【必読※迷惑書き込みの対処方法をまとめました。】

石原莞爾関係の掲示板

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■--辺野古新基地建設推進の意見書
++ 冨塚元夫 (大学生)…79回          

市町村議会での辺野古新基地建設推進の意見書採択を阻止しましょう!
 |  千葉県船橋市で辺野古建設推進の意見書採択の危険
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

◎本日、下記メールが市民ネットふなばしの代表麻生さんから届きました。

 『 ふなばしネットの皆さまへ ふなばしネットにご協力くださる皆さまへ
いま開かれている船橋市議会に、沖縄県名護市議会有志から、辺野古新基地建設推進を国への意見書として採択するよう陳情が出されています。
陳情を付託された総務委員会では、5対4で採択されてしまいました。
新聞等でご存知の方も多いかと思います。
◎ 沖縄県民の圧倒的多数は、辺野古新基地建設に反対しています。
にもかかわらず、それを推進しようというのは、地方自治に反するものです。
 戦中戦後にわたって、理不尽にも米軍基地を押しつけられ、さまざまな被害に遭わされてきた沖縄の苦しみに対して黙っていることはできません。
習志野自衛隊駐屯地のある船橋にも無関係の話ではありません。
一市民として、ぜひ反対の意志を示してください。
 具体的には、18日の本会議での採択を阻止しなければなりません。
いまのところ、賛成と反対の議員数は拮抗しています。
カギを握るのは、船橋市議会の清風会と民主党です。
議会ホームページをみて、ぜひ両会派の議員にファクス、メール、電話などで賛成しないように要請してください。
これは、議員にとっては、大変な圧力になるはずです。
また、できれば18日13時からの議会傍聴をお願いします。麻生 』

◎この辺野古の埋め立て推進の陳情は全国800自治体に送られているそうです。
 メルマガ読者の皆様の地元市町村でも同様の意見書が採択されようとしているかもしれません。是非一度お調べになってください。

.. 2015年12月18日 12:37   No.994001

++ 堀内美鈴 (小学校高学年)…29回       
運転停止中の伊方原発1号機で冷却用海水が漏れました。
 |  伊方も浜岡もトラブル続き    (愛媛新聞より)
 └──── (伊方原発50キロ圏住民有志の会)

 いま伊方で再稼働が問題になっているのは3号機ですが、15日、運転停止中の伊方原発1号機で冷却用海水が漏れました。
 また、浜岡原発5号機についても記事が掲載されています。
*****
◇『伊方原発A区分異常 冷却用海水が漏出 放射性物質は含まず』
                (12月16日愛媛新聞)
 四国電力は15日、運転停止中の伊方原発1号機(伊方町)のタービン建屋で、使用済み燃料プールを冷却するためなどに利用する海水約94立方メートルが配管から漏れたと発表した。配管に水が通らないようにしていた電動弁が機能しなかった。海水は放射性物質を含んでおらず、外部への放射能漏れはないという。
 県は電動弁が安全上重要な機器であり、故障だった場合は国への報告対象になるとしてA区分異常(即時公表)と判断した。四電は14日にも作業員が骨折する事案を公表しており、2日連続のA区分異常となった。
 四電によると、長期停止している1号機を維持するための点検で、15日午前10時47分に海水が通る3系統のうち2系統目にも送水を始めたところ、同11時8分にタービン建屋排水槽の水位上昇を示す信号が発信した。運転員が現地確認すると、電動弁を閉めて海水が通らないようにしていた残る1系統で漏水していた。同系統では点検のために配管を取り外したままにしていた。電動弁とは異なる弁を閉めて、同11時40分に漏洩は止まった。
 電動弁はモーターで作動し、中央制御室で操作できる。使用開始時期は不明だが、2010年5月に分解点検を実施し、今年12月11日にテストをした際に異常はなかったといい、四電は機能不全の原因を調べている。機器故障や人為ミスなどの可能性があるとみている。
*****

◇『震災で海水流入しさび 原子炉圧力容器継続使用が可能 浜岡5号機 中部電発表』
                (12月16日愛媛新聞)
 中部電力は15日、東日本大震災に伴い運転停止した後、原子炉に海水が流入した浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)について、さびが生じた原子炉圧力容器などの機器は継続使用が可能とする評価結果を発表した。
 圧力容器には、直径最大9ミリ程度のさびが分布している。超音波試験などでさびの大きさや深さを調べた結果、圧力容器は十分な厚みがあるため機能に影響はないと判断した。


.. 2015年12月22日 08:02   No.994002
++ 冨塚元夫 (大学生)…80回       
市町村議会での「辺野古新基地建設推進の意見書採択」を
 |  阻止しましょう!
 |  船橋市議会では阻止できました
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 ☆12/17発信【TMM:No2666】★4.「千葉県船橋市で辺野古建設推進の
  意見書採択の危険」の続報メールが届きました。

 『 船橋市議会の総務委員会で採択されてしまった辺野古新基地建設推進の陳情は、今日(12月18日)の本会議では不採択となりました。
 反対27、賛成22で、2つの保守会派も反対に回ったためです。
 同時に自民党議員から出されていた推進の発議案も同様に否決されました。
 直前までハラハラしましたが、なんとか阻止できてよかったです。
 ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
 ふなばしネット 麻生 』


.. 2015年12月22日 09:49   No.994003
++ 柳田 真 (大学院生)…105回       
生涯かけて伊方原発に反対し、闘いぬいた人、東京新聞連載も
 |  近藤誠さん偲ぶ会に四国4県・広島・大分・関西・東京から160人
 |  原発ゲート前で抗議集会と八幡浜市内で偲ぶ会・盛況
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◎近藤誠さん(68歳)が、ガンで亡くなられた。12月20日(日)愛媛県八幡浜市内で偲ぶ会がひらかれた。四国電力伊方原発に反対して生涯をかけて闘いぬかれた人であり、東京新聞に連載-「別冊南海日日新聞」を執筆されていた人、私たちにとっては「再稼働阻止全国ネットワーク」の共同代表の一人であった人でした。伊方原発の再稼働反対の闘いの最中でもあり、かけがえのない人をうしないました。
◎偲ぶ会は、前半は伊方原発ゲート前での抗議集会、後半は、八幡浜市内での室内集会でした。どちらも多数の参加者で、地元愛媛県をはじめとした四国の4県、海をへだてた反対側の広島県や大分県、関西圏の人々、それに関東からは、福島県大熊町議の木幡ますみさん、たんぽぽ舎と再稼働阻止全国ネットワーク関連6人が参加しました。(全体160人)
◎ゲート前の抗議集会は、闘いぬいて病気で倒れた故人の意思にふさわしい集会でした。ノボリ旗と横断まくが林立し、さらに「原発に怒っている・地元の竜王さま」-4人が棒で支えてもち歩いた-も登場してにぎやかに、きびしく四国電力伊方原発への抗議がおこなわれました。
◎八幡浜市内のホテルの大広間でおこなわれた偲ぶ会は、多くの人の感動的なスピーチがありました。近藤誠さんの遺志をうけつぐぞの声や、第2.第3の近藤誠さんを!のあいさつも続きました。機会を見つけて紹介します。
 又、堀内美鈴さんが決意表明された「近藤誠さんの遺志を継いで」の文も感動的です。次号で紹介する予定です。

◎参考新聞記事

「反原発」遺志継ぐ   (2015年12月21日愛媛新聞より)

  市民団体「伊方原発反対八西連絡協議会(八西協)の中心メンバーとして40年以上にわたって活動してきた近藤誠さん(10月15日死去、68歳)の追悼集会が20日、八幡浜市内で開かれ、県内外から駆けつけた約160人が遺志を受け継ぎ、反原発を訴え続けることを確認した。
 「八幡浜・原発から子どもをまもる女の会」の斉間淳子さん(72)ら長年活動をともにしてきた有志が開催した。広島県出身の近藤さんは瀬戸内海の汚染調査で訪れた伊方町で原発建設計画があることを知り、1971年に移住。地域紙の記者を務めながら、八西協の活動のほか、日本で初めての原発裁判となる伊方1号機設置許可取り消し訴訟(73年提訴)などに関わった。
 「再稼働反対」「廃炉で安心」などのメッセージを書いたポールを走馬灯のように立てた会場で、参加者は思いを語り合いながら、反原発を一貫して訴え続けた近藤さんの人柄をしのんだ。集会に先立ち、伊方町九町の伊方原発前で抗議活動を行い、亡くなる4日前にも同地で「原発のない社会づくり」などを求めた近藤さんに思いをはせていた。(加藤太啓)


.. 2015年12月22日 11:48   No.994004
++ 鈴木 薫 (幼稚園生)…1回       
季刊・反原発雑誌「NONUKES VOICE」6号の
 |  特集 脱原発と反戦・反安保「菅直人元首相へのインタビュー記事」
 |  “いまこそ、私の話を聞いてほしい なぜ、あの時、
 |  情報が正しく伝わらなかったのか?”に寄せて
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

  3・11直後に福島第一原発で生じた一連の出来事の中で、3月12日の朝の菅元首相の現場訪問は しっかりと記憶に残っている。 
 この現場訪問は、一部の人達が批判している様に パフォーマンスの意味が大きかったのか。 菅元首相が現場訪問を決めた時、官邸はどんな状況だったのか。
 菅元首相は 当時 官邸で知らされた原発事故の情報について語っている。 これらの情報が 菅元首相を現場へと向かわせたのだとしても 十分に納得できる話の内容だ。
 安倍首相は、原発事故後の2011年5月20日付のメルマガで「やっと始まった海水注入を止めたのは、なんと菅総理その人だったのです」などと書き、菅元首相は安倍首相を名誉棄損で訴えていた。
  この裁判は、この対談の聞き手の槌田敦氏も知らないことでほとんどマスコミは取り上げていない。
 2015年12月3日には、この裁判の判決が東京地裁で行われ菅元首相の訴えは認められなかったが、菅元首相はなぜ裁判まで起こす気になったのか。
 本稿には、この原発事故を政治に利用していく人達の行動がはっきりと書かれている。
  本誌の中で 反原連のミサオ・レッドウルフさんが、菅元首相のことに触れられているところがある。
 野田首相と反原連とが官邸で面談した時、菅元首相は同席してもうつむいて無言だったが、最近は野党の感覚が戻ってきているとご自身が話していることを紹介されている。
 当時の首相であった菅氏も 変化してきているのだ。
  この16頁にも及ぶインタビュー記事は、その変化を反映してかいろいろな当時の出来事をかなり実態に近く話されたのではないだろうか。
 事故当時の首相が語る状況は、それらが重大な原発事故時にどの組織が対応するのか、誰が命令を下すのかなどという基本的な問題から生じている部分も多い。
 これらの基本的な問題は、菅元首相が変わった様にしっかりと変えられているのだろうか?



.. 2015年12月22日 11:58   No.994005
++ 柳田 真 (大学院生)…106回       
関西電力高浜原発、再稼働の動き急速進行中
 |  経産大臣の福井訪問 福井県知事と関電社長の会談、福井地裁24日
 |  反撃の闘いを急ごう、抗議声明・メール・ハガキを出そう、
 |  関西電力東京支社へ抗議-24日(木)17時30分より
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◎高浜原発が「急速な動き」です。政府・経産省も、福井県知事も、福井裁判所も皆一斉に早期再稼働へ動いています。12月20日(日)林経産大臣の福井訪問に対し現地の人々が福井県庁、兵庫県庁とその他の地で抗議しました。
 22日(火)、お昼のニュースで福井県知事が再稼働に同意したと報じています。このあと24日(木)の福井地裁決定で一気に行きそうです。
 電力会社、国(経産省)、福井県知事はいずれも24日の福井地裁の結論は「勝ち」とみこしてどんどん、原発再稼働の諸準備を押しすすめているとしか思えません。裁判所もみくびられたものです。(三権分立-司法の独立は本当?)
 伊方原発よりも先に高浜原発が再稼働される状勢です。

◎原発推進側の急速進行と準備に対して、これに対する運動側の状勢づくりが急務です。
 各地で会議を開き、反撃を急ぎましょう。抗議声明やメール・ハガキを出す準備をしよう。大衆行動で原発再稼働に反撃しよう。

◎東京では、再稼働阻止全国ネットワーク(5団体と個人で構成)が、24日(木)17時30分より関西電力東京支社へ緊急申し入れ抗議行動をおこないます。
高浜原発動かすな!大飯原発動かすな!
 12月25日(金)は、たんぽぽ舎が17時30分より、関西電力東京支社へ恒例の毎週金曜抗議前段の行動としておこないます。
 ぜひ多くの人の参加を。プラカード、ノボリなどもたくさんご持参下さい。ハガキも準備中。
 12月24日(木)17時30分より18時30分関西電力東京支社へ緊急申し入れ抗議行動
 12月25日(金)17時30分より18時00分関西電力東京支社へ恒例の抗議行動
※関西電力東京支社は、富国生命ビル前(地下鉄三田線内幸町駅A7出口すぐ)
 です。


.. 2015年12月24日 08:06   No.994006
++ 工藤わかめ (小学校中学年)…12回       
原発、軍需産業の果てしなく続く腐れ縁の世界、
 |  この世界を断ち切るためにできることをしていく、とにかく声をあげる
 |  核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016
 |  連続学習会第5回「安保法制と原発再稼働」に参加して
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

  12月19日(土)、2016年3月27日開催予定、「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム」に向けての学習会がスペースたんぽぽで行われた。参加者48名。
 講師の山崎久隆さんの約1時間半の講演の後、約40分にわたって参加者の熱心な質問が続いた。

◎ 山崎さんの話は軍事、原発輸出の実際の状況、その背景。
 日本の原発産業の抱えている問題等広範囲に渡り、軍需産業と原発産業のよく似た構造など興味深い話が続いた。
 予測はついてはいたが、「ここまでひどかったか」と言うのが、率直な感想。3.11を経験し、放射能災害の恐ろしさを経験しているはずの日本が再稼働を強行する。積極的に原発輸出を行う。ずっと疑問に思っていたことだ。

◎ 原発の主要企業、東芝、日立、三菱重工。これらはそのまま主要軍需企業でもある。そのうち東芝は、本体を揺るがすほどの赤字企業アメリカのウエスチングハウスを抱え、三菱重工もまた、フランスアレバ社との提携が経営を泥沼状態に陥れている。それでも国策なので、原発維持に邁進し、国内では困難な新規建設を外国に求める。原発はどこの国でも高くつくため、結局なかなか計画が進まない。(大変喜ばしいことなのだが・・・。)でもここで被った損失は一体誰が被るのだろうか?私たちの電気代?税金?とにかく東芝という企業、三菱重工という企業をつぶさないため、日本の国民もインドやトルコやベトナムの人たちもどうなってもいいという本音があからさま。そしてご主人のアメリカやフランスの赤字部分まで日本が背負わされるのか?

◎ 原発技術は当然、核兵器技術につながる。アメリカのお気に召さない国に対しては、査察、査察とうるさくするが、原発市場を開拓したいインドに対してだと核兵器につながるのに目をつぶる。広島、長崎の原爆犠牲者の人たちの切実な祈りを一体どう考えているのだろうか。
 果てしなく続く原発、軍需産業の腐れ縁の世界。この世界を断ち切るために「できることをしていく」「とにかく声をあげる」これがこの学習会の結論だったように思う。


.. 2015年12月24日 08:35   No.994007
++ 近藤誠氏追悼集会 (幼稚園生)…1回       
.『近藤誠さんの遺志を継いで』
 └──── 12月20日(日)近藤誠さんを偲ぶ会

◎1945年8月6日。
 広島で原子爆弾が炸裂し、一瞬で全てが破壊しつくされてしまいました。現在の町の姿からは想像することもできません。けれども瀬戸内海を隔てた愛媛県にはキノコ雲を見たという人や、被爆してふるさと愛媛に帰られた方々がおられます。熱線と爆風、放射能の地獄を生きのびた人々は、後遺症とたたかいながら「二度と戦争をしてはいけない。核兵器を使うようなことがあってはならない。核と人類は共存できない」と訴え続けておられます。
◎ それでもなお「核の平和的な利用」だと原爆から原子力開発と言い方をすりかえて、国策として原発が作られ動かされてきました。
 いまや日本には広島原爆の90万発分の放射性廃棄物(死の灰)がたまっています。そのなかのプルトニウムは数キログラムもあれば核兵器に転用されてしまいます。
 この核のゴミはこれから10万年間という気が遠くなるほど長期の管理をしなければなりません。けれどもその処分地も処分方法も決まっていません。さらに原発はひとたび事故が起きて暴走を始めれば、広大な範囲に半永久的に放射能汚染の被害が及びます。
◎ 私たちの先輩方は原発が建てられるのを必死で止めようとしました。四国で唯一の原子力発電所、四国電力伊方原発が造られようとしたとき、伊方町を中心にした住民たちは「核と生命は共存できない。子孫に禍根を残さないために原発を止めることがいま生きる大人の責任」と立ち上がりました。
 その多くは既に亡くなられましたが、40年以上たったいまでも当時のことを話して下さる方がいらっしゃいます。わら草履をはき乳飲み子を抱いて、山を越え谷を下って延々と役場まで歩いたこと。豆のおにぎりをつくって出かけたこと。恐ろしい思いをふりきって冷たい地面に座りこんだこと。大変なご苦労をもいとわず反対し続けて下さった方々は、あとに続く者たちをおもんばかって、後のち悲惨なことが起きないようにとの一心であられたと思います。

.. 2015年12月25日 08:12   No.994008
++ 近藤誠氏追悼集会 (幼稚園生)…2回       
◎ にもかかわらず、2011年3月11日、それまで「絶対に起こらない」と言われてきた深刻な原発事故が現実に起きました。東京電力福島第一原発原発の炉心溶融事故は今も続いており、東日本では放射能汚染で地域社会が崩壊し、壊滅し、住めない国土を作ってしまいました。
 被害を受けた人々の避難生活と苦しみには終わりが見えません。毎日、何千人もの人々が被ばくを強いられながら収束作業にあたっています。いつまで続けなければならないのか、いつまでもちこたえられるのか、誰にも分かりません。でも全てが私たちの後の人々に重くのしかかっていくことだけはまちがいありません。それなのに国は川内原発を再稼働させ、続いて伊方原発や高浜原発を動かそうとしています。
◎ 広島、長崎、チェルノブイリ、そして福島は「核の平和的な利用」などまやかしであること、私たちや子孫の未来への希望を奪ってしまうことをはっきりと示しました。私たち人類は許されない過ちを何度もくり返してしまいました。
 福島の悲惨な現実を生きているいま、一筋の救いと希望の光は大勢の人々が過ちに気づき、もうくり返すまいと立ち上がっていることです。
 伊方のとなりの八幡浜市では、再稼働について住民投票を求める署名活動が取り組まれ、有権者の3分の1を超える1万1175筆が提出されました。
 伊方町では、再稼働の賛否を問うアンケートで1426軒の町民のみなさんのご協力を得て、反対が過半数を超えました。
 さらに福井地裁は、高浜原発の運転差し止めの仮処分を決定しました。その判決文では伊方裁判の最高裁判決が引用され、原子力規制委員会の新規制基準が緩すぎることが指摘されました。たとえ国策といわれようとも屈することなく住民たちが貫き通した信念が時空を超えて生きていることが歴史的に証明された瞬間でもありました。
◎ 伊方の地で、最期まで反原発を訴え続けた近藤誠さんは「声をあげ続けないかんよ。やめたらいかん。」と、ことばを遺されました。伊方原発が造られるまえから半世紀近くにわたって続く、圧倒的大多数の地域住民の声、願いはひとつです。伊方原発を動かさないで下さい。もうこれ以上、核の被害で苦しめないでください。国や県が原発廃炉を決断するまで、私たちは声を上げ続けます。
 いま声を上げることができないこれから10万年後に生まれてくる子々孫々のぶんもあわせて何度でも訴え続けます。
 そしてかならず伊方を止め、廃炉にすることをここに宣言いたします。
                   2015年12月20日
                    参加者一同



.. 2015年12月25日 08:24   No.994009
++ にしざきやよい (中学生)…48回       
関電前、経産省前、官邸前、国会前、希望のエリア、
 |  響く「原発いらない!再稼働反対!」そして今回もサンタ登場!
 |  12月18日第176回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

◯ 関電前は、まばらに人が行き交う、ビラを受け取る人は、少ない。それでも、集団の前の人が受け取ると続く人も受け取って行く、つい受け取ってしまった人も、「読んで、興味を持ってね」と、思いながら、後ろ姿を見送る。
 年内も押し詰まり、残業の人も多いのか、富国生命ビルの窓々は光々と明かりがついている。残業ですね、皆さん。ちょっとお騒がせですが、今日もコールいたします。
 「原発いらない」「電気は足りてる」ですよ。ホント、もう何度も言わせないで下さいよ。関電さん。
◯ で、経産省前、ここでは、「福島第一原発事故は、終わってない!再稼働より、事故収束!」お役人さん、耳にタコでタコ大っきくなり過ぎて聞こえないですかね。では、今少しボリューム上げましょうかね。双葉町のお母さんの声、聞こえてますか、怒りと悲しみで、震えますよ。マッタク!エエカゲンニセイヤ!ってかんじ。
◯ さて、今日もサンタさんが、官邸前・国会前・希望のエリアに出没、脱原発チョコレートを配ってました。大好評で、みんなチョコをほおばって、
ハッピー(^.^)。
 先週の国会前は、銀杏の落ち葉が道路を埋め尽くして、街路灯に輝く、鮮やかな黄色い絨毯のようだったのに、今日は車に踏まれ、埃っぽい黄土色。初雪は暖冬で遠く、次にこの路上が輝くのは何時だろう。この霞ヶ関だって時折、凄く美しい時が有るんだ。月の夜、雪の夜、新緑の夜、紅葉の夜、シンとした都会の静寂、いつか静かな静かな国会前で、雲間の満月を見上げて美しいねって言える日が来ると良いね。って、ワタクシだって、タマには詩的に行く時だってありますわ。
◯ 25日は今年最後の官邸前、「美しい」と心から言える日が、来るように。
一緒にコール納め!今年最後の官邸前抗議で、お待ちしておりますわん(^.^)



.. 2015年12月25日 08:31   No.994010

■--原子力機構業務ほぼ独占
++ 東京新聞 (社長)…1349回          

 関連企業の落札率99%超
   過去5年新規参入もなし

 日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)のファミリー企業・団体への不透明な発注問題で、一般競争入札でファミリー企業が獲得した業務の予定価格に占める落札額の割合(落札率)が、過去5年間の平均で99%を超えていたことが、機構や関係者への取材で分かった。ファミリー企業だけで競争した場合には100%のケースも多数あり、異常な状態になっている。 
 通常、一般競争入札をすると、落札率はばらつきがあるものの、予定価格の80%前後で落ち着くケースが多い。90%超ばかりとなれば、予定価格が漏れていたり、談合があったりする可能性が指摘される。 (中略)
各担当者の話に共通するのは、ファミリー企業以外からの新規参入はほとんどないのが実情のため、価格競争をする必要性を感じていない点だ。その分、税金で賄われている機構予算を節減する機会が失われたともいえる。 (中略)
機構を所管する文部科学省原子力課の担当者は「落札率の状況は承知しているが、予定価格が推測される恐れがあり、コメントはできない」と話した。
(12月18日より抜粋)

.. 2015年12月22日 08:26   No.995001

++ 東京新聞 (社長)…1350回       
原子力機構入札問題 自民、行革相に改善要請へ (関連記事)

日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)のファミリー企業・団体への不透明な発注問題で、自民党行政改革推進本部の行政事業レビュープロジェクトチーム(PT、座長・平将明衆院議員)は、競争入札が形骸化しているとして、機構を所管する文部科学省など関係機関に改善を働き掛けるよう、近く河野太郎行政改革担当相に要請する方針を固めた。(中略)
本紙が入手したPTの調査報告書によると、2011年度以降にファミリー企業だけが参加した競争入札七百十九件のうち、落札率が100%の契約が四分の一に当たる189件に上り、不透明な発注が裏付けられている。平均落札率も99.07%と高かった。入札に参加したファミリー企業16法人のうち、6法人は平均落札率が99%以上だった。 (中略)
 PTは17日に報告書を発表予定だったが「桜田義孝推進本部長から手続きに不備があるとの理由で中止の指示があった」(平氏)として先送りされた。
(12月18日より抜粋)

.. 2015年12月22日 08:41   No.995002
++ 東京新聞 (社長)…1351回       
若者が行動した1年

 横浜市青葉区の無職 小松崎博さん(65)

 今年は若い人たちが全国で反原発、反安全保障関連法で立ち上がった1年だった。原発をめぐる状況は厳しいが、この動きは必ず未来につながる大きな力になる。それまで私も声を上げ続ける。

 東京都墨田区の自営業 今井伸子さん(66)

 3.11の前から原発は危ないと漠然と思っていたはずなのに、ほとんど何もできず、あの日を迎えてしまった。だからこそ今、デモに参加し続けている。自分の思いをちゃんと訴えたい。
(12月19日朝刊1面「金曜日の声・官邸前」より)


.. 2015年12月22日 09:54   No.995003
++ 東京新聞 (社長)…1352回       
再生エネに言及せず 首相 パリ協定後も原発優先 原子力防災会議

  安倍晋三首相は18日、首相官邸で開いた原子力防災会議で、今後の日本のエネルギー政策について「原子力はどうしても欠かすことができない」と強調した。国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で、温室効果ガスの新たな削減目標が採択されたことを受けた発言だが、太陽光や風力など再生可能エネルギーを普及させる必要性には触れなかった。(中略)
 首相は、原発利用に際し「安全性の確保が最優先」と指摘。原発事故が起きた際は「政府が責任を持って対処する」と述べた。しかし、原発周辺自治体では事故が起きた場合の避難計画がきちんとできていないほか、行き場のない使用済み燃料の問題が解決されていないなど、国民の不安は解消されていない。
   (12月19日朝刊3面より抜粋)



.. 2015年12月22日 10:39   No.995004
++ 東京新聞 (社長)…1353回       
高浜 避難計画を了承 政府原子力防災会議

  政府は18日、原子力防災会議(議長・安倍晋三首相)を開き、再稼働手続きが進む関西電力高浜原発(福井県)の周辺自治体の避難計画を了承した。(中略)
 安倍首相は会議で「広域避難では3府県が緊密に連携してほしい。万一、事故が起きた場合、政府が責任を持って対処する」と述べた。高浜原発は半島の付け根近くにあり、事故時に住民が孤立する地域が出る可能性がある。孤立地域の住民は放射線対策工事をした施設に屋内退避し、関電が準備する船やヘリコプターで避難する手順も盛り込んだ。
 関電は高浜3、4号機の再稼働を目指しているが、福井地裁が差し止めの仮処分を決定し、これが覆らない限り動かせない。関電は異議を申し立てており、福井地裁が24日に決定を言い渡す。
   (12月18日夕刊2面より抜粋)


.. 2015年12月22日 11:14   No.995005
++ 朝日新聞 (社長)…461回       
原発避難指示 把握15% 福島 政府調査、1.9万人回答
  4割が家族離散を経験     (12月19日3面より見出しのみ)


.. 2015年12月22日 11:40   No.995006
++ 福井新聞 (小学校低学年)…6回       
再稼働に反対 県庁前で抗議 県内外30人

  関西電力高浜原発3.4号機の再稼働に反対する県内外の市民約30人が20日、林幹雄経済産業相と西川知事の面談に合わせ、県庁前で抗議活動を行った。
 昼すぎから10数人が集まり始めた。夕方にはさらに増え「高浜原発再稼働反対」「命を守れ」「知事は再稼働に同意するな」とシュプレヒコールを上げた。
 関係者を乗せたとみられる車が県庁に入る際には「知事は県民の声を聴け」などと書かれたプラカードを掲げた男性が駆け寄ろうとして警備員ともみ合う場面があった。 反対市民らに抗議し街宣活動を行う団体もあり、現場は一時騒然となった。 (12月21日より)


.. 2015年12月22日 12:10   No.995007
++ 東京新聞 (社長)…1354回       
高浜原発「安全確保」と報告 福井県専門委が知事に

  福井県原子力安全専門委員会は19日、関西電力高浜原発3、4号機(同県高浜町)について「ハード、ソフト両面で工学的な安全性が向上しており、必要な対策は確保できている」との報告書を西川一誠知事に手渡した。知事は専門委の中川英之委員長(福井大名誉教授)との会談で、高浜原発を視察する意向を示した。
 知事は2基の再稼働に必要な地元同意について、報告内容を踏まえ、近く最終的な決断をするとみられる。
 報告書は、関電の安全対策や原子力規制委員会の審査は適切だったとした。中川委員長は会談後、記者団に「原発が異常な状態になったときに、正常に戻す対策ができている」と述べた。(共同) (12月19日 TOKYO Webより)


.. 2015年12月22日 13:42   No.995008
++ 東京新聞 (社長)…1355回       
都民6割「東電以外」検討 電力自由化 より安く/原発の電気いや
  脱原発志向 東京・新潟とも7割 本紙・新潟日報合同世論調査

  来年4月に始まる電力の小売り自由化で、電気の購入先を東京電力から新しい電力販売業者に代えようと考えている東京都民が6割に上ることが、本紙と新潟日報の合同世論調査で分かった。料金がより安いところがあれば代えたいという理由が最も多いが、「原発でつくられた電気を使いたくない」を理由に挙げた人は2番目に多かった。また東京、新潟とも7割が将来的には原発をゼロにし、再生可能エネルギーを軸に取り組むべきだとの意思を示した。
 調査は、東電福島第一原発事故から5年を前に、原発に関する意識を調べるために実施。今月12日から16日までの5日間、18歳以上を対象に、東京と新潟でそれぞれ1000人、計2000人から有効回答を得た。
 電力の小売りが自由化されると、これまでは地域の大手電力会社に限られていた電気の購入先が、一般家庭でも自由に選べるようになる。
 購入先を切り替えるかどうか尋ねたところ、東京では6%が「切り替える」、56%が「すぐではないが検討する」と答えた。合わせて6割超の人が、東電から別の事業者に購入先を切り替えようと考えているとの結果が出た。(後略)
    (12月20日朝刊1面より抜粋)



.. 2015年12月22日 13:47   No.995009
++ 河北新報 (幼稚園生)…4回       
<脱原発県議の会>宮城有志20人が結成

  宮城県議会(定数59)の有志20人が18日、「脱原発をめざす県議の会」を設立した。国の原発政策に異議を唱える県議が党派を超えて結集し、東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の再稼働反対を訴える。めざす会によると、原発立地14道県議会で「脱原発」をうたった組織の設立は初めて。(14面に関連記事)
 県庁議会棟であった設立総会で、会長に就いた呼び掛け人の佐々木功悦氏(みやぎ県民の声)は「女川原発の再稼働問題は県政の最重要課題。県民の命を守るために原発は廃止するべきだ。代替エネルギーについても検討し、全国に発信したい」とあいさつした。
 めざす会は(1)原発依存からの脱却を目指す (2)女川原発再稼働に反対か慎重な対応を求める市民に同調する-を行動の柱とする。原発の学習会や、脱原発を訴える団体などと意見交換会を重ねる。
 メンバーは民主党系のみやぎ県民の声(10人)と共産党県議団(8人)、社民党県議団(2人)、無所属の会(同)の4会派から集まった。過半数を占める自民党・県民会議(32人)からの参加者はいない。
 東北電は2017年4月以降の女川原発再稼働を目指す。県議会は意見書や請願の審査を通じ、再稼働の是非に関し判断を迫られる可能性が大きい。
   (12月19日)

.. 2015年12月22日 14:04   No.995010

■--惨劇に翻弄「小さき人々」の歴史書いた
++ 東京新聞 (社長)…1340回          

  アレクシエービッチさん-ノーベル文学賞記念講演

  講演では、第二次世界大戦やソ連のアフガニスタン侵攻で家族を失ったり、惨劇を目の当たりにした「小さき人々」の声をあらためて紹介。戦争の歴史では英雄の武勇伝が描かれがちなのに対し、「私は英雄を求めてはいなかった。注目されない目撃者や参加者の物語を通じて、歴史を書いてきた」と強調した。
 チェルノブイリ原発事故で被害を受けた人々の証言を集めたノンフィクション作品「チェルノブイリの祈り」で知られるが、祖国も甚大な被害を受けただけに「(原発事故の作品は)長年書くことができなかった」という。 (中略)
 アレクシエービッチさんは、来年春に福島を訪問する予定。6日の記者会見では、東京電力福島第一原発事故について「チェルノブイリ事故以上に原子力エネルギーの危険性を世界に示した」と述べている。
   (12月8日夕刊1面より抜粋)


.. 2015年12月15日 08:29   No.993001

++ 東京新聞 (社長)…1341回       
子どもの心 照らしたい 故郷を応援 タレントなすびさん

  「なすび」という名前を聞いて、ナスのような長いひげ面を思い出す人は多いだろう。テレビ番組の企画で懸賞で獲得した物だけを食べる生活を1年半も続け、全国区の人気者になったタレントさん。あれから17年。今、なすびさん(40)は故郷の福島で、復興応援団として八面六臂(ろっぴ)の大活躍をしている。素顔は意外に真面目。胸に秘める決意は「福島の子どもたちが引け目を感じないように、背中を見せてやりたいんです」。思いのたけを聞いてみよう。 (中略)
 食堂が津波でぼろぼろになっていて、そこの人たちが「ごめんね、なすびちゃん、あんたのサインや写真や、全部流されちゃった」と寂しそうに言うんです。僕との思い出なんか、そんなに大切にしてくれるのかと泣けてきた。高校の仲間にも「俺たちが声をあげても誰も聞いてくれない。おまえは有名だから力になるんだ」と励まされました。僕でも役に立つんだと思ったとき、故郷の福島を裏切らないと決めたんです。 (中略)
 イベント会場などに行くと、子どもたちが僕の顔を指さして「あー、なすびだー」と騒いでくれます。それが一番、うれしいですね。福島の子どもは、大人になって県外に出て行けば、差別や区別を受けると思います。多分、それはある。でも、少しでも状況がよくなるように、子どもが胸を張れるように、明るくて楽しい福島の土台をつくってあげたいと思います。
     (12月8日朝刊4面3・11後を生きる
       「坂本充孝のふくしま便り」より抜粋)


.. 2015年12月15日 08:35   No.993002
++ 東京新聞 (社長)…1342回       
福島事故後 天下り38人 もんじゅ請負先など横滑り
  原子力機構

  高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を運営する日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)が、機構OBらが経営する「ファミリー企業」と不透明な契約を続けている問題で、福島の原発事故後もOB38人が20法人に天下っていたことが分かった。機構は、契約のあり方を抜本的に改善するとしていたが、疑念を招く根本原因であるOB問題は実質的に手付かずだったことになる。
  (中略)
  これらはいずれも、数年前までもんじゅなどに携わってきた人物が、業務の請負先のトップや現場責任者に横滑りする形だ。後任の機構職員らは、先輩や上司だった人物を相手にすることになり、ミスがあっても口を出しにくく、発注を打ち切りにくい風土を生みだしかねない。 (12月9日朝刊1面より抜粋)


.. 2015年12月18日 08:48   No.993003
++ 東京新聞 (社長)…1343回       
断層論議 見えぬ決着 青森・東通原発
  運転10年、再稼働できず

  東北電力東通原発(青森県東通村)が8日、2005年の営業運転開始から10年を迎えた。東日本大震災以降の長期停止で実働は5年余り。東北電が17年4月以降を目指す再稼働は、敷地内断層をめぐる議論の長期化で道筋が見えない。
 原子力規制委員会は活断層の存在を前提とした審査を示唆しており、東北電は徹底抗戦か戦略転換かの岐路に立たされている。 (後略)
    (12月9日朝刊27面より抜粋)


.. 2015年12月18日 09:00   No.993004
++ 東京新聞 (社長)…1344回       
恥ずかしい国   鎌田 慧

  「連合」ってなんだ。682万人の労働者が参加する「ナショナルセンター」。でもさっぱり存在感がない。経団連の影に隠れているわけではないようだが、控えめで前にでてこない。
 そのうち力を出すだろうと期待がないわけではないが、原発事故に伴い労働者が被ばくしても、集団的自衛権の行使容認が閣議決定されても、まるで眠りこけたままだ。
 原発や兵器産業の大企業が組織の重要部分を占めている。とはいえ、いのちと生活に無関心な労働組合ってなんだ。
 派遣労働者は死ぬまで派遣労働者という残酷な法律が作られた。今度は雇った労働者を経営者が気にくわなければ、勝手にクビにしカネを投げ与えてすむ、「解雇の金銭解決」が認められようとしている。これを止められない連合は誰と連合しているのか。
 「カネをもらって転職したら」と経営者はいいたいようだ。しかし「カネでない魂の問題だ」という労働者がいる。人間の尊厳、労働者のプライドをなめてはいけない。
 労組をつくろうとして解雇される「不当労働行為」もカネで解決されるなら、これはもう戦前の暗黒時代に逆戻り。いまでさえ、会社や上司にもの申すと、生意気、反抗的とクビにされがちだ。「カネさえ払えばいいだろう」。そんな恥ずかしい社会を「美しい国」というのですか、安倍さん。 (ルポライター)
    (12月15日「本音のコラム」より)


.. 2015年12月18日 11:22   No.993005
++ 沖縄タイムス (幼稚園生)…1回       
戦争、原発 死線くぐる 2つの国策 怒りと無念 2度失った「安住の地」
  福島 満州に苦難の記憶重ね

  東京電力福島第一原発事故では多くの人が古里を失い、福島県では今も10万人以上が県内外で避難生活を送る。その中には、満蒙開拓団として旧満州(中国東北部)に渡り、死線をくぐって引き揚げた人たちもいる。戦争と原発。2つの国策は人々を翻弄し、怒りと無念さを残した。 (中略)
 福島県三春町の仮設住宅。全村避難が続く葛尾村から移り、独り暮らしを続ける岩間政金(90)は「国が手のひらを返せば全部がだめになる。むなしいもんだ」と、ため息をついた。(中略)
 それでも、より深刻なのは「原発だ」と言い切る。「放射能は目に見えないから戦えない。本当に厄介な代物だぞ」
 戦争も原発も「国が進めて庶民が犠牲になる」と実感する。仮設住宅では、老人の孤独死も珍しくない。それも犠牲者だ、と思う。「原発はいろんなものを壊したが、又動き始めた。これも国策なんだな」。冷たい北風を肌に感じながら、岩間は遠くの山に目をやった。その向こうには、気の遠くなるような廃炉作業が続く福島第一原発事故がある。
   (12月15日「私たちはどこへ 戦後70年」より抜粋)


.. 2015年12月18日 11:29   No.993006
++ 東京新聞 (社長)…1345回       
伊方海水漏れ 約9万4千リットル 放射性物質含まず

  愛媛県と四国電力は15日、定期検査中の四国電力伊方原発1号機(愛媛県伊方町)で、タービン建屋地下1階の配管から冷却用の海水約9万4千リットルが漏れたと発表した。 (後略) (12月15日2面より抜粋)


.. 2015年12月18日 11:36   No.993007
++ 東京新聞 (社長)…1346回       
福島2号機事故 悪化の一因 逃がし弁作動装置溶ける?

