【必読※迷惑書き込みの対処方法をまとめました。】

石原莞爾関係の掲示板

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■--日本の原子炉級プルトニウム
++ 柳田 真 (大学院生)…100回          

日本の原子炉級プルトニウムで核兵器の製造は可能
 |  プルトニウムを年間8トンも分離する施設(青森県六ケ所村)は大問題
 |  原発と原爆は不可分。世界は日本核武装(原爆)を警戒
 |  再稼働は日本を滅ぼす 連載33回
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◎電気は足りている。東京電力福島第一原発事故(2011年3月11日)以降、4年9ヵ月も経過したが、このうち約3年間は一部例外を除いてほぼ「原発電気ゼロ」でやってきた。
 特に関東−東日本は、東京電力の原発が4年9ヵ月もゼロ稼働の中で、電気は十分足りてきた。3・11事故前の電力会社と政府のPR=「原発電気が30%から40%。原発がないと日本はやっていけない」は、大ウソだったことが事実で証明された。

◎原発電気なしで電気は足りている。原発電気は高い。「原発電気は安いの説明」もウソだった。なのになぜ原発再稼働か?なぜ電力会社と政府は原発推進か?
 この答えが、毎日新聞の力作連載「核回廊を歩く−日本編」に出てくる。11月24日号の文の1部分を紹介しよう。日本の一部の脱原発専門組織が長年日本核武装を否定してきた誤りも明白だ。
───────────────────────────────
引用開始……前半の部分は省略
 「科学的な『証明』や『説明』もなしに、原子炉級プルトニウムで核爆発が可能と主張し、使用済み核燃料の再処理や、核燃料への利用などを『禁止しよう』というのは『世界の警官』らしい思い上がりだ」。激しく米国を批判したのは今井隆吉・元電力経済研究所理事長。核への深い学識を買われ、民間人ながら軍縮大使に登用されるなど政府のアドバイザーを長年務めた人だ。その今井が2001年、従来の主張を180度改める論文を発表する。結論は「原子炉級でも核兵器の製造は可能」だった。今井は「頭から『不可能』と検討を怠っていた。筆者自身に限らず、わが国でのプルトニウム論議一般に欠けている点だ」と反省の弁を記している。
 「点火速度を上げれば原子炉級プルトニウムでも相当の威力を出すことが可能になる」。10年から4年余、原子力委員会委員長代理を務めた鈴木達治郎長崎大教授(64)は、グッドウィンや今井らの説明を補足する。原子炉級だからといって、軍事用のプルトニウムと区別するのは適切ではないとの指摘だ。
 青森県六ケ所村の再処理施設は、18年度上期から運転を始める計画だ。プルトニウムの利用にメドが立たない中、年間8トンもプルトニウムを分離する施設の稼働は国際的に問題はないのか。……引用終了
  (11月24日毎日新聞「核回廊を歩く−日本編」50「日本に何がわかる」より抜粋)
───────────────────────────────
☆この毎日新聞の連載は、よく取材されており、参考・ヒントになる文が多い。
 オススメの記事です。


.. 2015年11月27日 08:04   No.987001

++ にしざきやよい (中学生)…45回       
財務省上交差点の手前、新境地で、
 |  皆様のおいでを、お待ち申し上げております。
 |  11月20日第173回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

  11月20日(金)関西電力東京支店前、本日10人程、横須賀のタクシードライバーのお父さんのスピーチは、何時も庶民目線です。日常から出てくる言葉だから、頷けるんだよね。 関電社員の皆さんは、聞こえてるかな、関電東京支社のある9階はいつもしーんって感じだけど、3階あたり何処ぞの会社の人は、たまぁに見下ろして、しばらく私達の抗議行動を眺めてる事も、何処のどなたかぞんじませんが、お騒がせ致しております。私達も、止むに止まれぬ気持ちで、やって居ります。共感したら、手でも振って頂けたらなぁ。あっと、引っ込んじゃった。
 てな感じで関電前を撤収、テント前経由、経産省前抗議へ、先週に引き続き、ハシゴです。経産省からは、パラパラと人が途切れずに出てきます。みんな抗議には目もくれず、何もない様に シラ〜っと通り過ぎていきます。でも、仮面見たいに見えるけど、きっとこの人達にも、心が有るんだよね、有るにに違いないよねと、思うそばから、何考えてやがんでぇ!と毒づきたくなる。落ち着け、落ち着け、短気は損気、と、唱えている内に、終わってしまいました。
 で、どん尻にひけぇしは、官邸前抗議でございます。本日は、昨日の総がかりの抗議行動の影響で、人数は、少なめでございます。
 最近面白いのは、財務省上交差点の渡った所でやってたMさん他のコールコーナーが交差点手前に移動。背後にある、工事用囲いが、いい反響板と成っているのか、Mさんのコールが響きの良い事。斜め向かいの、寄せ書きコーナーから、コールを返すとこれも又、良い具合に霞ヶ関に響き渡り、コールの掛け合いが楽しい。お引越し先のここでは、スピーチもし放題、平場での気楽な場所なので、皆んな結構長く話していくみたい。
  官邸前や、国会前のステージのスピーチは、敷居が高い人には、いい場所ですよ。
  ここで慣れて、官邸前スピーチデビューなんて良いかも。
  皆んな!言いたい事、山程有るよね!お待ちしておりますワン。

.. 2015年11月27日 08:11   No.987002
++ 清水 寛 (小学校中学年)…19回       
福島原発事故から4年8ヶ月が経過
 |  首相官邸前で脱原発を何度叫んでもアベ政権は原発推進
 |      ―原発の再稼働を止めるには−
 |  参議院選挙で野党一本化による自民党の大敗で実現しよう
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 <命と暮らしが危ない!>アベ自公政権の暴挙を許してよいか!

 安倍晋三首相は「安保法制を積極的平和主義」「日本の規制基準は世界一厳しいので原発は安全」と「大うそ」をついて、国民の半数以上が反対していた「日本国憲法に違反した戦争法案」の強行や、公約違反の原発再稼働を進めている。
また、沖縄県民が一丸となって訴えている辺野古基地新設反対の声を無視して強行している。
 原発事故から4年と8ヶ月が経過したにも拘らず、政府は原発事故を引き起こした東電には手厚く、原発被災者に対しては、安全がはっきりしない大地に戻そうとし、救援金を打ち切ろうとしている。TPPも国民不在で決めている。
この暴挙を許してよいか!

―原発の再稼働を止めるにはー
 8月30日の国会での「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動」では、12万人が国会を包囲した。その後も総がかり行動は続き、10月からは、毎月19日に国会で安倍自公政権に抗議することになっている。また、毎月3日、澤地久枝さんの「アベ政治を許さない」ポスターを全国一斉に掲げる提案もある。3日と19日は多くの人が参加し、安倍自公政権にNO!の意思表示をすることが重要。

アベ自公政権を倒すには
 来年の参議院選挙で野党が反アベ自公政権で結集し闘えなければ、どうなるだろうか。
2014年の衆議院選挙の二の舞で、自公の圧勝を許すことになり、その結果、アベの憲法破壊と大うそにより、国民主権は奪われ、戦争と原発事故により亡国の危機にさらされるのは歴然である。
 来年の参議院選挙で何が何でもアベ自公政権を倒さなければならない。
 過半数以上が戦争法案に反対であるから、野党が総がかり行動のスローガンを骨子に共闘し・反アベ自公政権で野党が一本化できれば、参議院選挙はきっと勝てる。

今できることを何でもやろう
 総がかり行動で結集している野党が参議院議員選挙を反アベ自公政権で選挙協力して取り組んで(野党の一本化)もらえるように、第一野党の民主党をはじめ各野党、各議員にハガキや、ファックスや手紙を何度でも出そう。
 安倍自公政権の暴走の危険性について、家族や友人や知人やいろんな人に、電話、ハガキ、手紙などを出して知らせよう。
 今、大切なのは本当のことを知ってもらうことである。読売新聞もNHKもまさに政府の広報機関である。マスコミは権力に弱く、政府に不都合な内容については、あまり報道されない。放射能の恐さについて知っている我々が伝えなければ、何時までたっても仲間は増えない。多くの仲間に知らせることに惜しみなく時間を使おう。それが、安倍自公政権を倒す力に結びつくはずだ。
 2000万人署名、戦争させない!総がかり行動を、何倍にも大きな運動に発展させることが、アベ政権を倒し、平和で安全で戦争のない日本にする道であるに違いない。
お互いに頑張ろう!


.. 2015年12月01日 07:59   No.987003
++ 渡辺秀之 (高校生)…59回       
廃炉の欺瞞−東電福島第一原発の今を語る
 |   第18回「東電は責任を取れ」連続講座の報告
 | 「東電はいったい何をしているのだ!−廃炉の現実と復興加速化−」
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○11月24日、第18回「東電は責任を取れ」連続講座(講師:木野龍逸さん)が開催されたので、その内容などを簡単に報告致します。
○経緯
 東電福島第一原発事故を引き起こした元凶である「東京電力本店」への抗議行動は、たんぽぽ舎などの主催で2013年10月から毎月1回「東電本店合同抗議」を開催し、本年11月で26回を数えた。それに合わせて、東電福島原発事故に対する東京電力の責任を明確化、そして責任追及の理論構築をするための「東電は責任をとれ」連続講座を、17回開催してきた。(講師:木村結さん(東電株主代表訴訟)、井戸川克隆さん(前双葉町長)、他)
○今回の講師の木野龍逸さんは、東電福島第一原発事故発生後、日隅一雄弁護士(故人)と共に東京電力の記者会見に通いつめ、東電の考えていることを精緻に分析し、追及してきた新進気鋭の東電ウォッチャー、フリージャーナリストです。著作:『検証福島原発事故・記者会見−東電・政府は何を隠したのか』(岩波書店2012年)を故日隅氏と共著。『(同)記者会見2−「収束」の虚妄』(岩波2013年)、『(同)記者会見3−欺瞞の連鎖 』(岩波2014年)。
○「東電はいったい何をしているのだ!〜廃炉の現実と復興加速化〜」のタイトルで、1)今後30〜40年で福島第一原発を廃炉にする。2)2017年3月までに帰還困難区域を除いて、避難指示を解除する。という政府・東電の2大目標の進捗状況、問題点、今後の課題等を分かりやすく説明された。
○廃炉工程の根拠は、米国スリーマイル島原発事故(1基のみの事故)。
 燃料デブリは134トン。ところが福島第一原発のデブリ(3基)は少なく見ても2000トン超(15倍以上)。これでどうして廃炉にできるのか?
 チェルノブイリですら燃料デブリの取り出しは100年後を目標。(小出裕章氏は、無理だと当初から述べている)
・廃炉に向けての中長期ロードマップは2回改訂されて、当初の予定を5年以上先送りせざるを得ない状況である。
1)策定された中長期ロードマップは、ドリームマップ(夢の地図)であり、取らぬ狸の皮算用。
2)解決すべき課題を先送りしてきた原子力開発歴史の反省がない。(使用済み核燃料問題は、いつかは、誰かが解決してくれるはずだ等の幻想)
3)放射能による健康被害影響を市民に押し付ける。(帰還判断の材料を与えずに、帰還促進を図る)
・政府の事故被害矮小化政策により、被害の全体像が把握しにくくなっている。物理的な被害だけでなく、精神的、社会的な被害も存在するので、様々な被害を明らかにすることで、福島原発事故の全容が初めて明らかになる。(今はなされていない)
・「東電福島原発事故の取材を続ける木野さんの原動力とは?」の質問に答えて。
 原発事故被害者の「元の生活を取り戻したい」という素朴な願いについて、政府・東電は、無責任で不誠実な対応に終始している。仮設住宅での不安定な生活を余儀なくされている被害者も多い。このような状況で、東電や政府の姿勢を放置するわけにはいかない。ひたすら、その思いだけが、私を東電に通い続ける理由になっている。


.. 2015年12月01日 08:10   No.987004
++ 山崎久隆 (社長)…567回       
自然災害については「起こりえる最大級を想定しなお安全確保が
 |  出来ることが条件」とされているにもかかわらず
 |  津波対策をしていなかったことは言い逃れできない
 |  地震・津波は「予見可能」だった 政府事故調聴取録から読み取る
 └──── (たんぽぽ舎) 【上】

   ※たんぽぽニュース11月号より
    1.はじめに 2.吉田調書に見る「東京電力の立場」を掲載。
    「3.共通理解はどこまであったか 4.認識の欠如」は次回に掲載。

1.はじめに

  東京電力福島第一原発事故は、原子力災害として史上最悪の「原発震災」だったが、これが「予見できた」のか、加えて「規制当局がちゃんと仕事をしたのか」が問題となっている。人災といっても今のところ誰も責任を取っていない。その追及は一つは、告訴団による告訴で「刑事責任」の追及で、もう一つは取締役への責任追及で行われている「株主代表訴訟」の場において。
 元来、原子力開発は大事故を起こさず、または大規模核災害を未然に防止することが出来る対策を取った上で進める責任を負う。会社の役員には「善管注意義務」があり、規制当局には事故を未然に防ぐための法令執行の義務がある。国会にはもちろん立法責任がある。
 しかしながら、これらの責任が、きちんと追及されていない現在、原発を再度動かすなど論外である。まず引き起こした事故の責任を取ることからはじめるべきだ。
 特に、東電については当然ながら「原子炉運転許可の取り消し」(能力欠如による許可の取消処分・原子炉等規制法第46条の3の6 第一項第四号の不適合)がされるべきである。また、立地点の環境条件によっても立地不可とされる。
 例えば活断層が真下にあるとか、巨大津波に襲われる危険性があるなど、およそ立地不適な環境条件はある。
 政府事故調査委員会において772名の聴取結果書が作られたが、これらが事故調査報告書では極めてわずかに触れられているだけだ。吉田元所長の記録に始まり、徐々に同意を得て公開されてきたが、吉田調書だけでは一本の線でしか見えなかった事故発生前の津波対策への姿勢が、立体的に見え始めた。特に経済産業省原子力安全・保安院の小林勝室長の「貞観津波の再来リスクを検討するよう提案したが、妨害された」あるいは名倉審議官の証言でプルサーマル推進(国策)が最優先されたため津波対策の検討が、はじき飛ばされたことも明らかになっている。


.. 2015年12月01日 08:35   No.987005
++ 山崎久隆 (幼稚園生)…2回       
2.吉田調書に見る「東京電力の立場」

  東電がどう考えていたかは、2006年4月から2010年6月まで原子力設備管理部長だった吉田氏の調書に端的に表れている。
 『○吉田所長 保安院などというのは、大体、自分はあれしないで、先生の意見だとかを楯にして、基木的には責任逃れするような役所ですから、こんな文章になっていますよという話で、しょうがないではないかという話ぐらいのことです。【中略】
 プレートが連動して地震が起こる場合を考慮するとか、あるいはマグニチュード8ではなくて、9に至るまでのものが太平洋の沖の方で起きる可能性があるとか、そういうことを言っている学者はいるんですか。』
 問題は単なる地震の大きさでは無く、原発に危機的状況をもたらす津波が来るかという観点であるのなら警鐘を鳴らす学者は何人もいた。吉田調書を読むと、津波という非常に揺らぎの大きな自然現象にも関わらず極めて確定的な考え方をしていることが分かる。特に「工学者」「理学者」の違いを語る部分では、「ある」「無し」で極端に意見が違う場面があるなどとしている。それに対して工学者はパラメータを与えられなければ作れない。そのような違いがあるとする。しかしこれが津波の大きさを確定的に捉え、ある高さまでしかこないという決めつけに繋がる。土木学会でも「確率的評価」を検討していたし、東電でも同様に試計算をしていたが、吉田氏は無視している。
 これに対して島崎邦彦氏は海溝型の津波地震を福島県沖でも発生することを想定して計算していたのだからそれに従うべきだったとの考えを示す。
 島崎氏は福島県沖が空白域なのだから、三陸沖よりもむしろ地震と津波のリスクは高いと考えなければならなかったと指摘する。その認識は決して少なくない地震学者が持っていたことは確かだ。いわゆる「空白域」という表現は既に一般化していた。

.. 2015年12月01日 08:42   No.987006
++ 堀内美鈴 (小学校高学年)…27回       
11/30伊方原発について規制委員会へ異議申し立て
 |  東京圏の皆さん、記者会見に応援をお願いいたします
 └──── (伊方原発50km圏内住民有志の会)

 11月30日に原子力規制委員会で「伊方原発3号機設置変更許可処分異議申し立て」の口頭意見陳述会が開催されます。
口頭陳述後の記者会見に、ぜひ多くの皆さまの応援をお願いいたします。

異議申立の「口頭意見陳述会」
 会議は非公開で、その経過や内容や結果については、原子力規制委員会の会議に諮られることもなく、原子力規制委員会のHP上でだけ公開されることになっています。
 「口頭意見陳述会」は陳述者以外は、申立人しか傍聴もできないようですが、口頭陳述のあと、記者会見を規制庁の記者クラブで行う予定です。
 こちらはどなたでも入れると思われます。ご協力下さい。

伊方原発3号機設置変更許可処分異議申し立ての「口頭意見陳述会」

【日時】11月30日(月)10時から16時30分
【会場(見込)】港区六本木1-9-9六本木ファーストビル内 原子力規制委員会
〈当日の陳述者〉
 草薙順一 (挨拶・住民防護等)10:00〜10:20
 長沢啓行(評価の恣意的操作問題)10:20〜11:20
 和田 宰(過小評価問題)11:20〜12:00
 滝谷紘一(水素爆轟問題)13:30〜14:10
 上澤千尋(衝突)(プルサーマル問題)14:10〜15:10
 徳弘嘉孝(住民防護等)15:10〜15:50
 和田 宰(住民防護・締め括り)15:50〜16:30
【連絡先】伊方原発をとめる会  ikata-tomeru@nifty.com


.. 2015年12月01日 08:51   No.987007
++ 毛利孝雄 (幼稚園生)…1回       
裁かれるべきは国のあり方の方だということ
 |  あらためて沖縄近現代史から学ぶということ
 |  国による翁長沖縄県知事提訴から思うこと
 └──── (沖縄大学地域研究所特別研究員)

  11月17日、国は翁長沖縄県知事が行った「埋立承認取り消し」を違法として提訴した。以下、思うことを2点。
 ひとつ。裁かれるべきは国のあり方の方だということ。
 仲井真前知事の埋立承認を検証する第三者委員会委員を務めた桜井国俊沖縄大学名誉教授は、“オール沖縄”の意思を簡潔に次の3点で説明している。
 1.二度と沖縄を戦場にさせない
 2.豊かな自然を子や孫たちの世代に引き継ぎたい
 3.沖縄のことは自分たちで決める(自己決定権)。
  それは、沖縄戦と続く27年間の米軍統治を経た沖縄の到達点であり、沖縄という地域における憲法の実践・再生といえるものではないか。
 平和的生存権、自然環境との共生・保全、地方自治−これらは、3・11震災と東電福島第一原発事故そして戦争法と続いた中で、「本土」側こそが真剣に問わなければならないものである。
 対立は、国と沖縄にあるのではなく、国と主権者、国と地方自治という立憲主義・民主主義の根幹に関わるものとしてあるのだ。
 「国家」とは何か、「主権者」とは何か、「地方自治」とは何か、あらためて考える契機としたい。
ふたつ。あらためて沖縄近現代史から学ぶということ。
  この1ケ月、沖縄が発するメッセージには印象に残るものが多かった。
 国の提訴を受けての翁長知事の会見−「県民にとって“銃剣とブルドーザー”による強制接収を思い起こさせるものだ」(11月17日)
 辺野古ゲート前への警視庁機動隊100名余の投入−「明治政府の琉球処分官が、軍隊と警察を率いて来琉した姿と重なる」(11月3日・沖縄タイムス)
 久辺3区への地域振興事業費直接交付−「米統治下で住民の懐柔策に利用された高等弁務官資金と何ら変わらない」(11月1日・琉球新報)
 いずれもが、琉球・沖縄の近現代史に重ね合わせて理解されている。「本土」でこのように受けとめた人はごく少数であろう。
 私事になるが、1999年に初めて沖縄を訪れるまで、私は6月23日が“沖縄慰霊の日”であることすら知らなかった。それは平均的「本土」人の姿でもあったろう。日米同盟は、その矛盾を沖縄にしわ寄せすることで維持・安定が図られてきた。国による沖縄提訴が、あらためて沖縄近現代史を学び直す契機となることを期待したい。
 辺野古新基地闘争は新たな段階に入った。
  「本土」こそが学び直す決意で、辺野古現地派遣・支援カンパをはじめ、それぞれの場で具体的に連帯の意思を示そう。



.. 2015年12月01日 09:00   No.987008
++ 木村雅英 (大学院生)…122回       
店員さんもショッピングに歩いている人々もデモにとても好意的
 |  伊方原発を再稼働させない!高松大行動−商店街デモ・四電本社デモ
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  11月29日の日曜日、四国電力本店がある高松で「げんぱつ、うごかさんとって」と訴える行動があり参加した。
 14時に高松市コトデン(高松琴平電気鉄道)瓦町駅前で街頭アピール。四国各県のみならず鹿児島、広島、山口他からも集まった。
駅ロータリーの端にデコレーションされた小トラックが置かれ、荷台がステージ。それを取り囲むように駅ビルから伸びた陸橋に参加者が並び、まるで観客席。
 四国4県の主催5団体が伊方原発を再稼働させる愚かさを厳しく訴えた。
 そして、寒空の中でデモンストレーション。
 いきなりにぎやかな商店街を歩きだした。デモコースまでの移動かと考えていたら、そのまま交差した商店街を右折、長い南新町商店街、丸亀町商店街を歩き続けた。
 カラフルなデコレーションを被った高知の女性たちのよさこい音頭を先頭に200人余りでにぎやかにコールして、沢山の店と休日を楽しむ来客に囲まれ、アーケード商店街を歩き続けた。意外にも、土産物屋なども含めてもろもろの店が居並ぶ中で、店員さんもショッピングに歩いている人々もデモにとても好意的な眼差しを向けていた。手を振る赤ちゃんを抱いた若いお母さんが、私たちに笑顔を向けてくれた時は本当にうれしかった。やはり、原発を動かしていいと考えている人は政治家と官僚と電力会社の人だけなのではないか。
 それにしても、この商店街デモは高松では定期的に行われているそうだが、新たな表現の自由の形態として全国でも実現したいと思った。
 高松駅に近づき、商店街が切れコトデンが見えたところで、四国電力本店ビルが見えた。しばらく四電に向って「伊方原発、再稼働反対」等とコールした。
 高松駅前のひろばで締めくくりの集会をし、再稼働阻止全国ネットワークも協力団体としてアピールさせていただいて、日が陰って寒くなったところでデモが終わった。
 30日(月)には四電本店前でチラシ配りアクションと申入れ交渉をする。
大分寒くなったので経産省前テントひろばの泊りを案じながら。

※関連新聞記事《堀内美鈴(伊方原発50km圏内住民有志の会)さんの提供》
  大きな写真入りで載っています。
 『「愛媛だけの問題でない」高松で再稼働反対デモ 200人参加』
(愛媛新聞2015年11月30日)
  四国電力伊方原発3号機(伊方町)の再稼働に反対するデモ行進が29日、高松市内であった。愛媛県と伊方町による「地元同意」に対し、中四国や九州などの脱原発市民団体が「再稼働は愛媛だけの問題ではない」と訴えた。
 「高松大行動」と名付け、愛媛の「原発さよなら四国ネットワーク」など四国4県の5団体が市民の関心を高めようと実施した。主催団体の一つ「脱原発アクションin香川」によると、各団体が連携した大規模なアピール活動は市内では初めてで、約200人が参加した。
 中心商店街のデモ行進で参加者は「伊方原発は直ちに廃炉に」「ふるさとを守れ」などとシュプレヒコールを上げて買い物客らに訴え、四電本店前で抗議活動を展開した。
 脱原発アクションin香川事務局の渡辺さと子さん(61)=高松市は「重大事故の被害は瀬戸内海周辺などの各県にも及ぶ。私たちも当事者であり、愛媛県と伊方町だけで決めていいことではない」と話している。


.. 2015年12月01日 09:22   No.987009
++ 山崎久隆 (社長)…568回       
原発は自然災害について「起こりえる最大級を想定しなお安全確保が
 |  出来ることが条件」とされているにもかかわらず
 |  津波対策をしていなかったことは言い逃れできない
 |  地震・津波は「予見可能」だった 政府事故調聴取録から読み取る
 └──── (たんぽぽ舎) 【下】
            ※たんぽぽニュース11月号より
    「3.共通理解はどこまであったか 4.認識の欠如」を掲載。
    【上】1.はじめに 2.吉田調書に見る「東京電力の立場」は
     11/28発信【TMM:No2649】に掲載。

3.共通理解はどこまであったか

  『○吉田所長 「貞観津波」という言葉を私は何回か使っていますから、高さがどうかというのは別にして、推本でこの前、議論したような話があって、その中で特定的に、今、佐竹先生という人が貞観津波というものをいろいろ検討していて、昔、結構大きい津波が来たという評価が出ていて、それは千何百年前の話ですから、もう時間もたっているんですが、その可能性も否定できないというような検討はしていらっしゃいますよという話は、確実に武黒にも武藤にもしていると思います。』
 これは社内で何処まで情報共有が出来ていたかを示す重要な発言である。吉田氏は中越沖地震以後の非公式会合「朝会」(勝俣会長が主催する会合。原子力に関する重要な問題を、就業時間よりも前に集まって話し合う非公式会合で、原子力関係取締役や、吉田氏が原子力設備管理部長だったころは彼も頻繁に報告していたと見られる)の存在を明らかにしている。もともと中越沖地震対策会議のような性格だったようだが、原子力コスト全体の問題も主要なテーマとなった。総額4千億円にも達する柏崎刈羽の地震対策に加え、当時、原発が止まった分を火力の焚き増しで補うとして、石油価格の高騰で燃料費がかさむことなどから、福島第一津波対策の「カット」をする方針が決められていったのは、この会議だと思われる。この場面で重要な役割を吉田氏は果たしていた。
 会社の方針を決定する会議は取締役会である。ここでは議事録も作られ、決定内容は公表される。しかし任意の会議では議事録も作られず、配布資料も回収されるため証拠が残らない。記録を残したくない意思決定の場として使われていたと見られる。このような意思決定のやり方は、公益企業としては許されない。

.. 2015年12月01日 09:29   No.987010
++ 山崎久隆 (社長)…569回       
 この会議でも東電の上層部が津波対策の必要性を認識していたことを示すのが名倉審議官の証言である。具体的には添付されている森山審議官からのメールにある「東電は役員クラスも貞観の地震による津波は認識している」という言葉に集約される。
 2010年5月20日に名倉審議官は東電の津波堆積物調査について報告を受けている。原発敷地から10km北で見つかったというが、敷地内や南側に無かったことから、敷地に到達していないのではないか」との発言に対し、名倉審議官は堆積物の出ない地点をわざわざ選んだのではないかと思ったと述べた後に「貞観の地震に対しての具体的な対応・対策を取るべきだ。」と言ったという。震災10ヶ月前だった。
 これに対応する吉田発言には見逃せないものがある。津波堆積物調査について『おれはそんな調査信用できないなという話をした記憶があります。』と語っている。社内で堆積物調査結果が議論されたのは2010年5月よりもずっと前だから吉田氏はまだ設備管理部長であり、この結果を知っていたはずだが、それに対していかなる見解を示したかを語っていないことは極めて不自然だ。 しかし堆積物調査を含め貞観津波について調査を行っていることを含め全て役員に説明していたことが繰り返し明らかにされている。
 『堆積物調査の話を決めているわけですから、調査費が、お金がかかるわけです。であるとすると、調査費がかかるんだから、こんな調査をしますよという説明を武藤、武黒には必ずしているわけです。そうすると、なぜするんだという話になれば、貞観津波という話がありましてと、せざるを得ないではないですか。何もなしに、調査しますよ、お金を使いますと、そんなことが通るわけもないんで、こういう理由で先生から御指摘いただいて堆積物調査をするんですと必ず言う中では、必然的に触れています。』
 結果についてはどう考えたのか語られていない。


.. 2015年12月01日 09:35   No.987011
++ 山崎久隆 (社長)…570回       
4.認識の欠如

  『○吉田所長 800何年ですから、1,100年か1,200年ぐらいたっているわけで、可能性としてゼロではないけれども【中略】ほかの波源との絡みでちゃんと評価して、これが非常に強いんだったら、その評価に基づいてやるべきということです。』
 コスト問題から津波対策を先送りした場面で、重要な役割を果たしたという認識があるからなのか、津波の問題になるととたんに冷静さを失う。原発の安全性をどこまで確保するかは、自然災害については「既往最大」だけを見るのではダメで、起こりえる最大級を想定し、なお安全確保が出来ることが条件とされている。これが一般産業における安全基準と決定的に違う点であったはずなのに、こと津波に関しては「既往最大」までしか見ていないことは良く分かっていたはずで、対策をしていなかったことは言い逃れできない。
 もともと土木学会手法がそうであるため、その限界に引きずられてきたわけだが、土木学会津波評価部会の多くは電力関係者であるから、自分たちで限界を作り上げていたことになる。これについては少なくても保安院や地震学者の多くは気づいていて、早く対策をしなければ大変なことになることは認識していた。
 島崎邦彦氏の聴取録では明白に、「日本海溝沿いの地震は明治三陸が最も良く解析されているが南北方向は曖昧だ。この波源データを南に伸ばして福島県沖に設定すればいいだけで何ら難しいことではない。」としている。 これは実際に東電が試算で行ったことであり、15.7mという、2011年の実際の津波よりも更に大きな津波モデルが作られていた。それに従って対策をすることが工学的に可能なことは、吉田氏も否定していないし(パラメータを与えられれば工学者はそれを元に設計できると述べている)実際に東電も「10m盤」に10mの高さの防潮堤を構想していた。
 付け加えるならば、別の場面では吉田氏は「ここに20mの津波が来るとしたら原発は建てられない」とも語っている。現在の福島第一地点で想定されている最大津波高は26mであるので、立てられないことになる。
 つまり原子炉等規制法違反であったことを認めていることになる。

.. 2015年12月01日 10:17   No.987012

■--大事なことは、住民みんなで決めよう
++ 柳田 真 (大学生)…98回          

   愛媛県八幡浜市の住民投票条例制定の署名あつめ
 |  たんぽぽ舎4人で2泊3日の応援
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◎再稼働阻止全国ネットワークの10月31日全国相談会in八幡浜公民館できまった方針に基づき、たんぽぽ舎メンバー4人は、11月14日(土)から16日(月)の3日間、四国・愛媛県八幡浜市の「住民投票条例をつくるための署名」集めの応援・手伝いに出かけた。

◎八幡浜市は、伊方原発のある伊方町の隣の市、人口約36000人(約16600世帯)、もし東京電力福島第一原発事故のような原発事故が発生すれば、放射能がとんでくる市である。

◎この市で、今、「大事なことは住民みんなで決めよう」の目的で、原発の賛否を問える住民投票条例を作って…!という署名が始まった。期間は11月3日から12月2日までの1カ月間。
 八幡浜市議会議員の意見は8対8(議長が原発反対派なので「伊方原発3号機の早期再稼働を求める決議」の採決は、賛成8−反対の7人は退席−で可決。2015.9.17市議会)。
 市長は、独断で伊方原発3号機再稼働に賛成を表明していた(9月2日)ので、市民が怒って“大事なことは住民みんなで決めよう”と、この住民投票条例をつくるための署名が始まりました。

◎私たちも市民(受任者)と共に、戸別訪問と街頭宣伝にわかれて出かけた。署名依頼の反応は良好で、ほぼ8割の人が快く署名してくれる。ただ、留守宅がかなり多く、それが残念−何か対策を−の声が夕方の反省会でも出された。繁華街の「八幡浜みなっと」でのマイク、ノボリを立てての街頭宣伝・署名もかなりの手応えを感じた。ただ、住民投票条例の目的、意義については、市民への浸透は今一歩、というかんじであった。

◎夕方の反省会(20人弱)をおえて、4人はホテルへ歩いて戻る。ホテルのそばの食堂でビールを飲み、名物のチャンポンを食べながら、みんなの意見がはずんだ。あしたもがんばろう!
☆16日は、3名は署名あつめへ、私は「伊方原発30キロ圏内の6つの市・町」を反原発自治体議員・市民連盟(東京)の皆さんと車3台で、要請行動で歩いた。次号にその報告をしたい。多くの出会い−収穫があったので。


.. 2015年11月19日 08:00   No.985001

++ 久保清隆 (幼稚園生)…1回       
交渉の途中で「時間だから出て行け」という強圧的態度は許さない!
 |  四国電力伊方原発3号機の再稼働を止めよう!
 |  11/18第2回四国電力東京支社抗議行動
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

◎ 18日、第2回四国電力東京支社抗議行動を行ないました。雨模様にもかかわらず大勢の方の参加がありました。やはり、「川内に続いて伊方もか」の危機感があるようです。
 集会に先立ち、5人の方々が申し入れ行動を行いました。「再稼働阻止全国ネットワーク」と「反原発自治体議員・市民連盟」が『申し入れ書』を読み上げ、手交しました。
◎ 四国電力は、前回の「申し入れ」に対し本社広報部から回答がきました。このことは他の電力会社になかったことで特筆すべきことかも知れませんが、肝心の回答の中身はお寒いものでした。
 例えば、再稼働の必要性の問いには「エネルギー資源の大部分を海外に依存しているから」とか、基準地震動や地盤の安定性については「原子力規制委員会による審査において新規制基準への適合性が確認されている」とかいう他人任せの回答です。
 また避難問題についても政府の原子力防災会議の計画が具体的、合理的なものと答えています。しかし、集会中の電話インタビューで地元の方が答えていましたが、原発が破壊されるような大地震の地からの漁船での避難はありえない、机上の計画だと言い切っていました。四国電力は本当に住民の安心・安全について真剣に考えているのかと疑がわざるを得ないものです。
◎ 四国電力に一つ忠告しておきたい。今回、話し合いの途中にもかかわらず、業務担当責任者なるものが突然あらわれ「時間だから出て行け」と強圧的態度で私たちを排除しようとしたことだ。交渉ごとは互いの配慮と譲り合いで成り立っているものだ。今後こうした対応が続くなら許すことはできない。交渉の場でも、集会の場でも発言があったが、これからも何度も何度も来て私たちの反原発の意志を突きつけるだろう。
☆次の四国電力東京支社抗議行動は
 12月16日(水)18時30分からです。大手町の東京銀行協会ビル前に集まってください。


.. 2015年11月20日 07:59   No.985002
++ 岩井 哲 (小学校低学年)…6回       
川内原発の廃炉を目指しましょう!!
 |  ?再稼動で迫りくる大事故の可能性?
 |  4年半以上停止した原発の運転が再開されたのは世界で14基あり、
 |  そのすべてが運転再開後にトラブルに見舞われている
 └──── (かごしま反原連 川内原発 民間規制委員会かごしま)

 川内原発は残念ながら、再稼働してしまいました。
 この結果、私たちの中にあきらめムードが出ているかのように言われています。
 しかし、そんな訳には行きません。再稼動によって大事故がおきる可能性が更に高くなり、その心配が、以前より遙かに増しているからです。
◆国際原子力機関や米国、カナダの規制当局のデータによると、4年半以上停止した原発の運転が再開されたのは世界で14基あり、そのすべてが運転再開後にトラブルに見舞われているとのことです。このデータからわかるように、約四年半停止していた川内原発は、トラブルを起こす可能性が大ということになります。実際に、再稼動直後に、1号機では復水器に穴が開きました。
◆近年、地震が頻繁に発生し、火山の活動が活発になっていることを考えると、原発の小さなトラブルでも、自然災害と重なることで大事故につながります。
川内原発も、再稼動2番手とされる伊方原発も加圧水型原発です。この型の原発の最大の問題は蒸気発生器の仕組みにあります。この装置は2つの構造的な欠陥を持っています。
◆その2つの欠陥とは、
1.川内原発と同型の加圧水型原発である、スリーマイル島原発(1779年)、福井県美浜原発(1992年)の事故では、緊急炉心冷却装置(ECCS)の使い方に失敗し、炉心が空焚きになり、炉心溶融(メルトダウン)が起こりました。この点は、ECCSの徹底活用を確認することで克服できますが、日本の規制委員会はこのことを全く理解出来ておりません。
2.事故時、燃料棒を覆っているジルコニウム被覆管と水蒸気が反応して水素が発生し、これが蒸気発生器の逆U字管の上部に滞留し、それを除去する根本的解決策を誰も持たないため、水素爆発の発生が避けられません。
◆上記1・2について、九電との交渉で私たちは明確に指摘しましたが、九電は解決策をなんら提示出来ませんでした。これ以外にも、地震や火山噴火等の外的な要因が無くとも、川内原発にはさまざまな装置・システムに構造的な、解決困難な問題があるのです。
◇この間の研究で、大事故は、原発それ自体の構造的欠陥により起こりうることが明らかになっています。このことを、私たちは、全国・全世界の皆さんに、声を大にして訴えていきます。


.. 2015年11月25日 07:56   No.985003
++ 新城せつこ (幼稚園生)…1回       
伊方原発に反対し、住民説明会の開催を求める
 |  愛媛県・伊方町への要請行動を実施 (11月2日)
 |  NHKや毎日新聞が取材に訪れ、その後、愛媛新聞や朝日新聞、産経新聞から問い合わせ
 └──── (東京・杉並区議会議員、反原発自治体議員・市民連盟)

○伊方原発の再稼働に反対し、住民説明会を求める「全国自治体議員の会」の愛媛県知事・県議会、伊方町長・町議会への請願・陳情は、全国から178名の連名で提出することができました。うち四国4県は47名、福島からは原発被害自治体21名の賛同が得られ、要請には新城せつこ杉並区議と山本勣鬼北町議が提出者となり、岩城泰基宇和島市議や有賀精一日野市議、布施由女清瀬市議、市民からは堀内美鈴さんらが参加しました。県知事要請には、渡部伸二県議や田中克彦県議が付き添い、渡部県議には伊方町まで車でご案内いただき心から感謝申し上げます。
○県議会では渡部県議から「遠くの人たちも自分たちの問題だと来ているのだ。県議会は議論もしていない」と厳しい一言。私たちからも30q圏住民への説明が行われていないことや大半が賛成しているという知事の認識は間違いであること、福井地裁判決が250q圏を当事者であるとしていること、見学をした福島の現実などを訴えました。
 午後の伊方町では、岩城泰基宇和島市議が合流。八幡浜市民にもご協力いただきました。
○伊方原発が危険な場所に立地している問題や半島に住む5,000人の避難問題、大分の非現実性を指摘しました。ここではNHKや毎日新聞が取材に訪れ、その後、愛媛新聞や朝日新聞、産経新聞から問い合わせの電話がありました。NHKは当日2度にわたりニュースでとりあげ、20時過ぎは全国自治体議員の会の伊方町申し入れ行動が大きく報道されました。
○今後について考えました。今回の取組みで、伊方原発再稼働問題が愛媛県だけの問題ではなく福島を経験した全ての人々の問題であることを印象付けました。今後さらに拡大すること、伊方原発30q圏内にある宇和島市など周辺自治体への働きかけも重要だと思いました。
 今回の取組みに先立ち、市民は伊方町を一軒一軒を回りアンケート調査を行い、52%が再稼働に反対であることが判明しました。私達はこの報告を力として県や町に訴えることが出来ました。県議会では47名中反対者はわずか7名。議会では少数でも、大多数の県民・市民の思いを体現していることを改めて確認しました。全国からさらにエールを送り、行動をともにしたいと思います。


.. 2015年11月25日 08:03   No.985004
++ 井出久司 (小学校低学年)…8回       
四国、伊方原発の広域避難訓練の問題点
 |  少しでも小型船舶の知識があれば
 |  津波の後、漁船で避難することが不可能である
 └────  (原発さよなら四国ネットワーク)

 愛媛の井出ですが、先程行われた広域避難訓練。
 船で住民が避難する、とありますが、小型船舶はまず役には立ちません。主に漁船を想定しているようですが、津波の後、漁船は利用できる可能性はほとんどありません。
 津波で港が使えない、等の理由より前に、津波の後の海の中が普段の状態ではないからです。天候もありますが、それ以前に津波の後の海水は瓦礫だらけ。流木、ロープ等が当たり前に海を漂っているので、小型船舶のスクリューはロープが絡まる、流木や瓦礫に当たる等でスクリューが変形、エンジンが故障することは目に見えるようである。
 少しでも小型船舶の知識があれば津波の後、漁船で避難することが不可能であることは言わずとも明らか。
 先日、知り合いの漁師と奥さんと話した時、そうだそうだと言われてました。逃げられる訳はない!と。
 そもそも現場を知らぬ官僚の作った避難計画だからものの役に立つ訳はない!
 津波の後の海がどういう状態か、小型船舶のスクリューの弱点がどうか、ということを全く知らない官僚が避難計画を作ることからしてそもそも笑止である。
 その他、避難計画は誠に杜撰(ずさん)で役立たずではあるが、一般市民がニュース等の報道で洗脳されるには十分なのかも知れない。


.. 2015年11月25日 09:01   No.985005
++ けしば誠一 (幼稚園生)…2回       
再稼働は見直すこと、再稼働には30キロ圏自治体の同意と
 |  住民説明会を求める意見書を国と県に提出せよ
 |  自治体議員191名が伊方原発30キロ圏6自治体に請願・陳情提出
 └────  (反原発自治体議員・市民連盟 杉並区議会議員)

◯ 11月16日、全国191名の自治体議員が、伊方原発30キロ圏自治体の首長と議会に、伊方原発再稼働に関する請願・陳情を提出しました。10月22日伊方町長が伊方原発3号機の再稼働に同意を表明し、10月26日愛媛県知事が、四国電力社長に再稼働同意を伝えたことに対する反撃です。
 反原発自治体議員・市民連盟が呼びかけ、11月2日に、愛媛県と伊方町に180名の連名で30キロ圏自治体の同意と住民説明会を求める請願・陳情を提出しています。
◯ 福島第一原発事故後、原発から30km圏にある160の自治体にも避難計画の策定が義務付けられました。福島原発事故の被害状況をみれば、30キロ圏内はもとより50キロ圏を超える飯館村においても全村避難が続いており、チェルノブイリでは30キロ圏が立ち入り禁止区域とされています。30キロ圏自治体を無視し、伊方町と愛媛県の同意だけで再稼働を認めるわけにはいきません。
◯ 周辺自治体議員が超党派で賛同、紹介議員に
 請願は、「避難計画に実効性がなく、住民の安全を確保できない現状で再稼働は見直すこと、再稼働には30キロ圏自治体の同意と住民説明会を求める意見書を国と県に提出せよ」とするものです。
 当日議員・市民連盟から、けしば杉並区議、布施清瀬市議、柳田事務局長ら、地元から山本鬼北町議、堀内美鈴さんが参加。
 自治体によっては無所属、社民党、共産党、自民党まで紹介議員となり、再稼働への党派を超えた危機感がわかります。
 16日朝8時半宇和島市に集まり、西予市、八幡浜市、大洲市、内子町、伊予市と6つの自治体を回り、首長と議会議長あてに請願・陳情を提出しました。
◯ 八幡浜市ではマスコミが取材・報道
 伊方原発の再稼働をめぐる住民投票の直接請求署名運動が行われている八幡浜市では、NHK愛媛、愛媛テレビ、愛媛新聞が、市当局とのやり取りを取材し、翌日新聞で報道されました。
 11月2日の新城杉並区議、有賀日野市議、布施清瀬市議らの行動には、山本鬼北町議、渡辺愛媛県議が同行、愛媛新聞やNHKテレビ等が報道しました。
 原発立地の議会では少数派の反原発議員を激励し、粘り強く闘う地元市民運動との連携を強めることができました。
 愛媛県内30キロ圏6市町での12月議会の審議結果を受け、来年2月の第1回定例会(県と6市町)に向けさらに賛同を拡大し、再稼働を止める取り組みを強めます。



.. 2015年11月25日 09:16   No.985006
++ 木村雅英 (大学院生)…121回       
特定重大事故等対処施設を遅らせて再稼働優先
 |  −パリ同時テロの日に原発施設テロ対策を延期−
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その75
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  原子力規制委員会は、文科省に『もんじゅ』への「勧告」を出した定例会議において、新規制基準バックフィットの運用を緩やかにするとともに、特定重大事故等対処施設の5年猶予の起点を遅くして実質的に同施設の完成が遅れることを認めた。折しも、この直後の11月13日の金曜日の夜にパリで同時テロが起こったのに。
 特定重大事故等対処施設(ポンプ、フィルター、発電機、燃料タンク、緊急時制御室等で構成される大型施設)は新規制基準が施行された2013年7月8日を起点として5年以内すなわち2018年7月7日までに設置しなければならないと定められていた。
 また、これらの施設は、耐震クラスS、原子炉建屋近傍の施設には故意による航空機衝突への頑健性が要求されている。
  ところが、11月13日の定例会議で、5年猶予の起点をそれぞれの原発の工事計画認可時に遅らせたのだ。それで、例えば、川内原発は2015年3月が起点になって2年近く猶予ができ、高浜は更に遅くて良くなり、まだ工事計画認可が下りていない原発はこれから5年以上猶予が与えられた。
 この決定の直後にパリで起こった「同時テロ」が示すことは、原発を動かすならば「故意による航空機衝突への頑健性」がないと非常に危険だということだ。
  何しろ原発は、民間人を巻き添えにするテロを起こす側から見れば、格好の攻撃施設であり、ひとたび異常事態が起これば、その施設が壊れるだけでなく人間に制御不能な大量の放射性物質をまき散らし続けることになるのだから。
 13日の金曜日の規制委の決定も、規制委が人の命や健康や環境よりも再稼働を優先させるひどい組織であることを如実に示している。

