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■--九電への再稼働停止の緊急要請
++ 清水 寛 (小学校中学年)…16回          

桜島火山噴火の兆候に伴い、九電への再稼働停止の緊急要請
 |  8月18日 九州電力社長と原子力規制委員長に送りました
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

 宛 先)九州電力株式会社代表取締役社長  瓜生 道明 様 他
 差出人)放射能から命と国土を守り、平和憲法を守り活かす会代表  清水 寛
 投函日)2015年8月18日
◆要請文
 桜島火山噴火の兆候に伴い、川内原発一号機の停止と使用済み核物質の安全対応(要請)

8月15日、気象庁により桜島の火山噴火が濃厚で噴火警戒レベル4(避難準備)が発表されました。噴火の規模は不明ですが、京都大防災研究所の井口正人教授によれば、「八十年代以降の南岳の爆発を含め、今までにない火山活動。規模の大きな噴火が今すぐ起きてもおかしくない、差し迫った状況だ」(8月16日付東京新聞)とのことです。原発を扱っている貴社は、最悪の事態、すなわち過去における最大規模の噴火を想定した対応が求められます。貴社は再稼働を開始したばかりですが、福島原発事故のような事故を避けるためにも、早急に原発を停止し、使用済み核物質についても安全な対応が求められます。
原発がなくても電気が足りている現状においては、一時的に原発を停止しても何ら支障はなく、地元からも歓迎されることはあっても非難はないはずです。
 貴社が原発の停止を怠って最悪の原発事故が起きた場合には、鹿児島県だけでなく、偏西風に乗って日本列島が放射能で汚染されるような最悪の事態もありえます。
また、原発の安全神話が崩れたなかで、貴社が火山噴火を承知の上で原発を動かすということは、会社の命運をかけることにもなります。
福島第一原発事故では、事故後4年5ヶ月経過するが、大地は放射能で汚染され、未だ12万人が避難した状態です。福島では小児甲状腺ガン患者も増加しており、日本の領土の一部が失われたような損失で、事故被害総額は12兆円ぐらいとも言われています。
福島県でのような事故を、鹿児島県で起こしてはなりません。
貴社は公益的な電気事業をおこなっており、鹿児島県民の命と生活を守ることが、貴社の発展に?がるものであり、躊躇することなく大英断をお願い致します。   

.. 2015年08月24日 08:58   No.950001

++ 岩井 哲 (幼稚園生)…3回       
8/11起動の川内原発1号機(鹿児島県)わずか10日で早くもダウン!!
 |  「復水器」のパイプに穴で、海水混入か?
 |  点検の不備露呈→直ちに停止せよ!!
 └──── かごしま反原発連合 代表

◎参考記事:川内原発1号機、出力上昇を中断 再稼働後初のトラブル

  九州電力は21日、今月11日に再稼働させた川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の出力上昇を中断すると発表した。タービンを回した後の蒸気を水に戻す復水器内の配管から微量の海水が混入したとみられる。
 25日に予定していたフル運転も延期する。再稼働後、トラブルで工程が延期されるのは初めて。
 原子炉は稼働を続けており、九電は「運転継続に支障はない」としている。1週間程度、復水器の詳細な点検を実施した後、出力上昇を再開する予定。環境への放射性物質の影響はないという。ただ、9月上旬を予定している本格的な営業運転が遅れる可能性が出てきた。
  (2015/08/21.13:19「47NEWS」より)


.. 2015年08月24日 09:45   No.950002
++ 横田朔子 (小学校低学年)…6回       
原発再稼働阻止の闘いと連動させ
 |  福島の原発被害者・避難者の命と生活を守る闘いに取り組まねば
 |  福島を忘れない全国シンポジウム・現地視察ツアー報告
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

  7月11日、反原発自治体議員・市民連盟主催の「第3回福島を忘れない!全国シンポジウム」が福島市内で開かれた。地元の議員と福島原発避難者訴訟の原告団の皆さんが24人。全国から議員が28名、一般市民が48名、計100名が参加。
 福士敬子さん(反原発自治体議員・市民連盟共同代表)の開会挨拶の後、武笠紀子さん(元松戸市議)の司会により、以下の現地報告が行われた。

