返信


■--鹿児島県庁行動3日間−感じたこと
++ 奥内知子 (幼稚園生)…2回          

   スーツペンギンの一群、県庁玄関に立ちはだかる
   だが、その前を「脱原発」の横断幕が、両脇を「原発ゼロ」のノボリ旗が・・
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○ 「川内原発再稼働を許さない共同行動」(11月5日〜7日鹿児島県)に東京から参加しました。参加の内容は以下の通りです。
1)11月5日(水)午後:臨時県議会傍聴
2)11月6日(木)一日中:県庁前広場で抗議行動
3)11月7日(金)午前:自然発生の抗議集会
 11月5、6、7の3日間は私にとって貴重な経験となりました。ここでは3日目の出来事をお話しします。
○ 11月7日(金)、朝9時過ぎ、本会議の傍聴はせず、庁舎内を見学しようと正面玄関に近づくと、そこには、しかめっ面の紺色スーツの県職員達が塊になって立っていました。出入り口は2か所らしく、それぞれの場所に横5−6人、奥行き3段ほど(30人以上)で立ちはだかり、誰も、どんな理由ででも中に入れてくれません。(車椅子の男性が庁舎内のトイレを使いたいと頼んだら「確認してから」と言って通してくれませんでした。)
○ すでに何人かの県民らしき男性達が抗議の声を上げていました。「今日の会議をテレビで見たいんだよ。どうして見せないんだ。」と、ほぼ怒鳴り声。職員は見せない理由を何やら説明していましたが、「そんなのおかしいやないか!」「民主主義やろ!」「知る権利があるやろ!」と、人々は納得しません。そのうち他にもモニター傍聴希望の人々が大勢集まって来ました。
 そして「開けろ!」「開けろ!」のコールです。叫んでいたのは主に中高年の人々でしたが、中に一人元気そうな若い女性がいました。彼女は小型の太鼓とマイク&スピーカー(肩に掛けるタイプ)を持っていました。でもそれは使わずに自分の肉声で力強く抗議の声を上げていました。10分から15分ほど小競り合いやコールが続きましたが進展はありません。すると彼女は突然、男たちの真ん前に座り込んでしまいました。背筋を真っ直ぐに伸ばしています。
 いい感じだなー、ほかにも座り込む人が続くといいなー、と期待したのですが、残念ながら続きません。私は思い切って彼女に近づき小声で言いました。「あなた、太鼓持ってるじゃない。マイクもあるし・・・。なにかパフォーマンスやってくださいよ。」すると彼女はすっくと立ち上がり、マイクを使って大声で語り始めたのです。なぜ川内原発の再稼働に反対なのか、チェルノブイリや福島で何が起こり、今どうなっているのか、いっぱい、いっぱい、訴えました。
.. 2014年11月14日 08:28   No.826001

++ 奥内知子 (幼稚園生)…3回       
○ ふと彼女のゼッケンに目をやると背中に"ふくしま"の文字があります。傍にいた60代の女性は置いてあった太鼓を取り上げ、その女性の訴えに呼応して太鼓を打ち始めました。「ドンドン、ドンドコ、ドンドコ、ドンドン!」それ以後、人々は次々にマイクを取り、自分の主張、県政の間違いを訴えました。もう止められません。
 他の原発立地の代表や水俣からの婦人の発言、長年原発の問題を訴えてきた学者のスピーチもありました。この騒ぎに引き寄せられて、別の場所で抗議行動をしていた人たちもだんだん庁舎前に集まって来ました。何人かがデジカメ撮影やツイキャスを始めました。様々なノボリ旗を持った人々も6〜7人やって来ました。お坊さんもノボリ旗を持ってやって来ました。彼らは最初、成り行きを見ていただけだったのですが、そのうち他の何人かが県庁職員達の前に「脱原発」の長い横断幕を張ったのに気が付いて、それでは自分たちも、と正面玄関へ移動しました。
○ 左右2か所のドア前にいた職員たちは一方のドアにカギを掛けてしまい、もう一方のドア前だけに一極集中、合体して大きな塊になっていました。丁度南極のペンギン達が塊になって立っているみたいに。そしてノボリ旗組は両側から3〜4人ずつで職員達(30数名)を挟み込む形になったのです。
 前には「脱原発」横断幕、両側に「原発ゼロ」やその他のノボリ旗、まるで県職員達が脱原発を訴えているかのような構図です。愉快な絵になっていました。 見物していた人々は笑いながら、それぞれケイタイやスマホで写真を撮っていました。中には勇気のある人がいて、立ちはだかる職員一人一人の顔写真を激写していました。市民側の優勢です。地元メディアが取材したかどうかは分かりませんが、この"即興抗議集会"を誰か記録してくれないかなーと願いつつ、私はその場を離れ、午後の便で東京に戻りました。
○ この騒動の中、偶然NHKの若手クルー達4人が通りかかったので、私は取材するように頼んだのですが、「今日はその担当ではないので・・・」と、訳のわからない事を言いつつ、ゾロゾロ通り過ぎて行きました。(だったら何の担当なのよ、この役立たず!もう受信料なんか、払いたくない!)

