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■--東電「津波対策は不可避」
++ 東京新聞 (社長)…1145回          

内部文書 震災2年半前に記載

  東京電力福島第一原発事故で、東電が2008年、同原発について「津波対策は不可避」と記した内部文書を作成し、社内会議で配っていたことが分かった。東京地裁で18日開かれた原発事故をめぐる株主代表訴訟の口頭弁論後、株主側の弁護団が明らかにした。これまで東電は「大津波を予測できなかった」と主張してきたが、事故の2年半前に対策の必要性を認識しながら、先送りした実態が浮かんだ。
 文書は、東電本店が作成し、08年9月10日に福島第一原発で開かれた会議で配られた。会議では国の耐震安全性評価への対応を本店の担当部署と福島第一原発幹部が協議し、当時、同原発所長だった小森明生元常務も出席していた。機密性が高い情報として、文書は会議後に回収された。
 弁護団によると、文書には、福島第一原発沖合を含む海域で、マグニチュード(M)8クラスの地震津波発生の可能性があるとした政府の地震調査研究推進本部(推本)の予測を「完全に否定することが難しい」と記載。「現状より大きな津波高を評価せざるを得ないと想定され、津波対策は不可避」と記していた。
  東電は推本の予測に基づき08年3月、最大15.7メートルの津波を独自に試算していたが、「試行的な計算の域を出ず、具体的な対策に用いられるものではない」と説明してきた。
 閉廷後の記者会見で弁護団の海渡雄一弁護士は「これまでの説明と違い、08年の段階で東電は津波対策が不可避だとはっきり認識していたことを示している」と指摘。東電側は訴訟の準備書面で、文書について「将来的に何らかの津波対策が必要になる可能性は否定できないため記載した。津波対策として特定の内容を前提としたものではない」と主張している。
   (6月19日朝刊1面より)

.. 2015年06月22日 08:15   No.927001

++ 東京新聞 (社長)…1146回       
否定される議会主義    鎌田 慧

  最近、国会正門前に立つことが多い。ここに集まってきた人たちと抗議の声を上げる。目の前にある「議会政治の殿堂」がいまほど空虚に見えることはなかった。
 巨大な建物の一室で、野党の質問を受ける首相や大臣は、自席の横に小走りに走ってきては耳打ちする秘書官たちに支えられながら、はぐらかし、あざ笑い、ときどきやじっては「多数は正義」を満喫している。
 ドイツのワイマール憲法があっても「(ナチス憲法に)いつのまにか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口に学んだらどうか」と軽く言った麻生太郎副総理や「政府が判断する」が口癖の安倍晋三首相の横暴は「多数は正義」の余裕からだ。
 国会内では多数でも世論の過半は支持していない。平和主義、国民主権、基本的人権が、日本国憲法の三大要素である。戦争はしない。少数者を尊重する。言論、表現を守る。戦後はこの拡大を目指した歴史だったはずが、自衛隊の海外派兵、原発再稼働、沖縄新基地建設強行、派遣労働の拡大をみれば、すべての否定がはじまったと思う。
 36年前、銃弾工場を取材した。試射場でライフルの弾丸を手のひらに載せてもらった。先端が鋭く研ぎ澄まされた重い弾がギラッと光って、わたしは射貫かれたように感じた。これから海外で誰にむけて発射されるのか。(ルポライター)
   (6月16日「こちら特報部」本音のコラムより)


.. 2015年06月22日 08:22   No.927002
++ 東京新聞 (社長)…1147回       
福島・楢葉町住民「戻っても暮らせない」
  国、避難解除方針で説明会

 東京電力福島第一原発事故で、政府は19日、福島県楢葉町に出されている避難指示を8月のお盆前に解除する方針を、同町で開いた住民懇談会で説明した。生活を再開する環境が整ったとする政府に対し、住民からは「町に戻っても暮らせない」と反発の声が相次いだ。
 懇談会は町役場に近い保育施設で開かれ、住民70人が集まり、松本幸英町長も同席した。政府側は内閣府や環境省の担当者ら11人が出席した。
 高齢の男性は「町内に病院がなく、車も運転できない。安心して帰れるまで、解除を待ってほしい」と発言。庁内の寺の男性住職は、放射線量の高さや廃炉の見通しがはっきりしない不安を口にし、「子の世代が帰らないので、墓も移した檀家が相次いでいる。切実な声に耳を傾けて」と訴えた。 (後略)
     (6月20日社会面より抜粋)


