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2005年3月中共は反国家分裂法を制定した。台湾の中国からの分離の動きがある場合は非平和的手段その他の措置で国家主権と領土保全を守らないといけないというのだ。それで、もし中共が非平和的手段に出た場合、国連は非難できても介入できない。国と国でないという主張を国連はみとめているから、戦争ではなくて国内の騒乱ということになるであろう。アメリカは介入を声明している。ところが、人民解放軍の朱成虎将軍(少将、国防大学防務学院院長)は雑誌のインタビューで「アメリカが介入の構えをみせた場合、中国は核兵器でアメリカを先制攻撃しなければならなくなる」とか言ったという。雑誌というのがウオールストリートジャーナルとかフィナンシャルタイムズだから、ちょっとある面からはうさんくさい?感じがするが、わずかであったとしても核戦争の危険があることはいえる。反国家分裂法によれば、武力攻撃の時は、「国務院と中央軍事委員会が決定と実施手配を行い、適時に全国人民代表大会常務委員会に報告する」となっているから、ごくひとにぎりのものが、何千万の人が死ぬかもしれないことを決定するのだ。彼らが何を考えているのかよくわからないのが困るところだ。
.. 2007年05月20日 21:33 No.79001
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