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■--放射能は減っていない
++ 柳田 真 (高校生)…53回          

首都圏の“危”要除染スポット
 |  注目すべき記事の紹介
 └──── (たんぽぽ舎)

●週刊フライデー3月20日号(3月6日発売)に、「放射能は減っていない−首都圏の“危”要除染スポット」のユニークな独自調査記事が載った。
 私たちからすれば、“普通の”“当たり前の”記事、しかも週刊誌の継続した2013年から2015年の独自調査報道という点が評価できる。それに比して、民放テレビやNHKや大新聞は何をしているんでしょうかねえ?!
●記事では、測定した20か所でホットスポット(国が除染基準とした毎時0.23マイクロシーベルト)を超える場所が見つかった。そこに1年いるとICRP(国際放射線防護委員会)が安全の基準とする1ミリシーベルトを超える被曝をすることになる。
 最も高い放射線量が出たのが、東京ドーム(毎時1.34マイクロシーベルト)やJR渋谷駅前ハチ公広場(0.3マイクロシーベルト)など。
●くわしくは、週刊フライデー3月20日号の88から89頁(一覧表)をごらん下さい。

.. 2015年03月09日 11:35   No.881001

++ 広瀬 隆 (中学生)…37回       
福島第一原発事故から4年後・・・【第2回】
 |  私にとって、この「4年後」という時期は、胸騒ぎを覚える
 |  放射能災害が人体にはっきり発現しはじめるのが、「4年後」頃である
 
○「汚染水の漏洩」というニュースは、一昨年以来、数えきれないほど報道されてきた。しかしまず、報道機関に言いたいのは、その量の表現である。何トン漏れた、という記事が多いが、危険性を示すのは、そこに含まれる放射性物質の種類と、それぞれの濃度である。つまりトン数に濃度を掛け算して、絶対量としての放射能(ベクレルあるいはキュリー)の量を示し、それを見出しに書く必要がある。
 いま多くが漏出しているのは、ベータ線を出すストロンチウム90ではないか。ストロンチウムは化学的にカルシウムと似た元素であるため、体内でも特に骨に蓄積濃縮して造血組織に重大な影響をおよぼす。「白血病を起こすストロンチウムが、何兆ベクレルも、海に漏出している」と書くべきではないか。
 加えて、福島第一原発事故の現場では、現在も毎時1000万ベクレル、1ヶ月で72億ベクレルの放射能放出が続いているのだ。放射能が空にもうもうと噴出している。そこには、数1000人の作業者が働いている。この放射性物質は空気に乗って、今も東日本全体にまき散らされている。

○トリチウムはどうか。もう溜める場所がないから海に流してしまえ、と原子力規制委員会の田中俊一委員長は暴言を吐いている。
 トリチウムは、水素原子に中性子が2つ加わった「放射性」水素である。この中性子が陽子に変化する時に、マイナスの電荷を持った電子(ベータ粒子)を放出する。ストロンチウムと同じようにベータ線を出す。そしてこのトリチウムが酸素と結合して水となる。人体は大部分がこの水である。このトリチウム水は、普通の水と化学的にまったく同じ性質を持っているので、化学的にはまず取り除くことができない。そのため原子力マフィアは、これを海に流すほかはない。
 トリチウムが放出するベータ線の電子は、エネルギーが最大18.6keV(平均5.7keV)と小さいので安全だと言う自称「原子力の専門家」がいるが、彼らは人体への作用機序をまったく知らない人間・・・まさしく殺人者の虚言である。トリチウムの催奇形性の確率は、致死性癌の確率の6倍にのぼる。そして染色体異常を引き起こすのだ。

○そして漏洩した放射性物質は、地下30メートルほどのところにある地下水にじゃあじゃあと流入して、直接「沖合」にどんどん流れ出している。これが事故「4年後」の現状だ。福島県民は、これに目をふさいではいけない。
 次回は、この中性子に関連する高浜原発の危険性について述べたい。

