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いよいよ深刻な汚染水対策 その2 | 地下水も汚染水も漏れ続けている └──── (たんぽぽ舎) (これは8月5日発信の【TMM:No2243】「1.いよいよ深刻な汚染水対策 福島第一原発 ALPS不調、凍土遮水は固まらず、東電は汚染水対策に全力を投入せよ」の続きです。)
東電は、2号機タービン建屋と地下のトレンチがつながっている部分から、建屋内の汚染水が流れ出しているため、トレンチの汚染水を抜く作業を計画しているが、この背景にはもう1つの大きな問題がある。
○知らされない問題点
トレンチは主にタービン建屋から海側に延びる地下トンネルを形成しているが、この場所には凍土方式遮水壁の凍結管を1m置きに地下30mまで埋める。この際にトレンチなど地下構造物が邪魔になる。しかし掘削して構造物を除去するという方法は採らない。コンクリートのトレンチをステンレス製の凍結管で貫通する。トレンチの上も下も、そして中もマイナス30度の冷媒で凍らせる計画だが、そんなに予定通り凍らないことが今回の2号機トレンチ凍結失敗で明白になった格好だ。 さらに問題なのは、工事中に起き得る最悪のシナリオだ。凍土壁の凍結管でトレンチを貫通する作業を行うのだから、トレンチの壁が割れてしまい大量の汚染水が漏れ始める恐れがある。そうなると1リットルあたり数億ベクレルの汚染水を止める手段がない。 大量の汚染水が土壌に流れ出せば1日400トンのペースで海に流れている地下水に混じって徐々に流れ出している放射能が、今度は桁違いに大量漏出する。
○汚染水の現実
今でも11,000トン×4億ベクレル=4400兆ベクレルの汚染水がトレンチに溜まっており、トレンチに破損が生じれば建屋の70,000トンも流出し始める。合わせれば京の単位の汚染水が流出する可能性が出てくる。 そのため、止水壁工事を始める前にトレンチ内を空にしなければならない。 東電はまたしても「事態が小さく見えるように」明確な表現をしないまま止水壁用の凍結管埋設工事を障害物のないところから先行実施しているが、トレンチなど地下障害物にさしかかる時点で、内部から汚染水が漏れないように対策が終わっていなければならないのに、トレンチへの汚染水流出を止められない事態が4月以降続いている。
.. 2014年08月18日 08:10 No.777002
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