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■--11/16「もう我慢はしない!
++ 橘 優子 (小学校中学年)…13回          

立ち上がる原発事故被害者集会」In福島に参加して来ました
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 11月16日、福島で福島原発告訴団の呼びかけで開かれた集会は、400人が集い、福島県内や全国各地で損害賠償訴訟やADRなど様々な裁判を闘う30団体が連携し合って支え合っていくことを確認し合いました。会場には、前々日にADR申し立てを行った飯舘村申立団の村の風景写真をコラージュした美しい横断幕も飾られ、いつも映画や講演会でお見かけする方たちがすぐ傍でいろいろ任務を分担したり、物販コーナーで立ち話したり、私的には、ある意味ミーハー的に興奮して過ごした1日でした。
 5時起きして早朝の新幹線で、10時前に会場に着いたので、スタッフのお手伝いをさせていただいて、集会終了後の楽屋での交流会にまで参加させていただき、たまたまお隣に座っていたおしどりケンさんとお話したりして。早起きは3文の得!帰りには、「ふくかな」福島原発かながわ訴訟原告団の方達に車で福島駅まで送っていただき、交流。東電合同抗議への参加要請もして、また仲間が増えた気分で帰路に。
 我が故郷福島の晩秋の山河は変わらず美しいのに、人口6万人にも満たない二本松市で甲状腺がんの子どもさんが60人、そして、途中下車して実家でせめて老父と夕餉くらい…ということも叶わぬ程分断されてしまった家族の在り様。老父は、かつて地元商工会議のリーダーとして、幾度も福島第一原子力発電所へツアーをしてきた身、その世話をしてくれている弟の連れ合いさんは、「お姉さんみたいに、放射能がどうだこうだ、今どき騒いでいるのは、東京の人たちばかり。私たちは放射能になれちまったし、東電さんと国を信じてやっていくしかない」と私の存在そのものにキレる。原発許さねぞ!

※12月12日(金)14:00〜14:30の福島原発告訴団主催の東京地検包囲行動にも、是非参加したい。
当日、福島原発告訴団は、参議院議員会館で正午より院内集会有 参加費無料
.. 2014年11月25日 15:23   No.835001

++ 木村雅英 (高校生)…66回       
規制委「放射線審議会」による被ばく量緩和を許すな!
 |  東電福島第一原発事故被曝労働者の命を守れ!
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その29
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

○ 7月30日の規制委定例会議終了間際、田中委員長がやおら「国際的な基準、IAEA(国際原子力機関)等では500mSvということを出しておりますけれども、こういった基準とか、福島第一原子力発電所事故の実態を踏まえて、緊急事態の現実的な対処のあり方を検討してはどうか」と話し、緊急時の被ばく線量の上限について議論することを正式決定した。
 そして、先の11月17日に本格的に緊急時被ばく量緩和に向けた議論を実施した。3時間以上に渡る第129回「放射線審議会総会」で、いつもの「科学的・技術的」を装って「政治的」結論を導く規制委のやり口を目撃できる。
 議事録がまだアップされていないが、是非動画を覗いてほしい。
放射線審議会案内 こちら
同 の動画  https://www.youtube.com/watch?v=NLU3ImO5MAI
○ 会議では、まず本間充俊氏がIAEA、ICRPの勧告を紹介して、緊急作業者が500mSvまで許されると報告。
 次に、東電が分厚い59ページの資料をもとに、100mSv超過者が既に174名、当初250mSvが上限であったが収束宣言後に100mSvになり苦慮、国際的整合性から線量制限緩和を要望。
 厚労省電離放射線労働者健康対策室からは、福島第一原発で既に250mSv超が6人出ていること、平時(100)と緊急時(250)の上限を説明。
 続いて、原子力規制委員会から田中委員長の発言「緊急作業時に100mSvを超えるような事故が起こる可能性を完全に否定することはできない」を参照して緩和することを提案した。
○ 緊急時と通常時とは同じ線量計を使っているので分離できない、緊急時に従事する人が本人が認めるからと言って安全衛生上の基準を緩める訳にはいけないなど厚労省の当然の発言に対して、規制庁の片山審議官(元原子力安全・保安院課長)が反論した。
 250mSvが白血球(リンパ球)の減少が診られるしきい値である、確定的影響と確率的影響とを評価しないといけないなどの当然の意見が出たが、神谷会長は、緊急作業時は500mSvに緩和する方向を匂わせその後の会議の持ち方を曖昧なままにして、会議を終わった。
○ まだ決定した訳ではない。それ故皆で声を上げて止めることができるかも知れない。まずは、規制庁に抗議と質問の声を浴びせたい。
  原子力規制庁 電話:03-3581-3352(代表)
  原子力規制庁放射線防護対策部放射線対策・保障措置課 03-5114-2155

