日 08:21   No.818001

++ 毎日新聞 (大学院生)…129回       
原発廃炉要請:巨額損失、決断の重し 政府財務悪化緩和を検討検討

 小渕優子経済産業相は17日、運転開始から40年超を迎える関西電力美浜原発1、2号機(福井県)など原発7基について、廃炉の早期決断を事実上求めた。電力各社は年内にも運転延長か廃炉かの判断を迫られることになるが、巨額の損失が発生する廃炉の決断に踏み切れないでいる。政府は電力会社の財務悪化を緩和できるように会計制度を変更し、電力各社の廃炉の決断を後押ししたい考えだ。(中略)
 廃炉を選択した場合、原発や核燃料の資産価値がなくなるため、巨額の損失が発生する。原発停止で経営が悪化している電力各社にとっては負担が重い。(中略)
経産省は、廃炉により電力会社の財務が一気に悪化しないように、損失を複数年に分けて電気料金に上乗せできる会計制度を導入することを検討している。だが、料金に転嫁する形での廃炉支援には利用者の反発が予想され、政府は難しい判断を迫られる。     (10月18日より抜粋)


.. 2014年10月29日 08:27   No.818002
++ 毎日新聞 (平社員)…130回       
今冬安定供給を確保 電力9社 ピーク時見通し

 経済産業省の電力需給検討小委員会は17日、電力9社(沖縄除く)の今冬の電力需給見通しの報告書案を了承した。原発稼働ゼロの前提でも、来年2月の需要ピーク時の供給余力を示す「供給予備率」は、全社が安定供給に最低限必要とされる3%以上を確保した。
                (10月18日より抜粋)
※「原発なし」で電気は大丈夫−経産相(事務局)


.. 2014年10月29日 08:38   No.818003
++ 朝日新聞 (社長)…388回       
中間貯蔵施設候補地に60の埋蔵文化財
  祖先の宝「残してほしい」  一里塚や役所跡
 新遺跡発見の可能性■工事の情報は公開を
  (10月27日見だし)


.. 2014年10月29日 08:50   No.818004
++ 朝日新聞 (社長)…389回       
被災文化財 復興の光に 福島原発20キロ内から救出
  防護服着て2900箱運ぶ  県立博物館で展示も
      (10月27日見だし)

.. 2014年10月29日 08:58   No.818005
++ 東京新聞 (社長)…882回       
私たちも考えたい 原発問題 高校生がデモ取材 学内討論へ
  「人ごとじゃない」 町田・私立和光高

 「『原発反対』の信念がすごい」−。政治に声を届けようとする人々の熱気に圧倒された。10月3日、金曜日。国会周辺で毎週末に恒例となった脱原発デモの現場に、私立和光高校(東京都町田市)の生徒たちの姿があった。「人ごとのように捉えていた」というエネルギー問題。その現実の一端に触れ、生徒たちは何を感じたのだろう。
 午後5時半すぎの国会前で、同校の2、3年生約40人が、脱原発を訴える人たちの話を聞いていた。
 「原発をどうすればいいと思いますか」。2年の村田玲菜(れいな)さん(17)は緊張気味に、夫と参加していた千葉県柏市の主婦山田洋子さん(70)に尋ねた。隣では同じく2年の大屋海(うみ)さん(16)がノートを開き、やりとりを書きとめた。
 山田さんは孫のような子どもたちの来訪を喜び、優しい表情で語り始めた。「福島の人の生活をむちゃくちゃにしたんだから、原発はやめるべきよ。便利な生活じゃなくても、美しい風景と水があれば生きていける」。話は10分以上続き、二人はその熱意に心を打たれた様子だった。(中略)
 「高校生も少しだけでいいから、今の問題をしっかりと考えて声を上げてほしい」。山田さんが諭すように語った言葉が、心に残った。
後日、取材結果をまとめたリポートの最後を、2人はその言葉で締めくくった。
(中略)
 学園祭での公開討論会は授業の集大成だ。(中略)
 公開討論会は11月2日午後2〜4時。入場無料で誰でも傍聴できる。問い合わせは和光高校へ。(10月28日より抜粋)


.. 2014年10月30日 08:36   No.818006
++ 毎日新聞 (平社員)…131回       
宮沢洋一経産相に聞く
  再稼働、廃炉 両方進める 今後の原発政策

 宮沢洋一経済産業相は23日、毎日新聞などのインタビューに応じ、今後の原発政策について「再稼働と廃炉の両方を進めていく」と述べた。老朽化した原発の早期廃炉を電力会社に促し、原発再稼働に対する国民の理解を得たい考えとみられる。主なやりとりは以下の通り。

 −原発政策についての考えは?
 ☆原発再稼働と(老朽原発の)廃炉の判断は両方を進めなければいけない。廃炉(するかどうか)の判断は電力各社がしっかり検討することが大事だが、廃炉にする場合は、電力会社が損失の計上を迫られ、立地自治体の地域経済への影響という問題も起こるので、経産省として対応策を検討したい。
 −九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働は?
 ☆できるだけ早く鹿児島県を訪問したい。原子力規制委員会が世界で最も厳しい規制基準をクリアしていると判断したことをしっかり説明し、理解してもらうことが私の仕事だ。
 −政府のエネルギー基本計画は、原発や火力、再生可能エネルギーなどの発電を将来どのような比率にするかを決めていません。
 ☆省エネ(の効果)や再生可能エネルギー(による発電量)がどう入ってくるかなどさまざまな要素がある。(中略)
 原発の新増設は現時点で考えていない。再稼働の理解を得る努力をしており、新増設の議論ができる状況ではない。(10月24日より抜粋)


.. 2014年10月30日 08:41   No.818007
++ 東京新聞 (社長)…883回       
再稼働批判続々 川内原発 30キロ圏・日置で説明会

 九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に関する県主催の住民説明会が29日、市域の1部が原発30キロ圏に含まれる日置市で開かれ、政府の担当者は原子力規制委員会の新規制基準に適合すれば再稼働を進めるとの方針に理解を求めたが、参加した住民らからは「再稼働するな」など反対意見が続出した。
 経済産業省資源エネルギー庁の担当者は、東日本大震災後、石油や石炭といった化石燃料への依存が拡大していると指摘。バランスの取れた需給にするには原発が重要と理解を求めた。
 しかし、参加者は開始直後から「説明なんかどうでもいい。質問を受け付けろ」と壇上に迫り、会場からは質疑を待たず「福島事故を反省しろ」などの批判が噴出。質疑でも「(地元紙の世論調査では)県民の6割は反対だ」など再稼働に否定的な意見が相次いだ。
 当初30分の予定だった質疑は約1時間延長されたが、発言は途切れず、途中で打ち切られた。(10月30日より)


.. 2014年10月31日 08:35   No.818008
++ 東京新聞 (社長)…884回       
再稼働賛否の陳情 県議会7日採決へ

 鹿児島県の伊藤祐一郎知事は29日、九州電力川内原発(同県薩摩川内市)の再稼働をめぐる賛成、反対の陳情を採決する臨時議会を11月5日に招集すると告示した。7日に採決される見通し。県議会が再稼働に賛成する陳情を採択し、再稼働への同意を示した場合、残る地元の同意手続きは知事の判断だけとなる。
   (後略)(10月30日より抜粋)



.. 2014年10月31日 08:51   No.818009
++ 東京新聞 (社長)…885回       
普通に働く私たちの意思表示 脱原発 スーツデモに200人

 参加者がスーツを着て脱原発を訴える「脱原発☆スーツデモ」が29日夜、東京・新橋周辺であった。仕事帰りの会社員らが繁華街や東京電力本店(千代田区)前を約1時間歩き、「原発いらない」などと訴えた。
 都内の会社員扇田(せんだ)未知彦さん(48)ら3人が「普通に働き、普通に暮らしている私たちが意思を示すことは大きな意味がある」と主催。スタート時は150人だった行列は最終的に200人を超えた。(後略) (10月30日より抜粋)


.. 2014年10月31日 09:38   No.818010
++ 朝日新聞 (社長)…390回       
燃料取り出し ずれ込み 東電・国 計画変更へ 福島第一1号機
      (10月30日より見出し)

.. 2014年10月31日 09:45   No.818011

■--出来るだけ大勢の人員を投入するしかない  
++ 山崎久隆 (社長)…475回          

一人一人の被曝量を抑えながら有効な過酷事故対策をおこなうには
 |  (その1)
 |  津波が来なくても海水ポンプは電動機とポンプそのものが
 |  火山灰で機能不全となる
 └──── (たんぽぽ舎)

○朝日バッシングと吉田調書

 朝日新聞が吉田調書を巡り「所長の命令違反で撤退」とスクープしたことに端を発し、最終的に朝日の記事取り消しと謝罪会見で幕引きとなった一連の事件。
 従軍慰安婦「吉田証言」の取り消しも絡んで朝日バッシングの流れが作られ、読売や産経新聞がキャンペーンを張っている。
 9月という時期はまさしく再稼働を巡って緊迫した時期。規制委員会が「審査書」を決定すれば事実上のゴーサイン、政権は右から左へと再稼働を推進すると公言してはばからないし地元の鹿児島県や薩摩川内市のトップも再稼働を予め認める予定で全体の流れは進んでいる。
 しかし大きな問題が議論されないままに放置されてきた。それは「誰に事故終息作業が出来るのか」である。
 吉田調書が公表される前は、テレビ会議の映像と音声が、事故収束作業の困難極まる状況の一端が確認できる情報だった。しかしテレビ会議は最初のうちは音声がない。菅首相が東電に乗り込んだ場面でも1号機が水素爆発を起こした場面でも、一切やりとりは分からない。
 さらに会議室の外で起きていることは、映像も音声もない。報告が上がっていたのかいなかったのか、そういったことも含めて、欠落している情報もたくさんある。
 吉田調書とは、その欠落を埋め、現場で何が出来なかったかを知る重要な証言であった。

○撤退はあったのか

 『「撤退」とは言っていない「退避」を検討した。』
 これが吉田証言でも語られているが、一方で清水社長は「撤退させてくれと菅さんに言ったと聞いている」とも証言している。ただし、言うまでもなく問題なのは言葉ではなく実態である。
 過酷事故対策には400人の要員が必要とされている。そのことも吉田調書には出てくるから、間違いないだろう。原発は6基、一基あたり70人ほどは必要となる計算だ。
 問題の「撤退」が起きたのは2号機の圧力上昇から「異音」と「衝撃」を感じた後の14日夜から15日にかけてだ。
 空間線量が急激に上がりだしたため、人命の安全を考えて一旦中央操作室や周辺の海水注入作業などから人を引き上げさせた。
 その後吉田所長は近くで比較的線量の低い場所に待機するだろうと考えていた。
しかし結果として71名を除き全て第二原発に行ってしまう。約10キロ離れており、道も荒れており、再度必要な人員を戻すためには約半日かかっている。
 その間、原発では絶望的状況が続いていた。
 本来は3機の冷却ならば200名以上は必要なところ、半分も居ないのだから、パラメータの監視も冷却水の投入も出来ない事態になる。
 「必要のない人の退避」はおろか、重要なメンバーも大勢が抜けてしまった状況で、吉田所長と残った70名に対して何とかしろといっても無理である。
.. 2014年10月27日 08:07   No.816001

++ 木村雅英 (高校生)…61回       
冷たい雨の中、「川内原発再稼働反対」の声がひびく
 |  10・15原子力規制委抗議行動報告
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 10月15日(水)昼、再稼働阻止全国ネットワークは、「御嶽山爆発!火山予知はできないぞ!規制委の『合格証』は無効だ(石橋克彦発言)」と訴える抗議行動を原子力規制委員会(六本木ファーストビル内)前で実施した。
 新規制基準が施行された昨年7月8日以来、断続的に実施してきた規制委への抗議行動、15回目の今回は折悪しくしとしとと降る雨の中でも、50名以上で抗議の声を上げた。
 丁度御嶽山が噴火した9月27日に薩摩川内市で開催した全国相談会を受けて、薩摩川内市の住民合意を阻止する為の10.26全国統一行動を計画しており、この日もそれに向けた抗議行動である。折しも、10月9日に薩摩川内市で最初の「住民説明会」が開始され、一方で九電が1号機の工事計画と1、2号機の保安規定の認可申請を大幅に遅れて10月8日に規制委に提出した中での行動であった。
 雨の中で、阻止ネットからの全国相談会など川内の状況報告、原子力規制委員会定例会議を傍聴してきた原子力規制を監視する市民の会の方の傍聴報告、火山対策・地震対策・再稼働決定の曖昧さなどの抗議の声をはさみながら、「川内原発再稼働反対」などのシュプレヒコールを原子力規制委員会のビルを出入りする人たちに訴えた。
 最後に、次の3つの抗議・申入れ文を雨の中で規制庁広報担当に手交した。
○再稼働阻止全国ネットワーク 抗議・申入書
 全原発の再稼働審査を止めて、福島第一原発の汚染水対策・廃炉化に専念せよ!
 「トイレ無きマンション」の解消に専念せよ!
 「新規制基準」を作り直し、川内原発の再稼働審査をやり直し、改めて地元住民同意を得よ!
○福島原発事故緊急会議 抗議・要請文
 御岳山噴火は川内原発再稼働をやめよの警告である
○反原発自治体議員・市民連盟 申入れ書
 原子力規制員会は、川内原発の再稼働審査をやり直し、住民合意を得るよう求めます


.. 2014年10月27日 08:25   No.816002
++ 伊藤晴夫 (幼稚園生)…4回       
電力余剰時代の到来を予感
 │ 危険で、環境を壊す枯渇性燃料から、
 │ 無尽蔵で持続可能なエネルギーへの転換の歩みはとめられない!
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

10月16日の東京新聞から
「制度設計に失敗」 再生エネ買い取り破綻
 こちら

 これは、原発なしでは電気は不足すると捲し立てて来た電力事業者をはじめ
政府・原子力マフィアが、みずから電力余剰時代[※1]の到来を認めざるを得
なくなったに等しい皮肉な事態としか言いようがありません。
 九電に続く各電力事業者の動きを受ける形で、経産省も諮問機関の総合資源
エネルギー調査会新エネルギー小委員会を開き、太陽光、風力、地熱など再生
可能エネルギーのFIT(固定価格買い取り制度)見直し作業に着手。混乱に
拍車をかけています。

 日本の自然エネルギーはたった2%以下という情けない状態です。それでも、
制度(FIT)ができた以上、利にさとい、産業界からここぞとばかり先を争
うように売電業(メガソーラー[※2])への参入が始まった訳で、今の混乱の
もとはエネルギーシフトを着実に進めるべき国(経産省)の原発回帰動機によ
るサボタージュ・やる気のなさからくる再生エネへの政策誘導ミスです。全エ
ネルギーの25%以上を再生エネルギーで賄っているドイツなどでは既に経験済
みの問題でしょう。
 危険で、環境を壊す枯渇性燃料(核燃料・化石燃料)から、無尽蔵で持続可能
なエネルギーへの転換の歩みはとめられません。

 具体的に見ることにしましよう。
 ことの発端はやはり、“火山リスク”も“地震リスク”も“住民避難計画の
不存在”をも、ものともせず闇雲に川内原発再稼働に突き進もうとする九州電
力。
 九電が発した「九州本土の再生可能エネルギー発電設備に対する接続申込み
の回答保留について」によると「九州の再エネ設備認定量・接続量は全国で最
も高い水準」であり、「昨年度末に太陽光の接続契約申込みが急増」し、これ
を「全て接続すると太陽光・風力は近い将来約1,260万kWに到達」し、「太陽
光が需要を上回り電力の安定供給が困難となる見通し(参考) 需給のバラン
スが崩れると大規模な停電となる恐れ」があるといっています。
<九州電力HP>こちら

