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再稼働するなら科学技術で対策を
槌田 要するに、福島原発事故では、科学技術が正しく使われていないことがわかりました。これからも原子力を使うというならば、正常な科学技術に戻す必要があります。 つまり、福島事故を、新しいDBAとして、これに対処できるECCSと格納容器の設計を新しくする必要があります。具体的には、 (1) 高圧注水系など各種ECCSが確実に使用できるようにする。 (2) 誤表示する圧力計、水位計を改善する。 (3) 逃し弁開放を禁止して原子炉の圧力を維持し、空焚きを防ぐ。 (4) 格納容器に溜まった放射能は、新設する第2格納容器に移送して放出を禁止する。 (5) 福島と同様の事故を加圧水型でも想定。 (6) 沸騰水型では原子炉底抜けを防ぐ科学技術はないので、沸騰水型は即刻廃止する。 福島原発事故の反省なく、DBA(科学技術)に寄らず原発を運転再開することは、原子力開発には科学技術の使用を前提とした茅教授、伏見教授の提案の趣旨を無視することになると考えています。
○【参考文献】 槌田敦『福島原発事故3年科学技術は大失敗だった』(2014)たんぽぽ舎パンフ槌田敦 物理学会2014年秋の分科会(中部大学)『福島原発事故の研究』講演番号10aAC-1,2,3 (「食品と暮らしの安全」から許可を受け転載)
.. 2014年09月18日 08:14 No.796005
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