.. 2014年11月26日 07:54   No.835002
++ にしざきやよい (幼稚園生)…3回       
この抗議行動は何のため?
 |  もっと、もっと、怒れ!私!
 |  11月21日(金)第127回首相官邸前抗議レポート
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア) 

○昨日と打って変わり、暖かい1日だった。でも、確実にまた冬が来、そして、3月11日が来る。あれから何があったか、政権が変わり、メディアでは、お笑いとグルメ番組、東京五輪に外人観光客の増加、報道されないのは、甲状腺癌、心筋梗塞、白内障、の増加、漏れ続ける汚染水、凍らない凍土壁の確実な破綻、先の見えない事故処理、避難に疲れ果て亡くなる人々、圧殺される声なき声。
○私達のこの金曜行動の意味は?
 事実として、今、日本の原発は動いていない。
 事実として、川内原発の再稼働を鹿児島県知事が承認した。
 今改めて、金曜行動の意味を問おう、ここで繰り返すシュプレヒコールは、何のため、訴えられるスピーチは何のため、この場で、やり切れなさを解消するためでは無い、怒りを、哀しみを忘れないため、それを確かめ、それぞれの生活の場に持ち帰ろう。
 撒き散らした放射能を無主物と言い放った、傲慢と強欲を許さない。
 この傲慢と強欲に加担するもの、擁護するものを許さない。
 怒りよ野火のように燃え広がれ、枯れ果て火を放たれるばかりの地はそこここにある。
 次の3月11日を新しい芽吹きの日とする為に。怒れ、私、怒れ。


.. 2014年11月28日 07:58   No.835003
++ 山田和明 (小学校低学年)…5回       
日本クライシス回避の第一歩、安倍退陣
 |  今、日本は歴史始まって以来の危機に晒されている。−財政危機・原発クライシス
 └──── (たんぽぽ舎会員)

