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■--東電旧経営陣強制起訴
++ 冨塚元夫 (大学生)…72回          

山内弁護士が検察官役の1人に決まったということは明るいニュース
 |   検察官役3氏決まる
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

  ―東京第五検察審査会の「起訴議決」に基づき、東電の勝俣恒久元会長ら旧経営陣3人を強制起訴する検察官役の指定弁護士に石田省三郎弁護士ら3人が決まり記者会見した、という記事が東京新聞8月22日朝刊にありました。
 その1人が、起訴議決を出した第五検察審議会で審査員に法的なアドバイスをする審査補助員をつとめた山内久光弁護士です。
 山内久光弁護士が検察官役に決まってよかったと思いました。そう思ったのは先日8月19日に福島原発告訴団院内集会で、この名前を海渡雄一弁護士から聞いていたからです。この日は第一検察審査会激励行動があり、その後の院内集会では第五検察審査会が強制起訴という決定を下したのはいかに難しいことだったか、また今後の裁判では、検察官役の弁護士がいかに重要な役割を果たすかというお話がありました。
 河合弁護士によると、この起訴決定によって、原発事故の責任者を追及し、原発再稼働を阻止し、原発ゼロを目指す正義の戦いは首の皮一枚つながりました。
 白を黒、黒を白とする(無罪を有罪、有罪を無罪)とすることができる検察が原子力村のために11人の審査員に「法律的」圧力をかけて、起訴相当決議を阻止しようとする環境の中で、8人以上の審査員が起訴相当と決断するのは相当困難と思われていました。
 検察官僚の執拗な圧力を跳ね返すのに果たした審査補助員の果たした役割は非常に大きいものでした。
 この裁判は10年かかると言われています。指定弁護士はその間最大120万円しか報酬がありません。やることは山ほどあります。検察がやらなかった東電の強制捜査(補充捜査)もできます。差し押さえもできます。
 告訴団の弁護団の話では3人では少なすぎます。最低5人は必要と言っていました。原発事故被害者の委嘱を受けて、告訴団の弁護士が指定弁護士をサポートする必要があります。更に市民が裁判を監視する必要もあります。
  そういう厳しい法廷闘争が予想されるなかで、山内弁護士が検察官役の1人に決まったということは明るいニュースだと思います。告訴団としては、更に第一検察審査会を激励して、旧安全保安院の役人と東電の事故の直接責任者合計8人の強制起訴を勝ち取る必要があります。
  原子力ムラの総本山経産省の高級官僚を起訴して、役人はどんな間違いを犯しても罪を問われないという歴史的特権をはく奪する必要があります。ともに頑張りましょう。

.. 2015年08月26日 07:56   No.952001

++ 橘 優子 (小学校中学年)…18回       
全身&全霊を込めて原発を止めようと訴えてきました
 |  灼熱の川内現地闘争報告
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

  灼熱の川内現地闘争を、8月9日(土)羽田を夕方の便で発って、昨夜(8月10日)無事戻って来れました。
 覚悟はしていったものの、酷暑の中の集会・デモ・座り込み等、原発立地に出かけて原発マフィアに立ち向かう闘いは、凄まじいエネルギーを要するものですが、今回「原発現地へ行く会」第1陣として65名の仲間と貫徹。
 航空運賃が最高値になるこの時期、私ひとりだけでもその半額の30,000円を、この酷暑の中の東電前合同抗議や総がかり行動、さらには金曜官邸前行動と、過酷な状況での現場で快くカンパ袋にお気持ちを寄せて下さった方々数十人の思いがこもっている、と思いっきり声をあげ、久見崎海岸テントの仲間や地元の仲間はもとより、韓国、米国、青森、屋久島、四国などから駆けつけた仲間と交流し、移動のバスや宿の窓にも「ストップ 再稼働!」の現地で作られたプラカードを掲げ、全身&全霊を込めて原発を止めようと訴えてきました。
 このプラカードを持って帰りの飛行機に乗る際に、ベテランの客室乗務員の方が「お疲れ様でした」とお声をかけてくれたり、10数枚を「経産省前テントひろば」にお土産に持って行って、泊番のテント防衛スタッフに報告していたら、月曜定例会(有楽町電気ビルディング前で毎週月曜の夕方に九電抗議行動を続けている若者たちのグループ)が戻ってきて、テントの前で氷水で乾杯し始めたので配布したら、喜んでくれて、諦めないで、歩き続ける勇気を沢山感じることができました。
  今夜(8月11日)の有楽町電気ビルディング前抗議行動には、手元に残った、汗でしわしわになったプラカード持って行きます。