.. 2015年11月25日 10:00   No.985007
++ 中田 潤 (幼稚園生)…1回       
4年以上にわたり東京電力が公表してきた
 |  数万件の「海の全ベータ」数値は半分以下に改ざんされていた!
 |  東電が公表してきた海水の全ベータはウソだった
 └────  (フリージャーナリスト)

◯ 今年に入り、東電公表の「海の放射性物質濃度」が軒並み過去最高値を更新し続けている。港湾内外のサンプリングポイント21ヶ所中、過去最高値を記録したのは19ヶ所に及ぶ。
 東京オリンピックが近づくにつれ、「アンダーコントロール」されているはずの海がどんどん汚れていく、という異常事態なのに「なぜだ!?」と声を上げるジャーナリストがこの国にはいない。
 どう考えてもおかしいのは、放射性物質には半減期があり、なおかつ、広大な海には拡散、希釈能力があるにもかかわらず、数値が上がり続けていることだ。
◯ 隠された汚染水漏洩事故があったのか?
 資料を読み込んでいくうちに、まったく別の角度から「重大な変化」が浮かび上がってきた。
 10月に原子力規制委員会「汚染水対策検討ワーキンググループ(WG)」が突如として廃止されていたのだ。
 東電が「海への汚染水漏洩」を認めたことを受け、2013年8月中だけで5回も開催され、13時間半に及ぶ論戦があった「最重要会議」が消された。
 問題は最後の論戦の議題である。
◯ 2013年6月。東京電力は、海水のストロンチウム調査を4ヶ所から16ヶ所に拡大した。2年以上、延々と叫ばれ続けた「なぜ、ストロンチウムの数値を公表しないのか?」という声にしぶしぶ応じた形だ。
 しかし、その数値がいつまでたっても公表されない。
「1ヶ月あれば正確な数値が出る」ことを東電自身が認めているのに、半年が過ぎても東電配布資料は「分析中」のまま。
 年が明けた2014年1月にやっと公表された数値を見て、納得した者はひとりもいなかった。
  全ベータ 310Bq/L
  ストロンチウム90 350Bq/L
 なんと、ストロンチウムの値が全ベータよりも高かったのだ。
 科学的にありえない!
「海水採取の翌日に公表された全ベータの数値」と「1ヶ月の分析を経て(東電は半年以上かかったが)公表されたストロンチウム90の数値」。
 2つの数字が並んでいる。原子力関係者はどちらの数字を信用するのか?
 10人の専門家がいれば、当然、10人ともストロンチウムの値を迷わず選ぶ。
 会議は紛糾した。つまり、「東電が公表してきた海水の全ベータはウソだった」という事実が暴露された直後、「汚染水対策検討WG」は解散させられたのである。

.. 2015年11月25日 10:07   No.985008
++ 柳田 真 (大学生)…99回       
高浜原発を本気で止めるには! 12月5日(土)
 |  伊方原発をどうやって止めるか! 2016年1月30日(土)-31日(日)
 |  全国の力を高浜へ・伊方へ−2つの相談会で討論
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◯原発再稼働が川内原発に続いて、焦点になってきています。
 今は、高浜原発(関西電力)と伊方原発(四国電力)の再稼働が焦点です(九州電力玄海原発も危ない)。
◯全国の反原発のエネルギーを、パワーを、関西電力高浜原発へ、四国電力伊方原発へ集中しよう。
 川内原発再稼働反対で高まったエネルギーと世論をひきついで、高浜原発再稼働反対運動と伊方原発再稼働反対運動にプラスしよう。高浜原発の関西では、福井からのリレー行動が成功し、のべ900名の行進参加者と、1000名での大阪関西電力本社包囲行動が成功しました。
 伊方原発では、伊方町でのハガキアンケートの盛り上がり(52%の反対)と八幡浜市での住民投票条例の署名が盛り上がっています(11月24日7100筆の署名)。
 再稼働に反対する国民の不安とエネルギーが高まってきています。
◯「もんじゅ」廃止集会が、12月5日(土)正午から14時まで開かれ、つづいて、高浜原発を本気で止める集会が14時から16時30分開かれる。(どちらも福井市内で)
 そのあと、「再稼働阻止全国ネットワーク」事務局が、北陸・関西の仲間と相談会をもち、高浜原発を本気で止めるための知恵を出し合います。
 来年の1月30日(土)14時より31日(日)12時まで、愛媛県松山市内で「伊方原発をどうやって止めるか」の全国相談会を開きます。
◯全国のパワーを、エネルギーを高浜へ、伊方へ集中して、原発再稼働を阻止しよう。
 2つの相談会−12月5日(土)福井市と1月30日(土)松山市へ参加しよう。


.. 2015年11月26日 07:57   No.985009
++ 内海洋子 (小学校低学年)…7回       
柄谷行人さんのお話を聞いて−要旨紹介−
 |  憲法第一条(天皇制存続)と九条(戦争放棄)の関係について−不可分離だ
 └──── (「スペースたんぽぽ」講座ボランティア)

 11月16日、「スペースたんぽぽ」で柄谷行人さんの講義がおこなわれました。
 私流の要旨メモを紹介します。

1.占領軍司令官マッカーサーは、戦後、占領統治及び反共産主義のため、天皇制を存続させようとした。憲法第一条こそが重要であり、九条はそのための材料でしかなかった。その後、朝鮮戦争が勃発したとき、彼は考えを変えて再軍備をはかったが、できなかった。 吉田首相が拒んだからだ。吉田首相は将来いつでも九条を変えられると思っていた。

2.しかし、以後、保守派は60年かけても、九条を変えることができなかった。にもかかわらず、なぜそうなのか、その理由を考えようともしなかった。その点では、護憲派も同じだ。護憲勢力は憲法を守ったつもりでいるが、憲法に守られた勢力である。

3.憲法九条はたんに、占領軍マッカーサーの押しつけによるのではない。また、左翼によって支持されたからではない。旧左翼も新左翼も「人民軍」を肯定するものだから。
 また、九条は、日本人の意識的な反省によってできたものでもない。それは「無意識」に属する。ゆえに論理的な説得によってできたものでもない。
 柄谷行人さんの話はつづく、九条の問題は、フロイトの精神分析を参照(フロイト著作集5・人文書院『戦争と死に関する時評』、『戦争はなぜに』フロイト全集20・岩波書店、欲望の断念、倫理性→「マゾヒズムの経済問題」フロイト全集18・岩波書店)に。

4.九条を支えてきた「無意識」はただたんに第二次大戦によって生じたのではない。それを考えるには、戦前、あるいはそれ以前の(明治以前も視野にいれて)「先行形態」を見なければならない。(江戸時代、あるいはもっともっとさかのぼる)
 憲法第一条と九条は不可分離である。
 ◎柄谷行人さんは言う。
 平和憲法の「無意識」に対して「意識」のちゃちな理屈は通用しない。


.. 2015年11月26日 08:03   No.985010

■--文殊の知恵
++ 東京新聞 (社長)…1313回          

   鎌田 慧

 福井県敦賀半島の先端にあって、「夢の増殖炉」と喧伝されてきた「もんじゅ」も、命運が尽きようとしている。1985年に着工されたが事故続きで、さすがの原子力規制委員会もさじを投げたようだ。
同じ半島に建設された新型転換炉「ふげん」は、とっくの昔に廃炉が決定。英米仏でも高速増殖炉は事故を起こして撤退した。もっとも危険な原発が、お釈迦様のそばに仕えたホトケを誇称していたもんじゅだけでも、建設維持管理費を含めて1兆円を空費した。
それとつながっている「リサイクル機器試験施設」には、820億円も投入されている。さらに巨額でもっとも危険な青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場は、建設から22年たってなお、いまだ稼働できる見通しにない。
「核燃料サイクル」はいつまでたっても、原料のプルトニウムは減らない、という魔術のような輪廻が想定されてきた。しかし、そんなにプルトニウムをつくってどうするのかとの疑惑は深い。
すでに日本の備蓄量は47.8トン。原爆材料の6000発分。富国強兵・国威発揚内閣では、アメリカの核の傘から脱却しよう、小型原爆所持は憲法違反ではない、などと言い出しかねない。
青森県で行われた「護憲大会」で、私はもんじゅのあとは、再処理工場反対運動を拡大しようと発言した。(ルポライター)
    (11月17日「本音のコラム」より)

.. 2015年11月18日 08:35   No.984001

++ 東京新聞 (社長)…1314回       
核燃料サイクルに12兆円 コスト年1600億円、廃炉費も
  メドなく半世紀 国民負担続く

  高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が廃炉になる可能性も出てきたことを受け、本紙はもんじゅを中核に国が進めてきた核燃料サイクル事業にかかったコストを、あらためて調べた。いずれ必要になる廃炉費用も考慮し集計した結果、少なくとも12兆円が費やされ、もんじゅが稼働していない現状でも、今後も毎年1600億円ずつ増えていくことが分かった。実用化のめどのない事業に、巨額の国民負担が続く実態が浮かんだ。 (中略)
 しかし、もんじゅはほとんど稼働せず、再処理工場や混合酸化物燃料(MOX燃料)工場は未完成。ウラン資源を循環させるサイクルがほとんど動いていない中、本紙の集計結果からは、既に電事連の試算額の6割以上が使われた。
 今後40年操業すれば、さらに巨額のコストが必要になる。これは、核燃サイクルを続ければ、電事連がはじいた19兆円では収まらないことを示唆している。
 核燃サイクルの財源は、税金か、電気料金に上乗せされた分かの違いはあるものの、国民負担であることに変わりはない。

  見切りつける好機

  <大島堅一・立命館大教授(環境経済学)の話>
 実現の見通しが立たない核燃料サイクルに、12兆円以上が費やされてきた事実は深刻に受け止める必要がある。何も生み出さない事業に、今後も毎年1600億円ずつ消えていくのは、民間企業ではあり得ず、異常な事態といえる。
 (もんじゅ問題は)核燃サイクルに見切りをつける大きな好機ではないか。
 国民も、自分のお金が税金や電気料金の一部として、見込みのない事業に使われている現実をよく考える必要がある。
   (11月17日1面より抜粋)


.. 2015年11月18日 08:44   No.984002
++ 南日本新聞 (小学校低学年)…8回       
対テロ施設2年延長 規制委、一律の期限撤廃 ルールなし崩し懸念

  原子力規制委員会は13日、定例会合を開き、新規制基準で原発に設置が義務付けられた対テロ施設・設備の「特定重大事故等対処施設(特重施設)」について、2018年7月まで猶予している設置期限の延長を了承した。一律だった整備期限を撤廃し、プラントごとの設定に変更する。(中略)
 再稼働した九州電力川内原発(薩摩川内市)の場合、1号機が20年3月、2号機は同5月までとなり、おおむね2年延びる。 (中略)
 会合で、田中俊一委員長は「(18年7月までとした期限は)審査の実態を踏まえると現実的でなかった」と述べた。 (後略)
   (11月14日より抜粋)


.. 2015年11月19日 08:09   No.984003
++ 東京新聞 (社長)…1315回       
原発のテロ対策・特定重大事故等対処施設
  先送りの怪・2018年7月→20年以降
  矛盾・猶予さらに延長 新規制基準で設置を義務づけたはずが…
  矛盾・設置せぬまま運転 情報の秘匿を地元は懸念
  再稼働申請は16原発26基なのに「特重」申請は3原発6基

  原発の新規制基準は、テロ対策の「特定重大事故等対処施設(特重施設)」設置を義務付けている。だが、新基準開始から5年後の「2018年7月」まで猶予期間があり、どの原発も整備を終えていない。義務の猶予は、おかしな話だが、原子力規制委員会は13日、審査の遅れを理由に、「原発本体工事の計画認可を受けて5年以内」と猶予期間の延長を決めた。パリでテロがあったばかり。原発とテロについて考えた。(後略)
    (11月18日朝刊「こちら特報部」より抜粋)



.. 2015年11月19日 08:21   No.984004
++ 東京新聞 (社長)…1316回       
米原発子会社損失 東芝 ようやく詳細公表 東証指摘、開示基準に違反
  12年度762億円計上

  東芝は17日、子会社の米原発大手ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)が過去に巨額の損失を計上していたにもかかわらず公表しなかったことが東京証券取引所の開示基準に違反していたとして、損失の詳細を公表した。不正会計問題以降も続く東芝の情報開示への消極的な姿勢に、投資家らの不満が高まっている。
 16日に東証から違反の指摘を受け、ようやく開示した。東芝は「本社の財務諸表に影響がないため基準に該当しないと考えていた。適切に情報開示ができなかったことをおわびする」と説明している。
 東芝によると、2011年の東京電力福島第一原発事故の影響で世界的に原発の新規建設が延期。これを受け、WHは12年度に新規建設事業で約557億円、原発の監視制御システムの開発などを行う「オートメーション」事業で約205億円の計約762億円の損失を計上。資産の評価額を低く見直す減損処理を行った。 (後略)
  (11月18日朝刊7面より抜粋)



.. 2015年11月19日 08:33   No.984005
++ 毎日新聞 (課長)…176回       
マンハッタン計画歴史公園 被爆地の声聞き整備へ 米でオープン

  米国が第二次世界大戦中に進めた原爆開発計画の関連施設群で構成される「マンハッタン計画歴史公園」が10日、オープンした。被爆の現実を反映するよう求める声を踏まえ、米政府は広島、長崎の関係者の意見も聞きながら展示物の内容などを検討する方針で、公園全体の形が整うのは数年先になる見通しだ。(後略) 
     (11月11日より抜粋)


.. 2015年11月19日 08:39   No.984006
++ 東京新聞 (社長)…1317回       
原発ゼロへ再考を 原子力は高くつく

  きょうは原発推進の人たちにとくに読んでいただきたい。原子力発電は結局、高くつく。そろばんを弾(はじ)き直し、原発ゼロへと考え直してみませんか。
 やっぱり金食い虫でした。
  原子力規制委員会が日本原子力研究開発機構に示した、高速増殖原型炉「もんじゅ」の運営を「ほかの誰かと交代せよ」との退場勧告は、その操りにくさ、もろさ、危険さを、あらためて浮かび上がらせた。
 そして、本紙がまとめた「核燃料サイクル事業の費用一覧」(17日朝刊)からは、もんじゅを核とする核燃料サイクルという国策が、半世紀にわたって費やした血税の大きさを実感させられる。
■巨費12兆円を投じて
  原発で使用済みの核燃料からプルトニウムを抽出(再処理)し、ウランと混ぜ合わせてつくったMOX燃料を、特殊な原子炉で繰り返し利用する−。それが核燃料サイクルだ。
 その上もんじゅは、発電しながら燃料のプルトニウムを増やしてくれる。だから増殖炉。資源小国日本には準国産エネルギーをという触れ込みだった。
 それへ少なくとも12兆円以上−。もんじゅの開発、再処理工場(青森県六ケ所村)建設など、核燃サイクルに費やされた事業費だ。
 国産ジェット機MRJの開発費が約1800億円、小惑星探査機「はやぶさ2」は打ち上げ費用を含めて290億円、膨らみ上がって撤回された新国立競技場の建設費が2520億円…。
 12兆円とはフィンランドの国家予算並みである。

.. 2015年11月20日 08:14   No.984007
++ 東京新聞  (幼稚園生)…1回       
■1日5500万円も
  ところが、もんじゅは事故や不祥事、不手際続きで、この20年間、ほとんど稼働していない。止まったままでも1日5500万円という高い維持管理費がかかる。
 もんじゅは冷却に水ではなく、大量の液体ナトリウムを使う仕組みになっている。
 ナトリウムの融点は98度。固まらないように電熱線で常時温めておく必要がある。1700トンのナトリウム。年間の電力消費量は一般家庭約2万5千世帯分にも上り、電気代だけで月1億円にもなるという。
 発電できない原子炉が、膨大な電力を必要とするという、皮肉な存在なのである。
 もんじゅ以外の施設にも、トラブルがつきまとう。さらなる安全対策のため、再処理工場は3年先、MOX燃料工場は4年先まで、完成時期が延期になった。MOX燃料工場は5回目、再処理工場に至っては、23回目の延期である。
 研究や開発は否定しないが、事ここに至っては、もはや成否は明らかだ。これ以上お金をつぎ込むことは是とはされまい。
 核燃料サイクルが、日本の原子力政策の根幹ならば、それはコストの面からも、根本的な見直しを迫られていると言えそうだ。
 欧米で原発の新増設が進まないのは、3・11以降、原発の安全性のハードルが高くなったからである。
 対策を講ずるほど費用はかかる。原発は結局高くつく。
 風力や太陽光など再生可能エネルギーにかかる費用は普及、量産によって急速に低くなってきた。
 国際エネルギー機関(IEA)の最新の報告では、太陽光の発電コストは、5年前より6割も安くなったという。
 ドイツの脱原発政策も、哲学だけでは語れない。冷静に利益を弾いた上での大転換だ。
 原子力や輸入の化石燃料に頼り続けていくよりも、再生エネを増やした方が、将来的には電力の値段が下がり、雇用も増やすことができるという展望があるからだ。
■そろばん弾き直そう
  核燃料サイクル事業には、毎年1600億円もの維持費がかかる。
 その予算を再エネ事業に振り向けて、エネルギー自給の新たな夢を開くべきではないか。
 電力会社は政府の強い後押しを得て、核のごみを安全に処理するあてもまだないままに、原発再稼働をひたすら急ぐ。
 金食い虫の原発にこのまま依存し続けていくことが、本当に私たち自身や子どもたちの将来、地域の利益や国益にもかなうのか。政治は、その是非を国民に問うたらいい。
 持続可能で豊かな社会へ向けて、そろばんをいま一度弾き直してみるべきだ。
  (11月19日朝刊5面「社説」より)


.. 2015年11月20日 08:20   No.984008
++ 東京新聞 (社長)…1318回       
原発テロ対策施設先送り 規制委員長、一転釈明 警戒強化を指示

 原子力規制委員会の田中俊一委員長は18日の定例記者会見で、パリ同時多発テロを受け「(原発などの)警戒態勢を強化する」と明らかにした。規制委事務局によると、原発や核燃料サイクル施設を持つ事業者に、作業員らの出入りの管理や警備員による巡視強化を指示した。
 原発のテロ対策をめぐっては、原子炉への航空機衝突などに備え義務付けている「特定重大事故等対処施設(特重施設)」の設置期限を規制委が延長したことが問題視されている。
 田中氏は「今回のようなテロが起き、心配になるのは分かる」としながらも「特重施設は対策を重層的にするものだ」と述べ、現状でも一定程度対策ができていると釈明した。
 特重施設は、原子炉が攻撃を受けても冷却機能を維持するための施設。原子炉建屋から100メートル離れた場所に代替の制御室や注水設備などの設置を求めている。再稼働後の設置が許容されており、九州電力川内原発(鹿児島県)にもまだない。
 規制委は当初、設置期限を一律に2018年7月としていたが、審査の長期化などで間に合わない事業者が多く出そうなことから、13日の定例会合で「審査合格から5年」と、さらに猶予期間を延ばすことを決めた。
             (11月19日朝刊3面より)


.. 2015年11月25日 08:19   No.984009
++ 毎日新聞 (課長)…177回       
◆「虚偽説明する組織とは一緒に仕事ができない」
  「14〜15メートルの津波が来ることは2年半前に社内で分かっていた
   のに対応を取らなかった」
         以上3行は「事故情報編集部」が追加した見出しです
  柏崎刈羽原発:新潟知事が東電に不信感 再稼働同意に慎重
                 上記は、毎日新聞の見出し

◯ 新潟県の泉田裕彦知事は毎日新聞のインタビューに応じ、同県内の東京電力柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)の再稼働を巡り「虚偽説明する組織とは一緒に仕事ができない」と述べ、極めて慎重な考えを示した。2011年3月の東電福島第1原発事故の際、炉心溶融(メルトダウン)の公表が遅れた東電への不信感を示したもので、現状の東電には再稼働の同意を与えない考えを強調。原子力規制委員会は柏崎刈羽原発の安全審査を進めているが、再稼働に必要な地元同意を早期に得るのは困難だ。
◯ 福島原発事故の際、政府は当初から「メルトダウンが進んだ可能性がある」と説明していたが、東電は「データが十分そろっていなかった」などとして、事故発生から2カ月後の5月までメルトダウンしていたことを認めなかった。知事は「東電は『分からなかった』との見解をいまだに変えていないが、(発生)当日に分かっていたのではないか」と疑問を呈した。
 原発を襲った巨大津波についても、「14〜15メートルの津波が来ることは、2年半前に社内で分かっていたのに対応を取らなかった」と主張し、柏崎刈羽原発の再稼働について「議論する段階にない。事故の検証と総括が先」と突き放した。
◯ 一方、知事は柏崎刈羽原発の運営を東電本体から分離して別会社にし、運営会社が緊急時の対応で最終責任を持つよう求めている。東電は今年4月に新潟本社を設立したことで理解を求める方針だが、知事は「財務機能と意思決定権がなく、本社という名前の出先機関があるだけ」と不満を表明。一方で、東電以外が原発運営を担うことにも「本社が別のところにあれば意味がない」と述べ、県内に本社組織を置くことにこだわった。
◯ また、規制委が、原発の外部から炉心冷却作業を行えるような設備など、原発のテロ対策設備の設置期限を先延ばししたことについて「安全性を確保する方向性と一致するのか」と批判。政府が再稼働していない原発のある自治体への交付金を減らす方針であることに不快感を示した上で、「(交付金に)依存しているわけではない」と再稼働が遅れることによる地元自治体の財政への影響を否定した。 (11月21日より)



.. 2015年11月25日 09:41   No.984010

■--除染違法派遣は「しょっちゅう」
++ 東奥日報社 (幼稚園生)…1回          

線量は「適当」、ピンハネ横行

  東京電力福島第一原発事故をめぐる福島県楢葉町での除染事業に、青森県下北地方の業者らが労働者を違法に派遣した事件は、業者が複雑に連なる多重下請け構造の中で日当の中抜き(ピンハネ)が横行し、不当な低賃金を強いられる労働者の存在を明らかにした。 除染現場で何が起こっているのか−。福島県での取材で、深刻な労働者不足が違法派遣や劣悪な労働環境を生み出している実態が浮かび上がった。
 「(違法派遣は)そんなの、しょっちゅうじゃないですか」
 10月下旬、福島市内で取材に応じたタケシさん(30)=仮名=は、青森県の事件に驚くことはなかった。下請け業者の除染作業員として約2年間、福島県内の現場を転々としているという。
 西日本出身。東日本大震災の被災地支援に関心を持ち、「ボランティアでも良かったけど、生活できないので除染を選んだ」。
 除染事業は膨大な作業員を要するが、現在も人手不足は深刻だ。環境省によると「除染特別地域」として国が除染を直轄する同県の楢葉町など11市町村では現在、約1万9600人が従事。さらに「重点調査地域」に指定された同県内外の104市町村(当初)の一部でも、市町村発注の除染事業が続いている。
  一方で、復興需要も相まって同県の有効求人倍率は高く、2013〜14年は1.21〜1.53倍、今年も1.42〜1.54倍と推移している。このため、行政機関など同県の複数の関係者は、危険が伴う除染作業員を同県内だけで十分に集めることは難しいとみる。
 こうした状況下、元請け業者は下請け、下請けは孫請けに人集めを頼み、多重下請け構造が生じる。青森県の3次下請けやさらに下層の業者が摘発された事件では、上位業者が下位業者から集めた労働者の日当をピンハネし、下位業者もさらに下層の労働者から日当を搾取していたため、末端の労働者は低賃金で働かざるを得なかった。
.. 2015年11月13日 08:10   No.982001

++ 東奥日報社 (幼稚園生)…2回       
 3次業者は労働者1人当たりの日当分を1万7千円で請け負っていたが、5次業者の労働者に渡ったのは7千円にすぎなかった。
 人集めだけを手掛けるブローカーも暗躍する。タケシさん自身も、ブローカーから「作業員を5、6人でいいから集めてくれ」と持ちかけられたが、断った。ブローカーは業者に送り込んだ労働者から日当をピンハネし、収益を上げているという。
 多重下請けが常態化する除染作業の現場では、責任の所在があいまいになりがちだ。
  現場ごとに口約束で決まる日当額、もらえない雇用契約書、素人まがいの職人が組む危ない足場、計測せず「適当に」書き込む作業着の放射線量−。上位業者の作業員は指示ばかりで、「困ったことや肉体労働は全て(下層の)業者に丸投げでした」とタケシさん。
  一方、危険を伴うため高額な除染作業の日当を目当てに、暴力団が人集めに介入する実態もある。タケシさんは「作業服姿で『現役だよ』と話す人もいた」と打ち明ける。
 タケシさんは昨年、給料の未払いに遭った。勤務先の人材派遣会社が負担するはずのアパートの家賃や光熱費も滞納の連続。水道が止まり、「生活できなくなるのでガスも電気も支払いを自分名義に変えた」。除染に使う脚立や重機の燃料費も立て替えたが、支払われることはない。
 生活のため、親や知人から借金もした。未払いは半年ほど続き、結局、この会社を辞めた。
 別の会社に移り、今も除染作業員として福島県内で働く。今の会社は労働環境が良く、賃金など待遇も良い。これまで従事した4業者ではもらえなかった雇用契約書も初めて手にし、「今の生活は気に入っています」とタケシさん。とはいえ前の会社での給料未払いは、まだ解決していない。 (中略)

◇避難者帰還に支障も

  労働問題に詳しい福島大学の長谷川珠子准教授(38)=労働法=は10月下旬の東奥日報の取材に対し、除染作業での劣悪な労働環境は人手不足に拍車を掛け、作業の一層の遅れや手抜きを招きかねないとし、「避難者の故郷への帰還に支障が生じる恐れがある」として、監督行政の強化を求めている。
 同県内では除染計画の遅れが目立つ。長谷川准教授は、下北地方の業者が摘発された事件など違法派遣などが横行している実態について、「除染作業は国や自治体が指揮を執るべきにもかかわらず、人手不足などの対応が現場任せになっている」と批判。
 特に、国に対しては「原発を推進してきた最低限の責任として、除染の進み具合を絶えず確認・修正し、違法な状態が生じていないかを監視することも求められている」とした。
     (11月2日配信 ・Web東奥より抜粋)


.. 2015年11月13日 08:18   No.982002
++ 東京新聞 (社長)…1308回       
国直轄の除染袋、耐久性に欠ける 業者コスト優先 水害で中身流出

 東京電力福島第1原発事故に伴う国直轄の除染作業で使われている廃棄物袋が、市町村除染で使われている袋に比べて防水性や耐久性に乏しく、9月の関東・東北豪雨で除染袋が福島県内の川に流出した際、破損して中身が流れ出る原因になった可能性があることが、環境省などへの取材で分かった。
 水害の影響で福島県内各地の除染袋の仮置き場が浸水したが、中身が流出したのは国直轄除染の袋が置かれていた飯舘村と南相馬市だけだった。業者がコストを優先して安価な袋を発注したことが背景にあるとみられる。
環境省や自治体関係者によると、市町村除染の地域は、防水性や防臭性のある高価な袋(1枚約1万2千円)を使用するケースが多い。国直轄で使われている袋は半額程度で性能が劣るという。(後略)
(11月12日より抜粋)


.. 2015年11月13日 08:49   No.982003
++ 東京新聞 (社長)…1309回       
事業レビュー 核燃運搬船「打ち切りも」 原発関連に厳しい評価

 国の予算の無駄を洗い出す「行政事業レビュー」の一環で、有識者が公開で点検する「秋のレビュー」が11日に始まった。輸送実績が6年間ないのに、多額の維持費を払っている使用済み核燃料運搬船「開栄丸」について、「契約打ち切りや見直しを含め、最も合理的な方法に改めて早急に実施すべきだ」と求めるなど、原発関連事業で厳しい結論が相次いだ。
 レビューを初めて担当した河野太郎行革担当相は記者団に「原子力に関する予算は非常に甘かった。聖域化していた」と述べ、引き続き厳しく検証していく考えを示した。(中略)
原発関連事業では、「リサイクル機器試験施設(RETF)」(茨城県東海村)も検証した。RETFは、高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)の使用済み核燃料の再処理研究施設として着工したものの、もんじゅのナトリウム漏れ事故を受け00年に工事を中断。完成していないのに年約2700万円の維持費がかかっている。
 この日の結論では、施設を別用途に改造するとして計上した約二億円の経費を取り下げた文科省の方針を支持した上で、一層のコスト意識を求めた。 (後略)
(11月12日より抜粋)

.. 2015年11月13日 09:04   No.982004
++ 東京新聞 (社長)…1310回       
規制委「もんじゅ運転資質ない」機構に移管など勧告へ

  高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の点検漏れ問題で、原子力規制委員会事務局は13日、現在の日本原子力研究開発機構では安全性が保てないとして、厳格な管理ができる新たな運営者を探すか、抜本的な安全対策を講じるかを文部科学省に求める勧告案をまとめた。同日午後の規制委定例会合で最終的な協議をし、勧告する。
 勧告案では「機構はもんじゅの運転を安全に行う主体として必要な資質を有していない」と指摘。その上で、「もんじゅの運転を安全に行う能力を有すると認められる者を具体的に特定する」か、「もんじゅのリスクを明確に減少させるよう、あり方を抜本的に見直すこと」を、半年以内をめどに明らかにするよう求めている。
 もんじゅをめぐる状況が抜本的に改善されたと規制委が納得する内容を示さなければ、廃炉を意味する設置許可の取り消しに発展する可能性がある。 (中略)
 規制委による勧告は、12年9月の発足以来初めて。勧告に強制力はないが、文科省は回答する義務を負う。
     (11月13日東京新聞夕刊1面より抜粋)

 その後の記事

 もんじゅ勧告内容を決定 規制委、廃炉の可能性も

  原子力規制委員会は13日の定例会合で、日本原子力研究開発機構による高速増殖炉もんじゅ(福井県)の運営は不適当として、新たな運営主体を見つけるよう馳浩文部科学相に求める勧告を決定した。規制委が納得する運営主体を見つけられなかった場合、1兆円超の国費を投じたもんじゅは廃炉となる可能性がある。
 もんじゅは国の核燃料サイクル政策の中核施設と位置付けられており、政策にも大きな影響を与えそうだ。
 規制委の田中俊一委員長が午後、文科省を訪ね、馳浩文科相に直接、勧告書を手渡す。文科省は当初、文科相と田中委員長の直接面会を拒否していたが、13日になり一転、面会を決めた。(共同)
    (11月13日 TOKYO WEB 14時07分より)


.. 2015年11月16日 10:33   No.982005
++ 東京新聞 (社長)…1311回       
原電 敦賀2号機再稼働へ躍起 活断層認定 顧みず
  規制委に審査申請 2度「クロ」判定不服 申し入れ書20回以上提出
  大手電力 見放せず 経営不安 政府の「推進」頼み
  多額支援に疑問の声も 1号機に続き2号機廃炉なら債務超過も

  日本原子力発電(原電)が、敦賀原発2号機(福井県)の再稼働に向けて新規制基準に基づく審査を申請した。直下に活断層の存在が認定されている原発の再稼働申請は初めてだ。原電は、大手電力各社が出資する原発専業会社。この無謀のように見える申請をしたのは、再稼働の可否が同社の存亡を左右するからだ。だが、活断層の疑いがある限り、会社の延命を優先して原発を再稼働することに、国民の理解を得ることはとうていできない。(中略)

  《デスクメモ》 同じ福井県にある高速増殖原型炉「もんじゅ」は、核燃料サイクルの要とされているが、存続の危機にある。原電も、各電力会社をつなぐ要のような会社だ。この2つが、つぶれると強大な原子力ムラは大きなダメージを受けるだろう。今後の原発政策をめぐる激しい闘いが繰り広げられている。(国)
      (11月13日朝刊「こちら特報部」より抜粋)


.. 2015年11月16日 10:41   No.982006
++ 毎日新聞 (課長)…174回       
東芝子会社1600億円損失 米ウェスチング原発事業価値下げ

  東芝の子会社である米原子力大手「ウェスチングハウス(WH)」が2012〜13年度の2年間で原発事業に関連する資産価値を引き下げ、計13億ドル(約1600億円)の損失を計上していたことが12日、分かった。原発の新規建設事業の低迷が主因だ。不正会計問題で業績不振が鮮明になった東芝グループで、主力事業である原発ビジネスの先行き不透明感が高まった格好だ。ただ、親会社である東芝は関連会社の損益を反映させる連結決算で、WH関連の損失計上を見送った。市場からは「適正に反映すべきではないのか」との声も上がっている
 WHが行ったのは「減損処理」とよばれる会計処理。特定事業の収益力が低下した場合、会計上、その事業に関連する資産の価値を引き下げて、損失を計上する必要がある。
  東日本大震災で原発事故が起きた11年3月以降、電力会社などが新規に原発を建設することを控えた。このため、WHは原発の新規受注を得られず、将来の収益見通しを引き下げる必要に迫られ、減損処理で12年度に約9億ドル(約1100億円)、13年度に約4億ドル(約500億円)の損失を計上。両年度ともWHの決算は最終赤字だった。
 しかし、東芝は両年度の連結決算でWHの損失を反映せず、これまで、WHの赤字決算も公表してこなかった。(後略) 
   (11月13日より抜粋)


.. 2015年11月16日 11:31   No.982007
++ 東京新聞 (社長)…1312回       
原発ゼロまで運動

     東京都中野区の介護ヘルパー 水越淑子さん(55)

  原発を減らさないと子や孫の世代に申し訳が立たない。「もんじゅ」に多額をつぎ込んできたが、点検漏れなどで民間企業ならとうに淘汰(とうた)されている状況。声を上げ続け、廃炉に持ち込みたい。

     東京都江戸川区の会社員 服部至道さん(40)

  今も10万人以上の福島県民が避難生活を送っていることを常に考え、寄り添いたい。まずは一つ一つの原発の再稼働を遅らせる。子どもたちの未来のため、原発がゼロになる日まで運動し続ける。
        (11月14日1面「金曜日の声・官邸前」より)


.. 2015年11月17日 08:32   No.982008
++ 毎日新聞 (課長)…175回       
国の方針に危機感/「みなし仮設住宅」支援打ち切りにがくぜん
  原発事故避難者ら権利求める会結成

  東京電力福島第一原発事故の避難者らが「『避難の権利』を求める全国避難者の会」を結成した。10月29日に参院議員会館で開かれた集会には約130人が参加。「避難者を消そうとする政策が進んでいる」と危機感を訴える意見が出された。参加した避難者の声を紹介する。
 福島市から札幌市に自主避難する中手聖一さん(54)が共同代表に就任。中手さんは「これからも避難できる選択肢を残していくことが大事だ。避難の権利を実質的に保障させる立法、施策を政府に働きかけたい」と運営方針を明らかにした。
 今後取り組む重点課題に掲げたのは、移住・保養▽住宅保障▽健康・医療▽避難者の実態把握▽全国的なつながり作り??の5項目。(中略)
  避難指示区域内外からの避難者のほか、やむなく帰還した人も入会できる。申し込み、問い合わせはhinannokenri@gmail.comまで。
    (11月13日より抜粋)


.. 2015年11月17日 08:44   No.982009
++ 愛媛新聞 (小学校中学年)…16回       
再稼働反対伊方原発議員の会 30キロ圏6市町に住民説明会要望

  四国電力伊方原発3号機(伊方町)の再稼働問題で県内外の地方議員でつくる「伊方原発再稼働に反対する全国自治体議員の会」は16日、原発30キロ圏6市町の首長や議長に住民説明会の開催などを申し入れた。
 鬼北町と東京都杉並区の2議員が提出者になり、25都道府県の自治体議員189人が賛同した。
 八幡浜市ではメンバーら7人が市役所を訪問。「住民への説明責任を果たすことは当たり前」「市民の意見を聞く市政運営をしてほしい」などと訴え、大城一郎市長宛ての要請書を市の担当者に手渡した。
 趣旨に賛同する紹介議員がいる八幡浜市、大洲、宇和島、内子の4市町の議長に請願書を提出。西予、伊予両市の議長には陳情の形で申し入れた。会は県や伊方町にも同様の趣旨の申し入れを行っている。
    (2015年11月17日より)



.. 2015年11月18日 08:18   No.982010

■--東海第二原発
++ 山崎久隆 (社長)…565回          

.「東海第二原発」の運転延長をしないように求める
 |  申し入れ行動が行われた
 └──── (たんぽぽ舎)

 東京新聞11日付の情報で、「東海第二原発」の運転延長をしないように求める申し入れ行動が行われた。

東海第二原発・運転期間40年 市民団体「延長申請しないで」
                      2015年11月11日東京新聞
こちら

 「脱原発ネットワーク茨城」など市民団体22団体が原電に要請した。要請書では40年を超える運転を「危険」とした上で「重大事故につながる可能性がある運転延長や実験は許されない」と主張している。運転延長を原子力規制委員会に申請せず、新規制基準に対する適合審査の申請取り下げも要望している。

  東海第二原発は、東日本大震災で被災した原発の内の一つであり、海水ポンプも一部が水没し、非常用ディーゼル発電機と外部電源が一部機能したので福島第一原発事故のような破壊には至らなかっただけで、本質的には同じ欠陥を抱えている。新規制基準では原則40年運転と定めている以上、2018年にはそれを超える原発に多大な費用を掛けて補修や審査をする意味はない。
  東海村には他にも東海再処理工場や核燃料施設が多数あり、それらが複合して災害を拡大させる危険性もあり、できる限り早く安全対策をしていかねばならず、そこで東海第二原発を稼働させるなどといった選択肢はあり得ない。

.. 2015年11月13日 08:04   No.981001

++ 広瀬隆 (中学生)…41回       
来年4月 電力自由化「原発の電気は買わない」大キャンペーンを
 └──── (作家)
 
    【人民新聞 1565号  2015年11月5日号】掲載より
来年4月から電力自由化によって、私たち消費者が電力会社を選べるようになります。これは脱原発への大きなチャンスです。電力消費量は圧倒的に企業が多いのですが、電力会社の企業利益は、7割が一般家庭からとなっています(2012/05)。東京電力に至っては、9割を占めているのです。理由は、家庭への電気代が高く設定されているからです。
 私たちは高い電力を買わされているのですから、安い新電力への切り替えは大きく進むはずです。実際、東京新聞によると、「電力会社を変えたい」と答えた人が64%(3月時点)です。さらに、愛媛県において69.3%の人が再稼働に反対している、というアンケート結果が示されています。つまり、再稼働に反対している愛媛県民が四電から新電力に切り替えれば、四電の利益は37%激減することになります。だから四電は、原発を再稼働して利益を確保しようとしているのです。
 新電力事業者は、各電力会社の管内ごとにhttps://enechange.jp/ に記載されています。ただし、「イーレックス(株)」は、原発メーカーである東芝・日立が主要株主になっているので、要注意です。
 「原発を動かそうとしている電力会社との契約を破棄して、原発を使わない新電力へ移行しよう」という一大キャンペーンを展開すれば、大きな圧力になることは間違いありません。
 さらに、既存の電力会社から電気を買っている企業に対しても、「なぜ原発を再稼働しようとしている四電から電気を買い続けるのか?」という働きかけを行うことも可能です。
 電力自由化は、原発を止める大きなチャンスです。これは、勝てる闘いです。
★電力会社の収益構造(表から抜粋)
販売電力量      電気事業利益
家庭:企業 家庭:企業
東京 38:62       91: 9 
四国 41:59 54:46

※「電力自由化で原発と電力会社を葬る!!」第1回(5回シリーズ)
     日 時:2015年11月28日(土)18時より20時
     お 話:広瀬 隆(作家)


.. 2015年11月13日 08:31   No.981002
++ にしざきやよい (中学生)…43回       
スピーチ、機を逸し、チャンゴに踊る国会前でした。
 |   10月30日第171回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア )

 毎週のご挨拶、関電前の行動も定着してきました。今回人数は、7人と少なかったけど。最近、これは、人数では無いなぁとつくづく思います。人数少なければ、それだけ、個々の本気度が伝わるし、多人数で、1回より、少人数でも毎週毎週の方が、向こうさんも忘れる事が出来ないもんね。というわけで、短いながら関電前を終え、官邸前へ。
 と思ったら、テント脇で事件勃発!Kさんに渡す分のビラと東電前のポスターが行方不明。皆んなに確認するも誰も知らず、結局たんぽぽの事務所に置いてきてしまった事が判明。Yさんが取りに帰ってくれる事に。先週は幟が足りなかったし、荷物は出る時に良く確認しないとね、と反省、反省。
 さて、今日も官邸前、国会前とスピーチのハシゴしようと思ってたのですが、なんか気後れしてしまってウロウロするばかり。どうしようかと歩いていたら、チャンゴのグループ側にきてました。「こんばんはー」と入って行くと、小さいタンバリンみたいな太鼓を貸してくれた。チャンゴ(太鼓)と鐘(正式名称忘れてしまいましたm(__)m)の賑やかな輪の中で、自己流でたたきながら、ぐるぐる回ったり飛び跳ねたり、ジャンガジャンガ、ぐるぐる、ジャンガジャンガ、ぐるぐる、だんだん息が上がってきた。そろそろ限界、というところで、じゃぁんじゃん、じゃぁんじゃんで一息、はぁ気持ち良かった。と遊んでいる内に、19時50分!。しまった、ビラ配りに行かなくてはということで、スピーチ出来ないまま時間切れ。でも、実は、出来なかったんじゃなくて、したくなかったんだな。
 私の場合、スピーチは結構ハードル高くて、「許せん!」だったり、「なんでこんな事が‥」だったり、「これは知ってもらいたい」なんて思いが、バァーって湧き上がった時じゃないと出来ないんだよね。
 今回は考えすぎて、機会逃しました。次回は、気分盛り上がるといいなぁ。


.. 2015年11月13日 08:38   No.981003
++ 木村雅英 (大学院生)…119回       
情報隠蔽名人の原子力規制委員会(毎日新聞11/11夕刊から)
 |  福島事故の資料や原子力安全・保安院の過去データも消してしまった
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その73
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  「黒枠白抜き」隠しを何度も指摘してきたがそればかりではない。原子力規制委員会は情報隠蔽名人、情報消滅名人だった。
 毎日新聞11/11夕刊「特集ワイド:原子力規制委・規制庁 肝心の情報、やぶの中」が詳細に報じた。
   こちら
以下の隠蔽・消滅情報は、総て同記事からのピックアップ。

○行政文書管理簿を作らずに「点検した」と内閣府に嘘
○電力会社との面談、要旨のみ
 柏崎刈羽原発の審査で「F5断層」が活断層かどうかの議論を、規制庁と電力側と非公開ヒアリングで実施し、A4用紙2ページ程度の議事要旨のみ発表。
 これは、明らかに公文書管理法(行政の意思決定過程などを「合理的に跡付け、検証することができるよう(略)文書を作成」すべき)に違反。
 また、国会事故調査委員会の黒川委員長が従来の原子力行政を「透明性を欠き(電力会社の)とりこだったと指摘し、規制委次長に議事録公開が「すごく大事」と訴えたにも拘らず、公開は議事要旨のみ。
○審査データ、目立つ「白抜き」
 関電が高浜原発の審査で事故時の原子力格納容器内の水素濃度分布の計算方法と試算結果を「白抜き」。規制委が「公開・非公開の考え方の整理を」と問うたが、中国電力など4社が本年6月に「競合会社が有利となると判断した情報は非公開」などと回答し、更田委員があっさり了解した。
○福島事故資料を削除
 発足3年を翌日に控えた9月18日、規制委は旧保安院などから引き継いだ大量の資料をホームページ(HP)から削除した。福島事故の資料も消えた。
 規制委広報室によると、HPの容量制限が理由、「原則として掲載後3年を過ぎた後、削除」というHP利用規約、田中俊一委員長にも相談。掲載後約1年半だった、1960年代からの原発トラブルのデータベースも「データが多く、情報が古い」と同時に消した。
 この削除方針は政府では異例だ。規制委は「削除した資料は国会図書館のHPで見られる」と訴えるが、図書館HPに移ったデータベースは検索機能を失い、使いにくくなった。
 科学ジャーナリストの添田孝史さんは「図書館HPはグーグルなどで外部から検索できず、事前に存在を知らない限り探せない。それに福島事故は重大性から見て資料を永久保存すべきだ」と批判する。
 「原発の安全は国と電力会社におまかせ」と言えた時代は福島事故で終わった。今の原発行政が世論の納得を得るには、最大限に情報を公開するしかないはずなのだが。