 冗談にしてもたちが悪い。近い将来供給過剰ということなら、まず大容量の
バックアップ蓄電池を用意すべきであり、それは技術的にも現実的にも解決可
能です。需要に合わせた出力調整ができない原発のバックアップ用にコスト度
外視で建設してきた揚水発電所が現在遊んでいます。揚水発電の活用で需給

.. 2014年10月27日 11:37   No.816003
++ 伊藤晴夫 (小学校低学年)…5回       
ギャップを吸収しますと、なぜ言わないのでしょう。現に230万KWの揚水発電
所を所有する九電自身が「揚水発電所は大きな蓄電池」…と、言っているので
す。[※3] そして当然のことながら、産業界では自然エネ発電用の大容量
バックアップ電池についての開発が急ピッチで進んでいます。
 たとえば、住友電工が開発し既に実証実験を行っている「レドックスフロー
電池」というのはこんな形。[※4]

※1 電力余剰時代といえば、今や原発は一基も動いておらず、節電・省エネ
 産業が花盛り。節電・省エネ技術の進展は眼を見張るものがあり、人々の暮
 らしや企業活動における節電省エネ意識も徹底している。人口減少による電
 力需要の頭打ち傾向も顕著。これらの中長期的要因は原発へしがみつく必要
 性を否定する。
※2 メガソーラーについては『週刊金曜日』10/17号で乱開発ぶりがレポー
 トされている。長崎県の離島宇久島で計画されているのは島の面積の約4分
 の一を占める世界最大級(年間想定発電量50万kw)。外部資本による九電管内
 メガソーラー。自然エネルギーは地域固有の財産であり、メガソーラーでは
 電力による地域の自立や活性化につながらない。
 こちら
※3 「通常の発電機が燃料等の持つエネルギーを、電気エネルギーに変換す
 る「エネルギー変換装置」であるのに対し、揚水発電所は電気エネルギーの
 蓄積(充電)と放出(放電)を繰り返す「エネルギー蓄積装置」です。すな
 わち、基本的に蓄電池と同じです。」と。
 こちら
※4 「レドックスフロー電池」プラスとマイナスの電気を液体の形で別々の
 タンクに蓄えるという原理で何年でも電気をロスせず貯めておけて、タンク
 を増設すれば大容量化も簡単。「太陽光発電や風力発電に代表される不安定
 な再生可能エネルギーの導入に対し、レドックスフロー電池を駆使すること
 で電力の安定化を実現すると共に、電力不足の問題の軽減に貢献します」と
 いうもの。

.. 2014年10月27日 11:52   No.816004
++ 冨塚元夫 (高校生)…54回       
なぜ無理をかさねてリニア中央新幹線を推進するのか?
 | 10月23日スペースたんぽぽ学習会「リニア新幹線がやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!−源八おじさ |  んと語ろう!リニア新幹線のまだまだある問題点」に参加して。
└──── (たんぽぽ舎)

○ 旧国鉄の負債5兆円を引き継いだJR東海は27年かけて2.5兆円返済しましたが、まだ半分残っています。リニア中央新幹線の建設には9兆円かかります。JR東海社長は「リニア新幹線はペイしない」と言っています。 建設費をすべてJR東海が負担する民間事業として国(国土交通省)の認可が下りました。リニアの赤字と莫大な金利負担は東海道新幹線の利益から補てんする計画です。全体の利益は大幅に低下します。株主はなぜ反対しないのでしょうか?
○問題は山積です。 電磁波の問題があります。全長の86%をトンネルが占め、水系を切るので、トンネル湧水、地下水位の低下、河川流量の減少などの可能性があります。南アルプスの自然環境への悪影響が懸念されます。既存新幹線の3倍必要とされる電力消費の問題もあります。環境大臣は環境影響評価書に対する意見として、環境保全に万全を期し地方公共団体、住民の意見を十分に勘案するよう条件を付けています。
 環境省は本来は反対すべき立場ですが、管轄の国土交通省に適切な指導を行うよう要請するに留まっています。
○JR東海の主張するリニアを作る理由は、根拠のないものばかりです。曰く東海道新幹線の郵送能力が限界に近い(乗車率は3割以上余裕あります)、曰く施設の老朽化、東海地震にそなえてバイパス路線が必要(リニアを採用する理由にならない)、曰く東京―大阪間の大幅な時間短縮が必要(飛行機があります、リニアは乗り換えが不便で大幅な時間短縮にならない)、などです。
○この計画を協力に進めているのは葛西会長です。かれは2011年3.11直後に原発再稼働を主張した原子力ムラの一員です。リニア新幹線の電力源として柏崎刈羽原発、浜岡原発の再稼働をもくろんでいます。現政権は成長戦略の一つとして後押ししています。リニアは原発と同様に、大多数の反対を無視して、一部の人の利益のために税金をつぎこむ環境破壊政策です。     

.. 2014年10月28日 08:12   No.816005
++ 柳田真 (平社員)…134回       
.「東京の九州電力支社」へ多彩・多様な抗議活動
 |  川内原発の再稼働をなんとしても『とめよう』行動
 |  10月26日(日)有楽町電気ビル前に220人、ノボリ旗20本強
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク、たんぽぽ舎)

1.10月26日(日)午後2時、JR有楽町駅前ゼロ分の電気ビル前(この7Fに九州電力東京支社あり)には、横に長〜い・長蛇の人の列ができた。たくさんのノボリ旗がひるがえり10枚以上の横断幕がひろげられた。住民を無視し、川内原発の再稼働をゴリ押しする九州電力東京支社への抗議に集まった人々とその旗であった。220人の内訳は多彩で多様な人々で構成されていた。又、飛び入りで、九州鹿児島の女性も参加−発言されて、集会が一段と盛り上がった。知らない顔や久しぶりに合う顔が何人もあった。先月の九州電力東京支社抗議行動(80人)の3倍の人数の盛況であった。その多くが手書きのプラカードを持参してそれを九州電力東京支社に向けて多彩に抗議していた。

2.再稼働阻止全国ネットワークの久保さん、山田さんのリードで、初めに元気のよいコールが電気ビルへひびく。
 再稼働反対、原発いらない、川内原発再稼働反対!
 九州電力は川内原発を動かすな!
 主催者を代表して柳田が3点(基調提起)話しました。1つ目は、「10・26行動」は、川内原発再稼働阻止を中心に全国統一行動(第1波)であり、この行動は大きな意義を持つこと。全国で20余、関連も含めれば40カ所近い場所で実施され、九州電力と安倍内閣への広がる抗議行動となった。この日(10月26日)は、元々は1963年「東海村・原子の火がともった日」=原子力の日に反対して、「反原子力の日」として続けられてきた日である。2つ目は、九州電力のデタラメさ・無責任さと、それに一体の原子力規制委員会のひどさ(新たな安全神話つくり)。
九電が、規制委へ10月21日出した文書のデタラメさ=噴火対策 兆候とらえたら−九電具体策決めず(決められず)−東京新聞報道。御嶽山の噴火も予知できないのに、カルデラ噴火はどうして予知できる、と言えるのだ!?火山専門家たちも「予知は不可能」と皆言っている。3つ目は、今後の方針として、イ.なんとしても川内原発をとめたい。そのために、ロ.川内市議会への働きかけ−10月28日、ハ.鹿児島県議会への働きかけ(11月4日から7日)、ニ.再稼働は日本の核武装(原爆を持つ)につながることを訴えていこう。

3.このあと、発言と九電へのコールが交互に続く。主な発言者を紹介します。
○九州電力への申し入れ・抗議文の朗読(阻止ネット事務局)
○九州鹿児島から参加した女性−九州霧島火山の噴火が心配
○数人で参加していた男性(大田光政さんほか)
○脱原発川崎市民の池田さん
○反原発自治体議員連盟の結柴さん−川内市議会への働きかけの報告

.. 2014年10月28日 09:22   No.816006
++ 柳田真 (平社員)…135回       
○経産省前テントひろばの正清さん・垣内さん−テント裁判、次回は12月3日
☆九州・川内原発反対の鳥原良子さんから、現地電話アピール−今、100人位で風船上げの行動実施、このあと、川内原発ゲート前へ行って抗議する。
☆ここで、「ドンパン節」を歌っておどる−たんぽぽ舎西堂さんの発声で数人の男女が…
○疎開裁判の田中一郎さん−福島の子ども103人も甲状腺ガン、川内原発再稼働したら同じ心配
○たんぽぽ舎の山崎久隆さん−霧島連山の噴火の心配(火山予知連の発表)、火山のどまん中の川内原発、使用済み核燃料を早く他へ移せ。
○阻止ネット事務局の木村雅英さん−全国34カ所で行動、配付した資料(B5判10頁)の説明
○たんぽぽ舎の原田裕史さん−九電は620ガルに上げたが、原子炉本体は昔のまま変わっていない。だまされるな。
○阻止ネット事務局の沼倉潤さん−今後の日程3つ イ.10月28日川内市議会、ロ.11月4日から7日鹿児島県議会、ハ.11月5日(水)17:30より九州電力東京支社抗議行動、
○九電東京支社へ向けて、コール 川内原発再稼働反対!

4.全体
○ 九州川内現地へ東京から人を送り、減った在京人数でやりぬいた「10・26全国統一行動」。10月15日の規制委抗議行動(50人)、同日夜の討論集会(30人、内容充実)につづく、10月3回目の行動だったが、みんなの反応がよく、結集人数も多彩な人々で最高(220人強)、2時間の集会内容も豊富で聴かせるスピーチ(演説)が多かった。緊張感あるよい集会でした。集会の後片付けをしながら参加者の反応を聞いたら、「良かった」の声がかえってきた。
○ 次の行動は、11月5日(水)17:30より九州電力東京支社抗議行動、
引き続き、同日、19時より20時まで、東京電力本店抗議行動にぜひ参加を!
○ 「10・26東京行動」で配布した資料集(B5判10頁)と、たんぽぽ舎の週刊金曜ビラ123号(10月24日号B5判4頁)+同封ビラ数枚は、共に40部ほど残部があります。希望者へお分けできます。手渡し1部100円。
 発送は、1部100円+送料100円の計200円(切手可)を阻止ネット事務局あてに送って下さい。

.. 2014年10月28日 09:33   No.816007
++ 渡辺秀之 (中学生)…40回       
金曜首相官邸前抗議は、今夜もアツイ
 |  様々な人たちが、多彩なスタイルで抗議行動
 |  10/24第123回金曜官邸前抗議行動に参加して
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○10月24日(金)、恒例の金曜首相官邸前抗議行動(第123回)が行われました。
今回は、様々な人たちが、多彩なスタイルで抗議している様子を紹介します。
(1)首相官邸前から茱萸(ぐみ)坂を下る。
・団扇(うちわ)を持って踊る、毎週参加のにぎやかな女性コンビ
・小気味良く響く拍子木(ひょうしぎ)を叩く、80歳代の男性
・「国会方面には通行できません」と案内する、警察官
・南無妙法蓮華経を唱える、団扇太鼓(うちわだいこ)の女性
・明るい歌声の日音協グループ
・風刺たっぷりの似顔絵展示エリア
・(財務省上)たんぽぽ舎:豪快でリズミカルな、シュプレヒコールエリア
(2)横断歩道を渡って、通称:国会前・清志郎(キヨシロウ)通りへ。
・たんぽぽ舎:寄せ書き、抗議はがき斡旋コーナー
・地道に活動する、福島バッジプロジェクトの方々
・韓国音楽を演奏し、舞踏するグループ
・一心不乱にブブゼラを吹く、男性
・忌野清志郎の歌が流れる、ミュージックスポット
・暖かい炎が揺れる、国際色豊かな「キャンドルエリア」
・スイーツが美味しいと評判の「ゲリラカフェ」
・国会前スピーチエリア(スピーチが、3分間できます)
(3)国会前横断歩道を渡り、右折。
・楽しいメニューがてんこ盛りの「希望のエリア」
是非、訪ねてください。明日への希望が湧いてくること、間違いなし。
○このように、金曜首相官邸前抗議は、今夜もアツイ。
 皆様も、金曜抗議行動ツアーを、楽しんでください。
○東電福島第一原発事故を風化させないためにも、私たちは抗議の声、知恵、力を出して行きましょう。あせらず、あわてず、あきらめず。

.. 2014年10月28日 09:39   No.816008
++ 水尾寛己 (幼稚園生)…4回       
一般社団法人 自然エネルギー推進会議「細川護熙様」「小泉純一郎様」
 |  あてへメールを出しました。
 |  再稼働をとめるために、よろしく願い致します。
 └──── (たんぽぽ舎会員)

 日頃より、原発ゼロ、自然エネルギーの取組み、心強く思っています。
 今、川内市長、鹿児島県知事は原発を再稼働しようとしています。何とか止められないのかと気に病んでいます。
 川内原発が再稼働すれば、他の原発も再稼働へと走り出すでしょう。
 再稼働すれば、総理大臣が変わっても大事故がおきるまで原発は止められなくなるかも知れません。
 その時には日本は、放射能で汚染され、おしまいかもしれません。
 何とか、そのような事態にならないようにとの思いから、川内市議会議員全員に一昨日、速達でお手紙を出しました。
 鹿児島県知事にはかなり前に手紙を出しました。
 鹿児島県会議員にも出すつもりです。
 再稼働をとめるために、よろしく願い致します。


.. 2014年10月29日 08:08   No.816009
++ 沼倉 潤 (幼稚園生)…4回       
川内原発再稼働は一地方議会だけの問題ではない。
 |  地震も火山も避難も何一つ解決されていない再稼働同意は破滅への道だ
 └──── (たんぽぽ舎)
                          
○28日、薩摩川内市は臨時議会を招集し、20日の特別委員会で、鉄の扉に鍵をかけ傍聴者を締め出しながら採択した賛成陳情を19対4(棄権1)の賛成多数で採択しました。岩切市長はその後の全員協議会で「再稼働を進める政府の方針を理解する」と述べ、川内原発の再稼働に同意。伊藤祐一郎鹿児島県知事は、これまでに「同意が必要な範囲は県と薩摩川内市に限る」と表明しており、今後の手続きは県へと移ることになります。
○既に27、28日には県の「原子力安全対策等特別委員会」が開かれており、参考人招致として経産省資源エネルギー庁と内閣府、原子力規制庁の担当者が出席。委員からは「県、市が実施した避難計画の説明会で出た住民の不満、不安は届いているのか」「重大事故が起きた場合、どこが責任を取るのか不明瞭」などの質問が出た。これに対し、担当者らは「絶えずリスクを下げる努力を続ける」「地域の不安の声をしっかりと耳に傾け、説明していきたい」などと答えた模様だ。― 時事通信10月27日(月)19時16分配信
傍聴者からの報告では、県の対応は「薩摩川内市で決めたのだから、県としても市の意向にそいたい。」というもので、県議会としの責任をまったく放棄している。安倍政権の政治手法と同じだという怒りの声が上がっています。
 《傍聴者を締め出した議会採択は住民のいのちを巨悪に差し出す暴挙》
○28日、薩摩川内市役所前に早朝から駆けつけた住民は130名。僅か40席の傍聴席で抗議の声をあげた者を即刻退席にする暴挙の中で採択された再稼働同意は許されない。霧島連山の火山活動が報じられ、地震も火山も避難も何一つ解決されていない川内原発の再稼働は、住民のいのちと引き換えに、電力会社の巨悪を延命させる何物でもない。全国各地から抗議の声をあげよう。
○県は、11月5日から3日間の予定で召集される臨時議会で再稼働賛成陳情を採決する目論見だ。鹿児島入りする予定の宮沢経済産業相の日程次第で、スケジュールが変わる可能性もあるが、私たちは鹿児島県民のみならず、全国の皆さんの力を結集し「再稼働同意の暴挙」をはね返していきましょう。