1.「避難解除は何を意味するのか」   川俣町議会議員  菅野清一
2.「帰還困難区域は今」        浪江町議会議員  馬場 績
3.「避難解除地区の現場から」     伊達市議会議員  菅野義明
4.「全村避難を決断した葛尾村の現状」 葛尾村議会議員  松本静男
5.「全村避難の飯舘村はいま」     飯舘村議会議員  佐藤八郎
6.「原発公害被害者たちの裁判闘争の現場から」
          福島原発被害弁護団共同代表 弁護士 小野寺利孝
7.「川内原発再稼働の動きと取り組み」
              再稼働阻止全国ネットワーク  木村雅英

 質疑討論、まとめの後、北海道岩内町議員の佐藤英之さん(反原発議員・市民連盟 共同代表)が閉会の辞を述べ、集会宣言が採択された。
 翌7月12日は、バス2台に乗り地元の議員の案内で、飯舘村、川俣村山木屋地区、葛尾村を回り、原発被害の現状と町村民が直面している困難な問題等について説明を受けた。
 2日間参加して強く感じたことは、福島第一原発過酷事故後4年4カ月経った今、原発事故被害地域は、復旧・復興どころか以前にも増して深刻な問題が複雑に絡み合い、住民を苦しめ続けている事であった。

◎黒いフレコンバッグの山、山、山…除染は誰のため?

  2年ぶりに訪れた原発事故被害地域でまず目についたのは、除染された汚染物の袋詰め(フレコンバッグ)が至る所に山積みされている異様な光景だった。バスが飯舘村に入ると、車内の線量計は、それまでの0.08マイクロシーベルトから2.07とぐんぐん上がる。
 全村避難の飯舘村にも、このフレコンバッグの仮置き場は40カ所以上あると聞いた。以前は緑豊かな日本一美しいと言われたこの村に毎年移住する人びとがいたそうだが、今や村のあちこちには立派な家が残っているものの、人も犬・猫の影もない。川俣町議の菅野清一さんは、「空間線量の高い山木屋地区の除染面積波約2000ヘクタールで、除染費用は450億円。除染廃棄物は75万袋。除染廃棄物の仮設焼却炉の総事業費は200億円。4〜5年後には中間貯蔵施設へ移す手筈だが、肝心の中間貯蔵施設の建設は全く進んでいない」と語る。葛尾村の松本静男村議も「2015年3月までの2年間(第一期分)の除染面積は、住宅470軒、森林・農地・草地・道路等で1520ヘクタール。除染工事費464億円。フレコンバック72万袋」と、いずれも除染=金食い虫の実態を明らかにした。
 除染は「移染」でしかなく、ゼネコンの漠大な儲けだと頭ではわかっていたが、フレコンバッグ山積みの現地での話しを聞いて、心底怒りがこみ上げてきた。


.. 2015年08月24日 09:56   No.950003
++ 横田朔子 (小学校低学年)…7回       
◎飯舘村民は人体実験のモルモット?―帰還政策に納得していない住民―

  飯舘村の佐藤八郎村議は、村民置き去りの帰還政策の問題について語った。「12月に除染開始。本格除染には2〜3年かかる。4月21日、住民に関係なく行政だけが『平成29年春までに避難解除』を発表した。住民の6割は帰還政策に反対している」「飯舘村は森林が75%。森林を除いた土地の85%は除染したと言われているが、放射性物質の残る森林をそのままにして帰還しろというのか?飯舘村民は人体実験のモルモットか!」と怒る。「3.11以前は、豊かな山の幸である山菜採りを毎年楽しんだが、原発事故で山の茸は216,700ベクレルまで汚染された」「初期被爆の問題もある。この1年、世界的なデータに基づいて解明作業をやっている」「昨年村長は、1.3〜2.0マイクロシーベルトもあるところで村の職員26人を働かせた。村長は加害者の代理人になっている」と語気を強めた。佐藤八郎村議はシンポジウムでも、「加害者は国と東電で、被害者は私たちと子孫だ。憲法で保障されている生存権、幸福追求権を国はないがしろにしている。村民は、加害者によって常に分断され続けている。国は無法者だと常識ある村