  東京電力は17日、福島第一原発事故の際、2号機で原子炉圧力容器内の蒸気を抜いて圧力を下げる「逃がし安全弁」と呼ばれる弁を作動させるための装置の部品が、高熱で溶けていた可能性があると発表した。「原子炉の圧力を下げる作業が難航し、注水が遅れた要因の一つとなった可能性もある」としている。
 東電によると、溶けた可能性があるのは逃がし安全弁を作動させるために窒素ガスを送り込む「電磁弁」と呼ばれる装置のゴム製シール材。耐熱温度は約170度だったが、検証の結果、高温だと短時間の使用にしか耐えられないことが分かったという。
 2号機では事故4日目の2011年3月14日、事故発生直後から原子炉に注水を続けてきた冷却装置が停止、消防車による代替注水を試みたが、原子炉圧力が高く水が入らなかった。
 東電は圧力容器の蒸気を抜くため仮設バッテリーを使って8個ある逃がし安全弁を開く操作をしたが難航。操作するうち、弁が開いて注水が可能になった。
 これまで弁が開かなかった理由は未解明とされていたが、東電は、電磁弁のシール材が溶け窒素ガスが漏れ、逃がし安全弁が作動しなかった可能性があるとしている。再稼働を目指す柏崎刈羽原発(新潟県)では長時間の使用に耐えられるシール材に交換する方針という。
    (12月17日夕刊1面より)



.. 2015年12月18日 12:44   No.993008
++ 東京新聞 (社長)…1347回       
福島県「住宅無償」打ち切り 自主避難者対象 家賃を2年補助

  東京電力福島第一原発事故の避難区域外から避難した「自主避難者」への住宅無償提供を福島県が2016年度末で打ち切る方針をめぐり、その後も住み続ける避難者に、同県が家賃6万円程度を上限に17年度は半額、18年度は3分の1を補助する方向で検討していることが分かった。年内にも正式に決定する。
 福島県の推計では、県内外への自主避難者は約9千世帯、約2万5千人。補助は低所得世帯や、県内に家族を残したまま母子避難する世帯などが対象となる見込み。
 県関係者によると、県が家賃6万円以下の民間賃貸住宅を災害救助法に基づき「みなし仮設住宅」として避難者に提供していることを踏まえ、補助の対象となる家賃の上限額を設定。期間は無償提供打ち切り後2年間とする。(中略)
 福島県は今年6月、自主避難者への住宅無償提供を16年度末で打ち切る方針を発表していた。
    (12月15日朝刊3面より抜粋)


.. 2015年12月18日 12:49   No.993009
++ 東京新聞 (社長)…1348回       
東芝とエンロン   竹田茂夫

 東芝の不正会計問題で旧経営陣の刑事告発が論議され始めたという。手心を加えた会計監査法人にも制裁が加えられるはずだ。だが、何を裁くべきか。利益の虚偽記載で日本の企業や市場に疑念を生じさせたことだけが罪なのか。投資家や市場は「公共性」のごく一部を代表しているにすぎない。
 米国エンロンの例を考えてみよう。同社は1990年代に、パイプライン網の会社から規制緩和の時流に乗ってインフラ事業と取引仲介業の巨大企業へと変身を遂げた。度重なる実業の失敗を隠すために活用されたのが証券化や時価会計や事業の簿外化といった法と金融のトリックだ。不確実性にあふれる将来を無理やり「現在価値」に一次元化しようとしたのだ。エンロンの教訓は規制緩和の内実、つまり経営者の貪欲や傲慢や企業組織の病理と同時に虚業を生む市場原理の危うさを明らかにした点にある。
 先月末の東芝の発表によれば原発商売の先行きについて減損の必要はない、つまり十分にもうかるはずだという。ただし、今後15年間に原発子会社が全世界で64基の原発を受注するという前提が設けられている。幹部自身がありえないとするこの数字を達成して、本体の破綻を避けるためには、現政権の原発再稼働・原発輸出路線の先兵になるほかはないように思われる。 (法政大教授)
     (12月17日朝刊「本音のコラム」より)


.. 2015年12月22日 08:17   No.993010

■--多くの知識人
++ 冨塚元夫 (大学生)…78回          

雨宮処凛さんは「多くの知識人のこれまでの平和運動を超える運動をやっている」
 |  日本が戦争する国になることを阻止するには、貧困といかに戦うかから始めなければ
| 12月7日(月)学習会で雨宮処凛さんと対談して
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア) 

12月7日 スペースたんぽぽ学習会で雨宮処凛さんと対談しました。
 雨宮処凛さんのお話を聞いて感じたのは、彼女は「多くの知識人のこれまでの平和運動を超える運動をやっている」ということです。なぜかというと「現在の差し迫った課題は貧困層の右傾化にどう対応するか?」ということだからです。

 12月10日(木)の東京新聞「本音のコラム」で竹田茂夫さんは「深部の憎悪と暴力」と題して、世界的に共通な極右化現象は社会の深部から立ち上がる憎悪に由来しており暴力を伴うと指摘しています。ドイツでも極右政党ペギーダが支持を広げており、進歩派の左派党(リンケ)支持層の4分の1がペギーダに親近感を持っているそうです。中流以上の人々やその権益を守る既成政党への反感が政治的立場を超えて共有されているのです。
 文のしめくくりは「ヘイトスピーチにはカウンターで対抗するとしても、社会の深層から立ち上がる憎悪と暴力にはどう対処すべきか」と問かけています。非常に難しい問題提起をしています。このコラムを読んで、3日まえの雨宮処凛との対談を思い出しました。
 彼女は貧乏のどん底の時右翼思想に惹かれました。あまりに貧乏な時は自分が生きていることの意味を感じられず、自殺願望に取りつかれます。家族も、友達も、会社も、地域もすべて自分を認めてくれない(自分のいる場所でない)人にとって、すべてを飛び越えて「国家」が自分を認めてくれると思いたいのです。国家のために国家の敵(左翼、中国、韓国、沖縄の人々など)と戦い死ぬことが唯一の生きがいになるのです。しかし、実は国家が自分を認めてくれているのは幻想だとわかると、貧困を押し付け他者との関係を奪っているのは国家だとわかると、貧困と闘うプレカリアートの戦士になると思います。
 日本が戦争する国になることを阻止するには、貧困といかに戦うかから始めなければならないと思います。
            
.. 2015年12月14日 09:45   No.992001

++ 菅野 (幼稚園生)…2回       
高浜原発再稼働問題が「風雲急を告げる」状態になってきています
 └────  (脱原はりまアクション)

  「福井地裁の仮処分決定が、12月24日14時に」と言う情報が入ってきています。
 大飯仮処分及び高浜異議審の両方の決定がでるとのことです。
  (公開可能情報とのこと)
 福井の弁護団からいま連絡がありました。ひとまずご連絡まで。
 当日の行動等については、また連絡があると思います。



.. 2015年12月18日 08:11   No.992002
++ メイジャー少佐 (幼稚園生)…1回       
本の紹介(安倍政治を許さない人たちへ)
|  ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か
|  對馬達雄 著 中公新書 2349
└──── メイジャー少佐 (ペンネーム)

 『抵抗』の言葉に惹かれて頁を開いた。次の一節が目に止まった。
『ローゼンタール夫人がアウシュビッツに移送される途中で母娘に書き送ったはがき・・・私は泣いています、泣いています。・・・・・私のことを思ってね。』

 『白バラ運動』、『シュタウフェンベルクらによるヒトラー暗殺・クーデターの失敗』以外にも、市民ら(軍人を含む)によるユダヤ人・反ナチの人々の救援活動があったことを初めて知った。それはグループあるいは個人が危険を冒して彼らをかくまい、食料・衣服を提供し、各種証明書を用意し、国外移住を支援することだった。
  これは過酷な状況の中で個人の良心にもとづきヒトラーに抵抗した人々の記録である。本書の一部を引用する。
 「それは「いかに生きるか」という普遍的な問いかけに真摯に応答し行動した人びとについて述べることでもある。」

第一章 圧倒的支持されたヒトラー独裁と市民の抵抗
    *1933年11月の総選挙では投票率95.2%、得票率92.2%
第二章 ホロコーストと反ナチ・ユダヤ人救援ネットワーク
第三章 ヒトラー暗殺計画に関与する抵抗市民たち *暗殺計画は40件余
第四章 反ナチ抵抗市民の死と<もうひとつのドイツ>
第五章 反ナチ市民の戦後


.. 2015年12月18日 08:22   No.992003
++ 新潟日報社 (幼稚園生)…1回       
原発停止 地元67社「影響ない」
  柏崎刈羽原発 本社調査

  東京電力柏崎刈羽原発が地域経済に与えた影響や貢献度を調べる目的で、新潟日報社は12日までに、地元企業100社を無作為抽出して聞き取り調査を行った。
 現在、柏崎刈羽原発は全7基が停止中だが、3分の2の企業が、全基停止による売り上げの減少について「ない」と回答し、経営面への影響を否定した。
 1号機が運転を始めてからことしで30年となったが、原発関連の仕事を定期的に受注したことがあると答えた地元企業は1割余りにとどまった。
 30年間で会社の業績や規模が「縮小」したとの回答が4割を超え、原発の存在が地元企業の成長にはつながっていない実態も鮮明になった。
 東電福島第一原発事故後、柏崎刈羽地域では、原発が約3年9カ月にわたって停止している。このため、経済界を中心に地域経済への影響が指摘されている。地域経済活性化への期待から原発の早期再稼働を求める声があるが、柏崎刈羽原発の再稼働が地域経済を大きく押し上げる原動力となるかどうかについては、疑問符が付く結果となった。(中略)
 特に原発の恩恵で拡大したという企業は少なく、原発が地元企業の成長にほとんど結びついていない実態も浮かび上がった。(後略)
    ◇    ◇
  柏崎刈羽原発の再稼働に向けた国の審査が進んでいます。2016年3月11日で東電福島第一原発事故から5年となるのを前に、原発をめぐる課題をあらためて多角的に検証し、県民とともに原発の必要性を考えていきます。
 ◎経済効果の検証必要
 柏崎刈羽地域の地元企業100社調査では、原発が地元企業に及ぼす経済効果は限定的であることが浮き彫りになった。東京電力福島第一原発事故後の原発再稼働論議では、九州電力川内原発など各地で、「長期停止で地域経済が疲弊している」という説が自明の前提のように語られてきた。そうした説は具体的な根拠に基づかない“神話”だったと捉えることができる。
 柏崎刈羽地域が原発を誘致したのは、地域経済活性化への期待だった。6月、柏崎商工会議所が中心となり、柏崎市議会に提出した早期再稼働を求める請願は「運転停止による負の影響が市内全業種に及んでいる」と強調されていた。
 ただ、原発が地元企業の経営にどの程度影響しているのかという調査事例は少なく、原発立地地域では、原発と地域経済は密接な関係にあると考えられてきた。しかし、今回の調査では立地地域でも、経営上、原発関連の仕事に大きく依存する企業は少ないという結果が出た。
 柏崎刈羽原発6、7号機は、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査が終盤に入っており、来年は再稼働論議が本格化するとみられる。原発は地域経済の発展に貢献するのか。そもそも原発は必要なのか。今後、これらを議論するためには、冷静かつ正確な現状把握と、事実の客観的な分析から始める必要がある。

.. 2015年12月18日 08:37   No.992004
++ 柳田 真 (大学院生)…104回       
高浜原発・再稼働へ急進展か?!
 |  24日大飯・高浜原発の運転差し止め仮処分・異議審の決定
 |  24日(木)関西電力東京支社へ私たちの声を届けよう
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◯福井地裁樋口裁判長は「高浜原発を動かすなの仮処分」(名判決)を出した後、最高裁により、家裁へ転勤させられてしまった(左せん)。
 そのあと、最高裁から3人のエリートが福井地裁へ送られて来た。いわば3人の刺客といえよう(K弁護士説)。沖縄でも裁判長が最高裁から送り込まれた。
 12月24日(木)は「厳しい判決」が予想される。クリスマスプレゼントとして、樋口判決が継続されればうれしいが…。しかし情勢は厳しい。

◯再稼働阻止全国ネットワークは、12月16日に、この情勢を分析し、急きょ、関西の仲間に連帯して、12月24日(木)17時30分より18時30分に、関西電力東京支社への行動を決めた。ぜひ参加してほしい。我々の声を関西電力へ届けよう。
 樋口裁判長の魂を引きつぐ判決を期待する!
 高浜原発の再稼働を認める判決を出すな!

     記

 日時:12月24日(木)17時30分より18時30分の1時間
 場所:関西電力東京支社前(日比谷 富国生命ビル前)
 主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」 TEL 070-6650-5549


.. 2015年12月18日 09:06   No.992005
++ 西村俊弘 (小学校中学年)…16回       
TBSに応援メッセージを送って下さい
 |  屈するな!TBSと岸井コメンテーター
 |  TBSを黙らせるための言論弾圧の暴力広告
 └──── (スペースたんぽぽ講座運営委員)

◎ 2015年11月15日、読売新聞と産経新聞はとんでもない意見広告を全面で掲載しました。
 内容は『ニュース23』(TBS)内での、岸井成格氏の発言に関するもので、岸井氏が2015年9月16日の番組内で、安倍政権が強行採決した戦争法案について「メディアとしても廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」と発言したことに対して「放送法遵守を求める視聴者の会」なる怪しげな任意団体が見当違いなクレームをを付けて来ました。
 岸井氏は同番組ではコメンテーターであり、自由な発言が許されている筈です。
しかも今回の発言は国民の大多数が同様に感じていることで、大方の支持を得ているであろうことは間違いありません。
 仮に「視聴者の会」のメンバーが異論を持ったとしても、局側に申し出て番組内で反論すべきです。
 それを(どこから出たか分かりませんが)大変な金額を(一説には、1千万円単位と言われている。)使って、大新聞で個人攻撃するなど、到底許されることではなく、まさに言論に対するテロです。
◎ また放送法は、表現の自由を守るために制定されているのであって、それをタテにイチャモンを付けるなど、ちゃんちゃらおかしい限りです。
 テレビ局は曲がりなりにも報道機関です。こうした理不尽なクレームに屈してはなりません。
 背後に、メディア支配を企む戦争推進勢力の、安倍政権、財界、アメリカ政府などの、黒くてダーティな存在が見え隠れします。
 私たちは、TBSも岸井氏もかくなる無法な攻撃に屈することなく、言論の自由を守り、メディア本来の使命を果たすことを切望します。
そのために、私も出来る限りの応援をしたいと考えております。
◎ 皆様、TBSに圧力に屈するな、岸井コメンテーターを辞めさせるなと応援メッセージを送って下さい。
 TBS視聴者センターの電話番号は03-3746-6666です。
 プロのオペレーターが丁寧な対応をしてくれます。
 皆様の声が現場を勇気づけ圧力を跳ね返します。
 TBSを、NHKやテレビ朝日の二の舞にさせてはなりません。



.. 2015年12月18日 09:27   No.992006
++ 木村雅英 (大学院生)…124回       
行政不服審査法に基づく異議申立を規制委が不当に「却下」
 |  自分たちの「処分」を自分たちで「良し」とする違法・不当「却下」
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その77
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  原子力規制委員会は去る12月11日に臨時秘密会合を開き、行政不服審査法に基づく川内原発1,2号機の設置変更許可に対する異議申立(約1500名から)に対して「却下」を決定し、13日夜に異議申立人総代に届けた。
 異議申立人総代が翌日14日に抗議の記者会見を実施、翌日に報道された。中でも、神戸大学名誉教授石橋克彦さんは、<「審査や判断過程に違法又は不当な点はない」という結論にまったく説得力はなく、この件に関しては主文の「本件異議申立てを棄却する」は意味をなさない。>と抗議した。石橋克彦さんのコメント→ こちら

 私からは、次の点を指摘し、この「却下」決定に強く抗議した。
(1)審理担当と審理決定者が不当
 本異議申立についての審理は、「原子力規制庁 安全規制管理官(PWR担当)付」が担当した。適合性審査を担当した部署による審理であり中立性が保てる訳がない。審理は、原発再稼働に全く関係が無い省庁と有識者により行うべきである。また、有識者選定においては異議申立者の意見も取り入れるべきである。今回の審理は、審理担当が不当である。更に、「却下」決定者も同じ原子力規制委員会であることも不当である。
(2)異議申立の審理の非公開は不当
 異議申立の意見陳述会も、その後の審理も、そして最終決定の臨時会議も非公開で行われたが、これでは異議申立者にも国民にも「決定」過程が分からない。少なくとも、意見陳述会と原子力規制委員会臨時会議は公開で実施するべきであった。
(3)「却下」決定前に再稼働容認は不当
 ひとたび事故が起これば、原発周辺のみならず日本中、世界中に放射能汚染をもたらすことが、チェルノブイリ原発事故でも明らかになり、4年9ヶ月前の福島第一原発事故でも実証されている。原子力規制委員会の設置目的「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国の安全保障に資することを目的」に照らせば、審理が終わるまでは川内原発の再稼働を容認するべきではなかった。本年8月に1号機、10月に2号機を稼働させたが、異議申立に対する「決定」の前に再稼動を容認したことは不当である。
(4)申立者の適格性を疑う記述は不当
 申立者は日本に住む国民である。決定では、「社会通念に照らし、合理的に判断しても、原子炉事故等による災害により直接的かつ重大な被害を受けるものと想定される地域に居住する者に該当するものとはいえず、したがって、異議申立適格を認めることはできないもの」と書いているが、前述のように原発事故の影響の重大性と広汎性を考えれば、総ての国民が異議申立の適格性を持つことは明らかである。適格性を疑う記述に強く抗議する。(「適格性」を疑うべきは、安倍政権のもと「私人」ではない沖縄防衛局が同じ行政不服審査法を乱用して沖縄県に対して申し立てを行った行為である。)


.. 2015年12月18日 09:44   No.992007
++ 山本勇祐 (小学校中学年)…16回       
伊方原発を動かすな!
 |  12月16日18時30分より1時間、申し入れ・抗議集会
 |  東京駅近くの四国電力「東京支社」行動 100余名参加
 |  再稼働のスイッチを押そうとしている電力会社への行動が重要な時期
 └──── 報告:(たんぽぽ舎・NODUネットワーク)

 この抗議集会は、九州電力川内原発再稼働につづいて四電伊方原発、関電高浜原発の再稼働が画策されていることで四国電力東京支社へ、10月、11月に続いて3回目の抗議行動になった。主催は「再稼働阻止全国ネットワーク」。
 12月にしては暖かいこの日、銀杏並木の黄葉が映える東京銀行協会ビル(このビル18階に四電東京支社が入っている、千代田区大手町)の前で、阻止ネットの山田さんの進行で次々と抗議とコールが大手町に響いた。
○集会の前に四電へ抗議の申し入れを行った阻止ネットの久保さん、木村さんから報告。
(前回は不満足ながら文書による回答があったのに、今日は廊下での対応であった。回答はない)
○次いで申し入れに参加した「反原発自治体議員・市民連盟 」の武笠さんから報告(周辺自治体住民に対する説明会を要請したが、四国本社へ送ると云うことで東京支社としての回答はなかった。)
○この間、愛媛県八幡浜市の住民投票条例を求める署名活動の支援に度々現地へ行っている 奥野さん(阻止ネット)から、美しい瀬戸の海を汚し、佐多岬半島の住民は避難が出来ないそんな再稼働は絶対反対だ。と訴えた。
○横須賀市から参加した市原さんは、この日行われた「ロナルド・レーガン米原子力空母」のための原子力防災訓練について、市民は参加しない単なる日米の連絡訓練でしかない。原発の避難訓練も机上の空論だ。再稼働は認められないと四電に力強く抗議した。
○伊方の家とスマホで結んで現地の活動の様子が、スピカ―を通して参加者に流された。
○初めて参加したという高橋さんは、3・11でドイツはいち早く脱原発を決めた。日本は再稼働なんて何たる非常識、未熟だと抗議。
○そのあと、日音協による反原発の歌声などで盛り上がり、次回を期して解散。

◎四国電力東京支社への抗議行動は、毎月第3水曜日に行われます。
 1月は20日(水)、2月は17日(水) 18時30分より19時30分の1時間
 地下鉄大手町駅D4出口すぐ、東京駅(丸の内北口)からも徒歩4分です。
 ぜひ多くの方の参加を!
 今、再稼働のスイッチを押そうとしている電力会社への行動が重要な時期です



.. 2015年12月18日 11:45   No.992008
++ 武笠紀子 (幼稚園生)…4回       
伊方原発再稼働について四国電力への質問書
 |  再稼働について住民説明会を開く用意はありますか?
 |  30km圏内自治体の全てで開きますか
 └──── (反原発自治体議員・市民連盟)

  12月16日(水)、第三回目の四国電力東京支社前、伊方原発再稼働反対
  抗議行動で以下の質問書を提出しました。

2015年12月16日
四国電力株式会社 社長 佐伯勇人様

                      反原発自治体議員市民連盟
          共同代表 相沢一正、佐藤英行、福士敬子、武笠紀子

      伊方原発再稼働についての質問書

 反原発自治体議員・市民連盟では、貴社の伊方原発再稼働についての原子力規制委員会への申請を受けて、周辺自治体住民に対する説明会をひらくようにを求めて10月、11月の2回、貴社に要望書を提出しました。議員や自治会長などの特定の代表者を対象とする説明会ではなく、希望する住民の「誰でも参加できる説明会」の開催を求めています。
原子力規制委員会の田中俊一委員長は、「原発再稼働の責任は電力会社にある。」と明言していて、原子力規制委員会が再稼働に何ら責任を取らないというのですから、伊方原発再稼働についての「説明責任」は、明らかに貴社「四国電力株式会社」にあります。
チェルノブイリ原発事故の例でも、福島第一原発事故の例でも、故郷を失い、住むところを追われてしまうのは、原発周辺自治体の住民です。自らの責任でなく、自然災害でもなく、目に見えない・臭いもない・音もない・味もない・掴むことも出来ない放射能という有害な物のために、苦難をせおわされ、高齢者においては穏やかな老後を失い、死後にようやく故郷の墓に入れるというような悲劇を招くのです。
 故郷喪失の覚悟を決めなければならないのが原発の再稼働です。もちろん原発は止まっていても事故の危険性は残っていますが、動いているよりは少しは安心できますので、「再稼働」は重大事です。
 暮らしにかかわる様々な心配事を聞いておくのは、周辺住民の人権にかかわる当然の権利です。

【質問1】再稼働について住民説明会を開く用意はありますか?
【質問2】その住民説明会は全ての住民が参加できますか?
【質問3】国が避難計画を求めている30km圏内自治体の全てで開きますか?

 質問にお答えいただき、回答は以下の事務局へファックスお願いいたします。
       (反原発自治体議員・市民連盟事務局 TEL 03-5936-0311)



.. 2015年12月18日 11:52   No.992009
++ にしざきやよい (中学生)…46回       
無人の町に光々と灯る異様なイルミネーション
 |  このイルミネーションの仕掛け人は誰?
 |  12月11日第175回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)
       鳥居光代(東京在住)

  夏に逆戻りの東京、熱帯のリズムで、関電、経産省を攻めてみたいモンです。
 12月というのに、今日は生暖かい風が吹き荒れた午前。流石に日暮れともなると少し冷えて来た、とは言え、キリッとした寒気とは程遠い、屋外での活動には助かりますが。イマイチ季節感の欠ける今日この頃は、「日本の四季は何処へいった」的な事を言ってしまいがち。
 ここは、熱帯になっても楽しいんじゃない?ぐらいな感じで、前向きに行ってみよう。てなわけで、サンバのリズムのノリノリの抗議を、関電、経産省前で、と言いたいトコロですが何時ものコールで抗議を終え、国会前へ。ここで、前回原稿を下さった鳥居さんと遭遇、又々原稿を頂きました。
 それに、前回の原稿が関電の本社前で、読み上げられたと、お礼を言われてしまいました。此方こそ、このメルマガが役に立ってると思うと、感慨ひとしおです。で、以下、今回頂いた原文まま。

 無人の町に光々と灯る異様なイルミネーション
 このイルミネーションの仕掛け人は誰?
                     

.. 2015年12月18日 12:11   No.992010
++ にしざきやよい (中学生)…47回       
鳥居光代(東京在住)

  イルミネーションに誘われればどこにでも行く私。「あんなの電気の無駄遣いでしかない」と言われた時は「その通りです」と下を向くが、イルミネーション好きはとまらない。
 南相馬の宿で、ボランティア仲間から「夕食後イルミネーション行く人」と聞かれ真っ先に手を上げた。7時頃、軽ワゴンで宿を出発。原町区には、商店、会社、個人宅など、ありこちに個性的なイルミネーションがあり車窓から楽しんだ。ある会社の敷地に傘を持ったトトロ、雨降りを思わせる木、中に入って遊べる猫バス等のイルミネーションがあり、下車して猫バスに乗ってみた。
 その後、車は原町を抜け、相馬の馬追いメイン会場の横を通り、昼間ボランティアした方向に走った。明かりの付いた家が少なくなり、ついに真っ暗な地域に入った。午後8時の商店街は静まり返っている。人はもちろん犬も猫もいない。車道の車は我々の車のみ。駐車している車もなし。
 なんと、その無人の商店街の電信柱にイルミネーションが飾られている。小高駅近くの商店街らしい。雪の結晶の形をしたイルミネーションがずっと遠くまで続いている。同乗していた原町在住の友人に「人の住んでいない所になぜイルミネーションがあるのか」と聞くと「早く帰宅させ、にぎやかにしたいのでしょう」との返事。
 それを望んでいるのは誰?このイルミネーションの仕掛け人は誰?無人の町に光々と灯るイルミネーション。異様だ。単純に「わーきれい」なんて言えない。
  ボランティアを終え、次の日の夕方、”仙台光のページェント”の点灯式があると知り、急きょ立ち寄った。車道にはみでないようアナウンスされるほど、人があふれていた定禅寺通。約60万個の電灯の中にひとつだけ赤色の電球があり、それを見つけると幸せが訪れるというしゃれた企画。今年も赤い電球を見つけ、その瞬間に幸せを感じた単純な私。
  しかし、ここに居る大勢の中には仮設住宅に暮す人もいるかもしれない。赤い電球を見つけた時、何を想うのだろう。政府が仮設補助の打ち切り、避難解除、帰還促進をごり押ししている中で、福島の人達の幸せにつながる事って何?自分にできることは何?と帰りの新幹線で考えた。
  12月下旬に大阪御堂筋の4kmのイルミネーションを見に行きたいと、大阪の友人に連絡したら「あのイルミネーションは大阪市長が絡んでいるのよ」と言われ、ゲー!!」

 鳥居さん原稿ありがとうございます。
 メルマガ読者の皆さん、官邸前にいらしたら是非、にしざきに感想などお聞かせください!



.. 2015年12月18日 12:19   No.992011

■--鎌田 慧
++ 東京新聞 (社長)…1330回          

被ばく者の棄民化   
 「原発事故被害者の切り捨てを許さない東京集会」と「フクシマを忘れるな!さようなら原発講演会」。おなじ5日の午後と夕方にひらかれた。
再稼働反対集会でも、福島のひとたちに発言していただいているが、運動が前のめりになりがちだ。脱原発運動の原点は福島の被害者である。その苦難を知り、忘れることなく一緒に引き受ける構えがたりない。その運動に向けた集会だった。
安倍内閣は、避難指示解除、帰還「強制」、避難者の家賃補助と補償の打ち切りを強行しようとしている。「経済的な圧迫は精神的な拷問だ」とわたしは発言した。すでに甲状腺がんと確定された子どもは115人、これからますますふえるだろう。帰りたい、しかし、帰りたくない。放射線への恐怖の前で、相矛盾するフクシマの精神的苦しみを、わたしたちも受け止めなければ。
 「人々をロングラップ島に居住させることは、人類にかかわる最も価値のある生態的な放射線研究の機会をもたらす」。南太平洋での核実験のまえ、ヒロシマ・ナガサキでも被爆者を治療することなく研究していた米国原爆傷害調査委員会(ABCC)の調査報告書の一節。『小児科医ドクター・ストウ伝』(長澤克治)に紹介されている。被災者を追い詰め、人体実験のような帰還強要。一方での再稼働。米軍のような非人道的行為といえる。 (ルポライター)
    (12月8日29面「本音のコラム」より)

.. 2015年12月10日 08:26   No.990001

++ 東京新聞 (社長)…1331回       
もんじゅ住民提訴 再び原告団に
  文殊の戒め胸に 仲間の遺志継ぐ 福井の住職「おごるなかれ」

  高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の廃炉を目指し、地元福井県の住民たちが8日、国と訴訟で闘う意思を表明した。同県小浜市の明通寺(みょうつうじ)住職、中嶌哲演(なかじまてつえん)さん(73)は、2005年に最高裁で逆転敗訴した訴訟に続き、今回も原告に名を連ねる。「当時の原告は半数近くが亡くなり、弁護団や支えてくれた科学者も多くが故人になった。皆の無念や遺志を受け継ぎ、勝利を目指す」と話す。(中略)
 83年、高速増殖原型炉もんじゅに設置許可が出た。通常の原発と違いプルトニウムを使うが、それは「原爆の材料になる」。
 明通寺の国宝の三重塔には、もんじゅの名の由来となった文殊菩薩(ぼさつ)が獅子に乗っている。「仏教の獅子は人間のエゴの象徴で、それを制御するのが文殊の知恵。それに対し、人間が原子力を完全に制御してみせるというのは何と傲慢(ごうまん)なのか。そういうおごりこそを、文殊菩薩は最も戒めている」
 86年4月25日、福井地裁で行われた前回もんじゅ訴訟の第1回口頭弁論。今は故人になった原告団長の磯辺甚三さんは意見陳述の最後にこう一喝した。「科学者よ おごるなかれ」。旧ソ連のチェルノブイリ原発事故が起きたのは、その翌日だった。
 もんじゅも20年前の12月8日、ナトリウム漏れ事故を起こした。そして、福島第一原発の事故…。
 これまでの闘いは失望、絶望の連続だった。でも、諦めない。「放射能は子々孫々の世代まで負の遺産を残す。福島も、もんじゅも同じ過ちを繰り返してはいけない」  (12月9日夕刊7面より抜粋)



.. 2015年12月10日 09:12   No.990002
++ 東京新聞 (社長)…1332回       
伊方町民 再稼働反対53% 市民団体調査 賛成26%の倍に

  愛媛県の市民団体「伊方原発50キロ圏内住民有志の会」は9日、四国電力伊方原発3号機(同県伊方町)の再稼働の賛否を問う町民アンケートの結果を公表し、反対が53.2%と、賛成の26.6%の倍となった。20.2%は賛否を明らかにしなかった。 (中略)

 住民投票や訴訟 根強い反対の声

   (前略)
  伊方原発から半径30キロ圏の愛媛県八幡浜市では7日、市民団体が3号機再稼働の賛否を問う住民投票に向け、有権者の3分の1超に当たる約1万1200人分の署名を市に提出した。 (後略)
     (12月9日夕刊2面より抜粋)



.. 2015年12月10日 09:21   No.990003
++ 東京新聞 (社長)…1333回       
電力自由化案 表示義務なしに批判 販売比率「再生エネ○% 原子力○%」

 来年4月からさまざまな企業が一般家庭への電力販売に参入できるようになる「電力自由化」を前に、経済産業省と電力取引監視等委員会は4日、販売業者が消費者に料金プランなどの商品を説明する際のガイドライン(指針)案をまとめた。
 販売する電力の「○%は再生可能エネルギー」「○%は原子力」などとする構成比率の開示は義務化が見送られ、識者からは「消費者の知る権利に応えていない」と批判が出ている。 (後略)
    (12月5日朝刊2面より抜粋)


.. 2015年12月10日 10:33   No.990004
++ 東京新聞 (社長)…1334回       
◆「もんじゅ」に引導 福井住民ら 廃炉求め25日提訴

  日本原子力研究開発機構(原子力機構)が運営する高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、訴訟を準備中の住民側弁護団が8日、東京霞が関で会見し、原子力機構にはもんじゅを運転する技術的能力がないとして、原子炉設置許可の取り消しを国に求める訴えを今月25日、東京地裁に起こす方針を示した。
   (中略)
  河合弘之弁護士は「放射能の恐怖におびえる必要のない社会を実現するため、もんじゅに引導を渡す必要がある」と語った。 (後略)
    (12月9日朝刊29面より抜粋)



.. 2015年12月11日 08:25   No.990005
++ 東京新聞 (社長)…1335回       
放射能の環境基準今もなし 福島原発事故で汚染物質拡散
  自治体「監督権限認めて」

  福島原発事故から4年半以上が経過したが、放射能汚染についての国の基準の不備に対し、自治体が不満を募らせている。事故後、放射能も大気汚染防止法や水質汚濁防止法などの対象になったが、他の有害化学物質などにはある環境基準や排出基準は定められていない。困惑する自治体からは、国に対応を求める要望が相次いでいる。
 現在、震災がれきなどの処理については環境省の管轄だが、その基準は1キロ当たり8000Bq以上は指定廃棄物、それ以下は一般ゴミという規定しかない。
   (後略)   (11月28日朝刊「こちら特報部」28面より抜粋)



.. 2015年12月11日 08:34   No.990006
++ 東京新聞 (社長)…1336回       
11月5日「世界津波の日」 日本呼び掛け 国連委採択
  1854年安政南海地震にちなむ

  【ニューヨーク=東條仁史】国連総会第二委員会は4日、津波の危険性を認識してもらうため、毎年11月5日を「世界津波の日」とする決議を全会一致で採択した。日本が呼び掛け、約140カ国が共同提案した。月内の総会本会議で、正式に決議が採択される見通し。
 「世界津波の日」は、1854年11月5日に発生し、紀伊半島沿岸などが大津波に襲われた安政南海地震にちなむ。この時、現在の和歌山県で村民が、稲わらに火を付けてほかの村民を高台に誘導して助けた「稲むらの火」という逸話が伝わることからこの日を選んだ。日本では「津波防災の日」に定められている。
 今後は11月5日に逸話も紹介しながら、各国で津波への知識を高める啓発イベントなどが開かれる。 (後略)
    (12月5日夕刊4面より抜粋)


.. 2015年12月11日 08:49   No.990007
++ 東京新聞 (社長)…1337回       
テロ標的になったら… (金曜日の声)

 長野県軽井沢町の無職 松浦怡子(よしこ)さん(70) 
 国内各地の原発を見に行ったが、テロリストに狙われたらどうなるのか不安。再稼働しないよう、原発のない国になるよう、この場に来て祈っている。「原発は嫌」という主張を曲げたくない。
 埼玉県朝霞市の無職 石塚省吾さん(68) 
 中学生のころ教師から「原発は危険。制御できない」と教わった。旧ソ連のチェルノブイリや福島で大事故が起きた。地震で再び原発事故が起きれば、日本に住めなくなる。絶対に動かすべきではない。
                (12月12日より)


.. 2015年12月14日 09:55   No.990008
++ 東京新聞 (社長)…1338回       
「核のごみ」最終処分候補 沿岸の海底も検討  経産省会合

 経済産業省は11日、原発の使用済み核燃料の再処理後に出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分に関する有識者会合を開き、処分場候補地として適性が高い地域(科学的有望地)の自然科学的観点での要件をほぼ固めた。火山や活断層の影響が及ぶ範囲などを除外する。
 今後は、環境保護や地権者数など土地利用の制約、港湾の有無、廃棄物の輸送経路上にある自治体との関係といった社会科学的観点での要件を検討。自然と社会の両要件を踏まえ、国が適性の高さごとに日本地図を塗り分けて、科学的有望地を示す。(中略)
 これらに該当しない地域を「適正のある地域」とし、その中で廃棄物の海上輸送に有利な海岸から20キロ以内を「より適性の高い地域」に分類する。最適地を絞り込むのではな、安全上問題がある範囲を除外する。   (12月12日より抜粋)


.. 2015年12月14日 10:05   No.990009
++ 東京新聞 (社長)…1339回       
◆「原発や武器輸出するな」 日印原子力協定に反対

  安倍政権が進めるインドとの原子力協定や、防衛装備品・技術移転に関する協定の締結に反対する市民約150人が12日、東京都千代田区の首相官邸前に集まり、「原発や武器を輸出するな」と声を上げた。 (後略)
(12月13日1面「声・官邸前」より抜粋)


.. 2015年12月15日 08:16   No.990010

■--安倍内閣の「抑止力」論は
++ 井上 啓 (小学校低学年)…8回          

軍事恫喝外交を
 |  進めようというものに他なりません
 |  私たち自らの論理と言葉で立ち向かわねばならない
 └────  (元原水禁、東京都在住)

  安倍内閣は国会で「集団自衛権」行使の正当化の論理として「抑止力」と説明しました。
 「抑止力とは思いとどまらせる力」であり「抑止力にしろ、外交にしろ、これは紛争を未然に防ぐためのものであります」と言ってはばかりませんでした。
 「抑止力」とは、本来、軍拡の論理です。「抑止論」は1980年代に「核抑止理論」として、核軍拡競争を正当化する論理として盛んに使われました。
 「抑止力論」というのは核保有国の敵対勢力への恫喝を前提とする戦略理論で、もし攻撃したらそれ以上の破壊力で反撃されるとわからせることで、攻撃を“思いとどませる”という理屈です。
 お互いがこの論理を持つ限り、無限に核軍拡を進めることになり、結局は先制攻撃こそ最大の防御となるという危険な思想です。
 当時、この立場をとる限り、人類破滅への道を容認するものとして批判され、相互信頼関係をいかにつくるかが国際社会の常識となってきたのです。
  安倍内閣の「抑止力」論はまさにその真逆をめざすもので、軍事恫喝外交を進めようというものに他なりません。
 日本がアメリカの核軍事力の庇護のもとに、それを行うとしたら、外から見れば「虎の威を借る狐」の類となり、そう見せないためには日本が自前の核軍事力をもつことに進むこととなります。
  つまりは、これまで培ってきた平和外交の成果を無にすることに他ならない、危険な道に進むことになります。
  今、私たちは自らの論理と言葉を取り戻さねばなりません。
  私たちはいかに一見、当たり前のような言葉に惑わされていないでしょうか。 耳触りの良い言葉の前に、その言葉の裏に隠されている邪悪な意図に、自らの論理で立ち向かわねばならないと痛感する毎日が続いています。


.. 2015年12月10日 09:04   No.991001

++ 小坂正則 (幼稚園生)…1回       
2016年4月から電力完全自由化ってどういうこと? (上)
 |  「完全自由化」は2020年までお預け
 |  電力完全自由化で「原発マフィア」を一掃する
 |  「発送電分離」が一番重要な自由化の肝
 └──── (脱原発大分ネットワーク)

1.来年の4月から「電力自由化がスタートする」とニュースなどで伝えられています。そこで電力自由化の話を書くことにします。
 さて、「電力自由化」とは言っても、電電公社しかなかった頃の電話サービスからKDDIなど固定電話の自由化が実施されて携帯電話が完全に自由化されたような「完全自由化」が来年の4月からいきなり実施される訳では決してありません。これまでにも「電力部分自由化」は進められてきました。高圧電力など大口需要家や中小企業などの電力も自由化されています。ですから、同じ九電管内のA社とB社の電気料金や契約内容はそれぞれ違うのです。
 しかし、既存の電力会社が一般家庭などへ電気を売る時は、これまでのように「総括原価方式」で価格を決める方式は4月からも変わりません。ただし、4月からは新しい電力会社が全国で自由な価格で一般家庭へ電気を販売することができるのです。

2.「完全自由化」は2020年までお預け

  「電力完全自由化」は2020年をめざして進められています。では完全自由化とは何が変わるのでしょうか。それは「総括原価方式」という国の関与がなくなります。既存の電力会社も自由に電気料金を決めることができるようになります。ただ、離島や山間部など自由化の恩恵を受けない地域については一定の義務化は残ることでしょう。
 もう一つ大きな変化があります。「発送電分離」が実施されるのです。これが一番重要な自由化の鍵なのです。道路は誰でも自由に走れますよね。それと同じように送電線は誰でも自由に使える公共インフラという考えに基づいて、公共財として消費者がその維持管理費を負担して利用できるようになるのです。そして発電会社や売電会社が電力販売を自由に競争するのです。そうなったら、これまでの電力会社が不当な利益を得たりできなくなるでしょう。


.. 2015年12月11日 07:59   No.991002
++ 小坂正則 (幼稚園生)…2回       
3.電力完全自由化で「原発マフィア」を一掃する

  既存の電力会社は「総括原価方式」(投資額に対して3%の利益が保障されているので、割高な原発を作った方が利益がたくさんもらえるという詐欺まがいの方式)で電力会社と経産省が結託して、これまで私たち国民を騙して危険で割高な原発を日本中に作って来ました。
 いわゆる「原発ムラ」と言われる連中の仕業です。私は「原発ムラ」といういい方はしません。「原発マフィア」という言い方をしています。だって、「原発ムラ」というと、ムラが何か悪いことをしているように聞こえるからです。
 「マフィア」とは19世紀にイタリアで暗躍した「組織犯罪集団」のことです。日本の電力会社と経産省官僚と御用学者と福島県医師会に鉄鋼やJRに自民党を代表する政治家などは、国民の生命や財産など関係なく、「自分たちが儲かれば後は知ったことではない」という組織犯罪者集団です。その証拠に東電の福島原発事故による放射能被害の関連死者が1232人(東京新聞2015年3月10日)にも及んでいるのです。東電による過失致死者です。
 それに福島県内の児童の甲状腺がん患者が今年5月18日、福島県の発表で126人。今年に入って2巡目調査で137人と福島原発事故による甲状腺がん患者を作り出しているのです。
 もちろん福島県医師会は「甲状腺がんは原発事故の影響ではない」と、いまだにシラを切り通していますが。そのほかにもセシウムの影響と思われる心筋梗塞などによる突然死が福島県内では増えていると言われていますが、これは実証困難なので表面化することはありません。これらの犯罪を行った犯罪者集団のただの一人も逮捕者はいないのですから「原発マフィア」は暴力団以上の反社会的集団です。
 「JRまでが『組織犯罪者集団』というのはちょと言い過ぎじゃないの」とご批判を受けるかもしれませんが、じゃあなぜJR九州の社長は「原発再稼働をしてもらわなければ九州の経済が成り立たない」などというウソを言いふらすのでしょうか。一度事故が起こればJR九州だって甚大な被害を被るというのに。原発で不当な利益を得ている犯罪者集団への幇助(ほうじょ)罪です。
 私は30年間、反原発運動をやって来ました。それは原発が危険で割高であるという真実を世間に知らせるたたかいだったのです。事故の危険性は福島原発で実証されました。そして割高を実証するにはコスト計算を行う必要があるのですが、電力会社は原発の発電コストを隠して決して公表して来ませんでした。
 だって、競争がないから原発の発電コストが高くても知ったことじゃなかったのです。
 ところが発送電分離が実施されて、発電コストによって電力会社が競争するような社会になれば、原発のとてつもないコストが白日の下に晒されるのです。


.. 2015年12月11日 08:05   No.991003
++ 小坂正則 (幼稚園生)…3回       
4.「発送電分離」が一番重要な自由化の肝

  何で「電力自由化」の決め手が「発送電分離」なのかを説明します。今は電力会社がそれぞれの管内の送電線も配電線(低圧の電気を一般家庭などに送る電柱の電線のこと)も全ては電力会社の所有物です。ですから来年の4月から「小坂新電力」があなたの家に電気を送ろうとすると九電の送電線と配電線を使わせてもらわなければ送ることはできませんね。すると私は九電に行って「電線を使わせてくださいな」と申し込みます。すると、九電の担当者は「はい分かりました。それでは1kwh当たり10円頂きます」というかもしれません。
 電事連では高圧送電線が3.5円で配電線が3.5円の合計7円の電線使用料をいただく予定ですと随分以前に言ってました。私は「そりゃあちょっと高すぎますよ。もっと安くしてくださいよ」と言っても、九電の担当者は「いやなら使わなくても結構です」で終わりなのです。
 送配電線には競争がないのです。ですから既存の電力会社は「送配電会社」へ鞍替えしようと虎視眈々と狙っているようなのです。
 「じゃあ原発はどうするの」と思いますよね。彼らは「国がやらせたのだから国に面倒を見てもらって、私ら一生安泰の配電会社に逆戻りすればいいだけ」と考えているのだろうと私は思います。
 電力自由化で電力会社と新電力が平等に競争するには送電線の使用料(託送料)が各社に公平でなければ商売にはなりません。ましてや新電力各社は既存の電力会社に比べたら「象とアリ」のような力関係ですから、新電力に有利な条件を付与して電力市場競争を生み出す努力を国はする必要があるのです。通信の自由化でも航空自由化でも新規参入企業に有利な条件を用意して政府は育ててきたではありませんか。
 ところが、安倍政権は自由化と市場競争を生み出すために新規参入企業を育成するなどという気はさらさらないようです。その証拠に、現在の2020年に実施される予定の「完全自由化」で、自民党案は「送電会社を電力会社の子会社にする」という考えです。これでは自由競争はできません。だって子会社だったら、親会社の経費を尻ぬぐいさせて、送電会社のコストを割高にしてその分を新電力の会社に負担させるなんてことは「原発マフィア」なら平気でやるでしょう。
 私たち脱原発派は「資本分離の完全別会社」に送電会社を作ることをこれまで訴えて来ました。
 実は3・11福島原発事故で東電が債務超過に陥った時に国が融資しましたよね。そのときこそ発送電分離の絶好のチャンスだったのです。国が東電の送電線を買い取ってしまえばよかったのです。電力自由化の最大のチャンスだったのです。残念ながら「原発マフィア」は、そうはさせませんでした。

.. 2015年12月11日 08:12   No.991004
++ 堀内美鈴 (小学校高学年)…28回       
伊方町でのアンケートについて最終報告後、暖かい激励と
 |  ねぎらいの言葉をありがとうございます。
 |  10日の愛媛新聞記事です。
 |  この結果を行政に生かしていけるように、しびらっこくがんばっぺ!
 └────  (伊方原発50キロ圏内住民有志の会)

○9日、午前中に愛媛番町記者クラブで2月中旬から実施して参りました伊方町での原発再稼働の賛否を問う住民はがきアンケートの集計最終報告記者会見をしました。
 NHKでは昼(夕方も)のニュースで流れました。
 時事通信、共同通信、南海放送、愛媛朝日テレビ、テレビ愛媛、あいテレビ、愛媛新聞、毎日新聞、産經新聞、この外、確認できませんでしたがいろいろ取材を受けました。
○全集落での配布終了から2週間ほど経過しており、また、12月議会もあり、伊方町の再稼働反対の住民の声(願い)を広く伝えるために最終記者会見をしました。
 12月末迄集計を続けますが、大勢は変わりません。
 伊方町でテレビをご覧になった住民の方から、「反対派があんなにあるのに再稼働はあり得ないですよね!」と、早速メールが届いています。