.. 2015年11月16日 10:26   No.981004
++ 西堂いづみ (小学校低学年)…5回       
沖縄・辺野古新基地を作らせない闘いに参加した人からの驚きのメール
 |  海上保安庁の隊員に首を絞められて体調最悪
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○タイトル『市民延べ27人拘束 辺野古、陸海で抗議行動(琉球新報から)』
 毎日と言っても良いほど沖縄の翁長県知事の頑張りと反対派市民団体の抵抗の姿が報道されています。
 11月12日には辺野古海底調査が4ヶ月ぶりに再開し、周辺の海上には反対派のカヌー10数艇が出て抗議。安次富浩代表が「調査再開は不当だ。大義は沖縄側にあるので、屈せずに声を上げ続ける」という話が東京新聞に13日掲載されました。
 同日の社説には米軍キャンプ・シュワブの工事用ゲート前には早朝から民が集まってくる。お年寄りが多いとありました。そして強制排除に加わった警視庁機動隊らと合わせて、どれほどの暴挙がまかり通っているかが書かれています。
 また地元の琉球新報 こちら には名護市辺野古の新基地建設で13日早朝、米軍キャンプ・シュワブゲート前に座り込む市民ら約70人を機動隊約100人が排除した。その後、工事車両用ゲート前からトラック4台、重機を積んだ車両1台など約25台の工事関係車両が基地内に入った。
 市民らは「違法な埋め立て工事を許さない」と訴えた。という記事が掲載されています。
 そして県知事の夫人・樹子さんが7日に辺野古の座り込みに参加したと、13日東京新聞の「本音のコラム」にありました。
○私の友人が内地から度々辺野古ブルーの隊員として参加しています。今月も止むにやまれぬと言って、3日から参加しています。13日に私は座り込みに沖縄のお爺、お婆が多いという記事と知事夫婦の決意の記事を読み、泣けると彼にメールを送りました。その返事に驚愕!「12日に海保とのバトルで首を絞められ体調は最悪です。スタッフに付き添われて名護の脳外科にきています。吐き気がして真っ直ぐに立てません。今回は10回カヌーに乗りました。」という内容です。
 その日、金曜官邸前抗議に参加するための準備に集まって来ていた仲間にそのことを伝え、そこにいた人たちの驚きと精一杯の知恵を彼に伝えるべく、「診断書を取れ!」「現場確認の記録と証言者を確保しろ!」「それまで帰って来るな!!」とまで書いて自分たちが安全地帯にいながらエールともつかないメールを彼に送り返しました。

.. 2015年11月16日 10:51   No.981005
++ 西堂いづみ (小学校低学年)…6回       
○その後、官邸前に行き、いつもの定位置でそこでやはりほぼ毎回会う女性に彼のメールの話をすると、彼女が「そうよ!私も去年、沖縄に行ったけど、その時だってスゴかったよ〜、暴力的と言おうか、海保は捕まえた人をわざと顔を海に突っ込んだり、その後物陰に引きずり込み、ボコボコにするんだから」と興奮して話し始めました。続いて「その時にボートに乗る事が出来たんだけど、一緒に行ってくれた人からキョロキョロ辺りを見回したりしないで!と言われたのよ、見張られているんだって」と「下を向いて海を覗いてみたら、まあ〜その海の綺麗なこと!!」「なんでこんな綺麗な海にコンクリートなんか沈めるんだろうと思ったら胸が苦しくなっちゃって陸に上がってから友達の胸を借りて号泣しちゃったの、もうはらわたから泣いたよ」と話してくれました。
 彼女の話と、毎回辺野古ブルーに参加している彼の話と符合します。
○「何しろ数倍も違う馬力の海保の船が我々のカヌーに激突してきて、首根っこを捕まえられ、そのまま海に放り込まれるのだ。それから引き上げられて“救助した”ということにするのが奴らのやり口」「海に投げ出されて腕を打ち、まだ痛くて治らない」などなど。
 11日のメールでは「朝6時20分から座り込みに参加、機動隊がきました。山城さんが指揮をとって座り込みの人たちもなかなか善戦しました。今日は8時半ころからカヌーに乗ります。」とありましたので彼の怪我はこの翌日のことです。


.. 2015年11月16日 11:01   No.981006
++ 山崎久隆 (社長)…566回       
.「もんじゅ」の廃炉を決断しない規制委
 |  もはや「死に体」の高速炉計画を廃止せよ
 └────  (たんぽぽ舎)
 
  福井県敦賀市の高速炉「もんじゅ」は、毎年約200億円(2015年度予算は前年よりやや少なく197億円)もの税金を食い潰す施設だ。
 9月から10月にかけて「もんじゅ」についての報道が続いた。報じられた事件は、昨年12月の1万箇所以上にも登る検査放棄(検査しなかったことを指す。ミスなどではない)に続き、最近では「重要度分類」さえも正常に出来ないことが発覚したことは前回もお伝えした。2度目の「報告徴収命令」を規制庁が行うことになった。10月21日が期限だという。この命令は強制力があり、従わない場合は罰則もある。一年も経たずに二回というのも前例がないことも含めて、これは驚くべき事態なのだが、まともに報道されているとは言い難い。
 数少ない報道の一つ、10月1日付け福井新聞は見出しで「もんじゅ機器分類誤りで報告命令 原子力規制委「異様、奇っ怪」(2015年10月1日午前7時00分)と報じた。
 「異様、奇っ怪」という言葉は更田規制委員から出た言葉だという。「保安検査で見つかった違反に報告徴収をかけるということはあっても、中身が分からず報告徴収せざるを得ないというのは検査の歴史でも極めて異例。極めて異様で奇っ怪」と記事になっている。
 「これだけ不備が続けば、社会の他分野なら契約解除が妥当。規制委としてもどこかでけじめをつけなければならない」(伴信彦委員)との意見も紹介されているが、むしろ現状は、なぜ開発中止、廃炉の決定を規制委員会がしないのかを追求すべき段階に達している。
 日経も9月30日付の記事で「もんじゅ極めて異常 機器、安全上の分類で誤り多数」と報じている。
 規制委員会は定例会の後に原子力研究開発機構の児玉敏雄理事長と「意見交換」を行った。時事通信の記事はこうある。「田中俊一委員長は「半世紀以上の歴史の中で負の遺産があり、これを整理するには労力がかかる。限られた予算をどう配分していくかの議論が必要だ」と指摘。児玉理事長は「選別が必要。コスト意識を持って無駄を省く」と組織再編を進めていく考えを示した。」
 のんびりして緊張感のないやりとりに、機構と規制委の癒着を感じる。田中俊一委員長は原研東海の所長だった。旧古巣の不祥事ということになる。一方、植松敏夫理事長は三菱重工の副社長だったので、こちらは旧古巣の作った設備の不祥事ということになる。
 結局、責任者が集まっても責任ある答えは出さず問題を又しても先送りしただけだ。本当に「負の遺産」などと思うのならば、もはや巨額の税金を投入して何もしない、といった選択はあり得ない。もちろん再起動もあり得ないのだから、可能な限り早く安全に解体することを考えなければならない。幸い核加熱はわずかな時間しか行われていないので放射化も40年も使った原子炉より遙かに少ないのだ。

.. 2015年11月16日 11:13   No.981007
++ 柳田 真 (大学生)…96回       
近藤誠さん―3つの思い出
 |  原発反対でやってくるすべてのグループ・党派を
 |  受け入れるおおらかな考え
 |  がん患者の望月彰さんの見舞いで、わざわざ東京に見えた
 |  たんぽぽ舎の学習会で講師を務められ、熱弁
 └────  (再稼働阻止全国ネットワーク・たんぽぽ舎)

1.近藤さんには、3年前(2012年)の秋、再稼働阻止全国ネットワークの発足集会に当たり、共同代表(7人のうち1人)に斉間さんとともになってもらったこと(感謝)。
 四国電力伊方原発のゲート前の「いちいち行動」でマイクを握って精力的に演説されていたこと。
 最近では、東京新聞の名物頁・「こちら特報部」の大型コラムに随時執筆されていたこと。たんぽぽ舎の日刊メールマガジンに貴重な原稿=「原発が停止して良かった7つのこと」の文章を寄稿してもらったこと。伊方の家を快く受け入れてもらったこと。などなどが思い出されます。
 原発廃止一筋・まっしぐらにやってみえた人柄と運動人生に心から敬意を表します。

2.近藤さんの反原発運動の考えの中で、「原発反対でやってくるすべての勢力・党派・個人を受け入れられる考え」「実際に受け入れられたこと」は特筆すべき点だと思います。
 支配階級の巧妙な分断政策があり、また、闘う側の主体の未成熟もあって、残念ながら日本の運動には「おおらかに連携して巨大な敵に立ち向かう」考えが全く不十分です。しかし、近藤さんは過激派と嫌われる学生グループの講師や挨拶の依頼に対しても、“原発反対でやってくるすべての人々を受け入れる”大きな気持・度量でのぞまれて、講師も挨拶もひきうけられていた。と推察されます。
 なかなか実践できることではありません。私も“原発は(原爆も)人類を滅亡させる最大のもの”ととらえて、原発反対でやってくるすべての人々―保守でも、右翼でも、自民党でも―と手をたずさえる度量と力量を身につけたい―近藤さんの考えと生き様をみならいたい―と思います。


.. 2015年11月17日 08:04   No.981008
++ 柳田 真 (大学生)…97回       
3.ガン患者の望月彰さんを見舞いにわざわざ東京へ上京してみえた。
 たんぽぽ舎運営委員で、JCO臨界被ばく事故追及の運動の先頭で活躍した望月さんを見舞いにわざわざ上京してみえた厚情も忘れられません。
 2009年早々、本人も病気を抱えながら、東京にみえて、千葉市の望月家で、たんぽぽ舎の7−8人と共に「望月―近藤見舞対談」が実現しました。こういう激励のやり方もあると教わりました。
 この時の陰の功労者は、いま沖縄にみえる竹野内真理さんです。
  (望月さんは2009年3月5日亡くなられました。享年70歳)

4.たんぽぽ舎の学習会=いろりばた会議で講師として熱弁。(2009年3月1日)
 当時のいろりばた会議ニュースが、近藤誠講師の学習会の内容を報じていますので、その小目次を紹介します。
  …… 2009年3月1日開催した第139回いろりばた会議で、伊方原発反対運動のため現地に引越しした南海日日新聞記者近藤誠さんの講演。
  テーマは『原発と活断層問題―真実はこちら側にある!−』
 話の要旨 イ 愛媛県の特産
      ロ 愛媛県と東京都の意外な接点
      ハ 横紙破りをしなきゃ原発は止められない
      ニ 四国電力も恐れる反対派五人組(娘)
      ホ 耐震指針のない安全審査
      ヘ 魚の大量死は原発が影響
      ト 活断層問題−伊方は大変
        以下略

5.斉間淳子さんが、この度、多田謡子反権力人権賞を受賞されることになった。
 この賞は伊方原発反対運動を困難な中で力を合わせて造ってみえた3人―斎間さんの夫=故斉間満さんと故近藤誠さん3人に授けられた賞だと思う。
 伊方原発の廃炉決定をみないで残念にも亡くなられた近藤誠さんの遺影に、ごく近い将来、私たちは「伊方原発は廃炉だと決定した」を何としても届けたいと思う。みんなで知恵と力を出し合おう。


.. 2015年11月17日 08:10   No.981009
++ 木村雅英 (大学院生)…120回       
誰よりも電力会社を信じ計算結果のチェックをしない規制委
 |  〜保安院より安全審査が後退〜(毎日新聞11日夕刊から再)
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その74
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 前回に引用した毎日新聞11月11日夕刊
 「特集ワイド:原子力規制委・規制庁 肝心の情報、やぶの中」には
 もう1つ重要な指摘がある。
 こちら

  規制委(規制庁)が「計算ミスの有無を調べない」ということだ。このことは、私たちが川内原発の審査について国会院内ヒアリングで追及した時にも、規制庁PWR担当がただただ九電の報告を受け入れて答えるのみで、計算の中身の理解もチェックも全くできていないことを何度も私たちは確認した。
 この審査実態からも「適合性審査に合格しても安全とは言えない」(田中委員長談)のは当然であることがよく分かる。

(以下は記事から)
 規制委は昨年5月に「大量の計算を含む申請、たとえば耐震強度評価計算などの(中略)再計算はしない」と決めた。平たくいえば「計算ミスの有無は調べない」との宣言だ。
 「(ミス防止など)品質保証は電力会社の責任。規制基準には各社の品質保証体制を調べる項目があるので再計算は不要」と規制委は言う。
 だが(旧原子力安全委員会事務局で技術参与を務めた)滝谷紘一さんは「旧原子力安全委や保安院は全部ではないが再計算していたし、電力会社とは別の計算プログラムを使って計算の妥当性を確認もしていた。確認は意図的ごまかしへのプレッシャーにもなっていた。検算しないのは安全審査の後退だ」と憤る。
 原発関連の計算ミスは以前から多い。昨年8月にも関西電力が「高浜原発で計算を誤り、想定する津波の高さを約2メートル低く算出していた」と規制委に報告。その分、防潮堤をかさ上げする事態となった。担当者が気づきながら10年以上隠蔽(いんぺい)した例さえある。

◆過去に発覚した原子力関連の主な計算・設計ミス
2005年 日本原燃が核燃料再処理工場など計4施設で設計ミスと発表。旧原子力安全・保安院の指摘で発覚
 07年 日本原燃が核燃料再処理工場で耐震強度計算ミスを発表。日立エンジニアリング(当時)が計算。1996年に気づいたが隠蔽
 08年 東京、中部、中国、東北、北陸、日本原子力発電の6電力などが地震時に配管にかかる力の計算ミスを発表。影響原発17基
 10年 東電が福島第1、第2原発の耐震安全性評価に誤りと発表
 11年 四国電が伊方原発起動変圧器の耐震評価で計算ミスを発表
 11年 北海道電が泊原発で津波評価と地震動評価に誤りと発表
 11年 日本原燃が核燃料再処理工場などの耐震安全性評価でミスと発表


.. 2015年11月18日 08:10   No.981010

■--脱原発川内テント
++ E (幼稚園生)…4回          

脱原発川内テント通信(10月9日)
 |  10月11日より「ゲート前ハンスト・座り込み行動」
 
 10月11日から川内原発ゲート前でハンストが始まります。直前となってしまいましたが、参加を希望される方(途中からでも)は、交通費支援もありますから、090-5339-2243(江田)までご連絡を。行動内容については添付チラシをご覧ください。
川内テントの修復作業は、各メンバー居住テント、「再稼働阻止」の大看板の再建に始まり、ようやく大型テントの再建が本格化した状況です。
 再建にご協力頂いた皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
 さて、1号機の再稼働後、ひと月経ちましたが、この間、大規模な煙の発生(灰色→白)や、夜中のゴロゴロという怪音、怪光がありました。
 その都度、発電所の広報や警備に問い合わせるのですが、そうしたことは確認されていませんとか、トラブルはありませんとか、木で鼻を括ったような返事しかないのです。
 要するに2号機再稼働を前に情報隠しに躍起になっているというのが本当のところでしょう。
こうしたホットな出来事の糾明も、毎朝8時から9時に欠かさず続けているゲート前抗議の大事なテーマとなっています。
.. 2015年10月15日 09:29   No.968001

++ E (小学校低学年)…5回       
川内テント通信(10月14日) ―ハンスト4日目―
今日はゲート前ハンスト4日目、昨日、一昨日に続き天気は上々。一昨日は制服向上委員会の少女達が訪れ、昨日は関西大と西南学院大学の学生たちも仲間に入りゲート前はおおいに盛り上がってきた。
また、東京や福島など様々なところで連帯のハンストが行われているという嬉しい知らせが寄せられている。ハンストのみならず寄せ書き、歌や踊り、リレートークで日頃の思いをアピールなど、「多彩な意思表示」がこの連続行動のポイントだ。3・11の向原さん熱唱の「座り込め!ここへ」、学生たちもよく知って大合唱。この歌は辺野古のたたかいで流行っているという。「カンショ踊り」は経産省前テントひろばでお馴染みだ。会津出身鹿児島の城さん手ほどきの「カンショ踊り」。
 極めつけは「ゲート前のジャンヌ」こと水俣の西村さんの「反原発版オッペケべー節・原発は人ば殺して金儲け!」だ。しかし残念ながらその様子を動画ではお送り出来ない。残念。
脱原発川内テント

.. 2015年10月16日 09:53   No.968002
++ I・K (高校生)…69回       
テント日誌10月18日(日)
 |  経産省前テントひろば 1499日
 |  伏され、隠されている原発情報の多い事に驚く
 
 今日は昨日と違って天気もよく暖かかったので人通りも多かった。
 10時過ぎテントにつくといつも寄ってくださるサイクリングの人たちが、泊まり明けのTさんと話していた。そしてテントの写真を撮ってフェイスブックにアップしたとタブレットで見せてくれた。時代が変わったことを痛感する。
 午後には、自分も当事者になっていると言う浦安の女性が来て、冊子「アヒンサー」・肥田舜太郎先生のCD・お菓子を差し入れてくれた。
 彼女は郵便局に勤めているそうで、台湾などに送った品物が、食べ物だけでなくおもちゃのようなものまで返却されてくることがあると言っていた。
 日本からのものはみんな汚染されていると思われているらしいとのこと、食品の輸入禁止のことは報道されているけれど、そんな事実は初めて知って驚いた。
 こんな状態なのに原発再稼働してしまったなんて信じられないとの思いは共通で彼女とM子さん意気投合し、原発のことなど長時間話していらした。
 今日は靖国神社秋の例大祭だそうで右翼の街宣車が何台かいつものように悪態をついて通ったが、実害はなかった。
 3時過ぎ、革マル派のデモがテント前を通った。安倍政権をたおせ!9条守れ!などなど言っていることは私たちと同じなのだけれど…
 あまりの厳重な警備に驚き、税金の無駄遣いではと思うけれど、彼らのために特別の予算が組まれていると聞いて更にびっくりだ。
 4時頃、人が増えたので失礼して帰路に着く。


.. 2015年10月22日 09:47   No.968003
++ I・K (大学生)…70回       
テント日誌10月22日(木)
   経産省前テントひろば 1503日
   お土産にみかんをいただいた
 
 昼過ぎまで秋晴れの穏やかな天気で気持ちよく座っていられたが、2時過ぎて太陽がビルのうしろに隠れて急に冷たい風が吹き薄ら寒くなった。
外務省周辺のけやきや銀杏が日に日に色づいて秋の深まりが感じられる。
 今日は、浜岡原発差し止め19回目の控訴審があった。
Y子さんが傍聴に行くと寄ってくれた。3時少し前裁判所の方から「浜岡再稼働許さない」と書いた赤い幟を持った一団がシュプレヒコールをあげながらやって来て「テント頑張れ!」と言ってくれた。
テント前でミニ集会をし、記念撮影をして報告会に向かって行った。
 裁判では、河合弁護士の「日本と原発 4年」のダイジェスト版を上映、不可能な避難についての立証、福島の実態などを訴えたそうだ。
 代表の女性が「負けても負けても闘って最後は勝つ」と力強いスピーチをした。
テントからもSさんが26日に向けての心構えなど話す。
お土産にみかん一箱を頂いた。時々来てくださるIさんも傍聴したそうで、みんなが去った後も残って話して行かれた。
 一人で真っ先に原発事故による損害賠償訴訟を起こした人が、28日公判だそうで裁判傍聴に来てくださいと寄ってくれた。
 今「原発をとめるアジアの人びと」を読んでいる。その中に韓国プアンの核廃棄物処分場反対運動のことが書かれていた。プアン郡民は機動隊と対峙しながら街のメインストリートの路上を「反核民主広場」と名づけ2000〜3000人のキャンドル集会を毎晩200日続けたと言う。そして住民投票により勝利したそうだ。
 それを行うに当たって、日本の巻町の自主住民投票を参考したと読んで嬉しかった。この闘争では、ほとんどすべての住民が自ら立ち上がってみんなが主人公だったとある。
 今の政権に、私たちの声がなかなか届かないのでテント前では悲観的な話題が多い。事故後4年半以上過ぎて周りの人たちは何事も無かったように生活しているように見えるとか。反原発に無関心な人たちにどう広めたら良いのだろうと悩みは尽きない。
 でも時々自分からテントのチラシを取っていってくださる人、わざわざカンパしに来てくださる人、頑張ってと言って通る人もいるのに少し救われる思いだ。
 あきらめないで反原発を言い続けないと、と思う。


.. 2015年10月27日 10:24   No.968004
++ 柳田 真 (大学生)…94回       
不当判決!残念な判決 糾弾!
 |  テントを撤去せよと1日2万円なにがしを払え・判決
 |  今後、最高裁へ上告する 非暴力・不服従で闘う
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◎10月26日(月)東京高裁(3人の裁判官)は、多くの傍聴者の見守る中で、裁判長はたった30秒位で「却下する」「費用は被告が払え」と述べてすぐ、3人揃って退廷した。法廷(約100名)は、「不当判決だ!」「判決の理由をいえ」の怒りの声が一斉にあちこちからおこった。かなりの時間、抗議活動が法廷内で続いた。

◎東京高裁(地裁も同じ建物)の門の外では、多くのノボリ旗を立てた支援者(約100名)が不当判決糾弾!再稼働を許さないぞ!テントを撤去させないぞ!テントを守るぞ!非暴力・不服従で闘うぞ…と声を上げた。

◎そのあと、衆議院第2議員会館会議室で報告集会が開かれた。主な発言者は、テント応援団の鎌田慧、河合弁護士、正清太一、淵上太郎、福島の女たち(橋下あき、渡辺みよ子)、佐藤弁護士、大口弁護士。

◎テントを全力で応援してきた・たんぽぽ舎として柳田も発言し、3点を述べた。
 第1、残念な判決だ。予想よりひどい中味だ。せめてお金ゼロにすればいいのに。
    日本の司法(裁判所)のひどさ、本質が出た判決だ。
 第2、テントは4年1ヵ月=1500日がんばって闘った(英雄的な闘い)。
    公有地にテントを建てて闘う実例をつくった。全国へ広めた。(石川県でのテント、富山県地裁前でのテント、福岡九電前のテント、鹿児島県川内原発海岸のテント、沖縄のテントなど)
    そして、公有地にテントを建てる理由は、憲法21条の「表現の自由」であり、かつ、国民の持つ抵抗権だと、2つの面で理論づけた(内藤教授)。この意義は大きく広い。
 第3は、テントはたんぽぽ舎と共に、原発再稼働阻止全国ネットワークを3年前につくり、2年前には東京電力本店合同抗議(毎月第1水曜日に東電本店抗議行動)をつくった。この2つの重要な組織と闘いは反原発運動の中で今、大きな役割を果たしている。
    テントを撤去させない、さいごまでがんばってねばりづよく闘おう。

☆当日のもようは、「テント日誌」に詳細が載ります。ご参照下さい。
☆(補足)…1日2万円なにがしゆえ、1500日をかけると、3500万円くらいになる見通しと弁護士は語りました。

.. 2015年10月27日 11:15   No.968005
++ 三上 治 (幼稚園生)…1回       
テント日誌10月26日(月) 経産省前テントひろば1507日
 |  「経産省前テントひろば」設置は福島第一原発事故に対する無責任な
 |   対応と原発再稼働を進める国・経産省への抗議と異議申し立てだ
 |  『本件控訴をいずれも棄却する』これが本日の判決である
 
1.いろいろと憶測されていたテント裁判控訴審の判決であるが、これが結果である。一審よりも高裁の方が訴訟指揮という面においていくらかよかったから、いろいろの憶測も生んだが、これが判決である。
 この線は一番、多く予測されていたことであろうが、僕らは裁判についてはさしあたり最高裁に上告をして闘い続けるしかない。法的な手続きを踏まえて可能な闘いをやりぬくしかない。
 もともと僕らのテントは裁判を予測していたわけではないし、それは国側からでてきたものであり、向こう側から仕掛けられたものである。裁判と関係なくテントは立てられ維持されてきたのであり。その本来の目的を貫徹していくだけである。

2.国側は脱原発の訴えと再稼働に反対する趣旨を持ったテントとテントひろばを排除したいのであり、その手段として法に訴えたのであるが、それは要するに国(経産省)の土地管理が侵害されたとするものである。
 確かに僕らは経産省の管理地にテントを立てているのであるが、それは福島第一原発事故の責任の追及と原発再稼働に反対のためであり、そのためにはたとえ経産省の管理地を侵害したにしても、それはこの目的のためにはやむを得ないことであり、そういう形式的な侵害を超えた目的のために必要と判断しての行為であり、また、憲法でいう表現の自由に該当するのであり、その権利の行使のためには必要ということである。
 国側は「管理地の侵害」を名目にして、僕らの福島第一原発事故の責任追及や再稼働阻止の声を排除したいのであり、そうした表現を排除したいのである。
 福島第一原発事故の国側の責任が明瞭にならず、再稼働を進める行為はそのことを暗に物語っているのである。土地の管理権を盾にして僕らの行為を排除する仕方は権力側の常套手段であり、例えば交通の妨害になるという理由でデモなどの政治的意思表示を排除するのと同じである。
 彼らはそのための法的根拠として表現の自由は公共の福祉によって制限されるという論法を用いているのであり、一審の判決とそこは何ら変わらなかったのである。


.. 2015年11月02日 07:47   No.968006
++ 三上 治 (幼稚園生)…2回       
3.僕らは憲法で保障されている表現の自由がその下位にある法律によって制限されたり、排除されたりする事態に出会ってきたし、今回の裁判でも国側は同じ論法を取るであろうし、司法はそれを承認するだろうと思ってきた。ことはその通りに進んだのであるが、これは憲法も含めて我が国の法が、国家や権力者(支配階級)という上位的存在と結びついているということであり、法が国民の権利としてないことを示している。
 これは僕らが憲法を守れというときに感ずる自己矛盾のようなことにも関係するが、僕らは憲法守れというときは憲法(憲法精神)を生む(創出)ということを言外に含めていることでもあるのだ。憲法について争っても、憲法の存在的な認識というか、理解が政府や官僚たちと違ってしまうことでもある。立憲主義をめぐる論議はこの矛盾的な領域に切り込んだものであり、政府や官僚たちがこれに有効な反論をできないのは彼らの憲法認識に理由がある。僕は通り一片の「公共の福祉論」で逃げるのではなく、そこに踏み込むことを期待したのだが、以前のままだった。
 内藤光博さんが「宿泊型表現活動」という問題を提起し、公共の福祉論という論法に切り込んだが、これに対する反応は以前の論法によっている。僕は最高裁でこの憲法論議を深めて欲しいと思っている。別段、最高裁に期待しているわけではない。
 かつて最高裁の田中耕太郎長官が、砂川判決で裁判中の案件をアメリカ大使と協議するという、司法の独立を踏みにじる行為を演じ、それを誰も咎めなかった日本の司法には不信があるからだ。
 法は国家や支配者という上位存在と結びついていて、統治の道具であるというのはアジア的な法の伝統にあるものであり、僕らはこの厚い壁といつも闘わざるを得ないし、それはいつも自覚している必要のあることだ。

4.テント設置とテントひろばの創出という僕らの行為は福島第一原発の事故に対する無責任な対応とそれにも関わらず原発の再稼働を進める経産省への抗議と異議申し立てとしてあった。
 僕らは再三にわたって述べてきたように、政府や経産省が既存の原発の再稼働を止めるなら、テントを撤去する、その用意はある。
 しかし、政府や経産省や業界が原発の再稼働を臆面もなく進めている状態ではテントを撤去はしない。
 当初の目的と旗を掲げてテントの存続と維持に努めるだけである。テントはテントがここに存在し、維持されるだけで存在の意義を持っている。これについては多くを語る必要のないことだが、その存続のためにあらゆる努力と力を尽くすだけである。

5.裁判とは別にテントはいつもどう維持するかを内在的に突きつけられている。テントの維持が日常的になる時、それは存続が存続状態になっていることだが、僕らには矛盾のようにはねかえってくることがある、僕らは自分の身辺のこと、仕事を中心にしたことで日常を構成している。身辺のことに中心に意識と行為があることは自然なことである。それはまた、習慣的なことである。それに対してテントに関わり、そこに参加することは自然ではないし、習慣的なことではない。それは意識的なことである。この意識なことの継続には絶えず意識を喚起するということが必要であり、結構大変なことだ。それは意志的な行為だが、これが大変である。これは自分の中で考え、問答しながら、テントにかかわることだが、季節の暑さ寒さとの闘いとはべつの精神的な闘いであり、テントの維持はそれで支えられている。そんなことを確認しながら冬の季節に向かうテントの闘いを継続しよう。


.. 2015年11月02日 07:53   No.968007
++ I・K (小学校低学年)…8回       
テント日誌10月28日(水)経産省前テントひろば1509日
  10月26日(判決当日)の様子から

 日曜日と打って変わって風もなく暖かい天気の中、運命は如何にと今日の日程を印刷して12時ごろテントに行く。
 テントにはもうぼつぼつと人が集まり始めていた。しばらくぶりに見る顔もあり皆の緊張が感じられた。
 メディアも何人か来て写真を写していた。
 先日浜岡から届いたみかんを皆さんにお配りする。みかんは甘くてとても美味しかった。
 1時半にOさんが今日の予定などアナウンスして横断幕を持ち、そろって高裁へと向かった。
○高裁前で20分ほどアピール。
 まず被告2人から、続いて福島の黒田さん・亀屋さん・横浜のからの方・浜岡訴訟団の方・たんぽぽ舎の柳田さん・川内原発のそばの久見崎テントのF さん・原発資料情報室の伴さんなどの話があり、傍聴券の抽選に向かった。
 200人以上の参加で外れた方が多かった。
 判決の日なので傍聴できなかった方達にも高裁前で待っていて頂く。
 今日は他の裁判もあったので人が多く傍聴券を頂いて法廷に入るまでに時間がかかった。やっと法廷に入ったら、テレビ撮影が2分ありその間待たされた。
 待っている2分って長いなあと思う。判決は何秒だったろうか?

●裁判長は
 主文
 1)本件控訴をいずれも棄却する。
 2)控訴費用は控訴人らの負担とする。
 とだけ言ってさっさと引っ込んでしまった。
 理由を言え!不当判決だ!と色々声が上がっていたが、私は報告会の準備のため急いで退出した。外には大勢の人が判決を待っていた。そして抗議行動をした。
 後から判ったことだが、30人以上の人たちが法廷に1時間半も残って抗議の声を上げていたそうだ。最終的に裁判長の命令でごぼう抜きにされたとのことお疲れ様でした。
 高裁前行動・報告会のこと三輪さんが録画して下さったのでご覧下さい。
 今日の予定を配るのに私がもたもたしていたので神戸のMさんが手伝って下さり助かりました。
 報告会には予想を超える人がいらしてくださって入れなかった方たち、本当に申し訳ありませんでした。
 テントを大事に思ってくださる方がこんなにたくさんいらっしゃるのに司法に通じなかったのは本当に残念です。

.. 2015年11月02日 09:36   No.968008
++ I・K (大学生)…71回       
テント日誌10月30日(金) 経産省前テントひろば 1511日
   福島の現状を伝える告訴団の集会
 
  今日は福島原発告訴団の「東京第1検察審査会激励行動」と院内集会があった。
 テント経由で集会に行く。テントには判決後から毎日朝早くからテントに来ているMさん泊まり明けの人・いつも応援してくれるNさん・若者が1人。
 12時過ぎて集会に参加する人たちがテントに集り、Yさんが「福島の声を聞け!」の幟を持って参加した。初めに武藤さんが挨拶、ひだん連とは別に個人が参加できる「全国避難者の会」が発足したことなど話された。
 その後、海渡弁護士から第一検察審査会に申し立ている5人の被疑者や訴えの理由などについて説明してリレートークに入り福島の人たちが切実な思いを語った。
 原発事故で一瞬にして幸せな生活が奪われ、家族の分断生活を強いられていること。狭い仮設で隣の人を気遣いテレビの音・子どもの泣き声にも気を使って生活しなければならない。賠償金の格差もあり、福島の人たちは分断されてしまったなどなど。
 最後にテントからKさんが裁判の判決を受けてのテントの現状を話し、協力をお願いした。
 その後皆は院内集会に向かったが、私はテントの留守番で残った。
 院内集会に行く前に寄ってカンパをしてくれた人も多く感謝です。
 オーストラリアに住んでいて2年前にもテントに寄ってくださったという方が来てくれた。彼はオーストラリアでウラン採掘に反対しているとのこと、ウラン鉱山はウランの値が下がり、採算が取れず、今は止まっているが、日本の原発が再稼働され、中国やアジアで原発が作らればウランの値段が上がるだろうと待っている状態だと言う。
 オーストラリアに原発はないが、研究炉があるのでそこから出る廃棄物の処理も問題だと色々話してくれた。
 夕方、院内集会の帰りの人などが大勢テントに寄ってくれて賑やかになった。
5時からの経産省前抗議行動にもたくさんの人が集まってテントの撤去を許さない!再稼働反対の怒りの声を上げた。経産省の人たちに届いたろうか?


.. 2015年11月02日 12:17   No.968009
++ K・M (小学校中学年)…10回       
木幡ますみさん…福島県大熊町議選で2位当選
 |  棄民政策を果敢に跳ね返してくれることを期待したい
 
  夜中の経産省前テントひろばに朗報が入った。
 11月15日の大熊町議選で、木幡ますみさんが定数12人中2位−516票(立候補者は13名)で当選したそうだ。
 この日の昼には、福島原発事故緊急会議のシンポジウム「【総検証】原子力規制委員会の3年間」で、甲状腺がん「多発」の中で強引に進められる帰還政策、労災死亡事故と緊急作業被ばく上限引き上げ、汚染水対策破綻しながら原発再稼働、と福島の厳しい現実の話を聞いたばかりなので、木幡大熊町議の誕生は本当にうれしい。
 9月19日、経産省テント裁判の報告集会のあと、戦争法制の参議院可決を前に国会周りに集まった大勢の人の群れの中をご一緒に歩いたことを思いだした。
 イチエフ事故を無きことにしようとする国や県に対して、木幡ますみ大熊町議員が棄民政策を果敢に跳ね返してくれることを期待したい。
     (テント日誌11月15日より抜粋)


.. 2015年11月17日 08:23   No.968010

■--東京電力は福島原発事故の責任をとれ!
++ 渡辺秀之 (高校生)…58回          

東電の情報隠しは許せない!
 |  放射能汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!
 |  −第26回東電解体!東電本店合同抗議の報告−
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○11月4日(水)、午後5時半から6時半まで、再稼働阻止全国ネット主催の「川内原発再稼働やめろ!」九州電力東京支社抗議行動(JR有楽町駅:有楽町電気ビル前)が行われた。参加者は、約100人。
○引き続き、午後7時から、東京電力本店前で「東京電力は福島原発事故の責任をとれ!東電の情報隠しは許せない!放射能汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!」のコールが鳴り響いた。
 呼びかけは、「経産省前テントひろば」と「たんぽぽ舎」であり、122の賛同団体と共に、第26回東電本店合同抗議行動が行われた。参加者は約120人。
○オープニングコールの後、横須賀の男性から、「自分は東電本店前でプラカードを掲げて、一人スタンディング抗議を実行している。時には、行きかう東電社員と会話することもあり、原発を無くしたいという自分の思いを伝えている。」旨の発言がなされた。
 続いて、日本音楽協議会とジョニー・H氏による「音楽での抗議」が行われ、歌声が夜空に響いた。
 更に、情勢報告として、金曜抗議行動で知られている春橋さんから、東電福島第一原発で10/26に完成した海側遮水壁の抱える深刻な問題(建屋周辺の液状化現象など)、増え続ける放射能汚染水の貯蔵タンクの増設に関わる問題など、事故収束どころか事故拡大になり兼ねない福島事故現場の厳しい状況が紹介された。
 その後、脱被ばく実現ネットなど4団体から、アピール、関連イベント告知があった。
 最後に、ドンパン節(柏崎刈羽バージョン)を全員で歌って抗議行動を締めくくり、午後8時に終了。
 また、カンパが30,300円寄せられました。ご支援、ありがとうございます。
 終了後、10数名の有志による懇親交流会が、近隣の居酒屋でなごやかに開催された。

☆抗議参加者の声
 国民の半数以上が原発再稼働に反対している中、鹿児島川内原発が再稼働し、四国伊方原発再稼働についても愛媛県知事が同意を示した。これは、東京電力が福島原発事故発生の責任企業でありながら、その責任をあいまいにしたままの不誠実な対応が許されていることにある。私は、脱原発・反原発を目指すには、東京電力の責任を明確にし、きっちり責任を取らせることが必要だと思います。そのため、東京電力の責任追及のため、抗議の声を挙げていきます。

☆次回の抗議は、開始時刻を繰り上げて、午後6時30分開始となります。ご注意ください!
 日時:2015年12月2日(水) :午後6時30分−7時30分
 場所:東京電力本店前(東京都千代田区内幸町)
    JR・地下鉄新橋駅徒歩5分、地下鉄三田線内幸町駅徒歩3分
 東電本店前に、ぜひ多くの参加をお願いします。引き続き賛同団体を募集中!
.. 2015年11月06日 11:10   No.978001

++ 吉田照勝 (小学校中学年)…18回       
伊方原発は危険な立地にある、誰もが疑問を持つ
 |  原発事故の責任を取るなら閣議決定したらどうか
 |  四国五十一番霊場、石手寺の仁王門には「集団的自衛権」不用の立看板
 └──── (たんぽぽ舎会員)

  伊方原発3基を現地で目前にすると、何故こんな危険地形に原発があるか誰もが疑問を持つ。
 写真や映像から、地形の危険性の全体像を把握することはできにくい「百聞は一見に如かず」である。
 原発は険しい山、急な岩場、尾根筋の地滑りしそうな国道から180mも海岸沿いに降りていかなければならない。原発の崖上の樹木を伐採していた、ヘリポートを建設しているらしい。原発周辺に平地はなく、福島原発のような広い汚染水タンクの設置場所は見当たらない。もしもの時、全て瀬戸内海に流すしかない。漁業・生活全て壊滅的な事態が予想できる。30キロ圏内の避難計画も具体化できていない。
 伊方原発ゲート前抗議集会は、山肌を背に、88年6月米軍ヘリ墜落で乗員7名が死亡した至近で行なわれた。中央構造線断層帯が敷地北側を走っているところでもある。
 STOP伊方原発再稼動11.1全国集会IN松山「福島をくり返さない」には4000名が集まった。
  菅直人元首相は、「安倍首相が原発事故の責任は政府が責任取ると言っているが、あくまで言葉の問題、本当に責任を取るならば閣議決定することだ」と、安倍首相の無責任の言動を厳しく問いた。
  広瀬隆さんは、「来年の電力自由化で、原発電気を買わない、原発電力会社を兵糧攻めにすること、電力会社と対抗すれば必ず勝てる」と力強く訴えた。
  四国は、お遍路八十八箇所霊場の地お寺が多い。五十一番霊場、道後石手寺の仁王門の仁王像の前には、大きな立看板に「集団的自衛権」不用、不殺生祈りの会、裏門に「人を殺させない・人の話を聞く」不殺生戒とある。
 石手寺住職加藤俊生は「釈迦の教えと平和憲法」を率先して発信し抗議行動をしている、イラク戦争のときは、石手寺に八十箇所寺が集まり、戦争反対を表明した。
 真言宗大谷派は新安保法案を認めないと反対声明を出している。「日本国憲法の立憲精神に反する行為を認めるわけにはいかない。積極的平和主義の言辞の下になんら躊躇もなく進められようとしている。先の大戦に国家体制に追従した人々を戦地に送り出した歴史への反省である。」(佛教タイムス2015,5,28)
  自称平和の党と称する、創価学会・公明党は、戦争法に積極的に賛成、原発再稼働賛成、不殺生の仏陀の理念は見る影もない。宗教家としての資格どころか、平気で嘘を言う、辺野古の人の話しを聞かない安倍首相と同列である。
 「不殺生」を否定し戦争法に積極加担した創価学会は、もはや宗教家のいない仏教宗教心のない集団である。


.. 2015年11月09日 08:00   No.978002
++ 渡辺マリ (小学校高学年)…22回       
質問募集!
 |  11月18日(水)学習会
 |  『戦争は秘密から始まる=秘密保護法は新たな治安維持法=』
 |  お話:青木理さん(元共同通信記者・フリージャーナリスト)
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 青木理さんの学習会開催にあたり、皆さんからの質問を募集します。

○「特定秘密保護法」
 秘密に指定される情報は
  1.防衛 2.外交 3.テロ防止 4.スパイ防止
 何となく自分とは関係ないように思いませんか?
○「日本の公安警察」著者の青木さんは言う。
 ・「大抵の分析は[この法は安倍政権が作って、得をするのは法を恣意的に使える官僚だ?というものだ。これは正解だが、本質は捉えていない」
 「この秘密保護法を作ったのは、事実上、内調(内閣情報調査室)、さらにいえば?警備公安の警察官僚がこの法律を作った?というのが正確な見方だ」
 ・(テロ防止という名目なら何でもあり。原発情報、米軍基地情報…私たちの生活も)
○秘密保護法は新たな「治安維持法」
  こう断言する青木さんの学習会に参加し、一緒に考えてみませんか?
○青木理さんの希望
 質問・応答形式にしたいそうです。
 そのため、皆さんからの質問を募集します。
 皆の前で質問するのは恥ずかしいという方もこの方法なら大丈夫かな、と思います。匿名でも結構です。

.. 2015年11月09日 08:18   No.978003
++ 冨塚元夫 (大学生)…77回       
書評 日本で一番わかりやすい「戦争」の本
 |  雨宮処凛さんの最新刊「14歳からの戦争のリアル」
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

◎おそらく、日本で一番わかりやすい「戦争」の本です。
 雨宮処凛さんが、イラク戦争、太平洋戦争、アフガン戦争で“戦場”を経験した人たちに聞きました、それぞれのリアルが伝わってきます。
 目次をみていただけばきっと読みたくなります。
1.イラクに行った元兵士の告白−元アメリカ海兵隊員、ロス・カプーティさんに聞くイラク戦争のリアル
2.24歳が体験した太平洋戦争−俳人金子兜太さんに聞くあの戦争のリアル
3.戦争の現場で起きていること−ボランティア活動家 高遠菜穂子さんに聞く戦場で生きる人々のリアル
4.戦争を終わらせる方法−紛争屋 伊勢崎賢治さんに聞く各国紛争地のリアル
5.月収13万円、料理人、派遣先・イラク−ジャーナリスト安田純平さんに聞く戦場出稼ぎ労働のリアル
6.徴兵拒否でフランスに逃げた若者−亡命者イ・イェダさんに聞く韓国徴兵制のリアル
7.集団的自衛権ってなに−元自衛官 泥憲和さんに聞く自衛隊のリアル
8.女優が見た戦争−女優 赤木春恵さんに聞く戦争のリアル

◎「おわりに」から抜粋
  「昭和17年に似ている」最近、新聞記者の人と話していて、そんな言葉を聞いた。現在70代後半以上の女性から、このところやけに聞く言葉だという。
 昭和17年。1942年。その前年12月に真珠湾攻撃があり、戦争が始まった。17年当時、戦争は「この国に住む人にはあまり実感がないもの」だったようである。
 残念ながら、・・「戦争が実感のない、遠い国のもの」だった時代は終わった。
  そして国内には今、「戦場出稼ぎ労働者予備軍」ともいえる人々が膨大に存在する。貧しい人を大量に必要とする戦争は、世界で最も大規模な「貧困ビジネス」だ。
 「戦争ができる法整備」を進める権力者たちは、決して自らが戦場になど行かない。行くのは、他に選択肢のない貧しい人々だけだ。
 ―長年、貧困問題に取り組んできた雨宮処凛さんの分析です。

 雨宮処凛さんは、12月7日(月)たんぽぽ舎の学習会で講師を務めます。
 どうぞご参加ください。

「貧困、差別、原発再稼働、安保(戦争)法案と闘うプレカリアートの戦士、
 雨宮処凛がゆく!」

 日時:12月7日(月)19時より21時
 会場:「スペースたんぽぽ」  参加費:800円


.. 2015年11月09日 08:24   No.978004
++ 中村泰子 (小学校中学年)…13回       
原子力民間規制委員会を作って四国電力(伊方原発)を追及しよう!
 |  11/1加圧水型原発の欠陥は本質的―松山市で槌田敦先生を囲む学習会
 └──── (原子力民間規制委員会・東京事務局)

◎ 11月1日、「STOP伊方原発再稼働!全国集会in松山」の集会とデモ終了後、松山市民会館で原子力民間規制委員会活動についての学習会が「槌田敦先生を囲む会」として行われ、45名が参加した。
 「新規制基準に合格したからといって安全とは言わない」と田中俊一委員長自身が述べるようなレベルの低い新規制基準に対し、「原子力民間規制委員会」は、再稼働するからには事故の再発防止のために最低限、勧告書に示す17項目の規制勧告を受け入れなければならないと電力会社を追及していく組織である。
◎ 学習会では、すでに活動している「川内原発民間規制委員会・かごしま」の方々から、「槌田理論の学習会を何度も重ね、2014年12月九電へ勧告書手交、15年3月の回答交渉で、口述回答をその場で文書化した。7月に第3回勧告書を手交したが、「数カ月待って頂きたい」という返事のまま、いまだに回答できないでいる。6月にパンフ「誰も書かなかった川内原発の欠陥」(8月に英語版も)刊行した」と経過報告があり、「4年間停止後に再稼働した原発は世界で14基あり、すべてがその後事故を起こしている。復水器細管破断問題、蒸気発生器逆U字型配管に水素がたまる問題を追及していく。古いから交換すればよいという問題ではない。もともと欠陥商品だ」、また、「この勧告書は全国の電力会社に使える。ただ反対だけでなく、何が問題なのかを追及できなければ意味がない。「民間規制委・かごしま」は有効に攻めることができた。内容は難しい箇所もあるが、それは乗り越えなければならない」などの発言があった。

.. 2015年11月09日 09:06   No.978005
++ 中村泰子 (小学校中学年)…14回       
◎ 続いて槌田敦先生は、「新規制基準は、科学技術による事故の再発防止について何も言っていない。再発防止がされていないので言い続ける。勧告を実施するとお金がかかり採算がとれるはずはないので、原発は止めさせることになる。加圧水型の川内、伊方、高浜の次は沸騰水型の再稼働になるので、沸騰水型の勧告書を別に作る。各原発立地で、独立組織または地域の反原発団体に「民間規制委」活動を追加し、東京と共同で電力会社と折衝していくなどの方法で、この運動を始めてほしい」と呼びかけ、17項目規制勧告の中身をざっと解説した。
 そして「再稼働されたらおしまいの運動ではないので、あわてず、確実に攻めることが大事。再稼働される前に四電への申し入れだけは行うようにする」と締めくくった。
◎ 質疑応答も活発に行われた。たとえば、「泊原発は電源車、ポンプ車、水タンクを用意、高所に5000トンのタンクを3つ用意すると言っているが、規制勧告の内容にマッチしているといえるか?」(→1項目だけ適合していることは、こちらの土俵に乗せることになり、かえってこちらに有利)
 消防士の方からは、「消防ポンプの圧力は最大9気圧、圧力容器が同圧に下がらないと注水できないということか?」(→細いものに水を流そうとすると相当な圧力をかけても出口では圧力がなくなる。パイプを太くしなければならないが、九電は「ところどころ太くした」と回答した。格納容器から外へ出ている部分は太くしたが、それから先は細いまま。格納容器の外を太くし中の配管が細いと、圧力がかかり破裂する)
 「日本の原発より韓国の原発のほうが危ないと聞いたが、先生のご意見は?」(→そこには日本の原発のほうがよいという推進側の流れが入っている。どこの国の原発も似たり寄ったり。福島は4基も一度に壊れた。日本の規制はどれもこれも通してしまう)など。
◎ 話題は、電力会社内の火力、水力、原子力の中で原子力が自信を失っていること、マスメディアは基本的に当局寄り、国会議員との協力、一致点で共闘する広い度量、小泉、細川元首相の工藤函館市長訪問などへ広がり、盛り上がった。
◎ 全国の原発現地で電力会社へ民間規制委員会の規制勧告を申し入れ、事故の再発防止対策とはこういうことだと追及し、原発を断念させ廃炉にさせる運動を起こそう!