.. 2015年08月26日 08:10   No.952002
++ 木村雅英 (大学院生)…107回       
原子力規制委員会に「安全文化」を論じる資格はない
 | 「見ざる、聞かざる、言わざる、問わざる、考えざる、為さざる」が蔓延
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その61
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  原子力規制委員会は、電力事業者トップを呼んで「安全文化醸成を始めとした安全性向上に関する取組について」と題する委員会をし続けていて、8月27日夕刻にも日本原燃株式会社に安全文化醸成を促す。
 しかしながら、規制委に安全文化について指導する資格があるのだろうか?
  福島第一原発事故の原因追及も検証も放射能汚染水対策も放っておいて、既存原発を稼働させる為の「緩やかに過ぎ、合理性を欠く」新規制基準を作り、「違法」・「不当」・「偽装」とまで言われる審査をし続けて異議申立を受けながら川内1号機を再稼働させ、専門家の「科学的・技術的」意見に耳を貸さない原子力規制委員会に、安全文化を論じる資格はない。
 8月12日に公表された規制委事務局内のセクハラ事件も、地球を汚し未来を潰す仕事・「見ざる聞かざる言わざる」を徹底する仕事・達成感無い仕事をし続ける中で醸成された職場風土ゆえに起こったのではないだろうか。
 ここでは、岩波「科学8月号 安全文化:試される良心と勇気」から、佐藤暁さんの規制委「安全文化」批判を紹介する。
○見ざる、聞かざる、言わざる、問わざる、考えざる、為さざるが蔓延し、多くの重要な安全問題に対する解決が滞り、重要問題が蓄積していく。
○米国では原子力安全文化をポリシー・ステートメントとして制定したが、日本では28項目並べられている保安規定の記載項目の1つ。
○記者会見で質問する記者に対する威圧的で苛立ちがこもったり理由なく怒っている回答ぶりは、そのまま原子力規制委員会・原子力規制庁の職場環境ではないか。まずは組織に対する自己診断が必要ではないか。
○原子力が、日本の地理的・地質的環境と相性が良くないことはよく言われているが、日本人が美徳としている文化(上司が部下の過失を隠し、部下も上司の悪事を隠す)とも相性が合わないところがあるのかもしれない。
○偶発的なトラブルよりも劣悪な立地条件のほうが怖く、劣悪な立地条件よりもさらに劣悪な安全文化が怖い。福島事故は、地震や津波によってと言うより、地震や津波に突かれた日本の原子力安全文化の弱さによって起こった。
○電力事業者も原子力規制委員会も安全文化の向上には、ほとんど真面目に努力をしていない。
 最後に、NNNドキュメント「2つの“マル秘”と再稼働 国はなぜ原発事故試算隠したか?」(8月24日0時55分から)は、2つの試算(原発事故が起きると国家予算を超える損害、原発が攻撃を受けると甚大な被害)を政府が長年隠してきたことを報じ、新基準での再稼働で都合悪い事も隠さず公開しているかを問うたすぐれたドキュメントで、ここでも政治と規制行政の安全文化の未熟さを痛感させる。 

.. 2015年08月31日 08:02   No.952003
++ 山崎久隆 (社長)…559回       
場当たりな修理で出力上昇へ 川内原発の危険な見切り発車
 |  本来してはならない「検査停止抜きの運転強行」を選んだ九電
 └──── (たんぽぽ舎)