◆愛媛新聞記事です。
  『伊方町民53%再稼働反対 1426戸回答 市民団体アンケート』
(2015年12月10日愛媛新聞)

 市民団体「伊方原発50キロ圏内住民有志の会」は9日、四国電力伊方原発3号機の再稼働問題について伊方町民に賛否を問うたアンケートの結果を発表した。回答があった1426戸のうち53.2%が再稼動に反対だったとしている。
 再稼働の「地元同意」に当たり立地町民の考えを聞きたいと実施。メンバー約20人が2月から11月にかけて3591戸を訪問してアンケートを配布した。
 アンケートは賛成、反対の2択。結果によると、再稼働に反対は759戸、賛成は379戸(26.6%)で、分からないなどは288戸(20.2%)だった。
 地域別は伊方=賛成29.9%、反対45.5%、瀬戸=賛成24.7%、反対56.3%、三崎=賛成24.3%、反対57.2%。
 訪問先で「事故時に逃げ場がない」「核のごみ問題が解決していない」などの反対意見が聞かれ、賛成意見は「原発で働いている」が最も多く「地域経済」なども挙ったという。
 共同世話人の堀内美鈴さんは「再稼働してほしくないというのが大勢の人の正直な願い。安全に暮らしたいという伊方町民の思いをどう実現するのか行政は示してほしい」と話した。結果は県議会や50キロ圏の市町議会に届ける予定だ。

.. 2015年12月14日 08:07   No.991005
++ 山崎久隆 (社長)…571回       
インドとの原子力協力協定に異議を唱える被爆地
 |  松井広島市長と田上長崎市長が連名で日印協定中止を要請
 └──── (たんぽぽ舎)

○日本インド原子力協定に関して、核拡散防止条約に加盟していないインドとの原子力協定は、インドによる核兵器開発への転用の懸念を生じさせ、核兵器廃絶の障害になりかねないと、協定交渉の中止を文書で要請した。12月11日から3日間の日程でインドを訪問する安倍首相への要請。
 モディ首相との会談が予定されているが、今回の目的の一つに日本の原子力関連技術の輸出をもくろんでおり、原子力協定の締結でそれが可能になるので合意を目指している。
 広島市と長崎市は9日に、松井市長と田上市長の連名で、交渉の中止を求める安倍総理大臣と岸田外務大臣宛ての要請文を外務省に提出した。「被爆地であるヒロシマ・ナガサキの思いを真摯に受け止め、交渉を中止するよう強く要請します」としている。NHKなどが報じている。
 マスコミが報道しないもう一つの重要な点がある。それは核戦争の危険性だ。

○「核武装国との協力」とは何か
 インドとパキスタンや中国は、過去に軍事衝突を起こすなど、この地域の緊張は現在も続いている。印パのカシミール紛争などは解決しているわけではない。
 この協定はインドもパキスタンも核武装国であることを何ら考慮していない、とんでもない代物だ。
紛争当事国の一方に荷担する行為でもある。これを一部武装勢力などから「反イスラム的」などと見られれば攻撃の対象にもなり得る行為だ。
 万一、印パ紛争が再燃し、あるいはインドと中国との緊張にパキスタン(言うまでもなくパキスタンの核開発は中国が支援した)が絡むことにでもなると、日本の原子力協力は即時に日印核武装同盟になりかねない危険をも有するものだ。
 「イスラム国」と同床異夢のパキスタン国内武装勢力などが台頭し、核兵器を持ったまま政権が変わることにでもなると、南アジアの核危機は極めて高くなる。これにインドが核兵器を保有したまま武力介入するような事態も懸念される。
 依然としてヒロシマ・ナガサキ以来最も核戦争の敷居が低いのは印パである。
 日本が核の輸出や援助をもくろんでいる地域とは、そういった地域であることを忘れてはならない。


.. 2015年12月14日 08:17   No.991006
++ 小坂正則 (幼稚園生)…4回       
2016年4月から電力完全自由化ってどういうこと? (下)
 |  じゃあ2020年まで待たなくてはならないの?
 |  電力会社の顧客が一気に移ったら電力不足に?
| 電力自由化の最大目的は「再生エネ電力の売買権の実現」
| やがて来る全面自由化に向けて準備すべきこと
 └──── (脱原発大分ネットワーク)
 (上)は、12月10日【TMM:No2660】に掲載

5.じゃあ2020年まで待たなくてはならないの?
 実はその問いに関しては私にも本当のところよく分からないのです。8.1兆円と言われる電力産業への新規参入の受付を経産省は8月から受け付けていますが、10月現在で48社が小売電気事業者の申請をしたそうです。ただ今後申し込む予定の企業は700社以上と言われています。そんなに多くの企業が参入しようとしているのですが、実態としては大企業の50社そこそこだろうと思われます。あとは申請だけはしておこうという独立発電事業者でしょう。
 代表的な新電力がNTTと東京ガスと大阪ガスが一緒に作った「株式会社エネット」です。東京ガスや大阪ガスもNTTもガスや電話とのセット割引で顧客をつかもうと計画しているそうです。これに対抗して東電はソフトバンクと提携してソフトバンクの顧客を狙ってセット割引を全国展開しようと計画中だそうです。
 そのほかには、新日鉄や丸紅や住友商事系列や大和ハウス系列や伊藤忠系列。イーレックス(株)は大分県庁への販売実績がある企業です。
 変わり種ではハウステンボスも参入するそうですし、ブラック企業で有名なワタミも「ワタミファーム&エナジー株」という名前で新規参入予定です。
 これらの市場参入予定の企業の名前は挙がっているのですが、具体的な料金や申し込み方法などはまだ何も公表していません。だって肝心の託送料(送電線使用料)の電力会社による発表がないのですから、料金など決めようがないというのが現実だと思います。つまり、今のところ何も分かっていないのです。

6.電力会社の顧客が一気に移ったら電力不足に?
 2014年時点での新電力(PPS)72社の企業向け電力販売のシェアは5.72%(2,900GWh)だそうです。それでも随分増えた感はありますが、これが一気に2~3割などということになったら、販売する電力が足りなくなってしまうでしょう。そこで各新電力にも業務提携という形で既存の電力会社が電力供給するというのです。
 つまり、九電管内に新規参入する新電力へ関電や東電が電力を供給するという電力会社間競争に新電力が使われる可能性があります。私たち脱原発派としては、新規参入企業は原発の電気だけは販売しないでほしいものです。
 ただ、これは致し方ないかもしれません。イギリスなどでは電力市場取引が活発です。日本にも電力市場取引所はあるのですが、電力会社が売り惜しみをしているので、新規参入企業は「売りたくても売る電力がない」という問題があると言われているのです。
 だから一気に新電力に顧客が流れて来れば、既存の電力会社の電気が余って、電力市場に売るしか方法がなくなる電力会社も出てきて、電力市場取引が活発化する可能性があります。そうなれば、それだけで厳しい価格競争が生まれて、高コストの原発は市場から排除されていく可能性が出てきます。
 

.. 2015年12月14日 08:25   No.991007
++ 小坂正則 (小学校低学年)…5回       
7.電力自由化の最大目的は「再生エネ電力の売買権の実現」
 電力自由化はそう簡単な問題ではないということ、皆さんにも少しだけ理解してもらえたかもしれませんね。ただ、一般家庭など低圧電力の市場開放がなぜ必要なのかというと、例えば、東電は、企業への高圧電力の販売が6割で、残り4割が一般家庭などの低圧電力だそうですが、利益は低圧が9割で、6割の電力を販売している高圧は僅か1割しかもうけはないそうなのです。ですから、低圧電力が電力産業の利益の大元なのです。
 この巨大な市場を自由化することで電力産業という一部の「原発マフィア」に独占されてきた巨大なマーケットが市場開放されて透明化するのです。
 私はマーケットが活性化して電力需要が伸びることについては賛成しかねますが、競争が生まれたら利益率が下がることだけは事実です。
 ですから「原発マフィア」のような反社会的組織のつけいる隙をなくして電力産業の市場ルールを適正化させることにつながることが何よりも必要なことだと思います。
 電力自由化の目的を国や産業界では「電気料金の低減化」に求めていますが、私は全く逆です。電気料金は安すぎます。携帯へ支出する金額が月に1万円で電気料金が月に5千円や6千円などというのはどう考えても電気料金が安すぎます。
 もちろん電気料金も払えないような生活困窮者の方にとっては1円でも安い方がいいのでしょうが、現在の電気料金が安い理由は環境負荷を与えている放射能のゴミや二酸化炭素や窒素酸化物などの毒物を元に戻す費用を金額に反映していないからです。これらを正当に計算したら電気料金は現行の10倍でも少ないくらいだと私は思います。
 特に、原発は100倍でも足りないくらいのコストがかかっているのです。だって放射能を無毒化する方法などないのですから。それらは将来の子どもたちに、そのツケを全て払わせようとして現在の私たちの電化生活が繰り広げられているのです。
 ですから、市場開放して適正な価格で再生エネ電力を求めている市民の購買権と再生エネ電力を販売する自由を実現することこそが、脱原発を求める私たちにとっては電力自由化の最大の目的なのです。


.. 2015年12月14日 08:30   No.991008
++ 小坂正則 (小学校低学年)…6回       
8.やがて来る全面自由化に向けて準備すべきこと
 そこで私たち脱原発派は何をすべきでしょうか。先日11月1日の松山集会で広瀬隆さんが「来年の4月から電力は自由に買える社会が来ます。皆さん既存の電力会社から原発の電気ではない新電力へ鞍替えしましょう」と話していました。
 私もそんな状況が来ることを望んでいますが、4月から一気にそうなるかどうかは分かりませんが、徐々には見えてくるでしょう。そこで、どの会社がうさん臭くて、どの会社が良心的な会社なのかを見極める目を持つことが必要でしょう。
 当面は原発の電力が混じっているかどうかを見極めながら、再生エネ電力100%の会社を応援することなどが必要です。
 そして、本当は私たち市民が電力消費者組合を作って、自分たちに必要な電気は自分たちで作って、足りない分は互いに分かち合うという、将来の世代に環境負荷のツケを残さない生活を実現することが大切なのです。
 エネルギーは電力だけではありません。薪も立派なエネルギーです。太陽熱温水器も立派なエネルギーです。私たちの暮らしがその地域の特性に一番合ったエネルギーを使いながら環境負荷が少なくて、安心で安全で楽しい暮らしができるようなエネルギーを賢く選ぶ生活こそ実現させなければならないのです。 ある生協が、メガソーラーばかりを各地に作っていますが、そんな偏った電力生産体制を築くのは間違いです。もし、生協が電力事業に手を出すなら、生協にしかできない方法を考えるべきです。それは、太陽光をやるのなら組合員の屋根を借りたり、いまある組合員の太陽光発電の電気を購入して売るとか、小水力やバイオマスで地域の林業や農業との連携を図ることなど、生協にしかできない高度な連携を模索すべきです。
 これからは、私もできる限り私にしかできないエネルギー政策を実現させるために仲間と知恵を出し合っていきたいと思います。 (了)


.. 2015年12月14日 08:44   No.991009
++ 木村雅英 (大学院生)…123回       
もんじゅ移管勧告に誤魔化されてはいけない、核燃料サイクルを延命させるな
 |  -田中俊一委員長は元JAEA特別顧問- 
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その76
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 原子力規制委員会は11月13日に高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)について、運営主体の日本原子力研究開発機構(JAEA)は「不適当」とし、新たな運営組織を見つけるよう馳浩文部科学相に求める勧告をまとめ、田中俊一委員長が勧告の文書を馳文科相に提出した。
 この報道で、原子力規制委員会やるじゃない、なんて人がいるが、騙されてはいけない。
 私は、この勧告は、田中委員長の責任回避策であり、原発再稼働推進策であり、経産省による文科省からの利権獲得であり、核燃料サイクルの生き残り策である、と思う。
○田中委員長はJAEAの特別顧問
 JAEAは、2005年10月に日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機構と統合して独立行政法人日本原子力研究開発機構となった。その折に、田中俊一氏は特別顧問に就任している。当然経営にも責任を持っている。
 そればかりか、田中俊一氏は、大学卒業後すぐ1967年に日本原子力研究所に入所して40年弱在任し、99年東海研究所副所長、2002年東海研究所所長、2004年副理事長に就任、原研の経営責任を負っており、JAEAの前進には経営責任も持っているのだ。
 つまり、田中規制委員長は、もんじゅの運営に「不適当」な組織にどっぷりつかってきた人間だ。
○川内1,2号機の再稼働を確認してからの勧告
 1万点のもんじゅ点検漏れは2012年12月に判明し13年5月には運転停止命令を出している。そればかりか、原発ゼロの会で資源エネルギー庁を追及するまでもなく、核燃料サイクルが破綻していることは衆知であるのに、その問題を隠したまま、川内原発を再稼動させた直後にこのもんじゅ勧告が出された。
○経産省と文科省の利権争い
 もんじゅの問題責任を運営組織JAEAの問題と指摘して文科省に勧告を出したが、もんじゅの1995年12月8日のナトリウム漏えい火災事故をきっかけに科学技術庁が潰されたように、今回も経産省が高速増殖炉利権を奪おうとしているのではないか。実際に、経産省が核燃料サイクル延命のために新たな認可法人(再処理事業の実施主体)を作ろうとしている(12月1日東京新聞朝刊)。

 本来は、使用済み核燃料(特に高レベル放射性廃棄物)の保管・管理方法や場所の問題や、核燃料サイクルの実現可能性を再確認してから、原発の再稼働を論じるべきであることは、日本学術会議も提言していたばかりでなく、多くの専門家や「国民」の当然の考えである。
 にもかかわらず、政管と学と産が「三人寄れば文殊の知恵」とばかりに、愚かな政策を実施しようとしている。


.. 2015年12月14日 08:55   No.991010

■--八幡浜市(愛媛県)での署名活動に2回参加して
++ 奥野節子 (小学校低学年)…5回          

 |  ~たしかな手ごたえ、希望を感じて・・
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)(たんぽぽ舎会員)

 11月14日(土)から16日(月)、2泊3日で「住民欺き・見せかけの伊方原発再稼働地元同意」を打ち破るための住民投票を実現する八幡浜市民の会の行動に参加(1回目)しました。〔14日(土)は事務所のもろもろの仕事を手伝いました〕

◎15日(日)午前中、八幡浜市の市民の方と一緒に家まわりをしている時のことです。ベルを押し、趣旨説明をしましたが、出てきた若い女性に何の反応もなく断わられ、ドアを閉め次の家に向かっていると、あわてふためいて男性(お父さんでしょうか)が「待ってください」と追いかけてきました。「市長の住民無視の“同意”に怒っている、署名します」とのこと。私が母印でも良いですと言うにもかかわらず、「印鑑をとってきます」と家まで戻り捺印して下さいました。
 他にも市長の独断“同意”に「民主主義ではない」と怒りをあらわにして捺印して下さった方が数人、すでに署名をなさった方も何人かみえて、みなさんからにこやかに「がんばって」と言われました。思いは同じだと、目の前が明るくなりました。

◎16日(月)、昼過ぎの行動で、飲食店でのことです。お年寄りの女性に声をかけると、趣旨説明は聞いてくれましたが、いわく「私も反対ですが、何をやってもだめなんじゃないですか」との返事。署名は無理と思い「私も止められないと思うことがありますが、このままでは若い人や子供たちに申し訳ないと思い、やっています」と言うと、何も言わず用紙にさっと書いてくれました。
 手ごたえを感じた1回目の2日間でした。

◎原発について今、あちこちで「地殻変動」が起きていると感じたのは、2回目に行った時の愛媛の市民の反応からでした〔11月22日(日)~25日(水)〕。
 今、私は希望を感じています。

.. 2015年12月02日 08:09   No.988001

++ 上岡直見 (中学生)…34回       
コメント】オウム教と原子力ムラの共通性
 |  オウム教は典型的な日本の効率的な「企業」であった
 └────  [環境経済研究所(技術士事務所)]

  2015年11月27日、東京高裁は東京都庁爆弾事件(1995年5月)に関してオウム教元信者の被告に対する控訴審で無罪判決を言い渡した。
 事件は、原発と関係ないのでこれ以上は触れないが、判決を受けて各メディアで識者がコメントしていた中で共通した認識は、オウム教は特異なカルト集団という前提である。しかしオウム教は決して特異ではない。
 むしろ典型的な日本の効率的な「企業」であった。信者の「仕事」は縦割りで細分化され、自分の考えを持たずに命令されたことを真面目に実行する者が評価されていた。
 毒物・危険物を製造していても、教祖の命令という大義名分で自分の行動を正当化していた。
  それは原子力ムラとどこが違うのか。「教祖」を「経営者」と置き換えれば全く同じではないか。
 オウム教は、常識人からみれば荒唐無稽としか思えない教義や決まりに従って行動していたが、原子力ムラも同じだ。
  原子力ムラにも理工学の高度な知識を持つ者が多くいて、局部的にみれば真面目に仕事をしている。
  だがオウム教もそうだった。「原子力ムラはオウム教である」という枠組みでみることによってその本質がよく理解できるのではないだろうか。


.. 2015年12月02日 08:35   No.988002
++ 鳥居光代 (幼稚園生)…3回       
関西電力本社(大阪市)前に1000人の抗議の人々
 |  つながる原発立地現地と官邸前抗議
 |  11月27日第174回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
 |  右に比叡山、左に琵琶湖のリレーデモ
 └──── にしざきやよい (たんぽぽ舎ボランティア)

(東京在住)

 今日、関電東京支社前での抗議は、現地と共に声を上げているんだという、心強い日となった、ここに居るのは10人足らずだけれど、11月20日に関電本店前で抗議した方達、リレーデモを歩かれた方達、又、毎週金曜日に関電本社前で抗議している方達と共にの行動しているんだ、という思いと共にコールしました。
 また、国会前のスピーチ、希望のエリアでの報告にもこの現地での行動が話され、皆が拍手と共に、同じ思いを分かち合った。
 そして、この日リレーデモに参加した鳥居さんから、以下の文章を頂き、現地に行けなかった私も、このデモの様子を知る事ができ、こうして、現地と金曜官邸前をつないでくださる方のいることに、感謝。
 以下、原文のまま載せさせていただきます。

 右に比叡山、左に琵琶湖のリレーデモ   鳥居光代(東京在住)

  11月20日(金)の関西電力本社前には、1000人の人が集まったとの朗報が嬉しかった。福井高浜原発から大阪関西電力本社前までの200kmを13日間かけて歩いたリレーデモの最終日が20日だった。
 夫と私は、15日(日)、リレーデモへの興味と友人に会う楽しみのために、日帰りで参加した。家を出たのは6時前、東京は真っ暗で雨が降っていた。京都に着くと電車事故を知らせるアナウンスと右往左往する人でごった返していた。この日の集合場所は湖西線の「」おごと温泉」駅。降り立つと、遠くから反原発を訴えるスピーカーの音が聞こえてきて、出迎えられた感じがした。
 10時には約30人が集合。ベビーカーを押す若夫婦や女子高生風の人もいるが、50才以上が主流。自己紹介の後出発。
 先頭は「住民の皆様の水源である琵琶湖を汚染しないためにも再稼働を阻止しましょう」とハンドマイクで訴え、うしろには、横断幕やたくさんの幟が続いた。が、しかし、あれ?!、道に人がいない。日曜日の10時だというのに人の姿がない。たまに車が通るが、動いているのは私達のみ。いつもこんな静かなのか。スピーカーの音はかなり大きいので何ごとかと窓を開ける人がいても良さそうに思える、しかし家の中でじっとこの音を聞いているのか、顔を出す人もいない。拍子抜けしてしばらく歩いていると。電車の遅れで10時に駅に来られなかった人達が、車に乗って追いついた。そこに大阪在住の友人Oさんの姿を見つけ安心した。
 Oさんは毎週金曜日、関電本社前の集会に参加していて、今回のデモは初日と中日と最終日に参加するとのこと。このリレーデモのことを私に教えてくれた人でもある。が、私が参加するとは予想しなかったらしい。再会を喜びつつ歩き出す。
  この日は車でのピストン輸送も交えながら、「おごと温泉」駅から「大津京」駅まで行き、そこで昼休み。その後は町中を歩き、三井寺でのオーガニック祭りを覗き、「大津」駅まで行進。町中には道行く人もいたし、近くのイベント会場には大勢の人が集まっていて、時々手を振ってくれる人がいた。駅近くの大津教育会館で解散となるが、ほとんどの人がその後の集会に参加したと思われる。
  最終日の20日に集まった1000人の人達が毎週金曜日への集会につながることを期待したい。


.. 2015年12月04日 08:11   No.988003
++ 木原 壯林 (幼稚園生)…1回       
高浜─関電本店200㎞、13日間のリレーデモを踏破
 |  燎原の炎の如く反原発のうねりを!
 |  延べ900人が歩いた、関電本社包囲集会(大阪)は1000名
 └──── (「高浜─関電本店リレーデモ」実行委員会/若狭の原発を考える会)

 11月8日に高浜町を出発した「高浜─関電本店200㎞、13日間のリレーデモ」は、20日に関西電力本店(大阪市北区中之島)に到着した(出発集会の様子は前号で報告)。
「原発銀座」と呼ばれる若狭から、滋賀-京都-大阪と、13日間をかけて、電力の大消費地である大阪市まで200㎞を「再稼働反対」を訴えながら歩き通したのだ。リレーデモの呼びかけ人の1人であり、若狭の原発を考える会の木原さんに、リレーデモを振り返っていただいた。(編集部)
 原発の全廃を求めて行われた「高浜─関電本店200㎞、13日間のリレーデモ」と関電包囲大集会は、11月20日、大きな成果と反響を残して終了しました。
 このリレーデモには、295名の個人、59の団体のご賛同をいただきました。デモは、11月8日、100人で高浜原発前を出発し、各々30人以上の参加で、高浜町、大飯町、小浜市、若狭町を経由して、滋賀県に入りました。
 滋賀県では、連日、50人以上のご参加の下、琵琶湖西岸の皆さんに原発反対を訴えました。時には雨の中を、ひたすら歩き通しました。これも参加者の「原発再稼働を許さない!」との強い思いがあったからこそです。大津から京都さらに大阪に向かうデモには、毎日150人近い方々が参加され、最終的には13日間で延べ900人近くになりました。また、最終日(20日)の関電包囲集会には、約1000名の参加がありました。
 リレーデモが最終地点である関西電力本店に到着すると、関西電力に申し入れを行いました。関電は面会の条件として、「人数は5人まで、写真撮影は禁止」という不当な制限を行ってきましたが、リレーデモでつないだ「高浜原発再稼働を許さない」の思いを申し入れしました。
再稼働容認の野瀬町長
 リレーデモの間、沿道からは、手を振る方、手を合わせる方、こぶしを振り上げる方、カンパや差し入れをくださる方など、予想だにしなかった大きなご声援がありました。


.. 2015年12月07日 08:19   No.988004
++ 木原 壯林 (幼稚園生)…2回       
デモが通過した17の自治体には申入れを行いましたが、各々丁寧な対応をいただきました。特に高浜町では、町の担当者が約束時間の40分も前から庁舎前で出迎えてくださいました。高浜町議会や野瀬町長の態度とは雲泥の差がありました。
 1日の行程を歩き終えた後は、それぞれ交流会や集会を行い、各地リレーデモの組織担当者や地元の皆さんと交流し、また「高浜原発再稼働反対」の思いを新たにしました。このリレーデモでは、若狭から大阪までの地域で、点であった原発反対運動を、細いながらも線で結ぶことができた、と考えています。沿道のご声援などを考え合わせれば、この線は、努力次第でどんどん太くすることができる!と予感しました。
 今後は、線を面に拡大し、燎原の炎の如く、反原発のうねりを拡大し、電力会社、財界、安倍政権を震撼せしめ、彼らの原発への野望を根絶しなければなりません。
 原発は人間が動かしているものですから、原発事故は地震や火山噴火などの自然災害とは異なります。自然災害を止めることはできませんが、原発は人間の意志で止められます。

反原発の運動を大高揚させ裁判にも勝利すれば、必ず止められます。しかし、事故が起こったら遅すぎます。原発事故の終息が至難であることは、福島の大惨事が教えるところです。
 12月1日から開かれる高浜町議会で、野瀬町長が高浜原発の再稼働容認を表明するといわれています。町長の「司法と行政は別物」という、福井判決を蔑ろにする発言を、決して許すことはできません。
 一方、私たちの闘いも一旦大爆発すれば、電力会社や政府がどんなに躍起になっても、抑え込むことはできません。大闘争の爆発によって、原発再稼働の野望を打ち砕きましょう。原発全廃の闘いは、正義の闘いです。現代と未来の人類と地球環境を守る闘いです。全原発の即時廃炉を闘い取りましょう。

.. 2015年12月07日 08:26   No.988005
++ 渡辺秀之 (高校生)…60回       
東京電力は福島第一原発事故の責任をとれ!東電の情報隠しは許せない!
 |  放射能汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!
 |  -第27回東電解体!東電本店合同抗議の報告-
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○12月2日(水)、小雨が降る寒い中、午後6時30分から東京電力本店前で「東京電力は福島第一原発事故の責任をとれ!東電の情報隠しは許せない!放射能汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!」のコールが鳴り響いた。呼びかけは、「経産省前テントひろば」と「たんぽぽ舎」であり、122の賛同団体と共に、第27回東電本店合同抗議行動が行われた。参加者は約60人強。
○オープニングコールの後、横須賀の男性から、「先日、福島地方裁判所での“子ども脱被ばく裁判:第3回口頭弁論”に参加し、傍聴してきた。持参した放射能測定器は、郡山市で1.65μSv/hr、裁判所内で0.23μSv/hrを示し、高い放射能汚染状況が続いている」旨の報告がなされた。これは「飲食禁止のレントゲン室」と同じかそれ以上の放射能だとも指摘。
 次に、日本音楽協議会による「音楽での抗議」が行われ、歌声が夜空に響いた。
 更に、情勢報告として、柳田さん(たんぽぽ舎)から、1)「新潟県泉田知事が、虚偽説明をする東京電力とは一緒に仕事は出来ない旨の発言」との毎日新聞記事、2)東京電力が柏崎刈羽原発のある新潟県限定のテレビCMを再開したが、福島からの避難者からは「お金をテレビCMに使うくらいなら、避難者の支援に回して」との声が挙がっている旨の紹介がなされた。
 その後、脱被ばく実現ネットなど8団体から、アピール、関連イベント告知があった。最後に、ドンパン節(柏崎刈羽バージョン)を全員で歌って抗議行動を締めくくり、午後7時45分に終了。
 また、カンパが21,000円寄せられました。ご支援、ありがとうございます。
 今回で、今年の東電本店合同抗議は終了です。東京電力の原発事故責任を追及し、誠実に補償せよの抗議行動にご協力、ご支援戴き、ありがとうございます。来年も、宜しくお願い致します。

☆抗議参加者の声-懸念されていた海側壁が20cmも傾いた。事故収束どころか事故拡大が心配

 東電福島第一原発で10/26に完成した、放射能汚染地下水が海に流出するのを防ぐ「海側遮水壁」が、陸側からの地下水の圧力で海側壁が海側に最大で約20センチ傾いていることが分かった。東電は、「傾きが発生するのは想定していた。海側壁の遮水性能に問題ない」としていますが、当初から懸念されていた原子炉建屋周辺の液状化現象、それに伴う原子炉建屋の地すべり現象の発生など、事故収束どころか事故拡大になり兼ねない福島事故現場が心配です。東京オリンピックを返上し、事故収束に全力で取り組むべきです。

☆次回の新春の初抗議は、午後6時30分開始です。ご注意ください!第28回目
 日時:2016年1月6日(水):午後6時30分より7時30分
 場所:東京電力本店前(TEL 03-6373-1111 東京都千代田区内幸町)
            JR・地下鉄新橋駅徒歩5分、地下鉄三田線内幸町駅徒歩3分
 東電本店前に、ぜひ多くの参加をお願いします。
 引き続き賛同団体を募集中!現在122団体。


.. 2015年12月07日 08:44   No.988006
++ 柳田 真 (大学院生)…101回       
関西電力 高浜原発 本気でとめる集会 1200人
 |  原爆の材料の兵器級プルトニウムを作る「もんじゅ」廃炉集会 750人
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◎たんぽぽ舎と再稼働阻止全国ネットワーク10数名で、12月5日(土)2つの集会(ジョイント企画)に東京から参加しました。私の「もんじゅ」参加は、1995年のナトリウム火災以来、毎年通いつづけて20回目(20年目)になります。

◎「もんじゅ」集会は、繰り返され、かつ、たび重なる原子力機構の「もんじゅ」不祥事・機器の点検漏れ等々の中で、廃炉の声が高まり、絶好のタイミングでの開催でした。しかし、人数は「高浜本気でとめる集会」よりも500人ちかく少なく、「なぜだろう」と不思議に感じました。内容は、伴英幸氏(原子力資料情報室)と鈴木達治郎(前原子力委員会委員長代理)の対談、他でした。その要旨は他の機会に。(後段の新聞記事も参照)

◎高浜原発3.4号機の再稼働を本気でとめる全国集会とデモは、「もんじゅ」集会のすぐあと、すぐ近くの公園で開かれました。参加者は1200人。デモは10グループにわかれた福井駅近くまで行進。再稼働阻止全国ネットワークは、主催者の指示で単独で第4グループを形成し街宣車がついて、60人から70人で、新しく作った横断幕=「高浜原発再稼働反対・電気は足りている-再稼働阻止全国ネットワーク」を掲げて行進しました。青森や関西各県の再稼働阻止全国ネットワークの仲間が参加して人数が増えました。
 集会は、講談師神田香織さんの軽妙な司会で進行、主催者を代表して、中嶌哲演さん(明通寺住職)が熱弁、中央団体として、さようなら原発1000万署名アクションと原発をなくす全国連絡会の発言の次に、再稼働阻止全国ネットワーク代表として柳田(出身はたんぽぽ舎)が高浜原発を廃炉にするため、3つの点で電力会社を攻めようと主張しました。
 第1.高浜原発は危ない原発だ。基準地震動が620ガルと低く地震に耐えられない。津波想定も6.2mと低い。高い津波に耐えられない。
    かつ、プルサーマル運転で危険だ。プルサーマルを扱うと危険がずっと高まる。
 第2.戦争法案と原発は密接だ。原発ご三家(東芝、三菱重工、日立)は兵器生産でも大手企業だ。
 第3.来年4月から電力自由化になる。原発電気を選ばなくてもよいことになる。原発電気をやめるチャンスだ。原発電気でない新電力会社から買おう。契約変更は原発電気会社を攻めるいい運動になる。
 他に、福島の武藤類子さん、青森の中道雅史さん、高浜-関西電力本社リレーデモ実行委員会の木原壯林さん。

◎集会のあとのデモは福井駅ちかくで解散。そのあと、再稼働阻止全国ネットワークは、関西・北陸会議を開きました。東京の事務局も含めて30名弱が参加。熱気のこもった討論をレジメと資料に基づいて3時間おこないました。

.. 2015年12月08日 07:55   No.988007
++ 八木健彦 (小学校低学年)…7回       
住民投票条例をなんとしても議会で可決されるようにする
 |  活動が待っている
 |  住民投票・署名簿を選挙管理員会に提出
 └────  (伊方の家)

  「住民投票を実現する八幡浜市民の会」は、今日(12月7日)、再稼働の賛否を問う住民投票条例の制定を求める11175筆の署名を選挙管理員会に提出しました。
 八幡浜市の有権者数は12月2日現在で30800名ですが、その3分の1を超える署名で、法定数616筆を圧倒的に超えています。(高投票率だった前回市長選で大城市長が得た得票数が11219票)
 11月3日以来1ヵ月間、全く休む間もなく朝から夜まで駆けずり回り、全市を山奥の小さな集落まで2度も3度も地域ローラーで戸別訪問し、多くの市民が受任者として署名集めに奔走し、そして県下、全国からの支援を得て、たくさんの市民の熱い思いと志のこもった署名をいただけました。(この署名には、署名年月日、氏名、住所、生年月日の記入、そして印まで求められます。)
 八幡浜市は現在1年で最も忙しい期間で、ミカン農家は温州ミカンの採果と選果の作業に朝から夜まで追いまくられている日々ですが、そういう中でのこの署名数は本当に大きな意味と重みがあると思います。
 八幡浜で伊方原発から最も近いところ(6km)にある山間の小さな集落で、足を悪くして遠出できない年老いた女性が、いつ署名を取りに来てくれるかとずっと待ち続けてとうとう来てくれたと涙を流して喜ばれたことや、ミカンの作業で忙しい中、1人で山の斜面に点在する家々をまわって200筆以上の署名を集めていただいた農家のことなど、忘れえぬ経験をいくつも残して、ともかく第1ラウンドは無事終えることができました。
 第2ラウンドは住民投票条例をなんとしても議会で可決されるようにする活動が待っています。
 市民のこれだけの熱く重い意志を絶対に無にさせない、無視することを許さない、そのためにどうしていくかを仲間たちみんなで考え、行動していきたいと思います。
 今後ともご注目とご支援をお願いします。


.. 2015年12月10日 08:03   No.988008
++ 柳田 真 (大学院生)…102回       
原発電気はイヤだ、原発電気を買わなくてすむ自由
 |  来年4月から電力の自由化(小売り)、チャンスだ
 |  どこから買うか、決定権を市民がもつ効果は大きい
 |  東電さん、さようなら講座 熊本一規さん(明治学院大学)
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◎12月8日(火)「東電さん、さようなら講座」2回目が「スペースたんぽぽ」で開かれた。第1回目の広瀬隆さんの大好評の講座(電力自由化で原発と電力会社を葬る)につづくもので、「電力改革と脱原発」と題して、熊本一規さん(明治学院大学)が、6頁のレジメ資料に基づき熱弁をふるった。参加者からも質問が続出し、予定時間を30分オーバーした。2次会(近くの中国料理店)もなごやかで話がはずんだ。

◎熊本一規さんの話のさいごの結論は次のとおり
 原発を抱える電力会社は、原発維持と安全対策のために料金値上げを余儀なくされており、審電力のほうが安い料金を提供できる見込み。
 そのうえ、最終決定権を市民が持つことの効果は、きわめて大きい。
 電力改革により、脱原発派は「不買運動」という武器を手に入れることができる。


.. 2015年12月10日 08:51   No.988009
++ 柳田 真 (大学院生)…103回       
◎熊本一規さんのレジメの要点(重要な点)

      「電力改革と脱原発」

1 原発は「重要なベースロード電源」どころか失格電源
 ・設備利用率の大きさによって安い電源は変わる。
・設備利用率85%の石炭火力よりも安くなるには原発の設備利用率約75%が必要
・原発は、技術的にも経済的にも「ベースロード電源」として使わざるを得ない劣った電源
・そのうえ、「ベースロード電源」たるには設備利用率80%以上という要件を満たさなければならないが、原発はその要件を満たせない。
  2010年までの5年平均で64.7%、10年平均で67.8%(2012年までだと47.1%、10年平均で56.7%。2013年以降はさらに低下)
・要するに、原発は失格電源であり、全く不要な電源。
・地震大国で原発を作ってきたこと自体が間違い。

2 「原発の電気が一番安い」は誤り
3 電力改革とは何か
 (1)地域独占の根拠とその崩壊
4 電源調整による原発延命策
 (2)スペイン・ドイツの電源調整はすぐれている、日本の電源調整はまちがっている
スペイン 電源調整は広域的運営と揚水(PP12)
 日本方式は原発優先・火力いじめ・再生可能エネルギー抑制方式
5 電力改革に備えた国・電力会社による原発保護策-悪質・インチキ
・エネルギー基本計画の次の方針を忘れている安倍政権と電力会社
震災前に描いてきたエネルギー戦略は白紙から見直し、原発依存度は可能な限り低減する。ここがエネルギー政策を再構築するための出発点であることは言を俟たない。…
  原発依存度については、省エネルギー・再生可能エネルギーの導入や火力発電所の効率化などにより、可能な限り低減させる。

☆次回:「東電さん、さようなら講座」3回目
  「新電力からの購入・自治体でやれること」
 お話:大沢 豊さん(立川市市議会議員)
    (新電力からの電力購入を提案し立川市の電力料金支出=税金を大節約した)
日時:12月24日(木)19時より21時  参加費:800円
 会場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

☆好評です!11/28広瀬 隆さんの講演DVD
 第1回「東電さん、さようなら講座」「電力自由化で原発と電力会社を葬る」
  11/28広瀬 隆さんの講演DVD(約90分1枚1000円+4枚まで送料100円)
 12月22日(火)までのご注文に限り、送料無料(4枚まで)とさせていただきます。
 ご希望の方は、下記の郵便振込で先払い(11/28広瀬隆講演DVD希望、
 発送先・郵便番号、住所、ご氏名、電話番号を明記して下さい)の上、
 メールで、たんぽぽ舎あてに「振込日時、発送先・郵便番号、住所、ご氏名、
 電話番号」をお知らせください。
  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
       振込手数料はご負担願います。


.. 2015年12月10日 08:59   No.988010

■--(無題)
++ 週刊 新社会 (幼稚園生)…1回          

高浜原発→関電本店デモ
  大津市で歓迎集会

  福井県高浜町の関西電力高浜原発を11月8日に出発して大阪市の関電本店に向う「再稼働阻止リレーデモ」は8日目の15日、滋賀県大津市で歓迎集会に迎えられた。
 朝の出発地・JR湖西線の駅前には幼い子ども2人を連れて参加した若い夫婦ら30人が集結、晴れ渡った琵琶湖西岸を南下。沿道で手を振り、地元の方がひとり、ふたりとデモに加わり、総勢55名のデモ隊となった。
 デモ隊は、昼には三井寺の広場で脱原発のお母さんたちが毎月開いている「オーガニック祭り」を訪問、連帯・交流を深めた。その後大津市内を練り歩き、午後3時に大津駅前の教育会館で待ち受ける「リレーデモ滋賀歓迎集会」に参加した。
 集会では、元学校職員の女性が、「80歳で歩けるかと思ったが、これで倒れたら本望と思って高浜から歩き続けた。関電に負けるわけにいかない」と発言、拍手がわいた。
 最後にさよなら原発・びわこネットワークの稲村守事務局長が滋賀県内5日間で延べ300人がデモと集会に参加したことなどを報告、「明日の滋賀県と大津市への申入れ、京都へのバトンタッチデモを成功させたい」と述べた。(滋賀発)
   12月1日より転載


.. 2015年12月02日 09:44   No.989001

++ 東京新聞 (社長)…1326回       
核燃サイクル 延命へ新体制 経産省案 国の関与強化

  原発の使用済み核燃料を再利用する核燃料サイクル事業をめぐり、経済産業省は30日、サイクル事業の中核である再処理事業の実施主体を、電力会社が出資する日本原燃(青森県)から、国が監督する新たな認可法人に移すことを柱とした案を有識者会議に示し、了承された。日本原燃は、新認可法人から事業委託を受けて存続する。
 新たな案では、新認可法人は電力会社が発起人となって設立され、経産省の監督下に置かれる。認可法人は国の許可なく解散できないため、サイクル事業への国の関与が強くなる。
 電力会社が新認可法人に拠出金を支払うことも義務付ける。来年4月から電力の小売りが完全自由化され、競争激化で大手電力会社の経営が悪化しても再処理事業を継続できるようにすることが狙い。政府は今後、国民からの公募意見を踏まえて正式決定し、来年の通常国会に関連法の改正案を提出する方針。
 ただ、日本原燃の再処理工場はトラブル続きで完成が23回先送りされ、いまも未稼働のまま。運営体制の見直しを迫られている高速増殖原型炉もんじゅを含め、サイクル事業の実現性が疑問視されているにもかかわらず、国が実質的な延命策を講じた形だ。
 核燃料サイクル継続への批判を意識して、新認可法人には、外部有識者が入った委員会を設置して効率的な運営を促すことも明記された。
 ただ、外部委員の人数構成などは未定で、この日の会議では有識者から「外部の人が過半数を占める構成にするべきだ」との意見があった。
(12月1日朝刊2面より)



.. 2015年12月02日 10:38   No.989002
++ 東京新聞 (社長)…1327回       
核燃サイクル維持に「新認可法人」 事業継続の是非 問わず
  原燃委託 実施責任あいまい 「費用に税金」残る懸念
  「新たな天下り先に利用か」原子力事業 廃棄物・再処理に「活路」

  原発の使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」の中核となる再処理事業に、政府が強く関与することになった。事業主体を電力会社などが出資する株式会社「日本原燃」(青森県六ケ所村)から、新設する経済産業省の認可法人に移す。軌道に乗らない事業を、なぜ、政府が支えるのか。うまくいかず、巨額の国費が無駄につぎ込まれる恐れもある。 (後略)
    (12月2日朝刊「こちら特報部」より抜粋)



.. 2015年12月04日 07:57   No.989003
++ 愛媛新聞 (小学校中学年)…18回       
八幡浜の住民投票 実施署名1万筆超か 団体見通し 有権者の3分の1

  四国電力伊方原発3号機(伊方町)の再稼働の是非を問う住民投票実施を求めている市民グループ「住民投票を実現する八幡浜市民の会」は2日、1ヶ月間の署名活動を終了した。今後、集まった署名の精査を行うが、市内有権者の3分の1に当たる1万筆を超える見通しという。
 住民投票の実施に関する条例制定を大城一郎市長に直接請求するのに必要な法定署名数(619筆、9月2日時点)を上回っている公算が大きく、制定の可否を最終判断する市議会の動向が焦点となる。
 会は、11月3日から八幡浜市民を対象に署名活動を開始。事務局によると、終了前日の1日時点で署名数は9500筆に達した。7日に署名数を確定させ、市に提出する予定だ。
 会の事務局は、「『生命や財産に関わる問題は市民全員で判断しよう』という趣旨が市民の間にかなり浸透した。最後の週末から2日にかけて、事務所を訪れて署名してくれる人が多かった」としている。
    (12月3日より)


.. 2015年12月04日 08:18   No.989004
++ フライデー (小学校低学年)…7回       
."動く原発"ロナルド・レーガン(米原子力空母)事故想定
 |  今後10年くらいは首都圏のノド元につきささったまま・・?
 |  ひとたび事故が起きれば、原発よりも原子力空母の方がおそろしい
 |  30㎞圏内 緊急避難エリアは横浜、東京、千葉も!
 └──── 

 11月6日、東京・霞ヶ関の首相官邸裏手に位置する中央合同庁舎8号館。この一室で日本原子力研究開発機構安全研究センター長の本間俊充氏らを中心とした、ある作業委員会が発足した。「原子力艦の原子力災害対策マニュアル検証に係る作業委員会」。〝動く原発〟と呼ばれる、米海軍の原子力空母の事故を想定したマニュアルの検証を課された組織だ。
 今年10月、米海軍横須賀基地の原子力空母、ロナルド・レーガン(R・R)が、ジョージ・ワシントン(G・W)と交代で配備された。R・Rは動力として加圧水型の原子炉2基を搭載しており、熱出力は合計120万kWと推定されている。これは、福島第一原発1号機(138kW)と同レベルなのだ。元東芝の原子炉格納容器設計者である後藤政志氏が話す。
○世界で横須賀だけ
 「たしかに原子力空母のような艦船は、原発に比べて地震、津波の影響は少ない。しかし、艦船の原子炉はコンパクトさが求められます。実はこれが原子炉の安全性確保の一番のネックになる。スペースが限られるので、より高濃度の核燃料棒を使用する。そのため、核反応の制御が原発よりも難しいのです。さらに、原発では事故が起きたとき、格納容器で閉じ込めるのですが、当然この格納機能も原子力空母では小さくなります。つまり、事故が発生した際のガードも脆弱。ひとたび事故が起きれば、原発よりも原子力空母の方が恐ろしいのです」
 これまで見て見ぬふりをされてきたが、リスクが極めて高い原発がJR横須賀駅から1㎞ちょっとの場所にあるようなものなのだ。日本各地の原発は、曲がりなりにも政府による安全審査を受けている。しかし、原子力空母は軍事機密であることを理由に安全性の評価に必要な情報公開が行われていない。事実上、ノーチェック状態なのだ。横須賀市で原子力空母の配備に反対してきた、呉東正彦弁護士が話す。
「‘11年に、当時横須賀を母港としていたG・Wが、四国沖で放射性物質を放出している可能性があることがわかった。この件は、私がアメリカの情報公開法に基づいて請求した、G・Wの航海日誌を分析して明らかになりました。日本政府もチェックできていないのです」

.. 2015年12月07日 08:06   No.989005
++ フライデー (小学校低学年)…8回       
 現在、米海軍は10隻の原子力空母を保有している。しかし、R・R以外の原子力空母の母港は米東海岸のノーフォーク海軍基地(バージニア州)をはじめ、カリフォルニア州やワシントン州などの、米国内でも人口密度が低い地域にある。横須賀のような人口密集地帯の近くに停泊している例は、世界で類を見ないのだ。
 だが、原子力空母の事故を想定した満足な準備はされていない。‘11年の福島第一原発の事故を受けて、原子力規制委員会は「原子力災害対策指針」をまとめ、原発事故の際の避難基準を厳格化した。避難判断基準は、毎時5マイクロシーベルト。避難範囲は「半径5㎞圏内(予防的防護措置準備区域)はただちに避難」「半径30㎞圏内(緊急時防護措置準備区域)の自治体は避難計画を策定」とした。しかし、原子力艦の事故の際の避難基準を定めたマニュアルは依然ユルいままなのだ。避難判断基準は毎時100マイクロシーベルト。「半径1㎞圏内は避難」「半径3㎞圏内は屋内退避」と極めて楽観的だ。11月20日、ようやく検証作業委員会が避難判断基準を原発並みの5毎時マイクロシーベルトへと厳格化しただけだ。
 原発指針と同じように半径30㎞圏内を緊急時防護措置準備区域にした場合、370万人の人口を抱える横浜や、川崎といった人口密集地帯に加え、千葉・木更津や東京・大田区の一部まで含まれる。しかし、これらの自治体による避難計画の策定は現時点では白紙状態だ。前出・呉東氏が話す。
 「福島第一原発の事故では、50㎞近く離れた飯館村やさらに遠くの地域も避難区域になりました。横須賀の原子力空母で事故が起きれば、風向き次第では首都圏一帯が放射能で汚染される可能性もある。実際に防災体制が必要な地域は50㎞圏以上になるでしょう。避難範囲を、原発指針並みにすることは最低限の対策です」
 今後10年近く、R・Rは横須賀を母港にすると見られる。当分の間、動く原発は首都圏のノド元に突き刺さったままになるのだ。      (出典 12月11日号)


.. 2015年12月07日 08:12   No.989006
++ 東京新聞 (社長)…1328回       
原子力機構 続く「不透明な契約」 関係企業・団体に222億円
   本紙調査 全発注額の2割 昨年9月から1年間

 OBらが経営する「ファミリー企業」への不透明な発注が問題視されてきた日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)が、今年9月末までの約1年間で少なくとも222億円の業務を、28のファミリー企業・団体に発注していたことが本紙の調べで分かった。全発注額の二割近くを占める。あり方を見直すと表明した4年前の277億円からあまり改善されていない。機構運営費の大半は税金でまかなわれている。 
 本紙は、機構が公表している昨年九月から今年9月までの発注データを基に、機構自らが「関係法人」と認定している36法人の受注状況を調べた。
 その結果、計1189億円の発注のうち、222億4千万円が28の関係法人に流れていた。契約が複数年にまたがり、集計した期間には計上されていない契約もあり、実際の金額はもっと多い可能性が高い。うち23法人では、現在も機構OBが社長などを務めている。 (中略)
機構のファミリー企業問題をめぐっては、福島の原発事故前から「不透明な随意契約が多すぎる」などの批判があった。 (中略)
自民党行政改革推進本部の秋本真利衆院議員は、警備業務などは競争入札が適切だとして、来年度予算編成前に機構の発注のあり方を見直す方向で精査を進めている。
(12月4日1面より抜粋)


.. 2015年12月07日 08:36   No.989007
++ 木原壯林 (小学校高学年)…20回       
関西電力の都合と再稼働のための中間貯蔵地新設計画を許すな!
 └──── (若狭の原発を考える会)

◯関西電力の都合と再稼働のための中間貯蔵地新設計画を許すな!