.. 2015年11月09日 09:20   No.978006
++ 柳田 真 (大学生)…95回       
木田節子さん(福島第一原発事故被害者)が自宅の除染を断った理由
 |  除染しても数値は下がらず除染作業が無駄
 |  無駄な除染に税金を費やすより子供たちを避難させることに
 |  予算を割くべき
 └──── 紹介します。(たんぽぽ舎)

◎ 『 …その「いであ」社員に除染をしない理由を求められ、木田さんは堂々と答えた。1.大元の汚染源である福島第一原発はいまだ収束しないまま大量の放射能を出し続けている、2.除染しても数値は下がらず、除染作業が無駄になっている、3.無駄な除染に税金を費やすよりも、中通りの放射線量の高い環境で生活を強いられている子供たちを避難させることに予算を割くべきだとした。そして「いであ」社員の立ち会いの下に除染拒否の署名をした。…以下略』

◎ 『 …住宅街にはフレコンバッグが溢れ、日曜日のせいか除染業者もなく殺伐とした風景が広がる。車の中にある線量計の数値が徐々に上がり、木田さんの自宅に近づくと、1マイクロシーベルト/時を超えた。家に入り、リビングで線量計を確認すると1.2から1.5マイクロシーベルトになり、ダイニングにある出窓では、2マイクロシーベルトになった。
 台所に行くと、壁には福島県原子力安全対策課発行のカレンダーが掛けたままになっていた。「原子力発電所の事故などが起こった時は様々な方法で知らせてくれるよ」と、カレンダーには堂々と書いてある。
「こんなこと書きながら、何の役にも立たなかったし、知らせもなかった」「東電で働いている友達から息子に連絡が入り、原発が爆発することがわかったんだから」と木田さんが呟く。2階に上がると、 木田さんがバスガイド時代に作成した、バスで話すための台本が出てきた。娘さんのぬいぐるみ。スキー道具。奥にある洋服部屋にはクリーニングから戻ったままの服がぎっしりと並ぶ。息子さんが赤ちゃんの時に着たジャンパー。新婚旅行で着たスーツ。学校の制服。…以下略』


.. 2015年11月09日 10:47   No.978007
++ 柳田真 (課長)…151回       
とても良かった集会とデモ・脱被ばく実現ネット
 |  放射能は今でもこわいよ!子どもを守ろう!
 |  11/7(土)新宿駅を女性中心・250人のデモがアピール
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

1.11月7日(土)の新宿での集会とデモ(新宿駅1周)はとても良かった。
 私も参加して発言しましたが、集会もよく、新宿駅1周のデモもとても注目をあび(好意的注視)、さわやかでした。
 女性中心のデモで、福島第一原発の放射能のこわさを訴え、子どもを守ろう−大人の責任と訴えたのも納得でした。
 詳細は次のブログを参照して下さい。 こちら
 たんぽぽ舎と再稼働阻止全国ネットワークで、20人弱が参加しました。
 主催は、脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)

2.シュプレヒコール
 ◯放射能は今でもこわいよ!
 ◯子どもを守ろう!
 ◯被ばくさせるな!
 ◯子どものために手をつなごう!
 ◯子どものためにたちあがろう!
 ◯国と福島県は責任果たせ!
 ◯子どもを守る責任果たせ!
 ◯安全キャンペーンやめろ!
 ◯避難の権利を保障しろ!
 ◯住宅支援を打ち切るな!
 ◯声をあげよう! 大人が守ろう!
 ◯子ども脱被ばく裁判絶対勝つぞ!

3.井戸謙一弁護士メッセージ(呼びかけ人・子ども脱被ばく裁判弁護団長)

  放射能による健康被害という黒い影が、今、じわりじわりと
  姿を見せ始めています
  長期低線量被ばくの危険性の問題を正面から問うているのが、
  子ども脱被ばく裁判

 「放射能はいまでも怖いよ! 子どもを守ろう!11.7新宿デモ」にご参加の皆様 ご参加、ありがとうございます。子ども脱被ばく裁判弁護団の井戸謙一です。
 今日は、どうしても動かせない所用があるので、メッセージ参加とさせていただきました。
 多くの人が心配していた放射能による健康被害という黒い影が、今、じわりじわりと姿を見せ始めています。
 小児甲状腺がん患者は福島県内ですでに137人が発見されていますが、北関東でも拡がりを見せ始めました。
 とりわけ、最近柏市が公表した、甲状腺エコーの被検者のうちの1割がB判定又はC判定だったという結果は、衝撃を与えました。
 しかし、政府・行政は、そのような影からあえて目をそらせ、福島忘れ去らせ事業、被害押さえつけ事業、原発復活事業を暴力的に推し進めようとしています。
 これに対し、福島県内外で被害者が立ち上がっています。
 全国避難者の会も結成されました。新たな訴訟がいくつも起こっています。
 その中でも、長期低線量被ばくの危険性の問題を正面から問うているのが、子ども脱被ばく裁判です。
 「避難の権利」「被ばくを避ける権利」が認められなければなりません。
 「金より命」そんな当たり前のことが認められる社会を目指して、頑張りましょう。


.. 2015年11月10日 07:54   No.978008
++ 上岡直見 (中学生)…33回       
落選運動の戦略【5】
 └──── 〔環境経済研究所(技術士事務所)〕

  3.11の直後、東京でも水道水からヨウ素が出たと大騒ぎしている時に、公園でゲートボール大会に興じている人々がいた。これらも有権者である。
 技能系の労働者や、多くのサラリーマンも、残念ながら「行為の意味を考えず、言われたら言われたとおりにやれ」という教育を繰り返し受け条件反射になっている。
 「人権」「民主主義」などという言葉を聞いただけで拒否反応を示すのが実態だ。
 今のところ日本に徴兵制はないが、銃を持っているかどうかの違いだけで、すでに軍隊と同じである。これに正論で訴えても効果が乏しい。
 インターネットも過信してはいけない。たしかにネットは市民運動に貢献しているが、それは「便利」というレベルに過ぎない。
 ネットは実際には自民党のほうが組織的に活用している。その実態は『自民党とマスメディア』(西田亮介)等で分析されている。
 メルトダウン直後の海水注入に関するデマ拡散などもその一例だ。
 もしネット上で市民の力が上回るようになれば自民党はネットの規制に乗り出すだろう。中国をみればわかるように技術的には十分可能だ。
 今のところそうなっていないのはネットが自民党に有利だからである。
 戦略としてはやはり地道に伝統的なマスメディアに情報の提供を続けることが重要だろう。マスメディアでは言いたいことの半分も伝えてくれないとか取り上げ方が的はずれといった不満はあるかもしれないが、それでもひとたび取り上げられた時の影響力が違う。
 また、前述のような無関心層にアピールするには「人権」「民主主義」などの正論よりも「カネの話」にすることが有効だ。
 原発・安保・TPPなどがどれだけ市民にとって「カネ」として損になるかを根拠に基づいて示すことが重要だと思う。


.. 2015年11月10日 08:06   No.978009
++ 森田俊隆 (幼稚園生)…1回       
.“原発なしの電力会社に変更しよう”という運動を展開
 |  原発再稼働反対運動に関連して
 └──── (中原キリスト教会信徒伝道師)

◎ 来年4月から小口電力についても電力会社を選択できるようになるはずだ。そうしたら、“原発なしの電力会社に変更しよう”という運動を展開すると、現在の地域電力会社は戦慄的恐怖に陥ると思われる。
◎ 柄谷行人という哲学者が“生産者としての労働者は資本の論理に組み入れられやすいが消費者としての労働者(家庭)は企業の行動を左右する大きな力を持っている”として消費者協同組合が社会主義を志向したアソシエーションの基礎的形態であることを言っているが私はこれに同感する。
◎ 今の連合を見てみるがよい。正社員の地位を守り、非正規社員との間の差別を温存・拡大している。労働者の先進性など全くない。原発についても何だか知らないが賛成のようだ。労働者は生産現場で「原発反対」など言える環境ではない。
◎ では消費者の立場から原発推進企業が成り立たないようにしてやればよい。個人のレヴェルで「原発なし企業」へのシフトが社会的に認知されていくと企業も漸次追随するところが現れる。
 自分たちは「原発なし企業」から電力を買っています、というのが宣伝になる。ここまでくれば地域電力会社は大変なことになる。株主総会でもやられる。おそらく、ガス会社が代替電力会社としては最大の勢力になるであろう。
 地球温暖化問題の見地から見ても地域電力会社よりはましなのではないか、と考えられる。
 この大衆運動の結果、原発脱却宣言をした地域電力会社については支援姿勢で良いと思う。皆さんいかがでしょうか、このアイディア。



.. 2015年11月13日 07:57   No.978010

■--未来の物語
++ 東京新聞 (社長)…1305回          

    鎌田 慧

  「子どもたちが死んでいくとき…とてもおどろいた顔をして横たわっているんです」
 「未来の物語」とサブタイトルにあるノーベル文学賞作家スベトラーナ・アレクシエービッチの『チェルノブイリの祈り』の一行である。ベラルーシの子どもたちに「がんは死につながる」という認識はなかったという。
 ヒロシマ、ナガサキ、第五福竜丸、東海村JCO、そしてフクシマ。五度も極端な悲劇に見舞われながらも、日本人はまだ核の利用は安全だ、とする宣伝を信じようとしている。どうしたら六度目を拒否する行動が強まるのだろうか、とこのドキュメントを読みながら考えさせられた。
 過去の悲劇が未来にまちかまえる。それを回避する賢明さも決意もないまま、またおなじ過ちを繰りかえし、子どもたちが驚いた表情で死んでいく。それでいて誰も責任をとることがない。
 もう日本では買い手がなくなった原発を、首相が率先して世界に売り歩く。ヨウ素剤と避難訓練のマニュアルを、付録につけるのだろうか。
 被ばくしたベラルーシの人びとの、死に至る静謐(せいひつ)な悲しみと苦悩に満ちた歴史を聞き歩きながら、著者のアレクシエービッチは、「人間の命の意味、私たちが地上に存在することの意味についても」聞いてみたかった、と書く。悲劇の記録は、フクシマで終わりにしたい。(ルポライター)
   (11月10日「本音のコラム」より)

.. 2015年11月11日 08:07   No.980001

++ 東京新聞 (社長)…1306回       
百年先のため人柱に 楢葉町宝鏡寺・早川住職の決意

  楢葉町の小高い山の上に620年の歴史を持つ浄土宗の古刹・宝鏡寺がある。同寺の早川篤雄住職(76)は怒っている。原発事故から4年8ヵ月。楢葉町は2ヵ月前にやっと避難指示解除となったが、それは「復興という名の切り捨て」であったという。しかも同町に立地する東京電力福島第二原発について、国も東京電力もいまだに廃炉を約束していない。「彼らは事故から何を学んだのか」。住職の話に耳を傾けてみたい。
  福島県いわき市に避難していたが、今年2月に単身で帰ってきました。(中略)
  事故の直後、避難先で「あんたのいったとおりになったな」と町の人にいわれました。残念ながら、その通りだった。(中略)
  事故を教訓にして、原発の安全対策に画期的な進歩があったのでしょうか。何もない。それなのに全国の原発を再稼働させるという。恐ろしい話です。 (中略)
  ただ、私は絶望しているわけではない。100年、200年がたって、またこの土地に人が住み始めるかもしれない。その人たちのために、人柱になるような働きを、私たちはしなくちゃいけない。そう、考えています。
      (11月10日朝刊4面「3・11後を生きる」
      「坂本充孝(福島特別支局長)のふくしま便り」より抜粋)


.. 2015年11月11日 08:13   No.980002
++ 東京新聞 (社長)…1307回       
東電CM 新潟で再開 柏崎刈羽PR 再稼働へ布石?
  福島避難者「お金は支援に回して」

  東京電力福島第一原発事故の後、テレビコマーシャル(CM)を控えていた東電が、柏崎刈羽原発のある新潟県限定でCMを再開した。教訓を踏まえ安全対策に全力を挙げていると強調する内容だが、福島から新潟に避難中の住民からは「柏崎刈羽を再稼働させようという狙いがありあり」といった反発の声も出ている。 (中略)
  CMを見た柏崎市に避難中の女性(56)は「新潟でだけ流しているのは、(新基準への適合審査を申請している)柏崎刈羽を再稼働させる気でいるからだ。東電はお金の使い方を間違えているのではないか。CMに使うぐらいなら、避難している人たちへの支援に使ってほしい」と話した。
     (11月10日朝刊31面より抜粋)


.. 2015年11月11日 08:22   No.980003

■--伊方原発 住民の安全を願うなら
++ 東京新聞 (社長)…1298回          


 四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の再稼働に中村時広知事が同意した。誰も事故が起きないとは言っていない。逃げ場所さえ定かでないままに再稼働を許すのが、住民のためだと言えるだろうか。
 知事の判断は重い。
 電力会社との信頼関係に基づく“紳士協定”とはいうものの、事実上、原発を動かすための最終的なゴーサインになるからだ。
 立地自治体だけではない。たとえば愛媛県の場合であれば、150万県民の生命の安全を担うという意味で、その責任は限りなく重い。ましてや原発事故の影響は、県内だけにとどまらない。
 中村知事は決断を下すに際し、安倍首相から「再稼働を推進する責任は政府にある」との言質を引き出した。県民の安全を思うその姿勢は評価したい。
 しかし、もし事故が起きたとき、具体的にどのように責任が取れるのか。福島第一原発のその後を見れば、原発事故の責任など、首相にも取りようがないのは明らかだ。事故が起きてしまってからでは遅いのだ。
 九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、そして、伊方原発と、福島とはタイプの違う加圧水型原子炉の再稼働への“流れ”ができつつあるようにもうかがえる。“ひな型”に当てはめるようにして事を急ぐというのであれば、あまりにも危険ではないか。
 原発の立地地域には、それぞれに地理的な特殊性がある。伊方の場合は、それが特に顕著である。
 佐田岬という日本一細長いといわれる半島の付け根のあたりに、伊方原発は位置している。
 事故が起きれば、多くの県民が船で四国の外へ脱出することになる。災害史上前例のない大作戦になるだろう。
 福島のように、自然災害が重なればどうなってしまうのか。
 国は8日と9日に総合防災訓練を実施するという。せめてその結果を見届けてから、知事としての判断を下すべきではなかったか。
 中村知事は記者会見で「(原発は)あるかないかでいえば、代替エネルギーが見つかるまで…」と内心の苦悩をのぞかせた。
 今からでも遅くはない。避難に責任が持てない以上、自らの判断を見直して、その代わり代替エネルギー産業、あるいはその研究機関などを国策として立地地域に誘致できるよう、政府に強く働きかけるべきではないか。
 県民、そして国民の安全が第一ならば。
             (11月4日「社説」より)

.. 2015年11月06日 11:34   No.979001

++ 福島民友新聞 (幼稚園生)…1回       
住宅除染」進捗率は73.4% 35市町村、公共施設86.7%

 県が1日までにまとめた市町村の除染実施状況(9月末現在)によると、国が直轄で除染する双葉郡などを除いた35市町村で行われている住宅除染の進捗(しんちょく)率は73.4%だった。
 住宅除染は、本年度末までの計画数40万32戸に対し、除染が完了したのは25万1883戸。除染完了戸数と、調査のみで終了した4万1637戸と合わせ、進捗率を算定。来年度以降も含めた全体計画数43万4399戸に対する進捗率は67.6%。
 公共施設は本年度末までの計画数9623施設に対し、除染を終えたのは7281施設で、調査のみの1060施設と合わせ進捗率は86.7%。道路除染の進捗率は52.8%、水田や畑などを合わせた農地除染は84.5%となっている。
          (11月2日より)


.. 2015年11月06日 11:41   No.979002
++ 東京新聞 (社長)…1299回       
自然エネで原発ゼロ期待  小泉元首相講演

 小泉純一郎元首相が4日、東京都内で開かれたシンポジウムで講演し、「原発事故は絶対起こしてはならない。政治がかじを切れば、原発分の電気は自然エネルギーで十分まかなえる」と語り、国民運動による原発ゼロの実現を期待した。
 シンポは原発に頼らない社会の実現と自然エネルギーによる地域経済の活性化をテーマに、一般社団法人『自然エネルギー推進会議』と城南信用金庫が主催。ロバート・キャンベル東大教授もあいさつした。
 小泉氏は「原発は安全でコストの安いクリーンエネルギーだと信じていた」と自らの首相時代を振り返り、「福島原発事故以来、勉強して全部うそだと分かった。過ちは改むるにはばかることなかれ、だ」と論語を引用しながら心境の変化を説明。身ぶり手ぶりを交えながら「危険な核のごみの捨て場所なんて見つかりっこない。自然エネルギーは環境を汚染しないし、国民の支持もある」と訴えた。
          (11月5日より)


.. 2015年11月06日 11:46   No.979003
++ 毎日新聞 (課長)…173回       
南極の氷:増えていた…92年から08年観測 NASA発表

  米航空宇宙局(NASA)は4日までに、1992年から2008年までの間、南極の氷は増えていたことが人工衛星による観測で分かったと発表した。
 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が13年に出した報告書などほかの研究では、南極の氷は全体として減り続けているとしており、NASAのチームは「食い違う観測結果だ」としている。
 氷床表面の高度を観測したデータによると、92年から01年にかけて氷は年間1120億トン増加、03から08年にかけては鈍るものの、年間820億トンの増となった。(共同)
     11月5日23時41分(最終更新11月06日00時12分)より

.. 2015年11月09日 08:30   No.979004
++ 東京新聞 (社長)…1300回       
もんじゅ やはり廃炉にすべきだ

  原子力規制委員会は高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の運営者を代えるよう、文部科学省に勧告した。そもそも、もんじゅはその名の通り、人間の手に余る。夢から覚める時が来た。
 繰り返し述べてきたように、やはり廃炉にするしかない。
  勧告権は、いわば“伝家の宝刀”だ。規制委は初めて、刀を抜いた。日本原子力研究開発機構に、もんじゅを運営する資格はないという、つまりレッドカードである。
 使用済み核燃料を再利用、発電すればするほど、燃料が増えていく−。そんな“夢の原子炉”という触れ込みだった。だが文殊菩薩(ぼさつ)の御名を冠したこの原子炉には、初めから不運や不正がつきまとう。
 通常の軽水炉とは違い、もんじゅの冷却材には液体ナトリウムを使う。空気に触れると激しく燃える、管理が難しい物質だ。
 1995年暮れ、発電開始から4カ月足らずでナトリウム漏れ事故を起こした。
  当時の運営主体、動力炉・核燃料開発事業団(動燃)が事故の実態を隠そうとしたため指弾を浴びて、長い停止を余儀なくされた。
 この間、動燃から核燃料サイクル開発機構、そして日本原子力研究開発機構へと運営者は代わったが、その体質は変わっていない。
 2012年11月、約1万点にも上る機器の点検漏れが見つかった。規制委は改善を求めたが、その後も新たな点検漏れや安全管理上のミスが相次いだ。
 運転は止まっていても、ナトリウムが固まらないよう電熱で温める必要がある。20年間ほとんど発電できなかったもんじゅの維持に、大量の電気を使い、1日5500万円の巨費を投じている。これでは“悪夢の原子炉”だ。
  3年前に閉館したもんじゅのPR施設には、25分の1の配管模型があって、毛細血管を思わせる構造を「配管の化け物」と呼ぶ人もいた。ひと目見て、こんな複雑な設備と危険な資材が必要な原子炉を、そもそも人間が安全に管理し続けられるのかという疑問が湧いてきたものだ。
  この際、速やかに廃炉にし、もんじゅそのものを廃炉の研究施設などに“リサイクル”する道筋をこそ、検討すべきではないか。
  使用済み燃料を再利用する核燃料サイクルは、日本の原子力政策の根幹で、もんじゅはその中心に位置している。規制委の勧告は、この国の原子力政策そのものを問うているともいえないか。
     (11月6日「社説」より)


.. 2015年11月09日 08:58   No.979005
++ 愛媛新聞 (小学校中学年)…15回       
4000人再稼働ノー 松山全国集会 知事同意を批判「命守れ」デモ行進
  30キロ圏全市町了解必要 避難計画の策定義務づけ根拠に
  来県の菅元首相が見解

 前半略
  松山市内で行われたノンフィクション作家の広瀬隆氏との対談で発言した。
 菅氏は、 (中略)
 中村時広知事が伊方原発で重大事故が起きた場合の最終責任に関して安倍晋三首相の言質を取ったことに関しては「あくまで言葉の問題で、法的に政府が持つとはどこにも書いていない」と指摘。「本当に責任を持たせるのなら閣議決定をさせるべきだ」と述べた。 (11月2日より抜粋)


.. 2015年11月09日 11:04   No.979006
++ 東京新聞 (社長)…1301回       
原発は最大の環境汚染

 東京都荒川区の自営業押川賢次郎さん(72)
 生まれ育った杉並区の善福寺川や地元を流れる隅田川の環境調査に従事している。事故の危険がある原発は日本最大の環境汚染だ。原発をなくすことが、環境にとって大切だと考え足を運んだ。

 東京都小金井市の自営業上野冨志恵さん(70)
 2012年からできる限り毎週来ている。原発が事故を起こせば放射性物質で汚染されることは分かっていたのに、建設を止められなかった。次の世代に原発のない社会を残したい。
    (11月7日朝刊29面「金曜日の声」官邸前より)



.. 2015年11月09日 11:09   No.979007
++ 東京新聞 (社長)…1302回       
原子力艦も5マイクロシーベルト超に 避難判断基準 原発と統一

  米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備されている空母など原子力艦で事故が起きた際の避難判断基準を定めた国の災害対策マニュアルが、近く改訂されることになった。住民が避難や屋内退避を始める放射線量を毎時5マイクロシーベルト超に引き下げる。これまでは原発事故の20倍の同100マイクロシーベルトだった。
 有識者や関係省庁による作業委員会の初会合が6日、基準を原発の災害対策指針と合わせることが合理的との結論で一致した。国の中央防災会議の課長クラスによる会議を1カ月以内に開き、マニュアルを改訂する。横須賀市が基準の見直しを求めていた。
 作業委の初会合は東京・永田町で開催。河野太郎防災相は「基準が原発と違っていることは論理的におかしい」と指摘した。 (後略)
    (11月7日朝刊3面より抜粋)


.. 2015年11月09日 11:20   No.979008
++ 東京新聞 (社長)…1303回       
太陽光発電を遮る新ルール 再生エネ事業者に不利
  補償なしで無制限に出力抑制 「九電ショック」から1年
  採算合わず 辞退続出 参入激減 資源エネ庁指定7電力会社に有利
  独では「変動電源を前提に技術競争」

  昨年9月に九州電力が太陽光などでつくった再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づく契約の受け付けを中断すると発表した「九電ショック」から1年余り。ルールが変更されて今年1月から受け付けは再開されたが、再生エネ事業者にとって新ルールは不利な変更点が多く、九電管内では申請を辞退する事業者が続出。実態は再生エネの拡大を阻む障壁となっている。(後略)
    (11月4日「こちら特報部」より抜粋)


.. 2015年11月09日 11:30   No.979009
++ 東京新聞 (社長)…1304回       
原発自主避難者悩ます 住宅無償提供打ち切り方針
  また転居なら…不安、ストレス わが子へ大きな負担
  「避難は権利」母ら訴え「一人ひとりを考えた支援を」

  東京電力福島第一原発事故の避難指示区域外ながら、放射線から子どもを守るために自宅を離れた「自主避難者」たち。彼らに対する住宅の無償提供を2017年3月で打ち切る方針が示されてから半年近くがたった。母親たちはあらためてわが子の身を案じている。再び転居を強いられれば、子どもたちに大きな負担をかけてしまうからだ。懸念するのは放射線の影響だけではない。 (後略)
    (11月8日「こちら特報部」より抜粋)


.. 2015年11月10日 08:25   No.979010

■--核と人類
++ 東京新聞 (社長)…1290回          

 パグウォッシュ会議を前に 政治を動かすのは市民

  原爆の開発を当時のルーズベルト米大統領に提言したのは物理学者のレオ・シラードだった。シラードは、ナチスドイツが核兵器を先に開発することを恐れていた。だが、日本への原爆使用は「核軍拡競争を招く」と反対した。
 米大統領は、核兵器開発の助言は聞いたが、不使用には耳を傾けなかった。それが「核の時代」の始まりの風景だった。
 核兵器保有国は旧ソ連、英、仏、中と増えていった。核実験が繰り返され、放射性降下物による汚染が地球規模で広がった。
 核実験に伴う健康被害は第五福竜丸だけではない。各国とも軍事機密扱いで、情報がほとんど公開されていないだけだ。秘密が多いのも、核に特有の暗部である。
 核の利用は軍事から民生に広がっていく。アイゼンハワー米大統領は、1953年の国連演説で「平和のための原子力」という考え方を示した。核不拡散の推進を目的の一つとして、海外での原発建設を進めた。インドが原発からプルトニウムを取り出し、原爆の製造に成功するなど、核の拡散を招いた。
 旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(86年)は多くの死者を出した。福島第一原発事故(2011年)では今も、10万人を超える住民が故郷に戻れないままである。
  戦後、核兵器が実戦で使われたことはないが、最近、テロリストによる核の使用が心配されている。過激派組織「イスラム国」(IS)のような組織には、核の抑止力は働かない。原発の安全神話だけでなく、平和利用も核の抑止力も壊れた神話になっている。
  希望もある。世論調査会社「ユーガブ」は今年7月「原爆開発は間違いだった」と答えた米国人が62%もいたと発表した。
  シラードは晩年、「住みよい世界をつくる協議会」を設立した。核軍拡競争に反対する政治家を支援するのが目的だった。核兵器と戦争の廃絶を目指すパグウォッシュ会議にも関わった。
 第61回の同会議が来月1日から長崎市で始まる。200人近い専門家が世界から集まる。
  歴史は、学者の知性だけでは政治を動かせないことを教えている。政治家を動かすには、市民(有権者)の力が必要だ。人類は核と共存できるのか。会議では、その答えを探り、世界に向けて発信してほしい。科学者にはそうする責任がある。 (井上能行) 
      (10月30日5面「社説」より)

.. 2015年11月02日 11:41   No.977001

++ 東京新聞 (社長)…1291回       
伊方再稼働同意 なぜ
        (10月31日「金曜日の声 官邸前」より)

 東京都世田谷区の主婦川本嘉子さん(66)
 輸出した原発で福島事故のようなことが起きたら政府はどう責任を取るつもりなのか。地球上から原発をなくして自然エネルギーに転換していくべきだ。今夏、原発ゼロが実現できたのだから。

 東京都杉並区の無職上原伊佐夫さん(70)
 核のごみ問題が解決していないのに、四国電力伊方原発の再稼働に地元の愛媛県が同意したのは信じられない。沖縄の普天間飛行場移設問題も同じだが、政府の強引な姿勢に納得がいかない。


.. 2015年11月02日 11:50   No.977002
++ 朝日新聞 (社長)…460回       
電力10社 経常黒字 震災後初 燃料安で収益改善 9月中間決算
           (10月31日見出しのみ)


.. 2015年11月02日 11:56   No.977003
++ 東京新聞 (社長)…1292回       
発電計画 世界の温暖化対策に逆行 「石炭火力2000万キロワット新設」
  欧米廃止の方向 環境省は懸念 増やすべきは「再生エネ」
  原発稼働に頼るな COP21で孤立も

   地球温暖化対策のため、石炭火力発電所を、米国は2020年までに総出力8000万キロワット以上閉鎖し、英国やカナダは10年かけて段階的廃止を目指すという。だが、日本では、2000万キロワット以上の新設計画を控えている。石炭火力の二酸化炭素(CO2)排出量は、天然ガス火力の倍もある。11〜12月にパリで国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が開催されるが、日本は世界の目指す方向に背を向けたままでいいのか−。 (後略)
    (10月28日「こちら特報部」より抜粋)



.. 2015年11月02日 12:06   No.977004
++ 愛媛新聞 (小学校中学年)…14回       
◆「伊方再稼働阻止へ抗議継続」 八幡浜で全国団体相談会

  脱原発を訴える「再稼働阻止全国ネットワーク」(東京)の全国相談会・交流会が31日、愛媛県八幡浜市内であり、地元同意の手続きを終えた四国電力伊方原発3号機(伊方町)の再稼働をさせないよう抗議行動を継続する方針などを確認した。
 ネットワークは全国16カ所の市民団体などで構成。31日は北海道や鹿児島など各地から約150人が集まった。
 愛媛からは「伊方原発をとめる会」の草薙順一事務局長らが、中村時広知事の同意表明や伊方原発の運転差し止め訴訟などの状況を説明。八幡浜市で再稼働の是非を問う住民投票の実施を目指した署名活動が行われていることも紹介し、協力を呼び掛けた。
  ルポライターの鎌田慧さんもマイクを握り「原発の運動は全て負けたわけではなかった。計画があったが原発が建たなかったところは幾つもある。勝った記憶も呼び起こして頑張っていきたい」と訴えた。
      (11/1ON LINE)

.. 2015年11月04日 08:14   No.977005
++ 東京新聞 (社長)…1293回       
知事再稼働合意に抗議 松山で反対集会、デモも 伊方原発

  松山市の市民団体「伊方原発をとめる会」は1日、市内で四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働に反対する集会を開き、10月に再稼働に同意した中村時広知事に抗議の声を上げた。
 市中心部の城山公園であった集会には数千人が参加。全国から集まった人たちが、トラックの荷台を利用した特設ステージに立ち、「原発事故があった福島県ではいまだにたくさんの人が避難生活を続けている」「原発は人間の力ではコントロールできない」などと声を振り絞った。
 菅直人元首相も登壇。「事故が起きて放射性物質が瀬戸内海に漏れたら簡単には元に戻せない」と警告した。
 参加者らは「再稼働反対」「ミカンを守れ」などと叫びながら松山市内をデモ行進。岡山市の事務員、逸見みゆきさん(50)は「汚染水が漏れたら岡山県まで来るかもしれない」と不安がった。
  また、とめる会はこの日、再稼働への同意を撤回するよう求める知事宛ての文書を2日に県へ出すと明らかにした。
 3号機の再稼働は年明け以降の見通し。     (11月2日2面より)


.. 2015年11月04日 08:21   No.977006
++ 東京新聞 (社長)…1294回       
原発再稼働で地元に交付金 経産省、同意促すアメ

  経済産業省は31日までに、原発が再稼働した際の立地自治体に対する支援策として、最大で25億円の交付金を支払う新制度を導入した。すでに官報に掲載し、運用を始めた。立地自治体への交付金を手厚くすることで、原発再稼働に対する地元の同意判断を促す狙いがあるとみられる。
 10月16日付の官報などによると、国は原発の立地自治体に、原発1基の再稼働につき年間最大5億円の交付金を5年間支払う。
 地元の原発が再稼働した自治体は、原発が停止したままの自治体より多くの交付金を得られる仕組み。財源は電力利用者が納める「電源開発促進税」が充てられる。
 交付金が大きな財源になっている原発の立地自治体は原発の長期停止で財政が悪化している。原子力規制委員会の原発審査が進み、今後各地で再稼働をめぐる地元協議が始まるとみられる中、新たな交付金が自治体の同意、不同意の判断に影響を与える可能性がある。
  九州電力川内原発1,2号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働によって原発ゼロが終わったことを踏まえ、経産省は稼働実績に応じて立地自治体への交付金に差をつける方針を決め、具体策を検討していた。
         (11月1日2面より)


.. 2015年11月04日 08:27   No.977007
++ 東京新聞 (社長)…1295回       
再稼働とブラック企業  鎌田 慧

  松山市の城山公園で、「STOP伊方原発再稼働!11・1全国集会」が開かれたので参加した。わたしはまだ原発が姿を現す前、1970年代のはじめに、愛媛県伊方町でお会いした井田與之平さんのことを話した。
  旧地主であり、村長だった方で、80歳を超えて一人暮らしだった。2階建ての広壮なお宅は荒れ放題で、畳は薄汚れて寒々としていた。井田さんは奥座敷のちいさなこたつに端座していた。
 用地買収に反対していた井田さんの留守にやってきた四国電力の社員が「売却しなかったら、土地収用法で安く取られてしまう」と妻のキクノさんをだましてハンを突かせた。それを悔やんで、彼女はいのちを断った。
  「絶対安全と土地をとられ、いのちを奪われ、いのちを奪われないでも、心に深い傷をうけたものは誰が償ってくれるでありましょうか」
  わたしは伊方原発を「金権力発電所」と書いたが、それは伊方のことばかりではない。原発はウソと策略とで、貧しい地域に侵攻してきた。
  9月の中間決算で、東京電力は3651億円の経常利益。原発が稼働していなくても各社とも黒字。「経営の安定のためには再稼働は必要だ」と東電社長。消費者のためでも日本経済のためでもない。会社の安定のために、人間のいのちと健康を犠牲にする。これってブラック企業でしょう。(ルポライター)
     (11月3日27面「本音のコラム」より)


.. 2015年11月06日 10:13   No.977008
++ 東京新聞 (社長)…1296回       
もんじゅ改善「手詰まり」 規制委 機構を聴取 対応批判

  高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の点検漏れ問題で、原子力規制委員会は2日、運営する日本原子力研究開発機構の児玉敏雄理事長から安全管理体制の改善状況を聴いた。児玉氏が「(完了まで)もう少しだ」と進展を強調したのに対し、規制委側からはリスクの高いもんじゅの担い手としての資質を疑う声が相次いだ。
 この日の臨時会で児玉氏は、来春をめどに組織的な問題点を洗い出し、職員の教育に注力することを説明し、「引き続きもんじゅの運営を担っていきたい」と訴えた。
 これに対し、規制委の委員からは「手詰まりと聞こえる。ナトリウム漏れ事故を受けた1996年の改革以降、ずっと改善の機会はあったが、違反を繰り返している」(更田豊志-ふけたとよし-委員)などの批判が出た。
 田中俊一委員長からも「(点検などは)検査があるからやる、というものでない。非常に心もとない」と、機構にはもんじゅの運営を任せられないとの発言があった。
 規制委は4日にあらためて議論し、もんじゅを機構から切り離し、新たな組織に移管することなどを、所管する文部科学省に勧告する可能性が高い。
    (11月3日3面より)


.. 2015年11月06日 10:24   No.977009
++ 東京新聞 (社長)…1297回       
もんじゅ廃炉へ現実味 核燃料サイクル計画破綻
   移管勧告へ  担い手探し困難

 高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の廃炉が現実味を帯びてきた。原子力規制委員会は点検漏れ問題で文部科学省に対し、信頼できる運営主体を探すか、安全対策を抜本的に改善するかを勧告する。どちらかを実現しないと、廃炉は避けられない。もんじゅは国が推進してきた核燃料サイクル計画の中核的な存在。なくなれば、10兆円をつぎ込んできた計画は名実ともに破綻する。
 規制委は4日、現在の運営主体の日本原子力研究開発機構では、停止しているもんじゅの保全管理もできておらず、運転は任せられないとの判断を下した。
 かつて「夢の原子炉」とうたわれたが、20年以上も前に造られ、稼働期間はわずか250日。冷却材に爆発的燃焼の危険性が高いナトリウムを使い、維持費もかさむ。機構は20年前のナトリウム漏れ事故以降、甘い管理体制を改善する機会は何度もあったが一向に進まない。まだ待てというのか−。
 規制委の委員5人は全員一致で、文科省への勧告という重い決断をした。
 核燃サイクルは、一般的な原発系と高速炉系の二系統で、使用済み核燃料を再利用する計画。10兆円が投じられてきたが、どちらの循環も回るめどはない。原発で核燃料をMOX燃料として再利用するプルサーマルは、海外で製造した燃料を使って一部始まったが、使用済みMOXをどうするのかは白紙。もんじゅがなくなれば、高速炉系の「輪」は名実ともに消える。 (中略)
来週にも勧告の具体的な内容が決まり、文科省に出される。これまでの経過からすると、文科省からは中途半端な回答しか出てこないこともあり得る。中途半端で認めれば、規制委の存在理由が問われる。
 一方、文科省の回答を不十分とし、もんじゅの廃炉まで踏み込めば、昨年4月のエネルギー基本計画で核燃サイクルの維持ともんじゅ存続を打ち出した政府の方針と対立する。
 4日の記者会見で、田中俊一委員長にあらためて覚悟を問うと、「(核燃サイクルを)どうするかは国の政策マター(問題)で、私たちがどうこういう話ではない。申し上げているのは、もんじゅの安全の問題への懸念だ」と述べた。
        (11月5日より抜粋)


.. 2015年11月06日 11:28   No.977010

■--10/29「避難の権利」を求める全国避難者の会
++ 宇野朗子 (幼稚園生)…1回          

 |  設立記念集会 つながろう!はじめの一歩
 |  〜たしかめあおう足跡、そして未来へ〜
 └────  (福島市より京都へ避難中)

  東京電力福島原発事故は、未曾有の放射能汚染を引き起こし、福島県のみならず、東日本の広範な地域が影響を受けました。
 事故から4年7か月、けれどもこの国の政府は避難を福島だけの問題にし、「原発事故子ども・被災者支援法」を骨抜きにして、「避難の権利」をないがしろにしてきました。避難指示解除・賠償打ち切り・帰還政策が、当事者不在のまま進められて行っています。
 それは大勢の避難者の生活破壊を引き起こしながら、〈被ばくか貧困か〉の選択を強いること。私たちは決してそれを望みません。
 「被ばくなき居住」「貧困なき避難」は、私たちの生きる権利であり基本的な人権です。
  「避難の権利」保障を求め、全国避難者の会を設立します。一人一人の力は小さくても、つながることでできることがきっとあります。
  全国の避難者の皆さん、避難後帰還をした皆さん、手をつなぎ、私たちの声なき声を形にしていきませんか?

   設立記念集会 つながろう!はじめの一歩

.. 2015年10月27日 11:31   No.975001

++ 広瀬 隆 (中学生)…48回       
全国のみなさま
 |  11月1日の松山大集会で、お会いしましょう
 |  9/19安全保障関連法案国会での山本太郎議員の叫び−DVD化
 └────  2015年10月26日

◎全国のみなさま…広瀬隆です。
 愛媛県の中村時広バカ知事が、猿芝居の末に、予定通りに、伊方原発の再稼働に同意しました。
 いよいよこれからが、本番の闘いです。
 川内原発を動かした九州電力と、四国電力の経営は、これで完全に崩壊します。この事実は、お約束します。
 11月1日の松山大集会で、お会いしましょう。

◎ さて今日は、必見の国会記録の動画をご紹介します。
 山本太郎事務所が、9月19日の安全保障関連法案の成立までに至る質疑を、1時間のドキュメントに編集したものです。(YouTubeの動画)
 前半部分は、ご覧になった方も多いと思いますが、この動画の最後の国会における山本太郎議員の叫びは、すさまじいものです。
 私たちの気持を、すべて代弁してくれています。
 いよいよ、これから、ひっくり返すぞ!!

