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■--.「福島原発、裁かれないでいいのか」
++ 渡辺秀之 (高校生)…55回          

古川 元晴 /船山 泰範 共著
 |  “原発事故の刑事責任を分かりやすく解説した”書籍の紹介
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

○福島原発告訴団は、国と東京電力を、業務上過失致死傷罪などで告訴した。ところが、東京地検は2度にわたり「想定外なので責任はない」として不起訴処分にした。
 しかし、本年7月、東京第五検察審査会は東電元幹部:勝俣恒久ら3名を起訴議決し、3名は強制起訴されることになった。「人災」が「無罪」で、終わっていいはずがない。
○内閣法制局参事官などを歴任した元検事・古川元晴氏と、刑法学者・船山泰範氏は、過去の類似判例を克明に調べ、「想定外」だったとしても過失責任が認定された「森永ヒ素ミルク事件」や「カネミ油症事件」などを例に挙げて、「危惧感説(合理的危険説)」という学説ならば、国や東京電力の過失責任を確実に問えるということを、論理的に分かりやすく説明したのが、本書である。
○法律に門外漢の私でも、スーッと理解できるほど、わかりやすく書かれています。
 “はじめに”に記載されている印象的な文章を記します。
 …『刑法学界には、事故の刑事責任について2つの考え方がある。
 1)具体的予見可能説:すでに起きたことがあり、具体的、確実に予測できる危険についてのみ、責任を問えるとする考え方。
 2)危惧感説(合理的危険説):今までに起きたことがなく、どのようなメカニズムで発生するかが確実には分かっていないような「未知の危険」であっても、起きる可能性が合理的に予測される危険については、業務の性質によっては責任を問えるとする考え方。
 危惧感説で考えるならば、このたびの原発事故の責任を問うことはできます。 しかし残念ながら我が国の刑法学界は、具体的予見可能説が圧倒的に支配続けているのが現状です。
 そのことが、国や事業者などの「未知の危険」に対する無責任体制を許し、事故が起きても誰も責任を問われない結果をもたらしているのです。』…
○東京第五検察審査会の東電元幹部:勝俣恒久ら3名を強制起訴との朗報は、これからの闘いの第一歩であり、今後の裁判を理解し、支援するためには、好適の書と思われます。

○目次の紹介

 はじめに 「人災」なのに裁けないのはおかしい
 第一章 日本で裁かれた大事故、裁かれなかった大事故
 第二章 大事故は、どのような視点で裁かれるべきか
 第三章 事故を裁く「法」はなにか
 第四章 福島原発事故はなぜ起きたか
 第五章 福島原発事故は「人災」である
 第六章 福島原発事故を「裁けない」とするワケはなにか
 第七章 検察審査会は原発事故を「裁ける」とした
 第八章 生きていた民事裁判
 第九章 法を国民の手に
 おわりに

・「福島原発、裁かれないでいいのか」
       朝日新書 2015年2月28日発行 720円+税


.. 2015年08月19日 11:36   No.949001

++ 石森修一郎 (幼稚園生)…1回       
川内原発再稼働、即時停止を申し入れます
 |  内閣総理大臣、九電社長、原子力規制委員会委員長、
 |  鹿児島県知事あて
 └──── 原発から住民の命と安全を守る連絡会

内閣総理大臣      安倍晋三  殿
九州電力株式会社 社長 瓜生道明  殿
原子力規制委員会委員長 田中俊一  殿
鹿児島県知事      伊藤祐一郎 殿

川内原発再稼働、即時停止を申し入れます
                  2015.8.13
                原発から住民の命と安全を守る連絡会
                  共同代表 石森修一郎・石垣敏夫
◎内閣総理大臣 安倍晋三殿

