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■--伊方原発 住民の安全を願うなら
++ 東京新聞 (社長)…1298回          


 四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の再稼働に中村時広知事が同意した。誰も事故が起きないとは言っていない。逃げ場所さえ定かでないままに再稼働を許すのが、住民のためだと言えるだろうか。
 知事の判断は重い。
 電力会社との信頼関係に基づく“紳士協定”とはいうものの、事実上、原発を動かすための最終的なゴーサインになるからだ。
 立地自治体だけではない。たとえば愛媛県の場合であれば、150万県民の生命の安全を担うという意味で、その責任は限りなく重い。ましてや原発事故の影響は、県内だけにとどまらない。
 中村知事は決断を下すに際し、安倍首相から「再稼働を推進する責任は政府にある」との言質を引き出した。県民の安全を思うその姿勢は評価したい。
 しかし、もし事故が起きたとき、具体的にどのように責任が取れるのか。福島第一原発のその後を見れば、原発事故の責任など、首相にも取りようがないのは明らかだ。事故が起きてしまってからでは遅いのだ。
 九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、そして、伊方原発と、福島とはタイプの違う加圧水型原子炉の再稼働への“流れ”ができつつあるようにもうかがえる。“ひな型”に当てはめるようにして事を急ぐというのであれば、あまりにも危険ではないか。
 原発の立地地域には、それぞれに地理的な特殊性がある。伊方の場合は、それが特に顕著である。
 佐田岬という日本一細長いといわれる半島の付け根のあたりに、伊方原発は位置している。
 事故が起きれば、多くの県民が船で四国の外へ脱出することになる。災害史上前例のない大作戦になるだろう。
 福島のように、自然災害が重なればどうなってしまうのか。
 国は8日と9日に総合防災訓練を実施するという。せめてその結果を見届けてから、知事としての判断を下すべきではなかったか。
 中村知事は記者会見で「(原発は)あるかないかでいえば、代替エネルギーが見つかるまで…」と内心の苦悩をのぞかせた。
 今からでも遅くはない。避難に責任が持てない以上、自らの判断を見直して、その代わり代替エネルギー産業、あるいはその研究機関などを国策として立地地域に誘致できるよう、政府に強く働きかけるべきではないか。
 県民、そして国民の安全が第一ならば。
             (11月4日「社説」より)

.. 2015年11月06日 11:34   No.979001

++ 福島民友新聞 (幼稚園生)…1回       
住宅除染」進捗率は73.4% 35市町村、公共施設86.7%

 県が1日までにまとめた市町村の除染実施状況(9月末現在)によると、国が直轄で除染する双葉郡などを除いた35市町村で行われている住宅除染の進捗(しんちょく)率は73.4%だった。
 住宅除染は、本年度末までの計画数40万32戸に対し、除染が完了したのは25万1883戸。除染完了戸数と、調査のみで終了した4万1637戸と合わせ、進捗率を算定。来年度以降も含めた全体計画数43万4399戸に対する進捗率は67.6%。
 公共施設は本年度末までの計画数9623施設に対し、除染を終えたのは7281施設で、調査のみの1060施設と合わせ進捗率は86.7%。道路除染の進捗率は52.8%、水田や畑などを合わせた農地除染は84.5%となっている。
          (11月2日より)


.. 2015年11月06日 11:41   No.979002
++ 東京新聞 (社長)…1299回       
自然エネで原発ゼロ期待  小泉元首相講演

 小泉純一郎元首相が4日、東京都内で開かれたシンポジウムで講演し、「原発事故は絶対起こしてはならない。政治がかじを切れば、原発分の電気は自然エネルギーで十分まかなえる」と語り、国民運動による原発ゼロの実現を期待した。
 シンポは原発に頼らない社会の実現と自然エネルギーによる地域経済の活性化をテーマに、一般社団法人『自然エネルギー推進会議』と城南信用金庫が主催。ロバート・キャンベル東大教授もあいさつした。
 小泉氏は「原発は安全でコストの安いクリーンエネルギーだと信じていた」と自らの首相時代を振り返り、「福島原発事故以来、勉強して全部うそだと分かった。過ちは改むるにはばかることなかれ、だ」と論語を引用しながら心境の変化を説明。身ぶり手ぶりを交えながら「危険な核のごみの捨て場所なんて見つかりっこない。自然エネルギーは環境を汚染しないし、国民の支持もある」と訴えた。
          (11月5日より)


