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■--20mSvでいのちは守れない!
++ 瀬戸大作 (小学校低学年)…6回          

   9/28南相馬・避難20ミリ基準撤回訴訟第1回口頭弁論
 └──── (パルシステム生活協同組合連合会)

  9月28日、南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟第1回口頭弁論が東京地裁でありその後の参議院会館での報告集会に参加してきました。
  原発事故被害者救済運動としての最重点課題として関東での更なる支援体制が求められている。
◎原発事故で局地的に放射線量が高くなった「特定避難勧奨地点」の指定解除は違法だとして、福島県南相馬市の住民らが国を訴えている裁判、年間20ミリシーベルトという国の避難基準の正当性を問う初の訴訟であるだけに150人に上る傍聴者がつめかけ、報告集会も会場から溢れています。
◎提訴したのは、特定避難勧奨地点が解除された南相馬市の住民132世帯534人、政府の指定解除は違法だとして、解除取り消しと慰謝料を求めて今年4月、東京地裁に提訴したのです。年間20ミリシーベルトという政府が定めた避難解除基準が果たして妥当なのか、その正当性を問う初の訴訟です。
◎南相馬市の特定避難勧奨地点では、解除前の昨年11月、住民による解除反対署名を1210筆提出し、12月に開かれた住民向け説明会では、発言した住民がすべて反対していた。対象となる地域の1つ、大谷地区の行政区長は「地域全体を下げてから解除でしょう。同じ人間として話をしてほしい。無理を通して道理を引っ込めるのか」と詰め寄った。
 しかし高木陽介(経産副大臣)は「積算線量20ミリシーベルトを下回っており、健康への影響は考えられない」と述べ、その1週間後に解除を一方的に通知、昨年12月に指定が解除されたものの、放射線量は十分に下がっておらず、帰還すれば放射線による健康影響を受けながらの生活を強いられると主張し、解除の取り消しと、1人あたり1万円の損害賠償を求めています。
◎代理人の福田弁護士は、この年間20ミリシーベルト基準は、原発労働者など放射線業務従事者に適用される被爆限度に比べてもあまりに高すぎると指摘。低線量被曝による影響については未解明なことが多い上、万が一、健康影響が発生すれば、その因果関係をめぐる長い法廷闘争が必要となるとして、将来に禍根を残さないためにも裁判所の介入が必要であると訴えた。
 報告集会でも触れていましたが3つの特徴がある裁判としてもいう。
.. 2015年09月30日 08:07   No.964001

++ 瀬戸大作 (小学校低学年)…7回       
  1.被ばくを正面から捉える裁判 2.将来志向の裁判 −健康を守る 将来の禍根を残さない。3.地域が一体となって訴える。地域の大多数がおかしいと思っている事を裁判で訴える
◎口頭弁輪では、原告2人が意見を陳述。自然豊かだった地域の暮らしが原発事故によって大きく変わってしまった状況や指定解除後も避難生活を続けている実情を訴えた。高倉行政区長の菅野秀一さんは、地域に子どもが1人もいなくなっていると説明。「若い世帯が戻らないのは、宅地の除染が済んでも、生活圏には無数のマクロホットスポットがあることを知っているから」であると述べた。また、事故当時、小学生2人と生後11ヶ月の子ども3人を育てている30代の女性は、原発事故以降、小さな子どもを守るために、避難先を転々と変えざるを得なかったこれまでの経緯を説明。現在は南相馬市の仮設住宅で生活しているものの、賠償の打ち切りにより生活が圧迫されていると語る。。
◎この日は、南相馬から東京地裁まで駆けつけた原告33人。意見陳述の間、原告席からは時折、涙をすする音がした。
◎これに対し国は、「特定避難勧奨地点の設定や解除は、年間の積算放射線量が20ミリシーベルトを超えると推定されることなどやその地点として設定すべき実体がなくなったことの通知、または情報提供に相当するものだ」と主張、そのうえで、「設定や解除は法令に基づく行為ではなく、原告が取り消しを求めている行政処分にはあたらない」などとして原告の訴えを退けるよう裁判所に求めた。20ミリシーベルトには何もいっていない。解除を取り消せ!⇒こんなの裁判にならない。⇒却下しろ 我々は避難した方がいいですよと情報提供しただけという。被告である政府は、20ミリシーベルトの基準をめぐる準備書面の作成には省庁間の調整に時間がかかると主張。年明けの期日を指定したため、次回の口頭弁論は来年1月13日14時と決まった。徹底的な引き延ばしだ。原告たちの生活は追い込まれていく。
◎報告集会での原告の皆さんの発言に大きな拍手と声援!
 「和解は絶対ありえない。他の裁判に影響と迷惑がかかる。20ミリシーベルトは年3.8SV。認めるわけにいかない。世界基準にするわけにいかない。」