.. 2014年10月29日 08:14   No.816010

■--建屋カバー解体に着手 
++ 朝日新聞 (社長)…385回          

放射性物質飛散に不安 福島第一1号機
  帰還ためらう住民も    (10月23日見だし)

.. 2014年10月27日 11:10   No.817001

++ 東京新聞 (社長)…877回       
宮沢経産相、東電株600株保有 「監督する立場」疑問の声
(10月24日 より抜粋)

 宮沢洋一経済産業相が、東京電力の普通株600株を保有していることが分か
った。宮沢氏は23日、本紙などのインタビューで「東電の応援といった意味が
あるので売らずに持ちつづける」と説明した。東電は実質国有化されており、
経産相は国民に代わって東電を厳正に指導監督する立場だ。だが、保有株式の
価値を高めるため東電の利益を優先した判断に傾く疑念を持たれる可能性があ
り、同氏の姿勢に専門家からは疑問の声が出ている。(中略)
 組織の統治体制に詳しい青山学院大大学院の八田進二教授は「信託するとは
いえ、大臣が監督対象の企業の株式を持っていると、自身の保有する株価を上
げるための判断をしてしまうのではないかという「利益相反」の疑念を社会に
与えてしまう」と指摘。「本来なら大臣に就くことが決まった時点ですぐに売
却することが望ましい」と語った。(後略)

.. 2014年10月27日 11:58   No.817002
++ 朝日新聞 (社長)…386回       
◆原発賠償条約 日本加盟へ  メーカー責任問わず、原発輸出促す効果も
(10月24日  見出しより)


.. 2014年10月27日 12:04   No.817003
++ 朝日新聞 (社長)…387回       
核のごみ最終処分場 地域選定の基準議論
(10月24日  見出しより)


.. 2014年10月27日 12:20   No.817004
++ 東京新聞 (社長)…878回       
井戸セシウム濃度920倍 福島第一 46万ベクレル、過去最高値

 東京電力は24日、福島第一原発の建屋周辺の井戸「サブドレン」の地下水の水質を調べた結果、井戸の一本で放射性セシウムの濃度が一リットル当たり46万ベクレル検出されたと発表した。昨年11月の前回調査から920倍に上昇しており、サブドレンでは過去最高値。
 井戸は上部をシートで覆っており、東電は「建屋上の放射性物質が雨水で流され、井戸に流れ込んだ可能性がある」と説明している。
 東電によると、高濃度の地下水は2号機原子炉建屋西側にある井戸で22日に採取。近くの別の井戸でもセシウムが42万4000ベクレル検出されたため、この二本の井戸のくみ上げを当面停止する。
 東電はサブドレンからくみ上げた地下水を浄化して海に放出したい考えだが、地元漁業者の反発が強く、めどは立っていない。 (10月25日より)


.. 2014年10月28日 08:23   No.817005
++ 東京新聞 (社長)…879回       
東電、再稼働なしで増益 来年3月期 2年連続大幅黒字へ

東京電力が柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働や電気料金の再値上げがなくても、通常の事業活動によるもうけを示す経常利益が2015年3月期は1200億〜1300億円になると見込んでいることが24日、分かった。14年3月期の1014億円から増益となり、2年連続で1000億円を超す黒字。電気料金の再値上げを検討している経営姿勢に反発が出そうだ。東電はすでに、この見通しを取引金融機関に伝えた。
 東電の広瀬直己社長は14年4〜6月期決算発表の記者会見で「(発電設備の)修繕を下期に残しており本年度の収支は厳しい」と説明していた。     (中略)
 総合特別事業計画(再建計画)では、柏崎刈羽原発が7月から順次再稼働すると想定して15年3月期の経常利益を1677億円と見込んだが、再稼働なしでこれに近い水準を確保できそうだ。
 東電は金融機関に対し、15年度に3000億円の新規融資を求めている。さらに16年度中には社債の発行を再開し、1兆円を調達する方針を示している。
 福島第一原発事故の賠償金は経常損益とは別の特別損益という項目に計上される。
           (10月25日より抜粋)

.. 2014年10月28日 08:34   No.817006
++ 東京新聞 (社長)…880回       
東電株持つ大臣は問題 【金曜日の声 官邸前】

 千葉県柏市の無職 三浦恒紀さん(73) 今の時代に経済産業大臣が東京電力の株を持っているなんて、市民の普通の感覚からすれば問題だ。政治家はもっとまじめに国民の安全を考えてもらいたい。原発の再稼働ありきは許せない。
 千葉県松戸市の非常勤教師 間部(まべ)芳枝さん(64) 退職した教員仲間と来ている。原発事故後は校庭やプールの安全性をめぐり学校現場も揺れた。収束していないのに再稼働なんてありえない。子どものために声を上げ続ける。
 東京都江東区の主婦 谷村紀美子さん(58) 川内(せんだい)原発に続き高浜原発も再稼働に向け進んでいると聞いたが、噴火や地震の危険がある日本に原発はいらない。予想を超える自然災害はありえる。教訓をいかすべきだ。
(10月25日より)


.. 2014年10月28日 08:46   No.817007
++ 毎日新聞 (大学院生)…127回       
原発ADR:議事「不開示」…担当弁護士を黒塗り

 東京電力福島第1原発事故の賠償問題を裁判外で解決する手続き(原発ADR)を担当する「原子力損害賠償紛争解決センター」を巡り、所管する文部科学省がセンター最上位の組織「総括委員会」の議事録を公開していないことが、毎日新聞の情報公開請求で分かった。和解案を作成する仲介委員(弁護士)の一部についても氏名を明かさず、他の同種の公的機関と比べ閉鎖性が際立つ。情報公開制度の専門家は「極めて特殊な対応」と批判している。
 センターを巡っては、死亡慰謝料を「一律5割」などと定めた文書が存在するのに、国会議員が開示を求めても拒否するなど、情報公開に消極的な姿勢が批判を浴びている。 (中略)     
 文科省は議事録の存在を認めた上で、一切の公開を認めない「不開示」とした。一部を黒塗りにして開示する「部分開示」ではないため、3人の発言内容だけでなく、実際に委員会は開催されたのか▽開催されたのならその日時と場所▽出席者▽議題??など、すべて検証できない。(中略)
 原発ADRのように行政機関が運営する裁判外手続きは行政型ADRと呼ばれ、消費者庁が2011年10月に有識者会議に提出した資料によると、全国規模の主な機関は、センターを含め6機関ある。毎日新聞のまとめでは、センターを除く5機関は、すべて委員の氏名をホームページ上で公表している。さらに、5機関のうち2機関は最上位の組織の議事録もホームページで開示し、残る3機関も「情報開示請求があれば対応を検討する」と答えた。
◇「信頼失う対応」
 「極めて特殊な対応で組織の信頼を失う」。情報公開制度に詳しい右崎(うさき)正博・独協大教授(憲法)は、原子力損害賠償紛争解決センターの総括委員会の議事録を不開示とした、文部科学省の対応を強く批判する。(後略)
(10月25日より抜粋)

.. 2014年10月28日 08:52   No.817008
++ 東京新聞 (社長)…881回       
英でも「原発は割高」 収入保証も英企業参入ゼロ
  富士通総研高橋研究員が現地調査
  安全対策・事故リスク 日本は明示し議論を

 日本では長らく「原子力発電は安い電源」といわれてきたが、万一、事故が起きた場合の被害の大きさを考えれば割高であることが見えてきた。英国で新しい原発を建てようとしたところ、日本政府が言うような安いコストでは不可能なことが鮮明になった。現地を調査した富士通総研の高橋洋主任研究員に話を聞きながら、本当の原発のコストについて考えた。
 「少なくとも1Kw時あたり8.9円」。これが日本政府が公式に示す原発のコストだ。(中略)
 しかし、高橋氏は「英国で原発を新設する発電会社の収入を保証する制度を導入し、原発がビジネスとして成り立つ価格を決めたところ15.7円(1ポンド=170円換算)。日本の1.7倍だった」と明かす。(中略)
 高橋氏は「コストの議論を曖昧にして、いつの間にか原発支援策が出来上がり、結局、国民が負担する仕組みだけが出来上がる恐れがある」と警戒する。
 (10月26日より抜粋)

.. 2014年10月28日 09:47   No.817009
++ 茨城新聞 (平社員)…141回       
◆「処分基準策定急ぐ」 東海原発廃炉

 原子力規制委員会の田中知委員は21日、国内初の商業用原発で廃炉作業が進む日本原子力発電(原電)東海原発(東海村白方)と、日本原子力研究開発機構(原子力機構)東海再処理施設(同村村松)を視察した。視察後、田中委員は「東海だけでなく今後ほかの発電所でも廃炉が進む。その時に出てくる廃棄物について、どう安全規制していくかは重要な課題だ」と述べ、低レベル放射性廃棄物の処分場に関わる基準の策定を急ぐ考えを示した。(後略)(10月22日より抜粋)


.. 2014年10月28日 10:05   No.817010

■--拡散するセシウム 
++ 山崎久隆 (社長)…466回          

昨年秋収穫の南相馬のお米から検出
 │レベル3相当の放射性物質拡散
 └────(たんぽぽ舎)

 フクイチで2012年8月に発生していたセシウムを含む塵の拡散は、今年7月
にようやく明るみに出た。

 発端は昨年秋に収穫された米の放射能汚染だった。
 20キロ圏外の南相馬市太田地区で収穫された米から、キログラムあたり100
ベクレルの基準を超えるものが見つかった。合計27検体はいずれも20キロ圏外
にある水田で収穫されていた。他にも20キロ圏内で収穫された米でも基準を超
えるものは見つかっていたが、とても不自然な分布だった。
 20キロ圏の内側でも25ベクレル以下のものもあれば、20キロをかなり超えた
原発から30キロ付近でも50ベクレルを超えるものもあり、事故時に放出された
セシウムの影響とは考えにくい分布だった。

 農水省は今年1月になって規制庁に「相談」したという。
 セシウムの出所は福島第一原発ではないか、それも前年8月に発生していた
ガレキ撤去時に拡散したものではないかと考えた。農水省が公表している映像
データは、明らかにセシウムの「侵入」が「外部から」であることを示してい
る。

 セシウムが水田の土壌から稲に取り込まれるならば、その痕跡は全体に広が
っているはずなのに、稲穂の一部に高い集積が見られた。このような蓄積を起
こす理由は外部からの付着しか考えられない。
 基準を超えた米が作られた水田は、最も高いところでもキログラムあたり
2600ベクレルほど。当然ながら対策としてゼオライトを投入し、カリ肥料も沢
山いれている。通常ならば水田から米にはセシウムはあまり蓄積されない。
しかし外から飛んでくるセシウムでは、防ぎようがない。

 東電は2012年8月のセシウム拡散事故については認めている。何しろ双葉町
郡山地区のモニタリングポストはそれまでの100倍の値に跳ね上がっていた。
ただし短時間で元に戻ったため警告されることはなかった。
 その時、福島第一・3号機の5階オペレーションフロア、もちろん爆発の影
響で露天状態だが、そのフロアではガレキを取り除く作業が行われていた。
(事故当時2011年3月)12日と19日の2日にわたり、合計12名が被曝をしたと
報告されている。ガレキ拡散は当時から確認されていたのに、それを外部に
警告すらしなかった。
.. 2014年09月16日 08:21   No.795001

++ 山崎久隆 (社長)…467回       
9月11日テントひろば記者会見での発言
 │  水汚染対策+廃炉プロセスの破綻
 │  セシウム拡散の原因はガレキ撤去作業
 └──── (たんぽぽ舎)

○汚染水問題は、東電の対処能力を超えていると思います。
氷を投入して汚染水を凍らせる作戦は失敗し、ドライアイスも効果は無く、コンクリートで固める方法を試みるというのですが、コンクリートの場合失敗すると後がないといった問題もあります。
 凍らない理由は単純で、水の流れがあるからです。熔け落ちた燃料を冷やすために入れる水も汚染水になって流れ出しています。流れは原子炉から、あるいは外周の地下水から生じています。
 東京電力福島第一原発の周辺地域は、今でも高い空間線量がありますが、それ意外に建物や敷地から大量の放射性物質が拡散しています。
○それが一昨年の8月にとうとう大量放出事故を起こしました。
 その影響で昨年度の福島県産米にキロあたり100ベクレルを超える米が見つかる事態となりました。
 セシウム米は南相馬市太田地区の一部から見つかっていますが、その周囲も50ベクレルなどの汚染がありました。しかしこは原発から20kmを超える地域です。ゼオライトやカリ肥料などの対策を施せば大きな汚染はないはずの地域で、非常に高い汚染が見つかった原因は、8月のセシウム拡散事故しか考えられない。
 農水省も南相馬市もそう考えていて、東電も可能性は否定できないとしているのに、その補償さえされていません。
 さらに怖いのは、拡散した放射性物質は塵状のものであることから、人が吸い込むこともあっただろうということ。
 米の表面付着で大量の汚染が確認された地域に、大勢の市民が住んでいます。
 太田地区だけではない。SPEEDI、もう解体することになってしまった、唯一の放射性物質拡散予測システムが、南相馬から飯館にかけての拡散を推定しています。
 図を見て下さい。(注:原子力規制委員会の環境防災Nネットで公開されている空間線量データグラフ
  こちら )
 2012年の8月20日に原発から2.8kmの双葉町郡山地区に高いピークがあります。これが放射性物質の拡散を記録したものと思われますが、すぐに元に戻ったことと周辺には恒常的にもっと高い地域も沢山あるため、警告はされていません。この前日までに原発内では12名が被曝をしたとされる拡散事故が起きていますから、大きな拡散事故の発生を東電も十分認識していました。
○この後に放射性物質は南相馬に、飯館に拡散していったのですが、その先ではもうモニタリングポストに有意な反応は見られません。塵の拡散では、よほど高い濃度でないと観測できない欠陥が再度明らかになったということです。

.. 2014年09月16日 09:44   No.795002
++ 山崎久隆 (社長)…468回       
○セシウムを拡散させた作業は、使用済燃料プールから燃料を抜くためには避けられないガレキ撤去作業でした。しかし拡散対策をしないままで、現場作業員も住民も被曝するのは当然です。
 国も東電も、持てる技術と資金を十分投入しなければ、破たんの道を突っ走る原発を制御できません。
 規制委員会もアンダーコントロールではなく、アン・コントロール状態の原発にこそ全力を投ずべきです。
 真後ろに立っている経産省の役割、当然税金で仕事をしている官僚の任務は、紛れもなく原発の終息以外に無いのです。経産省の官僚はいますぐ、鹿児島県庁ではなく、福島第一原発に行くべきです。
 福島第一原発事故の責任は、国、経産省、そして東電役員にありますから、さまざまな切り口で追求します。そのうちの一つが「経産省前テントひろば」です。
 また、東電の責任追及としては、株主代表訴訟を取り組んでいる原告の一人でもあります。9月25日に11時から東京地裁103号法定で第13回口頭弁論が開かれます。どうぞおこし下さい

.. 2014年09月16日 09:50   No.795003
++ 木原壯林 (小学校低学年)…9回       
〈緊急声明〉 川内原発を「新規制基準」に適合とし、再稼働を画策
 | する原子力規制委員会(規制委)を満身の怒りを込めて弾劾する
 └────(汚染水問題を憂うる京都府民の会)