.. 2014年11月14日 08:35   No.826002
++ 柳田 真 (部長)…194回       
原発維持(再稼働)のため再生エネを見殺しにした安倍政権
 |  九州電力など電力各社の買取中止はおかしい、ハシゴ外しだ、制度設計での誤り
 |  再生エネ普及なら“原発は不要”世論を警戒する経済産業省
 |  再稼働は日本を滅ぼす その24
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止ネットワーク)

1.10月30日朝7時のNHKニュースで原発関連の2つのニュースをやや詳しく報道していた。その1つの「東京電力福島事故炉からの核燃料とり出し計画が5年遅れる」は、10月30日発信の【TMM:No2319】−短信欄で紹介したので、もう1つの「再生エネルギー参入者の怒り、なげき」の方を紹介したい。
 要旨は、2年前の政府と電力会社の再生エネ奨励買取政策にそって、大分県のAさんが自分の畑に銀行から借金2億円で太陽光発電を設置したが、突然、九州電力から電気買取を拒否されて、2億円の借金を抱えて苦悩している実情を報道していた。渋い銀行が2億円もの大金をすぐに貸した理由は政府(経済産業省)の計画にそったものだったから。大分県のAさんような実例が全国あちこちにたくさんあり、政府と電力会社への怒りが広がっている。本稿では、その背景を分析−紹介したい。
2.ことの発端は9月24日、九州電力が固定価格買取制度(FIT)に基づく新規契約を中断すると突然発表したこと。つづいて、9月30日には申し合わせたように北海道、東北、四国の3社も新規接続申込の回答保留を一斉に発表。突然の事態に再エネ事業者の間には衝撃が走った。又、福島県は40年までに県内エネルギー需要の100%を再生エネでまかなう計画を進めていたが、接続保留で暗雲につつまれた。「2016年に電力自由化をするのでどんどん参入しろと言ったのは安倍政権なのにハシゴを外して来た。原発再稼働をにらんだ政治的な動きではないのか…。の声が出るわけである。
3.「経産省の中にも本気で再エネを推進しようと頑張っている官僚もいるが、それ以上に原発推進派のほうが力を持っている。急速に再生可能エネルギーが普及してしまったら、やはり“原発は不要”という世論になってしまう。来年に目論む九電川内原発の再稼働を目の前にした今、なるべく普及の速度を抑えたいというのが、安倍政権の本音なのではないか」(民主党幹部)
 原発維持のために再エネ業者を“見殺し”にしたら、日本はますます世界から置いていかれる。結局、損をするのは国民だということを忘れてはいけない。

