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いのちの重さ、、、川内原発再稼働阻止行動に参加して └──── (東京在住)
明日の再稼働を前に原発内では何が行われているのだろう。想像しようとしても、あの緑と青の波模様の白い円筒形の1号機の中のたくさんの計器が浮かんでくるだけ。その時、バスの車窓から車いすの男性が、麦わら帽子にランニングで庭木に散水しているのが見えた。 抗議行動からの帰路、原発近くの町々は静かな夕暮の中にあった。 8月9日、2,000人参加の抗議集会で「原発事故が起これば、僕たちは容易に逃げられない。見殺しにされる。再稼働反対!」障害者の男性が声を振り絞るように壇上から叫んだ。 8月10日、菅元首相は「福島原発事故の時、私の避難指示の不適切から、避難の途中で亡くなった方たちがいる」と反省の弁を語った。「なんとしてでも再稼働を止めねばならない」と。 8月11日午前10時30分、参加者と同じくらいと感じられるほどの数の警官と警備員に囲まれて、「制御棒を抜くな?!」私たちはゲート前で声を限りに叫んだ。危険で誰も近寄れないのだから、その瞬間は想像するしかない。 絶対安全とは規制委でさえも言えない原発。事故が起これば、被曝労働者、障害者、高齢者、放射線のリスクは子供から。 再稼働と安保法制を進めるこの国では、人の命に軽重がある。 たくさんの抗議のテントが立てられた久見崎海岸の昼、凪いだ海はキラキラと見る者誰にも美しかった。
.. 2015年08月20日 08:21 No.949004
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