川内原発再稼働許可は、福島第一原発事故の反省の上にたって
許可したのでしょうか。
1 これまでの福島第一原発事故の被害費用総額を公表されたい。
2 福島第一原発の被害の除染処理・廃炉等を含め今後の予算を明示されたい。
3 福島第一原発の事故による被害者、離職、自殺、家族の離散、
 小児甲状腺癌の発症等々についてどう考えているのか、見解を示してください
4 放射能被害が単に福島県周辺だけでなく、大気海洋汚染で近隣諸国を始め世界全体が汚染されています、
 この事実について見解を明確にされたい。
5 再稼働による、死の灰(使用済み核燃料)処理場はどこに決めてあるのでしょうか。
6 同じ原発である、福井県の原発訴訟による、地裁判決についてどうお考えでしょうか。
7 再稼働の決定を電力業者に任せたのは現政権の責任転嫁ではないでしょうか。

◎九州電力株式会社 社長 瓜生道明殿

1 企業の目的は公共の利益に合致しなければなりません。目先の利益を最優先させる為の再稼働ではないでしょうか。
 事故が起きた際の住民への連絡、地域毎の放射能降下状況等の連絡体制は万全にされているのでしょうか。
 事故が起きた際の対策計上費用を公表されたい。
2 米国では安全対策を考えると、原発はコスト高になる、ということで原発の建設を長期に渡って中止していましたが、この件について瓜生社長はどう検討されたのでしょうか。
3 再稼働による、死の灰(使用済み核燃料)処理場はどこに決めているのでしょうか。


.. 2015年08月20日 07:50   No.949002
++ 石森修一郎 (幼稚園生)…2回       
◎原子力規制委員会、委員長田中俊一殿

1 委員長は、「新規制基準は原子力施設の設置や運転等可否を判断するためのもので、絶対安全性を確保するものではない」と述べていますが、絶対安全性が確保できないのなら、「稼働すべきでない」という見解を述べるべきではないでしょうか。この見解ですと、国民・住民に不安を与えたままの再稼働となります。
2 これまでも予測不可能な地震・火山・津波のある狭い日本に危険な原発の立地がそもそも無理である、と国・電力会社に具申すべきではないでしょうか。
3 再稼働による、死の灰(使用済み核燃料)処理場はどこに決めているのですか、
このことを含めて規制委員会は結論を出すべきではないでしょうか。

◎鹿児島県知事 伊藤祐一郎殿

1 知事は事故を起こした福島県の現場に赴いてつぶさに被害の現実を何日間視察されたのでしょうか。
 また被害のため県外に移住されている方々の声をお聞きしたのでしょうか。
2 避難計画については机上だけでなく、住民の実地避難訓練、避難先の確認等はこれまで何回行ったのでしょうか。
 ヨウ素剤の配布はされたのでしょうか。
3 再稼働による、死の灰(使用済み核燃料)処理場について知事は認めたのでしょうか。

以上について回答を至急文書で提出されることを申し入れます
  連絡先 〒910-003 福井市松本4-6-11  TEL 0776-22-3469



.. 2015年08月20日 08:08   No.949003
++ ちせ (幼稚園生)…2回       
いのちの重さ、、、川内原発再稼働阻止行動に参加して
 └────  (東京在住)

  明日の再稼働を前に原発内では何が行われているのだろう。想像しようとしても、あの緑と青の波模様の白い円筒形の1号機の中のたくさんの計器が浮かんでくるだけ。その時、バスの車窓から車いすの男性が、麦わら帽子にランニングで庭木に散水しているのが見えた。 抗議行動からの帰路、原発近くの町々は静かな夕暮の中にあった。
 8月9日、2,000人参加の抗議集会で「原発事故が起これば、僕たちは容易に逃げられない。見殺しにされる。再稼働反対!」障害者の男性が声を振り絞るように壇上から叫んだ。
 8月10日、菅元首相は「福島原発事故の時、私の避難指示の不適切から、避難の途中で亡くなった方たちがいる」と反省の弁を語った。「なんとしてでも再稼働を止めねばならない」と。
 8月11日午前10時30分、参加者と同じくらいと感じられるほどの数の警官と警備員に囲まれて、「制御棒を抜くな?!」私たちはゲート前で声を限りに叫んだ。危険で誰も近寄れないのだから、その瞬間は想像するしかない。
 絶対安全とは規制委でさえも言えない原発。事故が起これば、被曝労働者、障害者、高齢者、放射線のリスクは子供から。
 再稼働と安保法制を進めるこの国では、人の命に軽重がある。
  たくさんの抗議のテントが立てられた久見崎海岸の昼、凪いだ海はキラキラと見る者誰にも美しかった。