(1)財政危機
 国、地方併せて長期債務残高13年度末977兆円、GDP比201%。短期債務も併せれば1024兆円。GDP比231%、フランスやイギリスの2倍以上。
 世界で最も厳しい財政事情。このままだと第二のギリシャ。もしそんなことになれば、国民の資産は半減、生活の破綻は目に見えている。
 日本の官僚は現実を隠すために、言葉で国民を騙す。恰もアベノミクスで景気が回復するかのような。結果は株高と円安で、一握りの富裕層に富が集中。一部大企業だけが利益を独占。消費増税と原材料高騰で一般国民は貧困化。生活が楽だという国民の声は聞かない。
 統計上、雇用の改善が見られても、労働組合もなく、不安定な派遣、パートなど非正規労働者が1年で93万人増え、労働者の37%に達した。平均年収167万8千円。「貯金ゼロ」「病院費が払えない」人が増えている。自殺者は3万人と言われているが、WHOの基準だと11万人(遺書のない人を含める)他の先進国の10倍。貧困化で「生きにくい日本、逝きやすい日本」が現実。
 たんぽぽ舎では、今年33回目の山谷労働者支援、年末助け合い運動を実施。昨年は支援物資食料、衣類など236箱、現金かんぱ70万円。困窮する人たちの支援を継続している。
 安倍は景気回復にアベノミクス以外に方法があるなら教えてくれともいう。確かに、現官僚の政策を引き継ぐなら誰がやっても同じであろう。
 対案に関しては改めて記すが、「人口減と高齢化のスピード、生産拠点の海外移転」を直視すること。
 家計簿でも収入と支出を見るように、財政再建の要、支出の厳密な見直し。年金や医療などより公共投資や軍事費、天下り先の整理、議員削減、震災復興支援の内実などムダな経費の思い切った圧縮が先決。官僚とは異なる国民目線でチェツクする機関が必要。
 リーマンショックを言い当てたカイル・バスが次は日本の国債暴落と予言。クライシスが近づいていることを認識、安倍政権を引きずり下ろそう。
(2)原発クライシス
☆広瀬隆「首都圏の放射能と汚染食品の恐怖」から。
 絶対食べてはいけない汚染食品が埋め尽くした土地、チェルノブイリ4区。と同じ土地が東京の平均的土だそうだ。
 ドイツでは子供は1キロあたり4ベクレル、大人は8ベクレル以上のセシウム137を含む飲食をしないよう提言している。だが日本では1キロあたり499ベクレル以下全て安全として、超危険な食品が流通している。大変なことが起こっても不思議ではない。
 放射能汚染は福島、宮城、栃木、群馬、山梨、長野、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡まで。EUを含む43か国がこれらの地域からの農産物輸入禁止、または規制している。
もし西日本で福島のような過酷事故が起きたら、日本で安全な食べ物はなくなる。
 解散が決まってから、長野を震源地とする震度6の地震が続き、大きな被害が出ている。原発クライシス、リスクを回避するために再稼働を許してはならない。原発再稼働に反対する議員を一人でも多く当選させよう。

.. 2014年11月28日 08:09   No.835004
++ 山崎久隆 (社長)…487回       
阿蘇山噴火−火山灰が30km離れた大分県竹田市に降った
 |  自然からの警告を無視する政府と九電
 |  阿蘇は川内原発と玄海原発にとって特に深刻な危険性のある火山
 └──── (たんぽぽ舎)

 11月25日午前、阿蘇山中岳第一火口が噴火した。
 規模は小さく、周囲はレベル2の立ち入り制限がされており、人的被害はない。
 火山灰は風に乗り、ほぼ東の方向に流れたことで、30kmほど離れた阿蘇市の東に隣接する大分県竹田市で降灰が観測されている。
 南九州の火山活動は、3.11以降活発化した例が観測されており、阿蘇山もその一つ。桜島を有する姶良カルデラと共に、阿蘇山一帯の阿蘇カルデラも又、巨大噴火を過去に何度も引き起こしたカルデラ火山である。
 何度もしつこく書いてきたが、火山により生じる危機は火砕流だけではない。巨大カルデラ噴火が起こらなくとも、今回の阿蘇噴火や毎日のように爆発的噴火を繰り返す桜島のように、噴火と共に発生する火山灰(火砕降下物という)でも、十分危機的状況になるのである。
 言い換えるならば、原発に火山灰を降らせる可能性のある火山は全て、原発に取って危険な存在であり、その規模、到達可能性を考えなければならない。
 その意味でも阿蘇は川内原発と玄海原発にとって特に深刻な危険性のある火山である。その火山が噴煙を上げているさなかに、川内原発を再稼働をしようというのだから恐怖以外の何物でも無い。


.. 2014年11月28日 08:55   No.835005
++ 上岡直見 (小学校中学年)…15回       
.『議論しよう−安倍内閣と原発再稼働』 第1回
 |  原発事故を「期待」している安倍政権
 |  自民党打倒
 └──── 環境経済研究所(技術士事務所)