◎広瀬隆です。すみません。
 さきほどお伝えした国会ドキュメントのYouTubeですが、昨日まで見られたのですが、この迫真のドキュメントは、山本太郎事務所から「DVDで発売することになったので、YouTubeは、閉鎖されました」とのことです。
 残念ですが、DVDが発売されたらお知らせしますので、それまでお待ちください。



.. 2015年10月28日 08:02   No.975002
++ 上岡直見 (中学生)…32回       
紹介【なぜ岩手県に原発がないか】
 |  村長は「村民が望まないことはしない」…結果として田野畑村は
 |  (原発立地)候補から外れた
 └──── 〔環境経済研究所(技術士事務所)〕

 ◯ 岩手県盛岡駅の駅ビルにあるS書店にたまたま立ち寄ったところ、「岩手県に原発がない理由がこの本を読むとわかります・岩手県民必読」という札が立てられたコーナーがあった。本とは、岩見ヒサ著『吾が住み処ここより外になし』(萌文社)である。
  本は2010年の出版だが、著者の岩見ヒサさんが今年9月に96歳で逝去されたことを契機に再度販売が企画されたものであろう。
  本の主題は1950年代から勤めた「開拓保健婦」という記録で、当時は自動車が通れる道路もなく、面積が160平方キロもある田野畑村の各集落を1日がかりで歩いて回り村民の保健指導に努めた大変な仕事である。
 ◯ そんな田野畑村に1980年代に原発計画が持ち込まれた。役所の若い職員が、エネルギーの専門家でもないのに浮かされたように原発のメリットを主張したこともあったという。
  岩見さんは人づてに、広瀬隆著『原子力発電とは何か、そのわかりやすい説明』を教えてもらって原発の恐ろしさを知り、村民に情報を広め、いくら経済的に豊かになっても自然や健康を失っては元も子もないとして反対運動を粘り強く続けた。
  当時の県知事は誘致に積極的だったが、村長は懐疑的であり「村民が望まないことはしない」という姿勢を保ち、結果として田野畑村は候補から外れた。
 ◯ これを契機に岩手県の原発計画は途絶えた。もし田野畑村に原発ができていたら、3・11の周辺の津波の状況からみれば大惨事になっていただろう。


.. 2015年10月28日 08:08   No.975003
++ 山田清彦 (幼稚園生)…2回       
追伸
 |  10月24日発信【TMM:No2621】
 |  ★1.六ヶ所再処理工場が急には動かぬ事情
 └────  (青森県三沢市)

  先日、「デーリー東北」の記事を引用して、再処理工場でのせん断までの貯蔵期間が4年から12年に延びたと伝えました。
 ところが、これは正確な記述ではありませんでした。今の検討では、せん断まで15年が正しいようです。ただし、これも11月初旬までの検討待ちだそうです。
 この期間変更の話の出処は、実は再処理の規制基準に基づく審査会合でした。
  6月29日の会合で、高レベル放射性廃液の蒸発乾固の説明がある中で、貯蔵期間4年の燃料をせん断した際の重大事故対策が不安であれば、その放出量を下げる方向で検討したらと、田中委員がさりげなく提案。
 これを受けて、8月31日の会合で、受け入れまで12年間の原発での貯蔵と、再処理工場での3年貯蔵を加えて、15年目での再処理を提案してきました。これは、日本原燃の当初申請とは大違い。(廃炉の進み具合もあるので、原発で4年程度貯蔵したものを運び入れることもあるが、せん断は15年目以降に行うそうです)
 こうすると、蒸発乾固の過去事故の想定も低く抑えられるし、他の重大事故発生可能性も低く抑えられて、全体的にはより安全側になるのではないかと評価されることになっています。
 ただし、この検討については、11月初旬くらいにまとまるのだそうで、それ以降の審査会合で再度検討されることになっています。
 ここのところ、原子力規制委員会の会合を覗かずに、新聞情報だけに頼った結果、間違ったニュースに惑わされてしまいました。そのネタの出処を検証をせずに、そのまま鵜呑みにして、皆さんにも誤情報を流してしまいまして、申し訳ありません。
 日本で、再処理問題に特に注目すべき青森県民の一人として、なるべく情報発信のネタを再度確認してから、皆さんに再処理問題等の情報提供をしたいと思います。
  なお、今回の貯蔵期間の延長の理由も、実は高レベル放射性廃液の蒸発乾固絡みであるそうです。その対策として、貯蔵期間延長が必要となり、結果的に重大事故対策にもなるという話です。 
  蒸発乾固については、当初の説明では簡単に措置できるように書いていましたが、6月29日ではかなりの時間を割いていますんので、本当は最も重大事故なのであろうと、あらためて気づかされました。


.. 2015年11月02日 08:06   No.975004
++ にしざきやよい (中学生)…40回       
金曜官邸前・国会前に通う鳥居さんからのお手紙、小高地区のボランティアにて。
 |  福島とこの官邸前を結ぶ人、のお一人。
 | 10月23日第169回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
 └────(たんぽぽ舎ボランティア)

 久しぶりに、鳥居さんからお手紙をいただきました。福島へボランティアへ行かれたとか、帰還に関しては、色んな意見が有るけど、故郷に帰りたいという思いは私も凄くわかる。帰ると決断した人も、帰らないと決断した人も、故郷への思いは同じはず。東京電力、政府、その他この人災に加担したものは、真正面からこの人達と向き合いなさい。と、にしざきは、言いたいです。

小高地区ボランティアに行くべきか、行かざるべきか(国会前に通う、鳥居)
○政治家の家
 福島県南相馬市原町区に「政治家の家」という大きな看板のある家がある。南相馬が安全だと言う政治家にぜひここに住んでほしいと、地元のアーティストが2013年3月15日にオープンしたという。近くにはおいしそうな柿の実がたわわになっていた。政治家よ、この柿をもいで食べてみるがいい。5km先の海で魚を釣って食べたらいい。コントロールされているとのたまう福島原発近くのこの空気を吸って生活してみればいい。安全ならば心おだやかに生活できるはずだ。そんな想いで「政治家の家」を建てたのだろうか、しかしまだだれも訪れていないらしい。
○小高区へのボランティア
 「福島原発事故後、他県へ避難していましたが、大病になり死を覚悟していました。しかし、本日皆様に家具の片付け、ごみ出しから、壁、ガラス窓まできれいにしていただき、この家で生きていこうと、希望が湧きました。」家主が言うと奥様も何度も何度も頭を深く下げ、涙を流していた。この時やっと「来て良かった」と思えた私である。ここは南相馬市小高区。来年4月から避難解除になる所。

.. 2015年11月02日 09:15   No.975005
++ にしざきやよい (中学生)…41回       
小高区での帰還者住宅片付けボランティアに行くべきか、行かないべきか迷ったあげく、10月の三連休に行ってきた。迷った理由は(1)私は福島原発事故が終息していない現時点での避難解除には反対である。小高区でのボランティアは政府の片棒をかつぐことになってしまうのではないか。(2)除染の仕方・フレコンバックの行方等への疑問。緑の多いこの地区で宅地だけ除染しても効果は一時でしかないと思われる。(3)
私は年寄りとは言え、放射能はこわい。以上3点であった。が、一回行って泊まってみようと実行した。誘われた夫は私より迷いが深く「作業で着た服は全部捨ててくる」と言っていた。
さて当日、福島駅から南相馬原町行のバスに乗車、山をいくつか越える車中から、除染作業中の幟が多数見えた。大木が密集している小高い丘の道路に面した部分を除染と称して刈り上げるように斜めに草と土を削り取った箇所が続いていた。道路の側、5m位だけ除染しても、すぐ横の大木の下には草や枯葉がびっしりなのに、効果があるのだろうか。畑や田、庭に積まれた、多数のフレコンバックもどこへ持っていくのやら。除染ではなく移染ですね。
 小高区ボランティアセンターでの注意事項の中で、ボランティア保険には放射能被害への補償はないと言われ、被曝してもだれも助けてくれないと知った。同所に来ていた20代の女性に聞くと「放射能は気になるけど、現地の線量を明示してあるので、許容範囲とおもっている」との事だった。ちなみに彼女は国家前反原発集会に参加した事があるという。
 依頼先の住宅は地震や津波の被害はみあたらない。ご主人が言っていたように「福島原発事故さえなければ」何事もなく、暮らし続けられた家である。立派な一軒家が並ぶ住宅街。今は無人の住宅街だが、4月には人の声が、足音が響くのだろうか。
 当日お会いした方のように、小高に帰りたい人がいるならば、その手伝いをするのは、私の心情に合っている部分もある。疑問や迷いが解けた訳ではない。
宿泊先の原町からボランティア先の小高への道を何往復かして、相馬野馬追祭りのメイン会場。帯の様に植えられたコスモス、もぐ人の無いたわわの柿、そして政治家の家。等を見ながら、政府の片棒などかつぎたくないけれど、また来たいなあと、つぶやく私。


.. 2015年11月02日 09:31   No.975006
++ うのさえこ (幼稚園生)…1回       
.「避難の権利」が保障される社会をめざして
 |  「避難の権利」を求める避難当事者でつながり
 |  5つの重点課題(移住保養、住宅保障、健康医療、
 |  実態調査、ネットワーキング)に取り組む
 |  10/29「避難の権利」を求める全国避難者の会設立記念集会
 └──── 京都山城より

 去る10月29日(木)、参議院議員会館101会議室にて、「避難の権利」を求める全国避難者の会設立記念集会を、予想も定員も上回る約140人の方々に各地からご参集いただき、盛会のうちに開催することができました。
 心より、御礼申し上げます。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
設立記念集会 つながろう!はじめの一歩 〜たしかめあおう足跡、そして未来へ〜

◎司会:長谷川克己(郡山市より静岡県へ避難)
    井上美和子(南相馬市より京都府へ避難)
  オープニング:スライドショー
◎設立あいさつ   共同代表 宇野朗子(福島市より京都府へ避難)
◎設立趣旨の説明と役員の紹介
          共同代表 中手聖一(福島市より北海道へ避難)
◎リレートーク「知り合うことからはじめよう!」
 福島県伊達市より北海道へ避難、宍戸俊則さん
 東京都大田区より石川県へ避難、奈良井伸子さん
 福島県大熊町より新潟県へ避難、大賀あや子さん
 福島県いわき市より埼玉県へ避難、河井かおりさん
 福島県大玉村から神奈川県へ避難、鹿目久美さん
 福島県郡山市から大阪府へ避難、森松明希子さん
 東京都より福岡県へ避難、亀山ののこさん
 東京都よりニュージーランドへ避難、安積宇宙さん
◎『原発避難白書』編集から見えてきた避難者の現状
          弁護士 福田健治さん
◎ディスカッション「はじめの一歩」
◎おわりの言葉 福島県田村市より京都府へ避難 鈴木絹江さん

  後半のグループディスカッションは、大変限られた時間でしたが、「今、私たち避難者に必要なことは何か?」をテーマに、密度の濃い話し合いとなりました。
 各地の避難者の皆様、支援者の皆様、各地で避難者や被害者の裁判を担当して下さっている弁護士の皆様、超党派の国会議員の皆様、議員秘書の皆様、多数の報道関係者の皆様、私たちの記念すべき船出をともに共有していただき、ありがとうございました。
 また、メッセージをお寄せくださった避難者の皆様、中継をご覧いただいていた皆様にも、お礼申し上げます。
  この会は、すべてゼロからのスタートとなります。
  「避難の権利」が保障される社会をめざして、避難区域内外を問わず、避難元を問わず、また、避難先から帰還された方も含めて、多くの「避難の権利」を求める避難当事者でつながり、「避難の権利」を必要とする地域の居住者とも協力しながら、5つの重点課題(移住保養、住宅保障、健康医療、実態調査、ネットワーキング)に取り組んでいきます。

◎次回集会は、12月12日(土)京都市での開催となります。
 詳細はウェブサイトでお知らせいたします。

 ひとりひとりの小さな力を合わせて、「避難の権利」保障を実現し、未来世代へと手渡していきましょう。
 皆様の集会ご参加、ご入会、ご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。


.. 2015年11月04日 07:59   No.975007
++ 木村雅英 (大学院生)…118回       
.【速報】
 |  全国相談会150名参加「これから如何に伊方を止めるか」で盛り上がる
 |  伊方原発ゲート前、約90人で抗議行動
 |  「STOP伊方原発再稼働!11・1全国集会in松山」は4000名が参加
 |  伊方原発を止める為に全国から結集
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

○八幡浜全国相談会
  10月31日(土)「再稼働阻止全国ネットワーク」の全国相談会の為に、八幡浜市内の公民館に、鎌田慧さん・広瀬隆さんや全国からの原発現地の方々計150名が集合して、「川内原発再稼働の総括とこれから如何に伊方を止めるか」の会議が盛り上がった。
 テレビ局の取材も入り、翌日の愛媛新聞や毎日新聞などにもこの様子が報道された。
○ゲート前行動
  11月1日(日)午前は、バスで伊方原発ゲート前に行って約90人でゲート前抗議行動、要請書を読み上げて四電に提出した。四電の発電所員は、要請書は必ず社長に提出する、安全には注意すると答えたが、参加者は誰ひとり納得しなかった。
○松山集会
  同日午後は松山に戻って城山公園で集会とデモ。参加は約4000人、軽快だが中身が重いおしどりマコ・けんの司会。
  菅野みずえさんの「原発事故は何もかも奪う。私たちは国と東電によるDV被害者だ。」の叫びで胸を打たれた。
  広瀬隆さん、鎌田慧さん、菅直人さんらのアピールも説得力があった。
  再稼働阻止全国ネットワークからも、全国の原発立地から1分スピーチし、柳田共同代表からのアピールでは、呼びかけ及び現地ののぼり旗で舞台を彩った。
  デモは、半分は歩道を歩き、半分は車道。歩道部分では2列を強要されることもあった。愛媛県庁前では、「知事は同意を撤回せよ!」と強くアピールした。



.. 2015年11月06日 09:52   No.975008
++ 柳田真 (課長)…150回       
.「もんじゅは廃止」が妥当−常識・普通の人なら
 | 運営交代勧告(規制委員会)は大まちがい
| 税金のムダ使い、核武装が目的
 └──── (たんぽぽ舎 再稼働阻止全国ネットワーク)

1.テレビ、新聞で「もんじゅの惨状」が連日報道されている。同じような安全管理ミスを20年間繰り返してきたとして。1万件を超す機器点検漏れ(2012年発覚)などの違反を連発。その後も具体的な改善策が文科省からも日本原子力研究開発機構(もんじゅの運営者)からも示されなかったため、原子力規制委員会が「もんじゅ運営交代を勧告」した(11月4日)という報道である。
2.しかし、これは間違いだ。運営交代ではなく廃止を勧告すべきなのだ。1万点もの重要機器を含む点検漏れと、2012年発覚後4年間も改善できぬのは、もんじゅの構造・難しさそのものにある。
(液体ナトリウムを冷却材として使用する難しさなど)世界では先進国仏国も含めてすべて中止(廃止)−軍事用を除き−しており、普通の人の常識なら、もんじゅ廃止が当然である。
 なのに、なぜ廃止を勧告できないのか。なぜ、巨額な税金のムダ使いを続けるのか。既に1兆円以上の税金のムダ・プラス毎年200億円の維持費=1日当たり6000万円の税金−しかもこれには多数の職員の人件費は含んでいない−のである。
 社会保障費や生活保護費は削りながら、もんじゅ費用は惜しみなく支出する日本政府の謎は何か?テレビ・新聞報道がもう一歩深く踏み込めない理由は何なのか?
3.もんじゅは特殊な原子炉だ.それは原爆製造に必要な“高純度プルトニウム”を生産できる炉だから。普通の原発ではできない高い純度のプルトニウムを生産できる日本で唯一の原子炉だから・・・である。日本核武装を狙う人々−安倍首相−にとって手放せないのである。
 ※詳細は『隠して核武装する日本』(影書房)をご覧下さい−たんぽぽ舎でも扱い
☆12月5日(土)もんじゅを廃炉に!全国集会ジョイント
      高浜原発3・4号機再稼働を本気で止める!全国集会
       (福井市内で開催)−たんぽぽ舎も参加します。
★4 新聞より 東京新聞記事を参照下さい


.. 2015年11月06日 10:38   No.975009
++ にしざきやよい (中学生)…42回       
本日は、ゲリラカフェで小腹を満たし、スピーチのハシゴで、ございます。
 |  10月30日第170回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア )

 今日は珍しい事にスピーチ用の原稿を用意してみました。まず国会前で3分のスピーチに挑戦、3分は何時もながら長い。用意した原稿は、ノーベル文学賞を受賞したスベトラーナ・アレクシェービッチさんが福島事故後の2011年4月に毎日新聞に寄せられた文。「チェルノブイリから福島へ」を短くまとめられた物(すみません、ネットからの拝借ですf^_^;)、300字あまりの原稿は訳と要約も素晴らしいので、詩的でとても読み易い。
 川内原発が再稼働させられた今、ここで読みあげるのにふさわしい文章でした。と、自画自賛しつつ、小腹が空いたので、ゲリラカフェに立ち寄り、りんごのケーキを購入。それをほうばりつつ、店主の女性から、ここに置いてある物は全て動物性の物は使用してない事など解説を受け、バターも使って無いのに、凄くコクがあって美味し〜い。と、小腹を満たし、今度は官邸前へ。
 官邸前はスピーチ1分なので、この原稿はちょうどいいよね。と、思っていたら少し間を取りすぎて、最後の方は「お時間です」のカードを目の前に出され、少し焦りながらも読み切りました。「お時間です」と出されても、そんなに焦らなくても良かったかなと思いつつ、今度は事前にタイムを計って完璧を目指すぞ−。
 嬉しかったのは、抗議終了後のテント脇、報告会で、Nさんが「官邸前でスベトラーナさんの言葉を読み上げた人がいて、それが長くて良かったです」と報告してくれ、私はつい嬉しくて、「それは、ワタシでーす」と元気良く手を挙げてしまいました。我ながら、子供っぽかったと反省です。来週は、ワンランクとは言いません、少しでも進歩しますよーに。


.. 2015年11月06日 10:49   No.975010

■--原発広報施設に四国電マネー 愛媛県
++ 東京新聞 (社長)…1283回          

伊方町が設置 揺らぐ中立
  1/3出資■運営の4割寄付

  知事が四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の再稼働への同意を表明した愛媛県で、県や町が独自に設置した原子力広報センターの設立費用や運営費に、四電からの多額の出資や寄付金が充てられていたことが分かった。新潟県の同種施設では全額自治体が出資。立地自治体には、原発安全性を監視する役割も期待されるが、電力会社と共同での原発PRに、中立性を疑う指摘もある。(後略)
     (10月27日朝刊1面より抜粋)

.. 2015年10月28日 09:20   No.976001

++ 茨城新聞 (部長)…203回       
マンション傾斜「改ざん」担当者 J-PARC工事に関与
  詳細未確認 茨城県、きょう調査

  横浜市都筑区のマンション傾斜問題をめぐり、茨城県は27日、くい打ちのデータ改ざんに関わったとされる旭化成建材の男性担当者が、東海村白方の大強度陽子加速器施設(J-PARC)内の3件の工事に関与していたことを明らかにした。
 ただ、具体的な施設や工事内容の詳細は未確認で、県は28日、現地でJ-PARCの担当者から説明を受けながら場所の特定などの調査を行う予定。
           (10月28日 ibarakinews.jp より)



.. 2015年11月02日 08:20   No.976002
++ 東京新聞 (社長)…1284回       
脱原発 諦めない 伊方再稼働同意に揺れる地元
  説明会も公開討論会もなし
  立ち上がる住民 進む差し止め訴訟 住民投票の準備も
  南海日日新聞 近藤さんの遺志継ぐ

  愛媛県の中村時広知事が再稼働のゴーサインを出した四国電力伊方原発3号機(同県伊方町)。「こちら特報部」では、15日に68歳で亡くなった元記者の近藤誠さんの連載「別冊 南海日日(にちにち)新聞」で再稼働問題に揺れる地元の様子を伝えてきただけに、住民不在の「同意」は看過できない。風雲急を告げる中、近藤さんの仲間たちに脱原発への思いを聞いた。
 伊方原発から半径10キロ圏内に入る愛媛県八幡浜市。伊方町の山下和彦町長が中村知事との会談で「再稼働を容認する」と表明した翌日の23日、脱原発グループの市民らが商業施設の近くで「原発いらん!」などと書かれた横断幕やプラカードを手に、「伊方原発、再稼働反対。ふるさと守れ」とシュプレヒコールを繰り返した。
 抗議行動に参加した「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」代表の斉間淳子さん(72)は、近藤さんらと一緒に、地元の脱原発運動を引っ張ってきた。近藤さんは、淳子さんの夫・斉間満さん=故人=が1975年に八幡浜市で創刊し、2008年に休刊した「南海日日新聞」の最後の記者だった。
 淳子さんは「原発と共存できないということを福島の事故で私たちは見てきたはずなのに、住民のことを何も考えていない」と怒りをあらわにした。同時に「私たちの仲間が先日亡くなった。生きていたら今日もここに来ていただろうと思うと悔しい」と近藤さんの死を悼んだ。
 松山市の市民グループ「伊方原発をとめる会」は今月5日、再稼働を判断する前に公開討論会を開くことなどを県に求める13万人あまりの署名を中村知事に提出した。近藤さんは生前、「伊方原発では、このような署名運動はかつてなかった。ぜひ連載で書きたい」と願っていたが、かなわなかった。 (中略)
  いま一度、冒頭の抗議行動に戻る。「伊方原発なくそう!八幡浜市民の会」メンバーの八木健彦さん(72)は「住民の意見を聞いていると町長は言うけれど、町長の前で反対と言う人がどれほどいるのか」といぶかる。「知事と伊方町長が同意したとは言っても、事故が起きれば伊方町と周辺だけの問題ではすまない」
    (後略) (10月27日「こちら特報部」より抜粋)


.. 2015年11月02日 08:28   No.976003
++ 東京新聞 (社長)…1285回       
公募意見9割「原発多すぎ」 電源構成で「黙殺」
  30年度「依存20%」維持 本紙が分析

  経済産業省が2030年度に目指す電源構成(エネルギーミックス)のうち、原発の占める割合を「20〜22%」とする報告書をまとめる際に国民から意見を募った「パブリックコメント(意見公募)」で、原発への依存度をさらに引き下げるかゼロにするよう求める意見が約9割に上っていたことが分かった。寄せられたすべての意見を本紙が情報公開請求して取得し、分析した。
 政府は国民から意見を募集しながら全体傾向や詳細は明らかにしなかった。構成目標の最終決定にも反映させておらず、一般の人々からの異論を「封殺」するかのような国民軽視の姿勢が浮き彫りになった。
 経産省は今年6月に電源構成の原案を示し、6月2日〜7月1日まで意見公募を実施。メールやファクスなどで2057件(本紙集計)が寄せられた。しかし、同省は意見の全容を示さず、7月16日に原案通り構成を決定。その際、件数と意見を部分的に抜粋し公表したにとどまった。
 本紙は開示された3286ページの文書すべてを分析、内訳を分類した。
  原発については1617件の意見があり、うち依存度を引き下げるかゼロにするよう求める意見は1449件で、89.6%だった。 (後略)
    (10月26日1面より抜粋)


.. 2015年11月02日 08:52   No.976004
++ 東京新聞 (社長)…1286回       
廃炉問題「法律順守を」 原発政策矛盾 疑問の声 意見公募分析
  核のごみ「先送りダメ」/再生エネ「心の支え」

  情報公開請求で開示された2030年度の電源構成(エネルギーミックス)決定に際した国民からの意見では9割が原案より原発への依存度を減らすよう求めていたことが明らかになった。政府がごく一部しか公表しなかった意見の全容からは、多くの人が国のエネルギー行政の矛盾に疑問を抱いている現状が浮かび上がった。 (後略)(10月26日3面「核心」より抜粋)


.. 2015年11月02日 09:05   No.976005
++ 産経新聞 (小学校低学年)…5回       
伊方原発再稼働 審査、避難…まだ多難

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県)が26日、地元の同意を得たが、再稼働までにはいくつものハードルがある。原子力規制委員会の審査がまだ終わっておらず、事故が起きた場合の住民の避難計画の実効性も高める必要があり、年明け以降、再稼働がいつになるかは見通せない。
 伊方は7月、原発の新規制基準の審査に合格した。現在、機器や設備の詳細な設計を確認する「工事計画認可」と、運転管理体制を定めた「保安規定変更認可」の審査を実施中。(中略)
 さらに認可後には、規制委の検査官が機器や設備を現場で確認する「使用前検査」が待つ。(中略)
 事故時の避難計画については、国の原子力防災会議(議長・安倍晋三首相)が今月6日、「具体的かつ合理的だ」として了承した。原発の防災対策の範囲となる半径30キロ圏には愛媛、山口両県8市町の約12万4千人が住む。
 課題は、伊方原発が東西約40キロの細長い佐田岬半島の付け根にあり、事故が起きた場合、先端部の住民約5千人がどのように避難したらよいかだ。地元の伊方町の担当者は「地震などで陸路が使えない場合、船で大分県に向かう」と説明するが、しけで船が出せない場合はどうするかなど、住民の不安が残っている。
 11月上旬には、この避難計画に沿って実際の防災訓練が行われる。放射線被曝(ひばく)から免れるための防護施設の設置も進んでおり、国や町などは、再稼働までに課題をクリアするよう急いでいる。
              (10月27日より抜粋)


.. 2015年11月02日 09:50   No.976006
++ 東京新聞 (社長)…1287回       
核と人類 パグウォッシュ会議を前に 抑止より脅威を語ろう

 被爆者の平均年齢は80歳を超えたが、核廃絶の歩みは進まない。世界にはいま約一万六千発の核兵器が配備され、米国とロシアが90%以上を保有する。五月、国連本部での核拡散防止条約(NPT)再検討会議は最終文書を採択できず、決裂して閉幕した。
 オバマ米大統領は2009年、「核兵器のない世界の実現」を訴え、翌年には米ロ両国が配備する戦略核兵器を約30%削減する条約に調印した。しかし、ウクライナ問題をめぐる対立などで、軍縮交渉は行き詰まった。プーチン大統領は戦術核の有効性を示唆する発言さえしている。中国も配備数を明らかにしないままだ。
 不拡散では、イランの核活動を大幅に制限する合意が実現したが、北朝鮮はNPT体制を否定し公然と核開発を続ける。
 保有国側は核兵器があるからこそ大規模な戦争はできない、という抑止論を変えようとはしない。まず核実験や核物質生産を禁止するなど、段階的な軍縮が現実的だと主張する。一方で国際社会では近年、「使用された場合、壊滅的な結果をもたらす」現実を重視する考えが広がる。
 万が一、核攻撃が行われたら、一帯は放射能で汚染され、医療チームや消防、軍隊さえも救助活動ができない。それほど非人道的な兵器は造ってはならず、持つべきでもないという考えだ。100を超す国々が核兵器を禁止する条約の制定に賛同している。
 日本は安全保障を米国の「核の傘」に頼っているため、核兵器の法的禁止には距離を置いている。だが、唯一の被爆国である以上、政府は核の抑止力より脅威をもっと語るべきではないか。非人道性をめぐる国際的な議論に、積極的に関与する努力が求められる。
 広島市で来年4月、主要国首脳会議(サミット)の外相会合が開催される。参加国、とりわけ核保有国である米英仏の外相は被爆地を訪問し、軍縮への取り組みを明確に発信するよう望む。
 核問題への取り組みは政府だけでは進まない。反核運動は日本原水爆被害者団体協議会(被団協)を中心に、政党、労組、宗教団体、生協など消費者団体、非政府組織(NGO)と幅広い組織が担ってきた。学者や医師、法律家も積極的に発言した。
 思想や信条を超え、各国の組織とも手を結び、核廃絶を若い世代に引き継ぎたい。 (山本勇二)
  (10月29日「社説」より)


.. 2015年11月02日 09:57   No.976007
++ 愛媛新聞 (小学校中学年)…13回       
伊方原子炉停止間に合わぬ恐れ
高知大岡村教授地震リスク指摘 大洲で講演会

 高知大総合研究センターの岡村真特任教授(地震地質学)が18日、大洲市東大洲野市総合福祉センターで講演し、四国電力伊方原発(伊方町)の地震リスクや南海トラフ巨大地震への備えについて解説した。
 敷地前面に中央構造線断層帯がある伊方原発に関し、震源が近くなる恐れを指摘し「原発は(原子炉を)『止める』『冷やす』(放射性物質を)『閉じ込める』が大切。東日本大震災で福島第一原発震源から離れており『止める』までは成功したが、伊方は『止める』が間に合わない恐れがある」と懸念を示した。
 南海トラフ巨大地震については四国のほぼ全域が想定震源域であることから「直下から来ると考えるべきだ」と強調。「揺れに上下動が加わり建物に重大な影響を及ぼす。川が流れる大洲平野部は地盤が軟弱で震度7になる」と訴えた。(後略)
       (10月19日より抜粋)

.. 2015年11月02日 10:57   No.976008
++ 東京新聞 (社長)…1288回       
原発避難者が全国組織設立 支援充実働き掛け

  東京電力福島第一原発事故の避難者らが29日、政府に必要な支援策などを働き掛ける「『避難の権利』を求める全国避難者の会」を設立し、東京都内で集会を開いた。強制避難か自主避難かにかかわらず、経済的理由などで帰還した人も入会できる。住宅支援や健康診断の充実を政府に求め、全国に散らばる避難者の実態把握やネットワークづくりにも取り組む。
 設立集会には約140人が集まった。共同代表の一人で、福島市から京都府木津川市に自主避難した宇野朗子さん(44)は「避難するか、そこで暮らすかを実質的に自己決定できる大切な権利が、保証されていない。4年7カ月、さまざまな分断で苦しみ傷ついてきたが、つながりを大事にしよう」とあいさつした。
 北海道や北陸、関西、九州など各地の参加者が避難生活の苦しみなどを報告。福島県大熊町から新潟県阿賀野市に避難中の大賀あや子さん(42)は、避難指示が解除されても帰還できない住民も多いと指摘し「今こそ多様な立場を超えて避難当事者としてつながることが必要だ」と訴えた。
       (10月30日3面より)



.. 2015年11月02日 11:27   No.976009
++ 東京新聞 (社長)…1289回       
東電経常益3651億円 原油安で過去最高 9月中間

  東京電力が29日発表した2015年9月中間連結決算は、事業活動のもうけを示す経常利益が前年同期比1.5倍の3651億円となり、中間決算としては過去最高だった。原油や液化天然ガス(LNG)の価格下落で燃料費が大幅に減ったことで、利益が増えた。
 原発が動かない中ででも、大幅な黒字となったが、広瀬直己社長は記者会見で「黒字は(燃料安で)ラッキーな部分があり、一過性のもの。原発が再稼働すれば黒字基調への道が開ける」と述べ、原発の再稼働を進める姿勢をあらためて強調した。
 火力発電の燃料費は、4340億円減って8519億円となり、福島第一原発事故以降で最も低い水準だった。
 売上高は6.2%減の3兆1281億円。大口顧客の新電力への切り替えなどで販売電力量が減ったほか、燃料安に連動して電気料金の単価も下がったことで料金収入が減った。純利益は3.7%減の2794億円だった。
 16年3月期の業績見通しは柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働が見通せないとして公表しなかった。
      (10月30日3面より)



.. 2015年11月02日 11:34   No.976010

■--もんじゅ点検漏れ
++ 東京新聞 (社長)…1274回          

相次ぎ7回 機構の運営 規制委不安視

  日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、機器の点検漏れが3年前に発覚して以来、新たに7回も漏れが見つかっている。こうした事態に、原子力規制委員会では「このまま機構にもんじゅを委ねていていいのか」との声まで上がり始めている。
 点検漏れが初めて発覚したのは2012年11月。1万点近くの機器で、定められた点検を怠っていた。機構の鈴木篤之理事長(当時)が規制委事務局に「形式的ミスが出るのはやむを得ない」と、安全軽視と受け取れる発言をしていたことも判明。理事長は引責辞任し、規制委は事実上の運転禁止命令を出した。
    (中略)
  政府はもんじゅを存続させる方針。規制委がどこまで毅然(きぜん)とした姿勢で対応できるのか、真価が問われる場面もありそうだ。
     (10月19日2面より抜粋)

.. 2015年10月27日 08:41   No.973001

++ 東京新聞 (社長)…1275回       
もんじゅ「廃炉も検討」 規制委「点検漏れ 改善なく深刻」 

 高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で機器の点検漏れなどが相次いでいる問題で、原子力規制委員会は21日、運営する日本原子力研究開発機構(原子力機構)の状況が改善されない場合は、廃炉につながる設置許可取り消しも含めた何らかの措置を講じることを決めた。
 もんじゅをめぐっては、2012年暮れ、1万点近くの機器で定められた点検がなされていなかったことが発覚。文部科学省は規制委に「最大限の対応をする」などと約束したが、その後も次々と不適切な事例が判明した。
 この日、規制委の定例会合に呼ばれた原子力機構を所管する文科省研究開発局の田中正朗(まさあき)局長は「改善は着実に前進している」とし、「機構には研究成果が蓄積され、原子力政策の推進に大きく貢献してきた。もんじゅのような新しい炉の開発は電力会社より、機構が担うべきもの」と強調した。
 しかし、規制委のメンバーからは「結果が出ていないことに深刻さを感じる」「ラストチャンスはもう過ぎている」などの意見が続出した。
 田中俊一委員長は記者会見で「文科省の説明で納得したという段階ではない」と指
摘し、「何らかの措置は必要と考えている。(設置許可取り消しも)排除しない。安
全の確保がもっとも大事だ」と述べた。
 規制委は11月上旬に原子力機構の児玉敏雄理事長から事情を聴き、もんじゅと運営主体をどうするか判断する見通し。核燃料サイクルの中核的存在のもんじゅは、安倍政権が昨年4月に策定したエネルギー基本計画で存続させる方針を決めているが、田中委員長は「考慮はしません。安全をないがしろにしていいという判断はしない」と明言した。
       (10月22日 より) 


.. 2015年10月27日 09:28   No.973002
++ 東京新聞 (社長)…1276回       
がん死亡リスク原発作業員増加 被ばく100ミリシーベルト以下でも・・・
   欧米30万人調査

 欧米の原子力施設で働く30万人以上を対象にした疫学調査で、100ミリシーベルト以下の低線量被ばくでも線量に応じてがんによる死亡リスクが増えたとする分析結果を、国際チームが英医学誌BMJに発表した。
 国連科学委員会などは被ばく線量が100ミリシーベルトを超えると発がんリスクが高まるが、100ミリシーベルト以下では明確なリスク上昇を確認できないとの見解を示している。
 チームは100ミリシーベルト以下でも白血病のリスクが上昇するという調査結果を既に発表しているが、今回新たに肺や胃、肝臓など白血病以外のがん全体でリスクの上昇を確認したという。
 チームは英国、米国、フランスの原発や核燃料施設などで1944年−2005年の間に1年以上働いた約30万8千3百人のうち、白血病以外のがんで死亡した1万9千64人について被ばく線量との関係を分析。全作業員の積算線量は平均20.9ミリシーベルト相当だった。
分析の結果、被ばくがなくてもがんで死亡する可能性を1とした場合、1ミリシーベルトの被ばくごとに
1万分の5程度死亡リスクが上昇すると推計され、上昇率は、これまで知られている高線量のデータと同程度だったという。1万9千64人のうちでは、209人が被ばくにより増えたがん死と推定されるとしている。
(10月22日 より)


.. 2015年10月27日 09:38   No.973003
++ 東京新聞 (社長)…1277回       
◆「原子力艦事故 5マイクロシーベルトで避難」
  原発並み基準に 防災相検討

  河野太郎防災担当相は22日、米軍空母など原子力艦で事故が起きた場合の避難判断基準の変更を検討する考えを示した。原発と同様、停泊地の周辺で放射線量が毎時5マイクロシーベルトを超えたら住民が避難や屋内退避を始めるよう、国の災害対策マニュアルを見直す。首相官邸で記者団に語った。
 現在の原子力艦事故の避難判断基準は、毎時100マイクロシーベルトで原発事故の20倍。河野氏は「同じ放射性物質なのに(原発と)変える意味がない」と述べ、11月に開く関係省庁や有識者の作業委員会で見直すとした。
  また河野氏は原子力艦事故の屋内退避の範囲が、空母の場合は半径3キロとされていると指摘。原発事故の原子力規制委員会の指針は半径30キロ圏内となっており「原子力艦は、今のままでいいのか範囲を広げるのがいいのか(作業委で)議論してもらう」と述べた。
  内閣府によると、原子力空母や原子力潜水艦が入港する米海軍基地があるのは神奈川県横須賀市、長崎県佐世保市、沖縄県うるま市。
        (10月23日2面より)


.. 2015年10月27日 10:16   No.973004
++ 東京新聞 (社長)…1278回       
原発事故後、子育て不安
         (10月24日1面「金曜日の声・官邸前」より)

 東京都練馬区の無職吉成甲子さん(65)
 御嶽山(おんたけさん)や箱根山の噴火をはじめ、近年は自然災害が相次いでいる。そんな中で原発を再稼働するなんて、とんでもないことだ。万一、東京五輪の時に原発でトラブルがあったら世界中の信頼をなくす。

 川崎市川崎区の会社員大谷敬介さん(40)
 参加をためらっていたが、安保法反対デモの若者たちの姿に勇気をもらい、初めて来た。原発事故後、一人息子の健康のことを気にしてしまう。安心して子育てができるように原発をなくしてほしい。



.. 2015年10月27日 10:50   No.973005
++ 東京新聞 (社長)…1279回       
福島第二 再稼働困難 復興相 就任会見発言を修正

  高木毅復興相は22日、報道各社のインタビューで、東京電力福島第二原発(福島県楢葉町、富岡町)について「政府の原発政策は新規制基準に合格したものは再稼働させるという方針だが、福島の原発は同列に扱えない」と、再稼働は困難との考えを示した。
 7日の就任会見では、東日本大震災で被災した東北3県にある原発も原子力規制委員会の新規制基準を満たせば、他の地域の原発と同様に再稼働もあり得ると発言したが、野党の批判や廃炉を求める地元の声を受けて修正した。
 福島第二原発をめぐっては、内堀雅雄知事は「県内原発の全基廃炉は県民の強い思いだ」と廃炉を政府に要請済み。県議会も廃炉を求める請願を採択している。被災した東北3県には、東北電力女川原発(宮城県女川町)もある。
  高木氏はインタビューで、福島第一原発事故に関しては「二度とあのような事故は起こしてはならないという強い気持ちで復興に取り組みたい」と強調した。
  高木氏は、原発が数多く立地する福井県選出の衆院議員。自民党では原発の早期再稼働を求める議連の事務局長も務めてきた。
     (10月23日6面より)


.. 2015年10月27日 10:57   No.973006
++ 東京新聞 (社長)…1280回       
原発避難 権利確立を 全国組織、29日設立集会

  東京電力福島第一原発事故の避難者らが「『避難の権利』を求める全国避難者の会」を結成し、29日に東京で設立集会を開く。強制避難と自主避難の壁を越え、全国に散らばった避難者のネットワークをつくり、政府や自治体に、避難の権利を保障する立法や支援策を求めていく考えだ。
 「さまざまな避難者に呼び掛けが伝わる工夫を」「住宅支援問題の取り組みは外せない」
 7日夜、札幌市のアパートで福島市から妻子と自主避難した介護サービス業中手聖一さん(54)が、インターネット電話「スカイプ」で設立準備会の会議に臨んでいた。
 準備会メンバーは、福島県やその近隣から避難し、10都道府県で暮らす約15人で、今夏ごろから話し合いを重ねてきた。この夜も活動方針や入会方法など、会議は3時間を超えた。
 同会が求める避難の権利を、中手さんは「避難する人もとどまる人も、自分の意思で選択できるよう等しく支援を受けられること」と説明する。
 政府は住民が帰還できる環境が整ったとして、これまでに福島県楢葉町などの避難指示を解除。放射線量が高い帰還困難区域以外の他の地域も2017年3月までに解除する方針だ。福島県も自主避難者に対する住宅無償提供を同じ時期に打ち切ることを決めている。
 こうした状況に中手さんらは「避難の権利が切り捨てられようとしている」と危機感を抱き、政府と交渉できる全国組織が必要と考えたという。
 会では、避難の支援や健康診断の充実を政府に求めていくとともに、避難者の実態把握などにも取り組む方針だ。強制避難、自主避難にかかわらず入会でき、被災当時、どこにいたかも問わない。経済的な理由などで帰還した人も参加可能だ。
 避難者が抱える課題は一人一人異なり、行政からの支援にも格差がある。避難指示の解除により、自主避難の立場に変わる人が増える可能性もある。
 福島市から京都府木津川市に家族で避難し、中手さんと共に共同代表に就任予定の宇野朗子(さえこ)さん(44)は「お互いに理解して支え合い、分断を乗り越えたい」と話している。問い合わせは、中手さん、電080(1678)5562。
     (10月25日30面より)


.. 2015年10月27日 11:36   No.973007
++ 一般社団法人自然エネルギー推進会議 (幼稚園生)…1回       
10月26日朝日新聞に意見広告(1頁)が掲載されました。
  見出しと日程の紹介のみにとどめます。

  『3・11のあと日本は、原発ゼロでやってきた。これからも。
   原発は、安全で、一番安く、クリーン。これ、全部うそだ。』

  小泉純一郎講演スケジュール
  ・10月29日(木)14時より「ストップ大間原発、大いに語る!」
      〜日本の歩むべき道〜
   函館国際ホテル「天平の間」 入場料800円(予約不要)
  ・11月11日(水)15時30分より「日本の歩むべき道」
   静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」
    入場料1000円  定員800名
  広告主:一般社団法人自然エネルギー推進会議


.. 2015年10月27日 11:44   No.973008
++ 東京新聞 (社長)…1281回       
◆「ふるさと奪わないで」「町に活気」
  伊方3号機同意 揺れる住民
  「再稼働考え直せ」県庁前訴え

  四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方市)で地元の同意手続きが終了し、年明け以降に再稼働する可能性が高まった。町や県が10月に入り次々と再稼働に同意する中、住民は事故の不安と町の活性化への期待に揺れている。 (中略)
  「同意を考え直して」。
 四国電力伊方原発3号機の再稼働に中村時広知事が同意した26日、松山市の県庁前では朝早くから再稼働に反対する市民ら約30人が集まり抗議活動を行った。参加者は「知事は再稼働を認めるな」と書かれたプラカードを掲げ、マイクを使って訴えた。
 参加者は、出勤する県庁職員らに原発の危険性を訴えるビラを配布。多くの通行人が足早に通り過ぎる中、「再稼働ゆるさん!」「知事は同意するな」などと訴える色とりどりの横断幕を広げてアピールした。
 松山市の市民団体「伊方原発をとめる会」の和田宰事務局次長(63)は「住民の暮らしに関わる重要な問題なのに知事は真剣に検討していない」と批判した。高知市から参加した女性(66)は「本当に週末にじっくり考えたのか。結論ありきで、許されないことを許可してしまった」と憤った。
     (10月26日夕刊7面より抜粋)


.. 2015年10月28日 08:45   No.973009
++ 東京新聞 (社長)…1282回       
被ばくの恐怖   鎌田 慧

  福島原発事故の被災地では、除染を進めて早く帰郷させる自治体の動きがある。除染には膨大な人手が必要とされる。
 海峡のむこうに北海道函館市が望まれる、本州最北の青森県大間町は完成が危ぶまれている原発建設で知られている。この町の町議の建設業者が、除染労働者を違法に派遣していた疑いで書類送検された。
 福島事故以来、偽装請負と被ばく隠し、ピンハネが公然と横行するようになった。管理区域と呼ばれる原発内でなにがおこなわれているのか、不明である。労働者が身につける線量計を、「鉛の板」で防護して線量を封じ、被ばく労働を強行させたり、人命軽視が甚だしい。それが原発そのもののありようである。
  20日、福島事故の収束作業に従事して、白血病を発病した41歳の下請け労働者が、労災として認定された。彼は「がんになったほかの作業者が労災認定を受けられるきっかけになれば、うれしい」と語っている。
 喜びであり、怒りであり、警告であり、働く仲間への連帯である。
  これまで40年以上の日本の原発の歴史で、被ばく労働者が労災認定されたのは、今回をふくめてわずか14人である。それが認定の困難さを示している。フクシマ以後、累積被ばく線量が5ミリシーベルトを超えた労働者は2万人以上。それでも再稼働が始まった。恐怖は大きい。 (ルポライター)
      (10月27日朝刊29面「本音のコラム」より)


.. 2015年10月28日 08:53   No.973010

■--原発なしに暮らしていける
++ 堀内美鈴 (小学校高学年)…25回          

.「そのような地域、社会づくりを
 |  ともにぜひ進めていただきたい」
 |  近藤誠さん逝去4日前「魂の抗議アピール」伊方原発ゲート前…
 |  2015年10月11日(日)第29回伊方集会
 |  伊方原発ゲート前での近藤誠さんの発言(テープ起こし)
 └──── (伊方原発50km圏内住民有志の会)

  ※動画はこちら https://www.youtube.com/watch?v=i_DXpkj3w1A

◯ 本日は皆さん各地から駆けつけていただきまして本当にありがとうございます。ありがとうございますと言いましても、皆さんと私は同じ立場でございますが。
 本日、四国電力の皆さんに、先ほどからずっと参加者の多くの皆さんから伊方原発の危険性と地域の安全を何とか守りたい、そのような思いがずっと連綿と語られたと思います。それはまさに私たち地域の住民の同じ願いそのものであります。
四国電力の皆さんは、いまは残念ながら、なんとしてでも利益を確保しようと、あらゆるものを無視して邁進しておられますけれども、しかしやはり皆さんの中には、原発の推進に大きな疑問を持った方も私はたくさんおられると、そのように信じております。そのような皆さんとともに、今後、やはり原発なしに暮らしていける、そのような地域、社会づくりをともにぜひ進めていただくことを、地域の住民として述べたいと思います。
◯ それからもう一言、いま30キロ圏内に四国電力の皆さんが、いわゆる新規制基準に合格したと称する説明書を配っておられる、あるいは郵送しておられます。 それを一応私どもも読ませていただきましたけれども、そこには残念ながら、まったく福島事故の再発を防ぐそのような手立てはまったくありません。
 具体的に申し上げれば、耐震設計、地震についても大きなごまかし、トリックを行なうことによって、地震、活断層の耐震設計を小さく見せる。このようなことをまったく変えていない。1号炉、2号炉の安全審査の大きな誤りを認めることなく、そのままにして、さらに3号炉をあなた方は建設した。しかし、現実にそのパンフレットの中にこう書いてあります。基準地震動はあらゆる要素を見て、最大の地震動である。そうちゃんと注釈までついている。しかしその最大の地震動というものをあなた方は、1号炉では200ガル、そしてその後、3号炉で473ガル、さらに570ガル、そして650ガルと、次々とそのような数字が変わっていきました。それはいかにあなた方が設定していた最大の基準地震動といわれるものが、いかに科学的に根拠のないでたらめなものであった、恣意的なものであるかということを具体的に実証しています。誰が見ても、それは明らかなことです。それにも関わらずあなた方は、それをあたかもですね、科学的なものであるかのように未だに装っている。
 残念ながら、あなた方だけが悪いわけじゃない。それに対する専門委員会、原子力規制委員会、すべてがそれを認めている。こういう皆さん一体となった国民騙し、住民騙しのトリックによって、あなた方は強引に手続きを進めようとしている。
.. 2015年10月27日 08:18   No.972001