.. 2015年09月30日 08:17   No.964002
++ 長友くに (幼稚園生)…1回       
今でも相当線量が高いのではありませんか?
 └──── (神奈川県在住)

 ロナルド・レーガン(米原子力空母)は、トモダチ作戦で被爆し、甲板を泡だらけにしてデッキブラシでこすっている写真が掲載されましたが、放射能は洗剤をかけてデッキブラシでこすれば落ちる、というものではありません。
 今でも相当線量が高いのではありませんか?
 アメリカはロナルド・レーガンを日本に送って廃棄しようとしている、という話もあります。
 日本国民をなめきっている話です。線量測定と原子炉の安全性に対する検証を求めたいと思います。


.. 2015年10月09日 08:16   No.964003
++ 木村雅英 (大学院生)…117回       
住民に被ばくを強要する田中委員長
 |  〜生涯1000ミリシーベルトを押付けるな〜
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その71
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  10月中下旬に田中委員長が福島県の14市町村の首長と話しをして回ったが、南相馬で安全基準について問われた時に、国際的には生涯1000mSvという基準がある、と答えたそうだ。(10月28日原子力規制委員会記者会見、アワープラネットTV白石さんの質問: こちら のP.4-5)
 佐藤規制企画課長も「実際にICRPからの勧告も生涯1000mSv」と言及している。
 これはひどい話だ。理由を列記する。
1.国際放射線防護委員会ICRPは民間国際学術組織でアルベール・シュバイツァー以来多くの人が基準が甘すぎると批判している
2.ICRPの勧告は次のとおり
 長期間では1mSv/年で参考レベルとして1〜20mSv/年。
 緊急時には最も高い計画的な被ばく限度として20〜100mSv/年の範囲で参考レベルを設定。
3.10月20日に厚生労働省が福島第一原発事故後の作業で被ばくした後に白血病になった元作業人に労災認定したが、その男性の累積被ばく線量は19.8mSvで、白血病認定基準は年5mSv。

  放射能は、細胞分裂で重要なDNAや染色体を傷つけるため、低線量でも被ばくリスクが存在し続け、しきい値はない(「直線、しきい値なし」モデル)が世界の常識。
 また、例えば濱岡豊「長期低線量被曝研究からの知見・課題と再分析」(岩波科学10月号)においても、比較的新しい12の研究で「放射線と癌死もしくは発症に有意な正の関係が検出」され、線形モデルが支持され、長期低線量被爆の影響が検出されている。
 にも拘らず、田中委員長は生涯1000mSvを持ち出して、年間20mSv(50年間で約1000mSv)の地域に住民を帰還させようとしているのだ。


.. 2015年11月04日 08:06   No.964004
++ にしざきやよい (中学生)…44回       
抗議行動のハシゴなんてしなくていいように、今、頑張るしかないね
 |  11月13日第172回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

◯ 今日も今日とて抗議のハシゴ、いつかは、楽しいハシゴをと、初冬イチョウ並木に佇む金曜の夜でございます。
 なんか、今にも降り出しそうな空模様の中、関電前で恒例の抗議を早めに切り上げ、経産省前へ。
 今日も「テント撤去反対 経産省前抗議」にも参加。忙しいです。
 経産省が終わると、とっとと官邸前抗議へ、抗議のハシゴだね。
 昔は、本牧(神奈川県横浜市)でお酒も飲めないのに、Barのハシゴをしたもんですが、今は、抗議行動のハシゴだもんね、あの頃には考えもしなかった。
 あの頃には帰れないけど、抗議のハシゴなんて、しなくていいように、いつかなる様に、今、頑張るしかないね。その時は、カラオケのハシゴかな^_^。
◯ さて、何時ものように、希望のエリア、国会前、官邸前、また国会前へと、ウロウロ。途中常連さんが声を掛けてくれる、最近気になるのは、何時も来ていた、制服向上委員会ファンのアナーキストさんが見えない事、何時も、日音協の人達と歌っていたのに、もう半年位姿を見ない。お仕事が忙しいだけなら良いのだけど‥。次回は会えるといいな。
◯ さてさて、国会前へ向かう途中、石垣に腰掛け、隣に「ガラスバッジ、ここが問題だ!」というタイトルのプラカードを立てて、傍に同じタイトルのビラを置いている人がいた。ビラを貰って、ちょっと読んでみたけど、これは、じっくり読んだほうが、良さそう。で、ビラは畳んで、電車で読むことに。「放射線被ばくを学習する会」とビラに書いてある、学習会も開いているそうだ。
 私が、「“原発、有るんだからしょうがないんじゃない?”って言う様な人に、なかなか自信を持って、話す事が出来ないんです」って言うと、「たんぽぽの人が、それじゃダメだよ、勉強してね。」と言われました。
 はぁ、やはり、解ってはいました。“勉強、嫌いなんでスゥ”なんて言ってる場合じゃないね。帰りにこのビラ読み込むぞぉ、と意気込む、私でした。