.. 2015年06月22日 09:14   No.927003
++ 東京新聞 (社長)…1148回       
政権 弱者に冷たすぎる   (6月20日「官邸前 金曜日の声」より)

 東京都豊島区の会社員横山美子さん(64)

  原発反対の意思を行動で表し、東京から福島を応援したいと足を運んでいる。福島第一原発事故の被災者への支援策を見直す動きがあるが、五輪で騒ぐより被災者を安心させる政策の方が大切だ。

 神奈川県茅ケ崎市の無職松尾好一郎さん(65)

  地震が起きる国で、原発はいいかげんやめてほしい。2年前にがんで死んだ同級生の遺志を継いで反対している。労働者派遣法改正案は改悪だ。原発事故の被災者への対応もそうだが、政権は弱者に冷たすぎる。


.. 2015年06月22日 09:29   No.927004
++ 東京新聞 (社長)…1149回       
高浜沿岸に津波痕 14〜16世紀 規制委、調査へ検討

  原子力規制委員会の審査で、2月に「適合」と認められた関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)そばの若狭湾沿岸で、14〜16世紀に起きた津波の痕跡とみられる砂層を福井大などのチームが確認した。
 津波の規模は不明で関電は「津波評価や対策に影響を与えるものではない」としている。一方、規制委は取材に対し「安全を脅かす方向につながる情報かどうか留意して、結論ありきではなく検討したい」と関電に調査を促す考えを示した。
  (後略)  (6月22日3面より抜粋)


.. 2015年06月23日 10:20   No.927005
++ 東京新聞 (社長)…1150回       
地震多い日本 なぜ原発が…
       小学生 相沢うた 10歳 (東京都町田市)

  私は家族で、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた仙台市若林区の荒浜という海岸に行きました。小さな子やお年寄りを含め、とてもたくさんの人が亡くなったことを慰霊碑を見て知り、悲しい気持になりました。
 帰りの電車の中では、お父さんやお母さんと、大震災の津波で福島の原発事故も起こったという話をして、疑問が浮かびました。日本は昔から地震が多い国です。だから、地震が起こると怖い事故が発生する危険があるのに、なぜたくさん原発があるのでしょうか。そして、東京など電気を多く使う大都市に造ればいいのに、なぜ人々が平和に暮らしている田舎に造るのかなと思いました。みんなが安心して安全に暮らすために日本から原発がなくなった方がよい、と思いました。
   (6月24日「発言」−若者の声−より)


.. 2015年06月25日 08:00   No.927006
++ 京都新聞 (幼稚園生)…4回       
◆「原発自体の廃止を」 今中京大助教、被ばくリスク訴え

  福島第一原発事故後の被災地の現状や今後の対策について考える講演会が21日、京都市左京区の京都大で行われた。事故前から一貫して原発の危険性を訴えている京大原子炉実験所の今中哲二助教が、将来的な被ばくの健康被害などを挙げ「再稼働はもちろん、原発自体を廃止するべきだ」と訴えた。
 今中助教は事故後、福島県飯舘村で実測調査を続けている。被ばくの健康被害は将来的に出る恐れがあるとし子どもたちの健康調査について、国の対応が不十分すぎると指摘した。
 「事故直後から定期的に子どもたちの健康を診断し、データを蓄積する必要がある。因果関係がはっきりするのを待っていては手遅れだ」と強調した。
 さらに、国が原発を推進してきた経緯を踏まえ、「安全だと主張してきた責任ある立場の人たちが、誰も責任を取ろうとしていない。日本の防災システムが崩れている」と訴えた。
 講演会は、原発の再稼働反対を訴えるため、NPO法人市民環境研究所(左京区)が主催し、約250人が参加した。
     (6月22日より)



.. 2015年06月25日 08:16   No.927007
++ 日刊ゲンダイ (中学生)…40回       
裁判に姿見せず…東電・勝俣元会長は平日昼に「銀ブラ」満喫