.. 2015年08月20日 08:21   No.949004
++ 木村雅英 (大学院生)…104回       
川内原発1号機を再稼働されてしまった日のゲート前の闘い
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

◯ 8月10日(月)早朝7時から川内原子力発電所ゲート前の抗議行動を開始(主催:ストップ再稼働!3.11鹿児島集会実行委員会)、集会終了後も、炎天下で水分を必至で補給しながら、座り込み・抗議行動を続けた。夕刻には、報道陣の前で数人が短いアピールをして再稼動前日抗議行動を終えた。
 ところが、久見崎テント組の人たちは夜19時から再びゲート前で座り込み交流会を続けた。初めて久見崎テントで寝ようとしていた私もなんだか落ち着かないので、車に便乗して再びゲート前に着いたのは22時頃か。既に10人以上の人が眠っている一方、2か所で3人程が腰かけて飲んでいる。私もシートが敷かれた路上で熟睡する。
◯ 11日(火)朝4時に久見崎テントから電話が入る。夜空に三日月がきれいだ。起き上がると、前に赤ランプの棒を持った10人程の警官が3m間隔で立っている。こんな物騒(あるいは一番安全?)なところで寝ていたのだ。夜中に警官もご苦労様、でも監視すべきは九電ではないのか。
 だんだん明るくなってきて、久見崎テントからもゲート前に集まってくる。ガードレール前の座り込みが30人ぐらいになってきた6時過ぎ、車5台が連なって進んできて、既に九電がバリケード封鎖しているゲート前正面に止まる。ゲート封鎖行動が成功した瞬間だ。計画を知っていた人たちがサポートする。後で知ったが、北ゲート前も40名程が抗議集会を続けたそうだ。
 警察が車5台の移動を迫っている中で、私たち座り込み組は車の方に移動して、警察が立てたバリケードの前に座りなおす。既に報道陣が多数集まってきている中で、期待に応えて座り込み集会を開始する。Yさんが「川内原発、再稼働反対」コールを始め、座込んだ水戸喜世子さんが福島の現実を訴えるとカメラが集中する。順次マイクが回され、私も原子力規制委員会の新規制基準と審査のひどさを訴える。
◯ 太陽光が強くなってくる中で座り込みの人数も増えてくる。用意されたカラーの鎖で体をバリケードに縛る。ゲート封鎖行動に対して警察がゲートへの道の通行妨害を強め、やむなくゲート前に歩いてきた人も多数。鹿児島市内ホテルからの「原発現地へ行く会」バスも何とか到着する。鎌田慧さんや菅直人議員も到着。
 ところが、主催者は抗議集会会場の組み換えを宣し、ゲート封鎖車両を10時過ぎに撤退し、座込んでいた空間に街宣車が入り、集会会場が立て直される。鎌田さんが再稼働に対する怒りを述べ、菅直人議員が福島第一原発事故を振り返って演説をし、他にも数人が話す中で、10時半をまわり、とうとう制御棒が抜かれたとの情報が入る。九電に対して怒りのコールを繰り返す中で、ゲート前大抗議集会が終わる。報道陣があちこちで取材インタビューをする。私は、集会参加者や報道陣に規制委批判チラシを配るとともに、2回ほど取材された。
◯ 残念だったのは、せっかく大成功したゲート封鎖行動の車5台を、九電が制御棒を抜く間際に撤去したこと。2日前からシャトルバスをゲート前まで来させない、昼夜違わずの厳しい検問など、警備当局がしっかり「大飯(の闘い)に学ぶ」中で、抗議行動の盛り上げがあと一歩及ばなかったと感じた。
 それでも、多くのメディアは、世論に抗する再稼働、責任不在の再稼働、リスク抱えた見切り発車再稼働などと報道した。
 めげずに脱原発を実現する闘いを続けよう。