.. 2015年08月24日 10:10   No.950004
++ 横田朔子 (小学校低学年)…8回       
◎避難者を切り捨てる国の暴挙

  政府は6月12日、東電福島第一原発の過酷事故の被害を受けた福島の復興指針を改定、閣議決定した。指針の骨子は、イ.福島県の「居住制限区域」と「避難指示解除準備区域」の避難指示を、2016年度末までに解除する。ロ.東電による両区域への住民に対する精神的損害賠償(慰謝料として月10万円)を2017年度末で終了。ハ.原発事故の営業損害と風評被害の賠償は、2016年度分までとする。ニ.事業者の自立支援を図るため2016年度までの2年間集中支援する。
 というものである。
  この復興指針の改定によって福島県は「帰宅困難区域」以外の避難者に対する住宅無償提供を2016年度末で打ち切る事になる。とんでもない事だ。いまだ11万人以上もの避難者はどうなるのか?国を信じて、帰還の準備を始める避難者が一体どれほどいるだろうか?
 川俣町議の菅野清一さんは、「年間20ミリシーベルト以下の山木屋地区には、帰宅困難区域はない。7割くらいの住民が居住している。しかし現実は…農地の土を5cm削って農作物が作れるか。農業は土が命。それなのに”命の土”を5cmはぎ取って形だけの除染を行っても、営農環境にはない」と断言した。農業が出来ない農民に生きる勇気が湧いてくるだろうか?
  更に菅野清一町議は、「年間20ミリシーベルト(これ自体納得のいかない数値だが)以下と言われても、除染しないところがいっぱいあるので住民は不安だ」とも語った。
 では自主避難者はどうなるか。子どもを抱えた母親はできるだけ放射能から遠ざかった所で育児をするため、夫や老親との別居生活を余儀なくされている人が多い。仕事を失い、2重生活による生活困窮者も少なくない。今でもギリギリの生活を強いられているのだ。国や県は、住宅費をどうやって捻出しろというのか。安倍政権は、「自立を促す」という名目で被害者へのあからさまな棄民政策を打ち出した。東電も見て見ぬふりだ。怒りで動悸がおさまらなかった。

◎立ちあがった原発被害者!と手をつなごう!

  最後に、川俣町議の菅野清一さんの力強い報告を伝えたい。「避難住民が次々と法的手段に訴えている。避難者訴訟が1万人を超えた。2015年5月24日には「ひだんれん」が結成された。「手をつなごう!立ちあがろう!」と、16団体・24,700人が団結して闘っている」
 原発の再稼働阻止の闘いと連動させて、福島の原発被害者・避難者の命と生活を守る闘いに取り組まねばと心に刻んだ。



.. 2015年08月24日 10:43   No.950005
++ 山田和秋 (幼稚園生)…3回       
参加者の多くは失望する事なく新たな闘争の決意を固めることが出来た
 |  「川内原発再稼働阻止」現地行動に参加して
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

◎ 8月21日、九州電力は冷却水に海水が混入したとして予定していた出力上昇を延期したと発表した。
  私たちが現地行動に参加したとき、広瀬隆さんが「再稼働されたのは残念だが、この老朽原発は必ず止まる」とおっしゃったが、その言葉がこんなに早く現実味を帯びてくるとは。
 30年間の供用期間、4年間の停止。当然のことながら、急速に腐蝕や劣化がすすんでいることは間違いない。この事実を無視し、無理の上に無理を重ね、早期再稼働に走った川内原発はいずれ破綻するに違いない。
 したがって、私たち参加者は運動の継続によって、原発を止め、必ず廃炉にすることは可能であると確信するに至った。

◎現地行動に至るまで
  鎌田慧さんら10名の呼びかけ人と超党派の国会議員が賛同人となって「原発現地へ行く会」を発足。現地に行けない人はカンパ、時間のある人は現地へと、短期間で参加者負担金含めて800万円を超える資金が集まった。首都圏から109名、地方から50名近い人が現地入り、現地市民と行動をともにすることが出来た。
 お盆前後、8月10日という最も困難な時期的ハンディを克服。(航空機の確保の難しさに加えて、料金の高騰)この実務を担当した、たんぽぽ舎ボランティア、「再稼働阻止ネットワーク」の人たちの努力に負うところが大きい。

