|
雨宮処凛さんは「多くの知識人のこれまでの平和運動を超える運動をやっている」 | 日本が戦争する国になることを阻止するには、貧困といかに戦うかから始めなければ | 12月7日(月)学習会で雨宮処凛さんと対談して └──── (たんぽぽ舎ボランティア)
12月7日 スペースたんぽぽ学習会で雨宮処凛さんと対談しました。 雨宮処凛さんのお話を聞いて感じたのは、彼女は「多くの知識人のこれまでの平和運動を超える運動をやっている」ということです。なぜかというと「現在の差し迫った課題は貧困層の右傾化にどう対応するか?」ということだからです。
12月10日(木)の東京新聞「本音のコラム」で竹田茂夫さんは「深部の憎悪と暴力」と題して、世界的に共通な極右化現象は社会の深部から立ち上がる憎悪に由来しており暴力を伴うと指摘しています。ドイツでも極右政党ペギーダが支持を広げており、進歩派の左派党(リンケ)支持層の4分の1がペギーダに親近感を持っているそうです。中流以上の人々やその権益を守る既成政党への反感が政治的立場を超えて共有されているのです。 文のしめくくりは「ヘイトスピーチにはカウンターで対抗するとしても、社会の深層から立ち上がる憎悪と暴力にはどう対処すべきか」と問かけています。非常に難しい問題提起をしています。このコラムを読んで、3日まえの雨宮処凛との対談を思い出しました。 彼女は貧乏のどん底の時右翼思想に惹かれました。あまりに貧乏な時は自分が生きていることの意味を感じられず、自殺願望に取りつかれます。家族も、友達も、会社も、地域もすべて自分を認めてくれない(自分のいる場所でない)人にとって、すべてを飛び越えて「国家」が自分を認めてくれると思いたいのです。国家のために国家の敵(左翼、中国、韓国、沖縄の人々など)と戦い死ぬことが唯一の生きがいになるのです。しかし、実は国家が自分を認めてくれているのは幻想だとわかると、貧困を押し付け他者との関係を奪っているのは国家だとわかると、貧困と闘うプレカリアートの戦士になると思います。 日本が戦争する国になることを阻止するには、貧困といかに戦うかから始めなければならないと思います。
.. 2015年12月14日 09:45 No.992001
|