++ 堀内美鈴 (小学校高学年)…26回       
◯ さらに具体的にいえば、いちばん最後に誰もがいちばんいま問題としている住民の避難。いざ事故が起きた場合、あなた方はメルトダウンをすると平然と言って、それに対する対策をつくるんだと、つくっていると言っていますが、肝心要のいざそれが起きた場合に住民はどうする。住民はどこに逃げたらいい、どうすればいい。避難の「避」の字も、今回のあなた方の3号炉の説明書のなかには、まったくない。
 つまり、避難については、すべてあなた方は責任を持たない。県も責任を持たない。四国電力は責任を持たない。そして政府は、安倍首相が「国が責任を取る」と言っているが、あの安倍首相の言った言葉は、たんにこれまでの原子力防災計画のなかで、すでに定められた文書の中の言葉を言い換えているだけにすぎません。
 実際に、先程来から指摘されてきたように、いざ事故になったときに、あなた方はどのように責任を持つことができるのか。安倍やあなた方社員が、いったいどうやって、この膨大な人々が逃げ惑うその状態、そしてその結果について、あなた方はどのような責任を実際自分で取るというのか。それはまったく取れない。誰も取ることはできない。にもかかわらず、それがあたかも取れるかのように、あなた方はいま装い、それを強引に進めようとしている。
私たちはですね、ぜったいこのようなあなた方のトリックやごまかし、その中でこれからの生活を営んでいくことは、とてもできません。私たちはなんとしても再稼働を阻止して、そして原発のない社会づくりを私たちは進めていく。また電力会社の皆さんとともに進めていく。それしか、今後私たちは、自分たちの子どもを守り、自分たちの子孫を守っていく方法はないと私たちは確信しています。四国電力の皆さんも含めて、私たちは原発をなくす社会づくりをしたいと思います。
◯ そして安倍政権、これをなんとしても打ち倒す。まったく新たな政権によって、あなた方がこれまでつくってきた、いわゆる安保法、戦争にむかうあらゆる体制をひっくり返していく。私たちはそのことを、それぞれみんなが手を結んで、手を繋いでそれを進めていく。そのことを私たちは皆さんに、はっきりと断言し、宣言したいと思います。以上です。


.. 2015年10月27日 08:27   No.972002
++ 春橋哲史 (小学校中学年)…10回       
来年3月頃には、タンクによる汚染水貯留は破綻する計算
 |  多くの報道機関はスルーしている
 |  タンク空き容量が減少一途の福島第一原発
 
  フクイチのタンク内汚染水の貯留量が、9月以降、急増している。8月は4週間で約7900トンの増加だったが、9月は4週間で約1万6800トン、10月は3週間で約1万8600トンの増加である(貯留総量は10月15日時点で約73.7万トン)。
  一方、タンクの増設ペースは、8月が1万2000トン容量、9月が9800トン容量、10月が3週間で5800トン容量である。
 タンク空き容量は、「8月・約3000トンプラス」→「9月・約8800トンマイナス」→「10月・約1万2800トンマイナス」と推移し、8月末時点で約12万500トンだったタンクの空き容量は、10月15日時点で約10万700トンに減少している(空き容量には、解体・撤去予定のタンクは含まず)。
  今後の汚染水の増加量・タンク容量の増設ペースを確定的に予測することは困難だが、仮に、1.5ヶ月で約2万トンビハインドの状態が続けば、来年3月頃には、タンクによる汚染水貯留は破綻する計算になる。
  東京電力の予測では、タンク内貯留量は10月第4週も5000トン以上増えることになっており、しかも、汚染水増加量の抑制策が効果を発揮する時期は未定である。
 タンクの空き容量について、東電の記者会見で本格的に追及しているジャーナリストは、今のところ、木野龍逸氏だけで、多くの報道機関はスルーしている。
 タンク増設はやろうと思って直ぐにできるものではない。タンク増設に関連して、人身災害が発生したことも有る。
  川内や伊方の再稼動に注目が集まるきらいがあるが、フクイチの現状を監視する必要性を、私達はもっと認識しなければならないだろう。
   この投稿は、10月16日の金曜行動・希望のエリア、及び、18日の脱被曝実現ネット・渋谷ハチ公口街宣でのスピーチに、加筆・訂正したものです。意見に関わる部分は私個人のものであり、他の如何なる組織・個人とも関係のない事をお断りしておきます。



.. 2015年10月27日 08:36   No.972003
++ 山田純一 (小学校中学年)…13回       
四国電力、伊方原発3号機再稼働抗議の行動報告
 |  「伊予のミカン畑、伊予の魚を奪うな!」
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク 事務局)  

 10月21日、「伊方原発3号機の再稼働はするな!」を合言葉に、70人の人々が、四国電力東京支社に抗議の申し入れ、抗議行動を行いました。
 あまり宣伝をする機会がない中での、初めての取り組みでしたが、四電抗議行動に多くの人が参加し、意義ある抗議行動となりました。特に伊方から参加の「伊方の家」八木氏の抗議の訴えは、参加者の心に響く地元からの叫びでした。「伊予のミカン畑、伊予の魚を奪うな!」と闘い続ける、地元の人々の必死の叫びを伝えてくれました。その後、数人の人より抗議のアピールを受けました。四国電力東京支社は豪華な東京銀行協会ビルの中にあるので、火炎瓶テツさんはシュプレヒコールの中で、「原発業界に金を出すな!」と熱く訴えました。
○伊方原発は地震学者が指摘するように地震断層帯、中央構造線の上に存在し、原発敷地は狭く、斜面を切断し、敷地としています。この為、斜面崩落の危険があり、さらにウランより危険なMOX燃料が使われています。伊方原発に万一過酷事故が起きれば、福島事故以上の悲惨な状況が起きるでしょう。
そして佐多岬半島の付け根にある伊方原発事故時には、佐多岬の伊方町の5000人は全く避難できません。何としても伊方原発の再稼働は止めねばなりません。
○現地行動「STOP伊方原発再稼働!11.1松山全国集会」には、再稼働阻止全国ネットワークの仲間、100人が参加いたします。この全国集会は近づきつつある、伊方再稼働に打撃を与える意義ある集会です。
東京においては次回、11月18日(毎月の第3水曜日)、18時半より2回目の抗議行動を行います。
「再稼働の嵐を止める!」を合言葉に、共に抗議の声を上げましょう。


.. 2015年10月27日 08:49   No.972004
++ 山田純一 (小学校中学年)…14回       
◆申入書
             申し入れ及び質問書
  四国電力株式会社
  取締役会長  千葉明殿
  取締役社長  佐伯勇人殿

 貴社に対して厳重に申し入れます。四国電力伊方原発3号機の再稼働はやめてください。2011年福島原発過酷事故の後、未だに11万人の人々が故郷に帰ることができません。仮設住宅に移り住んだ人々はストレス、生活環境の激変の中で、福島県の調査による「原発事故災害死者」は1500人を超えています。子供の甲状腺がんは「福島県県民健康調査」により137人に達しています。福島の故郷は破壊されました。福島の自然と、命が奪われました。それまで「原発は絶対安全で、安い」という作られた神話が、一人歩きしていました。福島原発事故は経済優先、安全無視の原発政策に「もう原発はやめろ!」という警鐘だったのです。
 貴社は何故原発再稼働推進政策をやめられないのですか。
 福島原発事故後、東電は破産状態であり、国民の税金により、住民補償、廃炉作業をしている状況です。売上金六千億、総資産一兆三千億円の企業である四電に原発事故による、愛媛、四国の住民補償、命の補償ができるのですか。それともまたまた税金だよりですか。
質問があります。
 伊方原発敷地は国内最大級の地震断層帯(中央構造線)の上にあるのではないでしょうか。敷地の一部は斜面を削って原発敷地にしているのではありませんか。
 斜面崩落はないのですか。地盤沈隆の危険はないのですか。基準地震動650ガルは小さすぎませんか、国内で記録された地震動は4022ガルです。
 原発近隣の宇和島市、八幡浜市、大洲市、西予市、内子等愛媛県の多くの住民が原発再稼働に不安を持ち、再稼働に反対をしているのに、なぜ再稼働を急ぐのですか。事故の時、佐多岬半島の住民5000人をどう避難させるのですか。
 伊方原発3号機はウランよりさらに危険なMOX燃料が使用されています。この使用済み核燃料の最終処理はどのようにするのですか。
 原子力規制委員会田中俊一は「規制基準の合格は原発の安全を意味しない」「事故の責任者は電力事業者である」と繰り返しています。
 本当に原発事故の責任を貴社は取れますか。回答してください!
 繰り返し申し上げます。伊方原発3号機の再稼働は断念してください。                                                    
 再稼働阻止全国ネットワーク(千代田区三崎町2−6−2
ダイナミックビル5階たんぽぽ舎気付)070−6650−5549


.. 2015年10月27日 08:57   No.972005
++ にしざきやよい (中学生)…39回       
朝ドラファンのイチ庶民ではありますが、官邸前・国会前から、
 |  99パーセントの底力、見せてやりまっせ。
 |   (10月9日第168回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告)
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア )

 最近NHKの朝ドラをよく見る私、“まれ”は夜逃げした、ビンボー家族の物語だったけど、始まったばかりの“あさがきた”は、三井財閥の元となった、豪商のお嬢さんの物語、衣装小道具など、華やかでは、あるけど、実際の財閥の生活から比べれば、ドラマの中では、ちょっと大きな商家のお嬢さんって感じかな。もっとも本当の財閥のお嬢様の生活なんて、庶民から見たら感情移入出来なくて、ドラマとして面白く無いかもね。理解しがたいのはあちらも同じで、庶民の気持ちや生活なんて、理解し難いのかも。
 いや、今の経済的勝者は逆に分析しまくって、庶民はいい様に踊らされてる事が多いか。食品、医療、生活全般に渡ってリサーチ・分析されて、こんな風に宣伝すれば奴らはこぞって買うぞとか、原発なくちゃダメなんだとか吹き込めば、俺達の為にいい様に働いてくれるぞ、なんて思ってるんじゃ無いかな。
 アチラは、お金に明かして使える物は何でも使うからね、政治もその道具の一つだろうし。毎週ココで再稼働反対って叫ぶのは「あんたらの思い通りにはならないよっ」ていう意思表示だけど、折角だからもっとダメージを与えたいよね。
 何時も思うけど、私達99パーセントの庶民がいなくては、あちら側の生活もなりたたないんだから、あちらさんが金の力で来るなら、こちらは数と口コミで行くしかないね。頑張れ私!此処からまた始めよう!再稼働されたって、止めれば良いさ!やれる事やっていくよ。まだまだ勉強不足で、スピーチも上手く出来ないけど、少しずつ進歩して彼らの足元を崩して行きたいね。コールも上手くなるよ、リズム感磨いてね、思わず彼らも口ずさんじゃう様なコールしちゃうからね〜、乞うご期待!
 コールと言えば、黒メガネさんのコールが面白かったな、「福島第一、ブラックホール、予算吸い込むブラックホール」「福島第一、ブラックホール、健康吸い込むブラックホール」って感じだった。かな?ブラックホールの印象が強くて他がアヤフヤ、23日に聞いたら良く覚えておきます。生で聞きたい方は、希望のエリアまで。では、官邸前でお逢いしましょう!


.. 2015年10月27日 09:03   No.972006
++ 木村雅英 (大学院生)…116回       
.「文書管理簿」を3年間も隠していたのに説明責任を果たさない規制委
 |  〜透明性が売りといいながら居丈高に逃げる田中委員長〜
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その70
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  規制委が行政文書の「管理簿」を発足以来3年あまり公表していなかったことが10月10日頃に報道された。10日以上経っても「管理簿」が未だに公表されないばかりか記者会見で尋ねられてもまともに答えない。「
 「管理簿」は、文書のタイトルなどを一覧にしたもので、情報公開請求が行われた際に、公開を求める文書が存在するか効率よく探すために、窓口やインターネットで公表するよう法令で定められている。にもかかわらず、平成24年度と25年度分の公表はまだだ。10月15日には菅官房長官でさえ、極めて問題だと話した。
 ところが、21日の規制委記者会見で、記者の鋭い質問に対して田中委員長はまともに答えない。俗っぽく英語を使って「トランスペアレンシー、透明性を大きな旗印としてきている」と言いながら、実は会見での回答は居丈高で中身が無い(資料公表と同様に全く「透明」?!)。
 毎日新聞記者が次の様に指摘・質問した。
○いくつか不適切なことが明るみに出た。
 1 「管理簿」を作っていなかった
 2 公開していなかった
 3 点検監査がきちんとできていなかった
 4 内閣府に事実と違うことを言ってしまった
○インターネットで全国に中継できるメディアを持っているのに、どうして聞かれるまで黙っているのか?
○法律違反をとがめるチェックして探し出して指摘をする立場なのに、法律違反の説明を規制庁がしないのであれば、信頼が失われるのではないか?

  これに対して、「事象による、そういう議論をこれ以上続けてもしょうがない、説明はしたつもり、あなたの気に入っているかどうかは知らないけれど、」と逃げた。
 別のフリー記者の、どういう事象であれば説明の必要があって、どれであればないのか?の質問に対しては、
 「お話したくありませんので、やめます。もうさんざんやったから。どうぞご随意にご推測ください。」と居直った。
 福島の12市町村を回って首長と話したことについても、記者たちの要望にもかかわらず、まともに説明しようとしていない。
 「国民」を欺いて再稼働推進・「非科学的」提言をしている規制委には隠すべき事が多いのであろう。


.. 2015年10月27日 09:51   No.972007
++ 山田清彦 (幼稚園生)…1回       
六ヶ所再処理工場が急には動かぬ事情
 |  3つの条件をクリアーするには相当規模の費用の投入が必要
 |  ・臨界事故対策装置を3設備から23設備に拡大
 |  ・使用済み核燃料の貯蔵期間を最短4年から12年後に再処理に延長
 |  ・地震の想定規模…M8.3からM9へ引き上げ
 └────  (青森県三沢市)

◯ 着工から20年を経て、まだ再処理工場が動きそうもないのだが、日本原燃が再処理工場を動かすためにしている修正項目がある。これは、新規制基準に基づく審査で指摘されたものを、以前は対決姿勢であったのに、今は「協調型」に変わったからだと、10月12日のデーリー東北が一面で紹介していた。
 その例示の大きな変化を書き写すと、次のようになります。
 ・臨界事故・・・想定対象を3設備から23設備へ大幅に拡大。
 ・使用済み核燃料の貯蔵期間・・・最短4年から12年後に再処理に延長。
 ・沖合で発生するプレート間地震の規模・・・M8.3からM9へ引き上げ。
 どれ一つ取っても、日本原燃には厳しい要求であるが、その要求を拒んでいるうちは操業できそうにないので、求めに応じることにしたということらしい。
◯ 臨界事故対策装置を、23設備に拡大するのはマニュアル変更だけでは済まないので、大掛かりな安全対策が必要とされるだろう。
◯ 貯蔵期間の延長は、再処理事業の将来的不安要素となるだろう。もっとも既に原発各地に保管されている使用済み核燃料の多くは2011年よりも前から貯蔵されていたのだから、それを先に再処理すればいいだけであるはずだ。でも、再稼働後の使用済み核燃料が出てきても、年数を経るまで待たされる状況が出てくると厄介である。 
◯ M8.3からM9へも引き上げは、耐震設計を根本から変えることであり、これをするためには工場本体の下部を補強する必要がある。既にアクティブ試験で、配管の中に放射性物質が入っている状況なので、地下の耐震補強ができないとされてきたので、どのように行うのか、注目されるだろう。
 以上の3つをクリアーするとなると、相当規模の費用の投入が必要となるが、これは実現可能なのだろうか?
◯ なお、原子力規制委員会が手がけたがらない項目として、再処理工場での事故時の原子力防災範囲の拡大が残っている。現状で、半径5kmとしているが、これをどこまで拡大するのかは、国の判断待ちである。
 ちなみに、半径30kmとなると、私の住む三沢市まで範囲に入るし、我が家はその境界ギリギリ。再処理工場で大事故が起きれば、住んではいけない所になるか、不動産価格の暴落に泣くしかないかもしれません。


.. 2015年10月27日 10:37   No.972008
++ 広瀬 隆 (中学生)…47回       
11/11小泉純一郎さん講演会のお知らせです
 |  静岡県のみなさま、そして近隣県のみなさまへ
   浜岡原発・再稼働阻止のための講演
 
  11月11日(水)小泉純一郎元総理の講演会「日本の歩むべき道」が静岡にて開催されます。勿論、浜岡原発・再稼働阻止のための講演です。
    下記サイトをごらんください。
     こちら

主 催:一般社団法人「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議」
    しずおか未来エネルギー株式会社
   自然エネルギーを推進している「かまぼこの鈴廣」さんなどが中心の、中小企業を活性化させようという、信頼できるグループです。

日 時:11月11日(水)15:30〜17:00(開場14:30)
場 所:静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」
              (JR東静岡駅・南口徒歩3分)
入場料:1000円  定員:800名
チケットは、エネ経会議HPのエネ経会議ネットショップより購入できます。

  「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク」は、反原発を鮮明に打ち出している人たちですので、その応援も兼ねて、ぜひとも多くの方に参加・お申込みをしていただきたいと、伏してお願い致します。
 県内と近隣県で広く呼びかけて、盛大な集まりになるよう、ご協力をお願いします。
 800人の会場ですが、講演会が周知されていないため、まだ多くが空席のようです。よろしくお願い致します。



.. 2015年10月27日 10:45   No.972009
++ 清水 寛 (小学校中学年)…18回       
.「事故が起きた場合に危険な原発をなぜ、動かすのだ!」
 |  『放射能から命と国土を守り、平和憲法を守り活かす
 |  情報発信No.49(10月23日号)』より
 └──── (たんぽぽ舎会員)

   事故が起きた場合に危険な原発をなぜ、動かすのだ!
   −安倍自公政権を倒し、エネルギー基本計画を変えよう−

◯事故が起きた場合に危険な原発をなぜ、動かすのだ!

  全ての原発が停止していた1年11カ月、電気は足りていたにも拘らず、火山や地震の心配にも拘わらず、規制基準の適合を受けて、九電は2機も再稼働を強行した。
 田中規制委員長は「規制委は再稼働するかどうかについては判断しない」「規制基準の適合性審査であって、安全だとは言わない」「絶対安全、ゼロリスクではない」との趣旨の発言を繰り返している。
 エネルギー基本計画においては「原子力規制委員会により世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた場合には、その判断を尊重し原子力発電所の再稼働を進める」と記されている。
 福島第一事故は収束していなく、4年経過しても11万人が避難しており、住める土地を失い、汚染水はコントロールできず漏れており、放射能により被害も出てきている。原子力を推進する連中は安全ではないのに、命よりも金が大事なのだろうか。

◯安倍総理は「世界で最も厳しい日本の原発安全基準」と国民をだましている

  日本の原発基準は欧州の原発基準より甘い。「欧州の原子炉核容器の防護壁は二重に対して、日本は一重である。欧州ではフィルターベントは標準装備だが、日本はそうでない。メルトダウンに備えるコアキャッチャーは欧州にはあるが日本にはない。」(テレビ朝日・報道ステーション、2014年7月25日)
 安倍総理は、2013年9月7日、2020年のオリンピック開催地を決める時に「汚染水はコントロール下にある」とウソをついたが、今度は「世界で最も厳しい日本の原発安全基準」と大ウソをつき国民をだましている

◯原発なくても電気が足りているのに、なぜ原発を再稼働するのか

  原発の再稼働は、安倍自公政権が2014年4月11日、原子力発電所の再稼働を進める方針などを明記した「エネルギー基本計画」を閣議決定に基づいている。
 安倍首相は原発依存度を「可能な限り低減させる」としながらも、原発は「重要なベースロード電源」と位置づけ、3年前の原発事故以前と同様に活用していく姿勢を強調していた。この姿勢の背後には核武装の意欲が隠れている。
 原発の再稼働を止めるには、総がかり行動を強力なものにして、安倍自公政権を倒し、まず、このエネルギー基本計画を変えさせることである。


.. 2015年10月27日 11:21   No.972010

■--再稼働阻止全国ネットワーク共同代表の1人である
++ 柳田 真 (大学生)…92回          

 |  近藤誠さんご逝去・訃報
 |  原発をなくす闘いの遺志をついで
 |  伊方原発再稼働阻止めざし、今後がんばる
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

  再稼働阻止全国ネットワーク共同代表の1人でもあり、伊方原発に反対して闘いぬかれた近藤誠さん(伊方原発反対八西連絡協議会)が10月15日お亡くなりになりました。残念です。
 この十数年間、共に闘ってきた“想い”を共有し、故人の最大の願いであった伊方原発再稼働阻止に全力をそそぎます。
──────── ── ──────── ── ──────
 みなさま 本当に悲しいお知らせです。

.. 2015年10月19日 13:23   No.970001

++ 大野恭子 (幼稚園生)…1回       
(原発さよなら四国ネットワーク)10/15より

 今日、午前2時30分ころ、伊方原発反対八西連絡協議会の近藤誠さんがお亡くなりになりました。反原発運動の先頭で私たちを導いてくださった近藤さん。
 先日、10月11日の第29回伊方集会に、病院の先生の反対を押し切って、体力と気力を振り絞ってゲート前に来てくださり四国電力の総務課長を前に、素晴らしいメッセージを頂いたのが近藤さんの遺言となってしまいました。お別れに来てくださったとしか思えません。
 あのあたたかい笑顔にもうお会いすることができないと思うと悲しくて悲しくて、無念でなりません。
 近藤さんを追悼する会を、有志で計画しようということになりました。決定しましたらお知らせいたします。
 40年以上に亘る、途切れることのない反原発の過酷な戦いのご生涯を想い感謝の思いでいっぱいです。
 近藤さんのご不在に、途方に暮れ、混乱していますが近藤さんの思いを繋ぐことに力を尽くしたいと思います。


.. 2015年10月19日 13:46   No.970002
++ 渡辺マリ (小学校高学年)…21回       
.「皆さん、福島はいつか収束すると思いますか?」
 |  「フィンランド:オンカロでは10万年安全に保管できますか?」
 |  10/14倉澤治雄さん(科学ジャーナリスト)講演
 |  「未来への負の遺産〜原発ゴミはどこへ行く?」
 └────  (たんぽぽ舎講座運営委員)

 10月14日の講演会で、講師:倉澤治雄さんの第一声
 「皆さん、福島はいつか収束すると思っていませんか?」
 「いつかは」、と「思っていませんか?」と3度。(会場シーン…)
この問いかけから、講演は始まりました。
〇 倉澤さんら取材班の見た現実…
 ・1979年、スリーマイル島原発事故
 ・1986年、チェルノブイリ原発事故
現在2015年。それぞれの事故から何10年もの月日が経っているにもかかわらず、そこで見たものは「収束」とは程遠いものだった。
〇 増田尚宏元福島第二原発元所長の衝撃的な話
(英語を倉澤さんが翻訳)
・溶融燃料の形状、強度などデブリがどうなっているか分からない。
・30mの上方から遠隔操作で取り除く必要があるが、そういった種類の技術は持って、おらず存在しない。
・私たちはベストと考える段階を踏んでいく。しかしこれが本当にベストかどうか分からない。取り出せないかもしれない。しかし、やるしかない。
 『これが増田元所長、現・福島第一原発廃炉カンパニー社長が言った事です(倉澤さんのお話を正確に引用したわけではなく、その点はお許しを。でも要旨は合っています)。→日本の「廃炉工程表」は「こうなればいいな」という願望の廃炉工程表、という事。安倍首相、聞いてる?…渡辺』
〇 もう一つ
 オンカロにて:倉澤さんの問い「10万年安全に保管できますか?」に対して「絶対に安全とは言えない、常に最悪の事を考えている」「しかしベストを尽くし続ける」
 『オーイ、安倍首相よ、聞いているかい?…渡辺』
〇 映像が視覚に訴える力は凄い!
 福島原発3号機の吹き上がる黒煙、崩れ落ちる黒いがれきのようなもの…、画像をいったん静止して、「この時ここは2号機への海水注入作業中、作業員、自衛隊、消防もいました」「この下に…」「この下に…」
 『映像とこの言葉、強烈なインパクト』
 『2時間はあっという間に過ぎました。その後、倉沢さんと出席者のお茶会がありました。今回もたくさん来て下さり、ありがとうございました。』

☆訂正とお詫び:講演が始まる前に渡辺の言った言葉を訂正・お詫びします。
 正:作業員の被ばく線量限度
 ・通常時被ばく線量限度:年50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルト。
 ・緊急時:福島事故の際、この100ミリシーベルトに阻まれて作業ができなかったこともあったため、一時的な措置として、250ミリシーベルトに引き上げ。しかし同年にはこれを解除。
 ・2015年:通常時被ばく線量限度はこれまで通り。
  しかし、「緊急時」には250ミリシーベルトという法改正が検討されているそうです。
 誤:渡辺の言い方は、「被ばく線量限度が『緊急時』だけでなく1年中250ミリ
   シーベルト」と発言してしまったようです…。
 『教えて下さったNさん、ありがとうございました。
  それにしても、では251ミリシーベルトだったらどうするんだ、そもそも
  この250ミリシーベルトの根拠は何なんだということになりますね。』


.. 2015年10月19日 15:01   No.970003
++ 沼倉 潤 (小学校中学年)…14回       
.『10.11伊方原発ゲート前行動、
 |  そして10.12川内原発2号機再稼働阻止鹿児島集会へ』
 |  第29回「伊方集会」に参加して―報告
 └────  (再稼働阻止全国ネットワーク)

◯〈民の叫びに舞踊る竜王様に導かれて〉

  10月11日、「第29回伊方集会」が開催された。東京から参加することになった私は、金曜夜の首相官邸前抗議を早々と切り上げ、夜行バスで12時間、愛媛に向かった。八幡浜に到着後、「伊方の家」で一泊。瀬戸内の海を渡るのも初めてであり、見知らぬ土地の人々の暮らしも知らないまま、やっとの事でゲート前に辿り着いた。
 眼下に見えるのは伊方原発の3つの原子炉。1987年10月に四国電力が秘密裏におこなった出力調整実験の恐怖、1988年米軍ヘリ−原発800m付近への墜落。そして巨大地震が想定される中で、嘘で塗り固められた「新規制基準」審査のまやかし。住民の不安は私の理解を超えるものであろう。
 そんな中で始まった抗議行動は、東京の集会にはない力強い歌と踊りで始まった。私欲にまみれた四国電力は竜王様のお告げを無視し、原発を建てたという。 四国全県、全国から集まった250名の参加者は一人ひとりの怒りを抗議文に託し、或いは直接の言葉で、太鼓で再稼働阻止の意思をアピールしていった。

◯〈近藤誠氏の最後の言葉に勇気づけられて〉

  抗議行動の最後に車椅子で駆けつけた近藤誠氏は「四国電力は住民に再稼働審査は合格したとの理由書を配っているが、福島原発事故のことは一切書かれていない。基準地震動の説明が何度も変わっている。国民だましのトリックだ。住民は誤魔化しの中での生活はできない。再稼働を止めていくことは子孫を守っていくことだと確信している。安倍政権を倒し、あらゆる体制をひっくり返していくことを断言し、宣言する。」
 東電福島原発事故は二度と繰り返してはいけない。川内原発1号機が再稼働され、2号機の稼働も迫っているが、川内原発ゲート前ではハンストで抗議する人々がスクラムを組み、連帯する仲間が全国に拡がっている。
 議会の容認があろうとも住民の意思は、再稼働不同意である。この意思表示の行動をつなげ、広げていく役割の全国ネットの一員として、近藤誠氏の最後の言葉をお伝えしたい。同時に伊方原発建設反対運動以来の優れた闘いの歴史に学び、11月1日松山集会の成功を全国の皆さんと共に勝ち取っていくことを表明し、報告に代えさせていただきます。

◯〈11月1日(日)午前9時、伊方原発ゲート前での申し入れ行動に集まろう〉
 追記―この報告を書き上げている最中に、近藤誠氏の訃報が届いた。私たちにとってかけがえのない人を亡くした悲しみは大きい。
 だがしかし、原発再稼働を許すことは近藤氏の最後のメッセージに反し、未来への裏切りになる。
 再稼働阻止全国ネットワークは11月1日、9時からの伊方ゲート前抗議を全国の皆さんに呼びかけたい。参加できない方は一文のメッセージを、ゲート前に来られる方は喪章の着用をお願いしたい。

○再稼働阻止全国ネットワーク「全国相談会・交流会」
 期日:10月31日(土)14時から21時30分 八幡浜市松蔭公民館
○伊方原発3号機再稼働阻止ゲート前行動
 期日:11月1日(日)午前9時から10時 伊方原発ゲート前
 主催:再稼働阻止全国ネットワーク
  *申し入れ書、メッセージを持参願います。


.. 2015年10月20日 08:04   No.970004
++ 堀内美鈴 (小学校高学年)…23回       
.「原発なしに暮らしていける、そのような地域、社会づくりを
 |  ともにぜひ進めていただきたい」
 |  近藤誠さん逝去4日前「魂の抗議アピール」伊方原発ゲート前…
 |  2015年10月11日(日)第29回伊方集会
 |  伊方原発ゲート前での近藤誠さんの発言(テープ起こし)
 └──── (伊方原発50km圏内住民有志の会)

  ※動画はこちら https://www.youtube.com/watch?v=i_DXpkj3w1A

◯ 本日は皆さん各地から駆けつけていただきまして本当にありがとうございます。ありがとうございますと言いましても、皆さんと私は同じ立場でございますが。
 本日、四国電力の皆さんに、先ほどからずっと参加者の多くの皆さんから伊方原発の危険性と地域の安全を何とか守りたい、そのような思いがずっと連綿と語られたと思います。それはまさに私たち地域の住民の同じ願いそのものであります。
四国電力の皆さんは、いまは残念ながら、なんとしてでも利益を確保しようと、あらゆるものを無視して邁進しておられますけれども、しかしやはり皆さんの中には、原発の推進に大きな疑問を持った方も私はたくさんおられると、そのように信じております。そのような皆さんとともに、今後、やはり原発なしに暮らしていける、そのような地域、社会づくりをともにぜひ進めていただくことを、地域の住民として述べたいと思います。
◯ それからもう一言、いま30キロ圏内に四国電力の皆さんが、いわゆる新規制基準に合格したと称する説明書を配っておられる、あるいは郵送しておられます。 それを一応私どもも読ませていただきましたけれども、そこには残念ながら、まったく福島事故の再発を防ぐそのような手立てはまったくありません。
 具体的に申し上げれば、耐震設計、地震についても大きなごまかし、トリックを行なうことによって、地震、活断層の耐震設計を小さく見せる。このようなことをまったく変えていない。1号炉、2号炉の安全審査の大きな誤りを認めることなく、そのままにして、さらに3号炉をあなた方は建設した。しかし、現実にそのパンフレットの中にこう書いてあります。基準地震動はあらゆる要素を見て、最大の地震動である。そうちゃんと注釈までついている。しかしその最大の地震動というものをあなた方は、1号炉では200ガル、そしてその後、3号炉で473ガル、さらに570ガル、そして650ガルと、次々とそのような数字が変わっていきました。それはいかにあなた方が設定していた最大の基準地震動といわれるものが、いかに科学的に根拠のないでたらめなものであった、恣意的なものであるかということを具体的に実証しています。誰が見ても、それは明らかなことです。それにも関わらずあなた方は、それをあたかもですね、科学的なものであるかのように未だに装っている。
 残念ながら、あなた方だけが悪いわけじゃない。それに対する専門委員会、原子力規制委員会、すべてがそれを認めている。こういう皆さん一体となった国民騙し、住民騙しのトリックによって、あなた方は強引に手続きを進めようとしている。

.. 2015年10月20日 08:10   No.970005
++ 堀内美鈴 (小学校高学年)…24回       
◯ さらに具体的にいえば、いちばん最後に誰もがいちばんいま問題としている住民の避難。いざ事故が起きた場合、あなた方はメルトダウンをすると平然と言って、それに対する対策をつくるんだと、つくっていると言っていますが、肝心要のいざそれが起きた場合に住民はどうする。住民はどこに逃げたらいい、どうすればいい。避難の「避」の字も、今回のあなた方の3号炉の説明書のなかには、まったくない。
 つまり、避難については、すべてあなた方は責任を持たない。県も責任を持たない。四国電力は責任を持たない。そして政府は、安倍首相が「国が責任を取る」と言っているが、あの安倍首相の言った言葉は、たんにこれまでの原子力防災計画のなかで、すでに定められた文書の中の言葉を言い換えているだけにすぎません。
 実際に、先程来から指摘されてきたように、いざ事故になったときに、あなた方はどのように責任を持つことができるのか。安倍やあなた方社員が、いったいどうやって、この膨大な人々が逃げ惑うその状態、そしてその結果について、あなた方はどのような責任を実際自分で取るというのか。それはまったく取れない。誰も取ることはできない。にもかかわらず、それがあたかも取れるかのように、あなた方はいま装い、それを強引に進めようとしている。
私たちはですね、ぜったいこのようなあなた方のトリックやごまかし、その中でこれからの生活を営んでいくことは、とてもできません。私たちはなんとしても再稼働を阻止して、そして原発のない社会づくりを私たちは進めていく。また電力会社の皆さんとともに進めていく。それしか、今後私たちは、自分たちの子どもを守り、自分たちの子孫を守っていく方法はないと私たちは確信しています。四国電力の皆さんも含めて、私たちは原発をなくす社会づくりをしたいと思います。
◯ そして安倍政権、これをなんとしても打ち倒す。まったく新たな政権によって、あなた方がこれまでつくってきた、いわゆる安保法、戦争にむかうあらゆる体制をひっくり返していく。私たちはそのことを、それぞれみんなが手を結んで、手を繋いでそれを進めていく。そのことを私たちは皆さんに、はっきりと断言し、宣言したいと思います。以上です。


.. 2015年10月20日 08:22   No.970006
++ 春橋哲史 (小学校低学年)…9回       
来年3月頃には、タンクによる汚染水貯留は破綻する計算
 |  多くの報道機関はスルーしている
 |  タンク空き容量が減少一途の福島第一原発
 
  フクイチのタンク内汚染水の貯留量が、9月以降、急増している。8月は4週間で約7900トンの増加だったが、9月は4週間で約1万6800トン、10月は3週間で約1万8600トンの増加である(貯留総量は10月15日時点で約73.7万トン)。
  一方、タンクの増設ペースは、8月が1万2000トン容量、9月が9800トン容量、10月が3週間で5800トン容量である。
 タンク空き容量は、「8月・約3000トンプラス」→「9月・約8800トンマイナス」→「10月・約1万2800トンマイナス」と推移し、8月末時点で約12万500トンだったタンクの空き容量は、10月15日時点で約10万700トンに減少している(空き容量には、解体・撤去予定のタンクは含まず)。
  今後の汚染水の増加量・タンク容量の増設ペースを確定的に予測することは困難だが、仮に、1.5ヶ月で約2万トンビハインドの状態が続けば、来年3月頃には、タンクによる汚染水貯留は破綻する計算になる。
  東京電力の予測では、タンク内貯留量は10月第4週も5000トン以上増えることになっており、しかも、汚染水増加量の抑制策が効果を発揮する時期は未定である。
 タンクの空き容量について、東電の記者会見で本格的に追及しているジャーナリストは、今のところ、木野龍逸氏だけで、多くの報道機関はスルーしている。
 タンク増設はやろうと思って直ぐにできるものではない。タンク増設に関連して、人身災害が発生したことも有る。
  川内や伊方の再稼動に注目が集まるきらいがあるが、フクイチの現状を監視する必要性を、私達はもっと認識しなければならないだろう。
   この投稿は、10月16日の金曜行動・希望のエリア、及び、18日の脱被曝実現ネット・渋谷ハチ公口街宣でのスピーチに、加筆・訂正したものです。意見に関わる部分は私個人のものであり、他の如何なる組織・個人とも関係のない事をお断りしておきます。



.. 2015年10月20日 08:48   No.970007
++ 武笠紀子 (幼稚園生)…3回       
住民の生命と暮らしの安全を保障しない、
 |  「川内原発の再稼働」の許可取り消しを!
 |  原子力規制委員会へ申し入れ
 └──── 反原発自治体議員市民連盟

平成27年10月14日
原子力規制委員会 田中俊一様

反原発自治体議員市民連盟 共同代表   福士敬子

  住民の生命と暮らしの安全を保障しない、「川内原発の再稼働」の許可取り消しを求めます。
 私たち「反原発自治体議員市民連盟」は、福島の復興を願い、福島において3回のシンポジウム『福島を忘れない!』を開催し、福島の被曝自治体議員と住民の皆様から直接に厳しい状況を聞き、そして現況を見てきました。福島の現状報告は胸に迫るものがあります。事故から4年、復興施策により住民間の断絶がおこっていること、コミュニティや日々の暮らしの回復の見通しは立っていないのです。
 福島第一原発事故は今も収束していません。壊れた原子炉の再爆発・再メルトダウンの可能性が否定できないばかりか、放射能の放出と拡散も止まっていません。しかも、原子炉のどこがどう壊れているのか、何が原因で壊れたのかという原因究明も終わっていません。
 そして、福島第一原発事故の原因が解明されないまま、許可が出され川内原発1号機が再稼働しました。地元説明会も虚しく、「地元同意」は薩摩川内市のみです。福島事故での自治体の境界を越えた広範囲な被曝の現状を考慮すれば、少なくとも30キロ圏内の周辺自治体全ての同意が必要なことは明らかです。
 再稼働を急ぐあまり、福島第一原発事故の原因究明を怠り、事故原因のわからぬままで新たな規制基準を決定するという暴挙です。安倍首相がいう「世界一厳しい規制基準」が嘘であることを知っているのは、まさに規制委員会です。しかも、委員長は「基準に合っているかどうかを判断している だけで、安全であるとは言わない」ということを重ねて発言しています。しかし、基準を決めたのは、田中委員長の規制委員会です。原発の安全が保障されない「規制基準」であるならば、せめて事故が起きた時のことも考慮して、避難対策もアメリカのように、自治体ではなく電力会社に義務を負わせるべきです。
 免震重要棟やフィルターベント装置の設置をも猶予し、核シェルター設置の義務もありません。
 福島第一原発事故の悲惨な現実を知るものとして、「世界一厳しい規制基準」などと言わせておくことはできません。
 鹿児島の自治体および住民に悲劇がおきないように、「川内原発再稼働」の許可取り消しを求めます。

.. 2015年10月21日 07:59   No.970008
++ 柳田 真 (大学生)…93回       
品物(書籍ほか)をもらって下さる方を募集 その1
 |  たんぽぽ舎、現代思想社の倉庫整理で出た書籍類
 └──── (たんぽぽ舎・旧現代思想社代表)

 たんぽぽ舎と共同事務所・現代思想社の倉庫を20数年ぶりに片付け・整理しています。昔の資料、古い資料が一杯あり、苦労しています。ゴミとして捨てるには惜しいと思う物もいくつかあり、「扱い」に苦慮しています。
 捨てれば簡単ですが、もしもらって下さる方があれば、その資料も「生きて」役立ち、幸いです。もらって下さる方を募集中です。
(現物は無料ですが、郵便送料を負担して頂けると嬉しい)

   =記=

1、劣化ウラン兵器とイラクの人々の写真集:1〜40番まで40点
  撮影者、作者:伊藤政子、相沢恭行、森住卓の3氏
  タテ:30cm ヨコ:41cmのアルミ枠のパネルに入っています。
2、同和史研究―日本と世界
  編纂:大江甚三郎 発行所:同和文献保存会
  A4版・856頁(平成4年初版)
3、現代労働組合辞典
  発行:(株)大月書店 編者:小島健司
  1974年第1刷 B5版・1044頁
4、現代日本労働組合資料集成
  編:日本社会党労働局編 発行:日本社会党労働局
  1979年第1刷 A4版 1676頁 定価:25000円
5、戦後労働運動私史第1巻 1945〜1949年
  戦前期から総評結成まで  第三書館 高島喜久雄
  1991年初版 522頁 定価:5150円
6、生産性運動30年史
  日本生産性本部 昭和60年発行 1473頁


.. 2015年10月22日 08:05   No.970009
++ 沼倉 潤 (小学校中学年)…15回       
.『10.11伊方原発ゲート前行動、
 |  そして10.12川内原発2号機再稼働阻止鹿児島集会へ』
 |  第29回「伊方集会」に参加して―報告
 └────  (再稼働阻止全国ネットワーク)

◯〈民の叫びに舞踊る竜王様に導かれて〉

  10月11日、「第29回伊方集会」が開催された。東京から参加することになった私は、金曜夜の首相官邸前抗議を早々と切り上げ、夜行バスで12時間、愛媛に向かった。八幡浜に到着後、「伊方の家」で一泊。瀬戸内の海を渡るのも初めてであり、見知らぬ土地の人々の暮らしも知らないまま、やっとの事でゲート前に辿り着いた。
 眼下に見えるのは伊方原発の3つの原子炉。1987年10月に四国電力が秘密裏におこなった出力調整実験の恐怖、1988年米軍ヘリ−原発800m付近への墜落。そして巨大地震が想定される中で、嘘で塗り固められた「新規制基準」審査のまやかし。住民の不安は私の理解を超えるものであろう。
 そんな中で始まった抗議行動は、東京の集会にはない力強い歌と踊りで始まった。私欲にまみれた四国電力は竜王様のお告げを無視し、原発を建てたという。 四国全県、全国から集まった250名の参加者は一人ひとりの怒りを抗議文に託し、或いは直接の言葉で、太鼓で再稼働阻止の意思をアピールしていった。

◯〈近藤誠氏の最後の言葉に勇気づけられて〉

  抗議行動の最後に車椅子で駆けつけた近藤誠氏は「四国電力は住民に再稼働審査は合格したとの理由書を配っているが、福島原発事故のことは一切書かれていない。基準地震動の説明が何度も変わっている。国民だましのトリックだ。住民は誤魔化しの中での生活はできない。再稼働を止めていくことは子孫を守っていくことだと確信している。安倍政権を倒し、あらゆる体制をひっくり返していくことを断言し、宣言する。」
 東電福島原発事故は二度と繰り返してはいけない。川内原発1号機が再稼働され、2号機の稼働も迫っているが、川内原発ゲート前ではハンストで抗議する人々がスクラムを組み、連帯する仲間が全国に拡がっている。
 議会の容認があろうとも住民の意思は、再稼働不同意である。この意思表示の行動をつなげ、広げていく役割の全国ネットの一員として、近藤誠氏の最後の言葉をお伝えしたい。同時に伊方原発建設反対運動以来の優れた闘いの歴史に学び、11月1日松山集会の成功を全国の皆さんと共に勝ち取っていくことを表明し、報告に代えさせていただきます。

◯〈11月1日(日)午前9時、伊方原発ゲート前での申し入れ行動に集まろう〉
 追記―この報告を書き上げている最中に、近藤誠氏の訃報が届いた。私たちにとってかけがえのない人を亡くした悲しみは大きい。
 だがしかし、原発再稼働を許すことは近藤氏の最後のメッセージに反し、未来への裏切りになる。
 再稼働阻止全国ネットワークは11月1日、9時からの伊方ゲート前抗議を全国の皆さんに呼びかけたい。参加できない方は一文のメッセージを、ゲート前に来られる方は喪章の着用をお願いしたい。

○再稼働阻止全国ネットワーク「全国相談会・交流会」
 期日:10月31日(土)14時から21時30分 八幡浜市松蔭公民館
○伊方原発3号機再稼働阻止ゲート前行動
 期日:11月1日(日)午前9時から10時 伊方原発ゲート前
 主催:再稼働阻止全国ネットワーク
  *申し入れ書、メッセージを持参願います。