.. 2015年08月20日 08:26   No.949005
++ 吉田照勝 (小学校中学年)…15回       
8/11川内原発再稼働反対・九州電力東京支社前は抗議で埋まる
 |  避難計画置き去り・火山、地震活動活発・再処理工場見込みなし・
 |  再稼働は無責任
 |  川内原発を止めよう・声を上げよう
 └──── (たんぽぽ舎会員)

  無責任な原子力発電再稼働の8月11日、有楽町電気ビル正面玄関前、九州電力東京支社への川内原発再稼働抗議集会は、多くの市民で再稼働は許さない怒りの声で埋まった。
 福島原発事故を直視せず、安倍政権は原発回帰の政策に前のめりとなっている。現在も11万人の人が厳しい避難生活をさせられている、安倍政権は、弱者切り捨ての無責任と欺瞞な発言が多い。民意の声を聞かないで原子力ムラ応援・最優先の政策を続けている、安倍政権と電力会社、東芝・日立・三菱・原発産業にNOの声を上げよう。
 私自身、一市民のささやかな抵抗であるが、東芝・日立・三菱の電化製品、自動車は買わないことにしている。小さな抵抗であるが、数も積もればなんとかである。
 8日から川内原発ゲート前の現地で再稼働抗議行動をしてきた人の報告があった。多くの人・団体から多額のカンパによって、川内原発現地、再稼働阻止活動の応援に参加することができた。これまでにない盛り上がった市民の支援・協力があった、この抗議行動を続けられるのは多くの支援者、原発再稼働反対の声を絶やさない運動を続けていくことを訴えた。
 福島が故郷の人からの発言は、何一つ安全でない、危険きわまりのない原発を再稼働させるのか、安倍政権は「世界一厳しい安全基準」と豪語しているが、世界的にみると「世界一ゆるい基準」「電力会社にとって都合のよい基準」で再稼働される。極めて危ない事故と隣り合わせの稼働である。
 原子力規制委員会は、新規制基準に基づいて審査するだけで田中俊一委員長は、「一定の安全のレベルは確保できている」と共に「絶対安全とは申し上げない」と安全を保証するものではないと、無責任・無意味な言葉・の発言をしている。 あれほどの福島の惨状を無視するのか、今でも続いている放射能汚染水の垂れ流し、世界的な海洋環境破壊を「言葉の遊び」で再稼働をさせる無謀に抗議しよう。
  国会行動・九州電力東京支社・地元地域で原発再稼働の危険・阻止の声を上げ続けよう。


.. 2015年08月20日 08:36   No.949006
++ 山崎久隆 (社長)…556回       
電力の経営は原発で蝕まれる
 |  巨額費用を負担させられる消費者
 |  「10電力からの決別」しかない
 └──── (たんぽぽ舎)

◯ 何度も書いてきたけれども、電力会社が経営危機になり電気料金の値上げが必至などと臆面もなく書く新聞社が多すぎる。
 粉飾決算をしても「不適切会計処理」などと日本語にもならない表現で東芝の不正経理事件を報じているのと同じ、巨大スポンサーの前には真実を書くこともはばかるのか。
 そんな中で、中国新聞と東京新聞が、ほぼ同じ記事を出した。原発に巨額の投資を続ける10電力(日本原電を含む)の実態である。