 原発の再稼働に関して「リスクを軽視し経済優先」と批判されるが、それだけならば、賛否はともかくとして一つの説明ではある。
 しかし安倍政権の再稼働推進にはさらに隠された邪悪な意図がある。戦時中に防空法という法律ができた。この基本的な発想は、住民の避難を原則として禁止し、消火活動等に協力させるということである。防空演習として、バケツリレーや濡れむしろなどが強調され、民間防空を讃える歌などまで制作されたが、米軍の都市空襲に対して何の効果もなかった。
 都市空襲があるということはすでに制空権が失われているのであり、敗戦は必至であった。むしろ空襲への恐れを高めることによって、住民同士を監視させて統制し、町内会を政府の下部組織として、中央集権を強化することが防空の目的であった。守る対象は国民ではなく体制であった。これはまさに、現在の規制委が示すように「住民を避難させない防災計画」と強い類似性がある。
 安倍政権は、むしろ原発過酷事故があればあったでそれを利用しようと考えていると思われる。
 常識で考えれば、原発の過酷事故が起きればお手上げということはわかっている。戦争の惨禍を避けるには戦争をやめるしか方法はない。安倍政権打倒こそがいま有効な原子力防災である。安倍晋三は選挙の結果によって自民党総裁としては退陣の可能性があるが、官僚と電力業界に操られている自民党政権では誰が総裁になっても同じだ。
 言いかえれば自民党打倒こそ有効な原子力防災である。


.. 2014年11月28日 09:43   No.835006
++ 柳田 真 (中学生)…42回       
九州電力川内原発再稼働阻止の活動を続けよう
 |  11月.12月.1月.2月やることがたくさんあり
 |  第2陣高浜原発再稼働阻止の準備活動も着々と…
 |  11/22討論集会の報告
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

1.11月22日(土)夕方、再稼働阻止全国ネットワークの主催で『川内原発再稼働阻止の闘いは続いている−報告と方針の討論集会』が「スペースたんぽぽ」で開かれた。参加者40人、前半は10月〜11月初めの薩摩川内市と鹿児島県議会での再稼働阻止の多彩な活動の報告。後半は、今後の活動方向(11月.12月.1月.2月やることがいっぱいある)についての提案と参加者の討論でした。報告者7名、討論発言者11名。3時間弱の内容ある討論集会でした。討論資料集はA4判34頁。

2.初め(1番目)に、阻止ネット事務局の沼倉さんが映像を上映して11月5日、6日、7日の3日間の鹿児島県庁・県議会の闘い−80人から400人−を具体的に説明。鹿児島の闘いに行けなかった(東京で闘っていた)人たちにもわかりやすい内容の映像でした。報告文は6頁、「県議会開催をめぐって明らかになった5つの重大問題」「再稼働阻止の闘いはまだ続く」「同意撤回への視座」「全国各地で広がる再稼働阻止の運動」がまとめて述べられた。
 「さようなら原発福岡」の青柳行信さんの2頁の文(川内原発、玄界原発の再稼働に反対です−いくつもの問題点−)も掲載。
 次(2番目)に、阻止ネット事務局の木村雅英さんが3点に分けて報告。(4頁の資料)
 1.川内原発再稼働に合理性なし
 2.鹿児島県議会本会議傍聴席からのアピール行動
 3.川内原発再稼働阻止に向けて−5つの行動提案
3番目に、鹿児島県議会での行動に参加した奧内知子さんの「スーツペンギンの一群、県庁玄関に立ちはだかる。それを取り囲んで闘った多くの人々」
4番目に、鹿児島県議会での行動に参加した西堂いずみさんの「障害者の白杖を取り上げようとした県議会のひどさと抗議の闘い」