.. 2015年11月20日 08:08   No.964005
++ 瀬戸大作 (小学校低学年)…8回       
.「日本人は1ミリシーベルトが限度、でも私たち福島県民は
 |  20ミリシーベルト。これは福島差別だ! 」(原告団の藤原区長)
 |  1/13「南相馬・避難20ミリシーベルト撤回訴訟」の第2回口頭弁論
 └────  (パルシステム生活協同組合連合会)

  職場から「南相馬・避難20ミリシーベルト撤回訴訟」の第2回口頭弁論〜報告集会に駆けつけた。この間の「原発事故被害者切り捨てを許さない」取り組みの為に重要な住民訴訟です。
 国は一方的に、「年20ミリシーベルト」という一般の公衆被ばく限度として国際的に勧告されている水準の20倍ものレベルの避難基準および帰還基準を設定し、住民の意見をきかずに帰還を強制、避難勧奨地域を解除し3か月後に賠償を一方的に打ち切る。
 住民の意思を無視した避難勧奨地点の解除は違法だとして、福島県南相馬市の住民たちが国を相手どり提訴しているのです。

●国は東京電力福島第一原発事故前の放射能被ばくに関する基準を次々に引き上げています。
1.公衆の被ばく上限を年間1ミリシーベルト→20ミリシーベルト
2.放射性廃棄物基準を100ベクレル/Kg→8000ベクレル/Kg
3.体表面汚染のスクリーニングレベルを13,000CPM→100,000CPM
4.労働者の緊急作業時被ばく限度100ミリシーベルト→250ミリシーベルト
5.被ばく管理の考え方を空間線量率→個人被ばく線量
  原発事故における健康被害を矮小化し、安全キャンペーンを展開してオリンピックを福島にも誘致して、健康被害を切り捨てる国のあり方を問う裁判は、南相馬地域の問題だけでないと思います。今日も南相馬の8行政区長を初め片道5時間もかけて20名超の原告が駆け付けています。

●東京地裁が、第2回目の口頭弁論において、原告の意見陳述を行わないという方針が示されました。TPP違憲訴訟と同様です。法律的側面と被害認定の側面で裁判所は裁判が成り立たないと主張しているのでしょう。
 今後、書面での意見陳述および裁判官との質疑による原告の意見のききとりを行うとのことです。口頭弁論は、わずか30分で進行協議の様相でした。昨年末に地裁から弁護団に今期日以降、原告の意見陳述を認めないとの方針が伝えられたのです。
 ただ今日の救いは、陳述継続の署名=原告367筆・支援者1,109筆が地裁に提出された事など含め、裁判長から、1.この提訴は重大な内容だと理解し深い関心を持っている、2.原告の主張を理解したい、状況を理解しないままで判決は下さない、3.現段階では意見陳述を認めないが、争点が明らかになった時点で被害の実態をどう認識するか必要に応じて人証や証拠調べでは意見陳述してほしい、との表明があった事です。
 次回の第3回口頭弁論は、3月28日(月)14:00より東京地裁103大法廷です。

●原告団の藤原区長の発言が重く響く。「日本人は1ミリシーベルトが限度、でも私たち福島県民は20ミリシーベルト。これは福島差別だ!」南相馬は原発立地自治体ではない。恩恵を受けていた訳ではない。処理しようがない除染廃棄物、南相馬との境にある飯館村蕨平の仮設焼却炉稼働で再び放射能をまき散らしてしまう。なのに南相馬に住んでいる人たちは汚染され続けられ、移住の援助がないまま我慢しなければいけないことは決して許せられる問題ではない

