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日本は地震と火山の島だ。日本列島は今までが静かすぎた | 今後は地震も火山の噴火も増える | 6/28学習会「日本列島の地震・火山を考える」に参加して └──── (たんぽぽ舎ボランティア)
6月28日(日)、島村英紀(地震学者)さんの学習会「日本列島の地震・火山を考える」が、「スペースたんぽぽ」で開催されました。 最近、地震や火山の噴火が多くて気になっていたので、たまっている家事労働(高齢者の一人暮らしなので)を放り出し、参加しました。 島村英紀さんのお話は、豊富な映像を交え、「地震や火山」について素人にもわかりやすい説明でした。 個人的には、3時間の長丁場の講演で、自分の集中力が途切れたらどうしよう(眠くならないか心配)と思っていたのですが、取り越し苦労でした。 以下に、当日の島村英紀さんのレジメと映像から、私が注目した部分を記します。
◎そもそも日本列島は、地球の誕生以来の歴史を1日にたとえれば、わずか6分前にはじめて生まれた若い島だ。 ◎日本は地震と火山の島だ。日本列島には4つのプレート=太平洋プレート、北米プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレートが集まって互いに衝突している。 ◎日本列島はそのつくりからしてモザイクなのである。それゆえ活断層も多い。 ◎活断層は地震を起こすが、しかし、活断層だけを警戒していればいいのではない。 ◎M6を超える大地震の22%もが、面積でいえば世界の0.25%しかない日本に集中している。 ◎地震学者から見れば首都圏がいままで静かだったのは異例だ。むしろ、もっと地震が多いのが普通なのである。 ◎日本列島には活火山と認定されている火山だけでも110もある。陸上にある火山の7分の1は日本にあり、日本の面積は世界の陸地の0.25%しかないから、たいへんな密度で日本に集中している。 ◎このところ「異常に」大噴火(東京ドームの250杯分、3億立方メートル以上の火山灰や噴石や熔岩が出てきた噴火をいう)が少なかったが、このまま推移することはない。 ◎大噴火が21世紀には少なくとも5から6回は起きても不思議ではないと考えている地球物理学者決して少なくはない。 ◎数千年に一度の「カルデラ噴火」(「大噴火」の400倍以上)が日本でこれから永久に起きないことはあり得ない。数千年ごとにこれからも起き続けるに違いない。 ◎地球物理学者から見れば、モザイクの成り立ちをもつこの火山列島で、これからも「大噴火」や「カルデラ噴火」、そして大地震が避けられない日本で、原子力発電所を持ち、その廃棄物を数万年の単位で長期間にわたって管理しなければならない核燃料を扱うことはなんとも無謀なことに見えるのである。
.. 2015年07月06日 13:37 No.931003
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