 関西電力は、溜まり続ける使用済み核燃料の中間貯蔵地を、京都北部などの福井県外に新設する計画を公表した。
 これは、福井県外に中間貯蔵地を設定することで、福井の県民や自治体を納得させ、原発再稼働への同意を得やすくしようとする策謀である。
 ・関連新聞記事 (11月21日京都新聞より見出し)
  関電、福井県外に中間貯蔵 使用済み核燃 京都の自治体反発

◯若狭、関西、北陸、中部、中国など広域の住民の生命と財産を犠牲にし、司法の判断をないがしろにする高浜町長の同意を弾劾しよう!
 野瀬高浜町長は、「再稼働の同意権」を立地自治体以外に広げることに反対した(12月4日京都新聞)。周辺自治体住民の生命と尊厳を軽んじる許しがたい暴言である。
 ・関連新聞記事 (12月4日京都新聞より見出し)
 高浜町長、再稼働同意 3,4号機「国が責任、確認」
  国や関電説明必要 府知事  国回答の上判断 舞鶴市長


.. 2015年12月08日 08:02   No.989008
++ 県民福井 (幼稚園生)…1回       
高浜再稼働阻止へ気勢 福井で集会、1200名参加

  関西電力高浜原発3.4号機(高浜町)をめぐり、再稼働阻止を訴える住民らの集会が5日、福井市花月一丁目の西公園であった。全国から参加した1200名(主催者発表)が再稼働しないよう求めた。 (中略)
 実行委の代表を務める「福井から原発を止める裁判の会」の中嶌哲演さん(73)=小浜市=は「取り返しのつかない被害地元になる前に立ち上がろう」と呼び掛けた。(中略)
 集会後、運転差し止めの仮処分決定の異議審の舞台となっている福井地裁前などをデモ行進した。
 敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」の廃炉を求める集会も同時開催。参加者は「無駄に危険なもんじゅは廃炉に」とシュプレヒコールを上げた。

  全国から集まる

  関西電力高浜原発3.4号機再稼働阻止を訴えた集会。全国から集まった各団体の代表者らが参加者とともに気勢を上げた。(中略)
 脱原発を目指す市民団体「たんぽぽ舎」(東京都千代田区)の柳田真さんは「来年4月から電力自由化となり、原発電力を買わずにすむ。原発を進める電力会社にとってそれが痛手になる」と述べた。
 最後に「福井地裁の運転差し止め仮処分決定を順守し、本気で止めるよう強く訴える」とのアピール文を採択した。
    (12月6日2面より抜粋)


.. 2015年12月08日 08:09   No.989009
++ 県民福井 (幼稚園生)…2回       
もんじゅめぐり専門家対談 抜本的見直し求める

   高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)の廃炉を求める全国集会が5日、福井市春山二丁目の市文化会館で開かれた。長崎大核兵器廃絶研究センターの鈴木達治郎センター長と原子力資料情報室の伴英幸共同代表が対談した。 (後略)
      (12月6日2面より抜粋)


.. 2015年12月08日 08:25   No.989010
++ 東京新聞 (社長)…1329回       
もんじゅ廃炉求め提訴へ 福井・滋賀住民、規制委を

   福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」をめぐり、同県や隣接する滋賀県などの住民が原子力規制委員会を相手取り、原子炉設置許可の取り消しを求めて年内にも訴訟を起こすことが分かった。提訴先は東京地裁が有力となっている。 (後略)
      (12月5日朝刊より抜粋)


.. 2015年12月08日 08:30   No.989011

■--原発もテロの標的に
++ 東京新聞 (社長)…1319回          


 東京都世田谷区、主婦坂本道子さん(62)
 狭い日本でひとたび原発事故が起きれば、国民の命は守れない。フランスでテロが起きたが、原発が標的になったらと思うと心配。電気も足りているし、「百害あって一利なし」の原発はやめてほしい。

 さいたま市、無職沼尻昭さん(67)
 消費税は高くなり、家計は苦しくなる一方。国民生活を鑑みるなら、ほとんど稼働せず、大金が注ぎ込まれている高速増殖原型炉「もんじゅ」など、原子力関係の無駄なお金を介護や福祉に回してほしい。
    (11月21日「金曜日の声・官邸前」より)

.. 2015年11月25日 09:48   No.986001

++ 東京新聞 (社長)…1320回       
隠される被曝   鎌田慧

  富山市の「イタイイタイ病を語り継ぐ会」が主催した「イタイイタイ病とフクシマ」という集会に参加した。44年ほど前に『隠された公害』を書いていたからだ。
 その本で朝鮮海峡に面している対馬での、イタイイタイ病をテーマにした。被害者であるはずの地元住民から、「ここには被害はありません」と取材を拒否されたあとのいきさつを書いた。幸いなことに内部告発があって、隠れた公害は一挙に解決した。
 富山のイタイイタイ病は、水俣と新潟の「水俣病」や四日市市の大気汚染とともに、4大公害病といわれていたが、そのなかでもっともはやく農民の運動がはじまった。神通川流域に住む年配の女性たちが、三井金属鉱山が流出したカドミウムを野菜や水から摂取して、腎臓と骨に異常をきたして亡くなっていく事例は、明治の末年から伝えられていた。しかし、旧厚生省が公害と認定したのは1968年になってからだった。
  フクシマで被曝した自衛隊、消防隊、警察、東京電力社員、下請け労働者、派遣労働者、除染労働者、逃げ遅れた膨大な住民たち、この人たちの健康管理と補償がどれだけ、精密かつ手厚いものになるのか、それはこれからの市民運動のテーマでもある。ヒロシマ、ナガサキのほかにミナマタ、富山の教訓も活かされなければならない。 (ルポライター) 
      (11月24日「本音のコラム」より)


.. 2015年11月25日 10:14   No.986002
++ 東京新聞 (社長)…1321回       
原子力艦 避難線量下げる 政府 毎時5マイクロシーベルト超、原発と同じ

  政府は20日、米軍空母などの原子力艦で事故が起きた際に周辺住民が避難を始める放射線量の判断基準を、原発事故と同じ毎時5マイクロシーベルト超に引き下げた。
 国の災害対策マニュアルも改めた。自治体は今後、新基準で住民に避難指示や避難勧告を出す。従来の原子力艦事故の避難判断基準は、毎時100マイクロシーベルト超で原発事故の20倍だった。
 国内で原子力空母や原子力潜水艦が入港する米海軍基地があるのは神奈川県横須賀市、長崎県佐世保市、沖縄県うるま市の3市。
 基準引き下げは10月に河野太郎防災担当相が指示し内閣府が手続きを進めていた。原発事故による屋内退避の範囲が半径30キロ圏内となっていることを踏まえ、原子力空母の事故では半径3キロ圏内とされる範囲の見直しも今後、検討する。
 河野氏は記者会見で「横須賀市など関係自治体から聞き取りをし、専門的な見地から議論してほしい」と述べた。
      (10月20日夕刊より)


.. 2015年11月25日 10:38   No.986003
++ 愛媛新聞 (小学校中学年)…17回       
◆『八幡浜の住民投票 実施署名7000筆超』

  四国電力伊方原発3号機(伊方町)の再稼働の是非を問う住民投票の実施を求めて署名活動を行っている「住民投票を実現する八幡浜市民の会」は24日、活動開始から3週間となる23日時点で署名数が7000筆を超えたと公表した。
 署名活動は、住民投票の実施を定める条例制定を大城一郎市長に直接請求するため、3日から市民を対象に実施している。市民の会共同代表の石崎久次市議は「ミカンの収穫で八幡浜が一年で一番忙しい時期の活動になったが、趣旨を伝えることができた人にはほとんど署名してもらっている」と状況を説明。活動期限の12月2日まで戸別訪問などに力を入れ、支持を拡大する考えを強調した。
      (加藤太啓)  (11月25日より)


.. 2015年11月26日 08:12   No.986004
++ 毎日新聞 (課長)…178回       
高浜3号機再稼働越年 関電きょうにも工程表

  関西電力は原発再稼働に向けた工程を見直し、12月下旬に予定していた高浜原発3号機(福井県)の再稼働を1カ月程度遅らせる方針を固めた。原子力規制委員会の使用前検査が予定通り進んでいないためで、25日にも新しい工程表を規制委に提出する。来年1月下旬に予定していた4号機の再稼働も遅らせる方針だ。 (後略) 
     (11月25日より抜粋)



.. 2015年11月26日 08:17   No.986005
++ 京都新聞 (小学校低学年)…5回       
再稼働拭えぬ不安 市の同意権なぜない 避難の際 渋滞対策は
  舞鶴市 高浜原発への市民意見公表

  舞鶴市は19日、高浜原発(福井県高浜町)に関する住民説明会での原子力規制庁などからの説明について、市民から寄せられた質問と意見の概要を発表した。
 原発の安全性や事故時の避難、市に同意権がないことなどを厳しく問う内容が多く、再稼働への不安があらためて浮き彫りになった。 (後略)
    (11月20日「フォローアップ2015」より抜粋)


.. 2015年11月27日 09:09   No.986006
++ 東京新聞 (社長)…1322回       
廃棄物搬入8カ月 「中間貯蔵」積もる不信
「福島分限定」契約書になし  30年後土地返還 本当?


 東京電力福島第一原発事故に伴う除染で出た福島県内の放射能汚染土などを中間貯蔵施設の予定地(双葉町、大熊町)に搬入する作業が始まって八カ月がすぎた。だが、環境省と予定地の地権者との交渉は難航し、用地確保はほとんど進んでいない。背景には、「中間」という名の最終処分場にされるのではないかなど、地権者の国への根強い不信感がある。

◇未検討
「両親が苦労して、手に入れた土地なので、手放すことはできない。土地を返してもらえるという安心の担保が必要だ」大熊町の地権者約100人でつくる「三十年の中間貯蔵施設知見者会」門馬幸治会長(61)は、そう訴える。
 門馬さんらは、環境省との交渉を今年1月から始め、8回を重ねた.土地の売却ではなく、国に貸し出す方向では合意したが、条件の隔たりは大きい。(中略)
◇持ち込み
 もう一つの問題は、県外で発生した放射性廃棄物が福島の中間貯蔵施設に持ち込まれるのではないかという疑いが消えないことだ。(中略)
◇調整困難
 環境省によると、予定地の地権者は約2400人いるが、連絡先がわかる人は半数にとどまっている。土地の買い取りや賃借契約が成立したのは10月末でわずか14件確保できた用地は0.1%にすぎない。そんな状況の中、環境省は今年3月、見切り発車で予定地内保管上への廃棄物搬入を開始。(中略)
 30年に限定された中間貯蔵施設の使用期限のカウントダウンは既に始まっているが、計画通りに進むのか、いまだ見通せない。
     (11月27日より抜粋)(3面核心)


.. 2015年12月01日 08:16   No.986007
++ 東京新聞 (社長)…1323回       
独特な撮影・現像法 原爆の恐怖表現 渋谷で29日まで米写真家作品展

さまざまな撮影法や現像法を使った写真で原爆の恐ろしさを伝えてきた米写真家エリン・オハラ・スラヴィックさんの作品展が、27日から渋谷区神宮前三の「VACANT(バカント)ギャラリー」で開かれる。東京では初の個展。今年10月に訪れた福島県いわき市で採取した花やキノコ、魚の歯などを撮影し、青写真や白黒写真に仕上げた作品も展示した。 
 スラヴィックさんは2008年に初来日して広島を訪れて以来、広島平和記念資料館の所蔵物や被爆した建築物の壁面などを題材に、表面の凹凸を紙に写し取るフロッタージュの原寸大プリントや、建物に焼きついた影を青写真で表現する作品を発表してきた。
 今回は32点を展示。福島で目に見えぬ放射能の恐怖や、避難で引き裂かれた家族がいる現実にショックを受けたというスラヴィックさんは「原爆や放射能が原因で失われた人や物を思い起こし、核兵器や権力について再考察するきっかけになれば」と話す。
 29日まで。入場無料。開館時間は正午から午後8時。27日午後7時から詩人・作家の永井真理子さんとパネルディスカッションを行う。問い合わせはギャラリー=電03(6459)2962=へ。
(11月27日都心版より)

.. 2015年12月01日 08:24   No.986008
++ 東京新聞 (社長)…1324回       
事故 終わっていない

  埼玉県狭山市、無職岡田幸雄さん(75)
 もう一度原発事故が起きれば、日本は終わりだ。政権は再稼働や輸出を進めているが、福島の海も山も汚染されたままだ。来夏には参院選があるが、原発について若い世代が考える機会になればと思う。

  茨城県つくば市、無職宍戸泰子さん(63)
 今春、事故後の福島の状況を学ぶ旅に参加し、大量の廃棄物が並べられているのを目の当たりにした。ここに来るのは、事故は終わっていない、という現実を自分に刻むためでもある。
  (11月28日1面「金曜日の声・官邸前」より)


.. 2015年12月01日 09:07   No.986009
++ 東京新聞 (社長)…1325回       
沖縄への暴力  鎌田 慧

  沖縄・辺野古では、海に「臨時制限区域」がつくられ、建設工事に反対するひとたちの抗議のカヌーを、海上保安庁の職員がひっくり返したり、海に沈めたり、首をしめたり、あらん限りの暴力がふるわれている。
 陸上では、東京から派遣された機動隊(わたしたちが若いころ恐れていた「鬼の四機」も行ったようだ)が、座り込んだ住民を排除して、骨折などのけが人もでている。
 「海でも陸でも、集団的テロだ」と那覇在住の建築家・真喜志好一さんが怒っている。「逮捕して留置場には入れるけど起訴はされない」。国の非道を法廷で暴露されるのを嫌がっているからだ、とは真喜志さんの解釈だ。
 翁長雄志(おながたけし)知事は、県民とともに、国の横暴に真っ向から立ちむかっている。沖縄の民意をまったく認めない安倍内閣は、憲法92条「地方自治の本旨」に違反している。国と地方自治体は対等なのだから。
 戦争法は憲法9条違反。原発再稼働は、25条の「国民の生存権」に違反である。米国の戦争のための米軍基地建設は、戦争法と連動している。秘密保護法や国民総背番号制のマイナンバー。主権者が知らないうちに政治がすすむのは、民主主義ではない。失礼ながら、わたしは、「ならず者内閣」と名付けている。
  憲法を護って欲しい。 (ルポライター)    (12月1日朝刊27面「本音のコラム」より)



.. 2015年12月02日 08:44   No.986010

■--日本の原子炉級プルトニウム
++ 柳田 真 (大学院生)…100回          

日本の原子炉級プルトニウムで核兵器の製造は可能
 |  プルトニウムを年間8トンも分離する施設(青森県六ケ所村)は大問題
 |  原発と原爆は不可分。世界は日本核武装(原爆)を警戒
 |  再稼働は日本を滅ぼす 連載33回
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◎電気は足りている。東京電力福島第一原発事故(2011年3月11日)以降、4年9ヵ月も経過したが、このうち約3年間は一部例外を除いてほぼ「原発電気ゼロ」でやってきた。
 特に関東-東日本は、東京電力の原発が4年9ヵ月もゼロ稼働の中で、電気は十分足りてきた。3・11事故前の電力会社と政府のPR=「原発電気が30%から40%。原発がないと日本はやっていけない」は、大ウソだったことが事実で証明された。

◎原発電気なしで電気は足りている。原発電気は高い。「原発電気は安いの説明」もウソだった。なのになぜ原発再稼働か?なぜ電力会社と政府は原発推進か?
 この答えが、毎日新聞の力作連載「核回廊を歩く-日本編」に出てくる。11月24日号の文の1部分を紹介しよう。日本の一部の脱原発専門組織が長年日本核武装を否定してきた誤りも明白だ。
───────────────────────────────
引用開始……前半の部分は省略
 「科学的な『証明』や『説明』もなしに、原子炉級プルトニウムで核爆発が可能と主張し、使用済み核燃料の再処理や、核燃料への利用などを『禁止しよう』というのは『世界の警官』らしい思い上がりだ」。激しく米国を批判したのは今井隆吉・元電力経済研究所理事長。核への深い学識を買われ、民間人ながら軍縮大使に登用されるなど政府のアドバイザーを長年務めた人だ。その今井が2001年、従来の主張を180度改める論文を発表する。結論は「原子炉級でも核兵器の製造は可能」だった。今井は「頭から『不可能』と検討を怠っていた。筆者自身に限らず、わが国でのプルトニウム論議一般に欠けている点だ」と反省の弁を記している。
 「点火速度を上げれば原子炉級プルトニウムでも相当の威力を出すことが可能になる」。10年から4年余、原子力委員会委員長代理を務めた鈴木達治郎長崎大教授(64)は、グッドウィンや今井らの説明を補足する。原子炉級だからといって、軍事用のプルトニウムと区別するのは適切ではないとの指摘だ。
 青森県六ケ所村の再処理施設は、18年度上期から運転を始める計画だ。プルトニウムの利用にメドが立たない中、年間8トンもプルトニウムを分離する施設の稼働は国際的に問題はないのか。……引用終了
  (11月24日毎日新聞「核回廊を歩く-日本編」50「日本に何がわかる」より抜粋)
───────────────────────────────
☆この毎日新聞の連載は、よく取材されており、参考・ヒントになる文が多い。
 オススメの記事です。


.. 2015年11月27日 08:04   No.987001

++ にしざきやよい (中学生)…45回       
財務省上交差点の手前、新境地で、
 |  皆様のおいでを、お待ち申し上げております。
 |  11月20日第173回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

  11月20日(金)関西電力東京支店前、本日10人程、横須賀のタクシードライバーのお父さんのスピーチは、何時も庶民目線です。日常から出てくる言葉だから、頷けるんだよね。 関電社員の皆さんは、聞こえてるかな、関電東京支社のある9階はいつもしーんって感じだけど、3階あたり何処ぞの会社の人は、たまぁに見下ろして、しばらく私達の抗議行動を眺めてる事も、何処のどなたかぞんじませんが、お騒がせ致しております。私達も、止むに止まれぬ気持ちで、やって居ります。共感したら、手でも振って頂けたらなぁ。あっと、引っ込んじゃった。
 てな感じで関電前を撤収、テント前経由、経産省前抗議へ、先週に引き続き、ハシゴです。経産省からは、パラパラと人が途切れずに出てきます。みんな抗議には目もくれず、何もない様に シラ~っと通り過ぎていきます。でも、仮面見たいに見えるけど、きっとこの人達にも、心が有るんだよね、有るにに違いないよねと、思うそばから、何考えてやがんでぇ!と毒づきたくなる。落ち着け、落ち着け、短気は損気、と、唱えている内に、終わってしまいました。
 で、どん尻にひけぇしは、官邸前抗議でございます。本日は、昨日の総がかりの抗議行動の影響で、人数は、少なめでございます。
 最近面白いのは、財務省上交差点の渡った所でやってたMさん他のコールコーナーが交差点手前に移動。背後にある、工事用囲いが、いい反響板と成っているのか、Mさんのコールが響きの良い事。斜め向かいの、寄せ書きコーナーから、コールを返すとこれも又、良い具合に霞ヶ関に響き渡り、コールの掛け合いが楽しい。お引越し先のここでは、スピーチもし放題、平場での気楽な場所なので、皆んな結構長く話していくみたい。
  官邸前や、国会前のステージのスピーチは、敷居が高い人には、いい場所ですよ。
  ここで慣れて、官邸前スピーチデビューなんて良いかも。
  皆んな!言いたい事、山程有るよね!お待ちしておりますワン。

.. 2015年11月27日 08:11   No.987002
++ 清水 寛 (小学校中学年)…19回       
福島原発事故から4年8ヶ月が経過
 |  首相官邸前で脱原発を何度叫んでもアベ政権は原発推進
 |      ―原発の再稼働を止めるには-
 |  参議院選挙で野党一本化による自民党の大敗で実現しよう
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 <命と暮らしが危ない!>アベ自公政権の暴挙を許してよいか!

 安倍晋三首相は「安保法制を積極的平和主義」「日本の規制基準は世界一厳しいので原発は安全」と「大うそ」をついて、国民の半数以上が反対していた「日本国憲法に違反した戦争法案」の強行や、公約違反の原発再稼働を進めている。
また、沖縄県民が一丸となって訴えている辺野古基地新設反対の声を無視して強行している。
 原発事故から4年と8ヶ月が経過したにも拘らず、政府は原発事故を引き起こした東電には手厚く、原発被災者に対しては、安全がはっきりしない大地に戻そうとし、救援金を打ち切ろうとしている。TPPも国民不在で決めている。
この暴挙を許してよいか!

―原発の再稼働を止めるにはー
 8月30日の国会での「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動」では、12万人が国会を包囲した。その後も総がかり行動は続き、10月からは、毎月19日に国会で安倍自公政権に抗議することになっている。また、毎月3日、澤地久枝さんの「アベ政治を許さない」ポスターを全国一斉に掲げる提案もある。3日と19日は多くの人が参加し、安倍自公政権にNO!の意思表示をすることが重要。

アベ自公政権を倒すには
 来年の参議院選挙で野党が反アベ自公政権で結集し闘えなければ、どうなるだろうか。
2014年の衆議院選挙の二の舞で、自公の圧勝を許すことになり、その結果、アベの憲法破壊と大うそにより、国民主権は奪われ、戦争と原発事故により亡国の危機にさらされるのは歴然である。
 来年の参議院選挙で何が何でもアベ自公政権を倒さなければならない。
 過半数以上が戦争法案に反対であるから、野党が総がかり行動のスローガンを骨子に共闘し・反アベ自公政権で野党が一本化できれば、参議院選挙はきっと勝てる。

今できることを何でもやろう
 総がかり行動で結集している野党が参議院議員選挙を反アベ自公政権で選挙協力して取り組んで(野党の一本化)もらえるように、第一野党の民主党をはじめ各野党、各議員にハガキや、ファックスや手紙を何度でも出そう。
 安倍自公政権の暴走の危険性について、家族や友人や知人やいろんな人に、電話、ハガキ、手紙などを出して知らせよう。
 今、大切なのは本当のことを知ってもらうことである。読売新聞もNHKもまさに政府の広報機関である。マスコミは権力に弱く、政府に不都合な内容については、あまり報道されない。放射能の恐さについて知っている我々が伝えなければ、何時までたっても仲間は増えない。多くの仲間に知らせることに惜しみなく時間を使おう。それが、安倍自公政権を倒す力に結びつくはずだ。
 2000万人署名、戦争させない!総がかり行動を、何倍にも大きな運動に発展させることが、アベ政権を倒し、平和で安全で戦争のない日本にする道であるに違いない。
お互いに頑張ろう!


.. 2015年12月01日 07:59   No.987003
++ 渡辺秀之 (高校生)…59回       
廃炉の欺瞞-東電福島第一原発の今を語る
 |   第18回「東電は責任を取れ」連続講座の報告
 | 「東電はいったい何をしているのだ!-廃炉の現実と復興加速化-」
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○11月24日、第18回「東電は責任を取れ」連続講座(講師:木野龍逸さん)が開催されたので、その内容などを簡単に報告致します。
○経緯
 東電福島第一原発事故を引き起こした元凶である「東京電力本店」への抗議行動は、たんぽぽ舎などの主催で2013年10月から毎月1回「東電本店合同抗議」を開催し、本年11月で26回を数えた。それに合わせて、東電福島原発事故に対する東京電力の責任を明確化、そして責任追及の理論構築をするための「東電は責任をとれ」連続講座を、17回開催してきた。(講師:木村結さん(東電株主代表訴訟)、井戸川克隆さん(前双葉町長)、他)
○今回の講師の木野龍逸さんは、東電福島第一原発事故発生後、日隅一雄弁護士(故人)と共に東京電力の記者会見に通いつめ、東電の考えていることを精緻に分析し、追及してきた新進気鋭の東電ウォッチャー、フリージャーナリストです。著作:『検証福島原発事故・記者会見-東電・政府は何を隠したのか』(岩波書店2012年)を故日隅氏と共著。『(同)記者会見2-「収束」の虚妄』(岩波2013年)、『(同)記者会見3-欺瞞の連鎖 』(岩波2014年)。
○「東電はいったい何をしているのだ!~廃炉の現実と復興加速化~」のタイトルで、1)今後30~40年で福島第一原発を廃炉にする。2)2017年3月までに帰還困難区域を除いて、避難指示を解除する。という政府・東電の2大目標の進捗状況、問題点、今後の課題等を分かりやすく説明された。
○廃炉工程の根拠は、米国スリーマイル島原発事故(1基のみの事故)。
 燃料デブリは134トン。ところが福島第一原発のデブリ(3基)は少なく見ても2000トン超(15倍以上)。これでどうして廃炉にできるのか?
 チェルノブイリですら燃料デブリの取り出しは100年後を目標。(小出裕章氏は、無理だと当初から述べている)
・廃炉に向けての中長期ロードマップは2回改訂されて、当初の予定を5年以上先送りせざるを得ない状況である。
1)策定された中長期ロードマップは、ドリームマップ(夢の地図)であり、取らぬ狸の皮算用。
2)解決すべき課題を先送りしてきた原子力開発歴史の反省がない。(使用済み核燃料問題は、いつかは、誰かが解決してくれるはずだ等の幻想)
3)放射能による健康被害影響を市民に押し付ける。(帰還判断の材料を与えずに、帰還促進を図る)
・政府の事故被害矮小化政策により、被害の全体像が把握しにくくなっている。物理的な被害だけでなく、精神的、社会的な被害も存在するので、様々な被害を明らかにすることで、福島原発事故の全容が初めて明らかになる。(今はなされていない)
・「東電福島原発事故の取材を続ける木野さんの原動力とは?」の質問に答えて。
 原発事故被害者の「元の生活を取り戻したい」という素朴な願いについて、政府・東電は、無責任で不誠実な対応に終始している。仮設住宅での不安定な生活を余儀なくされている被害者も多い。このような状況で、東電や政府の姿勢を放置するわけにはいかない。ひたすら、その思いだけが、私を東電に通い続ける理由になっている。


.. 2015年12月01日 08:10   No.987004
++ 山崎久隆 (社長)…567回       
自然災害については「起こりえる最大級を想定しなお安全確保が
 |  出来ることが条件」とされているにもかかわらず
 |  津波対策をしていなかったことは言い逃れできない
 |  地震・津波は「予見可能」だった 政府事故調聴取録から読み取る
 └──── (たんぽぽ舎) 【上】

   ※たんぽぽニュース11月号より
    1.はじめに 2.吉田調書に見る「東京電力の立場」を掲載。
    「3.共通理解はどこまであったか 4.認識の欠如」は次回に掲載。

1.はじめに

  東京電力福島第一原発事故は、原子力災害として史上最悪の「原発震災」だったが、これが「予見できた」のか、加えて「規制当局がちゃんと仕事をしたのか」が問題となっている。人災といっても今のところ誰も責任を取っていない。その追及は一つは、告訴団による告訴で「刑事責任」の追及で、もう一つは取締役への責任追及で行われている「株主代表訴訟」の場において。
 元来、原子力開発は大事故を起こさず、または大規模核災害を未然に防止することが出来る対策を取った上で進める責任を負う。会社の役員には「善管注意義務」があり、規制当局には事故を未然に防ぐための法令執行の義務がある。国会にはもちろん立法責任がある。
 しかしながら、これらの責任が、きちんと追及されていない現在、原発を再度動かすなど論外である。まず引き起こした事故の責任を取ることからはじめるべきだ。
 特に、東電については当然ながら「原子炉運転許可の取り消し」(能力欠如による許可の取消処分・原子炉等規制法第46条の3の6 第一項第四号の不適合)がされるべきである。また、立地点の環境条件によっても立地不可とされる。
 例えば活断層が真下にあるとか、巨大津波に襲われる危険性があるなど、およそ立地不適な環境条件はある。
 政府事故調査委員会において772名の聴取結果書が作られたが、これらが事故調査報告書では極めてわずかに触れられているだけだ。吉田元所長の記録に始まり、徐々に同意を得て公開されてきたが、吉田調書だけでは一本の線でしか見えなかった事故発生前の津波対策への姿勢が、立体的に見え始めた。特に経済産業省原子力安全・保安院の小林勝室長の「貞観津波の再来リスクを検討するよう提案したが、妨害された」あるいは名倉審議官の証言でプルサーマル推進(国策)が最優先されたため津波対策の検討が、はじき飛ばされたことも明らかになっている。


.. 2015年12月01日 08:35   No.987005
++ 山崎久隆 (幼稚園生)…2回       
2.吉田調書に見る「東京電力の立場」

  東電がどう考えていたかは、2006年4月から2010年6月まで原子力設備管理部長だった吉田氏の調書に端的に表れている。
 『○吉田所長 保安院などというのは、大体、自分はあれしないで、先生の意見だとかを楯にして、基木的には責任逃れするような役所ですから、こんな文章になっていますよという話で、しょうがないではないかという話ぐらいのことです。【中略】
 プレートが連動して地震が起こる場合を考慮するとか、あるいはマグニチュード8ではなくて、9に至るまでのものが太平洋の沖の方で起きる可能性があるとか、そういうことを言っている学者はいるんですか。』
 問題は単なる地震の大きさでは無く、原発に危機的状況をもたらす津波が来るかという観点であるのなら警鐘を鳴らす学者は何人もいた。吉田調書を読むと、津波という非常に揺らぎの大きな自然現象にも関わらず極めて確定的な考え方をしていることが分かる。特に「工学者」「理学者」の違いを語る部分では、「ある」「無し」で極端に意見が違う場面があるなどとしている。それに対して工学者はパラメータを与えられなければ作れない。そのような違いがあるとする。しかしこれが津波の大きさを確定的に捉え、ある高さまでしかこないという決めつけに繋がる。土木学会でも「確率的評価」を検討していたし、東電でも同様に試計算をしていたが、吉田氏は無視している。
 これに対して島崎邦彦氏は海溝型の津波地震を福島県沖でも発生することを想定して計算していたのだからそれに従うべきだったとの考えを示す。
 島崎氏は福島県沖が空白域なのだから、三陸沖よりもむしろ地震と津波のリスクは高いと考えなければならなかったと指摘する。その認識は決して少なくない地震学者が持っていたことは確かだ。いわゆる「空白域」という表現は既に一般化していた。

.. 2015年12月01日 08:42   No.987006
++ 堀内美鈴 (小学校高学年)…27回       
11/30伊方原発について規制委員会へ異議申し立て
 |  東京圏の皆さん、記者会見に応援をお願いいたします
 └──── (伊方原発50km圏内住民有志の会)

 11月30日に原子力規制委員会で「伊方原発3号機設置変更許可処分異議申し立て」の口頭意見陳述会が開催されます。
口頭陳述後の記者会見に、ぜひ多くの皆さまの応援をお願いいたします。

異議申立の「口頭意見陳述会」
 会議は非公開で、その経過や内容や結果については、原子力規制委員会の会議に諮られることもなく、原子力規制委員会のHP上でだけ公開されることになっています。
 「口頭意見陳述会」は陳述者以外は、申立人しか傍聴もできないようですが、口頭陳述のあと、記者会見を規制庁の記者クラブで行う予定です。
 こちらはどなたでも入れると思われます。ご協力下さい。

伊方原発3号機設置変更許可処分異議申し立ての「口頭意見陳述会」

【日時】11月30日(月)10時から16時30分
【会場(見込)】港区六本木1-9-9六本木ファーストビル内 原子力規制委員会
〈当日の陳述者〉
 草薙順一 (挨拶・住民防護等)10:00~10:20
 長沢啓行(評価の恣意的操作問題)10:20~11:20
 和田 宰(過小評価問題)11:20~12:00
 滝谷紘一(水素爆轟問題)13:30~14:10
 上澤千尋(衝突)(プルサーマル問題)14:10~15:10
 徳弘嘉孝(住民防護等)15:10~15:50
 和田 宰(住民防護・締め括り)15:50~16:30
【連絡先】伊方原発をとめる会  ikata-tomeru@nifty.com


.. 2015年12月01日 08:51   No.987007
++ 毛利孝雄 (幼稚園生)…1回       
裁かれるべきは国のあり方の方だということ
 |  あらためて沖縄近現代史から学ぶということ
 |  国による翁長沖縄県知事提訴から思うこと
 └──── (沖縄大学地域研究所特別研究員)

  11月17日、国は翁長沖縄県知事が行った「埋立承認取り消し」を違法として提訴した。以下、思うことを2点。
 ひとつ。裁かれるべきは国のあり方の方だということ。
 仲井真前知事の埋立承認を検証する第三者委員会委員を務めた桜井国俊沖縄大学名誉教授は、“オール沖縄”の意思を簡潔に次の3点で説明している。
 1.二度と沖縄を戦場にさせない
 2.豊かな自然を子や孫たちの世代に引き継ぎたい
 3.沖縄のことは自分たちで決める(自己決定権)。
  それは、沖縄戦と続く27年間の米軍統治を経た沖縄の到達点であり、沖縄という地域における憲法の実践・再生といえるものではないか。
 平和的生存権、自然環境との共生・保全、地方自治-これらは、3・11震災と東電福島第一原発事故そして戦争法と続いた中で、「本土」側こそが真剣に問わなければならないものである。
 対立は、国と沖縄にあるのではなく、国と主権者、国と地方自治という立憲主義・民主主義の根幹に関わるものとしてあるのだ。
 「国家」とは何か、「主権者」とは何か、「地方自治」とは何か、あらためて考える契機としたい。
ふたつ。あらためて沖縄近現代史から学ぶということ。
  この1ケ月、沖縄が発するメッセージには印象に残るものが多かった。
 国の提訴を受けての翁長知事の会見-「県民にとって“銃剣とブルドーザー”による強制接収を思い起こさせるものだ」(11月17日)
 辺野古ゲート前への警視庁機動隊100名余の投入-「明治政府の琉球処分官が、軍隊と警察を率いて来琉した姿と重なる」(11月3日・沖縄タイムス)
 久辺3区への地域振興事業費直接交付-「米統治下で住民の懐柔策に利用された高等弁務官資金と何ら変わらない」(11月1日・琉球新報)
 いずれもが、琉球・沖縄の近現代史に重ね合わせて理解されている。「本土」でこのように受けとめた人はごく少数であろう。
 私事になるが、1999年に初めて沖縄を訪れるまで、私は6月23日が“沖縄慰霊の日”であることすら知らなかった。それは平均的「本土」人の姿でもあったろう。日米同盟は、その矛盾を沖縄にしわ寄せすることで維持・安定が図られてきた。国による沖縄提訴が、あらためて沖縄近現代史を学び直す契機となることを期待したい。
 辺野古新基地闘争は新たな段階に入った。
  「本土」こそが学び直す決意で、辺野古現地派遣・支援カンパをはじめ、それぞれの場で具体的に連帯の意思を示そう。



.. 2015年12月01日 09:00   No.987008
++ 木村雅英 (大学院生)…122回       
店員さんもショッピングに歩いている人々もデモにとても好意的
 |  伊方原発を再稼働させない!高松大行動-商店街デモ・四電本社デモ
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  11月29日の日曜日、四国電力本店がある高松で「げんぱつ、うごかさんとって」と訴える行動があり参加した。
 14時に高松市コトデン(高松琴平電気鉄道)瓦町駅前で街頭アピール。四国各県のみならず鹿児島、広島、山口他からも集まった。
駅ロータリーの端にデコレーションされた小トラックが置かれ、荷台がステージ。それを取り囲むように駅ビルから伸びた陸橋に参加者が並び、まるで観客席。
 四国4県の主催5団体が伊方原発を再稼働させる愚かさを厳しく訴えた。
 そして、寒空の中でデモンストレーション。
 いきなりにぎやかな商店街を歩きだした。デモコースまでの移動かと考えていたら、そのまま交差した商店街を右折、長い南新町商店街、丸亀町商店街を歩き続けた。
 カラフルなデコレーションを被った高知の女性たちのよさこい音頭を先頭に200人余りでにぎやかにコールして、沢山の店と休日を楽しむ来客に囲まれ、アーケード商店街を歩き続けた。意外にも、土産物屋なども含めてもろもろの店が居並ぶ中で、店員さんもショッピングに歩いている人々もデモにとても好意的な眼差しを向けていた。手を振る赤ちゃんを抱いた若いお母さんが、私たちに笑顔を向けてくれた時は本当にうれしかった。やはり、原発を動かしていいと考えている人は政治家と官僚と電力会社の人だけなのではないか。
 それにしても、この商店街デモは高松では定期的に行われているそうだが、新たな表現の自由の形態として全国でも実現したいと思った。
 高松駅に近づき、商店街が切れコトデンが見えたところで、四国電力本店ビルが見えた。しばらく四電に向って「伊方原発、再稼働反対」等とコールした。
 高松駅前のひろばで締めくくりの集会をし、再稼働阻止全国ネットワークも協力団体としてアピールさせていただいて、日が陰って寒くなったところでデモが終わった。
 30日(月)には四電本店前でチラシ配りアクションと申入れ交渉をする。
大分寒くなったので経産省前テントひろばの泊りを案じながら。

※関連新聞記事《堀内美鈴(伊方原発50km圏内住民有志の会)さんの提供》
  大きな写真入りで載っています。
 『「愛媛だけの問題でない」高松で再稼働反対デモ 200人参加』
(愛媛新聞2015年11月30日)
  四国電力伊方原発3号機(伊方町)の再稼働に反対するデモ行進が29日、高松市内であった。愛媛県と伊方町による「地元同意」に対し、中四国や九州などの脱原発市民団体が「再稼働は愛媛だけの問題ではない」と訴えた。
 「高松大行動」と名付け、愛媛の「原発さよなら四国ネットワーク」など四国4県の5団体が市民の関心を高めようと実施した。主催団体の一つ「脱原発アクションin香川」によると、各団体が連携した大規模なアピール活動は市内では初めてで、約200人が参加した。
 中心商店街のデモ行進で参加者は「伊方原発は直ちに廃炉に」「ふるさとを守れ」などとシュプレヒコールを上げて買い物客らに訴え、四電本店前で抗議活動を展開した。
 脱原発アクションin香川事務局の渡辺さと子さん(61)=高松市は「重大事故の被害は瀬戸内海周辺などの各県にも及ぶ。私たちも当事者であり、愛媛県と伊方町だけで決めていいことではない」と話している。