.. 2015年11月06日 11:46   No.979003
++ 毎日新聞 (課長)…173回       
南極の氷:増えていた…92年から08年観測 NASA発表

  米航空宇宙局(NASA)は4日までに、1992年から2008年までの間、南極の氷は増えていたことが人工衛星による観測で分かったと発表した。
 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が13年に出した報告書などほかの研究では、南極の氷は全体として減り続けているとしており、NASAのチームは「食い違う観測結果だ」としている。
 氷床表面の高度を観測したデータによると、92年から01年にかけて氷は年間1120億トン増加、03から08年にかけては鈍るものの、年間820億トンの増となった。(共同)
     11月5日23時41分(最終更新11月06日00時12分)より

.. 2015年11月09日 08:30   No.979004
++ 東京新聞 (社長)…1300回       
もんじゅ やはり廃炉にすべきだ

  原子力規制委員会は高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の運営者を代えるよう、文部科学省に勧告した。そもそも、もんじゅはその名の通り、人間の手に余る。夢から覚める時が来た。
 繰り返し述べてきたように、やはり廃炉にするしかない。
  勧告権は、いわば“伝家の宝刀”だ。規制委は初めて、刀を抜いた。日本原子力研究開発機構に、もんじゅを運営する資格はないという、つまりレッドカードである。
 使用済み核燃料を再利用、発電すればするほど、燃料が増えていく−。そんな“夢の原子炉”という触れ込みだった。だが文殊菩薩(ぼさつ)の御名を冠したこの原子炉には、初めから不運や不正がつきまとう。
 通常の軽水炉とは違い、もんじゅの冷却材には液体ナトリウムを使う。空気に触れると激しく燃える、管理が難しい物質だ。
 1995年暮れ、発電開始から4カ月足らずでナトリウム漏れ事故を起こした。
  当時の運営主体、動力炉・核燃料開発事業団(動燃)が事故の実態を隠そうとしたため指弾を浴びて、長い停止を余儀なくされた。
 この間、動燃から核燃料サイクル開発機構、そして日本原子力研究開発機構へと運営者は代わったが、その体質は変わっていない。
 2012年11月、約1万点にも上る機器の点検漏れが見つかった。規制委は改善を求めたが、その後も新たな点検漏れや安全管理上のミスが相次いだ。
 運転は止まっていても、ナトリウムが固まらないよう電熱で温める必要がある。20年間ほとんど発電できなかったもんじゅの維持に、大量の電気を使い、1日5500万円の巨費を投じている。これでは“悪夢の原子炉”だ。
  3年前に閉館したもんじゅのPR施設には、25分の1の配管模型があって、毛細血管を思わせる構造を「配管の化け物」と呼ぶ人もいた。ひと目見て、こんな複雑な設備と危険な資材が必要な原子炉を、そもそも人間が安全に管理し続けられるのかという疑問が湧いてきたものだ。
  この際、速やかに廃炉にし、もんじゅそのものを廃炉の研究施設などに“リサイクル”する道筋をこそ、検討すべきではないか。
  使用済み燃料を再利用する核燃料サイクルは、日本の原子力政策の根幹で、もんじゅはその中心に位置している。規制委の勧告は、この国の原子力政策そのものを問うているともいえないか。
     (11月6日「社説」より)


.. 2015年11月09日 08:58   No.979005
++ 愛媛新聞 (小学校中学年)…15回       
4000人再稼働ノー 松山全国集会 知事同意を批判「命守れ」デモ行進
  30キロ圏全市町了解必要 避難計画の策定義務づけ根拠に
  来県の菅元首相が見解