◎原発維持に1兆4000億円 電力9社、大半は料金転嫁
                  (8月18日中国新聞)
◎電力9社 原発維持に1.4兆円 稼働ゼロの2014年度
                   (8月18日東京新聞夕刊より)

◯ 巨額の原子力費用

 記事は9電力会社の有価証券報告書を元に書かれている。いずれも「原子力費用」に相当する支出項目を抽出した結果を集計した。
 1兆4260億円が、その総額であるが、それに加えて10電力目である日本原子力発電に対して9電力から「契約に基づく費用」を約1300億円支出している。これもまた原発費用である。電気を1ワットも生まない日本原電に巨額投資を続ける訳は、その経営陣が電力出身であること、株のほとんどを電力会社持ちであるなどで、一蓮托生になっていることが上げられよう。
 さらに国策で、核武装も含む核技術の蓄積を推進する中核組織なので、日本原電と日本原燃を共につぶすわけにはいかない。逆に言えば、この2つをつぶせば日本はもうちょっとマシになるわけだ
 これら費用は全て電気料金に転嫁されているから、電力会社が原発を保有し続ける限り巨額の費用負担を私たちは強いられている。
 なお、廃炉にしても金が掛かるという意見を述べる人や新聞があるが、安全面重視の維持管理と使用済燃料の安全対策に特化して費用を投ずるのと、運転を前提とした保守管理を行うのでは、その費用は雲泥の差である。廃炉にして安全管理をするだけならば、おそらく1割程度で済むであろう。
 なお、使用済燃料の再処理や中間貯蔵なども全部止めることが前提であることは言うまでもない。使用済燃料の再処理引当金も巨額の負担になっている。
 再処理工場は稼働する見込みがないばかりか、放射性物質の拡散と大事故のリスクのみを巨大化する再処理事業こそ、最悪の核災害を準備するだけの事業である。そのための引当金など無駄どころか、犯罪準備金と言わざるを得ない性質の資金である。


.. 2015年08月24日 08:03   No.949007
++ 山崎久隆 (社長)…557回       
◯ 再稼働する原発などほとんどない

  使用済燃料を安全に管理するためだけに特化して対策をみんなで考え、費用を負担するのならば、遙かに少ない資金で済む。ただし、燃料は当面は原発サイト内に置くほかはない。
 このような巨額の資金を投じてもなお、稼働する原発はほとんどない。川内原発が2基動いても、196万kwである。高浜は差止の効力があり動かすことはできない。伊方も断層の真上、避難不可能などで論外だ。
 沸騰水型軽水炉(BWR)で先行審査となった柏崎刈羽原発など、地元は同意しないし、地震の巣だし、福島第一原発事故の補償も終わっていない東電が、再稼働など何処の誰に向かって「お願い」するつもりだろうか。言えるわけがない。
 他のBWRはおしなべて全部ダメ。活断層の上にあったり南海トラフ地震の震源域にあったり老朽炉だったり防災体制不能だったり、一つとして稼働できそうな原発はない。
 ということは、つぎ込む費用は全部無駄金。いや、貴重な電気料金を再生可能・自然エネルギーや高効率送電システムなどの、次世代電源のための投資に回せないことで、大きな損失を未来に向けて行っていることになる。
 もう一つ気になることを書くならば、戦争法案(安保法制)が成立したら(していない今でさえもう始まっているが)巨額の防衛予算が、他分野の予算(例えば科学技術振興予算や防災予算など)までも浸食して支出されるだろう。これらも全て、巨額の国債を発行しながら、目の前で貧困にあえぐ労働者に回すべき福祉予算を浸食して支出される。
 本来の、未来への投資である「新エネルギーシステム」や「省エネ」「未利用エネルギー回収システム」など科学技術振興予算で行うべきものまで、軍事関連、例えば無人機やリモートコントロールシステムや自動運転装置などなど、どう見ても軍事転用すれば儲かりそうなものにばかり集中投資されることになるだろう。