.. 2015年12月01日 09:22   No.987009
++ 山崎久隆 (社長)…568回       
原発は自然災害について「起こりえる最大級を想定しなお安全確保が
 |  出来ることが条件」とされているにもかかわらず
 |  津波対策をしていなかったことは言い逃れできない
 |  地震・津波は「予見可能」だった 政府事故調聴取録から読み取る
 └──── (たんぽぽ舎) 【下】
            ※たんぽぽニュース11月号より
    「3.共通理解はどこまであったか 4.認識の欠如」を掲載。
    【上】1.はじめに 2.吉田調書に見る「東京電力の立場」は
     11/28発信【TMM:No2649】に掲載。

3.共通理解はどこまであったか

  『○吉田所長 「貞観津波」という言葉を私は何回か使っていますから、高さがどうかというのは別にして、推本でこの前、議論したような話があって、その中で特定的に、今、佐竹先生という人が貞観津波というものをいろいろ検討していて、昔、結構大きい津波が来たという評価が出ていて、それは千何百年前の話ですから、もう時間もたっているんですが、その可能性も否定できないというような検討はしていらっしゃいますよという話は、確実に武黒にも武藤にもしていると思います。』
 これは社内で何処まで情報共有が出来ていたかを示す重要な発言である。吉田氏は中越沖地震以後の非公式会合「朝会」(勝俣会長が主催する会合。原子力に関する重要な問題を、就業時間よりも前に集まって話し合う非公式会合で、原子力関係取締役や、吉田氏が原子力設備管理部長だったころは彼も頻繁に報告していたと見られる)の存在を明らかにしている。もともと中越沖地震対策会議のような性格だったようだが、原子力コスト全体の問題も主要なテーマとなった。総額4千億円にも達する柏崎刈羽の地震対策に加え、当時、原発が止まった分を火力の焚き増しで補うとして、石油価格の高騰で燃料費がかさむことなどから、福島第一津波対策の「カット」をする方針が決められていったのは、この会議だと思われる。この場面で重要な役割を吉田氏は果たしていた。
 会社の方針を決定する会議は取締役会である。ここでは議事録も作られ、決定内容は公表される。しかし任意の会議では議事録も作られず、配布資料も回収されるため証拠が残らない。記録を残したくない意思決定の場として使われていたと見られる。このような意思決定のやり方は、公益企業としては許されない。

.. 2015年12月01日 09:29   No.987010
++ 山崎久隆 (社長)…569回       
 この会議でも東電の上層部が津波対策の必要性を認識していたことを示すのが名倉審議官の証言である。具体的には添付されている森山審議官からのメールにある「東電は役員クラスも貞観の地震による津波は認識している」という言葉に集約される。
 2010年5月20日に名倉審議官は東電の津波堆積物調査について報告を受けている。原発敷地から10km北で見つかったというが、敷地内や南側に無かったことから、敷地に到達していないのではないか」との発言に対し、名倉審議官は堆積物の出ない地点をわざわざ選んだのではないかと思ったと述べた後に「貞観の地震に対しての具体的な対応・対策を取るべきだ。」と言ったという。震災10ヶ月前だった。
 これに対応する吉田発言には見逃せないものがある。津波堆積物調査について『おれはそんな調査信用できないなという話をした記憶があります。』と語っている。社内で堆積物調査結果が議論されたのは2010年5月よりもずっと前だから吉田氏はまだ設備管理部長であり、この結果を知っていたはずだが、それに対していかなる見解を示したかを語っていないことは極めて不自然だ。 しかし堆積物調査を含め貞観津波について調査を行っていることを含め全て役員に説明していたことが繰り返し明らかにされている。
 『堆積物調査の話を決めているわけですから、調査費が、お金がかかるわけです。であるとすると、調査費がかかるんだから、こんな調査をしますよという説明を武藤、武黒には必ずしているわけです。そうすると、なぜするんだという話になれば、貞観津波という話がありましてと、せざるを得ないではないですか。何もなしに、調査しますよ、お金を使いますと、そんなことが通るわけもないんで、こういう理由で先生から御指摘いただいて堆積物調査をするんですと必ず言う中では、必然的に触れています。』
 結果についてはどう考えたのか語られていない。


.. 2015年12月01日 09:35   No.987011
++ 山崎久隆 (社長)…570回       
4.認識の欠如

  『○吉田所長 800何年ですから、1,100年か1,200年ぐらいたっているわけで、可能性としてゼロではないけれども【中略】ほかの波源との絡みでちゃんと評価して、これが非常に強いんだったら、その評価に基づいてやるべきということです。』
 コスト問題から津波対策を先送りした場面で、重要な役割を果たしたという認識があるからなのか、津波の問題になるととたんに冷静さを失う。原発の安全性をどこまで確保するかは、自然災害については「既往最大」だけを見るのではダメで、起こりえる最大級を想定し、なお安全確保が出来ることが条件とされている。これが一般産業における安全基準と決定的に違う点であったはずなのに、こと津波に関しては「既往最大」までしか見ていないことは良く分かっていたはずで、対策をしていなかったことは言い逃れできない。
 もともと土木学会手法がそうであるため、その限界に引きずられてきたわけだが、土木学会津波評価部会の多くは電力関係者であるから、自分たちで限界を作り上げていたことになる。これについては少なくても保安院や地震学者の多くは気づいていて、早く対策をしなければ大変なことになることは認識していた。
 島崎邦彦氏の聴取録では明白に、「日本海溝沿いの地震は明治三陸が最も良く解析されているが南北方向は曖昧だ。この波源データを南に伸ばして福島県沖に設定すればいいだけで何ら難しいことではない。」としている。 これは実際に東電が試算で行ったことであり、15.7mという、2011年の実際の津波よりも更に大きな津波モデルが作られていた。それに従って対策をすることが工学的に可能なことは、吉田氏も否定していないし(パラメータを与えられれば工学者はそれを元に設計できると述べている)実際に東電も「10m盤」に10mの高さの防潮堤を構想していた。
 付け加えるならば、別の場面では吉田氏は「ここに20mの津波が来るとしたら原発は建てられない」とも語っている。現在の福島第一地点で想定されている最大津波高は26mであるので、立てられないことになる。
 つまり原子炉等規制法違反であったことを認めていることになる。

.. 2015年12月01日 10:17   No.987012

■--大事なことは、住民みんなで決めよう
++ 柳田 真 (大学生)…98回          

   愛媛県八幡浜市の住民投票条例制定の署名あつめ
 |  たんぽぽ舎4人で2泊3日の応援
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◎再稼働阻止全国ネットワークの10月31日全国相談会in八幡浜公民館できまった方針に基づき、たんぽぽ舎メンバー4人は、11月14日(土)から16日(月)の3日間、四国・愛媛県八幡浜市の「住民投票条例をつくるための署名」集めの応援・手伝いに出かけた。

◎八幡浜市は、伊方原発のある伊方町の隣の市、人口約36000人(約16600世帯)、もし東京電力福島第一原発事故のような原発事故が発生すれば、放射能がとんでくる市である。

◎この市で、今、「大事なことは住民みんなで決めよう」の目的で、原発の賛否を問える住民投票条例を作って…!という署名が始まった。期間は11月3日から12月2日までの1カ月間。
 八幡浜市議会議員の意見は8対8(議長が原発反対派なので「伊方原発3号機の早期再稼働を求める決議」の採決は、賛成8-反対の7人は退席-で可決。2015.9.17市議会)。
 市長は、独断で伊方原発3号機再稼働に賛成を表明していた(9月2日)ので、市民が怒って“大事なことは住民みんなで決めよう”と、この住民投票条例をつくるための署名が始まりました。

◎私たちも市民(受任者)と共に、戸別訪問と街頭宣伝にわかれて出かけた。署名依頼の反応は良好で、ほぼ8割の人が快く署名してくれる。ただ、留守宅がかなり多く、それが残念-何か対策を-の声が夕方の反省会でも出された。繁華街の「八幡浜みなっと」でのマイク、ノボリを立てての街頭宣伝・署名もかなりの手応えを感じた。ただ、住民投票条例の目的、意義については、市民への浸透は今一歩、というかんじであった。

◎夕方の反省会(20人弱)をおえて、4人はホテルへ歩いて戻る。ホテルのそばの食堂でビールを飲み、名物のチャンポンを食べながら、みんなの意見がはずんだ。あしたもがんばろう!
☆16日は、3名は署名あつめへ、私は「伊方原発30キロ圏内の6つの市・町」を反原発自治体議員・市民連盟(東京)の皆さんと車3台で、要請行動で歩いた。次号にその報告をしたい。多くの出会い-収穫があったので。


.. 2015年11月19日 08:00   No.985001

++ 久保清隆 (幼稚園生)…1回       
交渉の途中で「時間だから出て行け」という強圧的態度は許さない!
 |  四国電力伊方原発3号機の再稼働を止めよう!
 |  11/18第2回四国電力東京支社抗議行動
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

◎ 18日、第2回四国電力東京支社抗議行動を行ないました。雨模様にもかかわらず大勢の方の参加がありました。やはり、「川内に続いて伊方もか」の危機感があるようです。
 集会に先立ち、5人の方々が申し入れ行動を行いました。「再稼働阻止全国ネットワーク」と「反原発自治体議員・市民連盟」が『申し入れ書』を読み上げ、手交しました。
◎ 四国電力は、前回の「申し入れ」に対し本社広報部から回答がきました。このことは他の電力会社になかったことで特筆すべきことかも知れませんが、肝心の回答の中身はお寒いものでした。
 例えば、再稼働の必要性の問いには「エネルギー資源の大部分を海外に依存しているから」とか、基準地震動や地盤の安定性については「原子力規制委員会による審査において新規制基準への適合性が確認されている」とかいう他人任せの回答です。
 また避難問題についても政府の原子力防災会議の計画が具体的、合理的なものと答えています。しかし、集会中の電話インタビューで地元の方が答えていましたが、原発が破壊されるような大地震の地からの漁船での避難はありえない、机上の計画だと言い切っていました。四国電力は本当に住民の安心・安全について真剣に考えているのかと疑がわざるを得ないものです。
◎ 四国電力に一つ忠告しておきたい。今回、話し合いの途中にもかかわらず、業務担当責任者なるものが突然あらわれ「時間だから出て行け」と強圧的態度で私たちを排除しようとしたことだ。交渉ごとは互いの配慮と譲り合いで成り立っているものだ。今後こうした対応が続くなら許すことはできない。交渉の場でも、集会の場でも発言があったが、これからも何度も何度も来て私たちの反原発の意志を突きつけるだろう。
☆次の四国電力東京支社抗議行動は
 12月16日(水)18時30分からです。大手町の東京銀行協会ビル前に集まってください。


.. 2015年11月20日 07:59   No.985002
++ 岩井 哲 (小学校低学年)…6回       
川内原発の廃炉を目指しましょう!!
 |  ?再稼動で迫りくる大事故の可能性?
 |  4年半以上停止した原発の運転が再開されたのは世界で14基あり、
 |  そのすべてが運転再開後にトラブルに見舞われている
 └──── (かごしま反原連 川内原発 民間規制委員会かごしま)

 川内原発は残念ながら、再稼働してしまいました。
 この結果、私たちの中にあきらめムードが出ているかのように言われています。
 しかし、そんな訳には行きません。再稼動によって大事故がおきる可能性が更に高くなり、その心配が、以前より遙かに増しているからです。
◆国際原子力機関や米国、カナダの規制当局のデータによると、4年半以上停止した原発の運転が再開されたのは世界で14基あり、そのすべてが運転再開後にトラブルに見舞われているとのことです。このデータからわかるように、約四年半停止していた川内原発は、トラブルを起こす可能性が大ということになります。実際に、再稼動直後に、1号機では復水器に穴が開きました。
◆近年、地震が頻繁に発生し、火山の活動が活発になっていることを考えると、原発の小さなトラブルでも、自然災害と重なることで大事故につながります。
川内原発も、再稼動2番手とされる伊方原発も加圧水型原発です。この型の原発の最大の問題は蒸気発生器の仕組みにあります。この装置は2つの構造的な欠陥を持っています。
◆その2つの欠陥とは、
1.川内原発と同型の加圧水型原発である、スリーマイル島原発(1779年)、福井県美浜原発(1992年)の事故では、緊急炉心冷却装置(ECCS)の使い方に失敗し、炉心が空焚きになり、炉心溶融(メルトダウン)が起こりました。この点は、ECCSの徹底活用を確認することで克服できますが、日本の規制委員会はこのことを全く理解出来ておりません。
2.事故時、燃料棒を覆っているジルコニウム被覆管と水蒸気が反応して水素が発生し、これが蒸気発生器の逆U字管の上部に滞留し、それを除去する根本的解決策を誰も持たないため、水素爆発の発生が避けられません。
◆上記1・2について、九電との交渉で私たちは明確に指摘しましたが、九電は解決策をなんら提示出来ませんでした。これ以外にも、地震や火山噴火等の外的な要因が無くとも、川内原発にはさまざまな装置・システムに構造的な、解決困難な問題があるのです。
◇この間の研究で、大事故は、原発それ自体の構造的欠陥により起こりうることが明らかになっています。このことを、私たちは、全国・全世界の皆さんに、声を大にして訴えていきます。


.. 2015年11月25日 07:56   No.985003
++ 新城せつこ (幼稚園生)…1回       
伊方原発に反対し、住民説明会の開催を求める
 |  愛媛県・伊方町への要請行動を実施 (11月2日)
 |  NHKや毎日新聞が取材に訪れ、その後、愛媛新聞や朝日新聞、産経新聞から問い合わせ
 └──── (東京・杉並区議会議員、反原発自治体議員・市民連盟)

○伊方原発の再稼働に反対し、住民説明会を求める「全国自治体議員の会」の愛媛県知事・県議会、伊方町長・町議会への請願・陳情は、全国から178名の連名で提出することができました。うち四国4県は47名、福島からは原発被害自治体21名の賛同が得られ、要請には新城せつこ杉並区議と山本勣鬼北町議が提出者となり、岩城泰基宇和島市議や有賀精一日野市議、布施由女清瀬市議、市民からは堀内美鈴さんらが参加しました。県知事要請には、渡部伸二県議や田中克彦県議が付き添い、渡部県議には伊方町まで車でご案内いただき心から感謝申し上げます。
○県議会では渡部県議から「遠くの人たちも自分たちの問題だと来ているのだ。県議会は議論もしていない」と厳しい一言。私たちからも30㎞圏住民への説明が行われていないことや大半が賛成しているという知事の認識は間違いであること、福井地裁判決が250㎞圏を当事者であるとしていること、見学をした福島の現実などを訴えました。
 午後の伊方町では、岩城泰基宇和島市議が合流。八幡浜市民にもご協力いただきました。
○伊方原発が危険な場所に立地している問題や半島に住む5,000人の避難問題、大分の非現実性を指摘しました。ここではNHKや毎日新聞が取材に訪れ、その後、愛媛新聞や朝日新聞、産経新聞から問い合わせの電話がありました。NHKは当日2度にわたりニュースでとりあげ、20時過ぎは全国自治体議員の会の伊方町申し入れ行動が大きく報道されました。
○今後について考えました。今回の取組みで、伊方原発再稼働問題が愛媛県だけの問題ではなく福島を経験した全ての人々の問題であることを印象付けました。今後さらに拡大すること、伊方原発30㎞圏内にある宇和島市など周辺自治体への働きかけも重要だと思いました。
 今回の取組みに先立ち、市民は伊方町を一軒一軒を回りアンケート調査を行い、52%が再稼働に反対であることが判明しました。私達はこの報告を力として県や町に訴えることが出来ました。県議会では47名中反対者はわずか7名。議会では少数でも、大多数の県民・市民の思いを体現していることを改めて確認しました。全国からさらにエールを送り、行動をともにしたいと思います。


.. 2015年11月25日 08:03   No.985004
++ 井出久司 (小学校低学年)…8回       
四国、伊方原発の広域避難訓練の問題点
 |  少しでも小型船舶の知識があれば
 |  津波の後、漁船で避難することが不可能である
 └────  (原発さよなら四国ネットワーク)

 愛媛の井出ですが、先程行われた広域避難訓練。
 船で住民が避難する、とありますが、小型船舶はまず役には立ちません。主に漁船を想定しているようですが、津波の後、漁船は利用できる可能性はほとんどありません。
 津波で港が使えない、等の理由より前に、津波の後の海の中が普段の状態ではないからです。天候もありますが、それ以前に津波の後の海水は瓦礫だらけ。流木、ロープ等が当たり前に海を漂っているので、小型船舶のスクリューはロープが絡まる、流木や瓦礫に当たる等でスクリューが変形、エンジンが故障することは目に見えるようである。
 少しでも小型船舶の知識があれば津波の後、漁船で避難することが不可能であることは言わずとも明らか。
 先日、知り合いの漁師と奥さんと話した時、そうだそうだと言われてました。逃げられる訳はない!と。
 そもそも現場を知らぬ官僚の作った避難計画だからものの役に立つ訳はない!
 津波の後の海がどういう状態か、小型船舶のスクリューの弱点がどうか、ということを全く知らない官僚が避難計画を作ることからしてそもそも笑止である。
 その他、避難計画は誠に杜撰(ずさん)で役立たずではあるが、一般市民がニュース等の報道で洗脳されるには十分なのかも知れない。


.. 2015年11月25日 09:01   No.985005
++ けしば誠一 (幼稚園生)…2回       
再稼働は見直すこと、再稼働には30キロ圏自治体の同意と
 |  住民説明会を求める意見書を国と県に提出せよ
 |  自治体議員191名が伊方原発30キロ圏6自治体に請願・陳情提出
 └────  (反原発自治体議員・市民連盟 杉並区議会議員)

◯ 11月16日、全国191名の自治体議員が、伊方原発30キロ圏自治体の首長と議会に、伊方原発再稼働に関する請願・陳情を提出しました。10月22日伊方町長が伊方原発3号機の再稼働に同意を表明し、10月26日愛媛県知事が、四国電力社長に再稼働同意を伝えたことに対する反撃です。
 反原発自治体議員・市民連盟が呼びかけ、11月2日に、愛媛県と伊方町に180名の連名で30キロ圏自治体の同意と住民説明会を求める請願・陳情を提出しています。
◯ 福島第一原発事故後、原発から30km圏にある160の自治体にも避難計画の策定が義務付けられました。福島原発事故の被害状況をみれば、30キロ圏内はもとより50キロ圏を超える飯館村においても全村避難が続いており、チェルノブイリでは30キロ圏が立ち入り禁止区域とされています。30キロ圏自治体を無視し、伊方町と愛媛県の同意だけで再稼働を認めるわけにはいきません。
◯ 周辺自治体議員が超党派で賛同、紹介議員に
 請願は、「避難計画に実効性がなく、住民の安全を確保できない現状で再稼働は見直すこと、再稼働には30キロ圏自治体の同意と住民説明会を求める意見書を国と県に提出せよ」とするものです。
 当日議員・市民連盟から、けしば杉並区議、布施清瀬市議、柳田事務局長ら、地元から山本鬼北町議、堀内美鈴さんが参加。
 自治体によっては無所属、社民党、共産党、自民党まで紹介議員となり、再稼働への党派を超えた危機感がわかります。
 16日朝8時半宇和島市に集まり、西予市、八幡浜市、大洲市、内子町、伊予市と6つの自治体を回り、首長と議会議長あてに請願・陳情を提出しました。
◯ 八幡浜市ではマスコミが取材・報道
 伊方原発の再稼働をめぐる住民投票の直接請求署名運動が行われている八幡浜市では、NHK愛媛、愛媛テレビ、愛媛新聞が、市当局とのやり取りを取材し、翌日新聞で報道されました。
 11月2日の新城杉並区議、有賀日野市議、布施清瀬市議らの行動には、山本鬼北町議、渡辺愛媛県議が同行、愛媛新聞やNHKテレビ等が報道しました。
 原発立地の議会では少数派の反原発議員を激励し、粘り強く闘う地元市民運動との連携を強めることができました。
 愛媛県内30キロ圏6市町での12月議会の審議結果を受け、来年2月の第1回定例会(県と6市町)に向けさらに賛同を拡大し、再稼働を止める取り組みを強めます。



.. 2015年11月25日 09:16   No.985006
++ 木村雅英 (大学院生)…121回       
特定重大事故等対処施設を遅らせて再稼働優先
 |  -パリ同時テロの日に原発施設テロ対策を延期-
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その75
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  原子力規制委員会は、文科省に『もんじゅ』への「勧告」を出した定例会議において、新規制基準バックフィットの運用を緩やかにするとともに、特定重大事故等対処施設の5年猶予の起点を遅くして実質的に同施設の完成が遅れることを認めた。折しも、この直後の11月13日の金曜日の夜にパリで同時テロが起こったのに。
 特定重大事故等対処施設(ポンプ、フィルター、発電機、燃料タンク、緊急時制御室等で構成される大型施設)は新規制基準が施行された2013年7月8日を起点として5年以内すなわち2018年7月7日までに設置しなければならないと定められていた。
 また、これらの施設は、耐震クラスS、原子炉建屋近傍の施設には故意による航空機衝突への頑健性が要求されている。
  ところが、11月13日の定例会議で、5年猶予の起点をそれぞれの原発の工事計画認可時に遅らせたのだ。それで、例えば、川内原発は2015年3月が起点になって2年近く猶予ができ、高浜は更に遅くて良くなり、まだ工事計画認可が下りていない原発はこれから5年以上猶予が与えられた。
 この決定の直後にパリで起こった「同時テロ」が示すことは、原発を動かすならば「故意による航空機衝突への頑健性」がないと非常に危険だということだ。
  何しろ原発は、民間人を巻き添えにするテロを起こす側から見れば、格好の攻撃施設であり、ひとたび異常事態が起これば、その施設が壊れるだけでなく人間に制御不能な大量の放射性物質をまき散らし続けることになるのだから。
 13日の金曜日の規制委の決定も、規制委が人の命や健康や環境よりも再稼働を優先させるひどい組織であることを如実に示している。

.. 2015年11月25日 10:00   No.985007
++ 中田 潤 (幼稚園生)…1回       
4年以上にわたり東京電力が公表してきた
 |  数万件の「海の全ベータ」数値は半分以下に改ざんされていた!
 |  東電が公表してきた海水の全ベータはウソだった
 └────  (フリージャーナリスト)

◯ 今年に入り、東電公表の「海の放射性物質濃度」が軒並み過去最高値を更新し続けている。港湾内外のサンプリングポイント21ヶ所中、過去最高値を記録したのは19ヶ所に及ぶ。
 東京オリンピックが近づくにつれ、「アンダーコントロール」されているはずの海がどんどん汚れていく、という異常事態なのに「なぜだ!?」と声を上げるジャーナリストがこの国にはいない。
 どう考えてもおかしいのは、放射性物質には半減期があり、なおかつ、広大な海には拡散、希釈能力があるにもかかわらず、数値が上がり続けていることだ。
◯ 隠された汚染水漏洩事故があったのか?
 資料を読み込んでいくうちに、まったく別の角度から「重大な変化」が浮かび上がってきた。
 10月に原子力規制委員会「汚染水対策検討ワーキンググループ(WG)」が突如として廃止されていたのだ。
 東電が「海への汚染水漏洩」を認めたことを受け、2013年8月中だけで5回も開催され、13時間半に及ぶ論戦があった「最重要会議」が消された。
 問題は最後の論戦の議題である。
◯ 2013年6月。東京電力は、海水のストロンチウム調査を4ヶ所から16ヶ所に拡大した。2年以上、延々と叫ばれ続けた「なぜ、ストロンチウムの数値を公表しないのか?」という声にしぶしぶ応じた形だ。
 しかし、その数値がいつまでたっても公表されない。
「1ヶ月あれば正確な数値が出る」ことを東電自身が認めているのに、半年が過ぎても東電配布資料は「分析中」のまま。
 年が明けた2014年1月にやっと公表された数値を見て、納得した者はひとりもいなかった。
  全ベータ 310Bq/L
  ストロンチウム90 350Bq/L
 なんと、ストロンチウムの値が全ベータよりも高かったのだ。
 科学的にありえない!
「海水採取の翌日に公表された全ベータの数値」と「1ヶ月の分析を経て(東電は半年以上かかったが)公表されたストロンチウム90の数値」。
 2つの数字が並んでいる。原子力関係者はどちらの数字を信用するのか?
 10人の専門家がいれば、当然、10人ともストロンチウムの値を迷わず選ぶ。
 会議は紛糾した。つまり、「東電が公表してきた海水の全ベータはウソだった」という事実が暴露された直後、「汚染水対策検討WG」は解散させられたのである。

.. 2015年11月25日 10:07   No.985008
++ 柳田 真 (大学生)…99回       
高浜原発を本気で止めるには! 12月5日(土)
 |  伊方原発をどうやって止めるか! 2016年1月30日(土)-31日(日)
 |  全国の力を高浜へ・伊方へ-2つの相談会で討論
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◯原発再稼働が川内原発に続いて、焦点になってきています。
 今は、高浜原発(関西電力)と伊方原発(四国電力)の再稼働が焦点です(九州電力玄海原発も危ない)。
◯全国の反原発のエネルギーを、パワーを、関西電力高浜原発へ、四国電力伊方原発へ集中しよう。
 川内原発再稼働反対で高まったエネルギーと世論をひきついで、高浜原発再稼働反対運動と伊方原発再稼働反対運動にプラスしよう。高浜原発の関西では、福井からのリレー行動が成功し、のべ900名の行進参加者と、1000名での大阪関西電力本社包囲行動が成功しました。
 伊方原発では、伊方町でのハガキアンケートの盛り上がり(52%の反対)と八幡浜市での住民投票条例の署名が盛り上がっています(11月24日7100筆の署名)。
 再稼働に反対する国民の不安とエネルギーが高まってきています。
◯「もんじゅ」廃止集会が、12月5日(土)正午から14時まで開かれ、つづいて、高浜原発を本気で止める集会が14時から16時30分開かれる。(どちらも福井市内で)
 そのあと、「再稼働阻止全国ネットワーク」事務局が、北陸・関西の仲間と相談会をもち、高浜原発を本気で止めるための知恵を出し合います。
 来年の1月30日(土)14時より31日(日)12時まで、愛媛県松山市内で「伊方原発をどうやって止めるか」の全国相談会を開きます。
◯全国のパワーを、エネルギーを高浜へ、伊方へ集中して、原発再稼働を阻止しよう。
 2つの相談会-12月5日(土)福井市と1月30日(土)松山市へ参加しよう。


.. 2015年11月26日 07:57   No.985009
++ 内海洋子 (小学校低学年)…7回       
柄谷行人さんのお話を聞いて-要旨紹介-
 |  憲法第一条(天皇制存続)と九条(戦争放棄)の関係について-不可分離だ
 └──── (「スペースたんぽぽ」講座ボランティア)

 11月16日、「スペースたんぽぽ」で柄谷行人さんの講義がおこなわれました。
 私流の要旨メモを紹介します。

1.占領軍司令官マッカーサーは、戦後、占領統治及び反共産主義のため、天皇制を存続させようとした。憲法第一条こそが重要であり、九条はそのための材料でしかなかった。その後、朝鮮戦争が勃発したとき、彼は考えを変えて再軍備をはかったが、できなかった。 吉田首相が拒んだからだ。吉田首相は将来いつでも九条を変えられると思っていた。

2.しかし、以後、保守派は60年かけても、九条を変えることができなかった。にもかかわらず、なぜそうなのか、その理由を考えようともしなかった。その点では、護憲派も同じだ。護憲勢力は憲法を守ったつもりでいるが、憲法に守られた勢力である。

3.憲法九条はたんに、占領軍マッカーサーの押しつけによるのではない。また、左翼によって支持されたからではない。旧左翼も新左翼も「人民軍」を肯定するものだから。
 また、九条は、日本人の意識的な反省によってできたものでもない。それは「無意識」に属する。ゆえに論理的な説得によってできたものでもない。
 柄谷行人さんの話はつづく、九条の問題は、フロイトの精神分析を参照(フロイト著作集5・人文書院『戦争と死に関する時評』、『戦争はなぜに』フロイト全集20・岩波書店、欲望の断念、倫理性→「マゾヒズムの経済問題」フロイト全集18・岩波書店)に。

4.九条を支えてきた「無意識」はただたんに第二次大戦によって生じたのではない。それを考えるには、戦前、あるいはそれ以前の(明治以前も視野にいれて)「先行形態」を見なければならない。(江戸時代、あるいはもっともっとさかのぼる)
 憲法第一条と九条は不可分離である。
 ◎柄谷行人さんは言う。
 平和憲法の「無意識」に対して「意識」のちゃちな理屈は通用しない。


.. 2015年11月26日 08:03   No.985010

■--文殊の知恵
++ 東京新聞 (社長)…1313回          

   鎌田 慧

 福井県敦賀半島の先端にあって、「夢の増殖炉」と喧伝されてきた「もんじゅ」も、命運が尽きようとしている。1985年に着工されたが事故続きで、さすがの原子力規制委員会もさじを投げたようだ。
同じ半島に建設された新型転換炉「ふげん」は、とっくの昔に廃炉が決定。英米仏でも高速増殖炉は事故を起こして撤退した。もっとも危険な原発が、お釈迦様のそばに仕えたホトケを誇称していたもんじゅだけでも、建設維持管理費を含めて1兆円を空費した。
それとつながっている「リサイクル機器試験施設」には、820億円も投入されている。さらに巨額でもっとも危険な青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場は、建設から22年たってなお、いまだ稼働できる見通しにない。
「核燃料サイクル」はいつまでたっても、原料のプルトニウムは減らない、という魔術のような輪廻が想定されてきた。しかし、そんなにプルトニウムをつくってどうするのかとの疑惑は深い。
すでに日本の備蓄量は47.8トン。原爆材料の6000発分。富国強兵・国威発揚内閣では、アメリカの核の傘から脱却しよう、小型原爆所持は憲法違反ではない、などと言い出しかねない。
青森県で行われた「護憲大会」で、私はもんじゅのあとは、再処理工場反対運動を拡大しようと発言した。(ルポライター)
    (11月17日「本音のコラム」より)

.. 2015年11月18日 08:35   No.984001

++ 東京新聞 (社長)…1314回       
核燃料サイクルに12兆円 コスト年1600億円、廃炉費も
  メドなく半世紀 国民負担続く

  高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が廃炉になる可能性も出てきたことを受け、本紙はもんじゅを中核に国が進めてきた核燃料サイクル事業にかかったコストを、あらためて調べた。いずれ必要になる廃炉費用も考慮し集計した結果、少なくとも12兆円が費やされ、もんじゅが稼働していない現状でも、今後も毎年1600億円ずつ増えていくことが分かった。実用化のめどのない事業に、巨額の国民負担が続く実態が浮かんだ。 (中略)
 しかし、もんじゅはほとんど稼働せず、再処理工場や混合酸化物燃料(MOX燃料)工場は未完成。ウラン資源を循環させるサイクルがほとんど動いていない中、本紙の集計結果からは、既に電事連の試算額の6割以上が使われた。
 今後40年操業すれば、さらに巨額のコストが必要になる。これは、核燃サイクルを続ければ、電事連がはじいた19兆円では収まらないことを示唆している。
 核燃サイクルの財源は、税金か、電気料金に上乗せされた分かの違いはあるものの、国民負担であることに変わりはない。

  見切りつける好機

  <大島堅一・立命館大教授(環境経済学)の話>
 実現の見通しが立たない核燃料サイクルに、12兆円以上が費やされてきた事実は深刻に受け止める必要がある。何も生み出さない事業に、今後も毎年1600億円ずつ消えていくのは、民間企業ではあり得ず、異常な事態といえる。
 (もんじゅ問題は)核燃サイクルに見切りをつける大きな好機ではないか。
 国民も、自分のお金が税金や電気料金の一部として、見込みのない事業に使われている現実をよく考える必要がある。
   (11月17日1面より抜粋)


.. 2015年11月18日 08:44   No.984002
++ 南日本新聞 (小学校低学年)…8回       
対テロ施設2年延長 規制委、一律の期限撤廃 ルールなし崩し懸念

  原子力規制委員会は13日、定例会合を開き、新規制基準で原発に設置が義務付けられた対テロ施設・設備の「特定重大事故等対処施設(特重施設)」について、2018年7月まで猶予している設置期限の延長を了承した。一律だった整備期限を撤廃し、プラントごとの設定に変更する。(中略)
 再稼働した九州電力川内原発(薩摩川内市)の場合、1号機が20年3月、2号機は同5月までとなり、おおむね2年延びる。 (中略)
 会合で、田中俊一委員長は「(18年7月までとした期限は)審査の実態を踏まえると現実的でなかった」と述べた。 (後略)
   (11月14日より抜粋)


.. 2015年11月19日 08:09   No.984003
++ 東京新聞 (社長)…1315回       
原発のテロ対策・特定重大事故等対処施設
  先送りの怪・2018年7月→20年以降
  矛盾・猶予さらに延長 新規制基準で設置を義務づけたはずが…
  矛盾・設置せぬまま運転 情報の秘匿を地元は懸念
  再稼働申請は16原発26基なのに「特重」申請は3原発6基

  原発の新規制基準は、テロ対策の「特定重大事故等対処施設(特重施設)」設置を義務付けている。だが、新基準開始から5年後の「2018年7月」まで猶予期間があり、どの原発も整備を終えていない。義務の猶予は、おかしな話だが、原子力規制委員会は13日、審査の遅れを理由に、「原発本体工事の計画認可を受けて5年以内」と猶予期間の延長を決めた。パリでテロがあったばかり。原発とテロについて考えた。(後略)
    (11月18日朝刊「こちら特報部」より抜粋)



.. 2015年11月19日 08:21   No.984004
++ 東京新聞 (社長)…1316回       
米原発子会社損失 東芝 ようやく詳細公表 東証指摘、開示基準に違反
  12年度762億円計上

  東芝は17日、子会社の米原発大手ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)が過去に巨額の損失を計上していたにもかかわらず公表しなかったことが東京証券取引所の開示基準に違反していたとして、損失の詳細を公表した。不正会計問題以降も続く東芝の情報開示への消極的な姿勢に、投資家らの不満が高まっている。
 16日に東証から違反の指摘を受け、ようやく開示した。東芝は「本社の財務諸表に影響がないため基準に該当しないと考えていた。適切に情報開示ができなかったことをおわびする」と説明している。
 東芝によると、2011年の東京電力福島第一原発事故の影響で世界的に原発の新規建設が延期。これを受け、WHは12年度に新規建設事業で約557億円、原発の監視制御システムの開発などを行う「オートメーション」事業で約205億円の計約762億円の損失を計上。資産の評価額を低く見直す減損処理を行った。 (後略)
  (11月18日朝刊7面より抜粋)



.. 2015年11月19日 08:33   No.984005
++ 毎日新聞 (課長)…176回       
マンハッタン計画歴史公園 被爆地の声聞き整備へ 米でオープン

  米国が第二次世界大戦中に進めた原爆開発計画の関連施設群で構成される「マンハッタン計画歴史公園」が10日、オープンした。被爆の現実を反映するよう求める声を踏まえ、米政府は広島、長崎の関係者の意見も聞きながら展示物の内容などを検討する方針で、公園全体の形が整うのは数年先になる見通しだ。(後略) 
     (11月11日より抜粋)


.. 2015年11月19日 08:39   No.984006
++ 東京新聞 (社長)…1317回       
原発ゼロへ再考を 原子力は高くつく

  きょうは原発推進の人たちにとくに読んでいただきたい。原子力発電は結局、高くつく。そろばんを弾(はじ)き直し、原発ゼロへと考え直してみませんか。
 やっぱり金食い虫でした。
  原子力規制委員会が日本原子力研究開発機構に示した、高速増殖原型炉「もんじゅ」の運営を「ほかの誰かと交代せよ」との退場勧告は、その操りにくさ、もろさ、危険さを、あらためて浮かび上がらせた。
 そして、本紙がまとめた「核燃料サイクル事業の費用一覧」(17日朝刊)からは、もんじゅを核とする核燃料サイクルという国策が、半世紀にわたって費やした血税の大きさを実感させられる。
■巨費12兆円を投じて
  原発で使用済みの核燃料からプルトニウムを抽出(再処理)し、ウランと混ぜ合わせてつくったMOX燃料を、特殊な原子炉で繰り返し利用する-。それが核燃料サイクルだ。
 その上もんじゅは、発電しながら燃料のプルトニウムを増やしてくれる。だから増殖炉。資源小国日本には準国産エネルギーをという触れ込みだった。
 それへ少なくとも12兆円以上-。もんじゅの開発、再処理工場(青森県六ケ所村)建設など、核燃サイクルに費やされた事業費だ。
 国産ジェット機MRJの開発費が約1800億円、小惑星探査機「はやぶさ2」は打ち上げ費用を含めて290億円、膨らみ上がって撤回された新国立競技場の建設費が2520億円…。
 12兆円とはフィンランドの国家予算並みである。

.. 2015年11月20日 08:14   No.984007
++ 東京新聞  (幼稚園生)…1回       
■1日5500万円も
  ところが、もんじゅは事故や不祥事、不手際続きで、この20年間、ほとんど稼働していない。止まったままでも1日5500万円という高い維持管理費がかかる。
 もんじゅは冷却に水ではなく、大量の液体ナトリウムを使う仕組みになっている。
 ナトリウムの融点は98度。固まらないように電熱線で常時温めておく必要がある。1700トンのナトリウム。年間の電力消費量は一般家庭約2万5千世帯分にも上り、電気代だけで月1億円にもなるという。
 発電できない原子炉が、膨大な電力を必要とするという、皮肉な存在なのである。
 もんじゅ以外の施設にも、トラブルがつきまとう。さらなる安全対策のため、再処理工場は3年先、MOX燃料工場は4年先まで、完成時期が延期になった。MOX燃料工場は5回目、再処理工場に至っては、23回目の延期である。
 研究や開発は否定しないが、事ここに至っては、もはや成否は明らかだ。これ以上お金をつぎ込むことは是とはされまい。
 核燃料サイクルが、日本の原子力政策の根幹ならば、それはコストの面からも、根本的な見直しを迫られていると言えそうだ。
 欧米で原発の新増設が進まないのは、3・11以降、原発の安全性のハードルが高くなったからである。
 対策を講ずるほど費用はかかる。原発は結局高くつく。
 風力や太陽光など再生可能エネルギーにかかる費用は普及、量産によって急速に低くなってきた。
 国際エネルギー機関(IEA)の最新の報告では、太陽光の発電コストは、5年前より6割も安くなったという。
 ドイツの脱原発政策も、哲学だけでは語れない。冷静に利益を弾いた上での大転換だ。
 原子力や輸入の化石燃料に頼り続けていくよりも、再生エネを増やした方が、将来的には電力の値段が下がり、雇用も増やすことができるという展望があるからだ。
■そろばん弾き直そう
  核燃料サイクル事業には、毎年1600億円もの維持費がかかる。
 その予算を再エネ事業に振り向けて、エネルギー自給の新たな夢を開くべきではないか。
 電力会社は政府の強い後押しを得て、核のごみを安全に処理するあてもまだないままに、原発再稼働をひたすら急ぐ。
 金食い虫の原発にこのまま依存し続けていくことが、本当に私たち自身や子どもたちの将来、地域の利益や国益にもかなうのか。政治は、その是非を国民に問うたらいい。
 持続可能で豊かな社会へ向けて、そろばんをいま一度弾き直してみるべきだ。
  (11月19日朝刊5面「社説」より)


.. 2015年11月20日 08:20   No.984008
++ 東京新聞 (社長)…1318回       
原発テロ対策施設先送り 規制委員長、一転釈明 警戒強化を指示

 原子力規制委員会の田中俊一委員長は18日の定例記者会見で、パリ同時多発テロを受け「(原発などの)警戒態勢を強化する」と明らかにした。規制委事務局によると、原発や核燃料サイクル施設を持つ事業者に、作業員らの出入りの管理や警備員による巡視強化を指示した。
 原発のテロ対策をめぐっては、原子炉への航空機衝突などに備え義務付けている「特定重大事故等対処施設(特重施設)」の設置期限を規制委が延長したことが問題視されている。
 田中氏は「今回のようなテロが起き、心配になるのは分かる」としながらも「特重施設は対策を重層的にするものだ」と述べ、現状でも一定程度対策ができていると釈明した。
 特重施設は、原子炉が攻撃を受けても冷却機能を維持するための施設。原子炉建屋から100メートル離れた場所に代替の制御室や注水設備などの設置を求めている。再稼働後の設置が許容されており、九州電力川内原発(鹿児島県)にもまだない。
 規制委は当初、設置期限を一律に2018年7月としていたが、審査の長期化などで間に合わない事業者が多く出そうなことから、13日の定例会合で「審査合格から5年」と、さらに猶予期間を延ばすことを決めた。
             (11月19日朝刊3面より)


.. 2015年11月25日 08:19   No.984009
++ 毎日新聞 (課長)…177回       
◆「虚偽説明する組織とは一緒に仕事ができない」
  「14~15メートルの津波が来ることは2年半前に社内で分かっていた
   のに対応を取らなかった」
         以上3行は「事故情報編集部」が追加した見出しです
  柏崎刈羽原発:新潟知事が東電に不信感 再稼働同意に慎重
                 上記は、毎日新聞の見出し

◯ 新潟県の泉田裕彦知事は毎日新聞のインタビューに応じ、同県内の東京電力柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)の再稼働を巡り「虚偽説明する組織とは一緒に仕事ができない」と述べ、極めて慎重な考えを示した。2011年3月の東電福島第1原発事故の際、炉心溶融(メルトダウン)の公表が遅れた東電への不信感を示したもので、現状の東電には再稼働の同意を与えない考えを強調。原子力規制委員会は柏崎刈羽原発の安全審査を進めているが、再稼働に必要な地元同意を早期に得るのは困難だ。
◯ 福島原発事故の際、政府は当初から「メルトダウンが進んだ可能性がある」と説明していたが、東電は「データが十分そろっていなかった」などとして、事故発生から2カ月後の5月までメルトダウンしていたことを認めなかった。知事は「東電は『分からなかった』との見解をいまだに変えていないが、(発生)当日に分かっていたのではないか」と疑問を呈した。
 原発を襲った巨大津波についても、「14~15メートルの津波が来ることは、2年半前に社内で分かっていたのに対応を取らなかった」と主張し、柏崎刈羽原発の再稼働について「議論する段階にない。事故の検証と総括が先」と突き放した。
◯ 一方、知事は柏崎刈羽原発の運営を東電本体から分離して別会社にし、運営会社が緊急時の対応で最終責任を持つよう求めている。東電は今年4月に新潟本社を設立したことで理解を求める方針だが、知事は「財務機能と意思決定権がなく、本社という名前の出先機関があるだけ」と不満を表明。一方で、東電以外が原発運営を担うことにも「本社が別のところにあれば意味がない」と述べ、県内に本社組織を置くことにこだわった。
◯ また、規制委が、原発の外部から炉心冷却作業を行えるような設備など、原発のテロ対策設備の設置期限を先延ばししたことについて「安全性を確保する方向性と一致するのか」と批判。政府が再稼働していない原発のある自治体への交付金を減らす方針であることに不快感を示した上で、「(交付金に)依存しているわけではない」と再稼働が遅れることによる地元自治体の財政への影響を否定した。 (11月21日より)



