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原発問題など戦後日本を再考 都内で歴史問い直すシンポ
シンポジウム「原発と差別、戦後日本を再考する」が東京都内で開かれ、京都大学原子炉実験所の小出裕章助教と文化学園大学の白井聡助教が講演、原子力開発と核開発、原発輸出などの問題などについて討論した。No Nukes Asia Actions(NNAA)共催。 NNAA事務局長の崔勝久さんの問題提起に続き、小出さんが「核兵器製造の経済的・技術的ポテンシャル(潜在力)は常に保持する」とした日本政府の外交政策について言及、「国連安保理の5常任理事国(米英仏中露)以外に核兵器製造の中心3技術(ウラン濃縮、原子炉、再処理)を保有している国がある。『原子力平和利用』を隠れみのに実質的な核保有国になった日本だ」と批判した。 「永続敗戦論−戦後日本の核心」の著書で知られる白井さんは「福島で原発事故が発生した後も政府は原発推進政策を進めている。太平洋戦争の『敗北』を『終戦』と言い換え、誰も責任を取らず、反省もせず、社会を変えようとしてこなかった日本的な『無責任の体系』は同じだ」と指摘した。この後、横浜国立大学の加藤千香子教授らの司会で参加者と討論した。(後略) (3月4日より抜粋)
.. 2015年03月09日 11:03 No.880001
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