.. 2015年10月27日 08:06   No.970010

■--2号機再稼働“ひな型”は通用しない
++ 東京新聞 (社長)…1264回          


  九州電力は、川内原発2号機(鹿児島県)を1号機に続いて再稼働させた。住民の不安や疑問に耳をふさいで、同じタイプの原発の再稼働を急ぐ−。そんなやり方を定着させるべきではない。
 先例に沿うように粛々と、ということなのか。
  原子力規制委員会の田中俊一委員長は先月、1号機が営業運転に入るのを前に「ひな型ができたので、審査はスムーズに進む」と話していた。
 多くの住民の安全を“ひな型”で判断されてはたまらない。
  8月、その1号機が再稼働して、約2年に及ぶ日本の原発ゼロに終止符が打たれたときと、周囲の状況は変わっていない。
 規制委は安全の保証はしていない。しかし、紳士協定に基づいて再稼働に同意を与える鹿児島県などは、規制委によって安全性の確保が“確認”されていると言う。
 新任の経済産業相は「万が一事故が起きれば、政府の責任は十二分にある」と話した。しかし、どのように責任を取るかは依然、定かでない。
 相変わらずの無責任体制は、もう事故など起きないと、高をくくっているようにも見える。
 福島の教訓は、いったいどこへ消えたのか。
  説明不足も同様だ。九電は、多数の住民を対象とする説明会を拒む姿勢を崩さない。
 鹿児島県は川内原発の必要性や安全性に関する説明会を来月末に鹿児島市内で開き、原発から30キロ圏の9市町対象の避難訓練を年末に開催するが、順序は逆だ。
 桜島や阿蘇山などの火山活動が活発になり、住民の不安は募る。
 新たな不安材料も浮上した。
  九電は運転開始時から約30年使っている2号機の蒸気発生器の交換を、3年後に先送りした。
 発電用タービンを回す蒸気をつくりだす重要な機器で、老朽化した配管が破れると、無論、重大事故につながる恐れがある。
 地元紙が4月に県内で実施した世論調査では、再稼働に反対、計画に沿った避難は困難との回答が、いずれも約6割に上っている。
 原発とその周辺環境は、それぞれ違う。周りの声に耳をふさいで、それを“ひな型”でくくるのは、乱暴だし、危険過ぎないか。
  住民の疑問の中に、安全を維持するヒントがある。
  多くの不安を置き去りにしたままで、原発再稼働をベルトコンベヤーに乗せてはならない。 (10月16日社説より)

.. 2015年10月19日 14:47   No.971001

++ 東京新聞 (社長)…1265回       
◆「原発は危険」最後まで 4日前には伊方反対集会へ 声絞り「廃炉を」
  特報面「別冊 南海日日新聞」連載 近藤誠さん死去

  四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の地元から反原発を発信し続けた元記者の近藤誠さん=同県八幡浜市=が15日未明、肝臓がんのため亡くなった。68歳だった。本紙特報面に「別冊 南海日日新聞」を連載していた。原発のない未来の実現を最期まで諦めなかった。
 伊方町や八幡浜市の地元紙「南海日日新聞」の最後の記者だった。
 同紙は1975年に八幡浜市出身の斉間満さんが原発批判の言論を守るために起こした新聞だ。広島県出身の近藤さんは創刊まもない77年3月に入社。スタッフ4、5人の小さな所帯で原発問題を中心に地元ニュースを追い続けた。四国電からは取材を拒まれ、広告主には圧力もかけられたが、地道な報道で信頼を積み重ねた。出力調整実験の失敗でチェルノブイリ事故が発生した翌87年には、四国電が住民に黙って出力調整実験を実施した事実もスクープした。 (中略)
 近藤さんは、亡くなる4日前の11日、入院先から伊方原発ゲート前の集会に参加し、声を絞って廃炉を訴えた。 (中略)
 痩せた体を椅子で支えながら一語一語をかみしめるように、目の前の四国電職員に語りかけた。「原発に未来はない。一緒に廃炉を考えよう。これから電力会社に入る若者たちが希望と誇りを持てる未来を考えよう」   (後略) 
    (10月17日24面「こちら特報部」より抜粋)



.. 2015年10月19日 15:12   No.971002
++ 東京新聞 (社長)…1266回       
原子力 制御できない
       (10月17日1面「金曜日の声 官邸前」より)

◎ 東京都昭島市のパート 湊寿子さん(46)
  政府は電力会社の利益や自分たちが選挙で当選することしか考えていない。50年先の未来を考えた国造りを進めてほしい。地方が原発の助成金に依存しない方法を国民全員で考えていくべきだ。

◎ 東京都世田谷区の無職 逸見徳朗さん(78)
  福島第一原発事故の原因もはっきりしていないのに、川内原発2号機も再稼働したのは信じられない。大学で原子力を学んだので、人間の科学力では原子力エネルギーの制御はできないことが分かる。


.. 2015年10月19日 15:18   No.971003
++ 東京新聞 (社長)…1267回       
もんじゅ点検漏れ 相次ぎ7回 機構の運営 規制委不安視

  日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、機器の点検漏れが3年前に発覚して以来、新たに7回も漏れが見つかっている。こうした事態に、原子力規制委員会では「このまま機構にもんじゅを委ねていていいのか」との声まで上がり始めている。
 点検漏れが初めて発覚したのは2012年11月。1万点近くの機器で、定められた点検を怠っていた。機構の鈴木篤之理事長(当時)が規制委事務局に「形式的ミスが出るのはやむを得ない」と、安全軽視と受け取れる発言をしていたことも判明。理事長は引責辞任し、規制委は事実上の運転禁止命令を出した。
    (中略)
  政府はもんじゅを存続させる方針。規制委がどこまで毅然(きぜん)とした姿勢で対応できるのか、真価が問われる場面もありそうだ。
     (10月19日2面より抜粋)


.. 2015年10月20日 08:59   No.971004
++ 東京新聞 (社長)…1268回       
モントリオール映画祭招待「ナオトひとりっきり」
  中村真夕監督「原発事故のその後 海外でも高い関心」

  原発事故で全町避難になった福島県富岡町で動物の世話を続ける男性を追ったドキュメンタリー「ナオトひとりっきり」が、今年9月初旬までカナダで開かれたモントリオール世界映画祭ドキュメンタリー部門に招待された。「原発事故のその後について、海外の関心の高さを感じた」という中村真夕監督(42)に話を聞いた。
  中村さんは現地の反応について「会場は8割以上が埋まり、上映後は活発な質問が飛び交った。特に健康被害への関心が高かった。被ばくした牛の調査はされているのかとの質問も多かった」と話す。
  住民が避難した後、置き去りにされた牛や豚、犬や猫…。中村さんは、おなかを空かせて町をうろつく動物たちにエサを与え続ける松村直登さん(56)の姿に衝撃を受ける。被ばくも覚悟で富岡町に通い、1人で8か月間撮影した。(中略)
  中村さんは「カナダは世界有数のウラン産出国だが、採掘場で働く先住民族の健康被害はちゃんと調べられていない。貧しく弱い人々が危険を押しつけられる構図は、福島もカナダも同じ」と話す。「大きな勢力にかき消されようとしている小さな命と、その声を伝えていくことが使命だと改めて思った」
  「ナオトひとりっきり」は10月31日から新潟シネウインド(新潟市)でも公開される。 (10月19日5面「文化」より抜粋)



.. 2015年10月21日 08:04   No.971005
++ 東京新聞 (社長)…1269回       
新しい国へ   鎌田 慧

  安倍晋三首相の著書『美しい国へ』の完全版が、『新しい国へ』ということなので、書店で見かけて買いもとめた。
 ところが、旧著に18ページ分をあらたに付けたしただけ。表題を「美しい」から「新しい」に模様替えしたものの中身は一緒。軍事国家の「日本を、取り戻す」とは、古い日本への回帰ということで、「新しい国」とはいえないでしょう。
 付けたされた新稿には「TPP交渉参加に反対」と明記し、故郷山口の棚田の美しさを例に挙げ、「道義を重んじ、真の豊かさを知る、瑞穂の国には瑞穂の国にふさわしい市場主義の形があります」と特筆している。
 いまは率先してTPPに参加し、国際競争に打ち勝つ強い農業を、と力説している。観光用の棚田の一部は残されるかもしれない。が、どれだけの農家が生き残れるか、数字を挙げて説明してほしい。
 瑞穂の国の農業を、工業製品の代わりに国際競争にさらして、勝てるものではない。安倍さん、ご自分で言っていること、やっていることの歴史的意味を理解されているのでしょうか。
  先日は自衛隊の戦車、こんどは「東京湾に浮かぶ原子炉」である米軍の原子力空母に搭乗。それも戦闘攻撃機のコックピットに入って「横須賀港を母港に再び日本の守りについてくれる」と語った。
 戦争が近いとお考えなのか。(ルポライター)
     (10月20日29面「本音のコラム」より)


.. 2015年10月21日 08:17   No.971006
++ 東京新聞 (社長)…1270回       
東電、切り崩し工作? 飯舘村ADR申立人に不当対応
坂本充孝のふくしま便り

  東京電力福島第一原発の事故で全村避難が続く福島県飯舘村。住民約3000人が、生活基盤を破壊されたとして賠償の増額を求めて、原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(ADR)申し出たのは昨年11月だった。その後ほぼ1年の間に、東電が申立人に対し「ADR紛争中は直接請求分の賠償金を支払わない」と不当な対応を繰り返していたことがわかった。東電は「業務担当者への周知が不足していた」と非を認めて謝罪しているが、申立人の中には、ADRの取り下げを検討した人もおり、「ADRの切り崩し工作なのではないか」といぶかる声もある。 (中略)
 ADRは、慰謝料の増額などを争っているもので、住宅に関する賠償とは別だ。ADRの運用指針となる「総括基準」にも「回答金額を上回る部分の損害主張のみを実質的な審理判断とする」と明記されており、東電担当者の対応は明らかに不当といえる。指針は、ADRの和解を待つことで被害救済に遅れが生じることを防ぐ意味も持っている。 (中略)
 罪のない山里の住民から穏やかな日常を奪ったのは誰なのか。東電はもう一度、出発点に立ち返ってみるべきだろう。(福島特別支局長)
     (10月20日4面「3・11後を生きる」より抜粋)


.. 2015年10月21日 08:24   No.971007
++ 東京新聞 (社長)…1271回       
福島事故後被ばくで労災
  白血病基準「年5ミリシ−ベルト」超す線量
  発症元作業員、初の認定

  厚生労働省は20日、東京電力福島第一原発事故後の作業で被ばくした後に白血病になった元作業員に、労災保険を認定した。事故収束作業に伴う白血病の発症で労災が認められたのは初めて。
 厚労省によると、労災が認められたのは発症時30代後半だった男性。建設会社の社員として2011年11月〜13年12月、複数の原発で作業した。12年10月以降の1年1カ月間は福島第一を担当。原子炉建屋に覆いを造ったり、使用済みの防護服などを焼却する施設を建設した。
 男性は13年12月に福島第一を去った後に体の不調を感じ、白血病と診断され労災申請した。現在は通院治療している。
 白血病の労災が認められるには、年5ミリシーベルト以上を被ばくし、作業開始から発症まで1年以上あることが基準。男性の累積被ばく線量は19.8ミリシーベルトで、福島第一での線量は大半の15.7ミリシーベルトを占めた。
 福島県の富岡労働基準監督署は、厚労省の専門家による検討会の見解を聴いた上で、福島第一での被ばくが白血病の大きな原因になった可能性があると判断した。男性には医療費や休業補償が支払われる。(中略)
 事故前に全国の原発で白血病や悪性リンパ腫などの労災を認められた作業員は13人。福島第一の収束作業で白血病も含むがんを発症したとする申請は8件。今回の男性を除く7件の内訳は3件が不支給、1件が取り下げ、3件が調査中。
      (10月21日朝刊1面より抜粋)



.. 2015年10月22日 08:10   No.971008
++ 東京新聞 (社長)…1272回       
被ばく労災 廃炉の担い手こそ守れ

  東京電力福島第一原発の事故処理で高線量の被ばくを伴う作業が続いている。被ばくによる労災も現実となり、壁が厚い補償認定の見直しが必要だ。廃炉への道は作業員の安全が守られてこそある。
 廃炉に向けた過酷な作業が続く現場では、過密な労働環境で事故が相次いでいる。2013年度に32件だった死亡・負傷は14年度には64件に倍増した。
 各地で原発再稼働を進める政府はさらに、重大事故時に許容される作業員の緊急被ばく限度を、現行の年100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げようとしている。作業員にさらなる被ばくを強要するのは命の軽視ではないか。
 原発労働者の安全対策や補償は不十分だ。がんを発症しても労災認定の壁は厚い。厚生労働省が胃、食道、結腸がんについて、事故翌年の12年に公表した労災補償の考え方では、がん発症との関連がうかがわれるのは「被ばく線量は100ミリシーベルト以上」「被ばくから発症までの期間は5年以上」などと高いハードルを課している。
 だが、「何ミリシーベルト以下ならがんは発症しないという境界はない」と指摘する専門家は少なくない。厳しい基準を一律に当てはめるだけでは、収束作業で増える労災の認定が進まなくなる。厚労省によると、福島原発事故の作業での労災申請は11件。認定例は原子炉建屋の覆い設置などに従事後、急性骨髄性白血病を発症した北九州市の元作業員のケースのみ。
 現場の安全対策を問う裁判も始まった。事故収束作業に従事し、胃などにがんを発症した元作業員男性が9月、東電と元請け会社などに損害賠償を求める裁判を札幌地裁に起こした。男性は「事業者が安全配慮を怠り無用な被ばくをさせた」と主張。被ばく線量は11年7月から4カ月で56.41ミリシーベルト。線量も発症までの期間も基準に満たないなどとして労災を認められていないが、高線量の作業は線量計を持たずに行ったという。
 男性のケースのほかにも、線量計に鉛カバーをして線量を低く抑えたり、被ばく線量をごまかして働かせている問題が発覚した。男性の裁判を通じて、作業実態が明らかになれば全体的な点検、見直しは不可避になる。
 国や東電は、がん検診や健康管理手帳の交付について、福島原発事故後の「緊急作業」に従事した人に限らず幅広く、離職後も含めて受けられるようにすべきだ。何10年もかかる廃炉作業は担い手が守られなければ成り立たない。
   (10月21日社説より)


.. 2015年10月22日 08:32   No.971009
++ 東京新聞 (社長)…1273回       
ヨウ素剤全戸配布 進まず 東海第二原発事故備え 茨城・東海村
  服用対象で誤解?説明会出席わずか

  日本原子力発電(原電)東海第二原発の事故に備え、茨城県は18日、甲状腺の内部被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤の事前配布を原発のある東海村で始めた。村内の配布対象は16000世帯の38467人で、初日だけで2890人分を手渡した。一方で、ヨウ素剤を受け取るために必要な説明会に出席していない村民は全世帯の3分の2以上にも上る。当初、予定した説明会はあと1回で、県は来年も継続して開く考えだが、全世帯に配布するまでには、まだ時間がかかりそうだ。(後略)
    (10月19日6面より抜粋)


.. 2015年10月22日 08:48   No.971010

■--古里で再稼働つらい
++ 東京新聞 (社長)…1256回          

          (10月10日1面「官邸前 金曜日の声」より)

  東京に用事があり、初めて参加した。北海道にも原発があるし、人ごととは思えない。再び原発事故が起これば、恐ろしいことになる。同年代の人にももっと興味を持ってほしい。
        北海道浜中町の専門学校生下元翔太さん(21)

  20歳のころまで鹿児島に住んでいた。経済のために、ふるさとが川内原発の再稼働を容認しているのがつらい。反対する幼なじみの代わりに、ここに来ている。立ち続けることで、抵抗を示したい。
        東京都墨田区の無職鹿子木真理子さん(76)

.. 2015年10月15日 10:19   No.969001

++ 東京新聞 (社長)…1257回       
電力天下り地方も45人 立地予定の全14道県
  原発事故後 蜜月続く 本紙調査

  東京電力福島第一原発事故後の電力会社などへの天下り問題で、原発が立地、または立地予定の14道県の幹部OB少なくとも45人が、原発を推進する電力会社やその関連組織に天下りしていたことが、道県に情報開示請求した資料などで分かった。電力側と県が金を出し合っている組織に代々天下りする例が目立ち、地元が原発から抜けられない構図を生んでいる。 (後略)
       (10月11日1面より抜粋)


.. 2015年10月15日 10:59   No.969002
++ 東京新聞 (社長)…1258回       
規制庁発足3年 揺らぐ独立性 原発推進省庁に戻る人事認める
  ノーリターン・ルール骨抜き
  旧保安院のHP削除 事故時の記録消す
  国民に不信感■再稼働優先!?

   原子力規制委員会の事務局として先月、発足から3年を迎えた原子力規制庁。この組織が新設されるに当たっては、原発推進の経済産業省や文部科学省の出身者を古巣に戻さない「ノーリターン・ルール」が明文化された。
  しかし、ここに来て、抜け道が設けられた。ここにも「世界で最も厳しい」と安倍晋三首相が自賛しながら、実態は再稼働優先という原子力規制の現実が端的に表れている。  (後略) 
       (10月12日20-21面「こちら特報部」より抜粋)


.. 2015年10月15日 11:31   No.969003
++ 毎日新聞 (課長)…172回       
地震保険4県50%上げ 17〜21年地域差3.7倍に拡大

   政府と損害保険各社が2017年1月から段階的に実施する家庭向け地震保険料の見直しで、都道府県ごとの改定案が27日分かった。地震の発生リスクに見合った保険料に近づけるため、契約件数の多い非木造住宅の場合、最大の上げ幅は埼玉など4県の計50%となる一方、大阪府や愛知県などでは安くなる。保険料の地域差は現在の3.1倍から3.7倍程度に拡大する見通しだ。 (後略)
      (9月28日朝刊2面より抜粋)



.. 2015年10月15日 11:45   No.969004
++ 東京新聞 (社長)…1259回       
処分場調査 越年で「白紙も」 宮城知事、指定廃棄物めぐり

  東京電力福島第一原発事故で発生した放射性物質を含む指定廃棄物の処分場建設をめぐり、宮城県の村井嘉浩知事は13日、環境省による現地調査が実現せず、膠着状態のまま越年する場合は「(県内の)市町村長会議を開き、候補地の白紙撤回も含め議論したい」との考えを表明した。
 環境省は県内候補地の栗原市と加美町、大和町で同時にボーリング調査を予定。しかし加美町で住民の抗議活動に遭い、3市町とも調査に着手できていない。
   (10月14日朝刊2面より抜粋)


.. 2015年10月15日 11:56   No.969005
++ 東京新聞 (社長)…1260回       
被災地「期待できない」 復興相に高木氏 「原発推進」選挙で明言

   第3次安倍改造内閣で高木毅衆院議員(福井2区)が復興相に就いたことに、東日本大震災の被災地からは驚きや不満の声、注文が相次いだ。国内有数の原発立地県の選出議員で過去の選挙では「原発推進」を掲げただけに、福島原発事故の避難者らは「復興を軽くみているのでは」「期待するのは無理」と冷ややかに受け止めた。 (後略)
     (10月9日29面「こちら特報部」より抜粋)


.. 2015年10月15日 12:04   No.969006
++ 東京新聞 (社長)…1261回       
川内2号機 再稼働 複数炉の危険、想定せず

 九州電力は15日、川内(せんだい)原発2号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉を起動し再稼働させた。21日に発電と送電を開始する。2011年3月の東京電力福島第一原発事故後、新規制基準に基づく審査に適合した原発の再稼働は、今年8月の川内1号機に続いて2基目。 
 2号機は15日午前10時半に再稼働した後、約12時間後に核分裂反応が安定的に続く「臨界」に達する見通し。営業運転への移行は11月中旬を予定している。
 川内原発前や福岡市の九電本店前では、再稼働に反対する住民らが抗議の声を上げた。
      (中略)
●福島事故の教訓どこへ
 夏の電力需要ピークも原発なしで乗り切り、その後も安定的な電力供給が続いている九州で再稼働2基目となる川内原発2号機が動きだした。原発は目先のコストは安く、九電の経営にとっては好都合だが、原発の内外とも多くの課題を積み残したままだ。
 東京電力福島第一原発事故が見せつけたのは、複数の原子炉が近くで稼働する危険性だ。1号機の水素爆発で全作業の一時中断を迫られ、3号機の爆発では突貫工事で完成したばかりの2号機の注水ラインがずたずたにされた。複数炉が悪影響を与え合い、事態を深刻化させた。
 しかし、原子力規制委員会の審査は、複数炉の問題をあまり考慮していない。「新規制基準さえ満たしていれば、各号機で対処できる」(田中俊一委員長)ことが大前提となっている。がれきで資材を運べなかったり、十分な要員が集まらなかったり事前の事故収束シナリオを外れるような事態は想定していない。
 国内で火山活動が活発化しているが、桜島もその一つ。周辺の姶良(あいら)カルデラなどの巨大噴火への備えも必要だが、監視態勢は不十分で、核燃料の緊急移送もまだ検討中だ。
 住民の避難計画も形はできているが、県のトップらは「広域に避難するような事態にはならないだろう」と楽観的にみて再稼働を認めている。
(10月15日より抜粋)


.. 2015年10月16日 09:24   No.969007
++ 東京新聞 (社長)…1262回       
危機感なき「安全神話」再び「避難事故起こらぬ」
  川内2号再稼働 「調整システム」形だけ バス運転手の訓練なし

  九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)で15日、8月の1号機に続いて、2号機も再稼働した。県知事などからは「避難するような事故は起きないだろう」との発言が相次ぐが、重大事故への懸念は拭い切れない。(後略)
     (10月16日朝刊3面「核心」より抜粋)


.. 2015年10月19日 14:21   No.969008
++ 東京新聞 (社長)…1263回       
汚染土 行き場なし 仮置き場にこのままずっと?「3年の約束 国は守って」
  山積み 850万立方メートル 中間貯蔵施設 めど立たず
  除染計画の再考必要

  東京電力福島第一原発事故後、除染作業で出た汚染土など除染廃棄物を一時的に保管する「仮置き場」が福島県内の各地に設けられた。その利用契約が満期を迎え始めている。地権者との契約期間は「3年」が基本だ。政府が「3年程度」保管した後、中間貯蔵施設に搬送する約束をしたからだ。しかし、用地買収交渉が難航し、中間貯蔵施設は建設のめどが立たない。汚染土は行き場を失っている。
    (10月16日朝刊28,29面「こちら特報部」より抜粋)



.. 2015年10月19日 14:40   No.969009

■--伊方原発を止め続けるためにこれからも
++ 堀内美鈴 (小学校高学年)…22回          

 |  しびらっこく(注)応援してください
 |  再稼働反対の声をあげ続けることが大事
 └──── (伊方原発50km圏内住民有志の会)

  今日10月9日、愛媛県議会で伊方原発3号機の再稼働に賛成する請願が賛成多数で採択されました。
 愛媛県議会議事堂前では、朝8時30分から市民たち100名ほどが集まって、福島第一原発の事故が収束していないのに、放射性廃棄物の処理をどうするかも決まっていないのに、住民の反対の声が多いのに、避難もできないのに、選挙では「(再稼働については)どちらともいえない」と答えた議員が6割以上なのに……再稼働はやめてください!と次々とマイクを持ってアピールを続けました。県内外からたくさん報道陣がつめかけていました。
 偶然隣り合ったご年配の女性が「確実に変わってきてはいるんだけれど。声は広がっているのに。」とおっしゃられ、声をあげ続けること、なんだと思いました。
 傍聴で議事堂内に入られる皆さんを激励、送り出したあと、県庁前では座り込みやBGM音楽を流してのアピールが続きました。
 本会議の様子を、どなたかが往来でライブで流して聞こえるようにして下さっているのはありがたかったです。
 通り一遍の議事進行を聞きながら、私は今回、県庁前で愛媛県庁職員や通りかかる皆さんに伊方町でのアンケート結果のカラーチラシを手渡していました。
 県庁も議事堂もゲートを半ば閉じて出入りを制限していたのですが、受け取りはよかったです。ゲートの中から「一枚ください」と出てこられたり(一枚と言わず差し上げました)、手渡そうとすると「持っています」と抱えていたファイルをあけて見せて下さった方がおられたのにはびっくりしました。
 伊方町で反対が多いと聞いて「多いんですか?」「多いんです。」「多いんですか?!」と何度も聞き返してこられた往来の女性、話し込んでいかれる男性の方もおられました。
 10月11日(日)には伊方集会、11月1日(日)には松山市堀之内城山公園での1万人集会です。やっぱり声をあげ続けることだな、と実感した1日です。
 手続きだけで中味がからっぽな再稼働、絶対にNO!
 全国の皆さん、ぜひ、伊方原発を止め続けるために、これからもしびらっこく(注)応援してください。

※事故情報編集部:注=「しびらっこく」は、「しぶとく」という意味らしい
 です。福島および仙台地方の方言らしく、
 「しびらっこく がんばっぺ!」(しぶとく頑張ろう!)
 というように使われるようです。

.. 2015年10月15日 08:58   No.967001

++ 渡辺マリ (小学校中学年)…19回       
=未来への負の遺産−原発ゴミはどこへ行く?=
 |  10月14日(水)倉澤治雄さん講演会のお誘い (1)
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

 「未来への負の遺産−原発ごみはどこへ行く?」
 日時:10月14日(水)19時より21時
 お話:倉澤治雄さん(科学ジャーナリスト、元日本テレビ報道局解説主幹)
 会場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円

◯今後、続々廃炉を迎える日本の原発。再稼働の如何にかかわらず、放射性廃棄物の処分問題は、私たちの上に重くのしかかる。スリーマイル島、チェルノブイリ、フクシマの三大原発事故サイトそれに、オンカロ最終処分場、六ヶ所村、幌延からの生々しい現地報告を軸に、廃棄物処分の行く末を考える。(原発ごみはどこへ行く?より)。
◯倉澤さんとの出会い
 たんぽぽ舎で3回シリーズ「軍隊に入ればこの世は天国」で講演して下さった、加藤先生のメディア総研で「二つのマル秘〜再稼働」という大変な映像を見せてもらいました。私の知識不足。「こんなに凄いジャーナリストがいたのか、ビックリ!」でした。
 倉澤さんのお話を是非、皆さんにも聞いて頂きたいと思って、この講演を企画しました。1枚ビラ(受け取っていない方はごめんなさい)の写真より実際の方が「断然いい男」、だそうです(加藤先生談)。楽しみにしてくださいね。
◯倉澤さんのプロフィール
 1952年千葉県生まれ・東大教養学部卒・フランス国立ボルドー大学大学院物理化学博士課程修了、日本テレビ入社、社会部、政治部、経済部、外報部、北京支局長、経済部長、政治部長、解説主幹などを務める。2012年退職
◯著書:「われらチェルノブイリの虜囚」1987年、「原子力船“むつ”虚構の航跡」1988年、「原発爆発」2013年、「原発ごみはどこへ行く?」2014年
 その他多数
これを見てお分かりのように、あの東京電力福島第一原発事故のずっと前から原発に対する危機感を持って取材していたという事です。
◯NNNドキュメント「行くも地獄 戻るも地獄」でJCJ賞(日本ジャーナリスト会議)を受賞。
◯2011年11月、福島第一原発の内部が報道陣に公開された際、倉澤さん自身が防護服、防護マスクをつけ、原発内部を取材。
◯私たちが作り上げた「豊かさ」、「高度の文明」、木から石炭、石油、そして原発へ。私たちは貪欲に豊さを追い求め続けてきた。そして今やそのゴミに滅ぼされようとしている。衝撃的な映像と報告。倉澤さんと共に、考えてみませんか?
 お待ちしています。


.. 2015年10月15日 09:08   No.967002
++ 木村雅英 (大学院生)…114回       
田中委員長の「安全・安心」キャンペーンを許すな
 |  〜10月中旬の福島行を監視し、真実を伝えよう〜
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その68
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 原子力規制委員会の田中委員長が10月14日から福島を歴訪する。
東電福島第一原発(イチエフ)事故対策を放っておいて、緩やかに過ぎ合理性を欠く「新規制基準」を作り、「違法」審査で異議申立を無視して川内原発の稼働を許し、高浜・伊方の設計変更許可を与え、福井地裁の決定を無視して高浜の審査を続けて使用前検査にまで漕ぎ着け、イチエフ事故加害者東電の柏崎刈羽原発の審査を優先して実施する原子力規制委員会だ。
今度は、福島の「安全・安心」キャンペーンをするつもりであろう。
 訪問予定はほぼ確定している。
(1)14日(水)に福島入り。15日、16日に首長(市町村長)と面会
(2)18日(日)に福島入り。19日に首長と面会
(3)21日(水)に福島入り。22日、23日に首長と面会
 避難指示が出た12市町村といわき市と伊達市を訪問する。いつどこの首長と会うかも決定しており、記者には公開されている。
訪問目的は次のとおり。
1 帰還住民にイチエフの現状を説明(促進)
2 「帰還に向けた安全・安心についての考え方」(閣議決定)による相談員制度と福島再生加速交付金1000億円の活用状況を知る
 記者会見で、住民と直接会わないか、仮設住宅に行かないか、会見は公開されるのかと尋ねられても、時間がタイトだとか言って逃げた。
 安倍首相のIOCコントロール・ブロック「嘘」発言をサポートした原子力規制委員会は、太平洋を汚し続けデブリの状態が分からず廃炉への道が全く見えない東電福島第一原発(イチエフ)を放っておき、年間100mSvで安全、年間20mSvで帰還、UPZ30km、屋内退避で安全などなどの、科学的でなく政治的な提言をしてずっとしてきた原子力規制委員会だ。「風評被害」という非科学的言葉を愛用する田中委員長が何をたくらんでいるか明白だ。
 メディアの前で、真の福島の声を田中委員長に伝え、被害を受けた地元住民が厳しく追及する、そんな場をつくって全国に報道させることができるといいと思う。注目し、監視し、声を上げたい。


.. 2015年10月15日 09:48   No.967003
++ 渡辺マリ (小学校高学年)…20回       
=未来への負の遺産−原発ゴミはどこへ行く?=
 |  10月14日(水)倉澤治雄さん講演会のお誘い・その2
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

 「未来への負の遺産−原発ごみはどこへ行く?」
 日時:10月14日(水)19時より21時
 お話:倉澤治雄さん(科学ジャーナリスト、元日本テレビ報道局解説主幹)
 会場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円

 「原発推進」にしろ、「脱原発」にしろ、このまま「高レベル放射性廃棄物」の処分問題を先送りにすれば、後世の人たちは私たちを「犯罪的世代」と呼ぶだろう。では私たちが次の世代に残そうとしている負の遺産、放射性廃棄物はいまどうなっているのか、じっくり見つめてみたい。(原発ごみはどこへいく?より)
○「ヒト」の誕生
 地球は約46億年前誕生し、何億年という時をかけて有害な放射線を発する原子が安定して生命が繁栄する条件ができた。それでも岩石や宇宙線から、絶えず出る微量の放射線。それによってできた傷を治す能力のあるものだけが生き延びる事ができた。
 そして「僅か」数10万年前(一説では20万年前)に「ヒト」が誕生したと言われている。
○原子力を作った「ヒト」。
○日本の54基の原発
 1966年、日本初の商業用原子炉・東海発電所が営業運転に入り、以降この地震・津波・火山の日本列島に54基もの原発が建設されていく。
電力を使って豊かな生活を享受、「これが文明だ!」
○ケガレ
 東海原発稼働以来、放射能によって、日本列島は緩慢に「ケガレテ」いき、そして2011年3月15日決定的なダメージを受けた。
○秘かに進んでいた原子力帝国の陰謀
 東京電力福島第一原発事故の直後から原発再稼働への動きは秘かに、確実に蠢いていた。そして安倍政権となってからは声高に再稼働一直線へ突き進む。
○原発のゴミはどうする?
 安倍政権は原発を「ベースロード電源」と名付けた。という事は今後も電気と共に放射性廃棄物を延々と作り出すという事だ。
 高木毅復興相「被災地原発 基準適合なら再稼働」(10月8日東京新聞)
○最終処分地
 「政治判断や社会的支持」を得た、「安全な」「科学的有望地」ってどこ?
○100年?100万年?無限大?
 使用済み核燃料、高レベル放射性廃棄物を私たちはどうしたらよいのだろう。
○地球が46億年かけて作り出した生命
 「ヒト」だけでなくすべての生命の存在を危うくし地球を住めなくする場所にしてしまう。それが原発(エネルギー)、原爆(力)だ。
○映像とお話
 スリーマイル島、チェルノブイリ、フクシマの三大原発事故サイト、
それにオンカロ最終処分場、六ヶ所村、幌延から衝撃的な映像、そして報告です。
是非ご参加ください。



.. 2015年10月15日 09:56   No.967004
++ にしざきやよい (中学生)…38回       
秋晴れの抗議日和、消費カロリーをチェックしつつ、
 |  今日も関電前から官邸前・国会前へ
 |  10/9第167回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

  ええ陽気になってきました。天高く腹肥ゆる秋。私のハラも日々成長してゆき、冬物が果たして着れるか、衣替えが恐ろしい今日この頃。
 関電前で、消費カロリーの高いコールは、無い物かしらんと頭をひねりつつ、再稼働反対、原発いらない、と叫び、10人に満たない行動でしたが、継続していきますよ。ここ関電前は、警備員さんもお待ちかねですからね。
  さて、2週間ぶりの官邸・国会前抗議です。歩道は銀杏が、前回よりも落ちていて、踏まないと歩けない様な所も。
 国会前まで行くと、シールズは無いはずなのに、若者が固まって5、6組、そばへ寄って行くと、石垣に座る人達に3、4人でインタビューしている模様、なぁんだ、抗議に来たんじゃ無いのかぁと思いつつ、興味を持ってくれるのは、良いこと、頑張ってね、の視線を送りつつ、「希望のエリア」へ。
  今日は、前回と違い快晴なので、ビラ配りも快適、この前は銀杏を伝って落ちて来た雨のせいで、首すじがかぶれて、痒かったぁ。今も銀杏の匂いに包まれてると、痒くなりそうなので、なるべく早く配り、退散することに。
 「希望のエリア」を外れると3人の女の子が固まって屈み込み何かしてる。覗いてみると、たんぽぽ舎のビラをスマホで撮影しているとこだった。振り返った彼女たちに、「今晩は〜、インタビューしてるのぉ?」と話しかけてみる。高校の授業で来ているそう、ついでにインタビューされて、写真も撮られてしまった。 で、良い機会なので、コチラも逆取材、「福島では、137人が甲状腺ガンで手術しているけど、どんな風に感じます?」の質問に、3人が知らなかったと答え、内部被曝と言う言葉も知らないと言うことに、少し驚き、「3・11の時は、どうでした?」の質問に、口を揃えて、「恐ろしかった、死ぬのかもと思った」と言って、1人は、「被曝の事も、事故直後はかなり気にしていた」とのこと。
 街で見かけるデモについてどう思うかも聞いてみた。「コワイです。でも、今は、国民の声を安倍さんとかが無視してるから、デモが起こっても仕方ないと思う」と言ってた。
 安保法案については、「法案の中身については、よくわからないけど、決め方が間違っていると思う」と1人が言うと後の2人も頷いていた。
  もっとイロイロ聞きたかったけど、質問力が無いもので、こんなトコでした。
  願わくば、彼らと彼らの仲間が、来年、よき選択をしてくれる事をいのりつつ、国会前をあとにいたしました。

.. 2015年10月15日 11:39   No.967005
++ 木村雅英 (大学院生)…115回       
行政不服審査法に基づく異議申立を無視して再稼働する原子力規制委員会
 |  −7件の異議申立を無視して川内原発を再稼動するな−
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その69
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)
 
 安倍内閣が辺野古埋め立てに関して行政不服審査法を悪用しようとしている。防衛省が「私人」として行政不服審査法に基づいて沖縄県の辺野古埋め立て承認取り消しに対して不服請求し、同じ安倍政権の「身内」国交相が判断するそうだ。行政不服審査法の意図に反する防衛省「私人」請求と国交相「身内」判断が問題だ。
 逆に、原子力規制委員会は行政不服審査法に基づく本当の「私人」の異議申立を、全くの「身内」判断で無視し続けている。私たち(本当の「私人」)が行政不服審査法に基づいて川内原発再稼働適合性審査の「認可」に異議申立をし執行停止を申し立てたにもかかわらず、適合性審査「認可」を取り下げないばかりか、再稼働審査と使用前検査を続け、川内原発の再稼働を推進した。
 おまけに、何とこの異議申立の「審理」をするのは、適合性審査をしている「原子力規制庁 原子力規制部 安全規制管理官(PWR担当)付」だ。部屋を同じゅうする全くの「身内」だ。言わば、「審理」する裁判官が犯人の「身内」なのだ。異議申立について意見陳述した時に、聞き役がこの「身内」だったことに驚いた。
 案の定、残念ながら、原子力規制委員会は、異議申立の「審理」がどうなっているか明らかにせず、申立人に何ら連絡もせず、川内原発の再稼働を許してしまった。
 行政不服審査法に基づく、本当の「私人」による申し立てに対して、全くの「身内」が「審理」をして、結局申立を無視したのだ。
 10月14日(水)の原子力規制委員会定例会議では、この行政不服審査法に基づく異議申立については、今後原子力規制委員会に報告することもせず、いきなり規制委ホームページにアップすることを決めた。なるべく、ひっそりと異議申立を受け、ひっそりと「審理」するそぶりをし、ひっそりと申立却下をアップして、「国民」に知られず報道もさせない魂胆だ。
 原子力規制委員会の再稼働適合性審査については、既に11件(川内:7件、高浜:3件、伊方:1件)もの行政不服審査法に基づく異議申立が出されている。石橋克彦さんが「違法」だと訴え、山崎久隆さんが「白抜き偽装」「耐震偽装」だと訴え、広瀬隆さんや後藤政志さんや多くの専門家(「私人」)が申立人になって厳しく異議申立している。にもかかわらず、原子力規制委員会は「身内」で審理するそぶりをして、実際にはこれらの異議申立を完全無視して、原発の再稼働を推進し続けている。


.. 2015年10月16日 07:53   No.967006
++ 冨塚元夫 (大学生)…75回       
井筒高雄さんと伊勢崎賢治さんのお話しを聞き、井筒高雄さんの著書を読んで思ったこと
 |  - 安保法制成立によりPKOで自衛隊員が死亡する危険性が高まり、軍法のないことによる自衛隊員の「犬死」は憲法9条改正の世論を高めるのではないか?、いま世界が求めているのは非軍事的貢 |  献です。
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

(1)9月18日憲政記念会館で井筒高雄さんのお話を聞きました。彼は元自衛隊レンジャー隊員で、1992年POK法成立後、1993年海外派兵の任務遂行は容認できないとして3等陸曹で依願退職した。その理由を彼はこう説明します。自衛隊員は入隊にあたって「服務の宣誓」を行いますが、「日本を守るため、危険に対しては身を挺して国民の負託にこたえる。専守防衛に限って命を差し出す」という契約です。
 彼が契約した任務は、防衛出動、治安出動、災害派遣の3本柱でしたが、1992年成立のPKO協力法によって4番目の任務が生じ、武器を持って海外に派遣されるという契約外任務が生じます。この任務では戦闘に巻き込まれれば、殺した場合は帰国後刑事罰を受けることになり、殺された場合は軍人としての補償がされません。日本には軍法がないからです。これでは「犬死」になり、自衛隊員の命はあまりに軽いと思い、依願退職したのです。
 安保法案の集団的自衛権行使容認とPKO協力法の改定によって、「安全確保業務」と「駆け付け警護」、更に国連主導でない「国際連携平和安全活動」が加わりました。殺し、殺される危険性は飛躍的に増大しますが、「服務の宣誓」の見直しはされていません。

(2)井筒高雄さんが各界の専門家にインタビューをして書き上げた著書「安保法制の落とし穴」(2015年9月3日発行)を読んで私は次のように思いました。

 小林節さん、伊勢崎賢治さん、柳沢脇二さんたちは「自衛隊は必要だが、万が一攻められた時、純粋に自衛のため武力を行使する」という立場です。国際紛争を解決する手段としては行使しないということです。国の交戦権は認められないから、自衛隊は軍隊ではなく第二警察という解釈です。自衛隊は軍隊でないので軍法を制定していません。そのため、捕虜になっても捕虜としては扱われず、殺されても名誉の戦死とらず、犬死になります。自衛隊をぎりぎり合憲とするために海外で戦闘が起こらないように苦労して来た人達は、その苦労を無にする安保法案には大反対です。
 いままで死者が出なかったのが奇跡的と思われています。今後は死者が出ること必死です。名誉の戦死と認められない、遺族に対する補償も不十分となります。そうすると自衛隊を法律で軍隊にしなければならないという世論が高まりかねません。自衛隊を軍隊にするためには9条が邪魔だと政府が宣伝して改憲に向かうシナリオが見えて来ます。
 改憲のために無理やり安保法制を通して死者を出すことが戦略だったのではないかと思うのです。


.. 2015年10月16日 08:59   No.967007
++ 冨塚元夫 (大学生)…76回       
(3)新聞によりますと、安保法制にもとづいて自衛隊がより危険な任務を行うことが予想される国が南スーダンです。
 伊勢崎賢治さんによりますと、南スーダンのような民族・宗教対立が複雑な内戦国に軍隊を派遣しているのは主に周辺国です。そうした国々のほうが事情を知っており、また難民流入などの影響を受けるからです。
 ヨーロッパの国はおらず、先進国では韓国と日本だけです。20年前と違ってPKO部隊が中立を保ち戦闘を収めるのは不可能です。住民保護という新しい任務がありますが、住民保護のためどちらかの側に立って戦闘に入ると紛争の当事者になります。自衛隊は戦闘に巻き込まれ死者が出る前に南スーダンから撤退すべきです。
 アフガニスタンではアメリカは敗走しました。後方支援は民間会社に下請けに出しています。今や軍事力では解決できないことを多くの欧米諸国が知っており、民生安定政策を模索しています。イギリスもカナダもノルウェーも独自の民生安定政策を開発しています。安倍首相は20年前の認識しか持っていません。いまや武装した自衛隊を海外に送るニーズはありません。アメリカも対テロ戦争で失敗し、非軍事分野の重要性に気が付いています。この分野では実は日本は実績があり、ニーズにこたえられる能力があります。
また紛争の調停には非武装のほうが効果的です。
 こうした伊勢崎賢治さんの認識・主張はマスコミではほとんど伝えられていません。
 彼は東京外国語大学教授。国連PKO上級幹部として、東ティモールとシエラレオネの日本政府特別代表として、アフガニスタンで武装解除を指揮した国際紛争調停人です。

 日本はJICA海外協力隊の開発援助の実績があります。またアフガニスタンで治療もおこない、井戸も掘り、ついに半砂漠・砂漠の灌漑・緑地化で大きな成果をあげたペシャワール会の中村哲さんの偉業(1700HAの農地を作り65万人の難民を農民にした)もあります。
 こうした実績を国の政策として深化拡大することが日本の真の国際貢献だと思います。


.. 2015年10月16日 09:08   No.967008
++ 柳田 真 (大学生)…91回       
原発事故の時“政府が責任をもつ”は本当か?
 |  過去、原発事故の時、責任を持ったか?
 |  東電福島第一原発事故(2011年)の時はどうか?
 |  JCO事故(1999年)の時はどうか?
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

1.10月15日、九州電力川内原発2号機が残念にも再稼働し、抗議の市民の声が報道された。その同じニュースで、経産大臣が鹿児島を訪問して、“原発事故発生のときは政府が責任をもちます”と発言していた。これは本当か?
 過去の原発事故の時、政府が責任をとったことはあったのか?−答えは「ない」だ。
 そもそも原発大惨事のとき、ろくに対応できず、責任もとらなかった(とれなかった)のが過去の大事故での実例(証拠)である。政府はウソをいうな−過去の事実に基づいて発言せよ。

2.2011年3月11日の東電福島第一原発事故をみてみよう。
 今も事故は収束できず、10万人以上がヒナン生活をしている現実。
東電福島第一原発事故では民主党の菅直人内閣が事故処理に当たった。が、ろくに対応できず、菅直人氏は、この大惨事で深く反省し、今は原発廃止を主張し、かつ実践している。8月、九電川内原発1号機再稼働の時、九州の現地で反対演説と行動をした。元自民党首相小泉氏も原発廃止を主張し、安倍首相へ「首相が決断すれば、原発は廃止できる」と迫っている。過去の責任は重いが、両人の現在の言動は「まっとう」だと思う。

3.もう1つ、1999年9月30日のJCO臨界ヒバク事故(茨城県)だ。自民党小渕首相のときだ。2人が死亡し、600人以上がヒバクし、30万人余が自宅待機した事故。当時の東海村村長はあちこちで述べている。「孤独な中で私1人で決断せねばならなかった。村民のヒナンの決断を。政府は全くあてにならなかった、情報もこず。政府は責任をもたなかった。政府を頼ってはダメ。信用してはダメ。政府は責任をもたない−」と。
 日本初の原子力事故で死者2名を出した事故で該当の村長・村上氏(自民党系村長の後継者だった人)が「政府はあてにならない」と、くり返しのべているのである。

4.旧ソ連チェルノブイリ原発事故(1989年4月26日)のことは、別の機会にのべたい。


.. 2015年10月19日 12:59   No.967009
++ 石垣敏夫 (小学校中学年)…12回       
フクシマ原発、原発再稼働阻止行動、テントひろば創設、
 |  集団的自衛権閣議決定、戦争法案反対12万人集会デモと
 |  民衆の闘いは進み、歴史は動いている
 |  10.8戦争法廃止、安倍内閣退陣、総がかり行動集会レポート
 └────  (さいたま市)