.. 2015年11月25日 09:41   No.984010

■--除染違法派遣は「しょっちゅう」
++ 東奥日報社 (幼稚園生)…1回          

線量は「適当」、ピンハネ横行

  東京電力福島第一原発事故をめぐる福島県楢葉町での除染事業に、青森県下北地方の業者らが労働者を違法に派遣した事件は、業者が複雑に連なる多重下請け構造の中で日当の中抜き(ピンハネ)が横行し、不当な低賃金を強いられる労働者の存在を明らかにした。 除染現場で何が起こっているのか-。福島県での取材で、深刻な労働者不足が違法派遣や劣悪な労働環境を生み出している実態が浮かび上がった。
 「(違法派遣は)そんなの、しょっちゅうじゃないですか」
 10月下旬、福島市内で取材に応じたタケシさん(30)=仮名=は、青森県の事件に驚くことはなかった。下請け業者の除染作業員として約2年間、福島県内の現場を転々としているという。
 西日本出身。東日本大震災の被災地支援に関心を持ち、「ボランティアでも良かったけど、生活できないので除染を選んだ」。
 除染事業は膨大な作業員を要するが、現在も人手不足は深刻だ。環境省によると「除染特別地域」として国が除染を直轄する同県の楢葉町など11市町村では現在、約1万9600人が従事。さらに「重点調査地域」に指定された同県内外の104市町村(当初)の一部でも、市町村発注の除染事業が続いている。
  一方で、復興需要も相まって同県の有効求人倍率は高く、2013~14年は1.21~1.53倍、今年も1.42~1.54倍と推移している。このため、行政機関など同県の複数の関係者は、危険が伴う除染作業員を同県内だけで十分に集めることは難しいとみる。
 こうした状況下、元請け業者は下請け、下請けは孫請けに人集めを頼み、多重下請け構造が生じる。青森県の3次下請けやさらに下層の業者が摘発された事件では、上位業者が下位業者から集めた労働者の日当をピンハネし、下位業者もさらに下層の労働者から日当を搾取していたため、末端の労働者は低賃金で働かざるを得なかった。
.. 2015年11月13日 08:10   No.982001

++ 東奥日報社 (幼稚園生)…2回       
 3次業者は労働者1人当たりの日当分を1万7千円で請け負っていたが、5次業者の労働者に渡ったのは7千円にすぎなかった。
 人集めだけを手掛けるブローカーも暗躍する。タケシさん自身も、ブローカーから「作業員を5、6人でいいから集めてくれ」と持ちかけられたが、断った。ブローカーは業者に送り込んだ労働者から日当をピンハネし、収益を上げているという。
 多重下請けが常態化する除染作業の現場では、責任の所在があいまいになりがちだ。
  現場ごとに口約束で決まる日当額、もらえない雇用契約書、素人まがいの職人が組む危ない足場、計測せず「適当に」書き込む作業着の放射線量-。上位業者の作業員は指示ばかりで、「困ったことや肉体労働は全て(下層の)業者に丸投げでした」とタケシさん。
  一方、危険を伴うため高額な除染作業の日当を目当てに、暴力団が人集めに介入する実態もある。タケシさんは「作業服姿で『現役だよ』と話す人もいた」と打ち明ける。
 タケシさんは昨年、給料の未払いに遭った。勤務先の人材派遣会社が負担するはずのアパートの家賃や光熱費も滞納の連続。水道が止まり、「生活できなくなるのでガスも電気も支払いを自分名義に変えた」。除染に使う脚立や重機の燃料費も立て替えたが、支払われることはない。
 生活のため、親や知人から借金もした。未払いは半年ほど続き、結局、この会社を辞めた。
 別の会社に移り、今も除染作業員として福島県内で働く。今の会社は労働環境が良く、賃金など待遇も良い。これまで従事した4業者ではもらえなかった雇用契約書も初めて手にし、「今の生活は気に入っています」とタケシさん。とはいえ前の会社での給料未払いは、まだ解決していない。 (中略)

◇避難者帰還に支障も

  労働問題に詳しい福島大学の長谷川珠子准教授(38)=労働法=は10月下旬の東奥日報の取材に対し、除染作業での劣悪な労働環境は人手不足に拍車を掛け、作業の一層の遅れや手抜きを招きかねないとし、「避難者の故郷への帰還に支障が生じる恐れがある」として、監督行政の強化を求めている。
 同県内では除染計画の遅れが目立つ。長谷川准教授は、下北地方の業者が摘発された事件など違法派遣などが横行している実態について、「除染作業は国や自治体が指揮を執るべきにもかかわらず、人手不足などの対応が現場任せになっている」と批判。
 特に、国に対しては「原発を推進してきた最低限の責任として、除染の進み具合を絶えず確認・修正し、違法な状態が生じていないかを監視することも求められている」とした。
     (11月2日配信 ・Web東奥より抜粋)


.. 2015年11月13日 08:18   No.982002
++ 東京新聞 (社長)…1308回       
国直轄の除染袋、耐久性に欠ける 業者コスト優先 水害で中身流出

 東京電力福島第1原発事故に伴う国直轄の除染作業で使われている廃棄物袋が、市町村除染で使われている袋に比べて防水性や耐久性に乏しく、9月の関東・東北豪雨で除染袋が福島県内の川に流出した際、破損して中身が流れ出る原因になった可能性があることが、環境省などへの取材で分かった。
 水害の影響で福島県内各地の除染袋の仮置き場が浸水したが、中身が流出したのは国直轄除染の袋が置かれていた飯舘村と南相馬市だけだった。業者がコストを優先して安価な袋を発注したことが背景にあるとみられる。
環境省や自治体関係者によると、市町村除染の地域は、防水性や防臭性のある高価な袋(1枚約1万2千円)を使用するケースが多い。国直轄で使われている袋は半額程度で性能が劣るという。(後略)
(11月12日より抜粋)


.. 2015年11月13日 08:49   No.982003
++ 東京新聞 (社長)…1309回       
事業レビュー 核燃運搬船「打ち切りも」 原発関連に厳しい評価

 国の予算の無駄を洗い出す「行政事業レビュー」の一環で、有識者が公開で点検する「秋のレビュー」が11日に始まった。輸送実績が6年間ないのに、多額の維持費を払っている使用済み核燃料運搬船「開栄丸」について、「契約打ち切りや見直しを含め、最も合理的な方法に改めて早急に実施すべきだ」と求めるなど、原発関連事業で厳しい結論が相次いだ。
 レビューを初めて担当した河野太郎行革担当相は記者団に「原子力に関する予算は非常に甘かった。聖域化していた」と述べ、引き続き厳しく検証していく考えを示した。(中略)
原発関連事業では、「リサイクル機器試験施設(RETF)」(茨城県東海村)も検証した。RETFは、高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)の使用済み核燃料の再処理研究施設として着工したものの、もんじゅのナトリウム漏れ事故を受け00年に工事を中断。完成していないのに年約2700万円の維持費がかかっている。
 この日の結論では、施設を別用途に改造するとして計上した約二億円の経費を取り下げた文科省の方針を支持した上で、一層のコスト意識を求めた。 (後略)
(11月12日より抜粋)

.. 2015年11月13日 09:04   No.982004
++ 東京新聞 (社長)…1310回       
規制委「もんじゅ運転資質ない」機構に移管など勧告へ

  高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の点検漏れ問題で、原子力規制委員会事務局は13日、現在の日本原子力研究開発機構では安全性が保てないとして、厳格な管理ができる新たな運営者を探すか、抜本的な安全対策を講じるかを文部科学省に求める勧告案をまとめた。同日午後の規制委定例会合で最終的な協議をし、勧告する。
 勧告案では「機構はもんじゅの運転を安全に行う主体として必要な資質を有していない」と指摘。その上で、「もんじゅの運転を安全に行う能力を有すると認められる者を具体的に特定する」か、「もんじゅのリスクを明確に減少させるよう、あり方を抜本的に見直すこと」を、半年以内をめどに明らかにするよう求めている。
 もんじゅをめぐる状況が抜本的に改善されたと規制委が納得する内容を示さなければ、廃炉を意味する設置許可の取り消しに発展する可能性がある。 (中略)
 規制委による勧告は、12年9月の発足以来初めて。勧告に強制力はないが、文科省は回答する義務を負う。
     (11月13日東京新聞夕刊1面より抜粋)

 その後の記事

 もんじゅ勧告内容を決定 規制委、廃炉の可能性も

  原子力規制委員会は13日の定例会合で、日本原子力研究開発機構による高速増殖炉もんじゅ(福井県)の運営は不適当として、新たな運営主体を見つけるよう馳浩文部科学相に求める勧告を決定した。規制委が納得する運営主体を見つけられなかった場合、1兆円超の国費を投じたもんじゅは廃炉となる可能性がある。
 もんじゅは国の核燃料サイクル政策の中核施設と位置付けられており、政策にも大きな影響を与えそうだ。
 規制委の田中俊一委員長が午後、文科省を訪ね、馳浩文科相に直接、勧告書を手渡す。文科省は当初、文科相と田中委員長の直接面会を拒否していたが、13日になり一転、面会を決めた。(共同)
    (11月13日 TOKYO WEB 14時07分より)


.. 2015年11月16日 10:33   No.982005
++ 東京新聞 (社長)…1311回       
原電 敦賀2号機再稼働へ躍起 活断層認定 顧みず
  規制委に審査申請 2度「クロ」判定不服 申し入れ書20回以上提出
  大手電力 見放せず 経営不安 政府の「推進」頼み
  多額支援に疑問の声も 1号機に続き2号機廃炉なら債務超過も

  日本原子力発電(原電)が、敦賀原発2号機(福井県)の再稼働に向けて新規制基準に基づく審査を申請した。直下に活断層の存在が認定されている原発の再稼働申請は初めてだ。原電は、大手電力各社が出資する原発専業会社。この無謀のように見える申請をしたのは、再稼働の可否が同社の存亡を左右するからだ。だが、活断層の疑いがある限り、会社の延命を優先して原発を再稼働することに、国民の理解を得ることはとうていできない。(中略)

  《デスクメモ》 同じ福井県にある高速増殖原型炉「もんじゅ」は、核燃料サイクルの要とされているが、存続の危機にある。原電も、各電力会社をつなぐ要のような会社だ。この2つが、つぶれると強大な原子力ムラは大きなダメージを受けるだろう。今後の原発政策をめぐる激しい闘いが繰り広げられている。(国)
      (11月13日朝刊「こちら特報部」より抜粋)


.. 2015年11月16日 10:41   No.982006
++ 毎日新聞 (課長)…174回       
東芝子会社1600億円損失 米ウェスチング原発事業価値下げ

  東芝の子会社である米原子力大手「ウェスチングハウス(WH)」が2012~13年度の2年間で原発事業に関連する資産価値を引き下げ、計13億ドル(約1600億円)の損失を計上していたことが12日、分かった。原発の新規建設事業の低迷が主因だ。不正会計問題で業績不振が鮮明になった東芝グループで、主力事業である原発ビジネスの先行き不透明感が高まった格好だ。ただ、親会社である東芝は関連会社の損益を反映させる連結決算で、WH関連の損失計上を見送った。市場からは「適正に反映すべきではないのか」との声も上がっている
 WHが行ったのは「減損処理」とよばれる会計処理。特定事業の収益力が低下した場合、会計上、その事業に関連する資産の価値を引き下げて、損失を計上する必要がある。
  東日本大震災で原発事故が起きた11年3月以降、電力会社などが新規に原発を建設することを控えた。このため、WHは原発の新規受注を得られず、将来の収益見通しを引き下げる必要に迫られ、減損処理で12年度に約9億ドル(約1100億円)、13年度に約4億ドル(約500億円)の損失を計上。両年度ともWHの決算は最終赤字だった。
 しかし、東芝は両年度の連結決算でWHの損失を反映せず、これまで、WHの赤字決算も公表してこなかった。(後略) 
   (11月13日より抜粋)


.. 2015年11月16日 11:31   No.982007
++ 東京新聞 (社長)…1312回       
原発ゼロまで運動

     東京都中野区の介護ヘルパー 水越淑子さん(55)

  原発を減らさないと子や孫の世代に申し訳が立たない。「もんじゅ」に多額をつぎ込んできたが、点検漏れなどで民間企業ならとうに淘汰(とうた)されている状況。声を上げ続け、廃炉に持ち込みたい。

     東京都江戸川区の会社員 服部至道さん(40)

  今も10万人以上の福島県民が避難生活を送っていることを常に考え、寄り添いたい。まずは一つ一つの原発の再稼働を遅らせる。子どもたちの未来のため、原発がゼロになる日まで運動し続ける。
        (11月14日1面「金曜日の声・官邸前」より)


.. 2015年11月17日 08:32   No.982008
++ 毎日新聞 (課長)…175回       
国の方針に危機感/「みなし仮設住宅」支援打ち切りにがくぜん
  原発事故避難者ら権利求める会結成

  東京電力福島第一原発事故の避難者らが「『避難の権利』を求める全国避難者の会」を結成した。10月29日に参院議員会館で開かれた集会には約130人が参加。「避難者を消そうとする政策が進んでいる」と危機感を訴える意見が出された。参加した避難者の声を紹介する。
 福島市から札幌市に自主避難する中手聖一さん(54)が共同代表に就任。中手さんは「これからも避難できる選択肢を残していくことが大事だ。避難の権利を実質的に保障させる立法、施策を政府に働きかけたい」と運営方針を明らかにした。
 今後取り組む重点課題に掲げたのは、移住・保養▽住宅保障▽健康・医療▽避難者の実態把握▽全国的なつながり作り??の5項目。(中略)
  避難指示区域内外からの避難者のほか、やむなく帰還した人も入会できる。申し込み、問い合わせはhinannokenri@gmail.comまで。
    (11月13日より抜粋)


.. 2015年11月17日 08:44   No.982009
++ 愛媛新聞 (小学校中学年)…16回       
再稼働反対伊方原発議員の会 30キロ圏6市町に住民説明会要望

  四国電力伊方原発3号機(伊方町)の再稼働問題で県内外の地方議員でつくる「伊方原発再稼働に反対する全国自治体議員の会」は16日、原発30キロ圏6市町の首長や議長に住民説明会の開催などを申し入れた。
 鬼北町と東京都杉並区の2議員が提出者になり、25都道府県の自治体議員189人が賛同した。
 八幡浜市ではメンバーら7人が市役所を訪問。「住民への説明責任を果たすことは当たり前」「市民の意見を聞く市政運営をしてほしい」などと訴え、大城一郎市長宛ての要請書を市の担当者に手渡した。
 趣旨に賛同する紹介議員がいる八幡浜市、大洲、宇和島、内子の4市町の議長に請願書を提出。西予、伊予両市の議長には陳情の形で申し入れた。会は県や伊方町にも同様の趣旨の申し入れを行っている。
    (2015年11月17日より)



.. 2015年11月18日 08:18   No.982010

■--東海第二原発
++ 山崎久隆 (社長)…565回          

.「東海第二原発」の運転延長をしないように求める
 |  申し入れ行動が行われた
 └──── (たんぽぽ舎)

 東京新聞11日付の情報で、「東海第二原発」の運転延長をしないように求める申し入れ行動が行われた。

東海第二原発・運転期間40年 市民団体「延長申請しないで」
                      2015年11月11日東京新聞
こちら

 「脱原発ネットワーク茨城」など市民団体22団体が原電に要請した。要請書では40年を超える運転を「危険」とした上で「重大事故につながる可能性がある運転延長や実験は許されない」と主張している。運転延長を原子力規制委員会に申請せず、新規制基準に対する適合審査の申請取り下げも要望している。

  東海第二原発は、東日本大震災で被災した原発の内の一つであり、海水ポンプも一部が水没し、非常用ディーゼル発電機と外部電源が一部機能したので福島第一原発事故のような破壊には至らなかっただけで、本質的には同じ欠陥を抱えている。新規制基準では原則40年運転と定めている以上、2018年にはそれを超える原発に多大な費用を掛けて補修や審査をする意味はない。
  東海村には他にも東海再処理工場や核燃料施設が多数あり、それらが複合して災害を拡大させる危険性もあり、できる限り早く安全対策をしていかねばならず、そこで東海第二原発を稼働させるなどといった選択肢はあり得ない。

.. 2015年11月13日 08:04   No.981001

++ 広瀬隆 (中学生)…41回       
来年4月 電力自由化「原発の電気は買わない」大キャンペーンを
 └──── (作家)
 
    【人民新聞 1565号  2015年11月5日号】掲載より
来年4月から電力自由化によって、私たち消費者が電力会社を選べるようになります。これは脱原発への大きなチャンスです。電力消費量は圧倒的に企業が多いのですが、電力会社の企業利益は、7割が一般家庭からとなっています(2012/05)。東京電力に至っては、9割を占めているのです。理由は、家庭への電気代が高く設定されているからです。
 私たちは高い電力を買わされているのですから、安い新電力への切り替えは大きく進むはずです。実際、東京新聞によると、「電力会社を変えたい」と答えた人が64%(3月時点)です。さらに、愛媛県において69.3%の人が再稼働に反対している、というアンケート結果が示されています。つまり、再稼働に反対している愛媛県民が四電から新電力に切り替えれば、四電の利益は37%激減することになります。だから四電は、原発を再稼働して利益を確保しようとしているのです。
 新電力事業者は、各電力会社の管内ごとにhttps://enechange.jp/ に記載されています。ただし、「イーレックス(株)」は、原発メーカーである東芝・日立が主要株主になっているので、要注意です。
 「原発を動かそうとしている電力会社との契約を破棄して、原発を使わない新電力へ移行しよう」という一大キャンペーンを展開すれば、大きな圧力になることは間違いありません。
 さらに、既存の電力会社から電気を買っている企業に対しても、「なぜ原発を再稼働しようとしている四電から電気を買い続けるのか?」という働きかけを行うことも可能です。
 電力自由化は、原発を止める大きなチャンスです。これは、勝てる闘いです。
★電力会社の収益構造(表から抜粋)
販売電力量      電気事業利益
家庭:企業 家庭:企業
東京 38:62       91: 9 
四国 41:59 54:46

※「電力自由化で原発と電力会社を葬る!!」第1回(5回シリーズ)
     日 時:2015年11月28日(土)18時より20時
     お 話:広瀬 隆(作家)


.. 2015年11月13日 08:31   No.981002
++ にしざきやよい (中学生)…43回       
スピーチ、機を逸し、チャンゴに踊る国会前でした。
 |   10月30日第171回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア )

 毎週のご挨拶、関電前の行動も定着してきました。今回人数は、7人と少なかったけど。最近、これは、人数では無いなぁとつくづく思います。人数少なければ、それだけ、個々の本気度が伝わるし、多人数で、1回より、少人数でも毎週毎週の方が、向こうさんも忘れる事が出来ないもんね。というわけで、短いながら関電前を終え、官邸前へ。
 と思ったら、テント脇で事件勃発!Kさんに渡す分のビラと東電前のポスターが行方不明。皆んなに確認するも誰も知らず、結局たんぽぽの事務所に置いてきてしまった事が判明。Yさんが取りに帰ってくれる事に。先週は幟が足りなかったし、荷物は出る時に良く確認しないとね、と反省、反省。
 さて、今日も官邸前、国会前とスピーチのハシゴしようと思ってたのですが、なんか気後れしてしまってウロウロするばかり。どうしようかと歩いていたら、チャンゴのグループ側にきてました。「こんばんはー」と入って行くと、小さいタンバリンみたいな太鼓を貸してくれた。チャンゴ(太鼓)と鐘(正式名称忘れてしまいましたm(__)m)の賑やかな輪の中で、自己流でたたきながら、ぐるぐる回ったり飛び跳ねたり、ジャンガジャンガ、ぐるぐる、ジャンガジャンガ、ぐるぐる、だんだん息が上がってきた。そろそろ限界、というところで、じゃぁんじゃん、じゃぁんじゃんで一息、はぁ気持ち良かった。と遊んでいる内に、19時50分!。しまった、ビラ配りに行かなくてはということで、スピーチ出来ないまま時間切れ。でも、実は、出来なかったんじゃなくて、したくなかったんだな。
 私の場合、スピーチは結構ハードル高くて、「許せん!」だったり、「なんでこんな事が‥」だったり、「これは知ってもらいたい」なんて思いが、バァーって湧き上がった時じゃないと出来ないんだよね。
 今回は考えすぎて、機会逃しました。次回は、気分盛り上がるといいなぁ。


.. 2015年11月13日 08:38   No.981003
++ 木村雅英 (大学院生)…119回       
情報隠蔽名人の原子力規制委員会(毎日新聞11/11夕刊から)
 |  福島事故の資料や原子力安全・保安院の過去データも消してしまった
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その73
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  「黒枠白抜き」隠しを何度も指摘してきたがそればかりではない。原子力規制委員会は情報隠蔽名人、情報消滅名人だった。
 毎日新聞11/11夕刊「特集ワイド:原子力規制委・規制庁 肝心の情報、やぶの中」が詳細に報じた。
   こちら
以下の隠蔽・消滅情報は、総て同記事からのピックアップ。

○行政文書管理簿を作らずに「点検した」と内閣府に嘘
○電力会社との面談、要旨のみ
 柏崎刈羽原発の審査で「F5断層」が活断層かどうかの議論を、規制庁と電力側と非公開ヒアリングで実施し、A4用紙2ページ程度の議事要旨のみ発表。
 これは、明らかに公文書管理法(行政の意思決定過程などを「合理的に跡付け、検証することができるよう(略)文書を作成」すべき)に違反。
 また、国会事故調査委員会の黒川委員長が従来の原子力行政を「透明性を欠き(電力会社の)とりこだったと指摘し、規制委次長に議事録公開が「すごく大事」と訴えたにも拘らず、公開は議事要旨のみ。
○審査データ、目立つ「白抜き」
 関電が高浜原発の審査で事故時の原子力格納容器内の水素濃度分布の計算方法と試算結果を「白抜き」。規制委が「公開・非公開の考え方の整理を」と問うたが、中国電力など4社が本年6月に「競合会社が有利となると判断した情報は非公開」などと回答し、更田委員があっさり了解した。
○福島事故資料を削除
 発足3年を翌日に控えた9月18日、規制委は旧保安院などから引き継いだ大量の資料をホームページ(HP)から削除した。福島事故の資料も消えた。
 規制委広報室によると、HPの容量制限が理由、「原則として掲載後3年を過ぎた後、削除」というHP利用規約、田中俊一委員長にも相談。掲載後約1年半だった、1960年代からの原発トラブルのデータベースも「データが多く、情報が古い」と同時に消した。
 この削除方針は政府では異例だ。規制委は「削除した資料は国会図書館のHPで見られる」と訴えるが、図書館HPに移ったデータベースは検索機能を失い、使いにくくなった。
 科学ジャーナリストの添田孝史さんは「図書館HPはグーグルなどで外部から検索できず、事前に存在を知らない限り探せない。それに福島事故は重大性から見て資料を永久保存すべきだ」と批判する。
 「原発の安全は国と電力会社におまかせ」と言えた時代は福島事故で終わった。今の原発行政が世論の納得を得るには、最大限に情報を公開するしかないはずなのだが。


.. 2015年11月16日 10:26   No.981004
++ 西堂いづみ (小学校低学年)…5回       
沖縄・辺野古新基地を作らせない闘いに参加した人からの驚きのメール
 |  海上保安庁の隊員に首を絞められて体調最悪
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○タイトル『市民延べ27人拘束 辺野古、陸海で抗議行動(琉球新報から)』
 毎日と言っても良いほど沖縄の翁長県知事の頑張りと反対派市民団体の抵抗の姿が報道されています。
 11月12日には辺野古海底調査が4ヶ月ぶりに再開し、周辺の海上には反対派のカヌー10数艇が出て抗議。安次富浩代表が「調査再開は不当だ。大義は沖縄側にあるので、屈せずに声を上げ続ける」という話が東京新聞に13日掲載されました。
 同日の社説には米軍キャンプ・シュワブの工事用ゲート前には早朝から民が集まってくる。お年寄りが多いとありました。そして強制排除に加わった警視庁機動隊らと合わせて、どれほどの暴挙がまかり通っているかが書かれています。
 また地元の琉球新報 こちら には名護市辺野古の新基地建設で13日早朝、米軍キャンプ・シュワブゲート前に座り込む市民ら約70人を機動隊約100人が排除した。その後、工事車両用ゲート前からトラック4台、重機を積んだ車両1台など約25台の工事関係車両が基地内に入った。
 市民らは「違法な埋め立て工事を許さない」と訴えた。という記事が掲載されています。
 そして県知事の夫人・樹子さんが7日に辺野古の座り込みに参加したと、13日東京新聞の「本音のコラム」にありました。
○私の友人が内地から度々辺野古ブルーの隊員として参加しています。今月も止むにやまれぬと言って、3日から参加しています。13日に私は座り込みに沖縄のお爺、お婆が多いという記事と知事夫婦の決意の記事を読み、泣けると彼にメールを送りました。その返事に驚愕!「12日に海保とのバトルで首を絞められ体調は最悪です。スタッフに付き添われて名護の脳外科にきています。吐き気がして真っ直ぐに立てません。今回は10回カヌーに乗りました。」という内容です。
 その日、金曜官邸前抗議に参加するための準備に集まって来ていた仲間にそのことを伝え、そこにいた人たちの驚きと精一杯の知恵を彼に伝えるべく、「診断書を取れ!」「現場確認の記録と証言者を確保しろ!」「それまで帰って来るな!!」とまで書いて自分たちが安全地帯にいながらエールともつかないメールを彼に送り返しました。

.. 2015年11月16日 10:51   No.981005
++ 西堂いづみ (小学校低学年)…6回       
○その後、官邸前に行き、いつもの定位置でそこでやはりほぼ毎回会う女性に彼のメールの話をすると、彼女が「そうよ!私も去年、沖縄に行ったけど、その時だってスゴかったよ~、暴力的と言おうか、海保は捕まえた人をわざと顔を海に突っ込んだり、その後物陰に引きずり込み、ボコボコにするんだから」と興奮して話し始めました。続いて「その時にボートに乗る事が出来たんだけど、一緒に行ってくれた人からキョロキョロ辺りを見回したりしないで!と言われたのよ、見張られているんだって」と「下を向いて海を覗いてみたら、まあ~その海の綺麗なこと!!」「なんでこんな綺麗な海にコンクリートなんか沈めるんだろうと思ったら胸が苦しくなっちゃって陸に上がってから友達の胸を借りて号泣しちゃったの、もうはらわたから泣いたよ」と話してくれました。
 彼女の話と、毎回辺野古ブルーに参加している彼の話と符合します。
○「何しろ数倍も違う馬力の海保の船が我々のカヌーに激突してきて、首根っこを捕まえられ、そのまま海に放り込まれるのだ。それから引き上げられて“救助した”ということにするのが奴らのやり口」「海に投げ出されて腕を打ち、まだ痛くて治らない」などなど。
 11日のメールでは「朝6時20分から座り込みに参加、機動隊がきました。山城さんが指揮をとって座り込みの人たちもなかなか善戦しました。今日は8時半ころからカヌーに乗ります。」とありましたので彼の怪我はこの翌日のことです。


.. 2015年11月16日 11:01   No.981006
++ 山崎久隆 (社長)…566回       
.「もんじゅ」の廃炉を決断しない規制委
 |  もはや「死に体」の高速炉計画を廃止せよ
 └────  (たんぽぽ舎)
 
  福井県敦賀市の高速炉「もんじゅ」は、毎年約200億円(2015年度予算は前年よりやや少なく197億円)もの税金を食い潰す施設だ。
 9月から10月にかけて「もんじゅ」についての報道が続いた。報じられた事件は、昨年12月の1万箇所以上にも登る検査放棄(検査しなかったことを指す。ミスなどではない)に続き、最近では「重要度分類」さえも正常に出来ないことが発覚したことは前回もお伝えした。2度目の「報告徴収命令」を規制庁が行うことになった。10月21日が期限だという。この命令は強制力があり、従わない場合は罰則もある。一年も経たずに二回というのも前例がないことも含めて、これは驚くべき事態なのだが、まともに報道されているとは言い難い。
 数少ない報道の一つ、10月1日付け福井新聞は見出しで「もんじゅ機器分類誤りで報告命令 原子力規制委「異様、奇っ怪」(2015年10月1日午前7時00分)と報じた。
 「異様、奇っ怪」という言葉は更田規制委員から出た言葉だという。「保安検査で見つかった違反に報告徴収をかけるということはあっても、中身が分からず報告徴収せざるを得ないというのは検査の歴史でも極めて異例。極めて異様で奇っ怪」と記事になっている。
 「これだけ不備が続けば、社会の他分野なら契約解除が妥当。規制委としてもどこかでけじめをつけなければならない」(伴信彦委員)との意見も紹介されているが、むしろ現状は、なぜ開発中止、廃炉の決定を規制委員会がしないのかを追求すべき段階に達している。
 日経も9月30日付の記事で「もんじゅ極めて異常 機器、安全上の分類で誤り多数」と報じている。
 規制委員会は定例会の後に原子力研究開発機構の児玉敏雄理事長と「意見交換」を行った。時事通信の記事はこうある。「田中俊一委員長は「半世紀以上の歴史の中で負の遺産があり、これを整理するには労力がかかる。限られた予算をどう配分していくかの議論が必要だ」と指摘。児玉理事長は「選別が必要。コスト意識を持って無駄を省く」と組織再編を進めていく考えを示した。」
 のんびりして緊張感のないやりとりに、機構と規制委の癒着を感じる。田中俊一委員長は原研東海の所長だった。旧古巣の不祥事ということになる。一方、植松敏夫理事長は三菱重工の副社長だったので、こちらは旧古巣の作った設備の不祥事ということになる。
 結局、責任者が集まっても責任ある答えは出さず問題を又しても先送りしただけだ。本当に「負の遺産」などと思うのならば、もはや巨額の税金を投入して何もしない、といった選択はあり得ない。もちろん再起動もあり得ないのだから、可能な限り早く安全に解体することを考えなければならない。幸い核加熱はわずかな時間しか行われていないので放射化も40年も使った原子炉より遙かに少ないのだ。

.. 2015年11月16日 11:13   No.981007
++ 柳田 真 (大学生)…96回       
近藤誠さん―3つの思い出
 |  原発反対でやってくるすべてのグループ・党派を
 |  受け入れるおおらかな考え
 |  がん患者の望月彰さんの見舞いで、わざわざ東京に見えた
 |  たんぽぽ舎の学習会で講師を務められ、熱弁
 └────  (再稼働阻止全国ネットワーク・たんぽぽ舎)

1.近藤さんには、3年前(2012年)の秋、再稼働阻止全国ネットワークの発足集会に当たり、共同代表(7人のうち1人)に斉間さんとともになってもらったこと(感謝)。
 四国電力伊方原発のゲート前の「いちいち行動」でマイクを握って精力的に演説されていたこと。
 最近では、東京新聞の名物頁・「こちら特報部」の大型コラムに随時執筆されていたこと。たんぽぽ舎の日刊メールマガジンに貴重な原稿=「原発が停止して良かった7つのこと」の文章を寄稿してもらったこと。伊方の家を快く受け入れてもらったこと。などなどが思い出されます。
 原発廃止一筋・まっしぐらにやってみえた人柄と運動人生に心から敬意を表します。

2.近藤さんの反原発運動の考えの中で、「原発反対でやってくるすべての勢力・党派・個人を受け入れられる考え」「実際に受け入れられたこと」は特筆すべき点だと思います。
 支配階級の巧妙な分断政策があり、また、闘う側の主体の未成熟もあって、残念ながら日本の運動には「おおらかに連携して巨大な敵に立ち向かう」考えが全く不十分です。しかし、近藤さんは過激派と嫌われる学生グループの講師や挨拶の依頼に対しても、“原発反対でやってくるすべての人々を受け入れる”大きな気持・度量でのぞまれて、講師も挨拶もひきうけられていた。と推察されます。
 なかなか実践できることではありません。私も“原発は(原爆も)人類を滅亡させる最大のもの”ととらえて、原発反対でやってくるすべての人々―保守でも、右翼でも、自民党でも―と手をたずさえる度量と力量を身につけたい―近藤さんの考えと生き様をみならいたい―と思います。


.. 2015年11月17日 08:04   No.981008
++ 柳田 真 (大学生)…97回       
3.ガン患者の望月彰さんを見舞いにわざわざ東京へ上京してみえた。
 たんぽぽ舎運営委員で、JCO臨界被ばく事故追及の運動の先頭で活躍した望月さんを見舞いにわざわざ上京してみえた厚情も忘れられません。
 2009年早々、本人も病気を抱えながら、東京にみえて、千葉市の望月家で、たんぽぽ舎の7-8人と共に「望月―近藤見舞対談」が実現しました。こういう激励のやり方もあると教わりました。
 この時の陰の功労者は、いま沖縄にみえる竹野内真理さんです。
  (望月さんは2009年3月5日亡くなられました。享年70歳)

4.たんぽぽ舎の学習会=いろりばた会議で講師として熱弁。(2009年3月1日)
 当時のいろりばた会議ニュースが、近藤誠講師の学習会の内容を報じていますので、その小目次を紹介します。
  …… 2009年3月1日開催した第139回いろりばた会議で、伊方原発反対運動のため現地に引越しした南海日日新聞記者近藤誠さんの講演。
  テーマは『原発と活断層問題―真実はこちら側にある!-』
 話の要旨 イ 愛媛県の特産
      ロ 愛媛県と東京都の意外な接点
      ハ 横紙破りをしなきゃ原発は止められない
      ニ 四国電力も恐れる反対派五人組(娘)
      ホ 耐震指針のない安全審査
      ヘ 魚の大量死は原発が影響
      ト 活断層問題-伊方は大変
        以下略

5.斉間淳子さんが、この度、多田謡子反権力人権賞を受賞されることになった。
 この賞は伊方原発反対運動を困難な中で力を合わせて造ってみえた3人―斎間さんの夫=故斉間満さんと故近藤誠さん3人に授けられた賞だと思う。
 伊方原発の廃炉決定をみないで残念にも亡くなられた近藤誠さんの遺影に、ごく近い将来、私たちは「伊方原発は廃炉だと決定した」を何としても届けたいと思う。みんなで知恵と力を出し合おう。


.. 2015年11月17日 08:10   No.981009
++ 木村雅英 (大学院生)…120回       
誰よりも電力会社を信じ計算結果のチェックをしない規制委
 |  ~保安院より安全審査が後退~(毎日新聞11日夕刊から再)
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その74
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 前回に引用した毎日新聞11月11日夕刊
 「特集ワイド:原子力規制委・規制庁 肝心の情報、やぶの中」には
 もう1つ重要な指摘がある。
 こちら

  規制委(規制庁)が「計算ミスの有無を調べない」ということだ。このことは、私たちが川内原発の審査について国会院内ヒアリングで追及した時にも、規制庁PWR担当がただただ九電の報告を受け入れて答えるのみで、計算の中身の理解もチェックも全くできていないことを何度も私たちは確認した。
 この審査実態からも「適合性審査に合格しても安全とは言えない」(田中委員長談)のは当然であることがよく分かる。

(以下は記事から)
 規制委は昨年5月に「大量の計算を含む申請、たとえば耐震強度評価計算などの(中略)再計算はしない」と決めた。平たくいえば「計算ミスの有無は調べない」との宣言だ。
 「(ミス防止など)品質保証は電力会社の責任。規制基準には各社の品質保証体制を調べる項目があるので再計算は不要」と規制委は言う。
 だが(旧原子力安全委員会事務局で技術参与を務めた)滝谷紘一さんは「旧原子力安全委や保安院は全部ではないが再計算していたし、電力会社とは別の計算プログラムを使って計算の妥当性を確認もしていた。確認は意図的ごまかしへのプレッシャーにもなっていた。検算しないのは安全審査の後退だ」と憤る。
 原発関連の計算ミスは以前から多い。昨年8月にも関西電力が「高浜原発で計算を誤り、想定する津波の高さを約2メートル低く算出していた」と規制委に報告。その分、防潮堤をかさ上げする事態となった。担当者が気づきながら10年以上隠蔽(いんぺい)した例さえある。

◆過去に発覚した原子力関連の主な計算・設計ミス
2005年 日本原燃が核燃料再処理工場など計4施設で設計ミスと発表。旧原子力安全・保安院の指摘で発覚
 07年 日本原燃が核燃料再処理工場で耐震強度計算ミスを発表。日立エンジニアリング(当時)が計算。1996年に気づいたが隠蔽
 08年 東京、中部、中国、東北、北陸、日本原子力発電の6電力などが地震時に配管にかかる力の計算ミスを発表。影響原発17基
 10年 東電が福島第1、第2原発の耐震安全性評価に誤りと発表
 11年 四国電が伊方原発起動変圧器の耐震評価で計算ミスを発表
 11年 北海道電が泊原発で津波評価と地震動評価に誤りと発表
 11年 日本原燃が核燃料再処理工場などの耐震安全性評価でミスと発表


.. 2015年11月18日 08:10   No.981010

■--脱原発川内テント
++ E (幼稚園生)…4回          

脱原発川内テント通信(10月9日)
 |  10月11日より「ゲート前ハンスト・座り込み行動」
 
 10月11日から川内原発ゲート前でハンストが始まります。直前となってしまいましたが、参加を希望される方(途中からでも)は、交通費支援もありますから、090-5339-2243(江田)までご連絡を。行動内容については添付チラシをご覧ください。
川内テントの修復作業は、各メンバー居住テント、「再稼働阻止」の大看板の再建に始まり、ようやく大型テントの再建が本格化した状況です。
 再建にご協力頂いた皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
 さて、1号機の再稼働後、ひと月経ちましたが、この間、大規模な煙の発生(灰色→白)や、夜中のゴロゴロという怪音、怪光がありました。
 その都度、発電所の広報や警備に問い合わせるのですが、そうしたことは確認されていませんとか、トラブルはありませんとか、木で鼻を括ったような返事しかないのです。
 要するに2号機再稼働を前に情報隠しに躍起になっているというのが本当のところでしょう。
こうしたホットな出来事の糾明も、毎朝8時から9時に欠かさず続けているゲート前抗議の大事なテーマとなっています。
.. 2015年10月15日 09:29   No.968001

++ E (小学校低学年)…5回       
川内テント通信(10月14日) ―ハンスト4日目―
今日はゲート前ハンスト4日目、昨日、一昨日に続き天気は上々。一昨日は制服向上委員会の少女達が訪れ、昨日は関西大と西南学院大学の学生たちも仲間に入りゲート前はおおいに盛り上がってきた。
また、東京や福島など様々なところで連帯のハンストが行われているという嬉しい知らせが寄せられている。ハンストのみならず寄せ書き、歌や踊り、リレートークで日頃の思いをアピールなど、「多彩な意思表示」がこの連続行動のポイントだ。3・11の向原さん熱唱の「座り込め!ここへ」、学生たちもよく知って大合唱。この歌は辺野古のたたかいで流行っているという。「カンショ踊り」は経産省前テントひろばでお馴染みだ。会津出身鹿児島の城さん手ほどきの「カンショ踊り」。
 極めつけは「ゲート前のジャンヌ」こと水俣の西村さんの「反原発版オッペケべー節・原発は人ば殺して金儲け!」だ。しかし残念ながらその様子を動画ではお送り出来ない。残念。
脱原発川内テント

.. 2015年10月16日 09:53   No.968002
++ I・K (高校生)…69回       
テント日誌10月18日(日)
 |  経産省前テントひろば 1499日
 |  伏され、隠されている原発情報の多い事に驚く
 
 今日は昨日と違って天気もよく暖かかったので人通りも多かった。
 10時過ぎテントにつくといつも寄ってくださるサイクリングの人たちが、泊まり明けのTさんと話していた。そしてテントの写真を撮ってフェイスブックにアップしたとタブレットで見せてくれた。時代が変わったことを痛感する。
 午後には、自分も当事者になっていると言う浦安の女性が来て、冊子「アヒンサー」・肥田舜太郎先生のCD・お菓子を差し入れてくれた。
 彼女は郵便局に勤めているそうで、台湾などに送った品物が、食べ物だけでなくおもちゃのようなものまで返却されてくることがあると言っていた。
 日本からのものはみんな汚染されていると思われているらしいとのこと、食品の輸入禁止のことは報道されているけれど、そんな事実は初めて知って驚いた。
 こんな状態なのに原発再稼働してしまったなんて信じられないとの思いは共通で彼女とM子さん意気投合し、原発のことなど長時間話していらした。
 今日は靖国神社秋の例大祭だそうで右翼の街宣車が何台かいつものように悪態をついて通ったが、実害はなかった。
 3時過ぎ、革マル派のデモがテント前を通った。安倍政権をたおせ!9条守れ!などなど言っていることは私たちと同じなのだけれど…
 あまりの厳重な警備に驚き、税金の無駄遣いではと思うけれど、彼らのために特別の予算が組まれていると聞いて更にびっくりだ。
 4時頃、人が増えたので失礼して帰路に着く。


.. 2015年10月22日 09:47   No.968003
++ I・K (大学生)…70回       
テント日誌10月22日(木)
   経産省前テントひろば 1503日
   お土産にみかんをいただいた
 
 昼過ぎまで秋晴れの穏やかな天気で気持ちよく座っていられたが、2時過ぎて太陽がビルのうしろに隠れて急に冷たい風が吹き薄ら寒くなった。
外務省周辺のけやきや銀杏が日に日に色づいて秋の深まりが感じられる。
 今日は、浜岡原発差し止め19回目の控訴審があった。
Y子さんが傍聴に行くと寄ってくれた。3時少し前裁判所の方から「浜岡再稼働許さない」と書いた赤い幟を持った一団がシュプレヒコールをあげながらやって来て「テント頑張れ!」と言ってくれた。
テント前でミニ集会をし、記念撮影をして報告会に向かって行った。
 裁判では、河合弁護士の「日本と原発 4年」のダイジェスト版を上映、不可能な避難についての立証、福島の実態などを訴えたそうだ。
 代表の女性が「負けても負けても闘って最後は勝つ」と力強いスピーチをした。
テントからもSさんが26日に向けての心構えなど話す。
お土産にみかん一箱を頂いた。時々来てくださるIさんも傍聴したそうで、みんなが去った後も残って話して行かれた。
 一人で真っ先に原発事故による損害賠償訴訟を起こした人が、28日公判だそうで裁判傍聴に来てくださいと寄ってくれた。
 今「原発をとめるアジアの人びと」を読んでいる。その中に韓国プアンの核廃棄物処分場反対運動のことが書かれていた。プアン郡民は機動隊と対峙しながら街のメインストリートの路上を「反核民主広場」と名づけ2000~3000人のキャンドル集会を毎晩200日続けたと言う。そして住民投票により勝利したそうだ。
 それを行うに当たって、日本の巻町の自主住民投票を参考したと読んで嬉しかった。この闘争では、ほとんどすべての住民が自ら立ち上がってみんなが主人公だったとある。
 今の政権に、私たちの声がなかなか届かないのでテント前では悲観的な話題が多い。事故後4年半以上過ぎて周りの人たちは何事も無かったように生活しているように見えるとか。反原発に無関心な人たちにどう広めたら良いのだろうと悩みは尽きない。
 でも時々自分からテントのチラシを取っていってくださる人、わざわざカンパしに来てくださる人、頑張ってと言って通る人もいるのに少し救われる思いだ。
 あきらめないで反原発を言い続けないと、と思う。