 規制委は、九州電力川内原発の新規制基準適合性審査に関し、合格通知にあたる審査書案を7月16日に発表し、9月10日には正式な適合通知「審査書」を決定した。この間、形式的に国民の意見(パブコメ)を求めはしたが、寄せられた約 17,800 のうちの多くの再稼働反対の意見は、ほぼ完全に無視している。国民を愚弄し、民主主義を否定する行為である。私たちは、以下の理由により、この暴挙を断固として弾劾し、適合判断の撤回を求める。
(1)人類の手に負えない原発の再稼働を画策すること自体が誤りである
 安全な原発など存在せず、原発は人類と共存し得ないことは、福島原発の惨状を見れば明白である。事故炉は、高放射線量のため、未だに内部や地下の状態が分からず、事故収束の目途は全く立っていない。汚染水は、1 日 400tの割合で増え続け、土壌に浸透した汚染水、タンクから漏洩した汚染水は海に漏洩し、数年後には米西海岸に到達しようとしている。汚染水の漏洩を防ぐために、土壌を凍らせた凍土遮水壁の建設を始めたが、凍結には失敗している。凍ったとしても、その深さは十数メートルで、地下水はその下を容易に出入りできる。汚染水から多種類の放射性物質を除去するための装置ALPSも導入されたが、トラブル続きである。除染土壌を詰めた袋の老朽化・破損も著しい。凍土遮水壁やALPSのような大型プラントを期待通りに連続運転でき、放射性汚染物を長期保管できるほど、科学・技術は進歩していない。装置さえできれば永久に問題を解決できると考えるのは、科学の現状が分かっていない素人か、人々を騙してお金儲けをしようとする輩である。
 このように人類の手に負えない原発の再稼働を画策すること自体が誤りである。いま切実かつ緊急な課題は、福島の惨状に対する対策、被害者救援と、全原発の廃炉を如何に安全かつ早急に実現するかの検討である。このことは、多くの人々が望み、また、福井地裁判決でも指摘されている。

.. 2014年09月22日 12:18   No.795004
++ 木原壯林 (小学校中学年)…10回       
(2)規制委に人類の未来に関わる原発問題を判断する資格・能力はない
そもそも、福島の原発事故を最悪の事態に導いたのは、現代科学・技術を過信し、安全神話を作り上げ、それによって利益を得ようとする原子力ムラの人々の誤った原発推進と事故対応である。この事故は人災と言っても過言ではない。したがって、福島事故の後は、原発を推進してきた人達は、深く反省し、謝罪と恭順の意を表して謹慎するか、原発の犯罪性を認めた上で、原発全廃のために貢献すべきである。にも拘らず、5人中の4人を原子力ムラの出身者で占める規制委は、厚顔にも、原発の延命に繋がる再稼働審査を行い、電力や政府の言いなりの結論を国民に押し付けようとしている。結局、同委員会は、原発の再稼働、新設、輸出の推進のための検討委員会である。
 原子力は、総合科学であり、理工学分野だけでなく農学、医学、さらに社会科学も関連する。したがって、規制委のように限られた領域から集めた人材では、原発事故への対応を考え付かず、原発の安全性を評価する能力に欠けるのは当然である。規制委が中立を標榜するなら、原子力界中心の人選ではなく、国内外を問わず、広分野に人材を求めるべきである。そうすれば、もっと知恵が出る。世の中には、原子力界よりはずっと優秀な知恵者が多数いる。しかし、広く人材を求めれば、「原子力ムラ」が浸食され、崩壊するから、政府はそうしない。それが、原子力政策の本質である。
(3)安全を担保出来ない「審査基準適合」判断は、人々を愚弄するものである
 上述のように、国民を欺くために設置された規制委は、自らが作った科学的根拠も希薄な新基準で川内原発再稼働を審査し、適合とした。ところが、どんな審査基準を作っても、安全な原発はできないことは、田中委員長の発言からも明らかである。同委員長は、「安全を担保したとは言っていない」というコメントを付けて、責任逃れをしているが、この審査書が原発再稼働を大きく前進させようとしていることは明白であり、人々をバカにするにも程がある。これは、殺人兵器でもその製造法が兵器推進団体が作った基準に適合していれば、その製造を認め、その兵器の犯罪性については議論しないというのと同類である。こういう人達は、次に事故が起これば、「想定外」といって言い逃れるに違いない。
 なお、新基準で謳う過酷事故対策は、国際的には(例えば原発を推進するIAEAから)従来より求められてきたものであり、「世界で最も厳しい」とは真っ赤なウソである。日本の原発は完全な安全対策がとられており、過酷事故は起こり得ないと考えていた日本の規制当局が福島事故まで国際的要求を無視していただけである。

.. 2014年09月22日 12:26   No.795005
++ 木原壯林 (小学校中学年)…11回       
(4)「審査基準適合」判断は、電力会社の都合に合わせるデタラメ判断である
 百歩譲って、新審査基準に照らし合わせて、審査することを認めたとしても、この審査結果には、極めて多くの疑問がある。そのことは、多くの人々によって指摘されているから、ここでは、問題となる項目の一部だけを順不同で例示する。
・原発の運用期間中に巨大噴火が生じる可能性について、火山噴火の規模と時期の予測は不可能であると認めながら、モニタリングを実施すれば、噴火を予知でき、原発事故を避け得るかの如く誤魔化している。火山学者は、モニタリングで火山噴火は予測できないと断言している。
・汚染水流出問題が適合性審査の過程で完全に無視され、流出防止対策が要求されていない。
・コンピュータを使った解析が、格納容器の破損や水素爆発に至らないとの根拠に用いられているが、コンピュータ解析の結果は、計算の前提となる条件とデータの質に強く依存する。しかし、現代科学は実証された完全な条件やデータを持ち合わせていない。したがって、解析者の恣意が大きく結果に反映される。
・地震動の想定が過小評価になっている。
・事故時の避難計画について、規制委の審査対象ではないとし、パブコメで修正を求められても完
全に無視している。国民の安全など頭の片隅にもない冷血漢の所業である。。
このような問題点を勘案すると、この審査は、電力会社が譲歩可能な範囲内で決めた条件、すなわち再稼働をさせるための条件への適合検査と言わざるを得ない。

.. 2014年09月22日 12:36   No.795006
++ 木原壯林 (小学校中学年)…12回       
(5)原発が再稼働されれば、福島の復興は遅れ、被曝労働が強化される
 安倍政権の下で進められる投資の拡大とオリンピックの準備で、労働力が都市部に集中し、福島原発被害地では労働力が不足し、人件費や資材の価格が高騰し、土壌の除染や汚染水対策は遅延し、事故収束作業も難航している。一方、福島第一原発敷地や近辺には、放射線レベルが極めて高い場所が随所にあり、労働者不足と相まって、被曝労働の強制が行われている。原発が再稼働すれは、福島の事故収拾にあたれる人員はさらに不足する。とくに、西日本から集まっていた原発関係の作業員や技術者の許容残り線量は少ないため、福島を離れる可能性が高い。このように、原発再稼働は、福島の復興をさらに遅延させる。原発再稼働とそれを推進する規制委審査は許されない。
(6)「審査基準適合」判断は、原発輸出を有利にするためでもある
 原発が格安な発電手段でないこと、安全な原発はないこと、使用済み燃料や放射性廃棄物の安全な処分・保管法がないことは、誰もが気付いている。それでも原発を再稼働させようとするのは、暴利に繋がる原発輸出のためでもある。日本の全原発を廃止したら輸出が困難になるからである。その意味で、規制委は「死の商人」である原発製造関連企業の手先と言われても仕方がない。
(7)再稼働は再事故の準備である。規制委は解散し、全原発廃炉委員会の設置を
 上記のように、規制委は経済に牛耳られて、再稼働を策動するのみで、人間の尊厳や人格権を尊重しようとする態度のかけらも持ち合わせていない。その意味で、人類への敵対者である。「国民の生命、健康および財産の保全に資する」という設置目的は、忘却の彼方である。
再度の大惨事=地獄への扉を開ける再稼働を画策する規制委を徹底糾弾・解散させ、人間の立場に立って、全原発の即時廃炉を安全に進める委員会の設置を要求しよう。
川内原発再稼働は許せない。規制委は「審査基準適合」判断を撤回せよ!
原発再稼働と輸出を推進する安倍政権を打倒しよう!
地元自治体の再稼働同意を阻止しよう!

2014年9月11日        汚染水問題を憂うる京都府民の会
連絡先:木原壯林 〒607-8,466 京都市山科区上花山桜谷40-5

.. 2014年09月22日 12:43   No.795007
++ 温品惇一 (幼稚園生)…1回       
甲状腺がん「過剰診断」キャンペーンをやめ、健康診断を拡大せよ!
 |  福島原発事故で膨大な量の放射能がまき散らされたが
 |  その影響で健康を害していないか調べるのは当然
 |  政府・東電の責任逃れは許されない
 └──── (放射線被ばくを学習する会・共同代表)

○ 子どもの甲状腺がんは非常にまれで、15〜19歳でも10万人当たり0.5人です。ところが福島では6月30日現在、104人が甲状腺がん・疑いと診断されています。10万人当たり35人です。会津地方は10万人当たり20人台なのに、郡山市周辺やいわき市では40人台、二本松市周辺では実に60人台です。放射線被ばくとの関係が考えられます。
 放射性物質の飛散に県境はありません。大気中の浮遊性微粒子の放射能を測定した最近の研究で、福島原発事故初期のプルームにより、これまで言われていたより大量の放射能が県外にも拡散していたこと、シミュレーションにはこれが反映されていないことが分かりました。福島県外の健診も必要です。
○ 甲状腺がん多発に驚いた当局は「検診には不利益もある」「甲状腺がん検診は過剰診断だ」などと言い、何とか甲状腺がん検診をやめようとしています。これは進行の遅い大人の甲状腺がんと、進行の早い子どもの甲状腺がんを一緒くたにした暴論です。
 大人の場合、進行の遅い直径10ミリ未満の甲状腺がんは経過観察でもよいとされまていますが、福島の子どもたちの甲状腺がんは平均14ミリ。微小がんではありません。
 福島県立医大で手術した54例のうち45例(83%)は腫瘍の大きさが10ミリ超、あるいはリンパ節や他の臓器への転移があり、診断基準から見て手術するレベルで、7例は腫瘍が気管に近いなど手術が妥当だったと発表されています。
 福島原発事故によって膨大な量の放射能がまき散らされました。その影響を受けて健康を害していないか、調べるのは当然のことです。政府・東電の責任逃れを許してはなりません。
 詳細は こちら をご覧ください。

.. 2014年10月03日 09:38   No.795008
++ 倉田 謙 (幼稚園生)…1回       
市立小中20校保管の放射汚染除去物を学校敷地内に埋めるな!
| 放射能汚染除去物は東電に引き渡すべき
 └──── (横浜市港北区の損保代理店の爺です)

○横浜市教育委員会は放射性汚染除去物を『それぞれの学校敷地内に埋めるとの方針を明らかにした』と本日の新聞で報じられました。小中学校に埋めることは駄目で,放射能汚染除去物は東電に引き渡すべきと存じます
○また19兆円から25兆円の国費を投入して、福島では未だ放射性物質はジャジャ漏れ、『放射能はコントロール出来ている』と国民や世界の人々に嘘を吐(つ)くのは駄目です。
 原発は地震国に於ける最大のリスクです、もはや『国策では無い』原発を再稼働するのは人格権を損なうとの判例も出ました。将来世代を担う子供達に『大人は何をしていた』と問われることの無いように、また『無知・無関心な国民では無い』と抗議行動をしましょう。
○(東京新聞10月2日より抜粋)
 福島第一原発事故後、横浜市立小中学校20校が保管している放射能汚染を伴う除去物について、市教育委員会は1日の市議会決算特別委員会で、それぞれの学校敷地内の地中に埋める方針を明らかにした。除去物の放射線量が下がった一部の学校は、すでに埋めたという。
 市は、対象物から1センチの距離で毎時0.59マイクロシーベルトの空間線量が測定された場合を、除染などを行う基準(目安)にしている。 (中略)
 質疑で井上さくら氏(無所属)が「空間線量が低くても、放射性物質濃度が高い事例がある」などと指摘したが、岡田優子教育長は「空間線量で影響を把握している」として、除去物そのものは調べない考えを示した。 (後略)


.. 2014年10月14日 16:15   No.795009
++ 山崎久隆 (社長)…476回       
一人一人の被曝量を抑えながら有効な過酷事故対策をおこなうには
 │ 出来るだけ大勢の人員を投入するしかない  (その2)
 │  津波が来なくても海水ポンプは電動機とポンプそのものが
 │  火山灰で機能不全となる
 └──── (たんぽぽ舎)

○撤退は正しい

 命令違反であろうと何であろうと、あの時点でほとんどが第一原発を離れた
のは、吉田所長でなくても全く正しい判断だと思う。ただし、本来は交代の人
員が投入されるべきであるし、もっと機材や燃料や電源などを運び込んでいる
べきであった。しかしそんなものはどこからも来なかった。吉田調書の最も衝
撃的な部分「打つ手なし」「茫然自失」だったのである。
 このような原発事故の対策は一つしかない。それは「人海戦術」だ。一人一
人の被曝量をなるべく低く抑えながら有効な手を打つには、出来るだけ大勢の
人員を投入するしかない。東電の発電所ならば全従業員を交代で投入するしか
方法は無い。日本には原子力災害のための即応部隊など存在しないのだから。
 原子力災害への訓練も覚悟もない国だったことが、3基の炉心崩壊と1基の
破壊をもたらしたが、福島原発事故以後も何ら体制は変わっていない。
 そのような中では、犬死にさせないのならば撤退するほかはなかったのだ。
 問題は、そのような実態が何も変わっていないのに、まだ原発を動かそうと
する人間が存在することだ。もう一度言うが、犬死にさせたくなければメルト
ダウンをしようが爆発しようが、原発の過酷事故を前に撤退しか方法は無い。
 九州電力は、間違っても国や他電力の要員の応援など期待してはならない。
誰も来ないし助けてもくれない。主観的に助けに行きたいメンバーがどこかに
居ても、法律と組織がそれを許さない。だから死にたくなければ撤退するほか
はなくなる。それでも原発を動かすならば、それは単なる自殺行為である。

○火山灰は川内を福島にする

 巨大噴火、破局噴火、カルデラ噴火、川内を襲う火砕流、などなど。川内原
発が直面する危機は繰り返し警告されてきている。

.. 2014年10月27日 11:20   No.795010
++ 山崎久隆 (社長)…477回       
 しかしこれに対して田中規制委員長は「運用期間中には巨大噴火には遭遇し
ない」「モニタリングすれば事前に対策可能」との九州電力の主張をそのまま
受け入れて審査書を交付している。これは新たな安全神話の拡散だ。
 そのうえ川内原発を襲う危機はカルデラ噴火だけではない。
 桜島を始め、川内原発周辺には火山噴火により火山灰が降り注ぐ可能性のあ
る火山が目白押しだ。
 現在噴火中の桜島は勿論、霧島山系の新燃岳や口之永良部島は既にこれまで
に噴火した実績がある。特に桜島は過去三年にわたり毎年1000回も噴火をし続
けている。今年はこれまで500回あまりと、若干減っているが、これもマグマ
が溜まり大規模噴火が迫っているかもしれない。
 100年前の大正噴火の際と同程度の噴火が起きたと仮定し、噴煙が川内原発
に向かったと仮定すると、10センチから15センチほどの降灰になる可能性があ
る。
 これは原発を十分危機的状況にするレベルだ。
 火山灰は3センチ程度で車の通行が出来なくなり、事実上交通を遮断する。
原発への輸送はおろか住民避難も困難を極める。
 この状態で送電網は遮断され、外部電源喪失になる。非常用ディーゼル発電
機は火山灰が吸気口から吸い込まれ、フィルターもすり抜けて止まってしまう
だろう。言うまでもなく全電源喪失、ステーションブラックアウトである。
 これが川内を福島にしてしまう火山灰の脅威だ。津波が来なくても海水ポン
プは電動機とポンプそのものが火山灰で機能不全となる。
 その後何が起きるかは、福島第一原発事故の吉田調書が物語る事実が全てだ。