.. 2014年11月14日 09:02   No.826003
++ 柳田 真 (部長)…195回       
4.解決方法として
 イ.揚水発電の施設使用と、ロ.広域連系=電力会社間での電力のやりとりがあげられる。
 電力システムに詳しいエネルギー戦略研究所の山家公雄所長はこう語る。
「揚水発電の施設を使えば、余った電力をためておき、ピーク時に使うことができる。例えば九州電力は自前の施設で十分な容量があるはずで、他の電力会社との調整も必要ない。これを有効に使うことが、一番手っ取り早い解決策になるはずです」
 揚水発電とは、余った電力を使ってダムに水をくみ上げておき、電力需要が高まったときに放水して発電するシステム。これまでは主に、出力の調整がきかない原発が夜間に発電して余った電気を、昼間に使うために利用されてきた。
 この揚水発電の設備を再エネのために利用すれば、需給の調整が可能になるのだ。
 揚水発電と並んで有効な解決策が、各電力会社間での電力のやり取り、いわゆる広域連系である。21頁の図にあるように、各電力会社のエリア間には、地域間で電力をやり取りできる送電線が設置されている。12年2月に九電の新大分火力発電所がトラブルで停止した際には、電力6社から240万KWの電力が緊急融通された実例もある。
 WWFジャパンの小西雅子・自然保護室室長兼気候変動・エネルギープロジェクトリーダーは、この地域間連系線を活用すれば、再エネによる電力をもっと受け入れられると指摘する。「九州電力と中国電力間の連系容量は556万KW。その先にある電力の大消費地となる関西電力管内へは1666万KWも送電できる。この連系を利用すれば、太陽光の発電量を抑制などしなくても、今のままで十分に受け入れ可能なのです」
★3.と4.は、週刊朝日10月31日号「自然エネルギーつぶし第二幕、電力自由化と言って投資させて、買い取らない?ハシゴ外し 安倍戦略の非情」(5頁)から、要点を紹介。


.. 2014年11月14日 09:16   No.826004
++ 西村俊弘 (小学校低学年)…5回       
シリーズ「原発とテレビメディア」第1弾
 |  −テレビが原発を作った・・推進映像の数々−
 |  加藤久治さん(メディア総合研究所研究員)の講座報告
 └──── (スペースたんぽぽ講座運営委員)

○ 11月1日(土)加藤久治さんによる講座が、「スペースたんぽぽ」で行われました。
 今回の講座では、原発推進派による数々のCM映像と、その手口、悪質さについて話されました。
 現在、日本のCMには、75秒の提供CM、15秒のスポットCMがあります。
提供CMのスポンサーだけでなく、スポットのスポンサーも、番組内容に対して介入します。
 1979年のスリーマイル島原発事故で、反原発の気運が高まったことにより、原発推進のCMが飛躍的に増えました。なんと年間で国民1人が見る、原発の安全を宣伝するCMは、198回にもなります。
 電力会社のCMに使う費用は、年間1000億を超えるといわれています。
 皆さんに、不愉快な映像を見せなければなりません、と前置きがはいり、各電力会社のCM映像が流れはじめます。大量の予算を使ったCMのキーワードは、安全、安心、安定、ふれあい、です。
 加藤氏は、こんな下らない物を見る価値はないと怒りながら映像を切ってしまいます、会場からは笑いが起こりました。
○ 原発推進CMは3・11以降、表立ってはなくなりましたが、電力会社は博報堂を使いCM枠を抑えてあるので、局との関係は壊れていない。
 放送中止を求めたが、全てのスポンサーから降りるとの電力会社の脅しや、中曽根の圧力により放送を余儀なくされた、いわく付きの情報番組「ケント・ギルバードの不思議なエネルギーの話」が流れる。
 映像は日本の伝統芸能、薪能の舞から始まり、電子機器の映像が挟み込まれていく。ケント・ギルバードは、日本の文化や技術、それを支える人々のエネルギーを褒めまくる。情報番組で、エネルギーという事葉が出てきたら疑ったほうがよい。
 そして、石油危機の映像が流れ、日本には自前のエネルギーが必要だと脅す。
 核燃料サイクルは自前のエネルギーになり、日本に最適だと強調する。
 褒めて、脅して、誘導する、まるで詐欺師のような手口である。
 この番組の、視聴率2%にショックを受けた電力会社は、以降、推進派の司令塔「P・Aの方策の考え方」により、クイズ番組などに、宣伝をまぎれこませていく。
 加藤氏の巧妙な振りと、計算されたおち、軽妙な語り口で、笑いの絶えることのない講座になりました、今後のシリーズが楽しみです。

