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理論的に証明−九電交渉で追求 | 川内原発民間規制委員会・かごしまの闘いの歩み └──── (「民間規制委員会・かごしま」事務局)
◯昨年12月6日、「民間規制委・かごしま」は、鹿児島県薩摩川内市の地で、5人のメンバーで発足しました。遡る10月25日、東京から物理学者・槌田敦先生をお招きして最初の「学習会」を催しました。槌田理論は、その前から「難解」で有名で、メンバー全員がたいそう身構えて臨みましたが、泣きたいくらい難しい内容で、みんなヒーヒー言いながら従いていくのが精一杯でした。 ・その後、鹿児島の元高校の物理教師の三輪さんという方が、槌田理論をそれなりに噛み砕いた「資料」(紙&パワーポインター)に基づき、数回の学習会を重ねてくださり、みんなの理解もそれなりに深まって行きました。 ◯一方、実践面では、槌田先生の発案で、九電に対する16項目の「第1回勧告書」を作成、それを九電に対し、12月22日に手渡し、「回答ー交渉」の実現を求めました。その後、漸く3月10日に、九電との「第1回・回答ー交渉」が成立しました。そこでは、一応16の各項目について、技術面にわたる一定の「口述回答」がなされました。 しかしわれわれは、その口述回答では納得せず、それをその場で全員で筆記し、文章に起こし、それを音読することで、先方にも内容確認し、「16項目の回答書」にすることに成功しました。 そのなかの最大の焦点が、【勧告1】中の緊急炉心冷却装置・ECCSの使用法に関する問題であった。3月10日の「第1回・回答」に対し、われわれは、3月26日に「第2回勧告書」を手渡し、更なる「回答」を求めました。 ・しかしながら九電が、次回「第2回・回答交渉」でわれわれに提示してきたモノは、内容空疎な「抽象論&精神論」で、「技術論」をわざと回避するための見苦しい「逃げ口上」でした。彼らは、われわれ「民間規制委・かごしま」の論理的追及に答えることが出来なかったのです。そこから、「逃げ」を許さない闘いの開始です。 ◯そこでわれわれは、彼らの初回の「回答書」の第一項目に徹底的に食らい付き、その矛盾をえぐり出すことに成功しました。それは、今回7月23日に九電に手渡した「第3回勧告書」に「従来より設置しているECCSが使用できない場合を想定し」とあるが、なぜ唐突に「使用できない場合」がでてくるのか?その理由は何か?」と問い質しました。 その回答は、当面の“お取り込み”があるとはいえ、「数ヶ月待って頂きたい」というものでした。彼らは怯えています。迂闊な「回答」は出来ないぞと。われわれは、その「第3回・回答−交渉」を、目下、手ぐすね引いて待っているところです。 ◯一方、われわれは、6月5日、『誰も書かなかった 川内原発の欠陥』という24頁のパンフレット(定価200円)を発刊しました。難解な槌田理論を、ある評者によれば、「中学生でも分かる」レベルに噛み砕くことに成功しました。それが今、僅か1ヶ月半で1500部売れ、大きな評判を呼んでいます。 ・また、7月29日朝、ふと思い付き、急遽「日本外国特派員協会」に対して、「共同記者会見」を申し入れ、3人枠と言うことで、<柳田真・岩井哲・宮田章>を予定。しかし先方は、「推進派」の同席(先方が見つくろい・準備)がなければ「実現は難しい」とのこと。 ・加えて、8月初めには、『英語版』が出来上がり、AP通信やロイター通信などを通して、一挙に、全世界にわれわれの訴え・主張が拡がって行こうとしています。 ・九電よ、怖れるがよい、天の裁きを心して待て!
.. 2015年08月05日 10:25 No.942001
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