 前半略
  松山市内で行われたノンフィクション作家の広瀬隆氏との対談で発言した。
 菅氏は、 (中略)
 中村時広知事が伊方原発で重大事故が起きた場合の最終責任に関して安倍晋三首相の言質を取ったことに関しては「あくまで言葉の問題で、法的に政府が持つとはどこにも書いていない」と指摘。「本当に責任を持たせるのなら閣議決定をさせるべきだ」と述べた。 (11月2日より抜粋)


.. 2015年11月09日 11:04   No.979006
++ 東京新聞 (社長)…1301回       
原発は最大の環境汚染

 東京都荒川区の自営業押川賢次郎さん(72)
 生まれ育った杉並区の善福寺川や地元を流れる隅田川の環境調査に従事している。事故の危険がある原発は日本最大の環境汚染だ。原発をなくすことが、環境にとって大切だと考え足を運んだ。

 東京都小金井市の自営業上野冨志恵さん(70)
 2012年からできる限り毎週来ている。原発が事故を起こせば放射性物質で汚染されることは分かっていたのに、建設を止められなかった。次の世代に原発のない社会を残したい。
    (11月7日朝刊29面「金曜日の声」官邸前より)



.. 2015年11月09日 11:09   No.979007
++ 東京新聞 (社長)…1302回       
原子力艦も5マイクロシーベルト超に 避難判断基準 原発と統一

  米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備されている空母など原子力艦で事故が起きた際の避難判断基準を定めた国の災害対策マニュアルが、近く改訂されることになった。住民が避難や屋内退避を始める放射線量を毎時5マイクロシーベルト超に引き下げる。これまでは原発事故の20倍の同100マイクロシーベルトだった。
 有識者や関係省庁による作業委員会の初会合が6日、基準を原発の災害対策指針と合わせることが合理的との結論で一致した。国の中央防災会議の課長クラスによる会議を1カ月以内に開き、マニュアルを改訂する。横須賀市が基準の見直しを求めていた。
 作業委の初会合は東京・永田町で開催。河野太郎防災相は「基準が原発と違っていることは論理的におかしい」と指摘した。 (後略)
    (11月7日朝刊3面より抜粋)


.. 2015年11月09日 11:20   No.979008
++ 東京新聞 (社長)…1303回       
太陽光発電を遮る新ルール 再生エネ事業者に不利
  補償なしで無制限に出力抑制 「九電ショック」から1年
  採算合わず 辞退続出 参入激減 資源エネ庁指定7電力会社に有利
  独では「変動電源を前提に技術競争」

  昨年9月に九州電力が太陽光などでつくった再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づく契約の受け付けを中断すると発表した「九電ショック」から1年余り。ルールが変更されて今年1月から受け付けは再開されたが、再生エネ事業者にとって新ルールは不利な変更点が多く、九電管内では申請を辞退する事業者が続出。実態は再生エネの拡大を阻む障壁となっている。(後略)
    (11月4日「こちら特報部」より抜粋)


.. 2015年11月09日 11:30   No.979009
++ 東京新聞 (社長)…1304回       
原発自主避難者悩ます 住宅無償提供打ち切り方針
  また転居なら…不安、ストレス わが子へ大きな負担
  「避難は権利」母ら訴え「一人ひとりを考えた支援を」

  東京電力福島第一原発事故の避難指示区域外ながら、放射線から子どもを守るために自宅を離れた「自主避難者」たち。彼らに対する住宅の無償提供を2017年3月で打ち切る方針が示されてから半年近くがたった。母親たちはあらためてわが子の身を案じている。再び転居を強いられれば、子どもたちに大きな負担をかけてしまうからだ。懸念するのは放射線の影響だけではない。 (後略)
    (11月8日「こちら特報部」より抜粋)


.. 2015年11月10日 08:25   No.979010


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