今後のシリーズ概要
第2回 11月15日(土)18時〜20時 会場:「スペースたんぽぽ」
   「反原発番組への圧力と抵抗・・」3.11以降の問題点
    <映像上映>『福島原発−内部被爆への恐怖』
第3回 11月29日(土)18時〜20時 会場:「スペースたんぽぽ」
   「原発テレビと如何に向き合うか・・市民とメディアの関係は?」
 <映像上映>巻原発計画をはね返した市民の活動を描くドキュメンタリー


.. 2014年11月14日 09:26   No.826005
++ 木村雅英 (高校生)…64回       
火山学会に「頑張ってもらわないと困るんだよ」の暴言
 |  牙をむき出した田中委員長
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その27
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

  鹿児島県議会で川内原発再稼働の為の臨時議会が始まった5日(水)、東京では田中委員長が記者会見でとんでもない発言をした。
 11月2日に日本火山学会が審査基準を見直すべきだとの提言を出したことは多くのメディアで報道された。例えば、朝日新聞デジタルは次の通り。
 「日本火山学会の原子力問題対応委員会は2日、原発を火砕流が襲うような巨大噴火について、リスクを判断する原子力規制委員会の審査基準を見直すよう求める提言をまとめた。国全体で巨大噴火対策に取り組む必要があるとしたうえで、噴火予測の可能性や限界、あいまいさを十分に考慮するよう求めた。」
 田中委員長は、会見でこの提言について尋ねられ、終始高圧的に怒りを表明し、科学的でも技術的でもなく感情的に答えた。勿論、まともな人間なら当然実施するべき学会との話し合いをする気はない。合格証を見直すこともしないで、提言を無視する。
○日本火山学会に対して「火山学会が今さらのごとくそんなことを言うのは、私にとってはあまり本意ではないですね」と不満を表明したあと、(火山学会は)「国民のために頑張ってもらわないと困るんだよ!」と居丈高に怒った。
○川内原発から火山噴火までに3か月しかない時に使用済み核燃料を3か月で「遠くに運ぶことができますよ」と大嘘を言った。数週間前には、核燃料を冷やさないといけないので動かせるのは5年後と答えていたにもかかわらず。
○火山学会の提言について「(原子力問題対応委員会委員長)石原さんが勝手に言っただけでしょう。学会としての発言ではないのです。」と決めつけた。
○火山影響評価ガイドは気象庁のご意見を聞きながら作っていると嘘を言った(6日に訂正)。
○原子力総合防災訓練での一部情報非公開を指摘されて、緊急時には「メディアの皆さんにも一体感を持って国民のためにメディアの力を発揮してもらえるようにしていただきたい」とメディアに従属を強いた。
○原子力総合防災訓練で船が出せず都合よく想定を変えたことを指摘されて、「訓練は訓練ですよ、訓練は本番と全く違いますよ」と訓練の意義を否定。
○規制基準に(火山予知などの)最新の知見をどのように反映するのかの質問に対して、反映する仕組みを作ることを拒否し、さらに「島崎さん、いなくなりましたけれども、耐震設計などは、どちらかというと厳し過ぎるのではないかという意見の方が強いですね」と地震審査を甘くしたい意向を露骨に表明した。
 ともかく、この日の会見は「原子力マフィア」田中委員長の本音が良く見えて面白い。是非記者会見の速記録か動画と翌日の補足訂正資料をご覧下さい。
こちら の2014年11月5日の欄


.. 2014年11月14日 11:45   No.826006
++ 山崎久隆 (社長)…481回       
川内原発と「地元」合意
 |  3.11以前と変わらぬご都合主義 その3
 └──── (たんぽぽ舎)