○事故はこうして拡大する
 
 「せっかく動かしたので、何が何でも止めたくない」これが九州電力が今置かれた心理状態である。「事故はこうして拡大する」のだが、そういう教訓は原子力の世界ではどうやっても生かそうとは思わないのだ。
 大きな事故は、ある日突然青天の霹靂のごとくに起きるとは限らない。大きな事故には予兆がある。例えば1989年1月に発生した福島第二原発3号機の再循環ポンプ損傷事故は、原子炉が止まる1月6日の前から振動警報が鳴っていた。それをだましだまし運転し、1月8日に迫る定期検査にまで持って行こうと無理をして、部品の落下事故にまで至った。
 今回は、そうならないと誰が保証するのか。
 福島第一原発事故ですら、予兆があった。一つはフランス、ルブレイエ原発の高潮溢水、もう一つはインドのマドラス原発の津波水没だ。加えて地震調査研究推進本部の長期評価で福島県にも15m級の津波襲来と組み合わせれば今日の事故は予見できた。(これが元東電3役の強制起訴の一つの論拠である)
 川内原発は社内外の「再稼働維持」と「反対封じ圧力」により、本来してはならない「検査停止抜きの運転強行」を選んだ。こういうことが事故を引き起こす。
 
○2次冷却系破損の甘い対応

 21日に出力を95%に上げる作業が延期されて明らかに焦りはじめた九電は、復水器の点検を急ピッチで行い、塩分濃度が上がった復水器の場所から、損傷配管を特定し、直径25ミリの細管の5本で漏えいが起きたことを突き止めたという。
 その細管は栓をして海水漏れを止めるのだろうが、問題はその5本以外が健全かどうかを調べる方法が無いことだ。
 「減肉」か「ピンホール」か、いずれが原因だろうか。部材を切り出して詳細点検をしなければ容易には分からない。しかし26日付け朝日新聞報道では気になる記事が載っていた。
 破損を確認した細管は5本とも海水側ではなく外側から損傷していたという。つまり海から持ち込まれた貝などによる腐食ではなく、蒸気が流れる復水器の内部、復水器細管にとっては外から減肉しているらしい。
 
○原因は・・? 5本以外の細管は健全か? いくつも問題点!
 
 記事によると「二次冷却水の不純物を除去するために高温の水を循環させた際に細管が損傷したとみられるという。」
 すなわち蒸気流が細管に当たってすり減らした可能性があり、九電によれば2006年以来点検をしていない装置だそうだから、それ以来約10年間にわたり徐々にすり減っていった細管が、最後に高圧蒸気に晒されたことで大きく浸食が進んだものと考えられる。
 これは美浜原発3号機で起きた二次系配管破断と同じ構図である。
 蒸気流により、長時間掛けてすり減ったことが考えられるため、5本以外にも周囲の細管69本を施栓するという。
 しかし他の細管は健全なのか、どうして特定の細管が減肉するようなことになったのか、蒸気流の偏流があったのではないか、そうだとしたら、少なくてもこの水室中の細管はかなりダメージを受けている可能性があるのではないか、など、いくつも問題点が湧くのである。


.. 2015年08月31日 08:20   No.952004
++ にしざきやよい (中学生)…32回       
安倍様へ、一筆啓上申し上げます。
 |  8月21日第162回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア )

 安倍様へ、一筆啓上申し上げます。

 晩夏の侯、熱気の中、涼風がマーブル模様の様に頬に感じる今日この頃ですが、安倍さまにおかれましては、イカれて‥ もとい!如何お過ごしでしょうか。
 私といえば、楽しい夏休みも終わり、仕事と原発反対に再び励む名残りの夏となっております。
 国会では相も変わらず、不毛な論議を繰り返すばかり、さぞやお疲れの事とお察し申し上げます。さて、先日安倍様お声掛りで、動かし始めました川内原発の件ですが、老朽原発にムチ打っての再稼働。しかも4年もの間動かしていないとなると、どうなるかと危ぶんでおりましたが、やはりトラブルでございますね。フル稼働延期の事、この際廃炉をお勧めしたく官邸前にまかりこしました次第にございます。
 桜島もこの暴挙を危ぶみ、警鐘を鳴らしております。カミナリ様も大嵐という、少々荒っぽい手に出ています。この上、地下の大ナマズ様まで目をお覚ましにならぬ内に、止めた方が‥
 4年この方、再三再四この官邸前から、全国の方々が申し上げております。
 が、安倍様におかれましては、5時半には決まって官邸をお出ましになられておりましたよし。また、今に至りましては、ゆう活とやらで、自ら仕事を切り上げ趣味に時間をお使いとか。サービス残業を終えやっとの思いで国会前に駆けつける私とは、雲泥の差で御座います。
 もっとも、安倍様ご不在でも、皆々元気に原発反対をやっておりますが、スピーチもなかなか秀逸なものも少なからず、一度じっくりお聞きかせしたいものばかりで御座います。
 また、近頃は、国会前に戦争法案、失礼、平和安全法制反対の若者集い、「勝手に決めるな、原発再稼働も勝手に決めるな??」 と、ガンバっている事も、武藤議員あたりからお聞き及びでしょう。頭の痛い事続出でお腹が痛くならないか、お案じ申し上げる今日この頃で御座います。
 長々となりなしたが、また8月28日(金)には、官邸前にお邪魔致します。その折にはぜひ、一声お聞かせ申し上げたく、国民の声、耳かっぽじって、聞きやがれ、で御座います。


.. 2015年08月31日 08:33   No.952005
++ 冨塚元夫 (大学生)…73回       
.「安全保障法制の何が問題なのか−歴史認識、安全保障環境、
 |  軍事をめぐる利権、核兵器の潜在的保有力としての原発」
 |  9/3(木)学習会にご参加を!
 └────  (「スペースたんぽぽ」講座運営委員)

講 師:吉沢弘志さん (市民ネットワーク千葉県政策調査室スタッフ、
    「パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会」代表)
日 時:9月3日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円

○安保法制の目的は抑止力の強化と言われています。これまで沖縄の基地も抑止力、核も抑止力と言われて来ました。何のメリットもない危険極まりない原発再稼働も軍国主義者の言う潜在的抑止力のためです。
○2013年末に閣議決定された新「防衛大綱」と「中期防」、その半年後に閣議決定された「集団的自衛権行使の容認」、そして今年取り決められた日米2+2による「新ガイドライン」、それに基づく安全保障法案と国際平和支援法案により、自衛隊は60年の歴史の中で決定的な改変が行われることになる。
○8月12日沖縄うるま市沖合に訓練中の米軍ヘリコプターが墜落、自衛隊員2人が負傷した。自衛隊の広報室は、2人が専門性の高い部隊などで構成される「中央即応集団」の所属であることを明らかにした。その後2人は「集団」傘下の特殊部隊「特殊作戦群」の隊員であることが判明した。「特殊作戦群」は陸上自衛隊習志野基地に置かれている。
○8月1日「F35B」10機の購入・配備が正式にアナウンスされましたが、これで辺野古新基地が米軍と自衛隊の共用であることがますます露わになってきました。防衛予算は安倍政権で3年連続増加、安保法案成立でさらに肥大は確実。


.. 2015年08月31日 08:55   No.952006
++ 渡辺寿子 (小学校高学年)…23回       
安保(戦争)法制で日本は核武装に一歩近づく
 |  戦争する国は核兵器製造の潜在能力、原発を手放さない
 |  原子力(原発)産業と軍事産業は重なり合う(三菱、東芝、日立など)
 |  安保(戦争)法制と原発再稼働は車の両輪
 └──── (たんぽぽ舎会員)

1.核武装を追求し続けてきた日本

  現在安倍政権は民意を無視して、安保(戦争)法制成立と原発再稼働にやっきになっている。この2つの政策は安倍政権の柱をなすとともに、密接なつながりがある。この2つを結びつけているものは、戦後すぐから今日まで核武装を追求し続けてきた日本の核(原子力)政策である。
 核の利用はウランが核分裂する時に出る厖大なエネルギーを兵器に使うことからはじまり、後にそのエネルギーを発電に利用するようになった。ゆえに核の軍事利用と平和(商業)利用は表裏一体である。戦後の日本の核(原子力)導入も、日本がアメリカとの戦争に負けたのは原爆を持たなかったからだと考えた中曽根康弘ら保守政治家の、原爆を持ちたいという欲望から始まった。
 日本の原子力の利用は最初から現在に至るまでエネルギーの確保であるとともに、核兵器製造の潜在能力として位置づけられてきたのである。とりわけ1964年の中国核実験の成功に衝撃を受けた佐藤栄作首相(当時)は非核三原則を掲げながら、日本の核武装の可能性について裏では熱心に調査・研究させていた。敗戦国日本の保守層、支配層にとって核武装は今日にいたるまで悲願なのである。