◯ 原発費用の各社内訳

  東電は5486億円で最多。ただし福島第一の廃炉費用は含んでいない。福島第二と柏崎刈羽の維持費が中心だ。関西電力は2988億円、九州電力1363億円、以下中部1080、東北915、北海道798、四国642、北陸510、中国478(各、億円単位)である。
 この順に経営者は無能だということだ。
 なお、年間売上高からみて、北海道(売り上げ5829億)と四国(5617億)はいずれも年間売り上げ10%を大きく超えており、かなり巨大な負担となる。北陸(4924億)はほぼ10%、中部(2兆8489億)、中国(1兆1997億)はかなり小さいので負担感は少ない。
 これを2015年3月決算のバランスシートの経常利益と比較すればもっとはっきりする。
 東電+(プラス)1014(以下億円)、東北電+390、北陸+98、四国−(マイナス)17、中国−36、中部−926、北海道−953、関西−1113、九州−1314である。
  ここで原発費用を除くとこうなる。
  東電+(プラス)6500、東北電+1305、北陸+608、四国+625、中国+442、中部+154、関西+1875、九州+49、北海道−(マイナス)155(各、億円)である。
 原発への支出を止めれば少なくても北海道を除く全電力が黒字になるのである。東電は20年かけて全利益を被害住民等への補償に充てる必要があるが。


.. 2015年08月24日 08:09   No.949008
++ 木村雅英 (大学院生)…105回       
カルデラ噴火で九州の人が住めなくなったら原発はどうなってもいい?
 |  科学者としても責任者としても全く信用できない田中委員長
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その59
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  川内原発1号機が再稼働されてすぐに桜島が(人類への怒りのごとく)噴火し出し、地殻変動で警戒レベル4で避難準備が呼びかけられ、大噴火の可能性が報道されている。
 一方、田中委員長は火山対策に逃げ腰だ。予知できないという火山学者とまともに議論しなかったことは良く知られている。
 8月5日の記者会見で田中委員長は次の発言をした。
  「ただ、もうはなから原発は嫌ですとか、いろいろなことをおっしゃる方はいっぱいいますよね。カルデラ噴火が来たらどうだと先ほども議論があったみたいですけれども、姶良カルデラが起こったら、九州全域の人はほとんど即死状態になると言われています。
 阿蘇カルデラだと1億人以上死ぬと神戸大学の巽先生は評価していますよね。
 これは個人的な意見ですけれども、そのような状況のときに一原発だけの問題として捉えていいのかというのは、これはもっと国民的に議論した方がいいと思います。そういうことをもっと総合的に広い目で物を考えて、現実的に考えていただくというのがメディアの皆さんの役割だと私は思います。」

 皆さんはこれを読んでどう思いますか?
 このような発言を田中委員長は何度か繰り返している。一見もっともらしいが、良く考えると非常に恐ろしい発言である。姶良カルデラ噴火で九州全域の人が即死状態になったとして、その時に稼働している原発を誰も制御できなっていいのか?「止める・冷やす・閉じ込める」が不可能になり、水蒸気爆発や核爆発が起こって地球を厖大な放射能汚染してしまっていいのか?
 田中委員長はこんな大惨事が起こるときは、「一原発」問題は考えなくていいと言わんばかりだ。九州全域の人々が死んだとしても、原発さえ無ければ、またそこに人も総ての生き物も生きていけるではないか。
 人類は、制御できない悲惨な被害をもたらす技術を取得してしまった。だからこそ、予想されるどんな自然災害に対しても、地球上の総ての生き物に説明できる備えをするべきであるのに、田中委員長はそれを避けている。そして、予知できない火山対策を九電任せにして審査合格とし、稼働を容認してしまった。
 発言の冒頭でも明らかなように、田中委員長は原子力マフィアに属し、原発を推進したい側だ。
  科学者としても、規制責任者としても、全く信用できない。


