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孔子の弟子の子貢が政治のことをおたずねした。孔子は「食を足し、兵を足し、民之を信ず」といわれた。孔子の時代は軍備なしではすぐに亡ぼされてしまう恐れのある時代であった。子貢がどうしてもやむをえずに捨てるなら、この三つのなかでどれを先にしますか。」先生は「兵を去らん(軍備を捨てる)」といわれた。「どうしてもやむを得ずして捨てるなら、あとふたつのどちらを先にしますか。」曰く「食を去らん。古(いにしえ)より皆死あり、民信なくんば立たず」。「食」と「信」のいずれをとるかは、現代では「食」派が多いであろう。しかし、そんなことは考えたこともない人がほとんどだろう。軍備が必要か、同時にどのような軍備が有効かつ必要かを国民としても考えるべきである。
.. 2007年06月30日 21:01 No.89001
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