2.原子力と宇宙利用は「我が国の安全保障に資する」

  原子力の憲法といわれる「原子力基本法」は原子力の研究、開発、利用を平和目的に限っていた。過去形にしたのは、これが改悪されてしまったからである。
 2012年6月自民党は政権党であった民主党に働きかけて「規制委員会設置法」の「附則」という形で、違う法律であり、しかも上位の法律である原子力基本法第二条に第二項を加え、(原子力は)「我が国の安全保障に資する」の文言を違法にすべり込ませてしまったのだ。「安全保障に資する」とは軍事的力になるということである。
 2008年に政府は「宇宙基本法」というものを成立させている。それまで国会決議などで宇宙利用は平和(商業)利用に限るとされていたのに、この法律にも「我が国の安全保障に資する」文言を入れ込んでいたのだ。この2つの法律に「我が国の安全保障に資する」の文言を入れたことにより、日本は核兵器製造とその運搬手段にロケットやミサイルを使うことを法的に容認したことになった。
 衛星、ロケットなど宇宙技術も原子力と同じく軍事技術そのものである。安保法制が成立すれば偵察衛星など宇宙の軍事利用は公然と進むであろう。小惑星探査機「はやぶさ」や無人補給機「こうのとり」などの成功で日本の宇宙技術はすばらしいと浮かれている場合ではない。


.. 2015年08月31日 09:17   No.952007
++ 渡辺寿子 (小学校高学年)…24回       
3.核兵器製造の潜在能力としての原発

  現在、高純度(軍用)プルトニウム生産炉である「もんじゅ」は再開の見込みはなく、「もんじゅ」にプルトニウムを供給する再処理工場も完成の見通しが立たず、プルトニウム利用を柱とする核燃サイクルは崩壊している。核燃サイクルを根幹としてきた日本の原子力政策は失敗した。
 しかし戦争の出来る国作りをめざしている安倍政権にとって、核兵器の材料と技術を維持するため、核燃サイクルとともに普通の原発も絶対手放したくないものである。
 3・11福島原発大事故を受けて、原発を廃止せよ!の世論が高まっていた2011年9月石破茂(当時自民党政調会長)は「核の潜在的抑止力を維持するために、原発をやめるべきとは思いません」と発言した。原発の維持は核保有国、特に中国との対抗上、日本もいつでも核兵器を持てるんだぞと威嚇する材料なのである。
 安倍政権が、電気は足りているのに、反対の世論を無視し、危険を冒し、巨費をかけさせてまで原発再稼働に必死になる大きな理由は原子力ムラの利権の保持とともに核武装能力の維持なのである。
 再稼働とともに原発輸出もまた原発産業の維持、ひいては核武装の潜在能力の維持につながる。

4.アメリカは国益のため日本とインドの核武装を容認する

  日本の核武装を阻止してきたアメリカはレーガン政権になって、核武装につながる高速炉もんじゅと高速炉の再処理施設の建設を認めた。アメリカは、アメリカの管理下で日本に核武装能力を持たせ、中国と対峙させた方が中国の核がアメリカに向けられるより、国益に適うと判断したためではないか。
 2008年アメリカは米印原子力協定を結び、NPT不参加国インドに核関連物質と技術を例外的に輸出することを認めた。これもインドの核を中国に対峙させる狙いがあると思われる。アメリカが認めているのでインドはNPTに参加せず、核保有国なのに、世界中からウランを購入できている。