3.今後の方向として
 天野恵一さんから−「新しい安全神話」の題で、規制委をめぐる問題点を指摘。雑誌インパクション2014年11月号の本人の論文=御嶽山噴火は「原発再稼働をやめよ」の〈最後の警告である〉。全7頁の資料をもとに説明。
山崎久隆さんから−伊藤鹿児島県知事の暴言を追及する。2頁の書き下ろし文と映像で説明。映像では、福島の東電鉄塔倒れ(盛り土が崩れた)は、川内原発でも起きること。工事計画を見る限り、蒸気発生器やECCSの配管が危ない−と指摘。
 柳田 真から−イ.鹿児島県知事の暴言に怒りの手紙を出そう(見本あり) ロ.衆議院選挙で原発再稼働問題を大きな争点に押し上げよう−命が大事 ハ.九州電力本店(福岡市内)や支店(東京の有楽町)に申し入れと抗議に行こう ニ.「川内の家」や海岸のテント、「若狭の家」、「伊方の家」へ『連帯と激励の手紙』を出そう


.. 2014年11月28日 09:56   No.835007
++ 柳田 真 (中学生)…43回       
4.討論では11人が発言。(主な発言を紹介)
 Aさん.日程が当初より1ヵ月早まり、あわただしかった。周辺集落や自治会の反対的決議は効果あった。
 Bさん.東京でも九州電力支店前集会(140人)と規制委へ抗議をおこなった。東京で1000万人アクションなどへもっと働きかけ、広い闘いを。
 Cさん.九州川内原発再稼働阻止9月行動に参加した。Xデーの前にガンバリ、Xデーには5名で参加したい。
 Dさん(女性).「工事認可や使用前検査」の問題で、九州電力−原子力規制委員会を今後もっと攻めよう。
 Eさん.6月、9月、11月の3回、鹿児島の闘いへ参加した。県議会はひどかった。火山リスクで攻めよう。高浜原発再稼働阻止も大事だ。

5.今後の日程
イ.12月3日(水)17:30から18:30 九州電力東京支店へ申し入れと抗議行動(東京の有楽町)
  2015年1月7日(水)、2月4日(水)、3月4日(水)も。時間は同じ。いずれも毎月第1水曜日。九電東京支店行動のあと、すぐ近くの東京電力本店で19時から20時、1時間の合同抗議行動もおこなわれます。
ロ.12月6日(土)「もんじゅ」を廃止に全国集会(福井県)。その後、同地で「再稼働阻止全国ネットワーク」の「関西・北陸相談会」。
ハ.九州鹿児島で、12月7日(日)14時から17時、「3・11実行委」主催の討論会、18時から21時「阻止ネット」主催の全国相談会、12月8日(月)9時から12時「阻止ネット」主催の全国相談会。
ニ.12月15日(月)14時より、九州電力本店(福岡市)への申し入れ行動−呼びかけ:「原発いらない!九州実行委」(青柳行信)
ホ.2015年1月25日(日)午後、川内原発再稼働反対全国大集会(天文舘にて)
「再稼働阻止全国ネットワーク」は、1月24日(土)から25日(日)の予定で、全国相談会と川内原発ゲート前抗議行動を予定。