◎現地行動
  現地では図らずも3つの敵と戦わねばならなかった。
 1、九電(5日連続行動に参加、9日は3000人の集会デモ。11日は車5台によるゲート封鎖、人間チェーンによる座り込み、従業員はやむなく船で入る。)
 2、鹿児島県警と警備員の厳重な警備(ゲートへ行くための道路を恣意的交通規制、9日の日は車が入れず、炎天下数キロのデモは特に年配者には応えた)
 3、炎天(連日36度を超える炎天下、1日数時間の集会、デモ、座り込みは体力消耗)

◎結果
  数々の悪条件の中、1人の落後者もなく無事抗議行動を貫徹できたことは大きな成果であり、しかも参加者の多くは失望する事無く、新たな闘争の決意を固めることが出来た。


.. 2015年08月24日 11:20   No.950006
++ 木村雅英 (大学院生)…106回       
福井地裁決定を無視して高浜3号機の使用前検査開始
 |  推進側の論理で動く規制行政
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その60
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  8月21日に「川内原発フル運転延期 海水漏出 出力上昇を中断」、11日に再稼働してわずか10日でトラブルが発生した。
 福井地裁曰く「緩やかに過ぎ、合理性を欠く」新規制基準で、「違法」(石橋克彦さん)で「黒枠白抜き偽装、耐震偽装」(山崎久隆さん)など問題だらけの審査で合格としたのだから、当然だ。
 ところが、8月17日に原子力規制委員会は高浜原発3号機の使用前検査を開始した。さる4月14日に「…運転差止仮処分命令申立事件」において、福井地裁が「…高浜発電所3号機及び4号機の原子炉を運転してはならない。」と決定したことを全く無視して。
 当然、規制庁ブリーフィングでも記者が質問したが、これに対する答えも驚くべきものだ。

(8月14日の規制庁ブリーフィングから)
○記者
 高浜の使用前検査ですけれども、改めて伺いますが、規制庁としては何号検査までできるとお考えですか。要は運転禁止の仮処分が出ている状況で、何号検査まですることが可能だとお考えでしょうか。
○松浦総務課長 なるほど。それはまずは関西電力の方が、彼らについての仮処分決定が下っていますので、それについてどういう申請をしてくるかということに尽きると思います。
○記者 ただし、工程としては、もう5号検査の工程まで関電は全て示していて、ある意味、規制庁側にボールが投げられている状況なのではないかなとも思うのですが。
○松浦 工程については、確かに我々、申請書という形で5号検査まで頂いていますが、具体的にどの検査が来るかというのは、川内のときもそうですけれども、何月何日にこういう検査をしてくださいという申請が来ますので、それを見てということになりますが、いずれにしても一義的な判断は関西電力だと思っております。
○記者 では、申請が出て検討するということなのですか。それとも既に法的にどの検査までできるかというのを内々に検討は始めているのでしょうか。
○松浦 法的にどの検査ができるかというのは、この仮処分決定についての法的主体はあくまでも関西電力ですので、関西電力が考えることだと思います。

 司法が出した決定に対して行政がどう答えるのか。憲法の三権分立にしたがって司法の決定を尊重して規制行政がどう対応するのか。本来なら、福井地裁決定を受けて、即座に高浜原発の審査をストップするべきである。
 にも拘わらず、規制庁は全く答えずに審査を進め、司法への対応判断を事業者任せにしているのだ。
 原子力規制委員会設置法に対する「衆議院決議文」の第一項に明らかに反している。
  一本法律が、「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国の安全保障に資すること」を目的としていることに鑑み、原子力規制行政に当たっては、推進側の論理に影響されることなく、国民の安全の確保を第一として行うこと。

.. 2015年08月24日 11:25   No.950007
++ 山崎久隆 (社長)…558回       
川内原発1号機・起動10日目で海水漏れ
 |  復水器細管の損傷か
 └──── (たんぽぽ舎)