.. 2015年08月24日 08:16   No.949009
++ 田中一郎 (小学校中学年)…15回       
川内原発は「再稼働」ではなくて「起動審査」=その「起動審査」を
 |  終了させるのは原子力規制委員会,
 |  しかし,その後,30km圏内自治体の防災(避難計画)と
 |  九州電力の防災計画の突き合わせが必要
 └────  (8/16のメールより抜粋)

  新聞・TVなどのマスごみは,川内原発1号機は再稼働された,の報道一色です。が,しかし,確かに原発は動きだしましたが,それはあくまでも(審査のための)「起動」にすぎず,法的には「起動後審査」が原子力規制委員会・規制庁によって実施されている段階です。
 正式には原子力規制庁が「検査報告書」を書いて,それを原子力規制委員会に提出し,これを原子力規制委員会が正式にオーソライズして審査が終わることになります。
 そして,それから誰がこの川内原発1号機の再稼働を「決定」するのかというと,原子力規制委員会・規制庁でもなく,国・経済産業省でもなく(本来はここが電力業界の許認可を握っていますから,原子力規制委員会と並んで,再稼働の是非を決定すべき組織=再稼働責任組織となるべきでしょう=つまり2つの役所(原子力規制委員会+経済産業省)がともに連帯責任で再稼働の許認可とその結果責任を負うべきなのです),まして地元自治体(鹿児島県,薩摩川内市)でもないとされ,結局,九州電力よ,お前が勝手に決めろ,ということになっています。
 こんな原子力規制って,あっていいのかという話です。
 原子力規制委員会設置法をつくった民主党,それをいまでもきちんと正さずに再稼働責任を棚上げにしている自民党・公明党,この連中は,少し前のメールでも書きましたように,政治の世界から追放しないと,やがて日本は滅亡のハメに陥れられることになるでしょう。
 さて,それでは原子力規制委員会・規制庁の規制基準審査が終了すれば,九州電力の判断で川内原発を再稼働していいのかと言うと,実は法的にはまだ不十分で,この後,川内原発の30km圏内の地元自治体と九州電力が協議をし,原発過酷事故時の避難計画を含む地域(原子力)防災計画と,それに対する原子力発電事業者の九州電力による各30km圏内自治体への避難・防災支援が整合性あるものとして,地元各自治体の承認するものとならなくてはなりません。根拠は原子力災害対策指針と,それをめぐる国会での質疑応答です。詳しくは下記サイトをご覧下さい。
 しかし,この地元自治体がつくる防災計画と九州電力が行う自治体支援の整合性や妥当性・実効性を審査する組織がありませんので(原子力規制委員会・規制庁が屁理屈を付けて逃げてしまった,国や経済産業省は露骨に責任を回避),仕方がないので各地元自治体が「広域避難計画実効性検証委員会」(仮称)をスタートさせるのがいいだろうと,下記のサイトでは提唱しています。
 ともかく,原発過酷事故時の避難・防災計画に実効性がないうちは川内原発の再稼働など,許されるものではありません。


.. 2015年08月24日 08:21   No.949010
++ 田中一郎 (小学校中学年)…16回       
◎行政無責任体制のまま再稼働へと突進する日本の原発:なぜ30km圏地元同意が法的要件なのか

このレポートで,現下の原発・原子力規制の欠陥として明らかにされているのは次の2点だと思われます。
(1)原発・核燃料施設の再稼働をどこが責任を持って決定するのかが不明(無責任)→ 原子力規制委員会と経済産業省の両方(両方のOK)とすべきです。
(2)国際原子力機関(IAEA)の「深層防護」の第5層である「地域防災計画」と原子力事業者が実施する「自治体防災計画支援」について,その整合性や妥当性・実効性を審査する組織が存在しない(自治体への丸投げというもう一つの無責任)→ 原子力規制委員会・規制庁が審査し認可すればいい。


.. 2015年08月24日 08:31   No.949011


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