.. 2015年03月17日 14:15   No.881002
++ 広瀬 隆 (中学生)…38回       
福島第一原発事故から4年後・・・【第3回】
 |  私にとって、この「4年後」という時期は胸騒ぎを覚える
 |  放射能災害が人体にはっきり発現しはじめるのが「4年後」頃である
 
 鹿児島県の川内原発と「再稼働トップ」の先陣争いをしている福井県の高浜原発について、重大な危険性を現地の人たちに伝えたい。
 福島第一原発事故が起こる3ヶ月前、2010年12月5日に、関西電力が高浜原発3号機にプルトニウム燃料(MOX燃料)を装荷し、12月25日にプルサーマル発電を開始した。
 このプルサーマルは、玄海、伊方、福島(3号機)に続いて4基目であった。このプルトニウム燃料は、従来のウラン燃料に比べてアルファ線で15万倍、中性子線で1万倍というトテツモナイ危険性を持っている。中性子線のおそろしさは、1999年の東海村の臨界事故で、関東地方の人間が体験している。被曝した作業者の方は、免疫系を破壊されて、全身が腐敗したようになって亡くなった。
 それだけでなく、プルトニウム燃料を使用したあとに出る使用済みMOX燃料は、中性子線を大量に出し、発熱量もケタ違いに大きい。そのため、2004年7月13日に「使用済みMOX燃料は 発熱量が高いので、地下に埋められる温度に下がるまで、約500年かかる」と核燃料サイクル開発機構(現在の日本原子力研究開発機構)が発表している。MOX燃料を処理できる工場は全世界にない。つまり再稼働すれば、高浜町には、「永遠に」危険物が残される!!
 伊方原発を再稼働しようとしている愛媛県の伊方町も同じである。こうした事実を、福井県知事や、愛媛県知事は知っているのか。
 また4年前の福島第一原発事故では、MOX燃料を使っていた3号機が、臨界と思われる大爆発を起こし、燃料を空中に噴き上げたことを誰もが記憶しているはずだ。
 高浜3・4号機の使用済み核燃料プールは、六ヶ所再処理工場のプールが満杯で、使用済み核燃料を青森県に送れない。そのため燃料棒をぎゅう詰めにして、地震の揺れで臨界爆発しやすい超危険な処理(リラッキング)をしたため危機的状況にある。3号プールのAエリアでは、従来の貯蔵能力のほぼ2倍の1240体まで貯蔵可能としたが、これは原子炉の炉心内の157体のほぼ8倍にも達する量である。
 福島第一原発では、4号機の燃料プールが、東日本を壊滅の危機にさらしてきたことを忘れてはいないだろう。
 川内原発1・2号機の使用済み核燃料プールも、リラッキングのため危機的状況にある。 2015年現在、1号機が1128体、2号機が818体、合計1946体の燃料が貯蔵されているので、69.5%の貯蔵率とされている。
 だが、従来の貯蔵能力は1・2号機合計1660体だったのだから、本来の容量をはるかに超えている。こちらも、いつでも臨界爆発を起こしやすいきわめて危険な状態である。
 これらの燃料プールは格納容器の外にあるので、むき出しの原子炉だ。
 事故があれば放射能の全量が町内に放出される。
 もう絶対に、使用済み核燃料を増やす再稼働は許されない!

