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.「川内原発の再稼働 早くて4月以降に」…1/23NHKニュース | なぜ九電の書類提出は遅れているのか、原発の諸施設が | 「基準地震動でさえ耐えられない恐れが高い」内容になっている └──── (たんぽぽ舎)
○川内原発の再稼働 早くて4月以降に 九州電力は再稼働を目指している鹿児島県の川内原子力発電所について、再稼働に必要な書類を今月中に原子力規制委員会に提出できない見通しになりました。 このため、川内原発の再稼働は早くてことし4月以降になる見通しです。 【後略】
○ この種のニュースは他にもいくつか流れているのですが、なぜ稼働できないかの説明が、単に書類提出が遅れているだけのごとくに伝えられています。そんなはずがないのであって、実際に起きているのは、構造上の問題、耐震等の評価の間違い、根拠のない、または薄弱な評価結果などが、いっぱい書かれているのではないかと思われます。 特に「白抜き黒枠公開」によりデータや解析結果が見えなくされた「工事計画認可申請書」でさえ、書かれている内容には驚かされる。 九電が書いているのだから、基準値には余裕があるとの内容だと思っていたら、「一次冷却系配管」「加圧器逃がし弁管台」「ECCS配管」「蓄圧注入系統」「余熱除去系配管」そして「蒸気発生器細管」が、軒並み基準値を超えていて、一言で言えば「基準地震動でさえ耐えられない恐れが高い」内容になっています。 事業者の解析でさえ、ぎりぎりの強度しか無いことになり、これで安全などと言えるはずもない状態です。 ○ 基準地震動の、ほぼ2倍の「1260ガル」程度に襲われれば、地震と同時にこれら重要配管の多くは亀裂を生じ、破断し、機能を失い、数分で炉心崩壊になると思われます。このくらいの地震は南九州の地震地体構造を考えると、いくらでも起こりえるわけで、これでは合格など出来ないわけです。 ○ 特に、蒸気発生器については、川内原発1号機は新しいものに交換していますが、2号機は建設当時に取り付けた「F51」がそのまま付いています。構造上の欠陥と材料の性能不足とで、蒸気発生器細管に減肉やひび割れが多発し、施栓をしてしのいだ代物を、まだ使おうというですから「論外」といわなければなりません。 実際に、2号機の審査書をみると、蒸気発生器が最も厳しい応力値になっています。これを「合格」させる「度胸」が、規制委に無いことを真に祈るのみです。
○ 規制委ヒアリング「規制委の工事計画審査を問う(院内ヒアリング) 〜「黒枠白抜き」隠しと「認可前事前工事」を止めろ〜」が19日に参議院議員会館で行われました。後日その報告をまとめます。
.. 2015年02月23日 07:56 No.873001
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