◯ 川内原発は原子炉起動後10日目でタービン直下の復水器にある冷却用海水細管の損傷により、復水器内部に海水が浸入する事故を起こし、出力上昇操作を中止した。しかし75%の出力は維持しており、運転を止めたわけではない。
25日に予定していた100%出力運転は延期されたが、使用前検査は続いている。
 九州電力は「運転継続に支障はない」としている。また、三系統あるうち漏えいした一系統の復水器を解列して、詳細に点検した結果、5本の細管に損傷が見つかったと24日に発表した。しかし、それが全てという保証はない。
 復水器は、3系統ある二次系統の蒸気発生器から蒸気を送り、それぞれが繋がった3台の低圧タービンを回し、海水により冷やされて給水ポンプにより蒸気発生器に戻される。その復水器は3つに分かれているが、それがさらに2つずつの「水室」に分割されている。一つの水室に13,000本、全部で78,000本余りある細管の中から、穴の開いた配管を特定し、栓をして海水の流れを遮断した後に、出力上昇を再開することになっている。
 9月上旬と予定されている営業運転も遅れる可能性があるだろう。つまり「再稼働」を「使用前検査の合格証交付」とするならば、未だ再稼働していないということだ。再稼働前に、もう壊れたわけだ。

◯損傷箇所

  報道によると20日午後2時19分に、復水ポンプの出口付近で導電率の異常を示す警報が鳴った。復水器に漏れ出たとみられる海水はイオン交換樹脂を使った脱塩装置で除去する設計であるから、安全上の問題はないとしているが、塩分が二次系に回ることを完全に阻止することは出来ない。
 二次系とはいえ、蒸気発生器の細管外側に塩素が到達することになるので、二次系の環境が悪化する。応力腐食割れのリスクを高める。
 また、復水器の破損箇所が急激に広がると、海水が大量に漏れ込む可能性もある。そうなれば二次系の大規模汚染になるので、結局止めることになる。

◯復水器と二次系

  冷却系統が一次系と二次系に分かれている加圧水型軽水炉では、復水器とそれに繋がれている二次冷却系統は放射性物質が「流れない」とされているので、一次系のような「高基準の安全性」は要求されていない。そのため大きな損傷の可能性があっても原子炉停止をしない事が多い。2004年8月に美浜原発3号機で発生した冷却材の配管破断事故では11人もの死傷者を出したが、運転中に定期検査の準備作業が行われていたため大勢の作業員が140度の熱水が流れる冷却配管の真下で作業をしていたため大惨事になった。この配管は、運転時から一度も検査されていなかった。
 沸騰水型軽水炉は、復水器に繋がる系統は原子炉を通る一次冷却系統なので、海水が侵入すれば直ちに原子炉に達する。そのため炉心損傷に繋がる恐れがある。また、海水管が大きく破損して逆流すると放射性物質の拡散事故になる。

◯過去の事故例

  浜岡原発5号機で2011年5月14日に当時の菅直人首相の要請で原子炉停止作業を行っているうち、復水器内部の細管に付けられていた蓋が外れて飛び、細管を多数破壊した。その結果400トンもの海水が系統内に入った。原子炉にも相当量(中電は5トンとしているが明確な根拠はない)が侵入し、原子炉圧力容器を含む多くの部材を腐食させた。
 今でも5号機が再稼働の申請が出来ない理由である。



.. 2015年08月25日 08:13   No.950008
++ 沼倉 潤 (小学校中学年)…12回       
灼熱のゲート前で怒りの座り込み行動
 |  8/8〜11川内原発再稼働阻止・現地行動報告
 └────  (たんぽぽ舎)

◎桜島は怒っている!避難計画も火山対策もないまま
 川内原発1号機、11日に再起動

  8月10日、九州電力は、川内原発1号機の制御棒を抜き原子炉を起動する日を当初の予定から一日順延し、8月「11日」とすることを発表。4年以上も稼働していない原子炉を「起動」させた。これは現政権による暴挙である。
 原子力規制委員会は九電に対し、再稼働まぎわになってようやく高経年化(老朽化)対策についての補正書を求め、書類だけでそれを「合格」とした。8月に入り、規制庁前や九電東京支店前でも連日抗議行動が行われ、国会周辺では「戦争法案」に反対するみなさんに、原発再稼働と戦争法案は一体であり、総がかり行動としても取り組んでもらうよう、川内原発再稼働の問題点のチラシなどを配布した。

