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原発の耐震偽装は、なぜ問われないのか | 鹿児島県川内原発の「耐震偽装」 | その他の原発の「耐震偽装」 | 原発建設の「手口」の1つ・「断層隠し」 | 耐震偽装を追求しよう └──── (たんぽぽ舎)
◯ 免震装置に使うゴム板を制作している東洋ゴムは、自社が制作した「免震機構」に使用されるゴム板の弾性値や強度などの基本データを長年にわたり「偽造」していたことを明らかにした。 日本各地で建設中又は建設が終わっていた建物の、少なくても55棟で、必要な性能を持たない免震機構が設置されている疑いが持ち上がり、大変な騒ぎになっている。 55棟のなかには市役所や消防署など防災基幹施設も多くある。いずれも耐震性能を評価し直して、装置の交換などの対策を取るとしているが、重大な不正が長年続いていたことに、不信と非難の声が高まっている。 2014年2月には、すでに性能評価基準に適合していないとの「疑い」が社内で認識されていたのにメーカー側が自ら「疑い」の可能性が極めて高くなったと国交省に「報告」したのが今年の3月12日で、この段階で既に1年以上経過していた。国交省および東洋ゴム工業の公式発表は翌13日だった。 今後、2005年に発覚した一級建築士による「耐震強度構造計算書偽装事件」のような事件に発展する可能性もある。 さて、もちろん免震装置の偽装は重大問題であるが、川内原発の再稼働をめぐる耐震設計に関する「違法性の高い審査」も、これに勝るとも劣らぬ重大問題なのだが、一部の報道を除いて取り上げられることはない。 この国の「バランスの悪さ」は、背後の力関係が常に影響を与えている。
.. 2015年04月03日 08:08 No.896001
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