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関西電力高浜原発3,4号機、大飯原発3,4号機の差し止め仮処分申し立て訴訟 | 司法が原発再稼働を止める日本初のケースになるか | 関西電力は「仮処分命令」を出させまいと必死の抵抗 └──── (たんぽぽ舎会員)
○ 3月11日、関西電力高浜原発3,4号機、大飯原発3,4号機の差し止め仮処分申し立て訴訟の第2回審尋が行われた。福島第一原発事故から4年目のこの日を樋口英明裁判長(2014年5月21日大飯原発差し止め判決を出した)自ら決めたことから住民の期待は大いに高まった。 これに対して関西電力は「仮処分命令」を出させまいと必死の抵抗を試みた。卑劣にもギリギリの3月9日に改めて意見書を提出した。中身は今までの主張の繰り返しで、まるで新鮮味のない内容。4月に異動予定の裁判長を意識した引き伸ばし戦術だ。 審尋の継続を要求する関電に対して、樋口裁判長は「機は熟した」と毅然と言った。審尋に参加した申し立て人たちは、どうしても自分の責任で判断するという裁判長の並々ならぬ決意を感じたという。 ○ この日に結審は出なかったが、樋口裁判長は再稼働が迫っている高浜原発保全の意味で、大飯原発を5月、高浜原発は早期に決定を下すことを明示した。 最後に樋口裁判長が立ち上がった瞬間、関電は前代未聞の裁判長忌避を主張した。悪あがきとしか思えない。裁判長は3日以内に理由を提出するよう指示し退廷した。 慣例及び常識から忌避が認められる可能性はほとんどない。 ○ 審尋後の記者会見で河合弁護士は「私たちの希望が目の前に近づいている」と力を込めて語った。同時に近日中に「仮処分の決定」が下されば再稼働阻止に取り組む住民にとって最大の武器となるであろうとも。 何故ならば、仮処分の決定は即効性があり、司法判断で原発を稼働させない全国初のケースとなるから。 樋口裁判長の英断を心より期待し、原発再稼働阻止の運動を自信を持って継続しよう。
.. 2015年03月17日 08:11 No.885001
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