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新たに12人分公表 福島第一調書
政府は26日、東京電力福島第一原発事故をめぐり、政府の事故調査・検証委員会が関係者を聴取した「聴取結果書(調書)」のうち12人分を新たに公開した。公開は6回目で、計236人分となったが、事故当時の東電経営陣の調書は今回も公開されなかった。 このうち東電福島事務所の松井敏彦所長(当時)は、1号機原子炉建屋が水素爆発した2011年3月12日、爆発後の写真を独断で公表した経緯を説明。公表を知った枝野幸男官房長官から清水正孝社長が叱責され、松井氏も本店担当者から「なぜ勝手に出した」と言われたという。 松井氏は聴取に「事実をありのままに伝えているだけで、なぜそんなクレームを国から言われるのかと憤った」と語った。 原子力安全員会事務局の奥博貴課長補佐(同)は、緊急時の作業員の被ばく線量限度を250ミリシーベルトから500ミリシーベルトに引き上げることを、政府内で一時検討していた状況を証言。民主党の長島昭久衆院議員に同行し、関係省庁と折衝した際、厚生労働副大臣から「500ミリまで上げると骨髄がやられるので心配だ」と指摘されたことを明らかにした。 (3月27日より)
.. 2015年03月30日 13:08 No.892001
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