  原発に対する国民の大多数の感覚は、3.11を経て大きく変わった。少なくとも「原発の再稼働を何が何でも推進する」といった主張はごく少数になり、もっと思慮深く考える人が多くなったことだけは確かだ。
 11月7日19時21分のNHK世論調査では、薩摩川内市の市民も再稼働合意を求める自治体の範囲について『「川内原発から30キロ圏内に入るすべての自治体」と答えた人が38%と最も多く、次いで「薩摩川内市と鹿児島県」が17%、「国民全体」が14%、「九州地方のすべての自治体」が13%、「政府が判断すればよく、自治体などの同意は必要ない」が6%』という結果だった。
つまり「現在の姿+自治体の判断は要らないとの意見」を足しても、わずか23%、なんと立地自治体の4分の3が、そもそも今の同意形式に反対なのだ。
 この調査を「周辺自治体」「福岡市」「全国」に広げて「現在の姿+自治体の
判断は要らないとの意見」の数を比較すれば、それぞれ「16%」「14%」「12%」という結果だという。わずかながら差があるが、ほとんど誤差範囲とも言える。なお、周辺自治体では「30キロ圏内」が最も多く、「福岡市」「全国」では、いずれも最も多かったのは「国民全体」だった。(*)
 しかし、こんな重要な世論調査をNHKはなぜ7日夜つまり薩摩川内市も鹿児島県も「再稼働同意」を決めた後に報道したのだろうか。鹿児島県の同意が8日未明にずれ込んだのは、いわば「アクシデント」であり、もともとは7日午後5時までには決着していておかしくなかったわけだから、NHKは敢えて「間に合わない」タイミングで報じている。おそらく報道結果が県の同意表明に影響を与えないようにといった「配慮」なのだろう。いったい何のための報道なのか。
 残念ながら、思慮深く考えているだけでは、政府の暴走を止める世論形成にはならない。どこかで「力」を行使しなければならない。勿論暴力ではない。本来ならばそれは選挙の場であるべきだが、この国の選挙民は肝心な局面で選挙権を放棄したり、どう考えても「それはないでしょ」という選択をしてしまう場面が多くある。
 ならば国民投票ないし住民投票と言いたいところだが、それを行えば勝てないと為政者が考えれば、あらゆる手段を使って妨害し、実現しても投票結果を無視する挙に出るから、労多くして功少なしになりかねないといった問題がある。
 やはり繰り返し意見表明や異議申し立てを、個人や団体が地道に繰り返すことが重要だ。規制委員会、国会、政府、担当大臣、報道機関、関係自治体、地元紙、上げれば相手はたくさんある。法的手段も取り得るし、街頭行動もここからだ。
 当然のことながら選挙も重要だ。来年4月には統一地方選挙がある。薩摩川内市長と鹿児島県知事は2015年まで選挙がないが、鹿児島県議会議員選挙がある。
 合意対象とすべき地元自治体の意識は、政府と自治体住民との間で大きく食い違っている。どこの立地自治体においても「全国民」または「30キロ圏内」とする意見が多いと見られる。それに加えて周辺自治体の住民も最早黙っているわけには行かないとの思いが強くなっているだろう。これは今後の世論形成には重要なポイントになる。次に狙われているのは高浜原発であるとしたら、その30キロ圏内には京都府舞鶴市、綾部市や宮津市も含まれる。京都を無視して再稼働を決めるなど言語道断という世論形成は重要なポイントになるはずだ。

.. 2014年11月14日 11:53   No.826007
++ 岩本慎三郎 (幼稚園生)…1回       
原点としての3・11 あくまで東電の責任追及を
 │ 福島の「終わりなき惨劇」を見失わず、再稼働阻止へ
 └──── (東電本店まえ抗議実行委員、テントひろば)