.. 2015年03月19日 12:41   No.881003
++ 木村雅英 (大学生)…86回       
放射性廃棄物の処分を放っておくな
 |  日本学術会議の回答を無視して原発再稼働を促進するな
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その44
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  4月1日の原子力規制委員会定例会議で、議題1「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律に基づく特定放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針」に対する原子力規制委員会の意見について−が議論され、原子力規制委員会の回答を決定した。
 資源エネルギー庁が最終処分基本方針を説明し、質疑応答後に決定したのだが、規制委が設置目的「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全」に資することを全く果たさないことが明らかになった。
 エネ庁の説明で、高レベル放射性廃棄物等の処分の実施主体としてNUMO(原子力発電環境整備機構)が2000年に発足し17年を経たのに制定プロセス(1文献調査、2概要調査、3精密調査、施設建設後廃棄物搬入開始)が全く進んでいない、2年程度と計画した文献調査の段階にすら入っていない、地元自治体の理解も得られない、などのことが明らかなった。
 それに対して、規制委は今後の検討に支障が生じる、規制側にも人材確保が必要と指摘するだけでOKを出したのだ。
 なぜ「トイレなきマンション」を放置するのだ?
  常日頃「科学的・技術的」を売りにする規制委が、なぜ日本学術会議の提言を無視するのだ?
 日本学術会議は2012年9月の提言で、「高レベル放射性廃棄物問題は、原子力政策について総合的に評価・判断する際に考慮すべき不可欠な論点を構成している。原子力政策の方針を決めた後に、高レベル放射性廃棄物問題の対処を考えるのではなく、高レベル放射性廃棄物問題を考慮事項に入れた上で、原子力政策について考えるべきである。」と結んでいる。また、新たに検討中の提言案のポイントとして「政府と電力会社が『核のごみ』対策を明確化することが原発再稼働の条件」が一番に示されている。(東京新聞2月15日報道。提言発表は遅れているよう。)
  イチエフの放射能汚染水対策も廃炉対策も「トイレなきマンション」対策も後回しにして、原発再稼働推進に邁進する原子力規制委員会は「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全」を守る気がない。直ちに解体すべきだ。



.. 2015年04月08日 09:02   No.881004
++ 上岡直見 (小学校中学年)…19回       
.「建屋内ロボット動画を見て思う」
 | このような状況は少なくともあと20〜30年か
 |  ことによると100年単位で覚悟しなければならない
 └──── (環境経済研究所(技術士事務所))

 東電のホームページに2015年4月13日付で「1号機原子炉格納容器内部調査実証試験」と称するロボットによる遠隔動画が公開された。(*)全体的に7〜8Sv/h、一時的には25Sv/hという、人間が近づけば即死レベルの線量率が表示されている。動画をみると湯気(水蒸気)がモウモウと立ち昇っていることがわかる。
 メルトダウンから1500日くらい経って溶融燃料の崩壊熱は減衰しているが、まだ1炉あたり2〜3MW(メガワット)くらい出ているはずだから、当分の間は水を入れ続けなければならない。
 この熱量は1時間あたり3〜5トンの水(家庭用風呂の15〜25杯分くらい)を蒸発させるエネルギーがあるから、湯気がモウモウと出るのも当然だ。水は溶融燃料に直に触れているから湯気には強烈な放射性物質が混じっている。
(*)こちら

 格納容器は本格的に壊れていて修理もできないし建屋も完全な気密にはできないから、その湯気が今も外に漏れ続けている。建屋の外であっても作業している人は被曝せざるをえない。さらには湯気が格納容器や建屋に当たると冷えて水滴になる。
 たとえて言うと、ドリフターズの「いい湯だな」の歌に「湯気が天井からポタリと背中に」という歌詞があるが、その現象である。この時に放射性物質の濃縮が起きていると思われる。動画を見ていると線量率が25Sv/hくらいに跳ね上がる瞬間があるが、落ちてきた水滴がロボットに当たったとか、放射性物質の濃縮された水滴が落ちた場所を通りかかったなどの状況だろう。
 このような状況は少なくともあと20〜30年か、ことによると100年単位で覚悟しなければならない。「アンダーコントロール」でオリンピック開催などとんでもない話だ。


.. 2015年04月23日 08:19   No.881005
++ 田島直樹 (幼稚園生)…1回       
官邸ドローン 放射線量は毎時1μSv
 |  官邸ドローンの放射能は脅威ですか?
 |  少しも脅威ではありません。しかし、
 └──── (放射線被ばくを学習する会共同代表)