●この間、首都圏における土壌汚染の実態も報告されている。葛飾区水元公園の土の計測では、19万6千ベクレル/平方mもあった。土壌汚染基準の5倍以上の数値がでている。南相馬や福島だけの問題ではない。


.. 2016年01月18日 08:53   No.964006
++ ふくしま野風 (幼稚園生)…1回       
母親の一番の仕事は子供の命を守ること
 |  東京電力から一括して自主避難者の家賃を納めさせてほしい!
 |  東電福島第一原発事故による自主避難者、
 |  特に母子避難者の現状と課題について  (その1)
 └────  (福島県より東京都内へ自主避難)

 ※「地震と原発事故情報」編集部より
  過日、たんぽぽ舎の会合でふくしま野風さんのお話を聞きました。
  重要なお話ですので、3回に分けて掲載致します。


 本日は「自主避難者、特に母子避難者の住宅打ち切り問題を中心とする現状と課題」についてお話させて頂きます。私はペンネーム、ふくしま野風と申します。 イラストや文章、取材協力、被災体験のお話などをしています。メディアに載った取材記事等を資料として配布致しました。どうぞご参照下さい。
生活全般に問題が多岐にわたり多少話が前後したり、飛んだりしますことお許し下さい。

1.“国際基準で放射能を浴びてもいい限度は妊婦は年1ミリシーベルト”
  これを自分の避難の基準にしよう

  私は福島県中通りの出身で、原発事故当時、夫の家は原発から42km位の所に位置し、福島市との境に住んでいました。山を越えるとすぐ福島市の渡里地区。車で20分で福島市駅前に行けるという放射線量の高い地域が目の前の生活圏にありました。
私は大震災の2011年3月11日の直前、3月9日に初めて産婦人科医へ行って妊娠確認をしたばかりでした。モニターで赤ちゃんの画像を初めて見て「おめでとうございます。妊娠です。」と医者に言われました。
 妊娠を希望していたものの、すぐに母親の自覚など出来る訳もなく、結婚して間もなく妊娠についての本も買っていなかったのに突然、震度6の大地震と原発事故が起きてしまいました。
 私は子供の頃から平和・人権・環境・生命科学など社会問題に関する問題意識の高い人間でした。福島で事故が起きる前からチェルノブイリ事故も関心があり、日本のテレビもけっこう報道していましたし、六ヶ所村問題や東海村JCO事故も、茨城県は隣県てすから私はその時20歳だったので、一度原発事故が起きたら空気も水も土も命の土台ごと全て汚染されてしまう!ひどければ命は自分の被曝だけでなく子供の代まで悪影響があることなどを知り、底知れぬ恐ろしさに考えること自体、恐怖を感じてやめて忘れたふりをしてました。
 ですので、まさかの原発事故が現実に起きてから、大変な恐怖感に襲われました。妊娠初期でしたから、お腹の赤ちゃんの命を守るためにテレビ、新聞、ラジオを見て聞いて“国際基準で放射能を浴びてもいい限度は妊婦は年1ミリシーベルト”というのを見つけ出し、これを自分の避難の基準にしようと決めました。