 10月下旬の福島県知事選で前副知事が圧勝した。自公民、さらに社民党も相
乗りする候補の勝利で、福1事故後初めての知事選であるにもかかわらず、原
発問題は全く争点にならず、投票率も50%以下、寒々とした選挙に終わった。
もうあの3・11事故など過去のものとして完全に忘れ去られたかのような選
挙結果だった。
 だが福島は、3年半以上たったいまも、諦めることも、絶望することも許さ
れない厳しい現実のなかにある。汚染水は流れ続け、廃炉への道は全く見えず、
中間貯蔵施設という名の核廃棄物の最終処分場が押し付けられ、そしていまも
13万人もの県民が避難生活を強いられている。にもかかわらずこの知事選の無
残な結果は、福島県の人々は、原発事故の放射能汚染の最も深刻な被害を受け
ているからこそ、最も声を上げにくいということを示している。与野党を問わ
ず、ほとんどの政党がそれに押し流され、結局何のことはない、安倍政権・経
産省の原発再稼働路線の露払いのような役割を演じているのだ。
 しかし福島の「終わりなき惨劇」を見失い、忘れ去ったところに、再稼働阻
止もなければ、脱原発の道もない。そして福島からの必死の闘いのニュースが
いまも伝わっている。先日、福島地裁は、川俣町で焼身自殺した主婦の遺族に
4千数百万円の損害賠償を東電は支払えという判決を出した。福島原発告訴団
の東電役員の告発に対し、東京地検は起訴・不起訴の判断を3ヵ月延ばした。
司法も大きく動揺している。
 福島を忘れたところで、鹿児島県・川内を突破口とする原発再稼働路線と有
効に闘うことはできない。福島問題は、日本全体の問題であり、全世界が注目
している問題であり、福島県民だけに押し付けられる問題などではない。東京
からも、福島の闘う人々と連帯し、東電に対する闘いを引き続き、粘り強く、
さらに強化しよう。

(メルマガ編集部より)
 ★12月3日(水)17時〜18時 東電本店まえ合同抗議行動[第14回]を
  行います。ご参加ください。(呼びかけ:たんぽぽ舎、経産省前テント
  (問合せ:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035)

 ★同日17時半〜18時半、有楽町ビル前で、九州電力東京支店申入れ・
  抗議行動「川内原発 動かすな」が行われます。
  (問合せ:再稼働阻止全国ネット TEL 070-6650-5549)


.. 2014年11月19日 08:14   No.826008
++ 西堂いづみ (幼稚園生)…2回       
先週5日(水)〜7日(金) 再稼働推進を決めた鹿児島県本会議
 │ 傍聴席で掲げられた「再稼働NO」の紙と、もうひとつの紛糾騒動!
 │ 「白杖はぼくの目であり、からだの一部です。」
 └────(官邸まえ金曜行動参加者)

「つえ」を持って議場に入れない規則がある鹿児島県議会の人権意識の低さに
(@_@;)―

 12月5日、鹿児島県臨時本会議の傍聴席に着席するや県職員が「杖をお預か
りします」と同席の私の連れ合いT(視覚障がい者)に言いに来た!
 言いがかりにしか聞こえず予想だにしていない事を突然言われた瞬間に逆上
してしまった私は「これは杖でなくて白杖だ!!」と反撃した。続いて間髪いれ
ずに周りの熱血漢たちからも「白杖は体の一部だ」「どこにそんな事が書いて
ある」「みせろ」と声が上がり傍聴席の一部が騒然となりました。それ以上の
騒ぎを避けようとその職員の上司と思しき人が「まあまあここは」と制止に入
り、この場では白杖を預からないで良いという指示を素振りで職員にしたよう
に思います。
 私たちは「杖を預かる」という規則を退室後に見せて貰うという約束を取り
つけてその場は納まりました。
 本会議の傍聴を終えて私たちは議場の隣の小さな控え室で先刻の県職員から、
書いてあるいう文章を見せてもらい、中の一人が大きな声で読み上げて確認し
ました。私たちの後から退室してくる人たちも交え、小さな部屋で怒号が再燃。
 私は抗議の手を緩めることなく「これは杖ではない!なんというものか言っ
てみろ!」と顔色を失っている職員に詰問を続けました。そして最後に「人権
意識の低さに呆れて物が言えない!謝れ!!」というと先ほどの上司が頭を下
げましたが、全盲のTには見えないことでした。