 首相官邸の屋上に小型無人機「ドローン」が落下しているのが見つかった事件で、取り付けられていた液体の入った容器から測定された放射線量は、最大で1時間あたり1.0マイクロシーベルトとわかった。
 警視庁によると、ドローンに取り付けられたプラスチック製の容器からは、放射性物質のセシウム134とセシウム137が検出された。放射線量は最大で1時間あたり1マイクロシーベルトで、警視庁によると、人体に影響がないレベルだという。また、容器には放射能マークのシールが貼られていて、中には液体が入っていたという。この他にもデジタルカメラのような機器や発煙筒のような形の筒2本が取り付けられていた。警視庁公安部は、何らかの意図を持った人物による犯行の可能性があるとみて、威力業務妨害などの疑いで捜査している。

官邸ドローンの放射能は脅威ですか?
----少しも脅威ではありません。しかし、

 ※ドローン=ブンブンブン蜂が飛ぶような無人飛行体。イスラエルがパレスチナ人を殺害するために小型ミサイルを発射させるなど、テロに使ったのが始まり。開発されて農薬散布などの民生用として広まる。
 ドローンはその歴史から、テロに使われることが最も恐れられています。なのに今回、官邸屋上のヘリポートには1ヶ月以上も巡回監視がなかったそうです。
放射能
 報道では、「ボトル状のプラスチック容器(直径約3センチ、高さ約10センチ)」に「セシウム134と137」が入っており、「ガンマ線が1時間当たり最大1.0マイクロシーベルト測定された」と「警視庁公安部」が発表したそうです。
マイクロ・シーベルト?
 容器にはシーベルトが入っていたのでしょうか?そうじゃありませんよね。この絵をみれば分かるとおり、放射能(炎)の強さはシーベルトではなくベクレルです。シーベルト(体の温まりやすさ)は、2倍離れると4分の1に弱まります。
報道にある「最大1マイクロシーベルト」とは、容器からどのくらい離れて測定したのでしょうか?それによって、放射能(炎)の強さは異なります。

.. 2015年04月28日 08:06   No.881006
++ 田島直樹 (幼稚園生)…2回       
 1センチの距離で測って1マイクロシーベルトだった時と、その100倍の1メートルの距離で測って1マイクロシーベルトだった時とでは、ベクレルは1万倍も違います。
試算
 私たちが試算したところ、1センチの距離で測って1マイクロシーベルトならば、Cs-134とCs-137の放射能は合わせて約1万ベクレル入っていることになりました。NaIシンチレーションカウンターを使い、1cmの距離でI-131のガンマ線(359keV/Bq)測定したとき、カウンターの指示値が0.1マイクロシーベルトであれば3000Bqに相当します(甲状腺検査の仕様)。指示値が1マイクロシーベルトならば30000Bq相当です。
 Cs-134とCs-137が同量ある場合のガンマ線は(約911keV/Bq)ですから、指示値が1マイクロシーベルトならば11800Bqおおよそ1万ベクレル相当です(=30000×359/911)。
 もし1メートルの距離で1マイクロシーベルトならば、Cs-134/137の放射能が、おおよそ1億ベクレル入っていることになります。いずれにしても、容器の中に入っている液体を飲んだり皮膚につけたりしなければ安心と発表されるでしょう。
 ちなみに、直径約3センチ高さ約10センチの容器に、水が満タンに入っていた*としますと71gです。1kgの約14分の1ですから、1センチの距離で測って1マイクロシーベルトならば、放射能の濃度は、1キログラムあたり14万ベクレル、飲料水の規制値の1万4千倍です。
 *(後記)出頭した男は「福島の砂」を入れたと言ってるそうです。
 1メートルの距離で測って1マイクロシーベルトならば、放射能の濃度は、1キログラムあたり14億ベクレル、飲料水の規制値の1億4千万倍ということになります。報道機関は、ベクレルでの報道をきちんとしてほしいものです。
※追加:約70gであれば、口の中に入れない限り脅威ではありません。
 その後、出頭した人物は100gと言っています。

.. 2015年04月28日 08:13   No.881007
++ 温品惇一 (幼稚園生)…3回       
放射線被ばくをできるだけ避けるのはなぜ? 被ばくミニ知識 1
 |  累積1ミリシーベルトの自然放射線でもがんが増える
 └──── (放射線被ばくを学習する会)