.. 2015年08月31日 09:26   No.952008
++ 渡辺寿子 (小学校高学年)…25回       
5.安保法制により核兵器に一歩近づく

  安保法制が成立すると日米の軍事一体化がより進み、米軍が配備する核兵器を自衛隊が運用するようになる可能性があると懸念したが、その懸念は早くも現実となった。
 8月5日、安保法案の審議で中谷防衛相は戦闘中の他国軍を支援する弾薬輸送に関し、「核兵器の運搬も法文上は排除していない」と明言したのだ。安保法制で日本は核兵器に一歩近づくおそれが十分にある。
 安倍首相は広島の平和記念式典で非核三原則に言及しなかった。「自衛のための必要最小限にとどまるならば、核兵器の保有も使用も憲法に違反しない」というのが、歴代内閣の見解である。
 核兵器について7月26日付朝日新聞にショッキングな記事が載った。この夏原子力技術者を集めた国際セミナーでのこと。
 長崎大核兵器廃絶センター長の鈴木達治郎が「核兵器を作るよう命じられたら従うか」と受講者に問うと、複数の日本人がためらいもなく「Yes」と答えたという。第二次大戦中日本の一流の科学者たちが原爆開発に携わった歴史が脳裏によみがえった。

6.安保法制と原発再稼働は車の両輪

  戦争の出来る国作りをめざす安倍政権にとって安保法制と原発再稼働は一体のものであり、車の両輪である。安保法制により戦争が現実のものとなり、日本中の原発が攻撃される危険が増大する。田中規制委員長は原発へのミサイル攻撃に対する備えは審査していないと答弁した。川内原発の再起動が強行され、安倍政権は原発へ回帰しようとしている。
 安保法制が成立すると防衛(軍事)費が増大し、軍事(兵器)産業に多くの税金が投入される。三菱、東芝、日立など原発産業と軍事産業は重なっている。これらの企業のもうけが、原発の維持、再稼働に回るおそれもある。安保法制と原発再稼働は日本を重大な危機に陥れるものである。この2つを一体のものとしてとらえ、安倍政権を打ち倒す闘いを大きくしていくことが今求められている。


.. 2015年08月31日 09:41   No.952009
++ 小川 治 (小学校低学年)…7回       
戦争法案廃案!安倍政権退陣!8・30国会10万人行動
 |  それは集会が始まる前にいとも簡単に決壊した。
 |  車道を埋め尽くす人、人、人。
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

◯ 12:30過ぎに国会前に着くと、既に人が大勢集まっていた。歩道だけでなく国会議事堂前公園の中にも大勢いた。ファミリーエリアはいっぱいで近づけない。
 13:00ごろ「SEALDs」がコールをしながらファミリーエリアに到着。物凄く元気で力強いコールだ。
◯ 13:30をすぎたころ「SEALDs」と車道を遮断していた鉄柵の間から人が溢れはじめた。たちまち「SEALDs」が車道に出てきて国会正門に移動し始める。それに呼応して反対側車道からも少しずつ人が車道に出ていく。僕の前にいた若い機動隊員が必死に車道に出ないようにと叫んでいたが、多勢に無勢、ふてくされたような叫びも虚しく皆ぞろぞろと脇を通っていく。私も「お巡りさん。任務に失敗したのはあなたのせいじゃない。これが民意というものさ」と心の中でつぶやき車道に向かった。
◯ あっという間に国会正門前と国会前交差点の間の車道は人の海となっていった。 主催者が「前の人を押さないでください。怪我をしないように」とアナウンスを繰り返す。結局14:00前に集会は始まってしまった。主催者の挨拶が始まったのは14:10を過ぎたころ。歩道のカラーコーンはいつの間にか姿を消していた。延々とコールが続く中、参加者は増え続け15:00ごろにはピークに達した。
◯ 遠慮がちな小雨に打たれながら空を見上げると風船が空を登っていく。白と黒、それぞれ透明度が違うモノトーンのグラデーション。いくつもの風船が無彩色の雲の中にゆっくりと消えてゆく不思議な光景を見て思った。この世界を「安倍」色に染められてたまるものか。ひとつの風船でも自分の望む色に染めたい。そして皆がそれぞれの望みの色に染めてほしいと。 Any Color You Like.

.. 2015年09月01日 07:56   No.952010


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