本質的に何も変わっていない発電所の安全管理では、事故の収束などおぼつか
ない。運が良ければ最悪を回避できる程度だ。
 その確率が最も高い原発を再稼働させる九州電力は、事故と共に破たんする
だろう。その責任は国と規制庁と地元自治体にある。   

.. 2014年10月27日 11:30   No.795011

■--高浜原発の審査、最終局面へ
++ 福井新聞 (小学校低学年)…5回          

 安全対策に大きな課題なしと規制庁

 原子力規制委員会は14日、関西電力が再稼働を目指している高浜原発3、4号機(福井県)の審査会合を開き、積み残しとなっていた課題を確認した。
終了後、事務局の原子力規制庁幹部は「大きな課題は残っていない」と述べ、“合格証”となる審査書の作成など、最終局面に入る見通しとなった。
 規制委が審査書の作成に入れば、九州電力川内1、2号機(鹿児島県)に続いて2例目となる。ただ再稼働には審査に合格した上で、地元同意などの手続きも必要でまだ時間がかかりそうだ。(中略)
 関電は昨年7月、大飯3、4号機(福井県)と高浜3、4号機の審査を申請。
大飯3、4号機は規制委の指摘を受けて想定する地震を厳しくしたため審査は長期化している。高浜3、4号機は地震と津波の想定について9月までに規制委の了承を得ていた。
 関電は今後、これまでの審査で指摘を受けた内容を反映させた補正書を提出する必要がある。規制委はこの内容を基に審査書を作成する。
   (10月15日より抜粋)
.. 2014年10月23日 11:17   No.815001

++ 東京新聞 (社長)…871回       
反原発 妨害に屈しない  原子力の日に対抗・・・伊方集会
別冊−南海日日新聞

 「原子力の日」(10月26日)に対抗する「伊方集会」が19日、愛媛県伊方町の四国電力伊方原発ゲート前で開かれた。1986年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故の翌年から続き、今回で28年目を迎えた。あらためて反原発運動を振り返ると,思い浮かぶのは、さまざまな嫌がらせである。
(10月21日より抜粋)

.. 2014年10月23日 12:06   No.815002
++ 西日本電子版 (幼稚園生)…1回       
「「同意」加速、焦る30キロ圏 川内原発周辺市町議会」
       こちら
「・・・・・・・「知事は思い上がっていないか」。初老の男性が言い放つ。別の男性が「なぜ5キロしか離れていないのに地元じゃないのか」と訴えると、「そうだ」と拍手が起こった。20日夜の説明会。最後の舞台となったのは、再稼働反対の住民感情が30キロ圏で最も強いとされるいちき串木野市だった。・・・・・・・・
 鹿児島県の伊藤祐一郎知事が川内原発再稼働を認める条件としていた住民説明会が20日、予定の5回を終了した。印象に残った言葉がある。「リスクはゼロではない」。原子力規制庁の担当者が連発した。
 確かにこの社会に完璧な安全などあり得ない。ではどこまで対策が講じられれば、再稼働を認めるのか。避難対象の原発30キロ圏の住民は揺れている。しかし、今回の説明会でも住民の不安は解消されなかった。
 説明会は5回とも、質疑応答で紛糾した。多かった質問は「福島事故の原因が解明されないのに再稼働しても大丈夫か」「事故が起きたら誰が責任を取るのか」など。規制庁の答えは技術論や法律論に終始し、かみ合わないやりとりが目立った。全会場で質疑は約1時間で打ち切られた。・・・・・・」
    (10月21日 より)


.. 2014年10月23日 12:12   No.815003
++ 東京新聞 (社長)…872回       
大間原発反対デモ

 青森県の下北半島に建設中の使用済核燃料の再処理工場(六ヶ所村)や電源開発(Jパワー)大間原発(大間町)などに反対する市民グループが18日、青森市内で集会を開き、約70人が「事業を白紙に戻すべきだ」と建設中止を求めた。
 東京電力福島第一原発事故による全町避難が続く福島県浪江町内で、現在も牛330頭を飼育する畜産農家吉沢正巳さん(60)は「住民は離れ離れになり、生活は一変した。原子力施設の危険性をしっかり考えてほしい」と呼びかけた。
 再処理を柱とする核燃料サイクルに反対する団体の顧問平野良一さん(85)は各地の原発再稼働に向けた動きに触れ、避難計画の実効性に焦点が当たる半面、安全性の議論が依然として不十分だと批判した。
 参加者は集会後に「核燃、原発はいらない」と声を上げ、市中心部をデモ行進した。
                  (10月19日より)、


.. 2014年10月23日 13:01   No.815004
++ 東京新聞 (社長)…873回       
福島に原子力推進の新拠点? 「環境回復」名目のセンター建設

「福島県環境創造センター」と名付けられた施設の建設が進められている。県立だが、原発推進派と目される人物らが計画に関わっており、原子力のPR館を連想させる。高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)のトラブル隠しを繰り返す日本原子力研究開発機構(JAEA)、チェルノブイリで健康影響を過小評価した国際原子力機関(IAEA)も拠点を置く予定だという。いったい何が狙いなのか。
(10月19日こちら特報部前文)

.. 2014年10月23日 13:11   No.815005
++ 東京新聞 (社長)…874回       
手続き進む川内原発再稼働 避難計画不安根強く
  法的裏付けなく 規制委審査の対象外

 九州電力川内原発1.2号機(鹿児島県薩摩川内市)をめぐり、同市議会は28日に開かれる本会議で再稼働を容認する見通しになった。地元同意に向けた手続きが着々と進む一方、住民の中には県や市が大事故に備えて策定した避難計画への不安が依然くすぶっている。(中略)
 再稼働の前提として規制委が新規制基準の下で行った適合審査で、川内1.2号機は基準を満たすと判断された。ただ、審査したのは地震や津波、事故の対策などで、避難計画は初めから対象外。質問に立った男性が「避難計画は地元の大きな関心。質問の機会を設けてほしい」と求めると、大きな拍手が起こった。
(中略)

移動手段
 しかし、地元には計画が想定通りに運用されるのか不安が根強いままだ。
例えば、原発の半径5キロ圏内で唯一、入院病棟がある私立病院。患者は鹿児島市内の4病院で受け入れる計画だが、移動手段の大型バスを確保できていない。県外のバス会社に要請したが、「運転手の安全が保障されなければ出せない」と断られたという。(中略)

蚊帳の外
 地元の不安が解消されないことについて、九州大の吉岡斉教授(原子力政策)は「避難計画の妥当性を判断する法的な裏付けが何もない。規制委が何らかの審査をすべきだ。」と話す。
 米国では1979年のスリーマイル島原発事故後、規制委のモデルとなった米原子力規制委員会(NRC)が避難計画を厳しく審査。基準をクリア―できなければ運転を認めず、廃炉に追い込まれた原発もある。(後略)
    (10月22日「核心」より抜粋)


.. 2014年10月23日 14:20   No.815006
++ 朝日新聞 (社長)…383回       
◆「脱原発」前面に出ず 身近な「復興」に重点 福島知事選
川内原発地元訪問 宮沢経産相「早く」 再稼働の必要性説明へ
                    (2つとも10月22日より見出し)

.. 2014年10月23日 15:02   No.815007
++ 東京新聞 (社長)…875回       
小泉氏「原発ゼロで発展を」 再生エネシンポで

 再生可能エネルギー事業への金融面での支援に取り組む城南信用金庫などが主催する「地域再生円エネルギーシンポジュウム」が22日、東京都品川区の城南信用金庫本店で開かれた。同信金のシンクタンク「城南総合研究所」の名誉所長を務める小泉純一郎元首相があいさつし、「原発ゼロで、再生可能エネルギーで日本経済は発展する、そういう方向に持って行かなければならない」と呼びかけた。
 小泉氏は、九州電力川内原発の再稼働を「原子力規制委員会の田中(俊一)委員長が「新しい基準に合格したが安全とは申し上げられない」と言っているにもかかわらず、政府は安全だから再稼働させようとしている」と批判。政府が世界一厳しいとする新基準についても「米国、英国、フランスなどと比べてどこが厳しいのか全然示していない」と指摘した。
 また再エネを支援する弁護士でつくる「えねべん」の島昭宏代表理事は電力会社が再エネの買い取り手続きを相次いで中断した問題について「電力会社の『お願い』にすぎず、法的根拠はない」などと語った。                  (10月23日より)

.. 2014年10月27日 09:00   No.815008
++ 東京新聞 (社長)…876回       
川内原発説明会 半数が「不十分」 参加者調査 

 鹿児島県は22日、国の新規制基準に適合した九州電力川内原発(同県薩摩川内市)に関して開いた住民説明会で、参加者を対象に実施したアンケート結果を発表した。適合と判断した原子力委員会の審査結果の理解度を調べるもので、説明会の感想について半数近くが「良くなかった」と回答した。
 説明会は薩摩川内市など原発周辺五市町で実施したが、再稼働に懸念を示す声が相次いだ。県は事故時の避難計画など審査内容以外への対応が不十分だったとし、追加の説明会を29日に日置市で開催することなどを決めた。(後略)
      (10月23日より抜粋)

.. 2014年10月27日 09:07   No.815009
++ 朝日新聞 (社長)…384回       
廃炉促進へ交付金代替策 政府方針地元財政を支援
      (10月23日見だし)


.. 2014年10月27日 11:00   No.815010

■--9/27-28川内原発再稼働阻止現地行動の録画紹介
++ 寺崎明子 (幼稚園生)…2回          

(経産省前第二テントメンバー)

 9月27〜28日の川内原発再稼働阻止現地行動についてはすでに参加者の報告が掲載されましたが、詳細な録画をアップしましたので、行くことの出来なかった方もぜひ、ご覧ください。

原発いらない女たちのテントひろば〜福島とともに
10月9日付け9/27〜28・録画:川内原発再稼働阻止現地行動の報告
.. 2014年10月20日 11:21   No.814001

++ 沼倉 潤 (小学校低学年)…5回       
川内原発再稼働「同意拒否」の声を全国から
 |  薩摩川内市議会、再稼働同意への策動を全国各地の行動ではね返そう
 |  10月26日(日/反原子力の日)は全国一斉統一行動日
 └──── (たんぽぽ舎)

○川内原発再稼働に抗する闘いが、一気に「決戦局面」に入ろうとしています。
 10月9日の薩摩川内市住民説明会は、住民の反対意見や疑問に何ら答えずに、
最後に指名された原発推進期成会会長の再稼働賛成発言を持って打ち切られました。以降、周辺自治体での説明会が開催され、残すは20日に予定されている、いちき串木野市の説明会開催となっています。
○これらを受けて、薩摩川内市は、特別委員会を招集し、14件の陳情の審議、採択を行うことになります。「再稼働賛成」陳情が採択された場合は、市長が「地元同意」を臨時市議会の場で承認させる流れが加速されます。
○同様に鹿児島県議会においても、当初の予定を早め、11月上旬には臨時県議会を開催し、地元同意を表明する知事の見解が打ち出される可能性があります。
○地元住民団体は17日の市長への申し入れ行動、宣伝活動を行いながら、20日には市議会に結集し、抗議行動を実施する闘いに立ち上がっています。
 全国の皆さん、地元の闘いに呼応する「再稼働同意拒否」の声を上げ、現地に届けてください。

◎「ストップ再稼働3.11鹿児島実行委」並びに地元住民団体の行動
  10月20日(月)9時 市議会結集 抗議行動
  10月26日(日)久三崎海岸(原発近く)での風船上げ行動・集会の後、デモ
  10月28日(火)臨時市議会への行動
◎「再稼働阻止全国ネットワーク」は同意拒否の声を、鹿児島に届ける行動を呼びかけています。
 首都圏での行動 10月26日(日)14時〜16時
 「九電東京支社抗議行動(全国一斉統一行動第一波)」
  JR有楽町駅「日比谷口」目の前・有楽町電気ビル前

.. 2014年10月20日 11:51   No.814002
++ 清水 寛 (小学校低学年)…6回       
鹿児島県川内市長、川内市会議員にハガキか手紙で再稼働ストップの
 |  必要性・思いを伝えよう
 |  放射能から命と国土を守り平和憲法を守り活かす情報発信NO.29(10/17)
 └──── (たんぽぽ舎会員)

 「川内市長、市会議員の皆さん!川内市民、鹿児島県民、日本のために原発再稼働を阻止し、廃炉にしましょう」

○福島の被害者は救済されてない
 ・13万人が戻れないでいる。
 ・放射能で汚染されており、安心して居住できない。
 ・小児甲状腺ガン(疑いを含む)が103名(裁判提訴)に増加。
 ・安心して出産できない。
○福島第一原発事故の原因不明
 ・「国会事故調報告書から、地震により原子炉の冷却水が漏れた可能性が
  否定されていない」にもかかわらず、冷却水漏れ防止策は新規制基準に
  盛り込まれてなく安全でない。
○福島事故は収束していない
 ・放射性汚染水は増え続け、海洋に流し、ブロックできてない。
 ・汚染土、がれきなど放射性廃棄物は山積のままである。
 ・被害者が避難状態である。
 ・溶融した核ウラン棒の状況が不明など、安全ではない。
○火山噴火の予知不可能
 ・原子力規制委員会は「再稼働合格」に九電の「火山噴火の予知可能」を
  前提にしている。
 ・御嶽山噴火(9月27日)及び鹿児島県内、口永良部島の新岳噴火(8月3日)を
  予知できなかった。
 ・原子力規制委員長の田中俊一は「マグマ噴火なら予知できる」というが、
  火山学者たちは否定。(週刊朝日10月17日号)
 ・安倍晋三は「(規制委員会は)御嶽山よりもはるかに大きい規模の噴火を
  前提に厳格な審査を行っており、安全性は確保される」と答弁。
   (10月2日参院本会議、朝日10月5日)
 ・火山学者は「日本列島は地震の活動期。いつ地震が起きても噴火しても
  不思議でない」と言う。
○火山噴火が予知できない中で、自治体に避難計画を押し付け
 ・新規制基準は避難計画を審査の対象からはずし、無責任なもの。
 ・火山噴火の予知ができない中では、原発事故時の安全な避難計画は、
  国でも作れないのでは!
 ・原子力規制庁は「新規性基準を満たした原発でも事故は起こります。
  この基準は最低のもので、後は事業者の責任」と安全性否定の答弁
   (1月20日院内集会)
○安倍晋三は事故時の責任は取れない、県民、国民が負担する
 ・福島原発事故の責任を取るとは、福島避難民を救済し、2度と事故が
  起きないよう、すべての原発を廃炉にすること。 

「川内市長、川内市会議員に、ハガキか手紙で再稼働ストップの必要性、思いを伝えよう。小渕経済産業大臣、原子力規制委員会、田中俊一規制委員長、国会議員に再稼働ストップのハガキを出そう。」
 川内市会議員の宛先はインターネットで検索可能です。


.. 2014年10月20日 12:04   No.814003
++ 山崎久隆 (社長)…471回       
戦後長く続いた「平穏」な時代は終わりを告げ
 |  「大地動乱の時代」に突入した
 |  自然災害多発に備えよ 原発再稼働どころではない(その1)
 └──── (たんぽぽ舎)