◎累積1ミリシーベルトの自然放射線でもがんが増える
 スイスでは各地の自然由来ガンマ線による外部被ばく量が詳細に調べられています。がん登録と照らし合わせると、15歳未満の子どもの自然放射線被ばくが累積1ミリシーベルト増えると小児がんが2.8%、脳腫瘍など中枢神経系腫瘍が4.2%、有意に増えることが分かりました。
 
◎妊婦のX線検査で胎児にがんが・・・
 1ミリシーベルトの自然放射線でもがんが増えるのに、以前は妊婦にもX線検査が行われていました。
 妊婦の腹部X線撮影枚数が増えるほど、生まれた子のがんが有意に増えることが分かっています。当時の1回6〜10ミリシーベルトの胎児被ばくでも小児がんによる死亡が増えています。
 60年近く前に妊婦X線検査の危険性を明らかにしたのは、アリス・スチュアートというイギリスの医師です。現在では、X線やCT検査室には「妊婦またはその疑いのある方は事前に医師または技師に申し出てください」などと書かれています。

◎CT検査でもがんが増える
 CT検査はX線検査よりはるかに被ばく線量が高いのですが、近年は機器の改良で線量が下がってきました。それでも、CT検査を受けると発がん率が高まることが明らかになっています。
 CT検査を受けたオーストラリアの子ども68万人の発がん率を、受けていない1,100万人の子どもと比較した研究では、CT検査で平均4.5ミリシーベルト被ばくすると発がん率が有意に約16%高くなります。
 平均年齢63歳の心筋梗塞患者でも、CTなどで10ミリシーベルト被ばくするとがんが有意に3%増えると報告されています。

◎修復する時、一定の割合でがんになる
 細胞の設計図にできた傷を修復する時にミスが起きるとがんになると考えられています。わずか累積1ミリシーベルトでもがんになるということは、修復が間に合わないとがんになるのではなく、傷が少なくても一定の割合で修復ミスが起きる、と考えられます。だからこそ、できるだけ被ばくを避ける必要があります。


.. 2015年05月20日 08:00   No.881008
++ 岡田俊子 (幼稚園生)…1回       
5/23「子ども脱被ばく裁判」デモへの岡山博医師からのメッセージ
 └──── (ふくしま集団疎開裁判ボランティア)

  5月23日(土)新宿アルタ前での「子ども脱被ばく裁判」放射能汚染地の全ての子どもたちの命と健康を守ろう!集会&デモは、250名が結集し賑やかに行われました。切々たる原告の発言、福島からの怒り、悲しみ、決意の声、避難者の叫び、関東からの訴え、山本太郎さんの熱いスピーチもありました。元仙台赤十字病院岡山博医師がよせてくださったメッセージを紹介します
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  「放射線被曝は心配しなくて良いのだろうか」「これ以上被曝したくない、させたくない」など放射能について話題にすることが福島市では困難な状況です。避難したり、避難を考えたり、汚染されていない食物を選ぼうとすると「異常者・裏切り者扱いされ、侮蔑・抑圧・排除されるのではないか」と恐ろしくて言葉に言えない。原発事故で被曝させられた人が「子供にこれ以上被曝させたくない」ということが非難される今の日本の社会と人々の状況は、危険で深刻です。自分で考え、考えたことを自由に心配せず発言できない状況が、福島だけではなく日本全国に広がっています。
 福島原発事故は、自由に安全に発言できない状態で原発を運営する中で起きました。福島原発事故の最大の原因は地震と津波ではなく「批判や異論を侮蔑・抑圧・排斥する文化と社会」を作って原発を拡大し運営したことが原発事故の最大要因と私は考えています。異論を侮蔑・抑圧・排除する原発運営は、事故が起きてからも改善するのではなく逆に強まっています。事故が起きる危険性を指摘し続けてきた専門家に協力してもらうべきなのに、原発に批判的な専門家は今も排除されたままです。原発事故をおこした責任者たちは、原発事故を起こしてからも指導的な立場を確保したまま、責任回避と保身、欲得の為に原発事故処理の中枢を独占しています。罰せられるべき人たちが責任回避するために、被害者は切り捨てられ更には回避出来るはずの被曝さえ拡大させています。莫大な税金が彼らの保身と欲得の為に使われています。
 「被曝させられ被害を受けた人を軽視したり泣き寝入りを強要する不健全な社会」から「自分が考えたことを自由に不安なく話せる、異なる考えが大切にされ、言葉が生きる健全な社会と人間関係を作る社会」に変えることが大切です。被曝させられた人が、正当に補償と謝罪を受けるために裁判を成功させて欲しい。この裁判を通じて原告団と支援者の皆さんと共同して、これ以上の避けうる被曝障害を避けることと、言葉が機能する健全な日本社会を作りたいと念願しています。

