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アレクシエービッチさん−ノーベル文学賞記念講演
講演では、第二次世界大戦やソ連のアフガニスタン侵攻で家族を失ったり、惨劇を目の当たりにした「小さき人々」の声をあらためて紹介。戦争の歴史では英雄の武勇伝が描かれがちなのに対し、「私は英雄を求めてはいなかった。注目されない目撃者や参加者の物語を通じて、歴史を書いてきた」と強調した。 チェルノブイリ原発事故で被害を受けた人々の証言を集めたノンフィクション作品「チェルノブイリの祈り」で知られるが、祖国も甚大な被害を受けただけに「(原発事故の作品は)長年書くことができなかった」という。 (中略) アレクシエービッチさんは、来年春に福島を訪問する予定。6日の記者会見では、東京電力福島第一原発事故について「チェルノブイリ事故以上に原子力エネルギーの危険性を世界に示した」と述べている。 (12月8日夕刊1面より抜粋)
.. 2015年12月15日 08:29 No.993001
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