.. 2016年01月25日 11:15   No.964007
++ ふくしま野風 (幼稚園生)…2回       
2.母親の一番の仕事は子供の命を守ること

  その頃政府は、[爆発して煙を上げている原子炉建屋に、自衛隊がバケツで水をかける]という幼稚な事故対応をしていてがく然とし、政府の対策には見切りをつけて、夫から自主避難のすすめもあり、とにかく緊急避難と思って2011年4月2日に神奈川県の友人宅に避難しました。
 それ以来ずっと首都圏に避難しながら妊娠・出産・子育てをしてきました。妊婦の身で避難先を探すのは大変で、転々としました。出産が予定日より10日早くなったせいで、出産後の受け入れ先が整わず赤ちゃんを抱えて転々としているうちに、ひどいストレスで頭痛が続きました。赤ちゃんも一時期泣きっぱなしになりました。結局みなし仮設住宅に入居出来るまで7回避難先が代わりました。
 避難をしたものの福島県内では木造の家屋で、大量のヨウ素やセシウムなどの初期被曝をしていたので、お腹の子供へどんな影響が出るのか絶えず不安にさいなまれました。
 福島県の中通りは相当量の放射能が拡散し爆発した原子炉建屋をテレビで見る度に、福島に戻ったら、[やがて自分の子供が被曝により甲状腺ガン等の病気になり死んでしまうかもしれない]という事が一番苦しかったです。
泣きながら、また泣くのをこらえながら私は母親としてまず一番に何をしなくてはいけないのか、避難生活で自問自答し続けました。「母親の一番の仕事は子供の命を守ること」と自分で自分に言い聞かせ苦しみながら確認してきました。
 それは福島県の夫の家へ戻らず避難別居し続ける事で、離婚を意味していました。夫とは結婚の条件が、夫の両親と同居して面倒を見ることでしたので、結婚の条件より我が子の命の方が大事です。
 お腹に赤ちゃんがいたので、ともかく自分の子供だけを命懸けで守るために離婚しなくてはいけないと悩み続けながらの[妊娠]・[出産]・[子育て]をしながらの避難生活です。
 大変なストレスを背負いながら、東京都助産師会で立ち上げた[東京里帰りプロジェクト]の支援を受けて、被災地の妊産婦が東京で出産、出産後の1ヶ月の産褥入院や住宅支援などがあり、沢山の妊産婦さんに会ってお話出来ました。
 NHKのアンケートでも福島から避難した者の転居の回数は平均4回でした。福島の妊産婦も原発事故後のショックや騒乱に振り回されて避難先を転々とする方が多かったです。


.. 2016年01月25日 11:24   No.964008
++ ふくしま野風 (幼稚園生)…3回       
3.「除染の意味無いー!」
  「山間部に住んでいる人は除染出来ないとあきらめの声」

 昨年10月[キビタキの会]主催で、都内に母子避難している自主避難者の集会がありました。母子避難ママ達の意見をいくつかご紹介します。
 まず「避難別居を転々としてやっと落ち着いて生活出来るようになったのに、もう子供を転校させたくない!今のままで同じ幼稚園や小学校に行かせてほしい!国や県の政策で子供を振り回さないでほしい!」という要望。
 福島県では子供を3人位持つのが普通なので、子供2〜3人を母親一人で面倒を見ているママが多い。
 「乳幼児が多くて、こうした集会に行きたくても行けず意見も言えない。子供の世話に追われて行政への相談も全くしていない。どこにしてよいかわからない。」というママも沢山います。
 他、平日働いている母子避難ママ・Aさんが、避難しながら夫と大モメにモメて原発離婚した。小学生の子供が離婚のショックでチック症状が出てしまい、カウンセリングに連れて行っている。働きながらなので大変。
 まず原発離婚して母子家庭になっても、避難先ではただの母子家庭として扱われるだけが不満!
 離婚が大変で離婚から立ち直るまでに数年かかるから、その支援がほしい!子供が小さくて長く働かなくてはいけないから、まともな職につきたいが、子供が小さくて一人親なので職が限られてしまう。やっと仕事を見つけたが、[原発離婚した母子に就労のための給付型職業訓練など]をしてほしい!
 またBさんは、小学3年生の娘さんがパパと暮らしたいため、住宅打ち切りの期限が来たら一旦福島へ帰ってみるが、子供がいじめにあうことが心配なため、子供が福島の小学校になじめなかったら、また今の東京都内の小学校と住宅に戻りたい。それを認めてほしいという要望です。
 かなり難しい要望ですが、避難した子供達が避難していたから被曝量が少ないという理由で、子供達の間で差別され、いじめの対象になってしまっています。福島県内でしっかりとした保養の体制があれば子供達の間でいじめあう必要がないので、これは大人達の問題です。
  またCさんは、幼児を抱えて、やはり原発離婚で夫と弁護士を立てて争い、夫のDVもありPTSDが起きて精神的な病気になっている。離婚して帰る家がないから今のみなし仮設の都営住宅に住み続けたい。首都圏では保育園幼稚園探し大変だから、やっと保育園に入れたので都内で子育てしていきたい!という要望です。
  またDさんは、宮城県の県境で放射線量が高い地域からの母子避難者。「原発事故後に子供の首がすごく腫れ上がったので、また被災地へ帰ったら子供の首が腫れてしまうのか?」と心配していた。

