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低い精度、消えぬ懸念 地下水浄化 東電「基準満たす」
東京電力福島第一原発の建屋周りの井戸からくみ上げた放射性物質を含む地下水を除染後に海に流す計画で、東電は22日、除染装置の試験をした結果、放射性セシウムやストロンチウムなどの濃度は、放出基準を下回ったとの結果を明らかにした。ただ、もっと精密に濃度を測れるのに、東電の測定はぎりぎりの精度。地元の理解を得られるかどうかは不透明だ。 (中略) ただ、今回の計画と地下水バイパスとは、放出される水が汚染されていたものかどうかという点が全く異なる。放射性物質の見落としがないよう、濃度は十分に余裕のある精度で測定されないと信頼できない。 今回、セシウムもストロンチウムなども「検出できず」との結果だったというが、ストロンチウムなどの検出限界値は0.83ベクレルと放出基準の6分の1まで精密測定するのに対し、セシウムの限界値は1ベクレルと基準の半分しかない。わずかな誤差でセシウムの存在を見逃す恐れもある。もっと精密に測ることは可能だが、東電の担当者は「いまの限界値で除染装置の性能を見るのには十分だ」と話した。 (8月23日より抜粋)
.. 2014年08月26日 13:57 No.782002
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