    (10月8日開催、文京シビック大ホール、1750名参加)
・九条は生きている。挫折感はない(総がかり行動世話人・高田健さん)
・米国はアフガンの病院を爆撃、戦争犯罪・人道の罪を続けている、今のままでは自衛隊も一緒になる(NGO非戦ネット・熊岡路矢さん)
・不当・不法な強行採決で悔しい。御礼と力不足をお詫びしたい、国会の内と外とが繋がった(民主党・福山哲郎さん)
・「米国に黙ってついていけば良い」これはヤクザの理論、共産党も変った、立憲主義破壊の為、選挙協力をする(共産党・田村智子さん)
・憲法5.3横浜集会で共同行動が取れ、誰もが参加できるようになり、今の状況を作り出している、参院選1人区は全野党協力で議席を(社民党・吉田忠智さん)
・40年ぶりに街頭集会デモに参加、今憲法の上に安倍政権が君臨、クーデター内閣である。
米国では研究費の1/3が軍事研究に使われている。私たちの行動に多数が賛同、今も動き始めている(安保法制に反対する学者の会・佐藤学さん)
・日弁連は、立憲主義を取り戻す、真理を求める学者と法治国家を守るために闘う(日本弁護士連合会憲法問題対策本部・山岸良太さん)
・原発反対も戦争法反対も女性の方が数が多い(女の平和実行委員会・杉浦ひとみさん)
・始めて街頭に出て議員会館の前でしゃべった、砂川判決を高村副総裁が利用したが、「一見極めて明白に違憲行為である」砂川判決は逆襲する(立憲デモクラシーの会・石川健治さん)
・国会の内と外があの国会包囲行動で初めて繋がった、これをこれからも続けて行く事だ。渋谷・新宿での集会等を続ける(シールズ・本間信和さん)
・靖国訴訟で違憲判決を下した裁判長は遺書を書いていた。今回の戦争法は差し止め訴訟を含め、伊藤真弁護士を筆頭に全都道府県で違憲訴訟の準備を進めている、ポツダム宣言10項:*は日本民衆の意思でもある(違憲訴訟を準備する弁護士から・内田雅敏さん)
・生きとし、生きる者と共感していく、安倍首相にはこれがない。創価学会も動いた(宗教者・渡辺多嘉加子さん)
・雨にも負けず、アベにも負けず(9条壊すな!街宣チーム・菱山南帆子さん)
・脱原発に限っていたが、戦争法案は一体としてやらなければと立ち上がった(脱原発女たちの会・土井登美江さん)
・戦争法と秘密保護法は一体、情報公開と公文書管理法で闘う(秘密法廃止へ!実行委員会・前田能成さん)
・辺野古基地阻止は戦争法反対と同根で、全島民の体を張っての闘いは知事と共に自公政権を追い込んでいる(沖縄一坪反戦地主会関東ブロック・木村辰彦さん)。
・アベ政権の手で教科書が改悪、子どもの人権の否定、戦争の担い手となるよう、子どもの教育が進んでいる。(安倍の教育政策NOネット・俵義文さん)
<行動提起> 戦争法廃案の闘いは選挙・違憲訴訟・国会包囲集会デモ等々を含めこれからも全力で進める。毎月19日を行動の日と決める(総がかり行動・福山真劫さん)


.. 2015年10月19日 13:07   No.967010

■--数千キロの旅の末、発見されたマレーシア機
++ 島村英紀 (平社員)…133回          

レユニオン島 ここの地下深くからプリュームという溶けた溶岩が上がってきている
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その115
 └────  (地震学者)

 昨年3月から行方不明になっていたマレーシア航空370便の残骸がインド洋にあるレユニオン島の海岸に流れ着いた。
 レユニオン島を知っていた日本人はほとんどいないだろう。だが、私たち地球物理学者には有名なところなのだ。
 レユニオン島はインド洋の西の端に近いところ、マダガスカル島のすぐ東にある。
 地球物理学者に有名な理由は、ここの地下深くからプリュームという溶けた溶岩が上がってきているからだ。「源泉」は2000キロメートルも深いところにある。
 プリュームが上がってきているところはハワイなどほかの場所でも知られているが、ここは特別に規模が大きい。
 約6600万年前、インド亜大陸が昔あった大きな南極大陸から分れて北上した。そのインド亜大陸がレユニオンの上を通過したときに、下にあるプリュームから玄武岩が大量に噴き出た。
 いまインド中部に広く拡がっているデカン高原は面積が日本全土の約1.5倍、50万平方キロもある。これはプリュームが出てきて作った巨大な溶岩台地なのである。地表が大規模に割れて途方もない量の溶岩が地表に噴き出てきたものだ。
 いまでもレユニオン島のプリュームは活動を続けていて、世界有数の火山が噴火を続けている。この火山はユネスコの世界遺産でもある。
 インドが南極大陸から分れたときに、同じようにアフリカもオーストラリアも分れた。こうしてインド洋が出来た。
 話はがらりと変わる。「ゴルゴ13」が数百メートルも先のものを狙うときに、ゴルゴ13の漫画には書いていないことがある。それは北半球では撃った弾はかならず右にそれるので、それを補正しないと命中しないことだ。南半球では、逆に左にずれる。これは地球が自転しているせいで、弾が空中を飛んでいる間に地球が回ってしまうから着弾点がずれるのだ。
 これを地球物理学では「コリオリの力」が働いたという。コリオリとは、19世紀にこの力を発見したフランス人科学者ガスパール=ギュスターヴ・コリオリの名前から来ている。
 この力は地球に吹く貿易風や偏西風にも作用する。そして、海上を風が吹くことによって海水が引きずられて海流が生まれる。
 かくて、太平洋やインド洋などには、大洋全体をめぐる大規模な海流が出来る。北半球の太平洋では時計回り、南半球にあるインド洋では反時計回りになる。
 レユニオン島で見つかったマレーシア航空機の残骸も、こうしてインド洋のどこかから海流に乗った数千キロメートルの旅をして流れ着いたものにちがいない。
 インド洋にかぎらず「太平洋ゴミベルト」という言葉があるように、太平洋でも大量の残骸やゴミが海流と風に乗って広い大洋を循環している。東日本大震災で流れ出した小型船やバレーボールが北米大陸の西岸に流れ着いたのも同じだ。
 世界の海には、人知れず流れているものが、まだたくさんあるのだ。
.. 2015年08月24日 09:18   No.951001

++ 島村英紀 (平社員)…134回       
巨大氷河が消えたために地震が起きる?氷河と地震の関係
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその116
 └──── (地震学者)

  カナダ北部にあるハドソン湾の沿岸には昔からイヌイット(エスキモー)の人たちが住んでいる。その古老たちは湾の中に新しい島が次々に生まれてきたのを語り継いでいる。これは、かつてあった氷河が消えて重しが取れたために地殻全体がゆっくり上がってきたためだ。
 氷河時代に世界の多くの場所を覆っていた氷河は厚さ数千メートル。その氷河が消えて1万年だが、「後遺症」として地震が起きているという学説が出た。現在のプレート境界ではないところ、つまりプレート・テクトニクスでは大地震が起きるはずのないところで大地震が起きた理由の説明である。しかも氷河がなかったところにも影響がおよんでいる。
 近年は地震がまったく起きていない米国東南部で1811年から1812年にかけてマグニチュード(M)8の巨大な地震が複数回起きた「ニューマドリッド地震」。米国ではアラスカ州を除いては史上最大の規模の地震だった。幸い当時は人がほとんど住んでいなかった。
 この地震群が北米大陸の氷河の融解による影響がおよんで起きたのではないかという学説が最近出されたのだ。
 この巨大な氷河はローレンタイド氷床(ひょうしょう)。「氷床」とは面積で5万平方キロメートル、東京23区の面積の80倍以上の大規模な氷河のことだ。この氷床はカナダはもちろん、北緯38度まで、つまりいまの米国の北半分を覆っていてニューヨークやシカゴもこの氷の下にあった。
 地震群が起きたのは、氷床より南にある米国の中南部だ。氷河の重しが取れたことによって氷河の周辺の地殻も歪み、それが地震を引き起こしたのでは、ということなのだ。なにせ地球のスケールの事件だから、氷河が消えて数千年たってから地震が起きても不思議ではない。
 氷河が消えたために大きな地殻変動があったのは北米大陸だけではない。スカンジナビア半島でも1万年前に氷河の重しがとれたので、最大では300メートル、全体で200メートル以上も飛び上がった。いまでも年に1センチメートルずつ上がっている。
 ノルウェーは氷河が消えていくにつれて人々が北上して住み着いていった。寒さに対する備えがなかった当時の人類にとっては、氷河が溶ける暖かさはまたとないありがたい環境の変化であった。
 それ以前には人類の祖先もほかの生物もたびたび地球の寒冷化に苦しんできた。生物の歴史とは、広く氷河に覆われることや気候の寒冷化によって多くの種が絶滅し、その後の温暖期に新しい種が別の命をはぐくんできた歴史の繰り返しだった。
 そのノルウェーでは地震観測データが残っている18世紀以降、1759年から1996年まで5回、M4〜6の地震が起きた。人口密集地の直下で起きたらかなりの被害を生じかねない地震だ。これらも氷河が消えたための地殻変動が起こした地震だと思われている。
 これからも世界のほかの場所で同じような意外な地震が起きるかもしれない。地震学者は新たに提唱された「地震の理由」に頭をかかえているのである。

.. 2015年08月25日 07:50   No.951002
++ 柳田 真 (大学生)…84回       
9月1日は、大地震と朝鮮人、中国人等虐殺の日
 |  忘れまい、「地震」と原発事故に備えよう
 └──── (たんぽぽ舎)

○9月1日は関東大震災=防災の日となっている。同時に1923年の関東大震災において、朝鮮人、中国人、日本人の社会主義者、労働組合活動家の大虐殺が行われた日でもある。
 関東大震災は1923年9月1日、午前11時58分、東京・横浜を襲ったマグニチュード7.9の大地震だった。東京では火災によって全家屋の3分の2が焼失、全体の死者は9万9331人、負傷者は10万人強。この時に朝鮮人6000人、中国人700人の大虐殺が起きた。また、大杉栄・伊藤野枝夫妻と甥の3人が甘粕憲兵大尉らによって、憲兵隊本部で殺害され、救援活動中の平沢計七ら南葛労働会の活動家たちが亀戸警察署内で官憲によって殺害された。
「不逞鮮人」や「社会主義者」による暴動というデマがなぜ広がったのか。
 現存している証拠として
(1)千葉県・船橋市の海軍の送信所から全国へ発信されたこと。
(2)埼玉県庁が群役所を通じて県下の町村に通知、「移牒」である。
 朝鮮人が暴動を起こしたというデマ情報を意識的、系統的に全国に発信したのは内務省(治安を任務とする国家組織)である。朝鮮の人々に、こんな非道なことを約100年前、自警団(半ば官製の組織)が行ったことに対して今に通じる痛切な反省を要する。(唯一救われるのは神奈川県のある警察署長が朝鮮人を署内に入れ、虐殺から守ったという記事を読んだ時である)
○地震研究会(たんぽぽ舎の研究会)は、10数人で関東大震災の跡地(東京・墨田区)を10年ほど前に実地見学した。会員の多数が関東大震災時の「虐殺」の事実を知らなかったので、皆で現地を見て、説明を聞いて、勉強になった。
 私たち年配者は、あとに続く若い人たちに「歴史の事実」を(反省すべき点も含めて)伝えていく責務があると感じた。
 「歴史の偽造」と嫌韓、嫌朝鮮、嫌中国を図る政治家の少なくない人々がバッコする世相だけに一層強く思う。過去の歴史から大事なことを学ばない国民では、アジア各国から信用されない、アジアに友人がいない国=日本になってしまう。
○地震と原発―次の心配・危機―原発再稼働を阻止しよう
 東京電力福島第一原発事故は津波だけが原因でやられたのでなく、地震にも耐えられなかったことは多くの事実から確実だ。その反省もないまま、原発の再稼働(第1号は九州電力の川内原発)を急ぐ電力会社と安倍内閣の無謀さにあきれる。
 私たちも試されている。全力で原発再稼働を阻止しよう、自分と孫、子のためにも悔いのない闘争をやろう。
○テレビ・新聞はなぜ1923年9月1日の大地震と朝鮮人・中国人虐殺、社会主義者虐殺のことをほとんど報道しないのか?残念である。メディアの怠慢以上の大きな問題点を感じる。

(注)8月30日の毎日新聞・千葉版で「八千代、関東大震災の朝鮮人虐殺『負の遺産』と向き合い、慰霊」という記事を見た。4段の大きな見出しで注目された。また「船橋でも追悼式」の記事もその隣に載っていた。


.. 2015年09月03日 07:56   No.951003
++ 島村英紀 (平社員)…135回       
月の誕生をめぐる惑星の大衝突“ジャイアントインパクト”
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその117
 └──── (地震学者)

 木星に行って空を見上げると「月」が67もあるはずだ。
 地球には、もちろん月はひとつしかない。だが、別の月を探す研究も行われている。
 大きなものならいままでに見つかっているはずだから、いま探しているのは肉眼では見えない「月」である。
 最近の研究から、月のように地球を周回している「第二の月」が見つかった。直径は約3メートル。2006年に発見されたが、その後1年あまり地球の周りをまわってから、なにが気に入らなかったのか、はるか宇宙に去っていってしまった。短い期間だけの「第二の月」だったことになる。その後は見つかっていない。
 50年に一度くらいはダンプカーくらい大きな「第二の月」が出現する可能性があることも分かった。洗濯機程度の大きさの「第二の月」は望遠鏡の性能がよくなれば、もっと発見できるのでは、と思われている。
 宇宙を飛び回っている小惑星や微惑星が、飛んできた角度がちょうど地球の引力につかまる角度だと「第二の月」になる。
 もしもっと角度が急だったら、流れ星になって地球の大気圏に突入して燃え尽きたり、一部が隕石になって地球に落ちてしまうのである。
 じつは月そのものも、どうして「月」になったのか、まだ完全に決着はついていない。
 この「第二の月」と同じように別の場所でできた天体が地球に接近して捉えられたとする「捕獲説」もあり、そもそも地球と一緒に作られた「兄弟説」もあった。太陽系全体はいまから46億年ほど前、同時期に作られたことが分かっているので、兄弟説ももっともらしかった。また原始地球は高速で回転していてその一部がちぎれて月になったとする「親子説」もあった。
 しかし最近では「ジャイアントインパクト説」がいちばん有力になっている。火星くらいの大きな原始惑星が地球に大衝突して、飛び散った破片の一部が地球をまわりながら月を形成したとする説だ。
 それ以外の説は、月から採ってきた岩石の分析など最近の研究から根拠が怪しくなってしまった。たとえばアポロ計画で月に置かれた地震計のデータから月の核の大きさが分かり、「兄弟説」では説明できないくらい核が小さいことが分かった。
 「捕獲説」は可能性がなくはないが、飛び込んでくる角度がちょうど地球の引力につかまる、ごく微妙なときだけなので可能性が低い。
 もし「ジャイアントインパクト」が本当なら、すさまじい大衝突が起きていたことになる。
 もう一度「ジャイアントインパクト」が起きたらどうなるだろう。
 先週、米航空宇宙局(NASA)が声明を発表して「巨大な小惑星が来月にも地球に激突し、米大陸の大部分が壊滅する」という噂をうち消した。この噂がネットやB級ニュースサイトで拡散していたからだ。こんな大きな天体が近づいているのならNASAが観測しているはずだというのが根拠である。
 目で見えるほどの、もうひとつの月ができることは当分、なさそうである。

.. 2015年09月09日 08:27   No.951004
++ 島村英紀 (平社員)…136回       
シェールオイルが引き起こす“人為的地震”
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその118
 └──── (地震学者)

  一時は原油枯渇の救世主としてもてはやされていたシェールオイルは、このところ逆境にある。
 シェールオイルとは泥や土が堆積(たいせき)してできた頁岩(けつがん)。英語ではシェール)層に含まれる原油だ。頁岩層は地下数百〜数千メートルにある。超高圧の水や酸や化学薬品を注入して頁岩層に亀裂を入れ、原油などを取り出す「水圧破砕法」と呼ばれる手法が今世紀に入って確立されて採掘が加速していた。
 トップを走っていた米国では2011年にシェールオイルの生産量が日産120万バレルだったが、2014年には450万バレルと急拡大した。(註)
 だが米国内務省はこの3月に連邦政府の土地でシェールガスやシェールオイルを採掘する企業に対し、地中に高圧をかけて注入する水に含まれる化学物質の開示などを求める新規制を発表した。水圧破砕法が地下水や土壌を汚染するのを防ぐねらいである。かねてから環境保護団体が、環境に悪影響を与えると訴えていた。
 そのほか水圧破砕法によって近隣住民の入院率が高まり、がんの発症リスクも増加するという研究を米国ペンシルバニア大学などのチームが科学誌に掲載した。この7月のことだ。
 ニューヨーク州では水圧破砕法を事実上禁止する方針だという。これも環境汚染への懸念からだ。米国バーモント州や欧州の一部諸国ではすでに禁止されている。
 ところで原油価格が世界的に急落したことで、シェールオイル・ガスの掘削がコスト割れしてブームが急速に下火になった。北米で稼働中の掘削装置の数は約650基で、1600基を超えていた2014年10月のピーク時から6割も減った。
 伊藤忠商事も6月に、米国でのシェールガス事業から撤退した。日本の大手商社がシェールオイル・ガス事業から撤退するのは初めてである。
 それだけではない。先週、カナダのブリティッシュコロンビア州原油・ガス委員会(石油・ガスの規制当局)は昨年8月にカナダで起きていたマグニチュード(M)4.4の地震が、水圧破砕法が引き金となって起きたものだと断定したことが報じられた。
 この地震は水圧破砕法による地震としては世界最大級である。震源の近くだとかなりの被害を生じかねない大きさの地震だ。将来、もっと大きな地震が起きる可能性もある。そもそもカナダは地震がほとんどない国だ。建築や土木構造物も日本のような耐震構造にはなっていない。
 この地震の前、同年7月にもM3.9の地震が起きたが、この地震も水圧破砕法によって起きたと考えられている。前にこの連載で書いたように、米国各地で同じような地震が起きている。
 シェールオイル・ガス採掘は踏んだり蹴ったりに見える。さて、将来のエネルギーの期待の星はどうなるのだろう。
 註)1バレルは約159リットルである。

.. 2015年09月10日 08:13   No.951005
++ 島村英紀 (平社員)…137回       
噴火予測の困難さ見せつけた桜島
 |  “35年の観測”も火山の歴史では短い
 |  連載コラム「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」その119
 └──── (地震学者)

一月ほど前のことだ。鹿児島・桜島がいまにも大噴火しそうな発表だった。
 8月15日。気象庁は記者会見を開いて「噴火警戒レベル4の特別警報」を発表した。
 朝10時半からの記者会見だった。3時間前からの急変。発表する気象庁の課長の顔は引きつっていた。「朝7時頃から地震が多発、山体膨張を示す急激な地殻変動が観測されてその変化は一段と大きくなっている。規模の大きな噴火が発生する可能性が非常に高くなっている」という発表だった。
 噴火警戒レベルは2007年12月に運用が始まったもので、桜島ではレベル4への引き上げは初めてだった。レベル4は「避難準備」で「居住地域に重大な被害を及ぼす噴火」の可能性が高まっている場合に出される。
 桜島は2008年以降「昭和火口」で年に数百回以上という活発な噴火活動が続いている。1946年の噴火でできた「昭和火口」では、その後噴火が止まっていたが、2006年6月に半世紀ぶりに噴火活動を再開した。
 今年2015年には8月までに691回も噴火し、これは前年をすでに超えてしまっていた。
 2014年の一年間の年間噴火回数は656回、2013年の一年間は1097回、2012年も1107回、2011年は1355回というように、世界有数の噴火回数が続いている。
 しかしこの8月15日に観測した地震数も地殻変動も、いままでにない大きなものだった。
 「異変」からわずか3時間あまりで開かれた記者会見と噴火警戒レベルの引き上げ。これを受けて地元では住民の避難を開始。3地区に住む51世帯77人がとるものもとりあえず自宅を離れて避難所に収容された。
 だが・・。大噴火は起きなかったのだ。警戒レベルの発表から半月後の9月1日、警戒レベルは再び3に引き下げられ、住民たちは家に帰ることが許された。
 じつは地震の数は、初日以後は減り続けていた。しかし火山学者は「警戒を緩めてはいけない。噴火の前には地震が減ることもある」とテレビで述べていた。
 その「予測」に反して、地震の数は少なくなったが噴火は起きなかったのである。
 過去の噴火歴が少なくて経験がほとんどない富士山や箱根火山と違って、桜島も長野・群馬県境にある浅間山も、この百年間に数十回以上も噴火した。機械観測が始まってからの噴火も数多い。研究者も張り付いている。つまり、この二つの火山は噴火予知研究の「優等生」だったのだ。それでも、桜島では来るべき噴火を正確に予知することはできなかった。
 地元の火山学者にとっても、この「異変」は35年間の観測で初めてのものだった。
 たとえ「35年間の観測経験」があったとしても、地球や火山の歴史に比べれば、あまりに短いものなのだ。
 火山学者は、「経験」がひとつ蓄積されたとはいえ、無力感を味わっているのである。
9月11日『夕刊フジ』(発行は前日)より


.. 2015年09月14日 08:36   No.951006
++ 島村英紀 (平社員)…138回       
最前線の研究者も大地震の前には無力だった
 |  どこで、いつ次の大地震が起きるのだろう。それは、誰にも分からない
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその120
 └──── (地震学者)

 トルコを東西に走る北アナトリア断層は、長さ1000キロもある活断層だ。
 1939年にこの断層の東の端で大地震が起きたあと、約60年間にマグニチュード(M)7 〜8の大地震が西に移動しながら7つも起きた。
 この「西方移動」ゆえ、1967年の大地震の西に次の大地震が起きるにちがいないと各国の地震学者の注目を集めていた。
 その東隣ではその10年前、さらに東隣ではその13年前にそれぞれ大地震が起きていたから、次の地震は70年代か遅くとも80年代だと考えられた。地震予知のデータを集めるために1980年代になってからドイツ、英国、そして遅ればせながら日本の地震学者も参入した。科学は、その最前線で闘っている学者にとっては「競争」なのである。
 しかし1980年代まではなにごともなく過ぎた。このため1990年代の始めに英国は研究費が尽きた。撤退したのだ。
 この大断層は一本の帯としてトルコを横断しているが、西端だけは南北に枝分かれしている。
 どちらに地震が起きるかは予想出来なかった。これは賭けだった。ドイツが先に断層の北の枝に展開し、遅れて南の枝に日本は観測網を敷いた。
 そして1999年、予想された大地震が起きた。M7.6のコジャエリ地震。45000人もの死者が出た。
 大地震が起きたのはドイツの観測網のすぐ近くだった。地震の直後に欧州での学会で私に会ったドイツの観測の責任者Z先生は「勝った。これで16年も待った甲斐があった」と言った。
 不謹慎に聞こえるに違いない。だがこれは、結果を予測して現象が起きるのを待っていた自然科学者としての率直な感想なのだろう。
 物理学や天文学ならば、同じことを言っても天下に恥じることはない。ほかの科学ならば幸運を喜ぶべき場面でも、素直に喜んではいけないのが地震や火山や台風など、災害に関係する科学者なのである。
 ドイツはそれまでに地震、地殻変動、地球電磁気、地下水の化学成分など、考えられるあらゆる観測を展開していた。それまで世界各地で各国の地球物理学者が地震の前兆を捕まえたという報告があった観測のほとんどすべてであった。ドイツ流の完璧さだった。
 だが事態は一挙に暗転した。地震後に調べたどの自記(機械が自動的に記録する)観測器にも前兆は記録されていなかったのだ。日本の観測網も同じだった。
 その後、Z先生はドイツで針の筵(むしろ)に座ることになった。研究費は打ち切られてしまった。
 ドイツのZ先生と日本の観測の責任者であるH先生のトルコでの評判は地に墜ちた。地震予知の研究というのでトルコを地震から救ってくれる救世主に見えたのに、二人とも事前にはなんの警告も出してくれず、午前3時という人々が寝静まっていた最悪の時刻に、大地震が人々を襲ったからだった。そもそも、ともに自記記録でリアルタイム記録ではなかった。
 さて、どこで、いつ次の大地震が起きるのだろう。それは、誰にも分からない。

.. 2015年09月25日 08:17   No.951007
++ 島村英紀 (平社員)…139回       
経験と勘に頼るばかりの噴火警戒レベル
 |  規模や時期の正確な予知できず
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその121
 └──── (地震学者)

  9月14日、熊本県の阿蘇山が噴火した。最初は灰色、やがて真っ黒な噴煙が2000メートル上空まで立ち上った。火口からは大きな噴石が飛び、降灰は約60キロメートル離れた福岡県筑後市まで到達した。熊本空港も一時閉鎖になった。
 噴火したのは中岳第1火口。昨年11月にもマグマ水蒸気爆発をして以後、小噴火が続いていた。マグマ水蒸気爆発とは、昨年9月に戦後最大の火山災害を引き起こした御嶽山の水蒸気爆発の噴火よりもさらにステージが上がった噴火だ。
 気象庁はこの阿蘇の噴火を見て噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。御嶽山が噴火したあと1を3に、また今年5月に口之永良部島が噴火したあと3を5に引き上げたのと同じだ。
 噴火警報レベルは「これから噴火の危険があるから注意しなさい」というもののはずだが、またもや追認になってしまった。噴火警報レベルは科学的な基準ではなく、あくまで経験と勘によるものだから、まだ精度が十分ではないのだ。
 阿蘇には、広大な平原が拡がっている。450平方キロメートルもあるこの平原は阿蘇火山が過去に大噴火して作ったものだ。現在は、その中をJR豊肥本線と南阿蘇鉄道が走っている。
 巨大な鍋の形をしているこの大平原は、かつてカルデラ噴火という巨大な噴火をしたときに、大量の地下のマグマが出てきて作った。出てきた噴出物の量は富士山全部にも相当するほどだった。
 この噴火は約9万年前のことだった。噴火から出た火砕流は九州の北半分を襲っただけではなく、瀬戸内海を超えて中国地方にまで達した。火砕流は高温の火山ガスや巻きこんだ空気が混じっているので軽く、海を越えることも珍しくはない。この噴火は過去に知られている日本の噴火では最大のものだった。
 じつは阿蘇は過去に4回もカルデラ噴火をした。大きな噴火では火山灰は北海道にまで積もった。
 阿蘇はこのように過去たびたび大噴火をしてきたので、西日本では最初の火山観測が1927年から始まっている。その年に京都大学理学部の火山研究施設(現地球熱学研究施設)が、その後1931年に気象庁(当時は中央気象台)の阿蘇火山観測所(現阿蘇山測候所)が作られた。日本でもっとも監視の目が行き届いているはずの火山なのだ。
 しかし1953年に6人、1958年にも12人、1979年にも3人が死亡している。
 このところ阿蘇の火山活動が盛んになっていることは分かっていた。だが、今回の噴火を含めて噴火の規模や時期の正確な予知にはまだ遠い。
 まして、カルデラ噴火のような大規模な噴火の前に、いつ、どんな前兆が出るのか、現在の学問ではまだなにも知られていない。
 佐賀県にある玄海原発まで阿蘇から120キロメートルしかない。2013年から施行された原発の新基準で、電力会社は160キロメートル圏の火山活動の影響を想定することが義務づけられた。火山国日本では、どの原発も圏内に火山がある。
 大きな噴火があれば心配なことは多い。

.. 2015年09月30日 08:33   No.951008
++ 島村英紀 (平社員)…140回       
特定の高さの建物を襲う「地震波」の恐怖
 |  メキシコ地震では14階建てが高い倒壊率
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその122
 └──── (地震学者)

  9月19日はメキシコ地震(1985年)から30年の記念日だった。メキシコでは600万人もが参加して大規模な防災訓練が行われた。
 メキシコ地震は震源から300キロメートル以上も離れたメキシコの首都メキシコシティで集中的な大被害を生んだ。300キロメートルとは東京から名古屋や仙台までの距離にあたる。
 首都での死者1万人以上(NPOの調べでは2万人以上)、建物の倒壊3万棟以上にも達した。
 この地震はマグニチュード(M)8.1。メキシコの太平洋岸で発生した地震だった。メキシコの太平洋側に潜り込んだプレートが起こした地震だ。元凶のココスプレートは日本の地下に潜り込んでいる太平洋プレートと対をなすプレートだ。
 被害が内陸にある首都に集中したのは、メキシコシティがかつてあった大きな湖、テスココ湖を埋め立てて作られた軟弱な地盤だったことが大きい。このため市の地下にはかつての湖の堆積物が300メートルの厚さに積もっていた。
  このメキシコ地震にはもうひとつの特徴があった。それは特定の高さのビルが倒壊したことだ。
 首都だから、平屋から超高層ビルまでいろいろな高さのビルがある。倒壊したのは7階建てから21階建てまでのビルだったが、その中で群を抜いて高い倒壊率だったのが14階建てのビルだった。
 これは倒れたビルが長周期の地震波に共鳴してしまったためだ。ビルにはそれぞれ固有の周期があり、その周期の地震波に揺すぶられると共鳴して揺れが大きくなって倒壊に至る。バイオリンは弦の長さを指で変えて音の高さを変える。建物もこの弦と同じで、高ければ固有周期が長くなる。
 中南米一の高さだった43階建てのラテンアメリカタワー(右の写真。2012年島村英紀撮影…注)は、固有周期がずっと長かったので共振は起こらず、ガラス数枚が割れただけで、被害はごく少なかった。
 震源からの距離や、軟弱地盤が拡がっていた地下構造ゆえ、地表を襲った地震波は約2秒のところにピークがあった。地震波の周波数は数十ヘルツから数十秒まで幅広いが、2秒は地震波としては周期が長いほうだ。このため「長周期地震動」と言われる。
  じつは14階建てのビルの固有周期は2秒ではなく1.4秒だ。それが倒壊してしまったのは、強い揺れで建物の一部が壊れてしまったことで建物の固有周期が長いほうにずれてしまったせいだった。
 阪神淡路大震災(1995年)のときもこの「現象」は起きた。低層の木造家屋は0.2〜0.3秒の固有周期を持っているが、地震波としては周期1秒くらいのものが大きかった。それでも倒れてしまったのも同じ理由だと考えられている。
 ところで、メキシコ地震のあと、日本の政府や各会社から多数の調査団が派遣されて報告書を作った。
  しかし、現地で世話をした人の話では、どの調査団も、出来た報告書をメキシコ側に送ってこなかったという。失礼なことだ。みな、日本を向いてしか、仕事をしていなかったのである。

.. 2015年10月08日 08:04   No.951009
++ 島村英紀 (平社員)…141回       
地震学に大きな影響与えた濃尾地震
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその123
 └──── (地震学者)

  10月は日本最大の内陸地震が起きた月だ。1891年10月28日の濃尾(のうび)地震。長さ85キロメートルもある活断層が起こしたマグニチュード(M)7.9の地震だ。この地震を起こした活断層は福井県から岐阜県を経て愛知県にまで至っていた。
 活断層とは「地震断層の一部が地表に見えている断層」だ。このうち岐阜県根尾谷(ねおだに)にある水鳥(みどり)村(いまの本巣市根尾水鳥)では巨大な断層の崖が、平らだった道や畑を横切っていきなり出現した。高さ6メートル、横ずれが2メートルにもなる。この断層崖は地震断層観察館で天然記念物として保存されている。(写真は1986年10月に島村英紀撮影…注)
 震源が浅くてMが大きかったので被害は甚大だった。死者行方不明者は7000人以上、全壊家屋は14万戸以上にも達した。名古屋城の城壁も崩れた。被害の範囲は岐阜、愛知、滋賀、福井の各県に及んだ。
 当時増えてきていた欧米の技術で作られた近代建築も壊れた。落下してしまった東海道本線の長良川鉄橋や煉瓦造りの建物だ。これらは欧米から輸入した設計のままで耐震構造になっていなかった。長良川鉄橋は当時、最大級の鉄道橋であることを誇っていた。
 この地震は地震学に大きな影響を与えた。いちばんの影響は「地震は地下の地震断層が起こす」学説が有力になったことだ。それまでは地下にある穴が陥没するためとか、地下で雷が起きるためといった学説が入り乱れていた。大きな断層崖が地震と同時に出現したことで、地震断層説が一挙に有力になったのだ。
 また地震学者大森房吉は、この地震の余震から、現在でも使われている「大森公式」を作った。余震が時間とともに減っていくのを表した数式である。
 この公式では余震の減り方は原子核の崩壊のように半減期を繰り返して徐々に減っていくのではなく、本震直後の減り方は速いのだが、後に長く尾をひくという特徴がある。つまり意外に長く続く。
 この大森公式はよく当てはまり、大森の没後、地震から100年以上たったいまでも公式通り余震が続いている。
 2011年に起きた東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)はM9.0だった。この余震も大森公式をあてはめれば、優に100年は続くことになろう。
 また、この地震から震度階の段数が増やされた。日本で震度を初めて定めたのは明治時代の1884年。そのときには微震、弱震、強震、烈震の4段階しかなかった。濃尾地震と大津波で大被害を生んだ明治三陸地震津波(1896年)を見て1898年には7段階になったのである。
 ところで活断層は途切れ途切れに続いていることが多い。濃尾地震を起こした活断層も他で知られている活断層よりも特別に長く続いていたわけではない。枝分かれしたり、途切れたりしている「断層群」だった。
 それらの活断層が「連動」してこのような大地震を起こすかどうかは地震が起きてみるまで分からない。
 知られているだけで活断層が2000もある日本では心配なことである。


.. 2015年10月15日 10:09   No.951010

■--◆「安保法成立強行 忘れない」
++ 東京新聞 (社長)…1247回          


  安全保障関連法や原発再稼働、環太平洋連携協定(TPP)などに抗議する集会「安倍政権NO!☆1002大行進」が2日、東京・日比谷野外音楽堂であり、主催者発表で3000人超が、安保法の成立強行を「忘れない」との思いを新たにした。
 労働者派遣法の問題なども含め12のテーマで安倍政権の暴走を止めようと、毎週末の脱原発デモを主催する首都圏反原発連合や、「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」などの団体が合同で企画した。
 上智大の中野晃一教授(政治学)は「問題の共通点は国家が暴走し、私たちを踏みにじろうとしていることだ。これは人間の尊厳を守る闘いだ」と強調。中野区の医療事務、大野菜々子さん(26)は「安保法成立後、デモが少なくなって寂しい『デモロス』だった。武器の予算を増やすのではなく、介護や医療の現場にお金を使って」と訴えた。集会後には新橋や銀座の繁華街をデモ行進し、アピールした。
       (10月3日朝刊1面「金曜日の声 脱原発+安保法反対」より)

.. 2015年10月05日 08:36   No.966001

++ 東京新聞 (社長)…1248回       
伊方再稼働「同意しないで」 知事あて13万人署名

  四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)から30キロ圏の県内5市町の首長が5日、中村時広知事と県庁で会い「最終的に国が再稼働に責任を持つよう県から強く求めてほしい」などと要望した。一方、松山市の市民団体は再稼働に同意しないよう知事に求める約13万人分の署名を提出した。(中略)
 署名を提出したのは松山市の市民団体「伊方原発をとめる会」。規制委員会が3号機周辺で起きる地震の大きさを過小評価していると指摘。情報を公開するための討論会開催も求めた。 (10月6日2面より抜粋)



.. 2015年10月08日 08:14   No.966002
++ 東京新聞 (社長)…1249回       
福島事故の指定廃棄物 「5県に処分場」見直さず
  1県1カ所 地元の反発無視

  東京電力福島第一原発事故で発生した「指定廃棄物」問題で、政府は処分場を宮城、栃木、千葉、茨城、群馬5県に1カ所ずつ建設する計画について、見直し時期を迎えた関連法の改正を見送り、維持する方針を固めた。候補地の地元で噴出している反対論を無視した形で、国と地元の対立が一層深まっている。
 原発事故を受けた除染や廃棄物の処理は、2012年1月に全面施行された放射性物質汚染対処特別措置法で規定。指定廃棄物の処分場を5県に1カ所ずつ造る方針も、同法に基づく基本方針に盛り込まれた。同法には3年後の見直し規定があり、環境省の有識者検討会が今年3月から議論に着手した。
 国はこれまで宮城県の栗原市と加美、大和の両町、栃木県塩谷町、千葉市を処分場の候補地に選定したが、地元自治体や住民の反対で実現のめどが立っていない。今回議論で方針を見直すかどうか注目された。
 9月末にまとまった提言では、難航している現状を認めながらも「特措法の基本的枠組みは有効に機能している」「現行制度を見直すことが解決に資するとは考え難い」と明記した。
 地元の理解を得る方策は、「更に丁寧な説明」や「地域振興をもたらす支援」に取り組むとしただけ。16年度末をめどに、あらためて進捗(しんちょく)状況を点検するとした。政府は提言に従い、特措法改正や基本方針の見直しはしない方針だ。 (中略)
 低線量被ばくに詳しい中下裕子・中央大法科大学院客員教授は「特措法は、原発事故直後の混乱期に急ごしらえでつくられた法律。事故処理に対する国の見通しは甘すぎる」と指摘。関口鉄夫・元滋賀大非常勤講師は、米軍普天間(ふてんま)飛行場移設に伴う新基地建設問題と重ね「国が民意を軽んじ、有識者に国の方針を権威づけてもらっている」と安倍政権の姿勢を批判する。
   (10月5日2面より抜粋)


.. 2015年10月08日 08:23   No.966003
++ 東京新聞 (社長)…1250回       
電力関連に71人天下り 「本体」自粛骨抜き
  原発事故後 経産省17人

  東京電力福島第一原発事故の後、電力会社や関連団体に天下りした国家公務員OBが少なくとも71人に上ることが、本紙のまとめで分かった。
 特に経済産業省は、事故を受けて電力会社本体への天下りを自粛するよう職員に求めているのに、電力会社の関連団体を受け皿に最多の17人が再就職していたことが判明。電力業界との変わらぬ蜜月ぶりが浮き彫りとなった。(後略)
    (10月4日1面より抜粋)


.. 2015年10月08日 08:28   No.966004
++ 週刊金曜日 (小学校低学年)…6回       
東芝が自民党資金団体に“違法スレスレ”献金
  5年間で1億円超も!粉飾決算露呈後も続けるのか!?

  (前略)
  政治献金をみると両者の癒着ぶりはさらに鮮明だ。自民党の資金団体「国民政治協会」に対する東芝の政治献金は、1977年から2013年までの37年間で14億円超。粉飾があった時期にも献金は続く。
   ▼2009年→3850万円 ▼10年→1400万円 ▼11年→1400万円
   ▼12年→1400万円   ▼13年→2850万円
   −−5年間で1億円以上。
   東芝単体の訂正された有価証券報告書によれば、09年3月期には約1550億円の赤字(純損失、以下同じ)、10年は約1638億円の赤字を計上。11年は約1298億円の純利益だが、翌12年は再び約136億円の赤字、13年も約334億円の赤字だ。
   5年のうち4年が赤字。税金も払っていない。企業モラル上問題があるのではないか。 (中略)

  衰退する米原発産業の影

   だが、問題は政官財の癒着だけではない。米国の影響だ。東芝が粉飾に手を染めた一因が、06年の米原発企業ウエスチングハウスの買収にあると専門家に指摘されている。市場価格の3倍と言われる約6000億円も出し、経営を圧迫したというのだ。(後略) (三宅勝久・ジャーナリスト)
     ( 2015.10.2より抜粋)


.. 2015年10月08日 08:58   No.966005
++ 東京新聞 (社長)…1251回       
◆「被ばくで発症」と主張 福島事故後の甲状腺がん

  東京電力福島第一原発事故後、福島県で見つかっている子どもの甲状腺がんの多くは被ばくで発症したものだと主張する分析結果を岡山大の津田敏秀教授(環境疫学)らのチームがまとめ、国際環境疫学会の6日付の学会誌電子版に発表した。別の疫学専門家からは「結論は時期尚早」との指摘がある。
 研究チームは、福島県が事故当時18歳以下だった約37万人を対象にした昨年末時点までの甲状腺検査の結果を分析。年間発症率は事故前の日本全体と比べ、20〜50倍と算出した。さらに福島県内でも地域によって発症率が最大2・6倍の差があった。(共同) (10月7日04時00分WEBより)



.. 2015年10月08日 09:06   No.966006
++ 東京新聞 (社長)…1252回       
◆「被災地原発 基準適合なら再稼働」 就任会見で高木復興相

 高木毅復興相(衆院福井2区)は7日夜の首相官邸での就任記者会見で、東日本大震災で被災した東北三県にある東京電力福島第二原発(福島県楢葉町、富岡町)と東北電力女川原発(宮城県女川町)を再稼働させる可能性について「原子力規制委員会が世界で最も厳しい水準の新規制基準に適合すると認めたもののみ、再稼働を進めるのが政府の一貫した方針で、私もそうした考えだ」と述べた。被災地以外の原発と同様に新規制基準を満たせば、再稼働することもあり得るとの考えを示した。
 安倍政権が進める原発再稼働路線を踏まえた発言。福島第一原発事故で大きな被害を出し、現在も多くの避難者がいる福島などの復興を担う閣僚の発言に対し被災地の住民や野党から批判が出る可能性がある。
(中略)再稼働の手続きは、女川原発1−3号機のうち2号機のみ規制委の審査中。福島県議会は原発事故後の2011年、福島第二原発の廃炉を求める請願を採択している。
(10月8日より抜粋)

.. 2015年10月09日 08:26   No.966007
++ 東京新聞 (社長)…1253回       
都心の川 残る汚染 東証近くセシウム452ベクレル検出
  日本橋川 下流ほど高濃度 本紙調査

  東京電力福島第一原発事故による放射能汚染問題で、本紙は東京の都心を流れる日本橋川、神田川、隅田川の堆積物調査を実施した。初めて調査した日本橋川では、1キログラム当たり400ベクレル超の放射性セシウムが残る地点も確認された。昨年に続いて調査した隅田川も地点により上下はあるものの、汚染は残っていた。 (中略)
 今回の調査で最も高かったのが、東京証券取引所近くにかかる鎧(よろい)橋(中央区)の452ベクレルで、周辺の橋ではいずれも300ベクレル超の汚染が確認された。
    (中略)
  調査結果について木村准教授(独協医科大)は「いずれの地点も(一般の廃棄物とは分別した処分が必要となるセシウム濃度基準の)8000ベクレルを上回るものではなかった。セシウム汚染は日常的に触れるものではなく、直接的な影響は極めて限られている。しかし、環境中に放出された放射性セシウムが今後どのような動きを示すか、継続的に監視していく必要がある」と指摘している。
    (10月9日1面より抜粋)



.. 2015年10月15日 08:23   No.966008
++ 東京新聞 (社長)…1254回       
民主主義なき福島原発事故処理 国民負担増加 明確な説明なく
  廃炉、収束 世代またぐ作業

  安保関連法をめぐっては国民主権や民主主義の空洞化が再三、指摘された。それは福島原発事故にも通じる。事故収束には私たちの資金が長期に投入されるが、工程を含めて、国民的な議論は存在しない。除染の完了にも住民合意が不可欠なはずだが、一方的に宣言と帰還が進められている。
  民主主義の「喪失」「不在」という現在の政治状況の根底に、福島の事故が影を落としていることは疑いない。 (後略)
    (10月8日24面「こちら特報部」より抜粋)


.. 2015年10月15日 08:37   No.966009
++ 東京新聞 (社長)…1255回       
チェルノブイリから福島へ
  原発事故に心痛め つづる 日本だけの悲劇?それとも、人類全体の?
  これでも原子力が一番安くつくと言える?
  ノーベル文学賞・アレクシエービッチさんのメッセージ全文(2011年4月)

  ノーベル文学賞に決まった作家でジャーナリストのスベトラーナ・アレクシエービッチさん(67)は、東京電力福島第一原発の惨事に心を痛めていた。自身の作品で取り上げたチェルノブイリ原発事故の教訓と重ね「原子力時代を脱却すべきだ」と、日本に向けてメッセージをつづった。
 メッセージは、福島第一原発事故発生から1カ月後の2011年4月、沼野恭子・東京外語大教授に届けられた。「チェルノブイリから福島へ」と題し、「これは日本だけの悲劇なのか」と問い掛ける。世界中で原発が稼働し、建設が進む現状を憂い、「人間の文明は『非核』の道を選択すべきだったのではないか」「チェルノブイリで眼にしたような姿に世界がなってしまわないために、他の道を探すべきだ」と訴えた。
 福島の惨事から4年半。日本では、九州電力川内原発が再稼働した。福島と同じような惨事を繰り返すことはないのか。アレクシエービッチさんの問い掛けは重い。(後略) (10月10日8面より抜粋)



.. 2015年10月15日 09:24   No.966010

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