.. 2016年01月25日 11:41   No.964009
++ ふくしま野風 (幼稚園生)…4回       
 他の幼児や小学生の福島のママ達と話をしても実際に子供が鼻血を出したとか、何か変わった症状が出たので心配になり避難を決断、実行したママが多いことに気がつきました。
  Dさんは、宮城県のマンションに住んでいたので、マンション一棟全部住民が自費で除染したそうです。でも土壌は除染出来ない!国や県は空間線量の話ばかりで土壌汚染の問題は問題にされていないことがおかしい!と意見が出ました。
 土壌汚染については[ママレボ]のフリーライター和田秀子さんが福島に入って測定をしてくれています。
 セシウム134の半減期が2年のため、早く測定しておかないとどんどん減ってしまうため子供達がどの位の被曝をしたか測定して数字を確保しておくことが重要になっています。
  次に、昨年8月八王子市で行われた福島県内の親子30名の保養キャンプで、福島のママ達に取材しました。
福島市で一度は県外へ3年間母子避難をして、夫が別居生活に耐えられなくなりやむなく福島市の自宅へ戻ったママです。
 「石丸さんに自宅の畑の土を測定してもらったら、1kgあたり2000ベクレルでどう対処したらいいかわからない!相談する所が無い!」という相談でした。小さい子と小学生がいるママなので、私はとりあえず「子供には土に触らせない方がいい。」と忠告して、すぐ和田秀子さんにメールで相談しました。
  「1kgあたり2000ベクレルですよね?」という確認で始まる和田さんのメールです。
 「1kgあたり2000ベクレルですよね?チェルノブイリのように平方メートルに換算したら10万ベクレル超えるので放射線管理区域以上ですね。残念ながら福島はどこでもそんな感じなんです。指定廃棄物として国が管理するのも8000ベクレル/kgなので、おそらくどうしようもないと思います。本当は100ベクレル/kgあたりであればドラム缶に入れて厳重管理なんですけどね……。対処としては子供は触らないこと。あとは農作業する人の被曝が心配なのでできれば農作業しない方がいいんてすが、もしされるならマスクやゴーグル、使い捨て手袋などをつけて防護して下さい。こちら環境省のサイトに載っているから一度読んでみて下さい。環境省のHP参照」という内容のメールでした。

.. 2016年01月25日 11:48   No.964010
++ ふくしま野風 (小学校低学年)…5回       
 昨年夏の事なので、現実に福島では土壌汚染されたまま放置されていることがわかります。テレビで福島の様子が撮影されるとフレコンバックやビニールシートで自宅のわきに汚染土が置きっぱなしのままにされているものがよく見えます。
  母子避難ママ達の集会をすると、「福島の自宅には除染が無い!」とか、「まだ順番が回って来ない!」また除染に来た業者がよく除染の仕方がわかっていなくて「適当にされて終わった」という怒りの声!
 「除染の意味無いー!」と大声で泣きそうな声で叫ばれた事もあり忘れられません。
 「山間部に住んでいる人は除染出来ないとあきらめの声」があがっています。
  福島県の中通りや浜通りでは、依然として線量が高く、小さな子供を持つ母親は出来るだけ子供を屋内で過ごさせることや食材選びや洗濯物を外に干さないとか、被曝低減のために親が出来る事が原発事故後5年経っても変わりありません。
 本来行政が責任を持って妊産婦や乳幼児、子供達を含めその親ごと守らなくてはいけないものが、福島県は[100ミリシーベルトまで被曝したって大丈夫]という科学的に間違った説を言い張って、避難の必要はないと封じ込めしてくるのです。
こんな非道な事は国際的科学的、人道的に許されません。
 畑の土が2000ベクレルだった母親は「原発事故から4年が経って、相談する所が無い!」と嘆いていました。
他の保養に来たママ達も「小さな子供達が足が痛い!と言うことがやたらと多い」とか、「鼻血をよく出すが、それも沢山出るから、不安になるほど出るので、不安で心配で驚いてしまう!」というママが複数に及ぶ事。それから「子供達が原発事故の後疲れやすくなっている。」「大震災から時間がたち、給食が福島県内産にされてしまい、嫌だけど自分の子供だけ弁当を持たせることも出来ない。大震災の直後はそれが出来たけど出来なくなってしまった」と憤ってました。
  また、線量の高い地域に住んでるママがいて、子供が小学校の水道水を飲むのが心配で、小学校にかけあって水筒を持たせることが出来た。そしたら他のママでも「実は心配だから水筒持たせたい!」と言う親が出てきたそうです。
こうした地道で涙ぐましい悩み苦しみ、葛藤しながらの被曝を前提とした子育てが現実です。
 助けて下さい!私はとても毎日被曝しながら小さな我が子と福島で暮らす事は考えられません。 

.. 2016年01月25日 11:56   No.964011


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