.. 2015年05月28日 08:40   No.881009
++ 冨塚元夫 (高校生)…64回       
20ミリSv以下の福島原発周辺市町村に避難者を帰還させるなど
 |  もってのほか
 |  5/27「国会に声を届けよう」原発被害者の救済を求める全国集会in東京
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

◯ 5月27日に日比谷コンベンションホールで開かれた集会と国会請願デモに参加しました。
 この全国集会の主催者は「原発被害者の救済を求める全国運動」と言い、2013年9月21日福島市で第1回全国集会を開きました。
 2012年6月21日に成立した「子ども・被災者支援法」の早期の具体的実施を求めて全国の団体・市民が起こした運動です。
 2014年1月28日には大きな院内集会を開いて、約20万筆の請願署名を国会議員に手渡しました。しかし残念ながら、この請願は政府から全く無視され続けています。
 「チェルノブイリ法」の日本版として期待されたこの法の精神は無視され、被害者の支援策は極めて不十分です。
 特に「自主避難者」への支援は住宅支援のみで、福島県以外の県の被害者は何も支援されていません。
 そのために、新たな運動として第2次の請願運動に至ったわけです。
◯ 事故後29年のチェルノブイリ原発周辺の現在の子どもの健康状態を見れば、20ミリシーベルト以下の福島原発周辺市町村に避難者を帰還させるなど、もってのほかです。
 事故後4年たってから1ミリシーベルト以上の汚染地区から住民を避難させたウクライナ・ベラルーシでさえ、その当時1ミリシーベルト程度だった地域では今健康な子どもがほとんどいない町もあります。
 今から数10年後の住民の命と健康を考えるならば、逆に福島県か否かを問わず1ミリシーベルト以上の市町村から希望する住民をあらたに避難させるべきです。
 とどまる住民にはウクライナ・ベラルーシのような長期保養を国が行うべきです。これが当然の人道的政策です。
◯ この日の集会には、武藤類子さん、人見やよいさん、橋本あきさん、森園かずえさん、佐藤和良さん、うのさえ子さんたちいつものメンバーが来ました。
司会は小金井市議会議員の片山かおるさんでした。
 ママレポの吉田千亜さん、福島ぽかぽかプロジェクトの矢野恵理子さん、FoE japanの満田夏花さん、共同代表の宇野朗子さんが現状報告しました。
 被害者も発言しました。坂本建さん、宍戸隆子さん、磯貝潤子さんの3人がそれぞれの避難先での生活の困難さを訴えました。
 武藤類子さんは5月24日に設立された「原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)」設立を報告しました。
 佐藤和良さんがまとめの挨拶をして、デモ・請願行動に移りました。
◯ 日比谷公園から国会へ請願デモしました。
 衆議院議員と参議院議員の皆さんに署名12万筆以上提出しました。
避難している被害者たちが「見なし仮設住宅支援を打ちきらないで」と出迎えた議員たちに訴えました。
◯ 引き続き6月21日には「やっぱり、支援法でしょう!」〜原発事故子ども・被災者支援法3周年シンポジウム」が上智大学で開かれます。
 「南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟の会」にご参加を!という呼びかけも行われました。
この国の人権無視政策を改めさせるために是非ご協力ください。

.. 2015年06月03日 09:13   No.881010


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