  先週18日に東京地裁で開かれた「東電株主代表訴訟」の口頭弁論で、東日本大震災前に「津波対策は不可避」との内部文書を作成していたことがバレた東京電力。その津波対策を怠り、福島原発事故を招いた“A級戦犯”のひとりが「東電のドン」と呼ばれた勝俣恒久元会長(75)だ。
 事故後、国民の前から姿を消し、「家族で海外移住した」なんてウワサされたが、違った。今も日本で悠々自適の老後生活を送り、「銀ブラ」を楽しんでいたのだ。東電訴訟事務局長の木村結さんがこう言う。
「22日正午前くらいでしょうか。銀座5丁目あたりで勝俣元会長とバッタリ会いました。ひとりで買い物のようでしたね。『勝俣さんですか』と聞くと『そうです』って。ここで会ったのも何かの縁と思って、『今、幸せですか』と尋ねたら、『考えたこともない』と言っていました」
 権勢をふるった「ドン」の面影はなかったようだが、足取りは軽快だった。株主訴訟の当事者であることを伝えた途端、足早にその場を離れようとした勝俣元会長に木村さんはこう畳み掛けた。
 「『福島の人はずっと不幸なんですよ』『福島のことはどう思っているのですか』と聞きました。すると『申し訳ない』と答えたので、『じゃあ(福島のために)何をしているのか』『裁判にも一度も姿を見せないじゃないですか』と言いました。そしたら黙り込んで…。『写真を撮りますね』と言葉を掛けたら、クルリと向きを変えました。本当は正面から撮影したかったんですけど……」
  福島原発事故で故郷を追われ、今も避難生活を送る被災者は約4万5000人(6月、福島県発表)にも上る。その“元凶”とされたトップが、平日の昼間からノンビリと銀座で買い物とは被災者も怒り心頭だろう。
  勝俣元会長は今からでも遅くはない。贖罪の気持ちがあるなら、今すぐ福島原発で廃炉作業を手伝うべきだ。 
    (6月24日より)

.. 2015年06月25日 08:37   No.927008
++ 茨城新聞 (部長)…195回       
市町村、目立つ欠席「前向き」誤解に不安 最終処分地説明会

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分地選定をめぐり、経済産業省資源エネルギー庁が行っている自治体向けの説明会で、出席を見合わせる自治体が目立っている。都道府県の担当者によると、約半数の市町村が欠席というケースもあるという。
 出席すれば、処分場誘致に前向きとの誤解を招きかねないとの不安が背景にあるとみられる。非公開での開催を問題視する声も上がっている。
 エネ庁は処分事業を担う原子力発電環境整備機構と共同で5月下旬から、自治体向けの説明会を各都道府県で開いている。開催日程や出席自治体などは公表していない。
 説明会は22日までに30都道府県で開催。エネ庁は都道府県を通じ市町村に出席を求めているが、応じない市町村も多い。欠席理由として「非公開のやり方に賛同できない」(岐阜県美濃加茂市)との声もあるという。   (6月24日より)


.. 2015年06月26日 08:37   No.927009
++ 東京新聞 (社長)…1151回       
8メートル津波で原発浸水予測 福島第一 99年に国が作図

  福島県の沖合で巨大地震が発生し東京電力福島第一原発を高さ8メートルの津波が襲った場合、1〜4号機の建屋が浸水するとの予測図を1999年に旧国土庁が作製していたことが分かった。国は自治体が津波防災対策を検討する「基礎資料」として作ったが、原発事故を防ぐための電力会社の対策強化には生かされなかった。 (中略)
 福島県沿岸の予測図では8メートルの津波が来た場合、第一原発1〜4号機の建屋周辺まで津波が到達し、海側のタービン建屋周辺で4〜5メートル、山側の原子炉建屋周辺でもゼロ〜1メートル浸水する状況が示されていた。(中略)

 「被害想定外ではなかった」

  「原発と大津波」の著者でサイエンスライターの添田孝史さんの話
  津波で浸水被害が出ることが想定外ではなかったことが明白になった。内閣府は「雑な推計だった」と言うが、5、6号機は浸水を免れるなど東日本大震災での被害傾向とも合致する。使いようがあったはずの予測図なのに、全く生かされなかった。東京電力も浸水予測の根拠となった国の津波試算を把握しながら、被害を減らす対策を取らず、試算をつぶそうとする逆方向の努力をしていた。予備バッテリーの購入や非常用発電機の移動など、できる対策はいくらでもあったはずだ。 (6月25日2面より抜粋)


.. 2015年06月29日 08:09   No.927010


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