.. 2014年11月28日 10:46   No.835008
++ 木原壯林 (小学校中学年)…13回       
原発輸出=原発大惨事と放射性廃棄物の世界への拡散を許すな!
 |  安倍政権が進める経済政策の破綻を、暴利に繋がる原発輸出に
 |  よって隠蔽するため
 |  国内で原発が動いていないと売り込みに迫力がない
 |  再稼働は原発輸出のためでもある
 └──── 「若狭の家」運営委員会 
○ 安全な原発など存在せず、原発は人類と共存し得ないことは、福島原発の惨状が実証しているにも拘らず、政府、財界、電力会社、原子力規制員会(規制委)は、来年早々の川内原発再稼働を企み、それに引き続いて、高浜原発3,4号機の再稼働も近々の日程に上らせようとしている。さらに、関西電力は、老朽原子炉・高浜1,2号機の再稼働まで画策している。
 安倍政権が、世界の人々を欺いて、強引に原発再稼働を進めている理由は、原発の電力を得たいからだけではない。他の理由は、安倍政権が進める経済政策の破綻を、暴利に繋がる原発輸出によって隠蔽するためである。
 安倍政権は、アベノミクス(金融緩和)による円安によって、輸出は伸びたが、輸出額の伸びは予想外に小さかった。生産拠点が海外に移されており、かつては国内生産して輸出していた部品類までが現地生産されるようになっていたため(空洞化)である、このままいけば、日本は恒常的な経常赤字国になり、アベノミクスの破綻が露呈する。特に、消費税の増税と大企業の賃上げに伴う弱者切り捨て政策の矛盾が顕著になれば、日本経済ひいては世界経済の危機に繋がりかねない。
○ この事情の中で、日本資本主義の延命を図る安倍政権の経済政策の柱の一つが、インフラ輸出であり、その中心が原発輸出である。しかし、国内で原発が動いていないと売り込みに迫力がない。再稼働は原発輸出のためでもある。
 造って儲け、売って儲け、事故って儲け、お片付けで儲ける原子力産業(日立、東芝、三菱などの製造会社や商社)は原子炉(1機3,000〜5,000億円:関連事業を加えれば1兆円にもなる)の輸出に躍起になっており、政府はこれらの企業の後押しを経済政策の目玉の一つにしている。
 また、国民だましの規制委は新基準を作成して、原発売り込みのための付加価値造りに懸命である。この原発輸出は、政府開発援助や国際協力銀行融資を介して、国民の税金を貸与して原発を買わせる手法で行われる。このとき、日本による使用済み核燃料の引き取りと事故補償を約束しようとしている。なお、規制委の田中委員長らは、事故直後に福島現地で土壌などの除染の真似事をし、あたかも除染が可能かの如く世界に宣伝し、その後に安倍首相が原発売り込みに奔走している。

.. 2014年12月02日 08:27   No.835009
++ 木原壯林 (小学校中学年)…14回       
○ 原発輸出相手国は、ベトナム[経済発展による電力不足。100万キロワット級2機(1兆円規模)、2030年までに14機を計画]、リトアニア(2009年に旧ソ連時代のものが閉鎖したため電気料金急騰。130万キロワット級を予定。)、ヨルダン(石油がない)、アメリカ(34年ぶりに東芝製を新規建設計画)、カナダ(日立が小型炉の共同開発へ)、インド、ケニア、トルコである。
 なお、日本の初期の軽水炉(発電用原子炉)は、電力・通産省(現経産省)グループによって、米のジェネラルエレクトリック(GE)、ウエスチングハウス(WH)から導入されたが、後には日立、東芝、三菱が中心となって製造するようになった。WHが東芝傘下に収められ、原発からの撤退も囁かれている現在、日本は原発製造大国である
○ 政府は、昨年、福井に世界の原発技術者研修センターを作ることをIAEAと協定し、同じ福井の「もんじゅ」を核消滅処理による廃棄物減容の研究センター化することを「エネルギー基本計画」に盛り込んだ。これは、日本が原発技術者養成と原子力先端研究の拠点であるという印象を世界に与え、原発輸出のための権威づけと宣伝材料とに利用するための作戦であろう。(「もんじゅ」による廃棄物減容は全くのデタラメであることは、別稿で述べる。)
○ 原発は、自民党政権の最も弱い環であり、恥部でもある。したがって、自民党は、再稼働反対の運動が大高揚する前に、衆議院を早期解散して、選挙を行って、国民が再稼働を認めたことにしようとしている。
 しかし、現在、原発反対は多数派である。そのことが国政選挙に表れ難いのは残念であるが、大衆闘争を圧倒的に高揚させるとともに、その成果の上に裁判闘争にも次次と勝利すれば、必ず風向きは変わる。
 原発の再稼働を阻止し、原発輸出を阻止し、世界から原発を放逐しなければならない。

 〈事故情報編集部:注〉上記の原稿は、先週、寄せられましたが「紙面の事情」で本日の掲載となりました。遅れたことをおわび致します。


.. 2014年12月02日 10:32   No.835010


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