◎首都圏から109名、全国のみなさんのカンパ基金で現地行動に参加
 海外からのカンパとメッセージも

  こうした活動の中で、鎌田慧さんら10名の呼びかけ人と超党派の国会議員が賛同人として呼びかけた「原発現地へ行く会(川内原発へ行く基金)」が急きょ発足し、800万円を超えるカンパ資金のもと109名が現地行動に参加するため、8日と9日、2陣に分かれ出発した。

◎原発ま近の久見崎海岸に2000人以上結集
 猛暑に耐え、集会・デモをやりきる

  久見崎海岸には40を超えるテントが張られ、8日の昼過ぎから「ウェル亀ロックフェスティバル」が県当局の妨害を跳ね除け開催された。歌と映像とスピーチで訴えられた川内原発再稼働阻止の想いは、美しい夕日と夜空の澄みきった星の光に照らし出された。
 9日(日)の「抗議集会」は2000人以上の人が海岸をうめつくし、集会後、原発ゲート前に通じる炎天下の3号線を警備当局の規制と暑さに対抗しながら、デモと抗議行動を集会参加者全員でやりきった。
 翌10日(月)は早朝からゲート前で抗議行動が開始された。九電は4日から一次冷却系の水の温度と圧力を上げる昇温・昇圧工程を開始し、再起動の行程は予定通り進んでいたはずであるが、規制委が最終検査を10日終日かけて行うとの理由でこの日の再起動は順延となった。
 ゲート前に集まった400名は抗議の意思表示を表明し、菅直人氏、鎌田慧氏をはじめ、全国原発現地の皆さんなど次から次と「再稼働許さず」の発言が続き、集会は一日中続けられた。
 10日夜からは、久見崎テントの仲間たちがゲート前に夜を徹しての座り込みを貫徹。翌11日も早朝からの行動。


.. 2015年08月25日 08:22   No.950009
++ 沼倉 潤 (小学校中学年)…13回       
◎11日早朝、5台の車で正門封鎖、鉄柵前で座り込む仲間と連携し、
 再稼働作業員、資材の入構を阻む

  朝6時すぎ、警備当局の検問をかいくぐった5台の車がゲート前に突如現れ、正門を封鎖した。同時に座り込んでいた仲間はチェーンを体に巻き付け、体を張って車部隊と連携する行動が実行された。この行動により、当日、原発構内で作業につく作業員は川内港より原発の専用港に船で入構する事態になり、10時30分、制御棒が抜かれ、核分裂が始まった。その瞬間、私たちは怒りのシュプレヒコールを上げた。

◎高まる現地住民の事故への不安
 10月2号機の再稼働阻止に向け、私たちの闘いは続く

  首都圏から駆けつけた私たちは、11日はやむなく帰路についたが、地元の皆さんは午後から薩摩川内市役所まえに集まり、申し入れ抗議行動を行った。市役所側は住民らの入室を拒む対応を行っていることからしても、今後起こりえる重大事態について責任ある対応はなしえないであろう。
 私たちの闘いは再稼働を阻止できなかったことに関しては、多くの総括論議が求められている。しかし、現地の人々は、原子炉が動き出した瞬間から、四六時中、原発事故の恐怖にさらされた生活を強いられる。逃げ場が無い。電力消費地に暮らす私たちはこれらの重い現実を受け止め、次なる闘いを開始しなければならない。
 新規制基準では重大事故を未然に防ぐ事故対応のマニュアルさえ矛盾だらけ、軽微な事故が操作ミス(認識不足)で過酷事故になる様相は福島原発事故以前の体制となんら変わっていない。むしろ責任の所在をめぐっては、「無責任体制」が露わになっていると誰もが気づいている。
 いま一度、福井地裁判決(2014年5月)による、電力を販売する経済活動より命の問題が優先されるという命題を受け止め、一人ひとりが自分の言葉と行動とアイディアで再稼働阻止を訴えよう。


.. 2015年08月25日 08:28   No.950010


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