原発に固執 「ベースロード電源」 Q ベースロード電源とは A 昼夜を問わず、1日を通して一定量の電力を供給し続ける発電設備のことだ。(中略)電力会社は変化する需要に確実に対応するため、複数の発電設備を組み合わせて使っている。 ベースロード電源で足りない分は、発電量の増減が簡単で、需要が最も大きくなる時間帯に使う石油火力発電といった「ピーク電源」などで賄う。 Q 本当に安定して安いのか A 東京電力福島第一原発事故のような大規模な事故がいったん起きれば、ベースロードとしての役割を果たせなくなることは明らか。現実的な事故対策費や廃炉費用などを加えればコストも安くない。廃棄物の最終処分の立地場所も全く決まっておらず、費用も見通せていない。政府は原発をベースロードと位置付けて再稼働のお墨付きにする狙いがありそうだ。 Q 原発を使い続けるとする一方で、「原発依存度を可能な限り低減させる」とも書いてある。 A (中略)原発の新増設にも含みを残しており、本当に依存度を下げるつもりなのか疑問が残る。(2月26日より抜粋)