○戦後長く続いた「平穏」な時代は終わりを告げ、大地動乱の時代(*)に突入した。
 その端緒とも言える東日本大震災で、福島第一原発が3基炉心崩壊を起こす過酷事故を起こした。しかし原発に危機をもたらす自然災害は地震や津波だけではない。火山の噴火も、台風も竜巻も高潮も、炉心に水が送れなくなり電力を喪失すれば過酷事故を引き起こす。
 川内原発の再稼働が日程に上り、九州電力から9月末にも設置工事認可申請などの必要書類が規制庁に提出され、28日には再稼働反対の全国集会が鹿児島市で行われる直前、岐阜県と長野県の県境にある火山としては日本第二の御嶽山が噴火した。「自然からの警告」だと強く感じる噴火だ。
 1979年以来34年ぶりの大きな噴火で、(ただしこれまで2度規模の小さい水蒸気爆発を起こしている)最初の噴火で初めて気象庁により「活火山」と認識された火山だ。
 気象庁が公表している観測情報では、9月中旬に火山性地震が増加する様子は見て取れるが、噴火の警告は出されていなかった。「気象庁によると、御岳山は九月中旬に火山性地震が増加していたが、他の観測データに変化はなく、噴火警戒レベルは1(平常)を維持。噴火後にレベルを五段階のうち3(入山規制)に引き上げたが、同庁は「噴火の予測は難しかったとしている。」(中日新聞9月27日)
 3000メートルを超える山だが裾野の広がりが大きく、比較的傾斜が緩やかなので7合目付近まで車で上がれる。御嶽信仰もあり、観光登山としても人気が高く、この日も天候にも恵まれ推定300人あまりの人々が登山を楽しんでいた。


.. 2014年10月23日 09:38   No.814004
++ 山崎久隆 (社長)…472回       
○火山噴火は予知できない

 気象庁の業務は、法令に基づき火山噴火予知も含まれる。(気象業法第十三条)予知を怠れば「法令に違反した」ことになる。特に罰則はないが、任務を怠ったことには変わりはない。
 2013年11月20日の西之島新島(東京都)は遙か遠くの海底火山だったから予知出来なかったのだろうか、2011年1月26日の霧島山系新燃岳(宮崎県)は監視を十分していなかったから出来なかったのだろうか、2014年8月3日の鹿児島県口之永良部島新岳噴火はどうして予知できなかったのだろうか。
主観的には努力を続けていたとしても、結果が伴わなければ批判されて当然だ。
 では火山の噴火予知が出来た例は、そもそもあるのだろうか。
 北海道の有珠山噴火(2000年)は予知が成功した例としてしばしば語られるが、藤井敏嗣火山噴火予知連会長によれば「ただし、この時の噴火予知は、あくまでも噴火前には地震活動が増えるという経験に基づいて判断したもので、地下のマグマの動きを捉えての噴火予知ではありませんでした。」としており、かなり例外的な成功例とする。そのうえで「これまでわが国で確実に前兆を捉えた例は、「数日前から数時間前」がほとんどで、何週間も前から噴火を予知した例はありません。」と言い切る。
 気象庁がマグマの動きを捉えて警報を出したのは2009年2月2日の浅間山噴火だが、それは噴火13時間前だった。
 しかし直前予知に成功すれば、御嶽山のように沢山の登山者が無警告に噴火口に「居る」事態を回避することは可能かもしれない。噴火1時間前に退避勧告を出せていれば、今回の噴火でも犠牲社は出なかったとみられる。1時間あれば火口付近から1〜2キロは下れるからだ。しかし深夜だったらとか、冬だったら、雨だったらと、無限に問題は出てくるが。
 噴火予知を数時間以内に確実に、という一点に絞れば、ある程度の成果は出るかも知れない。しかし藤井会長が念頭に置くのは年単位。それも100年近く前から噴火を予知することなど、到底不可能ということだ。なぜそんなに無理な想定になるのか。それは川内原発を巡って九州電力が、100年から数十年前に火山噴火の予兆を捉えて、原子炉を止め、使用済燃料を移送するなどと言い出したからである。いったい誰がそんな荒唐無稽な予知が出来るというのか。

.. 2014年10月23日 09:43   No.814005
++ はだしの源八おじさん (幼稚園生)…4回       
国土交通省がリニア中央新幹線計画を認可
 |  10/23(木)「スペースたんぽぽ」でリニアについて語ろう!
 
  10月17日、国土交通省は、JR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。これでリニア中央新幹線の着工が事実上決定しました。
 この10月17日は、国交省、環境省を交え、リニア問題について議論する院内集会の日でもあったのですが、その当日に認可というのは、単なる偶然でしょうか。それとも悪意でもあるのでしょうか。もしくは、小渕大臣へのバッシングの影で、こっそりと認可してしまえという思惑なのでしょうか。
 いずれにしても、リニアに反対する意見との話し合いは全く不十分なまま、一方的に認可したことになります。数々の問題点を、もっと考慮して欲しい、と望んだ市民の意見が全く無視された結果となりました。
 私も10月17日の院内集会に参加しましたが、国交省は認可の正当性を述べるだけで、話し合いをする余地は全くありませんでした。というよりも、話し合いを拒否をしているように感じました。ずさん、詭弁(きべん)に満ちたJR東海の計画が、なぜ認可されてしまったのか?その根拠は、違法性がない、という点に集約されると思います。
 つまり、違法性がなければ、なにをやってもいい、という思想です。実際には、法に抵触する要素は多数あり、あげればキリがないのですが、それらの追求は、今後の運動に繋げたいと思っております。
 いずれにしても、問題は山積しています。10月23日、スペースたんぽぽで、リニア中央新幹線の問題提起をしたいと思っています。
 アニメーション映画の上映に加え、アニメに盛り込めなかった情報なども盛り込み、多角的な視点で、この問題を考えたいと思います。
 リニアについて、あまり詳しくない、という方にも、わかりやすい内容にしたいと思いますので、是非、ご参加ください。

      リニア中央新幹線がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
          『リニア反対アニメ』上映とお話

   日 時:10月23日(木)19時から21時
   講 師:はだしの源八おじさん
   会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
   参加費:800円(学生400円)

.. 2014年10月23日 10:10   No.814006
++ 山崎久隆 (社長)…473回       
戦後長く続いた「平穏」な時代は終わりを告げ「大地動乱の時代」に突入した
 |  自然災害多発に備えよ 原発再稼働どころではない (その2)
 └──── (たんぽぽ舎)

○できないことを「できるかのように言う」
 『現在、気象庁により110の活火山が指定され、このうち47の火山について観測体制が設けられている。また、火山噴火予知連絡会が設置されており、全国の火山活動について総合的に検討を行う他、火山噴火などの異常時には、臨時に幹事会や連絡会を開催し、火山活動について検討し、必要な場合は統一見解を発表するなどして防災対応に資する活動を行っている。』
 規制庁の策定した「火山影響評価ガイド」に記載された「火山活動モニタリング」について書かれた一文だ。その防災体制下において御嶽山の噴火が起きた。
 気象庁も出来ない火山モニタリングを事業者が行い、そのうえ火山予知までするとなれば、いかなる科学的根拠があるのかと問われる。
 パブリックコメントでもこの点に多くの質問が出されていた。その答えは想定外のものだった。
『モニタリングは、噴火可能性が十分小さいことを継続的に確認することを目的としており、噴火の時期や規模等を予知・予測することを目的としていません。
なお、モニタリングによって、GPSによる基線長や地震観測結果等に変化が生じた場合は、原子炉の停止措置等の措置を講じるかどうか判断する方針であることを確認しています。』
 モニタリングはするが予知はしないという。しかし現在気象庁が行っているデータの収集や観測、当然予知を目的に行っている業務と、九電のやろうとしていることはほとんど同じだ。GPSの基線長観測は山体の膨張を見るためだし、地震観測も火山活動の活性化を調べる。同じことをしながら予知ではない。とは詭弁である。法律に、気象庁以外は噴火予知をしてはならないとの規定があるから法令に抵触しないようにすることと、予知は出来ないという批判をかわすための言い訳にすぎない。ではいかなる場合に原子炉を止める措置を取るのか、まずそれを明らかにすべきである。

.. 2014年10月23日 11:25   No.814007
++ 山崎久隆 (社長)…474回       
○大地動乱の時代
 「大地動乱の時代」とは石橋克彦神戸大学名誉教授が阪神淡路大震災直前の1994年8月に岩波から出した新書の題名だ。高度経済成長期に大地震がほとんど無く、原発を含む様々なインフラが地震や津波、あるいは火山災害を想定しないままに拡大し続ける日本の現状に、過去の歴史的事実を元にして警告した書だった。
 今、東北地方大震災後の日本は、9世紀の貞観地震(869年)前後とよく似た「大地動乱の時代」を迎えたと考えるべきだ。
 貞観地震と言えば東北地方に巨大津波災害をもたらしたことは、今では沢山の人が知る史実だが、同時に日本中のプレート境界、断層運動が活性化し、さらに各地の火山も大噴火を連発させた。
 富士山の貞観噴火(864年)では現在の青木ヶ原樹海を作った溶岩流を噴出させる大噴火が、伊豆諸島では神津島(838年)、新島(886年)が噴火、東北地方も鳥海山が871年に、南九州に目を転じれば、開聞岳(874年・885年)桜島(麑嶋・764年*)などの噴火があった。
*『続日本紀』の災害被害に関する記事。桜島の噴火によるもので民家62区と80余人に被害がでたことを示す。(時空間情報科学を利用した古代災害史の研究 2010年3月岡山大学大学院社会文化科学研究科)
○原発再稼働どころではない
 日本各地で今後、自然現象である火山や地震などの災害が多発することは避けられない。しかしそれを「人災」である原発災害にしてしまうかどうかを選択するのは私たち人間の側だ。
 火山が噴火しているさなかに、さらに原発が大事故を起こしているならば、際限の無い放射能災害を複合させる大惨事になる。
 原発再稼働で災害を拡大させないためには、唯一、止めておく他はない。予知だとかシビアアクシデント対策で回避できるなどと、荒唐無稽な楽観主義と新たな安全神話を認めるのか否か、問われているのは、その点に他ならない。

.. 2014年10月23日 11:47   No.814008
++ 青山晴江 (小学校中学年)…13回       
不可能なことを前提にしての再稼働反対!
 |   10・17金曜行動レポート
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 この日は他に反戦集会などがあったせいか、官邸前に集う人々はいつもよりも少なめでした。希望のエリアへ向かう途中、清志郎通りと呼ばれる国会正門前に行く道の手前で、ドンドンクンタックン♪、とリズミカルな太鼓の音が聞こえて来ます。チャンゴという朝鮮太鼓で、ときおりそこに、カンカン♪とケンガリという鐘の音が入り、リズムの音頭をとります。身体のなかに入り込む、パシッと乾いたチャンゴの音は、権力に屈せずに声をあげようとする気持ちを高め、勇気づけてくれます。デモ行進のときにも元気が出ます。通りがかりに音が聞こえたら、声をかけてみてください。少し練習させてもらえるときもあるようです。
 正門前や希望のエリアでは、この晩もいろいろな熱いスピーチがあり、福島みずほさんが「核燃料を移動するには3年間冷やしてからと言われるが、では、鹿児島では火山噴火を3年前に予知して、準備ができるのか。不可能なことを前提にしての再稼働反対!」と話され、斉藤美智子さんが「今起きていること、残念ながらこれが日本の現実です。私たちは一歩も引かずに政府と闘っていきましょう!」とご自身の戦時体験の話も交え、毅然とした姿でスピーチをされた。聞いていると胸が熱くなる、そのせいか、いつもよりさらに、たんぽぽの金曜ビラの受け取りが好調でした。

.. 2014年10月23日 11:56   No.814009
++ 木村雅英 (高校生)…60回       
国会エネルギー調査会(準備会)傍聴報告
 |  まだまだ規制委の審査は終わっていない
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その24
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 10月16日(木)夕刻に第43回国会エネルギー調査会(準備会)「原発再稼働の法的側面〜無責任構造を問う〜」を傍聴した。
 原子力市民委員会から「声明1:原子力規制委員会の存在意義が問われている」、「声明2:原子力規制委員会が審査書を決定しても原発の安全性は保証されない」、「川内原発をめぐる手続き的側面〜火山・避難・住民説明〜」の資料のプレゼンとそれに続く規制庁と資源エネルギー庁との質疑から、特に次のことが明らかになった。
「工事計画認可、保安規定変更の審査はまだこれから」
 21日の規制委審査会合で九電が呼ばれて、1号機について出した工事認可申請と保安規定のヒアリングがなされる。すなわち、審査はこれから始まる。
 特に、基準地震動620ガルに対する耐震対策が充分かどうかが問題。後藤政志さんの、当初開発時の基準地震動から620ガルと約2倍に上げるという技術的に無謀なことをやって設計上大丈夫だと言えるはずがない、という指摘が説得的であった。
 一方、満田夏花さんの火山・避難・住民説明についての指摘には、規制庁の応答はいつもの全く納得できないものであった。それでも、興味深い回答がひとつあった。規制庁が工事計画認可・保安規定変更認可の審査がこれからであることを説明しながら、質問に答えて「パブコメをやるかどうかは決まっていない」と答えた。規制委がやるパブコメ意見をほとんど無視した実績から、パブコメに何も期待することはできないが、パブコメをやるほどこれからの工事認可・保安規定の審査も重要なものであることを規制庁が認めたのだ。
 経産相が入れ替わる中、20日に薩摩川内市議会が原特委(川内原子力発電所対策調査特別委員会)を開催して再稼働推進陳情を採択(反対陳情を不採択)し28日の議会決定に突き進み、鹿児島県も前倒しで、「地元理解」を既成事実化しようとしているが、まだまだ工事計画認可・保安規定変更認可の規制委の審査を監視し、反対の声をあげ、大きくしていくことも重要である。

.. 2014年10月23日 13:42   No.814010

■--再生エネ買い取り破綻
++ 東京新聞 (社長)…864回          

「制度設計に失敗」
  経産省 有識者委から批判

 経済産業省と有識者委員会は15日、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の抜本見直しを本格的に議論し始めた。経産省は同日、有識者による新エネルギー小委員会(経産相の諮問機関)に大規模太陽光発電所(メガソーラー)の認定を凍結するなどの素案を提示、再生エネの拡大策の柱となってきた買い取り制度は開始からわずか2年で破綻が明らかになった。制度設計など準備不足が露呈した格好で、委員たちからは「制度に問題があったことは認めなければならない」との指摘が相次いだ。(後略) (10月16日1面より抜粋)

.. 2014年10月20日 10:03   No.813001

++ 東京新聞 (社長)…865回       
南相馬 避難勧奨解除 SPEEDI使わず 除染目標の実質緩和
  「汚染の影響小さく演出」 再稼働へ地ならしか

 政府は今月中にも、福島原発事故に伴う福島県南相馬市の特定避難勧奨地点の指定を解除する。住民たちからは強い反対の声が出ているが、こうした汚染の痕跡を消そうとする試みは政府の常とう手段だ。原発の再稼働に向け、「事故が起きても、それほど問題は大きくない」と演出する意図が透けて見える。
 (後略) (10月16日「こちら特報部」より抜粋)


.. 2014年10月20日 10:22   No.813002
++ 東京新聞 (社長)…866回       
中部電と提携 東電救済色濃く 信用力背景に資金調達
    (10月8日より見出し)


.. 2014年10月20日 10:32   No.813003
++ 東京新聞 (社長)…867回       
再生エネ受け入れ量試算へ 原発再稼働を盛り込む恐れ
  想定は電力会社任せ

