◯ 12:30過ぎに国会前に着くと、既に人が大勢集まっていた。歩道だけでなく国会議事堂前公園の中にも大勢いた。ファミリーエリアはいっぱいで近づけない。 13:00ごろ「SEALDs」がコールをしながらファミリーエリアに到着。物凄く元気で力強いコールだ。 ◯ 13:30をすぎたころ「SEALDs」と車道を遮断していた鉄柵の間から人が溢れはじめた。たちまち「SEALDs」が車道に出てきて国会正門に移動し始める。それに呼応して反対側車道からも少しずつ人が車道に出ていく。僕の前にいた若い機動隊員が必死に車道に出ないようにと叫んでいたが、多勢に無勢、ふてくされたような叫びも虚しく皆ぞろぞろと脇を通っていく。私も「お巡りさん。任務に失敗したのはあなたのせいじゃない。これが民意というものさ」と心の中でつぶやき車道に向かった。 ◯ あっという間に国会正門前と国会前交差点の間の車道は人の海となっていった。 主催者が「前の人を押さないでください。怪我をしないように」とアナウンスを繰り返す。結局14:00前に集会は始まってしまった。主催者の挨拶が始まったのは14:10を過ぎたころ。歩道のカラーコーンはいつの間にか姿を消していた。延々とコールが続く中、参加者は増え続け15:00ごろにはピークに達した。 ◯ 遠慮がちな小雨に打たれながら空を見上げると風船が空を登っていく。白と黒、それぞれ透明度が違うモノトーンのグラデーション。いくつもの風船が無彩色の雲の中にゆっくりと消えてゆく不思議な光景を見て思った。この世界を「安倍」色に染められてたまるものか。ひとつの風船でも自分の望む色に染めたい。そして皆がそれぞれの望みの色に染めてほしいと。 Any Color You Like.