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規制委に抗議の申し入れ・抗議行動 | とんでもないぞ 高浜原発再稼働 └──── (2月23日 より) ○2月12日、原子力規制委員会は、福井県高浜町の関西電力高浜原発3、4号機について「新規制基準」をクリアしているとする「審査書」を正式決定し、九州電力川内原発1、2号機に続き再稼働に向けて大きく踏み出すことになった。もちろん川内にしても高浜にしても、両電力会社のあまりにずさんな対応のため、当初言われていた2015年春にも再稼働というスケジュールは後ろにずれている。 産経などの「原発推進メディア」は、この再稼働の遅れに対して規制委の注文が厳しすぎるとイチャモンをつけているが、規制委のやり方は基本的に政府の意向に沿って「再稼働」をスムーズに実現していくための条件を整備していくことに主眼がある。 ○今回の高浜3、4号機の再稼働審査にあたって、寄せられた3600通のパブリックコメントを独自に検討するチームを設けなかったこと、MOX燃料を使うプルサーマル発電方式である4号機の独自の問題について、その危険性を検討していないこと、さらに地元同意を福井県と高浜町だけに限り、30キロ圏にある福井県内4市町村(人口5万4,000人)京都府内7市町村(人口12万7000人)の同意が行われていないこと、さらに事故の際の避難計画が全くと言っていいほどできていないことなどの問題点が指摘されている。 ○この日、再稼働阻止全国ネットは午前11時半から東京・六本木2丁目の規制庁が入ったファーストビル前で抗議・申し入れ行動を行った。再稼働阻止全国ネット共同代表の柳田真さん(たんぽぽ舎)は、前の週に行った高浜原発への「自動車20台デモ」の様子を語りながら、高浜原発再稼働が老朽化した原発の「60年運転」という延命策の突破口であること。この「大地動乱」の時代に大事故を招来するような再稼働計画を止めなければならないと訴えた。 ○福井県小浜市からかけつけた中嶌哲演さん(明通寺住職)は、プルサーマル発電だということの特別の危険性が考慮されていないこと、1、2号機を運転しないことを前提にして3、4号機を動かすという申請になっていること、さらに20万票集めた再稼働反対署名の多くが県外の人びとによるものであり、電力消費地の人が声を出していることの独自の意味を考えるべきだ、と語った。 ○規制委員会に対しては中嶌哲演さん、再稼働阻止全国ネット、若狭の原発を考える会から審査書の撤回、高浜廃炉を求める3通の申し入れ書が提出された。 なお再稼働阻止全国ネットの行動と前後して、原子力規制を監視する市民の会の人びとも規制委員会への抗議行動を行った。
.. 2015年02月26日 11:29 No.875003
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