  大手電力会社が再生可能エネルギーの受け入れ手続きを相次いで中断した問題で、経済産業省は16日、各社の受け入れ可能量を検証する専門部会の初会合を開いた。次回以降に計算方式を決めて各社に可能量を試算させ、年内に妥当かどうか検証する。しかし、原子力発電など再生エネ以外の発電をどの程度見込むかは電力会社の判断に委ねられ、「原発が稼働するので再生エネは受け入れられない」といった電力会社側に都合のいい試算が示される可能性がある。(後略)
     (10月17日1面より抜粋)


.. 2014年10月20日 11:31   No.813004
++ 朝日新聞 (社長)…381回       
高濃度汚染水 険しい浄化 トラブル続き 追加策次々
  流入絶つ凍土壁 難航 目標は「年度内完了」
              (10月17日3面より見出し)


.. 2014年10月20日 11:37   No.813005
++ 東京新聞 (社長)…868回       
軽率な謝罪  鎌田慧(ルポライター)

  報道、言論機関の社長が、深々と頭を下げている写真が「本社、記事取り消し謝罪」の大見出しとともに1面に掲載されていた。9月12日の「朝日新聞」、新聞史上の大珍事だった。
 東京電力福島原発の吉田所長に対する「政府事故調」の調書が朝日新聞でスッパ抜かれてから、産経新聞などからの朝日攻撃がはじまった。朝日社長の謝罪には「従軍慰安婦」よりは「吉田調書暴露」に、はるかに大きな比重がかかっていた。
  なににおびえているのだろうか、というのがわたしの疑問で、80年前、桐生悠々を信濃毎日新聞から追い出した軍部の不買運動を例に引いて、「盥(たらい)の水と一緒に赤子(報道の自由と民主主義)を流すな」とこの欄(9月9日)に書いた。
 右派ジャーナリズムのあおりに便乗して、石原慎太郎さんは朝日を廃刊にせよ、不買運動を、とアジっている(「週刊新潮」10月9日号)。邪魔な新聞はつぶせ、という政治家の暴論だ。
  福島原発事故のとき、現場はだれもコントロールできないほど混乱していた。それは誤報ではなく、東電社員の名誉を傷つけるものでもない。原発事故の宿命なのだ。
 東電と官邸にいち早く恭順の意を示し、準備された続報を握りつぶし、社内を萎縮させた社長ら幹部の責任は大きい。権力と闘う記者を励ますことが、社長の責任のはずだ。
    (10月7日「本音のコラム」より)

.. 2014年10月20日 11:43   No.813006
++ 南日本放送 (幼稚園生)…1回       
◆「住民説明会は「やらせ」の疑い 反原発団体が審議停止申し入れ」
                         [10/17 19:45]
             こちら
  原発再稼働に反対する市民団体は17日、住民説明会には「やらせ」の疑惑があるとして、県などに再稼働の審議を停止するよう申し入れを行いました。
 申し入れによりますと薩摩川内市で開かれた説明会は中間発表で400人だった申し込みが数日後の締め切りで1300人に急増したことや会場付近では動員者を輸送したと思われる大型バスが目撃されていたことなどを指摘し、説明会には「やらせ」の疑いがあるとして、県と薩摩川内市、及び双方の議会に対して、事実の解明を優先して再稼働の審議を停止するよう求めています。
 これに対し、説明会を主催した薩摩川内市では「申し込みが増えたのはマスコミの報道によるもので、動員はしておらず、バスも準備していない。」と否定しています。
 また、市民団体は伊藤知事が17日の定例会見で「住民の理解が進んだ」と発言したことについて、次のように批判しました。「知事の頭の中では、実際に会場に入った人が理解できたかどうかよりも、理解ができたことにしようと、あるいは、事前に理解ができていたことにすると頭を固めていて、そういう発言をしたと思う。そうとしか考えられない。

.. 2014年10月20日 12:14   No.813007
++ 時事通信 (小学校低学年)…6回       
◆「説明会「住民理解進んだ」=川内原発で鹿児島知事」
                  (2014/10/17-12:35)
                  こちら
 原子力規制委員会による九州電力川内原発(鹿児島県)の審査書決定を受けて県などが実施している住民説明会について、伊藤祐一郎知事は17日の定例会見で、「一般的な課題については、ある程度の理解が進んだと考えていいのではないか」と述べた。
 知事はこれまで、再稼働するかどうかの判断に関して、「説明会の雰囲気も参考にする」と話していた。」

.. 2014年10月20日 12:23   No.813008
++ 東京新聞 (社長)…869回       
原発事故時の備え 甘過ぎ ヨウ素剤配布 対象者の48%

 四国電力伊方原発の放射能漏洩事故時に甲状腺被ばくを抑制する安定ヨウ素剤の2回目の事前配布が5日に愛媛県伊方町であった。
 9月28日の1回目と合わせて計2653人が受け取ったが、これは対象者の48.3%にすぎない。町民はヨウ素剤の効果よりも事故そのものを強く恐れているようだ。
  (後略)(近藤誠・元南海日日新聞記者)   (10月8日「別冊 南海日日新聞」より)

.. 2014年10月23日 10:20   No.813009
++ 朝日新聞 (社長)…382回       
経産相「早く判断を」 40年超原発、延長か廃炉か    (10月18日より見出しのみ)


.. 2014年10月23日 10:31   No.813010
++ 東京新聞 (社長)…870回       
再生エネ 国の本気度 送電網整備 新技術導入 10年単位で取り組め
  対策後手 原発再稼働念頭?   (10月18日「こちら特報部より」見出しのみ)


.. 2014年10月23日 10:43   No.813011

■--槌田ゼミ 原発事故基礎講座(6)報告
++ 坂東喜久恵 (小学校中学年)…14回          

   「川内原発再稼働と加圧水型の過酷事故」 9月24日(水)
 │  【DBA(科学技術)を無視すれば、安全は確保できない】
 └────(たんぽぽ舎)

○まず、【規制委は川内原発について新基準合格と発表】に怒りのスタート
 「この決定は過去の原発過酷事故の教訓を無視している。規制(放棄)委員会だ。」から始まりました。
「スリーマイル(TMI)、チェルノブイリの教訓を入れていない。キセイしない委員会だから、民間の規制委を作るべきだ。」とまず打ち上げました。
○この日は【DBA(科学技術)を無視すれば、安全は確保できない】
 DBA(Design Basis Accidents 設計基準事故)とは、「事故を想定し、科学技術により設計する」思想である。この考え方は原子力が作った。
(例)ECCSと格納容器に頼って過酷事故を止める.等々
 しかし、この後あり得ないはずの事故が3回も起きた。(1)スリーマイル(2)チェルノブイリ(3)福島第一 ・・・ 原子炉DBAの失敗である。
☆事故を想定すれば設計をし直す。→規制委はこの原則を全く取り入れていない。

○3回のDBAの失敗・過酷事故の説明の後、対策を提示
【3つの苛酷事故は新しいDBA、だが】
 すでに述べたように、建築ではDBA(科学技術)は成功している。原子力においても3つの苛酷事故をDBAとして、設計変更する必要がある。ところが、原子力では、苛酷事故があってもDBA(科学技術)による設計変更がなされない。炉心崩壊についても、核爆発についても、格納容器ベントについても無視である。
 DBAによる対策として(1)誤表示する計器の改良(2) 水素爆発を防ぐ(3) 核爆発を防ぐ(4) 格納容器ベントはDBA思想の放棄(5)沸騰水型になった加圧水型原発の苛酷事故対策
 このDBA(科学技術)をキチンと追及していけば、どんどん次々対策を立てていかねばならず、(とにかく)金がかかる。原発は経済的に行き詰る。

☆質疑でも:問題点と対策を(きちんと)考えると、全て「金がかかる」方向に。
  経済的にも追い詰めよう。
☆原発で核兵器は?: ふたを開けておいて「ちょっと核分裂させて(不純物が増える前に)燃料棒を取り出
しプルトニウム239を取り出す」(黒鉛炉風)を繰り返せば可能でしょうが、発電はできませんね。

※次回のお知らせ  
 槌田ゼミ新シリーズ 福島原発事故基礎講座(7)
 テーマ:科学技術を無視した川内原発再稼働 (続き)
 日 時:10月29日(水)19:00−21:00 (開場18:30) 
 場 所:スペースたんぽぽ     参加費800円

.. 2014年10月14日 12:36   No.812001

++ 上岡直見 (小学校中学年)…12回       
.【伊方の避難は「ロボコップ」が活躍?】
 │   愛媛県の原子力防災訓練のいい加減さと欠落していることがたくさん。
 └──── [環境経済研究所(技術士事務所)]

 2014年10月21日に愛媛県は「平成26年度原子力防災訓練」を実施する[1]。
 改めて県の「愛媛県広域避難計画[2]」を検討して呆れたのを通り越して笑うしかない説明に気づいた。同計画の「愛媛県原子力防災広域避難対策(避難時間推計)検討調査結果概要」によるとシミュレーションにより渋滞が予想される交差点には「現場の状況を踏まえたインテリジェントな交通誘導が可能な警察官を配置」することによって、基本ケースに対してUPZ避難時間を1時間短縮できるという。
 愛媛県警にはSF映画の「ロボコップ」ではあるまいし、放射線下で高度な情報処理をしながら活動する「インテリジェントな警察官」がいるのだろうか。
 この報告書業務を請け負ったのは「ユーデック」というコンサルで、伊方の他に泊・福島・東海第二・志賀・川内の検討も受託している。どこの報告書も同じような構成で、非現実的な仮定を積み重ねた机上の計算に過ぎない。要援護者の移動、マイカーが利用できない住民のバス避難、スクリーニングの時間、ヨウ素剤の配布等は一切無視されている。
 別の資料によると、社会福祉施設等における原子力災害避難計画の策定状況は名目上でもまだ半分程度[3]だが、策定済とされる施設の中で具体的な行き先が決まっていない施設が多数あるという有様である。このような検討を以て再稼働の条件が整ったとはとうてい言えないし、いつになったら整うのか全く見通しがつかない。
 伊方直近の伊予灘では2014年3月14日に震度5強の地震が発生している。もし震度があと1ランク高ければ原子力防災指針のEAL発動の基準に達する。福島事故の時、福島県警には「インテリジェントな警察官」がいたのだろう。住民より先に撤退してしまった。
10月21日の訓練では「インテリジェントな警官はどこですか?」と聞いてみよう。

.. 2014年10月14日 16:23   No.812002
++ 柳田真 (平社員)…133回       
富士山は「5年以内」に必ず噴火する
 │  御嶽山噴火を的中させた地震学者が警告!
 │      木村政昭・琉球大学名誉教授
 └──── (たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
   
○週刊現代10月18日号が4頁の小特集を組んでいる。富士山噴火の話だ。これは他のメディア・週刊誌でも近年たびたび報道されてきたテーマだが,今回のこれは、人物が琉球大木村政昭名誉教授の指摘というので、
私も一層注目して買って読んだ。
 実は,たんぽぽ舎の地震研究会(約15年)で顧問の生越忠氏(地質学者)が、日頃はすごく辛口なのに、こと木村政昭氏については“あの人の地震分析はよく当たる”と、かつて賞めてみえたから。
○10月18日号は4つの筋からなっている文だ(異変の長考兆候はもう出始めていた)。
 1 ここで「何か」が起きてきている−富士山の北東の山梨側の林道で謎の異常現象
 2 「噴火の目」を観測した−2013年±4年に噴火する。
 3 せりあがってきたマグマ(今)
 4 山は今も動いている
○木村名誉教授が2013年に出版した著書「東海地震も関東大地震も起きない」(宝島社)の中で、御嶽山の噴火時期について、2013年±4年=2009年−2017年その間に噴火するという予測を発表。(当たってしまった)。同じ本で富士山については2014年±5年という分析結果を掲載。ここから「富士山は5年以内に必ず噴火」という予測が現実味を帯びてくる。

☆週刊現代(2014年10月18日号)より抜粋
◇富士山は「5年以内」に必ず噴火する
  御嶽山噴火を的中させた地震学者が警告! 木村政昭・琉球大学名誉教授
  異変の兆候は、もう出始めていた           
 (前略)本当に富士山噴火は近いのか。実は、M9.0と推定される東日本大震災以降、多くの火山学者・地震学者が、日本での火山の大規模噴火が起こるリスクが高まっていると指摘してきた。
 なぜなら、20世紀半ば以降、世界で発生したM9クラスの地震後の経過を辿ると、1952年カムチャッカ地震(M9.0、カルピンスキ山などが3ヵ月以内に噴火)、1960年チリ地震(M9.5、コルドンカウジェ火山などが1年以内に噴火)2004年スマトラ地震(M9.2、タラン、メラピ、ケルート各山が3年以内に噴火)など、すべて例外なく火山の大噴火につながっているからだ。
 駿河湾、相模湾から連なる地殻の境界線上にそびえ立ち、東日本大震災の影響を受けたと考えられる富士山は、元より、近い将来に噴火する最有力候補なのだ。
(中略)
 「富士山の南東方向には宝永噴火(1707年)の火口があり、国は次の富士山噴火についても,そちら側が危険だと考えているようです。しかし私(木村教授)は、そのラインよりも、北東−南西ラインが気になる。さらに言えば,北東斜面です。
 これまで、富士山噴火の火口となった場所は、北東−南西の線上と、北西ー南東の線上を、ほぼ交互に繰り返している。直近の宝永噴火は南東側で起こっています。ですから私は、次は北東側の斜面が破れて熔岩が出ると予測しています」
 まさに危険地帯と木村名誉教授が予測する北東側で起こっている富士山の異変。やはりその日は近いのか。富士山が噴火すれば、その被害は御嶽山の比ではない。 (後略)

.. 2014年10月15日 08:02   No.812003
++ 木村雅英 (高校生)…59回       
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その23
 │  国会事故調を敵視し「吉田調書」を無視する規制委
 │ 「−事故の分析に係る検討会」中間報告書確定
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)
 
 規制委は、先の10月8日の定例会合で「東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会」中間報告書を確定した。「新規制基準」がほぼ固まった後の2013年5月にこの検討会を開始し、6月、8月、10月、11月と開催した後、ずっと休んでおいて2014年7月に第6回を急遽開催し、中間報告書案を提出して確定したものだ。
 中間報告書は国会事故調が指摘したことに対して検討した結果が記載されているが、田中三彦氏(元国会事故調委員)の言葉を借りれば「内容的には、国会事故調の問題提起をことごとく否定するものになっている。平たくいえば、未解明問題は少しも未解明ではなかった、特別な問題は見いだせなかった、と一方的に断じた報告書」である。
 国会事故調の委員を呼んで意見を交換することもせずに、国会事故調の現場証言聴取に対して「強要」「不正」と述べ、抗議を受けて発言を撤回をした奈良林直委員など「原子力マフィア」側の委員で決めてしまったのだ。
 また、2014年5月に吉田昌郎所長の供述記録すなわち「吉田調書」が朝日新聞の報道で明るみに出て、9月11日に他の「調書」とともに公表された。この「吉田調書」に対する規制委の対応もおかしい。「調書」をしっかり調べて事故検証をし規制基準に反映することが、「科学的・技術的」な組織のあるべき姿である。にも拘らず、「吉田調書」を活かす考えがあるかを記者に問われて田中委員長は「…改めてそれだけの労力を割くということはする予定はありません」と否定した。
 福島第一原発事故の原因究明と検証をなおざりにして、「新規制基準」を作り審査を進めるという、「科学・技術的」に非常に不可解な行動をする原子力規制委員会である。