.. 2015年10月27日 10:24   No.968004
++ 柳田 真 (大学生)…94回       
不当判決!残念な判決 糾弾!
 |  テントを撤去せよと1日2万円なにがしを払え・判決
 |  今後、最高裁へ上告する 非暴力・不服従で闘う
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◎10月26日(月)東京高裁(3人の裁判官)は、多くの傍聴者の見守る中で、裁判長はたった30秒位で「却下する」「費用は被告が払え」と述べてすぐ、3人揃って退廷した。法廷(約100名)は、「不当判決だ!」「判決の理由をいえ」の怒りの声が一斉にあちこちからおこった。かなりの時間、抗議活動が法廷内で続いた。

◎東京高裁(地裁も同じ建物)の門の外では、多くのノボリ旗を立てた支援者(約100名)が不当判決糾弾!再稼働を許さないぞ!テントを撤去させないぞ!テントを守るぞ!非暴力・不服従で闘うぞ…と声を上げた。

◎そのあと、衆議院第2議員会館会議室で報告集会が開かれた。主な発言者は、テント応援団の鎌田慧、河合弁護士、正清太一、淵上太郎、福島の女たち(橋下あき、渡辺みよ子)、佐藤弁護士、大口弁護士。

◎テントを全力で応援してきた・たんぽぽ舎として柳田も発言し、3点を述べた。
 第1、残念な判決だ。予想よりひどい中味だ。せめてお金ゼロにすればいいのに。
    日本の司法(裁判所)のひどさ、本質が出た判決だ。
 第2、テントは4年1ヵ月=1500日がんばって闘った(英雄的な闘い)。
    公有地にテントを建てて闘う実例をつくった。全国へ広めた。(石川県でのテント、富山県地裁前でのテント、福岡九電前のテント、鹿児島県川内原発海岸のテント、沖縄のテントなど)
    そして、公有地にテントを建てる理由は、憲法21条の「表現の自由」であり、かつ、国民の持つ抵抗権だと、2つの面で理論づけた(内藤教授)。この意義は大きく広い。
 第3は、テントはたんぽぽ舎と共に、原発再稼働阻止全国ネットワークを3年前につくり、2年前には東京電力本店合同抗議(毎月第1水曜日に東電本店抗議行動)をつくった。この2つの重要な組織と闘いは反原発運動の中で今、大きな役割を果たしている。
    テントを撤去させない、さいごまでがんばってねばりづよく闘おう。

☆当日のもようは、「テント日誌」に詳細が載ります。ご参照下さい。
☆(補足)…1日2万円なにがしゆえ、1500日をかけると、3500万円くらいになる見通しと弁護士は語りました。

.. 2015年10月27日 11:15   No.968005
++ 三上 治 (幼稚園生)…1回       
テント日誌10月26日(月) 経産省前テントひろば1507日
 |  「経産省前テントひろば」設置は福島第一原発事故に対する無責任な
 |   対応と原発再稼働を進める国・経産省への抗議と異議申し立てだ
 |  『本件控訴をいずれも棄却する』これが本日の判決である
 
1.いろいろと憶測されていたテント裁判控訴審の判決であるが、これが結果である。一審よりも高裁の方が訴訟指揮という面においていくらかよかったから、いろいろの憶測も生んだが、これが判決である。
 この線は一番、多く予測されていたことであろうが、僕らは裁判についてはさしあたり最高裁に上告をして闘い続けるしかない。法的な手続きを踏まえて可能な闘いをやりぬくしかない。
 もともと僕らのテントは裁判を予測していたわけではないし、それは国側からでてきたものであり、向こう側から仕掛けられたものである。裁判と関係なくテントは立てられ維持されてきたのであり。その本来の目的を貫徹していくだけである。

2.国側は脱原発の訴えと再稼働に反対する趣旨を持ったテントとテントひろばを排除したいのであり、その手段として法に訴えたのであるが、それは要するに国(経産省)の土地管理が侵害されたとするものである。
 確かに僕らは経産省の管理地にテントを立てているのであるが、それは福島第一原発事故の責任の追及と原発再稼働に反対のためであり、そのためにはたとえ経産省の管理地を侵害したにしても、それはこの目的のためにはやむを得ないことであり、そういう形式的な侵害を超えた目的のために必要と判断しての行為であり、また、憲法でいう表現の自由に該当するのであり、その権利の行使のためには必要ということである。
 国側は「管理地の侵害」を名目にして、僕らの福島第一原発事故の責任追及や再稼働阻止の声を排除したいのであり、そうした表現を排除したいのである。
 福島第一原発事故の国側の責任が明瞭にならず、再稼働を進める行為はそのことを暗に物語っているのである。土地の管理権を盾にして僕らの行為を排除する仕方は権力側の常套手段であり、例えば交通の妨害になるという理由でデモなどの政治的意思表示を排除するのと同じである。
 彼らはそのための法的根拠として表現の自由は公共の福祉によって制限されるという論法を用いているのであり、一審の判決とそこは何ら変わらなかったのである。


.. 2015年11月02日 07:47   No.968006
++ 三上 治 (幼稚園生)…2回       
3.僕らは憲法で保障されている表現の自由がその下位にある法律によって制限されたり、排除されたりする事態に出会ってきたし、今回の裁判でも国側は同じ論法を取るであろうし、司法はそれを承認するだろうと思ってきた。ことはその通りに進んだのであるが、これは憲法も含めて我が国の法が、国家や権力者(支配階級)という上位的存在と結びついているということであり、法が国民の権利としてないことを示している。
 これは僕らが憲法を守れというときに感ずる自己矛盾のようなことにも関係するが、僕らは憲法守れというときは憲法(憲法精神)を生む(創出)ということを言外に含めていることでもあるのだ。憲法について争っても、憲法の存在的な認識というか、理解が政府や官僚たちと違ってしまうことでもある。立憲主義をめぐる論議はこの矛盾的な領域に切り込んだものであり、政府や官僚たちがこれに有効な反論をできないのは彼らの憲法認識に理由がある。僕は通り一片の「公共の福祉論」で逃げるのではなく、そこに踏み込むことを期待したのだが、以前のままだった。
 内藤光博さんが「宿泊型表現活動」という問題を提起し、公共の福祉論という論法に切り込んだが、これに対する反応は以前の論法によっている。僕は最高裁でこの憲法論議を深めて欲しいと思っている。別段、最高裁に期待しているわけではない。
 かつて最高裁の田中耕太郎長官が、砂川判決で裁判中の案件をアメリカ大使と協議するという、司法の独立を踏みにじる行為を演じ、それを誰も咎めなかった日本の司法には不信があるからだ。
 法は国家や支配者という上位存在と結びついていて、統治の道具であるというのはアジア的な法の伝統にあるものであり、僕らはこの厚い壁といつも闘わざるを得ないし、それはいつも自覚している必要のあることだ。

4.テント設置とテントひろばの創出という僕らの行為は福島第一原発の事故に対する無責任な対応とそれにも関わらず原発の再稼働を進める経産省への抗議と異議申し立てとしてあった。
 僕らは再三にわたって述べてきたように、政府や経産省が既存の原発の再稼働を止めるなら、テントを撤去する、その用意はある。
 しかし、政府や経産省や業界が原発の再稼働を臆面もなく進めている状態ではテントを撤去はしない。
 当初の目的と旗を掲げてテントの存続と維持に努めるだけである。テントはテントがここに存在し、維持されるだけで存在の意義を持っている。これについては多くを語る必要のないことだが、その存続のためにあらゆる努力と力を尽くすだけである。

5.裁判とは別にテントはいつもどう維持するかを内在的に突きつけられている。テントの維持が日常的になる時、それは存続が存続状態になっていることだが、僕らには矛盾のようにはねかえってくることがある、僕らは自分の身辺のこと、仕事を中心にしたことで日常を構成している。身辺のことに中心に意識と行為があることは自然なことである。それはまた、習慣的なことである。それに対してテントに関わり、そこに参加することは自然ではないし、習慣的なことではない。それは意識的なことである。この意識なことの継続には絶えず意識を喚起するということが必要であり、結構大変なことだ。それは意志的な行為だが、これが大変である。これは自分の中で考え、問答しながら、テントにかかわることだが、季節の暑さ寒さとの闘いとはべつの精神的な闘いであり、テントの維持はそれで支えられている。そんなことを確認しながら冬の季節に向かうテントの闘いを継続しよう。


.. 2015年11月02日 07:53   No.968007
++ I・K (小学校低学年)…8回       
テント日誌10月28日(水)経産省前テントひろば1509日
  10月26日(判決当日)の様子から

 日曜日と打って変わって風もなく暖かい天気の中、運命は如何にと今日の日程を印刷して12時ごろテントに行く。
 テントにはもうぼつぼつと人が集まり始めていた。しばらくぶりに見る顔もあり皆の緊張が感じられた。
 メディアも何人か来て写真を写していた。
 先日浜岡から届いたみかんを皆さんにお配りする。みかんは甘くてとても美味しかった。
 1時半にOさんが今日の予定などアナウンスして横断幕を持ち、そろって高裁へと向かった。
○高裁前で20分ほどアピール。
 まず被告2人から、続いて福島の黒田さん・亀屋さん・横浜のからの方・浜岡訴訟団の方・たんぽぽ舎の柳田さん・川内原発のそばの久見崎テントのF さん・原発資料情報室の伴さんなどの話があり、傍聴券の抽選に向かった。
 200人以上の参加で外れた方が多かった。
 判決の日なので傍聴できなかった方達にも高裁前で待っていて頂く。
 今日は他の裁判もあったので人が多く傍聴券を頂いて法廷に入るまでに時間がかかった。やっと法廷に入ったら、テレビ撮影が2分ありその間待たされた。
 待っている2分って長いなあと思う。判決は何秒だったろうか?

●裁判長は
 主文
 1)本件控訴をいずれも棄却する。
 2)控訴費用は控訴人らの負担とする。
 とだけ言ってさっさと引っ込んでしまった。
 理由を言え!不当判決だ!と色々声が上がっていたが、私は報告会の準備のため急いで退出した。外には大勢の人が判決を待っていた。そして抗議行動をした。
 後から判ったことだが、30人以上の人たちが法廷に1時間半も残って抗議の声を上げていたそうだ。最終的に裁判長の命令でごぼう抜きにされたとのことお疲れ様でした。
 高裁前行動・報告会のこと三輪さんが録画して下さったのでご覧下さい。
 今日の予定を配るのに私がもたもたしていたので神戸のMさんが手伝って下さり助かりました。
 報告会には予想を超える人がいらしてくださって入れなかった方たち、本当に申し訳ありませんでした。
 テントを大事に思ってくださる方がこんなにたくさんいらっしゃるのに司法に通じなかったのは本当に残念です。

.. 2015年11月02日 09:36   No.968008
++ I・K (大学生)…71回       
テント日誌10月30日(金) 経産省前テントひろば 1511日
   福島の現状を伝える告訴団の集会
 
  今日は福島原発告訴団の「東京第1検察審査会激励行動」と院内集会があった。
 テント経由で集会に行く。テントには判決後から毎日朝早くからテントに来ているMさん泊まり明けの人・いつも応援してくれるNさん・若者が1人。
 12時過ぎて集会に参加する人たちがテントに集り、Yさんが「福島の声を聞け!」の幟を持って参加した。初めに武藤さんが挨拶、ひだん連とは別に個人が参加できる「全国避難者の会」が発足したことなど話された。
 その後、海渡弁護士から第一検察審査会に申し立ている5人の被疑者や訴えの理由などについて説明してリレートークに入り福島の人たちが切実な思いを語った。
 原発事故で一瞬にして幸せな生活が奪われ、家族の分断生活を強いられていること。狭い仮設で隣の人を気遣いテレビの音・子どもの泣き声にも気を使って生活しなければならない。賠償金の格差もあり、福島の人たちは分断されてしまったなどなど。
 最後にテントからKさんが裁判の判決を受けてのテントの現状を話し、協力をお願いした。
 その後皆は院内集会に向かったが、私はテントの留守番で残った。
 院内集会に行く前に寄ってカンパをしてくれた人も多く感謝です。
 オーストラリアに住んでいて2年前にもテントに寄ってくださったという方が来てくれた。彼はオーストラリアでウラン採掘に反対しているとのこと、ウラン鉱山はウランの値が下がり、採算が取れず、今は止まっているが、日本の原発が再稼働され、中国やアジアで原発が作らればウランの値段が上がるだろうと待っている状態だと言う。
 オーストラリアに原発はないが、研究炉があるのでそこから出る廃棄物の処理も問題だと色々話してくれた。
 夕方、院内集会の帰りの人などが大勢テントに寄ってくれて賑やかになった。
5時からの経産省前抗議行動にもたくさんの人が集まってテントの撤去を許さない!再稼働反対の怒りの声を上げた。経産省の人たちに届いたろうか?


.. 2015年11月02日 12:17   No.968009
++ K・M (小学校中学年)…10回       
木幡ますみさん…福島県大熊町議選で2位当選
 |  棄民政策を果敢に跳ね返してくれることを期待したい
 
  夜中の経産省前テントひろばに朗報が入った。
 11月15日の大熊町議選で、木幡ますみさんが定数12人中2位-516票(立候補者は13名)で当選したそうだ。
 この日の昼には、福島原発事故緊急会議のシンポジウム「【総検証】原子力規制委員会の3年間」で、甲状腺がん「多発」の中で強引に進められる帰還政策、労災死亡事故と緊急作業被ばく上限引き上げ、汚染水対策破綻しながら原発再稼働、と福島の厳しい現実の話を聞いたばかりなので、木幡大熊町議の誕生は本当にうれしい。
 9月19日、経産省テント裁判の報告集会のあと、戦争法制の参議院可決を前に国会周りに集まった大勢の人の群れの中をご一緒に歩いたことを思いだした。
 イチエフ事故を無きことにしようとする国や県に対して、木幡ますみ大熊町議員が棄民政策を果敢に跳ね返してくれることを期待したい。
     (テント日誌11月15日より抜粋)


.. 2015年11月17日 08:23   No.968010

■--東京電力は福島原発事故の責任をとれ!
++ 渡辺秀之 (高校生)…58回          

東電の情報隠しは許せない!
 |  放射能汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!
 |  -第26回東電解体!東電本店合同抗議の報告-
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○11月4日(水)、午後5時半から6時半まで、再稼働阻止全国ネット主催の「川内原発再稼働やめろ!」九州電力東京支社抗議行動(JR有楽町駅:有楽町電気ビル前)が行われた。参加者は、約100人。
○引き続き、午後7時から、東京電力本店前で「東京電力は福島原発事故の責任をとれ!東電の情報隠しは許せない!放射能汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!」のコールが鳴り響いた。
 呼びかけは、「経産省前テントひろば」と「たんぽぽ舎」であり、122の賛同団体と共に、第26回東電本店合同抗議行動が行われた。参加者は約120人。
○オープニングコールの後、横須賀の男性から、「自分は東電本店前でプラカードを掲げて、一人スタンディング抗議を実行している。時には、行きかう東電社員と会話することもあり、原発を無くしたいという自分の思いを伝えている。」旨の発言がなされた。
 続いて、日本音楽協議会とジョニー・H氏による「音楽での抗議」が行われ、歌声が夜空に響いた。
 更に、情勢報告として、金曜抗議行動で知られている春橋さんから、東電福島第一原発で10/26に完成した海側遮水壁の抱える深刻な問題(建屋周辺の液状化現象など)、増え続ける放射能汚染水の貯蔵タンクの増設に関わる問題など、事故収束どころか事故拡大になり兼ねない福島事故現場の厳しい状況が紹介された。
 その後、脱被ばく実現ネットなど4団体から、アピール、関連イベント告知があった。
 最後に、ドンパン節(柏崎刈羽バージョン)を全員で歌って抗議行動を締めくくり、午後8時に終了。
 また、カンパが30,300円寄せられました。ご支援、ありがとうございます。
 終了後、10数名の有志による懇親交流会が、近隣の居酒屋でなごやかに開催された。

☆抗議参加者の声
 国民の半数以上が原発再稼働に反対している中、鹿児島川内原発が再稼働し、四国伊方原発再稼働についても愛媛県知事が同意を示した。これは、東京電力が福島原発事故発生の責任企業でありながら、その責任をあいまいにしたままの不誠実な対応が許されていることにある。私は、脱原発・反原発を目指すには、東京電力の責任を明確にし、きっちり責任を取らせることが必要だと思います。そのため、東京電力の責任追及のため、抗議の声を挙げていきます。

☆次回の抗議は、開始時刻を繰り上げて、午後6時30分開始となります。ご注意ください!
 日時:2015年12月2日(水) :午後6時30分-7時30分
 場所:東京電力本店前(東京都千代田区内幸町)
    JR・地下鉄新橋駅徒歩5分、地下鉄三田線内幸町駅徒歩3分
 東電本店前に、ぜひ多くの参加をお願いします。引き続き賛同団体を募集中!
.. 2015年11月06日 11:10   No.978001

++ 吉田照勝 (小学校中学年)…18回       
伊方原発は危険な立地にある、誰もが疑問を持つ
 |  原発事故の責任を取るなら閣議決定したらどうか
 |  四国五十一番霊場、石手寺の仁王門には「集団的自衛権」不用の立看板
 └──── (たんぽぽ舎会員)

  伊方原発3基を現地で目前にすると、何故こんな危険地形に原発があるか誰もが疑問を持つ。
 写真や映像から、地形の危険性の全体像を把握することはできにくい「百聞は一見に如かず」である。
 原発は険しい山、急な岩場、尾根筋の地滑りしそうな国道から180mも海岸沿いに降りていかなければならない。原発の崖上の樹木を伐採していた、ヘリポートを建設しているらしい。原発周辺に平地はなく、福島原発のような広い汚染水タンクの設置場所は見当たらない。もしもの時、全て瀬戸内海に流すしかない。漁業・生活全て壊滅的な事態が予想できる。30キロ圏内の避難計画も具体化できていない。
 伊方原発ゲート前抗議集会は、山肌を背に、88年6月米軍ヘリ墜落で乗員7名が死亡した至近で行なわれた。中央構造線断層帯が敷地北側を走っているところでもある。
 STOP伊方原発再稼動11.1全国集会IN松山「福島をくり返さない」には4000名が集まった。
  菅直人元首相は、「安倍首相が原発事故の責任は政府が責任取ると言っているが、あくまで言葉の問題、本当に責任を取るならば閣議決定することだ」と、安倍首相の無責任の言動を厳しく問いた。
  広瀬隆さんは、「来年の電力自由化で、原発電気を買わない、原発電力会社を兵糧攻めにすること、電力会社と対抗すれば必ず勝てる」と力強く訴えた。
  四国は、お遍路八十八箇所霊場の地お寺が多い。五十一番霊場、道後石手寺の仁王門の仁王像の前には、大きな立看板に「集団的自衛権」不用、不殺生祈りの会、裏門に「人を殺させない・人の話を聞く」不殺生戒とある。
 石手寺住職加藤俊生は「釈迦の教えと平和憲法」を率先して発信し抗議行動をしている、イラク戦争のときは、石手寺に八十箇所寺が集まり、戦争反対を表明した。
 真言宗大谷派は新安保法案を認めないと反対声明を出している。「日本国憲法の立憲精神に反する行為を認めるわけにはいかない。積極的平和主義の言辞の下になんら躊躇もなく進められようとしている。先の大戦に国家体制に追従した人々を戦地に送り出した歴史への反省である。」(佛教タイムス2015,5,28)
  自称平和の党と称する、創価学会・公明党は、戦争法に積極的に賛成、原発再稼働賛成、不殺生の仏陀の理念は見る影もない。宗教家としての資格どころか、平気で嘘を言う、辺野古の人の話しを聞かない安倍首相と同列である。
 「不殺生」を否定し戦争法に積極加担した創価学会は、もはや宗教家のいない仏教宗教心のない集団である。


.. 2015年11月09日 08:00   No.978002
++ 渡辺マリ (小学校高学年)…22回       
質問募集!
 |  11月18日(水)学習会
 |  『戦争は秘密から始まる=秘密保護法は新たな治安維持法=』
 |  お話:青木理さん(元共同通信記者・フリージャーナリスト)
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 青木理さんの学習会開催にあたり、皆さんからの質問を募集します。

○「特定秘密保護法」
 秘密に指定される情報は
  1.防衛 2.外交 3.テロ防止 4.スパイ防止
 何となく自分とは関係ないように思いませんか?
○「日本の公安警察」著者の青木さんは言う。
 ・「大抵の分析は[この法は安倍政権が作って、得をするのは法を恣意的に使える官僚だ?というものだ。これは正解だが、本質は捉えていない」
 「この秘密保護法を作ったのは、事実上、内調(内閣情報調査室)、さらにいえば?警備公安の警察官僚がこの法律を作った?というのが正確な見方だ」
 ・(テロ防止という名目なら何でもあり。原発情報、米軍基地情報…私たちの生活も)
○秘密保護法は新たな「治安維持法」
  こう断言する青木さんの学習会に参加し、一緒に考えてみませんか?
○青木理さんの希望
 質問・応答形式にしたいそうです。
 そのため、皆さんからの質問を募集します。
 皆の前で質問するのは恥ずかしいという方もこの方法なら大丈夫かな、と思います。匿名でも結構です。

.. 2015年11月09日 08:18   No.978003
++ 冨塚元夫 (大学生)…77回       
書評 日本で一番わかりやすい「戦争」の本
 |  雨宮処凛さんの最新刊「14歳からの戦争のリアル」
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

◎おそらく、日本で一番わかりやすい「戦争」の本です。
 雨宮処凛さんが、イラク戦争、太平洋戦争、アフガン戦争で“戦場”を経験した人たちに聞きました、それぞれのリアルが伝わってきます。
 目次をみていただけばきっと読みたくなります。
1.イラクに行った元兵士の告白-元アメリカ海兵隊員、ロス・カプーティさんに聞くイラク戦争のリアル
2.24歳が体験した太平洋戦争-俳人金子兜太さんに聞くあの戦争のリアル
3.戦争の現場で起きていること-ボランティア活動家 高遠菜穂子さんに聞く戦場で生きる人々のリアル
4.戦争を終わらせる方法-紛争屋 伊勢崎賢治さんに聞く各国紛争地のリアル
5.月収13万円、料理人、派遣先・イラク-ジャーナリスト安田純平さんに聞く戦場出稼ぎ労働のリアル
6.徴兵拒否でフランスに逃げた若者-亡命者イ・イェダさんに聞く韓国徴兵制のリアル
7.集団的自衛権ってなに-元自衛官 泥憲和さんに聞く自衛隊のリアル
8.女優が見た戦争-女優 赤木春恵さんに聞く戦争のリアル

◎「おわりに」から抜粋
  「昭和17年に似ている」最近、新聞記者の人と話していて、そんな言葉を聞いた。現在70代後半以上の女性から、このところやけに聞く言葉だという。
 昭和17年。1942年。その前年12月に真珠湾攻撃があり、戦争が始まった。17年当時、戦争は「この国に住む人にはあまり実感がないもの」だったようである。
 残念ながら、・・「戦争が実感のない、遠い国のもの」だった時代は終わった。
  そして国内には今、「戦場出稼ぎ労働者予備軍」ともいえる人々が膨大に存在する。貧しい人を大量に必要とする戦争は、世界で最も大規模な「貧困ビジネス」だ。
 「戦争ができる法整備」を進める権力者たちは、決して自らが戦場になど行かない。行くのは、他に選択肢のない貧しい人々だけだ。
 ―長年、貧困問題に取り組んできた雨宮処凛さんの分析です。

 雨宮処凛さんは、12月7日(月)たんぽぽ舎の学習会で講師を務めます。
 どうぞご参加ください。

「貧困、差別、原発再稼働、安保(戦争)法案と闘うプレカリアートの戦士、
 雨宮処凛がゆく!」

 日時:12月7日(月)19時より21時
 会場:「スペースたんぽぽ」  参加費:800円


.. 2015年11月09日 08:24   No.978004
++ 中村泰子 (小学校中学年)…13回       
原子力民間規制委員会を作って四国電力(伊方原発)を追及しよう!
 |  11/1加圧水型原発の欠陥は本質的―松山市で槌田敦先生を囲む学習会
 └──── (原子力民間規制委員会・東京事務局)

◎ 11月1日、「STOP伊方原発再稼働!全国集会in松山」の集会とデモ終了後、松山市民会館で原子力民間規制委員会活動についての学習会が「槌田敦先生を囲む会」として行われ、45名が参加した。
 「新規制基準に合格したからといって安全とは言わない」と田中俊一委員長自身が述べるようなレベルの低い新規制基準に対し、「原子力民間規制委員会」は、再稼働するからには事故の再発防止のために最低限、勧告書に示す17項目の規制勧告を受け入れなければならないと電力会社を追及していく組織である。
◎ 学習会では、すでに活動している「川内原発民間規制委員会・かごしま」の方々から、「槌田理論の学習会を何度も重ね、2014年12月九電へ勧告書手交、15年3月の回答交渉で、口述回答をその場で文書化した。7月に第3回勧告書を手交したが、「数カ月待って頂きたい」という返事のまま、いまだに回答できないでいる。6月にパンフ「誰も書かなかった川内原発の欠陥」(8月に英語版も)刊行した」と経過報告があり、「4年間停止後に再稼働した原発は世界で14基あり、すべてがその後事故を起こしている。復水器細管破断問題、蒸気発生器逆U字型配管に水素がたまる問題を追及していく。古いから交換すればよいという問題ではない。もともと欠陥商品だ」、また、「この勧告書は全国の電力会社に使える。ただ反対だけでなく、何が問題なのかを追及できなければ意味がない。「民間規制委・かごしま」は有効に攻めることができた。内容は難しい箇所もあるが、それは乗り越えなければならない」などの発言があった。

.. 2015年11月09日 09:06   No.978005
++ 中村泰子 (小学校中学年)…14回       
◎ 続いて槌田敦先生は、「新規制基準は、科学技術による事故の再発防止について何も言っていない。再発防止がされていないので言い続ける。勧告を実施するとお金がかかり採算がとれるはずはないので、原発は止めさせることになる。加圧水型の川内、伊方、高浜の次は沸騰水型の再稼働になるので、沸騰水型の勧告書を別に作る。各原発立地で、独立組織または地域の反原発団体に「民間規制委」活動を追加し、東京と共同で電力会社と折衝していくなどの方法で、この運動を始めてほしい」と呼びかけ、17項目規制勧告の中身をざっと解説した。
 そして「再稼働されたらおしまいの運動ではないので、あわてず、確実に攻めることが大事。再稼働される前に四電への申し入れだけは行うようにする」と締めくくった。
◎ 質疑応答も活発に行われた。たとえば、「泊原発は電源車、ポンプ車、水タンクを用意、高所に5000トンのタンクを3つ用意すると言っているが、規制勧告の内容にマッチしているといえるか?」(→1項目だけ適合していることは、こちらの土俵に乗せることになり、かえってこちらに有利)
 消防士の方からは、「消防ポンプの圧力は最大9気圧、圧力容器が同圧に下がらないと注水できないということか?」(→細いものに水を流そうとすると相当な圧力をかけても出口では圧力がなくなる。パイプを太くしなければならないが、九電は「ところどころ太くした」と回答した。格納容器から外へ出ている部分は太くしたが、それから先は細いまま。格納容器の外を太くし中の配管が細いと、圧力がかかり破裂する)
 「日本の原発より韓国の原発のほうが危ないと聞いたが、先生のご意見は?」(→そこには日本の原発のほうがよいという推進側の流れが入っている。どこの国の原発も似たり寄ったり。福島は4基も一度に壊れた。日本の規制はどれもこれも通してしまう)など。
◎ 話題は、電力会社内の火力、水力、原子力の中で原子力が自信を失っていること、マスメディアは基本的に当局寄り、国会議員との協力、一致点で共闘する広い度量、小泉、細川元首相の工藤函館市長訪問などへ広がり、盛り上がった。
◎ 全国の原発現地で電力会社へ民間規制委員会の規制勧告を申し入れ、事故の再発防止対策とはこういうことだと追及し、原発を断念させ廃炉にさせる運動を起こそう!


.. 2015年11月09日 09:20   No.978006
++ 柳田 真 (大学生)…95回       
木田節子さん(福島第一原発事故被害者)が自宅の除染を断った理由
 |  除染しても数値は下がらず除染作業が無駄
 |  無駄な除染に税金を費やすより子供たちを避難させることに
 |  予算を割くべき
 └──── 紹介します。(たんぽぽ舎)

◎ 『 …その「いであ」社員に除染をしない理由を求められ、木田さんは堂々と答えた。1.大元の汚染源である福島第一原発はいまだ収束しないまま大量の放射能を出し続けている、2.除染しても数値は下がらず、除染作業が無駄になっている、3.無駄な除染に税金を費やすよりも、中通りの放射線量の高い環境で生活を強いられている子供たちを避難させることに予算を割くべきだとした。そして「いであ」社員の立ち会いの下に除染拒否の署名をした。…以下略』

◎ 『 …住宅街にはフレコンバッグが溢れ、日曜日のせいか除染業者もなく殺伐とした風景が広がる。車の中にある線量計の数値が徐々に上がり、木田さんの自宅に近づくと、1マイクロシーベルト/時を超えた。家に入り、リビングで線量計を確認すると1.2から1.5マイクロシーベルトになり、ダイニングにある出窓では、2マイクロシーベルトになった。
 台所に行くと、壁には福島県原子力安全対策課発行のカレンダーが掛けたままになっていた。「原子力発電所の事故などが起こった時は様々な方法で知らせてくれるよ」と、カレンダーには堂々と書いてある。
「こんなこと書きながら、何の役にも立たなかったし、知らせもなかった」「東電で働いている友達から息子に連絡が入り、原発が爆発することがわかったんだから」と木田さんが呟く。2階に上がると、 木田さんがバスガイド時代に作成した、バスで話すための台本が出てきた。娘さんのぬいぐるみ。スキー道具。奥にある洋服部屋にはクリーニングから戻ったままの服がぎっしりと並ぶ。息子さんが赤ちゃんの時に着たジャンパー。新婚旅行で着たスーツ。学校の制服。…以下略』


.. 2015年11月09日 10:47   No.978007
++ 柳田真 (課長)…151回       
とても良かった集会とデモ・脱被ばく実現ネット
 |  放射能は今でもこわいよ!子どもを守ろう!
 |  11/7(土)新宿駅を女性中心・250人のデモがアピール
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

1.11月7日(土)の新宿での集会とデモ(新宿駅1周)はとても良かった。
 私も参加して発言しましたが、集会もよく、新宿駅1周のデモもとても注目をあび(好意的注視)、さわやかでした。
 女性中心のデモで、福島第一原発の放射能のこわさを訴え、子どもを守ろう-大人の責任と訴えたのも納得でした。
 詳細は次のブログを参照して下さい。 こちら
 たんぽぽ舎と再稼働阻止全国ネットワークで、20人弱が参加しました。
 主催は、脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)

2.シュプレヒコール
 ◯放射能は今でもこわいよ!
 ◯子どもを守ろう!
 ◯被ばくさせるな!
 ◯子どものために手をつなごう!
 ◯子どものためにたちあがろう!
 ◯国と福島県は責任果たせ!
 ◯子どもを守る責任果たせ!
 ◯安全キャンペーンやめろ!
 ◯避難の権利を保障しろ!
 ◯住宅支援を打ち切るな!
 ◯声をあげよう! 大人が守ろう!
 ◯子ども脱被ばく裁判絶対勝つぞ!

3.井戸謙一弁護士メッセージ(呼びかけ人・子ども脱被ばく裁判弁護団長)

  放射能による健康被害という黒い影が、今、じわりじわりと
  姿を見せ始めています
  長期低線量被ばくの危険性の問題を正面から問うているのが、
  子ども脱被ばく裁判

 「放射能はいまでも怖いよ! 子どもを守ろう!11.7新宿デモ」にご参加の皆様 ご参加、ありがとうございます。子ども脱被ばく裁判弁護団の井戸謙一です。
 今日は、どうしても動かせない所用があるので、メッセージ参加とさせていただきました。
 多くの人が心配していた放射能による健康被害という黒い影が、今、じわりじわりと姿を見せ始めています。
 小児甲状腺がん患者は福島県内ですでに137人が発見されていますが、北関東でも拡がりを見せ始めました。
 とりわけ、最近柏市が公表した、甲状腺エコーの被検者のうちの1割がB判定又はC判定だったという結果は、衝撃を与えました。
 しかし、政府・行政は、そのような影からあえて目をそらせ、福島忘れ去らせ事業、被害押さえつけ事業、原発復活事業を暴力的に推し進めようとしています。
 これに対し、福島県内外で被害者が立ち上がっています。
 全国避難者の会も結成されました。新たな訴訟がいくつも起こっています。
 その中でも、長期低線量被ばくの危険性の問題を正面から問うているのが、子ども脱被ばく裁判です。
 「避難の権利」「被ばくを避ける権利」が認められなければなりません。
 「金より命」そんな当たり前のことが認められる社会を目指して、頑張りましょう。


.. 2015年11月10日 07:54   No.978008
++ 上岡直見 (中学生)…33回       
落選運動の戦略【5】
 └──── 〔環境経済研究所(技術士事務所)〕

  3.11の直後、東京でも水道水からヨウ素が出たと大騒ぎしている時に、公園でゲートボール大会に興じている人々がいた。これらも有権者である。
 技能系の労働者や、多くのサラリーマンも、残念ながら「行為の意味を考えず、言われたら言われたとおりにやれ」という教育を繰り返し受け条件反射になっている。
 「人権」「民主主義」などという言葉を聞いただけで拒否反応を示すのが実態だ。
 今のところ日本に徴兵制はないが、銃を持っているかどうかの違いだけで、すでに軍隊と同じである。これに正論で訴えても効果が乏しい。
 インターネットも過信してはいけない。たしかにネットは市民運動に貢献しているが、それは「便利」というレベルに過ぎない。
 ネットは実際には自民党のほうが組織的に活用している。その実態は『自民党とマスメディア』(西田亮介)等で分析されている。
 メルトダウン直後の海水注入に関するデマ拡散などもその一例だ。
 もしネット上で市民の力が上回るようになれば自民党はネットの規制に乗り出すだろう。中国をみればわかるように技術的には十分可能だ。
 今のところそうなっていないのはネットが自民党に有利だからである。
 戦略としてはやはり地道に伝統的なマスメディアに情報の提供を続けることが重要だろう。マスメディアでは言いたいことの半分も伝えてくれないとか取り上げ方が的はずれといった不満はあるかもしれないが、それでもひとたび取り上げられた時の影響力が違う。
 また、前述のような無関心層にアピールするには「人権」「民主主義」などの正論よりも「カネの話」にすることが有効だ。
 原発・安保・TPPなどがどれだけ市民にとって「カネ」として損になるかを根拠に基づいて示すことが重要だと思う。


.. 2015年11月10日 08:06   No.978009
++ 森田俊隆 (幼稚園生)…1回       
.“原発なしの電力会社に変更しよう”という運動を展開
 |  原発再稼働反対運動に関連して
 └──── (中原キリスト教会信徒伝道師)

◎ 来年4月から小口電力についても電力会社を選択できるようになるはずだ。そうしたら、“原発なしの電力会社に変更しよう”という運動を展開すると、現在の地域電力会社は戦慄的恐怖に陥ると思われる。
◎ 柄谷行人という哲学者が“生産者としての労働者は資本の論理に組み入れられやすいが消費者としての労働者(家庭)は企業の行動を左右する大きな力を持っている”として消費者協同組合が社会主義を志向したアソシエーションの基礎的形態であることを言っているが私はこれに同感する。
◎ 今の連合を見てみるがよい。正社員の地位を守り、非正規社員との間の差別を温存・拡大している。労働者の先進性など全くない。原発についても何だか知らないが賛成のようだ。労働者は生産現場で「原発反対」など言える環境ではない。
◎ では消費者の立場から原発推進企業が成り立たないようにしてやればよい。個人のレヴェルで「原発なし企業」へのシフトが社会的に認知されていくと企業も漸次追随するところが現れる。
 自分たちは「原発なし企業」から電力を買っています、というのが宣伝になる。ここまでくれば地域電力会社は大変なことになる。株主総会でもやられる。おそらく、ガス会社が代替電力会社としては最大の勢力になるであろう。
 地球温暖化問題の見地から見ても地域電力会社よりはましなのではないか、と考えられる。
 この大衆運動の結果、原発脱却宣言をした地域電力会社については支援姿勢で良いと思う。皆さんいかがでしょうか、このアイディア。



.. 2015年11月13日 07:57   No.978010

■--未来の物語
++ 東京新聞 (社長)…1305回          

    鎌田 慧

  「子どもたちが死んでいくとき…とてもおどろいた顔をして横たわっているんです」
 「未来の物語」とサブタイトルにあるノーベル文学賞作家スベトラーナ・アレクシエービッチの『チェルノブイリの祈り』の一行である。ベラルーシの子どもたちに「がんは死につながる」という認識はなかったという。
 ヒロシマ、ナガサキ、第五福竜丸、東海村JCO、そしてフクシマ。五度も極端な悲劇に見舞われながらも、日本人はまだ核の利用は安全だ、とする宣伝を信じようとしている。どうしたら六度目を拒否する行動が強まるのだろうか、とこのドキュメントを読みながら考えさせられた。
 過去の悲劇が未来にまちかまえる。それを回避する賢明さも決意もないまま、またおなじ過ちを繰りかえし、子どもたちが驚いた表情で死んでいく。それでいて誰も責任をとることがない。
 もう日本では買い手がなくなった原発を、首相が率先して世界に売り歩く。ヨウ素剤と避難訓練のマニュアルを、付録につけるのだろうか。
 被ばくしたベラルーシの人びとの、死に至る静謐(せいひつ)な悲しみと苦悩に満ちた歴史を聞き歩きながら、著者のアレクシエービッチは、「人間の命の意味、私たちが地上に存在することの意味についても」聞いてみたかった、と書く。悲劇の記録は、フクシマで終わりにしたい。(ルポライター)
   (11月10日「本音のコラム」より)

.. 2015年11月11日 08:07   No.980001

++ 東京新聞 (社長)…1306回       
百年先のため人柱に 楢葉町宝鏡寺・早川住職の決意

  楢葉町の小高い山の上に620年の歴史を持つ浄土宗の古刹・宝鏡寺がある。同寺の早川篤雄住職(76)は怒っている。原発事故から4年8ヵ月。楢葉町は2ヵ月前にやっと避難指示解除となったが、それは「復興という名の切り捨て」であったという。しかも同町に立地する東京電力福島第二原発について、国も東京電力もいまだに廃炉を約束していない。「彼らは事故から何を学んだのか」。住職の話に耳を傾けてみたい。
  福島県いわき市に避難していたが、今年2月に単身で帰ってきました。(中略)
  事故の直後、避難先で「あんたのいったとおりになったな」と町の人にいわれました。残念ながら、その通りだった。(中略)
  事故を教訓にして、原発の安全対策に画期的な進歩があったのでしょうか。何もない。それなのに全国の原発を再稼働させるという。恐ろしい話です。 (中略)
  ただ、私は絶望しているわけではない。100年、200年がたって、またこの土地に人が住み始めるかもしれない。その人たちのために、人柱になるような働きを、私たちはしなくちゃいけない。そう、考えています。
      (11月10日朝刊4面「3・11後を生きる」
      「坂本充孝(福島特別支局長)のふくしま便り」より抜粋)


.. 2015年11月11日 08:13   No.980002
++ 東京新聞 (社長)…1307回       
東電CM 新潟で再開 柏崎刈羽PR 再稼働へ布石?
  福島避難者「お金は支援に回して」

  東京電力福島第一原発事故の後、テレビコマーシャル(CM)を控えていた東電が、柏崎刈羽原発のある新潟県限定でCMを再開した。教訓を踏まえ安全対策に全力を挙げていると強調する内容だが、福島から新潟に避難中の住民からは「柏崎刈羽を再稼働させようという狙いがありあり」といった反発の声も出ている。 (中略)
  CMを見た柏崎市に避難中の女性(56)は「新潟でだけ流しているのは、(新基準への適合審査を申請している)柏崎刈羽を再稼働させる気でいるからだ。東電はお金の使い方を間違えているのではないか。CMに使うぐらいなら、避難している人たちへの支援に使ってほしい」と話した。
     (11月10日朝刊31面より抜粋)


.. 2015年11月11日 08:22   No.980003

■--伊方原発 住民の安全を願うなら
++ 東京新聞 (社長)…1298回          


 四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の再稼働に中村時広知事が同意した。誰も事故が起きないとは言っていない。逃げ場所さえ定かでないままに再稼働を許すのが、住民のためだと言えるだろうか。
 知事の判断は重い。
 電力会社との信頼関係に基づく“紳士協定”とはいうものの、事実上、原発を動かすための最終的なゴーサインになるからだ。
 立地自治体だけではない。たとえば愛媛県の場合であれば、150万県民の生命の安全を担うという意味で、その責任は限りなく重い。ましてや原発事故の影響は、県内だけにとどまらない。
 中村知事は決断を下すに際し、安倍首相から「再稼働を推進する責任は政府にある」との言質を引き出した。県民の安全を思うその姿勢は評価したい。
 しかし、もし事故が起きたとき、具体的にどのように責任が取れるのか。福島第一原発のその後を見れば、原発事故の責任など、首相にも取りようがないのは明らかだ。事故が起きてしまってからでは遅いのだ。
 九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、そして、伊方原発と、福島とはタイプの違う加圧水型原子炉の再稼働への“流れ”ができつつあるようにもうかがえる。“ひな型”に当てはめるようにして事を急ぐというのであれば、あまりにも危険ではないか。
 原発の立地地域には、それぞれに地理的な特殊性がある。伊方の場合は、それが特に顕著である。
 佐田岬という日本一細長いといわれる半島の付け根のあたりに、伊方原発は位置している。
 事故が起きれば、多くの県民が船で四国の外へ脱出することになる。災害史上前例のない大作戦になるだろう。
 福島のように、自然災害が重なればどうなってしまうのか。
 国は8日と9日に総合防災訓練を実施するという。せめてその結果を見届けてから、知事としての判断を下すべきではなかったか。
 中村知事は記者会見で「(原発は)あるかないかでいえば、代替エネルギーが見つかるまで…」と内心の苦悩をのぞかせた。
 今からでも遅くはない。避難に責任が持てない以上、自らの判断を見直して、その代わり代替エネルギー産業、あるいはその研究機関などを国策として立地地域に誘致できるよう、政府に強く働きかけるべきではないか。
 県民、そして国民の安全が第一ならば。
             (11月4日「社説」より)