果たしてその文章とは

◇鹿児島県議会傍聴規則
 第6条 次の各号に該当する者は,傍聴席に入ることはできない。
 (1) 銃器刀剣類その他,人に危害を加えるおそれのある物を携帯している者
 (2) かさ,つえ,旗,のぼり,標識,びら,看板等の類を携帯している者
 以降、(3)〜(6)まで項目が続く。
(https://www.pref.kagoshima.jp/reiki/reiki_honbun/q7010300001.html)

いったい、白杖(※)がしこみ杖にでもなっているというのか?
鹿児島県は障害者自立支援法(現・障害者総合支援法)を知らいでか!

.. 2014年11月19日 08:21   No.826009
++ 西堂いづみ (幼稚園生)…3回       
 翌日6日にTは、毎日新聞からインタビュー(※)を受けました。白杖はあ
なたにとってなんですか?など何点かの質問にこう答えました。
「白杖は僕にとっての目です」「職員が僕から離れていたので何が何だかわか
らなかった」と。それと同時に、続くTの返答には私も苦笑してしまい、猛省
しました。「周りがワア〜ワア〜言っていて、どうしていけないのか、僕が質
問する隙間がなかった」と。

 記者からの情報によると鹿児島県では2012年3月に「障害のある人もない人
も共に生きる鹿児島づくり条例」が制定されたということだ。
こちら
gyakutaiboushi/sabetsukaishou/jourei.html)

 帰宅後に西日本新聞からも取材の電話がありました。Tは、「障害者権利条
約(2006年国連で批准)を知らないのでしょうか?」と話したようです。
 私はあまりの理不尽さに冷静を欠いてTの事を気づかえなかったことと、足
の不自由な方たちのための「つえ」について抗議ができなかった事の反省をし
ていると話をすると、記者から「実は以前に傍聴する足の不自由な方の杖を預
けさせられた事があるんです」という話を聞かされて「え〜〜?え〜〜!
え〜!!」を100回言っても気が収まらないと答えました。因みに視覚障がい
者が議会の傍聴をしたのはTが初めてだそうです。
 「原発の稼働は憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきもの」
と断じた福井地裁の大飯原発運転差止請求事件判決が5月に出されたにもかか
わらず、「命」を大切にすることを最優先させず再稼働を「やむを得ず決定し
た」という知事の気になる発言の裏には、手続きさえ踏めば事が運ぶとする
「命の重さ」と同等である基本的人権意識のかけらも無い精神構造の風土が鹿
児島県議会にあるのだと言える。
 であるとしたら2012年に制定された「障害者ともに生きる条例(略記)」も
手続きを踏んだだけの内容空疎な条例の制定だったと云わざるを得まい。
 後からTから聞いた話によると、6日の原子力安全対策等特別委員会の傍聴
席の受付口で「つえ」を預かると云った職員がTに一言「申し訳ありませんで
した」と謝ったそうです。しかし、いち職員に謝られて済む問題ではないこと
は言うまでもありません。民主主義とは何か?と言う以前の問題であります。
それぞれの地元でこの問題がどうなっているのか調べて欲しいと思いました。

(メルマガ編集部より 参考情報)
 ※白杖 読み:はくじょう。
 14日の毎日新聞[鹿児島版]は↓↓こちらのリンクから。
こちら
 鹿児島県議会の傍聴規則はさておき、他県・自治体の傍聴規則をいくつか見
 てみると、議長の許可を得るという断りはあるものの、「歩行補助のため
 つえを携帯することができる」「歩行補助のためのつえは、危険物から除外
 される」と記載されています。衆議院・参議院でも同様。歩行補助のための
 つえの携帯でさえも禁止してしまう鹿児島県議会。
 あなたの町の議会は大丈夫かな?


.. 2014年11月19日 08:37   No.826010


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用