(参考)吉田調書の意義を見失ってはならない―事故を直視するために(原発規制庁審議ウォッチ・グループ、岩波「科学」10月号)

.. 2014年10月15日 08:27   No.812004
++ 鈴木 薫 (幼稚園生)…1回       
霧島連山えびの高原周辺での地震活動
| 去年の暮れから火山性地震が続き、この夏には火山性微動も観測されたこと
| 今後、噴気や火山ガスが噴出する可能性がある
 └──── (たんぽぽ舎会員)

霧島連山えびの高原周辺で地震活動
    10月8日  22時20分 NHKのデータ放送ニュース
 霧島連山の北西側のえびの高原周辺で去年の暮れから火山性地震が続き、 この夏には火山性微動も観測されたことから、気象庁は火山の状況に関する情報を発表して今後の活動の推移に注意するよう呼びかけています。
 気象庁が8日に発表した先月以降の火山活動の概況によりますと、3年前に噴火した霧島連山の新燃岳では、去年12月ごろから北西側の地下数キロにあるとみられるマグマだまりが膨張している傾向を示す地殻変動が観測されているほか、新燃岳の北西側に隣接する韓国岳の周辺で体に感じない火山性地震が続いています。
 さらに、韓国岳の北西側に当たるえびの高原の硫黄山周辺では、火山性地震のほか、ことし8月20日には、これまで観測されたことがなかった火山性微動がおよそ7分間にわたって発生したということです。
 気象庁はえびの高原の硫黄山周辺では、今後、噴気や火山ガスが噴出する可能性があるとして、8日夕方、火山の状況に関する解説情報を発表し、今後の活動の推移に注意するよう呼びかけています。また、新燃岳については、引き続き火口周辺警報を出して火口からおよそ1キロの範囲では噴石などに警戒するよう呼びかけています。気象庁は、地元の自治体などで作る協議会で登山者や観光客などに注意を呼びかけるかどうかも検討することにしています。

.. 2014年10月15日 08:38   No.812005
++ 上岡直見 (小学校中学年)…13回       
御嶽山災害で露呈した安倍政権の危機管理無関心
 |  防災の第一歩は自民党政権を代えることだ
 └──── [環境経済研究所(技術士事務所)]

 菅官房長官は、菅義偉は御嶽山と川内の再稼働は関係ないと思うなどと述べたが、何の専門的知見もない個人的な憶測に過ぎない。むしろここで露呈したのは、安倍政権の危機管理に対する無関心だ。高山での活動という特殊性もあるが、御嶽山で約50人の被災者の捜索・搬送に対して、自衛隊・警察・消防が1000人体制だという事実から何も学ばないのか。
 もし川内原発周辺で火山の噴火が発生したら、最大規模の噴火という話でなくとも、自衛隊・警察・消防は火山周辺の住民の救援に忙殺される。全国から関係者を招集するにしても、原発周辺の要援護者の事前避難など手が回らないだろう。原発防災とは総合的なものであって「原発に火砕流が到達しなければ大丈夫」というような話ではないのだ。
 御嶽山の救助活動では、3000mの高度と火山灰の状況から自衛隊ヘリの運用は決死的活動に近いものである。それは以前から各種の災害対応で経験を積んでいる機種のCH-47だからできることである。軍事オタクが「オスプレイがあれば御嶽山の救助に役立った」などとネットで騒いでいたが、米軍でもまだ安定的に使いこなせていない機種をあのような状況で使えるはずがない。
 オスプレイ1基の価格でCH-47が2〜3基調達できる。大規模災害に備えるなら数を揃えたほうが有効だろう。しかも防衛の専門家によると、かりに離島防衛の観点からみても、オスプレイは役に立たないという[*1]。
 片山さつきが、御嶽山災害は民主党の仕訳のせいだなどとデタラメな発言をして後日取消・謝罪しているが、被害者を民主党批判のダシにしている。これも安倍晋三が本家だ。第1次安倍政権の時に、福島事故と同じ全電源喪失の可能性を指摘されながら、原子力安全委員会(当時)の評価で安全だと回答している。
 防災の第一歩は自民党政権を代えることだ。

.. 2014年10月20日 08:01   No.812006
++ ぐみ坂キッド (幼稚園生)…3回       
その夜は官邸前に新しい風が吹いた
 |  SASPL:「特定秘密保護法に反対する学生有志の会」がやってきた
 |  10月10日(金)第121回首相官邸前・国会議事堂前抗議
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○茱萸坂(ぐみ坂)は鉄柵が隙間なく張り巡らされ、警察車両も普段の倍。何事かと思ったら19:00からSASPL:「特定秘密保護法に反対する学生有志の会」が官邸前に来るということ。お巡りさんたちも緊張しているかと思いきや普段と変わらず。責任者の方は緊張していたみたいだが。19:00になると反原連は官邸前を撤収し国会前に移動。
 そしてライブが始まった。いやライブではなくシュプレヒコールなのだけれど、途方もなく格好いい。DJの声のあとバックコーラスが続く。とてもクールで美しい音楽。
「特定秘密保護法反対」「民主主義って何だ」「憲法守れ」「Get up! Stand up!」「Don't give up the fight」「安倍は辞めろ」
美しく素敵なライブ。いやシュプレヒコールだった。
○SASPLのHPを是非ご覧に。第2回学生デモのスピーチは感動的。
    こちら
○忘れてはいけない大切なこと。
 誰かにやってほしい、誰かがやればいいのにではなく、新しい風は自分でおこさないとね。
 最初は一人。出来ることなら例え取るに足らないささやかなことでも、自分にしか為し得ないことをしたい。SASPLの風は僕に向かって吹いている。

.. 2014年10月20日 08:11   No.812007
++ 清水 寛 (小学校低学年)…5回       
知事よ!一握りの補助金で鹿児島県民の命と財産を全て失ってよいのか
 |  各地で具体的行動をおこそう
 |  放射能から命と国土を守り、平和憲法を守り活かす情報発信NO.25より
 └──── (たんぽぽ舎会員)

知事よ!一握りの補助金で鹿児島県民の命と財産を全て失ってよいのか

○原発を廃炉にして、新エネルギー確保の事業と廃炉事業、従来からの水産、農業を大切にする方が鹿児島県民の経済は長期的に安全である。
福島事故原因不明、福島の放射能汚染進行、被害者を放置のままで、川内原発の再稼働は県民を放射能事故から守れない。鹿児島県知事は「合格証明書は安全が保障されていない」ことを理解して頂きたい。県民の安全が確保されない限り、再稼働は拒否して頂きたい。
○福島第一原発のような事故が起きた場合に、知事はどのように責任を取られるのですか。知事は鹿児島の文化と歴史と自然を誇りに思い、県民を大切に思われているのでしたら、非難計画については自治体に責任を押し付けた政府の無責任な「合格証明書」を受け入れることはできないのではないでしょうか。
県民の命と暮らしを守る知事としては、再稼働は受け入られないはずです。
○自然は人間の都合のよいように待ってはくれない。地震の専門家によれば、日本は地震の活動期に入っているということであり、いつ地震が起きても、噴火しても不思議でないらしい。
○また、規制委委員会の審査では火山噴火の予知を受け入れていますが、多くの火山学者は予知不可能と言っており、専門家の意見を無視した内容です。
事故が起きた場合、放射能汚染は火災や津波とちがう。チェルノブイリや福島を見ればわかるように長期に居住困難となり、今まであった地域経済どころか地域全体が破綻し、数千年、数万年復旧できないのである。

各地で具体的行動を起こそう。
●私たちの国は、私たちが守らなければ、誰も守ってくれない。
●私たち一人一人が主体的に原発反対、戦争反対の必要性を家族、友人、知人に訴え、反原発、反戦争の仲間を増やそう。
●1000万人アクションの署名用紙を用いて、街頭や職場などで脱原発を訴え、1000万人署名を実現しよう。
●各地方自治体のいろんな場所で脱原発地方議員と連携して再稼働反対、戦争反対の請願署名を行い、地方議会で議決しよう。
●党派を超えて脱原発、戦争反対で結集し、反原発・反戦争の地方議員を多数誕生させよう。
●脱原発、戦争反対で党派を超えて結集し、脱原発、戦争反対の市・町・村長、知事を誕生させよう。
●安倍晋三を打倒し、脱原発、戦争反対の国を実現しよう。

.. 2014年10月20日 08:50   No.812008
++ 渡辺秀之 (中学生)…39回       
書評 日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか
 |  「原発」を止められない本当の理由が暴かれる
 |  今後の脱原発・反原発運動へ、大きな示唆
 |  矢部 宏治((著) 発行:集英社インターナショナル10/24発売
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○なぜ戦後70年たっても、米軍が首都圏上空を支配しているのか。
なぜ人類史上最悪の事故を起こした日本が、原発を止められないのか。
 なぜ被曝した子どもたちの健康被害が、見て見ぬふりされてしまうのか。
 だれもがおかしいと思いながら、止められない。
 日本の戦後史に隠された「最大の秘密」とは?
○大ヒットシリーズ「〈戦後再発見〉双書」の企画&編集総責任者が放つ、
 「戦後日本」の真実の歴史。公文書によって次々と明らかになる、驚くべき日本の歪んだ現状。
 精緻な構造分析によって、その原因を探り、解決策を明らかにする!
<目次>
PART1 沖縄の謎―基地と憲法
PART2 福島の謎―日本はなぜ、原発を止められないのか
PART3 安保村の謎(1)―昭和天皇と日本国憲法
PART4 安保村の謎(2)―国連憲章と第2次大戦後の世界
PART5 最後の謎―自発的隷従とその歴史的起源

○2011年3月11日以降、日本人は「大きな謎」を解くための旅をしている。
 沖縄の米軍基地問題と、東電福島原発事故は、密接に関連している。
 高橋哲哉氏の「犠牲のシステム」のみばかりではなく、「オモテの社会と
 ウラの社会」である。日本では「ウラの社会」こそが、法的な権利にもと
 づく「リアルな社会」である。その代表例が、オモテの最高法規である
 日本国憲法の上に、日米安保法体系が存在することである。
○なぜ、民主党政権時の「原子力稼働ゼロ政策」は、つぶされたのか。
 この答えが、日米原子力協定という「日本国憲法の上位法」にもとづき、
 日本政府の行動を許可する権限を持っているのは、アメリカ政府と日本の
 外務省だからである。
○著者は、最後に問いかけます。
 1)なぜ自分たちは、人類史上最悪の原発事故を起こした自民党の責任を問わず、翌年の選挙で大勝させてしまったのか。
 2)なぜ自分たちは、子供たちの健康被害に目をつぶり、被曝した土地に
  被害者を帰還させ、いままた原発の再稼働を容認しようとしているのか。
 3)なぜ自分たちは、そのような「民衆を屈服させるメカニズム」について
  真正面から議論せず、韓国や中国といった近隣諸国ばかりをヒステリックに攻撃しているのか。
○「日米原子力協定」の実態が明らかになる中で、私たちの脱原発・反原発
 運動における今後の戦略、方針に大きな示唆を与えていると思われます。

※発売日は10月24日です。現在、インターネットでダイジェスト版が読めます。
 「矢部宏治 集英社」で検索してください。

.. 2014年10月20日 09:11   No.812009
++ 岩下 (幼稚園生)…4回       
一気に「決戦局面」に入った川内原発再稼働阻止の闘い
 └──── (「川内の家」)

 川内原発再稼働に抗する闘いが、一気に「決戦局面」に入ろうとしています。
 10月20日に薩摩川内市議会・原発特別委員会が開かれますが、その場で14件の陳情が処理される可能性が濃厚です。処理とは、推進陳情を採択、反対陳情を不採択にすること。
 それをうけ、10月28日に臨時議会を開催、数の力で推進陳情採択を是認。時日をおかず市長が「再稼動「同意」を表明する手はずです。
 鹿児島県議会も同様の計画を立てています。10月27〜28日に規制庁・経産省から参考人招致、11月上旬には臨時議会を招集して、36件の関連陳情を処理する見込み。
 そのさい、「第一の地元である薩摩川内市が『同意』したのだから」と理由づけられるでしょう。
 市・県は、「同意」プロセスを引きのばしたり、遅らせたりすることは、反対派を勢いづかせることになると恐れています。また、小渕経産相の来鹿(鹿児島へ来る)が、プロセス前倒しの圧力となっています。
 それゆえ先手をとり、攻勢的に川内市議会〜市長の範囲内で「同意」を阻止することが肝要です。

「3・11実行委員会」および地元では、直近の数日間、以下の行動を取り組みます(昨日の「3・11実」拡大会議の決定)。
○10・17・・・市長・市議会への申入れ行動
○10・18〜19・・・県内の宣伝カーをフル動員した街宣活動
○10・20・・・9時に市議会3Fに結集。原特委傍聴と抗議行動
○10・26・・・久見崎海岸での集会と原発に向けたデモ
○10・28・・・臨時市議会への20日同様の行動
以上の情報をを拡散し、行動に参加してくださることをお願いいたします。

参考1
14-10/17「川内の家」ニュース29号  連絡先:090-4759-2927 岩下
せんだい原発,再稼働反対!

川内市議会は、再稼働反対の陳情をうけいれろ
10月26日の久見崎行動に参加しよう

 原発再稼働の説明会は、おおかた終了しました。その説明は、「規制庁はがんばって審査した。原発事故が起こらないとは保証しない」、というもの。住民をバカにしています。

○再稼働「同意」に動き出す川内市議会
 9日の説明会では、最後に指名されたのは原発推進期成会の会長です。「川内原発の安全性が良く判った」と発言。ヤラセです。
 それをうけ川内市の原発特別委員会は、再稼働「同意」に向けた流れを進めようとしています。15日の委員会では、14の陳情を4つにまとめることを決めました。提出された各々の陳情の思いを、ないがしろにしています。


.. 2014年10月20日 10:38   No.812010
++ 岩下 (小学校低学年)…5回       
○原特委・市議会は、推進陳情採択やめろ
 市の原特委は10月20日にも、原発推進期成会の「再稼働陳情」を採択、「反対陳情」を不採択にする可能性が濃厚です。下旬には議会が、数の力でそれを了承するでしょう。これをもって市長が、再稼働に同意する手順です。
 鹿児島県議会と知事は、「地元が同意したのだから」と、同じく同意するでしょう。しかし地元も県民も同意などしていません。

○皆で「再稼働反対」ウィークに、皆で参加を
 10月20日の原特委につめかけ、審議を監視しましょう。
 推進陳情の採択を止めましょう。
 私たちは10月26日(日)、久見崎海岸で集会をもち、原発ゲート前までのデモを行います。事故時の放射能拡散を証明する「風船あげ行動」との、連携イベントです。
 再稼働「同意」の流れに圧力をかけ、止める行動が必要です。
 住民こぞって「再稼働は許さない」の声を、大きく上げていきましょう。

10月20日(月)9時〜川内市役所3F集合
10月26日(日)14時〜久見崎海岸集合

参考2
川内原発の再稼働 地元市議会同意へ 20日にも賛成陳情採択

 九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働問題に関し、薩摩川内市議会が20日に特別委員会を開き、再稼働の賛否を求める陳情を採決する見通しであることが16日、分かった。特別委、市議会とも議員の過半数が再稼働を容認する姿勢とみられ、再稼働賛成の陳情が採択される可能性がある。賛成の陳情が採択されれば議会として再稼働に同意を示したことになる。
 特別委で陳情が採択された場合、岩切秀雄市長は今月中にも臨時議会を開催する。再稼働を容認する立場だが、本会議での議論を踏まえて市長としての是非を判断する。(後略) (10月17日東京新聞より抜粋)

.. 2014年10月20日 10:46   No.812011

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