.. 2015年11月06日 11:34   No.979001

++ 福島民友新聞 (幼稚園生)…1回       
住宅除染」進捗率は73.4% 35市町村、公共施設86.7%

 県が1日までにまとめた市町村の除染実施状況(9月末現在)によると、国が直轄で除染する双葉郡などを除いた35市町村で行われている住宅除染の進捗(しんちょく)率は73.4%だった。
 住宅除染は、本年度末までの計画数40万32戸に対し、除染が完了したのは25万1883戸。除染完了戸数と、調査のみで終了した4万1637戸と合わせ、進捗率を算定。来年度以降も含めた全体計画数43万4399戸に対する進捗率は67.6%。
 公共施設は本年度末までの計画数9623施設に対し、除染を終えたのは7281施設で、調査のみの1060施設と合わせ進捗率は86.7%。道路除染の進捗率は52.8%、水田や畑などを合わせた農地除染は84.5%となっている。
          (11月2日より)


.. 2015年11月06日 11:41   No.979002
++ 東京新聞 (社長)…1299回       
自然エネで原発ゼロ期待  小泉元首相講演

 小泉純一郎元首相が4日、東京都内で開かれたシンポジウムで講演し、「原発事故は絶対起こしてはならない。政治がかじを切れば、原発分の電気は自然エネルギーで十分まかなえる」と語り、国民運動による原発ゼロの実現を期待した。
 シンポは原発に頼らない社会の実現と自然エネルギーによる地域経済の活性化をテーマに、一般社団法人『自然エネルギー推進会議』と城南信用金庫が主催。ロバート・キャンベル東大教授もあいさつした。
 小泉氏は「原発は安全でコストの安いクリーンエネルギーだと信じていた」と自らの首相時代を振り返り、「福島原発事故以来、勉強して全部うそだと分かった。過ちは改むるにはばかることなかれ、だ」と論語を引用しながら心境の変化を説明。身ぶり手ぶりを交えながら「危険な核のごみの捨て場所なんて見つかりっこない。自然エネルギーは環境を汚染しないし、国民の支持もある」と訴えた。
          (11月5日より)


.. 2015年11月06日 11:46   No.979003
++ 毎日新聞 (課長)…173回       
南極の氷:増えていた…92年から08年観測 NASA発表

  米航空宇宙局(NASA)は4日までに、1992年から2008年までの間、南極の氷は増えていたことが人工衛星による観測で分かったと発表した。
 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が13年に出した報告書などほかの研究では、南極の氷は全体として減り続けているとしており、NASAのチームは「食い違う観測結果だ」としている。
 氷床表面の高度を観測したデータによると、92年から01年にかけて氷は年間1120億トン増加、03から08年にかけては鈍るものの、年間820億トンの増となった。(共同)
     11月5日23時41分(最終更新11月06日00時12分)より

.. 2015年11月09日 08:30   No.979004
++ 東京新聞 (社長)…1300回       
もんじゅ やはり廃炉にすべきだ

  原子力規制委員会は高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の運営者を代えるよう、文部科学省に勧告した。そもそも、もんじゅはその名の通り、人間の手に余る。夢から覚める時が来た。
 繰り返し述べてきたように、やはり廃炉にするしかない。
  勧告権は、いわば“伝家の宝刀”だ。規制委は初めて、刀を抜いた。日本原子力研究開発機構に、もんじゅを運営する資格はないという、つまりレッドカードである。
 使用済み核燃料を再利用、発電すればするほど、燃料が増えていく-。そんな“夢の原子炉”という触れ込みだった。だが文殊菩薩(ぼさつ)の御名を冠したこの原子炉には、初めから不運や不正がつきまとう。
 通常の軽水炉とは違い、もんじゅの冷却材には液体ナトリウムを使う。空気に触れると激しく燃える、管理が難しい物質だ。
 1995年暮れ、発電開始から4カ月足らずでナトリウム漏れ事故を起こした。
  当時の運営主体、動力炉・核燃料開発事業団(動燃)が事故の実態を隠そうとしたため指弾を浴びて、長い停止を余儀なくされた。
 この間、動燃から核燃料サイクル開発機構、そして日本原子力研究開発機構へと運営者は代わったが、その体質は変わっていない。
 2012年11月、約1万点にも上る機器の点検漏れが見つかった。規制委は改善を求めたが、その後も新たな点検漏れや安全管理上のミスが相次いだ。
 運転は止まっていても、ナトリウムが固まらないよう電熱で温める必要がある。20年間ほとんど発電できなかったもんじゅの維持に、大量の電気を使い、1日5500万円の巨費を投じている。これでは“悪夢の原子炉”だ。
  3年前に閉館したもんじゅのPR施設には、25分の1の配管模型があって、毛細血管を思わせる構造を「配管の化け物」と呼ぶ人もいた。ひと目見て、こんな複雑な設備と危険な資材が必要な原子炉を、そもそも人間が安全に管理し続けられるのかという疑問が湧いてきたものだ。
  この際、速やかに廃炉にし、もんじゅそのものを廃炉の研究施設などに“リサイクル”する道筋をこそ、検討すべきではないか。
  使用済み燃料を再利用する核燃料サイクルは、日本の原子力政策の根幹で、もんじゅはその中心に位置している。規制委の勧告は、この国の原子力政策そのものを問うているともいえないか。
     (11月6日「社説」より)


.. 2015年11月09日 08:58   No.979005
++ 愛媛新聞 (小学校中学年)…15回       
4000人再稼働ノー 松山全国集会 知事同意を批判「命守れ」デモ行進
  30キロ圏全市町了解必要 避難計画の策定義務づけ根拠に
  来県の菅元首相が見解

 前半略
  松山市内で行われたノンフィクション作家の広瀬隆氏との対談で発言した。
 菅氏は、 (中略)
 中村時広知事が伊方原発で重大事故が起きた場合の最終責任に関して安倍晋三首相の言質を取ったことに関しては「あくまで言葉の問題で、法的に政府が持つとはどこにも書いていない」と指摘。「本当に責任を持たせるのなら閣議決定をさせるべきだ」と述べた。 (11月2日より抜粋)


.. 2015年11月09日 11:04   No.979006
++ 東京新聞 (社長)…1301回       
原発は最大の環境汚染

 東京都荒川区の自営業押川賢次郎さん(72)
 生まれ育った杉並区の善福寺川や地元を流れる隅田川の環境調査に従事している。事故の危険がある原発は日本最大の環境汚染だ。原発をなくすことが、環境にとって大切だと考え足を運んだ。

 東京都小金井市の自営業上野冨志恵さん(70)
 2012年からできる限り毎週来ている。原発が事故を起こせば放射性物質で汚染されることは分かっていたのに、建設を止められなかった。次の世代に原発のない社会を残したい。
    (11月7日朝刊29面「金曜日の声」官邸前より)



.. 2015年11月09日 11:09   No.979007
++ 東京新聞 (社長)…1302回       
原子力艦も5マイクロシーベルト超に 避難判断基準 原発と統一

  米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備されている空母など原子力艦で事故が起きた際の避難判断基準を定めた国の災害対策マニュアルが、近く改訂されることになった。住民が避難や屋内退避を始める放射線量を毎時5マイクロシーベルト超に引き下げる。これまでは原発事故の20倍の同100マイクロシーベルトだった。
 有識者や関係省庁による作業委員会の初会合が6日、基準を原発の災害対策指針と合わせることが合理的との結論で一致した。国の中央防災会議の課長クラスによる会議を1カ月以内に開き、マニュアルを改訂する。横須賀市が基準の見直しを求めていた。
 作業委の初会合は東京・永田町で開催。河野太郎防災相は「基準が原発と違っていることは論理的におかしい」と指摘した。 (後略)
    (11月7日朝刊3面より抜粋)


.. 2015年11月09日 11:20   No.979008
++ 東京新聞 (社長)…1303回       
太陽光発電を遮る新ルール 再生エネ事業者に不利
  補償なしで無制限に出力抑制 「九電ショック」から1年
  採算合わず 辞退続出 参入激減 資源エネ庁指定7電力会社に有利
  独では「変動電源を前提に技術競争」

  昨年9月に九州電力が太陽光などでつくった再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づく契約の受け付けを中断すると発表した「九電ショック」から1年余り。ルールが変更されて今年1月から受け付けは再開されたが、再生エネ事業者にとって新ルールは不利な変更点が多く、九電管内では申請を辞退する事業者が続出。実態は再生エネの拡大を阻む障壁となっている。(後略)
    (11月4日「こちら特報部」より抜粋)


.. 2015年11月09日 11:30   No.979009
++ 東京新聞 (社長)…1304回       
原発自主避難者悩ます 住宅無償提供打ち切り方針
  また転居なら…不安、ストレス わが子へ大きな負担
  「避難は権利」母ら訴え「一人ひとりを考えた支援を」

  東京電力福島第一原発事故の避難指示区域外ながら、放射線から子どもを守るために自宅を離れた「自主避難者」たち。彼らに対する住宅の無償提供を2017年3月で打ち切る方針が示されてから半年近くがたった。母親たちはあらためてわが子の身を案じている。再び転居を強いられれば、子どもたちに大きな負担をかけてしまうからだ。懸念するのは放射線の影響だけではない。 (後略)
    (11月8日「こちら特報部」より抜粋)


.. 2015年11月10日 08:25   No.979010

■--核と人類
++ 東京新聞 (社長)…1290回          

 パグウォッシュ会議を前に 政治を動かすのは市民

  原爆の開発を当時のルーズベルト米大統領に提言したのは物理学者のレオ・シラードだった。シラードは、ナチスドイツが核兵器を先に開発することを恐れていた。だが、日本への原爆使用は「核軍拡競争を招く」と反対した。
 米大統領は、核兵器開発の助言は聞いたが、不使用には耳を傾けなかった。それが「核の時代」の始まりの風景だった。
 核兵器保有国は旧ソ連、英、仏、中と増えていった。核実験が繰り返され、放射性降下物による汚染が地球規模で広がった。
 核実験に伴う健康被害は第五福竜丸だけではない。各国とも軍事機密扱いで、情報がほとんど公開されていないだけだ。秘密が多いのも、核に特有の暗部である。
 核の利用は軍事から民生に広がっていく。アイゼンハワー米大統領は、1953年の国連演説で「平和のための原子力」という考え方を示した。核不拡散の推進を目的の一つとして、海外での原発建設を進めた。インドが原発からプルトニウムを取り出し、原爆の製造に成功するなど、核の拡散を招いた。
 旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(86年)は多くの死者を出した。福島第一原発事故(2011年)では今も、10万人を超える住民が故郷に戻れないままである。
  戦後、核兵器が実戦で使われたことはないが、最近、テロリストによる核の使用が心配されている。過激派組織「イスラム国」(IS)のような組織には、核の抑止力は働かない。原発の安全神話だけでなく、平和利用も核の抑止力も壊れた神話になっている。
  希望もある。世論調査会社「ユーガブ」は今年7月「原爆開発は間違いだった」と答えた米国人が62%もいたと発表した。
  シラードは晩年、「住みよい世界をつくる協議会」を設立した。核軍拡競争に反対する政治家を支援するのが目的だった。核兵器と戦争の廃絶を目指すパグウォッシュ会議にも関わった。
 第61回の同会議が来月1日から長崎市で始まる。200人近い専門家が世界から集まる。
  歴史は、学者の知性だけでは政治を動かせないことを教えている。政治家を動かすには、市民(有権者)の力が必要だ。人類は核と共存できるのか。会議では、その答えを探り、世界に向けて発信してほしい。科学者にはそうする責任がある。 (井上能行) 
      (10月30日5面「社説」より)

.. 2015年11月02日 11:41   No.977001

++ 東京新聞 (社長)…1291回       
伊方再稼働同意 なぜ
        (10月31日「金曜日の声 官邸前」より)

 東京都世田谷区の主婦川本嘉子さん(66)
 輸出した原発で福島事故のようなことが起きたら政府はどう責任を取るつもりなのか。地球上から原発をなくして自然エネルギーに転換していくべきだ。今夏、原発ゼロが実現できたのだから。

 東京都杉並区の無職上原伊佐夫さん(70)
 核のごみ問題が解決していないのに、四国電力伊方原発の再稼働に地元の愛媛県が同意したのは信じられない。沖縄の普天間飛行場移設問題も同じだが、政府の強引な姿勢に納得がいかない。


.. 2015年11月02日 11:50   No.977002
++ 朝日新聞 (社長)…460回       
電力10社 経常黒字 震災後初 燃料安で収益改善 9月中間決算
           (10月31日見出しのみ)


.. 2015年11月02日 11:56   No.977003
++ 東京新聞 (社長)…1292回       
発電計画 世界の温暖化対策に逆行 「石炭火力2000万キロワット新設」
  欧米廃止の方向 環境省は懸念 増やすべきは「再生エネ」
  原発稼働に頼るな COP21で孤立も

   地球温暖化対策のため、石炭火力発電所を、米国は2020年までに総出力8000万キロワット以上閉鎖し、英国やカナダは10年かけて段階的廃止を目指すという。だが、日本では、2000万キロワット以上の新設計画を控えている。石炭火力の二酸化炭素(CO2)排出量は、天然ガス火力の倍もある。11~12月にパリで国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が開催されるが、日本は世界の目指す方向に背を向けたままでいいのか-。 (後略)
    (10月28日「こちら特報部」より抜粋)



.. 2015年11月02日 12:06   No.977004
++ 愛媛新聞 (小学校中学年)…14回       
◆「伊方再稼働阻止へ抗議継続」 八幡浜で全国団体相談会

  脱原発を訴える「再稼働阻止全国ネットワーク」(東京)の全国相談会・交流会が31日、愛媛県八幡浜市内であり、地元同意の手続きを終えた四国電力伊方原発3号機(伊方町)の再稼働をさせないよう抗議行動を継続する方針などを確認した。
 ネットワークは全国16カ所の市民団体などで構成。31日は北海道や鹿児島など各地から約150人が集まった。
 愛媛からは「伊方原発をとめる会」の草薙順一事務局長らが、中村時広知事の同意表明や伊方原発の運転差し止め訴訟などの状況を説明。八幡浜市で再稼働の是非を問う住民投票の実施を目指した署名活動が行われていることも紹介し、協力を呼び掛けた。
  ルポライターの鎌田慧さんもマイクを握り「原発の運動は全て負けたわけではなかった。計画があったが原発が建たなかったところは幾つもある。勝った記憶も呼び起こして頑張っていきたい」と訴えた。
      (11/1ON LINE)

.. 2015年11月04日 08:14   No.977005
++ 東京新聞 (社長)…1293回       
知事再稼働合意に抗議 松山で反対集会、デモも 伊方原発

  松山市の市民団体「伊方原発をとめる会」は1日、市内で四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働に反対する集会を開き、10月に再稼働に同意した中村時広知事に抗議の声を上げた。
 市中心部の城山公園であった集会には数千人が参加。全国から集まった人たちが、トラックの荷台を利用した特設ステージに立ち、「原発事故があった福島県ではいまだにたくさんの人が避難生活を続けている」「原発は人間の力ではコントロールできない」などと声を振り絞った。
 菅直人元首相も登壇。「事故が起きて放射性物質が瀬戸内海に漏れたら簡単には元に戻せない」と警告した。
 参加者らは「再稼働反対」「ミカンを守れ」などと叫びながら松山市内をデモ行進。岡山市の事務員、逸見みゆきさん(50)は「汚染水が漏れたら岡山県まで来るかもしれない」と不安がった。
  また、とめる会はこの日、再稼働への同意を撤回するよう求める知事宛ての文書を2日に県へ出すと明らかにした。
 3号機の再稼働は年明け以降の見通し。     (11月2日2面より)


.. 2015年11月04日 08:21   No.977006
++ 東京新聞 (社長)…1294回       
原発再稼働で地元に交付金 経産省、同意促すアメ

  経済産業省は31日までに、原発が再稼働した際の立地自治体に対する支援策として、最大で25億円の交付金を支払う新制度を導入した。すでに官報に掲載し、運用を始めた。立地自治体への交付金を手厚くすることで、原発再稼働に対する地元の同意判断を促す狙いがあるとみられる。
 10月16日付の官報などによると、国は原発の立地自治体に、原発1基の再稼働につき年間最大5億円の交付金を5年間支払う。
 地元の原発が再稼働した自治体は、原発が停止したままの自治体より多くの交付金を得られる仕組み。財源は電力利用者が納める「電源開発促進税」が充てられる。
 交付金が大きな財源になっている原発の立地自治体は原発の長期停止で財政が悪化している。原子力規制委員会の原発審査が進み、今後各地で再稼働をめぐる地元協議が始まるとみられる中、新たな交付金が自治体の同意、不同意の判断に影響を与える可能性がある。
  九州電力川内原発1,2号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働によって原発ゼロが終わったことを踏まえ、経産省は稼働実績に応じて立地自治体への交付金に差をつける方針を決め、具体策を検討していた。
         (11月1日2面より)


.. 2015年11月04日 08:27   No.977007
++ 東京新聞 (社長)…1295回       
再稼働とブラック企業  鎌田 慧

  松山市の城山公園で、「STOP伊方原発再稼働!11・1全国集会」が開かれたので参加した。わたしはまだ原発が姿を現す前、1970年代のはじめに、愛媛県伊方町でお会いした井田與之平さんのことを話した。
  旧地主であり、村長だった方で、80歳を超えて一人暮らしだった。2階建ての広壮なお宅は荒れ放題で、畳は薄汚れて寒々としていた。井田さんは奥座敷のちいさなこたつに端座していた。
 用地買収に反対していた井田さんの留守にやってきた四国電力の社員が「売却しなかったら、土地収用法で安く取られてしまう」と妻のキクノさんをだましてハンを突かせた。それを悔やんで、彼女はいのちを断った。
  「絶対安全と土地をとられ、いのちを奪われ、いのちを奪われないでも、心に深い傷をうけたものは誰が償ってくれるでありましょうか」
  わたしは伊方原発を「金権力発電所」と書いたが、それは伊方のことばかりではない。原発はウソと策略とで、貧しい地域に侵攻してきた。
  9月の中間決算で、東京電力は3651億円の経常利益。原発が稼働していなくても各社とも黒字。「経営の安定のためには再稼働は必要だ」と東電社長。消費者のためでも日本経済のためでもない。会社の安定のために、人間のいのちと健康を犠牲にする。これってブラック企業でしょう。(ルポライター)
     (11月3日27面「本音のコラム」より)


.. 2015年11月06日 10:13   No.977008
++ 東京新聞 (社長)…1296回       
もんじゅ改善「手詰まり」 規制委 機構を聴取 対応批判

  高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の点検漏れ問題で、原子力規制委員会は2日、運営する日本原子力研究開発機構の児玉敏雄理事長から安全管理体制の改善状況を聴いた。児玉氏が「(完了まで)もう少しだ」と進展を強調したのに対し、規制委側からはリスクの高いもんじゅの担い手としての資質を疑う声が相次いだ。
 この日の臨時会で児玉氏は、来春をめどに組織的な問題点を洗い出し、職員の教育に注力することを説明し、「引き続きもんじゅの運営を担っていきたい」と訴えた。
 これに対し、規制委の委員からは「手詰まりと聞こえる。ナトリウム漏れ事故を受けた1996年の改革以降、ずっと改善の機会はあったが、違反を繰り返している」(更田豊志-ふけたとよし-委員)などの批判が出た。
 田中俊一委員長からも「(点検などは)検査があるからやる、というものでない。非常に心もとない」と、機構にはもんじゅの運営を任せられないとの発言があった。
 規制委は4日にあらためて議論し、もんじゅを機構から切り離し、新たな組織に移管することなどを、所管する文部科学省に勧告する可能性が高い。
    (11月3日3面より)


.. 2015年11月06日 10:24   No.977009
++ 東京新聞 (社長)…1297回       
もんじゅ廃炉へ現実味 核燃料サイクル計画破綻
   移管勧告へ  担い手探し困難

 高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の廃炉が現実味を帯びてきた。原子力規制委員会は点検漏れ問題で文部科学省に対し、信頼できる運営主体を探すか、安全対策を抜本的に改善するかを勧告する。どちらかを実現しないと、廃炉は避けられない。もんじゅは国が推進してきた核燃料サイクル計画の中核的な存在。なくなれば、10兆円をつぎ込んできた計画は名実ともに破綻する。
 規制委は4日、現在の運営主体の日本原子力研究開発機構では、停止しているもんじゅの保全管理もできておらず、運転は任せられないとの判断を下した。
 かつて「夢の原子炉」とうたわれたが、20年以上も前に造られ、稼働期間はわずか250日。冷却材に爆発的燃焼の危険性が高いナトリウムを使い、維持費もかさむ。機構は20年前のナトリウム漏れ事故以降、甘い管理体制を改善する機会は何度もあったが一向に進まない。まだ待てというのか-。
 規制委の委員5人は全員一致で、文科省への勧告という重い決断をした。
 核燃サイクルは、一般的な原発系と高速炉系の二系統で、使用済み核燃料を再利用する計画。10兆円が投じられてきたが、どちらの循環も回るめどはない。原発で核燃料をMOX燃料として再利用するプルサーマルは、海外で製造した燃料を使って一部始まったが、使用済みMOXをどうするのかは白紙。もんじゅがなくなれば、高速炉系の「輪」は名実ともに消える。 (中略)
来週にも勧告の具体的な内容が決まり、文科省に出される。これまでの経過からすると、文科省からは中途半端な回答しか出てこないこともあり得る。中途半端で認めれば、規制委の存在理由が問われる。
 一方、文科省の回答を不十分とし、もんじゅの廃炉まで踏み込めば、昨年4月のエネルギー基本計画で核燃サイクルの維持ともんじゅ存続を打ち出した政府の方針と対立する。
 4日の記者会見で、田中俊一委員長にあらためて覚悟を問うと、「(核燃サイクルを)どうするかは国の政策マター(問題)で、私たちがどうこういう話ではない。申し上げているのは、もんじゅの安全の問題への懸念だ」と述べた。
        (11月5日より抜粋)


.. 2015年11月06日 11:28   No.977010

■--10/29「避難の権利」を求める全国避難者の会
++ 宇野朗子 (幼稚園生)…1回          

 |  設立記念集会 つながろう!はじめの一歩
 |  ~たしかめあおう足跡、そして未来へ~
 └────  (福島市より京都へ避難中)

  東京電力福島原発事故は、未曾有の放射能汚染を引き起こし、福島県のみならず、東日本の広範な地域が影響を受けました。
 事故から4年7か月、けれどもこの国の政府は避難を福島だけの問題にし、「原発事故子ども・被災者支援法」を骨抜きにして、「避難の権利」をないがしろにしてきました。避難指示解除・賠償打ち切り・帰還政策が、当事者不在のまま進められて行っています。
 それは大勢の避難者の生活破壊を引き起こしながら、〈被ばくか貧困か〉の選択を強いること。私たちは決してそれを望みません。
 「被ばくなき居住」「貧困なき避難」は、私たちの生きる権利であり基本的な人権です。
  「避難の権利」保障を求め、全国避難者の会を設立します。一人一人の力は小さくても、つながることでできることがきっとあります。
  全国の避難者の皆さん、避難後帰還をした皆さん、手をつなぎ、私たちの声なき声を形にしていきませんか?

   設立記念集会 つながろう!はじめの一歩

.. 2015年10月27日 11:31   No.975001

++ 広瀬 隆 (中学生)…48回       
全国のみなさま
 |  11月1日の松山大集会で、お会いしましょう
 |  9/19安全保障関連法案国会での山本太郎議員の叫び-DVD化
 └────  2015年10月26日

◎全国のみなさま…広瀬隆です。
 愛媛県の中村時広バカ知事が、猿芝居の末に、予定通りに、伊方原発の再稼働に同意しました。
 いよいよこれからが、本番の闘いです。
 川内原発を動かした九州電力と、四国電力の経営は、これで完全に崩壊します。この事実は、お約束します。
 11月1日の松山大集会で、お会いしましょう。

◎ さて今日は、必見の国会記録の動画をご紹介します。
 山本太郎事務所が、9月19日の安全保障関連法案の成立までに至る質疑を、1時間のドキュメントに編集したものです。(YouTubeの動画)
 前半部分は、ご覧になった方も多いと思いますが、この動画の最後の国会における山本太郎議員の叫びは、すさまじいものです。
 私たちの気持を、すべて代弁してくれています。
 いよいよ、これから、ひっくり返すぞ!!

◎広瀬隆です。すみません。
 さきほどお伝えした国会ドキュメントのYouTubeですが、昨日まで見られたのですが、この迫真のドキュメントは、山本太郎事務所から「DVDで発売することになったので、YouTubeは、閉鎖されました」とのことです。
 残念ですが、DVDが発売されたらお知らせしますので、それまでお待ちください。



.. 2015年10月28日 08:02   No.975002
++ 上岡直見 (中学生)…32回       
紹介【なぜ岩手県に原発がないか】
 |  村長は「村民が望まないことはしない」…結果として田野畑村は
 |  (原発立地)候補から外れた
 └──── 〔環境経済研究所(技術士事務所)〕

 ◯ 岩手県盛岡駅の駅ビルにあるS書店にたまたま立ち寄ったところ、「岩手県に原発がない理由がこの本を読むとわかります・岩手県民必読」という札が立てられたコーナーがあった。本とは、岩見ヒサ著『吾が住み処ここより外になし』(萌文社)である。
  本は2010年の出版だが、著者の岩見ヒサさんが今年9月に96歳で逝去されたことを契機に再度販売が企画されたものであろう。
  本の主題は1950年代から勤めた「開拓保健婦」という記録で、当時は自動車が通れる道路もなく、面積が160平方キロもある田野畑村の各集落を1日がかりで歩いて回り村民の保健指導に努めた大変な仕事である。
 ◯ そんな田野畑村に1980年代に原発計画が持ち込まれた。役所の若い職員が、エネルギーの専門家でもないのに浮かされたように原発のメリットを主張したこともあったという。
  岩見さんは人づてに、広瀬隆著『原子力発電とは何か、そのわかりやすい説明』を教えてもらって原発の恐ろしさを知り、村民に情報を広め、いくら経済的に豊かになっても自然や健康を失っては元も子もないとして反対運動を粘り強く続けた。
  当時の県知事は誘致に積極的だったが、村長は懐疑的であり「村民が望まないことはしない」という姿勢を保ち、結果として田野畑村は候補から外れた。
 ◯ これを契機に岩手県の原発計画は途絶えた。もし田野畑村に原発ができていたら、3・11の周辺の津波の状況からみれば大惨事になっていただろう。


.. 2015年10月28日 08:08   No.975003
++ 山田清彦 (幼稚園生)…2回       
追伸
 |  10月24日発信【TMM:No2621】
 |  ★1.六ヶ所再処理工場が急には動かぬ事情
 └────  (青森県三沢市)

  先日、「デーリー東北」の記事を引用して、再処理工場でのせん断までの貯蔵期間が4年から12年に延びたと伝えました。
 ところが、これは正確な記述ではありませんでした。今の検討では、せん断まで15年が正しいようです。ただし、これも11月初旬までの検討待ちだそうです。
 この期間変更の話の出処は、実は再処理の規制基準に基づく審査会合でした。
  6月29日の会合で、高レベル放射性廃液の蒸発乾固の説明がある中で、貯蔵期間4年の燃料をせん断した際の重大事故対策が不安であれば、その放出量を下げる方向で検討したらと、田中委員がさりげなく提案。
 これを受けて、8月31日の会合で、受け入れまで12年間の原発での貯蔵と、再処理工場での3年貯蔵を加えて、15年目での再処理を提案してきました。これは、日本原燃の当初申請とは大違い。(廃炉の進み具合もあるので、原発で4年程度貯蔵したものを運び入れることもあるが、せん断は15年目以降に行うそうです)
 こうすると、蒸発乾固の過去事故の想定も低く抑えられるし、他の重大事故発生可能性も低く抑えられて、全体的にはより安全側になるのではないかと評価されることになっています。
 ただし、この検討については、11月初旬くらいにまとまるのだそうで、それ以降の審査会合で再度検討されることになっています。
 ここのところ、原子力規制委員会の会合を覗かずに、新聞情報だけに頼った結果、間違ったニュースに惑わされてしまいました。そのネタの出処を検証をせずに、そのまま鵜呑みにして、皆さんにも誤情報を流してしまいまして、申し訳ありません。
 日本で、再処理問題に特に注目すべき青森県民の一人として、なるべく情報発信のネタを再度確認してから、皆さんに再処理問題等の情報提供をしたいと思います。
  なお、今回の貯蔵期間の延長の理由も、実は高レベル放射性廃液の蒸発乾固絡みであるそうです。その対策として、貯蔵期間延長が必要となり、結果的に重大事故対策にもなるという話です。 
  蒸発乾固については、当初の説明では簡単に措置できるように書いていましたが、6月29日ではかなりの時間を割いていますんので、本当は最も重大事故なのであろうと、あらためて気づかされました。


.. 2015年11月02日 08:06   No.975004
++ にしざきやよい (中学生)…40回       
金曜官邸前・国会前に通う鳥居さんからのお手紙、小高地区のボランティアにて。
 |  福島とこの官邸前を結ぶ人、のお一人。
 | 10月23日第169回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
 └────(たんぽぽ舎ボランティア)

 久しぶりに、鳥居さんからお手紙をいただきました。福島へボランティアへ行かれたとか、帰還に関しては、色んな意見が有るけど、故郷に帰りたいという思いは私も凄くわかる。帰ると決断した人も、帰らないと決断した人も、故郷への思いは同じはず。東京電力、政府、その他この人災に加担したものは、真正面からこの人達と向き合いなさい。と、にしざきは、言いたいです。

小高地区ボランティアに行くべきか、行かざるべきか(国会前に通う、鳥居)
○政治家の家
 福島県南相馬市原町区に「政治家の家」という大きな看板のある家がある。南相馬が安全だと言う政治家にぜひここに住んでほしいと、地元のアーティストが2013年3月15日にオープンしたという。近くにはおいしそうな柿の実がたわわになっていた。政治家よ、この柿をもいで食べてみるがいい。5km先の海で魚を釣って食べたらいい。コントロールされているとのたまう福島原発近くのこの空気を吸って生活してみればいい。安全ならば心おだやかに生活できるはずだ。そんな想いで「政治家の家」を建てたのだろうか、しかしまだだれも訪れていないらしい。
○小高区へのボランティア
 「福島原発事故後、他県へ避難していましたが、大病になり死を覚悟していました。しかし、本日皆様に家具の片付け、ごみ出しから、壁、ガラス窓まできれいにしていただき、この家で生きていこうと、希望が湧きました。」家主が言うと奥様も何度も何度も頭を深く下げ、涙を流していた。この時やっと「来て良かった」と思えた私である。ここは南相馬市小高区。来年4月から避難解除になる所。

.. 2015年11月02日 09:15   No.975005
++ にしざきやよい (中学生)…41回       
小高区での帰還者住宅片付けボランティアに行くべきか、行かないべきか迷ったあげく、10月の三連休に行ってきた。迷った理由は(1)私は福島原発事故が終息していない現時点での避難解除には反対である。小高区でのボランティアは政府の片棒をかつぐことになってしまうのではないか。(2)除染の仕方・フレコンバックの行方等への疑問。緑の多いこの地区で宅地だけ除染しても効果は一時でしかないと思われる。(3)
私は年寄りとは言え、放射能はこわい。以上3点であった。が、一回行って泊まってみようと実行した。誘われた夫は私より迷いが深く「作業で着た服は全部捨ててくる」と言っていた。
さて当日、福島駅から南相馬原町行のバスに乗車、山をいくつか越える車中から、除染作業中の幟が多数見えた。大木が密集している小高い丘の道路に面した部分を除染と称して刈り上げるように斜めに草と土を削り取った箇所が続いていた。道路の側、5m位だけ除染しても、すぐ横の大木の下には草や枯葉がびっしりなのに、効果があるのだろうか。畑や田、庭に積まれた、多数のフレコンバックもどこへ持っていくのやら。除染ではなく移染ですね。
 小高区ボランティアセンターでの注意事項の中で、ボランティア保険には放射能被害への補償はないと言われ、被曝してもだれも助けてくれないと知った。同所に来ていた20代の女性に聞くと「放射能は気になるけど、現地の線量を明示してあるので、許容範囲とおもっている」との事だった。ちなみに彼女は国家前反原発集会に参加した事があるという。
 依頼先の住宅は地震や津波の被害はみあたらない。ご主人が言っていたように「福島原発事故さえなければ」何事もなく、暮らし続けられた家である。立派な一軒家が並ぶ住宅街。今は無人の住宅街だが、4月には人の声が、足音が響くのだろうか。
 当日お会いした方のように、小高に帰りたい人がいるならば、その手伝いをするのは、私の心情に合っている部分もある。疑問や迷いが解けた訳ではない。
宿泊先の原町からボランティア先の小高への道を何往復かして、相馬野馬追祭りのメイン会場。帯の様に植えられたコスモス、もぐ人の無いたわわの柿、そして政治家の家。等を見ながら、政府の片棒などかつぎたくないけれど、また来たいなあと、つぶやく私。


.. 2015年11月02日 09:31   No.975006
++ うのさえこ (幼稚園生)…1回       
.「避難の権利」が保障される社会をめざして
 |  「避難の権利」を求める避難当事者でつながり
 |  5つの重点課題(移住保養、住宅保障、健康医療、
 |  実態調査、ネットワーキング)に取り組む
 |  10/29「避難の権利」を求める全国避難者の会設立記念集会
 └──── 京都山城より

 去る10月29日(木)、参議院議員会館101会議室にて、「避難の権利」を求める全国避難者の会設立記念集会を、予想も定員も上回る約140人の方々に各地からご参集いただき、盛会のうちに開催することができました。
 心より、御礼申し上げます。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
設立記念集会 つながろう!はじめの一歩 ~たしかめあおう足跡、そして未来へ~

◎司会:長谷川克己(郡山市より静岡県へ避難)
    井上美和子(南相馬市より京都府へ避難)
  オープニング:スライドショー
◎設立あいさつ   共同代表 宇野朗子(福島市より京都府へ避難)
◎設立趣旨の説明と役員の紹介
          共同代表 中手聖一(福島市より北海道へ避難)
◎リレートーク「知り合うことからはじめよう!」
 福島県伊達市より北海道へ避難、宍戸俊則さん
 東京都大田区より石川県へ避難、奈良井伸子さん
 福島県大熊町より新潟県へ避難、大賀あや子さん
 福島県いわき市より埼玉県へ避難、河井かおりさん
 福島県大玉村から神奈川県へ避難、鹿目久美さん
 福島県郡山市から大阪府へ避難、森松明希子さん
 東京都より福岡県へ避難、亀山ののこさん
 東京都よりニュージーランドへ避難、安積宇宙さん
◎『原発避難白書』編集から見えてきた避難者の現状
          弁護士 福田健治さん
◎ディスカッション「はじめの一歩」
◎おわりの言葉 福島県田村市より京都府へ避難 鈴木絹江さん

  後半のグループディスカッションは、大変限られた時間でしたが、「今、私たち避難者に必要なことは何か?」をテーマに、密度の濃い話し合いとなりました。
 各地の避難者の皆様、支援者の皆様、各地で避難者や被害者の裁判を担当して下さっている弁護士の皆様、超党派の国会議員の皆様、議員秘書の皆様、多数の報道関係者の皆様、私たちの記念すべき船出をともに共有していただき、ありがとうございました。
 また、メッセージをお寄せくださった避難者の皆様、中継をご覧いただいていた皆様にも、お礼申し上げます。
  この会は、すべてゼロからのスタートとなります。
  「避難の権利」が保障される社会をめざして、避難区域内外を問わず、避難元を問わず、また、避難先から帰還された方も含めて、多くの「避難の権利」を求める避難当事者でつながり、「避難の権利」を必要とする地域の居住者とも協力しながら、5つの重点課題(移住保養、住宅保障、健康医療、実態調査、ネットワーキング)に取り組んでいきます。

◎次回集会は、12月12日(土)京都市での開催となります。
 詳細はウェブサイトでお知らせいたします。

 ひとりひとりの小さな力を合わせて、「避難の権利」保障を実現し、未来世代へと手渡していきましょう。
 皆様の集会ご参加、ご入会、ご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。


.. 2015年11月04日 07:59   No.975007
++ 木村雅英 (大学院生)…118回       
.【速報】
 |  全国相談会150名参加「これから如何に伊方を止めるか」で盛り上がる
 |  伊方原発ゲート前、約90人で抗議行動
 |  「STOP伊方原発再稼働!11・1全国集会in松山」は4000名が参加
 |  伊方原発を止める為に全国から結集
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

○八幡浜全国相談会
  10月31日(土)「再稼働阻止全国ネットワーク」の全国相談会の為に、八幡浜市内の公民館に、鎌田慧さん・広瀬隆さんや全国からの原発現地の方々計150名が集合して、「川内原発再稼働の総括とこれから如何に伊方を止めるか」の会議が盛り上がった。
 テレビ局の取材も入り、翌日の愛媛新聞や毎日新聞などにもこの様子が報道された。
○ゲート前行動
  11月1日(日)午前は、バスで伊方原発ゲート前に行って約90人でゲート前抗議行動、要請書を読み上げて四電に提出した。四電の発電所員は、要請書は必ず社長に提出する、安全には注意すると答えたが、参加者は誰ひとり納得しなかった。
○松山集会
  同日午後は松山に戻って城山公園で集会とデモ。参加は約4000人、軽快だが中身が重いおしどりマコ・けんの司会。
  菅野みずえさんの「原発事故は何もかも奪う。私たちは国と東電によるDV被害者だ。」の叫びで胸を打たれた。
  広瀬隆さん、鎌田慧さん、菅直人さんらのアピールも説得力があった。
  再稼働阻止全国ネットワークからも、全国の原発立地から1分スピーチし、柳田共同代表からのアピールでは、呼びかけ及び現地ののぼり旗で舞台を彩った。
  デモは、半分は歩道を歩き、半分は車道。歩道部分では2列を強要されることもあった。愛媛県庁前では、「知事は同意を撤回せよ!」と強くアピールした。



.. 2015年11月06日 09:52   No.975008
++ 柳田真 (課長)…150回       
.「もんじゅは廃止」が妥当-常識・普通の人なら
 | 運営交代勧告(規制委員会)は大まちがい
| 税金のムダ使い、核武装が目的
 └──── (たんぽぽ舎 再稼働阻止全国ネットワーク)

1.テレビ、新聞で「もんじゅの惨状」が連日報道されている。同じような安全管理ミスを20年間繰り返してきたとして。1万件を超す機器点検漏れ(2012年発覚)などの違反を連発。その後も具体的な改善策が文科省からも日本原子力研究開発機構(もんじゅの運営者)からも示されなかったため、原子力規制委員会が「もんじゅ運営交代を勧告」した(11月4日)という報道である。
2.しかし、これは間違いだ。運営交代ではなく廃止を勧告すべきなのだ。1万点もの重要機器を含む点検漏れと、2012年発覚後4年間も改善できぬのは、もんじゅの構造・難しさそのものにある。
(液体ナトリウムを冷却材として使用する難しさなど)世界では先進国仏国も含めてすべて中止(廃止)-軍事用を除き-しており、普通の人の常識なら、もんじゅ廃止が当然である。
 なのに、なぜ廃止を勧告できないのか。なぜ、巨額な税金のムダ使いを続けるのか。既に1兆円以上の税金のムダ・プラス毎年200億円の維持費=1日当たり6000万円の税金-しかもこれには多数の職員の人件費は含んでいない-のである。
 社会保障費や生活保護費は削りながら、もんじゅ費用は惜しみなく支出する日本政府の謎は何か?テレビ・新聞報道がもう一歩深く踏み込めない理由は何なのか?
3.もんじゅは特殊な原子炉だ.それは原爆製造に必要な“高純度プルトニウム”を生産できる炉だから。普通の原発ではできない高い純度のプルトニウムを生産できる日本で唯一の原子炉だから・・・である。日本核武装を狙う人々-安倍首相-にとって手放せないのである。
 ※詳細は『隠して核武装する日本』(影書房)をご覧下さい-たんぽぽ舎でも扱い
☆12月5日(土)もんじゅを廃炉に!全国集会ジョイント
      高浜原発3・4号機再稼働を本気で止める!全国集会
       (福井市内で開催)-たんぽぽ舎も参加します。
★4 新聞より 東京新聞記事を参照下さい


.. 2015年11月06日 10:38   No.975009
++ にしざきやよい (中学生)…42回       
本日は、ゲリラカフェで小腹を満たし、スピーチのハシゴで、ございます。
 |  10月30日第170回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア )

 今日は珍しい事にスピーチ用の原稿を用意してみました。まず国会前で3分のスピーチに挑戦、3分は何時もながら長い。用意した原稿は、ノーベル文学賞を受賞したスベトラーナ・アレクシェービッチさんが福島事故後の2011年4月に毎日新聞に寄せられた文。「チェルノブイリから福島へ」を短くまとめられた物(すみません、ネットからの拝借ですf^_^;)、300字あまりの原稿は訳と要約も素晴らしいので、詩的でとても読み易い。
 川内原発が再稼働させられた今、ここで読みあげるのにふさわしい文章でした。と、自画自賛しつつ、小腹が空いたので、ゲリラカフェに立ち寄り、りんごのケーキを購入。それをほうばりつつ、店主の女性から、ここに置いてある物は全て動物性の物は使用してない事など解説を受け、バターも使って無いのに、凄くコクがあって美味し~い。と、小腹を満たし、今度は官邸前へ。
 官邸前はスピーチ1分なので、この原稿はちょうどいいよね。と、思っていたら少し間を取りすぎて、最後の方は「お時間です」のカードを目の前に出され、少し焦りながらも読み切りました。「お時間です」と出されても、そんなに焦らなくても良かったかなと思いつつ、今度は事前にタイムを計って完璧を目指すぞ-。
 嬉しかったのは、抗議終了後のテント脇、報告会で、Nさんが「官邸前でスベトラーナさんの言葉を読み上げた人がいて、それが長くて良かったです」と報告してくれ、私はつい嬉しくて、「それは、ワタシでーす」と元気良く手を挙げてしまいました。我ながら、子供っぽかったと反省です。来週は、ワンランクとは言いません、少しでも進歩しますよーに。


.. 2015年11月06日 10:49   No.975010

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